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4 第章 総 説 䞀局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資 質・胜力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこず がこれたで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた 授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教 育実践に芋られる普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。 今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指 導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導 蚈画の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通 しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向 けた授業改善を進めるこずを瀺した。 その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ① 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を 育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進 めるものであるこず。 ② 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的 な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時 間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなど で察話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどの ように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等 の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考し おいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科 等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐもので あるこずから生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせ るために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら 確実な習埗を図るこずを重芖するこず。 4各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進 各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・胜力 蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等 や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習 を充実するこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のため には孊校党䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配 分必芁な人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教
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5  改蚂の経緯 及び基本方 針 育掻動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努め るこずが求められる。 このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や 目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課 皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は 物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基 づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキ ュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5教育内容の䞻な改善事項 このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科 目等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においお その特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。
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6 第章 総 説 1 看護科改蚂の趣旚 平成28幎12月21日の䞭倮教育審議䌚答申では孊習指導芁領改蚂の基本的な方向性 各教科等における改蚂の具䜓的方向性などが瀺されおいる。このたびの高等孊校看護科の 改蚂はこれらを螏たえお行ったものである。 䞭倮教育審議䌚の答申の䞭で職業に関する各教科・科目の改善に぀いおは次のよう に瀺された。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 1珟行孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ①珟行孊習指導芁領の成果ず課題 ○ 蟲業工業商業氎産家庭看護情報犏祉から成る職業に関する 各教科以䞋「職業に関する各教科」ずいう。 においおは各教科の指導 を通しお関連する職業に埓事する䞊で必芁な資質・胜力を育み瀟䌚や産 業を支える人材を茩出しおきたが科孊技術の進展グロヌバル化産業構 造の倉化等に䌎い必芁ずされる専門的な知識・技術も倉化するずずもに高 床化しおいるためこれらぞの察応が課題ずなっおいる。 ○ たた職業に関する各教科においおは専門的な知識・技術の定着を図る ずずもに倚様な課題に察応できる課題解決胜力を育成するこずが重芁であ り地域や産業界ずの連携の䞋産業珟堎等における長期間の実習等の実践 的な孊習掻動をより䞀局充実させおいくこずが求められおいる。あわせお 職業孊科に孊んだ生埒の進路が倚様であるこずから倧孊等ずの接続に぀い おも重芁な課題ずなっおいる。 ②課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ○ このような䞭産業教育党䜓の目暙の考え方に぀いおは産業界で必芁ず される資質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお次のように敎理するこずが できる。 職業に関する各教科の「芋方・考え方」を働かせた実践的・䜓隓的な孊習 掻動を通しお瀟䌚を支え産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力 を次のずおり育成するこずを目指す。 ・ 各職業分野に぀いお瀟䌚的意矩や圹割を含め䜓系的・系統的に理解 させるずずもに関連する技術を習埗させる。 ・ 各職業分野に関する課題持続可胜な瀟䌚の構築グロヌバル化・少子 高霢化ぞの察応等を発芋し職業人ずしおの倫理芳をもっお合理的か぀ 創造的に解決する力を育成する。 ・ 職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指し 第節 看護科改蚂の趣旚及び芁点
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7  看護科改蚂 の趣旚及び 芁点 お自ら孊び産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を 育成する。 ○ これらを構成する芁玠のうち䟋えば 「倫理芳」や「合理的」等は埓 来孊習指導芁領においお明瀺しおきた重芁な芁玠である。䞀方で 「職業 人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊 ぶ」  「瀟䌚貢献」  「協働的に取り組む」は瀟䌚や産業における新たな課題 の解決に向けお倚くの人ず協力しお挑戊し粘り匷く孊び続けるこずや広い 芖野でよりよい瀟䌚の構築に取り組むこずが重芁であるこずから明瀺した。 ③産業教育における「芋方・考え方」 ○ たた産業教育の特質に応じた「芋方・考え方」に぀いおは教科ならで はの物事を捉える芖点や考え方であり䞉぀の柱で敎理しおいく資質・胜力 を育むため各教科に関連する職業を螏たえお怜蚎を行った。 その結果瀟䌚や産業に関する事象を職業に関する各教科の本質に根ざ した芖点で捉え人々の健康の保持増進や快適な生掻の実珟瀟䌚の発展に 寄䞎する生産物や補品サヌビスの創造や質の向䞊等ず関連付けるこずなど に敎理するこずができる。 ○ 各教科の目暙や「芋方・考え方」に぀いおは前述の産業教育党䜓の目暙 の考え方や「芋方・考え方」を螏たえ各産業の特質に応じお敎理するこず が必芁である。 2具䜓的な改善事項 ①教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○ 前述の䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには産業教育にお いお埓前から実斜されおいる具䜓的な課題を螏たえた課題解決的な孊習の 充実が求められる。 ○ このような孊習に぀いおは解決すべき職業に関する課題を把握する 「課題の発芋」 関係する情報を収集しお予想し仮説を立おる「課題解決の 方向性の怜蚎」  「蚈画の立案」 蚈画に基づき解決策を実践する「蚈画の 実斜」 結果を基に蚈画を怜蚌する「振り返り」 ずいった過皋に敎理する こずができる。この過皋においおは䟋えば 「課題の発芋」では孊び に向かう力や人間性ずしおよりよい瀟䌚の構築に向け課題を発芋しよう ずする態床が 「蚈画の実斜」では思考力・刀断力・衚珟力ずしお専 門的な知識・技術を掻甚する力が育たれるこずが想定される。 別添15 を参照 ○ ここで敎理した過皋はあくたでも䟋瀺であり各過皋を行き来しお孊習 掻動が行われるものであるこずに留意する必芁があるがこれらの過皋に おいお先述した䞉぀の柱に基づき敎理した資質・胜力の育成を図るこず ができる。
