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138 るか児童生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を図っおい くものであるこず。   オ  深い孊びの鍵ずしお 「芋方 ・ 考え方」 を働かせるこずが重芁になるこず。 各教科等の 「芋方 ・ 考え方」 は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならでは の物事を捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等 の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚 に働かせるこずができるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。   カ  基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実な習埗を図るこずを重芖す るこず。  ④ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進     各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・胜力蚀語胜力情 報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求 められる資質・胜力の育成のためには教科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的・察話的で深 い孊び」の実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求め られる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児童生埒や孊校地域の実態を適切に把握 し教育内容や時間の配分必芁な人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通 しお教育掻動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこず が求められる。     このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実珟に必芁 な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っお いくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおい くこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。  ⑀ 教育内容の䞻な改善事項     このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実䜓隓掻動の充 実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等においおその特質に応じお内容やその取扱いの充 実を図った。 (1) 孊校教育法斜行芏則改正の芁点    孊校教育法斜行芏則では教育課皋線成の基本的な芁玠である各教科等の皮類や授業時数合科的な指 導等に぀いお芏定しおいる。今回はこれらの芏定に぀いお次のような改正を行った。   ア  児童が将来どのような職業に就くずしおも倖囜語で倚様な人々ずコミュニケヌションを図るこず ができる胜力は生涯にわたる様々な堎面で必芁ずされるこずが想定されその基瀎的な力を育成す るために小孊校第・孊幎に「倖囜語掻動」を第・孊幎に「倖囜語科」を新蚭するこずず した。このため孊校教育法斜行芏則第50 条においおは 「小孊校の教育課皋は囜語瀟䌚算数 理科生掻音楜図画工䜜家庭䜓育及び倖囜語の各教科䞭略 特別の教科である道埳倖 囜語掻動 総合的な孊習の時間䞊びに特別掻動によっお線成するものずする。 」 ず芏定するこずずした。      なお特別の教科である道埳を䜍眮付ける改正は平成27 幎月に行い平成30 幎月日か ら斜行するこずずなっおおり今回の孊校教育法斜行芏則の改正はそれを螏たえた䞊で平成32 幎 月日から斜行するこずずなる。   む  授業時数に぀いおは第・孊幎で新蚭する倖囜語掻動に幎間35 単䜍時間第・孊幎で新 蚭する倖囜語科に幎間70 単䜍時間を充おるこずずし第・孊幎の倖囜語掻動は廃止 それに 䌎い各孊幎の幎間総授業時数は埓来よりも第孊幎から第孊幎で幎間35 単䜍時間増加するこ ずずした。 (2) 前文の趣旚及び芁点    孊習指導芁領等は時代の倉化や子䟛たちの状況瀟䌚の芁請等を螏たえこれたでおおよそ10 幎ご 2 改蚂の芁点 付録
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139 ずに改蚂しおきた。今回の改蚂は 前述(2) で述べた基本方針の䞋に行っおいるが その理念を明確にし 瀟䌚で広く共有されるよう新たに前文を蚭け次の事項を瀺した。  ①  教育基本法に芏定する教育の目的や目暙の明蚘ずこれからの孊校に求められるこず     孊習指導芁領は教育基本法に定める教育の目的や目暙の達成のため孊校教育法に基づき囜が定め る教育課皋の基準でありいわば孊校教育の「䞍易」ずしお平成18 幎の教育基本法の改正により明 確になった教育の目的及び目暙を明蚘した。     たたこれからの孊校には急速な瀟䌚の倉化の䞭で䞀人䞀人の児童が自分のよさや可胜性を認識 できる自己肯定感を育むなど持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするこずが求められ るこずを明蚘した。  ②  「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指すこず     教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育を 通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有するこずが求められる。     そのためそれぞれの孊校においお必芁な孊習内容をどのように孊びどのような資質・胜力を身 に付けられるようにするのかを教育課皋においお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実 珟を図っおいく 「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟が重芁ずなるこずを瀺した。  ③ 孊習指導芁領を螏たえた創意工倫に基づく教育掻動の充実     孊習指導芁領は公の性質を有する孊校における教育氎準を党囜的に確保するこずを目的に教育課 皋の基準を倧綱的に定めるものでありそれぞれの孊校は孊習指導芁領を螏たえ各孊校の特色を生 かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら 児童や地域の珟状や課題を捉え家庭や地域瀟䌚ず協力しお教育掻動の曎なる充実を図っおいくこず が重芁であるこずを瀺した。 (3) 総則改正の芁点    総則に぀いおは 今回の改蚂の趣旚が教育課皋の線成や実斜に生かされるようにする芳点から ①資質 ・ 胜力の育成を目指す「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進める②カリキュラム・ マネゞメントの充実③児童の発達の支揎家庭や地域ずの連携・協働を重芖するなどの改善を行った。  ① 資質・胜力の育成を目指す「䞻䜓的・察話的で深い孊び」   ・  孊校教育を通しお育成を目指す資質・胜力を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊 びに向かう力人間性等」に再敎理しそれらがバランスよく育たれるよう改善した。   ・  蚀語胜力情報掻甚胜力問題発芋・解決胜力等の孊習の基盀ずなる資質・胜力や珟代的な諞課 題に察応しお求められる資質・胜力を教科等暪断的な芖点に基づき育成されるよう改善した。   ・  資質・胜力の育成を目指し 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善が掚進される よう改善した。   ・  蚀語掻動や䜓隓掻動等を掻甚した孊習掻動等を充実するよう改善するずずもに情報手段 の基本的な操䜜の習埗やプログラミング教育を新たに䜍眮付けた。  ② カリキュラム・マネゞメントの充実   ・  カリキュラム ・ マネゞメントの実践により校内研修の充実等が図られるよう章立おを改善した。   ・  児童の実態等を螏たえお教育の内容や時間を配分し授業改善や必芁な人的・物的資源の確保など の創意工倫を行い組織的・蚈画的な教育の質的向䞊を図るカリキュラム・マネゞメントを掚進する よう改善した。  ③ 児童の発達の支揎家庭や地域ずの連携・協働   ・  児童䞀人䞀人の発達を支える芖点から 孊玚経営や生埒指導 キャリア教育の充実に぀いお瀺した。   ・  障害のある児童や海倖から垰囜した児童日本語の習埗に困難のある児童䞍登校の児童など特 別な配慮を必芁ずする児童ぞの指導ず教育課皋の関係に぀いお瀺した。   ・  教育課皋の実斜に圓たり家庭や地域ず連携・協働しおいくこずを瀺した。 付録
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140 (1) 䞀郚改正の経緯    我が囜の教育は教育基本法第条に瀺されおいるずおり「人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家 及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期しお行われ」 るものである。 人栌の完成及び囜民の育成の基盀ずなるのが道埳性でありその道埳性を逊うこずが道埳教育の䜿呜であ る。しかし道埳教育を巡っおは歎史的経緯に圱響されいただに道埳教育そのものを忌避しがちな颚 朮があるこず他教科等に比べお軜んじられおいるこず読み物の登堎人物の心情理解のみに偏った圢匏 的な指導が行われる䟋があるこずなどこれたで倚くの課題が指摘されおきた。    たたいじめの問題に起因しお子䟛の心身の発達に重倧な支障が生じる事案や尊い呜が絶たれるず いった痛たしい事案たで生じおおりいじめを早い段階で発芋しその芜を摘み取り党おの子䟛を救う こずが喫緊の課題ずなっおいる。    このような珟状の䞋内閣に蚭眮された教育再生実行䌚議は平成25 幎月の第䞀次提蚀においお いじめの問題等ぞの察応をたずめた。その䞭ではいじめの問題が深刻な状況にある今こそ制床の改革 だけでなく本質的な問題解決に向かっお歩み出すこずが必芁であり心ず䜓の調和の取れた人間の育成 の芳点から道埳教育の重芁性を改めお認識しその抜本的な充実を図るずずもに新たな枠組みによっ お教科化するこずが提蚀された。    本提蚀等を螏たえ文郚科孊省においおは「道埳教育の充実に関する懇談䌚」を蚭眮し道埳教育の充 実方策に぀いお専門的に怜蚎を行った。本懇談䌚では道埳教育は囜や民族時代を越えお人が生き る䞊で必芁なルヌルやマナヌ瀟䌚芏範などを身に付け人ずしおよりよく生きるこずを根本で支えるず ずもに囜家・瀟䌚の安定的で持続可胜な発展の基盀ずなるものであり道埳教育の充実は我が囜の道 埳教育の珟状家庭や瀟䌚の状況等を螏たえればいじめの問題の解決だけでなく我が囜の教育党䜓に ずっおの重芁な課題であるずの認識の䞋これたでの成果や課題を怜蚌し぀぀道埳の特質を螏たえた新 たな枠組みによる教科化の具䜓的な圚り方などに぀いお幅広く怜蚎を行い平成25 幎12 月「今埌の 道埳教育の改善・充実方策に぀いお報告〜新しい時代を人ずしおより良く生きる力を育おるために 〜」を取りたずめた。    たた平成26 幎月䞭倮教育審議䌚に「道埳に係る教育課皋の改善等に぀いお」が諮問され道埳 教育専門郚䌚においお道埳の時間の新たな枠組みによる教科化の圚り方等に぀いお怜蚎が行われた。平成 26 幎10 月21 日の答申では道埳教育の芁である道埳の時間に぀いおは 「特別の教科道埳仮称 」ず しお制床䞊䜍眮付け充実を図るこずたた道埳教育の抜本的な改善に向け孊習指導芁領に定める道 埳教育の目暙内容の明確化及び䜓系化を図るこずや指導方法の工倫児童の成長の様子を把握する評 䟡の圚り方怜定教科曞の導入教垫の指導力向䞊方策孊校ず家庭や地域ずの連携匷化の圚り方など道 埳教育の改善・充実に向けお必芁な事項が瀺された。    この答申を螏たえ平成27 幎月27 日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに小孊校孊習指導 芁領䞭孊校孊習指導芁領及び特別支揎孊校小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領の䞀郚改正の告瀺を公瀺した。 今回の改正はいじめの問題ぞの察応の充実や発達の段階をより䞀局螏たえた䜓系的なものずする芳点か らの内容の改善問題解決的な孊習を取り入れるなどの指導方法の工倫を図るこずなどを瀺したものであ る。このこずにより 「特定の䟡倀芳を抌し付けたり䞻䜓性をもたず蚀われるたたに行動するよう指導 したりするこずは 道埳教育が目指す方向の察極にあるものず蚀わなければならない」  「倚様な䟡倀芳の 時に察立がある堎合を含めお誠実にそれらの䟡倀に向き合い道埳ずしおの問題を考え続ける姿勢こそ 道埳教育で逊うべき基本的資質である」ずの䞭倮教育審議䌚の答申を螏たえ発達の段階に応じ答えが 䞀぀ではない道埳的な課題を䞀人䞀人の児童が自分自身の問題ず捉え向き合う「考える道埳」  「議論する 道埳」ぞず転換を図るものである。    改正小孊校孊習指導芁領は平成27 幎月日から移行措眮ずしおその䞀郚又は党郚を実斜するこ ずが可胜ずなっおおり平成30 幎月日から党面実斜するこずずしおいる。 (2) 䞀郚改正の基本方針    この䞀郚改正は平成26 幎10 月の䞭倮教育審議䌚の答申を螏たえ次のような方針の䞋で行った。    これたでの「道埳の時間」を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行うずいう道埳教育の基本的な考え 方を 適切なものずしお今埌も匕き継ぐずずもに 道埳の時間を「特別の教科である道埳」 以䞋「道埳科」 ずいう。 ずしお新たに䜍眮付けた。    たたそれに䌎い目暙を明確で理解しやすいものにするずずもに道埳教育も道埳科もその目暙は 付録 3 道埳の特別の教科化に係る䞀郚改正
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141 最終的には「道埳性」を逊うこずであるこずを前提ずし぀぀各々の圹割ず関連性を明確にした分かりや すい芏定ずした。    なお道埳科においおは内容をより発達の段階を螏たえた䜓系的なものずするずずもに指導方法を 倚様で効果的なものずするため指導方法の工倫等に぀いお具䜓的に瀺すなどその改善を図っおいる。 (3) 䞀郚改正の芁点  ① 孊校教育法斜行芏則改正の芁点     孊校教育法斜行芏則の小孊校の教育課皋に぀いお 「道埳の時間」を「特別の教科である道埳」ずし たため孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育を「特別の教科である道埳」を芁ずしお孊校の教育 掻動党䜓を通じお行うものず改めた。  ② 総則改正の芁点   ア 教育課皋線成の䞀般方針       「特別の教科である道埳」 を 「道埳科」 ず蚀い換える旚を瀺すずずもに 道埳教育の目暙に぀いお 「自 己の生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるため の基盀ずなる道埳性を逊うこず」ず簡朔に瀺した。たた道埳教育を進めるに圓たっおの配慮事項ず しお道埳教育の目暙を達成するための諞条件を瀺しながら「䞻䜓性のある日本人の育成に資するこ ずずなるよう特に留意しなければならない」こずずした。   む 内容等の取扱いに関する共通事項      道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の内容は 「第章特別の教科道埳」 の第に瀺す内容であるこずを明蚘した。   り 指導蚈画の䜜成等に圓たっお配慮すべき事項      孊校における道埳教育は道埳科を芁ずしお教育掻動党䜓を通じお行うものであるこずからその 配慮事項を以䞋のように付け加えた。    () 道埳教育は道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓で行うこずから党䜓蚈画を䜜成しお党教垫 が協力しお道埳教育を行うこず。たた各教科等で道埳教育の指導の内容及び時期を瀺すこず。    () 各孊校においお指導の重点化を図るために児童の発達の段階や特性等を螏たえお小孊校におけ る留意事項を瀺したこず。    () 集団宿泊掻動やボランティア掻動自然䜓隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓の充実 ずずもに道埳教育がいじめの防止や安党の確保等に資するよう留意するこずを瀺したこず。    () 孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚するこず家庭 や地域瀟䌚ずの共通理解を深め盞互の連携を図るこずを瀺したこず。 付録
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142 (2) 豊かな心第章第のの(2) ① 豊かな心や創造性の涵 かん 逊第章第のの(2) の段目  教育基本法第条第号は教育の目的ずしお「豊かな情操ず道埳心を培う」こずを芏定しおおり本項 では道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指した教育 の充実に努めるこずを瀺しおいる。創造性ずは感性を豊かに働かせながら思いや考えを基に構想し新 しい意味や䟡倀を創造しおいく資質・胜力であり豊かな心の涵 かん 逊ず密接に関わるものであるこずから本 項においお䞀䜓的に瀺しおいる。  豊かな心や創造性の涵 かん 逊は第章総則第のに瀺すずおり単元や題材など内容や時間のたずたりを 芋通した䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお実珟が図られるものでありそうし た孊習の過皋の圚り方に぀いおは本解説第章第節のにおいお解説しおいる。  本項で瀺す教育掻動のうち道埳教育に぀いおは次項②から④たでの解説のずおりであり䜓隓掻動に぀ いおは第章総則第の(5) においお瀺しおいる。倚様な衚珟や鑑賞の掻動等に぀いおは音楜や図画工 䜜における衚珟及び鑑賞の掻動や䜓育における衚珟運動特別掻動における文化的行事文化系のクラブ 掻動等の充実を図るほか各教科等における蚀語掻動の充実第章総則第の(2)を図るこずや教 育課皋倖の孊校教育掻動などず盞互に関連させ孊校教育掻動党䜓ずしお効果的に取り組むこずも重芁ずなる。 ② 道埳教育の展開ず道埳科第章第のの(2) の段目  道埳教育は人栌圢成の根幹に関わるものであり同時に民䞻的な囜家・瀟䌚の持続的発展を根底で支え るものでもあるこずに鑑みるず児童の生掻党䜓に関わるものであり孊校で行われる党おの教育掻動に関 わるものである。  各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動にはそれぞれ固有の目暙や特質がありそれらを 重芖し぀぀教育掻動が行われるがそれず同時にその党おが教育基本法第条に芏定する「人栌の完成を目 指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成」を目 的ずしおいる。したがっおそれぞれの教育掻動においおもその特質を生かし児童の孊幎が進むに぀れ お党䜓ずしお把握できる発達の段階や個々人の特性等の䞡方を適切に考慮し぀぀人栌圢成の根幹であるず 同時に民䞻的な囜家・瀟䌚の持続的発展を根底で支える道埳教育の圹割をも担うこずになる。  䞭でも特別の教科ずしお䜍眮付けられた道埳科は道埳性を逊うこずを目指すものずしおその䞭栞的 な圹割を果たす。道埳科の指導においお各教科等で行われる道埳教育を補ったりそれを深めたり盞互 の関連を考えお発展させ統合させたりするこずで孊校における道埳教育は䞀局充実する。こうした考え 方に立っお道埳教育は道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行うものず芏定しおいる。 第章 教育課皋の線成及び実斜 第節 小孊校教育の基本ず教育課皋の圹割 (2) 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指し た教育の充実に努めるこず。  孊校における道埳教育は特別の教科である道埳以䞋「道埳科」ずいう。 を芁ずしお孊校の 教育掻動党䜓を通じお行うものであり道埳科はもずより各教科倖囜語掻動総合的な孊習の 時間及び特別掻動のそれぞれの特質に応じお児童の発達の段階を考慮しお適切な指導を行うこ ず。 2 生きる力を育む各孊校の特色ある教育掻動の展開第章第の 付録
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143 ③ 道埳教育の目暙第章第のの(2) の段目  孊校における道埳教育は児童がよりよく生きるための基盀ずなる道埳性を逊うこずを目暙ずしおおり 児童䞀人䞀人が将来に察する倢や垌望自らの人生や未来を拓いおいく力を育む源ずなるものでなければな らない。  ア 教育基本法及び孊校教育法の根本粟神に基づく     道埳教育はたず教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づいお行われるもの である。     教育基本法においおは我が囜の教育は「人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成 者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期しお行」うこずを目的ずしおいるこずが瀺 されおいる第条 。そしおその目的を実珟するための目暙ずしお 「真理を求める態床を逊う」こ ずや「豊かな情操ず道埳心を培う」こずなどが挙げられおいる第条 。たた矩務教育の目的ずしお 「各個人の有する胜力を䌞ばし぀぀瀟䌚においお自立的に生きる基瀎を培いたた囜家及び瀟䌚の圢成 者ずしお必芁ずされる基本的な資質を逊うこずを目的」ずするこずが芏定されおいる第条第項 。     孊校教育法においおは矩務教育の目暙ずしお 「自䞻自埋及び協同の粟神芏範意識公正な刀 断力䞊びに公共の粟神に基づき䞻䜓的に瀟䌚の圢成に参画し その発展に寄䞎する態床を逊うこず」 第 21 条第号  「生呜及び自然を尊重する粟神䞊びに環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず」 同条第 号  「䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛する態床を逊うずずもに進ん で倖囜の文化の理解を通じお他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず」 同 条第号などが瀺されおいる。孊校で行う道埳教育はこれら教育の根本粟神に基づいお行われるも のである。  む 自己の生き方を考える     人栌の基盀を圢成する小孊校の段階においおは児童自らが自己を芋぀め 「自己の生き方」を考え るこずができるようにするこずが倧切である。 「自己の生き方」を考えるずは児童䞀人䞀人がより よくなろうずする自己を肯定的に受け止めるずずもに他者ずの関わりや身近な集団の䞭での自分の特 城などを知り䌞ばしたい自己に぀いお深く芋぀めるこずである。たたそれは瀟䌚の䞭でいかに生き おいけばよいのか囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおどうあればよいのかを考えるこずにも぀ながる。  り 䞻䜓的な刀断の䞋に行動する     児童が日垞の様々な道埳的な問題や自己の生き方に぀いおの課題に盎面したずきに自らの「䞻䜓的 な刀断の䞋に行動」するこずが重芁である。      「䞻䜓的な刀断の䞋に行動」するずは児童が自立的な生き方や瀟䌚の圢成者ずしおの圚り方に぀い お自ら考えたこずに基づいお人間ずしおよりよく生きるための行為を自分の意志や刀断に基づいお遞 択し行うこずである。たたそれは児童が日垞生掻での問題や自己の生き方に関する課題に正面から向 き合い考え方の察立がある堎合にも自らの力で考えよりよいず刀断したり適切だず考えたりした 行為の実践に向けお具䜓的な行動を起こすこずである。  ゚ 自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きる      「自立した人間」ずしおの䞻䜓的な自己は同時に「他者ず共に」よりよい瀟䌚の実珟を目指そうず する瀟䌚的な存圚ずしおの自己を志向する。     このように人は誰もがよりよい自分を求めお自己の確立を目指すずずもに䞀人䞀人が他者ず共に 心を通じ合わせお生きようずしおいる。したがっお他者ずの関係を䞻䜓的か぀適切にも぀こずができ るようにするこずが求められる。  オ そのための基盀ずなる道埳性を逊う     こうした思考や刀断行動などを通しおよりよく生きるための営みを支える基盀ずなるのが道埳性で あり道埳教育はこの道埳性を逊うこずを目暙ずする。道埳性は人間ずしおの本来的な圚り方やより よい生き方を目指しお行われる道埳的行為を可胜にする人栌的特性であり人栌の基盀をなすものであ る。 それはたた 人間らしいよさであり 道埳的䟡倀が䞀人䞀人の内面においお統合されたものず蚀える。     孊校教育においおは特に道埳的刀断力道埳的心情道埳的実践を䞻䜓的に行う意欲ず態床の育成 を重芖する必芁があるず考えられる。このこずは第章の道埳科の目暙ずしおも瀺されおいる。  道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づき自己の生き方を 考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずな る道埳性を逊うこずを目暙ずするこず。 付録
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144 ④ 道埳教育を進めるに圓たっおの留意事項第章第のの2の段目  第章総則第の(2) の段目においお道埳教育の目暙に続けおそれを進めるに圓たっお留意すべ き事項に぀いお次のように瀺しおいる。  ア  人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭孊校その他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かす     人間尊重の粟神は生呜の尊重人栌の尊重基本的人暩思いやりの心などの根底を貫く粟神である。 日本囜憲法に述べられおいる「基本的人暩」や教育基本法に述べられおいる「人栌の完成」 さらには 囜際連合教育科孊文化機関憲章ナネスコ憲章にいう「人間の尊厳」の粟神も根本においお共通するも のである。民䞻的な瀟䌚においおは人栌の尊重は自己の人栌のみではなく他の人々の人栌をも尊重 するこずでありたた暩利の尊重は自他の暩利の䞻匵を認めるずずもに暩利の尊重を自己に課する ずいう意味で互いに矩務ず責任を果たすこずを求めるものである。具䜓的な人間関係の䞭で道埳性を逊 いそれによっお人栌圢成を図るずいう趣旚に基づいお 「人間尊重の粟神」ずいう蚀葉を䜿っおいる。     生呜に察する畏敬の念は生呜のかけがえのなさに気付き生呜あるものを慈しみ畏れ敬い尊 ぶこずを意味する。このこずにより人間は生呜の尊さや生きるこずのすばらしさの自芚を深めるこず ができる。生呜に察する畏敬の念に根ざした人間尊重の粟神を培うこずによっお人間の生呜があらゆ る生呜ずの関係や調和の䞭で存圚し生かされおいるこずを自芚できる。さらに生呜あるもの党おに察 する感謝の心や思いやりの心を育みより深く自己を芋぀めながら人間ずしおの圚り方や生き方の自 芚を深めおいくこずができる。これは自殺やいじめに関わる問題や環境問題などを考える䞊でも垞 に根本においお重芖すべき事柄である。     道埳教育はこの人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を児童自ら培いそれらを家庭での日垞生 掻孊校での孊習や生掻及び地域瀟䌚での遊び掻動行事ぞの参画などの具䜓的な機䌚においお生か すこずができるようにしなければならない。  む 豊かな心をも぀     豊かな心ずは䟋えば困っおいる人には優しく声を掛けるボランティア掻動など人の圹に立぀こ ずを進んで行う喜びや感動を䌎っお怍物や動物を育おる自分の成長を感じ生きおいるこずを玠盎に 喜ぶ矎しいものを矎しいず感じるこずができる他者ずの共生や異なるものぞの寛容さをも぀などの 感性及びそれらを倧切にする心である。道埳教育は児童䞀人䞀人が日垞生掻においおこのような心を 育みそのこずを通しお生きおいく䞊で必芁な道埳的䟡倀を理解し自己を芋぀めるこずで固有の人 栌を圢成しおいくこずができるようにしなければならない。  り  䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図る     個性豊かな文化の継承・発展・創造のためには先人の残した有圢無圢の文化的遺産の䞭に優れた ものを芋いだしそれを生み出した粟神に孊びそれを継承し発展させるこずも必芁である。たた囜 際瀟䌚の䞭で䞻䜓性をもっお生きおいくには囜際感芚をもち囜際的芖野に立ちながらも自らの囜 や地域の䌝統や文化に぀いおの理解を深め尊重する態床を身に付けるこずが重芁である。     したがっお我が囜や郷土の䌝統ず文化に察する関心や理解を深めそれを尊重し継承発展させ る態床を育成するずずもにそれらを育んできた我が囜ず郷土ぞの芪しみや愛着の情を深め䞖界ず日 本ずの関わりに぀いお考え日本人ずしおの自芚をもっお文化の継承・発展・創造ず瀟䌚の発展に貢 献し埗る胜力や態床が逊われなければならない。  ゚  平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び囜家の発展に努める     人間は個ずしおの尊厳を有するずずもに平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚を圢成する䞀人ずしおの瀟䌚 的存圚でもある。私たちは身近な集団のみならず瀟䌚や囜家の䞀員ずしおの様々な垰属意識をもっ おいる。䞀人䞀人がそれぞれの個をその集団の䞭で生かしよりよい集団や瀟䌚を圢成しおいくために は個ずしおの尊厳ずずもに瀟䌚党䜓の利益を実珟しようずする公共の粟神が必芁である。     たた 平和で民䞻的な瀟䌚は 囜民䞻暩 基本的人暩 自由 平等などの民䞻䞻矩の理念の実珟によっ お達成される。これらが法によっお芏定され維持されるだけならば䞀人䞀人の日垞生掻の䞭で真  道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭孊校その他 瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊かな心をもち䌝統ず文化を尊重しそれらを育んで きた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図るずずもに平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び囜家の発展に努め他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず 発展や環境の保党に貢献し未来を拓く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこずずなるよう特に留意 するこず。 付録
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145 に䞻䜓的なものずしお確立されたこずにはならない。それらは䞀人䞀人の自芚によっお初めお達成さ れる。日垞生掻の䞭で瀟䌚連垯の自芚に基づきあらゆる時ず堎所においお他者ず協同する堎を実珟し おいくこずは瀟䌚及び囜家の発展に努めるこずでもある。     したがっお道埳教育においおは単に法埋的な芏則やきたりそのものを取り䞊げるだけでなくそ れらの意矩を自己の生き方ずの関わりで捉えるずずもに必芁に応じおそれをよりよいものに発展させ おいくずいう芖点にも留意しお取り扱う必芁がある。  オ 他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献する     民䞻的で文化的な囜家を曎に発展させるずずもに 䞖界の平和ず人類の犏祉の向䞊に貢献するこずは 教育基本法の前文においお掲げられおいる理念である。     平和は人間の心の内に確立すべき課題でもあるが日垞生掻の䞭で瀟䌚連垯の自芚に基づき他者 ず協同する堎を実珟しおいく努力こそ平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚を実珟する根本である。たた環 境問題が深刻な問題ずなる䞭で持続可胜な瀟䌚の実珟に努めるこずが重芁な課題ずなっおいる。その ためにも生呜や自然に察する感受性や身近な環境から地球芏暡の環境ぞず぀なげる豊かな想像力 それを倧切に守ろうずする態床が逊われなければならない。     このような努力や心構えを広く囜家間ないし囜際瀟䌚に及がしおいくこずが他囜を尊重するこずに ぀ながり囜際瀟䌚に平和をもたらし環境の保党に貢献するこずになる。  カ 未来を拓く䞻䜓性のある日本人を育成する     未来を拓く䞻䜓性のある人間ずは垞に前向きな姿勢で未来に倢や垌望をもち自䞻的に考え自埋 的に刀断し決断したこずは積極的か぀誠実に実行しその結果に぀いお責任をも぀こずができる人間 である。道埳教育はこのような芖点に立ち児童が自らの人生や新しい瀟䌚を切り拓 ひら く力を身に付け られるようにしおいかなければならない。     このこずは 人間ずしおの圚り方の根本に関わるものであるが ここで特に日本人ず瀺しおいるのは 歎史的文化的に育たれおきた日本人ずしおの自芚をもっお文化の継承発展創造を図り民䞻的な 瀟䌚の発展に貢献するずずもに囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の幞犏に寄䞎し䞖界の人々か ら信頌される人間の育成を目指しおいるからである。 (1) 内容の取扱い ④ 道埳教育の内容第章第のの(1) のカ  ア 内容の䜍眮付け     道埳教育の内容は 「第章特別の教科道埳」の「第 内容」に瀺すずおりである。これらの内容項目 は 児童の発達の段階や児童を取り巻く状況等を考慮しお 小孊校の幎間に児童が自己の生き方を考え よりよく「生きる力」を育む䞊で重芁ず考えられる道埳的䟡倀を含む内容を平易に衚珟したものである。     これらの内容項目は教垫ず児童が人間ずしおのよりよい生き方を求め共に考え共に語り合い その実行に努めるための共通の課題である。たた 孊校の教育掻動党䜓の䞭で 様々な堎や機䌚を捉え 倚様な方法によっお進められる孊習を通しお児童自らが調和的な道埳性を逊うためのものでもある。     孊校における道埳教育は道埳科を芁ずしお党教育掻動においお児童䞀人䞀人の道埳性を逊うもの である。したがっおこれらの内容項目は児童自らが成長を実感できこれからの課題や目暙を芋付 けられるような工倫の䞋に道埳科はもずより各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻 動で行われる道埳教育においおそれぞれの特質に応じお適切に指導されなければならない。     なお それぞれの内容項目は指導に圓たり取り扱う内容であっお 目暙ずする姿を衚すものではない。 したがっお 児童に察しお䞀方的に内容項目を教え蟌むような指導は適切ではない。指導に圓たっおは 3 教育課皋の線成における共通的事項 第節 教育課皋の線成 カ  道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の内容は第章特別の教科道埳 の第に瀺す内容ずしその実斜に圓たっおは第に瀺す道埳教育に関する配慮事項を螏たえ るものずする。 付録
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146 内容項目に含たれる道埳的䟡倀に぀いお䞀般的な意味を理解させるだけではなく発達の段階を螏たえ ぀぀その意矩などに぀いお自己ずの関わりや瀟䌚的な背景なども含め倚面的・倚角的な芖点から考え させるこずにより児童の道埳的な刀断力や心情䞻䜓的に道埳的な実践を行う意欲ず態床を育むよう 努める必芁がある。     このこずを通じ児童が自らの生掻の䞭で出䌚う様々な堎面においお人間ずしおよりよく生きよう ずする立堎から䞻䜓的な刀断に基づき適切な実践を行うこずができるようになるこずが重芁である。 したがっお各内容項目に぀いお児童の実態を基に把握し盎し指導䞊の課題を児童の芖点に立っお具 䜓的に捉えるなど児童自身が道埳的䟡倀の自芚を深め発展させおいくこずができるよう実態に基づ く課題に即した指導をしおいくこずが倧切である。  む 内容項目の重点的な取扱い     道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育を党教職員が共通理解しお䞀䜓ずなっ お掚進するためには孊校ずしお育おようずする児童の姿を明らかにしなければならない。その䞊で 校長の方針に基づいお孊校の道埳教育の目暙を蚭定しお指導するこずが倧切である。     その際孊校の道埳教育の目暙に基づいお指導すべき内容を怜蚎するこずになるが道埳科においお もその目暙を螏たえ重点的に指導する内容項目を蚭定し蚈画的発展的に指導できるようにする こずが必芁である。たた各教科等においおもそれぞれの特質に応じお関連する道埳的䟡倀に関す る内容項目や孊校ずしおの重点的に指導する内容項目を考慮し意図的蚈画的に取り䞊げるようにす るこずが求められる。そのようにしお孊校の教育掻動党䜓を通じ孊校ずしおの道埳教育で重点的に 取り扱う内容やその生かし方の特色が明確になった指導を行うよう心掛けるこずが倧切である。     なお内容項目の取扱いに぀いおは 「第章特別の教科道埳」の「第内容」においお詳しく瀺し おいる。 (1) 道埳教育の指導䜓制第章第のの前段  ア 校長の方針の明確化     道埳教育は第章総則第の(2) に瀺すように孊校の教育掻動党䜓で行うものであり孊校の 教育課皋の管理者である校長はその指導力を発揮し孊校の道埳教育の基本的な方針を党教垫に明確 に瀺すこずが必芁である。校長は道埳教育の充実 ・ 改善を芖野におきながら関係法芏や瀟䌚的な芁請 孊校や地域瀟䌚の実情児童の道埳性に関わる実態家庭や地域瀟䌚の期埅などを螏たえ孊校の教育 目暙ずの関わりで道埳教育の基本的な方針等を明瀺しなければならない。     校長が道埳教育の方針を明瀺するこずにより党教垫が道埳教育の重芁性に぀いおの認識を深めるず ずもに孊校の道埳教育の重点や掚進すべき方向に぀いお共通に理解し具䜓的な指導を行うこずがで きる。たた校長の方針は党教垫が協力しお孊校の道埳教育の諞蚈画を䜜成し展開しその䞍断の 改善充実を図っおいく䞊でのよりどころになるものである。  む 道埳教育掚進教垫を䞭心ずした党教垫による協力䜓制の敎備   () 道埳教育掚進教垫の圹割      道埳教育掚進教垫には孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育を掚進する䞊での䞭心ずなり 党教垫の参画分担協力の䞋にその充実が図られるよう働きかけおいくこずが望たれる。機胜的 な協力䜓制を敎えるためには道埳教育掚進教垫の圹割を明確にしおおく必芁がありその圹割ずし おは以䞋に瀺すような事柄が考えられる。    ・ 道埳教育の指導蚈画の䜜成に関するこず 1 道埳教育の指導䜓制ず党䜓蚈画 第節 道埳教育掚進䞊の配慮事項   各孊校においおは第のの(2) に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党䜓蚈画を䜜 成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫以䞋「道埳教育掚進教垫」ずい う。 を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。 付録
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147    ・ 党教育掻動における道埳教育の掚進充実に関するこず    ・ 道埳科の充実ず指導䜓制に関するこず    ・ 道埳甚教材の敎備・充実・掻甚に関するこず    ・ 道埳教育の情報提䟛や情報亀換に関するこず    ・ 道埳科の授業公開など家庭や地域瀟䌚ずの連携に関するこず    ・ 道埳教育の研修の充実に関するこず    ・ 道埳教育における評䟡に関するこず など      各教垫がそれぞれの圹割を自芚しその圹割を進んで果たす䞊でも機胜的な協力䜓制を敎えるこず は重芁である。      なお道埳教育掚進教垫に぀いおはその職務の内容に鑑み校長が適切に任ずるずずもに孊校 の実態に応じお人数等に工倫を加えるなどの創意工倫した察応が求められる。さらに道埳教育掚進 教垫の研修や近隣の孊校の道埳教育掚進教垫ずの連携等も積極的に進め道埳教育の充実に努めるこ ずが倧切である。   () 協力䜓制の充実      孊校が組織䜓ずしお䞀䜓ずなっお道埳教育を進めるためには校長の明確な方針ず道埳教育掚進教 垫等の圹割の明確化ずずもに党教垫が指導力を発揮し協力しお道埳教育を展開できる䜓制を敎え る必芁がある。䟋えば孊校党䜓の道埳教育を掚進するための組織や家庭や地域瀟䌚ずの連携等の掚 進䞊の課題にあわせた組織を蚭けたり各孊幎段階や校務分掌ごずに掚進するための䜓制を敎えたり するなど孊校の実情に応じお党教垫が積極的に関わるこずができる機胜的な協力䜓制を構築するこ ずが倧切である。 (2) 道埳教育の党䜓蚈画第章第のの埌段  ア 党䜓蚈画の意矩     道埳教育の党䜓蚈画は孊校における道埳教育の基本的な方針を瀺すずずもに孊校の教育掻動党䜓 を通しお道埳教育の目暙を達成するための方策を総合的に瀺した教育蚈画である。     孊校における道埳教育の䞭軞ずなるのは孊校の蚭定する道埳教育の基本方針である。党䜓蚈画は その基本方針を具珟化し孊校ずしおの道埳教育の目暙を達成するためにどのようなこずを重点的に 掚進するのか各教育掻動はどのような圹割を分担し関連を図るのか家庭や地域瀟䌚ずの連携をどう 進めおいくのかなどに぀いお総合的に瀺すものでなければならない。     このような党䜓蚈画は特に次の諞点においお重芁な意矩をも぀。   () 人栌の圢成及び囜家瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質の育成を図る堎ずしお孊校の特色や実態及び 課題に即した道埳教育が展開できる      各孊校においおは様々な教育の営みが人栌の圢成や囜家瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質の育成 に぀ながっおいるこずを意識し特色があり課題を抌さえた道埳教育の充実を図るこずができる。   () 孊校における道埳教育の重点目暙を明確にしお掚進するこずができる      孊校ずしおの重点目暙を明確にしそれを党教垫が共有するこずにより孊校の教育掻動党䜓で行 う道埳教育に方向性をもたせるこずができる。   () 道埳教育の芁ずしおの道埳科の䜍眮付けや圹割が明確になる      道埳科で進めるべきこずを抌さえるずずもに教育掻動盞互の関連を図るこずができる。たた党 䜓蚈画は道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するよりどころにもなる。   () 党教垫による䞀貫性のある道埳教育が組織的に展開できる      党教垫が党䜓蚈画の䜜成に参加しその掻甚を図るこずを通しお道埳教育の方針やそれぞれの圹 割に぀いおの理解が深たり組織的で䞀貫した道埳教育の展開が可胜ずなる。   () 家庭や地域瀟䌚ずの連携を深め保護者や地域の人々の積極的な参加や協力を可胜にする      党䜓蚈画を公衚し家庭や地域瀟䌚の理解を埗るこずにより家庭や地域瀟䌚ず連携しその協力 を埗ながら道埳教育の充実を図るこずができる。  なお道埳教育の党䜓蚈画の䜜成に圓たっおは児童や孊校地域の実態を考慮しお孊校の道 埳教育の重点目暙を蚭定するずずもに道埳科の指導方針第章特別の教科道埳の第に瀺す内 容ずの関連を螏たえた各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動における指導の内容 及び時期䞊びに家庭や地域瀟䌚ずの連携の方法を瀺すこず。 付録
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148  む 党䜓蚈画の内容     党䜓蚈画は各孊校においお校長の明確な方針の䞋に道埳教育掚進教垫が䞭心ずなっお党教垫 の参加ず協力により創意ず英知を結集しお䜜成されるものである。䜜成に圓たっおは䞊蚘の意矩を螏 たえお次の事項を含めるこずが望たれる。   () 基本的把握事項     蚈画䜜成に圓たっお把握すべき事項ずしお次の内容が挙げられる。    ・ 教育関係法芏の芏定時代や瀟䌚の芁請や課題教育行政の重点斜策    ・ 孊校や地域瀟䌚の実態ず課題教職員や保護者の願い    ・ 児童の実態ず課題   () 具䜓的蚈画事項      基本的把握事項を螏たえ各孊校が党䜓蚈画に瀺すこずが望たれる事項ずしお次の諞点を挙げる こずができる。    ・ 孊校の教育目暙道埳教育の重点目暙各孊幎の重点目暙    ・ 道埳科の指導の方針    ・  幎間指導蚈画を䜜成する際の芳点や重点目暙に関わる内容の指導の工倫校長や教頭等の参加     他の教垫ずの協力的な指導    ・  各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動などにおける道埳教育の指導の方針内     容及び時期      重点内容項目ずの関連や各教科等の指導蚈画を䜜成する際の道埳教育の芳点を蚘述する。たた各 教科等の方針に基づいお進める道埳性の育成に関わる指導の内容及び時期を敎理しお瀺す。    ・ 特色ある教育掻動や豊かな䜓隓掻動における指導の方針内容及び時期       孊校や地域瀟䌚の特色を生かした取組や集団宿泊掻動ボランティア掻動自然䜓隓掻動などの 䜓隓掻動や実践掻動における道埳性を逊うための方針を瀺す。たたその内容及び時期等を敎理し お瀺すこずも考えられる。    ・ 孊玚孊校の人間関係環境の敎備や生掻党般における指導の方針      日垞的な孊玚経営を充実させるための具䜓的な蚈画等を蚘述する。    ・ 家庭地域瀟䌚他の孊校や関係機関ずの連携の方法       協力䜓制や道埳科の授業公開広報掻動保護者や地域の人々の参加や協力の内容及び時期具 䜓的な蚈画等を蚘述する。    ・ 道埳教育の掚進䜓制      道埳教育掚進教垫の䜍眮付けも含めた党教垫による掚進䜓制を瀺す。    ・ その他       䟋えば次幎床の蚈画に生かすための評䟡の蚘入欄研修蚈画や重点的指導に関する添付資料等 を蚘述する。     なお党䜓蚈画を䞀芧衚にしお瀺す堎合は必芁な各事項に぀いお文章化したり具䜓化したりしたも のを加えるなどの工倫が望たれる。䟋えば各教科等における道埳教育に関わる指導の内容及び時期を 敎理したもの道埳教育に関わる䜓隓掻動や実践掻動の時期等が䞀芧できるもの道埳教育の掚進䜓制 や家庭や地域瀟䌚等ずの連携のための掻動等が分かるものを別葉にしお加えるなどしお幎間を通しお 具䜓的に掻甚しやすいものずするこずが考えられる。     たた䜜成した党䜓蚈画は家庭や地域の人々の積極的な理解ず協力を埗るずずもに様々な意芋を 聞き䞀局の改善に圹立おるためにその趣旚や抂芁等を孊校通信に掲茉したりホヌムペヌゞで玹介し たりするなど積極的に公開しおいくこずが求められる。  り 党䜓蚈画䜜成䞊の創意工倫ず留意点     党䜓蚈画の䜜成に圓たっおは理念だけに終わるこずなく具䜓的な指導に生きお働くものになるよ う䜓制を敎え党教垫で創意工倫を生かしお特に次のこずに留意しながら䜜業を進めるこずが倧切 である。   () 校長の明確な方針の䞋に道埳教育掚進教垫を䞭心ずしお党教垫の協力・指導䜓制を敎える      孊校における道埳教育は 人栌の基盀ずなる道埳性を逊うものであり 孊校の教育掻動党䜓で指導し 家庭や地域瀟䌚ずの連携の䞋に進めねばならないこずから特に校長が指導力を発揮し道埳教育掚 進教垫が䞭心ずなっお党教垫が党䜓蚈画の䜜成に積極的に参画するよう䜓制を敎える必芁がある。 付録
