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audioduration (s) 0.48
32.2
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99
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これ、どうやってバーベナ学園に帰ればいいんだろうね? |
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えー?わたしはどっちでも |
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おお、らぴすちゃんナイスアイディア。そうしようそうしよう |
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それはわたしも知りたいです。なーんにも覚えてないので |
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上下左右じゃない…斜めってことですか? |
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それが飛行機とどうつながるんですか? |
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んー、残念ながら、なんにも覚えてないんだよねー。あはは |
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わたしもらぴすちゃんに賛成ー! |
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なんでこっちにしたの? |
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それはともかく開けて開けて! |
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わたしの記憶喪失と関係あるのかな? |
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わたしも |
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なんでこっちにしたの? |
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それはともかく開けて開けて! |
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わたしの記憶喪失と関係あるのかな? |
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わたしも |
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ふたりはラブラブなのね |
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そうだよそうだよ。そういうのは、もっとアピールしていかないとモテないよ? |
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アンカー? |
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ああ、なるほど。そっちね |
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メモメモ |
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どうして? |
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おお、仲良し |
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なんで、こっちにしたの? |
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ほら、らぴすちゃんは隣を推してたから |
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なるほどねぇ。時には勘が役に立つこと、あるもんね |
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天石藍って言うんだそうです。記憶喪失ですが、元気です |
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あう…わたしだけ見てない |
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わかりましたー |
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お腹が減ってるかどうかはわからないけど、ごはんがあるなら食べられると思います |
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ホントだよー。ね、らぴすちゃん |
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はーい。言われなくても美味しくいただいてまーす。ね、らぴすちゃん |
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美味しいんだよ。ね? |
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大丈夫かな?周辺の時空を調べてるっていってたっけ?迷子になってないかな? |
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わたしだけ、留守番してようか?わたしが行ってもお役に立てない可能性の方が高いみたいだし |
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ああ、じゃあ行こうかな |
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アイだって。いいことがありそうな扉 |
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ふふ、藍の扉にしてくれたんだね |
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えへへ、美しい、だって |
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ふう…ちょっと疲れたね |
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そりゃ言うよー。普通の女の子だもん |
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今や身長もその妹に抜かれてるんですけど |
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先入観先入観! |
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そういえば、プリムラさんも指輪、されてますよね? |
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そうだったね |
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悩んでるなら、相談に乗るよ? |
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永遠の愛、だって |
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で?二人はどんな世界に行ってたの? |
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あら、意外とあっさり |
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まあ、それもそうだよね。わたしたちも随分、別世界を見てきたわけだし |
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たしかに…人生観変わるよねぇ |
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タイムスリップ? |
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ああ、それもそっか。記憶があいまいだから実感なかった |
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あー、あれ、わたしが乗ってた飛行機だー |
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うん。でも、あれもそうだよー |
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わ、わたしは何をすればいいんですか? |
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あ、そういうの、得意でーす |
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ふふ、それ、誉め言葉として受け取っておくね |
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でも、本当なんです |
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はい。天石藍です |
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すみません。私、何かの拍子にこの飛行機の外に飛び出してしまったみたいで、七年後の世界を見てきたんです |
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まあ、そんなような感じです。そして、この娘が…らぴすちゃん、来て |
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この娘が、七年経って成長したわたしの妹、天石らぴすなんです |
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いつも持ち歩いてるから |
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なんかね、飛行機と飛行機が重なった瞬間に全部思い出せたみたい。その代わり、その、今までの出来事がなんかうろ覚えみたくなっちゃってるけど |
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うん。あらためて、久しぶり。らぴすちゃん |
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いい子いい子 |
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あ、虎次郎くん!ちょっと待って! |
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あ、ごめんね。ちょっとだけ、時間をちょうだい |
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あの、キンセーさん!!ちょっといいですか! |
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あの、キンセーさん、大変なんです。あの、わたし、七年後の世界で、会っちゃったんです。成長してて、でも、わたし、記憶を失ってて |
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ああ、すみません。まとめて話すのが下手で。らぴすちゃん、お願い |
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キンセーさんが無事で良かったです |
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ばっちり無事でした。キンセーさんがくれたお守りのお陰かも知れませんね |
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あはは、実はね、飛行機に乗る前の保安検査で手こずってるところを、後ろに並んでたキンセーさんにアドバイスしてもらったの |
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でも、実際には乗客の皆さんは、キンセーさんの指示に従ってたし、キンセーさんがいてくれたから皆、落ち着いて行動できてたんだと思います |
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いえいえ |
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え?え?どういうこと? |
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えー、わかるように説明してよー |
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わたしは何となくわかりました |
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なんか、最初に向こうの世界に行ったときに、似たような感覚に襲われたのを覚えてる気がするんだよね。ずりゅん、っていうより、ちゅるん、くらいだったと思うんだけど |
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ね?ね?チュルンっていうか、ツルンって感じだったでしょ? |
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ねえ、頼斗くんたちはどう思う? |
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どうかしたの? |
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あ、亜沙さんもいなくなってる |
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お母さま、大喜びしてくれるかな? |
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キンセーさんの奥さんに会えるだなんて、感激 |
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んー、そうなんだけどね…なんか、今度は記憶を失ってた間の記憶が何となく曖昧で |
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ああ、でも覚えてるよ。ちゃんと覚えてる…はず。記憶を失ってた間のことは、実感がないだけ |
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そうなの? |
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わたし、この後、どうなるんだろ? |
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え?ってことは |
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皆、わたしのこと、心配してるかな? |
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わたし、おうちに帰ってもいいのかな? |
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えへへ、ただいま。らぴすちゃん |
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七年前のバーベナ学園から来ました、天石藍です。どうかよろしくお願いします |
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全然待ってないよー |
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いいのいいの。二人と一緒に登校したかったんだよ。だから、オールオッケー |
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そりゃね。通いなれた学校だし |
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あはは、クラスメイトが一斉に入れ替わっちゃったもんね。まだ、全員の顔と名前が一致してないかなぁ? |