title
stringlengths
0
181
⌀
url
stringlengths
0
365
⌀
text
stringlengths
0
505k
Page 50
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
45  囜語科の 内容 仕方を評䟡するずずも に聞き取った情報を敎 理しお自分の考えを広げ たり深めたりするこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 オ 論点を明確にしお自分 の考えず比范しながら聞 き話の内容や構成論 理の展開衚珟の仕方を 評䟡するずずもに聞き 取った情報を吟味しお自 分の考えを広げたり深め たりするこず。 カ 芖点を明確にしお聞き ながら話の内容に察す る共感を䌝えたり盞手 の思いや考えを匕き出し たりする工倫をしお自 分の思いや考えを広げた り深めたりするこず。 〇話合いの進め方の怜蚎考えの圢成共有話し合うこず 話合いを効果的に進め互いの発蚀を螏たえお考えを広げたり深めたりしながら話 合いの仕方や結論の出し方を工倫するこずを瀺しおいる。 話合いは話すこずず聞くこずずが亀互に行われる蚀語掻動でありそれぞれの生埒が 話し手でもあり聞き手でもある。話合いの過皋では 「話すこず」ず「聞くこず」に関す る資質・胜力が䞀䜓ずなっお働くため指導に圓たっおは 「話すこず」に関する指導事 項ず「聞くこず」に関する指導事項ずの関連を図るこずが重芁である。 考えを圢成するこずに぀いおは 「珟代の囜語」では論点を共有し 「囜語衚珟」で は互いの䞻匵や論拠を吟味したり話合いの進行や展開を助けたりするために発蚀を工 倫するなどしお話し合うこずを瀺しおいる。 たた話合いを進行するこずに぀いおは 「珟代の囜語」では話合いの目的皮類 状況に応じお 「囜語衚珟」では考えの圢成ず䞀䜓化しながら話合いの仕方や結論の 出し方を工倫するこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 オ 論点を共有し考えを 広げたり深めたりしなが
Page 51
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
46 第章 総 説 ら 話合いの目的 皮類 状況に応じお衚珟や進 行など話合いの仕方や結 論の出し方を工倫するこ ず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 キ 互いの䞻匵や論拠を吟 味したり話合いの進行 や展開を助けたりするた めに発蚀を工倫するな ど考えを広げたり深め たりしながら話合いの 仕方や結論の出し方を工 倫するこず。 「話すこず・聞くこず」の蚀語掻動䟋 内容の 2 には 1 の指導事項を指導する際の蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 「珟代の囜語」のアむ 「囜語衚珟」のアむりには話し手がある皋床たずたった 話をしそれを聞いお聞き手が同意質問反論批評などを述べる蚀語掻動を瀺しお いる。 「珟代の囜語」のり 「囜語衚珟」の゚には目的に応じお結論を埗たり倚様な考えを 匕き出したりするための議論や蚎論などの蚀語掻動を瀺しおいる。 「珟代の囜語」の゚ 「囜語衚珟」のオには集めたり調べたりした情報を資料などにた ずめ聎衆に察しお説明する蚀語掻動を瀺しおいる。 各科目の蚀語掻動䟋は次のずおりである。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 自分の考えに぀いおス ピヌチをしたりそれを 聞いお同意したり質 問したり論拠を瀺しお 反論したりする掻動。 む 報告や連絡案内な どのために資料に基づ いお必芁な事柄を話した りそれらを聞いお質 問したり批評したりする 掻動。
Page 52
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
47  囜語科の 内容 り 話合いの目的に応じお 結論を埗たり倚様な考 えを匕き出したりするた めの議論や蚎論を他の 議論や蚎論の蚘録などを 参考にしながら行う掻 動。 ゚ 集めた情報を資料にた ずめ聎衆に察しお発衚 する掻動。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 聎衆に察しおスピヌチ をしたり面接の堎で自 分のこずを䌝えたりそ れらを聞いお批評したり する掻動。 む 他者に連絡したり玹 介や䟝頌などをするため に話をしたりそれらを 聞いお批評したりする掻 動。 り 異なる䞖代の人や初察 面の人にむンタビュヌを したり報道や蚘録の映 像などを芋たり聞いたり したこずをたずめお発 衚する掻動。 ゚ 話合いの目的に応じお 結論を埗たり倚様な考 えを匕き出したりするた めの議論や蚎論を行い その蚘録を基に話合いの 仕方や結論の出し方に぀ いお批評する掻動。 オ 蚭定した題材に぀いお 調べたこずを図衚や画 像なども甚いながら発衚 資料にたずめ聎衆に察 しお説明する掻動。
Page 53
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
48 第章 総 説  曞くこず 「曞くこず」の指導事項 内容の 1 は孊習過皋に沿っお次のように構成しおいる。 ○題材の蚭定情報の収集内容の怜蚎 ○構成の怜蚎 ○考えの圢成蚘述 ○掚敲 ○共有 「曞くこず」領域の構成 孊習過皋 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 文孊囜語 囜語衚珟 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 文孊囜語 囜語衚珟 曞くこず 題材の蚭定 ア ア ア ア ア り情報を掻甚しお曞く掻動 アむ論理的な文章や実甚的な文章を曞く掻動 ア文孊的な文章を曞く掻動 ゚情報を掻甚しお曞く掻動 アむり論理的な文章や実甚的な文章を曞く掻動 アむり゚文孊的な文章を曞く掻動 オカ情報を掻甚しお曞く掻動 アむり゚ 論理的な文章や実甚的な文章を曞く掻動 情報の収集 ã‚€ 内容の怜蚎 構成の怜蚎 ã‚€ り ã‚€ り ã‚€ ã‚€ り 考えの圢成 ゚ オ り ゚ オ 蚘述 掚敲 ゚ カ ゚ カ 共有 䞊衚のずおり今回の改蚂では孊習過皋を䞀局明確にし各指導事項を䜍眮付けた。 なおここに瀺す孊習過皋は指導の順序性を瀺すものではないため指導事項を必ずしも アから順番に指導する必芁はない。 〇題材の蚭定情報の収集内容の怜蚎 目的や意図に応じお題材を決め情報を収集・敎理し䌝えたいこずや衚珟したいこず を明確にするこずを瀺しおいる。 「題材の蚭定」に぀いおは 「珟代の囜語」では実瀟䌚の䞭から 「蚀語文化」では
Page 54
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
49  囜語科の 内容 自分の知識や䜓隓の䞭から 「論理囜語」では実瀟䌚や孊術的な孊習の基瀎に関する事 柄に぀いお 「文孊囜語」では文孊的な文章を曞くために 「囜語衚珟」では実瀟䌚の 問題や自分に関わる事柄の䞭から集めるこずを瀺し発達の段階や科目の性栌に応じお題 材を決める範囲を広げおいる。 「情報の収集」及び「内容の怜蚎」に぀いおは 「珟代の囜語」では集めた情報の劥圓 性や信頌性を吟味しお 「蚀語文化」では集めた材料のよさや味わいを吟味しお 「文孊 囜語」では遞んだ題材に応じお 「囜語衚珟」では情報の組合せなどを工倫しお䌝 えたいこずや衚珟したいこずを明確にするこずを瀺しおいる。 なお 「論理囜語」のむは 「情報の収集」及び「内容の怜蚎」に぀いおの指導事項であ る。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 目的や意図に応じお 実瀟䌚の䞭から適切な題 材を決め集めた情報の 劥圓性や信頌性を吟味し お䌝えたいこずを明確 にするこず。 ア 自分の知識や䜓隓の䞭 から適切な題材を決め 集めた材料のよさや味わ いを吟味しお衚珟した いこずを明確にするこ ず。 ア 実瀟䌚や孊術的な孊習 の基瀎に関する事柄に぀ いお曞き手の立堎や論 点などの様々な芳点から 情報を収集敎理しお 目的や意図に応じた適切 な題材を決めるこず。 む 情報の劥圓性や信頌 性を吟味しながら自分 の立堎や論点を明確にし お䞻匵を支える適切な 根拠をそろえるこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 文孊的な文章を曞くた めに遞んだ題材に応じ お情報を収集敎理しお 衚珟したいこずを明確に するこず。 ア 目的や意図に応じお 実瀟䌚の問題や自分に関 わる事柄の䞭から適切な 題材を決め情報の組合 せなどを工倫しお䌝え たいこずを明確にするこ ず。 〇構成の怜蚎 文章の構成を怜蚎するこずを瀺しおいる。 怜蚎の際に意識するこずや怜蚎の芖点ずしお 「珟代の囜語」のむでは読み手の理解 が埗られるよう論理の展開情報の分量や重芁床などを考えお 「蚀語文化」では自 分の䜓隓や思いが効果的に䌝わるよう 「論理囜語」では立堎の異なる読み手を説埗す
Page 55
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
50 第章 総 説 るために批刀的に読たれるこずを想定しお 「文孊囜語」では読み手の関心が埗られ るよう 「囜語衚珟」のむでは読み手の同意が埗られるよう適切な根拠を効果的に甚 いるずずもに反論などを想定しお論理の展開を考えるなどりでは読み手の共感が埗 られるよう適切な具䜓䟋を効果的に配眮するなど文章の構成や展開を工倫するこずを 瀺しおいる。 なお 「珟代の囜語」のむりでは 「考えの圢成」及び「蚘述」ずずもに 「蚀語文化」 のむでは 「考えの圢成」  「蚘述」  「掚敲」及び「共有」ずずもに䞀䜓化しお指導事項を 瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 読み手の理解が埗られ るよう論理の展開情 報の分量や重芁床などを 考えお文章の構成や展 開を工倫するこず。 り 自分の考えや事柄が的 確に䌝わるよう根拠の 瀺し方や説明の仕方を考 えるずずもに文章の皮 類や文䜓語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 り 立堎の異なる読み手を 説埗するために批刀的 に読たれるこずを想定し お効果的な文章の構成 や論理の展開を工倫する こず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 読み手の関心が埗られ るよう文章の構成や展 開を工倫するこず。 む 読み手の同意が埗られ るよう適切な根拠を効 果的に甚いるずずもに 反論などを想定しお論理 の展開を考えるなど文 章の構成や展開を工倫す るこず。 り 読み手の共感が埗られ るよう適切な具䜓䟋を 効果的に配眮するなど 文章の構成や展開を工倫 するこず。
Page 56
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
51  囜語科の 内容 〇考えの圢成蚘述 蚘述の仕方を工倫し自分の考えや䞻匵事柄などが的確に䌝わる文章にするこずを瀺 しおいる。 「珟代の囜語」では根拠の瀺し方や説明の仕方を考えるずずもに文章の皮類や文 䜓語句などの衚珟の仕方を工倫するこず 「蚀語文化」では文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこず 「論理囜語」の゚では倚面的・倚角的な芖点から自分の考 えを芋盎したり根拠や論拠の吟味を重ねたりしお䞻匵を明確にするこずオでは文 章党䜓の論理の明晰 せき さを確かめ自分の䞻匵が的確に䌝わる文章になるよう工倫するこ ず 「文孊囜語」では文䜓の特城や修蟞の働きなどを考慮しお読み手を匕き付ける独 創的な文章になるよう工倫するこず 「囜語衚珟」の゚では自分の考えを明確にし根 拠ずなる情報を基に的確に説明するなど衚珟の仕方を工倫するこずオでは自分の思 いや考えを明確にし事象を的確に描写したり説明したりするなど衚珟の仕方を工倫す るこずを瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 り 自分の考えや事柄が的 確に䌝わるよう根拠の 瀺し方や説明の仕方を考 えるずずもに文章の皮 類や文䜓語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 再掲 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 再掲 ゚ 倚面的・倚角的な芖点 から自分の考えを芋盎し たり根拠や論拠の吟味 を重ねたりしお䞻匵を 明確にするこず。 オ 個々の文の衚珟の仕方 や段萜の構造を吟味する など文章党䜓の論理の 明晰 せき さを確かめ自分の 䞻匵が的確に䌝わる文章 になるよう工倫するこ ず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 り 文䜓の特城や修蟞の働 きなどを考慮しお読み 手を匕き付ける独創的な 文章になるよう工倫する こず。 ゚ 自分の考えを明確に し根拠ずなる情報を基 に的確に説明するなど 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 オ 自分の思いや考えを明 確にし事象を的確に描 写したり説明したりする など衚珟の仕方を工倫 するこず。
Page 57
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
52 第章 総 説 〇掚敲共有 読み手の立堎に立ち文章党䜓を敎えたり読み手からの助蚀などを螏たえお自分が 曞いた文章の特長や課題を曞き手自身が捉え盎したりするこずを瀺しおいる。 「珟代の囜語」では目的や意図に応じお曞かれおいるかなどを 「論理囜語」では文 章の構成や展開衚珟の仕方などに぀いお自分の䞻匵が的確に䌝わるように曞かれおい るかなどを 「文孊囜語」では文章の構成や展開衚珟の仕方などに぀いお䌝えたい こずや感じおもらいたいこずが䌝わるように曞かれおいるかなどを 「囜語衚珟」では 読み手に察しお自分の思いや考えが効果的に䌝わるように曞かれおいるかなどを確かめ たり吟味したりするこずを瀺しおいる。 これらの芖点に぀いおは孊習過皋の各段階を螏たえ特に圓該科目で重点ずしおい る内容を䞭心に取り䞊げるこずを想定しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ゚ 目的や意図に応じお曞 かれおいるかなどを確か めお文章党䜓を敎えた り読み手からの助蚀な どを螏たえお自分の文 章の特長や課題を捉え盎 したりするこず。 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 再掲 カ 文章の構成や展開衚 珟の仕方などに぀いお 自分の䞻匵が的確に䌝 わるように曞かれおいる かなどを吟味しお文章 党䜓を敎えたり読み手 からの助蚀などを螏たえ お自分の文章の特長や 課題を捉え盎したりする こず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ゚ 文章の構成や展開衚 珟の仕方などに぀いお 䌝えたいこずや感じおも らいたいこずが䌝わるよ うに曞かれおいるかなど を吟味しお文章党䜓を 敎えたり読み手からの 助蚀などを螏たえお自 分の文章の特長や課題を 捉え盎したりするこず。 カ 読み手に察しお自分の 思いや考えが効果的に䌝 わるように曞かれおいる かなどを吟味しお文章 党䜓を敎えたり読み手 からの助蚀などを螏たえ お自分の文章の特長や 課題を捉え盎したりする こず。
Page 58
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
53  囜語科の 内容 「曞くこず」の蚀語掻動䟋 内容の 2 には 1 の指導事項を指導する際の蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 「珟代の囜語」のアむ 「論理囜語」のアむり 「囜語衚珟」のアむり゚に は䞻ずしお論理的な文章や実甚的な文章を曞く蚀語掻動を 「蚀語文化」のア 「文孊囜 語」のアむり゚には䞻ずしお文孊的な文章を曞く蚀語掻動を 「珟代の囜語」の り 「論理囜語」の゚ 「囜語衚珟」のオカには䞻ずしお情報を掻甚しお資料などをた ずめる蚀語掻動を瀺しおいる。 各科目の蚀語掻動䟋は次のずおりである。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読み本文や資 料を匕甚しながら自分 の意芋や考えを論述する 掻動。 む 読み手が必芁ずする情 報に応じお手順曞や玹介 文などを曞いたり曞匏 を螏たえお案内文や通知 文などを曞いたりする掻 動。 り 調べたこずを敎理し お報告曞や説明資料な どにたずめる掻動。 ア 本歌取りや折句などを 甚いお感じたこずや発 芋したこずを短歌や俳句 で衚したり䌝統行事や 颚物詩などの文化に関す る題材を遞んで随筆な どを曞いたりする掻動。 ア 特定の資料に぀いお 様々な芳点から抂芁など をたずめる掻動。 む 蚭定した題材に぀い お分析した内容を報告 文などにたずめたり仮 説を立おお考察した内容 を意芋文などにたずめた りする掻動。 り 瀟䌚的な話題に぀いお 曞かれた論説文やその関 連資料を参考にしお自 分の考えを短い論文にた ずめ批評し合う掻動。 ゚ 蚭定した題材に぀いお 倚様な資料を集め調べ たこずを敎理しお様々 な芳点から自分の意芋や 考えを論述する掻動。
Page 59
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
54 第章 総 説 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 自由に発想したり評論 を参考にしたりしお小 説や詩歌などを創䜜し 批評し合う掻動。 む 登堎人物の心情や情景 の描写を文䜓や衚珟の 技法等に泚意しお曞き換 えその際に工倫したこ ずなどを話し合ったり 文章にたずめたりする掻 動。 り 叀兞を題材ずしお小説 を曞くなど翻案䜜品を 創䜜する掻動。 ゚ グルヌプで同じ題材を 曞き継いで䞀぀の䜜品を ぀くるなど共同で䜜品 制䜜に取り組む掻動。 ア 瀟䌚的な話題や自己の 将来などを題材に自分 の思いや考えに぀いお 文章の皮類を遞んで曞く 掻動。 む 文章ず図衚や画像など を関係付けながら䌁画 曞や報告曞などを䜜成す る掻動。 り 説明曞や報告曞の内容 を目的や読み手に応じ お再構成し広報資料な どの別の圢匏に曞き換え る掻動。 ゚ 玹介連絡䟝頌など の実務的な手玙や電子メ ヌルを曞く掻動。 オ 蚭定した題材に぀いお 倚様な資料を集め調べ たこずを敎理したり話し 合ったりしお自分や集 団の意芋を提案曞などに たずめる掻動。 カ 異なる䞖代の人や初察 面の人にむンタビュヌを するなどしお聞いたこず を報告曞などにたずめ る掻動。
Page 60
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
55  囜語科の 内容  読むこず 「読むこず」の指導事項 内容の 1 は孊習過皋に沿っお次のように構成しおいる。 ○構造ず内容の把握 ○粟査・解釈 ○考えの圢成共有 「読むこず」領域の構成 孊習過皋 1   指導事項 2   蚀語掻動䟋 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 文孊囜語 叀兞探究 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 文孊囜語 叀兞探究 読むこず 構造ず内容 の把握 ア ア ア ã‚€ ア ア ã‚€ アむ論理的な文章や実甚的な文章を読む掻動 オ本などから情報を埗お掻甚する掻動 むり゚文孊的な文章を読む掻動 ア論理的な文章を読む掻動 オ本などから情報を埗お掻甚する掻動 アむり゚論理的な文章や実甚的な文章を読む掻動 カ本などから情報を埗お掻甚する掻動 アむり゚オ文孊的な文章を読む掻動 オカキ本などから情報を埗お掻甚する掻動 アむり゚文孊的な文章を読む掻動 粟査・解釈 ã‚€ ã‚€ り ã‚€ り ゚ り り ゚ ゚ オ オ ゚ 考えの圢成 共有 オ カ カ オ カ キ キ キ ク 䞊衚のずおり今回の改蚂では孊習過皋を䞀局明確にし各指導事項を䜍眮付けた。 なおここに瀺す孊習過皋は指導の順序性を瀺すものではないため指導事項を必ずしも アから順番に指導する必芁はない。 たた 〔知識及び技胜〕の「読曞」に関する事項ずの関連を図り生埒の日垞の読曞掻 動に結び付くようにするこずが重芁である。 〇構造ず内容の把握 叙述に基づいお文章がどのような構造になっおいるかどのような内容が曞かれおい るのかを把握するこずを瀺しおいる。 「構造ず内容の把握」ずは叙述を基に文章の構 成や展開を捉えたり内容を理解したりするこずである。
Page 61
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
56 第章 総 説 「読むこず」の領域を蚭けおいない「囜語衚珟」を陀く党科目においお文章の皮類を 螏たえた䞊で内容ず構成を的確に捉えるこずを瀺しおいる。 その䞊で論理的な文章ず実甚的な文章を教材ずする 「珟代の囜語」では論理の展 開などに぀いお叙述を基に的確に捉え芁旚や芁点を把握するこず 「論理囜語」では 論理の展開などを的確に捉え論点を明確にしながら芁旚を把握するこずを瀺しおいる。 特に実甚的な文章に぀いお 「珟代の囜語」では芁点を把握するこず 「論理囜語」で は資料ずの関係を把握するこずを瀺しおいる。 文孊的な文章も教材ずする「蚀語文化」では内容や構成展開などに぀いお叙述を基 に的確に捉えるこず 「叀兞探究」では構成や展開などを的確に捉えるこず文孊的な 文章を教材ずする「文孊囜語」では内容や構成展開描写の仕方などを的確に捉える こずを瀺しおいる。 たた 「叀兞探究」では内容を的確に捉える際に叀兞特有の衚珟に泚意するこずを 瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成論理の 展開などに぀いお叙述を 基に的確に捉え芁旚や 芁点を把握するこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成展開な どに぀いお叙述を基に的 確に捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成論理の 展開などを的確に捉え 論点を明確にしながら芁 旚を把握するこず。 む 文章の皮類を螏たえ お資料ずの関係を把握 し内容や構成を的確に 捉えるこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成展開 描写の仕方などを的確に 捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お構成や展開などを的 確に捉えるこず。 む 文章の皮類を螏たえ お叀兞特有の衚珟に泚 意しお内容を的確に捉え るこず。 〇粟査・解釈 構成や叙述などに基づいお䜜品や文章の内容や圢匏に぀いお粟査・解釈するこずを 瀺しおいる。 「粟査・解釈」ずは䜜品や文章の内容や圢匏に着目しお読み目的に応じ お意味付けたり考えたり評䟡したりするこずなどである。
Page 62
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
57  囜語科の 内容 「蚀語文化」のむでは䜜品や文章に衚れおいるものの芋方感じ方考え方を捉え 「論理囜語」のりでは䞻匵を支える根拠や結論を導く論拠を批刀的に怜蚎し文章や資 料の劥圓性や信頌性を吟味しお内容を解釈するこずを瀺しおいる。 「蚀語文化」のりでは文章の構成や展開衚珟の仕方衚珟の特色に぀いお評䟡する こず 「論理囜語」の゚では文章の構成や論理の展開衚珟の仕方に぀いお曞き手の 意図ずの関係においお倚面的・倚角的な芖点から評䟡するこずを瀺しおいる。 「文孊囜語」のむでは語り手の芖点や堎面の蚭定の仕方衚珟の特色に぀いお評䟡す るこずを通しお内容を解釈するこずりでは他の䜜品ず比范するなどしお文䜓の特 城や効果に぀いお考察するこず゚では文章の構成や展開衚珟の仕方を螏たえ解釈 の倚様性に぀いお考察するこず 「叀兞探究」のりでは文章の構成や展開衚珟の特色 に぀いお評䟡するこずを瀺しおいる。 「蚀語文化」の゚では䜜品や文章の成立した背景や他の䜜品などずの関係を螏たえ 内容の解釈を深めるこず 「論理囜語」のオでは関連する文章や資料を基に曞き手の 立堎や目的を考えながら内容の解釈を深めるこず 「文孊囜語」のオでは䜜品に衚れ おいるものの芋方感じ方考え方を捉えるずずもに䜜品が成立した背景や他の䜜品な どずの関係を螏たえ䜜品の解釈を深めるこず 「叀兞探究」の゚では䜜品の成立した 背景や他の䜜品などずの関係を螏たえながら叀兞などを読みその内容の解釈を深め䜜 品の䟡倀に぀いお考察するこずを瀺しおいる。 以䞊のように 「粟査・解釈」に関する資質・胜力に぀いお孊習過皋ごずに敎理しお 瀺しおいる。 なお 「珟代の囜語」のむでは 「考えの圢成」  「共有」ずずもに䞀䜓化しお指導事項を 瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 む 䜜品や文章に衚れおい るものの芋方感じ方 考え方を捉え内容を解 釈するこず。 り 文章の構成や展開衚 珟の仕方衚珟の特色に ぀いお評䟡するこず。 り 䞻匵を支える根拠や結 論を導く論拠を批刀的に 怜蚎し文章や資料の劥 圓性や信頌性を吟味しお 内容を解釈するこず。 ゚ 文章の構成や論理の展 開衚珟の仕方に぀いお 曞き手の意図ずの関係に おいお倚面的・倚角的な 芖点から評䟡するこず。
Page 63
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
58 第章 総 説 ゚ 䜜品や文章の成立した 背景や他の䜜品などずの 関係を螏たえ内容の解 釈を深めるこず。 オ 関連する文章や資料を 基に曞き手の立堎や目 的を考えながら内容の 解釈を深めるこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 む 語り手の芖点や堎面の 蚭定の仕方衚珟の特色 に぀いお評䟡するこずを 通しお内容を解釈する こず。 り 他の䜜品ず比范するな どしお文䜓の特城や効 果に぀いお考察するこ ず。 ゚ 文章の構成や展開衚 珟の仕方を螏たえ解釈 の倚様性に぀いお考察す るこず。 オ 䜜品に衚れおいるも のの芋方感じ方考え 方を捉えるずずもに䜜 品が成立した背景や他の 䜜品などずの関係を螏た え䜜品の解釈を深める こず。 り 必芁に応じお曞き手の 考えや目的意図を捉え お内容を解釈するずずも に文章の構成や展開 衚珟の特色に぀いお評䟡 するこず。 ゚ 䜜品の成立した背景や 他の䜜品などずの関係を 螏たえながら叀兞などを 読みその内容の解釈を 深め䜜品の䟡倀に぀い お考察するこず。 〇考えの圢成共有 文章を読んで理解したこずなどに基づいお自分の考えを圢成し探究するこずを通し お自分の考えを広げたり深めたりするこずを瀺しおいる。 「考えの圢成」ずは文章の構造ず内容を捉え粟査・解釈するこずを通しお理解した こずに基づいお自分の既有の知識や様々な経隓ず結び付けお考えを広げたり深めたりし おいくこずである。 「蚀語文化」のオでは䜜品の内容や解釈を螏たえ自分のものの芋方感じ方考え 方を深め我が囜の蚀語文化に぀いお自分の考えをも぀こず 「論理囜語」のカでは人 間瀟䌚自然などに぀いお文章の内容や解釈を倚様な論点や異なる䟡倀芳ず結び付け お新たな芳点から自分の考えを深めるこず 「文孊囜語」のカでは䜜品の内容や解釈 を螏たえ人間瀟䌚自然などに察するものの芋方感じ方考え方を深めるこず
Page 64
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
59  囜語科の 内容 「叀兞探究」のオでは叀兞の䜜品や文章に぀いお内容や解釈を自分の知芋ず結び付け 考えを広げたり深めたりするこずカでは叀兞の䜜品や文章などに衚れおいるものの芋 方感じ方考え方を螏たえ人間瀟䌚自然などに察する自分の考えを広げたり深め たりするこずを瀺しおいる。 「論理囜語」のキでは蚭定した題材に関連する耇数の文章や資料を基に必芁な情報 を関係付けお自分の考えを広げたり深めたりするこず 「文孊囜語」のキでは蚭定した 題材に関連する耇数の䜜品などを基に自分のものの芋方感じ方考え方を深めるこ ず 「叀兞探究」のキでは関心をもった事柄に関連する様々な叀兞の䜜品や文章などを 基に自分のものの芋方感じ方考え方を深めるこずクでは叀兞の䜜品や文章を倚 面的・倚角的な芖点から評䟡するこずを通しお我が囜の蚀語文化に぀いお自分の考えを 広げたり深めたりするこずを瀺しおいる。なおこの孊習過皋においおはいずれの指導 事項も探究的な孊びの芁玠を含むものずしお瀺しおいる。 以䞊のように 「考えの圢成共有」に関する資質・胜力に぀いお孊習過皋ごずに敎 理しお瀺しおいる。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 再掲 オ 䜜品の内容や解釈を螏 たえ自分のものの芋方 感じ方考え方を深め 我が囜の蚀語文化に぀い お自分の考えをも぀こ ず。 カ 人間瀟䌚自然など に぀いお文章の内容や 解釈を倚様な論点や異な る䟡倀芳ず結び付けお 新たな芳点から自分の考 えを深めるこず。 キ 蚭定した題材に関連す る耇数の文章や資料を基 に必芁な情報を関係付 けお自分の考えを広げた り深めたりするこず。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 カ 䜜品の内容や解釈を 螏たえ人間瀟䌚自 然などに察するものの芋 方感じ方考え方を深 めるこず。 キ 蚭定した題材に関連す る耇数の䜜品などを基 オ 叀兞の䜜品や文章に぀ いお内容や解釈を自分 の知芋ず結び付け考え を広げたり深めたりする こず。 カ 叀兞の䜜品や文章な どに衚れおいるものの芋
Page 65
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
60 第章 総 説 に自分のものの芋方 感じ方考え方を深める こず。 方感じ方考え方を螏 たえ人間瀟䌚自然 などに察する自分の考え を広げたり深めたりする こず。 キ 関心をもった事柄に関 連する様々な叀兞の䜜品 や文章などを基に自分 のものの芋方感じ方 考え方を深めるこず。 ク 叀兞の䜜品や文章を倚 面的・倚角的な芖点から 評䟡するこずを通しお 我が囜の蚀語文化に぀い お自分の考えを広げたり 深めたりするこず。 「読むこず」の蚀語掻動䟋 内容の 2 には 1 の指導事項を指導する際の蚀語掻動を䟋瀺しおいる。 「珟代の囜語」のアむ 「蚀語文化」のア 「論理囜語」のアむり゚には䞻ず しお論理的な文章や実甚的な文章を読んで理解したこずや考えたこずを衚珟する蚀語掻動 を瀺しおいる。 「蚀語文化」のむり゚ 「文孊囜語」のアむり゚オ 「叀兞探究」のアむ り゚には文孊的な文章を読んで考えたこずなどを論述したり話し合ったりする蚀語掻 動を瀺しおいる。 「蚀語文化」のオ 「論理囜語」のオ 「文孊囜語」のカ 「叀兞探究」のオカキに は䞻ずしお本などから情報を埗お掻甚したり探究したりする蚀語掻動を瀺しおいる。 各科目の蚀語掻動䟋は次のずおりである。 珟代の囜語 蚀語文化 論理囜語 ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読みその内容 や圢匏に぀いお匕甚や 芁玄などをしながら論述 したり批評したりする掻 動。 む 異なる圢匏で曞かれた 耇数の文章や図衚等を ア 我が囜の䌝統や文化に ぀いお曞かれた解説や評 論随筆などを読み我 が囜の蚀語文化に぀いお 論述したり発衚したりす る掻動。 む 䜜品の内容や圢匏に぀ いお批評したり蚎論し ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読みその内容 や圢匏に぀いお批評し たり蚎論したりする掻 動。 む 瀟䌚的な話題に぀いお 曞かれた論説文やその関
Page 66
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
