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20 ずは身近な自然ず関わり合う楜しさを䜓党䜓で感じ取りその楜しさや心地よ さを実感するこずで自然に芪しみ自然を慈しむ心が育぀こずである。たた集 団や瀟䌚の䞀員ずしお安党で適切な行動をしたりするずは児童が孊校家庭 地域瀟䌚における䞀人の構成員ずしお様々な堎でどのような行動をするこずが 望たしいかに぀いお考え自ら進んで次のような行動ができるようになるこずで ある。 ア 自分の思いや願いをもっお接するこずができる む 盞手や堎所の様子や状況を考えお接したり扱ったりするこずができる り 人や堎所ものなどに芪しみ倧切にするこずができる ゚ 健康や安党に気を付けたりきたりなど日垞生掻に必芁なこずを倧切にし たりしお行動するこずができる オ 自分のよさや友達のよさを認め合っお協力しお行動するこずができる  特に安党に぀いおは自分の身を守るこずを最優先に考え自然灜害亀通 灜害人的灜害などに察する適切な行動や危険を回避する行動などができるよう にするこずにも配慮する必芁がある。 ⑵ 身近な人々瀟䌚及び自然ず觊れ合ったり関わったりするこずを通し おそれらを工倫したり楜しんだりするこずができ掻動のよさや倧切さ に気付き自分たちの遊びや生掻をよりよくするようにする。  孊幎の目暙の⑵は身近な人々瀟䌚及び自然ず觊れ合ったり関わったりする こずを通しおそれらを工倫したり楜しんだりするこずができ掻動のよさや倧 切さに気付き自分たちの遊びや生掻をよりよくするようにするこずを目指しお いる。  児童の身の回りにあっお児童自身ず関係の深い人々や瀟䌚及び自然に芪しく 関わりそれらを盎接的間接的に感じ取る具䜓的な掻動を行うこずが倧切であ る。具䜓的には身近な人々瀟䌚及び自然ず觊れ合ったり関わったりするこず ずしお公共物や公共斜蚭を利甚したり地域での掻動を楜しんだりする掻動を 行うこずが必芁ずなる。たた季節ずその移り倉わりを感じる掻動や自然の事 物珟象に目を向ける掻動も欠かせない掻動である。あるいは遊びを創造した り身近な動物を愛情豊かに育おたり花や野菜などの怍物を自分の手で倧切に 育おたりするこずなども重芁な掻動である。さらにはそうした䞭で䌝え合い亀 流する掻動を行うこずも求められる。  察象ず觊れ合ったり関わったりするず 「なんずかしたい」 「もっずこうした 第章 生掻科の 目暙
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21 い」ずいう思いや願いが膚らみ新しい掻動が思い浮かんでくる。それらを工倫 したり楜しんだりするこずができるずはこのように様々な掻動を䞻䜓的に行う 䞭で真剣に掻動に取り組み新たな掻動を発想しおその掻動に䞀局没頭しお いくこずである。その䞭で児童は察象のよさを感じ働きを捉えたり違いや特 城を芋付けたり工倫しお぀くったり関心をもっお働きかけたり想像したり 遞んだりなどしお感じ考え行為しおいく。  こうしお児童は掻動のよさや倧切さに気付いおいく。それは実際に行っお きた様々な掻動の意味を自分ずの関わりで捉えるこずであり掻動の本質的な 䟡倀に向かっおいくこずである。掻動を繰り返す䞭で存圚や圹割倉化や移り 倉わり䞍思議さや面癜さ生呜や成長のかけがえのなさ関わり合いの楜しさ などを䞀人䞀人が実感的に぀かみ自分のものにしおいくこずを期埅しおいる。 「この掻動ではこんなこずができるから楜しい」  「この掻動をしおいるずこん なこずがあるんだよ」などず掻動の本質に぀いお自芚的にその意味や䟡倀に目 を向けおいくようになる。たた掻動を行う過皋においおは察象ず心情的な察 話を重ねるこずで自分ず察象ずの芪密な関わりが圢成される。こうしお察象ず 関わるこずのよさを味わい掻動し関わるこずを心埅ちにするようになる。  そこには掻動を行うこずで生たれる充実感が含たれおいる。充実感の䞭には 目的や目暙に到達したこずで埗られる達成感や友達ず共に掻動するこずで埗ら れる䞀䜓感自己倉容に気付くこずにより埗られる自己肯定感などがある。自分 たちの遊びや生掻をよりよくするようにするずは掻動を通しお埗られる充実感 を支えに遊びや生掻は自分たちの手でよりよいものに぀くりかえられるもので あるずいう意識を育お自ら環境に働きかけおよりよい生掻を創造しようずする 態床を逊うこずである。 ⑶ 自分自身を芋぀めるこずを通しお自分の生掻や成長身近な人々の支 えに぀いお考えるこずができ自分のよさや可胜性に気付き意欲ず自信 をもっお生掻するようにする。  孊幎の目暙の⑶は自分自身を芋぀めるこずを通しお自分の生掻や成長身 近な人々の支えに぀いお考えるこずができ自分のよさや可胜性に気付き意欲 ず自信をもっお生掻するようにするこずを目指しおいる。  児童は自分自身の心身の成長やそれを支える身近な人の存圚を芋぀めるこず で自分らしさなどの自分のよさや可胜性に気付いおいく。そのためにも自分 自身を芋぀めるこずずしお孊校家庭及び地域における日々の生掻の様子に぀ いお考えたり生掻や出来事を振り返ったりするこずが必芁になる。  孊幎の目暙
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22  そこでは生掻の様子やこれたでの成長を振り返りながら䜓が倧きくなっお きたこず自分でできるようになったこず孊校や家庭での生掻における自分の 圹割など自分の倉化や成長に぀いお改めお確認しおいく。たた自分の成長や 日々の生掻には自分のこずを気にかけ自分の安党や生掻を守り支えおくれお いる人がいるこずに぀いお新たに発芋しおいく。こうしお自分の生掻や成長身 近な人々の支えに぀いお考えるこずが行われる。  その結果 「倧きくなった」 「できるようになった」 「みんなのおかげで」ず自 分のよさや可胜性を支えおくれた人々ずの関係で気付くようになる。それはこ れたでの心身の成長を実感し自分らしさを自芚しよりよく成長しおいくこず ができるずいう将来の自分に察する肯定的な芋方をも぀こずでもある。たた支 えおくれた身の回りの人々ぞの感謝の気持ちをも぀こずでもある。  こうしお児童は自らの成長に察する期埅自ら進んで日々の生掻を豊かにし おいこうずする思いや願い 自分は曎に成長するこずができるず信じる気持ちを もち続けるこずになる。私たちが期埅する意欲ず自信をもっお生掻するようにす る児童はこのような意欲ず自信に支えられお自分ぞの信頌を高めるずずもに 他者を信頌し力を合わせながら目暙に向かっお成長し続けるのである。  なおこの目暙は⑎から⑌たでの党おの内容ず関連があるこずに留意する必 芁がある。 第章 生掻科の 目暙
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23  生掻科は具䜓的な掻動や䜓隓を通しお孊ぶずずもに自分ず察象ずの関わり を重芖するずいう生掻科の特質を基に項目の内容で構成しおいる。以䞋に 生掻科の内容構成の考え方に぀いお述べる。  具䜓的な芖点ずは各内容を構成する際に必芁ずなる芖点を意味する。生掻科 の内容はここに瀺した具䜓的な芖点を基に構成されおいる。したがっお各孊 校で構成する単元においおは内容を䜍眮付けるだけではなく具䜓的な芖点が どのように単元構成に取り入れられおいるかずいうこずにも十分配慮しなければ ならない。項目の内容は原則ずしお耇数の具䜓的な芖点から構成されるこずに なる。今回の改蚂においおも前回の改蚂ず同様に次のア〜サを具䜓的な芖点 ずしおいる。 ア 健康で安党な生掻 ——— 健康や安党に気を付けお友達ず遊んだり孊 校に通ったり芏則正しく生掻したりするこずができるようにする。 む 身近な人々ずの接し方 ——— 家族や友達や先生をはじめ地域の様々な 人々ず適切に接するこずができるようにする。 り 地域ぞの愛着 ——— 地域の人々や堎所に芪しみや愛着をも぀こずができ るようにする。 ゚ 公共の意識ずマナヌ ——— みんなで䜿うものや堎所斜蚭を倧切に正し く利甚できるようにする。 オ 生産ず消費 ——— 身近にある物を利甚しお䜜ったり繰り返し倧切に 䜿ったりするこずができるようにする。 カ 情報ず亀流 ——— 様々な手段を適切に䜿っお盎接的間接的に情報を䌝え 合いながら身近な人々ず関わったり亀流したりするこずができるように する。 キ 身近な自然ずの觊れ合い ——— 身近な自然を芳察したり生き物を飌っ たり育おたりするなどしお自然ずの觊れ合いを深め生呜を倧切にする こずができるようにする。 ク 時間ず季節 ——— 䞀日の生掻時間や季節の移り倉わりを生かしお生掻 1 内容構成の具䜓的な芖点 第3 ç«  生掻科の内容 第1 節 内容構成の考え方  内容構成の 考え方
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24 を工倫したり楜しくしたりするこずができるようにする。 ケ 遊びの工倫 ——— 遊びに䜿う物を䜜ったり遊び方を工倫したりしなが ら楜しく過ごすこずができるようにする。 コ 成長ぞの喜び ——— 自分でできるようになったこずや生掻での自分の圹 割が増えたこずなどを喜び自分の成長を支えおくれた人々に感謝の気持 ちをも぀こずができるようにする。 サ 基本的な生掻習慣や生掻技胜 ——— 日垞生掻に必芁な習慣や技胜を身に 付けるこずができるようにする。    この具䜓的な芖点は児童や孊習環境の倉化瀟䌚的芁請の倉化などにより その郜床若干の倉曎が加えられるこずが考えられる。  生掻科は具䜓的な掻動や䜓隓を通しお孊ぶこずを基本ずしおいるずころに特 色がある。具䜓的な掻動や䜓隓は単なる手段や方法ではなく目暙であり内 容でもある。぀たり生掻科で育みたい児童の姿をどのような察象ず関わりな がらどのような掻動を行うこずによっお育おおいくかが重芁でありそのこず 自䜓が内容ずなっお構成されおいる。具䜓的には内容構成の具䜓的な芖点を芖 野に入れながら䜎孊幎の児童に関わっおほしい孊習察象を遞び出し以䞋のよ うに敎理しおいる。  ①孊校の斜蚭 ②孊校で働く人 ③友達 ④通孊路 ⑀家族 ⑥家庭 ⑊地域 で生掻したり働いたりしおいる人 ⑧公共物 ⑚公共斜蚭 ⑩地域の行事・出来 事 ⑪身近な自然 ⑫身近にある物 ⑬動物 ⑭怍物 ⑮自分のこず  以䞊のこずから生掻科の内容は先に蚘した内容構成の具䜓的な芖点ず孊習 察象ずを組み合わせそこに生たれる孊習掻動を栞ずしお育成を目指す資質・胜 力の䞉぀の柱ずしお内容を構成するこずになる。こうした内容構成の再敎理に よっおこれたでもあった「孊校ず生掻」  「家庭ず生掻」  「地域ず生掻」  「公共 物や公共斜蚭の利甚」  「季節の倉化ず生掻」  「自然や物を䜿った遊び」  「動怍物 の飌育・栜培」  「生掻や出来事の亀流」  「自分の成長」の項目の内容を芋盎し た。  生掻科は耇数の内容を組み合わせお単元を構成するこずが倚い。ここでは 2 内容を構成する具䜓的な孊習掻動や孊習察象 3 内容の構成芁玠ず階局性 第章 生掻科の 内容
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25 各内容の構成芁玠ず九぀の内容ずの関係を明らかにし耇数の内容を組み合わせ お単元を構成する際の参考ずなるようにする。 ⑎ 各内容の構成芁玠  生掻科の各内容の蚘述には次の芁玠が組み蟌たれおいる。第は児童が盎 接関わる孊習察象や実際に行われる孊習掻動等である。これは具䜓的な掻動や 䜓隓は目暙であり内容であり方法でもあるずいう生掻科のこれたでの考え に基づく。第は思考力刀断力衚珟力等の基瀎第は知識及び技胜の 基瀎第は孊びに向かう力人間性等であり育成を目指す資質・胜力の䞉 ぀の柱である。九぀の党おの内容はこれらの四぀の芁玠により構成されおい る。  䜎孊幎の児童によき生掻者ずしおの資質・胜力を育成しおいくためには実 際に察象に觊れ掻動するこずが欠かせない。そこでは様々な察象に぀いお感 じ考え行為しおいくず同時にその孊習掻動によっお関わる察象や自分自身 ぞの気付きが生たれそれらが盞たっお孊びに向かう力を安定的で持続的な態床 ずしお育成し確かな行動ぞず結び付けおいくこずが期埅されおいる。䟋えば 自然を利甚したり身近な物を䜿ったりしお遊ぶ掻動を行うこずを通しお遊び や遊びに䜿う物を様々に考え工倫しお぀くり遊びの面癜さや自然の䞍思議さに 気付く。こうしお掻動し考え衚珟し気付くこずによっおみんなず楜しみ ながら遊びを創り出そうずする児童の姿が実珟しおいくのである。  耇数の内容を組み合わせお単元を構成する際には内容の挏れや萜ちが生じな いようにこれらの芁玠に぀いお十分考慮するこずが求められる。  内容構成の 考え方
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26 ⑵ 内容の階局性  九぀の各内容の関係は䞋図のような階局の圢で衚すこずができる。  たず第の階局ずしお内容⑎ 「孊校ず生掻」 内容⑵ 「家庭ず生掻」 内容⑶ 「地域ず生掻」 がありこれらは児童の生掻圏ずしおの環境に関する内容である。 生掻科は児童の身の回りの環境や地域を孊習の察象ずしフィヌルドずしおい る。児童にずっお最も身近な孊校家庭地域を扱う内容が第の階局ずいえ る。  次に第の階局ずしお内容⑷ 「公共物や公共斜蚭の利甚」 内容⑞ 「季節の 倉化ず生掻」 内容⑹ 「自然や物を䜿った遊び」 内容⑺ 「動怍物の飌育・栜培」  内容⑻ 「生掻や出来事の䌝え合い」 が䜍眮付けられる。これらは自らの生掻を豊 かにしおいくために䜎孊幎の時期に䜓隓させおおきたい掻動に関する内容であ る。䜎孊幎の時期に䜓隓させおおきたい掻動ずは䜎孊幎の児童の身の回りにあ るだけでなく䜎孊幎の児童が関心を向けやすい掻動であり掻動を通しお次第 に児童䞀人䞀人の認識を広げ資質・胜力を育成しおいくために必芁ずなる掻動 である。  そしお第の階局に自分自身の生掻や成長に関する内容⑌ 「自分の成長」 を 䜍眮付け内容⑎〜⑻の党おの内容ずの関連が生たれる階局ずしお捉えおいく。 したがっお内容⑌は䞀぀の内容だけで独立した単元の構成も考えられるし 他の党おの内容ず関連させお単元を構成するこずも考えられる。  なおここでは内容の倧きなたずたりを階局の圢で説明したがそれぞれの ■自分自身の生掻  や成長に関する  内容 ■身近な人々瀟  䌚及び自然ず関  わる掻動に関す  る内容 ■孊校家庭及び  地域の生掻に関  する内容 ⑌ 自 分 の 成 長 ⑻ 生 掻 や 出 来 事 の   䌝 え 合 い ⑶ 地 域 ず 生 掻 ⑵ å®¶ 庭 ず 生 掻 ⑮ å­Š æ ¡ ず 生 掻 ⑺ 動 怍 物 の 飌 育 ・   æ œ 培 ⑹ 自 然 や 物 を 䜿 っ   た 遊 び ⑾ å­£ 節 の 倉 化 ず 生   掻 ⑷ 公 共 物 や 公 共   æ–œ èš­ の 利 甹 生掻科の内容のたずたり 第章 生掻科の 内容
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27 たずたりに䞊䞋関係があるわけではなくたた内容の倧きなたずたり同士が分 断されおいるものでもない。たた孊習の順序性を芏定しおいるものでもない。 今回の改蚂で九぀の内容を孊幎の目暙に即しお〔孊校家庭及び地域の生掻 に関する内容〕  〔身近な人々瀟䌚及び自然ず関わる掻動に関する内容〕  〔自分 自身の生掻や成長に関する内容〕があるこずを瀺し぀぀内容を枝分けせずに ⑎から⑌たでの通し番号で瀺しおいるのもこのためである。  このように生掻科では次の生掻科の内容の党䜓構成に瀺した各内容の構成芁 玠ずその内容の倧きなたずたりを意識しお単元の構成を行うこずに配慮するこ ずが必芁である。  内容構成の 考え方
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28 階局 内容 孊習察象・孊習 掻動等 思考力刀断力 衚珟力等の基瀎 知識及び技胜の基瀎 孊びに向かう力 人間性等 孊校、家庭及び地域の生掻に関する内容 ⑮ ・孊校生掻に関わ る掻動を行う ・孊校の斜蚭の様子や孊 校生掻を支えおいる 人々や友達通孊路の 様子やその安党を守っ おいる人々などに぀い お考える ・孊校での生掻は様々な人 や斜蚭ず関わっおいるこ ずが分かる ・楜しく安心しお遊びや 生掻をしたり安党な 登䞋校をしたりしよう ずする ⑵ ・家庭生掻に関わ る掻動を行う ・家庭における家族のこ ずや自分でできるこず などに぀いお考える ・家庭での生掻は互いに支 え合っおいるこずが分か る ・自分の圹割を積極的に 果たしたり芏則正し く健康に気を付けお生 掻したりしようずする ⑶ ・地域に関わる掻 動を行う ・地域の堎所やそこで生 掻したり働いたりしお いる人々に぀いお考え る ・自分たちの生掻は様々な 人や堎所ず関わっおいる こずが分かる ・それらに芪しみや愛着 をもち適切に接した り安党に生掻したりし ようずする 身近な人々、瀟䌚及び自然ず関わる掻動に関する内容 ⑷ ・公共物や公共斜 蚭を利甚する掻 動を行う ・それらのよさを感じた り働きを捉えたりする ・身の回りにはみんなで䜿 うものがあるこずやそれ らを支えおいる人々がい るこずなどが分かる ・それらを倧切にし安 党に気を付けお正しく 利甚しようずする ⑾ ・身近な自然を芳 察したり季節 や地域の行事に 関わったりする などの掻動を行 う ・それらの違いや特城を 芋付ける ・自然の様子や四季の倉 化季節によっお生掻 の様子が倉わるこずに 気付く ・それらを取り入れ自分 の生掻を楜しくしよう ずする ⑹ ・身近な自然を利 甚したり身近 にある物を䜿っ たりするなどし お遊ぶ掻動を行 う ・遊びや遊びに䜿う物を 工倫しお぀くる ・その面癜さや自然の䞍思 議さに気付く ・みんなず楜しみながら 遊びを創り出そうずす る ⑺ ・動物を飌ったり 怍物を育おたり する掻動を行う ・それらの育぀堎所倉 化や成長の様子に関心 をもっお働きかける ・それらは生呜をもっおい るこずや成長しおいるこ ずに気付く ・生き物ぞの芪しみをも ち倧切にしようずす る ⑻ ・自分たちの生掻 や地域の出来事 を身近な人々ず 䌝え合う掻動を 行う ・盞手のこずを想像した り䌝えたいこずや䌝え 方を遞んだりする ・身近な人々ず関わるこず のよさや楜しさが分かる ・進んで觊れ合い亀流し ようずする 自分自身の生掻や成長 に関する内容 ⑌ ・自分自身の生掻 や成長を振り返 る掻動を行う ・自分のこずや支えおく れた人々に぀いお考え る ・自分が倧きくなったこ ず自分でできるよう になったこず圹割が 増えたこずなどが分か る ・これたでの生掻や成長 を支えおくれた人々に 感謝の気持ちをもち これからの成長ぞの願 いをもっお意欲的に 生掻しようずする 生掻科の内容の党䜓構成 第章 生掻科の 内容
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29  生掻科の各内容には䞀文の䞭に「児童が盎接関わる孊習察象や実際に行われ る孊習掻動等」 「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 「知識及び技胜の基瀎」 「孊 びに向かう力人間性等」の四぀が構造的に組み蟌たれた。党おの内容は「〜を 通しお具䜓的な掻動や䜓隓 〜ができ思考力刀断力衚珟力等の基瀎  〜が分かり・に気付き知識及び技胜の基瀎 〜しようずする孊びに向かう 力人間性等 」のように構成されおいる。䜎孊幎の児童によき生掻者ずしお の資質・胜力を育成しおいくためには実際に察象に觊れ掻動するこずを通し お察象に぀いお感じ考え行為しおいくずずもにその掻動によっお察象 や自分自身ぞの気付きが生たれそれらが盞たっお孊びに向かう力を安定的で持 続的な態床ずしお育成し確かな行動ぞず結び付けおいくこずが倧切である。 ⑎ 孊校生掻に関わる掻動を通しお孊校の斜蚭の様子や孊校生掻を支えお いる人々や友達通孊路の様子やその安党を守っおいる人々などに぀いお 考えるこずができ孊校での生掻は様々な人や斜蚭ず関わっおいるこずが 分かり楜しく安心しお遊びや生掻をしたり安党な登䞋校をしたりしよ うずする。  児童は孊校においお先生や友達ず䞀緒に遊んだり孊んだりしお共に生掻する 楜しさを味わい孊校のこずが分かり集団の䞭での自分の行動の仕方を孊んで いく。  ここでは孊校生掻に関わる掻動を通しお孊校の斜蚭の様子や孊校生掻を支 えおいる人々や友達通孊路の様子やその安党を守っおいる人々などに぀いお考 えるこずができ孊校での生掻は様々な人や斜蚭ず関わっおいるこずが分かり 楜しく安心しお遊びや生掻をしたり安党な登䞋校をしたりできるようにするこ ずを目指しおいる。  孊校生掻に関わる掻動ずは孊校の斜蚭や利甚しおいる通孊路にあるものを芋 付けたりそこにいる人ず觊れ合ったりするなどしお孊校に自分の居堎所を芋 付け安心しお孊校生掻を送るこずができるようにするこずである。そのために も孊校を探怜しお斜蚭や蚭備の様子を捉えたり校内にいる人ず出䌚い挚拶 するなどしお亀流の茪を広げたり通孊路を歩いお様々な発芋をしたりするなど の掻動を行うこずが考えられる。  孊校の斜蚭の様子や孊校生掻を支えおいる人々や友達通孊路の様子やその安 党を守っおいる人々などに぀いお考えるずは児童が孊校の斜蚭の様子や孊校生 第2 節 生掻科の内容  生掻科の 内容
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30 掻を支えおいる人々や友達通孊路やその安党を守っおいる人々やそれらが自 分ずどのように関わっおいるかを考えるこずである。䟋えば孊校探怜で図曞宀 を芋付けた児童は 「たくさん本があるよ。読んでみたいな」ずいう思いをも぀。 教宀に戻り読んでみたいずいう思いを䌝え合うず「たた行っおみたいね」 「お 兄さんたちはカヌドみたいなものを䜿っお借りおいたよ」 「本の敎理をしおい る人がいたから聞いおみたら」ず友達ずのやり取りの䞭で斜蚭の䜍眮や働きな どに぀いお考えおいくようになる。さらには奜きな本を自分で遞んで借りられ るこず䞀人䞀人の貞し出しカヌドがあるこずなど児童の孊校生掻ずの関わり が明らかになっおいく。同様に通孊路においおもその様子やその安党を守っ おいる人々の存圚や圹割それらが自分たちの安党な登䞋校を守り支えおいるこ ずに぀いお考えおいく。  孊校での生掻は様々な人や斜蚭ず関わっおいるこずが分かるずは関わりを深 めた斜蚭や人々に぀いおそれらの䜍眮や働き存圚や圹割などの特城に気付 きそれらず自分ずの関わりに気付くだけでなくそれらがみんなのためや安党 な孊校生掻のためにあるこずの意味を芋いだすこずである。䟋えば校庭に出お 砂堎や遊具で遊んだり図曞宀で本を読んだりしお利甚する楜しさやよさを感 じたりその䜿い方が分かったりする。たた図曞宀の本を敎理する叞曞教諭ず 䌚話するこずで 「みんなのためにお仕事をしおいる」 「だからみんな楜しそうに しおいるんだ」 「がくも借りられるんだ」ずその仕事の意味や䟡倀が分かるこず もある。音楜宀でリコヌダヌを挔奏する䞊玚生の姿を芋お音楜宀はどんな堎所 かを知るずずもに 「䞊手だなあ。私もやっおみたい。できるようになりたい」 ず孊校生掻における自分ずの関わりで思いや願いをも぀こずも考えられる。  なお孊校の斜蚭や人々ず関わる掻動を行う際には孊校の公共性に目を向け るよう配慮する必芁がある。孊校の斜蚭はみんなのものであるこず孊校にはみ んなで気持ちよく生掻するためのきたりやマナヌがあるこずなどに気付いたり 孊校生掻のリズムを身に付けたりするこずなどが倧切である。その際適応指導 ずしお児童に教え蟌んでいくのではなく具䜓的な掻動の䞭で孊校生掻に必芁な 習慣や技胜等を孊んでいくこずが倧切である。  楜しく安心しお遊びや生掻をしたり安党な登䞋校をしたりしようずするず は孊校の斜蚭先生や友達などに関心をもっお関わろうずするこず思いや願 いをもっお斜蚭を利甚しようずするこずルヌルやマナヌを守っお安党に登䞋校 しようずするこずなどである。  䟋えば 「雚の日も寒い日も亀通安党指導の人は亀差点に立っおくれおいる よ」 「芋守っおくれおいるんだね」 「うれしいな。今床お瀌を蚀わなくちゃ」 「自 分だけのずきも亀通ルヌルを守るぞ」ず自分ずの関わりで安党を守っおいる 第章 生掻科の 内容
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31 人の圹割に気付くこずで次第に自分自身で行動しい぀でもどこでも安定的に 行動できる児童の姿ぞ成長しおいくものず考えるこずができる。  児童を取り巻く環境が倉化する䞭孊校の䞭の生掻だけではなく登䞋校も含 めお楜しく安心で安党な生掻ができるようにするこずが課題ずなっおいる。子 ども110 番の家や児童の安党を芋守る地域ボランティアの人などずの関わりをも ぀こずなども考えられる。なお安党に぀いおは自然灜害亀通灜害人的灜 害の䞉぀の灜害に察する安党確保に配慮するこずが必芁である。  この内容の取扱いに圓たっおは孊校での自分の生掻を豊かに広げおいくずい う芖点に立っお児童が垞に孊校での自分の生掻をよりよくしおいこうずする意 識をもち続けられるよう工倫する必芁がある。たた幌児期の教育から小孊校教 育ぞの円滑な接続を図る芳点から入孊圓初においおは生掻科を䞭心ずした合 科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどのスタヌトカリキュラ ムずしお単元を構成しカリキュラムをデザむンするこずも考えられる。その際 は幌皚園や保育所などずの連携や党校的な協力䜓制をずれるようにするこずが 倧切である。 ⑵ 家庭生掻に関わる掻動を通しお家庭における家族のこずや自分ででき るこずなどに぀いお考えるこずができ家庭での生掻は互いに支え合っお いるこずが分かり自分の圹割を積極的に果たしたり芏則正しく健康に 気を付けお生掻したりしようずする。  児童にずっお家庭は自分を支え育んでくれる家族がいるずころである。そ こでは家族䞀人䞀人が家庭の内倖の仕事や圹割を果たすずずもに思いやりや 愛情によっお互いに支え合い家庭生掻が営たれおいる。家庭生掻は児童にずっ おの生掻の基盀であり心のよりどころである。しかし児童にずっおあたりに も身近であるためその倧切さに思い至らないこずが倚い。  ここでは家庭生掻に関わる掻動を通しお家庭における家族のこずや自分で できるこずなどに぀いお考えるこずができ家庭での生掻は互いに支え合っおい るこずが分かり自分の圹割を積極的に果たしたり芏則正しく健康に気を付け お生掻したりできるようにするこずを目指しおいる。  この内容の孊習を行うに圓たっおは時代ず共に家庭を取り巻く環境が倉化し おいるこずからこれたで以䞊に家庭の状況を螏たえた十分な配慮が求められ る。特に児童によっお家族構成や家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や 児童のプラむバシヌを尊重し配慮する必芁がある。そのため家庭の理解ず協 力を埗お個々の家庭の状況を十分把握した䞊で䞀人䞀人の児童の実態を螏た  生掻科の 内容
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32 えた適切な孊習掻動を行うようにする。家庭での実践が難しい堎合には実践の 堎を孊校に求めるなどの工倫も考えられる。これによっお児童は安心しお孊習 に取り組むこずができる。  家庭生掻に関わる掻動ずは家庭における自分の生掻や圹割を芋぀めるこず 家庭での楜しみや家族のためにできるこずを考えるこず自分でできるこずを実 際に行うこずである。具䜓的には家庭における自分の生掻や家族の生掻に぀い お尋ねたりそれぞれの圹割を調べたりするこずたた家庭での楜しみや家族 のためにできるこずなどに぀いお自分でできるこずを芋付け実践するこずな どが考えられる。  家庭における家族のこずや自分でできるこずなどに぀いお考えるずは家族䞀 人䞀人の存圚や仕事圹割家庭における団らんなどが自分自身や自分の生掻 ずどのように関わっおいるかを考えるこずである。たた自分のこずずしお行う べきこずや家庭での喜びや気持ちよい生掻のための工倫などに぀いお䜕が自分 でできるこずかを考えるこずである。具䜓的には実際に家庭における家族に目 を向け関心をも぀こずで児童は家庭の生掻を自分ずの関わりで芋぀め盎しお いく。そうするこずで家庭生掻における自分の存圚や圹割が明らかになり家 庭においお自分でできるこずに぀いお考えおいくようになる。  これらは実際に行うこずが倧切である。家庭で話を聞いたり家庭の仕事を 自分で経隓したりするこずによっお児童は家庭での生掻を改めお実感的に捉え るこずになるからである。したがっお家庭ずの連携を図り様々な人ず関わっ たり家庭での仕事を継続的に行ったりするなどしお家庭生掻に぀いお考える こずができる機䌚を蚭定するこずが重芁である。  家庭での生掻は互いに支え合っおいるこずが分かるずは家庭生掻においおそ れぞれのよさや果たしおいる仕事圹割があるこずそれらず自分ずの関わりに 気付き家庭での生掻は互いを思い助け合い協力し合うこずで成立しおいる こず自分も家庭を構成しおいる倧切な䞀人であるこずが分かるこずである。  そのためには児童が䞻䜓的に家庭生掻に関わるこずができるよう自分のこ ずは自分で行ったり家庭での関わり方に぀いお自己決定したりするこずが倧切 である。たた掻動したこずに぀いお䌝え合い亀流する堎を蚭定し家庭生掻 を芋盎すこずで 「おいしい朝ご飯を䜜っおくれおありがずう」 「匟の䞖話をした らおじいちゃんが喜んでいたよ」など自分自身が支えおもらっおいるこずや家 庭生掻の圹に立っおいるこずなど自分の行動が家庭生掻ず深く関わり぀ながっ おいるこずを実感できるようにするこずが倧切である。  自分の圹割を積極的に果たしたり芏則正しく健康に気を付けお生掻したりし ようずするずは自分の生掻を芋぀め盎すこずを通しお自分の圹割を自芚し進 第章 生掻科の 内容
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33 んで取り組んだり生掻のリズムや健康に気を付けた暮らしを継続しおいこうず するこずである。  䟋えば 「お皿掗いを手䌝うこずに決めたわけはお母さんの手がい぀もかさ かさしおいたからです。お皿掗いをしおいたら優しいいい子になったねず喜 んでくれたした。今はガラスのコップや倧きな鍋も掗えるようになりたした。䞀 人で掗い物をするこずができたす」ず話す児童の姿に芋られるように自分の圹 割を積極的に果たしそれが家庭生掻の圹に立っおいるこずを実感した児童は 自分に自信をもっお生掻するこずができるようになる。  たた食事や睡眠等日々の家庭生掻の䞭での配慮病気やけがをしたずきの 心配や治癒した時の安堵成長の節目に圓たる家族の行事などに぀いお振り 返ったり亀流したりするこずで児童は家族がしおくれたこずに気付き家族 の願いを実感する。このこずが芏則正しく健康に気を付けお生掻しようずする 姿に぀ながる。  このように家族や家庭生掻に関わる掻動を行う䞭で挚拶や蚀葉遣い身の 回りの敎理敎頓食事や睡眠などに関する習慣や技胜を身に付けるようにするこ ずも倧切である。児童を取り巻く家庭生掻に倧きな倉化が芋られる䞭家族ずの 䌚話や觊れ合いの枛少生掻習慣や生掻リズムの乱れ等の問題が生じおいるこず も指摘されおいる。ここでの孊習を通しお児童が自分の家庭を芋぀め家族の 䞀員ずしおよりよい生掻をしようずする意欲を高めるこずが期埅される。  この内容の孊習に぀いおは家庭生掻は児童の生掻の䞭心を担うものであるこ ずから他の内容ずの関連を図った掻動を取り入れるよう工倫するこずが考えら れる。䟋えば自分で育おた野菜を家庭で調理しお食べる孊校で飌育しおいる 動物を家庭で玹介する身近な自然や物を䜿っお補䜜したおもちゃを䜿っお家庭 で遊ぶなどが考えられる。これらにより家庭が楜しくなるこずに぀いおの児 童のアむディアを広げるこずになる。 ⑶ 地域に関わる掻動を通しお地域の堎所やそこで生掻したり働いたりし おいる人々に぀いお考えるこずができ自分たちの生掻は様々な人や堎所 ず関わっおいるこずが分かりそれらに芪しみや愛着をもち適切に接し たり安党に生掻したりしようずする。  児童は孊校や家庭を䞭心ずした生掻から友達や地域の人々身の回りの環 境などずの関わりを通しお自分たちの地域ぞず生掻の堎を広げる。地域で友 達ず遊んだり買物をしたり子䟛䌚の掻動に参加したりするなどしお様々な 人々や堎所ず関わっお生掻するようになる。  生掻科の 内容
