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---|---|---|---|---|---|---|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 任意の ( α , β ) ∈ R {\displaystyle (\alpha ,\beta )\in R} について P α β ( u , v ) = ( u α v , u β v ) {\displaystyle P_{\alpha \beta }(u,\,v)=(u\alpha v,\,u\beta v)} となるような生成写像 P α β : ( V ∪ Σ ) ∗ × ( V ∪ Σ ) ∗ ⟶ ( V ∪ Σ ) ∗ × ( V ∪ Σ ) ∗ {\displaystyle P_{\alpha \beta }:(V\cup \Sigma )^{*}\times (V\cup \Sigma )^{*}\longrightarrow (V\cup \Sigma )^{*}\times (V\cup \Sigma )^{*}} が存在する。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 順序対 ( u α v , u β v ) {\displaystyle (u\alpha v,\,u\beta v)} を G {\displaystyle G\,} のプロダクション(生成規則)と呼び、一般に u α v → u β v {\displaystyle u\alpha v\rightarrow u\beta v} のように表記する。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 任意の u , v ∈ ( V ∪ Σ ) ∗ {\displaystyle u,v\in (V\cup \Sigma )^{*}} について、 u {\displaystyle u\,} が v {\displaystyle v\,} を生成することを u ⇒ v {\displaystyle u\Rightarrow v} で表す。ただし、 u = u 1 α u 2 {\displaystyle u\,=u_{1}\alpha u_{2}} かつ v = u 1 β u 2 {\displaystyle v\,=u_{1}\beta u_{2}} で ∃ ( α , β ) ∈ R , u 1 , u 2 ∈ ( V ∪ Σ ) ∗ {\displaystyle \exists (\alpha ,\beta )\in R,u_{1},u_{2}\in (V\cup \Sigma )^{*}} が成り立たねばならない。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 任意の u , v ∈ ( V ∪ Σ ) ∗ {\displaystyle u,v\in (V\cup \Sigma )^{*}} について、 u ⇒ ∗ v {\displaystyle u{\stackrel {*}{\Rightarrow }}v} (あるいは u ⇒⇒ v {\displaystyle u\Rightarrow \Rightarrow v} )であるとは、 u ⇒ u 1 ⇒ u 2 ⋯ ⇒ u k ⇒ v {\displaystyle u\Rightarrow u_{1}\Rightarrow u_{2}\cdots \Rightarrow u_{k}\Rightarrow v} となるような ∃ u 1 , u 2 , ⋯ u k ∈ ( V ∪ Σ ) ∗ , k ≥ 0 {\displaystyle \exists u_{1},u_{2},\cdots u_{k}\in (V\cup \Sigma )^{*},k\geq 0} が成り立つ場合である。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 文法 G = ( V , Σ , R , S ) {\displaystyle G=(V\,,\Sigma \,,R\,,S\,)} の言語は次の集合で表される。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | L ( G ) = { w ∈ Σ ∗ : S ⇒ ∗ w } {\displaystyle L(G)=\{w\in \Sigma ^{*}:S{\stackrel {*}{\Rightarrow }}w\}} | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 形式的定義 | 言語 L {\displaystyle L\,} は、 L = L ( G ) {\displaystyle L\,=\,L(G)} となるような文脈自由文法 G {\displaystyle G\,} が存在するとき、文脈自由言語(CFL)であるという。 | [
"文脈自由文法",
"文脈自由言語"
]
| [
34,
23
]
| [
89,
65
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | 最初の例を示す。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → aSb | ε | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | ここで、 | は「選択」を意味し、ε は空の文字列を意味する。この文法によって生成される言語は以下のようになる。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | { a n b n : n ≥ 0 } {\displaystyle \{a^{n}b^{n}:n\geq 0\}} | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | これは正規言語ではない例でもある。 | [
"正規言語"
]
| [
24
]
| [
66
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | また、「選択」は文脈自由文法の表現に必ずしも必須ではない。次の2つの規則でも、上の例と同様の言語を定義している。 | [
"文脈自由文法"
]
| [
34
]
| [
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → aSb | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → ε | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | 次は三種類の変数 x, y, z を使った文法的に正しい四則演算の数式を生成する文脈自由文法である。ここで演算子は中置としている。 | [
"算術",
"文脈自由文法"
]
| [
4750,
34
]
| [
7424,
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → x | y | z | S + S | S - S | S * S | S/S | (S) | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | この文法に従うと、例えば "( x + y ) * x - z * y / ( x + x )" といった式が生成可能である。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | この文法は、構造が異なる構文木から同じ文字列が生成されうるという意味で曖昧である。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | 文字セット {a,b} について、異なる個数の a と b から構成される全ての文字列を生成する文脈自由文法は以下のようになる。 | [
