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136 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 第節 指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項  特別掻動における䞻䜓的・察話的で深い孊び  孊習指導芁領第章の第のの(1) で次のずおり瀺しおいる。 (1) 特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しおその䞭で育む資質・胜 力の育成に向けお児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るよ うにするこず。その際よりよい人間関係の圢成よりよい集団生掻 の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資するよう児童が集団や瀟䌚 の圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的 実践的に取り組む䞭で互いのよさや個性倚様な考えを認め合い 等しく合意圢成に関わり圹割を担うようにするこずを重芖するこず。  この事項は特別掻動の指導蚈画の䜜成に圓たり児童の䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟を目指した授業改善を進めるこずずし特別掻動の特質に応じお 効果的な孊習が展開できるように配慮すべき内容を瀺したものである。  特別掻動の指導に圓たっおは (1)「知識及び技胜」が習埗されるこず (2)「思 考力刀断力衚珟力等」を育成するこず(3)「孊びに向かう力人間性等」 を涵逊するこずが偏りなく実珟されるよう内容や時間のたずたりを芋通しなが ら児童の「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を行うこずが 重芁である。  児童に特別掻動の指導を通しお「知識及び技胜」の習埗や「思考力刀断力 衚珟力等」の育成を目指す授業改善を行うこずはこれたでも倚くの実践が重ね られおきおいる。そのような着実に取り組たれおきた実践を吊定し党く異なる 指導方法を導入しなければならないず捉えるのではなく児童や孊校の実態指 導の内容に応じ 「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点から授 業改善を図るこずが重芁である。   「䞻䜓的・察話的で深い孊び」は必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実 珟されるものではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的 に孊習に取り組めるよう孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりし お自身の孊びや倉容を自芚できる堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の 第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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137  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 考えなどを広げたり深めたりする堎面をどこに蚭定するか孊びの深たりを぀く りだすために児童が考える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おる かずいった芖点で授業改善を進めるこずが求められる。たた児童や孊校の実 態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこずが重芁であ り単元のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる知識及び技胜の習 埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために児童の䞻䜓性を匕き出 すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を目指しお授業改善を進めるに圓たり特に 「深い孊び」の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・ 考え方」である。各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋 方・考え方」を習埗・掻甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通し おより質の高い深い孊びに぀なげるこずが重芁である。  以䞊が党教科等共通の考え方になるが特別掻動における「䞻䜓的・察話的で 深い孊び」に぀いおは第章の第節ので基本的な考え方を説明したずおり である。本項では特別掻動の特質に応じた「䞻䜓的・察話的で深い孊び」を実 珟するために特に留意すべきこずを瀺しおいる。   「特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しお」ずは各掻動・孊校行事の党䜓 を通しお「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟を図るずいうこずである。他の教 科等のように「単元」や時間のたずたりがなくたた各掻動・孊校行事が順番 に行われるのではなく同時䞊行的に行われるものであるずいうこずを螏たえ孊 玚掻動児童䌚掻動クラブ掻動及び孊校行事のそれぞれの幎間指導蚈画の䜜成 に圓たり各掻動・孊校行事を通しお 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」が実珟す るように組み立おるずいうこずである。   「よりよい人間関係の圢成よりよい集団生掻の圢成や瀟䌚ぞの参画及び自己 実珟に資するよう」ずは第章でも説明した特別掻動で重芖する䞉぀の芖点 である。䞉぀の芖点は育成を目指す資質・胜力に関わるものであるず同時にそ れらを育成する孊習過皋においおも重芁な意味をも぀ものである。特別掻動の 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」を実珟しようずするこずはこの䞉぀の芖点を重 芖するずいうこずを意味する。   「様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組む」ためには各掻動・孊校行事 の特質や内容を螏たえ぀぀掻動の内容や掻動圢態を児童が遞択・決定する䜙地 を倧事にするこずや掻動に必芁な資料や情報等を自分たちで集め掻動の結果 に぀いおも自分たちで振り返り評䟡するなど䞻䜓的な掻動を可胜にするこずが 倧切である。   「互いのよさや個性倚様な考えを認め合い等しく合意圢成に関わり圹割を
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138 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 担うようにする」ずは䟋えば課題を解決するために話し合い合意圢成を図 る堎合には友達ずの考え方の違いを認め友達の考えの意味を考えそれぞれ の考えを぀なぎながら新たなものを党員で生み出しおいくような話合いができ るようにするこずである。䜕人かの掻発な児童の発蚀によっお決たったり同調 圧力ずなったりしないように孊玚党員で合意圢成に関わるようにするこずが倧 切である。たた合意圢成を図るだけでなく孊玚党員で圹割を担うこずで決 めたこずの実践が孊玚党員のものになるようにする。圹割を担うこずで様々なこ ずを孊ぶず同時に自己有甚感が育たれる。特に小孊校の段階では䞀郚の児童 だけでなくすべおの児童が圹割を果たすこずを経隓し孊ぶこずができるよう に掻動の内容や方法を工倫するこずが重芁である。  このような「互いのよさや個性倚様な考え方を認め合い等しく合意圢成に 関わり圹割を担う」特別掻動の経隓が卒業埌䞀人䞀人の存圚が尊重される集 団づくりやひいおは平和で民䞻的な囜家瀟䌚を圢成する人間を育成するこず になる。  特別掻動の党䜓蚈画ず各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画の䜜成  孊習指導芁領第章の第のの(2) で次のように瀺しおいる。 (2) 各孊校においおは特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事の幎間 指導蚈画を䜜成するこず。その際孊校の創意工倫を生かし孊玚や 孊校地域の実態児童の発達の段階などを考慮するずずもに第 に瀺す内容盞互及び各教科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時 間などの指導ずの関連を図り児童による自䞻的実践的な掻動が助 長されるようにするこず。たた家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教 育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。  特別掻動の目暙は特別掻動の各掻動・孊校行事の実践的な掻動を通しお達成 されるものでありその指導蚈画は孊校の教育目暙を達成する䞊でも重芁な圹 割を果たしおいる。したがっお調和のずれた特別掻動の党䜓蚈画ず各掻動・孊 校行事の幎間指導蚈画を党教職員の協力の䞋で䜜成するこずが必芁である。  ここで瀺した「特別掻動の党䜓蚈画」ずは特別掻動の目暙を調和的か぀効果 的に達成するために各孊校が䜜成する特別掻動の党䜓の指導蚈画のこずであ る。このような特別掻動の党䜓蚈画を䜜成する際には教諭や逊護教諭栄逊教 諭孊校栄逊職員叞曞教諭孊校図曞通叞曞などの党教職員が連携しお指導に
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139  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 圓たるため党教職員の共通理解ず協力䜓制が確立されるようにしなければなら ない。䟋えば各孊校における特別掻動の圹割などを明確にしお重点目暙や各 掻動・孊校行事の内容を蚭定するこずが倧切である。たた特別掻動に充おる授 業時数や目暙蚭眮する委員䌚やクラブの組織や実斜する孊校行事等を明らかに しおおくこずが倧切である。  特別掻動の党䜓蚈画に瀺す内容には䟋えば次のようなものが考えられる。 ○ 孊校教育目暙 ○ 特別掻動の重点目暙 ○ 各教科道埳科道埳科の内容項目や道埳科の重点 倖囜語掻動及び総 合的な孊習の時間などずの関連教育課皋倖の掻動等ずの関連を含む ○ 孊玚掻動児童䌚掻動クラブ掻動孊校行事の目暙ず指導の方針 ○ 特別掻動に充おる授業時数等 ○ 特別掻動を掚進する校内組織 ○ 評䟡 など  この特別掻動の党䜓蚈画に基づいお孊校や孊幎又は孊玚ごずなどに指導目 暙指導内容指導の順序指導方法䜿甚教材指導の時間配圓評䟡などを 瀺したより具䜓的な指導蚈画が 「各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画」である。 各掻動・孊校行事ごずの指導蚈画の䜜成に぀いおは第章においお説明した通 りである。  以䞋は党䜓蚈画の䜜成及び各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画の䜜成に圓たっ お共通しお留意すべき点を説明する。 (1) 孊校の創意工倫を生かす  特別掻動に぀いおは教科のように具䜓的な内容たでは瀺されおいないなどの 匟力性を積極的に生かし各孊校においお特色ある指導蚈画を䜜成するこずが求 められる。そのためにはたず地域や孊校児童の実態等を螏たえ孊校ずし おの基本的な指導構想を明確にしそれに即した創意ある蚈画を立おるこずが重 芁である。  各孊校における創意工倫は地域の特色孊校や児童の実態そしおこれたで の実斜の経隓や反省などを生かしお発揮されおいくものであり指導蚈画の䜜成 に圓たっお孊校ずしおの校内䜓制を確立しおいくずずもに孊校の創意や工倫を 生かした教育掻動を行うために必芁な時間が確保できるよう党教職員が協力し おいくこずが倧切である。  孊校や地域の特色を生かした各掻動・孊校行事の実斜のために各掻動や行事 の぀ながりを垞に意識し組織的に幎間を通した「線成」  「実斜」  「評䟡」  「改
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140 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 善」に取り組むこずが重芁である。  特別掻動そのものを「線成」  「実斜」  「評䟡」  「改善」するずは䟋えば以 䞋のようなものがある。 ○ 校長のリヌダヌシップの䞋組織的に教育蚈画の䞀環ずしおの特別掻動党 䜓蚈画及び各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成する。 線成 ○ 幎間指導蚈画に埓い各掻動及び孊校行事を実斜する。 実斜 ○ 孊期や幎床を単䜍ずしお各掻動・孊校行事の評䟡を実斜する。その際 䟋えば 「孊校が瀺した目暙の有効性」 「各掻動ず孊校行事それぞれの実斜状況」 「児童の倉容」 「集団の倉容」 「目暙の達成・評䟡」等に぀いおその成果ず 課題を明らかにする。 評䟡 ○ 次幎床の教育蚈画には教育蚈画線成の芖点及び改善の方向を明確にし 前段階評䟡の結果を十分に考慮し改善を図る。 改善  特別掻動の特質を螏たえ児童や教職員にずどたらず保護者や地域䜏民の声 を生かした「実斜」  「評䟡」を掚進するこずが望たれる。 (2) 孊玚や孊校の実態や児童の発達の段階などを考慮するこず  特別掻動では孊玚や孊校の実態を考慮する必芁がある。特に孊玚掻動に぀い おは圓該孊玚の実態を考慮し児童䌚掻動やクラブ掻動孊校行事に぀いお は特定の孊玚や孊幎だけでなく孊校党䜓の実態を考慮する必芁がある。  たた 「児童の発達の段階を考慮する」ずは人間ずしおそれぞれの時期に達 成しおおくべき「発達課題」  「孊校生掻における集団掻動の発達的な特質」  「発 達の段階に即した指導のめやす」などの䞀般的な考え方や実際の孊玚の児童や集 団の状況などを考慮しお指導蚈画を䜜成するずいうこずである。  䞀方で特に自発的自治的な掻動に぀いおは幎霢による成熟だけでなく 児童がこれたでどのような集団による実践的な掻動をどれだけ経隓しおきおいる のか孊玚や孊校の諞問題を自分たちで解決するために合意圢成を図ったり意 思決定したりする力がどの皋床育っおきおいるのかずいうこずによる差も倧き い。画䞀的に䜕幎生であればこうしなければならないず固定的に考えるのでは なく児童の実態を把握しそれを特別掻動の党䜓蚈画や各掻動・孊校行事の幎 間指導蚈画に反映させるこずが倧切である。 (3) 各教科道埳科倖囜語掻動及び総合的な孊習の時間などの指導ず の関連を図る  第章でも説明したように特別掻動の指導に圓たっおは各教科道埳科 倖囜語掻動及び総合的な孊習の時間などの指導ずの関連を図る必芁がある。具䜓
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141  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 的には各教科等で育成された資質・胜力が特別掻動で十分に掻甚できるように するずずもに特別掻動で培われた資質・胜力が各教科等の孊習に生かされるよ うに関連を図るこずになる。  たた孊習指導芁領第章の第のの(5) で「各教科等の特質に応じた䜓隓 掻動を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実斜できるよう工 倫するこず。 」ず瀺されたように特別掻動の䜓隓掻動ず各教科道埳科倖囜 語掻動及び総合的な孊習の時間の孊習掻動ずの関わりがある堎合には盞互に関 連させお展開するよう配慮するこずが倧切である。䜓隓的な掻動は党教育掻動で 配慮するこずが必芁であるが特に特別掻動生掻科及び総合的な孊習の時間 の孊習掻動のいずれにおいおも自然䜓隓や瀟䌚䜓隓を充実させる必芁がある。た た道埳教育ずの関わりにおいお自己の生き方に぀いおの考えを深めるこずが 求められおいる。このこずからも各孊校が孊校や地域の実態を生かしお䞡者の 関連に十分配慮する必芁がある。そのこずによっおそれぞれのねらいが䞀局生 かされ特色ある教育掻動づくりが掚進されるこずにもなる。  これらのこずを螏たえ各孊校が教育目暙の具珟化に向けお特別掻動ず各教 科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間生埒指導などずの関連を図った 党䜓蚈画を䜜成するためには孊校の実態を十分に考慮しお特別掻動ずしお䜕を 重芖すべきかなど重点目暙を定めそれぞれの圹割を明確にしおおく必芁があ る。 (4) 児童による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする  特別掻動の目暙に明瀺されおいるように特別掻動で育成を目指す資質・胜力 の党おは児童自らが考え高めおいくような自䞻的実践的な掻動を通しお育 成されるものである。第章においお説明したように各掻動・孊校行事の内容 の特質に即しお児童の自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする必芁があ る。  特別掻動は児童の自䞻的実践的な掻動を通しお資質・胜力を育お䌞ばし おいくこずずしおいるが䞀朝䞀倕に成果を䞊げられるものではない。たた孊 校の䞀郚の教垫の努力だけで育぀ものでもない。このこずから孊校の党教職員 が指導蚈画に぀いお共通理解を図るずずもに䟋えばどのように児童の掻動 意欲を刺激し高めるこずができるか児童が積極的に問題を発芋し掻動するため に配慮すべき事項は䜕かなどに぀いお孊校ずしお明らかにし孊校党䜓で組織 的に指導に圓たるこずが倧切である。  なお児童の自䞻的実践的な掻動を展開するに圓たっおは児童の少々の倱 敗に盎ちに干枉したり揎助したりするのではなく枩かく芋守り期埅し
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142 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 個々の児童の状況に即しお適切に指導するなどしお自分たちで考え自分たち で刀断し自分たちで生掻䞊の諞問題などを解決するこずができるようにする必 芁がある。特に 「なすこずによっお孊ぶ」ずいう方法原理を十分に生かしお 倱敗しおもたた挑戊する倱敗の経隓を生かす経隓から孊んだこずをさらに発 展させるなど様々な集団掻動を積み重ねる䞭で育おられるようにするこずが倧 切なこずである。 (5) 家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫する  特別掻動に぀いおは 「家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚など を工倫する」こずも倧切である。そのため児童の手によっおよりよい孊玚や 孊校における生掻づくりに参画する態床を育おる特別掻動においお家庭や地域 など実生掻や実瀟䌚ずの関連を䞀局深めよりやりがいのある掻動にするために 工倫をするこずが倧切である。特に基本的な生掻習慣や健康・安党に関するこず は家庭や地域においお実践するなどそれが実生掻に生きおこそ意味がある。  特別掻動は各皮の掻動の機䌚を捉えお倚様な人々ぞず亀流を広げるように するずずもに誰ずでも枩かい人間的な觊れ合いができるようにするこずなどに 配慮しお指導蚈画を䜜成するこずが倧切である。その際特別掻動の指導蚈画の 䜜成に圓たっおはカリキュラム・マネゞメントの芖点から地域や孊校の実態 に即し孊校の特色を生かしお創意工倫を十分発揮しお蚈画するこずが必芁にな る。䟋えばコミュニティ・スクヌル孊校地域協働掻動の枠組みを積極的に掻 甚するこずも望たれる。  さらに䜓隓を通しお孊ぶこずを重芖する特別掻動の特質に鑑み瀟䌚教育斜 蚭の掻甚に぀いおは青少幎教育斜蚭公民通や公共図曞通資料通や博物通 矎術通科孊通劇堎・音楜堂など地域の実態に応じお積極的に掻甚しおいくこ ずが求められる。その際各斜蚭の掻甚によりどのような䜓隓を通しお資質・ 胜力を育おようずするのかねらいを斜蚭偎ず十分に共有しおおくこずが重芁で ある。 (6) 特別掻動の授業時数  特別掻動に充おる授業時数に぀いおは孊校教育法斜行芏則別衚第に第 孊幎が34時間第孊幎から第孊幎は35時間ず瀺されおいる。その備考には 「特別掻動の授業時数は小孊校孊習指導芁領で定める孊玚掻動孊校絊食に係 るものを陀く。 に充おるものずする。 」ず瀺されおいる。たた第章の第の の(2) においお 「ア 各教科等の授業は幎間35週第孊幎に぀いおは34 週以䞊にわたっお行うよう蚈画し週圓たりの授業時数が児童の負担過重にな
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143  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 らないようにするものずする。ただし各教科等や孊習掻動の特質に応じ効果的 な堎合には倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授業日を蚭定する堎合を含 めこれらの授業を特定の期間に行うこずができる。 」  「む 特別掻動の授業の うち児童䌚掻動クラブ掻動及び孊校行事に぀いおはそれらの内容に応じ 幎間孊期ごず月ごずなどに適切な授業時数を充おるものずする。 」ず瀺しお いる。  たた各孊校においおはこれらの芏定に基づいお孊校や児童などの実態を 考慮し孊玚掻動以倖の特別掻動の授業時数を配圓するこずになる。実際には 幎間の授業に充お埗る総授業時数から各教科等別に瀺された時数を陀いた䞭から 配圓するこずずなる。具䜓的には本解説第章においお〔児童䌚掻動〕  〔クラ ブ掻動〕  〔孊校行事〕に぀いお瀺しおいるこずを螏たえそれぞれの目暙やねら いが十分に達成できるようによく怜蚎した䞊で幎間孊期ごず月ごずなどに適 切な授業時数を充おるなどしお党䜓蚈画を䜜成するこずずする。  なお孊習指導芁領解説総則線においおも説明しおいる通り道埳科及び特別 掻動孊玚掻動に぀いおは毎日10分間皋床の短い時間を掻甚しお行うこず は通垞考えられない。  孊玚経営の充実ず生埒指導ずの関連  孊習指導芁領第章の第のの(3) で次のように瀺しおいる。 (3) 孊玚掻動における児童の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻 動ず孊校行事を盞互に関連付けながら個々の児童に぀いおの理解を 深め教垫ず児童児童盞互の信頌関係を育み孊玚経営の充実を図 るこず。その際特にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関 連を図るようにするこず。 (1) 孊玚経営ず孊玚掻動における児童の自発的自治的な掻動  孊玚経営ずは䞀般的にその担任教垫が孊校の教育目暙や孊玚の実態を螏た えお䜜成した孊玚経営の目暙・方針に即しお必芁な諞条件の敎備を行い運営・ 展開されるものず考えられる。  孊玚経営の充実に぀いおは第章の第のの(1) で「孊習や生掻の基盀ず しお教垫ず児童ずの信頌関係及び児童盞互のよりよい人間関係を育おるため 日頃から孊玚経営の充実を図るこず。 」ず瀺されおいる。
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144 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い  孊玚には倚様な児童が圚籍しおいるこずを前提に孊玚での児童ずの人間的な 觊れ合いきめ现かい芳察や面接保護者ずの察話も含め䞀人䞀人の児童を客 芳的か぀総合的に理解しおいくこずが倧切である。あわせお他の教職員ずの情 報亀換や連携を深め児童に関する幅広い情報の収集ず倚面的な理解に努めるこ ずが児童理解教垫ず児童ずの信頌関係の構築に぀ながる。  児童盞互の信頌関係の構築に圓たっおは教垫ず児童ずの信頌関係による安心 感ある居堎所づくりはもちろんのこず児童の自発的自治的な掻動を基盀ずし お互いのよさを芋付け違いを尊重し合い仲よくしたり信頌し合ったりす る関係を築かなければならない。こうした関係の構築は䞀朝䞀倕でできるもので はなく幎間を通しお様々な掻動や孊校行事に集団ずしお取り組むこずを通じ お育たれおいくものである。なかでも孊玚における生掻そのものを扱う孊玚 掻動ずの関連付けを図るこずは重芁である。  孊玚掻動における自発的自治的な掻動はよりよい孊玚や孊校の生掻を築く ための問題を発芋したり集団ずしおの意芋をたずめたりするなどの話合い掻動 や話合いで決たったこずを友達ず協力しお実践したりする掻動である。集団ず しおの意芋をたずめたりするなどの話合い掻動は孊玚掻動や児童䌚掻動クラ ブ掻動においお䞭心ずなる掻動である。これらの掻動を通しお孊玚や孊校の生 掻をよりよいものぞずする態床や人間関係を圢成する胜力が身に付くのである。  このような芖点から 「孊玚掻動における児童の自発的自治的な掻動」を䞭 心ずしお 「各掻動や孊校行事を盞互に関連付けながら」孊玚経営の充実が求め られるのである。  孊玚経営の充実に圓たっおは孊玚生掻の充実ず向䞊に向けお児童に孊玚生 掻に関わる諞問題の䞭から課題を芋いだすこずや自䞻的に解決するこずに぀い お適切な動機を䞎えるこずが必芁である。たた他者ず協力しお掻動するこずの 楜しさや成就感を䜓埗できるようにするような堎や機䌚を充実する必芁がある。  たた様々な集団掻動や䜓隓掻動においおよりよい人間関係の圢成に関わる 目暙を蚭定しその目暙の達成を目指す掻動を繰り返すこずによっお生掻の充 実や向䞊人間関係に぀いお考えるこずも孊玚経営には重芁である。特に孊玚の 目暙に぀いお共通理解を図り孊玚生掻の充実ず向䞊のために友達ず協力しお 掻動に取り組むこず䞀人䞀人が個人目暙を蚭定し達成しようずするこずを倧 切にできるように指導を重ねるこず 自らの目暙に向かっお䞀生懞呜に行うこず 目暙に向かっおよりよく倉わろうずするこずなどが目暙の達成に向かう䞊で倧 切である。この意識をもおるように指導するこずで個々の児童が互いのよさや 可胜性を発揮しよりよく成長できるような集団掻動が展開されるのである。
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145  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 (2) 特別掻動ずいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連  生埒指導ずは䞀人䞀人の児童の人栌を尊重し個性の䌞長を図りながら瀟 䌚的資質や行動力を高めるこずを目指しお行われる教育掻動である。第章の第 のの(2) では 「児童が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関係 を圢成し有意矩で充実した孊校生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実 珟を図っおいくこずができるよう児童理解を深め孊習指導ず関連付けなが ら生埒指導の充実を図るこず。 」ず瀺されおいる。  互いの人栌を尊重し個性の䌞長ずずもに瀟䌚的資質や行動力を高める䞊で は先述したように自発的自治的な掻動を䞭心ずした孊玚掻動の充実が重芁 である。このこずはいじめの未然防止等にも぀ながるものず考えられる。た た我が囜のいじめの背景には孊玚内の人間関係に起因する問題が倚く指摘さ れおいるこずから孊玚経営ず生埒指導の関連を図った孊玚掻動の充実がいじ めの未然防止の芳点からも䞀局重芁になる。  特別掻動の指導は䞻に集団堎面においお児童の集団掻動の指導を通しお行わ れるこずから生埒指導も集団堎面における指導が基本ずなる。そしお特別掻 動の指導も生埒指導も自らの課題を芋いだし改善しようずするなどの自己指 導胜力の育成究極的には児童䞀人䞀人の望たしい人栌圢成を図るこずをねらい ずしおいるものである。そのため孊玚掻動等で孊んだ内容を児童䞀人䞀人が 身に付けるためには集団堎面に続いおあるいは䞊行しおの個別堎面における指 導が必芁である。これが埌述するガむダンスずカりンセリングの関係である。  幌児期の教育ずの接続及び関連  孊習指導芁領第章の第のの(4) で次のように瀺しおいる。 (4) 䜎孊幎においおは第章総則の第のの(1) を螏たえ他教科 等ずの関連を積極的に図り指導の効果を高めるようにするずずも に幌皚園教育芁領等に瀺す幌児期の終わりたでに育っおほしい姿ず の関連を考慮するこず。特に小孊校入孊圓初においおは生掻科を 䞭心ずした関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫 をするこず。 (1) 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」ずの関連  この事項は䜎孊幎の児童の孊習䞊の特性や傟向を考慮し他教科等ずの関連
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146 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い を積極的に図るようにするこず及び幌児期の教育ずの関連を図るこずに぀いお瀺 した䞊で特に小孊校入孊圓初における教育課皋線成䞊の工倫に぀いお瀺したも のである。  第章の第のの(1) においおは孊校段階等間の接続における幌児期の教 育ず小孊校教育の接続に぀いお次のように瀺しおいる。   「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿を螏たえた指導を工倫するこずによ り幌皚園教育芁領等に基づく幌児期の教育を通しお育たれた資質・胜力を螏た えお教育掻動を実斜し児童が䞻䜓的に自己を発揮しながら孊びに向かうこずが 可胜ずなるようにするこず。  たた䜎孊幎における教育党䜓においお䟋えば生掻科においお育成する自立 し生掻を豊かにしおいくための資質・胜力が他教科等の孊習においおも生かさ れるようにするなど教科等間の関連を積極的に図り幌児期の教育及び䞭孊幎 以降の教育ずの円滑な接続が図られるよう工倫するこず。特に小孊校入孊圓初 においおは幌児期においお自発的な掻動ずしおの遊びを通しお育たれおきたこ ずが各教科等における孊習に円滑に接続されるよう生掻科を䞭心に合科 的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定など指導の工倫や指導蚈画の䜜成を 行うこず。 」  幌児期は自発的な掻動ずしおの遊びを通しお呚りの人や物自然などの環境 に䜓ごず関わり党身で感じるなど掻動ず堎䜓隓ず感情が密接に結び付いおい る。䜎孊幎の児童は同じような発達の特性をもっおおり具䜓的な䜓隓を通しお 感じたこずや考えたこずなどを垞に自分なりに組み換えながら孊んでいる。こ うした特性を生かし他教科等における孊習により育たれた資質・胜力を生かす こずでより効果的に資質・胜力を育むこずに぀ながるずずもに各教科等の特 質に応じた孊習に円滑に適応しおいくこずができるようになるこずから教科等 間の関連を図った指導の工倫を行うこずが重芁である。特に小孊校入孊圓初にお いおは生掻科を䞭心に関連的な指導を行ったり児童の生掻の流れを倧切にし お匟力的に時間割を工倫した指導を行ったりしお幌児期の終わりたでに育った 姿が発揮できるような教育課皋線成䞊の工倫スタヌトカリキュラムが重芁で ある。  幌皚園等においおは幌皚園教育芁領等に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほ しい姿」を考慮した指導が行われおいる。䟋えば特別掻動ず関連の深い「幌児 期の終わりたでに育っおほしい姿」には身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻 動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し自分の力で行うために考え たり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味わい自信を もっお行動するようになる「自立心」 友達ず関わる䞭で互いの思いや考えな
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147  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 どを共有し共通の目的の実珟に向けお考えたり工倫したり協力したり し充実感をもっおやり遂げるようになる「協同性」 友達ず様々な䜓隓を重ね る䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返ったり友達の 気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり自分の気持ちを調敎し友達ず折り合いを付けながら きたりを぀くったり守ったりするようになる「道埳性・芏範意識の芜生え」  家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭 で人ずの様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に 立぀喜びを感じ地域に芪しみをも぀ようになるなどの「瀟䌚生掻ずの関わり」 などがある。  幌児期の教育においお 「自立心」や「協同性」  「道埳性・芏範意識の芜生 え」  「瀟䌚生掻ずの関わり」などの「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」が 育たれおきおいるこずを十分に理解した䞊で入孊しおきた児童ぞの関わり方を 考えおいく必芁がある。特にこれたで同幎霢の幌児ず協力しお掻動したり幎 䞋の幌児の面倒を芋おきたりした経隓があるこずなども考慮しながら孊玚生掻 を向䞊させる係や圓番の掻動などにも積極的に取り組たせるこずも肝芁である。  䞀方で遊びを通しお総合的に孊ぶ幌児期の教育ず教科等ごずに孊習する小 孊校の教育は異なる特質をもっおおり小孊校に入孊したばかりの児童にずっお は幌皚園等で発揮できおいた姿を小孊校の孊習においおすぐに発揮できるずは 限らない。このため䞻䜓的に自己を発揮しながらより自芚的な孊びに向かう こずが可胜ずなるようスタヌトカリキュラムの工倫や特別掻動においお新しい 孊校生掻ぞの適応に資する掻動を工倫するこずが必芁ずなる。 (2) 小孊校入孊圓初における生掻科を䞭心ずした関連的な指導や匟 力的な時間割の蚭定  幌児期の教育においおは遊びや生掻の䞭で資質・胜力を育んでおり小孊 校教育においおは教科等の特質に応じた「芋方・考え方」を働かせた孊習を通 しお資質・胜力を育むずずもに教科暪断的にそれらを総合・統合しおいく意図 的・系統的な孊びを行っおいく。  この䞡者を円滑に接続するためには生掻科を䞭心ずしたスタヌトカリキュラ ムの䞭で幌児期の孊びず育ちの特性を螏たえながら小孊校教育ぞ円滑に぀な いでいくこずが重芁である。こうしたこずを螏たえ特別掻動においおは育成 を目指す資質・胜力を明らかにした䞊で䟋えばその䞭で関連的な指導を行っ たり児童の生掻の流れを倧切にした指導を行ったりしお 「幌児期の終わりた でに育っおほしい姿」を生かした教育課皋の線成実斜䞊の工倫を行うこずが考
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148 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い えられる。  たた孊校教育法斜行芏則別衚第には第孊幎の特別掻動の授業時数は34 時間ず芏定されおいるがこのこずは入孊間もない児童に察しお孊校での生 掻や孊習にうたく適応するように䞁寧な指導を行う時間を確保するための措眮 である。各孊校では孊玚掻動(2) における自己指導胜力を育成するための意思 決定する指導法などを生かしお効果的に指導を行うようにするこずが求められ る。  障害のある児童など孊習掻動の困難さに応じた指導内容や指導方法の工倫  孊習指導芁領第章の第のの(5) で次のように瀺しおいる。 (5) 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難 さに応じた指導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を 目指し児童の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚 による指導特別支揎孊玚特別支揎孊校においお児童の十分な孊びを確保 し䞀人䞀人の児童の障害の状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実さ せおいく必芁がある。  通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある児童が圚籍しおいる可胜性 があるこずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じた きめ现かな指導や支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科 等の孊びの過皋においお考えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを 明確にするこずが重芁である。  これを螏たえ今回の改蚂では障害のある児童などの指導に圓たっおは 個々の児童によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難や移動䞊の 制玄健康面や安党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢 成の困難さ読み曞きや蚈算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手なこ ずなどを孊習掻動を行う堎合に生じる困難さが異なるこずに留意し個々の児 童の困難さに応じた指導内容や指導方法を工倫するこずを各教科等においお瀺 しおいる。  その際特別掻動の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容 の倉曎や孊習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに児童の 孊習面や心理面での負担にも配慮するこずが必芁である。
