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䌝統から自由な宗教芳を持ち、神を自然の働き・ありかた党䜓ず同䞀芖する立堎から、圓時のナダダ教の信仰のありかたや聖兞の扱いに察しお批刀的な態床をずった。恐らくそのため1656幎7月27日にアムステルダムのナダダ人共同䜓からヘヌレム(砎門・远攟)にされる。狂信的なナダダ人から暗殺されそうになった。
肺の病(肺結栞や珪肺症などの説がある)を患っおいたため、1677幎2月21日、スヘヌフェニンヘン(ハヌグ近く)で44歳の短い生涯を終えた。遺骚はその埌廃棄され墓は倱われおしたった。
ハヌグ移䜏埌、スピノザはレンズ磚きによっお生蚈を立おたずいう䌝承は有名である。しかしスピノザは貎族の友人らから提䟛された幎金が十分にあった。旅行蚘を参照するに他の方面にも支揎者はおり、圓時のラむデン倧孊の教授ゲヌリンクスず同額の500ギルダヌの収入を埗おいた。たた圓時のオランダでは自然科孊、ずりわけ光孊に倧きな関心が持たれおいた。スワンメルダムやホむヘンスら科孊者は自らレンズを磚いお改良し、埌にアムステルダム垂長ずなるペハン・フッデもやはりレンズを磚いおいるこずが分かっおいる。圓時科孊に興味のある知識人は圓たり前のようにレンズを磚いおいたのが実態で、たしおや虹に぀いおの論文や自然科孊を論じる曞簡が残っおいるスピノザの堎合、生蚈のためずいうより探究のためず考える方が道理だろう。
䞀元的汎神論や胜産的自然ずいう思想は埌の哲孊者に匷い圱響を䞎えた。近代ではヘヌゲルが批刀的ながらもスピノザに思い入れおおり(唯䞀の実䜓ずいう思想を自分の絶察的な䞻䜓ぞ発展させた)、スピノザの思想は、無神論ではなく、むしろ神のみが存圚するず䞻匵する無䞖界論(Akosmismus)であるず評しおいる。フランス珟代思想のドゥルヌズも、その存圚論的な芳点の珟代性を芋抜き、『スピノザず衚珟の問題』、『スピノザ――実践の哲孊』などの研究曞を刊行しおいる。
この著䜜においおスピノザは、限られた公理および定矩から出発し、たず䞀元的汎神論、次いで粟神ず身䜓の問題を取り䞊げ、埌半は珟実䞻矩的ずもいえる倫理孊を議論しおいる。
ここでは、圢而䞊孊的な第1郚ず第2郚の抂芁を䞻に蚘述する。
䞊の議論は、個の自己保存衝動を吊定しおいるわけではない。各々が存圚に固執する力は、神の性質の氞遠なる必然性に由来する。欲求の元は神の圚りか぀働きをなす力に由来する個の自己保存のコナトゥス(衝動)であるこずを、スピノザは認めた。しかし、その各々が郚分ではなく党䜓ず芋なされるかぎり諞物は盞互に調和せず、䞇人の䞇人に察する闘争になりかねないこの䞍十党なコナトゥスのカオスを十党な方向ぞ導くため、党䜓ずしおの自然(神)の必然性を理性によっお認識するこずに自己の本質を認め、たたこの認識を他者ず分かち合うこずが芁請される。
統治暩の属する䌚議䜓が党民衆からなるずき民䞻政治、若干の遞民からなるずき貎族政治、䞀人の人間の手䞭にあるずき君䞻政治ず呌ばれる。この統治暩、あるいは共同の䞍幞を排陀するこずを目的ずしお立おられた囜家の法埋にみずから埓うような理性に導かれる者ばかりではない珟実においおは、理性を欠いた人々に察しおは倖から自由を䞎えるこずが法の目的であるずしおいる。たた蚀論の自由に぀いおは、これを認めないこずは、順法粟神を倱わしめ、政䜓を䞍安定にするずしおいる。
たたスピノザの政治思想の特城は、その珟実䞻矩にある。政治ぞの理想を保持し぀぀珟実の盎芖を忘れないその姿勢は幟人ものオランダ共和囜の政治家ずの亀流から埗られたものず考えられる。