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149   () 道埳教育や道埳科の特質を理解し教垫の意識の高揚を図る      党教垫が道埳教育及び道埳科の重芁性や特質に぀いお理解を深められるよう関係する教育法芏 や教育課皋の仕組み時代や瀟䌚の芁請児童の実態保護者や地域の人々の意芋等に぀いお十分研 修を行い教垫自身の日垞的な指導の䞭での課題が明確になるようにする。そのこずを通しお党䜓 蚈画の䜜成に関わる教垫の意識の高揚を図るこずができ その積極的な掻甚に぀なげるこずができる。   () 各孊校の特色を生かしお重点的な道埳教育が展開できるようにする      党䜓蚈画の䜜成に圓たっおは孊校や地域瀟䌚の実態を螏たえ各孊校の課題を明らかにし道埳 教育の重点目暙や各孊幎の指導の重点を明確にするなど各孊校の特色が生かされるよう創意工倫す るこずが倧切である。      第章総則第のには今日的課題ず孊幎段階ごずの発達䞊の課題を螏たえお重点的な指導を行 う芳点が瀺されおいる。各孊校においおはそれぞれの実態に応じお孊幎段階ごずに第章の第 の内容に瀺す内容項目の指導を通しお党䜓ずしおこれらの芳点の指導が充実するよう工倫する必芁 がある。      たた道埳科の幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおも党䜓蚈画に瀺した重点的な指導が反映されるよ う配慮するこずが求められる。   () 孊校の教育掻動党䜓を通じた道埳教育の盞互の関連性を明確にする      各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及び特別掻動における道埳教育を道埳科の内容ずの関 連で捉え道埳科が芁ずしおの圹割を果たせるよう蚈画を工倫するこずが重芁である。      たた孊校教育党䜓においお豊かな䜓隓掻動がなされるよう蚈画するずずもに䜓隓掻動を生か した道埳科が効果的に展開されるよう道埳科の幎間指導蚈画等においおも創意工倫するこずが倧切で ある。   () 家庭や地域瀟䌚孊校間亀流関係諞機関等ずの連携に努める     党䜓蚈画を具䜓化するには保護者地域の人々の協力が䞍可欠である。      たた近接の幌皚園や保育所小・䞭・高等孊校特別支揎孊校などずの連携や亀流を図り共通 の関心の䞋に指導を行うずずもに犏祉斜蚭䌁業等ずの連携や亀流を深めるこずも倧切でありそ れらが円滑に行われるような䜓制等を工倫するこずが求められる。   () 蚈画の実斜及び評䟡・改善のための䜓制を確立する      党䜓蚈画は孊校における道埳教育の基本を瀺すものである。したがっお頻繁に倉曎するこずは 適切ではないが評䟡し改善の必芁があれば盎ちにそれに着手できる䜓制を敎えおおくこずが倧切 である。たた 党教垫による䞀貫性のある道埳教育を掚進するためには 校内の研修䜓制を充実させ 党䜓蚈画の具䜓化や評䟡改善に圓たっお必芁ずなる事項に぀いおの理解を深める必芁がある。 (3) 各教科等における指導の基本方針    孊校における道埳教育は道埳科を芁ずしお孊校の教育掻動党䜓を通じお行われる。    各教科等でどのように道埳教育を行うかに぀いおは孊校の創意工倫によるずころであるが各教科等 は 各教科等の目暙に基づいおそれぞれに固有の指導を充実させる過皋で 道埳性が逊われるこずを考え 芋通しをもっお指導するこずが重芁である。    各教科等の指導を通じお児童の道埳性を逊うためには教垫の甚いる蚀葉や児童ぞの接し方授業に臚 む姿勢や熱意ずいった教垫の態床や行動による感化ずずもに次のような芖点が挙げられる。   ア 道埳教育ず各教科等の目暙内容及び教材ずの関わり      各教科等の目暙や内容には児童の道埳性を逊うこずに関わりの深い事柄が含たれおいる。各教科 等においお道埳教育を適切に行うためにはたずそれぞれの特質に応じお道埳の内容に関わる事項 を明確にする必芁がある。それらに含たれる道埳的䟡倀を意識しながら孊校独自の重点内容項目を螏 たえお指導するこずにより道埳教育の効果も䞀局高めるこずができる。   む 孊習掻動や孊習態床ぞの配慮      各教科等ではそれぞれの授業を通しお孊習態床や孊習習慣が育おられおいく。その芖点から児 童が䌞び䌞びずか぀真剣に孊習に打ち蟌めるよう留意し思いやりがあり自䞻的か぀協力的な孊玚 の雰囲気や人間関係ずなるよう配慮するこずが倧切である。話合いの䞭で自分の考えをしっかりず発 衚するず同時に友達の意芋に耳を傟けるこず各自であるいは協同しお課題に最埌たで取り組むこ ずなどは各教科等の孊習効果を高めるずずもに望たしい道埳性を逊うこずにもなる。      このように孊習掻動や孊習態床ぞの配慮に関わる指導に぀いお道埳的䟡倀を芖点に行うこずが考 えられる。 付録
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150      なお孊校教育の様々な堎面においお具䜓的な道埳的習慣や道埳的行為に぀いお指導を行うこず があるがその際に最終的なねらいずしおいるのは指導を通じおそれらの意矩を理解し自らの刀 断により進んで適切な実践ができるような道埳性を逊うこずである。 (4) 各教科等における道埳教育    各教科等における道埳教育に぀いおは第章各教科第章倖囜語掻動第章総合的な孊習の時間 及び第章特別掻動における「第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」に第章特別の教科道埳の第 に瀺す内容に぀いおそれぞれの特質に応じお適切に指導するこずが瀺されおいるが具䜓的には次のよ うな配慮をするこずが求められる。   ア 囜語科      囜語で正確に理解したり適切に衚珟したりする資質・胜力を育成する䞊で日垞生掻における人ず の関わりの䞭で䌝え合う力を高めるこずは孊校の教育掻動党䜓で道埳教育を進めおいくための基盀 ずなるものである。たた思考力や想像力を逊うこず及び蚀語感芚を豊かにするこずは道埳的心情 や道埳的刀断力を逊う基本になる。さらに我が囜の蚀語文化に関わり囜語を尊重しおその胜力の 向䞊を図る態床を逊うこずは䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛するこず などに぀ながるものである。      教材遞定の芳点ずしお第章第節囜語の第の(2) に道埳性の育成に資する項目を囜語科 の特質に応じお瀺しおいる。   む 瀟䌚科      地域や我が囜の歎史や䌝統ず文化を通しお瀟䌚生掻に぀いお理解するこずや倚角的な思考や理解 を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情我が囜の囜土ず歎史に察する愛情を涵 かん 逊するこずは䌝統 ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛するこずなどに぀ながるものである。たた 囜際瀟䌚に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおの自芚をもち自他の人栌を尊重し 瀟䌚的矩務や責任を重んじ公正に刀断しようずする態床や胜力などの公民ずしおの資質・胜力の基 瀎を逊うこずは䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関する内容などず密接に関係するものである。   り 算数科      算数科の目暙にある「日垞の事象を数理的に捉え芋通しをもち筋道を立おお考察する力」を育おる こずは道埳的な刀断力の育成にも資するものである。たた 「算数で孊んだこずを生掻や孊習に掻 甚しようずする態床」を育おるこずは工倫しお生掻や孊習をしようずする態床を育おるこずにも資 するものである。   ゚ 理科      栜培や飌育などの䜓隓掻動を通しお自然を愛する心情を育おるこずは生呜を尊重し自然環境の 保党に寄䞎する態床の育成に぀ながるものである。たた芋通しをもっお芳察実隓を行うこずや 問題解決の力を育おるこずは道埳的刀断力や真理を倧切にしようずする態床の育成にも資するもの である。   オ 生掻科      自分自身身近な人々瀟䌚及び自然ず盎接関わる掻動や䜓隓を通しお自然に芪しみ生呜を倧 切にするなど自然ずの関わりに関心をも぀こず自分のよさや可胜性に気付くなど自分自身に぀いお 考えさせるこず生掻䞊のきたり蚀葉遣い振る舞いなど生掻䞊必芁な習慣を身に付け自立し生 掻を豊かにしおいくための資質・胜力を育成するこずなどいずれも道埳教育ず密接な関わりをも぀ ものである。   カ 音楜科      音楜科の「第 目暙」(3) に 「音楜掻動の楜しさを䜓隓するこずを通しお音楜を愛奜する心情 ず音楜に察する感性を育むずもに音楜に芪しむ態床を逊い豊かな情操を培う。 」ず瀺しおいる。 音楜を愛奜する心情や音楜に察する感性は矎しいものや厇高なものを尊重する心に぀ながるもので ありたた音楜科の孊習指導を通しお培われる豊かな情操は道埳性の基盀を逊うものである。      音楜科で取り扱う共通教材は我が囜の䌝統や文化自然や四季の矎しさや倢や垌望をもっお生 きるこずの倧切さなどを含んでおり道埳的心情の育成に資するものである。   キ 図画工䜜科      図画工䜜科においおは目暙の「孊びに向かう力人間性等」においお「぀くりだす喜びを味わう ずずもに感性を育み楜しく豊かな生掻を創造しようずする態床を逊い豊かな情操を培う」ず瀺 しおいる。 付録
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151      ぀くりだす喜びを味わうようにするこずは矎しいものや厇高なものを尊重する心に぀ながるもの である。たた造圢的な創造による豊かな情操は道埳性の基盀を逊うものである。   ク 家庭科      日垞生掻に必芁な基瀎的な知識や技胜を身に付け生掻をよりよくしようず工倫する資質・胜力を 育おるこずは生掻習慣の倧切さを知り自分の生掻を芋盎すこずに぀ながるものである。たた家 庭生掻を倧切にする心情を育むこずは家族を敬愛し楜しい家庭を぀くり家族の圹に立぀こずを しようずするこずに぀ながるものである。   ケ  䜓育科      自己の課題の解決に向けお運動したり集団で楜しくゲヌムを行ったりするこずを通しお最埌た で粘り匷く取り組む気持ちのよい挚拶をする仲間ず協力する勝敗を受け入れるフェアなプレ むを倧切にする仲間の考えや取組を理解するなどの態床が逊われる。      健康・安党に぀いおの理解は生掻習慣の倧切さを知り自己の生掻を芋盎すこずに぀ながるもの である。   コ 倖囜語科      倖囜語科においおは第の目暙(3) ずしお「倖囜語の背景にある文化に察する理解を深め他者 に配慮しながら䞻䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床を逊う」ず瀺しお いる。 「倖囜語の背景にある文化に察する理解を深め」るこずは䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚を もち 囜際的芖野に立っお 䞖界の平和ず人類の幞犏に貢献するこずに぀ながるものである。たた 「他 者に配慮」するこずは倖囜語の孊習を通しお他者を配慮し受け入れる寛容の粟神や平和・囜際貢 献などの粟神を獲埗し倚面的思考ができるような人材を育おるこずに぀ながる。   サ 倖囜語掻動      倖囜語掻動においおは第の目暙(3) ずしお「倖囜語を通しお蚀語やその背景にある文化に察 する理解を深め盞手に配慮しながら䞻䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする 態床を逊う」ず瀺しおいる。 「倖囜語を通しお蚀語やその背景にある文化に察する理解を深め」る こずは䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の幞犏に貢 献するこずに぀ながるものである。たた 「盞手に配慮」するこずは倖囜語の孊習を通しお盞手 に配慮し受け入れる寛容の粟神や平和・囜際貢献などの粟神を獲埗し倚面的思考ができるような人 材を育おるこずに぀ながる。   シ 総合的な孊習の時間      総合的な孊習の時間においおは目暙を「探究的な芋方・考え方を働かせ暪断的・総合的な孊習 を行うこずを通しおよりよく課題を解決し自己の生き方を考えおいくための資質・胜力を次のず おり育成する」ずし育成を目指す資質・胜力の䞉぀の柱を瀺しおいる。      総合的な孊習の時間の内容は各孊校で定めるものであるが目暙を実珟するにふさわしい探究課 題に぀いおは䟋えば囜際理解情報環境犏祉 ・ 健康などの珟代的な諞課題に察応する暪断的 ・ 総合的な課題地域の人々の暮らし䌝統ず文化など地域や孊校の特色に応じた課題児童の興味・ 関心に基づく課題などを螏たえお蚭定するこずが考えられる。児童が暪断的・総合的な孊習を探究 的な芋方・考え方を働かせお行うこずを通しおこのような珟代瀟䌚の課題などに取り組みこれら の孊習が自己の生き方を考えるこずに぀ながっおいくこずになる。      たた探究課題の解決を通しお育成を目指す資質・胜力に぀いおは䞻䜓的に刀断しお孊習掻動を 進めたり粘り匷く考え解決しようずしたり自己の目暙を実珟しようずしたり他者ず協調しお生 掻しようずしたりする資質・胜力を育おるこずも重芁でありこのような資質・胜力の育成は道埳教 育に぀ながるものである。   ス 特別掻動      特別掻動における孊玚や孊校生掻における集団掻動や䜓隓的な掻動は日垞生掻における道埳的な 実践の指導を行う重芁な機䌚ず堎であり道埳教育においお果たす圹割は倧きい。特別掻動の目暙に は 「集団掻動に自䞻的実践的に取り組み」 「互いのよさや可胜性を発揮」 「集団や自己の生掻䞊の 課題を解決」など道埳教育でもねらいずする内容が含たれおいる。たた育成を目指す資質・胜力 には 「倚様な他者ずの協働」 「人間関係」 「自己の生き方」 「自己実珟」など道埳教育がねらいずす る内容ず共通しおいる面が倚く含たれおおり道埳教育においお果たすべき圹割は極めお倧きい。      具䜓的には䟋えば倚様な他者の意芋を尊重しようずする態床自己の圹割や責任を果たしお生 掻しようずする態床よりよい人間関係を圢成しようずする態床みんなのために進んで働こうずす る態床自分たちできたりや玄束を぀くっお守ろうずする態床目暙をもっお諞問題を解決しようず 付録
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152 する態床自己のよさや可胜性を倧切にしお集団掻動を行おうずする態床などは集団掻動を通しお 身に付けたい道埳性である。      特に孊玚掻動に぀いおは道埳教育の各孊幎段階における配慮事項を螏たえお孊玚掻動におけ る各孊幎段階の指導における配慮事項を瀺しおいる。たた孊玚掻動の「(1) 孊玚や孊校の生掻づく りぞの参画」は孊玚や孊校の生掻䞊の諞課題を芋いだしこれを自䞻的に取り䞊げ協力しお解決 しおいく自発的自治的な掻動である。このような児童による自発的自治的な掻動によっお望た しい人間関係の圢成やよりよい生掻づくりに参画する態床などに関わる道埳性を身に付けるこずがで きる。孊玚掻動の「(2) 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党」では基本的な生掻 習慣の圢成やよりよい人間関係の圢成心身ずもに健康で安党な生掻態床の圢成食育の芳点を螏た えた孊校絊食ず望たしい食習慣の圢成を瀺しおいる。たた孊玚掻動の「(3) 䞀人䞀人のキャリア圢成 ず自己実珟」では珟圚や将来に垌望や目暙をもっお生きる意欲や態床の圢成瀟䌚参画意識の醞成 や働くこずの意矩の理解䞻䜓的な孊習態床の圢成ず孊校図曞通等の掻甚を瀺しおいる。これらに぀ いお自らの生掻を振り返り自己の目暙を定め粘り匷く取り組みよりよい生掻態床を身に付け ようずするこずは道埳性を逊うこずず密接に関わるものである。      児童䌚掻動においおは異幎霢の児童が孊校におけるよりよい生掻を築くために諞問題を芋いだ しこれを自䞻的に取り䞊げ協力しお解決しおいく自発的自治的な掻動を通しお異幎霢による よりよい人間関係の圢成やよりよい孊校生掻づくりに参画する態床などに関わる道埳性を逊うこずが できる。      クラブ掻動においおは異幎霢によるよりよい人間関係の圢成や個性の䌞長よりよいクラブ掻動 づくりに参画する態床などに関わる道埳性を逊うこずができる。      孊校行事においおは特に自然の䞭での集団宿泊掻動やボランティア粟神を逊う掻動幌児高 霢者や障害のある人々などずの觊れ合いや文化や芞術に芪しむ䜓隓を通しおよりよい人間関係の圢 成自埋的態床心身の健康協力責任公埳心勀劎瀟䌚奉仕などに関わる道埳性を逊うこず ができる。  道埳教育を進めるに圓たっおは児童の発達の段階や特性等を螏たえるずずもに孊校地域瀟䌚等の実 態や課題に応じお孊校ずしおの指導の重点に基づき各孊幎段階の指導内容に぀いおの重点化を図るこずが 倧切である。  どのような内容を重点的に指導するかは最終的には各孊校が孊校の実情や児童の実態などを螏たえ決 定するものであるがその際には瀟䌚的な芁請や今日的課題に぀いおも考慮し次のような配慮を行うこず が求められる。 (1) 各孊幎を通じお配慮するこず    小孊校においおは生きる䞊で基盀ずなる道埳的䟡倀芳の圢成を図る指導を培底するずずもに自己の生 き方に぀いおの指導を充実する芳点から各孊幎を通じお自立心や自埋性生呜を尊重する心他者を 思いやる心の育成に配慮するこずが倧切である。    自立心や自埋性は児童がよりよい生き方を目指し人栌を圢成しおいく䞊で栞ずなるものであり自 己の生き方や人間関係を広げ瀟䌚に参画をしおいく䞊でも基盀ずなる重芁な芁玠である。特に小孊校 2 指導内容の重点化第章第の   各孊校においおは児童の発達の段階や特性等を螏たえ指導内容の重点化を図るこず。その 際各孊幎を通じお自立心や自埋性生呜を尊重する心や他者を思いやる心を育おるこずに留 意するこず。たた各孊幎段階においおは次の事項に留意するこず。  ア  第孊幎及び第孊幎においおは挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付けるこず善悪を 刀断ししおはならないこずをしないこず瀟䌚生掻䞊のきたりを守るこず。  む  第孊幎及び第孊幎においおは善悪を刀断し正しいず刀断したこずを行うこず身近 な人々ず協力し助け合うこず集団や瀟䌚のきたりを守るこず。  り  第孊幎及び第孊幎においおは盞手の考え方や立堎を理解しお支え合うこず法やきた りの意矩を理解しお進んで守るこず集団生掻の充実に努めるこず䌝統ず文化を尊重しそ れらを育んできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこず。 付録
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153 の段階では児童が自己を肯定的に受け止め自分の生掻を芋盎し将来に向けお倢や垌望をもちより よい生掻や瀟䌚を぀くり出そうずする態床の育成が求められおいる。その際児童が自己理解を深め自 己を肯定的に受け止めるこずず自己に責任をもち自埋的な態床をも぀こずの䞡面を調和のずれた圢で 身に付けおいくこずができるようにするこずが重芁である。    生呜を尊重する心は生呜の尊厳を感埗し生呜ある党おのものを尊重しようずする心のこずである。 生呜を尊重する心の育成は道埳教育を進めるに圓たっお特に留意しなければならないこずずしお生呜に 察する畏敬の念を生かすこずを瀺しおいるように豊かな心を育むこずの根本に眮かれる重芁な課題の䞀 ぀である。いじめによる自殺などが瀟䌚的な問題ずなっおいる珟圚児童が生きるこずを喜ぶずずもに 生呜に関する問題ずしお老いや死などに぀いお考え他者ず共に生呜の尊さに぀いお自芚を深めおいくこ ずは特に重芁な課題である。    他を思いやる心は児童が自立した䞀人の人間ずしお人生を他者ず共によりよく生きる人栌圢成を図 る道埳教育の充実を目指す䞊で䞍可欠なものである。盞手の気持ちや立堎を掚し量り自分の思いを盞手に 向けるこずはよりよい人間関係を築くために重芁である。 (2) 孊幎段階ごずに配慮するこず    各孊幎を通じお配慮するこずに加えお 各孊幎段階においおは 次の事項に留意するこずが求められる。   ア 第孊幎及び第孊幎      第孊幎及び第孊幎の段階では 挚拶などの基本的な生掻習慣を身に付けるこずや善悪を刀断し しおはならないこずをしないこず瀟䌚生掻䞊のきたりを守るこずに぀いお配慮しお指導に圓たるこ ずが求められる。      基本的な生掻習慣は健党な生掻を送る䞊で必芁なものであり健康や安党に関わるこず物の掻 甚や敎理敎頓に関わるこずなどがあるが小孊校生掻の入門期で身に付くような指導をするこずが求 められる。      善悪を刀断ししおはならないこずをしないこずは䟋えばうそを蚀わない人を傷付けない 人のものを盗たないなど人ずしおしおはならないこずや善悪に぀いお自芚しその䞊に立っお瀟䌚 生掻䞊のきたりを守るこずができるよう指導するこずが倧切である。第孊幎及び第孊幎の段階で は幌児期の教育ずの接続に配慮するずずもに家庭ず連携しながらこれらの内容を繰り返し指導 するこずが倧切である。   む 第孊幎及び第孊幎      第孊幎及び第孊幎では善悪を刀断し正しいず刀断したこずを行うこず身近な人々ず協力 し助け合うこず集団や瀟䌚のきたりを守るこずに配慮しお指導に圓たるこずが求められる。      䞀般にこの段階の児童は孊校生掻に慣れ行動範囲や人間関係が広がり掻動的になる。他方 瀟䌚的認識胜力をはじめ思考力が発達し芖野が拡倧するずずもに内省する心も育っおくるず蚀わ れる。第孊幎及び第孊幎の重点を螏たえた指導の充実を基本ずしお特に身近な人々ず協力し助 け合うこずさらには集団や瀟䌚のきたりを守るこずに぀いお理解し自ら刀断できる力を育おるこ ずぞの配慮が求められる。   り 第孊幎及び第孊幎      第孊幎及び第孊幎では盞手の考え方や立堎を理解しお支え合うこず法やきたりの意矩を理 解しお進んで守るこず集団生掻の充実に努めるこず䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我 が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこずに配慮するこずが倧切になる。      この段階は小孊校教育の完成期であり高孊幎段階の児童ずしおの自芚ある行動が求められる。第 孊幎及び第孊幎の重点を螏たえた指導の充実を基本ずしお日本人ずしおの自芚をもっお我が囜 の䌝統ず文化を理解しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜の䌝統ず文化を尊重 するこずなどに関する指導に配慮するこずが求められる。この時期の児童は知識欲も旺盛で集団 における自己の圹割の自芚も倧いに進む。自己や瀟䌚の未来ぞの倢や目暙を抱き理想を求めお䞻䜓 的に生きおいく力の育成が図られるようそれたでの孊幎における指導を螏たえ䞭孊校段階ずの接 続も芖野に入れ特に囜家・瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を育おるこずを重芖した適切な指導を行う必芁 がある。 付録
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154 (1) 孊校や孊玚内の人間関係や環境    児童の道埳性は日々の人間関係の䞭で逊われる。孊校や孊玚における人的な環境は䞻に教垫ず児童 及び児童盞互の関わりにおいお圢成される。    たた 教宀や校舎 ・ 校庭などの物的な環境は 人的な環境ずずもに児童の道埳性を逊うこずに深く関わっ おいる。 児童が孊玚や孊校を孊習し生掻する堎ずしお自芚するための環境敎備に努めるこずが求められる。  ア 教垫ず児童の人間関係     児童の道埳性の倚くの郚分は日々の人間関係の䞭で逊われる。孊校や孊玚における人的な環境は 䞻に教垫ず児童及び児童盞互の関わりにおいお圢成される。     教垫ず児童の人間関係は教垫に察する児童の尊敬ず共感児童に察する教垫の教育的愛情そしお 盞互の信頌が基本になる。教垫自身がよりよく生きようずする姿勢を瀺したり教垫が児童を尊重し児 童から孊がうずする姿勢を芋せたりするこずで信頌が匷化される。そのためにも教垫ず児童が共に語 り合うこずのできる堎を日垞から蚭定し児童を理解する有効な機䌚ずなるようにするこずが倧切である。  む 児童盞互の人間関係     児童盞互の人間関係を豊かにするには盞互の亀流を深め互いが䌞び䌞びず生掻できる状況を぀く るこずが倧切である。児童䞀人䞀人が互いに認め合い励たし合い孊び合う堎ず機䌚を意図的に蚭け るずずもに教垫は児童の人間関係が垞に倉化しおいるこずに留意し぀぀座垭換えやグルヌプ線成の 圚り方などに぀いおも適切に芋盎しを図る必芁がある。たた異孊幎間の亀流を図るこずは児童盞互 による道埳教育の機䌚を増すこずになる。  り 環境の敎備     児童の道埳性を逊う䞊で 人的な環境ずずもに物的な環境も倧切である。 具䜓的には 蚀語環境の充実 敎理敎頓され掃陀の行き届いた校舎や教宀の敎備児童が芪しみをもっお接するこずのできる身近な動 怍物の飌育栜培各皮掲瀺物の工倫などは児童の道埳性を逊う䞊で倧きな効果が期埅できる。各孊 校や各孊玚においおは蚈画的に環境の充実・敎備に取り組むずずもに日頃から児童の道埳性を逊う ずいう芖点で孊校や教宀の環境の敎備に努めたい。     たた孊校や孊玚の環境の充実・敎備を教職員だけが䞭心ずなっお進めるだけでなく児童自らが自 分たちの孊玚や孊校の環境の充実・敎備を積極的に行うこずができるよう特別掻動等ずも関連を図り ながら指導するこずも倧切である。 (2) 豊かな䜓隓の充実    集団生掻を通しお協力しお圹割を果たすこずの倧切さなどを考える集団宿泊掻動瀟䌚の䞀員であるず いう自芚ず互いが支え合う瀟䌚の仕組みを考え自分自身をも高めるためのボランティア掻動自然や動 怍物を愛し倧切にする心を育おるための自然䜓隓掻動など様々な䜓隓掻動の充実が求められおいる。 各孊校においおは孊校の教育掻動党䜓においお孊校の実情や児童の実態を考慮し豊かな䜓隓の積み重 ねを通しお児童の道埳性が逊われるよう配慮するこずが倧切である。その際には児童に䜓隓掻動を通し お道埳教育に関わるどのような内容を指導するのか指導の意図を明確にしおおくこずが必芁であり実斜 蚈画にもこのこずを明蚘するこずが求められる。    さらに地域瀟䌚の行事ぞの参加も幅広い幎霢局の人々ず接し人々の生掻文化䌝統に芪しみ 地域瀟䌚に察する愛着を高めるだけでなく地域瀟䌚ぞの貢献などを通じお瀟䌚に参画する態床を育おる など児童にずっおは道埳性を逊う豊かな䜓隓ずなる。具䜓的には孊校行事や総合的な孊習の時間など での䜓隓掻動ずしお自治䌚や瀟䌚教育斜蚭など地域瀟䌚の関係機関・団䜓等で行う地域瀟䌚振興の行事 や奉仕掻動自然䜓隓掻動防灜蚓緎などに孊校や孊幎ずしお参加するこずなどが考えられる。その堎合 にはその行事の性栌や内容を事前に把握し孊校の目暙や幎間の指導蚈画ずの関連を明確にしながら児 童の豊かな䜓隓が充実するよう進めるこずが倧切である。 3 豊かな䜓隓掻動の充実ずいじめの防止第章第の   孊校や孊玚内の人間関係や環境を敎えるずずもに集団宿泊掻動やボランティア掻動自然䜓 隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓を充実するこず。たた道埳教育の指導内容が 児童の日垞生掻に生かされるようにするこず。その際いじめの防止や安党の確保等にも資する こずずなるよう留意するこず。 付録
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155 (3) 道埳教育の指導内容ず児童の日垞生掻    道埳教育で逊う道埳性は自己の生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋に行動し自立した人間ずしお他者 ず共によりよく生きるための基盀ずなるものである。日垞生掻においおも人から蚀われるからずいった 理由や呚りのみんながしおいるからずいった理由ではなく物事を倚面的倚角的に考え自らの刀断に より適切な行為を遞択し実践するなど道埳教育の指導内容が児童の日垞生掻に生かされるようにす るこずが倧切である。    特にいじめの防止や安党の確保ずいった課題に぀いおも道埳教育や道埳科の特質を生かしよりよ く生きるための基盀ずなる道埳性を逊うこずで児童がそれらの課題に䞻䜓的に関わるこずができるよう にしおいくこずが倧切である。  ア いじめの防止     いじめは児童の心身の健党な発達に重倧な圱響を及がしずもするず䞍登校や自殺などを匕き起こ す背景ずもなる深刻な問題である。子䟛から倧人たで瀟䌚党䜓でいじめの防止等の指導を充実させお いく必芁がある。その察応ずしおいじめ防止察策掚進法が公垃され平成25 幎月から斜行されお いる。各孊校ではいじめ防止察策掚進法に基づきいじめ防止等のための察策に関する基本的な方針 を定めいじめの防止及び早期発芋早期察応に孊校が䞀䞞ずなっお取り組むこずが求められおいる。     いじめの防止等ず道埳教育ずの関連を考えた堎合同法第15 条の䞭に「児童等の豊かな情操ず道埳 心を培い心の通う察人亀流の胜力の玠地を逊うこずがいじめの防止に資するこずを螏たえ党おの教 育掻動を通じた道埳教育及び䜓隓掻動等の充実を図らなければならない」ず瀺されおいる。     すなわち道埳教育においおは道埳科を芁ずし教育掻動党䜓を通しお生呜を倧切にする心や互 いを認め合い協力し助け合うこずのできる信頌感や友情を育むこずをはじめずし節床ある蚀動 思いやりの心寛容な心などをしっかりず育おるこずが倧切である。そしお孊んだこずが日々の生 掻の䞭でよりよい人間関係やいじめのない孊玚生掻を実珟するために自分たちにできるこずを盞談し 協力しお実行したりいじめに察しおその間違いに気付き友達ず力を合わせ教垫や家族に盞談しな がら正しおいこうずしたりするなどいじめの防止等に児童が䞻䜓的に関わる態床ぞず぀ながっおいく のである。     なお道埳教育の党䜓蚈画を立案するに圓たっおもいじめの防止等に向けた道埳教育の進め方に぀ いお具䜓的に瀺し教職員の共通理解を図るこずが倧切である。     これらのこずを螏たえ第孊幎及び第孊幎で 「自分の特城に気付くこず」や「自分の奜き嫌い にずらわれないで接するこず」  第孊幎及び第孊幎で 「自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切にするこず」や「誰に察しおも分け隔おをせず公正 公平な態床で接するこず」 第孊幎及び第孊幎で 「よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを 理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこず」に぀いお新たに内容項目を远加した。  む 安党の確保     児童自身が日垞生掻党般における安党確保のために必芁な事項を実践的に理解し生呜尊重を基盀ず しお生涯を通じお安党な生掻を送る基瀎を培うずずもに進んで安党で安心な瀟䌚づくりに参加し貢 献できるような資質や胜力を育おるこずは次䞖代の安党文化の構築にずっお重芁なこずである。     道埳教育においおは自埋的に刀断するこずやよく考えお行動し節床節制に心掛けるこずの倧切 さ生きおいる喜びや生呜のかけがえのなさなど生呜の尊さの自芚力を合わせよりよい集団や瀟䌚の 実珟に努めようずする瀟䌚参画の粟神などを深めるこずが自他の安党に配慮しお安党な行動をずった り自ら危険な環境を改善したり安党で安心な瀟䌚づくりに向けお孊校家庭及び地域瀟䌚の安党掻 動に進んで参加し貢献したりするなど児童が安党の確保に積極的に関わる態床に぀ながる。亀通事 故及び犯眪自然灜害から身を守るこずや危機管理など安党に関する指導に圓たっおは孊校の安党教 育の目暙や党䜓蚈画各教科等ずの関連などを考えながら進めるこずが倧切である。 付録
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156 (1) 道埳教育に関わる情報発信    孊校で行う道埳教育は自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずなる道埳性を逊う こずを目暙ずしお行われる。このような道埳性は孊校生掻だけに限られたものではなく家庭や地域瀟䌚 においおも児童の具䜓的な行動を支える内面的な資質である。そのため孊校で行う道埳教育をより匷 化するためには家庭や地域瀟䌚ずの連携協力が重芁になる。その際には孊校ず家庭や地域瀟䌚が児 童の道埳性を逊う䞊での共通理解を図るこずが䞍可欠である。    道埳教育は孊校が䞻䜓的に行う教育掻動であるこずから孊校が道埳教育の方針を家庭や地域瀟䌚に䌝 え理解ず協力を埗るようにしなければならない。    具䜓的には孊校通信で校長の方針に基づいお䜜成した道埳教育の党䜓蚈画を瀺したり道埳教育の成 果ずしおの児童のよさや成長の様子を知らせたりするこずが考えられる。たた孊校のホヌムペヌゞなど むンタヌネットを掻甚した情報発信も家庭や地域瀟䌚に呚知する䞊で効果的である。 (2) 家庭や地域瀟䌚ずの盞互連携    道埳教育の䞻䜓は孊校であるが孊校の道埳教育の充実を図るためには家庭や地域瀟䌚ずの連携協 力が必芁である。孊校の道埳教育に関わる情報発信ず䜵せお孊校の実情に応じお盞互亀流の堎を蚭定す るこずが望たれる。䟋えば孊校での道埳教育の実情に぀いお説明したり家庭や地域瀟䌚における児童 のよさや成長などを知らせおもらったりする情報亀換䌚を定䟋化し児童の道埳性の発達や孊校家庭 地域瀟䌚の願いを亀流し合う機䌚をも぀こずが考えられる。たたこうした情報亀換で把握した問題点や 芁望などに着目した講挔䌚の開催なども有効である。    たた孊校運営協議䌚制床などを掻甚しお孊校の道埳教育の成果などを具䜓的に報告しそれに぀い お意芋を埗るようにするこずも考えられる。たたそれらを孊校評䟡に生かし道埳教育の改善を図るずず もに孊校が家庭や地域瀟䌚ず連携する方法を怜蚎するこずも考えられる。孊校家庭地域瀟䌚が連携 しお道埳教育の充実を図るこずにより保護者や地域の人々の道埳教育に関わる意識が高たるこずも期埅 できる。 付録 4 家庭や地域瀟䌚ずの連携第章第の   孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚したり道埳 教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚 ずの共通理解を深め盞互の連携を図るこず。
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157  教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者 ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条に掲げる次の 目暙を達成するよう行われなければならない。    幅広い知識ず教逊を身に付け真理を求める態床を逊い豊かな情操ず道埳心を培うずずもに健や かな身䜓を逊うこず。    個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずもに職 業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。    正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓的に瀟 䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。    生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。    䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重し囜際 瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。  たた幌児期の教育に぀いおは同法第11 条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁 なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環境の敎備その 他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。  これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀぀䞀 人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある存圚ずしお尊 重し倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え豊かな人生を切り拓き持続可胜な瀟䌚の 創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。このために必芁な教育の圚り方 を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的に組み立おた教育課皋である。  教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育を通し およりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児期にふさわし い生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋においお明確にしなが ら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれた教育課皋の実珟が重芁ずな る。  幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるものであ る。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜的に確保する こずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み重ねられおきた教育 実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や地域瀟䌚ず協力しお幌皚 園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁である。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育んでい くこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な立堎から幌児 や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊校以降の教育や生涯 にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを通しおの総合的な指導をす る際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領を定める。 幌皚園教育芁領 付録
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 幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育法に芏 定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこずを基本ずす る。  このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの関わり 方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌児期の教育に おける芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるものずする。これらを 螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。    幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくものである こずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるようにするこず。    幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習であるこずを 考慮しお 遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるようにするこず。    幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいくもので あるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の特性に応じ 発達の課題に即した指導を行うようにするこず。  その際教垫は幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づき蚈画 的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わりが重芁である こずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた幌児䞀人䞀人の掻動の 堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。     幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ 次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。    (1) 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知識及 び技胜の基瀎」    (2) 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり衚珟 したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」    (3) 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」     に瀺す資質・胜力は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものである。     次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動 党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指導を行う 際に考慮するものである。    (1) 健康な心ず䜓       幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ芋通 しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。    (2) 自立心       身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し自分 の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味わい自 信をもっお行動するようになる。    (3) 協同性       友達ず関わる䞭で互いの思いや考えなどを共有し共通の目的の実珟に向けお考えたり工 倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。    (4) 道埳性・芏範意識の芜生え       友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭で しおよいこずや悪いこずが分かり 自分の行動を振り返ったり 友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたりを守る必芁 第1 幌皚園教育の基本 第2 幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」 第1 ç«  総 則 付録 158
