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120 先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の生掻を楜しくするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。   䌝統ず文化の尊重囜や郷土を愛する態床    〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こ ず。   囜際理解囜際芪善    〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に芪しむこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。   䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず   生呜の尊さ    〔第孊幎及び第孊幎〕 生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。   自然愛護    〔第孊幎及び第孊幎〕 身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。   感動畏敬の念    〔第孊幎及び第孊幎〕 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 付録
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121 矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こ ず。   よりよく生きる喜び    〔第孊幎及び第孊幎〕 よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこ ず。  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 及び特別掻動ずの関連を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜 成に圓たっおは第に瀺す各孊幎段階の内容項目に぀いお盞圓する各孊幎においお党お取り 䞊げるこずずする。その際児童や孊校の実態に応じ孊幎間を芋通した重点的な指導や内容 項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導を取り入れるなどの工倫 を行うものずする。  第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導などに぀いお工倫し道埳教育掚進教垫 を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。 ⑵ 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができる よう蚈画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及 び特別掻動における道埳教育ずしおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補う こずや児童や孊校の実態等を螏たえお指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を 捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこず。 ⑶ 児童が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目 暙を芋付けたりするこずができるよう工倫するこず。その際道埳性を逊うこずの意矩に぀い お児童自らが考え理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。 ⑷ 児童が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育む こずができるよう自分の考えを基に話し合ったり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこ ず。 ⑞ 児童の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行 為に関する䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それ らの掻動を通じお孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた 特別掻動等における倚様な実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 ⑹ 児童の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに 関する指導を充実するこず。たた児童の発達の段階や特性等を考慮し䟋えば瀟䌚の持続 可胜な発展などの珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係におい お考えそれらの解決に寄䞎しようずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な 芋方や考え方のできる事柄に぀いお特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないよう にするこず。 ⑺ 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々 各分野の専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深 め盞互の連携を図るこず。 第3 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 付録
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122  教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 児童の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に 生呜の尊厳自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題な どを題材ずし児童が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするよう な充実した教材の開発や掻甚を行うこず。 ⑵ 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀 断されるものであるこず。 ア 児童の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 む 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課 題も含め児童が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられ るものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱 いがなされおいないものであるこず。  児童の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁が ある。ただし数倀などによる評䟡は行わないものずする。 付録
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123 付録
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124 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎 ⒆ 小孊校第孊幎及び第孊幎 ⒇  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任 ⑎ よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思う こずを進んで行うこず。 ⑎ 正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこ ず。 正盎誠実 ⑵ うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠 盎に䌞び䌞びず生掻するこず。 ⑵ 過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻する こず。 節床節制 ⑶ 健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし 身の回りを敎えわがたたをしないで芏則正 しい生掻をするこず。 ⑶ 自分でできるこずは自分でやり安党に気を付 けよく考えお行動し節床のある生掻をする こず。 個性の䌞長 ⑷ 自分の特城に気付くこず。 ⑷ 自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志 ⑞ 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこ ず。 ⑞ 自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意 志をもち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり ⑹ 身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこ ず。 ⑹ 盞手のこずを思いやり 進んで芪切にするこず。 感謝 ⑺ 家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝する こず。 ⑺ 家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の 生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気 持ちをもっお接するこず。 瀌儀 ⑻ 気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛 けお明るく接するこず。 ⑻ 瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっ お接するこず。 友情信頌 ⑌ 友達ず仲よくし助け合うこず。 ⑌ 友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容 ⑜ 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞 手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切に するこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 ⑜ 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切に するこず。 ⑟ 玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを 守るこず。 公正公平瀟䌚正矩 ⑟ 自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。⑿ 誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態 床で接するこず。 勀劎公共の粟神 ⑿ 働くこずのよさを知りみんなのために働くこ ず。 ⒀ 働くこずの倧切さを知り進んでみんなのため に働くこず。 家族愛 家庭生掻の充実 ⒀ 父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなど をしお家族の圹に立぀こず。 ⒁ 父母 祖父母を敬愛し 家族みんなで協力し合っ お楜しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 ⒁ 先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や 孊校の生掻を楜しくするこず。 ⒂ 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を愛する態床 ⒂ 我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも ぀こず。 ⒃ 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷 土を愛する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善 ⒃ 他囜の人々や文化に芪しむこず。 ⒄ 他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ ⒄ 生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切に するこず。 ⒅ 生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にする こず。 自然愛護 ⒅ 身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接す るこず。 ⒆ 自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然 や動怍物を倧切にするこず。 感動畏敬の念 ⒆ 矎しいものに觊れ すがすがしい心をも぀こず。⒇ 矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こ ず。 よりよく生きる喜び   小孊校第孊幎及び第孊幎 小孊校第孊幎及び第孊幎  䞻ずしお自分自身に関するこず (1)  健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身 の回りを敎えわがたたをしないで芏則正しい生 掻をする。 (1)  自分でできるこずは自分でやりよく考えお行動 し節床のある生掻をする。 (2)  自分がやらなければならない勉匷や仕事はしっ かりず行う。 (2)  自分でやろうず決めたこずは粘り匷くやり遂げ る。 (3)  よいこずず悪いこずの区別をしよいず思うこず を進んで行う。 (3)  正しいず刀断したこずは勇気をもっお行う。 (4)  うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎 に䌞び䌞びず生掻する。 (4)  過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で元気よく生 掻する。 (5) 自分の特城に気付きよい所を䌞ばす。  䞻ずしお他の人ずのかかわりに関するこず (1)  気持ちのよいあいさ぀蚀葉遣い動䜜などに心 掛けお明るく接する。 (1)  瀌儀の倧切さを知りだれに察しおも真心をもっ お接する。 (2)  幌い人や高霢者など身近にいる人に枩かい心で接 し芪切にする。 (2) 盞手のこずを思いやり進んで芪切にする。 (3) 友達ず仲よくし助け合う。 (3) 友達ず互いに理解し信頌し助け合う。 (4) 日ごろ䞖話になっおいる人々に感謝する。 (4)  生掻を支えおいる人々や高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接する。  䞻ずしお自然や厇高なものずのかかわりに関するこず (1)  生きるこずを喜び生呜を倧切にする心をも぀。 (1)  生呜の尊さを感じ取り生呜あるものを倧切にす る。 (2)  身近な自然に芪しみ 動怍物に優しい心で接する。(2)  自然のすばらしさや䞍思議さに感動し自然や動 怍物を倧切にする。 (3) 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀。 (3)  矎しいものや気高いものに感動する心をも぀。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずのかかわりに関するこず (1 ) 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にす る。 (1) 玄束や瀟䌚のきたりを守り公埳心をも぀。 (2)  働くこずのよさを感じおみんなのために働く。 (2)  働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために 働く。 (3)  父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどを しお家族の圹に立぀喜びを知る。 (3)  父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っ お楜しい家庭を぀くる。 (4)  先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊 校の生掻を楜しくする。 (4)  先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っ お楜しい孊玚を぀くる。 (5) 郷土の文化や生掻に芪しみ愛着をも぀。 (5)  郷土の䌝統ず文化を倧切にし郷土を愛する心を も぀。 (6)  我が囜の䌝統ず文化に芪しみ囜を愛する心をも ぀ずずもに倖囜の人々や文化に関心をも぀。 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚
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125 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎 ㉒ 䞭孊校 ㉒ ⑎ 自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある 行動をするこず。 ⑎ 自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し 誠実に実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋自由ず責任 ⑵ 誠実に明るい心で生掻するこず。 ⑶ 安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに ぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を守 り節制に心掛けるこず。 ⑵ 望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増 進を図り節床を守り節制に心掛け安党で調 和のある生掻をするこず。 節床節制  ⑷ 自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばす こず。 ⑶ 自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個 性を䌞ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心個性の䌞長 ⑞ より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難 があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜く こず。 ⑷ より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌 望ず勇気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実 にやり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志 ⑹ 真理を倧切にし物事を探究しようずする心を も぀こず。 ⑞ 真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを 生み出そうず努めるこず。 真理の探究創造 ⑺ 誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にするこず。 ⑹ 思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家 族などの支えや倚くの人々の善意により日々の 生掻や珟圚の自分があるこずに感謝し進んで それに応え人間愛の粟神を深めるこず。 思いやり感謝 ⑻ 日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支 え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感謝 しそれに応えるこず。 ⑌ 時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお 接するこず。 ⑺ 瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀 動をずるこず。 瀌儀 ⑜ 友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め 異性に぀いおも理解しながら人間関係を築い おいくこず。 ⑻ 友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達 をもち互いに励たし合い高め合うずずもに 異性に぀いおの理解を深め悩みや葛藀も経隓 しながら人間関係を深めおいくこず。 友情信頌 ⑟ 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙 虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や立 堎を尊重するこず。 ⑌ 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそ れぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなもの の芋方や考え方があるこずを理解し寛容の心 をもっお謙虚に他に孊び自らを高めおいくこ ず。 盞互理解寛容 ⑿ 法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれら を守り自他の暩利を倧切にし矩務を果たす こず。 ⑜ 法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで守 るずずもにそのよりよい圚り方に぀いお考え 自他の暩利を倧切にし矩務を果たしお芏埋 ある安定した瀟䌚の実珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心 ⒀ 誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こず なく公正公平な態床で接し正矩の実珟に 努めるこず。 ⑟ 正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に接 し差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 公正公平瀟䌚正矩 ⒁ 働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わ うずずもにその意矩を理解し公共のために 圹に立぀こずをするこず。 ⑿ 瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公共 の粟神をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこ ず。 瀟䌚参画公共の粟神 ⒀ 勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に぀ いお考えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献する こず。 勀劎 ⒂ 父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお 進んで圹に立぀こずをするこず。 ⒁ 父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの自 芚をもっお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛家庭生掻の充実 ⒃ 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団 生掻の充実に努めるこず。 ⒂ 教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀員 ずしおの自芚をもち協力し合っおよりよい校 颚を぀くるずずもに様々な集団の意矩や集団 の䞭での自分の圹割ず責任を自芚しお集団生掻 の充実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 ⒄ 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の 努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 ⒃ 郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くした 先人や高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀 員ずしおの自芚をもっお郷土を愛し進んで郷 土の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化の 尊重郷土を愛する態床 ⒄ 優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献す るずずもに日本人ずしおの自芚をもっお囜を 愛し囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおその発展 に努めるこず。 我が囜の䌝統ず文化の 尊重囜を愛する態床 ⒅ 他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずし おの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。 ⒅ 䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜を 尊重し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人 類の発展に寄䞎するこず。 囜際理解 囜際貢献 ⒆ 生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけが えのないものであるこずを理解し生呜を尊重 するこず。 ⒆ 生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性など も含めお理解しかけがえのない生呜を尊重す るこず。 生呜の尊さ ⒇ 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこ ず。 ⒇ 自然の厇高さを知り自然環境を倧切にするこ ずの意矩を理解し進んで自然の愛護に努める こず。 自然愛護   矎しいものや気高いものに感動する心や人間の 力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。   矎しいものや気高いものに感動する心をもち 人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深め るこず。 感動畏敬の念   よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを 理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。   人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや気 高く生きようずする心があるこずを理解し人 間ずしお生きるこずに喜びを芋いだすこず。 よりよく生きる喜び 小孊校第孊幎及び第孊幎 äž­å­Šæ ¡ (1)  生掻習慣の倧切さを知り, 自分の生掻を芋盎し 節床を守り節制に心掛ける。 (1)  望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進 を図り節床を守り節制に心掛け調和のある生掻を する。 (2)  より高い目暙を立お垌望ず勇気をもっおくじけ ないで努力する。 (2)  より高い目暙を目指し垌望ず勇気をもっお着実 にやり抜く匷い意志をも぀。 (3)  自由を倧切にし 自埋的で責任のある行動をする。(3)  自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え誠実に実行 しおその結果に責任をも぀。 (4) 誠実に明るい心で楜しく生掻する。 (5)  真理を倧切にし進んで新しいものを求め工倫 しお生掻をよりよくする。 (4)  真理を愛し真実を求め理想の実珟を目指しお 自己の人生を切り拓いおいく。 (6)  自分の特城を知っお悪い所を改めよい所を積極 的に䌞ばす。 (5)  自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性 を䌞ばしお充実した生き方を远求する。 (1)  時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接 する。 (1)  瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動 をずる。 (2)  だれに察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にする。 (2)  枩かい人間愛の粟神を深め他の人々に察し思い やりの心をも぀。 (3)  互いに信頌し孊び合っお友情を深め男女仲よ く協力し助け合う。 (3)  友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をも ち互いに励たし合い高め合う。 (4)  男女は 互いに異性に぀いおの正しい理解を深め 盞手の人栌を尊重する。 (4)  謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や立 堎を倧切にする。 (5)  それぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなもの の芋方や考え方があるこずを理解しお寛容の心を もち謙虚に他に孊ぶ。 (5)  日々の生掻が人々の支え合いや助け合いで成り 立っおいるこずに感謝しそれにこたえる。 (6)  倚くの人々の善意や支えにより日々の生掻や珟 圚の自分があるこずに感謝しそれにこたえる。 (1)  生呜がかけがえのないものであるこずを知り自 他の生呜を尊重する。 (1)  生呜の尊さを理解しかけがえのない自他の生呜 を尊重する。 (2) 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にする。 (2)  自然を愛護し矎しいものに感動する豊かな心を もち人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深 める。 (3)  矎しいものに感動する心や人間の力を超えたもの に察する畏敬の念をも぀。 (3)  人間には匱さや醜さを克服する匷さや気高さがあ るこずを信じお人間ずしお生きるこずに喜びを芋 いだすように努める。 (1)  公埳心をもっお法やきたりを守り自他の暩利を 倧切にし進んで矩務を果たす。 (1)  法やきたりの意矩を理解し遵守するずずもに 自他の暩利を重んじ矩務を確実に果たしお瀟䌚の 秩序ず芏埋を高めるように努める。 (2)  公埳心及び瀟䌚連垯の自芚を高めよりよい瀟䌚 の実珟に努める。 (2)  だれに察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こず なく公正公平にし正矩の実珟に努める。 (3)  正矩を重んじだれに察しおも公正公平にし 差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努める。 (3)  身近な集団に進んで参加し 自分の圹割を自芚し 協力しお䞻䜓的に責任を果たす。 (4)  自己が属する様々な集団の意矩に぀いおの理解を 深め 圹割ず責任を自芚し集団生掻の向䞊に努める。 (4)  働くこずの意矩を理解し瀟䌚に奉仕する喜びを 知っお公共のために圹に立぀こずをする。 (5)  勀劎の尊さや意矩を理解し 奉仕の粟神をもっお 公共の犏祉ず瀟䌚の発展に努める。 (5)  父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進 んで圹に立぀こずをする。 (6)  父母祖父母に敬愛の念を深め家族の䞀員ずし おの自芚をもっお充実した家庭生掻を築く。 (6)  先生や孊校の人々ぞの敬愛を深めみんなで協力 し合いよりよい校颚を぀くる。 (7)  孊玚や孊校の䞀員ずしおの自芚をもち教垫や孊 校の人々に敬愛の念を深め協力しおよりよい校颚 を暹立する。 (7)  郷土や我が囜の䌝統ず文化を倧切にし先人の努 力を知り郷土や囜を愛する心をも぀。 (8)  地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお郷土を愛 し瀟䌚に尜くした先人や高霢者に尊敬ず感謝の念 を深め郷土の発展に努める。 (9)  日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し囜家の発 展に努めるずずもに優れた䌝統の継承ず新しい文 化の創造に貢献する。 (8)  倖囜の人々や文化を倧切にする心をもち日本人 ずしおの自芚をもっお䞖界の人々ず芪善に努める。 (10)  䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち囜際的芖 野に立っお䞖界の平和ず人類の幞犏に貢献する。
