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---|---|---|---|---|
114B31 | 55 歳の男性。両足の浮腫を主訴に来院した。10 日前に両足の浮腫が出現し増悪したため受診した。 身長 170 cm、体重 75 kg(10 日前は 65 kg)。脈拍 100/分、整。 血圧 92/56 mmHg。両下肢に浮腫を認める。 尿所見:蛋白3+、潜血:(ー)。随時尿の尿蛋白/Cr 比は 8.7 g/g Cr(基準 0.15 未満)。血液所見:赤血球 485 万、Hb 18.1 g/dL、Ht 48 %、白血球 7,800、血小板 23 万。フィブリノゲン 677 mg/dL(基準 186〜355)、D ダイマー 3.1 μg/mL(基準 1.0 以下)。血液生化学所見:総蛋白 4.0 g/dL、アルブミン 1.5 g/dL、尿素窒素 56 mg/dL、クレアチニン 1.3 mg/dL、血糖 84 mg/dL、HbA1c 6.0 %:基準(4.6〜6.2)、総コレステロール 310 mg/dL、ト リグリセリド 120 mg/dL。腎生検にて微小変化型ネフローゼ症候群と診断された。 この患者において注意すべき合併症はどれか。 | [
"a. 左室肥大",
"b. 食道静脈瘤",
"c. 視神経乳頭浮腫",
"d. 深部静脈血栓症",
"e. 甲状腺機能亢進症"
] | [
"d"
] | d. 深部静脈血栓症ネフローゼ症候群では血管内脱水により、濃縮が起こり、血栓傾向となりやすい。 ネフローゼ症候群では血管内脱水により、濃縮が起こり、血栓傾向となりやすい。 |
114B32 | 70 歳の女性。突然の胸背部痛と呼吸困難のため救急車で搬入された。洗濯物を干していたとき、突然、激烈な胸背部痛を自覚した。発症 10 分後くらいから息苦しさが出現し、喘鳴も生じてきたため救急車を要請した。 意識レベルは JCSⅡ-10。心拍数 110/分、整。血圧は 76/38 mmHg で左右差を認めない。呼吸数 24/分。SpO₂ 94 %(リザーバー付マスク 10 L/分酸素投与下)。冷汗を認め、皮膚は湿潤している。両側胸部に coarse crackles を聴取する。胸骨左縁第3肋間を最強とするⅢ/Ⅵの拡張期雑音を認める。 血液所見:赤血球 350 万、Hb 11.6 g/dL、Ht 39 %、白血球 9,600、血小板 21 万。血液生化学所見:AST 30 U/L、ALT 26 U/L、尿素窒 素 14 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL、血糖 99 mg/dL、Na 136 mEq/L、K3.8 mEq/L、Cl 100 mEq/L。心電図では明らかな ST-T 変化は認めない。胸部エックス線写真及び心エコー図を別に示す。 適切な対応はどれか。 | [
"a. 緊急手術",
"b. 降圧薬投与",
"c. 胸腔ドレナージ",
"d. 経皮的冠動脈形成術",
"e. 大動脈内バルーンパンピング<IABP>挿入"
] | [
"a"
] | a. 緊急手術大動脈解離(Stanford A型)→心タンポナーデと大動脈閉鎖不全症→ショック。緊急手術が必要である。 大動脈解離(Stanford A型)→心タンポナーデと大動脈閉鎖不全症→ショック。 緊急手術が必要である。 |
114B33 | 82 歳の男性。右下肢のしびれと痛みのため救急車で搬入された。本日、夕方にテレビを見ていたときに突然右下肢のしびれと痛みを感じた。しばらく様子をみていたが徐々に痛みが増悪し、3時間経過しても改善しないため救急車を要請した。 意識は清明。体温 36.4 ℃。心拍数 98/分、不整。血圧 160/96 mmHg。呼吸数14/分。SpO₂ 99 %(マスク5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右下腿は蒼白で冷感を認める。右大腿動脈、右膝窩動脈、右足背動脈の触診で動脈拍動を触知しない。下肢に浮腫は認めない。 造影 CT による血栓の局在を確認した後、再灌流療法を行った。 治療後に認められる可能性が低いのはどれか。 | [
"a. 右下腿浮腫",
"b. ビリルビン尿",
"c. 高カリウム血症",
"d. 乳酸アシドーシス",
"e. 血清クレアチンキナーゼ高値"
] | [
"b"
] | b. ビリルビン尿虚血再灌流障害の知識を問う問題。虚血再灌流障害 - 日本救急医学会 虚血再灌流障害の知識を問う問題。 虚血再灌流障害 - 日本救急医学会 |
114B34 | 62 歳の女性。突然の激しい頭痛のため救急車で搬入された。悪心および嘔吐を伴う強い頭痛があり、救急車を要請した。 意識レベルは JCSⅠ-1。体温 36.9 ℃。心拍数 92/分、整。血圧 150/88 mmHg。呼吸数 14/分。SpO₂ (100 %:鼻カニューラ1L/分酸素投与下)。神経診察では片麻痺を認めないが、右の眼瞼下垂を認める。瞳孔径は右6mm、左3mm。対光反射は左で迅速だが右で消失している。 最も考えられるのはどれか。 | [
"a. 髄膜炎",
"b. 脳梗塞",
"c. 片頭痛",
"d. 緊張型頭痛",
"e. 脳動脈瘤破裂"
] | [
"e"
] | e. 脳動脈瘤破裂国家試験で突然の激しいと出題されれば、くも膜下出血ですよね。くも膜下出血 (SAH) - MSDマニュアル 国家試験で突然の激しいと出題されれば、くも膜下出血ですよね。 くも膜下出血 (SAH) - MSDマニュアル |
114B35 | 82 歳の男性。胃癌の終末期のため自宅で最期を迎えたいという本人と家族の意向に従って在宅で緩和医療を受けていた。前日の主治医による診察時には傾眠状態であり、かろうじて呼名に反応がみられた。今朝、妻から「息をしていないようだ」と訪問看護ステーションに連絡があり、主治医が看護師とともに自宅を訪問した。 呼吸は停止しており、心拍は確認できない。対光反射はなく瞳孔は散大している。他の身体所見に不審な点は認めない。 対応として適切なのはどれか。 | [
"a. 救急車を呼ぶ。",
"b. 警察に通報する。",
"c. 心肺蘇生を行う。",
"d. 自家用車で病院に搬送する。",
"e. 死亡確認し、死亡診断書を作成する。"
] | [
"e"
] | e. 死亡確認し、死亡診断書を作成する。最後をゆっくりと見守りましょう。 最後をゆっくりと見守りましょう。 |
114B36 | 13 歳の男子。学校心臓検診で心電図異常を指摘され、父親に連れられて受診した。自覚症状はない。脈拍 76/分、不整。血圧 110/74 mmHg。心エコー検査所見に異常を認めない。心電図を別に示す。この心電図にみられる期外収縮は運動により消失した。Holter 心電図検査において期外収縮の連発を認めなかった。 患児および父親への説明として正しいのはどれか。 | [
"a. 「不整脈の薬を飲みましょう」",
"b. 「心臓カテーテル検査を行います」",
"c. 「体育の実技は見学してください」",
"d. 「心配はないので経過をみていきましょう」",
"e. 「カテーテルアブレーションという治療を行います」"
] | [
"d"
] | d. 「心配はないので経過をみていきましょう」心室期外収縮である。心疾患のない患者において心室期外収縮は問題にはならず、治療は必要ない。症状を訴える場合は、抗不整脈薬の投与を検討する。 心室期外収縮である。 心疾患のない患者において心室期外収縮は問題にはならず、治療は必要ない。 症状を訴える場合は、抗不整脈薬の投与を検討する。 |
114B37 | 68 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。10 年前に胃癌で胃全摘術を受けている。3か月前から歩行時のふらつきを自覚し、特に階段を降りるときに足元を確認しないとよろけることがあった。1か月前から両足にじんじんとしびれる感じを自覚するようになったという。今朝、洗顔時にふらついて洗面台に頭をぶつけたため受診した。 眼球運動は正常で眼振は認めない。上肢の腱反射は正常である。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下している。立位で体幹の動揺があり閉眼時に増強する。 想定される障害部位はどれか。 | [
"a. 後頭葉",
"b. 大脳基底核",
"c. 小脳",
"d. 脊髄後索",
"e. 神経筋接合部"
] | [
"d"
] | d. 脊髄後索胃全摘の既往があり、ビタミンB12の不足が考えられること。深部感覚障害を認めること。以上より亜急性連合性脊髄変性症を考える。銅不足でも、同様の症状を呈する。という問題が出題された。 胃全摘の既往があり、ビタミンB12の不足が考えられること。深部感覚障害を認めること。以上より亜急性連合性脊髄変性症を考える。 銅不足でも、同様の症状を呈する。という問題が出題された。 |
114B38 | 64 歳の男性。めまい、頭痛および嘔吐後の意識障害のため救急車で救命救急センターに搬入された。突然の回転性めまいと頭痛を訴えた後に嘔吐した。 意識レベルは JCSⅡ-30。心拍数 96/分、整。血圧 198/112 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 96%(マスク6L/分酸素投与下)。瞳孔径は両側4mm で対光反射は両側で遅延している。乳酸リンゲル液を輸液中である。頭部CTを別に示す。 この時点で投与すべきなのはどれか。 | [
"a. t-PA",
"b. モルヒネ",
"c. カルシウム拮抗薬",
"d. 重炭酸ナトリウム",
"e. 副腎皮質ステロイド"
] | [
"c"
] | c. カルシウム拮抗薬頭部CTでは小脳出血を認める。脳出血急性期では、早急な血圧管理が必要である。主に使うのはニカルジピンです。ガイドラインでは・収縮期血圧を140mmHg以下に低下させ、7日間維持すること。・降圧薬としては、カルシウム拮抗薬あるいは硝酸薬の微量点滴静注が勧められている。 頭部CTでは小脳出血を認める。 脳出血急性期では、早急な血圧管理が必要である。主に使うのはニカルジピンです。 ガイドラインでは ・収縮期血圧を140mmHg以下に低下させ、7日間維持すること。 ・降圧薬としては、カルシウム拮抗薬あるいは硝酸薬の微量点滴静注が勧められている。 |
114B39 | 78 歳の女性。Alzheimer 型認知症と骨粗鬆症があり、グループホームに入所中である。月に1回の訪問診療、週に1回の訪問看護を受けている。昨夜から 39.0 ℃の発熱と湿性咳嗽があり呼吸困難を訴えていると、今朝、施設の介護福祉士から病院へ連絡が入った。電話を受けた看護師がバイタルサインを聞いたところ、JCSⅡ-10。体温 39.8 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 78/60 mmHg。呼吸数 30/分 であった。 この情報を受け取った担当医が指示する内容として適切なのはどれか。 | [
"a. NSAID を服用するように指示する。",
"b. 直ちに救急搬送するように指示する。",
"c. 午前の外来診療終了後に再度連絡させる。",
"d. 水分を十分に摂り、安静にするように伝える。",
"e. 定期訪問診療を予定している明日まで様子をみるように伝える。"
] | [
"b"
] | b. 直ちに救急搬送するように指示する。ショックバイタルであるので直ちに処置が必要です。肺炎によるショックと思います。 ショックバイタルであるので直ちに処置が必要です。 肺炎によるショックと思います。 |
114B40 | 75 歳の男性。S 状結腸癌のため全身麻酔で腹腔鏡下S状結腸切除術を行うため手術台に移動した。身長 164 cm、体重 58 kg。静脈路を確保後、酸素マスクで酸素化し、急速導入で麻酔導入を行い気管挿管した。麻酔回路に接続し、酸素流量 5L/分で呼吸バッグで手動換気した。上腹部聴診では空気の流入音はなく、右肺の呼吸音は聴取できたが、左肺の呼吸音は確認できず、左胸郭の上がりは不良だった。胸部打診では左右差がなかった。気管チューブの目盛りは門歯の位置で 28cm。カプノグラフの波形は出現しており、SpO₂ は 89 % を示していた。 低酸素血症の原因として最も可能性が高いのはどれか。 | [
"a. 気胸",
"b. 片肺挿管",
"c. 食道挿管",
"d. 気管支けいれん",
"e. 気管チューブ閉塞"
] | [
"b"
] | b. 片肺挿管気管チューブ位置が28cmと深く留置されていること、呼吸音の左右差があることより、片肺挿管であると考える。片肺挿管 - 日本救急医学会 気管チューブ位置が28cmと深く留置されていること、呼吸音の左右差があることより、片肺挿管であると考える。 片肺挿管 - 日本救急医学会 |
114B41 | 80 歳の女性。失神のため救急車で搬入された。 現病歴 :1か月前から咳が出現し、5 m 歩行しても息切れするようになった。発熱や喀痰、胸痛はなく、体重が1か月で3kg 増加した。本日、自宅の居間で倒れているのを家族が発見し、救急車を要請した。救急隊到着時には意識はすでに回復し清明であった。 既往歴 : 高血圧症および不眠症があり、降圧薬と睡眠薬を内服中である。 アレルギー歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。認知機能は正常で介護保険サービスは利用していない。夫とは8年前に死別し、現在は息子夫婦および孫3人と同居している。 家族歴 : 突然死や心疾患はなく、姉は 70 歳時に乳癌で死亡した。 現症 : 意識は清明。身長 154 cm、体重 49 kg。体温 35.9 ℃。心拍数 80/分、 整。血圧 100/78 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 98 %(マスク6L/分酸素投与下)。眼 瞼結膜は貧血を認めず、眼球結膜に黄染を認めない。頸部リンパ節腫脹および甲状腺腫大を認めない。心音は胸骨右縁第2肋間を最強点とするⅢ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取し、頸部への放散を認める。呼吸音は両側胸部に coarse crackles を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側下腿に軽度の圧痕性浮腫を認める。神経診察で異常を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白:(-)、糖:(-)、ケトン体:(-)、潜血:(-)。血液所見:赤血球 444 万、Hb 13.5 g/dL、Ht 41 %、白血球 6,900(好中球 65 %、好酸球2%、好塩基球0%、単球4%、リンパ球 29 %)、血小板 22 万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.5 mg/dL、AST 21 U/L、ALT 18 U/L、LD 175 U/L(基準 120〜245)、ALP 166 U/L(基準 115〜359)、γ-GTP 35 U/L(基準8〜50)、CK 121 U/L、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、血糖 103 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 3.9 mEq/L、Cl 101 mEq/L。脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)2,200 pg/mL(基準 18.4 以下)。心電図及び胸部エックス線写真を別に示す。 この患者で、失神の原因として不整脈を疑う場合に聞くべき質問はどれか。 | [
"a. 「倒れた後、舌を噛んで口から血が出ていませんでしたか」",
"b. 「呼吸が速くなってきて、手足がしびれてきませんでしたか」",
"c. 「倒れた後、30 分程度意識がもうろうとしていませんでしたか」",
"d. 「座っていたときに急に目の前が暗くなって倒れませんでしたか」",
"e. 「突然バットで殴られたような激しい頭痛の後に意識を失いませんでしたか」"
] | [
"d"
] | d. 「座っていたときに急に目の前が暗くなって倒れませんでしたか」 |
