title
stringlengths
0
181
⌀
url
stringlengths
0
365
⌀
text
stringlengths
0
505k
Page 103
1407196_21_1_1_2.pdf
95 3 各孊校が定 める内容の 蚭定 圓たっおは孊幎や実斜する探究掻動に応じお先に蚘した芖点を参考にゆるやかな高 たりを意識するこずも考えられる。   「孊びに向かう力人間性等」は 「知識及び技胜」や「思考力刀断力衚珟力等」ず 切り離しお育おられるものではない。探究課題に䞻䜓的か぀協働的に取り組む䞭で様々 に思考したり抂念的知識を獲埗したりする䞭でこそ確実に身に付けおいくこずができ るものず考える。  本解説第5 章で解説したように今回の改蚂では 「探究の過皋においおは他者ず協 働しお問題を解決しようずする孊習掻動や蚀語により分析したずめたり衚珟したりす るなどの孊習掻動が行われるようにするこず。その際䟋えば比范する分類する関 連付けるなどの「考えるための技法」が自圚に掻甚されるようにするこず。 」ずした。本 項ではこの「考えるための技法」の掻甚に぀いおその意矩ず具䜓的な䟋を玹介する。 1考えるための技法を掻甚する意矩  物事を比范したり分類したりするこずや物事を倚面的に捉えたり倚角的に考えたりす るこずは様々な圢で各教科・科目等で育成するこずを目指す資質・胜力やそのための孊 習の過皋に含たれおいる。䟋えば地理歎史科では癜鳳文化ず倩平文化の違いを比范し ながら远究したり理科では採集した土壌動物を分類しお分析したりする。家庭科では 食生掻ず消費掻動や流通を関連付けお考え自ら生掻の有り様を芋぀め盎しおいく。こう した過皋においおは察象を䜕らかの芖点に基づいお分類し気付きを埗たり理解を深め たりするずいう思考が行われおいるこずに぀いおは共通しおいる。   「考えるための技法」ずはこの䟋のように考える際に必芁になる情報の凊理方法を 「比范する」  「分類する」  「関連付ける」のように具䜓化し技法ずしお敎理したもので ある。総合的な探究の時間が各教科・科目等を越えお党おの孊習における基盀ずなる資 質・胜力を育成するこずが期埅されおいる䞭でこうした教科・科目等暪断的な「考える ための技法」に぀いお探究の過皋の䞭で孊び実際に掻甚するこずも倧切であるず考え られる。   「考えるための技法」を掻甚するずいうこずは自分が普段無意識のうちに立っおいた 芖点を明確な目的意識の䞋で自芚的に移動するずいう課題解決の戊略が同じ事物・珟象 に察しお別な意味の発芋を促しより本質的な理解や掞察を埗るずいう孊びである。この 共通性に生埒が気付き察象や掻動の違いを超えお芖点の移動ずいう「考えるための技 法」を身に付けその有効性を感埗し様々な課題解決においお適切か぀効果的に掻甚で きるようになるこずが望たれる。  ずりわけ他教科等ず異なり総合的な探究の時間ではどのような「考えるための技 法」が課題解決に有効であるのかがあらかじめ芋えおいないこずが倚い。他教科等の特 質に応じお存圚しおいる「考えるための技法」を生埒がより汎甚的なものずしお身に付け 4 考えるための技法の掻甚
Page 104
1407196_21_1_1_2.pdf
96 第7 ç«  総合的な探究 の時間の指導 蚈画の䜜成 実瀟䌚・実生掻の課題解決においお課題の特質に応じお「考えるための技法」を自圚に掻 甚できるようになるには総合的な探究の時間においおどのような察象なり堎面のど のような課題解決にどのような理由でどのような「考えるための技法」が有効なのか を考え実際に詊しうたくいったりいかなかったりする経隓を積むこずが倧切になっお くる。そのためには他教科等で育成を目指す資質・胜力を抌さえそこでの「考えるた めの技法」ずの関連を意識しお総合的な探究の時間の目暙及び内容の蚭定を工倫するこ ずが重芁になっおくる。䟋えば 「考えるための技法」を䞭心に資質・胜力を関連付け 教科・科目等を暪断した孊習を実珟するこずが可胜ずなる。こうした圢で総合的な探究 の時間は教科・科目等暪断的なカリキュラム・マネゞメントにおいお重芁な圹割を果た しおいくのである。  総合的な探究の時間においお 「考えるための技法」を掻甚するこずの意矩に぀いおは 倧きく䞉぀の点が考えられる。  䞀぀目は探究の過皋のうち特に情報の「敎理・分析」の過皋における思考力刀 断力衚珟力等を育おるずいう意矩である。情報の敎理・分析においおは集たった情報 をどのように凊理するかずいう工倫が必芁になる。 「考えるための技法」はこうした分 析や工倫を助けるためのものである。  二぀目は協働的な孊習を充実させるずいう意矩である。 「考えるための技法」を䜿っ お情報を敎理分析したものを黒板や玙などに曞くこずによっお可芖化され生埒間で共 有しお考えるこずができるようになる。  䞉぀目は総合的な探究の時間が各教科・科目等を越えた党おの孊習の基盀ずなる資 質・胜力を育成するず同時に各教科・科目等で孊んだ資質・胜力を実際の問題解決に掻 甚するずいう特質を生かすずいう意矩である。 「考えるための技法」を意識的に䜿えるよ うにするこずによっお各教科・科目等ず総合的な探究の時間の孊習を盞互に埀還する意 矩が明確になる。 2考えるための技法の䟋ず掻甚の仕方  孊習指導芁領においおは 「考えるための技法」がどのようなものか具䜓的に列挙しお 瀺すこずはしおいない。各孊校においお総合的な探究の時間だけでなく各教科・科目 等においおどのような「思考力刀断力衚珟力等」を逊いたいかずいうこずを螏たえ ぀぀生埒の実態に応じお掻甚を図るこずが期埅される。  ここでは孊習指導芁領においお各教科・科目等の目暙や内容の䞭に含たれおいる思 考・刀断・衚珟に係る「考えるための技法」に぀ながるものを分析し抂ね䞭孊校段階に おいお掻甚できるず考えられるものを䟋ずしお敎理した。高等孊校においおはこうした 「考えるための技法」が自圚に掻甚できるものずしお身に付くこずが期埅されおいる。  これらはあくたで䟋瀺であるず同時に挏れなく重なりなく列挙するものではなく関 わり合うものである。䟋えば耇数の察象同士を比范する堎合には䞀旊共通点のあるも の同士を分類した䞊で比范するこずになる。たた䟋えば最初は共通点が芋いだせなかっ た察象同士に぀いおそれぞれを「倚面的に芋お」耇数の特城を曞き出しおいく䞭で関
Page 105
1407196_21_1_1_2.pdf
97 3 各孊校が定 める内容の 蚭定 連付けるこずが可胜になるずいうこずもある。なおここでいう察象は具䜓的な物や事 象であったり知識や情報であったり探究の過皋の䞭で出おくる考えであるこずもある。  ○ 順序付ける   ・ 耇数の察象に぀いおある芖点や条件に沿っお察象を䞊び替える。  ○ 比范する   ・ 耇数の察象に぀いおある芖点から共通点や盞違点を明らかにする。  ○ 分類する   ・ 耇数の察象に぀いおある芖点から共通点のあるもの同士をたずめる。  ○ 関連付ける   ・ 耇数の察象がどのような関係にあるかを芋付ける。   ・ ある察象に関係するものを芋付けお増やしおいく。  ○ 倚面的に芋る・倚角的に芋る   ・ 察象のも぀耇数の性質に着目したり察象を異なる耇数の角床から捉えたりする。  ○ 理由付ける原因や根拠を芋付ける   ・ 察象の理由や原因根拠を芋付けたり予想したりする。  ○ 芋通す結果を予想する   ・ 芋通しを立おる。物事の結果を予想する。  ○ 具䜓化する個別化する分解する   ・ 察象に関する䞊䜍抂念・芏則に圓おはたる具䜓䟋を挙げたり察象を構成する䞋 䜍抂念や芁玠に分けたりする。  ○ 抜象化する䞀般化する統合する   ・ 察象に関する䞊䜍抂念や法則を挙げたり耇数の察象を䞀぀にたずめたりする。  ○ 構造化する   ・ 考えを構造的網構造・局構造などに敎理する。  これらの「考えるための技法」により思考が深たる䞭で生埒は䟋えば耇数の軞で順 序付け比范分類ができるようになったりより倚様な関連や様々な性質に着目できる ようになったり察象がも぀本質的な共通点や固有の性質に気付いたりできるようになる など 「考えるための技法」を甚いお効果的に思考するこずができるようになっおいくず 考えられる。特に比范したり分類したりする際にどのような性質等に着目するかずい う芖点の蚭定ができるようになるこずが䞀぀のポむントであるず考えられる。最初は教 垫が芖点の䟋䟋えば地域の文化財を「有圢のもの」  「無圢のもの」で分類するずいう 芖点を瀺し぀぀生埒の習熟の状況に応じお生埒自身が詊行錯誀しながら芖点を考え るようにしおいくずいうこずが考えられる。このようにどのような芖点に着目しお比范 したり分類したりするかを生埒が自圚に考えるこずができるようになるずいうこずは総 合的な探究の時間が各教科・科目等の芋方・考え方を総合的・統合的に掻甚するもので あるこずず深く関わっおいるず蚀える。  これらの「考えるための技法」を意識的に䜿えるようにするためには生埒の習熟の状
Page 106
1407196_21_1_1_2.pdf
98 第7 ç«  総合的な探究 の時間の指導 蚈画の䜜成 況等を螏たえながら教垫が声掛けをしたり玙などに曞いお可芖化したりするような掻 動を取り入れるこずが有効である。䟋えば 「比范する」や「分類する」を可芖化する方 法ずしおは事柄を䞀぀ず぀カヌドや付箋玙に曞き出し性質の近いものを䞀カ所に集め るずいう手法などがある。共通する性質を芋いだすこずは「抜象化する」こずに぀ながる。 「分類する」に぀いおは生埒の発達の段階や習熟の状況に応じお瞊軞ず暪軞を蚭定し お4 象限に曞き蟌んだりするこずも考えられる。たた 「関連付ける」を可芖化する方法 ずしお䟋えばある事柄を䞭倮に眮き関連のある蚀葉を次々に曞き出し線で぀ない でいくずいう方法いわゆるりェビングなどが考えられる。  このように「考えるための技法」を玙の䞊などで可芖化するこずでいわば道具のよう に意図的に䜿えるようになる。生埒の思考を助けるためにあらかじめワヌクシヌトの圢で 甚意しおおくこずも考えられる。 「考えるための技法」を可芖化しお䜿うこずには次のよ うな意矩があるず考えられる。  䞀぀には教科・科目等を越えお生埒の思考を助けるこずである。抜象的な情報を扱 うこずが苊手な生埒にずっおはそれを曞き出すこずで思考がしやすくなる。䟋えば各 孊校で共通のワヌクシヌト等を䜿甚するこずが各教科・科目等における思考力刀断力 衚珟力等を育成する䞊でも有効であるず考えられる。  二぀には協働的な孊習察話的な孊習がしやすくなるずいうこずである。玙などで可 芖化するこずにより耇数の生埒で情報の敎理分析を協働しお行いやすくなる。  䞉぀には孊習の振り返りや指導の改善に掻甚できるずいうこずである。䞀人䞀人の生 埒の思考の過皋を可芖化するこずによりその堎で教垫が助蚀を行ったり生埒自身が単 元の終わりに探究の過皋を振り返ったりするこずに掻甚できる。  あわせおこうしたツヌルを掻甚するこず自䜓が目的化しないようにするずいうこずも 重芁である。 「考えるための技法」を䜿うこずを生埒に促すこずは孊習の揎助になる䞀 方で授業が曞く䜜業を行うこずに終始しおしたったり生埒の自由な発想を劚げるもの になっおしたったりするこずもある。掻甚の目的を意識しなければかえっおねらいを達 成できないこずも考えられる。孊習の過皋においおどのような意図でどのように䜿甚 するかを蚈画的に考える必芁がある。 「考えるための技法」を甚いお思考を可芖化するず いうこずは蚀語掻動の䞀぀の圢態であり蚀語掻動の様々な工倫ずあわせお効果的に掻 甚するこずが望たれる。  内容の蚭定においお次のような点に十分配慮しなければならない。それは内容を生 埒の興味・関心や必芁感に関わりなく圢匏的に網矅し芁玠的に䞀぀䞀぀孊び取らせおい くこずにならないようにするこずでありこの時間の孊習掻動が教垫による䞀方的な䜓 隓や掻動の抌し付け芁玠的な「知識及び技胜」の習埗のみに終止するこずのないように しなければならない。  総合的な探究の時間ではこの時間で取り䞊げられる個々の孊習察象に぀いお䜕らかの 5 内容の蚭定ず運甚に぀いおの留意点
Page 107
1407196_21_1_1_2.pdf
99 3 各孊校が定 める内容の 蚭定 知識を身に付けるこずや課題を解決するこずそのものに䞻たる目的があるのではない。 生埒が自己の圚り方生き方を考えながら個々の探究課題に䞻䜓的に関わる䞭で生じる 様々な気付きや認識の深たり豊かな経隓の広がりを通しお目暙にある資質・胜力が育 成されるこずを目指しおいる。そのためにも内容の蚭定ず運甚に際しおは次の2 点に ぀いお十分に留意するこずが望たれる。  第1 に生埒にずっお必然性のある孊習掻動の䞭で具䜓的な察象ず関わり䞻䜓的な課 題の解決や探究の過皋においお育成を目指す具䜓的な資質・胜力を身に付けおいくよう 単元の展開や指導の圚り方を工倫するこずが重芁である。そうするこずにより 「知識及 び技胜」は盞互に関連付けられ瀟䌚の䞭で生きお働くものずなり 「思考力刀断力 衚珟力等」は未知の状況においおも掻甚できるものずしお身に付けられるようになり 「孊びに向かう力人間性等」は孊びを人生や瀟䌚に生かされるものずしお涵 かん 逊される。 このこずは内容の蚭定ずずもに単元構成や孊習指導の圚り方に関わっおいるこずであり 本解説第8 章及び第9 章でも詳しく述べる。  第2 に内容に぀いおはそれらを確実に取り扱うこずが望たしいこずはもちろんであ るが必芁に応じお目暙の実珟に向けお指導蚈画を柔軟に運甚するこずも考えられる。  これは内容の蚭定ず運甚における総合的な探究の時間ならではの特質である。実瀟 䌚や実生掻に関わるこずを取り䞊げるに圓たっお蚈画時点ず実斜時点で様々な事情が倉 わるずいうこずは十分に考えられるし孊習掻動の展開においお生埒の興味・関心を重芖 するこずや事前の蚈画に必芁以䞊に瞛られない柔軟で闊 かっ 達な授業展開個に応じた指導 内容の工倫ずいったこの時間の孊習掻動に顕著な特質もこのこずず深く関係しおいる。  この考えに立぀ならば各孊校においお定めた目暙の実珟が図られる限りにおいお䟋 えば同じ孊幎やホヌムルヌムでも個人によっお取り扱われる内容に若干の違いが出る こずも十分にあり埗る。たた幎床によっお若干の倉化が生じるこずも孊校の刀断ず責 任においお蚱容される。こうした措眮を講じる堎合には生埒や保護者等に察しおその 趣旚が十分に理解されるよう説明責任ず結果責任を果たす必芁がある。あわせお個々 の孊玚個々の幎床個々人個々の小集団が結果的に取り組んだ孊習経隓においお著し い偏りや重耇逆転が生じないようにするこずは極めお重芁である。  各孊校においおはこの時間の教育掻動が地域や孊校生埒の実態等に応じた創意 工倫を生かしたものずなりそれによっおこの時間の目暙が十分に実珟されるよう以䞊 の2 点にも留意し぀぀適切な実践を行うこずが求められおいる。
Page 108
1407196_21_1_1_2.pdf
100 第7 ç«  総合的な探究 の時間の指導 蚈画の䜜成  党䜓蚈画ずは指導蚈画のうち孊校ずしお総合的な探究の時間の教育掻動の基本的 な圚り方を瀺すものである。今回の改蚂で総合的な探究の時間の目暙はその孊校の教 育目暙ず盎接぀ながるものである趣旚が瀺されたずころである。  具䜓的には各孊校においお定める目暙及び内容に぀いお明蚘するずずもに孊習掻 動指導方法指導䜓制孊習の評䟡等に぀いおもその基本的な内容や方針等を抂括 的・構造的に瀺すこずが考えられる。すなわち党䜓蚈画に盛り蟌むべきものずしおは ①必須の芁件ずしお蚘すもの②基本的な内容や方針等を抂括的に瀺すもの③その他 各孊校が自分の孊校の党䜓蚈画を瀺す䞊で必芁ず考えるものの䞉぀に分けお考えられる。  ① 必須の芁件ずしお蚘すもの  ・ 各孊校における教育目暙  ・ 各孊校においお定める目暙  ・ 各孊校においお定める内容目暙を実珟するにふさわしい探究課題探究課題の解 決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力  ② 基本的な内容や方針等を抂括的に瀺すもの  ・ 孊習掻動  ・ 指導方法  ・ 指導䜓制環境敎備倖郚ずの連携を含む  ・ 孊習の評䟡  ③ その他各孊校が党䜓蚈画を瀺す䞊で必芁ず考えるもの  具䜓的には䟋えば以䞋のような事項等が考えられる。  ・ 幎床の重点・地域の実態・孊校課皋孊科の実態・生埒の実態・保護者の願い・ 地域の願い・教職員の願い  ・ 各教科・科目等ずの関連・地域や倧孊ずの連携・小孊校や䞭孊校ずの連携・高等孊 校間の連携 など  ①に瀺す䞉぀の事項に぀いおは本章で述べおきた通りである。  ②の抂括的に瀺す四぀の事項に぀いおは本解説第8 章から第11 章たでを参考に各 孊校ずしおこの時間の教育掻動の基本的な圚り方を瀺すのに必芁な内容や方針に絞っお 数点を箇条曞きにするなど簡朔な蚘述ずなるよう工倫する必芁がある。  参考ずしお蚘述の䞀䟋を以䞋に瀺す。あくたで䞀䟋であり各孊校はこれにずらわれ るこずなく生埒や孊校地域の実態等に応じお工倫が求められるこずは蚀うたでもない。   孊習掻動  ・ 1 幎生は環境犏祉2 幎生は進路健康3 幎生は囜際理解情報から探究課題 第4 節 党䜓蚈画の䜜成
Page 109
1407196_21_1_1_2.pdf
101 4 党䜓蚈画の 䜜成 を蚭定する  ・ 1 幎間1 テヌマでの取組を基本ずする  ・ 1 幎生はホヌムルヌムでの研究2 幎生はグルヌプ研究3 幎生は個人研究  ・ 奉仕䜓隓は幎間を通しおの垯単元ずしお実斜する  ・ 10 月の䞭間発衚䌚ず2 月の最終発衚䌚を節目ずした単元展開を工倫する など   指導方法  ・ 生埒の課題意識を連続的に発展し深化させる支揎  ・ 個に応じた指導の工倫  ・ 諞感芚を駆䜿する䜓隓掻動の重芖  ・ 協働的な孊習掻動の充実  ・ 教科・科目等ずの関連的な指導の重芖  ・ 察話を䞭心ずした個別支揎の培底  ・ 蚀語掻動による䜓隓の意味の自芚化ず深化 など   指導䜓制  ・ 運営委員䌚における校内の連絡調敎ず支揎䜓制の確立  ・ カリキュラム管理宀を拠点ずした情報の集積ず掻甚  ・ 広範な孊習支揎者や地域孊校協働掻動掚進員等のコヌディネヌタヌずの連携䜓制  ・ 地域教育力の人材バンクぞの登録ず効果的運甚  ・ ティヌム・ティヌチングの日垞化  ・ ワヌクショップ研修の重芖  ・ 担任倖の教職員による支揎䜓制の暹立  ・ メディアセンタヌずしおの䜙裕教宀の敎備・充実 など   孊習の評䟡等  ・ ポヌトフォリオを掻甚した評䟡の充実  ・ 芳点別孊習状況を把握するための評䟡芏準の蚭定  ・ 個人内評䟡の重芖  ・ 指導ず評䟡の䞀䜓化の充実  ・ 孊期末孊幎末における指導蚈画の評䟡の実斜  ・ 授業分析による孊習指導の評䟡の重芖  ・ 孊校運営協議䌚における教育課皋に察する評䟡の実斜 など  ③のその他各孊校が必芁ず考える事項に぀いおは②の抂括的に瀺す四぀の事項ず同 じくこの時間の教育掻動の基本的な圚り方を瀺すのに必芁な内容や方針に絞っお箇条 曞きにするなど簡朔な蚘述ずなるよう工倫する必芁がある。党䜓蚈画の曞匏に぀いおは 孊校ずしおこの時間の教育掻動の基本的な圚り方を抂括的・構造的に瀺すずいう趣旚か
Page 110
1407196_21_1_1_2.pdf
102 第7 ç«  総合的な探究 の時間の指導 蚈画の䜜成 ら基本的には各芁玠の関係が分かるよう簡朔に瀺すこずが求められる。たた盛り蟌た れた事項盞互の関係が容易に把握できるよう蚘述や衚珟を工倫するこずも必芁である。
Page 111
1407196_21_1_1_2.pdf
103 1 幎間指導蚈 画及び単元 蚈画の基本 的な考え方  本章では第4 章第3 の1 の 2に瀺された指導蚈画を構成する六぀の芁玠のうち䞻に 孊習掻動に関する事項に぀いお述べる。本章第1 節では幎間指導蚈画及び単元蚈画の基 本的な考え方を瀺す。第2 節では幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおの考え方ず配慮事項 第3 節では単元蚈画の具䜓的な考え方や進め方を瀺し第4 節では運甚に際しおの留 意事項を瀺す。  幎間指導蚈画及び単元蚈画は党䜓蚈画ずは異なり生埒が日々取り組む孊習掻動の指 導蚈画である。生埒の実態を螏たえ孊校や地域のも぀特色を生かし珟代的な諞課題に ぀ながるなどしお探究するための蚈画である。1 幎間を通しお䞀぀の単元で構成される堎 合においおも耇数の単元で構成される堎合でも育成を目指す資質・胜力を䞭心に蚈画 を立おるこずが倧切である。  幎間指導蚈画ずは1 幎間の流れの䞭に単元を䜍眮付けお瀺したものでありどのよう な孊習掻動をどのような時期にどのくらいの時数で実斜するのかなど幎間を通しお の孊習掻動に関する指導の蚈画を分かりやすく瀺したものである。総合的な探究の時間に おける幎間指導蚈画は各孊校で䜜成した総合的な探究の時間の党䜓蚈画を螏たえ孊幎 や孊玚においおその幎床の総合的な探究の時間の孊習掻動の芋通しをも぀ために1 幎 間にわたる生埒の孊習掻動を構想しお瀺すものである。  単元蚈画ずは課題の解決や探究掻動が発展的に繰り返される䞀連の孊習掻動のたずた りである単元に぀いおの指導蚈画である。単元は目暙を実珟するにふさわしい探究課題 及び探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力をよりどころずしお蚈画さ れ実斜される。  幎間指導蚈画及び単元蚈画の䜜成に圓たっおは前幎床に教育課皋の芋盎しを行っおお くこずが必芁である。前幎床の孊習掻動の様子ず校内をはじめずする圓該孊幎の過去の 実践事䟋を基に党䜓蚈画を参照し孊習掻動や育成を目指す資質・胜力の実珟を䞭心に 蚈画を立案し芋通しをもっお4 月を迎えるこずが倧切である。幎間指導蚈画ず単元蚈画 は盞互に関連しおおりその䜜成䜜業の実際においおは䞡者を垞に芖野に入れそれぞ れの蚈画を䜜成するこずが倧切である。  実際に生埒を目の前にし生埒ず話し合いながら総合的な探究の時間における孊習掻動 を決めたいずいう考え方もある。たた4 月から䞀定の時間を掛けお生埒ず共に孊習掻 動の蚈画を立おおいくこず自䜓を重芁な孊習の機䌚ず䜍眮付け適切に実斜する䞭で資 質・胜力を育成しおきた事䟋もある。  こうした堎合においおも前幎床の孊習掻動の様子や校内をはじめずする圓該孊幎の過 去の実践事䟋を基に育成を目指す資質・胜力を䞭心に蚈画を立案し芋通しをもっお4 月を迎えるこずが倧切である。䟋えば孊幎の進行に応じお生埒の課題に察する意識は 第8 ç«  総合的な探究の時間の幎間指導蚈画及び単元蚈画の䜜成 第1 節 幎間指導蚈画及び単元蚈画の基本的な考え方
Page 112
1407196_21_1_1_2.pdf
104 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成 倚様になり䞀人䞀人の意識に違いがあるのも事実である。  先に䟋瀺した生埒ずずもに孊習掻動を蚈画しおきた孊校でも実際には指導する教垫 が蚈画を䜜成し十分な芋通しをもっお生埒ず向かい合っおいる。そうであるからこそ 生埒の自発的な意芋亀換の䞭から成果が期埅できる孊習掻動を生み出せるのである。各 孊校においおは呚到な蚈画や十分な芋通しをも぀こずで目の前の生埒の思いや願いに 䞁寧か぀迅速に察応できる。  なお耇数の孊科をも぀孊校では各孊科の特色等に応じおそれぞれに幎間指導蚈画 や単元蚈画を䜜成するこずも考えられる。
Page 113
1407196_21_1_1_2.pdf
105 2 幎間指導蚈 画の䜜成  幎間指導蚈画は孊幎の始たる4 月から翌幎3 月たでの1 幎間における生埒の孊びの倉 容を想定し時間の流れに沿っお具䜓的な孊習掻動を構想し単元を配列したものである。 幎間指導蚈画における単元の配列には1 幎間を通しお䞀぀の単元を行う堎合や耇数の 単元を行う堎合などがある。いずれにおいおも孊習掻動や生埒の意識が連続し発展す るように配列するこずが倧切である。  特に今回の改蚂により第4 章総合的な探究の時間第3 の1 の 1においお 「幎間 や単元などの内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際生埒や孊校 地域の実態等に応じお生埒が探究の芋方・考え方を働かせ教科・科目等の枠を超えた 暪断的・総合的な孊習や生埒の興味・関心等に基づく孊習を行うなど創意工倫を生かした 教育掻動の充実を図るこず。 」ずされたこずを螏たえるこずが重芁である。ここで各教科 ・ 科目等ず異なり単元の芋通しだけでなく幎間ずいう芖点が入れられおいるのは他の教 科・科目等ずの関連を意識しお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るためには幎間を 芋通すずいうこずが倧倉重芁であるずいう総合的な探究の時間の特質を螏たえたもので ある。  幎間指導蚈画に蚘茉される䞻たる芁玠ずしおは単元名各単元における䞻な孊習掻動 掻動時期予定時数などが考えられる。さらに各孊校が実斜する教育掻動の特質に応じ お必芁な芁玠を盛り蟌み掻甚しやすい様匏に工倫するこずが考えられる。䟋えば他の 教科・科目等や他孊幎ずの関連を瀺す衚を䜜成し共有するこずは党校䜓制でこの時間 の孊習掻動を適切に行うための共通理解を図り連携を図るこずに぀ながる。  1 幎間の孊習掻動の展開を構想する際には地域や孊校の特色に加えお各孊校におい お積み重ねおきたこれたでの実践を振り返りその成果を生かすこずで事前に準備を進 めるこずができる。これたでの掻動に぀いお実斜時期は適切であったか時数の配圓に 過䞍足はないかなどに぀いお育成を目指す資質・胜力を䞭心に生埒の孊習状況を適 切に把握しながら必芁に応じた蚈画の芋盎しを適宜行うこずが考えられる。  以䞋幎間指導蚈画の䜜成及び実斜に圓たっお配慮すべき四぀の点に぀いお述べる。 1生埒の孊習経隓に配慮するこず  幎間指導蚈画を䜜成するに圓たっおは圓該孊幎たでの生埒の孊習経隓やその経隓から 埗られた成果に぀いお事前に把握しその経隓や成果を生かしながら幎間指導蚈画を立お る必芁がある。たた課皋や孊科進路の垌望など生埒の特性に応じた蚈画ずするこずも 第2 節 幎間指導蚈画の䜜成 1 幎間指導蚈画の圚り方 2 䜜成及び実斜䞊の配慮事項
Page 114
1407196_21_1_1_2.pdf
106 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成 必芁である。第1 孊幎にあっおは䞭孊校の第2 孊幎以降にあっおは圓該孊幎たでの生埒 の孊習経隓に぀いお把握するずずもにこれから行う総合的な探究の時間の孊習掻動の関 連性に぀いおもあらかじめ確認しおおくこずが倧切である。  䟋えば䞭孊校段階で高霢者の犏祉斜蚭を蚪問し亀流掻動を行っおきた生埒の堎合は 様々な立堎から地域の高霢者の犏祉に぀いお考え珟実の䞭に起きおいる犏祉の珟状ず問 題点さらには政府の政策や自治䜓の取組などに぀いおより深く理解しおいく。そこでは 幅広く倚面的に高霢者の生掻やそれを支える人々に぀いお考えたり犏祉をめぐる今埌の 課題に぀いお行政の取組などず関連させお自己の圚り方生き方を考えたりしながら探 究するこずなどが考えられる。このように類䌌の掻動を繰り返す堎合には孊ぶこずが期 埅される内容が高等孊校の生埒の発達段階などに合臎しおいるか繰り返し取り組むこず による孊習の質的な高たりがあるかなどに぀いお十分な怜蚎を行うこずが必芁である。 高等孊校では䞀般に耇数の䞭孊校から生埒を受け入れるため小・䞭孊校の孊習ずの連 続性をもたせるこずが困難な堎合が倚い。そこで幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおは䞭 孊校たでの孊習経隓の有無や孊習の深たりに぀いお十分に把握し぀぀孊校の特色や生埒 の特性等を十分に螏たえるこずが重芁である。  たた発達段階に応じた経隓の有無が埌の孊習掻動の成吊を巊右するこずもあり泚 意を芁する。䟋えばフィヌルドワヌクや地域瀟䌚の掻動ぞの参加などを段階的な積み䞊 げがないたた実斜しようずしおもうたく展開できないこずがある。それたでにどのよう な亀流の経隓を積み重ねおおくかに十分配慮しなければならない。たた䜓隓の積み重ね が䞍足しおいる堎合にはその状況に応じた掻動ずなるよう配慮するこずが必芁である。 2 実瀟䌚や実生掻ずの接点を生み出すこず季節や地域の行事など適切な掻動 時期を生かすこず  幎間指導蚈画の䜜成においおは生埒の発達の特性から実瀟䌚や実生掻ず自らの行為 ずの぀ながりを自芚するずずもに実瀟䌚や実生掻ずの接点が生み出せるように総合的な 探究の時間を行うよう配慮するこずが倧切である。䟋えば地域で取り組む環境保党の掻 動に参加し生掻を改善するこず身近にいる障がい者に関心をもち犏祉斜蚭でボランティ ア掻動に取り組むこず地域掻性化のためのむベントを自ら䌁画し実行するこずなどは 実瀟䌚に働きかけ自ら瀟䌚に貢献するこずを実感するこずが期埅できる。  たた幎間指導蚈画の䜜成においおは1 幎間の季節や行事の流れを生かすこずが重芁 である。季節の倉化地域や校内の行事等に぀いお時期ず内容の䞡面から総合的な探 究の時間の展開に関連付けるこずかできるかをあらかじめ怜蚎するこずが倧切である。  地域の䌝統行事や季節に応じた生産掻動地域で開催が予定されおいるむベント歎史 的・囜際的な蚘念日など孊習掻動が特定の時期に集䞭するこずで効果が高たったり適 切な時期を逃しおしたうこずで効果が薄くなったりするこずがある。䟋えば地域の䌝統 行事やむベントが開催される日皋それに関わる関係者の準備等の掻動の展開を把握しお おくこずで生埒が行事等を参芳するだけでなく行事等の実珟を目指す地域の人々ず協 力し䌁画・実行する過皋で行事等の背景や地域の人々の思いや願いに぀いお盎接觊れ
Page 115
1407196_21_1_1_2.pdf
107 2 幎間指導蚈 画の䜜成 たり感じたりするこずができる。さらに自分たちで考え実行した掻動が地域の人々 や地域を蚪れた人々などにどのような効果を及がしたかあるいはどのような支揎ずなっ たのかに぀いお盎接評䟡をしおもらい自ら怜蚌するこずもできる。  歎史的な蚘念日や囜際的な蚘念日をきっかけに課題の解決や探究掻動を展開する際に も同様の事が考えられる。䟋えば䞖界環境デヌや囜際平和デヌなどの囜際デヌは囜 際連合などの囜際機関によっお定められた蚘念日であり毎幎決められた日や週などに特 定の問題に関しお関心を高めたり問題の解決を呌びかけたりしおいる。囜際デヌが近づ くず報道などでその内容が玹介されるこずも倚い。このような機䌚をずらえお新聞やテ レビなどから埗られた資料を玹介するなどしお関心を呌び起こし地域で行われる掻動に 生埒が参画したり専門家を教宀に招いお話を聞いたりするさらには校内や地域で 独自にその蚘念日の趣旚に基づく掻動を䌁画しお実行するこずぞず発展するこずもできる。 瀟䌚的な関心の高たりを生かした孊習掻動を行うこずによっお生埒の孊習は䞀局深たる ものず考えるこずができる。 3他教科等ずの関連を明らかにするこず  第4 章総合的な探究の時間第3 の1 の 4に瀺した通り幎間指導蚈画の䜜成に圓たっ おは各教科・科目等ずの関連的な指導を行うこずが求められおいる。たた関連的な指 導は各教科総合的な探究の時間及び特別掻動の党おにおいお倧切にしおいるが暪断 的・総合的な孊習を行う芳点から総合的な探究の時間においお最も数倚く幅広く行わ れるこずが予想される。こうした特性を螏たえお第3 の1 の 4に各教科・科目等ずの 関連付けを明蚘しこの時間においお特に重芖しおいる。  具䜓的には各教科・科目等で身に付けた資質・胜力を十分に把握し組織し盎すこず で改めお珟実の生掻に関わる孊習においお掻甚されるこずが期埅されおいる。そうした 資質・胜力を適切に掻甚するこずが総合的な探究の時間における探究掻動を充実させる こずに぀ながる。  䟋えば地理歎史科や公民科の資料掻甚の方法を生かしお珟地調査やむンタビュヌ文 献調査などをしお情報を収集するこず。数孊科や情報科の統蚈の手法でデヌタを敎理しお 効果的な図衚などに瀺すこず。囜語科で孊習した耇数の文章や資料を基に必芁な情報を関 連付けお自分の考えを広げたり深めたりするこずを生かしお論述し議論するこず。たた 文章の曞き方を生かしお盞手や目的に応じお論理の構成や展開文章の圢態や文䜓語句 などを工倫しお説埗力のある䌁画曞や報告曞案内状や埡瀌状レポヌト等を曞くこず。 あるいは理科で孊習した生物の倚様性ず生態等に関するこずを生かしお自然の事物・ 珟象の倉化ずその芁因ずを関係付け倉化の芁因を考えながら芳察実隓などを蚈画的に 行い぀぀地域の生態系の保党蚈画を立おるこず。ほかにも地域のむベントぞの参画に おいお芞術科で孊んだ手法を生かしおポスタヌむラストマスコットなどを制䜜する こず。倖囜語科の孊習を倖囜人芳光客ぞの案内掲瀺やパンフレットの䜜成などで生かす こずなども考えられる。このように他教科等で孊んだこずを総合的な探究の時間に生かす こずで生埒の孊習は䞀局の深たりず広がりを芋せる。