"文脈自由文法"
]
| [
34
]
| [
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → U | V U → TaU | TaT V → TbV | TbT T → aTbT | bTaT | ε | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | ここで、T に関する生成規則は a と b が同数の文字列を生成するが、U は a の方が必ず多くなる文字列を生成し、V は b の方が必ず多くなる文字列を生成する。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | 次の例は { a n b m c m + n : n ≥ 0 , m ≥ 0 } {\displaystyle \{a^{n}b^{m}c^{m+n}:n\geq 0,m\geq 0\}} である。これは正規言語ではなく文脈自由言語である。以下の生成規則で生成される(この生成規則は文脈自由文法にしたがっている)。 | [
"正規言語",
"文脈自由言語",
"文脈自由文法"
]
| [
24,
23,
34
]
| [
66,
65,
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | S → aSc | B B → bBc | ε | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 例 | 文脈自由文法は数学的な「形式的」言語だけで利用されるわけではない。例えば、タミル語の詩である Venpa は文脈自由文法で定式化できることが指摘されている。 | [
"文脈自由文法"
]
| [
34
]
| [
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | ある文法において、開始記号からある文字列が導出される過程を記述する方法は二種類存在する。単純な方法は導出過程の途中の文字列を全て書き出していく方法である。つまり開始記号から始めて、生成規則を一回適用する度に文字列を書き出して、最後に目的の文字列になるまで列挙するのである。例えば「左端に最も近い非終端記号を最初に書き換える」という規則を適用したとすれば、文脈自由文法では適用する生成規則を列挙するだけで十分である。これを文字列の「左端導出」(Leftmost Derivation)と呼ぶ。例えば、以下の文法があるとする。 | [
"終端記号と非終端記号",
"文脈自由文法"
]
| [
354310,
34
]
| [
981618,
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | (1) S → S + S (2) S → 1 (3) S → a | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | 文字列「1 + 1 + a」を導出する過程は [ (1), (1), (2), (2), (3) ] というリストになる。同様に「右端導出」も定義できる。この例の場合、右端導出での導出過程は [ (1), (3), (1), (2), (2)] というリストになる。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | 左端導出と右端導出のリストが異なるのは重要なポイントである。構文解析では、文法規則毎にそれを入力文字列に適用する小さなプログラムが存在する。したがって、構文解析が左端導出を行うのか右端導出を行うのかによってそれらのプログラムを適用する順番が変わってくるのである。 | [
"構文解析"
]
| [
1452
]
| [
2244
]
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | 導出過程は導出される文字列上にある種の階層構造を描くことでも表される。例として左端導出による「1 + 1 + 1」に対する階層構造を見てみよう。導出過程は以下のようになる。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | S→S+S (1) S→S+S+S (1) S→1+S+S (2) S→1+1+S (2) S→1+1+1 (2) | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | { { { 1 }S + { 1 }S }S + { 1 }S }S | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | ここで { ... }S は S から導出された部分文字列を意味している。これに対応する階層構造は以下のような木構造になる。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | この木構造をその文字列の「具象構文木」と呼ぶ(抽象構文木も参照されたい)。この場合、上述の左端導出も右端導出も同じ構文木になるが、左端導出には以下のような別の導出過程が存在する。 | [
"抽象構文木"
]
| [
316667
]
| [
866345
]
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | S→ S + S (1) S→ 1 + S (2) S→ 1 + S + S (1) S→ 1 + 1 + S (2) S→ 1 + 1 + 1 (2) | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | これによって定義される構文木は以下のようになる。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 導出と構文木 | この文法のように、ある文字列を導出する構文木が複数考えられる文法を「曖昧な文法」(Ambiguous Grammar)と呼ぶ。このような文法の構文解析は、生成規則の適用順序を毎回決定しなければならないため難しい。 | [
"曖昧な文法",
"構文解析"
]
| [
463809,
1452
]
| [
1350733,
2244
]
|
89 | 文脈自由文法 | 標準形 | 空の文字列を生成しない文脈自由文法は等価なチョムスキー標準形かグライバッハ標準形に変換できる。ここでいう「等価」とは同じ言語を生成するという意味である。 | [
"文脈自由文法",
"チョムスキー標準形"
]
| [
34,
251142
]
| [
89,
663717
]
|
89 | 文脈自由文法 | 標準形 | チョムスキー標準形文法は生成規則が単純なので、この標準形は理論的にも実用上も密接な関係がある。例えば、ある文脈自由文法についてチョムスキー標準形を使うことで多項式時間のアルゴリズムで入力された文字列がその文法で生成されるものか否かを判定できる(CYKアルゴリズム)。 | [
"チョムスキー標準形",
"文脈自由文法",
"多項式時間",
"アルゴリズム",
"CYK法"
]
| [
251142,
34,
7110,
672,
393614
]
| [
663717,
89,
11739,
1156,
1105879
]
|