114B42 | 80 歳の女性。失神のため救急車で搬入された。 現病歴 :1か月前から咳が出現し、5 m 歩行しても息切れするようになった。発熱や喀痰、胸痛はなく、体重が1か月で3kg 増加した。本日、自宅の居間で倒れているのを家族が発見し、救急車を要請した。救急隊到着時には意識はすでに回復し清明であった。 既往歴 : 高血圧症および不眠症があり、降圧薬と睡眠薬を内服中である。 アレルギー歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。認知機能は正常で介護保険サービスは利用していない。夫とは8年前に死別し、現在は息子夫婦および孫3人と同居している。 家族歴 : 突然死や心疾患はなく、姉は 70 歳時に乳癌で死亡した。 現症 : 意識は清明。身長 154 cm、体重 49 kg。体温 35.9 ℃。心拍数 80/分、 整。血圧 100/78 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 98 %(マスク6L/分酸素投与下)。眼 瞼結膜は貧血を認めず、眼球結膜に黄染を認めない。頸部リンパ節腫脹および甲状腺腫大を認めない。心音は胸骨右縁第2肋間を最強点とするⅢ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取し、頸部への放散を認める。呼吸音は両側胸部に coarse crackles を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側下腿に軽度の圧痕性浮腫を認める。神経診察で異常を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白:(-)、糖:(-)、ケトン体:(-)、潜血:(-)。血液所見:赤血球 444 万、Hb 13.5 g/dL、Ht 41 %、白血球 6,900(好中球 65 %、好酸球2%、好塩基球0%、単球4%、リンパ球 29 %)、血小板 22 万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.5 mg/dL、AST 21 U/L、ALT 18 U/L、LD 175 U/L(基準 120〜245)、ALP 166 U/L(基準 115〜359)、γ-GTP 35 U/L(基準8〜50)、CK 121 U/L、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、血糖 103 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 3.9 mEq/L、Cl 101 mEq/L。脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)2,200 pg/mL(基準 18.4 以下)。心電図及び胸部エックス線写真を別に示す。 この患者でみられる身体所見はどれか。 | [
"a. 遅脈",
"b. Ⅱ音の亢進",
"c. Kussmaul 呼吸",
"d. 腋窩に放散する収縮期心雑音",
"e. しゃがんだ時に減弱する心雑音"
] | [
"a"
] | a. 遅脈 |
114B43 | 65 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。 現病歴 : 午前8時に農作業に行くと家族に伝えて外出した。昼食の時間になっても帰宅しないため家族が様子を見に行ったところ、ビニールハウス内で倒れているのを発見し、救急車を要請した。 現症 : 救急車からの予備情報によると、意識レベルは JCSⅢ-200。体温 39.2℃。心拍数 144/分、整。血圧 82/40 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 100 %(リザーバー付マスク 10 L/分酸素投与下)。 家族への病歴聴取や身体診察、検査を行った結果、以下の結果が得られた。 直ちに行うべき検査はどれか。 | [
"a. 脳波",
"b. 血糖測定",
"c. 腰椎穿刺",
"d. 胸部単純 CT",
"e. 腹部超音波検査"
] | [
"b"
] | b. 血糖測定 |
114B44 | 65 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。 現病歴 : 午前8時に農作業に行くと家族に伝えて外出した。昼食の時間になっても帰宅しないため家族が様子を見に行ったところ、ビニールハウス内で倒れているのを発見し、救急車を要請した。 現症 : 救急車からの予備情報によると、意識レベルは JCSⅢ-200。体温 39.2℃。心拍数 144/分、整。血圧 82/40 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 100 %(リザーバー付マスク 10 L/分酸素投与下)。 家族への病歴聴取や身体診察、検査を行った結果、以下の結果が得られた。 現病歴 : 作業に出かけるまでは、特に普段と変わりがなかった。朝食も普段通り 摂取していた。家族が様子を見に行った際には、ビニールハウスの中はかなり暑く なっていた。 既往歴 : 50 歳時から2型糖尿病と高血圧症で通院して投薬を受けている。 生活歴 : 喫煙は 20 本/日を 40 年間。飲酒はビール 350 mL/日を 40 年間。 家族歴 : 父が心筋梗塞。 現 症 : 意識レベルは JCSⅢ-200。体温 39.0 ℃。心拍数 138/分、整。血圧 84/46 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 99 %(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。瞳孔は両側3mm で対光反射は両側とも迅速。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥している。頸部リンパ節は触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。腱反射に異常を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)。血液所見:赤血球 610 万、Hb 17.2 g/dL、Ht 60 %、白血球 10,800(分葉核好中球 80 %、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球 10 %)、血小板 42 万。血液生化学所見:総蛋白 9.0 g/dL、アルブミン 5.2 g/dL、総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 20 U/L、ALT 13 U/L、LD 350 U/L (基準120〜245)、尿素窒素 53 mg/dL、クレアチニン 1.8 mg/dL、血糖 153 mg/dL、Na 166 mEq/L、K 4.8 mEq/L、Cl 120 mEq/L。CRP 0.2 mg/dL。 まず投与すべきなのはどれか。 | [
"a. 抗菌薬",
"b. 昇圧薬",
"c. NSAID",
"d. 生理食塩液",
"e. 副腎皮質ステロイド"
] | [
"d"
] | d. 生理食塩液 |
114B45 | 75 歳の女性。発熱を主訴に来院した。 現病歴 : 昨日からわずかな排尿痛を自覚していた。今朝から悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため、家族に付き添われて受診した。 既往歴 : 高血圧症のため、自宅近くの診療所で投薬を受けている。胆石症のため、同じ診療所で年回の腹部超音波検査を実施している。 生活歴 : 60 歳まで小学校の教諭をしていた。夫は年前に死去し、現在は長男夫婦および中学生の孫と同居している。 家族歴 : 父が胃癌、母が大腸癌。 現 症 : 意識は清明。身長 152 cm、体重 45 kg。体温 38.3 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 114/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 95 %(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左肋骨脊柱角に叩打痛を認める。四肢に浮腫を認めない。 検査所見 : 尿所見:黄色で混濁、蛋白(±)、糖:(-)、潜血1+、沈渣に赤血球を認めず、白血球 100 以上/HPF。血液所見:赤血球 382 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 33 %、白血球 10,100(桿状核好中球 17 %、分葉核好中球 55 %、好酸球2%、好塩基球 0%、単球 10 %、リンパ球 16 %)、血小板 15 万。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 3.2 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 19 U/L、ALT 9 U/L、LD 220 U/L :基準 (120〜245)、ALP 336 U/L (基準 115〜359)、γ-GT 36 U/L (基準8〜50)、尿素窒素 15 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL、血糖 120 mg/dL、Na 137 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 100 mEq/L。CRP 14 mg/dL。 この患者の診察にあたり必要な感染予防策はどれか。 | [
"a. 標準予防策",
"b. 空気感染予防策",
"c. 接触感染予防策",
"d. 飛沫感染予防策",
"e. 診察に用いたディスポーザブル物品の焼却"
] | [
"a"
] | a. 標準予防策 |
114B46 | 75 歳の女性。発熱を主訴に来院した。 現病歴 : 昨日からわずかな排尿痛を自覚していた。今朝から悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため、家族に付き添われて受診した。 既往歴 : 高血圧症のため、自宅近くの診療所で投薬を受けている。胆石症のため、同じ診療所で年回の腹部超音波検査を実施している。 生活歴 : 60 歳まで小学校の教諭をしていた。夫は年前に死去し、現在は長男夫婦および中学生の孫と同居している。 家族歴 : 父が胃癌、母が大腸癌。 現 症 : 意識は清明。身長 152 cm、体重 45 kg。体温 38.3 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 114/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 95 %(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左肋骨脊柱角に叩打痛を認める。四肢に浮腫を認めない。 検査所見 : 尿所見:黄色で混濁、蛋白(±)、糖:(-)、潜血1+、沈渣に赤血球を認めず、白血球 100 以上/HPF。血液所見:赤血球 382 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 33 %、白血球 10,100(桿状核好中球 17 %、分葉核好中球 55 %、好酸球2%、好塩基球 0%、単球 10 %、リンパ球 16 %)、血小板 15 万。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 3.2 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 19 U/L、ALT 9 U/L、LD 220 U/L :基準 (120〜245)、ALP 336 U/L (基準 115〜359)、γ-GT 36 U/L (基準8〜50)、尿素窒素 15 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL、血糖 120 mg/dL、Na 137 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 100 mEq/L。CRP 14 mg/dL。 尿培養とともにさらに培養のために採取すべき検体はどれか。 | [
"a. 咽頭粘液",
"b. 血液",
"c. 脳脊髄液",
"d. 鼻腔ぬぐい液",
"e. 便"
] | [
"b"
] | b. 血液 |
114B47 | 22 歳の男性。全身の脱力のため救急車で搬入された。 現病歴 : 3か月前から運動時の動悸を自覚していた。1か月前にテニスをしたところ、翌日起床時にベッドから起き上がりづらく、4時間ほど休んでいたら元に戻った。昨日は特別な運動をしなかったが、焼き肉店で遅くまで友人と大量に飲食したのち、30 分程度歩いて帰ったという。本日起床時ベッドから立ち上がろうとして力が入らず、次第に上肢にも力が入らなくなってきたため救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 大学生で実家暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長 172 cm、体重 55 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 96/44 mmHg。呼吸数 22/分。皮膚は著明に湿潤している。瞳孔と眼球運動とに異常を認めない。構音に異常はない。徒手筋力テストで近位筋優位の筋力低下を認める。四肢腱反射は低下しているが、左右差は認めない。筋萎縮は認めない。感覚系に異常は認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 515 万、Hb 17.3 g/dL、Ht 48 %、白血球 5,900、血小板 20 万。血液生化学所見:総蛋白7.0 g/dL、AST 20 U/L、ALT 25 U/L、CK 120 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 0.5 mg/dL、血糖 85 mg/dL、Na 139 mEq/L、K 2.4mEq/L、Cl 101 mEq/L。 この病態の原因として最も考えられる臓器はどれか。 | [
"a. 胸腺",
"b. 膵臓",
"c. 副腎",
"d. 甲状腺",
"e. 副甲状腺"
] | [
"d"
] | d. 甲状腺 |
114B48 | 22 歳の男性。全身の脱力のため救急車で搬入された。 現病歴 : 3か月前から運動時の動悸を自覚していた。1か月前にテニスをしたところ、翌日起床時にベッドから起き上がりづらく、4時間ほど休んでいたら元に戻った。昨日は特別な運動をしなかったが、焼き肉店で遅くまで友人と大量に飲食したのち、30 分程度歩いて帰ったという。本日起床時ベッドから立ち上がろうとして力が入らず、次第に上肢にも力が入らなくなってきたため救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 大学生で実家暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長 172 cm、体重 55 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 96/44 mmHg。呼吸数 22/分。皮膚は著明に湿潤している。瞳孔と眼球運動とに異常を認めない。構音に異常はない。徒手筋力テストで近位筋優位の筋力低下を認める。四肢腱反射は低下しているが、左右差は認めない。筋萎縮は認めない。感覚系に異常は認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 515 万、Hb 17.3 g/dL、Ht 48 %、白血球 5,900、血小板 20 万。血液生化学所見:総蛋白7.0 g/dL、AST 20 U/L、ALT 25 U/L、CK 120 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 0.5 mg/dL、血糖 85 mg/dL、Na 139 mEq/L、K 2.4mEq/L、Cl 101 mEq/L。 SOAP でこの患者の診療記録を作成するとき、A の項目として記載すべきなのはどれか。 | [
"a. 起立困難",
"b. 意識レベル",
"c. 考えられる病態",
"d. 行うべき検査の計画",
"e. 徒手筋力テストの結果"
] | [
"c"
] | c. 考えられる病態 |
114B49 | 42 歳の女性。倦怠感と関節痛を主訴に来院した。 現病歴 : 半年前に全身の倦怠感と両手首の痛みを自覚した。その後、両肘にも痛みが出現し、物を握りにくくなったという。発熱や咽頭痛、咳、痰、体重減少、発熱および寝汗はない。 既往歴 : 高血圧症で診療所に通院中。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。夫と 10 歳の息子との3人暮らし。仕事は病院事務をしている。 家族歴 : 兄が糖尿病。その他、特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長 153 cm、体重 49 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 134/80 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 97 %(room air)。皮疹を認めない。眼瞼結膜は貧血様で眼球結膜に黄染を認めない。咽頭に異常を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の肘、手関節、中手指節関節、近位指節間関節の圧痛と腫脹を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 384 万、Hb 11.0 g/dL、Ht 33 %、白血球 6,200、血小板 38 万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 3.3 g/dL、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 11 U/L、ALT 8 U/L、LD 160 U/L(基準 120〜245)、CK22 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.4 mg/dL、Na 143mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 3.3 mg/dL。 この患者が訴える症状はどれか。 | [