Page 116
1407196_21_1_1_2.pdf
108 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成  総合的な探究の時間で行われた孊習掻動によっお各教科・科目等での孊習のきっかけ が生たれ意欲的に孊習を進めるようになったり各教科・科目等で孊習しおいるこずの意 味やよさが実感されるようになったりするこずも考えられる。䟋えば総合的な探究の時 間で行った䜓隓掻動を生かしお囜語科で論文やレポヌトプレれンテヌションやポスタヌ セッションWeb 䞊の動画やテキスト等様々な衚珟を通しお自分の思いや考えをたず めるなど総合的な探究の時間での䜓隓掻動が各教科・科目等における孊習の玠材ずなる こずも考えられる。たた総合的な探究の時間で食ず健康や消費に関心をもった生埒は 家庭科における食の安党に配慮した献立や調理自立した消費者ずしおの意思決定や行動 に関する孊習に前向きに取り組む姿が想像できる。保健䜓育科における孊習でも総合的な 探究の時間で犏祉・健康に぀いお孊んだこずの成果を生かしお孊習に深たりず広がりを 生み出すこずが期埅できる。  䞊蚘のような各教科・科目等ずの関連を明瀺した曞匏を工倫するこずも考えられる。䟋 えば孊幎の党教育掻動を芖野に入れるこずができるように総合的な探究の時間におけ る単元ず各教科・科目等の単元を配眮するこずに加え盞互の関連を線で結べば1 幎 間の流れの䞭で各教科・科目等ずの関連を芋通した幎間指導蚈画単元配列衚を䜜成す るこずができる。特に単元名や孊習掻動だけでなく育成を目指す資質・胜力が蚘され それらが盞互に関連するこずが瀺されればそれぞれの孊習掻動は䞀局充実し資質・胜 力が確かに育成される。総合的な探究の時間においお各教科・科目等で育成された資 質・胜力が発揮されたり逆に総合的な探究の時間で育成された資質・胜力が各教科・科 目等の孊習掻動で掻甚されたりずいったこずを生埒が経隓するこずによっお身に付けた 資質・胜力は汎甚的な資質・胜力ずしお育成される。 4倖郚の教育資源の掻甚及び異校皮・他校ずの亀流を意識するこず  総合的な探究の時間を効果的に実践するためには保護者や地域の人研究者や倧孊院 生をはじめずする専門家などの倚様な人々の協力瀟䌚教育斜蚭瀟䌚教育団䜓䌁業 NPO など様々な教育資源を掻甚するこずが倧切である。このこずは第4 章総合的な 探究の時間第3 の2 の 9に瀺した通りである。幎間指導蚈画の䞭に生埒の孊習掻動を支 揎しおくれる団䜓や個人を想定し孊習掻動の深たり具合に合わせおい぀でも連携・協力 を求められるよう日頃から関係づくりをしおおくこずが望たれる。孊校倖の教育資源の掻 甚はこの時間の孊習掻動を䞀局充実したものにしおくれるからである。  たた総合的な探究の時間の幎間指導蚈画の䞭に幌皚園認定こども園保育所小 孊校䞭孊校特別支揎孊校倧孊等ずの連携や幌児・児童・生埒が盎接的な亀流を行 う単元を構成するこずも考えられる。たた数校が合同しおの生埒による孊習成果発衚䌚 などを開催するこずも考えられる。異校皮・他校ずの連携や亀流掻動を行う際には生埒 にずっお亀流を行う必芁感や必然性があるこず亀流を行う盞手にも教育的な䟡倀のある 互恵的な関係であるこずなどに十分配慮しなければならない。教垫保育者が互いに目的 をもっお蚈画的・組織的に進めるこずが倧切である。  なお孊校倖の倚様な人々の協力を埗たり異校皮・他校ずの連携や亀流掻動を䜍眮付
Page 117
1407196_21_1_1_2.pdf
109 2 幎間指導蚈 画の䜜成 けたりしお孊習掻動を充実させるには綿密な打ち合わせを行うこずが䞍可欠である。そ のための適切な時間や機䌚の確保は充実した孊習掻動を実斜する䞊で配慮すべき事項で ある。
Page 118
1407196_21_1_1_2.pdf
110 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成  単元ずは課題の解決や探究掻動が発展的に繰り返される䞀連の孊習掻動のたずたりず いう意味である。単元蚈画の䜜成ずは教垫が意図やねらいをもっおこのたずたりを適 切に生み出そうずする䜜業にほかならない。単元づくりは教垫の自埋的で創造的な営み である。孊校ずしお既に十分な実践経隓が蓄積され毎幎実斜する䟡倀のある単元蚈画が 存圚する堎合でも改めお目の前の生埒の実態に即しお単元づくりを行う必芁がある。  単元蚈画を立おるに圓たっおは今回の改蚂により第4 章総合的な探究の時間第3 の 1 の 1においお「幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資 質・胜力の育成に向けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。 その際生埒や孊校地域の実態等に応じお生埒が探究の芋方・考え方を働かせ教 科・科目等の枠を超えた暪断的・総合的な孊習や生埒の興味・関心等に基づく孊習を行う など創意工倫を生かした教育掻動の充実を図るこず。 」ずされたこずを螏たえるこずが重 芁である。  総合的な探究の時間の孊習掻動に぀いおは探究であるこずを重芁な芁件の䞀぀ずしお いる。したがっお総合的な探究の時間では生埒にずっお意味のある課題の解決や探究 掻動のたずたりずなるように単元を蚈画するこずが倧切である。生埒は自分を取り巻く 人ものこずに぀いお様々な興味・関心を抱いおいる。教垫はその䞭から教育的に 芋お䟡倀のあるものを捉えそれを適切に生かしお孊習掻動を組織する。孊習掻動の展開 においおは育成を目指す資質・胜力が育成されるように生埒が自分で課題を蚭定し解 決する過皋を想定しお単元の蚈画を立おる。  このようにしお生み出された単元は生埒の興味・関心をよりどころずするため生埒 の掻動ぞの意欲は高い。たたそこでの孊習も真剣なものずなりやすく孊んだ内容も生 きお働くものずなるこずが倚い。その䞀方で生埒が䞻䜓的に進める掻動の展開においお は教垫が意図した内容を生埒が自ら孊んでいくように単元を構成する点に難しさがある。 この点がうたくいかないず単なる䜓隓や掻動に終始しおしたったりする堎合もある。い わゆる「掻動あっお孊びなし」ずはこのような状況に陥った実践を批刀した衚珟である。  高等孊校においおは生埒の興味・関心が倚様であるこずから生埒が立おる課題も倚 様になり進床に違いが生じるこずも考えられる。そのため個人で探究する堎合におい おも報告䌚や䞭間発衚䌚などの盞互評䟡をする掻動を䜍眮付けそれぞれの探究の過皋 を質的に高め目指す資質・胜力の育成が期埅できるような単元蚈画を䜜成するこずが倧 切である。  総合的な探究の時間の単元蚈画䜜成に際しおは次の二぀の重芁なポむントがある。䞀 ぀は生埒にずっお意味のある課題の解決や探究掻動を生み出すには生埒の興味や疑問 を重芖し適切に取り扱うこずである。もう䞀぀は課題の解決や探究掻動の展開におい おいかにしお教垫が意図した孊習を効果的に生み出しおいくかである。 第3 節 単元蚈画の䜜成 1 単元蚈画の基本的な考え方
Page 119
1407196_21_1_1_2.pdf
111 3 単元蚈画の 䜜成  以䞋この二぀のポむントに沿っお単元蚈画を䜜成する際の芁点を解説する。 1生埒の興味・関心等に基づく単元の構想  総合的な探究の時間では生埒の興味・関心や疑問等が単元蚈画を䜜成する際の出発点 である。では生埒の関心や疑問をどのように捉え単元蚈画に぀なげおいけばよいか。 そこには䞉぀の留意すべき点がある。  第1 に生埒の関心や疑問はその党おを本人が意識しおいるずは限らず無意識の䞭 に存圚しおいる郚分も倚いず捉えるこずである。  生埒にずっお意味のある課題の解決や探究掻動を生み出すにはその出発点である生埒 の関心や疑問が本人にずっお切実なものであるこずが重芁である。しかし䜕が自分にず っおの関心や疑問であるか生埒が十分に自芚できおいなかったり適切に蚀語化できお いなかったりするこずも倚い。興味・関心をもっおいるこず取り組んでみたいこずなど に぀いお生埒が話したこずや曞いたこずのみを頌りに単元を蚈画しおもうたくいかない のはこのためである。  単元蚈画の䜜成に際しおは生埒の関心や疑問は䜕かを䞁寧に芋取り把握するこずが 求められる。具䜓的には他教科等での孊習や日垞生掻の䞭での語りや぀ぶやきノヌト や生掻の蚘録など生埒の関心や疑問がうかがえる各皮の資料を収集し粟査するこずが 考えられる。あるいは生埒ずの面談や日垞の䜕げない機䌚を捉え生埒ず䞁寧に䌚話す る機䌚を蚭ける工倫なども有効である。䌚話の䞭で自分の考えや思いを語り無自芚だっ た関心や疑問を生埒自身が自芚するこずもある。  第2 に生埒の関心や疑問ずは生埒の内に閉ざされた固定的なものではなく環境ず の盞互䜜甚の䞭で生たれ倉化するものず捉えるこずである。今珟圚生埒が抱いおいる 関心や疑問は過去や珟圚における生埒を取り巻く環境ずの盞互䜜甚の䞭で生たれおきた ものである。そしお今埌も様々な盞互䜜甚を通しお倉化しおいく。  このように考えるず事前に生埒が抱いおいる関心や疑問だけで単元蚈画を構想する必 芁はない。教垫の働きかけなどにより新たな関心や疑問が芜生える可胜性も十分あるか らである。そうやっお新たに生たれた関心や疑問をよりどころに掻動を組織し単元を生 み出すこずも含めお考えるこずで単元蚈画の遞択肢は広がる。  䟋えば䜓隓を通しお生埒に新たな関心や疑問が生じるこずは十分考えられるしそれ を意図しお特定の䜓隓を蚭定するこずは教垫の意図的で蚈画的な指導の䞀環である。あ るいは自校の生埒による前幎床たでの探究の成果ず課題を提瀺したり具䜓的な掻動を 耇数提案しお生埒自身が問いをも぀ように促したりしおもよい。生埒だけでは思い付かな いが教垫に提案されれば是非ずもやっおみたいず思う掻動もあり埗る。  第3 に生埒にずっお切実な関心や疑問であれば䜕を取り䞊げおもよいずいうわけでは なく総合的な探究の時間においお䟡倀ある孊習に結び付く芋蟌みのあるものを取り䞊げ 単元を蚈画するこずである。  教垫が遞択しお取り䞊げるずいう点に぀いお生埒の関心や疑問に十分に応えるこずに ならないのではないかずの疑念をも぀かもしれない。しかし総合的な探究の時間にお
Page 120
1407196_21_1_1_2.pdf
112 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成 いお生埒の関心や疑問を倧切にしそれをよりどころずしお孊習掻動を生み出すのは その先で䟡倀ある孊習を実珟するためである。そのためには䜕でもよいずいうわけには いかない。  たた生埒の興味・関心は䞀぀ではない。第2 の留意点で述べた通り尋ねれば生埒は 䞀぀の関心事を挙げるかもしれないがそれが唯䞀の関心でも興味の党おでもない。今 珟圚生埒が興味をも぀こずや関心を寄せるものなどはたくさんありさらに呚囲の環境 ずの盞互䜜甚の䞭で新たな関心や疑問は生たれおくるものである。倧切なのは教垫が教 育的な意図で遞択しお取り䞊げたものが生埒にずっおの関心や疑問に぀ながっおいるこ ずである。  このように生埒䞀人䞀人が自分で課題を発芋し探究する単元ずするためには生埒の 興味・関心等に応じたものであるず同時に生埒が自分にずっお䟡倀のある課題であるず 認識できるものにするこずが倧切である。 2意図した孊習を効果的に生み出す単元の構成  生埒の興味・関心等に基づく生埒䞻䜓の孊習掻動の䞭で意図する孊習を効果的に生み 出し資質・胜力を育成するためには教垫による意図的な単元構成が欠かせない。単元 を構成するに圓たっおは次の2 点に留意するこずが倧切である。  䞀぀は孊習の展開における生埒の意識や掻動の向かう方向を的確に予枬するこずであ る。そのための方策ずしおはたず生埒の立堎で考えるこず。次に耇数の教垫で予枬 を行い意芋が異なった点に぀いおは慎重に怜蚎するこず。たたタむプの異なる生埒を 想定し 「この生埒であればこの堎面ではどう考えるのだろうか」  「この課皋や孊科で孊 んでいる生埒であればこう考えを広げおいくのではないか」などず可胜な限り具䜓に即し お予枬するこずが考えられる。  もう䞀぀は十分な教材研究である。総合的な探究の時間においおは探究課題における 教材の意味や教材の掻甚方法を怜蚎したり教材を取り巻く状況を把握したりするこずが 倧切である。それは探究をより質の高いものにしおいくために教垫が生埒に寄り添い 堎面に応じお適切な支揎をしおいくためである。教材研究によっお生埒が探究の䞭で぀ たずきそうな堎面やより思考を深めるようにしたい堎面を想定し課題ぞの迫り方情報 の調べ方分析の方法などを考え適宜提䟛できるようにしおおくこずが倧切である。  なお総合的な探究の時間においおは生埒にずっお意味のある問題の解決や探究掻動 のたずたりを基に単元を構成するためその掻動の過皋においお取り扱う内容は䞀぀ずは 限らない。䞀぀の単元の䞭で耇数の内容が芋蟌たれるこずも考えられる。  したがっお教材研究においおもできるだけ幅広く拡散的に思考を巡らせおいくこ ずが重芁である。  これらの留意点は具䜓的には次のような指導や生埒の姿に結び付く。  ここでは 「自然環境ずそこに起きおいるグロヌバルな環境問題」を探究課題ずする単 元蚈画を䜜成するこずを考える。  たずその関心や疑問から生埒はどのような掻動を求め展開しおいくだろうかず
Page 121
1407196_21_1_1_2.pdf
113 3 単元蚈画の 䜜成 考える。生埒は地域や地球䞊で起きおいる環境問題に぀いお他教科等やメディア曞籍 等から情報を埗たり小・䞭孊校などで孊習した経隓があったりするこずから環境問題 ぞの関心や知識をもっおいるであろう。そうした生埒は自然環境がどのように倉化し それがどのような環境問題ずなっおいるかを調べたり自分がもっおいる知識や認識が正 しいのか確かめたりしようずする。この堎面では地域の自然環境の倉化囜内や䞖界の 環境問題環境が人間に䞎える圱響などの課題を蚭定し調査したり情報を集めたりす る。地域の自然環境の倉化であれば垂史や昔の写真ずの比范䜏民ぞのむンタビュヌ調 査地域の状況に詳しい専門家ぞのむンタビュヌなどを行うであろう。囜内や䞖界の環境 問題が人間に䞎える圱響であれば曞籍や調査研究のデヌタを収集したり専門家ぞのむ ンタビュヌをしたりするであろう。ここで集めた情報を敎理・分析し互いに亀流する 堎を蚭ける。そうするず地球枩暖化は䞖界芏暡の問題でもあり自分たちの地域の問題で もあるこずや倧気汚染や氎環境食糧の安党性など人間ぞの圱響が倧きいこずを再認 識するず同時にこのような問題に察しお人間がどのように関わっおいけばいいのかずい う疑問をも぀ようになる。そこで今も続く環境問題ずしお被害者の話を聞く堎を蚭定す る。被害者の話を聞いた生埒は被害者の苊しみに心を寄せ珟状に憀りを感じるであろ う。そうした生埒はさらに環境問題の被害者や加害者はどんな人で今珟圚その関係 はどのような状況にあるのかを知りたいず思うであろう。たた被害者はどのような思い で暮らし問題の改善のためにどのようなこずに取り組んでいるのか被害者ではない呚 りの倧勢の人はその問題や被害者加害者に察しおどのような思いをもっおいるのか日 本の政府はどのような取組をしおいるのか䞖界的にはどのような取組をしおいるのか等 の問いをも぀であろう。それぞれの問いや疑問から「環境問題が瀟䌚に䞎える圱響は䜕 か」  「䞖界の環境問題ず私が䜏む地域の環境ずの関連」などの新たな課題を蚭定し課題 解決の情報を埗ようず動き出すであろう。䟋えば氎俣病を手がかりに探究しおいく生埒 であれば原因物質であるメチル氎銀や神経病理孊に぀いおの論文や発展途䞊囜ず氎銀汚 染の関係に関する論文を読むであろう。たた囜連環境蚈画UNEPの報告曞や「氎銀 に関する氎俣条玄」倖亀䌚議の取組を調べたりもするであろう。  さらに調査結果やたずめたこずを亀流するこずにより自分を含めた人間が加害者に も被害者にもなり埗るずいう芖点や持続可胜な瀟䌚を実珟するずいう芖点をもちながら 議論をし考えを深めおいく。  このように環境問題を人暩経枈゚ネルギヌ生物倚様性などの偎面から深くあ るいは倚様に探究しおいくこずで持続可胜な瀟䌚づくりの抂念的知識が圢成され探究 の芋方・考え方を働かせながら資質・胜力を獲埗しおいくような深い孊びを実珟させお いくこずができる。  䟋を挙げお述べおきたように生埒の芖点で䞁寧に単元を構想する䞭で各孊校が蚭定 した目暙及び内容が確かに実珟するかどうかを刀断しおいかなければならない。特に 教垫はどこでどのような意図的な働きかけをする必芁があるのかたたその際に留意すべ き事柄は䜕かなども具䜓的に明らかにすべきである。
Page 122
1407196_21_1_1_2.pdf
114 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成  先に蚘した単元の蚈画を具䜓的に衚珟するには䟋えば次に瀺す項目を孊習指導案に 䜍眮付けるこずが考えられる。以䞋にその項目を蚘す。  ① 単元名    総合的な探究の時間においおどのような孊習が展開されるかを䞀蚀で端的に衚珟 したものが単元名である。総合的な探究の時間の単元名に぀いおは䟋えば次の点 に配慮するこずが倧切である。䞀぀目は生埒の孊習の姿が具䜓的にむメヌゞできる 単元名にするこずである。二぀目は孊習の高たりや目的が瀺唆できるようにするこ ずである。  ② 単元目暙    どのような孊習を通しお生埒にどのような資質・胜力を育成するこずを目指すの かを明確に瀺したものが単元目暙である。各孊校の目暙や内容を芖野に入れ䞭栞ず なる孊習掻動を基に構成するこずが考えられる。なお目暙の衚蚘に぀いおは䞀文 で瀺す堎合箇条曞きにする堎合などが考えられる。  ③ 生埒の実態    単元を構想し構成する際には生埒の実態を明確に把握する必芁がある。特に 目暙を実珟するにふさわしい探究課題探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的 な資質・胜力に぀いおどのような実態であるかを把握しおおくこずが欠かせない。 たた䞭栞ずなる孊習掻動に぀いおどのような経隓をもっおいるのかも明らかにす る必芁がある。  ④ 教材に぀いお    教材ずは生埒の孊習を動機付け方向付け支える孊習の玠材のこずである。単 元蚈画の䞭に教材に぀いお蚘すに圓たっおは教材の玹介にずどたらず生埒がその 教材に出䌚うこずによっお孊ぶこずが期埅できる孊習事項や育成が期埅できる資質・ 胜力に぀いお分析し教材のどこに䟡倀があるのかを具䜓的に蚘すこずが倧切である。  ⑀ 単元の展開    単元の展開では目暙を実珟するにふさわしい探究課題探究課題の解決を通しお 育成を目指す具䜓的な資質・胜力生埒の興味・関心を基に䞭栞ずなる孊習掻動を蚭 定する。  単元の孊習を通しおどのような抂念的な知識を生埒に獲埗しおほしいのかどのよう な思考力刀断力衚珟力等や孊びに向かう力人間性等の䌞長を期埅しおいるのかを明 2 単元蚈画ずしおの孊習指導案
Page 123
1407196_21_1_1_2.pdf
115 確にし生埒の興味・関心から始たる孊習掻動の連続が探究掻動ずなるよう単元を構想 しなければならない。この段階では具䜓的な時数や孊習環境なども芖野に入れ単元の 展開を具䜓化するこずが求められる。 3 単元蚈画の 䜜成
Page 124
1407196_21_1_1_2.pdf
116 第8 ç«  総合的な探究の 時間の幎間指導 蚈画及び単元蚈 画の䜜成  幎間指導蚈画及び単元蚈画の運甚に圓たっおは孊習掻動の展開や生埒の取組や願い を随時把握し育おたい資質・胜力ず照らし合わせながら幎床圓初に䜜成した蚈画に぀ いお必芁に応じお適宜芋盎しおいく柔軟か぀匟力的な姿勢をも぀こずが倧事である。  総合的な探究の時間ではいかに呚到に単元蚈画を䜜成しおも教垫が想定した以䞊の 生埒らしい発想や远究の姿が芋られるこずがある。たた生埒の探究の方向性や課題の捉 え方に教垫の想定ずのずれが生じお蚈画通りに展開しない堎合や育成を目指す資質・胜 力の高たりが芋られない堎合がある。あるいは生埒の取組や思考が停滞しお次の段階 ぞ進むこずが困難になるこずもある。  そこで生埒の探究の様子や意識の流れ等を垞に捉え圓初䜜成した幎間指導蚈画や単 元蚈画を芋盎し修正をしおいくこずが必芁になる。その際次のような点に留意するこ ずが考えらえる。  䞀぀は生埒ずずもに蚈画の芋盎しを行うこずである。高校生は自分の探究掻動がど のような状況にあり今埌䜕をすべきかに぀いお自己評䟡できる。そこで教垫が䞀方的 に掻動の芋盎しや修正を行うのではなく生埒の意芋を取り入れながら蚈画を修正しおい く。生埒はこれたでの探究掻動を螏たえお再調査が必芁であるず考えたり最終的な 発衚䌚の前にもう䞀床予備的な発衚䌚を行いたいず考えたりするであろう。教垫は可胜 な範囲で生埒の意芋を取り入れ時間配分や孊習掻動を倉曎するこずなどが考えられる。  もう䞀぀は報告䌚や䞭間発衚䌚などの様々な節目を掻甚しお蚈画の芋盎しを行うこず である。䞭間発衚䌚であればその時点での生埒党員の探究掻動の状況を把握するこずが できる。およそ蚈画通りに進んでいればそのたた進めおいくこずになるであろうし教垫 が想定した展開になっおいなければその原因を探るずずもに蚈画を修正するこずにな る。生埒の探究掻動の状況や育成を目指す資質・胜力などから考えお柔軟に孊習掻動や そのための時数等を倉曎しおいくこずが必芁である。  次に総合的な探究の時間ではその目暙を実珟するためには生埒の孊習掻動が䞻䜓的 に連続しおいくように適宜可胜な指導や支揎を想定し授業を実斜する。぀たり生埒 の思考や掻動がなるべく䞭断されずに自己の孊びを振り返るこずができるような堎面を 芋極めおいく必芁がある。そのためには単䜍時間の蚭定においおはその掻動目的に応じ た匟力化が求められる。  ほかにも掻動の目的や方法内容が倉曎された堎合には幎間指導蚈画を芋盎し改め お関連する教科・科目等の内容が無いかを怜蚎し生埒の孊びの必芁感や必然性に基づい お䜍眮付けたり新たに生埒の思考や掻動を深める専門家や関連機関等ずの連携も芖野に 入れお教材を研究し盎したりするこずが必芁になる。このような単元の芋盎し等をしっか りず蚘録し幎間指導蚈画を修正しながら孊校党䜓で共有するこずで次幎床以降の単元 づくりに倚くの瀺唆を䞎えるこずになる。 第4 節 幎間指導蚈画・単元蚈画の運甚
Page 125
1407196_21_1_1_2.pdf
117 1 孊習指導の 基本的な考 え方  本章では総合的な探究の時間においおどのような孊習指導を行うこずが求められお いるのかを蚘しおいく。たず本章第1 節では孊習指導の基本的な考え方を「生埒の䞻 䜓性の重芖」  「適切な指導の圚り方」 「具䜓的で発展的な教材」 の䞉぀から蚘述しおいく。 そしお本章第2 節では総合的な探究の時間における「䞻䜓的・察話的で深い孊び」に ぀いお述べる。さらに本章第3 節ではこれらの考え方を受け孊習指導の際のポむン トを「探究の過皋」に沿っお具䜓的に解説しおいく。  総合的な探究の時間の孊習指導の第1 の基本は孊び手ずしおの生埒の有胜さを匕き出 し生埒の発想を倧切にし育おる䞻䜓的創造的な孊習掻動を展開するこずである。  生埒は本来知的奜奇心に富み自ら課題を芋付け自ら孊ぶ意欲をもった存圚である。 生埒は具䜓的な事実に盎面したり様々な情報を埗たりする䞭で察象に匷い興味や関心 をも぀。たた実際に䜓隓したり調査したりしお繰り返し察象に働きかけるこずで察 象ぞの思いを膚らたせおいく。  さらに生埒は未知の䞖界を自らの力で切り拓 ひら く可胜性を秘めた存圚である。興味ある 事象に぀いおの孊習掻動に取り組む生埒は玍埗するたで課題を远究し本気になっお考 え続ける。この孊習の過皋においお生埒は自己の圚り方生き方を考えながらよりよく 課題を発芋し解決しおいくための資質・胜力を育んでいく。  こうした生埒がも぀本来の力を匕き出しそれを支え䌞ばすように指導しおいくこず が倧切でありそうした肯定的な生埒芳に立぀こずが欠かせない。しかし生埒の䞻䜓性 を重芖するずいうこずは教垫が生埒の孊習に察しお積極的に関わらないずいうこずを意 味するものではない。  䟋えば生埒の䞻䜓性が発揮されおいる堎面では生埒が自ら倉容しおいく姿を芋守る こずが倧切である。たた生埒の取組が停滞したり迷ったりしおいる堎面では適切な指 導が必芁である。そのようにしお生埒のも぀朜圚的な力が発揮されるような孊習指導を 行うこずが倧切である。  孊習指導の第2 の基本は探究課題に察する考えを深め資質・胜力の育成に぀ながる 探究掻動ずなるように教垫が適切な指導をするこずである。  第1 の基本に瀺したように原則ずしおは生埒のよさや可胜性を匕き出しそれを支え 䌞ばすこずが重芁である。そこでは生埒の䞻䜓的な取組を重芖する。しかしそれだけ 第9 ç«  総合的な探究の時間の孊習指導 第1 節 孊習指導の基本的な考え方 1 生埒の䞻䜓性の重芖 2 適切な指導の圚り方
Page 126
1407196_21_1_1_2.pdf
118 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 では孊習の広がりや深たりは期埅できない。そこで3 で述べる適切な教材が甚意されお いるこずが倧切でありさらに探究ずしお展開しおいくように教垫が指導性を発揮す るこずが重芁である。どのような䜓隓掻動を仕組みどのような話合いを行いどのよう に考えを敎理しどのようにしお衚珟し発信しおいくかなどはたさに教垫の指導性にか かる郚分であり生埒の孊習を掻性化させ発展させるためには欠かせない。こうした教 垫の指導性ず生埒の自発性・胜動性ずのバランスを保ちそれぞれを適切に䜍眮付けるこ ずが豊かで質の高い総合的な探究の時間を生み出すこずに぀ながる。  そのためには生埒の状況や教材の特質に応じお教垫がどのような意図をもっお展開 しおいくかが問われる。孊習を展開するに圓たっお教垫自身が明確な考えをもち期埅 する孊習の方向性や望たしい倉容の姿を想定しおおくこずが䞍可欠である。孊習掻動のむ メヌゞをも぀こずでどのような堎面でどのように指導するのかが明らかになる。たた 生埒の望たしい倉容の姿を想定しおおくこずで孊習状況に応じた適切な指導も可胜にな る。  なお高等孊校においお総合的な探究の時間の授業は孊幎や孊科ごずに䜜成された幎 間指導蚈画に基づき孊幎単䜍・孊科単䜍で同時展開される䟋が倚く芋られる。この堎合 ホヌムルヌム担任が自分のホヌムルヌムを盎接指導する方法や孊幎内や孊科内の教垫が 指導を分担し生埒の興味・関心などを基に孊習集団を組織する方法などがずられおいる。 たた孊校によっおは教垫党䜓で指導を分担し孊幎や孊科の枠も倖しお課題別の孊習 集団を構成する䟋も芋られる。  孊習指導の第3 の基本は具䜓的な教材発展的な展開が期埅される教材を甚意するこ ずである。  総合的な探究の時間では生埒の自䞻性や自発性を重芖し生埒の思いや願いを倧切に するこずを蚘しおきた。しかし充実した孊習掻動を展開し孊習を深め生埒が探究課 題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力を身に付けおいくためには適切な教 材孊習材が甚意されおいるこずが欠かせない。  教材は質の高い探究掻動が展開されるように生埒の孊習を動機付けたり方向付け たり支えたりするものであるこずが望たれる。生埒の興味・関心をこれたで以䞊に重芖 しながら実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりの䞭にある問題や事象を適切に取り䞊げ生 埒にずっお孊ぶ䟡倀のある教材ずしおいくこずが重芁である。  総合的な探究の時間の教材には以䞋の特城があるこずが求められる。  䞀぀には実瀟䌚や実生掻の䞭にあり芳察したり調査したりするなど盎接䜓隓をし たり繰り返し働きかけたりするこずのできる具䜓的な教材であるこずである。総合的な探 究の時間は探究の過皋に䜓隓掻動を適切に䜍眮付けるこずが重芁でありそうした䞭で 行われる党身を䜿った察象の把握ず情報の収集が欠かせない。総合的な探究の時間におい おは間接的な䜓隓による二次情報も必芁ではあるがより優先すべきは実物に觊れた 3 具䜓的で発展的な教材
Page 127
1407196_21_1_1_2.pdf
119 り実際に行ったりするなどの盎接䜓隓であるこずは蚀うたでもない。  二぀には生埒の孊習掻動が豊かに広がり発展しおいく教材であるこずである。生埒 は実瀟䌚や実生掻ずの぀ながりのある具䜓的な掻動や䜓隓を行うこずによっお意欲的で 前向きな姿勢ずなる。そのため䞀぀の察象から次々ず孊習掻動が展開し自然事象や 瀟䌚事象ぞず倚様に広がり孊習の深たりが生たれるこずが倧切である。たた生掻の䞭 にある教材であっおもそこから広い䞖界が芋えおくるなど身近な事象から珟代瀟䌚の 課題等に発展しおいくこずが期埅される。  このように総合的な探究の時間における教材は実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりの 䞭にある問題や事象を取り䞊げるこずが効果的である。䟋えば貧困の問題を取り䞊げた ずしおもそこから瀟䌚構造や瀟䌚犏祉の問題䞖界の玛争や開発ず支揎の問題そし おそれらの問題ず自分ずの関係などが芋えおくる。  䞉぀には実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりに぀いお倚面的・倚角的に考えるこずがで きる教材であるこずである。総合的な探究の時間で取り扱う課題には様々な捉え方や考 え方ができるものがありそれらに぀いお特定の立堎や芋方に偏った取扱いがされおいる ような教材は適切ではない。 1 孊習指導の 基本的な考 え方
Page 128
1407196_21_1_1_2.pdf
120 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導  本解説第3 章第2 節で瀺したように探究ずは日垞生掻や瀟䌚に生起する耇雑な問題 に぀いおその本質を探っお芋極めようずする孊習のこずであり問題解決的な掻動が発 展的に繰り返されおいく䞀連の孊習掻動のこずである。前回の改蚂ではこの時間を探究 ずするために 「課題の蚭定」  「情報の収集」  「敎理・分析」  「たずめ・衚珟」の孊習過 皋が繰り返される䞭で生埒の資質・胜力が育ち孊習が曎に高たっおいくこずが重芁で あるこずが瀺された。そしおその過皋の䞭で実瀟䌚や実生掻ず関わりのある孊びに䞻 䜓的に取り組んだり異なる倚様な他者ずの察話を通じお考えを広めたり深めたりする孊 びを実珟するこずが倧切にされおきた。したがっお総合的な探究の時間においお「䞻䜓 的・察話的で深い孊び」の芖点による授業改善を重芖するこずは探究の過皋をより䞀局 質的に高めおいくこずにほかならない。  なお今回の改蚂で重芖される「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の䞉぀ の芖点は生埒の孊びずしおは䞀䜓ずしお実珟されるものでありたたそれぞれ盞互に 圱響し合うものでもある。単元のたずたりの䞭でそれぞれのバランスに配慮しながら孊 びの状況を把握し改善しおいくこずが求められる。以䞋探究の過皋における「䞻䜓的・ 察話的で深い孊び」の実珟に぀いお具䜓的に解説する。   「䞻䜓的な孊び」ずは孊習に積極的に取り組たせるだけでなく孊習埌に自らの孊び の成果や過皋を振り返るこずを通しお次の孊びに䞻䜓的に取り組む態床を育む孊びであ る。総合的な探究の時間においおは孊習したこずをたずめお衚珟しそこからたた新た な課題を芋付け曎なる問題の解決を始めるずいった孊習掻動を発展的に繰り返しおいく 過皋を重芖しおきた。  こうした孊習過皋の䞭で生埒が䞻䜓的に孊んでいく䞊では課題蚭定ず振り返りが重芁 ずなる。課題蚭定に぀いおは生埒が実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりから問いを芋いだ し自分で課題を立おるこずが倧切である。たた孊習掻動の芋通しを明らかにし孊習掻 動のゎヌルずそこに至るたでの道筋を鮮明に描くこずができるような孊習掻動の蚭定を行 うこずも倧切になる。  䞀方振り返りに぀いおは自らの孊びを意味付けたり䟡倀付けたりしお自芚し他 者ず共有したりしおいくこずに぀ながる。振り返りを通しお自分の人生や将来に぀いお 考え孊んだこずを自己のキャリア圢成の方向性ず関連付けるこずが求められる。たずめ の段階ずしお蚀語によりたずめたり衚珟したりする孊習掻動ずしお論文やレポヌト 掻動報告曞等に曞き衚したり口頭で報告したりするこずなどを行うこずが考えられる。 特に文字蚀語によっおたずめるこずは孊習掻動を振り返り䜓隓したこずず収集した 情報や既有の知識ずを関連させ自分の考えずしお敎理する深い理解に぀ながっおいく。 なお振り返りは必ずしも単元の最埌に行うずは限らない。時には探究の過皋においお 第2 節 総合的な探究の時間における 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」 1  「䞻䜓的な孊び」の芖点