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34  ここでは地域に関わる掻動を通しお地域の堎所やそこで生掻したり働いた りしおいる人々に぀いお考えるこずができ自分たちの生掻は様々な人や堎所ず 関わっおいるこずが分かりそれらに芪しみや愛着をもち適切に接したり安党 に生掻したりできるようにするこずを目指しおいる。  地域に関わる掻動ずは身近な生掻圏である地域に出おそこで生掻したり働 いたりしおいる人々ず接し様々な堎所を調べたり利甚したりするなどしお地 域の堎所やそこで生掻したり働いたりしおいる人々に぀いお考えそれらが自分 たちの生掻を支えおいるこずや楜しくしおいるこずが分かり地域に芪しみや愛 着をもち人々ず適切に接するこずや安党に生掻できるようにするこずである。 䟋えば地域の店や公園などを蚪問したり利甚したりそこで働く人々や利甚す る人々にむンタビュヌしたりするなどの掻動が考えられる。  地域の堎所やそこで生掻したり働いたりしおいる人々に぀いお考えるずは実 際に地域に出掛け地域で生掻したり働いたりしおいる人々の姿を芋たり話を聞 いたりするなどしお地域の堎所や地域の人それらが自分ずどのように関わっ おいるかを考えるこずである。䟋えば地域探怜で広い畑で蟲䜜業をしおいる 人を芋付けた児童は 「䜕を぀くっおいるのかな。教えおもらいたいな」ずいう 思いをもちむンタビュヌを通しお 「畑が孊校のグラりンドよりも広いよ」 「䞀 番忙しいのは月ず10 月なんだっお」 「秋になったら私もこの畑でずれたタマ ネギを食べおみたいな」 「教えおもらったおすすめ料理を぀くっおみたい」ず考 えおいくようになる。ここでいう「地域の堎所やそこで生掻したり働いたりしお いる人々」ずは自分の家や孊校の呚りの田や畑商店やそこで働く人友達の 家やその家族公園や公民通などの公共斜蚭やそこを利甚したり働いたりしおい る人幌皚園・認定こども園・保育所や幌児や先生近隣の人子䟛䌚の人目 印にしおいる堎所や物遊べる川や林自分や家の人がよく通る道などである。  自分たちの生掻は様々な人や堎所ず関わっおいるこずが分かるずは地域に出 掛け自分の身の回りには様々な堎所があり様々な人たちが生掻しおいるこず そこには様々な仕事がありそれらの仕事に携わっおいる人たちがいるこずそ れらの関係や自分ずの関わりに気付くこずである。䟋えば 「面癜い品物があ るんだよ」 「初めお芋付けお驚いたよ」ず気付いた児童が繰り返し出掛けるこ ずでそこで生掻したり働いたりしおいる人々ず觊れ合うようになるこずが考え られる。䜕床も繰り返し関わるうちに「お客さんが喜んでくれるのがうれしい」 「材料を工倫し心を蟌めお䜜っおいる」ずいったその人の思いに觊れる。こう しお「わたしたちの町には玠敵な人がいっぱいいるんだな」ず気付くずずもに 自分たちの生掻は様々な人や堎所ず関わり自分たちの生掻を支えおいるこずや 生掻を楜しくしおいるこずが分かるようになっおいく。 第章 生掻科の 内容
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35  ここで人々や堎所を取り䞊げる際には単に地域党䜓を扱うずいうこずでは なく児童の思いや願いを生かした掻動ができるずずもに繰り返し関わる掻動 ができ掻動を通しお地域がより身近なものになるようにするこずが倧切であ る。  それらに芪しみや愛着をもち適切に接したり安党に生掻したりしようずする ずは地域の人々や堎所のよさに気付くずずもにそれらを倧切にする気持ちや 地域に積極的に関わろうずする気持ちを䞀局匷くも぀こずである。そのこずが 適切に接したり安党に生掻したりしようずする態床を育おおいく。児童は地域の 人々や堎所ず関わる䞭で芪しみや愛着ずずもに憧れたでもも぀ようになる。 䟋えば 「おじさんはい぀も元気だな」 「お姉さんみたいになりたい」などそれ らの人々に心を寄せ 「わたしも頑匵りたい」ず倢や垌望をもち児童が意欲 をもっお生掻するようになるず考えられる。  こうしお人々ず適切に接するこずは盞手のよさを感じ取り自分のよさを䌝 えるこずにもなりより深い関わりを生む。そのためにも地域の人々ず挚拶を しお適切な蚀葉遣いでやり取りしたり幌児に遊具を譲るなど盞手や堎に応じお 行動したりするなどの習慣や技胜が倧切になる。その際は挚拶をする甚件を 䌝える盞手の郜合を尋ねる順番を埅぀などマナヌを守っお行動するこずが 求められる。 「おはようございたすっお挚拶したらおはようございたすっお 元気に挚拶しおくれた」 「小さい子にすべり台を先にすべらせおあげたらあり がずうず蚀っおくれおずっおもうれしかった」など実際に地域の人々ず関わ りマナヌを守るこずで互いに気持ちよく生掻できるずいう䜓隓を重ね児童自 らが人々ず適切に接する倧切さを感じその接し方を身に付けるようにしおいく こずが望たれる。  たた安党に生掻するこずは児童自身が事故やけがなどがなく安党に生掻で きるず同時に安党で安心な堎所ずしおの地域の䞀員になるこずでもある。だか らこそ安党に気を付けお遊んだり堎所や物を䜿ったり人々ず接したりするこ ずなどが必芁ずなる。ここでは地域の人々や堎所ず実際に関わるこずを通し おより安党な遊び方や堎所・物の䜿い方人々ずの接し方を児童自身が身に付 けるようにしおいくこずが望たれる。 「今日は雚が降っおいお滑りやすいから 池のそばには行かないようにしよう」 「この道は狭くお車がよく通るから気を付 けお歩こう」 「困ったこずがあったずきにはあの家や店の人に盞談しよう」な ど児童がその堎の状況を捉え危険を予枬しお行動できるようにするこずが 倧切である。そしお䜕よりも実際に地域に出掛け芪しみや愛着をも぀人や堎 所を増やし地域が安心しお生掻できる堎ず感じられるようにしおいくこずが望 たれる。  生掻科の 内容
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36  この内容の孊習を行うに圓たっおは地域の人々の協力が欠かせない。以前か らの぀ながりを倧切にしながら地域が垞に倉化しおいるこずを螏たえお新た な協力者を探るこずも倧切である。その際は孊習のねらいを䞁寧に説明し児 童が䞻䜓的に掻動できるよう共通理解を図るこずが必芁である。掻動の意矩に ぀いお地域の人々に䌝えるこずは孊校の児童が「地域の子䟛」であるこずを再 認識するこずずなり瀟䌚に開かれた教育課皋に぀ながるものず考える。 ⑷ 公共物や公共斜蚭を利甚する掻動を通しおそれらのよさを感じたり働 きを捉えたりするこずができ身の回りにはみんなで䜿うものがあるこず やそれらを支えおいる人々がいるこずなどが分かるずずもにそれらを倧 切にし安党に気を付けお正しく利甚しようずする。  児童にずっお公共物や公共斜蚭を利甚するこずは生掻の堎を家庭から身近な 瀟䌚ぞず広げるこずに぀ながる。それらを利甚するこずで身の回りにはみん なで䜿うものやみんなのための堎所があり 「自分」ず「みんな」ずいう意識を も぀こずができるようになる。それらは身の回りにたくさん存圚し自分たち の生掻に圹立぀ものや安心・安党のために必芁なものなど倚様に存圚する。実 際に利甚するこずで様々な公共物や公共斜蚭の存圚や圹割それらを支えおい る人々を知り必芁に応じお䜿えるようになるこずも期埅できる。このように 公共物や公共斜蚭に぀いお孊ぶこずは児童が自分自身の生掻を広げたり豊か にしたりするために倧切である。  ここでは公共物や公共斜蚭を利甚する掻動を通しおそれらのよさを感じた り働きを捉えたりするこずができ身の回りにはみんなで䜿うものがあるこずや それらを支えおいる人々がいるこずなどが分かるずずもにそれらを倧切にし 安党に気を付けお正しく利甚できるようにするこずを目指しおいる。  公共物や公共斜蚭を利甚する掻動ずは身の回りのものや地域の斜蚭の䞭か らみんなのものやみんなで䜿う斜蚭等を実際に䜿っおみたりそこにあるもの やそこにいる人々ず関わったりするこずである。  ここで取り䞊げる公共物ずは䟋えば地域や公園にあるベンチ遊具氎飲 み堎トむレごみ箱図曞通や児童通の本博物通の展瀺物乗り物道路暙 識や暪断旗などみんなが利甚するものが考えられる。公共斜蚭ずしおは公 園児童通集䌚所公民通図曞通博物通矎術通駅バスタヌミナル 防灜倉庫避難堎所などみんなで䜿う斜蚭が考えられる。これらのほかにも みんなが利甚する掲瀺板や掲瀺物倚くの人々が利甚する河川敷や広堎などを含 めお幅広く捉えおいくこずが倧切である。 第章 生掻科の 内容
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37  それらのよさを感じたり働きを捉えたりするこずができるずは実際に公共物 や公共斜蚭を利甚するこずでそれらのよさを実感し圹割や機胜を自分や自分の 生掻ず぀なげお捉えるこずである。䟋えば児童が公園を利甚するず 「公園に は楜しい遊具がたくさんあるからたた来たいな」ずいった思いや願いをも぀。 それらを利甚し関わる䞭で「お気に入りの遊具があるんだ。お䌑みの日にも遊び に来るよ」 「公園にはいろんな人がいるんだね。お掃陀しおくれる人ずお話しし たよ」などず特城を芋付けたり管理する人ず觊れ合い芪しみをもったりする。 そしお利甚者だけではなく管理者にも芖点を移しながら「気持ちよく䜿えるよ うにしおくれおいるんだね」 「公園で遊ぶの倧奜き」などず自分たちの生掻が 豊かになっおいるこずやそれらの瀟䌚的な圹割に぀いお実感しおいく。  身の回りにはみんなで䜿うものがあるこずやそれらを支えおいる人々がいるこ ずなどが分かるずは生掻の䞭にあるみんなで䜿うものの存圚をそれらが目的 に合わせお倚様に存圚するこずに気付くこずである。たたそれらず自分ずの関 わりに気付いたり幌児高霢者障害のある人など倚くの人が利甚しおいる こずそうした倚くの人が利甚しやすいようにするための利甚方法やきたりそ れを支える人々の存圚があるこずに気付いたりするこずである。それらを支えお いる人々ずは公共物や公共斜蚭で職員ずしお働く人はもずより䟋えば図曞 通で図曞の読み聞かせをしおくれる人や博物通などで案内をしおくれるボラン ティアの人なども含めお考えおいくようにする。  ここでは公共物や公共斜蚭の存圚圹割や機胜に気付くだけではなく支え おいる人々がいるこずにも気付くこずを求めおいる。倧切なこずはそれらの 人々ず盎接関わり芪しみをもおるようにするこずでありその䞭で支えおいる 人の工倫や気持ちに気付くこずである。そのこずが 「管理人さんみたいに公園 を倧切にしよう」ずいった公共物や公共斜蚭を倧切にしようずする意識ぞず高た りみんなで䜿うものは自分にずっおも盞手にずっおも気持ちよく利甚しお 生掻するものであるこずに向かっおいく。  それらを倧切にし安党に気を付けお正しく利甚しようずするずは公共物や 公共斜蚭を倧切に扱い安党で正しい利甚をしおいくこずである。そのこずに加 えお支えおくれおいる人々の思いや願いも倧切にしながら自分たちの生掻に 生かしおいこうずするこずである。児童にずっお「楜しかったな。たた行っお遊 びたいな」 「本を読みにたた図曞通に行こう」 「働いおいる人が優しく教えおく れたよ。ずっおも嬉しかったな」 「みんなで䜿える堎所がたくさんあるこずが分 かったよ。私たちの町っおすごいね」などのよさを実感するものずなる。  たたこの内容の孊習をきっかけずしお授業以倖で友達や保護者ず公共斜 蚭などを利甚した経隓を共有し合えるように朝の䌚のお知らせや掲瀺板などで  生掻科の 内容
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38 情報発信する堎を蚭けるこずなども児童の孊びを広げ実生掻ず぀なげる取組 ずしお効果的である。  児童が公共物や公共斜蚭に芪しみや愛着をも぀ようになるず 「他の人に迷惑 をかけないように静かに利甚しよう」 「い぀もお䞖話になっおいる管理人さんに お瀌をしよう」などず児童からの提案が生たれるこずもある。そうした児童の 思いを生かし䟋えば自分たちで育おた草花を届けたり利甚した楜しさを手玙 や䜜文絵にしお届けたりするなど児童の偎からの創造的な働きかけを実珟す るこずも倧切である。このような掻動によっお児童は単なる利甚者ずいう立堎 を越えお公共の意識をより䞀局高めおいくずずもに自分自身の力でよりよい 生掻を぀くり出しおいく態床を身に付けおいくこずになる。  この内容の孊習を行うに圓たっおは内容⑎ 「孊校ず生掻」 や内容⑶ 「地域ず生 掻」 などず組み合わせお単元を構成するこずも考えられる。その際は指導の効 果が高たるように配慮するこずが必芁である。町を探怜する䞭でバスや電車など の乗り物を利甚する堎合には公共の亀通機関はたくさんの人が利甚しおいるこ ずやみんなで気持ちよく利甚するためのルヌルやマナヌがあるこずなどに気付 き安党に気を付けお正しく利甚できるようにするこずが倧切である。なお瀟 䌚生掻の基本ずなるルヌルやマナヌを身に付けられるようにするには単にそれ だけを取り䞊げお指導するのではなく他教科等や他単元ず関連させるなど孊 習の必芁感のある機䌚ず堎を぀くり児童の思いや願いを実珟する過皋におい お必芁に応じお適切に指導しおいくこずが倧切である。たた児童自身の䞭 に公共の意識に支えられた正しい態床が育぀ように配慮するこずも倧切であ る。  ⑞ 身近な自然を芳察したり季節や地域の行事に関わったりするなどの掻 動を通しおそれらの違いや特城を芋付けるこずができ自然の様子や四 季の倉化季節によっお生掻の様子が倉わるこずに気付くずずもにそれ らを取り入れ自分の生掻を楜しくしようずする。   「くっ぀き虫で遊んだよ。服に付けお暡様にしたよ。秋になるずくっ぀き虫の 色が倉わるこずも発芋したよ」ずオナモミを䜿っお遊んだり 「お兄ちゃんたち が笛や倪錓の緎習をしおいたよ。もうすぐお祭りだね」ずうれしそうに話しか けたりする児童には身近な自然や瀟䌚の倉化に玠盎に心を動かし自分ずの関 わりにおいお季節を捉えおいる姿がある。身近な自然に浞り四季の倉化を楜し むこずは諞感芚を磚いたり感性を豊かにしたりする䞊で重芁な䜓隓である。た た自然䜓隓の少なさが課題ずしお挙げられる䞭幌児期から児童期に至る成長 第章 生掻科の 内容
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39 の過皋においお自然に觊れ合う䜓隓や季節に応じお自分たちの生掻を工倫する 䜓隓が求められおいる。  ここでは身近な自然を芳察したり季節や地域の行事に関わったりするなど の掻動を通しおそれらの違いや特城を芋付けるこずができ自然の様子や四季 の倉化季節によっお生掻の様子が倉わるこずに気付くずずもにそれらを取り 入れ自分の生掻を楜しくできるようにするこずを目指しおいる。  身近な自然を芳察したり季節や地域の行事に関わったりするなどの掻動ず は身近な自然季節や地域の行事に興味・関心をもち自然ず盎接觊れ合い泚 意を向けたり行事の䞭で実際に地域の人ず関わったりするこずである。児童 は実際に野倖に出掛けタンポポの綿毛を飛ばしたりアリの行列をたどっお 巣を探したりするなど自然に興味をも぀。そしおタンポポの花のにおいや綿毛 がふわふわしおいるこずアリの動きをじっず芋぀めるこずなど諞感芚を䜿っお 繰り返し自然ず觊れ合う。そこには芖芚聎芚觊芚味芚嗅芚などを䜿っ お自然の玠晎らしさを十分に味わう姿が生たれる。繰り返し自然ず觊れ合うこず でタンポポの花や綿毛の構造色や圢アリのえさの運び方に泚意を向けるよ うになる。こうしお自分なりの思いや願いをもっおじっくりず芳察し没頭す る。  ここで取り䞊げる身近な自然ずは児童が繰り返し関わるこずのできる自然で あるずずもに四季の倉化を実感するのにふさわしい自然である。䟋えば近く の公園川や土手林や野原海や山などが考えられる。たたそこで出䌚う生 き物草花暹朚などのほかに氎氷雚雪颚光なども察象ずなろう。  このような自然を芳察する掻動は季節ごずに行うずよい。䟋えば春に花を摘 んだ野原で秋には虫取りをしたり春には冷たかった川で倏には氎遊びをしたり する。たた秋になるず朚の葉が色づくこずや朚の実が実るこずを発芋したり 冬には颚や氷雪を䜿っお楜しんだりする。  季節や地域の行事に関わる掻動はお祭りなどの行事やその準備に出掛け季 節や地域の行事に興味をも぀こずから始たる。そしお季節や地域の行事を䞻催 し保存・継承に携わる人々から話を聞いたり実際に芋せおもらったりするな どしお亀流する。さらには行事で埡神茿を担いだりお祭りに参加したりする こずも考えられる。  ここで取り䞊げる季節や地域の行事ずは季節の倉化ず関わりをも぀地域の行 事のこずである。各地にはそうした季節にちなんだ様々な行事がある。それら は地域の歎史や人物にも関わりみんなの幞せや地域の発展を願うものでもあ りさらには地域の結び付きを匷めたり楜しみを増したりするためのもので ある。䟋えば䞃倕や端午などの節句立春や立秋などの節気正月などの䌝統  生掻科の 内容
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40 行事地域の行事などには人々の願いや思いが織り蟌たれおいる。それらに関 わるこずで季節ず人々ずの生掻の぀ながりや人々の暮らしぶりを知るこずがで きる。  それらの違いや特城を芋付けるこずができるずは児童が身近な自然や行事に 興味をもちそれらを芳察したりそれらに関わったりするこずを通しおそこに は同じ性質や倉化があるこず異なる特城や違いがあるこず時間の倉化や繰り 返しがあるこずなどに泚意を向け自芚するこずである。そのためには盎接 觊れ合ったり繰り返し関わったりする䜓隓掻動を十分に行うずずもに自然の様 子や生掻の様子を比べたり仲間分けしたりしお考えるこずが倧切になる。䟋え ば冬の朝氷や霜柱を芋付け氷の冷たさを感じたり霜柱を螏んでサクサクず いう音を楜しんだりする。そのような遊びが毎朝の楜しみになるず氷や霜柱を 探し始めそれらが同じ堎所にできるこずを発芋し䌌たような堎所を探し始め る。秋の公園に出掛けドングリを拟っお遊ぶ。たくさん集たるず倧きさや圢 色などで分けたり䞊べたりしお遊ぶ。こうしお児童は身近な自然の違いや特 城を芋付けるこずができるようになる。たた地域にある様々な行事に関わり四 季の倉化を䜓隓したり季節の倉化によっお生掻が倉わっおいくこずを実感した りしおいく䞭でその違いや特城を芋付けるこずができるようになる。  自然の様子や四季の倉化季節によっお生掻の様子が倉わるこずに気付くず は身近な自然の共通点や盞違点季節の移り倉わりに気付いたり季節の倉化 ず自分たちの生掻ずの関わりに気付いたりするこずである。䟋えば近くの公園 で春探しや秋探しを行うように同じ堎所に䜕床も出掛けそこでの自然の特 城や倉化に気付くようにするこずが考えられる。するず 「春には緑色の葉っぱ だったけど秋には茶色になっお地面に萜ちおいたした。緑色の葉っぱもありた したが地面には萜ちおいたせんでした」ず衚珟する姿が珟れる。繰り返し出掛 けるこずで春の様子ず比范し朚の葉の色付きの様子や萜葉の状況に気付くだけ ではなくそれらを関連付けお玅葉する秋の朚々の様子に気付くようになる。そ のためにも䞀人䞀人の気付きを倧切にしそれを振り返ったりみんなで亀流し たりするこずが倧切になる。そうするこずで気付きを自芚したり関連付けた りしおいくずずもに四季の倉化が自分の暮らしず぀ながり 「秋はきれいな 色がいっぱいでいいな」 「秋の実を集めお食ったよ」など自らの生掻に取り入れ 自分の生掻の倉化を生み出しおいるこずにも気付いおいく。こうしお児童は秋の 季節感を確実に自分のものにしおいく。そしお 「秋っおいいな」 「すおきだな」 ず自らの生掻に取り入れ生かそうずするのである。  それらを取り入れ自分の生掻を楜しくしようずするずは自然ずの觊れ合いや 行事ずの関わりの䞭で気付いたこずを毎日の生掻に生かし自分自身の暮らし 第章 生掻科の 内容
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41 を楜しく充実したものにしようずするこずである。  掻動を行う䞭で児童は「教宀に季節の花を摘んで食ろう」 「みんなで春を芋 付けに行こう」などず身近な自然や季節の倉化を自分たちの生掻に取り入れよ うずする。そうした堎面を取り䞊げ実際に行うこずで生掻の䞭に自然や季節が あるこずの心地よさや快適さ枅々しさなどを感じ自らの生掻を最いのあるも のにしおいこうずするのである。  なおこの内容は他の内容ずの関連を図り幎間を通しお継続的に扱うこず も考えられる。特に内容⑶地域ず生掻内容⑹ 「自然や物を䜿った遊び」 内容 ⑺ 「動怍物の飌育・栜培」 内容⑻ 「生掻や出来事の䌝え合い」 ずも適宜関連させ お創意工倫のある指導蚈画を䜜成するこずが倧切である。 ⑹ 身近な自然を利甚したり身近にある物を䜿ったりするなどしお遊ぶ掻 動を通しお遊びや遊びに䜿う物を工倫しお぀くるこずができその面癜 さや自然の䞍思議さに気付くずずもにみんなず楜しみながら遊びを創り 出そうずする。  児童は目の前に砂堎があれば砂山を䜜りトンネルを掘る。近くに氎があれ ばそれを流し川に芋立おお遊ぶ。萜ち葉があれば集めお投げあげ 「ふず んだよ」ず寝転がる。たた友達が加われば協力したり競い合ったりしなが ら遊びが次々ず発展しおいく。ここには自分から自然や物に関わろうずする 姿やより楜しく遊がうず知恵を出し合う姿そしお自分の思いや願いを実珟 し満足感を埗たり自分らしさを衚出したり友達ずの関係を぀くり出したりす る姿が芋られる。  ここでは身近な自然を利甚したり身近にある物を䜿ったりするなどしお遊 ぶ掻動を通しお遊びや遊びに䜿う物を工倫しお぀くるこずができその面癜さ や自然の䞍思議さに気付くずずもにみんなず楜しみながら遊びを創り出すこず ができるようにするこずを目指しおいる。  身近な自然を利甚したり身近にある物を䜿ったりするなどしお遊ぶ掻動ず は身近な自然の事物や珟象を利甚したり身近にあっお䞍芁になった物などを 䜿ったり堎所自䜓のも぀特城を生かしたりしお遊ぶこずである。  ここでいう身近な自然ずは児童を取り巻く自然の䞭から児童が自分の遊び の目的のために遞び出した自然のこずであり䟋えば草花暹朚朚の実朚 の葉石砂土光圱氎氷雚雪颚などの事物や珟象である。た た身近にある物ずは日垞生掻の䞭にある様々な物の䞭で児童が遊びを工倫 したり遊びに䜿うものを぀くったりするために䜿おうず遞び出す事物のこずで  生掻科の 内容
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42 あり䟋えば玙ひもポリ袋空き猶空き箱空き容噚ストロヌ割り ばしペットボトル牛乳パック玙コップトレむ茪ゎム磁石などであ る。  遊びや遊びに䜿う物を工倫しお぀くるこずができるずは詊行錯誀を繰り返し ながら遊び自䜓を工倫したり遊びに䜿う物を工倫しお぀くったりしお考えを 巡らせるこずである。䟋えば圱螏み遊びでは 「圱に入るず逃げなくおも倧 䞈倫」 「目の前に圱を䜜っお逃げるず螏たれにくいよ」ず光ず圱の関係を芋付け お逃げ方を工倫したり 「朚や建物の圱を陣地にしお遊がう」ず他の遊びを 真䌌しおルヌルを改善したりしながら遊びを発展させおいく。䞀方動くおも ちゃを䜜る遊びでは 「速く走る車を䜜りたい」ず願い友達の車ず比べお「土 台を軜くすればよい」ず予想したり予枬したりしお考えるようになる。さらに 土台を空き箱から段ボヌルに倉えお詊したりタむダの付け方を工倫したり詊行 錯誀しお䜕床も遊ぶ。ここで倧切にしたいのが 「芋付ける」 「比べる」 「たずえ る」 「詊す」 「芋通す」 「工倫する」などの孊習掻動である。  その面癜さや自然の䞍思議さに気付くずは遊びや遊びに䜿う物を工倫しお぀ くるこずで児童が遊びの面癜さずずもに自然の䞍思議さにも気付くこずが できるようにするこずである。遊びの面癜さずは䟋えば萜ち葉を螏みしめたり 投げあげたりしおその感觊を楜しむこずなど遊びに浞り没頭する遊び自䜓の面 癜さである。たた 「鬌の数を増やしたら楜しくなるかな」ず遊びの玄束やルヌ ルを倉えおいくなど遊びを工倫し遊びを創り出す面癜さもある。さらに 「み んなでやるず楜しいね」ず友達ず䞀緒に遊ぶこずの面癜さもある。  䞀方自然の䞍思議さずは䟋えば 「土台を軜い段ボヌルに倉えたのに速 く進たないよ」など自分の芋通しず事実ずが異なったずきに生たれる疑問など である。たた 「ゎムを匷く匕っ匵ったら高く飛んだよ」ず目に芋えないもの の働きが芋えおくるこずや「アサガオの色氎はアサガオの花の色ず同じだね」 「颚の向きによっお凧の䞊がり方が違うんだよ」ず自然の䞭にきたりを芋付 けるこずなどである。さらには自然の事物や珟象がも぀圢や色光や音など自 然珟象そのものが児童に䞎える䞍思議さもある。 ここでは児童が遊びや遊びに䜿うものを工倫しお぀くるこずを通しおそれ らを実感するよう単元を構成したり孊習環境を敎えたりするこずが倧切である。 たた䞀人䞀人の思いや願いを生かした倚様な遊びを行いそれを確かにしおい く衚珟掻動を行うこずが倧切である。䟋えば話したり曞いたりするこずで無自 芚だった気付きが自芚されおいく。たた䌝え合い亀流するこずにより䞀぀䞀぀ の気付きは関連付けられおいく。振り返ったりたずめたりするこずで芖点を倉 えお自分自身の成長や倉容に気付いおいくこずもある。 第章 生掻科の 内容
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43  みんなず楜しみながら遊びを創り出そうずするずは自分ず友達などずの぀な がりを倧切にしながら遊びを創り出し毎日の生掻を豊かにしおいくこずであ る。  遊びはそれ自䜓が楜しいこずであるがそこに友達ずの関わりがあるず曎に 楜しいものになる。競い合ったり力を合わせたりできるからである。友達ずの関 わり合いを通しお玄束やルヌルが倧切なこずやそれを守っお遊ぶず楜しいこ ずなどにも気付いおいく。さらには友達のよさや自分ずの違いを考えたり盞 手の意芋を尊重したりする態床も身に付く。遊びそれ自䜓が互いの関係を豊かに し毎日の生掻を充実したものにしおいく。そうした豊かな生掻の実珟に向かう 遊びを創り出しおいく姿が期埅されおいる。 ⑺ 動物を飌ったり怍物を育おたりする掻動を通しおそれらの育぀堎所 倉化や成長の様子に関心をもっお働きかけるこずができそれらは生呜を もっおいるこずや成長しおいるこずに気付くずずもに生き物ぞの芪しみ をもち倧切にしようずする。   「モルモットっお抱っこするずずっおもあったかいね」 「サツマむモの葉が わたしの手よりも倧きくなっおいたした」ずいった姿に芋られるように児童に ずっお動怍物の飌育・栜培は毎日が発芋や感動の連続である。児童は自分の育 おる動物や怍物の成長を楜しみにしながら日々の関わりを深めおいく。䟋え ば 「がくがえさをあげたらいっぱい食べおくれたよ」 「゜フトクリヌムみたいな ぀がみを芋付けたよ。早く咲いおほしいな」などず動怍物を芪しみず期埅の目 で芋぀め心を寄せながら䞖話をしおいくようになる。  ここでは動物を飌ったり怍物を育おたりする掻動を通しおそれらの育぀堎 所倉化や成長の様子に関心をもっお働きかけるこずができそれらは生呜を もっおいるこずや成長しおいるこずに気付くずずもに生き物ぞの芪しみをも ち倧切にできるようにするこずを目指しおいる。  動物を飌ったり怍物を育おたりする掻動ずは動物を飌育したり怍物を栜培 したりする䞭で動怍物の成長の様子を芋守ったり動怍物ず觊れ合い関わり 合ったりするこずである。長期にわたる飌育・栜培の過皋では自ら関わっおい くこずで児童の感性が揺さぶられるような堎面が数倚く生たれおくる。しか し児童を取り巻く自然環境や瀟䌚環境の倉化によっお日垞生掻の䞭で自然や 生呜ず觊れ合い関わり合う機䌚は乏しくなっおきおいる。このような珟状を螏 たえ生き物ぞの芪しみをもち生呜の尊さを実感するために継続的な飌育・ 栜培を行うこずには倧きな意矩がある。  生掻科の 内容
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44  動物を飌ったり怍物を育おたりずは飌育ず栜培のどちらか䞀方のみを行うの ではなく孊幎間の芋通しをもちながら䞡方を確実に行っおいくこずを意味し おいる。動物を飌うこずはその動物のも぀特城的な動きや動物の生呜に盎接觊 れる䜓隓ずなる。たた怍物を育おるこずは怍物の日々の成長や倉化実りが 児童に生呜の営みを実感させる。動物を飌うこずも怍物を育おるこずも継続的 に䞖話をし繰り返し関わる過皋で生呜あるものを倧切にする心を育む䟡倀あ る䜓隓ずなりそのこずが生呜の尊さを実感するこずに぀ながる。  それらの育぀堎所倉化や成長の様子に関心をもっお働きかけるずは動怍物 が育぀䞭でどのように倉化し成長しおいくのかどのような環境で育っおいくの かに぀いお興味や関心をもっお動怍物に心を寄せよりよい成長を願っお行為 するこずである。  飌育・栜培の過皋においお児童は「もっず元気に育っおほしい」 「もっず䞊手 に育おたい」ずいう願いをも぀。そしおその願いを実珟するために動物本来 の生育環境や土氎日照肥料ずいった怍物の生育条件に目を向けるようにな る。 「捕たえた堎所に生えおいた草も䞀緒に入れおあげよう」 「倧きくなるように 日圓たりのよい堎所に眮こう」などずそれらの育぀堎所倉化や成長の様子に関 心をもち自ら働きかけるようになる。さらに働きかける䞭で児童は 「違い があるぞ」ず倉化や成長の様子を比べたり 「倚分そうだろう」ず予想しお芋通 しを立おたり 「どうしおほしいのかな」ず動怍物の立堎に立っお考えたりする ようになる。たた自らの働きかけに察しお「どうだったかな」ず反応や結果を 考えたり継続しおきた掻動を振り返っお「だからそうなんだ」ず自分ず぀なげ お考えたりするようになる。  それらは生呜をもっおいるこずや成長しおいるこずに気付くずは動怍物の飌 育・栜培を行う䞭で動怍物が倉化し成長しおいるこずに気付き生呜をもっお いるこずやその倧切さに気付くこずである。そこでは動怍物の特城育぀堎 所䞖話の仕方倉化や成長の様子に気付くこずはもちろんそれらず自分ずの 関わりに気付いたり自分自身の䞖話の仕方や䞖話しおきた心持ちの倉容などに 気付いたりするこずも倧切にしたい。䟋えば 「葉っぱがだんだん倧きくなりた した。觊ったらざらざらしおいたよ」ず怍物にある固有の特城に気付いたり 倧きくなっおいくこず倉わっおいくこずなどに気付いたりしおいく。キュりリ にアサガオず同じような぀るが出おきたこずを芋付けた児童はアサガオを育お た経隓を想起しおキュりリにも支柱を立おた。するず 「やっぱり぀るが棒に぀ かたっおナラナラしなくなったよ」ず同じ特城や性質倉化があるこずに気付く こずが考えられる。   「小屋の掃陀をしたした。おしっこやうんちがいっぱいありたした。だけどが 第章 生掻科の 内容
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45 くはシロちゃんが倧奜きです。シロちゃんを倧事にしたいから小屋をきれいに するお仕事をしたした。がくはシロちゃんからがんばる心ず優しい心をプレれ ントしおもらいたした」ここには動物が生呜をもっお生きおいるこずや動物ず 自分ずの関わり方に察する気付きがある。頑匵った自分優しく接するこずがで きた自分自身にも気付いおいる。  このような児童の姿が生たれるためには繰り返し動怍物ず関わる息の長い孊 習掻動を蚭定するこずが倧切である。それらによっお動怍物に察する芪しみの 気持ちが生たれ責任感が育ち生呜の尊さも感じるこずができる。たた自分 本䜍ではなく動怍物の立堎に立っお考えるこずができるようになる。そこに亀 流したり衚珟したりする孊習掻動を加えるこずで気付きの質の高たりも期埅でき る。こうしお児童は動怍物ぞの芪しみをもち䞖話をする楜しさや喜びを味わ い思いや願いが膚らんでいくのである。  生き物ぞの芪しみをもち倧切にしようずするずは生き物に心を寄せ愛着 をもっお接するずずもに生呜あるものずしお䞖話しようずするこずである。児 童は生き物に繰り返し関わるこずで生き物ぞの接し方が倉わっおくる。掻 動の䞭で埗られた喜びや自信が「今床は別の野菜を育おおみたいな」 「家でも 飌っおみたいな」ず自ら生き物に関わろうずする姿や 「元気かな。たた䌚いた いな」 「孊校に行くのが楜しみだな」ずいった思いに぀ながる。こうしお児童が 生掻を豊かにするずずもにどんな生き物に察しおも関心をもっお働きかけよ うずする姿が生たれ日々の生掻が充実しおいくのである。  なおどのような動物を飌育し怍物を栜培するかに぀いおは各孊校が地域 や児童の実態に応じお適切なものを取り䞊げるこずが倧切である。飌育する動物 ずしおは身近な環境に生息しおいるもの児童が安心しお関わるこずができる ものえさやりや枅掃など児童の手で管理ができるもの動物の成長の様子や特 城が捉えやすいもの児童の倢が広がり倚様な掻動が生たれるものなどが考えら れる。栜培する怍物ずしおは皮たき発芜開花結実の時期が適切なもの 䜎孊幎の児童でも栜培が容易なもの怍物の成長の様子や特城が捉えやすいも の確かな実りを実感でき満足感や成就感を埗られるものなどの芳点を考慮しな がら遞択するこずが考えられる。たた動物や怍物ずの出䌚いを工倫するこずも 倧切である。  この内容をより充実させおいくに圓たっおは毎日の孊校生掻の様々な堎面に 飌育・栜培掻動を䜍眮付けるようにするずよい。䟋えば児童の生掻堎面での動 きを考えお登校しおきた児童が朝䞀番にアサガオを芋るこずができるように アサガオの鉢を児童の玄関に䞊べるこずなども考えられる。たた䌑み時間に動 怍物の䞖話をするなど生掻科を䞭心に䞀日の孊校生掻を蚭蚈するこずによっ  生掻科の 内容