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149  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項  具䜓的には特別掻動における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 ○ 盞手の気持ちを察したり理解したりするこずが苊手な児童には他者の心 情等を理解しやすいように圹割を亀代しお盞手の気持ちを考えたり盞手 の意図を理解しやすい堎面に眮き換えたりするこずやむラスト等を掻甚し お芖芚的に衚したりする指導を取り入れるなどの配慮をする。  ○ 話を最埌たで聞いお答えるこずが苊手な堎合には発蚀するタむミングが 理解できるように事前に発蚀や質問する際のタむミングなどに぀いお具䜓 的に䌝えるなどコミュニケヌションの図り方に぀いおの指導をする。 ○ 孊校行事における避難蚓緎等の参加に察し匷い䞍安を抱いたり戞惑った りする堎合には芋通しがもおるよう各掻動・孊校行事のねらいや掻動の 内容圹割埗意なこずの分担などに぀いお芖芚化したり理解しやす い方法を甚いたりしお事前指導を行うずずもに呚囲の児童に協力を䟝頌し おおく。  なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁 な配慮を蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだり するこずが必芁である。  さらにこれらの配慮に加え呚囲の児童が配慮を芁する児童の障害や苊手 なものに぀いお理解しお接したり同じ孊玚の䞀員ずしおの意識を高めお関わっ たりするこずができるように孊玚におけるよりよい人間関係を圢成するなど 特別掻動の実践を生かしお孊玚経営の充実を図るこずが倧切である。  道埳科などずの関連  孊習指導芁領第章の第のの(6) で次のように瀺しおいる。 (6) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳 科などずの関連を考慮しながら第章特別の教科道埳の第に瀺す 内容に぀いお特別掻動の特質に応じお適切な指導をするこず。  道埳科などずの関連に぀いおは本解説第章の第節のの(2) に瀺したよ うに特別掻動における道埳性の育成を目指しお道埳教育の内容ずの関連を考 慮しながら指導蚈画を䜜成するこずが倧切である。特に特別掻動の「様々な集 団掻動に自䞻的実践的に取り組み互いのよさや可胜性を発揮しながら集団や 自己の生掻䞊の課題を解決する」ずいう特質を生かし道埳的実践の指導の充実 を図るこずが必芁である。
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150 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い  各掻動・孊校行事の指導蚈画の䜜成に圓たっおはそれぞれの掻動の準備から 振り返りたでの党おの過皋で児童が䞻䜓的に行動しよりよい人間関係を圢成 できる掻動等を振り返り自己の生き方を考える堎面を意図的に準備するこずが 倧切である。たた児童が䞻䜓的な刀断の䞋に集団生掻における課題の解決や瀟 䌚ぞの参画ができるように配慮するこずが必芁である。さらに掻動を通しお自 己の生き方を考え自己の実珟を図るために必芁な指導・揎助の圚り方を具䜓的 に指導蚈画で明らかにするこずが倧切である。
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151  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項 第節 内容の取扱いに぀いおの配慮事項  児童の自発的自治的な掻動の効果的な展開  孊習指導芁領第章の第のの(1) で次のように瀺しおいる。 (1) 孊玚掻動児童䌚掻動及びクラブ掻動の指導に぀いおは指導内容 の特質に応じお教垫の適切な指導の䞋に児童の自発的自治的な 掻動が効果的に展開されるようにするこず。その際よりよい生掻を 築くために自分たちできたりを぀くっお守る掻動などを充実するよう 工倫するこず。 (1) 指導内容の特質に応じた児童の自発的自治的な掻動の展開  ここで瀺しおいる「指導内容の特質に応じお」ずは教垫の適切な指導の䞋に 行われる児童の自発的自治的な掻動を特質ずする内容ず教垫の指導を䞭心ず した児童の自䞻的実践的な掻動を特質ずする内容を区別しお指導するこずを瀺 したものである。  特別掻動の目暙に明瀺されおいるように 「自䞻的実践的な掻動」を行うこ ずは特別掻動のすべおの内容に共通しおいる。その䞊で 「自発的自治的な 掻動」は 「自䞻的実践的」であるこずに加えお目的をもっお線制された集 団においお児童が自ら課題等を芋いだしその解決方法などに぀いおの合意圢 成を図り協力しお目暙を達成しおいくものである。児童の自発的自治的な掻 動を特質ずしおいる内容は孊玚掻動「(1) 孊玚や孊校における生掻づくりぞの 参画」 児童䌚掻動クラブ掻動である。  これに察しお孊玚掻動「(2) 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健 康安党」ず孊玚掻動「(3) 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」及び孊校行事 は教垫の指導を䞭心ずした児童の自䞻的実践的掻動を特質ずする内容であ る。これらの掻動や孊校行事は幎間指導蚈画に沿っおねらいや具䜓的な掻動が 蚭定される。孊玚や孊校ずしお実践するこずを児童が提案し合意圢成を図る こずによっお決める「自発的自治的な掻動」ず異なる孊習過皋ずなる。この堎 合においおも第のの(2) に瀺したように児童の自䞻的実践的な掻動の 助長には特に留意しなければならない。  自発的自治的な掻動は特別掻動固有の特質である。なかでも孊玚掻動「(1) 孊玚や孊校における生掻づくりぞの参画」は特別掻動における自発的自治的
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152 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い な掻動の基本ずなるものである。特に 「孊玚や孊校における生掻をよりよくす るための課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成を図り実践する こず。 」の指導が充実するように努める必芁がある。孊玚においおこうした掻動 を䜎孊幎から積み重ねおいくこずが児童䌚掻動やクラブ掻動における自発的 自治的な掻動を効果的に展開する䞊で基盀ずなる。  なお児童の自発的自治的な掻動に関しお指導するに圓たっおは 「教垫の 適切な指導の䞋に」であるこずを正しく理解し攟任に陥ったり䞀方的な指導 になったりするこずがないように配慮する必芁がある。この指導に぀いおは䟋 えば自分の所属する孊玚やクラブ委員䌚などの掻動においお各自が集団の 䞀員ずしおの圹割を担いその責任を果たせるようにする。たたよりよい孊玚 や孊校の生掻を぀くるために諞問題を芋いだし話合いを通しお解決できるよ うに指導するこずが倧切である。 (2) 自分たちできたりを぀くっお守る掻動を充実する  児童が぀くるきたりや玄束はよりよい孊玚や孊校生掻づくりを目指しお぀く られるものであり児童の自発的自治的な掻動の範囲内の児童に任すこずがで きるきたりや玄束である。  具䜓的には孊玚のボヌルを仲よく䜿うためのきたりや図曞コヌナヌを利甚す るための玄束䌑み時間に䜎孊幎も楜しく遊べるようなきたり教垫が定めた範 囲内で児童が぀くるきたりなど孊玚や孊校の生掻を楜しく豊かに過ごすための きたりや玄束などである。これらのきたりは児童の話合いによっお぀くられる が教垫は特定の児童が非難されたり䞀郚の児童に有利なきたりが決定され たりするこずがないようにするずずもに集団における自由な意芋亀換が助長さ れるよう指導しなければならない。  自分たちで぀くったきたりを守る掻動に取り組たせる堎合はきたりを守るこ ずの倧切さや様々な理由できたりを守れない状況が生たれる堎合もあるこず それを枩かく認めるこずも時には必芁であるこずにも気付くこずができるように しおいくこずが倧切である。  たた友達ずもっず関わるこずができるようにするためのルヌルの工倫や運 動が苊手な人も楜しく取り組めるためのルヌルの工倫などに぀いお話し合っお実 践するこずもきたりを぀くっお守る掻動であるず考えられる。このような掻動 を倧切にするこずは芏範意識を確立したり民䞻䞻矩における法やきたりの意 矩を理解したりするこずに぀ながるずずもに䞻暩者ずしお積極的に瀟䌚参画する 力の育成にも぀ながる。
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153  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項  指導内容の重点化ず内容間の関連や統合  孊習指導芁領第章の第のの(2) で次のように瀺しおいる。 (2) 児童及び孊校の実態䞊びに第章総則の第のに瀺す道埳教育の 重点などを螏たえ各孊幎においお取り䞊げる指導内容の重点化を図 るずずもに必芁に応じお内容間の関連や統合を図ったり他の内 容を加えたりするこずができるこず。 (1) 道埳教育の重点などを螏たえた指導内容の重点化  各孊校では児童や孊校地域の実態を考慮しお孊校の道埳教育の重点目暙を 蚭定し党教育掻動を通しお具珟化するために特別掻動においおは指導内容を 重点化するこずが必芁である。道埳教育ず特別掻動ずの関係に぀いおは第章 で説明したずおりである。  孊習指導芁領第章の第のには各孊幎を通しお重芖すべきこずずしお 「自立心や自埋性生呜を尊重する心や他者を思いやる心を育おるこずに留意す るこず。 」を瀺した䞊で 〔第孊幎及び第孊幎〕  〔第孊幎及び第孊幎〕  〔第孊幎及び第孊幎〕に分けお各孊幎段階においお道埳教育に関しお重点 を眮くべき内容を瀺しおいる。  孊玚掻動に぀いおは本解説第章で説明したように孊習指導芁領第章の 第〔孊玚掻動〕のの(1) においお孊玚掻動の孊幎段階の配慮事項に関し お 〔第孊幎及び第孊幎〕  〔第孊幎及び第孊幎〕  〔第孊幎及び第孊 幎〕に分けお瀺しおいる。ここで瀺された配慮事項は孊習指導芁領第章の第 のに瀺す道埳教育の重点に察応するものずなっおいる。孊玚掻動の各孊幎段 階の配慮事項は孊玚掻動の内容に即しお蚭定しおいるものであるが児童䌚掻 動クラブ掻動孊校行事においおもそれぞれの掻動・行事の特質や内容に応 じた配慮がなされるこずが期埅される。
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154 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 孊玚掻動の各孊幎段階の配慮事項 道埳教育における各孊幎段階の重点 第孊幎 及び第 孊幎  話合いの進め方に沿っお自分の意芋 を発衚したり他者の意芋をよく聞いた りしお合意圢成しお実践するこずのよ さを理解するこず。基本的な生掻習慣や 玄束やきたりを守るこずの倧切さを理解 しお行動し生掻をよくするための目暙 を決めお実行するこず。  挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付 けるこず善悪を刀断ししおはならな いこずをしないこず瀟䌚生掻䞊のきた りを守るこず。 各孊幎共通  自立心や自埋性生呜を尊重する心や 他者を思いやる心を育おるこずに留意す るこず。 第孊幎 及び第 孊幎  理由を明確にしお考えを䌝えたり自 分ず異なる意芋も受け入れたりしなが ら集団ずしおの目暙や掻動内容に぀い お合意圢成を図り実践するこず。自分 のよさや圹割を自芚しよく考えお行動 するなど節床ある生掻を送るこず。  善悪を刀断し正しいず刀断したこず を行うこず身近な人々ず協力し助け合 うこず 集団や瀟䌚のきたりを守るこず。 各孊幎共通  自立心や自埋性生呜を尊重する心や 他者を思いやる心を育おるこずに留意す るこず。 第孊幎 及び第 孊幎  盞手の思いを受け止めお聞いたり盞 手の立堎や考え方を理解したりしお倚 様な意芋のよさを積極的に生かしお合意 圢成を図り実践するこず。高い目暙を もっお粘り匷く努力し自他のよさを䌞 ばし合うようにするこず。  盞手の考え方や立堎を理解しお支え合 うこず法やきたりの意矩を理解しお進 んで守るこず集団生掻の充実に努める こず䌝統ず文化を尊重しそれらを育 んできた我が囜ず郷土を愛するずずも に他囜を尊重するこず。 各孊幎共通  自立心や自埋性生呜を尊重する心や 他者を思いやる心を育おるこずに留意す るこず。 (2) 内容間の関連や統合を図ったり他の内容を加えたりする  特別掻動の内容盞互の関連に぀いおは第章で説明したずおりである。  孊玚掻動児童䌚掻動及びクラブ掻動は児童による自発的自治的な掻動を 効果的に展開する実践掻動である。したがっおこれらの掻動における䞀貫した 指導によっお身に付けた態床が盞互に生かされ孊玚や孊校の生掻づくりに参画 する態床や自治的胜力がより䞀局身に付くこずになる。  特別掻動における四぀の内容はそれぞれが固有の意矩をもち集団の単䜍 掻動の圢態や方法時間の蚭定などにおいお異なる面が倚い。しかしこれら は最終的に特別掻動の目暙を目指しお行われ盞互に関連し合っおいるこずを 理解し児童の資質・胜力を育成する掻動を効果的に展開できるようにするこず が倧切である。  四぀の内容盞互の密接な関連を党教職員が理解し幎間を芋通した孊校ずし おの特別掻動の党䜓蚈画ず各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成し児童の自 䞻的実践的な掻動を効果的に指導するこずによっお特別掻動の党䜓が充実
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155  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項 し特別掻動の目暙を達成しおいくこずができるのである。  ガむダンスずカりンセリングの趣旚を螏たえた指導を図る  孊習指導芁領第章の第のの(3) で次のように瀺しおいる。 (3) 孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成などに぀いおは䞻に集団の堎 面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の児童の倚様な実態 を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりン セリング教育盞談を含む。 の双方の趣旚を螏たえお指導を行うこ ず。特に入孊圓初や各孊幎のはじめにおいおは個々の児童が孊校生 掻に適応するずずもに垌望や目暙をもっお生掻できるよう工倫する こず。あわせお児童の家庭ずの連絡を密にするこず。  ガむダンスずカりンセリングを通しお児童の発達を支揎するには次の事項 に留意するこずが必芁である。  ガむダンスずカりンセリングの充実は孊習指導芁領第章総則の第のの (1) で 「䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の児童の 倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりン セリングの双方により児童の発達を支揎するこず。 」ず瀺しおいる。ガむダン スずカりンセリングは児童䞀人䞀人の孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成など を実珟するために行われる教育掻動である。単にガむダンスやカりンセリングに 倚くの時間を費やせばよいずいうものではなく児童の行動や意識の倉容を促 し䞀人䞀人の発達を促す働きかけずしおの䞡茪ずしお捉えるこずが倧切であ る。 ア ガむダンス    ガむダンスは児童のよりよい生掻づくりや集団の圢成に関わる䞻に集団 の堎面で行われる案内や説明でありガむダンスの機胜ずはそのような案内 や説明等を基に児童䞀人䞀人の可胜性を最倧限に発揮できるような働きか けすなわちガむダンスの目的を達成するための指導・揎助を意味するもの である。    具䜓的には児童の孊玚・孊校生掻ぞの適応やよりよい人間関係の圢成など に関しお教垫が児童や孊玚の実態に応じお蚈画的組織的に行う情報提䟛 や案内説明及びそれらに基づいお行われる孊習や掻動などを通しお課題等 の解決・解消を図るこずができるようになるこずである。したがっおガむダ
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156 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い ンスの機胜を充実するための工倫ずは日々の指導に぀いおねらいをもち その実珟のための指導・揎助をより適時適切な堎や機䌚を蚭けよりよい内 容・方法で実斜するよう改善を図るこずでありたたそのための指導蚈画を 立お教垫の共通理解ず協力によりその効果を高めるようにするずいうこず である。 む カりンセリング    孊校におけるカりンセリングは児童䞀人䞀人の生掻や人間関係などに関す る悩みや迷いなどを受け止め自己の可胜性や適性に぀いおの自芚を深めさせ たり適切な情報を提䟛したりしながら児童が自らの意志ず責任で遞択決 定するこずができるようにするための助蚀等を個別に行う教育掻動である。 児童䞀人䞀人の発達を支揎するためには個別の指導を適切に行うこずが倧切 であり児童に関する幅広い情報の収集ず倚面的な理解教垫ず児童の信頌関 係の構築に極めお有効である。    特別掻動におけるカりンセリングずは専門家に委ねるこずや面接や面談のこ ずではなく教垫が日頃行う意識的な察話や蚀葉掛けのこずである。 り ガむダンスずカりンセリングの関係    児童の発達を支えるためには児童の発達の特性や教育掻動の特性を螏たえ おあらかじめ適切な時期・堎面においお䞻に集団の堎面で必芁ずされる 同質的な指導・揎助を党員に行うガむダンスず個々の児童が抱える課題に 察しおその課題を受け止めながら䞻に個別指導により個々の児童の必芁 床に応じお行うカりンセリングをそれぞれ充実させおいくずいう芖点が必芁 である。    ガむダンスずカりンセリングは課題解決のための指導・揎助の䞡茪であ る。教垫には特別掻動のいずれの内容においおも双方の趣旚を螏たえお指導 を行うこずが求められる。関わり方の違いはあっおもいずれも児童の発達の 支揎のためのものであるから双方の趣旚を螏たえお盞互に関連しお蚈画的 に行うこずに意矩があるず蚀える。   異幎霢集団や幌児高霢者障害のある人々や幌児児童生埒ずの亀流等 を通しお協働するこずや瀟䌚に貢献するこずの喜びを埗る掻動の重芖  孊習指導芁領第章の第のの(4) で次のように瀺しおいる。 (4) 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害の ある人々などずの亀流や察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び
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157  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項 共同孊習の機䌚を通しお協働するこずや他者の圹に立ったり瀟䌚 に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動を充実するこず。 (1) 異幎霢集団による亀流の重芖  特別掻動における異幎霢集団による亀流は各掻動・孊校行事においお倧倉重 芁である。具䜓的には児童䌚掻動の児童䌚集䌚掻動やクラブ掻動孊校行事 などの堎面で異孊幎の児童が協力しお掻動する。特別掻動ずしお実斜する以倖に も孊校の実情に応じお 「瞊割り掻動」などず称しお孊幎の異なる児童でグ ルヌプを線成しお遊びや掃陀絊食登䞋校などの異幎霢集団掻動に取り組む こずも考えられる。  異幎霢集団が亀流するこずによっお䞊孊幎の児童はリヌダヌずしおの意識や 䞋孊幎ぞの思いやりの気持ちが高たりリヌダヌシップを発揮するこずができた り自己有甚感をも぀こずができたりするようになる。そしお䞋孊幎の児童は䞊 孊幎を補䜐したり憧れの気持ちをもったりするこずにより成長や孊習ぞの意 識が高たるこずに぀ながる。そのためにも各掻動・孊校行事の特質や内容に応 じお䞊孊幎の児童が䞻䜓的に䞋孊幎の児童をリヌドする掻動ができるような内 容や時間確保の工倫が必芁である。 (2) 幌児 高霢者 障害のある人々などずの亀流や察話 障害のある幌児児 童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお 協働するこずや 他者の 圹に立ったり 瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動の充実  亀流及び共同孊習に぀いおは孊習指導芁領第章総則の第ので「孊校が その目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必芁な 人的又は物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地 域瀟䌚ずの連携及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域 における䞖代を越えた亀流の機䌚を蚭けるこず。 」  「他の小孊校や幌皚園認 定こども園保育所䞭孊校高等孊校特別支揎孊校などずの間の連携や亀流 を図るずずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭け 共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むようにするこず。 」ず瀺 されおいる。  亀流や共同孊習は孊校教育党䜓で行うものであるが特別掻動に぀いおは その目暙を実珟する䞊で倚様な人々ずの亀流や察話などは倧倉重芁な意矩をも ぀。亀流の内容ずしおは䟋えば近隣の幌皚園認定こども園保育所などの 幌児や老人介護斜蚭の高霢者や障害者犏祉斜蚭の人々を孊校行事の運動䌚に招
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158 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 埅したり䞀緒に競技しお亀流したりするこずが考えられる。たた児童䌚掻動 の委員䌚掻動で蚪問したりクラブ掻動の成果を発衚したりするこずもできる。 さらに近隣の特別支揎孊校の圚籍児童生埒ず集䌚掻動の蚈画を䞀緒に話し 合ったり実践したりするなどの共同孊習を行うこずができる。  児童はこのような亀流や共同孊習を通しお倚様な人々の存圚に気付いた り共に力を合わせお生掻したりするこずの倧切さを孊ぶこずができる。  たた幌児や高霢者障害のある人々や障害のある幌児児童生埒ず協働しお亀 流したり孊習したりするこずによっお児童䞀人䞀人が倚様性を尊重しながら 力を合わせお生掻する態床を身に付けるこずができる。幌児や高霢者障害のあ る人々ずの亀流堎面では児童が亀流する人々のニヌズに応じお手䌝ったり䞖話 をしたりする掻動を通しお他者の圹に立぀こずや瀟䌚に貢献するこずを実感で きるようにするこずが倧切である。そのためにも各掻動・孊校行事においお 児童が掻動を振り返り自分や友達のがんばったこずなどを認め合ったり教垫 が䞀人䞀人の成長を称賛したりするこずが倧切である。  特別掻動のいずれの掻動も互いに協力し合い認め合う䞭で自分が他者の 圹に立぀こずができる存圚であるこずを実感するずずもに自信をも぀機䌚ず なっおいる。教垫は各掻動・孊校行事の特質を生かし䞀人䞀人の児童が自己有 甚感や自己肯定感を䜓埗できるように指導を工倫するずずもに自分のよさや可 胜性を発揮しおよりよい生掻や人間関係を築こうずする自䞻的実践的な掻動を 蚭定するこずが倧切である。
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159  入孊匏や卒業匏な どにおける囜旗及 び囜歌の取扱い 第節 入孊匏や卒業匏などにおける囜旗及び囜歌の取扱い  このこずに぀いお孊習指導芁領第章の第のでは次のように瀺しおい る。  入孊匏や卒業匏などにおいおはその意矩を螏たえ囜旗を掲揚す るずずもに囜歌を斉唱するよう指導するものずする。  囜際化の進展に䌎い日本人ずしおの自芚を逊い囜を愛する心を育おるずず もに児童が将来囜際瀟䌚においお尊敬され信頌される日本人ずしお成長し おいくためには囜旗及び囜歌に察しお䞀局正しい認識をもたせそれらを尊重 する態床を育おるこずは重芁なこずである。  孊校においお行われる行事には様々なものがあるがこの䞭で入孊匏や卒 業匏は孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛か぀枅新な雰囲気の䞭 で新しい生掻の展開ぞの動機付けを行い孊校瀟䌚囜家など集団ぞの所属 感を深める䞊でよい機䌚ずなるものである。このような意矩を螏たえ入孊匏や 卒業匏においおは 「囜旗を掲揚するずずもに囜歌を斉唱するよう指導するも のずする」こずずしおいる。          入孊匏や卒業匏のほかに党校の児童及び教職員が䞀堂に䌚しお行う行事ずし おは始業匏終業匏運動䌚開校蚘念日に関する儀匏などがあるがこれら の行事のねらいや実斜方法は孊校により様々である。したがっおどのような行 事に囜旗の掲揚囜歌の斉唱指導を行うかに぀いおは各孊校がその実斜する行 事の意矩を螏たえお刀断するのが適圓である。  囜旗及び囜歌の指導に぀いおは瀟䌚科においお 「我が囜の囜旗ず囜歌の意 矩を理解しこれを尊重する態床を逊うずずもに諞倖囜の囜旗ず囜歌も同様に 尊重する態床を逊うよう配慮するこず。 」等ずしおいるずずもに音楜科におい お 「囜歌「君が代」はいずれの孊幎においおも歌えるよう指導するこず。 」ず しおいる。  入孊匏や卒業匏などにおける囜旗及び囜歌の指導に圓たっおはこのような瀟 䌚科や音楜科における指導などずの関連を図り囜旗及び囜歌に察する正しい認 識をもたせそれらを尊重する態床を育おるこずが倧切である。
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160 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 第節 特別掻動の指導を担圓する教垫  特別掻動の内容は倚様でありこのため指導に圓たる教垫に぀いおは察象に なる児童の集団の皮類や芏暡に応じお適正な圹割の分担が必芁である。した がっお特別掻動の各内容の特質に応じお教垫間の望たしい指導の組織ず圹割 の分担を明確にし指導蚈画の䜜成・実斜の過皋を重芖しお協力䜓制の確立を 図っおいくこずが必芁である。 (1) 孊玚掻動の堎合  孊玚掻動に぀いおは日垞の孊玚の児童の実態を十分に把握しそれに即した 指導が行われなければ十分な成果は期埅できない。このために指導に圓たっお は孊玚の児童を最もよく理解できる立堎にある孊玚担任が適しおおり孊玚経 営の充実を図る芳点から適切な孊玚掻動を実斜するこずが重芁である。同時 に掻動する内容によっおは孊玚担任や孊幎の教垫集団に加えお他の教垫等の 特性や専門性を生かした方が効果的である堎合も少なくない。䟋えば健康・安 党や食の問題孊校図曞通等を取り䞊げる堎合は内容に応じお逊護教諭栄 逊教諭孊校栄逊職員叞曞教諭孊校図曞通叞曞などが孊玚担任ずずもに指 導に圓たるこずにより䞀局の効果を䞊げるこずもできる。  孊玚掻動をはじめ特別掻動の教育的な成果のいかんは指導に圓たる教垫の 姿勢に圱響されるずころが極めお倧きい。そこで以䞋特別掻動の充実のた め指導に圓たる教垫が留意すべき諞点を挙げおみるこずにする。 ア 教垫ず児童及び児童盞互の人間的な觊れ合いを基盀ずする指導であるこず む 生掻や児童の問題を児童ず共に考え共に歩もうずする教垫の態床が倧切 であるこず り 児童に接する際には垞に枩かな態床を保持し公平か぀受容的で児童 に信頌される教垫であるこず ゚ 教垫の教育的な識芋ず適正な刀断力を生かすずずもに問題によっおは毅 然ずした態床で指導に圓たる必芁があるこず オ 児童の自発的自治的な掻動を助長し垞に児童自身による創意工倫を匕 き出すように指導するこず カ 集団内の人間関係を的確に把握するずずもに人間尊重の粟神に基づいお 児童がよりよい人間関係を築くように指導に努めるこず (2) 孊玚掻動以倖の堎合  孊玚掻動以倖には児童䌚掻動クラブ掻動及び孊校行事がありいずれも孊
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161  特別掻動の 指導を担圓 する教垫 玚や孊幎の所属を離れた集団による掻動ずなるこずが倚い。これらの䞭には固 定した集団もあれば臚時に線成する集団もあり担圓の教垫が広い範囲にたた がる堎合が倚い。䞀般的に孊玚担任が各教科等の指導を担圓する小孊校においお は児童にずっお各掻動・孊校行事を通しお普段盎接的に関わりが少ない他 孊玚他孊幎の教垫ず関わるこずができる機䌚でもある。  このように教垫が集団で指導に圓たる堎合には教垫間の連携・協力が特に 倧切であり党教職員の共通理解に基づいお次のような配慮の䞋に指導するこ ずが重芁である。 ア 孊玚掻動児童䌚掻動クラブ掻動孊校行事はそれぞれ固有の目暙や 意矩をも぀ものであるが盞互に関連を図るこずにより充実しながら特別 掻動の党䜓の目暙を実珟するものであるから党教職員で特別掻動の党䜓蚈 画に぀いお共通理解をも぀こず。 む 児童䌚掻動の堎合党校の児童の組織ずしおの掻動であるから児童䌚掻 動の党䜓の指導に圓たる教垫各皮の委員䌚の指導を担圓する教垫などを適 切に定め教垫間の連携を緊密にし協力しながら適切な指導を行うこず。 り クラブ掻動の堎合䞻ずしお第孊幎以䞊の児童の組織ずしおの掻動であ るが各クラブの指導を担圓する教垫などを適切に定め教垫間の連携を緊 密にし協力しながら適切な指導を行うこず。 ゚ 孊校行事の堎合指導の察象ずなる児童の集団が倧きいほか特別掻動の 他の内容や各教科等の孊習ず関連する堎合が倚くたた家庭や地域瀟䌚ず 連携しお実斜する堎合もあるのでそれぞれの孊校行事の蚈画や指導の圚り 方を十分に怜蚎するずずもに党教職員の圹割分担を明確にし孊校の指導 䜓制の確立の䞋に協力しお指導に圓たるようにするこず。
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162 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 第節 特別掻動における評䟡  評䟡に぀いおは第章の第のの(1) で「児童のよい点や進歩の状況など を積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実感できるようにするこず。 たた各教科等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把握する芳点から単元や題材 など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や方法を工倫しお孊習過 皋や成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り資質・胜力の育成に生 かすようにするこず。 」ず瀺しおいる。  特別掻動の評䟡においお最も倧切なこずは児童䞀人䞀人のよさや可胜性を 積極的に認めるようにするずずもに自ら孊び自ら考える力や自らを埋し぀぀ 他人ずずもに協調できる豊かな人間性や瀟䌚性など生きる力を育成するずいう芖 点から評䟡を進めおいくずいうこずである。そのためには児童が自己の掻動を 振り返り新たな目暙や課題をもおるような評䟡を進めるため掻動の結果だけ でなく掻動の過皋における児童の努力や意欲などを積極的に認めたり児童のよ さを倚面的・総合的に評䟡したりするこずが倧切である。その際集団掻動や自 らの実践のよさを知り自信を深め課題を芋いだしそれらを自らの実践の向 䞊に生かすなど児童の掻動意欲を喚起する評䟡にするよう児童自身の自己評 䟡や集団の成員盞互による評䟡などの孊習掻動に぀いお䞀局工倫するこずが求 められる。なお児童の自己評䟡や盞互評䟡は孊習掻動でありそれをそのたた 孊習評䟡ずするこずが適切ではないが孊習評䟡の参考資料ずしお適切に掻甚す るこずにより児童の孊習意欲の向䞊に぀なげるこずができる。自己評䟡の掻動 ずしおは第章の第孊玚掻動のの(2) においお孊玚掻動(3) に぀い お 「孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通しを立お孊んだこずを振 り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげたり将来の生き方を考えた りする掻動を行うこず。その際児童が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚する こず。 」ずされたこずを掻甚するこずが考えられる。  たた評䟡に぀いおは指導の改善に生かすずいう芖点を重芖するこずが重芁 である。評䟡を通しお教垫が指導の過皋や方法に぀いお反省しより効果的な指 導が行えるような工倫や改善を図っおいくこずが倧切である。  さらに特別掻動の評䟡に圓たっおは各掻動・孊校行事に぀いお具䜓的な評 䟡の芳点を蚭定し評䟡の堎や時期方法を明らかにする必芁がある。その際 特に掻動過皋に぀いおの評䟡を倧切にするずずもに児童䌚掻動やクラブ掻動 孊校行事における児童の姿を孊玚担任以倖の教垫ずも共通理解を図っお適切に評 䟡できるようにするこずが倧切である。
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付録 目次 付録孊校教育法斜行芏則抄 付録小孊校孊習指導芁領 第章 総則 付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別掻動 付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 特別掻動 付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 付録 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 付録幌皚園教育芁領
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164 付録1 第四章 小孊校 第二節 教育課皋 第五十条 小孊校の教育課皋は囜語瀟䌚算数理科生掻音楜図画工䜜家 庭䜓育及び倖囜語の各教科以䞋この節においお「各教科」ずいう。  特別の教科で ある道埳倖囜語掻動総合的な孊習の時間䞊びに特別掻動によ぀お線成するものずす る。  私立の小孊校の教育課皋を線成する堎合は前項の芏定にかかわらず宗教を加える こずができる。この堎合においおは宗教をも぀お前項の特別の教科である道埳に代え るこずができる。 第五十䞀条 小孊校第五十二条の二第二項に芏定する䞭孊校連携型小孊校及び第䞃十九 条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校を陀く。 の各孊幎における各教科特別 の教科である道埳倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動のそれぞれの授業時 数䞊びに各孊幎におけるこれらの総授業時数は別衚第䞀に定める授業時数を暙準ずす る。 第五十二条 小孊校の教育課皋に぀いおはこの節に定めるもののほか教育課皋の基準 ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する小孊校孊習指導芁領によるものずする。 第五十䞉条 小孊校においおは必芁がある堎合には䞀郚の各教科に぀いおこれらを 合わせお授業を行うこずができる。 第五十四条 児童が心身の状況によ぀お履修するこずが困難な各教科はその児童の心身 の状況に適合するように課さなければならない。 第五十五条 小孊校の教育課皋に関しその改善に資する研究を行うため特に必芁があ りか぀児童の教育䞊適切な配慮がなされおいるず文郚科孊倧臣が認める堎合におい おは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校 連携型小孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭 型小孊校にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項又は第 五十二条の芏定によらないこずができる。 第五十五条の二 文郚科孊倧臣が小孊校においお圓該小孊校又は圓該小孊校が蚭眮さ れおいる地域の実態に照らしより効果的な教育を実斜するため圓該小孊校又は圓該 地域の特色を生かした特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁がありか぀圓 該特別の教育課皋に぀いお教育基本法平成十八幎法埋第癟二十号及び孊校教育法 第䞉十条第䞀項の芏定等に照らしお適切であり児童の教育䞊適切な配慮がなされおい るものずしお文郚科孊倧臣が定める基準を満たしおいるず認める堎合においおは文郚 科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊 孊校教育法斜行芏則 抄 昭和二十二幎五月二十䞉日文郚省什第十䞀号 䞀郚改正平成二十九幎䞉月䞉十䞀日文郚科孊省什第二十号      平成䞉十幎八月二十䞃日文郚科孊省什第二十䞃号
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165 付録1 校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校に あ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項又は第五十二条の 芏定の党郚又は䞀郚によらないこずができる。 第五十六条 小孊校においお孊校生掻ぞの適応が困難であるため盞圓の期間小孊校を欠 垭し匕き続き欠垭するず認められる児童を察象ずしおその実態に配慮した特別の教育 課皋を線成しお教育を実斜する必芁があるず文郚科孊倧臣が認める堎合においおは文 郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小 孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校 にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項又は第五十二条 の芏定によらないこずができる。 第五十六条の二 小孊校においお日本語に通じない児童のうち圓該児童の日本語を理 解し䜿甚する胜力に応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文 郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小 孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校 にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項及び第五十二条 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずができる。 第五十六条の䞉 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童 が蚭眮者の定めるずころにより他の小孊校矩務教育孊校の前期課皋又は特別支揎孊校 の小孊郚においお受けた授業を圓該児童の圚孊する小孊校においお受けた圓該特別の 教育課皋に係る授業ずみなすこずができる。 第五十六条の四 小孊校においお孊霢を経過した者のうちその者の幎霢経隓又は勀 劎の状況その他の実情に応じた特別の指導を行う必芁があるものを倜間その他特別の時 間においお教育する堎合には文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀 項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二 項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第 䞃十九条の五第䞀項及び第五十二条の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこず ができる。 第䞉節 孊幎及び授業日 第六十䞀条 公立小孊校における䌑業日は次のずおりずする。ただし第䞉号に掲げる 日を陀き圓該孊校を蚭眮する地方公共団䜓の教育委員䌚公立倧孊法人の蚭眮する小 孊校にあ぀おは圓該公立倧孊法人の理事長。第䞉号においお同じ。 が必芁ず認める 堎合はこの限りでない。  䞀 囜民の祝日に関する法埋昭和二十䞉幎法埋第癟䞃十八号に芏定する日  二 日曜日及び土曜日  䞉 孊校教育法斜行什第二十九条第䞀項の芏定により教育委員䌚が定める日 第六十二条 私立小孊校における孊期及び䌑業日は圓該孊校の孊則で定める。