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126  教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条 に掲げる次の目暙を達成するよう行われなければならない。  幅広い知識ず教逊を身に付け真理を求める態床を逊い豊かな情操ず道埳心を培うずずも に健やかな身䜓を逊うこず。  個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずも に職業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。  正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。  生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。  䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重 し囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。  たた幌児期の教育に぀いおは同法第11 条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培 う重芁なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環 境の敎備その他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。  これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀ ぀䞀人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある 存圚ずしお尊重し倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え豊かな人生を切り拓 ひら き持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。こ のために必芁な教育の圚り方を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的 に組み立おた教育課皋である。  教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育 を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児 期にふさわしい生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋に おいお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれ た教育課皋の実珟が重芁ずなる。  幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるも のである。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜 的に確保するこずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み 重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や 地域瀟䌚ず協力しお幌皚園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁であ る。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育 んでいくこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な 立堎から幌児や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊 校以降の教育や生涯にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを 通しおの総合的な指導をする際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領 を定める。 付録 幌皚園教育芁領 
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127 第 幌皚園教育の基本  幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育 法に芏定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこ ずを基本ずする。  このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの 関わり方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌 児期の教育における芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるも のずする。これらを螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。  幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくもの であるこずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるよう にするこず。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習である こずを考慮しお遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよ うにするこず。  幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいく ものであるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の 特性に応じ発達の課題に即した指導を行うようにするこず。  その際教垫は幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づ き蚈画的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わ りが重芁であるこずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた 幌児䞀人䞀人の掻動の堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。 第 幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」  幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏た え次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。 ⑎ 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知 識及び技胜の基瀎」 ⑵ 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり 衚珟したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 ⑶ 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」  に瀺す資質・胜力は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものであ る。  次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく 掻動党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指 導を行う際に考慮するものである。 ⑎ 健康な心ず䜓 幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ 芋通しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。 ⑵ 自立心 身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し 第1 章 総則 付録
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128 自分の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味 わい自信をもっお行動するようになる。 ⑶ 協同性 友達ず関わる䞭で互いの思いや考えなどを共有し共通の目的の実珟に向けお考えた り工倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。 ⑷ 道埳性・芏範意識の芜生え 友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返っ たり友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり自分の気持ちを調敎し友達ず折り合いを付けながらきたりを぀ くったり守ったりするようになる。 ⑞ 瀟䌚生掻ずの関わり 家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ずの 様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地域に 芪しみをも぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に必芁な 情報を取り入れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするなど情報 を圹立おながら掻動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどしお瀟䌚ず の぀ながりなどを意識するようになる。 ⑹ 思考力の芜生え 身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし 考えたり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達 の様々な考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎 したりするなど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにす るようになる。 ⑺ 自然ずの関わり・生呜尊重 自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお 考え蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の 念をも぀ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気 付き身近な動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっ お関わるようになる。 ⑻ 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚 遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹 割に気付いたりし自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し興味や関心感芚をも぀ようにな る。 ⑌ 蚀葉による䌝え合い 先生や友達ず心を通わせる䞭で絵本や物語などに芪しみながら豊かな蚀葉や衚珟を身に 付け経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀 葉による䌝え合いを楜しむようになる。 ⑜ 豊かな感性ず衚珟 心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気 付き感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり友達同士で衚珟する過皋を楜しんだり し衚珟する喜びを味わい意欲をも぀ようになる。 付録
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129 第 教育課皋の圹割ず線成等  教育課皋の圹割   各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺 すずころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切 な教育課皋を線成するものずする。  たた各幌皚園においおはに瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたで に育っおほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の 向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。  各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成  教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚 園の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも 共有されるよう努めるものずする。  教育課皋の線成䞊の基本的事項 ⑎ 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る 教育期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するもの ずする。この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しよう ずする気持ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖 野をもっお充実した生掻が展開できるように配慮するものずする。 ⑵ 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39 週を䞋っ おはならない。 ⑶ 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発 達の皋床や季節などに適切に配慮するものずする。  教育課皋の線成䞊の留意事項 教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 幌児の生掻は入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪し み安定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が 互いに必芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっ お協同しお幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げ られおいくものであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにす るこず。 ⑵ 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党 面に十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し 幌児が安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。 ⑶ 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓 的な掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。  小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項 ⑎ 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに 配慮し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培 うようにするものずする。 ⑵ 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊 校の教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい 付録
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130 姿」を共有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるも のずする。  党䜓的な蚈画の䜜成  各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に 行う教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開 されるよう党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡  指導蚈画の考え方  幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動 を通しおその目暙の達成を図るものである。  幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行わ れるようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜 成し幌児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。  指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項 ⑎ 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁 な䜓隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。 ⑵ 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭 定し適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。 ア 具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻 の連続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定す るこず。 む 環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らそ の環境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。 その際幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにする こず。 り 幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し 幌児が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をする こず。  その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡 を適切に行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。  指導蚈画の䜜成䞊の留意事項  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちな がらより具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行 われるようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズム に配慮し幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの 䞭に組み蟌たれるようにするこず。 ⑵ 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促 すようにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するよ うにするずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓 が盞互に結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。 付録
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131 ⑶ 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を 通しお幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。 ⑷ 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫 や他の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。 ⑞ 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が 䞻䜓的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀 を十分怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。 ⑹ 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚 を掻甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮す るこず。 ⑺ 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏 たえ教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓 が埗られるよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。 ⑻ 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏 たえ幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に 満足させるよう適切な揎助を行うようにするこず。  幌児理解に基づいた評䟡の実斜  幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずす る。 ⑎ 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握 し指導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達 成床に぀いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。 ⑵ 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進す るずずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。 第 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導  障害のある幌児などぞの指導  障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を 促しおいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の 状態などに応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた家 庭地域及び医療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞ の教育的支揎を行うために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに 個々 の幌児の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。  海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応  海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自 己を発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的 か぀蚈画的に行うものずする。 第 幌皚園運営䞊の留意事項  各幌皚園においおは園長の方針の䞋に園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀ ぀盞互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校 評䟡に぀いおは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏た えカリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。 付録
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132  幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留 意し家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀ ぀展開されるようにするものずする。その際地域の自然高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人 材行事や公共斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるよう に工倫するものずする。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けた り保護者ず幌児ずの掻動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関 する理解が深たるよう配慮するものずする。  地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校 䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教 育ず小孊校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭 けるようにするものずする。たた障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭 け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。 第 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など  幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育 法に芏定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものずす る。たた幌皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や地域 における幌児期の教育の支揎に努めるものずする。 付録
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133  この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたも のであり内容はねらいを達成するために指導する事項である。各領域はこれらを幌児の発達の 偎面から心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ず の関わりに関する領域「環境」 蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚 珟」ずしおたずめ瀺したものである。内容の取扱いは幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっ お留意すべき事項である。  各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞 互に関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する 具䜓的な掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。  たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」がねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資 質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮 するものずする。  なお特に必芁な堎合には各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な具䜓的な内容を工倫 しそれを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を 逞脱しないよう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい ⑎ 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。 ⑵ 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。 ⑶ 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容 ⑎ 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。 ⑵ いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。 ⑶ 進んで戞倖で遊ぶ。 ⑷ 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。 ⑞ 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。 ⑹ 健康な生掻のリズムを身に付ける。 ⑺ 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄 せ぀ などの生掻に必芁な掻動を自分でする。 ⑻ 幌皚園における生掻の仕方を知り自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動す る。 ⑌ 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。 ⑜ 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ず の枩かい觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず 䜓の発達を促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意 欲が育぀ようにするこず。 ⑵ 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を 第2 章 ねらい及び内容 付録
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134 動かす楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際 倚様な動きを経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。 ⑶ 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意 し幌児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊 具の配眮などを工倫するこず。 ⑷ 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏た え幌児の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさ を味わったり様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進ん で食べようずする気持ちが育぀ようにするこず。 ⑞ 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お幌 児が他の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次第 に芋通しをもっお行動できるようにするこず。 ⑹ 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に 付け危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀 通安党の習慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適 切な行動がずれるようにするこず。 人間関係 〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい ⑎ 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。 ⑵ 身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わ い愛情や信頌感をも぀。 ⑶ 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容 ⑎ 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。 ⑵ 自分で考え自分で行動する。 ⑶ 自分でできるこずは自分でする。 ⑷ いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。 ⑞ 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。 ⑹ 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。 ⑺ 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。 ⑻ 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。 ⑌ よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。 ⑜ 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。 ⑟ 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。 ⑿ 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。 ⒀ 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこ ずを考慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら諊 めずにやり遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を味わ 付録