89 | 文脈自由文法 | 非決定性 | 文脈自由文法は能力が制限されているため、その操作の一部は決定可能であるが、同時に決定不能な問題もある。最も単純で分かり易い決定不能問題の1つとして、CFG が言語の全文字列を受容するかどうかという問題がある。還元によって、この問題がチューリングマシンの停止問題と同じであることが示される。その還元には、チューリングマシンのあらゆる計算過程を示す「計算履歴」と呼ばれる概念を用いる。あるチューリングマシンがある入力を与えられたとき、それを受容しない計算履歴の文字列を生成するCFGを構築でき、そうすると、そのCFGはマシンが入力を受容しないときだけ文字列を受容(認識)する。 | [
"文脈自由文法",
"決定問題",
"停止性問題",
"チューリングマシン"
]
| [
34,
6494,
28368,
577
]
| [
89,
10593,
50524,
1038
]
|
89 | 文脈自由文法 | 非決定性 | これを応用すると、2つのCFGが同じ言語を記述しているかどうかも判定不能である。なぜなら、言語の全文字列を受理する自明なCFGとの等価性を判定できないためである。 | []
| []
| []
|
89 | 文脈自由文法 | 非決定性 | また、文脈依存文法が文脈自由言語を表しているかどうかも決定不能な問題である。 | [
"文脈依存文法",
"文脈自由言語",
"決定問題"
]
| [
158487,
23,
6494
]
| [
377150,
65,
10593
]
|
89 | 文脈自由文法 | 拡張 | 文脈自由文法の形式性の拡張として、非終端記号に引数を持たせ、規則内で値を渡すということが考えられる。これにより、自然言語の一致や参照といった機能を表現可能となり、プログラミング言語での識別子の定義や正しい用法を自然な形で表現可能となる。例えば、英語の文で、主語と動詞が数において合致しなければならないということを容易に表現できる。 | [
"文脈自由文法",
"終端記号と非終端記号",
"プログラミング言語",
"主語",
"動詞"
]
| [
34,
354310,
27,
37485,
20603
]
| [
89,
981618,
69,
68295,
35775
]
|
89 | 文脈自由文法 | 拡張 | 計算機科学では、このようなアプローチの例として接辞文法、属性文法、Van Wijngaarden の two-level grammar などがある。 | [
"計算機科学",
"接辞",
"属性文法"
]
| [
1462,
89003,
293474
]
| [
2260,
183454,
793937
]
|
89 | 文脈自由文法 | 拡張 | 同様の拡張は言語学にもある。 | [
"言語学"
]
| [
63
]
| [
159
]
|
89 | 文脈自由文法 | 拡張 | 別の拡張として、規則の左辺に追加の記号を書けるようにする手法がある。これは文脈依存文法に他ならない。 | [
"文脈依存文法"
]
| [
158487
]
| [
377150
]
|
89 | 文脈自由文法 | 言語学的応用 | ノーム・チョムスキー自身は、生成文法を追加することで文脈自由文法の制限を克服したいと考えていた。 | [
"ノーム・チョムスキー",
"生成文法",
"文脈自由文法"
]
| [
627,
635,
34
]
| [
1093,
1105,
89
]
|
89 | 文脈自由文法 | 言語学的応用 | そのような規則も言語学によく見られる。例えば、英語における受動態化である。しかし、それらは強力すぎるため(チューリング完全)、変換の適用は制限される必要がある。生成文法の大部分は、句構造文法と変換規則の記述機構を改善し、自然言語が表現できることを正確に表せるようにすることを目的としている。 | [
"言語学",
"態",
"生成文法",
"句構造文法"
]
| [
63,
98194,
635,
702265
]
| [
159,
206627,
1105,
2193698
]
|
89 | 文脈自由文法 | 言語学的応用 | 彼は自然言語が文脈自由でないと考えていたが、彼がCFGでは不十分であることを示す証拠として挙げた事例は、後に間違いであることが証明された。Gerald Gazdar と Geoffrey Pullum は、一部に文脈自由的でない構造があるものの、自然言語の大部分は文脈自由であると指摘している。文脈自由でない部分とは、例えば、スイスドイツ語の cross-serial dependencies や、バンバラ語の畳語である。 | [
"スイスドイツ語",
"バンバラ語",
"畳語"
]
| [
213393,
189071,
265871
]
| [
541005,
466065,
710303
]
|
90 | フランス語 | null | フランス語(フランスご、français フランス語発音: [fʁɑ̃sɛ] フランセ)は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派に属する言語。ロマンス諸語の一つで、ラテン語の口語(俗ラテン語)から変化したフランス北部のオイル語(または古フランス語、langue d'oïl)が母体と言われている。日本語では、仏蘭西語、略して仏語(ふつご)とも書く。 | [
"フランス語",
"インド・ヨーロッパ語族",
"イタリック語派",
"ロマンス諸語",
"ラテン語",
"俗ラテン語",
"オイル語",
"古フランス語"
]
| [
35,
10350,
39349,
14302,
4431,
56903,
164633,
189919
]
| [
90,
17122,
71475,
23749,
6932,
108243,
394050,
468718
]
|
90 | フランス語 | null | フランス語という呼び方は、多くの言語(オック語、アルピタン語など)が存在するフランスにおいて誤解を招く可能性もあるので、単にオイル語と呼んでフランスの他の言語と区別することもある。 | [
"フランス語",
"オック語",
"アルピタン語",
"オイル語"
]
| [
35,
7265,
230480,
164633
]
| [
90,
12067,
596045,
394050
]
|
90 | フランス語 | null | 世界で英語(約80の国・地域)に次ぐ2番目に多くの国・地域で使用されている言語であり、フランス、スイス、ベルギー、カナダのほか、かつてフランスやベルギーの領域だった諸国を中心に29ヶ国で公用語になっている(フランス語圏を参照)。全世界で1億2300万人が主要言語として使用し、総話者数は2億人以上である。国際連合、欧州連合などの公用語の一つにも選ばれている。このフランス語の話者を、フランコフォン(francophone、英語版)と言う。 | [
"カナダ",
"公用語",
"フランス語圏",
"国際連合",
"欧州連合",
"フランス語"
]
| [
561442,
5354,
115773,
1535,
588718,
35
]
| [
1698830,
8424,
255017,
2395,
1794582,
90
]
|
90 | フランス語 | 音声 | 記号が二つ並んでいるものは、右が有声音、左が無声音。 | [
"有声音",
"無声音"
]
| [
132074,
132080
]
| [
301936,
301951
]
|
90 | フランス語 | 音声 | 記号が二つ並んでいるものは、右が円唇、左が非円唇。 | []
| []
| []
|
90 | フランス語 | 音声 | 鼻母音四つを含んだ句の例として « un bon vin blanc » /œ̃ bɔ̃ vɛ̃ blɑ̃/(おいしい白ワイン)が有名である。 | [
"Œ"
]
| [
49561
]
| [
91908
