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365 付録  図圢 (1) 平面図圢に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  図圢の圢や倧きさが決たる芁玠に぀いお理解するずずもに図圢の合同に぀いお理解す るこず。 ã‚€  䞉角圢や四角圢など倚角圢に぀いおの簡単な性質を理解するこず。 り  円ず関連させお正倚角圢の基本的な性質を知るこず。 ゚  円呚率の意味に぀いお理解しそれを甚いるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠及び図圢間の関係に着目し構成の仕方を考察したり図圢の性質 を芋いだしその性質を筋道を立おお考え説明したりするこず。 (2) 立䜓図圢に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 基本的な角柱や円柱に぀いお知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠に着目し図圢の性質を芋いだすずずもにその性質を基に既習の 図圢を捉え盎すこず。 (3) 平面図圢の面積に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  䞉角圢平行四蟺圢ひし圢台圢の面積の蚈算による求め方に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠などに着目しお基本図圢の面積の求め方を芋いだすずずもにそ の衚珟を振り返り簡朔か぀的確な衚珟に高め公匏ずしお導くこず。 (4) 立䜓図圢の䜓積に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  䜓積の単䜍立方センチメヌトルcm 3 立方メヌトルm 3 に぀いお知るこず。 ã‚€  立方䜓及び盎方䜓の䜓積の蚈算による求め方に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䜓積の単䜍や図圢を構成する芁玠に着目し図圢の䜓積の求め方を考えるずずもに䜓 積の単䜍ずこれたでに孊習した単䜍ずの関係を考察するこず。  倉化ず関係 (1) 䌎っお倉わる二぀の数量に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 簡単な堎合に぀いお比䟋の関係があるこずを知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだしおそれらの関係に着目し衚や匏を甚いお倉化や 察応の特城を考察するこず。 (2) 異皮の二぀の量の割合ずしお捉えられる数量に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 速さなど単䜍量圓たりの倧きさの意味及び衚し方に぀いお理解しそれを求めるこず。
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366 付録 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  異皮の二぀の量の割合ずしお捉えられる数量の関係に着目し目的に応じお倧きさを比 べたり衚珟したりする方法を考察しそれらを日垞生掻に生かすこず。 (3) 二぀の数量の関係に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  ある二぀の数量の関係ず別の二぀の数量の関係ずを比べる堎合に割合を甚いる堎合があ るこずを理解するこず。 ã‚€  癟分率を甚いた衚し方を理解し割合などを求めるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  日垞の事象における数量の関係に着目し図や匏などを甚いおある二぀の数量の関係 ず別の二぀の数量の関係ずの比べ方を考察しそれを日垞生掻に生かすこず。  デヌタの掻甚 (1) デヌタの収集ずその分析に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  円グラフや垯グラフの特城ずそれらの甚い方を理解するこず。 ã‚€  デヌタの収集や適切な手法の遞択など統蚈的な問題解決の方法を知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  目的に応じおデヌタを集めお分類敎理しデヌタの特城や傟向に着目し問題を解決す るために適切なグラフを遞択しお刀断しその結論に぀いお倚面的に捉え考察するこず。 (2) 枬定した結果を平均する方法に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 平均の意味に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  抂括的に捉えるこずに着目し枬定した結果を平均する方法に぀いお考察しそれを孊 習や日垞生掻に生かすこず。 〔数孊的掻動〕 (1) 内容の「数ず蚈算」  「図圢」  「倉化ず関係」及び「デヌタの掻甚」に瀺す孊習に぀ いおは次のような数孊的掻動に取り組むものずする。 ア 日垞の事象から算数の問題を芋いだしお解決し結果を確かめたり日垞生掻等に生かし たりする掻動 む 算数の孊習堎面から算数の問題を芋いだしお解決し結果を確かめたり発展的に考察し たりする掻動 り 問題解決の過皋や結果を図や匏などを甚いお数孊的に衚珟し䌝え合う掻動 〔甚語・蚘号〕 最倧公玄数 最小公倍数 通分 玄分 底面 偎面 比䟋    内容の取扱い (1) 内容の「数ず蚈算」の(1) のアのむに぀いおは最倧公玄数や最小公倍数を圢匏的に求め るこずに偏るこずなく具䜓的な堎面に即しお取り扱うものずする。 (2) 内容の「図圢」の(1) に぀いおは平面を合同な図圢で敷き詰めるなどの操䜜的な掻動を 重芖するよう配慮するものずする。
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367 付録 (3) 内容の「図圢」の(1) のアの゚に぀いおは円呚率は3 14 を甚いるものずする。 (4) 内容の 「倉化ず関係」 の(3) のアのむに぀いおは 歩合の衚し方に぀いお觊れるものずする。 (5) 内容の「デヌタの掻甚」の(1) に぀いおは耇数の垯グラフを比べるこずにも觊れるもの ずする。    〔第孊幎〕   目 暙 (1) 分数の蚈算の意味文字を甚いた匏図圢の意味図圢の䜓積比䟋床数分垃を衚す衚な どに぀いお理解するずずもに分数の蚈算をしたり図圢を構成したり図圢の面積や䜓積を 求めたり衚やグラフに衚したりするこずなどに぀いおの技胜を身に付けるようにする。 (2) 数ずその衚珟や蚈算の意味に着目し発展的に考察しお問題を芋いだすずずもに目的に応 じお倚様な衚珟方法を甚いながら数の衚し方や蚈算の仕方などを考察する力図圢を構成する 芁玠や図圢間の関係などに着目し図圢の性質や図圢の蚈量に぀いお考察する力䌎っお倉わ る二぀の数量やそれらの関係に着目し倉化や察応の特城を芋いだしお二぀の数量の関係を 衚や匏グラフを甚いお考察する力身の回りの事象から蚭定した問題に぀いお目的に応じ おデヌタを収集しデヌタの特城や傟向に着目しお適切な手法を遞択しお分析を行いそれら を甚いお問題解決したり解決の過皋や結果を批刀的に考察したりする力などを逊う。 (3) 数孊的に衚珟・凊理したこずを振り返り倚面的に捉え怜蚎しおよりよいものを求めお粘り 匷く考える態床数孊のよさに気付き孊習したこずを生掻や孊習に掻甚しようずする態床を逊 う。   内 容  数ず蚈算 (1) 分数の乗法及び陀法に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう 指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  乗数や陀数が敎数や分数である堎合も含めお分数の乗法及び陀法の意味に぀いお理解 するこず。 ã‚€  分数の乗法及び陀法の蚈算ができるこず。 り  分数の乗法及び陀法に぀いおも敎数の堎合ず同じ関係や法則が成り立぀こずを理解す るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  数の意味ず衚珟蚈算に぀いお成り立぀性質に着目し蚈算の仕方を倚面的に捉え考え るこず。 (2) 数量の関係を衚す匏に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう 指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  数量を衚す蚀葉や□△などの代わりにax などの文字を甚いお匏に衚したり文 字に数を圓おはめお調べたりするこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  問題堎面の数量の関係に着目し数量の関係を簡朔か぀䞀般的に衚珟したり匏の意味 を読み取ったりするこず。  図圢 (1) 平面図圢に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。
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368 付録 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  瞮図や拡倧図に぀いお理解するこず。 ã‚€  察称な図圢に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠及び図圢間の関係に着目し構成の仕方を考察したり図圢の性質を 芋いだしたりするずずもにその性質を基に既習の図圢を捉え盎したり日垞生掻に生かし たりするこず。 (2) 身の回りにある圢の抂圢やおよその面積などに関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 身の回りにある圢に぀いおその抂圢を捉えおよその面積などを求めるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠や性質に着目し筋道を立おお面積などの求め方を考えそれを日 垞生掻に生かすこず。 (3) 平面図圢の面積に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 円の面積の蚈算による求め方に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠などに着目し基本図圢の面積の求め方を芋いだすずずもにその 衚珟を振り返り簡朔か぀的確な衚珟に高め公匏ずしお導くこず。 (4) 立䜓図圢の䜓積に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 基本的な角柱及び円柱の䜓積の蚈算による求め方に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢を構成する芁玠に着目し基本図圢の䜓積の求め方を芋いだすずずもにその衚珟 を振り返り簡朔か぀的確な衚珟に高め公匏ずしお導くこず。  倉化ず関係 (1) 䌎っお倉わる二぀の数量に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  比䟋の関係の意味や性質を理解するこず。 ã‚€  比䟋の関係を甚いた問題解決の方法に぀いお知るこず。 り  反比䟋の関係に぀いお知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだしおそれらの関係に着目し目的に応じお衚や匏 グラフを甚いおそれらの関係を衚珟しお倉化や察応の特城を芋いだすずずもにそれら を日垞生掻に生かすこず。 (2) 二぀の数量の関係に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  比の意味や衚し方を理解し数量の関係を比で衚したり等しい比を぀くったりするこ ず。
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369 付録 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  日垞の事象における数量の関係に着目し図や匏などを甚いお数量の関係の比べ方を考 察しそれを日垞生掻に生かすこず。  デヌタの掻甚 (1) デヌタの収集ずその分析に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  代衚倀の意味や求め方を理解するこず。 ã‚€  床数分垃を衚す衚やグラフの特城及びそれらの甚い方を理解するこず。 り  目的に応じおデヌタを収集したり適切な手法を遞択したりするなど統蚈的な問題解決 の方法を知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  目的に応じおデヌタを集めお分類敎理しデヌタの特城や傟向に着目し代衚倀などを 甚いお問題の結論に぀いお刀断するずずもに その劥圓性に぀いお批刀的に考察するこず。 (2) 起こり埗る堎合に関わる数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 起こり埗る堎合を順序よく敎理するための図や衚などの甚い方を知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  事象の特城に着目し順序よく敎理する芳点を決めお萜ちや重なりなく調べる方法を 考察するこず。 〔数孊的掻動〕 (1) 内容の「数ず蚈算」  「図圢」  「倉化ず関係」及び「デヌタの掻甚」に瀺す孊習に぀ いおは次のような数孊的掻動に取り組むものずする。 ア 日垞の事象を数理的に捉え問題を芋いだしお解決し解決過皋を振り返り結果や方法を 改善したり日垞生掻等に生かしたりする掻動 む 算数の孊習堎面から算数の問題を芋いだしお解決し解決過皋を振り返り統合的・発展的 に考察する掻動 り 問題解決の過皋や結果を目的に応じお図や匏などを甚いお数孊的に衚珟し䌝え合う掻動 〔甚語・蚘号〕 線察称 点察称 察称の軞 察称の䞭心 比の倀 ドットプロット 平均倀 䞭倮倀 最頻倀 階玚    内容の取扱い (1) 内容の「数ず蚈算」の(1) に぀いおは 逆数を甚いお陀法を乗法の蚈算ずしおみるこずや 敎数や小数の乗法や陀法を分数の堎合の蚈算にたずめるこずも取り扱うものずする。 (2) 内容の「数ず蚈算」の(1) に぀いおは第孊幎から第孊幎たでに瀺す小数や分数の蚈 算の胜力を定着させそれらを甚いる胜力を䌞ばすこずに配慮するものずする。 (3) 内容の「図圢」の(3) のアのアに぀いおは円呚率は3 14 を甚いるものずする。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお数孊 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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370 付録 的掻動を通しお児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際数 孊的な芋方・考え方を働かせながら日垞の事象を数理的に捉え算数の問題を芋いだし問 題を自立的協働的に解決し孊習の過皋を振り返り抂念を圢成するなどの孊習の充実を図 るこず。 (2) 第の各孊幎の内容は次の孊幎以降においおも必芁に応じお継続しお指導するこず。数量 や図圢に぀いおの基瀎的な胜力の習熟や維持を図るため適宜緎習の機䌚を蚭けお蚈画的に指 導するこず。なお その際 第章総則の第のの(2) のりのむに掲げる指導を行う堎合には 圓該指導のねらいを明確にするずずもに単元など内容や時間のたずたりを芋通しお資質・胜 力が偏りなく育成されるよう蚈画的に指導するこず。たた孊幎間の指導内容を円滑に接続さ せるため適切な反埩による孊習指導を進めるようにするこず。 (3) 第の各孊幎の内容の「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  「倉化ず関係」及び「デヌ タの掻甚」の間の指導の関連を図るこず。 (4) 䜎孊幎においおは 第章総則の第のの(1) を螏たえ 他教科等ずの関連を積極的に図り 指導の効果を高めるようにするずずもに幌皚園教育芁領等に瀺す幌児期の終わりたでに育っ おほしい姿ずの関連を考慮するこず。特に小孊校入孊圓初においおは生掻科を䞭心ずした 合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫をするこず。 (5) 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (6) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお算数科の特質に応じお適切な指導 をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 思考力刀断力衚珟力等を育成するため各孊幎の内容の指導に圓たっおは具䜓物図 蚀葉数匏衚グラフなどを甚いお考えたり説明したり互いに自分の考えを衚珟し䌝 え合ったり孊び合ったり高め合ったりするなどの孊習掻動を積極的に取り入れるようにす るこず。 (2) 数量や図圢に぀いおの感芚を豊かにしたり衚やグラフを甚いお衚珟する力を高めたりする などのため必芁な堎面においおコンピュヌタなどを適切に掻甚するこず。たた第章総則 の第のの(3) のむに掲げるプログラミングを䜓隓しながら論理的思考力を身に付けるため の孊習掻動を行う堎合には児童の負担に配慮し぀぀䟋えば第の各孊幎の内容の〔第孊 幎〕の「図圢」の(1) における正倚角圢の䜜図を行う孊習に関連しお正確な繰り返し䜜業 を行う必芁があり曎に䞀郚を倉えるこずでいろいろな正倚角圢を同様に考えるこずができる 堎面などで取り扱うこず。 (3) 各領域の指導に圓たっおは具䜓物を操䜜したり日垞の事象を芳察したり児童にずっお 身近な算数の問題を解決したりするなどの具䜓的な䜓隓を䌎う孊習を通しお数量や図圢に぀ いお実感を䌎った理解をしたり算数を孊ぶ意矩を実感したりする機䌚を蚭けるこず。 (4) 第の各孊幎の内容に瀺す〔甚語・蚘号〕は圓該孊幎で取り䞊げる内容の皋床や範囲を明 確にするために瀺したものでありその指導に圓たっおは各孊幎の内容ず密接に関連させお 取り䞊げるようにしそれらを甚いお衚したり考えたりするこずのよさが分かるようにするこ ず。 (5) 数量や図圢に぀いおの豊かな感芚を育おるずずもにおよその倧きさや圢を捉えそれらに 基づいお適切に刀断したり胜率的な凊理の仕方を考え出したりするこずができるようにする こず。 (6) 筆算による蚈算の技胜を確実に身に付けるこずを重芖するずずもに目的に応じお蚈算の結
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371 付録 果の芋積りをしお蚈算の仕方や結果に぀いお適切に刀断できるようにするこず。たた䜎孊 幎の「数ず蚈算」の指導に圓たっおはそろばんや具䜓物などの教具を適宜甚いお数ず蚈 算に぀いおの意味の理解を深めるよう留意するこず。  数孊的掻動の取組においおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 数孊的掻動は基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に身に付けたり思考力刀断力衚 珟力等を高めたり算数を孊ぶこずの楜しさや意矩を実感したりするために重芁な圹割を果 たすものであるこずから 各孊幎の内容の「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  「倉化ず関係」 及び「デヌタの掻甚」に瀺す事項に぀いおは 数孊的掻動を通しお指導するようにするこず。 (2) 数孊的掻動を楜しめるようにする機䌚を蚭けるこず。 (3) 算数の問題を解決する方法を理解するずずもに自ら問題を芋いだし解決するための構想 を立お実践しその結果を評䟡・改善する機䌚を蚭けるこず。 (4) 具䜓物図数匏衚グラフ盞互の関連を図る機䌚を蚭けるこず。 (5) 友達ず考えを䌝え合うこずで孊び合ったり孊習の過皋ず成果を振り返りよりよく問題解 決できたこずを実感したりする機䌚を蚭けるこず。
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372 付録  数孊的な芋方・考え方を働かせ数孊的掻動を通しお数孊的に考える資質・胜力を次のずおり育 成するこずを目指す。 (1) 数量や図圢などに぀いおの基瀎的な抂念や原理・法則などを理解するずずもに事象を数孊化 したり数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜を身に付けるようにする。 (2) 数孊を掻甚しお事象を論理的に考察する力数量や図圢などの性質を芋いだし統合的・発展的 に考察する力数孊的な衚珟を甚いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚珟する力を逊う。 (3) 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさを実感しお粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生かそうずす る態床問題解決の過皋を振り返っお評䟡・改善しようずする態床を逊う。    〔第孊幎〕   目 暙 (1) 正の数ず負の数 文字を甚いた匏ず䞀元䞀次方皋匏 平面図圢ず空間図圢 比䟋ず反比䟋デヌ タの分垃ず確率などに぀いおの基瀎的な抂念や原理・法則などを理解するずずもに 事象を数理 的に捉えたり 数孊的に解釈したり 数孊的に衚珟 ・ 凊理したりする技胜を身に付けるようにする。 (2) 数の範囲を拡匵し数の性質や蚈算に぀いお考察したり文字を甚いお数量の関係や法則な どを考察したりする力図圢の構成芁玠や構成の仕方に着目し図圢の性質や関係を盎芳的に 捉え論理的に考察する力 数量の倉化や察応に着目しお関数関係を芋いだし その特城を衚 匏 グラフなどで考察する力デヌタの分垃に着目しその傟向を読み取り批刀的に考察しお刀断 したり䞍確定な事象の起こりやすさに぀いお考察したりする力を逊う。 (3) 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさに気付いお粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生かそうず する態床問題解決の過皋を振り返っお怜蚎しようずする態床倚面的に捉え考えようずする 態床を逊う。   内 容  数ず匏 (1) 正の数ず負の数に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 正の数ず負の数の必芁性ず意味を理解するこず。 む 正の数ず負の数の四則蚈算をするこず。 り 具䜓的な堎面で正の数ず負の数を甚いお衚したり凊理したりするこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  算数で孊習した数の四則蚈算ず関連付けお正の数ず負の数の四則蚈算の方法を考察し 衚珟するこず。 ã‚€  正の数ず負の数を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (2) 文字を甚いた匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 第 各孊幎の目暙及び内容 䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 数孊 第1 目 暙
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373 付録 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  文字を甚いるこずの必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  文字を甚いた匏における乗法ず陀法の衚し方を知るこず。 り  簡単な䞀次匏の加法ず枛法の蚈算をするこず。 ゚  数量の関係や法則などを文字を甚いた匏に衚すこずができるこずを理解し匏を甚いお 衚したり読み取ったりするこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 具䜓的な堎面ず関連付けお䞀次匏の加法ず枛法の蚈算の方法を考察し衚珟するこず。 (3) 䞀元䞀次方皋匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  方皋匏の必芁性ず意味及び方皋匏の䞭の文字や解の意味を理解するこず。 ã‚€  簡単な䞀元䞀次方皋匏を解くこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  等匏の性質を基にしお䞀元䞀次方皋匏を解く方法を考察し衚珟するこず。 む 䞀元䞀次方皋匏を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 〔甚語・蚘号〕 自然数 玠数 笊号 絶察倀 項 係数 移項 ≊ ≧  図 圢 (1) 平面図圢に぀いお 数孊的掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 角の二等分線線分の垂盎二等分線垂線などの基本的な䜜図の方法を理解するこず。 む 平行移動察称移動及び回転移動に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  図圢の性質に着目し基本的な䜜図の方法を考察し衚珟するこず。 ã‚€  図圢の移動に着目し二぀の図圢の関係に぀いお考察し衚珟するこず。 り  基本的な䜜図や図圢の移動を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (2) 空間図圢に぀いお 数孊的掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 空間における盎線や平面の䜍眮関係を知るこず。 む 扇圢の匧の長さず面積基本的な柱䜓や錐 すい 䜓球の衚面積ず䜓積を求めるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  空間図圢を盎線や平面図圢の運動によっお構成されるものず捉えたり空間図圢を平面 䞊に衚珟しお平面䞊の衚珟から空間図圢の性質を芋いだしたりするこず。 む 立䜓図圢の衚面積や䜓積の求め方を考察し衚珟するこず。 〔甚語・蚘号〕 匧 匊 回転䜓 ねじれの䜍眮 π // ⊥ ∠ △  関 数 (1) 比䟋反比䟋に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  関数関係の意味を理解するこず。 ã‚€  比䟋反比䟋に぀いお理解するこず。 り  座暙の意味を理解するこず。
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374 付録 ゚  比䟋反比䟋を衚匏グラフなどに衚すこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  比䟋反比䟋ずしお捉えられる二぀の数量に぀いお衚匏グラフなどを甚いお調べ それらの倉化や察応の特城を芋いだすこず。 ã‚€  比䟋反比䟋を甚いお具䜓的な事象を捉え考察し衚珟するこず。 〔甚語・蚘号〕 関数 倉数 倉域  デヌタの掻甚 (1) デヌタの分垃に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  ヒストグラムや盞察床数などの必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  コンピュヌタなどの情報手段を甚いるなどしおデヌタを衚やグラフに敎理するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  目的に応じおデヌタを収集しお分析しそのデヌタの分垃の傟向を読み取り批刀的に 考察し刀断するこず。 (2) 䞍確定な事象の起こりやすさに぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずが できるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 倚数の芳察や倚数回の詊行によっお埗られる確率の必芁性ず意味を理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  倚数の芳察や倚数回の詊行の結果を基にしお䞍確定な事象の起こりやすさの傟向を読 み取り衚珟するこず。 〔甚語・蚘号〕 範囲 环積床数 〔数孊的掻動〕 (1) 「数ず匏」  「図圢」  「関数」及び「デヌタの掻甚」の孊習やそれらを盞互に関連付 けた孊習においお次のような数孊的掻動に取り組むものずする。 ア  日垞の事象を数理的に捉え数孊的に衚珟・凊理し問題を解決したり解決の過皋や結 果を振り返っお考察したりする掻動 ã‚€  数孊の事象から問題を芋いだし解決したり解決の過皋や結果を振り返っお統合的・発展 的に考察したりする掻動 り 数孊的な衚珟を甚いお筋道立おお説明し䌝え合う掻動   内容の取扱い (1) 内容の「数ず匏」の(1) に関連しお自然数を玠数の積ずしお衚すこずを取り扱うものず する。 (2) 内容の「数ず匏」の(1) のアずむのアに関連しお数の集合ず四則蚈算の可胜性を取り扱 うものずする。 (3) 内容の「数ず匏」の(2) のアの゚に関連しお倧小関係を䞍等匏を甚いお衚すこずを取り 扱うものずする。 (4) 内容の「数ず匏」の(3) のアのむずむのむに関連しお簡単な比䟋匏を解くこずを取り扱 うものずする。 (5) 内容の「図圢」の(1) のむのりに関連しお円の接線はその接点を通る半埄に垂盎である
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375 付録 こずを取り扱うものずする。 (6) 内容の「図圢」の(2) のむのアに぀いおは 芋取図や展開図 投圱図を取り扱うものずする。    〔第孊幎〕   目 暙  (1) 文字を甚いた匏ず連立二元䞀次方皋匏平面図圢ず数孊的な掚論䞀次関数デヌタの分垃 ず確率などに぀いおの基瀎的な抂念や原理・法則などを理解するずずもに事象を数孊化した り数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜を身に付けるようにする。 (2) 文字を甚いお数量の関係や法則などを考察する力数孊的な掚論の過皋に着目し図圢の性 質や関係を論理的に考察し衚珟する力関数関係に着目しその特城を衚匏グラフを盞互 に関連付けお考察する力耇数の集団のデヌタの分垃に着目しその傟向を比范しお読み取り 批刀的に考察しお刀断したり 䞍確定な事象の起こりやすさに぀いお考察したりする力を逊う。 (3) 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさを実感しお粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生かそうず する態床問題解決の過皋を振り返っお評䟡・改善しようずする態床倚様な考えを認めよ りよく問題解決しようずする態床を逊う。   内 容  数ず匏 (1) 文字を甚いた匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  簡単な敎匏の加法ず枛法及び単項匏の乗法ず陀法の蚈算をするこず。 ã‚€  具䜓的な事象の䞭の数量の関係を文字を甚いた匏で衚したり匏の意味を読み取ったり するこず。 り  文字を甚いた匏で数量及び数量の関係を捉え説明できるこずを理解するこず。 ゚  目的に応じお簡単な匏を倉圢するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  具䜓的な数の蚈算や既に孊習した蚈算の方法ず関連付けお敎匏の加法ず枛法及び単項 匏の乗法ず陀法の蚈算の方法を考察し衚珟するこず。 ã‚€  文字を甚いた匏を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (2) 連立二元䞀次方皋匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよ う指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  二元䞀次方皋匏ずその解の意味を理解するこず。 ã‚€  連立二元䞀次方皋匏の必芁性ず意味及びその解の意味を理解するこず。 り  簡単な連立二元䞀次方皋匏を解くこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䞀元䞀次方皋匏ず関連付けお連立二元䞀次方皋匏を解く方法を考察し衚珟するこず。 ã‚€  連立二元䞀次方皋匏を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 〔甚語・蚘号〕 同類項  図 圢 (1) 基本的な平面図圢の性質に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。
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376 付録 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  平行線や角の性質を理解するこず。 ã‚€  倚角圢の角に぀いおの性質が芋いだせるこずを知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  基本的な平面図圢の性質を芋いだし平行線や角の性質を基にしおそれらを確かめ説明 するこず。 (2) 図圢の合同に぀いお 数孊的掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  平面図圢の合同の意味及び䞉角圢の合同条件に぀いお理解するこず。 ã‚€  蚌明の必芁性ず意味及びその方法に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䞉角圢の合同条件などを基にしお䞉角圢や平行四蟺圢の基本的な性質を論理的に確かめ たり蚌明を読んで新たな性質を芋いだしたりするこず。 ã‚€  䞉角圢や平行四蟺圢の基本的な性質などを具䜓的な堎面で掻甚するこず。 〔甚語・蚘号〕 察頂角 内角 倖角 定矩 蚌明 逆 反䟋 ≡  関 数 (1) 䞀次関数に぀いお 数孊的掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  䞀次関数に぀いお理解するこず。 ã‚€  事象の䞭には䞀次関数ずしお捉えられるものがあるこずを知るこず。 り  二元䞀次方皋匏を関数を衚す匏ずみるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䞀次関数ずしお捉えられる二぀の数量に぀いお 倉化や察応の特城を芋いだし 衚 匏 グラフを盞互に関連付けお考察し衚珟するこず。 ã‚€  䞀次関数を甚いお具䜓的な事象を捉え考察し衚珟するこず。 〔甚語・蚘号〕 倉化の割合 傟き  デヌタの掻甚 (1) デヌタの分垃に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  四分䜍範囲や箱ひげ図の必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  コンピュヌタなどの情報手段を甚いるなどしおデヌタを敎理し箱ひげ図で衚すこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  四分䜍範囲や箱ひげ図を甚いおデヌタの分垃の傟向を比范しお読み取り批刀的に考察 し刀断するこず。 (2) 䞍確定な事象の起こりやすさに぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずが できるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  倚数回の詊行によっお埗られる確率ず関連付けお堎合の数を基にしお埗られる確率の 必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  簡単な堎合に぀いお確率を求めるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。
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377 付録 ア  同様に確からしいこずに着目し堎合の数を基にしお埗られる確率の求め方を考察し衚 珟するこず。 ã‚€  確率を甚いお䞍確定な事象を捉え考察し衚珟するこず。 〔数孊的掻動〕 (1) 「数ず匏」  「図圢」  「関数」及び「デヌタの掻甚」の孊習やそれらを盞互に関連付 けた孊習においお次のような数孊的掻動に取り組むものずする。 ア  日垞の事象や瀟䌚の事象を数理的に捉え数孊的に衚珟・凊理し問題を解決したり解 決の過皋や結果を振り返っお考察したりする掻動 ã‚€  数孊の事象から芋通しをもっお問題を芋いだし解決したり解決の過皋や結果を振り返っ お統合的・発展的に考察したりする掻動 り 数孊的な衚珟を甚いお論理的に説明し䌝え合う掻動   内容の取扱い (1) 内容の「図圢」の(2) のむのアに関連しお正方圢ひし圢及び長方圢が平行四蟺圢の特 別な圢であるこずを取り扱うものずする。    〔第孊幎〕   目 暙  (1) 数の平方根倚項匏ず二次方皋匏図圢の盞䌌円呚角ず䞭心角の関係䞉平方の定理関 数y ax 暙本調査などに぀いおの基瀎的な抂念や原理・法則などを理解するずずもに事 象を数孊化したり数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜を身に付けるよ うにする。 (2) 数の範囲に着目し数の性質や蚈算に぀いお考察したり文字を甚いお数量の関係や法則な どを考察したりする力図圢の構成芁玠の関係に着目し図圢の性質や蚈量に぀いお論理的に 考察し衚珟する力関数関係に着目しその特城を衚匏グラフを盞互に関連付けお考察す る力暙本ず母集団の関係に着目し母集団の傟向を掚定し刀断したり調査の方法や結果を 批刀的に考察したりする力を逊う。 (3) 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさを実感しお粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生かそうず する態床問題解決の過皋を振り返っお評䟡・改善しようずする態床倚様な考えを認めよ りよく問題解決しようずする態床を逊う。   内 容  数ず匏 (1) 正の数の平方根に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  数の平方根の必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  数の平方根を含む簡単な匏の蚈算をするこず。 り  具䜓的な堎面で数の平方根を甚いお衚したり凊理したりするこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  既に孊習した蚈算の方法ず関連付けお数の平方根を含む匏の蚈算の方法を考察し衚珟 するこず。 ã‚€  数の平方根を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (2) 簡単な倚項匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導
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378 付録 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  単項匏ず倚項匏の乗法及び倚項匏を単項匏で割る陀法の蚈算をするこず。 ã‚€  簡単な䞀次匏の乗法の蚈算及び次の公匏を甚いる簡単な匏の展開や因数分解をするこず。 a b a2ab b a −b a−2ab b a b a −b a−b x a x b x a b x ab む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  既に孊習した蚈算の方法ず関連付けお匏の展開や因数分解をする方法を考察し衚珟す るこず。 ã‚€  文字を甚いた匏で数量及び数量の関係を捉え説明するこず。 (3) 二次方皋匏に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導す る。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  二次方皋匏の必芁性ず意味及びその解の意味を理解するこず。 ã‚€  因数分解したり平方の圢に倉圢したりしお二次方皋匏を解くこず。 り  解の公匏を知りそれを甚いお二次方皋匏を解くこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  因数分解や平方根の考えを基にしお二次方皋匏を解く方法を考察し衚珟するこず。 ã‚€  二次方皋匏を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 〔甚語・蚘号〕 根号 有理数 無理数 因数 √  図 圢 (1) 図圢の盞䌌に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導す る。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  平面図圢の盞䌌の意味及び䞉角圢の盞䌌条件に぀いお理解するこず。 ã‚€  基本的な立䜓の盞䌌の意味及び盞䌌な図圢の盞䌌比ず面積比や䜓積比ずの関係に぀いお 理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䞉角圢の盞䌌条件などを基にしお図圢の基本的な性質を論理的に確かめるこず。 ã‚€  平行線ず線分の比に぀いおの性質を芋いだしそれらを確かめるこず。 り  盞䌌な図圢の性質を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (2) 円呚角ず䞭心角の関係に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 円呚角ず䞭心角の関係の意味を理解しそれが蚌明できるこずを知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  円呚角ず䞭心角の関係を芋いだすこず。 ã‚€  円呚角ず䞭心角の関係を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 (3) 䞉平方の定理に぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。
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379 付録 ア 䞉平方の定理の意味を理解しそれが蚌明できるこずを知るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  䞉平方の定理を芋いだすこず。 ã‚€  䞉平方の定理を具䜓的な堎面で掻甚するこず。 〔甚語・蚘号〕 ∜  関 数 (1) 関数y axに぀いお数孊的掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  関数y axに぀いお理解するこず。 ã‚€  事象の䞭には関数y axずしお捉えられるものがあるこずを知るこず。 り  いろいろな事象の䞭に関数関係があるこずを理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  関数y ax ずしお捉えられる二぀の数量に぀いお 倉化や察応の特城を芋いだし 衚 匏グラフを盞互に関連付けお考察し衚珟するこず。 ã‚€  関数y ax を甚いお具䜓的な事象を捉え考察し衚珟するこず。  デヌタの掻甚 (1) 暙本調査に぀いお 数孊的掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  暙本調査の必芁性ず意味を理解するこず。 ã‚€  コンピュヌタなどの情報手段を甚いるなどしお無䜜為に暙本を取り出し 敎理するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア  暙本調査の方法や結果を批刀的に考察し衚珟するこず。 ã‚€  簡単な堎合に぀いお暙本調査を行い母集団の傟向を掚定し刀断するこず。 〔甚語・蚘号〕 党数調査 〔数孊的掻動〕 (1) 「数ず匏」  「図圢」  「関数」及び「デヌタの掻甚」の孊習やそれらを盞互に関連付 けた孊習においお次のような数孊的掻動に取り組むものずする。 ア 日垞の事象や瀟䌚の事象を数理的に捉え数孊的に衚珟・凊理し問題を解決したり解 決の過皋や結果を振り返っお考察したりする掻動 む 数孊の事象から芋通しをもっお問題を芋いだし解決したり解決の過皋や結果を振り返っ お統合的・発展的に考察したりする掻動 り 数孊的な衚珟を甚いお論理的に説明し䌝え合う掻動   内容の取扱い (1) 内容の「数ず匏」の(1) などに関連しお誀差や近䌌倀a×10 n の圢の衚珟を取り扱うも のずする。 (2) 内容の「数ず匏」の(3) に぀いおは実数の解をも぀二次方皋匏を取り扱うものずする。 (3) 内容の「数ず匏」の(3) のアのむずむのアに぀いおはax bab は有理数の二次 方皋匏及びx px q 0pq は敎数の二次方皋匏を取り扱うものずする。因数分解し お解くこずの指導においおは内容の「数ず匏」の(2) のアのむに瀺した公匏を甚いるこず ができるものを䞭心に取り扱うものずする。たた平方の圢に倉圢しお解くこずの指導におい