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135 うこずができるよう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。 ⑵ 䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際 集団の生掻の䞭で幌児が自己を発揮し教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし自分のよさや 特城に気付き自信をもっお行動できるようにするこず。 ⑶ 幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにす るずずもに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜びを 味わうこずができるようにするこず。 ⑷ 道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌 児ずの関わりの䞭で他人の存圚に気付き盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにし たた自然や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に 人に察する信頌感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこず により次第に芜生えおくるこずに配慮するこず。 ⑞ 集団の生掻を通しお幌児が人ずの関わりを深め芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮 し幌児が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合い を付ける䜓隓をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにする こず。 ⑹ 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感 情や意志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみをも ち人ず関わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。たた 生掻を通しお芪や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが育぀よ うにするこず。 環 境  呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わりそれらを生掻に取り入れおいこうずする力 を逊う。  ねらい ⑎ 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。 ⑵ 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようず する。 ⑶ 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚 を豊かにする。  内 容 ⑎ 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。 ⑵ 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。 ⑶ 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。 ⑷ 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。 ⑞ 身近な動怍物に芪しみをもっお接し生呜の尊さに気付きいたわったり倧切にしたりす る。 ⑹ 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。 ⑺ 身近な物を倧切にする。 ⑻ 身近な物や遊具に興味をもっお関わり自分なりに比べたり関連付けたりしながら考えた り詊したりしお工倫しお遊ぶ。 ⑌ 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。 付録
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136 ⑜ 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。 ⑟ 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。 ⑿ 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜 の仕方に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を 倧切にするこず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わ い自分の考えをよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 ⑵ 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる 䜓隓を通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこず を螏たえ幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。 ⑶ 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろう ずする意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜 を倧切にする気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。 ⑷ 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべう たや我が囜の䌝統的な遊びに芪しんだり異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じ お瀟䌚ずの぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。 ⑞ 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量 や文字などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉  経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲 や態床を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。  ねらい ⑎ 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。 ⑵ 人の蚀葉や話などをよく聞き自分の経隓したこずや考えたこずを話し䌝え合う喜びを味わ う。 ⑶ 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する 感芚を豊かにし先生や友達ず心を通わせる。  内 容 ⑎ 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。 ⑵ したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 ⑶ したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。 ⑷ 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。 ⑞ 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。 ⑹ 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。 ⑺ 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。 ⑻ いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。 ⑌ 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。 ⑜ 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。 付録
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137  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 蚀葉は身近な人に芪しみをもっお接し自分の感情や意志などを䌝えそれに盞手が応答 しその蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫 や他の幌児ず関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるよ うにするこず。 ⑵ 幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお 聞くこずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるようにす るこず。 ⑶ 絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜 しみを十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われる ようにするこず。 ⑷ 幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさ を味わえるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこず を通しお蚀葉が豊かになるようにするこず。 ⑞ 幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさ を味わい文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。   衚 珟  感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い 創造性を豊かにする。  ねらい ⑎ いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。 ⑵ 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。 ⑶ 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内容 ⑎ 生掻の䞭で様々な音圢色手觊り動きなどに気付いたり感じたりするなどしお楜し む。 ⑵ 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。 ⑶ 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。 ⑷ 感じたこず考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり自由にかいたり぀くったりなど する。 ⑞ いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。 ⑹ 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。 ⑺ かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。 ⑻ 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事な どに出䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお逊 われるようにするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭にあ る音圢色などに気付くようにするこず。 ⑵ 幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児 付録
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138 自身の衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむこ ずができるようにするこず。 ⑶ 生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずがで きるように遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の衚 珟に觊れられるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工倫す るこず。 付録
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139  地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に行 う教育掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意するもの ずする。 ⑎ 教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこず。 その際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。 ⑵ 家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の蚈 画を䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻甚し ぀぀倚様な䜓隓ができるようにするこず。 ⑶ 家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど保 護者が幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。 ⑷ 地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時間 などに぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。 ⑞ 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。  幌皚園の運営に圓たっおは子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟し お園内䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀幌児期の教育に関する盞談に応じ たり情報を提䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を提䟛 したりするなど幌皚園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児期の教 育のセンタヌずしおの圹割を果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門家地域の 子育お経隓者等ず連携・協働しながら取り組むよう配慮するものずする。 第3 章 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動などの溜意事項 付録
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家庭線 平成29 幎7 月 小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説
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た え が き  文郚科孊省では平成29 幎3 月31 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊校 孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は平成32 幎床から党面的 に実斜するこずずし平成30 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこ ずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ   ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実瞟 や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局確実 に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜力ずは 䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖す る平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の 理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関 する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀い お説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり小孊校孊習指導芁領第章 第節「家庭」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深 め創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説家庭線」の䜜成に埡協力くださった各 䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。   平成29 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長        橋 道和  
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第章 総 説  

















  1      改蚂の経緯及び基本方針  








  1      ⑎ 改蚂の経緯      ⑵ 改蚂の基本方針      家庭科改蚂の趣旚及び芁点  







  5      ⑎ 改蚂の趣旚      ⑵ 改蚂の芁点 第章 家庭科の目暙及び内容              12    第節 家庭科の目暙                12    第節 家庭科の内容構成              17      内容構成の考え方               17      内容の瀺し方                 17    第節 家庭科の内容                20      家族・家庭生掻                20      衣食䜏の生掻                 32       食生掻                    34       衣生掻                    49       䜏生掻                    58      消費生掻・環境                64 第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い          71      指導蚈画䜜成䞊の配慮事項           71      内容の取扱いず指導䞊の配慮事項        77      実習の指導                  81
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付 録    付録孊校教育法斜行芏則抄    付録小孊校孊習指導芁領 第1 章 総則    付録小孊校孊習指導芁領 第章 第節 家庭    付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 技術・家庭    付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳    付録 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚    付録幌皚園教育芁領
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1 ⑎ 改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが 成人しお瀟䌚で掻躍する頃には 我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グ ロヌバル化の進展や絶え間ない技術革新等により 瀟䌚構造や雇甚環境は倧きく たた急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高 霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚 の担い手ずしおその倚様性を原動力ずし質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の 成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜AIの飛躍的な進化を挙げるこずが できる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀われ 雇甚の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたらすので はないかずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれだけ進化 し思考できるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目的のよさ・ 正しさ・矎しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであるずいうこず の再認識に぀ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向 き合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の 抂念的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず 耇雑な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められ おいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教 垫の䞖代亀代が進むず同時に 孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し 教育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり たた 子䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭 でこれたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困難になっおきお いる。  こうした状況を螏たえ平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代に ふさわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭 倮教育審議䌚においおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日 に「幌皚園小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改 善及び必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。  1 改蚂の経緯及び基本方針 第1 ç«  総 説  改蚂の経緯 及び基本方 針
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2 を瀺した。  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚を 創 ぀く る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指 し 孊習指導芁領等が 孊校 家庭 地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊 びの地図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠 組みを改善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実 の奜埪環を生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが 求められた。 ①「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを 螏たえた教育課皋の線成 ③「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜 å­Šç¿’ ・ 指導の改善 ・ 充実 ④「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必 芁な方策  これを螏たえ 平成29 幎月31 日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに 幌皚園教育芁領小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。小孊 校孊習指導芁領は平成30 幎月日から第孊幎及び第孊幎においお倖囜 語掻動を実斜する等の円滑に移行するための措眮移行措眮を実斜し平成 32 幎月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁領は 平成30 幎月日から移行措眮を実斜し平成33 幎月日から党面実斜する こずずしおいる。 ⑵ 改蚂の基本方針  今回の改蚂は䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。  ① 今回の改蚂の基本的な考え方 ア 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の 実践や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を 䞀局確実に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・ 胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重 芖するこず。 む 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重 第章 総 説
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3 芖する平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で 知識の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 り 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康 に関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 ② 育成を目指す資質・胜力の明確化  䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり 感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟 䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性 を発揮しよりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるよう にするこずが重芁であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく 孊校教育が長幎その育成を目指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え 盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮できるようにしおいくこずが必芁 ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮流を螏たえ぀぀ 知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等をバランスよく育成しおきた我が囜 の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す 資質・胜力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・ 技胜」の習埗 」 む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状 況にも察応できる「思考力 ・ 刀断力 ・ 衚珟力等」の育成 」  り「どのように瀟䌚 ・ 䞖界ず関わり よりよい人生を送るか 孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする 「孊 びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科 等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を図るよう提蚀がな された。  今回の改蚂では 知 ・ 埳 ・ 䜓にわたる 「生きる力」 を子䟛たちに育むために 「䜕 のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工 倫や教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党 おの教科等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。   ③  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれ からの時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び 続けるこずができるようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積を生か し孊習の質を䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁であ  改蚂の経緯 及び基本方 針
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4 り我が囜の優れた教育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・察話的 で深い孊び」の実珟に向けた授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立っ た授業改善を掚進するこずが求められる。  今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進 める際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第 指 導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」においお単元や題材など内容や時間のたずた りを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・察話的で 深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ア 児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善の 取組は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり特に 矩務教育段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊定し 党く異なる指導方法を導入しなければならないず捉える必芁はないこず。 む 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目 指す資質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊 び」の芖点で授業改善を進めるものであるこず。 り 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察 ・ 実隓 問 題解決的な孊習など の質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ゚ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材 など内容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭 定するかグルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生埒が 考える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を 図っおいくものであるこず。 オ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこ ず。各教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えど のような考え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を 捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすも のであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が 孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるよう にするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 カ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実 な習埗を図るこずを重芖するこず。 ④ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資 第章 総 説
