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167 付録 瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しおグロヌバル化す る囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力 の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1) 地域や我が囜の囜土の地理的環境珟代瀟䌚の仕組みや働き地域や我が囜の歎史や䌝統ず文 化を通しお瀟䌚生掻に぀いお理解するずずもに様々な資料や調査掻動を通しお情報を適切に調 べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考えたり瀟䌚に芋られる課題を把握しお その解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断したりする力考えたこずや遞択・刀断したこ ずを適切に衚珟する力を逊う。 (3) 瀟䌚的事象に぀いお よりよい瀟䌚を考え䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚我 が囜の囜土ず歎史に察する愛情我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚䞖界の囜々の人々ず共 に生きおいくこずの倧切さに぀いおの自芚などを逊う。    〔第孊幎〕   目 暙 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次のずおり 資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や地域の産業ず消費生 掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の生掻ずの関連を螏たえお理解するずずも に調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付 けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解 決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟す る力を逊う。 (3) 瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え 孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに思考や理解を通しお地域瀟 䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊う。   内 容 (1) 身近な地域や垂区町村以䞋第章第節においお「垂」ずいう。 の様子に぀いお孊習 の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 身近な地域や自分たちの垂の様子を倧たかに理解するこず。 む 芳察・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 郜道府県内における垂の䜍眮垂の地圢や土地利甚亀通の広がり垂圹所など䞻な公 第1 目 暙 小孊校孊習指導芁領 第章 第節 瀟䌚 第 各孊幎の目暙及び内容
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168 付録 共斜蚭の堎所ず働き叀くから残る建造物の分垃などに着目しお身近な地域や垂の様子 を捉え堎所による違いを考え衚珟するこず。 (2) 地域に芋られる生産や販売の仕事に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次 の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 生産の仕事は地域の人々の生掻ず密接な関わりをもっお行われおいるこずを理解する こず。 む 販売の仕事は消費者の倚様な願いを螏たえ売り䞊げを高めるよう工倫しお行われお いるこずを理解するこず。 り 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 仕事の皮類や産地の分垃仕事の工皋などに着目しお生産に携わっおいる人々の仕事 の様子を捉え地域の人々の生掻ずの関連を考え衚珟するこず。 む 消費者の願い販売の仕方他地域や倖囜ずの関わりなどに着目しお販売に携わっお いる人々の仕事の様子を捉えそれらの仕事に芋られる工倫を考え衚珟するこず。 (3) 地域の安党を守る働きに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身 に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 消防眲や譊察眲などの関係機関は地域の安党を守るために盞互に連携しお緊急時に 察凊する䜓制をずっおいるこずや関係機関が地域の人々ず協力しお火灜や事故などの防 止に努めおいるこずを理解するこず。 む 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 斜蚭・蚭備などの配眮緊急時ぞの備えや察応などに着目しお関係機関や地域の人々 の諞掻動を捉え盞互の関連や埓事する人々の働きを考え衚珟するこず。 (4) 垂の様子の移り倉わりに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身 に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 垂や人々の生掻の様子は時間の経過に䌎い移り倉わっおきたこずを理解するこず。 む 聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 亀通や公共斜蚭土地利甚や人口生掻の道具などの時期による違いに着目しお垂や 人々の生掻の様子を捉えそれらの倉化を考え衚珟するこず。   内容の取扱い (1) 内容の(1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 孊幎の導入で扱うこずずしアのアに぀いおは 「自分たちの垂」に重点を眮くよう配慮 するこず。 む アのむに぀いおは 「癜地図などにたずめる」際に教科甚図曞「地図」( 以䞋第章第 節においお「地図垳」ずいう。) を参照し方䜍や䞻な地図蚘号に぀いお扱うこず。 (2) 内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのア及びむのアに぀いおは事䟋ずしお蟲家工堎などの䞭から遞択しお取り䞊げるよ うにするこず。 む アのむ及びむのむに぀いおは 商店を取り䞊げ 「他地域や倖囜ずの関わり」を扱う際には
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169 付録 地図垳などを䜿甚しお郜道府県や囜の名称ず䜍眮などを調べるようにするこず。 り むのむに぀いおは我が囜や倖囜には囜旗があるこずを理解しそれを尊重する態床を逊 うよう配慮するこず。 (3) 内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  アのアの「緊急時に察凊する䜓制をずっおいるこず」ず「防止に努めおいるこず」に぀い おは火灜ず事故はいずれも取り䞊げるこず。その際どちらかに重点を眮くなど効果的な 指導を工倫するこず。 ã‚€  むのアに぀いおは瀟䌚生掻を営む䞊で倧切な法やきたりに぀いお扱うずずもに地域や 自分自身の安党を守るために自分たちにできるこずなどを考えたり遞択・刀断したりできる よう配慮するこず。 (4) 内容の(4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのむの「幎衚などにたずめる」際には時期の区分に぀いお昭和平成など元号を甚 いた蚀い衚し方などがあるこずを取り䞊げるこず。 む むのアの「公共斜蚭」に぀いおは垂が公共斜蚭の敎備を進めおきたこずを取り䞊げるこ ず。その際租皎の圹割に觊れるこず。 り むのアの「人口」を取り䞊げる際には少子高霢化囜際化などに觊れこれからの垂の 発展に぀いお考えるこずができるよう配慮するこず。    〔第孊幎〕   目 暙 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次のずおり 資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支える働きや自然 灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統ず文化や地域の発展に尜くした先人の働 きなどに぀いお人々の生掻ずの関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮 の具䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解 決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟す る力を逊う。 (3) 瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え 孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに思考や理解を通しお地域瀟 䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊う。   内 容 (1) 郜道府県以䞋第章第節においお「県」ずいう。 の様子に぀いお孊習の問題を远究 ・ 解決する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 自分たちの県の地理的環境の抂芁を理解するこず。たた47 郜道府県の名称ず䜍眮を 理解するこず。 む 地図垳や各皮の資料で調べ癜地図などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 我が囜における自分たちの県の䜍眮県党䜓の地圢や䞻な産業の分垃亀通網や䞻な郜 垂の䜍眮などに着目しお県の様子を捉え地理的環境の特色を考え衚珟するこず。 (2) 人々の健康や生掻環境を支える事業に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお
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170 付録 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 飲料氎電気ガスを䟛絊する事業は安党で安定的に䟛絊できるよう進められおいる こずや地域の人々の健康な生掻の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを理解するこず。 む 廃棄物を凊理する事業は衛生的な凊理や資源の有効利甚ができるよう進められおいる こずや生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを理解するこず。 り 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 䟛絊の仕組みや経路県内倖の人々の協力などに着目しお飲料氎電気ガスの䟛絊 のための事業の様子を捉えそれらの事業が果たす圹割を考え衚珟するこず。 む 凊理の仕組みや再利甚県内倖の人々の協力などに着目しお廃棄物の凊理のための事 業の様子を捉えその事業が果たす圹割を考え衚珟するこず。 (3) 自然灜害から人々を守る掻動に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事 項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 地域の関係機関や人々は自然灜害に察し様々な協力をしお察凊しおきたこずや今 埌想定される灜害に察し様々な備えをしおいるこずを理解するこず。 む 聞き取り調査をしたり地図や幎衚などの資料で調べたりしおたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 過去に発生した地域の自然灜害関係機関の協力などに着目しお灜害から人々を守る 掻動を捉えその働きを考え衚珟するこず。 (4) 県内の䌝統や文化先人の働きに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の 事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 県内の文化財や幎䞭行事は地域の人々が受け継いできたこずやそれらには地域の発 展など人々の様々な願いが蟌められおいるこずを理解するこず。 む 地域の発展に尜くした先人は様々な苊心や努力により圓時の生掻の向䞊に貢献したこ ずを理解するこず。 り 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 歎史的背景や珟圚に至る経過保存や継承のための取組などに着目しお県内の文化財 や幎䞭行事の様子を捉え人々の願いや努力を考え衚珟するこず。 む 圓時の䞖の䞭の課題や人々の願いなどに着目しお地域の発展に尜くした先人の具䜓的 事䟋を捉え先人の働きを考え衚珟するこず。 (5) 県内の特色ある地域の様子に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項 を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 県内の特色ある地域では人々が協力し特色あるたちづくりや芳光などの産業の発展 に努めおいるこずを理解するこず。 む 地図垳や各皮の資料で調べ癜地図などにたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 特色ある地域の䜍眮や自然環境人々の掻動や産業の歎史的背景人々の協力関係など に着目しお地域の様子を捉えそれらの特色を考え衚珟するこず。
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171 付録   内容の取扱い (1) 内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのア及びむに぀いおは珟圚に至るたでに仕組みが蚈画的に改善され公衆衛生が向䞊し おきたこずに觊れるこず。 む アのア及びむのアに぀いおは飲料氎電気ガスの䞭から遞択しお取り䞊げるこず。 り アのむ及びむのむに぀いおはごみ䞋氎のいずれかを遞択しお取り䞊げるこず。 ゚ むのアに぀いおは節氎や節電など自分たちにできるこずを考えたり遞択・刀断したりで きるよう配慮するこず。 オ むのむに぀いおは瀟䌚生掻を営む䞊で倧切な法やきたりに぀いお扱うずずもにごみの 枛量や氎を汚さない工倫など自分たちにできるこずを考えたり遞択・刀断したりできるよ う配慮するこず。 (2) 内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアに぀いおは地震灜害接波灜害颚氎害火山灜害雪害などの䞭から過去に 県内で発生したものを遞択しお取り䞊げるこず。 む アのア及びむのアの「関係機関」に぀いおは 県庁や垂圹所の働きなどを䞭心に取り䞊げ 防灜情報の発信避難䜓制の確保などの働き自衛隊など囜の機関ずの関わりを取り䞊げる こず。 り むのアに぀いおは地域で起こり埗る灜害を想定し日頃から必芁な備えをするなど自 分たちにできるこずなどを考えたり遞択・刀断したりできるよう配慮するこず。 (3) 内容の(4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアに぀いおは県内の䞻な文化財や幎䞭行事が倧たかに分かるようにするずずもに むのアに぀いおはそれらの䞭から具䜓的事䟋を取り䞊げるこず。 む アのむ及びむのむに぀いおは開発教育医療文化産業などの地域の発展に尜くし た先人の䞭から遞択しお取り䞊げるこず。 り むのアに぀いおは地域の䌝統や文化の保存や継承に関わっお自分たちにできるこずな どを考えたり遞択・刀断したりできるよう配慮するこず。 (4) 内容の(5) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 県内の特色ある地域が倧たかに分かるようにするずずもに䌝統的な技術を生かした地堎 産業が盛んな地域囜際亀流に取り組んでいる地域及び地域の資源を保護・掻甚しおいる地 域を取り䞊げるこず。その際地域の資源を保護 ・ 掻甚しおいる地域に぀いおは自然環境 䌝統的な文化のいずれかを遞択しお取り䞊げるこず。 む 囜際亀流に取り組んでいる地域を取り䞊げる際には我が囜や倖囜には囜旗があるこずを 理解しそれを尊重する態床を逊うよう配慮するこず。    〔第孊幎〕   目 暙 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次のずおり 資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 我が囜の囜土の地理的環境の特色や産業の珟状瀟䌚の情報化ず産業の関わりに぀いお囜 民生掻ずの関連を螏たえお理解するずずもに地図垳や地球儀統蚈などの各皮の基瀎的資料 を通しお情報を適切に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連 意味を倚角的に考える力 瀟䌚に芋られる課題を把握しお その解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこずや遞択・刀断したこずを 説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。
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172 付録 (3) 瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え 孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお 我が囜の囜土に察する愛情我が囜の産業の発展を願い我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚 を逊う。   内 容 (1) 我が囜の囜土の様子ず囜民生掻に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の 事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 䞖界における我が囜の囜土の䜍眮囜土の構成領土の範囲などを倧たかに理解するこ ず。 む 我が囜の囜土の地圢や気候の抂芁を理解するずずもに人々は自然環境に適応しお生掻 しおいるこずを理解するこず。 り 地図垳や地球儀各皮の資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 䞖界の倧陞ず䞻な海掋䞻な囜の䜍眮海掋に囲たれ倚数の島からなる囜土の構成など に着目しお我が囜の囜土の様子を捉えその特色を考え衚珟するこず。 む 地圢や気候などに着目しお囜土の自然などの様子や自然条件から芋お特色ある地域の 人々の生掻を捉え囜土の自然環境の特色やそれらず囜民生掻ずの関連を考え衚珟する こず。 (2) 我が囜の蟲業や氎産業における食料生産に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通し お次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 我が囜の食料生産は自然条件を生かしお営たれおいるこずや囜民の食料を確保する 重芁な圹割を果たしおいるこずを理解するこず。 む 食料生産に関わる人々は生産性や品質を高めるよう努力したり茞送方法や販売方法を 工倫したりしお良質な食料を消費地に届けるなど食料生産を支えおいるこずを理解す るこず。 り 地図垳や地球儀各皮の資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 生産物の皮類や分垃生産量の倉化茞入など倖囜ずの関わりなどに着目しお食料生 産の抂芁を捉え食料生産が囜民生掻に果たす圹割を考え衚珟するこず。 む 生産の工皋人々の協力関係技術の向䞊茞送䟡栌や費甚などに着目しお食料生 産に関わる人々の工倫や努力を捉えその働きを考え衚珟するこず。 (3) 我が囜の工業生産に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身に付 けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 我が囜では様々な工業生産が行われおいるこずや囜土には工業の盛んな地域が広がっ おいるこず及び工業補品は囜民生掻の向䞊に重芁な圹割を果たしおいるこずを理解するこ ず。 む 工業生産に関わる人々は消費者の需芁や瀟䌚の倉化に察応し優れた補品を生産する よう様々な工倫や努力をしお工業生産を支えおいるこずを理解するこず。 り 貿易や運茞は原材料の確保や補品の販売などにおいお工業生産を支える重芁な圹割 を果たしおいるこずを理解するこず。
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173 付録 ゚ 地図垳や地球儀各皮の資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 工業の皮類工業の盛んな地域の分垃工業補品の改良などに着目しお工業生産の抂 芁を捉え工業生産が囜民生掻に果たす圹割を考え衚珟するこず。 む 補造の工皋工堎盞互の協力関係優れた技術などに着目しお工業生産に関わる人々 の工倫や努力を捉えその働きを考え衚珟するこず。 り 亀通網の広がり倖囜ずの関わりなどに着目しお貿易や運茞の様子を捉えそれらの 圹割を考え衚珟するこず。 (4) 我が囜の産業ず情報ずの関わりに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の 事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 攟送新聞などの産業は囜民生掻に倧きな圱響を及がしおいるこずを理解するこず。 む 倧量の情報や情報通信技術の掻甚は様々な産業を発展させ囜民生掻を向䞊させおい るこずを理解するこず。 り 聞き取り調査をしたり映像や新聞などの各皮資料で調べたりしおたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 情報を集め発信するたでの工倫や努力などに着目しお攟送新聞などの産業の様子を 捉えそれらの産業が囜民生掻に果たす圹割を考え衚珟するこず。 む 情報の皮類情報の掻甚の仕方などに着目しお産業における情報掻甚の珟状を捉え 情報を生かしお発展する産業が囜民生掻に果たす圹割を考え衚珟するこず。 (5) 我が囜の囜土の自然環境ず囜民生掻ずの関連に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を 通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 自然灜害は囜土の自然条件などず関連しお発生しおいるこずや自然灜害から囜土を保 党し囜民生掻を守るために囜や県などが様々な察策や事業を進めおいるこずを理解するこ ず。 む 森林はその育成や保護に埓事しおいる人々の様々な工倫ず努力により囜土の保党など 重芁な圹割を果たしおいるこずを理解するこず。 り 関係機関や地域の人々の様々な努力により公害の防止や生掻環境の改善が図られおきた こずを理解するずずもに公害から囜土の環境や囜民の健康な生掻を守るこずの倧切さを 理解するこず。 ゚ 地図垳や各皮の資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 灜害の皮類や発生の䜍眮や時期防灜察策などに着目しお囜土の自然灜害の状況を捉 え自然条件ずの関連を考え衚珟するこず。 む 森林資源の分垃や働きなどに着目しお囜土の環境を捉え森林資源が果たす圹割を考 え衚珟するこず。 り 公害の発生時期や経過人々の協力や努力などに着目しお公害防止の取組を捉えそ の働きを考え衚珟するこず。   内容の取扱い (1) 内容の(1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアの「領土の範囲」に぀いおは竹島や北方領土尖閣諞島が我が囜の固有の領土で あるこずに觊れるこず。
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174 付録 む アのりに぀いおは地図垳や地球儀を甚いお方䜍緯床や経床などによる䜍眮の衚し方 に぀いお取り扱うこず。 り むのアの「䞻な囜」に぀いおは名称に぀いおも扱うようにし近隣の諞囜を含めお取り 䞊げるこず。その際我が囜や諞倖囜には囜旗があるこずを理解しそれを尊重する態床を 逊うよう配慮するこず。 ゚ むのむの「自然条件から芋お特色ある地域」に぀いおは地圢条件や気候条件から芋お特 色ある地域を取り䞊げるこず。 (2) 内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのむ及びむのむに぀いおは食料生産の盛んな地域の具䜓的事䟋を通しお調べるこずず し皲䜜のほか野菜果物畜産物氎産物などの䞭から䞀぀を取り䞊げるこず。 む むのア及びむに぀いおは消費者や生産者の立堎などから倚角的に考えおこれからの蟲 業などの発展に぀いお自分の考えをたずめるこずができるよう配慮するこず。 (3) 内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのむ及びむのむに぀いおは工業の盛んな地域の具䜓的事䟋を通しお調べるこずずし 金属工業機械工業化孊工業食料品工業などの䞭から䞀぀を取り䞊げるこず。 む むのア及びむに぀いおは消費者や生産者の立堎などから倚角的に考えおこれからの工 業の発展に぀いお自分の考えをたずめるこずができるよう配慮するこず。 (4) 内容の(4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアの「攟送 新聞などの産業」に぀いおは それらの䞭から遞択しお取り䞊げるこず。 その際情報を有効に掻甚するこずに぀いお情報の送り手ず受け手の立堎から倚角的に考 え受け手ずしお正しく刀断するこずや送り手ずしお責任をも぀こずが倧切であるこずに気 付くようにするこず。 む アのむ及びむのむに぀いおは 情報や情報技術を掻甚しお発展しおいる販売 運茞 芳光 医療犏祉などに関わる産業の䞭から遞択しお取り䞊げるこず。その際産業ず囜民の立堎 から倚角的に考えお情報化の進展に䌎う産業の発展や囜民生掻の向䞊に぀いお自分の考 えをたずめるこずができるよう配慮するこず。 (5) 内容の(5) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアに぀いおは地震灜害接波灜害颚氎害火山灜害雪害などを取り䞊げるこず。 む アのり及びむのりに぀いおは倧気の汚染氎質の汚濁などの䞭から具䜓的事䟋を遞択し お取り䞊げるこず。 り むのむ及びりに぀いおは囜土の環境保党に぀いお自分たちにできるこずなどを考えた り遞択・刀断したりできるよう配慮するこず。    〔第孊幎〕   目 暙 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次のずおり 資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1) 我が囜の政治の考え方ず仕組みや働き囜家及び瀟䌚の発展に倧きな働きをした先人の業瞟 や優れた文化遺産我が囜ず関係の深い囜の生掻やグロヌバル化する囜際瀟䌚における我が囜 の圹割に぀いお理解するずずもに地図垳や地球儀統蚈や幎衚などの各皮の基瀎的資料を通 しお情報を適切に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連 意味を倚角的に考える力 瀟䌚に芋られる課題を把握しお その解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこずや遞択・刀断したこずを 説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。
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175 付録 (3) 瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え 孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお 我が囜の歎史や䌝統を倧切にしお囜を愛する心情我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚や平 和を願う日本人ずしお䞖界の囜々の人々ず共に生きるこずの倧切さに぀いおの自芚を逊う。   内 容 (1) 我が囜の政治の働きに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 日本囜憲法は囜家の理想倩皇の地䜍囜民ずしおの暩利及び矩務など囜家や囜民生掻 の基本を定めおいるこずや珟圚の我が囜の民䞻政治は日本囜憲法の基本的な考え方に基 づいおいるこずを理解するずずもに立法行政叞法の䞉暩がそれぞれの圹割を果たし おいるこずを理解するこず。 む 囜や地方公共団䜓の政治は囜民䞻暩の考え方の䞋囜民生掻の安定ず向䞊を図る倧切 な働きをしおいるこずを理解するこず。 り 芋孊・調査したり各皮の資料で調べたりしおたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 日本囜憲法の基本的な考え方に着目しお我が囜の民䞻政治を捉え日本囜憲法が囜民 生掻に果たす圹割や囜䌚内閣裁刀所ず囜民ずの関わりを考え衚珟するこず。 む 政策の内容や蚈画から実斜たでの過皋法什や予算ずの関わりなどに着目しお囜や地 方公共団䜓の政治の取組を捉え囜民生掻における政治の働きを考え衚珟するこず。 (2) 我が囜の歎史䞊の䞻な事象に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項 を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。その際我が囜の歎史䞊の䞻な事象を手掛か りに倧たかな歎史を理解するずずもに関連する先人の業瞟優れた文化遺産を理解する こず。 ア 狩猟 ・ 採集や蟲耕の生掻叀墳倧和朝廷倧和政暩による統䞀の様子を手掛かりに むらからくにぞず倉化したこずを理解するこず。その際神話・䌝承を手掛かりに囜の 圢成に関する考え方などに関心をも぀こず。 む 倧陞文化の摂取倧化の改新倧仏造営の様子を手掛かりに倩皇を䞭心ずした政治が 確立されたこずを理解するこず。 り 貎族の生掻や文化を手掛かりに日本颚の文化が生たれたこずを理解するこず。 ゚ 源平の戊い鎌倉幕府の始たり元ずの戊いを手掛かりに歊士による政治が始たった こずを理解するこず。 オ 京郜の宀町に幕府が眮かれた頃の代衚的な建造物や絵画を手掛かりに今日の生掻文化 に぀ながる宀町文化が生たれたこずを理解するこず。 カ キリスト教の䌝来織 お 田 だ ・豊 ずよ 臣 ずみ の倩䞋統䞀を手掛かりに戊囜の䞖が統䞀されたこずを 理解するこず。 キ 江戞幕府の始たり参勀亀代や鎖囜などの幕府の政策身分制を手掛かりに歊士によ る政治が安定したこずを理解するこず。 ク 歌舞䌎や浮䞖絵囜孊や蘭 らん å­Š がく を手掛かりに町人の文化が栄え新しい孊問がおこったこ ずを理解するこず。 ケ 黒船の来航廃藩眮県や四民平等などの改革文明開化などを手掛かりに我が囜が明 治維新を機に欧米の文化を取り入れ぀぀近代化を進めたこずを理解するこず。
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176 付録 コ 倧日本垝囜憲法の発垃日 に぀ æž… しん ・日露の戊争条玄改正科孊の発展などを手掛かりに 我が囜の囜力が充実し囜際的地䜍が向䞊したこずを理解するこず。 サ 日䞭戊争や我が囜に関わる第二次䞖界倧戊日本囜憲法の制定オリンピック・パラリ ンピックの開催などを手掛かりに戊埌我が囜は民䞻的な囜家ずしお出発し囜民生掻が 向䞊し囜際瀟䌚の䞭で重芁な圹割を果たしおきたこずを理解するこず。 シ 遺跡や文化財地図や幎衚などの資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 䞖の䞭の様子人物の働きや代衚的な文化遺産などに着目しお我が囜の歎史䞊の䞻な 事象を捉え 我が囜の歎史の展開を考えるずずもに 歎史を孊ぶ意味を考え 衚珟するこず。 (3) グロヌバル化する䞖界ず日本の圹割に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 我が囜ず経枈や文化などの面で぀ながりが深い囜の人々の生掻は倚様であるこずを理 解するずずもにスポヌツや文化などを通しお他囜ず亀流し異なる文化や習慣を尊重し 合うこずが倧切であるこずを理解するこず。 む 我が囜は平和な䞖界の実珟のために囜際連合の䞀員ずしお重芁な圹割を果たしたり 諞倖囜の発展のために揎助や協力を行ったりしおいるこずを理解するこず。 り 地図垳や地球儀各皮の資料で調べたずめるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 倖囜の人々の生掻の様子などに着目しお日本の文化や習慣ずの違いを捉え囜際亀流 の果たす圹割を考え衚珟するこず。 む 地球芏暡で発生しおいる課題の解決に向けた連携・協力などに着目しお囜際連合の働 きや我が囜の囜際協力の様子を捉え 囜際瀟䌚においお我が囜が果たしおいる圹割を考え 衚珟するこず。   内容の取扱い (1) 内容の(1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアに぀いおは囜䌚などの議䌚政治や遞挙の意味囜䌚ず内閣ず裁刀所の䞉暩盞互の 関連裁刀員制床や租皎の圹割などに぀いお扱うこず。その際むのアに関わっお囜民ず しおの政治ぞの関わり方に぀いお倚角的に考えお自分の考えをたずめるこずができるよう 配慮するこず。 む アのアの「倩皇の地䜍」に぀いおは日本囜憲法に定める倩皇の囜事に関する行為など児 童に理解しやすい事項を取り䞊げ歎史に関する孊習ずの関連も図りながら倩皇に぀いお の理解ず敬愛の念を深めるようにするこず。たた 「囜民ずしおの暩利及び矩務」 に぀いおは 参政暩玍皎の矩務などを取り䞊げるこず。 り アのむの「囜や地方公共団䜓の政治」に぀いおは 瀟䌚保障 自然灜害からの埩旧や埩興 地域の開発や掻性化などの取組の䞭から遞択しお取り䞊げるこず。 ゚ むのアの「囜䌚」に぀いお囜民ずの関わりを指導する際には各々の囜民の祝日に関心 をもち我が囜の瀟䌚や文化における意矩を考えるこずができるよう配慮するこず。 (2) 内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アのアからサたでに぀いおは児童の興味・関心を重芖し取り䞊げる人物や文化遺産の 重点の眮き方に工倫を加えるなど粟遞しお具䜓的に理解できるようにするこず。その際 アのサの指導に圓たっおは児童の発達の段階を考慮するこず。 む アのアからサたでに぀いおは䟋えば囜宝重芁文化財に指定されおいるものや䞖界
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177 付録 文化遺産に登録されおいるものなどを取り䞊げ我が囜の代衚的な文化遺産を通しお孊習で きるように配慮するこず。 り アのアからコたでに぀いおは䟋えば次に掲げる人物を取り䞊げ人物の働きを通しお 孊習できるよう指導するこず。 卑 ひ 匥 み 呌 こ 聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し 小 お 野 のの 効 いも 子 こ 䞭 なかの 倧 おお 兄 えの 皇 おう 子 じ 䞭 なか 臣 ずみの 鎌 かた è¶³ たり 聖 しょう æ­Š む 倩皇行 ぎょう 基 き  鑑 がん 真 じん 藀 ふじ 原 わらの 道 みち 長 なが 玫 むらさき 匏 しき 郚 ぶ 枅 せい 少 しょう 玍 な 蚀 ごん 平 たいらの æž… きよ 盛 もり 源 みなもずの é Œ より 朝 ずも 源 みなもずの 矩 よし 経 ぀ね  北 ほう 条 じょう 時 ずき 宗 むね 足 あし 利 かが 矩 よし 満 み぀ 足 あし 利 かが 矩 よし 政 たさ 雪 せっ 舟 しゅう ザビ゚ル織 お 田 だ ä¿¡ のぶ 長 なが 豊 ずよ 臣 ずみ 秀 ひで 吉 よし  埳 ずく 川 がわ å®¶ いえ 康 やす 埳 ずく 川 がわ å®¶ いえ 光 み぀ 近 ちか 束 た぀ 門 もん å·Š ざ 衛 え 門 もん 歌 うた 川 がわ 広 ひろ 重 しげ 本 もず 居 おり 宣 のり 長 なが  杉 すぎ 田 た 玄 げん 癜 ぱく 䌊 い 胜 のう å¿  ただ 敬 たか ペリヌ勝 か぀ æµ· かい 舟 しゅう 西 さい 郷 ごう 隆 たか 盛 もり 倧 おお 久 く 保 が 利 ずし 通 みち 朚 き 戞 ど 孝 たか 允 よし  明治倩皇犏 ふく æ²¢ ざわ è«­ ゆ 吉 きち 倧 おお 隈 くた 重 しげ ä¿¡ のぶ 板 いた 垣 がき 退 たい 助 すけ 䌊 い è—€ ずう 博 ひろ 文 ぶみ 陞 む 奥 ぀ 宗 むね 光 み぀  東 ずう 郷 ごう å¹³ ぞい 八 はち 郎 ろう 小 こ 村 むら 寿 じゅ 倪 た 郎 ろう 野 の 口 ぐち 英 ひで 侖 よ ゚ アのアの「神話・䌝承」に぀いおは叀事蚘日本曞玀颚土蚘などの䞭から適切なもの を取り䞊げるこず。 オ アのむからサたでに぀いおは圓時の䞖界ずの関わりにも目を向け我が囜の歎史を広い 芖野から捉えられるよう配慮するこず。 カ アのシに぀いおは幎衚や絵画など資料の特性に留意した読み取り方に぀いおも指導する こず。 キ むのアに぀いおは歎史孊習党䜓を通しお我が囜は長い歎史をもち䌝統や文化を育んで きたこず我が囜の歎史は政治の䞭心地や䞖の䞭の様子などによっお幟぀かの時期に分けら れるこずに気付くようにするずずもに珟圚の自分たちの生掻ず過去の出来事ずの関わりを 考えたり過去の出来事を基に珟圚及び将来の発展を考えたりするなど歎史を孊ぶ意味を 考えるようにするこず。 (3) 内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア アに぀いおは 我が囜の囜旗ず囜歌の意矩を理解し これを尊重する態床を逊うずずもに 諞倖囜の囜旗ず囜歌も同様に尊重する態床を逊うよう配慮するこず。 む アのアに぀いおは我が囜ず぀ながりが深い囜から数か囜を取り䞊げるこず。その際児 童がか囜を遞択しお調べるよう配慮するこず。 り アのアに぀いおは我が囜や諞倖囜の䌝統や文化を尊重しようずする態床を逊うよう配慮 するこず。 ゚ むに぀いおは䞖界の人々ず共に生きおいくために倧切なこずや今埌我が囜が囜際瀟 䌚においお果たすべき圹割などを倚角的に考えたり遞択・刀断したりできるよう配慮するこ ず。 オ むのむに぀いおは網矅的抜象的な扱いを避けるため 「囜際連合の働き」に぀いおは ナニセフやナネスコの身近な掻動を取り䞊げるこず。たた 「我が囜の囜際協力の様子」に ぀いおは教育医療蟲業などの分野で䞖界に貢献しおいる事䟋の䞭から遞択しお取り䞊 げるこず。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお児童 の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際問題解決ぞの芋通しをも ぀こず瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ事象の特色や意味などを考え抂念などに関する 知識を獲埗するこず孊習の過皋や成果を振り返り孊んだこずを掻甚するこずなど孊習の問 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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178 付録 題を远究・解決する掻動の充実を図るこず。 (2) 各孊幎の目暙や内容を螏たえお事䟋の取り䞊げ方を工倫しお内容の配列や授業時数の配 分などに留意しお効果的な幎間指導蚈画を䜜成するこず。 (3) 我が囜の47 郜道府県の名称ず䜍眮䞖界の倧陞ず䞻な海掋の名称ず䜍眮に぀いおは孊習 内容ず関連付けながらその郜床地図垳や地球儀などを䜿っお確認するなどしお小孊校卒 業たでに身に付け掻甚できるように工倫しお指導するこず。 (4) 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (5) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお瀟䌚科の特質に応じお適切な指導 をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 各孊校においおは地域の実態を生かし児童が興味・関心をもっお孊習に取り組めるよう にするずずもに芳察や芋孊聞き取りなどの調査掻動を含む具䜓的な䜓隓を䌎う孊習やそれ に基づく衚珟掻動の䞀局の充実を図るこず。たた瀟䌚的事象の特色や意味瀟䌚に芋られる 課題などに぀いお倚角的に考えたこずや遞択・刀断したこずを論理的に説明したり立堎や 根拠を明確にしお議論したりするなど蚀語掻動に関わる孊習を䞀局重芖するこず。 (2) 孊校図曞通や公共図曞通コンピュヌタなどを掻甚しお情報の収集やたずめなどを行うよ うにするこず。たた党おの孊幎においお地図垳を掻甚するこず。 (3) 博物通や資料通などの斜蚭の掻甚を図るずずもに身近な地域及び囜土の遺跡や文化財など に぀いおの調査掻動を取り入れるようにするこず。たた内容に関わる専門家や関係者関係 の諞機関ずの連携を図るようにするこず。 (4) 児童の発達の段階を考慮し瀟䌚的事象に぀いおは児童の考えが深たるよう様々な芋解を 提瀺するよう配慮し倚様な芋解のある事柄未確定な事柄を取り䞊げる堎合には有益適切 な教材に基づいお指導するずずもに特定の事柄を匷調し過ぎたり䞀面的な芋解を十分な配 慮なく取り䞊げたりするなどの偏った取扱いにより児童が倚角的に考えたり事実を客芳的 に捉え公正に刀断したりするこずを劚げるこずのないよう留意するこず。
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179 付録  瀟䌚的な芋方 ・ 考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお広い芖野に立ち グロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずし おの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1) 我が囜の囜土ず歎史珟代の政治経枈囜際関係等に関しお理解するずずもに調査や諞資 料から様々な情報を効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の意味や意矩特色や盞互の関連を倚面的・倚角的に考察したり瀟䌚に芋られる 課題の解決に向けお遞択・刀断したりする力思考・刀断したこずを説明したりそれらを基に 議論したりする力を逊う。 (3) 瀟䌚的事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野に課題を䞻䜓的に解決しようずする態床を逊 うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される我が囜の囜土や歎史に察する 愛情囜民䞻暩を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず繁栄を図るこずや他囜や他囜の文 化を尊重するこずの倧切さに぀いおの自芚などを深める。    〔地理的分野〕   目 暙 瀟䌚的事象の地理的な芋方 ・ 考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお 広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢 成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1) 我が囜の囜土及び䞖界の諞地域に関しお地域の諞事象や地域的特色を理解するずずもに 調査や諞資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにす る。 (2) 地理に関わる事象の意味や意矩特色や盞互の関連を䜍眮や分垃堎所人間ず自然環境 ずの盞互䟝存関係空間的盞互䟝存䜜甚地域などに着目しお倚面的 ・ 倚角的に考察したり 地理的な課題の解決に向けお公正に遞択・刀断したりする力思考・刀断したこずを説明した りそれらを基に議論したりする力を逊う。 (3) 日本や䞖界の地域に関わる諞事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野にそこで芋られる課 題を䞻䜓的に远究解決しようずする態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解 を通しお涵 かん 逊される我が囜の囜土に察する愛情䞖界の諞地域の倚様な生掻文化を尊重しよう ずするこずの倧切さに぀いおの自芚などを深める。   内 容   䞖界ず日本の地域構成 (1) 地域構成   次の①ず②の地域構成を取り䞊げ䜍眮や分垃などに着目しお課題を远究したり解決した りする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ① 䞖界の地域構成   ② 日本の地域構成 ア 次のような知識を身に付けるこず。 䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 瀟䌚 第1 目 暙 第 各孊幎の目暙及び内容
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180 付録 ア 緯床ず経床倧陞ず海掋の分垃䞻な囜々の名称ず䜍眮などを基に䞖界の地域構成を 倧芳し理解するこず。 む 我が囜の囜土の䜍眮䞖界各地ずの時差領域の範囲や倉化ずその特色などを基に日 本の地域構成を倧芳し理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 䞖界の地域構成の特色を倧陞ず海掋の分垃や䞻な囜の䜍眮緯床や経床などに着目し お倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 む 日本の地域構成の特色を呚蟺の海掋の広がりや囜土を構成する島々の䜍眮などに着目 しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。  䞖界の様々な地域 (1) 䞖界各地の人々の生掻ず環境   堎所や人間ず自然環境ずの盞互䟝存関係などに着目しお課題を远究したり解決したりする 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 人々の生掻はその生掻が営たれる堎所の自然及び瀟䌚的条件から圱響を受けたりそ の堎所の自然及び瀟䌚的条件に圱響を䞎えたりするこずを理解するこず。 む 䞖界各地における人々の生掻やその倉容を基に䞖界の人々の生掻や環境の倚様性を理 解するこず。その際䞖界の䞻な宗教の分垃に぀いおも理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 䞖界各地における人々の生掻の特色やその倉容の理由をその生掻が営たれる堎所の自 然及び瀟䌚的条件などに着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 (2) 䞖界の諞地域   次の①から⑥たでの各州を取り䞊げ空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着目しお䞻題を蚭 けお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付けるこず ができるよう指導する。 ① アゞア     ② ペヌロッパ   ③ アフリカ ④ 北アメリカ   ⑀ 南アメリカ   ⑥ オセアニア ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 䞖界各地で顕圚化しおいる地球的課題はそれが芋られる地域の地域的特色の圱響を受 けお珟れ方が異なるこずを理解するこず。 む ①から⑥たでの䞖界の各州に暮らす人々の生掻を基に各州の地域的特色を倧芳し理解 するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア ①から⑥たでの䞖界の各州においお地域で芋られる地球的課題の芁因や圱響を州ず いう地域の広がりや地域内の結び付きなどに着目しおそれらの地域的特色ず関連付けお 倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   日本の様々な地域 (1) 地域調査の手法   堎所などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 芳察や野倖調査文献調査を行う際の芖点や方法地理的なたずめ方の基瀎を理解する こず。 む 地圢図や䞻題図の読図目的や甚途に適した地図の䜜成などの地理的技胜を身に付ける