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46 お生掻科の掻動を日々の孊校生掻に取り入れるこずも考えられる。  飌育や栜培の過皋では新しい生呜の誕生や突然の死や病気など身をもっお 生呜の尊さを感じる出来事に盎面するこずもある。成長するこずのすばらしさや 尊さ死んだり枯れたり病気になったりしたずきの悲しさや぀らさ恐ろしさ は児童の成長に必芁な䜓隓である。動怍物ずの関わり方を真剣に振り返りそ の生呜を守っおいた自分の存圚に児童自らが気付く機䌚ず捉えるこずが倧切であ る。  なお動物の飌育に圓たっおは管理や繁殖斜蚭や環境などに぀いお配慮す る必芁がある。その際専門的な知識をもった地域の専門家や獣医垫などの倚く の支揎者ず連携しおよりよい䜓隓を䞎える環境を敎える必芁がある。䌑日や長 期䌑業䞭の䞖話なども組織的に行い児童や教垫保護者地域の専門家などに よる連携した取組が期埅される。たた地域の自然環境や生態系の砎壊に぀なが らないように倖来生物等の取扱いには十分配慮しなければならない。  掻動の前埌には必ず手掗いをする習慣を付け感染症などの病気の予防に努 めるこずも倧切である。児童のアレルギヌなどに぀いおも事前に保護者に尋ね るなどしお十分な察応を考えおおく必芁がある。 ⑻ 自分たちの生掻や地域の出来事を身近な人々ず䌝え合う掻動を通しお 盞手のこずを想像したり䌝えたいこずや䌝え方を遞んだりするこずがで き身近な人々ず関わるこずのよさや楜しさが分かるずずもに進んで觊 れ合い亀流しようずする。  人ずの関わりが垌薄化しおいる珟圚よりよいコミュニケヌションを通しお情 報の亀換をし互いの亀流を豊かにするこずが求められおいる。特に生掻科にお いおは児童が身近な幌児や高霢者障害のある児童生埒などの倚様な人々ず 觊れ合うこずを倧切にしおいる。これからの瀟䌚では蚀葉だけではない様々な 方法によっお情報を䌝え合う掻動を行うこずにより互いの関係を䞀局豊かに し瀟䌚の䞀員ずしお誰ずでも仲良く生掻できるようになるこずが期埅されおい る。  ここでは自分たちの生掻や地域の出来事を身近な人々ず䌝え合う掻動を通し お盞手のこずを想像したり䌝えたいこずや䌝え方を遞んだりするこずができ 身近な人々ず関わるこずのよさや楜しさが分かるずずもに進んで觊れ合い亀流 できるようにするこずを目指しおいる。  自分たちの生掻や地域の出来事を身近な人々ず䌝え合う掻動ずは人ずの関わ りの䞭で互いの立堎や考えを尊重し目的意識や盞手意識をもっお倚様な方法 第章 生掻科の 内容
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47 で亀流し合うこずである。  ここでいう自分たちの生掻や地域の出来事ずは孊校や家庭地域における児 童の生掻の様子ずそこで起きた児童䞀人䞀人の心に残る出来事のこずである。 したがっお生掻科の孊習掻動における様々な出来事も䌝え合う掻動の察象ずな りそこでは情報が䞀方向ではなく双方向に行き来するこずが倧切になる。  この掻動では盎接話しかけるこずなど蚀葉を䞭心にした䌝え合う掻動が掻 発に行われるが衚情やしぐさ態床ずいった蚀葉によらない郚分も倧切にされ なければならない。䟋えば自分のこずに぀いお䌝えおいる話し手の児童は自 分の方を向いお笑顔でうなずきながらじっくりず聞いおくれる盞手の態床を芋 おうれしいず感じる。そのうれしい気持ちは自分が受け入れられたこずぞの 喜びであり 「もっず䌝えたい」ずいう意欲に぀ながる。逆に聞き手の児童は 笑顔で生き生きず衚珟する姿に匕き蟌たれ本気になっお聞き取ろうずするもの である。䌝え合う掻動においおは蚀葉による亀流だけではなく感情の亀流も 行われるこずを重芖しなければならない。  盞手のこずを想像したり䌝えたいこずや䌝え方を遞んだりするずは盞手のこ ずを思い浮かべたり盞手の立堎を気にかけたりするずずもに䌝えたいこずが 盞手に䌝わるかどうかを刀断しお䌝える内容や䌝える方法を決めるこずである。 そのためには 「家の人には孊校での出来事を䌝えた方がいいかな」 「幌皚園の子 にも楜しさが分かるようにするために劇で䌝えるよ」 「感謝の気持ちをしっか りず䌝えたいから手玙にするよ」など盞手意識や目的意識を明らかにするこ ずが倧切である。ここで児童は誰を察象ずするのか䜕を䌝えるのかどのよ うな方法で䌝えるのかに぀いお考えおいく。このような掻動を通しお盞互の違 いを認めお理解し合うこずや受け入れるこずの重芁性に気付いおいくずずもに そこでは様々な立堎や考え方があるこずを理解し共感するずずもに身近な 人々ず関わるこずのよさや楜しさが分かるようになる。  身近な人々ず関わるこずのよさや楜しさが分かるずは自分のこずや䌝えたい こずが盞手に䌝わるこずや盞手のこずや盞手が䌝えたいず考えおいるこずを理 解できるこずのよさや楜しさが分かるこずである。たた双方向のやり取りを繰 り返す䞭で互いの気持ちが぀ながり心が豊かになるこずも倧切である。その ためにも単元蚈画の䞭に継続的に関わるこずのできる察象を蚭定するこずが倧 切である。継続的に関わり共に掻動を進めおいくこずができるようにするこず で互いの思いを䌝えたり䌝え合ったりする堎面を䜕床も蚭定するこずが可胜 ずなる。  䌝え合う掻動を通しお関わったり觊れ合ったりするこずの心地よさ自分に も盞手にも䌝えたいこずがあるこずなどに気付く。それが繰り返される䞭で盞  生掻科の 内容
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48 手や目的に応じた䌝え方があるこずなどに気付いおいく。そしお 「幌皚園の友 達ず䞀緒に秋のおもちゃランドを぀くろう」など共に関わる䞭で目的を達成 しおいくこずで盞手のこずや盞手が䌝えたいず考えおいるこずを理解するこず のよさや楜しさを実感しおいくのである。  進んで觊れ合い亀流しようずするずは互いのこずを理解しようず努力し積 極的に関わっおいくこずで自ら協働的な関係を築いおいこうずするこずであ る。今回の改蚂では 「觊れ合い」ずいう文蚀が加わった。これは蚀語によら ない関わりを含め倚様な方法によっお胜動的に関わり合っおいこうずする態床 を期埅するものである。  児童にずっお関わるこずのよさや楜しさを味わえる身近な存圚は友達であ る。友達ずの孊習掻動を積み重ねながら孊校から地域ぞず少しず぀関わる察象 を広げおいくようにするこずが倧切である。䟋えば孊校を探怜しお発芋したこ ずを友達に䌝える掻動を繰り返し埐々に掻動の範囲を地域ぞず広げおいくこず が考えられる。地域では目的に応じお調べたりむンタビュヌしたり䜓隓したり しお情報を集めそれを地域の人に䌝えたり発信したりする掻動が考えられ る。こうしたこずを繰り返しお行う䞭で児童は互いに亀流するこずの楜しさを 実感し曎に進んで觊れ合い亀流しおいこうずする。たた幌児ずの亀流も児 童にずっおは関わるこずのよさや楜しさを実感する有効な機䌚ずなる。幌児ず の亀流を通しお盞手意識が生たれ 「分かりやすく䌝えよう」 「盞手の気持ちを考 えよう」ずいった気持ちが高たる。そうした䞭で成立した幌児ずの豊かなコミュ ニケヌションは児童にずっお倧きな達成感や成就感に぀ながるものであり曎 なる亀流の動機付けずなる。  こうした掻動においおは児童が䌝えたいこずを䌝えるずき話したり曞いた りする蚀葉による方法のほかに絵や身䜓衚珟などの様々な方法が考えられる。 たた手玙や電話ファックスなどの倚様な手段を掻甚できるようにするこずに 心掛けるこずも倧切である。  なおこの内容はほかの党おの内容ずの関連を図り単元を構成しおいくこ ずが考えられる。その際には䌝えたいずいう匷い思いや願いを児童が心に抱く よう掻動や䜓隓を充実させるこずが重芁になる。 「おばあちゃんず野菜の話が いっぱいできおうれしかった。おばあちゃんは氎をあげるずき倧きくなあれず いう気持ちを蟌めお氎をあげるんだっお。わたしもそうしおみよう」ず話す蚀葉 に栜培掻動の充実が䌝え合う掻動の動機付けになっおいるこずが分かる。そ れず同時に亀流したこずが地域ずの関わりを豊かなものにしおいるこずも分 かる。このように支え合い補い合い互いの内容を充実させおいくこずが望 たれる。 第章 生掻科の 内容
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49 ⑌ 自分自身の生掻や成長を振り返る掻動を通しお自分のこずや支えおく れた人々に぀いお考えるこずができ自分が倧きくなったこず自分でで きるようになったこず圹割が増えたこずなどが分かるずずもにこれた での生掻や成長を支えおくれた人々に感謝の気持ちをもちこれからの成 長ぞの願いをもっお意欲的に生掻しようずする。   「あや跳びが続けおできたずき友達が䞀緒に喜んでくれたよ」 「たくさんの人 の前で発衚するこずができたよ」 「䞊玚生みたいにほうきを䞊手に䜿っお自 分たちだけで掃陀ができるようになったよ」ず自分の成長を具䜓的に実感しそ の喜びを感じ感謝の気持ちをも぀こずは倢や垌望をもっお前向きに生掻し おいくために倧切なこずである。  ここでは自分自身の生掻や成長を振り返る掻動を通しお自分のこずや支え おくれた人々に぀いお考えるこずができ自分が倧きくなったこず自分ででき るようになったこず圹割が増えたこずなどが分かるずずもにこれたでの生掻 や成長を支えおくれた人々に感謝の気持ちをもちこれからの成長ぞの願いを もっお意欲的に生掻できるようにするこずを目指しおいる。  自分自身の生掻や成長を振り返る掻動ずはそれたでの生掻や出来事を思い浮 かべ過去の自分ず珟圚の自分ずを比范するこずで自分自身の生掻や成長を芋 ぀め盎すこずである。振り返るこずで自分自身の成長や倉容に぀いお考え自 分自身に぀いおのむメヌゞを深め自分のよさや可胜性に気付いおいくこずに぀ ながるこずが期埅できる。  自分のこずや支えおくれた人々に぀いお考えるずは珟圚の自分を芋぀め過 去の自分ず比べるこずで自分らしさや成長し続ける自分を実感するこずであ る。たた自分の成長を支えおくれた様々な人の存圚自分の成長に぀いおの 様々な人ずの関わりを明らかにするこずである。そのためにも自分自身の生掻 や成長を振り返るこずが欠かせない。  しかし䜎孊幎の児童にずっお自分の成長を頭の䞭だけで振り返るこずは難 しいため具䜓的な手掛かりが必芁である。それぞれの児童が自分の成長を振り 返る手掛かりずしお䟋えば父母や祖父母芪せきの人々幌皚園や認定こど も園・保育所の保育者などの話幌い頃に䜿ったものなどが考えられる。入孊圓 初に曞いた自分の名前や絵行事等のスナップ写真生掻の䞭での゚ピ゜ヌドな ども手掛かりずなろう。たた幌皚園の頃の写真から自分の成長を実感するこず や家族ぞのむンタビュヌを手掛かりに圹割が増えたこずに気付くこずも考えら れる。  生掻科の 内容
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50  なおどの時点から自分の成長を振り返り実感するかは児童によっお異な る。よく芚えおいるこずから振り返る児童もいれば珟圚の自分から振り返る児 童もいよう。倧切なのは自分の成長を実感できるこずであっお䞀埋に過去か ら順にたどるこずではない。こうした芳点に立っお振り返りの時点に぀いお は特に入孊しおから誕生しおからずいうような瀺し方をしおいない。  自分が倧きくなったこず自分でできるようになったこず圹割が増えたこず などが分かるずは䜓が倧きくなるなどしお心も䜓も成長したこず技胜が習熟 し様々なこずができるようになったこず自分の圹目が増え圹目を果たすこずが できるようになったこずなどに気付くこずである。䟋えば去幎着おいた服が着 られなくなったこずから䜓が倧きくなったこずを実感したりそのこずに関連し お食べ物の奜き嫌いが枛り絊食で食べる量が増えたこずに気付いたりするこず などが考えられる。たたある児童は䜿い叀した跳び瞄を手掛かりに振り返る 䞭でたくさんの技ができるようになったこずだけではなく友達や兄姉が緎習 を手助けしおくれたこずを思い浮かべるかもしれない。あるいは家で食事の片 付けやお颚呂掃陀など自分でできるこずが増え家族の圹に立おたこずを思い 出すかもしれない。  加えお優しい気持ち他者ぞの思いやり我慢する心など内面的な成長に 気付きの質を高めおいくこずも倧切である。そのためにも幌皚園や認定こども 園・保育所の幌児などず觊れ合う掻動を通しお自己の成長を実感するこず生掻 科における孊習カヌドや䜜品などを利甚し長期にわたる自己の倉容を捉えるこ ず友達や呚囲の人の意芋や感想によっお自分の成長を芋぀め盎すこずなどの 工倫が考えられる。  このように振り返るきっかけずなるものを広げながらそれぞれの児童が自分 の成長を倚面的に振り返るずずもに自分の成長を支えおくれた人々ずの関わり を意識しおいくこずが倧切である。このような掻動を通しおこれからの成長ぞ の期埅が膚らむずずもに自分の成長を支えおくれた人々に察する感謝の気持ち が芜生えおくるこずになる。  これたでの生掻や成長を支えおくれた人々に感謝の気持ちをもちこれからの 成長ぞの願いをもっお意欲的に生掻しようずするずは成長した自分を実感 しそれを支えおくれた人に察する感謝の気持ちをも぀ずずもに成長の喜びが 曎なる成長を願う心に぀ながっおいくこずである。それらはそれぞれの目暙に 向けお努力したり挑戊したりしお䞻䜓的に関わるなど意欲的に掻動する姿に なっお珟れおくる。これからの自分の成長に期埅を寄せ意欲的に生掻するこず は自立し生掻を豊かにする䞊で倧きな意矩をもっおいる。  なお自分の成長ぞの気付きはこの内容だけに限らず生掻科の党おの内容 第章 生掻科の 内容
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51 の䞭で捉えおいくこずができる。各内容ずの関連を意識し幎間を芋通した蚈画 的な孊習掻動を構想するこずが必芁である。具䜓的な指導に圓たっおはあらゆ る堎面においお児童の成長を捉えタむミングを逃さず認めたり励たしたりし おいくこずを心掛ける必芁がある。  たた掻動によっおは児童の誕生や生育に関わる事柄を扱ったり家族ぞの むンタビュヌを行ったりするような堎合も考えられるためプラむバシヌの保護 に留意するずずもにそれぞれの家庭の事情特に生育歎や家族構成などに十分 配慮するこずが必芁である。  生掻科の 内容
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52  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資 質・胜力の育成に向けお児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図る ようにするこず。その際児童が具䜓的な掻動や䜓隓を通しお身近な生 掻に関わる芋方・考え方を生かし自分ず地域の人々瀟䌚及び自然ずの 関わりが具䜓的に把握できるような孊習掻動の充実を図るこずずし校倖 での掻動を積極的に取り入れるこず。  この事項は生掻科の指導蚈画の䜜成に圓たり児童の䞻䜓的・察話的で深い 孊びの実珟を目指した授業改善を進めるこずずし生掻科の特質に応じお効果 的な孊習が展開できるように配慮すべき内容を瀺したものである。  生掻科の指導に圓たっおは目暙にしおいる⑎「知識及び技胜の基瀎」が習 埗されるこず⑵「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」を育成するこず⑶「孊 びに向かう力人間性等」を涵逊するこずの䞉぀が偏りなく実珟されるよう単 元など内容や時間のたずたりを芋通しながら䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟 に向けた授業改善を行うこずが重芁である。  児童に生掻科の指導を通しお「知識及び技胜の基瀎」や「思考力刀断力衚 珟力等」の育成を目指す授業改善を行うこずはこれたでも倚くの実践が重ねられ おきおいる。そのような着実に取り組たれおきた実践を吊定し党く異なる指導 方法を導入しなければならないず捉えるのではなく児童や孊校の実態指導の 内容に応じ 「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点から授業改 善を図るこずが重芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟さ れるものではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊 習に取り組めるよう孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自 身の孊びや倉容を自芚できる堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考え などを広げたり深めたりする堎面をどこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだ すために児童が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどのように組み立おるか ずいった芖点で授業改善を進めるこずが求められる。たた児童や孊校の実態に 応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこずが重芁であり 1 指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 第4 ç«  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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53 単元のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる知識及び技胜の習埗に 課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために児童の䞻䜓性を匕き出すな どの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に 「深い孊び」の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・ 考え方」である。各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋 方・考え方」を習埗・掻甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じ おより質の高い深い孊びに぀なげるこずが重芁である。  生掻科の教科目暙で瀺された「自立し生掻を豊かにしおいくための資質・胜 力」は䞀぀䞀぀の単元や幎間を通した授業の積み重ねによっお総合的に育成さ れおいく。したがっお 「幎間」ずいう文蚀が付け加えられおいるのは生掻科 の特質による固有なものである。   「資質・胜力」の育成のためには 「䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた 授業改善を図る」こずが鍵ずなる。単に思いや願いを実珟する䜓隓掻動を充実さ せるだけではなく衚珟掻動を工倫し䜓隓掻動ず衚珟掻動ずが豊かに行き来す る盞互䜜甚を重芖するなど気付きの質を高めるこずを意識するこずが倧切であ る。このこずは第1 章総則第のの⑎にも瀺されおいるように今回の改蚂 における重芁な改善点である。  その際これたでず同様に具䜓的な掻動や䜓隓を行う䞭で身近な人々瀟䌚 及び自然を自分ずの関わりで捉えよりよい生掻に向けお思いや願いを実珟しよ うずするずいう身近な生掻に関わる芋方・考え方を生かした孊習が行われる。  こうした生掻科の固有な孊びの䞭では自分ず地域の人々瀟䌚及び自然ずの 関わりが具䜓的に把握できるような孊習掻動の充実が䞀局求められる。自分ず地 域の人々瀟䌚及び自然ずの関わりが具䜓的に把握できるような孊習掻動ずは 自分も地域の人々瀟䌚及び自然の䞭で生掻しおいる者の䞀人でありよりよい 生掻者になるこずを願っお生掻しおいる者ずしお地域の人々瀟䌚及び自然な どを捉えるこずである。そのためには実際に地域の人ず話をしたり地域の斜 蚭を利甚したり地域の自然に觊れたりするなどの盎接関わる掻動や䜓隓を行う こずが欠かせない。  䟋えば公共斜蚭を利甚する掻動では地域の公共斜蚭に行きそこで行われ おいるこずに参加したりそこで指導しおくれる人に出䌚ったりしお自分ず公 共斜蚭ずの関わりを具䜓的に把握できるようにする。そうした掻動がきっかけず なり家庭の協力も埗ながら公共斜蚭を日垞的に利甚できるようになるこずが 望たれる。自分ずの関わりが具䜓的に把握できるような孊習掻動を行うに圓たっ おは児童が身近な環境に関心をもちそれらに盎接働きかけそこから返っお  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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54 くるこずを受け止め曎に工倫するなどしお新たに働きかけができるような孊習 掻動を行うこずが倧切である。  校倖での掻動を積極的に取り入れるずは児童がその堎に行きその堎の環境 に身を眮きそこでの事実や実物に觊れる掻動ができるようにするこずである。 それは掻動や䜓隓を通しお孊ぶずいう生掻科の本質に根ざしたものであり䞀 局重芖するこずが望たれる。しかし今日の瀟䌚情勢の䞭で校倖掻動を行うに圓 たっおは亀通や掻動堎所に察する安党自然灜害に察する安党芋知らぬ人ぞ の察応緊急の連絡方法などに぀いお十分配慮する必芁がある。児童の安党を芋 守っおもらうために保護者や地域の人々の理解ず協力を埗るこずも欠かせな い。たた十分な掻動時間を保障した䞊で児童が安心しお掻動できる空間の確 保に努めるこずも倧切である。  内容⑻「生掻や出来事の䌝え合い」ず他の内容ずの関連を図った単元を構成す るこずによりそれぞれの内容が補い合い支え合っお成果を䞊げるこずが考えら れる。䟋えば児童が地域を探怜する掻動では地域の特城やそこで働く人など に目を向け倚くのこずに気付く。その䞭でも䞍思議に思ったこずや詳しく聞 いおみたいこずなどを繰り返しむンタビュヌしたり調査したりしお新しい情報 や自分だけの情報を収集しおいく。たた集めた情報を新聞やポスタヌにたずめ たりパンフレットにしたりしお地域の人たちに発信しおいくこずも考えられ る。さらには地域に぀いおの発衚䌚に発展するこずもある。こうした掻動の過 皋においおは手玙や電話ファックスなどを䜿っお情報のやり取りをするこず や情報を収集したり発信したりする掻動が想定される。こうしお身近な人々 ず関わる楜しさを実感し地域の人々ず亀流し続けようずするこずが期埅され る。  なお校倖掻動を行うに圓たっおは十分な掻動時間を保障した䞊で児童が 安心しお掻動できる空間の確保に努めるずずもに今日の瀟䌚情勢等を螏たえ 亀通や掻動堎所に察する安党自然灜害に察する安党芋知らぬ人ぞの察応緊 急の連絡方法などに぀いお十分配慮する必芁がある。その際児童の安党を芋 守っおもらうために保護者や地域の人々の理解ず協力を埗るこずも考えられ る。たた遊ぶために物を぀くる掻動を行うに圓たっおは様々な道具を䜿うこ ずなどが考えられる。その際道具の安党な䜿い方を確実に指導するこずはもち ろんのこず決められたコヌナヌで道具を䜿うようにしたり䜿い終わった道具 を所定の堎所に戻したりするなど䜿甚䞭の安党管理を培底するこずが必芁であ る。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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55 ⑵ 児童の発達の段階や特性を螏たえ孊幎間を芋通しお孊習掻動を蚭定 するこず。  小孊校䜎孊幎は幌児期の教育ず小孊校教育ずの接続の時期に䜍眮し孊幎 間で幌児期の発達の特性を匷く残しおいる状況から児童期の特性を瀺すように なるなど身䜓面での成長はもちろんのこず情緒的偎面や認知的偎面においお も発達の倉容が倧きい。  ここで改めお児童の発達の段階や特性を螏たえ孊幎間を芋通しお孊習掻動 を蚭定するこずず芏定されたのは䜎孊幎の孊幎間での児童の情緒的偎面や認 知的偎面での成長を把握するこずその時期の特性に芋合った蚈画を立おるこず の重芁性を再認識するこずが倧切だからである。  ぀たり九぀の内容を実珟する孊習掻動が教える偎の䞀方的な郜合で蚈画さ れるのではなく児童の発達の段階や特性に適合しおいるかを吟味した䞊で単元 を構成し孊幎間を芋通しお効果的に配眮するこずを今たで以䞊に心掛ける必 芁がある。その際スタヌトカリキュラムが線成される第孊幎前半の時期瀟 䌚科や理科総合的な孊習の時間などをはじめずする各教科等ぞの接続を意識す る第孊幎埌半の時期ずいった幎間での児童の成長やその際に芋せる空間認 識や時間認識などの認知の特性の違いを意識しそれらを教垫が自芚しお孊習掻 動に反映させるこずが考えられる。重芁なこずは幎間の児童の発達や成長を 芋通しお単元を構成し配列するこずでありそのこずこそが正にカリキュラム をデザむンするこずでもある。  䟋えば内容⑎の孊習においおは入孊盎埌の新しい環境に察する興味・関心 をきっかけにしおいわゆる「孊校探怜」を通しお自分を䞭心にした身の回り の人・もの・こずぞの関わりを深める等の掻動が考えられる。このこずがひいお は新しい環境に関する認識の深たり順応そしお安心ぞず結び付いおいくもの ず考えられる。この空間の認知の特性を生かした取組ずしお䟋えば孊校の倖 に出掛けお行う内容⑷の孊習においおも第孊幎では身近でより愛着床の高 い公共斜蚭ずしおの「公園」に着目し䞭でも日垞生掻においお芪しみの深い 「遊具」を通しお公共物やそれを利甚したり管理したりする「人」ぞの気付き の質を高める取組が考えられる。䞀方第孊幎では児童の生掻圏の広がりず 空間の認識の広がりから内容⑶の孊習ずしお孊校の呚蟺の探怜を通しお身近 な商店街や公共斜蚭に着目しお気に入りの堎所や人ずの関わりをきっかけに気 付きの質を高める取組が考えられる。こうした取組の積み重ねが第孊幎以䞊 の孊習を支える。  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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56  たた内容⑹においおは幌児期の教育における経隓を生かした掻動ずその発 展ずいう圢で第孊幎では玠材そのものの特性を生かした遊びを通しお玠 材そのものぞの気付きを意図した掻動を行うこずが考えられる。第孊幎では 玠材を組み合わせたおもちゃづくりずそれに䌎う遊びを友達ず協力しお行うこず を通しおよりその面癜さや自然の䞍思議さを意識した掻動を行うこずが考えら れる。こうした取組の充実がひいおは第孊幎以䞊の孊習を支える科孊的な認 識の基瀎ずなる。  さらに内容⑺においおは入孊盎埌たで芋られるアニミズム的な芋方を生か した孊習掻動が考えられる。怍物や動物を人に芋立お自分がその逊育者ずなる こずで怍物栜培や動物飌育ずいった孊習掻動ぞの自我関䞎を匷め掻動ぞの意 欲の持続を図るこずが考えられる。自我関䞎が匷ければ匷いほど察象に関する 気付きの質は高たるであろう。そうした取組の䞊に第孊幎における飌育・栜 培ではそれぞれの思いや願いを曎に生かすために䞀人䞀人が自己遞択できる ような孊習材を甚意し现郚にわたる芳察などを行うこずが考えられる。たた この時期の特性ずしお共通䜓隓に基づいお亀流するこずが気付きの質の高たり に圱響するこずからどのような怍物や動物を扱い孊習の察象ずするかは極めお 重芁である。  以䞊のように九぀の内容を螏たえた孊習掻動を児童の発達の段階や特性ず 結び付けお単元ずしお構成するだけでなくカリキュラム・マネゞメントの芖点 から単元盞互の関係を意識し配列するこずも重芁な芖点である。 ⑶ 第の内容の⑺に぀いおは孊幎間にわたっお取り扱うものずし動 物や怍物ぞの関わり方が深たるよう継続的な飌育栜培を行うようにする こず。  項目の内容を第孊幎ず第孊幎にどのように配眮するかは本解説第章 の⑵で述べたように児童の発達の段階や特性や成長を螏たえお孊幎間を 芋通しお掻動を蚭定するこずずしおいる。それは各孊校の刀断に委ねられおい るが第の内容の⑺に぀いおは埓前より孊幎間にわたっお取り扱うこずず しおいる。  孊幎間にわたっお取り扱うずは第孊幎でも第孊幎でも取り扱うずいう こずである。これは飌育・栜培ずいう掻動の特性から回限りの掻動で終わる のではなく経隓を生かし新たな目圓おをもっお繰り返したり長期にわたっ たりしお掻動するこずを意図したものである。  孊幎間にわたっお取り扱う堎合その取扱い方を創意工倫する必芁がある。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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57 䟋えば第孊幎では飌育第孊幎では栜培又はその逆を行う方法や第 孊幎でも第孊幎でも飌育ず栜培の䞡方を行う方法があろう。たた䟋えば 小動物を育おながら䞀緒に野菜などを栜培しおその䞀郚を小動物のえさにする 方法もあろう。栜培では第孊幎の春から秋にかけお行い匕き続いお第孊幎 の春にかけお行う方法も考えられる。各孊校においお児童の実態飌育・栜培 に関する環境掻動のねらいに応じお創意工倫するこずが求められる。  孊幎間にわたっおの継続的な飌育・栜培を行うこずが特に匷調されたのは 前回の改蚂からである。これは自然事象に接する機䌚が乏しくなっおいるこず や生呜の尊さを実感する䜓隓が少なくなっおいるずいう児童の眮かれた珟状を螏 たえたものであるが今回の改蚂においおも匕き続き充実を図るこずが必芁で ある。動物や怍物ぞの関わり方が深たるよう継続的な飌育栜培を行うずは䞀 時的・単発的な動怍物ずの関わりにずどたるのではなく䟋えば季節を越えた 飌育掻動で成長を芋守るこず開花や結実たでの䞀連の栜培掻動を行うこずなど である。そのような掻動を通しおこそ動怍物どちらの堎合も生呜の尊さを実感 するこずができるず考えられる。児童は長期にわたる飌育・栜培を行うこず で成長や倉化生呜の尊さや育お方など様々なこずに気付き芪身になっお䞖 話ができるようになるのである。 ⑷ 他教科等ずの関連を積極的に図り指導の効果を高め䜎孊幎における 教育党䜓の充実を図り䞭孊幎以降の教育ぞ円滑に接続できるようにする ずずもに幌皚園教育芁領等に瀺す幌児期の終わりたでに育っおほしい姿 ずの関連を考慮するこず。特に小孊校入孊圓初においおは幌児期にお ける遊びを通した総合的な孊びから他教科等における孊習に円滑に移行 し䞻䜓的に自己を発揮しながらより自芚的な孊びに向かうこずが可胜 ずなるようにするこず。その際生掻科を䞭心ずした合科的・関連的な指 導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫をするこず。 䜎孊幎教育の充実ず生掻科の䜍眮付け  今回の改蚂ではこれたで以䞊に䜎孊幎教育の充実が求められおいる。心ず䜓 を䞀䜓的に働かせお孊ぶ䜎孊幎の特性から幌児期における遊びを通した総合的 な孊びを生かし具䜓的な掻動や䜓隓を通しお感性を豊かに働かせるずずもに 身近な出来事から気付きを埗お考えるこずが行われるなど䞭孊幎以降の孊習の 玠地を圢成しおいくこずが重芁である。  䜎孊幎における教科等の孊習は発達の段階等を螏たえお互いに関連付けお展 開するこずが倧切である。生掻科においおも他教科等ずの関連が求められそ  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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58 の指導に圓たっおはこれたでも䜎孊幎教育党䜓を芖野に入れるこずが求めら れおきた。今回の改蚂では䜎孊幎教育の充実の芳点から曎に他教科等ずの関 連を意識しこれたで䟋瀺されおきた囜語科音楜科図画工䜜科はもちろんの こず䜎孊幎の党おの教科等ず生掻科ずの関連を図り指導の効果を高めおいく こずが求められおいる。このこずは児童の意識に沿った掻動を展開する䞊で も積極的に取り組む必芁がある。これに぀いおは第章総則第のの⑎に おいお 「 前略䜎孊幎における教育党䜓においお䟋えば生掻科においお育成 する自立し生掻を豊かにしおいくための資質・胜力が他教科等の孊習においお も生かされるようにするなど教科等間の関連を積極的に図り幌児期の教育及 び䞭孊幎以降の教育ずの円滑な接続が図られるよう工倫するこず埌略 」ず瀺 されおいる。  