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たた20䞖玀埌半には他にも、マむケル・ハリデヌ()らの機胜蚀語孊()や、ゞョヌゞ・レむコフらの認知蚀語孊など、異なったアプロヌチも考案された。
音声孊が発音時の筋肉の動きや音声の音響孊的特性など物理的な察象を研究するのに察しお、音韻論ではその蚀語で可胜な音節の範囲(音玠配列論)など蚀語が音声を利甚するしくみを研究する。
語の成り立ちは圢態論で研究し、語が他の語ず結合しお䜜る構造は統語論で研究する。統語論が研究察象ずするのは文たでで、それ以䞊のテクストや䌚話などは談話分析で扱う。
意味論が研究察象ずする「意味」ずは、䌝統的に、話者や文脈・状況を捚象した普遍的な語の意味や文の意味(真理条件)に限られおきた。話者の意図は意味論の研究察象ではないず芋る堎合、これの研究は語甚論で行う。
人間の蚀語孊の基本原則は、蚀語は人々によっお䜜成された発明ずいうこずである。 蚀語研究の蚘号論的䌝統は、蚀語を意味ず圢匏の盞互䜜甚から生じる蚘号のシステムず芋なしおいる。蚀語構造の線成は蚈算ず芋なされる。 たた、蚀語孊は本質的に瀟䌚的および文化的科孊に関連しおいるず芋なされおいる。なぜなら、蚀語コミュニティによる瀟䌚的盞互䜜甚ではさたざたな蚀語が圢成されおいるからである。 蚀語の人間性の芋方を衚すフレヌムワヌクには、ずりわけ構造蚀語孊が含たれる。
構造分析ずは、音声、圢態、構文、談話などの各局を最小単䜍で分析するこずを意味する。これらはむンベントリ(音玠、圢態玠、語圙クラス、フレヌズタむプなど)に収集され、構造およびレむダヌ階局内での盞互䜜甚を調査する。 機胜分析は、構造分析に、各ナニットが持぀可胜性のあるセマンティックおよびその他の機胜的圹割の割り圓おを远加する。 たずえば、名詞句は、文の文法的な䞻語たたは目的語ずしお、あるいは意味論的な゚ヌゞェントたたはペむシェントずしお機胜するこずができる。
機胜蚀語孊、たたは機胜文法は、構造蚀語孊の䞀分野である。 人間性の文脈では、構造䞻矩ず機胜䞻矩ずいう甚語は、他の人間科孊におけるそれらの意味に関連しおいる。 圢匏的構造䞻矩ず機胜的構造䞻矩の違いは、なぜ蚀語が持぀特性を持っおいるのかずいう質問ぞの答えにある。機胜的な説明は、蚀語がコミュニケヌションのためのツヌルである、たたはコミュニケヌションが蚀語の䞻芁な機胜であるずいう考えを䌎う。 したがっお、蚀語圢匏は、その機胜的䟡倀たたは有甚性に関しお説明される。 他の構造䞻矩的アプロヌチは、圢匏が二囜間および倚局蚀語システムの内郚メカニズムから続くずいう芖点を取る。
蚀語の生物孊的基瀎を明らかにするこずを目的ずした、認知蚀語孊や生成文法研究蚀語認識などのアプロヌチ。 生成文法は、これらの基瀎が生来の文法知識から生じるず䞻匵しおいる。したがっお、このアプロヌチの䞭心的な関心事の1぀は、蚀語知識のどの偎面が遺䌝的であるかを発芋するこずである。 䞀䟋をあげるず、ノヌム・チョムスキヌらは生成文法ずいう仮説を唱え、「普遍文法」ずいう仮説を提起した。
密接に関連するアプロヌチは進化蚀語孊であり、文化的耇補者ずしおの蚀語単䜍の研究が含たれる。 蚀語がどのように耇補され、個人たたは蚀語コミュニティの粟神に適応するかを研究するこずが可胜である。 文法の構築は、ミヌムの抂念を構文の研究に適甚するフレヌムワヌクである。
生成的アプロヌチず進化的アプロヌチは、圢匏䞻矩ず機胜䞻矩ず呌ばれるこずもある。 ただし、この抂念は、人間科孊での甚語の䜿甚ずは異なる。
以䞋に蚀語孊が明らかにしおきた蚀語の特城をいく぀か蚘す。
゜シュヌルは、「胜蚘」("signifiant") ず「所蚘」("signifié") ずいう2぀の抂念(シニフィアンずシニフィ゚)を甚いお、蚀語蚘号の音声・圢態ずその意味ずの間には必然的な関係性はないずいう蚀語蚘号の恣意性を説いた。
これずはほが反察の立堎ずしお音象城ずいう芋解がある。これは、音玠そのものに䜕らかの意味や感芚、印象ずいったものがあり、蚀語蚘号はその組み合わせによっお合理的に䜜られおいるずするものである。しかし、実際にはどの蚀語にも普遍的な音象城ずいうものは存圚しないため、珟圚そのような立堎の蚀語研究はあたり行われおいない。
アンドレ・マルティネは蚀語が単なる音声の矅列ではなく、二重構造を有しおいるこずを指摘した。すなわち、文を最小単䜍に分割しようずした堎合、たずは意味を持぀最小単䜍である圢態玠のレベルに分割される。そしお、圢態玠はさらに音玠に分割される。䟋えば、日本語の [ame](雚、风)ずいう語は語ずしおはこれ以䞊分解できないが、音玠ずしおは /a/、/m/、/e/ の䞉぀に分解される。蚀語の持぀このような二重構造は二重分節ず呌ばれる。動物の発する声にはこうした性質が芋られないため、二重分節はヒトの蚀語を特城づける性質ずされる。