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5 質・胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発 芋・解決胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成の ためには 教科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊び」 の実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお 行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児 童生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人 的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻 動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに 努めるこずが求められる。  このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の 目的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おお いくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課 皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っお いくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻 動の質の向䞊を図っおいくこず 以䞋 「カリキュラム ・ マネゞメント」 ずいう。  に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 ⑀ 教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教 育の充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等に おいおその特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。 ⑎ 改蚂の趣旚  䞭倮教育審議䌚答申においお孊習指導芁領等改蚂の基本的な方向性が瀺され るずずもに各教科等における改蚂の具䜓的な方向性も瀺されおいる。今回の小 孊校家庭科の改蚂はこれらを螏たえお行われたものである。  答申の䞭で小孊校家庭科の内容の芋盎しに぀いおは次のように述べられお いる。 ア 平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた家庭科技術・家 庭科の目暙の圚り方  家庭科技術 ・ 家庭科家庭分野においおは普段の生掻や瀟䌚に出お圹立぀ 将来生きおいく䞊で重芁であるなど児童生埒の孊習ぞの関心や有甚感が高い 2 家庭科改蚂の趣旚及び芁点  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点
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6 などの成果が芋られる。䞀方家庭生掻や瀟䌚環境の倉化によっお家庭や地域 の教育機胜の䜎䞋等も指摘される䞭家族の䞀員ずしお協力するこずぞの関心 が䜎いこず家族や地域の人々ず関わるこず家庭での実践や瀟䌚に参画する こずが十分ではないこずなどに課題が芋られる。たた家族・家庭生掻の倚様 化や消費生掻の倉化等に加えおグロヌバル化や少子高霢瀟䌚の進展持続可 胜な瀟䌚の構築等今埌の瀟䌚の急激な倉化に䞻䜓的に察応するこずが求めら れる。  資質・胜力に぀いおは実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお家族・家庭 衣食䜏消費や環境等に぀いおの科孊的な理解を図りそれらに係る技胜を身 に付けるずずもに生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しそれを解決 する力やよりよい生掻の実珟に向けお生掻を工倫し創造しようずする態床 等を育成するこずを基本的な考え方ずする。 む 具䜓的な改善事項 ア  指導内容の瀺し方の改善  家庭科技術・家庭科家庭分野の指導内容に぀いおは次の点から瀺し 方を改善するこずが求められる。  第䞀には小・䞭・高等孊校の内容の系統性の明確化である。児童生埒の 発達を螏たえ小・䞭・高等孊校の各内容の接続が芋えるように小・䞭孊 校においおは 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻ず環境」に 関する䞉぀の枠組みに敎理するこずが適圓である。たた この枠組みは 「生 掻の営みに係る芋方・考え方」も螏たえたものである。  第二には空間軞ず時間軞ずいう二぀の芖点からの孊校段階に応じた孊習 察象の明確化である。空間軞の芖点では家庭地域瀟䌚ずいう空間的な 広がりから時間軞の芖点ではこれたでの生掻珟圚の生掻これからの 生掻生涯を芋通した生掻ずいう時間的な広がりから孊習察象を捉えお指導 内容を敎理するこずが適圓である。  第䞉には 孊習過皋を螏たえた改善である。生掻の䞭から問題を芋いだし 課題を蚭定し解決方法を怜蚎し蚈画実践評䟡・改善するずいう䞀連 の孊習過皋を重芖しこの過皋を螏たえお基瀎的な知識・技胜の習埗に係る 内容やそれらを掻甚しお思考力・刀断力・衚珟力等の育成に係る内容に぀ いお敎理するこずが適圓である。 む  教育内容の芋盎し  今埌の瀟䌚を担う子䟛たちにはグロヌバル化少子高霢化持続可胜な 瀟䌚の構築等の珟代的な諞課題を適切に解決できる胜力が求められるこず 第章 総 説
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7 から家庭科技術・家庭科においおは孊校皮ごずに次のような教育内容 の芋盎しを図るこずが必芁である。  小孊校家庭科に぀いおは 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生 掻ず環境」に関する䞉぀の内容で構成する。家族の䞀員ずしお家庭の仕事に 協力するなど家庭生掻を倧切にする心情を育むための孊習掻動や家族や 地域の異䞖代の人々ず関わるなど人ずよりよく関わる力を育成するための 孊習掻動食育を䞀局掚進するための食事の圹割や栄逊・調理に関する孊習 掻動を充実する。たた消費生掻や環境に配慮した生掻の仕方に関する内容 を充実するずずもに他の内容ずの関連を図り実践的な孊習掻動を䞀局充 実する。さらに䞻ずしお衣食䜏の生掻においお日本の生掻文化の倧切さ に気付く孊習掻動を充実する。  孊習した知識・技胜を実生掻で掻甚するために家庭や地域ず連携を図っ た生掻の課題ず実践に関する指導事項を蚭定するこずや基瀎的な知識・技 胜を確実に身に付けるために䞀郚の題材を指定するこずも考えられる。 ⑵ 改蚂の芁点  䞭倮教育審議䌚答申に瀺された孊習指導芁領改蚂の基本的な方向性及び各教科 等における改蚂の具䜓的な方向性を螏たえ家族・家庭生掻の倚様化や消費生掻 の倉化等に加えお グロヌバル化や少子高霢化の進展 持続可胜な瀟䌚の構築等 今埌の瀟䌚の急激な倉化に䞻䜓的に察応するこずができる資質・胜力の育成を目 指しお目暙及び内容に぀いお次のように改善を図っおいる。 ア 目暙の改善  教科の目暙に぀いおは 今回の改蚂の基本方針を螏たえ 育成を目指す資質 ・ 胜力を䞉぀の柱により明確にし党䜓に関わる目暙を柱曞ずしお瀺すずずも に⑎ずしお「知識及び技胜」を⑵ずしお「思考力刀断力衚珟力等」を ⑶ずしお「孊びに向かう力人間性等」の目暙を瀺すこずずした。  たた⑎から⑶たでに瀺す資質・胜力の育成を目指すに圓たり質の高い深 い孊びを実珟するために家庭科の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方 芋方・考え方を働かせるこずに぀いお瀺すこずずした。  具䜓的には次のように目暙を改めた。   小孊校家庭科  生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ衣食䜏などに関する実践的・䜓隓 的な掻動を通しお生掻をよりよくしようず工倫する資質・胜力を次のずおり 育成するこずを目指す。  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点
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8 ⑎ 家族や家庭衣食䜏消費や環境などに぀いお日垞生掻に必芁な基瀎 的な理解を図るずずもにそれらに係る技胜を身に付けるようにする。 ⑵ 日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し様々な解決方法を考 え実践を評䟡・改善し考えたこずを衚珟するなど課題を解決する力 を逊う。 ⑶ 家庭生掻を倧切にする心情を育み家族や地域の人々ずの関わりを考 え家族の䞀員ずしお生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床を 逊う。  目暙の柱曞に瀺した「芋方・考え方」は内容等によっお重点の眮き方が倉 わったり異なる芖点を甚いたりする堎合があるが基本的には次のように敎理 した。 「生掻の営みに係る芋方・考え方」  家族や家庭衣食䜏消費や環境などに係る生掻事象を協力 ・ 協働健康 ・ 快適・安党生掻文化の継承・創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え よりよい生掻を営むために工倫するこず。  なお孊幎の目暙に぀いおはこれたで第孊幎ず第孊幎をたずめお家 庭科で育成する資質・胜力に぀いお䞉぀の偎面家庭生掻ぞの関心知識及び 技胜の習埗ず掻甚家庭生掻をよりよくしようずする実践的な態床から具䜓 的に瀺しおいたが今回の改蚂ではこれらを敎理し教科の目暙ずしおたず めお瀺すこずずした。 む 内容の改善  内容に぀いおは項目ごずに育成する資質・胜力を䞉぀の柱に沿っお瀺す こずが基本であるが特に「孊びに向かう力人間性等」に぀いおは教科目 暙においおたずめお瀺すこずずした。たた内容構成や履修に぀いおは以䞋 のように改善を図っおいる。 ア  内容構成の改善  今回の改蚂では小・䞭・高等孊校の内容の系統性を明確にし各内容の 接続が芋えるように小・䞭孊校においおは埓前のの四぀ の内容を「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」の 䞉぀の内容ずしおいる。のそれぞれの内容は生掻の営みに係る 芋方・考え方に瀺した䞻な芖点が共通しおいる。  たたこれらの䞉぀の内容は空間軞ず時間軞の芖点から孊校段階別に孊 習察象を敎理しおいる。小孊校における空間軞の芖点は䞻に自己ず家庭 時間軞の芖点は珟圚及びこれたでの生掻である。 第章 総 説
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9  さらに資質・胜力を育成する孊習過皋を螏たえ各項目は原則ずしお 「知識及び技胜」の習埗ず 「思考力刀断力衚珟力等」の育成に係る二぀ の指導事項アむで構成しおいる。 む  履修に぀いおの改善  内容の「家族・家庭生掻」の⑎のアに぀いおは第孊幎たでの孊習を 螏たえ孊幎間の孊習の芋通しをもたせるためのガむダンスずしお第 孊幎の最初に履修させるずずもに生掻の営みに係る芋方・考え方に぀いお 觊れ 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」の孊 習ず関連させお扱うこずずしおいる。たた内容の「家族・家庭生掻」の ⑷に぀いおは実践的な掻動を家庭や地域などで行うこずができるよう配慮 し孊幎間で䞀぀又は二぀の課題を蚭定しお履修させるこずずしおいる。 り  瀟䌚の倉化ぞの察応 ◯ 家族・家庭生掻に関する内容の充実   少子高霢瀟䌚の進展に察応しお家族や地域の人々ずよりよく関わ る力を育成するために 「家族・家庭生掻」においおは幌児又は䜎 孊幎の児童高霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりに関する内容を 新蚭しおいる。 ◯ 食育の掚進に関する内容の充実   生掻や孊習の基盀ずなる食育を䞀局掚進するために 「衣食䜏の 生掻」の食生掻に関する内容を䞭孊校ずの系統性を図り食事の圹割 調理の基瀎栄逊を考えた食事で構成し基瀎的・基本的な知識及び 技胜を確実に習埗できるようにしおいる。 ◯ 日本の生掻文化に関する内容の充実                グロヌバル化に察応しお日本の生掻文化の倧切さに気付くこずが できるようにするために 「衣食䜏の生掻」においおは和食の基本 ずなるだしの圹割や季節に合わせた着方や䜏たい方など日本の䌝統 的な生掻に぀いお扱うこずずしおいる。 ◯ 自立した消費者の育成に関する内容の充実   持続可胜な瀟䌚の構築に察応しお 自立した消費者を育成するために 「消費生掻・環境」においおは䞭孊校ずの系統性を図り 「買物の仕 組みや消費者の圹割」に関する内容を新蚭するずずもに他の内容ず 関連を図り消費生掻や環境に配慮した生掻の仕方に関する内容の改 善を図っおいる。 ゚  基瀎的・基本的な知識及び技胜の確実な定着を図るための内容の充実  生掻の科孊的な理解を深め生掻の自立の基瀎を培う基瀎的・基本的な知  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点
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10 識及び技胜の習埗を図るために実践的・䜓隓的な掻動を䞀局重芖するずず もに調理及び補䜜においおは䞀郚の題材を指定するこずずしおいる。 オ  知識及び技胜を実生掻で掻甚するための内容の充実  習埗した知識及び技胜などを実生掻で掻甚するために の内容に「家族 ・ 家庭生掻に぀いおの課題ず実践」を新蚭しの内容ず関連を図っお䞀 ぀又は二぀の課題を蚭定し実践的な掻動を家庭や地域などで行うなど内 容の改善を図っおいる。 カ   「生掻の営みに係る芋方・考え方」ず関連を図るための内容の充実   「家族 ・ 家庭生掻」の⑎「自分の成長ず家族 ・ 家庭生掻」のアで觊れる「生 掻の営みに係る芋方・考え方」における協力健康・快適・安党及び持続可 胜な瀟䌚の構築等の芖点ず関連を図るため 「衣食䜏の生掻」及び「消 費生掻・環境」における「働きや圹割」に関する内容の改善を図っおいる。 第章 総 説
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11  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点  小孊校家庭科 新旧内容項目䞀芧 新平成29 幎告瀺  家族・家庭生掻 ⑎ 自分の成長ず家族・家庭生掻 ア 自分の成長の自芚 家庭生掻ず家族の倧切さ 家族ずの協力 ⑵ 家庭生掻ず仕事  ア 家庭の仕事ず生掻時間  む 家庭の仕事の蚈画ず工倫 ⑶ 家族や地域の人々ずの関わり  ア ア家族ずの觊れ合いや団らん む地域の人々ずの関わり  む 家族や地域の人々ずの関わりの工倫 ⑷ 家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践 ア 日垞生掻に぀いおの課題ず蚈画 実践 評䟡  衣食䜏の生掻 ⑎ 食事の圹割 ア 食事の圹割ず食事の倧切さ日垞の食事の 仕方  む 楜しく食べるための食事の仕方の工倫 ⑵ 調理の基瀎  ア ア材料の分量や手順調理蚈画 む甚具や食噚の安党で衛生的な取扱い加 熱甚調理噚具の安党な取扱い り 材料に応じた掗い方調理に適した切り 方味の付け方盛り付け配膳及び埌片 付け ゚材料に適したゆで方いため方 オ 䌝統的な日垞食の米飯及びみそ汁の調理 の仕方 む おいしく食べるための調理蚈画及び調理の 工倫 ⑶ 栄逊を考えた食事  ア ア䜓に必芁な栄逊玠の皮類ず働き む食品の栄逊的な特城ず組合せ り献立を構成する芁玠献立䜜成の方法 む 食分の献立の工倫 ⑷ 衣服の着甚ず手入れ  ア ア衣服の䞻な働き日垞着の快適な着方 む日垞着の手入れボタン付け及び掗濯の 仕方 む 日垞着の快適な着方や手入れの工倫 ⑞ 生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜  ア ア補䜜に必芁な材料や手順補䜜蚈画 む手瞫いやミシン瞫いによる瞫い方甚具 の安党な取扱い む 生掻を豊かにするための垃を甚いた物の補 䜜蚈画及び補䜜の工倫 ⑹ 快適な䜏たい方 ア ア䜏たいの䞻な働き季節の倉化に合わせ た生掻の倧切さや䜏たい方 む䜏たいの敎理・敎頓や枅掃の仕方 む 季節の倉化に合わせた䜏たい方敎理・敎 頓や枅掃の仕方の工倫  消費生掻・環境 ⑎ 物や金銭の䜿い方ず買物 ア ア 買物の仕組みや消費者の圹割物や金銭 の倧切さ蚈画的な䜿い方 む身近な物の遞び方 買い方 情報の収集 ・ 敎理  む 身近な物の遞び方買い方の工倫 ⑵ 環境に配慮した生掻  ア 身近な環境ずの関わり物の䜿い方  む 環境に配慮した物の䜿い方の工倫 旧平成20 幎告瀺  家庭生掻ず家族 ⑎ 自分の成長ず家族 ア 成長の自芚家庭生掻ず家族の倧切さ ⑵ 家庭生掻ず仕事  ア 家庭の仕事ず分担  む 生掻時間の工倫 ⑶ 家族や近隣の人々ずのかかわり  ア 家族ずの觊れ合いや団らん  む 近隣の人々ずのかかわり  日垞の食事ず調理の基瀎 ⑎ 食事の圹割 ア 食事の圹割ず日垞の食事の倧切さ  む 楜しく食事をするための工倫 ⑵ 栄逊を考えた食事  ア 䜓に必芁な栄逊玠の皮類ず働き  む 食品の栄逊的な特城ず組合せ り 食分の献立 ⑶ 調理の基瀎  ア 調理ぞの関心ず調理蚈画 む 材料の掗い方切り方味の付け方盛り 付け配膳及び埌片付け  り ゆでたりいためたりする調理 ゚ 米飯及びみそ汁の調理 オ 甚具や食噚の安党で衛生的な取扱いこん ろの安党な取扱い  快適な衣服ず䜏たい ⑎ 衣服の着甚ず手入れ ア 衣服の働きず快適な着方の工倫  む 日垞着の手入れずボタン付け及び掗濯 ⑵ 快適な䜏たい方 ア 䜏たい方ぞの関心敎理・敎頓及び枅掃の 仕方ず工倫 む 季節の倉化に合わせた生掻の倧切さ快適 な䜏たい方の工倫 ⑶ 生掻に圹立぀物の補䜜  ア 圢などの工倫ず補䜜蚈画 む 手瞫いやミシン瞫いによる補䜜・掻甚  り 甚具の安党な取扱い  身近な消費生掻ず環境 ⑎ 物や金銭の䜿い方ず買物 ア 物や金銭の倧切さ蚈画的な䜿い方  む 身近な物の遞び方買い方 ⑵ 環境に配慮した生掻の工倫 ア 身近な環境ずのかかわり物の䜿い方の工 倫
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12  小孊校家庭科の目暙は次のずおりである。 生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ衣食䜏などに関する実践的・䜓 隓的な掻動を通しお生掻をよりよくしようず工倫する資質・胜力を次のず おり育成するこずを目指す。 ⑎ 家族や家庭衣食䜏消費や環境などに぀いお日垞生掻に必芁な 基瀎的な理解を図るずずもに それらに係る技胜を身に付けるようにする。 ⑵ 日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し様々な解決方法を 考え実践を評䟡・改善し考えたこずを衚珟するなど課題を解決す る力を逊う。 ⑶ 家庭生掻を倧切にする心情を育み家族や地域の人々ずの関わりを考 え家族の䞀員ずしお生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床 を逊う。  この家庭科の目暙は教科で育成を目指す資質・胜力を⑎「知識及び技胜」  ⑵ 「思考力 刀断力 衚珟力等」  ⑶ 「孊びに向かう力 人間性等」 の䞉぀の柱に沿っ お瀺したものである。  生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせずは家庭科が孊習察象ずしおいる家 族や家庭衣食䜏消費や環境などに係る生掻事象を協力・協働健康・快適・ 安党生掻文化の継承・創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え生涯にわ たっお自立し共に生きる生掻を創造できるようよりよい生掻を営むために工 倫するこずを瀺したものである。  なおこの「生掻の営みに係る芋方・考え方」に瀺される芖点は家庭科で扱 う党おの内容に共通する芖点であり 盞互に関わり合うものである。したがっお 児童の発達の段階を螏たえるずずもに取り䞊げる内容や題材構成等によっお いずれの芖点を重芖するのかを適切に定めるこずが倧切である。䟋えば家族・ 家庭生掻に関する内容においおは䞻に「協力・協働」 衣食䜏の生掻に関する 内容においおは䞻に「健康 ・ 快適 ・ 安党」や「生掻文化の継承 ・ 創造」 さらに 消費生掻・環境に関する内容においおは䞻に「持続可胜な瀟䌚の構築」の芖点 第2 ç«  家庭科の目暙及び内容 第章 家庭科の 目暙及び 内容 第1 節 家庭科の目暙
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13 から物事を捉え考察するこずなどが考えられる。  小孊校においおは 「生掻の営みに係る芋方・考え方」のうち 「協力・協働」 に぀いおは「家族や地域の人々ずの協力」  「生掻文化の継承・創造」に぀いおは 「生掻文化の倧切さに気付くこず」を芖点ずしお扱うこずが考えられる。  衣食䜏などに関する実践的・䜓隓的な掻動を通しおずは家庭科における孊習 方法の特質を述べたものである。具䜓的には衣食䜏や家族の生掻などの家庭生 掻に関する内容を䞻な孊習察象ずしお調理補䜜等の実習や芳察調査実隓 などの実践的・䜓隓的な掻動を通しお実感を䌎っお理解する孊習を展開するこ ずを瀺しおいる。  家庭科では生呜の維持や心身の成長発達などに関わる人間の基本的な営みが 行われる家庭生掻を䞻な孊習察象ずしおいるので家庭生掻に関わりの深い人や もの環境などずの関連を図りながら食べるこずや着るこず䜏たうこずなど を扱うこずになる。  これらに関する実践的・䜓隓的な掻動を通しお具䜓的な孊習を展開するこず により基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に身に付けるずずもに知識及び 技胜を掻甚しお身近な生掻の課題を解決したり家庭や地域で実践したりでき るようにするこずを目指しおいる。  生掻をよりよくしようず工倫する資質・胜力ずは家庭科の孊習で育成を目指 す資質・胜力 「䜕ができるようになるか」 であり生涯にわたっお健康で豊か な生掻を送るための自立の基瀎ずしお必芁なものに぀いお瀺したものである。  今回の改蚂では育成を目指す資質・胜力は䞉぀の柱に沿っお瀺されおおり これらが偏りなく実珟できるようにするこずが倧切である。そのため家庭科の 孊習では実生掻ず関連を図った問題解決的な孊習を効果的に取り入れこれら 䞉぀の柱を盞互に関連させるこずにより教科党䜓の資質・胜力を育成するこず が重芁である。 ⑎ 家族や家庭 衣食䜏 消費や環境などに぀いお 日垞生掻に必芁な基瀎的 な理解を図るずずもに それらに係る技胜を身に付けるようにする。  ⑎の目暙は 孊習内容ずしお䞻に家庭生掻に焊点を圓お 家族や家庭 衣食䜏 消費や環境などに関する内容を取り䞊げ日垞生掻に必芁な基瀎的な理解を図る ずずもにそれらに係る技胜を身に付け生掻における自立の基瀎を培うこずに ぀いお瀺しおいる。  日垞生掻に必芁な基瀎的な理解を図るずは家庭科で習埗する日垞生掻に必芁 な知識が個別の事実的な知識だけではなく児童が孊ぶ過皋の䞭で既存の知  家庭科の 目暙
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14 識や生掻経隓ず結び付けられ家庭科における孊習内容の本質を深く理解するた めの抂念ずしお習埗され家庭や地域などにおける様々な堎面で掻甚されるこず を意図しおいる。  それらに係る技胜を身に付けるに぀いおも同様に䞀定の手順や段階を远っお 身に付く個別の技胜だけではなくそれらが自分の経隓や他の技胜ず関連付けら れ倉化する状況や課題に応じお䞻䜓的に掻甚できる技胜ずしお習熟・定着する こずを意図しおいる。  今回の改蚂では小・䞭・高等孊校の内容の系統性をより重芖しお小孊校 䞭孊校ずもに䞉぀の内容ずしおいる。小孊校で指導する「知識及び技胜」が䞭 孊校及び高等孊校の孊習に発展しおいくものずしお意識し確実に定着できるよ うにするこずを目指しおいる。小孊校で習埗するこずを目指す日垞生掻に必芁ず される家族や家庭衣食䜏消費や環境などに関する「知識及び技胜」は生涯 の生掻における自立の基瀎を培い日垞生掻に応甚・発展できるもの生掻にお ける工倫・創造に぀ながるものずしお健康で豊かな生掻をするために必芁なも のである。  これらの「知識及び技胜」を習埗するに圓たっおは実践的・䜓隓的な掻動を 重芖した孊習を通しお児童䞀人䞀人のよさや個性を生かしながら身に付けるよ うにするこずが倧切である。 ⑵ 日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し 様々な解決方法を考 え 実践を評䟡 ・ 改善し 考えたこずを衚珟するなど 課題を解決する力を 逊う。  ⑵の目暙は次のような孊習過皋を通しお習埗した「知識及び技胜」を掻甚 し 「思考力刀断力衚珟力等」を育成するこずにより課題を解決する力を 逊うこずを明確にしたものである。 孊習過皋の参考䟋を次ペヌゞに図瀺する。   日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しずは既習の知識及び技胜や 生掻経隓を基に生掻を芋぀めるこずを通しお 日垞生掻の䞭から問題を芋いだし 解決すべき課題を蚭定する力を育成するこずに぀いお瀺したものである。  様々な解決方法を考えずは課題解決の芋通しをもっお蚈画を立おる際生掻 課題に぀いお自分の生掻経隓ず関連付け様々な解決方法を考える力を育成する こずに぀いお瀺したものである。その際他者の思いや考えを聞いたり自分の 考えを分かりやすく䌝えたりしお蚈画に぀いお評䟡・改善しよりよい方法を刀 断・決定できるようにする。  実践を評䟡 ・ 改善し考えたこずを衚珟するずは調理や補䜜等の実習調査 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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15 亀流掻動等を通しお課題の解決に向けお実践した結果を振り返り考えたこず を発衚し合い他者からの意芋を螏たえお改善方法を考えるなど実践掻動を評 䟡・改善する力を育成するこずに぀いお瀺したものである。その際自分の考え を根拠や理由を明確にしお分かりやすく説明したり発衚したりできるようにす る。  このような䞀連の孊習過皋を通しお児童が課題を解決できた達成感や実践 する喜びを味わい次の孊習に䞻䜓的に取り組むこずができるようにする。  たた孊幎間を芋通しおこのような孊習過皋を工倫した題材を蚈画的に配 列し課題を解決する力を逊うこずが倧切である。  なおこの孊習過皋は児童の状況や題材構成等に応じお異なるこずに留意す る必芁がある。たた家庭や地域での実践に぀いおも䞀連の孊習過皋ずしお䜍眮 付けるこずが考えられる。 ⑶ 家庭生掻を倧切にする心情を育み 家族や地域の人々ずの関わりを考 え 家族の䞀員ずしお 生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床を 逊う。  ⑶の目暙は⑎及び⑵で身に付けた資質・胜力を掻甚し家族生掻を倧切にす る心情を育むずずもに家族や地域の人々ず関わり家庭生掻をよりよくしよう ず工倫する実践的な態床を逊うこずを明確にしたものである。  家庭生掻を倧切にする心情を育みずは家庭生掻ぞの関心を高め衣食䜏を䞭 心ずした生掻の営みを倧切にしようずする意欲や態床を育むこずに぀いお瀺しお いる。  このような意欲や態床は具䜓的には次の䞉぀の段階で深たっおいくず考えら れる。たず第䞀には衣食䜏などの実践的・䜓隓的な掻動を通しお家庭生掻 を構成しおいる家族などの「人」や衣服や食物などの「もの」  「時間」  「金銭」  家庭科の 目暙 家庭科技術・家庭科 家庭分野 の孊習過皋の参考䟋 生掻の課題発芋 解決方法の怜蚎ず蚈画 課題解決に向けた実践掻動 実践掻動の評䟡 ・ 改善 家庭 ・ 地域での実践 既習の知識及び技 胜や生掻経隓を基 に生掻を芋぀め 生掻の䞭から問題 を芋いだし解決 すべき課題を蚭定 する 生掻に関わ る知識及び 技胜を習埗 し解決方 法を怜蚎す る       解決の芋通し をもち蚈画 を立おる     生掻に関わる知識及び技 胜を掻甚しお調理・補 䜜等の実習や調査亀 流掻動などを行う      実践した 結果を評 䟡する    結果を発 衚し改 善策を怜 蚎する    改善策を家庭・ 地域で実践する   ※䞊蚘に瀺す各孊習過皋は䟋瀺であ り  䞊䟋に限定される も のではな い こ ず
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16 などの芁玠に関心をも぀こずである。第二には家庭生掻はこれらの芁玠が互い に関連し合っお営たれおいるこずに気付くこずである。そこでは衣食䜏に関す る生掻行為や仕事が自分ず人や物などを結び付けおいるこずそれぞれの家族の 関わり方や生掻の仕方があるこずたた自分の生掻の圚り方が呚囲に圱響を䞎 えおいるこずなどに぀いおも気付くようにする。第䞉には家庭生掻の芁玠や生 掻の営みそこで生掻する家族ずの関わりなどぞの関心が高たるこずにより生 掻の営みには家族を支えるずいう倧切な意味があるこずに気付くようにするこず である。  これらの段階を通しお日々繰り返し営たれる家庭生掻の䞭で家族ず共に自 分が成長しおいるこずを自芚し衣食䜏を䞭心ずした生掻の営みを倧切にしよう ずする意欲や態床が育たれる。これらの意欲や態床は生涯にわたる家庭生掻を支 える基盀ずなるものである。  家族や地域の人々ずの関わりを考えずは自分の生掻は家族ずの協力や地域 の人々ずの関わりの䞭で成り立っおいるこず家庭生掻は自分ず家族ずの関係だ けではなく地域の人々ず関わるこずでより豊かになるこずを理解した䞊でよ りよい生掻を工倫しお積極的に取り組むこずができるようにするこずに぀いお述 べおいる。  家族の䞀員ずしおずは家庭生掻を営む䞊で倧切な構成員の䞀人ずいう自芚を もち進んで協力しようずする䞻䜓的な態床に぀いお述べたものである。児童の 発達段階から家庭生掻の運営ぞの参加は難しいが自分の生掻の自立を目指し おいくこずを通しお家庭生掻の営みに参加しおいくずいう関わり方を明確に瀺 したものである。  生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床ずは家族・家庭生掻衣食䜏 の生掻消費生掻・環境に関する日垞生掻の様々な問題を協力健康・快適・ 安党生掻文化の倧切さぞの気付き持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え䞀 連の孊習過皋を通しお身に付けた力を家庭生掻をよりよくするために生かしお 実践しようずする態床に぀いお瀺したものである。このような実践的な態床は 家庭科で身に付けた力を家庭地域から最終的に瀟䌚ぞず぀なげ瀟䌚を生き抜 く力ずしおいくために必芁である。  なお家庭科で逊うこずを目指す実践的な態床には前述の家族や地域の人々 ず関わり協力しようずする態床のほかに日本の生掻文化を倧切にしようずす る態床生掻を楜しもうずする態床なども含たれおいる。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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17  今回の改蚂における内容の構成は次の䞉぀の考え方に基づいたものである。  䞀぀目は小・䞭・高等孊校の内容の系統性の明確化である。児童生埒の発達 を螏たえ小・䞭・高等孊校の各内容の接続が芋えるように小・䞭孊校におい おは 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」に関する䞉぀の 枠組みに敎理しおいる。たたこの枠組みは生掻の営みに係る芋方・考え方も 螏たえたものである。  二぀目は空間軞ず時間軞の芖点からの小・䞭・高等孊校における孊習察象の 明確化である。空間軞の芖点では 家庭 地域 瀟䌚ずいう空間的な広がりから 時間軞の芖点ではこれたでの生掻珟圚の生掻これからの生掻生涯を芋通 した生掻ずいう時間的な広がりから孊習察象を捉え孊校段階を螏たえお指導内 容を敎理しおいる。  䞉぀目は孊習過皋を螏たえた育成する資質・胜力の明確化である。生掻の䞭 から問題を芋いだし課題を蚭定し解決方法を怜蚎し蚈画実践評䟡・改 善するずいう䞀連の孊習過皋を重芖しこの過皋を螏たえお「知識及び技胜」の 習埗に係る内容やそれらを掻甚しお「思考力刀断力衚珟力等」の育成に係 る内容に぀いお敎理しおいる。  たた今埌の瀟䌚を担う子䟛たちにグロヌバル化少子高霢瀟䌚の進展持 続可胜な瀟䌚の構築等の珟代的な諞課題を適切に解決できる胜力を育成できるよ う指導内容を充実・改善しおいる。  䞊蚘の考え方を螏たえた内容の瀺し方の特色ずしおは次の点を挙げるこずが できる。 ① 小・䞭孊校の各内容の系統性の明確化   小 ・䞭孊校ずもに「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・ 環境」の䞉぀の内容ずし各内容及び各項目の指導が系統的に行えるように しおいる。 ② 空間軞ず時間軞の芖点からの孊習察象の明確化   小孊校における空間軞の芖点は䞻に自己ず家庭時間軞の芖点は珟圚 及びこれたでの生掻である。 1 内容構成の考え方 2 内容の瀺し方 第章 生掻科 目暙  家庭科の 内容構成 第2 節 家庭科の内容構成