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166 付録1 第八章 特別支揎教育 第癟䞉十四条の二 校長は特別支揎孊校に圚孊する児童等に぀いお個別の教育支揎蚈画 孊校ず医療保健犏祉劎働等に関する業務を行う関係機関及び民間団䜓次項に おいお「関係機関等」ずいう。 ずの連携の䞋に行う圓該児童等に察する長期的な支揎 に関する蚈画をいう。 を䜜成しなければならない。  校長は前項の芏定により個別の教育支揎蚈画を䜜成するに圓た぀おは圓該児童等 又はその保護者の意向を螏たえ぀぀あらかじめ関係機関等ず圓該児童等の支揎に関 する必芁な情報の共有を図らなければならない。 第癟䞉十八条 小孊校䞭孊校若しくは矩務教育孊校又は䞭等教育孊校の前期課皋におけ る特別支揎孊玚に係る教育課皋に぀いおは特に必芁がある堎合は第五十条第䞀項 第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第五十䞀条第五十二条第 䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第五十二条の䞉第䞃十二条第 䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十䞉条 第䞃十四条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含 む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚 する堎合を含む。 及び第癟䞃条第癟十䞃条においお準甚する堎合を含む。 の芏定に かかわらず特別の教育課皋によるこずができる。 第癟䞉十九条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は小孊校䞭孊校若しくは矩務教育孊校又 は䞭等教育孊校の前期課皋における特別支揎孊玚の児童又は生埒に぀いお準甚する。 第癟四十条 小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお次の 各号のいずれかに該圓する児童又は生埒特別支揎孊玚の児童及び生埒を陀く。 のう ち圓該障害に応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文郚科孊倧 臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第䞃十九条の六第䞀項においお準甚す る堎合を含む。  第五十䞀条第五十二条第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎 合を含む。  第五十二条の䞉第䞃十二条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項 においお準甚する堎合を含む。  第䞃十䞉条第䞃十四条第䞃十九条の六第二項及び 第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第 䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚する堎合を含む。  第八十䞉条及び第 八十四条第癟八条第二項においお準甚する堎合を含む。 䞊びに第癟䞃条第癟十䞃 条においお準甚する堎合を含む。 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずが できる。 䞀 蚀語障害者 二 自閉症者 䞉 情緒障害者 四 匱芖者 五 難聎者
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167 付録1 別衚第䞀第五十䞀条関係 区    分 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 各教科の 授業時数 囜 語 306 315 245 245 175 175 瀟 䌚 70 90 100 105 算 数 136 175 175 175 175 175 理 科 90 105 105 105 生 掻 102 105 音 楜 68 70 60 60 50 50 図画工䜜 68 70 60 60 50 50 å®¶ 庭 60 55 䜓 育 102 105 105 105 90 90 倖 囜 語 70 70 特別の教科である道埳 の授業時数 34 35 35 35 35 35 倖囜語掻動の授業時数 35 35 総合的な孊習の時間の 授業時数 70 70 70 70 特別掻動の授業時数 34 35 35 35 35 35 総授業時数 850 910 980 1015 1015 1015 備考  䞀 この衚の授業時数の䞀単䜍時間は四十五分ずする。  二  特別掻動の授業時数は小孊校孊習指導芁領で定める孊玚掻動孊校絊食に係るものを陀 く。 に充おるものずする。  䞉  第五十条第二項の堎合においお特別の教科である道埳のほかに宗教を加えるずきは宗教 の授業時数をも぀おこの衚の特別の教科である道埳の授業時数の䞀郚に代えるこずができる。 別衚第二及び別衚第四の堎合においおも同様ずする。  六 孊習障害者 䞃 泚意欠陥倚動性障害者 八 その他障害のある者でこの条の芏定により特別の教育課皋による教育を行うこず が適圓なもの 第癟四十䞀条 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童又 は生埒が圓該小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校の蚭眮者の 定めるずころにより他の小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校䞭等教育孊校又は 特別支揎孊校の小孊郚䞭孊郚若しくは高等郚においお受けた授業を圓該小孊校䞭 孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお受けた圓該特別の教育課皋に 係る授業ずみなすこずができる。 第癟四十䞀条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は第癟四十条の芏定により特別の指導が行 われおいる児童又は生埒に぀いお準甚する。 附 則平成二十九幎䞉月䞉十䞀日文郚科孊省什第二十号  この省什は平成䞉十二幎四月䞀日から斜行する。
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168 付録2 第 小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割  各孊校においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの章以䞋に瀺すずころに 埓い児童の人間ずしお調和のずれた育成を目指し児童の心身の発達の段階や特性及び孊校や 地域の実態を十分考慮しお適切な教育課皋を線成するものずしこれらに掲げる目暙を達成す るよう教育を行うものずする。  孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお第のに瀺す䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお創意工倫を生かした特色ある教育掻動を展開する䞭 で次の(1) から(3) たでに掲げる事項の実珟を図り児童に生きる力を育むこずを目指すもの ずする。 (1) 基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗させこれらを掻甚しお課題を解決するために 必芁な思考力刀断力衚珟力等を育むずずもに䞻䜓的に孊習に取り組む態床を逊い個性 を生かし倚様な人々ずの協働を促す教育の充実に努めるこず。その際児童の発達の段階を考 慮しお児童の蚀語掻動など孊習の基盀を぀くる掻動を充実するずずもに家庭ずの連携を 図りながら児童の孊習習慣が確立するよう配慮するこず。 (2) 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指 した教育の充実に努めるこず。   孊校における道埳教育は特別の教科である道埳以䞋「道埳科」ずいう。 を芁ずしお孊 校の教育掻動党䜓を通じお行うものであり道埳科はもずより各教科倖囜語掻動総合的 な孊習の時間及び特別掻動のそれぞれの特質に応じお児童の発達の段階を考慮しお適切な 指導を行うこず。   道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づき自己の生き 方を考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための 基盀ずなる道埳性を逊うこずを目暙ずするこず。   道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭孊校そ の他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊かな心をもち䌝統ず文化を尊重しそれら を育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図るずずもに平和で民䞻的な囜 家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び囜家の発展に努め他囜を尊重し 囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献し未来を拓 ひら く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこ ずずなるよう特に留意するこず。 (3) 孊校における䜓育・健康に関する指導を児童の発達の段階を考慮しお孊校の教育掻動党 䜓を通じお適切に行うこずにより健康で安党な生掻ず豊かなスポヌツラむフの実珟を目指し た教育の充実に努めるこず。特に孊校における食育の掚進䞊びに䜓力の向䞊に関する指導 安党に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導に぀いおは䜓育科家庭科及び特 別掻動の時間はもずより各教科道埳科倖囜語掻動及び総合的な孊習の時間などにおいお もそれぞれの特質に応じお適切に行うよう努めるこず。たたそれらの指導を通しお家庭や 地域瀟䌚ずの連携を図りながら日垞生掻においお適切な䜓育・健康に関する掻動の実践を促 し生涯を通じお健康・安党で掻力ある生掻を送るための基瀎が培われるよう配慮するこず。  の(1) から(3) たでに掲げる事項の実珟を図り豊かな創造性を備え持続可胜な瀟䌚の創り 手ずなるこずが期埅される児童に生きる力を育むこずを目指すに圓たっおは孊校教育党䜓䞊 びに各教科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動以䞋「各教科等」ずい 小孊校孊習指導芁領 第章 総則
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169 付録2 う。ただし第のの(2) のア及びりにおいお特別掻動に぀いおは孊玚掻動孊校絊食に係 るものを陀く。 に限る。 の指導を通しおどのような資質・胜力の育成を目指すのかを明確にし ながら教育掻動の充実を図るものずする。その際児童の発達の段階や特性等を螏たえ぀぀ 次に掲げるこずが偏りなく実珟できるようにするものずする。 (1) 知識及び技胜が習埗されるようにするこず。 (2) 思考力刀断力衚珟力等を育成するこず。 (3) 孊びに向かう力人間性等を涵 かん 逊するこず。  各孊校においおは児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実珟に必芁 な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおそ の改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその 改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の 質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム ・ マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。 第 教育課皋の線成  各孊校の教育目暙ず教育課皋の線成   教育課皋の線成に圓たっおは孊校教育党䜓や各教科等における指導を通しお育成を目指す資 質・胜力を螏たえ぀぀各孊校の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基 本的な方針が家庭や地域ずも共有されるよう努めるものずする。その際第章総合的な孊習の 時間の第のに基づき定められる目暙ずの関連を図るものずする。  教科等暪断的な芖点に立った資質・胜力の育成 (1) 各孊校においおは児童の発達の段階を考慮し蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含 む。  問題発芋・解決胜力等の孊習の基盀ずなる資質・胜力を育成しおいくこずができるよ う各教科等の特質を生かし教科等暪断的な芖点から教育課皋の線成を図るものずする。 (2) 各孊校においおは児童や孊校地域の実態及び児童の発達の段階を考慮し豊かな人生の 実珟や灜害等を乗り越えお次代の瀟䌚を圢成するこずに向けた珟代的な諞課題に察応しお求め られる資質・胜力を教科等暪断的な芖点で育成しおいくこずができるよう各孊校の特色を 生かした教育課皋の線成を図るものずする。  教育課皋の線成における共通的事項 (1) 内容等の取扱い ア 第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の内容に関する事項は特に 瀺す堎合を陀きいずれの孊校においおも取り扱わなければならない。 む 孊校においお特に必芁がある堎合には第章以䞋に瀺しおいない内容を加えお指導する こずができる。たた第章以䞋に瀺す内容の取扱いのうち内容の範囲や皋床等を瀺す事項 は党おの児童に察しお指導するものずする内容の範囲や皋床等を瀺したものであり孊校 においお特に必芁がある堎合にはこの事項にかかわらず加えお指導するこずができる。た だしこれらの堎合には第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の目 暙や内容の趣旚を逞脱したり児童の負担過重ずなったりするこずのないようにしなければ ならない。 り 第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の内容に掲げる事項の順序 は特に瀺す堎合を陀き指導の順序を瀺すものではないので孊校においおはその取扱 いに぀いお適切な工倫を加えるものずする。 ゚ 孊幎の内容を孊幎たずめお瀺した教科及び倖囜語掻動の内容は孊幎間かけお指導す
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170 付録2 る事項を瀺したものである。各孊校においおはこれらの事項を児童や孊校地域の実態に 応じ孊幎間を芋通しお蚈画的に指導するこずずし特に瀺す堎合を陀きいずれかの孊 幎に分けお又はいずれの孊幎においおも指導するものずする。 オ 孊校においお以䞊の孊幎の児童で線制する孊玚に぀いお特に必芁がある堎合には各教 科及び道埳科の目暙の達成に支障のない範囲内で各教科及び道埳科の目暙及び内容に぀い お孊幎別の順序によらないこずができる。 カ 道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の内容は第章特別の教科 道埳の第に瀺す内容ずしその実斜に圓たっおは第に瀺す道埳教育に関する配慮事項 を螏たえるものずする。 (2) 授業時数等の取扱い ア 各教科等の授業は幎間35週( 第孊幎に぀いおは34週以䞊にわたっお行うよう蚈画 し週圓たりの授業時数が児童の負担過重にならないようにするものずする。ただし各教 科等や孊習掻動の特質に応じ効果的な堎合には倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授 業日を蚭定する堎合を含めこれらの授業を特定の期間に行うこずができる。 む 特別掻動の授業のうち児童䌚掻動クラブ掻動及び孊校行事に぀いおはそれらの内容 に応じ幎間孊期ごず月ごずなどに適切な授業時数を充おるものずする。 り 各孊校の時間割に぀いおは次の事項を螏たえ適切に線成するものずする。 () 各教科等のそれぞれの授業の単䜍時間は各孊校においお各教科等の幎間授業時数 を確保し぀぀児童の発達の段階及び各教科等や孊習掻動の特質を考慮しお適切に定める こず。 () 各教科等の特質に応じ10分から15分皋床の短い時間を掻甚しお特定の教科等の指導を 行う堎合においお教垫が単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通した䞭でその 指導内容の決定や指導の成果の把握ず掻甚等を責任をもっお行う䜓制が敎備されおいるず きはその時間を圓該教科等の幎間授業時数に含めるこずができるこず。 () 絊食䌑憩などの時間に぀いおは各孊校においお工倫を加え適切に定めるこず。 () 各孊校においお児童や孊校地域の実態各教科等や孊習掻動の特質等に応じお創 意工倫を生かした時間割を匟力的に線成できるこず。 ゚ 総合的な孊習の時間における孊習掻動により特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜 ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な孊習の時間における孊習掻動をもっお 盞圓する特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜に替えるこずができる。 (3) 指導蚈画の䜜成等に圓たっおの配慮事項   各孊校においおは次の事項に配慮しながら孊校の創意工倫を生かし党䜓ずしお調和 のずれた具䜓的な指導蚈画を䜜成するものずする。 ア 各教科等の指導内容に぀いおは(1) のアを螏たえ぀぀単元や題材など内容や時間のた ずたりを芋通しながらそのたずめ方や重点の眮き方に適切な工倫を加え第のに瀺す 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお資質・胜力を育む効果的な指導 ができるようにするこず。 む 各教科等及び各孊幎盞互間の関連を図り系統的発展的な指導ができるようにするこず。 り 孊幎の内容を孊幎たずめお瀺した教科及び倖囜語掻動に぀いおは圓該孊幎間を芋通し お児童や孊校地域の実態に応じ児童の発達の段階を考慮し぀぀効果的段階的に指 導するようにするこず。 ゚ 児童の実態等を考慮し指導の効果を高めるため児童の発達の段階や指導内容の関連性 等を螏たえ぀぀合科的・関連的な指導を進めるこず。
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171 付録2  孊校段階等間の接続   教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に配慮しながら孊校段階等間の接続を図るものずす る。 (1) 幌児期の終わりたでに育っおほしい姿を螏たえた指導を工倫するこずにより幌皚園教育芁 領等に基づく幌児期の教育を通しお育たれた資質・胜力を螏たえお教育掻動を実斜し児童が 䞻䜓的に自己を発揮しながら孊びに向かうこずが可胜ずなるようにするこず。   たた䜎孊幎における教育党䜓においお䟋えば生掻科においお育成する自立し生掻を豊か にしおいくための資質・胜力が他教科等の孊習においおも生かされるようにするなど教科 等間の関連を積極的に図り幌児期の教育及び䞭孊幎以降の教育ずの円滑な接続が図られるよ う工倫するこず。特に小孊校入孊圓初においおは幌児期においお自発的な掻動ずしおの遊 びを通しお育たれおきたこずが各教科等における孊習に円滑に接続されるよう生掻科を䞭 心に合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定など指導の工倫や指導蚈画の䜜成を行 うこず。 (2) 䞭孊校孊習指導芁領及び高等孊校孊習指導芁領を螏たえ䞭孊校教育及びその埌の教育ずの 円滑な接続が図られるよう工倫するこず。特に矩務教育孊校䞭孊校連携型小孊校及び䞭孊 校䜵蚭型小孊校においおは矩務教育幎間を芋通した蚈画的か぀継続的な教育課皋を線成す るこず。 第 教育課皋の実斜ず孊習評䟡  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善   各教科等の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 第のの(1) から(3) たでに瀺すこずが偏りなく実珟されるよう単元や題材など内容や 時間のたずたりを芋通しながら児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を 行うこず。   特に各教科等においお身に付けた知識及び技胜を掻甚したり思考力刀断力衚珟力等 や孊びに向かう力人間性等を発揮させたりしお孊習の察象ずなる物事を捉え思考するこず により各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方以䞋「芋方 ・ 考え方」ずいう。  が鍛えられおいくこずに留意し児童が各教科等の特質に応じた芋方・考え方を働かせなが ら知識を盞互に関連付けおより深く理解したり情報を粟査しお考えを圢成したり問題を 芋いだしお解決策を考えたり思いや考えを基に創造したりするこずに向かう過皋を重芖した 孊習の充実を図るこず。 (2) 第のの(1) に瀺す蚀語胜力の育成を図るため各孊校においお必芁な蚀語環境を敎える ずずもに囜語科を芁ずし぀぀各教科等の特質に応じお児童の蚀語掻動を充実するこず。あ わせお(7) に瀺すずおり読曞掻動を充実するこず。 (3) 第のの(1) に瀺す情報掻甚胜力の育成を図るため各孊校においおコンピュヌタや情 報通信ネットワヌクなどの情報手段を掻甚するために必芁な環境を敎えこれらを適切に掻甚 した孊習掻動の充実を図るこず。たた各皮の統蚈資料や新聞芖聎芚教材や教育機噚などの 教材・教具の適切な掻甚を図るこず。   あわせお各教科等の特質に応じお次の孊習掻動を蚈画的に実斜するこず。 ア 児童がコンピュヌタで文字を入力するなどの孊習の基盀ずしお必芁ずなる情報手段の基本 的な操䜜を習埗するための孊習掻動 む 児童がプログラミングを䜓隓しながらコンピュヌタに意図した凊理を行わせるために必
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172 付録2 芁な論理的思考力を身に付けるための孊習掻動 (4) 児童が孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりする掻動を蚈画的に取り入れ るように工倫するこず。 (5) 児童が生呜の有限性や自然の倧切さ䞻䜓的に挑戊しおみるこずや倚様な他者ず協働するこ ずの重芁性などを実感しながら理解するこずができるよう各教科等の特質に応じた䜓隓掻動 を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実斜できるよう工倫するこず。 (6) 児童が自ら孊習課題や孊習掻動を遞択する機䌚を蚭けるなど児童の興味・関心を生かした 自䞻的自発的な孊習が促されるよう工倫するこず。 (7) 孊校図曞通を蚈画的に利甚しその機胜の掻甚を図り児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実 珟に向けた授業改善に生かすずずもに児童の自䞻的自発的な孊習掻動や読曞掻動を充実す るこず。たた地域の図曞通や博物通矎術通劇堎音楜堂等の斜蚭の掻甚を積極的に図 り資料を掻甚した情報の収集や鑑賞等の孊習掻動を充実するこず。  孊習評䟡の充実   孊習評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 児童のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実感できる ようにするこず。たた各教科等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把握する芳点から単元や 題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や方法を工倫しお孊習の過皋や成 果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り資質・胜力の育成に生かすようにするこず。 (2) 創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう組織的か぀蚈画的な取組を掚 進するずずもに孊幎や孊校段階を越えお児童の孊習の成果が円滑に接続されるように工倫す るこず。 第 児童の発達の支揎  児童の発達を支える指導の充実   教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 孊習や生掻の基盀ずしお教垫ず児童ずの信頌関係及び児童盞互のよりよい人間関係を育お るため日頃から孊玚経営の充実を図るこず。たた䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行 うガむダンスず個々の児童の倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した 指導を行うカりンセリングの双方により児童の発達を支揎するこず。   あわせお小孊校の䜎孊幎䞭孊幎高孊幎の孊幎の時期の特長を生かした指導の工倫を行 うこず。 (2) 児童が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関係を圢成し有意矩で充実した孊校 生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実珟を図っおいくこずができるよう児童理解を 深め孊習指導ず関連付けながら生埒指導の充実を図るこず。 (3) 児童が孊ぶこずず自己の将来ずの぀ながりを芋通しながら瀟䌚的・職業的自立に向けお 必芁な基盀ずなる資質・胜力を身に付けおいくこずができるよう特別掻動を芁ずし぀぀各教 科等の特質に応じおキャリア教育の充実を図るこず。 (4) 児童が基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗も含め孊習内容を確実に身に付けるこずが できるよう児童や孊校の実態に応じ個別孊習やグルヌプ別孊習繰り返し孊習孊習内容 の習熟の皋床に応じた孊習児童の興味・関心等に応じた課題孊習補充的な孊習や発展的な 孊習などの孊習掻動を取り入れるこずや教垫間の協力による指導䜓制を確保するこずなど 指導方法や指導䜓制の工倫改善により個に応じた指導の充実を図るこず。その際第の
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173 付録2 の(3) に瀺す情報手段や教材・教具の掻甚を図るこず。  特別な配慮を必芁ずする児童ぞの指導 (1) 障害のある児童などぞの指導 ア 障害のある児童などに぀いおは特別支揎孊校等の助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の児 童の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずす る。 む 特別支揎孊玚においお実斜する特別の教育課皋に぀いおは次のずおり線成するものずす る。 () 障害による孊習䞊又は生掻䞊の困難を克服し自立を図るため特別支揎孊校小孊郚・䞭 孊郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動を取り入れるこず。 () 児童の障害の皋床や孊玚の実態等を考慮の䞊各教科の目暙や内容を䞋孊幎の教科の目 暙や内容に替えたり各教科を知的障害者である児童に察する教育を行う特別支揎孊校 の各教科に替えたりするなどしお実態に応じた教育課皋を線成するこず。 り 障害のある児童に察しお通玚による指導を行い特別の教育課皋を線成する堎合には 特別支揎孊校小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動の内容を参考ずし具䜓的 な目暙や内容を定め指導を行うものずする。その際効果的な指導が行われるよう各教 科等ず通玚による指導ずの関連を図るなど教垫間の連携に努めるものずする。 ゚ 障害のある児童などに぀いおは家庭地域及び医療や犏祉保健劎働等の業務を行う 関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で児童ぞの教育的支揎を行うために個別の教育支 揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに各教科等の指導に圓たっお個々の児童の 実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。特に特 別支揎孊玚に圚籍する児童や通玚による指導を受ける児童に぀いおは個々の児童の実態を 的確に把握し個別の教育支揎蚈画や個別の指導蚈画を䜜成し効果的に掻甚するものずす る。 (2) 海倖から垰囜した児童などの孊校生掻ぞの適応や日本語の習埗に困難のある児童に察する 日本語指導 ア 海倖から垰囜した児童などに぀いおは孊校生掻ぞの適応を図るずずもに倖囜における 生掻経隓を生かすなどの適切な指導を行うものずする。 む 日本語の習埗に困難のある児童に぀いおは個々の児童の実態に応じた指導内容や指導方 法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。特に通玚による日本語指導に぀いおは 教垫間の連携に努め指導に぀いおの蚈画を個別に䜜成するこずなどにより効果的な指導 に努めるものずする。 (3) 䞍登校児童ぞの配慮 ア 䞍登校児童に぀いおは保護者や関係機関ず連携を図り心理や犏祉の専門家の助蚀又は 揎助を埗ながら瀟䌚的自立を目指す芳点から個々の児童の実態に応じた情報の提䟛その 他の必芁な支揎を行うものずする。 む 盞圓の期間小孊校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる児童を察象ずしお文郚科孊倧 臣が認める特別の教育課皋を線成する堎合には児童の実態に配慮した教育課皋を線成する ずずもに個別孊習やグルヌプ別孊習など指導方法や指導䜓制の工倫改善に努めるものずす る。
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174 付録2 第 孊校運営䞊の留意事項  教育課皋の改善ず孊校評䟡等 ア 各孊校においおは校長の方針の䞋に校務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀ ぀盞互に連携しながら各孊校の特色を生かしたカリキュラム・マネゞメントを行うよう 努めるものずする。たた各孊校が行う孊校評䟡に぀いおは教育課皋の線成実斜改善 が教育掻動や孊校運営の䞭栞ずなるこずを螏たえカリキュラム・マネゞメントず関連付け ながら実斜するよう留意するものずする。 む 教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは孊校保健蚈画孊校安党蚈画食に関する指導の 党䜓蚈画いじめの防止等のための察策に関する基本的な方針など各分野における孊校の 党䜓蚈画等ず関連付けながら効果的な指導が行われるように留意するものずする。  家庭や地域瀟䌚ずの連携及び協働ず孊校間の連携   教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 孊校がその目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必芁な人 的又は物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地域瀟䌚ずの連 携及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域における䞖代を越えた亀 流の機䌚を蚭けるこず。 む 他の小孊校や幌皚園認定こども園保育所䞭孊校高等孊校特別支揎孊校などず の間の連携や亀流を図るずずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を 蚭け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むようにするこず。 第 道埳教育に関する配慮事項     道埳教育を進めるに圓たっおは道埳教育の特質を螏たえ前項たでに瀺す事項に加え次の 事項に配慮するものずする。  各孊校においおは第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党䜓蚈画を䜜 成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫以䞋「道埳教育掚進教垫」ずい う。 を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。なお道埳教育の党䜓蚈画の䜜成 に圓たっおは児童や孊校地域の実態を考慮しお孊校の道埳教育の重点目暙を蚭定するずず もに道埳科の指導方針第章特別の教科道埳の第に瀺す内容ずの関連を螏たえた各教科 倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動における指導の内容及び時期䞊びに家庭や地域瀟 䌚ずの連携の方法を瀺すこず。  各孊校においおは児童の発達の段階や特性等を螏たえ指導内容の重点化を図るこず。その 際各孊幎を通じお自立心や自埋性生呜を尊重する心や他者を思いやる心を育おるこずに留 意するこず。たた各孊幎段階においおは次の事項に留意するこず。 (1) 第孊幎及び第孊幎においおは挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付けるこず善悪を 刀断ししおはならないこずをしないこず瀟䌚生掻䞊のきたりを守るこず。 (2) 第孊幎及び第孊幎においおは善悪を刀断し正しいず刀断したこずを行うこず身近 な人々ず協力し助け合うこず集団や瀟䌚のきたりを守るこず。 (3) 第孊幎及び第孊幎においおは盞手の考え方や立堎を理解しお支え合うこず法やきた りの意矩を理解しお進んで守るこず集団生掻の充実に努めるこず䌝統ず文化を尊重しそ れらを育んできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこず。  孊校や孊玚内の人間関係や環境を敎えるずずもに集団宿泊掻動やボランティア掻動自然䜓
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175 付録2 隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓を充実するこず。たた道埳教育の指導内容が 児童の日垞生掻に生かされるようにするこず。その際いじめの防止や安党の確保等にも資する こずずなるよう留意するこず。  孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚したり道埳 教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚 ずの共通理解を深め盞互の連携を図るこず。
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176 付録3 第 目 暙  集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組 み互いのよさや可胜性を発揮しながら集団や自己の生掻䞊の課題を解決するこずを通しお次のず おり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 倚様な他者ず協働する様々な集団掻動の意矩や掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解 し行動の仕方を身に付けるようにする。 (2) 集団や自己の生掻人間関係の課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成を図った り意思決定したりするこずができるようにする。 (3) 自䞻的実践的な集団掻動を通しお身に付けたこずを生かしお集団や瀟䌚における生掻及び 人間関係をよりよく圢成するずずもに自己の生き方に぀いおの考えを深め自己実珟を図ろう ずする態床を逊う。 第 各掻動・孊校行事の目暙及び内容 〔孊玚掻動〕  目 暙    孊玚や孊校での生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢 成し圹割を分担しお協力しお実践したり孊玚での話合いを生かしお自己の課題の解決及び将 来の生き方を描くために意思決定しお実践したりするこずに自䞻的実践的に取り組むこずを 通しお第の目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。  内 容    の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお次の各掻動を通しおそれぞれの掻動 の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導 する。 (1) 孊玚や孊校における生掻づくりぞの参画 ア 孊玚や孊校における生掻䞊の諞問題の解決   孊玚や孊校における生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合 い合意圢成を図り実践するこず。 む 孊玚内の組織づくりや圹割の自芚   孊玚生掻の充実や向䞊のため児童が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を自芚しながら仕事を 分担しお協力し合い実践するこず。 り 孊校における倚様な集団の生掻の向䞊   児童䌚など孊玚の枠を超えた倚様な集団における掻動や孊校行事を通しお孊校生掻の向䞊 を図るため孊玚ずしおの提案や取組を話し合っお決めるこず。 (2) 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党 ア 基本的な生掻習慣の圢成   身の回りの敎理や挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付け節床ある生掻にするこず。 む よりよい人間関係の圢成   孊玚や孊校の生掻においお互いのよさを芋付け違いを尊重し合い仲よくしたり信頌し 合ったりしお生掻するこず。 小孊校孊習指導芁領 第章 特別掻動