ノヌム・チョムスキヌは蚀語の芏則には、䟋えば「前から3番目の語」ずいうような衚局の順序に蚀及するようなものは存圚しない、蚀語の芏則はむしろ衚局にあらわれない範疇・階局・構成玠などの構造から生たれるず考え、これを「構造䟝存性」ず呌んだ。ノヌム・チョムスキヌはgenerative capacityずいう抂念により、「(ある蚀語の)文法は、その蚀語の文ら(「衚局」)をweakly generateし、それら文らのstructural descriptors(「深局」)をstrongly generateする」(ここで「文ら」ずしおいるのは、原文sentencesの耇数圢に意味があるため)ず述べた。
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おうふう、勁草曞房、研究瀟、ひ぀じ曞房、くろしお出版、䞉元瀟、倧修通曞店、岩波曞店、朝倉曞店、ミネルノァ曞房、むぎ曞房、東北倧孊出版䌚、名叀屋倧孊出版䌚、東京倧孊出版䌚、京郜倧孊孊術出版䌚、九州倧孊出版䌚
孊問の䞀芧、人文科孊、語孊、蚀語教育、文孊、修蟞孊、民俗孊、蚓詁孊、圢匏科孊、日本孊術振興䌚、囜際亀流基金
著䜜暩(ちょさくけん、、コピヌラむト)は、䜜品を創䜜した者が有する暩利である。たた、䜜品がどう䜿われるか決めるこずができる暩利である。䜜者の思想や感情が衚珟された文芞・孊術・矎術・音楜などを著䜜物ずいい、創䜜した者を著䜜者ずいう。知的財産暩の䞀皮。
䞀般的に、著䜜物を他人が無断で無制限に利甚できないように法的に保護する必芁がある。著䜜物を創造した人物は、その著䜜物を他人が無断で利甚しおも、自己の利甚を劚げられるこずはない。しかし、他人が無制限に著䜜物を利甚できるず、著䜜者はその知的財産から利益を埗るこずが困難ずなる。著䜜物の創造には費甚・時間がかかるため、無断利甚を蚱すず、知的財産の創造意欲を埌退させ、その創造掻動が掻発に行われないようになるずいった結果を招くためである。
著䜜者の暩利は、著䜜物を掻甚しお収益や名声などを埗るこずができる財産的暩利(著䜜財産暩)ず、著䜜物の内容ず著䜜者を玐づけるこずで、著䜜者の人間性を正確に衚珟する人栌的暩利(著䜜者人栌暩)に分類される。狭矩に解する堎合、著䜜暩はずりわけ著䜜財産暩ず同矩ずされる。反察に、最も広矩に解する堎合、実挔家、レコヌド補䜜者、攟送事業者など著䜜物を䌝達する者に付䞎される暩利(著䜜隣接暩)も、著䜜暩の抂念に含めるこずがある。
知的財産暩には著䜜暩のほか、特蚱暩や商暙暩などの産業財産暩があるが、保護の察象や暩利の匷さが違う。産業財産暩は産業の発達を目的ずする技術的思想(アむデア)を保護の察象ずし、暩利者に匷い独占性を䞎える性質のため、所管官庁による厳しい審査を経お登録されなければ暩利が発生しない。䞀方の著䜜暩は、創造的な文化の発展を目的ずする衚珟を保護の察象ずしおいるこずから、産業財産暩ず比べお独占性は䜎く、日本を含む倚くの囜・地域では登録しなくおも創䜜した時点で暩利が発生する。
著䜜物の定矩・範囲、著䜜物の保護期間、著䜜物の管理手続や著䜜䟵害の眰則芏定などは、時代や囜・地域によっお異なるものの、囜際条玄を通じお著䜜暩の基本的な考え方は共通化する方向にある。しかし、著䜜物のデゞタル化やむンタヌネットの瀟䌚普及に䌎い、著䜜暩䟵害やフェアナヌス(無断利甚が著䜜暩䟵害にあたらないケヌス)をめぐる事案が耇雑化しおいる時代趚勢もある。
孊術的な目的で、研究者や教授が著䜜暩で保護された䜜品を䜿甚するこずにはいく぀かの䟋倖がある。
著䜜暩は人暩(財産暩)の䞀皮であり、同時に「著䜜暩」ずいう語は、人暩ずしおの著䜜暩のほかに、法的暩利ずしおの著䜜暩(さらに现かくは囜際法䞊の著䜜暩や、憲法䞊の著䜜暩など)ずいう偎面もある。
著䜜暩は狭矩には著䜜財産暩のみを指し、広矩には著䜜財産暩ず著䜜者人栌暩、最広矩には著䜜者の有する実定法䞊の暩利(著䜜財産暩、著䜜者人栌暩、著䜜隣接暩)の総䜓をいう。広矩の著䜜暩抂念は抂しお倧陞法の諞囜で甚いられる著䜜暩抂念である。䞀方、狭矩の著䜜暩抂念は英米法の諞囜で甚いられる著䜜暩抂念である。日本の著䜜暩法は「著䜜者の暩利」のもずに「著䜜暩」ず「著䜜者人栌暩」をおく二元的構成をずっおいる。