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380 付録 おはx の係数が偶数であるものを䞭心に取り扱うものずする。 (4) 内容の「図圢」の(2) に関連しお円呚角の定理の逆を取り扱うものずする。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお数孊 的掻動を通しお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際数 孊的な芋方・考え方を働かせながら日垞の事象や瀟䌚の事象を数理的に捉え数孊の問題を 芋いだし問題を自立的協働的に解決し孊習の過皋を振り返り抂念を圢成するなどの孊 習の充実を図るこず。 (2) 第の各孊幎の目暙の達成に支障のない範囲内で圓該孊幎の内容の䞀郚を軜く取り扱い それを埌の孊幎で指導するこずができるものずするこず。たた孊幎の目暙を逞脱しない範囲 内で埌の孊幎の内容の䞀郚を加えお指導するこずもできるものずするこず。 (3) 生埒の孊習を確実なものにするために新たな内容を指導する際には既に指導した関連す る内容を意図的に再床取り䞊げ孊び盎しの機䌚を蚭定するこずに配慮するこず。 (4) 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (5) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお数孊科の特質に応じお適切な指導 をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 思考力刀断力衚珟力等を育成するため各孊幎の内容の指導に圓たっおは数孊的な衚 珟を甚いお簡朔・明瞭・的確に衚珟したり互いに自分の考えを衚珟し䌝え合ったりするなど の機䌚を蚭けるこず。 (2) 各領域の指導に圓たっおは必芁に応じそろばんや電卓コンピュヌタ情報通信ネット ワヌクなどの情報手段を適切に掻甚し孊習の効果を高めるこず。 (3) 各領域の指導に圓たっおは具䜓物を操䜜しお考えたりデヌタを収集しお敎理したりする などの具䜓的な䜓隓を䌎う孊習を充実するこず。 (4) 第の各孊幎の内容に瀺す〔甚語・蚘号〕は圓該孊幎で取り扱う内容の皋床や範囲を明確 にするために瀺したものでありその指導に圓たっおは各孊幎の内容ず密接に関連させお取 り䞊げるこず。  数孊的掻動の取組においおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 数孊的掻動を楜しめるようにするずずもに数孊を孊習するこずの意矩や数孊の必芁性など を実感する機䌚を蚭けるこず。 (2) 数孊を掻甚しお問題解決する方法を理解するずずもに自ら問題を芋いだし解決するため の構想を立お実践しその過皋や結果を評䟡・改善する機䌚を蚭けるこず。 (3) 各領域の指導に圓たっおは芳察や操䜜実隓などの掻動を通しお数量や図圢などの性質 を芋いだしたり発展させたりする機䌚を蚭けるこず。 (4) 数孊的掻動の過皋を振り返りレポヌトにたずめ発衚するこずなどを通しおその成果を共 有する機䌚を蚭けるこず。  生埒の数孊的掻動ぞの取組を促し思考力刀断力衚珟力等の育成を図るため各領域の内容 を総合したり日垞の事象や他教科等での孊習に関連付けたりするなどしお芋いだした問題を解決す る孊習を課題孊習ず蚀い この実斜に圓たっおは各孊幎で指導蚈画に適切に䜍眮付けるものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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381 付録  第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道 埳性を逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を倚面的 ・ 倚角的に考え 自己の生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお 道埳的な刀断力 心情 実践意欲ず態床を育おる。  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお 扱う。   䞻ずしお自分自身に関するこず   善悪の刀断自埋自由ず責任    〔第孊幎及び第孊幎〕     よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを進んで行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動をするこず。   正盎誠実    〔第孊幎及び第孊幎〕     うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞び䌞びず生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誠実に明るい心で生掻するこず。   節床節制    〔第孊幎及び第孊幎〕   健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回りを敎えわがたたをしないで芏則 正しい生掻をするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよく考えお行動し節床のある生掻をす るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を 守り節制に心掛けるこず。   個性の䌞長    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。 第2 内 容 小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 第1 目 暙
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382 付録   垌望ず勇気努力ず匷い意志    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をもち粘り匷くやり抜くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜 くこず。   真理の探究    〔第孊幎及び第孊幎〕     真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こず。   䞻ずしお人ずの関わりに関するこず   芪切思いやり    〔第孊幎及び第孊幎〕     身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っお芪切にするこず。   感謝    〔第孊幎及び第孊幎〕     家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感 謝しそれに応えるこず。   瀌儀    〔第孊幎及び第孊幎〕     気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお明るく接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接するこず。   友情信頌    〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず仲よくし助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に぀いおも理解しながら人間関係を築 いおいくこず。   盞互理解寛容    〔第孊幎及び第孊幎〕
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383 付録   自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。   䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず   芏則の尊重    〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。   公正公平瀟䌚正矩    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。   勀劎公共の粟神    〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。   家族愛家庭生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをしお家族の圹に立぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜しい家庭を぀くるこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで圹に立぀こずをするこず。   よりよい孊校生掻集団生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕     先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の生掻を楜しくするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。
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384 付録   䌝統ず文化の尊重囜や郷土を愛する態床    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし 先人の努力を知り 囜や郷土を愛する心をも぀こず。   囜際理解囜際芪善    〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しむこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕    他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。   䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず   生呜の尊さ    〔第孊幎及び第孊幎〕     生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。   自然愛護    〔第孊幎及び第孊幎〕     身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。   感動畏敬の念    〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。   よりよく生きる喜び    〔第孊幎及び第孊幎〕     よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解し 人間ずしお生きる喜びを感じるこず。  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 及び特別掻動ずの関連を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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385 付録 成に圓たっおは第に瀺す各孊幎段階の内容項目に぀いお盞圓する各孊幎においお党お取り 䞊げるこずずする。その際児童や孊校の実態に応じ孊幎間を芋通した重点的な指導や内容 項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導を取り入れるなどの工倫 を行うものずする。   第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導などに぀いお工倫し道埳教育掚進教垫 を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。 (2) 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができる よう蚈画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及 び特別掻動における道埳教育ずしおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補う こずや児童や孊校の実態等を螏たえお指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を 捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこず。 (3) 児童が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目暙 を芋付けたりするこずができるよう工倫するこず。その際 道埳性を逊うこずの意矩に぀いお 児童自らが考え理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。 (4) 児童が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育むこ ずができるよう 自分の考えを基に話し合ったり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこず。 (5) 児童の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行 為に関する䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それ らの掻動を通じお孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた 特別掻動等における倚様な実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 (6) 児童の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに 関する指導を充実するこず。たた児童の発達の段階や特性等を考慮し䟋えば瀟䌚の持続 可胜な発展などの珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係におい お考えそれらの解決に寄䞎しようずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な 芋方や考え方のできる事柄に぀いお特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないよう にするこず。 (7) 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々 各分野の専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深 め盞互の連携を図るこず。   教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 (1) 児童の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に 生呜の尊厳自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題な どを題材ずし児童が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするよう な充実した教材の開発や掻甚を行うこず。 (2) 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀 断されるものであるこず。 ア 児童の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 む 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課 題も含め児童が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられ るものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱 いがなされおいないものであるこず。  児童の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁が ある。ただし数倀などによる評䟡は行わないものずする。
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386 付録 道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 小孊校第孊幎及び第孊幎19 小孊校第孊幎及び第孊幎20  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任    よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを 進んで行うこず。    正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。 正盎誠実    うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞 び䌞びず生掻するこず。    過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。 節床節制    健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回 りを敎えわがたたをしないで芏則正しい生掻をする こず。    自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよ く考えお行動し節床のある生掻をするこず。 個性の䌞長    自分の特城に気付くこず。    自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志    自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。    自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をも ち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり    身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。    盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。 感謝    家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。    家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を 築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気持ちをもっお接 するこず。 瀌儀    気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお 明るく接するこず。    瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接す るこず。 友情信頌    友達ず仲よくし助け合うこず。    友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこ ずを理解し自分ず異なる意芋も倧切にするこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重    玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこ ず。    玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこ ず。 公正公平 瀟䌚正矩    自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。    誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接 するこず。 勀劎公共の粟神    働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。    働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働く こず。 家族愛 家庭生掻の充実    父母 祖父母を敬愛し 進んで家の手䌝いなどをしお 家族の圹に立぀こず。    父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜 しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実    先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の 生掻を楜しくするこず。    先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜 しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を 愛する態床    我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ 愛着をも぀こず。   我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛 する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善    他囜の人々や文化に芪しむこず。    他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ    生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこ ず。    生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。 自然愛護    身近な自然に芪しみ 動怍物に優しい心で接するこず。   自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍 物を倧切にするこず。 感動畏敬の念    矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。    矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。 よりよく 生きる喜び  1 1 2 2 3 3 4 4  5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11  11 12 12 13  13 14  14 15  15 16  16 17 17 18 18 19 19 20
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387 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎22 䞭孊校22    自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動を するこず。    自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し誠実に 実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋 自由ず責任    誠実に明るい心で生掻するこず。    安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお 理解し自分の生掻を芋盎し節床を守り節制に心掛け るこず。    望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進を図 り節床を守り節制に心掛け安党で調和のある生掻を するこず。 節床節制    自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。    自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性を䌞 ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心 個性の䌞長    より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっ おもくじけずに努力しお物事をやり抜くこず。    より高い目暙を蚭定し その達成を目指し 垌望ず勇気 をもち 困難や倱敗を乗り越えお着実にやり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志    真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こ ず。    真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを生み出 そうず努めるこず。 真理の探究創造    誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っ お芪切にするこず。    思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家族など の支えや倚くの人々の善意により日々の生掻や珟圚の自 分があるこずに感謝し進んでそれに応え人間愛の粟 神を深めるこず。 思いやり感謝    日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合い や助け合いで成り立っおいるこずに感謝しそれに応え るこず。    時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接する こず。    瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動をず るこず。 瀌儀    友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に ぀いおも理解しながら人間関係を築いおいくこず。    友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をもち 互いに励たし合い高め合うずずもに異性に぀いおの 理解を深め悩みや葛藀も経隓しながら人間関係を深め おいくこず。 友情信頌    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心 をもち広い心で自分ず異なる意芋や立堎を尊重するこ ず。    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそれぞれ の個性や立堎を尊重しいろいろなものの芋方や考え方 があるこずを理解し 寛容の心をもっお謙虚に他に孊び 自らを高めおいくこず。 盞互理解寛容    法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守 り自他の暩利を倧切にし矩務を果たすこず。    法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで守るずず もにそのよりよい圚り方に぀いお考え自他の暩利を 倧切にし矩務を果たしお芏埋ある安定した瀟䌚の実 珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心    誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく 公正公平な態床で接し正矩の実珟に努めるこず。    正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に接し差 別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 公正公平 瀟䌚正矩    働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずず もにその意矩を理解し公共のために圹に立぀こずを するこず。    瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公共の粟神 をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこず。 瀟䌚参画 公共の粟神    勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に぀いお考 えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献するこず。 勀劎    父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで 圹に立぀こずをするこず。    父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの自芚をも っお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛 家庭生掻の充実    先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよ りよい孊玚や孊校を぀くるずずもに様々な集団の䞭で の自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。    教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀員ずしお の自芚をもち協力し合っおよりよい校颚を぀くるずず もに様々な集団の意矩や集団の䞭での自分の圹割ず責 任を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実    我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を 知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。    郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くした先人や 高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚 をもっお郷土を愛し進んで郷土の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化 の尊重郷土を愛 する態床    優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献するずず もに日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し囜家及び 瀟䌚の圢成者ずしおその発展に努めるこず。 我が囜の䌝統ず文 化の尊重囜を愛 する態床    他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自 芚をもっお囜際芪善に努めるこず。    䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち 他囜を尊重し 囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の発展に寄䞎す るこず。 囜際理解 囜際貢献    生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのな いものであるこずを理解し生呜を尊重するこず。    生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性なども含め お理解しかけがえのない生呜を尊重するこず。 生呜の尊さ    自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。    自然の厇高さを知り自然環境を倧切にするこずの意 矩を理解し進んで自然の愛護に努めるこず。 自然愛護    矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超 えたものに察する畏敬の念をも぀こず。    矎しいものや気高いものに感動する心をもち人間の 力を超えたものに察する畏敬の念を深めるこず。 感動畏敬の念    よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解 し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。    人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや気高く生 きようずする心があるこずを理解し人間ずしお生きる こずに喜びを芋いだすこず。 よりよく 生きる喜び 1 1  2 3 2 4 3  5 4  6 5 7 6 8 9 7 10 8 11 9 12 10 13 11  14 12  13 15 14  16 15  17 16 17 18 18  19 19 20 20 21 21 22 22
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388 付録 教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条 に掲げる次の目暙を達成するよう行われなければならない。  幅広い知識ず教逊を身に付け 真理を求める態床を逊い 豊かな情操ず道埳心を培うずずもに 健やかな身䜓を逊うこず。  個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずも に職業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。  正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。  生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。  䌝統ず文化を尊重し それらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに 他囜を尊重し 囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。 たた幌児期の教育に぀いおは同法第11 条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培 う重芁なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環 境の敎備その他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。 これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀ ぀䞀人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある 存圚ずしお尊重し 倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え 豊かな人生を切り拓き 持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。このた めに必芁な教育の圚り方を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的に組 み立おた教育課皋である。 教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育 を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児 期にふさわしい生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋に おいお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれた 教育課皋の実珟が重芁ずなる。 幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるも のである。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜 的に確保するこずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み 重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や 地域瀟䌚ず協力しお幌皚園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁であ る。 幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育 んでいくこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な 立堎から幌児や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊 校以降の教育や生涯にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを 通しおの総合的な指導をする際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領 を定める。 幌皚園教育芁領
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389 付録 第 幌皚園教育の基本 幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育 法に芏定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこ ずを基本ずする。 このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの 関わり方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌 児期の教育における芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるも のずする。これらを螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。  幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくもの であるこずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるよう にするこず。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習である こずを考慮しお遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよ うにするこず。  幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいく ものであるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の 特性に応じ発達の課題に即した指導を行うようにするこず。 その際 教垫は 幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づき 蚈画的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わりが 重芁であるこずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた幌児 䞀人䞀人の掻動の堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。 第 幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたで育っおほしい姿」  幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏た え次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。 (1) 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知 識及び技胜の基瀎」 (2) 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり 衚珟したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 (3) 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」  に瀺す資質・胜力は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものであ る。  次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく 掻動党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指 導を行う際に考慮するものである。 (1) 健康な心ず䜓   幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ 芋通しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。 (2) 自立心   身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し 自分の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味 わい自信をもっお行動するようになる。 第章 総 則
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390 付録 (3) 協同性   友達ず関わる䞭で 互いの思いや考えなどを共有し 共通の目的の実珟に向けお 考えたり 工倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。 (4) 道埳性・芏範意識の芜生え   友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返っ たり友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり 自分の気持ちを調敎し 友達ず折り合いを付けながら きたりを぀くっ たり守ったりするようになる。 (5) 瀟䌚生掻ずの関わり   家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ず の様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地 域に芪しみをも぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に 必芁な情報を取り入れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするな ど情報を圹立おながら掻動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどし お瀟䌚ずの぀ながりなどを意識するようになる。 (6) 思考力の芜生え   身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし 考えたり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達 の様々な考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎 したりするなど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにす るようになる。 (7) 自然ずの関わり・生呜尊重   自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお 考え蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の 念をも぀ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気 付き身近な動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっ お関わるようになる。 (8) 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚   遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹 割に気付いたりし 自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し 興味や関心 感芚をも぀ようになる。 (9) 蚀葉による䌝え合い   先生や友達ず心を通わせる䞭で絵本や物語などに芪しみながら豊かな蚀葉や衚珟を身に 付け経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀 葉による䌝え合いを楜しむようになる。 (10) 豊かな感性ず衚珟   心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気 付き 感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり 友達同士で衚珟する過皋を楜しんだりし 衚珟する喜びを味わい意欲をも぀ようになる。 第 教育課皋の圹割ず線成等   教育課皋の圹割  各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺 すずころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切 な教育課皋を線成するものずする。 たた各幌皚園においおはに瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたで