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | フランス語において基本的にc, r, f, lを除く語尾の子音(一部例外あり)と母音のeは発音されない。フランス語の表記は初学者には複雑に感じられるが、規則性は比較的高い。英語や日本語のローマ字表記とはかなり異なるため、フランス語を知らなければ正しく読むことはできないが、規則を覚えれば容易に発音できる。たとえば eau は常に /o/ と発音する。しかし monsieur(ムッシュ)は /mɔ̃.sjœʁ/ ではなく /mə.sjø/ であり、femme(女性、妻)は /fem/ ではなく /fam/ であるなど、イタリア語やスペイン語などほかのロマンス諸語に比べると例外が多い。faitやplusなど文脈によって発音が変わる単語もある。 また、in, im, yn, ym, ain, aim, ein, eim がすべて /ɛ̃/ になるなど、しばしば異なる綴りが同じ発音を示すため、同音異字語が多い。たとえば vin(ワイン)と vingt(20)はともに /vɛ̃/ であり、また形容詞 bleu (青、男性形単数) とその変化形の bleus(男性形複数)、bleue(女性形単数)、bleues(女性形複数)はすべて /blø/ である。このため、発音を聞いて書き分けるのは比較的難しい。ネイティブでさえも正しく書けない人がいるほどで、フランスでは問題視されている。そういった難しさもあり、日本で行われている実用フランス語技能検定試験(DAPF)の準2級以降の級では書き取り試験が行われ、CDで流れる文章を、文脈をしっかりと把握した上で、動詞の活用はもとより性と数の一致に気をつけながら、正しく書く能力が試される。書き取り試験ではあるが文法知識も試され、実際のところこの書き取り問題で点を落とす受験者が非常に多いことから、いかにフランス語を正しく書くのが難しいかがうかがえる。 | [
"フランス語",
"子音",
"母音",
"イタリア語",
"スペイン語",
"ロマンス諸語",
"同音異字",
"ワイン",
"形容詞",
"日本",
"実用フランス語技能検定試験",
"動詞"
]
| [
35,
35876,
35881,
36,
37,
14302,
157846,
6358,
20809,
1384029,
93810,
20603
]
| [
90,
65418,
65427,
91,
92,
23749,
375189,
10328,
36137,
4821051,
195788,
35775
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | アルファベットのことを、フランス語ではアルファベ(alphabet)と言う。 | [
"フランス語"
]
| [
35
]
| [
90
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | セディーユ、トレマ、アクサンテギュ、および e につくアクサングラーヴとアクサンシルコンフレクスは発音を変える記号である。一方、e 以外の母音につくアクサングラーヴとアクサンシルコンフレクスは発音を変化させない。 | [
"セディーユ",
"トレマ",
"アキュート・アクセント",
"グレイヴ・アクセント",
"サーカムフレックス",
"母音"
]
| [
40283,
40351,
40418,
40416,
40419,
35881
]
| [
73096,
73216,
73335,
73331,
73341,
65427
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | ※アクサンのつくところを強く読むわけではない。 | [
"アクセント符号"
]
| [
40411
]
| [
73321
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | Œ, œ は o と e の合字である。この組み合わせが単母音で発音される語では、o と e は必ずこのようにつなげて書く。通常は œu で /œ/ を表す。 | [
"Œ",
"母音"
]
| [
49561,
35881
]
| [
91908,
65427
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | Æ, æ は a と e の合字であり、少数のラテン語からの借用語で使う。 | [
"Æ",
"ラテン語",
"借用語"
]
| [
49702,
4431,
87620
]
| [
92237,
6932,
179813
]
|
90 | フランス語 | 綴りと発音 | フランス語では引用符(英語では「" "」)として「« »」(ギユメ guillemets)を用いる。フランス語の句読点の内、コンマ(,)、ピリオド(.)、括弧(( )、[ ])以外の疑問符(?)、感嘆符(!)、コロン(:)、セミコロン(;)の前にはスペースを入れ、引用符の後と前にもやはりスペースを入れる。 | [
"フランス語",
"引用符",
"句読点",
"感嘆符",
"セミコロン"
]
| [
35,
63460,
29324,
63850,
68529
]
| [
90,
123303,
52491,
124376,
134946
]
|
90 | フランス語 | 数体系 | 20進法と10進法の組み合わせである。かなり複雑だが、これはフランスでの例であり、ベルギーやスイスでは70をseptante、90をnonante、さらにスイスでは80をhuitanteで表し、比較的10進法に近い。 | [
"二十進法",
"十進法"
]
| [
113196,
8749
]
| [
247180,
14516
]
|
90 | フランス語 | 文法 | 敬称 | []
| []
| []
|
90 | フランス語 | 言語変種 | フランス南部で用いられるオック語をフランス語方言とすることもあるが、言語学的には通常別系統の言語として扱う。 | [
"オック語",
"フランス語"
]
| [
7265,
35
]
| [
12067,
90
]
|
90 | フランス語 | 言語変種 | など(French-based creole languagesを参照)。 | []
| []
| []
|
90 | フランス語 | 歴史 | 紀元前58年から紀元前51年にかけて、共和政ローマのガイウス・ユリウス・カエサルがガリア戦争を行い、現在のフランスの領域のほぼ全域をローマ領としたことが、この地域にフランス語の祖語であるラテン語が本格的に導入されるきっかけとなった。ガリア戦争以前には、この地域ではおもにケルト語系のゴール語が用いられていたが、ローマの支配が定着するにつれてラテン語が優勢となっていき、ガロ・ロマンス語と呼ばれるラテン語の方言群が成立した。この言語は基本的にラテン語の影響が強く、その一方言と呼べる存在であったが、ケルト語からいくつかの音韻的な影響を受けたものだった。その後、ローマ帝国の崩壊とともにフランク王国がこの地域を支配すると、彼らの言語であったゲルマン系の古フランク語が持ち込まれ、その影響を受けてこの地域のラテン語は大きく変容し、9世紀ごろにはラテン語から完全に分離した古フランス語が成立した。その後、14世紀ごろには中世フランス語へと変化し、17世紀にはアカデミー・フランセーズによってフランス語の純化・整備が行われて現代フランス語が成立した。 | [
"紀元前58年",
"共和政ローマ",
"ガイウス・ユリウス・カエサル",
"ガリア戦争",
"フランス語",
"ラテン語",
"ケルト語派",
"ガリア語",
"ガロ・ロマンス語",
"ローマ帝国",
"フランク王国",
"古フランク語",
"9世紀",
"古フランス語",
"14世紀",
"17世紀",
"アカデミー・フランセーズ"
]
| [
34672,
9885,
11608,
19464,
35,
4431,
18025,
88016,
683488,