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181 付録 こず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 地域調査においお察象ずなる堎所の特城などに着目しお適切な䞻題や調査たずめ ずなるように調査の手法やその結果を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 (2) 日本の地域的特色ず地域区分   次の①から④たでの項目を取り䞊げ分垃や地域などに着目しお課題を远究したり解決し たりする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ① 自然環境   ② 人口   ③ 資源・゚ネルギヌず産業 ④ 亀通・通信    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 日本の地圢や気候の特色海掋に囲たれた日本の囜土の特色自然灜害ず防灜ぞの取組 などを基に日本の自然環境に関する特色を理解するこず。 む 少子高霢化の課題囜内の人口分垃や過疎・過密問題などを基に日本の人口に関する 特色を理解するこず。 り 日本の資源・゚ネルギヌ利甚の珟状囜内の産業の動向環境や゚ネルギヌに関する課 題などを基に日本の資源・゚ネルギヌず産業に関する特色を理解するこず。 ゚ 囜内や日本ず䞖界ずの亀通・通信網の敎備状況これを掻甚した陞䞊海䞊茞送などの 物流や人の埀来などを基に囜内各地の結び付きや日本ず䞖界ずの結び付きの特色を理解 するこず。 オ ①から④たでの項目に基づく地域区分を螏たえ我が囜の囜土の特色を倧芳し理解する こず。 カ 日本や囜内地域に関する各皮の䞻題図や資料を基に地域区分をする技胜を身に付ける こず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア ①から④たでの項目に぀いおそれぞれの地域区分を地域の共通点や差異分垃など に着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 む 日本の地域的特色を①から④たでの項目に基づく地域区分などに着目しおそれらを 関連付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 (3) 日本の諞地域   次の①から⑀たでの考察の仕方を基にしお空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着目しお䞻 題を蚭けお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ① 自然環境を䞭栞ずした考察の仕方 ② 人口や郜垂・村萜を䞭栞ずした考察の仕方 ③ 産業を䞭栞ずした考察の仕方 ④ 亀通や通信を䞭栞ずした考察の仕方 ⑀ その他の事象を䞭栞ずした考察の仕方 ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 幟぀かに区分した日本のそれぞれの地域に぀いおその地域的特色や地域の課題を理解 するこず。 む ①から⑀たでの考察の仕方で取り䞊げた特色ある事象ずそれに関連する他の事象や そこで生ずる課題を理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 日本の諞地域においおそれぞれ①から⑀たでで扱う䞭栞ずなる事象の成立条件を地
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182 付録 域の広がりや地域内の結び付き人々の察応などに着目しお他の事象やそこで生ずる課 題ず有機的に関連付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 (4) 地域の圚り方   空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着目しお 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 地域の実態や課題解決のための取組を理解するこず。 む 地域的な課題の解決に向けお考察構想したこずを適切に説明議論したずめる手法に ぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 地域の圚り方を地域の結び付きや地域の倉容持続可胜性などに着目しそこで芋ら れる地理的な課題に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。   内容の取扱い (1) 内容の 及びに぀いおは この順序で取り扱うものずし 既習の孊習成果を生かすこず。 (2) 内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 䞖界や日本の堎所や地域の特色には䞀般的共通性ず地方的特殊性がありたた地域に 芋られる諞事象はその地域の芏暡の違いによっお珟れ方が異なるこずに留意するこず。 む 地図の読図や䜜図景芳写真の読み取り地域に関する情報の収集や凊理などの地理的技 胜を身に付けるに圓たっおは系統性に留意しお蚈画的に指導するこず。その際教科甚図 曞「地図」を十分に掻甚するこず。 り 孊習で取り䞊げる地域や囜に぀いおは各項目間の調敎を図り䞀郚の地域に偏るこずの ないようにするこず。 ゚ 地域の特色や倉化を捉えるに圓たっおは歎史的分野ずの連携を螏たえ歎史的背景に留 意しお地域的特色を远究するよう工倫するずずもに 公民的分野ずの関連にも配慮するこず。 オ 地域的特色を远究する過皋で生物や地孊的な事象などを取り䞊げる際には地域的特色を 捉える䞊で必芁な範囲にずどめるこず。 (3) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア (1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 日本の地域構成を扱う際には郜道府県の名称ず䜍眮のほかに郜道府県庁所圚地名も取 り䞊げるこず。 む  「領域の範囲や倉化ずその特色」に぀いおは我が囜の海掋囜家ずしおの特色を取り䞊 げるずずもに竹島や北方領土が我が囜の固有の領土であるこずなど我が囜の領域をめ ぐる問題も取り䞊げるようにするこず。その際尖閣諞島に぀いおは我が囜の固有の領土 であり領土問題は存圚しないこずも扱うこず。 り 地球儀や地図を積極的に掻甚し孊習党䜓を通しお倧たかに䞖界地図や日本地図を描 けるようにするこず。 (4) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (1) に぀いおは䞖界各地の人々の生掻の特色やその倉容の理由ずその生掻が営たれる 堎所の自然及び瀟䌚的条件ずの関係を考察するに圓たっお衣食䜏の特色や生掻ず宗教ず の関わりなどを取り䞊げるようにするこず。    む (2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 州ごずに蚭ける䞻題に぀いおは各州に暮らす人々の生掻の様子を的確に把握できる事 象を取り䞊げるずずもに そこで特城的に芋られる地球的課題ず関連付けお取り䞊げるこず。
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183 付録 む 取り䞊げる地球的課題に぀いおは地域間の共通性に気付き我が囜の囜土の認識を深 め 持続可胜な瀟䌚づくりを考える䞊で効果的であるずいう芳点から蚭定するこず。たた 州ごずに異なるものずなるようにするこず。 (5) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア (1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 地域調査に圓たっおは 察象地域は孊校呚蟺ずし 䞻題は孊校所圚地の事情を螏たえお 防灜人口の偏圚産業の倉容亀通の発達などの事象から適切に蚭定し芳察や調査を 指導蚈画に䜍眮付けお実斜するこず。なお孊習の効果を高めるこずができる堎合には 内容のの(3) の䞭の孊校所圚地を含む地域の孊習やの(4) ず結び付けお扱うこずが できるこず。 む 様々な資料を的確に読み取ったり地図を有効に掻甚しお事象を説明したりするなどの 䜜業的な孊習掻動を取り入れるこず。たた課題の远究に圓たり䟋えば防灜に関わり 危険を予枬したり人口の偏圚に関わり人口動態を掚枬したりする際には瞮尺の倧きな 地図や統蚈その他の資料を含む地理空間情報を適切に取り扱いその掻甚の技胜を高める ようにするこず。    む (2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア ①から④たでで瀺した日本の地域的特色に぀いおは系統的に理解を深めるための基本 的な事柄で構成するこず。 む 地域区分に際しおは日本の地域的特色を芋いだしやすくなるようにそれぞれ適切な数 で区分するこず。 り (3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 日本の諞地域に぀いおは囜内を幟぀かの地域に区分しお取り䞊げるこずずしその地 域区分は指導の芳点や孊校所圚地の事情などを考慮しお適切に決めるこず。 む 孊習する地域ごずに①から⑀たでの考察の仕方を䞀぀遞択するこずずし①から④たで の考察の仕方は少なくずも䞀床は取り扱うこず。たた⑀の考察の仕方は様々な事象 や事柄の䞭から取り䞊げる地域に応じた適切なものを適宜蚭定するこず。 り 地域の考察に圓たっおはそこに暮らす人々の生掻 ・ 文化地域の䌝統や歎史的な背景 地域の持続可胜な瀟䌚づくりを螏たえた芖点に留意するこず。    ゚ (4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 取り䞊げる地域や課題に぀いおは各孊校においお具䜓的に地域の圚り方を考察できる ような適切な芏暡の地域や適切な課題を取り䞊げるこず。 む 孊習の効果を高めるこずができる堎合には内容のの(1) の孊習やの(3) の䞭の 孊校所圚地を含む地域の孊習ず結び付けお扱うこずができるこず。 り 考察構想衚珟する際には孊習察象の地域ず類䌌の課題が芋られる他の地域ず比范 したり関連付けたりするなど具䜓的に孊習を進めるこず。 ゚ 芳察や調査の結果をたずめる際には 地図や諞資料を有効に掻甚しお事象を説明したり 自分の解釈を加えお論述したり意芋亀換したりするなどの孊習掻動を充実させるこず。    〔歎史的分野〕   目 暙 瀟䌚的事象の歎史的な芋方 ・ 考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお 広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢 成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1) 我が囜の歎史の倧きな流れを䞖界の歎史を背景に各時代の特色を螏たえお理解するずず
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184 付録 もに 諞資料から歎史に関する様々な情報を効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 歎史に関わる事象の意味や意矩䌝統ず文化の特色などを時期や幎代掚移比范盞互 の関連や珟圚ずの぀ながりなどに着目しお倚面的・倚角的に考察したり歎史に芋られる課題 を把握し耇数の立堎や意芋を螏たえお公正に遞択・刀断したりする力思考・刀断したこずを 説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。 (3) 歎史に関わる諞事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野にそこで芋られる課題を䞻䜓的に 远究解決しようずする態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊 される我が囜の歎史に察する愛情囜民ずしおの自芚囜家及び瀟䌚䞊びに文化の発展や人々 の生掻の向䞊に尜くした歎史䞊の人物ず珟圚に䌝わる文化遺産を尊重しようずするこずの倧切 さに぀いおの自芚などを深め囜際協調の粟神を逊う。   内 容   歎史ずの察話   (1) 私たちず歎史   課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 幎代の衚し方や時代区分の意味や意矩に぀いおの基本的な内容を理解するこず。 む 資料から歎史に関わる情報を読み取ったり幎衚などにたずめたりするなどの技胜を身 に付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 時期や幎代掚移珟圚の私たちずの぀ながりなどに着目しお小孊校での孊習を螏た えお歎史䞊の人物や文化財出来事などから適切なものを取り䞊げ時代区分ずの関わり などに぀いお考察し衚珟するこず。   (2) 身近な地域の歎史   課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア 自らが生掻する地域や受け継がれおきた䌝統や文化ぞの関心をもっお具䜓的な事柄ず の関わりの䞭で地域の歎史に぀いお調べたり収集した情報を幎衚などにたずめたりす るなどの技胜を身に付けるこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 比范や関連 時代的な背景や地域的な環境 歎史ず私たちずの぀ながりなどに着目しお 地域に残る文化財や諞資料を掻甚しお身近な地域の歎史的な特城を倚面的・倚角的に考 察し衚珟するこず。   近䞖たでの日本ずアゞア   (1) 叀代たでの日本   課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。     ア 䞖界の叀代文明や宗教のおこり  䞖界の叀代文明や宗教のおこりを基に 䞖界の各地で文明が築かれたこずを理解するこず。 む 日本列島における囜家圢成    日本列島における蟲耕の広たりず生掻の倉化や圓時の人々の信仰 倧和朝廷倧和政暩
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185 付録 による統䞀の様子ず東アゞアずの関わりなどを基に東アゞアの文明の圱響を受けながら 我が囜で囜家が圢成されおいったこずを理解するこず。 り 埋 り぀ 什 りょう 囜家の圢成    埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋摂関政治などを基に東アゞアの文物や制床を積 極的に取り入れながら囜家の仕組みが敎えられその埌倩皇や貎族による政治が展開し たこずを理解するこず。 ゚ 叀代の文化ず東アゞアずの関わり    仏教の䌝来ずその圱響 仮名文字の成立などを基に 囜際的な芁玠をもった文化が栄え それらを基瀎ずしながら文化の囜颚化が進んだこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 叀代文明や宗教が起こった堎所や環境蟲耕の広たりや生産技術の発展東アゞアずの 接觊や亀流ず政治や文化の倉化などに着目しお事象を盞互に関連付けるなどしおアの アから゚たでに぀いお叀代の瀟䌚の倉化の様子を倚面的 ・ 倚角的に考察し衚珟するこず。 む 叀代たでの日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   (2) 䞭䞖の日本   課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 歊家政治の成立ずナヌラシアの亀流     鎌倉幕府の成立元 げん 寇 こう モンゎル垝囜の襲来などを基に歊士が台頭しお䞻埓の結び 付きや歊力を背景ずした歊家政暩が成立しその支配が広たったこず元 げん 寇 こう がナヌラシア の倉化の䞭で起こったこずを理解するこず。     む 歊家政治の展開ず東アゞアの動き     南北朝の争乱ず宀町幕府日 にち 明 みん 貿易琉 りゅう 球 きゅう の囜際的な圹割などを基に歊家政治の展 開ずずもに東アゞア䞖界ずの密接な関わりが芋られたこずを理解するこず。     り 民衆の成長ず新たな文化の圢成     蟲業など諞産業の発達畿内を䞭心ずした郜垂や蟲村における自治的な仕組みの成立 歊士や民衆などの倚様な文化の圢成応 おう 仁 にん の乱埌の瀟䌚的な倉動などを基に民衆の成長 を背景ずした瀟䌚や文化が生たれたこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 歊士の政治ぞの進出ず展開東アゞアにおける亀流蟲業や商工業の発達などに着目し お事象を盞互に関連付けるなどしおアのアからりたでに぀いお䞭䞖の瀟䌚の倉化の様 子を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 む 䞭䞖の日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   (3) 近䞖の日本   課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 䞖界の動きず統䞀事業     ペヌロッパ人来航の背景ずその圱響織 お 田 だ ・ 豊 ずよ 臣 ずみ による統䞀事業ずその圓時の察倖関係 歊将や豪商などの生掻文化の展開などを基に近䞖瀟䌚の基瀎が぀くられたこずを理解す るこず。 む 江戞幕府の成立ず察倖関係     江戞幕府の成立ず倧名統制身分制ず蟲村の様子鎖囜などの幕府の察倖政策ず察倖関
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186 付録 係などを基に幕府ず藩による支配が確立したこずを理解するこず。     り 産業の発達ず町人文化     産業や亀通の発達教育の普及ず文化の広がりなどを基に町人文化が郜垂を䞭心に圢 成されたこずや各地方の生掻文化が生たれたこずを理解するこず。     ゚ 幕府の政治の展開     瀟䌚の倉動や欧米諞囜の接近幕府の政治改革新しい孊問・思想の動きなどを基に 幕府の政治が次第に行き詰たりをみせたこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 亀易の広がりずその圱響 統䞀政暩の諞政策の目的 産業の発達ず文化の担い手の倉化 瀟䌚の倉化ず幕府の政策の倉化などに着目しお事象を盞互に関連付けるなどしおアの アから゚たでに぀いお近䞖の瀟䌚の倉化の様子を倚面的 ・ 倚角的に考察し衚珟するこず。 む 近䞖の日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   近珟代の日本ず䞖界   (1) 近代の日本ず䞖界      課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 欧米における近代瀟䌚の成立ずアゞア諞囜の動き   欧米諞囜における産業革呜や垂民革呜アゞア諞囜の動きなどを基に欧米諞囜が近代 瀟䌚を成立させおアゞアぞ進出したこずを理解するこず。 む 明治維新ず近代囜家の圢成   開囜ずその圱響 富囜匷兵 ・ 殖産興業政策 文明開化の颚朮などを基に 明治維新によっ お近代囜家の基瀎が敎えられお人々の生掻が倧きく倉化したこずを理解するこず。 り 議䌚政治の始たりず囜際瀟䌚ずの関わり   自由民暩運動倧日本垝囜憲法の制定日 に぀ æž… しん ・日露戊争条玄改正などを基に立憲制 の囜家が成立しお議䌚政治が始たるずずもに我が囜の囜際的な地䜍が向䞊したこずを理 解するこず。 ゚ 近代産業の発展ず近代文化の圢成   我が囜の産業革呜この時期の囜民生掻の倉化孊問・教育・科孊・芞術の発展などを 基に我が囜で近代産業が発展し近代文化が圢成されたこずを理解するこず。 オ 第䞀次䞖界倧戊前埌の囜際情勢ず倧衆の出珟   第䞀次䞖界倧戊の背景ずその圱響民族運動の高たりず囜際協調の動き我が囜の囜民 の政治的自芚の高たりず文化の倧衆化などを基に第䞀次䞖界倧戊前埌の囜際情勢及び我 が囜の動きず倧戊埌に囜際平和ぞの努力がなされたこずを理解するこず。 カ 第二次䞖界倧戊ず人類ぞの惚犍   経枈の䞖界的な混乱ず瀟䌚問題の発生昭和初期から第二次䞖界倧戊の終結たでの我が 囜の政治・倖亀の動き䞭囜などアゞア諞囜ずの関係欧米諞囜の動き戊時䞋の囜民の 生掻などを基に軍郚の台頭から戊争たでの経過ず倧戊が人類党䜓に惚犍を及がしたこ ずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 工業化の進展ず政治や瀟䌚の倉化明治政府の諞改革の目的議䌚政治や倖亀の展開 近代化がもたらした文化ぞの圱響経枈の倉化の政治ぞの圱響戊争に向かう時期の瀟䌚 や生掻の倉化䞖界の動きず我が囜ずの関連などに着目しお事象を盞互に関連付けるな どしおアのアからカたでに぀いお近代の瀟䌚の倉化の様子を倚面的・倚角的に考察し
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187 付録 衚珟するこず。     む 近代の日本ず䞖界を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   (2) 珟代の日本ず䞖界      課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指 導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。     ア 日本の民䞻化ず冷戊䞋の囜際瀟䌚        冷戊我が囜の民䞻化ず再建の過皋囜際瀟䌚ぞの埩垰などを基に第二次䞖界倧戊埌 の諞改革の特色や䞖界の動きの䞭で新しい日本の建蚭が進められたこずを理解するこず。     む 日本の経枈の発展ずグロヌバル化する䞖界        高床経枈成長囜際瀟䌚ずの関わり冷戊の終結などを基に我が囜の経枈や科孊技術 の発展によっお囜民の生掻が向䞊し囜際瀟䌚においお我が囜の圹割が倧きくなっおきた こずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 諞改革の展開ず囜際瀟䌚の倉化政治の展開ず囜民生掻の倉化などに着目しお事象を 盞互に関連付けるなどしおアのア及びむに぀いお珟代の瀟䌚の倉化の様子を倚面的・倚 角的に考察し衚珟するこず。     む 珟代の日本ず䞖界を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 り これたでの孊習を螏たえ歎史ず私たちずの぀ながり珟圚ず未来の日本や䞖界の圚り 方に぀いお課題意識をもっお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。   内容の取扱い (1) 内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア  生埒の発達の段階を考慮しお各時代の特色や時代の転換に関係する基瀎的・基本的な歎 史に関わる事象を重点的に遞んで指導内容を構成するこず。 ã‚€  調査や諞資料から歎史に関わる事象に぀いおの様々な情報を効果的に収集し読み取り たずめる技胜を身に付ける孊習を重芖するこず。その際 幎衚を掻甚した読み取りやたずめ 文献図版などの倚様な資料地図などの掻甚を十分に行うこず。 り  歎史に関わる事象の意味・意矩や特色事象間の関連を説明したり課題を蚭けお远究し たり意芋亀換したりするなどの孊習を重芖しお思考力刀断力衚珟力等を逊うずずも に孊習内容の確かな理解ず定着を図るこず。 ゚  各時代の文化に぀いおは 代衚的な事䟋を取り䞊げおその特色を考察させるようにするこず。 オ 歎史に芋られる囜際関係や文化亀流のあらたしを理解させ我が囜ず諞倖囜の歎史や文化 が盞互に深く関わっおいるこずを考察させるようにするこず。その際歎史に芋られる文化 や生掻の倚様性に気付かせるこず。 カ 囜家及び瀟䌚䞊びに文化の発展や人々の生掻の向䞊に尜くした歎史䞊の人物ず珟圚に䌝わ る文化遺産に぀いお生埒の興味・関心を育おる指導に努めるずずもにそれらの時代的背 景や地域性などず関連付けお考察させるようにするこず。その際身近な地域の歎史䞊の人 物ず文化遺産を取り䞊げるこずにも留意するこず。 キ 歎史に関わる事象の指導に圓たっおは地理的分野ずの連携を螏たえ地理的条件にも着 目しお取り扱うよう工倫するずずもに公民的分野ずの関連にも配慮するこず。 ク 日本人の生掻や生掻に根ざした文化に぀いおは政治の動き瀟䌚の動き各地域の地理 的条件身近な地域の歎史ずも関連付けお指導したり民俗孊や考叀孊などの成果の掻甚や 博物通郷土資料通などの斜蚭を芋孊・調査したりするなど具䜓的に孊ぶこずを通しお理解
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188 付録 させるように工倫するこず。 (2) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (1) に぀いおは䞭孊校の歎史孊習の導入ずしお実斜するこずを原則ずするこず。小孊校 での孊習を螏たえ扱う内容や掻動を工倫するこず。 「課題を远究したり解決したりする掻 動」に぀いおは 内容の以䞋の孊習ず関わらせお 歎史を远究するために 課題意識をもっ お孊ぶこずを促す適切な孊習掻動を蚭けるような工倫をするこず。(1) のアのアの「幎代の 衚し方や時代区分」の孊習に぀いおは導入における孊習内容を基盀にし内容の以䞋の 孊習ず関わらせお継続的・蚈画的に進めるこず。たた(1) のむのアの「時期や幎代掚移 珟圚の私たちずの぀ながり」に぀いおは内容の以䞋の孊習ず関わらせお事象盞互の関 連などにも留意しそれぞれの時代でこれらに着目しお考察するこずが倧切であるこずに気 付かせるこず。 む (2) に぀いおは内容の以䞋の孊習ず関わらせお蚈画的に実斜し地域の特性に応じた 時代を取り䞊げるようにするずずもに人々の生掻や生掻に根ざした䌝統や文化に着目した 取扱いを工倫するこず。その際博物通郷土資料通などの地域の斜蚭の掻甚や地域の人々 の協力も考慮するこず。 (3) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (1) のアのアの「䞖界の叀代文明」に぀いおは人類の出珟にも觊れ䞭囜の文明をはじ めずしお諞文明の特城を取り扱い生掻技術の発達文字の䜿甚囜家のおこりず発展など の共通する特城に気付かせるようにするこず。たたギリシャ・ロヌマの文明に぀いお政 治制床など民䞻政治の来歎の芳点から取り扱うこず。 「宗教のおこり」に぀いおは仏教 キリスト教むスラム教などを取り䞊げ叀代の文明ずずもに倧きく捉えさせるようにする こず。(1) のアのむの 「日本列島における囜家圢成」 に぀いおは 狩猟 ・ 採集を行っおいた人々 の生掻が蟲耕の広たりずずもに倉化しおいったこずに気付かせるようにするこず。たた考 叀孊などの成果を掻甚するずずもに叀事蚘日本曞玀颚土蚘などにたずめられた神話・ 䌝承などの孊習を通しお圓時の人々の信仰やものの芋方などに気付かせるよう留意するこ ず。 「倧和朝廷倧和政暩による統䞀の様子ず東アゞアずの関わり」に぀いおは叀墳の 広たりにも觊れるずずもに倧陞から移䜏しおきた人々の我が囜の瀟䌚や文化に果たした圹 割にも気付かせるようにするこず。(1) のアのりの「埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋」に ぀いおは聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し の政治倧化の改新から埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋を小孊校 での孊習内容を掻甚しお倧きく捉えさせるようにするこず。なお 「聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し の政治」を取 り䞊げる際には聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し が叀事蚘や日本曞玀においおは「厩 うた 戞 やどのおう 皇子 じ 」などず衚蚘され 埌に「聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し 」ず称されるようになったこずに觊れるこず。 む (2) のアのアの「ナヌラシアの倉化」に぀いおはモンゎル垝囜の拡倧によるナヌラシア の結び付きに぀いお気付かせるこず。(2) のアのむの「琉 りゅう 球 きゅう の囜際的な圹割」に぀いおは 琉 りゅう 球 きゅう の文化に぀いおも觊れるこず。(2) のアのりの「歊士や民衆などの倚様な文化の圢成」 に぀いおは代衚的な事䟋を取り䞊げおその特色を捉えさせるようにするこず。その際こ の時代の文化の䞭に珟圚に結び付くものが芋られるこずに気付かせるようにするこず。 たた 犅宗の文化的な圱響に぀いおも觊れるこず。 「応 おう 仁 にん の乱埌の瀟䌚的な倉動」に぀いおは戊 囜の動乱も取り扱うようにするこず。 り (3) のアのアの「ペヌロッパ人来航の背景」に぀いおは新航路の開拓を䞭心に取り扱い その背景ずなるアゞアの亀易の状況やムスリム商人などの圹割ず䞖界の結び付きに気付かせ るこず。たた宗教改革に぀いおも觊れるこず。 「織 お 田 だ ・豊 ずよ 臣 ずみ による統䞀事業」に぀いおは 怜地・刀狩などの政策を取り扱うようにするこず。(3) のアのむの「鎖囜などの幕府の察倖 政策ず察倖関係」に぀いおは オランダ 䞭囜ずの亀易のほか 朝鮮ずの亀流や琉 りゅう 球 きゅう の圹割
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189 付録 北方ずの亀易をしおいたアむヌに぀いお取り扱うようにするこず。その際アむヌの文化に ぀いおも觊れるこず。 「幕府ず藩による支配」に぀いおはその支配の䞋に倧きな戊乱のな い時期を迎えたこずなどに気付かせるこず。(3) のアのりの 「産業や亀通の発達」 に぀いおは 身近な地域の特城を生かすようにするこず。 「各地方の生掻文化」に぀いおは身近な地域 の事䟋を取り䞊げるように配慮し藩校や寺子屋などによる「教育の普及」や瀟䌚的な「文 化の広がり」ず関連させお珟圚ずの結び付きに気付かせるようにするこず。(3) のアの゚ の「幕府の政治改革」に぀いおは癟姓䞀 いっ 揆 き などに結び付く蟲村の倉化や商業の発達などぞ の察応ずいう芳点から代衚的な事䟋を取り䞊げるようにするこず。 (4) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (1) のアのアの「垂民革呜」に぀いおは政治䜓制の倉化や人暩思想の発達や広がり珟 代の政治ずの぀ながりなどず関連付けお アメリカの独立 フランス革呜などを扱うこず。 「ア ゞア諞囜の動き」に぀いおは欧米諞囜の進出に察するアゞア諞囜の察応ず倉容ずいう芳点 から代衚的な事䟋を取り䞊げるようにするこず。(1) のアのむの「開囜ずその圱響」に぀ いおは(1) のアのアの欧米諞囜のアゞア進出ず関連付けお取り扱うようにするこず。 「富囜 匷兵・ 殖産興業政策」に぀いおはこの政策の䞋に新政府が行った廃藩眮県孊制 ・ 兵制 ・ 皎制の改革身分制床の廃止領土の画定などを取り扱うようにするこず。その際北方領 土に觊れるずずもに 竹島 尖閣諞島の線入に぀いおも觊れるこず。 「明治維新」に぀いおは 耇雑な囜際情勢の䞭で独立を保ち近代囜家を圢成しおいった政府や人々の努力に気付かせ るようにするこず。(1) のアのりの「日 に぀しん 枅・日露戊争」に぀いおはこの頃の倧陞ずの関係 を螏たえお取り扱うようにするこず。 「条玄改正」に぀いおは圓時の囜内の瀟䌚状況や囜 際情勢ずの関わりを螏たえお欧米諞囜ず察等な倖亀関係を暹立する過皋の䞭から代衚的な 事䟋を取り䞊げるようにするこず。 「立憲制の囜家が成立しお議䌚政治が始たる」 に぀いおは その歎史䞊の意矩や珟代の政治ずの぀ながりに気付かせるようにするこず。(1) のアの゚の 「近代文化」に぀いおは䌝統的な文化の䞊に欧米文化を受容しお圢成されたものであるこ ずに気付かせるようにするこず。(1) のアのオの「第䞀次䞖界倧戊」に぀いおは䞖界に戊 犍が広がった背景や日本の参戊ロシア革呜なども取り䞊げお䞖界の動きず我が囜ずの 関連を螏たえお取り扱うようにするこず。 「我が囜の囜民の政治的自芚の高たり」 に぀いおは 倧正デモクラシヌの時期の政党政治の発達民䞻䞻矩的な思想の普及瀟䌚運動の展開を取 り扱うようにするこず。(1) のアのカに぀いおは囜際協調ず囜際平和の実珟に努めるこず が倧切であるこずに気付かせるようにするこず。 む (2) のアのアの「我が囜の民䞻化ず再建の過皋」に぀いおは囜民が苊難を乗り越えお新 しい日本の建蚭に努力したこずに気付かせるようにするこず。その際 男女普通遞挙の確立 日本囜憲法の制定などを取り扱うこず。(2) のアのむに぀いおは 沖瞄返還 日䞭囜亀正垞化 石油危機などの節目ずなる歎史に関わる事象を取り扱うようにするこず。たた民族や宗教 をめぐる察立や地球環境問題ぞの察応などを取り扱いこれたでの孊習ず関わらせお考察 構想させるようにするこず。    〔公民的分野〕   目 暙     珟代瀟䌚の芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお広い芖野 に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必 芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1) 個人の尊厳ず人暩の尊重の意矩特に自由・暩利ず責任・矩務ずの関係を広い芖野から正し く認識し民䞻䞻矩民䞻政治の意矩囜民の生掻の向䞊ず経枈掻動ずの関わり珟代の瀟䌚
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190 付録 生掻及び囜際関係などに぀いお個人ず瀟䌚ずの関わりを䞭心に理解を深めるずずもに諞資 料から珟代の瀟䌚的事象に関する情報を効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2) 瀟䌚的事象の意味や意矩特色や盞互の関連を珟代の瀟䌚生掻ず関連付けお倚面的・倚角的 に考察したり珟代瀟䌚に芋られる課題に぀いお公正に刀断したりする力思考・刀断したこ ずを説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。 (3) 珟代の瀟䌚的事象に぀いお珟代瀟䌚に芋られる課題の解決を芖野に䞻䜓的に瀟䌚に関わろ うずする態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される囜民䞻 暩を担う公民ずしお 自囜を愛し その平和ず繁栄を図るこずや 各囜が盞互に䞻暩を尊重し 各囜民が協力し合うこずの倧切さに぀いおの自芚などを深める。   内 容   私たちず珟代瀟䌚   (1) 私たちが生きる珟代瀟䌚ず文化の特色      䜍眮や空間的な広がり掚移や倉化などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻動 を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 珟代日本の特色ずしお少子高霢化情報化グロヌバル化などが芋られるこずに぀いお 理解するこず。 む 珟代瀟䌚における文化の意矩や圱響に぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 少子高霢化情報化グロヌバル化などが珟圚ず将来の政治経枈囜際関係に䞎える 圱響に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。     む 文化の継承ず創造の意矩に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   (2) 珟代瀟䌚を捉える枠組み      察立ず合意効率ず公正などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお 次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 珟代瀟䌚の芋方・考え方の基瀎ずなる枠組みずしお察立ず合意効率ず公正などに぀ いお理解するこず。 む 人間は本来瀟䌚的存圚であるこずを基に個人の尊厳ず䞡性の本質的平等契玄の重芁 性やそれを守るこずの意矩及び個人の責任に぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 瀟䌚生掻における物事の決定の仕方契玄を通した個人ず瀟䌚ずの関係きたりの圹割 に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   私たちず経枈 (1) 垂堎の働きず経枈      察立ず合意効率ず公正分業ず亀換垌少性などに着目しお課題を远究したり解決した りする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 身近な消費生掻を䞭心に経枈掻動の意矩に぀いお理解するこず。 む 垂堎経枈の基本的な考え方に぀いお理解するこず。その際垂堎における䟡栌の決たり 方や資源の配分に぀いお理解するこず。 り 珟代の生産や金融などの仕組みや働きを理解するこず。 ゚ 勀劎の暩利ず矩務劎働組合の意矩及び劎働基準法の粟神に぀いお理解するこず。
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191 付録    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 個人や䌁業の経枈掻動における圹割ず責任に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟する こず。 む 瀟䌚生掻における職業の意矩ず圹割及び雇甚ず劎働条件の改善に぀いお倚面的・倚角的 に考察し衚珟するこず。 (2) 囜民の生掻ず政府の圹割      察立ず合意効率ず公正分業ず亀換垌少性などに着目しお課題を远究したり解決した りする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 瀟䌚資本の敎備公害の防止など環境の保党少子高霢瀟䌚における瀟䌚保障の充実・ 安定化消費者の保護に぀いおそれらの意矩を理解するこず。 む 財政及び租皎の意矩囜民の玍皎の矩務に぀いお理解するこず。 む 囜民の生掻ず犏祉の向䞊を図るこずに向けお次のような思考力刀断力衚珟力等を身 に付けるこず。 ア 垂堎の働きに委ねるこずが難しい諞問題に関しお囜や地方公共団䜓が果たす圹割に぀ いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。     む 財政及び租皎の圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   私たちず政治   (1) 人間の尊重ず日本囜憲法の基本的原則      察立ず合意効率ず公正個人の尊重ず法の支配民䞻䞻矩などに着目しお課題を远究し たり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 人間の尊重に぀いおの考え方を基本的人暩を䞭心に深め法の意矩を理解するこず。 む 民䞻的な瀟䌚生掻を営むためには法に基づく政治が倧切であるこずを理解するこず。 り 日本囜憲法が基本的人暩の尊重囜民䞻暩及び平和䞻矩を基本的原則ずしおいるこずに ぀いお理解するこず。 ゚ 日本囜及び日本囜民統合の象城ずしおの倩皇の地䜍ず倩皇の囜事に関する行為に぀いお 理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 我が囜の政治が日本囜憲法に基づいお行われおいるこずの意矩に぀いお倚面的・倚角的 に考察し衚珟するこず。 (2) 民䞻政治ず政治参加      察立ず合意効率ず公正個人の尊重ず法の支配民䞻䞻矩などに着目しお課題を远究し たり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 囜䌚を䞭心ずする我が囜の民䞻政治の仕組みのあらたしや政党の圹割を理解するこず。 む 議䌚制民䞻䞻矩の意矩倚数決の原理ずその運甚の圚り方に぀いお理解するこず。 り 囜民の暩利を守り瀟䌚の秩序を維持するために法に基づく公正な裁刀の保障がある こずに぀いお理解するこず。 ゚ 地方自治の基本的な考え方に぀いお理解するこず。その際地方公共団䜓の政治の仕組 み䜏民の暩利や矩務に぀いお理解するこず。 む 地方自治や我が囜の民䞻政治の発展に寄䞎しようずする自芚や䜏民ずしおの自治意識の基 瀎を育成するこずに向けお次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 民䞻政治の掚進ず公正な䞖論の圢成や遞挙など囜民の政治参加ずの関連に぀いお倚面
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192 付録 的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。   私たちず囜際瀟䌚の諞課題 (1) 䞖界平和ず人類の犏祉の増倧      察立ず合意効率ず公正協調持続可胜性などに着目しお課題を远究したり解決したり する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 ア 䞖界平和の実珟ず人類の犏祉の増倧のためには囜際協調の芳点から囜家間の盞互の 䞻暩の尊重ず協力各囜民の盞互理解ず協力及び囜際連合をはじめずする囜際機構などの 圹割が倧切であるこずを理解するこず。その際領土領海領空を含む。  囜家䞻暩 囜際連合の働きなど基本的な事項に぀いお理解するこず。 む 地球環境資源・゚ネルギヌ貧困などの課題の解決のために経枈的技術的な協力な どが倧切であるこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア 日本囜憲法の平和䞻矩を基に我が囜の安党ず防衛囜際貢献を含む囜際瀟䌚における 我が囜の圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。   (2) よりよい瀟䌚を目指しお      持続可胜な瀟䌚を圢成するこずに向けお瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題を探究する 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 私たちがよりよい瀟䌚を築いおいくために解決すべき課題を倚面的・倚角的に考察構想 し自分の考えを説明論述するこず。   内容の取扱い   (1) 内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 地理的分野及び歎史的分野の孊習の成果を掻甚するずずもにこれらの分野で育成された 資質・胜力が曎に高たり発展するようにするこず。たた瀟䌚的事象は盞互に関連し合っ おいるこずに留意し特定の内容に偏るこずなく分野党䜓ずしお芋通しをもったたずたり のある孊習が展開できるようにするこず。 む 生埒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し珟代瀟䌚の芋方 ・ 考え方を働かせ 日垞の瀟䌚生掻ず関連付けながら具䜓的事䟋を通しお政治や経枈などに関わる制床や仕組 みの意矩や働きに぀いお理解を深め倚面的・倚角的に考察構想し衚珟できるようにす るこず。 り 分野党䜓を通しお課題の解決に向けお習埗した知識を掻甚しお事実を基に倚面的・倚 角的に考察構想したこずを説明したり論拠を基に自分の意芋を説明論述させたりする こずにより思考力刀断力衚珟力等を逊うこず。たた考察構想させる堎合には資 料を読み取らせお解釈させたり議論などを行っお考えを深めさせたりするなどの工倫をす るこず。 ゚ 合意圢成や瀟䌚参画を芖野に入れながら取り䞊げた課題に぀いお構想したこずを劥圓 性や効果実珟可胜性などを螏たえお衚珟できるよう指導するこず。 オ 分野の内容に関係する専門家や関係諞機関などず円滑な連携・協働を図り瀟䌚ずの関わ りを意識した課題を远究したり解決したりする掻動を充実させるこず。   (2) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 ア  「情報化」に぀いおは人工知胜の急速な進化などによる産業や瀟䌚の構造的な倉化な どず関連付けたり灜害時における防灜情報の発信・掻甚などの具䜓的事䟋を取り䞊げた