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391 付録 に育っおほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の 向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。   各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成 教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚 園の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも 共有されるよう努めるものずする。   教育課皋の線成䞊の基本的事項 (1) 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る 教育期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するもの ずする。この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しよう ずする気持ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖 野をもっお充実した生掻が展開できるように配慮するものずする。 (2) 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39 週を䞋っ おはならない。 (3) 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発 達の皋床や季節などに適切に配慮するものずする。   教育課皋の線成䞊の留意事項 教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 幌児の生掻は 入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪しみ 安定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が互い に必芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっお協 同しお幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げられ おいくものであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにするこ ず。 (2) 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党 面に十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し 幌児が安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。 (3) 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓 的な掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。   小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項 (1) 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに 配慮し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培 うようにするものずする。 (2) 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊 校の教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい 姿」を共有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるも のずする。   党䜓的な蚈画の䜜成 各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に 行う教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開 されるよう党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。
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392 付録 第 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡  指導蚈画の考え方 幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動 を通しおその目暙の達成を図るものである。 幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行わ れるようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜 成し幌児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。  指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項 (1) 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁 な䜓隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。 (2) 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭 定し適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。 ア 具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻 の連続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定す るこず。 む 環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らそ の環境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。 その際幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにする こず。 り 幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し 幌児が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をする こず。   その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡 を適切に行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。   指導蚈画の䜜成䞊の留意事項 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちな がらより具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行 われるようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズム に配慮し幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの 䞭に組み蟌たれるようにするこず。 (2) 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促 すようにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するよ うにするずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓 が盞互に結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。 (3) 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を 通しお幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。 (4) 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫 や他の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。 (5) 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が 䞻䜓的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀 を十分怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。 (6) 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚 を掻甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮す
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393 付録 るこず。 (7) 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏 たえ教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓 が埗られるよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。 (8) 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏 たえ幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に 満足させるよう適切な揎助を行うようにするこず。   幌児理解に基づいた評䟡の実斜 幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずす る。 (1) 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め 幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握し 指導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達成床 に぀いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。 (2) 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進す るずずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。 第 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導   障害のある幌児などぞの指導 障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を 促しおいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の 状態などに応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた 家庭 地域及び医療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞの教 育的支揎を行うために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに, 個々の幌 児の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。   海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応 海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自 己を発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的 か぀蚈画的に行うものずする。 第 幌皚園運営䞊の留意事項  各幌皚園においおは 園長の方針の䞋に 園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀぀ 盞互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校評䟡 に぀いおは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏たえ カリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。  幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留意 し家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀぀ 展開されるようにするものずする。その際 地域の自然 高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人材 行事や公共斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるように工 倫するものずする。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けたり 保護者ず幌児ずの掻動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関する 理解が深たるよう配慮するものずする。  地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校 䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教 育ず小孊校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭 けるようにするものずする。たた 障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭け
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394 付録 共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。 第 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など  幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育 法に芏定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものず する。たた幌皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や 地域における幌児期の教育の支揎に努めるものずする。
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395 付録  この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたも のであり内容はねらいを達成するために指導する事項である。各領域はこれらを幌児の発達の 偎面から心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ず の関わりに関する領域「環境」  蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚珟」 ずしおたずめ瀺したものである。内容の取扱いは幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっお留 意すべき事項である。  各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞 互に関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する 具䜓的な掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。  たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」が ねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資質 ・ 胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮する ものずする。  なお 特に必芁な堎合には 各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な 具䜓的な内容を工倫し それを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を逞脱 しないよう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい (1) 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。 (2) 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。 (3) 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容 (1) 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。 (2) いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。 (3) 進んで戞倖で遊ぶ。 (4) 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。 (5) 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。 (6) 健康な生掻のリズムを身に付ける。 (7) 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄( せ぀) などの生掻に必芁な掻動を自分でする。 (8) 幌皚園における生掻の仕方を知り 自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動する。 (9) 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。 (10) 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ず の枩かい觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず 䜓の発達を促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意 欲が育぀ようにするこず。 (2) 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を 動かす楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際 第章 ねらい及び内容
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396 付録 倚様な動きを経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。 (3) 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意 し幌児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊 具の配眮などを工倫するこず。 (4) 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏た え幌児の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさ を味わったり様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進ん で食べようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (5) 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お 幌児が他の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次 第に芋通しをもっお行動できるようにするこず。 (6) 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に 付け危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀 通安党の習慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適 切な行動がずれるようにするこず。 人間関係 〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい (1) 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。 (2)  身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わ い愛情や信頌感をも぀。 (3) 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容 (1) 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。 (2) 自分で考え自分で行動する。 (3) 自分でできるこずは自分でする。 (4) いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。 (5) 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。 (6) 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。 (7) 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。 (8) 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。 (9) よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。 (10) 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。 (11) 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。 (12) 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。 (13) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこ ずを考慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら 諊めずにやり遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を 味わうこずができるよう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。
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397 付録 (2)  䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際 集団の生掻の䞭で幌児が自己を発揮し教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし自分のよさ や特城に気付き自信をもっお行動できるようにするこず。 (3)  幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにす るずずもに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜び を味わうこずができるようにするこず。 (4)  道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌 児ずの関わりの䞭で他人の存圚に気付き 盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにし たた 自然や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に 人に察する信頌感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこ ずにより次第に芜生えおくるこずに配慮するこず。 (5)  集団の生掻を通しお 幌児が人ずの関わりを深め 芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮し 幌児が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合いを 付ける䜓隓をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにする こず。 (6)  高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感 情や意志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみを もち人ず関わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。た た生掻を通しお芪や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが 育぀ようにするこず。 環 境 呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わりそれらを生掻に取り入れおいこうずする力  を逊う。  ねらい (1) 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。 (2) 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようず する。 (3) 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚 を豊かにする。  内 容 (1) 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。 (2) 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。 (3) 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。 (4) 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。 (5) 身近な動怍物に芪しみをもっお接し 生呜の尊さに気付き いたわったり 倧切にしたりする。 (6) 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。 (7) 身近な物を倧切にする。 (8)  身近な物や遊具に興味をもっお関わり 自分なりに比べたり 関連付けたりしながら考えたり 詊したりしお工倫しお遊ぶ。 (9) 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。 (10) 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。 (11) 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。 (12) 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。 ✿ ⟇ ⟇ ⟀ ✿ ⟇ ⟇ ⟀
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398 付録  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜 の仕方に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を 倧切にするこず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わ い自分の考えをよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (2) 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる 䜓隓を通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこず を螏たえ幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。 (3) 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろう ずする意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜 を倧切にする気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。 (4) 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべうた や我が囜の䌝統的な遊びに芪しんだり 異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じお 瀟䌚ずの぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。 (5) 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量 や文字などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉 経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲  や態床を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。  ねらい (1) 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。 (2) 人の蚀葉や話などをよく聞き 自分の経隓したこずや考えたこずを話し 䌝え合う喜びを味わう。 (3) 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する 感芚を豊かにし先生や友達ず心を通わせる。  内 容 (1) 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。 (2) したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 (3) したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。 (4) 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。 (5) 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。 (6) 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。 (7) 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。 (8) いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。 (9) 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。 (10) 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  蚀葉は 身近な人に芪しみをもっお接し 自分の感情や意志などを䌝え それに盞手が応答し その蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫や 他の幌児ず関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるよ うにするこず。 ✿ ⟇ ⟇ ⟀ ✿ ⟇ ⟇ ⟀
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399 付録 (2)  幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお 聞くこずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるように するこず。 (3)  絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜 しみを十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われ るようにするこず。 (4)  幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさ を味わえるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこ ずを通しお蚀葉が豊かになるようにするこず。 (5)  幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさ を味わい文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。 衚 珟 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い  創造性を豊かにする。  ねらい (1) いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。 (2) 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。 (3) 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内 容 (1) 生掻の䞭で様々な音圢色手觊り動きなどに気付いたり感じたりするなどしお楜しむ。 (2) 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。 (3) 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。 (4)  感じたこず考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり自由にかいたり぀くったりなど する。 (5) いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。 (6) 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。 (7) かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。 (8) 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事な どに出䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお 逊われるようにするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭 にある音圢色などに気付くようにするこず。 (2)  幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児 自身の衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむ こずができるようにするこず。 (3)  生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずがで きるように遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の 衚珟に觊れられるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工 倫するこず。 ✿ ⟇ ⟇ ⟀ ✿ ⟇ ⟇ ⟀
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400 付録   地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に行 う教育掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意するもの ずする。 (1)  教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこず。 その際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。 (2)  家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の蚈 画を䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻甚 し぀぀倚様な䜓隓ができるようにするこず。 (3)  家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど保 護者が幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。 (4)  地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時間 などに぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。 (5) 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。   幌皚園の運営に圓たっおは 子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟しお 園内䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀ 幌児期の教育に関する盞談に応じたり 情報を提䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を提䟛したり するなど幌皚園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児期の教育のセ ンタヌずしおの圹割を果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門家地域の子育お 経隓者等ず連携・協働しながら取り組むよう配慮するものずする。 第章 教育課皋に係る教育時間の終了等に行う教育掻動などの留意事項
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小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説 平成29 幎7 月 理科線
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たえがき  文郚科孊省では平成29幎月31日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊校 孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は平成32幎床から党面的 に実斜するこずずし平成30幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこ ずずしおいる。  今回の改蚂は平成28幎12月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ  ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実 瞟や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局 確実に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜 力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖す るこず。  ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖 する平成20幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識 の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。  ③  先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に 関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀ いお説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり小孊校孊習指導芁領第 章第節「理科」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を 深め創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いした い。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説理科線」の䜜成に埡協力くださった 各䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。 平成29幎月  文郚科孊省初等䞭等教育局長  髙橋 道和
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目次 第章 総 説  

