著䜜暩は狭矩には著䜜財産暩のこずをいう。著䜜者に察しお付䞎される財産暩であり、著䜜物を独占的・排他的に利甚する暩利である。著者は、著䜜暩(財産暩)を、他人に干枉されるこずなく、利甚する暩利を持぀。たずえば、小説の著䜜者(䜜者)は、他人に干枉されるこずなく出版、映画化、翻蚳するこずができる。
したがっお、著䜜暩(財産暩)のシステムが正しく機胜しおいる堎合は、出版瀟などが埗た収益を、埌進の育成ず採甚ぞの投資(育成費)に充圓できる。これにより、アマチュアからプロぞず進む際のハヌドルも䜎くなる。たた、各分野での䞖代亀代が掻発化する。
しかし、著䜜者の合意(蚱諟)を埗おいない他人が、その著䜜物を広く䞖間に発衚(公衚)するず、著䜜者は生掻するために必芁な収入を倱い、「執筆」「䜜曲」「映画補䜜」などの仕事(創䜜事業)も継続できなくなる。この他人による著䜜者の財産を盗み取る行為が、著䜜暩の䟵害である。
支分暩(しぶんけん)は著䜜物の1぀の利甚様匏に察する暩利である。
著䜜者が著䜜暩を財産ずしお扱える範囲を明確に限定するため、支分暩ずしお现目が列挙されおいる。著䜜財産暩は支分暩の総䜓ずしお理解される。
支分暩の列挙により暩利を瀺すため、著䜜者以倖の者にずっおは现目の把握が困難である。これにより「著䜜者の暩利の束」ず衚瀺し、现目のすべおを含めた「すべおの暩利(財産暩)」を保持しおいるず、包括しお蚘す堎合もある。あるいは、支分暩による现目の分類を甚いお、著䜜暩(財産暩)の䞀郚を、人(自然人や法人)に匕き枡すこずも可胜である。このような販売圢態を「譲枡」ずいう。たずえば、小説の(著䜜者)が、契玄により著䜜暩の「出版暩」のみを他人に譲枡し、それ以倖の著䜜暩(財産暩)を著䜜者が自ら保持するずいったこずが法的に可胜である。
䞀方で、著䜜物を収めた蚘録媒䜓(CDやDVD、ブルヌレむや曞籍などの有䜓物)を第䞉者に販売した堎合でも、著䜜暩が消滅するこずはない。このような販売圢態を(暩利の)「貞䞎」ずいう。ほかにも、「譲枡」や「貞䞎」以倖に、著䜜者ではない人(自然人や法人)ず「蚱諟の契玄」を結び、著䜜者ではない人(自然人や法人)が自由に利甚できるようにする方法もある。このような契玄を「利甚蚱諟の締結」ずいい、殊に音楜制䜜では「買い取り」ずいう。著䜜暩は盞察的独占暩あるいは排他暩である。特蚱暩や意匠暩のような絶察的独占暩ではない。すなわち、既存の著䜜物Aず同䞀の著䜜物Bが䜜成された堎合であっおも、著䜜物Bが既存の著䜜物Aに䟝拠するこずなく独立しお創䜜されたものであれば、䞡著䜜物の創䜜や公衚の先埌にかかわらず、著䜜物Aの著䜜暩の効力は著䜜物Bの利甚行為に及ばない。同様の性質は回路配眮利甚暩にもみられる。
狭矩の著䜜暩(著䜜財産暩)は財産暩の䞀皮であるが、著䜜者に認められる暩利(著䜜者の暩利)ずしおは、そのほかに著䜜者の人栌的利益を保護するものずしお、人栌暩の䞀皮である著䜜者人栌暩がある。䞡者の関係に぀いおは考え方および立法䟋が分かれる。
たず、著䜜暩法により著䜜者に察しお保障する暩利を玔粋に財産暩ずしおの著䜜暩ずしお把握する考え方がある。この考え方を培底しおいるのがアメリカ合衆囜著䜜暩法であり、著䜜者の人栌的暩利はコモン・ロヌ䞊の人栌暩の範疇に含たれる。もっずも、ベルヌ条玄が加盟囜に察しお著䜜者人栌暩の保護を芁求しおいるこずもあり、1990幎の法改正により、芖芚芞術著䜜物に぀いお限定された圢で著䜜者人栌暩を保護する旚の芏定を蚭けた(合衆囜法兞第17線第106A条)。
第2に、著䜜者に察しお、財産的暩利ず人栌的暩利の双方を著䜜暩法䞊保障する考え方がある。倧陞法の著䜜暩法は基本的にこのような考え方に立脚しおいる。フランス著䜜暩法がこの考え方に立脚しおおり、著䜜者の暩利に぀いお、人栌的な性質ず財産的な性質を包含するものずしお芏定し(111の1条第2項)、いわゆる著䜜者人栌暩は凊分できないものずする(121の1条第3項)のに察し、著䜜暩は凊分できるものずしお(122の7条)区別しおいる点にこのような考え方が珟れおいる。
第3に、著䜜者に察しお、財産的暩利ず人栌的暩利の双方を著䜜暩法䞊保障するが、䞡者は䞀䜓ずなっおおり分離できないものずしお把握する考え方がある。ドむツの1965幎9月9日の著䜜暩および著䜜隣接暩に関する法埋がこの考え方に立脚しおおり、著䜜者の暩利の内容を構成するものずしお著䜜者人栌暩に関する芏定を眮いおいるが(11条-14条)、財産暩ず人栌暩が䞀䜓化しおいるがゆえに、財産暩をも含む著䜜者の暩利に぀いお譲枡ができない旚の芏定が眮かれおいる(29条)点にこのような考え方が珟れおいる。
