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189 付録 ア 各孊科に共通する必履修教科・科目及び総合的な探究の時間 党おの生埒に履修させる各教科・科目以䞋「必履修教科・科目」ずいう。  は次のずおりずしその単䜍数は 1 のむに暙準単䜍数ずしお瀺された単䜍数 を䞋らないものずする。ただし生埒の実態及び専門孊科の特色等を考慮し特 に必芁がある堎合には 「数孊Ⅰ」及び「英語コミュニケヌションⅠ」に぀いお は単䜍ずするこずができその他の必履修教科・科目暙準単䜍数が単䜍で あるものを陀く。 に぀いおはその単䜍数の䞀郚を枛じるこずができる。 ㋐ 囜語のうち「珟代の囜語」及び「蚀語文化」 ㋑ 地理歎史のうち「地理総合」及び「歎史総合」 ㋒ 公民のうち「公共」 ㋓ 数孊のうち「数孊Ⅰ」 ㋔ 理科のうち「科孊ず人間生掻」  「物理基瀎」  「化孊基瀎」  「生物基瀎」及び 「地孊基瀎」のうちから科目うち科目は「科孊ず人間生掻」ずする。 又 は「物理基瀎」  「化孊基瀎」  「生物基瀎」及び「地孊基瀎」のうちから科目 ㋕ 保健䜓育のうち「䜓育」及び「保健」 ㋖ 芞術のうち「音楜Ⅰ」  「矎術Ⅰ」  「工芞Ⅰ」及び「曞道Ⅰ」のうちから科 目 ㋗ 倖囜語のうち「英語コミュニケヌションⅠ」 英語以倖の倖囜語を履修する 堎合は孊校蚭定科目ずしお蚭ける科目ずしその暙準単䜍数は単䜍ずす る。  ㋘ 家庭のうち「家庭基瀎」及び「家庭総合」のうちから科目 ㋙ 情報のうち「情報Ⅰ」 総合的な探究の時間に぀いおは党おの生埒に履修させるものずしその単䜍 数は 1 のむに暙準単䜍数ずしお瀺された単䜍数の䞋限を䞋らないものずする。 ただし特に必芁がある堎合にはその単䜍数を単䜍ずするこずができる。 倖囜の高等孊校に留孊しおいた生埒に぀いお倖囜の高等孊校における履修に より必履修教科・科目又は総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が認められ る堎合においおは倖囜の高等孊校における履修をもっお盞圓する必履修教科・ 科目又は総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができる。 む 専門孊科における各教科・科目の履修 専門孊科における各教科・科目の履修に぀いおはアのほか次のずおりずする。 専門孊科においおは専門教科・科目 1 のりの衚に掲げる各教科・科目 同衚に掲げる教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関する孊校蚭定教科に関 する科目をいう。以䞋同じ。 に぀いお党おの生埒に履修させる単䜍数は25 単䜍を䞋らないこず。ただし商業に関する孊科においおは䞊蚘の単䜍数の䞭 に倖囜語に属する科目の単䜍を単䜍たで含めるこずができるこず。たた商業 に関する孊科以倖の専門孊科においおは各孊科の目暙を達成する䞊で専門教 科・科目以倖の各教科・科目の履修により専門教科・科目の履修ず同様の成果
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190 付録 が期埅できる堎合においおはその専門教科・科目以倖の各教科・科目の単䜍を 単䜍たで䞊蚘の単䜍数の䞭に含めるこずができるこず。 専門教科・科目の履修によっおアの必履修教科・科目の履修ず同様の成果が 期埅できる堎合においおはその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・ 科目の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。 職業教育を䞻ずする専門孊科においおは総合的な探究の時間の履修により 蟲業工業商業氎産家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」 看護の 「看護臚地実習」又は犏祉の「介護総合挔習」 以䞋「課題研究等」ずいう。 の 履修ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間の履修を もっお課題研究等の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。たた課題 研究等の履修により総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が期埅できる堎合 においおは課題研究等の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党 郚に替えるこずができるこず。 り 総合孊科における各教科・科目の履修等 総合孊科における各教科・科目の履修等に぀いおはアのほか次のずおりずす る。 総合孊科においおは 1 のオの  に掲げる「産業瀟䌚ず人間」を党おの生埒 に原則ずしお入孊幎次に履修させるものずし暙準単䜍数は〜単䜍ずするこ ず。 総合孊科においおは孊幎による教育課皋の区分を蚭けない課皋以䞋「単䜍 制による課皋」ずいう。 ずするこずを原則ずするずずもに 「産業瀟䌚ず人間」 及び専門教科・科目を合わせお25 単䜍以䞊蚭け生埒が倚様な各教科・科目か ら䞻䜓的に遞択履修できるようにするこず。その際生埒が遞択履修するに圓 たっおの指針ずなるよう䜓系性や専門性等においお盞互に関連する各教科・科 目によっお構成される科目矀を耇数蚭けるずずもに必芁に応じそれら以倖の 各教科・科目を蚭け生埒が自由に遞択履修できるようにするこず。   3各教科・科目等の授業時数等 ア  党日制の課皋における各教科・科目及びホヌムルヌム掻動の授業は幎間35 週 行うこずを暙準ずし必芁がある堎合には各教科・科目の授業を特定の孊期又は 特定の期間倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授業日を蚭定する堎合を含 む。 に行うこずができる。 ã‚€  党日制の課皋における週圓たりの授業時数は30 単䜍時間を暙準ずする。ただ し必芁がある堎合にはこれを増加するこずができる。 り  定時制の課皋における授業日数の季節的配分又は週若しくは日圓たりの授業時 数に぀いおは生埒の勀劎状況ず地域の諞事情等を考慮しお適切に定めるものず する。 ゚  ホヌムルヌム掻動の授業時数に぀いおは原則ずしお幎間35 単䜍時間以䞊ず するものずする。
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191 付録 オ  生埒䌚掻動及び孊校行事に぀いおは孊校の実態に応じおそれぞれ適切な授業 時数を充おるものずする。 カ  定時制の課皋においお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動の授業時 数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないも のずするこずができる。 キ  各教科・科目等のそれぞれの授業の単䜍時間は各孊校においお各教科・科 目等の授業時数を確保し぀぀生埒の実態及び各教科・科目等の特質を考慮しお適 切に定めるものずする。 ク  各教科・科目等の特質に応じ10 分から15 分皋床の短い時間を掻甚しお特定の 各教科・科目等の指導を行う堎合においお圓該各教科・科目等を担圓する教垫が 単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通した䞭でその指導内容の決定や指導 の成果の把握ず掻甚等を責任をもっお行う䜓制が敎備されおいるずきはその時間 を圓該各教科・科目等の授業時数に含めるこずができる。 ケ  総合的な探究の時間における孊習掻動により特別掻動の孊校行事に掲げる各行 事の実斜ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間における 孊習掻動をもっお盞圓する特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜に替えるこず ができる。 コ  理数の「理数探究基瀎」又は「理数探究」の履修により総合的な探究の時間の 履修ず同様の成果が期埅できる堎合においおは 「理数探究基瀎」又は「理数探究」 の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができる。   4遞択履修の趣旚を生かした適切な教育課皋の線成 教育課皋の線成に圓たっおは生埒の特性進路等に応じた適切な各教科・科目の 履修ができるようにしこのため倚様な各教科・科目を蚭け生埒が自由に遞択履修 するこずのできるよう配慮するものずする。たた教育課皋の類型を蚭けそのいず れかの類型を遞択しお履修させる堎合においおもその類型においお履修させるこず になっおいる各教科・科目以倖の各教科・科目を履修させたり生埒が自由に遞択履 修するこずのできる各教科・科目を蚭けたりするものずする。   5各教科・科目等の内容等の取扱い ア  孊校においおは第章以䞋に瀺しおいない事項を加えお指導するこずができ る。たた第章以䞋に瀺す内容の取扱いのうち内容の範囲や皋床等を瀺す事項 は圓該科目を履修する党おの生埒に察しお指導するものずする内容の範囲や皋床 等を瀺したものであり孊校においお必芁がある堎合にはこの事項にかかわらず 指導するこずができる。ただしこれらの堎合には第章以䞋に瀺す教科科目 及び特別掻動の目暙や内容の趣旚を逞脱したり生埒の負担が過重ずなったりする こずのないようにするものずする。 ã‚€  第章以䞋に瀺す各教科・科目及び特別掻動の内容に掲げる事項の順序は特に 瀺す堎合を陀き指導の順序を瀺すものではないので孊校においおはその取扱 いに぀いお適切な工倫を加えるものずする。
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192 付録 り  孊校においおはあらかじめ蚈画しお各教科・科目の内容及び総合的な探究の 時間における孊習掻動を孊期の区分に応じお単䜍ごずに分割しお指導するこずがで きる。 ゚  孊校においおは特に必芁がある堎合には第章及び第章に瀺す教科及び科 目の目暙の趣旚を損なわない範囲内で各教科・科目の内容に関する事項に぀い お基瀎的・基本的な事項に重点を眮くなどその内容を適切に遞択しお指導するこ ずができる。   6指導蚈画の䜜成に圓たっお配慮すべき事項 各孊校においおは次の事項に配慮しながら孊校の創意工倫を生かし党䜓ずし お調和のずれた具䜓的な指導蚈画を䜜成するものずする。 ア  各教科・科目等の指導内容に぀いおは単元や題材など内容や時間のたずたりを 芋通しながらそのたずめ方や重点の眮き方に適切な工倫を加え第欟のに瀺 す䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお資質・胜力を育む効 果的な指導ができるようにするこず。 ã‚€  各教科・科目等に぀いお盞互の関連を図り系統的発展的な指導ができるよう にするこず。   7キャリア教育及び職業教育に関しお配慮すべき事項 ア  孊校においおは第欟のに瀺すキャリア教育及び職業教育を掚進するため に生埒の特性や進路孊校や地域の実態等を考慮し地域や産業界等ずの連携を 図り産業珟堎等における長期間の実習を取り入れるなどの就業䜓隓掻動の機䌚を 積極的に蚭けるずずもに地域や産業界等の人々の協力を積極的に埗るよう配慮す るものずする。 ã‚€  普通科においおは生埒の特性や進路孊校や地域の実態等を考慮し必芁に応 じお適切な職業に関する各教科・科目の履修の機䌚の確保に぀いお配慮するもの ずする。 り  職業教育を䞻ずする専門孊科においおは次の事項に配慮するものずする。 職業に関する各教科・科目に぀いおは実隓・実習に配圓する授業時数を十分 確保するようにするこず。 生埒の実態を考慮し職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別 な配慮が必芁な堎合には各分野における基瀎的又は䞭栞的な科目を重点的に遞 択しその内容に぀いおは基瀎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱 いたた䞻ずしお実隓・実習によっお指導するなどの工倫をこらすようにする こず。 ゚  職業に関する各教科・科目に぀いおは次の事項に配慮するものずする。 職業に関する各教科・科目に぀いおは就業䜓隓掻動をもっお実習に替えるこ ずができるこず。この堎合就業䜓隓掻動はその各教科・科目の内容に盎接関 係がありか぀その䞀郚ずしおあらかじめ蚈画し評䟡されるものであるこず を芁するこず。
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193 付録 蟲業氎産及び家庭に関する各教科・科目の指導に圓たっおはホヌムプロ ゞェクト䞊びに孊校家庭クラブ及び孊校蟲業クラブなどの掻動を掻甚しお孊習 の効果を䞊げるよう留意するこず。この堎合ホヌムプロゞェクトに぀いおは その各教科・科目の授業時数の10 分の以内をこれに充おるこずができるこず。 定時制及び通信制の課皋においお職業に関する各教科・科目を履修する生埒 が珟にその各教科・科目ず密接な関係を有する職業家事を含む。 に埓事し おいる堎合でその職業における実務等がその各教科・科目の䞀郚を履修した 堎合ず同様の成果があるず認められるずきはその実務等をもっおその各教科・ 科目の履修の䞀郚に替えるこずができるこず。  孊校段階等間の接続 教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に配慮しながら孊校段階等間の接続を図る ものずする。   1珟行の䞭孊校孊習指導芁領を螏たえ䞭孊校教育たでの孊習の成果が高等孊校教育 に円滑に接続され高等孊校教育段階の終わりたでに育成するこずを目指す資質・胜 力を生埒が確実に身に付けるこずができるよう工倫するこず。特に䞭等教育孊 校連携型高等孊校及び䜵蚭型高等孊校においおは䞭等教育幎間を芋通した蚈画 的か぀継続的な教育課皋を線成するこず。   2生埒や孊校の実態等に応じ必芁がある堎合には䟋えば次のような工倫を行い 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るようにするこず。 ア  各教科・科目の指導に圓たり矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るた めの孊習機䌚を蚭けるこず。 ã‚€  矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図りながら必履修教科・科目の内容 を十分に習埗させるこずができるようその単䜍数を暙準単䜍数の暙準の限床を超 えお増加しお配圓するこず。 り  矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るこずを目暙ずした孊校蚭定科目等 を履修させた埌に必履修教科・科目を履修させるようにするこず。   3倧孊や専門孊校等における教育や瀟䌚的・職業的自立生涯にわたる孊習のため に高等孊校卒業以降の教育や職業ずの円滑な接続が図られるよう関連する教育機 関や䌁業等ずの連携により卒業埌の進路に求められる資質・胜力を着実に育成する こずができるよう工倫するこず。  通信制の課皋における教育課皋の特䟋 通信制の課皋における教育課皋に぀いおはからたでの 3  4 䞊びに 7 の゚の  及び  を陀く。 䞊びに第欟及び第欟から第欟たでに定めるずころに よるほか次に定めるずころによる。   1各教科・科目の添削指導の回数及び面接指導の単䜍時間単䜍時間は50 分ず しお蚈算するものずする。以䞋同じ。 数の暙準は単䜍に぀き次の衚のずおりず する。
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194 付録   2孊校蚭定教科に関する科目のうち専門教科・科目以倖のものの添削指導の回数及び 面接指導の単䜍時間数に぀いおは単䜍に぀きそれぞれ回以䞊及び単䜍時間 以䞊を確保した䞊で各孊校が適切に定めるものずする。   3理数に属する科目及び総合的な探究の時間の添削指導の回数及び面接指導の単䜍時 間数に぀いおは単䜍に぀きそれぞれ回以䞊及び単䜍時間以䞊を確保した䞊 で各孊校においお孊習掻動に応じ適切に定めるものずする。   4各孊校における面接指導の回あたりの時間は各孊校においお 1 から 3 たで の暙準を螏たえ各教科・科目及び総合的な探究の時間の面接指導の単䜍時間数を確 保し぀぀生埒の実態䞊びに各教科・科目及び総合的な探究の時間の特質を考慮しお 適切に定めるものずする。   5孊校がその指導蚈画に各教科・科目又は特別掻動に぀いお䜓系的に行われるラ ゞオ攟送テレビ攟送その他の倚様なメディアを利甚しお行う孊習を蚈画的か぀継続 的に取り入れた堎合で生埒がこれらの方法により孊習し報告課題の䜜成等によ りその成果が満足できるず認められるずきはその生埒に぀いおその各教科・科 目の面接指導の時間数又は特別掻動の時間数以䞋「面接指導等時間数」ずいう。  のうち10 分の以内の時間数を免陀するこずができる。たた生埒の実態等を考 慮しお特に必芁がある堎合は面接指導等時間数のうち耇数のメディアを利甚する こずにより各メディアごずにそれぞれ10 分の以内の時間数を免陀するこずがで きる。ただし免陀する時間数は合わせお10 分のを超えるこずができない。 なお生埒の面接指導等時間数を免陀しようずする堎合には本来行われるべき孊 習の量ず質を䜎䞋させるこずがないよう十分配慮しなければならない。   6特別掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに30 単 䜍時間以䞊指導するものずする。なお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻 動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 各教科・科目 添削指導回 面接指導単䜍時間 囜語地理歎史公民及び数 孊に属する科目   理科に属する科目   保健䜓育に属する科目のうち 「䜓育」   保健䜓育に属する科目のうち 「保健」   芞術及び倖囜語に属する科目   家庭及び情報に属する科目䞊 びに専門教科・科目 各教科・科目の必芁 に応じお〜 各教科・科目の必芁に 応じお〜
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195 付録  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 各教科・科目等の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1第欟のの 1 から 3 たでに瀺すこずが偏りなく実珟されるよう単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に 向けた授業改善を行うこず。 特に各教科・科目等においお身に付けた知識及び技胜を掻甚したり思考力刀 断力衚珟力等や孊びに向かう力人間性等を発揮させたりしお孊習の察象ずなる 物事を捉え思考するこずにより各教科・科目等の特質に応じた物事を捉える芖点や 考え方以䞋「芋方・考え方」ずいう。 が鍛えられおいくこずに留意し生埒が各 教科・科目等の特質に応じた芋方・考え方を働かせながら知識を盞互に関連付けお より深く理解したり情報を粟査しお考えを圢成したり問題を芋いだしお解決策を 考えたり思いや考えを基に創造したりするこずに向かう過皋を重芖した孊習の充実 を図るこず。   2第欟のの 1 に瀺す蚀語胜力の育成を図るため各孊校においお必芁な蚀語環 境を敎えるずずもに囜語科を芁ずし぀぀各教科・科目等の特質に応じお生埒の蚀 語掻動を充実するこず。あわせお 6 に瀺すずおり読曞掻動を充実するこず。   3第欟のの 1 に瀺す情報掻甚胜力の育成を図るため各孊校においおコン ピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段を掻甚するために必芁な環境を敎 えこれらを適切に掻甚した孊習掻動の充実を図るこず。たた各皮の統蚈資料や新 聞芖聎芚教材や教育機噚などの教材・教具の適切な掻甚を図るこず。   4生埒が孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりする掻動を蚈画的に 取り入れるように工倫するこず。   5生埒が生呜の有限性や自然の倧切さ䞻䜓的に挑戊しおみるこずや倚様な他者ず協 働するこずの重芁性などを実感しながら理解するこずができるよう各教科・科目等 の特質に応じた䜓隓掻動を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実 斜できるよう工倫するこず。   6孊校図曞通を蚈画的に利甚しその機胜の掻甚を図り生埒の䞻䜓的・察話的で深い 孊びの実珟に向けた授業改善に生かすずずもに生埒の自䞻的自発的な孊習掻動や 読曞掻動を充実するこず。たた地域の図曞通や博物通矎術通劇堎音楜堂等の 斜蚭の掻甚を積極的に図り資料を掻甚した情報の収集や鑑賞等の孊習掻動を充実す るこず。  孊習評䟡の充実 孊習評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1生埒のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実 感できるようにするこず。たた各教科・科目等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把 握する芳点から単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や 第欟 教育課皋の実斜ず孊習評䟡
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196 付録 方法を工倫しお孊習の過皋や成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り 資質・胜力の育成に生かすようにするこず。   2創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう組織的か぀蚈画的な 取組を掚進するずずもに孊幎や孊校段階を越えお生埒の孊習の成果が円滑に接続さ れるように工倫するこず。  各教科・科目及び総合的な探究の時間の単䜍の修埗の認定   1孊校においおは生埒が孊校の定める指導蚈画に埓っお各教科・科目を履修しそ の成果が教科及び科目の目暙からみお満足できるず認められる堎合にはその各教 科・科目に぀いお履修した単䜍を修埗したこずを認定しなければならない。   2孊校においおは生埒が孊校の定める指導蚈画に埓っお総合的な探究の時間を履修 しその成果が第章の第のに基づき定められる目暙からみお満足できるず認め られる堎合には総合的な探究の時間に぀いお履修した単䜍を修埗したこずを認定し なければならない。   3孊校においおは生埒が科目又は総合的な探究の時間を以䞊の幎次にわたっお 履修したずきは各幎次ごずにその各教科・科目又は総合的な探究の時間に぀いお履 修した単䜍を修埗したこずを認定するこずを原則ずする。たた単䜍の修埗の認定を 孊期の区分ごずに行うこずができる。  卒業たでに修埗させる単䜍数 孊校においおは卒業たでに修埗させる単䜍数を定め校長は圓該単䜍数を修埗し た者で特別掻動の成果がその目暙からみお満足できるず認められるものに぀いお高 等孊校の党課皋の修了を認定するものずする。この堎合卒業たでに修埗させる単䜍数 は74 単䜍以䞊ずする。なお普通科においおは卒業たでに修埗させる単䜍数に含 めるこずができる孊校蚭定科目及び孊校蚭定教科に関する科目に係る修埗単䜍数は合 わせお20 単䜍を超えるこずができない。  各孊幎の課皋の修了の認定 孊校においおは各孊幎の課皋の修了の認定に぀いおは単䜍制が䜵甚されおいるこ ずを螏たえ匟力的に行うよう配慮するものずする。  生埒の発達を支える指導の充実 教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1孊習や生掻の基盀ずしお教垫ず生埒ずの信頌関係及び生埒盞互のよりよい人間関 係を育おるため日頃からホヌムルヌム経営の充実を図るこず。たた䞻に集団の堎 面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏たえ䞀人 第欟 単䜍の修埗及び卒業の認定 第欟 生埒の発達の支揎
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197 付録 䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりンセリングの双方により生埒の 発達を支揎するこず。   2生埒が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関係を圢成し有意矩で充実 した孊校生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実珟を図っおいくこずができる よう生埒理解を深め孊習指導ず関連付けながら生埒指導の充実を図るこず。   3生埒が孊ぶこずず自己の将来ずの぀ながりを芋通しながら瀟䌚的・職業的自立 に向けお必芁な基盀ずなる資質・胜力を身に付けおいくこずができるよう特別掻動 を芁ずし぀぀各教科・科目等の特質に応じおキャリア教育の充実を図るこず。その 䞭で生埒が自己の圚り方生き方を考え䞻䜓的に進路を遞択するこずができるよう 孊校の教育掻動党䜓を通じ組織的か぀蚈画的な進路指導を行うこず。   4孊校の教育掻動党䜓を通じお個々の生埒の特性等の的確な把握に努めその䌞長 を図るこず。たた生埒が適切な各教科・科目や類型を遞択し孊校やホヌムルヌムで の生掻によりよく適応するずずもに珟圚及び将来の生き方を考え行動する態床や胜 力を育成するこずができるようにするこず。   5生埒が基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗も含め孊習内容を確実に身に付け るこずができるよう生埒や孊校の実態に応じ個別孊習やグルヌプ別孊習繰り返 し孊習孊習内容の習熟の皋床に応じた孊習生埒の興味・関心等に応じた課題孊 習補充的な孊習や発展的な孊習などの孊習掻動を取り入れるこずや教垫間の協力 による指導䜓制を確保するこずなど指導方法や指導䜓制の工倫改善により個に応 じた指導の充実を図るこず。その際第欟のの 3 に瀺す情報手段や教材・教具 の掻甚を図るこず。   6孊習の遅れがちな生埒などに぀いおは各教科・科目等の遞択その内容の取扱い などに぀いお必芁な配慮を行い生埒の実態に応じ䟋えば矩務教育段階の孊習内容 の確実な定着を図るための指導を適宜取り入れるなど指導内容や指導方法を工倫す るこず。  特別な配慮を必芁ずする生埒ぞの指導   1障害のある生埒などぞの指導 ア  障害のある生埒などに぀いおは特別支揎孊校等の助蚀又は揎助を掻甚し぀぀ 個々の生埒の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的 に行うものずする。 ã‚€  障害のある生埒に察しお孊校教育法斜行芏則第140 条の芏定に基づき特別の 教育課皋を線成し障害に応じた特別の指導以䞋「通玚による指導」ずいう。  を行う堎合には孊校教育法斜行芏則第129 条の芏定により定める珟行の特別支揎 孊校高等郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動の内容を参考ずし具䜓的な目暙や 内容を定め指導を行うものずする。その際通玚による指導が効果的に行われる よう各教科・科目等ず通玚による指導ずの関連を図るなど教垫間の連携に努め るものずする。 なお通玚による指導における単䜍の修埗の認定に぀いおは次のずおりずす
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198 付録 る。 孊校においおは生埒が孊校の定める個別の指導蚈画に埓っお通玚による指導 を履修しその成果が個別に蚭定された指導目暙からみお満足できるず認められ る堎合には圓該孊校の単䜍を修埗したこずを認定しなければならない。 孊校においおは生埒が通玚による指導を以䞊の幎次にわたっお履修したず きは各幎次ごずに圓該孊校の単䜍を修埗したこずを認定するこずを原則ずす る。ただし幎床途䞭から通玚による指導を開始するなど特定の幎床における 授業時数が単䜍ずしお蚈算する暙準の単䜍時間に満たない堎合は次幎床以 降に通玚による指導の時間を蚭定し以䞊の幎次にわたる授業時数を合算しお 単䜍の修埗の認定を行うこずができる。たた単䜍の修埗の認定を孊期の区分ご ずに行うこずができる。 り  障害のある生埒などに぀いおは家庭地域及び医療や犏祉保健劎働等の業 務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で生埒ぞの教育的支揎を行うため に個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに各教科・科目等 の指導に圓たっお個々の生埒の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻 甚するこずに努めるものずする。特に通玚による指導を受ける生埒に぀いおは 個々の生埒の障害の状態等の実態を的確に把握し個別の教育支揎蚈画や個別の指 導蚈画を䜜成し効果的に掻甚するものずする。   2海倖から垰囜した生埒などの孊校生掻ぞの適応や日本語の習埗に困難のある生埒 に察する日本語指導 ア  海倖から垰囜した生埒などに぀いおは孊校生掻ぞの適応を図るずずもに倖囜 における生掻経隓を生かすなどの適切な指導を行うものずする。 ã‚€  日本語の習埗に困難のある生埒に぀いおは個々の生埒の実態に応じた指導内容 や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。   3䞍登校生埒ぞの配慮 ア  䞍登校生埒に぀いおは保護者や関係機関ず連携を図り心理や犏祉の専門家の 助蚀又は揎助を埗ながら瀟䌚的自立を目指す芳点から個々の生埒の実態に応じ た情報の提䟛その他の必芁な支揎を行うものずする。 ã‚€  盞圓の期間高等孊校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる生埒等を察象ずし お文郚科孊倧臣が認める特別の教育課皋を線成する堎合には生埒の実態に配慮 した教育課皋を線成するずずもに個別孊習やグルヌプ別孊習など指導方法や指導 䜓制の工倫改善に努めるものずする。  教育課皋の改善ず孊校評䟡教育課皋倖の掻動ずの連携等 ア  各孊校においおは校長の方針の䞋に校務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分 担し぀぀盞互に連携しながら各孊校の特色を生かしたカリキュラム・マネゞメン 第欟 孊校運営䞊の留意事項
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199 付録 トを行うよう努めるものずする。たた各孊校が行う孊校評䟡に぀いおは教育課皋 の線成実斜改善が教育掻動や孊校運営の䞭栞ずなるこずを螏たえカリキュラ ム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。 ã‚€  教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは孊校保健蚈画孊校安党蚈画食に関する 指導の党䜓蚈画いじめの防止等のための察策に関する基本的な方針など各分野に おける孊校の党䜓蚈画等ず関連付けながら効果的な指導が行われるように留意する ものずする。 り  教育課皋倖の孊校教育掻動ず教育課皋の関連が図られるように留意するものずす る。特に生埒の自䞻的自発的な参加により行われる郚掻動に぀いおはスポヌツ や文化科孊等に芪したせ孊習意欲の向䞊や責任感連垯感の涵 かん 逊等孊校教育が 目指す資質・胜力の育成に資するものであり孊校教育の䞀環ずしお教育課皋ずの 関連が図られるよう留意するこず。その際孊校や地域の実態に応じ地域の人々の 協力瀟䌚教育斜蚭や瀟䌚教育関係団䜓等の各皮団䜓ずの連携などの運営䞊の工倫を 行い持続可胜な運営䜓制が敎えられるようにするものずする。  家庭や地域瀟䌚ずの連携及び協働ず孊校間の連携 教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア  孊校がその目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必 芁な人的又は物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地 域瀟䌚ずの連携及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域にお ける䞖代を越えた亀流の機䌚を蚭けるこず。 ã‚€  他の高等孊校や幌皚園認定こども園保育所小孊校䞭孊校特別支揎孊校 及び倧孊などずの間の連携や亀流を図るずずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流 及び共同孊習の機䌚を蚭け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育む ようにするこず。 道埳教育を進めるに圓たっおは道埳教育の特質を螏たえ第欟たでに瀺す事項に加 え次の事項に配慮するものずする。  各孊校においおは第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党 䜓蚈画を䜜成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫 「道埳教育 掚進教垫」ずいう。 を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。なお道 埳教育の党䜓蚈画の䜜成に圓たっおは生埒や孊校の実態に応じ指導の方針や重点を 明らかにしお各教科・科目等ずの関係を明らかにするこず。その際公民科の「公 共」及び「倫理」䞊びに特別掻動が人間ずしおの圚り方生き方に関する䞭栞的な指導 の堎面であるこずに配慮するこず。  道埳教育を進めるに圓たっおは䞭孊校たでの特別の教科である道埳の孊習等を通じ お深めた䞻ずしお自分自身人ずの関わり集団や瀟䌚ずの関わり生呜や自然厇 第欟 道埳教育に関する配慮事項
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200 付録 高なものずの関わりに関する道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基にしながら様々な䜓隓 や思玢の機䌚等を通しお人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの考えを深めるよう留意 するこず。たた自立心や自埋性を高め芏埋ある生掻をするこず生呜を尊重する心 を育おるこず瀟䌚連垯の自芚を高め䞻䜓的に瀟䌚の圢成に参画する意欲ず態床を逊 うこず矩務を果たし責任を重んずる態床及び人暩を尊重し差別のないよりよい瀟䌚を 実珟しようずする態床を逊うこず䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず 郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこず囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの自芚を 身に付けるこずに関する指導が適切に行われるよう配慮するこず。  孊校やホヌムルヌム内の人間関係や環境を敎えるずずもに就業䜓隓掻動やボラン ティア掻動自然䜓隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓を充実するこず。た た道埳教育の指導が生埒の日垞生掻に生かされるようにするこず。その際いじめ の防止や安党の確保等にも資するこずずなるように留意するこず。  孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚した り道埳教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を埗たりするな ど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深めるこず。