61  囜語科の 内容 䌎う文章を読み理解し たこずや解決したこずを たずめお発衚したり他 の圢匏の文章に曞き換え たりする掻動。 たりする掻動。 り 異なる時代に成立した 随筆や小説物語などを 読み比べそれらを比范 しお論じたり批評したり する掻動。 ゚ 和歌や俳句などを読 み曞き換えたり倖囜語 に蚳したりするこずなど を通しお互いの解釈の違 いに぀いお話し合った りテヌマを立おおたず めたりする掻動。 オ 叀兞から受け継がれお きた詩歌や芞胜の題材 内容衚珟の技法などに ぀いお調べその成果を 発衚したり文章にたずめ たりする掻動。 連資料を読みそれらの 内容を基に自分の考え を論述したり蚎論したり する掻動。 り 孊術的な孊習の基瀎に 関する事柄に぀いお曞か れた短い論文を読み自 分の考えを論述したり発 衚したりする掻動。 ゚ 同じ事柄に぀いお異な る論点をも぀耇数の文章 を読み比べそれらを比 范しお論じたり批評した りする掻動。 オ 関心をもった事柄に぀ いお様々な資料を調べ その成果を発衚したり報 告曞や短い論文などにた ずめたりする掻動。 文孊囜語 囜語衚珟 叀兞探究 ア 䜜品の内容や圢匏に぀ いお曞評を曞いたり 自分の解釈や芋解を基に 議論したりする掻動。 む 䜜品の内容や圢匏に 察する評䟡に぀いお評 論や解説を参考にしなが ら論述したり蚎論した りする掻動。 り 小説を脚本や絵本な どの他の圢匏の䜜品に曞 き換える掻動。 ア 叀兞の䜜品や文章を読 みその内容や圢匏など に関しお興味をもったこ ずや疑問に感じたこずに ぀いお調べお発衚した り議論したりする掻動。 む 同じ題材を取り䞊げた 耇数の叀兞の䜜品や文章 を読み比べ思想や感情 などの共通点や盞違点に ぀いお論述したり発衚し たりする掻動。 り 叀兞を読みその語圙 や衚珟の技法などを参考 にしお和歌や俳諧挢
Page 67
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
62 第章 総 説 ゚ 挔劇や映画の䜜品ず基 になった䜜品ずを比范し お批評文や玹介文など をたずめる掻動。 オ テヌマを立おお詩文を 集めアン゜ロゞヌを䜜 成しお発衚し合い互い に批評する掻動。 カ 䜜品に関連のある事柄 に぀いお様々な資料を調 べその成果を発衚した り短い論文などにたずめ たりする掻動。 詩を創䜜したり䜓隓し たこずや感じたこずを文 語で曞いたりする掻動。 ゚ 叀兞の䜜品に぀いお その内容の解釈を螏たえ お朗読する掻動。 オ 叀兞の䜜品に関連のあ る事柄に぀いお様々な資 料を調べその成果を発 衚したり報告曞などにた ずめたりする掻動。 カ 叀兞の蚀葉を珟代の蚀 葉ず比范しその倉遷に ぀いお瀟䌚的背景ず関連 付けながら叀兞などを読 み分かったこずや考え たこずを短い論文などに たずめる掻動。 キ 埀来物や挢文の名句・ 名蚀などを読み瀟䌚生 掻に圹立぀知識の文䟋を 集めそれらの珟代にお ける意矩や䟡倀などに぀ いお随筆などにたずめる 掻動。
Page 68
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
63  囜語科の 科目線成 科目は次の科目である。 科目名 暙準単䜍数 珟代の囜語  蚀語文化  論理囜語  文孊囜語  囜語衚珟  叀兞探究     科目の線成に圓たっおはこれたでの関連する科目を螏たえ぀぀も答申に瀺された資 質・胜力の敎理を螏たえ党おの科目を新蚭しおいる。 このうち党おの生埒に履修させる共通必履修科目は「珟代の囜語」及び「蚀語文化」 である。 「珟代の囜語」は実瀟䌚における囜語による諞掻動に必芁な資質・胜力を育成する科 目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 情報 の扱い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思考力刀断力衚珟 力等〕における「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容 を構成した科目である。 「蚀語文化」は䞊代から近珟代に受け継がれおきた我が囜の蚀語文化ぞの理解を深め る科目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思考力刀断力衚珟力等〕における「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成した科目である。 遞択科目は 「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」及び「叀兞探究」の科目である。 いずれの科目も共通必履修科目「珟代の囜語」及び「蚀語文化」で育成された資質・胜 力を基盀ずしお関連する内容を発展させた科目である。 「論理囜語」は実瀟䌚においお必芁ずなる論理的に曞いたり批刀的に読んだりする 力の育成を重芖した科目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関 する事項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思 考力刀断力衚珟力等〕における「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成 した科目である。 「文孊囜語」は深く共感したり豊かに想像したりしお曞いたり読んだりする力の育 成を重芖した科目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事 1 科目の線成 第5 節 囜語科の科目線成
Page 69
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
64 第章 総 説 項」  「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思考力刀断力衚珟力等〕における「 曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成した科目である。 「囜語衚珟」は実瀟䌚においお必芁ずなる他者ずの倚様な関わりの䞭で䌝え合う力 の育成を重芖した科目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関す る事項」  「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思考力刀断力衚珟力等〕における 「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」の領域から内容を構成した科目である。 「叀兞探究」は生涯にわたっお叀兞に芪しむこずができるよう我が囜の䌝統的な蚀 語文化ぞの理解を深める科目ずしお 〔知識及び技胜〕における「 1 蚀葉の特城や䜿い方 に関する事項」  「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」  〔思考力刀断力衚珟力等〕に おける「読むこず」の領域から内容を構成した科目である。 各科目の内容の構成の関係を図瀺するず次のようになる。 各科目の内容の構成 〔知識及び技胜〕 〔思考力刀断力衚珟力等〕 蚀葉の特城 や䜿い方に 関する事項 情報の扱い 方に関する 事項 我が囜の蚀 語文化に関 する事項 話すこず・ 聞くこず 曞くこず 読むこず 珟代の囜語 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 蚀語文化 ○ ○ ○ ○ 論理囜語 ○ ○ ○ ○ ○ 文孊囜語 ○ ○ ○ ○ 囜語衚珟 ○ ○ ○ ○ 叀兞探究 ○ ○ ○ ○印は蚭定あり 各科目は 「目暙」  「内容」  「内容の取扱い」から成っおいる。 各科目の目暙のうち共通必履修科目である「珟代の囜語」及び「蚀語文化」に぀いお はこれらの履修によっお教科の内容の基本ずなるものを党面的に受けた総合的な蚀語胜 力を育成する科目でありこれらの科目の目暙の実珟が教科の目暙の実珟に぀ながるもの ずしおいる。遞択科目である「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」及び「叀兞探究」の 科目は共通必履修科目の目暙を受け぀぀各科目の性栌や特色に応じた目暙を掲げお いる。 各科目の内容に぀いおはこれたで共通必履修科目には 「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」  「読むこず」及び〔䌝統的な蚀語文化ず囜語の特質に関する事項〕で構 成しおいたが今回の改蚂では党科目においお 〔知識及び技胜〕及び〔思考力刀断 2 各科目の構成
Page 70
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
65  囜語科の 科目線成 力衚珟力等〕で構成しおいる。さらに 〔知識及び技胜〕には 「 1 蚀葉の特城や䜿い 方に関する事項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事 項」の事項を 〔思考力刀断力衚珟力等〕には 「話すこず・聞くこず」  「曞くこ ず」  「読むこず」の領域をそれぞれ瀺し科目の性栌や特色に応じお構成しおいる。 たた 〔思考力刀断力衚珟力等〕の領域の内容には党科目においお 1 ずしお指 導事項 2 ずしお蚀語掻動䟋を瀺しおいる。 共通必履修科目のうち 「珟代の囜語」に぀いおは 〔知識及び技胜〕における事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕における領域を党お瀺しおいるが 「蚀語文化」に぀いお は 〔知識及び技胜〕における事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕における領域を瀺 しおいる。これは矩務教育ずの系統性やこれたでの共通必履修科目の内容を螏たえな がら共通必履修科目を科目の性栌や特色に応じお科目蚭定しおいるためである。 遞択科目に぀いおはこれたで内容を領域等別の構成ずしおいなかったが今回遞択科 目である「論理囜語」  「文孊囜語」  「囜語衚珟」及び「叀兞探究」の科目はそれぞれ の科目で育成を目指す資質・胜力を明確にするため共通必履修科目ず同じく 〔知識及 び技胜〕における事項 〔思考力刀断力衚珟力等〕における領域から科目の性 栌や特色に応じおそれぞれ構成しおいる。 各科目の内容の取扱いに぀いおは今回の改蚂で各科目で育成する資質・胜力の明確 化を図ったこずから各科目における領域別の授業時数や指導に圓たっお配慮すべき事 項教材の取扱いなどに぀いおこれたでより明確に瀺しおいる。 各科目における領域別の授業時数に぀いおは答申に高等孊校の囜語教育の課題ずしお 「話合いや論述などの『話すこず・聞くこず』  『曞くこず』の領域の孊習が十分に行われ おいないこず」が瀺されたこずなども螏たえ領域のみの「叀兞探究」を陀く党科目に おいお 〔思考力刀断力衚珟力等〕における各領域の授業時数を瀺しおいる。なお 瀺した授業時数は暙準単䜍数における時数であり単䜍数の増加が行われた堎合には 増加した単䜍の割合に比䟋した時数が確保される必芁がある。
Page 71
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
66 第章 総 説 各科目の「内容の取扱い」に瀺された各領域における授業時数 〔思考力刀断力衚珟力等〕 話すこず・聞くこず 曞くこず 読むこず 珟代の囜語 20 〜30 単䜍時間皋床 30 〜40 単䜍時間皋床 10 〜20 単䜍時間皋床 蚀語文化 5 〜10 単䜍時間皋床 【叀兞】 40 〜45 単䜍時間皋床 【近代以降の文章】 20 単䜍時間皋床 論理囜語 50 〜60 単䜍時間皋床 80 〜90 単䜍時間皋床 文孊囜語 30 〜40 単䜍時間皋床 100 〜110 単䜍時間皋床 囜語衚珟 40 〜50 単䜍時間皋床 90 〜100 単䜍時間皋床 叀兞探究 ※ ※「叀兞探究」に぀いおは領域のため授業時数を瀺しおいない。  指導に圓たっお配慮すべき事項のうち共通必履修科目に぀いおは 〔思考力刀断力 衚珟力等〕の「曞くこず」に関する指導に぀いお䞭孊校囜語科の曞写ずの関連を図り 効果的に文字を曞く機䌚を蚭けるこずを瀺しおいる。これは文字に関する孊習の接続に ぀いお答申に「実瀟䌚・実生掻に生かすこずや倚様な文字文化に察する理解を深めるこ ず」が瀺されたこずによるものである。 教材の取扱いに぀いおは各科目の性栌や特色に応じお䞻ずしお「読むこず」の教材 をより明確に瀺しおいる。
Page 72
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
67  囜語科の 科目線成 各科目の「内容の取扱い」に瀺された各領域における教材の取扱い抜粋 珟代の囜語【読むこず】 ○珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる論理的な文章及び実甚的な文章 蚀語文化 【読むこず】 ○叀兞及び近代以降の文章ずし日本挢文近代以降の文語文や挢詩文 などを含める ○我が囜の蚀語文化ぞの理解を深める孊習に資するよう我が囜の䌝統 ず文化や叀兞に関連する近代以降の文章を取り䞊げる ○必芁に応じお䌝承や䌝統芞胜などに関する音声や画像の資料を甚い るこずができる 論理囜語 【読むこず】 ○近代以降の論理的な文章及び珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる実甚的な 文章 ○必芁に応じお翻蚳の文章や叀兞における論理的な文章などを甚いる こずができる 文孊囜語 【読むこず】 ○近代以降の文孊的な文章 ○必芁に応じお翻蚳の文章叀兞における文孊的な文章近代以降の 文語文挔劇や映画の䜜品及び文孊などに぀いおの評論文などを甚い るこずができる 囜語衚珟 【話すこず・聞くこず】 ○必芁に応じお音声や画像の資料などを甚いるこずができる 叀兞探究 【読むこず】 ○叀兞ずしおの叀文及び挢文ずし日本挢文を含める ○論理的に考える力を䌞ばすよう叀兞における論理的な文章を取り䞊 げる ○必芁に応じお近代以降の文語文や挢詩文叀兞に぀いおの評論文な どを甚いるこずができる たた第欟には各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱いに圓たっお配慮すべ き事項を瀺しおいる。
Page 73
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
68 第章 囜語科の 各科目 知識基盀瀟䌚の到来地球芏暡の難問の数々AI人工知胜に象城される情報科孊 の発達などこれからの瀟䌚はこれたでの垞識や刀断では察凊しきれないものずなるこず が予想される。このような予枬困難で耇雑な瀟䌚に䞻䜓的に関わり他者ず協働しお課題 を解決したり様々な情報を芋極め知識の再構成を行い新たな䟡倀を生み出したりす る資質・胜力の育成は喫緊の課題ずなっおいる。こうした資質・胜力の育成のためには 蚀語胜力が重芁な圹割を果たすこずは蚀うたでもなく囜語科に求められる責務は倧き い。 矩務教育段階での到達点を匕き継ぎ瀟䌚ずの接点がより近くなる高等孊校段階では 論理的思考力盞互に亀流する力情報の適切な刀断力ずいった実瀟䌚で求められる蚀語 胜力の育成に䞻県をおいた囜語教育が䞀局求められおいる。 「珟代の囜語」はこのこずを螏たえ実瀟䌚における囜語による諞掻動に必芁な資質・ 胜力の育成に䞻県を眮き党おの生埒に履修させる共通必履修科目ずしお新蚭した。小孊 校及び䞭孊校囜語科ず密接に関連しその内容を発展させ総合的な蚀語胜力を育成する 科目ずしお遞択科目や他の教科・科目等の孊習の基盀ずりわけ蚀語掻動の充実に資す る囜語の資質・胜力瀟䌚人ずしお生掻するために必芁な囜語の資質・胜力の基瀎を確実 に身に付けるこずをねらいずしおいる。 そのため様々な蚀語掻動を通しお囜語の資質・胜力を身に付けるこずができるよう 小孊校及び䞭孊校ず同様に 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関 する事項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」の 事項を 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「話すこず・聞くこず」  「曞くこ ず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。実瀟䌚に生きる囜語の資質・胜力 の育成を目指すため 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事 項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」を充実させるずずもに 〔思考力刀断力衚珟力 等〕においおはこれたで指導が十分でないずされおきた衚珟力の育成を目指すため 「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」の指導事項を充実させおいる。 1 性栌 第2 ç«  囜語科の各科目 第1 節 珟代の囜語
Page 74
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
69  珟代の囜語 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で的確に理解し効果的に 衚珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   実瀟䌚に必芁な囜語の知識や技胜を身に付けるようにする。 2   論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を䌞ばし他者ずの関 わりの䞭で䌝え合う力を高め自分の思いや考えを広げたり深めたりするこずができ るようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるずずもに生涯にわたっお読曞に芪しみ自己を向 䞊させ我が囜の蚀語文化の担い手ずしおの自芚をもち蚀葉を通しお他者や瀟䌚に 関わろうずする態床を逊う。 高等孊校囜語科の目暙ず同様 「珟代の囜語」においお育成を目指す資質・胜力を「知 識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で 敎理しそれぞれに敎理された目暙を 1  2  3 に䜍眮付けおいる。 1 は 「知識及び技胜」に関する目暙を瀺したものである。䞭孊校第孊幎においお 「瀟䌚生掻に必芁な囜語の知識や技胜」ずしおいたものを受け 「珟代の囜語」では実瀟 䌚に必芁な囜語の知識や技胜ずしおいる。 実瀟䌚ずは私たちが生きる珟実の瀟䌚そのものである。実瀟䌚に必芁な囜語の知識や 技胜を身に付けるずは孊校生掻や身近な瀟䌚生掻における様々な関わりを含みながら も瀟䌚人ずしお掻躍しおいく高校生が他者ず関わる珟実の瀟䌚においお必芁な囜語の 知識や技胜に぀いお理解しそれを適切に䜿うこずができるようにするこずを瀺しおい る。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙を瀺したものである。論理的に考え る力や深く共感したり豊かに想像したりする力に぀いおは䞭孊校第孊幎においお「逊 い」ずしおいたものを受け䌞ばしずしおいる。たた䌝え合う力の育成に぀いおは䞭 孊校第孊幎で「瀟䌚生掻における人ずの関わりの䞭で」ずしおいたものを受け他者ず の関わりの䞭でず発展させおいる。他者ずは広く瀟䌚生掻で関わりをもち䞖代や立 堎文化的背景などを異にする倚様な盞手のこずである。実瀟䌚で掻躍しおいくために はこうした盞手ず蚀語を通しお円滑に盞互䌝達盞互理解を進めおいく必芁があり状 況や堎面に応じた他者ずの関わりの䞭で必芁な事柄を正確に䌝え盞手の意向を的確に 捉えお解釈したり効果的に衚珟したりするこずができるようにするこずに重点を眮いお いる。このような力を育成しお生埒が自分の思いや考えを広げたり深めたりするこずを 目指しおいる。 なおこの目暙に぀いおは共通必履修科目ずしおの性栌を螏たえ 「蚀語文化」ず同 じずしおいる。 2 目暙
Page 75
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
70 第章 囜語科の 各科目 3 は 「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙を瀺したものである。 蚀葉がも぀䟡倀に぀いおは䞭孊校第孊幎においお「認識する」ずしおいたものを受 け 「珟代の囜語」では認識を深めるずしおいる。蚀葉によっお自分の考えを圢成した り新しい考えを生み出したりするこず蚀葉から様々なこずを感じたり感じたこずを蚀 葉にしたりするこずで心を豊かにするこず蚀葉を通じお他者や瀟䌚ず関わり自他の存圚 に぀いお理解を深めるこずなどがある。こうした蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるこずを 瀺しおいる。 自己を向䞊させるこずに぀いおは䞭孊校第孊幎においお「読曞を通しお自己を向䞊 させ」ずしおいたものを受け 「珟代の囜語」では生涯にわたっお読曞に芪しみ自己を 向䞊させるずしおいる。珟代瀟䌚に関わる話題や問題に幅広く関心をもち生涯にわたる 読曞習慣の基瀎を築き瀟䌚人ずしお考えやものの芋方を豊かにするこずを目指しおい る。 我が囜の蚀語文化ぞの関わりに぀いおは䞭孊校第孊幎においお「我が囜の蚀語文化 に関わり」ずしおいたものを 「珟代の囜語」では教科の目暙ず同じく我が囜の蚀語 文化の担い手ずしおの自芚をもちずしより高めおいる。我が囜の蚀語文化ずは我が囜 の歎史の䞭で創造され継承されおきた文化的に高い䟡倀をも぀蚀語そのもの぀たり 文化ずしおの蚀語たたそれらを実際の生掻で䜿甚するこずによっお圢成されおきた文 化的な蚀語生掻さらには叀代から珟代たでの各時代にわたっお衚珟し受容されお きた倚様な蚀語芞術や芞胜などを広く指しおいる。 「珟代の囜語」ではこれらのうち 珟代瀟䌚に生きお働く蚀語の䟡倀に重点を眮き理解したり尊重したりするこずにずどた るこずなく自らが継承発展させおいく担い手ずしおの自芚をも぀こずを目指しおい る。 蚀葉を通しお他者や瀟䌚に関わろうずするに぀いおは小孊校及び䞭孊校の各孊幎にお いお「思いや考えを䌝え合おうずする」ずしおいたものを受けたものであり党科目同じ ずしおいる。他者や瀟䌚に関わろうずする態床は囜語科だけではなく他教科等も含め お瀟䌚人ずなる高校生に広く育成する必芁がある。囜語科においおはこうした態床 を蚀葉を通しお逊うこずを瀺しおいる。 3 に瀺した目暙は以䞊のような態床を逊うこずを目指しおいる。このような「孊び に向かう力人間性等」は 「知識及び技胜」及び「思考力刀断力衚珟力等」の育成 を支えるものであり䜵せお育成を図るこずが倧切である。 なおこの目暙に぀いおは共通必履修科目ずしおの性栌を螏たえ 「蚀語文化」ず同 じずしおいる。
Page 76
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
71  珟代の囜語 〔知識及び技胜〕 1  蚀葉の特城や䜿い方に関する事項 1   蚀葉の特城や䜿い方に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 蚀葉には認識や思考を支える働きがあるこずを理解するこず。 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の特城や圹割衚珟の特色を螏たえ正確さ分かりやすさ 適切さ敬意ず芪しさなどに配慮した衚珟や蚀葉遣いに぀いお理解し䜿うこず。 り 垞甚挢字の読みに慣れ䞻な垞甚挢字を曞き文や文章の䞭で䜿うこず。 ゚ 実瀟䌚においお理解したり衚珟したりするために必芁な語句の量を増すずずも に語句や語圙の構造や特色甚法及び衚蚘の仕方などを理解し話や文章の䞭で 䜿うこずを通しお語感を磚き語圙を豊かにするこず。 オ 文話文章の効果的な組立お方や接続の仕方に぀いお理解するこず。 カ 比喩䟋瀺蚀い換えなどの修蟞や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方に぀いお 理解し䜿うこず。 〇蚀葉の働き 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 蚀葉には盞手の行動 を促す働きがあるこずに 気付くこず。 ア 蚀葉には認識や思考 を支える働きがあるこず を理解するこず。 ア 蚀葉には文化の継承 発展創造を支える働き があるこずを理解するこ ず。 ア 蚀葉には認識や思考を支える働きがあるこずを理解するこず。 小孊校第孊幎及び第孊幎のアの「事物の内容を衚す働き」 第孊幎及び第孊幎 のアの「考えたこずや思ったこずを衚す働き」 第孊幎及び第孊幎のアの「盞手ずの ぀ながりを぀くる働き」 䞭孊校第孊幎のアの「盞手の行動を促す働き」を受けお 「蚀 葉の働き」のうち認識や思考を支える働きに぀いお理解するこずを瀺しおいる。 認識ずは事物の内容を捉え考えたり思ったりしたこずを基にその本質や意矩を理 解するこずである。たた思考ずは文字通り思うこずず考えるこずであるが認識の結 果埗られた情報を粟査し構造化し掚論し論理を構築しおいくこずでもある。認識や 思考を支えるずはそれらを確かなものずする際に蚀葉が䞍可欠であるこずを瀺しおい る。 この指導事項は 〔知識及び技胜〕や〔思考力刀断力衚珟力等〕に瀺す様々な内容 に関連するが䟋えば認識したこずや思考したこずを明確に関係付けるずいう芳点か ら   〔知識及び技胜〕の 1 の「゚ 実瀟䌚においお理解したり衚珟したりするために必 芁な語句の量を増すずずもに語句や語圙の構造や特色甚法及び衚蚘の仕方などを理解 3 内容
Page 77
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
72 第章 囜語科の 各科目 し話や文章の䞭で䜿う」こずずの関連を図り指導の効果を高めるこずが考えられる。 〇話し蚀葉ず曞き蚀葉蚀葉遣い 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城に぀いお理解するこ ず。 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の 特城や圹割衚珟の特色 を螏たえ正確さ分か りやすさ適切さ敬意 ず芪しさなどに配慮した 衚珟や蚀葉遣いに぀いお 理解し䜿うこず。 䞭孊校第孊幎 ゚ 敬語などの盞手や堎に 応じた蚀葉遣いを理解 し 適切に䜿うこず。 む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の特城や圹割衚珟の特色を螏たえ正確さ分かりやすさ適 切さ敬意ず芪しさなどに配慮した衚珟や蚀葉遣いに぀いお理解し䜿うこず。 䞭孊校第孊幎のむ及び第孊幎の゚を受けお話し蚀葉ず曞き蚀葉の特城や圹割正 確さ分かりやすさ適切さ敬意ず芪しさなどに配慮した衚珟や蚀葉遣いに぀いお理解 し䜿うこずを瀺しおいる。 話し蚀葉ず曞き蚀葉の特城に぀いおは䞭孊校たでに話し蚀葉が盞手聞き手の反 応やその堎の状況などの圱響を匷く受けるものであるのに察しお曞き蚀葉は曞き手が十 分に考え掚敲を重ねお文章を䜜成したり読み手が必芁なずきに読み返したりするこずが できるものであるこずを孊習しおいる。こうした特城を螏たえ 「珟代の囜語」では話 し蚀葉ず曞き蚀葉には独自の圹割があるこずを理解しそれぞれを適切に䜿っおいくこ ずを求めおいる。 話し蚀葉は盞手聞き手の反応やその堎の状況を芋ながらいたここで自らが話し おいるこずを盞手が理解しおいるか共感しおいるかあるいはその話し方がその 堎にずっおふさわしいか䌝わりやすいかなどに぀いお確かめおその堎で盞手ずのコ ミュニケヌションが成立するように工倫するこずができる。そうした工倫を行うこずを 通しお自分の考えを確かなものにしたり盞手を説埗したり共感を埗たりする圹割を果 たす。話し蚀葉の皮類には挔説説明など自分が話すこずの䞻䜓である独話ず蚎 論䌚議盞談など双方向のやりずりずなる察話ずがある。 曞き蚀葉は曞きながら圢にしたものを客芳芖し読み返し掚敲を加えおいくこず で敎理された情報による正確で説埗力をもった衚珟になるよう工倫するこずができ る。そうした工倫を通しお自分の考えを確かなものにしたり読み手に確実に情報を届 けたりする圹割を果たす。たたそうした敎った内容を読み手が必芁なずきにい぀でも 参照できるようにしおおく圹割も果たす。曞き蚀葉は䞻ずしお報告曞論文文孊䜜 品歎史蚘録公文曞法埋などで甚いられる。 このような特城や圹割の違いはそれぞれの衚珟に次のような特色をもたらすこずにな る。話し蚀葉は切れ目がはっきりしない短い文を重ねたり繰り返しや省略も頻繁に
Page 78
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
73  珟代の囜語 行ったりする䞀方で話す速床や声の調子身振りや衚情など蚀葉以倖の手段で䌝え たいこずを補うこずができる。䞀方曞き蚀葉は文を盞互の関係を明確にしお䞊べた り省略や繰り返しをするこずなく䞻語述語修食語などを曞き手の目的や意図に 応じお順序よく組み立おたりするこずで曞き手の意図がその堎を離れおも誀りなく䌝 わるように工倫するこずができる。たた話し蚀葉ず曞き蚀葉では䜿われる語圙に違い があるこずもあり䟋えば 「ちょっず」ず「少々」  「なので」ず「したがっお」では 曞き蚀葉で前者の語を䜿うず䞍適切になる堎合も考えられる。このように話したたたを 曞いたり曞いたたたを話したりするのではなく曞き蚀葉ず話し蚀葉の違いを理解した 䞊でそれぞれを適切に䜿っおいくこずが必芁である。 たた話し蚀葉には即時的に消えおいくずいう特城もあるが珟代では文化審議䌚 囜語分科䌚『分かり合うための蚀語コミュニケヌション報告 』 平成30 幎月 以䞋 「囜語分科䌚報告」ずいう。 で「打ち蚀葉」ず呌ばれおいるSNS゜ヌシャル・ネット ワヌキング・サヌビス等における即時的性栌をもった曞き蚀葉の媒䜓や音声を䞭心ず しながらも持続性をも぀画像・映像媒䜓も登堎しおおり埓来の話し蚀葉ず曞き蚀葉の 違いだけでは捉えきれない状況が生じおいる。 正確さ分かりやすさ適切さ敬意ず芪しさなどに配慮するずは盞手や状況に応じ お最も適切な蚀い回しを遞択するずいうこずである。 囜語分科䌚報告も螏たえ正確さずは互いにずっお必芁な情報を間違いなく䌝え合う こずであり分かりやすさずは互いが十分に情報を理解できるように衚珟を工倫しお 䌝え合うこずである。たた適切さずは堎面や状況盞手の気持ちに配慮した話題や蚀 葉を遞び適切な手段を通じお䌝え合うこずであるが同旚を囜語分科䌚報告では「ふさ わしさ」ずしおいる。敬意ず芪しさずは䌝え合う者同士が近付き過ぎず遠ざかり過ぎ ず互いに心地良い距離感に立っお䌝え合うこずである。 正確さを求める䜙りに分かりにくくなったり分かりやすさを優先する䜙りに正確さを 欠くこずになったりするこずがないようにするずずもに堎面の状況に応じた蚀葉の特城 や圹割をもたせるこずができおいるか敬語を含む埅遇衚珟や芪しさを瀺す衚珟が盞手ず の心理的な距離芪疎の関係を適切に保おおいるかに留意するこずが求められる。 〇挢字 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 第孊幎たでに孊習し た垞甚挢字に加えその 他の垞甚挢字の倧䜓を読 むこず。たた孊幎別挢 字配圓衚に瀺されおいる 挢字に぀いお文や文章 の䞭で䜿い慣れるこず。 り 垞甚挢字の読みに慣 れ䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。 む 垞甚挢字の読みに慣 れ䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。
Page 79
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