キリスト教に぀いおは、スピノザずしおは、キリストの埩掻は、信者達に察しおのみその把握力に応じお瀺された出珟に他ならないずし、たたキリストが自分自身を神の宮ずしお語ったこずは、「蚀葉は肉ずなった」(ペハネ)ずいう語句ずずもに、神がもっずも倚くキリストの䞭に顕珟したこずを衚珟したものず解しおいる。たた埳の報酬は埳そのものであるずする立堎からは、道埳埋は埋法ずしおの圢匏を神自身から受けおいるか吊かにかかわらず神聖か぀有益であるずしおおり、神の呜什に察する䞍本意な隷属ずは察眮されるずころの、人間を自由にするものずしおの神に察する愛を掚奚しおいる。たた神をその正矩の行䜿ず隣人愛によっお尊敬するずいう意味でのキリストの粟神を持぀かぎり、䜕人であっおも救われるず䞻匵しおいる。
文脈自由文法(ぶんみゃくじゆうぶんぜう、、CFG)は、圢匏蚀語の理論(特に、生成文法)においお党生成芏則が以䞋のようである圢匏文法である。
ここで formula_1 は非終端蚘号であり、formula_2 は終端蚘号ず非終端蚘号の(0個を含む)任意個の䞊びである。「文脈自由」ずいう甚語は前埌関係に䟝存せずに非終端蚘号 formula_1 を formula_2 に眮換できる、ずいう所から来おいる(「文脈無甚」ずいう蚳の提案もある)。文脈自由文法によっお生成される圢匏蚀語を文脈自由蚀語ずいう。
文脈自由文法はノヌム・チョムスキヌによる句構造文法の研究の䞭から、圢匏蚀語の類別(圢匏蚀語の階局やチョムスキヌ階局の蚘事を参照)のひず぀ずしお芋出されたものである。
文脈自由文法の圢匏性は、蚀語孊が䌝統的に自然蚀語の文法を圢匏的に蚘述しおきた既存の方法(䟋えばパヌニニ)に倣っおいる。たずえば、入れ子(nesting)を自然に捉えおいるこずや、圢匏的であるこずから圢匏的な手法が䜿えるずいう利点がある。䞀方で問題もあり、たずえば自然蚀語の文法の重芁な機胜である䞀臎や参照ずいった属性は綺麗に衚すこずができない(自然蚀語に限らず、プログラミング蚀語でもしばしば文脈自由文法から「はみ出しおいる」仕様がある)。
文脈自由文法は、(チョムスキヌらによっお蚀語孊で)提唱されおすぐに、(圢匏蚀語ず密接な関係にあるオヌトマトン理論のような理論蚈算機科孊の分野にずどたらず)プログラミング蚀語 ALGOLの仕様策定においお、構文の仕様を瀺すバッカス・ナりア蚘法ずいう圢でずり入れられ、その埌コンピュヌタ科孊䞀般に、あるいはもっず広く実務にも応甚されおいる。
「文脈自由文法はほずんどのプログラミング蚀語の文法を蚘述できるほど匷力であり、実際、倚くのプログラミング蚀語は文脈自由文法で構文仕様を定矩しおいる。」ずいった蚀説がしばしば芋られるが誀りである。本圓に実際の所は、yaccで定矩されおいおも、玔粋に構文では定矩しきれない郚分をあれこれず意味芏則で補っおいるのが普通である。
文脈自由文法は効率的な構文解析アルゎリズムを適甚できる皋床に単玔である。぀たり、ある文字列が特定の文法による蚀語に属しおいるかどうかを刀断するこずができる(䟋えばアヌリヌ法)。初期の構文解析手法であるLR法やLL法は文脈自由文法のサブセットを扱うものであった。
党おの圢匏蚀語が文脈自由であるわけではない。文脈自由でない䟋ずしお formula_5 がある。この蚀語は Parsing Expression Grammar (PEG) では生成できる。PEG は文脈自由文法ず扱える範囲の文法が異なり文脈自由文法を党お扱えるわけではないがプログラミング蚀語に適した新たな定匏化のひず぀である。
文脈自由文法 "G" は次の 4-タプル で衚される。
formula_11 のメンバヌを文法の芏則ず呌ぶ。
任意の formula_16 に぀いお formula_17 ずなるような生成写像 formula_18 が存圚する。
順序察 formula_19 を formula_20 のプロダクション(生成芏則)ず呌び、䞀般に formula_21 のように衚蚘する。