日本法の法制は、著䜜暩法䞊、著䜜者の暩利ずしお財産暩たる著䜜暩ず人栌暩たる著䜜者人栌暩を保障し぀぀、前者は譲枡可胜なものずしお理解し、埌者は譲枡䞍可胜なものずしお理解しおいる点でフランス法に近い。
著䜜者によっお制䜜された楜曲(著䜜物)は、著䜜者である䜜詞家・䜜曲家が著䜜暩を有しおいる。しかし、楜曲を挔奏する実挔家や、それを録音するレコヌド補䜜者、楜曲を攟送する攟送事業者・有線攟送事業者も、著䜜者ではないものの著䜜物に密接に関わる掻動を業ずしおおり、1970幎の珟行著䜜暩法制定に䌎い、これらの利甚者による実挔、レコヌド、攟送たたは有線攟送にも著䜜暩に準じた䞀定の暩利(著䜜隣接暩、)が認められるこずになった。著䜜隣接暩は実挔家の暩利(著䜜暩法90条 - 95条)、レコヌド補䜜者の暩利(同96条 - 97条)、攟送事業者の暩利(同98条 - 100条)、有線攟送事業者の暩利(同100条)からなり、人栌暩ず財産暩が含たれる。保護期間は実挔日(実挔)たたは最初の固定日(レコヌド)から70幎間(攟送、有線攟送は攟送等から50幎間)。著䜜暩ず異なり楜曲(著䜜物)そのものの暩利ではないため、挔奏暩や翻案暩(線曲暩)は認められおいない。たた映画の著䜜物においおは、二次利甚の際の著䜜隣接暩の適甚が制限される(映画の著䜜物#著䜜隣接暩ずの関係も参照)。
18䞖玀初頭、むギリスではアン法(クむヌン・アン法。1709幎制定、1710幎斜行)で著䜜者の暩利、すなわち著䜜暩を認めた。この法では、著䜜暩の有効期間(14幎、1床曎新可胜で最倧28幎)や、その埌のパブリック・ドメむンの抂念も制定されおいる。
フランスではフランス革呜時の1791幎に、倧陞法系の囜の䞭では初めお著䜜暩法が制定された。その埌、18䞖玀から19䞖玀にかけお各囜で著䜜暩を保護する法埋が成立した。19䞖玀に入るず著䜜暩の察象は印刷物以倖(音楜、写真など)に拡倧されおいく。
ずころが19䞖玀半ばになっおも著䜜暩の保護の法埋を持たない囜があり、むギリスやフランスなどの䜜家の曞いた䜜品が耇補による被害を受けおいた。そのため、1886幎採択・1887幎発効のベルヌ条玄で囜際的な著䜜暩の取り決めができ、1952幎採択・発効の䞇囜著䜜暩条玄によっおベルヌ条玄未締結囜ずの橋枡しがなされた。さらには䞖界貿易機関 (WTO) 䞻管のTRIPS協定が1994幎に採択・1995幎発効し、囜際的な著䜜暩䟵害の際にはWTOに提蚎できる仕組みが導入された。
たた、囜際条玄ず囜内法の䞭間的な䜍眮づけずしお、欧州連合(EU)の各皮指什がある。EU加盟囜は指什を遵守しお囜内法を敎備する矩務を負うこずから、EU加盟囜間の著䜜暩法のばら぀きを平準化する圹割を担っおいる。
しかし著䜜暩法および著䜜暩に぀いおの考え方は、著䜜者・著䜜暩者・利甚者など利害関係者のさたざたな芁請を受け、専門家だけでなく広く䞖論の間でも議論が起きたり、立法の堎で話し合われたり、行政の堎で怜蚎されたり、叞法の堎で争われたりするなど絶えず倉曎を受け続けおいる。
21䞖玀に入り、テクノロゞヌの著しい進歩および暩利ビゞネスの䌞匵など経枈瀟䌚の倉化を受けた産業保護の芳点からの芁請ず、著䜜物の自由な利甚の芁請(時には自由な蚀論の存続の垌望を含む)ずの衝突が顕著な争点のひず぀になっおいる。これを受け、デゞタル著䜜物の保護芏定を匷化したWIPO著䜜暩条玄が1996幎に採択され、2002幎に発効しおいる。
新しいテクノロゞヌに関連する個別の刀䟋や法制には、1984幎に刀決が出た米囜のベヌタマックス事件(゜ニヌ勝蚎)、1992幎に生たれた日本の私的録音録画補償金制床、1997幎に創蚭されたむンタラクティブ送信に係る公衆送信暩・送信可胜化暩(日本)、1999幎に起こされた゜ニヌ・ボノ法ぞの違憲蚎蚟(米囜、2003幎に合憲刀決)、2001幎のナップスタヌ敗蚎(米囜)などがある。
本節では著䜜暩のうち、おもに狭矩の著䜜暩(著䜜財産暩)の保護の察象ず芁件に぀いお述べる。
著䜜暩は、著䜜者の粟神的劎力によっお生たれた補䜜物を保護し、たた、自由垂堎における垂堎䟡栌を著䜜者に支払うこずを保蚌しお、著䜜者の創䜜業務を維持し、収入を安定させるこずで、間接的に著䜜者本人を保護する効果もある。
日本の珟行著䜜暩法では具䜓的に「思想又は感情を創䜜的に衚珟したものであ぀お、文芞、孊術、矎術又は音楜の範囲に属するもの」(著䜜暩法第2条第1項第1号)ず定めおおり、ここでいう「創䜜的」に぀いおは、既存の著䜜物ずの差異(衚珟者の個性)が衚れおいればよく、新芏性や独創性は求められず、区別できる皋床であればよいずされる。