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201 付録 瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ珟代の諞課題を远究したり解決したりする掻動を通し お広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及 び瀟䌚の有為な圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指 す。 1遞択・刀断の手掛かりずなる抂念や理論及び倫理政治経枈などに関わる珟代の 諞課題に぀いお理解するずずもに諞資料から様々な情報を適切か぀効果的に調べた ずめる技胜を身に付けるようにする。 2珟代の諞課題に぀いお事実を基に抂念などを掻甚しお倚面的・倚角的に考察した り解決に向けお公正に刀断したりする力や合意圢成や瀟䌚参画を芖野に入れなが ら構想したこずを議論する力を逊う。 3よりよい瀟䌚の実珟を芖野に珟代の諞課題を䞻䜓的に解決しようずする態床を逊 うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される人間ずしおの圚 り方生き方に぀いおの自芚や囜民䞻暩を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず 繁栄を図るこずや各囜が盞互に䞻暩を尊重し各囜民が協力し合うこずの倧切さに ぀いおの自芚などを深める。 第 公 共   目 暙 人間ず瀟䌚の圚り方に぀いおの芋方・考え方を働かせ珟代の諞課題を远究したり 解決したりする掻動を通しお広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的 に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の有為な圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜 力を次のずおり育成するこずを目指す。 1珟代の諞課題を捉え考察し遞択・刀断するための手掛かりずなる抂念や理論に ぀いお理解するずずもに諞資料から倫理的䞻䜓などずしお掻動するために必芁 ずなる情報を適切か぀効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 2珟実瀟䌚の諞課題の解決に向けお遞択・刀断の手掛かりずなる考え方や公共的 な空間における基本的原理を掻甚しお事実を基に倚面的・倚角的に考察し公正に 刀断する力や合意圢成や瀟䌚参画を芖野に入れながら構想したこずを議論する力 を逊う。 3よりよい瀟䌚の実珟を芖野に珟代の諞課題を䞻䜓的に解決しようずする態床を 逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される珟代瀟䌚に 生きる人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの自芚や公共的な空間に生き囜民䞻暩 第欟 各科目 高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 公民 第欟 目 暙
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202 付録 を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず繁栄を図るこずや各囜が盞互に䞻暩 を尊重し各囜民が協力し合うこずの倧切さに぀いおの自芚などを深める。   内 容   公共の扉 1公共的な空間を䜜る私たち 公共的な空間ず人間ずの関わり個人の尊厳ず自䞻・自埋人間ず瀟䌚の倚様性 ず共通性などに着目しお瀟䌚に参画する自立した䞻䜓ずは䜕かを問い珟代瀟䌚 に生きる人間ずしおの圚り方生き方を探求する掻動を通しお次の事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 自らの䜓隓などを振り返るこずを通しお自らを成長させる人間ずしおの圚 り方生き方に぀いお理解するこず。 人間は個人ずしお盞互に尊重されるべき存圚であるずずもに察話を通し お互いの様々な立堎を理解し高め合うこずのできる瀟䌚的な存圚であるこず 䌝統や文化先人の取組や知恵に觊れたりするこずなどを通しお自らの䟡倀 芳を圢成するずずもに他者の䟡倀芳を尊重するこずができるようになる存圚で あるこずに぀いお理解するこず。 自分自身が自䞻的によりよい公共的な空間を䜜り出しおいこうずする自立 した䞻䜓になるこずが自らのキャリア圢成ずずもによりよい瀟䌚の圢成に結 び付くこずに぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 瀟䌚に参画する自立した䞻䜓ずは孀立しお生きるのではなく地域瀟䌚な どの様々な集団の䞀員ずしお生き他者ずの協働により圓事者ずしお囜家・瀟 䌚などの公共的な空間を䜜る存圚であるこずに぀いお倚面的・倚角的に考察 し衚珟するこず。 2公共的な空間における人間ずしおの圚り方生き方 䞻䜓的に瀟䌚に参画し他者ず協働するこずに向けお幞犏正矩公正などに 着目しお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付ける こずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 遞択・刀断の手掛かりずしお行為の結果である個人や瀟䌚党䜓の幞犏を重 芖する考え方や行為の動機ずなる公正などの矩務を重芖する考え方などに぀ いお理解するこず。 珟代の諞課題に぀いお自らも他者も共に玍埗できる解決方法を芋いだすこず に向け  に瀺す考え方を掻甚するこずを通しお行為者自身の人間ずしお の圚り方生き方に぀いお探求するこずがよりよく生きおいく䞊で重芁である こずに぀いお理解するこず。 人間ずしおの圚り方生き方に関わる諞資料からよりよく生きる行為者ずし
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203 付録 お掻動するために必芁な情報を収集し読み取る技胜を身に付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 倫理的䟡倀の刀断においお行為の結果である個人や瀟䌚党䜓の幞犏を重芖 する考え方ず行為の動機ずなる公正などの矩務を重芖する考え方などを掻甚 し自らも他者も共に玍埗できる解決方法を芋いだすこずに向け思考実隓な ど抂念的な枠組みを甚いお考察する掻動を通しお人間ずしおの圚り方生き方 を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 3公共的な空間における基本的原理 自䞻的によりよい公共的な空間を䜜り出しおいこうずする自立した䞻䜓ずなるこ ずに向けお幞犏正矩公正などに着目しお課題を远究したり解決したりする 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 各人の意芋や利害を公平・公正に調敎するこずなどを通しお人間の尊厳ず 平等協働の利益ず瀟䌚の安定性の確保を共に図るこずが公共的な空間を䜜 る䞊で必芁であるこずに぀いお理解するこず。 人間の尊厳ず平等個人の尊重民䞻䞻矩法の支配自由・暩利ず責任・ 矩務など公共的な空間における基本的原理に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 公共的な空間における基本的原理に぀いお思考実隓など抂念的な枠組みを 甚いお考察する掻動を通しお個人ず瀟䌚ずの関わりにおいお倚面的・倚角的 に考察し衚珟するこず。  自立した䞻䜓ずしおよりよい瀟䌚の圢成に参画する私たち 自立した䞻䜓ずしおよりよい瀟䌚の圢成に参画するこずに向けお珟実瀟䌚の諞課 題に関わる具䜓的な䞻題を蚭定し幞犏正矩公正などに着目しお他者ず協働し お䞻題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 法や芏範の意矩及び圹割倚様な契玄及び消費者の暩利ず責任叞法参加の 意矩などに関わる珟実瀟䌚の事柄や課題を基に憲法の䞋適正な手続きに則 のっず り法や芏範に基づいお各人の意芋や利害を公平・公正に調敎し個人や瀟䌚 の玛争を調停解決するこずなどを通しお暩利や自由が保障実珟され瀟 䌚の秩序が圢成維持されおいくこずに぀いお理解するこず。 政治参加ず公正な䞖論の圢成地方自治囜家䞻暩領土領海領空を含 む。  我が囜の安党保障ず防衛囜際貢献を含む囜際瀟䌚における我が囜の圹 割などに関わる珟実瀟䌚の事柄や課題を基によりよい瀟䌚は憲法の䞋個 人が議論に参加し意芋や利害の察立状況を調敎しお合意を圢成するこずなど を通しお築かれるものであるこずに぀いお理解するこず。 職業遞択雇甚ず劎働問題財政及び租皎の圹割少子高霢瀟䌚における瀟
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204 付録 䌚保障の充実・安定化垂堎経枈の機胜ず限界金融の働き経枈のグロヌバ ル化ず盞互䟝存関係の深たり囜際瀟䌚における貧困や栌差の問題を含む。  などに関わる珟実瀟䌚の事柄や課題を基に公正か぀自由な経枈掻動を行うこ ずを通しお資源の効率的な配分が図られるこず垂堎経枈システムを機胜させ たり囜民犏祉の向䞊に寄䞎したりする圹割を政府などが担っおいるこず及びよ り掻発な経枈掻動ず個人の尊重を共に成り立たせるこずが必芁であるこずに぀ いお理解するこず。 珟実瀟䌚の諞課題に関わる諞資料から自立した䞻䜓ずしお掻動するために 必芁な情報を適切か぀効果的に収集し読み取りたずめる技胜を身に付ける こず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 アの  から  たでの事項に぀いお法政治及び経枈などの偎面を関連さ せ自立した䞻䜓ずしお解決が求められる具䜓的な䞻題を蚭定し合意圢成や 瀟䌚参画を芖野に入れながらその䞻題の解決に向けお事実を基に協働しお考 察したり構想したりしたこずを論拠をもっお衚珟するこず。  持続可胜な瀟䌚づくりの䞻䜓ずなる私たち 持続可胜な地域囜家・瀟䌚及び囜際瀟䌚づくりに向けた圹割を担う公共の粟神 をもった自立した䞻䜓ずなるこずに向けお幞犏正矩公正などに着目しお珟代 の諞課題を探究する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導す る。 ア  地域の創造よりよい囜家・瀟䌚の構築及び平和で安定した囜際瀟䌚の圢成ぞ 䞻䜓的に参画し共に生きる瀟䌚を築くずいう芳点から課題を芋いだしその課 題の解決に向けお事実を基に協働しお考察構想し劥圓性や効果実珟可胜性 などを指暙にしお論拠を基に自分の考えを説明論述するこず。   内容の取扱い 1内容の党䜓にわたっお次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の及びに぀いおはこの順序で取り扱うものずし既習の孊習の 成果を生かすこず。 む 䞭孊校瀟䌚科及び特別の教科である道埳高等孊校公民科に属する他の科目 この章に瀺す地理歎史科家庭科及び情報科䞊びに特別掻動などずの関連を図る ずずもに項目盞互の関連に留意しながら党䜓ずしおのたずたりを工倫し特 定の事項だけに指導が偏らないようにするこず。 2指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 第章第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づきこの科目の特質に応 じお適切な指導をするこず。 3内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア この科目の内容の特質に応じ孊習のねらいを明確にした䞊でそれぞれ関係す る専門家や関係諞機関などずの連携・協働を積極的に図り瀟䌚ずの関わりを意
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205 付録 識した䞻題を远究したり解決したりする掻動の充実を図るようにするこず。た た生埒が他者ず共に生きる自らの生き方に関わっお䞻䜓的・察話的に考察構 想し衚珟できるよう孊習指導の展開を工倫するこず。 む この科目においおは教科目暙の実珟を芋通した䞊でキャリア教育の充実の 芳点から特別掻動などず連携し自立した䞻䜓ずしお瀟䌚に参画する力を育む 䞭栞的機胜を担うこずが求められるこずに留意するこず。 り 生埒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し小・䞭孊校瀟䌚科など で鍛えられた芋方・考え方に加え人間ず瀟䌚の圚り方に぀いおの芋方・考え方 を働かせ珟実瀟䌚の諞課題ず関連付けながら具䜓的事䟋を通しお瀟䌚的事象等 に぀いおの理解を深め倚面的・倚角的に考察構想し衚珟できるようにする こず。 ゚ 科目党䜓を通しお遞択・刀断の手掛かりずなる考え方や公共的な空間におけ る基本的原理を掻甚しお事実を基に倚面的・倚角的に考察し公正に刀断する力 を逊うずずもに考察構想したこずを説明したり論拠を基に自分の意芋を説 明論述させたりするこずにより思考力刀断力衚珟力等を逊うこず。た た考察構想させる堎合には資料から必芁な情報を読み取らせお解釈させた り議論などを行っお考えを深めさせたりするなどの工倫をするこず。 オ 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 この科目の導入ずしお䜍眮付け 1  2  3 の順序で取り扱うものずし 及びの孊習の基盀を逊うよう指導するこず。その際に瀺した事項に぀ いおは以降の孊習においおもそれらを螏たえお孊習が行われるよう特に 留意するこず。 に瀺したそれぞれの事項を適切に身に付けるこずができるよう指導のね らいを明確にした䞊で今たで受け継がれおきた我が囜の文化的蓄積を含む叀 今東西の先人の取組知恵などにも觊れるこず。  1 に぀いおはアの  から  たでのそれぞれの事項ずの関連においお 孊校や地域などにおける生埒の自発的自治的な掻動やで扱う珟実瀟䌚の事 柄や課題に関わる具䜓的な堎面に觊れ生埒の孊習意欲を喚起するこずができ るよう工倫するこず。その際公共的な空間に生きる人間は様々な集団の䞀 員ずしおの圹割を果たす存圚であるこず䌝統や文化宗教などを背景にしお 珟代の瀟䌚が成り立っおいるこずに぀いおも觊れるこず。たた生涯における 青幎期の課題を人集団及び瀟䌚ずの関わりから捉え他者ず共に生きる自ら の生き方に぀いおも考察できるよう工倫するこず。  2 に぀いおは指導のねらいを明確にした䞊で環境保護生呜倫理など の課題を扱うこず。その際で探究する課題ずの関わりに留意しお課題を取 り䞊げるようにするこず。  3 に぀いおは指導のねらいを明確にした䞊で日本囜憲法ずの関わりに 留意しお指導するこず。 「人間の尊厳ず平等個人の尊重」に぀いおは男女
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206 付録 が共同しお瀟䌚に参画するこずの重芁性に぀いおも觊れるこず。 カ 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 アの  から  たでのそれぞれの事項は孊習の順序を瀺すものではなくむ の  においお蚭定する䞻題に぀いおは生埒の理解のしやすさに応じ孊習 意欲を喚起するこずができるよう創意工倫した適切な順序で指導するこず。 小孊校及び䞭孊校で習埗した知識などを基盀にで身に付けた遞択・刀断 の手掛かりずなる考え方や公共的な空間における基本的原理を掻甚しお珟実 瀟䌚の諞課題に関わり蚭定した䞻題に぀いお個人を起点に他者ず協働しお倚 面的・倚角的に考察構想するずずもに協働の必芁な理由協働を可胜ずす る条件協働を阻害する芁因などに぀いお考察を深めるこずができるようにす るこず。その際生埒の孊習意欲を高める具䜓的な問いを立お協働しお䞻題 を远究したり解決したりするこずを通しお自立した䞻䜓ずしおよりよい瀟䌚 の圢成に参画するために必芁な知識及び技胜を習埗できるようにするずいう芳 点から生埒の日垞の瀟䌚生掻ず関連付けながら具䜓的な事柄を取り䞊げるこ ず。 生埒や孊校地域の実態などに応じおアの  から  たでのそれぞれの事 項においお䞻題を蚭定するこず。その際䞻題に関わる基本的人暩の保障に関 連付けお取り扱ったり自立した䞻䜓ずなる個人を支える家族・家庭や地域な どにあるコミュニティに着目しお䞖代間の協力協働や自助共助及び公 助などによる瀟䌚的基盀の匷化などず関連付けたりするなどしお䞻題を远究 したり解決したりできるようにするこず。たた指導のねらいを明確にした䞊 で珟実の具䜓的な瀟䌚的事象等を扱ったり暡擬的な掻動を行ったりするこ ず。 アの  の「法や芏範の意矩及び圹割」に぀いおは法や道埳などの瀟䌚芏 範がそれぞれの圹割を有しおいるこずや法の圹割の限界に぀いおも扱うこ ず。 「倚様な契玄及び消費者の暩利ず責任」に぀いおは私法に関する基本的 な考え方に぀いおも扱うこず。 「叞法参加の意矩」に぀いおは裁刀員制床に ぀いおも扱うこず。 アの  の「政治参加ず公正な䞖論の圢成地方自治」に぀いおは関連させ お取り扱い地方自治や我が囜の民䞻政治の発展に寄䞎しようずする自芚や䜏 民ずしおの自治意識の涵 かん 逊に向けお民䞻政治の掚進における遞挙の意矩に぀ いお指導するこず。 「囜家䞻暩領土領海領空を含む。  」に぀いおは関連 させお取り扱い我が囜が固有の領土である竹島や北方領土に関し残されお いる問題の平和的な手段による解決に向けお努力しおいるこずや尖閣諞島を めぐり解決すべき領有暩の問題は存圚しおいないこずなどを取り䞊げるこず。 「囜家䞻暩領土領海領空を含む。  」及び「我が囜の安党保障ず防衛」に ぀いおは囜際法ず関連させお取り扱うこず。 「囜際貢献」に぀いおは囜際 連合における持続可胜な開発のための取組に぀いおも扱うこず。
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207 付録 アの  の「職業遞択」に぀いおは産業構造の倉化やその䞭での起業に぀ いおの理解を深めるこずができるようにするこず。 「雇甚ず劎働問題」に぀い おは仕事ず生掻の調和ずいう芳点から劎働保護立法に぀いおも扱うこず。 「財政及び租皎の圹割少子高霢瀟䌚における瀟䌚保障の充実・安定化」に぀ いおは関連させお取り扱い囜際比范の芳点から我が囜の財政の珟状や少子 高霢瀟䌚など珟代瀟䌚の特色を螏たえお財政の持続可胜性ず関連付けお扱う こず。 「金融の働き」に぀いおは金融ずは経枈䞻䜓間の資金の融通であるこ ずの理解を基に金融を通した経枈掻動の掻性化に぀いおも觊れるこず。 「経 枈のグロヌバル化ず盞互䟝存関係の深たり囜際瀟䌚における貧困や栌差の問 題を含む。  」に぀いおは文化や宗教の倚様性に぀いおも觊れ自他の文化な どを尊重する盞互理解ず寛容の態床を逊うこずができるよう留意しお指導する こず。 アの  に぀いおは  から  たでのそれぞれの事項ず関連させお取り扱 い情報に関する責任や利䟿性及び安党性を倚面的・倚角的に考察しおいく こずを通しお情報モラルを含む情報の劥圓性や信頌性を螏たえた公正な刀断 力を身に付けるこずができるよう指導するこず。その際防灜情報の受信発 信などにも觊れるこず。 キ 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 この科目のたずめずしお䜍眮付け瀟䌚的な芋方・考え方を総合的に働か せで身に付けた遞択・刀断の手掛かりずなる考え方や公共的な空間におけ る基本的原理などを掻甚するずずもに及びで扱った課題などぞの関心を 䞀局高めるよう指導するこず。たた個人を起点ずしお自立協働の芳点か ら倚様性を尊重し合意圢成や瀟䌚参画を芖野に入れながら探究できるよう 指導するこず。 課題の探究に圓たっおは法政治及び経枈などの個々の制床にずどたら ず各領域を暪断しお総合的に探究できるよう指導するこず。 第 倫 理   目 暙 人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの芋方・考え方を働かせ珟代の諞課題を远究 したり解決に向けお構想したりする掻動を通しお広い芖野に立ち人間尊重の粟神 ず生呜に察する畏敬の念に基づいおグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平 和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の有為な圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力を次のず おり育成するこずを目指す。 1叀今東西の幅広い知的蓄積を通しお珟代の諞課題を捉えより深く思玢するた めの手掛かりずなる抂念や理論に぀いお理解するずずもに諞資料から人間ずし おの圚り方生き方に関わる情報を調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 2自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きる自己の生き方に぀いおより深く思
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208 付録 玢する力や珟代の倫理的諞課題を解決するために倫理に関する抂念や理論などを 掻甚しお論理的に思考し思玢を深め説明したり察話したりする力を逊う。 3人間ずしおの圚り方生き方に関わる事象や課題に぀いお䞻䜓的に远究したり他 者ず共によりよく生きる自己を圢成しようずしたりする態床を逊うずずもに倚面 的・倚角的な考察やより深い思玢を通しお涵 かん 逊される珟代瀟䌚に生きる人間ずし おの圚り方生き方に぀いおの自芚を深める。   内 容  珟代に生きる自己の課題ず人間ずしおの圚り方生き方 1人間ずしおの圚り方生き方の自芚 人間の存圚や䟡倀に関わる基本的な課題に぀いお思玢する掻動を通しお次の事 項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 個性感情認知発達などに着目しお豊かな自己圢成に向けお他者ず 共によりよく生きる自己の生き方に぀いおの思玢を深めるための手掛かりずな る様々な人間の心の圚り方に぀いお理解するこず。 幞犏愛埳などに着目しお人間ずしおの圚り方生き方に぀いお思玢する ための手掛かりずなる様々な人生芳に぀いお理解するこず。その際人生にお ける宗教や芞術のも぀意矩に぀いおも理解するこず。 善正矩矩務などに着目しお瀟䌚の圚り方ず人間ずしおの圚り方生き方 に぀いお思玢するための手掛かりずなる様々な倫理芳に぀いお理解するこず。 真理存圚などに着目しお䞖界ず人間の圚り方に぀いお思玢するための手 掛かりずなる様々な䞖界芳に぀いお理解するこず。 叀今東西の先哲の思想に関する原兞の日本語蚳などの諞資料から人間ずし おの圚り方生き方に関わる情報を読み取る技胜を身に付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 自己の生き方を芋぀め盎し自らの䜓隓や悩みを振り返り他者集団や瀟 䌚生呜や自然などずの関わりにも着目しお自己の課題を捉えその課題を珟 代の倫理的課題ず結び付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 叀今東西の先哲の考え方を手掛かりずしおより広い芖野から人間ずしおの 圚り方生き方に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 2囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの自芚 日本人ずしおの圚り方生き方に぀いお思玢する掻動を通しお次の事項を身に付 けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 叀来の日本人の心情ず考え方や日本の先哲の思想に着目しお我が囜の颚土 や䌝統倖来思想の受容などを基に囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの圚り方 生き方に぀いお思玢するための手掛かりずなる日本人に芋られる人間芳自然 芳宗教芳などの特質に぀いお自己ずの関わりにおいお理解するこず。
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209 付録 叀来の日本人の心情ず考え方や日本の先哲の思想に関する原兞や原兞の口語 蚳などの諞資料から日本人ずしおの圚り方生き方に関わる情報を読み取る技 胜を身に付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 叀来の日本人の考え方や日本の先哲の考え方を手掛かりずしお囜際瀟䌚に 䞻䜓的に生きる日本人ずしおの圚り方生き方に぀いお倚面的・倚角的に考察 し衚珟するこず。  珟代の諞課題ず倫理 1自然や科孊技術に関わる諞課題ず倫理 自然や科孊技術ずの関わりにおいお人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの芋 方・考え方を働かせ他者ず察話しながら珟代の諞課題を探究する掻動を通し お次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア  生呜自然科孊技術などず人間ずの関わりに぀いお倫理的課題を芋いだし その解決に向けお倫理に関する抂念や理論などを手掛かりずしお倚面的・倚角的 に考察し公正に刀断しお構想し自分の考えを説明論述するこず。 2瀟䌚ず文化に関わる諞課題ず倫理 様々な他者ずの協働共生に向けお人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの芋 方・考え方を働かせ他者ず察話しながら珟代の諞課題を探究する掻動を通し お次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア  犏祉文化ず宗教平和などに぀いお倫理的課題を芋いだしその解決に向け お倫理に関する抂念や理論などを手掛かりずしお倚面的・倚角的に考察し公正 に刀断しお構想し自分の考えを説明論述するこず。   内容の取扱い 1内容の党䜓にわたっお次の事項に配慮するものずする。 ア  内容の及びに぀いおはこの順序で取り扱うものずし既習の孊習の成果 を生かすこず。 ã‚€  䞭孊校瀟䌚科及び特別の教科である道埳高等孊校公民科に属する他の科目 この章に瀺す地理歎史科家庭科及び情報科䞊びに特別掻動などずの関連を図る ずずもに項目盞互の関連に留意しながら党䜓ずしおのたずたりを工倫し特 定の事項だけに指導が偏らないようにするこず。 2指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア  第章第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づきこの科目の特質に応 じお適切な指導をするこず。 3内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア  倫理的諞䟡倀に関する叀今東西の先哲の思想を取り䞊げるに圓たっおは原兞 の日本語蚳口語蚳なども掻甚し内容ず関連が深く生埒の発達や孊習の段階に 適した代衚的な先哲の蚀説などを扱うこず。たた生埒自らが人生芳䞖界芳な どを確立するための手掛かりを埗るこずができるよう孊習指導の展開を工倫する
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210 付録 こず。 む 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 小孊校及び䞭孊校で習埗した抂念などに関する知識などを基に 「公共」で 身に付けた遞択・刀断の手掛かりずなる考え方を掻甚し哲孊に関わる察話的 な手法などを取り入れた掻動を通しお生埒自らがより深く思玢するための 抂念や理論を理解できるようにしの孊習の基盀を逊うよう指導するこず。  1 のアの  に぀いおは青幎期の課題を螏たえ人栌感情認知発達 に぀いおの心理孊の考え方に぀いおも觊れるこず。  1 のアの  に぀いおは人間の尊厳ず生呜ぞの畏敬自己実珟ず幞犏など に぀いお叀代ギリシアから近代たでの思想キリスト教むスラヌム仏 教儒教などの基本的な考え方を代衚する先哲の思想芞術家ずその䜜品を 倫理的な芳点を明確にしお取り䞊げるこず。  1 のアの  に぀いおは民䞻瀟䌚における人間の圚り方瀟䌚参加ず奉仕 などに぀いお倫理的な芳点を明確にしお取り䞊げるこず。  1 のアの  に぀いおは自然ず人間ずの関わり䞖界を捉える知の圚り方 などに぀いお倫理的な芳点を明確にしお取り䞊げるこず。  1 のアの  に぀いおは叀今東西の代衚的な先哲の思想を取り䞊げ人間 をどのように捉えどのように生きるこずを指し瀺しおいるかに぀いお自己 の課題ず結び付けお思玢するために必芁な技胜を身に付けるこずができるよう 指導するこず。  2 のアの  に぀いおは叀来の日本人の心情ず考え方や代衚的な日本の先 哲の思想を手掛かりにしお自己の課題ずしお孊習し囜際瀟䌚に生きる日本 人ずしおの自芚を深めるよう指導するこず。その際䌝統的な芞術䜜品茶道 や華道などの芞道などを取り䞊げ理解を深めるこずができるよう指導するこ ず。  2 のアの  に぀いおは叀来の日本人の心情ず考え方や代衚的な日本の先 哲の思想を取り䞊げそれらが日本人の思想圢成にどのような圱響を及がしお いるかに぀いお思玢するために必芁な技胜を身に付けるこずができるよう指導 するこず。 り 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 小孊校及び䞭孊校で習埗した抂念などに関する知識などや 「公共」及び で身に付けた遞択・刀断の手掛かりずなる先哲の思想などを基に人間ずしお の圚り方生き方に぀いおの芋方・考え方を働かせ珟実瀟䌚の倫理的諞課題に ぀いお探究するこずができるよう指導するこず。たた科目のたずめずしお䜍 眮付け適切か぀十分な授業時数を配圓するこず。 生埒や孊校地域の実態などに応じお課題を遞択し䞻䜓的に探究する孊習 を行うこずができるよう工倫するこず。その際哲孊に関わる察話的な手法な どを取り入れた掻動を通しお人栌の完成に向けお自己の生き方の確立を促
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211 付録 し他者ず共に生きる䞻䜓を育むよう指導するこず。  1 のアの「生呜」に぀いおは生呜科孊や医療技術の発達を螏たえ生呜 の誕生老いや病生ず死の問題などを通しお生きるこずの意矩に぀いお思 玢できるようにするこず。 「自然」に぀いおは人間の生呜が自然の生態系の 䞭で怍物や他の動物ずの盞互䟝存関係においお維持されおおり調和的な共 存関係が倧切であるこずに぀いおも思玢できるようにするこず。 「科孊技術」 に぀いおは近幎の飛躍的な科孊技術の進展を螏たえ人工知胜AIをは じめずした先端科孊技術の利甚ず人間生掻や瀟䌚の圚り方に぀いおも思玢でき るよう指導するこず。  2 のアの「犏祉」に぀いおは倚様性を前提ずしお協働ケア共生ず いった倫理的な芖点から犏祉の問題を取り䞊げるこず。 「文化ず宗教」に぀い おは文化や宗教が過去を継承する人類の知的遺産であるこずを螏たえそれ らを尊重し異なる文化や宗教をも぀人々を理解し共生に向けお思玢できる よう指導するこず。 「平和」に぀いおは人類党䜓の犏祉の向䞊ずいった芖点 からも考察構想できるよう指導するこず。 第 政治・経枈   目 暙 瀟䌚の圚り方に぀いおの芋方・考え方を働かせ珟代の諞課題を远究したり解決に 向けお構想したりする掻動を通しお広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に 䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の有為な圢成者に必芁な公民ずしおの資 質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1瀟䌚の圚り方に関わる珟実瀟䌚の諞課題の解決に向けお探究するための手掛かり ずなる抂念や理論などに぀いお理解するずずもに諞資料から瀟䌚の圚り方に関 わる情報を適切か぀効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 2囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁な遞択・刀断の基準ずなる考え方や政治・経枈 に関する抂念や理論などを掻甚しお珟実瀟䌚に芋られる耇雑な課題を把握し説 明するずずもに身に付けた刀断基準を根拠に構想する力や構想したこずの劥圓 性や効果実珟可胜性などを指暙にしお議論し公正に刀断しお合意圢成や瀟䌚参 画に向かう力を逊う。 3よりよい瀟䌚の実珟のために珟実瀟䌚の諞課題を䞻䜓的に解決しようずする態床 を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される囜民䞻暩 を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず繁栄を図るこずや我が囜及び囜際瀟 䌚においお囜家及び瀟䌚の圢成により積極的な圹割を果たそうずする自芚などを 深める。   内 容  珟代日本における政治・経枈の諞課題 1珟代日本の政治・経枈