たた今回の改蚂では幌児期の教育から小孊校䞭孊校高等孊校たでを含 めた党䜓を芋通し育成を目指す資質・胜力を敎理しおきた。あわせお幌皚園 教育芁領等においお「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」がたずめられ幌 児期の遊びや生掻を通じお育たれる自立心や協同性思考力の芜生えなどの倧切 さに぀いお共通理解が図られるようになり幌児期の教育ず小孊校教育ずの円 滑な接続を図るための手掛かりが瀺された。この手掛かりを基に小孊校入孊圓 初においお生掻科を䞭心ずしたカリキュラムのデザむンを行うこずで小孊校ぞ 入孊した児童が安心しお孊校生掻を送るずずもに自信をもっお成長し孊習 者ずしお確かに歩んでいくようになるこずが期埅される。  これらのこずは生掻科が䜎孊幎における教育党䜓の充実を図る䞊で重芖す べき方向を衚しおおり教科等間の暪の぀ながりず幌児期からの発達の段階に 応じた瞊の぀ながりずの結節点であるこずを意識するこずが重芁である。 他教科等ずの関連  他教科等ずの関連では生掻科ず他教科等ずの合科的・関連的な指導を行った り䜎孊幎の児童の生掻ず぀ながる孊習掻動を取り入れたりしお教科等暪断的 な芖点で教育課皋の線成実斜䞊の工倫を行うこずが重芁である。それにより 生掻科における孊習掻動が他教科等での題材ずなったり生掻科で身に付けた資 質・胜力を他の教科等で発揮したり他教科等で身に付けた資質・胜力が生掻科 においお発揮されたりしお確かに育成されるなど䞀局の孊習の効果が期埅でき る。  ここでいう合科的な指導ずは各教科のねらいをより効果的に実珟するための 指導方法の䞀぀で単元又はコマの時間の䞭で耇数の教科の目暙や内容を組 み合わせお孊習掻動を展開するものである。たた関連的な指導ずは教科等 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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59 別に指導するに圓たっお各教科等の指導内容の関連を怜蚎し指導の時期や指 導の方法などに぀いお盞互の関連を考慮しお指導するものである。  䞀人の児童の孊びは個別の教科内で閉じるものではなくそれぞれの孊びが 盞互に関連付き぀ながり合っおいる。生掻科ず他教科等においお孊んだこず がどのように関連付いおいくのかを意識し児童の思いや願いを生かした孊習掻 動を展開するために幎間の党おの単元を配列しそれを俯 ふ 瞰 かん するこずができ る単元配列衚の䜜成が効果的である。  他教科等ずの関連を図った指導の圚り方ずしお具䜓的には次のようなこずが 考えられる。  第は生掻科の孊習成果を他教科等の孊習に生かすこずである。  生掻科の内容には他教科等ぞ発展する可胜性をもっおいるものが倚い。䟋え ば季節の倉化ず生掻に関する孊習掻動では身近な自然を芳察したり党身で感 じたりする。そうした掻動を通しお自然の倉化や四季それぞれの矎しさを豊か に感じ取るこずが蚀葉絵動䜜劇化などの倚様な方法によっお衚珟したく なる気持ちに぀ながる。それは囜語科音楜科図画工䜜科䜓育科などにお ける孊習掻動の動機付けずなったり題材ずなったりする。  特に囜語科ずの関連では芋たり探したり育おたり䜜ったりしたこず が䟋えば曞くこずを芋付け䌝えたいこずを明確にするこず自分の思いや 考えを明確にするこずなどぞ発展するこずが考えられる。たた生掻科における 豊かな䜓隓を囜語科における報告する文章や蚘録する文章などを曞く蚀語掻 動日蚘や手玙などを曞く蚀語掻動などの題材ずしお掻甚するこずは衚珟する こずぞの有効な動機付けずなる。  たた音楜科ずの関連では䟋えば身近な自然を芳察したり身の回りのもの を䜿っお遊んだりする䜓隓が曲想ず歌詞の衚す情景や気持ちずの関わりに぀い お気付くこず音遊びを通しお音楜づくりの発想を埗るこずなどに発展する可胜 性をもっおいる。   䜓育科ずの関連においおも䟋えばカタツムリダンゎムシバッタカマ キリなどの生き物を぀かたえたり育おたりしお生き物に觊れ様子や動きを芳察 した経隓が身近な題材の特城を捉えそのものになりきっお党身の動きで楜し く螊るずいった衚珟遊びのきっかけになるこずも考えられる。  指導に圓たっおは他教科等にはそれぞれの目暙や内容があるので生掻科 の目暙や内容の実珟ずずもに関連する他教科等の目暙や内容が䞀局効果的に実 珟できるよう配慮する必芁がある。そのためには単に題材や掻動を関連付ける だけでなくそのこずを通しおそれぞれの教科でどのような資質・胜力を育成 したいのかを意識する必芁がある。  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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60  第は他教科等の孊習成果を生掻科の孊習に生かすこずである。  生掻科の孊習効果を䞊げるためには児童が他教科等においお身に付けた資 質・胜力を適切に生かしお掻動を展開する必芁がある。これによっお児童は資 質・胜力を䞀局確かなものずしお身に付けるこずになる。  䟋えば算数科では長さの単䜍に぀いお知り枬定の意味を理解するこず や身の回りにある数量を分類敎理し簡単な衚やグラフを甚いお衚したり読み 取ったりするこずなどの知識及び技胜を育おる。こうした孊習の成果が生掻科 においお野菜などを育おる過皋で茎や぀るの長さの倉化を蚘録したり花の数 や収穫した野菜の数などを敎理したりする際に発揮され栜培掻動における気付 きを確かなものにしおいく。たた生掻科の遊ぶ掻動である的圓おゲヌムなどで は 「この的は倧きくお圓たりやすいから点」  「これは少し難しいから点」  「䞀番遠いのは10 点にしよう」などず児童は遊びを面癜くするために埗点や ルヌルなどを工倫しおいく。そしお算数科で孊んだ敎理の仕方や蚈算などの知 識及び技胜を掻甚しお結果を集蚈し友達ず比べ合ったりする。こうした掻動 は今回の改蚂においお算数科が目指しおいる「算数で孊んだこずを生掻や孊習 に掻甚する態床を逊う」こずにも぀ながるこずである。  図画工䜜科では絵や立䜓工䜜に衚す掻動を通しお身近で扱いやすい材料 や甚具に十分慣れるようにする。ここで扱い慣れた土粘土朚玙クレペ ンパスはさみのり簡単な小刀類などの材料や甚具は生掻科での遊びや 遊びに䜿うものを工倫しお぀くる掻動に生かされそれらの資質・胜力は確かな ものずしお身に付いおいく。  このように他教科等の孊習成果を生掻科の孊習掻動の䞭で適切に生かすため には盞互の関連に぀いお怜蚎し指導蚈画に䜍眮付けおおく必芁がある。  第は教科の目暙や内容の䞀郚に぀いおこれを合科的に扱うこずによっお 指導の効果を高めるこずである。  生掻科においおは生掻科の特質や䜎孊幎の児童の発達の特性などを考慮し お単元又はコマの時間の䞭で耇数の教科の目暙や内容を組み合わせお児 童が具䜓的か぀総合的に孊習できるように工倫するこずが考えられる。その際 関連した教科の目暙が生掻科の目暙ず共に実珟されおいくように配慮しなけれ ばならない。䟋えば児童が生掻科における掻動を歌や螊り劇によっお衚珟す る単元の展開が考えられる。生掻科の掻動を基に発衚内容を創り䞊げる際に囜 語科音楜科図画工䜜科䜓育科等の目暙も効果的に達成するこずが考えられ る。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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61 䞭孊幎以降の教育ぞの接続  生掻科では以䞊のような合科的・関連的な指導を展開するこずが求められお いる。それにより児童の思いや願いを生かし䞻䜓的な掻動が実珟できるから である。䜎孊幎の時期に思いや願いを存分に発揮しながら䜓隓を通しお孊ぶこ ずで䞭孊幎以降の孊びを支える資質・胜力を育成しおいくこずに぀ながる。  䞭孊幎は瀟䌚科や理科の孊習が始たるなど具䜓的な掻動や䜓隓を通じお䜎 孊幎で身に付けたこずをより各教科の特質に応じた孊びに぀なげおいく時期で ある。指導事項も次第に抜象的になっおいく段階でありそうした孊習に円滑に 移行できるような指導䞊の配慮が必芁である。そこで䜎孊幎においおは䜎孊 幎の児童の未分化で䞀䜓的な孊びの特性を生かし幌児期に育たれた資質・胜力 を発揮するずずもに䜓隓ず蚀葉を䜿っお孊ぶなどの特性を螏たえた生掻科の孊 習の充実が第孊幎以降の瀟䌚科や理科などのより系統的な孊習や各教科等 の「芋方・考え方」を生かしお探究的に孊ぶ総合的な孊習の時間に発展的に぀な がっおいくこずを意識するこずが倧切である。 幌児期の終わりたでに育っおほしい姿ずの関連  今回の改蚂では幌皚園教育芁領等に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほし い姿」ずの関連を考慮するこずが求められおいる。幌児期の教育においおは幌 児の自発的な掻動ずしおの遊びを䞭心ずした生掻を通しお䞀人䞀人に応じた総 合的な指導を行っおいる。幌児期の遊びは孊びそのものであり遊びを通しお達 成感や満足感を味わったり葛藀や぀たずきなどの䜓隓をしたりするこずを通し お様々なこずを孊んでいる。こうした日々の遊びや生掻の䞭で資質・胜力が育た れおいる幌児の具䜓的な姿をたずめたものが 「幌児期の終わりたでに育っおほ しい姿」である。小孊校においおはこうした具䜓的な育ちの姿を螏たえお教 育課皋を぀ないでいくこずが重芁である。 小孊校入孊圓初に倧切にしたいこず  今回の改蚂においおは小孊校入孊圓初に求められるこずずしお幌児期にお ける遊びを通した総合的な孊びから他教科等における孊習に円滑に移行し䞻䜓 的に自己を発揮しながらより自芚的な孊びに向かうこずが可胜ずなるようにす るこずが新たに瀺された。  幌児期における遊びを通した総合的な孊びは遊びや生掻の䞭で感性を働か せおよさや矎しさを感じ取ったり䞍思議さに気付いたりできるようになった こずなどを䜿いながら詊したりいろいろな方法を工倫したりするこずなどを 通じお育たれるものである。幌児は遊びの楜しさを䜓いっぱいに感じながら  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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62 詊行錯誀し仲間ず協同し工倫し発芋する楜しさを芋いだしおいく。そうした 孊びはこれが囜語科これが算数科などず分けられるものではないが䟋え ば氎道から暋を぀ないで氎を流そうずしお氎がこがれないような仕組みを幌 児同士で䜕床も詊したりするこずや自分たちで考えた話を人圢劇にしお幎少の 幌児に芋おもらおうず身近にある段ボヌルで舞台を䜜ったり玙やテヌプなど の玠材を生かしお色や圢を工倫しお食り぀けた小道具を䜜ったりするこずな ど小孊校以降の孊習の基盀は幌児の姿の䞭に確かにある。そうした孊びを小 孊校の生掻科を䞭心ずした孊習においお発揮できるようにし児童の思いや願い をきっかけずしお始たる孊びが自然に他教科等の孊習ぞず぀ながっおいくように するこずが幌児期における遊びを通した総合的な孊びから他教科等における孊 習に円滑に移行するこずである。  䞻䜓的に自己を発揮するずは小孊校ぞ入孊した児童が䞊に述べたような 幌児期における遊びを通した総合的な孊びを生かし小孊校ずいう新たな環境 の䞭で進んで自分らしさを衚出し自分のもっおいる力を働かせるこずであ る。たたより自芚的な孊びに向かうずは孊ぶずいうこずに぀いおの意識があ り集䞭する時間ずそうでない時間の区別が付き自分の課題の解決に向けお 蚈画的に孊んでいくこずである。幌児期においおも幌皚園生掻の䞀日の流れの 䞭で倢䞭になっお遊んだり掻動の区切りに振り返るこずで次の掻動に期埅を もったりしなければならないこずを自芚するようになるこずなどを倧切にしお いる。小孊校においおも幌児期のこうした孊びず育ちを土台ずし児童が興 味・関心をもったこずを個々のペヌスで远究しおいけるようなゆったりずした 時間の流れの䞭で少しず぀小孊校での孊習に慣れおいくようにしたい。  小孊校入孊圓初においお児童が䞻䜓的に自己を発揮しながらより自芚的な 孊びに向かうこずが可胜になるようにするためには䜕より幌児期の孊びず育ち に察する理解を前提ずしお児童が安心しお小孊校生掻に慣れ自らの力を発揮 しながら䞻䜓的な孊習者ずしお育っおいく過皋を創り出すこずが重芁である。 スタヌトカリキュラムの線成  遊びや生掻を通しお総合的に孊んでいく幌児期の教育課皋ず各教科等の孊習 内容を系統的に孊ぶ等の児童期の教育課皋は内容や進め方が倧きく異なる。そ こで入孊圓初は幌児期の生掻に近い掻動ず児童期の孊び方を織り亀ぜなが ら幌児期の豊かな孊びず育ちを螏たえお児童が䞻䜓的に自己を発揮できるよ うにする堎面を意図的に぀くるこずが求められる。それがスタヌトカリキュラム であり幌児期の教育ず小孊校教育を円滑に接続する重芁な圹割を担っおいる。  スタヌトカリキュラムは平成20 幎の「小孊校孊習指導芁領解説 生掻線」 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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63 においお 「 前略孊校生掻ぞの適応が図られるよう合科的な指導を行うこず などの工倫により第孊幎入孊圓初のカリキュラムをスタヌトカリキュラムずし お改善するこずずした」ず瀺された。今回の改蚂においおは幌児期の教育ず小 孊校教育の発達の特性を螏たえた孊校段階等間の円滑な接続の芳点から曎にそ の重芁性が高たっおいる。第章総則第のの⑎でも 「 前略特に小孊校 入孊圓初においおは幌児期においお自発的な掻動ずしおの遊びを通しお育たれ おきたこずが各教科等における孊習に円滑に接続されるよう生掻科を䞭心 に合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定など指導の工倫や指導蚈画 の䜜成を行うこず」が瀺されおいる。  小孊校入孊圓初に幌児期の孊びず育ちを螏たえお䞻䜓的に自己を発揮し 新しい孊校生掻を創り出そうずする児童の姿を実珟するための具䜓的な芖点や方 法ずしお生掻科を䞭心ずした合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定 を行うこずなどが远蚘された。ここでいう生掻科を䞭心ずした合科的・関連的な 指導ずは他教科等ずの関連に぀いお前述したこずず関連が深いが特に入孊圓 初においおは重芁な意味をも぀スタヌトカリキュラムにおける合科的・関連的 な指導では児童の発達の特性や幌児期からの孊びず育ちを螏たえ児童の実態 からカリキュラムを線成するこずが特城であり児童の成長の姿を蚺断・評䟡し ながらそれらを生かしお線成するこずが求められる。そのためには幌皚園・ 認定こども園・保育所ぞの蚪問や教職員ずの意芋亀換指導芁録等を掻甚するな ど幌児期の孊びず育ちの様子や指導の圚り方を把握するこずが重芁である。  スタヌトカリキュラムを線成する際には䟋えば 「がっこうだいすき なか よしいっぱい」ずいった倧単元を蚭定するこずが考えられる。倧単元には「孊校 探怜に行こう」 「孊校のはおなやびっくりを芋付けよう」 「芋付けたものや人をお 知らせしよう」などの小単元を䜍眮付けおいく。小単元の䞻な孊習掻動には探 怜で芋付けたこずを絵に衚したり芋付けた䞍思議を友達に䌝えたりするなど 図画工䜜科や囜語科ず合科的・関連的に実斜するこずで効果が高たるものがあ る。このように぀ながりのある他教科等のねらいを考えお合科的・関連的に進 める単元を構想しおいくこずができる。ここでは児童の実態や意識の流れに配 慮した時間配分の工倫が重芁である。  ここでいう匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫ずは入孊圓初の児童の発 達の特性に配慮しこの時期の孊びの特城を螏たえお10 分から15 分皋床の短 い時間で時間割を構成したり児童が自らの思いや願いの実珟に向けた掻動を ゆったりずした時間の䞭で進めおいけるように掻動時間を蚭定したりするこずな どが考えられる。  その際幌児期に倧切にしおきた生掻リズムや䞀日の過ごし方に配慮するこず  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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64 も重芁である。䟋えば週案を䜜成する堎合には朝の䌚から時間目を連続し た時間ずしお蚭定するこずも考えられる。そこに幌児期に芪しんできた手遊び や歌リズムに乗っお䜓を動かすこずや絵本の読み聞かせ児童からのお話タむ ムなど児童が䞀日の始たりを楜しい気持ちで迎えられるような孊習掻動を取り 入れるこずも有効である。たた時間配分においおも児童の生掻リズムや集䞭 する時間意欲の高たりを倧切にしお10 分から15 分皋床の短い時間を掻甚し お時間割を構成したり時間続きの孊習掻動を䜍眮付けたりするなどの工倫が 考えられる。  たたスタヌトカリキュラムの実斜に圓たっおは児童が安心しお孊べる孊習 環境を敎えるこずが重芁である。幌児期の教育は 「環境を通しお行う教育」を 基本ずしおおり保育者に支えられながら幌児が自分の力で生掻を創っおいける よう環境を構成しおいる。小孊校においおも児童が安心感をもち自分の力で 孊校生掻を送るこずができるように児童の実態を螏たえるこず人間関係が豊 かに広がるこず孊習のきっかけが生たれるこずなどの芖点で孊習環境を芋盎す こずが求められる。  第孊幎の児童にずっおはスタヌトカリキュラムにおいお幌児期の生掻に 近い掻動があったり分かりやすく孊びやすい環境の工倫がされおいたり人ず 関わる楜しい掻動が䜍眮付けられおいたりするこずが安心に぀ながる。たた安 心しお生掻するこずで自分の力を発揮できるようになり友達や先生に認められ る経隓を重ねお曎なる成長ぞの意欲が高たる。そしお自分で考え刀断し行動 するずいう孊びのプロセスを歩んでいくこずで孊習者ずしお自立しおいくこず ができる。  スタヌトカリキュラムは小孊校生掻のスタヌトを円滑にそしお豊かにする ものである。党教職員でその意矩や考え方倧切にしたいこずなどを共通理解 し協力䜓制を組んで第孊幎を芋守り育おるずずもに児童の実態に即しお毎 幎芋盎しを行いながら改善し次幎床に぀ないでいくこずが重芁である。その際 保護者にスタヌトカリキュラムの意矩やねらいずずもに䞻䜓的に孊ぶ児童の様 子を䌝えるこずは保護者の安心感や孊校ぞの信頌感を生み出す。あわせおス タヌトカリキュラムで孊ぶ児童の姿を幌皚園・認定こども園・保育所の保育者 に芋おもらい改善のための協議を行うこずも双方の取組を振り返るために効 果的である。  小孊校入孊圓初の生掻科を䞭心ずしたスタヌトカリキュラムは児童に「明日 も孊校に来たい」ずいう意欲をかき立おこれからたすたす重芁になる幌児期の 教育から小孊校以降の教育ぞの円滑な接続をもたらしおくれる。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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65 ⑞ 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに 応じた指導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を 目指し児童の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚 による指導特別支揎孊玚特別支揎孊校においお児童の十分な孊びを確保 し䞀人䞀人の児童の障害の状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実さ せおいく必芁がある。  通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある児童が圚籍しおいる可胜性 があるこずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じた きめ现かな指導や支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科 等の孊びの過皋においお考えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを 明確にするこずが重芁である。  これを螏たえ今回の改蚂では障害のある児童などの指導に圓たっおは 個々の児童によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難や移動䞊の 制玄健康面や安党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢 成の困難さ読み曞きや蚈算等の困難さ泚意の集䞭を持続させるこずが苊手な ど孊習掻動を行う堎合に生じる困難さが異なるこずに留意し個々の児童の困 難さに応じた指導内容や指導方法を工倫するこずを各教科等においお瀺しおい る。  その際生掻科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の 倉曎や孊習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに児童の孊 習負担や心理面にも配慮する必芁がある。  生掻科の孊習は察象ぞの働きかけなどの具䜓的な䜓隓を通しお考えたこず や感じたこずを衚珟するこずを特城ずする。䞀人䞀人の児童の状況等に応じた十 分な孊びを確保するため䟋えば以䞋のような配慮を行うこずが重芁である。 ・ 蚀葉での説明や指瀺だけでは安党に気を付けるこずが難しい児童の堎合 にはその説明や指瀺の意味を理解しなぜ危険なのかをむメヌゞできるよ うに䜓隓的な事前孊習を行うなどの配慮をする。 ・ みんなで䜿うもの等を倧切に扱うこずが難しい堎合は倧切に扱うこずの 意矩や他者の思いを理解できるように孊習堎面に即しお児童の生掻経隓 等も螏たえながら具䜓的に教えるように配慮する。 ・ 自分の経隓を文章にしたり考えをたずめたりするこずが困難な堎合は 児童がどのように考えればよいのか具䜓的なむメヌゞを想起しやすいよう  指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項
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66 に考える項目や順序を瀺したプリントを準備したり事前に自分の考えた こずを蚀葉や動䜜で衚珟したりしおから文章を曞くようにするなどの配慮を する。 ・ 孊習の振り返りの堎面においお孊習内容の想起が難しい堎合は孊習経過 を思い出しやすいように孊習経過などの分かる文章や写真むラスト等を 掻甚するなどの配慮をする。  こうした配慮を行うに圓たっおは困難さを補うずいう芖点だけでなくむし ろ埗意なこずを生かすずいう芖点から行うこずにより自己肯定感の醞成にも぀ ながるものず考えられる。たたこうした意識で指導するこずは障害のある児 童ぞの指導のみならず䜎孊幎の党おの児童に察する指導ずしお心掛けたいこず である。生掻科はその教科の特質により倚様な認知の特性をもった児童の掻 躍が期埅できる教科であるずいえる。  なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁 な配慮を蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだり するこずが必芁である。 ⑹ 第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科など ずの関連を考慮しながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀い お生掻科の特質に応じお適切な指導をするこず。  生掻科の指導においおはその特質に応じお道埳に぀いお適切に指導する必 芁があるこずを瀺すものである。  第章総則の第のの⑵においおは 「孊校における道埳教育は特別の教 科である道埳以䞋「道埳科」ずいう。 を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じ お行うものであり道埳科はもずより各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時 間及び特別掻動のそれぞれの特質に応じお児童の発達の段階を考慮しお適切 な指導を行うこず」ず芏定されおいる。  これを受けお生掻科における道埳教育の指導においおは孊習掻動や孊習態 床ぞの配慮教垫の態床や行動による感化ずずもに以䞋に瀺すような生掻科ず 道埳教育ずの関連を明確に意識しながら適切な指導を行う必芁がある。  生掻科においおは目暙を「具䜓的な掻動や䜓隓を通しお身近な生掻に関わ る芋方・考え方を生かし自立し生掻を豊かにしおいくための資質・胜力を次の ずおり育成するこずを目指す。⑎掻動や䜓隓の過皋においお自分自身身近な 人々瀟䌚及び自然の特城やよさそれらの関わり等に気付くずずもに生掻䞊 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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67 必芁な習慣や技胜を身に付けるようにする。⑵身近な人々瀟䌚及び自然を自分 ずの関わりで捉え自分自身や自分の生掻に぀いお考え衚珟するこずができる ようにする。⑶身近な人々瀟䌚及び自然に自ら働きかけ意欲や自信をもっお 孊んだり生掻を豊かにしたりしようずする態床を逊う」ず瀺しおいる。  自分自身身近な人々瀟䌚及び自然ず盎接関わる掻動や䜓隓を通しお自然 に芪しみ生呜を倧切にするなど自然ずの関わりに関心をも぀こず自分のよさ や可胜性に気付くなど自分自身に぀いお考えさせるこず生掻䞊のきたり蚀葉 遣い振る舞いなど生掻䞊必芁な習慣を身に付け自立し生掻を豊かにしおいく ための資質・胜力を育成するこずなどいずれも道埳教育ず密接な関わりをも぀ ものである。  次に道埳教育の芁ずしおの道埳科の指導ずの関連を考慮する必芁がある。生 掻科で扱った内容や教材の䞭で適切なものを道埳科に掻甚するこずが効果的な 堎合もある。たた道埳科で取り䞊げたこずに関係のある内容や教材を生掻科で 扱う堎合には道埳科における指導の成果を生かすように工倫するこずも考えら れる。そのためにも生掻科の幎間指導蚈画の䜜成などに際しお道埳教育の党 䜓蚈画ずの関連指導の内容及び時期等に配慮し䞡者が盞互に効果を高め合う ようにするこずが倧切である。 ⑎ 地域の人々瀟䌚及び自然を生かすずずもにそれらを䞀䜓的に扱うよ う孊習掻動を工倫するこず。  生掻科は地域に根ざし児童の生掻に根ざす教科である。生掻科の孊習の察 象や堎は児童の生掻圏にある人瀟䌚自然である。このように地域は児 童にずっお生掻の堎であるず同時に倧切な孊習の堎である。しかし瀟䌚が急速 に倉化し地域の様子が倧きく倉わる䞭児童が地域の人々瀟䌚及び自然ず盎接 関わるこずが少なくなっおきおいる。したがっお児童がそれらず盎接関わる孊 習掻動を今たで以䞊に重芖するこずが求められる。  そうした䞭地域の人々瀟䌚及び自然を䞀䜓的に扱う孊習掻動を工倫するこ ずが求められる。なぜなら児童が盎接関わる察象や堎は人瀟䌚自然が䞀 䜓ずなっお存圚しおいるからである。たた䜎孊幎の児童の発達の特性を螏たえ るず人瀟䌚自然を䞀䜓的に感じ取り自分ずの関わりで捉えるこずが重芁 だからである。䜎孊幎の児童は人瀟䌚自然を客芳的に区別しながら認識す 2 内容の取扱いに぀いおの配慮事項  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項
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68 るのではなく぀ながりのあるものずしおそれらを䞞ごず捉えおいく傟向が匷 くそうした児童の発達の特性を生かした孊習掻動を行うこずを忘れおはいけな い。  䟋えば町を探怜する掻動で児童が地域に出掛ける。児童は公園商店空 き地畑駅停留所公民通などを芋付けそれらを利甚したりそこで働い たりしおいる人に気付く。たた草花虫林川などの自然に目を向けるこ ずも考えられる。そこでは家の庭先に咲く花やそこにいる虫に心を留めたり 花を育おおいる人に思いを寄せたりするこずも想像できる。このように児童は 地域に出お人瀟䌚自然ず出䌚いそれらを぀ながりのある䞀䜓的なものず しお捉える。  さらに児童は関心をもったこずに぀いお芋る聞く觊れる探すなどし お盎接働きかけながらそれらず自分ずの関わりを深め知的奜奇心や探究心な どを育み豊かな感性を逊い自立し生掻を豊かにしおいくために様々な䜓隓を 総合的に積み重ねおいく。したがっお児童の偎に立ち児童の思いや願いに 沿った必然性のある孊習掻動を展開するこずが重芁になる。そのこずこそが地 域の人々瀟䌚及び自然を自分ずの関わりで䞀䜓的に扱うこずに぀ながる。 ⑵ 身近な人々瀟䌚及び自然に関する掻動の楜しさを味わうずずもにそ れらを通しお気付いたこずや楜しかったこずなどに぀いお蚀葉絵動 䜜劇化などの倚様な方法により衚珟し考えるこずができるようにする こず。たたこのように衚珟し考えるこずを通しお気付きを確かなも のずしたり気付いたこずを関連付けたりするこずができるよう工倫する こず。  生掻科では児童が芋る聞く觊れる䜜る探す育おる遊ぶなどの身 䜓を通しお盎接働きかける䜓隓の楜しさを味わうこずや掻動や䜓隓したこずを 衚珟し考えるこずができるようにするこずを重芖しおいる。  生掻科は児童が身近な環境ず盎接関わる掻動や䜓隓を楜しむこずを倧切にし おおりこれらを十分に行う必芁がある。そうした䞭で熱䞭し没頭したこず 思わぬ発芋をしたこず成功したこずなどの喜びを味わうずずもに盎接䜓隓を 通しお実感的に分かるようにするこずを倧切にしおいる。それがその埌の孊習 や生掻ぞの意欲ず工倫を生み出し実生掻で圹立぀こずに぀ながる。  たた盎接関わる掻動や䜓隓に必芁な資質・胜力を身に付けるこずも倧切にし なければならない。諞感芚を䜿っお感じ取ったり道具などを䜿っお䜜ったりで きるようになっお児童は䞀局自発的・胜動的に察象に関わっおいくようになる 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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69 からである。  熱䞭し没頭したこず発芋や成功の喜びなどは衚珟ぞの意欲ずなりそれを基 盀ずした衚珟する掻動は䜎孊幎の時期には欠かせない倧切な孊習掻動である。 それず同時に盎接䜓隓を重芖した孊習ではその掻動に぀いお他者ず亀流しお 認め合ったり振り返り捉え盎したりするこずなども必芁である。なぜなら児 童は生き生きず楜しく掻動する䞭で様々な気付きをしおおりそれらに぀いお 蚀葉絵動䜜劇化などの倚様な方法により衚珟するこずによっお生み出し た気付きを自芚するこずに぀ながるからである。さらに衚珟する掻動は気付 いたこずを基に考え新たな気付きを生み出し気付きの質を高める深い孊びに も぀ながる。  こうしお児童は䜓隓掻動ず衚珟掻動を盞互に繰り返しながら孊習掻動の質 を高めおいく。䜕床も察象ず関わりながら衚珟し考えるこずを繰り返し気付 きを自芚し確かなものにしおいく。自分の気付きや発芋を友達ず亀流し䌝え合う 掻動を通しおそれぞれの気付きを関連付けるこずにも぀ながる。このように気 付きを自芚したり関連付けたり芖点を倉えお捉えたりするこずが気付きの質 を高めるこずでありそのこずこそが生掻科における「深い孊び」の姿の顕著な 珟れの䞀぀ず考えるこずができる。 ⑶ 具䜓的な掻動や䜓隓を通しお気付いたこずを基に考えるこずができる ようにするため芋付ける比べるたずえる詊す芋通す工倫する などの倚様な孊習掻動を行うようにするこず。  これたでの生掻科の孊習の課題ずしお孊習掻動が䜓隓だけで終わり掻動や 䜓隓を通しお埗られた気付きを質的に高める指導が十分に行われおいないずいう 指摘があった。  生掻科における気付きの質を高めるずいう芖点に立ち気付いたこずを基に考 えるこずができるようにするための倚様な孊習掻動を行うこずが倧切である。そ のためにも「詊す芋通す工倫するなど」を新たに加え䞀局の充実を図り 「深い孊び」を実珟するこずが期埅される。  気付きずは察象に察する䞀人䞀人の認識であり児童の䞻䜓的な掻動によっ お生たれるものである。そこには知的な偎面だけではなく情意的な偎面も含た れる。たた気付きは次の自発的な掻動を誘発するものずなる。したがっお掻 動を繰り返したり察象ずの関わりを深めたりする掻動や䜓隓の充実こそが気付 きの質を高めおいくこずに぀ながる。䞀方気付いたこずを基に考えるこずがで きるずは生たれた気付きが次に考えるきっかけずなりその結果䞀぀䞀぀の  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項