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177 付録3 り 心身ずもに健康で安党な生掻態床の圢成   珟圚及び生涯にわたっお心身の健康を保持増進するこずや事件や事故灜害等から身を 守り安党に行動するこず。 ゚ 食育の芳点を螏たえた孊校絊食ず望たしい食習慣の圢成   絊食の時間を䞭心ずしながら健康によい食事のずり方など望たしい食習慣の圢成を図 るずずもに食事を通しお人間関係をよりよくするこず。 (3) 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟 ア 珟圚や将来に垌望や目暙をもっお生きる意欲や態床の圢成   孊玚や孊校での生掻づくりに䞻䜓的に関わり自己を生かそうずするずずもに垌望や目 暙をもちその実珟に向けお日垞の生掻をよりよくしようずするこず。 む 瀟䌚参画意識の醞成や働くこずの意矩の理解   枅掃などの圓番掻動や係掻動等の自己の圹割を自芚しお協働するこずの意矩を理解し瀟 䌚の䞀員ずしお圹割を果たすために必芁ずなるこずに぀いお䞻䜓的に考えお行動するこず。 り 䞻䜓的な孊習態床の圢成ず孊校図曞通等の掻甚   孊ぶこずの意矩や珟圚及び将来の孊習ず自己実珟ずの぀ながりを考えたり自䞻的に孊習 する堎ずしおの孊校図曞通等を掻甚したりしながら孊習の芋通しを立お振り返るこず。  内容の取扱い (1) 指導に圓たっおは各孊幎段階で特に次の事項に配慮するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕   話合いの進め方に沿っお自分の意芋を発衚したり他者の意芋をよく聞いたりしお合意 圢成しお実践するこずのよさを理解するこず。基本的な生掻習慣や玄束やきたりを守るこず の倧切さを理解しお行動し生掻をよくするための目暙を決めお実行するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕   理由を明確にしお考えを䌝えたり自分ず異なる意芋も受け入れたりしながら集団ずしお の目暙や掻動内容に぀いお合意圢成を図り実践するこず。自分のよさや圹割を自芚しよく 考えお行動するなど節床ある生掻を送るこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕   盞手の思いを受け止めお聞いたり盞手の立堎や考え方を理解したりしお倚様な意芋のよ さを積極的に生かしお合意圢成を図り実践するこず。高い目暙をもっお粘り匷く努力し自 他のよさを䌞ばし合うようにするこず。 (2) の(3) の指導に圓たっおは孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通しを立お孊 んだこずを振り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげたり将来の生き方を考えた りする掻動を行うこず。その際児童が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚するこず。 〔児童䌚掻動〕  目 暙   異幎霢の児童同士で協力し孊校生掻の充実ず向䞊を図るための諞問題の解決に向けお蚈画 を立お圹割を分担し協力しお運営するこずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお第の 目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため孊校の党児童をもっお組織する児童䌚においお次の各掻動 を通しおそれぞれの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に 考えお実践できるよう指導する。 (1) 児童䌚の組織づくりず児童䌚掻動の蚈画や運営
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178 付録3   児童が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し蚈画を立お孊校生掻の課題を芋いだし解決 するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。 (2) 異幎霢集団による亀流   児童䌚が蚈画や運営を行う集䌚等の掻動においお孊幎や孊玚が異なる児童ず共に楜しく觊 れ合い亀流を図るこず。 (3) 孊校行事ぞの協力   孊校行事の特質に応じお児童䌚の組織を掻甚しお蚈画の䞀郚を担圓したり運営に協力 したりするこず。  内容の取扱い (1) 児童䌚の蚈画や運営は䞻ずしお高孊幎の児童が行うこず。その際孊校の党児童が䞻䜓的 に掻動に参加できるものずなるよう配慮するこず。 〔クラブ掻動〕  目 暙   異幎霢の児童同士で協力し共通の興味・関心を远求する集団掻動の蚈画を立おお運営するこ ずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお個性の䌞長を図りながら第の目暙に掲げる資 質・胜力を育成するこずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため䞻ずしお第孊幎以䞊の同奜の児童をもっお組織するクラブ においお次の各掻動を通しおそれぞれの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀ いお理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。 (1) クラブの組織づくりずクラブ掻動の蚈画や運営   児童が掻動蚈画を立お圹割を分担し協力しお運営に圓たるこず。 (2) クラブを楜しむ掻動   異なる孊幎の児童ず協力し創意工倫を生かしながら共通の興味・関心を远求するこず。 (3) クラブの成果の発衚   掻動の成果に぀いおクラブの成員の発意・発想を生かし協力しお党校の児童や地域の 人々に発衚するこず。 〔孊校行事〕  目 暙   党校又は孊幎の児童で協力しよりよい孊校生掻を築くための䜓隓的な掻動を通しお集団ぞ の所属感や連垯感を深め公共の粟神を逊いながら第の目暙に掲げる資質・胜力を育成する こずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお党校又は孊幎を単䜍ずしお次の各行 事においお孊校生掻に秩序ず倉化を䞎え孊校生掻の充実ず発展に資する䜓隓的な掻動を行う こずを通しおそれぞれの孊校行事の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し 䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。 (1) 儀匏的行事   孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛で枅新な気分を味わい新しい生掻の展開ぞ の動機付けずなるようにするこず。 (2) 文化的行事   平玠の孊習掻動の成果を発衚し自己の向䞊の意欲を䞀局高めたり文化や芞術に芪しんだ りするようにするこず。
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179 付録3 (3) 健康安党・䜓育的行事   心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等から身を守る安党な行動や芏埋あ る集団行動の䜓埗運動に芪しむ態床の育成責任感や連垯感の涵 かん 逊䜓力の向䞊などに資す るようにするこず。 (4) 遠足・集団宿泊的行事   自然の䞭での集団宿泊掻動などの平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め自然や文化 などに芪しむずずもによりよい人間関係を築くなどの集団生掻の圚り方や公衆道埳などに぀ いおの䜓隓を積むこずができるようにするこず。 (5) 勀劎生産・奉仕的行事   勀劎の尊さや生産の喜びを䜓埗するずずもにボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊 う䜓隓が埗られるようにするこず。  内容の取扱い (1) 児童や孊校地域の実態に応じおに瀺す行事の皮類ごずに行事及びその内容を重点化 するずずもに各行事の趣旚を生かした䞊で行事間の関連や統合を図るなど粟遞しお実斜す るこず。たた実斜に圓たっおは自然䜓隓や瀟䌚䜓隓などの䜓隓掻動を充実するずずもに 䜓隓掻動を通しお気付いたこずなどを振り返りたずめたり発衚し合ったりするなどの事埌 の掻動を充実するこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお児童 の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際よりよい人間関係の圢 成よりよい集団生掻の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資するよう児童が集団や瀟䌚の 圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組む䞭で互 いのよさや個性倚様な考えを認め合い等しく合意圢成に関わり圹割を担うようにするこず を重芖するこず。 (2) 各孊校においおは特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成するこ ず。その際孊校の創意工倫を生かし孊玚や孊校地域の実態児童の発達の段階などを考 慮するずずもに第に瀺す内容盞互及び各教科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 などの指導ずの関連を図り児童による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず。 たた家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。 (3) 孊玚掻動における児童の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず孊校行事を盞互に関 連付けながら個々の児童に぀いおの理解を深め教垫ず児童児童盞互の信頌関係を育み 孊玚経営の充実を図るこず。その際特にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を 図るようにするこず。 (4) 䜎孊幎においおは第章総則の第のの(1) を螏たえ他教科等ずの関連を積極的に図 り指導の効果を高めるようにするずずもに幌皚園教育芁領等に瀺す幌児期の終わりたでに 育っおほしい姿ずの関連を考慮するこず。特に小孊校入孊圓初においおは生掻科を䞭心ず した関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫をするこず。 (5) 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (6) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し
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180 付録3 ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお特別掻動の特質に応じお適切な指 導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 孊玚掻動児童䌚掻動及びクラブ掻動の指導に぀いおは指導内容の特質に応じお教垫の 適切な指導の䞋に児童の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにするこず。その 際よりよい生掻を築くために自分たちできたりを぀くっお守る掻動などを充実するよう工倫 するこず。 (2) 児童及び孊校の実態䞊びに第章総則の第のに瀺す道埳教育の重点などを螏たえ各孊 幎においお取り䞊げる指導内容の重点化を図るずずもに必芁に応じお内容間の関連や統合 を図ったり他の内容を加えたりするこずができるこず。 (3) 孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成などに぀いおは䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を 行うガむダンスず個々の児童の倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応し た指導を行うカりンセリング教育盞談を含む。 の双方の趣旚を螏たえお指導を行うこず。特 に入孊圓初や各孊幎のはじめにおいおは個々の児童が孊校生掻に適応するずずもに垌望や 目暙をもっお生掻できるよう工倫するこず。あわせお児童の家庭ずの連絡を密にするこず。 (4) 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々などずの亀流や 察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお協働するこずや他者 の圹に立ったり瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動を充実するこず。  入孊匏や卒業匏などにおいおはその意矩を螏たえ囜旗を掲揚するずずもに囜歌を斉唱す るよう指導するものずする。
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181 付録4 第 目 暙  集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組 み互いのよさや可胜性を発揮しながら集団や自己の生掻䞊の課題を解決するこずを通しお次のず おり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 倚様な他者ず協働する様々な集団掻動の意矩や掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解 し行動の仕方を身に付けるようにする。 (2) 集団や自己の生掻人間関係の課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成を図った り意思決定したりするこずができるようにする。 (3) 自䞻的実践的な集団掻動を通しお身に付けたこずを生かしお集団や瀟䌚における生掻及び 人間関係をよりよく圢成するずずもに人間ずしおの生き方に぀いおの考えを深め自己実珟を 図ろうずする態床を逊う。 第 各掻動・孊校行事の目暙及び内容 〔孊玚掻動〕  目 暙   孊玚や孊校での生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢 成し圹割を分担しお協力しお実践したり孊玚での話合いを生かしお自己の課題の解決及び将 来の生き方を描くために意思決定しお実践したりするこずに自䞻的実践的に取り組むこずを 通しお第の目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお次の各掻動を通しおそれぞれの掻動 の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導 する。 (1) 孊玚や孊校における生掻づくりぞの参画 ア 孊玚や孊校における生掻䞊の諞問題の解決   孊玚や孊校における生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合 い合意圢成を図り実践するこず。 む 孊玚内の組織づくりや圹割の自芚   孊玚生掻の充実や向䞊のため生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を自芚しながら仕事を 分担しお, 協力し合い実践するこず。 り 孊校における倚様な集団の生掻の向䞊   生埒䌚など孊玚の枠を超えた倚様な集団における掻動や孊校行事を通しお孊校生掻の向䞊 を図るため孊玚ずしおの提案や取組を話し合っお決めるこず。 (2) 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党 ア 自他の個性の理解ず尊重よりよい人間関係の圢成   自他の個性を理解しお尊重し互いのよさや可胜性を発揮しながらよりよい集団生掻を぀ くるこず。 む 男女盞互の理解ず協力   男女盞互に぀いお理解するずずもに共に協力し尊重し合い充実した生掻づくりに参画 䞭孊校孊習指導芁領 第章 特別掻動
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182 付録4 するこず。 り 思春期の䞍安や悩みの解決性的な発達ぞの察応   心や䜓に関する正しい理解を基に適切な行動をずり悩みや䞍安に向き合い乗り越えよ うずするこず。 ゚ 心身ずもに健康で安党な生掻態床や習慣の圢成   節床ある生掻を送るなど珟圚及び生涯にわたっお心身の健康を保持増進するこずや事件 や事故灜害等から身を守り安党に行動するこず。 オ 食育の芳点を螏たえた孊校絊食ず望たしい食習慣の圢成   絊食の時間を䞭心ずしながら成長や健康管理を意識するなど望たしい食習慣の圢成を 図るずずもに食事を通しお人間関係をよりよくするこず。 (3) 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟 ア 瀟䌚生掻職業生掻ずの接続を螏たえた䞻䜓的な孊習態床の圢成ず孊校図曞通等の掻甚   珟圚及び将来の孊習ず自己実珟ずの぀ながりを考えたり自䞻的に孊習する堎ずしおの孊 校図曞通等を掻甚したりしながら孊ぶこずず働くこずの意矩を意識しお孊習の芋通しを立 お振り返るこず。 む 瀟䌚参画意識の醞成や勀劎芳・職業芳の圢成   瀟䌚の䞀員ずしおの自芚や責任をもち瀟䌚生掻を営む䞊で必芁なマナヌやルヌル働く こずや瀟䌚に貢献するこずに぀いお考えお行動するこず。 り 䞻䜓的な進路の遞択ず将来蚭蚈   目暙をもっお生き方や進路に関する適切な情報を収集・敎理し自己の個性や興味・関 心ず照らしお考えるこず。  内容の取扱い (1) の(1) の指導に圓たっおは集団ずしおの意芋をたずめる話合い掻動など小孊校からの積 み重ねや経隓を生かしそれらを発展させるこずができるよう工倫するこず。 (2) の(3) の指導に圓たっおは孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通しを立お孊 んだこずを振り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげたり将来の生き方を考えた りする掻動を行うこず。その際生埒が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚するこず。 〔生埒䌚掻動〕  目 暙   異幎霢の生埒同士で協力し孊校生掻の充実ず向䞊を図るための諞問題の解決に向けお蚈画 を立お圹割を分担し協力しお運営するこずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお第の 目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため孊校の党生埒をもっお組織する生埒䌚においお次の各掻動 を通しおそれぞれの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に 考えお実践できるよう指導する。 (1) 生埒䌚の組織づくりず生埒䌚掻動の蚈画や運営   生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し蚈画を立お孊校生掻の課題を芋いだし解決 するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。 (2) 孊校行事ぞの協力   孊校行事の特質に応じお生埒䌚の組織を掻甚しお蚈画の䞀郚を担圓したり運営に䞻䜓 的に協力したりするこず。 (3) ボランティア掻動などの瀟䌚参画
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183 付録4   地域や瀟䌚の課題を芋いだし具䜓的な察策を考え実践し地域や瀟䌚に参画できるよう にするこず。 〔孊校行事〕  目 暙   党校又は孊幎の生埒で協力しよりよい孊校生掻を築くための䜓隓的な掻動を通しお集団ぞ の所属感や連垯感を深め公共の粟神を逊いながら第の目暙に掲げる資質・胜力を育成する こずを目指す。  内 容   の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお党校又は孊幎を単䜍ずしお次の各行 事においお孊校生掻に秩序ず倉化を䞎え孊校生掻の充実ず発展に資する䜓隓的な掻動を行う こずを通しおそれぞれの孊校行事の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し 䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。 (1) 儀匏的行事   孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛で枅新な気分を味わい新しい生掻の展開ぞ の動機付けずなるようにするこず。 (2) 文化的行事   平玠の孊習掻動の成果を発衚し自己の向䞊の意欲を䞀局高めたり文化や芞術に芪しんだ りするようにするこず。 (3) 健康安党・䜓育的行事   心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等から身を守る安党な行動や芏埋あ る集団行動の䜓埗運動に芪しむ態床の育成責任感や連垯感のかん涵逊䜓力の向䞊などに 資するようにするこず。 (4) 旅行・集団宿泊的行事   平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め自然や文化などに芪しむずずもによりよい 人間関係を築くなどの集団生掻の圚り方や公衆道埳などに぀いおの䜓隓を積むこずができるよ うにするこず。 (5) 勀劎生産・奉仕的行事   勀劎の尊さや生産の喜びを䜓埗し職堎䜓隓掻動などの勀劎芳・職業芳に関わる啓発的な䜓 隓が埗られるようにするずずもに共に助け合っお生きるこずの喜びを䜓埗しボランティア 掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓が埗られるようにするこず。  内容の取扱い (1) 生埒や孊校地域の実態に応じおに瀺す行事の皮類ごずに, 行事及びその内容を重点化 するずずもに各行事の趣旚を生かした䞊で行事間の関連や統合を図るなど粟遞しお実斜す るこず。たた実斜に圓たっおは自然䜓隓や瀟䌚䜓隓などの䜓隓掻動を充実するずずもに 䜓隓掻動を通しお気付いたこずなどを振り返りたずめたり発衚し合ったりするなどの事埌 の掻動を充実するこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒 の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際よりよい人間関係の圢 成よりよい集団生掻の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資するよう生埒が集団や瀟䌚の
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184 付録4 圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組む䞭で互 いのよさや個性倚様な考えを認め合い等しく合意圢成に関わり圹割を担うようにするこず を重芖するこず。 (2) 各孊校においおは特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成するこ ず。その際孊校の創意工倫を生かし孊玚や孊校地域の実態生埒の発達の段階などを考 慮するずずもに第に瀺す内容盞互及び各教科道埳科総合的な孊習の時間などの指導ず の関連を図り生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず。たた家庭や 地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。 (3) 孊玚掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず孊校行事を盞互に関 連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生埒生埒盞互の信頌関係を育み 孊玚経営の充実を図るこず。その際特にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を 図るようにするこず。 (4) 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (5) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお特別掻動の特質に応じお適切な指 導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 孊玚掻動及び生埒䌚掻動の指導に぀いおは指導内容の特質に応じお教垫の適切な指導の 䞋に生埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにするこず。その際よりよい 生掻を築くために自分たちできたりを぀くっお守る掻動などを充実するよう工倫するこず。 (2) 生埒及び孊校の実態䞊びに第章総則の第のに瀺す道埳教育の重点などを螏たえ各孊 幎においお取り䞊げる指導内容の重点化を図るずずもに必芁に応じお内容間の関連や統合 を図ったり他の内容を加えたりするこずができるこず。 (3) 孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成進路の遞択などに぀いおは䞻に集団の堎面で必芁な 指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に 個別に察応した指導を行うカりンセリング教育盞談を含む。 の双方の趣旚を螏たえお指導 を行うこず。特に入孊圓初においおは個々の生埒が孊校生掻に適応するずずもに垌望や目 暙をもっお生掻をできるよう工倫するこず。あわせお生埒の家庭ずの連絡を密にするこず。 (4) 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々などずの亀流や 察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお協働するこずや他者 の圹に立ったり瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動を充実するこず。  入孊匏や卒業匏などにおいおはその意矩を螏たえ囜旗を掲揚するずずもに囜歌を斉唱す るよう指導するものずする。
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185 付録5 第 目 暙  第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道 埳性を逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を倚面的・倚角的に考 え自己の生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお道埳的な刀断力心情実践意欲ず態床を 育おる。 第 内 容  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお 扱う。   䞻ずしお自分自身に関するこず  善悪の刀断自埋自由ず責任   〔第孊幎及び第孊幎〕     よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを進んで行うこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動をするこず。  正盎誠実   〔第孊幎及び第孊幎〕     うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞び䌞びず生掻するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     誠実に明るい心で生掻するこず。  節床節制   〔第孊幎及び第孊幎〕      健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回りを敎えわがたたをしないで芏則 正しい生掻をするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよく考えお行動し節床のある生掻をす るこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を 守り節制に心掛けるこず。  個性の䌞長   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付くこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳
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186 付録5   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。  垌望ず勇気努力ず匷い意志   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をもち粘り匷くやり抜くこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜 くこず。  真理の探究   〔第孊幎及び第孊幎〕     真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こず。   䞻ずしお人ずの関わりに関するこず  芪切思いやり   〔第孊幎及び第孊幎〕     身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っお芪切にするこず。  感謝    〔第孊幎及び第孊幎〕     家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感 謝しそれに応えるこず。  瀌儀   〔第孊幎及び第孊幎〕     気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお明るく接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接するこず。  友情信頌   〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず仲よくし助け合うこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。
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187 付録5   〔第孊幎及び第孊幎〕      友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に぀いおも理解しながら人間関係を築 いおいくこず。  盞互理解寛容   〔第孊幎及び第孊幎〕      自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。   䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず  芏則の尊重   〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。  公正公平瀟䌚正矩   〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。  勀劎公共の粟神   〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働くこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。  家族愛家庭生掻の充実   〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをしお家族の圹に立぀こず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜しい家庭を぀くるこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで圹に立぀こずをするこず。
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188 付録5  よりよい孊校生掻集団生掻の充実   〔第孊幎及び第孊幎〕     先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の生掻を楜しくするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。  䌝統ず文化の尊重囜や郷土を愛する態床   〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも぀こず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛する心をも぀こず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こ ず。  囜際理解囜際芪善   〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しむこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。   䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず  生呜の尊さ   〔第孊幎及び第孊幎〕     生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。  自然愛護   〔第孊幎及び第孊幎〕     身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接するこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍物を倧切にするこず。   〔第孊幎及び第孊幎〕     自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。  感動畏敬の念   〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。
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189 付録5   〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。   〔第孊幎及び第孊幎〕      矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こ ず。  よりよく生きる喜び   〔第孊幎及び第孊幎〕      よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこ ず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 及び特別掻動ずの関連を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜 成に圓たっおは第に瀺す各孊幎段階の内容項目に぀いお盞圓する各孊幎においお党お取り 䞊げるこずずする。その際児童や孊校の実態に応じ孊幎間を芋通した重点的な指導や内容 項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導を取り入れるなどの工倫 を行うものずする。  第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導などに぀いお工倫し道埳教育掚進教垫 を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。 (2) 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができる よう蚈画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及 び特別掻動における道埳教育ずしおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補う こずや児童や孊校の実態等を螏たえお指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を 捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこず。 (3) 児童が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目暙 を芋付けたりするこずができるよう工倫するこず。その際道埳性を逊うこずの意矩に぀い お児童自らが考え理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。 (4) 児童が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育むこ ずができるよう自分の考えを基に話し合ったり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこ ず。 (5) 児童の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行 為に関する䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それ らの掻動を通じお孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた 特別掻動等における倚様な実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 (6) 児童の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに 関する指導を充実するこず。たた児童の発達の段階や特性等を考慮し䟋えば瀟䌚の持続 可胜な発展などの珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係におい お考えそれらの解決に寄䞎しようずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な 芋方や考え方のできる事柄に぀いお特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないよう にするこず。 (7) 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々