Page 129
1407196_21_1_1_2.pdf
121 2 総合的な探究の 時間における 「䞻䜓的 ・ 察話 的で深い孊び」 途䞭で䞀旊立ち止たっお振り返っお考え盎しおみるずいうこずも䞻䜓的な孊びずいう芖 点からは意矩があるものず考えられる。䟋えば最終段階の䞀歩手前に発衚の堎面を蚭定 し発衚を聞いおいる人からの質問に答えるこずで理解が深たり実践報告曞に反映する こずができる。   「察話的な孊び」ずは他者ずの協働や倖界ずの盞互䜜甚を通じお自らの考えを広げ 深めるような孊びである。以前より他者ずずもに探究に取り組むこずを倧切にしおきた ように探究の過皋を質的に高めおいくためには匕き続き異なる倚様な他者ず力を合わ せお課題の解決に向かうこずが欠かせない。  ここで行われる異なる倚様な他者ず察話するこずには次の䞉぀の䟡倀が考えられる。 䞀぀は他者ぞの説明による情報ずしおの知識や技胜の構造化である。生埒は身に付けた 知識や技胜を䜿っお盞手に説明しお話すこずで぀ながりのある構造化された情報ぞず倉 容させおいく。二぀は他者からの倚様な情報収集である。倚様な情報が他者から䟛絊さ れるこずで構造化は質的に高たるものず考えられる。䞉぀は他者ずずもに新たな知を 創造する堎の構築ず課題解決に向けた行動化ぞの期埅などである。実際の授業堎面では 情報の質ず量再構成の方法等に配慮しお具䜓的な孊習掻動や孊習圢態孊習環境ずしお 甚意する必芁がある。䟋えば 「考えるための技法」を自圚に掻甚しおいくこずなどは 察話的な孊びを確かに実珟しおいくものず期埅できる。なぜなら情報が「可芖化」され 「操䜜化」されるこずで生埒が自ら孊び共に孊ぶ姿が具珟化されるからである。こうし た授業改善の工倫により思考を広げ深め新たな知を創造する生埒の姿が生たれるず考 えられる。  䞀方で協働的な孊習はグルヌプずしお結果を出すこずが目的ではなくその過皋を通 じお䞀人䞀人がどのような資質・胜力を身に付けるかずいうこずが重芁である。グルヌ プずしお考えるだけでなく䞀人䞀人が孊習の芋通しをもったり振り返ったりするこず が求められる。  なお 「察話的な孊び」は孊校内においお他の生埒ず掻動を共にするずいうこずだけ ではなく䞀人でじっくりず自己の䞭で察話するこず先人の考えなどず文献で察話する こず離れた堎所をICT 機噚などで぀ないで察話するこずなど様々な察話の姿が考え られる。   「深い孊び」に぀いおは探究の過皋を䞀局重芖しこれたで以䞊に孊習過皋の質的向 䞊を目指すこずが求められる。探究の過皋では各教科で身に付けた「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」の資質・胜力を掻甚・発揮する孊習堎面を䜕床も生み出す こずが期埅できる。それにより各教科で身に付けた「知識及び技胜」は関連付けられお 2  「察話的な孊び」の芖点 3  「深い孊び」の芖点
Page 130
1407196_21_1_1_2.pdf
122 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 抂念化し 「思考力刀断力衚珟力等」は掻甚堎面ず結び付いお汎甚的なものずなり 倚様な文脈で䜿えるものずなるこずが期埅できる。  たたこのように充実した孊習の過皋においお生埒は手応えを぀かみ前向きで奜たし い感芚を埗るこずが期埅できる。そのこずが曎なる孊習過皋の掚進に向かう安定的で持 続的な意志を涵 かん 逊しおいく。  総合的な探究の時間における探究の過皋が充実するこずにより各教科・科目等で育成 された資質・胜力は繰り返し掻甚・発揮される。そのこずによっお生きお働く知識及び 技胜ずしお習埗され未知の状況にも察応できる思考力刀断力衚珟力等が育成され 孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする孊びに向かう力人間性等の涵 かん 逊に぀ながるのである。  探究の各段階においお 「深い孊び」の芖点を意識するために倧切ず考えられるポむン トは次節においお解説する。
Page 131
1407196_21_1_1_2.pdf
123 3 総合的な探 究の時間に おける指導 のポむント  今回の改蚂においおは 「暪断的・総合的な孊習」を探究の芋方・考え方を働かせお 行うこずを通しお自己の圚り方生き方を考えながらよりよく課題を発芋し解決しおい くための「資質・胜力」を育成するこずを目指しおいる。本解説第3 章第1 節で述べたよ うにこの「探究の芋方・考え方」ずは各教科・科目等における芋方・考え方を総合 的・統合的に掻甚しお広範で耇雑な事象を倚様な角床から俯 ふ 瞰 かん しお捉え実瀟䌚・実生 掻の課題を探究し自己の圚り方生き方を問い続けるこずであるず蚀える。この探究の芋 方・考え方は各教科・科目等の芋方・考え方を掻甚するこずに加えお 「俯 ふ 瞰 かん しお察象 を捉え探究しながら自己の圚り方生き方を問い続ける」ずいう総合的な探究の時間に 特有の物事を捉える芖点や考え方である。぀たり探究の芋方・考え方を働かせるずいう こずはこれたでのこの時間においお倧切にしおきた課題の解決や探究掻動の䞀局の充実 が求められおいるず考えるこずができる。  本節においおは今回の改蚂の趣旚を実珟するための具䜓的な孊習指導のポむントを 次の二぀に分けお瀺しおいく。䞀぀は 「孊習過皋を探究の過皋にするこず」ずし探究 の過皋のむメヌゞを明らかにしおいく。もう䞀぀は 「他者ず協働しお取り組む孊習掻動 にするこず」ずし探究の過皋の曎なる充実に向けた方向性を明らかにしおいく。  孊習過皋を探究の過皋ずするためには以䞋のようになるこずが重芁である。  ①  【課題の蚭定】䜓隓掻動などを通しお課題を蚭定し課題意識をも぀  ②  【情報の収集】必芁な情報を取り出したり収集したりする  ③  【敎理・分析】収集した情報を敎理したり分析したりしお思考する  ④  【たずめ・衚珟】気付きや発芋自分の考えなどをたずめ刀断し衚珟する  なおここで蚀う情報ずは刀断や意思決定行動を巊右する党おの事柄を指し広く 捉えおいる。蚀語や数字など蚘号化されたもの映像や写真など芖芚化されたものによっ お情報を埗るこずもできるし具䜓物ずの関わりや䜓隓掻動など事象ず盎接関わるこず によっお情報を埗るこずもできる。  もちろんこうした探究の過皋はい぀も①〜④が順序よく繰り返されるわけではなく 順番が前埌するこずもあるし䞀぀の掻動の䞭に耇数のプロセスが䞀䜓化しお同時に行わ れる堎合もある。およその流れのむメヌゞであるがこのむメヌゞを教垫がも぀こずによ っお探究を具珟するために必芁な教垫の指導性を発揮するこずに぀ながる。たたこの 探究の過皋は䜕床も繰り返され高たっおいく。  䟋えばたちの幎霢別人口の掚移に着目し少子高霢化や人口流出が進行しおいくこず を予枬した生埒は 「どうしたら地域を掻性化できるか」ずいう課題を蚭定する①課題 の蚭定 。その課題をもずに今ある自分の知識や経隓から話し合いをしおいくうちに そもそもなぜ若い人が地域から出お行っおしたうのか知りたくなる。そこで実際に町に 第3 節 総合的な探究の時間における指導のポむント 1 孊習過皋を探究の過皋にするこず
Page 132
1407196_21_1_1_2.pdf
124 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 出おむンタビュヌする②情報の収集 。収集した情報を敎理・分析しおいく䞭で人口 流出は雇甚や犏祉など耇数の芁因が耇雑に絡み合っおいる珟状に起因するこずに気付く ③敎理・分析 。次に生埒は考えられる芁因から焊点を絞りより䞀局詳しく調査掻動を 行い掻性化に向けた新たな考えをも぀②情報の収集 。そしお友達ず蚎論しながらも う䞀床「地域の掻性化」に向けた話合いを行う④たずめ・衚珟 。  生埒は話合いから 「地域には他にはない確かな魅力がありその魅力を発信したい。 地域で文化を倧切にしおいる人々の思いや願いを知り自分たちも掻性化に貢献できるむ ベントを䌁画したい」ずいう新たな課題「たちおこしに぀ながるむベントを䌁画しよ う」を立おお曎なる課題の解決を始める。初めの課題「どうしたら地域を掻性化できる か」に比べ次の課題「たちおこしに぀ながるむベントを䌁画しよう」では課題がより 具䜓的か぀自分ずの関係が深たったものずなっおいく。このように生埒の疑問や考え などから課題がどんどん高たり繰り返されおいくように教垫は単元を構想したり支揎した りしおいく。  以䞋にそれぞれのプロセスごずの孊習掻動のむメヌゞずそこで行われる具䜓的な教 垫の孊習指導のポむントを蚘す。  ① 課題の蚭定    総合的な探究の時間にあっおは生埒が実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりから自 ら課題意識をもちその意識が連続発展するこずが欠かせない。しかし生埒が自ら 課題をも぀こずが倧切だからずいっお教垫は䜕もしないでじっず埅぀のではなく 教垫が意図的な働きかけをするこずが重芁である。䟋えば人瀟䌚自然に盎接関 わる䜓隓掻動においおも孊習察象ずの関わり方や出䌚わせ方などを教垫が工倫す る必芁がある。その際事前に生埒の発達や興味・関心を適切に把握しこれたでの 生埒の考えずの「ずれ」や「隔たり」を感じさせたり察象ぞの「あこがれ」や「可 胜性」を感じさせたりする工倫をしなくおはならない。    生埒は察象やそこに存圚する問題状況に盎接出䌚うずき珟実の状況ず自ら抱く 理想の姿ずの察比などから問いを芋出しその状況を改善するための課題意識を高め るこずが倚い。䟋えば生埒は 「地球枩暖化や゚ネルギヌの問題から自分の生掻を 芋盎そう」のテヌマの䞋囜際的な問題ずなっおいる地球枩暖化の珟象や゚ネルギヌ に関する様々な問題事象を資料などから把握する。そしお地球枩暖化が倚くの地域 の気候に圱響を及がし始めおいるこずやそのこずが生態系を砎壊し始めおいるこず などに気付く。たたその䞭で獲埗した知識を生かしお自分自身の日々の生掻や身 の回りの環境を芋぀め盎したり環境保党に察する䌁業掻動や垂民運動などに目を向 けたりする。このように図や写真グラフや衚などの様々な資料から珟代瀟䌚に 起きおいる様々な問題状況を぀かみそのこずず日垞生掻や瀟䌚ずの関わりを明確に するこずで生埒は解決すべき身に迫った課題ずしお蚭定しおいくようになる。    自分ずの関わりから問いを芋いだし自分で蚭定した課題であるからこそその取組 は真剣なものになる。したがっお生埒がどれだけ切実な必芁感のある課題を蚭定す
Page 133
1407196_21_1_1_2.pdf
125 3 総合的な探 究の時間に おける指導 のポむント るかが倧切になっおくる。    このため各自の課題の蚭定には十分な時間をかけおよい。必芁に応じお単元の 総時数の3 分の1 皋床を圓おるこずも考えられる。十分な時間をかけお䞀人䞀人の生 埒にずっお䟡倀のある適切な課題を蚭定するこずが倧切である。ここで蚀う適切な課 題ずはその課題を解決するこずの意味や䟡倀を自芚できる課題である。たたどの ようなこずを調べどのようなこずを行うかなど孊習掻動の展開が具䜓的に芋通せ る課題である。そのような課題ずなるよう十分な時間を甚いお課題を怜蚎し合うこ ずが倧切である。課題の蚭定に向けお十分な吟味がなされおいく過皋でその課題が 珟実的に解決可胜かどのような方法により解決するのか解決する䟡倀はあるのか などが繰り返し怜蚌されるこずにもなる。    なお課題の蚭定に぀いおは本解説第5 章第2 節3 「課題の蚭定においおは 生埒が自分で課題を発芋する過皋を重芖するこず」を螏たえるこずが倧切である。  ② 情報の収集    課題意識や蚭定した課題を基に生埒は芳察実隓芋孊調査探玢远䜓隓 などを行う。こうした孊習掻動によっお生埒は課題の解決に必芁な情報を収集する。 情報を収集する掻動はそのこずを生埒が自芚的に行う堎合ず無自芚的に行っおいる 堎合ずがある。目的を明確にしお調査したりむンタビュヌしたりするような掻動や条 件を制埡しお行う実隓などでは自芚的に情報を収集しおいるこずになる。䞀方䜓 隓掻動に没頭したり䜓隓掻動を繰り返したりしおいる時には無自芚のうちに情報 を収集しおいるこずが倚い。そうした自芚的な堎ず無自芚的な堎ずは垞に混圚しおい るものの課題の解決や探究掻動の過皋においおは生埒が自芚的に情報を収集する 孊習掻動が意図的に展開されるこずが望たしい。    䟋えば環境や゚ネルギヌの問題を考えるためにIPCC気候倉動に関する政府 間パネルの発衚したデヌタを収集したり各皮発電斜蚭の二酞化炭玠排出量や化石 資源の埋蔵量を調査したりするこずなどが考えられる。意識が二酞化炭玠の排出ず゚ ネルギヌに向き始めたら家庭生掻においお盎接的に゚ネルギヌを消費しおいる実態 や間接的に゚ネルギヌを消費しおいる実態を具䜓的に調べるこずなどができる。たた 昔の暮らしず珟代の暮らしをむンタビュヌしお比べながら゚ネルギヌに䟝存しおい る珟代瀟䌚の生掻の様子を実感するこずなども考えられる。    こうした堎面では幟぀かの配慮すべき事項がある。    䞀぀目は収集する情報は倚様でありそれは孊習掻動によっお倉わるずいうこず である。䟋えば家庭での電力䜿甚量を調査したりタヌビンのモデルを䜿っお発電 実隓をしたりすれば数倀化した情報を収集するこずができる。むンタヌネットや文献 で調べたりむンタビュヌをしたりすれば蚀語化した情報も手に入れるこずができる。 実際に䜓隓談を聞けば「䟿利になったんだ」 「もったいないこずをしおいるな」ずい った䞻芳的で感芚的な情報の獲埗が考えられる。どのような孊習掻動を行うかによっ お収集する情報の皮類が違うずいうこずでありその点を十分に意識した孊習掻動が
Page 134
1407196_21_1_1_2.pdf
126 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 行われるこずが求められる。特に総合的な探究の時間では䜓隓を通した䞻芳的で 感芚的な情報だけでなく数倀化された客芳的な情報などを幅広く倚様に収集するこ ずが倧切でありそうした情報が生埒の課題の解決や探究掻動を質的に高めおいく。    二぀目は課題解決のための情報収集を自芚的に行うこずである。具䜓的な䜓隓掻 動が䜕のための孊習掻動であるのかを自芚しお行うこずが望たしい。䜓隓掻動自䜓の 目的を明確にしそこで獲埗される情報を意識的に収集し蓄積するこずが倧切である。 そのこずによっおどのような情報を収集するのかどのような方法で収集するのか どのようにしお蓄積するのかなどの準備が敎うこずになる。    䞉぀目は収集した情報を適切な方法で蓄積するこずである。数倀化した情報蚀 語化した情報などはデゞタルデヌタをはじめ様々な圢のデヌタずしお蓄積するこず が倧切である。その情報がその埌の探究掻動を深める圹割を果たすからである。収集 した堎所や盞手期日などを明瀺しおポヌトフォリオやファむルボックスコンピ ュヌタのフォルダなどに蓄積しおいく。その際個別の蓄積を基本ずし必芁に応じ おホヌムルヌムやグルヌプによる共同の蓄積方法を甚意するこずが考えられる。䞀方 適切な方法で蓄積するこずが難しいのは感芚的な情報である。䜓隓掻動を行ったずき の感芚そのずきの思いなどは時間の経過ずずもに薄れおいき忘れ去られる。し かしそうした情報は貎重なものでありその埌の課題解決に生かしたい情報である。 したがっお䜓隓掻動を適切に䜍眮付けおいくだけではなく䜓隓で獲埗した情報を 䜜文やカヌドなどで蚀語化しお察象ずしお扱える圢で蓄積するこずにも配慮が必芁 である。    たたこうした情報の収集堎面では各教科・科目等で身に付けた知識や技胜を発 揮するこずでより倚くの情報より確かな情報が収集できる。䟋えば囜語科で身 に付けた目的や堎に応じお効果的に話したり的確に聞き取ったりする資質・胜力を 生かしお老人から昔の生掻の様子を聞き取るこずが考えられる。たた理科で孊ん だ゚ネルギヌ利甚に関する内容や地理歎史科で孊んだ資源の埋蔵量や分垃に関する内 容を関連付けお考えるこずで調査察象を深めたり絞り蟌んだりするこずも考えられ る。    なお情報の収集に際しおは必芁に応じお教垫が意図的に資料等を提瀺するこず も考えられる。  ③ 敎理分析    ②の孊習掻動によっお収集した倚様な情報を敎理したり分析したりしお思考する 掻動ぞず高めおいく。収集した情報はそれ自䜓は぀ながりのない個別なものである。 それらを皮類ごずに分けるなどしお敎理したり现分化し因果関係を導き出したりし お分析する。それが思考するこずでありそうした孊習掻動を䜍眮付けるこずが重芁 である。    䟋えば地球の気枩倉化の掚移ず産業革呜などによる生掻の倉化を時間軞で敎理し 関連付けたり季節による電力䜿甚量やむンタビュヌ結果の分類を統蚈的手法で分析
Page 135
1407196_21_1_1_2.pdf
127 3 総合的な探 究の時間に おける指導 のポむント したりするこずなどが考えられる。たた未来の゚ネルギヌ源に぀いお持続可胜な 瀟䌚の構築をテヌマに論理的に話し合っおいくこずなども考えられる。    このような孊習掻動を通しお生埒は収集した情報を比范したり分類したり関 連付けたりしお情報内の敎理を行う。このこずこそ情報を掻甚した掻発な思考の堎 面でありこうした孊習掻動を適切に䜍眮付けるこずが重芁である。その際には以 䞋の点に配慮したい。    䞀぀はどのような情報がどの皋床収集されおいるかを把握するこずである。数 倀化した情報ず蚀語化した情報ずでは扱い方が違っおくる。たた孊習察象ずしお扱 う情報の分量によっおも孊習掻動は倉わっおくる。    二぀はどのような方法で情報の敎理や分析を行うのかを決定するこずである。数 倀化された情報であれば統蚈的な手法でグラフにするこずが考えられる。グラフの 䞭にも折れ線グラフ棒グラフ円グラフヒストグラムなど様々な方法が考えら れる。たた暙本調査の考え方を利甚しお母集団の傟向を探ったり衚蚈算゜フトを 䜿っお情報を凊理したりするこずも考えられる。蚀語化された情報であればカヌド にしお敎理する方法出来事を時間軞で䞊べる方法調査した結果をマップなどの空 間軞に敎理する方法などが考えられる。あるいは耇数の敎理された情報を関連付け るこずなども考えられる。情報に応じお適切な敎理や分析の方法が考えられるずずも にその孊習掻動によっおどのように考えさせたいのかが問われる。    ここでは本解説第4 章第3 節及び第7 章第3 節の情報を敎理・分析するずいうこ ずを意識的に行うために比范しお考える分類しお考える序列化しお考える類 掚しお考える関連付けしお考える原因や結果に着目しお考えるなどの「考える ための技法」を意識するこずがポむントずなる。䜕をどのように考えさせたいのか を意識し 「考えるための技法」を甚いた思考を可芖化する思考ツヌルを掻甚するこ ずで敎理・分析堎面の孊習掻動の質を高め党おの生埒に資質・胜力を確かに育成 しおいくこずが求められおいる。    なおここでも囜語科や数孊科情報科などをはじめ様々な教科での孊習成果が 生かされる。たた適宜課題の解決や探究掻動の過皋を振り返り自分の取組ず蚭 定した課題ずの敎合性を点怜するこずも忘れおはいけない。  ④ たずめ衚珟    情報の敎理・分析を行った埌それを他者に䌝えたり自分自身の考えずしおたず めたりする孊習掻動を行う。そうするこずでそれぞれの生埒の既存の経隓や知識ず 孊習掻動により敎理・分析された情報ずが぀ながり䞀人䞀人の生埒の考えが明らか になったり課題がより䞀局鮮明になったり新たな課題が生たれたりしおくる。こ のこずが孊習ずしお質的に高たっおいくこずであり衚面的ではない深たりのある探 究掻動を実珟するこずに぀ながる。     「たずめ・衚珟」は調査結果を論文やレポヌト掻動報告曞ずしおたずめ衚珟し たりポスタヌ圢匏でたずめディスカッションしたり写真やグラフ図などを䜿っ
Page 136
1407196_21_1_1_2.pdf
128 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 たプレれンテヌションずしお衚珟したりするこずなどが考えられる。このずき盞手 を意識しお目的を明確にしお䌝えたいこずを論理的に衚珟するこずで自分の考え は䞀局確かになっおいく。    こうした堎面では次の点に配慮したい。    䞀぀は盞手意識や目的意識を明確にしおたずめたり衚珟したりするこずである。 だれに䌝え䜕のためにたずめるのかによっおたずめや衚珟の手法は倉わり生埒 の思考の方向性も倉わるからである。二぀はたずめたり衚珟したりするこずが情 報を再構成し自分自身の考えや新たな課題を自芚するこずに぀ながるずいうこずで ある。䞉぀は䌝えるための具䜓的な手順や䜜法を適切に身に付けるこずである。䟋 えば論文やレポヌトなどは研究テヌマのもず 「目的」 「方法」 「実隓や調査の結 果」 「考察」 「参考文献」などの項目を蚭けお論理的にたずめるこずが倧切である。四 ぀は目的に応じお遞択しお䜿えるようにするこずである。䟋えば論文やレポヌト 掻動報告曞ポスタヌプレれンテヌション゜フトなどの手法を䜿っお探究掻動に よっお分かったこずや考えたこずをホヌムルヌムの友達や保護者地域の人々など に分かりやすく䌝えるずいったこずである。ここでは各教科・科目等で獲埗した 衚珟方法を積極的に掻甚するこずが考えられる。文章衚珟はもちろん図衚やグラフ 絵画や音楜を䜿うそれらを組み合わせおいく総合衚珟なども考えられる。    このように衚珟するに圓たっおは各教科・科目で身に付けた力が発揮されるこず が予想できる。  なお①〜④の探究掻動は単元においお䜕床ずなく繰り返しお行われる。その䞭では 䞭心的な課題の解決に向けお耇数の䞋䜍の課題が生成しそれぞれの解決に向けた探究 掻動が行われる。各課題の解決を通しお孊習は質的に高たりを芋せながら圓初蚭定し た課題の解決ぞず向かっおいく。  䟋えば地域の人たちから自生のダマナリが芋られなくなったずいう声を聞き 「地域 にダマナリを増やそう」ずいう課題を蚭定し解決に向けお取り組む次のような事䟋が考え られる。  ア 昔ず比范しお地域のダマナリは少なくなったのか  む 地域の人たちはダマナリを増やすこずを願っおいるのか  り ダマナリを短期間で増殖するための技術はあるのか  ゚ どのような方法でダマナリの増殖に取り組むのか  ア〜゚の課題は 「地域にダマナリを増やそう」ずいう課題を解決しようずする際に生 成する耇数の䞋䜍の課題である。このように䞀連の探究の過皋には耇数の探究掻動が 含たれそこでは各課題の解決を通しお孊習が質的に高たるこずが期埅できる。  アは課題解決の正圓性を明確にするための課題である。  むは課題の瀟䌚的な䟡倀を明確にするための課題である。アやむの課題を明確にしな ければ課題解決の意矩を自芚しお取り組むこずはできない。そこで地域の高霢者で 昔から䜏んでおりしかも蟲業などを行っおいる人にダマナリの自生の倉化に぀いお聞き
Page 137
1407196_21_1_1_2.pdf
129 3 総合的な探 究の時間に おける指導 のポむント 取り調査やアンケヌト調査を実斜するこずなどが考えられる。収集した情報から地図を 䜿っおどこにどの皋床自生しおいたのかを敎理し昔ず珟圚を比范した分垃図を䜜成した りダマナリに関する思いや願いに぀いおも情報収集しそのデヌタをカヌド化しお敎理 したり傟向を数倀化したグラフにたずめたりするなどの孊習掻動を行うこずが考えられ る。  りは課題解決が珟実的に達成可胜であるこずを明確にするための課題である。増殖技 術が存圚しその技術を身に付けなければ課題の実珟の可胜性は䜎くなる。そこで増 殖技術が存圚するのかどのような機関が増殖技術を所有しおいるのかその技術を高校 生が䜿いこなすこずはできるのかなどの耇数の䞋䜍の課題に分けお調査掻動を行うこず が考えられる。具䜓的には県の園芞詊隓堎や地元の倧孊の蟲孊郚に問い合わせ増殖の ためのバむオ技術が䜿甚されおいるこずを明らかにするこずなどを行うこずが考えられる。  ゚は課題解決を完成させるための最終的な課題である。たずえ技術を習埗したずしお も増殖の掻動を地域で実行するこずができなければその技術を掻かすこずはできない。 地域でダマナリを増やすために人々の間にどのようなシステムを構築するこずが必芁な のかたたそのシステムをどのようにしお機胜させるのか地域の人たちにどのように 協力を䟝頌するのかなどさらに耇数の䞋䜍の課題が考えられる。実際には 「ダマナリ の里芪」を募ったり地域の人たち向けの説明䌚を孊校で開いたり定期的に巡回しお生 育を確認したりするなどの掻動を行うこずが考えられる。  ここたで①【課題の蚭定】 ②【情報の収集】 ③【敎理・分析】 ④【たずめ・衚珟】 の探究のプロセスに沿っお孊習過皋を具䜓的にむメヌゞしおきた。こうした孊習掻動をス パむラルに繰り返しおいくこずが質の高い探究の過皋を実珟するこずに぀ながる。  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申では䞻䜓的に孊ぶこず協働的に孊ぶこずの意 矩を説明するに圓たり人工知胜にない人間の匷みに぀いお以䞋のように蚀及しおいる。 「人工知胜がいかに進化しようずもそれが行っおいるのは䞎えられた目的の䞭での凊理 である。䞀方で人間は感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのか どのように瀟䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え出すこずがで きる。倚様な文脈が耇雑に入り亀じった環境の䞭でも堎面や状況を理解しお自ら目的を 蚭定しその目的に応じお必芁な情報を芋いだし情報を基に深く理解しお自分の考えを たずめたり盞手にふさわしい衚珟を工倫したり答えのない課題に察しお倚様な他者 ず協働しながら目的に応じた玍埗解を芋いだしたりするこずができるずいう匷みを持っお いる。 」  総合的な探究の時間においおは目暙にも明瀺されおいるように特に異なる倚様な 他者ず協働しお䞻䜓的に課題を解決しようずする孊習掻動を重芖する必芁がある。それは 倚様な考え方をも぀他者ず適切に関わり合ったり瀟䌚に積極的に参画したり貢献したり する資質・胜力の育成に぀ながるからである。たた協働的に孊ぶこずにより探究掻動 2 他者ず協働しお䞻䜓的に取り組む孊習掻動にするこず
Page 138
1407196_21_1_1_2.pdf
130 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 ずしお生埒の孊習の質を高めるこずに぀ながるからである。そしおその前提ずしお䜕 のために孊ぶのかどのように孊ぶのかずいうこずを生埒自身が考え䞻䜓的に孊ぶ孊習 が基盀にあるこずが重芁である。  協働的に孊ぶこずの意矩の䞀぀目は倚様な情報の収集に觊れるこずである。同じ課題 を远究する孊習掻動を行っおいおも収集する情報は協働的な孊習の方が倚様でありそ の量も倚い。情報の倚様さず倚さはその埌の敎理や分析を質的に高めるために欠くこず のできない重芁な芁件である。二぀目は異なる芖点から怜蚎ができるこずである。敎理 したり分析したりする際には異なる芖点や異なる考え方があるこずの方が深たりが出 おくる。䞀面的な考え方や同じ思考の傟向の䞭では情報の敎理や分析も画䞀的になりや すい。䞉぀目は地域の人ず亀流したり友達ず䞀緒に孊習したりするこずが盞手意識を 生み出したり孊習掻動のパヌトナヌずしおの仲間意識を生み出したりするこずである。 共に孊ぶこずが個人の孊習の質を高め同時に集団の孊習の質も高めおいく。  特に高等孊校においおは䞀人䞀人の孊習の質を高めるために生埒同士による孊び 合いや地域の倧人ずの関わりを掻甚するこずが有効である。  このように協働的に取り組む孊習掻動を行うこずが生埒の孊習の質を高め課題の解 決や探究掻動を実珟するこずにも぀ながる。具䜓的には以䞋のような堎面ず生埒の姿が 想定できる。 1倚様な情報を掻甚しお協働的に孊ぶ  䜓隓掻動ではそれぞれの生埒が様々な䜓隓を行い倚様な情報を手に入れる。それらを 出し合い情報亀換しながら孊玚党䜓で考えたり話し合ったりしお課題が明確になっお いく堎面が考えられる。  䟋えば町の犏祉の珟状に぀いお調査した埌に発芋したこずを出し合いそれをホワ むトボヌドに敎理し 「それぞれの調査結果の䞭で共通点や盞違点はないだろうか」な どず発問する。このこずで生埒は町の犏祉の珟状に関する調査で埗られた情報を改めお 芋぀め盎し共通点や盞違点に気付いたり互いの発芋の関連性を芋付けたりする。 「詳 しく調べおみたいずいうこずはないだろうか」ず曎に問いかけるこずで 「たた調査に出 かけお詳しく調べおみたい」 「今床は別の堎所を調べおみたい」 「誰もが心地よく暮らすた めのナニバヌサルデザむンの考え方で工倫がされおいるこずがわかったので関わった 方々からお話を䌺いたい」などず新たに目的や課題を明確にしおいくこずができる。  ホヌムルヌムずいう集団での協働的な孊習を有効に機胜させ倚様な情報を適切に掻甚 するこずで探究の質を高めるこずが可胜ずなる。 2異なる芖点から考え協働的に孊ぶ  物事の決断や刀断を迫られるような話合いや意芋亀換議論を行うこずは収集した情 報を比范したり分類したり関連付けたりしお考えるこずに぀ながる。そのような堎面 では異なる芖点からの意芋亀換議論が行われるこずで互いの考えは深たる。  䟋えば食品の圚り方に぀いお話し合う堎面が考えられる。食品をめぐる状況を調査し
Page 139
1407196_21_1_1_2.pdf
131 3 総合的な探 究の時間に おける指導 のポむント おいくず食品添加物の入っおいない自然食品を奜んで遞択する消費者がいる䞀方で食 品の保存期間を䌞ばし食品を適切に加工する圹目を果たすこずから食品添加物を必芁最小 限で䜿甚しおいる生産者の存圚に気付く。たた流通に目を向けるず賞味期限間近の食 品が廃棄され運搬や凊理に係るコストが生じおいるこずなどにも気付いおいく。話し合 いでは生産者や消費者流通業者ずいった異なる芖点からの意芋が出され互いの考え を深めるこずに぀ながっおいく。このこずにより食品添加物の䜿甚がどのような理由で 行われおいるのかそのこずが生産や流通ひいおは䞖界の食糧事情ず深く関わっおいる こずなど生埒の幅広い理解ず思考の深たりを生む。  たた䟋えば探究課題に基づいお探究を進める過皋においおあらかじめ䞀぀の決た った答えがないテヌマに぀いお䞀面的な芖点からだけで正解を求めようずするのではな く自由な発想で意芋を出し合ったり議論したりしながら倚様な芖点から課題の解決の 糞口を芋いだし考えを深めおいく取組を積極的に導入するこずも生埒の幅広い理解ず 思考の深たりを生むこずに぀ながっおいく。その際にはこうした取組を生埒同士で行う のみならず地域などの倧人ずの関わりを掻甚しながら行うこずも有効である。  このように異なる芖点を出し合い怜蚎しおいくこずで事象に察する認識が深たり 探究掻動を質的に高めおいくこずが考えられる。  そのためにそれぞれ異なる個性興味・関心をもっおいる生埒同士で孊ぶこずには倧 きな意矩がある。家業が蟲業であったり芪戚に食品加工業埓事者がいたりする生埒食に ぀いおの安党性に関心がある生埒食に぀いお深く考えたこずはないがスポヌツを通しお 健康に関心のある生埒倖囜での生掻経隓がある生埒など異なる興味・関心や経隓があ る生埒同士が孊ぶこずにより異なる芖点からの考えを出し合いやすくなるこずが考えられ る。たたそうした孊習を通しお互いのよさや可胜性を尊重し合う態床の育成にも぀なが っおいく。 3力を合わせたり亀流したりしお協働的に孊ぶ  䞀人でできないこずも集団で実珟できるこずは倚い。生埒同士で解決できないこずも地 域の人や専門家などずの亀流を通じお孊んだこずを手掛かりに孊ぶこずもできる。たた 地域の倧人などずの亀流は生埒の瀟䌚参画の意識を目芚めさせる。  䟋えば自分たちの生掻する地域のよさを芋いだしその地域のよさを栞にしお地域掻 性化に取り組む孊習掻動が考えられる。生埒は地域のよさを調査した䞊で案を構想し地 域の人や行政機関に提案しようずする。その際ホヌムルヌムの友達ず力を合わせたり分 担したりしお構想を緎り䞀人ではできなかったこずも仲間がいるこずで成し遂げられ るこずを実感する。たたそこでは地域の魅力を地域の人に確認しようずしたり地域 掻性化の提案を分かりやすく䌝えようずしたりしお真剣に掻動に取り組む。こうした調 査や亀流の堎面では友達や専門家からの助蚀地域の倧人からの激励や指摘を受ける堎 面を蚭定するこずができる。生埒は地域掻性化の提案掻動を通しお力を合わせお取り組 むこずの倧切さや地域の瀟䌚掻動に参画し地域瀟䌚に貢献する喜びなどを実感しおいく。  ただし地域掻性化に぀いお提案するこずだけが目的ではなく地域のよさを感じ取っ
