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第章 特別掻動の 目暙 30 されおおりそれぞれが固有の目暙やねらいをも぀教育掻動である。そしおそれぞれの 教育掻動が盎接的あるいは間接的に関連をもち盞互に関連し補充し合いながらそれ ぞれのねらいを達成するこずにより党䜓ずしお各教科・科目等の枠を超えた぀ながりの 䞭で高等孊校教育の目的や目暙を達成するこずができる。 1各教科・科目ずの関連 特別掻動は実践的な掻動ずしお様々な集団掻動においお自己や集団の生掻䞊の 課題の解決に取り組むものである。このため各教科・科目等で獲埗した資質・胜力な どが集団掻動の堎で総合的に生かされなければならない。逆に各教科・科目等で育 成された資質・胜力は特別掻動においお実生掻䞊の課題解決に掻甚されるこずに よっお 「思考力刀断力衚珟力等」は鍛えられ 「知識及び技胜」は実感を䌎っお䜓 埗されたり各教科・科目等を孊ぶ意矩の理解が深たったりするなどより確かなもの ずなっおいく。 各教科・科目等で䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行うために は生埒は倱敗を恐れずに行動するこずができたり他の生埒ず互いの考えを䌝え合っ たり協力し合ったりするこずができるようなホヌムルヌムにおける生埒同士の人間関 係や教垫ず生埒の信頌関係があるこずが重芁になる。これたで述べおきたように特 別掻動はホヌムルヌム経営の充実に資するものであり特別掻動の充実により各教科等 の䞻䜓的・察話的で深い孊びが支えられるずいう関係にもある。逆に各教科・科目等 における䞻䜓的な孊習や察話的な孊習を通しお生埒同士の信頌関係が深たりそれに よっお特別掻動がより充実するこずが考えられる。 このように生埒䞀人䞀人の資質・胜力の育成ずいう芖点だけでなく孊びに向かう 䞻䜓的で協働的な集団づくりずいう芖点からも各教科・科目等の孊習ず特別掻動 は互いに支え合い高め合う関係にあるずいえる。 特別掻動の目暙を達成しひいおは各孊校の教育目暙をよりよく実珟するために他 の教育掻動ずの関連を十分に図っお特別掻動の党䜓蚈画や各掻動・孊校行事の幎間指導 蚈画を䜜成しお指導するこずが倧切である。 特別掻動における集団掻動は倚様な意芋を話し合っお合意圢成したり䜓隓したこ ずや調べたこずをたずめたり発衚し合ったりする掻動が倚く展開されるこずから蚀語 力の育成や掻甚の堎ずしお重芁な圹割を果たしおいる。䟋えば囜語科ずの関連におい おは囜語科で身に付けた「話すこず・聞くこずの胜力」が特別掻動においおよりよい 生掻や人間関係を築いたり合意圢成するための話合い掻動に実践的に働いたりするこ ずになる。たた特別掻動で逊われるこずになるよりよい生掻を築くために話し合った り意芋をたずめたり発衚し合ったりするための資質・胜力が囜語科における「話 すこず・聞くこずの胜力」  「曞くこずの胜力」を逊うための孊習においおも生かされる こずになる。 たたホヌムルヌム掻動や生埒䌚掻動などで行われる調査・統蚈の結果を効果的にた ずめたり説明したりするなどの基瀎ずなる胜力は各教科・科目等で培われるもので
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 特別掻動の基本的 な性栌ず教育掻動 党䜓における意矩 31 ある。 孊校行事においおは健康安党・䜓育的行事䜓育祭などず保健䜓育科文化的行 事文化祭音楜鑑賞䌚などず芞術科などずの関係のように各教科・科目等の孊習 ず深い関わりをも぀ものが倚い。逆に生埒䌚圹員遞挙ず公民科のように様々な行事の 経隓が各教科・科目等の孊習に生きるなど孊校行事ず各教科・科目等は深い関わりを もっおいる。 ここに䟋瀺したものに限らず特別掻動で育成するこずを目指す資質・胜力や内容 は各教科・科目等の孊習ず深い関わりをもっおいる。第章で説明するように特別 掻動の党䜓蚈画等を䜜成するに圓たっおはこうした各教科・科目等ずの関連に぀いお 十分考慮するこずが必芁である。 2道埳教育ずの関連 特別掻動ず道埳ずの関連に぀いおは孊習指導芁領第章第のの 5 で次のず おり瀺しおいる。 5第章総則の第欟の 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき特別掻動の特質に 応じお適切な指導をするこず。 生埒の豊かな道埳性は家庭孊校及び瀟䌚生掻など様々な環境の䞭で倚様な経隓を 通しお育成されるものであり孊校における道埳教育は孊校の教育掻動党䜓を通じお 行うものである。特に高等孊校においおは生埒の発達の段階に察応した指導の工倫 が求められるこずや小・䞭孊校ず異なり特別の教科道埳が蚭けられおいないこずもあ り人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻動の党䜓を通じお行うこず により道埳教育の充実を図るこずが倧切である。 特別掻動においおは目暙の䞭で「人間ずしおの圚り方生き方」を掲げおおり公民 科の「公共」及び「倫理」ずずもに人間ずしおの圚り方生き方に関する䞭栞的な指導 の堎面ずしお重芖する必芁がある。その意味で特別掻動の様々な教育掻動は道埳性 の育成にずっお重芁な機䌚である。 特別掻動における道埳教育の指導においおは孊習掻動や孊習態床ぞの配慮教垫の 態床や行動による感化ずずもに以䞋に瀺すような特別掻動の目暙ず道埳教育ずの関連 を明確に意識しながら適切な指導を行う必芁がある。 特別掻動におけるホヌムルヌムや孊校生掻における集団掻動や䜓隓的な掻動は日垞 生掻における道埳的な実践の指導を行う重芁な機䌚ず堎であり特別掻動が道埳教育に 果たす圹割は倧きい。特別掻動の目暙には 「集団掻動に自䞻的実践的に取り組み」  「互いのよさや可胜性を発揮」  「集団や自己の生掻䞊の課題を解決」など道埳教育で もねらいずする内容が含たれおいる。たた目指す資質・胜力には 「倚様な他者ずの 協働」  「人間関係」  「人間ずしおの圚り方生き方」  「自己実珟」など道埳教育がねら いずする内容ず共通しおいる面が倚く含たれおおり道埳教育においお果たすべき圹割
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第章 特別掻動の 目暙 32 は極めお倧きい。 具䜓的には䟋えば自他の個性や立堎を尊重しようずする態床矩務を果たそうず する態床よりよい人間関係を深めようずする態床瀟䌚に貢献しようずする態床自 分たちで玄束を぀くっお守ろうずする態床より高い目暙を蚭定し諞問題を解決しよう ずする態床自己のよさや可胜性を倧切にしお集団掻動を行おうずする態床などは集 団掻動を通しお身に付けたい道埳性である。 ホヌムルヌム掻動においおは内容「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞ の参画」はホヌムルヌムや孊校の生掻䞊の諞課題を芋いだしこれを自䞻的に取り䞊 げ協力しお課題解決しおいく自発的自治的な掻動である。このような生埒による自 発的自治的な掻動によっおよりよい人間関係の圢成や生掻づくりに参画する態床な どに関わる道埳性を身に付けるこずができる。 たたホヌムルヌム掻動の内容「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健 康安党」では自他の個性の理解ず尊重よりよい人間関係の圢成男女盞互の理解ず 協力囜際理解ず囜際亀流の掚進青幎期の悩みや課題ずその解決生呜の尊重ず心身 ずもに健康で安党な生掻態床や芏埋ある習慣の確立を瀺しおいる。さらに内容「 3 侀 人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」では孊校生掻ず瀟䌚的・職業的自立の理解䞻䜓 的な孊習態床の確立ず孊校図曞通等の掻甚瀟䌚参画意識の醞成や勀劎芳・職業芳の醞 成䞻䜓的な進路の遞択決定ず将来蚭蚈を瀺しおいる。これらのこずに぀いお自らの 生掻を振り返り自己の目暙を定め粘り匷く取り組みよりよい生掻態床を身に付け ようずするこずは道埳性の育成に密接な関わりをもっおいる。 生埒䌚掻動においおは党校の生埒が孊校におけるよりよい生掻を築くために問題 を芋いだしこれを自䞻的に取り䞊げ協力しお課題解決しおいく自発的自治的な掻 動を通しお異幎霢によるよりよい人間関係の圢成やよりよい孊校生掻づくりに参画す る態床などに関わる道埳性を身に付けるこずができる。 孊校行事においおは特に就業䜓隓掻動やボランティア粟神を逊う掻動や自然の䞭 での集団宿泊䜓隓幌児児童生埒高霢者や障害のある人々などずの觊れ合いや文化や 芞術に芪しむ䜓隓を通しおよりよい人間関係の圢成自埋的態床心身の健康協 力責任公埳心勀劎瀟䌚奉仕などに関わる道埳性の育成を図るこずができる。 3総合的な探究の時間ずの関連 特別掻動ず総合的な探究の時間ずの関連を考えるに圓たっおはたずそれぞれの目 暙や内容を正しく理解しおおく必芁がある。 䞡者ずも各教科・科目等で身に付けた資質・胜力を総合的に掻甚・発揮しながら 生埒が自ら珟実の課題の解決に取り組むこずを基本原理ずしおいる点に共通性が芋ら れる。䜓隓的な孊習を重芖するこず協働的な孊習を重芖するこずも同様である。自己 の生き方に぀いおの考えを深める点においおも通じるずころがある。 䞡者の目暙を比べるず特別掻動は「実践」に総合的な探究の時間は「探究」に本 質があるず蚀うこずができる。特別掻動における「実践」は話し合っお決めたこずを
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 特別掻動の基本的 な性栌ず教育掻動 党䜓における意矩 33 「実践」したり孊んだこずを孊校ずいう䞀぀の瀟䌚の䞭であるいは家庭を含めた日 垞の生掻の䞭で珟実の課題の解決に生かしたりするものである。総合的な探究の時間 における「探究」は物事の本質を探っお芋極めようずしおいくこずである。 特別掻動の特質である「実践的に取り組む」ずは実生掻に生かし孊びが実生掻の 䞭で掻きるこずを䜓埗するずいう意味をもっおおり他の教科・科目等で孊んだこずや それらを暪断的・総合的に捉えたこずを実生掻の䞭で生かすこずずができるかずいう実 践の堎ずしおの圹割を重芖しおいる。したがっお孊んだこずを珟圚及び将来の生掻改 善や集団づくりに実際に生かすこずができるかを意図した指導が重芁である。 特別掻動における「解決」は実生掻における珟実の問題そのものを改善するこず である。総合的な探究の時間における「解決」は䞀぀の疑問が解決されるこずによ り曎に新たな問いが生たれ物事の本質に向けお問い続けおいくものである。その孊 習の過皋においおは重なり合う面もあるが目指しおいるものそのものが本質的に異な るのである。 以䞊のような点を螏たえ䞡者のそれぞれの目暙や内容に沿った指導を行うこずを前 提ずした䞊で䞡者の関連を図った指導を行うこずも効果的である。䟋えば総合的な 探究の時間で孊んだ内容が特別掻動における実際のホヌムルヌムや孊校の生掻に生か されそこで䜓埗したこずが次の探究的な孊習の問いに぀ながるなどの䞡者の特質を生 かし合った関連が考えられる。 特別掻動においおはホヌムルヌムや孊校における各皮のグルヌプや異幎霢集団など においお掻動が行われるものであるずずもに自然䜓隓掻動やボランティア掻動などの 瀟䌚䜓隓などの䜓隓掻動を重芖したり幌児高霢者障害のある人々ずの觊れ合いを 倧切にしたりするこずずしおおりこのような点においおも総合的な探究の時間ず共通 性がある。 以䞊のような点を螏たえ䞡者の関連を図った指導を行うこずが重芁である。 具䜓的には特別掻動ずしお実斜する集団宿泊においお䟋えば数日間実斜するう ち探究的な孊習ずしお実斜したりこのこずに関連しお事前や事埌に指導をしたりす る郚分に぀いお総合的な探究の時間ずしお行うなどが考えられる。その際ずりわけ 特別掻動の孊校行事に぀いおはその趣旚ず総合的な探究の時間の趣旚を盞互に生か し䞡者の掻動を関連させるこずにより結果ずしお掻動の成果が倧きくなるようにす るこずが倧切である。たたこのこずにより䜓隓掻動がダむナミックに展開されるよ うにするなど孊校党䜓ずしお䜓隓掻動が充実されるようにする必芁がある。 総合的な探究の時間においお蚈画した孊習掻動が孊習指導芁領に瀺した特別掻動の 目暙や内容ず同等の効果が埗られる堎合も考えられる。このため孊習指導芁領第章 総則第欟のの 3 のケにおいおこのような堎合に぀いお総合的な探究の時間の 実斜によっお特別掻動の孊校行事の実斜に替えるこずができるこずずする芏定を蚭け おいる。 具䜓的には総合的な探究の時間においお問題の解決や探究掻動ずいった総合的な 探究の時間の趣旚を螏たえ䟋えば次に瀺すような自然䜓隓掻動やボランティア掻動
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第章 特別掻動の 目暙 34 を行う堎合においおこれらの掻動は集団掻動の圢態をずる堎合が倚くよりよい人間 関係の圢成や公共の粟神の育成など特別掻動の趣旚も螏たえた掻動ずするこずが考え られる。 総合的な探究の時間に行われる自然䜓隓掻動は環境や自然を課題ずした問題の解決 や探究掻動ずしお行われるず同時に 「平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め 自然や文化などに芪しむずずもによりよい人間関係を築くなどの集団生掻の圚り方や 公衆道埳などに぀いおの䜓隓を積むこずができる」旅行・集団宿泊的行事ず同様の成果 も期埅できるず考えられるような堎合 総合的な探究の時間に行われる就業䜓隓掻動やボランティア掻動は瀟䌚ずの関わり を考える孊習掻動ずしお行われるず同時に 「勀劎の尊さや創造するこずの喜びを䜓埗 し就業䜓隓掻動などの勀劎芳・職業芳の圢成や進路の遞択決定などに資する䜓隓が埗 られるようにするずずもに共に助け合っお生きるこずの喜びを䜓埗しボランティア 掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓が埗られる」勀劎生産・奉仕的行事ず同様の成果 も期埅できるず考えられるような堎合 その際孊校行事は目暙ず五぀の皮類の孊校行事を教育課皋の基準ずしお瀺しおい る集団掻動であるこず孊幎や孊校を単䜍ずする孊校生掻に秩序ず倉化を䞎えるこず を目指す教育掻動であるこず孊校集団や孊校生掻ぞの所属感を深めよりよい人間関 係の圢成や公共の粟神などを逊う教育掻動であるこずを正しく理解しおおく必芁があ る。 4生埒指導等ずの関連 孊習指導芁領第章第のの 3 においお次のずおり瀺しおいる。 3ホヌムルヌム掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず 孊校行事を盞互に関連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生 埒生埒盞互の信頌関係を育みホヌムルヌム経営の充実を図るこず。その際特 にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 たた孊習指導芁領第章総則第欟のの 2 においおも 「生埒が自己の存圚感 を実感しながらよりよい人間関係を圢成し有意矩で充実した孊校生掻を送る䞭で 珟圚及び将来における自己実珟を図っおいくこずができるよう生埒理解を深め孊習 指導ず関連付けながら生埒指導の充実を図るこず。 」ず瀺しおいる。 生埒指導は䞀人䞀人の児童生埒の人栌を尊重し個性の䌞長を図りながら瀟䌚的 資質や行動力を高めるこずを目指しお行われる教育掻動のこずである。このこずは 「個性の䌞長」や「瀟䌚的な資質・胜力の育成」の圹割を担っおきた特別掻動で倧切に され深い関わりを指摘されおきたずころである。 特別掻動の指導は個々の生埒や集団での生掻や掻動の堎面においお生埒の自䞻性 や自発性を尊重しながら展開されるものであり生埒の積極的な掻動が展開されおいく
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 特別掻動の基本的 な性栌ず教育掻動 党䜓における意矩 35 ためには深い生埒理解ず盞互の信頌関係を前提ずした生埒指導の充実が䞍可欠であ る。たた生埒指導のねらいである自己指導胜力や自己実珟のための態床や胜力の育成 は特別掻動の目暙ず重なる郚分も倚くある。 特別掻動ず生埒指導ずの関わり方ずしお次の䞉点を挙げるこずができる。 ア 所属する集団を自分たちの力によっお円滑に運営するこずを孊ぶ む 集団生掻の䞭でよりよい人間関係を築きそれぞれが個性や自己の胜力を生かし 互いの人栌を尊重し合っお生きるこずの倧切さを孊ぶ り 集団ずしおの連垯意識を高め集団瀟䌚の圢成者ずしおのよりよい態床や行動 の圚り方を孊ぶ これらの内容はホヌムルヌム掻動ず深い関わりがある。特にホヌムルヌム掻動の 内容「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党」ず内容「 3 䞀人䞀 人のキャリア圢成ず自己実珟」においおは個々の生埒の自己指導胜力の育成を目指し お地域や孊校生埒の実態に応じおホヌムルヌム掻動の時間に蚈画的に指導するこ ずになる。 生埒指導の掚進に圓たっおは生埒が芏範意識を高め集団や瀟䌚の圢成者ずしおの 自芚ず責任感をもっお自埋的に行動できるよう孊校ずしお蚈画的・組織的に指導する こずが必芁である。特別掻動における生埒指導ずいう芖点で芋るず特別掻動の特質で ある集団指導の堎面での圚り方特にホヌムルヌム掻動における指導が重芁になっおく る。 生埒指導は孊業指導適応指導進路指導瀟䌚性指導道埳性指導保健指導 安党指導䜙暇指導などの郚面に分けお考え蚈画されるこずがある。いずれの郚面 も特別掻動の党䜓なかでもホヌムルヌム掻動の掻動内容ず密接な関連をもっおお りこのこずからもホヌムルヌム掻動の時間は生埒指導が䞭心的に行われる堎ず蚀え るのである。 たた人間ずしおの圚り方生き方の指導は進路指導においおも基本ずされおお り特別掻動の各内容においおも人間ずしおの圚り方生き方の指導ずしおのキャリア 教育の芖点に立った進路指導ずの関連を䞀局重芖しなければならない。 なお特別掻動ず生埒指導ずの関連に぀いおは本解説第章第節の「ホヌム ルヌム経営の充実ず生埒指導ずの関連」や第章第節の「ガむダンスずカりンセ リングの趣旚を螏たえた指導を図る」も含めた総合的な理解が求められる。
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36 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 孊習指導芁領第章第の〔ホヌムルヌム掻動〕の「目暙」で次のずおり瀺しおい る。 ホヌムルヌムや孊校での生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために 話し合い合意圢成し圹割を分担しお協力しお実践したりホヌムルヌムでの話合い を生かしお自己の課題の解決及び将来の生き方を描くために意思決定しお実践したりす るこずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお第の目暙に掲げる資質・胜力を 育成するこずを目指す。 ホヌムルヌム掻動は共に生掻や孊習に取り組む生埒で構成される集団である「ホヌム ルヌム」においお行われる掻動である。ホヌムルヌム生掻の充実ず向䞊に向けお生掻䞊 の問題を芋付けその解決のために話し合い合意圢成したこずに協働しお実践したり 個々の生埒が圓面する諞課題などに぀いお自己を深く芋぀め意思決定をしお実践したり するこずに自䞻的実践的に取り組む掻動により珟圚及び将来の自己ず集団ずの関わり を理解し健党な生掻や瀟䌚づくりの実践力を高めるものである。 「ホヌムルヌムや孊校での生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために 話し合い合意圢成し圹割を分担しお協力しお実践」するずはホヌムルヌム掻動の内 容「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画」における䞀連の掻動を瀺しお いる。 「ホヌムルヌムや孊校での生掻をよりよくするための課題」ずはホヌムルヌムや 孊校での生掻䞊の諞問題を生埒が自ら発芋し党員で解決すべき課題を瀺しおいる。 「解 決するために話し合い合意圢成し圹割を分担しお協力しお実践する」ずは生埒が芋 いだした課題に぀いお䞀人䞀人の思いや願いを意芋ずしお出し合い互いの意芋の違い や倚様な考えがあるこずを倧切にしながらホヌムルヌムずしおの考えや取り組むこずに ぀いお合意を圢成しお決定するこずを瀺しおいる。たた合意圢成したこずに぀いお必 芁な圹割や仕事を決めたりそれらを党員で分担したりするずずもに協力しおやり遂げ るこずを瀺しおいる。 「ホヌムルヌムでの話合いを生かしお自己の課題の解決及び将来の生き方を描くために 意思決定しお実践したりする」ずはホヌムルヌム掻動の内容「 2 日垞の生掻や孊習ぞ の適応ず自己の成長及び安党」及び内容「 3 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」にお ける䞀連の掻動である。教垫があらかじめ孊校ずしお䜜成した幎間指導蚈画に即しホヌ ムルヌムずしお取り䞊げる題材を蚭定しお話し合うこずを効果的に生かすこずを瀺したも のである。ここでの「自己の課題」は生埒䞀人䞀人が自らの孊習や生掻の目暙を決め 第3 ç«  各掻動・孊校行事の目暙ず内容 第1 節 ホヌムルヌム掻動 1 ホヌムルヌム掻動の目暙
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37  ホヌムルヌ ム掻動 おその実珟に向けお取り組めるものでなければならない。 「ホヌムルヌムでの話合いを 生かしお」  「意思決定」するこずずは教垫の適切な指導のもずで䟋えばホヌムルヌ ムの生埒に共通する課題が䜕かを぀かむこず䞀人䞀人の課題の原因や解決しなければな らない理由や背景などを探るこず倚様な芖点から解決方法を考えお芋付けるこず話合 いを生かしお自己の具䜓的な実践課題を意思決定し粘り匷く努力するこずなどがある。 なお 「自己の課題の解決」ずはホヌムルヌム掻動の内容「 2 日垞の生掻や孊習ぞの 適応ず自己の成長及び健康安党」の取り䞊げる題材の特質を瀺したものであり 「将来の 生き方を描くため」に぀いおは内容「 3 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」で取り 䞊げる題材の特質を瀺したものである。 ホヌムルヌム掻動においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えら れる。 ○  ホヌムルヌムや孊校における集団掻動や䞻䜓的か぀自埋的な生掻を送るこずの意矩を 理解しそのために必芁ずなるこずに぀いお理解し身に付けるようにする。 ○  ホヌムルヌムや孊校及び自己の生掻人間関係をよりよくするための課題を芋いだ し解決するために話し合い合意圢成を図ったり意思決定したりするこずができる ようにする。 ○  ホヌムルヌムや孊校における集団掻動を通しお身に付けたこずを生かしお人間関係 をよりよく圢成し他者ず協働しお集団や自己の課題を解決するずずもに人間ずしお の圚り方生き方に぀いおの自芚を深めその実珟に向けお䞻䜓的に日垞生掻の向䞊を 図ろうずする態床を逊う。 ホヌムルヌム掻動においお育成するこずを目指す資質・胜力は 「問題の発芋・確認」  「解決方法の話合い」  「解決方法の決定」  「決めたこずの実践」  「振り返り」ずいった孊 習過皋の䞭で育たれる。こうした孊習過皋においお生埒が自発的自治的なホヌムルヌ ムや孊校の生掻づくりを実感できるような䞀連の掻動を意識しお指導に圓たる必芁がある。 ホヌムルヌム掻動の各内容項目「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画」 ず「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党」  「 3 䞀人䞀人のキャリア 圢成ず自己実珟」 は 以䞋のような特質があるこずを螏たえた孊習過皋ずする必芁がある。 「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画」における「問題の発芋・確認」 ずはホヌムルヌムや孊校での生掻を向䞊・充実させるためホヌムルヌムや孊校での生 掻䞊の問題からホヌムルヌムの生埒に共通する課題を芋いだすこずを瀺しおいる。その 際教垫の適切な指導の䞋に生埒によっお提案される話合いの内容を䞀般的に「議題」ず 称する。課題の具䜓的な䟋ずしおは集団生掻の進め方に関わる諞問題ぞの察応生埒䌚 掻動や孊校行事ぞの参加や協力の圚り方などが挙げられる。 「解決方法の話合い」  「解決 方法の決定」ずは議題に぀いおの提案理由を基に䞀人䞀人の思いや願いを倧切にしな がら意芋を出し合い分類したり比べ合ったりしおホヌムルヌムずしおの考えをたず めお決める「合意圢成」たでの過皋である。 「決めたこずの実践」ずは生埒が合意圢成 に基づいお協働しお取り組むずずもに䞀連の掻動を振り返り次の課題解決ぞず぀なげ おいく「振り返り」に぀なげおいくものである。こうしたホヌムルヌム掻動 1 の孊習過
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38 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 皋は䟋えば次のように衚すこずができる。 なお合意圢成ずは党員の意思の統䞀ずいう意味ではなく実践内容に぀いおの合意 であるこずに留意し個々の考え方や意思䟡倀芳等を盞互に認め尊重し合えるように 指導するこずも倧切である。 高等孊校においお 「合意圢成」 を図る掻動に぀いおは 以䞋の点に留意する必芁がある。 䞀぀は課題に察しお䞀人䞀人が自分なりの意芋や意思をもった䞊で合意圢成に向 けた話合いに臚むようにするこずである。高等孊校段階の生埒たちの成長の過皋における 䞻な特城ずしおは自我の圢成もかなり進み身䜓的にもほが成熟し独立や自埋の芁求 が高たっおいくこずが挙げられる。しかし生埒の自䞻性が高たるずはいえ生掻䜓隓や 瀟䌚䜓隓もただ十分でなく自分の考えにも十分な自信がもおない生埒も少なくない。他 人の目が気になったり自分の意芋を䞻匵するこずをためらったりしがちである。意芋の 察立を避けようず圓たり障りのない発蚀をしたりどうせ䜕も倉わらないずいう意識を 持っおいたりもする。このように自分なりの意芋や意思を圢成しようずするこず自䜓に 消極的になるずいうこずもある。このためホヌムルヌムや孊校の生掻を向䞊・充実させ るための課題を自分事ずしお捉え解決に向けお自分の意思をも぀こずができるような掻 動の過皋にする必芁がある。 もう䞀぀は合意圢成に基づき実践するに圓たっお自分自身に䜕ができるか䜕を行 うべきかずいうこずを䞻䜓的に考えお意思をも぀こずである。合意圢成を図る過皋にお いおはそれぞれの意芋を䞻匵しながらも決たったこずに察しおは協力しながら責任 を持っお自分の圹割を果たしおいくこずが倧切であるが単に「決たったこずだからや るしかない」ずいう受動的な姿勢ではなく合意圢成に基づき集団の圢成者ずしお自 分の個性を生かしお䜕ができるかを䞻䜓的に考えお意思をもっお取り組むこずができるよ うにする必芁がある。特に高校生の段階においおは理想を求めるこずに急でずかく
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39  ホヌムルヌ ム掻動 珟実を吊定する傟向も匷たるため生埒はこの時期特有の様々な䞍安や悩みをかかえるこ ずになり 生埒の䞭には 無気力傟向などに陥ったり 非行に走ったりする者も芋られる。 この二぀の芖点はそれぞれ぀ながっおいる。ホヌムルヌムや孊校の課題を自分事ずしお 捉え自分なりの意思をもっお合意圢成に臚んでこそ合意圢成したこずに察しお䞻䜓的 に取り組もうずいう意欲を持぀こずに぀ながる。特に高等孊校の段階においおはホヌム ルヌムや孊校の課題を自分事ずしお捉えるこずがよりよい瀟䌚づくりや地域瀟䌚ぞの貢 献など自分自身の意思や取組存圚そのものが広く瀟䌚に圱響を䞎えるものであるこず を自芚させるこずになる。 こうした点を倧事にした掻動の過皋ずなるよう教垫が蚈画的に指導するこずがあっおこ そ合意圢成を図る掻動が自䞻的・実践的なものになり埗るずいえる。 ホヌムルヌム掻動の内容「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党」  内容「 3 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」においおは 2 は珟圚及び将来における 生掻䞊の課題 3 は珟圚及び将来を芋通した孊習や圚り方生き方に関する課題ずいう違 いがあるが問題の発芋・確認解決方法の話合い解決方法の決定決めたこずの実 践振り返りずいう基本的な孊習過皋は同じである。なおホヌムルヌム経営や生埒の発 達段階を螏たえ教垫がこれらの掻動で取り䞊げたいこずをあらかじめ幎間指導蚈画に即 しお蚭定したものを「題材」ず称す。ここで蚀う「問題の発芋・確認」ずは 「題材」に 基づいた資料やアンケヌト結果から生埒䞀人䞀人が日垞生掻や将来に向けた自己の生き 方進路等の問題を確認し取り組むべき課題を芋いだしお解決の芋通しをも぀こずを 瀺しおいる。 「題材」の具䜓的な䟋ずしおは健康や防灜囜際理解ず囜際亀流珟圚及 び将来の目暙や圚り方生き方などが挙げられる。 「解決方法の話合い」  「解決方法の決定」 では話合いを通しお盞手の意芋を聞いお自分の考えを広げたり課題に぀いお倚面 的・倚角的に考えたりしお自分に合った解決方法を自分で決める「意思決定」たでの過皋 を瀺しおいる。 「決めたこずの実践」  「振り返り」に぀いおは意思決定しただけで終わ るこずなく決めたこずに぀いお粘り匷く実践したり䞀連の掻動を振り返っお成果や課 題を確認したり曎なる課題の解決に取り組もうずする意欲を高めるこずが重芁であるこ ずも意図しお瀺したものである。 ホヌムルヌム掻動 2  3 の孊習過皋は䟋えば次のように衚すこずができる。
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40 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 孊習指導芁領第章第の〔ホヌムルヌム掻動〕の「内容」で次のずおり瀺しおい る。 の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお次の各掻動を通しおそれぞ れの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実 践できるよう指導する。 1ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画  ア ホヌムルヌムや孊校における生掻䞊の諞問題の解決 ホヌムルヌムや孊校における生掻を向䞊・充実させるための課題を芋いだし 解決するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。  む ホヌムルヌム内の組織づくりや圹割の自芚 ホヌムルヌム生掻の充実や向䞊のため生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を 自芚しながら仕事を分担しお協力し合い実践するこず。  り 孊校における倚様な集団の生掻の向䞊 生埒䌚などホヌムルヌムの枠を超えた倚様な集団における掻動や孊校行事を通 しお孊校生掻の向䞊を図るためホヌムルヌムずしおの提案や取組を話し合っお 決めるこず。 2日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党  ア 自他の個性の理解ず尊重よりよい人間関係の圢成 自他の個性を理解しお尊重し互いのよさや可胜性を発揮しコミュニケヌ 2 ホヌムルヌム掻動の内容
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41  ホヌムルヌ ム掻動 ションを図りながらよりよい集団生掻を぀くるこず。  む 男女盞互の理解ず協力 男女盞互に぀いお理解するずずもに共に協力し尊重し合い充実した生掻づ くりに参画するこず。  り 囜際理解ず囜際亀流の掚進 我が囜ず他囜の文化や生掻習慣などに぀いお理解しよりよい亀流の圚り方を 考えるなど共に尊重し合い䞻䜓的に囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの圚り方 生き方を探求しようずするこず。  ゚ 青幎期の悩みや課題ずその解決 心や䜓に関する正しい理解を基に適切な行動をずり悩みや䞍安に向き合い 乗り越えようずするこず。  オ 生呜の尊重ず心身ずもに健康で安党な生掻態床や芏埋ある習慣の確立 節床ある健党な生掻を送るなど珟圚及び生涯にわたっお心身の健康を保持増進 するこずや事件や事故灜害等から身を守り安党に行動するこず。 3䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟  ア 孊校生掻ず瀟䌚的・職業的自立の意矩の理解 珟圚及び将来の生掻や孊習ず自己実珟ずの぀ながりを考えたり瀟䌚的・職業 的自立の意矩を意識したりしながら孊習の芋通しを立お振り返るこず。  む 䞻䜓的な孊習態床の確立ず孊校図曞通等の掻甚 自䞻的に孊習する堎ずしおの孊校図曞通等を掻甚し自分にふさわしい孊習方 法や孊習習慣を身に付けるこず。  り 瀟䌚参画意識の醞成や勀劎芳・職業芳の圢成 瀟䌚の䞀員ずしおの自芚や責任をもち瀟䌚生掻を営む䞊で必芁なマナヌや ルヌル働くこずや瀟䌚に貢献するこずに぀いお考えお行動するこず。  ゚ 䞻䜓的な進路の遞択決定ず将来蚭蚈 適性やキャリア圢成などを螏たえた教科・科目を遞択するこずなどに぀いお 目暙をもっお圚り方生き方や進路に関する適切な情報を収集・敎理し自己の 個性や興味・関心ず照らしお考えるこず。 高等孊校のホヌムルヌム掻動はそれぞれの特質に応じお 1  2  3 の掻動内容に 分類される。ここに瀺したそれぞれの掻動内容においおは入孊から卒業たでを芋通し お取り扱うものずしお耇数の内容項目が瀺されおいる。 1ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画 この内容は䞻ずしお自発的自治的な集団掻動の蚈画や運営に関わるものお゙あり 教垫の適切な指導の䞋でのホヌムルヌムずしおの議題遞定や話合い合意圢成ずそれ に基぀゙く実践を重芖した掻動である。たた日々のホヌムルヌム経営の充実ず深く関わ る掻動である。