"a. 「爪が分厚くなりました」",
"b. 「午前中はペットボトルの蓋が開けられません」",
"c. 「手洗いすると中指と薬指の先が白くなります」",
"d. 「ペンで文字を書いているとだんだん字が小さくなります」",
"e. 「パソコンで長時間仕事をすると手首から指先までしびれます」"
] | [
"b"
] | b. 「午前中はペットボトルの蓋が開けられません」 |
114B50 | 42 歳の女性。倦怠感と関節痛を主訴に来院した。 現病歴 : 半年前に全身の倦怠感と両手首の痛みを自覚した。その後、両肘にも痛みが出現し、物を握りにくくなったという。発熱や咽頭痛、咳、痰、体重減少、発熱および寝汗はない。 既往歴 : 高血圧症で診療所に通院中。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。夫と 10 歳の息子との3人暮らし。仕事は病院事務をしている。 家族歴 : 兄が糖尿病。その他、特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長 153 cm、体重 49 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 134/80 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 97 %(room air)。皮疹を認めない。眼瞼結膜は貧血様で眼球結膜に黄染を認めない。咽頭に異常を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の肘、手関節、中手指節関節、近位指節間関節の圧痛と腫脹を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 384 万、Hb 11.0 g/dL、Ht 33 %、白血球 6,200、血小板 38 万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 3.3 g/dL、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 11 U/L、ALT 8 U/L、LD 160 U/L(基準 120〜245)、CK22 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.4 mg/dL、Na 143mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 3.3 mg/dL。 この患者を診断する上で最も特異度の高い検査はどれか。 | [
"a. CRP",
"b. 抗核抗体",
"c. 血清 IgG",
"d. 抗 CCP 抗体",
"e. リウマトイド因子<RF>"
] | [
"d"
] | d. 抗 CCP 抗体 |
114C01 | 地域医療構想について誤っているのはどれか。 | [
"a. 2025 年の医療需要を推計する。",
"b. 医療計画の一部として策定する。",
"c. 構想区域は都道府県単位である。",
"d. 病床の必要量を病床の機能別に推計する。",
"e. 地域医療構想会議には医療保険者も参加する。"
] | [
"c"
] | c. 構想区域は都道府県単位である。構想区域は二次医療圏が基本です。地域医療構想 - 厚生労働省 構想区域は二次医療圏が基本です。 地域医療構想 - 厚生労働省 |
114C02 | 労働災害補償保険について正しいのはどれか。 | [
"a. 通勤災害は含まれない。",
"b. 保険者は市町村である。",
"c. 労働災害の認定は厚生労働大臣が行う。",
"d. 保険料は労働者と事業者の両者で負担する。",
"e. 保険療養費は被災労働者の自己負担はない。"
] | [
"e"
] | e. 保険療養費は被災労働者の自己負担はない。いわゆる労災保険のこと。a 通勤災害も含む。b 保険者は国。c 認定は労働基準監督署長が行う。d 事業者がすべて負担する。e 正解。労働者災害補償保険 - Wikipedia いわゆる労災保険のこと。 a 通勤災害も含む。 b 保険者は国。 c 認定は労働基準監督署長が行う。 d 事業者がすべて負担する。 e 正解。 労働者災害補償保険 - Wikipedia |
114C03 | 乳児の心肺蘇生法で正しいのはどれか。 | [
"a. 胸骨圧迫の深さは胸の厚さの約 1/2 である。",
"b. 胸骨圧迫は 60〜80 回/分の速さで行う。",
"c. 死戦期呼吸を認めたら蘇生行為を開始する。",
"d. 2人の救助者で行う場合の胸骨圧迫と人工呼吸の比は 30:2 である。",
"e. 脈拍の触知は大腿動脈で行う。"
] | [
"c"
] | c. 死戦期呼吸を認めたら蘇生行為を開始する。乳児(1歳未満)の心肺蘇生法。a 胸の厚さの1/3とする。b 100-120回/分で行う。c 正解。d CPR 1人法では30:2。CPR 2人法では15:2 で行う。e 乳児は上腕動脈で確認、小児では頸動脈or大腿動脈で確認。 乳児(1歳未満)の心肺蘇生法。 a 胸の厚さの1/3とする。 b 100-120回/分で行う。 c 正解。 d CPR 1人法では30:2。CPR 2人法では15:2 で行う。 e 乳児は上腕動脈で確認、小児では頸動脈or大腿動脈で確認。 |
114C04 | 乳癌の再発で、余命が1年以内であるという内容の告知を受けた入院患者が死にたいと訴えた。 医師の対応で最も適切なのはどれか。 | [
"a. 頑張れと励ます。",
"b. 速やかに退院させる。",
"c. ホスピスへの入院を勧める。",
"d. 死について触れないようにする。",
"e. 現在の気持ちについて話題にする。"
] | [
"e"
] | e. 現在の気持ちについて話題にする。 まずは傾聴。 まずは傾聴。 国家試験で傾聴の選択肢が出てきたら正解選択肢です。 国家試験で傾聴の選択肢が出てきたら正解選択肢です。 |
114C05 | 我が国の一次予防推進の基礎資料となるのはどれか。 | [
"a. 患者調査",
"b. 人口動態調査",
"c. 国民健康・栄養調査",
"d. 医師・歯科医師・薬剤師調査",
"e. 全国在宅障害児・者等実態調査"
] | [
"c"
] | c. 国民健康・栄養調査 一次予防 は発生を予防すること 一次予防 は発生を予防すること 二次予防 は早期発見 二次予防 は早期発見 三次予防 はリハビリテーション 三次予防 はリハビリテーション 予防のための基礎資料を選ぶ問題。 予防のための基礎資料を選ぶ問題。 |
114C06 | 日本、アメリカ、イタリア、韓国およびフランスの合計特殊出生率の 1990 年から 2018 年までの推移を別に示す。 日本はどれか。 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | [
"d"
] | d. ④①はアメリカ②はフランス③は韓国④は日本⑤はイタリア ①はアメリカ ②はフランス ③は韓国 ④は日本 ⑤はイタリア |
114C07 | 国家資格でないのはどれか。 | [
"a. 介護福祉士",
"b. 言語聴覚士",
"c. 理学療法士",
"d. 臨床工学技士",
"e. 医療ソーシャルワーカー"
] | [
"e"
] | e. 医療ソーシャルワーカー医療ソーシャルワーカー - wikipedia 医療ソーシャルワーカー - wikipedia |
114C08 | 皮膚病変と疑うべき疾患の組合せで正しいのはどれか。 | [
"a. Sweet病 ー 慢性膵炎",
"b. 環状肉芽腫 ー 甲状腺機能亢進症",
"c. 壊疽性膿皮症 ー Fabry病",
"d. 浮腫性硬化症 ー 糖尿病",
"e. 脛骨前粘液水腫 ー 潰瘍性大腸炎"
] | [
"d"
] | d. 浮腫性硬化症 ー 糖尿病糖尿病性浮腫性硬化症を知っているかを問う問題。糖尿病による皮下脂肪組織の肥厚は、組織間にムチン沈着した結果と考えられている。組織の酸素分圧低下や高血糖が線維芽細胞の膠原繊維やムコ多糖の産生を促進するためである。 糖尿病性浮腫性硬化症を知っているかを問う問題。 糖尿病による皮下脂肪組織の肥厚は、組織間にムチン沈着した結果と考えられている。組織の酸素分圧低下や高血糖が線維芽細胞の膠原繊維やムコ多糖の産生を促進するためである。 |
114C09 | 公共施設・建物におけるユニバーサルデザインの発想に基づく設備はどれか。 | [
"a. 市民会館の授乳室",
"b. 国道交差点の歩道橋",
"c. 市役所入口の自動ドア",
"d. 美術館のオストメイト対応トイレ",
"e. 駅のプラットホームの点字ブロック"
] | [
"c"
] | c. 市役所入口の自動ドア出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築・製品・情報などの設計のことである。誰でも使えるものを選びましょう。ユニバーサルデザイン - Wikipedia 出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築・製品・情報などの設計のことである。誰でも使えるものを選びましょう。 ユニバーサルデザイン - Wikipedia |
114C10 | 造血幹細胞の特徴で正しいのはどれか。 | [
"a. 止血作用",
"b. 貪食作用",
"c. 酸素運搬能",
"d. 自己複製能",
"e. 血栓溶解作用"
] | [
"d"
] | d. 自己複製能造血幹細胞とは、・血球系細胞に分化可能な幹細胞であり、『分化能』・幹細胞自体にも分裂可能である。『自己複製能』造血幹細胞 - Wikipedia 造血幹細胞とは、 ・血球系細胞に分化可能な幹細胞であり、『分化能』 ・幹細胞自体にも分裂可能である。『自己複製能』 造血幹細胞 - Wikipedia |
114C12 | 食中毒について正しいのはどれか。 | [
"a. 食中毒患者を診断したとき保健所長に届け出る。",
"b. サルモネラ菌による食中毒で発熱を起こすことはない。",
"c. 黄色ブドウ球菌食中毒の予防には食品の食前加熱が有効である。",
"d. カンピロバクターによる食中毒の潜伏期間は2〜3週間である。",
"e. 我が国での食中毒による患者数では腸炎ビブリオによるものが最も多い。"
] | [
"a"
] | a. 食中毒患者を診断したとき保健所長に届け出る。食品衛生法に記載されている。医師は、食中毒の患者を診断したときには、24時間以内に最寄りの保健所にその旨を届け出なければならない(法第58条, 規則第72条)食品衛生法 - Wikipedia 食品衛生法に記載されている。 医師は、食中毒の患者を診断したときには、24時間以内に最寄りの保健所にその旨を届け出なければならない(法第58条, 規則第72条) 食品衛生法 - Wikipedia |
114C13 | 入眠困難を主訴とする不眠症の成人患者に対する指導として適切なのはどれか。 | [
"a. 「一定時刻に起床し日光を浴びましょう」",
"b. 「可能な限り早い時刻に就床しましょう」",
"c. 「就床前にアルコール飲料を飲むようにしましょう」",
"d. 「一晩に8時間以上就床しているようにしましょう」",
"e. 「就床後、入眠できない時はじっと眠気が来るのを待ちましょう」"
] | [
"a"
] | a. 「一定時刻に起床し日光を浴びましょう」常識的に考えましょう。 常識的に考えましょう。 |
114C14 | 遺伝性疾患(浸透率 100 %)を持つ家系の家系図を示す。 この疾患の遺伝形式はどれか。 | [
"a. 常染色体優性遺伝",
"b. 常染色体劣性遺伝",
"c. X 連鎖優性遺伝",
"d. X 連鎖劣性遺伝",
"e. Y 連鎖遺伝"
] | [
"d"
] | d. X 連鎖劣性遺伝男性にしか罹患しておらず、X染色体劣性遺伝を考える。伴性劣性遺伝の語呂合わせABCDEFGH-BMW - 医学語呂なう 男性にしか罹患しておらず、X染色体劣性遺伝を考える。 伴性劣性遺伝の語呂合わせABCDEFGH-BMW - 医学語呂なう |
114C15 | 視野異常と疾患の組合せで正しいのはどれか。 | [
"a. 管状視野 ー 視神経炎",
"b. 同名半盲 ー 黄斑疾患",
"c. 盲中心暗点 ー 緑内障",
"d. Bjerrum 暗点 ー 視路障害",
"e. らせん状視野 ー 心因性視力障害"
] | [
"e"
] | e. らせん状視野 ー 心因性視力障害a 管状視野は心因性視覚障害b 同名半盲は視索障害c 傍中心暗点は開放隅角緑内障d Bjerrum暗転は開放隅角緑内障e 正解 a 管状視野は心因性視覚障害 b 同名半盲は視索障害 c 傍中心暗点は開放隅角緑内障 d Bjerrum暗転は開放隅角緑内障 e 正解 |
114C16 | ある検査の質問内容を以下に示す。 1) お歳はいくつですか。 2)今日は何年の何月何日ですか。 3) 私たちがいまいるところはどこですか。 4) これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますのでよく覚えておいてください。 5)100 から7を順番に引いてください。 6) 私がこれから言う数字を逆から言ってください。 7)先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。 8)これから5つの品物を見せます。それを隠しますのでなにがあったか言ってください。 9)知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。 この心理・精神機能検査はどれか。 | [
"a. 田中・Binet 式知能検査",
"b. リバーミード行動記憶検査",
"c. Wechsler 成人知能検査",
"d. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール",
"e. 簡易精神症状評価尺度"
] | [
"d"
] | d. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール長谷川式認知症スケール です。ポリクリで見たと思います。 長谷川式認知症スケール です。ポリクリで見たと思います。 |
114C17 | 加齢に伴う筋力の低下、関節や脊椎の病気および骨粗鬆症などによる運動器の障害のため移動機能の低下をきたし、要介護となる状態やそのリスクの高い状態を表す概念はどれか。 | [
"a. クラッシュシンドローム",
"b. ダンピングシンドローム",
"c. メタボリックシンドローム",
"d. ロコモティブシンドローム",
"e. コンパートメントシンドローム"
] | [
"d"
] | d. ロコモティブシンドロームロコモティブシンドロームは、加齢に伴う筋力の低下などにより運動器の機能が衰えることを指す言葉です。そのため、介護が必要になったり、寝たきりになってしまいます。日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト ロコモティブシンドロームは、加齢に伴う筋力の低下などにより運動器の機能が衰えることを指す言葉です。そのため、介護が必要になったり、寝たきりになってしまいます。 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト |
114C18 | 被験者の検査1回当たりの放射線被ばくが最も多いのはどれか。 | [
"a. FDG-PET",
"b. 頭部単純 CT",
"c. 上部消化管造影検査",
"d. 腹部ダイナミック CT",
"e. 胸部単純エックス線写真"
] | [
"d"
] | d. 腹部ダイナミック CT腹部ダイナミックCTは動脈相(30~50秒後)、門脈相(70秒後)、平衡相(180秒後)の撮影。複数回行うため被曝量は多い。 腹部ダイナミックCTは動脈相(30~50秒後)、門脈相(70秒後)、平衡相(180秒後)の撮影。複数回行うため被曝量は多い。 |
114C19 | 小学校における保健指導により一次予防が期待される疾患はどれか。 | [
"a. 肥満症",
"b. 低身長症",
"c. 1型糖尿病",
"d. 甲状腺機能亢進症",
"e. 神経性食思<欲>不振症"
] | [
"a"
] | a. 肥満症一次予防 は発生を予防すること二次予防 は早期発見三次予防 はリハビリテーション 一次予防 は発生を予防すること 二次予防 は早期発見 三次予防 はリハビリテーション |
114C20 | 日本人男性の 1947 年から 2016 年までのある死因についての年齢群別死亡率(人口 10 万対 の推移)を別に示す。 死因はどれか。 | [
"a. 悪性新生物",
"b. 脳血管疾患",
"c. 肺炎",
"d. 不慮の事故",
"e. 自殺"
] | [
"e"
] | e. 自殺常識的に考えましょう。 常識的に考えましょう。 |
114C21 | プロトロンビン時間が延長するのはどれか。 | [
"a. 血友病",
"b. 血小板無力症",
"c. ビタミン K 欠乏症",
"d. von Willebrand 病",
"e. IgA 血管炎<Schönlein-Henoch 紫斑病>"
] | [
"c"