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159 性が分かり自分の気持ちを調敎し友達ず折り合いを付けながらきたりを぀くったり守った りするようになる。    (5) 瀟䌚生掻ずの関わり       家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ずの様々 な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地域に芪しみを も぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に必芁な情報を取り入 れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするなど情報を圹立おながら掻 動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどしお瀟䌚ずの぀ながりなどを意識 するようになる。    (6) 思考力の芜生え       身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし考え たり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達の様々な 考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎したりするな ど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにするようになる。    (7) 自然ずの関わり・生呜尊重       自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお考え 蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の念をも぀ ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気付き身近な 動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっお関わるようにな る。    (8) 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚       遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹割に 気付いたりし自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し興味や関心感芚をも぀ようになる。    (9) 蚀葉による䌝え合い       先生や友達ず心を通わせる䞭で 絵本や物語などに芪しみながら 豊かな蚀葉や衚珟を身に付け 経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀葉による䌝 え合いを楜しむようになる。    (10) 豊かな感性ず衚珟       心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で 様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気付き 感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり友達同士で衚珟する過皋を楜しんだりし衚珟する 喜びを味わい意欲をも぀ようになる。    教育課皋の圹割       各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺すず ころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切な教育課 皋を線成するものずする。      たた 各幌皚園においおは に瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたでに育っ おほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおい くこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこず などを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこ ず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。    各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成      教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚園の 教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも共有され るよう努めるものずする。    教育課皋の線成䞊の基本的事項    (1) 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る教育 期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するものずする。 この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しようずする気持 ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖野をもっお充 第3 教育課皋の圹割ず線成等 付録
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160 実した生掻が展開できるように配慮するものずする。    (2) 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39 週を䞋っおはな らない。    (3) 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発達の 皋床や季節などに適切に配慮するものずする。    教育課皋の線成䞊の留意事項     教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。    (1) 幌児の生掻は入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪しみ安 定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が互いに必 芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっお協同しお 幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げられおいくも のであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにするこず。    (2) 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党面に 十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し幌児が 安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。    (3) 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓的な 掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。    小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項    (1) 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに配慮 し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培うよう にするものずする。    (2) 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊校の 教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」を共 有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるものずする。    党䜓的な蚈画の䜜成      各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う 教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開されるよ う党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。    指導蚈画の考え方      幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動を通 しおその目暙の達成を図るものである。      幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行われる ようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜成し幌 児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。    指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項    (1) 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁な䜓 隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。    (2) 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭定し 適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。     ア  具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻の連 続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定するこず。     む  環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らその環 境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。その際 幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにするこず。     り  幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し幌児 が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をするこず。     その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡を適切に 行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。 第4 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡 付録
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161   指導蚈画の䜜成䞊の留意事項    指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。    (1) 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちながら より具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行われる ようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズムに配慮し 幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの䞭に組み蟌た れるようにするこず。    (2) 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促すよ うにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するようにす るずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓が盞互に 結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。    (3) 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を通し お幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。    (4) 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫や他 の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。    (5) 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が䞻䜓 的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀を十分 怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。    (6) 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚を掻 甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮するこず。    (7) 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏たえ 教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓が埗られ るよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。    (8) 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏たえ 幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に満足させ るよう適切な揎助を行うようにするこず。    幌児理解に基づいた評䟡の実斜      幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。    (1) 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握し指 導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達成床に぀ いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。    (2) 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進するず ずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。    障害のある幌児などぞの指導      障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を促し おいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の状態など に応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた家庭地域及び医 療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞの教育的支揎を行う ために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに, 個々の幌児の実態を的確に把 握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。    海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応      海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自己を 発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画 的に行うものずする。     各幌皚園においおは園長の方針の䞋に園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀぀盞 互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校評䟡に぀い 第5 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導 第6 幌皚園運営䞊の留意事項 付録
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162 おは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏たえカリキュラ ム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。     幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留意し 家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀぀展開され るようにするものずする。その際地域の自然高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人材行事や公共 斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるように工倫するものずす る。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けたり保護者ず幌児ずの掻 動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関する理解が深たるよう配慮す るものずする。     地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校䞭孊 校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教育ず小孊 校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭けるようにす るものずする。たた障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭け共に尊重し合い ながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。    幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育法に芏 定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものずする。たた幌 皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や地域における幌児期の教 育の支揎に努めるものずする。 第7 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など 付録
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163    この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたもので あり 内容は ねらいを達成するために指導する事項である。各領域は これらを幌児の発達の偎面から 心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ずの関わりに関す る領域「環境」 蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚珟」ずしおたずめ 瀺したものである。内容の取扱いは 幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっお留意すべき事項である。    各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞互に 関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する具䜓的な 掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。    たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」がねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資質・ 胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮するもの ずする。    なお特に必芁な堎合には各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な具䜓的な内容を工倫しそ れを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を逞脱しない よう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい  (1) 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。  (2) 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。  (3) 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容  (1) 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。  (2) いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。  (3) 進んで戞倖で遊ぶ。  (4) 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。  (5) 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。  (6) 健康な生掻のリズムを身に付ける。  (7) 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄 せ぀ などの生掻に必芁な掻動を自分でする。  (8) 幌皚園における生掻の仕方を知り自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動する。  (9) 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。  (10) 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。  (1) 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ずの枩か い觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず䜓の発達を 促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意欲が育぀ように するこず。  (2) 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を動かす 楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際倚様な動き を経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。  (3) 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意し幌 児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊具の配眮な どを工倫するこず。  (4) 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏たえ幌児 の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさを味わったり 様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進んで食べようずする気 持ちが育぀ようにするこず。 第2 ç«  ねらい及び内容 付録
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164  (5) 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お幌児が他 の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次第に芋通しを もっお行動できるようにするこず。  (6) 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に付け 危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀通安党の習 慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適切な行動がずれ るようにするこず。 人間関係   〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい  (1) 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。  (2) 身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わい愛 情や信頌感をも぀。  (3) 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容  (1) 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。  (2) 自分で考え自分で行動する。  (3) 自分でできるこずは自分でする。  (4) いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。  (5) 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。  (6) 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。  (7) 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。  (8) 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。  (9) よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。  (10) 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。  (11) 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。  (12) 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。  (13) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。  (1) 教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこずを考 慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら諊めずにやり 遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を味わうこずができる よう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。  (2) 䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際集団の 生掻の䞭で 幌児が自己を発揮し 教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし 自分のよさや特城に気付き 自信をもっお行動できるようにするこず。  (3) 幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにするずず もに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜びを味わうこず ができるようにするこず。  (4) 道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌児ずの 関わりの䞭で他人の存圚に気付き盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにしたた自然 や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に人に察する信頌 感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこずにより次第に芜生え おくるこずに配慮するこず。  (5) 集団の生掻を通しお幌児が人ずの関わりを深め芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮し幌児 が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合いを付ける䜓隓 をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにするこず。  (6) 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感情や意 志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみをもち人ず関 わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。たた生掻を通しお芪 付録
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165 や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 環 境   〔呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わり それらを生掻に取り入れおいこうずする力を逊う。 〕  ねらい  (1) 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。  (2) 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようずする。  (3) 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚を豊か にする。  内 容  (1) 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。  (2) 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。  (3) 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。  (4) 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。  (5) 身近な動怍物に芪しみをもっお接し生呜の尊さに気付きいたわったり倧切にしたりする。  (6) 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。  (7) 身近な物を倧切にする。  (8) 身近な物や遊具に興味をもっお関わり自分なりに比べたり関連付けたりしながら考えたり詊し たりしお工倫しお遊ぶ。  (9) 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。  (10) 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。  (11) 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。  (12) 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。  (1) 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜の仕方 に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を倧切にする こず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わい自分の考え をよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。  (2) 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる䜓隓を 通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこずを螏たえ 幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。  (3) 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろうずする 意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜を倧切にす る気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。  (4) 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべうたや我が 囜の䌝統的な遊びに芪しんだり異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じお瀟䌚ずの ぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。  (5) 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量や文字 などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉   〔経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲や態床 を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。 〕  ねらい  (1) 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。  (2) 人の蚀葉や話などをよく聞き自分の経隓したこずや考えたこずを話し䌝え合う喜びを味わう。  (3) 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する感芚を 豊かにし先生や友達ず心を通わせる。  内 容  (1) 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。  (2) したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 付録
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166  (3) したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。  (4) 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。  (5) 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。  (6) 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。  (7) 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。  (8) いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。  (9) 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。  (10) 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。  (1) 蚀葉は身近な人に芪しみをもっお接し自分の感情や意志などを䌝えそれに盞手が応答しその 蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫や他の幌児ず 関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるようにするこず。  (2) 幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお聞くこ ずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるようにするこず。  (3) 絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜しみを 十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われるようにする こず。  (4) 幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさを味わ えるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこずを通しお 蚀葉が豊かになるようにするこず。  (5) 幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさを味わ い文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。   衚 珟   〔感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い創造性 を豊かにする。 〕  ねらい  (1) いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。  (2) 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。  (3) 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内容  (1) 生掻の䞭で様々な音圢色手觊り動きなどに気付いたり感じたりするなどしお楜しむ。  (2) 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。  (3) 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。  (4) 感じたこず考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり自由にかいたり぀くったりなどする。  (5) いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。  (6) 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。  (7) かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。  (8) 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。  (1) 豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事などに出 䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお逊われるよう にするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭にある音圢色な どに気付くようにするこず。  (2) 幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児自身の 衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむこずができる ようにするこず。  (3) 生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずができるよ うに遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の衚珟に觊れら れるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工倫するこず。 付録
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167   地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に行う教育 掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意するものずする。   (1) 教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこず。その 際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。   (2) 家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の蚈画を 䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻甚し぀぀ 倚様な䜓隓ができるようにするこず。   (3) 家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際 情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど 保護者が 幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。   (4) 地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時間など に぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。   (5) 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。   幌皚園の運営に圓たっおは子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟しお園内 䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀幌児期の教育に関する盞談に応じたり情報を提 䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を提䟛したりするなど幌皚 園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児期の教育のセンタヌずしおの圹割を 果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門家地域の子育お経隓者等ず連携・協働しなが ら取り組むよう配慮するものずする。 第3 ç«  教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動などの留意事項 付録 167
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平成29幎7 月 瀟䌚線 小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説
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た え が き  文郚科孊省では平成29 幎3 月31 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊校 孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は平成32 幎床から党面的 に実斜するこずずし平成30 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこ ずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ  ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実瞟 や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局確実 に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜力ずは 䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖するこず。  ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖す る平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の 理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。  ③  先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関 する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀い お説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり小孊校孊習指導芁領第章 第節「瀟䌚」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深 め創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説瀟䌚線」の䜜成に埡協力くださった各 䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。   平成29 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長      髙橋 道和  
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第章 総説 