   1  改蚂の経緯及び基本方針  








   1  理科改蚂の趣旚  












   5  理科改蚂の芁点  












   8 第章 理科の目暙及び内容  











  12 第節 教科の目暙  













  12 第節 理科の内容構成  











  20 第節 孊幎目暙ず孊幎内容の構成の考え方  


  27 第章 各孊幎の目暙及び内容  










  29 第節 第孊幎の目暙及び内容  







  29  第孊幎の目暙  












  29  第孊幎の内容  












  31 第節 第孊幎の目暙及び内容  







  45  第孊幎の目暙  












  45  第孊幎の内容  












  47 第節 第孊幎の目暙及び内容  







  61  第孊幎の目暙  












  61  第孊幎の内容  












  63 第節 第孊幎の目暙及び内容  







  75  第孊幎の目暙  












  75  第孊幎の内容  












  77 第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  






  94  指導蚈画䜜成䞊の配慮事項  







  94  内容の取扱いに぀いおの配慮事項  




  98  事故防止薬品などの管理           103
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付 録                         105 付録孊校教育法斜行芏則抄 
          106 付録小孊校孊習指導芁領       第章 総則                110 付録小孊校孊習指導芁領       第章 第節 理科            118 付録䞭孊校孊習指導芁領       第章 第節 理科            130 付録小孊校孊習指導芁領       第章 特別の教科 道埳          145 付録 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の       䞀芧衚                   152 付録幌皚園教育芁領               154
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1  改蚂の経緯 及び基本方 針  改蚂の経緯及び基本方針 (1) 改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃に は我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛 少グロヌバル化の進展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は 倧きくたた急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激 な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可 胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ずし質的な豊かさを䌎った個人 ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜の飛躍的な進化を挙げるこずが できる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀われ 雇甚の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたらすので はないかずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれだけ進化 し思考できるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目的のよさ・ 正しさ・矎しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであるずいうこず の再認識に぀ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向 き合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の 抂念的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこ ず耇雑な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこずが求め られおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教 垫の䞖代亀代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化 し教育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり たた子䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化 する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困難になっ おきおいる。  こうした状況を螏たえ平成26幎11月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふ さわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮 教育審議䌚においおは幎か月にわたる審議の末平成28幎12月21日に「幌 皚園小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び 必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺し 第章 総 説
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2 第章 総 説 た。  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚を 創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指 し孊習指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる 「孊びの地図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおそ の枠組みを改善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・ 充実の奜埪環を生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずな どが求められた。 ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②  「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを 螏たえた教育課皋の線成 ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改 善・充実 ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指 導 ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必 芁な方策  これを螏たえ平成29幎月31日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに 幌皚園教育芁領小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。小孊 校孊習指導芁領は平成30幎月日から第孊幎及び第孊幎においお倖囜語 掻動を実斜する等の円滑に移行するための措眮移行措眮を実斜し平成32幎 月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁領は平成 30幎月日から移行措眮を実斜し平成33幎月日から党面実斜するこずず しおいる。 (2) 改蚂の基本方針  今回の改蚂は䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。  ① 今回の改蚂の基本的な考え方 ア 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の 実践や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を 䞀局確実に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・ 胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重 芖するこず。
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3  改蚂の経緯 及び基本方 針 む 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重 芖する平成20幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で 知識の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 り 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康 に関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。  ② 育成を目指す資質・胜力の明確化  䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり感 性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や 人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮 しよりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこ ずが重芁であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が 長幎その育成を目指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教 育がしっかりずその匷みを発揮できるようにしおいくこずが必芁ずされた。た た汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず 思考力刀断力衚珟力等をバランスよく育成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積 を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資 質・胜力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・技 胜」の習埗 」 む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況に も察応できる「思考力・刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖 界ず関わりよりよい人生を送るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊び に向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科等の 目暙や内容に぀いおも この䞉぀の柱に基づく再敎理を図るよう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を子䟛たちに育むために 「䜕のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意 工倫や教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党 おの教科等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。  ③  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれか らの時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続け るこずができるようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積を生かし孊習 の質を䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁であり我が囜の 優れた教育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の 実珟に向けた授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善を掚
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4 第章 総 説 進するこずが求められる。  今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進め る際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第 指導蚈 画の䜜成ず内容の取扱い」においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋 通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・察話的で深い孊 び」の実珟に向けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ア 児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善の 取組は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり特に 矩務教育段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊定し 党く異なる指導方法を導入しなければならないず捉える必芁はないこず。 む 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目指 す資質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊 び」の芖点で授業改善を進めるものであるこず。 り 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓 問題解決的な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこ ず。 ゚ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材な ど内容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定 するかグルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生埒が考 える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を 図っおいくものであるこず。 オ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこ ず。各教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えど のような考え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を 捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすも のであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が 孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるよう にするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 カ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実 な習埗を図るこずを重芖するこず。  ④ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質 ・ 胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解 決胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のためには
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5  理科改蚂の 趣旚 教科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向 けた授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求 められる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児童生埒や孊校 地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人的・物的䜓制の確 保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊させ 孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム ・ マネゞメントに努めるこずが求められる。  このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目 的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこ ず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜 に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなど を通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を 図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こ ずに぀いお新たに瀺した。  ⑀ 教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育 の充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等におい おその特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。  理科改蚂の趣旚  平成28幎12月の䞭倮教育審議䌚答申においお教育課皋の改蚂の基本的な考え 方今回の改蚂で充実すべき重芁事項等及び各教科等別の䞻な改善事項が瀺され た。小孊校理科の改蚂はこれらを螏たえお行ったものである。 (1) 平成20幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた理科の目暙の 圚り方  䞭倮教育審議䌚答申では䞻に以䞋の①から③が瀺されおいる。  答申芁旚 ① 平成20幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題    PISAでは科孊的リテラシヌの平均埗点は囜際的に芋る ず高くTIMSSでは1995幎以降の調査においお最も良奜 な結果になっおいるずいった成果が芋られる。たたTIMSS では理科を孊ぶこずに察する関心・意欲や意矩・有甚性に察する認 識に぀いお改善が芋られる䞀方で諞倖囜ず比べるず肯定的な回答の
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6 第章 総 説 割合が䜎い状況にあるこずや 「芳察・実隓の結果などを敎理・分析 した䞊で解釈・考察し説明するこず」などの資質・胜力に課題が 芋られる。 ② 課題を螏たえた理科の目暙の圚り方    課題に適切に察応できるよう小孊校䞭孊校高等孊校それぞれ の孊校段階においお理科の孊習を通じお育成を目指す資質・胜力の 党䜓像を明確化するずずもに資質・胜力を育むために必芁な孊びの 過皋に぀いおの考え方を瀺すこず等を通じお理科教育の改善・充実 を図っおいくこずが必芁である。そのため孊校段階ごずの理科の教 科目暙に぀いおは育成を目指す資質・胜力である「知識・技胜」  「思考力・刀断力・衚珟力等」  「孊びに向かう力・人間性等」の䞉぀ の柱に沿った敎理を螏たえお瀺すこずが求められる。 ③ 理科における「芋方・考え方」    理科においおは埓来 「科孊的な芋方や考え方」を育成するこず を重芁な目暙ずしお䜍眮付け資質・胜力を包括するものずしお瀺し おきたずころであるが今回の改蚂では資質・胜力をより具䜓的な ものずしお瀺し 「芋方・考え方」は資質・胜力を育成する過皋で働 く物事を捉える芖点や考え方ずしお党教科等を通しお敎理されたこ ずを螏たえ 「理科の芋方・考え方」を改めお怜蚎するこずが必芁で ある。  ここでは平成20幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題を明らかにするずずも に課題に察応できるよう小孊校䞭孊校高等孊校それぞれの孊校段階にお いお理科で育成を目指す資質・胜力の党䜓像ず理科の孊習を通じお働かせる 「理科の芋方・考え方」の重芁性が瀺されおいる。 (2) 理科の具䜓的な改善事項  䞭倮教育審議䌚答申では䞻に以䞋の①から③が瀺されおいる。 答申芁旚 ① 教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方      理科においおは高等孊校の䟋を瀺すず課題の把握発芋  課題の探究远究 課題の解決ずいう探究の過皋を通じた孊習掻 動を行いそれぞれの過皋においお資質・胜力が育成されるよう
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7  理科改蚂の 趣旚 指導の改善を図るこずが必芁である。特にこのような探究の過皋 党䜓を生埒が䞻䜓的に遂行できるようにするこずを目指すずずも に生埒が垞に知的奜奇心をもっお身の回りの自然の事物・珟象に 接するようになるこずやその䞭で埗た気付きから疑問を圢成し 課題ずしお蚭定するこずができるようになるこずを重芖すべきであ る。 ⅱ指導内容の瀺し方の改善      各内容に぀いおどのような孊習過皋においおどのような「芋 方・考え方」を働かせるこずによりどのような「知識・技胜」及 び「思考力・刀断力・衚珟力等」を身に付けるこずを目指すのかを 瀺しおいくこずが必芁である。その䞊で内容の系統性ずずもに 育成を目指す資質・胜力の぀ながりを意識した構成配列ずなるよ うにするこずが必芁である。       「孊びに向かう力・人間性等」に぀いおは内容ごずに倧きく異 なるものではないこずから各孊幎や各分野の「目暙」においお敎 理されたものを党おの内容においお共通的に扱うこずずするのが 適圓である。 ② 教育内容の改善・充実 ⅰ教育内容の芋盎し      囜際調査においお日本の生埒は理科が「圹に立぀」  「楜しい」 ずの回答が囜際平均より䜎く理科の奜きな子䟛が少ない状況を改 善する必芁がある。このため生埒自身が芳察実隓を䞭心ずした 探究の過皋を通じお課題を解決したり新たな課題を発芋したりす る経隓を可胜な限り増加させおいくこずが重芁でありこのこずが 理科の面癜さを感じたり理科の有甚性を認識したりするこずに぀ ながっおいくず考えられる。      さらに子䟛たちが将来どのような進路を遞択したずしおもこ れからの時代に共通に求められる力を育むために小孊校段階での 理科で重芖しおきた問題解決の過皋においおプログラミング的思 考の育成ずの関連が明確になるように適切に䜍眮付けられるように するずずもに実斜に圓たっおは児童䞀人䞀人の孊びが䞀局充実 するものずなるように十分配慮するこずが必芁である。 ③ 孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等 ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟       「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の䞉぀の芖点か
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8 第章 総 説 ら孊習過皋を曎に質的に改善しおいくこずが必芁である。なおこ れら䞉぀の芖点はそれぞれが独立しおいるものではなく盞互に関 連し合うものであるこずに留意が必芁である。その際自然の事 物・珟象に぀いお 「理科の芋方・考え方」を働かせお探究の過 皋を通しお孊ぶこずにより資質・胜力を獲埗するずずもに 「芋 方・考え方」も豊かで確かなものずなるず考えられる。さらに次 の孊習や日垞生掻などにおける問題発芋・解決の堎面においお獲 埗した資質・胜力に支えられた「芋方・考え方」を働かせるこずに よっお「深い孊び」に぀ながっおいくものず考えられる。 ⅱ教材や教育環境の充実      理科においお育成を目指す資質・胜力の実珟を図り児童の興 味・関心を高めおいくためには指導䜓制の匷化や教員研修実隓 噚具等の敎備の充実環境の敎備などの条件敎備が求められ る。  ここでは資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方を明らかにし お指導内容の瀺し方の改善を図るずずもに教育内容や孊習・指導の改善や充 実を図るための「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟や教育環境の充実などに぀ いお瀺されおいる。  以䞊が䞭倮教育審議䌚答申に述べられおいる改善の方針の趣旚であり孊習 指導芁領の理科の目暙内容の決定に圓たっおはこれらの方針に基づき具䜓 的な䜜業が進められた。  理科改蚂の芁点  先に瀺した䞭倮教育審議䌚答申の内容を螏たえながら孊習指導芁領の改蚂を 行った。今回の改蚂は小孊校理科で育成を目指す資質・胜力を育む芳点から 自然に芪しみ芋通しをもっお芳察実隓などを行いその結果を基に考察し 結論を導きだすなどの問題解決の掻動を充実した。たた理科を孊ぶこずの意矩 や有甚性の実感及び理科ぞの関心を高める芳点から日垞生掻や瀟䌚ずの関連を 重芖する方向で怜蚎した。改蚂の芁点は次のずおりである。 (1) 目暙の圚り方  ① 目暙の瀺し方  目暙に぀いおは最初にどのような孊習過皋を通しお資質・胜力を育成する
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9  理科改蚂の 芁点 かを瀺しそれを受けお(1) には育成を目指す資質・胜力のうち 「知識及び 技胜」を(2) には 「思考力刀断力衚珟力等」を(3) には 「孊びに向かう 力人間性等」を瀺した。  各孊幎の目暙に぀いおは 「物質・゚ネルギヌ」  「生呜・地球」の内容区 分ごずに育成を目指す資質・胜力を瀺すこずずし①には「知識及び技胜」 を②には「思考力刀断力衚珟力等」を③には「孊びに向かう力人間性 等」を瀺した。  ②  「理科の芋方・考え方」   「芋方・考え方」ずは各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方で ある。理科の孊習においおはこの「理科の芋方・考え方」を働かせながら知 識及び技胜を習埗したり思考・刀断・衚珟したりしおいくものであるず同時 に孊習を通じお 「理科の芋方・考え方」が豊かで確かなものずなっおいくの である。そこで各内容においお児童が自然の事物・珟象を捉えるための芖点 や考え方を瀺しそれを軞ずした授業改善の取組を掻性化させ理科における資 質・胜力の育成を図るこずずした。 (2) 内容の改善・充実  ① 指導内容の瀺し方  これたでの各内容に぀いおどのような資質・胜力を育成するこずができるの かを怜蚎しさらに䞭孊校の「第分野」  「第分野」ずの敎合性も加味しお 構成された「物質・゚ネルギヌ」  「生呜・地球」の二぀の内容区分及び孊習 内容の構成配列の怜蚎を行った。その結果匕き続き 「物質・゚ネル ギヌ」  「生呜・地球」の二぀の内容区分で構成するこずずした。さらに各内 容においお児童が働かせる「芋方・考え方」及び育成を目指す「知識及び技 胜」  「思考力刀断力衚珟力等」を瀺しおいくこずずした。なお 「孊びに向 かう力人間性等」に぀いおは各孊幎の目暙にそれぞれ瀺すこずずした。  ② 教育内容の芋盎し  囜際数孊・理科教育動向調査TIMSSにおいお小孊校第孊幎 を察象に行われた質問玙調査の結果 「理科は楜しい」ず回答しおいる児童が玄 割ずなっおおり囜際平均を䞊回っおいる。たた理科が埗意だず思っおいる 児童の割合も増加しおいる傟向が芋られる。これらの珟状を螏たえこれたでも 重芖しおきた自然の事物・珟象に働きかけそこから問題を芋いだし䞻䜓的 に問題を解決する掻動や新たな問題を発芋する掻動を曎に充実させおいくこず ずした。そこで育成を目指す資質・胜力のうち 「思考力刀断力衚珟力 等」の育成の芳点からこれたでも重芖しおきた問題解決の力を具䜓的に瀺し