によれば、思想又は感情が珟れおいる箇所がどのような箇所なのか明確に定矩するこずは難しい。そのため思想又は感情でないものがどういったものなのかを定矩する方が明確にそれらを区別できる。思想・感情的から挏れ出おいるものずしおは、第1に著䜜物を曞いた者が事実ずしおいるもの。䟋えば、ガリレオが地動説に関する本を出版した際、圌は地動説を事実ずしお扱っおいた。その堎合地動説は事実ずしお扱われる。第2に契玄曞案等。第3に単なる事実の報道や雑報。しかし事実を報道する新聞蚘事などは蚘事の配列、評䟡、分析などで創䜜性が保たれおいるためそれらは著䜜物ずしお成立する。著䜜物ずしお成立しないものずしおは衚珟の幅の狭い新聞の芋出しや死亡報道などである。第4に、スポヌツやゲヌムのルヌルである。第5に技術や自然科孊のアむディアそれ自䜓である。どんなに苊劎しお完成させた理論であっおも、アむディアそれ自䜓には著䜜暩はない。しかしそのアむディアを衚珟した論文での創䜜性が確保されおいるものに関しおは著䜜暩がある (pp.46-55)。
たた、衚珟されおいる必芁があり、文字・蚀語・圢象・音響などによっお衚珟されるこずで著䜜物ずなる。
著䜜暩の察象ずしお想定されるのは、兞型的には矎術、音楜、文芞、孊術に属する䜜品である。絵画、圫刻、建築、楜曲、詩、小説、戯曲、゚ッセむ、研究曞などがその代衚的な䟋である。ほかにむンタヌネット掲瀺板の曞き蟌み、写真、映画、テレビゲヌムなど、新しい技術によっお出珟した著䜜物に぀いおも保護の察象ずしお远加されおきた。
矎術的分野では、著䜜暩のほか、意匠暩が工業デザむンの暩利を保護するが、著䜜暩は原則ずしお矎術鑑賞のための䜜品などに適甚され、実甚品には適甚されないずする。ただし、この境界線は必ずしも明解ではなく、矎術工芞品は双方の暩利が及ぶずする説もある。たた、囜によっおは意匠法ず著䜜暩法をたずめお扱っおいる堎合もある。
入孊詊隓の問題は、数孊の問題における数匏そのもの、瀟䌚科の問題における歎史的事実そのものずいった堎合を陀き、問題を䜜成した孊校等に著䜜暩が生じるずされる。
囜によっお保護の察象が異なる堎合があり、たずえば、フランスの著䜜暩法では著䜜物本䜓のほかにそのタむトルも創䜜性があれば保護する旚を芏定しおいる。同じく、䞀郚の衣服のデザむンが保護されるこずが特に定められおいる。米囜の著䜜暩法では船舶の船䜓デザむンを保護するために特に蚭けられた芏定がある。ほかに、明文芏定によるものではないが、掻字の曞䜓は日本法では原則ずしお保護されないが、保護する囜もある。アプリケヌションプログラミングむンタフェヌス(API)に぀いおも日本法では明瀺的に保護察象倖ずしおいるが、米囜では「保護が及ぶ」ずいう最高裁刀決が出おいる。
暩利が生じず、保護の察象にならない補䜜物がある。おもなものは以䞋の通り。
そのほか、キャラクタヌ蚭定や感情そのもの、創䜜の加わっおいない暡倣品、範囲倖の工業補品(たずえば自動車のデザむン)などは著䜜物ずはならないほか、短い衚珟・ありふれた衚珟(たずえば䜜品のタむトルや流行語や商品名)・遞択の幅が狭い衚珟などは創䜜性が認められない傟向にある。
特蚱暩、意匠暩、商暙暩などは登録が暩利発生の芁件であるが、著䜜暩の発生芁件に぀いお登録などを暩利発生の芁件ずするか吊かに぀いおは立法䟋が分かれる。
著䜜暩の発生芁件に぀いお、登録、玍入、著䜜暩衚瀺など䞀定の方匏を備えるこずを芁件ずする立法䟋を方匏䞻矩ずいう。これに察しお著䜜物が創䜜された時点で䜕ら方匏を必芁ずせず著䜜暩の発生を認める立法䟋を無方匏䞻矩ずいう。
ベルヌ条玄は、加盟囜に無方匏䞻矩の採甚を矩務づけおいる(ベルヌ条玄5条2項)。なお、日本には著䜜暩の登録の制床があるものの、ベルヌ条玄の加盟囜であるこずもあり発生芁件ではなく、あくたでも第䞉者察抗芁件であるに過ぎない。これに察しお䞇囜著䜜暩条玄は方匏䞻矩を採甚しおいる(ベルヌ条玄ず䞇囜著䜜暩条玄の双方に加盟しおいる堎合には䞇囜著䜜暩条玄17条によりベルヌ条玄が優先する)。
なお、北朝鮮もベルヌ条玄加盟囜であるが、日本は北朝鮮を囜家ずしお承認しおいないこずを理由に、2011幎12月、北朝鮮の著䜜物に関しおは日本囜内で保護矩務がないずの叞法刀断が最高裁によっおなされた。
ベルヌ条玄に加盟し無方匏䞻矩をずる囜においおは著䜜物を創䜜した時点で著䜜暩が発生するため、著䜜物に特定の衚瀺を行う矩務は課されおいない。䞀方、ベルヌ条玄締結埌も同条玄に加盟せず方匏䞻矩をずる囜々があった。そのため自囜が無方匏䞻矩を矩務づけるベルヌ条玄を締結しおいおも、方匏䞻矩をずる囜々では著䜜暩発生の芁件を満たさず、そのたたでは著䜜暩保護を埗るこずができず䞍郜合を生じおいた。そこで䞇囜著䜜暩条玄は無方匏䞻矩をずる囜における著䜜物が、方匏䞻矩をずる囜でも著䜜暩保護を埗るこずができるよう、氏名ず最初の発行幎、©のマヌクの3぀を著䜜暩衚瀺ずしお明瀺すれば自動的に著䜜暩の保護を受けるこずができるずした。著䜜暩マヌク「©」は、著䜜暩の発生芁件ずしお著䜜物ぞの䞀定の衚瀺を求める方匏䞻矩囜においお、芁件を満たす著䜜暩衚瀺を行うために甚いられるマヌクである。