74 第章 囜語科の 各科目 り 垞甚挢字の読みに慣れ䞻な垞甚挢字を曞き文や文章の䞭で䜿うこず。 挢字を読むこずに぀いおは䞭孊校第孊幎のアを受けお垞甚挢字の読みに慣れるこ ずを瀺しおいる。䞭孊校たでに垞甚挢字の党おの音蚓を孊習するわけではない。そのた め新しく出おくる挢字の音蚓を孊習させるこずは蚀うたでもないが䞭孊校で孊習枈み の挢字の音蚓に぀いおも泚意を向けさせその習熟を図る必芁がある。 挢字を曞くこずに぀いおは䞭孊校第孊幎のアを受けお䞻な垞甚挢字を曞けるよう になるこずを瀺しおいる。 高等孊校の共通必履修科目においおは䞭孊校たでの挢字の孊習の䞊に立ち垞甚挢字 の音蚓を正しく䜿えるようにするずずもに䞻な垞甚挢字が文脈に応じお曞けるようにな るこずを求めおいる。文脈に応じお曞く際にはどの語を挢字で曞きどの語を仮名で曞く ず読みやすくなるかを考えさせるこずも重芁である。 たた囜語科をはじめ各教科・科目等における孊習甚語の倚くは挢字で衚蚘されおいる こずを具䜓的な甚䟋で瀺したりするなど生埒の孊習意欲が高たるよう工倫する必芁があ る。 なお挢字の指導に圓たっおは 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域における孊習 ず関連付けながら文や文章の䞭で䜿う資質・胜力の育成が求められる。したがっお基 瀎的な挢字の習埗ができおいないなど生埒の実態にもよるが挢字の孊習のみをたずめお 取り出しお緎習したり短時間のテストなどを継続的に実斜したりしお指導するこずは望 たしくない。 たた内容の取扱いの 2 のアに瀺しおいるずおり 「蚀語文化」の内容の〔知識及び技 胜〕の 1 のむの指導ずの関連を図り蚈画的に指導するこずが求められる。挢字の孊習 に぀いお䟋えば「蚀語文化」ず同䞀の指導が無蚈画に行われるなど二぀の科目におけ る挢字の孊習の関連が図られるこずなく挢字に関する知識・技胜が偏ったものずなるこず のないよう十分留意する必芁がある。 〇語圙 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 理解したり衚珟したり するために必芁な語句の 量を増し慣甚句や四字 熟語などに぀いお理解を 深め話や文章の䞭で䜿 うずずもに和語挢語 倖来語などを䜿い分ける こずを通しお語感を磚 き語圙を豊かにするこ ず。 ゚ 実瀟䌚においお理解し たり衚珟したりするため に必芁な語句の量を増す ずずもに語句や語圙の 構造や特色甚法及び衚 蚘の仕方などを理解し 話や文章の䞭で䜿うこず を通しお語感を磚き語 圙を豊かにするこず。 り 我が囜の蚀語文化に特 城的な語句の量を増し それらの文化的背景に぀ いお理解を深め文章の 䞭で䜿うこずを通しお 語感を磚き語圙を豊かに するこず。
Page 80
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
75  珟代の囜語 ゚ 実瀟䌚においお理解したり衚珟したりするために必芁な語句の量を増すずずもに語 句や語圙の構造や特色甚法及び衚蚘の仕方などを理解し話や文章の䞭で䜿うこずを 通しお語感を磚き語圙を豊かにするこず。 䞭孊校第孊幎のむを受け 「珟代の囜語」ではこれに実瀟䌚においおを付加し珟 実の瀟䌚に出た際に理解したり衚珟したりするために必芁な語句の量を増すこずを求めお いる。 語句ずは文を構成する単䜍ずなるものであり 「目」  「䞀 ひず 目 め 」  「目暙」などの語のほ か 「目が高い」  「目が届く」など語ず語が組み合わさっお党䜓ずしおある意味を衚す 慣甚句や 「岡目八目」  「䞀目瞭然」などの四字熟語あるいは 「決しお〜ない」など語 ず語ずの結び付きなどを指す。このような語ず語の組み合わさり方結び付き方のこず を 「語句の構造」ずいう。たた日本語の語句には和語挢語倖来語ずいう皮類が あり和語は挢字か仮名挢語は挢字倖来語は片仮名で曞くずいう原則があるこずや 和語は意味や甚法によっお異なる挢字を曞き分けたり挢字ず仮名を曞き分けたりする こずがあるこずに぀いお理解するこずが必芁である。 語圙ずはある蚀語䜓系の䞭で甚いられる語句のたずたりのこずである。䟋えば 「人 間掻動を衚す語圙」ずいえば人間が身䜓や粟神あるいは蚀語などによっお行う様々な掻 動を衚す語句の党䜓を意味する。そのうち芁望や芁求に関する語圙を䟋に取れば 「芁 請」  「請求」  「所望」  「懇願」などの語句を理解するずずもに盞互の意味の違いによっ お䜿い分けるこずができるようになるこずが求められる。これらの挢語名詞は「する」を 付けお動詞ずしおも働くこずや 「求める」  「蚎える」などの和語や 「アピヌルする 」  「クレヌム」などの倖来語 「申し入れる」  「拝み倒す」のような耇合語 「情に蚎える」  「埌生だから」ずいった慣甚句など様々な皮類の語句ず関連付けお習埗させる必芁があ る。このような語句盞互の関連性のこずを語圙の構造ずいう。 以䞊のような語句や語圙の構造の䞭で個々の語句がも぀特色を螏たえお積極的に 䜿っおいくこずが求められる。 このようにしお語句や語圙の構造及び特色を理解した䞊で個々の語や句を䜿っおいくこ ずが語感を磚くこずに぀ながりそれによっお語圙を豊かにするこずができるようにな る。 〇文や文章 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 り 話や文章の皮類ずその 特城に぀いお理解を深め るこず。 オ 文話文章の効果的 な組立お方や接続の仕方 に぀いお理解するこず。 ゚ 文章の意味は文脈の 䞭で圢成されるこずを理 解するこず。 オ 文話文章の効果的な組立お方や接続の仕方に぀いお理解するこず。 文の組立お方に぀いおは䞭孊校第孊幎のりを受けお成分を効果的に組み立おる方 法を理解する必芁がある。効果的な組立お方ずは䟋えば 「山田さんは曞蚘に遞ばれた」
Page 81
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
76 第章 囜語科の 各科目 ず「曞蚘は山田さんが遞ばれた」ずでは同じ事実を衚す文であるが前者は 「山田さ ん」に焊点が圓おられおいるのに察しお埌者は「曞蚘」に焊点が圓おられた蚀い方であ る。䌝えたい力点がどちらにあるかによっお文の組立お方の効果が倉わっおくるこずを 理解するこずが求められる。 話文章の効果的な組立お方に぀いおは䟋えば話や文章のひずたずたりを構成する 話段や段萜の内郚を構成する耇数の文の䞭に話題を端的に衚す䞭心文がありその䞭 心文を段萜のどの䜍眮にどのように眮くかによっお話や文章の䌝わり方が倉わっおくる こずなどを理解する必芁がある。䞀般に話題提瀺や問題蚭定の堎合は最初に結論衚明 や問題提起の堎合は末尟に眮くず効果的に䌝わるず考えられおいる。 たた䟋えば意芋文の堎合蚭定した課題に察する賛吊を最初に蚘しおからその根 拠を述べる方法などが考えられる。説明文の堎合は結論を先に述べおから根拠を瀺す構 成頭括型 根拠を瀺しおから最埌に結論を述べる構成尟括型 結論を先に述べおか ら根拠を瀺し再床結論を述べる構成双括型などが考えられる。報告文ではい぀ど こで䜕誰が䜕をしたかに぀いお決たった型にしたがっお正確に曞くこずが求め られる。 接続の仕方に぀いおは䞭孊校第孊幎の「゚ 接続する語句の圹割に぀いお理解を深 める」を受けお 「珟代の囜語」では単に接続詞などの接続の語句だけではなく文の 成分同士の接続文ず文ずの接続段萜話段ず段萜話段ずの接続に぀いお理解 する必芁がある。語句同士文の成分同士文同士段萜話段同士には必ず䜕らか の関係があるがその関係が明確になるように配列を工倫したり適切な接続衚珟接 続詞副詞接続助詞などを遞んだりするこずが必芁である。 〇衚珟の技法 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 オ 比喩反埩倒眮䜓 蚀止めなどの衚珟の技法 を理解し䜿うこず。 カ 比喩䟋瀺蚀い換え などの修蟞や盎接的な 述べ方や婉 えん 曲的な述べ方 に぀いお理解し䜿うこ ず。 オ 本歌取りや芋立おなど の我が囜の蚀語文化に特 城的な衚珟の技法ずその 効果に぀いお理解するこ ず。 カ 比喩䟋瀺蚀い換えなどの修蟞や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方に぀いお理解 し䜿うこず。 䞭孊校第1 孊幎のオを受けお比喩䟋瀺蚀い換えなど実瀟䌚の様々な堎面で甚いら れる衚珟の技法や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方に぀いお理解し文章の䞭で適切に䜿 うこずを瀺しおいる。 比喩ずはあるものを別のものでたずえお衚珟するこずである。盎喩や隠喩擬人法な どの比喩の皮類などに぀いお理解をより確かなものずするずずもに話や文章の䞭で効 果的に䜿うこずを求めおいる。
Page 82
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
77  珟代の囜語 䟋瀺ずは物事の仕組みを分かりやすく説明したり盞手に同意を求めたりする堎合 に具䜓的な䟋を瀺すこずである。盞手の理解を促す適切な䟋を挙げるこずは順序立お お論理的に説明したり䞻匵したりするよりも効果的な堎合がある。 蚀い換えずは他の蚀葉に眮き換えるこずである。 「䜕回も緎習する」を「反埩緎習す る」ず蚀い換えるこずで改たった感じにしたり 「人気のない䜏宅地」を「閑静な䜏宅 地」ず蚀い換えるこずでむメヌゞを萜ち着いたものにしたり 「盞手の心を斟 しん 酌する」 を「盞手の心を思いやる」ず蚀い換えるこずで分かりやすく柔らかい感じにしたりする など蚀い換えは様々な効果をもたらす。 これらに加えお承諟する際にそのこずを匷調しお「私が匕き受けない理由などあるも んですか。 」ずいう「反語」や困難なこずを匷調したいずきに「無理なものは無理」ず いう「同語反埩」など様々な修蟞がある。 盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方ずは䟋えば 「圓番を代わっおほしい」ずお願いす るのが盎接的な述べ方であり同じお願いでも「今日は圓番なのに急な甚事が入っおし たっお 」のように背景にある事情や状況を瀺すこずで盞手に自分の意向を汲 く んでもら うような蚀い方をするのが婉 えん 曲的な述べ方である。婉 えん 曲的な述べ方では 「遠回しに蚀わ ないで」  「もっずはっきり蚀っおほしい」 盎接的な述べ方では 「そんなにはっきり蚀わ なくおも」  「もう少し遠回しに蚀っおほしい」ずいうようにそれぞれ反感を買っおした うような堎合があるこずを螏たえおおくこずも重芁である。亀枉する堎面や頌み事をする 堎面あるいは共感玍埗を促すような堎面などにおいおそれぞれの述べ方の特城をよ く理解し適切に䜿い分けるこずが倧切である。たたはじめに本題から離れたこずを述 べ堎を和たせおから本題に入るような進め方盞手に話を受け入れやすい心的状況を䜜 る情緒に蚎えるような述べ方も婉 えん 曲的な述べ方ず蚀える。なおいきなり本題に入る盎接 的な述べ方が必芁な堎合もあるので盞手や状況に合わせお䜿い分けるこずが求められ る。 2  情報の扱い方に関する事項 2   話や文章に含たれおいる情報の扱い方に関する次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 䞻匵ず論拠など情報ず情報ずの関係に぀いお理解するこず。 む 個別の情報ず䞀般化された情報ずの関係に぀いお理解するこず。 り 掚論の仕方を理解し䜿うこず。 ゚ 情報の劥圓性や信頌性の吟味の仕方に぀いお理解を深め䜿うこず。 オ 匕甚の仕方や出兞の瀺し方それらの必芁性に぀いお理解を深め䜿うこず。
Page 83
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
78 第章 囜語科の 各科目 〇情報ず情報ずの関係 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 具䜓ず抜象など情報ず 情報ずの関係に぀いお理 解を深めるこず。 ア 䞻匵ず論拠など情報ず 情報ずの関係に぀いお理 解するこず。 む 個別の情報ず䞀般化さ れた情報ずの関係に぀い お理解するこず。 ア 䞻匵ず論拠など情報ず情報ずの関係に぀いお理解するこず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお䞻匵ず論拠など情報ず情報ずの関係に぀いお理解するこ ずを瀺しおいる。 䞻匵ずは芁求や䟝頌批刀や共感などを自分の意芋ずしお述べ盞手を説埗したり玍 埗させたりするこずをねらいずするものである。読んだり芳察したりするこずを通しお疑 問や思い付きが生たれそれを明らかなものにするために仮説を立おお怜蚌するこずが 必芁な堎合もある。仮説ずはある珟象や出来事の理由や仕組みを掚論したどり着く最も 劥圓な説明のこずである。 論拠ずは䞻匵がなぜ成り立぀かを説明するための根拠ず理由付けのこずであり根拠 のみならず䞻匵が劥圓な理由付けに支えられおいるこずを瀺すものである。 䟋えば生埒䌚執行郚が「今幎から文化祭の出し物はお化け屋敷や迷路ではなく挔劇 にすべきである」ずいうこずを党校生埒に向けお䞻匵する堎合 「アンケヌトによるず 文化祭では嚯楜的偎面よりも文化的偎面を重芖すべきだずいう生埒の意芋が倚いからだ」 ずいう根拠だけでなく 「嚯楜的偎面を重芖しすぎるず遊んでいるように芋られおしたい 文化祭の存圚意矩が疑問芖される懞念がある」ず理由付けするこずで䞻匵の劥圓性を説 明するこずができる。 このように 「珟代の囜語」では 「 なぜなら〜だからだ」ずいう「〜だから」の郚 分が根拠ずしお劥圓なものであるこずを明確に瀺すこずが重芁ずなる。 む 個別の情報ず䞀般化された情報ずの関係に぀いお理解するこず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお個別の情報ず䞀般化された情報ずの関係に぀いお理解す るこずを求めおいる。 個別の情報ずは実䜓が明確だが他のケヌスにそのたた圓おはめるこずのできないもの である。䞀方䞀般化された情報ずは実䜓は明確ではないが党䜓的な傟向などが分か り察策を立おたりする堎合の目安を埗るこずのできるものである。具䜓的な個別の情報 の共通点を芋付け䞀般化された情報を埗るこずで真実や本質に近付いおいくこずがで きる。 これは䟋えば 「ニンゞンダむコンレタス」を「野菜」ずいう語でたずめる䞊 䜍語ず䞋䜍語の関係ずは異なる。䞊䜍語䞋䜍語の関係は具䜓的なものの共通点を捉え
Page 84
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
79  珟代の囜語 お共通のラベルを付す点にある。䞀方個別の情報ず䞀般的な情報ずの関係は共通点を 捉える点は同じであるが単に共通のラベルを付すのみではなく䞀぀䞀぀の個別の情報 を盞互に関係付けるこずが求められる。 したがっお個別の情報をもっおいるだけでは情報を掻甚しおいるこずにはならな い。それぞれの情報の共通点を芋いだし䞀぀の抂念にたずめるこずで䞀般化された情 報を埗るこずが倧切ずなる。なお共通点や傟向などを探るための着県点をどう捉えるか も重芁な問題である。個別の情報を䞀般化するにはそれぞれがどのカテゎリに所属する かを適切に捉えるこずが倧切である。このように自分の考えの劥圓性を瀺すには個別 の情報ず䞀般化された情報ずを適切に関係付ける力を身に付けるこずが必芁ずなる。 䞭孊校では具䜓ず抜象ずの関係に぀いお孊習しおいるが抜象化するこずによっお も本質や真実に近付くこずができるこずを螏たえお理解を深めるこずが求められる。 〇情報の敎理 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 情報の信頌性の確かめ 方を理解し䜿うこず。 り 掚論の仕方を理解し䜿 うこず。 ゚ 情報の劥圓性や信頌性 の吟味の仕方に぀いお理 解を深め䜿うこず。 オ 匕甚の仕方や出兞の瀺 し方それらの必芁性に ぀いお理解を深め䜿うこ ず。 り 掚論の仕方を理解し䜿うこず。 䞭孊校たでに孊習した「情報の敎理」に぀いお理解を螏たえ掚論の仕方に぀いお理解 し様々な状況においお自分の考えや立堎を明確にするこずができるようになるこずを瀺 しおいる。 掚論ずはある事実を基に未知の事柄を掚し量るこずであり掚論の仕方には挔繹 えき 的な 掚論ず挔繹 えき 的ではない掚論垰玍仮説圢成などがあるず考えられおいる。 挔繹 えき 的な掚論ずは䟋えば 「党おの脊 せき 怎動物は背骚をも぀。クゞラは脊 せき 怎動物である。 したがっおクゞラは背骚をも぀。 」のように䞀般的な前提を個別の事䟋に圓おはめお いく掚論のこずである。挔繹 えき 的な掚論でははじめに瀺した前提が正しければ論理的に 正しい結論を埗るこずができる。物事をいろいろ知りそれらを個別の事䟋に圓おはめお いく堎合䞀般的なこずに適切に圓おはめるこずができれば目前の個別の珟象の意味を 理解するこずができる。 挔繹 えき 的ではない掚論は䟋えば 「猿の仲間は背骚を持぀。鹿の仲間は背骚を持぀。猫 の仲間は背骚を持぀。クゞラの仲間は背骚を持぀。 」ずいう個別の事䟋を積み䞊げ 「した
Page 85
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
80 第章 囜語科の 各科目 がっお党おのほ乳類は背骚を持぀。 」ずいう䞀般化された法則を導く掚論などのこずで ある。 挔繹 えき 的ではない掚論は芋たものがどうなっおいるかを螏たえお芋おいないものあ るいは芋えないものがどうなっおいるかを考えるため新しいこずを芋付けおいくには有 効であるが導かれた結論が垞に正しいずは限らない点に泚意する必芁がある。したがっ お実瀟䌚で情報ず情報ずを関係付ける際に個別の事䟋を積み䞊げお䞀般化する堎合に は導かれた結論が正しいかどうかを慎重に吟味するこずが重芁ずなる。 このように掚論の仕方には様々なものがあるこずを理解しその限界にも留意しお 実際に䜿うこずが求められる。なおこれらの掚論の仕方は決しお特別なものではなく 日垞的な思考の䞭でもよく䜿われおいるものである。そのこずを螏たえた䞊で高校生ず しおこれらを意識的に䜿うこずが求められる。 ゚ 情報の劥圓性や信頌性の吟味の仕方に぀いお理解を深め䜿うこず。 䞭孊校第孊幎のむを受けお情報の劥圓性や信頌性の吟味の仕方に぀いお理解を深め お䜿うこずを瀺しおいる。 情報化が進展し様々な情報が氟濫しおいる珟代瀟䌚においおは情報の劥圓性や信頌性 を十分吟味する必芁がある。䞭孊校たでは情報の信頌性の確かめ方に重点が眮かれおい た。 「珟代の囜語」では信頌性に加え劥圓性も芖野に入れるずずもに 「確かめる」だ けでなく吟味するこずが求められおいる。 情報の劥圓性にはその情報が正しいものであるずいうこずに加えおその情報を根拠 ずしお挙げる堎合などに根拠ずしおの適切さを欠いおいないこずが必芁ずなる。その情 報がいくら正しいものであっおも䜕かを䞻匵するための根拠ずしおふさわしいものず なっおいなければその䞻匵は説埗力をもったものにはならない。䞭孊校では情報自䜓 の信頌性を確かめるこずに重点が眮かれおいたが 「珟代の囜語」では掻甚する堎面に ふさわしい情報かどうかを吟味するこずが求められおいる。 情報の信頌性はその情報が確かなものであるかどうかを出兞の瀺し方から確認するだ けでなく誰がい぀どこで発信したものかを確認するこずも重芁ずなる。たた様々 な情報を収集し吟味した䞊で真停や事実誀認の有無ずいう芳点から確かなものかどう かを吟味するこずも求められる。 「珟代の囜語」では情報の吟味の仕方に様々な方法が あり集めた情報を盞互に関係付けながらその情報が信頌できるものか劥圓なものか を芋極めお䜿っおいくこずが求められおいる。 指導に圓たっおは䟋えば 〔思考力・刀断力・衚珟力等〕の「曞くこず」 1 の「ア  目的や意図に応じお実瀟䌚の䞭から適切な題材を決め集めた情報の劥圓性や信頌性 を吟味しお䌝えたいこずを明確にするこず。 」や 「読むこず」 1 の「む 目的に応 じお文章や図衚などに含たれおいる情報を盞互に関係付けながら内容や曞き手の意図 を解釈したり文章の構成や論理の展開などに぀いお評䟡したりするずずもに自分の考 えを深めるこず。 」ずの関連を図るこずが考えられる。
Page 86
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
81  珟代の囜語 オ 匕甚の仕方や出兞の瀺し方それらの必芁性に぀いお理解を深め䜿うこず。 䞭孊校第孊幎のむを受けお匕甚の仕方や出兞の仕方それらの必芁性に぀いお理解 を深め䜿うこずを瀺しおいる。 論文などを曞く堎合には自分の考えず他人の考えずを明確に区別しお瀺すこずが必芁 である。そのため自分が参考にした曞籍や論文の䞀節および図衚やグラフ絵写真 などを匕甚する堎合には出兞を明瀺するこずが重芁ずなる。 匕甚ずは曞籍や論文の䞀節や文語句などをそのたた抜き出すこずである。出兞ず は匕甚元の曞籍などの兞拠のこずである。具䜓的には曞名タむトル 線著者名 出版幎などを指す。りェブサむトを閲芧した堎合にはアドレスや閲芧日を瀺すこずが求 められる。これらは著䜜暩に留意するずずもに情報の受け手が匕甚郚分に぀いお匕 甚元に遡っお内容を確認できるようにするためのものである。 「珟代の囜語」では匕甚の仕方出兞の瀺し方を理解するだけでなく匕甚するこず によっお自らの䞻匵を補匷し説埗力を高めるこずができるこずなど匕甚の必芁性に぀い おも理解を深めるこずが求められる。たた匕甚の仕方や出兞の瀺し方を誀るず自らの 䞻匵の劥圓性や信頌性を倱う危険があるこずに぀いお理解を深めおおくこずも必芁ずな る。 3  我が囜の蚀語文化に関する事項 3   我が囜の蚀語文化に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 実瀟䌚ずの関わりを考えるための読曞の意矩ず効甚に぀いお理解を深めるこず。 〇読曞 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 オ 自分の生き方や瀟䌚ず の関わり方を支える読曞 の意矩ず効甚に぀いお理 解するこず。 ア 実瀟䌚ずの関わりを考 えるための読曞の意矩ず 効甚に぀いお理解を深め るこず。 カ 我が囜の蚀語文化ぞの 理解に぀ながる読曞の意 矩ず効甚に぀いお理解を 深めるこず。 ア 実瀟䌚ずの関わりを考えるための読曞の意矩ず効甚に぀いお理解を深めるこず。 䞭孊校第孊幎のオを受けお実瀟䌚ずの関わりを考えるための読曞の意矩ず効甚に぀ いお理解を深めるこずを瀺しおいる。 実瀟䌚ずの関わりずは政治や経枈瀟䌚などの幅広い分野の出来事ず自分自身の関わ りに぀いお考えるこずを指しおいる。そのためには実䜓隓だけでなく読曞を通しお新し い知識を埗たり自分の考えを広げたり深めたりするこずが必芁ずなる。具䜓的には䟋 えば新曞などを読むこずを通しお様々な分野における考え方に觊れるこずが求められ る。その際䞀冊の図曞をじっくりず読むだけではなく数冊の図曞を読み比べながら それぞれの趣旚の違いを捉えたり重芁な郚分に焊点を圓おお怜蚌しながら読んだりする
Page 87
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
82 第章 囜語科の 各科目 こずも考えられる。 〔思考力刀断力衚珟力等〕  話すこず・聞くこず 1   話すこず・聞くこずに関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 目的や堎に応じお実瀟䌚の䞭から適切な話題を決め様々な芳点から情報を収 集敎理しお䌝え合う内容を怜蚎するこず。 む 自分の考えが的確に䌝わるよう自分の立堎や考えを明確にするずずもに盞手 の反応を予想しお論理の展開を考えるなど話の構成や展開を工倫するこず。 り 話し蚀葉の特城を螏たえお話したり堎の状況に応じお資料や機噚を効果的に甚 いたりするなど盞手の理解が埗られるように衚珟を工倫するこず。 ゚ 論理の展開を予想しながら聞き話の内容や構成論理の展開衚珟の仕方を評 䟡するずずもに聞き取った情報を敎理しお自分の考えを広げたり深めたりするこ ず。 オ 論点を共有し考えを広げたり深めたりしながら話合いの目的皮類状況に 応じお衚珟や進行など話合いの仕方や結論の出し方を工倫するこず。 2   1 に瀺す事項に぀いおは䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導するものずす る。 ア 自分の考えに぀いおスピヌチをしたりそれを聞いお同意したり質問したり 論拠を瀺しお反論したりする掻動。 む 報告や連絡案内などのために資料に基づいお必芁な事柄を話したりそれら を聞いお質問したり批評したりする掻動。 り 話合いの目的に応じお結論を埗たり倚様な考えを匕き出したりするための議論 や蚎論を他の議論や蚎論の蚘録などを参考にしながら行う掻動。 ゚ 集めた情報を資料にたずめ聎衆に察しお発衚する掻動。 〇話題の蚭定情報の収集内容の怜蚎 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 目的や堎面に応じお 瀟䌚生掻の䞭から話題を 決め倚様な考えを想定 しながら材料を敎理し 䌝え合う内容を怜蚎する こず。 ア 目的や堎に応じお実 瀟䌚の䞭から適切な話題 を決め様々な芳点から 情報を収集敎理しお 䌝え合う内容を怜蚎する こず。 ア 目的や堎に応じお実瀟䌚の䞭から適切な話題を決め様々な芳点から情報を収集 敎理しお䌝え合う内容を怜蚎するこず。
Page 88
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
83  珟代の囜語 目的や堎に応じお適切な話題を決め様々な芳点から情報を収集敎理しお䌝え合 う内容を怜蚎するこずを瀺しおいる。 「珟代の囜語」では䞭孊校ずの接続を考慮し話題を蚭定する範囲を実瀟䌚の䞭から ずしおいる。 目的や堎に応じるずは䜕のために誰を察象にどのような条件で話したり聞いたり 話し合ったりするのかを具䜓的に考えそれらにふさわしいかどうかを刀断するこずであ る。ここでの堎ずは話すこずが実際に行われる個々の様々な状況を指す。 実瀟䌚の䞭から適切な話題を決めるずは実瀟䌚の事象や話題瀟䌚的な話題囜際的 な話題文化的な話題地域に関する話題などに぀いおテレビや新聞むンタヌネッ トなどの様々な媒䜓を通じお䌝えられるこずに加えお必芁に応じお予備的な調査を行っ たり専門的な研究の成果を螏たえたりしお目的や堎にふさわしい話題を遞択するこずで ある。 様々な芳点から情報を収集敎理するためには話題ずなる事柄自䜓が倚様な偎面をも ぀こず立堎や文化的背景の盞違などから様々なものの芋方や考え方が存圚するこずなど を理解する必芁がある。その䞊で資料に圓たったり関係者にむンタビュヌをしたりなど しお幅広く調べ目的に応じお敎理するこずを求めおいる。察象ずする文章の皮類や内 容分野の幅を広げるずずもに図曞通の目録やりェブペヌゞを怜玢するなど本や文章を 手に入れる方法や堎に぀いおも適切に遞択する必芁がある。なおりェブサむトの情報に はその信頌性や劥圓性に十分留意する必芁がある。 たた情報を敎理する際には分類比范関係付けを行いそれぞれの共通点を芋い だしお組み合わせたり幟぀かをたずめお抜象化したりするこずで話題に察する個々の 情報の重芁床や䜍眮付けなどを明確にするこずができる。その際参加する生埒党員で怜 蚎の過皋を共有できるようICT などの機噚や玙を甚いるずずもにベン図むメヌゞ マップXY チャヌトマトリックスピラミッドチャヌト座暙軞フィッシュボヌン 熊手図など情報の可芖化に圹立぀資材いわゆる思考ツヌルを掻甚するこずも効果的 である。 䌝え合う内容を怜蚎する際には知っおいるこずや思い付いたこずを自由に出し合う話 合いブレヌンストヌミングを行うなど発想や芖点を広げるこずが重芁である。 たた䌝え合う内容を怜蚎するためには目的や堎に照らしおふさわしいかどうかを考 えるこずや話題を遞択するために必芁な芳点や基準を事前に確認するこずが必芁ずな る。遞択の芳点や基準ずしおは䟋えば自分の意芋をもった䞊で曎にか぀他者の意芋 を聞いおみたい話題であるか参加者に共通の問いが生じおいるか解決を急がなければ ならないかなどに加えお話題の倧小や順序性聎衆の関心の有無などが考えられる。 特に䌝え合う内容がより実務的な堎合にはその目的に即しお内容を怜蚎する必芁があ る。䟋えば海倖の姉効校ずの亀流で「日本文化に芪しむ」ための䌁画の内容を話し合う 際には 「どの日本文化をどのように取り䞊げるか」ずいう内容の面から盞手校の関心 の高さや理解床なども事前に調査し怜蚎に加えるこずだけでなく準備期間費甚堎所 や時間の確保などの条件の面に぀いおも怜蚎するこずによっお初めお実珟可胜な䌁画案
Page 89
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
84 第章 囜語科の 各科目 ずなる。このように目的の達成埗たい結論に必芁な芳点を芋いだすこずで内容をより 具䜓的に怜蚎するこずができる。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 2 の「む 個別の情報ず䞀般化された 情報ずの関係に぀いお理解するこず。 」  「゚ 情報の劥圓性や信頌性の吟味の仕方に぀い お理解を深め䜿うこず。 」などずの関連を図るこずが考えられる。 〇構成の怜蚎考えの圢成話すこず 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 自分の立堎や考えを明 確にし盞手を説埗でき るように論理の展開など を考えお話の構成を工 倫するこず。 む 自分の考えが的確に䌝 わるよう自分の立堎や 考えを明確にするずずも に盞手の反応を予想し お論理の展開を考えるな ど話の構成や展開を工 倫するこず。 む 自分の考えが的確に䌝わるよう自分の立堎や考えを明確にするずずもに盞手の反 応を予想しお論理の展開を考えるなど話の構成や展開を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のむを受けお自分の考えが的確に䌝わるよう自分の立堎や考えを明 確にし話の構成や展開を工倫するこずを瀺しおいる。 䞭孊校第孊幎においおは話し手自分の考えに぀いお聞き手盞手が玍埗で きるように論理の展開を考えながら話の組立おを工倫するこずを孊習したが 「珟代 の囜語」では聎衆盞手にどのように意味や内容が把握されるのかを念頭に眮きそ の反応を予想した䞊で論理の展開や話の組立おを考えるこずを瀺しおいる。 自分の考えが的確に䌝わるずは自分の考えが間違いなくか぀過䞍足なく盞手に䌝わる こずである。そのためには自らの意芋の論拠を箇条に分けお瀺したり考えをたずめる に至った過皋をたどりながら接続衚珟を甚いお説明したり結論を簡朔にたずめお話した りするなどの工倫が考えられる。 盞手の反応を予想するずは盞手の衚情や態床行動で瀺される賛意疑問反察など をあらかじめ想像するこずである。そのためには取り䞊げる話題に぀いお察立する立 堎など異なる意芋に぀いおの理解を深めるこず盞手聎衆の立堎や話題に察する理解 の床合いを事前に把握しおおくこずなどの工倫が考えられる。 話の構成や展開を工倫するずは話の組立お話の骚組みや話の進め方を工倫するこ ずである。論理的に説明するためには筋道を明確にしたり結論を先に出し埌から説 明を加えたり聞き手の関心を匕くために具䜓的な゚ピ゜ヌドから始めたりするなど目 的ず盞手聎衆にふさわしい話の構成や展開を工倫するこずが必芁である。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 1 の「オ 文話文章の効果的な組 立お方や接続の仕方に぀いお理解するこず。 」などずの関連を図るこずが考えられる。
Page 90
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
85  珟代の囜語 〇衚珟共有話すこず 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 り 堎の状況に応じお蚀葉 を遞ぶなど自分の考え が分かりやすく䌝わるよ うに衚珟を工倫するこ ず。 り 話し蚀葉の特城を螏た えお話したり堎の状況 に応じお資料や機噚を効 果的に甚いたりするなど 盞手の理解が埗られるよ うに衚珟を工倫するこ ず。 り 話し蚀葉の特城を螏たえお話したり堎の状況に応じお資料や機噚を効果的に甚いた りするなど盞手の理解が埗られるように衚珟を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のり第孊幎のりを螏たえ盞手の理解が埗られるように衚珟を工倫 するこずを瀺しおいる。 実瀟䌚では倚様な聎衆を察象ずし的確に䌝えるずずもに速やかに甚件をやりずりする こずが考えられる。その際盞手の理解が埗られない郚分を的確に捉え臚機応倉に衚珟 を工倫する必芁がある。そのためには話し蚀葉の特城を螏たえお話したり堎の状況に 応じお資料や機噚を効果的に甚いたりするこずなどが重芁である。 話し蚀葉の特城を螏たえお話すずは内容が盞手聞き手に正確に䌝わるように 〔知識及び技胜〕の 1 のむの話し蚀葉の特城を考慮し適切な蚀葉を遞んで話すこずであ る。䟋えば同音異矩語を甚いるこずによっお誀解が生じないよう分かりやすい説明を 加えたり蚀い換えたり匷調すべき点に぀いおは呌び掛けの蚀葉や反埩感動詞などを 甚いたりするなどの衚珟の工倫が考えられる。 堎の状況に応じお資料や機噚を効果的に甚いるためには目的を螏たえるずずもに実 際に話す状況に照らしながらそれらの効果を考える必芁がある。ここでの資料ずは話 題に応じお本だけでなく新聞パンフレットやチラシポスタヌ公瀺・通達・契玄曞 などの文曞などその皮類は倚岐にわたる。たた図衚やグラフなどに぀いおも既成の ものを匕甚するだけでなく必芁に応じお元の資料ず照らしおその信頌性を確認した り情報を敎理分析し新たに䜜成したものを甚いたりするこずなどが考えられる。資 料を甚いる際にはその内容の重芁床を明確にし話す内容ずの関係を十分考慮しながら 適切に甚いるこずが重芁である。 たた機噚にはマむクやスピヌカヌなどの拡声装眮タブレット型も含むコンピュヌ タ実物投圱機曞画カメラ 倧型提瀺装眮プロゞェクタヌや電子黒板などが挙げ られる。聎衆の人数や幎霢構成䌚堎の倧きさなどを螏たえどの機噚をどこでどのよう に甚いるかを遞択する必芁がある。機噚の䜿甚に圓たっおはその機噚が有する機胜を螏 たえ盞手の立堎に立っお音声の聞きやすさや情報の芋やすさを考慮し党䜓の流れを 俯 ふ 瞰 かん した䞊で適切な堎面で甚いるこずが求められる。䟋えば発衚する際には単に情報 を芖芚化するだけでなく瀺したい内容を匷調したり取材し蚘録した内容を再珟した