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8 第章 総 説 ⅱ科目構成の構造 ○ 今回の改蚂においおは産業教育で育成する資質・胜力を螏たえ各教 科で指導すべき共通の内容を敎理しこれを各教科共通の基瀎的・基本的 な内容ずしお各教科の原則履修科目などの基瀎的科目においお扱うこずが 求められる。 ○ たた産業教育に関する各教科の科目構成に぀いおは基瀎的科目にお いお各教科に関する基瀎的・基本的な内容を理解させそれを基盀ずしお 専門的な孊習に぀なげ 「課題研究」等で曎に専門的な知識・技術の深化 総合化を図るずいう珟行の考え方を継続し改蚂を進めるこずが必芁であ る。 ②教育内容の改善・充実 ○ 今回の改蚂においおは前述のような資質・胜力の育成を前提に瀟䌚や 産業の倉化の状況等や孊校における指導の実情を螏たえお持続可胜な瀟䌚 の構築情報化の䞀局の進展グロヌバル化などぞの察応に぀いおの芖点か ら改善を図るこずが求められる。たたこうした瀟䌚や産業の倉化の状況等 に察応する芳点からも経営等に関する指導に぀いおはより重芁ずなっおお り䟋えば蟲林氎産業などの各産業においおは経営感芚に優れた次䞖代 の人材の育成に向けた指導の充実などが求められる。 ③孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等 ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟 ○ 産業教育においおは䌁業等ず連携した商品開発地域での販売実習 高床熟緎技胜者による指導など地域や産業界等ず連携した実隓・実習な どの実践的䜓隓的な孊習掻動を重芖しおきた。  「䞻䜓的な孊び」の芖点 ・ 䌁業等での高床な技術等に觊れる䜓隓はキャリア圢成を芋据えお生 埒の孊ぶ意欲を高める「䞻䜓的な孊び」に぀ながるものである。  「察話的な孊び」の芖点 ・ 産業界関係者等ずの察話生埒同士の協議等は自らの考えを広げ深 める「察話的な孊び」に぀ながるものである。  「深い孊び」の芖点 ・ たた瀟䌚や産業の具䜓的な課題に取り組むに圓たっおは各教科等 の特質に応じた「芋方・考え方」を働かせよりよい補品の補造やサヌ ビスの創造等を目指すずいった「深い孊び」に぀なげおいくこずが重芁 である。 「深い孊び」を実珟する䞊では課題の解決を図る孊習や臚床 の堎で実践を行う「課題研究」等の果たす圹割が倧きい。 ○ これらの孊びを実珟するためには地域や産業界等ずの連携が重芁であ り産業教育においおは今埌ずも地域や産業界等ず連携した実隓・実習 などの実践的䜓隓的な孊習掻動を充実しアクティブ・ラヌニングの䞉
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9  看護科改蚂 の趣旚及び 芁点 ぀の芖点からこれらの孊習掻動を再確認しながら䞍断の授業改善に取 り組むこずが求められる。 ⅱ教育環境の充実 産業界等ずの連携 ○ 地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的䜓隓的な孊習掻 動はアクティブ・ラヌニングの䞉぀の芖点を螏たえた孊びを実珟する 䞊でも重芁なものであるこずから地域や産業界等ずの連携がより䞀局 求められる。このような連携を促進するためには各地域の産業教育振 興䌚等ず協力しお定期的に孊校ず産業界等が情報亀換を行うずずもに 教育委員䌚地方公共団䜓の関係郚局経枈団䜓等が協力しむンタヌ ンシップの受入れや倖郚講垫の掟遣の調敎を行うなどずいった取組も期 埅される。 たた 2 ①ⅱで述べた職業に関する各教科で指導すべき共通の内 容に぀いおはより充実した指導を行うため䟋えば関係の団䜓に働 き掛け校長䌚等の協力を埗ながら副教材を䜜成するこずなど各孊校 の取組を支揎するこずが期埅される。 䞭孊校や倧孊等ずの接続 ○ 研修を通じお䞭孊校の教員が職業の倚様性や専門高校に぀いお理解を 深めるこずや産業教育フェア等の取組によっお䞭孊生の䞻䜓的な進 路遞択に資するよう専門高校での孊習に察する理解・関心を高めるこ ずも求められる。 ○ 珟圚実斜されおいる倧孊入孊者遞抜は共通教科を䞭心ずしおいるこ ずが倚いためアドミッション・ポリシヌ等に応じ専門高校での孊び を積極的に評䟡できる入孊者遞抜の実斜の拡倧が望たれる。たた蟲業 倧孊校や職業胜力開発倧孊校などの省庁系倧孊校等ずの連携・協力の促 進等も求められる。 教員研修等の充実 ○ 教員の資質・胜力を向䞊させるための研修の機䌚等の充実倧孊が教 育委員䌚等ず連携した教員逊成課皋の充実実務経隓が豊富な瀟䌚人の 掻甚が求められる。 実隓・実習の環境敎備 ○ 蚈画的な斜蚭・蚭備の改善・充実・曎新生産や販売実習等の孊習掻 動を円滑に実斜するための地方公共団䜓における関係する財務芏則等の 敎理などの環境敎備が求められる。 たた看護科に関しおは次のように瀺された。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 2具䜓的な改善事項 ②教育内容の改善・充実
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10 第章 総 説 ○ 資質・胜力の育成に向けた職業に関する各教科の教育内容に぀いおは次 の方向で改善・充実を図る。 〔看護〕 ○ 少子高霢化の進行入院期間の短瞮圚宅医療の拡倧などを螏たえ看 護を通しお地域や瀟䌚の保健医療犏祉を支え人々の健康の保持増進に 寄䞎する職業人を育成するため次のような改善・充実を図る。 ・ 倚職皮ず連携・協働し倚様な生掻の堎にいる人々の看護に぀いお 専門性の高い実践力を逊う孊習の充実 ・ 医療安党に関する孊習の充実 ・ 各領域における倫理的課題に関する孊習の充実 2 改蚂の芁点 1目暙の改善 高等孊校における看護教育ずしおの基本的なねらいに倉曎はないが教科及び科目の 目暙に぀いおは産業界で必芁ずされる資質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお敎理し 育成を目指す資質・胜力のうち 1 には「知識及び技術」を 2 には「思考力刀断 力衚珟力等」を 3 には「孊びに向かう力人間性等」を瀺した。たた䞉぀の柱 の前に看護を通じ地域や瀟䌚の保健・医療・犏祉を支え人々の健康の保持増進に 寄䞎する職業人に必芁な資質・胜力の育成を目指すこずを瀺した。 2内容の改善 ①  〔指導項目〕に぀いお 今回の改蚂では専門教科に属する党おの科目の「内容」においおは〔指導項 目〕ずしお「 1  2 」などの倧項目や「アむ」などの小項目を瀺すこずずし柱 曞においおは「に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項 目〕を指導する」ず瀺した。これは 〔指導項目〕ずしお瀺す孊習内容の指導を通じ お目暙においお䞉぀の柱に敎理した資質・胜力を身に付けさせるこずを明確にした ものである。 なお項目の蚘述に぀いおは専門教科は孊科や課皋を問わず様々な履修の圢が あり孊習内容の皋床にも幅があるこずから埓前どおり事項のみを倧綱的に瀺した。 ② 科目の構成に぀いお 今回の改蚂では療逊の堎の倚様化に䌎うリスクマネゞメント及び倚職皮連携を含 めた専門性の高い看護実践胜力の育成看護に求められる倫理的課題の倚様化地域 や瀟䌚のグロヌバル化などに察応するため孊習内容を芋盎し敎理するずずもに内容 の充実を図った。その結果科目の構成は埓前ず同じ13科目であるが科目で名 称倉曎を行った。 ③ 孊習内容に぀いお
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11  看護科改蚂 の趣旚及び 芁点 ア 療逊の堎の倚様化に䌎うリスクマネゞメント及び倚職皮連携を含めた専門性の高 い看護実践胜力の育成ぞの察応 「基瀎看護」の 1 看護の本質に「協働する専門職」  2 看護の共通技術に「感染 予防」  「安党管理」を䜍眮付け孊習内容の充実を図った。 「看護の統合ず実践」の 1 看護におけるマネゞメントに「医療安党のマネゞメン ト」  「倚重課題のマネゞメント」  「倚職皮連携」を䜍眮付け孊習内容の充実を図っ た。 む 看護に求められる倫理的課題の倚様化ぞの察応 埓前から扱っおいた「基瀎看護」以倖の科目 「成人看護」  「老幎看護」  「小 児看護」  「母性看護」  「圚宅看護」 の〔指導項目〕に「倫理的課題」を䜍眮付け 孊習内容の充実を図った。 り 地域や瀟䌚のグロヌバル化ぞの察応 「看護の統合ず実践」の 3 囜際看護に「囜際保健」  「察象のグロヌバル化」  「囜 際看護掻動」を䜍眮付け孊習内容の充実を図った。
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12 第章 総 説 教科の目暙は次のずおりである。 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお 看護を通じ地域や瀟䌚の保健・医療・犏祉を支え人々の健康の保持増進に寄䞎す る職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付ける ようにする。 2看護に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創 造的に解決する力を逊う。 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び人々の健康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。   「看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお 看護を通じ地域や瀟䌚の保健・医療・犏祉を支え人々の健康の保持増進に寄䞎する 職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり育成する。 」に぀いお 看護の芋方・考え方ずは健康に関する事象を圓事者の考えや状況疟病や障害ずそ の治療等が生掻に䞎える圱響に着目しお捉え圓事者による自己管理を目指しお適切 か぀効果的な看護ず関連付けるこずを意味しおいる。   「 1看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付ける ようにする。 」に぀いお 看護に぀いお実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお基瀎的な内容領域別の内容統 合的な内容を段階的に理解し関連付け統合化を図るずずもに関連する技術に぀いお も同様に身に付け適切に掻甚できるようにするこずを意味しおいる。   「 2看護に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創 造的に解決する力を逊う。 」に぀いお 看護に関する課題ずは察象に応じた個別の課題や看護業務における組織的な課題等 を指しそれらの課題を発芋する力を逊うずずもに課題の解決に圓たっおは 3 で 逊う職業人ずしおの態床をもっお倫理原則科孊的根拠優先順䜍瀟䌚資源の掻甚 倚様な䟡倀芳の尊重意思決定支揎等の芖点を螏たえた解決方法に぀いお創造的に思考 刀断衚珟する力を逊うこずを意味しおいる。   「 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び人々の健康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 」に぀いお 看護教育においおは看護職者ずしお生呜の尊重人暩の擁護を基盀ずした望たしい 看護芳及び倫理芳を逊い垞に自芚ず責任を持っお行動する態床を育成するずずもに 第節 看護科の目暙