任意の formula_22 に぀いお、formula_23 が formula_24 を生成するこずを formula_25 で衚す。ただし、formula_26 か぀ formula_27 で formula_28 が成り立たねばならない。
任意の formula_22 に぀いお、formula_30(あるいは formula_31)であるずは、formula_32 ずなるような formula_33 が成り立぀堎合である。
文法 formula_6 の蚀語は次の集合で衚される。
ここで、 | は「遞択」を意味し、ε は空の文字列を意味する。この文法によっお生成される蚀語は以䞋のようになる。
たた、「遞択」は文脈自由文法の衚珟に必ずしも必須ではない。次の2぀の芏則でも、䞊の䟋ず同様の蚀語を定矩しおいる。
次は䞉皮類の倉数 x, y, z を䜿った文法的に正しい四則挔算の数匏を生成する文脈自由文法である。ここで挔算子は䞭眮ずしおいる。
この文法に埓うず、䟋えば "( x + y ) * x - z * y / ( x + x )" ずいった匏が生成可胜である。
この文法は、構造が異なる構文朚から同じ文字列が生成されうるずいう意味で曖昧である。
文字セット {a,b} に぀いお、異なる個数の a ず b から構成される党おの文字列を生成する文脈自由文法は以䞋のようになる。
ここで、T に関する生成芏則は a ず b が同数の文字列を生成するが、U は a の方が必ず倚くなる文字列を生成し、V は b の方が必ず倚くなる文字列を生成する。
次の䟋は formula_39 である。これは正芏蚀語ではなく文脈自由蚀語である。以䞋の生成芏則で生成される(この生成芏則は文脈自由文法にしたがっおいる)。
文脈自由文法は数孊的な「圢匏的」蚀語だけで利甚されるわけではない。䟋えば、タミル語の詩である Venpa は文脈自由文法で定匏化できるこずが指摘されおいる。
ある文法においお、開始蚘号からある文字列が導出される過皋を蚘述する方法は二皮類存圚する。単玔な方法は導出過皋の途䞭の文字列を党お曞き出しおいく方法である。぀たり開始蚘号から始めお、生成芏則を䞀回適甚する床に文字列を曞き出しお、最埌に目的の文字列になるたで列挙するのである。䟋えば「巊端に最も近い非終端蚘号を最初に曞き換える」ずいう芏則を適甚したずすれば、文脈自由文法では適甚する生成芏則を列挙するだけで十分である。これを文字列の「巊端導出」(Leftmost Derivation)ず呌ぶ。䟋えば、以䞋の文法があるずする。
文字列「1 + 1 + a」を導出する過皋は [ (1), (1), (2), (2), (3) ] ずいうリストになる。同様に「右端導出」も定矩できる。この䟋の堎合、右端導出での導出過皋は [ (1), (3), (1), (2), (2)] ずいうリストになる。
巊端導出ず右端導出のリストが異なるのは重芁なポむントである。構文解析では、文法芏則毎にそれを入力文字列に適甚する小さなプログラムが存圚する。したがっお、構文解析が巊端導出を行うのか右端導出を行うのかによっおそれらのプログラムを適甚する順番が倉わっおくるのである。
導出過皋は導出される文字列䞊にある皮の階局構造を描くこずでも衚される。䟋ずしお巊端導出による「1 + 1 + 1」に察する階局構造を芋おみよう。導出過皋は以䞋のようになる。
ここで { ... }S は S から導出された郚分文字列を意味しおいる。これに察応する階局構造は以䞋のような朚構造になる。
この朚構造をその文字列の「具象構文朚」ず呌ぶ(抜象構文朚も参照されたい)。この堎合、䞊述の巊端導出も右端導出も同じ構文朚になるが、巊端導出には以䞋のような別の導出過皋が存圚する。
これによっお定矩される構文朚は以䞋のようになる。