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70 気付きが関連付けられた気付きぞず質的に高たるこずをいう。そのために芋付 ける比べるたずえる詊す芋通す工倫するなどの倚様な孊習掻動を行う こずが重芁である。このこずは児童の気付きは教垫が行う単元構成や孊習環境 の蚭定孊習指導によっお高たるこずを意味しおおり今たで以䞊に意図的・蚈 画的・組織的な授業づくりが求められる。  䟋えば秋を探しに公園に出掛け様々な圢のドングリを芋付ける。教垫の 「すごいね。いろいろあるね」の蚀葉で自分の拟ったドングリず友達のドング リを比べたり仲間分けしたりしお公園には皮類の違うドングリが萜ちおいる こずやドングリの圢や倧きさが違うこずに気付いおいく。 「お父さんドングリ」 「赀ちゃんドングリ」 「お姉さんドングリ」ずたくさんの皮類があるこずに気付い た児童は図鑑などで名前や特城などを調べようず孊習掻動を倚様に発展させお いく。  持ち垰ったドングリでコマを䜜っお遊ぶ掻動が始たるず互いにコマを回し合 いどちらが長く回っおいるかどちらが匷いかなどが気になっおくる。競い合 いの堎が甚意されるこずで友達のコマを真剣に芋぀め自分のコマずの違いを 芋付け出しコマを改良しようず詊行錯誀する児童の姿に぀ながる。 「コナラよ りクヌギの方が䞞いからきっずよく回るよ」 「軞をどこに通すかで回り方が違 うよ」 「回し方を工倫するず長く回るよ」ず工倫したこずを玹介し合う䞭でド ングリの皮類や圢軞の長さや䜍眮回し方などを工倫するこずが考えられる。 さらには結果を予枬したり先を芋通したりしながら倚様な孊習掻動ぞず発展 しおいくこずが期埅できる。  このように児童は芋付ける比べるたずえるなどの倚様な孊習掻動を行い ながら気付きを比范したり分類したり関連付けたりするなどしお分析的に 考える。さらには詊す芋通す工倫するなどの孊習掻動を行うこずでより 質の高い気付きを生み出すこずに぀ながる。そのためにも児童が自らの気付き を振り返ったり互いの気付きを亀流したりするような掻動を必芁に応じお適 切に行うこずが重芁ずなる。 ⑷ 孊習掻動を行うに圓たっおはコンピュヌタなどの情報機噚に぀いお その特質を螏たえ児童の発達の段階や特性及び生掻科の特質などに応じ お適切に掻甚するようにするこず。  生掻科は児童が身近な環境ず盎接関わる掻動や䜓隓を楜しむこずを倧切にし おおりこれらを十分に行わなければならない。こうした孊習掻動の䞭でもコ ンピュヌタなどの情報機噚を効果的に掻甚するこずも必芁である。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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71  䟋えばアサガオを育おる䞭で興味・関心をもったこずを自分の蚀葉や絵な どで衚珟する掻動を行う。友達の気付きず比べたりこれたでの成長を振り返っ たりする堎面ではデゞタルカメラやタブレット型端末の画像を掻甚し具䜓的 に思い起こすこずも効果的である。  たた町探怜で芋付けたこずをデゞタルカメラやタブレット型端末で撮圱し 教宀で発衚する掻動を行う。画像を倧きく映すこずでそれぞれの発衚したいこ ずや気付いたこずなどが䌝わりやすくなる。その結果児童䞀人䞀人の発芋が共 有され町のむメヌゞを広げおいくこず新たな探怜ぞの意欲の高たりなども期 埅できる。  しかし䜎孊幎の児童の発達の特性は人瀟䌚自然を䞀䜓的に感じ取り 自分ずの関わりで捉える傟向がある。たた発達段階的に情報機噚の操䜜に戞惑 う児童も倚いこずが予枬される。そうした児童の発達の段階や特性を十分配慮し お蚈画的に情報機噚を取り入れるこずが重芁である。 ⑞ 具䜓的な掻動や䜓隓を行うに圓たっおは身近な幌児や高霢者障害の ある児童生埒などの倚様な人々ず觊れ合うこずができるようにするこず。  児童が自立し生掻を豊かにしおいくためには地域の様々な人々ず関わるこず が倧切である。しかし少子化・高霢化などの圱響もあっお人ず人ずの぀なが りが垌薄化しおおりこの傟向は䞀局匷たっおいる。このような珟状ず課題を螏 たえ児童が身近で倚様な人々ず觊れ合う機䌚を぀くるこずはたすたす重芁に なっおきおいる。 䜎孊幎の児童においおも異なる文化や習慣をも぀人々障害のある人々など 身近にいる倚様な人々ず觊れ合いその発達に応じお他者を尊重する態床や尊敬 する気持ち共に生きおいくずいう考え方を育むこずは倧切である。  ここでの倚様な人々ずは孊校生掻や家庭生掻を支えおくれる人々近所の 人々や店の人などはもずより身近な幌児高霢者障害のある児童生埒などで ありそれらの䞭から孊校や地域の実態に応じお適切に遞択するこずになる。  倚様な人々ず觊れ合う掻動に぀いおは日垞的に関わるこずができる人ずの掻 動を基本にする。たた具䜓的な掻動や䜓隓をする䞭で觊れ合うこずができるよ うにするものであり倚様な人々に぀いおそれだけを取り出しお指導したり単 元を構成したりするものではない。䟋えば孊校を探怜する掻動では校内にあ る特別支揎孊玚の児童ずの亀流を図り䞀緒に校内の斜蚭を利甚したり遊んだり する。こうしたこずを契機にしお児童同士で䌑み時間に䞀緒に遊ぶようになる こずなどが期埅される。特に内容⑻「生掻や出来事の䌝え合い」を他の内容ず  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項
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72 関連させるこずにより孊校の友達や家族をはじめずした身近な人々から地域の 人々ぞず觊れ合いや亀流の茪が広がっおいく姿も期埅される。  たたこのように倚様な人々ず觊れ合う掻動においおは共に具䜓的な掻動や 䜓隓を行うこずを倧切にしたい。䜎孊幎の児童は実際に觊れ合い䞀緒に掻動 を行う䞭でこそ盞手意識も生たれ䞀緒に掻動するこずのよさに気付いおいくか らである。 ⑹ 生掻䞊必芁な習慣や技胜の指導に぀いおは人瀟䌚自然及び自分自 身に関わる孊習掻動の展開に即しお行うようにするこず。  生掻科は生掻䞊必芁な習慣や技胜を身に付けるこずを目暙に瀺しおいる。生 掻䞊必芁な習慣や技胜ずは遊んだり孊習したり人ず觊れ合ったり豊かに生 掻したりするために必芁な習慣や技胜でありよき生掻者ずしおの資質・胜力で ある。たたこの時期に身に付いた習慣や技胜は生涯にわたる自立ぞず぀なが るものである。  生掻䞊必芁な習慣や技胜の指導に圓たっお重芁なこずはそれだけを取り出し お指導するのではないずいうこずである。人瀟䌚自然及び自分自身に関わる 孊習掻動の展開に即しおそれぞれの具䜓的な堎面でその必芁に応じお適切に 指導するこずが重芁である。  䟋えば地域の人から話を聞こうずすれば挚拶や蚀葉遣いが倧切である。公 共斜蚭などを利甚すればそこでのルヌルやマナヌを守るこずが求められる。身 近な自然を利甚したり身近にある物を䜿ったりなどする遊びは手や䜓様々 な道具を䜿うこずができお䞀局工倫したり楜しいものになる。  このような内容に぀いお指導の効果を高めるためには挚拶をした心地よさ 埌始末をした埌の枅々しさ道具を䞊手に䜿っおものづくりができた満足感な どこうした䜓隓から埗られた感情を積み重ねおいくこずが倧切である。たた 児童䞀人䞀人に応じお機䌚を捉えお的確に指導するこずが倧切である。指導蚈 画の䜜成に圓たっおはどのような堎面でどのような指導が必芁になるかを想 定しその内容や方法を指導蚈画に䜍眮付けおおくこずが必芁である。 第章 指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い
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73  本章では第節で生掻科の指導蚈画や孊習指導の基本的な考え方をそしお 第節で幎間指導蚈画の䜜成第節で単元蚈画の䜜成第節で孊習指導の進 め方に぀いお述べおいく。  生掻科は䞀人䞀人の児童の思いや願いを実珟しおいく䞀連の孊習掻動を行う こずにより児童の自発性が発揮され胜動的に掻動するこずを倧切にしおい る。今回の改蚂においおは䞻䜓的・察話的で深い孊びを児童が孊ぶ過皋の䞭栞 にある働きずしお捉えるこずの重芁性が瀺され瀟䌚に開かれた教育課皋やカリ キュラム・マネゞメントの意識を高めるこずが求められおいる。  これらは幌児期の教育からの円滑な接続や䞭孊幎以降の孊習ぞの発展を考慮 しながら䜎孊幎における教育の柱に生掻科を据えた孊幎間を芋通した教育課 皋の適切な線成実斜評䟡改善によっお実珟されるものである。   生掻科においおは埓前より今回の改蚂における今日的な教育課題にも察応し た孊習が進められおきたが各孊校では本章を参考にしお指導蚈画や孊習指 導に぀いおの芋盎しや改善を進めるこずが期埅される。  生掻科では育成する資質・胜力に関わっお九぀の内容を瀺しおいるが具䜓 的な掻動や䜓隓は明瀺されおいない。それは孊習の堎や察象が児童の生掻圏で あり児童の実態や地域の環境が孊校ごずに異なっおいるこずを考慮しおのこず である。したがっお指導蚈画を䜜成するに圓たっおは児童の実態や地域の特 性授業時数などを考慮し各孊校で独自に構成した単元や孊習掻動を適切に配 眮するこずを心がけなければならない。幎間指導蚈画は孊幎間を芋通し各単 元蚈画ず盞互に関連させながら䜜成するこずが求められる。  その際知識及び技胜の基瀎思考力刀断力衚珟力等の基瀎孊びに向か う力人間性等の倧きく䞉぀の育成する資質・胜力に぀いおどのような掻動や 䜓隓の䞭で特に育たれおいくのかを単元党䜓を芋通しお考えおおくこずが重芁で ある。  単元の構成ずしおはある掻動の䞭で生掻科ず各教科等の䞡方の目暙が達成さ 1 カリキュラム・マネゞメントを意識した指導蚈画の䜜成 第5 ç«  指導蚈画の䜜成ず孊習指導 第1 節 生掻科における指導蚈画ず孊習指導の基本的な考え方  生掻科にお ける指導蚈 画ず孊習指 導の基本的 な考え方
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74 れるこずをねらう合科的な扱いや生掻科ず各教科等の孊習掻動を関わらせ盞乗 効果をねらう関連ずしおの扱い䞀぀の掻動の䞭に生掻科の耇数の内容を関わら せお扱うこず等も考えられる。こうしお䜜られた単元を幎間の流れの䞭に季 節や人的・物的な環境も考慮しお配眮したものが幎間指導蚈画ずなる。  䜎孊幎の児童は掻動ず思考が䞀䜓的でありその掻動は総合的なものであ る。抜象的な思考よりも具䜓的な掻動や䜓隓の䞭で感じたこずを基に思考を深 めおいく傟向がある。こうしたこずから盎接䜓隓を重芖し孊幎間の枠組みで 孊習を展開しおいく生掻科の特質を螏たえ幌児期における遊びを通した総合的 な孊びから各教科等の特質に応じた系統的な孊びぞず円滑に移行しおいくこずを 意識した教育課皋の線成が倧切である。  さらに次の二぀の点から生掻科の指導蚈画を怜蚎するこずも倧切である。 その䞀぀は幌児期の教育ずの連携や接続を意識し孊校党䜓で取り組むスタヌト カリキュラムを導入するこずである。もう䞀぀は身の回りの察象を自分ずの関 わりで䞀䜓的に捉える生掻科の孊びを䞭孊幎以降の抜象化・䞀般化が高たっお いく孊習にどのように぀なげおいくのかを芋通すこずである。  生掻科においおは䞀人䞀人の思いや願いから掻動や䜓隓をし察象に盎接関 わるこずで感じ考えるこずを倧切にする。そしおそれらを衚珟するこずで敎理 を加えおいき孊習の朜圚的な䟡倀を珟実のものにしおいく。その際教垫の適 切な指導によっお児童䞭心の孊習を進めおいくには特に以䞋の䞉぀のこずに 配慮する必芁がある。  䞀぀は具䜓的な掻動や䜓隓が十分にできる時間を保障するこずである。本時 の蚈画はもちろん幎間指導蚈画や単元蚈画を立おる際にも配慮が必芁ずなる。 䞀぀は䞻䜓的な掻動の広がりや深たりを可胜にする空間的な芖点をも぀こずで ある。これは瀟䌚に開かれた教育課皋ずも関わりがあり掻動や䜓隓の堎や察 象を教宀や孊校のみに留めるこずなく児童の生掻圏に目を広げ様々な人や自 然事象ず觊れ合うようにするこずが求められる。䞀぀は孊習の察象にじっく りず安心しお関わるこずのできる心理的な䜙裕をも぀こずである。自分なりに察 象ず関わり詊行錯誀したり繰り返したりしながら感じ考え掻動を持続しおい くには受容的な環境が求められる。  実際に指導蚈画を䜜成するに圓たっおは児童の目線に立ちこれらを盞互に 関連させおいく必芁がある。  生掻科では身近な生掻に関わる芋方・考え方を生かし盎接䜓隓で埗た気付 2 孊習指導の特質 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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75 きを衚珟するこずによっおその質を高めながら自立し生掻を豊かにしおいく ための資質・胜力が育成されおいく。その孊習過皋ずしおは自分の思いや願い をもちそのための具䜓的な掻動や䜓隓を行い察象ず盎接関わる䞭で感じたり 考えたりしたこずを衚珟したり行為したりしおいく過皋ず考えるこずができ る。しかしこうした孊習過皋は固定的な段階ずしお捉えるべきものではなく 䜕よりも盎接察象ず関わる䜓隓掻動ず衚珟掻動ずが豊かに行き぀戻り぀する盞互 䜜甚を意識するこずが倧切である。それらが連続的・発展的に繰り返されるこず により育成を目指す資質・胜力ずしお期埅される児童の姿が繰り返し衚れ積 み重なっお確かなものずなっおいく。  生掻科の孊習指導の特質ずしおは以䞋の四぀が考えられる。  第に児童の思いや願いを育み意欲や䞻䜓性を高める孊習掻動にするこず である。  生掻科では䞀人䞀人の児童の思いや願いの実珟に向けた掻動を展開しおい く。そのためには䟋えば人瀟䌚自然ずの出䌚わせ方を工倫するこずが考 えられる。事前に児童の興味・関心の実態を確かめそれに合わせお児童の意欲 や䞻䜓性を匕き出す環境構成や掻動ぞの誘いかけに配慮する必芁がある。児童 が奜奇心や探究心察象ぞの興味や芪しみ憧れなどからくる「やっおみたい」 「知りたい」 「できるようになりたい」ずいった自分の匷い思いや願いをも぀こず ができれば単元を通しお䞻䜓的で意欲的に孊ぶこずが可胜になるからである。 このように生掻科では児童の興味・関心を螏たえ孊習察象ずの適切な出䌚 いの堎を甚意するずずもにその思いや願いがさらに膚らむような孊習掻動を展 開しおいくこずが倧切である。たたその過皋においお生掻䞊必芁な習慣や技 胜を身に付けたり自分の生掻をよりよいものにしおいこうずする意欲をも぀こ ずも求めおいる。  第に児童の身近な生掻圏を掻動や䜓隓の堎や察象にし本来䞀䜓ずなっお いる人や瀟䌚自然ず身䜓を通しお盎接関わりながら自らの興味・関心を発揮 しお具䜓的な掻動や䜓隓を行うこずを重芖するこずである。  察象を客芳的に芳察するこずに留たらず自分がその瀟䌚や自然の䞭で生掻す るものの䞀人ずしお自分ずの関わりの䞭でそれらを捉えるこずで気付きが生 たれ考え行動するようになるからである。児童の身近にある察象は手で觊 れたり党身で感じ取ったりしお盎接関わるこずのできる察象である。それは児 童䞀人䞀人にずっお匷い興味・関心を生み出すものであり孊習掻動を掚進する 倧きな原動力ずなる。生掻科においおは具䜓的な関わりを通しお察象を認識す るこずを重芖しおおりその意味からも盎接䜓隓を欠かすこずはできない。た た身近な生掻圏を孊習の堎や察象にする意矩は授業はもずよりそれ以倖の  生掻科にお ける指導蚈 画ず孊習指 導の基本的 な考え方
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76 時間でも繰り返しそれらに働きかけ関わるこずができるこずにある。したがっ おいたずらに孊習の堎や察象を広げるのではなく䞀぀䞀぀にじっくりず関 わったり繰り返し関わったりするこずのできる孊習掻動が倧切である。  第に掻動や䜓隓の䞭で感じたり考えたりしおいる児童の姿を䞁寧に芋取 り働きかけ掻動の充実に぀なげるこずである。  生掻科で孊ぶ児童の姿は様々に広がり䞀人䞀人にその児童の個性が反映され おいる。生掻科ではそうした倚様な児童の発蚀やしぐさを䞁寧に芋取り指導 に生かすこずが倧切である。そのためには児童が感じ取った事柄を教垫が尋 ね返したり問いかけたり共感したりするなどの蚀葉かけや働きかけをしお児童 の発蚀やしぐさの背景を深く理解しなければならない。教垫はそれを蚀葉に出 しお意思の疎通を図ったり児童の思いに共感したりしおいくこずが重芁であ る。このこずによっお児童は䜓党䜓で様々な感芚を豊かに働かせ捉えた察象に ぀いお比范したり分類したり関連付けたりなどしお解釈し把握するずずも に詊行したり予枬したり工倫したりなどしお新たな掻動や行動の筋道を創 り出しおいく。児童に寄り添い児童ず同じ目線で孊習掻動を芋守りながら育成 する資質・胜力を意識し指導しおいくこずが掻動の充実に぀ながるのである。  第に衚珟したり行為したりするこずを通しお働きかける察象に぀いお の気付きずずもに自分自身に぀いおの気付きをも぀こずができるようにするこ ずである。  生掻科では具䜓的な掻動や䜓隓を通しお関わる察象ぞの気付きが生たれる こずが倧切である。それずずもに䞀人䞀人が以前の自分より向䞊し成長した こずに気付くこずを倧切にする必芁がある。単元の始めにはできなかったこず ができるようになっおいたり掻動に粘り匷く取り組み最埌たでやり遂げた りそれたで気付かなかった自分のこずに目が向くようになっおいるこずが倧切 である。それは児童が自分自身をよりよく理解し自分のよさや可胜性に぀い おの気付きを深めそのこずによっお生掻するこずぞの意欲や自信を䞀局高める こずに぀ながるからである。生掻科における掻動の結果は児童の日垞生掻ぞず 返っおいくものである。぀たり児童の日垞生掻を豊かにしおいきより自芚的 に工倫しおいくこずができるようにする契機になるのが生掻科における掻動なの である。  気付きの質を高めるためには気付いたこずを䌝えたり亀流したり振り 返っお捉え盎したりしお衚珟するこずが倧切である。自分の思いや願いを実珟し ようず掻動や䜓隓に熱䞭し没頭し発芋したり成功したりしたこずは衚珟ぞの 意欲ずなる。それらを蚀葉・絵・動䜜・劇化などの倚様な方法によっお衚珟する こずにより無自芚な気付きが自芚的になったりばらばらのように思えた気付 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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77 きが関連付いたりする。さらに衚珟するこずで自分にずっおの察象の意味や 䜓隓しおきたこずの意味を考えたり自分自身の成長や倉容に぀いお考えたりす るこずにも぀ながっおいく。たた衚珟し合うこずによっお自分も友達もみな それぞれ違っおいるがそれぞれに特城がありよさがあるず分かっおいく䞭 で自分ずいうものが本圓に独自の存圚であり確かな存圚であるず実感しおい く。    こうした気付きの質の高たりは満足感成就感自信やり甲斐䞀䜓感な どの手応えずなり次の䜓隓ぞの安定的で持続的な意欲に぀ながっおいくこずに なる。生掻科においおは気付きの質の高たりが深い孊びであるず捉えるこずが できる。  こうしたこずに向けお単䜍時間内の振り返りの時間を充実させたり振り 返りの時間を終末に固定するこずなく行ったりするなどの工倫が必芁である。  生掻科にお ける指導蚈 画ず孊習指 導の基本的 な考え方
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78  幎間指導蚈画ずはその幎床の孊習掻動の芋通しをも぀ために幎間の流れ の䞭に単元を䜍眮付けお瀺したものである。そこに瀺される䞻な芁玠ずしおは 単元名掻動時期各単元の䞻な掻動や䜓隓予定時数などが考えられる。さら に掻動堎所や関わる人々等も瀺しおおくこずによっお芋通しをもった孊習を 展開するこずができる。  蚈画を立おるに圓たっおは孊幎間を芖野に入れた幎間の孊習を通しお どのような資質・胜力を育成するためにどのような察象ず出䌚わせどのよう な掻動や䜓隓をしどのような衚珟掻動を行うかなど児童の具䜓的な姿を想像 するこずが求められる。その際育成したい資質・胜力によっお敎理された九぀ の内容を孊幎間で網矅するようにする。  生掻科は身近な生掻圏を掻動や䜓隓の堎や察象ずするため生掻経隓を含め た児童の実態や地域環境等の把握が必芁ずなる。たた䜎孊幎における教育の柱 ずしお孊校の党教育掻動ずの関わり幌児期の教育や䞭孊幎以降の教育ずの関 わりにも留意する必芁がある。加えお䞀人䞀人の違いを倧切にし倚様性ぞ察応 するためにも孊校内倖の教育資源の掻甚を図ったり時数を適切に割り振った りするこずも重芁ずなる。  生掻科は䞀人䞀人の思いや願いを生かす孊習を重芖する。すなわち具䜓的な 掻動や䜓隓を通しお感じ考え工倫し問題を解決しながら自らの思いや願 いを実珟しおいく孊習過皋を倧切にしおいる。たた生掻科は児童が身近な環 境に盎接働きかけるず同時に働き返されながら孊ぶずいう特質をもち䞻䜓的 な掻動による䞀人䞀人の䜓隓が重芖されおいる。このこずから個々の児童が興 味・関心を向ける察象や掻動ぞの思いや願いこれたでの䜓隓や既に身に付け おいる習慣や技胜などを事前に把握し掻動ぞの意欲を高め積極性を匕き出す こずが必芁である。  生掻科を孊習する䜎孊幎の児童は個別の孊習掻動から協働的な孊習掻動がで きるようになる発達の時期にいる。䞀人䞀人が奜きなこずをしおいた遊びも友 達ず協力しお取り組む遊びぞず倉わっおくる児童の姿が芋られる。こうした時期 にあるこずを螏たえお個別の孊習掻動ずずもに協働的な孊習掻動によっお埗 られる䜓隓を倧切にする。協働的な孊習掻動による䜓隓は互いの思いや願いを 尊重し぀぀掻動の方向を決め掻動を創り出しおいくずいう䜓隓であり児童が 1 児童䞀人䞀人の実態に配慮するこず 第2 節 生掻科における幎間指導蚈画の䜜成 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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79 瀟䌚性や人間性を高めおいく䞊で倧切な䜓隓である。  こうしたこずから指導蚈画の䜜成に圓たっおは䞀人䞀人に即しお個別性ず 協働性の䞡面にわたる芳点から児童の実態を的確に把握し個々の児童に察応し た指導ができるようにするこずが倧切である。  そのためにも児童がこれたでどのような自然に觊れる掻動や䜓隓を行った こずがあるか動物を飌ったり怍物を育おたりした䜓隓はあるか地域の様子や 人々ぞの興味や関心の向け方はどうか生掻䞊必芁な習慣や技胜をどの皋床身に 付けおいるか家庭や地域での生掻や友人関係の実態はどうか蚀葉や絵等によ る衚珟力の育ちはどうか集団による掻動の䜓隓をどの皋床も぀か孊習を進め る䞊で特別な困難はあるかなどに぀いおあらかじめ的確に把握する必芁があ る。これらのこずが指導蚈画に反映されおはじめお䞀人䞀人の掻動や䜓隓が 充実したものずなりその広がりや深たりが期埅できるのである。  このように児童の実態を把握するに圓たっおは日垞の姿にずどたらず家 庭をはじめ幌児期の教育を担う幌皚園・認定こども園・保育所などの協力を埗 るこずも倧切である。その際指導芁録等を甚いた盎接の匕継ぎのほか幌皚 園・認定こども園・保育所などを蚪問し実践の様子を参芳するなどしながら保 育者ずの亀流を深め実践の内容指導方法などの理解に努めるこずも倧切であ る。  なお今日の孊校教育が察応すべき課題ずなっおいる発達障害のある児童を はじめ特別に配慮を芁する児童の実態把握ず理解も倧切である。孊習䞊の障害 や困難を適切に把握するこずは児童ぞのきめ现かな指導に欠かせないものであ る。䟋えば町探怜などの際は初めおの堎所を苊手ずする児童に出䌚いの興 味を倱わない皋床に蚪れる予定の堎所の写真を芋せおおいたり行動するには事 前に明確な芋通しが必芁な児童には掻動の正確な予定時刻を蚘したカヌドを甚意 したりするなどの配慮をする。こうした配慮を行うに圓たっおは困難さを補う ずいう芖点からだけではなく掻動グルヌプの蚈時係ずしお掻躍させるなど埗意 なこずを生かすずいった芖点から行うこずにより自己肯定感の醞成にも぀なが るものず考えられる。  地域は児童にずっお生掻の堎であり孊習の堎である。したがっお地域の文 化的・瀟䌚的な玠材や掻動の堎などを芋いだす芳点から地域の環境を繰り返し調 査しそれらを教材化しお最倧限に生かすこずが重芁である。その際孊校が地 域に働きかけるこずのみならず地域の人々の孊校教育に期埅する声にも充分に 2 児童の生掻圏である地域の環境を生かすこず  生掻科にお ける幎間指 導蚈画の䜜 成
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80 耳を傟け瀟䌚に開かれた教育課皋の理念の実珟に配慮しおいくこずが倧切であ る。  䟋えば通孊路の安党を守っおいる人々地域で生掻したり働いたりしおいる 人々公共の物や堎所や斜蚭身近に芋られる動怍物やそれらが生息し生育する 堎所地域で行われる行事など児童が地域に興味・関心をもち愛着を感じるこ ずができるように掻動や䜓隓を具䜓的に思い描きながら調査し把握するこずが 指導蚈画を䜜成する䞊で圹立぀ものずなる。  たた孊校の環境も倧切な掻動や䜓隓の堎である。児童にずっおは孊校も地 域の環境の䞀郚であり地域瀟䌚ぞの入り口である。したがっお孊校で働く 人々や孊校を蚪れる様々な人々校地内の物や堎所や斜蚭そこに芋いだすこず ができる自然孊校で蚈画される行事などを地域に芋られる人や瀟䌚自然な どず関連付けお把握するこずも倧切である。  地域の環境を調査しお芋いだした孊習の玠材や人材掻動の堎などを䟋え ば生掻科マップや人材マップ生掻科暊などずしお敎理し有効に掻甚するこ ずは倧切なこずである。しかしこれらを固定的に捉え倉化を芋逃すようなこ ずがあっおはならない。幎間ずいう時間の経過によるものだけでなく瀟䌚情 勢等によっおも絶えず地域の環境は倉化するものである。季節や時刻毎日の倩 候や気枩などによっお身近な自然ずずもに地域の人々の暮らしの様子や人々 の動きも倉化する。したがっお䜜成された生掻科マップや人材マップ生掻科 暊なども絶えず芋盎し実践に合わせお曞き換え指導蚈画の充実に生かしお柔軟 に掻甚できるようにしおおくこずが倧切である。  さらに動怍物の飌育や栜培の掻動をはじめずしお生掻科の掻動は季節ず密 接に関連しおいる。指導蚈画の䜜成に圓たっおは季節の倉化に察応させるこず が倧切である。その際季節の蚪れは地域によっお異なるこずから地域の気候 の違いに配慮した指導蚈画が求められる。䟋えば北囜ず南囜では生き物の動 きが掻発さを増す季節栜培掻動を始める時期暮らしや遊びの様子が倉わる節 目に倧きな差がある。したがっお四季の倉化に䌎う掻動を織り蟌んだ指導蚈画 を䜜成する際には掻動に最適な時期はい぀かどの季節から始めるのがより適 切かなどを前幎床たでの実践蚘録を基にした教垫盞互の協力児童・地域の 人々からの情報も生かしながら怜蚎する必芁がある。こうしたこずから幎間を 芋通しお特定の時期に集䞭させるこずで効果が䞀局高たる孊習掻動も考えられ る。  なお生掻科では地域の䌝統的な行事や近幎各地で行われるようになった 地域のむベント的行事などを孊習の玠材ずしお取り䞊げるこずもある。しかし 公立及び囜立の孊校においおは教育基本法第15 条第項により宗教教育が 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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81 犁止されおいるこずを螏たえおその孊習掻動が特定の宗教や宗掟のための教育 にならないように十分に留意する必芁がある。  生掻科の指導では各教科等ずの関連を積極的に図り䞡者の指導の効果を高 めるためその関連を意識した幎間指導蚈画を䜜成するこずが重芁である。各教 科等でばらばらに身に付けた知識や技胜を具䜓的な掻動や䜓隓の䞭で掻甚し ぀ながりのあるものずしお組織化し盎すこずが期埅できるからである。䞀方で 生掻科における掻動や䜓隓が各教科等の孊習の動機付けや分かり盎しに぀なが るこずも考えられる。これらに加えお単元たたは1 単䜍時間の䞭で耇数の教 科の目暙や内容を組み合わせお孊習掻動を展開する合科的な指導を行うこずも 考えられる。このように生掻科ず各教科等は互いに補い合い・支え合う関係 にある。したがっお䜎孊幎における教育党䜓を俯 ふかん 瞰しながら各教科等で身に 付ける知識や技胜等を十分に把握し生掻科ずの関連を図った幎間指導蚈画を以 䞋のこずに配慮しながら䜜成するこずが求められる。  たずは育成を目指す資質・胜力の面から合科的・関連的な指導を進めるこず である。䟋えば衚珟するこずに぀いおは具䜓的な掻動や䜓隓の䞭で生たれた 気付きによっおその意欲が高たるが衚珟方法を考える䞭で䌝えたい内容が はっきりしおきたり䌝えたい盞手や内容がはっきりするこずで衚珟方法が決 たっおきたりするこずもある。したがっお囜語科音楜科図画工䜜科などの 各教科等の衚珟に関わる孊習で育成を目指す資質・胜力ずの関連を工倫し衚珟 掻動の充実を図るこずによっお生掻科における気付きの質を高めおいくこずが できる。䞀方で盞手意識や目的意識をもっお衚珟掻動に取り組むこずによっ お各教科等における資質・胜力の育成にも資するず考えられる。   衚珟掻動に぀いおは児童の実態に合わせお蚀葉絵動䜜劇化などの倚 様な方法で衚珟自䜓を楜しむずずもに蚘録し衚珟する方法ずしおデゞタルカ メラやタブレット型端末などの機噚を利甚するこずも考えられる。  たた生掻科では単元ず単元ずの぀ながりや関係を意識するこずが倧切であ る。䟋えば季節に応じお単元を配列するこず特定の察象を䞭心に耇数の単元 を関係付けるこずストヌリヌ性を重芖しお単元を連続するこずなどが考えら れる。こうした季節や特定の察象等に぀いおは各教科等でも同じような時期に 孊習材ずしお取り䞊げるこずが考えられる。したがっお孊校や地域の特色児 童の実態等に応じお孊習材の面からも各教科等ずの関連に配慮しながら幎間 を芋通した幎間指導蚈画を䜜成するこずが倧切である。このこずによっお必芁 3 各教科等ずの関わりを芋通すこず  生掻科にお ける幎間指 導蚈画の䜜 成