先述のように、ベルヌ条玄ず䞇囜著䜜暩条玄の双方に加盟しおいる堎合には、無方匏䞻矩を定めるベルヌ条玄が優先する。したがっお、このような問題が生じるのはベルヌ条玄を締結しおおらず䞇囜著䜜暩条玄のみを締結しおいる方匏䞻矩をずっおいる囜においおである。か぀おは米囜が方匏䞻矩囜の代衚的存圚で、長い間、䞇囜著䜜暩条玄のみを締結しベルヌ条玄を締結しおいなかった。しかし、米囜は1989幎にベルヌ条玄を締結しお無方匏䞻矩を採甚した。ほかの囜においおも無方匏䞻矩の採甚が進んだ結果、2017幎珟圚、䞇囜著䜜暩条玄のみを締結し方匏䞻矩を採甚しおいる囜はカンボゞアだけずなっおいる。そのカンボゞアもベルヌ条玄自䜓は締結しおいないものの、2004幎のWTO加盟によりTRIPS協定9条1項の適甚を受けるこずずなり、ベルヌ条玄の1条から21条の条項および附属曞の遵守矩務を負ったため、実質的に無方匏䞻矩に転換した。
なお、著䜜暩衚瀺は条玄䞊の著䜜暩の発生芁件ずは別に囜内法䞊䞀定の効果を生じるこずがあり、たずえばアメリカの著䜜暩法では著䜜暩の存圚を知らずパブリックドメむンず信じた者を保護する善意の䟵害者(innocent infrigers)の法理があるが、©マヌク等の著䜜暩衚瀺が著䜜物に明確に衚瀺されおいれば原則ずしお善意の䟵害にはあたらないずされおいる。
著䜜物が有圢の媒䜓に固定されおいる必芁があるか吊かに぀いおも立法䟋が分かれる。ベルヌ条玄では固定を芁件ずするか吊かに関しおは加盟囜の立法に委ねおいる(ベルヌ条玄2条2項)。アメリカ合衆囜著䜜暩法では、著䜜物が固定されおいるこずが保護の芁件ずなっおおり(102条(a))、未固定の著䜜物はもっぱら州法の芏埋による。日本の堎合は固定を芁件ずしおいないが、映画の著䜜物に぀いおは物ぞの固定が芁件であるず䞀般的には解されおいる(ただし、この点には議論がある)。
著䜜暩䟵害は、民事では差止請求暩、損害賠償、名誉回埩等の察象ずなる。たた、刑事事件ずしお眰金刑や懲圹刑などの刑事眰が科される堎合もある。米DMCAに基づいお、自称著䜜暩者およびその代理人による著䜜暩䟵害告発で、正芏の著䜜暩者や合法な著䜜暩利甚が劚げられるケヌス、果おは蚀論匟圧に利甚するケヌスすら倚発しおいる。
著䜜暩の保護に぀いおは、「文孊的及び矎術的著䜜物の保護に関するベルヌ条玄」(ベルヌ条玄)、「䞇囜著䜜暩条玄」、「著䜜暩に関する䞖界知的所有暩機関条玄」(WIPO著䜜暩条玄)、「知的所有暩の貿易関連の偎面に関する協定」(TRIPS協定)などの条玄が保護の最䜎芁件などを定めおおり、これらの条玄の締玄囜が、条玄䞊の芁件を満たす圢で、囜内の著䜜暩保護法什を定めおいる。
18䞖玀から19䞖玀にかけお各囜の民間亀流は増倧したが、それずずもに剜窃も囜際的な問題ずなった。倚くの囜では著䜜暩法が制定されおいたが、効力範囲は自囜民などに限られおいた。そこで各囜は、盞互䞻矩のもず互いに盞手方囜民の著䜜暩を保護する二囜間条玄を締結しお解決を図ろうずした。しかし、二囜間条玄では締玄囜以倖には効力が及ばず、各囜は法埋で登録などの著䜜暩保護芁件を定めおいたため珟実に著䜜暩を取埗するこずは難しく実効性に乏しいものだった。
そこで囜際文芞家協䌚などが囜際的な著䜜暩保護の運動を展開し、スむス政府などの䞻導のもず1886幎にベルヌ条玄(文孊的及び矎術的著䜜物の保護に関するベルヌ条玄)が締結された。ベルヌ条玄に関しおは1908幎のベルリンでの改正条玄によっお無方匏䞻矩が採甚された。
ベルヌ条玄は内囜民埅遇、遡及効、無方匏䞻矩の採甚などを柱ずする。
ベルヌ条玄は1908幎のベルリンでの改正条玄によっお無方匏䞻矩が採甚されたが、アメリカ合衆囜や䞭南米諞囜など方匏䞻矩を採甚しおいる諞囜ずの間に制床的な差異を生じ問題化した。そこで、方匏䞻矩を採甚しおいるアメリカ合衆囜や䞭南米諞囜などず、ベルヌ条玄に加盟しお無方匏䞻矩を採甚しおいる囜々ずの間の架橋ずなる条玄ずしお、1952幎に䞇囜著䜜暩条玄が成立した。
䞇囜著䜜暩条玄は内囜民埅遇、䞍遡及効、方匏䞻矩の採甚などを柱ずする。ただし、ベルヌ条玄ず䞇囜著䜜暩条玄の双方に加盟しおいる堎合には䞇囜著䜜暩条玄17条によりベルヌ条玄が優先する。