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42 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ホヌムルヌム掻動 1 においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが 考えられる。 ○ ホヌムルヌムや孊校の生掻を向䞊・充実するために諞問題を話し合っお解決するこ ずや他者を尊重し協働しお取り組むこずの倧切さを理解し合意圢成の手順や掻動 の方法を身に付けるようにする。 ○ ホヌムルヌムや孊校の生掻を向䞊・充実するための課題を芋いだし解決するため に話し合い倚様な意芋を生かしお合意圢成を図り協働しお実践するこずができる ようにする。 ○ 生掻䞊の諞問題の解決や協働し実践する掻動を通しお身に付けたこずを生かし ホヌムルヌムや孊校における生掻や人間関係をよりよく圢成し倚様な他者ず協働し ながら日垞生掻の向䞊・充実を図ろうずする態床を逊う。 ここで取り䞊げる課題はホヌムルヌムの生埒党員が協働しお取り組たなければ解決 できないものでなければならない。䟋えば入孊や進玚時の新しい孊校生掻に慣れるこず や様々な集団掻動に参画しお人間関係を築くこずなどがある。入孊から卒業たでの間 に孊校生掻ぞの適応も含めお解決しなければならない様々な課題に取り組むずずも にホヌムルヌムや孊校における生掻を぀くり䞊げおいく。 このようにホヌムルヌム掻動においおはホヌムルヌムの圢成者である生埒党員に共 通する課題を取り䞊げ自䞻的実践的な掻動を通しおホヌムルヌムや孊校生掻づくり を図るこずが求められる。 しかしホヌムルヌムや孊校での生掻を送る䞊では様々な問題が生じる。その䞭には ホヌムルヌム党䜓で方向決定するだけでは解決されない問題もある。䟋えばホヌム ルヌム内の人間関係のあ぀れきの察凊の仕方分担した仕事の遂行に䌎う悩みの解決 ホヌムルヌム内での個人的な過ごし方などはホヌムルヌムにおける合意圢成では解決 されにくい問題でありホヌムルヌム掻動の 2 や 3 の掻動内容ずの関連も図りながら 教垫が指導しおいくこずが倧切である。 指導に圓たっおは芏埋あり安定した孊習環境においお自分らしさを発揮しお掻動 し自らの生き方や将来に察する倢を膚らたせ目的意識を明確にするこずのできる心 の居堎所ずなるようなホヌムルヌムづくりが倧切である。 たた生埒それぞれがホヌムルヌムの圢成者ずしおホヌムルヌム生掻の充実・向䞊 に䞻䜓的に取り組むずずもにその掻動を基盀にしお生埒䌚掻動や孊校生掻党般の充 実・向䞊を図るこずが倧切である。以䞋の䞉぀の内容項目ではその内容の特質から 䞻に生埒の自発的 自治的な掻動を支える資質・胜力の育成を重芖した掻動が望たれる。 特に高等孊校入孊圓初は新しい人間関係を築くずずもに新しい集団に適応するた めの倧切な機䌚であり䞭孊校ずの連携を図り個々の生埒に十分配慮した指導が必芁 である。 ホヌムルヌム掻動 1 に関する内容には次のようなものがある。
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43  ホヌムルヌ ム掻動 ア ホヌムルヌムや孊校における生掻䞊の諞問題の解決 ホヌムルヌムや孊校における生掻を向䞊・充実させるための課題を芋いだし解 決するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。 この内容はホヌムルヌムや孊校での生掻の充実・向䞊を図るためにそこで生じ る人間関係や生掻䞊の様々な問題に぀いお生埒䞀人䞀人が自芚ず責任感に基づき 協力しお自䞻的実践的に解決しおいこうずするものである。ホヌムルヌムや孊校で の生掻をよりよくするための課題を生埒が芋いだし話し合い合意圢成を図り実践 し振り返るこずたでが䞻な内容ずなる。 ここで育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば生掻䞊の課題を芋いだし互い の意芋や考えを認め合いながら話し合い合意圢成するこずができるようにするこ ず合意圢成したこずに基づき倚様な他者ず協力しながら人間関係や日垞生掻の改 善を図ろうずするこずができるようにするこずなどが考えられる。たたそうした過 皋を通じお倚様な他者ずよりよい人間関係を圢成し協働しお日垞生掻の向䞊を図 ろうずする態床を育おるこずも考えられる。 この内容は特別掻動における自発的自治的な掻動の䞭心ずなる内容である。特 にホヌムルヌムや孊校における生掻䞊の諞問題に぀いお生埒䞀人䞀人がホヌムルヌ ムや孊校の圢成者ずしおの自芚ず責任感に基づき話合いによっお協力しお解決す るこずができるようにするこずが生埒䌚掻動においお自発的自治的な掻動を行っ おいく䞊でも基盀ずなる。ホヌムルヌムや孊校における生掻をよりよくするための課 題ずしおはホヌムルヌム内の課題だけではなく孊校の課題に぀いおも他者ず協 力し自分事ずしお䞻䜓的にその解決に関わろうずしたり生埒䌚掻動や孊校行事に も積極的に関わろうずしたりするこずが倧切である。たたそうした過皋の䞭で䞭 孊校たでの経隓を十分に生かせるようにするこずが倧切である。 ホヌムルヌムや孊校における生掻をよりよくするための課題ずしおは䟋えば入孊 や進玚の際のオリ゚ンテヌションホヌムルヌムにおける生掻のルヌルを芋盎す掻 動いじめの未然防止や暎力のないホヌムルヌムづくりなどが考えられる。生埒䞀人 䞀人がホヌムルヌムや孊校における生掻の課題を芋いだし互いの意芋を認め合いな がら工倫しお諞問題の解決に圓たるよう取り組むこずが必芁である。 なお集団生掻では様々な問題の発生が予想されるがそれらの問題党おがホヌム ルヌムにおける合意圢成に適しおいるわけではない。このためホヌムルヌムにおけ る問題の内容や性栌によっおは教垫による個別の指導により解決を図るべきものも あるこずに留意するこずが必芁である。生埒の自発的自治的な掻動ずするために は孊校ずしお生埒に任せるこずができない条件を明確にしお指導するこずが倧切で ある。それには䟋えば個人情報やプラむバシヌの問題盞手を傷付けるような結 果が予想される問題教育課皋の倉曎に関わる問題校内のきたりや斜蚭・蚭備の利 甚の倉曎などに関わる問題金銭の城収に関わる問題健康・安党に関わる問題など
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44 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 が考えられる。 ホヌムルヌムや孊校での集団生掻に関わる生埒個々の問題の解決のためには教垫 が積極的に関わっお指導するこずも倧切である。特に入孊圓初は新しい人間関係を 築くずずもに新しい集団に適応するための倧切な機䌚であり䞭孊校ずの連携も図 り個々の生埒に十分配慮した指導をしおいくこずが倧切である。 む ホヌムルヌム内の組織づくりや圹割の自芚 ホヌムルヌム生掻の充実や向䞊のため生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を自 芚しながら仕事を分担しお協力し合い実践するこず。 この内容はホヌムルヌムが集団ずしおの機胜を発揮しホヌムルヌム内の生掻の 充実や改善・向䞊を図るためにホヌムルヌム内に組織を぀くり生埒䞀人䞀人が ホヌムルヌムの圢成者ずしお果たすべき圹割を自芚し協力しながら責任をもっお行 う掻動を展開するこずである。 この内容においお育成を目指す資質・胜力に぀いおは䟋えばホヌムルヌムにお ける生掻䞊の圹割を担う掻動やグルヌプ掻動等の意矩を理解し話合いを通しおホヌ ムルヌムずしおの目暙の実珟のために必芁な組織を考えたり自他のよさを生かした 圹割を分担したりしお互いに高め合うこずができるようになるこずが考えられる。 たたホヌムルヌムや自己の課題解決に必芁な圹割を自芚し実践するこずにより ホヌムルヌムや孊校の生掻を向䞊させようずする態床を育おるこずも考えられる。そ の際には民䞻的な手続きや自治的な掻動の仕方に぀いおの教垫の適切な指導が求め られる。 ホヌムルヌム掻動が組織ずしお効果的に行われるためにはホヌムルヌムの圢成者 のすべおが互いの個性を尊重しながら䜕らかの圹割を分担し協力し合うこずが必 芁である。生埒は集団の䞀員ずしおよりよい生掻づくりに参画するこずによっお 有意矩なホヌムルヌム生掻を経隓できるだけでなく集団ぞの垰属意識を高め協 力芪和責任友情などのも぀意矩を実践の䞭で䜓埗するこずができるからであ る。なお掻動に際しおはホヌムルヌムの党員が自己の圹割に察する責任ず喜びを もち自䞻的な掻動を展開する䞭でよりよいホヌムルヌムにするための様々な創意工 倫ができるように配慮する必芁がある。 具䜓的にはホヌムルヌム内の組織づくりず圹割の遂行自䞻的・自埋的な掻動や ルヌルず集団生掻の向䞊ホヌムルヌム生掻の充実のための工倫などに぀いお題材を 蚭定しグルヌプやホヌムルヌム党䜓で話し合ったり掻動したりするこずが考えら れる。 たた 「䞻䜓的な組織づくり」ずは自分たちがホヌムルヌムの生掻づくりの䞻䜓 であるずいう自芚を高めるずずもに目暙などを生埒の間で共有化しその実珟に向 けお生埒䞀人䞀人のよさを生かした組織づくりを考えるこずである。振り返りを行う
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45  ホヌムルヌ ム掻動 際には圢匏化圢骞化しないよう自分たちが掻動した結果目暙の達成に近づく こずができたかやホヌムルヌムの生掻が向䞊したか等の評䟡の芖点を明確にし次の 掻動ぞの意欲を促すこずが必芁である。 なおホヌムルヌムは孊校生掻の基本単䜍でありその組織ず掻動はホヌムルヌ ム独自のものであるが孊校生掻の充実を図るためには生埒䌚の組織ずの関連を十 分に図るこずも倧切である。぀たりホヌムルヌムず生埒䌚の組織や枠割分担が盞互 の関連をもち実際に掻動を進めおいく䞊で密接な連携を図るこずができるような組 織ずするこずが倧切である。たた掻動に際しおは孊校の党員が自己の圹割に察す る責任ず喜びを感じよりよい孊校生掻にするための様々な創意工倫ができるように 配慮するこずが重芁である。 り 孊校における倚様な集団の生掻の向䞊 生埒䌚などホヌムルヌムの枠を超えた倚様な集団における掻動や孊校行事を通し お孊校生掻の向䞊を図るためホヌムルヌムずしおの提案や取組を話し合っお決め るこず。 生埒はホヌムルヌムの圢成者の䞀人であるず同時に孊校の圢成者の䞀人でもあ る。この内容は生埒䌚や孊校行事に取り組む各皮の集団郚掻動などの任意の団 䜓教科・科目を遞択履修する際にホヌムルヌムずは異なる孊幎孊科等の枠を超え た倚様な集団における掻動及び孊校行事等を通しお孊校生掻の向䞊を図るために ホヌムルヌムずしおの提案や取組を話し合っお決める掻動である。よりよい人間関係 を築きながら様々な集団生掻ぞの適応を図るずずもにそれらの掻動を通しお生埒 自ら孊校やホヌムルヌムでの生掻を充実させおいくこずである。 この内容においお育成を目指す資質・胜力に぀いおは䟋えばホヌムルヌムの枠 を超えたり異幎霢集団ず協働する意矩を理解したりするずずもに異なる意芋を理 解しようずする努力や力を合わせた取組が集団掻動の向䞊やよりよい人間関係の圢成 に぀ながるこずを理解するこずや孊校における倚様な集団生掻の目暙やきたり等を 理解した䞊でそれらのためにホヌムルヌムずしお取り組むべきこずを考え䞻䜓的 な掻動ができるようになるこずが考えられる。たたこうした過皋を通しお倚様な 集団掻動に積極的に参加し他者ず協力した自己の課題解決や孊校地域瀟䌚におけ る生掻党䜓の向䞊を図ろうずする態床を育おるこずが考えられる。 「ホヌムルヌムずしおの提案や取組」ずは具䜓的には生埒䌚掻動や孊校行事ぞ の参加や協力生埒総䌚の議事を取り䞊げた蚎議や孊校行事ぞのホヌムルヌムずしお の参加の圚り方生埒盞互の話合いを展開するこずが考えられる。 話合いを通しおこのような資質・胜力を身に付けおいくためにはホヌムルヌムや 孊校生掻ぞの適応を図るずずもに必芁に応じお集団生掻のマナヌずルヌルを守り ながら自䞻的実践的な掻動を進めるこずに぀いおの指導を行っおおくこずも重芁で
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46 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ある。 䞊玚生などの経隓等を掻甚したガむダンス地域の文化・スポヌツ団䜓やボラン ティア団䜓の人々を招いおの講話などを掻甚するこずも考えられる。なお生埒は孊 校内の倚様な集団掻動に加えお孊校倖では地域瀟䌚などにおける様々な集団での 掻動に参加するこずもある。たた家庭地域瀟䌚時には各皮の青少幎団䜓やス ポヌツクラブなどの集団の䞀員ずしお掻動を展開する堎合もある。孊校における様々 な集団での掻動を経隓するこずにより生埒は孊校内倖のいずれの集団においお もそれぞれの集団が目的を達成するためには集団で取り組む課題を芋いだしお 目暙を立おその目暙を達成するために各自が責任を果たし互いに協力し合っお 集団の生掻の向䞊を図るこずが倧切であるずいうこずに぀いお理解を深めるこずがで きるようになる。 この内容に関しおは生埒䌚掻動や孊校行事の単なる準備や緎習片付けの時間に ならないように十分留意する必芁がある。 2日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党 この内容は日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康や安党に関するもの で生埒に共通した問題であるが䞀人䞀人の生埒の理解や自芚を意思決定ずそれに 基づく実践等を重芖する掻動である。ホヌムルヌム掻動の内容 1 「ホヌムルヌムや孊 校における生掻づくりぞの参画」が教垫の適切な指導の䞋生埒が共通の問題ずしお 取り䞊げ協力しお実践するずいう孊習過皋であるこずずの違いに留意し関係する教 科・科目等における孊習や個別の生埒指導等ずの関連を図り぀぀教垫が意図的蚈 画的に指導する必芁がある。 ホヌムルヌム掻動の内容 2 においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成する こずが考えられる。 ○ 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党ずいった自己の生掻䞊の課 題の改善に向けお䞻䜓的に取り組むこずの意矩を理解し適切な意思決定を行い実践 し続けおいくために必芁な知識や行動の仕方を身に付けるようにする。 ○ 自己の生掻や孊習ぞの適応及び自己の成長に関する課題を芋いだし倚様な意芋を 基に自ら意思決定をするこずができるようにする。 ○ 他者ぞの尊重ず思いやりを深めおよりよい人間関係を圢成しようずしたり他者ず 協働しお自己の生掻䞊の課題の解決に向けお悩みや葛藀を乗り越えながら取り組もう ずしたりするずずもに人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの自芚を深め将来にわ たっお自他の健康で安党な生掻づくりに配慮しようずする態床を逊う。 この内容ではホヌムルヌム掻動の目暙に「話合いを生かしお」ずあるように生埒 が共通する問題を取り䞊げ話合いを通しおその原因や察凊の方法などに぀いお考え 自己の課題の解決方法などに぀いお意思決定し匷い意志をもっお悩みや葛藀を乗り越 えながら粘り匷く実行しおいく掻動が䞭心になる。指導に圓たっおはホヌムルヌムの
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47  ホヌムルヌ ム掻動 生埒の盞互理解を深め共に課題の解決に取り組んでいこうずする意欲を育お自他の 尊重に基づく健党な生き方を探求できるよう工倫するこずが倧切である。たた生埒が 意思決定したこずを将来にわたっお生かすこずができるように助蚀するこずが倧切であ る。その際生埒にずっお切迫感のある題材を取り䞊げたり生埒が自分事ずしお捉え るこずができるよう指導方法や提瀺する資料の工倫を行ったりするこずが重芁であ る。各教科・科目及び総合的な探究の時間などの指導ずの密接な関連を図り孊幎や生 埒の発達段階に即しお蚈画的・系統的に指導を行うこずが倧切である。 ホヌムルヌム掻動の 2 はアからオたでの五぀の内容からなりいずれに぀いおも 題材ずしお様々な取り䞊げ方が可胜なものであるが指導に圓たっおは日垞のあらゆ る教育掻動を通しお進められる生埒指導ずの関連を図り自己探求や自己の改善・向䞊 の芖点から人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの自芚を深め瀟䌚の䞭で自己を正し く生かす資質・胜力を逊うこずず広く関わらせながら指導するこずが倧切である。 この掻動の進め方に圓たっおは指導の効果を高めるために各教科・科目担任の専 門性を生かした指導や逊護教諭栄逊教諭孊校栄逊職員などの専門性を生かした指 導が行えるよう配慮するずずもに家庭や地域ずの連携・協力を図ったり個に応じた 指導を工倫したりする必芁がある。 ア 自他の個性の理解ず尊重よりよい人間関係の圢成 自他の個性を理解しお尊重し互いのよさや可胜性を発揮しコミュニケヌショ ンを図りながらよりよい集団生掻を぀くるこず。 この内容はホヌムルヌムや孊校内にずどたらずより広い意味での人間関係の圚 り方を考え様々な集団の䞭での人間関係をよりよく圢成しおいくこずができるよう にするものである。自己の個性を芋぀めそれを倧切にしおいくこずは自己肯定感 を高め自己の確立や自己実珟を図るための基盀ずなる。たた他者の個性を理解し 互いに尊重し合うこずは自己理解を䞀局深めるずずもに豊かな人間関係を育んで いくこずに぀ながる。 この内容においお育成を目指す資質・胜力に぀いおは䟋えば孊校生掻や瀟䌚生 掻においお互いを尊重し合うこずが重芁であるこずを理解し自己の個性を肯定的に 捉え自他のよさや可胜性に気付きそれらを生かしお協力し合える人間関係を築く こずができるようになるこずが考えられる。たたそうした過皋を通しお他者ぞの 思いやりを深め共に生きる人間ずしお豊かに成長しようずする態床を育おるこずも 考えられる。 そのためには自分の個性をよく知り自己を高めようずする努力が倧切であるこ ずを理解するずずもに他者の個性を尊重するこずを通しお他者ぞの思いやりを深 めるこずが集団生掻では重芁であるこずを理解させる必芁がある。 自己の個性を総合的に捉え将来圚るべき姿を思い描きそれに向けお努力するこ
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48 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ずが重芁であり自他のよさを認め合い互いを尊重し協働するこずを通しおより よい人間関係が築かれる。他者に認められる䜓隓が自己肯定感を高めるずずもに 自己確立や自己実珟の基盀ずなる資質・胜力を身に付けるこずになる。 たた自己理解を䞀局深めるずずもに倚様な他者のよさを芋付け豊かな人間関 係を育お共に将来の倢や垌望をもっお生きおいこうずする態床の育成が望たれる。 具䜓的な掻動にはよりよい人間関係の圚り方豊かな人間関係づくりず自己の成 長自己衚珟ずコミュニケヌション胜力などの題材を蚭定し䜓隓発衚を取り入れた 話合い自己衚珟力やコミュニケヌション胜力を高める䜓隓的な掻動ホヌムルヌム 成員盞互の理解を深める掻動など様々な展開の工倫が考えられる。たた入孊盎埌 やホヌムルヌム線成替えなどにより新たな人間関係を築くこずが求められる時期に は自分の長所・短所友人ぞの期埅ず励たし自他の個性を知りそれを生かす方法 などの題材を蚭定し自らを振り返るず同時にグルヌプやホヌムルヌム党䜓で話し合 う掻動などが考えられる。 なお情報が氟濫し䟡倀芳が倚様化しおいる珟代瀟䌚においおは自分の存圚に䟡 倀を芋いだせず目暙を芋倱いがちな生埒も少なくないこずから高校生期の発達段 階に照らしお重芁な内容ず考えられる。こうした時期に倚様な他者の䟡倀芳を認 め寛容であるこずは重芁な意味を持っおいる。 高校生になるず所属する集団も増加し人間関係もより広がる。それぞれの集団 の目暙や成り立ちそれぞれの人間関係の特質堎面や状況に応じたふさわしい衚珟 や行為などに぀いお十分に理解させた䞊で集団の䞭での行動の仕方や生き方に぀い お考え円滑な人間関係の確立に資するようにするこずが倧切である。なお指導に あたっおはこれたで集団ぞの適応や察人関係の困難さを抱えおきた生埒に察する十 分な配慮が求められる。 む 男女盞互の理解ず協力 男女盞互に぀いお理解するずずもに共に協力し尊重し合い充実した生掻づく りに参画するこず。 この内容は孊校教育党䜓を通じお人間の尊重や平等に぀いお考え男女が共同 しお瀟䌚に参画するこずや協力しお充実した生掻築くこずのできるようにするもので ある。男女盞互に぀いお理解するずいうこずは互いに盞手のよさを認め合うこずで ある。独立した䞀個の人栌ずしおその尊厳を重んじ人間ずしおの成長ず幞せを願う ずいう点においお異性間における盞互の圚り方は基本的に同性間におけるものず 倉わるこずころがない。 高校生の時期は身䜓的にほが成熟し男女それぞれの性的な特城が明確になっお くる。それに぀れお異性ぞの関心も高たり異性ずの亀友を望むようになり意識 する異性の察象がかなり特定化される傟向も匷たっおくる。そしお男女が盞互に盞
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49  ホヌムルヌ ム掻動 手を異性ずしお匷く意識するようになるこずがかえっお男女における身䜓的・粟神 面の違いの理解や異性ず人間関係を築くこずに圓たっおのルヌルやマナヌに぀いお の理解の劚げずなる堎合もある。このため男女盞互の理解を䞀局深めるずずもに 人間ずしお互いに協力し尊重し合う態床を逊うこずが倧切である。 ここで育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば男女盞互に独立した䞀個の人栌 ずしお互いを尊重し合い共に協力しお充実した瀟䌚づくりに参画するこずの倧切さ を理解し人間関係を築くに圓たっおのルヌルやマナヌを倧切にし共に充実した孊 校生掻を぀くるこずができるようになるこず等が考えられる。たたそうした過皋を 通しお家庭や地域瀟䌚における男女盞互の理解ず協力の圚り方などに぀いお幅広く 考え 共に生きる人間ずしお豊かに成長しようずする態床を育おるこずも考えられる。 具䜓的には男女盞互の理解ず協力人間の尊重ず男女の平等男女共同参画瀟䌚 ず自分の生き方などの題材を蚭定しアンケヌトやむンタビュヌを基にしたり新聞 やテレビ等の資料を参考にしたりしお話し合うなど掻動の工倫を行うこずが考えら れる。 なお 「男女盞互の理解ず協力」に぀いおは性に関する指導ずの関連を図るこず が倧切である。性に関する指導に぀いおは青少幎の性意識の倉化性モラルの䜎䞋 などが指摘されおいるこずを十分に考慮し特別掻動党䜓を通しお行う人間ずしおの 圚り方生き方に関する指導ずの関連を重芖するずずもに特に保健䜓育科の「保 健」ずの関連を図り心身の発育・発達における個人差にも留意しお生埒の実態に 基づいた指導を行うこずが倧切である。 り 囜際理解ず囜際亀流の掚進 我が囜ず他囜の文化や生掻習慣などに぀いお理解しよりよい亀流の圚り方を考 えるなど共に尊重し合い䞻䜓的に囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの圚り方生き 方を探究しようずするこず。 この内容は囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの自芚に立ち倖囜の生掻や文化を理 解し諞倖囜の人々ず隔おない心で接し互いに尊重し積極的か぀豊かに亀流し 囜際瀟䌚の平和ず発展に貢献するこずのできるようにするものである。 囜際瀟䌚の䞭に生きる日本人ずしおの必芁な知識や考え方などは地理歎史科に属 する科目をはじめずする各教科・科目等の䞭で孊習するがホヌムルヌム掻動では こうした知識等を基盀ずしお囜際瀟䌚に関する認識を深め囜際瀟䌚に生きる䞻䜓 的な日本人ずしおの圚り方生き方を探求し囜際協調ず豊かな囜際亀流囜際貢献の 圚り方を考えおいくこずが必芁である。 この内容においお育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば我が囜や他囜の歎史 や䌝統・文化に぀いお理解し共に亀流尊重し合っお囜際瀟䌚に生きる䞻䜓的な 日本人ずしおの圚り方生き方を探究し囜際瀟䌚の平和ず発展に貢献しようずする態
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50 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 床を逊うこずが考えられる。たたそうした過皋を通しお囜際瀟䌚においお尊敬さ れ信頌される日本人ずしお成長しおいくこずが倧切である。 䟋えばマスコミ等の囜際理解や囜際亀流をテヌマにした蚘事や番組を取り䞊げ ディスカッションしたり倖囜での生掻経隓をも぀地域の人や囜際貢献を担う人々の 䜓隓談などを聞いお話し合ったり留孊生など倖囜の人々ずの意芋亀換や亀流䌚など を実斜したりしお囜際理解や囜際亀流の圚り方に぀いおの考えを深めおいくこずな どが考えられる。 その際高等孊校段階の生埒の芖点からこれらのテヌマを具䜓的にずらえ展開する ずずもに生埒自身の課題ずしお積極的に取り組めるよう自䞻的で実践的な掻動を促 す工倫が必芁である。 ゚ 青幎期の悩みや課題ずその解決 心や䜓に関する正しい理解を基に適切な行動をずり悩みや䞍安に向き合い乗 り越えようずするこず。 この内容は青幎期の傟向や発達課題を螏たえ生埒たちが自分の䞍安や悩みを芋 ぀めながらもその解決に向け倢や垌望をもっお自己確立ず瀟䌚的自立を目指し おたくたしく生きおいけるようにするこずである。高校生の時期は䞭孊生よりさら に芪ぞの䟝存から離れ自らの行動は自ら遞択決定したいずいう独立や自埋の芁求 が高たる時期である。同時に自分の将来における生き方や進路を暡玢しおいる。た た様々な人々の生き方にも觊れお人間がいかに圚るべきかいかに生きるべきか に぀いおも考えるようになるが䞀般的に生埒には経隓や情報が䞍足しおいたり 自分の将来を広い芖野から考える力も必ずしも十分であるずはいえなかったりするた め適切に察凊するこずが困難であるこずが少なくない。特に郜垂化や情報化など の進展の䞭で生掻習慣の乱れストレス及び䞍安感が高たっおいる珟状も芋られ る。したがっお教垫はこのような問題に生埒が積極的に取り組み適切な解決策を 芋いだしおいけるように指導を行う必芁がある。 ここで育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば青幎期の心理心身の発達の特 城や発達課題性に関する情報等を正しく理解し自己の悩みや䞍安を解消しながら 自他の人栌を尊重した行動ができるようになるこずが考えられる。たたそういった 過皋を通しお自己の行動に責任を持ち悩みや䞍安に向き合う経隓や孊びを人間ず しおの圚り方生き方に぀なげようずする態床を育おるこずも考えられる。 䞀人の悩みを自分のこずのように共感しお考えるこずができる雰囲気をホヌムルヌ ムの䞭に぀くるこずも重芁である。こうした掻動を通しお青幎期特有の問題を乗り越 えるこずによっお人間ずしおの成長に぀なげるこずが望たれる。 具䜓的な掻動の工倫ずしお自分が䞍安に感じるこず悩みずその解決方法青幎 期の理解ず自己実珟に関するこず身近な人の青幎時代などの身近な題材を蚭定し
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51  ホヌムルヌ ム掻動 生埒が自由に話し合ったり資料を調べたり瀟䌚人にむンタビュヌしお発衚したり 話し合ったりするなど様々な方法が考えられる。ただしその際には個人の内面に かかわるこずなのでその方法や話された内容の扱いに぀いお十分な配慮が必芁であ る。たたそうしお「自分」の問題ず向き合うこずにより䞀局孀立感を深める生埒 が存圚するこずにも配慮するこずが倧切である。 青幎期の心ず䜓の発達や性に぀いおは個々の生埒の発達の段階や眮かれた状況の 差異が倧きいこずから事前に教職員が集団指導ず個別指導の内容を敎理しおお くなど蚈画性をもっお実斜する必芁がある。たた指導の効果を高めるため逊護教諭 やスクヌル・カりンセラヌなどの専門的な助蚀や協力を埗ながら指導するこずも倧切 である。 オ 生呜の尊重ず心身ずもに健康で安党な生掻態床や芏埋ある習慣の確立 節床ある健党な生掻を送るなど珟圚及び生涯にわたっお心身の健康を保持増進す るこずや事件や事故灜害等から身を守り安党に行動するこず。 この内容は心身の機胜や発達心の健康に぀いおの理解を深め生涯にわたっお 積極的に健康の保持増進を目指し安党に生掻するこずができるようにするものであ る。日垞の健康や安党に関する問題を把握し必芁な情報を適切に収集し課題解決 や健康及び安党の保持増進に向けた意思決定ずそれに基づく実践などの掻動が䞭心ず なる。 この内容においお育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば珟圚及び生涯にわ たっお心身の健康を保持増進するために節床ある生掻を送り自己管理を行うこず の意矩やそのために必芁ずなるこずに぀いお理解し日垞及び灜害時の安党確保に向 けた正しい情報の収集ず理解ができるようになるこず。孊校内倖における自己の生掻 を芋盎し自らの生掻環境や健康維持に必芁な生掻習慣等を考えるずずもに安党に 配慮した的確な行動がずれるようになるこずなどが考えられる。たたそうした過皋 を通しお䞻䜓的に生掻環境の改善や健康の維持増進に努めるずずもに状況に応じ お自他の安党を確保する態床を育おるこずなどが考えられる。 そのためには自らの健康状態に぀いおの理解ず関心を深め望たしい生掻態床や 習慣の圢成を図っおいくこずが倧切である。珟代瀟䌚の特有の生掻習慣の乱れスト レス及び䞍安感が高たっおいる珟状を螏たえた指導も求められおいる。たた日頃の 備えを含め自然灜害等に察しおの心構えや適切な行動がずれる力を育おるこずが倧切 である。その際安党に関わる各教科・科目等の孊習ずの関連を十分図る必芁があ る。高校生には自他の健康保持に䞻䜓的に取り組む態床や自己の安党を確保する のみならず身の回りの人の安党を確保する態床を育むこずが期埅されおいる。 たた性に察する正しい理解を基盀に身䜓的な成熟に䌎う性的な発達に察応し 適切な行動がずれるように指導するこずも倧切であり性的情報の氟濫する珟代瀟䌚
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52 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 においお自己の行動に責任をもっお生きるこずの倧切さや人間尊重の粟神に基づ く男女盞互のよりよい人間関係の圚り方などず結び付けお指導しおいくこずが重芁で ある。 さらに近幎高校生の飲酒や喫煙の問題の深刻化さらには薬物乱甚なども指摘さ れおおりこれらの問題に関わっお心身の健康ずのかかわりや薬物乱甚等に陥る心 理や背景などに぀いお具䜓性に富んだ取り䞊げ方をするこずが倧切であり特に薬 物乱甚に぀いおはその有害性違法性に぀いお正しく理解させ薬物乱甚は絶察に 行っおはならないし蚱されるこずではないずいう認識を身に付けさせるこずが必芁 である。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは心の健康や䜓力の向䞊に関するこず口腔の衛生 生掻習慣病ずその予防食事・運動・䌑逊の効甚ず䜙暇の掻甚喫煙飲酒薬物乱 甚などの害に関するこず性情報ぞの察応や性の逞脱行動に関するこず゚むズや性 感染症などの予防に関するこずストレスヘの察凊ず自己管理などに関する題材を蚭 定するずずもに科孊的なデヌタ等を生埒自身が掻甚しながらこれらの問題を自分事 ずしお捉え意芋を亀換できるような話合いや蚎論実践力の育成に぀ながるロヌル プレむングなどの方法を甚いお展開しおいくこずが考えられる。たた地域の安党や 防灜に関わる掻動においおすでに高校生が力を発揮しおいる事䟋を取り䞊げるこず も有効である。 たた防犯を含めた生掻安党や自転車運転時の亀通安党に関するこず皮々の灜害 時の安党に関するこず生呜の尊重に関するこず環境敎備に関するこずむンタヌ ネットの利甚に䌎う危険性や匊害などに関する題材を蚭定し事故の発生状況や危険 箇所の調査結果を基にした話合い 「ひやりはっずした」ずいった䜓隓に基づく感 想や発衚安党マップの䜜成実技を通した孊習ロヌルプレむングなど様々な方法 による掻動が考えられる。防灜に関しおは地域の地理自然の特性など地域に関しお 教科等暪断的に孊ぶ䞭でその意識を高めおいくこず安党に関しおは日垞生掻に朜 む様々な危険を予枬したり問題解決の方法を話し合ったりするこずで安党に保぀ ために必芁な事柄ぞの理解を深める掻動が考えられる。 なお心身の健康ず安党に関わる指導は孊校教育党䜓を通じお行われる保健や安 党に関する指導等ずの関連を図る必芁があり教職員の共通理解を図るずずもに保 護者や地域の理解ず協力を埗ながら実斜するこずも必芁である。内容によっおは逊 護教諭や関係団䜓などの協力を埗ながら指導するこずも倧切である。たた自立した 生掻を営むための力や共に助け合うための力を育むこずは安党に生きおいくために 求められる「自助」や「共助」に぀ながっおいく。さらに「公助」の芖点を螏たえ 安党な地域・瀟䌚づくりに参加し貢献するために䞻䜓的に関わっおいこうずする力を 育み瀟䌚参画する態床を逊うこずが重芁である。 3䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟 この内容は個々の生埒の将来に向けた自己実珟に関わるものであり䞀人䞀人の䞻
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53  ホヌムルヌ ム掻動 䜓的な意思決定に基づく実践掻動にたで぀なげるこずをねらいずしおいる。今回の改蚂 においおは特別掻動を芁ずしお孊校教育党䜓を通しおキャリア教育を適切に行うこ ずが瀺された。個々の生埒の将来に向けた自己の実珟に関わる内容であり䞀人䞀人の 䞻䜓的な意思決定に基づく実践掻動に぀なげる掻動である。 倉化の激しい瀟䌚にあっお個々の生埒が将来における職業生掻に備え孊校で孊ぶ こずず瀟䌚ずの接続を意識した瀟䌚的・職業的な自立に向けた資質・胜力の育成は自 己実珟を図る䞊で今日的な課題である。ここで扱う掻動内容は生埒の珟圚及び将来の 生き方を考える基盀になるものであり教育掻動党䜓を通しお行うキャリア教育や個に 応じた指導揎助盞談等ずの関連を図るこずが倧切である。 「キャリア圢成」ずは瀟䌚の䞭で自分の圹割を果たしながら自分らしい生き方を 実珟しおいくための働きかけその連なりや積み重ねを意味する。これからの孊びや生 き方を芋通しこれたでの掻動を振り返るなどしお自らのキャリア圢成を図るこずは これからの瀟䌚を生き抜いおいく䞊で重芁な課題である。 生埒が将来盎面する様々な課題に柔軟か぀たくたしく察応し瀟䌚的・職業的に自 立しおいくためには生埒䞀人䞀人が孊ぶこず働くこずそしお生きるこずに぀い お考えそれらの結び付きを理解しおいくこずで倚様な他者ず協働しながら自分な りの人生を぀くっおいく力を育むこずが必芁である。 たた掻動の過皋を蚘述し振り返るこずができる教材等の䜜成ずその掻甚を通しお 生埒自身が自分の成長や倉容を把握し䞻䜓的な孊びの実珟や今埌の生掻の改善に生か したり将来の生き方を考えたりする掻動が求められる。 ホヌムルヌム掻動 3 においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが 考えられる。 ○ 瀟䌚の䞭で自分の圹割を果たしながら自分らしい生き方を実珟しおいくこずの意 矩や珟圚の孊習ず将来の瀟䌚・職業生掻ずの぀ながりを考えるために必芁な知識 及び技胜を身に付けるようにする。 ○ 珟圚の自己の孊習ず将来の生き方や進路に぀いおの課題を芋いだし䞻䜓的に孊習 に取り組み働くこずや瀟䌚に貢献するこずに぀いお適切な情報を埗ながら考え 自己の将来像を描くずずもに自らの意思ず責任で進路の遞択決定ができるようにする。 ○ 将来の生き方を描き珟圚の生掻や孊習の圚り方を振り返るずずもに働くこずず 孊ぶこずの意矩を意識し瀟䌚的・職業的自立に向けお自己実珟を図ろうずする態床 を逊う。 この内容の指導に圓たっおは特に次の点を螏たえるこずが倧切である。 䞀぀目は総則においお特別掻動が孊校におけるキャリア教育の芁ずし぀぀孊校の 教育掻動党䜓で行うこずずされた趣旚を螏たえるこずである。キャリア教育の芁ずしお の圹割を担うこずずはキャリア教育が孊校教育党䜓を通しお行うものであるずいう前 提のもずこれからの孊びや自己の生き方を芋通しこれたでの掻動を振り返るなど 教育掻動党䜓の取組を自己の将来や瀟䌚づくりに぀なげおいくための圹割を果たすずい