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10 第章 総 説 より䞻䜓的に問題解決の掻動を行うこずができるようにした。たた日垞生掻や 他教科等ずの関連を図った孊習掻動や目的を蚭定し蚈枬しお制埡するずいっ た考え方に基づいた芳察実隓やものづくりの掻動の充実を図ったり第孊 幎「(3) 流れる氎の働きず土地の倉化」  「(4) 倩気の倉化」 第孊幎「 (4) 土地の぀くりず倉化」においお自然灜害ずの関連を図りながら孊習内容の 理解を深めたりするこずにより理科の面癜さを感じたり理科を孊ぶこずの意 矩や有甚性を認識したりするこずができるようにした。  ③ 小孊校理科の内容の改善  今回の改蚂においおも埓前ず同様に「゚ネルギヌ」  「粒子」  「生呜」  「地 球」などの科孊の基本的な抂念等を柱ずしお構成し科孊に関する基本的な抂念 等の䞀局の定着を図るこずができるようにしおいる。その際小孊校䞭孊校 高等孊校の䞀貫性に十分配慮するずずもに育成を目指す資質・胜力内容の系 統性の確保囜際的な教育の流れなどにも考慮しお内容の改善及び充実を図っ た。  小孊校及び䞭孊校の幎間を通した「゚ネルギヌ」  「粒子」  「生呜」  「地球」 を柱ずした内容の構成を図2223ペヌゞ 図2425ペヌゞに瀺す。  今回の改蚂で理科の目暙である「自然の事物・珟象に぀いおの問題を科孊的 に解決するために必芁な資質・胜力」を育成するこずを実珟するために远加 移行及び䞭孊校ぞの移行を行った䞻な内容は以䞋のずおりである。 ○ 远加した内容  ・音の䌝わり方ず倧小〔第孊幎〕  ・雚氎の行方ず地面の様子〔第孊幎〕  ・人ず環境〔第孊幎〕 ○ 孊幎間で移行した内容  ・光電池の働き〔第孊幎第孊幎から移行 〕  ・氎䞭の小さな生物〔第孊幎第孊幎から移行 〕 ○ 䞭孊校ぞ移行した内容  ・電気による発熱〔第孊幎〕 (3) 孊習指導の改善・充実  ① 資質・胜力を育成する孊びの過皋  埓来小孊校理科では問題解決の過皋を通じた孊習掻動を重芖しおきた。  問題解決の過皋ずしお自然の事物・珟象に察する気付き問題の蚭定予想 や仮説の蚭定怜蚌蚈画の立案芳察・実隓の実斜結果の凊理考察結論の 導出ずいった過皋が考えられる。この問題解決のそれぞれの過皋においおどの
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11  理科改蚂の 芁点 ような資質・胜力の育成を目指すのかを明確にし指導の改善を図っおいくこず が重芁になる。そこで小孊校理科で育成を目指す資質・胜力を「知識及び技 胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱に 沿っお敎理しより具䜓的なものずしお瀺した。特に「思考力刀断力衚珟力 等」に぀いおは各孊幎で䞻に育成を目指す問題解決の力を具䜓的に瀺した。  育成を目指す「思考力刀断力衚珟力等」及び「孊びに向かう力人間性 等」をたずめたものを図26ペヌゞに瀺す。  ②  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟   「䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊び」の実珟ずは 「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の䞉぀の芖点に立った授業改善を図り孊校教育における質の高い 孊びを実珟し資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるよう にするこずである。  これらの䞉぀の芖点はそれぞれ独立しおいるものではなく盞互に関連し合う ものであるが児童の孊びの本質ずしおの重芁な芖点を異なる偎面から捉えたも のである。これらの芖点を基に日々の授業の改善を行い児童の資質・胜力を䌞 ばしおいく必芁がある。  そこで第章第節理科「第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」におい おその重芁性に぀いお瀺し 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授 業改善を図るこずずした。  ③ 教材や教育環境の充実  小孊校理科の特色でもある芳察実隓の充実を図っおいく芳点から理科教育 のための蚭備敎備の支揎や理科の芳察に䜿甚する蚭備の準備・調敎等を行う補 助員の配眮に匕き続き取り組むこずが必芁である。  そこで第章第節理科「第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」におい おその重芁性に぀いお瀺し教材や教育環境の充実を図るこずずした。
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12 第章 理科の目暙 及び内容 第節 教科の目暙  小孊校理科の教科の目暙は以䞋のずおりである。  自然に芪しみ理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象に぀いおの問題を科孊 的に解決するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指 す。 (1) 自然の事物・珟象に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関す る基本的な技胜を身に付けるようにする。 (2) 芳察実隓などを行い問題解決の力を逊う。 (3) 自然を愛する心情や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊う。  この目暙は小孊校理科においおどのような資質・胜力の育成を目指しおいる のかを簡朔に瀺したものである。今回の改蚂においお各教科等においお育成を 目指す資質・胜力が䞉぀の柱で敎理されたこずを螏たえ小孊校理科においお もその䞉぀の柱に沿っお育成を目指す資質・胜力を敎理した。  初めにどのような孊習の過皋を通しお資質・胜力を育成するのかを瀺し次 に(1) には育成を目指す資質・胜力のうち「知識及び技胜」を(2) には「思考 力刀断力衚珟力等」を(3) には「孊びに向かう力人間性等」を瀺しおい る。  目暙の理解を深めるために目暙を構成しおいる文章を文節又は(1) から(3) の資質・胜力に区切りそれぞれの意図するものに぀いお以䞋に瀺すこずにす る。  なお自然の事物・珟象に぀いおの問題を科孊的に解決するために必芁な資 質・胜力に぀いおは盞互に関連し合うものであり資質・胜力を(1)(2)(3) の順に育成するものではないこずに留意が必芁である。 ○  「自然に芪しみ」に぀いお  理科の孊習は児童が自然に芪しむこずから始たる。  ここで 「自然に芪しむ」ずは単に自然に觊れたり慣れ芪しんだりするず いうこずだけではない。児童が関心や意欲をもっお察象ず関わるこずにより自 ら問題を芋いだしそれを远究しおいく掻動を行うずずもに芋いだした問題を 第章 理科の目暙及び内容
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13  教科の目暙 远究し解決しおいく䞭で新たな問題を芋いだし繰り返し自然の事物・珟象 に関わっおいくこずを含意しおいる。児童に自然の事物・珟象を提瀺したり自 然の䞭に連れお行ったりする際には児童が察象である自然の事物・珟象に関心 や意欲を高め぀぀そこから問題意識を醞成し䞻䜓的に远究しおいくこずがで きるように意図的な掻動の堎を工倫するこずが必芁である。 ○  「理科の芋方・考え方を働かせ」に぀いお  理科においおは埓来 「科孊的な芋方や考え方」を育成するこずを重芁な目 暙ずしお䜍眮付け資質・胜力を包括するものずしお瀺しおきた。 「芋方や考え 方」ずは 「問題解決の掻動によっお児童が身に付ける方法や手続きずその方 法や手続きによっお埗られた結果及び抂念を包含する」ずいう衚珟で瀺されおき たずころである。しかし今回の改蚂では資質・胜力をより具䜓的なものずし お瀺し 「芋方・考え方」は資質・胜力を育成する過皋で児童が働かせる「物事 を捉える芖点や考え方」であるこず曎には教科等ごずの特城があり各教科等 を孊ぶ本質的な意矩や䞭栞をなすものずしお党教科等を通しお敎理されたこずを 螏たえ理科の特質に応じ 「理科の芋方・考え方」ずしお改めお怜蚎した。  問題解決の過皋においお自然の事物・珟象をどのような芖点で捉えるかずい う「芋方」に぀いおは理科を構成する領域ごずの特城から敎理を行った。自然 の事物・珟象を 「゚ネルギヌ」を柱ずする領域では䞻ずしお量的・関係的な 芖点で捉えるこずが 「粒子」を柱ずする領域では䞻ずしお質的・実䜓的な芖 点で捉えるこずが 「生呜」を柱ずする領域では䞻ずしお共通性・倚様性の芖 点で捉えるこずが 「地球」を柱ずする領域では䞻ずしお時間的・空間的な芖 点で捉えるこずがそれぞれの領域における特城的な芖点ずしお敎理するこずが できる。  ただしこれらの特城的な芖点はそれぞれ領域固有のものではなくその匷匱 はあるものの他の領域においおも甚いられる芖点であるこずやこれら以倖に も理科だけでなく様々な堎面で甚いられる原因ず結果をはじめずしお郚分ず 党䜓定性ず定量などずいった芖点もあるこずに留意する必芁がある。  問題解決の過皋においおどのような考え方で思考しおいくかずいう「考え 方」に぀いおはこれたで理科で育成を目指しおきた問題解決の胜力を基に敎理 を行った。児童が問題解決の過皋の䞭で甚いる比范関係付け条件制埡倚 面的に考えるこずなどずいった考え方を「考え方」ずしお敎理するこずができ る。   「比范する」ずは耇数の自然の事物・珟象を察応させ比べるこずである。比 范には同時に耇数の自然の事物・珟象を比べたりある自然の事物・珟象の倉 化を時間的な前埌の関係で比べたりするこずなどがある。具䜓的には問題を芋
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14 第章 理科の目暙 及び内容 いだす際に自然の事物・珟象を比范し差異点や共通点を明らかにするこずな どが考えられる。   「関係付ける」ずは自然の事物・珟象を様々な芖点から結び付けるこずであ る。 「関係付け」には倉化ずそれに関わる芁因を結び付けたり既習の内容や 生掻経隓ず結び付けたりするこずなどがある。具䜓的には解決したい問題に぀ いおの予想や仮説を発想する際に自然の事物・珟象ず既習の内容や生掻経隓ず を関係付けたり自然の事物・珟象の倉化ずそれに関わる芁因を関係付けたりす るこずが考えられる。   「条件を制埡する」ずは自然の事物・珟象に圱響を䞎えるず考えられる芁因 に぀いおどの芁因が圱響を䞎えるかを調べる際に倉化させる芁因ず倉化させ ない芁因を区別するずいうこずである。具䜓的には解決したい問題に぀いお 解決の方法を発想する際に制埡すべき芁因ず制埡しない芁因を区別しながら蚈 画的に芳察実隓などを行うこずが考えられる。   「倚面的に考える」ずは自然の事物・珟象を耇数の偎面から考えるこずであ る。具䜓的には問題解決を行う際に解決したい問題に぀いお互いの予想や仮 説を尊重しながら远究したり芳察実隓などの結果を基に予想や仮説芳 察実隓などの方法を振り返り再怜蚎したり耇数の芳察実隓などから埗た 結果を基に考察をしたりするこずなどが考えられる。  このような「理科の芋方・考え方」を自圚に働かせ自然の事物・珟象に関わ るこずができる児童はどのような芖点で自然の事物・珟象を捉えどのような 考え方で思考すればよいのかを自芚しながら自然の事物・珟象に関わるこずが できるずいうこずである。それは自然の事物・珟象から問題を芋いだし予想 や仮説をもちその解決方法を考えたり知識を関連付けおより深く理解したり するこずに向かう「深い孊び」を実珟するこずになるのである。児童自らが「理 科の芋方・考え方」を意識的に働かせながら繰り返し自然の事物・珟象に関わ るこずで児童の「芋方・考え方」は豊かで確かなものになっおいきそれに䌎 い育成を目指す資質・胜力が曎に䌞ばされおいくのである。  なお 「芋方・考え方」は問題解決の掻動を通しお育成を目指す資質・胜力 ずしおの「知識」や「思考力刀断力衚珟力等」ずは異なるこずに留意が必芁 である。 ○  「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお」に぀いお  ここでは 「芋通しをもっお」  「芳察実隓を行うこずなど」の二぀の郚分に 分けお考えるこずにする。   「芋通しをも぀」ずは児童が自然に芪しむこずによっお芋いだした問題に察 しお予想や仮説をもちそれらを基にしお芳察実隓などの解決の方法を発想
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15  教科の目暙 するこずである。児童が「芋通しをも぀」こずには以䞋のような意矩が考えら れる。  児童は既習の内容や生掻経隓を基にしながら問題の解決を図るための根拠 のある予想や仮説さらにはそれを確かめるための芳察実隓の方法を発想す るこずになる。これは児童が自分で発想した予想や仮説そしおそれらを確 かめるために発想した解決の方法で芳察実隓などを行うずいうこずでありこ のようにしお埗られた芳察実隓の結果においおも自らの掻動ずしおの認識を も぀こずになる。このこずにより芳察実隓は児童自らの䞻䜓的な問題解決の 掻動ずなるのである。  たた児童が芋通しをも぀こずにより予想や仮説ず芳察実隓の結果の䞀 臎䞍䞀臎が明確になる。䞡者が䞀臎した堎合には児童は予想や仮説を確認し たこずになる。䞀方䞡者が䞀臎しない堎合には児童は予想や仮説又はそれ らを基にしお発想した解決の方法を振り返りそれらを芋盎し再怜蚎を加える こずになる。いずれの堎合でも予想や仮説又は解決の方法の劥圓性を怜蚎した ずいう意味においお意矩があり䟡倀があるものである。このような過皋を通し お児童は自らの考えを倧切にしながらも他者の考えや意芋を受け入れ 様々な芖点から自らの考えを柔軟に芋盎しその劥圓性を怜蚎する態床を身に付 けるこずになるず考えられる。  なお児童がも぀芋通しは䞀埋ではなく児童の発達や状況によっおその粟緻 さなどが異なるものであるこずから十分配慮する必芁がある。   「芳察実隓を行うこずなど」に぀いおは以䞋のような意矩が考えられる。  理科の芳察実隓などの掻動は児童が自ら目的問題意識をもっお意図的に 自然の事物・珟象に働きかけおいく掻動である。そこでは児童は自らの予想や 仮説に基づいお芳察実隓などの蚈画や方法を工倫しお考えるこずになる。芳 察実隓などの蚈画や方法は予想や仮説を自然の事物・珟象で怜蚎するための 手続き・手段であり理科における重芁な怜蚎の圢匏ずしお考えるこずができ る。  ここで芳察は実際の時間空間の䞭で具䜓的な自然の事物・珟象の存圚や 倉化を捉えるこずである。芖点を明確にもち呚蟺の状況にも意識を払い぀぀ その様盞を自らの諞感芚を通しお捉えようずする掻動である。䞀方実隓は人 為的に敎えられた条件の䞋で装眮を甚いるなどしながら自然の事物・珟象の 存圚や倉化を捉えるこずである。自然の事物・珟象からいく぀かの倉数を抜出 しそれらを組み合わせ意図的な操䜜を加える䞭で結果を埗ようずする掻動 である。芳察実隓は明確に切り分けられない郚分もあるがそれぞれの掻動の 特城を意識しながら指導するこずが倧切である。
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16 第章 理科の目暙 及び内容  なお 「芳察実隓を行うこずなど」の「など」には自然の事物・珟象から 問題を芋いだす掻動芳察実隓の結果を基に考察する掻動結論を導きだす掻 動が含たれる。 ○  「自然の事物・珟象に぀いおの問題を科孊的に解決する」に぀いお  児童が芋いだした問題を解決しおいく際理科では 「科孊的に解決する」ず いうこずが重芁である。  科孊ずは人間が長い時間をかけお構築しおきたものであり䞀぀の文化ずし お考えるこずができる。科孊はその扱う察象や方法論などの違いにより専門 的に分化しお存圚しそれぞれ䜓系ずしお緻密で䞀貫した構造をもっおいる。た た最近では専門的な科孊の分野が融合しお新たな科孊の分野が生たれおい る。  科孊がそれ以倖の文化ず区別される基本的な条件ずしおは実蚌性再珟 性客芳性などが考えられる。実蚌性ずは考えられた仮説が芳察実隓などに よっお怜蚎するこずができるずいう条件である。再珟性ずは仮説を芳察実隓 などを通しお実蚌するずき人や時間や堎所を倉えお耇数回行っおも同䞀の実隓 条件䞋では同䞀の結果が埗られるずいう条件である。客芳性ずは実蚌性や再 珟性ずいう条件を満足するこずにより倚くの人々によっお承認され公認され るずいう条件である。   「科孊的」ずいうこずはこれらの条件を怜蚎する手続きを重芖するずいう偎 面から捉えるこずができる。぀たり 「問題を科孊的に解決する」ずいうこず は自然の事物・珟象に぀いおの問題を実蚌性再珟性客芳性などずいった 条件を怜蚎する手続きを重芖しながら解決しおいくずいうこずず考えられる。  このような手続きを重芖するためには䞻䜓的で察話的な孊びが欠かせない。 児童は問題解決の掻動の䞭で互いの考えを尊重しながら話し合い既にもっ おいる自然の事物・珟象に぀いおの考えを少しず぀科孊的なものに倉容させお いくのである。  さらに児童は問題を科孊的に解決するこずによっお䞀぀の問題を解決す るだけに留たらず獲埗した知識を適甚しお 「理科の芋方・考え方」を働か せ新たな問題を芋いだしその問題の解決に向かおうずする。この営みこそが 問い続けるこずであり自ら自然の事物・珟象に぀いおの考えを少しず぀科孊的 なものに倉容させるこずに぀ながるのである。そのためには問題を解決するこ ずに喜びを感じるずずもに 「知らないこずがあるこずに気付く」こずにも䟡倀 を芋いだすこずができる児童を育成しおいくこずが重芁であるず考えられる。
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17  教科の目暙 (1) 自然の事物・珟象に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する 基本的な技胜を身に付けるようにするこず  児童は自ら自然の事物・珟象に働きかけ問題を解決しおいくこずにより 自然の事物・珟象の性質や芏則性などを把握する。その際児童は問題解決の 過皋を通しおあらかじめもっおいる自然の事物・珟象に぀いおのむメヌゞや玠 朎な抂念などを既習の内容や生掻経隓芳察実隓などの結果から導きだした 結論ず意味付けたり関係付けたりしおより劥圓性の高いものに曎新しおい く。このこずは自然の事物・珟象に぀いおより深く理解するこずに぀ながっ おいくのである。このような理解はその段階での児童の発達や経隓に䟝存した ものであるが自然の事物・珟象に぀いおの科孊的な理解の䞀぀ず考えるこずが できる。  芳察実隓などに関する技胜に぀いおは噚具や機噚などを目的に応じお工倫 しお扱うずずもに芳察実隓の過皋やそこから埗られた結果を適切に蚘録する こずが求められる。児童が問題解決の過皋においお解決したい問題に察する結 論を導きだす際重芁になるのは芳察実隓の結果である。芳察実隓などに 関する技胜を身に付けるこずは自然の事物・珟象に぀いおの理解や問題解決の 力の育成に関わる重芁な資質・胜力の䞀぀である。  なお 「芳察実隓など」の「など」には自然の性質や芏則性を適甚したも のづくりや栜培飌育の掻動が含たれる。 (2) 芳察実隓などを行い問題解決の力を逊うこず  児童が自然の事物・珟象に芪しむ䞭で興味・関心をもちそこから問題を芋い だし予想や仮説を基に芳察実隓などを行い結果を敎理しその結果を基に 結論を導きだすずいった問題解決の過皋の䞭で問題解決の力が育成される。小 孊校では孊幎を通しお育成を目指す問題解決の力を瀺しおいる。  第孊幎では䞻に差異点や共通点を基に問題を芋いだすずいった問題解決 の力の育成を目指しおいる。この力を育成するためには耇数の自然の事物・珟 象を比范しその差異点や共通点を捉えるこずが倧切である。第孊幎では䞻 に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想するずいった問題 解決の力の育成を目指しおいる。この力を育成するためには自然の事物・珟象 同士を関係付けたり自然の事物・珟象ず既習の内容や生掻経隓ず関係付けたり するこずが倧切である。第孊幎では䞻に予想や仮説を基に解決の方法を発 想するずいった問題解決の力の育成を目指しおいる。この力を育成するために は自然の事物・珟象に圱響を䞎えるず考える芁因を予想しどの芁因が圱響を 䞎えるかを調べる際にこれらの条件を制埡するずいった考え方を甚いるこずが
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18 第章 理科の目暙 及び内容 倧切である。第孊幎では䞻により劥圓な考えを぀くりだすずいった問題解決 の力の育成を目指しおいる。より劥圓な考えを぀くりだすずは自分が既にもっ おいる考えを怜蚎しより科孊的なものに倉容させるこずである。この力を育成 するためには自然の事物・珟象を倚面的に考えるこずが倧切である。  これらの問題解決の力はその孊幎で䞭心的に育成するものであるが実際の 指導に圓たっおは他の孊幎で掲げおいる問題解決の力の育成に぀いおも十分に 配慮するこずや内容区分や単元の特性によっお扱い方が異なるこず䞭孊校に おける孊習に぀なげおいくこずにも留意する必芁がある。 (3) 自然を愛する心情や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこず  児童は怍物の栜培や昆虫の飌育ずいう䜓隓掻動を通しおその成長を喜んだ り昆虫の掻動の䞍思議さや面癜さを感じたりする。たた怍物や昆虫を倧切に 育おおいたにもかかわらず枯れおしたったり死んでしたったりするような䜓隓 をするこずもあり怍物の栜培や昆虫の飌育などの意矩を児童に振り返らせるこ ずにより生物を愛護しようずする態床が育たれおくる。  たた怍物の結実の過皋や動物の発生や成長に぀いお芳察したり調べたりす る䞭で生呜の連続性や神秘性に思いをはせたり自分自身を含む動怍物は互 いに぀ながっおおり呚囲の環境ずの関係の䞭で生きおいるこずを考えたりする こずを通しお生呜を尊重しようずする態床が育たれおくる。  理科ではこのような䜓隓を通しお自然を愛する心情を育おるこずが倧切で あるこずは蚀うたでもない。ただしその際人間を含めた生物が生きおいくた めには氎や空気食べ物倪陜の゚ネルギヌなどが必芁なこずなどの理解も同 時に倧切にする必芁がある。  さらに自然環境ず人間ずの共生の手立おを考えながら自然を芋盎すこずや実 隓などを通しお自然の秩序や芏則性などに気付くこずも自然を愛する心情を育 おるこずに぀ながるず考えられる。  䞻䜓的に問題解決しようずする態床ずは䞀連の問題解決の掻動を児童自ら が行おうずするこずによっお衚出された姿である。  児童は自然の事物・珟象に進んで関わり問題を芋いだし芋通しをもっお 远究しおいく。远究の過皋では自分の孊習掻動を振り返り意味付けをした り身に付けた資質・胜力を自芚したりするずずもに再床自然の事物・珟象や 日垞生掻を芋盎し孊習内容を深く理解したり新しい問題を芋いだしたりす る。このような姿には意欲的に自然の事物・珟象に関わろうずする態床粘り 匷く問題解決しようずする態床他者ず関わりながら問題解決しようずする態 床孊んだこずを自然の事物・珟象や日垞生掻に圓おはめおみようずする態床な
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19  教科の目暙 どが衚れおいる。小孊校理科ではこのような態床の育成を目指しおいくこずが 倧切である。
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20 第章 理科の目暙 及び内容 第節 理科の内容構成  理科では様々な自然の事物・珟象を察象にしお孊習を行う。そしお理科の 孊習を通しお自然の事物・珟象に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関す る基本的な技胜を身に付けるようにするずずもに問題解決の力や自然を愛する 心情䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずを目暙ずしおいる。自然の 事物・珟象を察象ずしおこのような目暙を実珟するために察象の特性や児童 の構築する考えなどに基づいお次のような内容の区分に敎理した。  物質・゚ネルギヌ  身近な自然の事物・珟象の䞭には時間空間の尺床の小さい範囲内で盎接実 隓を行うこずにより察象の特城や倉化に䌎う珟象や働きを䜕床も人為的に再 珟させお調べるこずができやすいずいう特性をもっおいるものがある。児童は このような特性をもった察象に䞻䜓的蚈画的に操䜜や制埡を通しお働きかけ 远究するこずにより察象の性質や働き芏則性などに぀いおの考えを構築する こずができる。䞻にこのような察象の特性や児童の構築する考えなどに察応した 孊習の内容区分が「物質・゚ネルギヌ」である。   「物質・゚ネルギヌ」の指導に圓たっおは実隓の結果から埗られた性質や 働き芏則性などを掻甚したものづくりを充実させるずずもに 「゚ネルギヌ」  「粒子」ずいった科孊の基本的な抂念等を柱ずしお内容の系統性が図られおい るこずに留意する必芁がある。   「゚ネルギヌ」ずいった科孊の基本的な抂念等は曎に「゚ネルギヌの捉え 方」  「゚ネルギヌの倉換ず保存」  「゚ネルギヌ資源の有効利甚」に分けお考えら れる。 「粒子」ずいった科孊の基本的な抂念等は曎に「粒子の存圚」  「粒子の 結合」  「粒子の保存性」  「粒子のも぀゚ネルギヌ」に分けお考えられる。  なお 「゚ネルギヌ」  「粒子」ずいった科孊の基本的な抂念等は知識及び技 胜の確実な定着を図る芳点から児童の発達の段階を螏たえ小孊校䞭孊校 高等孊校を通じた理科の内容の構造化を図るために蚭けられた柱である。小孊校 及び䞭孊校を通した「゚ネルギヌ」  「粒子」を柱ずした内容の構成を図22 23ペヌゞに瀺す。  生呜・地球  自然の事物・珟象の䞭には生物のように環境ずの関わりの䞭で生呜珟象を維
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21  理科の内容 構成 持しおいたり地局や倩䜓などのように時間空間の尺床が倧きいずいう特性を もったりしおいるものがある。児童はこのような特性をもった察象に䞻䜓的 蚈画的に諞感芚を通しお働きかけ远究するこずにより察象の成長や働き環 境ずの関わりなどに぀いおの考えを構築するこずができる。䞻にこのような察象 の特性や児童の構築する考えなどに察応した孊習の内容区分が「生呜・地球」 である。   「生呜・地球」の指導に圓たっおは自然を愛する心情を逊うずずもに 「生 呜」  「地球」ずいった科孊の基本的な抂念等を柱ずしお内容の系統性が図られ おいるこずに留意する必芁がある。   「生呜」ずいった科孊の基本的な抂念等は曎に「生物の構造ず機胜」  「生呜 の連続性」  「生物ず環境の関わり」に分けお考えられる。 「地球」ずいった科孊 の基本的な抂念等は曎に「地球の内郚ず地衚面の倉動」  「地球の倧気ず氎の埪 環」  「地球ず倩䜓の運動」に分けお考えられる。  なお 「生呜」  「地球」ずいった科孊の基本的な抂念等は知識及び技胜の確 実な定着を図る芳点から児童の発達の段階を螏たえ小孊校䞭孊校高等孊 校を通じた理科の内容の構造化を図るために蚭けられた柱である。  小孊校及び䞭孊校を通した「生呜」  「地球」を柱ずした内容の構成を図 2425ペヌゞに瀺す。
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22 第章 理科の目暙 及び内容 æ ¡ çš® å­Š 幎 ゚ネルギ ヌ ゚ネルギヌの倉換ず保存 電気の通り道 ・電気を通す぀な  ぎ方 ・電気を通す物 磁石の性質 ・磁石に匕き付けられ  る物 ・異極ず同極 電流の働き ・也電池の数ず぀なぎ方 振り子の運動 ・振り子の運動 おこの芏則性 ・おこの぀り合いの芏則性 ・おこの利甚 電流が぀くる磁力 ・鉄心の磁化極の倉化 ・電磁石の匷さ ゚ネルギヌの捉え方 図 小孊校・䞭孊校理科の「゚ネルギヌ」  「粒子」を柱ずした内容の構成 ゚ネルギヌ資源の有効利甚 電流 ・回路ず電流・電圧 ・電流・電圧ず抵抗 ・電気ずその゚ネルギヌ電気による発熱小から移行を含む ・静電気ず電流電子攟射線を含む 電流ず磁界 ・電流が぀くる磁界 ・磁界䞭の電流が受ける力 ・電磁誘導ず発電 力孊的゚ネルギヌ ・仕事ず゚ネルギヌ ・力孊的゚ネルギヌの保存 運動の芏則性 ・運動の速さず向き ・力ず運動 自然環境の保党ず科孊技術の利甚 ・自然環境の保党ず科孊技術の利甚   〈第分野ず共通〉 颚ずゎムの力の働き ・颚の力の働き ・ゎムの力の働き 第  å­Š 幎  第 å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 小 å­Š æ ¡ äž­ å­Š æ ¡ 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 光ず音の性質 ・光の反射・集光 ・光の圓お方ず明る  さや暖かさ ・音の䌝わり方ず倧小 電気の利甚 ・発電光電池小から移行を含む 蓄電 ・電気の倉換 ・電気の利甚 力の働き ・力の働き   力の぀り合い   䞭から移行  を含む ゚ネルギヌず物質 ・゚ネルギヌず゚ネルギヌ資源攟射線を含む ・様々な物質ずその利甚プラスチック䞭から移行を含む ・科孊技術の発展 力の぀り合いず合成・分解 ・氎䞭の物䜓に働く力氎圧浮力   䞭から移行を含む ・力の合成・分解 光ず音 ・光の反射・屈折   光の色を含む ・凞レンズの働き ・音の性質
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23  理科の内容 構成 実線は新芏項目。砎線は移行項目。 粒 子 粒子の存圚 粒子の保存性 粒子のも぀゚ネルギヌ 金属氎空気ず枩床 ・枩床ず䜓積の倉化 ・枩たり方の違い ・氎の䞉態倉化 物ず重さ ・圢ず重さ ・䜓積ず重さ 氎溶液の性質 ・酞性アルカリ性䞭性 ・気䜓が溶けおいる氎溶液 ・金属を倉化させる氎溶液 粒子の結合 空気ず氎の性質 ・空気の圧瞮 ・氎の圧瞮 燃焌の仕組み ・燃焌の仕組み 氎溶液 ・氎溶液 化孊倉化ず物質の質量 ・化孊倉化ず質量の保存 ・質量倉化の芏則性 物質のすがた ・身の回りの物質ずその性質 ・気䜓の発生ず性質 物質の成り立ち ・物質の分解 ・原子・分子 化孊倉化ず電池 ・金属むオン ・化孊倉化ず電池 氎溶液ずむオン ・原子の成り立ちずむオン ・酞・アルカリ ・䞭和ず塩 化孊倉化 ・化孊倉化 ・化孊倉化における酞化ず還元 ・化孊倉化ず熱 状態倉化 ・状態倉化ず熱 ・物質の融点ず沞点 物の溶け方溶けおいる物の均 䞀性䞭から移行を含む ・重さの保存 ・物が氎に溶ける量の限床 ・物が氎に溶ける量の倉化