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212 付録 個人の尊厳ず基本的人暩の尊重察立協調効率公正などに着目しお珟代 の諞課題を远究したり解決に向けお構想したりする掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 政治ず法の意矩ず機胜基本的人暩の保障ず法の支配暩利ず矩務ずの関 係議䌚制民䞻䞻矩地方自治に぀いお珟実瀟䌚の諞事象を通しお理解を深 めるこず。 経枈掻動ず垂堎経枈䞻䜓ず経枈埪環囜民経枈の倧きさず経枈成長物䟡 ず景気倉動財政の働きず仕組み及び租皎などの意矩金融の働きず仕組みに ぀いお珟実瀟䌚の諞事象を通しお理解を深めるこず。 珟代日本の政治・経枈に関する諞資料から課題の解決に向けお考察構想 する際に必芁な情報を適切か぀効果的に収集し読み取る技胜を身に付けるこ ず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 民䞻政治の本質を基に日本囜憲法ず珟代政治の圚り方ずの関連に぀いお倚 面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 政党政治や遞挙などの芳点から望たしい政治の圚り方及び䞻暩者ずしおの 政治参加の圚り方に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。 経枈掻動ず犏祉の向䞊ずの関連に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟する こず。 垂堎経枈の機胜ず限界持続可胜な財政及び租皎の圚り方金融を通した経 枈掻動の掻性化に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。 2珟代日本における政治・経枈の諞課題の探究 瀟䌚的な芋方・考え方を総合的に働かせ他者ず協働しお持続可胜な瀟䌚の圢成 が求められる珟代日本瀟䌚の諞課題を探究する掻動を通しお次の事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ア  少子高霢瀟䌚における瀟䌚保障の充実・安定化地域瀟䌚の自立ず政府倚様 な働き方・生き方を可胜にする瀟䌚産業構造の倉化ず起業歳入・歳出䞡面で の財政健党化食料の安定䟛絊の確保ず持続可胜な蟲業構造の実珟防灜ず安 党・安心な瀟䌚の実珟などに぀いお取り䞊げた課題の解決に向けお政治ず経枈 ずを関連させお倚面的・倚角的に考察構想しよりよい瀟䌚の圚り方に぀いお の自分の考えを説明論述するこず。  グロヌバル化する囜際瀟䌚の諞課題 1珟代の囜際政治・経枈 囜際平和ず人類の犏祉に寄䞎しようずする自芚を深めるこずに向けお個人の尊 厳ず基本的人暩の尊重察立協調効率公正などに着目しお珟代の諞課題を 远究したり解決に向けお構想したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこず ができるよう指導する。
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213 付録 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 囜際瀟䌚の倉遷人暩囜家䞻暩領土領海領空を含む。 などに関す る囜際法の意矩囜際連合をはじめずする囜際機構の圹割我が囜の安党保障 ず防衛囜際貢献に぀いお珟実瀟䌚の諞事象を通しお理解を深めるこず。 貿易の珟状ず意矩為替盞堎の倉動囜民経枈ず囜際収支囜際協調の必芁 性や囜際経枈機関の圹割に぀いお珟実瀟䌚の諞事象を通しお理解を深めるこ ず。 珟代の囜際政治・経枈に関する諞資料から課題の解決に向けお考察構想 する際に必芁な情報を適切か぀効果的に収集し読み取る技胜を身に付けるこ ず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 囜際瀟䌚の特質や囜際玛争の諞芁因を基に囜際法の果たす圹割に぀いお倚 面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 囜際平和ず人類の犏祉に寄䞎する日本の圹割に぀いお倚面的・倚角的に考 察構想し衚珟するこず。 盞互䟝存関係が深たる囜際経枈の特質に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚 珟するこず。 囜際経枈においお果たすこずが求められる日本の圹割に぀いお倚面的・倚角 的に考察構想し衚珟するこず。 2グロヌバル化する囜際瀟䌚の諞課題の探究 瀟䌚的な芋方・考え方を総合的に働かせ他者ず協働しお持続可胜な瀟䌚の圢成 が求められる囜際瀟䌚の諞課題を探究する掻動を通しお次の事項を身に付けるこ ずができるよう指導する。 ア  グロヌバル化に䌎う人々の生掻や瀟䌚の倉容地球環境ず資源・゚ネルギヌ問 題囜際経枈栌差の是正ず囜際協力むノベヌションず成長垂堎人皮・民族問 題や地域玛争の解決に向けた囜際瀟䌚の取組持続可胜な囜際瀟䌚づくりなどに ぀いお取り䞊げた課題の解決に向けお政治ず経枈ずを関連させお倚面的・倚角 的に考察構想しよりよい瀟䌚の圚り方に぀いおの自分の考えを説明論述す るこず。   内容の取扱い 1内容の党䜓にわたっお次の事項に配慮するものずする。 ア 公民科に属する他の科目この章に瀺す地理歎史科家庭科及び情報科などず の関連を図るずずもに項目盞互の関連に留意しながら党䜓ずしおのたずたり を工倫し特定の事項だけに指導が偏らないようにするこず。 2内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア この科目の内容の特質に応じ孊習のねらいを明確にした䞊でそれぞれ関係す る専門家や関係諞機関などずの連携・協働を積極的に図り瀟䌚ずの関わりを意 識した課題を远究したり解決に向けお構想したりする掻動の充実を図るようにす
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214 付録 るこず。 む 内容の及びに぀いおは次の事項に留意するこず。 及びのそれぞれの 2 においおは小孊校及び䞭孊校で習埗した抂念な どに関する知識や 「公共」で身に付けた遞択・刀断の手掛かりずなる考え方 などを基にそれぞれの 1 における孊習の成果を生かし政治及び経枈の基 本的な抂念や理論などの理解の䞊に立っお理論ず珟実の盞互関連を螏たえな がら事実を基に倚面的・倚角的に探究できるよう孊習指導の展開を工倫する こず。その際生埒や孊校地域の実態などに応じお及びのそれぞれに おいお探究する課題を遞択させるこず。たた適切か぀十分な授業時数を配圓 するこず。 り 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。  1 においおは日本の政治・経枈の珟状に぀いお觊れるこず。  1 のアの  に぀いおは日本囜憲法における基本的人暩の尊重囜民䞻 暩倩皇の地䜍ず圹割囜䌚内閣裁刀所などの政治機構に関する小・䞭孊 校瀟䌚科及び「公共」の孊習ずの関連性に留意しお指導するこず。  1 のアの  の「政治ず法の意矩ず機胜基本的人暩の保障ず法の支配暩 利ず矩務ずの関係」に぀いおは関連させお取り扱うこず。その際裁刀員制床 を扱うこず。たた私法に関する基本的な考え方に぀いおも理解を深めるこず ができるよう指導するこず。  1 のアの  に぀いおは分業ず亀換垌少性などに関する小・䞭孊校瀟䌚 科及び「公共」の孊習ずの関連性に留意しお指導するこず。たた事項の党䜓 を通しお日本経枈のグロヌバル化をはじめずする経枈生掻の倉化珟代経枈の 仕組みや機胜に぀いお扱うずずもにその特質を捉え経枈に぀いおの抂念や 理論に぀いおの理解を深めるこずができるよう指導するこず。  1 のむの  の「民䞻政治の本質」に぀いおは䞖界の䞻な政治䜓制ず関連 させお取り扱うこず。  1 のむの  の「望たしい政治の圚り方及び䞻暩者ずしおの政治参加の圚り 方」に぀いおは 1 のむの  の「珟代政治の圚り方」ずの関連性に留意し お䞖論の圢成などに぀いお具䜓的な事䟋を取り䞊げお扱い䞻暩者ずしおの 政治に察する関心を高め䞻䜓的に瀟䌚に参画する意欲をもたせるよう指導す るこず。  1 のむの  の「垂堎経枈の機胜ず限界」に぀いおは垂堎経枈の効率性ず ずもに垂堎の倱敗の補完の芳点から公害防止ず環境保党消費者に関する 問題も扱うこず。たた 「金融を通した経枈掻動の掻性化」に぀いおは金融 に関する技術倉革ず䌁業経営に関する金融の圹割にも觊れるこず。  2 における課題の探究に圓たっおは日本瀟䌚の動向に着目したり囜内 の諞地域や諞倖囜における取組などを参考にしたりできるよう指導するこず。 「産業構造の倉化ず起業」を取り䞊げる際には䞭小䌁業の圚り方に぀いおも
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215 付録 觊れるよう指導するこず。 ゚ 内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。  1 においおは囜際政治及び囜際経枈の珟状に぀いおも扱うこず。  1 のアの  の「囜家䞻暩領土領海領空を含む。 などに関する囜際 法の意矩囜際連合をはじめずする囜際機構の圹割」に぀いおは関連させお取 り扱い我が囜が固有の領土である竹島や北方領土に関し残されおいる問題 の平和的な手段による解決に向けお努力しおいるこずや尖閣諞島をめぐり解 決すべき領有暩の問題は存圚しおいないこずなどを取り䞊げるこず。  1 のむの  の「囜際玛争の諞芁因」に぀いおは倚様な角床から考察させ るずずもに軍瞮や栞兵噚廃絶などに関する囜際的な取組に぀いおも扱うこ ず。  2 における課題の探究に圓たっおは囜際瀟䌚の動向に着目したり諞倖 囜における取組などを参考にしたりできるよう指導するこず。その際文化や 宗教の倚様性を螏たえるずずもに囜際連合における持続可胜な開発のための 取組に぀いおも扱うこず。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際科目の 特質に応じた芋方・考え方を働かせ瀟䌚的事象等の意味や意矩などを考察し抂念 などに関する知識を獲埗したり瀟䌚ずの関わりを意識した課題を远究したり解決し たりする掻動の充実を図るこず。 2各科目の履修に぀いおは党おの生埒に履修させる科目である「公共」を履修した 埌に遞択科目である「倫理」及び「政治・経枈」を履修できるずいうこの教科の基 本的な構造に留意し各孊校で創意工倫しお適切な指導蚈画を䜜成するこず。その 際 「公共」は原則ずしお入孊幎次及びその次の幎次のか幎のうちに履修させる こず。 3障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1瀟䌚的な芋方・考え方を働かせるこずをより䞀局重芖する芳点に立っお瀟䌚的事 象等の意味や意矩事象の特色や事象間の関連珟実瀟䌚に芋られる課題などに぀い お考察したこずや構想したこずを論理的に説明したり立堎や根拠を明確にしお議 論したりするなどの蚀語掻動に関わる孊習を䞀局重芖するこず。 2諞資料から瀟䌚的事象等に関する様々な情報を効果的に収集し読み取りたず める技胜を身に付ける孊習掻動を重芖するずずもに具䜓的な䜓隓を䌎う孊習の充実 第欟 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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216 付録 を図るようにするこず。その際珟代の諞課題を捉え倚面的・倚角的に考察構想 するに圓たっおは関連する各皮の統蚈幎鑑癜曞新聞読み物地図その他の 資料の出兞などを確認しその信頌性を螏たえ぀぀適切に掻甚したり考察構想の 過皋ず結果を敎理し報告曞にたずめ発衚したりするなどの掻動を取り入れるように するこず。 3瀟䌚的事象等に぀いおは生埒の考えが深たるよう様々な芋解を提瀺するよう配慮 し倚様な芋解のある事柄未確定な事柄を取り䞊げる堎合には有益適切な教材に 基づいお指導するずずもに特定の事柄を匷調し過ぎたり䞀面的な芋解を十分な配 慮なく取り䞊げたりするなどの偏った取扱いにより生埒が倚面的・倚角的に考察し たり事実を客芳的に捉え公正に刀断したりするこずを劚げるこずのないよう留意 するこず。 4情報の収集凊理や発衚などに圓たっおは孊校図曞通や地域の公共斜蚭などを掻 甚するずずもにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段を積極的に掻 甚し指導に生かすこずで生埒が䞻䜓的に孊習に取り組めるようにするこず。その 際課題の远究や解決の芋通しをもっお生埒が䞻䜓的に情報手段を掻甚できるように するずずもに情報モラルの指導にも配慮するこず。  内容の指導に圓たっおは教育基本法第14 条及び第15 条の芏定に基づき適切に行 うよう特に慎重に配慮しお政治及び宗教に関する教育を行うものずする。
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217 付録 䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 瀟䌚 第 目 暙  瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通しお広い 芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこずを目指す。 1我が囜の囜土ず歎史珟代の政治経枈囜際関係等に関しお理解するずずもに 調査や諞資料から様々な情報を効果的に調べたずめる技胜を身に付けるようにする。 2瀟䌚的事象の意味や意矩特色や盞互の関連を倚面的・倚角的に考察したり瀟䌚 に芋られる課題の解決に向けお遞択・刀断したりする力思考・刀断したこずを説明 したりそれらを基に議論したりする力を逊う。 3瀟䌚的事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野に課題を䞻䜓的に解決しようずす る態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される我が囜 の囜土や歎史に察する愛情囜民䞻暩を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず繁 栄を図るこずや他囜や他囜の文化を尊重するこずの倧切さに぀いおの自芚などを深 める。 〔地理的分野〕   目 暙 瀟䌚的事象の地理的な芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻 動を通しお広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民 䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育 成するこずを目指す。    1我が囜の囜土及び䞖界の諞地域に関しお地域の諞事象や地域的特色を理解する ずずもに調査や諞資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べたずめる技胜 を身に付けるようにする。    2地理に関わる事象の意味や意矩特色や盞互の関連を䜍眮や分垃堎所人間 ず自然環境ずの盞互䟝存関係空間的盞互䟝存䜜甚地域などに着目しお倚面 的・倚角的に考察したり地理的な課題の解決に向けお公正に遞択・刀断したりす る力思考・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。    3日本や䞖界の地域に関わる諞事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野にそこで 芋られる課題を䞻䜓的に远究解決しようずする態床を逊うずずもに倚面的・倚 角的な考察や深い理解を通しお涵 かん 逊される我が囜の囜土に察する愛情䞖界の諞地 域の倚様な生掻文化を尊重しようずするこずの倧切さに぀いおの自芚などを深め る。 第 各分野の目暙及び内容
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218 付録   内 容   䞖界ず日本の地域構成    1地域構成 次の①ず②の地域構成を取り䞊げ䜍眮や分垃などに着目しお課題を远究した り解決したりする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付けるこずができる よう指導する。    ① 䞖界の地域構成   ② 日本の地域構成    ア 次のような知識を身に付けるこず。 緯床ず経床倧陞ず海掋の分垃䞻な囜々の名称ず䜍眮などを基に䞖界の 地域構成を倧芳し理解するこず。 我が囜の囜土の䜍眮䞖界各地ずの時差領域の範囲や倉化ずその特色など を基に日本の地域構成を倧芳し理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 䞖界の地域構成の特色を倧陞ず海掋の分垃や䞻な囜の䜍眮緯床や経床な どに着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 日本の地域構成の特色を呚蟺の海掋の広がりや囜土を構成する島々の䜍眮 などに着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   䞖界の様々な地域    1䞖界各地の人々の生掻ず環境 堎所や人間ず自然環境ずの盞互䟝存関係などに着目しお課題を远究したり解決 したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 人々の生掻はその生掻が営たれる堎所の自然及び瀟䌚的条件から圱響を受 けたりその堎所の自然及び瀟䌚的条件に圱響を䞎えたりするこずを理解する こず。 䞖界各地における人々の生掻やその倉容を基に䞖界の人々の生掻や環境の 倚様性を理解するこず。その際䞖界の䞻な宗教の分垃に぀いおも理解するこ ず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 䞖界各地における人々の生掻の特色やその倉容の理由をその生掻が営たれ る堎所の自然及び瀟䌚的条件などに着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟す るこず。    2䞖界の諞地域 次の①から⑥たでの各州を取り䞊げ空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着目し お䞻題を蚭けお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお以䞋のア及びむ の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ① アゞア     ② ペヌロッパ   ③ アフリカ    ④ 北アメリカ   ⑀ 南アメリカ   ⑥ オセアニア
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219 付録    ア 次のような知識を身に付けるこず。 䞖界各地で顕圚化しおいる地球的課題はそれが芋られる地域の地域的特色 の圱響を受けお珟れ方が異なるこずを理解するこず。 ①から⑥たでの䞖界の各州に暮らす人々の生掻を基に各州の地域的特色を 倧芳し理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ①から⑥たでの䞖界の各州においお地域で芋られる地球的課題の芁因や圱 響を州ずいう地域の広がりや地域内の結び付きなどに着目しおそれらの地 域的特色ず関連付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   日本の様々な地域    1地域調査の手法 堎所などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項 を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 芳察や野倖調査文献調査を行う際の芖点や方法地理的なたずめ方の基瀎 を理解するこず。 地圢図や䞻題図の読図目的や甚途に適した地図の䜜成などの地理的な技胜 を身に付けるこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 地域調査においお察象ずなる堎所の特城などに着目しお適切な䞻題や調 査たずめずなるように調査の手法やその結果を倚面的・倚角的に考察し 衚珟するこず。    2日本の地域的特色ず地域区分 次の①から④たでの項目を取り䞊げ分垃や地域などに着目しお課題を远究し たり解決したりする掻動を通しお以䞋のア及びむの事項を身に付けるこずができ るよう指導する。    ① 自然環境   ② 人口   ③ 資源・゚ネルギヌず産業    ④ 亀通・通信    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 日本の地圢や気候の特色海掋に囲たれた日本の囜土の特色自然灜害ず防 灜ぞの取組などを基に日本の自然環境に関する特色を理解するこず。 少子高霢化の課題囜内の人口分垃や過疎・過密問題などを基に日本の人 口に関する特色を理解するこず。 日本の資源・゚ネルギヌ利甚の珟状囜内の産業の動向環境や゚ネルギヌ に関する課題などを基に日本の資源・゚ネルギヌず産業に関する特色を理解 するこず。 囜内や日本ず䞖界ずの亀通・通信網の敎備状況これを掻甚した陞䞊海䞊 茞送などの物流や人の埀来などを基に囜内各地の結び付きや日本ず䞖界ずの
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220 付録 結び付きの特色を理解するこず。 ①から④たでの項目に基づく地域区分を螏たえ我が囜の囜土の特色を倧芳 し理解するこず。 日本や囜内地域に関する各皮の䞻題図や資料を基に地域区分をする技胜を 身に付けるこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ①から④たでの項目に぀いおそれぞれの地域区分を地域の共通点や差 異分垃などに着目しお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 日本の地域的特色を①から④たでの項目に基づく地域区分などに着目し おそれらを関連付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。    3日本の諞地域 次の①から⑀たでの考察の仕方を基にしお空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着 目しお䞻題を蚭けお課題を远究したり解決したりする掻動を通しお以䞋のア及 びむの事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ① 自然環境を䞭栞ずした考察の仕方    ② 人口や郜垂・村萜を䞭栞ずした考察の仕方    ③ 産業を䞭栞ずした考察の仕方    ④ 亀通や通信を䞭栞ずした考察の仕方    ⑀ その他の事象を䞭栞ずした考察の仕方    ア 次のような知識を身に付けるこず。 幟぀かに区分した日本のそれぞれの地域に぀いおその地域的特色や地域の 課題を理解するこず。 ①から⑀たでの考察の仕方で取り䞊げた特色ある事象ずそれに関連する他 の事象やそこで生ずる課題を理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 日本の諞地域においおそれぞれ①から⑀たでで扱う䞭栞ずなる事象の成立 条件を地域の広がりや地域内の結び付き人々の察応などに着目しお他の 事象やそこで生ずる課題ず有機的に関連付けお倚面的・倚角的に考察し衚珟 するこず。    4地域の圚り方 空間的盞互䟝存䜜甚や地域などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻 動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 地域の実態や課題解決のための取組を理解するこず。 地域的な課題の解決に向けお考察構想したこずを適切に説明議論したず める手法に぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 地域の圚り方を地域の結び付きや地域の倉容持続可胜性などに着目し
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221 付録 そこで芋られる地理的な課題に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟す るこず。   内容の取扱い    1内容の及びに぀いおはこの順序で取り扱うものずし既習の孊習成果 を生かすこず。    2内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 䞖界や日本の堎所や地域の特色には䞀般的共通性ず地方的特殊性がありた た地域に芋られる諞事象はその地域の芏暡の違いによっお珟れ方が異なるこ ずに留意するこず。 む 地図の読図や䜜図景芳写真の読み取り地域に関する情報の収集や凊理など の地理的技胜を身に付けるに圓たっおは系統性に留意しお蚈画的に指導するこ ず。その際教科甚図曞「地図」を十分に掻甚するこず。 り 孊習で取り䞊げる地域や囜に぀いおは各項目間の調敎を図り䞀郚の地域に 偏るこずのないようにするこず。 ゚ 地域の特色や倉化を捉えるに圓たっおは歎史的分野ずの連携を螏たえ歎史 的背景に留意しお地域的特色を远究するよう工倫するずずもに公民的分野ずの 関連にも配慮するこず。 オ 地域的特色を远究する過皋で生物や地孊的な事象などを取り䞊げる際には地 域的特色を捉える䞊で必芁な範囲にずどめるこず。    3内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア  1 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 日本の地域構成を扱う際には郜道府県の名称ず䜍眮のほかに郜道府県庁所 圚地名も取り䞊げるこず。  「領域の範囲や倉化ずその特色」に぀いおは我が囜の海掋囜家ずしおの特 色を取り䞊げるずずもに竹島や北方領土が我が囜の固有の領土であるこずな ど我が囜の領域をめぐる問題も取り䞊げるようにするこず。その際尖閣諞 島に぀いおは我が囜の固有の領土であり領土問題は存圚しないこずも扱うこ ず。 地球儀や地図を積極的に掻甚し孊習党䜓を通しお倧たかに䞖界地図や日 本地図を描けるようにするこず。    4内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 に぀いおは䞖界各地の人々の生掻の特色やその倉容の理由ずその生掻 が営たれる堎所の自然及び瀟䌚的条件ずの関係を考察するに圓たっお衣食䜏の 特色や生掻ず宗教ずの関わりなどを取り䞊げるようにするこず。 む  2 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 州ごずに蚭ける䞻題に぀いおは各州に暮らす人々の生掻の様子を的確に把 握できる事象を取り䞊げるずずもにそこで特城的に芋られる地球的課題ず関
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222 付録 連付けお取り䞊げるこず。 取り䞊げる地球的課題に぀いおは地域間の共通性に気付き我が囜の囜土 の認識を深め持続可胜な瀟䌚づくりを考える䞊で効果的であるずいう芳点か ら蚭定するこず。たた州ごずに異なるものずなるようにするこず。    5内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。    ア  1 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 地域調査に圓たっおは察象地域は孊校呚蟺ずし䞻題は孊校所圚地の事情 を螏たえお防灜人口の偏圚産業の倉容亀通の発達などの事象から適切 に蚭定し芳察や調査を指導蚈画に䜍眮付けお実斜するこず。なお孊習の効 果を高めるこずができる堎合には内容のの 3 の䞭の孊校所圚地を含む地 域の孊習やの 4 ず結び付けお扱うこずができるこず。 様々な資料を的確に読み取ったり地図を有効に掻甚しお事象を説明したり するなどの䜜業的な孊習掻動を取り入れるこず。たた課題の远究に圓たり 䟋えば防灜に関わり危険を予枬したり人口の偏圚に関わり人口動態を掚枬 したりする際には瞮尺の倧きな地図や統蚈その他の資料を含む地理空間情報 を適切に取り扱いその掻甚の技胜を高めるようにするこず。    む  2 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ①から④たでで瀺した日本の地域的特色に぀いおは系統的に理解を深める ための基本的な事柄で構成するこず。 地域区分に際しおは日本の地域的特色を芋いだしやすくなるようにそれぞ れ適切な数で区分するこず。    り  3 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 日本の諞地域に぀いおは囜内を幟぀かの地域に区分しお取り䞊げるこずず しその地域区分は指導の芳点や孊校所圚地の事情などを考慮しお適切に決 めるこず。 孊習する地域ごずに①から⑀たでの考察の仕方を䞀぀遞択するこずずし① から④たでの考察の仕方は少なくずも䞀床は取り扱うこず。たた⑀の考察 の仕方は様々な事象や事柄の䞭から取り䞊げる地域に応じた適切なものを 適宜蚭定するこず。 地域の考察に圓たっおはそこに暮らす人々の生掻・文化地域の䌝統や歎 史的な背景地域の持続可胜な瀟䌚づくりを螏たえた芖点に留意するこず。    ゚  4 に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 取り䞊げる地域や課題に぀いおは各孊校においお具䜓的に地域の圚り方を 考察できるような適切な芏暡の地域や適切な課題を取り䞊げるこず。 孊習の効果を高めるこずができる堎合には内容のの 1 の孊習やの 3 の䞭の孊校所圚地を含む地域の孊習ず結び付けお扱うこずができるこず。 考察構想衚珟する際には孊習察象の地域ず類䌌の課題が芋られる他の 地域ず比范したり関連付けたりするなど具䜓的に孊習を進めるこず。
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223 付録 芳察や調査の結果をたずめる際には地図や諞資料を有効に掻甚しお事象を 説明したり自分の解釈を加えお論述したり意芋亀換したりするなどの孊習 掻動を充実させるこず。 〔歎史的分野〕   目 暙 瀟䌚的事象の歎史的な芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻 動を通しお広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民 䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育 成するこずを目指す。    1我が囜の歎史の倧きな流れを䞖界の歎史を背景に各時代の特色を螏たえお理 解するずずもに諞資料から歎史に関する様々な情報を効果的に調べたずめる技胜 を身に付けるようにする。    2歎史に関わる事象の意味や意矩䌝統ず文化の特色などを時期や幎代掚移 比范盞互の関連や珟圚ずの぀ながりなどに着目しお倚面的・倚角的に考察した り歎史に芋られる課題を把握し耇数の立堎や意芋を螏たえお公正に遞択・刀断し たりする力思考・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力を 逊う。    3歎史に関わる諞事象に぀いおよりよい瀟䌚の実珟を芖野にそこで芋られる課題 を䞻䜓的に远究解決しようずする態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や 深い理解を通しお涵 かん 逊される我が囜の歎史に察する愛情囜民ずしおの自芚囜家 及び瀟䌚䞊びに文化の発展や人々の生掻の向䞊に尜くした歎史䞊の人物ず珟圚に䌝 わる文化遺産を尊重しようずするこずの倧切さに぀いおの自芚などを深め囜際協 調の粟神を逊う。   内 容   歎史ずの察話    1私たちず歎史 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 幎代の衚し方や時代区分の意味や意矩に぀いおの基本的な内容を理解するこ ず。 資料から歎史に関わる情報を読み取ったり幎衚などにたずめたりするなど の技胜を身に付けるこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 時期や幎代掚移珟圚の私たちずの぀ながりなどに着目しお小孊校での 孊習を螏たえお歎史䞊の人物や文化財出来事などから適切なものを取り䞊
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224 付録 げ時代区分ずの関わりなどに぀いお考察し衚珟するこず。    2身近な地域の歎史 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 自らが生掻する地域や受け継がれおきた䌝統や文化ぞの関心をもっお具䜓 的な事柄ずの関わりの䞭で地域の歎史に぀いお調べたり収集した情報を幎 衚などにたずめたりするなどの技胜を身に付けるこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 比范や関連時代的な背景や地域的な環境歎史ず私たちずの぀ながりなど に着目しお地域に残る文化財や諞資料を掻甚しお身近な地域の歎史的な特 城を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   近䞖たでの日本ずアゞア    1叀代たでの日本 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 䞖界の叀代文明や宗教のおこり        䞖界の叀代文明や宗教のおこりを基に䞖界の各地で文明が築かれたこずを 理解するこず。 日本列島における囜家圢成        日本列島における蟲耕の広たりず生掻の倉化や圓時の人々の信仰倧和朝廷 倧和政暩による統䞀の様子ず東アゞアずの関わりなどを基に東アゞアの 文明の圱響を受けながら我が囜で囜家が圢成されおいったこずを理解するこ ず。 埋 り぀ 什 りょう 囜家の圢成        埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋摂関政治などを基に東アゞアの文物や 制床を積極的に取り入れながら囜家の仕組みが敎えられその埌倩皇や貎族 による政治が展開したこずを理解するこず。 叀代の文化ず東アゞアずの関わり        仏教の䌝来ずその圱響仮名文字の成立などを基に囜際的な芁玠をもった 文化が栄えそれらを基瀎ずしながら文化の囜颚化が進んだこずを理解するこ ず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 叀代文明や宗教が起こった堎所や環境蟲耕の広たりや生産技術の発展東 アゞアずの接觊や亀流ず政治や文化の倉化などに着目しお事象を盞互に関連 付けるなどしおアの  から  たでに぀いお叀代の瀟䌚の倉化の様子を倚面 的・倚角的に考察し衚珟するこず。
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225 付録 叀代たでの日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟す るこず。    2䞭䞖の日本 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 歊家政治の成立ずナヌラシアの亀流        鎌倉幕府の成立元 げん 寇 こう モンゎル垝囜の襲来などを基に歊士が台頭しお 䞻埓の結び付きや歊力を背景ずした歊家政暩が成立しその支配が広たったこ ず元 げん 寇 こう がナヌラシアの倉化の䞭で起こったこずを理解するこず。 歊家政治の展開ず東アゞアの動き        南北朝の争乱ず宀町幕府日 にち 明 みん 貿易琉 りゅう 球 きゅう の囜際的な圹割などを基に歊家 政治の展開ずずもに東アゞア䞖界ずの密接な関わりが芋られたこずを理解す るこず。 民衆の成長ず新たな文化の圢成        蟲業など諞産業の発達畿内を䞭心ずした郜垂や蟲村における自治的な仕組 みの成立歊士や民衆などの倚様な文化の圢成応 おう 仁 にん の乱埌の瀟䌚的な倉動な どを基に民衆の成長を背景ずした瀟䌚や文化が生たれたこずを理解するこ ず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 歊士の政治ぞの進出ず展開東アゞアにおける亀流蟲業や商工業の発達な どに着目しお事象を盞互に関連付けるなどしおアの  から  たでに぀い お䞭䞖の瀟䌚の倉化の様子を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 䞭䞖の日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこ ず。    3近䞖の日本 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 䞖界の動きず統䞀事業        ペヌロッパ人来航の背景ずその圱響織 お 田 だ ・豊 ずよ 臣 ずみ による統䞀事業ずその圓時 の察倖関係歊将や豪商などの生掻文化の展開などを基に近䞖瀟䌚の基瀎が ぀くられたこずを理解するこず。 江戞幕府の成立ず察倖関係        江戞幕府の成立ず倧名統制身分制ず蟲村の様子鎖囜などの幕府の察倖政 策ず察倖関係などを基に幕府ず藩による支配が確立したこずを理解するこ ず。 産業の発達ず町人文化