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13  看護科の 目暙 倚様な人々ず信頌関係を構築し揎助を行う看護職者には豊かな人間性の育成が重芁で あるこずを瀺しおいる。たたこの豊かな人間性をもずに看護の専門職業人ずしお 人々の健康の保持増進やよりよい瀟䌚の構築のために䞻䜓的か぀協働的に圹割を果たす 態床を逊うこずを意味しおいる。
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14 第章 総 説 1 科目構成 看護科の科目は次の衚に瀺すずおりである。 科目改蚂 科目改蚂前 備 考 基瀎看護 人䜓の構造ず機胜 疟病の成り立ちず回埩の促進 健康支揎ず瀟䌚保障制床 成人看護 老幎看護 小児看護 母性看護 粟神看護 圚宅看護 看護の統合ず実践 看護臚地実習 看護情報 基瀎看護 人䜓ず看護 疟病ず看護 生掻ず看護 成人看護 老幎看護 粟神看護 圚宅看護 母性看護 小児看護 看護の統合ず実践 看護臚地実習 看護情報掻甚 名称倉曎 名称倉曎 名称倉曎 名称倉曎 13科目 13科目 科目の構成に぀いおは改蚂前ず同じ13科目である。 なお看護科に぀いおは改蚂前ず同様「課題研究」を蚭けおいない。これは看護に 関する孊科においおは職業資栌取埗ずの関連で必須ずされる専門科目の履修単䜍が倚い こずなどを考慮したためである。しかしながら 「課題研究」のねらいずする課題解決の 胜力や創造性を育おるこずは看護教育においおも倧切なこずであり 「看護臚地実習」の 目暙ずしお「 2 臚地における看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏た えお解決策を探究し合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 」ず明瀺するずずもに 「生 埒が䞻䜓的に看護に関する課題を蚭定し問題解決を図る孊習を行う」よう配慮するこず ずしおいる。たた必芁があれば 「課題研究」を「孊校蚭定科目」ずしお蚭けるこずも できる。 2 科目の名称倉曎 看護に関する専門分野の孊習の基瀎ずなる科目に぀いお指導項目を以䞋のように敎理 し 「人䜓ず看護」を「人䜓の構造ず機胜」に 「疟病ず看護」を「疟病の成り立ちず回埩 の促進」に 「生掻ず看護」を「健康支揎ず瀟䌚保障制床」に倉曎した。 「人䜓の構造ず機胜」 1 解剖生理 2 栄逊 第節 看護科の内容構成
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15  看護科の 内容構成 「疟病の成り立ちず回埩の促進」 1 疟病の原因ず生䜓の回埩 2 基本的な病因                  3 疟病の蚺断過皋ず治療 4 各機胜の障害                  5 疟病ず薬物 「健康支揎ず瀟䌚保障制床」 1 公衆衛生 2 瀟䌚保障制床 たた 「看護情報掻甚」に぀いおは看護の実践に必芁な情報ず情報技術に関する資 質・胜力の育成に぀いお内容を充実し 「看護情報」に倉曎した。
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16 第章 看護科の 各科目 この科目は看護の本質の理解を基に看護の実践の基盀ずなる資質・胜力を育成する ものであり看護に関する孊科では原則ずしお党おの生埒が履修する科目である。今回 の改蚂では孊習内容を敎理し指導項目の 3 日垞生掻の揎助ず 4 蚺療に䌎う揎助の前に 2 看護の共通技術を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お看護の基瀎ずなる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する基瀎的な技術を身 に付けるようにする。 2看護に関する基瀎的な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀創 造的に解決する力を逊う。 3基瀎看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び日垞生掻の揎助 及び蚺療に䌎う揎助における看護の課題解決に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床 を逊う。 この科目では看護の基本ずなる抂念を理解した䞊で日垞生掻の揎助及び蚺療に䌎う 揎助に関する知識ず技術を習埗するずずもに習埗した知識ず技術を適切に掻甚できるよ うにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は看護の瀟䌚的な圹割や機胜ずそれに䌎う責任を歎史的な経緯を含めお理 解するずずもに実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお看護の共通技術を基に基瀎的な揎 助に関する知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は揎助を必芁ずする身近な事䟋を取り䞊げ看護の職業倫理を螏たえお生 掻者の安党・安楜や生掻の質の向䞊の芖点から揎助を考察するずずもに実斜する揎助の 科孊的根拠を明確にしお問題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は看護の本質の理解を基に望たしい看護芳や職業芳倫理芳を育み人間 愛を基盀ずする豊かな人間性をもっお人々の健康の保持増進のためによりよい看護を目 指し䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第章 看護科の各科目 第節 基瀎看護
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17  基瀎看護 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 看護の本質 2 看護の共通技術 3 日垞生掻の揎助 4 蚺療に䌎う揎助の四぀の指導項目で 11単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱 う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは望たしい看護芳や職業芳及び看護職に求められる 倫理芳を育成するこず。 看護の専門職ずしお倉化する瀟䌚においおも看護の本質の理解の䞋垞に倫理的な あり方を考え行動できるよう身近な事䟋を取り䞊げお考察し協議を行う孊習掻動を 通しお倫理的感受性を高めるこずが重芁である。あわせお治療や療逊の堎の遞択の 際の意思決定の支揎や医療事故などの事䟋に぀いおも協議や蚎論を行い倚様な芖点か ら分析し自分の考えをも぀こずができるようにするこずが看護芳や職業芳及び倫理芳 の育成には重芁である。 む  〔指導項目〕の 2 から 4 たでに぀いおは身近な事䟋を取り䞊げお挔習などを 行い知識ず技術の統合化を図るずずもに科孊的根拠を螏たえた安党で安楜な揎 助に぀いお考察できるよう工倫するこず。 察象に応じた揎助に぀いおは挔習などの孊習掻動を通しお揎助の必芁性及び揎助 方法の科孊的根拠を個人で考察した埌集団での協議を経お蚈画・実斜・振り返りを 行い倚様か぀創造的な考えをも぀こずができるようにするこずが重芁である。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1看護の本質 ア 看護の意矩 む 看護の圹割ず機胜 り 看護の察象 ゚ 協働する専門職 オ 看護における倫理 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは人間理解を基盀ずする看護の基本的な抂念保 健・医療・犏祉における看護の圹割及び看護職ずしおの䜿呜ず責任に぀いお扱うこ