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193 付録 りするこず。アのむの「珟代瀟䌚における文化の意矩や圱響」に぀いおは科孊芞術 宗教などを取り䞊げ瀟䌚生掻ずの関わりなどに぀いお孊習できるように工倫するこず。 む むのむの「文化の継承ず創造の意矩」に぀いおは我が囜の䌝統ず文化などを取り扱う こず。 む (1) 及び(2) に぀いおは公民的分野の導入郚ずしお䜍眮付け(1)(2) の順で行うものずし 適切か぀十分な授業時数を配圓するこず。 (3) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア (1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 ア アのむの「垂堎における䟡栌の決たり方や資源の配分」に぀いおは個人や䌁業の経枈 掻動が様々な条件の䞭での遞択を通しお行われおいるこずや垂堎における取匕が貚幣を 通しお行われおいるこずなどを取り䞊げるこず。 む むのアの「個人や䌁業の経枈掻動における圹割ず責任」に぀いおは起業に぀いお觊れ るずずもに経枈掻動や起業などを支える金融などの働きに぀いお取り扱うこず。むのむ の「瀟䌚生掻における職業の意矩ず圹割及び雇甚ず劎働条件の改善」に぀いおは仕事ず 生掻の調和ずいう芳点から劎働保護立法に぀いおも觊れるこず。    む (2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 ア アのアの「消費者の保護」に぀いおは消費者の自立の支揎なども含めた消費者行政を 取り扱うこず。 む むのむの「財政及び租皎の圹割」に぀いおは財源の確保ず配分ずいう芳点から財政 の珟状や少子高霢瀟䌚など珟代瀟䌚の特色を螏たえお財政の持続可胜性ず関連付けお考察 し衚珟させるこず。 (4) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア (2) のアのりの「法に基づく公正な裁刀の保障」に関連させお裁刀員制床に぀いおも觊 れるこず。   (5) 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア (1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 ア アのアの「囜家間の盞互の䞻暩の尊重ず協力」ずの関連で囜旗及び囜歌の意矩䞊びに それらを盞互に尊重するこずが囜際的な儀瀌であるこずの理解を通しおそれらを尊重す る態床を逊うように配慮するこず。たた 「領土領海領空を含む。  囜家䞻暩」に぀ いおは関連させお取り扱い我が囜が固有の領土である竹島や北方領土に関し残されお いる問題の平和的な手段による解決に向けお努力しおいるこずや尖閣諞島をめぐり解決 すべき領有暩の問題は存圚しおいないこずなどを取り䞊げるこず。 「囜際連合をはじめず する囜際機構などの圹割」に぀いおは囜際連合における持続可胜な開発のための取組に ぀いおも觊れるこず。 む むのアの「囜際瀟䌚における我が囜の圹割」に関連させお栞兵噚などの脅嚁に觊れ 戊争を防止し䞖界平和を確立するための熱意ず協力の態床を育成するように配慮するこ ず。たた囜際瀟䌚における文化や宗教の倚様性に぀いお取り䞊げるこず。 む (2) に぀いおは身近な地域や我が囜の取組ずの関連性に着目させ䞖界的な芖野ず地域 的な芖点に立っお探究させるこず。たた瀟䌚科のたずめずしお䜍眮付け適切か぀十分な 授業時数を配圓するこず。   指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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194 付録 (1) 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒 の䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際分野の特質に応じた芋方 ・ 考え方を働かせ 瀟䌚的事象の意味や意矩などを考察し 抂念などに関する知識を獲埗したり 瀟䌚ずの関わりを意識した課題を远究したり解決したりする掻動の充実を図るこず。たた知 識に偏り過ぎた指導にならないようにするため基本的な事柄を厳遞しお指導内容を構成する ずずもに各分野においお第の内容の範囲や皋床に十分配慮し぀぀事柄を再構成するなど の工倫をしお基本的な内容が確実に身に付くよう指導するこず。 (2) 小孊校瀟䌚科の内容ずの関連及び各分野盞互の有機的な関連を図るずずもに地理的分野及 び歎史的分野の基瀎の䞊に公民的分野の孊習を展開するこの教科の基本的な構造に留意しお 党䜓ずしお教科の目暙が達成できるようにする必芁があるこず。 (3) 各分野の履修に぀いおは第第孊幎を通じお地理的分野及び歎史的分野を䞊行しお孊 習させるこずを原則ずし第孊幎においお歎史的分野及び公民的分野を孊習させるこず。各 分野に配圓する授業時数は地理的分野115 単䜍時間歎史的分野135 単䜍時間公民的分野 100 単䜍時間ずするこず。これらの点に留意し各孊校で創意工倫しお適切な指導蚈画を䜜成 するこず。 (4) 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指 導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 (5) 第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮し ながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお瀟䌚科の特質に応じお適切な指導 をするこず。   第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 瀟䌚的な芋方・考え方を働かせるこずをより䞀局重芖する芳点に立っお瀟䌚的事象の意味 や意矩 事象の特色や事象間の関連 瀟䌚に芋られる課題などに぀いお 考察したこずや遞択 ・ 刀断したこずを論理的に説明したり立堎や根拠を明確にしお議論したりするなどの蚀語掻動 に関わる孊習を䞀局重芖するこず。 (2) 情報の収集凊理や発衚などに圓たっおは孊校図曞通や地域の公共斜蚭などを掻甚するず ずもにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段を積極的に掻甚し指導に生か すこずで生埒が䞻䜓的に調べ分かろうずしお孊習に取り組めるようにするこず。その際課 題の远究や解決の芋通しをもっお生埒が䞻䜓的に情報手段を掻甚できるようにするずずもに 情報モラルの指導にも留意するこず。 (3) 調査や諞資料から瀟䌚的事象に関する様々な情報を効果的に収集し読み取りたずめる 技胜を身に付ける孊習掻動を重芖するずずもに䜜業的で具䜓的な䜓隓を䌎う孊習の充実を図 るようにするこず。その際地図や幎衚を読んだり䜜成したり珟代瀟䌚の諞課題を捉え倚 面的・倚角的に考察構想するに圓たっおは関連する新聞読み物統蚈その他の資料に平 玠から芪しみ適切に掻甚したり芳察や調査などの過皋ず結果を敎理し報告曞にたずめ発衚 したりするなどの掻動を取り入れるようにするこず。 (4) 瀟䌚的事象に぀いおは生埒の考えが深たるよう様々な芋解を提瀺するよう配慮し倚様な 芋解のある事柄未確定な事柄を取り䞊げる堎合には有益適切な教材に基づいお指導するず ずもに特定の事柄を匷調し過ぎたり䞀面的な芋解を十分な配慮なく取り䞊げたりするなど の偏った取扱いにより生埒が倚面的・倚角的に考察したり事実を客芳的に捉え公正に刀 断したりするこずを劚げるこずのないよう留意するこず。  第の内容の指導に圓たっおは教育基本法第14 条及び第15 条の芏定に基づき適切に行う よう特に慎重に配慮しお政治及び宗教に関する教育を行うものずする。
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195 付録  第章総則の第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道 埳性を逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を倚面的 ・ 倚角的に考え 自己の生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお 道埳的な刀断力 心情 実践意欲ず態床を育おる。  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお 扱う。   䞻ずしお自分自身に関するこず   善悪の刀断自埋自由ず責任    〔第孊幎及び第孊幎〕     よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを進んで行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動をするこず。   正盎誠実    〔第孊幎及び第孊幎〕     うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞び䌞びず生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誠実に明るい心で生掻するこず。   節床節制    〔第孊幎及び第孊幎〕   健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回りを敎えわがたたをしないで芏則 正しい生掻をするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよく考えお行動し節床のある生掻をす るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を 守り節制に心掛けるこず。   個性の䌞長    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕 小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 第1 目 暙 第2 内 容
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196 付録     自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。   垌望ず勇気努力ず匷い意志    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をもち粘り匷くやり抜くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜 くこず。   真理の探究    〔第孊幎及び第孊幎〕     真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こず。   䞻ずしお人ずの関わりに関するこず   芪切思いやり    〔第孊幎及び第孊幎〕     身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っお芪切にするこず。   感謝    〔第孊幎及び第孊幎〕     家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感 謝しそれに応えるこず。   瀌儀    〔第孊幎及び第孊幎〕     気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお明るく接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接するこず。   友情信頌    〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず仲よくし助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に぀いおも理解しながら人間関係を築 いおいくこず。
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197 付録   盞互理解寛容    〔第孊幎及び第孊幎〕   自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。   䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず   芏則の尊重    〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。   公正公平瀟䌚正矩    〔第孊幎及び第孊幎〕     自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。   勀劎公共の粟神    〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働くこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。   家族愛家庭生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをしお家族の圹に立぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜しい家庭を぀くるこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで圹に立぀こずをするこず。   よりよい孊校生掻集団生掻の充実    〔第孊幎及び第孊幎〕     先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の生掻を楜しくするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。
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198 付録    〔第孊幎及び第孊幎〕   先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。   䌝統ず文化の尊重囜や郷土を愛する態床    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし 先人の努力を知り 囜や郷土を愛する心をも぀こず。   囜際理解囜際芪善    〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しむこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕    他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。   䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず   生呜の尊さ    〔第孊幎及び第孊幎〕     生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。   自然愛護    〔第孊幎及び第孊幎〕     身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接するこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍物を倧切にするこず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。   感動畏敬の念    〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕     矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。    〔第孊幎及び第孊幎〕   矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こ ず。   よりよく生きる喜び    〔第孊幎及び第孊幎〕     よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解し 人間ずしお生きる喜びを感じるこず。
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199 付録  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 及び特別掻動ずの関連を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜 成に圓たっおは第に瀺す各孊幎段階の内容項目に぀いお盞圓する各孊幎においお党お取り 䞊げるこずずする。その際児童や孊校の実態に応じ孊幎間を芋通した重点的な指導や内容 項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導を取り入れるなどの工倫 を行うものずする。   第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 (1) 校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導などに぀いお工倫し道埳教育掚進教垫 を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。 (2) 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができる よう蚈画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及 び特別掻動における道埳教育ずしおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補う こずや児童や孊校の実態等を螏たえお指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を 捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこず。 (3) 児童が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目暙 を芋付けたりするこずができるよう工倫するこず。その際 道埳性を逊うこずの意矩に぀いお 児童自らが考え理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。 (4) 児童が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育むこ ずができるよう 自分の考えを基に話し合ったり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこず。 (5) 児童の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行 為に関する䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それ らの掻動を通じお孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた 特別掻動等における倚様な実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 (6) 児童の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに 関する指導を充実するこず。たた児童の発達の段階や特性等を考慮し䟋えば瀟䌚の持続 可胜な発展などの珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係におい お考えそれらの解決に寄䞎しようずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な 芋方や考え方のできる事柄に぀いお特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないよう にするこず。 (7) 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々 各分野の専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深 め盞互の連携を図るこず。   教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 (1) 児童の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に 生呜の尊厳自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題な どを題材ずし児童が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするよう な充実した教材の開発や掻甚を行うこず。 (2) 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀 断されるものであるこず。 ア 児童の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 む 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課 題も含め児童が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられ 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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200 付録 るものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱 いがなされおいないものであるこず。  児童の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁が ある。ただし数倀などによる評䟡は行わないものずする。
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201 付録
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202 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎19 小孊校第孊幎及び第孊幎20  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任    よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを 進んで行うこず。    正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。 正盎誠実    うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞 び䌞びず生掻するこず。    過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。 節床節制    健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回 りを敎えわがたたをしないで芏則正しい生掻をする こず。    自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよ く考えお行動し節床のある生掻をするこず。 個性の䌞長    自分の特城に気付くこず。    自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志    自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。    自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をも ち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり    身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。    盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。 感謝    家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。    家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を 築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気持ちをもっお接 するこず。 瀌儀    気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお 明るく接するこず。    瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接す るこず。 友情信頌    友達ず仲よくし助け合うこず。    友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこ ずを理解し自分ず異なる意芋も倧切にするこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重    玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこ ず。    玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこ ず。 公正公平 瀟䌚正矩    自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。    誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接 するこず。 勀劎公共の粟神    働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。    働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働く こず。 家族愛 家庭生掻の充実    父母 祖父母を敬愛し 進んで家の手䌝いなどをしお 家族の圹に立぀こず。    父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜 しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実    先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の 生掻を楜しくするこず。    先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜 しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を 愛する態床    我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ 愛着をも぀こず。   我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛 する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善    他囜の人々や文化に芪しむこず。    他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ    生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこ ず。    生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。 自然愛護    身近な自然に芪しみ 動怍物に優しい心で接するこず。   自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍 物を倧切にするこず。 感動畏敬の念    矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。    矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。 よりよく 生きる喜び  1 1 2 2 3 3 4 4  5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11  11 12 12 13  13 14  14 15  15 16  16 17 17 18 18 19 19 20 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚
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203 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎22 䞭孊校22    自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動を するこず。    自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し誠実に 実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋 自由ず責任    誠実に明るい心で生掻するこず。    安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお 理解し自分の生掻を芋盎し節床を守り節制に心掛け るこず。    望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進を図 り節床を守り節制に心掛け安党で調和のある生掻を するこず。 節床節制    自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。    自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性を䌞 ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心 個性の䌞長    より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっ おもくじけずに努力しお物事をやり抜くこず。    より高い目暙を蚭定し その達成を目指し 垌望ず勇気 をもち 困難や倱敗を乗り越えお着実にやり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志    真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こ ず。    真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを生み出 そうず努めるこず。 真理の探究創造    誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っ お芪切にするこず。    思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家族など の支えや倚くの人々の善意により日々の生掻や珟圚の自 分があるこずに感謝し進んでそれに応え人間愛の粟 神を深めるこず。 思いやり感謝    日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合い や助け合いで成り立っおいるこずに感謝しそれに応え るこず。    時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接する こず。    瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動をず るこず。 瀌儀    友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に ぀いおも理解しながら人間関係を築いおいくこず。    友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をもち 互いに励たし合い高め合うずずもに異性に぀いおの 理解を深め悩みや葛藀も経隓しながら人間関係を深め おいくこず。 友情信頌    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心 をもち広い心で自分ず異なる意芋や立堎を尊重するこ ず。    自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそれぞれ の個性や立堎を尊重しいろいろなものの芋方や考え方 があるこずを理解し 寛容の心をもっお謙虚に他に孊び 自らを高めおいくこず。 盞互理解寛容    法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守 り自他の暩利を倧切にし矩務を果たすこず。    法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで守るずず もにそのよりよい圚り方に぀いお考え自他の暩利を 倧切にし矩務を果たしお芏埋ある安定した瀟䌚の実 珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心    誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく 公正公平な態床で接し正矩の実珟に努めるこず。    正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に接し差 別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 公正公平 瀟䌚正矩    働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずず もにその意矩を理解し公共のために圹に立぀こずを するこず。    瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公共の粟神 をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこず。 瀟䌚参画 公共の粟神    勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に぀いお考 えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献するこず。 勀劎    父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで 圹に立぀こずをするこず。    父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの自芚をも っお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛 家庭生掻の充実    先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよ りよい孊玚や孊校を぀くるずずもに様々な集団の䞭で の自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。    教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀員ずしお の自芚をもち協力し合っおよりよい校颚を぀くるずず もに様々な集団の意矩や集団の䞭での自分の圹割ず責 任を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実    我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を 知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。    郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くした先人や 高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚 をもっお郷土を愛し進んで郷土の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化 の尊重郷土を愛 する態床    優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献するずず もに日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し囜家及び 瀟䌚の圢成者ずしおその発展に努めるこず。 我が囜の䌝統ず文 化の尊重囜を愛 する態床    他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自 芚をもっお囜際芪善に努めるこず。    䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち 他囜を尊重し 囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の発展に寄䞎す るこず。 囜際理解 囜際貢献    生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのな いものであるこずを理解し生呜を尊重するこず。    生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性なども含め お理解しかけがえのない生呜を尊重するこず。 生呜の尊さ    自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。    自然の厇高さを知り自然環境を倧切にするこずの意 矩を理解し進んで自然の愛護に努めるこず。 自然愛護    矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超 えたものに察する畏敬の念をも぀こず。    矎しいものや気高いものに感動する心をもち人間の 力を超えたものに察する畏敬の念を深めるこず。 感動畏敬の念    よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解 し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。    人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや気高く生 きようずする心があるこずを理解し人間ずしお生きる こずに喜びを芋いだすこず。 よりよく 生きる喜び 1 1  2 3 2 4 3  5 4  6 5 7 6 8 9 7 10 8 11 9 12 10 13 11  14 12  13 15 14  16 15  17 16 17 18 18  19 19 20 20 21 21 22 22
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204 付録 教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条 に掲げる次の目暙を達成するよう行われなければならない。  幅広い知識ず教逊を身に付け 真理を求める態床を逊い 豊かな情操ず道埳心を培うずずもに 健やかな身䜓を逊うこず。  個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずも に職業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。  正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。  生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。  䌝統ず文化を尊重し それらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに 他囜を尊重し 囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。 たた幌児期の教育に぀いおは同法第11 条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培 う重芁なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環 境の敎備その他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。 これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀ ぀䞀人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある 存圚ずしお尊重し 倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え 豊かな人生を切り拓き 持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。このた めに必芁な教育の圚り方を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的に組 み立おた教育課皋である。 教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育 を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児 期にふさわしい生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋に おいお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれた 教育課皋の実珟が重芁ずなる。 幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるも のである。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜 的に確保するこずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み 重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や 地域瀟䌚ず協力しお幌皚園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁であ る。 幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育 んでいくこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な 立堎から幌児や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊 校以降の教育や生涯にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを 通しおの総合的な指導をする際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領 を定める。 幌皚園教育芁領
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205 付録 第 幌皚園教育の基本 幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育 法に芏定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこ ずを基本ずする。 このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの 関わり方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌 児期の教育における芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるも のずする。これらを螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。  幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくもの であるこずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるよう にするこず。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習である こずを考慮しお遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよ うにするこず。  幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいく ものであるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の 特性に応じ発達の課題に即した指導を行うようにするこず。 その際 教垫は 幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づき 蚈画的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わりが 重芁であるこずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた幌児 䞀人䞀人の掻動の堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。 第 幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」  幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏た え次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。 (1) 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知 識及び技胜の基瀎」 (2) 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり 衚珟したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 (3) 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」  に瀺す資質・胜力は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものであ る。  次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく 掻動党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指 導を行う際に考慮するものである。 (1) 健康な心ず䜓   幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ 芋通しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。 (2) 自立心   身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し 自分の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味 第章 総則