4966,
32023,
221089,
2720,
189919,
2684,
2699,
36467
]
| [
63242,
16312,
19336,
33530,
90,
6932,
29992,
180742,
2122360,
7800,
58008,
564861,
4276,
468718,
4237,
4253,
66443
]
|
90 | フランス語 | 統制機関 | フランス語の統制機関としては、アカデミー・フランセーズが挙げられる。これは1635年に宰相・リシュリューによって創設された国家機関で、フランス語の語法を整備して誰にでも理解できる言語とすることを目指し、そのためにフランス語の辞書『アカデミー・フランセーズ辞典』を編纂することを目的としていた。 | [
"フランス語",
"アカデミー・フランセーズ",
"1635年",
"アカデミー・フランセーズ辞典"
]
| [
35,
36467,
10087,
264860
]
| [
90,
66443,
16672,
707389
]
|
90 | フランス語 | 統制機関 | この『アカデミー・フランセーズ辞典』は、1694年に初版が発行されたのち、現代に至るまで編纂・発行が続けられている。もっとも新しい辞典は1992年に編纂されたものである。こうした言語の統制機関が、国家によって創設されることは当時稀であり、これはそのままフランス語に対するフランス国家の強い影響力をもたらす根源となった。 | [
"アカデミー・フランセーズ辞典",
"1694年",
"1992年",
"フランス語"
]
| [
264860,
4013,
463599,
35
]
| [
707389,
6259,
1349811,
90
]
|
90 | フランス語 | 統制機関 | また、フランス語の現状に関する勧告を出すことも任務のひとつであり、強制力こそないものの、この勧告はフランス語に強い影響力を持つ。アカデミー・フランセーズは、フランス学士院を構成する5つのアカデミーの中で、もっとも古く地位の高いアカデミーである。アカデミー・フランセーズは終身任期を持つ40人の定員で構成され、欠員が生じた場合のみ補充が行われる。 | [
"フランス語",
"アカデミー・フランセーズ",
"フランス学士院"
]
| [
35,
36467,
29527
]
| [
90,
66443,
52915
]
|
90 | フランス語 | 統制機関 | このメンバーは、フランス語話者の構成およびアカデミー自体が、フランス政府の国家機関として成立・存続してきたフランスの歴史を反映して、フランス国民が圧倒的に多いが、その他の国民であっても、ふさわしいと認められれば会員となることができる。 | [
"フランス語"
]
| [
35
]
| [
90
]
|
90 | フランス語 | 統制機関 | たとえば、1983年に会員となったレオポール・セダール・サンゴールは、20年にわたってセネガル共和国の大統領を務めた人物であるが、フランス語詩人としても非常に高名な存在であり、またフランス語圏の融和をはかる国際機関であるフランコフォニー国際機関の設立を主導したことなどから、会員となることを認められた。 | [
"1983年",
"レオポール・セダール・サンゴール",
"セネガル",
"フランス語",
"詩人",
"フランス語圏",
"フランコフォニー国際機関"
]
| [
628111,
209609,
16954,
35,
2739,
115773,
32848
]
| [
1931420,
529258,
28252,
90,
4311,
255017,
59710
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | フランス語を母語話者とする人々が多数派を占めるのはフランス一国のみである。ただし、いくつかの国においてはフランス語の母語話者が大きな勢力を持っている。また、フランス国内において本来フランス語を母語とする地域は北フランスに限られており、南フランスの広い地域で話されるオック語を筆頭に、ブルターニュ半島で話されるケルト語系のブルトン語やアルザスで話されるドイツ語系のアルザス語、コルシカ島で話されるイタリア語系のコルシカ語など、系統の異なるいくつかの地方言語が存在する。ただしフランス政府はもっとも早く言語を政府の手で構築してきた国家であり、フランス革命後は一貫してフランス語をフランスにおける唯一の言語であると規定してきた。こうしたことから、教育をはじめとして国家による強力なフランス語普及政策がとられ、上記の各言語地域においても現代ではほとんどフランス語が話されるようになってきている。ただし、19世紀後半までオック語復権運動「フェリブリージュ」などが行われてきており、現在はこの状況には地方言語の保護の観点から批判が根強い。 | [
"フランス語",
"母語",
"オック語",
"ケルト語派",
"ブルトン語",
"ドイツ語",
"アルザス語",
"コルシカ島",
"イタリア語",
"コルシカ語",
"地方言語",
"フランス革命",
"19世紀",
"フェリブリージュ"
]
| [
35,
57081,
7265,
18025,
35849,
2451,
80780,
24198,
36,
33505,
517825,
218246,
994,
137010
]
| [
90,
108638,
12067,
29992,
65357,
3870,
162875,
41797,
91,
61024,
1563426,
556062,
1615,
316004
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | フランス以外でもっともフランス語の母語話者の割合が大きい国家はベルギーであり、フランス語話者でありベルギー南部に居住するワロン人が人口の31%を占めている。ベルギーにおいては、北部に住みオランダ語の方言を話すフランドル人が人口の60%を占めており、ワロン人との間には言語戦争と呼ばれる深刻な言語の対立状況が存在する。この対立を背景にしてベルギーは南北の連邦国家となっており、南部のワロン地域の大部分はフランス語共同体を形成している。また、首都のブリュッセルは言語境界線の北側にあるもののフランス語話者の人口が8割を占めており、ブリュッセル首都圏地域として2言語併用の独自地域となっている。ついでフランス語話者の割合が高い国家はスイスである。スイス人のうちフランス語の母語話者は20.38%を占め、64%を占めるドイツ語話者に次ぐ勢力を持っている。スイスのフランス語話者は国土の西部に集中しており、ジュネーヴ州、ヴォー州、ヌーシャテル州、ジュラ州の4つのカントンがフランス語話者が多数を占める州としてフランス語を公用語としている。また、言語境界線の両側にまたがるフリブール州およびヴァレー州は、フランス語とドイツ語の両言語を公用語としている。スイスは多言語主義をとる国家であり、連邦の公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語の3言語、それに国語としてロマンシュ語を加えた4つの言語を採用している。ヨーロッパ大陸においてフランス語の母語話者が大きな勢力を持つのはこの3か国である。 | [
"フランス語",
"母語",
"ワロン人",
"オランダ語",
"言語戦争",
"ワロン地域",
"フランス語共同体",
"ブリュッセル",
"ドイツ語",
"ジュネーヴ州",
"ヴォー州",
"ヌーシャテル州",
"ジュラ州",
"公用語",
"フリブール州",
"ヴァレー州",
"多言語",
"イタリア語",
"ロマンシュ語"
]
| [
35,
57081,
281606,
21033,
186551,
221872,
711400,
21039,
2451,
254313,
254311,
254298,
254308,
5354,