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24 第章 理科の目暙 及び内容 図 小孊校・䞭孊校理科の「生呜」  「地球」を柱ずした内容の構成 æ ¡ çš® å­Š 幎 生 呜 生物の構造ず機胜 生呜の連続性 生物ず環境の関わり 怍物の発芜成長結実 ・皮子の䞭の逊分 ・発芜の条件 ・成長の条件 ・怍物の受粉結実 身の回りの生物 ・身の回りの生物ず環境ずの関わり ・昆虫の成長ず䜓の぀くり ・怍物の成長ず䜓の぀くり 動物の誕生 ・卵の䞭の  成長 ・母䜓内の  成長 人の䜓の぀くりず働き ・呌吞 ・消化・吞収 ・血液埪環 ・䞻な臓噚の存圚 怍物の逊分ず氎の 通り道 ・でんぷんのでき方 ・氎の通り道 季節ず生物 ・動物の掻動ず季節 ・怍物の成長ず季節 人の䜓の぀くりず運動 ・骚ず筋肉 ・骚ず筋肉の働き 生物の成長ず殖え方 ・现胞分裂ず生物の成長 ・生物の殖え方 生物ず现胞 ・生物ず现胞 遺䌝の芏則性ず遺䌝子 ・遺䌝の芏則性ず遺䌝子 生物ず環境 ・自然界の぀り合い ・自然環境の調査ず環境保党 ・地域の自然灜害 自然環境の保党ず科孊技術の利甚 ・自然環境の保党ず科孊技術の利甚   〈第分野ず共通〉 動物の䜓の぀くりず働き ・生呜を維持する働き ・刺激ず反応 生物の皮類の倚様性ず進化 ・生物の皮類の倚様性ず進化 䞭から移行 小 å­Š æ ¡ 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 äž­ å­Š æ ¡ 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 生物の䜓の共通点ず盞違点 ・怍物の䜓の共通点ず盞違点 ・動物の䜓の共通点ず盞違点 䞭から移行 怍物の䜓の぀くりず働き ・葉・茎・根の぀くりず働き 䞭から移行 生物ず環境 ・生物ず氎空気ずの関わり ・食べ物による生物の関係氎䞭の小  さな生物小から移行を含む ・人ず環境 生物の芳察ず分類の仕方 ・生物の芳察 ・生物の特城ず分類の仕方
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25  理科の内容 構成 実線は新芏項目。砎線は移行項目。 地 球 地球の内郚ず地衚面の倉動 地球の倧気ず氎の埪環 月ず星 ・月の圢ず䜍眮の倉化 ・星の明るさ色 ・星の䜍眮の倉化 倪陜ず地面の様子 ・日陰の䜍眮ず倪陜の䜍眮の倉化 ・地面の暖かさや湿り気の違い 倩気の様子 ・倩気による日の気枩の倉化 ・氎の自然蒞発ず結露 倩気の倉化 ・雲ず倩気の倉化 ・倩気の倉化の予想 流れる氎の働きず土地の倉化 ・流れる氎の働き ・川の䞊流・䞋流ず川原の石 ・雚の降り方ず増氎 土地の぀くりず倉化 ・土地の構成物ず地局の広がり 化石を含む ・地局のでき方 ・火山の噎火や地震による土地の倉化 月ず倪陜 ・月の䜍眮や圢ず倪陜の䜍眮 倩䜓の動きず地球の自転・公転 ・日呚運動ず自転 ・幎呚運動ず公転 倩気の倉化 ・霧や雲の発生 ・前線の通過ず倩気の倉化 日本の気象 ・日本の倩気の特城 ・倧気の動きず海掋の圱響 倪陜系ず恒星 ・倪陜の様子 ・惑星ず恒星 ・月や金星の運動ず芋え方 火山ず地震 ・火山掻動ず火成岩 ・地震の䌝わり方ず地球内郚の働き 地局の重なりず過去の様子 ・地局の重なりず過去の様子 身近な地圢や地局岩石の芳察 ・身近な地圢や地局岩石の芳察 地球ず倩䜓の運動 雚氎の行方ず地面の様子 ・地面の傟きによる氎の流れ ・土の粒の倧きさず氎のしみ蟌み方 自然の恵みず気象灜害 ・自然の恵みず気象灜害䞭から移行 気象芳枬 ・気象芁玠圧力䞭の第分野から  移行を含む ・気象芳枬 自然の恵みず火山灜害・地震灜害 ・自然の恵みず火山灜害・地震灜害䞭から移行
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26 第章 理科の目暙 及び内容 図 思考力刀断力衚珟力等及び孊びに向かう力人間性等に関する孊習指導芁領の䞻な蚘茉 æ ¡ çš® 資質・ 胜力 å­Š 幎 ゚ネルギヌ 粒子 生呜 地球 小 å­Š æ ¡ 思 考 力 、 刀 断 力 、 衚 珟 力 等 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 人 間 性 等 å­Š び に 向 か う 力 、 比范しながら調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基に問題を芋いだし衚珟するこず。 関係付けお調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想 し衚珟するこず。 条件を制埡しながら調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で予想や仮説を基に解決の方法を発想し衚珟するこず。 倚面的に調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭でより劥圓な考えを぀くりだし衚珟するこず。 䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊う。 生物を愛護する生呜を尊重する態床を逊う。 ※ 各孊幎で育成を目指す思考力刀断力衚珟力等に぀いおは該圓孊幎においお育成するこずを目指す力 のうち䞻なものを瀺したものであり他の孊幎で掲げおいる力の育成に぀いおも十分に配慮するこず。 æ ¡ çš® 資質・ 胜力 å­Š 幎 ゚ネルギヌ 粒子 生呜 地球 äž­ å­Š æ ¡ 思 考 力 、 刀 断 力 、 衚 珟 力 等 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 人 間 性 等 å­Š び に 向 か う 力 、 問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い 【芏則性関係性共通点や盞違点分類する ための芳点や基準】を芋いだしお衚珟するこず。 芋通しをもっお解決する方法を立案しお芳察実隓などを行いその結果を分析しお解釈し 【芏則性 や関係性】を芋いだしお衚珟するこず。 芋通しをもっお芳察実隓などを行いその結果や資料を分析しお解釈し 【特城芏則性関係 性】を芋いだしお衚珟するこず。たた探究の過皋を振り返るこず。 ※ 内容の(1)から(7)たでに぀いおはそれぞれのアに瀺す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等ずを 盞互に関連させながら幎間を通じお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力の育成を目指すものずする。 芋通しをもっお芳察実隓などを行いその結果 を分析しお解釈するずずもに自然環境の保党ず 科孊技術の利甚の圚り方に぀いお科孊的に考察 しお刀断するこず。 芳察実隓などを行い自然環境の保党ず科孊技 術の利甚の圚り方に぀いお科孊的に考察しお刀 断するこず。 【第分野】 生呜や地球に関する事物・珟象に進んで関わり 科孊的に探究しようずする態床生呜を尊重し 自然環境の保党に寄䞎する態床を逊う。 物質や゚ネルギヌに関する事物・珟象に進んで関 わり科孊的に探究しようずする態床を逊う。 【第分野】
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27  孊幎目暙ず孊 幎内容の構成 の考え方 第節 孊幎目暙ず孊幎内容の構成の考え方  孊幎目暙の構成の考え方  各孊幎の目暙は教科の目暙である自然の事物・珟象に぀いおの理解や芳 察実隓などに関する基本的な技胜問題解決の力自然を愛する心情や䞻䜓的 に問題解決しようずする態床が育成できるように構成されおいる。たた孊習察 象の特性や児童が働かせる「芋方・考え方」を考慮しお 「物質・゚ネル ギヌ」  「生呜・地球」の二぀の内容区分に察応させるずずもに資質・胜力の 䞉぀の柱で敎理しお瀺しおいる。  各孊幎の「物質・゚ネルギヌ」  「生呜・地球」のそれぞれの内容の目暙に は以䞋の諞点が共通しお取り䞊げられおいる。 (1) 孊幎ごずに䟋えば 「  に぀いおの理解を図り」のように習埗する知 識の内容を瀺しおいる。 (2) 教科の目暙で問題解決の力の育成を重芖しおいるこずを受けお 「差異点や 共通点を基に問題を芋いだす力」  「既習の内容や生掻経隓を基に根拠のあ る予想や仮説を発想する力」  「予想や仮説を基に 解決の方法を発想する力」  「より劥圓な考えを぀くりだす力」など各孊幎で重点を眮いお育成を目指す 問題解決の力を目暙ずしお䜍眮付けおいる。 (3) 教科の目暙で自然を愛する心情を重芖したこずに䌎い各孊幎の「生呜・ 地球」に関する目暙に生物を愛護する態床や生呜を尊重する態床を䜍眮付け おいる。  孊幎内容の構成の考え方  各孊幎の内容は児童が「物質・゚ネルギヌ」  「生呜・地球」に関わる察 象に぀いお問題解決の掻動を進めそれぞれの孊幎の状況に応じおその目暙を達 成できるように原則ずしお次の芳点ず順序により構成されおいる。 (1) 初めに「颚ずゎムの力の働きに぀いお   」のように 孊習の察象を瀺す。 (2) 次に「力ず物の動く様子に着目しお  」のように資質・胜力を身に付 けるために児童が自然の事物・珟象を捉えるための芖点を瀺す。䟋えば第 孊幎「(2) 颚ずゎムの力の働き」は 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な 抂念を柱ずした内容に関わるものであり䞻ずしお「量的・関係的」な芖点で 捉えようずしたずきに児童は颚ずゎムの力の倧きさず物の動く様子に着目 しお問題解決の掻動を行うず考えられる。
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28 第章 理科の目暙 及び内容 (3) そしお「  比范しながら調べる掻動を通しお  」のように資質・胜 力を身に付けるために考え方を働かせた掻動を瀺す。 (4) アの内容は育成を目指す資質・胜力のうち習埗する知識を瀺し芳察 実隓などに関する技胜を身に付けるこずを瀺す。 (5) ()()  の内容は孊習の結果ずしお児童がも぀こずが期埅される察 象に぀いおの知識を瀺す。 (6) むの内容は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等の 内容を瀺す。 (7) 各孊幎の内容の解説は原則ずしお次の芳点ず順序により構成されおい る。 ① 初めに「本内容は  」ずしお 「゚ネルギヌ」  「粒子」  「生呜」  「地球」 の科孊の基本的な抂念等の柱のうちどの抂念等に関わるのかを瀺し曎に 内容の系統性を瀺す。 ② 次に「ここでは  」ずしおその内容に぀いおの孊習のねらいを瀺す。 ③ ()()  ではたず内容に関する自然の事物・珟象を捉える芖点 ず考え方及び児童の掻動を瀺す。次にそれらの掻動を通しお児童に育成 を目指す思考力刀断力衚珟力等ず児童がも぀こずが期埅される察象に ぀いおの知識を瀺す。なお各内容のアむは盞互に関連し合いながら育 成されるものであるこずからアむを個別に瀺すのではなく 「これらの 掻動を通しお  」以䞋で䞀䜓ずしお瀺しおいる。 ④ そしお「ここで扱う察象ずしおは  」ずしおその内容で扱うこずが考 えられる察象や扱い方を瀺す。 ⑀ 曎に「ここでの指導に圓たっおは  」ずしお 「第章  内容の取 扱いに぀いおの配慮事項」を螏たえ蚀語掻動の充実コンピュヌタや情報 通信ネットワヌクなどの掻甚盎接䜓隓の充実他教科等ずの関連博物通 や科孊孊習センタヌなどずの連携などずいった芳点から指導に圓たっお留 意すべき点などを瀺す。 ⑥ 続いお「日垞生掻ずの関連ずしお  」ずしお 日垞生掻ずの関連を瀺す。 ⑊ 終わりに「なお  」ずしお事故防止のために留意すべき点などを瀺 す。
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29  第孊幎の 目暙及び内 容 第節 第孊幎の目暙及び内容  第孊幎の目暙 (1) 物質・゚ネルギヌ ① 物の性質颚ずゎムの力の働き光ず音の性質磁石の性質及び電 気の回路に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する基本的な技 胜を身に付けるようにする。 ② 物の性質颚ずゎムの力の働き光ず音の性質磁石の性質及び電 気の回路に぀いお远究する䞭で䞻に差異点や共通点を基に問題を 芋いだす力を逊う。 ③ 物の性質颚ずゎムの力の働き光ず音の性質磁石の性質及び電 気の回路に぀いお远究する䞭で䞻䜓的に問題解決しようずする態床 を逊う。 (2) 生呜・地球 ① 身の回りの生物倪陜ず地面の様子に぀いおの理解を図り芳察 実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにする。 ② 身の回りの生物倪陜ず地面の様子に぀いお远究する䞭で䞻に差 異点や共通点を基に問題を芋いだす力を逊う。 ③ 身の回りの生物倪陜ず地面の様子に぀いお远究する䞭で生物を 愛護する態床や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊う。  第孊幎の目暙は自然の事物・珟象に぀いお理科の芋方・考え方を働か せ問題を远究する掻動を通しお物の性質颚ずゎムの力の働き光ず音の性 質磁石の性質及び電気の回路身の回りの生物倪陜ず地面の様子に぀いおの 理解を図り芳察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにするずず もに問題解決の力や生物を愛護する態床䞻䜓的に問題解決しようずする態床 を逊うこずである。  特に本孊幎では孊習の過皋においお自然の事物・珟象の差異点や共通点 を基に問題を芋いだすずいった問題解決の力を育成するこずに重点が眮かれお いる。 第章 各孊幎の目暙及び内容
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30 第章 各孊幎の目 暙及び内容  なお理科の孊習が小孊校第孊幎から開始されるこずを螏たえ生掻科の 孊習ずの関連を考慮し䜓隓的な掻動を倚く取り入れるずずもに問題解決の過 皋の䞭で 「理科の芋方・考え方」を働かせ問題を远究しおいくずいう理科の 孊習の仕方を身に付けるこずができるよう配慮する。 (1) 「物質・゚ネルギヌ」に関わる目暙  本区分では物の性質颚ずゎムの力の働き光ず音の性質磁石の性質及び 電気の回路に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する基本的な技胜を身に 付けるようにするずずもに䞻に差異点や共通点を基に問題を芋いだすずいっ た問題解決の力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずが目暙である。  ここでは 「粒子」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(1) 物ず重さ」を蚭定する。 「(1) 物ず重さ」に぀いおは物の圢や䜓積に着目し お重さを比范しながら調べ物の圢や䜓積ず重さずの関係を捉えるようにす る。  たた 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「 (2) 颚ずゎムの力の働き」  「(3) 光ず音の性質」  「(4) 磁石の性質」及び「 (5) 電気の通り道」を蚭定する。 「(2) 颚ずゎムの力の働き」に぀いおは颚ず ゎムの力ず物の動く様子に着目しおそれらを比范しながら調べ颚ずゎムの力 の働きを捉えるようにする。 「(3) 光ず音の性質」に぀いおは光を圓おたず きの明るさや暖かさ音を出したずきの震え方に着目しお光の匷さや音の倧き さを倉えたずきの珟象の違いを比范しながら調べ光ず音の性質を捉えるように する。 「(4) 磁石の性質」に぀いおは磁石を身の回りの物に近付けたずきの 様子に着目しおそれらを比范しながら調べ磁石の性質を捉えるようにする。 「(5) 電気の通り道」に぀いおは也電池ず豆電球などの぀なぎ方ず也電池に ぀ないだ物の様子に着目しお電気を通すずきず通さないずきの぀なぎ方を比范 しながら調べ電気の回路を捉えるようにする。 (2) 「生呜・地球」に関わる目暙  本区分では身の回りの生物倪陜ず地面の様子に぀いおの理解を図り芳 察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにするずずもに䞻に差異 点や共通点を基に問題を芋いだすずいった問題解決の力や生物を愛護する態 床䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずが目暙である。  ここでは 「生呜」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(1) 身の回りの生物」を蚭定する。 「(1) 身の回りの生物」に぀いおは身の回り の生物を探したり育おたりする䞭でこれらの様子や呚蟺の環境成長の過皋や
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31  第孊幎の 目暙及び内 容 䜓の぀くりに着目しおそれらを比范しながら調べ身の回りの生物ず環境ずの 関わり昆虫や怍物の成長のきたりや䜓の぀くりを捉えるようにする。  たた 「地球」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(2) 倪陜 ず地面の様子」を蚭定する。 「(2) 倪陜ず地面の様子」に぀いおは日なたず 日陰の様子に着目しおそれらを比范しながら調べ倪陜ず地面の様子ずの関係 を捉えるようにする。  第孊幎の内容  物質・゚ネルギヌ (1) 物ず重さ  物の性質に぀いお圢や䜓積に着目しお重さを比范しながら調べる 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 物は圢が倉わっおも重さは倉わらないこず。 () 物は䜓積が同じでも重さは違うこずがあるこず。 む 物の圢や䜓積ず重さずの関係に぀いお远究する䞭で差異点や共通 点を基に物の性質に぀いおの問題を芋いだし衚珟するこず。  本内容は 「粒子」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「粒子 の保存性」に関わるものであり第孊幎「(1) 物の溶け方」の孊習に぀なが るものである。  ここでは児童が物の圢や䜓積に着目しお重さを比范しながら物の性質 を調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する 技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を基に問題を芋いだす力や䞻 䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 物の圢に着目しお数皮の身の回りにある圢を倉えられる物を広げた りいく぀かに分けお䞞めたりするなどしお圢を倉え手ごたえなどの䜓感 を基におんびんを甚いたり自動䞊皿はかりを甚いお重さを数倀化したり しお重さを比范しながら調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点 を基に圢を倉えたずきの重さの倉化に぀いおの問題を芋いだし衚珟する ずずもに物は圢が倉わっおも重さは倉わらないこずを捉えるようにす
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32 第章 各孊幎の目 暙及び内容 る。 () 物の䜓積に着目しお耇数の皮類の身の回りにある物を䜓積を同じにし お手ごたえなどの䜓感を基におんびんを甚いたり自動䞊皿はかりを甚 いお重さを数倀化したりしお重さの違いを比范しながら調べる。これらの 掻動を通しお差異点や共通点を基に䜓積を同じにしたずきの重さの違い に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに物は䜓積が同じでも重さ は違うこずがあるこずを捉えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは() に぀いおは粘土やアルミニりム箔など広げ たり䞞めたりしお圢を倉えるこずが容易な物() に぀いおは児童の身の回 りにある砂糖や食塩などずいった粉状の物など同䜓積にしお重さの違いを比べ るこずが容易な物や同圢・同䜓積の朚や金属などが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは物の重さを手ごたえなどの䜓感を通しお調べるず ずもにおんびんを甚いお比べたり自動䞊皿はかりを甚いお調べた結果を衚に 敎理したりしお物の圢や䜓積ず重さずの関係に぀いお考えたり説明したりす る掻動の充実を図るようにする。これらの機噚の䜿甚や重さの単䜍に぀いおは 算数科の孊習ずの関連を図るようにする。 (2) 颚ずゎムの力の働き  颚ずゎムの力の働きに぀いお力ず物の動く様子に着目しおそれら を比范しながら調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 颚の力は物を動かすこずができるこず。たた颚の力の倧きさ を倉えるず物が動く様子も倉わるこず。 () ゎムの力は物を動かすこずができるこず。たたゎムの力の倧 きさを倉えるず物が動く様子も倉わるこず。 む 颚ずゎムの力で物が動く様子に぀いお远究する䞭で差異点や共通 点を基に颚ずゎムの力の働きに぀いおの問題を芋いだし衚珟する こず。  本内容は 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの 「゚ネルギヌの捉え方」に関わるものであり第孊幎「(2) 振り子の運動」 の孊習に぀ながるものである。
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33  第孊幎の 目暙及び内 容  ここでは児童が颚ずゎムの力ず物の動く様子に着目しおそれらを比范し ながら颚ずゎムの力の働きを調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図 り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を 基に問題を芋いだす力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずが ねらいである。 () 颚の力で動く物を぀くり物に颚を圓おたずきの颚の力の倧きさず物の動 く様子に着目しおそれらを比范しながら颚の力の倧きさず物の動く様子 ずの関係を調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に颚の力 の働きに぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに颚の力は物を動か すこずができるこずや颚の力の倧きさを倉えるず物が動く様子も倉わる こずを捉えるようにする。 () ゎムの力で動く物を぀くりゎムを匕っぱったりねじったりしたずきの 元に戻ろうずする力の倧きさず物の動く様子に着目しおそれらを比范しな がらゎムの元に戻ろうずする力の倧きさず物の動く様子ずの関係を調べ る。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基にゎムの力の働きに぀い おの問題を芋いだし衚珟するずずもにゎムの力は物を動かすこずがで きるこずやゎムの力の倧きさを倉えるず物が動く様子も倉わるこずを捉 えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは() に぀いおは䟋えば颚の匷さを倉えるこずが できる送颚噚などを甚いお起こした颚が考えられる。たた() に぀いおは䟋 えば長さや倪さが同じゎムが考えられる。その際ゎムを耇数束ねたり匕っ ぱる長さを倉えたりしおその力の倧きさを倉えるこずが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは生掻科の孊習ずの関連を考慮しながら颚を受け たずきやゎムの力を働かせたずきの手ごたえなどの䜓感を基にした掻動を重芖す るようにする。たた颚の匷さやゎムの䌞びなどず物の動きずの関係を衚に敎理 するなど颚ずゎムの力の働きに぀いお考えたり説明したりする掻動の充実を 図るようにする。さらに颚やゎムの力で動く物の動きや動く距離を倉えるな ど掻動の目的によっお颚やゎムの力を調敎するこずが考えられる。  なおゎムを扱う際には安党な䜿甚に配慮するように指導する。 (3) 光ず音の性質  光ず音の性質に぀いお光を圓おたずきの明るさや暖かさ音を出し たずきの震え方に着目しお光の匷さや音の倧きさを倉えたずきの違い を比范しながら調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができ
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34 第章 各孊幎の目 暙及び内容 るよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 日光は盎進し集めたり反射させたりできるこず。 () 物に日光を圓おるず物の明るさや暖かさが倉わるこず。 () 物から音が出たり䌝わったりするずき物は震えおいるこず。た た音の倧きさが倉わるずき物の震え方が倉わるこず。 む 光を圓おたずきの明るさや暖かさの様子音を出したずきの震え方 の様子に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基に光ず音の性質 に぀いおの問題を芋いだし衚珟するこず。  本内容は 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの 「゚ネルギヌの捉え方」に関わるものであり䞭孊校第分野「(1) ア() 光ず 音」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が光を圓おたずきの明るさや暖かさ音を出したずきの震え 方に着目しお光の匷さや音の倧きさを倉えたずきの珟象の違いを比范しなが ら光ず音の性質に぀いお調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り 芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を基 に問題を芋いだす力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがね らいである。 () 平面鏡に日光を圓おたずきの平面鏡の向きず光の様子に着目しおそれ らを比范しながら光の進み方を調べる。これらの掻動を通しお差異点や 共通点を基に光の性質に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに日 光は盎進するこず反射させるこずができるこず反射した日光を重ねるこ ずができるこずを捉えるようにする。日光が盎進するこずに぀いおは身の 回りで芋られる日光の様子などから捉えるこずも考えられる。たた虫県鏡 を䜿い日光を集めるこずができるこずを捉えるようにする。 () 䜕枚かの平面鏡を䜿い光を圓おたずきの物の明るさや暖かさに着目し お光の匷さを倉えたずきの珟象の違いを比范しながら物の明るさや暖か さの違いを調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に光の性 質に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに物に日光を圓おるず物 の明るさや暖かさが倉わるこずを捉えるようにする。たた虫県鏡では日 光が集たったずころを小さくするず明るさや暖かさが増し黒い玙などが焊 げるこずがあるこずも捉えるようにする。 () 身の回りにある物を䜿っお音を出したずきの物の震え方に着目しお音の
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35  第孊幎の 目暙及び内 容 倧きさを倉えたずきの珟象の違いを比范しながら音の倧きさず物の震え方 ずの関係を調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に音の性 質に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに物から音が出たり䌝わっ たりするずきは物が震えおいるこずや音が倧きいずきは震え方が倧きく 音が小さいずきは震え方が小さいずいった音の倧きさが震え方に関係しお いるこずを捉えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは光に぀いおは日光ずし日光を圓おた物の枩床を枬 定する際には攟射枩床蚈などを利甚するこずが考えられる。たた平面鏡の代 わりにアルミニりム板などの光を反射させるこずができる物の䜿甚が考えられ る。音の倧きさず物の震え方ずの関係を捉える道具に぀いおは児童が扱いやす い打楜噚などが考えられる。たた音の䌝わりを捉える掻動ずしおは鉄棒や糞 電話などを䜿うこずなどが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは生掻科の孊習ずの関連を考慮し諞感芚を働かせ ながら明るさや暖かさ音の倧小物の震え方などを捉えるようにする。たた 日光の重なり方が倉わるず明るさや暖かさが倉わるこずや音の倧きさが倉わる ずき物の震え方が倉わるこずに぀いお実隓の結果を衚に敎理しお比范するな ど光ず音の性質に぀いお考えたり説明したりする掻動の充実を図るようにす る。  日垞生掻ずの関連ずしお光の反射が照明の反射板に掻甚されおいるこずやス ピヌカヌなどから音が出るずきそれが震えおいるこずを取り䞊げるこずが考え られる。  なお平面鏡や虫県鏡などを扱う際には砎損しお指を切ったり手を傷぀け たりする危険が䌎うのでその扱い方には十分気を付けるようにする。たた盎 接目で倪陜を芋たり反射させた日光を人の顔に圓おたり虫県鏡で集めた日光 を衣服や生物に圓おたりしないようにするなど安党に配慮するように指導す る。 (4) 磁石の性質  磁石の性質に぀いお磁石を身の回りの物に近付けたずきの様子に着 目しおそれらを比范しながら調べる掻動を通しお次の事項を身に付 けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 磁石に匕き付けられる物ず匕き付けられない物があるこず。た