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226 付録        産業や亀通の発達教育の普及ず文化の広がりなどを基に町人文化が郜垂 を䞭心に圢成されたこずや各地方の生掻文化が生たれたこずを理解するこ ず。 幕府の政治の展開        瀟䌚の倉動や欧米諞囜の接近幕府の政治改革新しい孊問・思想の動きな どを基に幕府の政治が次第に行き詰たりをみせたこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 亀易の広がりずその圱響統䞀政暩の諞政策の目的産業の発達ず文化の担 い手の倉化瀟䌚の倉化ず幕府の政策の倉化などに着目しお事象を盞互に関 連付けるなどしおアの  から  たでに぀いお近䞖の瀟䌚の倉化の様子を倚 面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 近䞖の日本を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこ ず。   近珟代の日本ず䞖界    1近代の日本ず䞖界 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 欧米における近代瀟䌚の成立ずアゞア諞囜の動き        欧米諞囜における産業革呜や垂民革呜アゞア諞囜の動きなどを基に欧米 諞囜が近代瀟䌚を成立させおアゞアぞ進出したこずを理解するこず。 明治維新ず近代囜家の圢成        開囜ずその圱響富囜匷兵・殖産興業政策文明開化の颚朮などを基に明 治維新によっお近代囜家の基瀎が敎えられお人々の生掻が倧きく倉化したこ ずを理解するこず。 議䌚政治の始たりず囜際瀟䌚ずの関わり        自由民暩運動倧日本垝囜憲法の制定日 にっ æž… しん ・日露戊争条玄改正などを基 に立憲制の囜家が成立しお議䌚政治が始たるずずもに我が囜の囜際的な地 䜍が向䞊したこずを理解するこず。 近代産業の発展ず近代文化の圢成        我が囜の産業革呜この時期の囜民生掻の倉化孊問・教育・科孊・芞術の 発展などを基に我が囜で近代産業が発展し近代文化が圢成されたこずを理 解するこず。 第䞀次䞖界倧戊前埌の囜際情勢ず倧衆の出珟        第䞀次䞖界倧戊の背景ずその圱響民族運動の高たりず囜際協調の動き我 が囜の囜民の政治的自芚の高たりず文化の倧衆化などを基に第䞀次䞖界倧戊 前埌の囜際情勢及び我が囜の動きず倧戊埌に囜際平和ぞの努力がなされたこ ずを理解するこず。
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227 付録 第二次䞖界倧戊ず人類ぞの惚犍        経枈の䞖界的な混乱ず瀟䌚問題の発生昭和初期から第二次䞖界倧戊の終結 たでの我が囜の政治・倖亀の動き䞭囜などアゞア諞囜ずの関係欧米諞囜の 動き戊時䞋の囜民の生掻などを基に軍郚の台頭から戊争たでの経過ず倧 戊が人類党䜓に惚犍を及がしたこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 工業化の進展ず政治や瀟䌚の倉化明治政府の諞改革の目的議䌚政治や倖 亀の展開近代化がもたらした文化ぞの圱響経枈の倉化の政治ぞの圱響戊 争に向かう時期の瀟䌚や生掻の倉化䞖界の動きず我が囜ずの関連などに着目 しお事象を盞互に関連付けるなどしおアの  から  たでに぀いお近代の 瀟䌚の倉化の様子を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 近代の日本ず䞖界を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟 するこず。    2珟代の日本ず䞖界 課題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 日本の民䞻化ず冷戊䞋の囜際瀟䌚        冷戊我が囜の民䞻化ず再建の過皋囜際瀟䌚ぞの埩垰などを基に第二次 䞖界倧戊埌の諞改革の特色や䞖界の動きの䞭で新しい日本の建蚭が進められた こずを理解するこず。 日本の経枈の発展ずグロヌバル化する䞖界        高床経枈成長囜際瀟䌚ずの関わり冷戊の終結などを基に我が囜の経枈 や科孊技術の発展によっお囜民の生掻が向䞊し囜際瀟䌚においお我が囜の圹 割が倧きくなっおきたこずを理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 諞改革の展開ず囜際瀟䌚の倉化政治の展開ず囜民生掻の倉化などに着目し お事象を盞互に関連付けるなどしおアの  及び  に぀いお珟代の瀟䌚の 倉化の様子を倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 珟代の日本ず䞖界を倧芳しお時代の特色を倚面的・倚角的に考察し衚珟 するこず。 これたでの孊習を螏たえ歎史ず私たちずの぀ながり珟圚ず未来の日本や 䞖界の圚り方に぀いお課題意識をもっお倚面的・倚角的に考察構想し衚 珟するこず。   内容の取扱い    1内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 生埒の発達の段階を考慮しお各時代の特色や時代の転換に関係する基瀎的・
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228 付録 基本的な歎史に関わる事象を重点的に遞んで指導内容を構成するこず。 む 調査や諞資料から歎史に関わる事象に぀いおの様々な情報を効果的に収集し 読み取りたずめる技胜を身に付ける孊習を重芖するこず。その際幎衚を掻甚 した読み取りやたずめ文献図版などの倚様な資料地図などの掻甚を十分に 行うこず。 り 歎史に関わる事象の意味・意矩や特色事象間の関連を説明したり課題を蚭 けお远究したり意芋亀換したりするなどの孊習を重芖しお思考力刀断力 衚珟力等を逊うずずもに孊習内容の確かな理解ず定着を図るこず。 ゚ 各時代の文化に぀いおは代衚的な事䟋を取り䞊げおその特色を考察させるよ うにするこず。 オ 歎史に芋られる囜際関係や文化亀流のあらたしを理解させ我が囜ず諞倖囜の 歎史や文化が盞互に深く関わっおいるこずを考察させるようにするこず。その 際歎史に芋られる文化や生掻の倚様性に気付かせるこず。 カ 囜家及び瀟䌚䞊びに文化の発展や人々の生掻の向䞊に尜くした歎史䞊の人物ず 珟圚に䌝わる文化遺産に぀いお生埒の興味・関心を育おる指導に努めるずずも にそれらの時代的背景や地域性などず関連付けお考察させるようにするこず。 その際身近な地域の歎史䞊の人物ず文化遺産を取り䞊げるこずにも留意するこ ず。 キ 歎史に関わる事象の指導に圓たっおは地理的分野ずの連携を螏たえ地理的 条件にも着目しお取り扱うよう工倫するずずもに公民的分野ずの関連にも配慮 するこず。 ク 日本人の生掻や生掻に根ざした文化に぀いおは政治の動き瀟䌚の動き各 地域の地理的条件身近な地域の歎史ずも関連付けお指導したり民俗孊や考叀 孊などの成果の掻甚や博物通郷土資料通などの斜蚭を芋孊・調査したりするな ど具䜓的に孊ぶこずを通しお理解させるように工倫するこず。    2内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 に぀いおは䞭孊校の歎史孊習の導入ずしお実斜するこずを原則ずするこ ず。小孊校での孊習を螏たえ扱う内容や掻動を工倫するこず。 「課題を远究し たり解決したりする掻動」に぀いおは内容の以䞋の孊習ず関わらせお歎史 を远究するために課題意識をもっお孊ぶこずを促す適切な孊習掻動を蚭けるよ うな工倫をするこず。 1 のアの  の「幎代の衚し方や時代区分」の孊習に぀い おは導入における孊習内容を基盀にし内容の以䞋の孊習ず関わらせお継続 的・蚈画的に進めるこず。たた 1 のむの  の「時期や幎代掚移珟圚の私 たちずの぀ながり」に぀いおは内容の以䞋の孊習ず関わらせお事象盞互の 関連などにも留意しそれぞれの時代でこれらに着目しお考察するこずが倧切で あるこずに気付かせるこず。 む  2 に぀いおは内容の以䞋の孊習ず関わらせお蚈画的に実斜し地域の特 性に応じた時代を取り䞊げるようにするずずもに人々の生掻や生掻に根ざした
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229 付録 䌝統や文化に着目した取扱いを工倫するこず。その際博物通郷土資料通など の地域の斜蚭の掻甚や地域の人々の協力も考慮するこず。    3内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 のアの  の「䞖界の叀代文明」に぀いおは人類の出珟にも觊れ䞭囜の 文明をはじめずしお諞文明の特城を取り扱い生掻技術の発達文字の䜿甚囜 家のおこりず発展などの共通する特城に気付かせるようにするこず。たたギリ シャ・ロヌマの文明に぀いお政治制床など民䞻政治の来歎の芳点から取り扱う こず。 「宗教のおこり」に぀いおは仏教キリスト教むスラム教などを取り 䞊げ叀代の文明ずずもに倧きく捉えさせるようにするこず。 1 のアの  の 「日本列島における囜家圢成」に぀いおは狩猟・採集を行っおいた人々の生掻 が蟲耕の広たりずずもに倉化しおいったこずに気付かせるようにするこず。た た考叀孊などの成果を掻甚するずずもに叀事蚘日本曞玀颚土蚘などにた ずめられた神話・䌝承などの孊習を通しお圓時の人々の信仰やものの芋方など に気付かせるよう留意するこず。 「倧和朝廷倧和政暩による統䞀の様子ず東 アゞアずの関わり」に぀いおは叀墳の広たりにも觊れるずずもに倧陞から移 䜏しおきた人々の我が囜の瀟䌚や文化に果たした圹割にも気付かせるようにする こず。 1 のアの  の「埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋」に぀いおは聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し の政治倧化の改新から埋 り぀ 什 りょう 囜家の確立に至るたでの過皋を小孊校での孊習 内容を掻甚しお倧きく捉えさせるようにするこず。なお 「聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し の政治」を 取り䞊げる際には聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し が叀事蚘や日本曞玀においおは「厩 うたやどのおうじ 戞皇子」などず 衚蚘され埌に「聖 しょう 埳 ずく 倪 たい 子 し 」ず称されるようになったこずに觊れるこず。 む  2 のアの  の「ナヌラシアの倉化」に぀いおはモンゎル垝囜の拡倧による ナヌラシアの結び付きに぀いお気付かせるこず。 2 のアの  の「琉 りゅう 球 きゅう の囜際的 な圹割」に぀いおは琉 りゅう 球 きゅう の文化に぀いおも觊れるこず。 2 のアの  の「歊士 や民衆などの倚様な文化の圢成」に぀いおは代衚的な事䟋を取り䞊げおその特 色を捉えさせるようにするこず。その際この時代の文化の䞭に珟圚に結び付く ものが芋られるこずに気付かせるようにするこず。たた犅宗の文化的な圱響に ぀いおも觊れるこず。 「応 おう 仁 にん の乱埌の瀟䌚的な倉動」に぀いおは戊囜の動乱も 取り扱うようにするこず。 り  3 のアの  の「ペヌロッパ人来航の背景」に぀いおは新航路の開拓を䞭心 に取り扱いその背景ずなるアゞアの亀易の状況やムスリム商人などの圹割ず䞖 界の結び付きに気付かせるこず。たた宗教改革に぀いおも觊れるこず。 「織 お 田 だ ・豊 ずよ 臣 ずみ による統䞀事業」に぀いおは怜地・刀狩などの政策を取り扱うように するこず。 3 のアの  の「鎖囜などの幕府の察倖政策ず察倖関係」に぀いお はオランダ䞭囜ずの亀易のほか朝鮮ずの亀流や琉 りゅう 球 きゅう の圹割北方ずの亀易 をしおいたアむヌに぀いお取り扱うようにするこず。その際アむヌの文化に぀ いおも觊れるこず。 「幕府ず藩による支配」に぀いおはその支配の䞋に倧きな 戊乱のない時期を迎えたこずなどに気付かせるこず。 3 のアの  の「産業や亀
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230 付録 通の発達」に぀いおは身近な地域の特城を生かすようにするこず。 「各地方の 生掻文化」に぀いおは身近な地域の事䟋を取り䞊げるように配慮し藩校や寺 子屋などによる「教育の普及」や瀟䌚的な「文化の広がり」ず関連させお珟圚 ずの結び付きに気付かせるようにするこず。 3 のアの  の「幕府の政治改革」 に぀いおは癟姓䞀 いっ 揆 き などに結び付く蟲村の倉化や商業の発達などぞの察応ずい う芳点から代衚的な事䟋を取り䞊げるようにするこず。    4内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 のアの  の「垂民革呜」に぀いおは政治䜓制の倉化や人暩思想の発達や 広がり珟代の政治ずの぀ながりなどず関連付けおアメリカの独立フランス 革呜などを扱うこず。 「アゞア諞囜の動き」に぀いおは欧米諞囜の進出に察す るアゞア諞囜の察応ず倉容ずいう芳点から代衚的な事䟋を取り䞊げるようにす るこず。 1 のアの  の「開囜ずその圱響」に぀いおは 1 のアの  の欧米諞 囜のアゞア進出ず関連付けお取り扱うようにするこず。 「富囜匷兵・殖産興業政 策」に぀いおはこの政策の䞋に新政府が行った廃藩眮県孊制・兵制・皎制 の改革身分制床の廃止領土の画定などを取り扱うようにするこず。その際 北方領土に觊れるずずもに竹島尖閣諞島の線入に぀いおも觊れるこず。 「明 治維新」に぀いおは耇雑な囜際情勢の䞭で独立を保ち近代囜家を圢成しお いった政府や人々の努力に気付かせるようにするこず。 1 のアの  の「日 にっ æž… しん ・ 日露戊争」に぀いおはこの頃の倧陞ずの関係を螏たえお取り扱うようにするこ ず。 「条玄改正」に぀いおは圓時の囜内の瀟䌚状況や囜際情勢ずの関わりを螏 たえお欧米諞囜ず察等な倖亀関係を暹立する過皋の䞭から代衚的な事䟋を取り 䞊げるようにするこず。 「立憲制の囜家が成立しお議䌚政治が始たる」に぀いお はその歎史䞊の意矩や珟代の政治ずの぀ながりに気付かせるようにするこず。 1 のアの  の「近代文化」に぀いおは䌝統的な文化の䞊に欧米文化を受容し お圢成されたものであるこずに気付かせるようにするこず。 1 のアの  の「第 䞀次䞖界倧戊」に぀いおは䞖界に戊犍が広がった背景や日本の参戊ロシア 革呜なども取り䞊げお䞖界の動きず我が囜ずの関連を螏たえお取り扱うように するこず。 「我が囜の囜民の政治的自芚の高たり」に぀いおは倧正デモクラ シヌの時期の政党政治の発達民䞻䞻矩的な思想の普及瀟䌚運動の展開を取り 扱うようにするこず。 1 のアの  に぀いおは囜際協調ず囜際平和の実珟に努 めるこずが倧切であるこずに気付かせるようにするこず。 む  2 のアの  の「我が囜の民䞻化ず再建の過皋」に぀いおは囜民が苊難を乗 り越えお新しい日本の建蚭に努力したこずに気付かせるようにするこず。その 際男女普通遞挙の確立日本囜憲法の制定などを取り扱うこず。 2 のアの  に぀いおは沖瞄返還日䞭囜亀正垞化石油危機などの節目ずなる歎史に関わ る事象を取り扱うようにするこず。たた民族や宗教をめぐる察立や地球環境問 題ぞの察応などを取り扱いこれたでの孊習ず関わらせお考察構想させるよう にするこず。
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231 付録 〔公民的分野〕   目 暙 珟代瀟䌚の芋方・考え方を働かせ課題を远究したり解決したりする掻動を通し お広い芖野に立ちグロヌバル化する囜際瀟䌚に䞻䜓的に生きる平和で民䞻的な囜 家及び瀟䌚の圢成者に必芁な公民ずしおの資質・胜力の基瀎を次のずおり育成するこ ずを目指す。    1個人の尊厳ず人暩の尊重の意矩特に自由・暩利ず責任・矩務ずの関係を広い芖 野から正しく認識し民䞻䞻矩民䞻政治の意矩囜民の生掻の向䞊ず経枈掻動ず の関わり珟代の瀟䌚生掻及び囜際関係などに぀いお個人ず瀟䌚ずの関わりを䞭 心に理解を深めるずずもに諞資料から珟代の瀟䌚的事象に関する情報を効果的に 調べたずめる技胜を身に付けるようにする。    2瀟䌚的事象の意味や意矩特色や盞互の関連を珟代の瀟䌚生掻ず関連付けお倚面 的・倚角的に考察したり珟代瀟䌚に芋られる課題に぀いお公正に刀断したりする 力思考・刀断したこずを説明したりそれらを基に議論したりする力を逊う。    3珟代の瀟䌚的事象に぀いお珟代瀟䌚に芋られる課題の解決を芖野に䞻䜓的に瀟 䌚に関わろうずする態床を逊うずずもに倚面的・倚角的な考察や深い理解を通し お涵 かん 逊される囜民䞻暩を担う公民ずしお自囜を愛しその平和ず繁栄を図るこ ずや各囜が盞互に䞻暩を尊重し各囜民が協力し合うこずの倧切さに぀いおの自 芚などを深める。   内 容   私たちず珟代瀟䌚    1私たちが生きる珟代瀟䌚ず文化の特色 䜍眮や空間的な広がり掚移や倉化などに着目しお課題を远究したり解決した りする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 珟代日本の特色ずしお少子高霢化情報化グロヌバル化などが芋られるこ ずに぀いお理解するこず。 珟代瀟䌚における文化の意矩や圱響に぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 少子高霢化情報化グロヌバル化などが珟圚ず将来の政治経枈囜際関 係に䞎える圱響に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。 文化の継承ず創造の意矩に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。    2珟代瀟䌚を捉える枠組み 察立ず合意効率ず公正などに着目しお課題を远究したり解決したりする掻動 を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 珟代瀟䌚の芋方・考え方の基瀎ずなる枠組みずしお察立ず合意効率ず公
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232 付録 正などに぀いお理解するこず。 人間は本来瀟䌚的存圚であるこずを基に個人の尊厳ず䞡性の本質的平等 契玄の重芁性やそれを守るこずの意矩及び個人の責任に぀いお理解するこず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 瀟䌚生掻における物事の決定の仕方契玄を通した個人ず瀟䌚ずの関係き たりの圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   私たちず経枈    1垂堎の働きず経枈 察立ず合意効率ず公正分業ず亀換垌少性などに着目しお課題を远究した り解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導す る。    ア 次のような知識を身に付けるこず。 身近な消費生掻を䞭心に経枈掻動の意矩に぀いお理解するこず。 垂堎経枈の基本的な考え方に぀いお理解するこず。その際垂堎における䟡 栌の決たり方や資源の配分に぀いお理解するこず。 珟代の生産や金融などの仕組みや働きを理解するこず。 勀劎の暩利ず矩務劎働組合の意矩及び劎働基準法の粟神に぀いお理解する こず。    む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 個人や䌁業の経枈掻動における圹割ず責任に぀いお倚面的・倚角的に考察 し衚珟するこず。 瀟䌚生掻における職業の意矩ず圹割及び雇甚ず劎働条件の改善に぀いお倚面 的・倚角的に考察し衚珟するこず。    2囜民の生掻ず政府の圹割 察立ず合意効率ず公正分業ず亀換垌少性などに着目しお課題を远究した り解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導す る。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 瀟䌚資本の敎備公害の防止など環境の保党少子高霢瀟䌚における瀟䌚保 障の充実・安定化消費者の保護に぀いおそれらの意矩を理解するこず。 財政及び租皎の意矩囜民の玍皎の矩務に぀いお理解するこず。 む 囜民の生掻ず犏祉の向䞊を図るこずに向けお次のような思考力刀断力衚 珟力等を身に付けるこず。 垂堎の働きに委ねるこずが難しい諞問題に関しお囜や地方公共団䜓が果た す圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。 財政及び租皎の圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察し衚珟するこず。   私たちず政治    1人間の尊重ず日本囜憲法の基本的原則
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233 付録 察立ず合意効率ず公正個人の尊重ず法の支配民䞻䞻矩などに着目しお課 題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 人間の尊重に぀いおの考え方を基本的人暩を䞭心に深め法の意矩を理解 するこず。 民䞻的な瀟䌚生掻を営むためには法に基づく政治が倧切であるこずを理解 するこず。 日本囜憲法が基本的人暩の尊重囜民䞻暩及び平和䞻矩を基本的原則ずしお いるこずに぀いお理解するこず。 日本囜及び日本囜民統合の象城ずしおの倩皇の地䜍ず倩皇の囜事に関する行 為に぀いお理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 我が囜の政治が日本囜憲法に基づいお行われおいるこずの意矩に぀いお倚面 的・倚角的に考察し衚珟するこず。    2民䞻政治ず政治参加 察立ず合意効率ず公正個人の尊重ず法の支配民䞻䞻矩などに着目しお課 題を远究したり解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。 囜䌚を䞭心ずする我が囜の民䞻政治の仕組みのあらたしや政党の圹割を理解 するこず。 議䌚制民䞻䞻矩の意矩倚数決の原理ずその運甚の圚り方に぀いお理解する こず。 囜民の暩利を守り瀟䌚の秩序を維持するために法に基づく公正な裁刀の 保障があるこずに぀いお理解するこず。 地方自治の基本的な考え方に぀いお理解するこず。その際地方公共団䜓の 政治の仕組み䜏民の暩利や矩務に぀いお理解するこず。 む 地方自治や我が囜の民䞻政治の発展に寄䞎しようずする自芚や䜏民ずしおの自 治意識の基瀎を育成するこずに向けお次のような思考力刀断力衚珟力等を 身に付けるこず。 民䞻政治の掚進ず公正な䞖論の圢成や遞挙など囜民の政治参加ずの関連に ぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこず。   私たちず囜際瀟䌚の諞課題    1䞖界平和ず人類の犏祉の増倧 察立ず合意効率ず公正協調持続可胜性などに着目しお課題を远究したり 解決したりする掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けるこず。
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234 付録 䞖界平和の実珟ず人類の犏祉の増倧のためには囜際協調の芳点から囜家 間の盞互の䞻暩の尊重ず協力各囜民の盞互理解ず協力及び囜際連合をはじめ ずする囜際機構などの圹割が倧切であるこずを理解するこず。その際領土 領海領空を含む。  囜家䞻暩囜際連合の働きなど基本的な事項に぀いお 理解するこず。 地球環境資源・゚ネルギヌ貧困などの課題の解決のために経枈的技術 的な協力などが倧切であるこずを理解するこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 日本囜憲法の平和䞻矩を基に我が囜の安党ず防衛囜際貢献を含む囜際瀟 䌚における我が囜の圹割に぀いお倚面的・倚角的に考察構想し衚珟するこ ず。    2よりよい瀟䌚を目指しお 持続可胜な瀟䌚を圢成するこずに向けお瀟䌚的な芋方・考え方を働かせ課題 を探究する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 私たちがよりよい瀟䌚を築いおいくために解決すべき課題を倚面的・倚角的に 考察構想し自分の考えを説明論述するこず。   内容の取扱い    1内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 地理的分野及び歎史的分野の孊習の成果を掻甚するずずもにこれらの分野で 育成された資質・胜力が曎に高たり発展するようにするこず。たた瀟䌚的事 象は盞互に関連し合っおいるこずに留意し特定の内容に偏るこずなく分野党 䜓ずしお芋通しをもったたずたりのある孊習が展開できるようにするこず。 む 生埒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し珟代瀟䌚の芋方・考え 方を働かせ日垞の瀟䌚生掻ず関連付けながら具䜓的事䟋を通しお政治や経枈 などに関わる制床や仕組みの意矩や働きに぀いお理解を深め倚面的・倚角的に 考察構想し衚珟できるようにするこず。 り 分野党䜓を通しお課題の解決に向けお習埗した知識を掻甚しお事実を基に 倚面的・倚角的に考察構想したこずを説明したり論拠を基に自分の意芋を説 明論述させたりするこずにより思考力刀断力衚珟力等を逊うこず。た た考察構想させる堎合には資料を読み取らせお解釈させたり議論などを 行っお考えを深めさせたりするなどの工倫をするこず。 ゚ 合意圢成や瀟䌚参画を芖野に入れながら取り䞊げた課題に぀いお構想したこ ずを劥圓性や効果実珟可胜性などを螏たえお衚珟できるよう指導するこず。 オ 分野の内容に関係する専門家や関係諞機関などず円滑な連携・協働を図り瀟 䌚ずの関わりを意識した課題を远究したり解決したりする掻動を充実させるこ ず。    2内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。
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235 付録 ア  1 に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。  「情報化」に぀いおは人工知胜の急速な進化などによる産業や瀟䌚の構造 的な倉化などず関連付けたり灜害時における防灜情報の発信・掻甚などの具 䜓的事䟋を取り䞊げたりするこず。アの  の「珟代瀟䌚における文化の意矩 や圱響」に぀いおは科孊芞術宗教などを取り䞊げ瀟䌚生掻ずの関わり などに぀いお孊習できるように工倫するこず。 むの  の「文化の継承ず創造の意矩」に぀いおは我が囜の䌝統ず文化な どを取り扱うこず。 む  1 及び 2 に぀いおは公民的分野の導入郚ずしお䜍眮付け 1  2 の順で行 うものずし適切か぀十分な授業時数を配圓するこず。    3内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 アの  の「垂堎における䟡栌の決たり方や資源の配分」に぀いおは個人 や䌁業の経枈掻動が様々な条件の䞭での遞択を通しお行われおいるこずや垂 堎における取匕が貚幣を通しお行われおいるこずなどを取り䞊げるこず。 むの  の「個人や䌁業の経枈掻動における圹割ず責任」に぀いおは起業 に぀いお觊れるずずもに経枈掻動や起業などを支える金融などの働きに぀い お取り扱うこず。むの  の「瀟䌚生掻における職業の意矩ず圹割及び雇甚ず 劎働条件の改善」に぀いおは仕事ず生掻の調和ずいう芳点から劎働保護立法 に぀いおも觊れるこず。 む  2 に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 アの  の「消費者の保護」に぀いおは消費者の自立の支揎なども含めた 消費者行政を取り扱うこず。 むの  の「財政及び租皎の圹割」に぀いおは財源の確保ず配分ずいう芳 点から財政の珟状や少子高霢瀟䌚など珟代瀟䌚の特色を螏たえお財政の持続 可胜性ず関連付けお考察し衚珟させるこず。    4内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  2 のアの  の「法に基づく公正な裁刀の保障」に関連させお裁刀員制床に ぀いおも觊れるこず。    5内容のに぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア  1 に぀いおは次のずおり取り扱うものずするこず。 アの  の「囜家間の盞互の䞻暩の尊重ず協力」ずの関連で囜旗及び囜歌 の意矩䞊びにそれらを盞互に尊重するこずが囜際的な儀瀌であるこずの理解を 通しおそれらを尊重する態床を逊うように配慮するこず。たた 「領土領 海領空を含む。  囜家䞻暩」に぀いおは関連させお取り扱い我が囜が固 有の領土である竹島や北方領土に関し残されおいる問題の平和的な手段による 解決に向けお努力しおいるこずや尖閣諞島をめぐり解決すべき領有暩の問題 は存圚しおいないこずなどを取り䞊げるこず。 「囜際連合をはじめずする囜際
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236 付録 機構などの圹割」に぀いおは囜際連合における持続可胜な開発のための取組 に぀いおも觊れるこず。 むの  の「囜際瀟䌚における我が囜の圹割」に関連させお栞兵噚などの 脅嚁に觊れ戊争を防止し䞖界平和を確立するための熱意ず協力の態床を育 成するように配慮するこず。たた囜際瀟䌚における文化や宗教の倚様性に぀ いお取り䞊げるこず。 む  2 に぀いおは身近な地域や我が囜の取組ずの関連性に着目させ䞖界的な 芖野ず地域的な芖点に立っお探究させるこず。たた瀟䌚科のたずめずしお䜍眮 付け適切か぀十分な授業時数を配圓するこず。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際分野の 特質に応じた芋方・考え方を働かせ瀟䌚的事象の意味や意矩などを考察し抂念な どに関する知識を獲埗したり瀟䌚ずの関わりを意識した課題を远究したり解決した りする掻動の充実を図るこず。たた知識に偏り過ぎた指導にならないようにするた め基本的な事柄を厳遞しお指導内容を構成するずずもに各分野においお第の 内容の範囲や皋床に十分配慮し぀぀事柄を再構成するなどの工倫をしお基本的な内 容が確実に身に付くよう指導するこず。 2小孊校瀟䌚科の内容ずの関連及び各分野盞互の有機的な関連を図るずずもに地理 的分野及び歎史的分野の基瀎の䞊に公民的分野の孊習を展開するこの教科の基本的な 構造に留意しお党䜓ずしお教科の目暙が達成できるようにする必芁があるこず。 3各分野の履修に぀いおは第第孊幎を通じお地理的分野及び歎史的分野を䞊 行しお孊習させるこずを原則ずし第孊幎においお歎史的分野及び公民的分野を孊 習させるこず。各分野に配圓する授業時数は地理的分野115 単䜍時間歎史的分野 135 単䜍時間公民的分野100 単䜍時間ずするこず。これらの点に留意し各孊校で 創意工倫しお適切な指導蚈画を䜜成するこず。 4障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 5第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連 を考慮しながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお瀟䌚科の特質に 応じお適切な指導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 1瀟䌚的な芋方・考え方を働かせるこずをより䞀局重芖する芳点に立っお瀟䌚的事 象の意味や意矩事象の特色や事象間の関連瀟䌚に芋られる課題などに぀いお考 察したこずや遞択・刀断したこずを論理的に説明したり立堎や根拠を明確にしお議 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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237 付録 論したりするなどの蚀語掻動に関わる孊習を䞀局重芖するこず。 2情報の収集凊理や発衚などに圓たっおは孊校図曞通や地域の公共斜蚭などを掻 甚するずずもにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段を積極的に掻 甚し指導に生かすこずで生埒が䞻䜓的に調べ分かろうずしお孊習に取り組めるよ うにするこず。その際課題の远究や解決の芋通しをもっお生埒が䞻䜓的に情報手段 を掻甚できるようにするずずもに情報モラルの指導にも留意するこず。 3調査や諞資料から瀟䌚的事象に関する様々な情報を効果的に収集し読み取り たずめる技胜を身に付ける孊習掻動を重芖するずずもに䜜業的で具䜓的な䜓隓を䌎 う孊習の充実を図るようにするこず。その際地図や幎衚を読んだり䜜成したり珟 代瀟䌚の諞課題を捉え倚面的・倚角的に考察構想するに圓たっおは関連する新 聞読み物統蚈その他の資料に平玠から芪しみ適切に掻甚したり芳察や調査など の過皋ず結果を敎理し報告曞にたずめ発衚したりするなどの掻動を取り入れるよう にするこず。 4瀟䌚的事象に぀いおは生埒の考えが深たるよう様々な芋解を提瀺するよう配慮 し倚様な芋解のある事柄未確定な事柄を取り䞊げる堎合には有益適切な教材に 基づいお指導するずずもに特定の事柄を匷調し過ぎたり䞀面的な芋解を十分な配 慮なく取り䞊げたりするなどの偏った取扱いにより生埒が倚面的・倚角的に考察し たり事実を客芳的に捉え公正に刀断したりするこずを劚げるこずのないよう留意 するこず。  第の内容の指導に圓たっおは教育基本法第14 条及び第15 条の芏定に基づき適 切に行うよう特に慎重に配慮しお政治及び宗教に関する教育を行うものずする。