255850,
252935,
9213,
36,
22234
]
| [
90,
108638,
758294,
36469,
457688,
567030,
2227339,
36483,
3870,
673081,
673079,
673063,
673075,
8424,
677946,
669175,
15280,
91,
38368
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | このほか、フランス語の母語話者が大勢力を持つ国としてはカナダがある。フランス語の母語話者はカナダ総人口の22%を占め、無視できない勢力を持っている。特にフランス語話者が集中しているのは東部のケベック州であり、連邦においては英語とフランス語がともに公用語とされているものの、ケベック州の公用語はフランス語のみとなっており、積極的な保護政策がとられている。この言語対立を背景にしばしば独立運動が繰り広げられる。 | [
"フランス語",
"母語",
"カナダ",
"ケベック州",
"公用語",
"言語戦争"
]
| [
35,
57081,
561442,
27099,
5354,
186551
]
| [
90,
108638,
1698830,
47734,
8424,
457688
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | フランス語の母語話者が大きな勢力を持つのは上記地域に限られるが、そのほかの地域においてもかつてフランスが広大なフランス植民地帝国を持っていた関係で、旧植民地においてフランス語を公用語とする国々は数多く、29か国において公用語の地位を占めている。もっともフランス語が公用語化されている地域はアフリカであり、旧フランス領地域においては、セネガル、ギニア、マリ、コートジボワール、ブルキナファソ、トーゴ、ベナン、ニジェール、チャド、中央アフリカ、カメルーン、ガボン、コンゴ共和国、コモロ、マダガスカル、ジブチにおいてフランス語は公用語となっている。旧フランス領のほか、同じくフランス語を公用語とするベルギーの植民地であったコンゴ民主共和国およびブルンジもフランス語を公用語とする。一方、旧フランス領においても北アフリカに属するモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、チュニジアにおいてはフランス語は公用語となっていない。これは、これらの国々の人口の大部分を占めるアラブ人の母語であるアラビア語も大言語であり公用語化に耐えうる言語であったため、独立後急速にアラビア語への公用語の切り替えが行われたためである。ただしこれらの国々においても、特にエリート層はフランス語を自由に使いこなせる者が多く、準公用語や文化言語として広く国内で通用する。特にアルジェリアでは、1,200万人前後がフランス語を常用する(アルジェリアの言語(フランス語版)も参照)。また、旧ベルギー領であるルワンダは長らくフランス語を公用語としていたものの、ルワンダ虐殺の発生後フランスとの関係が急速に悪化し、2009年に英語を公用語に追加して以降、教育言語を英語に変更するなど急速に英語の公用語化を進めている。また、セーシェルやモーリシャスはナポレオン戦争以後イギリス領となっていたものの、それ以前はフランス領であり、その時代に入植した人々がその後も残留したため、社会の指導層はフランス語話者が占めており、両国とも共通語はフランス語となっている。また、国内でもっとも通用する言語も それぞれフランス語系のクレオール言語であるセーシェル・クレオール語とモーリシャス・クレオール語である。このほか、フランスの海外県であるマヨットおよびレユニオンもフランス語を公用語としており、レユニオンは日常語もフランス語系のクレオール言語であるレユニオン・クレオール語となっている。 | [
"フランス語",
"母語",
"フランス植民地帝国",
"植民地",
"公用語",
"アラブ人",
"アラビア語",
"ルワンダ虐殺",
"2009年",
"ナポレオン戦争",
"クレオール言語",
"セーシェル・クレオール語",
"マヨット",
"レユニオン",
"レユニオン・クレオール語"
]
| [
35,
57081,
66006,
15397,
5354,
2486,
2450,
153107,
1215,
32211,
13331,
401393,
75107,
65075,
401399
]
| [
90,
108638,
129279,
25563,
8424,
3929,
3868,
362259,
1917,
58371,
22151,
1130909,
149748,
127106,
1130958
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | 新大陸においては、上記のカナダ以外にはハイチが唯一フランス語を公用語とする国家である。またハイチにおいては、一般市民の日常語もフランス語系のクレオール言語であるハイチ語となっている。また、公用語ではないが旧フランス領であるルイジアナ州の南西部を中心にケイジャン・フランス語と呼ばれるフランス語の一派を話す人々が存在する。小アンティル諸島に点在するグアドループやマルティニーク、サン・マルタン、サン・バルテルミー島、および南アメリカ大陸のフランス領ギアナもフランス語を公用語とする。 | [
"カナダ",
"フランス語",
"公用語",
"クレオール言語",
"ハイチ語",
"ルイジアナ州",
"ケイジャン・フランス語",
"マルティニーク",
"南アメリカ大陸"
]
| [
561442,
35,
5354,
13331,
216325,
22395,
946491,
66059,
5531
]
| [
1698830,
90,
8424,
22151,
550177,
38648,
3119049,
129385,
8679
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | オセアニアにおいては、かつてイギリスとフランスの共同統治領であったバヌアツがフランス語を公用語のひとつとしている。また、フランスの海外領であるニューカレドニアおよびフランス領ポリネシア(タヒチ島など)、ウォリス・フツナもフランス語を公用語としている。アジアにおいては旧フランス領であるベトナム、ラオス、カンボジアの3国において公用語が現地語化されてフランス語がほぼ通用しなくなっているが、わずかにレバノンにおいてはやや通用し、準公用語的な扱いを受けている。 | [
"フランス語",
"公用語",
"ニューカレドニア",
"フランス領ポリネシア",
"タヒチ島",
"ウォリス・フツナ",
"カンボジア"
]
| [
35,
5354,
46724,
92270,
211184,
16918,
235792
]
| [
90,
8424,
85490,
192152,
534200,
28179,
613777
]
|
90 | フランス語 | 話者分布 | こうしたフランス語話者の言語共同体はフランコフォニーと呼ばれ、1970年にフランコフォニー国際機関が設立され、1986年には加盟国首脳の参加するフランコフォニー・サミットが2年に一度開催されるようになるなど、フランス語圏諸国の協調が図られている。ただしフランコフォニー国際機関にはエジプトやギリシャ、ルーマニアなどのように国内にほとんどフランス語話者の存在しない国家も加盟しており、逆にフランス語話者の多いアルジェリアが参加していないなど、フランコフォニー国際機関加盟国がフランス語圏とは必ずしも言えない。 | [
"フランス語",
"1970年",
"フランコフォニー国際機関",
"1986年",
"フランス語圏"
]
| [
35,
143437,
32848,
476455,
115773
]
| [
90,
334514,
59710,