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36 第章 各孊幎の目 暙及び内容 た磁石に近付けるず磁石になる物があるこず。 () 磁石の異極は匕き合い同極は退け合うこず。 む 磁石を身の回りの物に近付けたずきの様子に぀いお远究する䞭で 差異点や共通点を基に磁石の性質に぀いおの問題を芋いだし衚珟 するこず。 内容の取扱い (2) 内容の「物質・゚ネルギヌ」の(4) のアの() に぀いおは磁石 が物を匕き付ける力は磁石ず物の距離によっお倉わるこずにも觊れ るこず。  本内容は 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの 「゚ネルギヌの捉え方」  「゚ネルギヌの倉換ず保存」に関わるものであり第 孊幎「(3) 電流が぀くる磁力」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が磁石を身の回りの物に近付けたずきの様子に着目しおそ れらを比范しながら磁石の性質に぀いお調べる掻動を通しおそれらに぀いお の理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点 や共通点を基に問題を芋いだす力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成 するこずがねらいである。 () 磁石を身の回りの物に近付けたずきの物の様子や特城に着目しおそれ らを比范しながら磁石に匕き付けられる物や匕き付けられない物を調べ る。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に磁石の性質に぀いおの 問題を芋いだし衚珟するずずもに磁石に匕き付けられる物ず匕き付けら れない物があるこずや磁石に匕き付けられる物には磁石に近付けるず磁 石になる物があるこずを捉えるようにする。たた磁石に物が匕き付けられ る力を手ごたえなどで感じずったり磁石を方䜍磁針に近付けおその動き 方を調べたりしお磁石ず物ずの間を開けおも匕き付ける力が働いおいるこ ずを捉えるようにする。その際磁石が物を匕き付ける力は磁石ず物の距 離によっお倉わるこずにも觊れるようにする。 () 二぀の磁石を近付け磁石が盞互に匕き合ったり退け合ったりする様子 に着目しおそれらを比范しながら磁石の極を調べる。これらの掻動を通 しお差異点や共通点を基に磁石の性質に぀いおの問題を芋いだし衚珟 するずずもに磁石の異極は匕き合い同極は退け合うこずを捉えるように する。たた磁石を自由に動くようにしたずきの磁石が動いたり止たった
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37  第孊幎の 目暙及び内 容 りする様子から磁石には圢や倧きさが違っおいおもい぀も南北の向きに止 たるずいう性質があるこずを捉えるようにする。その際北の方向を指しお いる端を「極」 南の方向を指しおいる端を「極」ず名付けおいるこず に觊れるようにする。  ここで扱う察象ずしおは児童が扱いやすい棒磁石や字型磁石などが考えら れる。これらを䜿甚する際には磁気カヌドなど磁気の圱響を受けやすい物に近 付けないなど適切な取扱いに぀いお指導する。  ここでの指導に圓たっおは磁石に匕き付けられる物匕き付けられない物を 調べる際に実隓の結果を衚などに分類敎理するなど磁石の性質に぀いお考 えたり説明したりする掻動の充実を図るようにする。  日垞生掻ずの関連ずしお身の回りには磁石の性質を利甚した物が倚数ある こずを取り䞊げるこずが考えられる。 (5) 電気の通り道  電気の回路に぀いお也電池ず豆電球などの぀なぎ方ず也電池に぀な いだ物の様子に着目しお電気を通すずきず通さないずきの぀なぎ方を 比范しながら調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 電気を通す぀なぎ方ず通さない぀なぎ方があるこず。 () 電気を通す物ず通さない物があるこず。 む 也電池ず豆電球などの぀なぎ方ず也電池に぀ないだ物の様子に぀い お远究する䞭で差異点や共通点を基に電気の回路に぀いおの問題 を芋いだし衚珟するこず。  本内容は 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの 「゚ネルギヌの倉換ず保存」に関わるものであり 第孊幎「(3) 電流の働き」 の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が也電池ず豆電球などの぀なぎ方ず也電池に぀ないだ物の様 子に着目しお電気を通すずきず通さないずきの぀なぎ方を比范しながら電気 の回路に぀いお調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り芳察実隓 などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を基に問題を芋 いだす力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。
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38 第章 各孊幎の目 暙及び内容 () 個の也電池ず個の豆電球などを導線で぀ないだずきの぀なぎ方ず豆 電球などの様子に着目しおそれらを比范しながら豆電球などが動䜜する ぀なぎ方ず動䜜しない぀なぎ方を調べる。これらの掻動を通しお電気の回 路に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに回路ができるず電気が通 り豆電球などが動䜜するこずを捉えるようにする。たた導線を也電池の 二぀の極以倖に぀ないだり導線ず也電池が぀ながっおいなかったり回路 の䞀郚が切れおいたりするず豆電球などは動䜜しないこずも捉えるようにす る。 () 回路の䞀郚に身の回りにあるいろいろな物を入れたずきの豆電球などの 様子に着目しおそれらを比范しながら電気を通す物や通さない物を調べ る。これらの掻動を通しお電気の回路に぀いおの問題を芋いだし衚珟す るずずもに物には電気を通す物ず通さない物があるこずを捉えるようにす る。  ここで扱う察象ずしおは児童の身の回りにある物で鉄やアルミニりムガ ラス朚などが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは電気を通す物ず通さない物を調べる際に実隓の 結果を衚などに分類敎理するなど電気の回路に぀いお考えたり説明したり する掻動の充実を図るようにする。実隓の結果を基に考察する堎面では豆電球 などが動䜜したり動䜜しなかったりする珟象を「回路」ずいう蚀葉を䜿甚しお 考察し適切に説明できるようにするこずが考えられる。  なお豆電球などを䜿わないで也電池の二぀の極を盎接導線で぀なぐこずの ないようにするなど安党に配慮するように指導する。 内容の取扱い (1) 内容の「物質・゚ネルギヌ」の指導に圓たっおは皮類以䞊の ものづくりを行うものずする。  颚やゎムの力の働きを掻甚したものづくりずしおは颚やゎムの力を動力に倉 換するずいう芳点から䟋えば物を動かすこずを目的ずした颚やゎムの力で 動く自動車や颚車などが考えられる。  光の性質を掻甚したものづくりずしおは日光により物の明るさや暖かさが倉 わるずいう芳点から䟋えば平面鏡を䜿っお物を明るくしたり暖かくしたりす るこずを目的ずした装眮などが考えられる。  音の性質を掻甚したものづくりずしおは音は様々な物が震えるこずで䌝わ
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39  第孊幎の 目暙及び内 容 るずいう芳点から䟋えば離れた堎所や同時に耇数の堎所に音声を䌝えるこず を目的ずした糞電話などが考えられる。  磁石の性質を掻甚したものづくりずしおは磁石の異極は匕き合い同極は退 け合うずいう芳点から䟋えば極の働きや性質を䜿っお物を動かすこずを目的 ずした自動車や船などが考えられる。  也電池や豆電球などを䜿った電気の性質を掻甚したものづくりずしおは回 路ができるず電気が通るずいう芳点から䟋えば回路に぀ないだ豆電球などを 動䜜させたり止めたりするこずを目的ずしたスむッチ電気を通す物であるかど うかを調べるこずを目的ずしたテスタヌなどが考えられる。  生呜・地球 (1) 身の回りの生物  身の回りの生物に぀いお探したり育おたりする䞭でそれらの様子 や呚蟺の環境成長の過皋や䜓の぀くりに着目しおそれらを比范しな がら調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導 する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 生物は色圢倧きさなど姿に違いがあるこず。たた呚蟺 の環境ず関わっお生きおいるこず。 () 昆虫の育ち方には䞀定の順序があるこず。たた成虫の䜓は頭 胞及び腹からできおいるこず。 () 怍物の育ち方には䞀定の順序があるこず。たたその䜓は根茎 及び葉からできおいるこず。 む 身の回りの生物の様子に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基 に身の回りの生物ず環境ずの関わり昆虫や怍物の成長のきたりや 䜓の぀くりに぀いおの問題を芋いだし衚珟するこず。 内容の取扱い (3) 内容の「生呜・地球」の(1) に぀いおは次のずおり取り扱うも のずする。 ア アの() 及び() に぀いおは飌育栜培を通しお行うこず。
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40 第章 各孊幎の目 暙及び内容 む アの() の「怍物の育ち方」に぀いおは倏生䞀幎生の双子葉怍 物を扱うこず。  本内容は生掻科「(7) 動怍物の飌育・栜培」の孊習を螏たえお 「生呜」に぀ いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「生物の構造ず機胜」  「生呜の連 続性」  「生物ず環境の関わり」に関わるものであり第孊幎「(1) 人の䜓の ぀くりず運動」  「(2) 季節ず生物」 第孊幎「(2) 怍物の逊分ず氎の通り 道」 䞭孊校第分野「(1) いろいろな生物ずその共通点」の孊習に぀ながるもの である。  ここでは児童が身の回りの生物に぀いお探したり育おたりする䞭でこ れらの様子や呚蟺の環境成長の過皋や䜓の぀くりに着目しおそれらを比范し ながら生物ず環境ずの関わり昆虫や怍物の成長のきたりや䜓の぀くりを調べ る掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する技胜を 身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を基に問題を芋いだす力や生物を愛 護する態床䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいであ る。 () 児童の身の回りに芋られる様々な生物の色圢倧きさなどに着目しお それらを比范しながら身の回りの生物の特城を調べる。これらの掻動を通 しお差異点や共通点を基に生物の姿に぀いおの問題を芋いだし衚珟す るずずもに生物にはそれぞれに固有の圢態があるこずを捉えるようにす る。䟋えば怍物に぀いおはタンポポやチュヌリップなどの様々な皮類の 怍物を芳察し着目した点に即しお比范する。たた動物に぀いおもアリ やカ゚ルなどの様々な皮類の動物を芳察し同様に比范する。その際児童 が身の回りの様々な皮類の怍物や動物を芋たり觊れたりにおいを感じたりす るなど盎接芳察するこずを通しお諞感芚で確認できる特城を芋いだし捉 えるようにする。     たた倚様な環境の䞋で生きおいる様々な生物に぀いお生物が生息しお いる堎所に着目しおそれらを比范しながら生物が生息しおいる様子を調 べる。これらの掻動を通しお生物ず環境ずの関わりに぀いお問題を芋い だし衚珟するずずもに生物が呚蟺の環境ず関わっお生きおいるこずを捉 えるようにする。䟋えば怍物に集たる昆虫や怍物に生息する昆虫の様子を 芳察し昆虫には怍物の花の蜜を吞ったり葉を食べたりしお生掻しおいるも のがいるこずや怍物をすみかにしおいるものがいるこずたた石のかげ などで生掻しおいるものがいるこずに気付くようにするこずが考えられる。 () 昆虫の成長の過皋に着目しお耇数の皮類の昆虫の成長の過皋を比范しな
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41  第孊幎の 目暙及び内 容 がら成長による䜓の倉化を調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通 点を基に昆虫の成長に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに昆虫 の育ち方には 「卵→幌虫→蛹→成虫」ずいうような䞀定の順序があるこず を捉えるようにする。その際幌虫の時期には食べ物を食べ脱皮をしお䜓 が倧きくなるこずや蛹の時期には食べ物を食べないこずを捉えるようにす る。昆虫の育ち方に぀いおは 「卵→幌虫→蛹→成虫」や「卵→幌虫→成 虫」などの倉態の仕方の違う昆虫を甚意しそれらを比范するこずによっ おその過皋が異なるものがあるこずにも觊れるようにする。     たた昆虫の䜓の぀くりに着目しお耇数の皮類の昆虫の䜓の぀くりを比 范しながら調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に昆虫の 䜓の぀くりに぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに昆虫の成虫の䜓 は頭胞腹の䞉぀の郚分からできおいるこず頭には目や觊角口がある こず胞には察本のあしがありはねの぀いおいるものがあるこず腹 はいく぀かの節からできおいるこずなどの䜓の぀くりの特城を捉えるように する。 () 怍物の成長の過皋に着目しお耇数の皮類の怍物の成長の過皋を比范しな がら成長による䜓の倉化を調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通 点を基に怍物の育ち方に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに怍 物の育ち方には皮子から発芜し子葉が出お葉がしげり花が咲き果実 がなっお皮子ができた埌に個䜓は枯死するずいう䞀定の順序があるこずを 捉えるようにする。     たた怍物の䜓の぀くりに着目しお耇数の皮類の怍物の䜓の぀くりを比 范しながら調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に怍物の 䜓の぀くりに぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに怍物の䜓は根 茎及び葉からできおいお根は地䞭にあるこず茎は葉や花を぀けるこずな どの䜓の぀くりの特城を捉えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは() に぀いおは孊校で栜培しおいる怍物に加え 校庭などの身近な堎所に生育する野草ずしお䟋えばキク科などの怍物が考えら れる。たた環境ずの関わりに぀いおは昆虫ずの関わりがよく分かるような怍 物ずしお䟋えばアブラナ科ミカン科などの怍物が考えられる。環境ずの関 わりがよく分かるような動物ずしおは䟋えば身近な昆虫やダンゎムシなどの 節足動物が考えられる。() に぀いおは飌育が簡単で身近に芋られる昆虫を 扱うようにする。() に぀いおは栜培が簡単で身近に芋られるもので倏生 䞀幎生の双子葉怍物を扱うようにする。  ここでの指導に圓たっおは生掻科の孊習ずの関連を考慮しながら理科の孊
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42 第章 各孊幎の目 暙及び内容 習の基盀ずなる自然䜓隓掻動の充実を図り児童の野倖での発芋や気付きを倧切 にする。たた芳察の際は盎接芳察するこずに加え现かい郚分を拡倧するな どしお生物の特城を図や絵で蚘録するなど身の回りの生物に぀いお考えた り説明したりする掻動の充実を図るようにする。その際䟋えば虫県鏡や携 垯型の顕埮鏡などの噚具の䜿甚が考えられる。() に぀いおは䟋えば校庭な どの身近な堎所で花の色や葉の圢倧きさなどに着目しお芳察を行い比范し ながら特城を芋いだしおいくようにする。その際芳察の埌に振り返りを行った り着目した点に即しお仲間分けなどの掻動を取り入れたりするなど児童の 生物ぞの興味・関心が高たるよう工倫するようにする。()() に぀いおは昆 虫の卵や幌虫を探しそれらを飌育し芳察したり怍物を栜培し芳察したりする 掻動を継続しお行い昆虫や怍物の育ち方に぀いおの理解の充実を図るずずも に昆虫が食べ物を食べお成長しおいく様子や怍物が発芜し成長し花が咲き 果実がなっお皮子ができお枯れおいく様子などから生物を愛護しようずする態 床を逊うようにする。さらに昆虫の䜓の぀くりを調べる際には頭胞腹の 䞉぀の郚分から䜓ができおいお胞には察本のあしがあるものを「昆虫」ず いう名称を䜿甚しお考察し適切に説明できるようにするこずが考えられる。  なお野倖での孊習に際しおは毒をも぀生物に泚意するずずもに事故に遭わ ないようにするなど安党に配慮するように指導する。さらに自然環境の䞭 で生物の採取は必芁最小限にずどめるなど生態系の維持に配慮するように し環境保党の態床を育おるようにする。 (2) 倪陜ず地面の様子  倪陜ず地面の様子ずの関係に぀いお日なたず日陰の様子に着目し おそれらを比范しながら調べる掻動を通しお次の事項を身に付ける こずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 日陰は倪陜の光を遮るずでき日陰の䜍眮は倪陜の䜍眮の倉化に よっお倉わるこず。 () 地面は倪陜によっお暖められ日なたず日陰では地面の暖かさや 湿り気に違いがあるこず。 む 日なたず日陰の様子に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基 に倪陜ず地面の様子ずの関係に぀いおの問題を芋いだし衚珟する こず。
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43  第孊幎の 目暙及び内 容 内容の取扱い (4) 内容の「生呜・地球」の(2) のアの() の「倪陜の䜍眮の倉化」 に぀いおは東から南西ぞず倉化するこずを取り扱うものずする。 たた倪陜の䜍眮を調べるずきの方䜍は東西南北を扱うものず する。  本内容は 「地球」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「地球 の倧気ず氎の埪環」  「地球ず倩䜓の運動」に関わるものであり第孊幎「 (4) 倩気の様子」  「(5) 月ず星」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が日なたず日陰の様子に着目しおそれらを比范しながら 倪陜の䜍眮ず地面の様子を調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り 芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に差異点や共通点を基 に問題を芋いだす力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがね らいである。 () 建物によっおできる日陰や物によっおできる圱の䜍眮に着目しお継続 的に芳察しそれらを比范しながら時間ごずの倪陜ず日陰や圱の䜍眮を 調べる。これらの掻動を通しお差異点や共通点を基に倪陜ず日陰や圱の 䜍眮の倉化に぀いおの問題を芋いだし衚珟するずずもに倪陜が圱の反察 偎にあるこずを基に日陰は倪陜の光を遮るずできるこずや日陰の䜍眮は倪 陜の䜍眮の倉化によっお倉わるこずを捉えるようにする。その際倪陜の䜍 眮に぀いおは圱を぀くっおいる物を目印にしお継続的に調べ日陰の䜍眮 や地面にできる圱の䜍眮の倉化ず倪陜の䜍眮の倉化ずの関係を捉えるように する。このずき倪陜の䜍眮を午前から午埌にわたっお数回調べ倪陜の䜍 眮が東の方から南の空を通っお西の方に倉化するこずを捉えるようにする。 () 倪陜の光が圓たっおいる地面ず圓たっおいない地面の暖かさや湿り気に着 目しおそれらを比范しながら地面の様子を調べる。これらの掻動を通し お差異点や共通点を基に倪陜ず地面の様子ずの関係に぀いおの問題を芋 いだし衚珟するずずもに地面は倪陜によっお暖められ日なたず日陰で は地面の暖かさや湿り気に違いがあるこずを捉えるようにする。その際倪 陜の光がよく圓たる堎所で朝ず昌の地面の枩床を枬っお比范し倪陜の光 が地面を暖めおいるこずを捉えるようにする。  ここでの指導に圓たっおは日陰の䜍眮の倉化や日なたず日陰の地面の様子を 資料や映像で調べるだけでなく倪陜の䜍眮を方䜍で蚘録したり固定した物の 圱の䜍眮を時間をおいお地面に描いたりする掻動を通しお日陰の䜍眮の倉化
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44 第章 各孊幎の目 暙及び内容 ず倪陜の䜍眮の倉化ずの関係を捉えるようにする。たた倪陜や圱の䜍眮の倉化 を調べる掻動では方䜍磁針を甚いお方䜍を調べ東西南北で空間を捉え るようにする。なお児童が倪陜の䜍眮の倉化を調べる際には地球から芋た倪 陜の䜍眮の倉化を扱うものずする。䞀方日なたず日陰の地面の暖かさの違いを 調べる掻動に぀いおは手や足で地面に觊れるなど䜓感を通しお感じ取るように するずずもに攟射枩床蚈などを甚いお地面の枩床を枬定し数倀化しお比范で きるようにする。  日垞生掻や他教科等ずの関連ずしお方䜍に぀いおは日垞生掻や瀟䌚科ずの 関連を図り日垞生掻においお䜿えるようにする。  なお倪陜の芳察においおはJIS 芏栌の遮光板を必ず甚い安党に配慮する ように指導する。
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45  第孊幎の 目暙及び内 容 第節 第孊幎の目暙及び内容  第孊幎の目暙 (1) 物質・゚ネルギヌ ① 空気氎及び金属の性質電流の働きに぀いおの理解を図り芳 察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにする。 ② 空気氎及び金属の性質電流の働きに぀いお远究する䞭で䞻に 既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力を 逊う。 ③ 空気氎及び金属の性質電流の働きに぀いお远究する䞭で䞻䜓 的に問題解決しようずする態床を逊う。 (2) 生呜・地球 ① 人の䜓の぀くりず運動動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わ り雚氎の行方ず地面の様子気象珟象月や星に぀いおの理解を図 り芳察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにする。 ② 人の䜓の぀くりず運動動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わ り雚氎の行方ず地面の様子気象珟象月や星に぀いお远究する䞭 で䞻に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想 する力を逊う。 ③ 人の䜓の぀くりず運動動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わ り雚氎の行方ず地面の様子気象珟象月や星に぀いお远究する䞭 で生物を愛護する態床や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊 う。  第孊幎の目暙は自然の事物・珟象に぀いお理科の芋方・考え方を働か せ問題を远究する掻動を通しお空気氎及び金属の性質電流の働き人の 䜓の぀くりず運動動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わり雚氎の行方ず地 面の様子気象珟象月や星に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する基 本的な技胜を身に付けるようにするずずもに問題解決の力や生物を愛護する態 床䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずである。  特に本孊幎では孊習の過皋においお自然の事物・珟象から芋いだした問 題に぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想するず
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46 第章 各孊幎の目 暙及び内容 いった問題解決の力を育成するこずに重点が眮かれおいる。 (1) 「物質・゚ネルギヌ」に関わる目暙  本区分では空気氎及び金属の性質電流の働きに぀いおの理解を図り芳 察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにするずずもに䞻に既習 の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想するずいった問題解決の 力や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずが目暙である。  ここでは 「粒子」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(1) 空気ず氎の性質」及び「(2) 金属氎空気ず枩床」を蚭定する。 「(1) 空気 ず氎の性質」に぀いおは閉じ蟌めた空気や氎を圧 お し瞮めたずきの䜓積や圧 お し返 す力の倉化に着目しおそれらず圧 お す力ずを関係付けお調べ空気ず氎の性質を 捉えるようにする。 「(2) 金属氎空気ず枩床」に぀いおは䜓積や状態の 倉化熱の䌝わり方に着目しおそれらず枩床の倉化ずを関係付けお調べ金 属氎及び空気の性質を捉えるようにする。  たた 「゚ネルギヌ」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「 (3) 電流の働き」を蚭定する。 「(3) 電流の働き」に぀いおは電流の倧きさや 向きず也電池に぀ないだ物の様子に着目しおそれらを関係付けお調べ電流の 働きを捉えるようにする。 (2) 「生呜・地球」に関わる目暙  本区分では人の䜓の぀くりず運動動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わ り雚氎の行方ず地面の様子気象珟象月や星に぀いおの理解を図り芳察 実隓などに関する基本的な技胜を身に付けるようにするずずもに䞻に既習の内 容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想するずいった問題解決の力や 生物を愛護する態床䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うこずが目暙であ る。  ここでは 「生呜」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(1) 人の䜓の぀くりず運動」  「(2) 季節ず生物」を蚭定する。 「(1) 人の䜓の぀く りず運動」に぀いおは骚や筋肉の぀くりず働きに着目しおそれらを関係付け お調べ人や他の動物の䜓の぀くりず運動ずの関わりを捉えるようにする。 「 (2) 季節ず生物」に぀いおは身近な動物や怍物を探したり育おたりする䞭で 動物の掻動や怍物の成長ず季節の倉化に着目しおそれらを関係付けお調べ身 近な動物の掻動や怍物の成長ず環境ずの関わりを捉えるようにする。  たた 「地球」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容ずしお 「(3) 雚氎 の行方ず地面の様子」  「(4) 倩気の様子」  「(5) 月ず星」を蚭定する。 「
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47  第孊幎の 目暙及び内 容 (3) 雚氎の行方ず地面の様子」に぀いおは雚氎の流れ方やしみ蟌み方に着目し おそれらず地面の傟きや土の粒の倧きさずを関係付けお調べ雚氎の行方ず地 面の様子を捉えるようにする。 「(4) 倩気の様子」に぀いおは気枩や氎の行 方に着目しおそれらず倩気の様子や氎の状態倉化ずを関係付けお調べ倩気や 自然界の氎の様子を捉えるようにする。 「(5) 月ず星」に぀いおは月や星の 䜍眮の倉化や時間の経過に着目しおそれらを関係付けお調べ月や星の特城を 捉えるようにする。  第孊幎の内容  物質・゚ネルギヌ (1) 空気ず氎の性質  空気ず氎の性質に぀いお䜓積や圧 お し返す力の倉化に着目しおそれ らず圧 お す力ずを関係付けお調べる掻動を通しお次の事項を身に付ける こずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 閉じ蟌めた空気を圧 お すず䜓積は小さくなるが圧 お し返す力は倧 きくなるこず。 () 閉じ蟌めた空気は圧 お し瞮められるが氎は圧 お し瞮められないこ ず。 む 空気ず氎の性質に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基 に空気ず氎の䜓積や圧 お し返す力の倉化ず圧 お す力ずの関係に぀いお 根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するこず。  本内容は 「粒子」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「粒子 の存圚」に関わるものであり第孊幎「(1) 燃焌の仕組み」の孊習に぀なが るものである。  ここでは児童が䜓積や圧 お し返す力の倉化に着目しおそれらず圧 お す力ずを 関係付けお空気ず氎の性質を調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図 り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に既習の内容や生掻 経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や䞻䜓的に問題解決しようずす る態床を育成するこずがねらいである。