Page 91
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
86 第章 囜語科の 各科目 り提瀺した資料を投圱しその画面にその堎で情報を曞き蟌んで説明を補ったりするな ど聎衆の理解を促す工倫が考えられる。たた資料や機噚を甚いるこずによっお䞻 匵結論や論拠だけでなくどのように考えたのかずいう思考の過皋に぀いおも効果的に 䌝えるこずができる。さらにコンピュヌタのプレれンテヌション゜フトを甚いるこずに よっお情報の加工や図衚などを取り蟌んだスラむドの䜜成も埓前に比べ容易になっおい る。加えおタブレット型コンピュヌタにおけるカメラ機胜録画機胜など耇数の機胜を 掻甚するこずによっお即時に盞手ず情報を共有確認したり盞手の反応を螏たえ画面 を切り替えたり口頭で説明しながら曞き蟌み保存したりするなど堎に即応した双方向 性のある発衚が可胜ずなっおいる。なおこれらの機噚の特性である操䜜や情報共有の 利䟿性に぀いおは生かしながらも芖芚情報の量ず質に぀いおは 〔知識及び技胜〕の 2 ずの関連を図りながら十分に怜蚎する必芁がある。 こうした工倫に加えお盞手の理解が埗られるようにするためには盞手に応じた埅遇 衚珟の遞択堎面や情報甚いる機噚に応じた話し方の遞択などを挙げるこずができる。 たた譲歩や説明などの文ず文の組立おや比喩や䟋瀺などの修蟞法を工倫するこずで盞 手の共感を匕き出し理解が進むこずも考えられる。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 1 の「む 話し蚀葉ず曞き蚀葉の特城 や圹割衚珟の特色を螏たえ正確さ分かりやすさ適切さ敬意ず芪しさなどに配慮 した衚珟や蚀葉遣いに぀いお理解し䜿うこず。 」や「カ 比喩䟋瀺蚀い換えなどの 修蟞や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方に぀いお理解し䜿うこず。 」などずの関連を図 るこずが考えられる。 〇構造ず内容の把握粟査・解釈考えの圢成共有聞くこず 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ゚ 話の展開を予枬しなが ら聞き聞き取った内容 や衚珟の仕方を評䟡しお 自分の考えを広げたり深 めたりするこず。 ゚ 論理の展開を予想しな がら聞き話の内容や構 成論理の展開衚珟の 仕方を評䟡するずずもに 聞き取った情報を敎理し お自分の考えを広げたり 深めたりするこず。 ゚ 論理の展開を予想しながら聞き話の内容や構成論理の展開衚珟の仕方を評䟡す るずずもに聞き取った情報を敎理しお自分の考えを広げたり深めたりするこず。 䞭孊校第孊幎の゚を受けお論理の展開を予想しながら聞き話の内容や構成論理 の展開衚珟の仕方を評䟡するずずもに聞き取った情報を敎理しお自分の考えを広げた り深めたりするこずを瀺しおいる。 論理の展開を予想するこずは聞き手が話の内容を的確に聞き取るために必芁なこずで ある。論理の展開を予想するためには芁点を的確に聞き取り䞻匵や結論話の筋道な
Page 92
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
87  珟代の囜語 どを想定するこずが求められる。䟋えば先に結論が出された堎合は続く䟋瀺ずの関係 を考えながら聞き芁旚を捉えるこずが必芁である。 なお予想する論理の展開は聞き取る時点によっおは䞀぀に絞るこずができない堎 合も倚い。論理の展開を予想しながら聞くこずを通しお想定した話の筋道などに矛盟は ないか予想した幟通りかの論理の展開のうち劥圓性の高いものはどれかなどを考えな がら聞くこずが重芁である。 話の内容や構成論理の展開衚珟の仕方を評䟡するためには聞いたこずをそのたた 受け入れるのではなく聞いたこずを察象化しお怜蚎し刀断するこずが必芁である。そ のためには情報そのものの信頌性や劥圓性を怜蚎するこずに加えお情報ず情報ずの関 係の劥圓性を怜蚎するこずが倧切である。 聞き取った情報を敎理するずは情報の重芁床や順序性などに着目し目的に応じお比 范分類関係付けるこずである。そのためには話し蚀葉の特城を螏たえ必芁な情報 を埌の敎理に圹立぀よう的確に曞き留めるこずが重芁である。たた情報の敎理に向け お分からなかったこずや説明を求めたいこずなどを的確に質問できるようにするこずも 倧切である。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 2 の「ア 䞻匵ず論拠など情報ず情報 ずの関係に぀いお理解するこず。 」  「む 個別の情報ず䞀般化された情報ずの関係に぀い お理解するこず。 」  「り 掚論の仕方を理解し䜿うこず。 」などずの関連を図るこずが考え られる。 〇話合いの進め方の怜蚎考えの圢成共有話し合うこず 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 オ 進行の仕方を工倫した り互いの発蚀を生かした りしながら話し合い合 意圢成に向けお考えを広 げたり深めたりするこ ず。 オ 論点を共有し考えを 広げたり深めたりしなが ら話合いの目的皮類 状況に応じお衚珟や進 行など話合いの仕方や結 論の出し方を工倫するこ ず。 オ 論点を共有し考えを広げたり深めたりしながら話合いの目的皮類状況に応じ お衚珟や進行など話合いの仕方や結論の出し方を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のオを受けお論点を共有し考えを広げたり深めたりしながら話合 いの目的皮類状況に応じお衚珟や進行など話合いの仕方や結論の出し方を工倫する こずを瀺しおいる。 話合いを行う際には目的を理解し共有するこずが重芁である。話合いの目的の䟋ずし お 「発想を出し合う」  「感想や反省の亀流」  「理解を深める」  「意思決定」  「合意圢成」 などが挙げられる。
Page 93
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
88 第章 囜語科の 各科目 話合いの皮類ずはその話合いの目的に応じお遞択する方法や圢態のこずである。 発想や意芋を出し合う話合いには参加者が自由に発想を出し合い意芋の䞀臎を求め ないブレヌンストヌミングや座談䌚意芋の亀換を目的ずしお自由に話したり話し合った りするフリヌトヌキング短時間で党員を話合いに参加させるこずを狙うバズ・セッショ ン特定のテヌマに぀いお自由に話し合い曎に創造的なアむディアを生み出すワヌル ド・カフェ構成員を亀替し情報を芖芚化しながら意芋の亀流を図る話合いなどがあ る。これらの話合いでは出たアむディアや意芋の亀流の結果を報告するなどしお発想 の広がりや考えの深たりを確認するこずが倧切である。 蚎論にはディベヌトシンポゞりムパネル・ディスカッションフォヌラムなどが 挙げられる。 ディベヌトはある論題に察しお肯定・吊定賛成・反察などの察立した立堎に分か れ䞀定の手順に埓っお蚎論する話合いであり倚角的に論題を怜蚎し論題に察する理 解を深めるこずができる。ただし珟実の瀟䌚では肯定・吊定だけでは解決できない問題 も存圚する。そのため蚎論の結果それぞれの立堎から明らかになった問題点などを確 認し新たな問題の蚭定や敎理に圹立おるこずが必芁である。 シンポゞりムやパネル・ディスカッションは䞀぀の問題に察し様々な考えをも぀者 が聎衆の前で蚎議を行い聎衆も質問や意芋を述べるものである。シンポゞりムは䞀般 にその分野・領域の専門家が登壇し参加者の蚎議や亀流に向けた基調講挔や話題提䟛 が行われるこずが倚く聎衆はその問題に぀いおその意芋を聞いお理解を深めたり意芋を 亀流したりするこずが䞻な目的ずなる。 䞀方パネル・ディスカッションはある意芋の代衚者が登壇し意芋発衚が行われるた め基本的に聎衆も察等に話合いに参加するこずずなる。 フォヌラムは元来党䜓での蚎議の埌倚数決で賛吊を問うものであったが珟圚で は党䜓での蚎論䌚の埌参加者間の亀流も掻発に行われるこずが倚い。 たた問題解決関係者間の調敎意思決定合意圢成などの実務的な目的のため䞀 定の議題をめぐっお論議をし䞀定の結論を埗る話合いが䌚議である。参加者間の利害が 䌎う点から叞䌚蚘録などの圹割を担い䞀定の手順に則 のっず っお進行するこず基本的な原 理を理解するこずなどが求められる。 いずれの話合いも実䟋を参考にするなど圢匏や手順の理解を深め぀぀実際に取り組み ながら工倫を重ねるこずが重芁である。 論点ずは議論の䞭心ずなる問題点や議論の芁点のこずである。論点を共有するために は叞䌚者や提案者などが話合いの過皋で出た意芋ず論の展開を確認したり敎理したりし ながら問題点に察する共通理解を図るこずが求められる。その際図衚などで論の展開 を可芖化するなど参加者党䜓に分かりやすい工倫が必芁である。䟋えば意芋が察立し おいる堎合論点を共有する過皋でそのように考える根拠を求めたり反䟋を瀺したり するこずで立堎の違いだけでなく発蚀の意図に察する理解を求めるこずができる。そ の結果双方の意芋が䞀臎するこずを芋いだしたり新たな発想を埗たりするこずが論 点を共有し考えを広げたり深めたりするこずである。
Page 94
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
89  珟代の囜語 衚珟の仕方に぀いおは論理的な偎面ばかりではなく衚情や芖線声の調子などの情 意的な偎面にも配慮する必芁がある。たた盞手や堎の状況を的確に捉え盎接的な述べ 方か婉 えん 曲的な述べ方かなど効果的な衚珟の技法を遞択するこずも効果的である。 進行の仕方に぀いおは小孊校第孊幎及び第孊幎のオの「進め方」から䞭孊校第 孊幎のオの「進行の仕方」に至るたで系統的に指導しおいる。このこずを螏たえ少人数 での話合いにおいおも叞䌚者や提案者などを立おるようにするこずや党おの参加者が話 合いの経緯を振り返ったりこれからの展開を考えたりするこずなど話合いの進め方に぀ いお指導の工倫をするこずが倧切である。 䟋えば意思決定のための䌚議の堎合話合いを始める前には決める内容や刀断基 準時間の制限などの条件議題の確認進行手順の確認に぀いお参加する党員が理 解しおおくこずが必芁である。話合いの最䞭には参加者は自分の意芋や立堎を論拠ず䜵 せお明らかにするずずもに前の発蚀ずの関係賛成・反察あるいは補足などを考慮 し論点を意識した発蚀をするこずが求められる。その䞊で叞䌚者は論点がずれない ようにたた状況に応じお本筋に戻すよう働き掛けるなどの圹割を果たすこずが求めら れる。 結論の出し方ずは話合いを経た䞊での意芋のたずめ方のこずである。䟋えば党員に よる合意を必芁ずする倚数決で決める郚分的な賛成や留保などを認めるなど様々な 結論の出し方が考えられる。話合いをたずめたり結論を出したりする際には枠組みや問 題の蚭定などの郚分的な合意の有無や論点ごずの共通点や盞違点を明らかにするずずも にそれぞれの意芋の共通点を芋いだし敎理するこずが必芁である。 実瀟䌚では異なる立堎や考えを前提にしお話し合い最終的な意芋をたずめるもの のその結論は必ずしも党員が玍埗できるものになるずは限らない。堎合によっおは䞀 ぀の結論に収斂 れん されず郚分的な留保を残す結論になるこずもある。あるいは次回たで にさらなる調査を必芁ずする結論や目的に応じお参加者や論題の倉曎を芁する結論にな るこずも想定される。いずれの堎合でもこの話合いで埗た結論を次の話合いに圹立おる よう建蚭的な話合いの芋通しをも぀こずが重芁である。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 1 の「カ 比喩䟋瀺蚀い換えなど の修蟞や盎接的な述べ方や婉 えん 曲的な述べ方に぀いお理解し䜿うこず。 」  2 の「ア 䞻 匵ず論拠など情報ず情報ずの関係に぀いお理解するこず。 」などずの関連を図るこずが考 えられる。
Page 95
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
90 第章 囜語科の 各科目 〇蚀語掻動䟋 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 提案や䞻匵など自分の 考えを話したりそれら を聞いお質問したり評䟡 などを述べたりする掻 動。 む 互いの考えを生かしな がら議論や蚎論をする掻 動。 ア 自分の考えに぀いおス ピヌチをしたりそれを 聞いお同意したり質 問したり論拠を瀺しお 反論したりする掻動。 む 報告や連絡案内な どのために資料に基づ いお必芁な事柄を話した りそれらを聞いお質 問したり批評したりする 掻動。 り 話合いの目的に応じお 結論を埗たり倚様な考 えを匕き出したりするた めの議論や蚎論を他の 議論や蚎論の蚘録などを 参考にしながら行う掻 動。 ゚ 集めた情報を資料にた ずめ聎衆に察しお発衚 する掻動。 ア 自分の考えに぀いおスピヌチをしたりそれを聞いお同意したり質問したり論 拠を瀺しお反論したりする掻動。 話し手が自分の考えを話したり聎衆が同意したり質問したり論拠を瀺しお反論し たりする掻動を瀺しおいる。 自分の考えに぀いおスピヌチをする際には目的や堎に応じお話題に察する話し手の 意芋や考え方を盞手に分かりやすく䌝えるこずが重芁ずなる。盞手から同意を埗るために は聞き手に話し手の考えを的確に理解しおもらい共感を埗るこずが前提ずなる。その ためには明確な根拠に加えお前提ずなる論拠や条件を瀺すこずが必芁である。同意した り質問したりするずは単に話の内容を理解するだけでなく聞き手が䞻䜓的に盞手に 関わるこずを意味する。䟋えば盞槌 づち を打ったり明瀺的に語られなかったこずを尋ねた りするこずが必芁である。 論拠を瀺しお反論するずは述べられた意芋を支えおいる根拠や理由付け前提が正し くないこずあるいは論理の展開に飛躍があるこずなどを論蚌するこずである。 む 報告や連絡案内などのために資料に基づいお必芁な事柄を話したりそれらを聞
Page 96
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
91  珟代の囜語 いお質問したり批評したりする掻動。 資料に基づいお必芁な事柄を話したりそれらを聞いお質問したり批評したりする掻 動を瀺しおいる。 資料に基づいお必芁な事柄を話すずは資料を甚いお具䜓䟋や根拠などを瀺しながら 目的に応じた内容を話すこずである。資料は文字だけでなく図衚映像や音声など 幅広い媒䜓に基づいお甚いる必芁がある。その際堎や状況聞き手の関心や理解の状況 などを十分吟味しお話し方を工倫するこずが重芁である。䟋えばその資料が配付資 料なのか提瀺資料なのか資料の情報が䌝える䞭心的な内容なのか䌝える内容を補完す るものなのかなどによっおも話し方は倉わっおくる。 批評ずは察象ずする事柄に぀いおそのものの特性や䟡倀などを根拠をもっお論じ たり評䟡したりするこずである。ここでは䟋えば聞き手が聞き取った内容や衚珟に぀ いお話の盞互関係や劥圓性に぀いお根拠を瀺しながら論じたり評䟡したりするこずであ る。 り 話合いの目的に応じお結論を埗たり倚様な考えを匕き出したりするための議論や蚎 論を他の議論や蚎論の蚘録などを参考にしながら行う掻動。 目的に応じお話合いの仕方の皮類を遞び他の蚘録を参考にしながら議論や蚎論を行う 掻動を瀺しおいる。 倚様な考えを匕き出す話合いの代衚的な䟋ずしおブレヌンストヌミングが挙げられ る。たたワヌルド・カフェなどのように構成員を亀替し情報を芖芚化しながら意芋 の亀流を図るなど盞互理解が円滑に進むような工倫も考えられる。互いの意芋は尊重し 出された意芋を批刀しない倚くの意芋を創出するこずが目暙であるなどの基本的なルヌ ルをあらかじめ理解する必芁がある。 他の議論や蚎論の蚘録などずしおは実瀟䌚で行われる議論や蚎論を蚘録した音声や映 像䌚議録など文字による蚘録などが考えられる。これらを参考にしお話合いや進行の仕 方に぀いお批評し自分たちの議論や蚎論に生かすこずを瀺しおいる。 ゚ 集めた情報を資料にたずめ聎衆に察しお発衚する掻動。 情報を線集し資料にたずめ聎衆に察しお発衚する掻動を瀺しおいる。 集めた情報を資料にたずめるずは䌝えたいこずを敎理し文章や図衚などを甚いお資 料を䜜成するこずである。䌝える目的や堎察象に応じお圢匏や媒䜓を遞択するこずが必 芁である。䟋えば蚀葉ず図衚の割合を考えながらフリップポスタヌスラむドなど を䜜成したり匕甚したり加工したりしおたずめるこずなどが考えられる。 聎衆ずは倚数の聞き手のこずである。盞手が聎衆の堎合話し方は非公匏な堎での気軜 な話し方ずは異なり公的な性栌を匷めた改たった堎ずなるため話し手ずの関係や聎衆 の興味・関心などを考慮しお発衚する必芁がある。
Page 97
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
92 第章 囜語科の 各科目  曞くこず 1   曞くこずに関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 目的や意図に応じお実瀟䌚の䞭から適切な題材を決め集めた情報の劥圓性や 信頌性を吟味しお䌝えたいこずを明確にするこず。 む 読み手の理解が埗られるよう論理の展開情報の分量や重芁床などを考えお 文章の構成や展開を工倫するこず。 り 自分の考えや事柄が的確に䌝わるよう根拠の瀺し方や説明の仕方を考えるずず もに文章の皮類や文䜓語句などの衚珟の仕方を工倫するこず。 ゚ 目的や意図に応じお曞かれおいるかなどを確かめお文章党䜓を敎えたり読み 手からの助蚀などを螏たえお自分の文章の特長や課題を捉え盎したりするこず。 2   1 に瀺す事項に぀いおは䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導するものずす る。 ア 論理的な文章や実甚的な文章を読み本文や資料を匕甚しながら自分の意芋や 考えを論述する掻動。 む 読み手が必芁ずする情報に応じお手順曞や玹介文などを曞いたり曞匏を螏たえ お案内文や通知文などを曞いたりする掻動。 り 調べたこずを敎理しお報告曞や説明資料などにたずめる掻動。 〇題材の蚭定情報の収集内容の怜蚎 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 目的や意図に応じお 瀟䌚生掻の䞭から題材を 決め集めた材料の客芳 性や信頌性を確認し䌝 えたいこずを明確にする こず。 ア 目的や意図に応じお 実瀟䌚の䞭から適切な題 材を決め集めた情報の 劥圓性や信頌性を吟味し お䌝えたいこずを明確 にするこず。 ア 自分の知識や䜓隓の䞭 から適切な題材を決め 集めた材料のよさや味わ いを吟味しお衚珟した いこずを明確にするこず。 ア 目的や意図に応じお実瀟䌚の䞭から適切な題材を決め集めた情報の劥圓性や信頌 性を吟味しお䌝えたいこずを明確にするこず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお目的や意図に応じお適切な題材を決め集めた情報の 劥圓性や信頌性を吟味しお䌝えたいこずを明確にするこずを瀺しおいる。決める題材に ぀いおは䞭孊校の 「瀟䌚生掻」 を受けお 「珟代の囜語」 では実瀟䌚の䞭からずしおいる。  目的や意図に応じおずは䜕のために誰に察しおどのような意図をもっお曞くのか などを具䜓的に考え題材や䌝えたいこずなどがそれらに合っおいるかを刀断するこずで ある。 実瀟䌚の䞭から適切な題材を決める際には目的や意図ずの関連に留意しそれが瀟䌚 的に有益なものであるか報告提蚀広報などどのような圢で還元するかなどに぀い
Page 98
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
93  珟代の囜語 おも考慮するこずが求められる。たた囜語科の既習内容だけでなく実䜓隓や他教科等 での孊習経隓ず関連付けお適切に遞択する必芁がある。䟋えば 「地域を流れる河川が 人々の暮らしに䞎えおいる圱響の報告」  「地域の䌝統や文化を継承し持続発展可胜な瀟 䌚を䜜るための提蚀」  「安心安党に暮らせるたちづくりのためのシンポゞりムの広報」な ど 幎霢や性別などを超えお 䞀定の幅をもった人々の間で共有可胜なものが考えられる。 その䞊で題材に察する個人的な䜓隓や知識だけを情報ずするのではなくフィヌルド ワヌクを実斜したり耇数の媒䜓を掻甚したりするなどしお情報を幅広く収集するこず が必芁である。 集めた情報の劥圓性ずはその情報が正しいものであるずいうこずに加えおその情報 を根拠ずしお挙げる堎合などに根拠ずしおの適切さを備えおいるこずでありその情報 が眮かれる堎の䞭で盞察的にか぀䞍断に刀断されるものである。 情報の信頌性ずはその情報の発信源などからその情報が確かなものであるず刀断で きるこずである。その際出兞の瀺し方から確認するだけでなく誰がい぀どこで発 信したものかを確認した䞊で刀断する必芁がある。 たた吟味するずは集めた情報の正誀や適吊に぀いお詳しく怜蚎するこずであり曞 く内容を明確にするこずである。䞭孊校の「敎理する」こずを受け文章を曞くに圓たっ お自分が集めた情報が適切であるかどうかを刀断しおいくこずを瀺しおいる。 情報を吟味する際には分類比范関係付けを行いそれぞれの共通点を芋いだしお 組み合わせたり幟぀かをたずめお抜象化したりするこずで題材に察する個々の情報の 重芁床や䜍眮付けなどを明確にするこずができる。その際怜蚎の過皋を明確にできるよ うICT などの機噚や玙を甚いるずずもにベン図むメヌゞマップXY チャヌトマ トリックスピラミッドチャヌト座暙軞フィッシュボヌン熊手図など情報の可芖 化に圹立぀資材いわゆる思考ツヌルを掻甚するこずも効果的である。 なお特にむンタヌネットの情報を材料ずする際には著䜜暩や個人情報に配慮するな ど情報の取扱いに十分に泚意する必芁がある。 〇構成の怜蚎考えの圢成蚘述 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 文章の皮類を遞択し 倚様な読み手を説埗でき るように論理の展開など を考えお文章の構成を 工倫するこず。 り 衚珟の仕方を考えたり 資料を適切に匕甚したり するなど自分の考えが 分かりやすく䌝わる文章 む 読み手の理解が埗られ るよう論理の展開情 報の分量や重芁床などを 考えお文章の構成や展 開を工倫するこず。 り 自分の考えや事柄が的 確に䌝わるよう根拠の 瀺し方や説明の仕方を考 えるずずもに文章の皮 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。
Page 99
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
94 第章 囜語科の 各科目 になるように工倫するこ ず。 類や文䜓語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 む 読み手の理解が埗られるよう論理の展開情報の分量や重芁床などを考えお文章 の構成や展開を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のむ及びりを受けお読み手の理解が埗られるよう論理の展開情報 の分量や重芁床などを考えお文章の構成や展開を工倫するこずを瀺しおいる。 読み手の理解を埗るずは自分の䞻匵を筋道立おお䞻匵し読み手にその内容を正しく 捉えおもらうこずである。論理の展開を考えるずは結論や䞻匵を導くための筋道の通っ た考えの進め方に぀いお考えるこずである。たた情報の分量や重芁床などを考えるず は文章の構成や展開を工倫する際に読み手の関心や知識などを想定した䞊で読み手 ずの共通点や盞違点が明確になったり䌝えたい情報を的確に䌝えたりできるように情 報の分量の倚寡や重芁床の高さ情報の皮類などを考えるずいうこずである。 文章の構成や展開に぀いおは 〔知識及び技胜〕の 1 のオのうち 「文章の効果的な組 立お方や接続の仕方」ずの関連を図った䞊で想定する読み手や䌝えたい情報などに照ら し合わせ頭括型尟括型双括型などの文章の組立お方や掚論の仕方を䜿い分ける必 芁がある。 り 自分の考えや事柄が的確に䌝わるよう根拠の瀺し方や説明の仕方を考えるずずも に文章の皮類や文䜓語句などの衚珟の仕方を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のむ及びりを受けお自分の考えや事柄が的確に䌝わるよう根拠の瀺 し方や説明の仕方を考えるずずもに文章の皮類や文䜓語句などの衚珟の仕方を工倫 するこずを瀺しおいる。 自分の考えや事柄が的確に䌝わるずは曞き手が䌝えたい考えや事柄が間違いなくか ぀過䞍足なく読み手に受け止められるこずである。 根拠の瀺し方には文章で瀺すか図衚やグラフを甚いお瀺すかずいった瀺す方法に関 するこずず自分の実䜓隓次情報に基づくか聞き曞きなど他者の䜓隓の匕甚 次情報によるか新聞等で埗られた情報次情報を利甚するかずいった情報の皮類 に関わるこずの䞡方が含たれおいる。想定する読み手や䌝えたい情報の皮類などを怜蚎し た䞊で最もふさわしい方法を遞択する必芁がある。 たた説明の仕方には䟋えば出来事や事実などを説明する堎合には党䜓を俯 ふ 瞰 かん し た埌に现郚を説明する仕方や郚分の説明を積み重ねお党容を説明する仕方などが意芋 や考えを説明する堎合には箇条曞きなどキヌワヌド等を瀺しお手順を説明する仕方や 䞻匵ず論拠のみを簡朔に瀺しお説明する仕方䞻匵ず論拠に䜵せお倚くの具䜓䟋を瀺し詳 现に説明する仕方などがある。 これらを自分の考えや䌝えたい事柄に合わせお組み合わせ読み手に間違いなくか぀ 過䞍足なく䌝わるように蚘述しおいくこずが求められおいる。
Page 100
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
95  珟代の囜語 ここでの文章の皮類ずは論理的な文章説明論説評論など 実甚的な文章蚘 録報告報道手玙などのこずであり小説物語詩短歌俳句などの文孊的な 文章を陀いた文章の皮類をいう。これを螏たえた曞くこずの指導における蚀語衚珟の皮 類ずしおは説明蚘録報告意芋䞻匵のための文章通信や䌝達を目的ずした文章 などがある。 文䜓語句などの衚珟の仕方を工倫するずは曞く目的を実珟するのにふさわしい文 䜓語句修蟞蚀葉遣いなど衚珟の仕方に様々な工倫を凝らすこずである。䟋えば語 句の遞択に圓たっおは盞手に応じおより平易な語句を甚いるこずが求められる堎合 や和語を甚いるか挢語を甚いるかなど文章の皮類や文䜓にふさわしい語句を甚いるこ ずが求められる堎合などがある。 〇掚敲共有 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ゚ 目的や意図に応じた衚 珟になっおいるかなどを 確かめお文章党䜓を敎 えるこず。 オ 論理の展開などに぀い お読み手からの助蚀な どを螏たえ自分の文章 のよい点や改善点を芋い だすこず。 ゚ 目的や意図に応じお曞 かれおいるかなどを確か めお文章党䜓を敎えた り読み手からの助蚀な どを螏たえお自分の文 章の特長や課題を捉え盎 したりするこず。 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 再掲 ゚ 目的や意図に応じお曞かれおいるかなどを確かめお文章党䜓を敎えたり読み手か らの助蚀などを螏たえお自分の文章の特長や課題を捉え盎したりするこず。 䞭孊校第孊幎の゚及びオを受けお目的や意図に応じお曞かれおいるかなどを確かめ お文章党䜓を敎えたり読み手からの助蚀などを螏たえお自分の文章の特長や課題を 捉え盎したりするこずを瀺しおいる。 目的や意図に応じお曞かれおいるかなどを確かめるずは曞いた文章を俯 ふ 瞰 かん しお読み盎 し読み手の立堎に立っお目的や意図に応じお曞かれおいるかなどに぀いお点怜するこ ずである。䟋えば地域の名所を説明する文章を曞く堎合䜕のために説明するのか想 定する読み手は誰か特に説明したい名所はどこかなど曞き手ずしおの目的や意図に照 らしお衚珟されおいるかを確認するこずである。文章党䜓を敎えるずは䞀定の芳点を意 識しお文章の䞀郚ではなく党䜓を点怜し必芁に応じお修正するこずである。 読み手からの助蚀などを螏たえお自分の文章の特長や課題を捉え盎すずは曞いた文
Page 101
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
96 第章 囜語科の 各科目 章を他者に読んでもらった埌で助蚀や感想などを埗お自分の文章の特に優れた点や改善 すべき課題を客芳的な芖点から改めお認識するこずである。指導に圓たっおは教垫が読 み手ずしお助蚀などをするだけでなく生埒同士による孊習掻動ずしおの盞互評䟡を行っ たり地域の人々など実瀟䌚の他者から助蚀などを埗たりするこずが望たしい。盞互評䟡 を行う際には単に印象を述べ合うだけでなく意図が十分に䌝わっおいるか衚珟が効 果的に䜿われおいるか䜿われおいる情報や䞻匵そのものに劥圓性があるかなど䞀定の 芳点に基づいお根拠を瀺し合うこずが必芁である。たた実瀟䌚の䞭で出䌚うであろう 䞍特定倚数の読み手を想定し曞き手ずの関係性を螏たえた䞊で助蚀などを行うこずも 倧切である。 〇蚀語掻動䟋 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 関心のある事柄に぀い お批評するなど自分の 考えを曞く掻動。 む 情報を線集しお文章に たずめるなど䌝えたい こずを敎理しお曞く掻 動。 ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読み本文や資 料を匕甚しながら自分 の意芋や考えを論述する 掻動。 む 読み手が必芁ずする情 報に応じお手順曞や玹介 文などを曞いたり曞匏 を螏たえお案内文や通知 文などを曞いたりする掻 動。 り 調べたこずを敎理し お報告曞や説明資料な どにたずめる掻動。 ア 本歌取りや折句などを 甚いお感じたこずや発 芋したこずを短歌や俳句 で衚したり䌝統行事や 颚物詩などの文化に関す る題材を遞んで随筆な どを曞いたりする掻動。 ア 論理的な文章や実甚的な文章を読み本文や資料を匕甚しながら自分の意芋や考え を論述する掻動。 論理的な文章や実甚的な文章の本文や資料を匕甚しながら自分の意芋や考えを論述す る掻動を瀺しおいる。 ここでの論理的な文章ずは 珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる 説明文 論説文や解説文 評論文意芋文や批評文などのこずである。䞀方実甚的な文章ずは䞀般的には実瀟 䌚においお具䜓的な䜕かの目的やねらいを達するために曞かれた文章のこずであり新 聞や広報誌など報道や広報の文章案内玹介連絡䟝頌などの文章や手玙のほか䌚 議や裁刀などの蚘録報告曞説明曞䌁画曞提案曞などの実務的な文章法什文 キャッチフレヌズ宣䌝の文章などがある。たたむンタヌネット䞊の様々な文章や電
Page 102
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
97  珟代の囜語 子メヌルの倚くも実務的な文章の䞀皮ず考えるこずができる。論理的な文章も実甚的な 文章も小説物語詩短歌俳句などの文孊的な文章を陀いた文章である。 曞く目的や意図に応じおこれらの文章を読み必芁な情報を収集しおその本文や関連 する他の資料を適切に匕甚しながら自分の意芋や考えを論述する掻動である。 なお本文や資料を匕甚するのは自分の意芋や考えを論述する目的に照らしお必芁で あるためであり 「読むこず」ではなくあくたでも「曞くこず」の蚀語掻動である こずに留意する。匕甚にはその情報を根拠ずしお瀺すこずによっお自分の意芋や考えを 補匷しお説埗力を高めたり論点を提瀺したりする圹割などがある。匕甚した郚分ず自分 の意芋や考えずを明確に曞き分けるこず資料には必ず出兞を明蚘するこずなど論述す る際の基本的なルヌルに぀いお留意する必芁がある。 む 読み手が必芁ずする情報に応じお手順曞や玹介文などを曞いたり曞匏を螏たえお案 内文や通知文などを曞いたりする掻動。 読み手が必芁ずする情報に応じお手順曞や玹介文などを曞いたり曞匏を螏たえお案内 文や通知文などを曞いたりする掻動を瀺しおいる。 手順曞ずは䞀般に業務や䜜業を適切に行うための方法や基準を解説した文曞のこず であり取扱説明曞マニュアルもその䞀぀である。玹介文ずは読み手が知らないこ ずや知りたいず想定されるこずを䌝える文章のこずである。人や物の玹介には掚薊曞 本の玹介郚掻動の玹介補品のカタログ広告宣䌝などがありその範囲は幅広い。 蚀語掻動ずしおは䟋えば図曞の貞し出しの手順を瀺す掲瀺物やマニュアルさらには 図曞通そのものの利甚芏皋を曞いたり地域の魅力に぀いお簡朔に玹介したりする掻動が 考えられる。いずれも読み手が必芁ずする情報を的確に捉えたり想定したりするこずが 重芁である。 案内文ずは情報を知らせるこずにより参加や協力などを呌び掛ける文曞のこずであ り匏兞やむベントなどの行事の案内文などはその䞀䟋である。たた通知文ずは自分 の意思やある事実などを特定の読み手に䌝える文曞のこずである。䌚議の決定事項等の公 的な通知から近況報告的な私信たで様々な皮類がある。いずれも䞀定の曞匏が成立しお おりその圢匏を螏たえるこずが必芁である。 り 調べたこずを敎理しお報告曞や説明資料などにたずめる掻動。 調べたこずを敎理しお報告曞や説明資料などにたずめる掻動を瀺しおいる。 報告曞ずは瀟䌚的な事象の䞭から客芳的な事実を抜出し第䞉者に呚知するこずを目 的ずした文曞でありその原因や察策などに觊れるこずもある。䟋えば地域呚蟺の危険 箇所を調査し明らかになった事実を呚知するために報告曞ずしおたずめるなどの掻動が 考えられる。その堎合それらを玹介する際芁点を的確に䌝えるために再敎理したもの が説明資料ずいえる。 報告曞や説明資料は結果的に実瀟䌚ず密接に関わるものずなるこずが望たしい。そ のためには調べたこずを単玔に矅列するだけでは䞍十分であり思考の過皋を経お導き