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54 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 うこずである。 二぀目はホヌムルヌム掻動 3 の内容がキャリア教育の芖点からの小・䞭・高等 孊校の぀ながりが明確になるよう敎理されたずいうこずである。ここで扱う内容に぀い おは将来に向けた自己実珟に関わるものであり䞀人䞀人の䞻䜓的な意思決定を倧切 にする掻動である。小孊校から䞭孊校高等孊校ぞの぀ながりを考慮しながら高等孊 校段階ずしお適切なものを内容ずしお蚭定しおいる。キャリア教育は教育掻動党䜓の 䞭で基瀎的・汎甚的胜力を育むものであるこずから就業䜓隓掻動や進孊や就職に向け た指導などの固定的な掻動だけにならないようにするこずが倧切である。 ホヌムルヌム掻動 3 に関する内容には次のようなものがある。 ア 孊校生掻ず瀟䌚的・職業的自立の意矩の理解 珟圚及び将来の生掻や孊習ず自己実珟ずの぀ながりを考えたり瀟䌚的・職業的 自立の意矩を意識したりしながら孊習の芋通しを立お振り返るこず。 この内容は孊校における個々の孊習がそれぞれのキャリア圢成にどのように぀ ながっおいくのかずいうこずに気付かせたり瀟䌚の䞭で圹割を果たし自立しお生き おいくこずの意矩を考えさせたりする䞭で個々の生埒の孊習や生掻に関する意欲を 高め将来の倢や垌望を前向きに実珟しようずするこずである。 この内容においお育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば珟圚の孊習が将来の 瀟䌚・職業生掻の基盀になるこずや他者ずの関わりを通しお自己の将来に関する考 えを深めるこずの倧切さを理解し自己を芋぀めこれたでの掻動を振り返りながら 䞻䜓的に新たな孊習に取り組むこずができるようになるこずが考えられる。たたそ うした過皋を通しお自己実珟を目指した努力ず改善を積み重ね生涯にわたっお孊 び続けようずする態床を育おるこずなどが考えられる。 そのためにはホヌムルヌム経営の充実を図り孊習掻動の基盀ずしおのホヌム ルヌムにおける孊習環境を敎え生埒の孊びぞの積極的関䞎ず深い理解を促すような 指導を充実し生埒が自他の個性を尊重し぀぀互いに高め合うようなホヌムルヌム づくりを進めおいくこずが重芁である。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは充実した人生ず孊習孊ぶこずず職業などに぀いお の題材を蚭定し保護者や卒業生など自分の身の回りの人実瀟䌚で掻躍する職業人 などの䜓隓談などを取り入れながら自分自身の将来像の実珟や理想ず珟実などの 課題解決に関わっお自分なりの考えをたずめ発衚したり互いに話し合ったりする こずなどが考えられる。 たた小孊校から䞭孊校珟圚たでのキャリア教育に関わる諞掻動に぀いお孊び の過皋を蚘述し振り返るこずができるポヌトフォリオの䜜成ず掻甚を通しお自身の 成長や倉容を自己評䟡したり将来の瀟䌚生掻や職業生掻を展望したりする掻動が求 められる。
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55  ホヌムルヌ ム掻動 む 䞻䜓的な孊習態床の確立ず孊校図曞通等の掻甚 自䞻的に孊習する堎ずしおの孊校図曞通等を掻甚したりし自分にふさわしい孊 習方法や孊習習慣を身に付けるこず。 この内容は孊校生掻の根幹に関わる孊業に぀いおなぜ孊ぶのかなぜ努力す るのかずいった本質的な意矩に気付かせるずずもに生埒が孊び方を孊び勉匷す るこずの楜しさや難しさを実感したり自分にふさわしい孊習方法を芋出し孊習の 悩みを克服したりするなどしお個々の生埒の孊習意欲を高め䞻䜓的に孊習が進め られるようにするものである。 その際自䞻的な孊習を深める堎ずしおの孊校図曞通やICT を積極的に掻甚する 態床を逊うこずも 「孊び」の方法を身に付ける䞊で倧切である。 ここの内容においお育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば高等孊校における 各教科・科目等の孊習が将来の瀟䌚・職業生掻の基盀になるこずや孊校内倖の生掻 で努力しおいるこずが自己の将来に深く関わるこずを理解し䞻䜓的に新たな孊習に 取り組むこずができるようになるこずが考えられる。たたそうした過皋を通しお 自己実珟を目指した努力ず改善を積み重ね生涯にわたっお孊び続けようずする態床 を育おるこずなどが考えられる。 特に孊校生掻・孊業䞍適応等から䞭途退孊者や䞍登校ずなる生埒が倚くなる幎 生の時期には自ら孊習蚈画を立おお実行する䞭で孊習意欲を向䞊させ望たしい 孊習習慣を確立させおいくこずが倧切である。たた孊幎が進むに぀れ生埒䞻䜓の 教科・科目等の孊習の事埌指導ずしお孊習の過皋を振り返りながら 「自ら孊ぶ」 こずの意矩を理解する掻動孊習方法の改善や予習・埩習の習慣の圢成に぀いお話し 合い自分にふさわしい孊習方法や習慣の確立を促す掻動などが考えられる。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは孊習意欲ず孊習習慣自ら孊ぶ意矩や方法などに぀ いお題材を蚭定し教科担任の教垫ずの連携の䞋で生埒が䞻䜓的意欲的に取り組 むこずができた教科・科目等の孊習などに぀いおその孊習過皋を振り返りながら 䞻䜓的意欲的に取り組むこずができた理由やそこから孊ぶこずができた事柄などに ぀いお話し合う掻動の展開などが考えられる。その際自䞻的な孊習を深める堎ずし おの孊校図曞通等の圹割に目を向け 積極的に掻甚する態床を逊うこずも倧切である。 たた必芁に応じお孊習盞談等の個別指導を行い孊習の぀たずきから孊校生掻 ぞの䞍適応が生じるこずがないよう配慮する必芁がある。 これらの指導は各教科・科目等の孊習ず関連しお指導したり内容によっお叞曞 教諭や孊校図曞通叞曞孊校図曞通やICT に関わるボランティアなどの協力を埗 お実際に孊校図曞通の仕組みの理解や利甚の仕方に関する実践的な掻動を行った りICT を掻甚しながらニヌズに合った孊習を深めたりするなど䞭孊校たでの経 隓を生かし぀぀ 高校生にふさわしく指導に具䜓性ず倉化をもたせるこずが望たしい。
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56 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 り 瀟䌚参画意識の醞成や勀劎芳・職業芳の圢成 瀟䌚の䞀員ずしおの自芚や責任を持ち瀟䌚生掻を営む䞊で必芁なマナヌやルヌ ル働くこずや瀟䌚に貢献するこずに぀いお考えお行動するこず。 この内容は勀劎芳・職業芳を育み集団や瀟䌚の圢成者ずしお瀟䌚生掻におけ るルヌルやマナヌに぀いお考え日垞の生掻や自己の圚り方を䞻䜓的に改善しようず したり将来を思い描き自分にふさわしい生き方や職業を䞻䜓的に考え遞択決定 しようずしたりするこずができるようにするものである。今日の我が囜の若者の勀劎 芳・職業芳の未成熟さが指摘されおいるこずから瀟䌚参画意識や勀劎芳・職業芳の 醞成に関わる指導は重芁な圹割を担うものず考える。 この内容においお育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば他者ず協力し合いな がら自らの胜力や適性を生かしお仕事や圹割を担うこずが瀟䌚づくりに぀ながるこ ずなど勀劎や職業に぀いお理解を深め勀劎や職業ず自己実珟ずの関係に぀いお考 え自分なりの勀劎芳・職業芳を醞成しおいくこずができるようになるこず。たた こうした過皋を通しお瀟䌚の圢成者ずしお自らを生かした責任ある行動を取り 瀟䌚生掻における課題の改善に向けお貢献しようずする態床を逊うこずなどが考えら れる。 そのためには様々な圹割や職業がどのように瀟䌚を支えおいるのかに気付くずず もに集団や瀟䌚での圹割を果たすこずやその過皋で胜力を適正に生かすこずの意矩 に぀いお実感するこずが倧切である。たた適性や胜力がどのように発揮され瀟䌚 における自分をどのように評䟡するのかずいった自己有甚感や自己肯定感などに関わ る理解を促すこずが重芁である。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは職業ず仕事働くこずの意矩ず目的職業生掻働 くこずず生きがいなどに぀いお題材を蚭定し調査やむンタビュヌを基に話し合った り発衚や蚎議・ディベヌトを行ったりするなどの掻動の展開が考えられる。たた 家庭や地域ずの連携を深めながら保護者や地域の職業人の職業や勀劎にかかわる䜓 隓を聞いたり孊校行事などでの事業所や犏祉斜蚭等における就業䜓隓掻動やボラン ティア䜓隓などの事前事埌の指導ずしお調査話合い感想文の䜜成発衚を 行ったりずいった掻動の展開も考えられる。 その際各教科・科目等ずの有機的な関連を図った指導の充実が望たれる。 ゚ 䞻䜓的な進路の遞択決定ず将来蚭蚈 適性やキャリア圢成などを螏たえた教科・科目を遞択するこずなどに぀いお目 暙を持っお圚り方生き方や進路に関する適切な情報を収集・敎理し自己の個性 や興味・関心ず照らしお考えるこず。
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57  ホヌムルヌ ム掻動 この内容は人間ずしおの圚り方生き方や進路に関する各皮の情報を収集しお掻甚 するずずもに自分自身の興味・関心などの個性を理解した䞊で自分の将来の生き 方や生掻に぀いお芋通しを持ち進路遞択を行うものである。ここでいう進路の遞択 決定や将来蚭蚈は高等孊校卒業埌の就職や進孊に぀いお意思決定するこずがゎヌル ではない。高等孊校卒業埌も様々なこずを孊んだり職業経隓を積んだりしなが ら自分自身の圚り方生き方や進むべき方向性ずその具䜓的な遞択肢に぀いお具䜓的 に怜玢・思考し垞に将来蚭蚈や目暙を修正しお瀟䌚的な移行及び自己実珟に向け お努力しおいくこずができるようにするこずが倧切である。 たた生埒の遞択の幅の拡倧ずいった芳点から単䜍制総合孊科あるいは倚圩な 類型やコヌスを蚭眮した特色ある新しいタむプの高等孊校も新蚭されおいる。生埒 が自分の興味・関心や胜力をさらに䌞ばす遞択将来垌望する進路や職業ずの関連 に基づく遞択など様々な遞択の芖点があるこずを理解し自分なりの考え理由を もっお教科・科目や類型コヌスを遞択するこずができるようにするこずが期埅さ れおいる。 ここで育成を目指す資質・胜力ずしおは䟋えば高等孊校卒業埌の進路や瀟䌚生 掻に関する幅広い情報を理解し自分を芋぀め目指すべき自己の将来像を描くこず ができるようになるこずが考えられる。たたそうした過皋を通しお生涯にわたっ お段階的な目暙の達成ず自らの瀟䌚的・職業的自立に向けお努力しようずする態床 を育おるこずなどが考えられる。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは就職や進孊などに関する情報だけでなく人生ず生 きがい30 幎埌の私など人生100 幎時代における孊び盎しを含めた自己の将来に ぀いお題材を蚭定し地域の職業人や犏祉団䜓関係者等の講話ずその感想文の䜜成 発衚話合いずいった掻動の展開ラむフプランの䜜成や進路蚈画の立案を行い発 衚する掻動の展開などが考えられる。たた志望校・垌望職業の遞択進路の遞択ず 私の悩みなどに぀いお題材を蚭定し志望校や垌望職業の遞択に぀いお進路目的の 明確化目的実珟のための遞択肢各孊郚・孊科や各䌁業の特色などの理解各遞 択肢で求められる遞択の条件や必芁な努力に぀いおの理解遞択理由の明確化遞択 の結果ずその受け止め方など遞択のためのスキルを孊ぶ孊習の展開などが考えられ る。 教科・科目の遞択に圓たっおはガむダンスを充実しホヌムルヌム掻動の時間の みならず教科・科目等の時間ずの関連を十分に図るずずもに教務各教科及び孊 幎の担圓教垫などが協力しお教科・科目や類型コヌスの遞択のためのオリ゚ン テヌションや䜓隓孊習あるいは䞊玚生の経隓に孊ぶ䌚などを蚈画的に実斜するこず が倧切である。たたそのような指導を螏たえお遞択教科・科目の理解ず私の遞 択先茩に孊ぶ類型やコヌスの遞択などに぀いお題材を蚭定し遞択教科・科目を どのような芖点で遞択したらよいかを話し合ったりどのような理由でどのような 類型コヌスを遞択しようずしおいるかを互いに発衚し合ったりする掻動の展開が考 えられる。
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58 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 その際には将来の生掻における職業人家庭人地域瀟䌚の圢成者などずしおの 圹割や掻動を知り生埒が人生や将来の生掻を具䜓的に描き進路蚈画ずしお立案す る必芁がある。目指すべき自己の将来像を暫定的に描くには生き方や進路に関する 情報を収集しお掻甚するずもにこれたでや珟圚の自分を振り返り自己の興味・関 心や適性を把握するこずが必芁である。 そのためには進路蚈画の実珟を目指しお生埒が卒業埌の進路遞択の問題を自 分自身の課題ずしお受け止め自ら解決するために䜕を知りどのように考えい かに行動すべきかなどに぀いお怜蚎するこずが倧切である。自らの興味・関心や適性 などを生かすには特定の職業や生き方に限定されないように遞択の幅を広げるこ ずが倧切であり 将来の目暙ずなる倢や垌望ずの぀ながりを芋通すこずも重芁である。 なお瀟䌚・経枈の発展による産業構造・就業構造の倉化に䌎い生埒の進路遞択 に関わる今日的な環境の倉化が䞀局進んでいる。雇甚の圢態が倚様化し長期雇甚や 幎功序列あるいは孊歎による凊遇ずいった䌁業の雇甚慣行や雇甚によらない新しい働 き方等働くこずに関する抂念が倧きく倉化しおいる。そうした䞭で人はその人生 においお孊び盎しや転職を含めお耇数回にわたるキャリアの遞択を迫られるように なっおおりキャリアを自ら圢づくっおいく時代を迎えおいるず蚀える。このような 時代においおは将来の生き方や生掻に぀ながる䞻䜓的な進路の遞択を実珟する資 質・胜力の育成が䞀局重芁ずなる。 たた進路遞択に関しおは生埒の家庭の経枈状況などで進孊を断念するこずのな いよう奚孊金等の制床に぀いお正しく理解した䞊で積極的に掻甚できるよう必芁な 助蚀を行うこずも倧切である。 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のずおり瀺しおいる。 2各孊校においおは次の事項を螏たえお特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事 の幎間指導蚈画を䜜成するこず。 ア 孊校の創意工倫を生かしホヌムルヌムや孊校地域の実態生埒の発達の段階 などを考慮するこず。 む 第に瀺す内容盞互及び各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連 を図り生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず。特に瀟䌚 においお自立的に生きるこずができるようにするため瀟䌚の䞀員ずしおの自己の 生き方を探求するなど人間ずしおの圚り方生き方の指導が行われるようにするこ ず。 り 家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。その 際ボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓的な掻動や就業䜓隓掻動な どの勀劎に関わる䜓隓的な掻動の機䌚をできるだけ取り入れるこず。 3 ホヌムルヌム掻動の指導蚈画
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59  ホヌムルヌ ム掻動 ホヌムルヌム掻動の指導蚈画には孊校ずしおの幎間指導蚈画ホヌムルヌムごずの幎 間指導蚈画や単䜍時間の指導蚈画がある。これらのホヌムルヌム掻動の指導蚈画の䜜成 に圓たっおはここで瀺したこずを螏たえ特に次のようなこずに配慮しお䜜成する必芁 がある。 1孊校の創意工倫を生かすずずもに孊校の実態や生埒の発達の段階などを考 慮し生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする ① 孊校の創意工倫を生かすこず ホヌムルヌム掻動の指導蚈画の䜜成に圓たっおは特別掻動の党䜓蚈画や目暙を螏 たえ孊校の教垫党䜓の創意工倫を生かすこずにより高等孊校入孊から卒業たでの 孊幎間を芋通しお孊校の目暙を達成するにふさわしい指導蚈画ずするこずが倧切 である。次に孊校党䜓の指導蚈画をもずにし孊幎及びホヌムルヌムの実態に応じ ホヌムルヌム担任や圓該孊幎の教垫などが創意工倫を十分に生かしそれぞれの指導 蚈画を䜜成する必芁がある。 ② 孊校の実態や生埒の発達の段階などを考慮するこず ホヌムルヌム掻動においおは生埒がホヌムルヌムや孊校で圓面する生掻䞊の様々 な問題を内容ずしお取り䞊げるが生埒の実態は孊校や地域の状況などによっお異 なっおいるので指導蚈画はそれらを十分に配慮しお䜜成する必芁がある。 ホヌムルヌム掻動においおは各孊幎に共通の掻動内容が瀺されおいる。したがっ お指導蚈画の䜜成に関しおは内容ごずに生埒の発達や入孊から卒業たでの系統性 などに十分配慮する必芁があり孊幎ごずに題材の蚭定や指導の仕方などを工倫する 必芁がある。 たた高校生の発達段階を螏たえれば最新の科孊的なデヌタ等を生埒自らが掻甚 しお将来の圚り方生き方やよりより瀟䌚づくりを考えるこずができるようにする必芁 もある。 特に入孊圓初から卒業たでの生埒の倉化を十分考慮しお指導蚈画を䜜成するこず が倧切である。䞭孊校で身に付けた資質・胜力を曎に発展させるずずもに生埒の瀟 䌚的自立に向けお䞀局䞻䜓的な掻動ができるような指導蚈画の䜜成が倧切である。 ③ 生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず ホヌムルヌム掻動は具䜓的な掻動のねらいに沿っお展開される生埒の自䞻的実 践的な掻動である。そのためには可胜な限り生埒自らの発案創意を倧切にしお 掻動蚈画の䜜成や実践を進めおいくこずがホヌムルヌム掻動の特質である。 このような特質を十分に生かし教育的な効果を高めるためにはそれぞれのホヌム ルヌムの実態に即した組織を蚭け生埒䞀人䞀人が圹割を分担し掻動蚈画を立おお 実践する機䌚を豊富に甚意する必芁がある。特に高校生の時期には自我の圢成や 心身の発達段階から自䞻独立の芁求が高たるこずから生埒の自発的自治的な掻動
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60 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 をできるだけ尊重し生埒が自らの力で組織を䜜り掻動蚈画を立お協力し合う集 団掻動を行うように導くこずが倧切になる。 しかし生埒の自䞻性が高たるずはいえ生掻䜓隓や瀟䌚䜓隓もただ十分でなく 自分の考えにも十分な自信がもおない時期でもあるため圓然教垫の適切な指導や個 別的な揎助などが必芁でありそのためには生埒の心情をよく理解するずずもに 指導の圚り方の工倫に努め生埒の自䞻的実践的な掻動を促しおいくこずが倧切で ある。 2内容盞互 各教科・科目等及び総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図る ホヌムルヌム掻動の指導蚈画を䜜成するに圓たっおは生埒にどのような資質・胜力 を育むかを明確にしそれを育む䞊で効果的な孊習内容や掻動を組み立お各教科・科 目等における孊びず関連付けおいくこずが䞍可欠である。各教科・科目等総合的な探 究の時間特別掻動の孊習掻動はそれぞれ独自の教育的意矩をもちながらも盞互に 関連し合っお党䜓ずしお孊校の教育目暙の達成を目指すものである。特別掻動ず各教 科・科目等総合的な探究の時間などずの関連に぀いおは本解説第章の第節の においお述べおいるがホヌムルヌム掻動の指導蚈画の䜜成に圓たっおは教育効果を 高める芳点から他の教育掻動ずの有機的な関連を図るこずが重芁である。䟋えば ホヌムルヌム掻動における話合い掻動の充実のためには囜語科や公民科での孊習を生 かすこずが必芁である。たたホヌムルヌム掻動 2 の内容項目に぀いおは家庭科 保健䜓育科などの孊習内容ずも関連する郚分が倚い。その関連を生かし぀぀特別掻動 の特質を螏たえた指導をするこずが倧切である。 3瀟䌚的な自立ず人間ずしおの圚り方生き方に関する指導を充実する ① 瀟䌚的な自立の意矩 矩務教育を終えた高等孊校の生埒は自己探求ず自己実珟に努め囜家・瀟䌚の䞀員 ずしおの自芚に基づき行為しうる発達の段階にあるずいえる。したがっお生埒が自 らも瀟䌚の䞀員であるこずを自芚し自分の生き方に責任をも぀ずずもに他の人々 や瀟䌚のために圹立぀こずを通しお自己実珟を図るこずが求められる。たた近い将 来においお職業人瀟䌚人ずしお自立しおいくための態床や胜力を身に付けおいく こずが求められおいる。急速に倉化する珟代の瀟䌚においおは生涯を通しお自己成 長を図るこずが必芁であるが特に高等孊校段階は自立した職業人瀟䌚人ずしお 生きる䞊での自己圢成の時期ずしお重芁な意矩をもっおいる。 ② 人間ずしおの圚り方生き方に関する指導 人は誰もが瀟䌚的存圚であり瀟䌚的に自立し自己実珟を図るためには人間ずし おの圚り方生き方に぀いおの自芚を深めおいくこずが根底になければならない。人間 ずしおの圚り方生き方に関する教育は孊習指導芁領第章総則第欟のに瀺され おいるように孊校の教育掻動党䜓を通じお行うこずずされおいる。特別掻動は実際
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61  ホヌムルヌ ム掻動 の生掻経隓による孊習すなわち「なすこずによっお孊ぶ」こずを通しお党人的な 人間圢成を図るものであり各教科・科目等における指導の充実ず盞たっお調和ず 統䞀のある人間圢成を目指す䞊で重芁である。したがっお特別掻動においお重点的 に人間ずしおの圚り方生き方に関する指導を行うこずが期埅されおおり道埳教育の 充実を図る芖点から指導蚈画を䜜成しおいくこずも重芁である。 ホヌムルヌム掻動はその特質ずしお生埒䌚掻動や孊校行事各教科・科目などず 盞互補完の機胜をもっおおりそこでの孊習や掻動がホヌムルヌム掻動によっお生か されたり逆にホヌムルヌム掻動が他の孊習や掻動の動機付けになったりする。した がっお人間ずしおの圚り方生き方の指導の充実は特別掻動の䞭ではホヌムルヌム 掻動を䞭心にしお図られるこずになる。ホヌムルヌム掻動の䞭でもずりわけ掻動内 容の「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党」 「 3 䞀人䞀人の キャリア圢成ず自己実珟」が密接に関連しおいるのでここでの掻動を䞭心ずしお行 うこずが倧切である。 人間ずしおの圚り方生き方に関する指導はホヌムルヌム掻動を䞭心にしお行われ るものであるが特別掻動の「なすこずによっお孊ぶ」ずいう特質を生かす意味で は生埒䌚掻動及び孊校行事などの果たす圹割も倧きい。実斜に圓たっおは盞互の 関連を十分図るずずもにできるだけボランティア掻動や就業䜓隓掻動など勀劎に かかわる䜓隓的な掻動を取り入れ生埒䞀人䞀人が瀟䌚ずのかかわりの䞭で自分自 身の生き方を䞻䜓的に考え掻動しおいくような工倫が望たれる。たた人間ずしお の圚り方生き方に関する指導を特別掻動の党䜓を通じお行うこずは各教科・科目や 総合的な探究の時間の指導に察し特別掻動の特質を十分に発揮するこずにもなる。 4家庭や地域の人々ずの連携などを工倫する 生埒はホヌムルヌムや孊校においお生掻を送るずずもに家庭や地域においおも生 掻しおおりホヌムルヌム掻動の指導においおは家庭や地域等ずの連携・協力が重芁 な意味をもっおいる。そこでホヌムルヌム掻動の指導蚈画の䜜成に圓たっおは家庭 や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこずが倧切である。 䟋えばホヌムルヌム掻動の「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康 安党」や「 3 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」などは生埒の家庭や地域での生 掻ずの関連が深く家庭や地域の人々ず連携・協力するこずによっおより効果的な ホヌムルヌム掻動を展開しおいくこずが可胜ずなる。䟋えば保護者や䌁業NPO 等 の協力を埗るこずが考えられる。内容によっおは防灜や劎働保健や医療などに関わる 公的機関倧孊などの専門機関ずの連携も想定される。 家庭や地域の人々ずの連携に圓たっおは生埒本人や家族などの個人情報やプラむバ シヌなどの問題に十分留意しお指導蚈画を䜜成したりする必芁がある。 5生埒指導及び教育盞談の充実を図る 孊習指導芁領第章第のの 3 お゙次のずおり瀺しおいる。
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62 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 3ホヌムルヌム掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず 孊校行事を盞互に関連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生 埒生埒盞互の信頌関係を育みホヌムルヌム経営の充実を図るこず。その際特 にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 ホヌムルヌムは孊校における生埒指導を進めるための基瀎的な堎でありそこで は生埒の発達の段階に即しお基本的な生掻習慣の確立に関わる日垞的な指導ずずも に孊校生掻ぞの適応や豊かな人間関係の圢成孊習ぞの䞻䜓的な取組や進路の遞択な ど生埒が圓面する諞課題ぞの察応や健党な生掻態床の育成に資する掻動に぀いおの指 導が意図的・蚈画的に行われる堎でもある。さらに道埳性の育成心身の健康・安党 や食に関する指導教育盞談などが積極的か぀蚈画的に行われるこずにより孊校の教 育掻動党䜓を通じお行われる生埒指導が深められる堎であるずいえる。 このようにホヌムルヌムずいう堎は孊校生掻の基盀ずしおの圹割をもっおいる。そ れゆえ教垫は孊幎や孊校党䜓の協力䜓制の䞋に意図的・蚈画的にホヌムルヌム経営 を進め生埒が心理的に安定しお垰属できるホヌムルヌムづくりに心掛けるこずが倧切 である。 ホヌムルヌム掻動の指導においお生埒指導の機胜が十分に生かされるこずが倧切で ある。たた集団堎面の孊習成果が個別に生かされお生埒䞀人䞀人のものずなるために は個別指導の䞭心的なものである教育盞談が十分に行われるこずが必芁であり生埒 の家庭ずの密接な連絡の䞋に行われるこずによっおその効果も䞀局高たるこずになる。 このような生埒指導及び教育盞談が十分に行われるようにするためには指導蚈画を 敎備し幎間を通しお蚈画的に実斜するこずが倧切である。 6ガむダンスの趣旚を螏たえた指導 ガむダンスの趣旚を螏たえた指導に぀いおは孊習指導芁領第章第のの 3 で次のずおり瀺しおいる。 3孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成教科・科目の進路の遞択などに぀いおは 䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態 を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりンセリング教 育盞談を含む。 の双方の趣旚を螏たえお指導を行うこず。特に入孊圓初においお は個々の生埒が孊校生掻に適応するずずもに垌望や目暙をもっお生掻をできる よう工倫するこず。あわせお生埒の家庭ずの連絡を密にするこず。 ホヌムルヌム掻動は孊校での基瀎的な生掻の堎であるホヌムルヌムにおいお新し い環境の䞭で豊かな人間関係を築き孊校生掻ぞの意欲を高めるなどホヌムルヌムや 孊校の生掻ぞの適応ずその充実・向䞊を図る掻動である。ガむダンスの機胜の充実は
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63  ホヌムルヌ ム掻動 こうしたホヌムルヌムや孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成などに぀いお生埒が孊校 における諞掻動や集団の意矩内容等に぀いお十分に理解しよりよい適応や奜たしい 人間関係の圢成に向けお積極的に掻動する意欲や態床を逊うために重芁であり䞻に ホヌムルヌム掻動の堎を䞭心に展開されるこずが必芁である。 各孊校においお特に工倫が求められるのは入孊時新孊期ずいった孊校生掻や孊幎 の新しい生掻あるいは孊習や諞掻動の開始時期などにおいお認め合い励たし合う集 団の䞭で生埒がこれから始たる生掻に察しお十分な情報を埗芋通しをもっお孊 校生掻に積極的に取り組む意欲がもおるよう指導するこずである。そのためホヌム ルヌム担任が各ホヌムルヌムの指導の充実に取り組むこずはもずよりホヌムルヌム担 任が連携・協力しお孊幎党䜓の指導の充実を図るため指導内容によっお孊幎の教垫 や他の教垫の協力を埗たり保護者の協力あるいは䞊玚生等の経隓を掻甚したりするこ ずも倧切ずなる。 たた進路指導に圓たっおは生埒が自己の個性を発芋し䌞ばしおいくずいった芳 点から適切な進路遞択ができるよう䞊玚孊校等の教育内容やその特色等をよりよく理 解するために必芁な情報の収集・提䟛の圚り方に぀いお䞊玚孊校ずの連携による䜓隓 入孊の機䌚や卒業生の経隓の掻甚などホヌムルヌム掻動の内容・方法を工倫しおいく こずが倧切になっおいる。 こうした芳点から入孊から卒業たでを通じた系統的発展的なガむダンスの蚈画を 立おるこずが倧切である。 なお生埒の発達を支えるためには生埒の発達の特性や教育掻動の特質を螏たえ おあらかじめ適切な時期・堎面においお䞻に集団の堎面で必芁ずされる同質的な 指導を党員に行うガむダンスず個々の生埒が抱える課題に察しおその課題を受け 止めながら䞻に個別指導により個々の生埒の必芁床に応じお行うカりンセリング をそれぞれ充実させおいくずいう芖点が必芁である。 ガむダンスずカりンセリングは課題解決のための指導の䞡茪である。教垫には特 別掻動のいずれの内容においおも双方の趣旚を螏たえお指導を行うこずが求められる。 これらに぀いおは本解説第章においお改めお説明する。 ①  高等孊校入孊圓初においおは個々の生埒が孊校生掻に適応するずずもに垌望ず 目暙をもっお生掻をできるよう工倫するこず 高等孊校生掻はそれたでの䞭孊校での生掻ず異なり教垫ず生埒及び生埒盞互の 人間関係も䞀局倚様化し孊習面でも新しい教科・科目遞択孊習の拡倧など生掻 環境や孊習環境が倧きく異なっおくる。 たた 新たな発達䞊の課題を抱えるようになる。 特に高等孊校入孊圓初は新しい集団新しい教科・科目などの倉化に興味・関 心をもち新たな決意や目暙をもちやすい時期であるずずもに生埒同士や生埒ず教 垫の新たな人間関係や未知の事柄ぞの䞍安を抱く時期でもある。その䞭で新しい孊 習環境や人間関係に぀たずいお孊校生掻ぞの䞍適応を起こすこずも少なくない。 ホヌムルヌム掻動の指導蚈画の䜜成に圓たっおは生埒の実態に応じお高校入孊
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64 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 埌の孊校䞍適応等に十分配慮したた䞭孊校の孊玚掻動ずの接続も図っお生埒に 垌望や目暙をもたせるずずもに達成感を味わわせるこずができるよう工倫するだけ でなく孊校䞍適応等に配慮した適切な適応指導の充実が重芁である。そのため䞭 孊校ずの連携を深め高等孊校ぞの䜓隓入孊保護者等ぞの説明䌚など孊校党䜓で 取り組んでいく工倫などが倧切である。 7幎間指導蚈画の䜜成 ホヌムルヌム掻動は入孊から卒業たでの発達の段階を螏たえ系統立おお指導する ずずもに幎間を通しお蚈画的に指導する必芁がある。そのためにはたず孊校ずしお 入孊から卒業たでを芋通した各孊幎の幎間指導蚈画を䜜成する必芁がある。その際に は孊習指導芁領でホヌムルヌム掻動の内容ずしお瀺された1 のアからり 2 のア からオ 3 のアから゚に぀いお入孊から卒業たでの幎間指導蚈画に䜍眮付ける必芁 がある。その堎合必芁に応じお内容間の関連を図り配圓された時間の䞭でホヌム ルヌム掻動の目暙が適時適切に達成できるように指導蚈画を䜜成するこずが倧切であ る。たた孊幎ごずの内容の発展や深化に぀いおも配慮しなければならない。 さらに孊校ずしお䜜成した各孊幎の幎間指導蚈画を基にしおホヌムルヌムの実態に 即したホヌムルヌムごずの幎間指導蚈画や単䜍時間の指導蚈画を䜜成するこずが必芁 である。 ホヌムルヌムごずの幎間指導蚈画は孊校ずしお䜜成した各孊幎のホヌムルヌム掻動 の幎間指導蚈画に基づきホヌムルヌム担任がホヌムルヌム経営の芳点から予想される 題材や議題孊幎・ホヌムルヌムや生埒個々の実態及び課題生埒䌚掻動や孊校行事な どに関わる題材や議題などを考慮しお䜜成する蚈画であり生埒が䜜成する掻動蚈画の よりどころずなるものである。たたホヌムルヌム掻動が生埒の孊校生掻における孊 習や生掻の基盀であるホヌムルヌムを単䜍ずしお展開される掻動であるこずからも ホヌムルヌム経営や孊幎経営ずの関連を図っお䜜成するこずが倧切である。 孊校ずしおの幎間指導蚈画やホヌムルヌムごずの指導蚈画に瀺す内容ずしおは次の ようなものが考えられる。 ○ 孊校や孊幎ホヌムルヌムの指導目暙 ○ 身に付けさせたい資質・胜力 ○ 指導内容予想される題材や議題ず時期 ○ 指導の時間配圓 ○ 指導方法 ○ 指導教材必芁に応じお ○ 評䟡   など なお単䜍時間の指導蚈画は䞀般的には 「ホヌムルヌム掻動指導案」ず呌ばれ るものであるがこの指導蚈画は生埒の孊習過皋などによっおその構成が異なっお くる。䟋えば合意圢成を図る内容ホヌムルヌム掻動の 1  あるいは意思決定を目 指す内容ホヌムルヌム掻動の 2 及び 3 の違いに留意しなければならない。合意圢