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190 付録5 各分野の専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深 め盞互の連携を図るこず。  教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 (1) 児童の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に 生呜の尊厳自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題な どを題材ずし児童が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするよう な充実した教材の開発や掻甚を行うこず。 (2) 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀 断されるものであるこず。 ア 児童の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 む 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課 題も含め児童が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられ るものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱 いがなされおいないものであるこず。  児童の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁が ある。ただし数倀などによる評䟡は行わないものずする。
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192 付録6 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 小孊校第孊幎及び第孊幎19 小孊校第孊幎及び第孊幎20  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任 (1) よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを 進んで行うこず。 (1) 正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。 正盎誠実 (2) うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞 び䌞びず生掻するこず。 (2) 過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。 節床節制 (3) 健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回 りを敎えわがたたをしないで芏則正しい生掻をする こず。 (3) 自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよ く考えお行動し節床のある生掻をするこず。 個性の䌞長 (4) 自分の特城に気付くこず。 (4) 自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志 (5) 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。 (5) 自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をも ち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり (6) 身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。 (6) 盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。 感謝 (7) 家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。 (7) 家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を 築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気持ちをもっお接 するこず。 瀌儀 (8) 気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお 明るく接するこず。 (8) 瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接す るこず。 友情信頌 (9) 友達ず仲よくし助け合うこず。 (9) 友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容 (10) 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこ ずを理解し自分ず異なる意芋も倧切にするこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 (10) 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこ ず。 (11) 玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこ ず。 公正公平 瀟䌚正矩 (11) 自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。 (12) 誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接 するこず。 勀劎公共の粟神 (12) 働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。 (13) 働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働く こず。 家族愛 家庭生掻の充実 (13) 父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをし お家族の圹に立぀こず。 (14) 父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜 しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 (14) 先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の 生掻を楜しくするこず。 (15) 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜 しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を愛する態床 (15) 我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ 愛着をも぀こず。(16) 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛 する心をも぀こず。 囜際理解囜際芪善 (16) 他囜の人々や文化に芪しむこず。 (17) 他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ (17) 生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこ ず。 (18) 生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。 自然愛護 (18) 身近な自然に芪しみ 動怍物に優しい心で接するこず。(19) 自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍 物を倧切にするこず。 感動畏敬の念 (19) 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。 (20) 矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。 よりよく生きる喜び
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193 付録6 小孊校第孊幎及び第孊幎22 䞭孊校22 (1) 自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動を するこず。 (1) 自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し誠実に 実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋 自由ず責任 (2) 誠実に明るい心で生掻するこず。 (3) 安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお 理解し自分の生掻を芋盎し節床を守り節制に心掛け るこず。 (2) 望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進を図 り節床を守り節制に心掛け安党で調和のある生掻を するこず。 節床節制  (4) 自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。 (3) 自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性を䌞 ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心個性の䌞長 (5) より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっ おもくじけずに努力しお物事をやり抜くこず。 (4) より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌望ず勇 気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実にやり遂げるこ ず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志 (6) 真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こ ず。 (5) 真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを生み出 そうず努めるこず。 真理の探究創造 (7) 誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っ お芪切にするこず。 (6) 思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家族など の支えや倚くの人々の善意により日々の生掻や珟圚の自 分があるこずに感謝し進んでそれに応え人間愛の粟 神を深めるこず。 思いやり感謝 (8) 日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合い や助け合いで成り立っおいるこずに感謝しそれに応え るこず。 (9) 時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接する こず。 (7) 瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動をず るこず。 瀌儀 (10) 友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に ぀いおも理解しながら人間関係を築いおいくこず。 (8) 友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をもち 互いに励たし合い高め合うずずもに異性に぀いおの 理解を深め悩みや葛藀も経隓しながら人間関係を深め おいくこず。 友情信頌 (11) 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心 をもち広い心で自分ず異なる意芋や立堎を尊重するこ ず。 (9) 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそれぞれ の個性や立堎を尊重しいろいろなものの芋方や考え方 があるこずを理解し寛容の心をもっお謙虚に他に孊 び自らを高めおいくこず。 盞互理解寛容 (12) 法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守 り自他の暩利を倧切にし矩務を果たすこず。 (10) 法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで守るずず もにそのよりよい圚り方に぀いお考え自他の暩利を 倧切にし矩務を果たしお芏埋ある安定した瀟䌚の実 珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心 (13) 誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく 公正公平な態床で接し正矩の実珟に努めるこず。 (11) 正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に接し差 別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 公正公平 瀟䌚正矩 (14) 働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずず もにその意矩を理解し公共のために圹に立぀こずを するこず。 (12) 瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公共の粟神 をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこず。 瀟䌚参画 公共の粟神 (13) 勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に぀いお考 えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献するこず。 勀劎 (15) 父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで 圹に立぀こずをするこず。 (14) 父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの自芚を もっお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛 家庭生掻の充実 (16) 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよ りよい孊玚や孊校を぀くるずずもに様々な集団の䞭で の自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。 (15) 教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀員ずしお の自芚をもち協力し合っおよりよい校颚を぀くるずず もに様々な集団の意矩や集団の䞭での自分の圹割ず責 任を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 (17) 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を 知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 (16) 郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くした先人や 高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚 をもっお郷土を愛し進んで郷土の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず 文化の尊重 郷土を愛する態床 (17) 優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献するずず もに日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し囜家及び 瀟䌚の圢成者ずしおその発展に努めるこず。 我が囜の䌝統ず 文化の尊重 囜を愛する態床 (18) 他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自 芚をもっお囜際芪善に努めるこず。 (18) 䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜を尊重 し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の発展に寄 䞎するこず。 囜際理解 囜際貢献 (19) 生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのな いものであるこずを理解し生呜を尊重するこず。 (19) 生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性なども含め お理解しかけがえのない生呜を尊重するこず。 生呜の尊さ (20) 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。 (20) 自然の厇高さを知り自然環境を倧切にするこずの意 矩を理解し進んで自然の愛護に努めるこず。 自然愛護 (21) 矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超 えたものに察する畏敬の念をも぀こず。 (21) 矎しいものや気高いものに感動する心をもち人間の 力を超えたものに察する畏敬の念を深めるこず。 感動畏敬の念 (22) よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解 し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。 (22) 人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや気高く生 きようずする心があるこずを理解し人間ずしお生きる こずに喜びを芋いだすこず。 よりよく生きる喜び
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194 付録7  教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条 に掲げる次の目暙を達成するよう行われなければならない。  幅広い知識ず教逊を身に付け真理を求める態床を逊い豊かな情操ず道埳心を培うずずも に健やかな身䜓を逊うこず。  個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずも に職業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。  正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。  生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。  䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重 し囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。  たた幌児期の教育に぀いおは同法第11条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う 重芁なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環境 の敎備その他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。  これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀ ぀䞀人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある 存圚ずしお尊重し倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え豊かな人生を切り拓 き持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。こ のために必芁な教育の圚り方を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的 に組み立おた教育課皋である。  教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育 を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児 期にふさわしい生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋に おいお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれた 教育課皋の実珟が重芁ずなる。  幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるも のである。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜 的に確保するこずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み 重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や 地域瀟䌚ず協力しお幌皚園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁であ る。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育 んでいくこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な 立堎から幌児や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊 校以降の教育や生涯にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを 通しおの総合的な指導をする際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領 を定める。 幌皚園教育芁領
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195 付録7 第章 総 則 第 幌皚園教育の基本  幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育 法に芏定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこ ずを基本ずする。  このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの 関わり方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌 児期の教育における芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるも のずする。これらを螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。  幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくもの であるこずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるよう にするこず。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習である こずを考慮しお遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよ うにするこず。  幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいく ものであるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の 特性に応じ発達の課題に即した指導を行うようにするこず。  その際教垫は幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づ き蚈画的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わ りが重芁であるこずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた 幌児䞀人䞀人の掻動の堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。 第  幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」  幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏た え次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。 (1) 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知 識及び技胜の基瀎」 (2) 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり 衚珟したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 (3) 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」  に瀺す資質・胜力は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものであ る。  次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく 掻動党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指 導を行う際に考慮するものである。 (1) 健康な心ず䜓   幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ 芋通しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。 (2) 自立心   身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し
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196 付録7 自分の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味 わい自信をもっお行動するようになる。 (3) 協同性   友達ず関わる䞭で互いの思いや考えなどを共有し共通の目的の実珟に向けお考えた り工倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。 (4) 道埳性・芏範意識の芜生え   友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返っ たり友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり自分の気持ちを調敎し友達ず折り合いを付けながらきたりを぀ くったり守ったりするようになる。 (5) 瀟䌚生掻ずの関わり   家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ずの 様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地域に 芪しみをも぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に必芁な 情報を取り入れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするなど情報 を圹立おながら掻動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどしお瀟䌚ず の぀ながりなどを意識するようになる。 (6) 思考力の芜生え   身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし 考えたり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達 の様々な考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎 したりするなど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにす るようになる。 (7) 自然ずの関わり・生呜尊重   自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお 考え蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の 念をも぀ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気 付き身近な動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっ お関わるようになる。 (8) 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚   遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹 割に気付いたりし自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し興味や関心感芚をも぀ようにな る。 (9) 蚀葉による䌝え合い   先生や友達ず心を通わせる䞭で絵本や物語などに芪しみながら豊かな蚀葉や衚珟を身に 付け経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀 葉による䌝え合いを楜しむようになる。 (10) 豊かな感性ず衚珟   心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気 付き感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり友達同士で衚珟する過皋を楜しんだり し衚珟する喜びを味わい意欲をも぀ようになる。
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197 付録7 第 教育課皋の圹割ず線成等  教育課皋の圹割    各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺 すずころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切 な教育課皋を線成するものずする。   たた各幌皚園においおはに瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたで に育っおほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の 向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。  各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成   教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚 園の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも 共有されるよう努めるものずする。  教育課皋の線成䞊の基本的事項 (1) 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る 教育期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するもの ずする。この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しよう ずする気持ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖 野をもっお充実した生掻が展開できるように配慮するものずする。 (2) 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39週を䞋っお はならない。 (3) 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発 達の皋床や季節などに適切に配慮するものずする。  教育課皋の線成䞊の留意事項   教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 幌児の生掻は入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪し み安定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が 互いに必芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっ お協同しお幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げ られおいくものであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにす るこず。 (2) 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党 面に十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し 幌児が安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。 (3) 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓 的な掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。  小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項 (1) 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに 配慮し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培 うようにするものずする。 (2) 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊 校の教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい
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198 付録7 姿」を共有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるも のずする。  党䜓的な蚈画の䜜成   各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に 行う教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開 されるよう党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡  指導蚈画の考え方   幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動 を通しおその目暙の達成を図るものである。   幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行わ れるようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜 成し幌児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。  指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項 (1) 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁 な䜓隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。 (2) 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭 定し適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。 ア 具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻 の連続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定す るこず。 む 環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らそ の環境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。 その際幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにする こず。 り 幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し 幌児が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をする こず。   その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡 を適切に行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。  指導蚈画の䜜成䞊の留意事項   指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちな がらより具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行 われるようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズム に配慮し幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの 䞭に組み蟌たれるようにするこず。 (2) 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促 すようにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するよ うにするずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓 が盞互に結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。
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199 付録7 (3) 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を 通しお幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。 (4) 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫 や他の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。 (5) 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が 䞻䜓的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀 を十分怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。 (6) 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚 を掻甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮す るこず。 (7) 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏 たえ教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓 が埗られるよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。 (8) 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏 たえ幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に 満足させるよう適切な揎助を行うようにするこず。  幌児理解に基づいた評䟡の実斜   幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずす る。 (1) 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握 し指導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達 成床に぀いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。 (2) 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進す るずずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。 第 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導  障害のある幌児などぞの指導   障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を 促しおいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の 状態などに応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた家 庭地域及び医療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞ の教育的支揎を行うために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに, 個々 の幌児の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。  海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応   海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自 己を発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的 か぀蚈画的に行うものずする。 第 幌皚園運営䞊の留意事項  各幌皚園においおは園長の方針の䞋に園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀ ぀盞互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校 評䟡に぀いおは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏た えカリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。
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200 付録7  幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留意 し家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀぀ 展開されるようにするものずする。その際地域の自然高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人 材行事や公共斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるよう に工倫するものずする。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けた り保護者ず幌児ずの掻動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関 する理解が深たるよう配慮するものずする。  地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校 䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教 育ず小孊校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭 けるようにするものずする。たた障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭 け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。 第 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など  幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育法 に芏定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものずする。 たた幌皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や地域におけ る幌児期の教育の支揎に努めるものずする。
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201 付録7 第章 ねらい及び内容  この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたも のであり内容はねらいを達成するために指導する事項である。各領域はこれらを幌児の発達の 偎面から心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ず の関わりに関する領域「環境」 蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚 珟」ずしおたずめ瀺したものである。内容の取扱いは幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっ お留意すべき事項である。  各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞 互に関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する 具䜓的な掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。  たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」がねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資 質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮 するものずする。  なお特に必芁な堎合には各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な具䜓的な内容を工倫 しそれを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を 逞脱しないよう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい (1) 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。 (2) 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。 (3) 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容 (1) 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。 (2) いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。 (3) 進んで戞倖で遊ぶ。 (4) 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。 (5) 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。 (6) 健康な生掻のリズムを身に付ける。 (7) 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄 せ぀ などの生掻に必芁な掻動を自分でする。 (8) 幌皚園における生掻の仕方を知り自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動す る。 (9) 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。 (10) 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ず の枩かい觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず 䜓の発達を促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意 欲が育぀ようにするこず。 (2) 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を
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202 付録7 動かす楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際 倚様な動きを経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。 (3) 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意 し幌児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊 具の配眮などを工倫するこず。 (4) 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏た え幌児の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさ を味わったり様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進ん で食べようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (5) 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お幌 児が他の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次第 に芋通しをもっお行動できるようにするこず。 (6) 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に 付け危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀 通安党の習慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適 切な行動がずれるようにするこず。 人間関係 〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい (1) 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。 (2) 身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わ い愛情や信頌感をも぀。 (3) 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容 (1) 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。 (2) 自分で考え自分で行動する。 (3) 自分でできるこずは自分でする。 (4) いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。 (5) 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。 (6) 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。 (7) 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。 (8) 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。 (9) よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。 (10) 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。 (11) 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。 (12) 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。 (13) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこ ずを考慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら諊 めずにやり遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を味わ
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203 付録7 うこずができるよう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。 (2) 䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際 集団の生掻の䞭で幌児が自己を発揮し教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし自分のよさや 特城に気付き自信をもっお行動できるようにするこず。 (3) 幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにす るずずもに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜びを 味わうこずができるようにするこず。 (4) 道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌 児ずの関わりの䞭で他人の存圚に気付き盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにし たた自然や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に 人に察する信頌感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこず により次第に芜生えおくるこずに配慮するこず。 (5) 集団の生掻を通しお幌児が人ずの関わりを深め芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮 し幌児が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合い を付ける䜓隓をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにする こず。 (6) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感 情や意志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみをも ち人ず関わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。たた 生掻を通しお芪や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが育぀よ うにするこず。 環 境 呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わりそれらを生掻に取り入れおいこうずする力 を逊う。  ねらい (1) 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。 (2) 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようず する。 (3) 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚 を豊かにする。  内 容 (1) 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。 (2) 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。 (3) 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。 (4) 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。 (5) 身近な動怍物に芪しみをもっお接し生呜の尊さに気付きいたわったり倧切にしたりす る。 (6) 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。 (7) 身近な物を倧切にする。 (8) 身近な物や遊具に興味をもっお関わり自分なりに比べたり関連付けたりしながら考えた り詊したりしお工倫しお遊ぶ。 (9) 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。
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204 付録7 (10) 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。 (11) 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。 (12) 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜 の仕方に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を 倧切にするこず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わ い自分の考えをよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (2) 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる 䜓隓を通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこず を螏たえ幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。 (3) 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろう ずする意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜 を倧切にする気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。 (4) 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべうた や我が囜の䌝統的な遊びに芪しんだり異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じ お瀟䌚ずの぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。 (5) 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量 や文字などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉 経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲 や態床を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。  ねらい (1) 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。 (2) 人の蚀葉や話などをよく聞き自分の経隓したこずや考えたこずを話し䌝え合う喜びを味わ う。 (3) 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する 感芚を豊かにし先生や友達ず心を通わせる。  内 容 (1) 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。 (2) したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 (3) したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。 (4) 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。 (5) 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。 (6) 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。 (7) 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。 (8) いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。 (9) 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。 (10) 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。
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205 付録7 (1) 蚀葉は身近な人に芪しみをもっお接し自分の感情や意志などを䌝えそれに盞手が応答 しその蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫 や他の幌児ず関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるよ うにするこず。 (2) 幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお 聞くこずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるようにす るこず。 (3) 絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜 しみを十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われる ようにするこず。 (4) 幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさ を味わえるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこず を通しお蚀葉が豊かになるようにするこず。 (5) 幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさ を味わい文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。 衚 珟 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い 創造性を豊かにする。  ねらい (1) いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。 (2) 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。 (3) 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内 容 (1) 生掻の䞭で様々な音 圢 色 手觊り 動きなどに気付いたり 感じたりするなどしお楜しむ。 (2) 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。 (3) 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。 (4) 感じたこず考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり自由にかいたり぀くったりなど する。 (5) いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。 (6) 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。 (7) かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。 (8) 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事な どに出䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお逊 われるようにするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭にあ る音圢色などに気付くようにするこず。 (2) 幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児 自身の衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむこ ずができるようにするこず。 (3) 生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずがで
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206 付録7 きるように遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の衚 珟に觊れられるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工倫す るこず。
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207 付録7 第章 教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動などの留意事項  地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に 行う教育掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意する ものずする。 (1) 教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこ ず。その際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。 (2) 家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の 蚈画を䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻 甚し぀぀倚様な䜓隓ができるようにするこず。 (3) 家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど 保護者が幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。 (4) 地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時 間などに぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。 (5) 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。  幌皚園の運営に圓たっおは子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟し お園内䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀幌児期の教育に関する盞談に応 じたり情報を提䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を 提䟛したりするなど幌皚園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児 期の教育のセンタヌずしおの圹割を果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門 家地域の子育お経隓者等ず連携・協働しながら取り組むよう配慮するものずする。
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平成29 幎月 告瀺 小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説 倖囜語掻動 ・ 倖囜語線
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た え が き  文郚科孊省では平成29 幎月31 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊 校孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は什和幎床から党面 的に実斜するこずずし平成30 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜す るこずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実 瞟や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局 確実に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜 力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖す るこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖 する平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知 識の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に 関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀ いお説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり小孊校孊習指導芁領第 章第10 節「倖囜語」 第章「倖囜語掻動」に぀いおその改善の趣旚や内容 を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を 深め創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いした い。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説倖囜語掻動・倖囜語線」の䜜成に埡 協力くださった各䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。 平成29 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長      髙 橋 道 和  
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 第郚 倖囜語掻動  第章 総   説                   2       改蚂の経緯及び基本方針  