] | c. ビタミン K 欠乏症内因性凝固因子(Ⅰ、Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ)の欠乏症でPT時間が延長する。Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ、ⅡはビタミンK依存タンパク質である。ビタミンK依存性蛋白 語呂合わせ 肉納豆 2.9.7.10。 内因性凝固因子(Ⅰ、Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ)の欠乏症でPT時間が延長する。 Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ、ⅡはビタミンK依存タンパク質である。 ビタミンK依存性蛋白 語呂合わせ 肉納豆 2.9.7.10。 |
114C22 | 2歳0か月時の発達で遅れがあるのはどれか。 | [
"a. 三輪車をこげない。",
"b. 片足立ちができない。",
"c. 自分の姓名が言えない。",
"d. はさみで紙を切れない。",
"e. 興味のあるものに指さしをしない。"
] | [
"e"
] | e. 興味のあるものに指さしをしない。eは1歳半児の発達項目。他の選択肢は3歳での発達項目。 eは1歳半児の発達項目。 他の選択肢は3歳での発達項目。 |
114C23 | 循環は保たれているが、自発呼吸がみられない患者に緊急頭部 CT を行う場合の呼吸管理として適切なのはどれか。 | [
"a. 酸素マスク",
"b. 経鼻エアウェイ挿入",
"c. 気管挿管による人工呼吸",
"d. 非侵襲的陽圧換気<NPPV>",
"e. 緊急気管切開による人工呼吸"
] | [
"c"
] | c. 気管挿管による人工呼吸自発呼吸が無いので人工呼吸器が必要。気管挿管が何かしらの理由で不可能だった場合、緊急気管切開も選択肢に入る。 自発呼吸が無いので人工呼吸器が必要。 気管挿管が何かしらの理由で不可能だった場合、緊急気管切開も選択肢に入る。 |
114C24 | 維持輸液製剤(組成:Na⁺ 35 mEq/L、K⁺ 20 mEq/L、Cl⁻ 35 mEq/L、グルコース 5.0 %) 500 mL 中に含まれるエネルギー量(kcal)に最も近いのはどれか。 | [
"a. 25",
"b. 50",
"c. 100",
"d. 200",
"e. 400"
] | [
"c"
] | c. 100輸液内のグルコースのカロリー量を計算する問題。500mLの5%グルコース溶液には25gのグルコースが含まれる。グルコースは4kcal/g であるので4kcal/g × 25g = 100kcal 輸液内のグルコースのカロリー量を計算する問題。 500mLの5%グルコース溶液には25gのグルコースが含まれる。 グルコースは4kcal/g であるので 4kcal/g × 25g = 100kcal |
114C25 | 胃の正常組織の H-E 染色標本を別に示す。 粘膜下層はどれか。 ③粘膜下層 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | [
"c"
] | c. ③ ①粘膜層②粘膜筋板③粘膜下層④固有筋層⑤漿膜下層 ①粘膜層②粘膜筋板③粘膜下層④固有筋層⑤漿膜下層 |
114C26 | 別の種類の予防接種を行うまでに、27 日間以上の間隔をおくべきなのはどれか。 2つ選べ。 | [
"a. BCG",
"b. 水痘ワクチン",
"c. B 型肝炎ワクチン",
"d. 肺炎球菌ワクチン",
"e. ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチン"
] | [
"a",
"b"
] | a. BCGb. 水痘ワクチン生ワクチンを選ぶ問題です。 生ワクチンを選ぶ問題です。 |
114C27 | 主に個人予防を目的とした B 類疾病に含まれる定期予防接種の対象疾病はどれか。2つ選べ。 | [
"a. 風疹",
"b. 麻疹",
"c. 百日咳",
"d. インフルエンザ",
"e. 高齢者の肺炎球菌感染症"
] | [
"d",
"e"
] | d. インフルエンザe. 高齢者の肺炎球菌感染症風疹、麻疹、百日咳はA類疾病。定期接種と任意接種 ワクチン.net 風疹、麻疹、百日咳はA類疾病。 定期接種と任意接種 ワクチン.net |
114C28 | 血清 LDL コレステロール値が上昇する原因として正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"a. 肝硬変",
"b. 1型糖尿病",
"c. 吸収不良症候群",
"d. 甲状腺機能低下症",
"e. ネフローゼ症候群"
] | [
"d",
"e"
] | d. 甲状腺機能低下症e. ネフローゼ症候群d. 甲状腺機能低下症:甲状腺機能低下症では、LDLレセプターの数が減少するため、肝臓へのLDLの取り込みが減少し、血液中に残るLDLの量が多くなる。e. ネフローゼ症候群:ネフローゼ症候群では、尿中に大量の蛋白質が失われることで血中蛋白が減少し、この代償として肝臓でのリポ蛋白の産生が増加。これにより血中のLDLコレステロール値が上昇する。 d. 甲状腺機能低下症:甲状腺機能低下症では、LDLレセプターの数が減少するため、肝臓へのLDLの取り込みが減少し、血液中に残るLDLの量が多くなる。 e. ネフローゼ症候群:ネフローゼ症候群では、尿中に大量の蛋白質が失われることで血中蛋白が減少し、この代償として肝臓でのリポ蛋白の産生が増加。これにより血中のLDLコレステロール値が上昇する。 |
114C29 | 妊娠 37 週の胎児および胎児付属物と正常な所見の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。 | [
"a. 胎児心拍数 ー 90/分",
"b. 推定胎児体重 ー 1,900 g",
"c. 羊水指数<AFI> ー 12 cm",
"d. ノンストレステスト<NST> ー reactive",
"e. Biophysical profile score<BPS> ー 4点"
] | [
"c",
"ー 12 cm",
"d",
"ー reactive"
] | c. 羊水指数ー 12 cmd. ノンストレステストー reactivea. 胎児心拍数 - 90/分:誤り。正常な胎児心拍数の範囲は110~160回/分b. 推定胎児体重 - 1,900 g:誤り。妊娠後期における胎児の平均体重は約2,500~3,400gである。c. 羊水指数- 12 cm:正解。これは正常範囲内です。羊水指数(Amniotic Fluid Index, AFI)は羊水の量を示す指標で、一般に8~20cmが正常範囲。d. ノンストレステスト- reactive:正解。リアクティブなノンストレステスト(NST)結果は、胎児の健康状態が良好であることを示す。リアクティブなNSTには、特定の期間内に定義された数の胎児心拍数の加速が含まれる。e. Biophysical profile score- 4点:誤り。Biophysical profile score は、10点満点で、8~10点が正常、6点以下が低度のリスク、4点以下が高リスクを示す。 a. 胎児心拍数 - 90/分:誤り。 正常な胎児心拍数の範囲は110~160回/分 b. 推定胎児体重 - 1,900 g:誤り。 妊娠後期における胎児の平均体重は約2,500~3,400gである。 c. 羊水指数- 12 cm:正解。 これは正常範囲内です。羊水指数(Amniotic Fluid Index, AFI)は羊水の量を示す指標で、一般に8~20cmが正常範囲。 d. ノンストレステスト- reactive:正解。 リアクティブなノンストレステスト(NST)結果は、胎児の健康状態が良好であることを示す。リアクティブなNSTには、特定の期間内に定義された数の胎児心拍数の加速が含まれる。 e. Biophysical profile score- 4点:誤り。 Biophysical profile score は、10点満点で、8~10点が正常、6点以下が低度のリスク、4点以下が高リスクを示す。 |
114C30 | 妊娠 37 週0日の妊婦に行った胎児心拍数陣痛図を別に示す。 認められる所見はどれか。2つ選べ。 | [
"a. 徐脈",
"b. 基線細変動消失",
"c. 早発一過性徐脈",
"d. 遅発一過性徐脈",
"e. 変動一過性徐脈"
] | [
"b",
"d"
] | b. 基線細変動消失d. 遅発一過性徐脈基線細変動は消失しており、徐脈が遅れて認めている。 基線細変動は消失しており、徐脈が遅れて認めている。 |
114C31 | 法律に基づく在宅ケアについて正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"a. ケアプランは介護福祉士が作成する。",
"b. 人工呼吸器は在宅で使用可能である。",
"c. 訪問介護には医師の指示書が必要である。",
"d. 訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。",
"e. 通所リハビリテーションには医療保険が適用される。"
] | [
"b",
"d"
] | b. 人工呼吸器は在宅で使用可能である。d. 訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。a ケアプランはケアマネージャーが作成する。b 正解c 介護には不要。必要なのは訪問看護d 正解e 適応される。 a ケアプランはケアマネージャーが作成する。 b 正解 c 介護には不要。必要なのは訪問看護 d 正解 e 適応される。 |
114C32 | HIV 感染症の検査について正しいのはどれか。3つ選べ。 | [
"a. 医師が HIV 感染症を疑う症状、所見があれば保険診療となる。",
"b. スクリーニング検査の結果が判明するのは実施の週後である。",
"c. スクリーニング検査は保健所において匿名で受けることができる。",
"d. スクリーニング検査は保健所において無料で受けることができる。",
"e. スクリーニング結果が陽性だった場合の確認検査は、エイズ治療拠点病院でのみ行うことができる。"
] | [
"a",
"c",
"d"
] | a. 医師が HIV 感染症を疑う症状、所見があれば保険診療となる。c. スクリーニング検査は保健所において匿名で受けることができる。d. スクリーニング検査は保健所において無料で受けることができる。a 正解b 即日判明c 正解d 正解e 確認検査はどこでも可能 a 正解 b 即日判明 c 正解 d 正解 e 確認検査はどこでも可能 |
114C33 | 保健所の役割はどれか。3つ選べ。 | [
"a. 3歳児健康診査",
"b. 医療法に基づく立入検査",
"c. 国勢調査の調査票の審査",
"d. 地域における健康危機管理",
"e. 人口動態統計の調査票の審査"
] | [
"b",
"d",
"e"
] | b. 医療法に基づく立入検査d. 地域における健康危機管理e. 人口動態統計の調査票の審査保健所は地域住民の健康や衛生を支える健康危機管理の拠点。地域保健法に基づき都道府県、政令指定都市等に設置される。保健所 - Wikipedia 保健所は地域住民の健康や衛生を支える健康危機管理の拠点。地域保健法に基づき都道府県、政令指定都市等に設置される。 保健所 - Wikipedia |
114C34 | 女性化乳房の原因となり得るのはどれか。3つ選べ。 | [
"a. 肝硬変",
"b. 尿崩症",
"c. 精巣腫瘍",
"d. ACTH 単独欠損症",
"e. ドパミン受容体拮抗薬"
] | [
"a",
"c",
"e"
] | a. 肝硬変c. 精巣腫瘍e. ドパミン受容体拮抗薬a 肝臓でエストロゲン分解能力低下→エストロゲン上昇c 精巣腫瘍から産生されるホルモンのためe ドパミン受容体拮抗→プロラクチンの分泌抑制の阻害→プロラクチン上昇 a 肝臓でエストロゲン分解能力低下→エストロゲン上昇 c 精巣腫瘍から産生されるホルモンのため e ドパミン受容体拮抗→プロラクチンの分泌抑制の阻害→プロラクチン上昇 |
114C35 | 3歳の女児。右肘を動かさないことを心配した祖父に連れられて来院した。自宅で遊んでいた際、8歳の兄から右手を引っ張られた直後から右肘を動かさなくなった。右肘関節の橈骨頭周囲に圧痛を認める。同部に腫脹、熱感および発赤はない。 肩関節と手関節とに異常を認めない。右肘関節エックス線写真で骨折を認めない。 適切な治療はどれか。 | [
"a. NSAID",
"b. 徒手整復",
"c. シーネ固定",
"d. 肘関節包切開",
"e. 肘関節可動域訓練"
] | [
"b"
] | b. 徒手整復肘内障の症例です。徒手整復しましょう。https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%82%98%E5%86%85%E9%9A%9C 肘内障の症例です。徒手整復しましょう。 https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%82%98%E5%86%85%E9%9A%9C |
114C36 | 58 歳の男性。ショッピングセンターの駐車場でエンジンがかかったまま停車している自家用車を不審に思った買い物客により、運転席で死亡しているのを発見された。救急隊が現場に到着した時には既に硬直がみられたため病院には搬送されず、死因等究明のため司法解剖された。 身長 170 cm、体重 90 kg。背面に死斑が高度に発現し、硬直は全身の諸関節で強い。外表に創傷はない。脳は 1,750 g で浮腫状である。胸郭・脊椎に骨折はなく、左右胸膜腔に液体貯留はほとんどない。心囊に破裂はない。心重量は 610 g で冠状動脈に内膜肥厚・血栓はなく、心筋には異状を認めない。大動脈は Valsalva 洞から左鎖骨下動脈起始部の下 15 cm の高さにかけて、内外膜間が解離し、両端部の内膜および中膜に亀裂がある。肺と肝臓はうっ血しているが、臓器表面に異状はない。死後解剖前に撮影した胸部 CT及び解剖時に心囊を切開した際に撮影した写真を別に示す。 最も考えられる病態はどれか。 | [
"a. 肝破裂",
"b. 肺挫傷",
"c. 脊髄損傷",
"d. 心筋梗塞",
"e. 心タンポナーデ"
] | [
"e"
] | e. 心タンポナーデ画像上、心嚢液貯留を認めている。 画像上、心嚢液貯留を認めている。 |
114C37 | 1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。 身長 80.0 cm、体重 10.0 kg。体温 38.2 ℃。心拍数 120/分、整。血圧90/58 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 96 %(room air)。胸骨上窩、鎖骨上窩に陥没呼吸を認める。両側胸部に軽度の吸気性喘鳴を認める。アドレナリンの吸入を行ったが症状が改善しない。 次に必要な対応はどれか。 | [
"a. 気管挿管",
"b. 吸入 β₂ 刺激薬投与",
"c. 呼吸リハビリテーション",
"d. マクロライド系抗菌薬投与",
"e. 副腎皮質ステロイド全身投与"
] | [
"e"
] | e. 副腎皮質ステロイド全身投与 クループ症候群の症例 クループ症候群の症例 |
114C38 | 68 歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。2年前から階段の昇降ですぐに呼吸困難が出現するようになったという。1年前から食欲もなく、半年間で体 重が 4kg 減少したため、心配になり受診した。喫煙歴は 30 本/日を 45 年間。3年前から禁煙している。 身長 165 cm、体重 47 kg。胸部エックス線写真で両側肺野に著明な透過性亢進を認め、胸部 CT で両肺に低吸収域を認めた。呼吸機能検査で閉塞性障害を認め COPD と診断された。 栄養療法の方針として適切でないのはどれか。 | [
"a. 塩分の過剰摂取を避ける。",
"b. 1回の食事摂取量を減らす。",
"c. 炭水化物主体の食事にする。",
"d. 十分なエネルギー量を摂取する。",
"e. 分岐鎖アミノ酸の摂取を心掛ける。"
] | [
"c"
] | c. 炭水化物主体の食事にする。脂質主体の食事にする。 脂質主体の食事にする。 |
114C39 | 82 歳の男性。歩行困難を主訴に来院した。IgA 腎症による慢性腎不全で 14 年前から1回 4時間、週3回の血液透析を受けている。2年前から歩行速度が低下し、最近は横断歩道を渡りきれないことがある。階段昇降も両手で手すりにつかまらないと困難で、通院以外の外出を控えるようになったという。体重は1年前から5kg 減少し、このまま歩けなくなることを心配して受診した。 身長 167 cm、体重 47kg(透析直後体重 46 kg)。脈拍 72/分、整。血圧 138/72 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。浮腫はない。徒手筋力テストで両下肢とも4である。その他、神経診察に異常を認めない。両足背動脈は左右差なく触知する。 血液所見:赤血球338 万、Hb 11.0 g/dL、Ht 33 %、白血球 5,200、血小板 14 万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、AST 22 U/L、ALT 18 U/L、LD 178 U/L(基準 120〜245)、CK 38 U/L(基準 30〜140)、尿素窒素 72 mg/dL、クレアチニン7.8 mg/dL、尿酸 7.4 mg/dL、Na 138 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 101 mEq/L、Ca9.2 mg/dL、P 5.6 mg/dL。CRP 0.1 mg/dL。 歩行困難の原因として考えられるのはどれか。 | [