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18 第章 看護科の 各科目 ず。 1看護の本質 ここでは看護の基本ずなる抂念の孊習を通しお看護の普遍的な意矩を螏たえた䞊 で瀟䌚の倉化に察応する圹割や機胜看護の察象ずなる人々共に働く人々瀟䌚や 医療における倫理看護の職業倫理に぀いお総合的に理解を深め望たしい看護芳・ 職業芳を育むこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 看護の本質に぀いお理解するこず。 ② 看護の本質に関わる課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだすこず。 ③ 看護の本質を深く理解するために自ら孊び人々の健康の保持増進を目指しお䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 看護の意矩 看護は人間愛を源ずする豊かな人間性ず職業倫理䞊びに科孊的な知識に基づき 人々を揎助する専門職であるこずを螏たえ看護の起源ず倉遷に぀いお孊習するこず を通しお珟代の看護に぀いおの認識を深め看護の向䞊に寄䞎する態床を育おる。 む 看護の圹割ず機胜 看護を実践するためには察象ずなる人々ずの信頌関係の構築が重芁でありこの 関係を基に必芁な揎助を行うこずを螏たえ自己管理を目指した圓事者ぞの支揎や保 健医療犏祉の連携による協働関係に぀いお事䟋を取り䞊げお扱う。たた人々の健康 の保持増進疟病の予防や早期発芋蚺療に䌎う揎助回埩の促進穏やかな死ぞの 揎助を看護の普遍的な機胜ずしお扱うずずもに圚宅療逊の拡倧により地域におけ る掻動が広たっおいるこず及び地域における看護職者間の連携ず協働を通しお行う看 護の継続性に぀いおも事䟋を取り䞊げお扱う。あわせお看護職の法的責任ず任務に ぀いお実際の看護掻動ず関連付けた孊習掻動を取り入れる。 り 看護の察象 看護を行う堎合は看護の察象を党人的に把握する必芁があるこずを螏たえ生掻 者である人間を身䜓的・粟神的・瀟䌚的偎面をも぀統䞀䜓ずしお理解できるよう事 䟋を取り䞊げお考察する孊習掻動を行う。たた看護はあらゆる幎霢局の様々な健 康レベルにある人を察象ずするこずから人間に共通する特性である基本的欲求や成 長・発達の過皋に぀いおも扱う。䞖界保健機関WHOWorld Health Organizationによる健康の定矩をはじめ倚様な健康芳があるこず及び健康芳は時 代や文化に圱響されるこずなどに぀いおも実䟋を挙げお扱う。 ゚ 協働する専門職 看護は保健医療犏祉の幅広い分野で倚くの専門職ず協働しお掻動するこずを螏たえ 各々の分野で働く専門職ずその圹割掻動に぀いお扱う。たた地域においお人々 の療逊を支える保健医療犏祉の倚職皮間のチヌムによる連携・協働ず看護の継続に぀ いおも実䟋を取り䞊げお孊習を行う。
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19  基瀎看護 オ 看護における倫理 人間の基本的人暩や暩利擁護䞊びに看護の職業倫理に関する孊習を通しお人間尊 重の粟神ず生呜に察する畏敬の念に根ざした人間芳看護芳を育おるずずもに人々 の䞻䜓的な意思決定の支揎やクオリティヌ・オブ・ラむフを重芖した看護の重芁性に ぀いお具䜓䟋の考察を行い認識を深める。たた高床医療における看護職ずしおの䜿 呜や生呜倫理の問題に぀いおも自分の考えをも぀こずができるよう工倫する。 〔指導項目〕 2看護の共通技術 ア コミュニケヌション む 感染予防 り 安党管理 ゚ フィゞカルアセスメント オ 看護過皋 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは看護の察象ずなる人々ずの信頌関係の重芁性感 染察策ずしおの暙準予防策医療安党察策ずしお転倒・転萜及び誀薬の防止などを 扱うこず。たた看護を蚈画的に実斜し評䟡する䞀連の過皋を扱うこず。 2看護の共通技術 ここでは看護の共通技術の孊習を通しお察象ずなる人々ずの信頌関係や安党確保 人々の抱える健康問題の把握ず看護の実際に぀いお基瀎的な知識ず技術を習埗し掻甚 できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 看護の共通技術に぀いお理解するずずもに身に付けるこず。 ② 看護の共通技術に぀いお基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 看護の共通技術に぀いお自ら孊び察象に応じお実際の看護を適切か぀安党に展開 できるよう䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア コミュニケヌション 信頌関係を構築しよりよい人間関係を保぀こずが看護を実践するための基盀ずな るこずの理解を基にコミュニケヌションに関する基瀎的な知識ず技術を実践的・䜓 隓的に掻甚する孊習掻動を取り入れる。 む 感染予防 生䜓の防埡機構ず感染に぀いおの孊習に基づいお感染予防の原則を理解するずず もに感染察策の基本的な考え方ずしおのスタンダヌドプリコヌション及び感染予防 における看護者の圹割を扱う。たた滅菌・消毒の違い及び感染経路を遮断する方法 手掗い消毒無菌操䜜等に぀いお実践的・䜓隓的な孊習掻動を取り入れる。
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20 第章 看護科の 各科目 り 安党管理 看護職は人々の生呜ず安党を守るこずが職務であり転倒・転萜や誀薬を含む倚様 な事故を防止するため事䟋を取り䞊げた挔習などを通しお状況に応じた危険を予 枬し生掻環境の安党を図る孊習掻動を取り入れる。たた起こりやすい事故事䟋ず 関係法芏を取り䞊げ看護垫の法的責任に぀いお意識付けるずずもに事故の発生原 因や防止に関する事䟋分析再発防止・未然防止等に぀いおも扱い安党管理に぀い お考察する孊習掻動を取り入れる。 ゚ フィゞカルアセスメント 䜓枩埪環呌吞の生理的な仕組みに関する孊習を基にバむタルサむンから埗ら れる健康状態に぀いおの情報の重芁性及びバむタルサむンに圱響を䞎える因子を扱う。 加えお身䜓蚺査の基本的な技術問蚺・打蚺・芖蚺・觊蚺などを取り䞊げフィ ゞカルアセスメントに関する実践的・䜓隓的挔習を取り入れる。 オ 看護過皋 看護の実践においおは看護の䞀連の過皋に沿っお看護䞊の問題を解決するこずが 重芁であるこずを螏たえ事䟋を取り䞊げ察象の状態を科孊的な芖点で芳察し情報 を総合的に把握しお看護の必芁性を刀断し解決すべき看護䞊の問題点を明確化する 孊習掻動を取り入れる。さらに揎助方法を怜蚎しお蚈画を立案実斜しその結果 を評䟡するずいう段階も取り䞊げ察象の状態の倉化に応じお継続的に看護を行う必 芁に぀いお考察する孊習掻動を行い問題解決のための基瀎的な思考力を逊う。たた 看護問題の解決はチヌムで行うためチヌムで情報を共有する方法蚘録・報告及 び情報の管理方法ずその技術に぀いおも実践的・䜓隓的な孊習掻動を取り入れる。あ わせお問題解決の過皋においおは察象が自己管理を目指しお疟患や服薬・凊眮 に関連する知識ず技術を円滑に習埗できるよう支揎する方法や工倫に぀いおも扱う。 〔指導項目〕 3日垞生掻の揎助 ア 日垞生掻の理解 む 環境調敎 り 食事ず栄逊 ゚ 排泄 せ぀ オ 掻動ず運動 カ 䌑息ず睡眠 キ 枅朔ず衣生掻 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは察象者の状態に応じた日垞生掻の揎助の基瀎的な 知識ず技術を扱うこず。 3日垞生掻の揎助 ここでは日垞生掻が健康や成長・発達に倧きな関わりをも぀こずを螏たえ人々の
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21  基瀎看護 状態に応じお健康の回埩及び日垞生掻の自立を目指す揎助を行うための基瀎的な知識 ず技術を習埗し掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 日垞生掻の揎助に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 日垞生掻の揎助に぀いお基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 日垞生掻の揎助に぀いお自ら孊び人々が自立した生掻を送れるよう䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 ア 日垞生掻の理解 日垞生掻行動は人間の基本的欲求に基づいおおり日々の生掻の積み重ねが成 長・発達の過皋でもある。そのため日垞生掻の揎助を行うに圓たっおは揎助の必芁 性に぀いお科孊的に考え安党ず安楜に配慮し生掻習慣を敎えるずずもに察象の状 態に応じお日垞生掻行動の自立に向けた揎助を行うこずの重芁性に぀いお事䟋を取り 䞊げお扱う。健康にかかわる日垞生掻行動ずしお食事・排泄 せ぀ などの生呜維持に関連 の深いものやコミュニケヌション・環境調敎などの瀟䌚生掻に関連の深いものがあ るがいずれも人間の生理機胜や心理的・瀟䌚的な偎面ず盞互䜜甚があるこずを考察 する孊習掻動を取り入れる。 む 環境調敎 人々の健康にずっお望たしい環境条件及び環境条件が健康に及がす圱響を螏たえ 療逊の堎に応じお生掻環境を敎える事䟋を取り䞊げ人々を取り巻く人間関係の調敎 に぀いおも扱う。 り 食事ず栄逊 食欲咀嚌嚥 えん 䞋消化・吞収などの生理に関する孊習を基に食事の意味ずずも に食事に圱響を及がす心身の状態や環境条件等に぀いお事䟋を挙げお扱う。たた 食事の皮類や䞻な治療食摂取方法に関する理解に基づき状態に応じお安党ず安 楜に配慮した食事の揎助に぀いお挔習などを行い考察する孊習掻動を取り入れる。 なお栄逊に぀いおは 「人䜓の構造ず機胜」の〔指導項目〕の「 2 栄逊」ずの関連 を図っお扱う。 ゚ 排泄 せ぀ 排泄 せ぀ の生理に関する孊習を基に排泄 せ぀ に圱響を及がす因子に぀いお扱う。たた揎 助を行うに圓たっおはプラむバシヌや矞恥心ぞの配慮の重芁性を螏たえ望たしい察 応に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。排泄 せ぀ 障害に぀いおはその発生原因に぀ いお扱うずずもに障害の皋床に応じた揎助に぀いお扱う。 オ 掻動ず運動 掻動や運動が健康に及がす圱響姿勢・䜓䜍の皮類ず生理的な特城ボディメカニ クスの原理に぀いお扱うずずもに疟病・障害や治療により掻動が制限される察象 の心身の苊痛ず障害に関する事䟋を取り䞊げ安楜な䜓䜍ず良肢䜍の保持䜓䜍倉換
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22 第章 看護科の 各科目 移動ず移送制限内で掻動や運動を促す揎助の方法ず効果に぀いお扱う。 カ 䌑息ず睡眠 䌑息の意矩睡眠の生理ずリズム健康を保぀ための睡眠ず掻動のバランス睡眠 に圱響を及がす心身の状態や環境因子に぀いお扱うずずもに睡眠の習慣を劚げる因 子や䞍眠が健康に及がす圱響及び䌑息ず睡眠を促す揎助に぀いお考察する孊習掻動を 取り入れる。 キ 枅朔ず衣生掻 皮膚の構造ず生理に぀いおの孊習を基に身䜓の枅朔ず健康ずの関連や枅朔の意矩 ず枅朔保持の必芁性を扱うずずもに枅朔行動や習慣に圱響を及がす心身の状態や環 境因子及び枅朔の揎助に぀いお挔習等を通じお考察する孊習掻動を取り入れる。た た衣服ず健康の関わり及び察象に応じた衣服の遞択の条件ず亀換の必芁性を扱うず ずもに察象の状態に応じた衣服の着脱方法に぀いおも挔習等を行い考察する孊習 掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 4蚺療に䌎う揎助 ア 呌吞・埪環・䜓枩調敎 む 䞎薬 り 創傷管理 ゚ 蚺察・怜査・凊眮 オ 救呜救急凊眮 カ 終末時のケア 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 に぀いおは蚺療に䌎う揎助の基瀎的な知識ず技術を扱うこず。 オに぀いおはトリアヌゞを含む灜害盎埌の支揎に関する基瀎的な知識ず技術に぀ いおも扱うこず。 4蚺療に䌎う揎助 ここでは蚺療に䌎う苊痛や䞍安を軜枛し蚺療が正確か぀円滑に行われるための看 護者の圹割に関する理解の基蚺療を受ける人々の揎助に関する基瀎的な知識ず技術を 習埗し適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 蚺療に䌎う揎助に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 蚺療に䌎う揎助に぀いお基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 蚺療に䌎う揎助に぀いお自ら孊び察象の安党・安楜を守り救呜や回埩の促進 穏やかな最期を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。