 1     改蚂の経緯及び基本方針 













 1     瀟䌚科改蚂の趣旚及び芁点 












 5 第章 瀟䌚科の目暙及び内容 















 17   第節 瀟䌚科の目暙 

















 17     教科の目暙 



















 17     孊幎の目暙 



















 24   第節 瀟䌚科の内容構成 















 29 第章 各孊幎の目暙及び内容 















 31   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 31   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 48   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 70   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 97 第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 











 135     指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 












 135     内容の取扱いに぀いおの配慮事項 









 141 参考資料                           148   参考資料小・䞭孊校瀟䌚科においお育成を目指す資質・胜力  148   参考資料小・䞭孊校瀟䌚科における内容の枠組みず察象    150   参考資料瀟䌚的事象等に぀いお調べたずめる技胜       152   参考資料瀟䌚科に関係する教材や資料集等に぀いお      154
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付 録 


























 155   付録孊校教育法斜行芏則抄 











 156   付録小孊校孊習指導芁領 第章 総則  






 160   付録小孊校孊習指導芁領 第章 第節 瀟䌚 



 167   付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 瀟䌚  



 179   付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 

 195   付録「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚  

 202   付録幌皚園教育芁領 
















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1       改蚂の経緯  及び基本方針 改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には 我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グ ロヌバル化の進展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きく たた急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢 化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担 い手ずしおその倚様性を原動力ずし質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に ぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜AIの飛躍的な進化を挙げるこずがで きる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀われ雇甚 の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたらすのではない かずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれだけ進化し思考で きるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目的のよさ・正しさ・矎 しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであるずいうこずの再認識に぀ ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き 合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念 的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑 な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおい る。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫 の䞖代亀代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教 育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなりたた子 䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭で これたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。  こうした状況を螏たえ平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふ さわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教 育審議䌚においおは 幎か月にわたる審議の末 平成28 幎12 月21 日に 「幌皚園 小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方 策等に぀いお答申 」 以䞋「䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚を創 第1 ç«  総説 1 改蚂の経緯及び基本方針
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第章 総説 2 る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求めら れる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊 習指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地 図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改 善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を 生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ① 「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ② 「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏た えた教育課皋の線成 ③ 「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜 å­Šç¿’ ・ 指導の改善 ・ 充実 ④ 「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 â‘€ 「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥ 「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な 方策  これを螏たえ平成29 幎月31 日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに 幌皚園教育芁領小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。小孊校 孊習指導芁領は平成30 幎月日から第孊幎及び第孊幎においお倖囜語掻 動を実斜する等の円滑に移行するための措眮移行措眮を実斜し平成32 幎 月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁領は平成30 幎月日から移行措眮を実斜し平成33 幎月日から党面実斜するこずずし おいる。 改蚂の基本方針  今回の改蚂は䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。 ① 今回の改蚂の基本的な考え方 ア 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践 や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実 に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・胜力ずは䜕か を瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖するこず。 む 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖す る平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の 理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。 り 先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関 する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。
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3       改蚂の経緯  及び基本方針 ② 育成を目指す資質・胜力の明確化  䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり感性 を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や人生 をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しよ りよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁 であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育 成を目指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかり ずその匷みを発揮できるようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力 の育成を重芖する䞖界的な朮流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚 珟力等をバランスよく育成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが 重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し 教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質 ・ 胜力を ア 「䜕を理解しおいるか 䜕ができるか 生きお働く 「知識 ・ 技胜」 の習埗 」  む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思 考力・刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよ い人生を送るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力 ・ 人間性等」 の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこ の䞉぀の柱に基づく再敎理を図るよう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を子䟛たちに育むために「䜕 のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や 教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科 等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向か う力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。 ③  「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれから の時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこ ずができるようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積を生かし孊習の質を 䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁であり我が囜の優れた教 育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向け た授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善を掚進するこずが 求められる。  今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進める 際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第 指導蚈画の 䜜成ず内容の取扱い」においお 単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお
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第章 総説 4 その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に 向けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ア 児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善の取組 は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり特に矩務教育 段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊定し党く異なる指 導方法を導入しなければならないず捉える必芁はないこず。 む 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目指す資 質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点 で授業改善を進めるものであるこず。 り 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題 解決的な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ゚ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内 容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するか グルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生埒が考える堎面ず教 垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであ るこず。 オ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各 教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考 え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考 え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の 孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が孊習や人生においお「芋 方・考え方」を自圚に働かせるこずができるようにするこずにこそ教垫の専 門性が発揮されるこずが求められるこず。 カ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実な習 埗を図るこずを重芖するこず。 ④ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・ 胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決 胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のためには教 科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向け た授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求めら れる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児童生埒や孊校地域の 実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人的・物的䜓制の確保教育
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5       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点 課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊させ孊習の効果 の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。  このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的 や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず 教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁 な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通し お教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおい くこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお 新たに瀺した。 ⑀ 教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の 充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等においお その特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。 改蚂の趣旚  このたびの小孊校瀟䌚科の改蚂は前述した䞭倮教育審議䌚答申を螏たえお行わ れたものである。  䞭倮教育審議䌚答申の䞭で瀟䌚科地理歎史科公民科の党䜓に関わる改善に ぀いお瀺しおいる事項を「瀟䌚科地理歎史科公民科の改善の基本方針及び具䜓 的な改善事項」ずしおたずめるず次のようになる。 ⅰ瀟䌚科地理歎史科公民科の改善の基本方針 ○ 瀟䌚科地理歎史科公民科では瀟䌚ずの関わりを意識しお課題を远究 したり解決したりする掻動を充実し知識や思考力等を基盀ずしお瀟䌚の圚 り方や人間ずしおの生き方に぀いお遞択・刀断する力自囜の動向ずグロヌ バルな動向を暪断的 ・ 盞互的に捉えお珟代的な諞課題を歎史的に考察する力 持続可胜な瀟䌚づくりの芳点から地球芏暡の諞課題や地域課題を解決しよう ずする態床など囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な資質・胜力を育んでい くこずが求められる。 ○ 瀟䌚科地理歎史科公民科における教育目暙は埓前の目暙の趣旚を勘 案しお「公民ずしおの資質・胜力」を育成するこずを目指しその資質・胜 力の具䜓的な内容を「知識・技胜」  「思考力・刀断力・衚珟力等」  「孊びに  瀟䌚科改蚂の趣旚及び芁点
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第章 総説 6 向かう力・人間性等」の䞉぀の柱で瀺した。   その際高等孊校地理歎史科公民科では広い芖野に立ちグロヌバル 化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の有為な圢成 者に必芁な公民ずしおの資質・胜力を小・䞭孊校瀟䌚科ではその基瀎をそ れぞれ育成するこずが必芁である。 ○ 資質・胜力の具䜓的な内容ずしおは 「知識・技胜」に぀いおは瀟䌚的 事象等に関する理解などを図るための知識ず瀟䌚的事象等に぀いお調べたず める技胜ずしお 「思考力・刀断力・衚珟力等」に぀いおは瀟䌚的事象等 の意味や意矩特色や盞互の関連を考察する力瀟䌚に芋られる課題を把握 しおその解決に向けお構想する力や考察したこずや構想したこずを説明 する力 それらを基に議論する力ずしお たた 「孊びに向かう力 ・ 人間性等」 に぀いおは䞻䜓的に孊習に取り組む態床ず倚面的・倚角的な考察や深い 理解を通しお涵 かん 逊される自芚や愛情などずしお それぞれ校皮の段階や分野 ・ 科目ごずの内容に応じお敎理した。 ○  「瀟䌚的な芋方・考え方」は課題を远究したり解決したりする掻動にお いお瀟䌚的事象等の意味や意矩特色や盞互の関連を考察したり瀟䌚に 芋られる課題を把握しおその解決に向けお構想したりする際の芖点や方 法であるず考えられる。そこで小孊校瀟䌚科においおは 「瀟䌚的事象を 䜍眮や空間的な広がり時期や時間の経過事象や人々の盞互関係などに着 目しお捉え比范・分類したり総合したり地域の人々や囜民の生掻ず関連 付けたりするこず」を「瀟䌚的事象の芋方・考え方」ずしお敎理し䞭孊校 瀟䌚科高等孊校地理歎史科公民科においおも校皮の段階や分野・科目 の特質を螏たえた「芋方・考え方」をそれぞれ敎理した。その䞊で 「瀟䌚 的な芋方・考え方」をそれらの総称ずした。 ○ こうした「瀟䌚的な芋方・考え方」は瀟䌚科地理歎史科公民科ずし おの本質的な孊びを促し深い孊びを実珟するための思考力刀断力の育成 はもずより生きお働く知識の習埗に䞍可欠であるこず䞻䜓的に孊習に取 り組む態床や孊習を通しお涵 かん 逊される自芚や愛情等にも䜜甚するこずなどを 螏たえるず資質・胜力党䜓に関わるものであるず考えられる。 ⅱ瀟䌚科地理歎史科公民科の具䜓的な改善事項 ○ 䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには課題を远究したり解決 したりする掻動の充実が求められる。瀟䌚科においおは埓前小孊校で問題 解決的な孊習の充実䞭孊校で適切な課題を蚭けお行う孊習の充実が求めら れおおりそれらの趣旚を螏襲する。 ○ そうした孊習掻動を充実させるための孊習過皋の䟋ずしおは倧きくは課
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7       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点 題把握課題远究課題解決の䞉぀が考えられる。たたそれらを構成する 掻動の䟋ずしおは動機付けや方向付け情報収集や考察・構想たずめや 振り返りなどの掻動が考えられる。 ○ 瀟䌚科地理歎史科公民科の内容に぀いおは䞉぀の柱に沿った資質・ 胜力や孊習過皋の圚り方を螏たえおそれらの趣旚を実珟するため次の二 点から教育内容を敎理しお瀺すこずが求められる。   芖点の第䞀は瀟䌚科における内容の枠組みや察象に関わる敎理である。 小孊校瀟䌚科では䞭孊校瀟䌚科の分野別の構成ずは異なり瀟䌚的事象を 総合的に捉える内容ずしお構成されおいる。そのため教員は指導しおいる 内容が瀟䌚科党䜓においおどのような䜍眮付けにあるか䞭孊校瀟䌚科ずど のように぀ながるかずいったこずを意識しづらいずいう点が課題ずしお指摘 されおいる。そのこずを螏たえ小・䞭孊校瀟䌚科の内容を①地理的環境 ず人々の生掻②歎史ず人々の生掻③珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生 掻ずいう䞉぀の枠組みに䜍眮付ける。たた①②は空間的な広がりを念頭 に地域日本䞖界ず③は瀟䌚的事象に぀いお経枈・産業政治及び囜際 関係ず察象を区分する。   芖点の第二は 「瀟䌚的な芋方 ・ 考え方」 に基づいた瀺し方の改善である。 「瀟 䌚的な芋方・考え方」は瀟䌚的事象等を芋たり考えたりする際の芖点や方法 であり時間空間盞互関係などの芖点に着目しお事実等に関する知識を 習埗しそれらを比范関連付けなどしお考察・構想し特色や意味理論 などの抂念等に関する知識を身に付けるために必芁ずなるものである。これ らのこずを螏たえお 孊習指導芁領の内容に぀いお 䟋えば「瀟䌚的な芋方 ・ 考え方」 ず抂念等に関する知識ずの関係などを瀺しおいくこずが重芁である。 ○ 瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解決に向けお構想する力を逊うため には珟行孊習指導芁領においお充実された䌝統・文化等に関する様々な理 解を匕き続き深め぀぀将来に぀ながる珟代的な諞課題を螏たえた教育内容 の芋盎しを図るこずが必芁である。具䜓的には日本ず䞖界の生掻・文化の 倚様性の理解や地球芏暡の諞課題や地域的な諞課題の解決に぀いお䟋え ば我が囜の固有の領土に぀いお地理的な偎面や囜際的な関係に着目しお考 えるなど時間的・空間的など倚様な芖点から考察する力を身に付けるなど のグロヌバル化ぞの察応持続可胜な瀟䌚の圢成情報化等による産業構造 の倉化やその䞭での起業防灜・安党ぞの察応や呚囲が海に囲たれ倚くの 島々からなる海掋囜家である我が囜の囜土の様子䞻暩者教育においお重 芁な圹割を担う教科ずしお遞挙暩幎霢の18 歳ぞの匕き䞋げに䌎い財政や皎 瀟䌚保障雇甚劎働や金融ずいった課題ぞの察応にも留意した政治参加
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第章 総説 8 少子高霢化等による地域瀟䌚の倉化などを螏たえた教育内容の芋盎しを図る こずが必芁である。 ○ 䞻䜓的な孊びに぀いおは児童生埒が孊習課題を把握しその解決ぞの芋通 しを持぀こずが必芁である。そのためには単元などを通した孊習過皋の䞭 で動機付けや方向付けを重芖するずずもに孊習内容・掻動に応じた振り返 りの堎面を蚭定し 児童生埒の衚珟を促すようにするこずなどが重芁である。 ○ 察話的な孊びに぀いおは䟋えば実瀟䌚で働く人々が連携・協働しお瀟 䌚に芋られる課題を解決しおいる姿を調べたり実瀟䌚の人々の話を聞いた りする掻動の䞀局の充実が期埅される。しかしながら話合いの指導が十分 に行われずグルヌプによる掻動が優先し内容が深たらないずいった課題が指 摘されるずころであり深い孊びずの関わりに留意しその改善を図るこず が求められる。 ○ たた 䞻䜓的 ・ 察話的な孊びの過皋で ICT を掻甚するこずも効果的である。 ○ これらのこずを螏たえるずずもに深い孊びの実珟のためには 「瀟䌚的 な芋方・考え方」を甚いた考察構想や説明議論等の孊習掻動が組み蟌 たれた 課題を远究したり解決したりする掻動が䞍可欠である。具䜓的には 教科 ・ 科目及び分野の特質に根ざした远究の芖点ず それを生かした課題問 いの蚭定諞資料等を基にした倚面的・倚角的な考察瀟䌚に芋られる課 題の解決に向けた広い芖野からの構想遞択・刀断 論理的な説明合意 圢成や瀟䌚参画を芖野に入れながらの議論などを通し䞻ずしお甚語・語句 などを含めた個別の事実等に関する知識のみならず䞻ずしお瀟䌚的事象等 の特色や意味理論などを含めた瀟䌚の䞭で汎甚的に䜿うこずのできる抂念 等に関わる知識を獲埗するように孊習を蚭蚈するこずが求められる。このよ うな芳点から䟋えば䞻暩者教育の充実のためモデル事業等による指導法 の改善や単元開発の実斜新しい教材の開発・掻甚など教育効果の高い指導 䞊の工倫の普及などを図るこずも重芁である。 ○ 授業においお新聞や公的機関が発行する資料等を䞀局掻甚するこず。 ○ 教育環境の充実のために次のような条件敎備が求められる。 ・教科の内容に関係する専門家や関係諞機関等ず円滑な連携・協働を図り 瀟䌚ずの関わりを意識しお課題を远究したり解決したりする掻動を充実さ せるこず ・博物通や資料通図曞通などの公共斜蚭に぀いおも匕き続き積極的に掻甚 するこず ・教員を察象ずした研修の充実に努めるこず
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9       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点  これらは瀟䌚科地理歎史科公民科を通じお「公民ずしおの資質・胜力」の 育成を目指すこず小・䞭孊校においおは公民ずしおの資質・胜力の基瀎を育成す るこずを求めおいる。そのために瀟䌚科地理歎史科公民科を通しお育成を目 指す資質・胜力の具䜓を「知識・技胜」  「思考力・刀断力・衚珟力等」  「孊びに向 かう力・人間性等」の䞉぀の柱で明確化し 「瀟䌚的な芋方・考え方」を働かせた 孊びを通しお䞉぀の柱で敎理した資質・胜力を育成しおいくこずを求めおいる。  たた瀟䌚ずの関わりを意識しお課題を远究したり解決したりする掻動を䜍眮付 けた孊習過皋を工倫し 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」を実珟するよう授業改善を 図るこずや小 ・ 䞭孊校の瀟䌚科の内容を枠組みや察象に区分しお敎理したり 「瀟 䌚的な芋方・考え方」ず抂念等に関する知識ずの関係などを敎理したりしお孊習 指導芁領に瀺しおいくこず教育環境の充実のための条件敎備を図るこずなどを求 めおいる。  次に䞭倮教育審議䌚答申では小孊校瀟䌚科における具䜓的な改善事項に぀い お以䞋のように瀺しおいる。 ⅲ具䜓的な改善事項小孊校 ○ 小孊校瀟䌚科においおは䞖界の囜々ずの関わりや政治の働きぞの関心を 高めるよう教育内容を芋盎すずずもに自然灜害時における地方公共団䜓の 働きや地域の人々の工倫・努力等に関する指導の充実少子高霢化等による 地域瀟䌚の倉化や情報化に䌎う生掻や産業の倉化に関する教育内容を芋盎す などの改善を行う。 ○ 小孊校瀟䌚科においおはこれたで第孊幎から配垃されおいた「教科甚 図曞 地図」を第孊幎から配垃するようにしグロヌバル化などぞの察応 を図っおいく。  これらの䞭倮教育審議䌚答申を螏たえお小孊校瀟䌚科では次のように改善事 項をたずめた。 ○ 幌児教育で育たれたものや生掻科をはじめずする小孊校䜎孊幎における孊 習を通じお身に付けた資質・胜力の䞊に小孊校瀟䌚科においお育成を目指す 資質 ・ 胜力を「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」の䞉぀の柱に沿っお明確化するずずもに 「瀟䌚的な芋方・考え方」 に぀いおは小孊校瀟䌚科の特質を螏たえ本解説第章第節①においお 瀺すずおり 「瀟䌚的事象の芋方・考え方」ず蚀い換え資質・胜力党䜓に関 わるものずしお䜍眮付ける方向で教科の目暙の改善を図る。
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第章 総説 10 ○ 各孊幎の目暙も䞉぀の柱に沿った資質・胜力ずしお敎理・明確化する。そ の際第孊幎及び第孊幎の目暙ず内容に぀いおは系統的段階的に再敎 理する。たた地図垳の䜿甚を第孊幎から目暙に瀺す。 ○ 小孊校瀟䌚科における芋方・考え方を「瀟䌚的事象の芋方・考え方」ずし 瀟䌚的事象の特色や意味などを考えたり瀟䌚に芋られる課題を把握しおそ の解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択 ・ 刀断したりする際の 「芖点や方法 考 え方 」であり 「䜍眮や空間的な広がり時期や時間の経過事象や人々の盞 互関係に着目しお瀟䌚的事象を捉え 比范 ・ 分類したり総合したり 地域の人々 や囜民の生掻ず関連付けたりするこず」ず敎理する。 ○ 内容に぀いお䞭孊校ぞの接続・発展を芖野に入れお①地理的環境ず人々 の生掻②歎史ず人々の生掻③珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻の䞉 ぀にたた①②は空間的な広がりを念頭に地域日本䞖界ず③は経 枈 ・ 産業政治及び囜際関係ずそれぞれ区分しお敎理する方向で改善を図る。 ○ 珟代的な諞課題を螏たえる芳点から我が囜や地方公共団䜓の政治の仕組み や働き䞖界の囜々ずの関わりに関心を高めるずずもに瀟䌚に芋られる課題 を把握しお瀟䌚の発展を考える孊習の充実を図る方向で改善を図る。たた持 続可胜な瀟䌚づくりの芳点から人口枛少や地域の掻性化囜土や防灜安党に 関する内容の充実を図るずずもに情報化による生掻や産業の倉化産業にお ける技術の向䞊などに関する内容に぀いおも充実する方向で改善を図る。 ○ 瀟䌚ずの関わりを意識しお孊習の問題を远究・解決する孊習の充実を図り 孊習過皋においお「䞻䜓的・察話的で深い孊び」が実珟するよう指導方法の䞍 断の芋盎し改善を図る。 改蚂の芁点 ① 目暙の改善  小孊校瀟䌚科においおは䞭倮教育審議䌚答申を螏たえお教科の目暙を次のよ うに改めた。 〔教科の目暙〕  瀟䌚的な芋方 ・ 考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお グロヌバル化する囜際瀟䌚を䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者 に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 (1)  地域や我が囜の囜土の地理的環境珟代瀟䌚の仕組みや働き地域や我が囜 の歎史や䌝統ず文化を通しお瀟䌚生掻に぀いお理解するずずもに様々な資料 や調査掻動を通しお情報を適切に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。
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11       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考えたり瀟䌚に芋られる 課題を把握しお その解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択 ・ 刀断したりする力 考えたこずや遞択・刀断したこずを適切に衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いおよりよい瀟䌚を考え䞻䜓的に問題解決しようずする態 床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお 地域瀟䌚に察する誇りず愛情 地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚我が囜の囜土ず歎史に察する愛情我が囜の将 来を担う囜民ずしおの自芚䞖界の囜々の人々ず共に生きおいくこずの倧切さ に぀いおの自芚などを逊う。  たた各孊幎の目暙を次のように改めた。 〔第孊幎の目暙〕  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお 次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や地域 の産業ず消費生掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の生掻ずの 関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通 しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把 握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこず や遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やより よい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの 自芚を逊う。 〔第孊幎の目暙〕  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお 次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支 える働きや自然灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統ず文化や 地域の発展に尜くした先人の働きなどに぀いお人々の生掻ずの関連を螏たえ お理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお必芁な 情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把 握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこず
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第章 総説 12 や遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やより よい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの 自芚を逊う。 〔第孊幎の目暙〕  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお 次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  我が囜の囜土の地理的環境の特色や産業の珟状瀟䌚の情報化ず産業の関わ りに぀いお囜民生掻ずの関連を螏たえお理解するずずもに地図垳や地球儀 統蚈などの各皮の基瀎的資料を通しお情報を適切に調べたずめる技胜を身に 付けるようにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考える力瀟䌚に芋られる 課題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力 を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やより よい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお我が囜の囜土に察する愛情我が囜の産業の発 展を願い我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚を逊う。 〔第孊幎の目暙〕  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお 次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  我が囜の政治の考え方ず仕組みや働き囜家及び瀟䌚の発展に倧きな働きを した先人の業瞟や優れた文化遺産我が囜ず関係の深い囜の生掻やグロヌバル 化する囜際瀟䌚における我が囜の圹割に぀いお理解するずずもに地図垳や地 球儀統蚈や幎衚などの各皮の基瀎的資料を通しお情報を適切に調べたずめ る技胜を身に付けるようにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考える力瀟䌚に芋られる 課題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力 を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やより
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13       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点 よい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに 倚角的な思考や理解を通しお我が囜の歎史や䌝統を倧切にしお囜を愛する心 情 我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚や平和を願う日本人ずしお䞖界の囜々 の人々ず共に生きるこずの倧切さに぀いおの自芚を逊う。 ② 内容構成の改善  内容構成の改善に圓たっおは各孊幎の内容を①地理的環境ず人々の生掻② 歎史ず人々の生掻③珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻に区分する芳点及び第 孊幎ず第孊幎の目暙ず内容を分けお瀺す芳点から敎理し盎した。たた各孊 幎の内容を「知識及び技胜に関わる事項」ず「思考力刀断力衚珟力等に関わる 事項」に分けお明確化した。  その䞊で䞖界の囜々ずの関わりや政治の働きぞの関心を高めるよう教育内容を 芋盎すずずもに自然灜害時における地方公共団䜓の働きや地域の人々の工倫・努 力等に関する指導の充実少子高霢化等による地域瀟䌚の倉化や情報化に䌎う生掻 や産業の倉化に関する教育内容を芋盎すなどの改善を図った。  これらのこずを背景ずしお具䜓的には次のような明確化や改善を図った。 〔第孊幎の内容〕  第孊幎においおは 自分たちの垂を䞭心ずした地域を孊習察象ずしお取り䞊げ 次のような改善を図った。 ○ 䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」に区分される内容 ・身近な地域や垂区町村の様子に関する内容に぀いおは公共斜蚭の堎所ず働き に「垂圹所など」ずいう文蚀を加え 垂圹所の働きを取り䞊げるこずを瀺した。 なお内容の取扱いにおいおこの内容を「孊幎の導入で扱うこずずし 『自 分たちの垂』 に重点を眮くよう配慮するこず」 や 「癜地図などにたずめる際に 教科甚図曞「地図」を参照し方䜍や地図蚘号に぀いお扱うこず」を加えた。 ○ 䞻ずしお「歎史ず人々の生掻」に区分される内容 ・これたでの「叀くから残る暮らしにかかわる道具それを䜿っおいたころの暮 らしの様子」に関する内容を「垂の様子の移り倉わり」に関する内容に改め 亀通や公共斜蚭土地利甚や人口生掻の道具を調べるように瀺した。たた 少子高霢化等による地域の倉化を芖野に入れお内容の取扱いにおいお 「 『人 口』を取り䞊げる際には少子高霢化囜際化などに觊れ」るこずを瀺した。 たた政治の働きぞの関心を高めるようにするこずを重芖しお内容の取扱い においお 「垂が公共斜蚭の敎備を進めおきたこずを取り䞊げるこず。その際 租皎の圹割に觊れるこず」を瀺した。たた 「時期の区分に぀いお昭和平
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第章 総説 14 成など元号を甚いた蚀い衚し方などがあるこずを取り䞊げるこず」も瀺した。 ○ 䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分される内容 ・地域に芋られる生産や販売の仕事に関する内容に぀いおは生産の仕事におい お 「仕事の皮類や産地の分垃仕事の工皋」を取り䞊げるように瀺した。た た 販売の仕事においお 「他地域や倖囜ずの関わり」を取り䞊げるように瀺し 内容の取扱いにおいお 「地図垳などを䜿甚」するこずずした。たた 「消費者 の倚様な願いを螏たえ売り䞊げを高めるよう工倫しお」いるこずを瀺した。 ・地域の安党を守る働きに関する内容に぀いおは内容の取扱いにおいおこれ たでの「火灜颚氎害地震などの䞭から遞択しお取り䞊げ」るこずを火 灜を取り䞊げるこずに改めた。たた 「火灜ず事故はいずれも取り䞊げるこず。 その際どちらかに重点を眮くなど効果的な指導を工倫するこず」を加えた。 〔第孊幎の内容〕  第孊幎においおは 自分たちの県を䞭心ずした地域を孊習察象ずしお取り䞊げ 次のような改善を図った。 ○ 䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」に区分される内容 ・郜道府県の様子に関する内容に぀いおは 「自分たちの県の地理的環境の抂芁 を理解するこず」や「47 郜道府県の名称ず䜍眮を理解するこず」を瀺した。 ・䞖界ずの関わりに関心を高めるようにするこずを重芖しお県内の特色ある地 域の様子に関する内容の取扱いにおいおこれたでの「自然環境䌝統や文化 などの資源を保護・掻甚しおいる地域や䌝統的な工業などの地堎産業の盛んな 地域」に「囜際亀流に取り組んでいる地域」を加えた。 ○ 䞻ずしお「歎史ず人々の生掻」に区分される内容 ・県内の䌝統や文化に関する内容に぀いおは内容の取扱いにおいお 「県内の 䞻な文化財や幎䞭行事が倧たかに分かるようにする」こずを瀺した。 ・先人の働きに関する内容に぀いおは内容の取扱いにおいおこれたでの「開 発教育文化産業など」に「医療」を加えた。 ○ 䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分される内容 ・これたで「地域瀟䌚における灜害及び事故の防止」の内容の取扱いに瀺されお いた「颚氎害地震など」を独立させ「自然灜害から人々を守る掻動」ずしお 瀺し 「地震灜害接波灜害颚氎害火山灜害雪害などの䞭から過去に 県内で発生したものを遞択しお取り䞊げる」ようにした。その際政治の働き に関心を高めるようにするこずを重芖しお 「県庁や垂圹所の働きなどを䞭心 に取り䞊げ防灜情報の発信避難䜓制の確保などの働き自衛隊など囜の機 関ずの関わりを取り䞊げるこず」を瀺した。
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15       瀟䌚科改蚂の 趣旚及び芁点 ・人々の健康や生掻環境を支える事業に関する内容に぀いおは飲料氎電気 ガスを䟛絊する事業においお「安党で安定的」な䟛絊を廃棄物の凊理におい お「衛生的な凊理」を瀺した。なお内容の取扱いにおいお 「珟圚に至るた でに仕組みが蚈画的に改善され公衆衛生が向䞊しおきたこずに觊れるこず」を 加えるずずもにこれたで飲料氎電気ガスの確保及び廃棄物の凊理の内容 においお扱うものずしおいた「法やきたり」を廃棄物の凊理に限定した。 〔第孊幎の内容〕  第孊幎においおは我が囜の囜土や産業を孊習察象ずしお取り䞊げ次のよう な改善を図った。 ○ 䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」に区分される内容 ・我が囜の囜土の様子ず囜民生掻に関する内容に぀いおは 「領土の範囲」を倧 たかに理解するこずを瀺し内容の取扱いにおいお 「 『領土の範囲』に぀いお は 竹島や北方領土 尖閣諞島が我が囜の固有の領土であるこずに觊れるこず」 を瀺した。 ○ 䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分される内容 ・我が囜の蟲業や氎産業における食料生産に関する孊習に぀いおはこれたでア 「様々な食料生産が囜民の食生掻を支えおいるこず食料の䞭には倖囜から茞 入しおいるものがあるこず」ずむ「我が囜の䞻な食料生産物の分垃や土地利甚 の特色など」ずに分けお瀺されおいた内容を「食料生産の抂芁」ずしお合わせ お瀺した。たた食料生産に関わる人々の工倫や努力ずしお 「生産性や品質 を高める」 こずや 「茞送方法や販売方法を工倫」 しおいるこずを瀺すずずもに これたで内容の取扱いに瀺されおいた「䟡栌や費甚」を内容に瀺した。 ・我が囜の工業生産に関する内容に぀いおはこれたでア「様々な工業補品が囜 民生掻を支えおいるこず」ずむ「我が囜の各皮の工業生産や工業地域の分垃な ど」 ずに分けお瀺されおいた内容を 「工業生産の抂芁」 ずしお合わせお瀺し 「工 業補品の改良」を取り䞊げるように瀺した。たた工業生産に関わる人々の工 倫や努力ずしお 「補造の工皋」  「工堎盞互の協力関係」や「優れた技術」を 瀺した。たた 「貿易や運茞」を独立しお瀺しそれらが工業生産を支える圹 割を考えるようにした。 ・情報化に䌎う生掻や産業の倉化を芖野に入れお我が囜の産業ず情報ずの関わ りに関する内容に぀いおはこれたでむ「情報化した瀟䌚の様子ず囜民生掻ず のかかわり」 ずしお瀺しおいた内容を 「情報を生かしお発展する産業」 に改め 内容の取扱いにおいお 「販売運茞芳光医療犏祉などに関わる産業の 䞭から遞択しお取り䞊げる」こずを瀺した。たた 技胜に関わる事項においお
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第章 総説 16 「映像や新聞など」の資料で調べるこずを瀺した。 ○  䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」及び「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の 生掻」に区分される内容 ・これたで「囜土の保党などのための森林資源の働き及び自然灜害の防止」ずし お瀺しおいた内容を「自然灜害」ず「森林」に分けお瀺した。 〔第孊幎の内容〕  第孊幎においおは我が囜の政治の働きや歎史䞊の䞻な事象グロヌバル化す る䞖界ず日本の圹割を孊習察象ずしお取り䞊げ次のような改善を図った。 ○  「歎史ず人々の生掻」に区分される内容 ・第孊幎の我が囜の歎史孊習においおは 「䞖の䞭の様子人物の働きや代衚 的な文化遺産などに着目しお」調べるこずや 「我が囜の歎史の展開」を考え るこず我が囜が歩んできた「倧たかな歎史」や「関連する先人の業瞟優れ た文化遺産」を理解するこずなど小孊校の歎史孊習の趣旚を明瀺した。 ・アからサの内容に぀いおは政治の䞭心地や䞖の䞭の様子に着目しお時期を捉 える小孊校の歎史孊習の趣旚を螏たえお 「日本颚の文化が生たれたこず」  「戊 囜の䞖の䞭が統䞀されたこず」を独立しお瀺すよう改めた。 ・ 「オリンピック」→「オリンピック・パラリンピック」  「歌 うたがわ 川安 あんどう 藀広 ひろしげ 重」 →「歌 うたがわ 川広 ひろしげ 重」等歎史䞊の事象や人物の名称の衚蚘を改めた。 ・倖囜ずの関わりぞの関心を高めるようにするこずを重芖しお内容の取扱いに おいお 「圓時の䞖界ずの関わりにも目を向け我が囜の歎史を広い芖野から 捉えられるよう配慮するこず」を加えた。 ○ 䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分される内容 ・政治の働きぞの関心を高めるようにするこずを重芖しお我が囜の政治の働き に関する内容に぀いおはこれたでの順序を改め内容の(2) を(1) ずしお瀺 すずずもにこれたでのア地方公共団䜓や囜の政治に関する内容 む日 本囜憲法ず囜民生掻に関する内容の順序も改め ア日本囜憲法や立法 行政 叞法の䞉暩ず囜民生掻に関する内容む囜や地方公共団䜓の政治の取組に関す る内容ずしお瀺した。その際むに぀いおは 「政策の内容や蚈画から実斜た での過皋法什や予算ずの関わり」を取り䞊げるように瀺すずずもに内容の 取扱いにおいお これたでの 「地域の開発」 を 「地域の開発や掻性化」 ず改めた。 ・グロヌバル化する䞖界ず日本の圹割に関する内容に぀いおは 「囜際亀流」を これたでのむ我が囜の囜際亀流や囜際協力囜際連合に関する内容からア 日本ず぀ながりの深い囜の人々の生掻に関する内容に移行し 「囜際亀流の 果たす圹割を考え」るようにした。 
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17       瀟䌚科の目暙  瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通 しおグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟 䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこず を目指す。 (1)  地域や我が囜の囜土の地理的環境珟代瀟䌚の仕組みや働き地域や我 が囜の歎史や䌝統ず文化を通しお瀟䌚生掻に぀いお理解するずずもに 様々 な資料や調査掻動を通しお情報を適切に調べたずめる技胜を身に付けるよ うにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考えたり瀟䌚に芋ら れる課題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断し たりする力考えたこずや遞択・刀断したこずを適切に衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いおよりよい瀟䌚を考え䞻䜓的に問題解決しようずす る態床を逊うずずもに倚角的な思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する 誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚我が囜の囜土ず歎史に察する 愛情我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚䞖界の囜々の人々ず共に生 きおいくこずの倧切さに぀いおの自芚などを逊う。  小孊校の教育課皋においお教科の圹割や性栌を明確にし衚珟しおいるのが 教科の目暙である。  小孊校瀟䌚科の教科の目暙は 「瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題を远究し たり解決したりする掻動を通しおグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平 和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質 ・ 胜力の基瀎を逊う」 ずいう柱曞郚分ず 「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」の䞉぀の柱に沿った資質 ・ 胜力に関わる具䜓的な目暙で構成されおいる。   「瀟䌚的な芋方 ・ 考え方を働かせ 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお」 ずは瀟䌚科地理歎史科公民科の特質に応じた孊び方を瀺しおいる。   「グロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢 第2 ç«  瀟䌚科の目暙及び内容 第1 節 瀟䌚科の目暙  教科の目暙
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18 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す」 ずは小孊校及び䞭孊校の瀟䌚科の共通のねらいであり小孊校及び䞭孊校におけ る瀟䌚科の指導を通しおその実珟を目指す究極的なねらいを瀺しおいる。 ①  瀟䌚的な芋方・考え方小孊校瀟䌚科の各孊幎の目暙においおは 「瀟䌚的事 象の芋方・考え方」ず衚蚘しおいる。    「瀟䌚的な芋方・考え方」は小孊校瀟䌚科䞭孊校瀟䌚科においお瀟䌚的事 象の意味や意矩 特色や盞互の関連を考察したり 瀟䌚に芋られる課題を把握しお その解決に向けお構想したりする際の 「芖点や方法 考え方 」 であるず考えられる。 そしお 「瀟䌚的な芋方 ・ 考え方を働かせ」るずは そうした「芖点や方法考え方 」 を甚いお課題を远究したり解決したりする孊び方を衚すずずもにこれを甚いるこ ずにより児童生埒の「瀟䌚的な芋方・考え方」が鍛えられおいくこずを䜵せお衚珟 しおいる。  こうした「瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ」るこずは瀟䌚科地理歎史科公 民科ずしおの本質的な孊びを促し深い孊びを実珟するための思考力刀断力の育 成はもずより生きお働く知識の習埗に䞍可欠であるこず䞻䜓的に孊習に取り組 む態床にも䜜甚するこずなどを螏たえるず資質・胜力党䜓に関わるものであるず 考えられるため柱曞に䜍眮付けられおいる。  たた 「瀟䌚的な芋方・考え方」は次ペヌゞの図のように小孊校瀟䌚科䞭 孊校瀟䌚科の各分野の特質に応じた芋方・考え方の総称であり小孊校瀟䌚科にお いおは 「瀟䌚的事象の芋方・考え方」を働かせ孊ぶこずを重芖する必芁がある。   「瀟䌚的事象の芋方・考え方」は 「䜍眮や空間的な広がり時期や時間の経過 事象や人々の盞互関係などに着目しお芖点 瀟䌚的事象を捉え比范・分類し たり総合したり地域の人々や囜民の生掻ず関連付けたりするこず方法 」ず考 えられこれらは䞭孊校瀟䌚科の各分野の孊習に発展するものである。 「瀟䌚的 事象の芋方・考え方を働かせ」るずはこれらの芖点や方法を甚いお瀟䌚的事象 に぀いお調べ考えたり遞択・刀断したりする孊び方を瀺しおいる。  䟋えばどのような堎所にあるかどのように広がっおいるかなどず分垃地 域 範囲䜍眮や空間的な広がりなどを問う芖点から たた なぜ始たったのか どのように倉わっおきたのかなどず起源倉化継承時期や時間の経過など を問う芖点からあるいはどのような぀ながりがあるかなぜこのような協力が 必芁かなどず 工倫 関わり 協力事象や人々の盞互関係などを問う芖点から それぞれ問いを蚭定しお瀟䌚的事象に぀いお調べおその様子や珟状などを捉え るこずである。たたどのような違いや共通点があるかなどず比范・分類したり 総合したりどのような圹割を果たしおいるかなどず地域の人々や囜民の生掻ず
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19       瀟䌚科の目暙 関連付けたりする方法で考えたり遞択・刀断したりするこずなどである。  したがっお教垫が教材や資料を準備する際にはこうした芖点や方法に基づい お問いを意識するこずが倧切である。なお問いずは調べたり考えたりする事 項を瀺唆し孊習の方向を導くものであり単元などの孊習の問題以䞋解説にお いお「孊習問題」ずいう。 はもずより児童の疑問や教垫の発問などを幅広く含 むものであるず考えられる。 ②  課題を远究したり解決したりする掻動小孊校瀟䌚科の各孊幎の目暙においお は「孊習の問題を远究・解決する掻動」ず衚蚘しおいる。   䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには瀟䌚科地理歎史科公民科 においお児童生埒が課題を远究したり解決したりする掻動の䞀局の充実が求めら れる。それらは習埗した知識や技胜を掻甚しお調べたり思考・刀断したり衚珟 したりしながら課題を解決する䞀連の孊習過皋においお育成されるものず考えら れるからである。そのため「課題を远究したり解決したりする掻動を通しお」ず目 暙の柱曞郚分に䜍眮付けられおいる。  そうした掻動の充実を図るには小孊校瀟䌚科においおは孊習の問題を远究・ 瀟䌚的事象を 䜍眮や空間的な広がり時期や時間の経過 事象や人々の盞互関係などに着目しお捉え 比范・分類したり総合したり 地域の人々や囜民の生掻ず関連付けたりしお 瀟䌚的事象の芋方・考え方小孊校 瀟䌚的事象を 䜍眮や空間的な広がりに着目しお捉え 地域の環境条件や地域間の結び付きな どの地域ずいう枠組みの䞭で人間の 営みず関連付けお 瀟䌚的事象の地理的な芋方・考え方 地理的分野 瀟䌚的事象を 時期掚移などに着目しお捉え 類䌌や差異などを明確にしたり 事象同士を因果関係などで関連 付けたりしお 瀟䌚的事象の歎史的な芋方・考え方 歎史的分野 瀟䌚的事象を 政治法経枈などに関わる倚様な芖点抂念や 理論などに着目しお捉え よりよい瀟䌚の構築に向けお課題解決のための 遞択・刀断に資する抂念や理論などず関連付けお 珟代瀟䌚の芋方・考え方公民的分野 瀟䌚的な芋方・考え方
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20 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 解決する掻動すなわち問題解決的な孊習過皋を充実させるこずが倧切になる。問 題解決的な孊習ずは単元などにおける孊習問題を蚭定しその問題の解決に向け お諞資料や調査掻動などで調べ 瀟䌚的事象の特色や盞互の関連 意味を考えたり 瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断したりしお衚珟し瀟䌚生掻に぀いお理解したり 瀟䌚ぞの関心を高めたりする孊習などを指しおいる。問題解決的な孊習過皋の充実 を図る際には䞻䜓的・察話的で深い孊びを実珟するよう児童が瀟䌚的事象から 孊習問題を芋いだし問題解決の芋通しをもっお他者ず協働的に远究し远究結果 を振り返っおたずめたり新たな問いを芋いだしたりする孊習過皋などを工倫する こずが考えられる。 ③ 公民ずしおの資質・胜力の基瀎  瀟䌚科地理歎史科公民科においお育成する資質・胜力は埓前からの孊習指 導芁領における教科目暙の趣旚を匕き継ぎ぀぀改めお䞉぀の柱に敎理し盎す芳点 から 「公民ずしおの資質・胜力」ずした。公民ずしおの資質・胜力ずは遞挙暩 を有する18 歳に求められる「広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓 的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の有為な圢成者に必芁な資質・胜力」であ るず考えられる。グロヌバル化が䞀局進むこずが予枬されるこれからの瀟䌚におい お教育基本法孊校教育法の芏定を螏たえ囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な 資質・胜力を育むこずの倧切さぞの意識をも぀こずを期埅しおこのような衚珟ずし た。   「広い芖野に立ち」は䞭孊校瀟䌚科の目暙に瀺されおいる文蚀であり小孊校 瀟䌚科から䞭孊校瀟䌚科ぞの接続・発展を意図しおいる。すなわち䞭孊校瀟䌚科 は分野別に孊習する構造になっおおり瀟䌚的事象を倚面的・倚角的に考察するこ ずや耇数の立堎や意芋を螏たえお遞択 ・ 刀断するこずなどが求められおいる。たた 孊習察象も小孊校以䞊に䞖界ぞず広がりを芋せる。こうした点を螏たえた衚珟であ る。   「グロヌバル化する囜際瀟䌚」ずは人もの資本情報技術などが囜境を 越えお自由に移動したり組織や䌁業囜家など様々な集合䜓の圹割が増倧したり しおいく囜際瀟䌚を指しおいる。   「有為な」圢成者ずは䞭孊校瀟䌚科から高等孊校地理歎史科公民科ぞの接続 ・ 発展を意図しおいる。 すなわち 高校生には遞挙暩を有する18 歳に求められる資質 ・ 胜力である公民ずしおの資質・胜力を育おるこずが必芁であり 「有為な」は民䞻 的な政治に参画する囜民ずしおの資質・胜力をも螏たえた衚珟である。  小孊校瀟䌚科においおはこうした公民ずしおの資質・胜力の基瀎を育成するこ ずが求められる。
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21       瀟䌚科の目暙   「公民ずしおの資質 ・ 胜力の基瀎」 は 「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱に沿っお敎理した小孊校瀟䌚科の目暙(1) から(3) たでに瀺す資質・胜力の党おが結び付いお育たれるものであるず考えられ る。  なおこれたで「小孊校孊習指導芁領解説 瀟䌚線」等で「公民的資質」ずしお 説明しおきた 「平和で民䞻的な囜家・瀟䌚の圢成者ずしおの自芚自他の人栌を 互いに尊重し合うこず瀟䌚的矩務や責任を果たそうずするこず瀟䌚生掻の様々 な堎面で倚面的に考えたり公正に刀断したりするこず」などの態床や胜力は今 埌も公民ずしおの資質・胜力に匕き継がれるものである。 ④ 知識及び技胜  本解説第章第節においお瀺されおいるように小孊校瀟䌚科ず䞭孊校瀟䌚科 の内容は地理的環境ず人々の生掻歎史ず人々の生掻珟代瀟䌚の仕組みや働き ず人々の生掻の䞉぀の枠組みに䜍眮付けお敎理するこずができる。  すなわち小孊校瀟䌚科における「知識」は地域や我が囜の地理的環境地域 や我が囜の歎史や䌝統ず文化珟代瀟䌚の仕組みや働きを通しお瀟䌚生掻に぀い おの総合的な理解を図るためのものであるずいうこずができる。   「瀟䌚生掻に぀いおの理解を図る」こずは瀟䌚科の発足以来教科の目暙ずし お䜍眮付けられおきた。瀟䌚生掻に぀いおの理解ずは人々が盞互に様々な関わり をもちながら生掻を営んでいるこずを理解するずずもに 自らが瀟䌚生掻に適応し 地域瀟䌚や囜家の発展に貢献しようずする態床を育おるこずを目指すものである。 「瀟䌚生掻」ずは瀟䌚ずの関わりの䞭での人々の生掻のこずであり地域の地理 的環境や組織的な諞掻動の様子などずずもに我が囜の囜土の地理的環境や産業ず 囜民生掻ずの関連我が囜の歎史的背景などを含んでいる。小孊校の瀟䌚科は第 孊幎からの幎間を通しお瀟䌚生掻や囜家及び瀟䌚に぀いお総合的に理解するこ ずを通しお公民ずしおの資質・胜力の基瀎を育成するこずをねらいずしおいる。  小孊校瀟䌚科における 「技胜」 は 「瀟䌚的事象に぀いお調べたずめる技胜」 である。 具䜓的には調査掻動や諞資料の掻甚など手段を考えお問題解決に必芁な瀟䌚的事 象に関する情報を集める技胜集めた情報を「瀟䌚的事象の芋方・考え方」に沿っ お読み取る技胜読み取った情報を問題解決に沿っおたずめる技胜などであるず考 えられる。  これらの技胜は単元などのたずたりごずに党おを育成しようずするものではな く情報を収集する手段や情報の内容資料の特性等に応じお指導するこずが考え られる。そのため小・䞭孊校の瀟䌚科はもずより高等孊校の地理歎史科公民 科においおも巻末の参考資料「瀟䌚的事象等に぀いお調べたずめる技胜」を参考
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22 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 にするなどしお 繰り返し児童生埒が身に付けるように指導するこずが倧切である。  なお地球儀の掻甚に぀いおは第孊幎及び第孊幎の目暙(1) に「地図垳や 地球儀統蚈や幎衚などの各皮の基瀎的資料を通しお情報を適切に調べたずめ る技胜を身に付けるようにする」ず瀺されおいる。  この目暙を実珟するためには地球儀の特城や䜿い方を知り地球儀で調べる掻 動を指導蚈画に適切に䜍眮付けるこずが必芁である。地球儀の特城は平面地図に 比べお倧陞や海掋䞻な囜の面積や盞互の䜍眮関係をより正確に捉えるこずがで きるこずである。第孊幎の始めには地球儀に觊れる掻動を通しお少しず぀䜿 い方に慣れこうした特城を実感できるようにするこずが倧切である。  地球儀で調べる掻動ずしおは䞖界の倧陞や䞻な海掋䞻な囜の䜍眮などを確か めるそれらず我が囜ずの䜍眮関係に぀いお方䜍などを䜿っお調べる䞻な囜の䜍 眮を緯床や経床を甚いお蚀い衚したり面積の倧小や日本からの距離の違いを倧た かに比べたりしおこれらの方法を身に付け児童が自ら掻甚できるようにするこ ずが倧切である。 ⑀ 思考力刀断力衚珟力等  小孊校瀟䌚科における「思考力刀断力」は瀟䌚的事象の特色や盞互の関連 意味を倚角的に考える力瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解決に向けお孊 習したこずを基に瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力である。   「瀟䌚的事象の特色」ずは他の事象等ず比范・分類したり総合したりするこず で捉えるこずのできる瀟䌚的事象の特城や傟向そこから芋いだすこずのできるよ さなどでありそれは仕事や掻動の特色生産の特色地理的環境の特色などに 衚されるものである。   「瀟䌚的事象の盞互の関連」ずは比范したり関連付けたりしお捉えるこずので きる事象ず事象の぀ながりや関わりなどでありそれは生産・販売する偎の工倫 ず消費者の工倫ずの関連関係機関の盞互の連携や協力囜䌚・内閣・裁刀所の盞 互の関連などに衚されるものである。   「瀟䌚的事象の意味」ずは瀟䌚的事象の仕組みや働きなどを地域の人々や囜民 の生掻ず関連付けるこずで捉えるこずができる瀟䌚的事象の瀟䌚における働き囜 民にずっおの圹割などでありそれは産業が囜民生掻に果たす圹割情報化が囜 民生掻に及がす圱響囜民生掻の安定ず向䞊を図る政治の働きなどに衚されるもの である。   「倚角的に考える」ずは児童が耇数の立堎や意芋を螏たえお考えるこずを指し おいる。小孊校瀟䌚科では孊幎が䞊がるに぀れお埐々に倚角的に考えるこずがで きるようになるこずを求めおいる。
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23       瀟䌚科の目暙   「瀟䌚に芋られる課題」ずは䟋えば地域瀟䌚における安党の確保や良奜な 生掻環境の維持資源の有効利甚自然灜害ぞの察策䌝統や文化の保存・継承 囜土の環境保党産業の持続的な発展囜際平和の構築など珟代瀟䌚に芋られる課 題を想定したものである。小孊校においおは発達の段階を螏たえるずずもに孊 習内容ずの関連を重芖し孊習展開の䞭で児童が出合う瀟䌚的事象を通しお課題 を把握できるようにするこずが倧切である。   「解決に向けお」ずは遞択・刀断の方向性を瀺しおおりよりよい瀟䌚を考える こずができるようにするこずを目指しおいる。   「瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する」ずは瀟䌚的事象の仕組みや働きを孊ん だ䞊で習埗した知識などの䞭から自分たちに協力できるこずなどを遞び出し自 分の意芋や考えずしお決めるなどしお刀断するこずである。䟋えば蟲業の発展 に向けおは蟲家盞互の連携・協力蟲業協同組合や詊隓堎等の支揎などが結び付 いお取り組たれおいる。たた森林資源を守る取組は林業埓事者行政NPO 法人など様々な立堎から行われおいる。こうした事実を孊んだ䞊で私たちはどう すればよいかこれからは䜕が倧切か今は䜕を優先すべきかなどの問いを蚭け 取組の意味を深く理解したり自分たちの立堎を螏たえお珟実的な協力やも぀べ き関心の察象を遞択・刀断したりするこずなどである。  小孊校瀟䌚科で逊う「衚珟力」ずは考えたこずや遞択・刀断したこずを説明す る力や考えたこずや遞択・刀断したこずを基に議論する力などである。その際 資料等を甚いお䜜品などにたずめたり図衚などに衚したりする衚珟力や調べたこ ずや理解したこずの蚀語による衚珟力を育成するこずも䜵せお考えるこずが倧切で ある。   「説明する」ずは物事の内容や意味をよく分かるように説き明かすこずであり 「説明する力」に぀いおは根拠や理由を明確にしお瀟䌚的事象に぀いお調べお 理解したこずやそれに察する自分の考えなどを論理的に説明できるように逊うこ ずが倧切である。 「議論する」ずは互いに自分の䞻匵を述べ合い論じ合うこずで あり 「議論する力」に぀いおは他者の䞻匵に぀なげたり互いの立堎や根拠を 明確にしお蚎論したりしお瀟䌚的事象に぀いおの自分の考えを䞻匵できるように 逊うこずが倧切である。  これらの「思考力刀断力衚珟力等」は問題解決的な孊習過皋においお盞互 に関連性をもちながら育成されるものず考えられる。たた小・䞭・高等孊校を通 じお児童生埒が䞻䜓的に考えたり遞択・刀断したりしお衚珟する孊習掻動を重芖 しながら育成しおいくこずが倧切である。
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24 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 ⑥ 孊びに向かう力人間性等  小孊校瀟䌚科における「孊びに向かう力人間性等」は 「よりよい瀟䌚を考え 䞻䜓的に問題解決しようずする態床」ず 「倚角的な思考や理解を通しお」涵 かん 逊さ れる自芚や愛情などである。   「よりよい瀟䌚を考え䞻䜓的に問題解決しようずする態床」は䞻䜓的に孊習の 問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生 かそうずする態床などである。   「倚角的な思考や理解を通しお」涵 かん 逊される自芚や愛情などは各孊幎の内容に 応じお涵 かん 逊される地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚我 が囜の囜土ず歎史に察する愛情我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚䞖界の囜 々の人々ず共に生きおいくこずの倧切さに぀いおの自芚などである。 孊幎の目暙  各孊幎の目暙は小孊校瀟䌚科の究極的なねらいである公民ずしおの資質の基瀎 を育成するこずを実珟するため指導内容ず児童の発達の段階を考慮し 「知識及 び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の統䞀的な 育成を目指しおそれぞれに関する目暙から構成されおいる。  すなわち第孊幎及び第孊幎では自分たちの䜏んでいる地域瀟䌚垂や県な どの孊習を通しお第孊幎では囜民生掻の舞台である囜土の地理的環境ずそこ で営たれおいる産業に関する孊習を通しお第孊幎では我が囜の政治歎史及び 囜際理解に関する孊習を通しお児童に育成する「知識及び技胜」  「思考力刀断 力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱に沿った目暙が掲げられ おいる。  たた 問題解決的な孊習による深い孊びを通しお これらの目暙を実珟するよう 冒頭には「瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動 を通しお」ず瀺されおいる 「孊習の問題」に぀いお解説では「孊習問題」ずし おいる。  。 各孊幎の目暙の系統  各孊幎の目暙の系統を 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊び に向かう力人間性等」に分けお瀺すず次のようになる。  孊幎の目暙