"a. 腎性貧血",
"b. 高尿酸血症",
"c. 高リン血症",
"d. サルコペニア",
"e. 閉塞性動脈硬化症"
] | [
"d"
] | d. サルコペニア経過より筋力低下が考えやすい。 経過より筋力低下が考えやすい。 |
114C40 | 9歳の男児。毎年学校で行われる体力測定において、有酸素運動能力の指標である往復持久走(20 m シャトルラン)の折り返し数が7歳時をピークに低下していることが学校医に報告された。6歳:20 回【19.2】、7歳:26 回【28.6】、8歳:24 回【38.5】、9歳:19 回【48.0】(【】内は全国平均回数 )。身長の伸びはよく、体重の減少もない。本人に確認したところ毎年全力で走っているとのことである。 学校医として適切な対応はどれか。 | [
"a. 運動指導を行う。",
"b. 栄養指導を行う。",
"c. 体育実技を見学させる。",
"d. 医療機関への受診を促す。",
"e. 10 歳時の体力測定の結果を待って対応を判断する。"
] | [
"d"
] | d. 医療機関への受診を促す。常識的に考えましょう。精査が必要。 常識的に考えましょう。精査が必要。 |
114C41 | 59 歳の女性。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され来院した。下部消化管内視鏡検査が施行され、上行結腸癌と診断された。CT 等の画像検査で明らかな転移はなく、右半結腸切除を行うこととなった。 身長 156 cm、体重 48 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 108/60 mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。 血液所見:赤血球 398 万、Hb 12.5 g/dL、Ht 39 %、白血球 4,900、血小板 14 万。血液生化学所見:総蛋白 6.6 g/dL、アルブミン 3.8 g/dL、総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 16 U/L、ALT 18 U/L、LD 184 U/L(基準 120〜245)、ALP202 U/L (基 準 115〜359)、クレアチニン 1.0 mg/dL、Na 141 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 101 mEq/L。 周術期管理で正しいのはどれか。 | [
"a. 術前 48 時間の絶食",
"b. 術前3時間までの飲水",
"c. 術中大量輸液",
"d. 術後3日間のベッド上安静",
"e. 術後1週間の絶食"
] | [
"b"
] | b. 術前3時間までの飲水術前絶飲食ガイドラインでは。”清澄水の摂取は年齢を問わず麻酔導入 2 時間前まで安全である.(推奨度 A)”の記載がある。 術前絶飲食ガイドラインでは。 ”清澄水の摂取は年齢を問わず麻酔導入 2 時間前まで安全である.(推奨度 A)” の記載がある。 |
114C42 | 48 歳の男性。健康診断で白血球増多を指摘され来院した。1か月前から左腹部の膨満感を自覚していた。 体温 36.3 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 126/74 mmHg。表在リンパ節を触知しない。脾臓を左肋骨弓下に5cm 触知する。 血液所見:赤血球450 万、Hb 13.8 g/dL、Ht 45 %、白血球 46,000(骨髄芽球1%、前骨髄球3%、骨髄球5%、後骨髄球 10 %、桿状核好中球 15 %、分葉核好中球 54 %、好酸球%、好塩基球5%、リンパ球5% 、血小板 37 万。血液生化学所見:総蛋白 6.9 g/dL、アルブミン 4.8 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、直接ビリルビン 0.1 mg/dL、AST 20 U/L、ALT 27 U/L、LD 350 U/L(基準 120〜245)、尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL、尿酸 6.8 mg/dL。腹部 CTを別に示す。 治療方針を決定するために最も重要な検査はどれか。 | [
"a. 骨髄染色体",
"b. 骨髄組織 H-E 染色",
"c. 末血細胞表面抗原",
"d. 骨髄血塗抹 May-Giemsa 染色",
"e. 末血好中球アルカリフォスファターゼスコア"
] | [
"a"
] | a. 骨髄染色体慢性骨髄性白血病の症例 慢性骨髄性白血病の症例 |
114C43 | 76 歳の男性。腹部膨満感と腹痛を主訴に来院した。3か月前に急性単球性白血病(FAB 分類 M5)と診断され、数種類の異なる薬物による抗癌治療を受けた。しかし現在まで一度も寛解に至っていない。1週前から腰背部痛が出現したためNSAID を内服したが効果は不十分で、昨夜からは腹痛も出現し次第に増悪して自立歩行不能となったという。 意識は清明だが顔面は苦悶様である。身長 171 cm、体重 54 kg。体温 37.1 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/78 mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する。四肢に皮下出血を認めない。 血液所見:赤血球 282 万、Hb 8.0 g/dL、Ht 26 %、白血球 52,400(骨髄芽球 74 %、桿状核好中球%、分葉核好中球 12 %、好酸球1%、好塩基球1%、リンパ球 10 % 、血小板 10 万。血液生化学所見:総蛋白 5.1 g/dL、アルブミン 2.8 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 34 U/L、ALT 37 U/L、 LD 1,350 U/L(基準 120〜245)、尿素窒素 19 mg/dL、クレアチニン 1.3 mg/dL、尿酸 9.8 mg/dL。腹部超音波検査と腹部 CT で、広範囲に腸間膜リンパ節と後腹 膜リンパ節の腫大が認められ、それによる消化管への圧迫と浸潤が疑われた。 現時点でまず考慮すべき治療はどれか。 | [
"a. アルブミン製剤投与",
"b. オピオイド投与",
"c. 血小板輸血",
"d. 全身放射線照射",
"e. 薬物による抗癌治療"
] | [
"b"
] | b. オピオイド投与 急性単球性白血病の症例 急性単球性白血病の症例 |
114C44 | 2歳の男児。生来健康であったが、発熱を主訴に母親に連れられて来院した。診察時に母親が離れても 泣しない。体温 38.2 ℃。心拍数 110/分、整。血圧 98/62mmHg。呼吸数 30/分。SpO₂ 98 %(room air) 。毛細血管再充満時間は2秒以内。 自発的に開眼しており光をまぶしがるが、視線が合わず追視をしない。 この患児に疑われるのはどれか。 | [
"a. 頻拍",
"b. 低血圧",
"c. 意識障害",
"d. 呼吸不全",
"e. 末梢循環障害"
] | [
"c"
] | c. 意識障害脈拍、血圧は正常範囲内。SpO2 98%であるため呼吸不全ではなし毛細血管再充満時間が2秒以内なので、末梢循環障害は考えにくい。 脈拍、血圧は正常範囲内。 SpO2 98%であるため呼吸不全ではなし 毛細血管再充満時間が2秒以内なので、末梢循環障害は考えにくい。 |
114C45 | 84 歳の女性。腹痛のため救急車で搬入された。2日前から排便がなく腹痛と腹部膨満感を自覚するようになった。今朝から症状が強くなったため救急車を要請したという。 意識は清明。体温 37.5 ℃。心拍数 98/分、整。血圧 148/94 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 97 %(鼻カニューラ3L/分酸素投与下) 。腹部は膨隆し腸雑音はやや亢進し、打診で鼓音を認める。左腹部に圧痛を認めるが反跳痛はない。腹部エックス線写真を別に示す。 まず行うべき対応はどれか。 | [
"a. 降圧薬投与",
"b. イレウス管留置",
"c. 内視鏡的整復術",
"d. グリセリン浣腸",
"e. 抗コリン薬投与"
] | [
"c"
] | c. 内視鏡的整復術 S状結腸軸捻転症の症例 S状結腸軸捻転症の症例 内視鏡が通過可能で粘膜壊死が認められなかった場合、内視鏡による整復術を行う。内視鏡が通過できない場合、内視鏡による整復治療が不成功だった場合は緊急開腹手術となる。 内視鏡が通過可能で粘膜壊死が認められなかった場合、内視鏡による整復術を行う。内視鏡が通過できない場合、内視鏡による整復治療が不成功だった場合は緊急開腹手術となる。 S状結腸軸捻転症|オリンパス おなかの健康ドットコム S状結腸軸捻転症|オリンパス おなかの健康ドットコム |
114C46 | 32 歳の経産婦(2妊1産) 。妊娠 12 週。出生前診断について相談するため、遺伝カウンセリング外来に夫婦で来院した。これまでの妊娠経過に異常を認めない。28歳の時に出産した子供が Down 症候群であった。無侵襲的出生前遺伝学的検査<NIPT>について知りたいという。 説明として適切なのはどれか。 | [
"a. 「羊水を使って検査を行います」",
"b. 「検査のために流産する確率は 0.3 % です」",
"c. 「検査で先天性疾患の 80 % が診断できます」",
"d. 「検査の結果が陽性であっても確定診断にはなりません」",
"e. 「妊娠 16 週以降にならないと検査することができません」"
] | [
"d"
] | d. 「検査の結果が陽性であっても確定診断にはなりません」無侵襲的出生前遺伝学的検査〈NIPT〉についての知識を問う問題。以下の資料を読んでください。非侵襲性出生前遺伝学的検査 - 日本医師会 無侵襲的出生前遺伝学的検査〈NIPT〉についての知識を問う問題。 以下の資料を読んでください。 非侵襲性出生前遺伝学的検査 - 日本医師会 |
114C47 | 42 歳の男性。健康診断で異常を指摘されたため受診した。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴は 20 本/日を 13 年間。飲酒はビールを 500 mL/日。 身長 167 cm、体重 78 kg、腹囲 104 cm。体温 36.4 ℃。脈拍 68/分、整。血圧138/76 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。 血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 4.2 g/dL、総ビリルビン 0.6 mg/dL、AST 45 U/L、ALT 52U/L、γ-GT 130 U/L (基準 8〜50) 、尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 7.9 mg/dL、空腹時血糖 130 mg/dL、 HbA1c 6.8 % (基 準4.6〜6.2) 、トリグリセリド 250 mg/dL、HDLコレステロール 33 mg/dL、LDLコレステロール 142 mg/dL。 まず行うべきなのはどれか。 | [
"a. 降圧薬投与",
"b. ニコチン補充療法",
"c. 75 g 経口ブドウ糖負荷試験",
"d. 生活習慣に関する詳細な聴取",
"e. 週3回以上のジョギングの推奨"
] | [
"d"
] | d. 生活習慣に関する詳細な聴取まず行うべきは情報収集 まず行うべきは情報収集 |
114C48 | 67 歳の女性。健康診断で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され、精査目的に来院した。喫煙歴は 25 本/日を 47 年間。 体温 36.4 ℃。脈拍 64/分、整。血圧124/76 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。胸部 CT で異常を認めたため、気管支鏡下に擦過細胞診を施行した。胸部エックス線写真、胸部 CT及び擦過細胞診の Papanicolaou 染色標本を別に示す。 診断はどれか。 | [
"a. 腺癌",
"b. 小細胞癌",
"c. 大細胞癌",
"d. 扁平上皮癌",
"e. カルチノイド"
] | [
"d"
] | d. 扁平上皮癌細胞診検査では、オレンジ色に染まる扁平上皮癌細胞が描出されている。CT上は腺癌っぽい見た目なので、病理画像が読めないと間違えてしまう問題。扁平上皮癌 - 病理コア 細胞診検査では、オレンジ色に染まる扁平上皮癌細胞が描出されている。 CT上は腺癌っぽい見た目なので、病理画像が読めないと間違えてしまう問題。 扁平上皮癌 - 病理コア |
114C49 | 29 歳の女性(1妊1産)。分娩後1日で入院中である。妊娠 38 週0日で骨盤位のため帝王切開分娩となった。術中出血量は 800 mL で術中術後の経過は順調であった。術後の初回歩行を開始したところ、突然の呼吸困難と胸痛とを訴えた。 意識は清明。身長 154 cm、体重 77 kg。脈拍 104/分、整。血圧 128/76 mmHg。呼吸数 26/分。SpO₂ 92 %(room air) 。呼吸音に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。 | [
"a. 羊水塞栓症",
"b. 急性心筋梗塞",
"c. 周産期心筋症",
"d. 肺血栓塞栓症",
"e. 急性大動脈解離"
] | [
"d"
] | d. 肺血栓塞栓症臥位→歩行により血栓が飛んでしまった! 臥位→歩行により血栓が飛んでしまった! |
114C50 | 78 歳の女性。糖尿病で地域基幹病院の外来に月1回通院している。本人が食事の準備や部屋の掃除などに不安を感じている。独居であり、家族は遠方に住んでいるため日常的な協力は難しい。 自宅での日常生活支援を希望している時に、本人が相談する施設として適切なのはどれか。 | [
"a. 診療所",
"b. 保健所",
"c. 特別養護老人ホーム",
"d. 地域包括支援センター",
"e. 訪問看護ステーション"
] | [
"d"
] | d. 地域包括支援センター地域包括支援センターは高齢者の介護予防と総合相談支援の拠点。虐待にも対応する。地域包括支援センター - Wikipedia 地域包括支援センターは高齢者の介護予防と総合相談支援の拠点。虐待にも対応する。 地域包括支援センター - Wikipedia |
114C51 | 35 歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠 33 週6日。妊婦健康診査のため来院した。これまでの妊娠経過に異常を認めていなかった。 脈拍 96/分、整。血圧 126/68 mmHg。尿所見:蛋白(-) 、糖(ー) 。子宮底長 29 cm、腹囲 94 cm。内診で子宮口は閉鎖している。胎児推定体重 2,120 g、羊水指数<AFI>18 cm。胎盤は子宮底部に位置している。職業は事務職である。明日から休業を申請するという。 この妊婦の休業を規定する法律はどれか。 | [
"a. 健康増進法",
"b. 母子保健法",
"c. 母体保護法",
"d. 労働基準法",
"e. 次世代育成支援対策推進法"
] | [
"d"
] | d. 労働基準法明日で妊娠34週になる初妊婦。産前休業は『労働基準法』により規定されている。労働基準法 第65条(産前産後)・使用者は、6週間(多胎妊娠の場合にあつては、14週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。・使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。・使用者は、妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない。妊婦に労は課さない - 医学語呂なう 明日で妊娠34週になる初妊婦。 産前休業は『労働基準法』により規定されている。 労働基準法 第65条(産前産後) ・使用者は、6週間(多胎妊娠の場合にあつては、14週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。 ・使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。 ・使用者は、妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない。 妊婦に労は課さない - 医学語呂なう |
114C52 | 28 歳の初産婦(1妊0産) 。妊娠 40 週0日午前0時に破水感があり、規則的な子宮収縮が出現したため、午前1時に来院した。妊婦健康診査で特に異常は指摘されていなかった。来院時、児は第1頭位で胎児心拍数は正常、腟鏡診にて羊水流出を認め、内診で子宮口は3cm開大していた。午前5時、子宮収縮は5分間隔、内診で子宮口は6cm 開大、児頭下降度は SP±0cm、大泉門は母体の右側、小泉門は母体の左側に触知し、矢状縫合は骨盤横径に一致していた。午前時、子宮収縮は3分間隔、内診で子宮口は9cm 開大、児頭下降度は SP+2cm であった。内診で得られた児頭の所見①〜⑤ を別に示す。 正常な回旋をしているのはどれか。 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | [
"d"
] | d. ④④は、母体の背側を向くように回旋しており、正常な第2回旋が起こっている。 ④は、母体の背側を向くように回旋しており、正常な第2回旋が起こっている。 |