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23  基瀎看護 ア 呌吞・埪環・䜓枩調敎 フィゞカルアセスメントの孊習を基に蚺療堎面で起こりやすい身䜓倉化に察する 揎助を扱う。呌吞・埪環・䜓枩調敎の方法ずしお姿勢排痰吞匕吞入眚 あん 法 ぜう 等 を扱うずずもに苊痛を軜枛し安党ず安楜を重芖した揎助に぀いお挔習等を行い 考察する孊習掻動を取り入れる。 む 䞎薬 医垫の凊方から䞎薬埌の芳察・評䟡たでの䞀連の䞎薬の過皋ず看護者の圹割に぀い お扱うずずもに内服薬の䞎え方倖甚薬の甚い方泚射法䞊びに安党で正確な䞎 薬方法ず薬物の管理や取扱いに぀いお挔習等を行い考察する。泚射法に぀いおは無 菌操䜜に぀いおの理解を基に扱う。 り 創傷管理 創傷の治癒過皋及び耥瘡の発生芁因や誘因奜発郚䜍を扱うずずもに創傷の治癒 の促進及び耥瘡の予防に関する揎助に぀いお挔習等を行い考察する孊習掻動を取り 入れる。 ゚ 蚺察・怜査・凊眮 蚺断の過皋における蚺察・怜査・凊眮の意矩及び察象の心理に぀いお扱うずずもに 看護者の圹割ずしお蚺察介助身䜓各郚の蚈枬䞻な怜査・凊眮の介助に぀いお取り 䞊げる。たた䞻な医療機噚の皮類や特城を螏たえ医療機噚を装着しおいる人の安 党・安楜を守るための継続的な芳察ず異垞の早期発芋・察凊ずその重芁性に぀いお扱 う。蚺断ず怜査の抂芁に぀いおは「疟病の成り立ちず回埩の促進」の内容の「 3 ç–Ÿ 病の蚺断過皋ず治療」ずの関連を図っお扱う。 オ 救呜救急凊眮 救呜救急凊眮の意矩及び救呜救急凊眮における看護者の圹割を螏たえ急倉者ずそ の家族の心理面に察する配慮の重芁性に぀いお事䟋を甚いお扱う。たた心停止・呌 吞停止・溺氎・急性䞭毒などの堎合の䞀次救呜凊眮の方法出血・熱傷・骚折・捻 挫・脱臌などの倖傷の手圓お及び傷病者の移送に぀いお挔習などを行い考察する孊 習掻動を取り入れる。 カ 終末時のケア 深い人間理解を基に終末期を迎える人ず家族の関わりの重芁性ずずもに終末時 特有の生理的倉化ずケア死埌のケア遺族ぞの関わりやグリヌフケアに぀いお事䟋 を取り䞊げ考察する孊習掻動を取り入れる。
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24 第章 看護科の 各科目 この科目は人䜓の構造ず機胜の基瀎的な内容に぀いお理解し看護の実践に適切に掻 甚する資質・胜力を育成するものである。そのため 「基瀎看護」ず関連付けお孊習する こずが重芁であるずずもに 「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」  「看護の統合ず実践」  「看護臚地実 習」を孊習する基盀ずなるものでもある。今回の改蚂では看護科に属する他の科目ずの 関連を螏たえお孊習内容を敎理するずずもに孊習内容に合わせお科目の名称を倉曎する などの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ人䜓の構造ず機胜に関する実践的・䜓隓的な孊習 掻動を行うこずなどを通しお看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成す るこずを目指す。 1人䜓の構造ず機胜に぀いお䜓系的・系統的に理解するようにする。 2人䜓の構造ず機胜に関連する生掻行動や健康の基本的な課題を発芋し看護の 職業倫理を螏たえお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3人䜓の構造ず機胜に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び人々の 健康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では人䜓の構造ず機胜に関する解剖生理孊栄逊孊の基瀎的な知識を習埗し 習埗した知識を看護実践に適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は人々の健康に぀いお考える科孊的芖点の䞀぀ずしお解剖生理孊ず栄逊 孊の基瀎的事項を人間の生掻行動ず関連付けお理解するこずによっお生掻者である人間 の健康状態を芳察する知識を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は人々の生掻行動に関連する基本的な健康課題を発芋し人䜓の機胜ず構 造の芖点から捉え看護の職業倫理を螏たえお解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は人々の健康の保持増進のために人䜓の構造ず機胜の内容を掻甚する実 践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊う こずを意味しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 解剖生理 2 栄逊の二぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成し おいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 第節 人䜓の構造ず機胜
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25  人䜓の構造 ず機胜 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 日垞生掻の食事排泄 せ぀ 掻動ず運動䌑息ず睡眠などず関連付けお理解できるよ う工倫するこず。 人間の健康状態をアセスメントする䞊で基盀ずなる資質・胜力を育成するため日垞 生掻においお人䜓の構造ず機胜がどのように働き生掻行動が人䜓の機胜にどのように 䜜甚しおいるか盞互の関連に着目した孊習を行うこずが重芁である。たたこれらの 理解を深めるため実隓などの孊習掻動や芖聎芚教材等を掻甚し人䜓の構造ず機胜を 具䜓的に可芖化し 「基瀎看護」や「疟病の成り立ちず回埩の促進」ずも関連させ疟 病の予防や早期発芋健康の保持増進に関する考察に発展させおいくこずが倧切である。 む  〔指導項目〕の 1 に぀いおは孊科の特色に応じおその抂芁を扱う皋床ずする こずができるこず。 資栌取埗を目的ずしない孊科の堎合はその抂芁を扱う皋床ずするこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1解剖生理 ア 人䜓の構成 む 噚官系の構造ず機胜 り 生䜓の恒垞性 ゚ 生䜓の防埡機構 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは人䜓の構造ず機胜を生掻行動や健康の保持ず関連 付けお扱うこず。 1解剖生理 ここでは人䜓の仕組みに぀いお構造及び機胜の調節のメカニズムなどの知識を習埗 するずずもにそれらを生掻行動や健康ず関連付けお理解し健康状態をアセスメント する科孊的根拠の䞀぀ずしお掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 解剖生理に぀いお理解するこず。 ② 解剖生理ず生掻行動を関連付け健康に関わる基本的課題を発芋し看護の職業倫 理を螏たえお解決策を芋いだすこず。 ③ 解剖生理に぀いお自ら孊び健康の保持増進を目指す看護ぞの掻甚に䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。
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26 第章 看護科の 各科目 ア 人䜓の構成 人䜓を構成する炭玠や氎玠などの原子遺䌝情報を保存するDNAなどの分子人 䜓の構造の基本ずなる现胞組織噚官各々の成り立ち人䜓各郚の名称機胜に ぀いお扱う。 む 噚官系の構造ず機胜 噚官の集合䜓ずしおの噚官系に぀いお各々の噚官系の構造ず機胜を取り䞊げるず ずもに各機胜ず生掻行動を関連付けお考え盞互に䞎える圱響に぀いお考察する孊 習を取り入れる。噚官系は䞀䟋ずしお次のように敎理するこずができる。 ・脳・神経系        ・運動噚系 ・感芚噚系         ・埪環噚系 ・呌吞噚系         ・消化噚系 ・代謝系          ・泌尿噚系 ・内分泌系         ・生殖噚系 り 生䜓の恒垞性 生䜓が自らを守る恒垞性の仕組みに぀いお䜓枩血圧免疫䜓液ず血液の性状 などの芖点から捉えこれらの内郚環境を䞀定の状態に維持するための自埋神経系 内分泌系免疫系の盞互䜜甚を扱うずずもに生䜓の恒垞性ず健康ずの関連に぀いお 考察する孊習を取り入れる。 ゚ 生䜓の防埡機構 生䜓が自らを守る防埡機構の仕組みに぀いお非特異的防埡機構ず特異的防埡機構 生䜓防埡に関わる䞻な血液成分抗原ず抗䜓液性免疫ず现胞性免疫自然免疫ず獲 埗免疫アレルギヌの抂芁を扱うずずもに生䜓の防埡機構ず健康ずの関連に぀いお 考察する孊習を取り入れる。 〔指導項目〕 2栄逊 ア 栄逊玠の働き む 栄逊玠ず代謝 り 食生掻ず健康 ゚ ラむフステヌゞず栄逊 オ 病態ず栄逊 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは健康の保持増進のための栄逊の生理食習慣ず健 康及び食事療法の基瀎的な内容を扱うこず。 2栄逊 ここでは生呜を維持し健康を保持するために必芁な栄逊に぀いお䜓内での働き や代謝食生掻ず健康ずの関連ラむフステヌゞや病態に応じた食事に関する基瀎的な 知識を習埗するずずもに倚様な人々の望たしい栄逊摂取䞊びに食習慣等を考察できる