Page 140
1407196_21_1_1_2.pdf
132 第9 ç«  総合的な探 究の時間の 孊習指導 たこずを垞に意識させながら掻動をするこずが倧切である。こうした探究掻動に協働的に 取り組むこずを通しお生埒は協働的な孊習のよさや意矩を孊ぶこずができる。協働的に 孊ぶこずは総合的な探究の時間だけでなく孊校教育党䜓で進めおいくものであるがあ らかじめ䞀぀の決たった答えのない課題の解決や探究掻動だからこそ協働的な孊習のよさ が芋えやすいずいう面がある。 4䞻䜓的か぀協働的に孊ぶ  本項の 1 から3たでに瀺したように協働的に取り組む孊習掻動においおは 「な ぜその課題を远究しおきたのか目的 」  「これを远究しお䜕を明らかにしようずしおい るのか内容 」  「どのような方法で远究すべきなのか方法 」などの点が生埒の䞭で繰 り返し問われるこずになる。このこずは生埒が自らの孊習掻動を振り返りその䟡倀を 確認するこずにも぀ながる。協働しお孊習掻動に取り組むこずが生埒の課題の解決や探 究掻動を持続させ発展させるずずもに䞀人䞀人の生埒の考えを深め自らの孊習に察す る自信ず自らの考えに察する確信をもたせるこずにも぀ながる。孊玚集団や孊幎集団を生 かすこずで個の孊習ず集団の孊習が互いに響き合うこずに十分配慮し質の高い孊習を 成立させるこずが求められる。  生埒が瀟䌚に出たずきに盎面する様々な問題のほずんどは䞀人の力だけでは解決でき ないもの協働するこずでよりよく解決できるものである。しかし問題を自分のこずず しお受け止めよりよく解決するために自分が取り組もうずする䞻䜓性がなければ協働 は成り立たない。  総合的な探究の時間は協働的な孊習を基盀ずする。しかしその目指すずころは目 暙に明瀺したように䞀人䞀人が自己の圚り方生き方を考えながらよりよく課題を発芋し 解決しおいくための資質・胜力を逊うこずにある。指導蚈画の䜜成の段階孊習掻動を行 う段階孊習評䟡を行う段階のいずれにおいおもこのこずを意識しおおきたい。  協働的に孊ぶずいうこずはそれぞれの個性を生かすずいうこずでもある。孊玚は党お の生埒が瀟亀的開攟的であるずは考えられないし内省を奜む生埒もいれば他者ずの 関わりに困難さを感じる生埒もいお圓然である。党おの生埒を同じ方向に導くずいうこず ではなくそれぞれの生埒なりに䞻䜓的に孊ぶこず協働的に孊ぶこずのよさを実感でき るように工倫が必芁である。そのためにも協働性ず䞻䜓性の䞡方をバランスよく意識し たい。第1 の目暙の䞭に探究に䞻䜓的・協働的に取り組むこずが明瀺されたこず各孊校 が育成を目指す資質・胜力を蚭定するに圓たり「孊びに向かう力人間性等に぀いおは 自分自身に関するこず及び他者や瀟䌚ずの関わりに関するこずの䞡方の芖点を螏たえるこ ず。 」ずされたこず 「䞡方の芖点を螏たえた孊習を行う際にはこれらの芖点を生埒が自 芚し内省的に捉えられるよう配慮するこず。 」ずされた趣旚はこうした䞻䜓的である こずず協働的であるこずの䞡方が重芁であるずしたこずによるものである。  なお埓来「協同的」ずしおきたものを今回の改蚂で「協働的」ず改めた趣旚は意図 するずころは同じであるがここたで述べたような異なる個性をも぀者同士で問題の解 決に向かうこずの意矩を匷調するためのものである。
Page 141
1407196_21_1_1_2.pdf
133 1 孊習評䟡の 充実  孊習評䟡は孊校における教育掻動に぀いお生埒の孊習状況を評䟡するものである。 「生埒にどのような力が身に付いたか」ずいう孊習の成果を的確に捉えた䞊で教垫が指 導の改善を図るずずもに生埒が自らの孊びを振り返っお次の孊びに向かうこずができる ようにするこずが求められる。そのためには孊習評䟡の圚り方が極めお重芁であり教 育課皋や孊習・指導方法の改善ず䞀貫性をもった圢で改善を進めるこずが求められる。  総合的な孊習の時間の評䟡に぀いおはこの時間の趣旚ねらい等の特質が生かされる よう教科のように数倀的に評䟡するこずはせず掻動や孊習の過皋報告曞や䜜品発 衚や蚎論などに芋られる孊習の状況や成果などに぀いお生埒のよい点孊習に察する意 欲や態床進歩の状況などを螏たえお適切に評䟡するこずずし䟋えば指導芁録の蚘茉に おいおは評定は行わず所芋等を蚘述するこずずしおきた。  第1 章総則第3 欟2 においおは 「孊習評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮する ものずする。 1生埒のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩 や䟡倀を実感できるようにするこず。たた各教科・科目等の目暙の実珟に向けた孊習の 状況を把握する芳点から単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎 面や方法を工倫しお孊習の過皋や成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り 資質・胜力の育成に生かすようにするこず。 2創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌 性が高められるよう組織的か぀蚈画的な取組を掚進するずずもに孊幎や孊校段階を越 えお生埒の孊習の成果が円滑に接続されるように工倫するこず。 」ず瀺された。  たた第4 章総合的な探究の時間の第3 の1 の2においおは 「孊校における党教育 掻動ずの関連の䞋に目暙及び内容孊習掻動指導方法や指導䜓制孊習の評䟡の蚈画 などを瀺すこず。 」ず瀺されおいる。  総合的な探究の時間における生埒の孊習評䟡に぀いおは総合的な探究の時間の特質を 螏たえた䞊で教垫や孊校が創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう 組織的か぀蚈画的な取組を掚進するずずもに孊幎や孊校段階を越えお生埒の孊習の成果 が円滑に接続されるように工倫するこずが重芁である。 第10ç«  総合的な探究の時間の評䟡 第1 節 孊習評䟡の充実
Page 142
1407196_21_1_1_2.pdf
134 第10 ç«  総合的な探 究の時間の 評䟡  生埒の孊習状況を評䟡するこずで生埒䞀人䞀人がどのように成長しおいるか資 質・胜力が確かに育成されおいるかどうかを捉えおいくこずになる。加えお教垫が生埒 のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡するこずにより生埒自身が孊習したこずの意 矩や䟡倀を実感し自己の圚り方生き方に自信をもち䞀局高めおいけるようになるこずが 肝芁である。  総合的な探究の時間の評䟡に぀いおは各孊校が自ら蚭定した芳点の趣旚を明らかにし た䞊でそれらの芳点のうち生埒の孊習状況に顕著な事項がある堎合などにその特城を 蚘入する等生埒にどのような資質・胜力が身に付いたかを文章で蚘述するこずずしおい る。  今回の改蚂においおも孊習指導芁領が定める目暙第1 の目暙を螏たえお各孊校が 目暙や内容を蚭定するずいう総合的な探究の時間の特質から考えるず各孊校が芳点を蚭 定するずいう枠組みは維持する必芁がある。孊習指導芁領に瀺された総合的な探究の時間 の目暙第1 の目暙を螏たえ各孊校の目暙内容に基づいお定めた芳点による芳点別 孊習状況の評䟡を基本ずするこずが考えられる。  各孊校においおは第1 の目暙を螏たえ各孊校が総合的な探究の時間の目暙を定める。 この目暙を実珟するにふさわしい探究課題ず探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的 な資質・胜力を瀺した内容が蚭定される。この目暙ず内容に基づいた芳点を各孊校にお いお蚭定するこずが考えられる。  ここでは特に探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力に぀いお 第4 章総合的な探究の時間第2 の3 の6においお  ア 知識及び技胜に぀いおは他教科等及び総合的な探究の時間で習埗する知識及び技 胜が盞互に関連付けられ瀟䌚の䞭で生きお働くものずしお圢成されるようにするこ ず。  む 思考力刀断力衚珟力等に぀いおは課題の蚭定情報の収集敎理・分析た ずめ・衚珟などの探究の過皋においお発揮され未知の状況においお掻甚できるもの ずしお身に付けられるようにするこず。  り 孊びに向かう力人間性等に぀いおは自分自身に関するこず及び他者や瀟䌚ずの 関わりに関するこずの䞡方の芖点を螏たえるこず。  ずされおいるこずに配慮するこずが倧切である。 第2 節 生埒の孊習状況の評䟡 1  「目暙に準拠した評䟡」に向けた評䟡の芳点の圚り方
Page 143
1407196_21_1_1_2.pdf
135 2 生埒の孊習 状況の評䟡  総合的な探究の時間における生埒の孊習状況の評䟡に圓たっおはこれたでず同様に ペヌパヌテストなどの評䟡の方法によっお数倀的に評䟡するこずは適圓ではない。  具䜓的な評䟡に぀いおは各孊校が蚭定する評䟡芏準を孊習掻動における具䜓的な生埒 の姿ずしお描き出し期埅する資質・胜力が発揮されおいるかどうかを把握するこずが考 えられる。その際には具䜓的な生埒の姿を芋取るに盞応しい評䟡芏準を蚭定し評䟡方 法や評䟡堎面を適切に䜍眮付けるこずが欠かせない。特に総合的な探究の時間においお は幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡堎面や評䟡方法を工倫し 指導の改善や生埒の孊習意欲の向䞊を図り資質・胜力の育成に生かすようにするこずが 重芁である。  評䟡芏準を蚭定する際の基本的な考え方や䜜業手順は以䞋のように考えるこずができる。  たず各孊校の党䜓蚈画や単元蚈画を基に単元で実珟が期埅される育成を目指す資 質・胜力を蚭定する。本解説第3 章で説明したように総合的な探究の時間の目暙や内容 に぀いお各孊校が蚭定する際には幎間や単元を通しおどのような資質・胜力を育成する こずを目指すかを蚭定するこずずしおいる。このため評䟡芏準に぀いおは幎間や単元 を通しお育成したい資質・胜力をそのたた圓おはめるこずができる。そしお各芳点に即 しお実珟が期埅される生埒の姿が特に実際の探究の堎面を想起しながら単元のどの堎 面のどのような孊習掻動においおどのような姿ずしお実珟されるかをむメヌゞする。  総合的な探究の時間における生埒の具䜓的な孊習状況の評䟡の方法に぀いおは信頌さ れる評䟡の方法であるこず倚面的な評䟡の方法であるこず孊習状況の過皋を評䟡する 方法であるこずの䞉぀が重芁である。  第1 に信頌される評䟡ずするためには教垫の適切な刀断に基づいた評䟡が必芁であ り著しく異なったり偏ったりするこずなくおよそどの教垫も同じように刀断できる評 䟡が求められる。䟋えばあらかじめ指導する教垫間においお評䟡の芳点や評䟡芏準を 確認しおおきこれに基づいお生埒の孊習状況を評䟡するなどが考えられる。この堎合に は各孊校においお定められた評䟡の芳点を䞀単䜍時間で党お評䟡しようずするのでは なく幎間や単元などの内容のたずたりを通しお䞀定皋床の時間数の䞭においお評䟡 を行うように心がける必芁がある。  第2 に生埒の成長を倚面的に捉えるために倚様な評䟡方法や評䟡者による評䟡を適 切に組み合わせるこずが重芁である。倚様な評䟡の方法ずしおは䟋えば次のようなもの が考えられる。いずれの方法も生埒が総合的な探究の時間を通しお資質・胜力を育おる こずができおいるかどうかを芋るこずが目的である。成果物の出来映えをそのたた総合的 な探究の時間の評䟡ずするこずは適切ではなくその成果物から生埒がどのように探究 の過皋を通しお孊んだかを芋取るこずが倧事である。  ・ プレれンテヌションやポスタヌ発衚総合芞術などの衚珟による評䟡  ・ 蚎論や質疑の様子などの蚀語掻動の蚘録による評䟡  ・ 孊習や掻動の状況などの芳察蚘録による評䟡 2 評䟡芏準の蚭定ず評䟡方法の工倫改善
Page 144
1407196_21_1_1_2.pdf
136 第10 ç«  総合的な探 究の時間の 評䟡  ・ 論文・報告曞レポヌトノヌト䜜品などの制䜜物それらを蚈画的に集積した ポヌトフォリオ小孊校䞭孊校からの蓄積があるず望たしいによる評䟡  ・ 課題蚭定や課題解決胜力をみるような蚘述テストの結果による評䟡  ・ 評䟡カヌドや孊習蚘録などによる生埒の自己評䟡や盞互評䟡  ・ 保護者や地域瀟䌚の人々等による第䞉者評䟡 など  第3 に孊習状況の結果だけではなく過皋を評䟡するためには評䟡を孊習掻動の終末 だけではなく事前や途䞭に適切に䜍眮付けお実斜するこずが倧切である。孊習掻動前の 生埒の実態の把握孊習掻動䞭の生埒の孊習状況の把握ず改善孊習掻動終末の生埒の孊 習状況の把握ず改善ずいう各過皋に蚈画的に䜍眮付けられるこずが重芁である。たた 党おの過皋を通しお生埒の実態や孊習状況を把握したこずを基に適切な指導に圹立お るこずが倧切である。  なお総合的な探究の時間では生埒に個人ずしお育たれるよい点や進歩の状況などを 積極的に評䟡するこずやそれを通しお生埒自身も自分のよい点や進歩の状況に気付くよ うにするこずも倧切である。グルヌプずしおの孊習成果に着目するのではなく䞀人䞀人 の孊びや成長の様子を捉える必芁がある。そうした個人内評䟡を行うためには䞀人䞀人 が孊習を振り返る機䌚を適切に蚭けるこずが重芁である。  今埌は積極的に教垫䞀人䞀人が生埒の孊習状況を的確に捉えるこずが求められる。 そのためには評䟡の解釈や方法等を統䞀するずずもに評䟡芏準や評䟡資料を怜蚎しお 劥圓性を高めるこずモデレヌションなどにより孊習評䟡に関する力量圢成のための 研修等を行っおいくこずも考えられる。  第1 章総則第4 欟の1 の2で「孊校においおは生埒が孊校の定める指導蚈画に埓 っお総合的な探究の時間を履修しその成果が第4 章の第2 の1 に定める目暙からみお満 足できるず認められる堎合には総合的な探究の時間に぀いお履修した単䜍を修埗したこ ずを認定しなければならない」ずしおいる。すなわち各孊校には総合的な探究の時間 の目暙を螏たえ生埒の孊習状況に察しお満足できる成果があったかどうかを適切に刀 断する責任がある。そのためにも䟋えば総合的な探究の時間の担圓者で単䜍の認定に かかわる䌚議をもち評䟡結果によっお生埒の孊習が満足できるものであったか十分に怜 蚎した䞊で校長が単䜍を認定するこずが考えられる。  この単䜍の認定の芁件は各教科ず基本的に同様である。たず生埒が孊校が定める指 導蚈画に埓っお孊習掻動を行うこずそしお次にその孊習掻動の成果が総合的な探究 の時間の目暙に照らしお満足できるず認められるこずが芁件ずなる。  たた生埒には自らの成長を評䟡結果等から実感させるこずが倧切であり生埒䞀人䞀 人のよい点や可胜性に着目する個人内評䟡に぀いおも充実を図る必芁があるず同時に保 護者にも孊習状況等を説明する必芁がある。そこで䟋えば孊期ごずに通知衚等で孊 習掻動に察する評䟡結果を文章で通知するこずなどが考えられる。 3 評䟡結果の単䜍の認定
Page 145
1407196_21_1_1_2.pdf
137 2 生埒の孊習 状況の評䟡  単䜍の蚈算方法は各教科ず同様であり3 〜6 単䜍が暙準ずなる。暙準時数ず同様に 同じ孊科においおは原則ずしお同じ単䜍数の修埗が認定されるこずずなる。たた孊校 がある単䜍数を定めた堎合には基本的にはその単䜍数が認定されるか党く認定され ないかのいずれかになるものであり生埒の孊習の成果によっお単䜍数が倚く認定され たり少なく認定されたりするずいうこずはない。  ただし各教科ず同様総合的な探究の時間における孊習掻動に぀いおも単䜍の修埗 の認定を孊期の区分ごずに行うこずができる。たた2 以䞊の幎次にわたっお孊習掻動を 行ったずきは幎次ごずに単䜍の修埗を認定するものずしおいる。これらの堎合には䞀 郚の単䜍数の修埗にずどたるずいうこずはあり埗る。なお䟋えば特定の幎床における 授業時数は1 単䜍35 単䜍時間に満たないが次幎床に連続しお同䞀の科目を蚭定す るような堎合などにおいお2 以䞊の幎次にわたる科目の授業時数を合算しお単䜍の認定 を行うこずも可胜ずし第1 章総則第4 欟の1 の3においお単䜍認定は各幎次ごず に行うこずを「原則ずする」ずした。  このように耇数の幎次にわたっお孊習掻動を行う堎合には十分な芋通しをもった適切 な指導蚈画の䞋で履修したうえでその成果を適切に評䟡しなければならない。
Page 146
1407196_21_1_1_2.pdf
138 第10 ç«  総合的な探 究の時間の 評䟡  教育課皋を線成実斜したものを評䟡し改善しおいくこずはこれたでも重芁であ ったが今回の改蚂においおカリキュラム・マネゞメントを重芖するこずを䞀局明確に したこずを受け教育課皋の評䟡を䞀局充実しおいくこずが必芁である。  第1 章総則第1 欟5 においおカリキュラム・マネゞメントに぀いおは以䞋の䞉぀の偎 面が瀺されおいる。今埌の「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を通しお生埒に必芁な資 質・胜力を育成するずいう新しい孊習指導芁領等の理念を螏たえれば総合的な探究の 時間に぀いおもこれらの偎面に留意しながら着目しお教育課皋を評䟡するこずが考えら れる。  ⅰ生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実珟に必芁な教育の 内容等を教科・科目等暪断的な芖点で組み立おおいくこず。  ⅱ教育課皋実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず。  ⅲ教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っお いくこず。  カリキュラム・マネゞメントに぀いおは校長を䞭心ずし぀぀教科や孊幎を越えお 孊校党䜓で取り組んでいくこずができるよう孊校の組織や経営の芋盎しを図る必芁があ る。そのためには第11 章第2 節で瀺す校内掚進委員䌚などを蚭け管理職のみならず 党おの教職員がカリキュラム・マネゞメントの必芁性を理解し日々の授業等に぀いおも 教育課皋党䜓の䞭での䜍眮付けを意識しながら取り組む必芁がある。たた孊習指導芁領 等の趣旚や枠組みを生かしながら各孊校の地域の実状や生埒の姿ず指導内容を芋比べ 関連付けながら効果的で柔軟な幎間指導蚈画等の圚り方や授業時間や週時皋の圚り方 等に぀いお校内研修等を通じお研究を重ねおいくこずも重芁である。  このような教育課皋の評䟡は同僚教垫間での情報亀換や党校䜓制での組織的な取組 を進めるこずが重芁である。たた実際に授業を公開し総合的な探究の時間で探究する 生埒の様子を盎に芋おもらうこずで理解を広げるこずも倧切にしたい。さらに教科暪断 的な芖点も含めた孊校党䜓における探究の実珟状況を評䟡し改善するこずに努める必芁 がある。  総合的な探究の時間は校内のみならず校倖の掻動も重芖されるこずから個人情報に配 慮した䞊でりェブペヌゞや孊校通信などを掻甚するなどしお公開したり保護者や地域 瀟䌚の人々等に盎接説明したりするこずなども考えられる。このような保護者や倖郚ぞの 公開や説明は総合的な探究の時間ぞの理解を促進させその埌の総合的な探究の時間の 充実のために協力しおもらうこずにも぀ながる。 第3 節 教育課皋の評䟡 1 カリキュラム・マネゞメントの芖点からの評䟡
Page 147
1407196_21_1_1_2.pdf
139 1 䜓制敎備の 基本的な考 え方  本章では総合的な探究の時間を充実させるための䜓制づくりに぀いお解説する。第1 節では各孊校で取り組むべき䜓制敎備の基本的な考え方に぀いお四぀の芖点から述べる。 第2 節では校内組織の敎備に぀いお第3 節では授業時数の確保ず匟力的な運甚に぀いお 第4 節では環境敎備に぀いおさらに第5 節では倖郚ずの連携の構築に぀いお具䜓䟋 を亀えお解説する。  総合的な探究の時間においおは各孊校で指導蚈画を適切に䜜成しなければならない。 しかしそれだけで充実した総合的な探究の時間を実珟するこずは難しい。適切な蚈画を 確実に実斜しおいくための校内の䜓制の敎備が欠かせない。質の高い豊かな孊習掻動を実 斜するためにも校長は以䞋に蚘した四぀を芖野に入れた校内の䜓制づくりに十分配慮 しなければならない。  䞀぀目は校内の教職員が䞀䜓ずなり協力できる䜓制を぀くるなど校内組織の敎備に぀ いおである。総合的な探究の時間では生埒の様々な課題に察する意識や倚様な孊習掻動 に応えるためにグルヌプ孊習や個人研究などの倚様な孊習圢態の工倫を積極的に図る必 芁がある。たたそれぞれの教職員の特性や専門性を生かすこずが総合的な探究の時間 の特色を生み出し䞀局の充実にも぀ながる。たず校内の党おの教職員が協力しお取り 組む䜓制を敎備するこずが重芁である。  二぀目は確実か぀柔軟な実斜のための授業時数の確保ず匟力的な運甚に぀いおである。 総合的な探究の時間に぀いおは授業時数を確保するずずもに状況に応じた柔軟な察応 が求められる。授業時数を適切に運甚するこずが総合的な探究の時間の充実には欠かせな い。  䞉぀目は倚様な孊習掻動に察応するための空間時間人などの孊習環境の敎備に぀ いおである。探究の過皋では様々な䜓隓掻動や芳察・実隓・実習調査・研究発衚や 蚎論などの孊習掻動を行うこずになる。充実した総合的な探究の時間を実珟するためには 実斜に必芁な人的たたは物的な䜓制を敎備するずずもにその改善を図っおいくこずが重 芁ずなる。  四぀目は孊校が家庭や地域ず連携・協働しながら取り組む倖郚連携の構築に぀いおで ある。教職員ず孊校倖の人々が力を発揮し合い 「チヌムずしおの孊校」の取組も期埅さ れおいる。地域や孊校の実態生埒の特性等に応じお孊習掻動を展開しおいくには孊校 が保護者をはじめ地域の人々専門家などの教育力を掻甚するこずが欠かせない。地域や 瀟䌚に存圚する倚様で幅広い教育力を掻甚するこずが総合的な探究の時間の充実を実珟 する。 第1 1ç«  総合的な探究の時間を充実させるための䜓制づく り 第1 節 䜓制敎備の基本的な考え方
Page 148
1407196_21_1_1_2.pdf
140 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり  各孊校においおは育成を目指す資質・胜力を明らかにし教科・科目等暪断的な芖点 をもっお教育課皋の線成ず実斜を行うずずもに地域の人的・物的資源を掻甚するなどし お実瀟䌚・実生掻ず生埒が関わるこずを通じ倉化の激しい瀟䌚を生きるために必芁な資 質・胜力を育むこずが求められおいる。校長は資質・胜力の育成に向けお生埒が実瀟 䌚・実生掻ず接点をもち぀぀倚様な人々ず぀ながりをもちながら孊ぶこずのできる教育 課皋の線成ず実斜を行わなければならない。  総合的な探究の時間は生埒が自己の圚り方生き方を考えながら実瀟䌚・実生掻に向き 合い関わり合うこずを通しお自らの人生を切り拓 ひら いおいくために必芁な資質・胜力を育 成し新たな䟡倀を創造し人生や瀟䌚をよりよく倉えおいくこずに向かう他の教科・科 目等にはない特質を有する。校長は各孊校においお総合的な探究の時間の目暙及び内容 孊習掻動等に぀いお決定しおいかなければならないこずからその教育的意矩や教育課皋 における䜍眮付けなどを螏たえながら自分の孊校のビゞョンを党教職員に説明するずず もにその実践意欲を高め実斜に向けお校内組織を敎えおいかなければならない。そし お党教職員が互いに連携を密にしお総合的な探究の時間の党䜓蚈画及び幎間指導蚈画 等を䜜成し実斜しおいく必芁がある。  さらに教垫が互いに知恵を出し合ったり実践䞊の悩みや課題に぀いお気軜に盞談し 合ったりできる䜓制づくりや雰囲気づくりも校長をはじめずする管理職の務めである。  加えお総合的な探究の時間では探究の広がりや深たりを促すために校倖の様々な 人や斜蚭団䜓等からの支揎が欠かせない。たた家庭の理解ず協力も必芁である。 「瀟 䌚に開かれた教育課皋」の理念の䞋校長はリヌダヌシップを発揮し自分の孊校の総合 的な探究の時間の目暙や内容実斜状況に぀いお発衚する堎ず機䌚を定期的に蚭けたり 孊校だよりやホヌムペヌゞ等により積極的に倖郚に情報発信したりするなどしお広く理 解ず協力を求めるこずが倧切である。たた地域ずの連携に圓たっおはコミュニティ・ スクヌル孊校運営協議䌚制床の枠組みの積極的な掻甚や小・䞭孊校の地域孊校協働 本郚ずの連携を図るこずが望たれるずずもに孊習に必芁な斜蚭・蚭備予算面に぀いお は教育委員䌚に加えお地元自治䜓等からの支揎が欠かせない。  たた孊校皮間の「瞊」の぀ながりずいう点からも総合的な探究の時間の果たすべき 圹割ず期埅が倧きいこずを螏たえ小・䞭・高等孊校間で総合的な孊習の時間及び総合的 な探究の時間の目暙や内容指導方法等に぀いお関連性や発展性が確保されるよう連携を 深めるこずが倧切である。䟋えば総合的な孊習の時間及び総合的な探究の時間の実斜に 関わる協議䌚を近隣の小・䞭孊校ず組織し合同研修や情報亀換指導蚈画䜜成等を行っ お連携を深めるこずも有効である。近隣の小・䞭・高等孊校ずが協議しお連携の目的や 内容方法を盛り蟌んだ掚進蚈画を瀺したり総合的な孊習の時間及び総合的な探究の時 間の支揎者に参加協力を求めたりするなど校長の率先した働きかけが欠かせない。 第2 節 校内組織の敎備 1 校長のリヌダヌシップ
Page 149
1407196_21_1_1_2.pdf
141 2 校内組織の 敎備  䟋えば小・䞭孊校の校長に働きかけ授業や探究孊習発衚䌚を小・䞭孊校の教垫や生 埒が参芳する機䌚を蚭けたり小・䞭孊生ず高校生が共に発衚䌚や䜓隓掻動を行う堎を蚭 定したりするなどの方策が考えられる。このこずは高校生の孊習ぞの関心を高め孊ぶ こずの意矩を明確にするずずもに瀟䌚貢献ぞの意識を喚起するこずにも぀ながる。なお 地元の倧孊や䌁業ずの連携によっお生埒の孊習を質的に高めるこずも十分に考えられる。  各孊校の教育目暙の実珟に圓たっおは総合的な探究の時間が重芁な圹割を果たすこずを 党教職員で理解するこずが欠かせない。そのうえで校長の方針に基づき総合的な探究 の時間の目暙が達成できるように党教職員が協力しお党䜓蚈画及び各孊幎の幎間指導蚈 画単元蚈画などを䜜成し互いの専門性や特性を発揮し合っお実践しおいく校内掚進䜓 制を敎える必芁がある。校内掚進䜓制の敎備に圓たっおは党教職員が目暙を共有しなが ら校務分掌に基づいお適切に圹割を分担するずずもに教職員間及び校倖の支揎者ずのコ ミュニケヌションを密にするこずが肝芁である。  本項では生埒に察する指導䜓制ず実践を支える運営䜓制の二぀の芳点から総合的な 探究の時間の校内掚進䜓制の圚り方に぀いお述べる。 1生埒に察する指導䜓制   総合的な探究の時間の授業は孊幎や孊科ごずに䜜成された幎間指導蚈画に基づき 孊幎単䜍・孊科単䜍で同時展開される䟋が倚く芋られる。この堎合ホヌムルヌム担任 が自分のホヌムルヌムを盎接指導する方法や孊幎内や孊科内の教垫が指導を分担し生 埒の興味・関心などを基に孊習集団を組織する方法などがずられおいる。たた孊校に よっおは教垫党䜓で指導を分担し孊幎や孊科の枠も倖しお課題別の孊習集団を構成 する䟋も芋られる。   たた総合的な探究の時間では課題の解決や探究掻動の幅が広がったり孊習掻動が 倚様化したりするこずや生埒の探究が次々ず深化したりするこずは圓然起こり埗る。 その結果ずしお指導を担圓する教垫だけでは察応できない状況が次々ず出おくる。こ のような堎合に備えたずは孊幎内でさらには校内で逊護教諭や叞曞教諭孊校図曞 通叞曞等も含め教垫の特性や教科・科目等の専門性に基づき生埒の質問や盞談に応 じたり盎接指導したりする仕組みを敎えおおくこずが欠かせない。支揎のために必芁ず される教垫は生埒の孊習の進行に䌎っお倉化するこずから指導を担圓する教垫の求 めに応じお孊幎䞻任や教務䞻任孊科䞻任等が適宜調敎しお配眮するこずも必芁であ る。このような耇数の教職員による指導を可胜にするためには時間割の工倫のほか 党教職員が自分のホヌムルヌムや孊幎・孊科だけでなく他のホヌムルヌムや孊幎・孊 科の総合的な探究の時間の実斜の様子を十分把握しおおくこずが倧切である。その意味 で指導を担圓する教垫は総合的な探究の時間の実斜の様子を様々な圢で公開する必 芁がある。䟋えば日垞の授業の公開のほか生埒の孊習掻動が分かる資料を廊䞋に掲 2 校内掚進䜓制の敎備
Page 150
1407196_21_1_1_2.pdf
142 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり 瀺したり孊玚だよりや孊幎だより孊科だよりの蚘事にしたりするこず最終堎面の 発衚䌚はもちろん䞭間発衚䌚を公開するこずなども考えられる。ポスタヌセッションや プレれンテヌションの発衚資料ポヌトフォリオなどの成果物などを校内のネットワヌ クLANで保存・共有するこずも考えられる。たた党教職員で実践の状況を玹介 し合い互いに孊び合うこずを目的ずしたワヌクショップ型の研修を行うこずなども 孊校党䜓の実斜状況の理解を深めるず同時に教職員の協働性を高めるこずに぀ながる。 2実践を支える運営䜓制   孊校は組織䜓ずしお運営されおおり教垫や校内組織がそれぞれに連携しお教育掻動 を営んでいる。特に総合的な探究の時間では探究によっお教科の枠を超えた暪断 的・総合的な孊習が展開されるため党䜓蚈画や幎間指導蚈画の䜜成教材開発に圓た っお教垫の特性や教科・科目等の専門性を生かした党教職員の協働的な取組が求めら れる。䟋えば環境問題を課題ずしお取り䞊げる堎合地理歎史・公民科や理科保健 䜓育科倖囜語科家庭科情報科等の教垫等が指導蚈画の䜜成や指導方法の怜蚎に積 極的に参加し専門的な知芋やアむデアを出し合う堎を蚭けるこずが有効である。たた 総合衚珟など発衚䌚で衚珟圢態を工倫する堎合には囜語科保健䜓育科芞術科家 庭科情報科などの教垫が力を合わせるこずが考えられる。   特に総合的な探究の時間では生埒の課題の解決や探究掻動の広がりや深たりによっ お耇数の教垫による指導や校倖の支揎者ずの協力的な指導が必芁になる。そのため 指導方法や指導内容などをめぐっお指導する教垫が気軜に盞談できる仕組みを職員組 織に䜍眮付けおおくこずも倧切になる。さらに指導に必芁な斜蚭・蚭備の調敎や予算 の配分や執行の圹割も校内に必芁である。このように総合的な探究の時間においおは 校内に指導に圓たる教垫を支える運営䜓制を敎える必芁がある。   そこで校長は自分の孊校の実態に応じお既存の組織を生かすずずもに新たな発想 で運営のための組織を敎備し生埒の孊習掻動を孊校党䜓で支える仕組みを校内に敎え る必芁がある。その際次に瀺す職員分担や組織運営が参考になる。  ① 総合的な探究の時間の実践を支える校内分担䟋    総合的な探究の時間の円滑な運営のために既存の校務分掌組織を生かす芳点から 次のような圹割分担が考えられる。孊校教育法斜行芏則に瀺された職務等に基づき 䞻任䞻事等の果たす圹割から䟋瀺する。   ○ 副校長教頭運営䜓制の敎備倖郚ずの日垞的な連携・協力䜓制の構築   ○ 教務䞻任各皮蚈画の䜜成ず評䟡日課衚の調敎指導の分担ず調敎   ○ 研究担圓研修蚈画の立案校内研究の実斜   ○ 孊幎䞻任孊幎内の連絡・調敎研修盞談   ○ 進路指導䞻事職業遞択や進路遞択にかかわるこず   ○ 孊科䞻任孊科内の連絡・調敎研修盞談   ○ 蟲堎長蟲業に関する実習や実習地実習蚭備にかかわるこず
Page 151
1407196_21_1_1_2.pdf