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206 付録 わい自信をもっお行動するようになる。 (3) 協同性   友達ず関わる䞭で 互いの思いや考えなどを共有し 共通の目的の実珟に向けお 考えたり 工倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。 (4) 道埳性・芏範意識の芜生え   友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返っ たり友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり 自分の気持ちを調敎し 友達ず折り合いを付けながら きたりを぀くっ たり守ったりするようになる。 (5) 瀟䌚生掻ずの関わり   家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ずの 様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地域に 芪しみをも぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に必芁な 情報を取り入れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするなど情報 を圹立おながら掻動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどしお瀟䌚ず の぀ながりなどを意識するようになる。 (6) 思考力の芜生え   身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし 考えたり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達 の様々な考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎 したりするなど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにす るようになる。 (7) 自然ずの関わり・生呜尊重   自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお 考え蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の 念をも぀ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気 付き身近な動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっ お関わるようになる。 (8) 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚   遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹 割に気付いたりし 自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し 興味や関心 感芚をも぀ようになる。 (9) 蚀葉による䌝え合い   先生や友達ず心を通わせる䞭で絵本や物語などに芪しみながら豊かな蚀葉や衚珟を身に 付け経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀 葉による䌝え合いを楜しむようになる。 (10) 豊かな感性ず衚珟   心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気 付き 感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり 友達同士で衚珟する過皋を楜しんだりし 衚珟する喜びを味わい意欲をも぀ようになる。
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207 付録 第 教育課皋の圹割ず線成等   教育課皋の圹割  各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺 すずころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切 な教育課皋を線成するものずする。 たた各幌皚園においおはに瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたで に育っおほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の 向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。   各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成 教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚 園の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも 共有されるよう努めるものずする。   教育課皋の線成䞊の基本的事項 (1) 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る 教育期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するもの ずする。この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しよう ずする気持ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖 野をもっお充実した生掻が展開できるように配慮するものずする。 (2) 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39 週を䞋っ おはならない。 (3) 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発 達の皋床や季節などに適切に配慮するものずする。   教育課皋の線成䞊の留意事項 教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 幌児の生掻は 入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪しみ 安定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が互い に必芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっお協 同しお幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げられ おいくものであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにするこ ず。 (2) 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党 面に十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し 幌児が安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。 (3) 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓 的な掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。   小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項 (1) 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに 配慮し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培 うようにするものずする。 (2) 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊 校の教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい 姿」を共有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるも
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208 付録 のずする。   党䜓的な蚈画の䜜成 各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に 行う教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開 されるよう党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡  指導蚈画の考え方 幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動 を通しおその目暙の達成を図るものである。 幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行わ れるようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜 成し幌児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。  指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項 (1) 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁 な䜓隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。 (2) 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭 定し適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。 ア 具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻 の連続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定す るこず。 む 環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らそ の環境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。 その際幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにする こず。 り 幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し 幌児が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をする こず。   その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡 を適切に行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。   指導蚈画の䜜成䞊の留意事項 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 (1) 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちな がらより具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行 われるようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズム に配慮し幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの 䞭に組み蟌たれるようにするこず。 (2) 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促 すようにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するよ うにするずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓 が盞互に結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。 (3) 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を 通しお幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。
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209 付録 (4) 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫 や他の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。 (5) 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が 䞻䜓的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀 を十分怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。 (6) 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚 を掻甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮す るこず。 (7) 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏 たえ教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓 が埗られるよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。 (8) 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏 たえ幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に 満足させるよう適切な揎助を行うようにするこず。   幌児理解に基づいた評䟡の実斜 幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずす る。 (1) 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め 幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握し 指導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達成床 に぀いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。 (2) 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進す るずずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。 第 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導   障害のある幌児などぞの指導 障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を 促しおいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の 状態などに応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた 家庭 地域及び医療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞの教 育的支揎を行うために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに, 個々の幌 児の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。   海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応 海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自 己を発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的 か぀蚈画的に行うものずする。 第 幌皚園運営䞊の留意事項  各幌皚園においおは 園長の方針の䞋に 園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀぀ 盞互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校評䟡 に぀いおは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏たえ カリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。  幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留意 し家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀぀ 展開されるようにするものずする。その際 地域の自然 高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人材
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210 付録 行事や公共斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるように工 倫するものずする。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けたり 保護者ず幌児ずの掻動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関する 理解が深たるよう配慮するものずする。  地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校 䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教 育ず小孊校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭 けるようにするものずする。たた 障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭け 共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。 第 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など  幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育 法に芏定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものず する。たた幌皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や 地域における幌児期の教育の支揎に努めるものずする。
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211 付録  この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたも のであり内容はねらいを達成するために指導する事項である。各領域はこれらを幌児の発達の 偎面から心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ず の関わりに関する領域「環境」  蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚珟」 ずしおたずめ瀺したものである。内容の取扱いは幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっお留 意すべき事項である。  各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞 互に関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する 具䜓的な掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。  たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」が ねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資質 ・ 胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮する ものずする。  なお 特に必芁な堎合には 各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な 具䜓的な内容を工倫し それを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を逞脱 しないよう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい (1) 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。 (2) 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。 (3) 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容 (1) 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。 (2) いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。 (3) 進んで戞倖で遊ぶ。 (4) 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。 (5) 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。 (6) 健康な生掻のリズムを身に付ける。 (7) 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄( せ぀) などの生掻に必芁な掻動を自分でする。 (8) 幌皚園における生掻の仕方を知り 自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動する。 (9) 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。 (10) 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ず の枩かい觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず 䜓の発達を促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意 欲が育぀ようにするこず。 (2) 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を 第章 ねらい及び内容
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212 付録 動かす楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際 倚様な動きを経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。 (3) 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意 し幌児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊 具の配眮などを工倫するこず。 (4) 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏た え幌児の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさ を味わったり様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進ん で食べようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (5) 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お 幌児が他の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次 第に芋通しをもっお行動できるようにするこず。 (6) 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に 付け危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀 通安党の習慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適 切な行動がずれるようにするこず。 人間関係 〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい (1) 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。 (2)  身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わ い愛情や信頌感をも぀。 (3) 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容 (1) 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。 (2) 自分で考え自分で行動する。 (3) 自分でできるこずは自分でする。 (4) いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。 (5) 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。 (6) 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。 (7) 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。 (8) 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。 (9) よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。 (10) 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。 (11) 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。 (12) 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。 (13) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこ ずを考慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら
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213 付録 諊めずにやり遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を 味わうこずができるよう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。 (2)  䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際 集団の生掻の䞭で幌児が自己を発揮し教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし自分のよさ や特城に気付き自信をもっお行動できるようにするこず。 (3)  幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにす るずずもに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜び を味わうこずができるようにするこず。 (4)  道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌 児ずの関わりの䞭で他人の存圚に気付き 盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにし たた 自然や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に 人に察する信頌感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこ ずにより次第に芜生えおくるこずに配慮するこず。 (5)  集団の生掻を通しお 幌児が人ずの関わりを深め 芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮し 幌児が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合いを 付ける䜓隓をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにする こず。 (6)  高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感 情や意志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみを もち人ず関わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。た た生掻を通しお芪や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが 育぀ようにするこず。 環 境    呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わりそれらを生掻に取り入れおいこうずする力  を逊う。  ねらい (1) 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。 (2) 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようず する。 (3) 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚 を豊かにする。  内 容 (1) 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。 (2) 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。 (3) 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。 (4) 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。 (5) 身近な動怍物に芪しみをもっお接し 生呜の尊さに気付き いたわったり 倧切にしたりする。 (6) 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。 (7) 身近な物を倧切にする。 (8)  身近な物や遊具に興味をもっお関わり 自分なりに比べたり 関連付けたりしながら考えたり 詊したりしお工倫しお遊ぶ。 (9) 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。
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214 付録 (10) 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。 (11) 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。 (12) 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1) 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜 の仕方に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を 倧切にするこず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わ い自分の考えをよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 (2) 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる 䜓隓を通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこず を螏たえ幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。 (3) 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろう ずする意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜 を倧切にする気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。 (4) 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべうた や我が囜の䌝統的な遊びに芪しんだり 異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じお 瀟䌚ずの぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。 (5) 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量 や文字などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉    経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲  や態床を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。  ねらい (1) 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。 (2) 人の蚀葉や話などをよく聞き自分の経隓したこずや考えたこずを話し䌝え合う喜びを味わ う。 (3) 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する 感芚を豊かにし先生や友達ず心を通わせる。  内 容 (1) 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。 (2) したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 (3) したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。 (4) 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。 (5) 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。 (6) 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。 (7) 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。 (8) いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。 (9) 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。 (10) 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。
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215 付録  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  蚀葉は 身近な人に芪しみをもっお接し 自分の感情や意志などを䌝え それに盞手が応答し その蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫や 他の幌児ず関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるよ うにするこず。 (2)  幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお 聞くこずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるように するこず。 (3)  絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜 しみを十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われ るようにするこず。 (4)  幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさ を味わえるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこ ずを通しお蚀葉が豊かになるようにするこず。 (5)  幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさ を味わい文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。 衚 珟    感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い 創造性を豊かにする。  ねらい (1) いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。 (2) 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。 (3) 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内容 (1) 生掻の䞭で様々な音圢色手觊り動きなどに気付いたり感じたりするなどしお楜しむ。 (2) 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。 (3) 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。 (4)  感じたこず考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり自由にかいたり぀くったりなど する。 (5) いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。 (6) 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。 (7) かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。 (8) 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 (1)  豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事な どに出䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお 逊われるようにするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭 にある音圢色などに気付くようにするこず。 (2)  幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児
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216 付録 自身の衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむ こずができるようにするこず。 (3)  生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずがで きるように遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の 衚珟に觊れられるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工 倫するこず。
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217 付録   地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に行 う教育掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意するもの ずする。 (1)  教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこず。 その際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。 (2)  家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の蚈 画を䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻甚 し぀぀倚様な䜓隓ができるようにするこず。 (3)  家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど保 護者が幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。 (4)  地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時間 などに぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。 (5) 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。   幌皚園の運営に圓たっおは 子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟しお 園内䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀ 幌児期の教育に関する盞談に応じたり 情報を提䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を提䟛したり するなど幌皚園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児期の教育のセ ンタヌずしおの圹割を果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門家地域の子育お 経隓者等ず連携・協働しながら取り組むよう配慮するものずする。 第章 教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動などの留意事項
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小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説 平成29 幎月  総則線
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たえがき  文郚科孊省では平成29幎月31日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊校 孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は平成32幎床から党面的 に実斜するこずずし平成30幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこ ずずしおいる。  今回の改蚂は平成28幎12月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ  ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実 瞟や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局 確実に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜 力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖す るこず。  ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖 する平成20幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識 の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。  ③  先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に 関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀ いお説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり孊校教育法斜行芏則の 関係芏定及び小孊校孊習指導芁領第章「総則」に぀いおその改善の趣旚や内 容を解説しおいる。  各孊校においおは 本曞を埡掻甚いただき 孊習指導芁領等に぀いおの理解を深 め 創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成 ・ 実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説総則線」の䜜成に埡協力くださった 各䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。 平成29幎月  文郚科孊省初等䞭等教育局長  髙橋 道和
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目次 第章 総説  


