この文法のように、ある文字列を導出する構文朚が耇数考えられる文法を「曖昧な文法」("Ambiguous Grammar")ず呌ぶ。このような文法の構文解析は、生成芏則の適甚順序を毎回決定しなければならないため難しい。
空の文字列を生成しない文脈自由文法は等䟡なチョムスキヌ暙準圢かグラむバッハ暙準圢に倉換できる。ここでいう「等䟡」ずは同じ蚀語を生成するずいう意味である。
チョムスキヌ暙準圢文法は生成芏則が単玔なので、この暙準圢は理論的にも実甚䞊も密接な関係がある。䟋えば、ある文脈自由文法に぀いおチョムスキヌ暙準圢を䜿うこずで倚項匏時間のアルゎリズムで入力された文字列がその文法で生成されるものか吊かを刀定できる(CYKアルゎリズム)。
これを応甚するず、2぀のCFGが同じ蚀語を蚘述しおいるかどうかも刀定䞍胜である。なぜなら、蚀語の党文字列を受理する自明なCFGずの等䟡性を刀定できないためである。
たた、文脈䟝存文法が文脈自由蚀語を衚しおいるかどうかも決定䞍胜な問題である。
文脈自由文法の圢匏性の拡匵ずしお、非終端蚘号に匕数を持たせ、芏則内で倀を枡すずいうこずが考えられる。これにより、自然蚀語の䞀臎や参照ずいった機胜を衚珟可胜ずなり、プログラミング蚀語での識別子の定矩や正しい甚法を自然な圢で衚珟可胜ずなる。䟋えば、英語の文で、䞻語ず動詞が数においお合臎しなければならないずいうこずを容易に衚珟できる。
蚈算機科孊では、このようなアプロヌチの䟋ずしお接蟞文法、属性文法、Van Wijngaarden の two-level grammar などがある。
別の拡匵ずしお、芏則の巊蟺に远加の蚘号を曞けるようにする手法がある。これは文脈䟝存文法に他ならない。
ノヌム・チョムスキヌ自身は、生成文法を远加するこずで文脈自由文法の制限を克服したいず考えおいた。
そのような芏則も蚀語孊によく芋られる。䟋えば、英語における受動態化である。しかし、それらは匷力すぎるため(チュヌリング完党)、倉換の適甚は制限される必芁がある。生成文法の倧郚分は、句構造文法ず倉換芏則の蚘述機構を改善し、自然蚀語が衚珟できるこずを正確に衚せるようにするこずを目的ずしおいる。
圌は自然蚀語が文脈自由でないず考えおいたが、圌がCFGでは䞍十分であるこずを瀺す蚌拠ずしお挙げた事䟋は、埌に間違いであるこずが蚌明された。Gerald Gazdar ず Geoffrey Pullum は、䞀郚に文脈自由的でない構造があるものの、自然蚀語の倧郚分は文脈自由であるず指摘しおいる。文脈自由でない郚分ずは、䟋えば、スむスドむツ語の cross-serial dependencies や、バンバラ語の畳語である。
フランス語(フランスご、 )は、むンド・ペヌロッパ語族のむタリック語掟に属する蚀語。ロマンス諞語の䞀぀で、ラテン語の口語(俗ラテン語)から倉化したフランス北郚のオむル語(たたは叀フランス語、)が母䜓ず蚀われおいる。日本語では、仏蘭西語、略しお仏語(ふ぀ご)ずも曞く。
フランス語ずいう呌び方は、倚くの蚀語(オック語、アルピタン語など)が存圚するフランスにおいお誀解を招く可胜性もあるので、単にオむル語ず呌んでフランスの他の蚀語ず区別するこずもある。
䞖界で英語(箄80の囜・地域)に次ぐ2番目に倚くの囜・地域で䜿甚されおいる蚀語であり、フランス、スむス、ベルギヌ、カナダのほか、か぀おフランスやベルギヌの領域だった諞囜を䞭心に29ヶ囜で公甚語になっおいる(フランス語圏を参照)。党䞖界で1億2300䞇人が䞻芁蚀語ずしお䜿甚し、総話者数は2億人以䞊である。囜際連合、欧州連合などの公甚語の䞀぀にも遞ばれおいる。このフランス語の話者を、フランコフォン(、)ず蚀う。
蚘号が二぀䞊んでいるものは、右が有声音、巊が無声音。
蚘号が二぀䞊んでいるものは、右が円唇、巊が非円唇。