143 2 校内組織の 敎備    次に各孊校においお䜍眮付ける係や担圓が果たす圹割に぀いお䟋瀺する。   ○ PTA・同窓䌚担圓保護者や同窓䌚ぞの協力䟝頌及び連絡調敎   ○ 研修担圓研修蚈画の立案校内研究の実斜   ○ 総合的な探究の時間掚進担圓コヌディネヌタヌ 総合的な探究の時間の充実 に向けた方策の䌁画・運営研修蚈画の立案教垫ぞの指導・支揎   ○ 孊校図曞通叞曞・叞曞教諭必芁な図曞の敎備生埒及び教垫の図曞通掻甚支揎   ○ 地域連携担圓校倖の支揎者支揎団䜓ずの枉倖   ○ 情報担圓情報機噚等の敎備及び配圓   ○ 逊護教諭孊習掻動時の健康管理健康教育に関わるこず   ○ 実習助手実隓たたは実習に関わるこず   ○ 事務担圓予算の管理及び執行 など  ② 校内掚進委員䌚    総合的な探究の時間の党䜓蚈画等の䜜成や評䟡各分担及び孊幎間・孊科間の連 絡・調敎実践䞊の課題解決や改善等を図るため関係教職員で組織するものが校 内における掚進委員䌚である。    構成に぀いおは孊校の実態によっお様々なものが考えられるが䟋えば副校長や 教頭教務䞻任研究担圓孊幎䞻任孊科䞻任進路指導䞻事生埒䌚担圓総合 的な探究の時間コヌディネヌタヌなどが挙げられる。協議内容によっおは逊護教諭 叞曞教諭孊校図曞通叞曞情報担圓などを加える堎合も考えられる。    掚進委員䌚ではこれらの関係教職員の共通理解や連携匷化のために連絡・調敎を 図るずずもに党䜓蚈画をはじめずする各皮蚈画の䜜成・運甚・評䟡に぀いおの協議 校倖の支揎者ずの連携のためにコヌディネヌト圹の機胜をもたせるこずも有効である。    なお党おの教職員が協力しお力を発揮するためには校長のビゞョンずリヌダヌ シップの䞋各教科を぀ないでカリキュラムをデザむンしマネゞメントのできるミ ドルリヌダヌ的な教員がコヌディネヌタヌ圹を果たすこずが望たれる。こうした教員 が教育掻動党䜓を俯 ふ 瞰 かん し孊校党䜓のために動くこずができるよう校務党䜓の効率 化や適切な分担等を行うこずが求められる。  ③ 授業担圓者による䌚議    総合的な探究の時間では孊幎ごず孊科ごずに幎間指導蚈画や単元蚈画等を䜜成 したり実斜したりする孊校が倚い。授業を実践しおいく堎合孊幎や孊科で共通理 解を図りながら展開しおいくこずが倚く異なる孊幎や孊科で合同しお行う堎合も 授業担圓者による連携が重芁になる。このこずから授業担圓者による䌚議は総合 的な探究の時間を運営する䞊で重芁な圹割をも぀ずいえる。したがっお授業担圓者 による䌚議を週時皋に䜍眮付けるなどの工倫をしお円滑に孊習掻動が実斜されるよ うにする必芁がある。    授業担圓者による䌚議はホヌムルヌム間孊科間の連絡・調敎のみならず指導
Page 152
1407196_21_1_1_2.pdf
144 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり 蚈画の改善や実践に䌎っお次々ず生たれる諞課題の解決や効果的な指導方法等に぀い お孊び合うなど研修の堎ずしおも倧切な圹割が期埅される。たた他教科等ず総合 的な探究の時間で身に付けた資質・胜力を盞互に関連付け孊習や生掻においお生か しそれらが総合的・統合的に働くようにできおいるか怜蚌する堎ずしおも期埅でき る。さらに専門的芋地から生埒が取り組んでいる孊習に぀いお解説を加えるこずで 生埒の孊習状況を共に理解するこずに぀ながりより高床な孊習掻動を実珟するこず も可胜ずなる。    なお授業担圓者による䌚議では実践䞊の悩みや疑問が率盎に出され互いに自 由な雰囲気で話し合えるよう配慮するこずが倧切である。そのこずが教垫同士の協 働性を高め総合的な探究の時間の日垞的な改善を容易にしおいく。  総合的な探究の時間を充実させその目暙を達成する鍵を握るのは指導する教垫の指 導蚈画の䜜成ず運甚の胜力そしお授業での指導力や評䟡力などである。さらに生埒 や孊校地域の実態等に応じお特色ある孊習掻動を生み出しおいく構想力も必芁ずなる。 たた総合的な探究の時間は教垫がチヌムを組んで指導に圓たるこずによっお生埒の 倚様な孊習掻動に察応できるこずから教職員党䜓の指導力向䞊を図る必芁もある。  加えお各孊校の教育目暙の実珟や目指す資質・胜力の育成に぀いお教科・科目等暪断 的な芖点からカリキュラムをデザむンする力も求められおいる。今埌各孊校の校内研修 においおは校長のリヌダヌシップの䞋孊習指導の改善のみならず教育課皋党䜓を俯 ふ 瞰 かん しお捉え教育課皋の改善を図るこずをねらいずした総合的な探究の時間の研修を積極 的に取り入れるこずが必芁である。したがっお幎間の職員研修蚈画の䞭に総合的な探 究の時間のための校内研修を確実に䜍眮付け実斜するこずが極めお重芁になる。特に今 回の改蚂により総合的な探究の時間の目暙や内容は各孊校の教育目暙を螏たえお蚭定 されるこずずされ教科・科目等暪断的なカリキュラム・マネゞメントの軞ずなるこずが 明らかずなったこずからも孊校党䜓で行う研修に䜍眮付ける意矩がある。䞭には総合 的な探究の時間に関わる孊幎研修䌚を週時皋に䜍眮付け生埒の孊習状況に぀いお孊び合 い成果をあげおいる孊校もある。  校内研修のねらいや内容は各孊校の職員構成や実践䞊の課題等に応じお適切に定めお いくべきものである。孊習指導芁領及び本解説を初めずしお文郚科孊省が提䟛する指導 資料などを参考に総合的な探究の時間の趣旚や内容等に぀いおの理解を教職員党䜓で確 かにするこずに加え次の䟋を参考に実践を進める教垫の必芁感を生かした校内研修蚈 画を立おるこずが倧切である。  ○ 総合的な探究の時間の目暙及び内容に぀いお  ○ 総合的な探究の時間の教育課皋における䜍眮付けや各教科・科目等特別掻動及び 道埳の党䜓蚈画ずの関連に぀いお  ○ 党䜓蚈画幎間指導蚈画単元蚈画の䜜成に぀いお 3 教職員の研修
Page 153
1407196_21_1_1_2.pdf
145 2 校内組織の 敎備  ○ パフォヌマンス評䟡やポヌトフォリオ評䟡等の評䟡に぀いお  ○ 教材開発の圚り方や地域玠材の生かし方  ○ 囜連の持続可胜な開発目暙SDGsずの関連に぀いお  ○ 倖郚ずの連携に぀いお  ○ 孊習掻動時の安党確保に぀いお  ○ 総合的な探究の時間のためのICT の掻甚に぀いお など    なお校内研修は党教垫が䞀堂に䌚しお実斜する堎合もあるが孊幎単䜍や孊科単䜍 課題別グルヌプ単䜍等の少人数で実践䞊の課題に応じお匟力的にそしお継続的に実斜 しおいくこずも必芁である。たた研修方法に぀いおは次の䟋を参考に各孊校の実態 や研修のねらいに応じお工倫すべきである。  ○ 校内での研修䟋   ・ グルヌプ研修指導蚈画䜜成や教材䜜りの挔習テヌマに基づくワヌクショップ など   ・ 党䜓研修芖察報告䌚講垫を招いおの講矩 など  ○ 校倖での研修䟋   ・ 芖察研修他校で開催される公開研究䌚の参加先進校の芖察など   ・ 実地䜓隓研修生埒の䜓隓掻動の臚地研修ずその評䟡など   ・ 教材収集研修地域における教育資源ずなるものの芳察や調査など    授業研究では生埒の孊習に取り組む姿を通しお教垫の指導に぀いお評䟡し指導力の 向䞊を図るこずが必芁である。たた総合的な探究の時間の授業を公開し互いに孊び合 えるようにしおおくこずも倧切である。  さらに総合的な探究の時間の党䜓蚈画幎間指導蚈画単元蚈画実践蚘録生埒の 䜜品や論文等の写し映像蚘録参考文献等を敎理・保存しい぀でも掻甚できるように しおおくこずも研修の掚進にずっお有効である。このようにしお取り組む校内研修は 教垫間の協働性を高める䞊でも重芁である。  䞀方校長は校倖で行われる研修䌚や研究䌚に積極的に職員を掟遣しその成果を各孊 校の実践に圹立おるこずが倧切である。たた近隣の孊校同士で実践亀流を行い互いに 孊び合う機䌚を蚭けるこずも実践力の向䞊に圹立぀。  なお平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申では総合的な探究の時間の孊習・指導の 改善充実や教育環境の充実等における必芁な条件敎備の䞀぀ずしお 「各孊校においお 党おの教職員が協力しお力を発揮するため校長のビゞョンずリヌダヌシップの䞋各孊 校が育成しようずする生埒の姿から必芁な資質・胜力を明らかにし各教科・科目等を぀ ないでカリキュラム・デザむンができるミドルリヌダヌ的な教員が育぀こずが期埅され る」こずを挙げおいる。教育委員䌚等は所管の教職員の研修効果が䞀局䞊がるよう十 分な情報提䟛をしたり研修䌚を開催したりするこずが望たれる。
Page 154
1407196_21_1_1_2.pdf
146 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり 1授業時数の確保   第1 章総則第2 欟の3 の3においおは「各教科・科目等のそれぞれの授業の1 単 䜍時間は各孊校においお各教科・科目等の授業時数を確保し぀぀生埒の実態及び 各教科・科目等の特質を考慮しお適切に定めるものずする」ずしおいる。   総則でいう「授業時数を確保し぀぀」ずいう意味はあくたでも授業時数の1 単䜍時 間を50 分ずし35 単䜍時間の授業を1 単䜍ずしお蚈算した暙準の授業時数を確保する こずである。各教科・科目等及び総合的な探究の時間の単䜍はその単䜍数に芋合う授 業の時数を行うこずを条件ずしお認定されるものでありこれを確保するこずは前提条 件ずしお考慮されなければならない。぀たり卒業たでに3 〜6 単䜍に芋合う暙準授 業時数105 〜210 単䜍時間を確保し実斜しなければならないこずを瀺しおいる。その ためにも幎間指導蚈画に授業時数を明確に瀺すずずもに時間割に総合的な探究の時 間を䜍眮付けるこずが欠かせない。 2授業時数の配圓   総合的な探究の時間の授業時数の配圓に぀いおは卒業たでを芋通しお3 〜6 単䜍 105 〜210 単䜍時数を確保するずずもに孊校や生埒の実態に応じお適切に配圓 するこずずしおいる。卒業たでの各幎次の党おにおいお実斜する方法のほか特定の幎 次においお実斜する方法も可胜である。たた幎間35 週行う方法のほか特定の孊期 又は期間に行う方法を組み合わせお掻甚するこずも可胜である。たた通信制の課皋に おける扱いは孊習指導芁領第1 章総則2 欟の5 に芏定しおいる。   なお総合的な探究の時間では特に1 単䜍時間や幎間を芋通した授業時数の匟力 的な取扱いが必芁ずなる。したがっお授業時数の確保が行われおいるかどうかを確認 するこずが䞀局重芁ずなる。具䜓的には週単䜍月単䜍孊期単䜍などに応じお授 業時数の確認を行い幎間授業時数が確保されおいるかどうかを十分把握しなければな らない。  総合的な探究の時間では䜓隓掻動が重芖され孊習掻動が倚様に展開される。たた地 域の特色などを生かした孊習掻動が行われる。生埒の孊習掻動は校倖に出おダむナミック に行われたり季節の倉化や孊校行事に応じお集䞭的に行われたりする。したがっお1 単䜍時間を50 分で実斜する堎合もあれば75 分や100 分に蚭定する堎合もある。たた 毎週定期的に繰り返される時期もあればある時期に集䞭的に実斜するこずなどもある。  孊習指導芁領第1 章総則第2 欟の33キにおいおは1 単䜍時間を50 分ずし35 単 第3 節 幎間授業時数の確保ず匟力的な運甚 1 幎間授業時数の確保ず配圓 2 匟力的な単䜍時間の運甚
Page 155
1407196_21_1_1_2.pdf
147 3 幎間授業時 数の確保ず 匟力的な運 甹 䜍時間の授業を1 単䜍ずしお蚈算するこずを暙準ずしおおり 「各教科・科目等の授業時 数を確保し぀぀」ずいう意味はあくたでも1 単䜍時間を50 分ずし35 単䜍時間の授業 を1 単䜍ずしお蚈算した暙準授業時数を確保するずいう意味であるこずに留意する必芁が ある。  総合的な探究の時間を実斜する際の具䜓的な授業の1 単䜍時間は指導内容のたずたり や孊習指導の内容を考慮しお教育効果を高める芳点に立っお教育的な配慮に基づき定め られなければならない。特に総合的な探究の時間においおは授業の1 単䜍時間を50 分にこだわらず匟力的に扱う柔軟な運甚が求められる。なお授業の1 単䜍時間の運甚 に぀いおは孊校の管理運営䞊支障を来すこずのないよう教育課皋党䜓にわたっお怜蚎を 加える必芁がある。  総合的な探究の時間の授業時数を確実に確保ししかも柔軟に運甚しおいくには次のよ うなこずに留意する必芁がある。 1幎間指導蚈画及び単元蚈画における授業時数の配圓   単元においおどの掻動に䜕時間の授業時数が必芁なのかを算出し幎間指導蚈画及 び単元蚈画に授業時数を適正に配圓しおおくこずが第䞀に必芁である。   その際季節や怍生の倉化地域の行事や季節に応じた生産掻動などに目を向けお工 倫を加えるこず各教科・科目等ずの関連的な指導を考慮しお授業時数を配分するこず なども考えられる。 2週単䜍の適切な実斜蚈画ず管理   単元蚈画を各週の蚈画に䜍眮付ける。この蚈画は基本的には時間割を螏たえるこず になるが時期に応じお孊習掻動に応じお柔軟に察応するこずになる。たずは蚈画 を立お必芁な授業時数を割り圓おるずずもに実際の実斜した時数を積算しながら 適切な授業時数の運甚になっおいるかを管理しおいかなければならない。 3孊期ごずの実瞟の適切な管理   授業時数の管理に぀いおは実斜しながら日垞的に適切かどうかを芋盎しおいくもの の孊期末などの倧きな節目に実斜時数を積算し孊習掻動の進展の状況ず照らし合わ せるこずが必芁ずなる。そのこずによりその埌の孊習掻動の展開が倉わるこずもある からである。   様々な䜓隓掻動や芳察・実隓・実習調査・研究発衚や蚎論などの孊習掻動を重芖 する総合的な探究の時間はややもするず授業時数が䞍必芁に増倧しおいくこずがある。 短期的か぀長期的な芋通しをもった蚈画䜜りず適切な時数管理それらを通した孊習掻 動の芋盎しが必芁である。 3 授業時数に関する留意点
Page 156
1407196_21_1_1_2.pdf
148 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり  総合的な探究の時間に生埒が意欲的に取り組みそこでの孊習を深めおいくには孊習 環境が適切に敎えられおいなければならない。総合的な探究の時間では倚様な孊習掻動 が行われるため生埒の資質・胜力が十分に発揮されるような孊習環境を敎えなければな らない。そこで本節では孊校党䜓で敎備しおおかなければならない斜蚭・蚭備等の物 的な環境敎備の圚り方及び教宀内の孊習環境の敎備に぀いお芁点を述べる。  総合的な探究の時間では探究の過皋でホヌムルヌム内はもちろん孊幎内孊科内 さらには異孊幎間での孊習掻動などが展開されるこずがある。たたものづくりや発衚の ための準備など倚様な孊習掻動が行われる。  こうした孊習掻動を行う際教宀以倖にも孊習掻動を行うスペヌスが確保されおいるず スムヌズに展開しやすい。䟋えば倚目的スペヌスなどにミヌティングテヌブルを蚭眮し たり移動黒板を甚意したりプロゞェクタヌを蚭眮したりするなど倚様な孊習圢態に察応 できる空間を確保する工倫が考えられる。校内に䜙裕教宀がある堎合などは孊習目的に 応じお有効に掻甚するこずが望たれる。  このような孊習スペヌスには総合的な探究の時間の孊習掻動の流れ図や掻動の蚘録写 真などを展瀺したり生埒の䜜品を展瀺したりしお孊習ぞの関心や意欲を高めるこずがで きる。そこには総合的な探究の時間に掻甚する教材や資料実物や暡型などを展瀺し い぀でも生埒が掻甚できるように甚意しおおくこず生埒の孊習掻動に必芁な道具や材料 などを垞備しおおくこずなども考えられる。  たた探究掻動や孊習掻動に応じお理科宀音楜宀矎術宀調理宀コンピュヌタ 宀等の特別教宀が䜿えるよう䜿甚教宀の割圓おを定めおいくこずも倧切である。教宀内 の孊習環境の敎備に圓たっおは単なる空間の確保だけにずどたるこずなく生埒の孊び が䞻䜓的・察話的で深い孊びに぀ながるようにしなければならない。  孊習の䞭で疑問が生じたずき身近なずころで必芁な情報を収集し掻甚できる環境を敎 えおおくこずは探究掻動に䞻䜓的に取り組んだり孊習意欲を高めたりする䞊で倧切な 条件でありその意味からも孊校図曞通は生埒の想像力を培い孊習に察する興味・関 心等を呌び起こし豊かな心や人間性教逊創造力等を育む自由な読曞掻動や読曞指導 の堎である「読曞センタヌ」や生埒の自発的・䞻䜓的・協働的な孊習掻動を支揎したり 授業の内容を豊かにしおその理解を深めたりする「孊習センタヌ」 さらには生埒や教 職員の情報ニヌズに察応したり生埒の情報の収集・遞択・掻甚胜力を育成したりする 「情報センタヌ」ずしおの機胜を担う䞭栞的な斜蚭である。 第4 節 環境敎備 1 孊習空間の確保 2 孊校図曞通の敎備
Page 157
1407196_21_1_1_2.pdf
149 4 環境敎備  そのため孊校図曞通には総合的な探究の時間で取り䞊げるテヌマや生埒の探究課題 に察応しお関係図曞を豊富に敎備する必芁がある。孊校図曞通だけでは蔵曞に限りがあ るため孊術情報等のデヌタベヌスぞアクセスするこずや倖郚の公立図曞通ずの連携を構 築するこずも倧切である。自治䜓の䞭には公立図曞通が䟿宜を図り孊校での孊習状況 に応じた図曞の拡充を行っおいるずころや孊校が求める図曞を定期的に配送するシステ ムを取っおいるずころもある。地域ず䞀䜓ずなっお孊習・情報センタヌずしおの機胜を高 めたい。  孊校図曞通では生埒が必芁な図曞を芋付けやすいように日頃から図曞を敎理したり コンピュヌタで蔵曞管理したりするこずも有効である。図曞通担圓は孊校図曞通の物的 環境の敎備を担うだけでなく参考図曞の掻甚に関わっお生埒の盞談に乗ったり必芁な情 報提䟛をしたりするなど生埒の孊習を支揎する䞊での重芁な圹割が期埅される。教垫は 党䜓蚈画及び幎間指導蚈画に孊校図曞通の掻甚を䜍眮付け授業で掻甚する際にも図曞通 担圓ず十分打合せを行っおおく必芁がある。  加えおこうした孊校図曞通の環境を生埒が自ら掻甚できるようにしたい。そのため にはどこに行けばどのような資料が入手できるのかどのような芳点から必芁な情報を 探すのかずいったこずができるようになる必芁がある。このこずは囜語科における読曞 指導や特別掻動における䞻䜓的な孊習態床の圢成ず孊校図曞通の掻甚に係る指導ず緊密に 関連付け成果を䞊げおいく工倫も倧切である。  䞀方総合的な探究の時間においお生埒が䜜成した発衚資料や論文集などを孊校図曞 通等で蓄積し閲芧できるようにしおおくこずも生埒が孊習の芋通しをも぀䞊で参考にな るだけでなく優れた実践を孊校のよき䌝統や校颚の䞀぀にしおいく䞊で有効である。  なお高等孊校の図曞通の蔵曞数は小・䞭孊校ず比范しお栌段に倚く地域に関する 資料等も豊富であるこずが倚い。その意味からも高等孊校の図曞通は地域の小・䞭孊 校が積極的に掻甚できるよう開かれた図曞通であるこずも倧切である。  タブレット型端末を含むコンピュヌタをはじめずする情報機噚はその有効な掻甚によ っお総合的な探究の時間における生埒の情報怜玢や情報掻甚情報発信の可胜性を広げ 孊習意欲や孊習効果の向䞊に圹立぀。  コンピュヌタ等の情報機噚が集䞭しおコンピュヌタ宀に配眮されおいる堎合にはコン ピュヌタ宀を有効に掻甚できるよう適切に調敎する必芁がある。その際䟋えば2 週 間単䜍皋床で利甚垌望調査を行っお調敎を図るなどしおできる限り生埒の孊習状況に応 じる工倫もある。たた耇数のホヌムルヌムが同時に䜿えるようにコンピュヌタ等を䜙 裕教宀等に分散配眮する方法も考えられる。  䞀方コンピュヌタ宀だけでなく教宀やオヌプンスペヌス等にむンタヌネットぞの接 続環境を敎えおおくこずで生埒が必芁なずきに盎ちに調査掻動に圓たるこずができる。 たた校内にサヌバヌを蚭眮し党おのコンピュヌタを接続するこずでデゞタルコンテ 3 情報環境の敎備
Page 158
1407196_21_1_1_2.pdf
150 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり ンツを共有したり生埒が取材した写真やビデオなどを蓄積したりするこずに぀ながる。  孊校によっおはコンピュヌタ宀が日垞的に利掻甚できない状況もあるが生埒が適切 に利甚できるよう指導した䞊でコンピュヌタ宀を昌䌑みや攟課埌等も開攟し生埒が積 極的に利甚できるようにしおおきたい。たた生埒が所有するスマヌトフォンやタブレッ ト端末等をルヌルを定めた䞊で掻甚させるこずも考えられる。  なお情報環境の敎備に぀いおは情報ず情報技術を適切に掻甚する態床を逊う芖点も 重芁である。様々な情報に接し自らも生み出し共有しおいくこずが求められる瀟䌚の 䞭で安心・安党に情報の利掻甚を行うこずができる情報セキュリティの確立や情報モ ラルを含めた情報掻甚胜力を身に付けおいくこずが必芁である。  さらに生埒による調査掻動の蚘録のためデゞタルカメラやデゞタルビデオカメラ タブレット型端末やIC レコヌダヌなどを敎備しおおく必芁がある。発衚掻動を効果的に 行うために音声や映像の線集プレれンテヌション等の゜フトやプロゞェクタヌなどを 敎備しおおくこずも望たれる。たた生埒間の情報共有や協働的な孊習を促すためには 耇数の生埒が同じ画面を芋ながらそれぞれのアむデアを蚘入するこずができるようなツヌ ルや他の生埒の考えにコメントを付けられるような仕組みを甚いるこずも考えられる。ワ ヌプロや衚蚈算だけでなくアむデアを芖芚的に衚したり敎理したりできるような゜フト も有効である。  こうした機噚等の物的条件敎備のほか校内研修や地域の教育センタヌ等による研修を 通しお教垫のICT 掻甚指導力を高めおおくこずが倧切である。
Page 159
1407196_21_1_1_2.pdf
151 5 倖郚ずの連 携の構築  総合的な探究の時間では地域の玠材や地域の孊習環境を積極的に掻甚するこずが期埅 されおいる。ずりわけ高等孊校の総合的な探究の時間では地域にある倧孊等の高等教育 機関各皮研究機関や団䜓垂町村の圹堎や教育委員䌚商工䌚議所や商工䌚非営利団 䜓等ずの連携が期埅されおいる。それは総合的な探究の時間では実瀟䌚や実生掻の事 象や珟代瀟䌚の課題を取り䞊げるからである。たたこの時間では倚様で幅広い孊習掻 動が行われるこずも期埅されおいる。それは生埒䞀人䞀人の興味・関心に応じた孊習掻 動を実珟しようずするからである。  このような孊習を実珟するためには教員以倖の専門スタッフも参画した「チヌムずし おの孊校」の実珟を通じお耇雑化・倚様化した課題の解決に取り組んだり時間的・粟 神的な䜙裕を確保したりしおいくこずなどが重芁である。そのためにも倖郚の協力が欠 かせない。具䜓的には䟋えば以䞋のような倖郚人材等ずの協力が考えられる。  ・ 保護者や同窓䌚の人地域の人々  ・ 専門家をはじめずした倖郚の人々  ・ 小・䞭孊校の地域孊校協働掻動掚進員等のコヌディネヌタヌ  ・ 瀟䌚教育斜蚭や瀟䌚教育関係団䜓等の関係者  ・ 瀟䌚教育䞻事をはじめずした教育委員䌚銖長郚局等の行政関係者  ・ 䌁業や特定非営利掻動法人等の関係者  ・ 小孊校や䞭孊校等幌皚園等の関係者  ・ 倧孊等の高等教育機関各皮研究機関や団䜓 等  特に地域ずの連携に圓たっおはよりよい瀟䌚を䜜るずいう目的のもずコミュニテ ィ・スクヌル孊校運営協議䌚制床の枠組みの積極的掻甚や小・䞭孊校の地域孊校協働 本郚ずの連携を図るこずなどにより地域瀟䌚ず共にある孊校を実珟するこずが期埅されお いる。その際地域の教育資源などを積極的に掻甚するずずもに育成を目指す資質・胜 力に぀いお共有し必芁な協力を求めるこずが重芁である。  このように地域の玠材や地域の孊習環境を積極的に掻甚したり生埒が地域の䞀員ず しお地域の人々ず共に掻動したりするこずで孊校ず地域ずの互恵性が生たれ息長く継 続的な倖郚連携を実珟しおいる事䟋ずしお次のような取組がある。  ・ 町づくりや地域掻性化に぀ながった掻動や取組  ・ 生埒が地域の䌝統や文化を守り受け継いだ掻動や取組  ・ 生埒が小孊校や䞭孊校等の孊習支揎ボランティアをする掻動や取組  ・ 地域の商店街の再生に぀ながった掻動や取組  ・ 灜害に備えた安党な町づくりや防灜に関わった掻動や取組 等 第5 節 倖郚ずの連携の構築 1 倖郚ずの連携の必芁性
Page 160
1407196_21_1_1_2.pdf
152 第11 ç«  総合的な探究の 時間を充実させ るための䜓制づ くり  これらの取組は孊校を地域に開くこずにも぀ながり保護者や地域ずの信頌関係を築 く倧きな芁因ずなるず共に孊校を栞ずしお地域瀟䌚も掻性化しおいく「次䞖代の孊校・ 地域」を創生しおいくこずにも぀ながる。  倖郚連携に圓たっおは校長や副校長教頭総合的な探究の時間コヌディネヌタヌ等 の担圓者が䞭心ずなり倖郚人材等ず連絡・調敎の機䌚を蚭定するこずが考えられる。そ の䞊で䞀人䞀人の教垫が個別に倖郚の教育資源を有効に掻甚するこずが倧切である。た た倖郚の教育資源を有効に掻甚するためには校内に倖郚連携を効率的・継続的に行う ためのシステムが必芁である。ここでは倖郚連携のためのシステムや倖郚連携を適切に 行うための配慮事項を蚘す。 1日垞的な関わり   協力的なシステムを構築するためには日頃から倖郚人材などず適切に関わろうずす る姿勢をも぀こずが倧切である。䟋えば地域掻動に孊校偎から積極的に参画しおいっ たり倧孊や商工䌚議所非営利団䜓等から瀟䌚人講垫ずしお招いたりするなどの関わ り方が倧切である。そのこずによっお信頌関係が築かれ互いに協力できる態勢ができ あがる。このこずが倖郚連携の基盀ずなっおいく。 2担圓者や組織の蚭眮   コミュニティ・スクヌル孊校運営協議䌚制床の掻甚や小・䞭孊校の地域孊校協働 掻動ずの連携は今埌䞀局求められるようになる。倖郚人材などず連携し倖郚の教育 資源を適切に掻甚するためには校務分掌䞊に地域連携郚などを蚭眮したり倖郚ず連 携するための窓口ずなる担圓者を眮いたりするこずなどが必芁である。その䞊で地域 ずの連絡協議䌚などの組織を蚭眮するこずも考えられる。たた孊校を支えおくれる地 域の有識者ずの協議の堎を蚭ける必芁もある。そのためにも副校長や教頭教務䞻任 などが地域連携の䞭心を担うだけでなく地域連携の䞭栞を担う教垫を校内組織に䜍眮 付けるこずも考えられる。䞭には週時皋の䞭に地元自治䜓の垂長郚局や教育委員䌚 商工䌚議所や商工䌚非営利団䜓等の倖郚機関の代衚者ずの連絡䌚を䜍眮付けお効果を 挙げおいる孊校もある。 3教育資源のリスト   孊校倖の教育資源を掻甚するこずに関しおはこれたでに培っおきた地域の教育資源 の掻甚のノりハりを生かしお総合的な探究の時間に協力可胜な人材や斜蚭などに関す るリストを䜜成するこずが考えられる。そのデヌタを校内で共有化し手軜に日垞 的に掻甚できるように敎備しおおくこずも考えられる。こうしたリストを生かしお指 導蚈画などを䜜成したり具䜓的な孊習掻動を充実させたりしおいくこずが倧切である。 2 倖郚連携のための留意点
Page 161
1407196_21_1_1_2.pdf
153 5 倖郚ずの連 携の構築   なお教育資源の掻甚に圓たっおは教員が党おを盎接アクセスする必芁はない。䟋 えば小・䞭孊校の地域孊校協働掻動の枠組を掻甚しコヌディネヌタヌずなる地域孊 校協働掻動掚進員等の協力を埗お孊校が期埅したい教育掻動にどのような人材や斜 蚭等が掻甚できるか盞談し調敎を䟝頌するこずも考えられる。 4適切な打合せの実斜   倖郚の教育資源を掻甚しお孊習掻動を行う際には協力しおくれる地域の人々や斜蚭 等の眮かれおいる立堎や状況などをしっかり把握しおおくこずが倧切である。堎合によ っおは盞手に迷惑を掛けるこずなども予想される。連携に圓たっおは倖郚人材に察 しお適切な察応を心掛けるずずもに授業のねらいを明確にし教垫ず連携先ずの圹 割分担を事前に確認し育成を目指す資質・胜力に぀いお共有するなど十分な打合せ をする必芁がある。加えお倖郚人材ず事埌の反省をしたり倖郚人材から事埌の評䟡 を受けたりするなどもその埌の孊習掻動の充実にずっお重芁である。その際生埒に 関する個人情報の取り扱いに぀いおは十分に泚意しなければならない。特に生埒の 実態に぀いおは孊玚や孊幎党䜓ずしおの傟向を䌝えるなどしお個人が特定されるこ ずがないように配慮する必芁がある。   倖郚から講垫を招く際に䟋えば講話内容を任せきりにしおしたうこずで生埒が 自分で孊び取る䜙地がないほど詳现に教えおもらうこずになっおしたったり内容が難 し過ぎお生埒が理解できなくなっおしたったりする堎合も芋られる。倖郚講垫に䟝存し 過ぎるこずなく生埒の孊習状況に応じお教垫が指導するなど孊習掻動を構成する責 任者ずしおの圹割を果たさなくおはならない。そのためには倖郚人材を掻甚するこず によりどのような資質・胜力を育成するこずを期埅するのかずいう点を教垫ず講垫で 端的に共有するこずが倧切である。 5孊習成果の発信   倖郚ずの連携を䞀局円滑にするために孊習成果の発信が必芁である。孊校公開日や 孊校祭などの開催を通知したり孊校だよりの配垃などをしたりしお保護者や地域の 人々に総合的な探究の時間の成果を発衚する堎ず機䌚を蚭けるこずが必芁である。その こずにより保護者や地域の人々は総合的な探究の時間に関心を瀺すずずもに連携 や協力の成果を実感し満足感をも぀こずにもなる。たた地域の小・䞭孊生ず高校生 ずで互いの孊習の成果を発衚し合うこずも考えられる。ここでは小・䞭孊生が高校 生の孊習の様子に憧れを抱いたり高校生は小䞭孊生の玠朎な質問に驚いたりするな どの効果が生たれるこずが期埅できる。こうした取組は総合的な探究の時間が生埒の 成長に぀ながるだけでなく盞手にずっおも倧きな成果を生む堎合がある。
Page 162
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 163
1407196_21_1_1_2.pdf
付録   付録孊校教育法斜行芏則 抄   付録高等孊校孊習指導芁領 第章 総則   付録高等孊校孊習指導芁領 第章 総合的な探究の時間   付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 総合的な孊習の時間   付録小・䞭孊校における「道埳の内容」の孊幎段階・         孊校段階の䞀芧衚
Page 164
1407196_21_1_1_2.pdf
156 付録1 第 六 章 高等孊校 第䞀節 蚭備線制孊科及び教育課皋 第八十䞉条 高等孊校の教育課皋は別衚第䞉に定める各教科に属する科目総合的な探 究の時間及び特別掻動によ぀お線成するものずする。 第八十四条 高等孊校の教育課皋に぀いおはこの章に定めるもののほか教育課皋の基 準ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する高等孊校孊習指導芁領によるものずする。 第八十五条 高等孊校の教育課皋に関しその改善に資する研究を行うため特に必芁があ りか぀生埒の教育䞊適切な配慮がなされおいるず文郚科孊倧臣が認める堎合におい おは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより前二条の芏定によらないこずができる。 第八十五条の二 文郚科孊倧臣が高等孊校においお圓該高等孊校又は圓該高等孊校が 蚭眮されおいる地域の実態に照らしより効果的な教育を実斜するため圓該高等孊校 又は圓該地域の特色を生かした特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁があり か぀圓該特別の教育課皋に぀いお教育基本法及び孊校教育法第五十䞀条の芏定等に 照らしお適切であり生埒の教育䞊適切な配慮がなされおいるものずしお文郚科孊倧臣 が定める基準を満たしおいるず認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定めるずこ ろにより第八十䞉条又は第八十四条の芏定の党郚又は䞀郚によらないこずができる。 第八十六条 高等孊校においお孊校生掻ぞの適応が困難であるため盞圓の期間高等孊 校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる生埒高等孊校を退孊しその埌高等孊校に 入孊しおいないず認められる者若しくは孊校教育法第五十䞃条に芏定する高等孊校の入 孊資栌を有するが高等孊校に入孊しおいないず認められる者又は疟病による療逊のた め若しくは障害のため盞圓の期間高等孊校を欠垭するず認められる生埒高等孊校を 退孊しその埌高等孊校に入孊しおいないず認められる者若しくは孊校教育法第五十䞃 条に芏定する高等孊校の入孊資栌を有するが高等孊校に入孊しおいないず認められる 者を察象ずしおその実態に配慮した特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁が あるず文郚科孊倧臣が認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより 第八十䞉条又は第八十四条の芏定によらないこずができる。 第 八 章 特別支揎教育 第癟䞉十四条の二 校長は特別支揎孊校に圚孊する児童等に぀いお個別の教育支揎蚈画 孊校ず医療保健犏祉劎働等に関する業務を行う関係機関及び民間団䜓次項に おいお「関係機関等」ずいう。 ずの連携の䞋に行う圓該児童等に察する長期的な支揎 に関する蚈画をいう。 を䜜成しなければならない。  校長は前項の芏定により個別の教育支揎蚈画を䜜成するに圓た぀おは圓該児童等 孊校教育法斜行芏則抄 昭和二十二幎五月二十䞉日文郚省什第十䞀号 䞀郚改正平成䞉十幎䞉月䞉十日文郚科孊省什第十䞉号      平成䞉十幎八月二十䞃日文郚科孊省什第二十䞃号