珟圚の日本における著䜜暩は著䜜暩法によっお芏定されおいる。著䜜暩法は、著䜜物によっお生じる著䜜者の財産暩の範囲を定めおいる(著䜜暩法第17条第1項)。日本では創䜜した時点で自動的に垰属される。日本の著䜜暩法は「著䜜者の暩利」のもずに「著䜜暩」ず「著䜜者人栌暩」をおく二元的構成をずっおおり、このうち「著䜜暩」を著䜜者の財産的利益を保護する暩利ずする。
日本の近代以前においおは版元が暩利者ず考えられおおり、明治初期に版暩ずしお著䜜暩の䞀郚が保護を受けるこずになった。19䞖玀末のベルヌ条玄加盟にあたっお初めお著䜜暩法が制定され、1970幎に旧法を党郚改正しお珟行の著䜜暩法が制定された。
日本の著䜜暩法の䞋では、原則ずしお、著䜜暩は創䜜の時点で自動的に創䜜者(著䜜者)に垰属する(無方匏䞻矩 cf.方匏䞻矩)。たずえ創䜜掻動を職業ずしない䞀般人であっおも、創䜜された時点で自動的に垰属される。぀たり、原始的には著䜜者たる地䜍ず著䜜暩者たる地䜍が同䞀人に垰属する。
もっずも、著䜜暩は財産暩の䞀皮であり、譲枡するこずが可胜であり、さらには、以䞋のような支分暩ごずにも譲枡可胜ず理解されおいる。したがっお、創䜜を行った者ず珟時点の著䜜暩者ずは䞀臎しないこずや、支分暩ごずに暩利者が異なるこずもありうる。ただし、譲枡を受けた者が第䞉者に察抗するためには、文化庁に著䜜暩を登録しおおく必芁がある。たた、映画の著䜜物に぀いおは、著䜜暩の原始的垰属に぀いお特䟋が蚭けられおいる()。この堎合でも人栌暩ずしおの著䜜者人栌暩は著䜜者に残されるため()、著䜜暩者であるずいえども無断で著䜜物を公衚・改倉したり、氏名衚瀺を曞き換えたりするこずはできない。
著䜜暩法(日本)では著䜜暩の察象ずならないものを様々定矩しおいる。事実の䌝達・プログラム蚀語・アルゎリズム・公的芏則などが挙げられおいる。暩利察象ずなる著䜜物に関しおも、特定条件䞋では著䜜財産暩が制限されるず芏定されおいる。
なお、著䜜者ず著䜜暩者の甚語の䜿い分けが分かりづらいためか、2005幎1月に文化審議䌚著䜜暩分科䌚から発衚された「著䜜暩法に関する今埌の怜蚎課題」の䞭では、甚語の敎理の怜蚎が必芁であるず蚀及されおいる。
著䜜暩者は、他人に察し、その著䜜物の利甚を蚱諟するこずができる(1項)。この蚱諟を埗た者は、その蚱諟に係る利甚方法および条件の範囲内においお、その蚱諟に係る著䜜物を利甚するこずができる(63条2項)。たた、この蚱諟に係る著䜜物を利甚する暩利は、著䜜暩者の承諟を埗ない限り、譲枡するこずができない(63条3項)。
共有著䜜暩(共同著䜜物の著䜜暩その他共有に係る著䜜暩)は、その共有者党員の合意によらなければ行䜿するこずができないが(2項)、各共有者は、正圓な理由がない限り合意の成立を劚げるこずができない(65条3項)し、信矩に反しお合意の成立を劚げるこずができない(65条4項、2項)。たた、代衚暩に加えられた制限は、善意の第䞉者に察抗するこずができない(65条4項、64条4項)。
共同著䜜物ずは、「2人以䞊の者が共同しお創䜜した著䜜物であっお、その各人の寄䞎を分離しお個別的に利甚できないものをいう」(2条1項12号)ず定矩される。間違いやすいのは、二次的著䜜物で、「キャンディ・キャンディ事件」(最刀平成13幎10月25日刀䟋)の事案においおは、ストヌリヌ䜜者により事前に原皿甚玙に執筆されたストヌリヌに基づいお䜜画者が䜜画をするずいう方匏がずられおおり、二次的著䜜物に該圓するものず刀断された。
次に間違いやすいのは結合著䜜物である。これは、各人の創䜜的衚珟を分離しお利甚可胜なものであり、たずえば、「歌詞ず楜曲」「小説ず挿絵」などがこれに該圓する。この堎合は、共同著䜜物ではなく、それぞれが著䜜物であり著䜜暩を有するず解される。
著䜜暩に明るくない䞀般人においおは、しばしば、著䜜物を衚象した有䜓物の所有暩を取埗したこずにより、著䜜暩に類する暩限も取埗できるず誀解する堎合がある。しかし、所有暩を取埗したからずいっお著䜜暩にかかる諞暩利たで取埗できるわけではない。このこずは矎術の著䜜物に぀いおの刀䟋「顔真卿自曞建䞭告身垖事件」で明らかになっおいる。
ただし、矎術の著䜜物に぀いおの原䜜品の所有者による著䜜物の展瀺や展瀺に䌎う耇補などの行為には著䜜暩の効力が及ばないずする芏定がある(、)。所有暩者による圓該行為にたで著䜜暩の効力が及ぶものずするず、矎術品の所有暩を埗た者の利益が著しく損なわれるため、著䜜暩ず所有暩の調敎を図ったものである。
保護期間を氞久ず定める囜も存圚するが、䞀般に䞀定の保護期間の䞋においおのみ、保護される。保護期間の満了を迎えるず、著䜜暩は消滅、パブリックドメむンずされる。
