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wav/OKA_3758.wav|ははは……
wav/OKA_3759.wav|なあ、フェイリス……。今の俺は、記憶喪失みたいなものだ……
wav/OKA_3760.wav|…………
wav/OKA_3761.wav|…………
wav/OKA_3762.wav|ああ……
wav/OKA_3763.wav|世界線を移動してきたせい、と言っても分からないだろうな
wav/OKA_3764.wav|俺は言わば、時空の漂流者なんだ
wav/OKA_3765.wav|俺は一言もウソは言っていない
wav/OKA_3766.wav|お前なら、分かるだろう?
wav/OKA_3767.wav|なあ、詳しく聞かせてくれ。俺とお前の関係については、特に詳しく
wav/OKA_3768.wav|なに!?
wav/OKA_3769.wav|フェイリス。頼みがある
wav/OKA_3770.wav|いや、記憶のこととは違うんだが……、まゆりのことだ
wav/OKA_3771.wav|あいつは、もしかすると今日の夜……午後8時ぐらいに、なんらかの形で死ぬかもしれない
wav/OKA_3772.wav|だから、あいつを見ていてくれないか?
wav/OKA_3773.wav|ウソはついていない
wav/OKA_3774.wav|死ぬか死なないか。可能性は五分だ
wav/OKA_3775.wav|お前はなにもしなくていい。見ているだけでいい。結果を俺に報告してほしい
wav/OKA_3776.wav|頼めるか?
wav/OKA_3777.wav|ありがとう
wav/OKA_3778.wav|あ、いえ。友人と、遊びに行っているとか
wav/OKA_3779.wav|分かりました
wav/OKA_3780.wav|ありがとうございます
wav/OKA_3781.wav|お気を付けて
wav/OKA_3782.wav|フェイリス、どうして連絡をくれなかったんだ。まゆりはどうなった?
wav/OKA_3783.wav|そうか……
wav/OKA_3784.wav|ああ、少し……休ませてくれ。少しだけ……
wav/OKA_3785.wav|くっ、ちょっと早いが、ターミナルカードを使って形勢逆転すべきか……。いや、だがそれこそが罠のような気も……
wav/OKA_3786.wav|待て。ちょっと待て! この程度の危機、俺の灰色の脳細胞にかかれば……
wav/OKA_3787.wav|よし。せっかくだから俺はこのウィルスチェッカーを選ぶぜ
wav/OKA_3788.wav|なん……だと?
wav/OKA_3789.wav|くっ。また負けた……。これで19戦19敗とは、マッドサイエンティストの名折れだ……
wav/OKA_3790.wav|まあ、ほとんどと言えばほとんどだな。少なくとも恋人になった記憶は、まったくない
wav/OKA_3791.wav|…………
wav/OKA_3792.wav|……っ!?
wav/OKA_3793.wav|お、お前、まさか俺を襲う気か!?
wav/OKA_3794.wav|落ち着け! 初めてならば、身体は思い出しようがないだろうが!
wav/OKA_3795.wav|お前が言うな猫娘!
wav/OKA_3796.wav|フェイリス……?
wav/OKA_3797.wav|…………
wav/OKA_3798.wav|だが、それは──
wav/OKA_3799.wav|俺自身が、選んだことだから
wav/OKA_3800.wav|ああ
wav/OKA_3801.wav|それに、正直なことを言えば、俺はフェイリスがいてくれて、よかったと思ってる
wav/OKA_3802.wav|俺はお前の恋人になった想い出はないが──
wav/OKA_3803.wav|お前が恋人でいてくれて、よかったと思う
wav/OKA_3804.wav|この世界線で、変わらず俺を知ってくれているのは、フェイリスだけだった
wav/OKA_3805.wav|フェイリスが一緒にいてくれたから、なんとか冷静でいられた
wav/OKA_3806.wav|これからも、一緒にいてくれると、嬉しい
wav/OKA_3807.wav|記憶はきっと、取り戻せないが──
wav/OKA_3808.wav|これから、もう一度、フェイリスのことを好きになっていきたい
wav/OKA_3809.wav|留未穂
wav/OKA_3810.wav|ああ
wav/OKA_3811.wav|俺は、ここで生きていくと決めた
wav/OKA_3812.wav|それに、『ヴァイラルアタッカーズ』は、勝っても負けても面倒な相手だ
wav/OKA_3813.wav|ヤツらからお前を守らないとな
wav/OKA_3814.wav|ああ。一緒だ
wav/OKA_3815.wav|ケータイなら、ここに
wav/OKA_3816.wav|…………
wav/OKA_3817.wav|…………
wav/OKA_3818.wav|……済まない
wav/OKA_3819.wav|済まない
wav/OKA_3820.wav|済まない……
wav/OKA_3821.wav|復活している……
wav/OKA_3822.wav|ルカ子、お前の父上に聞いてくれ。IBN5100という古いパソコンが、ここに奉納されているはずなんだ
wav/OKA_3823.wav|この神社に、10年ほど前に古いパソコンが奉納されたはずなんですが、ご存じですか?
wav/OKA_3824.wav|本当ですか!?
wav/OKA_3825.wav|ぜひ見せてもらいたいのですが!
wav/OKA_3826.wav|…………
wav/OKA_3827.wav|俺が怖いか、ルカ子
wav/OKA_3828.wav|気持ちは分かる。なにしろ俺は、その……お前の、ええと、大事なところを触ってしまったというかなんというか……
wav/OKA_3829.wav|悪かった
wav/OKA_3830.wav|ところで、お前もIBN5100のことは知っているのか?
wav/OKA_3831.wav|だが、以前電話したとき、知っているような素振りをみせなかったか?
wav/OKA_3832.wav|まゆりの作ったコスは……結局、着ないのか?
wav/OKA_3833.wav|恥ずかしいから?
wav/OKA_3834.wav|見つかりましたか?
wav/OKA_3835.wav|見つからない、とは?
wav/OKA_3836.wav|……確認させてください。ここへPCを奉納していったのは、秋葉留未穂さんで間違いありませんか?
wav/OKA_3837.wav|……ええ。友達です
wav/OKA_3838.wav|ルカ子、どうなんだ?
wav/OKA_3839.wav|最後の“ン”は、なんの真似だ?
wav/OKA_3840.wav|おいしくはないだろ
wav/OKA_3841.wav|ダルは?
wav/OKA_3842.wav|メイクイーン……
wav/OKA_3843.wav|フェイリスの言っていたバイトってメイクイーンのことか……
wav/OKA_3844.wav|まゆりは? まゆりもそこでバイトしているよな?
wav/OKA_3845.wav|ふうっ……
wav/OKA_3846.wav|もしもし? ダルか?
wav/OKA_3847.wav|おい、どうした! ダル!?
wav/OKA_3848.wav|お前たちには……まゆりは、殺させない……!
wav/OKA_3849.wav|ふうっ……
wav/OKA_3850.wav|実は今、難問に直面している。かなりデリケートな問題だ
wav/OKA_3851.wav|というわけで助手のことを見込んで、相談したい。女子だけに
wav/OKA_3852.wav|だが事実だ。事実だった
wav/OKA_3853.wav|…………
wav/OKA_3855.wav|待て待て。突っ走るな。俺は一言もルカ子の見た目がいかにも男だったとは言っていない
wav/OKA_3856.wav|むしろ見た目はあのままだったのだ。男だったときから中性的というか、女性ホルモン分泌過多としか思えなかった
wav/OKA_3857.wav|そうでなければまゆりは助からない
wav/OKA_3858.wav|無論だ。ルカ子には男に戻ってもらう