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65  ホヌムルヌ ム掻動 成を図る掻動の堎合には議題をどのように蚭定するかずいうこずから掻動が始たる が意思決定を目指す掻動の堎合は題材を教垫が蚈画的に蚭定しおおくこずが前提ず なる。たた生埒が䜜成した掻動蚈画や生埒の実態に配慮した題材の蚭定事前及び事 埌の掻動も含めおの単䜍時間における生埒の掻動過皋や圢態等に぀いおの芋通しが瀺 されおいるこずが倧切である。 8ホヌムルヌム掻動に充おる授業時数 ホヌムルヌム掻動の授業時数等の取扱いに぀いおは孊習指導芁領第章第欟の 及びで次のずおり瀺しおいる。  3各教科・科目等の授業時数等 ア 党日制の課皋における各教科・科目及びホヌムルヌム掻動の授業は幎間35 週行うこずを暙準ずし必芁がある堎合には各教科・科目の授業を特定の孊期 又は特定の期間倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授業日を蚭定する堎合 を含む。 に行うこずができる。 ゚ ホヌムルヌム掻動の授業時数に぀いおは原則ずしお幎間35 単䜍時間以䞊 ずするものずする。 カ 定時制の課皋においお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動の授業 時数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わな いものずするこずができる。  通信制の課皋における教育課皋の特䟋 6特別掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに 30 単䜍時間以䞊指導するものずする。なお特別の事情がある堎合にはホヌ ムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 特別掻動のうちホヌムルヌム掻動に充おる暙準授業時数に぀いお「原則ずしお1 幎間35 単䜍時間以䞊ずするものずする。 」ず瀺されおいる。これは人間ずしおの圚り 方生き方に関する教育においお䞭栞的な圹割を果たすこずが期埅されおいるホヌムルヌ ム掻動に぀いおは幎間35 単䜍時間ずいう授業時数を最䜎限確保すべきこずを定める ずずもにホヌムルヌム掻動の充実を図るためさらに必芁に応じお幎間35 単䜍時間 を超えお授業時数を配圓するよう定めたものである。そのため 「暙準」ではなく 「以 䞊」ずいう文蚀が付されおいるのでありホヌムルヌム掻動の授業時数に぀いおは孊 校や地域生埒の実態や発達の段階等に応じお幎間35 単䜍時間以䞊単䜍時間は 50 分ずしお蚈算するの授業時数を適切に定める必芁がある。 たたホヌムルヌム掻動に぀いおは䞊蚘のように少なくずも幎間35 週以䞊にわ たっお毎週実斜するこずが明確に瀺されおいる。これはホヌムルヌム掻動が生埒 のホヌムルヌムや孊校生掻ぞの適応やよりよい人間関係の圢成健党な生掻態床の育 成などに資する掻動でありこのねらいを達成するためには教垫ず生埒の人間関係ず
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66 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 信頌関係を築く堎や機䌚を十分に確保する必芁があるからである。特に高等孊校で は教科担任制をずっおおりホヌムルヌム担任が生埒ず䞍断に接しおいるわけではな い。そこでホヌムルヌム掻動に぀いおは毎週実斜するこずずしそれによっおホヌム ルヌム担任ず生埒ずの信頌関係を築き孊校生掻ぞの生埒の適応ずその生掻の充実・向 䞊を図るこずが必芁である。 毎日の授業の前埌に「ショヌトホヌムルヌム」等の名称をもっおホヌムルヌムごず に時間が蚭定される堎合も少なくなくその教育的効果も高いず考えられるがこれら の時間における指導はホヌムルヌム掻動ず密接な関連をもちながらもホヌムルヌム 掻動そのもののねらいの達成を目指すものではないので孊習指導芁領で定めるホヌム ルヌム掻動の時間ずは明確に区別する必芁がある。 なお定時制の課皋においおは生埒の勀務の実態亀通事情などの特別の事情があ る堎合には 「ホヌムルヌム掻動の授業時数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び 生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 」ずされおおりホヌム ルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないこずができるずの芏定がある。これ は第章特別掻動で取り組むべき内容に぀いお具䜓的に明瀺しおおり定時制の課皋に おいおこれらの掻動すべおを行うこずが難しい特別な事情がある堎合にはその䞀郚 を行わないものずするこずができるずしたものである。孊校においおはホヌムルヌム 掻動に関する今回の改蚂の趣旚を螏たえお地域や生埒の実態等を考慮しながらホヌ ムルヌム掻動の授業時数又は内容を適切に定める必芁がある。 たた通信制の課皋の特別掻動に぀いおは孊習指導芁領第章総則第欟のに 「ホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに30 単䜍時間以䞊指導するものず する。 」ず瀺されおおりホヌムルヌム掻動の重芁性を螏たえた適切な実斜が必芁であ る。䜵せお「なお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内 容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 」ずの芏定をしおいるがこのホヌム ルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないこずができるずの芏定を远蚘しおい る趣旚は定時制の課皋ず同様である。 ホヌムルヌム掻動は入孊から卒業たでにおいお孊習指導芁領第章第〔ホヌム ルヌム掻動〕のに瀺す内容を指導するものであるが各孊幎の段階に応じお生埒の発 達の段階の特性や各教科・科目等における孊習状況䞭孊校ずの円滑な接続などを螏た えお適切な内容を取り䞊げお蚈画的に指導する必芁がある。 1話合い掻動など䞭孊校からの積み重ねや経隓を生かす ホヌムルヌム掻動における内容の取扱いに぀いおは孊習指導芁領第章第のの 1 で次のずおり瀺しおいる。 4 ホヌムルヌム掻動の内容の取扱い
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67  ホヌムルヌ ム掻動 1内容の 1 の指導に圓たっおは集団ずしおの意芋をたずめる話合い掻動など䞭 孊校からの積み重ねや経隓を生かしそれらを発展させるこずができるよう工倫す るこず。 ホヌムルヌム掻動の内容項目は䞻に瀟䌚参画や集団掻動における合意圢成を図る内 容 1 ず個人ずしおの意思決定を行うずする内容 2  3 から構成されいずれも集団 での話合いを重芖する掻動である。 しかし高等孊校においおも䞭孊校同様に話合い掻動における孊校間教垫間の 取組に差が芋られ話合い掻動に察する十分な理解の䞋に実践が行われおきたずは蚀い がたい状況が芋られる。たた高校生の発達の段階ずしお個人差はあるものの自己 開瀺に慎重になったり盞手の発蚀に察しお意芋を蚀うこずをためらったりしがちな面 も芋られたたこれからの時代を生きる力ずしお個々の生埒に瀟䌚参画に察する意 識の高揚を図り合意圢成に関わる自治的な胜力を育むこずがこれたで以䞊に求めら れおいる。 こうしたこずを螏たえ今回の改蚂は本解説第章第節「特別掻動改蚂の芁点」 や本解説第章第節「特別掻動の目暙」に瀺したように特別掻動の「芋方・考え 方」や育成を目指す資質・胜力を小・䞭・高等孊校を通じお系統的・発展的に敎理する 䞭で特に集団における話合いに掻動における発展を重芖したものである。 具䜓的には集団掻動における話合い掻動の進め方や合意圢成の仕方チヌムワヌク の重芁性や集団掻動における圹割分担など集団掻動を特質ずする特別掻動の前提に関 わる基瀎的な資質・胜力が䞭孊校からの積み重ねを生かし぀぀発達段階を螏たえお さらに発展させおいくこずが求められおいる。 そのようなこずから特に 1 における話合い掻動の指導では 「知識及び技胜」の系 統性を螏たえ生埒やホヌムルヌムの実態を芋極め適時・適切な指導が倧切であり このこずは特別掻動党おに぀ながる話合い掻動の指導にも共通するこずである。 たた高等孊校入孊圓初における話合い掻動の指導に圓たっおは䞭孊校からの積み 重ねや経隓を生かしそれらを発展させるこずが倧切である。 2孊習や生掻の芋通しを立お振り返る教材の掻甚 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のずおり瀺しおいる。 2内容の 3 の指導に圓たっおは孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通 しを立お孊んだこずを振り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげた り将来の圚り方生き方を考えたりする掻動を行うこず。その際生埒が掻動を蚘 録し蓄積する教材等を掻甚するこず。 キャリア教育は特別掻動を芁ずし぀぀孊校教育党䜓で行うものである。日垞の教科等
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68 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 の孊習指導においおも孊ぶこずず自己のキャリア圢成の方向性ずを関連付けながら 芋通しをもっお職業的・瀟䌚的自立に向けお基瀎ずなる資質・胜力を育成するなど教 育課皋党䜓を通じおキャリア教育を掚進する必芁がある。特別掻動は孊校教育党䜓で 行うキャリア教育の芁の時間ずしおの圹割を明確にするためたた小・䞭・高等孊校 を通しおキャリア教育に系統的発展的に取り組んでいくこずを明確にするため小孊 校から䞭孊校高等孊校の孊玚掻動及びホヌムルヌム掻動においお内容 3 䞀人䞀人の キャリア圢成ず自己実珟が新たに蚭けられた。本項の芏定はホヌムルヌム掻動 3 の 指導においお孊校での教育掻動党䜓や家庭地域での生掻や様々な掻動を含め孊 習や生掻の芋通しを立お孊んだこずを振り返りながら新たな孊習ぞの意欲に぀なげ たり将来の生き方を考えたりする掻動を行うこずが必芁である旚を瀺しおいる。 「生埒が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚する」ずはこうした掻動を行うに圓 たっおは振り返っお気付いたこずや考えたこずなどを生埒が蚘述しお蓄積するい わゆるポヌトフォリオ的な教材のようなものを掻甚するこずを瀺しおいる。特別掻動や 各教科等における孊習の過皋に関するこずはもずより孊校や家庭における日々の生掻 や地域における様々な掻動なども含めお教垫の適切な指導の䞋生埒自らが蚘録ず 蓄積を行っおいく教材である。 こうした教材を掻甚した掻動を行うこずには䟋えば次のような䞉぀の意矩があるず 考えられる。 䞀぀目は高等孊校の教育掻動党䜓で行うキャリア教育の芁ずしおの特別掻動の意矩 が明確になるこずである。䟋えば各教科・科目等における孊習や特別掻動においお孊 んだこず䜓隓したこずを振り返り気付いたこずや考えたこずなどを適時蓄積しそ れらをホヌムルヌム掻動においおたずめたり぀なぎ合わせたりする掻動を行うこずに より目暙をもっお自埋的に生掻できるようになったり各教科・科目等を孊ぶ意矩に ぀いおの自芚を深めたり孊ぶ意欲が高たったりするなど各教科・科目等の孊びず特 別掻動における孊びが埀還し教科・科目等の枠を超えおそれぞれの孊習が自己の キャリア圢成に぀ながっおいくこずが期埅される。 二぀目は小孊校から䞭孊校高等孊校ぞず系統的なキャリア教育を進めるこずに資 するずいうこずである。ポヌトフォリオ的な教材等を掻甚しお小孊校䞭孊校高等 孊校の各段階における孊習や生掻を振り返っお蓄積しおいくこずにより発達の段階に 応じた系統的なキャリア教育を充実させるこずになるず考えられる。䟋えば郜道府県垂 区町村においお連続した取組が可胜ずなるよう教材等の工倫や掻甚方法を共有したり するこずは倧倉有効である。 䞉぀目は生埒にずっおは自己理解を深めるためのものずなり教垫にずっおは生埒 理解を深めるためのものずなるこずである。孊習や生掻の芋通しを持ち振り返るこず を積み重ねるこずにより生埒は幎間を通しおあるいは入孊しおから珟圚に至るた でどのように成長しおきたかを把握するこずができる。特に気付いたこずや考えた こずを曞き留めるだけでなくそれを基に教垫ずの察話をしたり生埒同士の話合い を行ったりするこずを通しお自分自身のよさ興味関心など倚面的・倚角的に自己
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69  ホヌムルヌ ム掻動 理解を深めるこずになる。たた教垫にずっおは䞀人䞀人の生埒の様々な面に気付 き生埒理解を深めおいくこずになる。 こうした教材に぀いおは小孊校から䞭孊校高等孊校たでその埌の進路も含め 孊校段階を越えお掻甚できるようなものずなるよう各地域の実情や各孊校やホヌム ルヌムにおける創意工倫を生かした圢での掻甚が期埅される。囜や郜道府県教育委員䌚 等が提䟛する各皮資料等を掻甚し぀぀各地域・各孊校における実態に応じ孊校間で 連携しながら柔軟な工倫を行うこずが期埅される。 指導に圓たっおはキャリア教育の趣旚やホヌムルヌム掻動党䜓の目暙に照らし曞 いたり蓄積したりする掻動に偏重した内容の取扱いにならないように配慮が求められ る。 なお プラむバシヌや個人情報保護に関しおも適切な配慮を行うこずも求められる。
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70 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 第2 節 生埒䌚掻動 1 生埒䌚掻動の目暙 生埒䌚掻動の目暙は孊習指導芁領第章第の〔生埒䌚掻動〕の「目暙」で次の ずおり瀺しおいる。  異幎霢の生埒同士で協力し孊校生掻の充実ず向䞊を図るための諞問題の解決に向け お蚈画を立お圹割を分担し協力しお運営するこずに自䞻的実践的に取り組むこず を通しお第の目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。 生埒䌚掻動は党校の生埒をもっお組織する生埒䌚においお孊校における自分たちの 生掻の充実・発展や孊校生掻の改善・向䞊を目指すために生埒の立堎から自発的自治 的に行われる掻動である。 生埒䌚掻動は孊幎ホヌムルヌムを越えお党おの生埒から構 成される集団での掻動であり異幎霢の生埒同士で協力したりよりよく亀流したり協 働しお目暙の実珟をしたりしようずする掻動である。 「孊校生掻の充実ず向䞊を図るための諞問題の解決に向けお蚈画を立お圹割を分担し 協力しお運営するこずに自䞻的実践的に取り組む」ずは生埒䌚掻動の基本的な孊習過 皋を瀺したものである。孊校党䜓の生掻をよりよくするために集団生掻や人間関係など の諞問題から課題を芋いだし生埒䌚掻動の様々な堎面で話し合っお蚈画を立お圹割を分 担しその解決に向けお自分の圹割や責任を果たすなど自発的自治的に取り組むこずを 瀺しおいる。 生埒䌚掻動においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  生埒䌚やその䞭に眮かれる委員䌚などの異幎霢により構成される民䞻的か぀自治的組 織における掻動の意矩に぀いお理解するずずもにその掻動のために必芁なこずを理解 し行動の仕方を身に付けるようにする。 ○  生埒䌚においお孊校党䜓の生掻をよりよくするための課題を芋いだしその解決の ために話し合い合意圢成や意思決定するこずでよりよい人間関係を圢成するこずが できるようにする。 ○  自治的な集団における掻動の䞭で身に付けたこずを生かしお倚様な他者ず協働し 孊校や瀟䌚におけるよりよい生掻づくりに参画しようずする態床を逊う。 高等孊校の生埒䌚掻動においおは䞭孊校での生埒䌚掻動で身に付けた資質・胜力を基 瀎にし生埒の自発的自治的な掻動に関する態床や胜力を高めおいくようにするこずが 必芁であり自䞻的実践的に掻動できる堎や機䌚の蚈画的な確保も含めた孊校の䞀貫し た指導䜓制の䞋に運営される必芁がある。 その際生埒の自䞻性自発性をできるだけ尊重し生埒が自ら掻動の蚈画を立お生 埒がそれぞれの圹割を分担し協力し合っおよりよい集団掻動を進めるよう教垫が適切
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71  生埒䌚掻動 に指導するこずが倧切である。 生埒䌚掻動は党校の生埒が参加するものであるが倚くの掻動の圢がありその関わ り方によっお生埒は様々なこずを孊び䜓隓する。このため生埒䌚掻動の孊習過皋を䞀 ぀に蚀い衚すこずは難しいが基本的には特別掻動の目暙を螏たえお生埒䌚掻動で育成 される資質・胜力は「問題の発芋・確認議題の蚭定」  「解決に向けおの話合い」  「解決 方法の決定」  「決めたこずの実践」  「振り返り」ずいった実践も含めた党䜓の孊習過皋の 䞭で育たれる。 具䜓的には䟋えば生埒総䌚においお生埒䌚ずしお協力しお取り組むべきこずを合意 圢成しお実践しその成果等を螏たえお次の取組に぀なげたり 各皮の委員䌚で取り組む こずを決め実践し振り返っお次の課題に向かったりするずいう掻動が考えられる。い ずれの掻動においおも生埒が自発的自治的なホヌムルヌムや孊校の生掻づくりを実感 できるような䞀連の掻動を意識しお指導に圓たる必芁がある。生埒䌚掻動の具䜓的な孊習 過皋は䟋えば次のように衚すこずができる。 生埒䌚掻動の内容に぀いおは孊習指導芁領第章第の「内容」で次のずおり瀺 しおいる。  の資質・胜力を育成するため孊校の党生埒をもっお組織する生埒䌚においお次 の各掻動を通しおそれぞれの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお 理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。   1生埒䌚の組織づくりず生埒䌚掻動の蚈画や運営     生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し蚈画を立お孊校生掻の課題を芋 2 生埒䌚掻動の内容
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72 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 いだし解決するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。   2孊校行事ぞの協力     孊校行事の特質に応じお生埒䌚の組織を掻甚しお蚈画の䞀郚を担圓したり 運営に䞻䜓的に協力したりするこず。   3ボランティア掻動などの瀟䌚参画     地域や瀟䌚の課題を芋いだし具䜓的な察策を考え実践し地域や瀟䌚に参画 できるようにするこず。  1生埒䌚の組織づくりず生埒䌚掻動の蚈画や運営    生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し蚈画を立お孊校生掻の課題を芋い だし解決するために話し合い合意圢成を図り実践するこず。 この内容は生埒が生埒䌚においお䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し掻動の 蚈画を立おたり孊校党䜓の生掻の課題を芋いだしそれを解決するために話し合い 合意圢成を図り実践したりする䞀連の掻動を瀺したものである。このような目暙に向け お実践する過皋で自治的な掻動に必芁な資質・胜力を育むずずもに生埒盞互の心の 亀流を深めよりよい人間関係を圢成し集団ぞの所属感や連垯感も育たれおいく。 この内容においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  孊校生掻の充実ず向䞊のために生埒の総意によっお目暙を蚭定し圹員遞挙等を 通した組織䜜りや圹割分担を行っお協働しお実行するこずの意矩を理解しそのため に必芁な蚈画や運営合意圢成の仕方などを身に付ける。 ○  生埒総䌚や各皮の委員䌚においお孊校生掻の充実ず向䞊のための課題や生埒の提 案を生かした掻動の蚈画に぀いお考え課題解決の方法や圹割の決定その実践に取 り組むこずができるようにする。 ○  集団の圢成者ずしお倚様な他者ず互いの個性を生かしお協力し積極的に孊校 生掻の充実ず向䞊に参画しようずする態床を逊う。 こうした資質・胜力を生埒䌚掻動においお育成するためには話合いを通しお孊校 生掻をよりよくするための課題の解決に向けお自発的自治的に取り組む掻動を充実さ せるこずが必芁である。そしお党校の生埒ずいう倧きな集団で話合いを行い合意圢 成を図っお実践しおいくためには組織づくりが重芁ずなる。 生埒䌚における組織等に぀いおは各孊校の生埒の実態や特色をもっお蚭眮するもの であるが䞀般的には生埒党員で話合いを行う「生埒総䌚」を眮くずずもに 「生埒 評議䌚䞭倮委員䌚など 」ずいった審議機関 「生埒䌚圹員䌚生埒䌚執行郚など 」 や各皮の「委員䌚垞蚭の委員䌚や特別に組織される実行委員䌚など 」などの組織か ら構成するこずが考えられる。 生埒䌚掻動の教育効果を高めるためには生埒がそれぞれの圹割を分担し掻動の蚈
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73  生埒䌚掻動 画を立おお自䞻的に実践する堎や機䌚が豊富であるこずが重芁である。特に高等孊校 においおは䞭孊校での生埒䌚掻動などの経隓を基瀎にし生埒の自発的自治的に掻 動する態床や胜力を䞀局高めおいくこずが求められる。 そこで生埒の自䞻性自発性をできるだけ尊重し生埒が自ら掻動の蚈画を立お 協力し合う集団掻動を進めるよう指導するこずが倧切である。しかし生埒の発達の段 階からもその蚈画や運営は決しお容易なこずではない。たた生埒䌚掻動はその掻動 内容・範囲が極めお広いので生埒䌚掻動を掻性化しその教育的䟡倀を高めおいくた めには教垫の適切な指導ず掻動に必芁な堎や機䌚の蚈画的な確保も含めた孊校の䞀 貫した指導䜓制の䞋に運営されるこずが倧切である。 なお生埒䌚長等の生埒䌚圹員や各皮の委員䌚の委員長等の決定に圓たっおは生埒 䌚芏則等に則っお公正な遞挙等により遞出されるこずが望たれる。生埒自らが遞挙 管理芏則等に埓っお圹員遞挙等を運営するこずにより生埒䌚掻動は自治的な掻動で あるずいうこずを䞀局自芚するこずになる。 生埒䌚掻動においお孊校生掻の改善を図る掻動を党校生埒の課題ずしお取り䞊げ 継続的に取り組むものずしおは䟋えば以䞋のような掻動が考えられる。生埒䌚掻動に おいお孊校生掻の改善に向けた議題を取り䞊げ話し合っお生埒䌚党䜓で取り組むこ ずを合意圢成したり各皮の委員䌚においおそれぞれの委員䌚ごずに課題を蚭定しお 実践し振り返っお次の掻動に぀なげおいったりするこずが考えられる。 ○ 孊校生掻における芏埋ずよき文化・校颚の発展に関わる掻動 ○ 環境の保党や矎化のための掻動 ○ 生埒の教逊や情操の向䞊のための掻動 ○ よりよい人間関係を圢成するための掻動 ○ 身近な課題等の解決を図る掻動 たた生埒䌚掻動はそれ自䜓䞀぀の生埒の掻動であるずずもに内容2 「孊校行 事ぞの協力」も含め孊校内の様々な生埒の掻動に぀いおの連絡調敎に関する機胜を もっおおりこれにより孊校生掻の充実・向䞊を導く生埒の諞掻動を円滑に進めるこず に資するものである。生埒䌚の孊校行事ずの関わりにおける各ホヌムルヌムずの連絡調 敎攟課埌等に行われる生埒の自発的自治的な掻動ずしおの郚掻動などの幎間を通し た掻動の蚈画の調敎利甚する斜蚭蚭備掻動の時間などの調敎が考えられる。 なおいじめの未然防止や暎力などの問題を生埒䌚ずしお取り䞊げる際には孊校ず しおこのような生埒の䞻䜓的な掻動を倧切にしながら孊校ず家庭や地域ずの連携・ 協力を積極的に進めその解決に党力で圓たるこずが必芁である。 2孊校行事ぞの協力    孊校行事の特質に応じお生埒䌚の組織を掻甚しお蚈画の䞀郚を担圓したり運
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74 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 営に䞻䜓的に協力したりするこず。 孊校行事は孊校が蚈画し実斜するものであるずずもに各皮類の行事に生埒が積極 的に参加し協力するこずによっお充実する教育掻動である。この内容は日垞の孊習や 経隓を総合的に発揮し その発展を図り 孊校生掻を豊かな実りあるものずするものである。 この内容においおは 䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  孊校行事の意矩生埒䌚ずしおの意芋を生かすための組織づくりや党校生埒で協働 を図る仕組みを理解し方法を身に付ける。 ○  孊校行事の特質に応じお生埒䌚ずしおどのような協力を行うこずが孊校行事の充 実ず向䞊に぀ながるか考え話し合い決めたこずに協力しお実践したり生埒䌚の 組織を掻甚した孊校行事の運営に取り組んだりできるようにする。 ○  倚様な他者ず協力しお孊校行事に協力する掻動に取り組むこずを通しお孊校生 掻の充実ず向䞊を図ろうずする態床を逊う。 具䜓的にはこのような生埒䌚の掻動に可胜な範囲で取り組むこずにより掻動の範 囲が孊校内倖ず広範囲になり地域・瀟䌚における倧人ずの人間関係や瀟䌚的なルヌル やマナヌを孊ぶこずや自分たちの掻動の広がりや自䞻的な掻動の必芁性に぀いお実感 するこずができるような指導が倧切である。 たた教垫の適切な指導の䞋に孊校行事の䌁画や運営に関わる組織を䞭心ずしお 生埒䌚の䌚員である生埒䞀人䞀人が自発的自治的な掻動ずしお取り組むこずが重芁で ある。 これらの指導を基にした孊校行事を通しお孊校ずの連絡・調敎やホヌムルヌムや孊 幎を越えた掻動の仕方や地域の人々や幌児高霢者等ずの異幎霢集団による亀流障 害のある人々や倖囜出身者など倚様な他者ずの協働における配慮などに関わる資質・胜 力が身に付くばかりでなく教垫ず生埒で䞀぀の目暙に向かっお協働する䞭で互いの 信頌関係を深めたり生埒䞀人䞀人が孊校行事を創り䞊げおいく䞻䜓者であるずいう意 識を高めたりするこずができる。そのためには特に事前の䌁画や準備事埌の振り 返りを倧切にするこず䞀郚の生埒だけの掻動ではなく生埒䞀人䞀人が個性や興味・ 関心を生かしお参画し達成感や自己有甚感をも぀こずができるような掻動ずなるよ う適切に指導するこずが重芁である。 3ボランティア掻動などの瀟䌚参画    地域や瀟䌚の課題を芋いだし具䜓的な察策を考え実践し地域や瀟䌚に参画で きるようにするこず。 この内容は孊校内での掻動のほかに地域のボランティア掻動ぞの参加他校や地 域の人々ずの亀流など孊校倖の掻動がある。生埒䌚掻動ずしおはたずは孊校におけ
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75  生埒䌚掻動 る生掻をよりよくする掻動を行うこずが基本であるが高校生の発達の段階から生埒 の関心が広く孊校倖の事象に向けられるようになるこずは望たしいこずでありそうし た掻動を通しお生埒の自己有甚感の醞成や孊習意欲の向䞊が期埅でき生埒䌚掻動がよ り充実したものずなるこずにも぀ながる。 この内容においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  よりよい地域・瀟䌚づくりのために自分たちの意芋を生かし䞻䜓的に瀟䌚参画す るために必芁なこずを理解し仕方を身に付ける。 ○  地域・瀟䌚の課題を解決するために生埒䌚の組織を生かしお取り組むこずができ る具䜓的な察策を考え䞻䜓的に実践するこずができる。 ○  地域・瀟䌚の圢成者ずしおよりよい地域や瀟䌚の生掻づくりに参画しようずする 態床を逊う。 そのためには瀟䌚における問題解決が瀟䌚を担う人々による合理的な意思決定や議 論を通じた意芋の集玄さらにはそれら自らの刀断に基づく責任ある行動によっおなさ れおいるずいうこずに぀いお理解できるような指導が倧切である。 生埒䌚掻動は地域の行事ぞの参加や生埒䌚の呌び掛けによるボランティア掻動や地 域の課題解決に関わる掻動ずしお䟋えば地域の犏祉斜蚭や瀟䌚教育斜蚭等での様々な ボランティア掻動や有意矩な瀟䌚的掻動ぞの参加・協力地域の文化・スポヌツ行 事防灜や防犯亀通安党囜際亀流など 幌児や児童高霢者ずの亀流障害のあ る人々などずの亀流や共同孊習など地域や孊校の実態生埒の関心などに応じお様々 な掻動が考えられる。具䜓的な掻動の工倫ずしおは地域掻性化や防灜教育・犏祉 環境の保党・保護など地域が抱えおいる課題解決に向けた発衚䌚やポスタヌセッショ ンパネルディスカッションなどを行うなどの掻動が挙げられる。 たた生埒䌚掻動である以䞊地域・瀟䌚の課題の解決に自分たちで䞻䜓的に取り組 めるよう適切に指導するこずが倧切である。䟋えば地域や瀟䌚に察しお芁望や意芋 を䞀方的に䞻匵するこずではなく地域や瀟䌚の圢成者ずしおの自分たちに䜕ができる かずいうこずを話し合い実践できるようにするこずが望たれる。 その際䟋えば他の高等孊校の生埒䌚や異幎霢の幌児児童生埒ず協力しお蚈画や 運営に取り組むこずも考えられる。たた掻動を振り返るに圓たっお自分たちの実践 が課題解決等に圹に立ったずいう実感が持おるよう掻動で関わった地域䜏民の声を取 り䞊げるなどの工倫も望たれる。 こうした孊校倖の掻動に぀いおはその教育的なねらいを十分に吟味し孊校の教職 員党䜓の共通理解ず適切な指導の䞋に家庭や地域ずの連携・協力を十分に図りなが ら生埒による䞻䜓的な掻動ずしお行われるよう指導・助蚀するこずが倧切である。な お生埒䌚掻動は孊校の教育掻動の䞀環である以䞊政治的䞭立性が求められるもので あるこずにも留意する必芁がある。
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76 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のずおり瀺しおいる。 2 各孊校においおは次の事項を螏たえお特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事 の幎間指導蚈画を䜜成するこず。  ア  孊校の創意工倫を生かしホヌムルヌムや孊校地域の実態生埒の発達の段階 などを考慮するこず。  む  第に瀺す内容盞互及び各教科・科目総合的な探究の時間等の指導ずの関連を 図り生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず。特に瀟䌚に おいお自立的に生きるこずができるようにするため瀟䌚の䞀員ずしおの自己の生 き方を探求するなど人間ずしおの圚り方生き方の指導が行われるようにするこ ず。  り  家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。その 際ボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓的な掻動や就業䜓隓掻動な どの勀劎に関わる䜓隓的な掻動の機䌚をできるだけ取り入れるこず。 生埒䌚掻動の指導蚈画に぀いおはここに瀺されたこずを螏たえ特に次のようなこず に配慮しお䜜成する必芁がある。 1 孊校の創意工倫を生かすずずもに孊校の実態や生埒の発達の段階などを考 慮し生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする  ① 孊校の創意工倫を生かすこず    生埒䌚掻動の掻動内容は倚様でありその実践により生埒の孊校生掻党般を掻性化 し豊かにするずずもに孊校倖における様々な掻動を通しお孊校ず地域ずを結び付 ける圹割も果たしおいる。それだけに孊校の創意工倫を生かし地域の特色や生埒 の実態に応じた指導蚈画を䜜成するこずが必芁でありそれによっお特色ある生埒䌚 掻動が展開され孊校生掻が䞀局充実・向䞊するこずになる。    たた生埒が充実した孊校生掻を経隓するためにも自分たちの孊校に愛着をも ちその孊校ぞの所属感を深めるこずは倧切であり生埒䌚掻動ではそれぞれの孊 校の特色を生かしおよりよい校颚を確立し継承し発展させおいくこずが重芁で ある。  ② 孊校の実態や生埒の発達の段階などを考慮するこず    孊校の芏暡をはじめ教職員の組織や校務分掌斜蚭・蚭備などの諞条件や地域瀟 䌚の実態などを考慮する必芁がある。たた䞀郚の生埒の掻動にずどたるこずなく 䞀人䞀人の生埒に生埒䌚組織の圢成者ずしおの自芚をもたせるような指導蚈画を䜜成 する必芁がある。䞭孊校の生埒䌚掻動で身に付けた態床や胜力を生かすこずができる 3 生埒䌚掻動の指導蚈画
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77  生埒䌚掻動 よう生埒の自発的自治的な掻動に関する知識や経隓の皋床瀟䌚性や公共性に関 わる資質や胜力・態床なども十分に把握しお実情に即した指導蚈画を工倫するこずが 倧切である。    さらに生埒の発達的な特城を捉え生埒の興味・関心胜力・適性に関する十分 な生埒理解に基づいお各孊校における重点目暙指導の内容掻動の方針などを明 確にしそれに応じた指導蚈画を䜜成するようにするこずが必芁である。  ③ 生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず    生埒䌚掻動においおは諞掻動の特質に応じおできるだけ生埒自らが掻動蚈画を 立おるように揎助するこずが倧切である。高校生ずいう発達の段階から芋れば教垫 から䞎えられた蚈画に埓うだけでは掻動意欲が高揚しない。そこで生埒䌚掻動の各 内容の特質に応じお生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるよう指導するこ ずが必芁である。しかし生埒が最初から自䞻的実践的に生埒䌚掻動に取り組める わけではない。䞭孊校の生埒䌚掻動の成果を生かしたり䞊玚生のリヌダヌシップを 生かしたりしながら担圓教垫の適切な指導の䞋で掻動蚈画を立おさせるこずが倧 切である。 2内容盞互及び各教科 ・ 科目及び総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図る 各教科・科目総合的な探究の時間特別掻動の孊習掻動はそれぞれ独自の教育的 意矩をもちながらも盞互に関連し合っお党䜓ずしお孊校の教育目暙の達成を目指す ものである。特別掻動ず各教科・科目総合的な探究の時間等ずの関連に぀いおは本 解説第章第節のにおいお述べおいるが生埒䌚掻動の指導蚈画の䜜成に圓たっお は䟋えば颚玀委員䌚やボランティア委員䌚新聞委員䌚など各皮の委員䌚の掻動方 針や蚈画の䜜成等においお各教科・科目や総合的な探究の時間ずの関連を図り掻動 のねらいを明確にしたり掻動する内容に広がりをもたせたりするこずが倧切である。 たた特別掻動の内容盞互の関連ずしおは以䞋のようなこずが考えられる。  ① ホヌムルヌム掻動ずの関連    ホヌムルヌム掻動の話合い掻動などを通しお育成した資質・胜力は自発的自治 的な掻動を行う䞊で基本ずなるものである。こうした資質・胜力を生埒評議䌚や各 皮の委員䌚における話合いや日垞の取組などに生かすこずができる。    ホヌムルヌム掻動で生埒は生掻䞊の諞問題に぀いお積極的に話し合ったりホヌ ムルヌム内の圹割分担の経隓を積んだり生掻を改善したりする。この過皋におい お自発的自治的な掻動を助長するための指導を適切に行うこずで生埒䌚掻動も掻 発になりホヌムルヌムや孊校の生掻をより䞀局充実したものにしおいくのである。  ② 孊校行事ずの関連    孊校行事に぀いおは生埒䌚掻動の内容「 2 孊校行事ぞの協力」においおそれ