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82 以䞊に内容が重なるこずなく時間的にも効率よく孊習を進められるこずが期埅 できる。  生掻科に぀いおは目暙や内容を基にしお孊幎間を芋通した指導蚈画を立 おるこずが倧切である。その際以䞋の䞉぀の関わりに配慮するこずが求められ る。  䞀぀目はスタヌトカリキュラムをはじめずする幌児期の教育ずの連携であ る。二぀目は孊幎間における児童の発達ずの関わりである。そしお䞉぀目 は第孊幎以䞊の孊習ずの関わりである。  本解説第章で述べたように入孊圓初をはじめずした䜎孊幎の時期におい お生掻科が䞭心的な圹割を担い぀぀各教科等ずの合科的・関連的な指導の䞀 局の充実を図るこずが求められおいる。これは䞀郚に芋られるような小孊校入 孊期のみの適応指導を意味しおいるのではない。幌皚園教育芁領等に瀺された 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」を手掛かりに幌児期の実態を理解し 自芚的な孊びずしお期埅する児童の姿を共有するこずが出発点ずなる。指導蚈画 の䜜成に圓たっお遊びを通じた総合的な孊びから小孊校教育ぞの円滑な接続を 図るためには児童の孊習環境に぀いおの芋盎しが必芁である。児童にずっお 分かりやすく孊びやすい環境づくりを心掛けるこずで安心し幌児期からの孊び ず育ちを生かす掻動を意図的に蚭定するこずで成長を実感しながら自ら考え 刀断し行動するこずを繰り返すこずで自立に向かうようにするこずが倧切で ある。たた䜎孊幎の児童の発達は未分化な特城をも぀こずからこのような工 倫は必ずしも小孊校入孊圓初に限らず孊幎間にわたっお積極的に行うこずが 求められる。この堎合生掻科だけの指導蚈画の䜜成にずどたらず䜎孊幎にお ける教育の党䜓を芖野に入れお生掻科を柱にした教育課皋を創意工倫しおいく こずが必芁である。  幌児期の教育ず小孊校教育の接続ずずもに䜎孊幎の幎間における児童の成 長や第孊幎以䞊の孊習ぞの接続にも留意するこずが倧切である。  たず指導蚈画の䜜成に圓たっおは児童の成長や発達を芋通し孊幎間の 䞭で具䜓的な掻動や䜓隓が拡充されるようにするこずが倧切である。これらのた めには孊幎による発達の特性に十分留意し䜓隓や気付きの質が着実に高たる ような工倫をするこずが求められる。䜎孊幎の児童の知的な発達や行動力の䌞長 は目芚たしく第孊幎ず第孊幎では察象ぞの関心の向け方や関わり方にも 違いがある。たた孊幎が進むに぀れ具䜓的な掻動ぞの思いや願いも情緒的 4 幌児期の教育や䞭孊幎以降の孊習ずの関わりを芋通すこず 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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83 なものから次第に知的なものぞず比重が増しおくる。したがっお単元を䜜成す るに圓たっおは孊習察象の遞び方や孊習掻動の構成が倉わっおくるこずが考え られる。生掻科ではこのような孊幎間を芋通した指導蚈画を䜜成するこずに よっお身の回りの察象ぞの芋方や考え方を広げ思考力を䌞ばし気付きの質 を高めおいくこずに぀ながるようにしおいくこずが倧切である。  たた生掻科の孊習内容や方法が第孊幎以䞊の教科等にも密接に関連しお いるこずを理解する必芁がある。生掻科における自分ずの関わりで身近な人々 や瀟䌚自然の事物や珟象に盎接觊れ芪しみや興味をも぀孊習は瀟䌚科や理科 の孊習内容に関連しおいる。䟋えば身近な地域の様子を絵地図に衚したり公 共斜蚭を利甚し孊んだこずを関連付けお身の回りにはみんなのものや堎所が あるず気付いたりするこずは瀟䌚科の瀟䌚的事象の芋方・考え方の基瀎に぀な がっおいく。空気やゎムなどを䜿っお遊び楜しみながらも客芳的な芳察をし お決たりや䞀定の倉化があるず気付くこずは理科の物の性質や働きに぀いお の芋方・考え方の基瀎に぀ながっおいく。さらにそれらを䞀䜓的に孊ぶこずや 自分自身や自分の生掻に぀いお考えるこず具䜓的な掻動や䜓隓を通しお考え 問題を解決しながら自らの思いや願いを実珟しおいく孊習は総合的な孊習の時 間にも連続し発展しおいく。生掻科で育む身近な生掻に関わる芋方・考え方 は瀟䌚科における瀟䌚的事象の芋方・考え方理科における理科の芋方・考え 方総合的な孊習の時間における探究的な芋方・考え方等に発展しおいくのであ る。このように生掻科は孊習の内容的な偎面ず方法的な偎面で第孊幎以 䞊の教科等に深く関連しおいるず蚀える。  しかしこのような関連を螏たえ぀぀も殊曎知識や理解の系統性に気を取ら れるこずがあっおはならない。䞀芋同じように芋える掻動でも孊習のねらいは それぞれに異なっおいる。䟋えば生掻科で取り扱われる内容⑶の働いおいる 人々ずの関わりでは䞀人䞀人の認識ずしおの気付きを重芖し自分ずの関わり の䞭で芪しみをもっお接するこずが倧切であり働く人を客芳的に捉え瀟䌚的圹 割を共通に理解させるこずをねらいずするものではない。たた内容⑹の遊びに 䜿う物を工倫しお぀くる掻動でも児童の思いや願いを倧切にした倚様な掻動を 行う䞭でその面癜さや䞍思議さに気付くこずが重芖され限定された特定の玠 材の働きや性質などを孊ぶこずずは異なる。  このように瀟䌚科や理科総合的な孊習の時間等ずの違いや関連を理解し぀ ぀生掻科のねらいを実珟させおいくこずが倧切である。  生掻科にお ける幎間指 導蚈画の䜜 成
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84  生掻科は䞀人䞀人の思いや願いが尊重されその実珟に向けた具䜓的な掻動 や䜓隓が重芖されるため個々の掻動は倚様なものずなる。したがっお䞀人䞀 人の掻動を支えおいくためにはその䜓制を敎え工倫するこずが必芁である。た た今日倧きな課題ずなっおいる孊校や地域における児童の安党確保は䜎孊 幎の生掻科にずどたらず党校的な教育課皋の線成実斜䞊の課題である。この こずからも孊校ずしおの指導䜓制を十分敎えるこずが重芁である。  孊校においおは人を含めた校内環境の党おが具䜓的な掻動の察象になるこず から特にその指導の効果が䞊がる協力䜓制づくりが必芁である。児童の掻動内 容や掻動の堎の倚様性に応えるためにも教垫の協力的な指導は欠かせないもの である。耇数の教垫がその圹割を明確にしお指導するこずやあらかじめ掻動の 意図を䌝え党校的な協力䜓制の䞭で児童の掻動が展開できるようにするこずが 必芁である。たた第孊幎でどのような目暙で単元が䜜られ具䜓的にどのよ うな掻動や䜓隓が行われたのかを知るこずが第孊幎の孊習を蚈画・展開する 䞊で欠かせないこずずなる。孊習の蚘録を残しおおきその抂芁を孊幎を超えお 䌝えるこずが生掻科では倧きな協力ずなる。  生掻科は地域の身近な環境ずの関わりから盎接孊ぶずいう特質があるこずか ら保護者や地域の人々公共斜蚭や関係機関の人々の協力が埗られる䜓制づく りも必芁である。児童の思いや願いを生かした倚様な掻動に応えたり地域での 掻動が安党に行われたり地域の斜蚭や人々ずの関わりを深める掻動を展開する ためにはこれらの人々の協力は欠かせないものである。このこずから䟋え ば児童の掻動に䞀緒に参加できる動怍物の飌育や栜培に助蚀できる町内䌚 や商店街や公共斜蚭などぞの連絡や調敎ができるずいうような協力を埗られる 人々を芋付け協力を埗お児童の生き生きずした掻動が展開できるよう倖郚連 携を継続的に行うための䜓制づくりを行うこずが必芁である。  なおこれらの人々に協力を求める際には生掻科の趣旚をはじめ指導蚈画 や掻動の目的具䜓的な支揎の内容や範囲を明確に䌝えるなどしお児童が安党 で䞻䜓的な掻動を行えるよう配慮するこずが倧切である。たた必芁に応じお児 童の掻動の様子を䌝えおもらうなどしおその埌の教垫の指導に生かすようにす るこずも倧切である。  さらに幌児期の教育から小孊校ぞの円滑な接続を図る䞀環ずしお幌児ずし おの生掻を振り返りながら児童が自らの成長を実感できるよう䜎孊幎の児童が 幌児ず䞀緒に孊習掻動を行うこずなどに積極的に取り組むこずが求められおい る。その際教垫の盞互亀流を通じお指導内容や指導方法に぀いお盞互理解を 5 孊校内倖の教育資源の掻甚を図るこず 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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85 深める重芁性が指摘されおいるこずからも改めお近隣の幌皚園や保育所など 幌児期の教育に携わる人々ず亀流し協力䜓制づくりに努める必芁がある。加え お幌児ず児童の亀流が互恵的継続的蚈画的に行われるよう盞互に幎間蚈 画に䜍眮付けたり事前や事埌の打合せを行ったりするこずが倧切である。亀流 の孊習では幌児期の教育に携わる人々ず指導方針を確認し圹割を分担し協力し お指導に圓たるこずが求められる。  このように孊校内倖の人々の協力䜓制を敎えるこずは教育課皋の適切な管 理・運営に䞍可欠なものずなる。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは内容や掻動に応じお幎間授業時数を適切に割り 振るこずが倧切である。生掻科の幎間暙準授業時数は孊校教育法斜行芏則別衚 第第51 条関係で第孊幎102 単䜍時間第孊幎105 単䜍時間ず定め られおいる。  授業時数の割り振りに圓たっおたず配慮すべきこずは幎間暙準授業時数の 範囲内で生掻科の目暙が実珟できるように孊幎間を芋通した蚈画の䞭で内容 の配列を工倫し単元を構成するこずである。その際校倖での掻動を積極的に 取り入れるずずもに児童が具䜓的な掻動や䜓隓を十分にでき孊習の察象に䞀 人䞀人じっくりず関わるこずができるように時間的な䜙裕をも぀こずが倧切であ る。季節や時刻による地域の環境の倉化にも留意し必芁に応じおたずたった掻 動の時間をずったり掻動の時期を集䞭したりするなど匟力的な単元構成の工 倫も必芁になる。さらに実際に孊習を展開する䞭で児童の思いや願いによっ お蚈画以䞊に䟡倀ある掻動や䜓隓が生み出されるこずも生掻科では考えられ る。そうした堎合は時数も含めお匟力的に蚈画を修正するこずが望たしくそ れ以降の単元蚈画の構成ず幎間指導蚈画の枠組みを柔軟に芋盎すこずが必芁にな る。  たた䟋えば育おおいる動物や怍物の䞖話のように垞時掻動に䜍眮付けた 方がより適切だず思われる掻動に぀いおはその掻動内容を十分吟味しおあら かじめ孊校の教育掻動の䞭に䞀定の時間を䜍眮付けおおくなどの工倫も考えられ る。  次に飌育・栜培掻動に぀いお動物ず怍物の双方を孊幎間にわたっお継続 的に育おるための授業時数の割り振りの配慮も必芁である。これらの取扱いで はこれたで䞀郚に動物の飌育をせずに栜培掻動のみを行う事䟋や動物ずの関 わりに継続性を欠き短期的な觊れ合いにずどたる事䟋が芋られたずの指摘もあ 6 掻動や䜓隓に合わせお授業時数を適切に割り振るこず  生掻科にお ける幎間指 導蚈画の䜜 成
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86 る。自然や生呜に接する機䌚が乏しくなっおいる珟状を螏たえ動物ず怍物の双 方を自分たちで継続的に育おるこずが䞀局重芖され指導の充実に向けた配慮が 求められおいる。すなわち指導蚈画の䜜成に圓たっおは第孊幎では飌育 第孊幎では栜培あるいはその逆の取り䞊げ方が適圓であるのかそれずも 第孊幎第孊幎共に飌育ず栜培の䞡方を行うこずが適圓であるのかなどを 十分に怜蚎するこずが必芁である。いずれにしおもどのような取扱いが適圓で あるかに぀いおは地域や児童の実態から刀断し授業時数を適切に割り振るこず が倧切である。 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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87  生掻科の単元は内容⑎〜⑌を基に䞀連の孊習掻動の「たずたり」ずしお 意図的蚈画的に構成されなければならない。生掻科の単元には次のような特 城がある。 ○ 児童が身近な人々瀟䌚及び自然を自分ずの関わりで捉えよりよい生 掻に向けお思いや願いを実珟しおいく必然性のある孊習掻動で構成する。 ○ 具䜓的な掻動や䜓隓を行い気付きを亀流したり掻動を振り返ったりする 䞭に児童䞀人䞀人の思いや願いに沿った倚様な孊習掻動が䜍眮付く。 ○ 孊習掻動を行う䞭で高たる児童の思いや願いに匟力的に察応する必芁が ある。 ○ それぞれの孊校や地域の人々瀟䌚及び自然に関する特性を把握しその よさや可胜性を生かす。  このような生掻科の単元の特城を倧切にしそれぞれの孊校で単元の内容を組 み合わせたり単元を構想したり䜓隓ず衚珟が繰り返される孊習過皋を蚭定し たりするずずもに児童の成長・発達に沿い劥圓性・信頌性のある評䟡を行え るよう創意工倫した単元蚈画を䜜成するこずが求められる。  生掻科においおはたず耇数の内容で䞀぀の単元を構成するこずが考えられ る。それは児童の発達の段階や孊習ぞの意識を重芖しお単元を構成するからで あり孊校や地域の特性を生かすからである。  䟋えば内容⑶「地域ず生掻」の単元を構想する堎合内容⑷「公共物や公共 斜蚭の利甚」ず関連付けお単元を構成するこずが考えられる。それは孊校の呚 蟺の地域を探怜する䞭で図曞通や博物通などの公共斜蚭を芋付け公共斜蚭の 利甚に関する掻動に必然的に発展するこずが容易に想定できるずずもにそのこ ずが児童の意識の流れに沿っおいるず考えられる堎合である。  このように児童の意識ず孊校や地域の特性を勘案しお児童の目線に寄り 添った豊かな単元を構想するこずが倧切である。これは児童が身近な人々瀟 䌚や自然が䞀䜓的に構成された環境の䞭で生掻しおいるからである。たた幌児 期から児童期ぞの移行期にいる䜎孊幎の児童は身近にある自然や瀟䌚を䞀䜓的 に認識する発達の段階にあり具䜓的な掻動や䜓隓を通しおそれらに関わる芋 方・考え方を生かしお孊ぶために限られた孊習察象を取り出しお孊習を進めお 1 内容の組合せ 第3 節 単元蚈画の䜜成  単元蚈画の 䜜成
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88 いくこずが難しいからでもある。   こうしお耇数の内容を組み合わせるこずにより䞀人䞀人の孊習掻動に関連性 や連続性発展性が生たれ児童の思いや願いが䞀局高たり思考が深められ 気付きの質が高たるずずもに孊びに向かう力等も育たれるものず期埅できる。 その際本解説第章を参考にしお各内容の構成芁玠を䞁寧に分析し各内容の どの郚分を反映させた単元構成であるかを怜蚎し教垫が意識しおおく必芁があ る。なお内容を組み合わせた結果構成芁玠や各内容に瀺された資質・胜力の 䞀郚がいずれの単元からも欠けるこずがないように特に気を付けなければな らない。  䞀方䞀぀の内容で単元を構成するこずも可胜である。䟋えば内容⑎孊校ず 生掻はこれたでも入孊圓初に孊校生掻に関わる掻動を通しお楜しく安心し お遊びや生掻をしたり安党な登䞋校をしたりするこずを目指すなど単独で単元 を構成するこずもできた。たた地域の特性によっおは孊校呚蟺の地域に公共 斜蚭がない堎合なども考えられそうした孊校では内容⑷公共物や公共斜蚭の 利甚に぀いおは耇数回バス等を利甚しお遠方の斜蚭を蚪ねお利甚する掻動を蚈 画するなど単独で構想するこずも考えられる。  孊幎間を芋通し児童の掻動や䜓隓を盞互に関連させるよう内容を組み合 わせたり単独に蚭定したりしお各単元ず共に幎間指導蚈画党䜓を構成し児童 が自立し生掻を豊かにする姿を実珟する必芁がある。  内容の構成芁玠を螏たえお単元を構想し単元蚈画を䜜成するには次の手順 が考えられる。単元を構想するためにはおよそ䞉぀の段階が考えられる。  第段階は発想する段階である。幎間指導蚈画を螏たえおよその単元の抂 芁を思い描く必芁がある。このずきに考えなければならない芁玠ずしお次のよ うに児童の興味・関心教垫の願い孊習掻動の特性の䞉぀が考えられる。  䞀぀目は児童の興味・関心を把握するこずである。日垞生掻においお児童 はどのようなこずに興味を抱いたり関心を寄せたりしおいるのかたたどのよ うな孊習を志向しおいるのかそれらを具䜓的に捉えその孊玚の児童の立堎か ら考えるこずである。孊校ずしおの基本的な幎間指導蚈画を螏たえ぀぀も孊玚 の児童の興味・関心に応じお匟力的に組み替えおいく必芁がある。二぀目は孊 習察象や孊習材に関わる児童の姿を想定しおそれらの可胜性を芋いだすこずで ある。それは教垫の願いの衚れでもある。生掻科の孊習を支えおいるものは 児童が察象ず出䌚い孊習を進める䞭で生たれおくる察象ぞの思いや願いであ 2 単元の構想ず単元蚈画の䜜成 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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89 る。察象ずの関わりが深たるに぀れたた関わる期間が長くなるに぀れ思い や願いは高たっおいく。児童の思いや願いが高たる可胜性のある察象を遞定し 孊習材のよさが匕き出されるようにするこずが倧切である。たたこれらのよさ や可胜性は決たったものではない。児童の孊びは倚様であるこずからその䞭で 生たれた倚様な気付きを亀流するこずで新たな気付きが生たれ孊習材のよさが 匕き出されるずずもにさらには児童の生掻も次第に豊かになっおいくずいった 創造的なものである。なお地域は児童にずっお生掻の堎であり孊習の堎であ る。地域の文化的・瀟䌚的な玠材や掻動の堎などを芋いだす芳点から地域の環境 を繰り返し調査しそれらを孊習材ずしお最倧限に生かすこずが重芁である。䞉 ぀目はこうしお遞定された孊習察象や孊習材によっお具䜓的な孊習掻動を想定 するこずである。具䜓的な孊習掻動は単元の目暙を達成しおいく䞊で重芁な芁玠 であるこずからこれたでの各孊校での取組を振り返りながらよりよい孊習掻 動ぞず吟味しおいくこずが必芁である。䟋えば単元蚈画の段階では「探怜す る」 「遊ぶ」 「調査する」 「飌育する」 「栜培する」 「補䜜する」 「亀流する」 「䌁画 する」などの倚様な孊習掻動が考えられよう。たた 「蚀葉や絵で衚す」 「劇化す る」 「動䜜化」 「説明する」など掻動や䜓隓の楜しさやそこで気付いたこずなど を衚珟する孊習掻動を適宜䜍眮付ける必芁がある。  第段階は構想する段階である。ここで倧切なこずは児童の思いや願い 関心や疑問を生かす児童の掻動を䞭心ずした単元いわゆる経隓に基づく 単元ずするか意図した孊習を効果的に生み出す教垫の願いを䞭心ずした単 元いわゆる教材に基づく単元ずするかである。教材に基づくか経隓に 基づくかの二者択䞀ではなくいかに䞡者のバランスや調和を図るかが倧切であ る。䟋えば内容⑺「動怍物の飌育・栜培」を扱う単元であれば児童の興味・ 関心を生かしお栜培する䜜物を遞ぶこずが考えられる。しかし児童の育おたい 䜜物を自分で遞ばせれば期埅する孊習が展開されるずは限らない。第孊幎で 初めお䞀人で栜培掻動を行う児童が倚ければ発芜から開花皮取りたでが安定 的に行われ成長の様子も楜しめるアサガオを教垫のほうで遞択するこずが考え られる。このずき教垫は児童がアサガオに匷く興味・関心を抱くような工倫を 行う必芁がある。それは第孊幎の児童からアサガオの皮をプレれントしおも らうこずであったりアサガオの絵本を䞀緒に読むこずであったりする。そのよ うな孊習掻動を行うこずでそもそも児童が抱いおいた栜培ぞの期埅が倧きく膚 らんでいく。こうしお単元で行う䞭心的な孊習掻動や孊習材が明らかになっお いく。単元の特性に応じお児童の興味・関心に比重が眮かれる堎合もあれば 教垫の願いに重きが眮かれるこずもある。   第段階は蚈画する段階である。発想する段階で生たれおきた様々な孊習掻  単元蚈画の 䜜成
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90 動を䞀連の問題解決の流れず児童の意識の流れに沿った展開ずしお敎える䜜業 が必芁である。この段階では具䜓的な単元蚈画ずしお実珟可胜かどうかを幅広 く怜蚎しおいくこずが求められる。䟋えば授業時数孊習環境孊習圢態指 導䜓制各教科等ずの関連などを芖野に入れお指導蚈画を立案しおいく。このず きに最も意識しなければならないのが䞀連の孊習掻動の「たずたり」ずしお単 元化されおいるかどうかずいうこずである。生掻科で単元を構成する際には䜓 隓掻動が質的に高たっおいくこずを期埅する。それは単に掻動や䜓隓を繰り返 すのではなく話合いや亀流䌝え合いや発衚などの衚珟掻動が適切に䜍眮付け られるこずが倧切になる。この䜓隓掻動ず衚珟掻動の盞互䜜甚が孊習掻動を質的 に高めおいくのである。  生掻科においおは䞀連の孊習掻動の「たずたり」ずしおの単元の䞭で䜓隓 掻動ず衚珟掻動ずが繰り返されるこずで児童の孊びの質を高めおいく。掻動や䜓 隓を行うこずが前提ではあるが芋方・考え方を生かしお䜎孊幎らしい思考や 認識や意欲等を確かに育成し次の掻動ぞ぀なげる孊習掻動を重芖する必芁があ る。掻動や䜓隓は教垫の指瀺からではなく児童の思いや願いから始たらなけ ればならない。䞀方掻動や䜓隓の䞭で児童は没頭したり倢䞭になったりするほ ど感情が高ぶっおおりすぐに「曞きたい」 「発衚したい」ずいう思いになるわ けではない。萜ち着いおくるず 「前ずは色が随分倉わった」ず倉化を感じたり 「どうすればもっず遠くに飛ぶのだろう」ず考えたりしおいる。その間合を適切 に確保するこずで䌝え合ったり振り返ったりしお衚珟したいずいう状況が生た れる。このようなこずから䟋えば以䞋の①〜④の孊習過皋を基本にしお単 元にふさわしい展開を぀くるこずが重芁である。 ① 思いや願いをも぀ ② 掻動や䜓隓をする ③ 感じる・考える ④ 衚珟する・行為する䌝え合う・振り返る  孊習過皋はい぀も①〜④が順序よく繰り返されるものではなく順序が入れ 替わるこずもあるし䞀぀の掻動の䞭に耇数のプロセスが䞀䜓化しお同時に行わ れる堎合もある。たた必ずしも時間あるいは単元に圓おはたるものでもな い。生掻科の特質を螏たえで述べた孊習掻動の展開に応じお匟力的に捉える べきものである。単元の䞭で時には日垞の生掻の䞭にも広げながら䜕床も繰 3 生掻科の孊習過皋 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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91 り返され児童䞀人䞀人の深い孊びを぀くりだし気付きの質を高めおいくもの ずしお目安にすべきものである。  孊習指導芁領では項目の内容を孊幎たずめお瀺しおある。項目の内容の 䞭には䞡孊幎で取り䞊げる内容⑺「動怍物の飌育・栜培」もあるがそのほかに ぀いおはどの内容をどの孊幎で扱うかは各孊校に任されおいる。各孊校にお いおは同じ内容でも実斜する孊幎によっお単元の構成が倉わるこずずずもに この時期の発達・成長の特性を螏たえ次のこずに配慮する必芁がある。  䞀぀目は䜎孊幎の児童は生掻圏ずしおの身近な孊校や地域をどのように捉 えおいくかずいう空間的な認識に関するこずである。児童は日々の孊校生掻を 通しお教宀から孊校党䜓ぞ自分の通孊路や孊校の呚囲ぞず認識できる空間が 広がっおいく。しかしそれらに察する認識は点ず点ずの぀ながりであり平 面的な広がりをも぀ものにはなりにくい。生掻科の孊習を通しお地域の事象ず関 わりながら児童は自らの行動範囲を広げ空間的な認識を拡倧しおいく。  二぀目は䜎孊幎の児童は思い出したり振り返ったりするずいうこずに぀い おどのようにしお行っおいくかずいう時間的な認識に関するこずである。䜎 孊幎の児童においおは過去のこずを順序正しく想起できるずは限らず児童そ れぞれが独自の時間の感芚をもっおいる。したがっお単䞀の時間軞で振り返っ たり思い起こしたりするこずが難しいこずになる。察象ず継続的に関わったり 自己の成長を振り返ったりする掻動を通しお共通の時間軞が圢成され埐々に 時間に察する感芚が確かになっおいくのである。  䞉぀目は児童の技胜の違いである。生掻䞊必芁な技胜は児童自身が具䜓的 な掻動や䜓隓を通しお習熟すべきものである。単元を構想する際には技胜など の習熟の実態を把握しお孊習察象や孊習掻動を考えなければならない。孊習掻動 によっおは技胜の難易習熟の床合いが孊習の安党性や充実床にも圱響するこず から掻動堎面での配慮や工倫が求められる。たた同孊幎であっおも技胜の習 熟状況には差があるこずから個に応じた指導を䞁寧に行う必芁がある。近幎は 生掻䜓隓の䞍足から手先の巧緻 ち 性などに課題が芋られる児童が倚いが生掻科で の具䜓的な掻動や䜓隓を通しお技胜を習埗させおいくこずも重芁である。  なお第孊幎においおは幌皚園教育芁領等に瀺された「幌児期の終わりた でに育っおほしい姿」を手掛かりずしお幌児期の教育を通しお育たれた資質・ 胜力を受け継いでいく必芁がある。幌皚園等ず小孊校においお「幌児期の終わり たでに育っおほしい姿」が共有され特に入孊圓初は幌児期の生掻に近い掻動 4 䜎孊幎特有の発達・成長ぞの配慮  単元蚈画の 䜜成
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92 ず児童期の孊び方を織り亀ぜながら児童が䞻䜓的に自己を発揮できるようにす る堎面を意図的に぀くるこずにより幌児期の教育ず小孊校教育ずの接続の䞀局 の匷化が図られるこずが期埅できる。  孊習評䟡は第章総則第のの⑎においお 「 前略各教科等の目暙の実 珟に向けた孊習状況を把握する芳点から単元や題材など内容や時間のたずたり を芋通しながら評䟡の堎面や方法を工倫しお孊習の過皋や成果を評䟡し指導 の改善や孊習意欲の向䞊を図り資質・胜力の育成に生かすようにするこず」ず 瀺されおいるように資質・胜力の育成の状況を適切に把握し指導の改善を図 る䞊で重芁である。  生掻科では特定の知識や技胜を取り出しお指導するのではなく児童が具䜓 的な掻動や䜓隓を通す䞭であるいはその前埌を含む孊習の過皋においお文脈 に即しお孊んでいくこずから評䟡は結果よりも掻動や䜓隓そのものすなわ ち結果に至るたでの過皋を重芖しお行われる。孊習過皋における児童の「知識及 び技胜の基瀎」  「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」  「孊びに向かう力人間性 等」を評䟡し目暙の達成に向けた指導ず評䟡の䞀䜓化が行われるこずが求めら れおいる。そのためにも単元の目暙を明確にするずずもに評䟡蚈画を立お評 䟡芏準を具䜓的な児童の姿ずしお衚しおおくこずが倧切である。  教垫の評䟡がより信頌性の高い評䟡ずなるように評䟡に圓たっおは 「量 的な面」だけでなく 「質的な面」から捉えるように泚意する必芁がある。䟋え ば 「倚くの秋を芋付けおいる」 「絵や文でたくさんかいおいる」など「量的な 面」の評䟡に偏らないようにしなければならない。そのためには自分や察象の 過去ず珟圚自分ず他者の気付きが関連付けられ新たな気付きが生たれおいるな ど単元に即しお質的に高たった姿を想定する必芁がある。たた教垫による行 動芳察や䜜品・発蚀分析等のほかに児童自身による自己評䟡や児童盞互の評 䟡さらにはゲストティヌチャヌや孊習をサポヌトする人家庭や地域の人々か らの情報など様々な立堎からの評䟡資料を収集するこずで児童の姿を倚面的 に評䟡するこずが可胜ずなる。このような評䟡資料によっお個々の児童の孊習の 状況に即した指導が可胜ずなる。  単䜍時間での評䟡の倧切さは蚀うたでもないが生掻科では単元党䜓を通し おの児童の倉容や成長の様子を捉える長期にわたる評䟡も重芁である。さらに 授業時間倖の児童の姿の倉容にも目を向け評䟡の察象に加えるこずが望たれ る。 5 孊習評䟡の圚り方 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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93  児童の孊習状況の評䟡のほかにも孊習掻動や孊習察象の遞定孊習環境の構 成配圓時数などの単元蚈画や幎間指導蚈画などに぀いおの評䟡を行い今埌の 授業改善や単元構想に生かすこずも倧切である。  生掻科の孊習評䟡の基瀎にあるのは児童理解である。孊習察象も孊習掻動 も目の前の児童の様子を思い浮かべながら遞定され構想されおいく。実際の 孊習堎面でも児童が様々に衚珟する思いや願いを共感的に捉え䞀人䞀人の倚 様な孊びや育ちを読み取りよさを発揮できるように指導しおいかなければなら ない。このように生掻科における児童理解は孊習掻動の進展ず共に深化し掻 甚されおいく。児童の思いや願いの実珟を目指した授業を創り出すには共感的 な児童理解の力を教垫が日々の授業や次節で述べる孊習指導を通しお高めおい くこずが䞍可欠なのである。  単元蚈画の 䜜成
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94  䞻䜓的・察話的で深い孊びからの授業改善の芖点に基づいお生掻科の孊習指 導はこれたでず同様に児童の思いや願いを実珟する䜓隓掻動を充実させるず ずもに衚珟掻動を工倫し䜓隓掻動ず衚珟掻動ずが豊かに行き぀戻り぀する盞 互䜜甚を意識し以䞋の点に留意しお進めおいくようにする。  第に䞻䜓的な孊びの芖点による指導である。生掻科では児童の生掻圏で ある孊校家庭地域を孊習の察象や堎ずし察象ず盎接関わる掻動を行うこず で興味や関心を喚起し自発的な取組を促しおきた。こうした点に加えお衚 珟を行い䌝え合う掻動の充実を図るようにする。小孊校䜎孊幎は自らの孊びを 盎接的に振り返るこずは難しく盞手意識や目的意識に支えられた衚珟掻動を行 う䞭で自らの孊習掻動を振り返る。振り返るこずで自分自身の成長や倉容に぀ いお考え自分自身に぀いおのむメヌゞを深め自分のよさや可胜性に気付いお いく。自分自身ぞの気付きや自分自身の成長に気付くこずが自分は曎に成長 しおいけるずいう期埅や意欲を高めるこずに぀ながる。孊習掻動の成果や過皋を 衚珟し振り返るこずで埗られた手応えや自信は自らの孊びを新たな掻動に生 かし挑戊しおいこうずする児童の姿を生み出す。こうしたサむクルが孊びに向か う力等を育成するものず捉え指導に生かすようにする。  第に察話的な孊びの芖点による指導である。生掻科では身の回りの様々 な人々ず関わりながら掻動に取り組んだり䌝え合ったり亀流したりするこずを 倧切にしたりするようにする。䌝え合い亀流する䞭で䞀人䞀人の発芋が共有さ れそのこずをきっかけずしお新たな気付きが生たれたり関係が明らかになっ たりするこずを螏たえ他者ずの協働や䌝え合い亀流する掻動により児童の孊 びを質的に高めるようにする。たた双方向性のある掻動が行われ察象ず盎接 関わり察象ずのやり取りをする䞭で感じ考え気付くなどしお察話的な孊 びが豊かに展開されるようにする。  第に深い孊びの芖点による指導である。思いや願いを実珟しおいく過皋 で䞀人䞀人の児童が自分ずの関わりで察象を捉えおいくこずが生掻科の特質で ある。 「身近な生掻に関わる芋方・考え方」を生かした孊習掻動が充実するこず で気付いたこずを基に考え新たな気付きを生み出し関係的な気付きを獲埗す るなどの深い孊びを実珟するようにする。䜎孊幎らしいみずみずしい感性により 感じ取られたこずを自分自身の実感の䌎った蚀葉にしお衚したり様々な事象 ず関連付けお捉えようずしたりするこずを助けるような教垫の関わりを実珟しお いくこずが倧切である。  以䞋に生掻科における䞻䜓的・察話的で深い孊びの芖点ずしお気付きの質を 第4 節 孊習指導の進め方 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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95 高めるこずを䞭心にそのために必芁な詊行錯誀や繰り返す掻動の蚭定䌝え 合い亀流する堎の工倫振り返り衚珟する機䌚の圚り方さらに児童の倚様性を 生かし孊びをより豊かにするずずもに日垞生掻を豊かに自芚的に営む孊習指導 に぀いお解説する。 1 詊行錯誀や繰り返す掻動を蚭定する  繰り返し自然事象ず関わったり詊行錯誀しお䜕床も挑戊するこずは気付きの 質を高めるこずになるずずもに事象を泚意深く芋぀めたり予想を確かめたりす るなどの理科の芋方・考え方の基瀎を逊うこずにも぀ながる。  颚で動かす自動車を䜜っお遊ぶ児童は土台ずなる玙箱に厚玙を䜿った颚受 けや竹ひごの䞡端にペットボトルのふたをはめた車茪を付け䜕床も䜕床も䜜 り盎す䞭で颚受けの倧きさや圢車軞の向き颚の送り方車軞を回転させる ストロヌの付け方平行かどうかやペットボトルのふたずの接觊などによっ お走り具合が違うこずに気付き遠くたで走る颚自動車はこれだず玍埗す る。このように詊行錯誀を繰り返し条件を倉えお詊しおみる過皋で颚で動 く自動車の䜜り方ぞの気付きが質的に高たっおいく。  ある児童は石の䞋にコオロギを発芋したこずから 「どんなずころにコオロ ギがいるか」を調べ始めた。䜕床も䜕床もコオロギを探す䞭で 「偎溝の䞭」 「草 むらの䞭」 「ベンチの䞋」などコオロギがいる堎所の特城が芋えおきた。する ず児童は 「コオロギの奜きな堎所は暗くおじめじめしたずころかもしれない」 ずコオロギの生息堎所を予想しコオロギのすみかを探すようになった。  たた児童がそれぞれ異なる野菜を栜培しおきた孊玚では毎日の氎やりや 草取りなどの䞖話を繰り返すうちに「ミニトマトもナスもピヌマンもキュりリ もどれも花が咲いたずころに実がなりたす。別の野菜もみんな同じです」 「で も぀るが䌞びるのはキュりリだけです」ず怍物の斉䞀性や倚様性に気付いお いった。  なお初めお行う掻動や䜓隓で予枬しおその埌を芋通すのが困難なこずも 詊行錯誀や繰り返す掻動を行うこずによっお気付きの質が高たり次第に因果 関係等を぀かみ予枬できるようになる。その際詊行錯誀の過皋を児童が自ら振 り返り自芚できるようにする。そのためには気付きを児童が自分で蚘録でき るようにしたり教垫が写真や動画で撮圱しおおいお振り返る際に提瀺したりす るこずが倧切である。ある児童が幌皚園でアサガオを育おた際に発芜しおす ぐの芜の茎の色が玫だったこずず実際に咲いた花が玫だったこずを思い出し 双葉の茎が赀であったこずから今床は赀の花が咲くのではず予枬する。それぞ  孊習指導の 進め方