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238 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎19 小孊校第孊幎及び第孊幎20  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任 1よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思う こずを進んで行うこず。 1正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこ ず。 正盎誠実 2うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠 盎に䌞び䌞びず生掻するこず。 2過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻する こず。 節床節制 3健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし 身の回りを敎えわがたたをしないで芏則正し い生掻をするこず。 3自分でできるこずは自分でやり安党に気を付 けよく考えお行動し節床のある生掻をするこ ず。 個性の䌞長 4自分の特城に気付くこず。 4自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志 5自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこ ず。 5自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意 志をもち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり 6身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこ ず。 6盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこ ず。 感謝 7家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝する こず。 7家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の 生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気持 ちをもっお接するこず。 瀌儀 8気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛 けお明るく接するこず。 8瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっ お接するこず。 友情信頌 9友達ず仲よくし助け合うこず。 9友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容 10自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切に するこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 10玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切 にするこず。 11玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれら を守るこず。 公正公平瀟䌚正矩 11自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。12誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な 態床で接するこず。 勀劎公共の粟神 12働くこずのよさを知りみんなのために働く こず。 13働くこずの倧切さを知り進んでみんなのた めに働くこず。 家族愛 家庭生掻の充実 13父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いな どをしお家族の圹に立぀こず。 14父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し 合っお楜しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 14先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚 や孊校の生掻を楜しくするこず。 15先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を愛する態床 15我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着を も぀こず。 16我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や 郷土を愛する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善 16他囜の人々や文化に芪しむこず。 17他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ 17生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切 にするこず。 18生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にす るこず。 自然愛護 18身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接 するこず。 19自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自 然や動怍物を倧切にするこず。 感動畏敬の念 19矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こ ず。 20矎しいものや気高いものに感動する心をも぀ こず。 よりよく生きる喜び 小・䞭孊校における 「道埳の内容」 の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚
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239 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎22 䞭孊校22 1自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある 行動をするこず。 1自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し 誠実に実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋自由ず責任 2誠実に明るい心で生掻するこず。 3安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに ぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を守り 節制に心掛けるこず。 2望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増 進を図り節床を守り節制に心掛け安党で調和 のある生掻をするこず。 節床節制 4自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばす こず。 3自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個 性を䌞ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心個性の䌞長 5より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難 があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜くこ ず。 4より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌 望ず勇気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実に やり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志 6真理を倧切にし物事を探究しようずする心を も぀こず。 5真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを 生み出そうず努めるこず。 真理の探究創造 7誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にするこず。 6思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家 族などの支えや倚くの人々の善意により日々の生 掻や珟圚の自分があるこずに感謝し進んでそれ に応え人間愛の粟神を深めるこず。 思いやり感謝 8日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支 え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感謝 しそれに応えるこず。 9時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお 接するこず。 7瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀 動をずるこず。 瀌儀 10友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め 異性に぀いおも理解しながら人間関係を築いお いくこず。 8友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達を もち互いに励たし合い高め合うずずもに異 性に぀いおの理解を深め悩みや葛藀も経隓しな がら人間関係を深めおいくこず。 友情信頌 11自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や立 堎を尊重するこず。 9自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそ れぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなものの 芋方や考え方があるこずを理解し寛容の心を もっお謙虚に他に孊び自らを高めおいくこず。 盞互理解寛容 12法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれ らを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果たす こず。 10法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで 守るずずもにそのよりよい圚り方に぀いお考 え自他の暩利を倧切にし矩務を果たしお芏 埋ある安定した瀟䌚の実珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心 13誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こ ずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟に 努めるこず。 11正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に 接し差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこ ず。 公正公平瀟䌚正矩 14働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味 わうずずもにその意矩を理解し公共のために 圹に立぀こずをするこず。 12瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公 共の粟神をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこ ず。 瀟䌚参画公共の粟神 13勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に ぀いお考えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献する こず。 勀劎 15父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお 進んで圹に立぀こずをするこず。 14父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの 自芚をもっお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛家庭生掻の充実 16先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生 掻の充実に努めるこず。 15教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀 員ずしおの自芚をもち協力し合っおよりよい校 颚を぀くるずずもに様々な集団の意矩や集団の 䞭での自分の圹割ず責任を自芚しお集団生掻の充 実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 17我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人 の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 16郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くし た先人や高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀 員ずしおの自芚をもっお郷土を愛し進んで郷土 の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化の 尊重郷土を愛する態床 17優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献 するずずもに日本人ずしおの自芚をもっお囜を 愛し囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおその発展に 努めるこず。 我が囜の䌝統ず文化の 尊重囜を愛する態床 18他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ず しおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。 18䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜 を尊重し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人 類の発展に寄䞎するこず。 囜際理解 囜際貢献 19生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけ がえのないものであるこずを理解し生呜を尊重 するこず。 19生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性な ども含めお理解しかけがえのない生呜を尊重す るこず。 生呜の尊さ 20自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にする こず。 20自然の厇高さを知り自然環境を倧切にする こずの意矩を理解し進んで自然の愛護に努める こず。 自然愛護 21矎しいものや気高いものに感動する心や人間 の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。 21矎しいものや気高いものに感動する心をもち 人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深める こず。 感動畏敬の念 22よりよく生きようずする人間の匷さや気高さ を理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。 22人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや 気高く生きようずする心があるこずを理解し人 間ずしお生きるこずに喜びを芋いだすこず。 よりよく生きる喜び
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囜語線 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 平成30 幎7 月
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た え が き  文郚科孊省では平成30 幎3 月30 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず高等孊校孊習 指導芁領の改蚂を行った。新高等孊校孊習指導芁領等は平成34 幎床から幎次進行で実斜 するこずずし平成31 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。 本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀いお説明 するために文郚科孊省が䜜成するものであり高等孊校孊習指導芁領第章第節「囜 語」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。 各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深め創 意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。 むすびに本曞「高等孊校孊習指導芁領解説囜語線」の䜜成に埡協力くださった各䜍に 察し心から感謝の意を衚する次第である。   平成30 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長        髙 橋 道 和  
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第章 総説 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   1   第節 改蚂の経緯及び基本方針 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   1       改蚂の経緯 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   1       改蚂の基本方針 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   2   第節 囜語科改蚂の趣旚及び芁点 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   6       囜語科改蚂の趣旚及び芁点 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ   6   第節 囜語科の目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  21       教科の目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  21       科目の目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  26   第節 囜語科の内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  29       内容の構成 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  29        〔知識及び技胜〕の内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  29        〔思考力刀断力衚珟力等〕の内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  41   第節 囜語科の科目線成 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  63       科目の線成 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  63       各科目の構成 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  64 第章 囜語科の各科目 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  68   第節 珟代の囜語 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  68       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  68       目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  69       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ  71       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 102   第節 蚀語文化 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 109       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 109       目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 109       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 112       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 134   第節 論理囜語 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 144       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 144       目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 144       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 147       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 173   第節 文孊囜語 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 178       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 178
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      目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 178       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 181       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 205   第節 囜語衚珟 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 209       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 209       目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 209       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 212       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 242   第節 叀兞探究 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 246       性栌 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 246       目暙 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 246       内容 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 249       内容の取扱い ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 269 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い ʜʜʜʜʜ 274       指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 274       内容の取扱いに圓たっおの配慮事項 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 278       総則関連事項 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 281
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付 録 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 283    付録孊校教育法斜行芏則抄 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 284    付録高等孊校孊習指導芁領 第章 総則 ʜʜʜʜʜʜʜ 289    付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 囜語 ʜʜʜ 307    付録教科の目暙各科目の目暙及び内容の系統衚         高等孊校囜語科 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 326    付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 囜語 ʜʜʜʜ 336    付録教科の目暙各孊幎の目暙及び内容の系統衚         小・䞭孊校囜語科 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 346    付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 倖囜語 ʜʜ 358    付録小・䞭孊校における「道埳の内容」の孊幎段階・          孊校段階の䞀芧衚 ʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜʜ 380
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1  改蚂の経緯 及び基本方 針 今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。 こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは倚様な事象が耇雑さを増 し倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を 迎える䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるず ずもに自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。 このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。 このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。 こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊 校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお答 申 」 以䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 1 改蚂の経緯 第1 ç«  総 説 第1 節 改蚂の経緯及び基本方針
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2 第章 総 説 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし おの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改善するずずも に各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュ ラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた教 育課皋の線成 ③「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策 これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。 高等孊校に぀いおは平成30 幎月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎月日以降に高等孊校の第孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。 今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき 行った。 1  今回の改蚂の基本的な考え方 ①教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積を 生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを目 指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開 かれた教育課皋」を重芖するこず。 ②知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平成 21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を曎 に高め確かな孊力を育成するこず。 ③道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな心 や健やかな䜓を育成するこず。 2 改蚂の基本方針
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3  改蚂の経緯 及び基本方 針 2  育成を目指す資質・胜力の明確化 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関 わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や 人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しより よい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁であるこ ずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおき た「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮でき るようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮 流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランスよく育成しおき た我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。 このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜力 をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・技胜」の習埗 」 む 「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思考力・刀 断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか 孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱 に敎理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を 図るよう提蚀がなされた。 今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために孊 ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教材の 改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再 敎理した。 3   「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進 子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代 に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるよ うにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。 特に高等孊校教育に぀いおは倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっ おその教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘され おきたずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初等䞭 等教育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀䜓的な 改革や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜されるものであ る。改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校においお生埒が卒 業たでに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにどのようにしお これたでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える必芁がある。 たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が䞀 局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質・胜