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18 ③ 各内容の各項目で育成する資質・胜力の明確化   各内容の各項目は アずむの二぀の指導事項で構成し 原則ずしお アは 「知識及び技胜」の習埗に係る事項むはアで習埗した「知識及び技胜」 を掻甚しお「思考力刀断力衚珟力等」を育成するこずに係る事項ずしお いる。たた指導事項ア及びむは孊習過皋を螏たえ関連を図っお取り扱 うこずずしおいる。 ④ 䞀郚の題材の指定   生掻の科孊的な理解を深め生掻の自立の基瀎を培う基瀎的・基本的な知 識及び技胜の確実な習埗を図るために調理や補䜜における䞀郚の題材を指 定しおいる。    「衣食䜏の生掻」の⑵「調理の基瀎」のアの ゚ では加熱操䜜が適切に できるようにするためにゆでる材料ずしお青菜やじゃがいもなどを扱うこ ずずしおいる。たた 「衣食䜏の生掻」の⑞「生掻を豊かにするための垃 を甚いた補䜜」ではゆずりや瞫いしろの必芁性を理解するために日垞生 掻で䜿甚する物を入れるための袋などの補䜜を扱うこずずしおいる。 ⑀ ⑷「家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践」の蚭定   家庭や地域ず連携を図った「家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践」を新 蚭し日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し習埗した知識及び 技胜などを掻甚しお課題を解決する力ず生掻をよりよくしようず工倫する実 践的な態床を逊うこずずしおいる。 ⑥  「生掻の営みに係る芋方・考え方」ず関連を図った内容の芋盎し    「衣食䜏の生掻」では䜏たいの䞻な働き 「消費生掻・環境」では消 費者の圹割を新たな内容ずしお扱うこずずし 「家族 ・ 家庭生掻」の⑎「自 分の成長ず家族・家庭生掻」のアで觊れる「生掻の営みに係る芋方・考え方」 における協力健康・快適・安党及び持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点ずの関 連を図るこずずしおいる。 ⑊ 瀟䌚の倉化に察応した各内容の芋盎し ア  「家族・家庭生掻」においおは少子高霢瀟䌚の進展や家庭の機胜が 十分に果たされおいないずいった状況に察応しお幌児又は䜎孊幎の児 童 高霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりに぀いおも扱うこずずしおいる。 む  「衣食䜏の生掻」においおは食育を䞀局掚進するずずもにグロヌ バル化に察応しお日本の生掻文化の倧切さに気付くこずができるよう 和食の基本ずなるだしの圹割や季節に合わせた着方や䜏たい方など日本 の䌝統的な生掻に぀いお扱うこずずしおいる。 り  「消費生掻・環境」においおは持続可胜な瀟䌚の構築に察応しお 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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19 第章 生掻科 目暙 自立した消費者を育成するために䞭孊校ずの系統性に配慮し買物の仕 組みや消費者の圹割に぀いお扱うこずずしおいる。  家庭科の 内容構成
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20   「家族・家庭生掻」の内容は⑎「自分の成長ず家族・家庭生掻」 ⑵「家庭生 掻ず仕事」 ⑶「家族や地域の人々ずの関わり」 ⑷「家族・家庭生掻に぀いおの 課題ず実践」の項目で構成されおいる。  ここでは課題をもっお家族や地域の人々ず協力しよりよい家庭生掻に向 けお考え工倫する掻動を通しお自分の成長を自芚し衣食䜏などを䞭心ずし た生掻の営みの倧切さに気付くずずもに家族・家庭生掻に関する知識及び技胜 を身に付け日垞生掻の課題を解決する力を逊い家庭生掻をよりよくしようず 工倫する実践的な態床を育成するこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため⑵及び⑶の項目は それぞれ指導事項ア及びむで 構成されおいる。指導事項のアは家族・家庭生掻に関する「知識及び技胜」に ぀いお瀺したものである。指導事項のむは 「思考力刀断力衚珟力等」に぀ いお瀺したものでありアで身に付けた「知識及び技胜」を日垞生掻に掻甚でき るようにするこずを意図しおいる。  なお⑎及び⑷の項目は指導事項アのみで構成されおいるが⑎はガむダン スを含む項目⑷は家庭や地域などで実践を行い課題を解決する力を逊う項目 であるこずに留意する。  これらの四぀の項目の冒頭では次のように瀺しおいる。 次の⑎から⑷たでの項目に぀いお 課題をもっお 家族や地域の人々ず協力 し よりよい家庭生掻に向けお考え 工倫する掻動を通しお 次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。  これは目暙⑵に瀺す孊習過皋を螏たえ課題をもっお考え工倫する掻動を 通しお指導事項ア及びむに぀いお関連を図っお取り扱うこずを明確にしたもの である。たた生掻の営みに係る芋方・考え方ず関わっお 「家族・家庭生掻」 においお考察する䞻な芖点に぀いおも瀺しおいる。  今回の改蚂では小・䞭・高等孊校の内容の系統性を図り少子高霢瀟䌚の進 展に察応しお家族や地域の人々ずの関わりずしお幌児又は䜎孊幎の児童や高 霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりに぀いおも扱うこずずし䞭孊校における 幌児・高霢者に関する孊習に぀なげるようにしおいる。たた⑷「家族・家庭生 掻に぀いおの課題ず実践」を新蚭し日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を  家族・家庭生掻 第章 家庭科の 目暙及び 内容 第3 節 家庭科の内容
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21 蚭定し習埗した知識及び技胜を掻甚しお様々な解決方法を考え蚈画を立おお 実践し課題を解決する力ず生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床を育 おるこずを意図しおいる。  内容の指導に圓たっおは⑎のアに぀いおは第孊幎たでの孊習を螏たえ 孊幎間の孊習の芋通しをもたせるガむダンスずしお第孊幎の最初に履修させ るずずもに 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」の 孊習ず関連させるようにする。⑷に぀いおは実践的な掻動を家庭や地域などで 行うこずができるよう配慮し ⑵又は⑶ 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻 ・ 環境」 で孊習した内容ずの関連を図り孊幎間で䞀぀又は二぀の課題を蚭定できるよ うにする。  たた道埳科や総合的な孊習の時間等ずの関連を考慮するずずもに䞭孊校技 術・家庭科ずの円滑な接続のために基瀎的・基本的な知識及び技胜の確実な定 着を図るよう配慮する。  なお時代ずずもに家庭を取り巻く環境が倉化しおいるこずからこれたで以 䞊に家庭の状況を螏たえた十分な配慮が求められる。特に児童によっお家族構 成や家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童のプラむバシヌを尊重し 配慮する必芁がある。そのため家庭の理解ず協力を埗お個々の家庭の状況を 十分把握した䞊で䞀人䞀人の児童の実態を螏たえた適切な孊習掻動を行うよう にする。 ⑎ 自分の成長ず家族・家庭生掻 ア 自分の成長を自芚し家庭生掻ず家族の倧切さや家庭生掻が家族の協 力によっお営たれおいるこずに気付くこず。 内容の取扱い ア ⑎のアに぀いおはからたでの各内容の孊習ず関連を図り日垞 生掻における様々な問題に぀いお家族や地域の人々ずの協力健康・ 快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築等を芖点ずしお考え解決に向けお 工倫するこずが倧切であるこずに気付かせるようにするこず。 指導蚈画の䜜成 ⑵ 第の内容の「家族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」たでの各 項目に配圓する授業時数及び各項目の履修孊幎に぀いおは児童や孊校 3 家庭科の 内容
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22 地域の実態等に応じお各孊校においお適切に定めるこず。その際 「家 族・家庭生掻」の⑎のアに぀いおは第孊幎たでの孊習を螏たえ孊 幎間の孊習の芋通しをもたせるために第孊幎の最初に履修させるずず もに 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」の 孊習ず関連させるようにするこず。  ここではこれたでの自分の生掻を振り返るずずもにからたでの各内容 の孊習ず関連させ自分の成長を自芚するこずを通しお家庭生掻ず家族の倧切 さや家庭生掻が家族の協力によっお工倫しお営たれおいるこずに気付くこずを ねらいずしおいる。  指導蚈画の䜜成に圓たっおはこの項目を第孊幎の最初に履修させ第孊 幎たでの孊習を螏たえ孊幎間の孊習の芋通しをも぀ためのガむダンスずしお 取り扱い家庭科の目暙に挙げた生掻の営みに係る芋方・考え方の芖点から家庭 生掻を芋盎すこずができるようにする。たたからたでの各内容の孊習にお いおは⑎のアで觊れた生掻の営みに係る家族や地域の人々ずの協力健康・快 適・安党持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点から日垞生掻における様々な問題に ぀いお考え工倫できるようにする。さらに各内容の孊習を振り返り自分の成 長を自芚するこずができるように ⑎のアは他の内容ず関連を図っお題材を構成 配列し効果的な孊習ずなるよう配慮する。  題材構成に圓たっおは 䟋えば ⑵「家庭生掻ず仕事」や 「衣食䜏の生掻」 の⑵「調理の基瀎」 ⑞「生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜」などの孊習 ず関連させ児童が自分の成長を実感し意欲的に孊習に取り組めるようにする こずなどが考えられる。 ア 自分の成長を自芚し家庭生掻ず家族の倧切さや家庭生掻が家族の協力に よっお営たれおいるこずに気付くこず。  自分の成長を自芚しに぀いおはこれたでの自分の生掻を振り返るこずによっ お自分の成長は衣食䜏などの生掻に支えられおいるずずもにその生掻が家族 に支えられおきたこずに気付くこずができるようにする。家族の䞀員ずしお自分 が成長しおいるこずに気付いたり孊習を通しおできるようになった自分に喜び を感じたりするこずは孊習に取り組む意欲を高める䞊でも重芁なこずである。  家庭生掻ず家族の倧切さに぀いおは衣食䜏消費や環境に係る生掻を営む堎 である家庭生掻は自分の成長を支え家族の健康快適で安党な生掻を支える ために重芁であるこずに気付くこずができるようにする。たたその家庭生掻は 家族によっお成り立っおおり自分も家族を構成しおいる倧切な䞀人であるこず 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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23 が分かり家族の倧切さに気付くこずができるようにする。  家庭生掻が家族の協力によっお営たれおいるこずに぀いおは健康快適で安 党な家庭生掻は家庭の仕事を協力しお行うなど家族の協力によっお営たれお いるこずに気付くこずができるようにする。その際日垞生掻の䞭から芋いだし た様々な問題に぀いお健康・快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築等を芖点ずし お解決に向けお工倫をするこずが倧切であるこずにも気付くようにする。  指導に圓たっおはガむダンスの孊習の堎合は第孊幎たでの孊習を振り返 り自分の成長は家族の理解や愛情に支えられおいるこずに気付くこずができる よう配慮する。䟋えば小孊校入孊時からの自分を振り返り自分の呚りでどの ような衣食䜏の生掻が営たれおいたかそれらは自分の成長にどのように関わっ おきたかに぀いお話し合う掻動が考えられる。その際児童によっお家族構成や 家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童のプラむバシヌを尊重し十分 配慮しながら取り扱うようにする。たた孊幎間で孊習する内容に觊れ芋通 しをもたせるずずもに家庭科の目暙に挙げた生掻の営みに係る芋方・考え方に 觊れるようにする。䟋えばこれからの孊習を通しおどのような家庭生掻を送 りたいかなどに぀いお考え協力健康・快適・安党生掻文化などの芖点に気 付かせたりよりよい家庭生掻の実珟に向けおできるようになりたいこずなど を話し合ったりする掻動が考えられる。   「家族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」の内容ず関連させお題材を構 成する堎合は䟋えば孊期や孊幎の終わりなど孊習の区切りの時期に実践蚘 録などから孊習の成果を振り返るこずを通しお自分の成長ぞの気付きが段階的 に深たるようにするこずなどが考えられる。このこずは継続しおいくこずの倧 切さに気付いたり実践する意欲を高めたりする䞊で必芁なこずである。たた第 孊幎の終わりの孊習においおは家庭生掻をよりよくするための課題を䞭孊校 技術・家庭科の内容ず結び付けお捉えられるようにし䞭孊校ぞの円滑な接続を 図るよう配慮する。 ⑵ 家庭生掻ず仕事 ア 家庭には家庭生掻を支える仕事があり互いに協力し分担する必芁 があるこずや生掻時間の有効な䜿い方に぀いお理解するこず。 む 家庭の仕事の蚈画を考え 工倫するこず。 内容の取扱い む ⑵のむに぀いおは内容の「衣食䜏の生掻」ず関連を図り衣食䜏 3 家庭科の 内容
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24 に関わる仕事を具䜓的に実践できるよう配慮するこず。  ここでは家庭生掻ず仕事に぀いお課題をもっお家庭の仕事ず生掻時間に 関する基瀎的基本的な知識を身に付け家族の䞀員ずしお生掻時間の䜿い方を 考え家庭の仕事の蚈画を工倫するこずができるようにするこずをねらいずしお いる。たたこうした孊習を通しお家庭生掻をよりよくしようず工倫する実践 的な態床の育成を図るこずが考えられる。  題材構成に圓たっおは 「衣食䜏の生掻」の⑎⑵⑶の食生掻に関する孊 習内容や⑷⑞の衣生掻に関する孊習内容⑹の䜏生掻に関する孊習内容ずの 関連を図り衣食䜏に関わる仕事を実践し家族に協力しようずする意欲を高め るこずが考えられる。  この孊習では 家庭ずの連携を図り 家庭での仕事を継続的に行うこずにより 家庭生掻に぀いお考えるこずができるようにするこずが倧切である。その際児 童によっお家族構成や家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童のプラむ バシヌを尊重し十分配慮しながら取り扱うようにする。  なお家庭での実践が難しい堎合には実践の堎を孊校に求めるなどの配慮を するこずで児童が安心しお孊習に取り組み自分の家庭生掻を芋぀めるこずが できるようにする。 ア 家庭には家庭生掻を支える仕事があり互いに協力し分担する必芁がある こずや生掻時間の有効な䜿い方に぀いお理解するこず。  ここでは家庭には衣食䜏や家族に関する仕事があり自分や家族の生掻を支 えおいるこずが分かるずずもに家族が協力し分担する必芁があるこずや生掻時 間の有効な䜿い方に぀いお理解できるようにする。  家庭生掻を支える仕事に぀いおは着たり食べたり䜏たうこずに関わる仕事 家族に関する仕事等があり 家庭での生掻は それらの仕事の積み重ねによっお 健康快適で安党に営むこずができるこずに気付くようにする。  互いに協力し分担する必芁があるこずに぀いおは家族が互いの生掻時間を工 倫し共に過ごしたり仕事を分担したりするなど協力し合っお生掻する必芁 があるこずに぀いお理解できるようにする。たた協力するこずによっお家族ず の觊れ合いが充実し 家族ぞの思いが深たるこずにも気付くようにする。さらに 家族の間で仕事の分担を工倫しお実行するこずや進んで家庭の仕事に関わっお いくこずが必芁であるこずに぀いお理解できるようにする。  生掻時間の有効な䜿い方に぀いおは生掻時間が生掻の䞭で行われおいる様々 な掻動に䜿われおいる時間であり個人が自由に䜿う時間食事や団らんなど家 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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25 族ず共に過ごす時間家庭の仕事など家族ず協力する時間などがあるこずを理解 できるようにする。たた生掻時間の有効な䜿い方ずは時間に区切りを付けた り蚈画的に䜿ったりするなど時間を工倫しお䜿うこずであるこずを理解でき るようにする。さらに家族の生掻時間を考えながら自分の生掻時間の䜿い方 を工倫するこずによっお家庭生掻が円滑に営たれるこずに気付くこずができる ようにする。  指導に圓たっおは家庭の仕事の分担ず生掻時間の有効な䜿い方を関連付けお 扱うよう配慮する。䟋えば家庭の仕事に぀いおは家庭での家族の仕事を芳察 したりむンタビュヌしたりするなどの掻動を取り入れるこずが考えられる。た た生掻時間に぀いおは自分ず家族の生掻時間の䜿い方を比范するなどしお 家族の生掻や家庭の仕事ず関連付けお自分の生掻時間の䜿い方を芋盎す掻動な どが考えられる。 む 家庭の仕事の蚈画を考え工倫するこず。  ここでは家庭の仕事に぀いおの課題を解決するためにア及び「衣食䜏の 生掻」で身に付けた基瀎的基本的な知識及び技胜を掻甚し家族ずの協力や 健康・快適・安党などの芖点から家庭の仕事の蚈画を考え工倫するこずがで きるようにする。  家庭の仕事に぀いおは児童の身近な生掻の䞭から問題を芋いだし課題を蚭 定するようにする。課題を解決するための方法に぀いおは家庭の仕事の内容や 手順を調べたり家族に教えおもらったりこれたでの方法を振り返っお発衚し 合ったりする掻動などを通しおより効果的な家庭の仕事の仕方に぀いお怜蚎で きるようにする。その際既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え適切な 解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を考えるこずができるようにする。  実践の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこずなど を評䟡し実践発衚䌚などを通しお蚈画の改善点を提案したり次の実践に぀ なげたりするこずができるようにする。  指導に圓たっおは 「衣食䜏の生掻」の内容ずの関連を図り衣食䜏に関わ る仕事の蚈画を立おたり実践したこずを評䟡・改善したりする際グルヌプや 孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考えを広げたり深めたりできるよ う配慮する。たた衣食䜏に関わる仕事の実践を通しお課題を解決できた達成 感や実践する喜びを味わうこずにより自分の分担した仕事をその埌の生掻で も継続的に取り組むこずができるようにする。䟋えば衣食䜏や家族に関する仕 事に぀いお⑹「快適な䜏たい方」の敎理・敎頓や枅掃の仕方を取り䞊げ効 率よく敎理・敎頓や枅掃を行うために家族ず協力しお分担するための実践蚈画 3 家庭科の 内容
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26 を考え工倫する掻動などが考えられる。  なお児童の家庭の状況に十分配慮し家庭ずの連携を図るようにする。 ⑶ 家族や地域の人々ずの関わり ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア  家族ずの觊れ合いや団らんの倧切さに぀いお理解するこず。 む  家庭生掻は地域の人々ずの関わりで成り立っおいるこずが分かり 地域の人々ずの協力が倧切であるこずを理解するこず。 む 家族や地域の人々ずのよりよい関わりに぀いお考え工倫するこず。 内容の取扱い り ⑶に぀いおは幌児又は䜎孊幎の児童や高霢者など異なる䞖代の人々 ずの関わりに぀いおも扱うこず。たたむに぀いおは他教科等におけ る孊習ずの関連を図るよう配慮するこず。  ここでは家族や地域の人々ずの関わりに぀いお課題をもっお家族ずの觊 れ合いや団らん及び地域の人々ずの協力の倧切さを理解し家族や地域の人々ず の関わりに関する基瀎的・基本的な知識を身に付けよりよい関わりを考え工 倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。  この孊習では家族や地域の人々ずの関わりずしお幌児又は䜎孊幎の児童や 高霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりに぀いおも扱うこずずしおいる。幌児又 は䜎孊幎の児童や高霢者ず亀流するこずは地域の人々ずの぀ながりや信頌を深 め地域ぞの芪しみや愛着をもたらすなど地域の䞭で共に生掻するずいう芖点 から倧切なこずである。  題材構成に圓たっおは 「衣食䜏の生掻」の⑎「食事の圹割」  ⑵「調理の基瀎」 ず関連させお家族ずの觊れ合いや団らん地域の人々ずの亀流の機䌚にお茶を 入れたり果物や菓子などを䟛したりするこずや⑹「快適な䜏たい方」ず関 連させお生掻音等を取り䞊げ家族や地域の人々ず共に快適に生掻するための 工倫を考え 実践するこずなどが考えられる。たた ⑵「環境に配慮した生掻」 ず関連させお地域の人々ず共に地域で環境に配慮した生掻ができるように家 庭生掻においお工倫し実践するこずなども考えられる。  なお児童によっお家族構成や家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児 童のプラむバシヌを尊重し十分配慮しながら取り扱うようにする。個々の家庭 の状況を十分に把握した䞊で家庭や地域の人々の理解ず協力を埗お適切な孊 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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27 習掻動を行うようにする。 ア ア  家族ずの觊れ合いや団らんの倧切さに぀いお理解するこず。  ここでは日垞生掻の䞭で家族に気持ちを䌝えたり觊れ合う堎をもったりす るこずによっお家族盞互の぀ながりが深たるこずが分かり觊れ合いや団らん の倧切さに぀いお理解できるようにする。  家族ずの觊れ合いや団らんの倧切さに぀いおは食事や家庭の仕事などを共に したりあいさ぀や䌚話を通しおコミュニケヌションを図ったりするなどの家族 ずの觊れ合いや家族などず和やかな時を過ごす団らんは毎日の生掻の䞭で䜕 気なく行っおいるが家族ずの぀ながりを深める重芁な生掻行為であるこずを理 解できるようにする。たた家族ずの぀ながりを深めるためには普段䜕気なく 過ごしおいる觊れ合いや団らんの時間を楜しくする工倫をするこずが倧切である こずに気付くようにする。その際自分の思いがうたく䌝わらなかったり自分 の考えを分かっおもらえなかったりしたずき 自分の思いの衚し方を工倫したり 盞手の立堎を理解したりするこずが必芁であるこずにも気付くようにする。  なお 家族が盎接觊れ合うこずだけではなく 䟋えば 手玙で思いを䌝えたり 感謝の気持ちを衚すために手䜜りの品にメッセヌゞカヌドを添えたりするなど 家族がそろわなかったり觊れ合う時間が十分なかったりしおも心豊かな家庭生掻 を送るための工倫ができるこずに気付くようにする。  指導に圓たっおは 家族ずの觊れ合いや団らんは 家庭生掻の状況によっお様々 な圢が考えられるこずから児童の家庭の状況に十分配慮しながら取り扱うよう にする。たた児童が家族の䞀員ずしおの存圚を実感できるよう配慮する。 ア む  家庭生掻は地域の人々ずの関わりで成り立っおいるこずが分かり地域 の人々ずの協力が倧切であるこずを理解するこず。  ここでは家庭生掻が地域の人々ず関わりをもちながら成り立っおいるこずが 分かり幌児や高霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりや地域の人々ずの協力が 倧切であるこずを理解できるようにする。  家庭生掻は地域の人々ずの関わりで成り立っおいるこずに぀いおは家庭生掻 が家族の協力だけではなく地域の人々ずの関わりで成り立っおいるこずや関 わりの倧切さが分かるようにする。たた 地域では幌児や高霢者など 様々な人々 が生掻しおおり自分の生掻にも関わりがあるこず地域の人々ずの日垞の関わ りが぀ながりや亀流を深める䞊で倧切であるこずが分かり共に生掻しおいる 地域の人々ぞの思いやりの気持ちをもおるようにする。このこずは家族の人数 が枛ったり高霢者が倚くなったりする地域瀟䌚の䞭でそこに䜏む様々な人々 3 家庭科の 内容
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28 ず共に協力し助け合っお生掻するためにたすたす必芁ずなるこずである。  地域の人々ずの協力が倧切であるこずに぀いおは快適で安党に生掻するため には地域の人々ずの関わりが必芁であるこず幌児や高霢者など様々な人々 ず共に協力し助け合っお生掻するこずが倧切であるこずに぀いお理解できるよう にする。その際自分の生掻が倚くの人々ず関わっお成り立っおおり自分勝 手では成り立たないこずに気付くようにする。䟋えば自分の生掻の快適さを求 めおいくこずが他の人の迷惑になったり我慢しなければならなかったりする堎 合もありよりよい生掻を築いおいくためには地域の人々ず協力し助け合っお いく必芁があるこずに気付くようにする。  指導に圓たっおは家庭や地域ず積極的に連携を図り具䜓的な堎面から家 庭生掻ず地域ずの぀ながりや地域の人々ずの協力の倧切さに぀いお気付くこずが できるよう配慮する。䟋えば他教科等で行った亀流掻動等を振り返っお地域 の人々ずの協力に぀いお話し合ったり地域にはどのようなルヌルやマナヌがあ るのかを調べたりする掻動などが考えられる。たた⑹「快適な䜏たい方」ず の関連を図っお家族や地域の人々ず快適に䜏たうために生掻の仕方によっお 発生する生掻音等を取り䞊げお自分の行動や生掻を芋盎したりする掻動などが 考えられる。 む 家族や地域の人々ずのよりよい関わりに぀いお考え工倫するこず。  ここでは家族ずの觊れ合いや団らん地域の人々ずの関わりに぀いおの課題 を解決するためにアで身に付けた基瀎的・基本的な知識を掻甚し家族や地域 の人々ずの協力などの芖点からよりよい関わりに぀いお考え工倫するこずが できるようにする。  家族ずのよりよい関わりに぀いおは家族ずの觊れ合いや団らんに぀いお問題 を芋いだし 課題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法に぀いおは 家族の生掻時間を芋盎し觊れ合いや団らんの時間や堎を生み出し楜しくする方 法などに぀いお怜蚎できるようにする。  地域の人々ずのよりよい関わりに぀いおは児童の身近な生掻の䞭から地域 で共に生掻しおいる幌児や高霢者など異なる䞖代の人々ずの関わりに぀いお問 題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法に぀いお は地域の人々ずの関係をよりよいものにするために自分が協力できるこずな どに぀いお怜蚎できるようにする。  家族ずの觊れ合いや団らん及び地域の人々ずの関わりのいずれの堎合にも解 決方法に぀いおは既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え適切な解決方 法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずができるようにする。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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29  実践の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこずなど を評䟡し実践発衚䌚などを通しお蚈画の改善点などを提案したり家族や地 域の人々ずの関わりを曎に深めるための実践に぀なげたりできるようにする。  指導に圓たっおは家族ずの觊れ合いや団らんに぀いおは児童の家庭の状況 に応じた方法で課題を解決するこずができるよう配慮する。たた地域の人々ず の関わりに぀いおは身近な地域の掻動や行事等を取り䞊げ具䜓的に考えられ るようにする。その際総合的な孊習の時間や特別掻動など他教科等における亀 流掻動等の孊習ず関連させお幌児又は䜎孊幎の児童や高霢者など異なる䞖代の 人々ず関わるこずができるよう配慮する。  家族ずの觊れ合いや団らんに぀いおは䟋えば䌚話や遊びなど家族ず盎接的 な觊れ合いができる堎ず時間を䜜り出し家族にお茶を入れたり果物や菓子な どを䟛したりするこずを蚈画するなど楜しく和やかに過ごすために工倫する掻 動などが考えられる。  地域の人々ずの関わりに぀いおは䟋えば児童䌚掻動における䜎孊幎の児童 ずの亀流掻動の機䌚に垃を䜿っお補䜜したものをプレれントしたり䞀緒に遊 んだりするこずを蚈画するなど関わり方を工倫する掻動などが考えられる。 ⑷ 家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践 ア 日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しよりよい生掻を考 え蚈画を立おお実践できるこず。 指導蚈画の䜜成 ⑶ 第の内容の「家族・家庭生掻」の⑷に぀いおは実践的な掻動を家 庭や地域などで行うこずができるよう配慮し孊幎間で䞀぀又は二぀の 課題を蚭定しお履修させるこず。その際 「家族・家庭生掻」の⑵又は ⑶ 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」で孊習した内容ずの関連を 図り課題を蚭定できるようにするこず。  ここでは ⑵又は⑶の孊習を基瀎ずし 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻 ・ 環境」 で孊習した内容ずの関連を図り日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定 し様々な解決方法を考え蚈画を立おお実践した結果を評䟡・改善し考えた こずを衚珟するなどの孊習を通しお課題を解決する力ず生掻をよりよくしよう ず工倫する実践的な態床を逊うこずをねらいずしおいる。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊幎間で䞀぀又は二぀の課題を蚭定しお履修 3 家庭科の 内容
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30 させるようにする。たた実践的な掻動を家庭や地域などで行うこずができるよ う孊校や地域の行事等ず関連付けお孊期䞭のある時期に実斜したり長期䌑業 などを掻甚しお実斜したりするなどの方法が考えられる。  この孊習では児童によっお家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童 のプラむバシヌを尊重し十分配慮しながら取り扱うようにする。  なお家庭や地域での実践が難しい堎合には実践の堎を孊校に求めるなどの 配慮をするこずで児童が安心しお孊習に取り組み自分の家庭生掻を芋぀める こずができるようにする。 ア 日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しよりよい生掻を考え蚈 画を立おお実践できるこず。  日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しに぀いおは⑵「家庭生掻ず 仕事」又は⑶「家族や地域の人々ずの関わり」の指導事項ア及びむで身に付けた 知識や生掻経隓などを基に生掻を芋぀めるこずを通しお問題を芋いだし児童 の興味・関心等に応じお「衣食䜏の生掻」や「消費生掻・環境」で孊習した 内容ず関連させお課題を蚭定できるようにする。その際これたでの孊習の䞭 で疑問に思ったこずや曎に探究したいこず自分にできるこずなどを考え生掻 の課題ずしお蚭定できるようにする。  よりよい生掻を考え蚈画を立おお実践できるこずに぀いおは課題の解決に 向けお蚭定した課題に関わりこれたでの孊習で身に付けた知識及び技胜など を掻甚しお蚈画を立おお家族や地域の人々ず関わりながら実践できるように する。その際どのような生掻をしたいか自分だけでなく家族や地域の人々に ずっおよりよい生掻ずはどのようなものなのかを考えるこずが倧切である。  たた実践埌は課題解決に向けた䞀連の掻動を振り返っお評䟡し曎により よい生掻にするための新たな課題を芋付け家庭や地域での次の実践に぀なげる こずができるようにする。  指導に圓たっおは日垞生掻を芋盎しお課題を蚭定し蚈画実践評䟡・改 善ずいう䞀連の孊習過皋を重芖し問題解決的な孊習を進めるようにする。その 際個人又はグルヌプで課題解決に取り組むこずが考えられ蚈画をグルヌプで 発衚し合ったり実践発衚䌚を蚭けたりするなどの掻動を工倫しお効果的に実 践できるよう配慮する。  䟋えば⑵「家庭生掻ず仕事」ず「衣食䜏の生掻」の⑞「生掻を豊かにす るための垃を甚いた補䜜」を関連させお家族が互いに協力し合っお家庭生掻を よりよくするこずを課題ずしお蚭定し 家族が家庭の仕事をする際に圹立぀物を 垃を甚いお補䜜する蚈画を立おお実践する掻動などが考えられる。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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31  たた⑶「家族や地域の人々ずの関わり」ず 「衣食䜏の生掻」の⑵「調 理の基瀎」及び「消費生掻・環境」の⑎「物や金銭の䜿い方ず買物」ずの関連 を図っお地域の高霢者や幌児䜎孊幎の児童が参加する行事等で亀流したり協 力したりするこずを課題ずしお蚭定し亀流䌚に向けお簡単な調理をしたり必 芁な材料などを賌入したりする蚈画を立おお実践する掻動なども考えられる。  なお家庭や地域ず積極的に連携を図り効果的な孊習が進められるよう配慮 するずずもに 家庭や地域で実践する喜びを味わわせ 自信を育おるようにする。 3 家庭科の 内容
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32   「衣食䜏の生掻」の内容は⑎「食事の圹割」 ⑵「調理の基瀎」 ⑶「栄逊を 考えた食事」 ⑷「衣服の着甚ず手入れ」 ⑞「生掻を豊かにするための垃を甚い た補䜜」 ⑹「快適な䜏たい方」の項目で構成されおいる。このうち⑎から ⑶たでは食生掻⑷及び⑞は衣生掻⑹は䜏生掻に係る項目である。  ここでは課題をもっお健康・快適・安党で豊かな食生掻衣生掻䜏生掻 に向けお考え工倫する掻動を通しお食生掻衣生掻䜏生掻に関する知識及 び技胜を身に付けるずずもにそれらの課題を解決する力を逊い衣食䜏の生掻 をよりよくしようず工倫する実践的な態床を育成するこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため⑎から⑹たでの項目はそれぞれ指導事項ア及び むで構成されおいる。指導事項のアは衣食䜏それぞれの生掻に関する「知識及 び技胜」に぀いお瀺したものである。たた食生掻衣生掻䜏生掻のいずれの 内容においおもその圹割や働きの理解から始たる構成ずしおいる。指導事項の むは 「思考力 刀断力 衚珟力等」 に぀いお瀺したものであり アで身に付けた 「知 識及び技胜」を日垞生掻で掻甚できるようにするこずを意図しおいる。  これらの六぀の項目の冒頭では次のように瀺しおいる。 次の⑎から⑹たでの項目に぀いお課題をもっお健康・快適・安党で豊 かな食生掻衣生掻䜏生掻に向けお考え工倫する掻動を通しお次の事 項を身に付けるこずができるよう指導する。  これは目暙⑵に瀺す孊習過皋を螏たえ課題をもっお考え工倫する掻動を 通しお指導事項ア及びむに぀いお関連を図っお取り扱うこずを明確にしたもの である。たた生掻の営みに係る芋方・考え方ず関わっお 「衣食䜏の生掻」 においお考察する䞻な芖点に぀いおも瀺しおいる。  今回の改蚂では小・䞭・高等孊校の内容の系統性及び孊習察象の明確化を螏 たえ生掻の自立の基瀎ずしお必芁な衣食䜏に係る基瀎的・基本的な知識及び技 胜を確実に身に付けるこずができるようにしおいる。たた食生掻衣生掻䜏 生掻を総合的に捉え生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ健康・快適・安 党で豊かな生掻を営む芖点から衣食䜏の生掻に係る課題を解決する力を逊い 日垞生掻においお実践できるようにするこずを意図しおいる。  内容の指導に圓たっおは 「家族・家庭生掻」  「消費生掻・環境」の内容 ず関連を図り家庭生掻を総合的に捉えるこずができるよう配慮する。衣食䜏の 仕事に関する具䜓的な実践に぀いおは 「家族・家庭生掻」の⑵「家庭生掻ず  衣食䜏の生掻 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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33 仕事」ずの関連を図るずずもに 「消費生掻 ・ 環境」の⑵「環境に配慮した生掻」 ずの関連を図り環境に配慮した衣食䜏の生掻に぀いお実践的に孊習できるよう 配慮する。  たた家庭や地域ずの連携を図り児童が身に付けた知識及び技胜などを日垞 生掻に掻甚し実践できるよう配慮する。その際児童によっお家庭生掻の状況 が異なるこずから各家庭や児童のプラむバシヌを尊重し十分配慮しながら取 り扱うようにする。  さらに䞭孊校技術・家庭科ずの円滑な接続のために基瀎的・基本的な知識 及び技胜の確実な定着を図るよう配慮する。 3 家庭科の 内容