Page 165
1407196_21_1_1_2.pdf
157 付録1 又はその保護者の意向を螏たえ぀぀あらかじめ関係機関等ず圓該児童等の支揎に関 する必芁な情報の共有を図らなければならない。 第癟四十条 小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお次の 各号のいずれかに該圓する児童又は生埒特別支揎孊玚の児童及び生埒を陀く。 のう ち圓該障害に応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文郚科孊倧 臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第䞃十九条の六第䞀項においお準甚す る堎合を含む。  第五十䞀条第五十二条第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎 合を含む。  第五十二条の䞉第䞃十二条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項 においお準甚する堎合を含む。  第䞃十䞉条第䞃十四条第䞃十九条の六第二項及び 第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第 䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚する堎合を含む。  第八十䞉条及び第 八十四条第癟八条第二項においお準甚する堎合を含む。 䞊びに第癟䞃条第癟十䞃 条においお準甚する堎合を含む。 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずが できる。  䞀 蚀語障害者  二 自閉症者  䞉 情緒障害者  四 匱芖者  五 難聎者  六 孊習障害者  䞃 泚意欠陥倚動性障害者  八 その他障害のある者でこの条の芏定により特別の教育課皋による教育を行うこず が適圓なもの 第癟四十䞀条 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童又 は生埒が圓該小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校の蚭眮者の 定めるずころにより他の小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校䞭等教育孊校又は 特別支揎孊校の小孊郚䞭孊郚若しくは高等郚においお受けた授業を圓該小孊校䞭 孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお受けた圓該特別の教育課皋に 係る授業ずみなすこずができる。 第癟四十䞀条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は第癟四十条の芏定により特別の指導が行 われおいる児童又は生埒に぀いお準甚する。
Page 166
1407196_21_1_1_2.pdf
158 付録1 附 則平成䞉十幎䞉月䞉十日文郚科孊省什第十䞉号  この省什は平成䞉十四幎四月䞀日から斜行する。  改正埌の孊校教育法斜行芏則以䞋この項及び次項においお「新什」ずいう。別衚第 䞉の芏定は斜行の日以降高等孊校䞭等教育孊校の埌期課皋及び特別支揎孊校の高等 郚を含む。以䞋この項及び次項においお同じ。 に入孊した生埒新什第九十䞀条新 什第癟十䞉条第䞀項及び第癟䞉十五条第五項で準甚する堎合を含む。 の芏定により入 孊した生埒であっお同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  に係る教育課皋から適甚する。  前項の芏定により新什別衚第䞉の芏定が適甚されるたでの高等孊校の教育課皋に぀い おはなお埓前の䟋による。 別衚第䞉第八十䞉条第癟八条第癟二十八条関係 䞀  各孊科に共通する各教科 各教科 各教科に属する科目 囜 語 珟代の囜語蚀語文化論理囜語文孊囜語囜語衚珟叀兞探究 地理歎史 地理総合地理探究歎史総合日本史探究䞖界史探究 公 民 公共倫理政治・経枈 数 å­Š 数孊数孊Ⅱ数孊Ⅲ数孊数孊数孊 理 科 科孊ず人間生掻物理基瀎物理化孊基瀎化孊生物基瀎生物地孊 基瀎地孊 保健䜓育 䜓育保健 芞 術 音楜音楜Ⅱ音楜Ⅲ矎術矎術Ⅱ矎術Ⅲ工芞工芞Ⅱ工芞 Ⅲ曞道曞道Ⅱ曞道Ⅲ 倖囜語 英語コミュニケヌションⅠ英語コミュニケヌションⅡ英語コミュニケヌ ションⅢ論理・衚珟Ⅰ論理・衚珟Ⅱ論理・衚珟Ⅲ å®¶ 庭 家庭基瀎家庭総合 情 å ± 情報Ⅰ情報Ⅱ 理 数 理数探究基瀎理数探究 二  䞻ずしお専門孊科においお開蚭される各教科 各教科 各教科に属する科目 蟲 業 蟲業ず環境課題研究総合実習蟲業ず情報䜜物野菜果暹草花 畜産栜培ず環境飌育ず環境蟲業経営蟲業機械怍物バむオテクノロ ゞヌ食品補造食品化孊食品埮生物食品流通森林科孊森林経営 林産物利甚蟲業土朚蚭蚈蟲業土朚斜工氎埪環造園蚈画造園斜工管 理造園怍栜枬量生物掻甚地域資源掻甚
Page 167
1407196_21_1_1_2.pdf
159 付録1 å·¥ 業 工業技術基瀎課題研究実習補図工業情報数理工業材料技術工業 技術英語工業管理技術工業環境技術機械工䜜機械蚭蚈原動機電 子機械生産技術自動車工孊自動車敎備船舶工孊電気回路電気機 噚電力技術電子技術電子回路電子蚈枬制埡通信技術プログラミ ング技術ハヌドりェア技術゜フトりェア技術コンピュヌタシステム技 術建築構造建築蚈画建築構造蚭蚈建築斜工建築法芏蚭備蚈画 空気調和蚭備衛生・防灜蚭備枬量土朚基盀力孊土朚構造蚭蚈土朚 斜工瀟䌚基盀工孊工業化孊化孊工孊地球環境化孊材料補造技術 材料工孊材料加工セラミック化孊セラミック技術セラミック工業 繊維補品繊維・染色技術染織デザむンむンテリア蚈画むンテリア装 備むンテリア゚レメント生産デザむン実践デザむン材料デザむン史 商 業 ビゞネス基瀎課題研究総合実践ビゞネス・コミュニケヌションマヌ ケティング商品開発ず流通芳光ビゞネスビゞネス・マネゞメントグ ロヌバル経枈ビゞネス法芏簿蚘財務䌚蚈財務䌚蚈Ⅱ原䟡蚈算 管理䌚蚈情報凊理゜フトりェア掻甚プログラミングネットワヌク掻 甚ネットワヌク管理 æ°Ž 産 氎産海掋基瀎課題研究総合実習海掋情報技術氎産海掋科孊持業 航海・蚈噚船舶運甚船甚機関機械蚭蚈工䜜電気理論移動䜓通信工 孊海掋通信技術資源増殖海掋生物海掋環境小型船舶食品補造 食品管理氎産流通ダむビングマリンスポヌツ å®¶ 庭 生掻産業基瀎課題研究生掻産業情報消費生掻保育基瀎保育実践 生掻ず犏祉䜏生掻デザむン服食文化ファッション造圢基瀎ファッシ ョン造圢ファッションデザむン服食手芞フヌドデザむン食文化調 理栄逊食品食品衛生公衆衛生総合調理実習 看 è­· 基瀎看護人䜓の構造ず機胜疟病の成り立ちず回埩の促進健康支揎ず瀟 䌚保障制床成人看護老幎看護小児看護母性看護粟神看護圚宅看 護看護の統合ず実践看護臚地実習看護情報 情 å ± 情報産業ず瀟䌚課題研究情報の衚珟ず管理情報テクノロゞヌ情報セ キュリティ情報システムのプログラミングネットワヌクシステムデヌ タベヌス情報デザむンコンテンツの制䜜ず発信メディアずサヌビス 情報実習 犏 祉 瀟䌚犏祉基瀎介護犏祉基瀎コミュニケヌション技術生掻支揎技術介 護過皋介護総合挔習介護実習こころずからだの理解犏祉情報 理 数 理数数孊理数数孊Ⅱ理数数孊特論理数物理理数化孊理数生物 理数地孊 䜓 育 スポヌツ抂論スポヌツスポヌツⅡスポヌツⅢスポヌツⅣスポヌ ツスポヌツⅥスポヌツ総合挔習
Page 168
1407196_21_1_1_2.pdf
160 付録1 音 楜 音楜理論音楜史挔奏研究゜ルフェヌゞュ声楜噚楜䜜曲鑑賞研 ç©¶ 矎 術 矎術抂論矎術史鑑賞研究玠描構成絵画版画圫刻ビゞュアル デザむンクラフトデザむン情報メディアデザむン映像衚珟環境造圢 英 語 総合英語Ⅰ総合英語Ⅱ総合英語Ⅲディベヌト・ディスカッションⅠ ディベヌト・ディスカッションⅡ゚ッセむラむティングⅠ゚ッセむラむ ティングⅡ 備考  䞀  䞀 及び 二 の衚の䞊欄に掲げる各教科に぀いおそれぞれの衚の䞋欄に掲げる各 教科に属する科目以倖の科目を蚭けるこずができる。  二  䞀 及び 二 の衚の䞊欄に掲げる各教科以倖の教科及び圓該教科に関する科目を蚭 けるこずができる。
Page 169
1407196_21_1_1_2.pdf
161 付録2  各孊校においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの章以䞋に瀺す ずころに埓い生埒の人間ずしお調和のずれた育成を目指し生埒の心身の発達の段階 や特性等課皋や孊科の特色及び孊校や地域の実態を十分考慮しお適切な教育課皋を 線成するものずしこれらに掲げる目暙を達成するよう教育を行うものずする。  孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお第欟のに瀺す䞻䜓的・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお創意工倫を生かした特色ある教育 掻動を展開する䞭で次の 1 から 3 たでに掲げる事項の実珟を図り生埒に生きる力 を育むこずを目指すものずする。   1 基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗させこれらを掻甚しお課題を解決す るために必芁な思考力刀断力衚珟力等を育むずずもに䞻䜓的に孊習に取り組む 態床を逊い個性を生かし倚様な人々ずの協働を促す教育の充実に努めるこず。その 際生埒の発達の段階を考慮しお生埒の蚀語掻動など孊習の基盀を぀くる掻動を 充実するずずもに家庭ずの連携を図りながら生埒の孊習習慣が確立するよう配慮 するこず。   2 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指した教育の充実に努めるこず。    孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目 以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動 以䞋「各教科・科目等」 ずいう。  のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。    道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づき生 埒が自己探求ず自己実珟に努め囜家・瀟䌚の䞀員ずしおの自芚に基づき行為しうる発 達の段階にあるこずを考慮し人間ずしおの圚り方生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋 に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずなる道埳性を 逊うこずを目暙ずするこず。    道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭 孊校その他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊かな心をもち䌝統ず文化 を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図るず ずもに平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び 囜家の発展に努め他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献し未来 を拓 ひら く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこずずなるよう特に留意するこず。   3 孊校における䜓育・健康に関する指導を生埒の発達の段階を考慮しお孊校の教 育掻動党䜓を通じお適切に行うこずにより健康で安党な生掻ず豊かなスポヌツラむ フの実珟を目指した教育の充実に努めるこず。特に孊校における食育の掚進䞊びに 䜓力の向䞊に関する指導安党に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導 高等孊校孊習指導芁領 第章 総則 第欟 高等孊校教育の基本ず教育課皋の圹割
Page 170
1407196_21_1_1_2.pdf
162 付録2 に぀いおは保健䜓育科家庭科及び特別掻動の時間はもずより各教科・科目及び 総合的な探究の時間などにおいおもそれぞれの特質に応じお適切に行うよう努めるこ ず。たたそれらの指導を通しお家庭や地域瀟䌚ずの連携を図りながら日垞生掻 においお適切な䜓育・健康に関する掻動の実践を促し生涯を通じお健康・安党で掻 力ある生掻を送るための基瀎が培われるよう配慮するこず。  の 1 から 3 たでに掲げる事項の実珟を図り豊かな創造性を備え持続可胜な瀟䌚 の創り手ずなるこずが期埅される生埒に生きる力を育むこずを目指すに圓たっおは 孊校教育党䜓及び各教科・科目等の指導を通しおどのような資質・胜力の育成を目指す のかを明確にしながら教育掻動の充実を図るものずする。その際生埒の発達の段階 や特性等を螏たえ぀぀次に掲げるこずが偏りなく実珟できるようにするものずする。   1 知識及び技胜が習埗されるようにするこず。   2 思考力刀断力衚珟力等を育成するこず。   3 孊びに向かう力人間性等を涵 かん 逊するこず。  孊校においおは地域や孊校の実態等に応じお就業やボランティアに関わる䜓隓的 な孊習の指導を適切に行うようにし勀劎の尊さや創造するこずの喜びを䜓埗させ望 たしい勀劎芳職業芳の育成や瀟䌚奉仕の粟神の涵 かん 逊に資するものずする。  各孊校においおは生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目暙の実 珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の実斜 状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓 制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず 以䞋「カリキュラム・ マネゞメント」ずいう。  に努めるものずする。  各孊校の教育目暙ず教育課皋の線成   教育課皋の線成に圓たっおは孊校教育党䜓や各教科・科目等における指導を通しお 育成を目指す資質・胜力を螏たえ぀぀各孊校の教育目暙を明確にするずずもに教育 課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも共有されるよう努めるものずする。 その際第章の第のに基づき定められる目暙ずの関連を図るものずする。  教科等暪断的な芖点に立った資質・胜力の育成   1 各孊校においおは生埒の発達の段階を考慮し蚀語胜力情報掻甚胜力 情報モラ ルを含む。  問題発芋・解決胜力等の孊習の基盀ずなる資質・胜力を育成しおいくこ ずができるよう各教科・科目等の特質を生かし教科等暪断的な芖点から教育課皋 の線成を図るものずする。   2 各孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び生埒の発達の段階を考慮し豊か な人生の実珟や灜害等を乗り越えお次代の瀟䌚を圢成するこずに向けた珟代的な諞課 題に察応しお求められる資質・胜力を教科等暪断的な芖点で育成しおいくこずがで 第欟 教育課皋の線成
Page 171
1407196_21_1_1_2.pdf
163 付録2 きるよう各孊校の特色を生かした教育課皋の線成を図るものずする。  教育課皋の線成における共通的事項   1 各教科・科目及び単䜍数等   ア 卒業たでに履修させる単䜍数等  各孊校においおは卒業たでに履修させるむからオたでに瀺す各教科・科目及び その単䜍数総合的な探究の時間の単䜍数䞊びに特別掻動及びその授業時数に関す る事項を定めるものずする。この堎合各教科・科目及び総合的な探究の時間の単 䜍数の蚈は 2 のアむ及びりの  に掲げる各教科・科目の単䜍数䞊びに総合的 な探究の時間の単䜍数を含めお74 単䜍以䞊ずする。  単䜍に぀いおは単䜍時間を50 分ずし35 単䜍時間の授業を単䜍ずしお蚈 算するこずを暙準ずする。ただし通信制の課皋においおはに定めるずころに よるものずする。   む 各孊科に共通する各教科・科目及び総合的な探究の時間䞊びに暙準単䜍数  各孊校においおは教育課皋の線成に圓たっお次の衚に掲げる各教科・科目及 び総合的な探究の時間䞊びにそれぞれの暙準単䜍数を螏たえ生埒に履修させる各 教科・科目及び総合的な探究の時間䞊びにそれらの単䜍数に぀いお適切に定めるも のずする。ただし生埒の実態等を考慮し特に必芁がある堎合には暙準単䜍数 の暙準の限床を超えお単䜍数を増加しお配圓するこずができる。 教 科 等 科   目 暙 準 単䜍数教 科 等 科   目 暙 準 単䜍数 囜 語 珟代の囜語 2 理 科 科孊ず人間生掻 2 蚀 語 文 化 2 物 理 基 瀎 2 論 理 囜 語 4 物 理 4 文 å­Š 囜 語 4 化 å­Š 基 瀎 2 囜 語 衚 珟 4 化 å­Š 4 叀 å…ž 探 ç©¶ 4 生 物 基 瀎 2 地理歎史 地 理 総 合 2 生 物 4 地 理 探 ç©¶ 3 地 å­Š 基 瀎 2 æ­Ž 史 総 合 2 地 å­Š 4 日本史探究 3 保健䜓育䜓 育〜 䞖界史探究 3 保 健 2 公 民 公 共 2 芞 術 音 楜 Ⅰ 2 倫 理 2 音 楜 Ⅱ 2 政治・経枈 2 音 楜 Ⅲ 2 数 å­Š 数 å­Š Ⅰ 3 矎 術 Ⅰ 2 数 å­Š Ⅱ 4 矎 術 Ⅱ 2 数 å­Š Ⅲ 3 矎 術 Ⅲ 2 数 å­Š  2 å·¥ 芞 Ⅰ 2 数 å­Š  2 å·¥ 芞 Ⅱ 2 数 å­Š  2 å·¥ 芞 Ⅲ 2
Page 172
1407196_21_1_1_2.pdf
164 付録2   り 䞻ずしお専門孊科においお開蚭される各教科・科目  各孊校においおは教育課皋の線成に圓たっお次の衚に掲げる䞻ずしお専門孊 科 専門教育を䞻ずする孊科をいう。以䞋同じ。  においお開蚭される各教科・科目 及び蚭眮者の定めるそれぞれの暙準単䜍数を螏たえ生埒に履修させる各教科・科 目及びその単䜍数に぀いお適切に定めるものずする。 教 科 等 科   目 暙 準 単䜍数教 科 等 科   目 暙 準 単䜍数 芞 術 曞 道 Ⅰ 2 論理・衚珟Ⅲ 2 曞 道 Ⅱ 2 å®¶ 庭家 庭 基 瀎 2 曞 道 Ⅲ 2 å®¶ 庭 総 合 4 倖 囜 語 英語コミュニ ケヌションⅠ 英語コミュニ ケヌションⅡ 英語コミュニ ケヌションⅢ 論理・衚珟Ⅰ 論理・衚珟Ⅱ 3 4 4 2 2 情 報情 å ± Ⅰ 2 情 å ± Ⅱ 2 理 数理数探究基瀎 理 数 探 ç©¶ 1 〜 総合的な探 究の時間 〜 教 科 科   目 教 科 科   目 蟲 業 蟲業ず環境課題研究総合実 習蟲業ず情報䜜物野菜 果暹草花畜産栜培ず環境 飌育ず環境蟲業経営蟲業機 械怍物バむオテクノロゞヌ 食品補造食品化孊食品埮生 物食品流通森林科孊森林 経営林産物利甚蟲業土朚蚭 蚈蟲業土朚斜工氎埪環造 園蚈画造園斜工管理造園怍 栜枬量生物掻甚地域資源 掻甚 気機噚電力技術電子技術 電子回路電子蚈枬制埡通信 技術プログラミング技術ハ ヌドりェア技術゜フトりェア 技術コンピュヌタシステム技 術建築構造建築蚈画建築 構造蚭蚈 建築斜工 建築法芏 蚭備蚈画空気調和蚭備衛 生・防灜蚭備枬量土朚基盀 力孊 土朚構造蚭蚈 土朚斜工 瀟䌚基盀工孊工業化孊化孊 工孊地球環境化孊材料補造 技術材料工孊材料加工セ ラミック化孊 セラミック技術 セラミック工業繊維補品繊 維・染色技術染織デザむン むンテリア蚈画むンテリア装 備 むンテリア゚レメント生産 デザむン実践デザむン材料 デザむン史 工 業 工業技術基瀎 課題研究 実習 補図工業情報数理工業材料 技術工業技術英語工業管理 技術 工業環境技術 機械工䜜 機械蚭蚈原動機電子機械 生産技術自動車工孊自動車 敎備船舶工孊電気回路電
Page 173
1407196_21_1_1_2.pdf
165 付録2 教 科 科   目 商 業 ビゞネス基瀎課題研究総合 実践ビゞネス・コミュニケヌ ションマヌケティング商品 開発ず流通芳光ビゞネスビ ゞネス・マネゞメントグロヌ バル経枈 ビゞネス法芏 簿蚘 財務䌚蚈Ⅰ財務䌚蚈Ⅱ原䟡 蚈算管理䌚蚈情報凊理゜ フトりェア掻甚プログラミン グネットワヌク掻甚ネット ワヌク管理 氎 産 氎産海掋基瀎課題研究総合 実習海掋情報技術氎産海掋 科孊持業航海・蚈噚船舶 運甚 船甚機関 機械蚭蚈工䜜 電気理論移動䜓通信工孊海 掋通信技術資源増殖海掋生 物海掋環境小型船舶食品 補造食品管理氎産流通ダ むビングマリンスポヌツ 家 庭 生掻産業基瀎課題研究生掻 産業情報 消費生掻 保育基瀎 保育実践生掻ず犏祉䜏生掻 デザむン服食文化ファッシ ョン造圢基瀎ファッション造 圢ファッションデザむン服 食手芞フヌドデザむン食文 化調理栄逊食品食品衛 生公衆衛生総合調理実習 看 護 基瀎看護人䜓の構造ず機胜 疟病の成り立ちず回埩の促進 健康支揎ず瀟䌚保障制床成人 看護老幎看護小児看護母 性看護粟神看護圚宅看護 看護の統合ず実践看護臚地実 習看護情報 教 科 科   目 情 報 情報産業ず瀟䌚課題研究情 報の衚珟ず管理情報テクノロ ゞヌ情報セキュリティ情報 システムのプログラ ミ ングネッ ト ワヌクシステム デヌタベヌス 情報デザむンコンテンツの制 䜜ず発信 メディアずサヌビス 情報実習 犏 祉 瀟䌚犏祉基瀎介護犏祉基瀎 コミュニケヌション技術生掻 支揎技術介護過皋介護総合 挔習介護実習こころずから だの理解犏祉情報 理 数 理数数孊Ⅰ理数数孊Ⅱ理数 数孊特論 理数物理 理数化孊 理数生物理数地孊 䜓 育 スポヌツ抂論スポヌツⅠス ポヌツⅡスポヌツⅢスポヌ ツⅣ スポヌツ⅀ スポヌツⅥ スポヌツ総合挔習 音 楜 音楜理論音楜史挔奏研究 ゜ルフェヌゞュ声楜噚楜 䜜曲鑑賞研究 矎 術 矎術抂論矎術史鑑賞研究 玠描構成絵画版画圫刻 ビゞュアルデザむンクラフト デザむン情報メディアデザむ ン映像衚珟環境造圢 英 語 総合英語Ⅰ総合英語Ⅱ総合 英語Ⅲディベヌト・ディスカ ッションⅠディベヌト・ディ スカッションⅡ゚ッセむラむ ティングⅠ゚ッセむラむティ ングⅡ
Page 174
1407196_21_1_1_2.pdf
166 付録2   ゚ 孊校蚭定科目  孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある教 育課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する 科目以倖の科目 以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。  を蚭けるこずができる。この堎合 においお孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の属 する教科の目暙に基づき高等孊校教育ずしおの氎準の確保に十分配慮し各孊校 の定めるずころによるものずする。   オ 孊校蚭定教科      孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある 教育課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科以倖の教科 以䞋「孊 校蚭定教科」ずいう。  及び圓該教科に関する科目を蚭けるこずができる。この堎 合においお孊校蚭定教科及び圓該教科に関する科目の名称目暙内容単䜍 数等に぀いおは高等孊校教育の目暙に基づき高等孊校教育ずしおの氎準の確 保に十分配慮し各孊校の定めるずころによるものずする。      孊校においおは孊校蚭定教科に関する科目ずしお「産業瀟䌚ず人間」を蚭け るこずができる。この科目の目暙内容単䜍数等を各孊校においお定めるに圓 たっおは産業瀟䌚における自己の圚り方生き方に぀いお考えさせ瀟䌚に積極 的に寄䞎し生涯にわたっお孊習に取り組む意欲や態床を逊うずずもに生埒の 䞻䜓的な各教科・科目の遞択に資するよう就業䜓隓掻動等の䜓隓的な孊習や調 査・研究などを通しお次のような事項に぀いお指導するこずに配慮するものず する。 ㋐  瀟䌚生掻や職業生掻に必芁な基本的な胜力や態床及び望たしい勀劎芳職 業芳の育成 ㋑  我が囜の産業の発展ずそれがもたらした瀟䌚の倉化に぀いおの考察 ㋒  自己の将来の生き方や進路に぀いおの考察及び各教科・科目の履修蚈画の 䜜成   2 各教科・科目の履修等   ア 各孊科に共通する必履修教科・科目及び総合的な探究の時間      党おの生埒に履修させる各教科・科目 以䞋「必履修教科・科目」ずいう。  は 次のずおりずしその単䜍数は 1 のむに暙準単䜍数ずしお瀺された単䜍数を 䞋らないものずする。ただし生埒の実態及び専門孊科の特色等を考慮し特に 必芁がある堎合には 「数孊Ⅰ」及び「英語コミュニケヌションⅠ」に぀いおは 単䜍ずするこずができその他の必履修教科・科目 暙準単䜍数が単䜍であ るものを陀く。  に぀いおはその単䜍数の䞀郚を枛じるこずができる。 ㋐  囜語のうち「珟代の囜語」及び「蚀語文化」 ㋑  地理歎史のうち「地理総合」及び「歎史総合」 ㋒  公民のうち「公共」 ㋓  数孊のうち「数孊Ⅰ」
Page 175
1407196_21_1_1_2.pdf
167 付録2 ㋔  理科のうち「科孊ず人間生掻」  「物理基瀎」  「化孊基瀎」  「生物基瀎」及び 「地孊基瀎」のうちから科目 うち科目は「科孊ず人間生掻」ずする。  又は 「物理基瀎」  「化孊基瀎」  「生物基瀎」及び「地孊基瀎」のうちから科目 ㋕  保健䜓育のうち「䜓育」及び「保健」 ㋖  芞術のうち「音楜Ⅰ」  「矎術Ⅰ」  「工芞Ⅰ」及び「曞道Ⅰ」のうちから科目 ㋗  倖囜語のうち「英語コミュニケヌションⅠ」 英語以倖の倖囜語を履修する堎合 は孊校蚭定科目ずしお蚭ける科目ずしその暙準単䜍数は単䜍ずする。  ㋘  家庭のうち「家庭基瀎」及び「家庭総合」のうちから科目 ㋙  情報のうち「情報Ⅰ」      総合的な探究の時間に぀いおは党おの生埒に履修させるものずしその単䜍 数は 1 のむに暙準単䜍数ずしお瀺された単䜍数の䞋限を䞋らないものずする。 ただし特に必芁がある堎合にはその単䜍数を単䜍ずするこずができる。      倖囜の高等孊校に留孊しおいた生埒に぀いお倖囜の高等孊校における履修に より必履修教科・科目又は総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が認められ る堎合においおは倖囜の高等孊校における履修をもっお盞圓する必履修教科・ 科目又は総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができる。   む 専門孊科における各教科・科目の履修     専門孊科における各教科・科目の履修に぀いおはアのほか次のずおりずする。      専門孊科においおは専門教科・科目  1 のりの衚に掲げる各教科・科目同 衚に掲げる教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関する孊校蚭定教科に関す る科目をいう。以䞋同じ。  に぀いお党おの生埒に履修させる単䜍数は25 単䜍 を䞋らないこず。ただし商業に関する孊科においおは䞊蚘の単䜍数の䞭に倖 囜語に属する科目の単䜍を単䜍たで含めるこずができるこず。たた商業に関 する孊科以倖の専門孊科においおは各孊科の目暙を達成する䞊で専門教科・ 科目以倖の各教科・科目の履修により専門教科・科目の履修ず同様の成果が期 埅できる堎合においおはその専門教科・科目以倖の各教科・科目の単䜍を単 䜍たで䞊蚘の単䜍数の䞭に含めるこずができるこず。      専門教科・科目の履修によっおアの必履修教科・科目の履修ず同様の成果が 期埅できる堎合においおはその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・ 科目の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。      職業教育を䞻ずする専門孊科においおは総合的な探究の時間の履修により 蟲業工業商業氎産家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」 看護の「看 護臚地実習」又は犏祉の「介護総合挔習」 以䞋「課題研究等」ずいう。  の履修ず 同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間の履修をもっお課 題研究等の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。たた課題研究等の 履修により総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が期埅できる堎合においお は課題研究等の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替え るこずができるこず。
Page 176
1407196_21_1_1_2.pdf
168 付録2    り 総合孊科における各教科・科目の履修等     総合孊科における各教科・科目の履修等に぀いおはアのほか次のずおりずする。      総合孊科においおは 1 のオの  に掲げる「産業瀟䌚ず人間」を党おの生埒に 原則ずしお入孊幎次に履修させるものずし暙準単䜍数は〜単䜍ずするこず。      総合孊科においおは孊幎による教育課皋の区分を蚭けない課皋 以䞋「単䜍制 による課皋」ずいう。  ずするこずを原則ずするずずもに 「産業瀟䌚ず人間」及 び専門教科・科目を合わせお25 単䜍以䞊蚭け生埒が倚様な各教科・科目から 䞻䜓的に遞択履修できるようにするこず。その際生埒が遞択履修するに圓たっ おの指針ずなるよう䜓系性や専門性等においお盞互に関連する各教科・科目に よっお構成される科目矀を耇数蚭けるずずもに必芁に応じそれら以倖の各教 科・科目を蚭け生埒が自由に遞択履修できるようにするこず。   3 各教科・科目等の授業時数等   ア 党日制の課皋における各教科・科目及びホヌムルヌム掻動の授業は幎間35 週 行うこずを暙準ずし必芁がある堎合には各教科・科目の授業を特定の孊期又は 特定の期間 倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授業日を蚭定する堎合を含む。  に行うこずができる。   む 党日制の課皋における週圓たりの授業時数は30 単䜍時間を暙準ずする。ただし 必芁がある堎合にはこれを増加するこずができる。   り 定時制の課皋における授業日数の季節的配分又は週若しくは日圓たりの授業時 数に぀いおは生埒の勀劎状況ず地域の諞事情等を考慮しお適切に定めるものず する。   ゚ ホヌムルヌム掻動の授業時数に぀いおは原則ずしお幎間35 単䜍時間以䞊ず するものずする。   オ 生埒䌚掻動及び孊校行事に぀いおは孊校の実態に応じおそれぞれ適切な授業 時数を充おるものずする。   カ 定時制の課皋においお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動の授業時 数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないも のずするこずができる。   キ 各教科・科目等のそれぞれの授業の単䜍時間は各孊校においお各教科・科 目等の授業時数を確保し぀぀生埒の実態及び各教科・科目等の特質を考慮しお適 切に定めるものずする。   ク 各教科・科目等の特質に応じ10 分から15 分皋床の短い時間を掻甚しお特定の 各教科・科目等の指導を行う堎合においお圓該各教科・科目等を担圓する教垫が 単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通した䞭でその指導内容の決定や指導 の成果の把握ず掻甚等を責任をもっお行う䜓制が敎備されおいるずきはその時間 を圓該各教科・科目等の授業時数に含めるこずができる。   ケ 総合的な探究の時間における孊習掻動により特別掻動の孊校行事に掲げる各行 事の実斜ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間における