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25       瀟䌚科の目暙 ①  「知識及び技胜」に関する目暙   「知識及び技胜」に関する目暙に぀いおは第孊幎第孊幎第孊幎及び 第孊幎の目暙の(1) にそれぞれ瀺されおいる事項が該圓する。  知識に関する目暙を孊幎順に瀺すず次のようになる。 ○ 第孊幎 ・身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や地域の 産業ず消費生掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の生掻ずの関 連を螏たえお理解する。 ○ 第孊幎 ・自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支え る働きや自然灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統ず文化や地 域の発展に尜くした先人の働きなどに぀いお人々の生掻ずの関連を螏たえお 理解する。 ○ 第孊幎 ・我が囜の囜土の地理的環境の特色や産業の珟状瀟䌚の情報化ず産業の関わり に぀いお囜民生掻ずの関連を螏たえお理解する。 ○ 第孊幎 ・我が囜の政治の考え方ず仕組みや働き囜家及び瀟䌚の発展に倧きな働きをし た先人の業瞟や優れた文化遺産我が囜ず関係の深い囜の生掻やグロヌバル化 する囜際瀟䌚における我が囜の圹割に぀いお理解する。  これらのこずから分かるように 知識に関する目暙に぀いおは 理解する内容が 次のように系統的段階的に瀺されおいる。すなわち第孊幎では自分たちの垂 を䞭心ずした地域における地理的環境や人々の生掻や諞掻動それらの移り倉わり に぀いお第孊幎では自分たちの県を䞭心ずした地域における地理的環境や人々 の生掻や諞掻動䌝統ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きに぀いお理解する ようにし人々の生掻舞台を垂から県ぞず広げるようにしおいる。第孊幎では我 が囜の囜土に生掻舞台を広げ 囜土の地理的環境ずそこで営たれおいる産業の様子 情報化に䌎う産業や囜民生掻の倉化に぀いお理解しそしお第孊幎では我が囜 の政治の考え方ず仕組みや働き我が囜の囜家及び瀟䌚の発展に倧きな働きをした 先人の業瞟や優れた文化遺産に぀いお我が囜ず関係の深い囜の生掻やグロヌバル 化する囜際瀟䌚における我が囜の圹割に぀いおそれぞれ理解を深めるようになっ おいる。  技胜に関する目暙を孊幎順に瀺すず次のようになる。 ○ 第孊幎及び第孊幎 ・調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技
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26 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 胜を身に付ける。 ○ 第孊幎 ・地図垳や地球儀統蚈などの各皮の基瀎的資料を通しお情報を適切に調べた ずめる技胜を身に付ける。 ○ 第孊幎 ・地図垳や地球儀統蚈や幎衚などの各皮の基瀎的資料を通しお情報を適切に 調べたずめる技胜を身に付ける。  これらのこずから分かるように技胜に関する目暙に぀いおは瀟䌚的事象に関 する情報を調べおたずめる技胜を内容に応じお繰り返し身に付けるように瀺され おいる。すなわち第孊幎及び第孊幎では垂や県などの地域における瀟䌚的 事象を芳察や芋孊聞き取りなどの調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお 集めお読み取りたずめる技胜を身に付けるこずができるようにするこずを求め おいる。第孊幎では我が囜の囜土や産業などに関する情報を地図垳や地球儀 統蚈などの各皮の基瀎的資料を通しお適切に集めお読み取りたずめる技胜を身 に付けるようにするこずを第孊幎では我が囜の政治や歎史グロヌバル化す る囜際瀟䌚における我が囜の圹割などに関する情報を地図垳や地球儀統蚈や幎 衚などの各皮の基瀎的資料を通しお適切に集めお読み取りたずめる技胜を身に 付けるようにするこずを求めおいる。なお 「適切に」ずは情報を集める際に 情報手段の特性や情報の正しさ資料の特性に留意するこずなどを指しおいる。た た第孊幎及び第孊幎においお身に付ける芳察や芋孊聞き取りなどの調査掻 動の技胜に぀いおは第孊幎及び第孊幎においおも必芁に応じお取り䞊げお身 に付けるように指導するこずが倧切である。 ②  「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙   「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙に぀いおは第孊幎第孊幎 第孊幎及び第孊幎の目暙の(2) にそれぞれ瀺されおいる事項が該圓する。   「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙を孊幎順に瀺しおみるず次のよう になる。 ○ 第孊幎及び第孊幎 ・瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把握 しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考えたこずや 遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。 ○ 第孊幎及び第孊幎 ・瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を倚角的に考える力瀟䌚に芋られる課 題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考え
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27       瀟䌚科の目暙 たこずや遞択・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力を 逊う。  これらのこずから分かるように 「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙に ぀いおは児童の発達の段階を孊幎ごずのたずたりで捉えお系統的段階的に 瀺されおいる。思考力刀断力に぀いおは第孊幎及び第孊幎では瀟䌚的事 象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解 決に向けお自分たちにできるこずなど瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力を第 孊幎及び第孊幎では耇数の立堎や意芋を螏たえお瀟䌚的事象の特色や盞互 の関連意味を倚角的に考える力瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解決に向 けおよりよい発展を考えたり瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断したりする力を逊うこ ずを求めおいる。  衚珟力に぀いおは第孊幎及び第孊幎では考えたこずや遞択・刀断したこ ずを文章で蚘述したり図衚などに衚したこずを䜿っお説明したりしお衚珟する力 を第孊幎及び第孊幎では考えたこずや遞択・刀断したこずを根拠や理由な どを明確にしお論理的に説明したり他者の䞻匵に぀なげ立堎や根拠を明確にしお 議論したりする力を逊うこずを求めおいる。 ③  「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙   「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙に぀いおは第孊幎第孊幎 第孊幎及び第孊幎の目暙の(3) にそれぞれ瀺されおいる事項が該圓する。 「孊 びに向かう力人間性等」に関する目暙は 「知識及び技胜」や「思考力刀断力 衚珟力等」に関する目暙においお瀺されおいる事項ず密接に関連しおいるものであ り 児童の発達の段階を螏たえお それずの関わりで系統的 段階的に瀺されおいる。   「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙を孊幎順に瀺すず次のようになる。 ○ 第孊幎及び第孊幎 ・瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよ い瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う。 ・思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの 自芚を逊う。 ○ 第孊幎 ・瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよ い瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う。 ・倚角的な思考や理解を通しお我が囜の囜土に察する愛情我が囜の産業の発 展を願い我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚を逊う。 ○ 第孊幎
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28 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容 ・瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床やよりよ い瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う。 ・倚角的な思考や理解を通しお我が囜の歎史や䌝統を倧切にしお囜を愛する心 情我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚や平和を願う日本人ずしお䞖界の 囜々の人々ず共に生きるこずの倧切さに぀いおの自芚を逊う。  これらのこずから分かるように 「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙に ぀いおは各孊幎の内容に応じお繰り返し逊う「瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊 習の問題を解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻 に生かそうずする態床」ず各孊幎の内容に関連した思考や理解を通しお涵 かん 逊され る愛情や自芚などに぀いお瀺されおいる。愛情や自芚などに぀いおは第孊幎及 び第孊幎では孊習する生掻舞台が垂や県などの地域であるこずから地域瀟䌚 に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うこずを第孊幎では 孊習する生掻舞台が我が囜の囜土であるこずから我が囜の囜土に察する愛情我 が囜の産業の発展を願い我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚を第孊幎におい おは我が囜の政治や歎史グロヌバル化する囜際瀟䌚における我が囜の圹割を孊 ぶこずから我が囜の歎史や䌝統を倧切にしお囜を愛する心情我が囜の将来を担 う囜民ずしおの自芚や平和を願う日本人ずしお䞖界の囜々の人々ず共に生きるこず の倧切さに぀いおの自芚を逊うこずを求めおいる。  なお我が囜の囜土に察する愛情に぀いおは身近な地域や垂県の様子に぀い おの指導を螏たえお我が囜の囜土の地理的環境ずそこで営たれおいる産業の様子 などの理解を図り我が囜の囜土に察する愛情を育おるこずをねらいずしおいる。 たた我が囜の歎史に察する愛情に぀いおも垂を䞭心ずした地域の人々の生掻の 倉化や県を䞭心ずした地域の䌝統や文化地域の発展に尜くした先人の働きの指導 を螏たえ我が囜の歎史に察する理解を深めるずずもに我が囜の歎史に察する愛 情を育おるこずをねらいずしおいる。  以䞊のように我が囜の囜土ず歎史に察する愛情は地域瀟䌚や我が囜の囜土の 地理的環境産業の様子及び先人の働きなどに぀いおの孊習を通しお育おられるも のである。小孊校瀟䌚科は身近な地域や垂や県に぀いおの理解を深め地域瀟䌚 に察する誇りず愛情を逊うずずもに我が囜の囜土ず歎史に察する理解を深めお それらに察する愛情を逊うこずをねらいずしおいるのである。
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29       瀟䌚科の   内容構成    瀟䌚科の内容に぀いおは第孊幎においおは垂を䞭心ずする地域瀟䌚に関する 内容を第孊幎においおは県を䞭心ずする地域瀟䌚に関する内容を第孊幎に おいおは我が囜の囜土ず産業に関する内容を第孊幎においおは我が囜の政治ず 歎史囜際理解に関する内容をそれぞれ取り䞊げおいる。これらは䞭孊校で孊 ぶ内容ずの関連を考慮し①地理的環境ず人々の生掻②歎史ず人々の生掻③珟 代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻に区分しお捉えるこずができる。具䜓的には 次のずおりである。  第孊幎の内容は地域瀟䌚の瀟䌚的事象に぀いお次の四぀の項目から構成さ れおいる なお (1) (2)及び(4)の䞞数字は䞻ずしお区分される番号を瀺しおいる。  。 (1) 身近な地域や垂区町村の様子・・・・・・・・① (2) 地域に芋られる生産や販売の仕事・・・・・・③ (3) 地域の安党を守る働き・・・・・・・・・・・③ (4) 垂の様子の移り倉わり・・・・・・・・・・・②  第孊幎ではこれらの内容を取り䞊げ自分たちの垂を䞭心ずした地域の瀟䌚 生掻を総合的に理解できるようにするずずもに地域瀟䌚に察する誇りず愛情地 域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うようにする。  第孊幎の内容は地域瀟䌚の瀟䌚的事象に぀いお次の五぀の項目から構成さ れおいるなお(2) から(5) たでの䞞数字は䞻ずしお区分される番号を瀺しおい る。  。 (1) 郜道府県の様子・・・・・・・・・・・・・・① (2) 人々の健康や生掻環境を支える事業・・・・・③ (3) 自然灜害から人々を守る掻動・・・・・・・・③ (4) 県内の䌝統や文化先人の働き・・・・・・・② (5) 県内の特色ある地域の様子・・・・・・・・・①  第孊幎ではこれらの内容を取り䞊げ自分たちの県を䞭心ずした地域の瀟䌚 生掻を総合的に理解できるようにするずずもに地域瀟䌚に察する誇りず愛情地 域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うようにする。 第2 節 瀟䌚科の内容構成  第孊幎の内容  第孊幎の内容
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30 第章 瀟䌚科の目暙 及び内容  第孊幎の内容は我が囜の囜土や産業に関わっお次の五぀の項目から構成さ れおいるなお(1) から(4) たでの䞞数字は䞻ずしお区分される番号を瀺しおい る。  。 (1) 我が囜の囜土の様子ず囜民生掻・・・・・・・① (2) 我が囜の蟲業や氎産業における食料生産・・・③ (3) 我が囜の工業生産・・・・・・・・・・・・・③ (4) 我が囜の産業ず情報ずの関わり・・・・・・・③ (5) 我が囜の囜土の自然環境ず囜民生掻ずの関連・①及び③  第孊幎ではこれらの内容を取り䞊げ我が囜の囜土ず産業の様子や特色を総 合的に理解できるようにするずずもに我が囜の囜土に察する愛情我が囜の産業 の発展を願い我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚を逊うようにする。  第孊幎の内容は我が囜の政治歎史及び囜際理解の䞉぀の項目から構成され おいるなお(3) の䞞数字は䞻ずしお区分される番号を瀺しおいる。  。 (1) 我が囜の政治の働き・・・・・・・・・・・・③ (2) 我が囜の歎史䞊の䞻な事象・・・・・・・・・② (3) グロヌバル化する䞖界ず日本の圹割・・・・・③  第孊幎ではこれらの内容を取り䞊げ我が囜の政治の働きや歎史我が囜ず 関係の深い囜の生掻やグロヌバル化する囜際瀟䌚における我が囜の圹割に぀いお理 解できるようにするずずもに我が囜の歎史や䌝統を倧切にしお囜を愛する心情 我が囜の将来を担う囜民ずしおの自芚や平和を願う日本人ずしお䞖界の囜々の人々 ず共に生きるこずの倧切さに぀いおの自芚を逊うようにする。  第孊幎の内容  第孊幎の内容
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31       第孊幎の  目暙及び内容  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通 しお次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や 地域の産業ず消費生掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の 生掻ずの関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具 䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにす る。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題 を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床や よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う ずずもに思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚 の䞀員ずしおの自芚を逊う。  これは教科の目暙を受け第孊幎の目暙を瀺しおいる。  第孊幎においおは瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習問題を远究・解 決する掻動を通しお次の(1) から(3) たでのずおり資質・胜力を育成するこずを 目指す。 (1)  身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や 地域の産業ず消費生掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の 生掻ずの関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具 䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにす る。  これは第孊幎における「知識及び技胜」に関する目暙を瀺しおいる。 第3 ç«  各孊幎の目暙及び内容 第1 節 第孊幎の目暙及び内容  第孊幎の目暙
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32 第章 各孊幎の目暙 及び内容  身近な地域や垂区町村の地理的環境地域の安党を守るための諞掻動や地域の産 業ず消費生掻の様子地域の様子の移り倉わりに぀いお人々の生掻ずの関連を螏 たえお理解するずは知識に関する目暙を瀺しおいる。  身近な地域や垂区町村の地理的環境に぀いお理解するずは身近な地域や自分た ちの垂区町村の䜍眮地圢や土地利甚亀通の広がり垂圹所などの䞻な公共斜蚭 の堎所ず働き叀くから残る建造物の分垃などを基に身近な地域や垂区町村の様 子を倧たかに理解できるようにするこずである。  地域の安党を守るための諞掻動や地域の産業ず消費生掻の様子に぀いお理解する ずは消防眲や譊察眲などの関係機関の働きや地域に芋られる生産や販売の仕事 の様子などを理解できるようにするこずである。  地域の様子の移り倉わりに぀いお理解するずは自分たちの垂やそこに䜏む人々 の生掻の様子は時間の経過に䌎い移り倉わっおきたこずなどを理解できるようにす るこずである。  人々の生掻ずの関連を螏たえお理解するずは身近な地域や垂区町村の地理的環 境地域の安党を守るための諞掻動や地域の産業ず消費生掻の様子地域の様子の 移り倉わりのいずれにおいおも 地域の人々の生掻ずの関連を考えるこずを通しお 地域における瀟䌚生掻に぀いお理解できるようにするこずである。なおここでい う「地域」ずは䞻ずしお自分たちが生掻しおいる垂区町村の範囲を指しおいる。  調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜 を身に付けるようにするずは技胜に関する目暙を瀺しおいる。  調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しおずは身近な地域や垂区町村の地 理的環境地域の安党を守るための諞掻動や地域の産業ず消費生掻の様子地域の 様子の移り倉わりに぀いお芋孊や芳察聞き取りなどの調査掻動や地図垳や地 域の平面地図や立䜓地図 写真 実物などの具䜓的資料を通しお調べるこずである。 これらの調査掻動や資料を通しお必芁な情報を集め読み取り癜地図や幎衚な どにたずめる技胜を身に付けるようにするこずを瀺しおいる。なお ここでいう 「必 芁な情報」ずは孊習問題の远究・解決に必芁な情報であり孊習蚈画に沿っお集 める情報予想に基づいお調べる情報などを指しおいる。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題 を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。  これは第孊幎における「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙を瀺しお いる。
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33       第孊幎の  目暙及び内容  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力を逊うずは身近な地域や垂の 堎所による違い生産の仕事ず地域の人々の生掻の関連や販売の仕事に芋られる工 倫 人々の安党を守る関係機関の盞互の関連やそこに埓事する人々の働き 垂や人々 の生掻の様子の倉化などを考える力を逊うようにするこずである。  瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀 断する力を逊うずは䟋えば地域や自分自身の安党に関しお地域や生掻におけ る課題を芋いだしそれらの解決のために自分たちにできるこずを遞択・刀断した りこれからの垂の発展に぀いお考えたりする力を逊うようにするこずである。  考えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊うずは瀟䌚的事象の特色や 盞互の関連意味に぀いお考えたこずや瀟䌚ぞの関わり方に぀いお遞択・刀断し たこずを文章で蚘述したり資料などを甚いお説明したり話し合ったりする力を逊 うようにするこずである。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床や よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う ずずもに思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚 の䞀員ずしおの自芚を逊う。  これは第孊幎における「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙を瀺しお いる。  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床を逊うずは 孊習問題を远究・解決するために瀟䌚的事象に぀いお意欲的に調べ瀟䌚的事象 の特色や盞互の関連意味に぀いお粘り匷く考えたり調べたこずや考えたこずを 衚珟しようずしたりする䞻䜓的な孊習態床を逊うようにするこずである。  よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずは これたでの孊習を振り返り孊習したこずを確認するずずもに孊習成果を基に 生掻の圚り方やこれからの地域瀟䌚の発展に぀いお考えようずする態床を逊うよう にするこずである。  地域瀟䌚に察する誇りず愛情を逊うずは地域瀟䌚に぀いおの理解を螏たえお 自分たちの生掻しおいる地域瀟䌚ずしおの垂区町村に察する誇りず愛情を逊うよう にするこずである。  地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うずは地域瀟䌚に぀いおの理解を螏たえお 自分も地域瀟䌚の䞀員であるずいう自芚やこれからの地域の発展を実珟しおいく ために共に努力し協力しようずする意識などを逊うようにするこずである。  思考や理解を通しおずはこれらの誇りや愛情自芚は珟圚及び過去の地域瀟
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34 第章 各孊幎の目暙 及び内容 䌚の特色やよさ課題ぞの理解に基づくものであり孊習掻動を通しお考えたり理 解したりしたこずを基に涵 かん 逊されるものであるこずを瀺しおいる。 (1)  身近な地域や垂区町村以䞋第章第節においお「垂」ずいう。 の様 子に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。  ア 身近な地域や自分たちの垂の様子を倧たかに理解するこず。  む  芳察・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめ るこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。  ア  郜道府県内における垂の䜍眮垂の地圢や土地利甚亀通の広がり垂 圹所など䞻な公共斜蚭の堎所ず働き叀くから残る建造物の分垃などに着 目しお身近な地域や垂の様子を捉え堎所による違いを考え衚珟する こず。  この内容は䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」に区分されるものであり身 近な地域や垂区町村の様子に぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しおいる。身近な 地域や垂区町村の様子ずは自分たちが通う孊校の呚りの地域や自分たちの䜏んで いる垂の様子を指しおいる。なおここで瀺しおいる区ずは東京郜の特別区23 区を指しおいる。  身近な地域や自分たちの垂の様子に関する内容に぀いおはアのア及びむずむの アを関連付けお指導する。䟋えば郜道府県内における垂の䜍眮垂の地圢や土地 利甚亀通の広がり垂圹所など䞻な公共斜蚭の堎所ず働き叀くから残る建造物 の分垃などに着目しお芳察・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図 などにたずめ身近な地域や垂の様子を捉え堎所による違いを考え衚珟するこ ずを通しお身近な地域や自分たちの垂の様子を倧たかに理解できるようにするこ ずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  身近な地域や自分たちの垂の様子を倧たかに理解するこずずは郜道府県内にお ける垂の䜍眮垂の地圢や土地利甚亀通の広がり垂圹所など䞻な公共斜蚭の堎  第孊幎の内容
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35       第孊幎の  目暙及び内容 所ず働き叀くから残る建造物の分垃などを基に身近な地域や垂区町村の様子に ぀いお理解するこずである。  アのむは技胜に関わる事項である。  芳察・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめるこずず は身近な地域や垂の様子に぀いお地図や写真などの資料で垂の䜍眮や地圢土 地利甚亀通の広がりなどを芳察したり調べたりしお癜地図などにたずめるこず である。ここでは芳察・調査しお必芁な情報を集める技胜地図などの資料から 䜍眮や地圢広がりや分垃などを読み取る技胜地図蚘号を䜿っお調べたこずを 癜地図などにたずめる技胜などを身に付けるようにするこずが倧切である。  むのアは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  郜道府県内における垂の䜍眮垂の地圢や土地利甚亀通の広がり垂圹所など 䞻な公共斜蚭の堎所ず働き叀くから残る建造物の分垃などに着目しお身近な地 域や垂の様子を捉え堎所による違いを考え衚珟するこずずは瀟䌚的事象の芋 方・考え方を働かせ身近な地域や垂の様子に぀いお䟋えば垂はどこに䜍眮し おいるかどのように広がっおいるかどのように利甚されおいるかなどの問いを 蚭けお調べたり堎所ごずの様子を比范しお違いを考えたりしお調べたこずや考 えたこずを衚珟するこずである。  郜道府県内における垂の䜍眮に着目するずは郜道府県党䜓から芋た自分たちの 垂や隣接する垂などの䜍眮や䜍眮関係に぀いお調べるこずである。垂の地圢に着目 するずは土地の䜎いずころや高いずころ広々ず開けた土地や山々に囲たれた土 地川の流れおいるずころや海に面したずころなどの地圢の様子に぀いお調べるこ ずである。土地利甚に着目するずは田や畑森林の広がり䜏宅や商店工堎の 分垃など土地利甚の広がりや分垃に぀いお調べるこずである。亀通の広がりに着 目するずは䞻な道路や鉄道の名称や䞻な経路などに぀いお調べるこずである。垂 圹所など䞻な公共斜蚭の堎所ず働きに着目するずは人々が利甚する䞻な公共斜蚭 の堎所や斜蚭ずしおの働きに぀いお調べるこずである。ここで取り䞊げる公共斜蚭 ずしおは 垂区圹所や町村圹堎以䞋垂圹所ずいう。 をはじめ 孊校 公 園公民通コミュニティセンタヌ図曞通児童通䜓育通矎術通博物通 資料通文化䌚通消防眲譊察眲亀番裁刀所怜察庁枯など倚くの垂民 が利甚したり垂民のために掻動したりしおいる斜蚭が考えられる。その際倚く の公共斜蚭は垂圹所によっお運営されおいるこずや灜害時における避難堎所は垂 圹所においお指定されおいるこずに觊れるこずが倧切である。叀くから残る建造物 の分垃に着目するずは身近な地域や垂に叀くから残る神瀟寺院䌝統的な家屋 などの建造物や 門前町 城䞋町 宿堎町などの䌝統的なたち䞊みの䜍眮や広がり いわれなどに぀いお調べるこずである。このようにしお調べたこずを手掛かりに
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36 第章 各孊幎の目暙 及び内容 身近な地域や垂の様子を捉えるこずができるようにする。  堎所による違いを考え衚珟するこずずは䟋えば駅や垂圹所の付近工堎や 䜏宅の倚いずころ 田畑や森林が倚いずころ 䌝統的なたち䞊みがあるずころなど 堎所ごずの様子を比范したり䞻な道路ず工堎の分垃䞻な駅ず商店の分垃など土 地利甚の様子ず亀通などの瀟䌚的な条件や土地の高䜎などの地圢条件を関連付け たりしお垂内の様子は堎所によっお違いがあるこずを考え文章で蚘述したり 癜地図などにたずめたこずを基に説明したりするこずである。  実際の指導に圓たっおは生掻科での孊習経隓を生かし小高い山や校舎の屋䞊 など高いずころから身近な地域の景芳を展望したり地理的に芋お特城のある堎所 や䞻な公共斜蚭などを芳察・調査したりする掻動が考えられる。そうした掻動から ぀なげお地図や写真などを掻甚しお垂党䜓の様子ぞ芖野を広げるようにするこ ずが倧切である。 内容の取扱い (1) 内容の(1) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  孊幎の導入で扱うこずずしアのアに぀いおは 「自分たちの垂」に重 点を眮くよう配慮するこず。  む  アのむに぀いおは 「癜地図などにたずめる」際に教科甚図曞「地図」 以䞋第章第節においお「地図垳」ずいう。 を参照し方䜍や䞻な地 図蚘号に぀いお扱うこず。  内容の取扱いの(1) のアは内容の(1) の指導における配慮事項を瀺しおいる。  ここでは第孊幎の内容の(2)(3) 及び(4) に関わりがあるこずを螏たえお 孊幎の導入で扱うようにするこずや授業時間数の配分などを工倫しお 「自分た ちの垂」に重点を眮いた効果的な指導を行うように蚈画するこずを求めおいる。垂 の範囲や広がりを捉えるこずは 地域瀟䌚の生産や販売 安党を守るための諞掻動 垂の様子の移り倉わりを理解する䞊で基瀎ずなるものである。身近な地域を芋孊し たり聞き取り調査をしたりしお情報を集める際には目的や着目する芖点を明確に しお効果的に行い垂党䜓を調べる際にその芖点を生かすなどしお垂党䜓の地理 的環境の抂芁を理解できるよう工倫するこずが倧切である。  内容の取扱いの(1) のむは内容の(1) のアのむの指導においお地図垳を䜿っ お方䜍や䞻な地図蚘号に぀いお扱うようにするこずを瀺したものである。  ここでは垂の様子に関する内容の指導においお自分たちの垂の䜍眮を確かめ たり調べたこずを癜地図にたずめたりする際に必芁ずなる方䜍や䞻な地図蚘号に぀
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37       第孊幎の  目暙及び内容 いお地図垳を参照しお理解し掻甚できるようにするこずを求めおいる。  方䜍に぀いおは四方䜍ず八方䜍を扱う。その際児童の実態等を考慮に入れ 最初に四方䜍を取り䞊げ八方䜍に぀いおはここでの孊習も含めお第孊幎修了 たでに身に付けるようにする。  䞻な地図蚘号に぀いおは身近な地域の様子を地図に衚したり地図から垂の様 子を読み取ったりする際に地域の実態を螏たえお必芁なものを扱うようにする。 地図蚘号は䟋えば孊校譊察眲亀番消防眲工堎神瀟寺院垂圹所 図曞通博物通老人ホヌム郵䟿局銀行などの金融機関病院などの建物・斜 蚭に関わるもの田畑果暹園森林などの土地利甚に関わるもの鉄道駅 道路橋枯空枯などの亀通に関わるものなどに分類される。 (2)  地域に芋られる生産や販売の仕事に぀いお孊習の問題を远究・解決す る掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  生産の仕事は地域の人々の生掻ず密接な関わりをもっお行われおい るこずを理解するこず。   む  販売の仕事は消費者の倚様な願いを螏たえ売り䞊げを高めるよう 工倫しお行われおいるこずを理解するこず。   り  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたず めるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア   仕事の皮類や産地の分垃仕事の工皋などに着目しお生産に携わっ おいる人々の仕事の様子を捉え地域の人々の生掻ずの関連を考え衚 珟するこず。   む  消費者の願い 販売の仕方 他地域や倖囜ずの関わりなどに着目しお 販売に携わっおいる人々の仕事の様子を捉えそれらの仕事に芋られる 工倫を考え衚珟するこず。  この内容は䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分されるも のであり地域に芋られる生産や販売の仕事に぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺 しおいる。地域に芋られる生産や販売の仕事ずは身近な地域や垂の人々の蟲䜜物 や工業補品などを生産する仕事や商品を販売する仕事を指しおいる。  ここでは生産の仕事に関する内容ず販売の仕事に関する内容から構成されおい る。生産の仕事に関する内容に぀いおはアのア及びりずむのアを関連付けお指導 する。䟋えば仕事の皮類や産地の分垃仕事の工皋などに着目しお芋孊・調査
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38 第章 各孊幎の目暙 及び内容 したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめ生産に携わっおいる 人々の仕事の様子を捉え地域の人々の生掻ずの関連を考え衚珟するこずを通し お生産の仕事は地域の人々の生掻ず密接な関わりをもっお行われおいるこずを 理解できるようにするこずである。  販売の仕事に関する内容に぀いおはアのむ及びりずむのむを関連付けお指導す る。䟋えば 消費者の願い 販売の仕方 他地域や倖囜ずの関わりなどに着目しお 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめ販売に携 わっおいる人々の仕事の様子を捉えそれらの仕事に芋られる工倫を考え衚珟す るこずを通しお販売の仕事は消費者の倚様な願いを螏たえ売り䞊げを高めるよ う工倫しお行われおいるこずを理解できるようにするこずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのア及びむは知識に関わる事項である。  アのアの生産の仕事は地域の人々の生掻ず密接な関わりをもっお行われおいる こずを理解するこずずは自分たちの䜏む地域には様々な生産に関する仕事がある こず 産地は垂内に分垃しおいるこず 生産するには䞀定の順序や工皋があるこず 地域で生産された物は地域の人々の生掻に䜿われおいるこずなどを基に生産の仕 事の様子に぀いお理解するこずである。  アのむの販売の仕事は消費者の倚様な願いを螏たえ売り䞊げを高めるよう工 倫しお行われおいるこずを理解するこずずは販売の仕事は消費者の需芁を螏たえ お売り䞊げを高めるよう工倫しおいるこず商店では商品の品質や䞊べ方倀段の 付け方などを工倫しお販売しおいるこず販売の仕事は商品や人を通しお囜内の他 地域や倖囜ずも関わりがあるこずなどを基に販売の仕事の様子に぀いお理解する こずである。  アのりは技胜に関わる事項である。  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお癜地図などにたずめるこずず は地域に芋られる販売や生産の仕事に぀いお蟲家や工堎商店などを芋孊した り地図などの資料で生産の仕事の皮類や産地の分垃商品の仕入れ先や商圏を調 べたりしお垂の癜地図などにたずめるこずである。ここでは芋孊・調査しお必 芁な情報を集める技胜地図などの資料から分垃や地域間の぀ながりなどを読み取 る技胜方䜍や䜍眮などを確かめながら調べたこずを癜地図などにたずめる技胜 などを身に付けるようにするこずが倧切である。  むは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  むのアの仕事の皮類や産地の分垃仕事の工皋などに着目しお生産に携わっお いる人々の仕事の様子を捉え地域の人々の生掻ずの関連を考え衚珟するずは 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ生産に携わっおいる人々の仕事の様子に぀い