114C53 | 75 歳の男性。脳梗塞の既往があり、通院中である。①右半身に軽度の麻痺ががあり、②利き手は右手だが左手で食事を摂取している。③杖をついて屋外歩行は可能。④短期記憶は問題なく日常の意思決定は自分で行える。主治医は⑤要介護1と考えた。この患者が介護保険を申請することになった。 右半身に軽度の麻痺が 利き手は右手 杖をついて屋外歩行は可能 短期記憶は問題なく 要介護1 下線部で主治医意見書に記載が求められていないのはどれか。 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | [
"e"
] | e. ⑤要介護度を決定するのは介護認定審査会 要介護度を決定するのは介護認定審査会 |
114C54 | 58 歳の男性。1週前から両眼の視力低下を自覚し来院した。これまでに医療機関を受診したことはなかったという。喫煙歴は 20 本/日を 26 年間。 血圧 170/90mmHg。血液生化学所見:尿素窒素 23 mg/dL、クレアチニン 1.2 mg/dL、空腹時血糖 160 mg/dL、HbA1c 8.2 % (基準 4.6〜6.2) 、トリグリセリド 190 mg/dL、HDLコレステロール 25 mg/dL、LDLコレステロール 148 mg/dL。視力は右 0.1(0.4×-3.0 D)、左 0.2(0.7×-2.5 D)。眼圧は右 15 mmHg、左 13 mmHg。両眼の眼底写真、蛍光眼底写真、光干渉断層計<OCT>像および光干渉断層血管撮影写真を別に示す。眼底写真では点状・斑状出血、硬性白斑および軟性(綿花様)白斑を両眼に認める。光干渉断層血管撮影写真では毛細血管の減少を両眼に認める。 診断はどれか。 | [
"a. 加齢黄斑変性",
"b. 糖尿病網膜症",
"c. 網膜細動脈瘤",
"d. 網膜静脈分枝閉塞症",
"e. 網膜中心静脈閉塞症"
] | [
"b"
] | b. 糖尿病網膜症硬性白斑、軟性白斑、黄斑浮腫を認めている。 硬性白斑、軟性白斑、黄斑浮腫を認めている。 |
114C55 | 78 歳の男性。排尿障害を主訴に来院した。2年前から尿勢の減弱を自覚していたという。3か月前からは頻尿および残尿感が出現し、昨日から症状が強くなり受診した。内服薬はない。 意識は清明。身長 165 cm、体重 63 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 148/86 mmHg。呼吸数 16/分。下腹部に膨隆を認める。 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣に赤血球 5 〜 9 /HPF、白血球 5 〜 9 /HPF。血液所見:赤血球 476 万、Hb 13.8 g/dL、Ht 39 %、白血球5,200、血小板 24 万。血液生化学所見:尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 4.4mg/dL、Na 137 mEq/L、K 5.0 mEq/L、Cl 114 mEq/L。腹部超音波像を別に示す。 まず行うべきなのはどれか。 | [
"a. 血液透析",
"b. 腎瘻造設術",
"c. 利尿薬投与",
"d. 尿管ステント留置",
"e. 尿道カテーテル留置"
] | [
"e"
] | e. 尿道カテーテル留置尿閉→水腎症の症例 尿閉→水腎症の症例 |
114C56 | 32 歳の男性。発熱、鼻汁および咳嗽を主訴に来院した。夏休みの家族旅行で2週間東南アジアに滞在し、1週前に帰国した。来院時の現症では結膜充血、口腔内に白色斑と全身に癒合性のある紅斑を認めた。 誤っているのはどれか。 | [
"a. 保健所へ届け出る。",
"b. ウイルス遺伝子検査を行う。",
"c. 陰圧個室管理体制で診療する。",
"d. 患者の受診前の行動を確認する。",
"e. 感染予防にサージカルマスク着用が有用である。"
] | [
"e"
] | e. 感染予防にサージカルマスク着用が有用である。麻疹は空気感染するのでN95マスクが必要 麻疹は空気感染するのでN95マスクが必要 |
114C57 | 43 歳の男性。自営業。すぐに機嫌を損ねて怒鳴るようになったため、妻と母親に説得されて来院した。3か月前に父親が急逝してからしばらくの間、元気がなく、家族と話さなくなった。1か月前から店で必要以上にたくさん仕入れをするようになり、従業員に対して大声で怒鳴りつけるようになった。商品陳列の場所を何度も変え、始終移動させているようになった。元来ほとんど飲酒をしなかったが、毎晩飲酒をするようになったという。多弁で、感情の動きが激しく表出され、話題が際限なく広がる。本人は受診について不満であり、精神的なストレスで悲観的な考えに陥っている家族の方に治療を受けさせたいと述べている。これまでに発達上の問題はなかった。血液検査、頭部 MRI 及び脳波検査に異常を認めない。 この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。 | [
"a. 感覚失語",
"b. 観念奔逸",
"c. 行為心迫",
"d. 連合弛緩",
"e. 小動物幻視"
] | [
"b",
"c"
] | b. 観念奔逸c. 行為心迫 双極性障害の症例 双極性障害の症例 |
114C58 | 38 歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。5年前から月経時に下腹部痛と腰痛を自覚するようになった。1年前から月経初日と2日目に仕事を休むようになった。3か月前から月経終了後に下腹部痛と腰痛が出現し仕事を休むようになった。 月経は 28 日周期で整。持続5日間。現在妊娠希望はないが将来は妊娠したいと思っている。飲酒は機会飲酒。母は子宮筋腫で子宮摘出術を受けた。 身長 162 cm、体重 58 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 108/76 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腹部に圧痛のある腫瘤を触知する。内診では、子宮は前屈で正常大。左右付属器の腫瘤はそれぞれ径 10 cm で圧痛を認める。Douglas 窩に有痛性の硬結を触知する。下腹部 MRI の矢状断像を別に示す。 治療法を決める上で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。 | [
"a. 身長",
"b. 飲酒歴",
"c. 家族歴",
"d. 疼痛の強さ",
"e. 妊孕性温存の希望"
] | [
"d",
"e"
] | d. 疼痛の強さe. 妊孕性温存の希望 子宮内膜症性卵巣嚢胞の症例 子宮内膜症性卵巣嚢胞の症例 |
114C59 | 25 歳の初妊婦(1妊0産) 。妊娠 34 週4日に周産期管理のため、自宅近くの産科診療所から紹介されて来院した。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。 身長160 cm、体重 59 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/72 mmHg。内診時の帯下では BTB 試験紙の色の変化はなかった。腹部超音波検査で胎児は頭位で、推定体重は 2,050 g、羊水指数<AFI>は 3.8 cm だった。臍帯断面の超音波像及びノンストレステスト<NST>の結果を別に示す。 説明として正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"a. 「絶対安静が必要です」",
"b. 「前期破水が疑われます」",
"c. 「羊水過少が疑われます」",
"d. 「今日中に分娩にする必要があります」",
"e. 「赤ちゃんの先天的な病気の精密検査が必要です」"
] | [
"c",
"e"
] | c. 「羊水過少が疑われます」e. 「赤ちゃんの先天的な病気の精密検査が必要です」単一臍帯動脈の症例。・超音波画像では、2本あるはずの臍帯動脈が1本しか描写されておらず【単一臍帯動脈】が考えられる。臍帯動脈の無形成型は、先天異常と関連する場合があり、染色体異常や何らかの症候群のひとつの表現型として関連する場合がある。・羊水指数(AFI)の正常値は8〜20cm であるため3.8cmは羊水過少。 単一臍帯動脈の症例。 ・超音波画像では、2本あるはずの臍帯動脈が1本しか描写されておらず【単一臍帯動脈】が考えられる。 臍帯動脈の無形成型は、先天異常と関連する場合があり、染色体異常や何らかの症候群のひとつの表現型として関連する場合がある。 ・羊水指数(AFI)の正常値は8〜20cm であるため3.8cmは羊水過少。 |
114C60 | 46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。 現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。 現症 : 意識レベルは JCSⅠ-1、GCS 15(E4V5M6) 。身長 155 cm、体重 48 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 78/40 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 94%(room air) 。頸部リンパ節に腫脹を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左下胸部で減弱し、coarse crackles を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部の手術創部に異常を認めない。背部に叩打痛を認めない。両下腿に浮腫を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 388 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 36 %、白血球 9,800(桿状核好中球 39 %、分葉核好中球 45 %、好酸球3%、好塩基球2%、単球4%、リンパ球7% )、血小板 18 万、D ダイマー 3.4 μg/mL(基準 1.0 以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.5 g/dL、アルブミン 2.9 g/dL、尿素窒素 21 mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、Na 139 mEq/L、 K 4.1 mEq/L、 Cl 108 mEq/L。 CRP 12 mg/dL、乳酸 14 mg/dL(基準5〜20)。胸部エックス線写真を別に示す。血液培養セットから Klebsiella pneumoniae が検出された。 診断として最も考えられるのはどれか。 | [
"a. 肺炎",
"b. 腎盂腎炎",
"c. 創部感染",
"d. 急性胆管炎",
"e. 化膿性脊椎炎"
] | [
"a"
] | a. 肺炎 |
114C61 | 46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。 現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。 現症 : 意識レベルは JCSⅠ-1、GCS 15(E4V5M6) 。身長 155 cm、体重 48 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 78/40 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 94%(room air) 。頸部リンパ節に腫脹を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左下胸部で減弱し、coarse crackles を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部の手術創部に異常を認めない。背部に叩打痛を認めない。両下腿に浮腫を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 388 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 36 %、白血球 9,800(桿状核好中球 39 %、分葉核好中球 45 %、好酸球3%、好塩基球2%、単球4%、リンパ球7% )、血小板 18 万、D ダイマー 3.4 μg/mL(基準 1.0 以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.5 g/dL、アルブミン 2.9 g/dL、尿素窒素 21 mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、Na 139 mEq/L、 K 4.1 mEq/L、 Cl 108 mEq/L。 CRP 12 mg/dL、乳酸 14 mg/dL(基準5〜20)。胸部エックス線写真を別に示す。血液培養セットから Klebsiella pneumoniae が検出された。 酸素投与とともに、生理食塩液 1,500 mL を輸液したところ、体温 38.1 ℃、脈拍 96/分、整。血圧 112/64 mmHg、呼吸数 24/分、SpO₂ 97 % (鼻カニューラ 3 L/分酸素投与下)となった。 この患者の状態はどれか。2つ選べ。 | [
"a. 菌血症",
"b. 敗血症",
"c. 多臓器不全",
"d. 敗血症性ショック",
"e. 播種性血管内凝固<DIC>"
] | [
"a",
"b"
] | a. 菌血症
b. 敗血症 |
114C62 | 46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。 現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。 現症 : 意識レベルは JCSⅠ-1、GCS 15(E4V5M6) 。身長 155 cm、体重 48 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 78/40 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 94%(room air) 。頸部リンパ節に腫脹を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左下胸部で減弱し、coarse crackles を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部の手術創部に異常を認めない。背部に叩打痛を認めない。両下腿に浮腫を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 388 万、Hb 11.2 g/dL、Ht 36 %、白血球 9,800(桿状核好中球 39 %、分葉核好中球 45 %、好酸球3%、好塩基球2%、単球4%、リンパ球7% )、血小板 18 万、D ダイマー 3.4 μg/mL(基準 1.0 以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.5 g/dL、アルブミン 2.9 g/dL、尿素窒素 21 mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、Na 139 mEq/L、 K 4.1 mEq/L、 Cl 108 mEq/L。 CRP 12 mg/dL、乳酸 14 mg/dL(基準5〜20)。胸部エックス線写真を別に示す。血液培養セットから Klebsiella pneumoniae が検出された。 抗菌薬治療を開始した。効果判定にまず用いるべき指標はどれか。 | [
"a. 呼吸数の減少",
"b. 下腿浮腫の消失",
"c. CRP 値の正常化",
"d. 白血球数の正常化",
"e. D ダイマーの正常化"
] | [
"a"
] | a. 呼吸数の減少 |
114C63 | 23 歳の男性。自宅で倒れているのを発見され救急車で搬入された。 現病歴 : 徹夜でゲームをしており、昨夜から母親の制止を聞かずに市販のカフェイン含有飲料を多量に飲用していた。摂取カフェイン総量は 2,500 mg 以上と推定された。今朝、自宅で倒れているのを母親が発見し救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 家族と同居、一日中家にいて、外出することは少ない。3年前に退職後は定職についていない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 呼びかけにより開眼、「アー」と発語はあるが問いかけには答えられない。痛み刺激に対して手で払いのける。体温 38.2 ℃。心拍数 148/分、整。血圧98/70 mmHg。呼吸数 30/分。SpO₂ 97 %(マスク5L/分酸素投与下)。瞳孔径5mmで左右差を認めない。口腔内に吐物を認める。運動麻痺を認めない。腱反射の異常を認めない。心音に異常を認めない。両胸部に coarse crackles を聴取する。多量の尿失禁を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 459 万、Hb 15.1 g/dL、Ht 44 %、白血球 11,400、血小板 25 万。血液生化学所見:AST 28 U/L、ALT 24 U/L、CK 624 U/L(基準30〜140) 、尿素窒素 40 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、血糖 112 mg/dL、Na142 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 96 mEq/L。CRP 2.4 mg/dL。 最初に行う輸液の組成として最も適切なのはどれか。 | [