 2       䞭孊幎の倖囜語掻動の導入の趣旚ず芁点  


 6  第章 倖囜語掻動の目暙及び内容            11      第節 倖囜語掻動の目暙  










 11      第節 英語  
















 18       目暙  


















 18       内容  


















 24       指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  






 41  第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い          54  第郚 倖囜語  第章 総説                      58       改蚂の経緯及び基本方針  









 58       倖囜語科導入の趣旚ず芁点  








 62  第章 倖囜語科の目暙及び内容             67      第節 倖囜語科の目暙  











 67      第節 英語  
















 75       目暙  


















 75       内容  


















 83       指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  






 121      第節 その他の倖囜語  











 136  第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い          137 目次
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 付 録                           139  付録孊校教育法斜行芏則抄 
 









 140  付録小孊校孊習指導芁領 第章 総則        144  付録小孊校孊習指導芁領 第章 倖囜語掻動     151  付録小孊校孊習指導芁領 第章 第10 節 倖囜語 
    


























 155  付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 倖囜語   161  付録 「倖囜語掻動・倖囜語の目暙」の孊校段階別䞀芧衚 
    


























 168  付録 「倖囜語の蚀語材料」の孊校段階別䞀芧衚  


 170  付録 「倖囜語掻動・倖囜語の蚀語掻動の䟋」の       孊校段階別䞀芧衚  













 171  付録小孊校孊習指導芁領 第章 第節 囜語    172  付録10小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 
    


























 184  付録11 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚   190  付録12幌皚園教育芁領  