1404796,
255017
]
|
90 | フランス語 | 国際機関などにおけるフランス語 | フランス語は17世紀から19世紀までヨーロッパでもっとも有力な国際共通語であり、外交官用語として使われてきたため、国際機関において公用語となっていることが多い。 | [
"フランス語",
"17世紀",
"19世紀",
"ヨーロッパ",
"外交官",
"公用語"
]
| [
35,
2699,
994,
7,
46363,
5354
]
| [
90,
4253,
1615,
32,
84744,
8424
]
|
90 | フランス語 | 国際機関などにおけるフランス語 | 具体例としては、以下の国際機関は、フランス語を公用語とする。国際連合(UN)、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)、国際電気通信連合(ITU)、万国郵便連合(UPU)、列国議会同盟、イスラム諸国会議機構、アフリカ連合(AU)、北大西洋条約機構(NATO)、国際標準化機構(ISO)、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)、国境なき医師団(MSF; Médecins sans frontières)、欧州評議会 (CoE)。 | [
"フランス語",
"公用語",
"国際連合",
"国際オリンピック委員会",
"国際サッカー連盟",
"国際電気通信連合",
"万国郵便連合",
"列国議会同盟",
"イスラム協力機構",
"アフリカ連合",
"北大西洋条約機構",
"国際標準化機構",
"世界貿易機関",
"経済協力開発機構",
"国境なき医師団",
"欧州評議会"
]
| [
35,
5354,
1535,
64443,
7394,
1926,
137605,
273331,
55574,
27083,
1832,
1758,
9147,
60380,
20502,
83140
]
| [
90,
8424,
2395,
125804,
12306,
3008,
317677,
732495,
105362,
47675,
2855,
2735,
15157,
116391,
35622,
168812
]
|
90 | フランス語 | 国際機関などにおけるフランス語 | これらの機関において、多くの場合フランス語は唯一の公用語ではなく、英語などほかの言語と併用されている。しかしながら、19世紀から20世紀初頭においては国際共通語としての地位を持っていたことから、この時期に創設された国際機関である万国郵便連合や国際電気通信連合、国際オリンピック委員会や国際サッカー連盟において、フランス語は第一言語となっており、英語よりも地位が高くなっている。 | [
"フランス語",
"公用語",
"19世紀",
"万国郵便連合",
"国際電気通信連合",
"国際オリンピック委員会",
"国際サッカー連盟",
"母語"
]
| [
35,
5354,
994,
137605,
1926,
64443,
7394,
57081
]
| [
90,
8424,
1615,
317677,
3008,
125804,
12306,
108638
]
|
90 | フランス語 | 国際機関などにおけるフランス語 | 国際連合においては、英語とフランス語は「国際連合事務局作業言語」と定義されており、その他の国連公用語(ロシア語・中国語・スペイン語・アラビア語)より位置づけが高い。また戦前には大日本帝国の日本国旅券においても、英語とともにフランス語が併記されていた。 | [
"国際連合",
"フランス語",
"国際連合事務局",
"ロシア語",
"中国語",
"スペイン語",
"アラビア語",
"日本国旅券"
]
| [
1535,
35,
7052,
5534,
3662,
37,
2450,
1045520
]
| [
2395,
90,
11553,
8685,
5698,
92,
3868,
3550393
]
|
90 | フランス語 | 国際機関などにおけるフランス語 | 公式名称がフランス語である世界的に著名な国際競技団体も多い。FIFAワールドカップを開催している国際サッカー連盟(FIFA; Fédération internationale de football association)、近代オリンピックを開催している国際オリンピック委員会(Comité international olympique, CIO)、F1を開催している国際自動車連盟(FIA; Fédération internationale d'automobile)、MotoGPを開催している国際モーターサイクリズム連盟(FIM; Fédération internationale de motocyclisme)、ツール・ド・フランスなどのUCIワールドツアーを開催している国際自転車競技連合(UCI: Union Cycliste Internationale)などである。 | [
"フランス語",
"国際サッカー連盟",
"近代オリンピック",
"国際オリンピック委員会",
"フォーミュラ1",
"国際自動車連盟",
"国際モーターサイクリズム連盟",
"国際自転車競技連合"
]
| [
35,
7394,
866,
64443,
794,
121745,
142042,
217733
]
| [
90,
12306,
1421,
125804,
1329,
272971,
330419,
554590
]
|
91 | イタリア語 | null | イタリア語(イタリアご、Italiano [itaˈljaːno] ( 音声ファイル), Lingua italiana)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語の1つで、おおよそ6千万人ほどが日常的に使用しており、そのほとんどがイタリアに住んでいる。後置修飾で、基本語順はSVO。イタリアは漢字で「伊太利亜」と表記することから、「伊太利亜語」を略記し伊語(いご)と呼ばれている。 | [
"イタリア語",
"インド・ヨーロッパ語族",
"イタリック語派",
"後置修飾",
"語順"
]
| [
36,
10350,
39349,
1081687,
28668
]
| [
91,
17122,
71475,
3700695,
51267
]
|
91 | イタリア語 | イタリア語圏 | イタリア語はイタリア、サンマリノ共和国で公用語として定められている。スイスではティチーノ州全域とグラウビュンデン州(グリジョーニ州、Grigioni)の一部がイタリア語圏であり、スイス全体としても公用語になっている。 | [
"イタリア語",
"サンマリノ",
"公用語",
"ティチーノ州",
"グラウビュンデン州"
]
| [
36,
8618,
5354,
250820,
252946
]
| [
91,
14293,
8424,
662909,
669204
]
|
91 | イタリア語 | イタリア語圏 | また、スロベニアのイストリアとクロアチアには少数のイタリア語話者住民がいる。フランスのコルシカ島ではイタリア語の方言であるコルシカ語が使用されている。 | [
"イストリア半島",
"イタリア語",
"コルシカ島",
"コルシカ語"
]
| [
42007,
36,
24198,
33505
]
| [
76396,
91,
41797,
61024
]
|
91 | イタリア語 | イタリア語圏 | バチカン市国では、公用語であるラテン語の他に、イタリア語が一般の業務用語として使用される。また、その昔はクラシック音楽の楽譜に書き込む楽語はイタリア語が公用語として長く守られてきており、後の時代に作曲家がそれぞれの母語をも混合して楽譜に盛り込むようになってからも、基本的な伝統的楽語はイタリア語によって書き記されている。 | [
"公用語",