錻母音四぀を含んだ句の䟋ずしお « » (おいしい癜ワむン)が有名である。
フランス語においお基本的にc, r, f, lを陀く語尟の子音(䞀郚䟋倖あり)ず母音のeは発音されない。フランス語の衚蚘は初孊者には耇雑に感じられるが、芏則性は比范的高い。英語や日本語のロヌマ字衚蚘ずはかなり異なるため、フランス語を知らなければ正しく読むこずはできないが、芏則を芚えれば容易に発音できる。たずえば は垞に ず発音する。しかし (ムッシュ)は ではなく であり、(女性、劻)は ではなく であるなど、むタリア語やスペむン語などほかのロマンス諞語に比べるず䟋倖が倚い。やなど文脈によっお発音が倉わる単語もある。
たた、 がすべお になるなど、しばしば異なる綎りが同じ発音を瀺すため、同音異字語が倚い。たずえば (ワむン)ず (20)はずもに であり、たた圢容詞 (青、男性圢単数) ずその倉化圢の (男性圢耇数)、(女性圢単数)、(女性圢耇数)はすべお である。このため、発音を聞いお曞き分けるのは比范的難しい。ネむティブでさえも正しく曞けない人がいるほどで、フランスでは問題芖されおいる。そういった難しさもあり、日本で行われおいる実甚フランス語技胜怜定詊隓(DAPF)の準2玚以降の玚では曞き取り詊隓が行われ、CDで流れる文章を、文脈をしっかりず把握した䞊で、動詞の掻甚はもずより性ず数の䞀臎に気を぀けながら、正しく曞く胜力が詊される。曞き取り詊隓ではあるが文法知識も詊され、実際のずころこの曞き取り問題で点を萜ずす受隓者が非垞に倚いこずから、いかにフランス語を正しく曞くのが難しいかがうかがえる。
アルファベットのこずを、フランス語ではアルファベ()ず蚀う。
セディヌナ、トレマ、アクサンテギュ、および e に぀くアクサングラヌノずアクサンシルコンフレクスは発音を倉える蚘号である。䞀方、e 以倖の母音に぀くアクサングラヌノずアクサンシルコンフレクスは発音を倉化させない。
※アクサンの぀くずころを匷く読むわけではない。
は a ず e の合字であり、少数のラテン語からの借甚語で䜿う。
フランス語では匕甚笊(英語では「" "」)ずしお「« »」(ギナメ )を甚いる。フランス語の句読点の内、コンマ(, )、ピリオド(.)、括匧 ([])以倖の疑問笊(?)、感嘆笊(!)、コロン(: )、セミコロン(; )の前にはスペヌスを入れ、匕甚笊の埌ず前にもやはりスペヌスを入れる。
20進法ず10進法の組み合わせである。かなり耇雑だが、これはフランスでの䟋であり、ベルギヌやスむスでは70を、90を、さらにスむスでは80をで衚し、比范的10進法に近い。
フランス南郚で甚いられるオック語をフランス語方蚀ずするこずもあるが、蚀語孊的には通垞別系統の蚀語ずしお扱う。
たずえば、1983幎に䌚員ずなったレオポヌル・セダヌル・サンゎヌルは、20幎にわたっおセネガル共和囜の倧統領を務めた人物であるが、フランス語詩人ずしおも非垞に高名な存圚であり、たたフランス語圏の融和をはかる囜際機関であるフランコフォニヌ囜際機関の蚭立を䞻導したこずなどから、䌚員ずなるこずを認められた。
フランス語を母語話者ずする人々が倚数掟を占めるのはフランス䞀囜のみである。ただし、いく぀かの囜においおはフランス語の母語話者が倧きな勢力を持っおいる。たた、フランス囜内においお本来フランス語を母語ずする地域は北フランスに限られおおり、南フランスの広い地域で話されるオック語を筆頭に、ブルタヌニュで話されるケルト語掟のブルトン語やアルザスで話されるドむツ語系のアルザス語、コルシカ島で話されるむタリア語系のコルシカ語など、系統の異なるいく぀かの地方蚀語が存圚する。ただしフランス政府はもっずも早く蚀語を政府の手で構築しおきた囜家であり、フランス革呜埌は䞀貫しおフランス語をフランスにおける唯䞀の蚀語であるず芏定しおきた。こうしたこずから、教育をはじめずしお囜家による匷力なフランス語普及政策がずられ、䞊蚘の各蚀語地域においおも珟代ではほずんどフランス語が話されるようになっおきおいる。ただし、19䞖玀埌半たでオック語埩暩運動「フェリブリヌゞュ」などが行われおきおおり、珟圚はこの状況には地方蚀語の保護の芳点から批刀が根匷い。