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4 第章 総 説 力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずがこれ たで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善 アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実践に芋 られる普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。 今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指導 䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業 改善を進めるこずを瀺した。 その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ①授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を育む ために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進めるも のであるこず。 ②各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的な孊 習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時間の たずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなどで察話 する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどのように組 み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等の 「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考しおいく のか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科等を孊ぶ 本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずか ら生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるように するこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせるた めに生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら確実な 習埗を図るこずを重芖するこず。 4  各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進 各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・胜力 蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や 珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習を充 実するこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容 や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊 校党䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な 人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を 向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求めら
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5  改蚂の経緯 及び基本方 針 れる。 このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目 暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の 実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な 䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マ ネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5  教育内容の䞻な改善事項 このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科目 等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においおそ の特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。
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6 第章 総 説 䞭倮教育審議䌚答申においおは小・䞭・高等孊校の囜語科の成果ず課題に぀いお次 のように瀺されおいる。 ○ PISA2012 平成24 幎実斜 においおは 読解力の平均埗点が比范可胜な調査回以降 最も高くなっおいるなどの成果が芋られたが PISA2015 平成27 幎実斜 においおは 読解力に぀いお囜際的には匕き続き平均埗点が高い䞊䜍グルヌプに䜍眮しおいるも のの前回調査ず比范しお平均埗点が有意に䜎䞋しおいるず分析がなされおいる。こ れは調査の方匏がコンピュヌタを甚いたテストCBTに党面移行する䞭で子䟛 たちが玙ではないコンピュヌタ䞊の耇数の画面から情報を取り出し考察しながら 解答するこずに慣れおおらず戞惑いがあったものず考えられるがそうした圱響に 加えお 情報化の進展に䌎い 特に子䟛にずっお蚀葉を取り巻く環境が倉化する䞭で 読解力に関しお改善すべき課題が明らかずなったものず考えられる。 ○ 党囜孊力・孊習状況調査等の結果によるず小孊校では文における䞻語を捉える こずや文の構成を理解したり衚珟の工倫を捉えたりするこず目的に応じお文章を芁 玄したり耇数の情報を関連付けお理解を深めたりするこずなどに課題があるこずが明 らかになっおいる。䞭孊校では䌝えたい内容や自分の考えに぀いお根拠を明確にし お曞いたり話したりするこずや耇数の資料から適切な情報を埗おそれらを比范した り関連付けたりするこず文章を読んで根拠の明確さや論理の展開衚珟の仕方等に ぀いお評䟡するこずなどに課題があるこずが明らかになっおいる。 ○ 䞀方党囜孊力・孊習状況調査においお各教科等の指導のねらいを明確にした䞊 で蚀語掻動を適切に䜍眮付けた孊校の割合は小孊校䞭孊校ずもに90皋床ずなっ おおり蚀語掻動の充実を螏たえた授業改善が図られおいる。しかし䟝然ずしお教 材ぞの䟝存床が高いずの指摘もあり曎なる授業改善が求められる。 ○ 高等孊校では教材ぞの䟝存床が高く䞻䜓的な蚀語掻動が軜芖され䟝然ずしお 講矩調の䌝達型授業に偏っおいる傟向があり 授業改善に取り組む必芁がある。たた 文章の内容や衚珟の仕方を評䟡し目的に応じお適切に掻甚するこず倚様なメディア から読み取ったこずを螏たえお自分の考えを根拠に基づいお的確に衚珟するこず囜 語の語圙の構造や特城を理解するこず叀兞に察する孊習意欲が䜎いこずなどが課題 ずなっおいる。 これらの成果ず課題を螏たえお改蚂した高等孊校孊習指導芁領の囜語科の䞻な内容は 次のようなものである。 1 囜語科改蚂の趣旚及び芁点 第2 節 囜語科改蚂の趣旚及び芁点
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7  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 1  目暙及び内容の構成 ①目暙の構成の改善 囜語科で育成を目指す資質・胜力を「囜語で的確に理解し効果的に衚珟する資質・胜 力」ず芏定するずずもに教科の目暙を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力 等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理した。たたこのような資質・胜 力を育成するためには生埒が「蚀葉による芋方・考え方」を働かせるこずが必芁であ るこずを瀺しおいる。 科目の目暙に぀いおも教科の目暙ず同様に 「知識及び技胜」  「思考力刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理した。 ②内容の構成の改善 䞉぀の柱に沿った資質・胜力の敎理を螏たえ埓前 「話すこず・聞くこず」  「曞く こず」  「読むこず」の領域及び〔䌝統的な蚀語文化ず囜語の特質に関する事項〕で構 成しおいた内容を 〔知識及び技胜〕及び〔思考力刀断力衚珟力等〕に構成し盎し た。 〔知識及び技胜〕及び〔思考力刀断力衚珟力等〕の構成を図瀺するず次のずお りである。 平成21 幎告瀺孊習指導芁領 平成30 幎告瀺孊習指導芁領  話すこず・聞くこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋  曞くこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋  読むこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋 䌝統的な蚀語文化ず囜語の特質に関する 事項 1   ア  䌝統的な蚀語文化に関する事項 む  蚀葉の特城やきたりに関する事項 り  挢字に関する事項  「囜語総合」の堎合 〔知識及び技胜〕 1   蚀葉の特城や䜿い方に関する事項 2   情報の扱い方に関する事項 3   我が囜の蚀語文化に関する事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕  話すこず・聞くこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋  曞くこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋  読むこず 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋  「珟代の囜語」の堎合 「知識及び技胜」ず「思考力刀断力衚珟力等」は囜語で的確に理解し効果的に 衚珟する䞊で共に必芁ずなる資質・胜力である。したがっお囜語で的確に理解し効果 的に衚珟する際には話すこず・聞くこず曞くこず読むこずの「思考力刀断力
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8 第章 総 説 衚珟力等」のみならず蚀葉の特城や䜿い方情報の扱い方我が囜の蚀語文化に関す る「知識及び技胜」が必芁ずなる。このため今回の改蚂では資質・胜力の䞉぀の柱 に沿った敎理に基づき埓前の領域事項の内容を螏たえ囜語で的確に理解し効果 的に衚珟するために必芁な「知識及び技胜」を〔知識及び技胜〕ずしお明瀺した。 この〔知識及び技胜〕に瀺されおいる蚀葉の特城や䜿い方などの「知識及び技胜」 は個別の事実的な知識や䞀定の手順のこずのみを指しおいるのではない。囜語で理解 したり衚珟したりする様々な堎面の䞭で生きお働く「知識及び技胜」ずしお身に付ける ために思考・刀断し衚珟するこずを通じお育成を図るこずが求められるなど 「知識 及び技胜」ず「思考力刀断力衚珟力等」は盞互に関連し合いながら育成される必 芁がある。 こうした「知識及び技胜」ず「思考力刀断力衚珟力等」の育成においお倧きな原 動力ずなるのが「孊びに向かう力人間性等」である。 「孊びに向かう力人間性等」 に぀いおは教科及び科目の目暙においおたずめお瀺し指導事項のたずたりごずに瀺 すこずはしおいない。教科及び科目の目暙においお挙げられおいる態床等を逊うこずに より 「知識及び技胜」ず「思考力刀断力衚珟力等」の育成が䞀局充実するこずが 期埅される。 なお 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域においおどのような資質・胜力を育 成するかを 1 の指導事項に瀺しどのような蚀語掻動を通しお資質・胜力を育成する かを 2 の蚀語掻動䟋に瀺した。 2  科目構成の改善 䞭倮教育審議䌚答申においおは高等孊校の囜語科の課題ず科目構成の芋盎しに぀い お次のように瀺されおいる。 ○ 高等孊校の囜語教育においおは 教材の読み取りが指導の䞭心になるこずが倚く 囜語による䞻䜓的な衚珟等が重芖された授業が十分行われおいないこず話合いや 論述などの「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」の領域の孊習が十分に行われおい ないこず叀兞の孊習に぀いお日本人ずしお倧切にしおきた蚀語文化を積極的に 享受しお瀟䌚や自分ずの関わりの䞭でそれらを生かしおいくずいう芳点が匱く孊 習意欲が高たらないこずなどが課題ずしお指摘されおいる。 こうした長幎にわたり指摘されおいる課題の解決を図るため科目構成の芋盎し を含めた怜蚎が求められおおり別添−に瀺した資質・胜力の敎理を螏たえ 以䞋のような科目構成ずする。 別添−を参照 なお以䞋の科目構成の説明においお 「孊びに向かう力・人間性等」に぀いお は特に蚀及しおいないが党おの科目においお育成されるものである。 ○ 囜語は我が囜の歎史の䞭で創造され䞊代から近珟代たで継承されおきたもの でありそしお珟代においお実瀟䌚・実生掻の䞭で䜿われおいるものである。この こずを螏たえ埌者ず関わりの深い実瀟䌚・実生掻における蚀語による諞掻動に必
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9  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 芁な胜力を育成する科目「珟代の囜語」ず前者ず関わりの深い我が囜の䌝統や文 化が育んできた蚀語文化を理解しこれを継承しおいく䞀員ずしお自身の蚀語に よる諞掻動に生かす胜力を育成する科目「蚀語文化」の二぀の科目を党おの高校 生が履修する共通必履修科目ずしお蚭定する。 ○ 共通必履修科目「珟代の囜語」は実瀟䌚・実生掻に生きお働く囜語の胜力を育 成する科目ずしお 「知識・技胜」では「䌝統的な蚀語文化に関する理解」以倖の 各事項を 「思考力・刀断力・衚珟力等」では党おの力を総合的に育成する。 ○ 共通必履修科目「蚀語文化」は䞊代䞇葉集の歌が詠たれた時代から近珟代 に぀ながる我が囜の蚀語文化ぞの理解を深める科目ずしお 「知識 ・ 技胜」では「䌝 統的な蚀語文化に関する理解」を䞭心ずしながらそれ以倖の各事項も含み 「思 考力・刀断力・衚珟力等」では党おの力を総合的に育成する。 ○ 遞択科目においおは共通必履修科目「珟代の囜語」及び「蚀語文化」においお 育成された胜力を基盀ずしお 「思考力・刀断力・衚珟力等」の蚀葉の働きを捉え る䞉぀の偎面のそれぞれを䞻ずしお育成する科目ずしお 「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」を蚭定する。   たた 「蚀語文化」 で育成された資質 ・ 胜力のうち 「䌝統的な蚀語文化に関する理解」 をより深めるため ゞャンルずしおの叀兞を孊習察象ずする 「叀兞探究」 を蚭定する。 ○ なお共通必履修科目である「珟代の囜語」及び「蚀語文化」においお育成され た胜力は特定の遞択科目ではなく党おの遞択科目に぀ながる胜力ずしお育成され るこずに留意する必芁がある。 ○ 遞択科目「論理囜語」は倚様な文章等を倚面的・倚角的に理解し創造的に思 考しお自分の考えを圢成し論理的に衚珟する胜力を育成する科目ずしお䞻ずし お「思考力・刀断力・衚珟力等」の創造的・論理的思考の偎面の力を育成する。 ○ 遞択科目「文孊囜語」は小説随筆詩歌脚本等に描かれた人物の心情や情 景衚珟の仕方等を読み味わい評䟡するずずもにそれらの創䜜に関わる胜力を育 成する科目ずしお䞻ずしお「思考力・刀断力・衚珟力等」の感性・情緒の偎面の 力を育成する。 ○ 遞択科目「囜語衚珟」は衚珟の特城や効果を理解した䞊で自分の思いや考え をたずめ適切か぀効果的に衚珟しお他者ず䌝え合う胜力を育成する科目ずしお 䞻ずしお「思考力・刀断力・衚珟力等」の他者ずのコミュニケヌションの偎面の力 を育成する。 ○ 遞択科目「叀兞探究」は叀兞を䞻䜓的に読み深めるこずを通しお自分ず自分 を取り巻く瀟䌚にずっおの叀兞の意矩や䟡倀に぀いお探究する科目ずしお䞻に叀 文・挢文を教材に 「䌝統的な蚀語文化に関する理解」を深めるこずを重芖するず ずもに 「思考力・刀断力・衚珟力等」を育成する。 ○ たた 「叀兞探究」以倖の遞択科目においおも高等孊校で孊ぶ囜語の科目ずし お探究的な孊びの芁玠を含むものずする。 ○ なお高校生の読曞掻動が䜎調であるこずなどから各科目においお高校生が
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10 第章 総 説 それぞれの読曞の意矩や䟡倀に぀いお実感を持っお認識するこずに぀ながるような 指導の充実読曞掻動の展開が必芁である。 このこずを螏たえ今回の改蚂では共通必履修科目ずしお「珟代の囜語」及び「蚀語 文化」を遞択科目ずしお「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」及び「叀兞探究」をそ れぞれ新蚭した。 共通必履修科目である「珟代の囜語」及び「蚀語文化」は答申に瀺された高等孊校囜 語科の課題をそれぞれ螏たえお新蚭しおいる。 「珟代の囜語」に぀いおは䞻ずしお「話合いや論述などの『話すこず・聞くこず』  『曞くこず』の領域の孊習が十分に行われおいない」ずいう課題を螏たえ特にこうした 課題が実瀟䌚における囜語による諞掻動ず関係が深いこずを考慮し実瀟䌚における囜 語による諞掻動に必芁な資質・胜力を育成する科目ずしおその目暙及び内容の敎合を 図った。 䞀方 「蚀語文化」に぀いおは䞻ずしお「叀兞の孊習に぀いお日本人ずしお倧切に しおきた蚀語文化を積極的に享受しお瀟䌚や自分ずの関わりの䞭でそれらを生かしおいく ずいう芳点が匱く孊習意欲が高たらない」ずいう課題を螏たえ特にこうした課題が 叀兞を含む我が囜の蚀語文化ぞの理解ず関係が深いこずを考慮し䞊代から近珟代に受け 継がれおきた我が囜の蚀語文化ぞの理解を深める科目ずしおその目暙及び内容の敎合を 図った。 共通必履修科目を科目の総合的な科目ではなく科目新蚭したのはこれらの科目 をそれぞれの課題を螏たえたこれからの時代に必芁ずされる資質・胜力を明確にした 科目ずしお蚭定するこずにより高等孊校囜語科の課題の確実な解決を図るためである。 遞択科目に぀いおは答申を螏たえ共通必履修科目「珟代の囜語」及び「蚀語文化」 においお育成された胜力を基盀ずしお 「思考力・刀断力・衚珟力等」の蚀葉の働きを捉 える䞉぀の偎面のそれぞれを䞻ずしお育成する科目ずしお 「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」をそれぞれ新蚭した。たた 「蚀語文化」で育成された資質・胜力のうち「䌝 統的な蚀語文化に関する理解」をより深めるためゞャンルずしおの叀兞を孊習察象ずす る「叀兞探究」を新蚭した。 「論理囜語」に぀いおは䞻ずしお「思考力・刀断力・衚珟力等」の創造的・論理的思 考の偎面の力を育成するため実瀟䌚においお必芁ずなる論理的に曞いたり批刀的に読 んだりする力の育成を重芖した科目ずしおその目暙及び内容の敎合を図った。 「文孊囜語」に぀いおは䞻ずしお「思考力・刀断力・衚珟力等」の感性・情緒の偎面 の力を育成するため深く共感したり豊かに想像したりしお曞いたり読んだりする力の 育成を重芖した科目ずしおその目暙及び内容の敎合を図った。 「囜語衚珟」に぀いおは䞻ずしお「思考力・刀断力・衚珟力等」の他者ずのコミュニ ケヌションの偎面の力を育成するため実瀟䌚においお必芁ずなる他者ずの倚様な関わ りの䞭で䌝え合う力の育成を重芖した科目ずしおその目暙及び内容の敎合を図った。 「叀兞探究」に぀いおはゞャンルずしおの叀兞を察象ずし自分ず自分を取り巻く瀟
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11  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 䌚にずっおの叀兞の意矩や䟡倀に぀いお探究し生涯にわたっお叀兞に芪しめるようにす るため我が囜の䌝統的な蚀語文化ぞの理解を深める科目ずしおその目暙及び内容の敎 合を図った。 これらの遞択科目に぀いおは共通必履修科目で育成された資質・胜力を基盀ずしお さらにどの資質・胜力を育成するかを明確にした遞択が可胜ずなるよう蚭定しおいる。 科目構成の改善に぀いお図瀺するず次のようになる。 平成21 幎告瀺孊習指導芁領 平成30 幎告瀺孊習指導芁領 【共通必履修科目】 囜語総合単䜍 【共通必履修科目】 珟代の囜語単䜍 蚀語文化 単䜍 【遞択科目】 囜語衚珟単䜍 珟代文単䜍 珟代文単䜍 叀兞 単䜍 叀兞 単䜍 【遞択科目】 論理囜語 単䜍 文孊囜語 単䜍 囜語衚珟 単䜍 叀兞探究 単䜍                       単䜍数は暙準単䜍数 3  孊習内容の改善・充実 〔知識及び技胜〕ず〔思考力刀断力衚珟力等〕の各指導事項に぀いお育成を目指 す資質・胜力が明確になるよう内容を改善した。 ①語圙指導の改善・充実 䞭倮教育審議䌚答申においお 「小孊校䜎孊幎の孊力差の倧きな背景に語圙の量ず質 の違いがある」ず指摘されおいるように語圙は党おの教科等における資質・胜力の 育成や孊習の基盀ずなる蚀語胜力を支える重芁な芁玠である。このため語圙を豊かに する指導の改善・充実を図っおいる。 語圙を豊かにするずは自分の語圙を量ず質の䞡面から充実させるこずである。具䜓 的には意味を理解しおいる語句の数を増やすだけでなく話や文章の䞭で䜿いこなせ る語句を増やすずずもに語句の意味や䜿い方に察する認識を深め語感を磚き語圙 の質を高めるこずである。このこずを螏たえ小・䞭孊校ずの系統を重芖し科目の性 栌を螏たえお指導の重点ずなる語句のたずたりを瀺すずずもに語句ぞの理解を深める 指導事項を瀺した。 ②情報の扱い方に関する指導の改善・充実 急速に情報化が進展する瀟䌚においお様々な媒䜓の䞭から必芁な情報を取り出した り情報同士の関係を分かりやすく敎理したり発信したい情報を様々な手段で衚珟し
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12 第章 総 説 たりするこずが求められおいる。䞀方䞭倮教育審議䌚答申においお 「教科曞の文章 を読み解けおいないずの調査結果もあるずころであり文章で衚された情報を的確に理 解し自分の考えの圢成に生かしおいけるようにするこずは喫緊の課題である。 」ず指 摘されおいるずころである。 話や文章に含たれおいる情報を取り出しお敎理したりその関係を捉えたりするこず が話や文章を正確に理解するこずに぀ながりたた自分のも぀情報を敎理しおそ の関係を分かりやすく明確にするこずが話や文章で適切に衚珟するこずに぀ながるた めこのような情報の扱い方に関する「知識及び技胜」は囜語科においお育成すべき重 芁な資質・胜力の䞀぀である。 こうした資質・胜力の育成に向け 「珟代の囜語」及び「論理囜語」に「情報の扱い 方に関する事項」を新蚭し 「情報ず情報ずの関係」ず「情報の敎理」の二぀の系統に 敎理しお瀺した。 ③孊習過皋の明確化 「考えの圢成」の重芖探究的な孊びの重芖 䞭倮教育審議䌚答申においおはただ掻動するだけの孊習にならないよう掻動を通 じおどのような資質・胜力を育成するのかを瀺すため平成21 幎告瀺の孊習指導芁領 に瀺されおいる孊習過皋を改めお敎理しおいる。この敎理を螏たえ 〔思考力刀断力 衚珟力等〕の各領域においお孊習過皋を䞀局明確にし各指導事項を䜍眮付けた。 たた党おの領域においお自分の考えを圢成する孊習過皋を重芖し 「考えの圢成」 に関する指導事項を䜍眮付けた。 さらに 「考えの圢成」のうち探究的な孊びの芁玠を含む指導事項を党おの遞択 科目に䜍眮付けた。なお 「囜語衚珟」に぀いおは特定の指導事項ではなく「曞くこ ず」の孊習過皋党䜓に探究的な孊びの芁玠を䜍眮付けおいる。 ④我が囜の蚀語文化に関する指導の改善・充実 䞭倮教育審議䌚答申においおは 「匕き続き我が囜の蚀語文化に芪しみ愛情を 持っお享受しその担い手ずしお蚀語文化を継承・発展させる態床を小・䞭・高等孊校 を通じお育成するため䌝統文化に関する孊習を重芖するこずが必芁である。 」ずされ おいる。 これを螏たえ 「䌝統的な蚀語文化」  「蚀葉の由来や倉化倚様性」  「読曞」に関す る指導事項を「我が囜の蚀語文化に関する事項」ずしお敎理しその内容の改善を図っ た。 ⑀「話すこず・聞くこず」及び「曞くこず」に関する指導の改善・充実 䞭倮教育審議䌚答申においおは高等孊校囜語科の課題ずしお 「話合いや論述など の『話すこず・聞くこず』  『曞くこず』の領域の孊習が十分に行われおいない」ず指摘 されおいる。このため共通必履修科目の〔思考力刀断力衚珟力等〕における「話 すこず・聞くこず」  「曞くこず」の授業時数を増加しおいる。
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13  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 たた 「叀兞探究」を陀く科目においお 〔思考力刀断力衚珟力等〕に「曞くこ ず」の領域を蚭け論理的な文章文孊的な文章実甚的な文章を曞く資質・胜力の充 実を図った。特に論理的な文章を曞く資質・胜力の育成に぀いおは近幎倧孊の初 幎次教育においお論文やレポヌトなどの曞き方に関する講矩が必芁ずなっおいるこず などを螏たえ 「珟代の囜語」や「論理囜語」を䞭心に充実を図っおいる。 各科目の内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の構成 〔思考力刀断力衚珟力等〕 話すこず・ 聞くこず 曞くこず 読むこず 珟代の囜語 ○ ○ ○ 蚀語文化 ○ ○ 論理囜語 ○ ○ 文孊囜語 ○ ○ 囜語衚珟 ○ ○ 叀兞探究 ○                  ○印は蚭定あり 4  孊習の系統性の重芖 囜語科の指導内容は系統的・段階的に䞊の孊幎に぀ながっおいくずずもに螺 ら 旋的・ 反埩的に繰り返しながら孊習し資質・胜力の定着を図るこずを基本ずしおいる。このた め小・䞭孊校を受けお 〔知識及び技胜〕の指導事項及び〔思考力刀断力衚珟力等〕 の指導事項ず蚀語掻動䟋のそれぞれにおいお重点を眮くべき指導内容を明確にしその 系統化を図った。 系統衚参照 5  授業改善のための蚀語掻動の創意工倫 䞭倮教育審議䌚答申においおは囜語科における孊習掻動は「蚀葉による蚘録芁玄 説明論述話合い等の蚀語掻動を通じお行われる必芁がある」ず瀺されおいる。 そこで 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域においおどのような資質・胜力を育 成するかを 1 の指導事項に瀺しどのような蚀語掻動を通しお資質・胜力を育成するか を 2 の蚀語掻動䟋に瀺すずいう関係を明確にするずずもに各孊校の創意工倫により授 業改善が行われるようにする芳点から埓前に瀺しおいた蚀語掻動䟋を蚀語掻動の皮類ご ずにたずめた圢で瀺した。これらの蚀語掻動は䟋瀺であるため各孊校ではこれらの党 おを行わなければならないものではなくこれ以倖の蚀語掻動を取り䞊げるこずも考えら れる。 なお圓該領域においお瀺した資質・胜力は蚀語掻動を通しお育成する必芁があるが 埓前ず同じく䟋えば話合いの蚀語掻動が必ずしも「話すこず・聞くこず」の領域の
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14 第章 総 説 資質・胜力のみの育成を目指すものではなく 「曞くこず」や「読むこず」における蚀語 掻動にもなりうるこずに瀺されるずおり育成を目指す資質・胜力目暙ず蚀語掻動ず を同䞀芖しないよう十分留意する必芁がある。 6  各領域の授業時数取り䞊げる教材の明確化 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域の指導事項に瀺した資質・胜力が確実に育成さ れるようこれたで共通必履修科目の「話すこず・聞くこず」及び「曞くこず」の領域に 瀺しおいた授業時数を耇数の領域をも぀党科目に぀いお蚭定するずずもに䞻ずしお 「読むこず」の指導で取り䞊げる教材に぀いお科目の性栌に応じおより明確に蚭定し た。 各科目の「内容の取扱い」に瀺された各領域における授業時数 〔思考力刀断力衚珟力等〕 話すこず・聞くこず 曞くこず 読むこず 珟代の囜語 20 〜30 単䜍時間皋床 30 〜40 単䜍時間皋床 10 〜20 単䜍時間皋床 蚀語文化 5 〜10 単䜍時間皋床 【叀兞】 40 〜45 単䜍時間皋床 【近代以降の文章】 20 単䜍時間皋床 論理囜語 50 〜60 単䜍時間皋床 80 〜90 単䜍時間皋床 文孊囜語 30 〜40 単䜍時間皋床 100 〜110 単䜍時間皋床 囜語衚珟 40 〜50 単䜍時間皋床 90 〜100 単䜍時間皋床 叀兞探究 ※   ※「叀兞探究」に぀いおは領域のため授業時数を瀺しおいない。  7  読曞指導の改善・充実 䞭倮教育審議䌚答申においお 「読曞は囜語科で育成を目指す資質・胜力をより高め る重芁な掻動の䞀぀である。 」ずされたこずを螏たえ各科目においお囜語科の孊習が 読曞掻動に結び付くよう 〔知識及び技胜〕に「読曞」に関する指導事項を䜍眮付けるず ずもに 「読むこず」の領域では孊校図曞通などを利甚しお様々な本などから情報を埗 お掻甚する蚀語掻動䟋を瀺した。 8  各科目の芁点 【珟代の囜語】 ・実瀟䌚における囜語による諞掻動に必芁な資質・胜力の育成に䞻県を眮き党おの生 埒に履修させる共通必履修科目ずしお新蚭しおいる。 ・小孊校及び䞭孊校ず同様に 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方
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15  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 に関する事項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する 事項」の事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「話すこず・聞くこ ず」  「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「実瀟䌚に おいお理解したり衚珟したりするために必芁な語句」などに関するこずを取り䞊げ おいる。たた 「 2 情報の扱い方に関する事項」においお 「䞻匵ず論拠など情報ず 情報ずの関係」  「個別の情報ず䞀般化された情報ずの関係」  「掚論の仕方」などに 関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」では 「盞手の反応を予想 しお論理の展開を考える」  「論理の展開を予想しながら聞き話の内容や構成論 理の展開衚珟の仕方を評䟡する」  「話合いの目的皮類状況に応じお衚珟や 進行など話合いの仕方や結論の出し方を工倫する」などの指導事項を瀺すずずもに 「話合いの目的に応じお結論を埗たり倚様な考えを匕き出したりするための議論や 蚎論を他の議論や蚎論の蚘録などを参考にしながら行う」  「集めた情報を資料に たずめ聎衆に察しお発衚する」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」では 「読み手の理解が埗られるよ う論理の展開情報の分量や重芁床などを考えお文章の構成や展開を工倫する」  「根拠の瀺し方や説明の仕方を考えるずずもに文章の皮類や文䜓語句などの衚 珟の仕方を工倫する」などの指導事項を瀺すずずもに 「論理的な文章や実甚的な文 章を読み本文や資料を匕甚しながら自分の意芋や考えを論述する」  「調べたこ ずを敎理しお報告曞や説明資料などにたずめる」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」では 「目的に応じお文章や図衚な どに含たれおいる情報を盞互に関係付けながら内容や曞き手の意図を解釈したり 文章の構成や論理の展開などに぀いお評䟡したりするずずもに自分の考えを深め る」などの指導事項を瀺すずずもに 「異なる圢匏で曞かれた耇数の文章や図衚等 を䌎う文章を読み理解したこずや解釈したこずをたずめお発衚したり他の圢匏 の文章に曞き換えたりする」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」に関する指導に぀いおは 20 〜30 単䜍時間皋床 「曞くこず」に関する指導に぀いおは30 〜40 単䜍時間 皋床 「読むこず」に関する指導に぀いおは10 〜20 単䜍時間皋床を配圓するも のずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」に関する指導に぀いおは䞭孊校囜 語科の曞写ずの関連を図り効果的に文字を曞く機䌚を蚭けるこずずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は珟代の瀟䌚生掻に必芁ず される論理的な文章及び実甚的な文章ずしおいる。 【蚀語文化】 ・䞊代から近珟代に受け継がれおきた我が囜の蚀語文化ぞの理解を深めるこずに䞻県を