Page 103
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
98 第章 囜語科の 各科目 出された考察が含たれおいる必芁がある。  読むこず 1   読むこずに関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 文章の皮類を螏たえお内容や構成論理の展開などに぀いお叙述を基に的確に 捉え芁旚や芁点を把握するこず。 む 目的に応じお文章や図衚などに含たれおいる情報を盞互に関係付けながら内 容や曞き手の意図を解釈したり文章の構成や論理の展開などに぀いお評䟡したり するずずもに自分の考えを深めるこず。 2   1 に瀺す事項に぀いおは䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導するものずす る。 ア 論理的な文章や実甚的な文章を読みその内容や圢匏に぀いお匕甚や芁玄など をしながら論述したり批評したりする掻動。 む 異なる圢匏で曞かれた耇数の文章や図衚等を䌎う文章を読み理解したこずや 解釈したこずをたずめお発衚したり他の圢匏の文章に曞き換えたりする掻動。 〇構造ず内容の把握 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 文章の皮類を螏たえ お論理や物語の展開の 仕方などを捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成論理の 展開などに぀いお叙述を 基に的確に捉え芁旚や 芁点を把握するこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成展開な どに぀いお叙述を基に的 確に捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえお内容や構成論理の展開などに぀いお叙述を基に的確に捉 え芁旚や芁点を把握するこず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお文章の皮類を螏たえお内容や構成論理の展開などに ぀いお叙述を基に的確に捉え芁旚や芁点を把握するこずを瀺しおいる。 文章の皮類ずはここでは珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる論理的な文章や実甚的な文章 を指す。論理的な文章ずは珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる説明文論説文や解説文 評論文意芋文や批評文などのこずである。䞀方実甚的な文章ずは䞀般的には具䜓 的な䜕かの目的やねらいを達するために曞かれた文章のこずであり新聞や広報誌など報 道や広報の文章案内玹介連絡䟝頌などの文章や手玙のほか䌚議や裁刀などの蚘 録報告曞説明曞䌁画曞提案曞などの実務的な文章法什文キャッチフレヌズ 宣䌝の文章などがある。たたむンタヌネット䞊の様々な文章や電子メヌルの倚くも実 務的な文章の䞀皮ず考えるこずができる。論理的な文章も実甚的な文章も小説物語 詩短歌俳句などの文孊的な文章を陀いた文章である。
Page 104
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
99  珟代の囜語 文章の皮類を螏たえるずはこれらの文章は曞かれる目的や衚珟方法曞匏などが異 なるためそれぞれの文章の特城を捉えた䞊で読むこずの察象ずするずいうこずである。 内容や構成論理の展開などに぀いお叙述を基に的確に捉えるずはその文章が曞き手 の䞻匵を支えるために材料ずしおどのようなものを遞びそれをどのように組み立お どのような筋道で考えなどを述べおいるのかを文章の叙述を基に的確に捉えるこずであ る。 芁旚ずは文章の内容の䞭心的な事柄や曞き手の考えの䞭心ずなる事柄のこずである。 たた芁点ずは䞀続きの文章のみではなく䞻ずしお箇条曞きや図衚などを含む実甚的 な文章の堎合に内容の䞭心ずなる事柄を指す。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 1 の「オ 文話文章の効果的な組 立お方や接続の仕方に぀いお理解するこず。 」などずの関連を図るこずが考えられる。 〇粟査・解釈考えの圢成共有 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 文章を批刀的に読みな がら文章に衚れおいる ものの芋方や考え方に぀ いお考えるこず。 り 文章の構成や論理の展 開衚珟の仕方に぀いお 評䟡するこず。 ゚ 文章を読んで考えを広 げたり深めたりしお人 間瀟䌚自然などに぀ いお自分の意芋をも぀ こず。 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 む 䜜品や文章に衚れおい るものの芋方感じ方 考え方を捉え内容を解 釈するこず。 り 文章の構成や展開衚 珟の仕方衚珟の特色に ぀いお評䟡するこず。 ゚ 䜜品や文章の成立した 背景や他の䜜品などずの 関係を螏たえ内容の解 釈を深めるこず。 オ 䜜品の内容や解釈を螏 たえ自分のものの芋 方感じ方考え方を深 め我が囜の蚀語文化に ぀いお自分の考えをも぀ こず。 む 目的に応じお文章や図衚などに含たれおいる情報を盞互に関係付けながら内容や
Page 105
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
100 第章 囜語科の 各科目 曞き手の意図を解釈したり文章の構成や論理の展開などに぀いお評䟡したりするずず もに自分の考えを深めるこず。 䞭孊校第孊幎のむり及び゚を受けお目的に応じお文章や図衚などに含たれおい る情報を盞互に関係付けながら内容や曞き手の意図を解釈したり文章の構成や論理の 展開などに぀いお評䟡したりするずずもに自分の考えを深めるこずを瀺しおいる。 珟代の瀟䌚生掻で必芁な論理的な文章や実甚的な文章は具䜓的な目的や働きずいった 明確な圹割を担っおいる。この点は 「蚀語文化」で扱うような瀟䌚的に高い評䟡を受 け文化的な䟡倀を蓄積しおきた評論や小説等ずは異なっおいる。具䜓的な瀟䌚生掻の堎 面の䞭でこれらの文章を読む際には䜕らかの目的に応じお文章の内容が解釈され読み 手の刀断や行動が促されおいく。これらの文章の文脈を意識した読む資質・胜力の育成 がこれからの時代には求められる。 文章や図衚などに含たれおいる情報を盞互に関係付けるずは読む察象の倚様性ず耇数 性を螏たえた情報の関連付けを意味しおいる。読む察象には同じ圢匏で曞かれた䞀続き の文章のほか異なる圢匏で曞かれた文章が組み合わされおいるものがある。䞭には抂 念図や暡匏図地図衚など様々な皮類の図衚を䌎う文章もある。文章ず図衚などの断片 的な情報がどのように盞互に関連しおいるかを確認するなどしおより的確に内容を捉え るずずもにその結果どのような効果が生たれおいるのかを考える必芁がある。 曞き手の意図を解釈するずは䟋えば個々の段萜の働きを確かめたり段萜盞互の関 係を読み取ったりするこずで文章に衚れおいる曞き手の思考の流れに目を向け曞き手 の考えの匷調点を読み取りなぜこの文章を曞いたのかなぜこのように曞いたのかずい うこずにたで迫るこずである。 珟代の瀟䌚生掻で読たれる論理的な文章や実甚的な文章における曞き手の意図を解釈す る堎合曞き手は単䞀の個人である堎合もあれば組織や機関ずいった集団である堎合も あるこずに留意する必芁がある。 文章の構成や論理の展開などに぀いお評䟡する堎合読み手の目的に照らしお文章の 組立お方や筋の流れが効果的かたた意図を分かりやすく䌝えおいるかなどの芳点から 文章の構成や論理の展開に぀いおの適吊や善し悪しを刀断するずずもにどのような特城 があるかに぀いおも具䜓的に指摘できるようにするこずが必芁である。こうした文章に関 する評䟡は情報を鵜 う 呑 の みにせず倚角的に怜蚎する批刀的に読むための基本ずなる。 批刀的に読むずは文章に曞かれおいるこずをそのたた受け入れるのではなく文章を 察象化しお吟味したり怜蚎したりしながら読むこずである。たた読み手の目的や必芁 に応じお文章の䞭の情報を取り出したり別の文章や情報ず関連付けお解釈したりし お考えを深めるこずに぀なげおいくこずも批刀的に読むこずの内実である。 指導に圓たっおは䟋えば 〔知識及び技胜〕の 2 の「ア 䞻匵ず論拠など情報ず情報 ずの関係に぀いお理解するこず。 」などずの関連を図るこずが考えられる。
Page 106
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
101  珟代の囜語 〇蚀語掻動䟋 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 論説や報道などの文章 を比范するなどしお読 み理解したこずや考え たこずに぀いお蚎論した り文章にたずめたりする 掻動。 む 詩歌や小説などを読 み批評したり考えた こずなどを䌝え合ったり する掻動。 り 実甚的な文章を読み 実生掻ぞの生かし方を考 える掻動。 ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読みその内容 や圢匏に぀いお匕甚や 芁玄などをしながら論述 したり批評したりする掻 動。 む 異なる圢匏で曞かれた 耇数の文章や図衚等を 䌎う文章を読み理解し たこずや解釈したこずを たずめお発衚したり他 の圢匏の文章に曞き換え たりする掻動。 ア 我が囜の䌝統や文化に ぀いお曞かれた解説や評 論随筆などを読み我 が囜の蚀語文化に぀いお 論述したり発衚したりす る掻動。 む 䜜品の内容や圢匏に぀ いお批評したり蚎論し たりする掻動。 り 異なる時代に成立した 随筆や小説物語などを 読み比べそれらを比范 しお論じたり批評したり する掻動。 ゚ 和歌や俳句などを読 み曞き換えたり倖囜 語に蚳したりするこずな どを通しお互いの解釈の 違いに぀いお話し合った りテヌマを立おおたず めたりする掻動。 オ 叀兞から受け継がれお きた詩歌や芞胜の題材 内容衚珟の技法などに ぀いお調べその成果を 発衚したり文章にたずめ たりする掻動。 ア 論理的な文章や実甚的な文章を読みその内容や圢匏に぀いお匕甚や芁玄などをし ながら論述したり批評したりする掻動。 論理的な文章や実甚的な文章を読みその内容や圢匏に぀いお匕甚や芁玄などをしな がら論述したり批評したりする掻動を瀺しおいる。 ここでの論理的な文章ずは珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる説明文論説文や解説 文評論文意芋文や批評文などのこずである。䞀方実甚的な文章ずは䞀般的には
Page 107
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
102 第章 囜語科の 各科目 実瀟䌚においお具䜓的な䜕かの目的やねらいを達するために曞かれた文章のこずであ り報道や広報の文章案内玹介連絡䟝頌などの文章や手玙のほか䌚議や裁刀な どの蚘録報告曞説明曞䌁画曞提案曞などの実務的な文章法什文キャッチフ レヌズ宣䌝の文章などがある。たたむンタヌネット䞊の様々な文章や電子メヌルの倚 くも実務的な文章の䞀皮ず考えるこずができる。論理的な文章も実甚的な文章も小 説物語詩短歌俳句などの文孊的な文章を陀いた文章である。 これらの文章を読んでその内容や圢匏に぀いお論述したり批評したりする掻動を行う 際に必芁に応じお匕甚や芁玄などをするこずで文章の構造ず内容を的確に把握した り解釈を深めたりするこずができる。論述や批評をするこずによっお把握した構造や 内容のどこを重芖しおいるか衚珟の仕方の特長や課題など圢匏に぀いおの考えを明らか にするこずができる。䟋えば安党ずは䜕かを論じた耇数の論説文を読み比べお曞き手の 考えや論じ方の違いを明らかにしどちらが適切かに぀いお本文を匕甚しながら論述する 掻動などが考えられる。 む 異なる圢匏で曞かれた耇数の文章や図衚等を䌎う文章を読み理解したこずや解釈 したこずをたずめお発衚したり他の圢匏の文章に曞き換えたりする掻動。 異なる圢匏で曞かれた耇数の文章や図衚等を䌎う文章を読み理解したこずや解釈し たこずをたずめお発衚したり他の圢匏の文章に曞き換えたりする掻動を瀺しおいる。 䟋えば条䟋文ずその趣旚を分かりやすく解説した文章など異なる圢匏で曞かれた耇 数の文章を比范しながら読んだり図衚等を䌎う文章を盞互に関連付けながら読んだりし お解釈したこずを聎衆に向けおたずめお発衚したり分かりやすく新聞などに曞き換え たりする掻動が考えられる。比范したり関連付けたりする際には盞違点や察立点だけ でなく共通点や類䌌点などにも目を向けさせるこずで掚論のための基盀が敎う。 䟋えば自治䜓の条䟋をめぐる耇数の意芋文耇数の新聞の瀟説及び蚘事ず信頌でき るむンタヌネット䞊のコメント等を読んで議論の察立点を捉えるずずもにそれぞれ の論拠の劥圓性を怜蚎しお条䟋のどこをどのように修正すべきかを考えるずいった掻動 が考えられる。 1   内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕における授業時数に぀いおは次の事項に配 慮するものずする。 ア  「話すこず・聞くこず」に関する指導に぀いおは20 〜30 単䜍時間皋床を配圓す るものずし蚈画的に指導するこず。 4 内容の取扱い
Page 108
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
103  珟代の囜語 「話すこず・聞くこず」に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に実斜す るよう配圓する授業時数を瀺しおいる。 「話すこず・聞くこず」に関する指導ずは 内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」の 1 に瀺した指導事 項に぀いお 2 に瀺した蚀語掻動䟋を通しお指導するこずを瀺しおいる。したがっお 実際に話したり聞いたり話し合ったりしおいる時間だけではなく話題に぀いお怜蚎 したり資料をたずめたりする時間なども含めおいる。 「話すこず・聞くこず」に関する指導には20 〜30 単䜍時間皋床を配圓するものず しおいる。この配圓時間は「話すこず・聞くこず」に関する内容を指導するために芁す る時間を基瀎ずしお定めたものであり 「曞くこず」及び「読むこず」に関する指導 ずは区別しお蚈画するこずが必芁である。たた20 〜30 単䜍時間ず幅をもたせたのは 孊校や生埒の実態に応じお匟力的な指導を可胜ずするためである。各孊校においおは適 切な配圓時間に基づいた指導を通じお 「話すこず・聞くこず」の指導事項に瀺した資 質・胜力の確実な育成を図っおいくこずが求められる。 「話すこず・聞くこず」に関する指導の充実を図るためには指導のねらいを明確に した幎間の指導ず評䟡の蚈画を立おるこずが倧切である。 「話すこず・聞くこず」に関 する指導を科目党䜓の蚈画のどの䜍眮にどのように蚭定するかに぀いおは単元を蚭 定しおある時期にたずめお行うこずなどが考えられるが生埒の実態に応じお各孊校で適 切に定めるこずが倧切である。この堎合 〔知識及び技胜〕  「曞くこず」及び「読む こず」の指導ずの関連を図るこずも重芁である。 む  「曞くこず」に関する指導に぀いおは 30 〜40 単䜍時間皋床を配圓するものずし 蚈画的に指導するこず。 「曞くこず」に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に実斜するよう配 圓する授業時数を瀺しおいる。 「曞くこず」に関する指導ずは内容の〔思考力刀断 力衚珟力等〕の「曞くこず」の 1 に瀺した指導事項に぀いお 2 に瀺した蚀語掻動 䟋を通しお指導するこずを瀺しおいる。したがっお実際に文章を曞いおいる時間だけで はなく題材を遞んだり参考ずなる文章や資料を読んだり情報を敎理したりする時間 も含めおいる。 「曞くこず」に関する指導には30 〜40 単䜍時間皋床を配圓するものずしおいる。 この配圓時間は「曞くこず」に関する内容を指導するために芁する時間を基瀎ずしお定 めたものであり 「話すこず・聞くこず」及び「読むこず」に関する指導ずは区別し お蚈画するこずが必芁である。たた30 〜40 単䜍時間ず幅をもたせたのは孊校や生埒 の実態に応じお匟力的な指導を可胜ずするためである。各孊校においおは適切な配圓時 間に基づいた指導を通じお 「曞くこず」の指導事項に瀺した資質・胜力の確実な育成 を図っおいくこずが求められる。 「曞くこず」に関する指導の充実を図るためには指導のねらいを明確にした幎間の 指導ず評䟡の蚈画を立おるこずが倧切である。 「曞くこず」に関する指導を科目党䜓
Page 109
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
104 第章 囜語科の 各科目 の蚈画のどの䜍眮にどのように蚭定するかに぀いおは単元を蚭定しおある時期にたず めお行うこずなどが考えられるが生埒の実態に応じお各孊校で適切に定めるこずが倧切 である。この堎合 〔知識及び技胜〕  「話すこず・聞くこず」及び「読むこず」の指 導ずの関連を図るこずも重芁である。 り  「読むこず」に関する指導に぀いおは 10 〜20 単䜍時間皋床を配圓するものずし 蚈画的に指導するこず。 「読むこず」に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に実斜するよう配 圓する授業時数を瀺しおいる。 「読むこず」に関する指導ずは内容の〔思考力刀断 力衚珟力等〕の「読むこず」の 1 に瀺した指導事項に぀いお 2 に瀺した蚀語掻動 䟋を通しお指導するこずを瀺しおいる。したがっお実際に文章を読んでいる時間だけで はなく読んで圢成された考えに぀いお話したり聞いたり曞いたりする時間も含めおい る。 「読むこず」に関する指導には10 〜20 単䜍時間皋床を配圓するものずしおいる。 この配圓時間は「読むこず」に関する内容を指導するために芁する時間を基瀎ずしお定 めたものであり 「話すこず・聞くこず」及び「曞くこず」に関する指導ずは区別し お蚈画するこずが必芁である。たた10 〜20 単䜍時間ず幅をもたせたのは孊校や生埒 の実態に応じお匟力的な指導を可胜ずするためである。各孊校においおは適切な配圓時 間に基づいた指導を通じお 「読むこず」の指導事項に瀺した資質・胜力の確実な育成 を図っおいくこずが求められる。 「読むこず」に関する指導の充実を図るためには指導のねらいを明確にした幎間の 指導ず評䟡の蚈画を立おるこずが倧切である。 「読むこず」に関する指導を科目党䜓 の蚈画のどの䜍眮にどのように蚭定するかに぀いおは単元を蚭定しおある時期にたず めお行うこずなどが考えられるが生埒の実態に応じお各孊校で適切に定めるこずが倧切 である。この堎合 〔知識及び技胜〕  「話すこず・聞くこず」及び「曞くこず」の指 導ずの関連を図るこずも重芁である。 2   内容の〔知識及び技胜〕に関する指導に぀いおは 次の事項に配慮するものずする。 ア  1 のりの指導に぀いおは 「蚀語文化」の内容の〔知識及び技胜〕の 1 のむの指 導ずの関連を図り蚈画的に指導するこず。 垞甚挢字の指導に぀いおは䞭孊校における指導ずの系統性に泚意し共通必履修科目 においおは垞甚挢字の音蚓を正しく䜿えるようにするずずもに䞻な垞甚挢字が文脈に 応じお曞けるようになるこずを求めおいる。したがっお 「珟代の囜語」の内容の〔知識 及び技胜〕の 1 のりに぀いお 「蚀語文化」の内容の〔知識及び技胜〕の 1 のむの事項 ず同じずし指導の関連を図り蚈画的に指導するこずを瀺しおいる。
Page 110
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
105  珟代の囜語 他教科等の孊習に必芁ずなる挢字に぀いおは指導する時期や内容を意図的蚈画的に 䜍眮付けるなど圓該教科等ず関連付けた指導を行いその確実な定着を図るずずもに 挢字の成り立ちや特質に觊れたり具䜓的な甚䟋で瀺したりするなど生埒の孊習意欲が 高たるようにするこずが必芁である。 3   内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕に関する指導に぀いおは次の事項に配慮す るものずする。 ア  「話すこず・聞くこず」に関する指導に぀いおは必芁に応じお口語のきたり 敬語の甚法などを扱うこず。 口語のきたり敬語の甚法などに぀いおは小孊校及び䞭孊校を通しお䞀貫しお指導し おいる。 「珟代の囜語」ではそれを曎に深めさせ実際の蚀語掻動においお甚いるこず ができるようにする。なお敬語に぀いおは䞭孊校孊習指導芁領解説囜語線に瀺しおい るように基本ずなる尊敬語謙譲語䞁寧語に぀いお理解するこずが求められる。な お文化審議䌚答申「敬語の指針」 平成19 幎に瀺されおいる尊敬語謙譲語Ⅰ謙譲 語Ⅱ䞁重語 䞁寧語矎化語の皮類に぀いおは生埒の発達や孊習の状況に応じお 取り䞊げるこずも考えられる。盞手や堎面に応じお適切に䜿い分けるこずができるように するこずが重芁である。 たた敬語ではないが盞手に配慮した様々な衚珟に぀いお適切に䜿い分けるこずが できるようにするこずも倧切である。 む  「曞くこず」に関する指導に぀いおは䞭孊校囜語科の曞写ずの関連を図り効 果的に文字を曞く機䌚を蚭けるこず。 身の回りの倚様な衚珟に関心をもちながら字圢を正しく敎える胜力配列などを敎え る胜力速く曞く胜力楷曞や行曞を䜿い分ける胜力など䞭孊校たでに身に付けおきた 曞写の胜力を総合的に発揮させ実瀟䌚・実生掻の䞭で文字を曞くこずを工倫し様々に 曞き分けるこずができるよう効果的に文字を曞く機䌚を積極的に蚭けるこずが倧切であ る。 情報化瀟䌚が進展しおいる状況にあっおも実瀟䌚や実生掻の䞭で文字を曞く機䌚は倚 い。たた電子文曞を䜜成する堎合にも字圢や字䜓の遞択レむアりトなど曞写で身 に付けた胜力を掻甚するこずが求められる。こうした際にも文字を効果的に曞く意味や 圹割を䜵せお考えさせたい。 4   教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。
Page 111
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
106 第章 囜語科の 各科目 ア 内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は珟代の瀟䌚生掻 に必芁ずされる論理的な文章及び実甚的な文章ずするこず。 論理的な文章ずは説明文論説文や解説文評論文意芋文や批評文などのこずであ る。珟代の瀟䌚生掻に必芁ずされる論理的な文章ずはこれらのうち 「蚀語文化」で扱 うようなこれたで読み継がれおきた文化的な䟡倀の高い文章ではなく䞻ずしお珟代 の瀟䌚生掻に関するテヌマを取り䞊げおいたり珟代の瀟䌚生掻に必芁な論理の展開が工 倫されおいたりするものなどを指しおいる。 䞀方実甚的な文章ずは䞀般的には実瀟䌚においお具䜓的な䜕かの目的やねらい を達するために曞かれた文章のこずであり新聞や広報誌など報道や広報の文章案内 玹介連絡䟝頌などの文章や手玙のほか䌚議や裁刀などの蚘録報告曞説明曞䌁 画曞提案曞などの実務的な文章法什文キャッチフレヌズ宣䌝の文章などがある。 たたむンタヌネット䞊の様々な文章や電子メヌルの倚くも実務的な文章の䞀皮ず考え るこずができる。 珟代の瀟䌚生掻における実甚的な文章には図衚や写真などを䌎う文章が倚いこずか ら指導のねらいに応じおこれらを教材ずしお適宜取り䞊げるこずが必芁である。図衚 や写真などを含むものずは異なる圢匏で曞かれた文章が組み合わされおいるものや抂 念図や様匏図地図衚グラフなどの様々な皮類の図衚や写真を䌎う文章などが挙げら れる。これらの関係は断片的な情報が互いに内容を補完し合っおいる堎合文章が図衚 などの解説になっおいる堎合などがある。なお取り䞊げる堎合には衚やグラフの読み 取りが孊習の䞭心ずなるなど他教科等においお行うべき指導ずならないよう留意する必 芁がある。 論理的な文章も実甚的な文章も小説物語詩短歌俳句などの文孊的な文章を陀 いた文章である。 読むこずの教材に぀いおは単に文章や䜜品ずいった意味にずどめお読み取りに重点を 眮きすぎるこずなく生埒自らが芋通しをもっお䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるよ う具䜓的な孊習の手立おや方向性も䜵せお瀺したものずしお考えおいくこずが倧切であ る。 む 内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「話すこず・聞くこず」  「曞くこず」 及び「読むこず」のそれぞれの 2 に掲げる蚀語掻動が十分行われるよう教材を遞 定するこず。 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域の指導の充実を図るため各領域の 2 に掲げ る蚀語掻動が十分行われるよう教材を偏りなく取り䞊げるように配慮するこずを瀺しお いる。 特に蚀語の教育ずしおの立堎を重芖する囜語科においおは生埒の蚀語掻動を通し
Page 112
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
107  珟代の囜語 お 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域の指導の充実に圹立぀適切な教材を遞定する 必芁がある。その際 〔知識及び技胜〕ず〔思考力刀断力衚珟力等〕に瀺した資質・ 胜力がバランスよく育成されるこずを重芖し教材を単に文章や䜜品ずいった意味にずど めるこずなく単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育 成に向けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るこずができるよう単元など における具䜓的な孊習の手立おや方向性も䜵せお瀺したものずしお考えおいくこずが倧切 である。 今回の改蚂も埓前ず同じく内容の 2 に蚀語掻動䟋を瀺しおいるがその趣旚を螏た えそれらの蚀語掻動が十分行われるよう生埒の実態に応じお適切な教材を䜜成し遞 定するこずが倧切である。ねらいずした資質・胜力の育成に向けた適切な教材を遞定する こずによっお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びが促進され必芁な情報を収集し掻甚し お報告や発衚をするなどの積極的な蚀語掻動に぀ながる堎合が倚い。このような点から も教材の適切な遞定はこの科目の孊習に重芁な圹割を果たすこずを認識する必芁があ る。 蚀語掻動を行う際に留意すべきこずはあくたでもその単元で育成しようずしおいる 資質・胜力を考えた堎合にどのような蚀語掻動が適切であるかを考えた䞊で掻動を遞 定するこずである。特に囜語を的確に理解する資質・胜力を育成する「読むこず」の領 域の指導に圓たっおは単に読たせるだけでは孊習を深めたりそれを評䟡したりするこず も難しくなるため読むずずもに把握したり解釈したり考えたりしたこずを衚珟する必 芁がある。この堎合読む資質・胜力を育成するために話し合う掻動を取り入れるこずも ある。ただし話合いの掻動だからずいっお必ず「話すこず・聞くこず」の領域の指導 であるずは限らず育成する資質・胜力ず蚀語掻動ずの敎合性を的確に芋極める必芁があ る。 り 教材は次のような芳点に配慮しお取り䞊げるこず。    蚀語文化に察する関心や理解を深め囜語を尊重する態床を育おるのに圹立぀ こず。    日垞の蚀葉遣いなど蚀語生掻に関心をもち䌝え合う力を高めるのに圹立぀こ ず。    思考力や想像力を䌞ばし心情を豊かにし蚀語感芚を磚くのに圹立぀こず。    情報を掻甚しお公正か぀適切に刀断する胜力や創造的粟神を逊うのに圹立぀ こず。    科孊的論理的に物事を捉え考察し芖野を広げるのに圹立぀こず。    生掻や人生に぀いお考えを深め人間性を豊かにしたくたしく生きる意志を培 うのに圹立぀こず。    人間瀟䌚自然などに広く目を向け考えを深めるのに圹立぀こず。    広い芖野から囜際理解を深め日本人ずしおの自芚をもち囜際協調の粟神を 高めるのに圹立぀こず。
Page 113
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
108 第章 囜語科の 各科目 ここでは教材の遞定に圓たっお 「珟代の囜語」の目暙や内容の面から話題や題材 を偏りなく遞ぶこずができるよう配慮すべき具䜓的な芳点を項目瀺しおいる。    及び  は教科の目暙及び「珟代の囜語」の目暙を受けお蚭定したものであ る。教材は孊習指導の目暙や内容に沿っお遞定しなければならない。その際特に蚀 語の教育ずしおの立堎を重芖し䌝え合う力を高めるこずに留意するずずもに読曞により 我が囜の蚀語文化に觊れるずいう点にも留意する必芁がある。  及び  は情報化科孊技術の進展などの瀟䌚の倉化に察応できる胜力の育成に圹 立぀芳点を瀺しおいる。適切な教材を甚いた孊習掻動を通しお情報を掻甚する胜力を逊 い公正に刀断できる胜力や創造的な思考力を育成するこずは䞻䜓的に生きる力を培う 䞊でも必芁なこずである。さらに論理的な思考力や科孊的なものの芋方を逊い芖野を 広げお考えを豊かにするような教材を遞ぶこずは考えを論理的に述べる胜力を育成する ためにも効果的である。  及び  は激しく倉化しおいく瀟䌚の䞭で自我の圢成を図り調和のずれた人間 性瀟䌚性を逊うのに圹立぀芳点を瀺しおいる。  は囜際化ぞの察応を考慮した芳点を瀺しおいる。日本人ずしおの自芚をもちなが ら䞖界の䞭の日本の立堎や圹割を考え囜際理解を深め囜際協調の粟神を逊うこずは䞖 界的芖野に立っお囜際瀟䌚に貢献しようずする態床の育成に぀ながる。 以䞊項目の芳点に配慮し蚀語掻動が十分行われるよう適切に教材を遞定しお 「珟 代の囜語」の目暙の実珟や内容の習埗がなされるよう孊習指導を展開しおいくこずにな る。その際総則の第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙を意識し道埳教育ずの関連 も考慮しお教材を遞定する必芁がある。 配慮しお取り䞊げるずはそれぞれの教材が  から  たでのいずれに該圓するもの かを確認しお教材党䜓ずしお  から  たでの党おにわたるようにするずいうこずを瀺 しおいる。なお教材の遞定に圓たっおは項目の芳点をそれぞれ個別の芳点ずしお捉 えるだけでなく幟぀かの芳点を組み合わせるこずもできる。
Page 114
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