"a. 5% ブドウ糖液",
"b. Na⁺ 35 mEq/L、K⁺ 20 mEq/L、Cl⁻ 35 mEq/L",
"c. Na⁺ 154 mEq/L、濃グリセリン、フルクトース配合液",
"d. Na⁺ 30 mEq/L、K⁺ 0 mEq/L、Cl⁻ 20 mEq/L、L-Lactate⁻ 10 mEq/L",
"e. Na⁺ 130 mEq/L、K⁺ 4 mEq/L、Cl⁻ 109 mEq/L、L-Lactate⁻ 28 mEq/L"
] | [
"e"
] | e. Na⁺ 130 mEq/L、K⁺ 4 mEq/L、Cl⁻ 109 mEq/L、L-Lactate⁻ 28 mEq/L |
114C64 | 23 歳の男性。自宅で倒れているのを発見され救急車で搬入された。 現病歴 : 徹夜でゲームをしており、昨夜から母親の制止を聞かずに市販のカフェイン含有飲料を多量に飲用していた。摂取カフェイン総量は 2,500 mg 以上と推定された。今朝、自宅で倒れているのを母親が発見し救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 家族と同居、一日中家にいて、外出することは少ない。3年前に退職後は定職についていない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 呼びかけにより開眼、「アー」と発語はあるが問いかけには答えられない。痛み刺激に対して手で払いのける。体温 38.2 ℃。心拍数 148/分、整。血圧98/70 mmHg。呼吸数 30/分。SpO₂ 97 %(マスク5L/分酸素投与下)。瞳孔径5mmで左右差を認めない。口腔内に吐物を認める。運動麻痺を認めない。腱反射の異常を認めない。心音に異常を認めない。両胸部に coarse crackles を聴取する。多量の尿失禁を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 459 万、Hb 15.1 g/dL、Ht 44 %、白血球 11,400、血小板 25 万。血液生化学所見:AST 28 U/L、ALT 24 U/L、CK 624 U/L(基準30〜140) 、尿素窒素 40 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、血糖 112 mg/dL、Na142 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 96 mEq/L。CRP 2.4 mg/dL。 静脈路確保の次に行うべき対応はどれか。 | [
"a. 胃洗浄",
"b. 気管挿管",
"c. 血液透析",
"d. 血液濾過",
"e. 活性炭投与"
] | [
"b"
] | b. 気管挿管 |
114C65 | 23 歳の男性。自宅で倒れているのを発見され救急車で搬入された。 現病歴 : 徹夜でゲームをしており、昨夜から母親の制止を聞かずに市販のカフェイン含有飲料を多量に飲用していた。摂取カフェイン総量は 2,500 mg 以上と推定された。今朝、自宅で倒れているのを母親が発見し救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 家族と同居、一日中家にいて、外出することは少ない。3年前に退職後は定職についていない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 呼びかけにより開眼、「アー」と発語はあるが問いかけには答えられない。痛み刺激に対して手で払いのける。体温 38.2 ℃。心拍数 148/分、整。血圧98/70 mmHg。呼吸数 30/分。SpO₂ 97 %(マスク5L/分酸素投与下)。瞳孔径5mmで左右差を認めない。口腔内に吐物を認める。運動麻痺を認めない。腱反射の異常を認めない。心音に異常を認めない。両胸部に coarse crackles を聴取する。多量の尿失禁を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球 459 万、Hb 15.1 g/dL、Ht 44 %、白血球 11,400、血小板 25 万。血液生化学所見:AST 28 U/L、ALT 24 U/L、CK 624 U/L(基準30〜140) 、尿素窒素 40 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、血糖 112 mg/dL、Na142 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 96 mEq/L。CRP 2.4 mg/dL。 救急外来での処置後に集中治療室においてエコー下で右内頸静脈から中心静脈カテーテルを留置する方針となった。局所麻酔後にカテーテル留置のための穿刺を行ったところ鮮紅色の血液の逆流を認めた。穿刺針を抜去したところ同部位が急速に腫脹し始めた。血圧 92/60 mmHg。心拍数 130/分、整。 直ちに行うべきなのはどれか。 | [
"a. 赤血球輸血",
"b. 昇圧薬の投与",
"c. 局所の圧迫止血",
"d. 逆流した血液の血液ガス分析",
"e. 反対側でのカテーテル挿入手技の継続"
] | [
"c"
] | c. 局所の圧迫止血 |
114C66 | 80 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴 : 約半年前から家族との会話に積極的に加わらなくなり、家族からの問いかけにも答えないことがあったが、大きな声で話しかければ普通に会話ができており、挨拶も自発的にできていた。約2か月前から屋内外で歩行時にふらつきがみられるようになり、最近、転倒するようになった。公共交通機関を1人で利用することができなくなったため、家族に付き添われて受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 妻と息子夫婦の4人暮らし。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。入浴、トイレ動作は可能である。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 意識は清明。身長 164 cm、体重 58 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/76 mmHg。呼吸数 12/分。甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察において、Weber 試験では左に偏位している。軽度の構音障害を認めるが、失語はない。3物品(桜・猫・電車)の即時再生には問題ないが、遅延再生は困難である。立方体の模写と時計描画試験は不正確である。上肢 Barré 徴候は陰性で、四肢腱反射に異常を認めず、病的反射を認めない。指鼻試験で両側上肢に測定障害を認める。歩行は開脚不安定で、つぎ足歩行は困難である。Romberg 徴候は陰性で、表在感覚および深部感覚に異常は認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球 450 万、Hb 14.0 g/dL、Ht 42 %、白血球 5,600、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 16 U/L、ALT 18 U/L、LD 210 U/L (基準 120〜245) 、ALP 250 U/L (基準 115〜359)、γ-GT 18 U/L (基準 8〜50)、CK 80 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 20 mg/d、クレアチニン 0.9 mg/dL、尿酸 5.0 mg/dL、血糖 88 mg/dL、トリグリセリド 150 mg/dL、HDL コレステロール 40 mg/dL、LDL コレステロール 140 mg/dL、Na 145 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 104 mEq/L。CRP 0.1 mg/dL。頭部 MRI の T2*強調水平断像を別に示す。 神経診察所見から判断される病巣として考えにくいのはどれか。 | [
"a. 橋",
"b. 海馬",
"c. 頭頂葉",
"d. 小脳半球",
"e. 脊髄後索"
] | [
"e"
] | e. 脊髄後索 |
114C67 | 80 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴 : 約半年前から家族との会話に積極的に加わらなくなり、家族からの問いかけにも答えないことがあったが、大きな声で話しかければ普通に会話ができており、挨拶も自発的にできていた。約2か月前から屋内外で歩行時にふらつきがみられるようになり、最近、転倒するようになった。公共交通機関を1人で利用することができなくなったため、家族に付き添われて受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 妻と息子夫婦の4人暮らし。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。入浴、トイレ動作は可能である。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 意識は清明。身長 164 cm、体重 58 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/76 mmHg。呼吸数 12/分。甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察において、Weber 試験では左に偏位している。軽度の構音障害を認めるが、失語はない。3物品(桜・猫・電車)の即時再生には問題ないが、遅延再生は困難である。立方体の模写と時計描画試験は不正確である。上肢 Barré 徴候は陰性で、四肢腱反射に異常を認めず、病的反射を認めない。指鼻試験で両側上肢に測定障害を認める。歩行は開脚不安定で、つぎ足歩行は困難である。Romberg 徴候は陰性で、表在感覚および深部感覚に異常は認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球 450 万、Hb 14.0 g/dL、Ht 42 %、白血球 5,600、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 16 U/L、ALT 18 U/L、LD 210 U/L (基準 120〜245) 、ALP 250 U/L (基準 115〜359)、γ-GT 18 U/L (基準 8〜50)、CK 80 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 20 mg/d、クレアチニン 0.9 mg/dL、尿酸 5.0 mg/dL、血糖 88 mg/dL、トリグリセリド 150 mg/dL、HDL コレステロール 40 mg/dL、LDL コレステロール 140 mg/dL、Na 145 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 104 mEq/L。CRP 0.1 mg/dL。頭部 MRI の T2*強調水平断像を別に示す。 高齢者機能評価簡易版<CGA7>の評価に必要な項目で読み取れないのはどれか。 | [
"a. 意欲",
"b. 情緒",
"c. 認知機能",
"d. 基本的 ADL",
"e. 手段的 ADL"
] | [
"b"
] | b. 情緒 |
114C68 | 80 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴 : 約半年前から家族との会話に積極的に加わらなくなり、家族からの問いかけにも答えないことがあったが、大きな声で話しかければ普通に会話ができており、挨拶も自発的にできていた。約2か月前から屋内外で歩行時にふらつきがみられるようになり、最近、転倒するようになった。公共交通機関を1人で利用することができなくなったため、家族に付き添われて受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 妻と息子夫婦の4人暮らし。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。入浴、トイレ動作は可能である。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 意識は清明。身長 164 cm、体重 58 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/76 mmHg。呼吸数 12/分。甲状腺腫と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察において、Weber 試験では左に偏位している。軽度の構音障害を認めるが、失語はない。3物品(桜・猫・電車)の即時再生には問題ないが、遅延再生は困難である。立方体の模写と時計描画試験は不正確である。上肢 Barré 徴候は陰性で、四肢腱反射に異常を認めず、病的反射を認めない。指鼻試験で両側上肢に測定障害を認める。歩行は開脚不安定で、つぎ足歩行は困難である。Romberg 徴候は陰性で、表在感覚および深部感覚に異常は認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球 450 万、Hb 14.0 g/dL、Ht 42 %、白血球 5,600、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 16 U/L、ALT 18 U/L、LD 210 U/L (基準 120〜245) 、ALP 250 U/L (基準 115〜359)、γ-GT 18 U/L (基準 8〜50)、CK 80 U/L (基準 30〜140)、尿素窒素 20 mg/d、クレアチニン 0.9 mg/dL、尿酸 5.0 mg/dL、血糖 88 mg/dL、トリグリセリド 150 mg/dL、HDL コレステロール 40 mg/dL、LDL コレステロール 140 mg/dL、Na 145 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 104 mEq/L。CRP 0.1 mg/dL。頭部 MRI の T2*強調水平断像を別に示す。 医療面接および神経診察の結果から判断して、異常を示す可能性が高いのはどれか。 | [
"a. 嗅覚検査",
"b. 針筋電図",
"c. 膀胱内圧",
"d. 純音聴力検査",
"e. 体性感覚誘発電位"
] | [
"d"
] | d. 純音聴力検査 |
114C69 | 66 歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。 現病歴 : 本日午前 11 時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から 30 分後に救急車を要請した。 既往歴 :2年前から高血圧症で通院治療中。 生活歴 : 妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 父親は脳出血のため 86 歳で死亡。母は胃癌のため 88 歳で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 162 cm、体重 80 kg。血圧 78/62 mmHg で明らかな左右差を認めない。脈拍 108/分(微弱) 、整。呼吸数 18/分。SpO₂ 99 %(room air)。頸静脈の怒張を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音はⅠ音Ⅱ音とも減弱しており、胸骨左縁第3肋間を最強とするⅡ/Ⅵの拡張期灌水様雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左上下肢に不全片麻痺を認め、Babinski 徴候は陽性である。 検査所見 : 心電図は、心拍数 108/分の洞調律で、肢誘導および胸部誘導ともに低電位で、Ⅱ、Ⅲ、aVf に ST 上昇を認めた。ポータブル撮影機による仰臥位の胸部エックス線写真及び6 か月前に撮影された立位の胸部エックス線写真を別に示す。胸部エックス線写真を見比べながら、研修医が指導医に所見や解釈を報告した。 適切なのはどれか。 | [
"a. 「6か月前と比較して胃泡が多くなっています」",
"b. 「本日の写真では下行大動脈が認められません」",
"c. 「本日の写真では著しい気管の偏位が認められます」",
"d. 「6か月前と心拡大の程度を比較するのは困難です」",
"e. 「いずれの写真でも CP アングル<肋骨横隔膜角>は鋭なので胸水貯留はありません」"
] | [
"d"
] | d. 「6か月前と心拡大の程度を比較するのは困難です」 |