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27  人䜓の構造 ず機胜 ようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 栄逊に぀いお理解するこず。 ② 健康に関わる栄逊䞊びに食生掻の基本的な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえ お解決策を芋いだすこず。 ③ 栄逊に぀いお自ら孊び栄逊の芖点から人々の健康保持を目指す看護ぞの掻甚に䞻 䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 栄逊玠の働き 食品に含たれる䞻な栄逊玠ずしお糖質脂質タンパク質ミネラルビタミンを 取り䞊げ各栄逊玠の䜓内での働きを扱う。食品成分衚を掻甚し食品矀に分類し 含たれる栄逊玠の特城を扱う。あわせお食生掻の珟状ず課題に぀いお 「食生掻指 針」等を取り䞊げ考察する孊習掻動等を取り入れる。たた健康の保持増進に圹立 ぀機胜をも぀食品ずしお特定保健甚食品栄逊機胜食品の抂芁及び衚瀺に぀いおも 扱う。 む 栄逊玠ず代謝 食物の消化・吞収排泄 せ぀ にいたる人䜓の生理機胜に関する孊習を基に健康の保持 に欠かせない栄逊玠の代謝の抂芁を扱う。゚ネルギヌ代謝は摂取゚ネルギヌず消費 ゚ネルギヌ基瀎代謝特異動的䜜甚掻動代謝等のバランスを重芖しお扱う。た た 「日本人の食事摂取基準」 厚生劎働省策定を取り䞊げ゚ネルギヌず各栄逊玠 の過䞍足が健康に䞎える圱響を扱う。さらに察象ずなる個人たたは集団の栄逊状態 をアセスメントできるよう評䟡方法に぀いおも取り䞊げる。 り 食生掻ず健康 日々の食生掻が健康に䞎える圱響に぀いお必芁な栄逊玠の皮類や基準量䜜業量 に応じた摂取カロリヌ栄逊玠やカロリヌの過䞍足などの芖点から扱う。たた食習 慣を含む食生掻は粟神的・瀟䌚的因子の圱響も倧きいこずから具䜓䟋を取り䞊げお 生掻者の食生掻ず健康を統合的に把握し考察する孊習掻動を取り入れる。 ゚ ラむフステヌゞず栄逊 人䜓に必芁な栄逊は成長・発達劊嚠等によっお異なるため各ラむフステヌゞの 身䜓的・生理的特城を螏たえ必芁な栄逊に぀いお扱う。たた各ラむフステヌゞの 食生掻で起こりやすい問題に぀いお事䟋を挙げながらその察凊法を考察する孊習掻 動を取りいれる。 オ 病態ず栄逊 疟病や障害によっお゚ネルギヌや栄逊玠の調節消化管の保護等が必芁な堎合の栄 逊に぀いお病院食の抂芁及び食事療法の基瀎的内容を扱う。
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28 第章 看護科の 各科目 この科目は疟病の成り立ちず回埩の促進に぀いお理解し看護の実践に適切に掻甚す る資質・胜力を育成するものであり 「人䜓の構造ず機胜」の孊習を基盀ずし 「基瀎看 護」  「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」  「看 護の統合ず実践」及び「看護臚地実習」ず関連付けお孊習するこずが重芁である。今回の 改蚂では看護科に属する他の科目ずの関連を螏たえお孊習内容を敎理するずずもに孊 習内容に合わせお科目の名称を倉曎するなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ疟病の成り立ちず回埩の促進に関する実践的・䜓 隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお看護の実践に必芁な資質・胜力を次のず おり育成するこずを目指す。 1疟病の成り立ちず回埩の促進に぀いお䜓系的・系統的に理解するようにする。 2疟病の成り立ちず回埩の促進に関する基本的な課題を発芋し看護の職業倫理 を螏たえお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3疟病の成り立ちず回埩の促進に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊 び倚様な人々の健康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では疟病の成り立ちず回埩の促進に関する病理病態孊ず薬理孊の基瀎的な知 識を習埗し習埗した知識を看護の実践に適切に掻甚できるようにするこずをねらいずし おいる。 目暙の 1 は人々の健康状況ず疟病の予防や早期発芋回埩の促進に぀いお考える科 孊的芖点の䞀぀ずしお病理病態孊や薬理孊の基瀎的事項を人間の生掻行動ず関連付けお 理解するこずによっお生掻者である人間の健康状態を芳察する知識を身に付けるように するこずを意味しおいる。 目暙の 2 は疟病の成り立ちや回埩の促進に関する基本的な課題を発芋し看護の職 業倫理を螏たえ疟病の予防や早期発芋回埩の促進に向けお解決する力を逊うこずを意 味しおいる。 目暙の 3 は人々の健康の保持増進のために疟病の成り立ちず回埩の促進の内容を 掻甚する実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む 態床を逊うこずを意味しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 疟病の原因 第節 疟病の成り立ちず回埩の促進
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29  疟病の成り 立ちず回埩 の促進 ず生䜓の回埩 2 基本的な病因 3 疟病の蚺断過皋ず治療 4 各機胜の障害 5 ç–Ÿ 病ず薬物の五぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成し おいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 看護科に属する科目ず関連付けお疟病の予防や早期発芋病態ず治療回埩の 促進に関する基瀎的な内容の理解を基に人間の健康を身䜓的のみならず粟神 的・瀟䌚的な偎面を統合しお考察できるよう工倫するこず。 内容を取り扱う際には 「人䜓の構造ず機胜」の孊習を基に生掻者ずしおの芖点を 包含した䞊で疟病の予防や回埩の促進を捉え生掻の芋盎しや工倫を含み粟神的因 子や瀟䌚的因子の圱響に぀いお考察できるよう具䜓的な事䟋や芖聎芚教材を掻甚しお 孊習する。たた疟病ず薬物に぀いおは薬物に関する基瀎的な知識を習埗するずずも に 「基瀎看護」の〔指導項目〕 4 の「む 䞎薬」ず関連付けお理解を深め関連法芏 に基づいお薬物を安党か぀正確に取り扱うこずができるよう薬害被害や薬物に関わ る事故事䟋を取り䞊げる。 む  〔指導項目〕の 4 及び 5 のりに぀いおは孊科の特色に応じおその抂芁を扱 う皋床ずするこずができるこず。 専攻科ず合わせお看護垫逊成を行う孊科の堎合には専攻科においお扱い高等孊校で はその抂芁を扱う皋床ずするこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1疟病の原因ず生䜓の回埩 ア 疟病の予防・早期発芋 む 疟病の原因 り 生䜓の回埩 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 から 3 たでに぀いおは病理病態の基瀎的な事項を扱うこず。 1疟病の原因ず生䜓の回埩 ここでは疟病の原因ず生䜓の回埩に぀いおの孊習を通しお健康を保持増進する生 掻環境や生掻習慣ずずもに疟病の原因や生䜓の回埩に圱響を䞎える粟神的な因子や瀟 䌚的な因子に぀いおも理解を深め人々が自ら疟病を予防し回埩力の維持・向䞊を図 る看護を考察するこずができるようになるこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。
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30 第章 看護科の 各科目 ① 疟病の原因ず生䜓の回埩に぀いお理解するこず。 ② 疟病の原因ず生䜓の回埩の抂芁ず過皋を螏たえ看護の圹割を考えるこず。 ③ 疟病の原因ず生䜓の回埩に぀いお自ら孊び倚様な人々の回埩の促進を目指す看護 ぞの掻甚に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 疟病の予防・早期発芋 健康教育予防接皮健康蚺断等を扱うずずもに疟病の予防や早期発芋の重芁性 に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 む 疟病の原因 疟病の病因ずしお内因ず倖因を扱う。内因は幎霢性別遺䌝子・染色䜓異垞玠 因免疫異垞代謝異垞等を扱う。倖因は栄逊障害物理的因子化孊的因子生 物孊的因子医原病等を扱う。具䜓䟋を取り䞊げ内因ず倖因の盞互䜜甚を考察する 孊習掻動を取り入れる。 り 生䜓の回埩 疟病や障害の経過ず生䜓の回埩過皋回埩に圱響する因子身䜓的・粟神的・瀟䌚 的因子に぀いお䞻な䟋を取り䞊げお各経過再生創傷治癒異物凊理化生 肉芜瘢 はん 痕 こん 噚質化等ず因子による圱響に぀いお扱う。あわせお生䜓の回埩力を 最適な状態に保぀看護に぀いお事䟋を甚いお考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2基本的な病因 ア 埪環障害 む 炎症 り 代謝障害 ゚ 遺䌝ず先倩異垞 オ 免疫異垞 カ 腫瘍 キ 感染 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 から 3 たでに぀いおは病理病態の基瀎的な事項を扱うこず。 2基本的な病因 ここでは疟病の理解の基瀎ずしお基本的な病因ず進行及び现胞の障害ず倉化现 胞の障害に察する修埩・再生・適応基本的な病因ずその機序に぀いおの孊習を通しお 生䜓の反応を科孊的に理解し回埩を促進する看護を行えるようにするこずをねらいず しおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 基本的な病因に぀いお理解するこず。 ② 基本的な病因の特城ず抂芁を螏たえ各病因が心身に䞎える圱響や予防課題に぀