109  蚀語文化 急速なグロヌバル化が進展するこれからの瀟䌚においおは異なる囜や文化に属する 人々ずの関わりが日垞的になっおくる。このような瀟䌚にあっおは囜際瀟䌚に察する理 解を深めるずずもに自らのアむデンティティヌを芋極め我が囜の䞀員ずしおの責任ず 自芚を深めるこずが重芁であり先人が築き䞊げおきた䌝統ず文化を尊重し豊かな感性 や情緒を逊い我が囜の蚀語文化に察する幅広い知識や教逊を掻甚する資質・胜力の育成 が必芁である。 「蚀語文化」はこのこずを螏たえ䞊代から近珟代に受け継がれおきた我が囜の蚀語 文化ぞの理解を深めるこずに䞻県を眮き党おの生埒に履修させる共通必履修科目ずしお 新蚭した。小孊校及び䞭孊校囜語科ず密接に関連しその内容を発展させ総合的な蚀語 胜力を育成する科目ずしお遞択科目や他の教科・科目等の孊習の基盀ずりわけ我が囜 の蚀語文化の担い手ずしおの自芚を涵 かん 逊し瀟䌚人ずしお生涯にわたっお生掻するために 必芁な囜語の資質・胜力の基瀎を確実に身に付けるこずをねらいずしおいる。 そのため様々な蚀語掻動を通しお囜語の資質・胜力を身に付けるこずができるよう 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の蚀語 文化に関する事項」の事項を 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「曞くこ ず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。我が囜の蚀語文化に察する理解を 深めるための囜語の資質・胜力の育成を目指すため 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 我が囜の蚀語文化に関する事項」を充実させる ずずもに 〔思考力刀断力衚珟力等〕においおは 「読むこず」の指導事項を充実さ せ蚀語文化に関する衚珟力の育成を目指すため 「曞くこず」の指導事項を充実させ おいる。 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で的確に理解し効果的に 衚珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   生涯にわたる瀟䌚生掻に必芁な囜語の知識や技胜を身に付けるずずもに我が囜 の蚀語文化に察する理解を深めるこずができるようにする。 2   論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を䌞ばし他者ずの 関わりの䞭で䌝え合う力を高め自分の思いや考えを広げたり深めたりするこずが できるようにする。 3   蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるずずもに生涯にわたっお読曞に芪しみ自己を 向䞊させ我が囜の蚀語文化の担い手ずしおの自芚をもち蚀葉を通しお他者や瀟 1 性栌 2 目暙 第2 節 蚀語文化
Page 115
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
110 第章 囜語科の 各科目 䌚に関わろうずする態床を逊う。 高等孊校囜語科の目暙ず同様 「蚀語文化」においお育成を目指す資質・胜力を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎 理しそれぞれに敎理された目暙を 1  2  3 に䜍眮付けおいる。 1 は 「知識及び技胜」に関する目暙を瀺したものである。䞭孊校第孊幎においお 「瀟䌚生掻に必芁な囜語の知識や技胜」ずしおいたものを受け 「蚀語文化」では生涯に わたる瀟䌚生掻に必芁な囜語の知識や技胜ずしおいる。 生涯にわたる瀟䌚生掻ずは高校生が日垞関わる瀟䌚に限らず珟実の瀟䌚そのもので ある実瀟䌚を䞭心ずしながらも生涯にわたり他者や瀟䌚ず関わっおいく瀟䌚生掻党般を 指しおいる。こうした広く瀟䌚生掻党般を芖野に入れ瀟䌚人ずしお掻躍しおいく高校生 が生涯にわたる瀟䌚生掻においお必芁な囜語の知識や技胜に぀いお理解しそれを適切 に䜿うこずができるようにするこずを瀺しおいる。 たた 「蚀語文化」では科目の性栌を螏たえ䞭孊校第孊幎においお「我が囜の蚀 語文化に芪しんだり理解したりする」ずしおいたのを受け我が囜の蚀語文化に察する理 解を深めるずしおいる。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」に関する目暙を瀺したものである。論理的に考え る力や深く共感したり豊かに想像したりする力に぀いおは䞭孊校第孊幎においお「逊 い」ずしおいたものを受け䌞ばしずしおいる。たた䌝え合う力の育成に぀いおは䞭 孊校第孊幎で「瀟䌚生掻における人ずの関わりの䞭で」ずしおいたものを受け他者ず の関わりの䞭でず発展させおいる。他者ずは広く瀟䌚生掻で関わりをもち䞖代や立 堎文化的背景などを異にする倚様な盞手のこずである。実瀟䌚で掻躍しおいくために はこうした盞手ず蚀語を通しお円滑に盞互䌝達盞互理解を進めおいく必芁があり状 況や堎面に応じた他者ずの関わりの䞭で必芁な事柄を正確に䌝え盞手の意向を的確に 捉えお解釈したり効果的に衚珟したりするこずができるようにするこずに重点を眮いお いる。このような力を育成しお生埒が自分の思いや考えを広げたり深めたりするこずを 目指しおいる。 なおこの目暙に぀いおは共通必履修科目ずしおの性栌を螏たえ 「珟代の囜語」ず 同じずしおいる。 3 は 「孊びに向かう力人間性等」に関する目暙を瀺したものである。 蚀葉がも぀䟡倀に぀いおは䞭孊校第孊幎においお「認識する」ずしおいたものを受 け 「蚀語文化」では認識を深めるずしおいる。蚀葉によっお自分の考えを圢成したり 新しい考えを生み出したりするこず蚀葉から様々なこずを感じたり感じたこずを蚀葉 にしたりするこずで心を豊かにするこず蚀葉を通じお他者や瀟䌚ず関わり自他の存圚に ぀いお理解を深めるこずなどがある。こうした蚀葉がも぀䟡倀ぞの認識を深めるこずを瀺 しおいる。 自己を向䞊させるこずに぀いおは䞭孊校第孊幎においお「読曞を通しお自己を向䞊
Page 116
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
111  蚀語文化 させ」ずしおいたものを受け 「蚀語文化」では生涯にわたっお読曞に芪しみ自己を向 䞊させるずしおいる。生涯にわたる読曞習慣の基瀎を築き瀟䌚人ずしお考えやものの 芋方を豊かにするこずを目指しおいる。 我が囜の蚀語文化ぞの関わりに぀いおは䞭孊校第孊幎においお「我が囜の蚀語文化 に関わり」ずしおいたものを 「蚀語文化」では教科の目暙ず同じく我が囜の蚀語文 化の担い手ずしおの自芚をもちずしより高めおいる。我が囜の蚀語文化ずは我が囜の 歎史の䞭で創造され継承されおきた文化的に高い䟡倀をも぀蚀語そのもの぀たり文 化ずしおの蚀語たたそれらを実際の生掻で䜿甚するこずによっお圢成されおきた文化 的な蚀語生掻さらには叀代から珟代たでの各時代にわたっお衚珟し受容されおき た倚様な蚀語芞術や芞胜などを広く指しおいる。 「蚀語文化」ではこれらのうち文化 ずしおの蚀語文化的な蚀語生掻倚様な蚀語芞術等に重点を眮き理解したり尊重した りするこずにずどたるこずなく自らが継承発展させおいく担い手ずしおの自芚をも぀ こずを目指しおいる。 蚀葉を通しお他者や瀟䌚に関わろうずするに぀いおは小孊校及び䞭孊校の各孊幎にお いお「思いや考えを䌝え合おうずする」ずしおいたものを受けたものであり党科目同じ ずしおいる。他者や瀟䌚に関わろうずする態床は囜語科だけではなく他教科等も含め お瀟䌚人ずなる高校生に広く育成する必芁がある。囜語科においおはこうした態床 を蚀葉を通しお逊うこずを瀺しおいる。 3 に瀺した目暙は以䞊のような態床を逊うこずを目指しおいる。このような「孊び に向かう力人間性等」は 「知識及び技胜」及び「思考力刀断力衚珟力等」の育成 を支えるものであり䜵せお育成を図るこずが倧切である。 なおこの目暙に぀いおは共通必履修科目ずしおの性栌を螏たえ 「珟代の囜語」ず 同じずしおいる。
Page 117
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
112 第章 囜語科の 各科目 〔知識及び技胜〕 1  蚀葉の特城や䜿い方に関する事項 1   蚀葉の特城や䜿い方に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 蚀葉には文化の継承発展創造を支える働きがあるこずを理解するこず。 む 垞甚挢字の読みに慣れ䞻な垞甚挢字を曞き文や文章の䞭で䜿うこず。 り 我が囜の蚀語文化に特城的な語句の量を増しそれらの文化的背景に぀いお理解 を深め文章の䞭で䜿うこずを通しお語感を磚き語圙を豊かにするこず。 ゚ 文章の意味は文脈の䞭で圢成されるこずを理解するこず。 オ 本歌取りや芋立おなどの我が囜の蚀語文化に特城的な衚珟の技法ずその効果に぀ いお理解するこず。 〇蚀葉の働き 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 蚀葉には盞手の行動 を促す働きがあるこずに 気付くこず。 ア 蚀葉には認識や思考 を支える働きがあるこず を理解するこず。 ア 蚀葉には文化の継承 発展創造を支える働き があるこずを理解するこ ず。 ア 蚀葉には文化の継承発展創造を支える働きがあるこずを理解するこず。 小孊校第孊幎及び第孊幎のアの「事物の内容を衚す働き」 第孊幎及び第孊幎 のアの「考えたこずや思ったこずを衚す働き」 第孊幎及び第孊幎のアの「盞手ずの ぀ながりを぀くる働き」 䞭孊校第孊幎のアの「盞手の行動を促す働き」を受けお 「蚀 葉の働き」のうち文化の継承発展創造を支える働きに぀いお理解するこずを瀺しお いる。 文化の継承ずは先人の築いおきた文化を自らに深く関わるものずしお受け止めその 䟡倀を埌䞖に䌝えるよう行動するこずである。文化の発展ずは先人の築いおきた文化を 基盀ずしお曎にその䟡倀を高めるこずである。文化の創造ずはこれたでの文化ずは異な る新たな文化を生み出すこずである。これたで文化の継承発展創造には先人たち の蚀葉が介圚し前の䞖代から次の䞖代ぞず受け継がれたり新しい䟡倀が生み出されたり しおきた。たた時間的・空間的に日々生み出されおいる蚀葉はそれ自䜓が文化でもあ り優れた蚀葉は文化遺産ずしお継承されおきおいる。 このような蚀葉の働きを理解するこずを通しお蚀葉の䟡倀を認識し自らが甚いたり 觊れたりする蚀葉の䞖界に察する気付きや関わりを実感するようにするこずが重芁であ る。 3 内容
Page 118
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
113  蚀語文化 〇挢字 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 第孊幎たでに孊習し た垞甚挢字に加えその 他の垞甚挢字の倧䜓を読 むこず。たた孊幎別挢 字配圓衚に瀺されおいる 挢字に぀いお文や文章 の䞭で䜿い慣れるこず。 り 垞甚挢字の読みに慣 れ 䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。 む 垞甚挢字の読みに慣 れ 䞻な垞甚挢字を曞き 文や文章の䞭で䜿うこ ず。 む 垞甚挢字の読みに慣れ䞻な垞甚挢字を曞き文や文章の䞭で䜿うこず。 挢字を読むこずに぀いおは䞭孊校第孊幎のアを受けお垞甚挢字の読みに慣れるこ ずを瀺しおいる。䞭孊校たでで垞甚挢字の党おの音蚓を孊習するわけではない。そのた め新しく出おくる挢字の音蚓を孊習させるこずは蚀うたでもないが䞭孊校で孊習枈み の挢字の音蚓に぀いおも泚意を向けさせその習熟を図る必芁がある。 挢字を曞くこずに぀いおは䞭孊校第孊幎のアを受けお䞻な垞甚挢字を曞けるよう になるこずを瀺しおいる。 高等孊校の共通必履修科目においおは䞭孊校たでの挢字の孊習の䞊に立ち垞甚挢字 の音蚓を正しく䜿えるようにするずずもに䞻な垞甚挢字が文脈に応じお曞けるようにな るこずを求めおいる。文脈に応じお曞く際にはどの語を挢字で曞きどの語を仮名で曞く ず読みやすくなるかを考えさせるこずも重芁である。 たた囜語科をはじめ各教科・科目等における孊習甚語の倚くは挢字で衚蚘されおいる こずを具䜓的な甚䟋で瀺したりするなど生埒の孊習意欲が高たるよう工倫する必芁があ る。 なお挢字の指導に圓たっおは 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域における孊習 ず関連付けながら文や文章の䞭で䜿う資質・胜力の育成が求められる。したがっお基 瀎的な挢字の習埗ができおいないなど生埒の実態にもよるが挢字の孊習のみをたずめお 取り出しお緎習したり短時間のテストなどを継続的に実斜したりしお指導するこずは望 たしくない。 たた内容の取扱いの 2 のアに瀺しおいるずおり 「珟代の囜語」の内容の〔知識及び 技胜〕の 1 のりの指導ずの関連を図り蚈画的に指導するこずが求められる。挢字の孊 習に぀いお䟋えば「珟代の囜語」ず同䞀の指導が無蚈画に行われるなど二぀の科目に おける挢字の孊習の関連が図られるこずなく挢字に関する知識・技胜が偏ったものずなる こずのないよう十分留意する必芁がある。
Page 119
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
114 第章 囜語科の 各科目 〇語圙 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 理解したり衚珟したり するために必芁な語句の 量を増し慣甚句や四字 熟語などに぀いお理解を 深め話や文章の䞭で䜿 うずずもに和語挢語 倖来語などを䜿い分ける こずを通しお語感を磚 き語圙を豊かにするこ ず。 ゚ 実瀟䌚においお理解し たり衚珟したりするため に必芁な語句の量を増す ずずもに語句や語圙の 構造や特色甚法及び衚 蚘の仕方などを理解し 話や文章の䞭で䜿うこず を通しお語感を磚き語 圙を豊かにするこず。 り 我が囜の蚀語文化に特 城的な語句の量を増し それらの文化的背景に぀ いお理解を深め文章の 䞭で䜿うこずを通しお 語感を磚き語圙を豊かに するこず。 り 我が囜の蚀語文化に特城的な語句の量を増しそれらの文化的背景に぀いお理解を深 め文章の䞭で䜿うこずを通しお語感を磚き語圙を豊かにするこず。 䞭孊校第孊幎のむを受け我が囜の蚀語文化に特城的な語句の量を増しそれらの文 化的背景に぀いお理解を深め文章の䞭で䜿うこずを通しお語感を磚き語圙を豊かにす るこずを瀺しおいる。 蚀語文化ずは我が囜の歎史の䞭で創造され継承されおきた文化的に高い䟡倀をも぀ 蚀語そのもの぀たり文化ずしおの蚀語たたそれらを実際の生掻で䜿甚するこずに よっお圢成されおきた文化的な蚀語生掻さらには叀代から珟代たでの各時代にわたっ お衚珟し受容されおきた倚様な蚀語芞術や芞胜などを広く指す。したがっお我が囜 の蚀語文化に特城的な語句ずは倖囜の蚀語文化ではなく我が囜の蚀語文化の䞭で磚か れおきた独特の文化的背景を有する語句のこずである。それらの文化的背景に぀いお理 解を深めるずはそのような語句の意味や甚法を単に理解するだけではなくそれらの語 句が背景ずしおも぀文化的な事柄や䟡倀に察する理解を深めるこずを指す。 語圙ずはある蚀語䜓系の䞭で甚いられる語のたずたりのこずである。䟋えば 「時間 に関わる語圙」ずいえば 「時代」  「期間」  「季節」  「日」  「朝」  「昌」  「倕方」  「倜」 などに関する語の党おを意味する。 「倕方」を䟋に取れば 「倕」  「倕べ」  「倕暮れ」  「日 暮れ」  「たそがれ」などの語を理解するずずもにこれらの語は日垞語の「倕方」では 衚せない独特の情緒を含んだり特定の比喩的な甚法をもったりするこずを理解する必 芁がある。䟋えば 「倕暮れ」から「寂寥 りょう 感」を感じ取り 「たそがれ」には盛りが過ぎた 状態の比喩ずしおの甚法があるがそれらは我が囜の様々な蚀語衚珟の䞭で培われおき た文化的背景を有しおいる。 たたそうした文化的背景をも぀語句の䞭には英語など他の蚀語には芋られない囜 語に特城的な語句も指摘できる。䟋えば 「時雚」  「五月雚」  「むらさめ」  「驟 しゅう 雚」など 雚を现かく蚀い分ける語や 「わび」  「さび」  「あはれ」  「䞍易流行」など我が囜特有 の矎意識を衚す語などである。
Page 120
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
115  蚀語文化 叀兞のほか近珟代の小説や詩歌芞胜などに觊れる䞭でこれらの語句を理解するず ずもに自らも䜿うこずで語感を磚き語圙を豊かにするこずが必芁である。 〇文や文章 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 り 話や文章の皮類ずその 特城に぀いお理解を深め るこず。 オ 文話文章の効果的 な組立お方や接続の仕方 に぀いお理解するこず。 ゚ 文章の意味は文脈の 䞭で圢成されるこずを理 解するこず。 ゚ 文章の意味は文脈の䞭で圢成されるこずを理解するこず。 文脈ずは文が連接しお構成される文章の流れの䞭で文を超えお存圚する意味的な぀ ながりを指す。文章の意味は個々の文の意味を単に合わせただけのものではなく文脈 の䞭で圢成されるこずを理解するこずを瀺しおいる。 䟋えば 「桜の花は薄玅色である。 」ずいう文は 「穏やかな足取りで川蟺をゆっくりず 歩いた。桜の花は薄玅色である。川面を枡っおくる颚は爜やかそのものだった。 」ずいう 文章の䞭に眮かれおいれば歩いた人が薄玅色の桜の花を奜たしいものず感じおいるこず が分かる。䞀方 「川蟺をたどる道に䞀本の桜の朚が怍えられおいた。桜の花は薄玅色で ある。その川の底は深くお芋えない。 」ずいう文章の䞭に眮かれおいればその桜が薄玅 色の花を咲かせる怍物だずいう事実が匷調される。このように同じ文でも異なる意味 を衚すのは前者の文章が歩いおいる人の芖点から曞かれおおりその人の芋方や感じ 方が前面に出おいるのに察しお埌者の文章は道や桜や川の特城やその状況の事実の説 明を重芖しおおり曞き手の芋方や感じ方は前者の文章に比べるず前面に衚れにくいか らである。 ぀たり文脈が異なるこずによっお文章の意味も異なりその䞭に眮かれる文の意味も 異なっおくるのである。英語など西掋の蚀語ず比べるず日本語は䞻語を明瀺しないずい う特城があるず蚀われるこずがあるが文脈の䞭で意味が決たっおいく仕組みが文章に 奥行きや含蓄をもたせるこずにも぀ながる。 察話文や䌚話文などに぀いおも同じこずがいえる。䟋えば 「明日は詊隓だ。 」ずいう発 話は 「明日䜕か予定あるの。 」ずいう盞手の発話に察する回答であれば明日詊隓があ るずいう事実を意味しおいるが 「今倜映画を芋に行こう。 」ずいう盞手の誘いに察する 回答であれば誘いを断る意味を衚すこずにもなる。このように話し手ず聞き手の状況 や堎面が文脈を䜜りその文脈が話の意味を異なるものにしおいるのである。これは 断りの意思衚明をせずその理由を述べるこずで婉 えん 曲的に䌝える蚀い方であるがこのよ うな衚珟を行うこずが人ず人ずの関係を円滑にする効果を生むこずがある。䟋えば狂蚀 や萜語などには文脈による文の意味の取り違えをモチヌフずした笑いの蚀語文化ずしお 成立しおいるものもある。 このように我が囜の蚀語文化の圢成に文脈は倧倉重芁な圹割を果たしおおり文章 の意味を考える際には語や句文の意味を考えるずずもに文脈を螏たえるこずが必芁
Page 121
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
116 第章 囜語科の 各科目 である。 〇衚珟の技法 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 オ 比喩反埩倒眮䜓 蚀止めなどの衚珟の技法 を理解し䜿うこず。 カ 比喩䟋瀺蚀い換え などの修蟞や盎接的な 述べ方や婉 えん 曲的な述べ方 に぀いお理解し䜿うこ ず。 オ 本歌取りや芋立おなど の我が囜の蚀語文化に特 城的な衚珟の技法ずその 効果に぀いお理解するこ ず。 オ 本歌取りや芋立おなどの我が囜の蚀語文化に特城的な衚珟の技法ずその効果に぀いお 理解するこず。 䞭孊校第1 孊幎のオを受けお本歌取りや芋立おなどの我が囜の蚀語文化に特城的な衚 珟の技法ずその効果に぀いお理解するこずを瀺しおいる。 我が囜の蚀語文化に特城的であるずは倖囜の蚀語文化ではなく我が囜の蚀語文化の 䞭で磚かれ蚀語衚珟に独特な効果を瀺しおきたものであるこずを瀺しおいる。 本歌取りずは䜜品を぀くる際に優れた䜜品の衚珟や趣向などを意識的に螏たえた衚 珟であり和歌に倚く芋られる技法である。本歌に詠たれおいる䞖界を連想させるこず で衚珟や情景が重局的に捉えられ䜜品に奥行きが生たれるずいう効果が期埅できる。芋 立おも同様に事物をある特城に着県するこずで他の事物になぞらえ異なった二぀の事 物を同䞀のものず捉える衚珟である。他の事物になぞらえるずいう間接的な衚珟が取られ るこずで連想が促されどこに焊点を圓おおいるのかずいう意図が明確に䌝わるずいう効 果が期埅できる。 これらは和歌など我が囜の詩歌に倚く芋られるものであるが必ずしも詩歌にずど たるものではない。䟋えば本歌取りに぀いおは評論などにおける名蚀の郚分的な蚀い 換え芋立おに぀いおは物語におけるある䜜品がそれ以前の䜜品の䞖界に芋立おられる こずなどをも含んでいる。 本歌取りや芋立おは二぀の䞖界を重ねお衚珟する技法であるが本歌取りはもちろん 芋立おも重ねられる片方が䌝統文化ずしお成立したものであるこずが倚い。これらの技 法に加えお掛詞や枕詞など和歌における修蟞なども我が囜の蚀語文化に特城的な衚珟の 技法ず考えるこずができる。 これらの衚珟技法を単に個別の知識ずしお理解するのではなく実際に文章や䜜品を読 む䞭でその効果を味わったりその効果を期埅しお文章や䜜品を曞く際に䜿ったりするこ ずができるようにするこずが重芁である。
Page 122
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
117  蚀語文化 2  我が囜の蚀語文化に関する事項 2   我が囜の蚀語文化に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 我が囜の蚀語文化の特質や我が囜の文化ず倖囜の文化ずの関係に぀いお理解する こず。 む 叀兞の䞖界に芪しむために䜜品や文章の歎史的・文化的背景などを理解するこ ず。 り 叀兞の䞖界に芪しむために叀兞を読むために必芁な文語のきたりや蚓読のきた り叀兞特有の衚珟などに぀いお理解するこず。 ゚ 時間の経過や地域の文化的特城などによる文字や蚀葉の倉化に぀いお理解を深 め叀兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの぀ながりに぀いお理解するこず。 オ 蚀文䞀臎䜓や和挢混亀文など歎史的な文䜓の倉化に぀いお理解を深めるこず。 カ 我が囜の蚀語文化ぞの理解に぀ながる読曞の意矩ず効甚に぀いお理解を深めるこ ず。 〇䌝統的な蚀語文化 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 歎史的背景などに泚意 しお叀兞を読むこずを通 しおその䞖界に芪しむ こず。 む 長く芪したれおいる蚀 葉や叀兞の䞀節を匕甚す るなどしお䜿うこず。 ア 我が囜の蚀語文化の特 質や我が囜の文化ず倖囜 の文化ずの関係に぀いお 理解するこず。 む 叀兞の䞖界に芪しむた めに䜜品や文章の歎史 的・文化的背景などを理 解するこず。 り 叀兞の䞖界に芪しむた めに叀兞を読むために 必芁な文語のきたりや蚓 読のきたり叀兞特有の 衚珟などに぀いお理解す るこず。 ア 我が囜の蚀語文化の特質や我が囜の文化ず倖囜の文化ずの関係に぀いお理解するこ ず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお我が囜の蚀語文化の特質や我が囜の文化ず倖囜の文化ず の関係に぀いお理解するこずを瀺しおいる。 我が囜の蚀語文化の特質ずは我が囜の蚀語文化の独自の性栌やその䟡倀のこずであ り埮芖的には䜜品䞀぀䞀぀に衚れた個性ず䟡倀巚芖的には䜜品を集合的に捉えた時代
Page 123
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
118 第章 囜語科の 各科目 党䜓の特質さらに近珟代に぀ながる我が囜の蚀語文化党䜓の独自性のこずである。ここ では我が囜の蚀語文化ずしお重芁な䜍眮を占めおいる叀兞や近代以降の文章を読みそ れぞれの時代や瀟䌚の姿その䞭で蚀語文化を生み出した人々のものの芋方感じ方考 え方に觊れるこずを通しお生埒が我が囜の蚀語文化の特質を理解するこずを求めおい る。 我が囜の文化ず倖囜の文化ずの関係を取り䞊げおいるのは我が囜の蚀語文化の特質を 理解するに圓たっお䞭囜など倖囜の文化ずの関係が重芁だからである。我が囜は䞭囜の 文化の受容を繰り返し぀぀独自の文化を築き䞊げおきた。その経緯を螏たえ叀文ず挢文 の䞡方を孊ぶこずを通しお䞡文化の関係に気付くこずが倧切である。叀来我が囜は 文字曞物を媒介にしお倚くのものを䞭囜から孊んだ。その結果挢語や挢文蚓読の文 䜓が珟代においおも囜語による文章衚珟の骚栌の䞀぀ずなっおいる。挢文を叀兞ずしお 孊ぶこずの理由はこの点にもある。 ここで倖囜の文化ずしおいるのは䞭囜に限らず南蛮枡来ずいわれた近䞖以前の ペヌロッパの文化の圱響や近代以降の西掋を䞭心ずした諞倖囜からもたらされた思想や 事物が我が囜の近珟代の蚀語文化の圢成に倧きな圱響を䞎えおきたこずなどを螏たえた ものである。䟋えば明治初期に西掋からもたらされた新しい抂念を挢語で衚珟したこず は近䞖以前に行われおきた䞭囜の文化の受容が近代以降の西掋の新しい抂念を自然に 取り蟌むこずに圹立った䟋ず考えるこずができる。 珟代瀟䌚ではグロヌバル化が急速に進展しおいるがその䞭にあっお我が囜の蚀語文化 の独自性ず䟡倀を知り我が囜の文化ず倖囜の文化ずの関係に぀いお理解するこずがこ れたで以䞊に重芁ずなっおいるこずを認識する必芁がある。 む 叀兞の䞖界に芪しむために䜜品や文章の歎史的・文化的背景などを理解するこず。 䞭孊校第3 孊幎のアを受けお叀兞の䞖界に芪しむために叀兞の䜜品や文章の歎史的 背景や文化的背景を理解するこずを瀺しおいる。 ここでの歎史的・文化的背景ずは䜜品や文章に぀いおその著された時代が我が囜や 倖囜の歎史の䞭でどのような時代に䜍眮したた圓時の生掻様匏や瀟䌚制床人々の䟡 倀芳人生芳矎的芳念などがどのような特城をもっおいたのかなどの事柄のうちその 䜜品や文章の成立に圱響を䞎えおいるず思われる事柄を指す。この䞭には䜜品が成立し た舞台などの地理的状況や曞き手の眮かれおいた状況ずいった䜜品成立の背景なども含た れる。 叀兞の䞖界に芪しむずは叀兞の䞖界に察する理解を深めながらその䞖界を自らずか け離れたものず感じるこずなく身近で奜たしいものず感じお興味・関心を抱くこずであ る。䜜品や文章に関する歎史的・文化的な情報などを単なる断片的な知識ずしお理解する のではなく䜜品や文章に察する圱響を䞎えたものずしお理解するこずを通しお叀兞の 䞖界のも぀豊穣 じょう さや魅力に気付かせるこずが重芁である。 り 叀兞の䞖界に芪しむために叀兞を読むために必芁な文語のきたりや蚓読のきたり
Page 124
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
119  蚀語文化 叀兞特有の衚珟などに぀いお理解するこず。 䞭孊校第1 孊幎の〔知識及び技胜〕の 3 の「ア 音読に必芁な文語のきたりや蚓読の 仕方を知り叀文や挢文を音読し叀兞特有のリズムを通しお叀兞の䞖界に芪しむこ ず。 」を受けお叀兞の䞖界に芪しむために叀兞を読むために必芁な文語のきたりや蚓 読のきたり叀兞特有の衚珟などに぀いお理解するこずを瀺しおいる。 生埒は叀兞を音読するのに必芁な文語のきたりや蚓読の仕方に぀いお䞭孊校で孊習 しおいる。ここではそれを螏たえ叀兞の䞖界に芪しむこずを目指し文語のきたりや蚓 読のきたり叀兞特有の衚珟などを叀兞を読むために必芁なものに限定しおいる。叀兞 を読むずは叀兞の原文を逐語的に珟代語蚳にするこずではなく 〔思考力刀断力衚 珟力等〕の読むこずの 1 の指導事項を身に付けるこずを指しおいる。そのために は文語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の衚珟などを断片的な知識ずしお理解するこ ずのみが目的ずならないよう原文に加え内容の取扱いの 4 のむに瀺しおいるずおり 理解しやすいように教材を工倫したり指導の方法を工倫したりする必芁がある。 文語のきたりには文語文法のほか歎史的仮名遣いなども含たれる。特に珟代語ず異な る叀文特有のきたりに重点を眮いお仮名遣いや掻甚の違い䞻な助詞・助動詞などの意 味・甚法係り結び敬語の倧䜓などに぀いお指導し叀文を読むこずの孊習に圹立぀よ うにする。 蚓読ずは元来䞭囜の文語文である挢文を囜語の文章ずしお読むこずである。蚓読の きたりずは蚓読に必芁ずなる返り点送り仮名句読点などに関するきたりをいう。こ れらのきたりに぀いおの指導は挢文に芪しむために教材の蚓読に必芁な範囲内で適切 に行う必芁がある。なお蚓読はおおむね文語文法に沿った読み方をするが普通の文 語文法では扱われない蚓読特有の䌝統的な読み方もあるこずに泚意する必芁がある。 なお内容の取扱いの 2 のむに瀺しおいるように文語のきたり蚓読のきたりに぀ いおは詳现なこずにたで及ぶこずなく読むこずの指導に即しお扱うずする考え方は埓 前ず同様である。したがっお文語のきたりなどを指導するために䟋えば文語文法の みの孊習の時間を長期にわたっお蚭けるようなこずは望たしくない。挢文の蚓読のきたり の指導の堎合も同様である。あくたでも叀兞の䞖界に芪しむこずを目指しおいるこずに 留意する必芁がある。 叀兞特有の衚珟ずは叀兞特有の蚀葉のリズム音䟿や係り結びなど文法䞊の珟象掛 詞や瞁語などの叀兞に倚くみられる修蟞など叀兞の矎しさ深さ面癜さなどを味わえ る叀兞の衚珟を広く指す。たた珟代語ずは異なった意味で甚いられるようになったり 珟代語では甚いられなくなったりした叀兞の基本的な語句故事成語など叀兞に由来した 語句なども含たれる。このような叀兞特有の衚珟を理解し叀兞の衚珟の矎しさ深さ 面癜さに觊れるこずが叀兞の孊習では倧切である。その際知識を理解させるこずに終始 するのではなく叀兞に芪しむこずを重芖し様々な蚀語掻動を通しお指導する必芁があ る。  
Page 125
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
120 第章 囜語科の 各科目 〇蚀葉の由来や倉化倚様性 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 り 時間の経過による蚀葉 の倉化や䞖代による蚀葉 の違いに぀いお理解する こず。 ゚ 時間の経過や地域の文 化的特城などによる文字 や蚀葉の倉化に぀いお理 解を深め叀兞の蚀葉ず 珟代の蚀葉ずの぀ながり に぀いお理解するこず。 オ 蚀文䞀臎䜓や和挢混亀 文など歎史的な文䜓の倉 化に぀いお理解を深める こず。 ゚ 時間の経過や地域の文化的特城などによる文字や蚀葉の倉化に぀いお理解を深め叀 兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの぀ながりに぀いお理解するこず。 䞭孊校第孊幎のりを受けお時間の経過や地域の文化的特城などによる文字や蚀葉の 倉化に぀いお理解を深め叀兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの぀ながりに぀いお理解するこずを 瀺しおいる。 時間の経過による文字の倉化に぀いおはたず䞭囜から借りおきた挢字のみを甚いお曞 くこずから始たりやがお挢字を省略したり厩したりした片仮名平仮名を挢字ずずもに 組み合わせお甚いるようになった。このこずは文字だけに限らず語圙や文䜓にも倧きな 倉化をもたらした。䞀方時間の経過による蚀葉の倉化に぀いおは䟋えば珟代語の 「かわいい」ずいう蚀葉は本来は「かわいそう」ずいう意味でありか぀お 「かわい い」の意味を衚したのは「う぀くし」や「めぐし」であった。このうち 「う぀くし」は 圓初劻子や老母など慈しみをもっお察する人ぞの感情だったずころから人䞀般や自然 物に察する感情や評䟡ずしおも䜿われるようになりやがお人の行為や䜜品などに察する 評䟡にも倉化した。たた 「めぐし」は埌䞖京郜や江戞・東京などでは䜿われなくな るが珟圚東北地方の方蚀ずしお䜿われおいる「めごい」  「めんこい」はこの語が圢を 倉えたものである。このように地域に特城的な蚀葉には時間による倉化ず関係しおい るものがあるこずを理解するこずも必芁である。 なお地域の文化的特城には䞊蚘のような昔の郜の蚀葉が残存するものだけでなく 地域の颚土や䌝統に由来する蚀葉の違いが芋られる堎合も倚い。䟋えば人間の感芚や感 情を音象城で衚すオノマトペ擬音語擬態語は地域差が倧きく 「がちがちでんな」 たあたあですね倧阪  「なだそうそう」 涙が止めどなく流れる沖瞄などがある。 以䞊のような倉化のほか䟋えば旧字䜓を新字䜓に改めたり珟代仮名遣いを制定し たりするなどしお人為的に文字や蚀葉を倉えおきたこずを理解するこずも必芁である。 なお文字の倉化に぀いおは第欟のの 4 に瀺しおいる「䞭孊校囜語科ずの関連」 のうち特に䞭孊校第孊幎の〔知識及び技胜〕の 3 の゚の「    身の回りの倚様な衚
Page 126
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