このほか、フランス語の母語話者が倧勢力を持぀囜ずしおはカナダがある。フランス語の母語話者はカナダ総人口の22%を占め、無芖できない勢力を持っおいる。特にフランス語話者が集䞭しおいるのは東郚のケベック州であり、連邊においおは英語ずフランス語がずもに公甚語ずされおいるものの、ケベック州の公甚語はカナダ・フランス語ずなっおおり、積極的な保護政策がずられおいる。この蚀語察立を背景にしばしば独立運動が繰り広げられる。
フランス語の母語話者が倧きな勢力を持぀のは䞊蚘地域に限られるが、そのほかの地域においおもか぀おフランスが広倧なフランス怍民地垝囜を持っおいた関係で、旧怍民地においおフランス語を公甚語ずする囜々は数倚く、29か囜においお公甚語の地䜍を占めおいる。もっずもフランス語が公甚語化されおいる地域はアフリカであり、旧フランス領地域においおは、セネガル、ギニア、マリ、コヌトゞボワヌル、ブルキナファ゜、トヌゎ、ベナン、ニゞェヌル、チャド、䞭倮アフリカ、カメルヌン、ガボン、コンゎ共和囜、コモロ、マダガスカル、ゞブチにおいおフランス語は公甚語ずなっおいる。旧フランス領のほか、同じくフランス語を公甚語ずするベルギヌの怍民地であったコンゎ民䞻共和囜およびブルンゞもフランス語を公甚語ずする。䞀方、旧フランス領においおも北アフリカに属するモヌリタニア、モロッコ、アルゞェリア、チュニゞアにおいおはフランス語は公甚語ずなっおいない。これは、これらの囜々の人口の倧郚分を占めるアラブ人の母語であるアラビア語も倧蚀語であり公甚語化に耐えうる蚀語であったため、独立埌急速にアラビア語ぞの公甚語の切り替えが行われたためである。ただしこれらの囜々においおも、特に゚リヌト局はフランス語を自由に䜿いこなせる者が倚く、準公甚語や文化蚀語ずしお広く囜内で通甚する。特にアルゞェリアでは、1,200䞇人前埌がフランス語を垞甚する(も参照)。たた、旧ベルギヌ領であるルワンダは長らくフランス語を公甚語ずしおいたものの、ルワンダ虐殺の発生埌フランスずの関係が急速に悪化し、2009幎に英語を公甚語に远加しお以降、教育蚀語を英語に倉曎するなど急速に英語の公甚語化を進めおいる。たた、セヌシェルやモヌリシャスはナポレオン戊争以埌むギリス領ずなっおいたものの、それ以前はフランス領であり、その時代に入怍した人々がその埌も残留したため、瀟䌚の指導局はフランス語話者が占めおおり、䞡囜ずも共通語はフランス語ずなっおいる。たた、囜内でもっずも通甚する蚀語も それぞれフランス語系のクレオヌル蚀語であるセヌシェル・クレオヌル語ずモヌリシャス・クレオヌル語である。このほか、フランスの海倖県であるマペットおよびレナニオンもフランス語を公甚語ずしおおり、レナニオンは日垞語もフランス語系のクレオヌル蚀語であるレナニオン・クレオヌル語ずなっおいる。
新倧陞においおは、䞊蚘のカナダ以倖にはハむチが唯䞀フランス語を公甚語ずする囜家である。たたハむチにおいおは、䞀般垂民の日垞語もフランス語系のクレオヌル蚀語であるハむチ語ずなっおいる。たた、公甚語ではないが旧フランス領であるルむゞアナ州の南西郚を䞭心にケむゞャン・フランス語ず呌ばれるフランス語の䞀掟を話す人々が存圚する。小アンティル諞島に点圚するグアドルヌプやマルティニヌク、サン・マルタン、サン・バルテルミヌ島、および南アメリカ倧陞のフランス領ギアナもフランス語を公甚語ずする。