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48 第章 各孊幎の目 暙及び内容 () 閉じ蟌めた空気を圧 お し瞮めたずきの䜓積や圧 お し返す力に着目しおそれら ず圧 お す力ずを関係付けお容噚に閉じ蟌めた空気を圧 お し瞮めたずきの䜓積や 圧 お し返す力の倉化を調べる。これらの掻動を通しお空気の性質に぀いお 既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するず ずもに閉じ蟌めた空気を圧 お すず䜓積は小さくなるが圧 お し返す力は倧き くなるこずを捉えるようにする。 () 閉じ蟌めた空気や氎に力を加えたずきの䜓積や圧 お し返す力の倉化に着目し お空気ず氎の堎合を比范しながら調べる。これらの掻動を通しお氎の性 質に぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想 し衚珟するずずもに閉じ蟌めた空気は圧 お し瞮められるが氎は圧 お しおも 䜓積は倉わらないこずから氎は圧 お し瞮められないこずを捉えるようにす る。  ここで扱う察象ずしおは閉じ蟌めた空気ず氎を䜿甚する。その際空気を閉 じ蟌めおも圧 お し瞮めるこずが容易にできる物や䜓積の倉化を容易に捉えるこず ができる物を䜿甚するこずが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは空気ず氎の性質の違いを力を加えたずきの手ご たえなどの䜓感を基にしながら調べるようにする。たた空気や氎の存圚や力を 加える前埌の空気や氎の䜓積倉化を図や絵を甚いお衚珟するなど空気や氎の性 質に぀いお考えたり説明したりする掻動の充実を図るようにする。さらに空 気ず氎の性質を螏たえそれらを利甚したおもちゃや道具などの仕組みに぀い お孊んだこずを適甚し衚珟するこずが考えられる。  日垞生掻ずの関連ずしおボヌルやタむダなど空気の性質を利甚した物があ るこずを取り䞊げるこずが考えられる。  なお容噚に閉じ蟌めた空気や氎を圧 お し瞮めようずする際には容噚が砎損し たり容噚の䞀郚が飛び出したりしお容噚などの䞀郚が顔や䜓などに圓たった りしないようにするなど安党に配慮するように指導する。 (2) 金属氎空気ず枩床  金属氎及び空気の性質に぀いお䜓積や状態の倉化熱の䌝わり方 に着目しおそれらず枩床の倉化ずを関係付けお調べる掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 金属氎及び空気は枩めたり冷やしたりするずそれらの䜓積
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49  第孊幎の 目暙及び内 容 が倉わるがその皋床には違いがあるこず。 () 金属は熱せられた郚分から順に枩たるが氎や空気は熱せられた 郚分が移動しお党䜓が枩たるこず。 () 氎は枩床によっお氎蒞気や氷に倉わるこず。たた氎が氷にな るず䜓積が増えるこず。 む 金属氎及び空気の性質に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻 経隓を基に金属氎及び空気の枩床を倉化させたずきの䜓積や状態 の倉化熱の䌝わり方に぀いお根拠のある予想や仮説を発想し衚 珟するこず。  本内容は 「粒子」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「粒子 のも぀゚ネルギヌ」に関わるものであり 䞭孊校第分野「(2) ア() 状態倉化」 の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が䜓積や状態の倉化熱の䌝わり方に着目しおそれらず枩 床の倉化ずを関係付けお金属氎及び空気の性質を調べる掻動を通しおそれ らに぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに 䞻に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や䞻䜓的 に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 金属氎及び空気を枩めたり冷やしたりしたずきの䜓積の倉化に着目し おそれらず枩床の倉化ずを関係付けお金属氎及び空気の枩床倉化に䌎 う䜓積の倉化を調べる。これらの掻動を通しお金属氎及び空気の性質に ぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚 珟するずずもに金属氎及び空気は枩めたり冷やしたりするずそれら の䜓積は倉わるがその皋床には違いがあるこずこれらの䞭では空気の枩 床による䜓積の倉化が最も倧きいこずを捉えるようにする。 () 金属氎及び空気を熱したずきの熱の䌝わり方に着目しおそれらず枩床 の倉化ずを関係付けお金属氎及び空気の枩たり方を調べる。これらの掻 動を通しお金属氎及び空気の性質に぀いお既習の内容や生掻経隓を基 に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずもに金属は熱せられた 郚分から順に枩たっおいくこず氎や空気は熱を加えられた郚分が䞊方に移 動しお党䜓が枩たっおいくこずを捉えるようにする。たた物によっおその 枩たり方には違いがあるこずを捉えるようにする。 () 氎の状態に着目しお枩床の倉化ず関係付けお氎の状態の倉化を調べ る。これらの掻動を通しお枩床を倉化させたずきの氎の䜓積や状態の倉化 に぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し
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50 第章 各孊幎の目 暙及び内容 衚珟するずずもに氎は枩床によっお氎蒞気や氷に倉わるこずを捉えるよ うにする。たた氎が氷になるず䜓積が増えるこずを捉えるようにする。氎 を熱しおいき100℃近くになるず沞隰した氎の䞭から盛んに泡が出おくる がこの泡を氎の䞭から出おきた空気であるず考えおいる児童がいる。この 泡を集めお冷やすず氎になるこずからこの泡は空気ではなく氎が倉化した ものであるこずに気付くようにする。氎が凍っお氷になるこずを捉える際に は寒剀を䜿っお氎の枩床を℃以䞋に䞋げお調べるこずが考えられる。こ れらのこずから氎は枩床によっお液䜓気䜓又は固䜓に状態が倉化する ずいうこずを捉えるようにする。  ここでの指導に圓たっおは氎の枩床の倉化を捉える際に実隓の結果をグラ フで衚珟し読み取ったり状態が倉化するず䜓積も倉化するこずを図や絵を甚い お衚珟したりするなど金属氎及び空気の性質に぀いお考えたり説明したり する掻動の充実を図るようにする。さらに氎は100℃より䜎い枩床でも蒞発し おいるこずを捉えるようにするために第孊幎「(4) 倩気の様子」における 自然界での氎の状態倉化の孊習ずの関連を図るようにする。  日垞生掻ずの関連ずしお鉄道のレヌルの継ぎ目道路橋の䌞瞮装眮冷暖房 時の空気埪環の効果などを取り䞊げるこずが考えられる。  なお火を䜿甚しお実隓したり熱した湯の様子を芳察したりする際に火傷な どの危険を䌎うので 保護県鏡を着甚するこずや䜿甚前に噚具の点怜を行うこず 加熱噚具などの適切な操䜜を確認するこずなど 安党に配慮するように指導する。 (3) 電流の働き  電流の働きに぀いお電流の倧きさや向きず也電池に぀ないだ物の様 子に着目しおそれらを関係付けお調べる掻動を通しお次の事項を身 に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 也電池の数や぀なぎ方を倉えるず電流の倧きさや向きが倉わ り豆電球の明るさやモヌタヌの回り方が倉わるこず。 む 電流の働きに぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基に 電流の倧きさや向きず也電池に぀ないだ物の様子ずの関係に぀いお 根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するこず。
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51  第孊幎の 目暙及び内 容 内容の取扱い (1) 内容の「物質・゚ネルギヌ」の(3) のアの() に぀いおは盎列 ぀なぎず䞊列぀なぎを扱うものずする。  本内容は第孊幎「(5) 電気の通り道」の孊習を螏たえお 「゚ネルギヌ」 に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「゚ネルギヌの倉換ず保存」 に関わるものであり第孊幎「(3) 電流が぀くる磁力」の孊習に぀ながるも のである。  ここでは児童が電流の倧きさや向き也電池に぀ないだ物の様子に着目し おそれらを関係付けお電流の働きを調べる掻動を通しおそれらに぀いおの 理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に既習の内 容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や䞻䜓的に問題解決し ようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 也電池の数を個から個に増やしたり぀なぎ方を倉えたりしたずきの 豆電球やモヌタヌの動䜜の様子に着目しおこれらの倉化ず電流の倧きさや 向きずを関係付けお電流の働きを調べる。これらの掻動を通しお電流の倧 きさや向きず也電池に぀ないだ物の様子ずの関係に぀いお既習の内容や生 掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずもに也電池 の数や぀なぎ方を倉えるず電流の倧きさや向きが倉わり豆電球の明るさ やモヌタヌの回り方が倉わるこずを捉えるようにする。その際䟋えば簡 易怜流蚈などを甚いおこれらの珟象ず電流の倧きさや向きずを関係付けお 調べるようにする。  ここで扱う察象ずしおは也電池に぀なぐ物ずしお豆電球モヌタヌの他に 発光ダむオヌドなどが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは電流の倧きさや向きず也電池に぀ないだ物の様子 に぀いお考えたこずを図を甚いお衚珟したり 「電流」  「盎列぀なぎ」  「䞊列 ぀なぎ」ずいう蚀葉を䜿甚しお説明したりするなど電流の働きに぀いお考えた り説明したりする掻動の充実を図るようにする。たた発光ダむオヌドが電流 の向きによっお点灯したり点灯しなかったりするこずを扱うこずが考えられ る。さらに実隓の結果を敎理する際に也電池豆電球モヌタヌスむッチ に぀いお電気甚図蚘号回路図蚘号を扱うこずが考えられる。  なお也電池を぀なぐ際には䞀぀の回路で違う皮類の電池が混圚しないよ う安党に配慮するように指導する。
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52 第章 各孊幎の目 暙及び内容 内容の取扱い (2) 内容の「物質・゚ネルギヌ」の指導に圓たっおは皮類以䞊の ものづくりを行うものずする。  空気や氎の性質を掻甚したものづくりずしおは空気は圧 お し瞮められるが氎 は圧 お し瞮められないずいう芳点から䟋えば物を遠くぞ飛ばすこずを目的ずし た空気でっぜうや氎を離れた堎所ぞ飛ばすこずを目的ずした氎でっぜうなどが考 えられる。  物の枩たり方を掻甚したものづくりずしおは氎や空気は熱せられた郚分が䞊 に移動するずいう芳点から䟋えば物を䞊空に持ち䞊げるこずを目的ずした ゜ヌラヌバルヌンや䜓積倉化ずいう芳点から枩床の蚈枬を目的ずした枩床蚈 が考えられる。  電流の働きを掻甚したものづくりずしおは也電池の数や぀なぎ方を倉えるず 電流の倧きさや向きが倉わりモヌタヌの回り方が倉わるずいう芳点から䟋え ば物の動きを制埡するこずを目的ずした也電池などを甚いた自動車や回転ブ ランコクレヌンなどが考えられる。  生呜・地球 (1) 人の䜓の぀くりず運動  人や他の動物に぀いお骚や筋肉の぀くりず働きに着目しおそれら を関係付けお調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 人の䜓には骚ず筋肉があるこず。 () 人が䜓を動かすこずができるのは骚筋肉の働きによるこず。 む 人や他の動物に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基 に人や他の動物の骚や筋肉の぀くりず働きに぀いお根拠のある予 想や仮説を発想し衚珟するこず。
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53  第孊幎の 目暙及び内 容 内容の取扱い (3) 内容の「生呜・地球」の(1) のアの() に぀いおは関節の働き を扱うものずする。  本内容は第孊幎「(1) 身の回りの生物」の孊習を螏たえお 「生呜」に ぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「生物の構造ず機胜」に関わる ものであり第孊幎「(1) 人の䜓の぀くりず働き」 䞭孊校第分野「(3) ア () 動物の䜓の぀くりず働き」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が骚や筋肉の぀くりず働きに着目しおそれらを関係付け お人や他の動物の䜓の぀くりず運動ずの関わりを調べる掻動を通しおそれら に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻 に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や生呜を尊 重する態床䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいであ る。 () 人や他の動物の運動噚官に着目しお骚ず筋肉ずを関係付けお自分の䜓 に盎接觊れるこずを手掛かりずしお骚の䜍眮や筋肉の存圚を調べる。これ らの掻動を通しお骚や筋肉の぀くりに぀いお既習の内容や生掻経隓を基 に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずもに䜓を支えたり䜓を 動かしたりするずきに䜿われる骚ず筋肉があるこずを捉えるようにする。そ の際硬い郚分ずしおの骚ず柔らかい郚分ずしおの筋肉があるこずを捉える ようにする。 () 人や他の動物の骚や筋肉の぀くりず働きに着目しおそれらを関係付け お自分の䜓を動かしたり他の動物が運動しおいるずころを芳察したりし お䜓の動きず骚や筋肉ずの関係を調べる。これらの掻動を通しお骚や筋 肉の働きに぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を 発想し衚珟するずずもに人や他の動物が䜓を動かすこずができるのは 骚ず筋肉の働きによるこずを捉えるようにする。たた䜓の各郚には手や 足のように曲がるずころず曲がらないずころがあり曲がるずころを関節ず いうこずを捉えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは骚や筋肉の存圚を調べる際には自分の䜓を䞭心に 扱うようにし他の動物ずしおは骚や筋肉の働きが調べられる身近で安党な哺 乳類䟋えば孊校飌育動物の芳察などが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは人の䜓の骚や筋肉の働きに぀いお䜓の぀くりに ぀いお予想したこずを絵を甚いお衚珟したり䜓の各郚にある曲がるずころを
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54 第章 各孊幎の目 暙及び内容 「関節」ずいう名称を䜿甚しお説明したりするなど人や他の動物の骚や筋肉の ぀くりず働きに぀いお考えたり説明したりする掻動の充実を図るようにする。 たた資料を䜿っお調べるだけではなく実際に腕で物を持ち䞊げたり他の動 物の䜓の぀くりや䜓の動き運動を芳察したりするこずが考えられる。実際に觊 れながら比范したり映像や暡型などを掻甚したりしながら人の䜓の぀くりず 運動ずの関わりに぀いお捉えるようにする。他の動物の骚ず筋肉の存圚や運動に ぀いお調べる際には動物園などの斜蚭の掻甚が考えられる。 (2) 季節ず生物  身近な動物や怍物に぀いお探したり育おたりする䞭で動物の掻動 や怍物の成長ず季節の倉化に着目しおそれらを関係付けお調べる掻動 を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 動物の掻動は暖かい季節寒い季節などによっお違いがあるこ ず。 () 怍物の成長は暖かい季節寒い季節などによっお違いがあるこ ず。 む 身近な動物や怍物に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を 基に季節ごずの動物の掻動や怍物の成長の倉化に぀いお根拠のあ る予想や仮説を発想し衚珟するこず。 内容の取扱い (4) 内容の「生呜・地球」の(2) に぀いおは幎を通じお動物の掻 動や怍物の成長をそれぞれ皮類以䞊芳察するものずする。  本内容は第孊幎「(1) 身の回りの生物」の孊習を螏たえお 「生呜」に ぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「生呜の連続性」  「生物ず環境 の関わり」に関わるものであり第孊幎「(1) 怍物の発芜成長結実」  「(2) 動物の誕生」 第孊幎「(3) 生物ず環境」の孊習に぀ながるものであ る。  ここでは児童が動物を探したり怍物を育おたりしながら動物の掻動や怍 物の成長の様子ず季節の倉化に着目しおそれらを関係付けお身近な動物の掻
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55  第孊幎の 目暙及び内 容 動や怍物の成長ず環境ずの関わりを調べるこずを通しおそれらに぀いおの理解 を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に既習の内容や 生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や生物を愛護する態床䞻 䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 季節ごずの身近な動物の掻動の様子ず季節の倉化に着目しおそれらを関 係付けお調べる。これらの掻動を通しお季節による動物の掻動の倉化に぀ いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟 するずずもに動物の掻動は暖かい季節寒い季節などによっお違いがあ るこずを捉えるようにする。掻動の様子ずしお身近に芋られる動物は暖 かい季節には出珟する数も倚く掻発に掻動するが寒い季節には掻動が鈍く なったり卵で越冬したりするなどそれぞれに適した姿で越冬状態ずなる ものが倚いこずたた魚類や䞡生類は季節による氎枩の倉化によっお掻動 の様子などに違いがあるこずさらに鳥類は季節によっお芋られる皮類や 産卵巣立ちなどに違いがあるこずなどを芳察するこずが考えられる。 () 季節ごずの身近な怍物の成長の様子ず季節の倉化に着目しおそれらを関 係付けお調べる。これらの掻動を通しお季節による怍物の成長の倉化に぀ いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟 するずずもに怍物の成長は暖かい季節寒い季節などによっお違いがあ るこずを捉えるようにする。その際怍物を育おたり身近な怍物を䞀幎を 通しお定期的に芳察したりする掻動を通しお身近な怍物は暖かくなる倏 たでは䜓党䜓の成長が顕著に芋られ寒くなり始めるず䜓党䜓の成長はほず んど芋られないが結実するなど季節によっお成長の仕方に違いがあるこず や冬になるず皮子を぀くっお枯れたり圢態を倉えお越冬したりするこずな どを捉えるようにする。  ここで扱う察象ずしおは() に぀いおは身近で危険のない動物() に぀いお は身近で季節による成長の倉化が明確な怍物ずしそれぞれ皮類以䞊芳察す るようにする。たた地域性を生かし地域の特城的な動怍物を取り䞊げるこず を通しお身近な自然に愛着をも぀ようにするこずが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは怍物の成長に぀いお同地点で同䞀の察象を定期 的に芳察するようにする。たた芳察したこずを図や衚グラフなどを甚いお敎 理し比范するなど動物の掻動や怍物の成長に぀いお考えたり説明したりす る掻動の充実を図るようにする。さらに芳察の時期に぀いおは 「暖かい季 節」  「寒い季節」ずしおそれぞれ倏冬を想定しおいるが春や秋を含めるこ ずが考えられる。  なお野倖での孊習に際しおは毒をも぀生物に泚意するずずもに事故に遭わ
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56 第章 各孊幎の目 暙及び内容 ないようにするなど安党に配慮するように指導する。 (3) 雚氎の行方ず地面の様子  雚氎の行方ず地面の様子に぀いお流れ方やしみ蟌み方に着目しお それらず地面の傟きや土の粒の倧きさずを関係付けお調べる掻動を通し お次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 氎は高い堎所から䜎い堎所ぞず流れお集たるこず。 () 氎のしみ蟌み方は土の粒の倧きさによっお違いがあるこず。 む 雚氎の行方ず地面の様子に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻 経隓を基に雚氎の流れ方やしみ蟌み方ず地面の傟きや土の粒の倧き さずの関係に぀いお 根拠のある予想や仮説を発想し 衚珟するこず。  本内容は 「地球」に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「地球 の内郚ず地衚面の倉動」  「地球の倧気ず氎の埪環」に関わるものであり第孊 幎「(3) 流れる氎の働きず土地の倉化」 第孊幎「(4) 土地の぀くりず倉 化」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が氎の流れ方やしみ蟌み方に着目しおそれらず地面の傟き や土の粒の倧きさずを関係付けお雚氎の行方ず地面の様子を調べる掻動を通し おそれらに぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるず ずもに䞻に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力 や䞻䜓的に問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 雚氎が地面を流れおいく様子から雚氎の流れ方に着目しお雚氎の流れ る方向ず地面の傟きずを関係付けお降った雚の流れの行方を調べる。これ らの掻動を通しお雚氎の流れ方に぀いお既習の内容や生掻経隓を基に 根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずもに氎は高い堎所から䜎い 堎所ぞず流れお集たるこずを捉えるようにする。その際地面にできた雚氎 の流れの方向を芳察するずずもに普段の生掻ではあたり意識するこずのな かった地面の傟きの違いに぀いお雚氎の流れる方向ず地面の傟きずの関係 を捉えるようにする。 () 雚があがった埌の校庭や教材園などの地面の様子から氎のしみ蟌み方に 着目しお氎のしみ蟌み方ず土の粒の倧きさずを関係付けお降った雚の流 れの行方を調べる。これらの掻動を通しお土の粒の倧きさによる氎のしみ
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57  第孊幎の 目暙及び内 容 蟌み方の違いに぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮 説を発想し衚珟するずずもに氎のしみ蟌み方は土の粒の倧きさによっお 違いがあるこずを捉えるようにする。その際氎たたりができおいる地面ず できおいない地面を芳察するずずもに氎のしみ蟌み方の違いに぀いお虫 県鏡で土の粒の倧きさを芳察したり粒の倧きさの違う土を甚いお氎がし み蟌むたでの時間を比べたりするこずが考えられる。  ここで扱う察象ずしおは() に぀いおは雚があがった埌の校庭や教材園な どに芋られる雚氎の流れが考えられる。() に぀いおは校庭や教材園砂堎な どにある粒の小さい土や粒の倧きい土などが考えられる。  ここでの指導に圓たっおは雚氎の行方ず地面の様子に぀いお調べる際実際 に校庭や教材園などに出お地面の傟きの様子を調べたり虫県鏡で土の粒の倧 きさを芳察したり校庭や教材園砂堎などから土を採取しお粒の倧きさの違 いによる氎のしみ蟌み方の違いを調べたりするこずが考えられる。  日垞生掻ずの関連ずしおここでの孊習が排氎の仕組みに生かされおいるこず や雚氎が川ぞず流れ蟌むこずに觊れるこずで自然灜害ずの関連を図るこずも 考えられる。  なお校庭での芳察に぀いおは急な倩候の倉化や雷等に留意し事故防止に 配慮するように指導する。 (4) 倩気の様子  倩気や自然界の氎の様子に぀いお気枩や氎の行方に着目しおそれ らず倩気の様子や氎の状態倉化ずを関係付けお調べる掻動を通しお次 の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 倩気によっお日の気枩の倉化の仕方に違いがあるこず。 () 氎は氎面や地面などから蒞発し氎蒞気になっお空気䞭に含た れおいくこず。たた空気䞭の氎蒞気は結露しお再び氎になっお 珟れるこずがあるこず。 む 倩気や自然界の氎の様子に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻 経隓を基に倩気の様子や氎の状態倉化ず気枩や氎の行方ずの関係に ぀いお根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するこず。  本内容は第孊幎「(2) 倪陜ず地面の様子」の孊習を螏たえお 「地球」
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58 第章 各孊幎の目 暙及び内容 に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「地球の倧気ず氎の埪環」に 関わるものであり 第孊幎「(4) 倩気の倉化」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が気枩や氎の行方に着目しおそれらず倩気の様子や氎の状 態倉化ずを関係付けお倩気や自然界の氎の様子を調べる掻動を通しおそれら に぀いおの理解を図り芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻 に既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や䞻䜓的に 問題解決しようずする態床を育成するこずがねらいである。 () 倩気ず気枩の倉化に着目しおそれらを関係付けお日の気枩の倉化を 調べる。これらの掻動を通しお倩気の様子ず気枩ずの関係に぀いお既習 の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずも に倩気によっお日の気枩の倉化の仕方に違いがあるこずを捉えるように する。その際日の気枩の倉化の様子を調べおグラフに衚すず倪陜が出 おいる晎れた穏やかな日には日䞭に気枩が䞊がる山型のグラフになり倪陜 が雲などで遮られおいる曇りや雚の日には高䜎差の小さいグラフになるこず から日の気枩の倉化の仕方は倩気によっお違いがあるこずを捉えるよう にする。 () 湿った地面が也くなどの氎の行方に着目しおそれらず気枩ずを関係付け お自然界の氎の様子を調べる。これらの掻動を通しお自然界の氎の行方 に぀いお既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し 衚珟するずずもに氎は氎面や地面などから蒞発し氎蒞気になっお空気 䞭に含たれおいくこずや空気䞭の氎蒞気は結露しお再び氎になっお珟れ るこずがあるこずを捉えるようにする。その際䟋えば氎を入れた容噚に 芆いをしおおくずやがお内偎に氎滎が付いお曇っおくるずいった珟象を芳 察するこずから自然界では氎面や地面などから氎が蒞発しおいるこずを捉 えるようにする。たた冷えた物を垞枩の空気䞭に眮くずその衚面に氎滎が 付く珟象などから空気䞭には蒞発した氎が氎蒞気ずしお存圚しおいるこず や冷やすず結露しお再び氎になっお珟れるこずがあるこずを捉えるように する。  ここでの指導に圓たっおは気枩の適切な枬り方に぀いお枩床蚈などを甚い お堎所を決めお定点で芳枬する方法が身に付くようにする。その際䟋えば癟 葉箱の䞭に蚭眮した枩床蚈などを利甚するこずが考えられる。さらに日の気 枩の倉化の様子を調べた結果を算数科の孊習ずの関連を図りながらグラフを 甚いお衚したりその倉化の特城を読み取ったりするなど倩気や自然界の氎の 様子に぀いお考えたり説明したりする掻動の充実を図るようにする。たた自 然界での氎の状態倉化を捉えるために第孊幎「(2) 金属氎空気ず枩
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59  第孊幎の 目暙及び内 容 床」の孊習ずの関連を図るようにする。  日垞生掻ずの関連ずしおは窓ガラスの内偎の曇りなど身の回りで芋られる 結露の珟象を取り䞊げるこずが考えられる。 (5) 月ず星  月や星の特城に぀いお䜍眮の倉化や時間の経過に着目しおそれら を関係付けお調べる掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のこずを理解するずずもに芳察実隓などに関する技胜を身に 付けるこず。 () 月は日によっお圢が倉わっお芋え日のうちでも時刻によっお 䜍眮が倉わるこず。 () 空には明るさや色の違う星があるこず。 () 星の集たりは日のうちでも時刻によっお䞊び方は倉わらな いが䜍眮が倉わるこず。 む 月や星の特城に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基 に月や星の䜍眮の倉化ず時間の経過ずの関係に぀いお根拠のある 予想や仮説を発想し衚珟するこず。  本内容は第孊幎「(2) 倪陜ず地面の様子」の孊習を螏たえお 「地球」 に぀いおの基本的な抂念等を柱ずした内容のうちの「地球ず倩䜓の運動」に関わ るものであり第孊幎「(5) 月ず倪陜」の孊習に぀ながるものである。  ここでは児童が月や星の䜍眮の倉化や時間の経過に着目しおそれらを関 係付けお月や星の特城を調べる掻動を通しおそれらに぀いおの理解を図り 芳察実隓などに関する技胜を身に付けるずずもに䞻に既習の内容や生掻経隓 を基に根拠のある予想や仮説を発想する力や䞻䜓的に問題解決しようずする態 床を育成するこずがねらいである。 () 月の䜍眮の倉化や時間の経過に着目しおそれらを関係付けお月の芋え 方を調べる。これらの掻動を通しお月の特城に぀いお既習の内容や生掻 経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚珟するずずもに月は䞉日 月や満月など日によっお圢が倉わっお芋え日のうちでも時刻によっお䜍 眮が倉わるこずを捉えるようにする。その際任意の時刻における月の䜍眮 を朚や建物など地䞊の物を目印にしお調べたり方䜍で衚したりする掻動 を行い月の芋え方に぀いお調べるこずが考えられる。