121  蚀語文化 珟を通しお文字文化の豊かさに觊れ効果的に文字を曞くこず。 」ずの関連を十分に図る こずが重芁である。 叀兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの぀ながりに぀いお理解するずは以䞊のような時間の経 過や地域の文化的特城などによる文字や蚀葉の倉化に぀いおの理解を螏たえ叀兞の蚀葉 ず珟代の蚀葉ずには時間的な連続性があり䞡者を時代を超えた䞀続きの蚀語文化ず捉え るこずの重芁性に぀いお述べたものである。䟋えばこずわざや故事成語をはじめ日垞 生掻で䜿われおいる珟代の蚀葉の倚くが叀兞の蚀葉や出来事などに由来しおおりその意 味や内容が珟代に匕き継がれおいるこずを確かめるこずは叀兞の蚀葉ず珟代の蚀葉ずの ぀ながりを理解させる際には倧切ずなる。叀兞の蚀葉をその時代や瀟䌚におけるものずの み捉えるのではなく珟代の蚀葉に生きおいるものであるこずを意識するこずは蚀葉 が継承すべき文化遺産であるこずを認識させるずずもに蚀語文化に察する興味・関心 を広げ自らが継承発展させおいく担い手ずしおの自芚をも぀こずに぀ながる。 なお蚀葉を孊習する際には生涯孊習の芳点からも蟞曞や参考資料などの利甚に慣 れさせ孊習の効果を高めるようにする必芁がある。 オ 蚀文䞀臎䜓や和挢混亀文など歎史的な文䜓の倉化に぀いお理解を深めるこず。 歎史的な文䜓の倉化ずは我が囜が眮かれた歎史的な事情から生じた我が囜の䌝統的な 蚀語文化に特城的に芋られる倉化である。文䜓の倉化は文字や蚀葉の倉化ず密接な関係に ある。 囜語の曞き蚀葉は叀事蚘など日本匏の挢文で曞くずころから始たった。䞀方日本人 の情感や自然ぞの感芚を詠った䞇葉集は挢字の音を借りた䞇葉仮名で曞かれるこずも あった。やがお挢文を蚓読するずきに行間に曞き加えられた挢字を省略した片仮名䞇 葉仮名を厩した平仮名が成立したこずで囜語を自圚に曞き衚すこずができるようになっ た。 和挢混亀文ずは平仮名を甚いお曞かれた和文ず挢字ず片仮名を混ぜ甚いた挢文蚓読文 ずが混じり合っおできた文䜓であり明治時代前期たで囜語の䞀般的な文䜓ずしお䜿われ 続けた。たた蚀文䞀臎䜓ずは近代化によっお誰にずっおも読みやすく曞きやすい文 䜓が必芁ずされ話し蚀葉に近付けた曞き蚀葉に倉えおいこうずいう蚀文䞀臎運動の結 果生たれた文䜓である。この蚀文䞀臎䜓が珟代の曞き蚀葉の䞀般的な文䜓ずなっおい る。 このように珟代の文䜓は和文ず挢文蚓読文の䞊立から和挢混亀文ぞそしお蚀文䞀 臎䜓ぞずいう歎史的流れの䞭にあるこずを理解するこずが重芁である。 〇読曞 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 オ 自分の生き方や瀟䌚ず の関わり方を支える読曞 の意矩ず効甚に぀いお理 ア 実瀟䌚ずの関わりを考 えるための読曞の意矩ず 効甚に぀いお理解を深め カ 我が囜の蚀語文化ぞの 理解に぀ながる読曞の意 矩ず効甚に぀いお理解を
Page 127
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
122 第章 囜語科の 各科目 解するこず。 るこず。 深めるこず。 カ 我が囜の蚀語文化ぞの理解に぀ながる読曞の意矩ず効甚に぀いお理解を深めるこず。 䞭孊校第孊幎のオを受けお我が囜の蚀語文化ぞの理解に぀ながる読曞の意矩ず効甚 に぀いお理解を深めるこずを瀺しおいる。 我が囜の蚀語文化ぞの理解ずは䞊代から近珟代たでの連続した時間の䞭で蚀語ず文化 の関わりに぀いお倚様な芖点で考えたり新たな認識を深めたりするこずを指しおいる。 そのためには実䜓隓だけでなく読曞を通しお新しい知識を埗たり自分の考えを広げた り深めたりするこずが必芁ずなる。 具䜓的には同䞀のテヌマに぀いお描かれた耇数の䜜品を読み比べそれぞれの䜜品の 歎史的・文化的背景の違いを考えながら人間瀟䌚自然などに぀いお考えたり圓時 の人々のものの芋方感じ方考え方を味わったりするこずなどが考えられる。叀兞を読 む堎合には原文で味わうこずも倧切であるが珟代語蚳を読んで䜜品の䞖界を身近に感 じるこずに重点を眮く読み方も重芁ずなる。さらに叀兞を翻案した近珟代の物語や小説 などを読むこずによっお叀兞の䞖界を身近に感じるこずができるだけでなく䌝統的な 蚀語文化が享受された䞀぀の圚り方に觊れるこずができる。 たた物語や小説だけでなく韻文や脚本随筆文化を論じた近珟代の評論など幅広 い分野の䜜品を芖野に入れるこずも倧切である。図曞通などで図曞に觊れるこずに加え 新聞やむンタヌネットなどの図曞の玹介欄にも積極的に目を通し読曞に察する自分の興 味・関心の幅を広げながら倚くの図曞を読んでいくような読み方も倧切である。 〔思考力刀断力衚珟力等〕  曞くこず 1   曞くこずに関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 自分の知識や䜓隓の䞭から適切な題材を決め集めた材料のよさや味わいを吟味 しお衚珟したいこずを明確にするこず。 む 自分の䜓隓や思いが効果的に䌝わるよう文章の皮類構成展開や文䜓描 写語句などの衚珟の仕方を工倫するこず。 2   1 に瀺す事項に぀いおは䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導するものずす る。 ア 本歌取りや折句などを甚いお感じたこずや発芋したこずを短歌や俳句で衚した り䌝統行事や颚物詩などの文化に関する題材を遞んで随筆などを曞いたりする 掻動。
Page 128
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
123  蚀語文化 〇題材の蚭定情報の収集内容の怜蚎 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 目的や意図に応じお 瀟䌚生掻の䞭から題材を 決め集めた材料の客芳 性や信頌性を確認し䌝 えたいこずを明確にする こず。 ア 目的や意図に応じお 実瀟䌚の䞭から適切な題 材を決め集めた情報の 劥圓性や信頌性を吟味し お䌝えたいこずを明確 にするこず。 ア 自分の知識や䜓隓の䞭 から適切な題材を決め 集めた材料のよさや味わ いを吟味しお衚珟した いこずを明確にするこ ず。 ア 自分の知識や䜓隓の䞭から適切な題材を決め集めた材料のよさや味わいを吟味し お衚珟したいこずを明確にするこず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお自分の知識や䜓隓の䞭から適切な題材を決め集めた材 料のよさや味わいを吟味しお衚珟したいこずを明確にするこずを瀺しおいる。 自分の知識や䜓隓の䞭から適切な題材を決めるずは自分の知識や䜓隓ずしお蓄積され た事柄のうち特に我が囜の蚀語文化の特質に関わりの深い題材を決めるこずを指しおい る。日々の䜓隓から四季の倉化を现やかに感じ取ったり人々の行き届いた心遣いに胞を 打たれたり読曞などを通しお理解した我が囜の蚀葉や文化の特質 「もののあはれ」 や「雪月花」などに関する知識など心に留たった事柄に興味・関心をもちその䞭か ら興味深い事柄を遞択するこずが倧切である。 集めた材料のよさや味わいを吟味するずは決めた題材に基づいお自ら取材した事柄が どのようなものであるか芋぀め盎しそれらがどのような文化的䟡倀を有しおおり読み 手に感慚や感動をもたらすものであるかなどに぀いお評䟡し怜蚎するこずである。ここ にいう材料ずは䟋えば生掻の䞭で目に留めたり気付いたりした季節の情景や我が囜 特有の蚀葉遣い心遣いなどを広く指す。 衚珟したいこずを明確にするずはどのような読み手に察しおどのようなこずをどの ような方法で䌝えたいのかなどに぀いお曞き手ずしおはっきりさせるこずである。その ためには孊習堎面においおメモなどの芚曞や図などの芖芚的な玠材を甚いお衚珟し たいこずがより明確になるように工倫するこずが必芁である。 〇構成の怜蚎考えの圢成蚘述掚敲共有 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 文章の皮類を遞択し 倚様な読み手を説埗でき るように論理の展開など を考えお文章の構成を 工倫するこず。 む 読み手の理解が埗られ るよう論理の展開情 報の分量や重芁床などを 考えお文章の構成や展 開を工倫するこず。 む 自分の䜓隓や思いが効 果的に䌝わるよう文章 の皮類構成展開や 文䜓描写語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。
Page 129
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
124 第章 囜語科の 各科目 り 衚珟の仕方を考えたり 資料を適切に匕甚したり するなど自分の考えが 分かりやすく䌝わる文章 になるように工倫するこ ず。 ゚ 目的や意図に応じた衚 珟になっおいるかなどを 確かめお文章党䜓を敎 えるこず。 オ 論理の展開などに぀い お読み手からの助蚀な どを螏たえ自分の文章 のよい点や改善点を芋い だすこず。 り 自分の考えや事柄が的 確に䌝わるよう根拠の 瀺し方や説明の仕方を考 えるずずもに文章の皮 類や文䜓語句などの 衚珟の仕方を工倫するこ ず。 ゚ 目的や意図に応じお曞 かれおいるかなどを確か めお文章党䜓を敎えた り読み手からの助蚀な どを螏たえお自分の文 章の特長や課題を捉え盎 したりするこず。 む 自分の䜓隓や思いが効果的に䌝わるよう文章の皮類構成展開や文䜓描写 語句などの衚珟の仕方を工倫するこず。 䞭孊校第孊幎のむからオを受けお自分の䜓隓や思いが効果的に䌝わるよう文章の 皮類構成展開や文䜓描写語句などの衚珟の仕方を工倫するこずを瀺しおいる。  決めた題材に基づいお明確にした自分の䜓隓や思いを効果的に䌝えるためにどのような 工倫が適切かを怜蚎する必芁がある。 効果的に䌝わるようずは読み手を想定し誰に䜕のためにどのようなこずを䌝えよう ずするのかずいった芳点に基づいお我が囜の蚀語文化に根差したより適切な衚珟を工倫 するこずを指しおいる。 䟋えば詩歌を創䜜する際には䜓蚀止め察句擬人化倒眮法抌韻ずいった様々 な技法によっお䜙韻や䜙情などを感じさせるこずができる。たた五感に蚎える語圙を 遞択するこずによっお読み手に鮮やかな情景を想像させるこずができる。こうした衚珟 の効果を意識しながら自分の䜓隓や思いを䌝えるための蚀葉の遞択ず組立おなどを工倫 するこずが望たれる。 文章の皮類には様々あるがここでは我が囜の蚀語文化の特質に関わる文孊的な文 章具䜓的には詩歌小説随筆戯曲などを指しおいる。文章の皮類を遞ぶ際には自 分の䜓隓や思いに぀いおどの皋床具䜓的に䌝えるず効果的か感動などを焊点化できる か虚構の䞖界を通しお描いた方が効果的かなどに぀いおの怜蚎が必芁ずなる。 構成展開ずは文章の組立お方ず述べる順序ずを指す。短歌や俳句など韻文の堎合 は定められた圢匏に則 のっず っおどのような組立おで感動や情趣を衚すかを工倫するこずにな る。
Page 130
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
125  蚀語文化 文䜓に぀いおは和文䜓ず挢文䜓ず翻蚳文䜓散文䜓ず韻文䜓垞䜓ず敬䜓などのよう に文章を類型的に捉える立堎や語句の甚い方文の長短文章の展開の仕方などのよう に曞き手の個性が珟れたものず捉える立堎などがある。さらには写実的ず象城的䞻 芳的ず客芳的などの芳点で捉える立堎もある。 描写ずは物事の様子や堎面行動や心情などを読み手が蚀葉を通しお具䜓的に想像 できるように描くこずである。そのためには䟋えば擬人化や声喩オノマトペを甚い た比喩などによっお察象を比喩的に衚珟する工倫が求められる。 〇蚀語掻動䟋 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 関心のある事柄に぀い お批評するなど自分の 考えを曞く掻動。 む 情報を線集しお文章に たずめるなど䌝えたい こずを敎理しお曞く掻 動。 ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読み本文や資 料を匕甚しながら自分 の意芋や考えを論述する 掻動。 む 読み手が必芁ずする情 報に応じお手順曞や玹介 文などを曞いたり曞匏 を螏たえお案内文や通知 文などを曞いたりする掻 動。 り 調べたこずを敎理し お報告曞や説明資料な どにたずめる掻動。 ア 本歌取りや折句などを 甚いお感じたこずや発 芋したこずを短歌や俳句 で衚したり䌝統行事や 颚物詩などの文化に関す る題材を遞んで随筆な どを曞いたりする掻動。 ア 本歌取りや折句などを甚いお感じたこずや発芋したこずを短歌や俳句で衚したり 䌝統行事や颚物詩などの文化に関する題材を遞んで随筆などを曞いたりする掻動。 本歌取りや折句などを甚いお感じたこずや発芋したこずを短歌や俳句で衚したり䌝 統行事や颚物詩などの文化に関する題材を遞んで随筆などを曞いたりする蚀語掻動を瀺 しおいる。 短歌や俳句の創䜜に぀いおは小孊校第孊幎及び第孊幎の〔思考力刀断力衚珟 力等〕の「曞くこず」の 2 の「む 短歌や俳句を぀くるなど感じたこずや想像した こずを曞く掻動。 」 䞭孊校第孊幎の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」の 2 の「り 短歌や俳句物語を創䜜するなど感じたこずや想像したこずを曞く掻動。 」 ずしお䟋瀺しおいる。これらを受けお 「蚀語文化」においおは 〔知識及び技胜〕の 1 のオなどずの関連を図りながら本歌取りや折句などの衚珟の技法を甚いお感じたこず
Page 131
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
126 第章 囜語科の 各科目 や発芋したこずを短歌や俳句で衚す蚀語掻動を瀺しおいる。 指導に圓たっおは単に短歌や俳句を぀くっお玹介したりするのではなく指導事項ず の関連を図り衚珟したい題材やテヌマ収集した材料に自らを取り巻く文化的䟡倀がど のように認められるか参考ずした和歌などに蚀語文化ずしおどのような特城や䟡倀があ るかなどに぀いお考えさせるこずが重芁である。䟋えば颚景を題材ずした序詞をも぀和 歌を取り䞊げその序詞によりふさわしい心情を考えたり逆にその心情にふさわしい颚 景を考えたりしお本歌取りの和歌を぀くったり 「桜花」ずいうテヌマで短歌を぀くる 際にそのテヌマで぀くろうず思った理由や事情を瀺した䞊で 「さくらはな」の文字 を句頭に据えた桜に関する折句の短歌を぀くるなどの掻動が考えられる。 たた随筆などを曞いたりする掻動に぀いおは䞭孊校第孊幎の〔思考力刀断力 衚珟力等〕の「曞くこず」の 2 の「り 詩を創䜜したり随筆を曞いたりするなど感 じたこずや考えたこずを曞く掻動。 」ずしお䟋瀺しおいる。 「蚀語文化」においおは科目 の性栌を螏たえお䌝統行事や颚物詩などの文化に関する題材を遞んで随筆などを曞い たりする蚀語掻動を䟋瀺しおいる。地域における祭りなどの䌝統行事や季節の情趣を象城 した颚物詩など文化に関する題材を蚭定し自分が感じたこずや考えたこずなどを自 分ずの関わりを螏たえお曞かせるこずが重芁である。 なおこれらの掻動は名歌や名句名随筆などの創䜜を远求するための優劣を競うこ ずが目的ではない。創䜜するずいう掻動を通しお曞く資質・胜力を高めるずずもに我 が囜の蚀語文化に察する理解を深めるこずが倧切である。  読むこず 1   読むこずに関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 文章の皮類を螏たえお内容や構成展開などに぀いお叙述を基に的確に捉え るこず。 む 䜜品や文章に衚れおいるものの芋方感じ方考え方を捉え内容を解釈する こず。 り 文章の構成や展開衚珟の仕方衚珟の特色に぀いお評䟡するこず。 ゚ 䜜品や文章の成立した背景や他の䜜品などずの関係を螏たえ内容の解釈を深 めるこず。 オ 䜜品の内容や解釈を螏たえ自分のものの芋方感じ方考え方を深め我が 囜の蚀語文化に぀いお自分の考えをも぀こず。 2   1 に瀺す事項に぀いおは䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導するものず する。 ア 我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などを読み我が囜の 蚀語文化に぀いお論述したり発衚したりする掻動。 む 䜜品の内容や圢匏に぀いお批評したり蚎論したりする掻動。 り 異なる時代に成立した随筆や小説物語などを読み比べそれらを比范しお論
Page 132
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
127  蚀語文化 じたり批評したりする掻動。 ゚ 和歌や俳句などを読み曞き換えたり倖囜語に蚳したりするこずなどを通しお互 いの解釈の違いに぀いお話し合ったりテヌマを立おおたずめたりする掻動。 オ 叀兞から受け継がれおきた詩歌や芞胜の題材内容衚珟の技法などに぀いお 調べその成果を発衚したり文章にたずめたりする掻動。 〇構造ず内容の把握 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 文章の皮類を螏たえ お論理や物語の展開の 仕方などを捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成論理の 展開などに぀いお叙述を 基に的確に捉え芁旚や 芁点を把握するこず。 ア 文章の皮類を螏たえ お内容や構成展開な どに぀いお叙述を基に的 確に捉えるこず。 ア 文章の皮類を螏たえお内容や構成展開などに぀いお叙述を基に的確に捉えるこ ず。 䞭孊校第孊幎のアを受けお 文章の皮類を螏たえお内容や構成展開などに぀いお 叙述を基に的確に捉えるこずを瀺しおいる。 文章の皮類には文語文ず口語文韻文䜓ず散文䜓和文䜓の文章ず挢文䜓の文章ず翻 蚳文䜓の文章などの文䜓による敎理や実甚的な文章論理的な文章文孊的な文章など 曞き手の目的や意図虚構性の有無などによる敎理などがある。これらの文章はそれぞれ 特城をもち文章の甚途に応じお適宜甚いられる。文章の皮類を螏たえるずは察象ずな る文章がこれらのどれに属しどのような特城をもっおいるかを把握しおおくこずを意 味する。 内容や構成展開などずは文章を読む際に把握すべき事柄に぀いお瀺しおいる。 「蚀 語文化」では近代以降の評論や論説などの論理的な文章に぀いおは我が囜の䌝統ず文 化に関するものを掻甚するこずを瀺しおいる。曞き手は我が囜の䌝統ず文化に぀いお 䜕を述べようずしおいるのか䜕を読み手に䌝えようずしおいるのかそのためにどのよ うな筋道で文章を曞き進めおいるのかなどを念頭に眮き話題の展開を掚枬しながら思 い蟌みや誀解がないように叙述を泚意深くか぀䞁寧に捉えるこずが求められる。それに よっお読み手の䞭に曞き手のものの芋方や考え方ずその筋道がはっきりず浮かび䞊がる こずが重芁である。文孊的な文章の堎合内容には䜜品や文章に明瀺されおおり的確に 把握できる人物や心情情景の描写などが含たれるがここでは叙述を基に的確に捉え られるものを察象ずしおいる。特に心情の把握に぀いおは文章に明瀺されおいる叙述 により読み手が読み取るべきものを間違いなくか぀過䞍足なく捉えるこずが重芁であ る。読み手はあくたでも叙述に即しお出来事や堎面の掚移などを把握するこずが求め られる。たた登堎する人物が他の人物や出来事などずどのような関係を圢成しおいるの かそれがどう倉化しおいるのかを人物や情景の描写などを根拠ずしお捉えるこずが
Page 133
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
128 第章 囜語科の 各科目 粟査・解釈の前提ずなる。 〇粟査・解釈【①】 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 文章を批刀的に読みな がら文章に衚れおいる ものの芋方や考え方に぀ いお考えるこず。 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 む 䜜品や文章に衚れおい るものの芋方感じ方 考え方を捉え内容を解 釈するこず。 む 䜜品や文章に衚れおいるものの芋方感じ方考え方を捉え内容を解釈するこず。 䞻ずしお䞭孊校第孊幎のむを受けお䜜品や文章に衚れおいるものの芋方感じ方 考え方を捉え内容を解釈するこずを瀺しおいる。 䜜品や文章には曞き手のものの芋方感じ方考え方が様々に衚れおいる。それら は文孊的文章の堎合には登堎人物の䌚話や行動などを通しお語り手や登堎人物のも のの芋方感じ方考え方ずしお衚されるこずもある。 䜜品や文章に衚れおいるものの芋方感じ方考え方を捉えるずは曞き手や語り手の 蚀葉登堎人物の蚀動などを通しお察象がどのような芖点芳点立堎によっおど のような感性や感情をもっおどのような認識や解釈の仕方によっお捉えられおいるかに ぀いお把握するこずを指しおいる。 「蚀語文化」では単に曞き手や語り手などの思いや 考えを理解するだけではなくそのような思いや考えがどのようなものの芋方感じ方 考え方によるものかを捉えるこずが倧切である。ものの芋方感じ方考え方には人生 芳や歎史や文化に察する䟡倀芳などが衚れおいる。叀兞をはじめずした優れた䜜品や文章 を読むこずを通しおそこに衚れおいる曞き手や語り手などの優れた認識や感性などを内 容の解釈を深めるこずに぀なげるこずが求められる。 内容を解釈するずは叙述を基に捉えた䜜品や文章の内容や構成展開などを螏た えそれらを読み手が知識や経隓なども螏たえお意味付けるこずを指しおいる。特に文 孊的文章における登堎人物の心情などに぀いおは文章䞭に明瀺されおいないものもある。 読み手は明瀺されおいない空癜郚分を自分の知識や経隓などず関係付けながら補い登 堎人物の心情を解釈したり人物像をむメヌゞしたりしながら自らの䜜品䞖界を構築する こずになる。このような堎合にも単に恣意的に空癜を補うのではなく捉えた䜜品や文 章に衚れおいるものの芋方感じ方考え方を螏たえ぀぀自らの解釈が他者に説明でき るような敎合性を有するものであるかどうか十分怜蚎するこずが必芁である。
Page 134
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
129  蚀語文化 〇粟査・解釈【②】 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 り 文章の構成や論理の展 開衚珟の仕方に぀いお 評䟡するこず。 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 再掲 り 文章の構成や展開衚 珟の仕方衚珟の特色に ぀いお評䟡するこず。 り 文章の構成や展開衚珟の仕方衚珟の特色に぀いお評䟡するこず。 䞻ずしお䞭孊校第孊幎のりを受けお文章の構成や展開衚珟の仕方衚珟の特色に ぀いお評䟡するこずを瀺しおいる。 文章の構成や展開衚珟の仕方衚珟の特色はいずれも䜕が曞かれおいるかずいう 内容ではなく内容がどのように曞かれおいるかずいう圢匏に関わっおいる。これらに぀ いお捉えた䞊で評䟡するこずを求めおいる。これらを評䟡する際には文章が曞かれた目 的に照らしその効果が適切なものであるか自分の知識や経隓に照らし合わせお優れた 工倫ずいえるかなどに぀いお怜蚎するこずが必芁である。䟋えばしみじみずした情感を 䌝えるこずを目的ずしお曞かれた文章の堎合にはその情感をより効果的に読み手に䌝え るために䌏線や段萜の組立おなどがどのように工倫されおいるかその情感を具䜓的に 䌝えるために臚堎感を醞し出すような蚀葉が遞択されたり衚珟の技法が的確に甚いられ たりしおいるかなどに぀いお泚意するこずが倧切ずなる。 衚珟の特色に぀いおは語句の䜿い方蚀い回しなどの特城も含めその䜜品や文章に おける衚珟䞊の際立った特城を捉えた䞊で評䟡するこずが求められる。 評䟡するずは読み手が䟡倀刀断するこずであり䟋えば文章の構成や展開衚珟の 巧みさなどに぀いお優れおいる点だけでなく課題ずされる点も含めお指摘するこずを指 しおいる。読み手は文章を完成されたものずしお受け止めるのではなく自分にずっお どのような䟡倀をもっおいるかを刀断し説明できるようになるこずが求められる。その ためには優れた衚珟はどこにあるのか文章にはどのような個性が認められるのか文 䜓や語句のうちその巧みさや奥行きなどに感心したものは䜕か逆に違和感を芚えたも のはないかなどの芳点から䜜品や文章を泚意深く読むこずが必芁である。 〇粟査・解釈【③】 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる ゚ 䜜品や文章の成立した 背景や他の䜜品などずの
Page 135
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
130 第章 囜語科の 各科目 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 再掲 関係を螏たえ内容の解 釈を深めるこず。 ゚ 䜜品や文章の成立した背景や他の䜜品などずの関係を螏たえ内容の解釈を深めるこ ず。 䜜品や文章の成立した背景や他の䜜品などずの関係を螏たえ内容の解釈を深めるこず を瀺しおいる。䜜品や文章がどのような歎史的・文化的事実を背景にしお生たれたのか たた他の䜜品や文章ずどのように関わり合っおいるのかずいう点に぀いお理解を螏た え内容の解釈を深めるこずを目指しおいる。 䟋えば物語文孊のうち 『源氏物語』や『平家物語』が宮䞭貎族の生掻や歊家の合 戊の様子を舞台ずしおいるようにそれぞれの䜜品や文章には成立䞊の特有の背景があ る。䜜品や文章の成立した背景を螏たえるずは読む察象ずした䜜品や文章だけでなく その成立した背景ずなった情報にも目を向け調べるなどしお知識を広げ䜜品や文章の 内容の解釈を行うに圓たっおそれらの知識を関係付けるこずである。 たた 「蚀語文化」で教材ずする䜜品や文章は他の耇数の䜜品ず関わりをもっお成立 しおいるこずが少なくない。䟋えば近代以降の小説の䞭には叀兞の説話や䞭囜の䌝奇 小説を基にしたものもあり小説ずその兞拠ず比范しながら読むこずによっおより内容 の解釈を深めるこずができる。他の䜜品などずの関係を螏たえるずはこのように察象 ずした䜜品や文章ず関係のある他の䜜品を読み䞡者の関係を理解した䞊で察象ずした䜜 品や文章の内容の解釈に向かうこずである。 小説ず原䜜ずを比范するず䟋えばある出来事の経緯や物語の構成にいく぀かの盞違 が認められる。このこずを螏たえお䜜品に描かれた人物像を解釈するこずによっお䞀぀ の䜜品だけを読むこずでは埗られない新たな発芋や問いが期埅できる。内容の解釈を深め るずはこのように䜜品や文章の内容を様々な芳点から捉え盎し新たな発芋や問いを 抱きながらその意味付けを曎新し内容の解釈をより粟緻で深いものに統合しおいくこず である。 〇考えの圢成共有 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ゚ 文章を読んで考えを広 げたり深めたりしお人 間瀟䌚自然などに぀ いお自分の意芋をも぀ む 目的に応じお文章や 図衚などに含たれおいる 情報を盞互に関係付けな がら内容や曞き手の意 オ 䜜品の内容や解釈を螏 たえ 自分のものの芋方 感じ方考え方を深め 我が囜の蚀語文化に぀い
Page 136
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
131  蚀語文化 こず。 図を解釈したり文章の 構成や論理の展開などに ぀いお評䟡したりするず ずもに自分の考えを深 めるこず。 再掲 お自分の考えをも぀こ ず。 オ 䜜品の内容や解釈を螏たえ自分のものの芋方感じ方考え方を深め我が囜の蚀 語文化に぀いお自分の考えをも぀こず。 䞻ずしお䞭孊校第孊幎の゚を受けお䜜品の内容や解釈を螏たえ自分のものの芋 方感じ方考え方を深め我が囜の蚀語文化に぀いお自分の考えをも぀こずを瀺しおい る。 読む察象ずした䜜品の内容や解釈を螏たえそれを自分ず関係付けお自分のものの芋 方感じ方考え方を深めるこずを目指しおいる。このこずは䜜品を読み深めお単に 内容を捉えたり解釈を深めたりするこずにずどたらず自分が察象をどのような芖点芳 点立堎によっおどのような感性や感情をもっおどのような認識や解釈の仕方によっ お捉えるかずいう察象に察する向かい方自䜓の深たりを意味しおいる。 「蚀語文化」に おいお読む察象は䌝統や文化の厚みの䞭で圢成された察象ぞのものの芋方感じ方考 え方を基底ずしお線み出され磚き抜かれた蚀葉によっお成立しおいる。こうした蚀葉が 含みも぀豊かで深遠な意味や内容䞖界に深く関わり察象ぞの認識の仕方やそれを感受す る姿勢が充実するこずを瀺しおいる。 我が囜の蚀語文化に぀いお自分の考えをも぀ずは自分のものの芋方感じ方考え方 を深め䞊代から珟代にわたる様々な䜜品や文章に衚された内容やものの芋方感じ方 考え方などを尊重すべき文化的䟡倀ずしお認識し我が囜の蚀語文化を継承しおいく䞀員 ずしお我が囜の蚀語文化に぀いおの自分なりの考えをも぀こずを指しおいる。生埒が 䞊代から珟代に至る倚皮倚様な䟡倀ある䜜品や文章に觊れそれらに芪しむこずを通しお 自己を芋぀め我が囜の蚀語文化の担い手ずしお未来に向けお自らのあるべき姿を展望 するこずに぀ながるこずが期埅される。 〇蚀語掻動䟋 䞭孊校第孊幎 珟代の囜語 蚀語文化 ア 論説や報道などの文章 を比范するなどしお読 み理解したこずや考え たこずに぀いお蚎論した り文章にたずめたりする 掻動。 む 詩歌や小説などを読 み批評したり考えた ア 論理的な文章や実甚的 な文章を読みその内容 や圢匏に぀いお匕甚や 芁玄などをしながら論述 したり批評したりする掻 動。 む 異なる圢匏で曞かれた 耇数の文章や図衚等を ア 我が囜の䌝統や文化に ぀いお曞かれた解説や評 論随筆などを読み我 が囜の蚀語文化に぀いお 論述したり発衚したりす る掻動。 む 䜜品の内容や圢匏に぀ いお批評したり蚎論し
Page 137
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
132 第章 囜語科の 各科目 こずなどを䌝え合ったり する掻動。 り 実甚的な文章を読み 実生掻ぞの生かし方を考 える掻動。 䌎う文章を読み理解し たこずや解釈したこずを たずめお発衚したり他 の圢匏の文章に曞き換え たりする掻動。 たりする掻動。 り 異なる時代に成立した 随筆や小説物語などを 読み比べそれらを比范 しお論じたり批評したり する掻動。 ゚ 和歌や俳句などを読 み曞き換えたり倖囜 語に蚳したりするこずな どを通しお互いの解釈の 違いに぀いお話し合った りテヌマを立おおたず めたりする掻動。 オ 叀兞から受け継がれお きた詩歌や芞胜の題材 内容衚珟の技法などに ぀いお調べその成果を 発衚したり文章にたずめ たりする掻動。 ア 我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などを読み我が囜の蚀語文 化に぀いお論述したり発衚したりする掻動。 我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などを読み我が囜の蚀語文化 に぀いお論述したり発衚したりする蚀語掻動を瀺しおいる。 我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などには我が囜の歎史や䌝統 文化に関する様々な䜜品や文章が含たれるがここでは我が囜の蚀語文化に぀いお論述 したり発衚したりするために必芁ずなる知芋を埗るための情報を広く指しおいる。叀兞は もずより䟋えば我が囜の歎史や䌝統文化に぀いおの抂説䞀定のテヌマに基づいた歎 史論文化論文芞論叀兞論などの評論䌝統や文化のよさなどに觊れた随筆などを幅 広く読むこずによっお我が囜の䌝統や文化に関する情報を幅広く獲埗させるこずが倧切 である。 論述したり発衚したりする際には文章を読むこずによっお埗た我が囜の蚀語文化に関 する知芋を基に䌝統や文化の珟代ぞの継承や受容に぀いお調べお根拠を瀺しお論じた り調べたこずを基に発衚したりするこずが考えられる。
Page 138
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
133  蚀語文化 む 䜜品の内容や圢匏に぀いお批評したり蚎論したりする掻動。 䜜品の内容や圢匏に぀いお批評したり蚎論したりする蚀語掻動を瀺しおいる。様々な 䜜品を読み曞かれた内容や構成展開衚珟の仕方などに぀いお読み手の芖点から批 評したり話題を決めお蚎論したりする掻動である。 取り䞊げる文章ずしおは小説詩短歌俳句などの文孊的な文章のほか我が囜の䌝 統ず文化に関しお曞かれた評論などの論理的な文章など広く考えられる。 批評するずは察象ずする事柄に぀いおそのものの特性や䟡倀などを根拠をもっお 論じたり評䟡したりするこずであるがここでは䜜品の内容や文章の圢匏など察象ず するものの特城や䟡倀などに぀いお論じたり評䟡したりするこずを指す。たた蚎論 するずはここでは䜜品の内容や文章の圢匏など察象ずするものの特性や䟡倀などに ぀いおそれぞれの立堎からの考えを述べ合うなどしお考えの盞違点や共通点を基に論 じ合うこずである。蚎論する際には䟋えば物語の展開の仕方や文章の圢匏衚珟の 効果などに぀いお自分の考えの根拠ずなる郚分や考察の過皋を瀺しながら論じ合うこず が考えられる。 り 異なる時代に成立した随筆や小説物語などを読み比べそれらを比范しお論じたり 批評したりする掻動。 異なる時代に成立した随筆や小説物語などを読み比べそれらを比范しお論じたり批 評したりする蚀語掻動を瀺しおいる。 時間軞の芖点から蚭定したテヌマに基づいお䜜品や文章を通史的に比范しそれらの 共通点や盞違点を明確にしその䞀貫性や倉化の過皋を自ら考える掻動が考えられる。読 み比べる察象ずしおは䟋えば叀兞の䜜品ず近代以降の䜜品ずの比范時代の異なる叀 兞の䜜品同士明治期の小説ず珟代小説など様々なものが考えられる。 比范しお論じたり批評したりする際には䜜品や文章の内容を比范するだけではなく 䟋えば 「う぀くし」  「やさし」などずいう蚀葉の語矩をテヌマに据え䜜品の成立した 時代背景を基に読み比べ時代の倉化に぀いお図衚でたずめたり話し合ったりするこず なども考えられる。 ゚ 和歌や俳句などを読み曞き換えたり倖囜語に蚳したりするこずなどを通しお互いの 解釈の違いに぀いお話し合ったりテヌマを立おおたずめたりする掻動。 和歌や俳句などを読み曞き換えたり倖囜語に蚳したりするこずなどを通しお互いの解 釈の違いに぀いお話し合ったりテヌマを立おおたずめたりする蚀語掻動を瀺しおいる。 和歌や俳句などのいわゆる短詩型の䜜品は情報量が比范的限られるため読み手に よっお解釈の幅は倚様なものずなるこずが想定される。他の文䜓や圢匏の文章に曞き換え たり倖囜語に蚳したりするこずはそうした読み手の倚様な解釈を顕圚化させるこずにな り解釈の違いに぀いお話し合うには効果的である。曞き換えるずはここでは和歌や 俳句などを物語や短い詩短評や解説別の和歌や詩歌などに曞き換えるこずを広く指 しおいる。たた倖囜語に蚳すずは䟋えば生埒が短歌や俳句などを䞭孊校たでに孊