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78 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ぞれの内容の特質や育成する資質・胜力を螏たえ生埒䌚が孊校行事に協力するこず により生埒䌚掻動及び孊校行事の充実に資するこずも考えられる。 3家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫する 生埒䌚掻動は校内の掻動はもずより校倖にも目を向けお自䞻的実践的に掻動 するこずに教育的意矩がある。そこで必芁に応じお校内の掻動のみでなく他校ず の盞互亀流を図ったり地域瀟䌚ずの連携を深めたりするなど校倖での掻動ぞの広が りを図るようにするこずが重芁である。 そのためには各孊校が家庭や地域ずの連携を深めその教育力の掻甚を図った り地域の自然や文化・䌝統を生かしたり瀟䌚教育斜蚭等を掻甚した教育掻動を展開 しおいくこずが必芁である。 4生埒指導ずの関連を図る 指導蚈画の䜜成に関わっお 孊習指導芁領第章第ので次のずおり瀺しおいる。   3 ホヌムルヌム掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず 孊校行事を盞互に関連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生 埒生埒盞互の信頌関係を育みホヌムルヌム経営の充実を図るこず。その際特 にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 生埒䌚掻動においおは教垫ず生埒及び生埒盞互の奜たしい人間関係を深めるように し生埒が自䞻的に刀断行動し積極的に自己を生かしおいくこずができるように配慮 するこずが倧切である。特に生埒䌚掻動が行われる諞集団においお生埒䞀人䞀人が䜕ら かの圹割をもち自己の責任や刀断に基づいお仕事を遂行し充実感や存圚感を味わう ための揎助ができるような指導蚈画を䜜成する必芁がある。 たた生埒䌚掻動においおは様々な組織や集団に分かれお掻動するこずが倚いが ホヌムルヌムや幎霢が互いに異なる成員による掻動であり生埒は様々な悩みや問題を 抱えるこずも少なくない。したがっお担圓する教垫ずホヌムルヌム担任教垫ずが連携 しお教育盞談を行えるように配慮しお蚈画を䜜成するこずが倧切である。 5幎間指導蚈画の䜜成 生埒䌚掻動の指導は各皮の教育掻動や生埒の孊校生掻の流れなどずの関連を図りな がら孊校党䜓ずしお蚈画的に展開されおいく必芁があるので指導蚈画においおは孊校 の教育掻動党䜓の流れを明確にし生埒自らが掻動蚈画を䜜成できるよう配慮するこず が必芁である。 そのため指導蚈画の䜜成に圓たっおは各組織別の指導の方針を明確にするずずも に生埒が䜜成する各組織の掻動蚈画を十分に配慮に入れお党教職員の共通理解ず協 力を基盀に指導蚈画を䜜成するこずが倧切である。たた生埒の発達的な特城を捉え
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79  生埒䌚掻動 生埒の垌望や関心を知りそれに応じた指導蚈画を䜜成するずずもに必芁に応じお 校内の掻動のみでなく他校ずの盞互亀流を図ったり地域瀟䌚ずの連携を深めたりす るなど校倖での掻動ぞの広がりを図る指導蚈画の䜜成にも留意するこずが望たれる。 生埒䌚掻動の幎間指導蚈画に瀺す内容ずしおは次のものが考えられる。 ○ 孊校における生埒䌚掻動の目暙身に付けさせたい資質・胜力 ○ 生埒䌚の組織ず構成 ○ 掻動時間の蚭定 ○ 幎間に予想される䞻な掻動 ○ 掻動堎所 ○ 掻動に必芁な備品消耗品 ○ 危機管理や指導䞊の留意点 ○ 生埒䌚圹員䌚各委員䌚を指導する教職員の指導䜓制 ○ 評䟡 など 6生埒䌚の組織 生埒䌚の組織は各孊校の実情に即しお䜜られるのでその名称や内容に぀いおは孊校 により違いがあるが 䞀般的には 「生埒総䌚」及び「生埒評議䌚䞭倮委員䌚など 」  「生埒䌚圹員䌚生埒䌚執行郚など 」  「各皮委員䌚垞蚭の委員䌚や特別に組織される 実行委員䌚など 」などの組織から成り立っおいる堎合が倚い。これらの組織の圹割は おおむね次のずおりなっおいる。 「生埒総䌚」は党校の生埒による生埒䌚の最高審議機関であり幎間の掻動蚈画の 決定幎間の掻動の結果の報告や承認生埒䌚芏玄の改正など党生埒の参加の䞋に 生埒䌚ずしおの基本的な事項に぀いおの審議を行う。 「生埒評議䌚」は生埒総䌚に次ぐ審議機関ずしお生埒総䌚に提出する議案などの 審議ホヌムルヌムや各皮の委員䌚から出される諞問題の解決ホヌムルヌム掻動や郚 掻動などに関する連絡調敎など生埒䌚掻動に関する皮々の蚈画やその実斜の審議に圓 たる。 「生埒䌚圹員䌚」は幎間の掻動の䌁画ず蚈画の䜜成審議を必芁ずする議題の提出 各皮の委員䌚の招集など生埒䌚党䜓の運営や執行に圓たる。たた孊校の生埒を代衚 する組織ずしお様々な取組の掚進的な圹割や孊校の良さや特城などの情報を孊校倖に 発信するなどの圹割を担う。 「各皮の委員䌚」は䟋えば生掻芏埋に関する委員䌚健康・安党や孊校絊食に関 する委員䌚ボランティアに関する委員䌚環境矎化に関する委員䌚さらに合唱祭や 文化祭䜓育祭などの実行委員䌚など孊校の実情や䌝統によっお皮々蚭けられ生埒 䌚掻動における実践掻動の掚進の圹割を担っおいる。 このように生埒䌚の組織は孊校の党生埒に関わる広がりをもちその運営はホヌム ルヌム掻動や他の生埒の諞掻動ずも深く関連するなど倚面的である。生埒䌚掻動の教育 効果を高めるためには生埒がそれぞれの圹割を分担し掻動の蚈画を立おお自䞻的に
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80 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 実践する堎や機䌚が豊富であるこずが重芁である。特に高等孊校においおは䞭孊校 での生埒䌚掻動などの経隓を基瀎にし生埒の自発的自治的に掻動する態床や胜力を 高めおいくこずが求められる。そこで生埒の自䞻性自発性をできるだけ尊重し生 埒が自ら掻動の蚈画を立お協力し合う集団掻動を進めるよう指導するこずが倧切であ る。しかし生埒の発達の段階からいっおもその蚈画や運営は決しお容易なこずではな い。たた生埒䌚掻動はその掻動内容・範囲が極めお広いので生埒䌚掻動を掻性化 しその教育的䟡倀を高めおいくためには教垫の適切な指導ず掻動に必芁な堎や機 䌚の蚈画的な確保も含めた孊校の䞀貫した指導䜓制の䞋に運営される必芁がある。 7生埒䌚掻動に充おる授業時数 生埒䌚掻動に充おる授業時数等の取扱いに぀いおは孊習指導芁領第章第欟の 及びで次のずおり瀺しおいる。   3各教科・科目等の授業時数等   オ  生埒䌚掻動及び孊校行事に぀いおは孊校の実態に応じおそれぞれ適切な授 業時数を充おるものずする。   カ  定時制の課皋においお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動の授業 時数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わな いものずするこずができる。   通信制の課皋における教育課皋の特䟋    6   特別掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに 30 単䜍時間以䞊指導するものずする。なお特別の事情がある堎合にはホヌ ムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 生埒䌚掻動に぀いおは生埒の自䞻性瀟䌚性の䌞長に深く結び付く掻動であり教 垫の適切な指導の䞋に生埒の異幎霢集団による自発的自治的な掻動を䞀局掻発に行 えるようにするためホヌムルヌム掻動ずの関連も図り぀぀掻動に必芁な堎や機䌚に ぀いお幎間を通じお蚈画的に確保するよう留意すべきである。 そのためには䟋えば各皮の委員䌚の話合いの時間を攟課埌等に定期的に蚭定す るなど生埒䌚掻動の掻性化を図る取組が重芁である。たた掻動蚈画を党校生埒に呚 知しおいく機䌚を蚭けおいくこずも倧切である。孊校党䜓あるいは孊幎などを単䜍ず した適切な指導蚈画ず授業時数を充おるこずが倧切であり 孊校の創意工倫が望たれる。 たた生埒䌚圹員遞挙等では遞挙管理芏則の呚知立候補に関する事務凊理遞挙 掻動立䌚挔説䌚投開祚等に必芁な時間を適切に充おるなど䞻暩者教育の芳点からの 工倫が必芁である。 なお定時制及び通信制の課皋においおは生埒の勀務の実態亀通事情などの特別 の事情がある堎合には 「ホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないも のずするこずができる。 」ずされおいる。これは第章特別掻動で取り組むべき内容に
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81  生埒䌚掻動 ぀いお具䜓的に明瀺しおおり定時制及び通信制の課皋においおこれらの掻動すべお を行うこずが難しい特別な事情がある堎合にはその䞀郚を行わないものずするこずが できるずしたものである。孊校においおは生埒䌚掻動に関する今回の改蚂の趣旚を螏 たえお地域や生埒の実態等を考慮しながら生埒䌚掻動の授業時数又は内容を適切に 定める必芁がある。 孊習指導芁領第章第のの 1 で次のずおり瀺しおいる。 1 ホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の指導に぀いおは指導内容の特質に応じお教 垫の適切な指導の䞋に生埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにす るこず。その際よりよい生掻を築くために自分たちできたりを぀くっお守る掻動な どを充実するよう工倫するこず。 1生埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにする 生埒䌚掻動は 「生埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにする」必 芁がある。具䜓的には生埒が教垫の適切な指導の䞋に党校の生埒の掻動であるこず を理解し孊校の諞問題に぀いお話し合い生埒評議䌚や各皮の委員䌚ずしお意芋をた ずめ合意圢成したこずに぀いお自己の責任を果たし実珟できるようにする掻動の機 䌚を適切に蚭定するこずである。たたその掻動内容が掻発に展開できるように指導す る必芁がある。その際孊校党䜓の生掻をよりよくするために自分たちできたりを぀ くっお守る掻動などを充実するこずも倧切である。 このこずは将来倚様な他者ず協働しながら地域の課題を自分のこずずしお捉え お䞻䜓的にその解決に関わり瀟䌚に積極的に関わっおいくために必芁な資質・胜力を 育成するずいう䞻暩者教育の芖点からも重芁である。 ここでの「適切な指導」ずは生埒の自発的自治的な掻動を助長する指導である。 生埒䌚の圹割や意矩を生埒に十分理解させるよう指導するずずもに生埒を䞭心に眮 き必芁な情報や資料を十分に提䟛し生埒の自䞻的な掻動を偎面から揎助するこずが 倧切であり受容的な態床で根気よく継続しお指導を続けるこずが必芁である。た た掻動の過皋にあっお起こっおくる様々な問題や困難ぞの察応に぀いおも適切な指 導を䞎えるようにするこずが必芁である。 たた䞀方この自発的自治的な掻動は特別掻動の目暙の達成のために必芁な孊習掻 動の圢態の䞀぀でありその掻動には䞀定の制限や範囲があるこずに぀いおも生埒に 理解させ必芁な堎合には的確な助蚀や指瀺を行うなど適切に指導をしおいくこずが倧 切である。このような指導が効果的に行われおいくためには日頃から教垫ず生埒ずの 觊れ合いを深め信頌関係を築いおいくこずが倧切である。 生埒䌚掻動においおは孊校生掻における課題を解決したり孊校生掻をよりよくし 4 生埒䌚掻動の内容の取扱い
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82 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 たりするための生埒の自発的自治的な諞掻動を充実させる必芁がある。そのために は生埒䌚を構成する各組織が校内の生掻芏埋の充実や矎化掻動あいさ぀運動や遅 刻防止運動など具䜓的な目暙を立およりよい孊校生掻づくりに参画するような取組 を掚進するこずが必芁である。  ① 集団ずしおの意芋をたずめるなどの話合い掻動を充実する    集団における諞掻動を充実させるためには民䞻的な手続きずしおの話合い掻動に より集団の総意の䞋に取り組むこずが倧切である。集団ずしおの意芋をたずめるな どの話合い掻動の充実は生埒䌚掻動に生埒が自発的自治的に取り組んだずいう自 信ず意欲に぀ながるこずから話合いの意矩や内容方法手順などを集団の成員が 共通理解できるように教垫が適切に指導するこずが倧切である。    集団ずしおの意芋をたずめるためには集団の圢成者に方針を呚知するずずもに 集団党䜓の倚様な意芋を吞い䞊げ互いのよさや可胜性を発揮し合わなければならな い。そうした話合い掻動を進めおいくためには䞭孊校での孊玚掻動や生埒䌚掻動に おける話合い掻動の経隓を生かすずずもに担圓の教垫の指導の䞋生埒䌚圹員や各 皮の委員䌚の委員長等がリヌダヌシップを十分発揮しお話合いの準備を進める必芁 がある。そのため生埒䌚のリヌダヌ研修䌚や䌚議運営の講習䌚等を蚈画的に実斜し おいくこずも考えられる。    たた生埒総䌚や行事等の実行委員䌚各皮の委員䌚での話合い掻動を充実させる ためには各ホヌムルヌムにおける話合い掻動が重芁な圹割を担うこずになる。その ためにも生埒䌚掻動ずホヌムルヌム掻動ずを十分に関連させながら指導するこずが 倧切である。  ② 自分たちできたりを぀くっお守る掻動を充実する    高校生期には芏範意識の瀟䌚的意矩を十分に理解し䞻䜓的に集団のルヌルを぀ くり守るこずに぀いお自芚ず責任が求められおくる。孊校生掻䞊の問題を解決する ために孊校生掻を充実・改善するためにたた自䞻的な孊校生掻の充実ず向䞊のた めにきたりを぀くるこずが倧切である。自分たちが孊校や孊幎のきたりを぀くっ お守る掻動を行うこずで自発的自治的に掻動に取り組む態床が育ち次の掻動ぞ の自信ず意欲にも぀ながる。そこで孊校生掻における課題を解決するための掻動 や孊校生掻を充実・向䞊させるための実践的な掻動などを教垫の適切な指導の䞋 で生埒䌚圹員䌚や各皮の委員䌚及びホヌムルヌムなどが連携し合っお創意工倫しお いくようにするこずが倧切である。    具䜓的には孊校生掻の芏埋を守るためのきたり校内の矎化を保持するためのき たりなどを぀くっお守る掻動が考えられるがこれらの掻動は各皮の委員䌚や孊幎 などの限られた集団だけで取り組むのではなく生埒䌚党䜓ずしお生埒䞀人䞀人がで きるこずは䜕かを考えおいくこずが倧切でそれが生埒の圹割の自芚ず責任の遂行に ぀ながる。ここでも教垫の働きかけが重芁で担圓の教垫同士が連携し生埒が自䞻
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83  生埒䌚掻動 的自発的に掻動しおいるず実感できる指導が必芁である。  ③ 人間関係を圢成する力を逊う掻動を充実する    生埒䌚掻動はホヌムルヌムや孊幎の枠を超えお異幎霢の人ず関わるずいう特質 をもっおいる。具䜓的には生埒総䌚や各皮の委員䌚など他の孊幎の人ず関わる掻 動ボランティア掻動など孊校倖の人ず関わる掻動が考えられる。こうした掻動を 生埒が自発的自治的に行うこずを通しお孊校生掻をより豊かな充実したものにす るずずもに生埒䞀人䞀人が人間関係の構築や自䞻性自発性の䌞長を図り自䞻 的実践的な態床を高め豊かな人間圢成を図っおいくこずが望たれる。    そこで生埒䌚の掻動においおも人ずの関わりや人の圚り方生き方を孊ぶなど 人間関係を圢成する力を逊う掻動を意識しお指導するこずが倧切である。そのために はリヌダヌ研修䌚や各皮委員䌚で瀟䌚的な瀌儀・䜜法等の向䞊に関わる研修その ための広報掻動の充実などの工倫も考えられる。 2内容盞互の関連を図るようにする 自発的自治的な掻動が積極的に展開されるためには第䞀に掻動に必芁な堎や機 䌚に぀いお入孊や卒業たでに蚈画的に確保できるよう各孊校が工倫するこずが倧切であ る。䟋えば 「生埒総䌚」や「生埒䌚圹員遞挙」  「新入生を迎える䌚」や「卒業生を送 る䌚」などの生埒䌚の行事はその準備の時間も含めホヌムルヌム掻動や孊校行事な どずの関連も図っお孊校の幎間蚈画の䞭に䜍眮付けるこずも必芁ずなる。たた生埒 評議䌚や各皮の委員䌚の掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動ずの関連を図り特定の曜 日などを決めお開催したりその掻動内容を発衚する機䌚をも぀ようにしたりするなど の工倫が䞀局必芁である。さらに孊校生掻の充実や改善・向䞊を図るための掻動ずし おの生埒集䌚やボランティア掻動などに぀いおも孊校の創意を生かし内容盞互の関連 を図るような工倫が倧切である。 3異幎霢集団による亀流 孊習指導芁領第章の第ので次のずおり瀺しおいる。   4 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々など ずの亀流や察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお 協働するこずや他者の圹に立ったり瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる 掻動を充実するこず。 生埒䌚掻動ずしおは生埒総䌚や各皮の委員䌚など校内における「異幎霢集団による 亀流」ず地域のボランティア掻動ぞの参加他校や他校皮ずの亀流地域の人々ずの 亀流など生埒の孊校生掻党䜓の充実・向䞊に結び付くような校倖の掻動もその掻動 内容ずしお挙げられる。
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84 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 もちろん生埒䌚掻動ずしおは孊校内の掻動がたず挙げられるが高校生の発達の 段階から芋お生埒の関心が広く孊校倖の事象に向けられるようになるこずは望たしい こずである。 特にボランティア掻動や地域の人々ずの幅広い亀流など瀟䌚貢献や瀟䌚参画に関す る掻動は生埒が地域瀟䌚の圢成者であるずいうこずの自芚ず圹割意識を深め人間尊 重の粟神に立っお瀟䌚の䞭で共に生きる豊かな人間性を培うずずもに自分を芋぀め盎 し自己実珟に向かっお人生を切り拓 ひら く力を育む䞊で倧切な掻動である。 具䜓的な掻動の工倫ずしおは生埒䌚の呌び掛けなどによるボランティア掻動䟋え ば地域の犏祉斜蚭や瀟䌚教育斜蚭等での様々なボランティア掻動たた有意矩な瀟 䌚的掻動ぞの参加・協力地域の文化・スポヌツ行事防灜や亀通安党など さらに 孊校間の亀流幌児や高霢者ずの亀流障害のある人々などずの亀流及び共同孊習な ど地域や孊校生埒の実態に応じお倚様な掻動が考えられる。 こうした孊校倖の掻動に぀いおはその教育的ねらいを十分に吟味し孊校の教職員 党䜓の共通理解ず適切な指導の䞋に家庭や地域ずの連携・協力を十分に図りながら 生埒の自䞻的自発的な掻動が助長されるこずが必芁である。 4その他の指導䞊の留意事項 生埒䌚掻動の指導に圓たっおは次の事項に぀いおも留意するこずが倧切である。 ア  教垫の適切な指導の䞋に生埒が䞻䜓的に考え刀断し自䞻的に実践しさらに 掻動の結果に぀いおも自ら評䟡し生埒䌚掻動党䜓の充実や改善・向䞊を図るこずが できるようにするこず。このため生埒䌚の各組織が掻動蚈画を䜜成する際には各 ホヌムルヌムなどの意芋を十分に取り入れるようにするこず。 ã‚€  生埒䌚の組織は孊校や生埒の実態に即しお適切に定め個々の生埒のも぀考えや 意芋を十分に反映し孊校生掻における芏埋ず望たしい校颚を築く掻動ずなるよう にするこず。なお生埒䌚圹員遞挙等では遞挙管理党般を生埒自らが䞻䜓的に行え るよう工倫し生埒が生埒䌚の䞀員ずしおの自芚を高められるような掻動が重芁であ る。 り  生埒䌚掻動においおは䞀郚の生埒の掻動にずどたるこずなく䞀人䞀人の生埒に 生埒䌚組織の䞀員ずしおの自芚をもたせ䞭孊校での生埒䌚掻動で身に付けた態床や 胜力を基瀎にし生埒の自発的自治的に掻動する態床や胜力を高めおいくようにす るこず。たた掻動内容・範囲が広いので自䞻的実践的に掻動できる堎や機䌚の 蚈画的な確保も含めた孊校の䞀貫した指導䜓制の䞋に運営するこず。 ゚  掻動の蚈画や内容は生埒䌚の䌚報や生埒䌚だよりの発行校内攟送や掲瀺板の掻 甚などの広報掻動を通しお垞に党校生埒に呚知するずずもに新入生に察しお生 埒䌚掻動ぞの理解を深める機䌚を蚭けるなど生埒䌚掻動に぀いおの関心や意識を高 めるように工倫するこず。 オ  党校又は孊幎の集䌚を蚈画する際には各ホヌムルヌムの意芋や垌望を尊重する。 さらに生埒それぞれの圹割を分担するずずもに参加する生埒に集䌚のねらいを明
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85  生埒䌚掻動 確に瀺し協力し合う集団掻動が進められるようにするこず。 カ  生埒䌚圹員䌚や各皮の委員䌚等における掻動目暙の蚭定や掻動蚈画の䜜成実斜方 法の決定などが生埒の自発的自治的な掻動ずしお適正に行われるよう適切な指導 を行うこず。 キ  生埒䌚掻動のねらいが達成できるよう生埒䌚掻動ずホヌムルヌム掻動及び孊校 行事等ずの関連を十分に図るようにするこず。 ク  教職員の協力䜓制を確立するずずもに掻動内容に応じお積極的に家庭や地域ず の亀流が進められるよう適切に指導するこず。たた孊校倖の掻動では生埒の安党 配慮に十分留意するこず。
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86 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 孊校行事の目暙は孊習指導芁領第章第の「目暙」で次のずおり瀺しおいる。  党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団で協力しよりよい孊校生掻を築くための 䜓隓的な掻動を通しお集団ぞの所属感や連垯感を深め公共の粟神を逊いながら第 の目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。 孊校行事は 党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団を単䜍ずしお行われる掻動である。 「党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団で協力し」ずは孊校行事がホヌムルヌ ムの集団だけではなく党校や孊幎などの倧きな集団で生埒が協力しお行う掻動である こずを瀺しおいる。ここで蚀う「党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団」ずは䟋え ばホヌムルヌムの集団だけではなく党校や孊幎及び孊科などの生埒を成員ずした倧き な集団で行う掻動であるこずを瀺し異なる耇数の孊幎を組み合わせた異孊幎で構成され る集団で行うものなど様々な圢が含たれる。これらの集団においお孊校行事の事前の蚈 画・準備・実践・事埌の掻動に分担しお取り組んだり掻動をよりよくするための意芋や 考えを出し合っお話し合ったり課題や困難な状況を乗り越え解決したりするこずを瀺 しおいる。 「よりよい孊校生掻を築くための䜓隓的な掻動」ずは日垞の孊校生掻に秩序ず倉化を 䞎え孊校生掻を曎に充実発展させるための実践を通しお地域や自然ず関わったり 倚様な文化や人ず觊れ合ったりするこずを瀺しおいる。 「集団ぞの所属感や連垯感を深め」ずは孊校行事の実践においお党校や孊幎などの 倧きな集団の構成者であるこずを自芚し集団における人ず人ずの觊れ合いや぀ながりを 深めおいくこずを瀺しおいる。 「公共の粟神を逊い」ずは孊校行事においお個人の尊厳が重んじられるずずもに 他者を重んじる態床を逊い䞻䜓的にその圢成に参画するこずを瀺しおいる。たたこの 「公共の粟神を逊い」は教育基本法第二条教育の目暙 第䞉号の「公共の粟神に基づ き」を受けお第章総則第のの 2 においお「公共の粟神を尊び」ず衚されたこず ず䜵せお䜍眮付けられた。 孊校行事においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  各孊校行事の意矩や行事における掻動のために必芁なこずを理解するずずもに芏埋 ある行動の仕方や習慣を身に付けるようにする。 ○  孊校行事を通しお集団や自己の生掻䞊の課題を結び付け人間ずしおの圚り方生き方 に぀いお考えを深め堎面に応じた適切な刀断をしたり人間関係や集団をよりよく圢 成したりするこずがでるようにする。 ○  孊校行事を通しお身に付けたこずを生かしお集団や瀟䌚の圢成者ずしおの自芚を深 第3 節 孊校行事 1 孊校行事の目暙
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87  孊校行事 め倚様な他者を尊重しながら協働し公共の粟神を逊いよりよい生掻を぀くろうず する態床を逊う。 孊校行事においおは党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団で協力しお行うより よい孊校生掻を築くための䜓隓的な掻動を通しお身に付けたこずを生かしお孊校や瀟䌚 ぞの所属意識をもち倚様な他者を尊重し協働しおよりよい生掻づくりに参画しようず する連垯感を逊うこずができる。孊校集団ずしおの掻力を高め生埒の孊校生掻に匵りを もたせるこずができる。さらには孊校の文化や䌝統及びよりよい校颚を぀くり愛校心 を高めるこずにも぀ながる。 孊校行事は孊校が蚈画し実斜するものであるずずもに各皮類の行事に生埒が積極的 に参加し協力するこずによっお充実する教育掻動である。したがっお䞀連の過皋を通し お孊校行事の意矩を十分に理解した䞊で教垫の適切な指導により行事の特質や生 埒の実態に応じお生埒の自䞻的な掻動を助長するこずが倧切である。 孊校行事はそれぞれ異なる意矩をも぀行事の総䜓であるため育成される資質・胜力 やその過皋も様々である。孊校行事の目暙に掲げられおいる資質・胜力は 「行事の意 矩の理解」  「蚈画や目暙に぀いおの話合い」  「掻動目暙や掻動内容の決定」  「䜓隓的な掻 動の実践」  「振り返り」 ずいった実践も含めた党䜓の孊習過皋の䞭で育たれるず蚀える。 党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる倧きな集団の䞭で生埒自身が孊校生掻の充実 を図り人間関係をよりよく圢成するずいう孊校行事の意矩を理解した䞊で目暙を蚭定 したり課題を芋いだしたりする。たたその課題の解決を目指し考え話し合い党校 や孊幎などの倧きな集団による掻動や䜓隓的な掻動に自䞻的実践的に協力しお取り組 む。さらに実践したこずを振り返っお自他のよさに気付き認め合ったり新たな課題 を芋いだしたりするなど人間ずしおの生き方に぀いおの自芚を深め孊校生掻の曎なる 向䞊を目指しおいく。 こうした孊校行事の具䜓的な掻動の過皋は䟋えば次のように衚すこずができる。
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88 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 孊習指導芁領第章第の「内容」で次のずおり瀺しおいる。  の資質・胜力を育成するため党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団を単䜍ず しお次の各行事においお孊校生掻に秩序ず倉化を䞎え孊校生掻の充実ず発展に資 する䜓隓的な掻動を行うこずを通しおそれぞれの孊校行事の意矩及び掻動を行う䞊で 必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。   1儀匏的行事      孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛で枅新な気分を味わい新しい生 掻の展開ぞの動機付けずなるようにするこず。   2文化的行事      平玠の孊習掻動の成果を発衚し自己の向䞊の意欲を䞀局高めたり文化や芞術 に芪しんだりするようにするこず。   3健康安党・䜓育的行事      心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等から身を守る安党な行 動や芏埋ある集団行動の䜓埗運動に芪しむ態床の育成責任感や連垯感の涵 かん 逊 䜓力の向䞊などに資するようにするこず。   4旅行・集団宿泊的行事      平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め自然や文化などに芪しむずずも によりよい人間関係を築くなどの集団生掻の圚り方や公衆道埳などに぀いおの䜓 隓を積むこずができるようにするこず。   5勀劎生産・奉仕的行事      勀劎の尊さや創造するこずの喜びを䜓埗し就業䜓隓掻動などの勀劎芳・職業芳 の圢成や進路の遞択決定などに関する䜓隓が埗られるようにするずずもに共に助 け合っお生きるこずの喜びを䜓埗しボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊 う䜓隓が埗られるようにするこず。 この「䜓隓的な掻動」 あるいは「孊校生掻に秩序ず倉化を䞎え」ずは他の教育掻動 では容易に埗られない教育的䟡倀を実珟する内容ずしおの孊校行事の特質を述べたもので ある。特に孊校行事における様々な䜓隓は生埒の心を育お自己の生き方に぀いおの 考えを深め自己実珟を図ろうずする態床を育む機䌚になるずずもにホヌムルヌム集団 はもずより孊幎や党校の集団を育成しよりよい人間関係を圢成する䞊でも効果的な堎ず なる。 たたこの䜓隓的な掻動はずもするず単調になりがちな孊校生掻に望たしい秩序ず倉 化を䞎え折り目を付けより生き生きずした生掻を実珟するこずになる。 孊校行事の皮類にはそれぞれの意矩や特質がある。各行事の実斜に圓たっおは生埒 が各行事の意矩や掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解するずずもに自分の目暙 2 孊校行事の内容
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89  孊校行事 を意識しお䜓隓的な掻動に参加し䞻䜓的に考えお実践できるよう事前に十分な指導を 行う必芁がある。 「孊校生掻の充実ず発展」は孊校行事だけで達成できるものではない。孊校行事も他 の教育掻動ず盞たっお高等孊校教育の目暙の達成を目指すものである。したがっお孊校 行事が他の教育掻動における孊習なり経隓なりを総合的に取り入れその発展を図り効 果的に展開されるようにする必芁がある。たた日垞の各教科・科目等の孊習を充実した ものにするこずによっお孊校行事も成果をあげ孊校教育党䜓の調和を図り真に孊校生掻 を豊かな実りあるものにするのである。 これらのこずを螏たえ孊習指導芁領には入孊から卒業たでに取り組むべき次の五぀ の皮類の内容を瀺しおいる。それぞれの皮類の行事のねらいや実斜䞊の留意点は次のずお りであるが生埒の入孊から卒業たでを芋通した孊校ずしおの党䜓的な蚈画の䞋に実斜す るこずが必芁である。 1儀匏的行事  ① 儀匏的行事のねらいず内容     孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛で枅新な気分を味わい新しい生 掻の展開ぞの動機付けずなるようにするこず。 儀匏的行事のねらいは次のずおり考えられる。 生埒の孊校生掻に䞀぀の転機を䞎え生埒が盞互に祝い合い励たし合っお喜びを共 にし決意も新たに新しい生掻ぞの垌望や意欲をもおるような動機付けを行い孊 校瀟䌚囜家などぞの所属感を深めるずずもに厳かな機䌚を通しお集団の堎にお ける芏埋気品のある態床を育おる。 儀匏的行事においおは 䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  儀匏的行事の意矩や堎面にふさわしい参加の仕方に぀いお理解し厳粛な堎に おける儀瀌やマナヌ等の芏埋や気品ある行動の仕方などを身に付けるようにする。 ○  孊校生掻の節目の堎においお将来を芋通したりこれたでの生掻を振り返ったり しながら新たな生掻ぞの自芚を高め気品ある行動をずるこずができるようにす る。 ○  厳粛で枅新な気分を味わい行事を節目ずしおこれたでの生掻を振り返り新た な生掻ぞの垌望や意欲に぀なげようずする態床を逊う。 儀匏的行事は䞀般的に党校の生埒及び教職員が䞀堂に䌚しお行う教育掻動であ りその内容には入孊匏卒業匏始業匏終業匏修了匏開校蚘念に関する儀 匏新任匏離任匏などが考えられる。  ② 実斜䞊の留意点
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90 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容  ア  儀匏的行事は孊校の教育目暙ずの関連を図り実斜する個々の行事のねらいを明 確にし行事を通しお育成する資質・胜力を系統的・発展的に敎理するこず。た たこれを生埒に十分に理解させるずずもにできる限り生埒䌚ず連携し生埒に 倚様な圹割を分担させ䜿呜感や責任感の重芁さに぀いおの自芚を深める機䌚ずす るこず。  む  儀匏的行事の教育効果は生埒の参加意欲ずその儀匏から受ける感銘の床合いに よっお倧きく巊右される。したがっおいたずらに圢匏に流れたり厳粛な雰囲気 を損なったりするこずなく各行事のねらいを明確にし絶えず行事の内容に工倫 を加えるこず。  り  儀匏の皮類によっおは単に孊校や地域瀟䌚の䞀員ずしおの連垯感の育成にずど たらず囜民ずしおの自芚を高めるずずもに広く囜際理解や人類愛の粟神の涵 かん 逊 に圹立぀機䌚ずするこず。  ゚  入孊匏や卒業匏などにおいおは囜旗を掲揚し囜歌を斉唱するこず。その取扱 いに぀いおは本解説第章第節「入孊匏や卒業匏などにおける囜旗及び囜歌の 取扱い」を参照するこず。  オ  行事参加ぞの心構えや行事を䞻䜓的に受け止め自己の生掻改善のきっかけに できるよう事前の準備の段階からの指導の工倫をするこず。 2文化的行事  ① 文化的行事のねらいず内容     平玠の孊習掻動の成果を発衚し自己の向䞊の意欲を䞀局高めたり文化や芞術 に芪しんだりするようにするこず。 文化的行事のねらいは次のずおり考えられる。 生埒が孊校生掻を楜しく豊かなものにするため互いに努力を認めながら協力し お矎しいものよりよいものを぀くり出し互いに発衚し合うこずにより自他の よさを芋付け合う喜びを感埗するずずもに自己の成長を振り返り自己のよさを䌞 ばそうずする意欲をも぀こずができるようにする。たた倚様な文化や芞術に芪し み矎しいものや優れたものに觊れるこずによっお豊かな情操を育おる。 文化的行事においおは䟋えば次のずおり資質・胜力を育成するこずが考えられる。 ○  他の生埒ず協力しお日頃の孊習や掻動の成果を発衚したり矎しいものや優れた ものを創り出し自ら発衚し合ったり芞術的なものや䌝統文化を鑑賞したりする 掻動に必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 ○  他の生埒ず協力しお日頃の孊習や掻動の成果を発衚したり矎しいものや優れた もの芞術的なものや地域や我が囜の䌝統文化に觊れたりしお自他の個性を認 め互いに高め合うこずができるようにする。 ○  生涯にわたっお倚様な文化芞術に芪しむずずもに集団や瀟䌚の圢成者ずしお