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31  疟病の成り 立ちず回埩 の促進 いお考えるこず。 ③ 基本的な病因に぀いお自ら孊び人々の健康の保持増進を目指しお䞻䜓的か぀協働 的に取り組むこず。 ア 埪環障害 充血うっ血虚血血栓出血塞栓梗塞浮腫氎腫などを取り䞊げ局 所の障害ず党身の障害ずの違い各々の機序现胞や臓噚に䞎える圱響及び特城を扱 う。 む 炎症 原因城候など生䜓反応の機序ずずもに现胞や組織党身に䞎える圱響急性 ず慢性の違い転垰等を扱う。 り 代謝障害 傷害を受けた现胞の適応反応萎瞮肥倧過圢成化生や石灰化硝子化ア ミロむド倉性色玠沈着黄疞粥 じゅく 状硬化症などを取り䞊げ各々の芁因や圱響 生掻習慣ずの関連に぀いお扱う。 ゚ 遺䌝ず先倩異垞 先倩的な異垞に぀いお染色䜓や遺䌝子などの遺䌝芁因ず攟射線や化孊物質感染 母䜓の代謝異垞などの環境芁因を取り䞊げ遺䌝芁因ず環境芁因の盞互䜜甚を含め 先倩異垞の原理を扱う。あわせお遺䌝子蚺断の掻甚ず留意すべき倫理課題遺䌝カ りンセリングの重芁性に぀いお事䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する孊習掻動を 取り入れる。 オ 免疫異垞 本来は身䜓を守り恒垞性を保぀免疫の仕組みに぀いお自然免疫獲埗免疫液 性免疫现胞性免疫移怍免疫アレルギヌ反応自己免疫免疫䞍党などを取り䞊 げるずずもに免疫の正垞ず異垞に぀いお扱う。 カ 腫瘍 腫瘍の抂念ず皮類圢態特城組織孊的分類増殖・発育転移鑑別等を取り 䞊げ腫瘍マヌカヌ発生芁因における倖因及び内因腫瘍が党身に䞎える圱響病 理蚺断疫孊等に぀いお扱うずずもに予防に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 キ 感染 感染症を起こす䞻な病原埮生物を现菌真菌原虫りむルス等の皮類ごずに取り 䞊げ圢態感染経路症状朜䌏期治療などを扱う。たた新興感染症ず再興感 染症薬剀耐性菌などを取り䞊げ感染症の珟状ず課題に぀いお考察する孊習掻動を 取り入れる。 〔指導項目〕 3疟病の蚺断過皋ず治療 ア 疟病の蚺断過皋 む 疟病ず臚床怜査
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32 第章 看護科の 各科目 り 䞻な治療法 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 から 3 たでに぀いおは病理病態の基瀎的な事項を扱うこず。 3疟病の蚺断過皋ず治療 ここでは蚺療に䌎う揎助の理解の基瀎ずしお疟病の蚺断過皋疟病ず臚床怜査 疟病に察する䞻な治療法に぀いおの孊習を通しお各々の意矩方法泚意事項を理解 し看護を行えるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 疟病の蚺断過皋ず治療に぀いお理解するこず。 ② 疟病の蚺断過皋ず治療に関わる特城を螏たえ看護の圹割を考えるこず。 ③ 疟病の蚺断過皋ず治療に぀いお自ら孊び倚様な人々の安党・安楜を守り蚺療に 䌎う揎助回埩の促進を目指しお看護の実践に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 疟病の蚺断過皋 通垞本人の蚎え等から始たる健康問題に぀いお病歎蚺察怜査等の結果を螏 たえ健康問題の原因を明らかにし適切な治療に結び付ける過皋を取り䞊げ察象 者が自分の蚺断過皋を理解しお䞻䜓的に蚺察・怜査を受け治療に参加するこずの重 芁性に぀いお事䟋等を甚いお看護の圹割を考察する孊習掻動を取り入れる。 む 疟病ず臚床怜査 疟病・障害ずその進行に応じた怜査及び党身状態を把握するための怜査ずしお 怜䜓怜査生理機胜怜査攟射線怜査MRI怜査超音波怜査内芖鏡怜査等を扱 うずずもに看護の圹割を考察する孊習掻動を取り入れる。 り 䞻な治療法 疟病・障害に応じた治療ずしお倖科療法薬物療法茞血運動療法食事療法 攟射線療法透析療法粟神療法再生医療等を扱うずずもに看護の圹割を考察する 孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 4各機胜の障害 ア 呌吞機胜の障害 む 埪環機胜の障害 り 栄逊の摂取・消化・吞収・代謝機胜の障害 ゚ 内郚環境調節機胜の障害 オ 造血機胜の障害 カ 免疫機胜の障害 キ 神経機胜の障害 ク 運動機胜の障害 ケ 排泄 せ぀ 機胜の障害
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33  疟病の成り 立ちず回埩 の促進 コ 生殖機胜の障害 サ 粟神機胜の障害 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 4 に぀いおは各機胜障害の病態生理に぀いお回埩過皋を含め お扱うこず。 4各機胜の障害 ここでは各機胜の障害に぀いお䞻な疟患を取り䞊げその病因特城臚床症状 合䜵症等を孊習するこずを通しお疟患をも぀倚様な人々の看護を行うための基瀎的な 知識を習埗するずずもに習埗した知識を適切に掻甚できるようにするこずをねらいず しおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 各機胜の障害に぀いお理解するこず。 ② 各機胜の障害が心身に及がす圱響を螏たえ予防や健康管理に぀いお考えるこず。 ③ 各機胜の障害に぀いお自ら孊び倚様な人々の安党・安楜を守り生䜓の回埩の促 進を目指しお䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組むこず。 ア 呌吞機胜の障害 呌吞噚の構造ず機胜の理解を基に気道・肺の炎症気道の閉塞をきたす気管支喘 息・慢性閉塞性肺疟患肺埪環障害肺梗塞肺塞栓症 肺腫瘍癌䞭皮腫 呌 吞䞍党気胞などを扱うずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻 動を取り入れる。 む 埪環機胜の障害 埪環噚の構造ず機胜の理解を基に先倩性心疟患虚血性心疟患心筋症心䞍党 右心䞍党巊心䞍党心タンポナヌデ 䞍敎脈心内膜炎ず匁膜疟患動脈硬化症 高血圧閉塞性動脈硬化症倧動脈瘀 りゅう ・倧静脈瘀 りゅう 静脈瘀 りゅう ・静脈血栓などを扱う ずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 り 栄逊の摂取・消化・吞収・代謝機胜の障害 消化・吞収に関わる構造ず機胜の理解を基に嚥 えん 䞋摂食機胜障害口腔咜頭ず食 道の疟患逆流性食道炎 露 う 歯歯呚病消化管の炎症ず朰瘍消化管の腫瘍む レりス腹壁・腹膜・暪隔膜の疟患を扱う。たた栄逊代謝に関わる構造ず機胜の理 解を基にメタボリックシンドロヌム肥満糖尿病高脂血症高尿酞血症ず痛颚 必須栄逊玠ず゚ネルギヌの䞍足による疟患ビタミン欠乏症肝臓・胆のう・膵臓の 炎症・腫瘍肝硬倉肝䞍党胆汁代謝・排泄 せ぀ の障害などを扱うずずもにこれらの 予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 ゚ 内郚環境調節機胜の障害 内郚環境調節に関わる構造ず機胜の理解を基に䞋垂䜓の疟患甲状腺の疟患䞊 皮小䜓副甲状腺の疟患副腎の疟患倚発性内分泌腫瘍などを扱う。さらに氎 ず電解質の異垞酞塩基平衡の異垞自埋神経倱調に䌎う身䜓倉化などを扱うずずも
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34 第章 看護科の 各科目 にこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 オ 造血機胜の障害 造血に関わる構造ず機胜の理解を基に貧血や癜血球枛少症出血性疟患腫瘍な どを扱うずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 カ 免疫機胜の障害 身䜓防埡に関わる構造ず機胜の理解を基に自己免疫疟患党身性゚リテマトヌデ ス関節リりマチシェヌグレン症候矀 アレルギヌ性疟患アレルギヌ性錻炎 蕁 じん 麻疹接觊性皮膚炎アナフィラキシヌショック 免疫䜎䞋敗血症ヒト免疫 䞍党りむルス感染症などを扱うずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察す る孊習掻動を取り入れる。 キ 神経機胜の障害 脳・神経の構造ず機胜の理解を基に䞭枢神経系の疟患ずしお脳血管の埪環障害 梗塞性病倉出血性病倉 頭蓋内圧亢進に䌎う症状脳ヘルニア 神経倉性パ ヌキン゜ン病筋委瞮性偎玢硬化症等 脱髄倚発性硬化症 認知症アルツハむ マヌ病血管性認知症レビヌ小䜓型認知症 䞭枢神経系の感染症頭郚ず脊怎の 倖傷脊怎の倖傷ず脊髄損傷機胜性疟患おんかん 二次的に意識障害・神経障 害を起こす疟患脳腫瘍等を扱う。末梢神経系の疟患ずしおギランバレヌ症候矀 圧迫性神経障害などを扱う。加えお芖芚の障害緑内障癜内障網膜剝離 聎 芚・平衡芚の障害䞭耳炎メニ゚ヌル病 嗅芚障害味芚障害皮膚の障害湿 疹アトピヌ性皮膚炎垯状疱疹疥 かい 癬 せん  觊芚障害等を扱うずずもにこれらの予 防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 ク 運動機胜の障害 骚筋肉関節神経の構造ず機胜の理解を基に骚折・脱臌・捻挫骚粗鬆 しょう 症 骚の腫瘍骚肉腫転移性骚腫瘍 倉圢性関節症腰痛症怎間板ヘルニア腰郚 脊柱管狭窄症 炎症性疟患骚・骚髄炎関節炎 筋ゞストロフィヌ重症筋無力 症などを扱うずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入 れる。 ケ 排泄 せ぀ 機胜の障害 排泄 せ぀ に関わる構造ず機胜の理解を基に泌尿噚の疟患ずしお腎臓病尿路の炎症 腎・尿路の腫瘍尿路の通過障害排尿障害腎䞍党などを扱う。排䟿の障害ずしお 䟿秘ず䞋痢を扱うずずもにこれらの予防や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取 り入れる。 コ 生殖機胜の障害 性・生殖噚の構造ず機胜の理解を基に女性生殖噚の疟患子宮筋腫子宮内膜症 卵巣嚢腫 乳腺の疟患男性生殖噚の疟患前立腺炎前立腺肥倧 腫瘍乳がん 子宮がん卵巣がん前立腺がん 性機胜障害などを扱うずずもにこれらの予防 や健康管理に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。
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35  疟病の成り 立ちず回埩 の促進 サ 粟神機胜の障害 粟神の構造ず機胜の理解を基に噚質性粟神障害せん劄粟神・行動の異垞統 合倱調症気分障害ストレス障害などを扱うずずもにこれらの予防や健康管理に ぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 5疟病ず薬物 ア 薬物の䜜甚 む 薬物ず生䜓の反応 り 薬物療法 ゚ 薬物による健康被害 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 5 に぀いおは薬理の基瀎的な内容を扱うずずもに基本的な薬 物に぀いお臚床での掻甚ず関連付けお扱うこず。 5疟病ず薬物 ここでは薬物の生䜓内での動態薬物が生䜓の機胜に及がす圱響に関する知識を習 埗するずずもに薬物療法で䜿甚される䞻な薬物を取り䞊げお薬物の皮類や投䞎法に 応じた泚意事項を科孊的な根拠を螏たえお理解し薬物療法を安党か぀正確に実斜する ための基瀎的な胜力を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 疟病ず薬物に぀いお理解するこず。 ② 疟病ず薬物が心身に及がす圱響を螏たえ薬物を扱う看護の圹割の重芁性に぀いお 考えるこず。 ③ 疟病ず薬物に぀いお自ら孊び人々の安党を守り回埩の促進を目指しお䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 薬物の䜜甚 薬物による疟病の治療の基本的な仕組みを基に薬物が生䜓の機胜に及がす圱響 薬理䜜甚に぀いお基本ずなる興奮䜜甚ず抑制䜜甚盎接䜜甚ず間接䜜甚䞻䜜 甚ず副䜜甚を取り䞊げる。たた薬物の䜜甚機序に぀いおは情報䌝達の仕組みや䜜 甚点受容䜓の皮類ず特城を扱う孊習を通しお薬物の䜜甚に関する理解を深める。 む 薬物ず生䜓の反応 薬物の投䞎経路ずその特城及び生䜓内における動態ずしお吞収分垃代謝排 泄 せ぀ の過皋に぀いお取り䞊げるずずもにその過皋における血䞭濃床の倉化ず薬理䜜甚 ずの関連に぀いおも扱う。たた生䜓の反応に圱響を䞎える因子ずしお幎霢䜓重 遺䌝アレルギヌ反埩投䞎耐性䟝存 盞互䜜甚等の生䜓偎の因子薬物の適 応投䞎量他の薬物ずの䜵甚等の薬物偎の因子に぀いおも扱う。䞍適切な投䞎が医 療事故になる事䟋を取り䞊げその原因を倚様な芖点で考察し薬物の投䞎における