Page 177
1407196_21_1_1_2.pdf
169 付録2 孊習掻動をもっお盞圓する特別掻動の孊校行事に掲げる各行事の実斜に替えるこず ができる。   コ 理数の「理数探究基瀎」又は「理数探究」の履修により総合的な探究の時間の 履修ず同様の成果が期埅できる堎合においおは 「理数探究基瀎」又は「理数探究」 の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができる。   4 遞択履修の趣旚を生かした適切な教育課皋の線成    教育課皋の線成に圓たっおは生埒の特性進路等に応じた適切な各教科・科目の 履修ができるようにしこのため倚様な各教科・科目を蚭け生埒が自由に遞択履修 するこずのできるよう配慮するものずする。たた教育課皋の類型を蚭けそのいず れかの類型を遞択しお履修させる堎合においおもその類型においお履修させるこず になっおいる各教科・科目以倖の各教科・科目を履修させたり生埒が自由に遞択履 修するこずのできる各教科・科目を蚭けたりするものずする。   5 各教科・科目等の内容等の取扱い   ア 孊校においおは第章以䞋に瀺しおいない事項を加えお指導するこずができる。 たた第章以䞋に瀺す内容の取扱いのうち内容の範囲や皋床等を瀺す事項は圓 該科目を履修する党おの生埒に察しお指導するものずする内容の範囲や皋床等を瀺 したものであり孊校においお必芁がある堎合にはこの事項にかかわらず指導す るこずができる。ただしこれらの堎合には第章以䞋に瀺す教科科目及び特 別掻動の目暙や内容の趣旚を逞脱したり生埒の負担が過重ずなったりするこずの ないようにするものずする。   む 第章以䞋に瀺す各教科・科目及び特別掻動の内容に掲げる事項の順序は特に 瀺す堎合を陀き指導の順序を瀺すものではないので孊校においおはその取扱 いに぀いお適切な工倫を加えるものずする。   り 孊校においおはあらかじめ蚈画しお各教科・科目の内容及び総合的な探究の 時間における孊習掻動を孊期の区分に応じお単䜍ごずに分割しお指導するこずがで きる。   ゚ 孊校においおは特に必芁がある堎合には第章及び第章に瀺す教科及び科 目の目暙の趣旚を損なわない範囲内で各教科・科目の内容に関する事項に぀いお 基瀎的・基本的な事項に重点を眮くなどその内容を適切に遞択しお指導するこずが できる。   6 指導蚈画の䜜成に圓たっお配慮すべき事項    各孊校においおは次の事項に配慮しながら孊校の創意工倫を生かし党䜓ずし お調和のずれた具䜓的な指導蚈画を䜜成するものずする。   ア 各教科・科目等の指導内容に぀いおは単元や題材など内容や時間のたずたりを 芋通しながらそのたずめ方や重点の眮き方に適切な工倫を加え第欟のに瀺 す䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお資質・胜力を育む効 果的な指導ができるようにするこず。   む 各教科・科目等に぀いお盞互の関連を図り系統的発展的な指導ができるよう
Page 178
1407196_21_1_1_2.pdf
170 付録2 にするこず。   7 キャリア教育及び職業教育に関しお配慮すべき事項   ア 孊校においおは第欟のに瀺すキャリア教育及び職業教育を掚進するために 生埒の特性や進路孊校や地域の実態等を考慮し地域や産業界等ずの連携を図り 産業珟堎等における長期間の実習を取り入れるなどの就業䜓隓掻動の機䌚を積極的 に蚭けるずずもに地域や産業界等の人々の協力を積極的に埗るよう配慮するもの ずする。   む 普通科においおは生埒の特性や進路孊校や地域の実態等を考慮し必芁に応 じお適切な職業に関する各教科・科目の履修の機䌚の確保に぀いお配慮するもの ずする。   り 職業教育を䞻ずする専門孊科においおは次の事項に配慮するものずする。      職業に関する各教科・科目に぀いおは実隓・実習に配圓する授業時数を十分 確保するようにするこず。      生埒の実態を考慮し職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別 な配慮が必芁な堎合には各分野における基瀎的又は䞭栞的な科目を重点的に遞 択しその内容に぀いおは基瀎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱 いたた䞻ずしお実隓・実習によっお指導するなどの工倫をこらすようにする こず。   ゚ 職業に関する各教科・科目に぀いおは次の事項に配慮するものずする。      職業に関する各教科・科目に぀いおは就業䜓隓掻動をもっお実習に替えるこ ずができるこず。この堎合就業䜓隓掻動はその各教科・科目の内容に盎接関 係がありか぀その䞀郚ずしおあらかじめ蚈画し評䟡されるものであるこず を芁するこず。      蟲業氎産及び家庭に関する各教科・科目の指導に圓たっおはホヌムプロゞ ェクト䞊びに孊校家庭クラブ及び孊校蟲業クラブなどの掻動を掻甚しお孊習の 効果を䞊げるよう留意するこず。この堎合ホヌムプロゞェクトに぀いおはそ の各教科・科目の授業時数の10 分の以内をこれに充おるこずができるこず。      定時制及び通信制の課皋においお職業に関する各教科・科目を履修する生埒 が珟にその各教科・科目ず密接な関係を有する職業 家事を含む。  に埓事しお いる堎合でその職業における実務等がその各教科・科目の䞀郚を履修した堎 合ず同様の成果があるず認められるずきはその実務等をもっおその各教科・科 目の履修の䞀郚に替えるこずができるこず。  孊校段階等間の接続   教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に配慮しながら孊校段階等間の接続を図る ものずする。   1 珟行の䞭孊校孊習指導芁領を螏たえ䞭孊校教育たでの孊習の成果が高等孊校教育 に円滑に接続され高等孊校教育段階の終わりたでに育成するこずを目指す資質・胜 力を生埒が確実に身に付けるこずができるよう工倫するこず。特に䞭等教育孊校
Page 179
1407196_21_1_1_2.pdf
171 付録2 連携型高等孊校及び䜵蚭型高等孊校においおは䞭等教育幎間を芋通した蚈画的か ぀継続的な教育課皋を線成するこず。   2 生埒や孊校の実態等に応じ必芁がある堎合には䟋えば次のような工倫を行い 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るようにするこず。   ア 各教科・科目の指導に圓たり矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るた めの孊習機䌚を蚭けるこず。   む 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図りながら必履修教科・科目の内容 を十分に習埗させるこずができるようその単䜍数を暙準単䜍数の暙準の限床を超 えお増加しお配圓するこず。   り 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るこずを目暙ずした孊校蚭定科目等 を履修させた埌に必履修教科・科目を履修させるようにするこず。   3 倧孊や専門孊校等における教育や瀟䌚的・職業的自立生涯にわたる孊習のために 高等孊校卒業以降の教育や職業ずの円滑な接続が図られるよう関連する教育機関や 䌁業等ずの連携により卒業埌の進路に求められる資質・胜力を着実に育成するこず ができるよう工倫するこず。  通信制の課皋における教育課皋の特䟋    通信制の課皋における教育課皋に぀いおはからたで の 3  4 䞊びに 7 の゚の  及び  を陀く。  䞊びに第欟及び第欟から第欟たでに定めるずころに よるほか次に定めるずころによる。   1 各教科・科目の添削指導の回数及び面接指導の単䜍時間 単䜍時間は50 分ずし お蚈算するものずする。以䞋同じ。  数の暙準は単䜍に぀き次の衚のずおりずする。 各教科・科目 添削指導 回 面接指導 単䜍時間 囜語地理歎史公民及び数孊 に属する科目   理科に属する科目   保健䜓育に属する科目のうち 「䜓育」   保健䜓育に属する科目のうち 「保健」   芞術及び倖囜語に属する科目   家庭及び情報に属する科目䞊び に専門教科・科目 各教科・科目の必芁に 応じお〜 各教科・科目の必芁に 応じお〜   2 孊校蚭定教科に関する科目のうち専門教科・科目以倖のものの添削指導の回数及び 面接指導の単䜍時間数に぀いおは単䜍に぀きそれぞれ回以䞊及び単䜍時間 以䞊を確保した䞊で各孊校が適切に定めるものずする。   3 理数に属する科目及び総合的な探究の時間の添削指導の回数及び面接指導の単䜍時
Page 180
1407196_21_1_1_2.pdf
172 付録2 間数に぀いおは単䜍に぀きそれぞれ回以䞊及び単䜍時間以䞊を確保した䞊 で各孊校においお孊習掻動に応じ適切に定めるものずする。   4 各孊校における面接指導の回あたりの時間は各孊校においお 1 から 3 たで の暙準を螏たえ各教科・科目及び総合的な探究の時間の面接指導の単䜍時間数を確 保し぀぀生埒の実態䞊びに各教科・科目及び総合的な探究の時間の特質を考慮しお 適切に定めるものずする。   5 孊校がその指導蚈画に各教科・科目又は特別掻動に぀いお䜓系的に行われるラ ゞオ攟送テレビ攟送その他の倚様なメディアを利甚しお行う孊習を蚈画的か぀継続 的に取り入れた堎合で生埒がこれらの方法により孊習し報告課題の䜜成等により その成果が満足できるず認められるずきはその生埒に぀いおその各教科・科目の 面接指導の時間数又は特別掻動の時間数 以䞋「面接指導等時間数」ずいう。  のうち 10 分の以内の時間数を免陀するこずができる。たた生埒の実態等を考慮しお特に 必芁がある堎合は面接指導等時間数のうち耇数のメディアを利甚するこずにより 各メディアごずにそれぞれ10 分の以内の時間数を免陀するこずができる。ただし 免陀する時間数は合わせお10 分のを超えるこずができない。    なお生埒の面接指導等時間数を免陀しようずする堎合には本来行われるべき孊 習の量ず質を䜎䞋させるこずがないよう十分配慮しなければならない。   6 特別掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに30 単䜍 時間以䞊指導するものずする。なお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動 及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善   各教科・科目等の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 第欟のの 1 から 3 たでに瀺すこずが偏りなく実珟されるよう単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に 向けた授業改善を行うこず。    特に各教科・科目等においお身に付けた知識及び技胜を掻甚したり思考力刀 断力衚珟力等や孊びに向かう力人間性等を発揮させたりしお孊習の察象ずなる 物事を捉え思考するこずにより各教科・科目等の特質に応じた物事を捉える芖点や 考え方 以䞋「芋方・考え方」ずいう。  が鍛えられおいくこずに留意し生埒が各教 科・科目等の特質に応じた芋方・考え方を働かせながら知識を盞互に関連付けおよ り深く理解したり情報を粟査しお考えを圢成したり問題を芋いだしお解決策を考 えたり思いや考えを基に創造したりするこずに向かう過皋を重芖した孊習の充実を 図るこず。   2 第欟のの 1 に瀺す蚀語胜力の育成を図るため各孊校においお必芁な蚀語環境 を敎えるずずもに囜語科を芁ずし぀぀各教科・科目等の特質に応じお生埒の蚀語 第欟 教育課皋の実斜ず孊習評䟡
Page 181
1407196_21_1_1_2.pdf
173 付録2 掻動を充実するこず。あわせお 6 に瀺すずおり読曞掻動を充実するこず。   3 第欟のの 1 に瀺す情報掻甚胜力の育成を図るため各孊校においおコンピュ ヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段を掻甚するために必芁な環境を敎えこ れらを適切に掻甚した孊習掻動の充実を図るこず。たた各皮の統蚈資料や新聞芖 聎芚教材や教育機噚などの教材・教具の適切な掻甚を図るこず。   4 生埒が孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりする掻動を蚈画的に 取り入れるように工倫するこず。   5 生埒が生呜の有限性や自然の倧切さ䞻䜓的に挑戊しおみるこずや倚様な他者ず協 働するこずの重芁性などを実感しながら理解するこずができるよう各教科・科目等 の特質に応じた䜓隓掻動を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実 斜できるよう工倫するこず。   6 孊校図曞通を蚈画的に利甚しその機胜の掻甚を図り生埒の䞻䜓的・察話的で深い 孊びの実珟に向けた授業改善に生かすずずもに生埒の自䞻的自発的な孊習掻動や 読曞掻動を充実するこず。たた地域の図曞通や博物通矎術通劇堎音楜堂等の 斜蚭の掻甚を積極的に図り資料を掻甚した情報の収集や鑑賞等の孊習掻動を充実す るこず。  孊習評䟡の充実   孊習評䟡の実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 生埒のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実 感できるようにするこず。たた各教科・科目等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把 握する芳点から単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や 方法を工倫しお孊習の過皋や成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り 資質・胜力の育成に生かすようにするこず。   2 創意工倫の䞭で孊習評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう組織的か぀蚈画的な 取組を掚進するずずもに孊幎や孊校段階を越えお生埒の孊習の成果が円滑に接続さ れるように工倫するこず。  各教科・科目及び総合的な探究の時間の単䜍の修埗の認定   1 孊校においおは生埒が孊校の定める指導蚈画に埓っお各教科・科目を履修しそ の成果が教科及び科目の目暙からみお満足できるず認められる堎合にはその各教科 ・ 科目に぀いお履修した単䜍を修埗したこずを認定しなければならない。   2 孊校においおは生埒が孊校の定める指導蚈画に埓っお総合的な探究の時間を履修 しその成果が第章の第のに基づき定められる目暙からみお満足できるず認め られる堎合には総合的な探究の時間に぀いお履修した単䜍を修埗したこずを認定し なければならない。   3 孊校においおは生埒が科目又は総合的な探究の時間を以䞊の幎次にわたっお 第欟 単䜍の修埗及び卒業の認定
Page 182
1407196_21_1_1_2.pdf
174 付録2 履修したずきは各幎次ごずにその各教科・科目又は総合的な探究の時間に぀いお履 修した単䜍を修埗したこずを認定するこずを原則ずする。たた単䜍の修埗の認定を 孊期の区分ごずに行うこずができる。  卒業たでに修埗させる単䜍数   孊校においおは卒業たでに修埗させる単䜍数を定め校長は圓該単䜍数を修埗し た者で特別掻動の成果がその目暙からみお満足できるず認められるものに぀いお高 等孊校の党課皋の修了を認定するものずする。この堎合卒業たでに修埗させる単䜍数 は74 単䜍以䞊ずする。なお普通科においおは卒業たでに修埗させる単䜍数に含め るこずができる孊校蚭定科目及び孊校蚭定教科に関する科目に係る修埗単䜍数は合わ せお20 単䜍を超えるこずができない。  各孊幎の課皋の修了の認定   孊校においおは各孊幎の課皋の修了の認定に぀いおは単䜍制が䜵甚されおいるこ ずを螏たえ匟力的に行うよう配慮するものずする。  生埒の発達を支える指導の充実   教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 孊習や生掻の基盀ずしお教垫ず生埒ずの信頌関係及び生埒盞互のよりよい人間関 係を育おるため日頃からホヌムルヌム経営の充実を図るこず。たた䞻に集団の堎 面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏たえ䞀人 䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりンセリングの双方により生埒の 発達を支揎するこず。   2 生埒が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関係を圢成し有意矩で充実 した孊校生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実珟を図っおいくこずができる よう生埒理解を深め孊習指導ず関連付けながら生埒指導の充実を図るこず。   3 生埒が孊ぶこずず自己の将来ずの぀ながりを芋通しながら瀟䌚的・職業的自立 に向けお必芁な基盀ずなる資質・胜力を身に付けおいくこずができるよう特別掻動 を芁ずし぀぀各教科・科目等の特質に応じおキャリア教育の充実を図るこず。その 䞭で生埒が自己の圚り方生き方を考え䞻䜓的に進路を遞択するこずができるよう 孊校の教育掻動党䜓を通じ組織的か぀蚈画的な進路指導を行うこず。   4 孊校の教育掻動党䜓を通じお個々の生埒の特性等の的確な把握に努めその䌞長 を図るこず。たた生埒が適切な各教科・科目や類型を遞択し孊校やホヌムルヌムで の生掻によりよく適応するずずもに珟圚及び将来の生き方を考え行動する態床や胜 力を育成するこずができるようにするこず。   5 生埒が基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗も含め孊習内容を確実に身に付け るこずができるよう生埒や孊校の実態に応じ個別孊習やグルヌプ別孊習繰り返 し孊習孊習内容の習熟の皋床に応じた孊習生埒の興味・関心等に応じた課題孊習 第欟 生埒の発達の支揎
Page 183
1407196_21_1_1_2.pdf
175 付録2 補充的な孊習や発展的な孊習などの孊習掻動を取り入れるこずや教垫間の協力によ る指導䜓制を確保するこずなど指導方法や指導䜓制の工倫改善により個に応じた 指導の充実を図るこず。その際第欟のの 3 に瀺す情報手段や教材・教具の掻 甚を図るこず。   6 孊習の遅れがちな生埒などに぀いおは各教科・科目等の遞択その内容の取扱い などに぀いお必芁な配慮を行い生埒の実態に応じ䟋えば矩務教育段階の孊習内容 の確実な定着を図るための指導を適宜取り入れるなど指導内容や指導方法を工倫す るこず。  特別な配慮を必芁ずする生埒ぞの指導   1 障害のある生埒などぞの指導   ア 障害のある生埒などに぀いおは特別支揎孊校等の助蚀又は揎助を掻甚し぀぀ 個々の生埒の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的 に行うものずする。   む 障害のある生埒に察しお孊校教育法斜行芏則第140 条の芏定に基づき特別の 教育課皋を線成し障害に応じた特別の指導 以䞋「通玚による指導」ずいう。  を 行う堎合には孊校教育法斜行芏則第129 条の芏定により定める珟行の特別支揎孊 校高等郚孊習指導芁領第章に瀺す自立掻動の内容を参考ずし具䜓的な目暙や内 容を定め指導を行うものずする。その際通玚による指導が効果的に行われるよ う各教科・科目等ず通玚による指導ずの関連を図るなど教垫間の連携に努める ものずする。     なお通玚による指導における単䜍の修埗の認定に぀いおは次のずおりずする。      孊校においおは生埒が孊校の定める個別の指導蚈画に埓っお通玚による指導 を履修しその成果が個別に蚭定された指導目暙からみお満足できるず認められ る堎合には圓該孊校の単䜍を修埗したこずを認定しなければならない。      孊校においおは生埒が通玚による指導を以䞊の幎次にわたっお履修したず きは各幎次ごずに圓該孊校の単䜍を修埗したこずを認定するこずを原則ずする。 ただし幎床途䞭から通玚による指導を開始するなど特定の幎床における授業 時数が単䜍ずしお蚈算する暙準の単䜍時間に満たない堎合は次幎床以降に 通玚による指導の時間を蚭定し以䞊の幎次にわたる授業時数を合算しお単䜍 の修埗の認定を行うこずができる。たた単䜍の修埗の認定を孊期の区分ごずに 行うこずができる。   り 障害のある生埒などに぀いおは家庭地域及び医療や犏祉保健劎働等の業 務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で生埒ぞの教育的支揎を行うため に個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに各教科・科目等 の指導に圓たっお個々の生埒の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻 甚するこずに努めるものずする。特に通玚による指導を受ける生埒に぀いおは 個々の生埒の障害の状態等の実態を的確に把握し個別の教育支揎蚈画や個別の指 導蚈画を䜜成し効果的に掻甚するものずする。
Page 184
1407196_21_1_1_2.pdf
176 付録2   2海倖から垰囜した生埒などの孊校生掻ぞの適応や日本語の習埗に困難のある生埒 に察する日本語指導   ア 海倖から垰囜した生埒などに぀いおは孊校生掻ぞの適応を図るずずもに倖囜 における生掻経隓を生かすなどの適切な指導を行うものずする。   む 日本語の習埗に困難のある生埒に぀いおは個々の生埒の実態に応じた指導内容 や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。   3䞍登校生埒ぞの配慮   ア 䞍登校生埒に぀いおは保護者や関係機関ず連携を図り心理や犏祉の専門家の 助蚀又は揎助を埗ながら瀟䌚的自立を目指す芳点から個々の生埒の実態に応じ た情報の提䟛その他の必芁な支揎を行うものずする。   む 盞圓の期間高等孊校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる生埒等を察象ずしお 文郚科孊倧臣が認める特別の教育課皋を線成する堎合には生埒の実態に配慮した 教育課皋を線成するずずもに個別孊習やグルヌプ別孊習など指導方法や指導䜓制 の工倫改善に努めるものずする。  教育課皋の改善ず孊校評䟡教育課皋倖の掻動ずの連携等  ア 各孊校においおは校長の方針の䞋に校務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分 担し぀぀盞互に連携しながら各孊校の特色を生かしたカリキュラム・マネゞメン トを行うよう努めるものずする。たた各孊校が行う孊校評䟡に぀いおは教育課皋 の線成実斜改善が教育掻動や孊校運営の䞭栞ずなるこずを螏たえカリキュラム ・ マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。  む 教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは孊校保健蚈画孊校安党蚈画食に関する 指導の党䜓蚈画いじめの防止等のための察策に関する基本的な方針など各分野に おける孊校の党䜓蚈画等ず関連付けながら効果的な指導が行われるように留意する ものずする。  り 教育課皋倖の孊校教育掻動ず教育課皋の関連が図られるように留意するものずする。 特に生埒の自䞻的自発的な参加により行われる郚掻動に぀いおはスポヌツや文 化科孊等に芪したせ孊習意欲の向䞊や責任感連垯感の涵 かん 逊等孊校教育が目指 す資質・胜力の育成に資するものであり孊校教育の䞀環ずしお教育課皋ずの関連 が図られるよう留意するこず。その際孊校や地域の実態に応じ地域の人々の協力 瀟䌚教育斜蚭や瀟䌚教育関係団䜓等の各皮団䜓ずの連携などの運営䞊の工倫を行い 持続可胜な運営䜓制が敎えられるようにするものずする。  家庭や地域瀟䌚ずの連携及び協働ず孊校間の連携   教育課皋の線成及び実斜に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。  ア 孊校がその目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必 芁な人的又は物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地 第欟 孊校運営䞊の留意事項
Page 185
1407196_21_1_1_2.pdf
177 付録2 域瀟䌚ずの連携及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域にお ける䞖代を越えた亀流の機䌚を蚭けるこず。  む 他の高等孊校や幌皚園認定こども園保育所小孊校䞭孊校特別支揎孊校 及び倧孊などずの間の連携や亀流を図るずずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流 及び共同孊習の機䌚を蚭け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育む ようにするこず。  道埳教育を進めるに圓たっおは道埳教育の特質を螏たえ第欟たでに瀺す事項に加 え次の事項に配慮するものずする。  各孊校においおは第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党 䜓蚈画を䜜成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫  「道埳教育掚 進教垫」ずいう。  を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。なお道埳教 育の党䜓蚈画の䜜成に圓たっおは生埒や孊校の実態に応じ指導の方針や重点を明ら かにしお各教科・科目等ずの関係を明らかにするこず。その際公民科の「公共」及 び「倫理」䞊びに特別掻動が人間ずしおの圚り方生き方に関する䞭栞的な指導の堎面 であるこずに配慮するこず。  道埳教育を進めるに圓たっおは䞭孊校たでの特別の教科である道埳の孊習等を通じ お深めた䞻ずしお自分自身人ずの関わり集団や瀟䌚ずの関わり生呜や自然厇 高なものずの関わりに関する道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基にしながら様々な䜓隓 や思玢の機䌚等を通しお人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの考えを深めるよう留意 するこず。たた自立心や自埋性を高め芏埋ある生掻をするこず生呜を尊重する心 を育おるこず瀟䌚連垯の自芚を高め䞻䜓的に瀟䌚の圢成に参画する意欲ず態床を逊 うこず矩務を果たし責任を重んずる態床及び人暩を尊重し差別のないよりよい瀟䌚を 実珟しようずする態床を逊うこず䌝統ず文化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず 郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこず囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの自芚を 身に付けるこずに関する指導が適切に行われるよう配慮するこず。  孊校やホヌムルヌム内の人間関係や環境を敎えるずずもに就業䜓隓掻動やボランテ ィア掻動自然䜓隓掻動地域の行事ぞの参加などの豊かな䜓隓を充実するこず。たた 道埳教育の指導が生埒の日垞生掻に生かされるようにするこず。その際いじめの防 止や安党の確保等にも資するこずずなるように留意するこず。  孊校の道埳教育の党䜓蚈画や道埳教育に関する諞掻動などの情報を積極的に公衚した り道埳教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を埗たりするなど 家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深めるこず。 第欟 道埳教育に関する配慮事項
Page 186
1407196_21_1_1_2.pdf
178 付録3  探究の芋方・考え方を働かせ暪断的・総合的な孊習を行うこずを通しお自己の圚り 方生き方を考えながらよりよく課題を発芋し解決しおいくための資質・胜力を次のずお り育成するこずを目指す。   1 探究の過皋においお課題の発芋ず解決に必芁な知識及び技胜を身に付け課題に 関わる抂念を圢成し探究の意矩や䟡倀を理解するようにする。   2 実瀟䌚や実生掻ず自己ずの関わりから問いを芋いだし自分で課題を立お情報を 集め敎理・分析しおたずめ・衚珟するこずができるようにする。   3 探究に䞻䜓的・協働的に取り組むずずもに互いのよさを生かしながら新たな䟡 倀を創造しよりよい瀟䌚を実珟しようずする態床を逊う。  目 暙   各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な探究の時間の目暙を定める。  内 容   各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な探究の時間の内容を定める。  各孊校においお定める目暙及び内容の取扱い   各孊校においお定める目暙及び内容の蚭定に圓たっおは次の事項に配慮するものず する。   1 各孊校においお定める目暙に぀いおは各孊校における教育目暙を螏たえ総合的 な探究の時間を通しお育成を目指す資質・胜力を瀺すこず。   2 各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは他教科等の目暙及び内容ずの違い に留意し぀぀他教科等で育成を目指す資質・胜力ずの関連を重芖するこず。   3 各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは地域や瀟䌚ずの関わりを重芖する こず。   4 各孊校においお定める内容に぀いおは目暙を実珟するにふさわしい探究課題探 究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力を瀺すこず。   5 目暙を実珟するにふさわしい探究課題に぀いおは地域や孊校の実態生埒の特性 等に応じお䟋えば囜際理解情報環境犏祉・健康などの珟代的な諞課題に察 応する暪断的・総合的な課題地域や孊校の特色に応じた課題生埒の興味・関心に 基づく課題職業や自己の進路に関する課題などを螏たえお蚭定するこず。   6 探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力に぀いおは次の事項に 配慮するこず。   ア 知識及び技胜に぀いおは他教科等及び総合的な探究の時間で習埗する知識及び 技胜が盞互に関連付けられ瀟䌚の䞭で生きお働くものずしお圢成されるようにす 高等孊校孊習指導芁領 第章 総合的な探究の時間 第 目 暙 第 各孊校においお定める目暙及び内容
Page 187
1407196_21_1_1_2.pdf
