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wav/OKA_2156.wav|これは貴重な実験のためなのだ。分かるか助手よ。お前がミスターブラウンに怒られる。ただそれだけの犠牲により、タイムマシンという人類の夢は完成を見るのだ
wav/OKA_2157.wav|よし、ご苦労。少し待て
wav/OKA_2158.wav|送る文章は書き終わったか?
wav/OKA_2159.wav|どんな内容だ? 過去を変えるものなのだろう?
wav/OKA_2160.wav|秘密だと!? ふざけるな、これは実験だ! 内容を公開してもらわねば、データを検証できないではないか!
wav/OKA_2161.wav|卑怯だぞ!
wav/OKA_2162.wav|むむう……
wav/OKA_2163.wav|ま、待て……! 分かった、電話レンジ(仮)を……起動だ……
wav/OKA_2164.wav|…………
wav/OKA_2165.wav|…………
wav/OKA_2166.wav|…………
wav/OKA_2167.wav|…………
wav/OKA_2168.wav|ああ
wav/OKA_2169.wav|いや。アキバを高みから見下ろし、悦に入っていただけだ
wav/OKA_2170.wav|む……? まゆりはどこへ行った?
wav/OKA_2171.wav|まゆり、どこへ行く!?
wav/OKA_2172.wav|帰るなら帰るとなぜ言わんのだ
wav/OKA_2173.wav|そもそも、中野になんの用があるのだ?
wav/OKA_2174.wav|おいおい、お前たちなにを言っているんだ。同人誌ならば、『とらのあな』が目の前にあるではないか
wav/OKA_2175.wav|いや、目の前は目の前だ。あそこに──
wav/OKA_2176.wav|あ……れ……?
wav/OKA_2177.wav|『とらのあな』も『アニメイト』も、いったいどこへいったのだ!?
wav/OKA_2178.wav|は?
wav/OKA_2179.wav|……ないって、どういうことだ!? 昨日までは普通にあったよな!?
wav/OKA_2180.wav|アキバの方が、萌えの聖地としては世界規模で有名ではないか
wav/OKA_2181.wav|『まんだらけ』は?
wav/OKA_2182.wav|『あきばお~』は!?
wav/OKA_2183.wav|同人誌を売ってる『あきばお~こく』のことだ!
wav/OKA_2184.wav|『ゲーマーズ』は!? 『ラムタラ』は!?
wav/OKA_2185.wav|『メロンブックス』は!? 『アソビットシティ』は!?
wav/OKA_2186.wav|この街の混沌が……薄らいでいる……
wav/OKA_2187.wav|ない──
wav/OKA_2188.wav|まゆり。お前、メイクイーンで働いていたよな?
wav/OKA_2189.wav|『メイクイーン+ニャン²』だ!
wav/OKA_2190.wav|ルモアンヌ? それはメイド喫茶か?
wav/OKA_2191.wav|……アキバには、メイド喫茶は一軒もないのか?
wav/OKA_2192.wav|…………
wav/OKA_2193.wav|なんだ……これ……?
wav/OKA_2194.wav|“機関”か……それとも、SERN……?
wav/OKA_2195.wav|お盆休み期間の日曜日だと言うのに、ずいぶん暇そうだなラボメンガールズよ
wav/OKA_2196.wav|なにをしているのだ?
wav/OKA_2197.wav|確かに、ラボでのんびりと読書をしているほどだからな。よほど余裕がないと見える
wav/OKA_2198.wav|フッ、素直になったらどうだクリスティーナ。“私は&rs臀部&rtでんぶ&reの&rs蒙古斑&rtもうこはん&reを男子に見られたくないので一緒には行けません”と──
wav/OKA_2199.wav|そもそも女子メンバー限定ならば、そこのルカ子も無理ではないかッ
wav/OKA_2200.wav|この前わざわざ教えてやっただろう、ルカ子は正真正銘の、男だとな!
wav/OKA_2201.wav|クリスティーナ。お前が現実から目を背けたくなるのは分かる。ルカ子は男でありながら、とても可憐だからな──
wav/OKA_2202.wav|え……?
wav/OKA_2203.wav|いやいや。謝るもなにも、俺は真実しか言ってな──
wav/OKA_2204.wav|いやいやいや! そういう風ではなく、ルカ子、お前は男だろ!? それともお前まで現実逃避に走ったか!?
wav/OKA_2205.wav|というかまゆりよ、なぜお前は急にルカ子への呼び方を“るかくん”から“るかちゃん”に変えた?
wav/OKA_2206.wav|待てルカ子! 俺を担ぐのはよせ! お前は正真正銘の男だ! なぜならここに──
wav/OKA_2207.wav|お……?
wav/OKA_2208.wav|おおお? え? あれ? なんで?
wav/OKA_2209.wav|ルカ子、お前……
wav/OKA_2210.wav|お前は、女なのか!?