"ラテン語",
"イタリア語",
"クラシック音楽",
"作曲家",
"母語"
]
| [
5354,
4431,
36,
3692,
3694,
57081
]
| [
8424,
6932,
91,
5742,
5747,
108638
]
|
91 | イタリア語 | 方言 | イタリア語の方言は大きく北部方言・中南部方言に大別でき、ラ・スペツィア=リミニ線が等語線となっている。そこからさらに北西部・北中部方言、北東部方言、中部方言、南部方言、周辺島嶼の方言に分けられる。イタリアは西ローマ帝国滅亡以降、政治的分裂が長らく続いたため、各地域毎の方言差が大きくなったとされる。これは同じく長年にわたって領邦国家時代が続いたドイツが多数の方言と地方言語を抱えている状況と似ている。 | [
"イタリア語",
"ラ・スペツィア",
"等語線",
"西ローマ帝国",
"領邦",
"地方言語"
]
| [
36,
38762,
227445,
36044,
277407,
517825
]
| [
91,
70564,
585363,
65693,
744743,
1563426
]
|
91 | イタリア語 | 方言 | イタリア本国の国語教育および他国のイタリア語教育の場において盛んに用いられている標準イタリア語は、そうした各地の方言の中で最も周辺国の言語(フランス語やスペイン語など、イタリア地方と歴史的に縁深い国の言葉)の影響を受けていない中央イタリアのトスカーナ方言にナポリ方言・シチリア方言の語彙を取り入れたもので、統一後の標準語政策によって盛んに広められた(詳しくは方言#イタリアの方言政策を参照)。そのため、現在イタリア国民のほとんどは標準イタリア語の話者となっている。しかし一方でローカリズム運動の高まりもあって、方言の中でも独自性の強いものについては、独立した地位を与え保護すべきかどうかの議論が進められている。具体的にはシチリア語、ナポリ語、ヴェネト語、ガロ・イタリア語などが例に挙げられ、高齢層を中心にイタリア国民の4割が標準イタリア語と共にそうした地域独自の言語を理解できるという。都市部などでは現地化した標準イタリア語に取って代わられている。 | [
"国語教育",
"イタリア語",
"フランス語",
"スペイン語",
"言語政策",
"シチリア語",
"ナポリ語",
"ヴェネト語",
"ガロ・イタリア語"
]
| [
421958,
36,
35,
37,
486252,
189457,
193156,
229184,
507897
]
| [
1205628,
91,
90,
92,
1444453,
467288,
479144,
591590,
1527289
]
|
91 | イタリア語 | 方言 | 各方言を言語とすべきとする論者の中でも、十数個の細かい言語へ分類するのか、あるいはある程度まとまりのある規模(北イタリア語、ガロ・イタリア語など)にすべきか意見が分かれている。またこうした議論の一方で、イタリアにおける各地域の話し言葉が(1つの言語体系としてまとめるには少ないとしても)一定の共通点を持つことについての異論はなく、「イタリア諸語」という表現をする地域主義者も存在する。 | [
"北イタリア",
"ガロ・イタリア語"
]
| [
50564,
507897
]
| [
94559,
1527289
]
|
91 | イタリア語 | 方言 | 各方言の特徴は中世以降の歴史的経緯もさることながら、ラテン人によるイタリア統一前に居住していた他の古代イタリア人やギリシャ人植民者の用いた言葉の影響も存在しており、これらは俗ラテン語時代を通じて現在に残っている。 | [
"中世",
"ラテン人",
"イタリア統一運動",
"イタリア人",
"ギリシャ人",
"俗ラテン語"
]
| [
16586,
49710,
69824,
37910,
32045,
56903
]
| [
27550,
92256,
137802,
68990,
58051,
108243
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | アルファベート(alfabeto)と呼ばれるラテン文字アルファベットの26文字を使用する。この内、母音字の A、E、I、O、U にはアクセント符号を付ける場合があるが、辞書上ではアクセント符号を付けない文字と同じ文字として扱う。 | [
"ラテン文字",
"母音"
]
| [
8191,
35881
]
| [
13663,
65427
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | K, J, X, Y は人名や地名、方言、外来語で使用する。W は古来の文字ではないので英語やドイツ語からなどの外来語で使用する。このため通常使用文字は21文字ともいえる。 | [
"外来語",
"ドイツ語"
]
| [
14662,
2451
]
| [
24419,
3870
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 読み方は1文字だけ強調する場合は A を「アー」の様に伸ばすことも多い。イタリア語で良く使う文字の読み方は規則的だが、X 以外のあまり使われない文字の読み方は長く、1つに確定していない。 | [
"イタリア語"
]
| [
36
]
| [
91
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 電話などでの綴り伝達法ではイタリアの都市の名を使い「アンコーナのA」のように使用するが、H は1文字目が H の都市名が無いため外来語の hotel を使用している。K, J, Y は外来語の一般名詞、W, X は固有名詞を使う。 | [
"外来語",
"名詞"
]
| [
14662,
20598
]
| [
24419,
35770
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 辞書での単語の順は26文字を表の順(英語と同じ)に並べる。母音字のアクセント符号の有無は順に影響しない。 | [
"母音"
]
| [
35881
]
| [
65427
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 大文字は、文章において文の先頭や固有名詞の先頭の1文字に使用する。代名詞などの敬称の先頭文字も大文字とする。 碑文、見出し、本の題名、漫画のふきだし、手紙、落書きなどにおいては、文全体が大文字で書かれることもある。 | [
"漫画",
"ふきだし"
]
| [
571599,
7509
]
| [
1737920,
12530
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 最近の文字の使用方法では、携帯電話のメッセージや電子メールなどで文字数を少なくする用途で、「X」を「per」(掛け算の記号から)、「6」を「sei」(essere の現在第二人称単数形)などと読ませた文章を作成することもある。イタリア語では通常「k」を使用しないが「ch」を「k」と置き換えることもある。よって「perché」が「xke」となる。 | [
"電子メール",
"イタリア語"
]
| [
1060,
36
]
| [
1713,
91
]
|
91 | イタリア語 | 文字 | 15世紀のイタリア詩人のジャン・ジョルジョ・トリッシーノは、イタリア語の音素をより完璧に識別するための独自の正字法を提案したことがあるが、これは普及しなかった。 | [
"15世紀",
"詩人",
"イタリア語",
"音素"
]
| [
1572,
2739,
36,
11172
]
| [
2450,
4311,
91,
18549
]
|
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