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91  孊校行事 䌝統文化の継承や新たな文化の創造に寄䞎しようずする態床や自己の成長を振り 返り自己を䞀局䌞長させようずする態床を逊う。 文化的行事には生埒が各教科等における日頃の孊習や掻動の成果を総合的に発展 させ発衚し合い互いに鑑賞する行事ず倖郚の文化的な䜜品や催し物を鑑賞する などの行事ずがある。前者には文化祭孊校祭 音楜䌚合唱祭 匁論倧䌚など があり埌者には音楜鑑賞䌚映画や挔劇の鑑賞䌚䌝統芞胜等の鑑賞䌚や講挔䌚 などが考えられる。  ② 実斜䞊の留意点  ア  日頃の孊習掻動の成果の発衚を通しお各教科・科目等で習埗した知識や技胜を 曎に深めさせるずずもに発衚する胜力を育おたり他者の発衚等を芋たり聞いた りする際の望たしい態床を逊うこず。たた自己の成長を振り返り自己を䞀局䌞 長させようずする意欲を高める自己評䟡の圚り方を工倫するこず。  む  様々な文化的な掻動を通しお個性を䌞ばし自䞻性創造性を高めるずずもに 目的に向かい協力しおやり遂げるこずにより成就感や連垯感を味わい責任感ず協 力の態床を逊うこず。たた異孊幎盞互の亀流を図りながら孊校独自の文化ず䌝 統を継承し特色ある孊校づくりを掚進するずずもに生埒の孊習掻動の成果を孊 校の内倖で発衚するこずにより家庭や地域の人々ずの亀流を深め孊校ぞの理解 ず協力を促進する機䌚ずするこず。  り  本物の文化や芞術に盎接觊れる䜓隓を通しお情操を高め豊かな教逊の育成に 資するずずもに生涯にわたっお文化や芞術に芪しんだり集団や瀟䌚の䞀員ず しお䌝統文化の継承に寄䞎しようずしたりする態床を育むこず。  ゚  生埒の発達の段階や実態に配慮し生埒の垌望や意芋を生かしこの行事の䞀郚 に぀いおは生埒が自ら掻動の蚈画を立お意欲的に掻動できるように揎助するこ ず。  オ  文化的行事の䞭には事前の準備や事埌の片付けにある皋床の時間を必芁ずする ものもあるが生埒に過重な負担の掛かるこずのないように配慮するずずもに秩 序ある掻動を進め調和のずれた指導蚈画を䜜成するこず。 3健康安党・䜓育的行事  ① 健康安党・䜓育的行事のねらいず内容  健康安党 ・ 䜓育的行事に぀いおは 孊習指導芁領第章第で 次のずおり瀺しおいる。     心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等から身を守る安党な行 動や芏埋ある集団行動の䜓埗運動に芪しむ態床の育成責任感や連垯感の涵 かん 逊 䜓力の向䞊などに資するようにするこず。 健康安党・䜓育的行事のねらいは次のずおり考えられる。
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92 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 生埒自らが自己の発育や健康状態に぀いお関心をもち心身の健康の保持増進に努 めるずずもに身の回りの危険を予枬・回避し安党な生掻に察する理解を深める。 たた䜓育的な集団掻動を通しお心身ずもに健党な生掻の実践に必芁な習慣や態床 を育成する。さらに生埒が運動に芪しみ楜しさを味わえるようにするずずもに䜓 力の向䞊を図る。 健康安党・䜓育的行事においおは䟋えば次のずおりの資質・胜力を育成するこず が考えられる。 ○  心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等の非垞時から身を守る こずの意矩を理解し必芁な行動の仕方などを身に付ける。たた䜓育的な集団掻 動の意矩を理解し芏埋ある集団行動の仕方などを身に付けるようにする。 ○  自己の生掻を振り返り健康安党防灜運動や䜓力の向䞊に関する課題ず解 決策に぀いお考え他者ず協力しお適切に刀断し行動するこずができるようにす る。たた運動するこずのよさに぀いお考え集団で協力しお取り組むこずができ るようにする。 ○  生涯にわたっお心身ずもに健康で安党な生掻を実践したりしようずする態床を 逊う。たた運動に芪しみ䜓力の向䞊に積極的に取り組もうずする態床を逊う。 健康安党・䜓育的行事ずしおは健康蚺断疟病予防薬物乱甚防止指導防犯指 導亀通安党指導避難蚓緎や防灜蚓緎健康・安党に関する意識や実践意欲を高め る行事䜓育祭運動䌚 各皮の球技倧䌚や競技䌚などが考えられる。 これらの行事の䞭には孊校保健安党法や消防法の芏定に埓っお実斜されるものも あるがいずれも孊校教育の内容ずしお取り䞊げる以䞊それぞれのねらいを明らか にし教育的な䟡倀を十分に生かすように配慮するこずが倧切である。  ② 実斜䞊の留意点  ア  健康安党に関する行事においお䟋えば健康蚺断を実斜する堎合には健康蚺 断や健康な生掻のも぀意矩人間の生呜の尊さ異性の尊重健康ず環境ずの関連 などに぀いおホヌムルヌム掻動生埒䌚掻動及び各教科・科目などの内容ずの密 接な関連を図り健康・安党に関する指導の䞀環ずしおその充実を期するこず。     その際参加の心構えなどに぀いお理解させ関心をもたせるようにするずずも に事埌においおは䟋えば䜓に疟病などが発芋された生埒の措眮事故や灜害 から自他の安党を守るこずの意矩などの指導に぀いお十分配慮するこず。  む  健康安党に関する行事に぀いおは最近の事故の実態亀通芏則などを理解さ せ事故防止に察する知識や態床を䜓埗させるずずもに自然灜害や犯眪などの非 垞事態に際し沈着冷静迅速的確に刀断しお察凊する胜力を逊い自他の安 党を確保するこずのできる胜力を身に付けさせるこず。たた喫煙飲酒薬物乱 甚などの行為の有害性や違法性防犯や情報ぞの適切な察凊や行動に぀いお理解さ せ正しく刀断し行動できる態床を身に付けさせるこず。
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93  孊校行事  り  䜓育に関する行事においおは生埒の掻動の意欲を高めるように工倫するずずも に党䜓ずしお調和のずれたものずし特に生埒の負担の床合いなどに慎重に配慮 するこず。たた孊校党䜓ずしお健康や安党に぀いおの指導の培底を期するこ ず特に事故の発生の際に備えおその防止䞇䞀の堎合の準備や緊急時の察策な どに぀いおもあらかじめ十分に配慮するこず。  ゚  䜓育に関する行事を実斜する堎合には運動に芪しみ぀぀䜓力を向䞊させるずい うねらいが十分に達せられるようにするずずもに教育的な䟡倀を発揮するように 努めるこず。たた日頃の孊習の成果を孊校内倖に公開し発衚するこずによっ お孊校に察する家庭や地域瀟䌚の理解ず協力を促進する機䌚ずするこず。     なおこの行事には家庭や地域ずの結び付きの匷いもの他校や他機関ずの関 連においお実斜するものなどがある。これらの機䌚を通しお盞互の理解や連携を 促進するこずはもずより積極的に改善を図るなど孊校行事ずしおたた生埒の 集団掻動ずしおの教育的䟡倀を高めるようにするこず。 4旅行・集団宿泊的行事  ① 旅行・集団宿泊的行事のねらいず内容    旅行・集団宿泊的行事に぀いおは孊習指導芁領第章第で次のずおり瀺しお いる。     平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め自然や文化などに芪しむずずも によりよい人間関係を築くなどの集団生掻の圚り方や公衆道埳などに぀いおの䜓 隓を積むこずができるようにするこず。 旅行・集団宿泊的行事のねらいは次のずおり考えられる。 校倖の豊かな自然や文化に觊れる䜓隓を通しお孊校における孊習掻動を充実発展 させる。たた校倖における集団掻動を通しお教垫ず生埒が寝食を共にするこずに よっお教垫ず生埒生埒盞互の人間的な觊れ合いや信頌関係の倧切さを経隓し楜 しい思い出を぀くるこずができる。さらに集団生掻を通しお基本的な生掻習慣や 公衆道埳などに぀いおの䜓隓を積み集団生掻のきたりや瀟䌚生掻䞊のルヌルに぀い お考え実践し互いを思いやり共に協力し合ったりするなどのよりよい人間関係 を圢成しようずする態床を育おる。 旅行・集団宿泊的行事においおは䟋えば次のずおり資質・胜力を育成するこずが 考えられる。 ○  豊かな自然や文化・瀟䌚に芪しむこずの意矩を理解するずずもに校倖における 集団生掻の圚り方や瀟䌚生掻䞊のルヌル公衆道埳などに぀いお理解し必芁な行 動の仕方を身に付けるようにする。 ○  日垞ずは異なる生掻環境の䞭での集団生掻の圚り方や公衆道埳に぀いお考え孊 校生掻や孊習掻動の成果を掻甚するように考えるこずができるようにする。
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94 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ○  日垞ずは異なる環境や集団生掻においお自然や文化・瀟䌚に芪しみ新たな芖 点から孊校生掻や孊習掻動の意矩を考えようずする態床を逊う。   旅行・集団宿泊的行事ずしおは遠足修孊旅行集団宿泊野倖掻動などが考え られる。  ② 実斜䞊の留意点  ア  生埒の自䞻的な掻動の堎や機䌚を十分に考慮し生埒の圹割分担生埒盞互の協 力きたり・玄束の遵守人間関係を深める掻動などの充実を図るこず。たた文 化的行事や健康安党・䜓育的行事勀劎生産・奉仕的行事ずの関連などを重芖し お単なる物芋遊山に終わるこずのない有意矩な旅行・集団宿泊的行事を蚈画・実 斜するよう十分に留意するこず。  む  指導蚈画の䜜成ずその実斜に圓たっおは行事の目的やねらいを明確にした䞊 でその内容に応じお各教科・科目総合的な探究の時間ホヌムルヌム掻動など ずの関連を工倫するこず。たた事前の孊習や事埌のたずめや発衚などを工倫 し䜓隓したこずがより深たるような掻動ずするこず。  り  ホヌムルヌム掻動などにおいお事前に目的日皋掻動内容などに぀いお指 導を十分に行い生埒の参加意欲を高めるずずもに保護者にも必芁事項に぀いお 知らせるこず。  ゚  実斜に圓たっおは地域瀟䌚の瀟䌚教育斜蚭等を積極的に掻甚するなど工倫し 十分に自然や文化などに觊れられるよう配慮するこず。  オ  生埒の心身の発達の段階安党環境亀通事情経枈的な負担倩候䞍枬の 事故事故の発生時における察応策などに十分配慮し孊校や生埒の実態を螏たえ た掻動ずなるよう工倫するこず。特に 教垫の適切な管理の䞋での生埒の掻動が助 長されるように事故防止のための䞇党な配慮をするこず。たた自然灜害などの䞍 枬の事態に察しおも自校ずの連絡䜓制を敎えるなど適切な察応ができるようにす るこず。 なお蚈画の実斜に関しおは 「小孊校䞭孊校高等孊校等の遠足・修 孊旅行に぀いお」 昭和43 幎10 月日付け文初䞭第450 号文郚省初等䞭等教育 局長通達  「修孊旅行における安党確保の培底に぀いお」 昭和63 幎3 月31 日付 け文初高第139 号文郚事務次官通達などを参照するこず。  5勀劎生産・奉仕的行事  ① 勀劎生産・奉仕的行事のねらいず内容    勀劎生産・奉仕的行事に぀いおは孊習指導芁領第章第で次のずおり瀺しお いる。     勀劎の尊さや創造するこずの喜びを䜓埗し就業䜓隓掻動などの勀劎芳・職業芳 の圢成や進路の遞択決定などに関する䜓隓が埗られるようにするずずもに共に助
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95  孊校行事 け合っお生きるこずの喜びを䜓埗しボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊 う䜓隓が埗られるようにするこず。 勀劎生産・奉仕的行事のねらいは次のずおり考えられる。 孊校内倖の生掻の䞭で勀劎生産やボランティア粟神を逊う䜓隓的な掻動を経隓す るこずによっお勀劎の䟡倀や必芁性を䜓埗できるようにするずずもに自らを豊か にし進んで他に奉仕しようずする態床を育おる。 勀劎生産・奉仕的行事においおは䟋えば次のずおり資質・胜力を育成するこずが 考えられる。 ○  勀劎の意矩ず尊さ瀟䌚的・職業的な自立に぀いお理解しボランティア掻動な どの䜓隓掻動の仕方に぀いお必芁な知識及び技胜を身に付けるようにする。 ○  勀劎生産や奉仕に関しお集団や瀟䌚に必芁なこずを芋いだし自分のできるこず を刀断し倚様な他者ずずもに考え協働しお実践できるようにする。 ○  進んで勀劎生産や奉仕に関わる掻動に積極的に取り組み人間ずしおの圚り方生 き方に関する自芚を深めたり勀劎芳や職業芳を醞成したりしお瀟䌚に貢献しよ うずする態床を逊う。 勀劎生産・奉仕的行事ずしおは就業䜓隓掻動各皮の生産掻動䞊玚孊校や職堎 の蚪問・芋孊党校矎化の行事地域瀟䌚ぞの協力や孊校内倖のボランティア掻動な どが考えられる。 生埒の発達の段階や卒業埌の䞻䜓的な進路遞択等を螏たえるず高等孊校段階に おいおは就業䜓隓掻動を重点的に掚進するこずが望たれる。これたで䞻に高等孊校 卒業埌に就職を垌望する生埒が倚い普通科や専門孊科での実習を䞭心に行われおきた が今埌は倧孊進孊垌望者が倚い普通科の高等孊校においおも䟋えば倧孊・倧孊 院等での孊習や研究経隓を必芁ずする職業に焊点を圓お倧孊等の専門機関においお 実斜する就業䜓隓掻動いわゆる「アカデミック・むンタヌンシップ」 を充実する などそれぞれの高等孊校や生埒の特性を螏たえた倚様な展開が期埅される。  ② 実斜䞊の留意点  ア  指導蚈画の䜜成ずその実斜に圓たっおは行事の目的やねらいを明確にした䞊 でその内容に応じお各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図 り孊校教育党䜓ずしお豊かな教育掻動を構築するよう十分留意するこず。たた 事前の掻動や事埌のたずめや発衚などを工倫し䜓隓したこずがより深たるよう な掻動を工倫するこず。  む  今日の高校生の生掻の実態や瀟䌚の芁請からみお孊校行事における就業䜓隓掻 動など勀劎芳や職業芳を育成する掻動は孊校教育党䜓ずしお行うキャリア教育 の䞀環ずしお䜍眮づけ自己の胜力・適性等に぀いおの理解を深め職業や進路 人間ずしおの圚り方生き方にかかわる啓発的な䜓隓が行われるようにするこず。就
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96 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容  業䜓隓掻動やボランティア掻動などに぀いおはその教育的な意矩が䞀局深たるず ずもに高い教育効果が期埅されるこずなどから孊校の実態や生埒の発達の段階 を考慮し぀぀䞀定期間䟋えば週間日間皋床にわたっお行われるよう 努めるこず。なお各孊校で職業教育を実斜するに圓たっおはキャリア教育の掚 進の芳点から各教科・科目総合的な探究の時間や特別掻動においお産業珟堎 における長期間の実習を取り入れるこず。  り  孊校行事におけるボランティア掻動は生埒がボランティア掻動に぀いお孊んだ り䜓隓したりしおボランティア粟神を逊い自己の生き方を芋぀め将来瀟䌚 人ずしおボランティア掻動に積極的に参加しおいく意欲や態床を逊うこずに意矩が ありボランティア教育ボランティア孊習を含めた教育掻動ずしお広く捉える こず。その際生埒の自䞻性・䞻䜓性が発揮されるように工倫するこず。  ゚  生埒の発達の段階や特性これたでの経隓などに留意しながら生埒の入孊から 卒業たでを芋通した孊校ずしおの蚈画的系統的な教育掻動の展開を図るこず。た た家庭や地域の人々関係機関事業所や䌁業ボランティア関係団䜓瀟䌚教 育斜蚭自治䌚等ずの連携を深め豊かな教育掻動を進めるこず。  オ  就業䜓隓掻動や孊校倖におけるボランティア掻動などの実斜に圓たっおは生埒 の心身の発達の段階や適性等を考慮しお蚈画し実斜するこず。その際生埒の安 党に察する配慮を十分に行うこず。 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のずおり瀺しおいる。 2 各孊校においおは次の事項を螏たえお特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事 の幎間指導蚈画を䜜成するこず。  ア  孊校の創意工倫を生かしホヌムルヌムや孊校地域の実態生埒の発達の段階 などを考慮するこず。  む  第に瀺す内容盞互及び各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連 を図り生埒による自䞻的 実践的な掻動が助長されるようにするこず。 特に瀟䌚に おいお自立的に生きるこずができるようにするため 瀟䌚の䞀員ずしおの自己の生 き方を探求するなど 人間ずしおの圚り方生き方の指導が行われるようにするこず。  り  家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。その 際ボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓的な掻動や就業䜓隓掻動な どの勀劎に関わる䜓隓的な掻動の機䌚をできるだけ取り入れるこず。 孊校行事の指導蚈画に぀いおは特別掻動の党䜓蚈画に基づき各皮類の孊校行事の特 質を螏たえ特に次のようなこずを配慮した幎間指導蚈画を䜜成する必芁がある。 3 孊校行事の指導蚈画
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97  孊校行事 1 孊校の創意工倫を生かすずずもに孊校の実態や生埒の発達の段階などを考 慮し生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする 孊校行事は各孊校の創意工倫を生かしやすく特色ある孊校づくりを進める䞊でも 有効な教育掻動であるので党教職員が共通理解を深め協力しおよりよい蚈画を生み 出すようにするこずが倧切である。具䜓的には孊校の教育目暙や指導の重点地域の 特色や孊校の䌝統などから行事の重点化を図るなど自校の実態に即した特色ある孊校 行事の指導蚈画を䜜成するこずである。 䟋えば孊校の教育目暙やその幎床の指導の重点が「責任を自芚し粘り匷く取り組 む生埒」であればその具珟化を図るために各教科・科目等における授業の改善や孊 校生掻党䜓での心の教育の充実ずずもに道埳教育の充実を図る芳点から勀劎生産・奉 仕的行事の充実を図るこずも考えられる。このこずによっお 「責任を自芚し粘り匷 く取り組む生埒」に向けお生埒の平玠の生掻態床の向䞊の契機ずするこずが期埅でき る。このように孊校行事の幎間指導蚈画䜜成に圓たっおは孊校の教育目暙の実珟を 図る教育掻動の䞀぀ずしお十分に怜蚎するこずが倧切である。 「ホヌムルヌムや孊校地域の実態などを考慮する」ずは孊校の芏暡の倧小指導 に圓たる教垫の組織や特質をはじめ䜓育通や運動堎などの斜蚭や蚭備の実態曎に孊 校の所圚する地域の自然的地理的文化的な環境斜蚭・蚭備の状況地域の人々の 孊校教育ぞの理解ず協力の可胜性及びこれらに぀いおの今埌の芋通しなどに぀いお配 慮するこずを瀺しおいる。 「生埒の発達の段階などを考慮する」ずは孊幎ごずの生埒の心身の発達の状況に応 じお孊校行事ぞの参加協力の可胜性や皋床孊校行事の皮類の特質などに応じおの自 䞻的な掻動の可胜性や皋床などを十分に把握しお指導蚈画を䜜成する必芁がある。特に 生埒の健康・安党に留意し 無理のない掻動ができるように配慮するこずを瀺しおいる。 たた孊校行事に぀いおは生埒の入孊から卒業たでを芋通し孊校党䜓ずしおの蚈 画的発展的な指導蚈画を䜜成するこずが必芁なこずはもずより䞭孊校段階での孊校 行事の成果や生埒の経隓を生かしおより発展的な教育掻動を展開しおいくこずが必芁で ある。 2生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする 孊校行事の指導においおも生埒が積極的に掻動できるようにするため事前・事埌 の指導に぀いお十分に留意し指導の効果を高めるように配慮する。その際孊校行事 の皮類によっお生埒の意芋や垌望も指導蚈画に反映させるずずもに生埒の自䞻的な 掻動も可胜な限り行えるよう配慮し生埒が䞻䜓的に参加できるようにするこずが倧切 である。 孊校行事は孊校が蚈画し実斜するものであるずずもに各皮類の行事に生埒が参加 し協力するこずによっお行われる教育掻動である。たた孊校行事は内容の皮類や特質 に応じお生埒の自䞻的な参加の仕方や皋床は異なるが倚くの行事では生埒による自 発的な掻動を幅広く取り入れるこずができる。
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98 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 具䜓的には文化祭などにおいおは積極的に自分たちで䜜り䞊げおいこうずする自 䞻的実践的な掻動が期埅できる。したがっお行事の特質や生埒の実態に応じお 生埒の自䞻的な掻動を助長するこずが倧切である。その際攟任になるこずがないよ うたた発達の段階からいっお生埒が掻動のために必芁な基瀎的な知識や技胜を十分 身に付けおいない堎合もあるので教垫の適切な指導・助蚀が圓然必芁である。さら に生埒が行事の意矩を十分に理解した䞊で自発的に参加し協力できるように指導す るこずが倧切である。 たたホヌムルヌム掻動 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻䜜りぞの参画の「り孊 校における倚様な集団の生掻の向䞊」においお䟋えば䜓育祭や文化祭などの内容の䞀 郚においおホヌムルヌムずしお取り組むこずを話し合い生埒の創意工倫を生かすず いうこずも考えられる。その堎合行事に向けた単なる準備や片付けなどの時間になら ないように十分留意する必芁がある。 さらに 生埒䌚掻動の内容 2 孊校行事ぞの協力に おいお 生埒䌚の立堎から自䞻的 積極的な協力ができるようにするこずが考えられる。 3内容盞互及び各教科 ・ 科目及び総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図る 孊校行事においおは 「第に瀺す内容盞互及び各教科・科目総合的な探究の時間 などの指導ずの関連を図る」こずが倧切である。具䜓的には特別掻動の他の内容や各 教科・科目等で身に付けた資質・胜力などを孊校行事においおよりよく掻甚できるよ うにするこずである。たた孊校行事で身に付けた資質・胜力を各教科・科目等の孊習 に生かすこずである。 特に孊校行事は平玠の教育掻動の総合的な発展の堎であるから日垞の教育掻動の 成果が生かされるようにするこずが倧切である。したがっお孊校行事の指導蚈画も 各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動の他の内容などの指導蚈画ず有機的に 関連し合うように䜜成するこずが倧切である。 さらにその際総合的な探究の時間や各教科・科目等においお行われる入孊から卒 業たでにわたる䜓隓掻動の盞互の関連やバランスを考えるずずもに接続する䞭孊校に おいお実斜された䜓隓掻動ずの関連にも留意しよりよい集団づくりを進めおいく䞊 で䟡倀ある孊校行事が重点化しお行われるよう配慮する必芁がある。 4家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫する 孊校行事においお䜓隓的な掻動を効果的に展開するために家庭や地域の協力を埗 たり瀟䌚教育斜蚭を掻甚したりするなどの工倫をするこずが倧切である。 䟋えば孊校が地域瀟䌚ず協力しお教育効果を䞊げるために孊校の教育に぀いお積 極的に地域の人々に察しお孊校行事を公開し理解しおもらう必芁がある。そのため 文化的行事や健康安党・䜓育的行事などを実斜する際に地域瀟䌚の人々が参芳しやす いように期日などを考慮しお蚈画するこずも必芁である。地域の䌝統文化に觊れる掻 動や地域の行事ず孊校行事ずの関連を図っお実斜するなどの工倫も考えられる。 たた勀劎生産・奉仕的行事などを実斜する際には保護者や地域の関係団䜓の協力
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99  孊校行事 を埗るなど地域の人々ずの連携を図ったり家庭ぞの積極的な参加を呌び掛けたりしな がら生埒の䜓隓的な掻動を豊かなものずするように蚈画するこずも望たしい。 さらに孊校行事の蚈画に圓たっおは孊校の所圚する地域の特性を十分に考慮する こずが倧切である。垂街地で生掻する生埒の倚い孊校地域の瀟䌚教育斜蚭に近接した 孊校自然に恵たれた地域の孊校囜際理解教育をはじめずする倚様な文化ずの亀流が 盛んな地域の孊校など孊校の所圚するそれぞれの地域の特性を考慮し内容を工倫す る必芁がある。 5生埒指導の機胜を生かす 孊習指導芁領第章第ので次のずおり瀺しおいる。   3   ホヌムルヌム掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず 孊校行事を盞互に関連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生 埒生埒盞互の信頌関係を育みホヌムルヌム経営の充実を図るこず。その際 特にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 孊校行事は生埒の孊校生掻の流れに望たしい倉化をもたらし 孊校生掻に色圩を添え 折り目を付け 孊校生掻をより豊かなものにするずいう意矩を有しおいる。 さらに 生埒が 協力しお掻動するこずによっお 成就感や充足感を味わうこずができる教育掻動である。 孊校行事を通しお生埒が確かな自己存圚感をも぀ずずもに自己実珟の喜びを味わう こずができるようにするために孊校行事における事前から事埌にかけおの掻動の過皋 においお党おの生埒が䜕らかの圹割や分担をもちそれを自己の遞択や刀断に基づい お遂行する䜓隓を重ねるこずができるよう配慮するこずが倧切である。そのためには 生埒䞀人䞀人が行事の䞭での人間的な觊れ合いを深め個性を発揮しお積極的に掻動で きるよう掻動の堎や機䌚を豊富にもった指導蚈画の䜜成が倧切である。 たた孊校行事においおは他のホヌムルヌムや孊幎の生埒ずの接觊や亀流が行われ るずずもに通垞のホヌムルヌム生掻だけでは埗られない幅広い人間関係を経隓する こずができる。このこずは孊校の䞭で起こりがちな他の孊幎やホヌムルヌムなどに察 する排他的な態床や感情が生ずるこずを防ぎよりよい人間関係を育おるこずにも぀な がるものであり孊校行事においおも生埒指導の機胜を生かすこずが望たれる。 6幎間指導蚈画の䜜成 孊校行事は党校若しくは孊幎又はそれらに準ずる集団による教育掻動である。した がっおその実斜に圓たっおは孊校の党教職員が行事の目暙や指導の重点などを共通 理解し 䞀䜓ずなっお指導に圓たらなくおはならないこずから党教職員が関わっお入 孊から卒業たでを芋通した適切な幎間指導蚈画を䜜成し孊校党䜓の協力的な指導䜓制 を確立しお組織的に指導に圓たる必芁がある。 孊校行事の指導蚈画には幎間の孊校行事党䜓にわたる幎間指導蚈画ず個々の行事に
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100 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容 ぀いおのより具䜓的な個別の行事指導蚈画がある。 幎間指導蚈画には孊期ごず月ごずなどに実斜予定の行事名指導時数参加の 察象目暙及び育成したい「資質・胜力」 実斜の内容他の教育掻動ずの関連などを 取り䞊げるのが通䟋である。これらのほかに行事党䜓の実斜に芁する経費や孊校の 斜蚭・蚭備の掻甚の蚈画や危機管理評䟡の芳点など必芁である。 たた個別の行事指導蚈画においおはねらい及び育成したい「資質・胜力」 内容 事前圓日事埌 実斜の時期堎所時間指導䞊の留意事項評䟡の芳点などを 取り䞊げるのが䞀般的である。このほか所芁経費や準備日皋圹割分担などを明確に した実斜䞊の具䜓的な蚈画が必芁である。 7孊校行事に充おる授業時数 孊校行事の授業時数等の取扱いに぀いおは孊習指導芁領第章第欟ので次の ずおり瀺しおいる。   3各教科・科目の授業時数等 オ  生埒䌚掻動及び孊校行事に぀いおは孊校の実態に応じおそれぞれ適切な授 業時数を充おるものずする。 孊校行事は䜓隓的な掻動を通しお特別掻動の目暙を達成しおいく孊校党䜓の教育 掻動である。そこでは生埒の安党の確保等にも十分配慮し぀぀孊習指導芁領に瀺さ れた孊校行事のねらいが実珟できるよう各教科・科目等ずの関連も図り぀぀各孊校 が創意工倫を発揮しお適切な授業時数を充おるこずが必芁である。 なお孊校行事に぀いおは勀劎生産・奉仕的行事や旅行・集団宿泊的行事などで 様々な䜓隓掻動が取り組たれおいるがそれらは特別掻動以倖の他の教育掻動ずの関連 を図っお実斜されおいる堎合もある。䟋えば就業䜓隓掻動などが総合的な探究の時 間においお問題の解決や探究掻動ずいった総合的な探究の時間の趣旚を螏たえ自己 の生き方を考える孊習掻動ずしお行われる堎合があるがこのような就業䜓隓掻動は 同時に「勀劎の尊さや職業に関わる啓発的な䜓隓が埗られるようにする」ずいう特別掻 動の勀劎生産的な行事ず同様の成果も期埅できる堎合も倚い。その際は特別掻動ず総 合的な探究の時間のそれぞれの特質を生かし掻動のねらいを明確にした䞊で各孊校 の教育の党䜓像を螏たえお䞡者の掻動を有機的に関連させより教育的意矩の高い教育 掻動を構築するこずが必芁である。 孊習指導芁領第章第のの 1 で次のずおり瀺しおいる。 1 生埒や孊校地域の実態に応じお内容に瀺す行事の皮類ごずに行事及びその内 4 孊校行事の内容の取扱い
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101  孊校行事 容を重点化するずずもに各行事の趣旚を生かした䞊で行事間の関連や統合を図る など粟遞しお実斜するこず。たた実斜に圓たっおは自然䜓隓や瀟䌚䜓隓などの䜓 隓掻動を充実させるずずもに䜓隓掻動を通しお気付いたこずなどを振り返りたず めたり発衚し合ったりするなどの事埌の掻動を充実するこず。 1孊校行事の内容の取扱いに関する留意事項  ア  行事の皮類ごずに行事及びその内容を重点化するずずもに行事間の関連や統合 を図る 各孊校においおは孊校行事の目暙を達成するにふさわしい個々の行事を皮類ごず に粟遞したりそれぞれの孊校行事の教育的䟡倀を怜蚎し各皮類に教育䞊必芁ずさ れるものに粟遞したりするこずが倧切である。たたより充実した孊校行事にするた め行事間の関連や統合を図るなど孊校の創意工倫を生かしお実斜する必芁がある。 そこで孊校行事には各皮類に倚様な内容が含たれおいるこずから孊校の方針 や孊幎の発達の段階に即しお取り䞊げる内容を絞るなど重点化や内容の統合が必芁に なる。 䟋えば文化的行事の䟋ずしお文化祭孊校祭 音楜䌚合唱祭 匁論倧䌚 音楜鑑賞䌚映画や挔劇の鑑賞䌚䌝統芞胜等の鑑賞䌚や講挔䌚などが考えられる がその党おを行うこずは適切ではない。そこで生埒が各教科・科目等における日 頃の孊習の成果を総合的に発展させ発衚し合い互いに鑑賞し合う行事ずしお文化 祭を実斜し生埒の手によらない䜜品や催し物を鑑賞する行事ずしお地域の䌝統文化 等の鑑賞䌚を実斜するなど重点化するこずである。 孊校行事における「行事間の関連を図る」ずは別々の孊校行事を同じ時期に実斜 するなど指導の関連を図りより効果的効率的に孊校行事の目暙を远求しようずす るこずである。䟋えば儀匏的行事の教職員の離任匏においお音楜䌚の成果を生か しお生埒の合唱曲を披露するなどの関連である。 孊校行事における「行事間の統合」ずは別々の孊校行事を䞀぀の孊校行事に組み 合わせお実斜するなど孊校行事に充おる授業時数を粟遞しより効果的効率的に 目暙を達成しようずするこずである。䟋えば旅行・集団宿泊的行事においお集団宿 泊を行う堎合登山などを実斜した際に勀劎生産・奉仕的行事ずしお枅掃掻動を行う など旅行・集団宿泊的行事ず勀劎生産・奉仕的行事を統合しお実斜するこずが考え られる。 なおその際孊習指導芁領においお勀劎生産・奉仕的行事に぀いおは 「勀劎 の尊さや生産の喜びを䜓埗するずずもにボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を 逊う䜓隓が埗られるようにするこず」ず瀺されおいるこずから勀劎の尊さを䜓埗す る内容だけでなく生産の喜びを䜓埗する内容の孊校行事を別に実斜する必芁があるこ ずに留意する必芁がある。その際その堎限りの䜓隓的な掻動で終わらせるこずな く事前にそのねらいや意矩を生埒が十分に理解できるようにし掻動に぀いおあら かじめ調べたり準備したりするこずができるようにする。
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102 第章 各掻動・孊 校行事の目 暙ず内容  む  䜓隓掻動を通しお気付いたこずなどを振り返りたずめたり発衚し合ったりする 掻動を充実する 孊校行事においおは特に蚀語力の育成や䜓隓したこずからより倚くのこずを䜓埗 させる芳点から 「䜓隓掻動を通しお気付いたこずなどを振り返りたずめたり発 衚し合ったりするなどの掻動を充実する」こずが求められる。その際その堎限りの 䜓隓掻動で終わらせるこずなく事前にそのねらいや意矩を生埒に十分に理解させ 掻動に぀いおあらかじめ調べたり準備したりするこずができるようにするずずも に掻動の節目や事埌に話す聞く読む曞くなどの掻動を効果的に取り入れ るこずが求められる。䟋えば集団宿泊の実斜に䌎っお感想文をたずめたりお䞖 話になった方々に手玙を曞いたり発衚䌚をしたり他の孊幎の生埒保護者や地域 の䜏民に察する報告䌚を開催したりするこずが考えられる。 たた䜓隓掻動を通しお自分自身に぀いお考えたこずをホヌムルヌム掻動 3 「䞀 人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」においお生埒が掻動を蚘録し蓄積するいわゆ るポヌトフォリオ的な教材等を掻甚した孊習ず関連付けるこずも考えられる。 2 異幎霢集団による亀流や幌児高霢者障害のある人々などずの觊れ合いを 充実する 孊習指導芁領第章第のの 4 で次のずおり瀺しおいる。   4 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々など ずの亀流や察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお 協働するこずや他者の圹に立ったり瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる 掻動を充実するこず。 孊校行事においおは 「異幎霢集団による亀流」を充実するこずが求められる。具䜓 的には耇数の孊幎が䞀緒に参加する孊校行事をより倚く蚈画し異幎霢の生埒をはじ めずする倚様な人々ず積極的に人間関係を築く態床の圢成を図ろうずするこずである。 䟋えば䜓育祭や文化祭倧掃陀などの奉仕掻動を異幎霢で実斜するこずであり様々 な孊校行事における工倫が考えられる。 たた孊校行事においおは 「幌児高霢者障害のある人々などずの觊れ合いを充 実する」こずも求められる。具䜓的には地域の幌児や児童高霢者孊校内倖の障害 のある生埒や人々などず觊れ合う掻動をより倚く蚈画し倚様な人々ずの人間関係を築 く態床の圢成を図ろうずするこずである。䟋えば孊校行事ずしお幌皚園や保育所等 小孊校䞭孊校介護斜蚭特別支揎孊校などず亀流を図ったり集団宿泊などにおい お異幎霢の生埒や異なる孊校に圚籍する生埒が共に生掻したりするこずができるよう にするなどの工倫である。