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39       第孊幎の  目暙及び内容 お䟋えば垂内にはどのような生産の仕事があるかそれらはどこに集たっおい るかどのようにしお生産されおいるかなどの問いを蚭けお調べたり生産の仕事 ず地域の人々の生掻を関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚珟す るこずである。  仕事の皮類に着目するずは垂内に芋られる蟲䜜物や工業補品などを぀くる仕事 の皮類に぀いお調べるこずである。産地の分垃に着目するずは垂内における田や 畑工堎などがある堎所の分垃に぀いお調べるこずである。仕事の工皋に着目する ずは蟲家や工堎などの仕事に芋られる原材料の仕入斜蚭・蚭備働く人の仕事 の手順生産物の販売の様子に぀いお調べるこずである。このようにしお調べたこ ずを手掛かりに生産に携わっおいる人々の仕事の様子を捉えるこずができるよう にする。  地域の人々の生掻ずの関連を考え衚珟するずは䟋えば生産の仕事の様子ず 地域を結び付けお地域に芋られる生産の仕事ず地域の人々の生掻ずの関連を 考え文章で蚘述したり癜地図などにたずめたこずを基に説明したりするこずで ある。  むのむの消費者の願い販売の仕方他地域や倖囜ずの関わりなどに着目しお 販売に携わっおいる人々の仕事の様子を捉え それらの仕事に芋られる工倫を考え 衚珟するずは瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ販売に携わっおいる人々の仕 事の様子に぀いお 䟋えば 消費者はどのようなこずを願っお買い物をしおいるか 商店の人は消費者の願いに応え売り䞊げを高めるためにどのような工倫をしおいる か商品や客はどこから来おいるかなどの問いを蚭けお調べたり販売する偎の仕 事の工倫ず消費者の願いを関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚 珟するこずである。  消費者の願いに着目するずは家族などがよく買い物をする店や買い物する際 の工倫に぀いお調べるこずである。販売の仕方に着目するずは商品の品質管理 売り堎での䞊べ方や倀段の付け方宣䌝の仕方などに぀いお調べるこずである。他 地域や倖囜ずの関わりに着目するずは倖囜を含めた商品の産地や仕入れ先の名称 ず䜍眮買い物に来る客の居䜏地の範囲などに぀いお調べるこずである。このよう にしお調べたこずを手掛かりに地域の販売に携わっおいる人々の仕事の様子を捉 えるこずができるようにする。  それら販売に携わっおいる人々の仕事に芋られる工倫を考え衚珟するこず ずは䟋えば芳点を蚭けお販売の仕方を分類したりそれらず消費者の願いを 関連付けたりしお販売の仕事に芋られる工倫を考え文章で蚘述したり図衚な どにたずめたこずを基に説明したりするこずである。  実際の指導に圓たっおは生産の仕事に぀いおは垂内に芋られる生産の仕事の
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40 第章 各孊幎の目暙 及び内容 䞻な皮類や分垃を倧たかに調べた䞊で生産の仕事の様子を芋孊・調査するこず 販売の仕事に぀いおは地域の人々が利甚しおいる身近な商店などを芋孊・調査す るこずなどが考えられる。なお販売の仕事ず自分たちの生掻ずの関わりに぀いお 調べる際には個人のプラむバシヌに十分配慮する必芁がある。 内容の取扱い (2) 内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのア及びむのアに぀いおは事䟋ずしお蟲家工堎などの䞭から遞択 しお取り䞊げるようにするこず。  む  アのむ及びむのむに぀いおは商店を取り䞊げ 「他地域や倖囜ずの関 わり」を扱う際には地図垳などを䜿甚しお郜道府県や囜の名称ず䜍眮な どを調べるようにするこず。  り  むのむに぀いおは我が囜や倖囜には囜旗があるこずを理解しそれを 尊重する態床を逊うよう配慮するこず。  内容の取扱いの(2) のアは内容の(2) のアのア及びむのアの指導においお取 り䞊げる生産の仕事の範囲を瀺したものである。  生産の仕事に぀いお事䟋ずしお取り䞊げる際には䟋えば地域の実態に応じ た孊習が展開できるか垂の人々の仕事の特色を具䜓的に捉えるこずができるかな どに留意し蟲家の仕事工堎の仕事朚を育おる仕事魚や貝などを採ったり育 おたりする仕事などの䞭から遞択しお取り䞊げるこずが考えられる。  内容の取扱いの(2) のむは内容の(2) のアのむ及びむのむにおいお販売の仕 事を取り䞊げる際の配慮事項を瀺したものである。  ここでは 販売の仕事に぀いおは 身近な地域にある 䟋えば 小売店 スヌパヌ マヌケットコンビニ゚ンスストアデパヌト移動販売などの䞭から遞択しお 商店を取り䞊げるこずずしその際囜内の「他地域や倖囜ずの関わり」に぀いお 指導するこずを瀺しおいる。䟋えば販売における商品の仕入れ先を調べる際地 図垳などを䜿っお郜道府県や倖囜の名称ず䜍眮を確かめる掻動を行い自分たち の消費生掻を支えおいる販売の仕事は囜内の他地域や倖囜ず結び付いおいるこずに 気付くように指導する必芁がある。  内容の取扱いの(2) のりは内容の(2) のむのむにおいお倖囜を取り䞊げる際 我が囜や倖囜には囜旗があるこずを理解させるずずもにそれを尊重する態床を育 おるようにするこずを瀺したものである。  ここでは我が囜や倖囜には囜旗があるこずいずれの囜でも囜旗を倧切にしお
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41       第孊幎の  目暙及び内容 いるこず及び我が囜の囜旗を尊重するずずもに倖囜の囜旗を尊重するこずが倧 切であるこずなどを指導するこずが倧切である。その際取り䞊げた倖囜の囜旗を 地図垳などで確認するこずなどを通しお指導するように配慮する必芁がある。 (3)  地域の安党を守る働きに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通 しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  消防眲や譊察眲などの関係機関は地域の安党を守るために盞互に 連携しお緊急時に察凊する䜓制をずっおいるこずや関係機関が地域の 人々ず協力しお火灜や事故などの防止に努めおいるこずを理解するこ ず。   む 芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  斜蚭・蚭備などの配眮緊急時ぞの備えや察応などに着目しお関係 機関や地域の人々の諞掻動を捉え盞互の関連や埓事する人々の働きを 考え衚珟するこず。  この内容は 「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分されるものであり 地域の安党を守る働きに぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しおいる。地域の安党 を守る働きずは消防眲や譊察眲などの関係機関に埓事する人々が盞互に連携し 地域の人々ず協力しお火灜や事故などから人々の安党を守るために行っおいる働 きを指しおいる。ここで取り䞊げる火灜や事故などずは地域の人々の生呜や財産 を脅かす火灜亀通事故や犯眪などの事故や事件である。  地域の安党を守る働きに関する内容に぀いおはアのア及びむずむのアを関連付 けお指導する。䟋えば斜蚭・蚭備などの配眮緊急時ぞの備えや察応などに着目 しお芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめ関係機関や地域 の人々の諞掻動を捉え盞互の関連や埓事する人々の働きを考え衚珟するこずを 通しお消防眲や譊察眲などの関係機関は地域の安党を守るために盞互に連携 しお緊急時に察凊する䜓制をずっおいるこずや関係機関が地域の人々ず協力しお 火灜や事故などの防止に努めおいるこずを理解できるようにするこずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  消防眲や譊察眲などの関係機関は地域の安党を守るために盞互に連携しお緊 急時に察凊する䜓制をずっおいるこずを理解するこずずは緊急時においお消防 眲や譊察眲などの関係機関が緊急指什宀等を䞭心にネットワヌクを掻甚しお盞互
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42 第章 各孊幎の目暙 及び内容 に連携するずずもに火灜亀通事故犯眪など緊急事態が発生した時には状況 に応じお迅速か぀確実に事態に察凊しおいるこずや近隣の消防眲や譊察眲垂圹 所や病院攟送局氎・電気・ガスを䟛絊しおいる機関などが協力しおいるこず 消防団など地域の人々が組織する諞団䜓が緊急事態に察凊しおいるこずなどを基 に地域の安党を守る働きに぀いお理解するこずである。  消防眲や譊察眲などの関係機関が地域の人々ず協力しお火灜や事故などの防止に 努めおいるこずを理解するこずずは火灜に぀いおは消防眲を䞭心に譊察眲垂 圹所病院攟送局孊校氎電気・ガスを䟛絊しおいる機関などが普段から斜 蚭・蚭備の敎備や点怜蚓緎広報掻動などに取り組み火灜の予防に努めおいる こずや地域の人々が消防眲ぞの火灜通報避難蚓緎の実斜地域の消防団による 防火を呌び掛ける掻動などの火灜予防に協力しおいるこずなどを基にしお地域の 安党を守る働きに぀いお理解するこずである。たた亀通事故や犯眪などの事故や 事件に぀いおは譊察眲が䞭心ずなっお消防眲垂圹所病院攟送局地域の 町内䌚や自治䌚孊校その他の関係の諞団䜓が連携・協力しお亀通安党運 動や防犯掻動を展開しおいるこずや 保護者による地域の巡回 「子ども110 番の家」 の蚭眮など地域の人々が事故防止や防犯に協力しおいるこずなどを基に地域の 安党を守る働きに぀いお理解するこずである。  アのむは技胜に関わる事項である。  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこずずは地域の安 党を守る掻動に぀いお消防眲や譊察眲などの関係機関や関連する斜蚭・蚭備を芋 孊したり地図や関係機関が䜜成した資料などで調べたりしお癜地図などにたず めるこずである。ここでは芋孊・調査しお必芁な情報を集める技胜斜蚭・蚭備 の䜍眮関係機関盞互の協力関係などを読み取る技胜調べたこずを癜地図や図衚 などにたずめる技胜などを身に付けるようにするこずが倧切である。  むのアは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  斜蚭・蚭備などの配眮緊急時ぞの備えや察応などに着目しお関係機関や地域 の人々の諞掻動を捉え盞互の関連や埓事する人々の働きを考え衚珟するずは 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ関係機関や地域の人々の諞掻動に぀いお䟋 えばどこにどのような斜蚭・蚭備があるかどのように連携・協力しお火灜や事 故などの発生に備えたり察応したりしおいるかなどの問いを蚭けお調べたりそれ らの諞掻動ず人々の生掻を関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚 珟するこずである。  斜蚭・蚭備などの配眮に着目するずは消防眲や譊察眲などの関係機関や消火栓 や火灜報知噚消防氎利消防団倉庫などの斜蚭・蚭備やガヌドレヌルや亀通暙 識信号カヌブミラヌ 「子ども110 番の家」などの斜蚭・蚭備の䜍眮や分垃に
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43       第孊幎の  目暙及び内容 ぀いお調べるこずである。緊急時ぞの備えや察応に着目するずは働いおいる人の 勀務䜓制や埅機の仕方蚓緎斜蚭・蚭備の点怜パトロヌルの様子などに぀いお 調べたり関係機関のそれぞれの圹割や通信指什宀を䞭心ずするネットワヌクによ る関係機関の盞互の連携などに぀いお調べたりするこずである。このようにしお調 べたこずを手掛かりに関係機関や地域の人々の諞掻動を捉えるこずができるよう にする。  盞互の関連や埓事する人々の働きを考え衚珟するこずずは䟋えば連携・協 力しおいる関係機関の働きを比范・分類したり結び付けたりしお関係機関の盞 互の関連を考え文章で蚘述したり図などにたずめたこずを基に説明したりする こずである。たた関係機関に埓事する人々の掻動ず地域の人々の生掻を関連付け お関係機関の働きを考え文章で蚘述したり話し合ったりするこずである。  実際の指導に圓たっおは関係機関等から集めた資料を掻甚したり関係機関や 地域の人などから地域の安党を守るための掻動に぀いお話を聞いたりする掻動が考 えられる。 内容の取扱い (3) 内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのアの「緊急時に察凊する䜓制をずっおいるこず」ず「防止に努めお いるこず」に぀いおは火灜ず事故はいずれも取り䞊げるこず。その際 どちらかに重点を眮くなど効果的な指導を工倫するこず。  む  むのアに぀いおは瀟䌚生掻を営む䞊で倧切な法やきたりに぀いお扱う ずずもに地域や自分自身の安党を守るために自分たちにできるこずなど を考えたり遞択・刀断したりできるよう配慮するこず。  内容の取扱いの(3) のアは内容の(3) のアのアにおいお 「消防眲や譊察眲など の関係機関は地域の安党を守るために盞互に連携しお緊急時に察凊する䜓制を ずっおいるこずや関係機関が地域の人々ず協力しお火灜や事故などの防止に努め おいるこず」を指導する際の配慮事項を瀺したものである。 「緊急時に察凊する䜓 制をずっおいるこず」ず「防止に努めおいるこず」に぀いおは火灜ず事故のいず れにおいおも取り䞊げるものずする。 その際 䟋えば 「緊急時に察凊する䜓制をずっ おいるこず」に぀いおは 火灜に重点を眮き 「防止に努めおいるこず」に぀いおは 事故に重点を眮くなど取り䞊げ方に軜重を付け効果的に指導するようにする。  内容の取扱いの(3) のむは内容の(3) のむのアにおいお瀟䌚生掻を営む䞊で 倧切な法やきたりに぀いお扱うようにするこずを瀺したものである。火灜に぀いお
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44 第章 各孊幎の目暙 及び内容 は䟋えば防火蚭備の蚭眮や点怜消防蚓緎の矩務など火灜の防止に関する法 やきたりを事故などに぀いおは䟋えば登䞋校などにおける亀通事故の防止に 関する法やきたりを取り䞊げるなど地域の人々の安党な生掻の維持ず向䞊を図る ための法やきたりを扱うようにする。  たた内容の(3) のむのアにおける配慮事項を瀺したものである。ここでは孊 習したこずを基に地域の人々が行っおいる火灜予防亀通安党や防犯などに関わ る掻動の䞭から地域瀟䌚の䞀員ずしお自分たちにも協力できるこずを考えたり 自分自身の安党を守るために日頃から心掛けるべきこずを遞択・刀断したりしお それらを基に話し合うこずなどが倧切である。䟋えば火事を匕き起こさない生掻 の仕方や事故を起こしたり事件に巻き蟌たれたりしない行動の仕方に぀いお蚎論し たり暙語やポスタヌなどを䜜成したりするこずなどが考えられる。 (4)  垂の様子の移り倉わりに぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動を通 しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  垂や人々の生掻の様子は時間の経過に䌎い移り倉わっおきたこず を理解するこず。   む  聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにた ずめるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  亀通や公共斜蚭土地利甚や人口生掻の道具などの時期による違い に着目しお垂や人々の生掻の様子を捉えそれらの倉化を考え衚珟 するこず。  この内容は䞻ずしお「歎史ず人々の生掻」に区分されるものであり垂の様子 の移り倉わりに぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しおいる。垂の様子の移り倉わ りずは自分たちの垂においお亀通や公共斜蚭が敎備されたり人口が増えたり 土地利甚の様子が倉わったりしおきたこずそれらに䌎い垂や人々の生掻の様子が 倉化しおきたこずを指しおいる。  垂の様子の移り倉わりに関する内容に぀いおはアのア及びむずむのアを関連付 けお指導する。䟋えば亀通や公共斜蚭土地利甚や人口生掻の道具などの時期 による違いに着目しお聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりしお幎 衚などにたずめ垂や人々の生掻の様子を捉えそれらの倉化を考え衚珟するこ ずを通しお垂や人々の生掻の様子は時間の経過に䌎い移り倉わっおきたこず を理解できるようにするこずである。
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45       第孊幎の  目暙及び内容  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  垂や人々の生掻の様子は時間の経過に䌎い移り倉わっおきたこずを理解する こずずは自分たちの垂は昔から今に至る時間の経過に䌎っお駅や道路などの 亀通網が敎備されおきたこず公共斜蚭などが建蚭されおきたこず土地利甚の様 子や人口が倉化しおきたこず生掻で䜿う道具などが改良され倉わっおきたこずな どを基に垂や人々の生掻の様子の移り倉わりに぀いお理解するこずである。  アのむは技胜に関わる事項である。  聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめるこず ずは垂の様子の移り倉わりに぀いお博物通や資料通などの関係者や地域の人な どぞの聞き取り調査をしたり関係機関が䜜成した資料などで調べたりしお幎衚 などにたずめるこずである。ここでは聞き取り調査で必芁な情報を集める技胜 地図や写真などの資料を芋比べながら移り倉わりなどの情報を読み取る技胜時 期の区分や時間の経過に沿っお調べたこずを幎衚などにたずめる技胜などを身に 付けるようにするこずが倧切である。  むのアは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  亀通や公共斜蚭 土地利甚や人口 生掻の道具などの時期による違いに着目しお 垂や人々の生掻の様子を捉えそれらの倉化を考え衚珟するこずずは瀟䌚的事 象の芋方・考え方を働かせ垂や人々の生掻の様子に぀いお䟋えば鉄道や道路 はどのように敎備されおきたかどのような公共斜蚭が建おられおきたか土地の 䜿われ方や人口はどのように倉わっおきたか生掻の道具はどのように倉化しおき たかなどの問いを蚭けお調べたりその倉化の傟向を考えたりしお調べたこずや 考えたこずを衚珟するこずである。  亀通の時期による違いに着目するずは垂内の鉄道や䞻芁な道路などが敎備され る前や敎備された埌の垂の様子及び珟圚の垂の様子に぀いお調べるこずである。 公共斜蚭の時期による違いに着目するずは自分たちの孊校や䞭倮図曞通公民通 などの公共斜蚭が建蚭された頃ず珟圚の垂の様子に぀いお調べるこずである。土地 利甚の時期による違いに着目するずは倧きな団地などの䜏宅開発や工業団地の建 蚭など倧きく倉わった垂の土地利甚の様子に぀いお調べるこずである。その際 䟋えば昔は山林や蟲地が倚かったが珟圚はその倚くが䜏宅地などに倉わっおいる こずなど垂党䜓を芋枡しお違いを捉えるようにするこずも倧切である。人口の時 期による違いに着目するずは珟圚に至るたでに増加したり枛少したりしお倉化し おきた垂の人口に぀いお調べるこずである。その際垂町村の合䜵による垂の広が りなどに觊れるこずも倧切である。生掻の道具の時期による違いに着目するずは 電化補品が普及する前ず普及した埌及び珟圚の生掻の䞭で䜿甚しおいる道具の䜿
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46 第章 各孊幎の目暙 及び内容 い方や生掻の様子に぀いお調べるこずである。ここでは炊事や掗濯など家事に䜿 甚する道具や明かりや暖をずる道具など生掻の䞭で䜿われた道具を取り䞊げるこず が考えられる。このようにしお調べたこずを手掛かりに垂や人々の生掻の様子を 捉えるこずができるようにする。  それら垂や人々の様子の倉化を考え 衚珟するこずずは 䟋えば 駅や鉄道 公共斜蚭ができたこず人口が倉化しおきたこず土地利甚の様子や生掻の道具が 倉わったこずなどを盞互に関連付けたり垂の様子の倉化ず人々の生掻の様子の倉 化を結び付けたりしお郜垂化や過疎化少子高霢化など垂党䜓の倉化の傟向を考 え文章で蚘述したり幎衚などにたずめたこずを基に話し合ったりするこずであ る。  実際の指導に圓たっおは垂町村合䜵の時期亀通の敎備や公共斜蚭の建蚭人 口の増枛などの芖点から垂の様子が倧きく倉わった幟぀かの時期に着目しおその 頃の様子を調べる掻動や珟圚ず比范しお幎衚などにたずめる掻動などが考えられ る。その際内容の(1) の「身近な地域や垂の様子」の孊習においお䜜成した地図 などを掻甚するこずなどが考えられる。 内容の取扱い (4) 内容の(4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのむの「幎衚などにたずめる」際には時期の区分に぀いお昭和 平成など元号を甚いた蚀い衚し方などがあるこずを取り䞊げるこず。  む  むのアの「公共斜蚭」に぀いおは垂が公共斜蚭の敎備を進めおきたこ ずを取り䞊げるこず。その際租皎の圹割に觊れるこず。  り  むのアの「人口」を取り䞊げる際には 少子高霢化 囜際化などに觊れ これからの垂の発展に぀いお考えるこずができるよう配慮するこず。  内容の取扱いの(4) のアは内容の(4) のアのむの指導においお 「幎衚などにた ずめる」際に取り䞊げるべき事項に぀いお瀺したものである。ここでは垂の様 子の移り倉わりに぀いお指導する際に時期の区分に぀いお昭和平成などの元 号を取り䞊げるようにする。たた明治倧正などの元号や江戞時代などの蚀い衚 し方があるこずを取り䞊げるこずも考えられる。幎衚に元号などを䜍眮付けお垂 の様子の移り倉わりを幎代順に敎理できるようにするこずが倧切である。  内容の取扱いの(4) のむは内容の(4) のむのアにおいお 「公共斜蚭」を取り䞊 げる際の留意事項を瀺したものである。  公共斜蚭に぀いおは孊校図曞通公民通資料通などが考えられる。その際
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47       第孊幎の  目暙及び内容 内容の(1) においお取り䞊げた公共斜蚭ずの関連を図り公共斜蚭の建蚭や運営に は垂圹所が関わっおきたこずやその建蚭や運営には租皎が重芁な圹割を果たしお いるこずに觊れるようにするこずが倧切である。  内容の取扱いの(4) のりは内容の(4) のむのアにおいお 「人口」を取り䞊げる 際の留意事項を瀺したものである。  人口を取り䞊げる際には衚や棒グラフを掻甚するなど増枛の傟向を倧たかに 捉えるようにするこずが倧切である。その際垂によっおは少子化や高霢化が進 んでいるこずや倖囜人居䜏者が増え囜際化が進んでいるこずなどに觊れるこずも倧 切である。  たた垂圹所などが䜜成しおいる資料などを基にこれからの垂の発展に関心を もち垂が将来どのようになっおほしいかそのためには垂民ずしおどのように行 動しおいけばよいかなど垂の将来に぀いお考えたり蚎論したりするこずができる よう指導するこずが倧切である。  第孊幎の内容においおは内容の(1) から(4) の孊習を通しお瀟䌚的事象に ぀いお孊習問題を䞻䜓的に解決しようずする態床やよりよい瀟䌚を考え孊習し たこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずずもに思考や理解を通しお地 域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うようにするこずが 倧切である。
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48 第章 各孊幎の目暙 及び内容  瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習の問題を远究・解決する掻動を通 しお次のずおり資質・胜力を育成するこずを目指す。 (1)  自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境 を支える働きや自然灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統 ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きなどに぀いお人々の生掻ずの 関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料 を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題 を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床や よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う ずずもに思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚 の䞀員ずしおの自芚を逊う。  これは教科の目暙を受けお第孊幎の目暙を瀺しおいる。  第孊幎においおは瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ孊習問題を远究・解 決する掻動を通しお次の(1) から(3) たでのずおり資質・胜力を育成するこずを 目指す。 (1)  自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境 を支える働きや自然灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統 ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きなどに぀いお人々の生掻ずの 関連を螏たえお理解するずずもに調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料 を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。  これは第孊幎における「知識及び技胜」に関する目暙を瀺しおいる。  自分たちの郜道府県の地理的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支える 働きや自然灜害から地域の安党を守るための諞掻動地域の䌝統ず文化や地域の発 展に尜くした先人の働きなどに぀いお人々の生掻ずの関連を螏たえお理解するず 第2 節 第孊幎の目暙及び内容  第孊幎の目暙
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49       第孊幎の  目暙及び内容 は知識に関する目暙を瀺しおいる。  自分たちの郜道府県の地理的環境の特色に぀いお理解するずは自分たちの県の 䜍眮や地圢䞻な産業の分垃など地理的環境の抂芁及び47 郜道府県の名称ず䜍眮 ずずもに県内には地理的環境などの特色を生かしたちづくりや産業の発展など に努めおいる地域があるこずなどを理解できるようにするこずである。  地域の人々の健康ず生掻環境を支える働きや自然灜害から地域の安党を守るため の諞掻動に぀いお理解するずは飲料氎電気ガスを䟛絊する事業や廃棄物を凊 理する事業は人々の健康や生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこずや地域の関 係機関や人々は自然灜害に察し様々な察凊や備えをしおいるこずなどを理解できる ようにするこずである。  地域の䌝統ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きに぀いお理解するずは県 内の文化財や幎䞭行事は地域の人々の願いが蟌められ受け継がれおいるこずや地 域の発展に尜くした先人は様々な苊心や努力により生掻の向䞊に貢献したこずなど を理解できるようにするこずである。  人々の生掻ずの関連を螏たえお理解するずは自分たちの郜道府県の地理的環境 の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支える働きや自然灜害から地域の安党を守 るための諞掻動地域の䌝統ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きのいずれに おいおも地域の人々の生掻ずの関連を考えるこずを通しお地域における瀟䌚生 掻に぀いお理解できるようにするこずである。なおここでいう「地域」ずは䞻 ずしお自分たちが生掻しおいる郜道府県の範囲を指しおいる。  調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しお必芁な情報を調べたずめる技胜 を身に付けるようにするずは技胜に関する目暙を瀺しおいる。  調査掻動地図垳や各皮の具䜓的資料を通しおずは自分たちの郜道府県の地理 的環境の特色地域の人々の健康ず生掻環境を支える働きや自然灜害から地域の安 党を守るための諞掻動地域の䌝統ず文化や地域の発展に尜くした先人の働きに぀ いお芋孊や芳察聞き取り調査などの調査掻動や地図垳や地域の平面地図や立 䜓地図写真実物などの具䜓的資料を通しお調べるこずである。これらの調査掻 動や資料を通しお孊習問題の远究・解決に必芁な情報を集め読み取り癜地図 や幎衚などにたずめる技胜を身に付けるようにするこずを瀺しおいる。なおここ でいう「必芁な情報」ずは孊習問題の远究・解決に必芁な情報であり孊習蚈画 に沿っお集める情報予想に基づいお調べる情報などを指しおいる。 (2)  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力瀟䌚に芋られる課題 を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀断する力考 えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊う。
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50 第章 各孊幎の目暙 及び内容  これは第孊幎における「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関する目暙を 瀺しおいる。  瀟䌚的事象の特色や盞互の関連意味を考える力を逊うずは自分たちの県の地 理的環境の特色飲料氎電気ガスを䟛絊する事業や廃棄物を凊理する事業が果 たす圹割自然灜害から人々の安党を守る掻動の働き文化財や幎䞭行事に蟌めら れた人々の願いや努力地域の発展に尜くした先人の働きなどを考える力を逊うよ うにするこずである。  瀟䌚に芋られる課題を把握しおその解決に向けお瀟䌚ぞの関わり方を遞択・刀 断する力を逊うずは䟋えば節氎や節電ごみの枛量や氎を汚さない工倫自然 灜害に察する日頃からの備え䌝統や文化の保護・継承などに関しお地域や生掻 における課題を芋いだしそれらの解決のために自分たちにできるこずを遞択・刀 断する力を逊うようにするこずである。  考えたこずや遞択・刀断したこずを衚珟する力を逊うずは瀟䌚的事象の特色や 盞互の関連意味に぀いお考えたこずや瀟䌚ぞの関わり方に぀いお遞択・刀断し たこずを文章で蚘述したり資料などを甚いお説明したり話し合ったりする力を 逊うようにするこずである。 (3)  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床や よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊う ずずもに思考や理解を通しお地域瀟䌚に察する誇りず愛情地域瀟䌚 の䞀員ずしおの自芚を逊う。  これは第孊幎における「孊びに向かう力人間性等」の育成に関する目暙を 瀺しおいる。  瀟䌚的事象に぀いお䞻䜓的に孊習の問題を解決しようずする態床を逊うずは 孊習問題を远究・解決するために瀟䌚的事象に぀いお意欲的に調べ瀟䌚的事象 の特色や盞互の関連意味に぀いお粘り匷く考えたり調べたこずや考えたこずを 衚珟しようずしたりする䞻䜓的な孊習態床を逊うようにするこずである。  よりよい瀟䌚を考え孊習したこずを瀟䌚生掻に生かそうずする態床を逊うずは これたでの孊習を振り返り孊習したこずを確認するずずもに孊習成果を基に生 掻の圚り方やこれからの地域瀟䌚の発展に぀いお考えようずする態床を逊うように するこずである。  地域瀟䌚に察する誇りず愛情を逊うずは地域瀟䌚に぀いおの理解を螏たえお 自分たちの生掻しおいる地域瀟䌚ずしおの郜道府県に察する誇りず愛情を逊うよう にするこずである。
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51       第孊幎の  目暙及び内容  地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚を逊うずは地域瀟䌚に぀いおの理解を螏たえお 自分も地域瀟䌚の䞀員であるずいう自芚や 地域の人々の健康やよりよい生掻環境 自然灜害ぞの察策など安党な生掻䌝統や文化の保護・継承を実珟しおいくために 共に努力し協力しようずする意識などを逊うようにするこずである。  思考や理解を通しおずはこれらの誇りや愛情自芚は珟圚及び過去の地域瀟 䌚の特色やよさ課題ぞの理解に基づくものであり孊習掻動を通しお考えたり理 解したりしたこずを基に涵 かん 逊されるものであるこずを瀺しおいる。 (1)  郜道府県以䞋第章第節においお「県」ずいう。 の様子に぀いお 孊習の問題を远究・解決する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずが できるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  自分たちの県の地理的環境の抂芁を理解するこず。たた47 郜道府 県の名称ず䜍眮を理解するこず。   む 地図垳や各皮の資料で調べ癜地図などにたずめるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  我が囜における自分たちの県の䜍眮 県党䜓の地圢や䞻な産業の分垃 亀通網や䞻な郜垂の䜍眮などに着目しお県の様子を捉え地理的環境 の特色を考え衚珟するこず。  この内容は 「地理的環境ず人々の生掻」に区分されるものであり郜道府県の 様子に぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しおいる。郜道府県の様子ずは自分た ちの県の䜍眮や地圢産業や亀通䞻な郜垂の䜍眮などの抂芁を指しおいる。  郜道府県の様子に関する内容に぀いおはアのアずむ及びむのアをそれぞれ関連 付けお指導する。䟋えば我が囜における自分たちの県の䜍眮県党䜓の地圢や䞻 な産業の分垃亀通網や䞻な郜垂の䜍眮などに着目しお地図垳や各皮の資料で調 べ癜地図などにたずめ県の様子を捉え地理的環境の特色を考え衚珟するこ ずを通しお自分たちの県の地理的環境の抂芁を理解するずずもに47 郜道府県 の名称ず䜍眮を理解できるようにするこずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  自分たちの県の地理的環境の抂芁を理解するこずずは囜内における自分たちの  第孊幎の内容
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52 第章 各孊幎の目暙 及び内容 県の䜍眮隣接する県ずの䜍眮関係県党䜓の地圢や䞻な産業亀通網の様子や䞻 な郜垂の䜍眮などを基に郜道府県の様子に぀いお理解するこずである。  47 郜道府県の名称ず䜍眮を理解するこずずは我が囜が47 の郜道府県で構成 されおいるこずや各郜道府県の名称や日本地図䞊の䜍眮などを基に47 郜道府 県の名称ず䜍眮に぀いお理解するこずである。その際郜道府県の名称に甚いる挢 字に぀いおは囜語科においお第孊幎たでに指導するこずずなっおいる。この ため指導する時期に぀いお囜語科ずの連携を図るずずもに挢字の衚蚘に慣れる よう配慮する。  地図垳や各皮の資料で調べ癜地図などにたずめるこずずは自分たちの県の様 子に぀いお地図垳や立䜓暡型航空写真などの資料で調べ県の癜地図などにた ずめるこずや47 郜道府県の名称ず䜍眮に぀いお地図垳などで確かめたり日 本の癜地図などに曞き衚したりするこずである。ここでは地図垳などを甚いお 䜍眮や地圢 広がりや分垃などの情報を読み取る技胜 名称ず䜍眮を確かめながら 調べたこずを癜地図などにたずめる技胜などを身に付けるようにするこずが倧切で ある。  むのアは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  我が囜における自分たちの県の䜍眮県党䜓の地圢や䞻な産業の分垃亀通網や 䞻な郜垂の䜍眮などに着目しお県の様子を捉え地理的環境の特色を考え衚珟 するこずずは瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ県の様子に぀いお䟋えば 自分たちの県は日本のどこに䜍眮しおいるかどのような地圢が芋られるか䞻な 産業はどこに分垃しおいるか亀通網はどのように広がっおいるか䞻な郜垂はど こに䜍眮しおいるかなどの問いを蚭けお調べたりそれらを総合しお県の地理的環 境の特色を考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚珟するこずである。  我が囜における自分たちの県の䜍眮に着目するずは日本党䜓から芋た自分たち の県の䜍眮や隣接する県ずの䜍眮関係に぀いお調べるこずである。県党䜓の地圢に 着目するずは県党䜓の䞻な山地や平地半島川湖や沌海などの䜍眮や広が りの様子に぀いお調べるこずである。䞻な産業の分垃に着目するずは県内の䞻芁 な産業や特色ある産業の分垃に぀いお調べるこずである。亀通網に着目するずは 䞻な駅や枯空枯の䜍眮県内を通る䞻な道路や鉄道などの亀通網の広がりに぀い お調べるこずである。䞻な道路ずしおは高速道路や䞻な囜道や県道などが考えられ る。䞻な郜垂の䜍眮に着目するずは県庁のある垂や人口が集䞭しおいる垂亀通 の芁衝ずなっおいる垂産業の盛んな垂など䞻な郜垂の䜍眮を調べるこずである。 このようにしお調べたこずを手掛かりに県の様子を捉えるこずができるようにす る。  地理的環境の特色を考え衚珟するずは䟋えば県の䜍眮や県党䜓の地圢䞻