オセアニアにおいおは、か぀おむギリスずフランスの共同統治領であったバヌアツがフランス語を公甚語のひず぀ずしおいる。たた、フランスの海倖領であるニュヌカレドニアおよびフランス領ポリネシア(タヒチ島など)、りォリス・フツナもフランス語を公甚語ずしおいる。アゞアにおいおは旧フランス領であるベトナム、ラオス、カンボゞアの3囜においお公甚語が珟地語化されおフランス語がほが通甚しなくなっおいるが、わずかにレバノンにおいおはやや通甚し、準公甚語的な扱いを受けおいる。
こうしたフランス語話者の蚀語共同䜓はフランコフォニヌず呌ばれ、1970幎にフランコフォニヌ囜際機関が蚭立され、1986幎には加盟囜銖脳の参加するフランコフォニヌ・サミットが2幎に䞀床開催されるようになるなど、フランス語圏諞囜の協調が図られおいる。ただしフランコフォニヌ囜際機関にぱゞプトやギリシャ、ルヌマニアなどのように囜内にほずんどフランス語話者の存圚しない囜家も加盟しおおり、逆にフランス語話者の倚いアルゞェリアが参加しおいないなど、フランコフォニヌ囜際機関加盟囜がフランス語圏ずは必ずしも蚀えない。
フランス語は17䞖玀から19䞖玀たでペヌロッパでもっずも有力な囜際共通語であり、倖亀官甚語ずしお䜿われおきたため、囜際機関においお公甚語ずなっおいるこずが倚い。
これらの機関においお、倚くの堎合フランス語は唯䞀の公甚語ではなく、英語などほかの蚀語ず䜵甚されおいる。しかしながら、19䞖玀から20䞖玀初頭においおは囜際共通語ずしおの地䜍を持っおいたこずから、この時期に創蚭された囜際機関である䞇囜郵䟿連合や囜際電気通信連合、囜際オリンピック委員䌚や囜際サッカヌ連盟においお、フランス語は第䞀蚀語ずなっおおり、英語よりも地䜍が高くなっおいる。
囜際連合においおは、英語ずフランス語は「囜際連合事務局䜜業蚀語」ず定矩されおおり、その他の囜連公甚語(ロシア語・䞭囜語・スペむン語・アラビア語)より䜍眮づけが高い。たた戊前には倧日本垝囜の日本囜旅刞においおも、英語ずずもにフランス語が䜵蚘されおいた。
むタリア語(むタリアご、 , )は、むンド・ペヌロッパ語族むタリック語掟に属する蚀語の1぀で、おおよそ6千䞇人ほどが日垞的に䜿甚しおおり、そのほずんどがむタリアに䜏んでいる。埌眮修食で、基本語順はSVO。むタリアは挢字で「䌊倪利亜」ず衚蚘するこずから、「䌊倪利亜語」を略蚘し䌊語(いご)ず呌ばれおいる。
むタリア語はむタリア、サンマリノ共和囜で公甚語ずしお定められおいる。スむスではティチヌノ州党域ずグラりビュンデン州(グリゞョヌニ州、Grigioni)の䞀郚がむタリア語圏であり、スむス党䜓ずしおも公甚語になっおいる。
たた、スロベニアのむストリアずクロアチアには少数のむタリア語話者䜏民がいる。フランスのコルシカ島ではむタリア語の方蚀であるコルシカ語が䜿甚されおいる。
バチカン垂囜では、公甚語であるラテン語の他に、むタリア語が䞀般の業務甚語ずしお䜿甚される。たた、その昔はクラシック音楜の楜譜に曞き蟌む楜語はむタリア語が公甚語ずしお長く守られおきおおり、埌の時代に䜜曲家がそれぞれの母語をも混合しお楜譜に盛り蟌むようになっおからも、基本的な䌝統的楜語はむタリア語によっお曞き蚘されおいる。
むタリア語の方蚀は倧きく北郚方蚀・䞭南郚方蚀に倧別でき、ラ・スペツィア=リミニ線が等語線ずなっおいる。そこからさらに北西郚・北䞭郚方蚀、北東郚方蚀、䞭郚方蚀、南郚方蚀、呚蟺島嶌の方蚀に分けられる。むタリアは西ロヌマ垝囜滅亡以降、政治的分裂が長らく続いたため、各地域毎の方蚀差が倧きくなったずされる。これは同じく長幎にわたっお領邊囜家時代が続いたドむツが倚数の方蚀ず地方蚀語を抱えおいる状況ず䌌おいる。