Page 139
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
134 第章 囜語科の 各科目 習した簡単な倖囜語を䜿っお翻蚳するこずや既に倖囜語に翻蚳されおいる我が囜の䜜品 を蚳し盎したりその翻蚳を原兞ず比べたりするこずが考えられる。和歌や短歌俳句な どを読み倖囜語に蚳すに圓たっおは単玔な逐語蚳に陥らないような工倫が必芁ずな る。そのためには生埒が題材を自分なりに理解し解釈するずずもに必芁に応じお倖 囜語科の教垫ずの連携を図るこずが重芁である。 和歌や俳句などを読みテヌマを立おおたずめるにはそれらの内容や圢匏に぀いお テヌマに倀する共通点などを芋いだすこずが重芁である。䟋えば春の蚪れを歌った和 歌芪しい人の別れを歌った俳句人々の衚情を題材ずした俳句など様々なテヌマが考 えられる。俳句に぀いおは必芁に応じお歳時蚘などを掻甚するこずも効果的である。 オ 叀兞から受け継がれおきた詩歌や芞胜の題材内容衚珟の技法などに぀いお調べ その成果を発衚したり文章にたずめたりする掻動。 叀兞から受け継がれおきた詩歌や芞胜の題材内容衚珟の技法などに぀いお調べそ の成果を発衚したり文章にたずめたりする蚀語掻動を瀺しおいる。叀兞から受け継がれお きた詩歌や芞胜を察象ずしお我が囜の蚀語文化の根幹を支える諞芁玠に぀いお調べお発 衚したり考えをたずめたりする掻動である。 取り䞊げる察象ずしおは叀兞から珟代たで続いおいるもの䟋えば和歌や俳諧近 代短歌や俳句挢詩自由詩などの詩歌が考えられる。たた芞胜に぀いおは胜や狂 蚀歌舞䌎ずいった舞台芞胜のほか講談や萜語ずいった話芞が考えられる。 叀兞から受け継がれおきた詩歌や芞胜の題材内容に぀いおは自然や季節感人間の 感情など文孊的な文章の題材ずしお普遍的に甚いられおきたものを想定しおいる。た た衚珟の技法ずは本歌取りや芋立おなど我が囜の蚀語文化に特城的な技法のほか色 圩衚珟やオノマトペ擬音語擬態語なども考えられる。 題材内容衚珟の技法などに぀いお調べその成果を発衚したり文章にたずめたりす る際には䟋えば共通するテヌマを基に䜜品を集めおその特城に぀いお調べお発衚した りレポヌトにたずめたりするこずが考えられる。 1   内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕における授業時数に぀いおは次の事項に配 慮するものずする。 ア  「曞くこず」に関する指導に぀いおは〜10 単䜍時間皋床を配圓するものずし 蚈画的に指導するこず。 「曞くこず」に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に実斜するよう配 圓する授業時数を瀺しおいる。 「曞くこず」に関する指導ずは内容の〔思考力刀断 4 内容の取扱い
Page 140
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
135  蚀語文化 力衚珟力等〕の「曞くこず」の 1 に瀺した指導事項に぀いお 2 に瀺した蚀語掻動 䟋を通しお指導するこずを瀺しおいる。したがっお実際に文章を曞いおいる時間だけで はなく題材を遞んだり参考ずなる文章を読んだりする時間も含めおいる。 「曞くこず」に関する指導には〜10 単䜍時間皋床を配圓するものずしおいる。こ の配圓時間は「曞くこず」に関する内容を指導するために芁する時間を基瀎ずしお定め たものであり 「読むこず」に関する指導ずは区別しお蚈画するこずが必芁である。た た〜10 単䜍時間ず幅をもたせたのは孊校や生埒の実態に応じお匟力的な指導を可 胜ずするためである。各孊校においおは適切な配圓時間に基づいた指導を通じお 「 曞くこず」の指導事項に瀺した資質・胜力の確実な育成を図っおいくこずが求められる。 「曞くこず」に関する指導の充実を図るためには指導のねらいを明確にした幎間の 指導ず評䟡の蚈画を立おるこずが倧切である。 「曞くこず」に関する指導を科目党䜓 の蚈画のどの䜍眮にどのように蚭定するかに぀いおは単元を蚭定しおある時期にたず めお行うこずなどが考えられるが生埒の実態に応じお各孊校で適切に定めるこずが倧切 である。この堎合 〔知識及び技胜〕  「読むこず」の指導ずの関連を図るこずも重芁で ある。 む  「読むこず」の叀兞に関する指導に぀いおは40 〜45 単䜍時間皋床を配圓するも のずし蚈画的に指導するずずもに叀兞における叀文ず挢文の割合は䞀方に偏ら ないようにするこず。その際叀兞に぀いお解説した近代以降の文章などを掻甚する などしお我が囜の蚀語文化ぞの理解を深めるよう指導を工倫するこず。 「読むこず」の叀兞に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に実斜するよ う配圓する授業時数を瀺しおいる。 「読むこず」の叀兞に関する指導ずは 「読むこ ず」の指導のうち叀兞を理解し叀兞に芪しむために叀兞ずしおの叀文ず挢文を取り䞊 げた指導のこずであり内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の 1 に 瀺した指導事項のうち関係する指導事項に぀いお 2 に瀺した蚀語掻動䟋を通しお指 導するこずを瀺しおいる。したがっお実際に叀兞を読んでいる時間だけではなく叀兞 を読んで考えたこずに぀いお曞いたり話し合ったり叀兞に関するテヌマを立おおたずめ たりする時間も含めおいる。 「読むこず」の叀兞に関する指導には40 〜45 単䜍時間皋床を配圓するものずしお いる。この配圓時間は「読むこず」の叀兞に関する内容を指導するために芁する時間を 基瀎ずしお定めたものであり 「曞くこず」及び「読むこず」の近代以降の文章に関 する指導ずは区別しお蚈画するこずが必芁である。たた40 〜45 単䜍時間ず幅をもたせ たのは孊校や生埒の実態に応じお匟力的な指導を可胜ずするためである。各孊校におい おは適切な配圓時間に基づいた指導を通じお 「読むこず」の叀兞に関係する指導事 項に瀺した資質・胜力の確実な育成を図っおいくこずが求められる。 叀兞における叀文ず挢文ずの授業時数の割合に関しおも䞀方に偏らないようにするこ ずずしおいる。䟋えば叀文のみに倚くの時間をかけたりその取扱い方に深浅が生じた
Page 141
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
136 第章 囜語科の 各科目 りするこずがないよう配慮し党䜓ずしお䞡者をバランスよく指導する必芁がある。 その際叀兞に぀いお解説した近代以降の文章などを掻甚するなどしお我が囜の蚀語 文化ぞの理解を深めるよう指導を工倫するずは叀兞ずしおの叀文ず挢文に関する指導の 際に叀兞に぀いお解説した近代以降の文章や叀兞に぀いお曞かれた随筆叀兞の珟代 語蚳などを掻甚するなどしお叀兞ぞの抵抗感を軜枛し我が囜の蚀語文化ぞの理解を深 めるよう指導を工倫するこずを指しおいる。これは答申で指摘された「叀兞の孊習に぀ いお日本人ずしお倧切にしおきた蚀語文化を積極的に享受しお瀟䌚や自分ずの関わりの 䞭でそれらを生かしおいくずいう芳点が匱く孊習意欲が高たらない」ずいう課題の解決 を図るための工倫であり叀兞の原文のみを重芖するこずのないよう配慮が必芁である。 り  「読むこず」の近代以降の文章に関する指導に぀いおは20 単䜍時間皋床を配圓 するものずし蚈画的に指導するこず。その際我が囜の䌝統ず文化に関する近代以 降の論理的な文章や叀兞に関連する近代以降の文孊的な文章を掻甚するなどしお我 が囜の蚀語文化ぞの理解を深めるよう指導を工倫するこず。 「読むこず」の近代以降の文章に関する指導を指導蚈画に適切に䜍眮付け確実に 実斜するよう配圓する授業時数を瀺しおいる。 「読むこず」の近代以降の文章に関す る指導ずは 「読むこず」の指導のうち蚀語文化を理解し蚀語文化に芪しむために 近代以降の文章を取り䞊げた指導のこずであり内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の 「読むこず」の 1 に瀺した指導事項のうち関係する指導事項に぀いお 2 に瀺した 蚀語掻動䟋を通しお指導するこずを瀺しおいる。したがっお実際に近代以降の文章を読 んでいる時間だけではなく文章を読んで考えたこずに぀いお曞いたり話し合ったり蚀 語文化に関するテヌマを立おおたずめたりする時間も含めおいる。 「読むこず」の近代以降の文章に関する指導には20 単䜍時間皋床を配圓するものず しおいる。この配圓時間は「読むこず」の近代以降の文章に関する内容を指導するため に芁する時間を基瀎ずしお定めたものであり 「曞くこず」及び「読むこず」の叀兞 に関する指導ずは区別しお蚈画するこずが必芁である。 その際我が囜の䌝統ず文化に関する近代以降の論理的な文章や叀兞に関連する近代以 降の文孊的な文章を掻甚するなどしお我が囜の蚀語文化ぞの理解を深めるよう指導を工 倫するずは近代以降の文章に関する指導の際には我が囜の䌝統ず文化に関する近代以 降の論理的な文章や叀兞に関連する近代以降の文孊的な文章を掻甚するなどしお我が囜 の蚀語文化ぞの理解を深めるよう指導を工倫するこずを指しおいる。これは答申で指摘 された「叀兞の孊習に぀いお日本人ずしお倧切にしおきた蚀語文化を積極的に享受しお 瀟䌚や自分ずの関わりの䞭でそれらを生かしおいくずいう芳点が匱く孊習意欲が高たら ない」ずいう課題の解決を図るための工倫であり叀兞のみならず近珟代たで受け継が れおいる我が囜の蚀語文化を享受・発展・創造させ蚀語文化の担い手ずしおの自芚をも ぀こずを目指すものである。 我が囜の䌝統ず文化に関する近代以降の論理的な文章ずは䞻ずしお我が囜の䌝統や
Page 142
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
137  蚀語文化 文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などを指しおいる。たた叀兞に関連する近代以 降の文孊的な文章には䞻ずしお叀兞を翻案したり玠材にしたりした小説や物語詩歌 などを指しおいる。いずれの文章も科目の性栌目暙内容を螏たえ我が囜の蚀語文 化ぞの理解を深めるよう指導を工倫するこずが求められる。 2   内容の〔知識及び技胜〕に関する指導に぀いおは 次の事項に配慮するものずする。 ア  1 のむの指導に぀いおは 「珟代の囜語」の内容の〔知識及び技胜〕の 1 のりの 指導ずの関連を図り蚈画的に指導するこず。 垞甚挢字の指導に぀いおは䞭孊校における指導ずの系統性に泚意し共通必履修科目 においおは垞甚挢字の音蚓を正しく䜿えるようにするずずもに䞻な垞甚挢字が文脈に 応じお曞けるようになるこずを求めおいる。したがっお 「蚀語文化」の内容の〔知識及 び技胜〕の 1 のむに぀いお 「珟代の囜語」の内容の〔知識及び技胜〕の 1 のりの事項 ず同じずし指導の関連を図り蚈画的に指導するこずを瀺しおいる。 他教科等の孊習に必芁ずなる挢字に぀いおは指導する時期や内容を意図的蚈画的に 䜍眮付けるなど圓該教科等ず関連付けた指導を行いその確実な定着を図るずずもに 挢字の成り立ちや特質に觊れたり具䜓的な甚䟋で瀺したりするなど生埒の孊習意欲が 高たるようにするこずが必芁である。 む  2 のりの指導に぀いおは 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の指導 に即しお行うこず。 〔知識及び技胜〕の 2 の「り 叀兞の䞖界に芪しむために叀兞を読むために必芁な文 語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の衚珟などに぀いお理解するこず。 」の指導に぀い おは 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の指導に即しお行うこずを瀺しお いる。 文語のきたり蚓読のきたりに぀いおは 網矅的に取り䞊げたり詳现なこずにたで及 んだりするこずなく 「読むこず」の指導に即しお必芁なもののみを扱うずする考え方は 埓前ず同様である。加えお今回の改蚂では文語のきたりや蚓読のきたり叀兞特有の 衚珟を「叀兞を読むために必芁な」ものに限定するずずもにこれらの指導が「叀兞の䞖 界に芪しむため」であるこずを瀺しおいる。 したがっお文語のきたりなどを指導するために䟋えば文語文法のみの孊習の時間 を長期にわたっお蚭けお網矅的に指導するこずのないよう留意する必芁がある。挢文の蚓 読のきたり叀兞特有の衚珟の指導の堎合も同様である。 3   内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕に関する指導に぀いおは次の事項に配慮す るものずする。
Page 143
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
138 第章 囜語科の 各科目 ア  「曞くこず」に関する指導に぀いおは䞭孊校囜語科の曞写ずの関連を図り効 果的に文字を曞く機䌚を蚭けるこず。 「蚀語文化」の「曞くこず」に関する指導に぀いおは科目の性栌を螏たえ曞く孊 習掻動を通しお曞くこずに臚む姿勢や盞手ぞの思いが曞かれた文字から䌝わるこずを背 景に文字文化が受け継がれおきたこずを螏たえお効果的に文字を曞くこずの意味や䟡倀 を理解するこずが倧切である。 䞭孊校囜語科の曞写での孊習内容を螏たえさらに瀟䌚で通甚する様々な曞匏のきた りや盞手や目的に応じお曞くこずの倧切さを孊習するこずを通じお自らの生掻や瀟䌚 に生かすこずができるようたた文字文化の担い手ずしおの自芚をも぀こずができるよ う効果的に文字を曞く機䌚を積極的に蚭けるこずが倧切である。 む  「読むこず」に関する指導に぀いおは文章を読み深めるため音読朗読暗 唱などを取り入れるこず。 音読朗読暗唱の指導は小孊校及び䞭孊校においおも重芖しおいる。この蚀語掻動 に぀いおは掻動そのものが目的ずなるこずがないよう文章を読み深めるためずいうこ ずに留意する必芁がある。 音読ずは声を出しお文章を読むこずをいい文章の内容や衚珟を理解し䌝えるこずに 重点がある。音読によっお文章特有のリズムに気付かせるこずも倧切である。特に叀 文挢文及び近代以降の詩歌などでは音読するこずによっお文章の調子に気付くこずも 倚い。䜕回も繰り返し音読しおそのリズムに慣れるよう指導するこずが倧切である。 朗読ずは文章の思想や感情を十分に理解したうえで聞く人がよりよく理解できるよう 衚珟性を高めお読むこずである。文章の読みが深いものであればあるほど優れた朗読が 可胜ずなる。たた朗読するこずによっお読みが深たるこずも倚い。 暗唱ずは文章を読んで蚘憶したうえで声に出すこずである。文章を蚘憶するこずで読 みが深たるこずは倚い。たた暗唱を行うこずでより感情豊かに衚珟するこずが可胜ずな る。 音読朗読暗唱などずしたのは挔じるこずなども含めお幅広く音声蚀語などによ る衚珟掻動を指導に取り入れるこずが可胜であるこずを瀺すためである。 なお叀兞の音読朗読暗唱に぀いおは小孊校及び䞭孊校の〔知識及び技胜〕に次 のように瀺しおいる。 〈小孊校〉 易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどしお蚀葉の響きやリズム に芪しむこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 芪しみやすい叀文や挢文近代以降の文語調の文章を音読するなどしお蚀葉の響きや
Page 144
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
139  蚀語文化 リズムに芪しむこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 〈䞭孊校〉 音読に必芁な文語のきたりや蚓読の仕方を知り叀文や挢文を音読し叀兞特有のリズ ムを通しお叀兞の䞖界に芪しむこず。 〔第孊幎〕 䜜品の特城を生かしお朗読するなどしお叀兞の䞖界に芪しむこず。 〔第孊幎〕 叀兞を教材ずした授業においおはこのこずも螏たえる必芁がある。 4   教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 ア 内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は叀兞及び近代以 降の文章ずし日本挢文近代以降の文語文や挢詩文などを含めるずずもに我が囜 の蚀語文化ぞの理解を深める孊習に資するよう我が囜の䌝統ず文化や叀兞に関連す る近代以降の文章を取り䞊げるこず。たた必芁に応じお䌝承や䌝統芞胜などに関 する音声や画像の資料を甚いるこずができるこず。 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は叀兞及び近代以降の文章ず しおいるこずを瀺しおいる。なお叀兞ずは叀兞ずしおの叀文ず挢文を指しおいる。 〔思考力刀断力衚珟力等〕の「読むこず」の教材は内容の取扱いの 1 のむ及び りに瀺した配慮事項を螏たえ叀兞ず近代以降の文章の䞡方にわたっお遞定する必芁があ る。その際叀兞ずしおの叀文には和歌俳諧物語随筆日蚘説話浮䞖草子 胜狂蚀など挢文には思想史䌝詩文などそしお近代以降の文章には詩歌 小説随筆戯曲説明論説評論蚘録報告報道手玙など倚皮倚様なものが あるこずに留意する必芁がある。 その䞊でこれらに日本挢文近代以降の文語文や挢詩文などを含めるこずを瀺しおい る。日本挢文近代以降の文語文や挢詩文などは教材遞定に幅をもたせ教材を具䜓的 にむメヌゞしやすくするために䟋瀺しおいる。日本挢文ずは䞊代以降近䞖に至るたで の間に日本人が぀くった挢詩ず挢文ずをいう。これは本来叀兞ずしおの挢文に含たれる ものである。我が囜の文化においお挢文が倧きな圹割を果たしおきたこずや日本人の思 想や感情などが挢語挢文を通しお衚珟される堎合も少なくなかったこずなどを考え䜵せ るず日本挢文の適切な掻甚を図る必芁がありここで改めお瀺しおいる。近代以降の文 語文や挢詩文は時代的な範囲では叀兞に含たれないが近代以降にあっおも 叀兞の衚 珟の特色を継承した優れた䜜品や文章などがあり科目の性栌を螏たえた䞊でここで改 めお瀺しおいる。 加えお科目の性栌を螏たえた䞊で我が囜の蚀語文化ぞの理解を深める孊習に資する よう我が囜の䌝統ず文化や叀兞に関連する近代以降の文章を取り䞊げるこずをここで 改めお瀺しおいる。我が囜の䌝統ず文化や叀兞に関連する近代以降の文章ずは我が囜の
Page 145
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
140 第章 囜語科の 各科目 䌝統ず文化に関連する近代以降の文章叀兞に関連する近代以降の文章のこずである。前 者には䟋えば我が囜の䌝統や文化に぀いお曞かれた解説や評論随筆などが埌者に は䟋えば叀兞を翻案したり玠材にしたりした小説や物語詩歌などが考えられる。 たた必芁に応じお䌝承や䌝統芞胜などに関する音声や画像の資料を甚いるこずがで きるこずを瀺しおいる。これらに぀いおは必芁に応じお甚いるこずができるこずずしお いるこずから指導のねらい生埒の興味・関心指導の段階や時期などに配慮し芪し みやすく効果的なものを甚いるこずが倧切である。なお画像の資料を甚いる際には蚀 語の教育を目指す囜語科の性栌を螏たえ画像ず蚀葉ずを結び付けた指導ずなるよう留意 する必芁がある。 む 叀兞の教材に぀いおは衚蚘を工倫し泚釈傍泚解説珟代語蚳などを適切に 甚い特に挢文に぀いおは蚓点を付け必芁に応じお曞き䞋し文を甚いるなど理解し やすいようにするこず。 叀兞の教材ずしおの叀文ず挢文を理解しやすくし芪しみやすくするためには孊習に 際しお読みにくい挢字や熟語に読み仮名を぀けたり難読な郚分には泚釈傍泚解 説珟代語蚳などを適切に甚いたりする配慮が必芁ずなる。蚀うたでもなく叀兞の孊習 においお原文は尊重される必芁がある。したがっお䟋えば珟代語蚳などを取り䞊げるに しおもおのずず適切な範囲はあり原文ずの関わりにおいお取り䞊げるこずが倧切ずな る。具䜓的には原文ず察比できるよう珟代語蚳などを取り䞊げたり原文の前埌を珟代 語蚳などで補ったり原文ず同䞀の文皮や圢態に属する他の文章や䜜品を珟代語蚳などで 取り䞊げたりするこずなどが考えられる。このように珟代語蚳などを掻甚し぀぀それ らを通しお叀兞そのものに察する興味・関心を広げおいくよう配慮するこずが倧切であ る。 蚓点ずは返り点送り仮名句読点など挢文を読みやすくするために叀来工倫されお きた笊号である。挢文は囜語科の叀兞の䞀分野ずしお取り扱うものであり蚓点を぀けお 読みやすくする必芁がある。 曞き䞋し文は生埒の実態や指導の段階などを考慮しお効果的に利甚するこずが倧切で ある。 叀兞を読み味わうためには叀兞を理解するための基瀎的・基本的な知識及び技胜を身 に付けおいなければならないこずは蚀うたでもない。しかし埓来その指導を重芖しすぎ るあたり倚くの叀兞嫌いを生んできたこずも吊めない。そこで指導においおは叀兞 の原文のみを取り䞊げるのではなく教材に工倫を凝らしながら先人のものの芋方感じ 方考え方に觊れそれを広げたり深めたりする授業を実践したず叀兞を孊ぶ意矩を 認識させ叀兞に察する興味・関心を広げ叀兞を読む意欲を高めるこずを重芖する必芁 がある。そしおそのような指導を通しお叀兞を理解するための基瀎的・基本的な知識 及び技胜を身に付けさせおいくこずが倧切である。
Page 146
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
141  蚀語文化 り 内容の〔思考力刀断力衚珟力等〕の「曞くこず」及び「読むこず」のそれ ぞれの 2 に掲げる蚀語掻動が十分行われるよう教材を遞定するこず。 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域の指導の充実を図るため各領域の 2 に掲げ る蚀語掻動が十分行われるよう教材を偏りなく取り䞊げるように配慮するこずを瀺しお いる。 特に蚀語の教育ずしおの立堎を重芖する囜語科においおは生埒の蚀語掻動を通し お 〔思考力刀断力衚珟力等〕の各領域の指導の充実に圹立぀適切な教材を遞定する 必芁がある。その際 〔知識及び技胜〕ず〔思考力刀断力衚珟力等〕に瀺した資質・ 胜力がバランスよく育成されるこずを重芖し教材を単に文章や䜜品ずいった意味にずど めるこずなく単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育 成に向けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るこずができるよう単元など における具䜓的な孊習の手立おや方向性も䜵せお瀺したものずしお考えおいくこずが倧切 である。 今回の改蚂も埓前ず同じく内容の 2 に蚀語掻動䟋を瀺しおいるがその趣旚を螏た えそれらの蚀語掻動が十分行われるよう生埒の実態に応じお適切な教材を䜜成し遞 定するこずが倧切である。ねらいずした資質・胜力の育成に向けた適切な教材を遞定する こずによっお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びが促進され必芁な情報を収集し掻甚し お報告や発衚をするなどの積極的な蚀語掻動に぀ながる堎合が倚い。このような点から も教材の適切な遞定はこの科目の孊習に重芁な圹割を果たすこずを認識する必芁があ る。 蚀語掻動を行う際に留意すべきこずはあくたでもその単元で育成しようずしおいる 資質・胜力を考えた堎合にどのような蚀語掻動が適切であるかを考えた䞊で掻動を遞 定するこずである。特に囜語を的確に理解する資質・胜力を育成する「読むこず」の領 域の指導に圓たっおは単に読たせるだけでは孊習を深めたりそれを評䟡したりするこず も難しくなるため読むずずもに把握したり解釈したり考えたりしたこずを衚珟する必 芁がある。この堎合読む資質・胜力を育成するために曞く掻動を取り入れるこずもあ る。ただし曞く掻動だからずいっお必ず「曞くこず」の領域の指導であるずは限ら ず育成する資質・胜力ず蚀語掻動ずの敎合性を的確に芋極める必芁がある。 ゚ 教材は次のような芳点に配慮しお取り䞊げるこず。    蚀語文化に察する関心や理解を深め囜語を尊重する態床を育おるのに圹立぀ こず。                                     日垞の蚀葉遣いなど蚀語生掻に関心をもち䌝え合う力を高めるのに圹立぀こ ず。    思考力や想像力を䌞ばし心情を豊かにし蚀語感芚を磚くのに圹立぀こず。    情報を掻甚しお公正か぀適切に刀断する胜力や創造的粟神を逊うのに圹立぀
Page 147
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
142 第章 囜語科の 各科目 こず。    生掻や人生に぀いお考えを深め人間性を豊かにしたくたしく生きる意志を培 うのに圹立぀こず。    人間瀟䌚自然などに広く目を向け考えを深めるのに圹立぀こず。    我が囜の䌝統ず文化に察する関心や理解を深めそれらを尊重する態床を育お るのに圹立぀こず。    広い芖野から囜際理解を深め日本人ずしおの自芚をもち囜際協調の粟神を 高めるのに圹立぀こず。 ここでは教材の遞定に圓たっお 「蚀語文化」の目暙や内容の面から話題や題材を 偏りなく遞ぶこずができるよう配慮すべき具䜓的な芳点を項目瀺しおいる。    及び  は教科の目暙及び「蚀語文化」の目暙を受けお蚭定したものである。教 材は孊習指導の目暙や内容に沿っお遞定しなければならない。その際特に蚀語の教 育ずしおの立堎を重芖し䌝え合う力を高めるこずに留意するずずもに神話・䌝承などか ら珟代の文孊に至るたでの我が囜の蚀語文化に觊れるずいう点にも留意する必芁がある。  は情報技術の進展などの瀟䌚の倉化に察応できる胜力の育成に圹立぀芳点を瀺し おいる。適切な教材を甚いた孊習掻動を通しお情報を掻甚する胜力を逊い公正に刀断 できる胜力や創造的な思考力を育成するこずは䞻䜓的に生きる力を培う䞊でも必芁なこ ずである。  及び  は激しく倉化しおいく瀟䌚の䞭で自我の圢成を図り調和のずれた人間 性瀟䌚性を逊うのに圹立぀芳点を瀺しおいる。  及び  は囜際化ぞの察応を考慮した芳点を瀺しおいる。我が囜の䌝統ず文化に察 する関心や理解を深めそれらを尊重するこずは我が囜ず郷土を愛する態床を育成する こずになる。たたそれは異文化理解の基瀎を培うこずにもなる。日本人ずしおの自芚を もちながら䞖界の䞭の日本の立堎や圹割を考え囜際理解を深め囜際協調の粟神を逊うこ ずは䞖界的芖野に立っお囜際瀟䌚に貢献しようずする態床の育成に぀ながる。 以䞊項目の芳点に配慮し蚀語掻動が十分行われるよう適切に教材を遞定しお 「蚀 語文化」の目暙の実珟や内容の習埗がなされるよう孊習指導を展開しおいくこずになる。 その際総則の第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙を意識し道埳教育ずの関連も考 慮しお教材を遞定する必芁がある。 配慮しお取り䞊げるずはそれぞれの教材が  から  たでのいずれに該圓するもの かを確認しお教材党䜓ずしお  から  たでの党おにわたるようにするずいうこずを瀺 しおいる。なお教材の遞定に圓たっおは項目の芳点をそれぞれ個別の芳点ずしお捉 えるだけでなく幟぀かの芳点を組み合わせるこずもできる。 オ 叀兞の教材は次のような芳点に配慮しお取り䞊げるこず。    䌝統的な蚀語文化ぞの理解を深め叀兞を進んで孊習する意欲や態床を逊うのに 圹立぀こず。
Page 148
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
143  蚀語文化    人間瀟䌚自然などに察する様々な時代の人々のものの芋方感じ方考え方 に぀いお理解を深めるのに圹立぀こず。    様々な時代の人々の生き方や自分の生き方に぀いお考えたり我が囜の䌝統ず文 化に぀いお理解を深めたりするのに圹立぀こず。    叀兞を読むのに必芁な知識を身に付けるのに圹立぀こず。    珟代の囜語に぀いお考えたり蚀語感芚を豊かにしたりするのに圹立぀こず。    䞭囜など倖囜の文化ずの関係に぀いお理解を深めるのに圹立぀こず。 叀兞の教材遞定の具䜓的な芳点は埓前「叀兞」に瀺しおいたが今回の改蚂では 「蚀語文化」で瀺しおいる。ここでは教材の遞定に圓たっお「蚀語文化」の目暙や内容 から偏りなく遞ぶこずができるよう配慮すべき具䜓的な芳点を項目瀺しおいる。  は叀兞を孊ぶ意欲や態床の育成に圹立぀芳点  は生埒の認識力や思考力を䌞 ばし感性や情緒をはぐくむこずに圹立぀芳点  は自己を芋぀めたり我が囜の䌝統 ず文化を尊重し我が囜ず郷土を愛する態床を育成したりするこずに圹立぀芳点  は 叀兞を読むための資質の向䞊に圹立぀芳点  は珟代の蚀語生掻を豊かにするのに圹立 ぀芳点  は囜際化に぀ながる異文化理解に圹立぀芳点を瀺しおいる。 配慮しお取り䞊げるずはそれぞれの教材が  から  たでのいずれに該圓するもの かを確認しお教材党䜓ずしお  から  たでの党おにわたるようにするずいうこずを瀺 しおいる。なお教材の遞定に圓たっおは項目の芳点をそれぞれ個別の芳点ずしお捉 えるだけでなく幟぀かの芳点を組み合わせるこずもできる。
Page 149
20210909-mxt_kyoiku01-100002620_02.pdf
144 第章 囜語科の 各科目 グロヌバル化や情報化が進むこれからの瀟䌚においおは立堎や考えの異なる他者ずの 的確な意思疎通や共通理解課題を発芋しその解決を導いおいくための創造性や合理性を 重芖した他者ずの協働などがより重芁になるず考えられる。このような瀟䌚にあっおは 瀺された情報の信頌性や劥圓性を芋極めながら他者の䞻匵や考えを的確に理解するずず もに自らの䞻匵や考えに぀いおも盞手に受け入れられるよう論拠に基づいお効果的 に構築する資質・胜力の育成が必芁である。 「論理囜語」はこのこずを螏たえ新たに眮いた遞択科目である。共通必履修科目で ある「珟代の囜語」及び「蚀語文化」により育成された資質・胜力を基盀ずし䞻ずしお 「思考力・刀断力・衚珟力等」の創造的・論理的思考の偎面の力を育成する科目ずしお 実瀟䌚においお必芁ずなる論理的に曞いたり批刀的に読んだりする資質・胜力の育成を 重芖しおいる。 そのため様々な蚀語掻動を通しお囜語の資質・胜力を身に付けるこずができるよう 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 情報の扱い方 に関する事項」  「 3 我が囜の蚀語文化に関する事項」の事項を 〔思考力刀断力衚 珟力等〕においおは 「曞くこず」  「読むこず」の領域から内容を構成しおいる。 実瀟䌚においお必芁ずなる論理的に曞いたり批刀的に読んだりする囜語の資質・胜力の 育成を目指すため 〔知識及び技胜〕においおは 「 1 蚀葉の特城や䜿い方に関する事項」  「 2 情報の扱い方に関する事項」を充実させるずずもに 〔思考力刀断力衚珟力等〕 においおは 「読むこず」ずずもに「曞くこず」の指導事項を充実させおいる。 この科目では実瀟䌚や孊術的な孊習の基瀎に関する事柄に぀いお根拠や論拠の吟味 を重ねたり文章党䜓の論理の明晰 せき さを確かめたりしお論理的な文章や実甚的な文章を曞く 指導事項資料ずの関係を把握したり䞻匵を支える根拠や結論を導く論拠を批刀的に怜 蚎したりしお論理的な文章や実甚的な文章を読む指導事項を蚭けるずずもに課題を自ら 蚭定しお探究する指導事項を蚭けおいる。 蚀葉による芋方・考え方を働かせ蚀語掻動を通しお囜語で的確に理解し効果的に 衚珟する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1   実瀟䌚に必芁な囜語の知識や技胜を身に付けるようにする。 2   論理的批刀的に考える力を䌞ばすずずもに創造的に考える力を逊い他者ず の関わりの䞭で䌝え合う力を高め自分の思いや考えを広げたり深めたりするこず ができるようにする。 1 性栌 2 目暙 第3 節 論理囜語