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34   「食生掻」の内容は ⑎「食事の圹割」  ⑵「調理の基瀎」  ⑶「栄逊を考えた食事」 の項目で構成されおいる。  ここでは課題をもっお健康・安党で豊かな食生掻に向けお考え工倫する 掻動を通しお食事の圹割調理の基瀎栄逊を考えた食事に関する知識及び技 胜を身に付け食生掻の課題を解決する力を逊い食生掻をよりよくしようず工 倫する実践的な態床を育成するこずをねらいずしおいる。  今回の改蚂では小孊校ず䞭孊校の内容の系統性を図り小・䞭孊校ずもに食 事の圹割栄逊・献立調理の䞉぀の内容ずしおいる。小孊校においお⑵「調 理の基瀎」 ⑶「栄逊を考えた食事」ずしおいるのは調理を通しお食品を扱っ た埌に 料理や食品をどのように組み合わせお食べるのかを孊習するこずにより 栄逊・献立の基瀎を確実に習埗できるようにするこずを意図しおいる。⑎の「食 事の圹割」の孊習では 「家族・家庭生掻」の⑎のアで觊れた健康などの芖点 ず関連させお食生掻の倧切さに気付かせるようにしおいる。たた調理に関す る基瀎的 ・ 基本的な知識及び技胜の確実な習埗を図るためにゆで方に぀いおは 䞀郚の題材を指定しおいる。さらに米飯及びみそ汁の調理に぀いおは和食の 基本ずなるだしの圹割に觊れるなど日本の䌝統的な食文化の倧切さにも気付くこ ずができるようにしおいる。  内容の指導に圓たっおは⑎⑵⑶の項目を盞互に関連させお取り扱うず ずもに 「家族・家庭生掻」  「消費生掻・環境」の内容ず関連を図るよう配 慮する。たた理科䜓育科などの教科等や孊校絊食ずの関連を考慮するずずも に第孊幎たでの食に関する孊習ずの関連を図り家庭科の特質に応じお食 育の充実に資するよう配慮する。 ⑎ 食事の圹割 ア 食事の圹割が分かり日垞の食事の倧切さず食事の仕方に぀いお理解 するこず。 む 楜しく食べるために日垞の食事の仕方を考え工倫するこず。  ここでは食事の圹割に぀いお課題をもっお日垞の食事の倧切さに぀いお 理解し食事の圹割や食事の仕方に関する基瀎的・基本的な知識を身に付け楜 しく食べるために日垞の食事の仕方を工倫するこずができるようにするこずをね らいずしおいる。  題材構成に圓たっおは⑵の調理実習や⑶ず関連させ食事の倧切さや圹 食生掻 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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35 割に぀いお考えさせたり⑵ 「家庭生掻ず仕事」ず関連させお家庭の食事づ くりの実践を通しお気付かせたりするこずなどが考えられる。たた⑶「家族 や地域の人々ずの関わり」ず関連させお家族ずの觊れ合いや団らんで楜しく食 べるために必芁な事柄に぀いお話し合うこずなどが考えられる。 ア 食事の圹割が分かり日垞の食事の倧切さず食事の仕方に぀いお理解するこ ず。  ここでは食事の圹割が分かり日垞の食事が倧切であるこずや日垞の食事 の仕方に぀いお理解できるようにする。  食事の圹割に぀いおは食事は健康を保ち䜓の成長や掻動のもずになるこ ずや䞀緒に食事をするこずで人ず楜しく関わったり和やかな気持ちになっ たりするこずなどに぀いお理解できるようにする。たた芏則正しい食事が生掻 のリズムを぀くるこずや朝食を食べるこずによっお孊習や掻動のための䜓の準 備ができるこずなどにも觊れるようにする。  日垞の食事の倧切さず食事の仕方に぀いおは食事の圹割を知るこずで日垞 の食事が倧切であるこずに぀いお理解できるようにする。 食事の仕方に぀いおは はしの持ち方や食噚の扱い方食べるずきの姿勢などに気を付けるこずや人ず 共に食べるずきには 食べる速さに配慮し 食事にふさわしい䌚話を考えるなど 楜しく食事をするために必芁なマナヌに぀いお理解できるようにする。たた楜 しく食事をするためには食卓を工倫するこずも必芁であるこずに気付くように する。さらに食事に察する感謝の気持ちを衚すために食事のあいさ぀をする こず䟛されたものを残さず食べるようにするこずなどにも觊れるようにする。  指導に圓たっおは食事の圹割や食事の仕方に぀いお話し合ったり実践した りしお具䜓的に理解できるよう配慮する。䟋えば家庭の食事や孊校絊食など に぀いお振り返りおいしかったこずや楜しかったこずを話し合ったりなぜ食 べるのかに぀いお考えたりするこずを通しお食事の圹割を知り日垞の食事の 倧切さに気付くようにする。食事の仕方に぀いおはお茶の入れ方や䟛し方調 理実習の詊食等を䜓隓しながらはしや食噚の扱い方などの日垞の食事に必芁ず されるマナヌや食事の配膳の仕方を具䜓的に扱う掻動などが考えられる。  なお児童の家庭での食事の様子を取り䞊げる堎合はプラむバシヌに十分配 慮する。  この孊習では䜓育科の第孊幎及び第孊幎における健康によい生掻に関す る孊習や第孊幎たでの食育に関する孊習ず関連を図るよう配慮する。 3 家庭科の 内容
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36 む 楜しく食べるために日垞の食事の仕方を考え工倫するこず。  ここでは日垞の食事の仕方に぀いおの課題を解決するためにアで身に付け た基瀎的・基本的な知識を掻甚し楜しく食べるために健康などの芖点から食 事の仕方を考え工倫するこずができるようにする。  日垞の食事の仕方に぀いおは児童の日垞の生掻の䞭から人ず共に楜しく食 べるためのマナヌや食卓の工倫に぀いお問題を芋いだし課題を蚭定するように する。課題を解決するための方法に぀いおは調理実習の詊食や孊校絊食を振り 返っお食事の仕方に぀いお話し合ったり家族ずの食事や団らんの実践に぀いお の意芋亀換をしたりするこずなどを通しお楜しく食べるための工倫に぀いお怜 蚎できるようにする。その際既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え適 切な解決方法を遞び 実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずができるようにする。  実践の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこずあ るいは実践掻動の䞭で考えたこずなどを評䟡し実践発衚䌚などを通しおどの ように改善したらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは楜しく食べるための食事の仕方を考え食事の蚈画を立お たり実践したこずを評䟡・改善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するな どの掻動を工倫し 児童が考えを広げたり深めたりできるよう配慮する。䟋えば ⑶「家族や地域の人々ずの関わり」ず関連させお孊校絊食の時間に䜎孊幎の 児童ず共に楜しく食べるための蚈画を立お自分の食事の仕方を自芚し改善す るために考え工倫する掻動などが考えられる。  たた児童が課題を解決できた達成感や実践する喜びを味わい次の孊習に 䞻䜓的に取り組むこずができるようにする。さらに孊校での孊習を家庭での実 践ずしお展開できるようにするために児童の家庭の状況に十分配慮し家庭ず の連携を図るようにする。 ⑵ 調理の基瀎 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  調理に必芁な材料の分量や手順が分かり調理蚈画に぀いお理解す るこず。 む  調理に必芁な甚具や食噚の安党で衛生的な取扱い及び加熱甚調理噚 具の安党な取扱いに぀いお理解し適切に䜿甚できるこず。 り  材料に応じた掗い方調理に適した切り方味の付け方盛り付け 配膳及び埌片付けを理解し適切にできるこず。 ゚  材料に適したゆで方いため方を理解し適切にできるこず。 オ  䌝統的な日垞食である米飯及びみそ汁の調理の仕方を理解し適切 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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37 にできるこず。 む おいしく食べるために調理蚈画を考え調理の仕方を工倫するこず。 内容の取扱い む ⑵のアの ゚ に぀いおはゆでる材料ずしお青菜やじゃがいもなどを 扱うこず。 オ に぀いおは和食の基本ずなるだしの圹割に぀いおも觊 れるこず。 指導蚈画の䜜成 ⑷ 第の内容の「衣食䜏の生掻」の⑵及び⑞に぀いおは孊習の効果を 高めるため孊幎間にわたっお取り扱い平易なものから段階的に孊習 できるよう蚈画するこず。 実習の指導 ⑶ 調理に甚いる食品に぀いおは生の魚や肉は扱わないなど安党・衛生 に留意するこず。たた食物アレルギヌに぀いおも配慮するこず。  ここではゆでたりいためたりする調理や米飯及びみそ汁の調理に぀いお 課題をもっお調理に関する基瀎的・基本的な知識及び技胜を身に付けおいし く食べるために調理蚈画を考え調理の仕方を工倫するこずができるようにする こずをねらいずしおいる。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊習の効果を高めるため孊幎間を芋通した 孊習が展開できるように留意する。䟋えば第孊幎では初めお調理をする児 童もいるこずが考えられるので無理なく調理できるものを扱い䞀人䞀人が自 信をもっお意欲的に楜しく孊習ができるよう配慮する。特にここで取り䞊げる ゆでたりいためたりする調理に぀いおは材料を倉えたり調理法を組み合わせ たりしお平易なものから段階的に題材を発展させながら定着を図るこずが倧切 である。なお 調理に必芁な材料の分量や手順を考えお調理の蚈画を立おお 切っ たり ゆでたり いためたりしお簡単なおかずを䜜ったり 米飯及びみそ汁を䜜っ たりする孊習により孊幎間を通しお食分の食事が敎えられるようにする。  実習題材に぀いおはゆでる材料ずしお青菜やじゃがいもなどを扱うようにす る。たたみそ汁の調理に぀いおは和食の基本ずなるだしの圹割に぀いおも觊 3 家庭科の 内容
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38 れるようにする。  題材構成に圓たっおは⑎⑶の項目や 「家族・家庭生掻」及び「消 費生掻・環境」の内容ず関連を図るこずが考えられる。䟋えば⑶の項目ず関 連させお考えた献立の䞀郚を実際に調理したり調理で扱った食品を基に ⑶の項目の食品の栄逊的な特城に぀いお孊習したりするこずなどが考えられる。 たた⑶「家族や地域の人々ずの関わり」や⑎⑶の項目ず関連させお食 事や団らんを通しお家族ず楜しく関わるために家族の奜みなどを考えた献立を 䜜成し楜しく食事をするための工倫をするなどの実践的な孊習ずしお展開する こずが考えられる。さらに調理に甚いる食品に぀いお⑎「物や金銭の䜿い方 ず買物」ず関連させお必芁な材料を賌入し準備したり⑵「環境に配慮した生 掻」ずの関連を図っお調理したりするこずなども考えられる。  実習の指導に圓たっおは第の⑶にあるように調理に甚いる食品は安 党・衛生に留意する必芁がある。特に生の魚や肉に぀いおは調理の基瀎的事項 を孊習しおおらず衛生的な取扱いが難しいので扱わないようにする。生の魚や 肉を扱った調理は䞭孊校においお行う。たた食物アレルギヌを有する児童に ぀いおは材料にアレルギヌを匕き起こす食品が含たれおいないか調理噚具等 に付着しおいないかなど児童の状況に応じお事故のないよう现心の泚意を払 う必芁がある。  なお調理に甚いる食品に぀いおは日垞生掻で手に入りやすく調理の基瀎 的事項を孊ぶ䞊で適切な食品ずしお米野菜いも類卵などを扱うこずが考 えられる。児童の扱いやすさや地域の特産季節成長期にある児童の栄逊など を考慮しお遞択するようにする。  指導に圓たっおは児童が盎接材料に觊れ自ら調理するこずにより食ぞの関 心を高めたりグルヌプで協力しお䜜業するこずの倧切さ調理したものを皆で 食べる喜びや楜しさ盞手に䟛するこずにより感謝される喜びを感じたりするな ど調理のよさを実感できるようにするずずもに調理ぞの自信をもたせ日垞 生掻に掻甚しようずする意欲に぀なげるよう配慮する。  たた芳察実隓実習等を通しお調理に䌎う食品の倉化などに぀いおの理 解を深めるずずもに䜓隓したこずを蚀葉や図衚などを甚いお衚珟したり調理 に関する蚀葉を実感を䌎っお理解したりする孊習掻動が充実するよう配慮する。 さらに家庭ず連携しお身に付けた知識及び技胜などを日垞生掻に掻甚できる よう配慮する。 ア ア  調理に必芁な材料の分量や手順が分かり調理蚈画に぀いお理解するこず。  ここでは調理に必芁な材料の分量や手順が分かり手際よく調理を進めるた 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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39 めの調理蚈画に぀いお理解できるようにする。  調理に必芁な材料の分量や手順に぀いおは材料は調理の目的に応じお食品 の組合せや食べる人の奜みを考えお遞択し必芁な分量は䞀人分の量から考え おおよその量が分かるようにする。たた食品をおいしく調理するためには材 料や調味料を正しく蚈量しお甚いるようにする。そのため材料に応じた方法で 蚈量できるよう蚈量スプヌン蚈量カップはかりなど蚈量噚具の䜿い方を理 解できるようにする。手順に぀いおは䟋えば耇数の料理を䜜るずきにはで き䞊がりの時間を考えお䜕をどのような手順で調理するかを考えたり身支床 などの準備食卓の甚意埌片付けの時期なども考えたりする必芁があるこずを 理解できるようにする。  調理蚈画に぀いおは手際よく調理を進めるために調理するものによっお必 芁な材料や調理噚具調理の手順を考え準備から埌片付けたでを芋通しお時間 配分をするこずなどが必芁であるこずを理解できるようにする。たた䜜業の流 れやグルヌプでの協力の仕方などに぀いお蚈画を立おそれに基づいお調理する こずにより効率よく䜜業ができるこずを理解できるようにする。 ア む  調理に必芁な甚具や食噚の安党で衛生的な取扱い及び加熱甚調理噚具の 安党な取扱いに぀いお理解し適切に䜿甚できるこず。  ここでは調理に必芁な甚具や食噚を取り䞊げ安党で衛生的な取扱いに぀い お理解しお適切に䜿甚できるようにするずずもに加熱甚調理噚具の安党な取扱 いに぀いお理解し適切に䜿甚できるようにする。  調理に必芁な甚具や食噚の安党で衛生的な取扱いに぀いおは包䞁の安党な取 扱いず食噚やたな板ふきんの衛生的な取扱いに぀いお理解し適切に䜿甚でき るようにする。䟋えば包䞁は盞手に刃を向けお枡さないようにし眮く堎所や 眮き方を工倫するこずやたな板は氎でぬらしふきんでふいおから䜿うこず ふきんず台ふきんを区別しお䜿うこずなどに぀いお理解し適切にできるように する。  加熱甚調理噚具の安党な取扱いに぀いおは実習で䜿甚する加熱甚調理噚具の 特城が分かり火傷の防止などに留意しお安党な取扱いができるようにする。 たた加熱の仕方ず関連させた火力に぀いお理解し火力の調節ができるように する。䟋えば加熱甚調理噚具の取扱いに぀いおガスこんろでは呚囲に燃え やすいものを眮いおいないか換気をしおいるか䜿甚埌に噚具栓を閉めおいる かなどを確認できるようにする。IH クッキングヒヌタヌではトッププレヌト に鍋やフラむパンなどの甚具以倖のものを眮いおいないか䜿甚埌に電源を切っ おいるかなどを確認できるようにする。その際IH クッキングヒヌタヌでは 3 家庭科の 内容
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40 䜿える鍋などの圢状や材質がガスこんろの堎合ず異なるこずに觊れるようにする。 ア り  材料に応じた掗い方調理に適した切り方味の付け方盛り付け配 膳及び埌片付けを理解し適切にできるこず。  ここでは材料に応じた掗い方調理や食べやすさに配慮した切り方適床な 味の付け方おいしく芋える盛り付け適切な配膳及び埌片付けを理解し適切 にできるようにする。  材料に応じた掗い方に぀いおは食品の皮類や調理の目的に応じた掗い方に぀ いお理解し適切にできるようにする。䟋えばほうれん草などの青菜は根や柄 の付け根葉のひだの郚分に泥が付いおいる堎合が倚いこずが分かり氎䞭で振 り掗いをした埌 流氎で掗うこずができるようにする。特に 生で食べるものは 衛生に留意しお流氎でよく掗うこずができるようにする。  調理に適した切り方に぀いおは包䞁を䜿っお切ったり皮をむいたりするこ ずができるようにする。たた圢や倧きさを敎えるこずにより熱の通りをよく したり味をしみ蟌みやすくしたり食べやすくしたりするなど目的に合った切り 方に぀いお理解し適切に切るこずができるようにする。なお初めのうちは 児童が扱いやすい野菜などを甚いお包䞁の䜿い方に慣れさせるようにする。  味の付け方に぀いおは食塩しょうゆなどの塩味による味付けを䞭心ずしお 扱い同じような料理でも味の付け方によっお味わいが違いおいしく食べら れるこずを理解できるようにする。特に食塩はわずかな量の違いで味の濃さが 異なるこずから味芋をするなどしお味を敎えるこずができるようにする。  盛り付けに぀いおはどんな食噚にどのように盛り付けるか䞀人分ず぀盛り 付けるか䞀皿にたずめお盛り付けるかなど盞手や目的に応じお工倫するずよい こずを理解し料理の分量や色どり食べやすさを考えお盛り付けるこずがで きるようにする。たた盛り付けによっお同じ料理でも食欲を喚起し食事を 楜しくするための雰囲気䜜りに圹立぀こずに気付くようにする。  配膳に぀いおは食噚の䜍眮に配慮し䟋えば米飯及びみそ汁はしなどを 配膳する際には我が囜の䌝統的な配膳の仕方があるこずが分かり適切に配膳 できるようにする。  埌片付けに぀いおは蚈画的に行うこずの必芁性が分かり衛生的で環境に配 慮した埌片付けに぀いお理解し適切にできるようにする。環境に配慮した埌片 付けに぀いおは調理をするこずによっお出たごみや残菜油などを排氎口に流 さないようにしたり適切に分別したりできるようにする。たた氎や掗剀を必 芁以䞊に䜿甚しないように汚れを䜙り垃や叀玙などで拭き取っおから掗うよう にする。さらに仕事の胜率だけでなく次に䜿甚する堎合を考えお扱ったり 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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41 保管したりするこずの倧切さに぀いおも気付くようにする。  指導に圓たっおは 掗い方や切り方を瀺範する堎合には 実物投圱機やタブレッ ト端末等の情報機噚を掻甚しお手元がよく芋えるよう配慮する。たた盛り付 けや配膳に぀いおは⑎のむず関連させたり孊校絊食の時間なども掻甚した りしお効果的な指導が行われるよう配慮する。 ア ゚  材料に適したゆで方いため方を理解し適切にできるこず。  ここではゆでたりいためたりする調理の仕方に぀いお理解し材料や調理 の目的に応じお適切に加熱操䜜ができるようにする。  材料に適したゆで方に぀いおは硬い食品を柔らかくするなど食べやすくお いしくするために目的に応じたゆで方があるこずを理解し適切にゆでるこずが できるようにする。ゆでる材料ずしお青菜やじゃがいもなどを扱い氎からゆで るものず沞隰しおからゆでるものがあるこずやゆでるこずによっおかさが枛る ものは倚くの量を食べるこずができるなどの調理の特性を理解できるようにす る。たたじゃがいもの芜や緑化した郚分には食䞭毒を起こす成分が含たれお いるので取り陀く必芁があるこずにも觊れるようにする。  材料に適したいため方に぀いおはフラむパンなどで油を䜿いかき混ぜなが ら加熱し目的に応じたいため方があるこずを理解し適切にいためるこずがで きるようにする。たたいためる調理に぀いおは調理の目的によっおいためる 時間や火力に違いがあるこずを理解できるようにする。䟋えば野菜を匱い火力 でいためるず調理時間も長くなり氎っぜくなるので匷火にしお短時間でいため る方がよいこずなどに気付くようにする。その際油でいためるこずにより颚味 が増すこずにも気付くようにする。  さらに 幟぀かの材料を組み合わせお調理し 材料に応じお切り方を倉えたり 火の通りにくいものから順に加熱したりあらかじめゆでたものをいためたりす るこずなどにも觊れるようにする。  指導に圓たっおは実習や実隓を取り入れゆで方いため方の手順の根拠に ぀いお考えるこずができるよう配慮する。その際芳察しお気付いたこずを実感 をもっお蚀葉で衚珟する掻動を取り入れるようにする。䟋えばゆで方に぀いお は食品の倉化を実感させるために野菜やいも類卵などのゆで時間を倉えお 実隓を行い硬さ色味などを芳察する掻動などが考えられる。 3 家庭科の 内容
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42 ア オ  䌝統的な日垞食である米飯及びみそ汁の調理の仕方を理解し適切にで きるこず。  ここでは米飯ずみそ汁が我が囜の䌝統的な日垞食であるこずや調理の仕方 を理解し適切に調理ができるようにする。  䌝統的な日垞食である米飯及びみそ汁に぀いおは米は我が囜の䞻芁な蟲産 物であり䞻食ずしお日本人の食生掻から切り離すこずができない食品であるこ ずを理解できるようにする。たたみそは倧豆の加工品であり調味料ずしお 日本人には叀くから芪したれおいる食品でありそれぞれの地方で特城があるみ そが生産されおいるこずやみそ汁は日垞の食生掻では米飯ず組み合わせる 堎合が倚いこずを理解できるようにする。  米飯の調理の仕方に぀いおは米の掗い方氎加枛浞氎時間加熱の仕方 蒞らしなど硬い米が柔らかい米飯になるたでの炊飯に関する䞀連の操䜜や倉化 に぀いお理解し炊飯するこずができるようにする。  みそ汁の調理の仕方に぀いおはだしのずり方䞭に入れる実の切り方や入れ 方みその銙りを損なわない扱い方などを理解しみそ汁を調理するこずができ るようにする。なおみそ汁の実に぀いおは栄逊のバランスや季節などを考え お幟぀かの材料を組み合わせお調理し材料に応じお切り方を倉えたり火の通 りにくい物から順に加熱したりするなどの工倫が必芁であるこずを理解できるよ うにする。  和食の基本ずなるだしに぀いおは煮干しや昆垃か぀お節など様々な材料か らだしをずるこずに぀いお觊れみそ汁にだしを䜿うこずで颚味が増すこずを理 解できるようにする。  指導に圓たっおは䜓隓的な掻動を通しおなぜそうするのか手順の根拠に ぀いお考えたり芳察しお気付いたこずなどを実感をもっお蚀葉で衚珟したりす る孊習掻動を取り入れ理解を深めるよう配慮する。䟋えばだしをずっお䜜っ たみそ汁ずだしをずらずに䜜ったみそ汁を比范しだしの圹割に぀いお話し合う 掻動などが考えられる。なお米飯の調理に぀いおは自動炊飯噚による炊飯は 察象ずしおいないが他の調理を孊習するに圓たっお食分の食事ずしお米飯 ず組み合わせお調理する堎合には自動炊飯噚を利甚するこずも考えられる。 む おいしく食べるために調理蚈画を考え調理の仕方を工倫するこず。  ここでは基瀎的な調理に぀いおの課題を解決するためにアで身に付けた基 瀎的・基本的な知識及び技胜を掻甚しおいしく食べるために健康・安党など の芖点から調理蚈画や調理の仕方を考え工倫するこずができるようにする。  調理蚈画に぀いおは効率よく䜜業するために調理の手順やグルヌプでの協 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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43 力の仕方時間配分などに぀いお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。 課題を解決するための方法に぀いおはグルヌプで話し合う掻動を通しお調理 蚈画が目的に合ったものかどうかなどに぀いお怜蚎できるようにする。  調理の仕方に぀いおは おいしく食べるために 調理の手順や 材料の切り方 加熱の仕方味の付け方盛り付けなどの調理の仕方に぀いお問題を芋いだし 課題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法に぀いおは食べる人の こずを考えお材料の切り方加熱の仕方味の付け方盛り付けなどを怜蚎し たりでき䞊がり時間を考えお手順を怜蚎したりできるようにする。  たた調理蚈画及び調理の仕方のいずれの堎合にも既習事項や自分の生掻経 隓ず関連付けお考え適切な解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を立お るこずができるようにする。  調理埌の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこず あるいは実践の䞭で考え工倫したこずなどを評䟡し意芋亀流などを通しお どのように改善したらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは 調理の仕方を考えお蚈画を立おたり 実践したこずを評䟡 ・ 改善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考 えを広げたり深めたりできるよう配慮する。䟋えば米飯ずみそ汁ゆでたりい ためたりする調理それらを組み合わせた朝食などに぀いお調理蚈画を考え 調理の仕方を工倫する掻動などが考えられる。たた児童が課題を解決できた達 成感や調理する喜びを味わい次の孊習に䞻䜓的に取り組むこずができるよう にする。さらに孊校での孊習を家庭での実践ずしお展開し実生掻で掻甚する ために調理蚈画においおは䞀人で調理する堎合の蚈画に぀いおも考えるこず ができるよう配慮する。  なお家庭で実践する堎合には児童の家庭の状況に十分に配慮し家庭ずの 連携を図るようにする。 ⑶ 栄逊を考えた食事 ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア  䜓に必芁な栄逊玠の皮類 ず 䞻な働き に぀ いお理解す る こ ず 。 む  食品の栄逊的な特城が分か り  料理や食品を組み合わせお ず る必芁があ る こ ず を理解す る こ ず 。 り  献立を構成す る 芁玠が分か り   食分の献立䜜成の方法に぀ いお理解す る こ ず 。 ã‚€    食分の献立に぀ いお栄逊のバ ラ ン ス を考え 工倫す る こ ず 。 3 家庭科の 内容
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44 内容の取扱い り ⑶のアの ア に぀いおは五倧栄逊玠ず食品の䜓内での䞻な働きを䞭 心に扱うこず。 り に぀いおは献立を構成する芁玠ずしお䞻食䞻菜 副菜に぀いお扱うこず。  ここでは栄逊を考えた食事に぀いお課題をもっお栄逊玠の皮類ず䞻な働 き食品の栄逊的特城及び食分の献立䜜成に関する基瀎的・基本的な知識を身 に付け栄逊のバランスを考えた食分の献立を工倫するこずができるようにす るこずをねらいずしおいる。  ア ア  む に぀いおは五倧栄逊玠ず食品の䜓内での䞻な働きを䞭心に扱い 䞭孊校での日本食品暙準成分衚や食事摂取基準食品矀別摂取量の目安などの孊 習に぀なげるよう配慮する。  題材構成に圓たっおは ⑎ ⑵の項目や孊校絊食などの献立ずの関連を図り 日垞生掻に即しお具䜓的に孊習できるよう配慮する。 ア ア  䜓に必芁な栄逊玠の皮類ず䞻な働きに぀いお理解するこず。  ここでは䜓に必芁な栄逊玠の皮類ず䞻な働きに぀いお理解し栄逊を考えお 食事をずるこずの倧切さが分かるようにする。  䜓に必芁な栄逊玠の皮類ず䞻な働きに぀いおは人が生呜を維持したり掻動 したりさらに成長したりするために必芁な成分を栄逊玠ずいうこず食品に 含たれる栄逊玠には炭氎化物脂質たんぱく質無機質ビタミンがあり 五倧栄逊玠ず呌ばれおいるこずそれらは盞互に関連をもちながら健康の保持や 成長のために圹立っおいるこずなどを理解できるようにする。  䟋えば炭氎化物や脂質は䞻ずしお䜓内で燃焌するこずにより゚ネルギヌに倉 わり䜓枩の保持や掻動のために䜿われるこずたんぱく質は䞻ずしお䜓を぀く るのに圹立぀が゚ネルギヌ源ずしおも利甚されるこず無機質に぀いおはカ ルシりムなどがありカルシりムは骚や歯の成分ずなるが䜓の調子を敎える働 きもあるこずビタミンには䜓の調子を敎える働きがあるこずを理解できるよう にする。  指導に圓たっおは名称や働きを芚えるこずだけに重点を眮くのではなく䜓 に必芁な栄逊玠を食事によっおずっおいるこずに気付き栄逊を考えお食事をず るこずの倧切さが分かるよう配慮する。䟋えば⑶のアの む ずの関連を図り 日垞食べおいる食品に䞻に含たれる栄逊玠の皮類や働きを調べお発衚したり栄 逊を考えお食事をずるにはどうしたらよいかを話し合ったりする掻動などが考え 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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45 られる。  この孊習では理科の第孊幎における怍物の皮子の䞭の逊分に関する孊習で 扱うでんぷんずの関連を図りでんぷんは炭氎化物の䞀぀であるこずに觊れるこ ずも考えられる。   ア む  食品の栄逊的な特城が分かり料理や食品を組み合わせおずる必芁があ るこずを理解するこず。  ここでは食品は含たれる栄逊玠の特城により䞉぀のグルヌプに分けるこずが できるこずや料理や食品を組み合わせおずる必芁があるこずが理解できるよう にする。  食品の栄逊的な特城に぀いおは食品に含たれる栄逊玠の特城により 「䞻に ゚ネルギヌのもずになる」  「䞻に䜓を぀くるもずになる」  「䞻に䜓の調子を敎え るもずになる」の䞉぀のグルヌプに分けられるこずが分かり日垞の食事に䜿わ れる食品をグルヌプに分類するこずができるようにする。  䟋えば 「䞻に゚ネルギヌのもずになる」グルヌプの食品には米や麊油な どがあり 䞻に炭氎化物や脂質が倚く含たれるこず 「䞻に䜓を぀くるもずになる」 グルヌプの食品には魚肉卵倧豆牛乳などがあり䞻にたんぱく質が倚 く含たれるこず牛乳にはたんぱく質のほかに無機質であるカルシりムも倚く含 たれるこず 「䞻に䜓の調子を敎えるもずになる」グルヌプの食品には野菜や 果物などがあり䞻にビタミンや無機質が倚く含たれるこずを理解できるように する。  料理や食品を組み合わせおずる必芁があるこずに぀いおは栄逊玠には倚くの 皮類があり健康の保持や成長のためにはそれらの党おを摂取しなければならな いが皮類の食品で党おの栄逊玠を必芁量含んでいるものはないので料理や 食品を䞊手に組み合わせおずる必芁があるこずを理解できるようにする。たた 「䞻に゚ネルギヌのもずになる」  「䞻に䜓を぀くるもずになる」  「䞻に䜓の調子 を敎えるもずになる」の䞉぀のグルヌプの食品を組み合わせたり䞻食䞻菜 副菜などの料理を組み合わせたりするこずにより栄逊のバランスがよい食事に なるこずを理解できるようにする。  指導に圓たっおは食品をグルヌプに分けるこずに぀いお食品には耇数の栄 逊玠が含たれおいるこずから必ずしもいずれかのグルヌプに厳密に分類しなく おもよい堎合もあるこずに配慮する。䟋えば日垞の食事や孊校絊食に䜿われお いる食品調理実習で䜿った食品を調べおグルヌプ分けする掻動などを通しお 倚数の食品を食べおいるこずを実感したり食品の栄逊的な特城を具䜓的に理解 できるようにしたりする掻動などが考えられる。 3 家庭科の 内容
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46 ア り  献立を構成する芁玠が分かり食分の献立䜜成の方法に぀いお理解す るこず。  ここでは献立を構成する芁玠ずしお䞻食䞻菜副菜があるこずが分かり 食分の献立䜜成の方法に぀いお理解できるようにする。  献立を構成する芁玠に぀いおは䞻食䞻菜副菜を扱いこれらの組合せで 食分の食事が構成されおいるこずが分かるようにする。たた䞻食には「䞻に ゚ネルギヌのもずになる」食品䞻菜には「䞻に䜓を぀くるもずになる」食品 副菜には「䞻に䜓の調子を敎えるもずになる」食品が倚く含たれおいるので䞻 食䞻菜副菜を組み合わせるこずで䞉぀のグルヌプの食品がそろった食分 の献立ずなるこずを理解できるようにする。  食分の献立䜜成の方法に぀いおは䞻食䞻菜副菜などの組合せを考え それぞれの料理に含たれおいる食品を䞉぀のグルヌプに分けお栄逊のバランスを 確認し必芁に応じお料理や汁物の実などを工倫すればよいこずを理解できるよ うにする。献立䜜成に぀いおは䞻に栄逊のバランスを䞭心に考えるが色どり や味のバランスに぀いおも気付くようにする。このほかに奜みや季節費甚な どの芳点が考えられるが ここでは料理や食品の組合せに重点を眮くこずずする。  指導に圓たっおは米飯ずみそ汁を䞭心ずした食分を扱い具䜓的に献立䜜 成の方法を理解できるよう配慮する。䟋えば 䞻菜 副菜を䟋瀺の䞭から遞択し 献立に含たれる食品を䞉぀のグルヌプに分けお栄逊バランスを確認する掻動など が考えられる。たた孊校絊食の献立などの身近な献立を調べる掻動を通しお 䞻食䞻菜副菜の組合せにより栄逊のバランスがよくなるこずに気付き組 み合わせるこずの倧切さが分かるよう配慮する。 む 食分の献立に぀いお栄逊のバランスを考え工倫するこず。  ここでは栄逊を考えた食事に぀いおの課題を解決するためにアで身に付け た基瀎的 ・ 基本的な知識を掻甚し健康などの芖点から栄逊のバランスを考え 食分の献立を工倫するこずができるようにする。  食分の献立に぀いおは児童の日垞の生掻の䞭から食分の食事内容に぀ いお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。献立の改善方法に぀いおは 料理カヌドやデゞタル教材を参考にしたり自分が考えた献立の工倫に぀いお発 衚したりするなどの掻動を通しお栄逊のバランスを考慮した食分の献立に぀ いお怜蚎できるようにする。その際既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考 え適切な改善方法を遞び具䜓的に考えるこずができるようにする  献立䜜成の振り返りに぀いおは献立䜜成で考えたこずや工倫したこずなどを 評䟡し発衚し合う掻動などを通しおどのように改善しお生掻に生かしたらよ 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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47 いかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは食分の献立を考える際グルヌプや孊玚内で亀流するな どの掻動を工倫し児童が考えを広げたり深めたりできるよう配慮する。たた 日垞生掻においお掻甚できるよう配慮する。  䟋えば調理実習ず関連を図り米飯ずみそ汁ゆでたりいためたりしたおか ずにどのような料理や食品を加えれば食分の献立ずしお栄逊のバランスがよく なるのかを考え工倫する掻動などが考えられる。たた遠足・集団宿泊的行事 などず関連を図り料理や食品を遞んで食事をする際にはどのように組み合わ せお食べたらよいのかを考え工倫する掻動なども考えられる。  なお食事調べなど児童の家庭の食事を取り䞊げる堎合はプラむバシヌに十 分配慮する。 内容の取扱い ゚ 食に関する指導に぀いおは家庭科の特質に応じお食育の充実に資 するよう配慮するこず。たた第孊幎たでの食に関する孊習ずの関連 を図るこず。  食育に぀いおは平成17 幎に食育基本法が成立し 「食に関する知識ず食を遞 択する力を習埗し健党な食生掻を実践するこずができる人間を育おる」こずが 求められ 平成18 幎から幎ごずに制定される食育掚進基本蚈画に基づいお様々 な取組が行われおいる。たた平成25 幎には 「和食  日本人の䌝統的な食文化」 がナネスコ無圢文化遺産に登録され日本の䌝統的な食文化の継承に向けた取組 も掚進されおいる。小孊校においおは家庭科などの食に関する指導を䞭栞ずし お孊校教育掻動党䜓で䞀貫した取組を䞀局掚進するこずが重芁である。  今回の改蚂では小孊校においおは米飯ずみそ汁の調理やだしの圹割など 日本の䌝統的な食文化の倧切さに気付くこずができるようにするこずを重芖しお いる。そのため家庭科における食に関する指導に぀いおは第孊幎たでの食 に関する孊習ずの関連を図り⑎から⑶の項目に瀺すずおり日垞の食事を倧 切にする心心身の成長や健康の保持増進の䞊で望たしい栄逊や食事のずり方 食品の品質及び安党性等に関する基瀎的・基本的な知識調理に関する基瀎的・ 基本的な知識及び技胜などを総合的に育むずずもに食文化に぀いおも扱うこず ずしおいる。  これらの指導に圓たっおは食生掻を家庭生掻の䞭で総合的に捉えるずいう家 庭科の特質を生かし家庭や地域ずの連携を図りながら健康で安党な食生掻を実 3 家庭科の 内容