179 付録3 るこず。   む 思考力刀断力衚珟力等に぀いおは課題の蚭定情報の収集敎理・分析 たずめ・衚珟などの探究の過皋においお発揮され未知の状況においお掻甚できる ものずしお身に付けられるようにするこず。   り 孊びに向かう力人間性等に぀いおは自分自身に関するこず及び他者や瀟䌚ず の関わりに関するこずの䞡方の芖点を螏たえるこず。   7 目暙を実珟するにふさわしい探究課題及び探究課題の解決を通しお育成を目指す具 䜓的な資質・胜力に぀いおは教科・科目等を越えた党おの孊習の基盀ずなる資質・ 胜力が育たれ掻甚されるものずなるよう配慮するこず。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育 成に向けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際 生埒や孊校地域の実態等に応じお生埒が探究の芋方・考え方を働かせ教科・科 目等の枠を超えた暪断的・総合的な孊習や生埒の興味・関心等に基づく孊習を行うな ど創意工倫を生かした教育掻動の充実を図るこず。   2 党䜓蚈画及び幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊校における党教育掻動ずの関連 の䞋に目暙及び内容孊習掻動指導方法や指導䜓制孊習の評䟡の蚈画などを瀺 すこず。   3 目暙を実珟するにふさわしい探究課題を蚭定するに圓たっおは生埒の倚様な課題 に察する意識を生かすこずができるよう配慮するこず。   4 他教科等及び総合的な探究の時間で身に付けた資質・胜力を盞互に関連付け孊習 や生掻においお生かしそれらが総合的に働くようにするこず。その際蚀語胜力 情報掻甚胜力など党おの孊習の基盀ずなる資質胜力を重芖するこず。   5 他教科等の目暙及び内容ずの違いに留意し぀぀第の目暙䞊びに第の各孊校に おいお定める目暙及び内容を螏たえた適切な孊習掻動を行うこず。   6 各孊校における総合的な探究の時間の名称に぀いおは各孊校においお適切に定め るこず。   7 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。   8 総合孊科においおは総合的な探究の時間の孊習掻動ずしお原則ずしお生埒が興 味・関心進路等に応じお蚭定した課題に぀いお知識や技胜の深化総合化を図る孊 習掻動を含むこず。  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 第の各孊校においお定める目暙及び内容に基づき生埒の孊習状況に応じお教垫 が適切な指導を行うこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
Page 188
1407196_21_1_1_2.pdf
180 付録3   2 課題の蚭定においおは生埒が自分で課題を発芋する過皋を重芖するこず。   3 第のの 6 のりにおける䞡方の芖点を螏たえた孊習を行う際にはこれらの芖 点を生埒が自芚し内省的に捉えられるよう配慮するこず。   4 探究の過皋においおは他者ず協働しお課題を解決しようずする孊習掻動や蚀語 により分析したずめたり衚珟したりするなどの孊習掻動が行われるようにするこず。 その際䟋えば比范する分類する関連付けるなどの考えるための技法が自圚に 掻甚されるようにするこず。   5 探究の過皋においおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを適切か぀効果 的に掻甚しお情報を収集・敎理・発信するなどの孊習掻動が行われるよう工倫する こず。その際情報や情報手段を䞻䜓的に遞択し掻甚できるよう配慮するこず。   6 自然䜓隓や就業䜓隓掻動ボランティア掻動などの瀟䌚䜓隓ものづくり生産掻 動などの䜓隓掻動芳察・実隓・実習調査・研究発衚や蚎論などの孊習掻動を積 極的に取り入れるこず。   7 䜓隓掻動に぀いおは第の目暙䞊びに第の各孊校においお定める目暙及び内容 を螏たえ探究の過皋に適切に䜍眮付けるこず。   8 グルヌプ孊習や個人研究などの倚様な孊習圢態地域の人々の協力も埗぀぀党教 垫が䞀䜓ずなっお指導に圓たるなどの指導䜓制に぀いお工倫を行うこず。   9 孊校図曞通の掻甚他の孊校ずの連携公民通図曞通博物通等の瀟䌚教育斜蚭 や瀟䌚教育関係団䜓等の各皮団䜓ずの連携地域の教材や孊習環境の積極的な掻甚な どの工倫を行うこず。   10  職業や自己の進路に関する孊習を行う際には探究に取り組むこずを通しお自 己を理解し将来の圚り方生き方を考えるなどの孊習掻動が行われるようにするこず。
Page 189
1407196_21_1_1_2.pdf
181 付録4  探究的な芋方・考え方を働かせ暪断的・総合的な孊習を行うこずを通しおよりよく 課題を解決し自己の生き方を考えおいくための資質・胜力を次のずおり育成するこずを 目指す。   1 探究的な孊習の過皋においお課題の解決に必芁な知識及び技胜を身に付け課題 に関わる抂念を圢成し探究的な孊習のよさを理解するようにする。   2 実瀟䌚や実生掻の䞭から問いを芋いだし自分で課題を立お情報を集め敎理・ 分析しおたずめ・衚珟するこずができるようにする。   3 探究的な孊習に䞻䜓的・協働的に取り組むずずもに互いのよさを生かしながら 積極的に瀟䌚に参画しようずする態床を逊う。  目 暙   各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な孊習の時間の目暙を定める。  内 容   各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な孊習の時間の内容を定める。  各孊校においお定める目暙及び内容の取扱い   各孊校においお定める目暙及び内容の蚭定に圓たっおは次の事項に配慮するものず する。   1 各孊校においお定める目暙に぀いおは各孊校における教育目暙を螏たえ総合的 な孊習の時間を通しお育成を目指す資質・胜力を瀺すこず。   2 各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは他教科等の目暙及び内容ずの違い に留意し぀぀他教科等で育成を目指す資質・胜力ずの関連を重芖するこず。   3 各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは日垞生掻や瀟䌚ずの関わりを重芖 するこず。   4 各孊校においお定める内容に぀いおは目暙を実珟するにふさわしい探究課題探 究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力を瀺すこず。   5 目暙を実珟するにふさわしい探究課題に぀いおは孊校の実態に応じお䟋えば 囜際理解情報環境犏祉・健康などの珟代的な諞課題に察応する暪断的・総合 的な課題地域や孊校の特色に応じた課題生埒の興味・関心に基づく課題職業 や自己の将来に関する課題などを螏たえお蚭定するこず。   6 探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力に぀いおは次の事項に 配慮するこず。   ア 知識及び技胜に぀いおは他教科等及び総合的な孊習の時間で習埗する知識及び 技胜が盞互に関連付けられ瀟䌚の䞭で生きお働くものずしお圢成されるようにす 䞭孊校孊習指導芁領 第章 総合的な孊習の時間 第 目 暙 第 各孊校においお定める目暙及び内容
Page 190
1407196_21_1_1_2.pdf
182 付録4 るこず。   む 思考力刀断力衚珟力等に぀いおは課題の蚭定情報の収集敎理・分析 たずめ・衚珟などの探究的な孊習の過皋においお発揮され未知の状況においお掻 甚できるものずしお身に付けられるようにするこず。   り 孊びに向かう力人間性等に぀いおは自分自身に関するこず及び他者や瀟䌚ず の関わりに関するこずの䞡方の芖点を螏たえるこず。   7 目暙を実珟するにふさわしい探究課題及び探究課題の解決を通しお育成を目指す具 䜓的な資質・胜力に぀いおは教科等を越えた党おの孊習の基盀ずなる資質・胜力が 育たれ掻甚されるものずなるよう配慮するこず。  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。   1 幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育 成に向けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際 生埒や孊校地域の実態等に応じお生埒が探究的な芋方・考え方を働かせ教科等 の枠を超えた暪断的・総合的な孊習や生埒の興味・関心等に基づく孊習を行うなど創 意工倫を生かした教育掻動の充実を図るこず。   2 党䜓蚈画及び幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊校における党教育掻動ずの関連 の䞋に目暙及び内容孊習掻動指導方法や指導䜓制孊習の評䟡の蚈画などを瀺 すこず。その際小孊校における総合的な孊習の時間の取組を螏たえるこず。   3 他教科等及び総合的な孊習の時間で身に付けた資質・胜力を盞互に関連付け孊習 や生掻においお生かしそれらが総合的に働くようにするこず。その際蚀語胜力 情報掻甚胜力など党おの孊習の基盀ずなる資質・胜力を重芖するこず。   4 他教科等の目暙及び内容ずの違いに留意し぀぀第の目暙䞊びに第の各孊校に おいお定める目暙及び内容を螏たえた適切な孊習掻動を行うこず。   5 各孊校における総合的な孊習の時間の名称に぀いおは各孊校においお適切に定め るこず。   6 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。   7 第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連 を考慮しながら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお総合的な孊習の 時間の特質に応じお適切な指導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。   1 第の各孊校においお定める目暙及び内容に基づき生埒の孊習状況に応じお教垫 が適切な指導を行うこず。   2 探究的な孊習の過皋においおは他者ず協働しお課題を解決しようずする孊習掻動 や蚀語により分析したずめたり衚珟したりするなどの孊習掻動が行われるように 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
Page 191
1407196_21_1_1_2.pdf
183 付録4 するこず。その際䟋えば比范する分類する関連付けるなどの考えるための技 法が掻甚されるようにするこず。   3 探究的な孊習の過皋においおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを適切 か぀効果的に掻甚しお情報を収集・敎理・発信するなどの孊習掻動が行われるよう 工倫するこず。その際情報や情報手段を䞻䜓的に遞択し掻甚できるよう配慮するこ ず。   4 自然䜓隓や職堎䜓隓掻動ボランティア掻動などの瀟䌚䜓隓ものづくり生産掻 動などの䜓隓掻動芳察・実隓芋孊や調査発衚や蚎論などの孊習掻動を積極的に 取り入れるこず。   5 䜓隓掻動に぀いおは第の目暙䞊びに第の各孊校においお定める目暙及び内容 を螏たえ探究的な孊習の過皋に適切に䜍眮付けるこず。   6 グルヌプ孊習や異幎霢集団による孊習などの倚様な孊習圢態地域の人々の協力も 埗぀぀党教垫が䞀䜓ずなっお指導に圓たるなどの指導䜓制に぀いお工倫を行うこず。   7 孊校図曞通の掻甚他の孊校ずの連携公民通図曞通博物通等の瀟䌚教育斜蚭 や瀟䌚教育関係団䜓等の各皮団䜓ずの連携地域の教材や孊習環境の積極的な掻甚な どの工倫を行うこず。   8 職業や自己の将来に関する孊習を行う際には探究的な孊習に取り組むこずを通し お自己を理解し将来の生き方を考えるなどの孊習掻動が行われるようにするこず。
Page 192
1407196_21_1_1_2.pdf
184 付録5 小・䞭孊校における道埳の内容の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚  9 1  幎 å­Š  第 び 及 幎 å­Š  第 æ ¡ å­Š 小  0 2  幎 å­Š  第 び 及 幎 å­Š  第 æ ¡ å­Š 小  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任 1 よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思う こずを進んで行うこず。 1 正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこ ず。 正盎誠実 2 うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠 盎に䌞び䌞びず生掻するこず。 2 過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻する こず。 節床節制 3 健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし 身の回りを敎えわがたたをしないで芏則正し い生掻をするこず。 3 自分でできるこずは自分でやり安党に気を付 けよく考えお行動し節床のある生掻をするこ ず。 個性の䌞長 4 自分の特城に気付くこず。 4 自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志 5 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこ ず。 5 自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意 志をもち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり 6 身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこ ず。 6 盞手のこずを思いやり 進んで芪切にするこず。 感謝 7 家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝する こず。 7 家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の 生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気持 ちをもっお接するこず。 瀌儀 8 気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛 けお明るく接するこず。 8 瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっ お接するこず。 友情信頌 9 友達ず仲よくし助け合うこず。 9 友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容 10 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切に するこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 10 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切 にするこず。 11 玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれら を守るこず。 公正公平瀟䌚正矩 11 自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。 12 誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な 態床で接するこず。 勀劎公共の粟神 12 働くこずのよさを知りみんなのために働く こず。 13 働くこずの倧切さを知り進んでみんなのた めに働くこず。 家族愛 家庭生掻の充実 13 父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いな どをしお家族の圹に立぀こず。 14 父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し 合っお楜しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 14 先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚 や孊校の生掻を楜しくするこず。 15 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を愛する態床 15 我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着を も぀こず。 16 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や 郷土を愛する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善 16 他囜の人々や文化に芪しむこず。 17 他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ 17 生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切 にするこず。 18 生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にす るこず。 自然愛護 18 身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接 するこず。 19 自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自 然や動怍物を倧切にするこず。 感動畏敬の念 19 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こ ず。 20 矎しいものや気高いものに感動する心をも぀ こず。 よりよく生きる喜び
Page 193
1407196_21_1_1_2.pdf
185 付録5 小孊校第孊幎及び第孊幎 22 äž­å­Šæ ¡ 22 1 自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある 行動をするこず。 1 自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し 誠実に実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋自由ず責任 2 誠実に明るい心で生掻するこず。 3 安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに ぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を守り 節制に心掛けるこず。 2 望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増 進を図り節床を守り節制に心掛け安党で調和 のある生掻をするこず。 節床節制 4 自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばす こず。 3 自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個 性を䌞ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心個性の䌞長 5 より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難 があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜くこ ず。 4 より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌 望ず勇気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実に やり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志 6 真理を倧切にし物事を探究しようずする心を も぀こず。 5 真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを 生み出そうず努めるこず。 真理の探究創造 7 誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にするこず。 6 思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家 族などの支えや倚くの人々の善意により日々の生 掻や珟圚の自分があるこずに感謝し進んでそれ に応え人間愛の粟神を深めるこず。 思いやり感謝 8 日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支 え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感謝 しそれに応えるこず。 9 時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお 接するこず。 7 瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀 動をずるこず。 瀌儀 10 友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め 異性に぀いおも理解しながら人間関係を築いお いくこず。 8 友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達を もち互いに励たし合い高め合うずずもに異 性に぀いおの理解を深め悩みや 藀も経隓しな がら人間関係を深めおいくこず。 友情信頌 11 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や立 堎を尊重するこず。 9 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそ れぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなものの 芋方や考え方があるこずを理解し寛容の心を もっお謙虚に他に孊び自らを高めおいくこず。 盞互理解寛容 12 法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれ らを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果たす こず。 10 法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで 守るずずもに そのよりよい圚り方に぀いお考え 自他の暩利を倧切にし矩務を果たしお芏埋あ る安定した瀟䌚の実珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心 13 誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こ ずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟に 努めるこず。 11 正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に 接し 差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。公正公平瀟䌚正矩 14 働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味 わうずずもにその意矩を理解し公共のために 圹に立぀こずをするこず。 12 瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公 共の粟神をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこ ず。 瀟䌚参画公共の粟神 13 勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に ぀いお考えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献する こず。 勀劎 15 父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお 進んで圹に立぀こずをするこず。 14 父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの 自芚をもっお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛家庭生掻の充実 16 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生 掻の充実に努めるこず。 15 教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀 員ずしおの自芚をもち協力し合っおよりよい校 颚を぀くるずずもに様々な集団の意矩や集団の 䞭での自分の圹割ず責任を自芚しお集団生掻の充 実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 17 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人 の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 16 郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くし た先人や高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀 員ずしおの自芚をもっお郷土を愛し進んで郷土 の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化の 尊重郷土を愛する態床 17 優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献 するずずもに日本人ずしおの自芚をもっお囜を 愛し囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおその発展に 努めるこず。 我が囜の䌝統ず文化の 尊重囜を愛する態床 18 他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ず しおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。 18 䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜 を尊重し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人 類の発展に寄䞎するこず。 囜際理解 囜際貢献 19 生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけ がえのないものであるこずを理解し生呜を尊重 するこず。 19  生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性な ども含めお理解しかけがえのない生呜を尊重す るこず。 生呜の尊さ 20 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にする こず。 20 自然の厇高さを知り自然環境を倧切にする こずの意矩を理解し進んで自然の愛護に努める こず。 自然愛護 21 矎しいものや気高いものに感動する心や人間 の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。 21 矎しいものや気高いものに感動する心をもち 人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深める こず。 感動畏敬の念 22 よりよく生きようずする人間の匷さや気高さ を理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。 22 人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや 気高く生きようずする心があるこずを理解し人 間ずしお生きるこずに喜びを芋いだすこず。 よりよく生きる喜び
Page 194
1407196_21_1_1_2.pdf
孊習指導芁領等の改善に係る怜蚎に必芁な専門的䜜業等協力者 五十音順  職名は平成30 幎月珟圚  荒 瀬 克 己   倧谷倧孊教授  黒 䞊 晎 倫   関西倧孊教授  銙 山 真 䞀   岡山県立和気閑谷高等孊校長  奈 須 正 裕   䞊智倧孊教授  野 口  培    山圢倧孊教授  廣 瀬 志 保   山梚県立吉田高等孊校教頭  藀 井 千 春   早皲田倧孊教授  藀 島 尚 子   北海道凜通西高等孊校教頭  束 井 孝 倫   矀銬県立䞭倮䞭等教育孊校教諭  束 井 千鶎子   䞊越教育倧孊教授  束 田 淑 子   金沢倧孊教授  山 䞋 真 叞   リクルヌト進孊総研キャリアガむダンス線集長 なお文郚科孊省においおは次の者が本曞の線集に圓たった。  淵 䞊  孝    初等䞭等教育局教育課皋課長  降 籏 友 宏   初等䞭等教育局教育課皋課䞻任孊校教育官  枋 谷 䞀 兞   初等䞭等教育局教育課皋課教科調査官  田 村  孊    初等䞭等教育局芖孊委員                國孞院倧孞教授
Page 195
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 196
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 197
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 198
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 199
1407196_21_1_1_2.pdf
定䟡 297 円 本䜓270 円皎10 ISBN 978-4-7625-0536-2 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 総合的な探究の時間線 MEXT 1-1831 初版発行 第刷発行 文郚科孊省 東京郜千代田区神田淡路町2-23-1 孊校図曞株匏䌚瀟 代衚者 芹 柀 克 明 東京郜北区東十条3-10-36 図曞印刷株匏䌚瀟 代衚者 川 田 和 照 〒101-0063 東京郜千代田区神田淡路町2-23-1 孊校図曞株匏䌚瀟 電 話  03-6285-2927 平成31 幎3 月28 日 什和  幎月31 日 著䜜暩所有 発 行 者 印 刷 所 発 行 所
Page 200
1407196_21_1_1_2.pdf
Page 1
1407073_20_1_1_2.pdf
犏祉線 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 平成30 幎7 月
Page 2
1407073_20_1_1_2.pdf