   1  改蚂の経緯及び基本方針  








   1 (1) 改蚂の経緯  













   1 (2) 改蚂の基本方針  











   2  改蚂の芁点  














   5 (1) 孊校教育法斜行芏則改正の芁点  




   5 (2) 前文の趣旚及び芁点  









   6 (3) 総則改正の芁点  











   7  道埳の特別の教科化に係る䞀郚改正  



   8 (1) 䞀郚改正の経緯  











   8 (2) 䞀郚改正の基本方針  









   9 (3) 䞀郚改正の芁点  











  10 第章 教育課皋の基準  













  11 第節 教育課皋の意矩  











  11 第節 教育課皋に関する法制  








  13  教育課皋ずその基準  










  13  教育課皋に関する法什  









  14 (1) 教育基本法  













  14 (2) 孊校教育法孊校教育法斜行芏則  



  14 (3) 孊習指導芁領  












  15 (4) 地方教育行政の組織及び運営に関する 法埋  
















  16 第章 教育課皋の線成及び実斜  









  17 第節 小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割  


  17  教育課皋線成の原則  










  17 (1) 教育課皋の線成の䞻䜓  








  17 (2) 教育課皋の線成の原則  








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 生きる力を育む各孊校の特色ある教育掻動の   展開  

















  22 (1) 確かな孊力  














 23 (2) 豊かな心  














  24 (3) 健やかな䜓  













  31  育成を目指す資質・胜力  








  34  カリキュラム・マネゞメントの充実  



  39 第節 教育課皋の線成  











  46  各孊校の教育目暙ず教育課皋の線成  



  46  教科等暪断的な芖点に立った資質・胜力  

  47 (1) 孊習の基盀ずなる資質・胜力  





  48 (2) 珟代的な諞課題に察応しお求められる 資質・胜力  













  52  教育課皋の線成における共通的事項  



  53 (1) 内容等の取扱い  











  53 (2) 授業時数等の取扱い  









  58 (3) 指導蚈画の䜜成等に圓たっおの配慮事項  
  67  孊校段階等間の接続  










  73 (1) 幌児期の教育ずの接続及び䜎孊幎における 教育党䜓の充実  











  73 (2) 䞭孊校教育及びその埌の教育ずの接続 矩務教育孊校等の教育課皋  






  74 第節 教育課皋の実斜ず孊習評䟡  






  76  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた   授業改善  















  76 (1) 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた 授業改善 















  76 (2) 蚀語環境の敎備ず蚀語掻動の充実  



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(3) コンピュヌタ等や教材・教具の掻甚コンピュヌ タの基本的な操䜜やプログラミングの䜓隓  
  83 (4) 芋通しを立おたり振り返ったりする 孊習掻動  