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倖囜語掻動 第郚
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1改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃に は我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛 少グロヌバル化の進展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境 は倧きくたた急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた 急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が 持続可胜な瀟䌚の担い手ずしお その倚様性を原動力ずし 質的な豊かさを䌎っ た個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜の飛躍的な進化を挙げるこず ができる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀わ れ雇甚の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたら すのではないかずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれ だけ進化し思考できるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目 的のよさ・正しさ・矎しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであ るずいうこずの再認識に぀ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に 向き合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知 識の抂念的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおい くこず耇雑な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこず が求められおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの 教垫の䞖代亀代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉 化し教育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずな りたた子䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・ 困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困 難になっおきおいる。  こうした状況を螏たえ平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代 にふさわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行っ た。䞭倮教育審議䌚においおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導 芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお 答申 」 以䞋 「䞭倮教育審議䌚答申」 第1 ç«  総 説  改蚂の経緯及び基本方針 第章 総 説 2
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ずいう。 を瀺した。  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚 を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代 に求められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟 を目指し孊習指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚 できる「孊びの地図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわ たっおその枠組みを改善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教 育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を 目指すこずなどが求められた。 ①「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ② 「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながり を螏たえた教育課皋の線成 ③ 「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の 改善・充実 ④ 「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた 指導 â‘€ 「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥ 「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために 必芁な方策  これを螏たえ平成29 幎月31 日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずも に 幌皚園教育芁領 小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。 小孊校孊習指導芁領は平成30 幎月日から第孊幎及び第孊幎におい お倖囜語掻動を実斜する等の円滑に移行するための措眮 移行措眮 を実斜し 什和幎月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁 領は平成30 幎月日から移行措眮を実斜し什和幎月日から党面 実斜するこずずしおいる。 2改蚂の基本方針  今回の改蚂は答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。 ①今回の改蚂の基本的な考え方 ア 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の 実践や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を 䞀局確実に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・ 胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重 3     改蚂の経緯及び 基本方針
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芖するこず。 む 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重 芖する平成20 幎改蚂の珟行孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した 䞊で知識の理解の質をさらに高め確かな孊力を育成するこず。 り 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康 に関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 ②育成を目指す資質・胜力の明確化  䞭倮教育審議䌚答申においおは 予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり 感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように 瀟䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可 胜性を発揮しよりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられ るようにするこずが重芁であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこず ではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおきた「生きる力」であるこずを 改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮できるようにしおい くこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮流 を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等をバランスよく育 成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指 す資質・胜力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知 識・技胜」の習埗 」 む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未 知の状況にも察応できる「思考力・刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どの ように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊びを人生や瀟䌚に生 かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理す るずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎 理を図るよう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を子䟛たちに育むため に「䜕のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業 の創意工倫や教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにす るため 党おの教科等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。 ③「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこ れからの時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に 第章 総 説 4
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孊び続けるこずができるようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積を 生かし孊習の質を䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁 であり我が囜の優れた教育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・ 察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善アクティブ・ラヌニングの芖 点に立った授業改善を掚進するこずが求められる。  今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を 進める際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」においお単元や題材など内容や時間の たずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・ 察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ア 児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善 の取組は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり 特に矩務教育段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊 定し党く異なる指導方法を導入しなければならないず捉える必芁はな いこず。 む 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目 指す資質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い 孊び」の芖点で授業改善を進めるものであるこず。 り 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動 芳察・実隓 問題解決的な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものである こず。 ゚ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材 など内容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに 蚭定するかグルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生 埒が考える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え 実珟を図っおいくものであるこず。 オ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこ ず。各教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉え どのような考え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物 事を捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞を なすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児 童生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求めら れるこず。 5     改蚂の経緯及び 基本方針
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カ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合には、その確 実な習埗を図るこずを重芖するこず。 ④各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる 資質・胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問 題発芋・解決胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の 育成のためには教科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的・察話的 で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時間のたず たりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊 校党䜓ずしお児童生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時 間の配分必芁な人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善 などを通しお 教育掻動の質を向䞊させ 孊習の効果の最倧化を図るカリキュ ラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。  このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育 の目的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立お おいくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教 育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校 の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメン ト」ずいう。 に努めるこず」に぀いお新たに瀺した。 ⑀教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する 教育の充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科 等においおその特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。 1䞭孊幎の倖囜語掻動の導入の趣旚  今回の䞭孊幎の倖囜語掻動の導入に圓たっおは䞭倮教育審議䌚答申を螏た え次のようなこれたでの成果ず課題等を螏たえた改善を図った。 ・グロヌバル化が急速に進展する䞭で倖囜語によるコミュニケヌション胜 力はこれたでのように䞀郚の業皮や職皮だけでなく生涯にわたる様々 な堎面で必芁ずされるこずが想定されその胜力の向䞊が課題ずなっおい  䞭孊幎の倖囜語掻動の導入の趣旚ず芁点 第章 総 説 6
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る。 ・平成20 幎改蚂の孊習指導芁領は小・䞭・高等孊校で䞀貫した倖囜語教 育を実斜するこずにより倖囜語を通じお蚀語や文化に察する理解を深 め積極的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床や 情報や考えなどを的確に理解したり適切に䌝えたりする力を身に付けさせ るこずを目暙ずしお掲げ 「聞くこず」  「話すこず」  「読むこず」  「曞く こず」などを総合的に育成するこずをねらいずしお改蚂され様々な取組 を通じお指導の充実が図られおきた。 ・小孊校では平成23 幎床から高孊幎においお倖囜語掻動が導入されそ の充実により児童の高い孊習意欲䞭孊生の倖囜語教育に察する積極性 の向䞊ずいった成果が認められおいる。䞀方で①音声䞭心で孊んだこず が䞭孊校の段階で音声から文字ぞの孊習に円滑に接続されおいない② 日本語ず英語の音声の違いや英語の発音ず綎りの関係文構造の孊習にお いお課題がある ③高孊幎は 児童の抜象的な思考力が高たる段階であり より䜓系的な孊習が求められるこずなどが課題ずしお指摘されおいる。 ・たた小孊校から各孊校段階における指導改善による成果が認められるも のの孊幎が䞊がるに぀れお児童生埒の孊習意欲に課題が生じるずいった 状況や孊校皮間の接続が十分ずは蚀えず進玚や進孊をした埌にそれ たでの孊習内容や指導方法等を発展的に生かすこずができないずいった状 況も芋られおいる。 ・こうした成果ず課題を螏たえ今回の改蚂では小孊校䞭孊幎から倖囜語 掻動を導入し 「聞くこず」  「話すこず」を䞭心ずした掻動を通じお倖囜 語に慣れ芪しみ倖囜語孊習ぞの動機付けを高めた䞊で高孊幎から発達の 段階に応じお段階的に文字を「読むこず」  「曞くこず」を加えお総合的・ 系統的に扱う教科孊習を行うずずもに䞭孊校ぞの接続を図るこずを重芖 するこずずしおいる。 2䞭孊幎の倖囜語掻動の導入の芁点  䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ䞭孊幎の倖囜語掻動の目暙及び内容等に関し お次のように蚭定した。 ①目暙  䞭孊幎の倖囜語掻動の目暙は前述のような課題を螏たえ 「知識及び技 胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の 資質・胜力を明確にした䞊で①各孊校段階の孊びを接続させるずずもに 7     䞭孊幎の倖囜語掻動 の導入の趣旚ず芁点
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②「倖囜語を䜿っお䜕ができるようになるか」を明確にするずいう芳点から 蚭定しおいる。  倖囜語孊習においおは語圙や文法等の個別の知識がどれだけ身に付いた かに䞻県が眮かれるのではなく 児童生埒の孊びの過皋党䜓を通じお 知識・ 技胜が実際のコミュニケヌションにおいお掻甚され思考・刀断・衚珟す るこずを繰り返すこずを通じお獲埗され孊習内容の理解が深たるなど資 質・胜力が盞互に関係し合いながら育成されるこずが必芁である。  このためそれらの育成を目指す力に぀いお前述のような課題を螏たえ ぀぀倖囜語孊習の特性を螏たえお「知識及び技胜」ず「思考力刀断力 衚珟力等」を䞀䜓的に育成するずずもにその過皋を通しお 「孊びに向か う力人間性等」に瀺す資質・胜力を育成し小・䞭・高等孊校で䞀貫した 目暙を実珟するためそこに至る段階を瀺すものずしお囜際的な基準などを 参考に 「聞くこず」  「読むこず」  「話すこずやり取り 」  「話すこず発 衚 」  「曞くこず」の五぀の領域で英語の目暙を蚭定しおいる。  今回の改蚂では 小孊校䞭孊幎に新たに倖囜語掻動を導入し 䞉぀の資質・ 胜力の䞋で英語の目暙ずしお「聞くこず」  「話すこずやり取り 」  「話 すこず発衚 」の䞉぀の領域を蚭定し音声面を䞭心ずした倖囜語を甚い たコミュニケヌションを図る玠地ずなる資質・胜力を育成した䞊で高孊幎 においお「読むこず」  「曞くこず」を加えた教科ずしお倖囜語科を導入し 五぀の領域の蚀語掻動を通じおコミュニケヌションを図る基瀎ずなる資 質・胜力を育成するこずずしおいる。  たた 䞭孊幎の倖囜語掻動の目暙に぀いおは 孊幎ごずに瀺すのではなく より匟力的な指導ができるよう孊幎間を通した目暙ずした。 ②内容構成  倖囜語教育においお育成を目指す䞉぀の資質・胜力を確実に身に付けられ るように小・䞭・高等孊校を通じた領域別の目暙の䞋で内容等に぀いお 以䞋のずおり䜓系的に構成を敎理した。  前述の䞭孊幎の倖囜語掻動の目暙及び英語の目暙を実珟するため  ⅰ  「知識及び技胜」ずしお「英語の特城等に関する事項」 第の 1   ⅱ  「思考力刀断力衚珟力等」ずしお「情報を敎理しながら考えなど を圢成し英語で衚珟したり䌝え合ったりするこずに関する事項」 第 の 2  を敎理した䞊で  ⅲ 蚀語掻動及び蚀語の働きに関する事項第の 3 ずしお 「知識 第章 総 説 8
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及び技胜」を掻甚しお「思考力刀断力衚珟力等」を身に付けるため の具䜓的な蚀語掻動蚀語の働き等 を敎理した。  たた  ⅳ 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い第のにおいおは高孊幎の倖 囜語科や䞭・高等孊校における指導ずの接続に留意しながら指導すべき 留意点等 を敎理し具䜓的な指導や評䟡においお掻甚されるよう内容の構成党䜓を敎 理した。  各孊校においおはこのような内容構成を理解し蚀語材料ず蚀語掻動 蚀語の働き等を効果的に関連付け 総合的に組み合わせお指導するずずもに この構成の䞭で䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を掚進 するため倖囜語教育特有の孊習過皋を繰り返し経るような指導の改善・充 実が図られる必芁がある。 ③内容  内容に぀いおは高孊幎の倖囜語科や䞭・高等孊校における孊習内容ずの 接続の芳点も螏たえ次のように蚭定した。 ・ 「知識及び技胜」に぀いおは実際に倖囜語を甚いた蚀語掻動を通しお 蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深め日本語ず倖囜語ずの音声の違 い等に気付くずずもに倖囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪したせる ようにするこずずした。 ・ 「思考力刀断力衚珟力等」に぀いおは具䜓的な課題等を蚭定し コミュニケヌションを行う目的や堎面状況などに応じお情報や考え などを衚珟するこずを通しお身近で簡単な事柄に぀いお倖囜語で聞 いたり話したりしお自分の考えや気持ちなどを䌝え合う力の玠地を逊う こずずした。 ④孊習指導  䞭孊幎の倖囜語掻動の「英語」における指導蚈画の䜜成ず内容の取扱いに ぀いおは次のように蚭定した。 ・蚀語掻動で扱う題材に぀いおは我が囜の文化や倖囜語の背景にある 文化に察する関心を高め理解を深めようずする態床を逊うのに圹立぀ ものずするこずずした。 ・倖囜語を初めお孊習するこずに配慮し簡単な語句や基本的な衚珟を甚 9     䞭孊幎の倖囜語掻動 の導入の趣旚ず芁点
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いお友達ずの関わりを倧切にした䜓隓的な蚀語掻動を行うこずずした。 第章 総 説 10
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 倖囜語掻動では次のように目暙を蚭定した。 第 目 暙  倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせ倖囜語 による聞くこず話すこずの蚀語掻動を通しおコミュニケヌションを図る 玠地ずなる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。  倖囜語掻動の目暙はコミュニケヌションを図る玠地ずなる資質・胜力を育 成するこずである。このためには 次の 1 2 3 に瀺す「知識及び技胜」  「思 考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」それぞれに関わる倖 囜語特有の資質・胜力を育成する必芁がありその際倖囜語教育の特質に応 じお児童が物事を捉え思考する「倖囜語によるコミュニケヌションにおけ る芋方・考え方」を働かせるこずが重芁である。   「倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方」ずは倖囜語に よるコミュニケヌションの䞭でどのような芖点で物事を捉えどのような考 え方で思考しおいくのかずいう物事を捉える芖点や考え方であり 「倖囜語 で衚珟し䌝え合うため倖囜語やその背景にある文化を瀟䌚や䞖界他者ず の関わりに着目しお捉えコミュニケヌションを行う目的や堎面状況等に応 じお情報を敎理しながら考えなどを圢成し再構築するこず」であるず考え られる。  倖囜語やその背景にある文化を瀟䌚や䞖界他者ずの関わりに着目しお捉 えるずは倖囜語で他者ずコミュニケヌションを行うには瀟䌚や䞖界ずの関 わりの䞭で事象を捉えたり倖囜語やその背景にある文化を理解するなどしお 盞手に十分配慮したりするこずが重芁であるこずを瀺しおいる。たたコミュ ニケヌションを行う目的や堎面状況等に応じお情報を敎理しながら考えな どを圢成し再構築するこずずは倚様な人々ずの察話の䞭で目的や堎面 状況等に応じお既習のものも含めお習埗した抂念知識を盞互に関連付け おより深く理解したり情報を粟査しお考えを圢成したり課題を芋いだしお 解決策を考えたり身に付けた思考力を発揮させたりするこずであり倖囜語 で衚珟し䌝え合うためには適切な蚀語材料を掻甚し思考・刀断しお情報を 敎理するずずもに自分の考えなどを圢成再構築するこずが重芁であるこず 第2 ç«  倖囜語掻動の目暙及び内容 第1 節 倖囜語掻動の目暙     倖囜語掻 動の目暙 11
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を瀺しおいる。  倖囜語によるコミュニケヌションの䞀連の過皋を通しお このような 「芋方・ 考え方」を働かせながら自分の思いや考えを衚珟するこずなどを通じお児 童の発達の段階に応じお「芋方・考え方」を豊かにするこずが重芁である。こ の「芋方・考え方」を確かで豊かなものずするこずで孊ぶこずの意味ず自分 の生掻人生や瀟䌚䞖界の圚り方を䞻䜓的に結び付ける孊びが実珟され孊 校で孊ぶ内容が生きお働く力ずしお育たれるこずになる。さらにこうした 孊びの過皋が倖囜語教育の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 に぀ながる。その鍵ずなるものが教科等の特質に応じた「芋方・考え方」で ある。  ずころで蚀語胜力に぀いお䞭倮教育審議䌚答申では 「蚀葉は孊校ず いう堎においお子䟛が行う孊習掻動を支える重芁な圹割を果たすものであり 党おの教科等における資質・胜力の育成や孊習の基盀ずなるものである。した がっお蚀語胜力の向䞊は孊校における孊びの質や教育課皋党䜓における 資質・胜力の育成の圚り方に関わる課題」であるずしその育成が求められお いる。  このこずを螏たえれば䟋えば初めお倖囜語に觊れる段階である小孊校に おいおは母語を甚いたコミュニケヌションを図る際には意識されおいなかっ た盞手の発する倖囜語を泚意深く聞いお䜕ずか盞手の思いを理解しようずし たりもっおいる知識などを総動員しお盞手に倖囜語で自分の思いを䜕ずか䌝 えようずしたりする䜓隓を通しお日本語を含む蚀語でコミュニケヌションを 図る難しさや倧切さを改めお感じるこずが蚀語によるコミュニケヌション胜 力を身に付ける䞊で重芁であり蚀語ぞの興味・関心を高めるこずに぀ながる ず考えられる。  このように小孊校における倖囜語教育においおは先に述べた「倖囜語に よるコミュニケヌションにおける芋方・考え方」に瀺したように倖囜語やそ の背景にある文化を瀟䌚や䞖界他者ずの関わりに着目しお捉えるこずが必 芁であるず考えられる。   「倖囜語による聞くこず話すこずの蚀語掻動を通しお」ずは倖囜語掻動 の目暙を実珟するために必芁な指導事項に぀いお述べたものであり本解説第 郚第章第節 3 で詳现を解説する。   「コミュニケヌションを図る玠地ずなる資質・胜力」が䞭孊幎の倖囜語掻動 の目暙の䞭心ずなる郚分である。これは 高孊幎の倖囜語科の目暙である 「コ ミュニケヌションを図る基瀎ずなる資質・胜力」及び䞭孊校の倖囜語科の目暙 である 「簡単な情報や考えなどを理解したり衚珟したり䌝え合ったりするコ 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容 12
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ミュニケヌションを図る資質・胜力」に぀ながるものである。 「玠地」ずした のは䞭孊校の倖囜語科が「コミュニケヌションを図る資質・胜力」であるこ ずに察しお 高孊幎の倖囜語科の目暙がその「基瀎ずなる資質・胜力」であり それに察しおの「玠地ずなる資質・胜力」ずいうこずからである。総則にもあ るずおり小孊校たでの孊習の成果が䞭孊校教育に円滑に接続され育成を目 指す資質・胜力を児童が確実に身に付けるこずができるよう工倫する必芁があ る。  改蚂前の高孊幎における倖囜語掻動の目暙においおは ① 蚀語や文化に関する䜓隓的な理解 ② 積極的にコミュニケヌションを図ろうずする態床 ③ 倖囜語ぞの慣れ芪しみ の䞉぀の事項を念頭に眮いおいたが今回の改蚂では育成を目指す資質・胜 力の䞉぀の柱である「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」及び「孊 びに向かう力人間性等」のそれぞれに関わる目暙を以䞋 1 2 3 のよう に明確に蚭定しおいる。 1倖囜語を通しお蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深め日本語ず倖 囜語ずの音声の違い等に気付くずずもに倖囜語の音声や基本的な衚珟に 慣れ芪しむようにする。   1 は 倖囜語掻動における「䜕を理解しおいるか 䜕ができるか」ずいう「知 識及び技胜」 を䜓隓的に身に付けるこずに関わる目暙ずしお掲げたものである。  前述のずおり改蚂前の高孊幎における倖囜語掻動の目暙は䞉぀の事項を柱 ずしおいたが今回の改蚂では音声䞭心で孊んだこずが䞭孊校の段階で音 声から文字ぞの孊習に円滑に接続されおいないなどの課題を螏たえ 「日本語 ず倖囜語ずの音声の違い等に気付く」を「知識及び技胜」に远加しこれをこ れたでの掻動ず統合的に䜓隓するこずで段階的に高孊幎の倖囜語科や䞭・高 等孊校における倖囜語孊習に぀ながるようにした。   「蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深め」るずは倖囜語掻動においお 児童のも぀柔軟な適応力を生かしお蚀葉ぞの自芚を促し幅広い蚀語に関す る胜力や囜際感芚の基盀を培うため日本語や我が囜の文化を含めた蚀語や文 化に察する理解を深めるこずを指しおいる。その際知識のみによっお理解を 深めるのではなく䜓隓を通しお理解を深めるこずずしおいる。䜓隓的に理解 を深めるこずで蚀葉の倧切さや豊かさ等に気付いたり蚀語に察する興味・ 関心を高めたりこれらを尊重する態床を身に付けたりするこずは囜語科の     倖囜語掻 動の目暙 13
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孊習にも資するものず考えられる。たたこれらのこずは埌述する「孊びに 向かう力人間性等」にも぀ながるものである。   「日本語ず倖囜語ずの音声の違い等に気付く」ずは日本語ず倖囜語を比范 するこずで 日本語ず倖囜語ずの音声の違い等に気付かせるこずを指しおいる。 日本語の音声の特城を意識させながら倖囜語を甚いたコミュニケヌションを 通しお日本語の䜿甚だけでは気付くこずが難しい日本語の音声の特城や蚀葉 の仕組みぞの気付きを促すこずにより日本語に぀いおの理解を深めるこずが できる。さらにこのこずは蚀葉の豊かさに気付かせ倖囜語孊習ぞの意欲の 向䞊や高孊幎の倖囜語科で育成を目指す資質・胜力の向䞊にも資するず考え られる。   「倖囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪しむ」ずは高孊幎以降の倖囜語孊 習における聞く力や話す力に぀ながるものずしお児童の柔軟な適応力を生か しお倖囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪しむこずを瀺しおいる。  そしおこれらのこずを「倖囜語を通しお」行うこずを明蚘しおいる。これ は蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深めたり日本語ず倖囜語ずの音声の 違い等に気付いたりするには 様々な方法が考えられるが 倖囜語掻動は 「倖 囜語を通しお」ずいう特有の方法によっおこの目暙の実珟を図ろうずするも のであるこずを明確にしたものである。  このような「知識及び技胜」の育成は蚀語掻動の充実に぀ながる。子䟛た ちは 蚀葉の倧切さや豊かさに気付くからこそ 孊んだ蚀葉を䜿っお人ずコミュ ニケヌションを図ろうずしたた日本語ず倖囜語ずの音声の違い等に気付く からこそ日本語ずは違う倖囜語のリズムや発音などをより楜しみながら掻動 するこずになる。曎に倖囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪しんでいるからこ そ自信をもっお蚀語掻動に臚めるのである。 2身近で簡単な事柄に぀いお倖囜語で聞いたり話したりしお自分の考え や気持ちなどを䌝え合う力の玠地を逊う。   2 は 倖囜語掻動における「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか」 ずいう「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関わる目暙ずしお掲げたもので ある。   「身近で簡単な事柄」ずは高孊幎の倖囜語科ず同様児童がよく知っおい る人や物事柄のうち簡単な語圙や基本的な衚珟で衚すこずができるものを指 しおいる。䟋えば孊校の友達や教垫家族などコミュニケヌションを図っお いる盞手身の回りの物や自分が倧切にしおいる物孊校や家庭での出来事や 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容 14
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日垞生掻で起こるこずなどが考えられる。たた䞭孊校の倖囜語科では 「日 垞的な話題や瀟䌚的な話題」ずしおおりこれらは生埒の日々の生掻に関わる 話題や瀟䌚で起こっおいる出来事や問題に関わる話題のこずを指しおいる。䞭 孊幎の倖囜語掻動で身近で簡単な事柄に぀いお音声で十分にコミュニケヌショ ンを図っおおくこずが高孊幎以降の倖囜語孊習の動機付けずなり曎に話題 を広げおコミュニケヌションを図るこずに぀ながっおいく。  たた䞭孊幎の倖囜語掻動では䌝え合う力の玠地を「倖囜語で聞いたり話 したりしお」ず 「聞くこず」  「話すこずやり取り 」及び「話すこず発衚 」 の䞉぀の領域を通しお逊うこずずしおいる。䞀方 高孊幎の倖囜語科では 「聞 くこず」  「読むこず」  「話すこずやり取り 」  「話すこず発衚 」  「曞くこ ず」の五぀の領域を通しお逊うこずずしおいる。これは児童が䞭孊幎で初め お倖囜語に觊れるこずに配慮したものである。たた䞭孊校の倖囜語科では 「倖囜語で簡単な情報や考えなどを理解したりこれらを掻甚しお衚珟したり 䌝え合ったりする」ずしおおり耇数の領域を統合した蚀語掻動を通しお逊わ れるこずずなる。  倖囜語教育においおはこのようなコミュニケヌションを行う目的や堎面 状況等に応じお情報や考えなどを倖囜語で聞いたり読んだりしお的確に理 解したり倖囜語を話したり曞いたりしお適切に衚珟し䌝え合ったりする力を 育成するため資質・胜力の䞉぀の柱を螏たえた䞀連の孊習過皋の改善・充実 を図る必芁がある。ここでは䞭孊幎の発達の段階を螏たえ身近で簡単な事 柄に぀いお倖囜語で聞いたり話したりしお自分の考えや気持ちなどを䌝え合 う力の玠地を明瀺した。 3倖囜語を通しお蚀語やその背景にある文化に察する理解を深め盞手 に配慮しながら䞻䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうず する態床を逊う。   3 は倖囜語掻動における「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人 生を送るか」ずいう「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊に関わる目暙ずしお 掲げたものである。  䞭倮教育審議䌚答申ではこの「孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする『孊び に向かう力・人間性等』 の涵 かん 逊」 を重芖し 1 の 「知識及び技胜」 や 2 の 「思 考力刀断力衚珟力等」の資質・胜力をどのような方向性で働かせおいくか を決定付ける重芁な芁玠ずされおいる。  倖囜語教育における「孊びに向かう力人間性等」は児童が蚀語掻動に䞻     倖囜語掻 動の目暙 15
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䜓的に取り組むこずが倖囜語によるコミュニケヌションを図る玠地ずなる資 質・胜力を身に付ける䞊で䞍可欠であるため極めお重芁な芳点である。 「知 識及び技胜」 を実際のコミュニケヌションの堎面においお掻甚し 考えを圢成・ 深化させ話しお衚珟するこずを繰り返すこずで児童に自信が生たれ䞻䜓 的に孊習に取り組む態床が䞀局向䞊するため 「知識及び技胜」及び「思考力 刀断力衚珟力等」ず「孊びに向かう力人間性等」は䞍可分に結び付いおい る。児童が興味をもっお取り組むこずができる蚀語掻動を易しいものから段階 的に取り入れたり自己衚珟掻動の工倫をしたりするなど様々な手立おを通 じお児童の䞻䜓的に孊習に取り組む態床の育成を目指した指導をするこずが倧 切である。  ずころで高孊幎の倖囜語科では 「倖囜語の背景にある文化に察する理解 を深め」ずしおいるのに察しお䞭孊幎の倖囜語掻動では 「蚀語やその背景 にある文化に察する理解を深め」ずしたのは孊習察象である倖囜語などの固 有の蚀語だけでなく日本語も含めた蚀語の普遍性に぀いお䜓隓的に気付くこ ずが重芁であるこずからである。母語以倖の蚀語を孊び母語ず倖囜語を比べ るこずで蚀語には普遍性ず固有性があるこずに気付きそうするこずで母語 の性質や䟡倀 倖囜語の性質や䟡倀をよりよく理解できるようになる。぀たり 母語を倖囜語を通しお盞察化するこずができるずいうこずである。このこず は児童の母語の力をより確かなものにするこずに぀ながる。䞭孊幎の倖囜語 掻動においおそのようにしお䜓隓的に気付くこずが高孊幎以降の倖囜語孊習 ぞの意欲に぀ながるず考えられる。  たた 「盞手に配慮しながら」ずしたのは蚀語は通垞人ずの関わりの䞭 で甚いられるため他者を尊重し聞き手・読み手・話し手・曞き手に配慮し ながらコミュニケヌションを図るこずが求められるこずからである。䟋えば 聞き手の理解の状況を確認しながら話しおいるか盞手の発話に反応しながら 聞き続けようずする態床を瀺しおいるかなどの盞手ぞの配慮が求められるこず になる。高孊幎の倖囜語科では 「他者に配慮しながら」 ずしおいるのに察しお 䞭孊幎の倖囜語掻動では 「盞手に配慮しながら」ずしたのは初めお倖囜語 に觊れるこずや䞭孊幎の児童の発達の段階から垞にコミュニケヌションの察 象ずなるのは目の前にいる盞手ず限定したこずからである。   「䞻䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床」ずは 単に授業等においお積極的に倖囜語を䜿っおコミュニケヌションを図ろうずす る態床のみならず孊校教育倖においおも生涯にわたっお継続しお倖囜語習 埗に取り組もうずするずいった態床を逊うこずを目暙ずしおいる。これは孊 校教育法においお孊力の重芁な芁玠ずしお「生涯にわたり孊習する基盀が培 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容 16
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われるよう」  「䞻䜓的に孊習に取り組む態床」を逊うこずを掲げおいるこずを 螏たえたものである。  このこずを螏たえ孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力 人間性等」は 1 「知識及び技胜」及び2 「思考力刀断力衚珟力等」の 資質・胜力を䞀䜓的に育成する過皋を通しお育成する必芁がある。  なお 3 の「蚀語やその背景にある文化に察する理解を深め盞手に配慮 しながら䞻䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床を 逊う」際には 1 ず同様これら党おを「倖囜語を通しお」行うこずを明蚘 しおいる。これは 蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深めたり コミュニケヌ ションを図ろうずする態床を育成したりするには 様々な方法が考えられるが 倖囜語掻動においおは 「倖囜語を通しお」ずいう特有の方法によるこずを衚 したものである。     倖囜語掻 動の目暙 17
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 英語では前述の倖囜語掻動の目暙を螏たえ次のように具䜓的な目暙を蚭定 しおいる。 第 各蚀語の目暙及び内容等 英 語  目 暙  英語孊習の特質を螏たえ以䞋に瀺す聞くこず話すこずやり取 り 話すこず発衚の䞉぀の領域別に蚭定する目暙の実珟を目指し た指導を通しお第の 1 及び 2 に瀺す資質・胜力を䞀䜓的に育成す るずずもに その過皋を通しお 第の 3 に瀺す資質・胜力を育成する。  領域別の目暙は倖囜語教育の目暙に沿っお倖囜語で聞いたり読んだりし お埗た知識や情報考えなどを的確に理解したりそれらを掻甚しお適切に衚 珟し䌝え合ったりするこずで育成される「知識及び技胜」ず「思考力 刀断力 衚珟力等」に぀いお高等孊校卒業時においお求められる資質・胜力を明確に した䞊でそれぞれの孊校段階等においお蚭定しおいる。  䞭孊幎の倖囜語掻動においおは第の目暙に「倖囜語による聞くこず話 すこずの蚀語掻動を通しお」ず蚘されおいるこずから小孊校高孊幎以降で蚭 定されおいる五぀の領域のうち 「聞くこず」  「話すこずやり取り 」  「話す こず発衚 」の䞉぀の領域に぀いお目暙を蚭定しおいる。  たた本解説第章第節で述べたずおり 「知識及び技胜」及び「思考力 刀断力衚珟力等」の資質・胜力を䞀䜓的に育成する過皋を通しお「孊びに向 かう力人間性等」の資質・胜力を育成するこずを目指す必芁がありこのこ ずを明確に瀺した。  なお以䞋の䞉぀の領域別の目暙に蚘されおいる「簡単な語句」や「基本的 な衚珟」ずは小孊校孊習指導芁領第章第10 節倖囜語の第の 1 に瀺さ れおいる語や連語慣甚衚珟文を指しおいるが初めお英語に觊れる段階で あるこずを螏たえ䞭孊幎ずいう児童の発達の段階に合ったものを適宜遞択す るものずする。 第2 節 英 語  目 暙 18 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容
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1聞くこず ア ゆっくりはっきりず話された際に自分のこずや身の回りの物を衚す簡 単な語句を聞き取るようにする。  この目暙では自分のこずや身の回りの物を衚す簡単な語句を聞き取るよう にするこずを瀺しおいる。  䞭孊幎で初めお英語に觊れるこずを螏たえお児童が興味・関心を瀺すよう な自分のこずや身の回りの物を題材ずしお扱うこずが倧切である。䟋えば自 分の奜きな色や食べ物自分の着おいる服持ち物など自分の身の回りの物 を衚す語句をゆっくり話された際に聞き取れるようにする。初めお觊れる英 語の音声を聞き取るこずに察しお 児童の抵抗感をできるだけなくすよう 「ゆっ くりはっきり話された際」の聞き取りであるこずを瀺しおいる。  たた簡単な語句を聞き取るようにするこずを目指しおいる。英語による掻 動の経隓が少ない児童に早急に衚珟や話の内容たでを聞き取らせるこずを求め ず自分のこずや身の回りの物に関する語句を聞き取るこずで話されおいる おおよその内容が分かるような内容を扱うこずが重芁である。そのためここ では簡単な語句を聞き取るようにするこずを目指しおいる。たた この項目は 高孊幎の倖囜語科の 1 「聞くこず」ア「ゆっくりはっきりず話されれば自分 のこずや身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を聞き取るこず ができるようにする」こずに぀ながるものである。 む ゆっくりはっきりず話された際に身近で簡単な事柄に関する基本的な 衚珟の意味が分かるようにする。  この目暙ではアの項目を螏たえた䞊で身近で簡単な事柄に関する基本的 な衚珟の意味が分かるようにするこずを瀺しおいる。ここでいう「身近で簡単 な事柄」ずは 本解説第郚第章第節 2 で述べたずおり 児童がよく知っ おいる人や物、事柄のうち簡単な語圙や基本的な衚珟で衚すこずができるもの を指しおおりアず同様に児童が興味・関心を瀺すような簡単な事柄である 必芁がある。  たたアの「簡単な語句」から「基本的な衚珟」ぞず段階的に聞き取っおい くこずを瀺しおいる。その際児童自らが「分かった」ずいう自信に぀ながる ように十分に聞くこずに慣れ芪したせるこずが重芁である。    英 語 19
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  「基本的な衚珟の意味が分かる」ずは英語に初めお觊れる段階であるこず を螏たえ 話し手の顔の衚情や身振り むラストや写真などを手掛かりずしお 基本的な衚珟を聞いお理解するこずから埐々に手掛かりがなくおも意味が分か るようになるこずを目指しおいる。たた英語に初めお觊れる段階であるこず を螏たえアず同様英語ぞの抵抗感をできるだけなくすよう「ゆっくりはっ きり話された際」の聞き取りであるこずを瀺しおいる。この項目は高孊幎の 倖囜語科 1 「聞くこず」 ア 「基本的な衚珟を聞き取るこずができるようにする」 及びむ「具䜓的な情報を聞き取るこずができるようにする」こずに぀ながるも のである。 り 文字の読み方が発音されるのを聞いた際にどの文字であるかが分かる ようにする。  この目暙では文字の読み方の発音を聞いおそれが衚す文字が分かるよう にするこずを瀺しおいる。  ここでいう「文字」ずは 英語の掻字䜓の倧文字ず小文字のこずであり 「読 み方」ずは文字の名称を指しおいる。掻字䜓の文字の名称の読み方が発音さ れるのを聞いお掻字䜓で曞かれたその文字ず結び付けるなどによりどの掻 字䜓を衚しおいるかを理解するものである。  英語の文字には名称以倖に語の䞭で甚いられる堎合の文字が瀺す音があ る。䟋えばa やc ずいう文字は/ei/ や/siː/ ずいう名称があるず同時に語 の䞭では/Ê/䟋bagappleや/ei/䟋stationbrave /s/䟋circle cityや/k/䟋capmusicずいう音をもっおいる。この目暙における「読 み方」ずは音ではなく文字の名称の読み方を指しおいるこずに留意する必 芁がある。  この目暙では英語の文字の名称の読み方に児童が気付くようにするこずを 求めたものであるが文字の名称の読み方を指導するこずは身の回りの物を 衚す語句を指導するこずず同様であるこずに留意する必芁がある。䟋えば ずいう文字の名称の読み方/kei/を聞いおどの文字かが分かるようにするこ ずはred ずいう色を衚す語の発音を聞いお色を識別したりapple ずいう果物 を衚す語の発音を聞いおどの果物のこずかが分かったりするように指導するこ ずず同様である。明瀺的に文字の圢を指導したり英語の文字をアルファベッ ト順に暗蚘させたりするのではなく 英語に初めお觊れる段階であるこずから 児童が文字に察しお興味・関心を高めるようにたず身の回りに英語の文字 がたくさんあるこずに気付かせるなど楜しみながら文字に慣れ芪しんでいく 20 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容
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ように文字を扱うこずが重芁である。たたこの項目は高孊幎の倖囜語科 2 「読むこず」ア「掻字䜓で曞かれた文字を識別しその読み方を発音するこ ずができるようにする」こずに぀ながるものである。 2話すこずやり取り ア 基本的な衚珟を甚いお挚拶感謝簡単な指瀺をしたりそれらに応じ たりするようにする。  この目暙では基本的な衚珟を甚いお挚拶を亀わしたり感謝の気持ちを 述べ合ったり簡単な指瀺をしたりそれに応えたりするこずを瀺しおいる。  その際英語に初めお觊れる児童にずっお安心しおコミュニケヌションが 図れるように孊玚の友達や教垫知っおいる等ずのやり取りを蚭定す るこずが倧切である。  ここでの挚拶や感謝簡単な指瀺が機械的なやり取りに終わらないように 挚拶や感謝をしたり簡単な指瀺を出したりそれに応じたりする必然性のある 堎面蚭定を行うこずが必芁である。そうするこずで英語に初めお觊れる䞭孊 幎の最初に蚀葉を甚いお「やり取り」をするこずの倧切さ楜しさを実際に 簡単な挚拶や感謝をするなどの掻動を通しお実感させるこずができるのである。  たたこの項目は高孊幎の倖囜語科 3 「話すこずやり取り 」ア「基本 的な衚珟を甚いお指瀺䟝頌をしたりそれらに応じたりするこずができるよ うにする」こずに぀ながるものである。 む 自分のこずや身の回りの物に぀いお動䜜を亀えながら自分の考えや 気持ちなどを簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお䌝え合うようにする。  この目暙ではアの項目を螏たえお自分の考えや気持ちなどを䌝え合うこ ずを瀺しおいる。その際英語に初めお觊れる段階であるこずを螏たえ児童 が興味・関心をも぀自分のこずや身の回りの物を題材にしながらも事実だけ でなく自分の考えや気持ちなどを䌝え合うこずが倧切である。たたその際に は蚀葉だけでなく動䜜や衚情を手掛かりにするこずで盞手の意図をより よく理解したり動䜜を加えお話すこずで自分の考えや気持ちをより分かり やすく䌝えたりするこずを児童が実感できるようにするこずも重芁である。倖 囜語掻動が英語ずの初めおの出䌚いの堎であるこずを考えるず児童の知っお いる英語の語句や衚珟が十分でないこずも考えられる。それを補うためにも    英 語 21
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動䜜や衚情を亀えるこずが重芁である。  たたこの項目は高孊幎の倖囜語科の 3 「話すこずやり取り 」む「日 垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお自分の考えや気持ちなどを簡単 な語句や基本的な衚珟を甚いお䌝え合うこずができるようにする」こずに぀な がるものである。䞭孊幎の倖囜語掻動で十分に自分のこずや身の回りの物に぀ いお自分の考えや気持ちなどを䌝え合う䜓隓をしおおくこずが高孊幎の倖囜 語科で日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお自分の考えや気持ちな どを䌝え合うこずの充実に぀ながる。 り サポヌトを受けお自分や盞手のこず及び身の回りの物に関する事柄に ぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお質問をしたり質問に答えたり するようにする。  この目暙ではア及びむの項目を螏たえた䞊で簡単な語句や基本的な衚珟 を甚いお質問をしたり質問に答えたりするこずを瀺しおいる。その際英語に 初めお觊れる段階であるこずを螏たえ児童が興味・関心をも぀自分のこずや 身の回りの物を題材に簡単な語句や基本的な衚珟を甚いおやり取りをするこ ずが倧切である。  たた英語に初めお觊れる段階であるこずを考えるずいくら簡単な語句や 基本的な衚珟を甚いおいるからずはいえ質問をしたり質問に答えたりするこ ずに抵抗感をも぀児童がいるこずが考えられる。そこで 教垫や グルヌ プやペアの友達の「サポヌトを受け」ながら質問ができた質問に答えられ たずいう達成感をもたせるこずの倧切さを瀺しおいる。こうした達成感が高 孊幎以降の倖囜語孊習ぞの意欲に぀ながる。この項目は 高孊幎の倖囜語科 3 「話すこずやり取り 」り「自分や盞手のこず及び身の回りの物に関する事柄 に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を甚いおその堎で質問をしたり質問に答 えたりしお䌝え合うこずができるようにする」こずに぀ながるものである。 䞭孊幎の倖囜語掻動においお簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお質問をした り質問に答えたりする䜓隓を十分にしおおくこずが高孊幎の倖囜語科でそ の堎で質問をしたり質問に答えたりするこずの充実に぀ながる。 3話すこず発衚 ア 身の回りの物に぀いお人前で実物などを芋せながら簡単な語句や基 本的な衚珟を甚いお話すようにする。 22 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容
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 この目暙では身の回りの物に぀いお人前で話すようにするこずを瀺しお いる。  英語に初めお觊れる段階であるこずや人前での発衚であるこずを螏たえ 十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお実物やむラスト写 真などを芋せながら話すこずずしおいる。これは話し手にずっおは話す内容 を想起させ発衚内容を明らかにさせるこずになりたた聞き手に分かりや すく情報を提䟛するこずにもなる。その際難しい語句や衚珟を暗蚘させお発 衚させるこずがないように留意するこずが重芁である。これは埌述のむ及び りの項目にも該圓する。  この項目は高孊幎の倖囜語科 4 「話すこず発衚 」ア「日垞生掻に関す る身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すこずが できるようにする」こずに぀ながるものである。 む 自分のこずに぀いお人前で実物などを芋せながら簡単な語句や基本 的な衚珟を甚いお話すようにする。  この目暙ではアの項目を螏たえた䞊で自分のこずに぀いお人前で話す ようにするこずを瀺しおいる。  話す内容もアでの「身の回りの物に぀いお」から奜き嫌いや欲しい物な ど自分のこずに぀いお話すこずになる。自分のこずに぀いおでありたた 孊玚の友達のこずに぀いおも知る機䌚であるこずから話したり聞いたりする こずに興味・関心が高たるこずが期埅できる。  アず同様に十分に慣れ芪しんだ語句や基本的な衚珟を甚いお実物やむラ スト写真などを芋せながら話すこずは話し手にずっおは話す内容を想起さ せ発衚内容を明らかにさせるこずになるず同時に聞き手にずっお分かりや すく情報を提䟛するこずにもなる。たた この項目は 高孊幎の倖囜語科 4 「話 すこず 発衚 」 ã‚€ 「自分のこずに぀いお 䌝えようずする内容を敎理した䞊で 簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すこずができるようにする」こずに぀な がるものである。 り 日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお人前で実物などを芋せな がら自分の考えや気持ちなどを簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話 すようにする。    英 語 23
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 この目暙ではア及びむの項目を螏たえた䞊で日垞生掻に関する身近で簡 単な事柄に぀いお人前で自分の考えや気持ちなどを話すようにするこずを瀺 しおいる。  アの「身の回りの物」 むの「自分のこず」の段階を螏んでここでは時 刻や曜日堎所などの日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお自分の考え や気持ちなどを話すこずになる。たた英語に初めお觊れる段階でありア及 びむず同様に十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟であるこずに加 え実物やむラスト写真などを芋せながらの発衚であるこずに留意する必芁 がある。  この項目は高孊幎の倖囜語科4 「話すこず発衚 」り「身近で簡単な事 柄に぀いお 䌝えようずする内容を敎理した䞊で 自分の考えや気持ちなどを 簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すこずができるようにする」こずに぀な がるものである。そのためある皋床話す内容を準備した䞊で埐々に簡単な たずたりのある話をするようにしおいくこずが倧切である。 〔第孊幎及び第孊幎〕 〔知識及び技胜〕 1英語の特城等に関する事項  内 容 〔知識及び技胜〕 1英語の特城等に関する事項  実際に英語を甚いた蚀語掻動を通しお次の事項を䜓隓的に身に付け るこずができるよう指導する。  前述のように 小孊校䞭孊幎では 倖囜語掻動においお身に付けるべき資質・ 胜力ずしお コミュニケヌションを図る玠地を育成するこずを目暙ずしおおり 「知識及び技胜」に関わるものずしお 「倖囜語を通しお蚀語や文化に぀いお 䜓隓的に理解を深め日本語ず倖囜語ずの音声の違い等に気付くずずもに倖 囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪しむようにする」ずしおいる。これらに぀ いおはいずれも蚀語掻動を通しお行われるこずが倧切であり蚀語掻動ず切 り離しお解説等を通しお行われるものではないこずに留意する必芁がある。   「知識及び技胜」の内容はコミュニケヌションに関する事項ず蚀語や文  内 容 24 第章 倖囜語掻動の 目暙及び内容