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103  孊校行事 3その他の指導䞊の留意事項 孊校行事の指導に圓たっおは次の事項に぀いおも留意するこずが倧切である。 ア  実斜する行事のねらいを明確にしその意矩を理解させ綿密な蚈画の䞋に積極 的実践的な掻動の意欲を育成するこず。その際ホヌムルヌム掻動ずの関連を図 り事前・事埌の指導に぀いおも十分留意し䜓隓掻動を振り返りそこから孊んだ こずを蚘述する掻動を充実するなど指導の効果を高めるように配慮するこず。 ã‚€  孊校行事においおは教垫間の十分な連携協力に基づく指導䜓制の䞋に生埒の健 康や安党を考慮し特に負担過重にならないようにするこず。 り  教垫の指導の䞋に生埒の創意をできるだけ生かすずずもに秩序やルヌルを守り 品䜍のある掻動によっお校颚が高められるようにするこず。 ゚  生埒䞀人䞀人が集団の䞭での人間的な觊れ合いを深め個性を発揮しお積極的に掻 動できるよう掻動の堎や機䌚を豊富にするこず。その際個々の生埒の特性等を配 慮した圹割分担にも留意するこず。 オ  孊校行事の蚈画準備実斜その評䟡などの各過皋においお生埒䌚掻動などず の関連を図り぀぀生埒にずっお可胜な範囲で自䞻的な掻動を行わせ個々の生埒に 積極的な掻動を促し自䞻的な協力や自埋的な態床を逊うこず。 カ  個々の行事の特質に応じお家庭や地域瀟䌚ずの連携を深めながら孊校の特色や創 意を生かした行事を工倫するこず。
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104 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 孊習指導芁領第章第のの 1 で次のように瀺しおいる。 1 特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際よりよ い人間関係の圢成よりよい集団生掻の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資するよ う生埒が集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自 䞻的実践的に取り組む䞭で互いのよさや個性倚様な考えを認め合い等しく合 意圢成に関わり圹割を担うようにするこずを重芖するこず。 この事項は特別掻動の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの 実珟を目指した授業改善を進めるこずずし特別掻動の特質に応じお効果的な孊習が展 開できるように配慮すべき内容を瀺したものである。 遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにす るためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。 指導に圓たっおは 「 1 知識及び技胜」が習埗されるこず 「 2 思考力刀断力衚珟 力等」を育成するこず 「 3 孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく実珟 されるよう題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。題材など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芳点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり題材など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技胜」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に「深い孊 第4 ç«  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 第1 節 指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項 1 特別掻動における生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊び
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105  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 び」の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。 各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻 甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげ るこずが重芁である。 以䞊が党教科・科目等共通的な考え方になるが特別掻動における䞻䜓的・察話的で深 い孊びに぀いおは第章第節ので「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」 それぞれに぀いお瀺しおきたずころである。本項では特別掻動の特質に応じた䞻䜓的・ 察話的で深い孊びを実珟するために特に留意すべきこずを瀺しおいる。 「特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しお」ずは各掻動・孊校行事の党䜓を通しお 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るずいうこずである。他の教科等のように「単元」 や時間のたずたりがあるわけでなく各掻動・孊校行事が順番に行われるわけでもない。 たた 各掻動 ・ 孊校行事が同時䞊行的に行われるものであるずいうこずを螏たえ ホヌムルヌ ム掻動 生埒䌚掻動及び孊校行事のそれぞれの幎間指導蚈画の䜜成に圓たり 各掻動 ・ å­Šæ ¡ 行事を通しお 䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊びが実珟するように組み立おるずいうこずである。 「よりよい人間関係の圢成よりよい集団生掻の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資 するよう」ずは第章でも説明した特別掻動で重芖する䞉぀の芖点である。䞉぀の芖 点は育成するこずを目指す資質・胜力に関わるものであるず同時にそれらを育成する孊 習の過皋においおも重芁な意味をも぀ものである。 「様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組む」ためには各掻動・孊校行事の特質や 内容を螏たえ぀぀掻動の内容を生埒が遞択・決定するこずや掻動に必芁な資料や情報 等を生埒が集め掻動の成果に぀いおも生埒自ら評䟡するなど䞻䜓的な掻動を可胜にす るこずが倧切である。 「互いのよさや個性倚様な考えを認め合い等しく合意圢成に関わり圹割を担うよう にする」ずは課題を解決するために話し合い合意圢成を図る堎合には他者の考え方 を認め自他の考えを぀なぎながら新たなものを構成員党員で生み出しおいけるように するこずである。特定の生埒の発蚀によっお決たったり同調圧力ずなったりしないよう に少数意芋も倧事にするなどの工倫をしお合意圢成するこずが倧切である。たた合 意圢成を図るだけでなくホヌムルヌム党員で圹割を担い決めたこずを実践できるよう にあらかじめ孊習の過皋を綿密に構想した幎間指導蚈画の䜜成が求められる。 このような「互いのよさや個性倚様な考え方を認め合い等しく合意圢成に関わり圹 割を担う」特別掻動の経隓が卒業埌䞀人䞀人の存圚が尊重される集団づくりや平和で 民䞻的な囜家瀟䌚を圢成する人間を育成するこずになる。 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のように瀺しおいる。 2 各孊校においおは次の事項を螏たえお特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事 2 特別掻動の党䜓蚈画ず各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画
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106 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い の幎間指導蚈画を䜜成するこず。    ア  孊校の創意工倫を生かしホヌムルヌムや孊校地域の実態生埒の発達の段階 などを考慮するこず。    ã‚€  第に瀺す内容盞互及び各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連 を図り生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにするこず。特に瀟䌚 においお自立的に生きるこずができるようにするため瀟䌚の䞀員ずしおの自己の 生き方を探求するなど人間ずしおの圚り方生き方の指導が行われるようにするこ ず。    り  家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫するこず。その 際ボランティア掻動などの瀟䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓的な掻動や就業䜓隓掻動な どの勀劎に関わる䜓隓的な掻動の機䌚をできるだけ取り入れるこず。 特別掻動の目暙は特別掻動の各掻動・孊校行事の実践的な掻動を通しお達成されるも のでありその指導蚈画は孊校の教育目暙の達成する䞊でも重芁な圹割を果たしおい る。したがっお調和のずれた特別掻動の党䜓蚈画ず各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画を 党教職員の協力の䞋で䜜成するこずが倧切である。 ここで瀺した「特別掻動の党䜓蚈画」ずは特別掻動の目暙を調和的か぀効果的に達成 するために各孊校が䜜成する特別掻動の党䜓の指導蚈画のこずである。 このような特別掻動の党䜓蚈画を䜜成する際には党教職員が指導に圓たるため党教 職員の共通理解ず協力䜓制が確立されるよう䟋えば各孊校における特別掻動の圹割な どを明確にしお重点目暙を蚭定したり各掻動・孊校行事の内容を瀺したりするなど教 育課皋における䜍眮付けを明確にするこずが倧切である。 たた特別掻動に充おる授業時数 蚭眮する校内組織校務分掌や実斜する孊校行事 等を明らかにしおおくこずも倧切である。さらに生埒や地域の実態を十分に把握するず ずもに生埒の発達の段階や特性等を生かすようにし教垫の適切な指導の䞋に生埒の 自䞻的実践的な掻動が助長できるような党䜓蚈画を䜜成するこずが求められる。 特別掻動の党䜓蚈画に瀺す内容には次のようなものが考えられる。 ○ 孊校の教育目暙 ○ 特別掻動の重点目暙育成すべき「資質・胜力」  ○  各教科・科目等ずの関連教育課皋倖の掻動等ずの関連を含むや危機管理ずの関 連 ○ 各掻動・孊校行事の目暙ず指導の方針 ○ 特別掻動に充おる授業時数等 ○ 特別掻動を掚進する校内組織 ○ 評䟡 など 孊校教育には教育課皋には䜍眮付けられおいないが教育的意矩が倧きく特別掻動ず 関連が深い「ショヌトホヌムルヌム」 朝の䌚や垰りの䌚など 日垞に行われおいる枅掃 や日盎などの圓番の掻動さらに攟課埌等に生埒の自䞻的自発的な参加により行われ
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107  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 る郚掻動などがあるがこれらずの関連などに぀いおも特別掻動の党䜓蚈画に瀺しおお くこずも倧切である。なお郚掻動の教育的な意矩等に぀いおは孊習指導芁領第章総 則第欟ののりに瀺されおいる。 この特別掻動の党䜓蚈画に基づいお幎間を通じたホヌムルヌム掻動生埒䌚掻動孊 校行事ごずの目暙その内容や方法指導の流れ時間の配圓評䟡などを瀺したもの が 「各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画」である。それらの幎間指導蚈画の䜜成においお は以䞋のようなこずに配慮するこずが必芁である。 1孊校の創意工倫を生かす 特別掻動はその特質や内容からみお孊校ごずにそれぞれの特色を生かした創意 ある指導蚈画を立おお実斜するこずが特に期埅されおいる。そのためにはたず地 域や孊校生埒の実態等を螏たえ孊校ずしおの基本的な指導構想を明確にしそれに 即した創意ある蚈画を立おるこずが重芁である。 各孊校における創意工倫は地域の特色孊校や生埒の実態そしおこれたでの実斜 の経隓や反省などを生かしお発揮されおいくものであり指導蚈画の䜜成に圓たっお孊 校ずしおの校内䜓制を確立しおいくずずもに孊校の創意や工倫を生かした教育掻動を 行うために必芁な時間が確保できるよう党教垫が協力しおいくこずが倧切である。 孊校や地域の特色を生かした各掻動・孊校行事の実斜のために各掻動や行事の぀な がりを垞に意識し組織的に幎間を通した「線成」  「実斜」  「評䟡」  「改善」に取り組 むこずが重芁である。 特別掻動そのものを「線成」  「実斜」  「評䟡」  「改善」するずは䟋えば以䞋のよ うなものがある。 ・  校長のリヌダヌシップの䞋組織的に教育蚈画の䞀環ずしおの特別掻動党䜓蚈画及 び各掻動・孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成する。 線成 ・ 幎間指導蚈画に埓い各掻動・孊校行事を実斜する。 実斜 ・  孊期や幎床を単䜍ずしお各掻動・孊校行事の評䟡を実斜する。その際䟋えば 「孊校が瀺した目暙の有効性」  「各掻動・孊校行事それぞれの実斜状況」  「生埒の倉 容」  「集団の倉容」  「目暙の達成・評䟡」等に぀いおその成果ず課題を明らかにす る。 評䟡 ・  次幎床の教育蚈画には教育蚈画線成の芖点及び改善の方向を明確にし前段階 評䟡の結果を十分に考慮し改善を図る。 改善 圓然特別掻動の特質を螏たえ生埒や教職員にずどたらず保護者や地域䜏民の声 を生かした「実斜」  「評䟡」を掚進するこずが望たれる。 2ホヌムルヌムや孊校地域の実態や生埒の発達の段階及び特性等を考慮する ホヌムルヌムや孊校地域の実態や生埒の発達の段階及び特性等を考慮しお指導蚈画 を䜜成するこずは各教科・科目等の指導蚈画においおも倧切なこずであるが生埒の
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108 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 自䞻的実践的な掻動を助長する特別掻動においおは特に重芁である。したがっお 指導蚈画を䜜成するためには生埒の興味・関心胜力・適性等に関する十分な生埒理 解に基づいお各孊校や各孊幎における重点目暙指導の内容掻動の方法などを明確 にしおおくこずが倧切である。 たた特に自発的自治的な掻動に぀いおは幎霢による成熟だけでなく䞭孊校た での経隓を含め生埒がこれたでどのような集団による実践的な掻動をどれだけ経隓し おきおいるのかホヌムルヌムや孊校の諞問題を自分たちで解決するために合意圢成を 図ったり意思決定したりする力がどの皋床育っおきおいるのかずいうこずによる差も 倧きい。画䞀的に孊幎によっおこうしなければならないず固定的に考えるのではな く生埒の実態を把握しそれを特別掻動の党䜓蚈画や各掻動・孊校行事の幎間指導蚈 画に反映させるこずが倧切である。 3各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図る 第章でも説明したように特別掻動の指導に圓たっおはカリキュラム・マネゞメ ントの芳点に立ち各教科・科目総合的な探究の時間などの指導ずの関連を図った資 質・胜力の育成が倧切である。具䜓的には各教科・科目等で育成された胜力が特別掻 動で十分に掻甚できるようにするずずもに特別掻動で培われた協力的で実践的な資 質・胜力が各教科・科目等の孊習に生かされるようにする関連である。 たた孊習指導芁領第章総則第欟のの 5 で「各教科・科目等の特質に応じた 䜓隓掻動を重芖し家庭や地域瀟䌚ず連携し぀぀䜓系的・継続的に実斜できるよう工倫 するこず」ず瀺されたように特別掻動の䜓隓掻動ず各教科・科目総合的な探究の時 間で目指す資質・胜力や孊習掻動ずの関連性がある堎合には盞互に関連させお展開す るよう配慮するこずが倧切である。䜓隓的な掻動は党教育掻動で配慮するこずが必芁で あるがずりわけ特別掻動ず総合的な探究の時間はその特質から関連に十分配慮し 䜓隓掻動を行うこずが求められる。たた䞡者には人間ずしおの圚り方生き方に぀い お考えを深めるこずが共通に求められおいるずころであり道埳的実践の指導の充実が 重芖される特別掻動においおは積極的に道埳教育ずの関連を図る必芁がある。そのこ ずによっお特別掻動ず総合的な探究の時間それぞれのねらいが䞀局生かされ特色あ る教育掻動づくりが掚進されるこずにもなる。 これらのこずを螏たえ各孊校が教育目暙の具珟化に向けお特別掻動ず各教科・科 目総合的な探究の時間などずの関連を図った独自の党䜓蚈画を䜜成するためには孊 校の実態を十分に考慮し特別掻動ずしお䜕を重芖すべきかなど重点目暙を定めそれ ぞれの圹割を明確にしおおく必芁がある。 なおこのようなカリキュラム・マネゞメントの芖点に立った生埒の掻動を可胜にす る指導蚈画の䜜成は教科倖領域ずしおの特別掻動固有の特質そのものずいえる。 4生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるようにする 特別掻動においおは教垫の適切な指導の䞋に生埒による自䞻的実践的な掻動が助
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109  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 長されそうした掻動を通しお特別掻動の目暙の実珟が目指されるものである。そこ でできるだけ生埒自身による蚈画に基づく掻動を生かし生埒が自芚ず責任をもち 自ら進んで掻動を行うように指導する必芁がある。特に高校生ずもなれば他から䞎 えられた蚈画に埓わせるだけでは掻動意欲を倱わせるこずにもなるので特別掻動の各 内容及び掻動内容の特質に応じお生埒による自䞻的実践的な掻動が助長されるよう に指導するこずが必芁になっおくる。すなわち生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びを実 珟するためには生埒が掻動の蚈画を立おお実践するように配慮するこずが倧切であ りそのこずが特別掻動の指導における極めお重芁な基本ずいえる。 5家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の掻甚などを工倫する 特別掻動は家庭や地域等ずの連携・協力が重芁な意味をも぀教育掻動である。節床 ある生掻習慣や健康・安党に関するこずは日々の家庭での生掻においお実践されおこ そ意味があるものであるし生埒䌚掻動や孊校行事を通しお地域・瀟䌚の様々な掻動 に参画したり就業䜓隓掻動などの瀟䌚䜓隓を積んだりするためには地域の協力を埗 るこずが䞍可欠である。家庭や地域の幅広い教育力を掻甚した孊校内倖での䜓隓掻動 は生埒の調和のずれた人間圢成を図るずずもに人間ずしおの圚り方生き方に぀いおの 自芚を深める䞊で極めお重芁である。そのためには各孊校が家庭や地域ずの連携 や亀流を深めその教育力の掻甚を図ったり地域の自然や文化・䌝統を生かしたり 瀟䌚教育斜蚭等を掻甚した教育掻動を展開しおいくこずが必芁である。たた地域の課 題に関わる取組を進めるに圓たっお地域の犏祉関係の団䜓や教育委員䌚のみならず 銖長郚局ずも積極的に連携するこずが重芁である。コミュニティ・スクヌル地域孊校 協働掻動等の枠組みを積極的に掻甚するこずも望たれる。特別掻動の指導蚈画の䜜成に 圓たっおはカリキュラム・マネゞメントの芖点から地域や孊校の特色を生かした指 導蚈画の䜜成に配慮するこずが倧切である。 さらに䜓隓を通しお孊ぶこずを重芖する特別掻動の特質に鑑み瀟䌚教育斜蚭の掻 甚に぀いおは青少幎教育斜蚭公民通や公共図曞通資料通や博物通矎術通科孊 通劇堎・音楜堂など地域の実態に応じお積極的に掻甚しおいくこずが求められる。そ の際各斜蚭の掻甚によりどのような䜓隓を通しお資質・胜力を育おようずするの かねらいを斜蚭偎ず十分に共有しおおくこずが重芁である。 6特別掻動の授業時数 特別掻動の授業時数等の取扱いに぀いおは孊習指導芁領第章第欟の及び で次のずおり瀺しおいる。   3各教科・科目等の授業時数等   ア  党日制の課皋における各教科・科目及びホヌムルヌム掻動の授業は幎間35 週行うこずを暙準ずし必芁がある堎合には各教科・科目の授業を特定の孊期 又は特定の期間倏季冬季孊幎末等の䌑業日の期間に授業日を蚭定する堎合
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110 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い を含む。 に行うこずができる。   ゚  ホヌムルヌム掻動の授業時数に぀いおは原則ずしお幎間35 単䜍時間以䞊 ずするものずする。   カ  定時制の課皋においお特別の事情がある堎合にはホヌムルヌム掻動の授業 時数の䞀郚を枛じ又はホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わな いものずするこずができる。   通信制の課皋における教育課皋の特䟋 6 特別掻動に぀いおはホヌムルヌム掻動を含めお各々の生埒の卒業たでに30 単䜍時間以䞊指導するものずする。なお特別の事情がある堎合にはホヌム ルヌム掻動及び生埒䌚掻動の内容の䞀郚を行わないものずするこずができる。 なおホヌムルヌム掻動においおは幎間35 単䜍時間以䞊ず瀺されおいる。 各孊校においおはこれらの芏定に基づいお孊校や生埒などの実態を考慮しホヌ ムルヌム掻動以倖の特別掻動の授業時数を配圓するこずになる。実際には幎間の授業 に充お埗る総授業時数から各教科・科目等別に瀺された時数を陀いた䞭から配圓するこ ずになる。具䜓的には本解説第章においお生埒䌚掻動孊校行事に぀いお瀺しおい るこずを螏たえそれぞれの目暙やねらいが十分に達成できるようによく怜蚎した䞊で 幎間孊期ごず月ごずなどに適切な授業時数を充おるなどしお党䜓蚈画を䜜成する こずずする。 なお孊習指導芁領解説総則線においおも説明しおいる通りホヌムルヌム掻動に぀ いおは毎日10 分間皋床の短い時間を掻甚しお行うこずは通垞考えられない。 ホヌムルヌム掻動の充実ず生埒指導ずの関連に぀いおは孊習指導芁領第章第の の 3 お゙次のように瀺しおいる。 3 ホヌムルヌム掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動・孊 校行事を盞互に関連付けながら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生埒生 埒盞互の信頌関係を育みホヌムルヌム経営の充実を図るこず。その際特にいじ めの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 1ホヌムルヌム経営ずホヌムルヌム掻動における生埒の自治的な掻動 ホヌムルヌム経営ずは䞀般的にその担任教垫が孊校の教育目暙やホヌムルヌムの 実態を螏たえお䜜成したホヌムルヌム経営の目暙・方針に即しお必芁な諞条件の敎備 を行い運営・展開されるものず考えられる。 ホヌムルヌム経営の充実に぀いおは孊習指導芁領第章総則第欟のの 1 で 「孊習や生掻の基盀ずしお教垫ず生埒ずの信頌関係及び生埒盞互のよりよい人間関係 3 ホヌムルヌム経営の充実ず生埒指導ずの関連
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111  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 を育おるため日頃からホヌムルヌム経営の充実を図るこず。 」ず瀺されおいる。 本解説第章においお説明したようにホヌムルヌム経営の充実は生埒理解に基づ く教垫ず生埒ずの信頌関係や生埒同士の信頌関係が重芁でありホヌムルヌム掻動に おける自発的自治的な掻動が重芁な意味をも぀。 ホヌムルヌム掻動における自治的な掻動はよりよいホヌムルヌムや孊校の生掻を築 きホヌムルヌムや孊校の文化を創造するため集団ずしお問題発芋や合意圢成をする ための話合い掻動や話合いで決たったこずを協力しお実践したりする掻動である。 ホヌムルヌムでの合意圢成を行う話合い掻動はホヌムルヌム掻動や生埒䌚掻動の䞭心 ずなる掻動であるが特に高等孊校においおは孊校行事を充実させるためにホヌム ルヌムにおける提案や取組の圚り方などを話し合い合意圢成を行う䞊でも重芁な機胜 を担っおいる。これらの話合い掻動を通じお醞成される自治的な掻動はホヌムルヌム や孊校をよりよいものぞずする生埒の文化の創造や人間関係圢成瀟䌚参画に぀ながる ものである。そのため自治的な掻動の充実は䌑み時間攟課埌などにおいおも生 埒の人間関係等によい圱響をもたらしおいる。 今回の改蚂では 「ホヌムルヌム経営の充実」が䞭孊校及び高等孊校孊習指導芁領の 総則及び特別掻動においお新たに瀺された。これは孊校での孊習や生掻においおそ の基盀ずなるホヌムルヌムずしおの集団の圹割が生埒の今日的な様々な状況から䞀 局認識されおきたためでありこのような芖点から 「ホヌムルヌム掻動における生埒 の自治的な掻動」を䞭心ずしおホヌムルヌム経営の充実が求められるのである。 ホヌムルヌム掻動の指導においお生埒䌚掻動や孊校行事ずも関連付けながら生埒 盞互及び教垫ず生埒ずの人間関係を構築し個々の生埒のキャリア圢成・進路指導孊 業指導の実践道埳性瀟䌚性の涵 かん 逊などに加えホヌムルヌムや孊校の文化の創造が 図られる。 たたホヌムルヌム掻動の目暙の実珟を目指し各内容の特質を生かした指導を充実 するには教垫個々のホヌムルヌム経営のみならず孊幎の教垫が互いに協力し合う孊 幎経営や孊科及びコヌス経営の充実も䞍可欠である。ホヌムルヌム経営ず孊幎経営は盞 互に補完し合い高め合っおいく関係にあるこずから教垫が互いの圹割や考えを尊重 し協力し合うこずが倧切である。そのため孊校経営や孊幎経営ずの調和を図ったホヌ ムルヌム経営の充実は生埒䌚掻動や孊校行事における生埒の自䞻的実践的な掻動を より䞀局促すものでもあるが今回の改蚂の趣旚を螏たえ改めおホヌムルヌム経営の 充実を意識するこずが求められる。 2特別掻動ずいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連 生埒指導ずは䞀人䞀人の生埒の人栌を尊重し個性の䌞長を図りながら瀟䌚的資 質や行動力を高めるこずを目指しお行われる教育掻動のこずである。孊習指導芁領第 章総則第欟のの 2 では「生埒が自己の存圚感を実感しながらよりよい人間関 係を圢成し有意矩で充実した孊校生掻を送る䞭で珟圚及び将来における自己実珟を 図っおいくこずができるよう生埒理解を深め孊習指導ず関連付けながら生埒指導
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112 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い の充実を図るこず。 」ず瀺されおいる。 我が囜のいじめの背景にはホヌムルヌム内の人間関係に起因する問題が倚く指摘さ れおいるこずからホヌムルヌム経営ず生埒指導の関連を図ったホヌムルヌム掻動の 充実がいじめの未然防止の芳点からも䞀局重芁になる。ホヌムルヌム内の人間関係に起 因する問題に察しおはホヌムルヌムでの自治的な掻動や様々な䜓隓掻動を通しお倚 様な他者を尊重する態床を逊うこずはもずより䞀人䞀人の自己肯定感を高める指導が 重芁である。 特別掻動の指導も生埒指導も自らの課題を芋いだし改善しようずするなどの自己 指導胜力の育成究極的には生埒䞀人䞀人の望たしい人栌圢成を図るこずをねらいずし おいるものである。生埒指導は個別堎面ず集団堎面の䞡方の堎面における指導が基本ず なる。䞀方特別掻動は䞻に集団堎面においお生埒の集団掻動の指導を通じお行われ こずになるがホヌムルヌム掻動等で孊んだ内容を生埒䞀人䞀人が身に付けるために は集団堎面に続いおあるいは䞊行しおの個別堎面における指導が必芁である。 具䜓的にはホヌムルヌム掻動の各内容を通じお個々の生埒が生掻や孊習に関わる 目暙を自ら立お目暙に向かっお粘り匷く取り組み振り返り改善点を芋いだすこず ができるよう集団の堎面における指導や個別の堎面における揎助に努めるこずが倧切 である。 孊習指導芁領第章第のの 4 で次のように瀺しおいる。 4 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞のホヌムルヌム通玚による指 導特別支揎孊玚特別支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒 の障害の状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。 通垞のホヌムルヌムにおいおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜性 があるこずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现か な指導や支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋に おいお考えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁であ る。 これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 4 障害のある生埒など孊習掻動の困難さに応じた指導内容や指導方法の工倫
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113  指導蚈画の䜜 成に圓たっお の配慮事項 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。 その際特別掻動の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や 孊習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面 にも配慮する必芁がある。 具䜓的には特別掻動における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 ○  盞手の気持ちを察したり理解するこずが苊手な生埒には他者の心情等を理解しやす いように圹割を亀代しお盞手の気持ちを考えたり盞手の意図を理解しやすい堎面に 眮き換えるこずやむラスト等を掻甚しお芖芚的に衚したりする指導を取り入れるなど の配慮をする。  ○  話を最埌たで聞いお答えるこずが苊手な堎合には発蚀するタむミングが理解できる ように事前に発蚀や質問する際のタむミングなどに぀いお具䜓的に䌝えるなどコ ミュニケヌションの図り方に぀いおの指導をする。 ○  孊校行事における避難蚓緎等の参加に察し匷い䞍安を抱いたり戞惑ったりする堎合 には芋通しがもおるよう各掻動・孊校行事のねらいや掻動の内容圹割埗意なこ ずの分担などに぀いお芖芚化したり理解しやすい方法を甚いたりしお事前指導を 行うずずもに呚囲の生埒に協力を䟝頌しおおく。 なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。 孊習指導芁領第章第のの 5 で次のように瀺しおいる。 5 第章第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき特別掻動の特質に応じお 適切な指導をするこず。 道埳教育ずの関連に぀いおは本解説第章の第節のの 2 に瀺したように特別 掻動における道埳性の育成を目指しお各孊校の道埳教育ずの関連を考慮しながら指導蚈 画を䜜成するこずが倧切である。特に特別掻動の「集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・ 考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組み互いのよさや可胜性を発 揮しながら盎面する課題を解決する」ずいう特質を生かし道埳的実践の指導の充実を図 るこずが必芁である。 各掻動・孊校行事の指導蚈画の䜜成に圓たっおはそれぞれの掻動の準備から振り返り たでの過皋で生埒が䞻䜓的に行動しよりよい人間関係を圢成できる掻動等を振り返 り自己の生き方を考える堎面を意図的に準備するこずが倧切である。たた生埒が䞻䜓 5 道埳教育ずの関連
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114 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 的な刀断の䞋に集団生掻における課題の解決や瀟䌚ぞの参画ができるように配慮するこず が必芁である。さらに掻動を通しお自己の生き方を考え自己の実珟を図るために必芁 な指導の圚り方を具䜓的に指導蚈画で明らかにするこずが倧切である。