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16 第章 総 説 眮き党おの生埒に履修させる共通必履修科目ずしお新蚭しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の 蚀語文化に関する事項」の事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「 曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「我が囜の 蚀語文化に特城的な語句」  「本歌取りや芋立おなどの我が囜の蚀語文化に特城的な 衚珟の技法ずその効果」などに関するこずを取り䞊げおいる。たた 「 2 我が囜の 蚀語文化に関する事項」においお 「叀兞の䞖界に芪しむために䜜品や文章の歎史 的・文化的背景などを理解する」などに関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」では 「自分の䜓隓や思いが効果的に 䌝わるよう文章の皮類構成展開や文䜓描写語句などの衚珟の仕方を工 倫する」などの指導事項を瀺すずずもに 「本歌取りや折句などを甚いお感じたこ ずや発芋したこずを短歌や俳句で衚したり䌝統行事や颚物詩などの文化に関する 題材を遞んで随筆などを曞いたりする」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」では 「䜜品や文章に衚れおいるもの の芋方感じ方考え方を捉え内容を解釈する」  「䜜品の内容や解釈を螏たえ 自分のものの芋方感じ方考え方を深め我が囜の蚀語文化に぀いお自分の考え をも぀」などの指導事項を瀺すずずもに 「我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解 説や評論随筆などを読み我が囜の蚀語文化に぀いお論述したり発衚したりする」  「和歌や俳句などを読み曞き換えたり倖囜語に蚳したりするこずなどを通しお互い の解釈の違いに぀いお話し合ったりテヌマを立おおたずめたりする」などの蚀語 掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」に関する指導に぀いおは〜10 単 䜍時間皋床 「読むこず」の叀兞に関する指導に぀いおは40 〜45 単䜍時間皋床 「読むこず」の近代以降の文章に関する指導に぀いおは20 単䜍時間皋床を配圓す るものずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は叀兞及び近代以降の文章 ずし日本挢文近代以降の文語文や挢詩文などを含めるずずもに我が囜の蚀語 文化ぞの理解を深める孊習に資するよう我が囜の䌝統ず文化や叀兞に関連する近 代以降の文章を取り䞊げるこずずしおいる。たた必芁に応じお䌝承や䌝統芞胜 などに関する音声や画像の資料を甚いるこずができるこずずしおいる。 【論理囜語】 ・共通必履修科目により育成された資質・胜力を基盀ずし䞻ずしお「思考力・刀断 力・衚珟力等」の創造的・論理的思考の偎面の力を育成する科目ずしお実瀟䌚に おいお必芁ずなる論理的に曞いたり批刀的に読んだりする資質・胜力の育成を重 芖しお新蚭した遞択科目である。 ・ 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 情報の扱
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17  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」の事項 〔思考力刀 断力衚珟力等〕においおは 「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構 成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「論蚌した り孊術的な孊習の基瀎を孊んだりするために必芁な語句」  「文章の皮類に基づく効 果的な段萜の構造や論の圢匏など文章の構成や展開の仕方」などに関するこずを 取り䞊げおいる。たた 「 2 情報の扱い方に関する事項」においお 「䞻匵ずその前 提や反蚌など情報ず情報ずの関係」  「情報を重芁床や抜象床などによっお階局化し お敎理する方法」などに関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」では 「情報の劥圓性や信頌性を吟味 しながら自分の立堎や論点を明確にしお䞻匵を支える適切な根拠をそろえる」  「倚面的・倚角的な芖点から自分の考えを芋盎したり根拠や論拠の吟味を重ねたり しお䞻匵を明確にする」などの指導事項を瀺すずずもに 「瀟䌚的な話題に぀いお 曞かれた論説文やその関連資料を参考にしお自分の考えを短い論文にたずめ批 評し合う」  「蚭定した題材に぀いお倚様な資料を集め調べたこずを敎理しお様々 な芳点から自分の意芋や考えを論述する」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」では 「䞻匵を支える根拠や結論を導 く論拠を批刀的に怜蚎し文章や資料の劥圓性や信頌性を吟味しお内容を解釈する」  「人間瀟䌚自然などに぀いお文章の内容や解釈を倚様な論点や異なる䟡倀芳ず 結び付けお新たな芳点から自分の考えを深める」などの指導事項を瀺すずずもに 「論理的な文章や実甚的な文章を読みその内容や圢匏に぀いお批評したり蚎論し たりする」  「孊術的な孊習の基瀎に関する事柄に぀いお曞かれた短い論文を読み 自分の考えを論述したり発衚したりする」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」には探究的な指導事項を蚭けおい る。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」に関する指導に぀いおは50 〜60 単䜍時間皋床 「読むこず」に関する指導に぀いおは80 〜90 単䜍時間皋床を配 圓するものずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は近代以降の論理的な文章 及び珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる実甚的な文章ずするこずずしおいる。たた必 芁に応じお翻蚳の文章や叀兞における論理的な文章などを甚いるこずができるこ ずずしおいる。 【文孊囜語】 ・共通必履修科目により育成された資質・胜力を基盀ずし䞻ずしお「思考力刀断 力衚珟力等」の感性・情緒の偎面の力を育成する科目ずしお深く共感したり豊 かに想像したりしお曞いたり読んだりする資質・胜力の育成を重芖しお新蚭した 遞択科目である。
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18 第章 総 説 ・ 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の 蚀語文化に関する事項」の事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「 曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「情景の豊 かさや心情の機埮を衚す語句」  「文孊的な文章における文䜓の特城や修蟞などの衚 珟の技法」などに関するこずを取り䞊げおいる。たた 「 2 我が囜の蚀語文化に関 する事項」においお 「人間瀟䌚自然などに察するものの芋方感じ方考え方 を豊かにする読曞の意矩ず効甚」などに関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」では 「読み手の関心が埗られるよ う文章の構成や展開を工倫する」  「文䜓の特城や修蟞の働きなどを考慮しお読 み手を匕き付ける独創的な文章になるよう工倫する」などの指導事項を瀺すずずも に 「自由に発想したり評論を参考にしたりしお小説や詩歌などを創䜜し批評し 合う」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」では 「語り手の芖点や堎面の蚭定の 仕方衚珟の特色に぀いお評䟡するこずを通しお内容を解釈する」  「蚭定した題 材に関連する耇数の䜜品などを基に自分のものの芋方感じ方考え方を深める」 などの指導事項を瀺すずずもに 「䜜品の内容や圢匏に぀いお曞評を曞いたり自 分の解釈や芋解を基に議論したりする」  「挔劇や映画の䜜品ず基になった䜜品ずを 比范しお批評文や玹介文などをたずめる」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」には探究的な指導事項を蚭けおい る。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」に関する指導に぀いおは30 〜40 単䜍時間皋床 「読むこず」に関する指導に぀いおは100 〜110 単䜍時間皋床を 配圓するものずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は近代以降の文孊的な文章 ずするこずずしおいる。たた必芁に応じお翻蚳の文章叀兞における文孊的な 文章近代以降の文語文挔劇や映画の䜜品及び文孊などに぀いおの評論文などを 甚いるこずができるこずずしおいる。 【囜語衚珟】 ・共通必履修科目により育成された資質・胜力を基盀ずし䞻ずしお「思考力刀断 力衚珟力等」の他者ずのコミュニケヌションの偎面の力を育成する科目ずしお 実瀟䌚においお必芁ずなる他者ずの倚様な関わりの䞭で䌝え合う資質・胜力の育 成を重芖しお新蚭した遞択科目である。 ・ 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の 蚀語文化に関する事項」の事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「 話すこず・聞くこず」  「曞くこず」の領域から内容を構成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「䌝え合う
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19  囜語科改蚂 の趣旚及び 芁点 目的や堎面盞手手段に応じた適切な衚珟や蚀葉遣い」  「自分の思いや考えを倚 圩に衚珟するために必芁な語句」などに関するこずを取り䞊げおいる。たた 「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」においお 「自分の思いや考えを䌝える際の蚀語衚 珟を豊かにする読曞の意矩ず効甚」に関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」では 「自分の䞻匵の合理 性が䌝わるよう適切な根拠を効果的に甚いる」  「互いの䞻匵や論拠を吟味したり 話合いの進行や展開を助けたりするために発蚀を工倫するなど考えを広げたり深 めたりしながら話合いの仕方や結論の出し方を工倫する」などの指導事項を瀺す ずずもに 「異なる䞖代の人や初察面の人にむンタビュヌをしたり報道や蚘録の映 像などを芋たり聞いたりしたこずをたずめお発衚する」  「話合いの目的に応じお 結論を埗たり倚様な考えを匕き出したりするための議論や蚎論を行いその蚘録 を基に話合いの仕方や結論の出し方に぀いお批評する」などの蚀語掻動を䟋瀺しお いる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」では 「読み手の共感が埗られるよ う適切な具䜓䟋を効果的に配眮するなど文章の構成や展開を工倫する」  「読み 手に察しお自分の思いや考えが効果的に䌝わるように曞かれおいるかなどを吟味し お文章党䜓を敎えたり読み手からの助蚀などを螏たえお自分の文章の特長や 課題を捉え盎したりする」などの指導事項を瀺すずずもに 「文章ず図衚や画像など を関係付けながら䌁画曞や報告曞などを䜜成する」  「玹介連絡䟝頌などの実 務的な手玙や電子メヌルを曞く」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」に関する指導に぀いおは 40 〜50 単䜍時間皋床 「曞くこず」に関する指導に぀いおは90 〜100 単䜍時間 皋床を配圓するものずしおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」の教材は必芁に応じお 音声や画像の資料などを甚いるこずができるこずずしおいる。 【叀兞探究】 ・共通必履修科目「蚀語文化」により育成された資質・胜力のうち 「䌝統的な蚀語文 化に関する理解」をより深めるためゞャンルずしおの叀兞を孊習察象ずし叀兞 を䞻䜓的に読み深めるこずを通しお䌝統ず文化の基盀ずしおの叀兞の重芁性を理解 し自分ず自分を取り巻く瀟䌚にずっおの叀兞の意矩や䟡倀に぀いお探究する資質・ 胜力の育成を重芖しお新蚭した遞択科目である。 ・ 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の 蚀語文化に関する事項」の事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「 読むこず」の領域から内容を構成しおいる。 ・ 〔知識及び技胜〕では 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」においお 「叀兞を読 むために必芁な語句」  「叀兞の䜜品や文章に衚れおいる蚀葉の響きやリズム修 蟞などの衚珟の特色」などに関するこずを取り䞊げおいる。たた 「 2 我が囜の蚀
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20 第章 総 説 語文化に関する事項」においお 「我が囜の文化の特質や我が囜の文化ず䞭囜など 倖囜の文化ずの関係」などに関するこずを取り䞊げおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」では 「䜜品の成立した背景や他の䜜 品などずの関係を螏たえながら叀兞などを読みその内容の解釈を深め䜜品の䟡 倀に぀いお考察する」  「関心をもった事柄に関連する様々な叀兞の䜜品や文章など を基に自分のものの芋方感じ方考え方を深める」などの指導事項を瀺すずず もに 「叀兞の䜜品に関連のある事柄に぀いお様々な資料を調べその成果を発衚し たり報告曞などにたずめたりする」  「叀兞の蚀葉を珟代の蚀葉ず比范しその倉遷 に぀いお瀟䌚的背景ず関連付けながら叀兞などを読み分かったこずや考えたこず を短い論文などにたずめる」などの蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」には探究的な指導事項を蚭けおい る。 ・叀文及び挢文の䞡方を取り䞊げるものずし䞀方に偏らないようにするこずずしおい る。 ・ 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は叀兞ずしおの叀文及び挢 文ずし日本挢文を含めるずずもに論理的に考える力を䌞ばすよう叀兞におけ る論理的な文章を取り䞊げるこずずしおいる。たた必芁に応じお近代以降の文 語文や挢詩文叀兞に぀いおの評論文などを甚いるこずができるこずずしおいる。
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21  囜語科の 目暙 21 䞖玀は知識基盀瀟䌚の時代であり新しい知識情報技術が瀟䌚のあらゆる領 域での掻動の基盀ずしお重芁性を増しおいる。䞀方そうした知識情報技術をめぐる 倉化の早さは加速床的ずなり情報化や囜際化ずいった瀟䌚的倉化がたすたす耇雑で予 枬困難なものずなっおきおいる。その䞭にあっお囜語で理解し衚珟する資質・胜力は 人々の知的掻動や創造力が最倧の資源である我が囜においお瀟䌚の倉化に䞻䜓的に察応 できる力を支える基瀎的・基本的な資質・胜力ずしお今埌䞀局必芁性を増しおくるず考 えられる。たたそのような囜語の資質・胜力を総合的に身に付けおいくこずは人間圢 成の䞊でも必芁䞍可欠なこずである。 高等孊校囜語科は埓前瀟䌚人ずしお必芁ずされる囜語の資質・胜力の基瀎を確実に 育成するこずを重芖しおおり今回の改蚂でもそれに倉わりはない。これを充実させるた めには生埒の生涯にわたる瀟䌚生掻党般を芖野に入れた指導が欠かせないがずりわ け孊校生掻にあっおはその生掻党䜓の䞭で囜語に察する関心や理解を深め囜語に関 する資質・胜力の育成を図る䞊で必芁な蚀語環境を敎え生埒の蚀語掻動を充実するよう 努めるこずが倧切でありそれには孊校党䜓の共通理解が必芁である。その䞭心ずなっ お生埒の蚀語に関する胜力の育成を目指し盎接か぀蚈画的に指導するのは囜語科であ りこの意味で高等孊校囜語科の果たす圹割ず責任は極めお倧きい。 高等孊校囜語科においおは以䞊のような教科の圹割性栌に基づいお小孊校及び䞭 孊校の指導ずの䞀貫性を図りながら生埒の発達の段階に応じた指導を目指した次のよう な教科の目暙を立おおいる。 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で的確に理解し効果的に 衚珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   生涯にわたる瀟䌚生掻に必芁な囜語に぀いおその特質を理解し適切に䜿うこずが できるようにする。 2   生涯にわたる瀟䌚生掻における他者ずの関わりの䞭で䌝え合う力を高め思考力や 想像力を䌞ばす。 3   蚀葉のも぀䟡倀ぞの認識を深めるずずもに蚀語感芚を磚き我が囜の蚀語文化の 担い手ずしおの自芚をもち生涯にわたり囜語を尊重しおその胜力の向䞊を図る態床 を逊う。 この目暙は次に瀺す小孊校及び䞭孊校の目暙を受けたものである。 〈小孊校〉 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で正確に理解し適切に衚 1 教科の目暙 第3 節 囜語科の目暙
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22 第章 総 説 珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   日垞生掻に必芁な囜語に぀いおその特質を理解し適切に䜿うこずができるよう にする。 2   日垞生掻における人ずの関わりの䞭で䌝え合う力を高め思考力や想像力を逊 う。 3   蚀葉がも぀よさを認識するずずもに蚀語感芚を逊い囜語の倧切さを自芚し 囜語を尊重しおその胜力の向䞊を図る態床を逊う。 〈䞭孊校〉 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で正確に理解し適切に衚 珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   瀟䌚生掻に必芁な囜語に぀いおその特質を理解し適切に䜿うこずができるよう にする。 2   瀟䌚生掻における人ずの関わりの䞭で䌝え合う力を高め思考力や想像力を逊 う。 3   蚀葉がも぀䟡倀を認識するずずもに蚀語感芚を豊かにし我が囜の蚀語文化に 関わり囜語を尊重しおその胜力の向䞊を図る態床を逊う。 高等孊校囜語科はこれらの目暙を受け小孊校䞭孊校及び高等孊校の䞀貫性を図る ずずもに高等孊校の段階に即しおより高い目暙を掲げおいる。 この目暙は高等孊校囜語科の党䜓の目暙でありこれが各科目の目暙に個別化されそ れぞれの科目の指導を行うこずずなる。 教科の目暙ではたず囜語科においお育成を目指す資質・胜力を囜語で的確に理解し 効果的に衚珟する資質・胜力ずし囜語科が囜語で理解し衚珟する蚀語胜力を育成する教 科であるこずを瀺しおいる。 蚀語は蚀語圢匏ずそれによっお衚される蚀語内容ずを䜵せもっおいる。平成21 幎告 瀺の孊習指導芁領においおは 「囜語を適切に䜿う胜力ず囜語を䜿っお内容や事柄を適切 に衚珟する胜力」  「囜語の䜿い方を的確に理解する胜力ず囜語で衚珟された内容や事柄を 的確に理解する胜力」の䞡方の内容を含んだものずしお 「囜語を適切に衚珟し的確に理 解する胜力」を瀺しおいたずころである。今回の改蚂においお瀺す囜語で的確に理解し効 果的に衚珟する資質・胜力ずは囜語で衚珟された内容や事柄を的確に理解する資質・胜 力囜語を䜿っお内容や事柄を効果的に衚珟する資質・胜力であるがそのために必芁ず なる囜語の䜿い方を的確に理解する資質・胜力囜語を効果的に䜿う資質・胜力を含んだ ものである。 的確に理解する資質・胜力ず効果的に衚珟する資質・胜力ずは連続的か぀同時的に 機胜するものであるが衚珟する内容ずなる自分の考えなどを圢成するためには囜語で衚 珟された様々な事物経隓思い考え等を理解するこずが必芁であるこずから今回の 改蚂では 「的確に理解」  「効果的に衚珟」ずいう順に瀺しおいる。
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23  囜語科の 目暙 蚀葉による芋方考え方を働かせるずは生埒が孊習の䞭で察象ず蚀葉蚀葉ず蚀葉 ずの関係を蚀葉の意味働き䜿い方等に着目しお捉えたり問い盎したりしお蚀葉ぞ の自芚を高めるこずであるず考えられる。様々な事象の内容を自然科孊や瀟䌚科孊等の芖 点から理解するこずを盎接の孊習目的ずしない囜語科においおは蚀葉を通じた理解や衚 珟及びそこで甚いられる蚀葉そのものを孊習察象ずしおいる。このため 「蚀葉による芋 方・考え方」を働かせるこずが囜語科においお育成を目指す資質・胜力をよりよく身に 付けるこずに぀ながるこずずなる。 たた蚀語胜力を育成する䞭心的な圹割を担う囜語科においおは蚀語掻動を通しお資 質・胜力を育成する。蚀語掻動を通しお囜語で的確に理解し効果的に衚珟する資質・胜 力を育成するずしおいるのはこの考え方を瀺したものである。 今回の改蚂では他教科等ず同様に囜語科においお育成を目指す資質・胜力を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎 理しそれぞれに敎理された目暙を 1  2  3 に䜍眮付けおいる。 1 は 「知識及び技胜」に関する目暙を瀺したものである。 生涯にわたる瀟䌚生掻ずは高校生が日垞関わる瀟䌚に限らず珟実の瀟䌚そのもので ある実瀟䌚を䞭心ずしながら生涯にわたり他者や瀟䌚ず関わっおいく瀟䌚生掻党般を指 しおいる。広く瀟䌚生掻党般を芖野に入れ瀟䌚人ずしお掻躍しおいく高校生が生涯に わたる瀟䌚生掻に必芁な囜語の特質に぀いお理解しそれを適切に䜿うこずができるよう にするこずを瀺しおいる。具䜓的には内容の〔知識及び技胜〕に瀺されおいる蚀葉の特 城や䜿い方話や文章に含たれおいる情報の扱い方我が囜の蚀語文化に関する「知識及 び技胜」のこずである。こうした「知識及び技胜」を生涯にわたる瀟䌚生掻における 様々な堎面で䞻䜓的に掻甚できる生きお働く「知識及び技胜」ずしお習埗するこずが 重芁ずなる。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙を瀺したものである。 生涯にわたる瀟䌚生掻における他者ずの関わりの䞭で思いや考えを䌝え合う力を高 め思考力や想像力を䌞ばすこずを瀺しおいる。具䜓的には各科目の内容の〔思考力 刀断力衚珟力等〕に瀺されおいる「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」  「読むこず」に 関する「思考力刀断力衚珟力等」のこずである。 䌝え合う力を高めるずは人間ず人間ずの関係の䞭で互いの立堎や考えを尊重し蚀 語を通しお的確に理解したり効果的に衚珟したりしお円滑に盞互䌝達盞互理解を進め おいく力を高めるこずである。囜際化情報化など倉化が激しく予枬が困難な珟代瀟䌚 では䞀人䞀人が良奜な人間関係づくりや健党な瀟䌚づくりに積極的に関わるこずが特に 求められる。蚀語の教育ずしおの立堎に立぀囜語科ずしおは 「䌝え合う力」を高めるこ ずを通しおそうしたこずに確実に぀なげるこずが重芁ずなる。 思考力や想像力を䌞ばすずは蚀語を手掛かりずしながら創造的・論理的に思考する力 や深く共感したり豊かに想像したりする力を䌞ばすこずである。思考力や想像力などは認 識力や刀断力などず密接に関わりながら新たな発想や思考を創造する原動力ずなる。こ
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24 第章 総 説 うした力を未知の状況にも察応できる「思考力刀断力衚珟力等」ずしお育成するこ ずが重芁ずなる。 埓前物事を深く広く豊かに感じ取りか぀味わうこずのできる資質・胜力を身に付 けるこずを「心情を豊かにし」ずしおいたが今回の改蚂では深く共感したり豊かに想 像したりする力である想像力に䜍眮付けそれを䌞ばすこずを求めおいる。 3 は 「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙を瀺したものである。 蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるずずもに蚀語感芚を磚き我が囜の蚀語文化の担い 手ずしおの自芚をもち生涯にわたり囜語を尊重しおその胜力の向䞊を図る態床を逊うこ ずを瀺しおいる。 蚀葉のも぀䟡倀には蚀葉によっお自分の考えを圢成したり新しい考えを生み出したり するこず蚀葉から様々なこずを感じたり感じたこずを蚀葉にしたりするこずで心を豊 かにするこず蚀葉を通じお他者や瀟䌚ず関わり自他の存圚に぀いお理解を深めるこずな どがある。こうしたこずを䟡倀ずしお認識するこずを瀺しおいる。 蚀語感芚ずは蚀語で理解したり衚珟したりする際の正誀・適吊・矎醜などに぀いおの 感芚のこずである。話したり聞いたり曞いたり読んだりする具䜓的な蚀語掻動の䞭で盞 手目的や意図堎面や状況などに応じおどのような蚀葉を遞んで衚珟するのが適切で あるかを盎芳的に刀断したり話や文章を理解する堎合にそこで䜿われおいる蚀葉が醞 し出す味わいを感芚的に捉えたりするこずができるこずである。 蚀語感芚に぀いおは小孊校では逊う䞭孊校では豊かにするずしおいるものを高等 孊校では磚くずしより高いものを求めおいる。蚀語に察する知的な認識を深めるだけで なく蚀語感芚を磚くこずは䞀人䞀人の生埒の蚀語掻動を充実させ自分なりのものの 芋方や考え方を圢成するこずに圹立぀。こうした蚀語感芚の育成には倚様な堎面や状況 における孊習の積み重ねや継続的な読曞などが必芁でありそのためには囜語科の孊 習を他教科等の孊習や孊校の教育掻動党䜓ず関連させおいくカリキュラム・マネゞメント 䞊の工倫も倧切である。さらに生埒を取り巻く蚀語環境を敎備するこずも蚀語感芚の 育成に極めお重芁である。 我が囜の蚀語文化の担い手ずしおの自芚をも぀ずは我が囜の歎史の䞭で創造され継 承されおきた文化的に高い䟡倀をも぀蚀語そのもの぀たり文化ずしおの蚀語たた それらを実際の生掻で䜿甚するこずによっお圢成されおきた文化的な蚀語生掻さらに は叀代から珟代たでの各時代にわたっお衚珟し受容されおきた倚様な蚀語芞術や芞 胜などの担い手ずしおの自芚をも぀こずである。 生涯にわたり囜語を尊重しおその胜力の向䞊を図る態床を逊うずは小孊校及び䞭孊校 の目暙を曎に発展させたもので囜語を尊重するだけでなく生涯にわたりその胜力の向 䞊を図る態床を育成するこずたでを目指しおいる。我が囜の歎史の䞭で育たれおきた囜語 が人間ずしおの知的な掻動や文化的な掻動の䞭枢をなし生涯にわたる䞀人䞀人の自己 圢成瀟䌚生掻の向䞊文化の創造ず継承などに欠かせないからである。囜語に察する自 芚や関心を高め話したり聞いたり曞いたり読んだりするこずが生埒䞀人䞀人の蚀語胜 力を曎に向䞊させおいく。その䞭で瀟䌚の䞀員ずしお囜語を愛護し囜語を尊重し
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25  囜語科の 目暙 お囜語そのものを䞀局優れたものに向䞊させおいこうずする意識や態床も育っおいくの である。 教科の目暙の䞭に瀺した資質・胜力は有機的に関連し合うものでありそうした関連 に十分留意しお効果的な指導がなされるようにしなければならない。たた理解ず衚珟 の資質・胜力も個別に存圚するのではなく䞡者は密接に関わっおいる。このこずは話 すこずず聞くこずずの関連を考えれば䞀局明確になる。話したり聞いたり曞いたり読んだ りする蚀語掻動の密接な関連の䞭で衚珟ず理解の資質・胜力を調和的に育成しおいくこ ずが倧切ずなる。
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26 第章 総 説 各科目の目暙は教科の目暙に瀺す 1  2  3 に察応しお次のように瀺しおいる。 知識及び技胜 思考力刀断力衚珟力等 孊びに向かう力人間性等 珟代の囜語 1   実瀟䌚に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るようにする。 2   論理的に考える力や深 く共感したり豊かに想像 したりする力を䌞ばし 他者ずの関わりの䞭で䌝 え合う力を高め自分の 思いや考えを広げたり深 めたりするこずができる ようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお読曞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚をもち蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 蚀語文化 1   生涯にわたる 瀟䌚生掻に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るずずもに我 が囜の蚀語文化 に察する理解を 深めるこずがで きるようにする。 2   論理的に考える力や深 く共感したり豊かに想像 したりする力を䌞ばし 他者ずの関わりの䞭で䌝 え合う力を高め自分の 思いや考えを広げたり深 めたりするこずができる ようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお読曞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚をもち蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 論理囜語 1   実瀟䌚に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るようにする。 2   論理的批刀的に考え る力を䌞ばすずずもに 創造的に考える力を逊 い他者ずの関わりの䞭 で䌝え合う力を高め自 分の思いや考えを広げた り深めたりするこずがで きるようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお読曞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚を深め蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 2 科目の目暙
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27  囜語科の 目暙 文孊囜語 1   生涯にわたる 瀟䌚生掻に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るずずもに我 が囜の蚀語文化 に察する理解を 深めるこずがで きるようにする。 2   深く共感したり豊かに 想像したりする力を䌞ば すずずもに創造的に考 える力を逊い他者ずの 関わりの䞭で䌝え合う力 を高め自分の思いや考 えを広げたり深めたりす るこずができるようにす る。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお読曞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚を深め蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 囜語衚珟 1   実瀟䌚に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るようにする。 2   論理的に考える力や深 く共感したり豊かに想像 したりする力を䌞ばし 実瀟䌚における他者ずの 倚様な関わりの䞭で䌝え 合う力を高め自分の思 いや考えを広げたり深め たりするこずができるよ うにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお読曞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚を深め蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 叀兞探究 1   生涯にわたる 瀟䌚生掻に必芁 な囜語の知識や 技胜を身に付け るずずもに我 が囜の䌝統的な 蚀語文化に察す る理解を深める こずができるよ うにする。 2   論理的に考える力や深 く共感したり豊かに想像 したりする力を䌞ばし 叀兞などを通した先人の ものの芋方感じ方考 え方ずの関わりの䞭で䌝 え合う力を高め自分の 思いや考えを広げたり深 めたりするこずができる ようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認 識を深めるずずもに生 涯にわたっお叀兞に芪し み自己を向䞊させ我が 囜の蚀語文化の担い手ず しおの自芚を深め蚀葉 を通しお他者や瀟䌚に関 わろうずする態床を逊 う。 1 は 「知識及び技胜」に関する目暙 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」に関する 目暙 3 は 「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙である。 1 の「知識及び技胜」に関する目暙は 「珟代の囜語」  「論理囜語」  「囜語衚珟」で は同じずなっおおり身に付ける囜語の知識や技胜が䞭孊校の「瀟䌚生掻に必芁な囜 語の知識や技胜」から実瀟䌚に必芁な囜語の知識や技胜ぞず高たっおいる。 「蚀語文 化」  「文孊囜語」  「叀兞探究」では生涯にわたる瀟䌚生掻に必芁な囜語の知識や技胜を 身に付けるこずに぀いおは同じずなっおいる。さらに 「蚀語文化」ず「文孊囜語」では 我が囜の蚀語文化に察する理解 「叀兞探究」では䌝統的な蚀語文化に察する理解を深 めるこずができるようにするこずを求めおいる。
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28 第章 総 説 2 の「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙には考える力や共感したり想像し たりする力を䌞ばすこず䌝え合う力を高めるこず自分の思いや考えを広げたり深めた りするこずができるようにするこずなどを科目の性栌に応じお瀺しおいる。 考える力に぀いおは 「珟代の囜語」  「蚀語文化」  「囜語衚珟」  「叀兞探究」では論 理的に考える力 「論理囜語」では論理的批刀的に考える力及び創造的に考える力 「文孊囜語」では創造的に考える力の育成に重点を眮いおいる。共感したり想像したり する力に぀いおは 「論理囜語」を陀く党おの科目で深く共感したり豊かに想像したり する力の育成に重点を眮いおいる。䌝え合う力に぀いおは 「珟代の囜語」  「蚀語文化」  「論理囜語」  「文孊囜語」では他者ずの関わりの䞭で 「囜語衚珟」では実瀟䌚におけ る他者ずの倚様な関わりの䞭で 「叀兞探究」では叀兞などを通した先人のものの芋方 感じ方考え方ずの関わりの䞭で䌝え合う力を育成するこずを求めおいる。自分の思いや 考えに぀いおは党おの科目で広げたり深めたりするこずができるようにするこずを求 めおいる。 3 の「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙には蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深 めるこず読曞に芪しむこず我が囜の蚀語文化の担い手ずしおの自芚をもち蚀葉を通し お他者や瀟䌚に関わろうずする態床を逊うこずを科目の性栌に応じお瀺しおいる。 蚀葉がも぀䟡倀に぀いおは党おの科目で蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるこずを求 めおいる。読曞に぀いおは 「叀兞探究」を陀く科目では生涯にわたっお読曞に芪しみ 自己を向䞊させるこず 「叀兞探究」では生涯にわたっお叀兞に芪しみ自己を向䞊させ るこずを求めおいる。我が囜の蚀語文化に぀いおは共通必履修科目では我が囜の蚀語 文化の担い手ずしおの自芚をもち遞択科目では我が囜の蚀語文化の担い手ずしおの自 芚を深め蚀葉を通しお他者や瀟䌚に関わろうずする態床を逊うこずを求めおいる。 このような「孊びに向かう力人間性等」は「知識及び技胜」及び「思考力刀断力 衚珟力等」の育成を支えるものであり䜵せお育成を図るこずが倧切である。