114C70 | 66 歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。 現病歴 : 本日午前 11 時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から 30 分後に救急車を要請した。 既往歴 :2年前から高血圧症で通院治療中。 生活歴 : 妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 父親は脳出血のため 86 歳で死亡。母は胃癌のため 88 歳で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 162 cm、体重 80 kg。血圧 78/62 mmHg で明らかな左右差を認めない。脈拍 108/分(微弱) 、整。呼吸数 18/分。SpO₂ 99 %(room air)。頸静脈の怒張を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音はⅠ音Ⅱ音とも減弱しており、胸骨左縁第3肋間を最強とするⅡ/Ⅵの拡張期灌水様雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左上下肢に不全片麻痺を認め、Babinski 徴候は陽性である。 検査所見 : 心電図は、心拍数 108/分の洞調律で、肢誘導および胸部誘導ともに低電位で、Ⅱ、Ⅲ、aVf に ST 上昇を認めた。ポータブル撮影機による仰臥位の胸部エックス線写真及び6 か月前に撮影された立位の胸部エックス線写真を別に示す。胸部エックス線写真を見比べながら、研修医が指導医に所見や解釈を報告した。 この時点で可能性が低い疾患はどれか。 | [
"a. 脳梗塞",
"b. 大動脈解離",
"c. 急性冠症候群",
"d. 肺血栓塞栓症",
"e. 心タンポナーデ"
] | [
"d"
] | d. 肺血栓塞栓症 |
114C71 | 66 歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。 現病歴 : 本日午前 11 時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から 30 分後に救急車を要請した。 既往歴 :2年前から高血圧症で通院治療中。 生活歴 : 妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 父親は脳出血のため 86 歳で死亡。母は胃癌のため 88 歳で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 162 cm、体重 80 kg。血圧 78/62 mmHg で明らかな左右差を認めない。脈拍 108/分(微弱) 、整。呼吸数 18/分。SpO₂ 99 %(room air)。頸静脈の怒張を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音はⅠ音Ⅱ音とも減弱しており、胸骨左縁第3肋間を最強とするⅡ/Ⅵの拡張期灌水様雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左上下肢に不全片麻痺を認め、Babinski 徴候は陽性である。 検査所見 : 心電図は、心拍数 108/分の洞調律で、肢誘導および胸部誘導ともに低電位で、Ⅱ、Ⅲ、aVf に ST 上昇を認めた。ポータブル撮影機による仰臥位の胸部エックス線写真及び6 か月前に撮影された立位の胸部エックス線写真を別に示す。胸部エックス線写真を見比べながら、研修医が指導医に所見や解釈を報告した。 治療方針決定のために優先される検査はどれか。 | [
"a. 心臓 MRI",
"b. 胸部造影 CT",
"c. 冠動脈造影 CT",
"d. D ダイマー測定",
"e. 心筋トロポニン T 測定"
] | [
"b"
] | b. 胸部造影 CT |
114C72 | 76 歳の女性。全身倦怠感と食欲不振を主訴に来院した。 現病歴 : 65 歳時に高血圧症および骨粗鬆症と診断され、かかりつけ医にて内服加療を受けていた。2か月前から変形性膝関節症の治療を受けていたが、立位や歩行時の痛みが強く、ベッド上で過ごすことが増えていた。1週前から食欲が徐々に低下していた。3日前から全身倦怠感の訴えがあり、ベッド上からほぼ動かなくなった。同居していた家族が心配し、付き添われて受診した。 既往歴 : 74 歳時に脳梗塞を発症。 生活歴 : 左上下肢の不全麻痺としびれ感が残っており、杖歩行であるが身の回りのことは1人でできていた。喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が 68 歳時に肺癌で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 155 cm、体重 41 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 86/54 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。眼瞼はくぼんでいる。眼瞼結膜は貧血を認めない。口腔粘膜は乾燥している。頸静脈は虚脱している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。左上下肢に麻痺を認める。 検査所見 : 尿所見:蛋白(-) 、潜血(-) 、糖(-) 。血液所見:赤血球 396 万、Hb 12.1 g/dL、Ht 39 %、白血球 8,600、血小板 25 万。血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 3.1 g/dL、AST 34 U/L、ALT 12 U/L、LD 221 U/L(基準120〜245)、ALP 352 U/L(基準 115〜359) 、CK 38 U/L(基準 30〜140)、尿素窒素52 mg/dL、クレアチニン 2.2 mg/dL、血糖 104 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 108 mEq/L、Ca 12.4 mg/dL、P 3.6 mg/dL。CRP 0.2 mg/dL。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは 26 点(30 点満点 )。 入院後、病棟薬剤師が確認したこの患者のお薬手帳を別に示す。
中止すべき薬剤はどれか。3つ選べ。 | [
"a. 降圧薬",
"b. 抗血小板薬",
"c. ビタミン B12",
"d. 活性型ビタミン D",
"e. NSAID"
] | [
"a",
"d",
"e"
] | a. 降圧薬
d. 活性型ビタミン D
e. NSAID |
114C73 | 76 歳の女性。全身倦怠感と食欲不振を主訴に来院した。 現病歴 : 65 歳時に高血圧症および骨粗鬆症と診断され、かかりつけ医にて内服加療を受けていた。2か月前から変形性膝関節症の治療を受けていたが、立位や歩行時の痛みが強く、ベッド上で過ごすことが増えていた。1週前から食欲が徐々に低下していた。3日前から全身倦怠感の訴えがあり、ベッド上からほぼ動かなくなった。同居していた家族が心配し、付き添われて受診した。 既往歴 : 74 歳時に脳梗塞を発症。 生活歴 : 左上下肢の不全麻痺としびれ感が残っており、杖歩行であるが身の回りのことは1人でできていた。喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が 68 歳時に肺癌で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 155 cm、体重 41 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 86/54 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。眼瞼はくぼんでいる。眼瞼結膜は貧血を認めない。口腔粘膜は乾燥している。頸静脈は虚脱している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。左上下肢に麻痺を認める。 検査所見 : 尿所見:蛋白(-) 、潜血(-) 、糖(-) 。血液所見:赤血球 396 万、Hb 12.1 g/dL、Ht 39 %、白血球 8,600、血小板 25 万。血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 3.1 g/dL、AST 34 U/L、ALT 12 U/L、LD 221 U/L(基準120〜245)、ALP 352 U/L(基準 115〜359) 、CK 38 U/L(基準 30〜140)、尿素窒素52 mg/dL、クレアチニン 2.2 mg/dL、血糖 104 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 108 mEq/L、Ca 12.4 mg/dL、P 3.6 mg/dL。CRP 0.2 mg/dL。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは 26 点(30 点満点 )。 適切な内服薬の調整や輸液により、全身倦怠感と食欲不振は改善したが、入院中の診察にて、軽度の嚥下機能障害と左下肢関節の拘縮がみられた。また、家族からの話で、かかりつけ医からの処方薬が適切に内服できていないことが判明した。 この患者の退院支援に向けて協力が不可欠な職種はどれか。3つ選べ。 | [
"a. 薬剤師",
"b. 義肢装具士",
"c. 言語聴覚士",
"d. 理学療法士",
"e. 臨床工学技士"
] | [
"a",
"c",
"d"
] | a. 薬剤師
c. 言語聴覚士
d. 理学療法士 |
114C74 | 76 歳の女性。全身倦怠感と食欲不振を主訴に来院した。 現病歴 : 65 歳時に高血圧症および骨粗鬆症と診断され、かかりつけ医にて内服加療を受けていた。2か月前から変形性膝関節症の治療を受けていたが、立位や歩行時の痛みが強く、ベッド上で過ごすことが増えていた。1週前から食欲が徐々に低下していた。3日前から全身倦怠感の訴えがあり、ベッド上からほぼ動かなくなった。同居していた家族が心配し、付き添われて受診した。 既往歴 : 74 歳時に脳梗塞を発症。 生活歴 : 左上下肢の不全麻痺としびれ感が残っており、杖歩行であるが身の回りのことは1人でできていた。喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が 68 歳時に肺癌で死亡。 現症 : 意識は清明。身長 155 cm、体重 41 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 86/54 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。眼瞼はくぼんでいる。眼瞼結膜は貧血を認めない。口腔粘膜は乾燥している。頸静脈は虚脱している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。左上下肢に麻痺を認める。 検査所見 : 尿所見:蛋白(-) 、潜血(-) 、糖(-) 。血液所見:赤血球 396 万、Hb 12.1 g/dL、Ht 39 %、白血球 8,600、血小板 25 万。血液生化学所見:総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 3.1 g/dL、AST 34 U/L、ALT 12 U/L、LD 221 U/L(基準120〜245)、ALP 352 U/L(基準 115〜359) 、CK 38 U/L(基準 30〜140)、尿素窒素52 mg/dL、クレアチニン 2.2 mg/dL、血糖 104 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 108 mEq/L、Ca 12.4 mg/dL、P 3.6 mg/dL。CRP 0.2 mg/dL。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは 26 点(30 点満点 )。 この患者で退院後の転倒・骨折リスクを低下させるために有用なのはどれか。 | [
"a. 外出の制限",
"b. 軽い運動の励行",
"c. 体重減量の励行",
"d. 塩分摂取量の増加",
"e. リン摂取量の増加"
] | [
"b"
] | b. 軽い運動の励行 |
114C75 | 人口 12 万人の A 市のある年の死亡者数は 510 名であった。A 市の年齢群別の人口と死亡者数、同じ年の日本全国の年齢群別の人口の概数を示す。 表の日本全国の人口を基準人口としたとき、A 市の人口 1,000 人あたりの年齢群で調整した死亡率を直接法で計算せよ。 ただし、小数第2位以下の数値が得られた場合は、小数第2位を四捨五入すること。 解答: ○○ .○ /人口 1,000 対 | [] | [
"10"
] | 10.0 /人口 1,000 対年齢調整死亡率(直接法)の求め方0〜19歳のA市の死亡率×0〜19歳の日本の人口20〜64歳のA市の死亡率×20〜64歳の日本の人口65歳以上のA市の死亡率×65歳以上の日本の人口を合計して日本の人口全体で割る。そして1000を掛ける。 年齢調整死亡率(直接法)の求め方 0〜19歳のA市の死亡率×0〜19歳の日本の人口 20〜64歳のA市の死亡率×20〜64歳の日本の人口 65歳以上のA市の死亡率×65歳以上の日本の人口 を合計して日本の人口全体で割る。 そして1000を掛ける。 |
114D01 | 繰り返す片側性の一過性視力障害を主訴に来院した患者に対し、診断に有用な診察または検査はどれか。 | [
"a. 眼圧測定",
"b. 視野検査",
"c. 対光反射",
"d. 頸部の聴診",
"e. 眼球運動検査"
] | [
"d"
] | d. 頸部の聴診一過性脳虚血発作のよる黒内障を考える。大動脈分岐部~眼動脈のどこかで血管閉塞がある。内頚動脈の狭窄での黒内障であれば、頸部血管雑音を聴取する可能性がある。黒内障 - Wikipedia 一過性脳虚血発作のよる黒内障を考える。大動脈分岐部~眼動脈のどこかで血管閉塞がある。 内頚動脈の狭窄での黒内障であれば、頸部血管雑音を聴取する可能性がある。 黒内障 - Wikipedia |
114D02 | 高齢者において霰粒腫との鑑別を要するのはどれか。 | [
"a. 脂腺癌",
"b. 乳頭腫",
"c. 麦粒腫",
"d. 基底細胞癌",
"e. ぶどう膜腫瘍"
] | [
"a"
] | a. 脂腺癌外見が似ている。自明。 外見が似ている。自明。 |
114D03 | 乳幼児揺さぶられ症候群<Shaken Baby Syndrome>を疑った場合、確認すべき眼所見はどれか。 | [
"a. 眼瞼炎",
"b. 白内障",
"c. 緑内障",
"d. 角膜白斑",
"e. 網膜出血"
] | [
"e"
] | e. 網膜出血乳幼児をゆすることによって頭頸部が強く動揺。その結果、頭蓋内出血や眼底出血が引き起こされる。揺さぶられっ子症候群 - Wikipedia 乳幼児をゆすることによって頭頸部が強く動揺。その結果、頭蓋内出血や眼底出血が引き起こされる。 揺さぶられっ子症候群 - Wikipedia |
114D04 | 字を書き始めると手が震えて書きにくくなると訴える患者の書字時の写真を別に示す。患者の書いた文字は揺れて読みにくいが、書字以外の動作には支障がないという。 この患者と同じ病態が原因となるのはどれか。 | [
"a. 片頭痛",
"b. 眼瞼けいれん",
"c. 単純部分発作",
"d. 周期性四肢麻痺",
"e. Tourette 症候群"
] | [
"b"
] | b. 眼瞼けいれん書痙の患者。局所性ジストニアの一種で、不随意で持続的な筋収縮を引き起こす。眼瞼けいれんも局所性ジストニアの一種である。書痙 - Wikipedia 書痙の患者。局所性ジストニアの一種で、不随意で持続的な筋収縮を引き起こす。 眼瞼けいれんも局所性ジストニアの一種である。 書痙 - Wikipedia |
114D05 | 68 歳の女性が S 状結腸切除術を受けた。
合併症として膿瘍形成が最も起こりやすいのはどれか。 | [
"a. 右横隔膜下",
"b. 左横隔膜下",
"c. 右傍結腸溝",
"d. 左傍結腸溝",
"e. 直腸子宮窩"
] | [
"e"
] | e. 直腸子宮窩ダグラス窩膿瘍のことである。ダグラス窩は立位かつ仰臥位で最も下に位置し膿瘍形成しやすい。 ダグラス窩膿瘍のことである。 ダグラス窩は立位かつ仰臥位で最も下に位置し膿瘍形成しやすい。 |
114D06 | 感染症と抗菌薬の組合せで誤っているのはどれか。 | [
"a. オウム病 ー ミノサイクリン",
"b. 放線菌症 ー アンピシリン",
"c. ノカルジア症 ー ST 合剤",
"d. 緑膿菌感染症 ー セファゾリン",
"e. レジオネラ症 ー レボフロキサシン"
] | [
"d"
] | d. 緑膿菌感染症 ー セファゾリンセファゾリンは第一世代セフェム系抗菌薬であるため緑膿菌には効きづらい。セフェム系で緑膿菌に効果があるのはCAZ等の抗緑膿菌作用のある第3世代か第4世代。 セファゾリンは第一世代セフェム系抗菌薬であるため緑膿菌には効きづらい。 セフェム系で緑膿菌に効果があるのはCAZ等の抗緑膿菌作用のある第3世代か第4世代。 |
Subsets and Splits