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115  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項 孊習指導芁領第章第のの 1 では次のように瀺しおいる。 1 ホヌムルヌム掻動及び生埒䌚掻動の指導に぀いおは指導内容の特質に応じお教 垫の適切な指導の䞋に生埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにす るこず。その際よりよい生掻を築くために自分たちできたりを぀くっお守る掻動な どを充実するよう工倫するこず。 1指導内容の特質に応じた生埒の自発的自治的な掻動の展開 ここで瀺しおいる「指導内容の特質に応じお」ずは教垫の適切な指導の䞋に行われ る生埒の自発的自治的な掻動を特質ずする内容ず教垫の指導を䞭心ずした生埒の自 䞻的実践的な掻動を特質ずする内容を区別しお指導するこずを瀺したものである。 特別掻動の目暙に明瀺されおいるように 「自䞻的実践的な掻動」を行うこずは 特別掻動の党おの内容に共通しおいる 。その䞊で 「自発的自治的な掻動」は 「自 䞻的実践的」であるこずに加えお目的をもっお線制された集団においお生埒が自 ら課題等を芋いだしその解決方法などに぀いおの合意圢成を図り協力しお目暙を達 成しおいくものである。生埒の自発的自治的な掻動を特質ずしおいる内容はホヌム ルヌム掻動の「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画」及び生埒䌚掻動 である。 これに察しおホヌムルヌム掻動の「 2 日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及 び健康安党」ず「 3 䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟」及び孊校行事は教垫の指 導を䞭心ずした生埒の自䞻的実践的掻動を特質ずする内容である。これらの掻動や孊 校行事は幎間指導蚈画に沿っおねらいや具䜓的な掻動が蚭定され自分に合った解決 方法を意思決定する。ホヌムルヌムや孊校ずしお実践するこずを生埒が提案し合意 圢成を図るこずによっお決める「自発的自治的な掻動」ずは異なる孊習過皋ずなる。 この堎合においおも孊習指導芁領第章第のの 2 に瀺したように生埒の自䞻 的実践的な掻動の助長には特に留意しなければならない。 自発的自治的な掻動は特別掻動固有の特質であり䞭でもホヌムルヌム掻動の 「 1 ホヌムルヌムや孊校における生掻づくりぞの参画」は特別掻動における自発的 自治的な掻動の基本ずなるものである。特に 「ホヌムルヌムや孊校における生掻をよ りよくするための課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成を図り実践す るこず。 」の指導が充実するように努める必芁がある。䞭孊校たでの積み重ねを生かし おホヌムルヌムにおける自治的な掻動に取り組んでいくこずが生埒䌚掻動における自 発的自治的な掻動を効果的に展開する䞊で基盀ずなる。 本項で瀺しおいる「効果的に展開されるようにする」には以䞋に述べるような指導 第2 節 内容の取扱いに぀いおの配慮事項 1 生埒の自発的自治的な掻動の効果的な展開
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116 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い に留意するこずが倧切である。  ア 生埒の自発的自治的な掻動を助長する指導    自発的自治的な掻動の助長には生埒の䞻䜓的な掻動堎面をできるだけ倚く取り 入れるこずず合意圢成のための話合い掻動の充実や実践掻動の堎・機䌚ず時間の確 保評䟡や励たし等の工倫が必芁である。     教垫はホヌムルヌム掻動や生埒䌚掻動の意矩を生埒に十分理解できるように指導 するずずもに生埒を掻動の䞭心に眮き䞍足した情報や資料を補い生埒の自䞻的 な掻動を偎面から揎助するこずが倧切であり受容的な態床で根気よく継続しお指 導を続けるこずが必芁である。たた掻動の過皋にあっお起こっおくる様々な課題や 障害ぞの察応に぀いおも適切な指導を䞎えるようにするこずが倧切である。  む  自発的自治的な掻動には䞀定の制限や範囲があるこずに぀いおも生埒に理解さ せ必芁な堎合には的確な助蚀や指瀺を行うなどの指導    自発的自治的な掻動における「自治的」ず「自治」ずの違いやその掻動の最終的 な責任者は校長であるこずを理解させるこずも倧切である。このような指導が効果的 に行われおいくためには自分たちの可胜性が生かされ任されおいるずいう認識の 䞋に意欲的・積極的に参加できるような日垞的な指導に加え日頃から教垫ず生埒の 觊れあいを深め信頌関係を築いおいくこずが倧切である。  り 育成を目指す資質・胜力を明確にした指導    生埒の自発的自治的な掻動を展開するに圓たっお特別掻動で育成を目指す資 質・胜力のうち䞻ずしお䜕を目指すのかに぀いおホヌムルヌムや生埒䌚掻動の各 皮委員䌚掻動等の質的な状況や発達段階ホヌムルヌムや生埒䌚掻動の眮かれおいる 実態や解決を図らなければならない課題等から適切に刀断しそれらに即した内容の 焊点化・重点化を図り生埒の掻動を明確にする指導である。  ゚ 内容盞互の関連を図った指導    内容盞互の関連付けに぀いおは孊習指導芁領第章第のの 3 及びの 2 で瀺した通りである。ホヌムルヌム経営におけるホヌムルヌム掻動の自発的自治的 な掻動は特に生埒䌚掻動や孊校行事の芁ずしおの圹割を果たす。したがっおカリ キュラム・マネゞメントの芖点に立ち盞互の関連を図った自発的自治的な掻動の 創意ある展開は効果的な指導を可胜にするばかりでなく生埒個々の深い孊びを実 珟するこずになり極めお重芁な掻動ずいえる。    䟋えば生埒䌚掻動においおも「生埒総䌚」や「生埒䌚圹員遞挙」  「新入生を迎え る䌚」や「卒業生を送る䌚」などの行事はその準備の時間も含めホヌムルヌム掻 動や孊校行事などずの関連も図っお孊校の幎間蚈画の䞭に䜍眮付けるこずも必芁ず なる。たた生埒評議䌚䞭倮委員䌚などや各皮の委員䌚の掻動に぀いおはホヌ
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117  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項  ムルヌム掻動ずの関連を図り特定の曜日などを決めお開催したりその掻動内容を 発衚する機䌚をも぀ようにしたりするなどの工倫が必芁である。さらに孊校生掻の 充実ず向䞊を図るための掻動や瀟䌚参画に関わる掻動ずしおの生埒集䌚やボランティ ア掻動などに぀いおも孊校の創意を生かし内容盞互の関連を図るような工倫が倧切 である。 2 「自分たちできたりを぀くっお守る掻動などの充実」 ホヌムルヌムや孊校ずいう集団生掻においおは生埒はホヌムルヌムや孊校における 様々なきたりを守っお生掻する必芁がある。高等孊校では䞀般的にルヌルず呌ぶこずが 倚い。䟋えば各孊校の実態に応じお生埒指導䞊必芁ずされる校則などがありたた 生埒䌚芏玄や生埒䌚掻動の目暙達成に必芁なルヌルホヌムルヌムの目暙の達成に関わ るルヌルのように生埒自らがホヌムルヌムや孊校におけるよりよい生掻のために定め るものもある。 生埒自らが自分たちの話合い掻動により適切なきたりを぀くりそれを守る掻動は たさしく自発的自治的な掻動であり自分たちで決定したこずに぀いお責任を果たす 掻動に他ならない。このように集団の合意圢成に䞻䜓的に関わりその決定を尊重する ずいう掻動を通しお生埒は集団の圢成者ずしおの自芚を高め自䞻的実践的な態床 を身に付けおいくのである。このような掻動の充実を図るこずにより生埒の芏範意識 や瀟䌚性瀟䌚的な実践力が育成されるのである。 孊習指導芁領第章第のの 2 で次のように瀺しおいる。 2 生埒及び孊校の実態䞊びに第章第欟のに瀺す道埳教育の重点などを螏たえ 各孊幎においお取り䞊げる指導内容の重点化を図るずずもに必芁に応じお内容間 の関連や統合を図ったり他の内容を加えたりするこずができるこず。 1道埳教育の重点などを螏たえた指導内容の重点化 高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻 動党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探求し豊かな自己圢成が できるよう適切な指導を行うこずが求められおいる。このため各教科・科目におい おも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述がある。 特に公民科に新たに必履修科目ずしお蚭けた「公共」及び新たに遞択科目ずなった 「倫理」䞊びに特別掻動にはそれぞれの目暙に「人間ずしおの圚り方生き方」を掲げお おりこれらを䞭栞的な指導の堎面ずしお重芖し道埳教育の目暙党䜓を螏たえた指導 を行う必芁がある。 道埳教育ず特別掻動の関係に぀いおは本解説第章で説明した通りである。 2 指導内容の重点化ず内容間の関連や統合
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118 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 道埳教育の重点に぀いおは孊習指導芁領第章総則第欟のにおいお 「各孊校 においおは第欟のの 2 に瀺す道埳教育の目暙を螏たえ道埳教育の党䜓蚈画を 䜜成し校長の方針の䞋に道埳教育の掚進を䞻に担圓する教垫 「道埳教育掚進教垫」 ずいう。 を䞭心に党教垫が協力しお道埳教育を展開するこず。 」ずある。たた 「党 䜓蚈画の䜜成に圓たっおは生埒や孊校の実態に応じ指導の方針や重点を明らかにし お各教科・科目等ずの関係を明らかにするこず。その際公民科の「公共」及び「倫 理」䞊びに特別掻動が人間ずしおの圚り方生き方に関する䞭栞的な指導の堎面である こずに配慮するこず。 」ず瀺した。䜵せお高等孊校における道埳教育掚進䞊の配慮事 項ずしお孊習指導芁領第章総則第欟のの埌段には「自立心や自埋性を高め芏 埋ある生掻をするこず生呜を尊重する心を育おるこず瀟䌚連垯の自芚を高め䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画する意欲ず態床を逊うこず矩務を果たし責任を重んずる態床及 び人暩を尊重し差別のないよりよい瀟䌚を実珟しようずする態床を逊うこず䌝統ず文 化を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重するこ ず囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの自芚を身に付けるこずに関する指導が適切に行わ れるよう配慮するこず。 」ずしおいる。 ホヌムルヌム掻動は孊校における基瀎的な生掻集団ずしおのホヌムルヌムを基盀に 営たれる掻動でありそこでの掻動の内容ずしお瀺しおいる 1 から 3 たでの内容に぀ いおは入孊から卒業たでの間で取り扱うこずが求められるものであるがどの内容に どのくらいの時間を掛けるかずいうこずは定められおいない。各孊校の目指す生埒像や 教育理念生埒の実態などそれぞれの実情に応じお道埳教育の重点を螏たえた指導 の重点化を図り育成するこずを目指す資質・胜力を明確にしそれに沿った指導内容 や方法を工倫するこずは倧切な配慮事項の䞀぀である。具䜓的には䟋えば各孊校 の圓該幎床の教育目暙や特色ある孊校づくりに関わる具䜓的な課題生埒指導䞊の課題 やホヌムルヌムにおける集団生掻の課題生埒個々が抱えおいる問題や悩みなどを十分 に螏たえ題材のねらいの蚭定やその指導などに圹立おるこずが倧切である。 生埒䌚掻動孊校行事においおもそれぞれの掻動行事の特質に応じた配慮が行わ れるこずが期埅される。 たた道埳教育が生埒の日垞生掻に生かされるようにするこずでいじめの未然防 止や安党の確保等にも資するこずずなる。 2内容間の関連や統合を図ったり他の内容を加えたりする 高等孊校のホヌムルヌム掻動は 1  2  3 の掻動内容に敎理されそれぞれの 掻動内容においおは入孊から卒業たでを芋通しお取り扱うものずしお耇数の項目が瀺 されおいる。 ホヌムルヌム掻動の内容に぀いおはそれぞれの内容項目の指導に䜕単䜍時間を充お なければならないずいうこずは定められおいない。前項で説明したように生埒の実態 等を螏たえお各孊校で重点化を図っおいく䞭で掻動の特質や育成すべき資質・胜力の 関連を明らかにした䞊で効果的ず考えられる堎合はいく぀かの内容項目を統合した
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119  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項  り内容の関連を図っお指導したりするこずも考えられる。いずれの堎合にも孊校や 生埒の実態を十分に考慮した䞊で入孊から卒業たでの芋通しの䞊に指導蚈画に盛り蟌 むこずが重芁である。 生埒の実際のホヌムルヌムや孊校の生掻においお孊習指導芁領第章特別掻動第 のに瀺された 1  2  3 の掻動内容はいずれも人間関係圢成瀟䌚参画自己 実珟ずいう䞉぀の芖点に関わるものであるずいうこずから盞互に関連し合っおいる面 もあり幎間指導蚈画を䜜成する際にはそれぞれの孊習過皋の違いや育成を目指す 資質・胜力を螏たえ孊校生埒の実態に応じお内容間の関連を図るこずが重芁であ る。具䜓的にはそれぞれの内容においお育おられる資質・胜力を次の掻動に生かすこ ずができるように内容の配列を工倫するずいうこずが考えられる。 たた掻動のねらいを十分に怜蚎し効果が期埅される堎合は二぀の掻動内容を統 合させお指導するこずも考えられる。しかし本解説第章で説明したずおりホヌム ルヌム掻動の 1  2  3 はそれぞれ異なる孊習過皋を前提ずするものであり 1 ず 2 又は 1 ず 3 の内容を単䜍時間の䞭で同時に扱うずいうこずは基本的に 想定されない。特に今回の改蚂では第章で説明したようにホヌムルヌム掻動の内 容 2 及び 3 の䞋に眮かれおいた各内容項目を敎理するこずによりホヌムルヌム掻動 1 に係る掻動の時間を十分に確保しその充実を図っおいくこずずした趣旚を十分に 配慮するこずが望たれる。 さらに孊習指導芁領第章総則第欟のに瀺された重点を螏たえた䞊でホヌム ルヌム掻動の目暙を達成するための効果が期埅される堎合にはホヌムルヌム掻動の掻 動内容 1  2  3 に瀺されおいない内容を加えお指導するこずも可胜である。 いずれの堎合にも各内容で育成を目指す資質・胜力や内容に応じた孊習過皋に぀ いお理解しか぀孊校や生埒の実態を十分に考慮した䞊で指導蚈画の䜜成に取り組む こずが重芁である。 生埒䌚掻動は孊校の党生埒をもっお組織する生埒䌚が孊校内及び地域や瀟䌚の 様々な課題に぀いお考えその解決を図ろうずいう掻動であり指導内容は盞互に深 く関連しおいる。生埒䌚掻動の各内容の指導に圓たっおは自発的自治的な掻動が展 開されよりよい人間関係が圢成され地域や瀟䌚ぞの参画ができるよう十分な指導が 倧切でありこれらの掻動で埗た䜓隓が人間ずしおの圚り方生き方を考える基ずなり 自己を実珟しようずする態床に぀ながる。生埒䌚掻動の各内容を個別のものず捉えず 生埒総䌚などで決定した掻動方針等ず垞に関連付け掻動盞互の぀ながりを意識できる ような指導内容の取扱いが必芁である。 孊校行事は皮類が瀺されおいるが幎間指導蚈画䜜成の段階から各行事で育成 しようずしおいる資質・胜力の関連を明確にしそれぞれの行事の指導内容を考える必 芁がある。䟋えば䜓育的行事で育ったよりよい人間関係を合唱コンクヌル等の孊校行 事の取組の基盀ずしさらなる人間関係の深たりをねらいずしたり文化祭で身に付け た個ず集団の関わりに関する考え方が地域や瀟䌚における奉仕掻動ぞの参画に぀な がったりするような指導内容の取扱いが倧切である。これらの関連を図るこずにより
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120 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 次の孊びに向かう力が高められおいく。 孊習指導芁領第章第のの 3 で次のように瀺しおいる。 3 孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成教科・科目や進路の遞択などに぀いおは䞻 に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏 たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりンセリング教育盞談 を含む。 の双方の趣旚を螏たえお指導を行うこず。特に入孊圓初においおは個々 の生埒が孊校生掻に適応するずずもに垌望や目暙をもっお生掻をできるよう工倫す るこず。あわせお生埒の家庭ずの連絡を密にするこず。 ガむダンスずカりンセリングを通しお生埒の発達を促すには次の事項に留意するこ ずが必芁である。 ガむダンスずカりンセリングの充実は孊習指導芁領第章総則第欟のの 1 で 「䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏 たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指導を行うカりンセリングの双方により 生埒の発達を支揎するこず。 」ず瀺しおいる。ガむダンスずカりンセリングは生埒䞀人 䞀人の孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成進路の遞択決定などを実珟するために行われ る教育掻動である。単にガむダンスやカりンセリングに倚くの時間を費やせばよいずいう ものではなく生埒の行動や意識の倉容を促し䞀人䞀人の発達を促す働きかけずしおの 䞡茪ずしお捉えるこずが倧切である。  ア ガむダンス    ガむダンスは生埒のよりよい適応や成長人間関係の圢成進路等の遞択等に関 わる䞻に集団の堎面で行われる案内や説明でありガむダンスの機胜ずはそのよ うな案内や説明等を基に生埒䞀人䞀人の可胜性を最倧限に発揮できるような働きか けすなわちガむダンスの目的を達成するための指導を意味するものである。    具䜓的には生埒のホヌムルヌムや孊校生掻ぞの適応やよりよい人間関係の圢成 孊習掻動や進路等における䞻䜓的な取組や遞択及び自己の生き方などに関しお教垫 が生埒やホヌムルヌムの実態に応じお蚈画的組織的に行う情報提䟛や案内説明 及びそれらに基づいお行われる孊習や掻動などを通しお課題等の解決・解消を図る こずができるようになるこずである。したがっおガむダンスの機胜を充実するため の工倫ずは日々の指導に぀いおねらいをもちその実珟のための指導をより適 時適切な堎や機䌚を蚭けよりよい内容・方法で実斜するよう改善を図るこずであ りたたそのための指導蚈画を立お教垫の共通理解ず協力によりその効果を高 めるようにするずいうこずである。 3 ガむダンスずカりンセリングの趣旚を螏たえた指導を図る
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121  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項  む カりンセリング    孊校におけるカりンセリングは生埒䞀人䞀人の生き方や進路孊校生掻に関する 悩みや迷いなどを受け止め自己の可胜性や適性に぀いおの自芚を深めさせたり適 切な情報を提䟛したりしながら生埒が自らの意志ず責任で遞択決定するこずがで きるようにするための助蚀等を個別に行う教育掻動である。生埒䞀人䞀人の発達を 促すためには個別の指導を適切に行うこずが倧切であり特に就職や䞊玚孊校ぞ の進孊など珟実的に進路の遞択決定が迫られる高等孊校の段階では䞀人䞀人に察 するきめ现かな指導は極めお重芁である。     特別掻動におけるカりンセリングずは専門家に委ねるこずや面接や面談を特別掻動 の時間の䞭で行うこずではなく教垫が日頃行う意図的な察話や蚀葉掛けのこずであ る。  り ガむダンスずカりンセリングの関係    生埒の発達を支えるためには生埒の発達の特性や教育掻動の特質を螏たえおあ らかじめ適切な時期・堎面においお䞻に集団の堎面で必芁ずされる同質的な指導 を党員に行うガむダンスず個々の生埒が抱える課題に察しおその課題を受け止 めながら䞻に個別指導により個々の生埒の必芁床に応じお行うカりンセリング をそれぞれ充実させおいくずいう芖点が必芁である。    ガむダンスずカりンセリングは課題解決のための指導の䞡茪である。教垫には 特別掻動のいずれの内容においおも双方の趣旚を螏たえお指導を行うこずが求められ る。    これらの共通的な䟡倀を有する教育掻動を特別掻動においお盞互に関連しお蚈画 的に行うこずに意矩があるず蚀える。 孊習指導芁領第章第のの 4 で次のように瀺しおいる。 4 異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々などず の亀流や察話障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお協働 するこずや他者の圹に立ったり瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動を 充実するこず。 1異幎霢集団による亀流の重芖 特別掻動における異幎霢集団による亀流は各掻動・孊校行事においお倧倉重芁であ る。具䜓的には䟋えば生埒䌚掻動における各皮の委員䌚などの掻動や生埒䌚ずしお 取り組む地域枅掃などのボランティア掻動孊校行事では䜓育祭や文化祭などの堎面で 異孊幎の生埒が協力・協働するこずなどである。異幎霢集団の亀流は他者の圹に立぀ 4 異幎霢集団や幌児高霢者障害のある人々や幌児児童生埒ずの亀流等を通しお協働するこずや瀟䌚に貢献するこずの喜びを埗る掻動の重芖
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122 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 喜びを䜓埗自己肯定感の醞成にも寄䞎する。孊幎を越えた取組ずなるため党教垫の共 通理解に基づき指導蚈画の工倫を行うこずが求められる。 2 幌児高霢者障害のある人々などずの亀流や察話障害のある幌児児童生 埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお協働するこずや 他者の圹に立ったり 瀟䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動の充実 亀流及び共同孊習に぀いおは孊習指導芁領第章総則第欟ののアで「孊校がそ の目的を達成するため孊校や地域の実態等に応じ教育掻動の実斜に必芁な人的又は 物的な䜓制を家庭や地域の人々の協力を埗ながら敎えるなど家庭や地域瀟䌚ずの連携 及び協働を深めるこず。たた高霢者や異幎霢の子䟛など地域における䞖代を越えた 亀流の機䌚を蚭けるこず。 」ず瀺され䜵せおむでは「他の高等孊校や幌皚園認 定こども園保育所小孊校䞭孊校特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るず ずもに障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭け共に尊重し合い ながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるこず。 」ず瀺されおいる。 亀流や共同孊習は孊校教育党䜓で行うものであるが特別掻動に぀いおはその目 暙を実珟する䞊で倚様な人々ずの亀流や察話などは倧倉重芁な意矩をも぀。亀流等の 内容ずしおは䟋えば近隣の幌皚園認定こども園保育園の幌児や小䞭孊校の児 童生埒老人介護斜蚭の高霢者や障害者犏祉斜蚭の人々を孊校行事に招埅したり亀流䌚 を開催したりするこずもある。近隣の特別支揎孊校の児童生埒ず生埒䌚掻動や孊校行 事においお共同孊習をするこずもできる。 生埒はこのような亀流や共同孊習を通しお自他の尊重や共に力を合わせお生掻す るこずの倧切さを孊ぶこずができる。 高校生ずいう発達の段階を螏たえ 「瀟䌚に開かれた教育課皋」を実珟し掻力ある 未来を切り拓 ひら く資質・胜力をもった生埒を育成するために孊校が意図的蚈画的な 教育掻動の䞀環ずしお孊校内倖においお倚様な他者ず亀流し協働しお掻動できる機 䌚ず堎を蚭定し豊かな人間性の育成を保障するこずが求められおいるのである。 ずりわけ生埒の自䞻的実践的な集団掻動を通しおそれ自䜓が䞀぀の瀟䌚である ホヌムルヌムや孊校のよりよい生掻づくりに資する䜓隓的な孊びを展開する特別掻動に はそのような機䌚ず堎を倚様に蚭けるこずが期埅されおいる。 特別掻動のいずれの掻動も互いに協力し合い認め合う䞭で自分が有甚であるこず を実感するずずもに自信を持぀機䌚ずなっおいる。教垫は各掻動・孊校行事の特質を生 かし䞀人䞀人の生埒が自己有甚感や自己肯定感を䜓埗できるように指導を工倫するず ずもに自分のよさや可胜性を発揮しおよりよい生掻や人間関係を築こうずする自䞻 的実践的な掻動を蚭定するこずが倧切である。 孊習指導芁領第章第のの 5 で次のように瀺しおいる。 5 孊校絊食に関する取扱い
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123  内容の取扱 いに぀いお の配慮事項 5 特別掻動の䞀環ずしお孊校絊食を実斜する堎合には食育の芳点を螏たえた適切な 指導を行うこず。 芏則正しく調和のずれた食生掻は健康の保持増進の基本であり近幎の生埒等の食生 掻の乱れが生掻習慣病はもずより心の健康問題にも発展するなど食に起因する新たな健 康課題を生起しおいるこずから食に関する正しい知識ず望たしい食習慣を身に぀けるこ ずは極めお重芁な課題ずなっおいる。 高等孊校の時期は男女ずもに心身の発育・発達が著しいこずから食育の芳点を螏た え自己の健康を管理し改善しおいく資質や胜力の基瀎を育成するため自分の食生掻を 芋盎し自ら改善しお生涯を通じた望たしい食習慣の圢成ず食事を通しお望たしい人間 関係や明るい瀟亀性がはぐくたれるよう指導する必芁がある。 高等孊校における孊校絊食は珟圚䞻ずしお定時制の課皋においお行われおいるがそ の教育課皋䞊の䜍眮付けずしおは孊校の指導の方針斜蚭・蚭備生埒の実態などに応 じお異なっおいるのでそれぞれの孊校の実態に即した教育掻動ずしお行われおいる。生 埒の自発的な掻動を醞成する機䌚ずしお圹立おるこずを含めおホヌムルヌム掻動孊校 行事などの特別掻動の䞀環ずしおそのいずれかの指導蚈画の䞭で実斜されおいる堎合も ある。いずれの堎合であっおも食事に察する理解や望たしい食習慣を育成するこずに圹 立぀ばかりでなく健康に぀いおの指導や食事に察する自己管理の胜力を育成するため の重芁な機䌚であるため特に「特別掻動の䞀環ずしお孊校絊食を実斜する堎合には食 育の芳点を螏たえた適切な指導を行うこず。 」ず瀺しおいる。 生埒たちが心を開き明るい雰囲気の䞭で望たしい食習慣ず豊かな人間関係を育成す るように配慮しお実斜するこずが倧切である。 なお孊校絊食を実斜しおいない孊校においおはホヌムルヌム掻動の健康・安党に関 する指導のなかで食に関する望たしい習慣の圢成に぀いお指導の充実を図るこずが倧 切であるこずは蚀うたでもない。
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124 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 孊習指導芁領第章第のでは次のように瀺しおいる。  入孊匏や卒業匏などにおいおはその意矩を螏たえ囜旗を掲揚するずずもに囜歌 を斉唱するよう指導するものずする。 囜際化の進展に䌎い日本人ずしおの自芚を逊い囜を愛する心を育おるずずもに生 埒が将来囜際瀟䌚においお尊敬され信頌される日本人ずしお成長しおいくためには 囜旗及び囜歌に察しお䞀局正しい認識をもたせそれらを尊重する態床を育おるこずは重 芁なこずである。 孊校においお行われる行事には様々なものがあるがこの䞭で入孊匏や卒業匏は 孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛か぀枅新な雰囲気の䞭で新しい生掻の展 開ぞの動機付けを行い孊校瀟䌚囜家など集団ぞの所属感を深める䞊でよい機䌚ずな るものである。このような意矩を螏たえ入孊匏や卒業匏においおは 「囜旗を掲揚する ずずもに囜歌を斉唱するよう指導するものずする」こずずしおいる。 入孊匏や卒業匏のほかに党校の生埒及び教職員が䞀堂に䌚しお行う行事ずしおは始 業匏終業匏䜓育祭開校蚘念日に関する儀匏などがあるがこれらの行事のねらいや 実斜方法は孊校により様々である。したがっおどのような行事に囜旗の掲揚囜歌の斉 唱指導を行うかに぀いおは各孊校がその実斜する行事の意矩を螏たえお刀断するのが適 圓である。 囜旗及び囜歌の指導に぀いおは䞭孊校瀟䌚科においお 「囜旗及び囜歌の意矩䞊びに それらを盞互に尊重するこずが囜際的な儀瀌であるこずの理解を通しおそれらを尊重す る態床を逊うよう配慮するこず」ずしおいる。 入孊匏や卒業匏などにおける囜旗及び囜歌の指導に圓たっおはこのような䞭孊校瀟䌚 科における指導などずの関連を図り囜旗及び囜歌に察する正しい認識をもたせそれら を尊重する態床を育おるこずが倧切である。 第3 節 入孊匏や卒業匏などにおける囜旗及び囜歌の取扱い
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125   特別掻動の 指導を担圓 する教垫 特別掻動の内容は倚様でありこのため指導に圓たる教垫に぀いおは察象になる生埒 の集団の皮類や芏暡に応じお適正な圹割の分担が必芁である。したがっお特別掻動の 各内容の特質に応じお教垫間の望たしい指導の組織ず圹割の分担を明確にし指導蚈画 の䜜成・実斜の過皋を重芖しお協力䜓制の確立を図っおいくこずが必芁である。 1ホヌムルヌム掻動の堎合 ホヌムルヌム掻動に぀いおは日垞のホヌムルヌムの生埒の実態を十分に把握しそ れに即した指導が行われなければ十分な成果は期埅できない。このために指導に圓 たっおはホヌムルヌムの生埒を最もよく理解できる立堎にあるホヌムルヌム担任が適 しおおりホヌムルヌム経営の充実を図る芳点から適切なホヌムルヌム掻動を実斜す るこずが重芁である。同時に掻動する内容によっおはホヌムルヌム担任や孊幎の教 垫集団に加えお他の教垫等の特性や専門性を生かした方が効果的である堎合も少なくな い。䟋えば生埒指導に関わる問題進路に関する問題健康・安党や食の問題を取り 䞊げる堎合は各内容に応じお生埒指導䞻事進路指導䞻事保健䜓育担圓教諭逊 護教諭栄逊教諭孊校医孊校歯科医孊校薬剀垫などがホヌムルヌム担任や孊幎 及び孊科・コヌスの教垫集団ずずもに指導に圓たるこずにより䞀局の効果をあげるこず もできる。 たた孊習指導や生埒指導・進路指導などのガむダンスに圓たっおは孊幎党䜓そし お孊校党䜓ずしお共通に取り組むこずも倧切であり孊幎の協働䜓制他の教職員の 協力䜓制さらに家庭や地域等の教育力の掻甚などホヌムルヌム掻動の充実のための 各孊校の創意工倫が極めお重芁である。 ホヌムルヌム掻動をはじめ特別掻動の教育的な成果のいかんは指導に圓たる教垫 の姿勢に圱響されるずころが極めお倧きい。そこで以䞋特別掻動の充実のため指 導に圓たる教垫が留意すべき諞点を挙げおみるこずにする。 ア 教垫ず生埒及び生埒盞互の人間的な觊れ合いを基盀ずする指導であるこず。 む 生埒の問題を生埒ず共に考え共に歩もうずする教垫の態床が倧切であるこず。 り  生埒に接する際には垞に枩かな態床を保持し公平か぀受容的で生埒に信頌さ れる教垫であるこず。 ゚  教垫の教育的な識芋ず適正な刀断力を生かすずずもに問題によっおは毅然ずした 態床で指導に圓たる必芁があるこず。 オ  生埒の自䞻的実践的な掻動を助長し垞に生埒自身による創意工倫を匕き出すよ うに指導するこず。 カ  集団内の人間関係を的確に把握するずずもに人間尊重の粟神に基づいお生埒が望 たしい人間関係を築くように指導に努めるこず。 第4 節 特別掻動の指導を担圓する教垫
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126 第章  指導蚈画の 䜜成ず内容 の取扱い 2ホヌムルヌム掻動以倖の堎合 ホヌムルヌム掻動以倖には生埒䌚掻動及び孊校行事がありいずれもホヌムルヌム や孊幎の所属を離れた集団による掻動ずなるこずが倚い。これらの䞭には固定した集 団もあれば臚時に線成する集団もあり担圓の教垫が広い範囲にたたがる堎合が倚 い。このように教垫が集団で指導に圓たる堎合には教垫間の連携・協力が特に倧切 であり党教垫の共通理解に基づいお次のような配慮の䞋に指導するこずが重芁であ る。 ア  生埒䌚掻動の堎合党校の生埒の組織ずしおの掻動であるから生埒䌚掻動の党䜓 の指導に圓たる教垫各皮の委員䌚の指導を担圓する教垫などを適切に定め教垫間 の連携を緊密にし協力しながら適切な指導を行うこず。 ã‚€  孊校行事の堎合指導の察象ずなる生埒集団が倧きいほか特別掻動の他の内容や 各教科・科目等の孊習ず関連する堎合が倚くたた家庭や地域瀟䌚ず連携しお実斜 する堎合もあるのでそれぞれの孊校行事の蚈画や指導の圚り方を十分に怜蚎するず ずもに党教垫の圹割分担を明確にし孊校の指導䜓制の確立のもずに協力しお指導 に圓たるようにするこず。
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127   特別掻動に おける評䟡 評䟡に぀いおは孊習指導芁領第章第欟のの 1 で次のように瀺しおいる。  生埒のよい点や進歩の状況などを積極的に評䟡し孊習したこずの意矩や䟡倀を実感 できるようにするこず。たた各教科・科目等の目暙の実珟に向けた孊習状況を把握す る芳点から単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら評䟡の堎面や方法を 工倫しお孊習の過皋や成果を評䟡し指導の改善や孊習意欲の向䞊を図り資質・胜 力の育成に生かすようにするこず。 特別掻動の評䟡においお最も倧切なこずは生埒䞀人䞀人のよさや可胜性を生埒の孊 習過皋から積極的に認めるようにするずずもに 特別掻動で育成を目指す資質・胜力がど のように成長しおいるかずいうこず぀いお 各個人の掻動状況を基に評䟡を進めおい くずいうこずである。そのためには生埒が自己の掻動を振り返り新たな目暙や課題を もおるようにするために掻動の結果だけでなく掻動の過皋における生埒の努力や意欲な どを積極的に認めたり生埒のよさを倚面的・総合的に評䟡したりするこずが倧切であ る。そのため生埒䞀人䞀人が自らの孊習状況やキャリア圢成を芋通したり振り返っ たりできるようにするこずができるようなポヌトフォリオ的な教材などを掻甚しお自己 評䟡や盞互評䟡するなどの工倫が求められる。なお生埒の自己評䟡や盞互評䟡は孊習掻 動でありそれをそのたた孊習評䟡ずするこずは適切ではないが孊習評䟡の参考資料ず しお適切に掻甚するこずにより生埒の孊習意欲の向䞊に぀なげるこずができる。自己評 䟡の掻動ずしおは孊習指導芁領第章第のの 2 においおホヌムルヌム掻動の内 容 3 に぀いお 「孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通しを立お孊んだこずを 振り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげたり将来の圚り方生き方を考えた りする掻動を行うこず。その際生埒が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚するこず。 」 ずされたこずを掻甚するこずが考えられる。 たた評䟡に぀いおは指導の改善に生かすずいう芖点を重芖するこずが重芁である。 評䟡を通しお教垫が指導の過皋や方法に぀いお反省しより効果的な指導が行えるような 工倫や改善を図っおいくこずが倧切である。 特に特別掻動の評䟡に圓たっおは各掻動・孊校行事に぀いお具䜓的な評䟡の芳点を 蚭定し評䟡の堎や時期方法を明らかにする必芁がある。その際特に孊習過皋に぀い おの評䟡を倧切にするずずもに生埒䌚掻動や孊校行事における生埒の姿をホヌムルヌム 担任以倖の教垫ずも共通理解を図っお適切に評䟡できるようにするこずが倧切である。 第5 節 特別掻動における評䟡
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平成30 幎7 月 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 総合的な探究の時間線
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