推論用コード README
概要
以下では、Hugging Faceにアップロードしたモデルを用いて、ELYZA-tasks-100-TVの出力を得るための方法を説明します。
使用したデータセット
本プロジェクトで使用したデータは、以下の論文で紹介されたデータセットです。
- 関根聡, 安藤まや, 後藤美知子, 鈴木久美, 河原大輔, 井之上直也, 乾健太郎. ichikara-instruction: LLMのための日本語インストラクションデータの構築. 言語処理学会第30回年次大会(2024)
このデータセットは、LLM(大規模言語モデル)に対する日本語インストラクションデータを構築するために利用されました。ichikara-instruction
というデータセットは、様々なタスクに対して日本語での指示を提供するもので、モデルの日本語処理能力向上に役立ちます。
データセットのリンク
データセットに関する詳細情報やダウンロードリンクは、以下の公式ウェブページから確認できます:
必要なライブラリ
推論を実行するためには、以下のPythonライブラリが必要です。
pip install -U ipywidgets
pip install transformers==4.46.3
pip install -U bitsandbytes
pip install -U accelerate
pip install -U datasets
pip install -U peft==0.13.2
これらのライブラリは、モデルの推論やデータセットの処理を行うために使用されます。
推論の実行
1. Hugging Face トークンの設定
まず、Hugging Faceのトークンを取得し、以下のコードで設定します。
HF_TOKEN = "Hugging Face Token" # ご自身のHugging Faceトークンを貼り付けてください
2. モデルとアダプタの設定
次に、使用するベースモデルを指定します。以下のコードでモデルの設定を行います。
# 使用するベースモデル(Hugging Face上のモデルIDを指定)
model_id = "nyanta2530/llm-jp-3-13b-finetune"
3. モデルのロード
以下のコードで、ベースモデルおよびLoRAアダプタを統合したモデルをロードします。
from transformers import AutoModelForCausalLM, AutoTokenizer, BitsAndBytesConfig
from peft import PeftModel
import torch
# LoRAの設定
bnb_config = BitsAndBytesConfig(
load_in_4bit=True,
bnb_4bit_quant_type="nf4",
bnb_4bit_compute_dtype=torch.bfloat16,
)
# モデルとトークナイザーのロード
model = AutoModelForCausalLM.from_pretrained(
model_id,
quantization_config=bnb_config,
device_map="auto",
token=HF_TOKEN
)
tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained(model_id, trust_remote_code=True, token=HF_TOKEN)
4. 入力データの読み込み
次に、入力データ(ELYZA-tasks-100-TV)をJSONL形式で読み込みます。以下のコードで、ファイルを読み込み、タスクデータを処理します。
import json
datasets = []
with open("./elyza-tasks-100-TV_0.jsonl", "r") as f:
item = ""
for line in f:
line = line.strip()
item += line
if item.endswith("}"):
datasets.append(json.loads(item))
item = ""
5. 推論の実行
次に、ロードしたモデルを使用して、各タスクの入力に対して推論を実行します。以下のコードで推論を行い、結果をresultsリストに保存します。
from tqdm import tqdm
results = []
for data in tqdm(datasets):
input = data["input"]
prompt = f"""### 指示
{input}
### 回答
"""
tokenized_input = tokenizer.encode(prompt, add_special_tokens=False, return_tensors="pt").to(model.device)
attention_mask = torch.ones_like(tokenized_input)
with torch.no_grad():
outputs = model.generate(
tokenized_input,
attention_mask=attention_mask,
max_new_tokens=100,
do_sample=False,
repetition_penalty=1.2,
pad_token_id=tokenizer.eos_token_id
)[0]
output = tokenizer.decode(outputs[tokenized_input.size(1):], skip_special_tokens=True)
results.append({"task_id": data["task_id"], "input": input, "output": output})
6. 出力ファイルの保存
最後に、生成された結果をjsonl形式で保存します。以下のコードで、推論結果をファイルに書き出します。
import re
# jsonlファイルの保存
jsonl_id = re.sub(".*/", "", adapter_dpo_id)
with open(f"./{jsonl_id}-outputs.jsonl", 'w', encoding='utf-8') as f:
for result in results:
json.dump(result, f, ensure_ascii=False) # ensure_ascii=False for handling non-ASCII characters
f.write('\n')
このコードを実行すると、{jsonl_id}-outputs.jsonlという名前で出力ファイルが保存されます。このファイルは、タスクIDと出力が含まれたjsonl形式のファイルです。