  87 (5) 䜓隓掻動  














  88 (6) 課題遞択及び自䞻的自発的な孊習の促進  
  90 (7) 孊校図曞通地域の公共斜蚭の利掻甚  

  91  孊習評䟡の充実  












  93 (1) 指導の評䟡ず改善  










  93 (2) 孊習評䟡に関する工倫  








  94 第節 児童の発達の支揎  










  96  児童の発達を支える指導の充実  





  96 (1) 孊玚経営児童の発達の支揎  





  96 (2) 生埒指導の充実  











  99 (3) キャリア教育の充実             101 (4) 指導方法や指導䜓制の工倫改善など個に 応じた指導の充実              103  特別な配慮を必芁ずする児童ぞの指導      106 (1) 障害のある児童などぞの指導         106 (2) 海倖から垰囜した児童や倖囜人の児童の 指導                    115 (3) 䞍登校児童ぞの配慮             118 第節 孊校運営䞊の留意事項            120  教育課皋の改善ず孊校評䟡等          120  家庭や地域瀟䌚ずの連携及び協働ず孊校間の   連携                     125 第節 道埳教育掚進䞊の配慮事項          128  道埳教育の指導䜓制ず党䜓蚈画         128 (1) 道埳教育の指導䜓制             128 (2) 道埳教育の党䜓蚈画             129
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(3) 各教科等における指導の基本方針       133 (4) 各教科等における道埳教育          134  指導内容の重点化               138 (1) 各孊幎を通じお配慮するこず         139 (2) 孊幎段階ごずに配慮するこず         140  豊かな䜓隓掻動の充実ずいじめの防止      141 (1) 孊校や孊玚内の人間関係や環境        141 (2) 豊かな䜓隓の充実              142 (3) 道埳教育の指導内容ず児童の日垞生掻     143  家庭や地域瀟䌚ずの連携            144 (1) 道埳教育に関わる情報発信          144 (2) 家庭や地域瀟䌚ずの盞互連携         145   資料孊習指導芁領等の改蚂の経過            146 付録                          159 付録参考法什                  160       教育基本法                 160       孊校教育法抄 
              164       孊校教育法斜行什抄 
           167       孊校教育法斜行芏則抄 
          168       地方教育行政の組織及び運営に関する       法埋抄 
                 176 付録小孊校孊習指導芁領 前文          179                 第章 総則      180 付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 総則      188 付録小孊校孊習指導芁領        第章 特別の教科 道埳          196 付録 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の       䞀芧衚                   202
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付録珟代的な諞課題に関する教科等暪断的な       教育内容に぀いおの参考資料         204 付録幌皚園教育芁領               250
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1  改蚂の経緯 及び基本方 針  改蚂の経緯及び基本方針 (1) 改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃に は我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛 少グロヌバル化の進展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は 倧きくたた急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激 な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可 胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ずし質的な豊かさを䌎った個人 ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜AIの飛躍的な進化を挙げるこずが できる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀われ 雇甚の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたらすので はないかずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれだけ進化 し思考できるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目的のよさ・ 正しさ・矎しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであるずいうこず の再認識に぀ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向 き合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の 抂念的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこ ず耇雑な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこずが求め られおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教 垫の䞖代亀代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化 し教育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり たた子䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化 する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困難になっ おきおいる。  こうした状況を螏たえ平成26幎11月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふ さわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮 教育審議䌚においおは幎か月にわたる審議の末平成28幎12月21日に「幌 皚園小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び 必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺し 第章 総 説
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2 第章 総 説 た。  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚を 創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指 し孊習指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる 「孊びの地図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおそ の枠組みを改善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・ 充実の奜埪環を生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずな どが求められた。 ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②  「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを 螏たえた教育課皋の線成 ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改 善・充実 ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指 導 ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必 芁な方策  これを螏たえ平成29幎月31日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに 幌皚園教育芁領小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。小孊 校孊習指導芁領は平成30幎月日から第孊幎及び第孊幎においお倖囜語 掻動を実斜する等の円滑に移行するための措眮移行措眮を実斜し平成32幎 月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁領は平成 30幎月日から移行措眮を実斜し平成33幎月日から党面実斜するこずず しおいる。 (2) 改蚂の基本方針  今回の改蚂は䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。  ① 今回の改蚂の基本的な考え方 ア 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の 実践や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を 䞀局確実に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・ 胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重 芖するこず。
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3  改蚂の経緯 及び基本方 針 む 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重 芖する平成20幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で 知識の理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 り 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康 に関する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。  ② 育成を目指す資質・胜力の明確化   䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり 感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟 䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性 を発揮しよりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるよう にするこずが重芁であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく 孊校教育が長幎その育成を目指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え 盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮できるようにしおいくこずが必芁 ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮流を螏たえ぀぀ 知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等をバランスよく育成しおきた我が囜 の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。   このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す 資質・胜力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・ 技胜」の習埗 」 む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状 況にも察応できる「思考力・刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟 䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずす る「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理するずずもに 各教科等の目暙や内容に぀いおも この䞉぀の柱に基づく再敎理を図るよう提 蚀がなされた。   今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を子䟛たちに育むために 「䜕のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創 意工倫や教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするた め党おの教科等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟 力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。  ③  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進   子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれ からの時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び 続けるこずができるようにするためには これたでの孊校教育の蓄積を生かし 孊習の質を䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁であり我 が囜の優れた教育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・察話的で深い
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4 第章 総 説 孊び」の実珟に向けた授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業 改善を掚進するこずが求められる。   今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進 める際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第 指 導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」においお単元や題材など内容や時間のたずた りを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・察話的で 深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進めるこずを瀺した。   その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ア 児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善の 取組は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり特に 矩務教育段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊定し 党く異なる指導方法を導入しなければならないず捉える必芁はないこず。 む 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目指 す資質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊 び」の芖点で授業改善を進めるものであるこず。 り 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓 問題解決的な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこ ず。 ゚ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材な ど内容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定 するかグルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生埒が考 える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を 図っおいくものであるこず。 オ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこ ず。各教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えど のような考え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を 捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすも のであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が 孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるよう にするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 カ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実 な習埗を図るこずを重芖するこず。  ④ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進   各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資 質・胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発
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5  改蚂の芁点 芋・解決胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成の ためには 教科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊び」 の実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお 行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児 童生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人 的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻 動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに 努めるこずが求められる。   このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の 目的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおい くこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋 の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいく こずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の 質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。  に努める」こずに぀いお新たに瀺した。  ⑀ 教育内容の䞻な改善事項   このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教 育の充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等に おいおその特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。  改蚂の芁点 (1) 孊校教育法斜行芏則改正の芁点  孊校教育法斜行芏則では教育課皋線成の基本的な芁玠である各教科等の皮類 や授業時数合科的な指導等に぀いお芏定しおいる。今回はこれらの芏定に぀ いお次のような改正を行った。 ア 児童が将来どのような職業に就くずしおも倖囜語で倚様な人々ずコ ミュニケヌションを図るこずができる胜力は生涯にわたる様々な堎面で 必芁ずされるこずが想定されその基瀎的な力を育成するために小孊校 第・孊幎に「倖囜語掻動」を第・孊幎に「倖囜語科」を新蚭す るこずずした。このため孊校教育法斜行芏則第50条においおは 「小孊 校の教育課皋は囜語瀟䌚算数理科生掻音楜図画工䜜家 庭䜓育及び倖囜語の各教科䞭略 特別の教科である道埳倖囜語掻 動総合的な孊習の時間䞊びに特別掻動によ぀お線成するものずする。 」 ず芏定するこずずした。
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6 第章 総 説   なお特別の教科である道埳を䜍眮付ける改正は平成27幎月に行 い平成30幎月日から斜行するこずずなっおおり今回の孊校教育法 斜行芏則の改正はそれを螏たえた䞊で平成32幎月日から斜行するこ ずずなる。 む 授業時数に぀いおは第・孊幎で新蚭する倖囜語掻動に幎間35単䜍 時間第・孊幎で新蚭する倖囜語科に幎間70単䜍時間を充おるこずず し第・孊幎の倖囜語掻動は廃止 それに䌎い各孊幎の幎間総授業 時数は埓来よりも第孊幎から第孊幎で幎間35単䜍時間増加するこ ずずした。 (2) 前文の趣旚及び芁点  孊習指導芁領等は時代の倉化や子䟛たちの状況瀟䌚の芁請等を螏たえこ れたでおおよそ10幎ごずに改蚂しおきた。今回の改蚂は前述(2) で述べた基 本方針の䞋に行っおいるがその理念を明確にし瀟䌚で広く共有されるよう新 たに前文を蚭け次の事項を瀺した。 ① 教育基本法に芏定する教育の目的や目暙の明蚘ずこれからの孊校に求めら れるこず   孊習指導芁領は教育基本法に定める教育の目的や目暙の達成のため孊 校教育法に基づき囜が定める教育課皋の基準でありいわば孊校教育の「䞍 易」ずしお平成18幎の教育基本法の改正により明確になった教育の目的及 び目暙を明蚘した。   たたこれからの孊校には急速な瀟䌚の倉化の䞭で䞀人䞀人の児童が 自分のよさや可胜性を認識できる自己肯定感を育むなど持続可胜な瀟䌚の 創り手ずなるこずができるようにするこずが求められるこずを明蚘した。 ②  「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指すこず   教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくため にはよりよい孊校教育を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟 䌚ずが共有するこずが求められる。   そのためそれぞれの孊校においお必芁な孊習内容をどのように孊び どのような資質・胜力を身に付けられるようにするのかを教育課皋においお 明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいく 「瀟 䌚に開かれた教育課皋」の実珟が重芁ずなるこずを瀺した。 ③ 孊習指導芁領を螏たえた創意工倫に基づく教育掻動の充実   孊習指導芁領は公の性質を有する孊校における教育氎準を党囜的に確保 するこずを目的に教育課皋の基準を倧綱的に定めるものでありそれぞれ
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7  改蚂の芁点 の孊校は 孊習指導芁領を螏たえ 各孊校の特色を生かしお創意工倫を重ね 長幎にわたり積み重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしなが ら児童や地域の珟状や課題を捉え家庭や地域瀟䌚ず協力しお教育掻動 の曎なる充実を図っおいくこずが重芁であるこずを瀺した。 (3) 総則改正の芁点  総則に぀いおは今回の改蚂の趣旚が教育課皋の線成や実斜に生かされるよう にする芳点から①資質・胜力の育成を目指す「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の 実珟に向けた授業改善を進める②カリキュラム・マネゞメントの充実③児童 の発達の支揎家庭や地域ずの連携・協働を重芖するなどの改善を行った。 ① 資質・胜力の育成を目指す「䞻䜓的・察話的で深い孊び」 ・ 孊校教育を通しお育成を目指す資質・胜力を「知識及び技胜」  「思考 力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」に再敎理しそれ らがバランスよく育たれるよう改善した。 ・ 蚀語胜力情報掻甚胜力問題発芋・解決胜力等の孊習の基盀ずなる資 質・胜力や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力を教科等暪 断的な芖点に基づき育成されるよう改善した。 ・ 資質・胜力の育成を目指し 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向 けた授業改善が掚進されるよう改善した。 ・ 蚀語掻動や䜓隓掻動ICT 等を掻甚した孊習掻動等を充実するよう改 善するずずもに情報手段の基本的な操䜜の習埗やプログラミング教育を 新たに䜍眮付けた。 ② カリキュラム・マネゞメントの充実 ・ カリキュラム・マネゞメントの実践により校内研修の充実等が図られ るよう章立おを改善した。 ・ 児童の実態等を螏たえお教育の内容や時間を配分し授業改善や必芁な 人的・物的資源の確保などの創意工倫を行い組織的・蚈画的な教育の質 的向䞊を図るカリキュラム・マネゞメントを掚進するよう改善した。 ③ 児童の発達の支揎家庭や地域ずの連携・協働 ・ 児童䞀人䞀人の発達を支える芖点から孊玚経営や生埒指導キャリア 教育の充実に぀いお瀺した。 ・ 障害のある児童や海倖から垰囜した児童日本語の習埗に困難のある児 童䞍登校の児童など特別な配慮を必芁ずする児童ぞの指導ず教育課皋 の関係に぀いお瀺した。 ・  教育課皋の実斜に圓たり 家庭や地域ず連携 ・ 協働しおいくこずを瀺した。
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8 第章 総 説  道埳の特別の教科化に係る䞀郚改正 (1) 䞀郚改正の経緯  我が囜の教育は教育基本法第条に瀺されおいるずおり「人栌の完成を目指 し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに 健康な囜民の育成を期しお行われ」るものである。人栌の完成及び囜民の育成の 基盀ずなるのが道埳性でありその道埳性を逊うこずが道埳教育の䜿呜である。 しかし道埳教育を巡っおは歎史的経緯に圱響されいただに道埳教育そのも のを忌避しがちな颚朮があるこず他教科等に比べお軜んじられおいるこず読 み物の登堎人物の心情理解のみに偏った圢匏的な指導が行われる䟋があるこずな どこれたで倚くの課題が指摘されおきた。  たたいじめの問題に起因しお子䟛の心身の発達に重倧な支障が生じる事案 や尊い呜が絶たれるずいった痛たしい事案たで生じおおりいじめを早い段階 で発芋しその芜を摘み取り党おの子䟛を救うこずが喫緊の課題ずなっおい る。  このような珟状の䞋内閣に蚭眮された教育再生実行䌚議は平成25幎月の 第䞀次提蚀においおいじめの問題等ぞの察応をたずめた。その䞭ではいじめ の問題が深刻な状況にある今こそ制床の改革だけでなく本質的な問題解決に 向かっお歩み出すこずが必芁であり心ず䜓の調和の取れた人間の育成の芳点か ら道埳教育の重芁性を改めお認識しその抜本的な充実を図るずずもに新た な枠組みによっお教科化するこずが提蚀された。  本提蚀等を螏たえ文郚科孊省においおは「道埳教育の充実に関する懇談䌚」 を蚭眮し道埳教育の充実方策に぀いお専門的に怜蚎を行った。本懇談䌚では 道埳教育は囜や民族時代を越えお人が生きる䞊で必芁なルヌルやマナヌ 瀟䌚芏範などを身に付け人ずしおよりよく生きるこずを根本で支えるずずも に囜家・瀟䌚の安定的で持続可胜な発展の基盀ずなるものであり道埳教育の 充実は我が囜の道埳教育の珟状家庭や瀟䌚の状況等を螏たえればいじめの 問題の解決だけでなく我が囜の教育党䜓にずっおの重芁な課題であるずの認識 の䞋これたでの成果や課題を怜蚌し぀぀道埳の特質を螏たえた新たな枠組み による教科化の具䜓的な圚り方などに぀いお幅広く怜蚎を行い平成25幎12月 「今埌の道埳教育の改善・充実方策に぀いお報告 新しい時代を人ずしおよ り良く生きる力を育おるために」を取りたずめた。  たた平成26幎月䞭倮教育審議䌚に「道埳に係る教育課皋の改善等に぀い お」が諮問され道埳教育専門郚䌚においお道埳の時間の新たな枠組みによる教 科化の圚り方等に぀いお怜蚎が行われた。平成26幎10月21日の答申では道埳教
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9  道埳の特別の 教科化に係る 䞀郚改正 育の芁である道埳の時間に぀いおは 「特別の教科 道埳仮称 」ずしお制床䞊 䜍眮付け充実を図るこずたた道埳教育の抜本的な改善に向け孊習指導芁 領に定める道埳教育の目暙内容の明確化及び䜓系化を図るこずや指導方法の 工倫児童の成長の様子を把握する評䟡の圚り方怜定教科曞の導入教垫の指 導力向䞊方策孊校ず家庭や地域ずの連携匷化の圚り方など道埳教育の改善・充 実に向けお必芁な事項が瀺された。  この答申を螏たえ平成27幎月27日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずも に小孊校孊習指導芁領䞭孊校孊習指導芁領及び特別支揎孊校小孊郚・䞭孊郚 孊習指導芁領の䞀郚改正の告瀺を公瀺した。今回の改正はいじめの問題ぞの察 応の充実や発達の段階をより䞀局螏たえた䜓系的なものずする芳点からの内容の 改善問題解決的な孊習を取り入れるなどの指導方法の工倫を図るこずなどを瀺 したものである。このこずにより 「特定の䟡倀芳を抌し付けたり䞻䜓性をも たず蚀われるたたに行動するよう指導したりするこずは道埳教育が目指す方向 の察極にあるものず蚀わなければならない」  「倚様な䟡倀芳の時に察立がある 堎合を含めお誠実にそれらの䟡倀に向き合い道埳ずしおの問題を考え続ける 姿勢こそ道埳教育で逊うべき基本的資質である」ずの䞭倮教育審議䌚の答申を螏 たえ発達の段階に応じ答えが䞀぀ではない道埳的な課題を䞀人䞀人の児童が 自分自身の問題ず捉え向き合う「考える道埳」  「議論する道埳」ぞず転換を図る ものである。  改正小孊校孊習指導芁領は平成27幎月日から移行措眮ずしおその䞀郚 又は党郚を実斜するこずが可胜ずなっおおり平成30幎月日から党面実斜す るこずずしおいる。 (2) 䞀郚改正の基本方針  この䞀郚改正は平成26幎10月の䞭倮教育審議䌚の答申を螏たえ次のような 方針の䞋で行った。  これたでの「道埳の時間」を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行うずいう 道埳教育の基本的な考え方を適切なものずしお今埌も匕き継ぐずずもに道埳 の時間を「特別の教科である道埳」 以䞋「道埳科」ずいう。 ずしお新たに䜍眮 付けた。  たたそれに䌎い目暙を明確で理解しやすいものにするずずもに道埳教育 も道埳科もその目暙は最終的には「道埳性」を逊うこずであるこずを前提ず し぀぀各々の圹割ず関連性を明確にした分かりやすい芏定ずした。  なお道埳科においおは内容をより発達の段階を螏たえた䜓系的なものずす るずずもに指導方法を倚様で効果的なものずするため指導方法の工倫等に぀
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10 第章 総 説 いお具䜓的に瀺すなどその改善を図っおいる。 (3) 䞀郚改正の芁点 ① 孊校教育法斜行芏則改正の芁点   孊校教育法斜行芏則の小孊校の教育課皋に぀いお 「道埳の時間」を「特 別の教科である道埳」ずしたため孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教 育を「特別の教科である道埳」を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う ものず改めた。 ② 総則改正の芁点 ア 教育課皋線成の䞀般方針    「特別の教科である道埳」を「道埳科」ず蚀い換える旚を瀺すずずも に道埳教育の目暙に぀いお 「自己の生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋 に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずな る道埳性を逊うこず」ず簡朔に瀺した。たた道埳教育を進めるに圓たっ おの配慮事項ずしお道埳教育の目暙を達成するための諞条件を瀺しなが ら「䞻䜓性のある日本人の育成に資するこずずなるよう特に留意しなけれ ばならない」こずずした。 む 内容等の取扱いに関する共通事項   道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の内容は 「第章特別の教科道埳」の第に瀺す内容であるこずを明蚘した。 り 指導蚈画の䜜成等に圓たっお配慮すべき事項   孊校における道埳教育は道埳科を芁ずしお教育掻動党䜓を通じお行う ものであるこずからその配慮事項を以䞋のように付け加えた。 () 道埳教育は道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓で行うこずから 党䜓蚈画を䜜成しお党教垫が協力しお道埳教育を行うこず。たた各教 科等で道埳教育の指導の内容及び時期を瀺すこず。 () 各孊校においお指導の重点化を図るために児童の発達の段階や特性 等を螏たえお小孊校における留意事項を瀺したこず。 () 集団宿泊掻動やボランティア掻動自然䜓隓掻動地域の行事ぞの参 加などの豊かな䜓隓の充実ずずもに道埳教育がいじめの防止や安党の 確保等に資するよう留意するこずを瀺したこず。 () 孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積 極的に公衚するこず家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深め盞互の連携 を図るこずを瀺したこず。
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11  教育課皋の 意矩 第節 教育課皋の意矩  教育課皋は日々の指導の䞭でその存圚があたりにも圓然のこずずなっおお りその意矩が改めお振り返られる機䌚は倚くはないが各孊校の教育掻動の䞭 栞ずしお最も重芁な圹割を担うものである。教育課皋の意矩に぀いおは様々な捉 え方があるが孊校においお線成する教育課皋に぀いおは孊校教育の目的や目 暙を達成するために教育の内容を児童の心身の発達に応じ授業時数ずの関連 においお総合的に組織した各孊校の教育蚈画であるず蚀うこずができその際 孊校の教育目暙の蚭定指導内容の組織及び授業時数の配圓が教育課皋の線成の 基本的な芁玠になっおくる。  孊校教育の目的や目暙は教育基本法及び孊校教育法に瀺されおいる。たず教 育基本法においおは教育の目的第条及び目暙第条が定められおい るずずもに矩務教育の目的第条第項や孊校教育の基本的圹割第条 第項が定められおいる。これらの芏定を螏たえ孊校教育法においおは矩 務教育の目暙第21条や小孊校の目的第29条及び目暙第30条に関する 芏定がそれぞれ眮かれおいる。  これらの芏定を螏たえ孊校教育法斜行芏則においおは教育課皋は囜語 瀟䌚算数理科生掻音楜図画工䜜家庭䜓育及び倖囜語の各教科特 別の教科である道埳倖囜語掻動総合的な孊習の時間䞊びに特別掻動以䞋 「各教科等」ずいう。 によっお線成するこずずしおおり孊習指導芁領においお は各教科等の目暙や指導内容を孊幎段階に即しお瀺しおいる。  各孊校においおはこうした法什で定められおいる教育の目的や目暙などに基 づき児童や孊校地域の実態に即し孊校教育党䜓や各教科等の指導を通しお 育成を目指す資質・胜力を明確にするこず第章総則第の参照や各孊 校の教育目暙を蚭定第章総則第の参照するこずが求められそれらを 実珟するために必芁な各教科等の教育の内容を教科等暪断的な芖点をもち぀ ぀孊幎盞互の関連を図りながら組織する必芁がある。  授業時数に぀いおは教育の内容ずの関連においお定められるべきものである が孊校における児童の䞀定の生掻時間を教育の内容ずどのように組み合わせ お効果的に配圓するかは教育課皋の線成䞊重芁な芁玠になっおくる。孊校教育 法斜行芏則に各教科等の暙準授業時数を定めおいるので各孊校はそれを螏たえ 授業時数を定めなければならない第章総則第の(2) 参照 。  各孊校においおは以䞊のように教育基本法や孊校教育法をはじめずする教 第章 教育課皋の基準
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12 第章 教育課皋 の基準 育課皋に関する法什に埓い孊校教育党䜓や各教科等の目暙やねらいを明確に しそれらを実珟するために必芁な教育の内容を教科等暪断的な芖点をもち぀ ぀孊幎盞互の関連を図りながら授業時数ずの関連においお総合的に組織しお いくこずが求められる。こうした教育課皋の線成は第章総則第のに瀺す カリキュラム・マネゞメントの䞀環ずしお行われるものであり総則の項目立お に぀いおは各孊校における教育課皋の線成や実斜等に関する流れを螏たえお ①小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割第章総則第 ②教育課皋の線成 第章総則第 ③教育課皋の実斜ず孊習評䟡第章総則第 ④児童の 発達の支揎第章総則第 ⑀孊校運営䞊の留意事項第章総則第 ⑥ 道埳教育に関する配慮事項第章総則第ずしおいるずころである。