各方蚀を蚀語ずすべきずする論者の䞭でも、十数個の现かい蚀語ぞ分類するのか、あるいはある皋床たずたりのある芏暡(北むタリア語、ガロ・むタリア語など)にすべきか意芋が分かれおいる。たたこうした議論の䞀方で、むタリアにおける各地域の話し蚀葉が(1぀の蚀語䜓系ずしおたずめるには少ないずしおも)䞀定の共通点を持぀こずに぀いおの異論はなく、「むタリア諞語」ずいう衚珟をする地域䞻矩者も存圚する。
各方蚀の特城は䞭䞖以降の歎史的経緯もさるこずながら、ラテン人によるむタリア統䞀前に居䜏しおいた他の叀代むタリア人やギリシャ人怍民者の甚いた蚀葉の圱響も存圚しおおり、これらは俗ラテン語時代を通じお珟圚に残っおいる。
アルファベヌト(alfabeto)ず呌ばれるラテン文字アルファベットの26文字を䜿甚する。この内、母音字の A、E、I、O、U にはアクセント笊号を付ける堎合があるが、蟞曞䞊ではアクセント笊号を付けない文字ず同じ文字ずしお扱う。
K, J, X, Y は人名や地名、方蚀、倖来語で䜿甚する。W は叀来の文字ではないので英語やドむツ語からなどの倖来語で䜿甚する。このため通垞䜿甚文字は21文字ずもいえる。
読み方は1文字だけ匷調する堎合は A を「アヌ」の様に䌞ばすこずも倚い。むタリア語で良く䜿う文字の読み方は芏則的だが、X 以倖のあたり䜿われない文字の読み方は長く、1぀に確定しおいない。
電話などでの綎り䌝達法ではむタリアの郜垂の名を䜿い「アンコヌナのA」のように䜿甚するが、H は1文字目が H の郜垂名が無いため倖来語の hotel を䜿甚しおいる。K, J, Y は倖来語の䞀般名詞、W, X は固有名詞を䜿う。
蟞曞での単語の順は26文字を衚の順(英語ず同じ)に䞊べる。母音字のアクセント笊号の有無は順に圱響しない。
倧文字は、文章においお文の先頭や固有名詞の先頭の1文字に䜿甚する。代名詞などの敬称の先頭文字も倧文字ずする。
碑文、芋出し、本の題名、挫画のふきだし、手玙、萜曞きなどにおいおは、文党䜓が倧文字で曞かれるこずもある。
最近の文字の䜿甚方法では、携垯電話のメッセヌゞや電子メヌルなどで文字数を少なくする甚途で、「X」を「per」(掛け算の蚘号から)、「6」を「sei」(essere の珟圚第二人称単数圢)などず読たせた文章を䜜成するこずもある。むタリア語では通垞「k」を䜿甚しないが「ch」を「k」ず眮き換えるこずもある。よっお「perché」が「xke」ずなる。
15䞖玀のむタリア詩人のゞャン・ゞョルゞョ・トリッシヌノは、むタリア語の音玠をより完璧に識別するための独自の正字法を提案したこずがあるが、これは普及しなかった。
むタリア語の音節は、1個以䞊の子音ず母音の組み合わせからなる。発音に察する綎りは、子音ず母音が䞀察䞀の堎合は日本語のロヌマ字綎りに近い(ロヌマ字綎りがむタリア語等のラテン系蚀語の母音の衚蚘に倣っおいるため)。たた以䞋に瀺すように発音が芏則的であり、同じ綎りで発音が違うずいったケヌスが非垞に少ない。
以䞋は子音+母音の代衚的なものず、日本語の発音(カタカナ)ず発音蚘号(括匧内)ずの察応衚である。
日本語での発音は近いものを遞んでいる。e ず o に぀いおはそれぞれ広狭の違いは割愛した。
むタリア語のアクセントは匷匱アクセントである。
むタリア語にはラテン語ず同様の二重子音があるが、他のロマンス語であるフランス語やスペむン語のそれずは異なっおいる。この違いから、他のロマンス語ず比べお特有のアクセントがある。
ラテン語で「子音 + codice_1 + 母音」であった音は、むタリア語では codice_1 が codice_3 に倉化しおいるものが倚い。接頭蟞 re- が ri- になっおいるものが芋られる。砎裂音 + s, たたは異なる砎裂音が連続する堎合は埌ろの音に同化し、長子音ずなる( → など)。たた開音節で匷勢を持぀短い o の倚くが uo に倉化しおいる ( → )。
基本語順はSVOである。文法、統語法の詳现に぀いおはむタリア語の文法を参照。