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96 れの茎を芋比べお自分の花の色を予想しおみお蚘録しおおく。実際に花が咲い た時期に予枬を確かめおみる。このように教垫は条件を倉えお詊したり再詊 行したり繰り返したり確かめたりするこずができる孊習掻動を甚意するずずも に孊習環境の構成などに心掛けるこずで児童が掻動や䜓隓で埗た情報が芋通 しに圹立぀ずいう自芚ができるようにしおいく必芁がある。 2 䌝え合い亀流する堎を工倫する  䌝え合い亀流する掻動は集団ずしおの孊習を高めるだけではなく児童䞀人 䞀人の気付きを質的に高めおいく䞊でも意味がある。生掻科の孊習では䞀人䞀 人の気付きを党員で共有しみんなで高めおいくこずが重芁である。䟋えば䜓 隓したこずや調べたこずを䌝え合う䞭で 「友達が調べおいるあのお店の人も 早起きしお頑匵っおいるんだ」 「友達が調べおいる倧工さんも名人なんだ」 「お幎 寄りがよく䜿う公園もあるんだな」など自分が発芋したこずず友達が発芋したこ ずずを比べ䌌おいるずころや違うずころを芋付ける。そうしお 「わたしが調 べおいるお店の人はほかにどんなこずを頑匵っおいるのかな」 「ほかに名人 がいるかな」 「がくが調べおいる公園もお幎寄りが䜿うのかな」などず次々に 調べたいこずを明らかにしお目圓おがより鮮明になり再び地域に出掛けおい く。  䞀方幌児をはじめ異孊幎の児童や地域の人々などに䜓隓したこずや調べたこ ずを䌝える掻動も行われる。このような掻動では䌝えたい気持ちが高たる䞀方 で䌝えたいこずを確実に把握しおいないず盞手には䌝わらない。時には盞手 の反応から足りないずころに気付き次なる掻動が明確になるこずもある。た た身の回りの人々から称賛されるこずによっお意欲の向䞊が図られるこずも ある。盞手意識目的意識などが児童の孊習を促進するこずになる。掻動や䜓 隓を重芖する生掻科においおは他者ず䌝え合い亀流する掻動を倧切にする必芁 がある。  䌝え合いは芳察や補䜜など掻動や䜓隓の途䞭でも行われる。䟋えばキュり リの぀るがアサガオず違っお巻きひげで支柱に匕き寄せられおいる様子を芳察 しおいた児童は 「最初はたっすぐに長く䌞びおいるのに支柱に巻き぀くず バネのように䞞たっお瞮んでいる」 「がくたちが腕を䌞ばしお鉄棒を捕たえ䜓 を匕き寄せたような感じだね」 「クルクルずきれいに䞞たっおいお本圓にバネ みたいだ」 「どれも真ん䞭で向きが倉わっおいるよ」 「匕っ匵っおもなかなか䌞 びないし倖れないよ」 「台颚でも倧䞈倫かな」 「支柱が倒れないようしっかり立 おようよ」などず話が進む。このような堎に出䌚った教垫は教宀に戻るず話が 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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97 広がりにくいこずを念頭に䌚話に参加しおいくこずも考えられる。 3 振り返り衚珟する機䌚を蚭ける  生掻科では振り返り衚珟する掻動ずしお蚀葉などにより衚珟する掻動が䜍眮 付けられる。掻動や䜓隓したこずを蚀葉などによっお振り返るこずで無自芚 だった気付きが自分の䞭で明確になったりそれぞれの気付きを共有し関連付け たりするこずが可胜になるからである。その際掻動や䜓隓が䞍十分で気付きが 曖昧なたた発衚したりワヌクシヌトに曞いたりする掻動で振り返るこずがない ように気を付けなければならない。振り返り衚珟する掻動を䜍眮付けるには児 童が気付きを頻繁に䌝えようずしおいる工倫し協力したこずがやり遂げられお 喜び合ったりしおいるなどの教宀党䜓の状況が生たれる必芁がある。  児童が気付いたこずを基に考えそこから曎に気付きの質を高めるためには 芋付ける比べるたずえる詊す芋通す工倫するなどの倚様な孊習掻動の 工倫が求められる。児童は衚珟するこずで自らの掻動や察象を芋぀め盎した り過去のこずや呚りのこずず比べたりしお気付きの質を高めおいく。䞭でも 蚀葉などによる衚珟ず関わりが深いのはたずえる孊習掻動である。児童は諞 感芚を生かした豊かな䜓隓をするこずで 「ぶどうみたいな実を芋付けたよ」 「み かんのようなにおいがしたよ」などず䜓隓したこずをこれたでの䜓隓に぀なげ お衚珟する。ここでの気付きはそれたでの気付きず関連付けが図られたより 確かなものになっおいる。雲を眺めながら「癜くおふわふわだね」ず児童が぀ぶ やいたずき教垫が「䜕みたいに」ず投げかけるこずで「綿菓子みたい」 「たる で綿菓子やさんだね」ずか 「くじらのようだ」 「頭泳いでいるよ」 「埌ろから 倧きな船が远いかけおいるみたいだよ」 「きっず宇宙船だよ」 「ほら光のビヌム が出た」などず児童は䜓隓したこずや知っおいるこずず関係付けお考えストヌ リヌを描きながら蚀葉で衚珟する。教宀に戻りながら 「昚日の雲は違ったよ」 「今日はモクモクしおいた」 「絵に描いお効にあげようかな」 「明日の倩気はどう なのかな」ず児童の気付きは人瀟䌚自然に察する関係的な気付きぞず質的 に高たっおいくのである。  そのような児童のやり取りの䞭で教垫が「いいね」 「そうだね」 「なるほど ね」などず児童の気付きを認め共通の芖点に気付かせたりストヌリヌを぀な いでいったりしおいくこずで児童のむメヌゞはより広がっおいく。このよう に児童の気付きや孊びのテンポに沿う「合いの手」のような教垫の働きかけや 蚀葉掛けも重芁である。  孊習指導の 進め方
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98  児童の思いや願いに寄り添うこずは孊習掻動に倚様な広がりを生み出す芁因 ずなる。なぜなら児童䞀人䞀人には違いや特性がありそれは掻動ず共に倉化 するからである。たた教垫の関わり方や児童盞互の関わり方によっおも倉化す るからである。したがっお教垫はこうした児童が瀺す倚様性を生かすように し児童の孊びをより豊かにしおいくこずが重芁である。  児童の孊習掻動が倚様であるずいうこずはそれぞれの気付きも倚様であるず いうこずである。䟋えば校内の様々な堎所を探怜する孊習掻動では校長宀に 入ったり保健宀の逊護教諭に話を聞いたり絊食宀で栄逊教諭や調理員の仕事 を芋せおもらったりする。出䌚いの䞭で䞀人䞀人の児童が気付くこずは違っお いおもそれぞれの違いや共通点を芋いだす䞭で 「孊校にはいろいろな人がい おわたしたちのために䞀生懞呜働いおくれおいる」ず気付きを質的に高める児 童の姿が期埅できる。  児童が掻動しないたたにじっずしおいたりあるいは指瀺された限られた掻動 しかしおいなかったりすれば児童盞互の倚様性は生かされにくい。しかし具䜓 的な掻動や䜓隓を通しお互いに関わり合う状況に身を眮けば今たで芋えな かった他の児童ずの共通点や盞違点児童自身のよさが芋えおくる。それぞれの 児童が自らのよさを発揮できるようにするずずもに互いのよさやそれぞれの気 付きを共鳎させるこずが生掻科の孊習指導では倧切である。孊玚党䜓の䞭に 倚様性を尊重する颚土を醞成し互いが異なるこずを認め合える雰囲気䜜りをし おいくこずが倧切になっおくる。  このような孊習指導を通しお生掻科が重芖する自立し生掻を豊かにするた めの資質・胜力の育成が図られる。これは正に実瀟䌚や実生掻ず盎接関わる孊 習掻動でこそ実珟できる。たた生掻科の孊習で身に付けた資質・胜力は児童 の日垞生掻の䞭で改めお生かされ䞀局匷化されおいく。このこずこそが自立 し豊かな生掻を行うこずに぀ながる。このようなこずから生掻科での掻動は 児童の日垞生掻で意味をもち意矩が捉えやすいものでなければならない。぀た り䜕のためにするのかこれをするずどのような面癜さや有効性があるのかず いったこずが日垞生掻の䞭でがんやりずではあっおも把握されおいたり想像で きたりするようなものを取り䞊げなければならない。そうであっおはじめお生 掻科の䞭で行うこずそしおそこでの発芋が生掻科を越え教宀を越えお児童の 日垞生掻ぞず返っおいくこずが可胜になるからである。  児童は 「今日はもっず動くように぀くりかえたいな」 「䌑み時間に動物小 屋の裏の朚の䞋で探そうよ」 「垰っおからもう䞀床お母さんずお菓子屋のおじ 4 児童の倚様性を生かし孊びをより豊かにする 第章 指導蚈画の 䜜成ず孊習 指導
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99 さんに聞きに行こうかな」 「明日はどのくらい倧きくなっおいるのかな」など ず日々の生掻を楜しみにし明日を心埅ちにしながら過ごし自分の䞖界を広げ おいく。そのような掻動や䜓隓を重ねるこずで自分の成長ずずもに関わりやそ の倚様性が増し䞀぀䞀぀の関わりが深たっおいく。さらに自分自身や身近な 人々瀟䌚及び自然が䞀局倧切な存圚になっお自分や回りの人々の楜しさが増 したり倢や垌望が膚らんだりするこずで生掻を豊かにしおいく。そしお自らの 掻動や䜓隓を豊かな衚情ず蚀葉で語る機䌚を埗るこずでその䟡倀を実感するず ずもに自芚するようになる。  教垫はそのように児童が生掻を豊かにし自芚的に営む姿を芋守り支えなが ら意欲ず自信をもっお生掻しようずする児童の育成に向かっお児童に寄り添 い共感し共に動き小さな倉化に目を止めるなどを行い教垫自身が児童に ずっお豊かさを感じられる環境の䞀郚ずなるように努めなければならない。  孊習指導の 進め方
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付録孊校教育法斜行芏則抄 付録小孊校孊習指導芁領 第章 総則 付録小孊校孊習指導芁領 第章 第節 生掻 付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 付録 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 付録幌皚園教育芁領
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102 付録 第二節 教育課皋 第五十条 小孊校の教育課皋は囜語瀟䌚算数理科生掻音楜図画工䜜家庭䜓育 及び倖囜語の各教科以䞋この節においお「各教科」ずいう。  特別の教科である道埳倖囜 語掻動総合的な孊習の時間䞊びに特別掻動によ぀お線成するものずする。  私立の小孊校の教育課皋を線成する堎合は前項の芏定にかかわらず宗教を加えるこずが できる。この堎合においおは宗教をも぀お前項の特別の教科である道埳に代えるこずができ る。 第五十䞀条 小孊校第五十二条の二第二項に芏定する䞭孊校連携型小孊校及び第䞃十九条の九 第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校を陀く。 の各孊幎における各教科特別の教科である 道埳倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動のそれぞれの授業時数䞊びに各孊幎にお けるこれらの総授業時数は別衚第䞀に定める授業時数を暙準ずする。 第五十二条 小孊校の教育課皋に぀いおはこの節に定めるもののほか教育課皋の基準ずしお 文郚科孊倧臣が別に公瀺する小孊校孊習指導芁領によるものずする。 第五十䞉条 小孊校においおは必芁がある堎合には䞀郚の各教科に぀いおこれらを合わせ お授業を行うこずができる。 第五十四条 児童が心身の状況によ぀お履修するこずが困難な各教科はその児童の心身の状況 に適合するように課さなければならない。 第五十五条 小孊校の教育課皋に関し その改善に資する研究を行うため特に必芁があり か぀ 児童の教育䞊適切な配慮がなされおいるず文郚科孊倧臣が認める堎合においおは文郚科孊倧 臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊校にあ぀おは 第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校にあ぀おは第䞃十九条 の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項又は第五十二条の芏定によらないこずができ る。 第五十五条の二 文郚科孊倧臣が小孊校においお圓該小孊校又は圓該小孊校が蚭眮されおい る地域の実態に照らしより効果的な教育を実斜するため圓該小孊校又は圓該地域の特色を 生かした特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁がありか぀圓該特別の教育課皋に ぀いお教育基本法平成十八幎法埋第癟二十号及び孊校教育法第䞉十条第䞀項の芏定等に 照らしお適切であり児童の教育䞊適切な配慮がなされおいるものずしお文郚科孊倧臣が定め る基準を満たしおいるず認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第 五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九 第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九 条の五第䞀項又は第五十二条の芏定の党郚又は䞀郚によらないこずができる。 第五十六条 小孊校においお孊校生掻ぞの適応が困難であるため盞圓の期間小孊校を欠垭し匕 き続き欠垭するず認められる児童を察象ずしおその実態に配慮した特別の教育課皋を線成し 第四章 小孊校 孊校教育法斜行芏則抄 à£µàŒ¹à°œà¢˜à°œà°¶Û£Ú•à°œà¢˜ßà°¥àµ™àŽ·à€ƒà»ºàª™à¢˜ÐÝ‰ ÐàŽ·ÓàŠªÂ¬àµ àŠ£à°œà¢˜Ø®à°¶ßÚ•ßà¢˜Ðà°¥àµ™àŽ·Ò›Ô‡à€ƒà»ºàª™à°œà¢˜Ý‰ àµ àŠ£ßà¢˜à°¶à²‘Ú•à°œà¢˜à Žà°¥àµ™àŽ·Ò›Ô‡à€ƒà»ºàª™à°œà¢˜à ŽÝ‰
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103 付録 お教育を実斜する必芁があるず文郚科孊倧臣が認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定 めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊校にあ぀おは第五十二条 の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校にあ぀おは第䞃十九条の十二にお いお準甚する第䞃十九条の五第䞀項又は第五十二条の芏定によらないこずができる。 第五十六条の二 小孊校においお日本語に通じない児童のうち圓該児童の日本語を理解し 䜿甚する胜力に応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文郚科孊倧臣が 別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭孊校連携型小孊校にあ぀おは第 五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型小孊校にあ぀おは第䞃十九条の 十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項及び第五十二条の芏定にかかわらず特別の教 育課皋によるこずができる。 第五十六条の䞉 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童が蚭眮 者の定めるずころにより他の小孊校矩務教育孊校の前期課皋又は特別支揎孊校の小孊郚にお いお受けた授業を圓該児童の圚孊する小孊校においお受けた圓該特別の教育課皋に係る授業 ずみなすこずができる。 第五十六条の四 小孊校においお孊霢を経過した者のうちその者の幎霢経隓又は勀劎の状 況その他の実情に応じた特別の指導を行う必芁があるものを倜間その他特別の時間においお教 育する堎合には文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第五十䞀条䞭 孊校連携型小孊校にあ぀おは第五十二条の䞉第䞃十九条の九第二項に芏定する䞭孊校䜵蚭型 小孊校にあ぀おは第䞃十九条の十二においお準甚する第䞃十九条の五第䞀項及び第五十二条 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずができる。 第䞉節 孊幎及び授業日 第六十䞀条 公立小孊校における䌑業日は次のずおりずする。ただし第䞉号に掲げる日を陀 き圓該孊校を蚭眮する地方公共団䜓の教育委員䌚公立倧孊法人の蚭眮する小孊校にあ぀お は圓該公立倧孊法人の理事長。第䞉号においお同じ。 が必芁ず認める堎合はこの限りで ない。 䞀 囜民の祝日に関する法埋昭和二十䞉幎法埋第癟䞃十八号に芏定する日 二 日曜日及び土曜日 䞉 孊校教育法斜行什第二十九条第䞀項の芏定により教育委員䌚が定める日 第六十二条 私立小孊校における孊期及び䌑業日は圓該孊校の孊則で定める。 第癟䞉十四条の二 校長は特別支揎孊校に圚孊する児童等に぀いお個別の教育支揎蚈画孊校 ず医療保健犏祉劎働等に関する業務を行う関係機関及び民間団䜓次項においお「関係 機関等」 ずいう。  ずの連携の䞋に行う圓該児童等に察する長期的な支揎に関する蚈画をいう。  を䜜成しなければならない。  校長は前項の芏定により個別の教育支揎蚈画を䜜成するに圓た぀おは圓該児童等又はそ の保護者の意向を螏たえ぀぀あらかじめ関係機関等ず圓該児童等の支揎に関する必芁な情 第八章 特別支揎教育
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104 付録 報の共有を図らなければならない。 第癟䞉十八条 小孊校䞭孊校若しくは矩務教育孊校又は䞭等教育孊校の前期課皋における特 別支揎孊玚に係る教育課皋に぀いおは特に必芁がある堎合は第五十条第䞀項第䞃十九条 の六第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第五十䞀条第五十二条第䞃十九条の六第䞀項 においお準甚する堎合を含む。  第五十二条の䞉第䞃十二条第䞃十九条の六第二項及び第 癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十䞉条第䞃十四条第䞃十九条の六第 二項及び第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第 䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚する堎合を含む。 及び第癟䞃条第癟十䞃条 においお準甚する堎合を含む。 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずができる。 第癟䞉十九条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は小孊校䞭孊校若しくは矩務教育孊校又は䞭等 教育孊校の前期課皋における特別支揎孊玚の児童又は生埒に぀いお準甚する。 第癟四十条 小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお次の各号の いずれかに該圓する児童又は生埒特別支揎孊玚の児童及び生埒を陀く。 のうち圓該障害に 応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文郚科孊倧臣が別に定めるずこ ろにより第五十条第䞀項第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第五十䞀 条第五十二条第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第五十二条の䞉 第䞃十二条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第 䞃十䞉条第䞃十四条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含 む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚する堎 合を含む。  第八十䞉条及び第八十四条第癟八条第二項においお準甚する堎合を含む。 䞊 びに第癟䞃条第癟十䞃条においお準甚する堎合を含む。 の芏定にかかわらず特別の教育 課皋によるこずができる。 侀  蚀語障害者 二  自閉症者 侉  情緒障害者 四  匱芖者 五  難聎者 六  孊習障害者 䞃  泚意欠陥倚動性障害者 八  その他障害のある者でこの条の芏定により特別の教育課皋による教育を行うこずが適 圓なもの 第癟四十䞀条 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童又は生埒 が圓該小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校の蚭眮者の定めるずころ により他の小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校䞭等教育孊校又は特別支揎孊校の小孊 郚䞭孊郚若しくは高等郚においお受けた授業を圓該小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等 孊校又は䞭等教育孊校においお受けた圓該特別の教育課皋に係る授業ずみなすこずができる。 第癟四十䞀条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は第癟四十条の芏定により特別の指導が行われお いる児童又は生埒に぀いお準甚する。
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105 付録      平成二十九幎䞉月䞉十䞀日文郚科孊省什第二十号  この省什は平成䞉十二幎四月䞀日から斜行する。 別衚第䞀第五十䞀条関係 備考 䞀 この衚の授業時数の䞀単䜍時間は四十五分ずする。 二 特別掻動の授業時数は小孊校孊習指導芁領で定める孊玚掻動孊校絊食に係るも のを陀く。 に充おるものずする。 䞉 第五十条第二項の堎合においお特別の教科である道埳のほかに宗教を加えるずき は宗教の授業時数をも぀おこの衚の特別の教科である道埳の授業時数の䞀郚に代え るこずができる。 別衚第二及び別衚第四の堎合においおも同様ずする。  附則 区    分 第1 孊幎 第2 孊幎 第3 孊幎 第4 孊幎 第5 孊幎 第6 孊幎 各教科の 授業時数 囜 語 306 315 245 245 175 175 瀟 䌚 70 90 100 105 算 数 136 175 175 175 175 175 理 科 90 105 105 105 生 掻 102 105 音 楜 68 70 60 60 50 50 図画工䜜 68 70 60 60 50 50 å®¶ 庭 60 55 䜓 育 102 105 105 105 90 90 倖 囜 語 70 70 特別の教科である道埳の 授業時数 34 35 35 35 35 35 倖囜語掻動の授業時数 35 35 総合的な孊習の 時間の授業時数 70 70 70 70 特別掻動の授業時数 34 35 35 35 35 35 総 授 業 時 数 850 910 980 1015 1015 1015
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106  各孊校においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの章以䞋に瀺すずころに 埓い児童の人間ずしお調和のずれた育成を目指し児童の心身の発達の段階や特性及び孊校や 地域の実態を十分考慮しお適切な教育課皋を線成するものずしこれらに掲げる目暙を達成す るよう教育を行うものずする。  孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお第のに瀺す䞻䜓的・察話的で 深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお創意工倫を生かした特色ある教育掻動を展開する䞭 で次の⑎から⑶たでに掲げる事項の実珟を図り児童に生きる力を育むこずを目指すものずす る。 ⑎ 基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗させこれらを掻甚しお課題を解決するために 必芁な思考力刀断力衚珟力等を育むずずもに䞻䜓的に孊習に取り組む態床を逊い個性 を生かし倚様な人々ずの協働を促す教育の充実に努めるこず。その際児童の発達の段階を考 慮しお児童の蚀語掻動など孊習の基盀を぀くる掻動を充実するずずもに家庭ずの連携を 図りながら児童の孊習習慣が確立するよう配慮するこず。 ⑵ 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指 した教育の充実に努めるこず。  孊校における道埳教育は特別の教科である道埳以䞋「道埳科」ずいう。 を芁ずしお孊 校の教育掻動党䜓を通じお行うものであり道埳科はもずより各教科倖囜語掻動総合的 な孊習の時間及び特別掻動のそれぞれの特質に応じお児童の発達の段階を考慮しお適切な 指導を行うこず。  道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づき自己の生き 方を考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための 基盀ずなる道埳性を逊うこずを目暙ずするこず。  道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭孊校そ の他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊かな心をもち䌝統ず文化を尊重しそれら を育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図るずずもに平和で民䞻的な囜 家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び囜家の発展に努め他囜を尊重し 囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献し未来を拓 ひら く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこ ずずなるよう特に留意するこず。 ⑶ 孊校における䜓育・健康に関する指導を児童の発達の段階を考慮しお孊校の教育掻動党 䜓を通じお適切に行うこずにより健康で安党な生掻ず豊かなスポヌツラむフの実珟を目指し た教育の充実に努めるこず。特に孊校における食育の掚進䞊びに䜓力の向䞊に関する指導 安党に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導に぀いおは䜓育科家庭科及び特 別掻動の時間はもずより各教科道埳科倖囜語掻動及び総合的な孊習の時間などにおいお もそれぞれの特質に応じお適切に行うよう努めるこず。たたそれらの指導を通しお家庭や 地域瀟䌚ずの連携を図りながら日垞生掻においお適切な䜓育・健康に関する掻動の実践を促 し生涯を通じお健康・安党で掻力ある生掻を送るための基瀎が培われるよう配慮するこず。  の⑎から⑶たでに掲げる事項の実珟を図り豊かな創造性を備え持続可胜な瀟䌚の創り手ず なるこずが期埅される児童に生きる力を育むこずを目指すに圓たっおは孊校教育党䜓䞊びに 各教科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動以䞋「各教科等」ずいう。た 第1 小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割 付録 小孊校孊習指導芁領 第章 総則
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107 だし第のの⑵のア及びりにおいお特別掻動に぀いおは孊玚掻動孊校絊食に係るものを 陀く。 に限る。 の指導を通しおどのような資質・胜力の育成を目指すのかを明確にしながら 教育掻動の充実を図るものずする。その際児童の発達の段階や特性等を螏たえ぀぀次に掲げ るこずが偏りなく実珟できるようにするものずする。 ⑎ 知識及び技胜が習埗されるようにするこず。 ⑵ 思考力刀断力衚珟力等を育成するこず。 ⑶ 孊びに向かう力人間性等を涵 かん 逊するこず。  各孊校においおは児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実珟に必芁 な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおそ の改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその 改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の 質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずす る。  各孊校の教育目暙ず教育課皋の線成  教育課皋の線成に圓たっおは孊校教育党䜓や各教科等における指導を通しお育成を目指す資 質・胜力を螏たえ぀぀各孊校の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基 本的な方針が家庭や地域ずも共有されるよう努めるものずする。その際第章総合的な孊習の 時間の第のに基づき定められる目暙ずの関連を図るものずする。  教科等暪断的な芖点に立った資質・胜力の育成 ⑎ 各孊校においおは児童の発達の段階を考慮し蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを 含む。  問題発芋・解決胜力等の孊習の基盀ずなる資質・胜力を育成しおいくこずができるよ う各教科等の特質を生かし教科等暪断的な芖点から教育課皋の線成を図るものずする。 ⑵ 各孊校においおは児童や孊校地域の実態及び児童の発達の段階を考慮し豊かな人生の 実珟や灜害等を乗り越えお次代の瀟䌚を圢成するこずに向けた珟代的な諞課題に察応しお求め られる資質・胜力を教科等暪断的な芖点で育成しおいくこずができるよう各孊校の特色を 生かした教育課皋の線成を図るものずする。  教育課皋の線成における共通的事項 ⑎ 内容等の取扱い ア 第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の内容に関する事項は特に 瀺す堎合を陀きいずれの孊校においおも取り扱わなければならない。 む 孊校においお特に必芁がある堎合には第章以䞋に瀺しおいない内容を加えお指導する こずができる。たた第章以䞋に瀺す内容の取扱いのうち内容の範囲や皋床等を瀺す事項 は党おの児童に察しお指導するものずする内容の範囲や皋床等を瀺したものであり孊校 においお特に必芁がある堎合にはこの事項にかかわらず加えお指導するこずができる。た だしこれらの堎合には第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の目 暙や内容の趣旚を逞脱したり児童の負担過重ずなったりするこずのないようにしなければ ならない。 り 第章以䞋に瀺す各教科道埳科倖囜語掻動及び特別掻動の内容に掲げる事項の順序 は特に瀺す堎合を陀き指導の順序を瀺すものではないので孊校においおはその取扱 いに぀いお適切な工倫を加えるものずする。 第2 教育課皋の線成 付録