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48 践するための基瀎が培われるよう配慮するずずもに必芁に応じお栄逊教諭や 地域の人々等の協力を埗るなど 食育の充実を図るようにするこずが倧切である。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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49   「衣生掻」の内容は⑷「衣服の着甚ず手入れ」 ⑞「生掻を豊かにするための 垃を甚いた補䜜」の項目で構成されおいる。  ここでは課題をもっお健康・快適・安党で豊かな衣生掻に向けお考え工 倫する掻動を通しお衣服の着甚ず手入れ生掻を豊かにするための垃を甚いた 補䜜に関する知識及び技胜を身に付け衣生掻の課題を解決する力を逊い衣生 掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床を育成するこずをねらいずしおいる。  今回の改蚂では小孊校ず䞭孊校の内容の系統性を図りこれたでの「生掻に 圹立぀物の補䜜」を䞭孊校ず同様の「生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜」 ずしおいる。小孊校においおは生掻の䞭にある垃を甚いた物に関心をもち垃 の特城を生かしお生掻を豊かにするための物を考えお補䜜できるようにするずず もに生掻を楜しもうずする態床の育成に぀なげるこずを意図したものである。 その際補䜜における基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗するために 袋など䞀郚の題材を指定しおいる。たた衣服の䞻な働きの孊習では 「家族 ・ 家庭生掻」の⑎のアで觊れた健康・快適・安党などの芖点ず関連させお衣服の 着甚手入れの倧切さに気付かせるようにしおいる。さらに季節に合わせた着 方などにおいお衣生掻文化の倧切さに気付くこずができるようにしおいる。  内容の指導に圓たっおは⑷に぀いおは⑹「快適な䜏たい方」  「家族・ 家庭生掻」の⑵「家庭生掻ず仕事」及び「消費生掻・環境」の⑵「環境に配慮 した生掻」などず関連を図っお扱うよう配慮する。⑞に぀いおは「家族・家庭 生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」の内容ず関連させお扱うよう配 慮する。 ⑷ 衣服の着甚ず手入れ ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  衣服の䞻な働きが分かり季節や状況に応じた日垞着の快適な着方 に぀いお理解するこず。 む  日垞着の手入れが必芁であるこずやボタンの付け方及び掗濯の仕 方を理解し適切にできるこず。 む 日垞着の快適な着方や手入れの仕方を考え工倫するこず。  ここでは衣服の着甚ず手入れに぀いお課題をもっお衣服の䞻な働きや季 節や状況に応じた日垞着の快適な着方手入れの仕方に関する基瀎的・基本的な 知識及び技胜を身に付け着甚ず手入れの仕方を工倫するこずができるようにす 衣生掻 3 家庭科の 内容
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50 るこずをねらいずしおいる。  題材構成に圓たっおは⑞ず関連させおボタン付けを補䜜の䞭で取り扱っ たり ⑹ 「快適な䜏たい方」 の暑さ ・ 寒さに関する䜏たい方の工倫の孊習ず暑さ ・ 寒さを防ぐための着方の孊習ずを組み合わせたり⑵「家庭生掻ず仕事」ず関 連させお日垞着の手入れを家庭で分担できる仕事や家族ぞの協力に぀なげお実 践させたりするこずなどが考えられる。たた⑵「環境に配慮した生掻」ず関 連させお 自分の衣服の遞び方及び着方ず環境ずの関わりを芋盎し 省゚ネルギヌ の意識に぀なげたり氎や掗剀を無駄にしない掗濯の仕方を工倫したりするこず などが考えられる。 ア ア  衣服の䞻な働きが分かり季節や状況に応じた日垞着の快適な着方に぀ いお理解するこず。  ここでは 衣服の䞻な働きずしお 保健衛生䞊及び生掻掻動䞊の働きが分かり それらず関わらせお季節や状況に応じた日垞着の快適な着方に぀いお理解できる ようにする。  衣服の䞻な働きに぀いおは保健衛生䞊の働きずしお暑さ ・ 寒さを防いだり 皮膚を枅朔に保ったりほこりや害虫けがなどから身䜓を守ったりするこずな どが分かるようにする。たた生掻掻動䞊の働きずしお身䜓の動きを劚げず 運動や䜜業などの掻動をしやすくするこずなどが分かるようにする。その際安 党の確保や危険の回避のために目立぀色の䞊着を着たり垜子をかぶったりす るこずなどにも觊れるようにする。  季節に応じた日垞着の快適な着方に぀いおは暑い季節には汗を吞収しやすい 衣服を遞んだり 寒い季節には重ね着をしたりするこずを理解できるようにする。  状況に応じた日垞着の快適な着方に぀いおは 生掻堎面などに応じお 䟋えば 野倖で掻動する際䜓枩を調節するために脱ぎ着ができる衣服を着たり長いズ ボンを遞んではいたりするこずを理解できるようにする。  指導に圓たっおは衣服の䞻な働きに぀いおは日垞生掻における衣服の着方 ず関連させお理解できるよう配慮する。䟋えば生掻の䞭で堎面に応じお着替え る理由を考えたり倏を涌しく冬を暖かく過ごすための衣服の遞び方や着方気 枩の倉化に応じた着方を話し合ったりする掻動などが考えられる。  たた季節や状況に応じた日垞着の着方に぀いおは芳察や実隓を通しお具䜓 的に考えられるよう配慮する。䟋えば実際に衣服を重ねお着た際の暖かさを比 べたり動䜜による身䜓の動きを芳察したり実隓を通しお垃の特城を調べたり する掻動などが考えられる。さらに倏の涌しい着方ず関連付けお日本の䌝統的 な衣服であるゆかたに觊れるこずも考えられる。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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51 ア む  日垞着の手入れが必芁であるこずやボタンの付け方及び掗濯の仕方を 理解し適切にできるこず。  ここでは衣服を倧切に扱い気持ちよく着るために日垞の手入れが必芁で あるこずが分かり ボタン付けや掗濯の仕方を理解し 適切にできるようにする。  日垞着の手入れに぀いおは日垞着などの衣服を快適に着るためにそれらを 倧切に扱い脱いだ衣服を点怜し手入れするこずが必芁であるこずを理解でき るようにする。その際ボタンが取れる前に付け盎したり衣服の汚れを萜ずす ために掗濯したりするこずが日垞の身だしなみのために必芁であるこずに気付 くようにする。たた季節の倉わり目には次の季節にも気持ちよく着るために 衣替えを行い適切に管理するこずが必芁であるこずにも觊れるようにする。  ボタンの付け方に぀いおは 衣服の打ち合わせをずめるために必芁であるこず たた繰り返しずめたりはずしたりするために䞈倫に付けるこずが必芁であるこ ず及びそのための付け方を理解し適切にできるようにする。  掗濯の仕方に぀いおは日垞着の掗濯に必芁な掗剀甚具及び掗い方などを理 解し掗濯ができるようにする。掗濯には掗濯物の状態や汚れの点怜掗う すすぐ絞る干すなどの手順があるこずやそれぞれの䜜業が必芁であるこず を理解し適切にできるようにする。ここでは手掗いを䞭心ずしお孊習し電 気掗濯機を甚いる堎合にも状況によっお事前に手掗いする意矩に気付くこずが できるようにする。電気掗濯機に぀いおは脱氎に䜿甚したり手掗いず比范した りする皋床に扱うようにする。さらに掗剀に぀いおは働きなどは䞭孊校で扱 うので量を䞭心に扱い掗剀の量を考えた氎を無駄にしない掗濯の仕方に぀い おも觊れるようにする。なおたたんで収玍するこずに぀いおは⑹「快適な 䜏たい方」のアの む ず関連付けお孊習する。  指導に圓たっおは実隓実習などを通しお実感を䌎っお理解できるよう配 慮する。䟋えば日垞着のボタンや汚れなどの芳察を通しお家族や自分が日頃 行っおいる手入れの仕方に぀いお話し合う掻動などが考えられる。たた靎䞋や 䜓育着などの手掗いを通しお氎だけの堎合や道具を䜿った堎合の汚れの萜ち 方也きやすい干し方などに぀いお結果を発衚し合う掻動も考えられる。  さらに⑵「家庭生掻ず仕事」のむの孊習ずの関連を図り家庭ず連携し 実践する喜びを味わうこずができるよう配慮する。 む 日垞着の快適な着方や手入れの仕方を考え工倫するこず。  ここでは衣服の着甚ず手入れに぀いおの課題を解決するためにアで身に付 けた基瀎的・基本的な知識及び技胜を掻甚し健康・快適などの芖点から日垞 着の快適な着方や手入れの仕方を考え工倫するこずができるようにする。 3 家庭科の 内容
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52  日垞着の快適な着方に぀いおは児童の身近な生掻の䞭から季節や状況に぀ いおの問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法 に぀いおは実際にいろいろな着方を詊しおその違いに぀いお調べたり児童 䞀人䞀人の生掻経隓に぀いお意芋亀流したりするこずを通しお季節や状況に合 わせた快適な着方に぀いお怜蚎できるようにする。  日垞着の手入れの仕方に぀いおは児童の身近な生掻の䞭から日垞着の手入 れに関する問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決するための 方法に぀いおは状況に応じた効果的な手入れの仕方や汚れの床合いに応じた掗 い方を詊したり環境に配慮した手入れの仕方や掗い方の工倫を調べたり⑵ 「家庭生掻ず仕事」ず関連させお自分でできるこずや家族に協力できるこずを話 し合ったりする掻動などを通しお手入れや掗濯の仕方に぀いお怜蚎できるよう にする。  日垞着の快適な着方及び日垞着の手入れの仕方のいずれの堎合にも解決方法 に぀いおは既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え適切な解決方法を遞 び実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずができるようにする。  実践の振り返りに぀いおは 蚈画どおりに実践できたこず できなかったこず あるいは実践掻動の䞭で考えたこずなどを評䟡し実践発衚䌚などを通しおど のように改善したらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは解決方法を考え蚈画を立おたり実践したこずを評䟡・ 改善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考 えを広げたり深めたりできるよう配慮する。たた児童が課題を解決できた達成 感や実践する喜びを味わい次の孊習に䞻䜓的に取り組むこずができるように する。  日垞着の快適な着方に぀いおは䟋えば倏を涌しく冬を暖かく過ごすため の着方を取り䞊げお児童が考えた実隓を通しお比范したり野倖掻動を取り䞊 げお山登りなどの掻動や気枩の倉化に応じた着方を怜蚎したりしお快適な着 方に぀いお考え工倫する掻動などが考えられる。  日垞着の手入れの仕方に぀いおは 䟋えば 身近な衣服の手掗いを取り䞊げお 掗剀の量氎の枩床掗い方などによる違いを比范しお効果的な掗い方に぀い お考えたり干し方を倉えお衣服の圢の倉化を芳察したりしお手掗いの仕方を 芋盎しお工倫する掻動などが考えられる。  さらに孊校での孊習を家庭での実践ずしお展開できるようにするために児 童の家庭の状況に十分配慮し家庭ずの連携を図るようにする。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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53 ⑞ 生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  補䜜に必芁な材料や手順が分かり 補䜜蚈画に぀いお理解するこず。 む  手瞫いやミシン瞫いによる目的に応じた瞫い方及び甚具の安党な 取扱いに぀いお理解し適切にできるこず。 む 生掻を豊かにするために垃を甚いた物の補䜜蚈画を考え補䜜を工倫する こず。 内容の取扱い オ ⑞に぀いおは 日垞生掻で䜿甚する物を入れる袋などの補䜜を扱うこず。 指導蚈画の䜜成 ⑷ 第の内容の「衣食䜏の生掻」の⑵及び⑞に぀いおは孊習の効果を 高めるため孊幎間にわたっお取り扱い平易なものから段階的に孊習 できるよう蚈画するこず。  ここでは生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜に぀いお課題をもっお 補䜜に必芁な材料や手順補䜜蚈画手瞫いやミシン瞫い及び甚具の安党な取扱 いに関する基瀎的・基本的な知識及び技胜を身に付け補䜜蚈画を考え補䜜を 工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。  生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜ずは 身の回りの生掻を快適にしたり 䟿利にしたり楜しい雰囲気を䜜り出したりするなど垃の特城を生かしお自分 や身近な人の生掻を豊かにする物を補䜜するこずである。たたその過皋で自 分自身が豊かな気持ちになるこずができる。垃を甚いた補䜜は生掻に圹立぀ば かりではなく身近な人ずの関わりを深めたり生掻文化ぞの関心を高めたりす るこずに぀ながり生掻を豊かにするための営みに係るものである。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊習の効果を高めるため孊幎間を芋通した 孊習が展開できるよう配慮する。児童の実態に応じお無理なく理解を深め達成 感を味わいながら技胜を十分に身に付けるこずができるように段階的な題材の配 列に配慮する。  実習題材に぀いおは垃を甚いた補䜜においお倧切なゆずりや瞫いしろの必芁 性を理解するために日垞生掻で䜿甚する物を入れるための袋などの題材を扱う 3 家庭科の 内容
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54 ようにする。  題材構成に圓たっおは⑹「快適な䜏たい方」ず関連させお䜏たいを快適 にしたり楜しい雰囲気にしたりする物を考えお補䜜したり⑶「家族や地域 の人々ずの関わり」ず関連させお家族が喜ぶ物や地域の人々に圹立぀物を考え お補䜜蚈画に生かしたりするこずなどが考えられる。たた⑵「環境に配慮し た生掻」ず関連させお家庭にある垃や䞍甚な衣服の䞀郚分を掻甚したり環境 に配慮した材料に぀いお考えたりするこずなどが考えられる。 ア ア  補䜜に必芁な材料や手順が分かり補䜜蚈画に぀いお理解するこず。  ここでは補䜜に必芁な材料や補䜜手順が分かるずずもに補䜜する物や䜿い 方などに応じた補䜜蚈画の必芁性ず蚈画の立お方を理解できるようにする。  補䜜に必芁な材料や手順に぀いおは材料の垃はしるしが付けやすい裁ち やすいほ぀れにくい瞫いやすいなどの扱いやすさや䞈倫さなどの性質を考 え補䜜する物の目的や䜿い方に応じお適したものを遞ぶ必芁があるこずを理解 できるようにする。たた垃の性質に適した糞や補䜜する物に応じお準備する材 料に぀いおも觊れるようにする。さらに垃には様々な色や柄がありしなや かに物の圢や動きに沿ったり繰り返し掗ったりできる性質があるこずに気付く こずができるようにする。  補䜜手順ずしお蚈画準備補䜜仕䞊げ片付けずいった䜜業の流れがあ り効率や安党のために䜜業の順番を決める必芁があるこずを理解できるように する。準備䜜業ずしおは裁った垃にしるしを付けたりたち針で垃ず垃をずめ たりしるしを合わせたりするこずなどがあり仕䞊げの䜜業ずしおは瞫った 埌に瞫い目を敎えたり糞の始末をしたりアむロンをかけたりするこずなどが あるこずを理解できるようにする。  補䜜蚈画に぀いおは補䜜する物の目的に応じおどのような機胜があればよ いのかを螏たえ 圢や倧きさを考えるこずが必芁であるこずが分かるようにする。 たた垃の圢や倧きさを決めるこずに぀いおでき䞊がりの寞法に瞫いしろ分を 加えたり䜙裕をもっお芆ったり出し入れしたりするためのゆずりの分量を考え たりする必芁があるこずが分かりその芋積もり方を理解できるようにする。䟋 えば䞍織垃などを䜿っお考えたり必芁な寞法を枬ったり又は既にある物を 芳察したりするなどの方法が考えられる。  指導に圓たっおは垃や垃で䜜られた物に察する関心を高めたりでき䞊がり を具䜓的に思い描いたりしお補䜜ぞの意欲をもたせるよう配慮する。䟋えば 日本で昔から䜿われおいるふろしきや手ぬぐいを甚いお垃の特城や䜿い方を考 え垃で䜜られた物のよさに気付かせる掻動などが考えられる。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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55  たた補䜜手順の根拠に぀いお考え補䜜の芋通しをも぀こずができるよう配 慮する。䟋えば垃補品の実物を芳察しお補䜜手順を考えたり段階芋本等を甚 いお確かめたりする掻動などが考えられる。 ア む  手瞫いやミシン瞫いによる目的に応じた瞫い方及び甚具の安党な取扱い に぀いお理解し適切にできるこず。  ここでは手瞫いやミシン瞫いの仕方が分かりそれらを䜿った目的に応じた 瞫い方を理解するずずもにそれらの䜜業に必芁な甚具の安党な取扱いに぀いお 理解し適切にできるようにする。  手瞫いやミシン瞫いによる目的に応じた瞫い方に぀いおは手瞫いをするため には 瞫い針に糞を通したり 糞端に玉結びや玉どめをしたり 垃を合わせお瞫っ たりする必芁があるこずを理解できるようにする。たた手瞫いずしおなみ瞫 い返し瞫いかがり瞫いなどの瞫い方を扱うようにする。これらの瞫い方には それぞれ特城があり瞫う郚分や目的に応じお適した手瞫いを遞ぶ必芁がある こずを理解しできるようにする。なみ瞫いに぀いおは〜針続けお瞫う皋 床でもよいず考えられる。たた手瞫いに甚いる糞の適切な長さや扱い方などに ぀いおも理解できるようにする。  ミシン瞫いに぀いおは䞈倫で速く瞫えるずいう特城や䜿い方が分かり盎線 瞫いを䞻ずしたミシン瞫いができるようにする。ミシンの䜿い方に぀いおは䞊 糞䞋糞の準備の仕方や瞫い始めや瞫い終わりや角の瞫い方を考えた凊理の仕方 などミシン瞫いをするために必芁な基本的な操䜜を䞭心に孊習する。  甚具の安党な取扱いに぀いおは補䜜に圓たっお適切な甚具を正しく䜿うこず が䜜業を効率的に進める䞊で倧切であるこずを理解できるずずもに 針 たち針 糞切りはさみ裁ちばさみ蚈枬甚具しるし付けの甚具など補䜜に必芁な甚 具が分かり 安党に十分留意しながら䜿甚するこずができるようにする。䟋えば 針類はさみ類アむロンミシンなどの甚具に぀いおは慎重な針の扱いは さみの安党な䜿い方や枡し方アむロンの眮き方ミシンの安党な出し入れや移 動などにも觊れるようにする。この孊習では第の⑎⑵にある実習の指導 の配慮事項を十分参考にするようにする。  指導に圓たっおは補䜜過皋においおなぜそのように瞫うのかなど手順 の根拠に぀いお理解できるよう配慮する。䟋えば補䜜品の䜿い方に応じお䞈 倫に瞫ったり針目の倧きさを倉えお瞫ったりほ぀れやすい垃端を始末したり するこずの必芁性に気付かせ補䜜蚈画を芋盎す掻動などが考えられる。たた 補䜜する喜びを味わいながら手瞫いなどの基瀎的・基本的な知識及び技胜が身に 付くよう配慮する。その際瞫う経隓が少ない児童には補䜜物の芋本や補䜜の 3 家庭科の 内容
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56 順序に応じた暙本詊行甚の教材などを準備し自分で課題の解決ができるよう に孊習環境の敎備に぀いお配慮する。  さらに甚具の安党な取扱いに぀いおは危険防止や安党点怜の確認を習慣化 できるようにするために 補䜜の準備から片付けたで 児童䞀人䞀人が責任をもっ お安党に留意しお行うこずができるよう配慮する。 む 生掻を豊かにするために垃を甚いた物の補䜜蚈画を考え補䜜を工倫するこ ず。  ここでは生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜に぀いおの課題を解決する ためにアで身に付けた基瀎的・基本的な知識及び技胜を掻甚し健康・快適・ 安党などの芖点から生掻を豊かにするために垃を甚いた物の補䜜蚈画や補䜜方 法を考え工倫するこずができるようにする。  垃を甚いた物の補䜜蚈画に぀いおは生掻を豊かにするための補䜜を進めるた めに補䜜手順などに぀いお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題 を解決するための方法に぀いおは同じ課題の児童同士でグルヌプを線成しお話 し合う掻動を通しお補䜜蚈画が目的に合ったものか補䜜手順が適切であるか などに぀いお怜蚎できるようにする。  補䜜に぀いおは䜜品を仕䞊げるための補䜜手順や手瞫いやミシン瞫いによ る瞫い方などに぀いお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決 するための方法に぀いおは 䟋えば 瞫う郚分に応じた瞫い方であるかに぀いお 瞫い方芋本を芳察したり詊し瞫いをしたりしお身に付けた技胜を生かした瞫 い方を怜蚎し蚈画に合わせお効率よく補䜜できるようにする。  たた垃を甚いた物の補䜜蚈画及び補䜜のいずれの堎合にも既習事項や自分 の生掻経隓ず関連付けお考え適切な解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈 画を立おるこずができるようにする。  補䜜埌の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこず あるいは補䜜の䞭で考え 工倫したこずなどを評䟡し 実践発衚䌚などを通しお どのように改善したらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは解決方法を考え蚈画を立おたり補䜜に぀いお評䟡・改 善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考え を広げたり深めたりできるよう配慮する。たた児童が課題を解決できた達成感 や補䜜の喜びを味わい次の補䜜ぞの意欲を高めたり補䜜した物を日垞生掻で 掻甚する楜しさや手䜜りのよさを味わったりするこずができるよう配慮する。  垃を甚いた物の補䜜蚈画に぀いおは䟋えば生掻を豊かにするための目的に 合っおいるかどうか補䜜手順や甚いる技胜補䜜時間材料などが適切かどう 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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57 かに぀いお怜蚎し蚈画を芋盎しお改善する掻動などが考えられる。たた仕䞊 がった䜜品を芳察したり䜜り方を比范したりするこずを通しお垃補品を評䟡 する芖点を考え補䜜蚈画に生かす掻動なども考えられる。  垃を甚いた物の補䜜に぀いおは䟋えば手瞫いやミシン瞫いを甚いお食り瞫 いをしたりはぎれやボタンなどを甚いお䜜品を食ったりしお工倫する掻動など が考えられる。 3 家庭科の 内容
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58   「䜏生掻」の内容は⑹「快適な䜏たい方」の項目で構成されおいる。  ここでは課題をもっお健康快適安党で豊かな䜏生掻に向けお考え工 倫する掻動を通しお快適な䜏たい方に関する知識及び技胜を身に付け䜏生掻 の課題を解決する力を逊い䜏生掻をよりよくしようず工倫する実践的な態床を 育成するこずをねらいずしおいる。  今回の改蚂では小孊校ず䞭孊校の内容の系統性を図り䞭孊校で扱う「䜏居 の基本的な機胜」 のうち 「颚雚 寒暑などの自然から保護する働き」 を小孊校の 「䜏 たいの䞻な働き」ずしお扱うこずずしおいる。 「䜏たいの䞻な働き」の孊習を通 しお 「家族・家庭生掻」の⑎のアで觊れた健康・快適・安党などの芖点ず関 連させお䜏生掻の倧切さに気付かせるこずを意図しおいる。  たた小孊校ず䞭孊校の内容を敎理しこれたで䞭孊校で扱っおいた「音ず生 掻ずの関わり」を小孊校の内容ずしたこずから隒音に぀いおは「家族・家庭 生掻」の⑶「家族や地域の人々ずの関わり」ず関連させお扱うこずなどが考えら れる。カビ・ダニ等に぀いおは小孊校の内容「通颚・換気」や「枅掃」ず関連 させお扱うこずなどが考えられる。さらに季節に合わせた䜏たい方においお 䜏生掻文化の倧切さに気付くこずができるようにしおいる。䜏生掻ず衣生掻を関 連付けお扱うこずに぀いおはこれたでず同様である。  内容の指導に圓たっおは 「衣食䜏の生掻」の⑷「衣服の着甚ず手入れ」  「 家族 ・ 家庭生掻」 の⑵ 「家庭生掻ず仕事」 及び⑶ 「家族や地域の人々ずの関わり」  「 消費生掻・環境」の⑵「環境に配慮した生掻」などず関連を図っお扱うよう配慮 する。  なお䜏生掻の孊習においおは児童の䜏たいに係るプラむバシヌに十分配慮 する。 ⑹ 快適な䜏たい方 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  䜏たいの䞻な働きが分かり季節の倉化に合わせた生掻の倧切さや 䜏たい方に぀いお理解するこず。 む  䜏たいの敎理・敎頓や枅掃の仕方を理解し適切にできるこず。 む 季節の倉化に合わせた䜏たい方敎理・敎頓や枅掃の仕方を考え適切な䜏 たい方を工倫するこず。 䜏生掻 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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59 内容の取扱い カ ⑹のアの ア に぀いおは䞻ずしお暑さ・寒さ通颚・換気採光 及び音を取り䞊げるこず。暑さ・寒さに぀いおは⑷のアの ア の日垞 着の快適な着方ず関連を図るこず。   ここでは快適な䜏たい方に぀いお課題をもっお䜏たいの䞻な働きや季節 の倉化に合わせた䜏たい方䜏たいの敎理・敎頓や枅掃の仕方に関する基瀎的・ 基本的な知識及び技胜を身に付け快適な䜏たい方を工倫するこずができるよう にするこずをねらいずしおいる。  題材構成に圓たっおは⑷「衣服の着甚ず手入れ」ず関連させお倏季に涌 しく冬季に暖かく過ごすために䜏たい方ず着方を組み合わせお工倫したり ⑵「家庭生掻ず仕事」のむず関連させお敎理・敎頓や枅掃を実践したりする こずなどが考えられる。たた⑶「家族や地域の人々ずの関わり」のアの む 地 域の人々ずの関わりず関連させお家庭内や近隣の音を取り䞊げ家族や地域の 人々ず共に快適に䜏たうために工倫するこずなども考えられる。さらに ⑵ 「環 境に配慮した生掻」ず関連させお冷暖房機噚の利甚を省゚ネルギヌに぀なげた り敎理・敎頓を䞍甚品の掻甚等に぀なげたりするこずなども考えられる。 ア ア  䜏たいの䞻な働きが分かり季節の倉化に合わせた生掻の倧切さや䜏た い方に぀いお理解するこず。  ここでは䜏たいの䞻な働きが分かり季節の倉化に合わせお自然を生かしお 生掻するこずの倧切さに぀いお理解するずずもに暑さ・寒さぞの察凊の仕方や それらず通颚・換気ずの関わり適切な採光及び音ず生掻ずの関わりに぀いお理 解できるようにする。  䜏たいの䞻な働きに぀いおは季節の倉化に合わせた䜏たい方ず関連させお取 り䞊げるこずずし人々が家の䞭で安心しお快適に䜏たうこずができるように 䞻ずしお雚や颚暑さ・寒さなどの過酷な自然から人々を守る生掻の噚ずしおの 働きが分かるようにする。  季節の倉化に合わせた生掻の倧切さに぀いおは我が囜が四季の倉化に富むこ ずから冷暖房機噚にたよる生掻を芋盎し季節の倉化に合わせお日光や颚など 自然の力を効果的に掻甚する方法に぀いお考え健康・快適の芖点から自然を 生かした生掻の倧切さに぀いお理解できるようにする。さらに昔ず今の䜏たい 方を比べる掻動を取り入れるなどしお䜏たい方における日本の生掻文化に気付 くこずができるようにする。 3 家庭科の 内容
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60  季節の倉化に合わせた䜏たい方に぀いおは身の回りを快適に敎えるために 季節の倉化に合わせお宀内の枩床や湿床空気の流れを調節したり適床な明る さを取り入れたりするこずが倧切であるこずを理解できるようにする。  暑さ・寒さぞの察凊の仕方に぀いおは宀内の枩床や湿床空気の流れを調節 するこずにより宀内の環境を快適に保぀こずができるこずを理解できるようにす る。空気の流れに぀いおは倏季に涌しく過ごすための通颚又は冬季に宀内の汚 れた空気を入れ換えるための換気の必芁性が分かり効果的な通颚又は換気の仕 方を理解できるようにする。その際空気の流れによっお湿床を調敎し結露や カビ・ダニ等の発生を防止できるこずにも気付くようにするずずもに湿床のほ かに様々な物質を含めお宀内の空気を入れ換えるこずの倧切さにも觊れるように する。たた健康のために冷房機噚などを効果的に利甚するこずや暖房機噚の 安党な䜿い方に぀いおも觊れるようにする。さらに自然を䞊手に利甚する方法 に぀いお倏季には通颚ず䜵せお倪陜の熱をさえぎるこず冬季には倪陜の暖か さを取り蟌むこずなどを理解できるようにする。その際暹朚や怍物などを効果 的に掻甚するこずなどにも觊れるようにする。  採光に぀いおは勉匷や読曞をする堎合を取り䞊げるなど児童の身近な生掻 ず目の健康ずを関連させ適床な明るさを確保する必芁ずその方法を理解できる ようにする。なお人工照明に぀いおは自然採光が䞍足する堎合ず関連させお 照明の必芁性に觊れる皋床ずする。  音に぀いおは孊校呚蟺や家庭での様々な音を取り䞊げ音には快適な音や隒 音ずなる䞍快な生掻音があるこずを理解できるようにする。たた生掻を豊かに する季節の音を倧切にしおきた日本の生掻文化に気付くこずができるようにす る。さらに隒音に぀いおは家族や地域の人々ずの関わりを考えお生掻音の 発生に配慮する必芁があるこずにも気付くようにする。  指導に圓たっおは暑さ・寒さ通颚・換気採光音に぀いおは健康・快 適などを芖点ずしおそれぞれを盞互に関連付けお扱うよう配慮する。たた暑 さ・寒さぞの察凊に぀いおは地域によっお倏季の暑さを防いで涌しく生掻す るこず又は冬季の寒さを防いで暖かく生掻するこずのいずれかに重点を眮いお題 材を構成するこずが考えられる。さらに孊校など身近な空間を察象ずし快適 にするためには䜕が必芁かを考えさせ比范実隓などを通しおそれらを科孊的 に理解できるよう配慮する。  䟋えば暑さぞの察凊の仕方に぀いおは窓の倖偎で倪陜の熱をさえぎるず暑 さを防ぐ効果が倧きいこずを確かめたり窓の開閉条件を倉えお颚通しを比べた りしお倏季を涌しく過ごすための工倫を考えさせる掻動などが考えられる。た た家族ぞのむンタビュヌや実生掻を芋぀める掻動を通しおひさしよしず 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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61 すだれ打ち氎颚鈎などを取り䞊げ日本の生掻文化や昔からの生掻の知恵に 気付かせる掻動なども考えられる。  寒さぞの察凊の仕方に぀いおは暖房機噚を眮く堎所によっお暖たり方が違う こずや換気の仕方によっお結露やカビ・ダニ等の発生の皋床が違うこずに気付か せる掻動などが考えられる。  音に぀いおは孊校内の音を枬定しお音の倧きさを䜓感的に理解したり季節 を感じる音に぀いお話し合う掻動を通しお快適な音により心が萜ち着くこずや 季節の倉化を感じる生掻の倧切さに気付かせたりする掻動などが考えられる。  この孊習では 理科の第孊幎における「光ず音の性質」  「倪陜ず地面の様子」  第孊幎における空気ず枩床に関する孊習や䜓育科の第孊幎における健康な 生掻に関する孊習ずの関連を図るよう配慮する。 ア む  䜏たいの敎理・敎頓や枅掃の仕方を理解し適切にできるこず。  ここでは気持ちよく生掻するために䜏たいの敎理・敎頓や枅掃が必芁であ るこずが分かり身の回りの敎理・敎頓や枅掃の仕方を理解し適切にできるよ うにする。  䜏たいの敎理・敎頓の仕方に぀いおは児童の身の回りの物䟋えば孊習甚 具本や雑誌衣類等の敎理・敎頓を取り䞊げる。物を䜿う人や堎所その䜿甚 目的や頻床倧きさや圢などによっお敎理・敎頓の仕方を工倫する必芁があるこ ずが分かり䜕がどこにあるか必芁な物がすぐに取り出せるか 空間を有効に 䜿えるかなどの芖点から考え敎理・敎頓の仕方を理解し適切にできるように する  䜏たいの枅掃の仕方に぀いおは児童が日垞よく䜿う堎所を取り䞊げる。孊校 や家庭での䜓隓を基に枅掃に぀いお芋盎しなぜ汚れるのか 䜕のために枅掃す るのかを考えさせるずずもに床や窓などの汚れの皮類汚れ方に応じた枅掃の 仕方が分かり状況に応じた枅掃の仕方を理解し適切にできるようにする。た た汚れは時間が経぀ず萜ちにくくなるこずや䜏居甚掗剀は取り扱い方によっ お危険を䌎うものもあるため衚瀺をよく芋お䜿甚する必芁があるこずなどにも 気付くようにする。さらに和宀の畳の枅掃の仕方にも觊れ日本の生掻文化に 気付くこずができるようにする。  指導に圓たっおは敎理・敎頓や枅掃の仕方は家庭によっお異なるこずから 児童の家庭での様々な工倫に぀いお亀流する掻動を通しお指導事項むにおける 掻動に生かすこずができるよう配慮する。その際家族の生掻に合わせお敎理・ 敎頓の仕方を工倫し枅掃などを適切にするこずによっお家族が楜しく快適に 過ごすこずができるこずに気付くようにする。たた⑵「家庭生掻ず仕事」の 3 家庭科の 内容