著䜜暩者が他人に察しお著䜜物の利甚を認める契玄には著䜜物利甚蚱諟契玄や出版暩蚭定契玄がある。
著䜜物利甚蚱諟契玄(ラむセンス契玄)は契玄を結んだものに察しお著䜜物の利甚を認める契玄である。著䜜物利甚蚱諟契玄の盞手方は耇数の者でもよい。
出版暩蚭定契玄は特定の者に察し出版暩を蚭定するもので、出版暩の蚭定を受けた出版暩者は蚭定行為に埓っお著䜜物を耇補しお頒垃するこずができる。出版行為には玙媒䜓やDVD、CD-ROMなどぞの耇補のほか、むンタヌネットによる公衆送信行為や電子出版なども含たれる。出版暩は排他的・独占的な暩利であり、出版暩を䟵害する者に察しおは差止請求や損害賠償請求が認められる。
日本では出版暩は耇補暩の䞀圢態ずしお著䜜暩法第䞉章(出版暩)に芏定される。著䜜物を文曞たたは図画ずしお出版する行為を目的ずする。
(80条)出版暩者は、蚭定行為で定めるずころにより、その出版暩の目的である著䜜物に぀いお、次に掲げる暩利の党郚又は䞀郚を専有する。(1項)頒垃の目的をも぀お、原䜜のたた印刷その他の機械的又は化孊的方法により文曞又は図画ずしお耇補する暩利(原䜜のたた前条第䞀項に芏定する方匏により蚘録媒䜓に蚘録された電磁的蚘録ずしお耇補する暩利を含む)
よっお出版暩者は、著䜜暩者(耇補暩者)ずの利甚蚱諟契玄の条件䞋で、著䜜物の出版行為に関し排他的暩利を取埗するこずずなる。出版暩者は単なる利甚蚱諟者であるに止たらず、法埋䞊、著䜜物の公衚や暩利䟵害蚎蚟の原告資栌が付䞎され(112条)、利甚蚱諟の範囲内では著䜜暩者(耇補暩者)の耇補暩・出版暩の行䜿にも圱響があるなど、匷力な暩利を持぀。出版暩は次の通り利甚蚱諟の範囲内で存続するが、無期限ずした契玄の有効性に぀いおは孊説䞊も争いがあり、有限期間を明瀺しお契玄するのが通䟋である。
(83条)出版暩の存続期間は、蚭定行為で定めるずころによる。(2項)出版暩は、その存続期間に぀き蚭定行為に定めがないずきは、その蚭定埌最初の出版行為等があ぀た日から䞉幎を経過した日においお消滅する。
耇補暩などず同様に、出版暩の目的物も法第䞉節第五欟の著䜜暩の制限の察象ずなる(86条)。たた出版暩の再譲枡などは原暩利者の承諟により可胜であり(87条)、著䜜暩ず同様の登録察抗芁件たで芏定がある(88条)。出版暩䟵害も耇補暩䟵害の堎合ず同じく、損害賠償請求蚎蚟や䟵害等眪の刑事眰(非芪告眪化を含む)の察象ずなる(第7章、第8ç« )。2011幎に自炊代行業者を盞手どった提蚎があり、2012幎1月20日、衆議院第2議員䌚通で出版瀟が公明党衆院議員池坊保子文郚科孊郚䌚長や自民党議員らに出版瀟が「著䜜隣接暩を持おる」よう芁望し、これは平成26幎改正においお電子曞籍の出版暩(いわゆる電子出版暩)ずしお実珟された(次掲)。
80条2項 原䜜のたた前条第䞀項に芏定する方匏により蚘録媒䜓に蚘録された圓該著䜜物の耇補物を甚いお公衆送信を行う暩利
映画(えいが)ずは、長いフィルムに高速床で連続撮圱した静止画像を映写機で映写幕(スクリヌン)に連続投圱するこずで、圢や動きを再珟するもの。掻動写真、キネマ、シネマずも。
本来の語矩からははずれるものの、フィルムではなくビデオテヌプなどに磁気蚘録撮圱されたものや映画通で䞊映される動画䜜品党般に぀いおも、慣䟋的に「映画」ず呌ばれおいる。
映画通が普及しお以降、䞀般的に映画ずいうず専甚斜蚭の䞭でスクリヌンに投圱しお公開する䜜品を指す。**䞊映時間・公開期間など(劇堎)**
- シネマコンプレックス:映画補䜜䌚瀟が運営するものから、耇数の映画通を統合しおチェヌン展開を行うものたで芏暡は様々である。20䞖玀に倧きな発展を遂げた衚珟手段であり、映画は今や芞術ず呌ぶべき氎準に達しおいる。たた、叀くからの芞術である絵画、圫刻、音楜、文孊、舞螊、建築、挔劇に比肩する新たな芞術ずしお「第八芞術」ないし、舞螊ず挔劇を区別せずに「第䞃芞術」ずも呌ばれる。たた、映像やストヌリヌ、音楜など様々な芞術の分野を織り亀ぜおひず぀の䜜品を創造するこずから「総合芞術」の䞀皮ずしおも扱われる。
「映画」ずいう語の本来の意味は「画を映すこず」あるいはそうしお「映された画」ずいうこずである。そのため、近䞖末期においおは写真ず同矩に甚いられおいた。そこから転じお、「(スクリヌンなどに)画像を映し出すこず」や「映し出される画像」、さらに長いフィルムに撮圱された「動きのある画像」に察しおも甚いられるようになっおいった。
なお、『日本囜語倧蟞兞第二版』における「映画」の項目には、以䞋のように蚘茉されおいる。