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13  教育課皋に 関する法制 第節 教育課皋に関する法制  教育課皋ずその基準  孊校教育が組織的継続的に実斜されるためには孊校教育の目的や目暙を蚭 定しその達成を図るための教育課皋が線成されなければならない。  小孊校は矩務教育でありたた公の性質を有する教育基本法第条第 項ものであるから党囜的に䞀定の教育氎準を確保し党囜どこにおいおも同 氎準の教育を受けるこずのできる機䌚を囜民に保障するこずが芁請される。この ため小孊校教育の目的や目暙を達成するために各孊校においお線成実斜され る教育課皋に぀いお囜ずしお䞀定の基準を蚭けおある限床においお囜党䜓ず しおの統䞀性を保぀こずが必芁ずなる。  䞀方教育はその本質からしお児童の心身の発達の段階や特性及び地域や孊 校の実態に応じお効果的に行われるこずが倧切でありたた各孊校においお教 育掻動を効果的に展開するためには孊校や教垫の創意工倫に負うずころが倧き い。  このような芳点から孊習指導芁領は法芏ずしおの性栌を有するものずし お教育の内容等に぀いお必芁か぀合理的な事項を倧綱的に瀺しおおり各孊校 における指導の具䜓化に぀いおは孊校や教垫の裁量に基づく倚様な創意工倫を 前提ずしおいる。前文においお 「孊習指導芁領ずはこうした理念の実珟に向 けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるものである。孊習指導芁領が果 たす圹割の䞀぀は公の性質を有する孊校における教育氎準を党囜的に確保する こずである。たた各孊校がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり 積み重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら児童や地域の実 態や課題を捉え家庭や地域瀟䌚ず協力しお孊習指導芁領を螏たえた教育掻動 の曎なる充実を図っおいくこずも重芁である」ずしおいるのもこうした芳点を 反映したものである。  具䜓的には孊習指導芁領に瀺しおいる内容は党おの児童に察しお確実に指 導しなければならないものであるず同時に児童の孊習状況などその実態等に応 じお必芁がある堎合には各孊校の刀断により孊習指導芁領に瀺しおいない内 容を加えお指導するこずも可胜である孊習指導芁領の「基準性」  。  各孊校においおは囜ずしお統䞀性を保぀ために必芁な限床で定められた基準 に埓いながら創意工倫を加えお児童や孊校地域の実態に即した教育課皋を 責任をもっお線成実斜するこずが必芁である。  たた教育委員䌚はそれらの孊校の䞻䜓的な取組を支揎しおいくこずに重点
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14 第章 教育課皋 の基準 を眮くこずが倧切である。  教育課皋に関する法什  我が囜の孊校制床は日本囜憲法の粟神にのっずり孊校教育の目的や目暙及 び教育課皋に぀いお法什で皮々の定めがなされおいる。 (1) 教育基本法  教育の目的第条 教育の目暙第条 生涯孊習の理念第条 教 育の機䌚均等第条 矩務教育第条 孊校教育第条 私立孊校 第条 教員第条 幌児期の教育第11条 孊校家庭及び地域䜏民等 の盞互の連携協力第13条 政治教育第14条 宗教教育第15条 教育行 政第16条 教育振興基本蚈画第17条などに぀いお定めおいる。 (2) 孊校教育法孊校教育法斜行芏則  孊校教育法では教育基本法における教育の目的及び目暙䞊びに矩務教育の目 的に関する芏定を螏たえ矩務教育の目暙を10号にわたっお芏定しおいる第21 条 。その䞊で小孊校の目的に぀いお「心身の発達に応じお矩務教育ずしお 行われる普通教育のうち基瀎的なものを斜す」 第29条ずするずずもに小孊 校教育の目暙ずしお小孊校の「目的を実珟するために必芁な皋床においお第21 条各号に掲げる目暙を達成するよう行われるものずする」 第30条第項ず定 めおいる。たた同条第項は 「前項の堎合においおは生涯にわたり孊習す る基盀が培われるよう基瀎的な知識及び技胜を習埗させるずずもにこれらを 掻甚しお課題を解決するために必芁な思考力刀断力衚珟力その他の胜力をは ぐくみ䞻䜓的に孊習に取り組む態床を逊うこずに特に意を甚いなければなら ない」ず芏定しおいる。さらにこれらの芏定に埓い文郚科孊倧臣が小孊校の 教育課皋の基準を定めるこずになっおいる第33条 。  なお教育基本法第条教育の目暙 孊校教育法第21条矩務教育の目 暙及び第30条小孊校教育の目暙はいずれも「目暙を達成するよう行われ るものずする」ず芏定しおいる。これらは児童が目暙を達成するこずを矩務付 けるものではないが教育を行う者は「目暙を達成するよう」に教育を行う必芁 があるこずに留意する必芁がある。  この孊校教育法の芏定に基づいお文郚科孊倧臣は孊校教育法斜行芏則にお いお小孊校の教育課皋に関するいく぀かの基準を定めおいる。すなわち小孊 校の教育課皋は囜語瀟䌚算数理科生掻音楜図画工䜜家庭䜓育
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15  教育課皋に 関する法制 及び倖囜語の各教科特別の教科である道埳倖囜語掻動総合的な孊習の時間 䞊びに特別掻動によっお線成するこず第50条第項や各孊幎における各教 科道埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動のそれぞれの幎間の 暙準授業時数䞊びに各孊幎における幎間の暙準総授業時数第51条の別衚第 などを定めおいる。これらの定めのほか小孊校の教育課皋に぀いおは教育課 皋の基準ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する小孊校孊習指導芁領によらなければ ならないこず第52条を定めおいる。 (3) 孊習指導芁領  孊校教育法第33条及び孊校教育法斜行芏則第52条の芏定に基づいお文郚科孊 倧臣は小孊校孊習指導芁領を告瀺ずいう圢匏で定めおいる。孊校教育法斜行芏則 第52条が「小孊校の教育課皋に぀いおはこの節に定めるもののほか教育課皋 の基準ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する小孊校孊習指導芁領によるものずす る」ず瀺しおいるように孊習指導芁領は小孊校教育に぀いお䞀定の氎準を確 保するために法什に基づいお囜が定めた教育課皋の基準であるので各孊校の教 育課皋の線成及び実斜に圓たっおはこれに埓わなければならないものである。  前述のずおり孊習指導芁領は「基準性」を有するこずから孊習指導芁領に 瀺しおいる内容は党おの児童に察しお確実に指導しなければならないものであ るず同時に児童の孊習状況などその実態等に応じお必芁がある堎合には各孊 校の刀断により孊習指導芁領に瀺しおいない内容を加えお指導するこずも可胜 である第章総則第の(1) ア及びむ 。たた各教科等の指導の順序に぀い お適切な工倫を行うこず第章総則第の(1) りや教科等の特質に応じ 耇数孊幎たずめお瀺された内容に぀いお児童等の実態に応じた指導を行うこず 第章総則第の(1) ゚ 授業の単䜍時間の蚭定や時間割の線成を匟力的 に行うこず第章総則第の(2) り 総合的な孊習の時間においお目暙や内 容を各孊校で定めるこずなど孊校や教職員の創意工倫が重芖されおいるずころ である。  今回の改蚂においおは埌述するずおり各教科等の目暙や内容に぀いお第 章総則第の(1) から(3) たでに瀺す資質・胜力の䞉぀の柱に沿っお再敎 理しおいる。この再敎理は各教科等においお瀺す目暙内容等の範囲に圱響を 及がすものではなくそれらを資質・胜力の芳点から改めお敎理し盎したもので ある。したがっお各教科等の目暙内容等が䞭栞的な事項にずどめられおいるこ ず各孊校の創意工倫を加えた指導の展開を前提ずした倧綱的なものずなっおい るこずは埓前ず同様である。
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16 第章 教育課皋 の基準 (4) 地方教育行政の組織及び運営に関する法埋  公立の小孊校においおは以䞊のほか地方教育行政の組織及び運営に関する 法埋による定めがある。すなわち教育委員䌚は孊校の教育課皋に関する事務 を管理執行し第21条第号 法什又は条䟋に違反しない限床においお教育 課皋に぀いお必芁な教育委員䌚芏則を定めるものずする第33条第項ずされ おいる。この芏定に基づいお教育委員䌚が教育課皋に぀いお芏則などを蚭けお いる堎合には孊校はそれに埓っお教育課皋を線成しなければならない。  私立の小孊校においおは孊校教育法第44条及び私立孊校法第条の 芏定により郜道府県知事が所蜄庁であり教育課皋を改める際には郜道府県知 事に察しお孊則倉曎の届出を行うこずずなっおいる孊校教育法斜行什第27条の  。たた地方教育行政の組織及び運営に関する法埋第27条のの芏定に より郜道府県知事が私立孊校に関する事務を管理執行するに圓たり必芁ず 認めるずきは圓該郜道府県の教育委員䌚に察し孊校教育に関する専門的事項 に぀いお助蚀又は揎助を求めるこずができる。  各孊校においおは以䞊の法䜓系の党䜓を理解しお教育課皋の線成及び実斜に 圓たっおいくこずが求められる。
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17  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 第節 小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割  教育課皋線成の原則第章第の  各孊校においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びに この章以䞋に瀺すずころに埓い児童の人間ずしお調和のずれた育成 を目指し児童の心身の発達の段階や特性及び孊校や地域の実態を十 分考慮しお適切な教育課皋を線成するものずしこれらに掲げる目 暙を達成するよう教育を行うものずする。 (1) 教育課皋の線成の䞻䜓  教育課皋の線成䞻䜓に぀いおは第章総則第のにおいお「各孊校におい おは ・・・・適切な教育課皋を線成するものずし」ず瀺しおいる。たた第 章総則第のでは孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお 「創意工倫を生かした特色ある教育掻動を展開する」こずが瀺されおおり教育 課皋線成における孊校の䞻䜓性を発揮する必芁性が匷調されおいる。  孊校においお教育課皋を線成するずいうこずは孊校教育法第37条第項にお いお「校長は校務を぀かさどり所属職員を監督する。 」ず芏定されおいるこ ずから孊校の長たる校長が責任者ずなっお線成するずいうこずである。これは 暩限ず責任の所圚を瀺したものであり孊校は組織䜓であるから教育課皋の線 成䜜業は圓然ながら党教職員の協力の䞋に行わなければならない。 「総合的な 孊習の時間」をはじめずしお創意工倫を生かした教育課皋を各孊校で線成する こずが求められおおり孊玚や孊幎の枠を越えお教垫同士が連携協力するこずが たすたす重芁ずなっおいる。  各孊校には校長副校長教頭のほかに教務䞻任をはじめずしお各䞻任等が 眮かれそれらの担圓者を䞭心ずしお党教職員がそれぞれ校務を分担凊理しおい る。各孊校の教育課皋はこれらの孊校の運営組織を生かし各教職員がそれぞ れの分担に応じお十分研究を重ねるずずもに教育課皋党䜓のバランスに配慮しな がら創意工倫を加えお線成するこずが倧切である。たた校長は孊校党䜓の 責任者ずしお指導性を発揮し家庭や地域瀟䌚ずの連携を図り぀぀孊校ずしお 統䞀のあるしかも䞀貫性をもった教育課皋の線成を行うように努めるこずが必 第章 教育課皋の線成及び実斜
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18 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 芁である。 (2) 教育課皋の線成の原則  本項が芏定する「これらに掲げる目暙」ずは孊習指導芁領を含む教育課皋に 関する法什及び各孊校が線成する教育課皋が掲げる目暙を指すものである。た た 「目暙を達成するよう教育を行うものずする」の芏定は前述のずおり教 育基本法第条教育の目暙 孊校教育法第21条矩務教育の目暙及び第30 条小孊校教育の目暙がいずれも「目暙を達成するよう行われるものずす る」ず芏定しおいるこずを螏たえたものであり児童が目暙を達成するこずを矩 務づけるものではないが教育を行う者はこれらに掲げる目暙を達成するよう に教育を行う必芁があるこずを瀺したものである。  本項はそうした教育を行うための䞭栞ずなる教育課皋を線成するに圓たっ お次の点が線成の原則ずなるこずを瀺しおいる。 ア 教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びに孊習指導芁領の瀺すずころ に埓うこず   孊校においお線成される教育課皋に぀いおは公教育の立堎から前章第 節においお説明したずおり法什により皮々の定めがなされおいる。本項が 芏定する「教育基本法及びその他の法什」ずは教育基本法孊校教育法 孊校教育法斜行芏則地方教育行政の組織及び運営に関する法埋等の法什で あり各孊校においおはこれらの法什に埓っお線成しなければならない。   なお孊校における政治教育及び宗教教育に぀いおは教育基本法に次の ように芏定されおいるので各孊校においお教育課皋を線成実斜する堎合 にも圓然これらの芏定に埓わなければならない。 政治教育 第14条 良識ある公民ずしお必芁な政治的教逊は教育䞊尊重されなければ ならない。  法埋に定める孊校は特定の政党を支持し又はこれに反察するための 政治教育その他政治的掻動をしおはならない。 宗教教育 第15条 宗教に関する寛容の態床宗教に関する䞀般的な教逊及び宗教の瀟 䌚生掻における地䜍は教育䞊尊重されなければならない。  囜及び地方公共団䜓が蚭眮する孊校は特定の宗教のための宗教教育そ の他宗教的掻動をしおはならない。   次に本項に芏定する「この章以䞋に瀺すずころ」ずは蚀うたでもなく
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19  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 孊習指導芁領を指しおいる。   孊習指導芁領は孊校教育法第33条を受けた孊校教育法斜行芏則第52条に おいお「小孊校の教育課皋に぀いおはこの節に定めるもののほか教育課 皋の基準ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する小孊校孊習指導芁領によるもの ずする。 」ず瀺しおいるように法什䞊の根拠に基づいお定められおいるも のである。したがっお 孊習指導芁領は 囜が定めた教育課皋の基準であり 各孊校における教育課皋の線成及び実斜に圓たっお基準ずしお埓わなければ ならないものである。   教育課皋は児童の心身の発達の段階の特性及び孊校や地域の実態を考慮 し教垫の創意工倫を加えお孊校が線成するものである。教育課皋の基準も その点に配慮しお定められおいるので教育課皋の線成に圓たっおは法什 や孊習指導芁領の内容に぀いお十分理解するずずもに創意工倫を加え孊校 の特色を生かした教育課皋を線成するこずが倧切である。 む 児童の人間ずしお調和のずれた育成を目指し児童の心身の発達の段階や 特性及び孊校や地域の実態を十分考慮するこず   前述アのずおり孊習指導芁領は法什䞊の根拠に基づいお囜が定めた教 育課皋の基準であるず同時にその芏定は倧綱的なものであるこずから孊 校においお線成される教育課皋は児童の心身の発達の段階や特性及び孊校 や地域の実態を考慮し創意工倫を加えお線成されるものである。教育課皋 の基準もその点に配慮しお定められおいるので各孊校においおは校長を 䞭心ずしお党教職員が連携協力しながら孊習指導芁領を含む教育課皋に関 する法什の内容に぀いお十分理解するずずもに創意工倫を加え孊校ずしお 統䞀のあるしかも特色をもった教育課皋を線成するこずが倧切である。   本項が芏定する「児童の人間ずしおの調和のずれた育成を目指」すずいう こずはたさに教育基本法や孊校教育法の芏定に根ざした孊校教育の目的そ のものであっお教育課皋の線成もそれを目指しお行わなければならない。 孊習指導芁領総則においおも知・埳・䜓のバランスのずれた「生きる力」 の育成第のや そのための知識及び技胜の習埗ず 思考力 刀断力 衚珟力等の育成孊びに向かう力人間性等の涵 かん 逊ずいういわゆる資質・ 胜力の䞉぀の柱のバランスのずれた育成第の 幌児期の教育ずの接 続や矩務教育幎間を芋通した䞭孊校教育ずの接続など孊校段階等間の接続 第のなど児童の発達の段階に応じた調和のずれた育成を重芖しお いるこずに留意する必芁がある。   次に 「児童の心身の発達の段階や特性及び孊校や地域の実態を十分考慮」 するずいうこずは各孊校においお教育課皋を線成する堎合には児童や孊
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20 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 校地域の実態を的確に把握しそれを児童の人間ずしお調和のずれた育 成を図るずいう芳点から孊校の教育目暙の蚭定教育の内容等の組織ある いは授業時数の配圓などに十分反映させる必芁があるずいうこずである。 () 児童の心身の発達の段階や特性   児童は歳から12歳ずいう心身の成長の著しい時期に小孊校に圚孊し おいる。この幎間ずいう期間は児童にずっお倧きな幅のある期間であ り䜎孊幎䞭孊幎高孊幎の発達の段階に応じおそれぞれ異なる課題 も芋受けられる。   䜎孊幎は幌児期の教育を通しお育たれおきたこずを基に孊習の質に 倧きく関わる語圙量を増やすこずなど基瀎的な知識及び技胜の定着や感 性を豊かに働かせ身近な出来事から気付きを埗お考えるこずなど䞭孊 幎以降の孊習の玠地を圢成しおいく時期である。この幎間で生じる孊力 差がその埌の孊力差の拡倧に倧きく圱響しおいるずの課題も指摘されお おり䞀人䞀人の぀たずきを早期に芋いだし指導䞊の配慮を行っおいく こずが重芁ずなる。   䞭孊幎は生掻科の孊習が終わり瀟䌚科や理科の孊習が始たるなど 具䜓的な掻動や䜓隓を通しお䜎孊幎で身に付けたこずをより各教科等の 特質に応じた孊びに぀なげおいく時期である。指導事項も次第に抜象的な 内容に近づいおいく段階でありそうした内容を扱う孊習に円滑に移行で きるような指導䞊の配慮が課題ずなる。   高孊幎は児童の抜象的な思考力が高たる時期であり教科等の孊習内 容の理解をより深め小孊校段階においお育成を目指す資質・胜力を育 み䞭孊校以降の教育に確実に぀なげおいくこずが重芁ずなる。   教育課皋の線成に圓たっおはこうした発達の段階に応じた課題を螏た え぀぀児童䞀人䞀人の倚様な胜力・適性興味・関心性栌等を的確に 捉え児童䞀人䞀人の発達を支揎しおいくこずが重芁である第章総則 第参照 。 () 孊校の実態   孊校芏暡教職員の状況斜蚭蚭備の状況児童の実態などの人的又は 物的な䜓制の実態は孊校によっお異なっおいる。   教育課皋の線成は第章総則第のに瀺すカリキュラム・マネゞメ ントの䞀環ずしおこのような孊校の䜓制の実態が密接に関連しおくるも のであり教育掻動の質の向䞊を組織的か぀蚈画的に図っおいくために はこれらの人的又は物的な䜓制の実態を十分考慮するこずが必芁であ る。そのためには特に児童の特性や教職員の構成教垫の指導力教
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21  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 材・教具の敎備状況地域䜏民による連携及び協働の䜓制に関わる状況な どに぀いお客芳的に把握しお分析し教育課皋の線成に生かすこずが必芁 である。 () 地域の実態   教育基本法第13条は「孊校家庭及び地域䜏民その他の関係者は教育 におけるそれぞれの圹割ず責任を自芚するずずもに盞互の連携及び協力 に努めるものずする。 」ず芏定しおいる。たた孊校教育法第43条は「小 孊校は圓該小孊校に関する保護者及び地域䜏民その他の関係者の理解を 深めるずずもにこれらの者ずの連携及び協力の掚進に資するため圓該 小孊校の教育掻動その他の孊校運営の状況に関する情報を積極的に提䟛す るものずする」ず芏定しおいる。   これらの芏定が瀺すずおり孊校は地域瀟䌚を離れおは存圚し埗ないも のであり児童は家庭や地域瀟䌚で様々な経隓を重ねお成長しおいる。   地域には郜垂蟲村山村持村など生掻条件や環境の違いがあり 産業経枈文化等にそれぞれ特色をもっおいる。こうした地域瀟䌚の実 態を十分考慮しお教育課皋を線成するこずが必芁である。ずりわけ孊校 の教育目暙や指導内容の遞択に圓たっおは地域の実態を考慮するこずが 重芁である。そのためには地域瀟䌚の珟状はもちろんのこず歎史的な 経緯や将来ぞの展望など広く瀟䌚の倉化に泚目しながら地域瀟䌚の実態 を十分分析し怜蚎しお的確に把握するこずが必芁である。たた地域の教 育資源や孊習環境近隣の孊校瀟䌚教育斜蚭児童の孊習に協力するこ ずのできる人材等の実態を考慮し教育掻動を蚈画するこずが必芁であ る。   なお孊校における教育掻動が孊校の教育目暙に沿っお䞀局効果的に展 開されるためには家庭や地域瀟䌚ず孊校ずの連携を密にするこずが必芁 である。すなわち孊校の教育方針や特色ある教育掻動の取組児童の状 況などを家庭や地域瀟䌚に説明し理解を求め協力を埗るこず孊校が家 庭や地域瀟䌚からの芁望に応えるこずが重芁でありこのような芳点か らその積極的な連携を図り盞互の意思の疎通を図っおそれを教育課 皋の線成実斜に生かしおいくこずが求められる。保護者や地域䜏民が孊 校運営に参画する孊校運営協議䌚制床コミュニティ・スクヌルや幅 広い地域䜏民等の参画により地域党䜓で児童の成長を支え地域を創生する 地域孊校協働掻動等の掚進により孊校ず地域の連携及び協働の取組が進 められおきおいるずころでありこれらの取組を曎に広げ教育課皋を介 しお孊校ず地域が぀ながるこずにより地域でどのような子䟛を育おるの
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22 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 か䜕を実珟しおいくのかずいう目暙やビゞョンの共有が促進され地域 ずずもにある孊校づくりが䞀局効果的に進められおいくこずが期埅される。  以䞊教育課皋の線成の原則を述べおきたが校長を䞭心ずしお党教職員が共 通理解を図りながら孊校ずしお統䞀のあるしかも特色をもった教育課皋を線成 するこずが望たれる。  生きる力を育む各孊校の特色ある教育掻動の展開 第章第の  孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお第の に瀺す䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお 創意工倫を生かした特色ある教育掻動を展開する䞭で次の(1) から (3) たでに掲げる事項の実珟を図り児童に生きる力を育むこずを目 指すものずする。  本項は孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは埌述するずおり第章総則 第のに瀺す䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお創 意工倫を生かした特色ある教育掻動を展開する䞭で知・埳・䜓のバランスのず れた「生きる力」の育成を目指すこずを瀺しおいる。   「生きる力」ずは平成幎月の䞭倮教育審議䌚の答申においお基瀎・基 本を確実に身に付けいかに瀟䌚が倉化しようず自ら課題を芋付け自ら孊 び自ら考え䞻䜓的に刀断し行動しよりよく問題を解決する資質や胜力 自らを埋し぀぀他人ずずもに協調し他人を思いやる心や感動する心などの豊 かな人間性たくたしく生きるための健康や䜓力である旚指摘されおいる。  平成20幎に行われた前回の改蚂においおは新しい知識・情報・技術が瀟䌚の あらゆる領域で重芁性を増すいわゆる知識基盀瀟䌚においお確かな孊力豊 かな心健やかな䜓の調和を重芖する「生きる力」を育むこずがたすたす重芁に なっおいるずいう認識が瀺され知・埳・䜓のバランスのずれた育成教育基本 法第条第号や基瀎的な知識及び技胜を習埗させるずずもにこれらを掻 甚しお課題を解決するために必芁な思考力刀断力衚珟力その他の胜力を育 み䞻䜓的に孊習に取り組む態床を逊うこず孊校教育法第30条第項など 教育基本法や孊校教育法の芏定に基づき児童に「生きる力」を育むこずが重芖 されたずころである。  平成28幎12月の䞭倮教育審議䌚答申を受け今回の改蚂においおは情報化や グロヌバル化ずいった瀟䌚的倉化が人間の予枬を超えお加速床的に進展するよ
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23  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 うになっおきおいるこずを螏たえ耇雑で予枬困難な時代の䞭でも児童䞀人䞀 人が瀟䌚の倉化に受け身で察応するのではなく䞻䜓的に向き合っお関わり合 い自らの可胜性を発揮し倚様な他者ず協働しながらよりよい瀟䌚ず幞犏な人 生を切り拓 ひら き未来の創り手ずなるこずができるよう教育を通しおそのために 必芁な力を育んでいくこずを重芖しおいる。  こうした力は孊校教育が長幎その育成を目指しおきた「生きる力」そのもの であり加速床的に倉化する瀟䌚にあっお「生きる力」の意矩を改めお捉え盎 ししっかりず発揮できるようにしおいくこずが重芁ずなる。このため本項に おいお「生きる力」の育成を掲げ各孊校の創意工倫を生かした特色ある教育掻 動を通しお児童に確かな孊力豊かな心健やかな䜓を育むこずを目指すこず を瀺しおいる。なお本項では(1) から(3) たでにわたっおそれぞれが確かな 孊力豊かな心健やかな䜓に察応する䞭心的な事項を瀺す項目ずなっおいる がこれらは孊校教育を通じお盞互に関連し合いながら䞀䜓的に実珟されるも のであるこずに留意が必芁である。 (1) 確かな孊力第章第のの(1) (1) 基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗させこれらを掻甚し お課題を解決するために必芁な思考力刀断力衚珟力等を育むずず もに䞻䜓的に孊習に取り組む態床を逊い個性を生かし倚様な人々 ずの協働を促す教育の充実に努めるこず。その際児童の発達の段階 を考慮しお児童の蚀語掻動など孊習の基盀を぀くる掻動を充実す るずずもに家庭ずの連携を図りながら児童の孊習習慣が確立する よう配慮するこず。  教育基本法第条第号は教育の目的ずしお「幅広い知識ず教逊を身に付 け真理を求める態床を逊」うこずを芏定し孊校教育法第30条第項は小孊 校教育の実斜に圓たっお 「生涯にわたり孊習する基盀が培われるよう基瀎的 な知識及び技胜を習埗させるずずもにこれらを掻甚しお課題を解決するために 必芁な思考力刀断力衚珟力その他の胜力をはぐくみ䞻䜓的に孊習に取り組 む態床を逊うこずに特に意を甚いなければならない」ず芏定しおいる。  本項はこうした法什の芏定を受け児童が確かな孊力を身に付けるこずがで きるよう基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等 の育成䞻䜓的に孊習に取り組む態床の涵 かん 逊を目指す教育の充実に努めるこずを 瀺しおいる。加えお倉化が激しく予枬困難な時代の䞭でも通甚する確かな孊力
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24 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 を身に付けるためには自分のよさや可胜性を認識しお個性を生かし぀぀倚様 な他者を䟡倀のある存圚ずしお尊重し協働しお様々な課題を解決しおいくこず が重芁であるこずから孊校教育法第30条第項に芏定された事項に加えお 「個性を生かし倚様な人々ずの協働を促す」こずを瀺しおいる。  こうした知識及び技胜の習埗や思考力刀断力衚珟力等の育成䞻䜓的に 孊習に取り組む態床倚様性や協働性の重芖ずいった点は第章総則第の (1) から(3) たでに瀺す資質・胜力の䞉぀の柱ずも重なり合うものであるこずか らその詳现や資質・胜力の䞉぀の柱ずの関係に぀いおは本解説第章第節 のにおいお解説しおいる。たた確かな孊力の育成は第章総則第のに 瀺すずおり単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通した䞻䜓的・察話的 で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお実珟が図られるものでありそうし た孊習の過皋の圚り方に぀いおは本解説第章第節のにおいお解説しおい る。  本項においおは確かな孊力の育成に圓たっお特に重芁ずなる孊習掻動ずし お児童の発達の段階を考慮しおたず「児童の蚀語掻動など孊習の基盀を぀ くる掻動を充実する」こずを瀺しおおり孊習の基盀ずなる資質・胜力の育成に ぀いおは第章総則第の(1) においお蚀語掻動の充実に぀いおは第章総 則第の(2) においおそれぞれ芏定されおいる。  加えお本項では 「家庭ずの連携を図りながら児童の孊習習慣が確立するよ う配慮するこず」の重芁性を瀺しおいる。小孊校教育の早い段階で孊習習慣を確 立するこずはその埌の生涯にわたる孊習に圱響する極めお重芁な課題であるこ ずから家庭ずの連携を図りながら宿題や予習・埩習など家庭での孊習課題を 適切に課したり発達の段階に応じた孊習蚈画の立お方や孊び方を促したりする など家庭孊習も芖野に入れた指導を行う必芁がある。 (2) 豊かな心第章第のの(2) ① 豊かな心や創造性の涵 かん 逊第章第のの(2) の段目 (2) 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな 心や創造性の涵 かん 逊を目指した教育の充実に努めるこず。  教育基本法第条第号は教育の目的ずしお「豊かな情操ず道埳心を培う」 こずを芏定しおおり本項では道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動 等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指した教育の充実に努めるこずを瀺し おいる。創造性ずは感性を豊かに働かせながら思いや考えを基に構想し新
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25  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 しい意味や䟡倀を創造しおいく資質・胜力であり豊かな心の涵 かん 逊ず密接に関わ るものであるこずから本項においお䞀䜓的に瀺しおいる。  豊かな心や創造性の涵 かん 逊は第章総則第のに瀺すずおり単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通した䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた 授業改善を通しお実珟が図られるものでありそうした孊習の過皋の圚り方に぀ いおは本解説第章第節のにおいお解説しおいる。  本項で瀺す教育掻動のうち道埳教育に぀いおは次項②から④たでの解説のず おりであり䜓隓掻動に぀いおは第章総則第の(5) においお瀺しおいる。 倚様な衚珟や鑑賞の掻動等に぀いおは音楜や図画工䜜における衚珟及び鑑賞の 掻動や䜓育における衚珟運動特別掻動における文化的行事文化系のクラブ 掻動等の充実を図るほか各教科等における蚀語掻動の充実第章総則第の (2)を図るこずや教育課皋倖の孊校教育掻動などず盞互に関連させ孊校 教育掻動党䜓ずしお効果的に取り組むこずも重芁ずなる。 ② 道埳教育の展開ず道埳科第章第のの(2) の段目  孊校における道埳教育は特別の教科である道埳以䞋「道埳科」ず いう。 を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行うものであり道埳 科はもずより各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動 のそれぞれの特質に応じお児童の発達の段階を考慮しお適切な指導 を行うこず。  道埳教育は人栌圢成の根幹に関わるものであり同時に民䞻的な囜家・瀟䌚 の持続的発展を根底で支えるものでもあるこずに鑑みるず児童の生掻党䜓に関 わるものであり孊校で行われる党おの教育掻動に関わるものである。  各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動にはそれぞれ固有の目 暙や特質がありそれらを重芖し぀぀教育掻動が行われるがそれず同時にその 党おが教育基本法第条に芏定する「人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家 及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成」を目 的ずしおいる。したがっおそれぞれの教育掻動においおもその特質を生か し児童の孊幎が進むに぀れお党䜓ずしお把握できる発達の段階や個々人の特性 等の䞡方を適切に考慮し぀぀人栌圢成の根幹であるず同時に民䞻的な囜家・ 瀟䌚の持続的発展を根底で支える道埳教育の圹割をも担うこずになる。  䞭でも特別の教科ずしお䜍眮付けられた道埳科は道埳性を逊うこずを目指 すものずしおその䞭栞的な圹割を果たす。道埳科の指導においお各教科等で
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26 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 行われる道埳教育を補ったりそれを深めたり盞互の関連を考えお発展させ 統合させたりするこずで孊校における道埳教育は䞀局充実する。こうした考え 方に立っお道埳教育は道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行うもの ず芏定しおいる。 ③ 道埳教育の目暙第章第のの(2) の段目  道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神 に基づき自己の生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した 人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずなる道埳性を逊うこ ずを目暙ずするこず。  孊校における道埳教育は児童がよりよく生きるための基盀ずなる道埳性を逊 うこずを目暙ずしおおり児童䞀人䞀人が将来に察する倢や垌望自らの人生や 未来を拓 ひら いおいく力を育む源ずなるものでなければならない。 ア 教育基本法及び孊校教育法の根本粟神に基づく   道埳教育はたず教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟 神に基づいお行われるものである。   教育基本法においおは我が囜の教育は「人栌の完成を目指し平和で民 䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜 民の育成を期しお行」 うこずを目的ずしおいるこずが瀺されおいる 第条 。 そしお その目的を実珟するための目暙ずしお 「真理を求める態床を逊う」 こずや「豊かな情操ず道埳心を培う」こずなどが挙げられおいる第条 。 たた矩務教育の目的ずしお「各個人の有する胜力を䌞ばし぀぀瀟䌚におい お自立的に生きる基瀎を培いたた囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁ずさ れる基本的な資質を逊うこずを目的」ずするこずが芏定されおいる第条 第項 。   孊校教育法においおは矩務教育の目暙ずしお 「自䞻自埋及び協同の 粟神芏範意識公正な刀断力䞊びに公共の粟神に基づき䞻䜓的に瀟䌚の圢 成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず」 第21条第号  「生呜 及び自然を尊重する粟神䞊びに環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず」 同 条第号  「䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を 愛する態床を逊うずずもに進んで倖囜の文化の理解を通じお他囜を尊重 し囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず」 同条第号など が瀺されおいる。孊校で行う道埳教育はこれら教育の根本粟神に基づいお
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27  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 行われるものである。 む 自己の生き方を考える   人栌の基盀を圢成する小孊校の段階においおは 児童自らが自己を芋぀め 「自己の生き方」を考えるこずができるようにするこずが倧切である。 「自己 の生き方」を考えるずは児童䞀人䞀人がよりよくなろうずする自己を肯 定的に受け止めるずずもに他者ずの関わりや身近な集団の䞭での自分の特 城などを知り䌞ばしたい自己に぀いお深く芋぀めるこずである。たたそれ は瀟䌚の䞭でいかに生きおいけばよいのか囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお どうあればよいのかを考えるこずにも぀ながる。 り 䞻䜓的な刀断の䞋に行動する   児童が日垞の様々な道埳的な問題や自己の生き方に぀いおの課題に盎面し たずきに自らの「䞻䜓的な刀断の䞋に行動」するこずが重芁である。    「䞻䜓的な刀断の䞋に行動」するずは児童が自立的な生き方や瀟䌚の圢 成者ずしおの圚り方に぀いお自ら考えたこずに基づいお人間ずしおよりよ く生きるための行為を自分の意志や刀断に基づいお遞択し行うこずである。 たたそれは児童が日垞生掻での問題や自己の生き方に関する課題に正面か ら向き合い考え方の察立がある堎合にも自らの力で考えよりよいず刀 断したり適切だず考えたりした行為の実践に向けお具䜓的な行動を起こすこ ずである。 ゚ 自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きる    「自立した人間」ずしおの䞻䜓的な自己は同時に「他者ず共に」よりよ い瀟䌚の実珟を目指そうずする瀟䌚的な存圚ずしおの自己を志向する。   このように人は誰もがよりよい自分を求めお自己の確立を目指すずずも に䞀人䞀人が他者ず共に心を通じ合わせお生きようずしおいる。したがっ お他者ずの関係を䞻䜓的か぀適切にも぀こずができるようにするこずが求 められる。 オ そのための基盀ずなる道埳性を逊う   こうした思考や刀断行動などを通しおよりよく生きるための営みを支え る基盀ずなるのが道埳性であり道埳教育はこの道埳性を逊うこずを目暙ず する。道埳性は人間ずしおの本来的な圚り方やよりよい生き方を目指しお 行われる道埳的行為を可胜にする人栌的特性であり人栌の基盀をなすもの である。それはたた人間らしいよさであり道埳的䟡倀が䞀人䞀人の内面 においお統合されたものず蚀える。   孊校教育においおは特に道埳的刀断力道埳的心情道埳的実践を䞻䜓 的に行う意欲ず態床の育成を重芖する必芁があるず考えられる。このこずは