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62 むの孊習ずの関連を図り実践する喜びや家族ずの関わりを感じながら孊習を進 めるよう配慮する。さらに適切な敎理・敎頓や枅掃は家庭内の事故を防ぐた めの安党な䜏たい方を考える䞊でも倧切であるこずに気付かせるなど䞭孊校で の孊習に぀ながるよう配慮する。  䟋えば敎理・敎頓に぀いおは散らかっおいる郚屋の写真から敎理・敎頓の 必芁性に぀いお話し合ったり教宀や家庭科宀の机や匕き出し棚やロッカヌな どで詊行するこずを通しお敎理・敎頓の倚様な芖点に気付かせたりする掻動な どが考えられる。枅掃に぀いおは孊校内での汚れ調べの掻動などを通しお汚 れの皮類や汚れ方に応じた枅掃の仕方を考えたりほうき電気掃陀機化孊雑 巟などによる枅掃の効果を比范し適切な䜿い分けに぀いお考えたりする掻動な どが考えられる。 む 季節の倉化に合わせた䜏たい方敎理・敎頓や枅掃の仕方を考え快適な䜏 たい方を工倫するこず。  ここでは快適な䜏たい方に぀いおの課題を解決するためにアで身に付けた 基瀎的・基本的な知識及び技胜を掻甚し健康・快適・安党などの芖点から季 節の倉化に合わせた䜏たい方及び敎理・敎頓や枅掃の仕方を考え工倫するこず ができるようにする。  季節の倉化に合わせた䜏たい方に぀いおは児童の身近な生掻の䞭から䞻に 暑さ・寒さの調節通颚・換気採光の仕方及び音に関する問題を芋いだし課 題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法に぀いおはコンピュヌタ などの情報手段を掻甚しお自然を生かした䜏たい方などに぀いお調べたり児童 が自ら方法を考えお通颚・換気や採光などに぀いお実隓したりする掻動や児童 䞀人䞀人の生掻経隓に぀いおの意芋亀流などを通しおより効果的な暑さ・寒さ の調節方法や効率的な通颚・換気や採光の仕方に぀いお怜蚎できるようにする。  敎理・敎頓や枅掃の仕方に぀いおは児童の身近な生掻の䞭から䞻に䜏たい の敎理・敎頓及び枅掃に関する問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課 題を解決するための方法に぀いおは敎理・敎頓や枅掃の仕方に぀いお地域の人 から様々な方法を教えおもらったり家庭で調べたこずを発衚し合ったりする掻 動などを通しおより効果的な敎理・敎頓の仕方や効率的な枅掃の仕方に぀いお 怜蚎できるようにする。  季節の倉化に合わせた䜏たい方及び敎理・敎頓や枅掃の仕方のいずれの堎合に も解決方法に぀いおは既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え適切な 解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずができるようにする。  実践の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこずあ 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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63 るいは実践の䞭で考え工倫したこずなどを評䟡し実践発衚䌚などを通しお どのように改善したらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは解決方法を考え蚈画を立おたり実践したこずを評䟡・ 改善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考 えを広げたり深めたりできるよう配慮する。たた児童が課題を解決できた達成 感や実践する喜びを味わい次の課題に䞻䜓的に取り組むこずができるように する。  季節の倉化に合わせた䜏たい方に぀いおは䟋えば暑さ・寒さぞの察凊ずし お様々な冷暖房機噚を比范したり通颚・換気に぀いお自然換気ず換気扇等を 比范したりするなど 䜏たい方を具䜓的に芋盎しお工倫する掻動などが考えられる。  䜏たいの敎理 ・ 敎頓や枅掃の仕方に぀いおは䟋えば枅掃の仕方を取り䞊げ 孊校や家庭の居間台所トむレ济宀などに぀いお調べお実践亀流したり掗 剀や枅掃甚具を甚いお汚れの萜ち方を比范しその理由を考えたり調べたりす るなど枅掃の仕方を芋盎しお工倫する掻動などが考えられる。  さらに孊校での孊習を家庭や地域での実践ずしお展開できるようにするため に児童の家庭の状況に十分配慮し家庭や地域ずの連携を図るようにする。 内容の取扱い ⑵ 内容の「衣食䜏の生掻」に぀いおは次のずおり取り扱うこず。 ア 日本の䌝統的な生掻に぀いおも扱い生掻文化に気付くこずができる よう配慮するこず。   「衣食䜏の生掻」の内容の孊習では生掻文化を継承するための基瀎ずしお 日本の䌝統的な生掻に぀いお孊ぶこずを通しお生掻文化を倧切にしようずする 態床を逊うこずずしおいる。䟋えば ⑮ 「食事の圹割」 における食事の仕方 ⑵ 「調 理の基瀎」における米飯ずみそ汁や和食のだし⑷「衣服の着甚ず手入れ」及び ⑹ 「快適な䜏たい方」 における季節に合わせた着方や䜏たい方などず関わらせお 生掻の仕方の知恵などに぀いお具䜓的に扱い生掻文化の倧切さに気付くこずが できるよう指導を工倫する必芁がある。 3 家庭科の 内容
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64   「消費生掻・環境」の内容は⑎「物や金銭の䜿い方ず買物」 ⑵「環境に配慮 した生掻」の項目で構成されおいる。  ここでは課題をもっお持続可胜な瀟䌚の構築に向けお身近な消費生掻ず環 境を考え工倫する掻動を通しお消費生掻・環境に関する知識及び技胜を身に 付けるずずもにそれらの課題を解決する力を逊い身近な消費生掻ず環境をよ りよくしようず工倫する実践的な態床を育成するこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため⑎及び⑵の項目はそれぞれ指導事項ア及びむで 構成されおいる。指導事項のアは消費生掻・環境に配慮した生掻に関する「知 識及び技胜」に぀いお瀺したものである。指導事項のむは 「思考力刀断力 衚珟力等」に぀いお瀺したものでありアで身に付けた「知識及び技胜」を日垞 生掻で掻甚できるようにするこずを意図しおいる。  これらの二぀の項目の冒頭では次のように瀺しおいる。 次の⑎及び⑵の項目に぀いお課題をもっお持続可胜な瀟䌚の構築に向 けお身近な消費生掻ず環境を考え工倫する掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。  これは目暙⑵に瀺す孊習過皋を螏たえ課題をもっお考え工倫する掻動を 通しお指導事項ア及びむに぀いお関連を図っお取り扱うこずを明確にしたもの である。たた生掻の営みに係る芋方・考え方ず関わっお 「消費生掻・環境」 においお考察する䞻な芖点に぀いおも瀺しおいる。  今回の改蚂では小孊校ず䞭孊校の内容の系統性を図り自立した消費者を育 成するために 消費者教育に関する内容の䞀局の充実を図っおいる。小孊校では 「買物の仕組みや消費者の圹割」を新蚭し䞭孊校における「売買契玄の仕組み」 や「消費者の基本的な暩利ず責任」  「消費者被害の背景ずその察応」の基瀎ずな る孊習ができるようにしおいる。たたこれたでず同様に消費生掻ず環境に関す る孊習の関連を図るこずにより限りある物や金銭が倧切であるこずや自分の 生掻が身近な環境に䞎える圱響に気付き持続可胜な瀟䌚の構築に向けお䞻䜓 的に生掻を工倫できる消費者ずしおの玠地を育おるこずを意図しおいる。 さらに ⑎の「消費者の圹割」の孊習では 「家族・家庭生掻」の⑎のアで觊れた持続 可胜な瀟䌚の構築などの芖点ず関連させお消費生掻や環境に配慮した生掻の倧 切さに気付くこずができるようにしおいる。  内容の指導に圓たっおは 「家族・家庭生掻」の⑶「家族や地域の人々ずの  消費生掻・環境 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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65 関わり」や 「衣食䜏の生掻」の⑵「調理の基瀎」 ⑞「生掻を豊かにするため の垃を甚いた補䜜」及び⑹「快適な䜏たい方」などず関連を図り生掻で䜿う身 近な物などを取り䞊げ児童や家族の生掻ず結び付けお考え実践的に孊習でき るよう配慮する。  たた瀟䌚科や理科総合的な孊習の時間など他教科等ずの関連を図るずずも に䞭孊校技術・家庭科ずの円滑な接続のために基瀎的・基本的な内容の確実 な定着を図るよう配慮する。  なお児童によっお家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童のプラむ バシヌを尊重し十分配慮しながら取り扱うようにする。個々の家庭の状況を十 分に把握した䞊で家庭や地域の人々の理解ず協力を埗お適切な孊習掻動を行 うようにする。 ⑎ 物や金銭の䜿い方ず買物 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア  買物の仕組みや消費者の圹割が分かり物や金銭の倧切さず蚈画的 な䜿い方に぀いお理解するこず。 む  身近な物の遞び方買い方を理解し賌入するために必芁な情報の 収集・敎理が適切にできるこず。 む 賌入に必芁な情報を掻甚し身近な物の遞び方買い方を考え工倫するこず。 内容の取扱い ア ⑎に぀いおは内容の「家族・家庭生掻」の⑶ 「衣食䜏の生掻」 の⑵ ⑞及び⑹で扱う甚具や実習材料などの身近な物を取り䞊げるこず。 む ⑎のアの ア に぀いおは売買契玄の基瀎に぀いお觊れるこず。  ここでは物や金銭の䜿い方ず買物に぀いお課題をもっお物や金銭の倧切 さに぀いお理解し買物の仕組みや消費者の圹割物や金銭の蚈画的な䜿い方 身近な物の遞び方買い方情報の収集・敎理に関する基瀎的・基本的な知識及 び技胜を身に付け身近な物の遞び方買い方を工倫するこずができるようにす るこずをねらいずしおいる。  題材構成に圓たっおは⑵ず関連させお消費者の圹割や身近な物の遞び方 を具䜓的に怜蚎するこずなどが考えられる。たた 「家族 ・ 家庭生掻」の⑶「家 族や地域の人々ずの関わり」ず関連させお家族ずの觊れ合いや団らんで䜿う材 料を取り䞊げたり 「衣食䜏の生掻」の⑵「調理の基瀎」 ⑞「生掻を豊かにす 3 家庭科の 内容
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66 るための垃を甚いた補䜜」ず関連させお実習で䜿う材料を取り䞊げたりしお その遞び方を考え賌入蚈画を立おるこずなども考えられる。 ア ア  買物の仕組みや消費者の圹割が分かり物や金銭の倧切さず蚈画的な䜿 い方に぀いお理解するこず。  ここでは買物の仕組みや消費者の圹割が分かり生掻を支える物や金銭の倧 切さず蚈画的な䜿い方に぀いお理解できるようにする。  買物の仕組みに぀いおは䞻に珟金による店頭での買物を扱い日垞行っおい る買物が売買契玄であるこずを理解できるようにする。 売買契玄の基瀎ずしおは 買う人消費者の申し出ず売る人の承諟によっお売買契玄が成立するこず買 う人はお金を払い 売る人は商品を枡す矩務があるこず 商品を受け取った埌は 買った人の䞀方的な理由で商品を返华するこずができないこずに぀いお扱い理 解できるようにする。  消費者の圹割に぀いおは買う前に本圓に必芁かどうかをよく考えるこずや 買った埌に十分に掻甚しお最埌たで䜿い切るこずを理解できるようにする。 たた 自分や家族の消費生掻が環境などに䞎える圱響に぀いおも考え䟋えば買物袋 を持参したり䞍甚な包装は断ったりするなどの工倫をするこずが消費者ずしお の倧切な圹割であるこずに気付くようにする。さらに買物で困ったこずが起き た堎合には家族や先生などの倧人に盞談するこずや保護者ず共に消費生掻セ ンタヌなどの盞談機関を利甚するこずにも觊れるようにする。  物や金銭の倧切さに぀いおは家庭で扱う金銭家庭の収入は家族が働くこ ずによっお埗られた限りあるものであり物や金銭が自分ず家族の生掻を支えお いるこずからそれらを有効に䜿うこずの重芁性を理解できるようにする。  なおプリペむドカヌドなどは金銭ず同じ䟡倀があるため金銭同様に倧切 に扱う必芁があるこずを理解できるようにする。  物や金銭の蚈画的な䜿い方に぀いおは限りある物や金銭を生かしお䜿う必芁 性や方法が分かり蚈画的な䜿い方を理解できるようにする。  物の蚈画的な䜿い方に぀いおは物が必芁になったずきには新しい物を賌入 する以倖に家庭にある物を掻甚したり知人から譲っおもらったりするなどの 方法もあるこずに気付くようにする。たた物を長く倧切に䜿う方法に぀いおも 理解できるようにする。  金銭の蚈画的な䜿い方に぀いおはこづかいなど児童に取扱いが任された金銭 に着目しお賌入の時期や金額を考えたり賌入のための貯蓄をしたりしお無駄 のない䜿い方をするこずが必芁であるこずを理解できるようにする。  指導に圓たっおは買物の仕組みず消費者の圹割に぀いおは児童に身近な物 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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67 の賌入に぀いお取り䞊げ消費者であるこずの自芚をもたせ適切な消費行動を ずる必芁があるこずに気付くこずができるよう配慮する。䟋えば買物の仕組み に぀いおは児童に身近な䟋で契玄ず玄束の違いに気付かせたり買物のどの堎 面で売買契玄が成立したのかを考えさせたりする掻動などが考えられる。消費者 の圹割に぀いおは自分や家族の買物の経隓を基に賌入した物の䜿い方に぀いお 話し合う掻動などが考えられる。  たた物や金銭の蚈画的な䜿い方に぀いおは身近な消費生掻を振り返り自 分の課題に気付くこずができるよう配慮する。䟋えば孊甚品などの賌入や䜿い 方に぀いお振り返り粗末に扱ったり䞍甚な物を賌入したり䜿える物を捚お たりしおいないかなどを芋盎す掻動などが考えられる。  なお児童によっお家庭生掻の状況が異なるこずから各家庭や児童のプラむ バシヌを尊重し十分配慮しながら取り扱うようにする。  この孊習では 瀟䌚科の第孊幎における「地域に芋られる生産や販売の仕事」 の孊習ず関連を図るよう配慮する。 ア む  身近な物の遞び方買い方を理解し賌入するために必芁な情報の収集・ 敎理が適切にできるこず。  ここでは身近な物の遞び方買い方を理解し目的に合った品質のよい物を 遞んで賌入するために必芁な情報の収集・敎理が適切にできるようにする。  身近な物の遞び方に぀いおは児童が䜿う身近な物に぀いお取り䞊げ倀段や 分量品質などの遞ぶ際の芳点を理解できるようにする。たた目的に合った品 質のよい物を遞ぶためには食品等に付けられた日付などの簡単な衚瀺やマヌク などを確認する必芁があるこずを理解できるようにする。さらに持続可胜な瀟 䌚の構築の芖点から環境に配慮されおいるか詰め替えやリサむクルができる かなど 資源の有効利甚を考えお遞ぶこずも倧切であるこずに気付くようにする。  身近な物の買い方に぀いおは珟金による店頭での買物を䞭心ずし予算や賌 入の時期堎所必芁な物を必芁な分だけ買うこずやたずめお買うこずなどに ぀いお考える必芁があるこずを理解できるようにする。たた買う物をメモしお おいたり買物の蚘録をしたりするなどの倧切さに気付くようにする。なお通 信販売に぀いおは地域や児童の実態に応じお觊れるようにする。  賌入するために必芁な情報の収集・敎理に぀いおは目的に合った品質のよい 物を無駄なく賌入するために店の人から話を聞いたり広告などを掻甚したり しお情報を集め倀段や分量品質など様々な芖点から情報を敎理するこずがで きるようにする。  指導に圓たっおは身近な物を実際に賌入する堎面を想定し具䜓的に考える 3 家庭科の 内容
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68 こずができるよう配慮する。䟋えば調理実習や補䜜に䜿う材料や甚具を賌入す る堎面を想定しお必芁な情報を収集・敎理し遞んだ理由や買い方に぀いお意 芋を亀換し合う孊習などが考えられる。 む 賌入に必芁な情報を掻甚し身近な物の遞び方買い方を考え工倫するこ ず。  ここでは身近な消費生掻に぀いおの課題を解決するためにアで身に付けた 基瀎的 ・ 基本的な知識及び技胜を掻甚し持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点から 物の遞び方買い方を考え工倫するこずができるようにする。  身近な物の遞び方買い方に぀いおは児童が生掻の䞭で䜿う身近な物に぀い お問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決するための方法に぀ いおは遞び方では食品等に付けられた日付などの簡単な衚瀺やマヌクや広 告などの賌入に必芁な情報を調べたり店の人から話を聞いたりするなど情報 を収集・敎理しお倀段や分量品質など倚様な芳点から比范し怜蚎できるよう にする。たた買い方では蚈画的に賌入するために家庭で工倫しおいるこずを 調べ発衚し合う掻動などを通しお賌入の時期や堎所などに぀いお怜蚎できる ようにする。いずれの堎合にも既習事項や自分の生掻経隓ず関連付けお考え 適切な解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずができるように する。  実践の振り返りに぀いおは本圓に必芁かどうか賌入埌に適切に掻甚しおい るかどうか環境に䞎える圱響はどうかなどを評䟡し意芋亀流などを通しお これからの買物に生かすためにどのように改善したらよいかを考えるこずがで きるようにする。  指導に圓たっおは身近な物を実際に賌入する堎面を想定し日垞生掻で実践 できるよう配慮する。䟋えば 「家族・家庭生掻」の⑶「家族や地域の人々ず の関わり」での団らんや䌚食のための買物や 「衣食䜏の生掻」の⑵及び⑞に おける調理や補䜜の実習材料や⑹の敎理・敎頓の孊習での持ち物の芋盎しなど を取り䞊げ蚈画を立おお賌入の仕方を工倫する掻動などが考えられる。たた 遠足 ・ 集団宿泊的行事などの孊校行事ず関連を図っお展開する孊習も考えられる。 ⑵ 環境に配慮した生掻 ア 自分の生掻ず身近な環境ずの関わりや環境に配慮した物の䜿い方な どに぀いお理解するこず。 む 環境に配慮した生掻に぀いお物の䜿い方などを考え工倫するこず。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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69 内容の取扱い り ⑵のむに぀いおは内容の「衣食䜏の生掻」ずの関連を図り実践 的に孊習できるようにするこず。  ここでは環境に配慮した生掻に぀いお課題をもっお自分の生掻ず身近な 環境ずの関わりに぀いお理解し物の䜿い方などに関する基瀎的・基本的な知識 を身に付け環境に配慮した生掻の仕方を工倫するこずができるようにするこず をねらいずしおいる。たたこうした孊習を通しお身近な環境をよりよくしよ うず工倫する実践的な態床の育成を図るこずが考えられる。  題材構成に圓たっおは⑎「物や金銭の䜿い方ず買物」ず関連させお賌入 した物の掻甚に぀いお振り返り環境に配慮した物の䜿い方を芋盎すこずなどが 考えられる。たた⑵「調理の基瀎」 ⑞「生掻を豊かにするための垃を甚 いた補䜜」 及び⑹「快適な䜏たい方」などず関連させお実習材料などを無 駄なく䜿うこずを考えたり⑹「快適な䜏たい方」の敎理・敎頓や枅掃の孊習 ず関連させお ごみの分別や枛量の仕方を工倫したりするこずなども考えられる。 ア 自分の生掻ず身近な環境ずの関わりや環境に配慮した物の䜿い方などに぀い お理解するこず。  ここでは自分の生掻が身近な環境から圱響を受けたり圱響を䞎えたりしお いるこずが分かり 環境に配慮した物の䜿い方などに぀いお理解できるようにする。  自分の生掻ず身近な環境ずの関わりに぀いおは自分の生掻を芋盎すこずを通 しお倚くの物を䜿っおいるこずや自分の生掻が身近な環境から圱響を受けた り逆に圱響を䞎えたりしおいるこずを理解できるようにする。  環境に配慮した物の䜿い方などに぀いおは環境にできるだけ負荷を掛けない ように物を長く倧切に掻甚したり無駄なく䜿い切ったり䜿い終わった物を 他の甚途に再利甚したりするこずが必芁であるこずを理解できるようにする。  指導に圓たっおは 「衣食䜏の生掻」の内容ずの関連を図り調理の材料や 補䜜で䜿甚する垃などの具䜓的な物を察象ずしお実践的な孊習が展開できるよ う配慮する。䟋えば実習材料の無駄のない䜿い方に぀いお発衚し合うこずを通 しお 䜿い方を芋盎す必芁があるこずに気付かせる掻動などが考えられる。たた 資源や゚ネルギヌなどを芖点ずしお調理実習における材料や氎電気ガスな どの䜿い方を振り返りグルヌプで話し合う掻動なども考えられる。  この孊習では総合的な孊習の時間においお環境に関する珟代的な諞課題を取 り䞊げおいる堎合それずの関連を図るよう配慮する。 3 家庭科の 内容
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70 む 環境に配慮した生掻に぀いお物の䜿い方などを考え工倫するこず。  ここでは環境に配慮した生掻に぀いおの課題を解決するためにアで身に付 けた基瀎的・基本的な知識を掻甚し持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点から自 分の生掻ず身近な環境ずの関わり及び物の䜿い方などを考え工倫するこずがで きるようにする。  環境に配慮した生掻に぀いおは自分の生掻を芋盎すこずを通しお物の䜿い 方などに぀いお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。課題を解決するた めの方法に぀いおは自分の生掻を芋盎し物の䜿い方などの工倫に぀いお考え たこずをグルヌプで話し合うなどの掻動を通しお環境に配慮した生掻のための 工倫に぀いお怜蚎できるようにする。その際既習事項や自分の生掻経隓ず関連 付けお考え適切な解決方法を遞び実践に向けお具䜓的に蚈画を立おるこずが できるようにする。  実践の振り返りに぀いおは蚈画どおりにできたこずできなかったこず実 践の䞭で考えたこずなどを評䟡し実践発衚䌚などを通しおどのように改善し たらよいかを考えるこずができるようにする。  指導に圓たっおは解決方法を考え蚈画を立おたり実践したこずを評䟡・ 改善したりする際グルヌプや孊玚内で亀流するなどの掻動を工倫し児童が考 えを広げたり深めたりできるよう配慮する。たた環境ぞの配慮に぀いおは家 庭によっお考えや取り組み方実践しおいる皋床などが異なるこずから児童䞀 人䞀人の生掻経隓を生かすようにするずずもに自分の生掻ずの結び付きに気付 くように具䜓的な課題を蚭定するようにする。䟋えば⑵「調理の基瀎」ずの 関連を図り材料や氎電気ガスなどの䜿い方やごみを枛らす工倫を考えお 継続的に取り組むなど家庭での実践に生かすために工倫する掻動などが考えら れる。⑹のア む 「敎理・敎頓及び枅掃の仕方」ずの関連を図り䜿い終わった 物を他の甚途に再利甚するなど䞍甚品を枛らすために工倫する掻動なども考え られる。たたリサむクル掻動などの環境に配慮した地域の取組を調べ協力す る掻動なども考えられる。  さらに孊校での孊習を家庭や地域での実践ずしお展開できるようにするため に児童の家庭の状況に十分配慮し家庭や地域ずの連携を図るようにする。 第章 家庭科の 目暙及び 内容
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71   第章では孊習指導芁領改蚂の趣旚ず芁点第章では教科の目暙ず内容 を瀺しおいる。実際の指導においおは家庭科の目暙内容の構成内容の取 扱いなどに぀いお理解を深め改蚂の趣旚に沿った指導蚈画を䜜成し指導を 行う必芁がある。   第章では孊習指導に圓たっお特に留意するものずしお指導蚈画䜜成 の配慮事項内容の取扱いず指導䞊の配慮事項実習の指導を取り䞊げお いる。家庭科の目暙を実珟するため教科の特質を螏たえ䞀局効果的な孊習 指導が行われるように留意する。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 題材など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜 力の育成に向けお児童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るよう にするこず。その際生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ知識を 生掻䜓隓等ず関連付けおより深く理解するずずもに日垞生掻の䞭から 問題を芋いだしお様々な解決方法を考え他者ず意芋亀流し実践を評 䟡・改善しお新たな課題を芋いだす過皋を重芖した孊習の充実を図る こず。 ⑵ 第の内容の「家族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」たでの 各項目に配圓する授業時数及び各項目の履修孊幎に぀いおは児童や孊 校地域の実態等に応じお各孊校においお適切に定めるこず。その際 「家族・家庭生掻」の⑎のアに぀いおは第孊幎たでの孊習を螏た え孊幎間の孊習の芋通しをもたせるために第孊幎の最初に履修 させるずずもに 「家族・家庭生掻」  「衣食䜏の生掻」  「消費生 掻・環境」の孊習ず関連させるようにするこず。 ⑶ 第の内容の「家族・家庭生掻」の⑷に぀いおは実践的な掻動を 家庭や地域などで行うこずができるよう配慮し孊幎間で䞀぀又は二 ぀の課題を蚭定しお履修させるこず。その際 「家族・家庭生掻」の ⑵又は⑶ 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」で孊習した内容ず の関連を図り課題を蚭定できるようにするこず。 ⑷ 第の内容の「衣食䜏の生掻」の⑵及び⑞に぀いおは孊習の効果 1 指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 第3 ç«  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項
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72 を高めるため孊幎間にわたっお取り扱い平易なものから段階的に 孊習できるよう蚈画するこず。 ⑞ 題材の構成に圓たっおは児童や孊校地域の実態を的確に捉えるず ずもに内容盞互の関連を図り指導の効果を高めるようにするこず。 その際他教科等ずの関連を明確にするずずもに䞭孊校の孊習を芋据 え系統的に指導ができるようにするこず。 ⑹ 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さ に応じた指導内容や指導方法の工倫を蚈画的・組織的に行うこず。 ⑺ 第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科な どずの関連を考慮しながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に ぀いお家庭科の特質に応じお適切な指導をするこず。  今回の改蚂においおは孊幎にわたっお孊習する内容を「家族 ・ 家庭生掻」 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」で瀺しおいるがこれらは指導の順序 や䞉぀の内容別に指導をするこずを瀺しおいるものではない。  指導に圓たっおは教科の目暙を達成するために各内容の各項目の指導の順 序を工倫し各指導事項アむずの関連を図っお題材を構成し孊幎間を芋通 しお適切に配列しお効果的な孊習指導ができるよう幎間指導蚈画を䜜成するよ うにする。  指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項は次のずおりである。 ⑎  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善  この事項は家庭科の指導蚈画の䜜成に圓たり児童の䞻䜓的・察話的で深い 孊びの実珟を目指した授業改善を進めるこずずし家庭科の特質に応じお効果 的な孊習が展開できるように配慮すべき内容を瀺したものである。  家庭科の指導に圓たっおは ⑎「知識及び技胜」が習埗されるようにするこず ⑵「思考力刀断力衚珟力等」を育成するこず⑶「孊びに向かう力人間性 等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく実珟されるよう題材など内容や時間のたずたり を芋通しながら䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこず が重芁である。  児童に家庭科の指導を通しお「知識及び技胜」や「思考力 刀断力 衚珟力等」 の育成を目指す授業改善を行うこずはこれたでも倚くの実践が重ねられおきおい る。そのような着実に取り組たれおきた実践を吊定し党く異なる指導方法を導 入しなければならないず捉えるのではなく児童や孊校の実態指導の内容に応 じ 「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点から授業改善を図る 第章 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い
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73 こずが重芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟さ れるものではない。題材など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊 習に取り組めるよう孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自 身の孊びや倉容を自芚できる堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考え などを広げたり深めたりする堎面をどこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだ すために児童が考える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかず いった芖点で授業改善を進めるこずが求められる。たた児童や孊校の実態に応 じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこずが重芁であり題 材のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる知識及び技胜の習埗に課 題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために児童の䞻䜓性を匕き出すなど の工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり 特に「深 い孊び」 の芖点に関しお 各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが 「芋方 ・ 考え方」 である。各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え 方」を習埗・掻甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより 質の高い深い孊びに぀なげるこずが重芁である。  家庭科の特質に応じた「䞻䜓的な孊び」ずは題材を通しお芋通しをもち日 垞生掻の課題の発芋や解決に取り組んだり基瀎的・基本的な知識及び技胜の習 埗に粘り匷く取り組んだり実践を振り返っお新たな課題を芋付け䞻䜓的に取 り組んだりする態床を育む孊びである。そのため孊習した内容を実際の生掻で 生かす堎面を蚭定し自分の生掻が家庭や地域ず深く関わっおいるこずを認識し たり自分の成長を自芚しお実践する喜びに気付いたりするこずができる掻動な どを充実させるこずが重芁である。   「察話的な孊び」ずは児童同士で協働したり意芋を共有しお互いの考えを 深めたり 家族や身近な人々などずの䌚話を通しお考えを明確にしたりするなど 自らの考えを広げ深める孊びである。   「深い孊び」ずは児童が日垞生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し その解決に向けお様々な解決方法を考え 蚈画を立おお実践し その結果を評䟡 ・ 改善しさらに家庭や地域で実践するなどの䞀連の孊習過皋の䞭で 「生掻の営 みに係る芋方・考え方」を働かせながら課題の解決に向けお自分なりに考え 衚珟するなどしお資質 ・ 胜力を身に付ける孊びである。このような孊びを通しお 日垞生掻に必芁な事実的な知識が抂念化されお質的に高たったり技胜の定着が 図られたりする。たた このような孊びの䞭で 「䞻䜓的な孊び」 や 「察話的な孊び」 を充実させるこずによっお家庭科が目指す「思考力刀断力衚珟力等」も豊  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項
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74 かなものずなり生掻をよりよくしようず工倫する資質・胜力が育たれる。 ⑵ 各項目に配圓する授業時数及び各項目の履修孊幎  内容の「家族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」たでの各項目に配圓す る授業時数及び各項目の履修孊幎に぀いおは児童や孊校地域の実態等を考慮 し各孊校においお適切な授業時数を配圓するずずもに孊幎間を芋通しお履 修孊幎や指導内容を適切に配列する。   「家族・家庭生掻」の⑎のアに぀いおは第孊幎たでの孊習を螏たえ 孊幎間の孊習の芋通しをもたせるためのガむダンスずしお取り扱い第孊幎の 最初に履修させるようにする。その際家庭科の目暙に瀺した「生掻の営みに係 る芋方・考え方」の芖点から家庭生掻を芋盎し工倫するこずが倧切であるこず に気付かせ各内容の圹割や働きに぀いお孊習する項目に぀なげるようにする。  たた 「家族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」の各内容ず関連させお 扱う際には孊幎間を芋通しお孊期や孊幎の区切りなどの適切な時期に自分 ず家庭の぀ながりや成長した自分を確認できるように他の内容ず関連させた題 材を効果的に配列するようにする。 ⑶  「家族・家庭生掻」の⑷の指導   「家族・家庭生掻」の⑷「家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践」の孊習に ぀いおは習埗した知識及び技胜などを掻甚し生掻を工倫しよりよい生掻に 向けお課題を解決する胜力ず実践的な態床を育むために 「家族・家庭生掻」 の⑵又は⑶ 「衣食䜏の生掻」  「消費生掻・環境」で孊習した内容ずの関連 を図り孊幎間で䞀぀又は二぀の課題を蚭定しお履修させるこずずした。  たた履修の時期に぀いおは実践的な掻動を家庭や地域などで行うこずがで きるよう孊校や地域の行事等ず関連付けお孊期䞭のある時期に実斜したり長 期䌑業などを掻甚しお実斜したりするなどの方法が考えられる。 ⑷ 段階的な題材の配列  ⑵「調理の基瀎」及び⑞「生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜」に぀ いおは基瀎的・基本的な知識及び技胜の定着を図り孊習が無理なく効果的に 進められるようにするために孊幎にわたっお扱うようにする。基瀎的なもの から応甚的なものぞ簡単なものから耇雑なものぞず次第に発展するように段 階的に題材を配列する。たた反埩が必芁なものに぀いおは題材に繰り返し䜍 眮付けるなど指導蚈画を工倫する。  なお ⑵「調理の基瀎」及び⑞「生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜」 第章 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い