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29  囜語科の 内容 囜語科の内容は 〔知識及び技胜〕及び〔思考力刀断力衚珟力等〕から構成しおい る。今回の改蚂では囜語科においお育成を目指す資質・胜力を「知識及び技胜」  「思考 力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理しそのうち 「知識及び技胜」の内容を〔知識及び技胜〕ずしお 「思考力刀断力衚珟力等」の内容 を〔思考力刀断力衚珟力等〕ずしお瀺しおいる。なお 「孊びに向かう力人間性等」 の内容に぀いおは教科及び科目の目暙においおたずめお瀺すこずずし内容においお瀺 すこずはしおいない。 〔知識及び技胜〕の内容は 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 情報の扱い方 に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」の事項を基本的な構成ずしおい る。 〔思考力刀断力衚珟力等〕の内容は 「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」及び「読 むこず」からなる領域の構成を維持しながら 1 に指導事項を 2 に蚀語掻動䟋をそ れぞれ瀺すずずもに 1 の指導事項に぀いおは孊習過皋を䞀局明確にしお瀺しおいる。 したがっお 2 に瀺しおいる蚀語掻動䟋を参考に生埒の発達や孊習の状況に応じお蚭 定した蚀語掻動を通しお 1 の指導事項を指導するこずはこれたでず同様である。 なお資質・胜力の䞉぀の柱は盞互に関連し合い䞀䜓ずなっお働くこずが重芁であ る。このためこの内容の構成が 〔知識及び技胜〕ず〔思考力刀断力衚珟力等〕を 別々に分けお育成したり 〔知識及び技胜〕を習埗しおから〔思考力刀断力衚珟力等〕 を身に付けるずいった順序性をもっお育成したりするこずを瀺すものではないこずに留意 する必芁がある。 1  蚀葉の特城や䜿い方に関する事項 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項である。 「蚀葉の働き」  「話し蚀葉ず曞き蚀葉」  「挢字」  「語圙」  「文や文章」  「蚀葉遣い」  「衚珟の技法」に関する内容を敎理し系統的に瀺しおいる。 〇蚀葉の働き 蚀語が共通にも぀蚀葉の働きに関する事項である。自分が甚いおいる蚀葉の働きを客芳 的に捉えるこずは囜語科で育成を目指す資質・胜力の重芁な芁玠である。蚀葉がも぀働 きに改めお気付くこずで生埒は蚀葉を自芚的に甚いるこずができるようになる。このた め蚀葉の働きを「叀兞探究」を陀く党おの科目に新蚭した。 「珟代の囜語」では認識や思考を支える働き 「蚀語文化」では文化の継承発展 1 内容の構成 2 〔知識及び技胜〕の内容 第4 節 囜語科の内容
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30 第章 総 説 創造を支える働き 「論理囜語」では蚀葉そのものを認識したり説明したりするこずを 可胜にする働き 「文孊囜語」では想像や心情を豊かにする働き 「囜語衚珟」では自 己ず他者の盞互理解を深める働きがあるこずを理解するこずを瀺しおいる。 なお倖囜語科においおは 「英語コミュニケヌションⅠ」の〔思考力刀断力衚珟 力等〕の 3 「② 蚀語の働きに関する事項」においお 「蚀語掻動を行うに圓たり䟋え ば次に瀺すような蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きの䞭から五぀の領域別の目暙を達成す るためにふさわしいものを取り䞊げ有機的に組み合わせお掻甚するようにする。 」ずし お「コミュニケヌションを円滑にする」  「気持ちを䌝える」  「事実・情報を䌝える」  「考 えや意図を䌝える」  「盞手の行動を促す」ずいった蚀語の働きの䟋を瀺しおいる。このこ ずを螏たえ指導に圓たっおは倖囜語科における指導ずの関連を図り盞互に指導の効 果を高めるこずが考えられる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 蚀葉には認識や思考 を支える働きがあるこず を理解するこず。 ア 蚀葉には文化の継承 発展創造を支える働き があるこずを理解するこ ず。 ア 蚀葉には蚀葉そのも のを認識したり説明した りするこずを可胜にする 働きがあるこずを理解す るこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 蚀葉には想像や心情 を豊かにする働きがある こずを理解するこず。 ア 蚀葉には自己ず他者 の盞互理解を深める働き があるこずを理解するこ ず。 〇話し蚀葉ず曞き蚀葉蚀葉遣い 話し蚀葉ず曞き蚀葉蚀葉遣いに関する事項である。 䞭孊校での孊習を螏たえ話し蚀葉ず曞き蚀葉を適切に䜿い分けられるようにするため に高等孊校では話し蚀葉ず曞き蚀葉それぞれの特城や圹割衚珟の特色を理解するた めの内容を瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城や圹割衚珟の特色 を螏たえ正確さ分か りやすさ適切さ敬意 ず芪しさなどに配慮した 衚珟や蚀葉遣いに぀いお 理解し䜿うこず。
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31  囜語科の 内容 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城や圹割衚珟の特色 に぀いお理解を深め䌝 え合う目的や堎面盞手 手段に応じた適切な衚珟 や蚀葉遣いを理解し䜿 い分けるこず。 〇挢字 挢字の読みず曞きに関する事項である。 挢字の読みの指導に぀いおは䞭孊校修了たでに小孊校孊習指導芁領第章第節囜 語の孊幎別挢字配圓衚以䞋「孊幎別挢字配圓衚」ずいう。 に瀺されおいる挢字1,026 字に加え孊幎別挢字配圓衚以倖の垞甚挢字の倧䜓を読むこずを求めおいるこずを受け 高等孊校では共通必履修科目「珟代の囜語」及び「蚀語文化」においお垞甚挢字の読 みに慣れるこずを求めおいる。 挢字の曞きの指導に぀いおは䞭孊校修了たでに孊幎別挢字配圓衚の挢字1,026 字に ぀いお文や文章の䞭で䜿い慣れるこずずしおいるこずを受け高等孊校では共通必履 修科目「珟代の囜語」及び「蚀語文化」においお䞻な垞甚挢字を曞き文や文章の䞭で 䜿うこずを求めおいる。 なお 「珟代の囜語」の〔知識及び技胜〕の 1 のり及び「蚀語文化」の〔知識及び技 胜〕の 1 のむは同䞀の指導事項ずなっおおり指導に圓たっおは䞡者の関連を図り 蚈画的に行うこずが重芁である。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 り 垞甚挢字の読みに慣 れ䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。 む 垞甚挢字の読みに慣 れ䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究
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32 第章 総 説 〇語圙 語感を磚き語圙を豊かにするこずに関する事項である。 語圙は党おの教科等における資質・胜力の育成や孊習の基盀ずなる蚀語胜力の重芁な 芁玠であるが䞭倮教育審議䌚答申においお高等孊校囜語科の課題ずしお 「囜語の語 圙の構造や特城を理解するこず」が指摘されおいる。このため囜語科の党科目に指導事 項を蚭け語圙を豊かにする指導の改善・充実を図っおいる。 今回の改蚂では語句の量を増すこずず語句に぀いおの理解を深めるこずの二぀の内 容で構成しおいる。 語句の量を増すこずに関しおは 「珟代の囜語」では実瀟䌚においお理解したり衚珟 したりするために必芁な語句の量を増す 「蚀語文化」では我が囜の蚀語文化に特城的 な語句の量を増し 「論理囜語」では論蚌したり孊術的な孊習の基瀎を孊んだりするた めに必芁な語句の量を増し 「文孊囜語」では情景の豊かさや心情の機埮を衚す語句の 量を増し 「囜語衚珟」では自分の思いや考えを倚圩に衚珟するために必芁な語句の量 を増し 「叀兞探究」では叀兞を読むために必芁な語句の量を増すずするなど指導す る語句のたずたりを瀺しおいる。これらはあくたでも指導の重点ずする語句の目安を瀺 したものでありこれ以倖の語句の指導を劚げるものではない。重点ずしお瀺された語句 のたずたりを䞭心ずしながら孊習の䞭で必芁ずなる倚様な語句を取り䞊げるこずが重芁 である。 語句に぀いおの理解を深めるこずに぀いおは 「珟代の囜語」では語句や語圙の構造 や特色甚法及び衚蚘の仕方などを理解するこず 「蚀語文化」では我が囜の蚀語文化 に特城的な語句の文化的背景に぀いお理解を深めるこず 「叀兞探究」では叀兞に甚い られおいる語句の意味や甚法を理解するこずを瀺しおいる。 こうした語句を話や文章の䞭で䜿うこずを通しお生涯にわたる瀟䌚生掻の䞭で䜿いこ なせる語句を増やし確実に習埗しおいくこずが重芁である。 語感を磚き語圙を豊かにするためには語句の量を増すこずず語句に぀いおの理解を 深めるこずの䞡面が必芁である。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ゚ 実瀟䌚においお理解し たり衚珟したりするため に必芁な語句の量を増す ずずもに語句や語圙の 構造や特色甚法及び衚 蚘の仕方などを理解し 話や文章の䞭で䜿うこず を通しお語感を磚き語 圙を豊かにするこず。 り 我が囜の蚀語文化に特 城的な語句の量を増し それらの文化的背景に぀ いお理解を深め文章の 䞭で䜿うこずを通しお 語感を磚き語圙を豊かに するこず。 む 論蚌したり孊術的な孊 習の基瀎を孊んだりする ために必芁な語句の量を 増し文章の䞭で䜿うこ ずを通しお語感を磚き 語圙を豊かにするこず。
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33  囜語科の 内容 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 情景の豊かさや心情の 機埮を衚す語句の量を増 し文章の䞭で䜿うこず を通しお語感を磚き語 圙を豊かにするこず。 り 自分の思いや考えを倚 圩に衚珟するために必芁 な語句の量を増し話や 文章の䞭で䜿うこずを通 しお語感を磚き語圙を 豊かにするこず。 ア 叀兞に甚いられおいる 語句の意味や甚法を理解 し叀兞を読むために必 芁な語句の量を増すこず を通しお語感を磚き語 圙を豊かにするこず。 〇文や文章 文話文章の構成や特城に関する事項である。 文の構成に぀いおは䞭孊校たでの孊習を螏たえ 「珟代の囜語」及び「論理囜語」で は文の効果的な組立お方や接続の仕方 「叀兞探究」では叀兞の文の成分の順序や照 応に぀いおの理解を求めおいる。 話や文章の構成に぀いおは 「珟代の囜語」では効果的な組立お方や接続の仕方に぀ いお理解するこず 「論理囜語」では効果的な組立お方や接続の仕方に぀いお理解を深 めるこず文章の皮類に基づく効果的な段萜の構造や論の圢匏など文章の構成や展開の 仕方に぀いお理解を深めるこず 「囜語衚珟」では実甚的な文章などの構成や展開の仕 方 「叀兞探究」では叀兞の文章の構成や展開の仕方に぀いお理解するこずを瀺しおい る。 たた文章の特城に぀いお 「蚀語文化」では文章の意味は文脈の䞭で圢成される こず 「文孊囜語」では文孊的な文章やそれに関する文章の皮類や特城など 「囜語衚 珟」では実甚的な文章などの皮類や特城 「叀兞探究」では叀兞の䜜品や文章の皮類 ずその特城に぀いおの理解を求めおいる。 なおこれたで「話や文章の圢態」ずしおいた内容は 「話や文章の皮類」ずいう蚀葉 で瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 オ 文話文章の効果的 な組立お方や接続の仕方 に぀いお理解するこず。 ゚ 文章の意味は文脈の 䞭で圢成されるこずを理 解するこず。 り 文や文章の効果的な組 立お方や接続の仕方に぀ いお理解を深めるこず。 ゚ 文章の皮類に基づく効 果的な段萜の構造や論の 圢匏など文章の構成や 展開の仕方に぀いお理解 を深めるこず。
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34 第章 総 説 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 り 文孊的な文章やそれに 関する文章の皮類や特城 などに぀いお理解を深め るこず。 ゚ 実甚的な文章などの皮 類や特城構成や展開の 仕方などに぀いお理解を 深めるこず。 む 叀兞の䜜品や文章の皮 類ずその特城に぀いお理 解を深めるこず。 り 叀兞の文の成分の順序 や照応文章の構成や展 開の仕方に぀いお理解を 深めるこず。 〇蚀葉遣い 敬語を含め広く盞手や堎に応じた衚珟や蚀葉遣いに぀いお孊習するこずを意図しおい る。 「珟代の囜語」では正確さ分かりやすさ適切さ敬意ず芪しさなどに配慮した衚 珟や蚀葉遣いに぀いお理解し䜿うこず 「囜語衚珟」では䌝え合う目的や堎面盞手 手段に応じた適切な衚珟や蚀葉遣いを理解し䜿い分けるこずを瀺しおいる。 なおこの指導事項に぀いおは 「話し蚀葉ず曞き蚀葉」ず䞀䜓化しお瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城や圹割衚珟の特色 を螏たえ正確さ分か りやすさ適切さ敬意 ず芪しさなどに配慮した 衚珟や蚀葉遣いに぀いお 理解し䜿うこず。 再 掲 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城や圹割衚珟の特色 に぀いお理解を深め䌝 え合う目的や堎面盞手 手段に応じた適切な衚珟 や蚀葉遣いを理解し䜿 い分けるこず。 再掲
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35  囜語科の 内容 〇衚珟の技法 衚珟の技法の皮類ずその特城に関する事項である。 䞭孊校での孊習を螏たえ衚珟の技法に぀いおその名称ずずもに理解し䜿うこずを瀺し おいる。 「珟代の囜語」では比喩䟋瀺蚀い換えなどの修蟞や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な 述べ方に぀いお理解し䜿うこず 「蚀語文化」では本歌取りや芋立おなどの我が囜の蚀 語文化に特城的な衚珟の技法ずその効果に぀いお理解するこず 「文孊囜語」では文孊 的な文章における文䜓の特城や修蟞などの衚珟の技法に぀いお䜓系的に理解し䜿うこ ず 「囜語衚珟」では省略や反埩などの衚珟の技法に぀いお理解を深め䜿うこず 「叀兞 探究」では叀兞の䜜品や文章に衚れおいる蚀葉の響きやリズム修蟞などの衚珟の特 色に぀いお理解を深めるこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 カ 比喩䟋瀺蚀い換え などの修蟞や盎接的な 述べ方や婉 えん 曲的な述べ方 に぀いお理解し䜿うこ ず。 オ 本歌取りや芋立おなど の我が囜の蚀語文化に特 城的な衚珟の技法ずその 効果に぀いお理解するこ ず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ゚ 文孊的な文章における 文䜓の特城や修蟞などの 衚珟の技法に぀いお䜓 系的に理解し䜿うこず。 オ 省略や反埩などの衚珟 の技法に぀いお理解を深 め䜿うこず。 ゚ 叀兞の䜜品や文章に衚 れおいる蚀葉の響きや リズム修蟞などの衚珟 の特色に぀いお理解を深 めるこず。 2  情報の扱い方に関する事項 話や文章に含たれおいる情報の扱い方に関する事項である。 急速に情報化が進展する瀟䌚においお様々な媒䜓の䞭から必芁な情報を取り出した り情報同士の関係を分かりやすく敎理したり発信したい情報を様々な手段で衚珟した りするこずが求められおいる。䞀方䞭倮教育審議䌚答申においお 「教科曞の文章を読 み解けおいないずの調査結果もあるずころであり文章で衚された情報を的確に理解し 自分の考えの圢成に生かしおいけるようにするこずは喫緊の課題である。 」ず指摘されお いるずころである。 話や文章に含たれおいる情報を取り出しお敎理したりその関係を捉えたりするこず が話や文章を正確に理解するこずに぀ながりたた自分のも぀情報を敎理しおその 関係を分かりやすく明確にするこずが話や文章で適切に衚珟するこずに぀ながるため このような情報の扱い方に関する「知識及び技胜」は囜語科においお育成すべき重芁な資 質・胜力の䞀぀である。今回の改蚂ではこれらの資質・胜力の育成に向け 「情報の扱
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36 第章 総 説 い方に関する事項」を新蚭した。この事項は 「情報ず情報ずの関係」  「情報の敎理」の 二぀の内容で構成し 「珟代の囜語」及び「論理囜語」に系統的に瀺しおいる。 〇情報ず情報ずの関係 情報ず情報ずの様々な関係に関する事項である。 各領域における「思考力刀断力衚珟力等」を育成する䞊では話や文章に含たれお いる情報ず情報ずの関係を捉えお理解したり自分のも぀情報ず情報ずの関係を明確にし お話や文章で衚珟したりするこずが重芁になる。 このため平成21 幎告瀺の孊習指導芁領では「話すこず ・ 聞くこず」  「曞くこず」  「読むこず」の各領域においお瀺しおいた内容も含たれおいる。今回の改蚂では話し たり聞いたり曞いたり読んだりするために共通しお必芁ずなる「知識及び技胜」ずしお改 めお敎理し基本的なものを取り䞊げお系統的に瀺しおいる。 「珟代の囜語」では䞻匵ず論拠など情報ず情報ずの関係個別の情報ず䞀般化された 情報ずの関係 「論理囜語」では䞻匵ずその前提や反蚌など情報ず情報ずの関係に぀い お瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 䞻匵ず論拠など情報ず 情報ずの関係に぀いお理 解するこず。 む 個別の情報ず䞀般化さ れた情報ずの関係に぀い お理解するこず。 ア 䞻匵ずその前提や反蚌 など情報ず情報ずの関係 に぀いお理解を深めるこ ず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 〇情報の敎理 情報の敎理に関する事項である。 情報を取り出したり掻甚したりする際に行う敎理の仕方やそのための具䜓的な手段に぀ いお瀺しおいる。こうした「知識及び技胜」を蚀語掻動の䞭で䜿うこずができるように するこずが重芁である。 「珟代の囜語」では掚論の仕方を理解し䜿うこず情報の劥圓性や信頌性の吟味の仕 方に぀いお理解を深め䜿うこず匕甚の仕方や出兞の瀺し方それらの必芁性に぀いお理
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37  囜語科の 内容 解を深め䜿うこず 「論理囜語」では情報を重芁床や抜象床などによっお階局化しお敎 理する方法に぀いお理解を深め䜿うこず掚論の仕方に぀いお理解を深め䜿うこずを瀺し おいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 り 掚論の仕方を理解し䜿 うこず。 ゚ 情報の劥圓性や信頌性 の吟味の仕方に぀いお理 解を深め䜿うこず。 オ 匕甚の仕方や出兞の瀺 し方それらの必芁性に ぀いお理解を深め䜿うこ ず。 む 情報を重芁床や抜象床 などによっお階局化しお 敎理する方法に぀いお理 解を深め䜿うこず。 り 掚論の仕方に぀いお理 解を深め䜿うこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 3  我が囜の蚀語文化に関する事項 我が囜の蚀語文化に関する事項である。 我が囜の蚀語文化ずは我が囜の歎史の䞭で創造され継承されおきた文化的に䟡倀を も぀蚀語そのもの぀たり文化ずしおの蚀語たたそれらを実際の生掻で䜿甚するこずに よっお圢成されおきた文化的な蚀語生掻さらには叀代から珟代たでの各時代にわたっ お衚珟し受容されおきた倚様な蚀語芞術や芞胜などを幅広く指しおいる。今回の改蚂 ではこれらに関わる「䌝統的な蚀語文化」  「蚀葉の由来や倉化倚様性」  「読曞」に関 する内容を「我が囜の蚀語文化に関する事項」ずしお敎理した。
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38 第章 総 説 〇䌝統的な蚀語文化 䌝統的な蚀語文化に芪しみその特質などを理解するこずに関する事項である。 䞭孊校での孊習を螏たえ高等孊校においおも匕き続き芪しむこずを重芖するずずも に蚀語文化の担い手ずしおの自芚が深められるよう我が囜の蚀語文化の特質や我が 囜の文化ず倖囜の文化ずの関係に぀いお理解したり叀兞に芪しむために䜜品や文章の 歎史的・文化的背景必芁な文語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の衚珟などに぀いお 理解したりするこずに重点を眮いお内容を構成しおいる。 蚀語文化の特質や倖囜の文化ずの関係に぀いおの理解に぀いおは 「蚀語文化」では 我が囜の蚀語文化の特質や我が囜の文化ず倖囜の文化ずの関係に぀いお理解するこず 「文孊囜語」では文孊的な文章を読むこずを通しお我が囜の蚀語文化の特質に぀いお 理解を深めるこず 「叀兞探究」では叀兞などを読むこずを通しお我が囜の文化の特 質や我が囜の文化ず䞭囜など倖囜の文化ずの関係に぀いお理解を深めるこずを瀺しおい る。 䜜品や文章の歎史的・文化的背景必芁な文語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の衚 珟などに぀いおの理解に぀いおは 「蚀語文化」では叀兞の䞖界に芪しむために䜜品 や文章の歎史的・文化的背景などを理解するこず叀兞の䞖界に芪しむために叀兞を読 むために必芁な文語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の衚珟などに぀いお理解するこ ず 「叀兞探究」では叀兞を読むために必芁な文語のきたりや蚓読のきたりに぀いお理 解を深めるこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 我が囜の蚀語文化の特 質や我が囜の文化ず倖囜 の文化ずの関係に぀いお 理解するこず。 む 叀兞の䞖界に芪しむた めに䜜品や文章の歎史 的・文化的背景などを理 解するこず。 り 叀兞の䞖界に芪しむた めに叀兞を読むために 必芁な文語のきたりや蚓 読のきたり叀兞特有の 衚珟などに぀いお理解す るこず。
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39  囜語科の 内容 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 文孊的な文章を読むこ ずを通しお我が囜の蚀 語文化の特質に぀いお理 解を深めるこず。 ア 叀兞などを読むこずを 通しお我が囜の文化の 特質や我が囜の文化ず 䞭囜など倖囜の文化ずの 関係に぀いお理解を深め るこず。 む 叀兞を読むために必芁 な文語のきたりや蚓読の きたりに぀いお理解を深 めるこず。 〇蚀葉の由来や倉化倚様性 蚀葉の由来や倉化倚様性に関する事項である。 時間の経過や地域の文化的特城による文字や蚀葉の倉化文䜓の倉化叀兞の蚀葉ず珟 代の蚀葉ずの぀ながりなどに関する内容を瀺しおいる。 今回の改蚂では䞭孊校曞写ずの接続を意識しお共通必履修科目「蚀語文化」におい お文字の倉化に぀いお理解を深めるこずを新蚭しおいる。 蚀葉や文字の倉化に぀いおは 「蚀語文化」では時間の経過や地域の文化的特城など による文字や蚀葉の倉化 「叀兞探究」では時間の経過による蚀葉の倉化に぀いお理解 を深めるこずを瀺しおいる。文䜓の倉化に぀いおは 「蚀語文化」では蚀文䞀臎䜓や和 挢混亀文など歎史的な文䜓の倉化に぀いお理解を深めるこずを瀺しおいる。叀兞の蚀葉ず 珟代の蚀葉の぀ながりに぀いおは 「蚀語文化」では叀兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの぀な がりに぀いお理解するこず 「叀兞探究」では叀兞が珟代の蚀葉の成り立ちにもたらし た圱響に぀いお理解を深めるこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ゚ 時間の経過や地域の文 化的特城などによる文字 や蚀葉の倉化に぀いお理 解を深め叀兞の蚀葉ず 珟代の蚀葉ずの぀ながり に぀いお理解するこず。 オ 蚀文䞀臎䜓や和挢混亀 文など歎史的な文䜓の倉 化に぀いお理解を深める こず。
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40 第章 総 説 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 り 時間の経過による蚀葉 の倉化や叀兞が珟代の 蚀葉の成り立ちにもたら した圱響に぀いお理解を 深めるこず。 〇読曞 読曞の意矩ず効甚などに関する事項である。 読曞は囜語科で育成を目指す資質・胜力をより高める重芁な掻動の䞀぀である。自ら 進んで読曞をし読曞を通しお人生を豊かにしようずする態床を逊うために囜語科の孊 習が読曞掻動に結び付くよう発達の段階や科目の性栌に応じお系統的に指導するこずが求 められる。 なお読曞ずは本を読むこずに加え新聞雑誌を読んだり䜕かを調べるために関 係する資料を読んだりするこずを含んでいる。 「珟代の囜語」では実瀟䌚ずの関わりを考えるための読曞の意矩ず効甚 「蚀語文化」 では我が囜の蚀語文化ぞの理解に぀ながる読曞の意矩ず効甚 「論理囜語」では新た な考えの構築に資する読曞の意矩ず効甚 「文孊囜語」では人間瀟䌚自然などに察 するものの芋方感じ方考え方を豊かにする読曞の意矩ず効甚 「囜語衚珟」では自 分の思いや考えを䌝える際の蚀語衚珟を豊かにする読曞の意矩ず効甚 「叀兞探究」では 先人のものの芋方感じ方考え方に芪しみ自分のものの芋方感じ方考え方を豊か にする読曞の意矩ず効甚に぀いお理解を深めるこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 実瀟䌚ずの関わりを考 えるための読曞の意矩ず 効甚に぀いお理解を深め るこず。 カ 我が囜の蚀語文化ぞの 理解に぀ながる読曞の意 矩ず効甚に぀いお理解を 深めるこず。 ア 新たな考えの構築に資 する読曞の意矩ず効甚に ぀いお理解を深めるこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 人間瀟䌚自然など に察するものの芋方感 じ方考え方を豊かにす る読曞の意矩ず効甚に぀ いお理解を深めるこず。 ア 自分の思いや考えを䌝 える際の蚀語衚珟を豊か にする読曞の意矩ず効甚 に぀いお理解を深めるこ ず。 ゚ 先人のものの芋方感 じ方考え方に芪しみ 自分のものの芋方感じ 方考え方を豊かにする 読曞の意矩ず効甚に぀い お理解を深めるこず。
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41  囜語科の 内容  話すこず・聞くこず 「話すこず・聞くこず」の指導事項 内容の 1 は孊習過皋に沿っお次のように構成しおいる。 ○話題の蚭定情報の収集内容の怜蚎 ○構成の怜蚎考えの圢成話すこず ○衚珟共有話すこず ○構造ず内容の把握粟査・解釈考えの圢成共有聞くこず ○話合いの進め方の怜蚎考えの圢成共有話し合うこず 「話すこず・聞くこず」領域の構成 孊習過皋 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋 珟代の囜語 囜語衚珟 珟代の囜語 囜語衚珟 話すこず 話題の蚭定 ア ア ゚情報を掻甚する掻動 り話し合う掻動 アむ話したり聞いたりする掻動 オ情報を掻甚する掻動 ゚話し合う掻動 アむり話したり聞いたりする掻動 情報の収集 内容の怜蚎 構成の怜蚎 ã‚€ ã‚€ り 考えの圢成 衚珟 り ゚ 共有 聞くこず 話題の蚭定 ア 再掲 ア 再掲 情報の収集 構造ず内容の把握 ゚ オ カ 粟査・解釈 考えの圢成 共有 話し合うこず 話題の蚭定 ア 再掲 ア 再掲 情報の収集 内容の怜蚎 話合いの進め方の怜蚎 オ キ 考えの圢成 共有 3 〔思考力刀断力衚珟力等〕の内容
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42 第章 総 説 䞊衚のずおり今回の改蚂では孊習過皋を䞀局明確にし各指導事項を䜍眮付けた。 なおここに瀺す孊習過皋は指導の順序性を瀺すものではないため指導事項を必ずしも アから順番に指導する必芁はない。たた 「話題の蚭定情報の収集」に関する指導事項 は 「話すこず」  「聞くこず」  「話し合うこず」に共通する指導事項である。 「内容の怜 蚎」は 「話すこず」  「話し合うこず」に共通する指導事項である。 なお 「話すこず・聞くこず」の孊習は話し手ず聞き手ずの関わりの䞋で成立する孊 習であるため 「話すこず」  「聞くこず」  「話し合うこず」の各指導事項は盞互に密接な 関連がある。 〇話題の蚭定情報の収集内容の怜蚎 目的や堎に応じお話題を決め話したり聞いたり話し合ったりするための材料を収集・ 敎理し䌝え合う内容を怜蚎するこずを瀺しおいる。 「話すこず」  「話し合うこず」に共 通したたその他の指導事項ず密接に関わるものである。 話題の蚭定に぀いおは 「珟代の囜語」では実瀟䌚の䞭から 「囜語衚珟」では実瀟 䌚の問題や自分に関わる事柄の䞭から集めるこずを瀺し発達の段階や科目の性栌に応じ お話題を決める範囲を広げおいる。 情報の収集及び内容の怜蚎に぀いおは 「珟代の囜語」では様々な芳点から 「囜語衚 珟」では他者ずの倚様な亀流を想定しながら情報を収集敎理しお䌝え合う内容を 怜蚎するこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 目的や堎に応じお実 瀟䌚の䞭から適切な話題 を決め様々な芳点から 情報を収集敎理しお 䌝え合う内容を怜蚎する こず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 目的や堎に応じお実 瀟䌚の問題や自分に関わ る事柄の䞭から話題を決 め他者ずの倚様な亀流 を想定しながら情報を収 集敎理しお䌝え合う 内容を怜蚎するこず。 〇構成の怜蚎考えの圢成話すこず 自分の思いや考え䞻匵の合理性などが䌝わるように話の構成や展開を考えるこずを通
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43  囜語科の 内容 しお自分の考えを圢成するこずを瀺しおいる。 話の構成に぀いおは自分の考えや䞻匵の合理性が䌝わるよう 「珟代の囜語」では 盞手の反応を予想しお論理の展開を考えるなど話の構成や展開を工倫するこず 「囜語 衚珟」のむでは盞手の反論を想定しお論理の展開を考えるなど話の構成や展開を工倫 するこずを瀺しおいる。たた自分の思いや考えが䌝わるよう 「囜語衚珟」のりでは 具䜓䟋を効果的に配眮するなど話の構成や展開を工倫するこずを瀺しおいる。 なお構成を考えながら改めお材料を収集・敎理するなど必芁に応じお柔軟に孊習を 展開するこずが重芁である。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 自分の考えが的確に䌝 わるよう自分の立堎や 考えを明確にするずずも に盞手の反応を予想し お論理の展開を考えるな ど話の構成や展開を工 倫するこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 自分の䞻匵の合理性が 䌝わるよう適切な根拠 を効果的に甚いるずずも に盞手の反論を想定し お論理の展開を考えるな ど話の構成や展開を工 倫するこず。 り 自分の思いや考えが䌝 わるよう具䜓䟋を効果 的に配眮するなど話の 構成や展開を工倫するこ ず。 〇衚珟共有話すこず 聞き手に分かりやすく䌝わるように衚珟を工倫するこずを瀺しおいる。 「珟代の囜語」では話し蚀葉の特城を螏たえお話したり堎の状況に応じお資料や機 噚を効果的に甚いたりするなど盞手の理解が埗られるように 「囜語衚珟」では盞手 の反応に応じお蚀葉を遞んだり堎の状況に応じお資料や機噚を効果的に甚いたりするな ど盞手の同意や共感が埗られるように衚珟を工倫するこずを瀺しおいる。音声衚珟 はそのたたでは圢に残らないものであるため衚珟を工倫するこずが重芁である。
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44 第章 総 説 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 り 話し蚀葉の特城を螏 たえお話したり堎の状 況に応じお資料や機噚を 効果的に甚いたりするな ど盞手の理解が埗られ るように衚珟を工倫する こず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ゚ 盞手の反応に応じお 蚀葉を遞んだり堎の状 況に応じお資料や機噚を 効果的に甚いたりするな ど盞手の同意や共感が 埗られるように衚珟を工 倫するこず。 〇構造ず内容の把握粟査・解釈考えの圢成共有聞くこず 話の展開や論点などに泚意しながら聞き取り聞き取った内容や構成論理の展開衚 珟の仕方を評䟡したりしお自分の考えを圢成するこずを瀺しおいる。 話を聞く際の芖点ずしおは 「珟代の囜語」では論理の展開を予想しながら 「囜語衚 珟」のオでは論点を明確にしお自分の考えず比范しながらカでは芖点を明確にし お聞くこずを瀺しおいる。 その䞊で 「珟代の囜語」では話の内容や構成論理の展開衚珟の仕方を評䟡する ずずもに聞き取った情報を敎理しお 「囜語衚珟」のオでは話の内容や構成論理の 展開衚珟の仕方を評䟡するずずもに聞き取った情報を吟味しお自分の考えを広げた り深めたりするこずを瀺しおいる。たた 「囜語衚珟」のカでは話の内容に察する共感 を䌝えたり盞手の思いや考えを匕き出したりする工倫をしお自分の思いや考えを広げ たり深めたりするこずを瀺しおいる。 聞き取ったこずを比范したり評䟡したりするためには聞き手自身が話題に察しお䞀定 の立堎や考えをもっおいるこずが前提ずなる。そのため 「話題の蚭定情報の収集」の 段階から聞き手ずしおどのような立堎に立ち䜕を聞こうずするのかを意識するこずな どが重芁である。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ゚ 論理の展開を予想しな がら聞き話の内容や構 成論理の展開衚珟の