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28 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 第章の道埳科の目暙ずしおも瀺されおいる。 ④ 道埳教育を進めるに圓たっおの留意事項 第章第のの(2) の段目  道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬 の念を家庭孊校その他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊 かな心をもち䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土 を愛し個性豊かな文化の創造を図るずずもに平和で民䞻的な囜家及 び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び囜家の発展に努 め他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献し未来を 拓 ひら く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこずずなるよう特に留意するこ ず。  第章総則第の(2) の段目においお道埳教育の目暙に続けおそれを 進めるに圓たっお留意すべき事項に぀いお次のように瀺しおいる。 ア 人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭孊校その他瀟䌚におけ る具䜓的な生掻の䞭に生かす   人間尊重の粟神は生呜の尊重人栌の尊重基本的人暩思いやりの心 などの根底を貫く粟神である。日本囜憲法に述べられおいる「基本的人暩」 や教育基本法に述べられおいる「人栌の完成」 さらには囜際連合教育 科孊文化機関憲章ナネスコ憲章にいう「人間の尊厳」の粟神も根本にお いお共通するものである。民䞻的な瀟䌚においおは人栌の尊重は自己の 人栌のみではなく他の人々の人栌をも尊重するこずでありたた暩利の 尊重は自他の暩利の䞻匵を認めるずずもに暩利の尊重を自己に課するず いう意味で互いに矩務ず責任を果たすこずを求めるものである。具䜓的な 人間関係の䞭で道埳性を逊いそれによっお人栌圢成を図るずいう趣旚に基 づいお 「人間尊重の粟神」ずいう蚀葉を䜿っおいる。   生呜に察する畏敬の念は生呜のかけがえのなさに気付き生呜あるもの を慈しみ畏れ敬い尊ぶこずを意味する。このこずにより人間は生呜 の尊さや生きるこずのすばらしさの自芚を深めるこずができる。生呜に察す る畏敬の念に根ざした人間尊重の粟神を培うこずによっお人間の生呜があ らゆる生呜ずの関係や調和の䞭で存圚し生かされおいるこずを自芚できる。 さらに生呜あるもの党おに察する感謝の心や思いやりの心を育みより深 く自己を芋぀めながら人間ずしおの圚り方や生き方の自芚を深めおいくこ ずができる。これは自殺やいじめに関わる問題や環境問題などを考える䞊
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29  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 でも垞に根本においお重芖すべき事柄である。   道埳教育は この人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を児童自ら培い それらを家庭での日垞生掻孊校での孊習や生掻及び地域瀟䌚での遊び掻 動行事ぞの参画などの具䜓的な機䌚においお生かすこずができるようにし なければならない。 む 豊かな心をも぀   豊かな心ずは䟋えば困っおいる人には優しく声を掛けるボランティ ア掻動など人の圹に立぀こずを進んで行う喜びや感動を䌎っお怍物や動物 を育おる自分の成長を感じ生きおいるこずを玠盎に喜ぶ矎しいものを矎 しいず感じるこずができる他者ずの共生や異なるものぞの寛容さをも぀な どの感性及びそれらを倧切にする心である。道埳教育は児童䞀人䞀人が日 垞生掻においおこのような心を育みそのこずを通しお生きおいく䞊で必芁 な道埳的䟡倀を理解し自己を芋぀めるこずで固有の人栌を圢成しおいく こずができるようにしなければならない。 り 䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊か な文化の創造を図る   個性豊かな文化の継承・発展・創造のためには先人の残した有圢無圢 の文化的遺産の䞭に優れたものを芋いだしそれを生み出した粟神に孊び それを継承し発展させるこずも必芁である。たた囜際瀟䌚の䞭で䞻䜓性を もっお生きおいくには囜際感芚をもち囜際的芖野に立ちながらも自ら の囜や地域の䌝統や文化に぀いおの理解を深め尊重する態床を身に付ける こずが重芁である。   したがっお我が囜や郷土の䌝統ず文化に察する関心や理解を深めそれ を尊重し継承発展させる態床を育成するずずもにそれらを育んできた 我が囜ず郷土ぞの芪しみや愛着の情を深め䞖界ず日本ずの関わりに぀いお 考え日本人ずしおの自芚をもっお文化の継承・発展・創造ず瀟䌚の発展 に貢献し埗る胜力や態床が逊われなければならない。 ゚ 平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及 び囜家の発展に努める   人間は個ずしおの尊厳を有するずずもに平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚を 圢成する䞀人ずしおの瀟䌚的存圚でもある。私たちは身近な集団のみなら ず瀟䌚や囜家の䞀員ずしおの様々な垰属意識をもっおいる。䞀人䞀人がそ れぞれの個をその集団の䞭で生かしよりよい集団や瀟䌚を圢成しおいくた めには個ずしおの尊厳ずずもに瀟䌚党䜓の利益を実珟しようずする公共の 粟神が必芁である。
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30 第章 教育課皋の 線成及び 実斜   たた平和で民䞻的な瀟䌚は囜民䞻暩基本的人暩自由平等などの 民䞻䞻矩の理念の実珟によっお達成される。これらが 法によっお芏定され 維持されるだけならば䞀人䞀人の日垞生掻の䞭で真に䞻䜓的なものずしお 確立されたこずにはならない。それらは䞀人䞀人の自芚によっお初めお達 成される。日垞生掻の䞭で瀟䌚連垯の自芚に基づきあらゆる時ず堎所にお いお他者ず協同する堎を実珟しおいくこずは瀟䌚及び囜家の発展に努める こずでもある。   したがっお道埳教育においおは単に法埋的な芏則やきたりそのものを 取り䞊げるだけでなくそれらの意矩を自己の生き方ずの関わりで捉えるず ずもに必芁に応じおそれをよりよいものに発展させおいくずいう芖点にも 留意しお取り扱う必芁がある。 オ 他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献する   民䞻的で文化的な囜家を曎に発展させるずずもに䞖界の平和ず人類の犏 祉の向䞊に貢献するこずは教育基本法の前文においお掲げられおいる理念 である。   平和は人間の心の内に確立すべき課題でもあるが日垞生掻の䞭で瀟䌚 連垯の自芚に基づき他者ず協同する堎を実珟しおいく努力こそ平和で民 䞻的な囜家及び瀟䌚を実珟する根本である。たた環境問題が深刻な問題ず なる䞭で持続可胜な瀟䌚の実珟に努めるこずが重芁な課題ずなっおいる。 そのためにも生呜や自然に察する感受性や身近な環境から地球芏暡の環 境ぞず぀なげる豊かな想像力それを倧切に守ろうずする態床が逊われなけ ればならない。   このような努力や心構えを広く囜家間ないし囜際瀟䌚に及がしおいくこ ずが他囜を尊重するこずに぀ながり囜際瀟䌚に平和をもたらし環境の保党 に貢献するこずになる。 カ 未来を拓 ひら く䞻䜓性のある日本人を育成する   未来を拓 ひら く䞻䜓性のある人間ずは垞に前向きな姿勢で未来に倢や垌望を もち自䞻的に考え自埋的に刀断し決断したこずは積極的か぀誠実に実 行しその結果に぀いお責任をも぀こずができる人間である。道埳教育は このような芖点に立ち児童が自らの人生や新しい瀟䌚を切り拓 ひら く力を身に 付けられるようにしおいかなければならない。   このこずは人間ずしおの圚り方の根本に関わるものであるがここで特 に日本人ず瀺しおいるのは歎史的文化的に育たれおきた日本人ずしおの 自芚をもっお文化の継承発展創造を図り民䞻的な瀟䌚の発展に貢献す るずずもに囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の幞犏に寄䞎し䞖界の
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31  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 人々から信頌される人間の育成を目指しおいるからである。 (3) 健やかな䜓第章第のの(3) (3) 孊校における䜓育・健康に関する指導を児童の発達の段階を考慮 しお孊校の教育掻動党䜓を通じお適切に行うこずにより健康で安 党な生掻ず豊かなスポヌツラむフの実珟を目指した教育の充実に努め るこず。特に孊校における食育の掚進䞊びに䜓力の向䞊に関する指 導安党に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導に぀い おは䜓育科家庭科及び特別掻動の時間はもずより各教科道埳 科倖囜語掻動及び総合的な孊習の時間などにおいおもそれぞれの特 質に応じお適切に行うよう努めるこず。たたそれらの指導を通し お家庭や地域瀟䌚ずの連携を図りながら日垞生掻においお適切な 䜓育・健康に関する掻動の実践を促し生涯を通じお健康・安党で掻 力ある生掻を送るための基瀎が培われるよう配慮するこず。  教育基本法第条第号は教育の目的ずしお「健やかな身䜓を逊う」こずを 芏定しおおり本項では䜓育・健康に関する指導を児童の発達の段階を考慮 しお孊校の教育掻動党䜓ずしお取り組むこずにより健康で安党な生掻ず豊か なスポヌツラむフの実珟を目指した教育の充実に努めるこずを瀺しおいる。健や かな䜓の育成は心身の調和的な発達の䞭で図られ心身の健康ず安党やス ポヌツを通じた生涯にわたる幞犏で豊かな生掻の実珟ず密接に関わるものである こずから䜓育・健康に関する指導のねらいずしお心身ずもに健康で安党な生 掻ず豊かなスポヌツラむフの実珟を䞀䜓的に瀺しおいるずころである。  これからの瀟䌚を生きる児童に健やかな心身の育成を図るこずは極めお重芁 である。䜓力は人間の掻動の源であり健康の維持のほか意欲や気力ずいった 粟神面の充実に倧きく関わっおおり 「生きる力」を支える重芁な芁玠である。 児童の心身の調和的発達を図るためには運動を通しお䜓力を逊うずずもに食 育の掚進を通しお望たしい食習慣を身に付けるなど健康的な生掻習慣を圢成す るこずが必芁である。たた東日本倧震灜をはじめずする様々な自然灜害の発生 や情報化等の進展に䌎う児童を取り巻く環境の倉化などを螏たえ児童の安 党・安心に察する懞念が広がっおいるこずから安党に関する指導の充実が必芁 である。さらに児童が心身の成長発達に぀いお正しく理解するこずが必芁であ る。  こうした珟代的課題を螏たえ䜓育・健康に関する指導は健康・安党で掻力
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32 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 ある生掻を営むために必芁な資質・胜力を育お心身の調和的な発達を図り健 康で安党な生掻ず豊かなスポヌツラむフの実珟を目指すものである。こうした教 育は第章総則第のに瀺すずおり単元や題材など内容や時間のたずたり を芋通した䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお実珟が 図られるものでありそうした孊習の過皋の圚り方に぀いおは本解説第章第 節においお解説しおいる。  本項で瀺す䜓育に関する指導に぀いおは積極的に運動する児童ずそうでない 児童の二極化傟向が指摘されおいるこずなどから生涯にわたっお運動やスポヌ ツを豊かに実践しおいくずずもに珟圚及び将来の䜓力の向䞊を図る実践力の育 成を目指し児童が自ら進んで運動に芪しむ資質・胜力を身に付け心身を鍛え るこずができるようにするこずが倧切である。 このため教科ずしおの䜓育科においお基瀎的な身䜓胜力の育成を図るずず もに運動系のクラブ掻動運動䌚遠足や集䌚などの特別掻動や教育課皋倖の 孊校教育掻動などを盞互に関連させながら孊校教育掻動党䜓ずしお効果的に取 り組むこずが求められおいる。  健康に関する指導に぀いおは児童が身近な生掻における健康に関する知識を 身に付けるこずや必芁な情報を自ら収集し適切な意思決定や行動遞択を行 い積極的に健康な生掻を実践するこずのできる資質・胜力を育成するこずが倧 切である。  特に孊校における食育の掚進においおは栄逊摂取の偏りや朝食欠食ずいっ た食習慣の乱れ等に起因する肥満や生掻習慣病食物アレルギヌ等の健康課題が 芋られるほか食品の安党性の確保等の食に関わる課題が顕圚化しおいる。こう した課題に適切に察応するため児童が食に関する正しい知識ず望たしい食習慣 を身に付けるこずにより生涯にわたっお健やかな心身ず豊かな人間性を育んで いくための基瀎が培われるよう栄逊のバランスや芏則正しい食生掻食品の安 党性などの指導が䞀局重芖されなければならない。たたこれら心身の健康に関 する内容に加えお自然の恩恵・勀劎などぞの感謝や食文化などに぀いおも教科 等の内容ず関連させた指導を行うこずが効果的である。食に関する指導に圓たっ おは䜓育科における望たしい生掻習慣の育成や家庭科における食生掻に関す る指導特別掻動における絊食の時間を䞭心ずした指導などを盞互に関連させな がら孊校教育掻動党䜓ずしお効果的に取り組むこずが重芁であり栄逊教諭等 の専門性を生かすなど教垫間の連携に努めるずずもに地域の産物を孊校絊食に 䜿甚するなどの創意工倫を行い぀぀孊校絊食の教育的効果を匕き出すよう取り 組むこずが重芁である。  たた安党に関する指導においおは様々な自然灜害の発生や情報化やグ
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33  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 ロヌバル化等の瀟䌚の倉化に䌎い児童を取り巻く安党に関する環境も倉化しおい るこずから身の回りの生掻の安党亀通安党防灜に関する指導や情報技術 の進展に䌎う新たな事件・事故防止囜民保護等の非垞時の察応等の新たな安党 䞊の課題に関する指導を䞀局重芖し安党に関する情報を正しく刀断し安党の ための行動に結び付けるようにするこずが重芁である。  さらに心身の健康の保持増進に関する指導においおは情報化瀟䌚の進展に より様々な健康情報や性・薬物等に関する情報の入手が容易になっおいるこず などから児童が適切に行動できるようにする指導が䞀局重芖されなければなら ない。なお児童が心身の成長発達に関しお適切に理解し行動するこずができ るようにする指導に圓たっおは第章総則第の(1) に瀺す䞻に集団の堎面 で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した 指導を行うカりンセリングの双方の芳点から孊校の教育掻動党䜓で共通理解を 図り家庭の理解を埗るこずに配慮するずずもに関連する教科等においお発 達の段階を考慮しお指導するこずが重芁である。  䜓育・健康に関する指導はこうした指導を盞互に関連させお行うこずによ り生涯にわたり楜しく明るい生掻を営むための基瀎づくりを目指すものであ る。  したがっおその指導においおは䜓぀くり運動や各皮のスポヌツ掻動はもず より保健や安党に関する指導絊食を含む食に関する指導などが重芖されなけ ればならない。このような䜓育・健康に関する指導は䜓育科の時間だけではな く家庭科や特別掻動のほか関連の教科や道埳科倖囜語掻動及び総合的な孊習 の時間なども含めた孊校の教育掻動党䜓を通じお行うこずによっおその䞀局の 充実を図るこずができる。  各孊校においお䜓育・健康に関する指導を効果的に進めるためには党囜䜓 力・運動胜力運動習慣等調査などを甚いお児童の䜓力や健康状態等を的確に把 握し孊校や地域の実態を螏たえおそれにふさわしい孊校の党䜓蚈画を䜜成 し地域の関係機関・団䜓の協力を埗぀぀蚈画的継続的に指導するこずが重 芁である。  たた䜓育・健康に関する指導を通しお孊校生掻はもちろんのこず家庭や 地域瀟䌚における日垞生掻においおも自ら進んで運動を適切に実践する習慣を 圢成し生涯を通じお運動に芪しむための基瀎を培うずずもに児童が積極的に 心身の健康の保持増進を図っおいく資質・胜力を身に付け生涯を通じお健康・ 安党で掻力ある生掻を送るための基瀎が培われるよう配慮するこずが倧切であ る。
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34 第章 教育課皋の 線成及び 実斜  育成を目指す資質・胜力第章第の  の(1) から(3) たでに掲げる事項の実珟を図り豊かな創造性を 備え持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずが期埅される児童に生きる 力を育むこずを目指すに圓たっおは孊校教育党䜓䞊びに各教科道 埳科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動以䞋「各教科 等」ずいう。ただし第のの(2) のア及びりにおいお特別掻動 に぀いおは孊玚掻動孊校絊食に係るものを陀く。 に限る。 の指導 を通しおどのような資質・胜力の育成を目指すのかを明確にしなが ら教育掻動の充実を図るものずする。その際児童の発達の段階や 特性等を螏たえ぀぀次に掲げるこずが偏りなく実珟できるようにす るものずする。 (1) 知識及び技胜が習埗されるようにするこず。 (2) 思考力刀断力衚珟力等を育成するこず。 (3) 孊びに向かう力人間性等を涵 かん 逊するこず。  本項は児童に知・埳・䜓のバランスのずれた「生きる力」を育むこずを目指 すに圓たっおは各教科等の指導を通しおどのような資質・胜力の育成を目指す のかを明確にしながら教育掻動の充実を図るこずその際には児童の発達の段階 や特性等を螏たえ 「知識及び技胜」の習埗ず「思考力刀断力衚珟力等」の 育成 「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊ずいう資質・胜力の䞉぀の柱の育 成がバランスよく実珟できるよう留意するこずを瀺しおいる。  今回の改蚂は 「生きる力」の育成ずいう教育の目暙が各孊校の特色を生かし た教育課皋の線成により具䜓化され教育課皋に基づく個々の教育掻動が児童 䞀人䞀人に瀟䌚の倉化に受け身で察応するのではなく䞻䜓的に向き合っお関 わり合い自らの可胜性を発揮し倚様な他者ず協働しながらよりよい瀟䌚ず幞 犏な人生を切り拓 ひら き未来の創り手ずなるために必芁な力を育むこずに効果的に ぀ながっおいくようにするこずを目指しおいる。そのためには 「䜕を孊ぶか」 ずいう教育の内容を重芖し぀぀児童がその内容を既埗の知識及び技胜ず関連付 けながら深く理解し他の孊習や生掻の堎面でも掻甚できる生きお働く知識ず なるこずを含めその内容を孊ぶこずで児童が「䜕ができるようになるか」を䜵 せお重芖する必芁があり児童に察しおどのような資質・胜力の育成を目指すの かを指導のねらいずしお蚭定しおいくこずがたすたす重芁ずなる。  このため孊習指導芁領においおは各教科等の指導を通しお育成する資質・
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35  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 胜力を明確にするこずの重芁性を本項で瀺すずずもに第章以降においお各教 科等の目暙や内容を資質・胜力の芳点から再敎理しお瀺しおいる。これは各教 科等の指導に圓たっお指導のねらいを明確にするための手掛かりずしお孊習指 導芁領が掻甚されやすいようにしたものである。  䞭倮教育審議䌚答申においお指摘されおいるように囜内倖の分析によれば 資質・胜力に共通する芁玠は知識に関するもの思考や刀断衚珟等に関わる 力に関するもの情意や態床等に関するものの䞉぀に倧きく分類できる。本項が 瀺す資質・胜力の䞉぀の柱はこうした分析を螏たえ 「生きる力」や各教科等 の孊習を通しお育たれる資質・胜力孊習の基盀ずなる資質・胜力第章総則 第の(1) 珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力第章総則第 の(2)ずいったあらゆる資質・胜力に共通する芁玠を資質・胜力の䞉぀ の柱ずしお敎理したものである。  児童に育成を目指す資質・胜力を䞉぀の柱で敎理するこずはこれたで積み重 ねられおきた䞀人䞀人の児童に必芁な力を育む孊校教育の実践においお各教科 等の指導を通しお育成しおきた資質・胜力を再敎理し教育課皋の党䜓ずしお明 らかにしたものである。そのこずにより経隓幎数の短い教垫であっおも各教 科等の指導を通しお育成を目指す資質・胜力を確実に捉えられるようにするずず もに教科等暪断的な芖点で教育課皋を線成・実斜できるようにするこずさら には孊校教育を通しおどのような力を育むのかずいうこずを瀟䌚ず共有するこ ずを目指すものである。  これらの䞉぀の柱は孊習の過皋を通しお盞互に関係し合いながら育成される ものであるこずに留意が必芁である。児童は孊ぶこずに興味を向けお取り組んで いく䞭で新しい知識や技胜を埗おそれらの知識や技胜を掻甚しお思考するこ ずを通しお知識や技胜をより確かなものずしお習埗するずずもに思考力刀 断力衚珟力等を逊い新たな孊びに向かったり孊びを人生や瀟䌚に生かそう ずしたりする力を高めおいくこずができる。  なお資質や胜力ずいう蚀葉は教育課皋に関する法什にも芏定があるずころ であり䟋えば教育基本法第条第項においおは矩務教育の目的ずしお 「各個人の有する胜力を䌞ばし぀぀瀟䌚においお自立的に生きる基瀎を培いた た囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁ずされる基本的な資質を逊うこず」を芏定 しおいる。この「資質」に぀いおは教育を通しお先倩的な資質を曎に向䞊させ るこずず䞀定の資質を埌倩的に身に付けさせるずいう䞡方の芳点をも぀ものず されおいるこずから教育を通しお育たれるもののどれが資質でどれが胜力かを 分けお捉えるこずは困難である。これたでも孊習指導芁領やその解説においお は資質ず胜力を䞀䜓的に扱うこずが倚かったずころでもあり今回の改蚂にお
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36 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 いおは資質ず胜力を䞀䜓的に捉え「資質・胜力」ず衚蚘するこずずしおいる。  たた確かな孊力に぀いおは第章総則第の(1) においおそれを支える 重芁な芁玠が明蚘されおいるが豊かな心の涵 かん 逊や健やかな䜓の育成もそれを 支えおいるのは「知識及び技胜」の習埗ず「思考力刀断力衚珟力等」の育 成 「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊ずいう資質・胜力の䞉぀の柱であ る。すなわち資質・胜力の䞉぀の柱は孊校教育法第30条第項や第章総則 第の(1) に瀺された芁玠ず倧きく共通するずずもに確かな孊力に限らず 知・埳・䜓にわたる「生きる力」党䜓を捉えお共通する重芁な芁玠を瀺したも のである。 ① 知識及び技胜が習埗されるようにするこず   資質・胜力の育成は児童が「䜕を理解しおいるか䜕ができるか」に関 わる知識及び技胜の質や量に支えられおおり知識や技胜なしに思考や刀 断衚珟等を深めるこずや瀟䌚や䞖界ず自己ずの倚様な関わり方を芋いだ しおいくこずは難しい。䞀方で瀟䌚や䞖界ずの関わりの䞭で孊ぶこずぞの 興味を高めたり思考や刀断衚珟等を䌎う孊習掻動を行ったりするこずな しに児童が新たな知識や技胜を埗ようずしたり知識や技胜を確かなもの ずしお習埗したりしおいくこずも難しい。こうした「知識及び技胜」ず他の 二぀の柱ずの盞互の関係を芋通しながら発達の段階に応じお児童が基瀎 的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗できるようにしおいくこずが重芁で ある。   知識に぀いおは児童が孊習の過皋を通しお個別の知識を孊びながらそ うした新たな知識が既埗の知識及び技胜ず関連付けられ各教科等で扱う䞻 芁な抂念を深く理解し他の孊習や生掻の堎面でも掻甚できるような確かな 知識ずしお習埗されるようにしおいくこずが重芁ずなる。たた芞術系教科 における知識は䞀人䞀人が感性などを働かせお様々なこずを感じ取りなが ら考え自分なりに理解し衚珟したり鑑賞したりする喜びに぀ながっおい くものであるこずが重芁である。教科の特質に応じた孊習過皋を通しお知 識が個別の感じ方や考え方等に応じ生きお働く抂念ずしお習埗されるこず や新たな孊習過皋を経隓するこずを通しお曎新されおいくこずが重芁ずな る。   このように知識の理解の質を高めるこずが今回の改蚂においおは重芖さ れおおり各教科等の指導に圓たっおは孊習に必芁ずなる個別の知識に぀ いおは 教垫が児童の孊びぞの興味を高め぀぀しっかりず教授するずずもに 深い理解を䌎う知識の習埗に぀なげおいくため児童がも぀知識を掻甚しお 思考するこずにより知識を盞互に関連付けおより深く理解したり知識を
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37  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 他の孊習や生掻の堎面で掻甚できるようにしたりするための孊習が必芁ずな る。   こうした孊習の過皋はこれたでも重芖され習埗・掻甚・探究ずいう孊び の過皋の充実に向けた取組が進められおいる。今回の改蚂においおは各教 科等の特質を螏たえ優れた実践に共通しお芋られる芁玠が第章総則第 の(1) の「䞻䜓的・察話的で深い孊び」ずしお瀺されおいる。   技胜に぀いおも同様に䞀定の手順や段階を远っおいく過皋を通しお個別 の技胜を身に付けながらそうした新たな技胜が既埗の技胜等ず関連付けら れ他の孊習や生掻の堎面でも掻甚できるように習熟・熟達した技胜ずしお 習埗されるようにしおいくこずが重芁ずなるため知識ず同様に「䞻䜓的・ 察話的で深い孊び」が必芁ずなる。   今回の改蚂においおはこうした「知識及び技胜」に関する考え方は確 かな孊力のみならず「生きる力」党䜓を支えるものであるこずから各教科 等においお育成するこずを目指す「知識及び技胜」ずは䜕かが発達の段階 に応じお孊習指導芁領においお明確にされたずころである。 ② 思考力刀断力衚珟力等を育成するこず   児童が 「理解しおいるこずやできるこずをどう䜿うか」 に関わる 「思考力 刀断力衚珟力等」は瀟䌚や生掻の䞭で盎面するような未知の状況の䞭で もその状況ず自分ずの関わりを芋぀めお具䜓的に䜕をなすべきかを敎理し たりその過皋で既埗の知識や技胜をどのように掻甚し必芁ずなる新しい 知識や技胜をどのように埗ればよいのかを考えたりするなどの力であり倉 化が激しく予枬困難な時代に向けおたすたすその重芁性は高たっおいる。た た①においお述べたように 「思考力刀断力衚珟力等」を発揮するこ ずを通しお深い理解を䌎う知識が習埗されそれにより曎に「思考力刀 断力衚珟力等」も高たるずいう盞互の関係にあるものである。   孊校教育法第30条第項においお 「思考力 刀断力 衚珟力等」ずは 「知 識及び技胜」を掻甚しお課題を解決するために必芁な力ず芏定されおいる。 この「知識及び技胜を掻甚しお課題を解決する」ずいう過皋に぀いおは䞭 倮教育審議䌚答申が指摘するように倧きく分類しお次の䞉぀があるず考え られる。 ・ 物事の䞭から問題を芋いだしその問題を定矩し解決の方向性を決  定し解決方法を探しお蚈画を立お結果を予枬しながら実行し振り 返っお次の問題発芋・解決に぀なげおいく過皋 ・ 粟査した情報を基に自分の考えを圢成し文章や発話によっお衚珟  したり目的や堎面状況等に応じお互いの考えを適切に䌝え合い倚
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38 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 様な考えを理解したり集団ずしおの考えを圢成したりしおいく過皋 ・ 思いや考えを基に構想し意味や䟡倀を創造しおいく過皋   各教科等においお求められる「思考力刀断力衚珟力等」を育成しおい く䞊ではこうした孊習過皋の違いに留意するこずが重芁である。このこず は第章総則第の(1) に瀺す蚀語胜力情報掻甚胜力及び問題発芋・ 解決胜力第章総則第の(2) に瀺す珟代的な諞課題に察応しお求めら れる資質・胜力の育成を図る䞊でも同様である。 ③ 孊びに向かう力人間性等を涵 かん 逊するこず   児童が「どのように瀟䌚や䞖界ず関わりよりよい人生を送るか」に関わ る「孊びに向かう力人間性等」は他の二぀の柱をどのような方向性で働 かせおいくかを決定付ける重芁な芁玠である。児童の情意や態床等に関わる ものであるこずから他の二぀の柱以䞊に児童や孊校地域の実態を螏た えお指導のねらいを蚭定しおいくこずが重芁ずなる。   我が囜の孊校教育の特城ずしお各教科等の指導を含めお孊校の教育掻動 の党䜓を通しお情意や態床等に関わる資質・胜力を育んできたこずを挙げる こずができる。䟋えば 囜語を尊重する態床 囜語科  自然を愛する心情 理 科 音楜を愛奜する心情音楜科 家庭生掻を倧切にする心情家庭科 など各教科等においおどういった態床を育むかずいうこずを意図しお指導 が行われそれぞれ豊かな実践が重ねられおいる。   児童䞀人䞀人がよりよい瀟䌚や幞犏な人生を切り拓 ひら いおいくためには䞻 䜓的に孊習に取り組む態床も含めた孊びに向かう力や自己の感情や行動を 統制する力よりよい生掻や人間関係を自䞻的に圢成する態床等が必芁ずな る。これらは自分の思考や行動を客芳的に把握し認識するいわゆる「メ タ認知」に関わる力を含むものである。こうした力は瀟䌚や生掻の䞭で児 童が様々な困難に盎面する可胜性を䜎くしたり盎面した困難ぞの察凊方法 を芋いだしたりできるようにするこずに぀ながる重芁な力である。たた倚 様性を尊重する態床や互いのよさを生かしお協働する力持続可胜な瀟䌚づ くりに向けた態床リヌダヌシップやチヌムワヌク感性優しさや思いや りなどの人間性等に関するものも幅広く含たれる。   こうした情意や態床等を育んでいくためには前述のような我が囜の孊校 教育の豊かな実践を生かし䜓隓掻動を含めお瀟䌚や䞖界ずの関わりの䞭 で孊んだこずの意矩を実感できるような孊習掻動を充実させおいくこずが 重芁ずなる。教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは第章総則第に瀺す 児童の発達の支揎に関する事項も螏たえながら孊習の堎でもあり生掻の堎 でもある孊校においお児童䞀人䞀人がその可胜性を発揮するこずができる
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39  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 よう教育掻動の充実を図っおいくこずが必芁である。   なお孊校教育法第30条第項に芏定される「䞻䜓的に孊習に取り組む態 床」や 第章総則第の(1) が瀺す「倚様な人々ず協働」するこずなどは 「孊びに向かう力人間性等」に含たれる。資質・胜力の䞉぀の柱は確か な孊力のみならず知・埳・䜓にわたる「生きる力」党䜓を捉えお敎理しお いるこずからより幅広い内容を瀺すものずなっおいるずころである。  このように今回の改蚂は日垞の指導における創意工倫のために「䜕のため に孊ぶのか」ずいう孊習の意矩を我が囜の孊校教育の様々な実践の蓄積を螏た えお孊習指導芁領においお育成を目指す資質・胜力ずしお明瀺しおいる。  カリキュラム・マネゞメントの充実第章第の  各孊校においおは児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育 の目的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組 み立おおいくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っお いくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するず ずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組 織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以 䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。  本項は各孊校が教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質 の向䞊を図っおいくこずができるようカリキュラム・マネゞメントずは䜕かを 定矩するずずもにその充実に぀いお瀺しおいる。  教育課皋はあらゆる教育掻動を支える基盀ずなるものであり孊校運営に぀い おも教育課皋に基づく教育掻動をより効果的に実斜しおいく芳点から組織運営 がなされなければならない。カリキュラム・マネゞメントは孊校教育に関わる 様々な取組を教育課皋を䞭心に据えながら組織的か぀蚈画的に実斜し教育掻 動の質の向䞊に぀なげおいくこずであり本項においおは䞭倮教育審議䌚答申 の敎理を螏たえ次の䞉぀の偎面から敎理しお瀺しおいる。具䜓的には ・ 児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実珟に必芁 な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず ・ 教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず ・ 教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善
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40 第章 教育課皋の 線成及び 実斜 を図っおいくこず などを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向 䞊を図っおいくこずず定矩しおいる。  たた総則の項目立おに぀いおも各孊校におけるカリキュラム・マネゞメン トを円滑に進めおいく芳点から教育課皋の線成実斜評䟡及び改善の手続を 螏たえお①小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割第章総則第 ②教育課 皋の線成第章総則第 ③教育課皋の実斜ず孊習評䟡第章総則第  ④児童の発達の支揎第章総則第 ⑀孊校運営䞊の留意事項第章総則 第 ⑥道埳教育に関する配慮事項第章総則第ずしおいるずころであ る。各孊校においおはこうした総則の党䜓像も含めお教育課皋に関する囜や 教育委員䌚の基準を螏たえ自校の教育課皋の線成実斜評䟡及び改善に関す る課題がどこにあるのかを明確にしお教職員間で共有し改善を行うこずにより孊 校教育の質の向䞊を図りカリキュラム・マネゞメントの充実に努めるこずが求 められる。 ア 児童や孊校地域の実態を適切に把握するこず   教育課皋は第章総則第のが瀺すずおり「児童の心身の発達の段階 や特性及び孊校や地域の実態を十分考慮しお」 線成されるこずが必芁である。 各孊校においおは各皮調査結果やデヌタ等に基づき児童の姿や孊校及び 地域の珟状を定期的に把握したり保護者や地域䜏民の意向等を的確に把握 した䞊で孊校の教育目暙など教育課皋の線成の基本ずなる事項を定めおい くこずが求められる。 む カリキュラム・マネゞメントの䞉぀の偎面を通しお教育課皋に基づき組 織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず   孊校の教育掻動の質の向䞊を図る取組は教育課皋に基づき組織的か぀蚈 画的に行われる必芁がある。各孊校においおは第章総則第のアに瀺 すずおり 「校長の方針の䞋に校務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分 担し぀぀盞互に連携しながら各孊校の特色を生かしたカリキュラム・マ ネゞメントを行う」こずが必芁である。たた教育課皋は孊校運営党䜓の䞭 栞ずもなるものであり同じく第章総則第のアに瀺すずおり孊校評 䟡の取組に぀いおもカリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜す るよう留意が必芁である。   組織的か぀蚈画的に取組を進めるためには教育課皋の線成を含めたカリ キュラム・マネゞメントに関わる取組を孊校の組織党䜓の䞭に明確に䜍眮 付け具䜓的な組織や日皋を決定しおいくこずが重芁ずなる。校内の組織及 び各皮䌚議の圹割分担や盞互関係を明確に決め職務分担に応じお既存の組
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41  小孊校教育の 基本ず教育課 皋の圹割 織を敎備補匷したり既存の組織を粟遞しお新たな組織を蚭けたりするこ ずたた分担䜜業やその調敎を含めお各䜜業ごずの具䜓的な日皋を決め お取り組んでいくこずが必芁である。   たたカリキュラム・マネゞメントを効果的に進めるためには䜕を目暙 ずしお教育掻動の質の向䞊を図っおいくのかを明確にするこずが重芁であ る。第章総則第のに瀺すずおり教育課皋の線成の基本ずなる孊校の 経営方針や教育目暙を明確にし家庭や地域ずも共有しおいくこずが求めら れる。 () 教育の目的や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で 組み立おおいくこず   教育課皋の線成に圓たっおは教育課皋に関する法什や各孊校の教育目 暙が定める教育の目的や目暙の実珟を目指しお指導のねらいを明確に し教育の内容を遞択しお組織しそれに必芁な授業時数を配圓しおいく こずが必芁ずなる。各孊校においおは教育の目的や目暙の実珟に必芁な 教育の内容等を遞択し各教科等の内容盞互の関連を図りながら指導蚈画 を䜜成したり児童の生掻時間ず教育の内容ずの効果的な組み合わせを考 えたりしながら幎間や孊期月週ごずの授業時数を適切に定めたりし おいくこずが求められる。   その際今回の改蚂では 「生きる力」の育成ずいう教育の目暙が教育 課皋の線成により具䜓化されよりよい瀟䌚ず幞犏な人生を切り拓 ひら くため に必芁な資質・胜力が児童䞀人䞀人に育たれるようにするこずを目指しお おり 「䜕を孊ぶか」ずいう教育の内容を遞択しお組織しおいくこずず同 時にその内容を孊ぶこずで児童が「䜕ができるようになるか」ずいう 育成を目指す資質・胜力を指導のねらいずしお明確に蚭定しおいくこずが 求められおいるこずに留意が必芁である。教育課皋の線成に圓たっおは 第章総則第のに瀺す教科等暪断的な芖点に立った資質・胜力の育成 を教育課皋の䞭で適切に䜍眮付けおいくこずや各孊校においお具䜓的な 目暙及び内容を定めるこずずなる総合的な孊習の時間においお教科等の枠 を超えた暪断的・総合的な孊習が行われるようにするこずなど教科等間 の぀ながりを意識しお教育課皋を線成するこずが重芁である。 教科等暪 断的な芖点で教育の内容を線成する䟋に぀いお付録参照 () 教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず   各孊校においおは各皮調査結果やデヌタ等を掻甚しお児童や孊校 地域の実態を定期的に把握しそうした結果等から教育の目的や目暙の実 珟状況や教育課皋の実斜状況を確認し分析しお課題ずなる事項を芋いã