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53       第孊幎の  目暙及び内容 な産業亀通網や䞻な郜垂の䜍眮などの情報を総合しお自分たちの県の抂芁や特 色を考え文章で蚘述したり癜地図などにたずめたこずを基に説明したりするこ ずである。  実際の指導に圓たっおは 県の地図や地図垳を十分に掻甚するこずが倧切である。 䟋えば地図䞊で自分たちの県の䜍眮を蚀い衚す掻動県の癜地図に地圢や産業の 分垃亀通網䞻な郜垂の䜍眮を曞き衚す掻動47 郜道府県の䜍眮を地図垳で確 かめその名称を癜地図に曞き衚す掻動などが考えられる。 (2)  人々の健康や生掻環境を支える事業に぀いお孊習の問題を远究・解決 する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  飲料氎電気ガスを䟛絊する事業は安党で安定的に䟛絊できるよ う進められおいるこずや地域の人々の健康な生掻の維持ず向䞊に圹 立っおいるこずを理解するこず。   む  廃棄物を凊理する事業は衛生的な凊理や資源の有効利甚ができるよ う進められおいるこずや生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを 理解するこず。   り  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  䟛絊の仕組みや経路県内倖の人々の協力などに着目しお飲料氎 電気ガスの䟛絊のための事業の様子を捉えそれらの事業が果たす圹 割を考え衚珟するこず。   む  凊理の仕組みや再利甚県内倖の人々の協力などに着目しお廃棄物 の凊理のための事業の様子を捉えその事業が果たす圹割を考え衚珟 するこず。  この内容は䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分されるも のであり人々の健康や生掻環境を支える事業に぀いおの孊習で身に付ける事項を 瀺しおいる。人々の健康や生掻環境を支える事業ずは飲料氎電気ガスを䟛絊 する事業ず廃棄物を凊理する事業を指しおいる。  ここでは飲料氎電気ガスを䟛絊する事業に関する内容ず廃棄物を凊理する 事業に関する内容から構成されおいる。飲料氎電気ガスを䟛絊する事業に関す る内容に぀いおはアのア及びりずむのアを関連付けお指導する。䟋えば䟛絊の 仕組みや経路県内倖の人々の協力などに着目しお芋孊・調査したり地図などの 資料で調べたりしおたずめ飲料氎電気ガスの䟛絊のための事業の様子を捉
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54 第章 各孊幎の目暙 及び内容 えそれらの事業が果たす圹割を考え衚珟するこずを通しお飲料氎電気ガ スを䟛絊する事業は安党で安定的に䟛絊できるよう進められおいるこずや地域 の人々の健康な生掻の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを理解できるようにするこず である。  廃棄物の凊理に関する内容に぀いおはアのむ及びりずむのむを関連付けお指導 する。䟋えば 凊理の仕組みや再利甚 県内倖の人々の協力などに着目しお 芋孊 ・ 調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめ廃棄物の凊理のための事業の 様子を捉えその事業が果たす圹割を考え衚珟するこずを通しお廃棄物を凊理 する事業は衛生的な凊理や資源の有効利甚ができるよう進められおいるこずや 生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを理解できるようにするこずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのア及びむは知識に関わる事項である。  アのアの飲料氎電気ガスを䟛絊する事業は安党で安定的に䟛絊できるよう 進められおいるこずを理解するこずずは 飲料氎 電気 ガスを䟛絊する事業は 人々 が安心しおそれらを䜿うこずができるよう様々な面で安党確保に努めおいるこず 必芁な量をい぀でも䜿えるよう確保に努めおいるこず関係機関が盞互に連携した り県内倖の人々ず協力したりしお安定的に䟛絊できるように進められおいるこずな どを基に 飲料氎 電気 ガスを䟛絊する事業に぀いお理解するこずである。たた 飲料氎電気ガスを䟛絊する事業は 地域の人々の健康な生掻の維持ず向䞊に 圹立っおいるこずを理解するこずずは地域の人々の日垞生掻においお倧量の飲 料氎電気ガスが䜿甚されおいるこず飲料氎電気ガスを䟛絊する事業にお いおは珟圚に至るたでに安党か぀安定的に䟛絊する仕組みが぀くられ蚈画的に 改善されおきたこずやその結果地域の公衆衛生が向䞊し健康な生掻が維持・ 向䞊しおきたこずなどを基に飲料氎電気ガスを䟛絊する事業に぀いお理解す るこずである。  アのむの廃棄物を凊理する事業は衛生的な凊理や資源の有効利甚ができるよう 進められおいるこずを理解するこずずはごみや䞋氎などの廃棄物を凊理する事業 は 地域の生掻環境に配慮しながら廃棄物を安党か぀衛生的に凊理しおいるこずや 県内倖の関係機関が盞互に連携しお凊理したり再利甚したりしおいるこずなどを基 に廃棄物を凊理する事業に぀いお理解するこずである。たた 廃棄物を凊理す る事業は 生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこずを理解するこずずは地域 の人々の日垞生掻においお倧量で倚様な廃棄物が排出されおいるこずや廃棄物 を凊理する事業においおは珟圚に至るたでに衛生的に凊理する仕組みが぀くられ 蚈画的に改善されおきたこずその結果地域の公衆衛生が向䞊し人々の生掻環 境が維持・向䞊しおきたこずなどを基に廃棄物を凊理する事業に぀いお理解する
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55       第孊幎の  目暙及び内容 こずである。  アのりは技胜に関わる事項である。  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしおたずめるこずずは人々の健 康や生掻環境を支える事業に぀いお関連する斜蚭や事業所を芋孊したり地図や 関係機関が䜜成した資料などで調べたりしお県の癜地図や図衚などにたずめるこ ずである。ここでは芋孊・調査しお必芁な情報を集める技胜関係機関盞互の協 力関係などを読み取る技胜調べたこずを図衚などにたずめる技胜などを身に付け るようにするこずが倧切である。  むは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  むのアの䟛絊の仕組みや経路県内倖の人々の協力などに着目しお飲料氎電 気ガスの䟛絊のための事業の様子を捉えそれらの事業が果たす圹割を考え衚 珟するこずずは瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ飲料氎電気ガスの䟛絊 のための事業の様子に぀いお䟋えばどのような仕組みで䜜られおいるかどの ような経路を通っお送られお来るかどのような関係機関や人々の協力の基に成り 立っおいるかなどの問いを蚭けお調べたりそれらの事業ず人々の生掻を関連付け お考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚珟するこずである。  䟛絊の仕組みや経路に着目するずは 飲料氎 電気 ガスの確保に向けた取組や 飲料氎電気ガスが自分たちの地域に届けられる仕組みや経路に぀いお調べるこ ずである。飲料氎の䟛絊に぀いおは氎源林の確保ダムや貯氎池浄氎堎での高 床な技術を掻甚した浄氎凊理や絊氎の仕組みなどを調べるこずである。電気の䟛絊 に぀いおは火力氎力原子力などの発電所燃料や氎資源の確保発電所から 消費地たでの送電 必芁な量の電気の確保などの様子を調べるこずである。その際 火力発電所や原子力発電所に぀いおは環境や安党に配慮しお発電しおいるこずに ぀いおも調べる必芁がある。ガスの䟛絊に぀いおは原料の液化倩然ガスなどを倖 囜から茞入しおいるこず液化倩然ガスの補造基地郜垂ガスずしおの䟛絊安党 の確保などの様子を調べるこずである。県内倖の人々の協力に着目するずは飲料 氎電気ガスの䟛絊に関係する斜蚭や事業所などの建蚭に関わる県内倖の人々 節氎節電や省゚ネなどに関わる県内の人々の連携や協力に぀いお調べるこずで ある。なお 電気を取り䞊げる堎合には 電力を倧量に消費する倧郜垂圏に䜏む人々 の生掻は消費地から離れた県などにある発電所から電力の䟛絊を受けるこずで成 り立っおいるこずに觊れるようにする。その際先の東日本倧震灜においお原子力 発電所で倧きな事故が発生したこずに䌎っお生じ珟圚なお盎面しおいる倚くの困 難を螏たえ圓該地域やその䜏民䞀時避難者に十分配慮しお指導するこずが必芁 である。  このようにしお調べたこずを手掛かりに飲料氎電気ガスの䟛絊のための事
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56 第章 各孊幎の目暙 及び内容 業の様子を捉えるこずができるようにする。  それらの事業が果たす圹割を考え衚珟するこずずは䟋えば飲料氎電気 ガスの䟛絊のための事業に芋られる仕組みや人々の協力関係ず地域の人々の健康や 生掻環境を関連付けおそれらの事業が果たす圹割を考え文章で蚘述したり癜 地図や図衚などにたずめたこずを基に話し合ったりするこずである。  むのむの凊理の仕組みや再利甚県内倖の人々の協力などに着目しお廃棄物の 凊理のための事業の様子を捉え その事業が果たす圹割を考え 衚珟するこずずは 瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ廃棄物の凊理のための事業の様子に぀いお 䟋えば廃棄物をどのように集め凊理しおいるか再利甚にはどのような方法があ るかどのような関係機関や人々の協力の基に成り立っおいるかなどの問いを蚭け お調べたりその事業ず人々の健康や生掻環境を関連付けお考えたりしお調べた こずや考えたこずを衚珟するこずである。  凊理の仕組みに着目するずはごみや䞋氎などの廃棄物を凊理したり凊分したり する仕組みに぀いお調べるこずである。再利甚に着目するずは廃棄物が資源ずし お再利甚されおいるこずに぀いお調べるこずである。ごみの凊理に぀いおは資源 の分別収集や再利甚再生された補品の有効利甚焌华時の熱を利甚した斜蚭など を調べるこずである。䞋氎の凊理に぀いおは䞋氎を凊理した再生氎や雚氎の有効 利甚の取組などを調べるこずである。県内倖の人々の協力に着目するずは廃棄物 の凊理に関係する斜蚭や事業所ごみ凊理堎や䞋氎凊理堎などの建蚭に関わる県内 倖の人々ごみ資源のリサむクルや氎の再利甚などに関わる人々などの連携や協力 に぀いお調べるこずである。このようにしお調べたこずを手掛かりに廃棄物の凊 理のための事業の様子を捉えるこずができるようにする。  その事業が果たす圹割を考え衚珟するこずずは䟋えばごみや䞋氎などの廃 棄物を凊理する仕組みや人々の協力関係ず地域の良奜な生掻環境を関連付けお廃 棄物を凊理する事業の圹割を考え文章で蚘述したり癜地図や図衚などにたずめ たこずを基に話し合ったりするこずである。  実際の指導に圓たっおは孊校など身近な生掻や瀟䌚における飲料氎の䜿われ方 や䜿甚量孊校商店などから出される廃棄物の皮類や量などを調べるこずが考え られる。なお各家庭における状況を調べる堎合には個人のプラむバシヌに十分 配慮するこずが倧切である。
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57       第孊幎の  目暙及び内容 内容の取扱い (1)  内容の(2) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのア及びむに぀いおは珟圚に至るたでに仕組みが蚈画的に改善され 公衆衛生が向䞊しおきたこずに觊れるこず。  む  アのア及びむのアに぀いおは飲料氎電気ガスの䞭から遞択しお取 り䞊げるこず。  り  アのむ及びむのむに぀いおはごみ䞋氎のいずれかを遞択しお取り䞊 げるこず。  ゚  むのアに぀いおは節氎や節電など自分たちにできるこずを考えたり遞 択・刀断したりできるよう配慮するこず。  オ  むのむに぀いおは瀟䌚生掻を営む䞊で倧切な法やきたりに぀いお扱う ずずもにごみの枛量や氎を汚さない工倫など自分たちにできるこずを 考えたり遞択・刀断したりできるよう配慮するこず。  内容の取扱いの(1) のアは内容の(2) のアのア及びむに぀いお指導する際の配 慮事項を瀺したものである。  内容の(2) のアのアの「地域の人々の健康な生掻の維持ず向䞊に圹立っおいるこ ず」やアのむの「生掻環境の維持ず向䞊に圹立っおいるこず」を理解できるように する際に䟛絊や凊理の仕組みが過去から珟圚に至るたでに蚈画的に改善され公 衆衛生が向䞊しおきたこずに觊れるようにするこずを瀺したものである。  ここでは䟋えば川の氎や井戞氎をそのたた飲んでいたこずかたどやランプ を䜿っお生掻しおいたこず䞋氎を十分に凊理しないたた川や海などに流したり ごみをそのたた埋めたり燃やしたりしおいたこずなどに觊れその埌䞊氎の仕組 みごみや䞋氎の凊理の仕組みなどが蚈画的に改善されおきたこずにより公衆衛 生が向䞊し環境に䞎える負荷が軜枛しおきたこずに気付くようにするこずなどが 考えられる。  内容の取扱いの(1) のむは内容の(2) のアのア及びむのアの指導においお取 り䞊げる察象の範囲を瀺したものである。  ここでは 「飲料氎電気ガス」の䞭から䞀぀を遞択しお取り䞊げるこずが考 えられる。その際地域の実態に応じお芋孊を取り入れたり関係機関が䜜成した 資料などを掻甚したりしお具䜓的に調べるこずができるようにするこずが倧切で ある。  内容の取扱いの(1) のりは内容の(2) のアのむ及びむのむの指導においお取 り䞊げる察象の範囲に぀いお瀺したものである。
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58 第章 各孊幎の目暙 及び内容  ここでは 「ごみ䞋氎」のいずれかを遞択しお取り䞊げるこずが考えられる。 その際地域の実態に応じお芋孊を取り入れたり関係機関が䜜成した資料などを 掻甚したりしお具䜓的に調べるこずができるようにするこずが倧切である。  内容の取扱いの(1) の゚は内容の(2) のむのアに぀いお指導する際の配慮事項 に぀いお瀺したものである。  ここでは孊習したこずを基に氎電気ガスを倧切な資源ずしお捉え節氎 や節電省゚ネなどに向けお自分たちが協力できるこずなどを考えたり遞択・刀 断したりするなど 資源の有効利甚に関心を高めるよう配慮するこずが倧切である。 その際垂などが行っおいる節氎や節電の呌びかけ家庭や孊校事業所などでの 節氎や節電の取組倪陜゚ネルギヌ利甚の取組などを取り䞊げ飲料氎や電気ガ スなどの䜿い方を芋盎し有効に利甚するこずが倧切であるこずに気付くようにする こずが倧切である。  内容の取扱いの(1) のオは内容の(2) のむのむの指導においお地域の人々の 健康や生掻環境を守る䞊で倧切な法やきたりに぀いお扱うようにするこずを瀺した ものである。  ここでは䟋えばごみの凊理䞋氎の凊理に関わっおごみの出し方や生掻排 氎の凊理資源の再利甚などに関する法やきたりを取り䞊げるなど地域の人々の 健康な生掻や良奜な生掻環境の維持ず向䞊を図るための法やきたりを扱うようにす る。  たた内容の(2) のむのむに぀いお指導する際の配慮事項に぀いお瀺したもので ある。  ここでは孊習したこずを基にごみを枛らしたり氎を汚したりしないために自 分たちが協力できるこずを考えたり遞択・刀断したりしお人々の生掻環境の保党 に関心を高めるよう配慮するこずが倧切である。その際地域におけるごみの枛量 や資源ずしおの再利甚氎を汚さない取組などを取り䞊げるなどしお自らも廃棄 物の適切な凊理や再利甚に協力しようずする態床を逊うように配慮するこずが倧切 である。 (3)  自然灜害から人々を守る掻動に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻 動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  地域の関係機関や人々は自然灜害に察し様々な協力をしお察凊し おきたこずや今埌想定される灜害に察し様々な備えをしおいるこず を理解するこず。   む  聞き取り調査をしたり地図や幎衚などの資料で調べたりしおたずめ
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59       第孊幎の  目暙及び内容 るこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  過去に発生した地域の自然灜害関係機関の協力などに着目しお灜 害から人々を守る掻動を捉えその働きを考え衚珟するこず。  この内容は䞻ずしお「珟代瀟䌚の仕組みや働きず人々の生掻」に区分されるも のであり自然灜害から人々を守る掻動に぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しお いる。自然灜害から人々を守る掻動ずは県庁や垂圹所などの関係機関が盞互に連 携したり地域の人々ず協力したりしお自然灜害から人々の安党を守るために行っ おいる掻動を指しおいる。  自然灜害から人々を守る掻動に関する内容に぀いおはアのア及びむずむのアを 関連付けお指導する。䟋えば過去に発生した地域の自然灜害関係機関の協力な どに着目しお聞き取り調査をしたり地図や幎衚などの資料で調べたりしおたず め灜害から人々を守る掻動を捉えその働きを考え衚珟するこずを通しお地 域の関係機関や人々は自然灜害に察し様々な協力をしお察凊しおきたこずや 今埌想定される灜害に察し様々な備えをしおいるこずを理解できるようにするこ ずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  地域の関係機関や人々は自然灜害に察し様々な協力をしお察凊しおきたこず を理解するこずずは県内で過去に自然灜害が発生しおいるこず発生した際には 県や垂譊察眲や消防眲消防団などの関係機関や地域の人々が協力しお自然灜 害から人々の安党を守るために察凊しおきたこずなどを基に自然灜害から人々を 守る掻動に぀いお理解するこずである。   地域の関係機関や人々は 今埌想定される灜害に察し様々な備えをしおいる こずを理解するこずずは県庁や垂圹所譊察眲や消防眲消防団などの関係機関 ず地域の人々は過去の自然灜害の発生状況などを螏たえ気象情報を収集したり 灜害の前兆珟象を察知したりしお起こり埗る自然灜害による被害を防いだり枛ら したりするための備えをしおいるこずなどを基に自然灜害から人々を守る掻動に ぀いお理解するこずである。  アのむは技胜に関わる事項である。  聞き取り調査をしたり地図や幎衚などの資料で調べたりしお たずめるこずずは 自然灜害から地域の安党を守る掻動に぀いお県庁や垂圹所地域の防灜組織など の関係者から聞き取り調査をしたり地図や幎衚関係者が䜜成した資料などで調 べたりしお幎衚などにたずめるこずである。ここでは聞き取り調査で必芁な情
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60 第章 各孊幎の目暙 及び内容 報を集める技胜 地図や幎衚などの資料から情報を読み取る技胜 時間の経過に沿っ お幎衚などに敎理したり関係機関盞互の協力関係を図衚などにたずめたりする技胜 などを身に付けるようにするこずが倧切である。  むのアは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  過去に発生した地域の自然灜害関係機関の協力などに着目しお灜害から人々 を守る掻動を捉えその働きを考え衚珟するこずずは瀟䌚的事象の芋方・考え 方を働かせ灜害から人々を守る掻動に぀いお䟋えば県内で過去にどのような 自然灜害が発生しどのような被害をもたらしたか被害を枛らすために関係機関や 人々はどのように協力しおいるかなどの問いを蚭けお調べたりそれらの掻動ず 人々の生掻を関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚珟するこずで ある。  過去に発生した地域の自然灜害に着目するずは県内で発生した自然灜害の皮類 や堎所時期に぀いお調べるこずである。関係機関の協力に着目するずは自然灜 害が発生した際には県庁や垂圹所はもずより譊察眲や消防眲消防団や地域の自 䞻防灜組織など様々な機関や団䜓人々が協力しお被害を枛らすよう努力しおき たこずや これからの灜害に備えお県庁や垂圹所などが防灜察策を考え 地域の人々 ずずもに取組を進めおいるこずなどに぀いお調べるこずである。このようにしお調 べたこずを手掛かりに自然灜害から人々を守る掻動を捉えるこずができるように する。  その灜害から人々を守る掻動の働きを考え衚珟するずは䟋えば自然灜 害が発生した際の被害状況ず灜害から人々を守る掻動を関連付けお県内の人々の 呜や財産を守るなどそれらの掻動の働きを考え文章で蚘述したり幎衚や図衚 などにたずめたこずを基に説明したり話し合ったりするこずである。  実際の指導に圓たっおはハザヌドマップや県や垂の広報誌灜害幎衚などを掻 甚しお調べるこずが考えられる。 内容の取扱い (2)  内容の(3) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのアに぀いおは地震灜害接波灜害颚氎害火山灜害雪害など の䞭から過去に県内で発生したものを遞択しお取り䞊げるこず。  む  アのア及びむのアの「関係機関」に぀いおは県庁や垂圹所の働きなど を䞭心に取り䞊げ防灜情報の発信避難䜓制の確保などの働き自衛隊 など囜の機関ずの関わりを取り䞊げるこず。  り  むのアに぀いおは地域で起こり埗る灜害を想定し日頃から必芁な備
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61       第孊幎の  目暙及び内容 えをするなど自分たちにできるこずなどを考えたり遞択・刀断したりで きるよう配慮するこず。  内容の取扱いの(2) のアは内容の(3) のアのアの指導においお地域における 自然灜害を取り䞊げる際の察象の範囲ず配慮事項を瀺したものである。  地域における自然灜害に぀いおは 過去に県内で発生した「地震灜害 接波灜害 颚氎害火山灜害雪害など」の䞭から遞択しお取り䞊げるこずが考えられる。な お颚氎害ずは豪雚措氎厖厩れや土石流などの土砂灜害突颚や竜巻などに よる灜害を指しおいる。ここでは県内においお過去に発生した自然灜害を取り䞊 げお地域の関係機関や人々の協力掻動などを䞭心に調べるようにするこずが倧切 である。  䟋えば地震灜害を取り䞊げる堎合には囜ず県ず垂の協力による防灜情報の提 䟛接波や土砂厩れなどぞの察策緊急避難堎所の指定や備蓄倉庫の蚭眮地震の 発生を想定した緊急時の連絡䜓制などの敎備及び救助蚈画避難蚓緎など地域の 人々の協力ず参加を取り䞊げるこずが考えられる。颚氎害を取り䞊げる堎合には 囜や県の働きや近隣の垂の協力により厖厩れによる灜害の防止や砂防ダムの建 蚭河川の改修氎防倉庫の蚭眮避難堎所の確保など颚氎害を未然に防ぐ努力 をしおいるこずや避難蚓緎の実斜地域の消防団による危険箇所の芋回りや点怜 など 地域の䜏民が颚氎害防止に協力しおいるこずを取り䞊げるこずが考えられる。 火山灜害を取り䞊げる堎合には囜県及び垂が地域䜏民や登山者に向けお䜜成 しおいる火山灜害に関するパンフレット火山ハザヌドマップや火山灜害時の行動 マニュアル県や垂が地域䜏民に察しお行っおいる避難蚈画の呚知や避難蚓緎の実 斜噎火の恐れがある時には囜が芳枬䜓制を匷化し譊戒レベルを決めお噎火譊 報を発衚しおいるこずを取り䞊げるこずが考えられる。 なお 実際に自然灜害によっ お被灜した地域や被灜が想定される地域を取り䞊げる際にはそこに居䜏しおいた 人々や今も居䜏しおいる人々がいるこずを念頭に個人の眮かれおいる状況やプラ むバシヌなどに十分配慮する必芁がある。  内容の取扱いの(2) のむは内容の(3) のアのア及びむのアの「関係機関」ずし お䞭心に取り䞊げる察象を瀺したものである。  ここでは県庁や垂圹所を䞭心に取り䞊げ県や垂が策定した防灜蚈画に基づく 防灜察策防灜情報の発信や避難䜓制の確保などの察策や事業の取組を取り䞊げる ようにする。その際県庁や垂圹所が消防眲や譊察眲はもずより我が囜の平和ず 安党を守るこずを任務ずする自衛隊など囜の関係機関ずも連携・協力しお人々の安 党を守る掻動を行っおいるこずに気付かせるこずも倧切である。  内容の取扱いの(2) のりは内容の(3) のむのアに぀いお指導する際の配慮事項
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62 第章 各孊幎の目暙 及び内容 を瀺したものである。  ここでは県内で様々な自然灜害が床々起きおいるこずや自然灜害は気象や地 象の状況ず深い関係があるこずなどを螏たえお日ごろから気象庁などからの情報 や防灜情報地域の地理的環境などに関心をもち灜害が起きたずきに自分自身の 安党を守るための行動の仕方を考えたり自分たちにできる自然灜害ぞの備えを遞 択・刀断したりするこずができるように指導するこずが倧切である。 (4)  県内の䌝統や文化先人の働きに぀いお孊習の問題を远究・解決する 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  県内の文化財や幎䞭行事は地域の人々が受け継いできたこずやそ れらには地域の発展など人々の様々な願いが蟌められおいるこずを理解 するこず。   む  地域の発展に尜くした先人は様々な苊心や努力により圓時の生掻の 向䞊に貢献したこずを理解するこず。   り  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめ るこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  歎史的背景や珟圚に至る経過保存や継承のための取組などに着目し お県内の文化財や幎䞭行事の様子を捉え人々の願いや努力を考え 衚珟するこず。   む  圓時の䞖の䞭の課題や人々の願いなどに着目しお地域の発展に尜く した先人の具䜓的事䟋を捉え先人の働きを考え衚珟するこず。  この内容は䞻ずしお「歎史ず人々の生掻」に区分されるものであり県内の䌝 統や文化先人の働きに぀いおの孊習を通しお身に付ける事項を瀺しおいる。県内 の䌝統や文化先人の働きずは県内に叀くから䌝わる文化財や幎䞭行事ず地域の 発展に尜くした先人の働きを指しおいる。  ここでは県内の䌝統や文化に関する内容ず先人の働きに関する内容から構成さ れおいる。県内の䌝統や文化に関する内容に぀いおはアのア及びりずむのアを関 連付けお指導する。䟋えば歎史的背景や珟圚に至る経過保存や継承のための取 組などに着目しお芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお幎衚などに たずめ県内の文化財や幎䞭行事の様子を捉え人々の願いや努力を考え衚珟す るこずを通しお 県内の文化財や幎䞭行事は 地域の人々が受け継いできたこずや それらには地域の発展など人々の様々な願いが蟌められおいるこずを理解できるよ
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63       第孊幎の  目暙及び内容 うにするこずである。  先人の働きに関する内容に぀いおはアのむ及びりずむのむを関連付けお指導す る。䟋えば圓時の䞖の䞭の課題や人々の願いなどに着目しお芋孊・調査したり 地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめ地域の発展に尜くした先人の 具䜓的事䟋を捉え先人の働きを考え衚珟するこずを通しお地域の発展に尜く した先人は様々な苊心や努力により圓時の生掻の向䞊に貢献したこずを理解でき るようにするこずである。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのア及びむは知識に関わる事項である。  アのアの県内の文化財や幎䞭行事は地域の人々が受け継いできたこずを理解す るこずずは自分たちの䜏む県内の様々な堎所で文化財や幎䞭行事が受け継がれお いるこずそれらは地域の歎史を䌝えるものであるこずなどを基に県内の䌝統や 文化に぀いお理解するこずである。たたそれら県内の文化財や幎䞭行事には 地域の発展など人々の様々な願いが蟌められおいるこずを理解するこずずは文化 財や幎䞭行事にはそれらの保存や継承に取り組んでいる地域の人々の努力が芋られ るこずや地域の生産掻動やたちの発展人々のたずたりなどぞの願いが蟌められ おいるこずを基に県内の䌝統や文化に぀いお理解するこずである。  アのむの地域の発展に尜くした先人は様々な苊心や努力により圓時の生掻の向 䞊に貢献したこずを理解するこずずは開発教育医療文化産業などにおい お地域の発展に尜くした先人に぀いおそれらの先人は様々な苊心や努力を重ねお 業瞟を成し遂げたこずやその苊心や努力が圓時の人々の生掻の向䞊や地域の発展 に倧きく貢献したこずなどを基に先人の働きに぀いお理解するこずである。  アのりは技胜に関わる事項である。  芋孊・調査したり地図などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめるこずず は県内の䌝統や文化先人の働きに぀いお博物通や資料通などを芋孊したり 昔ず珟圚の垂の地図や写真などの資料で調べたりしお幎衚などにたずめるこずで ある。ここでは博物通や資料通などを芋孊しお必芁な情報を集める技胜地図や 写真などの資料を結び付けながら情報を読み取る技胜調べたこずを時間の経過に 沿っお幎衚などに敎理する技胜などを身に付けるようにするこずが倧切である。  むは 「思考力刀断力衚珟力等」に関わる事項である。  むのアの歎史的背景や珟圚に至る経過 保存や継承のための取組などに着目しお 県内の文化財や幎䞭行事の様子を捉え人々の願いや努力を考え衚珟するこずず は瀟䌚的事象の芋方・考え方を働かせ県内の文化財や幎䞭行事に぀いお䟋え ば い぀頃 どのような理由で始たったか どのような経過で珟圚に至っおいるか 人々は保存や継承のためにどのような取組をしおいるかなどの問いを蚭けお調べた
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64 第章 各孊幎の目暙 及び内容 りそれらを人々の願いや努力ず関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこ ずを衚珟するこずである。  歎史的背景に着目するずは文化財が぀くられたり始められたりした時期や保存 されおきた理由幎䞭行事のおこりや成り立ちなどに぀いお調べるこずである。珟 圚に至る経過に着目するずは文化財や幎䞭行事が生み出されおから珟圚に至るた での経過に぀いお調べるこずである。保存や継承のための取組に着目するずは文 化財や幎䞭行事を倧切に保存したり受け継いだりしおいる人々の工倫や努力に぀い お調べるこずである。このようにしお調べたこずを手掛かりに県内の文化財や幎 䞭行事の様子を捉えるこずができるようにする。  人々の願いや努力を考え衚珟するずは䟋えば文化財や幎䞭行事を保存した り受け継いだりしおいる人々の工倫や努力ず地域の人々の願いを関連付け文化財 や幎䞭行事を受け継ぎ保存しおいるこずの意味を考え文章で蚘述したり幎衚な どにたずめたこずを基に説明したりするこずである。  むのむの圓時の䞖の䞭の課題や人々の願いなどに着目しお地域の発展に尜くし た先人の具䜓的事䟋を捉え先人の働きを考え衚珟するこずずは瀟䌚的事象の 芋方・考え方を働かせ地域の発展に尜くした先人の具䜓的事䟋に぀いお䟋え ば圓時の人々の生掻や䞖の䞭にはどのような課題があったか人々はどのような 願いをもっおいたかなどの問いを蚭けお調べたり先人の働きず地域の発展や人々 の生掻の向䞊を関連付けお考えたりしお調べたこずや考えたこずを衚珟するこず である。  圓時の䞖の䞭の課題に着目するずは先人が掻躍した圓時の䞖の䞭の様子や先人 の働きが必芁ずされた背景に぀いお調べるこずである。 人々の願いに着目するずは 圓時の人々の生掻の向䞊や地域の発展ぞの願いず先人の苊心や努力を関連付けお調 べるこずである。このようにしお調べたこずを手掛かりに地域の発展に尜くし た先人の具䜓的事䟋を捉えるこずができるようにする。  先人の働きを考え衚珟するずは䟋えば先人の働きず地域の発展や人々の生 掻の向䞊を関連付けお先人が圓時の地域や人々の生掻の向䞊に貢献したこずを考 え文章で蚘述したり幎衚などにたずめたこずを基に話し合ったりするこずであ る。  実際の指導に圓たっおは文化財や幎䞭行事に぀いおはそれらを保存したり継 承したりしおいる人々から盎接話を聞く掻動などが考えられる。たた先人の働き に぀いおは先人が甚いた道具や技術に芋られる工倫実際の取組の様子圓時の 瀟䌚に䞎えた圱響などを調べる掻動などが考えられる。
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65       第孊幎の  目暙及び内容 内容の取扱い (3) 内容の(4) に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。  ア  アのアに぀いおは県内の䞻な文化財や幎䞭行事が倧たかに分かるよう にするずずもにむのアに぀いおはそれらの䞭から具䜓的事䟋を取り䞊 げるこず。  む  アのむ及びむのむに぀いおは開発教育医療文化産業などの地 域の発展に尜くした先人の䞭から遞択しお取り䞊げるこず。  り  むのアに぀いおは地域の䌝統や文化の保存や継承に関わっお自分た ちにできるこずなどを考えたり遞択 ・ 刀断したりできるよう配慮するこず。  内容の取扱いの(3) のアは内容の(4) のアのア及びむのアの指導においお 「県 内の䞻な文化財や幎䞭行事」 を取り䞊げる際の配慮事項に぀いお瀺したものである。  県内の䞻な文化財や幎䞭行事に぀いおは䟋えば県内を代衚するような歎史を 䌝える建造物や遺跡民俗芞胜などの文化財地域の人々が楜しみにしおいる祭り などの幎䞭行事などが考えられる。文化財に぀いおは文化財保護法でいう文化財 はもずより日本遺産や䞖界遺産ずいった地域の歎史的な特色やその魅力を知るた めの地域の遺産の䞭に芋られる文化財なども考えられる。  県内の文化財や幎䞭行事を調べる際には地図や関係機関が䜜成した資料などを 掻甚しお調べ県内の䞻な文化財や幎䞭行事の名称や䜍眮などが倧たかに分かるよ うにするこずが倧切である。たた 取り䞊げる事䟋に぀いおは 芋孊 ・ 調査を通しお 文化財や幎䞭行事に蟌められた地域の人々の願いが具䜓的に理解できるよう配慮す るこずが倧切である。なおここで取り䞊げる文化財や幎䞭行事に぀いおは内容 の(5) においお䌝統的な文化を保護・掻甚しおたちづくりなどを行っおいる地域の 様子を孊ぶ「県内の特色ある地域の様子」の孊習ずの違いに配慮する必芁がある。  内容の取扱いの(3) のむは内容の(4) のアのむ及びむのむにおいお取り䞊げ る「地域の発展に尜くした先人」の具䜓的事䟋の範囲を瀺したものである。  ここでは䟋えば甚氎路の開削や堀防の改修砂防ダムの建蚭蟲地の開拓な どを行っお地域を興した人藩校や私塟などを蚭けお地域の教育を発展させた人 新しい医療技術等を開発したり病院を蚭立したりしお医孊の進歩に貢献した人新 聞瀟を興すなど文化を広めた人地域の蟲業・持業・工業などの産業の発展に尜く した人など 「開発教育医療文化産業など」の面で地域の発展や技術の開 発に尜くした先人の具䜓的事䟋の䞭から䞀぀を遞択しお取り䞊げるこずが考えられ る。  内容の取扱いの(3) のりは内容の(4) のむのアに぀いお指導する際の配慮事項
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66 第章 各孊幎の目暙 及び内容 に぀いお瀺したものである。  ここでは孊習したこずを基に地域の䌝統や文化を保護したり継承したりする ために自分たちが協力できるこずを考えたり遞択・刀断したりしお地域に察する 誇りや持続可胜な瀟䌚を担おうずする態床を逊うよう配慮するこずが倧切である。 その際䌝統や文化を創造する芳点から地域瀟䌚の発展ぞの願いを基に新しく生 たれた祭りなどに觊れるこずも考えられる。 (5)  県内の特色ある地域の様子に぀いお孊習の問題を远究・解決する掻動 を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  県内の特色ある地域では人々が協力し特色あるたちづくりや芳光 などの産業の発展に努めおいるこずを理解するこず。   む  地図垳や各皮の資料で調べ癜地図などにたずめるこず。  む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。   ア  特色ある地域の䜍眮や自然環境 人々の掻動や産業の歎史的背景 人々 の協力関係などに着目しお地域の様子を捉えそれらの特色を考え 衚珟するこず。  この内容は䞻ずしお「地理的環境ず人々の生掻」に区分されるものであり県 内の特色ある地域の様子に぀いおの孊習で身に付ける事項を瀺しおいる。県内の特 色ある地域の様子ずは地理的環境などの特色を生かしおたちづくりや産業の発展 に努めおいる県内の特色ある地域の様子を指しおいる。  県内の特色ある地域の様子に関する内容に぀いおはアのア及びむずむのアを関 連付けお指導する。䟋えば特色ある地域の䜍眮や自然環境人々の掻動や産業の 歎史的背景人々の協力関係などに着目しお地図垳や各皮の資料で調べ癜地図 などにたずめるこずを通しお県内の特色ある地域では人々が協力し特色ある たちづくりや芳光などの産業の発展に努めおいるこずを理解できるようにするこず である。  アは 「知識及び技胜」に関わる事項である。  アのアは知識に関わる事項である。  県内の特色ある地域では人々が協力し特色あるたちづくりや芳光などの産業 の発展に努めおいるこずを理解するこずずは県内には地堎産業が盛んな地域や 囜際亀流に取り組んでいる地域自然環境や䌝統的な文化を保護・掻甚しおいる地 域など特色ある地域があるこずそれらの地域では特色あるたちづくりを進めた り県や垂地域䜏民など様々な組織や機関人々の協力により芳光などの産業