wav/OKA_2211.wav|はい……すいません……
wav/OKA_2212.wav|ククク……それについては前にも言ったはずだ。Dメールによる過去改変だよ。ルカ子は男だったが、“女の子になりたい”という願いを元にDメールを送り、それは成功した
wav/OKA_2213.wav|世界線が変わったその瞬間を、俺は確かに認識していた。すなわち魔眼“リーディング・シュタイナー”によってな
wav/OKA_2214.wav|その点については反省せねばなるまい。俺はもっと、自分の持つ特殊な力を信じるべきだったと!
wav/OKA_2215.wav|いや、本当なんだ。これについては信じてくれ……!
wav/OKA_2216.wav|この現象を理論立てて説明するとだ。Dメールを送るたび、この世界が辿ってきた歴史が変わる。つまり過去が変わる。それを俺の脳は知覚できるのだよ!
wav/OKA_2217.wav|世界中でこの俺だけが因果律の変化を認識できる! そう、例えるなら俺はこの世界の観測者ということだ!
wav/OKA_2218.wav|分からないのか? 観測者──すなわち量子力学的に言うところの、&cTIPSC;シュレディンガーの猫&cMESC;の実験における“箱を開ける人”なのだぞ?
wav/OKA_2219.wav|ぐ……
wav/OKA_2220.wav|とにかく俺は、そういう特殊な力を宿す魔眼を持っている。その名を“リーディング・シュタイナー”と呼ぶことについては、以前説明した通りだ
wav/OKA_2221.wav|ククク……まだまだ&rs臀部&rtでんぶ&reの&rs蒙古斑&rtもうこはん&reが取れぬようだな、クリスティーナよ
wav/OKA_2222.wav|ネーミングは語感がすべて。かの天才レオナルド・ダ・ヴィンチにも比肩する俺の創造力は、文法などというつまらない決まりごとに縛られたりはしないのだ! フゥーハハ──
wav/OKA_2223.wav|すいません……
wav/OKA_2224.wav|こ、こういう体操があるのだ
wav/OKA_2225.wav|ん? そうか?
wav/OKA_2226.wav|チャリは1台しかないではないか
wav/OKA_2227.wav|バイトを放り出していいのか?
wav/OKA_2228.wav|はあ、はあ、くっ、俺はマッドサイエンティストであって、サイクリストではないのだぞ……
wav/OKA_2229.wav|はあ、はあ、なのになぜ、俺がお前を後ろに乗せて漕がなければならないのだ……
wav/OKA_2231.wav|夏休みを利用した観光……ではないよな
wav/OKA_2232.wav|蒸発でもしたのか?
wav/OKA_2233.wav|そうなのか……。しかし、ならばバイトなどしている場合ではないのでは?
wav/OKA_2234.wav|警察に捜索願は出したのか?
wav/OKA_2235.wav|だったら出すべきだろう。後は、金があるならば興信所に頼むとか
wav/OKA_2236.wav|離れるとは、地元に帰るのか
wav/OKA_2237.wav|不安なのだな?
wav/OKA_2238.wav|分かるぞその気持ち。誰も知らないこの街でたった1人で父親を捜す。さぞや心細いことだろう
wav/OKA_2239.wav|不安な気持ちを紛らわすため、誰かに相談したいわけだな。そして身近にいる人間で最も頼りになりそうな、この鳳凰院凶真にすがったわけか
wav/OKA_2240.wav|だが残念だったな。俺のような狂気のマッドサイエンティストに頼ったのがお前の運の尽きだ、バイト戦士よ……!
wav/OKA_2241.wav|ククク、そんなお前は、俺が実験台として使ってやろうではないか……!
wav/OKA_2242.wav|決まっている。時間を遡ることができる人類科学の夢……Dメールだ
wav/OKA_2243.wav|お前には、その実験台となってもらおう。ククク
wav/OKA_2244.wav|なに、簡単なことだ……。俺は今、Dメール検証実験のデータを少しでも多く求めている
wav/OKA_2245.wav|お前にも、過去を変えてもらうのだ。もっとも、その“変えた過去”を認識できるのは、この俺だけだがな……!
wav/OKA_2246.wav|非道だと思うのならば勝手にするがいい。だがお前はもはや俺の毒牙にかかった子羊。逃がしはしない……
wav/OKA_2247.wav|そうだ、いいことを思い付いた。お前が過去へ送るメールの内容についてだ
wav/OKA_2248.wav|ククク、いいかよく聞け。お前は、蒸発する前の父親へと、こうメールを送るのだ
wav/OKA_2249.wav|“娘を置いていくな”となぁっ! フゥーハハハハ!
wav/OKA_2250.wav|な……に……?
wav/OKA_2251.wav|お前、俺を侮辱するつもりかッ。俺はいいヤツなどではない。実験のことしか考えていない、狂気のマッドサイエンティストであるッ
wav/OKA_2252.wav|分かったならば、お前の父親のケータイアドレスを教えろ。教えなければ……
wav/OKA_2253.wav|俺の右腕が火を噴くぞ……。ちなみに封印が解かれた右腕を俺は制御できない。お前の命も保証できん……と言っておこう
wav/OKA_2254.wav|あくまで逆らうのか──
wav/OKA_2255.wav|…………あ、そう
wav/OKA_2256.wav|心配などしていない。実験台にできなくてがっかりしているだけだ