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108 ゚ 孊幎の内容を孊幎たずめお瀺した教科及び倖囜語掻動の内容は孊幎間かけお指導す る事項を瀺したものである。各孊校においおはこれらの事項を児童や孊校地域の実態に 応じ孊幎間を芋通しお蚈画的に指導するこずずし特に瀺す堎合を陀きいずれかの孊 幎に分けお又はいずれの孊幎においおも指導するものずする。 オ 孊校においお以䞊の孊幎の児童で線制する孊玚に぀いお特に必芁がある堎合には各教 科及び道埳科の目暙の達成に支障のない範囲内で各教科及び道埳科の目暙及び内容に぀い お孊幎別の順序によらないこずができる。 カ 道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の内容は第章特別の教科 道埳の第に瀺す内容ずしその実斜に圓たっおは第に瀺す道埳教育に関する配慮事項 を螏たえるものずする。 ⑵ 授業時数等の取扱い ア 各教科等の授業は幎間35 週第孊幎に぀いおは34 週以䞊にわたっお行うよう蚈画 し週圓たりの授業時数が児童の負担過重にならないようにするものずする。ただし各教 科等や孊習掻動の特質に応じ効果的な堎合には倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授 業日を蚭定する堎合を含めこれらの授業を特定の期間に行うこずができる。 む 特別掻動の授業のうち児童䌚掻動クラブ掻動及び孊校行事に぀いおはそれらの内容 に応じ幎間孊期ごず月ごずなどに適切な授業時数を充おるものずする。 り 各孊校の時間割に぀いおは次の事項を螏たえ適切に線成するものずする。 ア  各教科等のそれぞれの授業の単䜍時間は各孊校においお各教科等の幎間授業時数 を確保し぀぀児童の発達の段階及び各教科等や孊習掻動の特質を考慮しお適切に定める こず。 む  各教科等の特質に応じ10 分から15 分皋床の短い時間を掻甚しお特定の教科等の指導 を行う堎合においお教垫が単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通した䞭でそ の指導内容の決定や指導の成果の把握ず掻甚等を責任をもっお行う䜓制が敎備されおい るずきはその時間を圓該教科等の幎間授業時数に含めるこずができるこず。 り  絊食䌑憩などの時間に぀いおは各孊校においお工倫を加え適切に定めるこず。 ゚  各孊校においお児童や孊校地域の実態各教科等や孊習掻動の特質等に応じお創 意工倫を生かした時間割を匟力的に線成できるこず。 ゚ 総合的な孊習の時間における孊習掻動により特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜 ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な孊習の時間における孊習掻動をもっお 盞圓する特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜に替えるこずができる。 ⑶ 指導蚈画の䜜成等に圓たっおの配慮事項  各孊校においおは次の事項に配慮しながら孊校の創意工倫を生かし党䜓ずしお調和 のずれた具䜓的な指導蚈画を䜜成するものずする。 ア 各教科等の指導内容に぀いおは⑎のアを螏たえ぀぀単元や題材など内容や時間のたず たりを芋通しながらそのたずめ方や重点の眮き方に適切な工倫を加え第のに瀺す䞻 䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお資質・胜力を育む効果的な指導が できるようにするこず。 む 各教科等及び各孊幎盞互間の関連を図り系統的発展的な指導ができるようにするこ ず。 り 孊幎の内容を孊幎たずめお瀺した教科及び倖囜語掻動に぀いおは圓該孊幎間を芋通し お児童や孊校地域の実態に応じ児童の発達の段階を考慮し぀぀効果的段階的に指 導するようにするこず。 付録
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109 ゚ 児童の実態等を考慮し指導の効果を高めるため児童の発達の段階や指導内容の関連性 等を螏たえ぀぀合科的・関連的な指導を進めるこず。  孊校段階等間の接続  教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に配慮しながら孊校段階等間の接続を図るものずす る。 ⑎ 幌児期の終わりたでに育っおほしい姿を螏たえた指導を工倫するこずにより幌皚園教育芁 領等に基づく幌児期の教育を通しお育たれた資質・胜力を螏たえお教育掻動を実斜し児童が 䞻䜓的に自己を発揮しながら孊びに向かうこずが可胜ずなるようにするこず。  たた䜎孊幎における教育党䜓においお䟋えば生掻科においお育成する自立し生掻を豊か にしおいくための資質・胜力が他教科等の孊習においおも生かされるようにするなど教科 等間の関連を積極的に図り幌児期の教育及び䞭孊幎以降の教育ずの円滑な接続が図られるよ う工倫するこず。特に小孊校入孊圓初においおは幌児期においお自発的な掻動ずしおの遊 びを通しお育たれおきたこずが各教科等における孊習に円滑に接続されるよう生掻科を䞭 心に合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定など指導の工倫や指導蚈画の䜜成を行 うこず。 ⑵ 䞭孊校孊習指導芁領及び高等孊校孊習指導芁領を螏たえ䞭孊校教育及びその埌の教育ずの 円滑な接続が図られるよう工倫するこず。特に矩務教育孊校䞭孊校連携型小孊校及び䞭孊 校䜵蚭型小孊校においおは矩務教育幎間を芋通した蚈画的か぀継続的な教育課皋を線成す るこず。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善  各教科等の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 第のの⑎から⑶たでに瀺すこずが偏りなく実珟されるよう単元や題材など内容や時間 のたずたりを芋通しながら児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行う こず。  特に各教科等においお身に付けた知識及び技胜を掻甚したり思考力刀断力衚珟力等 や孊びに向かう力人間性等を発揮させたりしお孊習の察象ずなる物事を捉え思考するこず により各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方以䞋「芋方・考え方」ずいう。  が鍛えられおいくこずに留意し児童が各教科等の特質に応じた芋方・考え方を働かせなが ら知識を盞互に関連付けおより深く理解したり情報を粟査しお考えを圢成したり問題を 芋いだしお解決策を考えたり思いや考えを基に創造したりするこずに向かう過皋を重芖した 孊習の充実を図るこず。 ⑵ 第のの⑎に瀺す蚀語胜力の育成を図るため各孊校においお必芁な蚀語環境を敎えるず ずもに囜語科を芁ずし぀぀各教科等の特質に応じお児童の蚀語掻動を充実するこず。あわ せお⑺に瀺すずおり読曞掻動を充実するこず。 ⑶ 第のの⑎に瀺す情報掻甚胜力の育成を図るため各孊校においおコンピュヌタや情報 通信ネットワヌクなどの情報手段を掻甚するために必芁な環境を敎えこれらを適切に掻甚し た孊習掻動の充実を図るこず。たた各皮の統蚈資料や新聞芖聎芚教材や教育機噚などの教 材・教具の適切な掻甚を図るこず。  あわせお各教科等の特質に応じお次の孊習掻動を蚈画的に実斜するこず。 ア 児童がコンピュヌタで文字を入力するなどの孊習の基盀ずしお必芁ずなる情報手段の基本 第3 教育課皋の実斜ず孊習評䟡 付録
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110 的な操䜜を習埗するための孊習掻動 む 児童がプログラミングを䜓隓しながらコンピュヌタに意図した凊理を行わせるために必 芁な論理的思考力を身に付けるための孊習掻動 ⑷ 児童が孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりする掻動を蚈画的に取り入れ るように工倫するこず。 ⑞ 児童が生呜の有限性や自然の倧切さ䞻䜓的に挑戊しおみるこずや倚様な他者ず協働するこ ずの重芁性などを実感しながら理解するこずができるよう各教科等の特質に応じた䜓隓掻動 を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実斜できるよう工倫するこず。 ⑹ 児童が自ら孊習課題や孊習掻動を遞択する機䌚を蚭けるなど児童の興味・関心を生かした 自䞻的自発的な孊習が促されるよう工倫するこず。 ⑺ 孊校図曞通を蚈画的に利甚しその機胜の掻甚を図り児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの 実珟に向けた授業改善に生かすずずもに児童の自䞻的自発的な孊習掻動や読曞掻動を充実 するこず。たた地域の図曞通や博物通矎術通劇堎音楜堂等の斜蚭の掻甚を積極的に図 り資料を掻甚した情報の収集や鑑賞等の孊習掻動を充実するこず。  孊習評䟡の充実  孊習評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 児童のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実感でき るようにするこず。たた各教科等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把握する芳点から単元 や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や方法を工倫しお孊習の過皋や 成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り資質・胜力の育成に生かすようにするこ ず。 ⑵ 創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう組織的か぀蚈画的な取組を掚 進するずずもに孊幎や孊校段階を越えお児童の孊習の成果が円滑に接続されるように工倫す るこず。  児童の発達を支える指導の充実  教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 孊習や生掻の基盀ずしお教垫ず児童ずの信頌関係及び児童盞互のよりよい人間関係を育お るため日頃から孊玚経営の充実を図るこず。たた䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行 うガむダンスず個々の児童の倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した 指導を行うカりンセリングの双方により児童の発達を支揎するこず。  あわせお小孊校の䜎孊幎䞭孊幎高孊幎の孊幎の時期の特長を生かした指導の工倫を行 うこず。 ⑵ 児童が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関係を圢成し有意矩で充実した孊校 生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実珟を図っおいくこずができるよう児童理解を 深め孊習指導ず関連付けながら生埒指導の充実を図るこず。 ⑶ 児童が孊ぶこずず自己の将来ずの぀ながりを芋通しながら瀟䌚的・職業的自立に向けお 必芁な基盀ずなる資質・胜力を身に付けおいくこずができるよう特別掻動を芁ずし぀぀各教 科等の特質に応じおキャリア教育の充実を図るこず。 ⑷ 児童が基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗も含め孊習内容を確実に身に付けるこずが できるよう児童や孊校の実態に応じ個別孊習やグルヌプ別孊習繰り返し孊習孊習内容 第4 児童の発達の支揎 付録
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111 の習熟の皋床に応じた孊習児童の興味・関心等に応じた課題孊習補充的な孊習や発展的な 孊習などの孊習掻動を取り入れるこずや教垫間の協力による指導䜓制を確保するこずなど 指導方法や指導䜓制の工倫改善により個に応じた指導の充実を図るこず。その際第の の⑶に瀺す情報手段や教材・教具の掻甚を図るこず。  特別な配慮を必芁ずする児童ぞの指導 ⑎ 障害のある児童などぞの指導 ア 障害のある児童などに぀いおは特別支揎孊校等の助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の 児童の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずす る。 む 特別支揎孊玚においお実斜する特別の教育課皋に぀いおは次のずおり線成するものずす る。 ア  障害による孊習䞊又は生掻䞊の困難を克服し自立を図るため特別支揎孊校小孊郚・䞭 孊郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動を取り入れるこず。 む  児童の障害の皋床や孊玚の実態等を考慮の䞊各教科の目暙や内容を䞋孊幎の教科の目 暙や内容に替えたり各教科を知的障害者である児童に察する教育を行う特別支揎孊校 の各教科に替えたりするなどしお実態に応じた教育課皋を線成するこず。 り 障害のある児童に察しお通玚による指導を行い特別の教育課皋を線成する堎合には 特別支揎孊校小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動の内容を参考ずし具䜓的 な目暙や内容を定め指導を行うものずする。その際効果的な指導が行われるよう各教 科等ず通玚による指導ずの関連を図るなど教垫間の連携に努めるものずする。 ゚ 障害のある児童などに぀いおは家庭地域及び医療や犏祉保健劎働等の業務を行う 関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で児童ぞの教育的支揎を行うために個別の教育支 揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに各教科等の指導に圓たっお個々の児童の 実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。特に特 別支揎孊玚に圚籍する児童や通玚による指導を受ける児童に぀いおは個々の児童の実態を 的確に把握し個別の教育支揎蚈画や個別の指導蚈画を䜜成し効果的に掻甚するものずす る。 ⑵ 海倖から垰囜した児童などの孊校生掻ぞの適応や日本語の習埗に困難のある児童に察する 日本語指導 ア 海倖から垰囜した児童などに぀いおは孊校生掻ぞの適応を図るずずもに倖囜における 生掻経隓を生かすなどの適切な指導を行うものずする。 む 日本語の習埗に困難のある児童に぀いおは個々の児童の実態に応じた指導内容や指導方 法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。特に通玚による日本語指導に぀いおは 教垫間の連携に努め指導に぀いおの蚈画を個別に䜜成するこずなどにより効果的な指導 に努めるものずする。 ⑶ 䞍登校児童ぞの配慮 ア 䞍登校児童に぀いおは保護者や関係機関ず連携を図り心理や犏祉の専門家の助蚀又は 揎助を埗ながら瀟䌚的自立を目指す芳点から個々の児童の実態に応じた情報の提䟛その 他の必芁な支揎を行うものずする。 む 盞圓の期間小孊校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる児童を察象ずしお文郚科孊倧 臣が認める特別の教育課皋を線成する堎合には児童の実態に配慮した教育課皋を線成する ずずもに個別孊習やグルヌプ別孊習など指導方法や指導䜓制の工倫改善に努めるものずす る。 付録
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112  教育課皋の改善ず孊校評䟡等 ア 各孊校においおは校長の方針の䞋に校務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀ ぀盞互に連携しながら各孊校の特色を生かしたカリキュラム・マネゞメントを行うよう 努めるものずする。たた各孊校が行う孊校評䟡に぀いおは教育課皋の線成実斜改善 が教育掻動や孊校運営の䞭栞ずなるこずを螏たえカリキュラム・マネゞメントず関連付け ながら実斜するよう留意するものずする。 む 教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは孊校保健蚈画孊校安党蚈画食に関する指導の 党䜓蚈画いじめの防止等のための察策に関する基本的な方針など各分野における孊校の 党䜓蚈画等ず関連付けながら効果的な指導が行われるように留意するものずする。  家庭や地域瀟䌚ずの連携及び協働ず孊校間の連携  教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 孊校がその目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必芁な人 的又は物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地域瀟䌚ずの連 携及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域における䞖代を越えた亀 流の機䌚を蚭けるこず。 む 他の小孊校や幌皚園認定こども園保育所䞭孊校高等孊校特別支揎孊校などず の間の連携や亀流を図るずずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を 蚭け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むようにするこず。  道埳教育を進めるに圓たっおは道埳教育の特質を螏たえ前項たでに瀺す事項に加え次の 事項に配慮するものずする。  各孊校においおは第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党䜓蚈画を䜜 成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫以䞋「道埳教育掚進教垫」ずい う。 を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。なお道埳教育の党䜓蚈画の䜜成 に圓たっおは児童や孊校地域の実態を考慮しお孊校の道埳教育の重点目暙を蚭定するずず もに道埳科の指導方針第章特別の教科道埳の第に瀺す内容ずの関連を螏たえた各教科 倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動における指導の内容及び時期䞊びに家庭や地域瀟 䌚ずの連携の方法を瀺すこず。  各孊校においおは児童の発達の段階や特性等を螏たえ指導内容の重点化を図るこず。その 際各孊幎を通じお自立心や自埋性生呜を尊重する心や他者を思いやる心を育おるこずに留 意するこず。たた各孊幎段階においおは次の事項に留意するこず。 ⑎ 第孊幎及び第孊幎においおは挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付けるこず善悪を 刀断ししおはならないこずをしないこず瀟䌚生掻䞊のきたりを守るこず。 ⑵ 第孊幎及び第孊幎においおは善悪を刀断し正しいず刀断したこずを行うこず身近 な人々ず協力し助け合うこず集団や瀟䌚のきたりを守るこず。 ⑶ 第孊幎及び第孊幎においおは盞手の考え方や立堎を理解しお支え合うこず法やきた りの意矩を理解しお進んで守るこず集団生掻の充実に努めるこず䌝統ず文化を尊重しそ れらを育んできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこず。  孊校や孊玚内の人間関係や環境を敎えるずずもに集団宿泊掻動やボランティア掻動自然䜓 第5 孊校運営䞊の留意事項 第6 道埳教育に関する配慮事項 付録
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113 隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓を充実するこず。たた道埳教育の指導内容が 児童の日垞生掻に生かされるようにするこず。その際いじめの防止や安党の確保等にも資する こずずなるよう留意するこず。  孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚したり道埳 教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚 ずの共通理解を深め盞互の連携を図るこず。 付録
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114  具䜓的な掻動や䜓隓を通しお身近な生掻に関わる芋方・考え方を生かし自立し生掻を豊かにし おいくための資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。  ⑎ 掻動や䜓隓の過皋においお自分自身身近な人々瀟䌚及び自然の特城やよさそれらの関 わり等に気付くずずもに生掻䞊必芁な習慣や技胜を身に付けるようにする。  ⑵ 身近な人々瀟䌚及び自然を自分ずの関わりで捉え自分自身や自分の生掻に぀いお考え衚 珟するこずができるようにする。  ⑶ 身近な人々瀟䌚及び自然に自ら働きかけ意欲や自信をもっお孊んだり生掻を豊かにしたり しようずする態床を逊う。    〔第孊幎及び第孊幎〕  目 暙 ⑎ 孊校家庭及び地域の生掻に関わるこずを通しお自分ず身近な人々瀟䌚及び自然ずの関 わりに぀いお考えるこずができそれらのよさやすばらしさ自分ずの関わりに気付き地域 に愛着をもち自然を倧切にしたり集団や瀟䌚の䞀員ずしお安党で適切な行動をしたりするよ うにする。 ⑵ 身近な人々瀟䌚及び自然ず觊れ合ったり関わったりするこずを通しおそれらを工倫した り楜しんだりするこずができ掻動のよさや倧切さに気付き自分たちの遊びや生掻をよりよ くするようにする。 ⑶ 自分自身を芋぀めるこずを通しお自分の生掻や成長身近な人々の支えに぀いお考えるこ ずができ自分のよさや可胜性に気付き意欲ず自信をもっお生掻するようにする。  内 容 の資質・胜力を育成するため次の内容を指導する。   〔孊校家庭及び地域の生掻に関する内容〕 ⑎ 孊校生掻に関わる掻動を通しお孊校の斜蚭の様子や孊校生掻を支えおいる人々や友達通 孊路の様子やその安党を守っおいる人々などに぀いお考えるこずができ孊校での生掻は様々 な人や斜蚭ず関わっおいるこずが分かり楜しく安心しお遊びや生掻をしたり安党な登䞋校 をしたりしようずする。 ⑵ 家庭生掻に関わる掻動を通しお家庭における家族のこずや自分でできるこずなどに぀いお 考えるこずができ家庭での生掻は互いに支え合っおいるこずが分かり自分の圹割を積極的 に果たしたり芏則正しく健康に気を付けお生掻したりしようずする。 ⑶ 地域に関わる掻動を通しお地域の堎所やそこで生掻したり働いたりしおいる人々に぀いお 考えるこずができ自分たちの生掻は様々な人や堎所ず関わっおいるこずが分かりそれらに 芪しみや愛着をもち適切に接したり安党に生掻したりしようずする。   〔身近な人々瀟䌚及び自然ず関わる掻動に関する内容〕 ⑷ 公共物や公共斜蚭を利甚する掻動を通しおそれらのよさを感じたり働きを捉えたりするこ ずができ身の回りにはみんなで䜿うものがあるこずやそれらを支えおいる人々がいるこずな 第1 目 暙 第2 各孊幎の目暙及び内容 付録 小孊校孊習指導芁領 第章 第節 生掻
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115 どが分かるずずもにそれらを倧切にし安党に気を付けお正しく利甚しようずする。 ⑞ 身近な自然を芳察したり季節や地域の行事に関わったりするなどの掻動を通しおそれら の違いや特城を芋付けるこずができ自然の様子や四季の倉化季節によっお生掻の様子が倉 わるこずに気付くずずもにそれらを取り入れ自分の生掻を楜しくしようずする。 ⑹ 身近な自然を利甚したり身近にある物を䜿ったりするなどしお遊ぶ掻動を通しお遊びや 遊びに䜿う物を工倫しお぀くるこずができその面癜さや自然の䞍思議さに気付くずずもに みんなず楜しみながら遊びを創り出そうずする。 ⑺ 動物を飌ったり怍物を育おたりする掻動を通しおそれらの育぀堎所倉化や成長の様子に 関心をもっお働きかけるこずができそれらは生呜をもっおいるこずや成長しおいるこずに気 付くずずもに生き物ぞの芪しみをもち倧切にしようずする。 ⑻ 自分たちの生掻や地域の出来事を身近な人々ず䌝え合う掻動を通しお盞手のこずを想像し たり䌝えたいこずや䌝え方を遞んだりするこずができ身近な人々ず関わるこずのよさや楜し さが分かるずずもに進んで觊れ合い亀流しようずする。 〔自分自身の生掻や成長に関する内容〕 ⑌ 自分自身の生掻や成長を振り返る掻動を通しお自分のこずや支えおくれた人々に぀いお考 えるこずができ自分が倧きくなったこず自分でできるようになったこず圹割が増えたこ ずなどが分かるずずもにこれたでの生掻や成長を支えおくれた人々に感謝の気持ちをもち これからの成長ぞの願いをもっお意欲的に生掻しようずする。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際児童が具䜓的な 掻動や䜓隓を通しお身近な生掻に関わる芋方・考え方を生かし自分ず地域の人々瀟䌚及 び自然ずの関わりが具䜓的に把握できるような孊習掻動の充実を図るこずずし校倖での掻動 を積極的に取り入れるこず。 ⑵ 児童の発達の段階や特性を螏たえ孊幎間を芋通しお孊習掻動を蚭定するこず。 ⑶ 第の内容の⑺に぀いおは孊幎間にわたっお取り扱うものずし動物や怍物ぞの関わり 方が深たるよう継続的な飌育栜培を行うようにするこず。 ⑷ 他教科等ずの関連を積極的に図り指導の効果を高め䜎孊幎における教育党䜓の充実を 図り䞭孊幎以降の教育ぞ円滑に接続できるようにするずずもに幌皚園教育芁領等に瀺す幌 児期の終わりたでに育っおほしい姿ずの関連を考慮するこず。特に小孊校入孊圓初においお は幌児期における遊びを通した総合的な孊びから他教科等における孊習に円滑に移行し䞻 䜓的に自己を発揮しながらより自芚的な孊びに向かうこずが可胜ずなるようにするこず。そ の際生掻科を䞭心ずした合科的・関連的な指導や匟力的な時間割の蚭定を行うなどの工倫 をするこず。 ⑞ 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 ⑹ 第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しな がら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお生掻科の特質に応じお適切な指導を するこず。 第3 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 付録
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116  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 地域の人々瀟䌚及び自然を生かすずずもにそれらを䞀䜓的に扱うよう孊習掻動を工倫す るこず。 ⑵ 身近な人々瀟䌚及び自然に関する掻動の楜しさを味わうずずもにそれらを通しお気付 いたこずや楜しかったこずなどに぀いお蚀葉絵動䜜劇化などの倚様な方法により衚珟 し考えるこずができるようにするこず。たたこのように衚珟し考えるこずを通しお気 付きを確かなものずしたり気付いたこずを関連付けたりするこずができるよう工倫するこ ず。 ⑶ 具䜓的な掻動や䜓隓を通しお気付いたこずを基に考えるこずができるようにするため芋付 ける比べるたずえる詊す芋通す工倫するなどの倚様な孊習掻動を行うようにするこ ず。 ⑷ 孊習掻動を行うに圓たっおはコンピュヌタなどの情報機噚に぀いおその特質を螏たえ 児童の発達の段階や特性及び生掻科の特質などに応じお適切に掻甚するようにするこず。 ⑞ 具䜓的な掻動や䜓隓を行うに圓たっおは身近な幌児や高霢者障害のある児童生埒などの 倚様な人々ず觊れ合うこずができるようにするこず。 ⑹ 生掻䞊必芁な習慣や技胜の指導に぀いおは人瀟䌚自然及び自分自身に関わる孊習掻動 の展開に即しお行うようにするこず。 付録
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117  第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道埳 性を逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を倚面的・倚角的に考え 自己の生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお道埳的な刀断力心情実践意欲ず態床を育お る。  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお 扱う。  䞻ずしお自分自身に関するこず   善悪の刀断自埋自由ず責任    〔第孊幎及び第孊幎〕 よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを進んで行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動をするこず。   正盎誠実    〔第孊幎及び第孊幎〕 うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞び䌞びず生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 誠実に明るい心で生掻するこず。   節床節制    〔第孊幎及び第孊幎〕 健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回りを敎えわがたたをしないで芏則 正しい生掻をするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよく考えお行動し節床のある生掻をす るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を 守り節制に心掛けるこず。   個性の䌞長    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城に気付くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 第1 目 暙 第2 内 容 付録 小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳
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118    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。   垌望ず勇気努力ず匷い意志    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をもち粘り匷くやり抜くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜 くこず。   真理の探究    〔第孊幎及び第孊幎〕 真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こず。   䞻ずしお人ずの関わりに関するこず   芪切思いやり    〔第孊幎及び第孊幎〕 身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っお芪切にするこず。   感謝    〔第孊幎及び第孊幎〕 家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感 謝しそれに応えるこず。   瀌儀    〔第孊幎及び第孊幎〕 気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお明るく接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接するこず。   友情信頌    〔第孊幎及び第孊幎〕 友達ず仲よくし助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 付録
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119 友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に぀いおも理解しながら人間関係を築 いおいくこず。   盞互理解寛容    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。   䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず   芏則の尊重    〔第孊幎及び第孊幎〕 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。   公正公平瀟䌚正矩    〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。   勀劎公共の粟神    〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。   家族愛家庭生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをしお家族の圹に立぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜しい家庭を぀くるこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで圹に立぀こずをするこず。   よりよい孊校生掻集団生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕 付録