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36 第章 看護科の 各科目 看護の圹割の重芁性に぀いお理解を深める。 り 薬物療法 疟病に察する薬物療法ずしお甚いられおいる䞻な薬物を取り䞊げその特城や䜜甚 取扱いにおける泚意事項などを扱うずずもに薬物の投䞎における看護の圹割の重芁 性に぀いお考察する孊習掻動を取り入れる。 䞻な薬物  䞭枢神経系に䜜甚する薬末梢神経系に䜜甚する薬心臓・血管系に 䜜甚する薬呌吞噚系に䜜甚する薬消化噚系に䜜甚する薬物質代 謝に䜜甚する薬血管凝固に関係する薬免疫治療薬抗がん薬抗 感染症薬抗アレルギヌ薬・抗炎症薬等 ゚ 薬物による健康被害 医薬品等によっお過去に起こった健康被害ヒト免疫䞍党りむルスHIV感染症B 型及びC型肝炎クロむツフェルト・ダコブ病等を取り䞊げ発生の過皋やその埌 の経過必芁な察応等の孊習を通しお今も苊しんでいる人々に぀いお理解を深める ずずもに今埌同様の被害が起こらないよう保健医療サヌビスの圚り方を考察す る孊習掻動を取り入れる。
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37  健康支揎ず 瀟䌚保障制 床 この科目は健康支揎ず瀟䌚保障制床に぀いお理解し看護の実践に適切に掻甚する資 質・胜力を育成するものであり 「基瀎看護」  「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」  「看護の統合ず実践」及び「看護臚地実習」ず関 連付けお孊習するこずが重芁である。今回の改蚂では看護科に属する他の科目ずの関連 を螏たえお孊習内容を敎理するずずもに孊習内容に合わせお科目の名称を倉曎するなど の改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ健康支揎ずしおの公衆衛生ず瀟䌚保障制床に関す る実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお看護の実践に必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1健康支揎ず瀟䌚保障制床に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連す る技術を身に付けるようにする。 2健康支揎ず瀟䌚保障制床に関する基本的な課題を発芋し看護の職業倫理を螏 たえお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3健康支揎ず瀟䌚保障制床に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び 瀟䌚の倉化に察応した生掻の向䞊に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では看護を行うために必芁な健康支揎ずしおの公衆衛生及び瀟䌚保障制床に 関する知識ず技術を習埗し生掻環境や生掻行動が人々の健康に䞎える圱響ずその察策に ぀いお実践的・䜓隓的な孊習を通しお理解するずずもに圓事者の状況に応じお瀟䌚保 障制床を適切に掻甚しお人々の自立を支揎しよりよい健康づくりを目指すこずができ るようにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は生掻環境や生掻行動が健康に䞎える圱響及び基本的人暩に基づいお生 掻するための制床に぀いお理解するずずもに地域で生掻しおいる人々の健康支揎を倚面 的に捉えお察応する基瀎的な知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は健康支揎や瀟䌚保障制床に関連する基本的な課題を発芋し生掻環境や 生掻行動生掻の質の芖点から捉え看護の職業倫理を螏たえお解決する力を逊うこず を意味しおいる。 目暙の 3 は人々の健康の保持増進ず生掻の質の向䞊のために健康支揎や瀟䌚保障 制床の内容を掻甚する実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお䞻䜓的か぀協働的に看護の実 践に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 健康支揎ず瀟䌚保障制床
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38 第章 看護科の 各科目 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 公衆衛生 2 瀟䌚保障制床の二぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内 容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは孊科の特色に応じおその抂芁を扱う皋床ずする こずができるこず。 准看護垫逊成を目的ずする孊科及び資栌の取埗を目的ずしない孊科の堎合はその抂 芁を扱う皋床ずするこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1公衆衛生 ア 公衆衛生の基本 む 生掻環境ず健康 り 生掻者の健康増進 ゚ 感染症ず察策 オ 保健掻動 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは公衆衛生の基本的な内容を扱うこず。 1公衆衛生 ここでは集団を察象ずしお疟病を予防し健康の保持増進を図る看護掻動の孊習を 通しお生掻環境や生掻行動ず健康の関連を理解し倚様な生掻背景をも぀人々が適切 に健康管理を行うために必芁ずされる基本的な支揎を行うこずができるようにするこず をねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 公衆衛生に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 健康支揎ずしおの公衆衛生の珟状に぀いお基本的な課題を発芋し看護の職業倫理 を螏たえお合理的か぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 健康支揎ずしおの公衆衛生の珟状に぀いお自ら孊び察象ずなる人々による健康管 理を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。
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39  健康支揎ず 瀟䌚保障制 床 ア 公衆衛生の基本 日本囜憲法第25条にある基本的人暩ずしおの生存暩アルマ・アタ宣蚀における プラむマリ・ヘルスケア及びヘルスプロモヌション等の抂念を取り䞊げ瀟䌚党䜓を 察象ずしお人間を取り巻く生掻環境や生掻行動ず健康ずの関わりを扱う。たた 人々が自ら疟病の予防や健康の保持増進を図るこずを支揎する基本的な考え方ず掻動 を重芖し疫孊健康に関わる統蚈指暙等を扱う。 む 生掻環境ず健康 生掻環境を物理的化孊的生物的瀟䌚的な芖点から地球芏暡で捉え人間の掻 動ず環境の盞互䜜甚に぀いお扱う。食品家庭甚品䜏環境廃棄物等が氎倧気 気枩土壌に䞎えおいる圱響に぀いお身近な䟋ず関連する法芏を取り䞊げ考察する ずずもに環境の汚染を防止し環境の保党や改善に぀いおも考察する孊習掻動を取 り入れる。 り 生掻者の健康増進 倚くの人の健康に圱響しおいる生掻習慣病の珟状ず察策を扱う。たた倚様な人々 が自ら疟病を予防し健康管理を行うために必芁な支揎に぀いお具䜓䟋を取り䞊げ 考察する孊習掻動を取り入れる。劎働ず健康の関わりに぀いおは劎働環境や劎働時 間が心身に䞎える圱響ずその察策職業によっお発症しやすい疟患ずその察策関連 する法芏に぀いお扱う。 ゚ 感染症ず察策 感染症に぀いおその成立芁因珟状予防のための察策予防接皮など 関連 する法芏等を扱う。たた䞻な感染症を取り䞊げその特城及び動向から瀟䌚的な珟 象を含めお考察する孊習掻動を取り入れる。 オ 保健掻動 地域保健母子保健粟神保健孊校保健産業保健等の掻動の抂芁を取り䞊げ 関連する法芏を扱う。それぞれ 「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」ず関連付ける孊習を行う。保健掻動の抂芁及び関連する法 芏に぀いおは瀟䌚の倉化に応じお珟状を扱うよう留意し必芁に応じお具䜓䟋を取 り䞊げ考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2瀟䌚保障制床 ア 瀟䌚保障制床の基本 む 保健に関する制床 り 医療に関する制床 ゚ 犏祉に関する制床 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは保健・医療・犏祉の基本的な制床ず関係する法芏 を看護掻動ず関連付けお扱うこず。
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40 第章 看護科の 各科目 2瀟䌚保障制床 ここでは健康問題や障害等を抱える倚様な人々が自立し安定した生掻を送りな がら健康管理を行うために瀟䌚保障制床の適切な掻甚を支揎できるようにするこずを ねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 瀟䌚保障制床に぀いお理解するこず。 ② 瀟䌚保障制床の特城ず抂芁を螏たえ看護ぞの掻甚に぀いお考えるこず。 ③ 瀟䌚保障制床に぀いお自ら孊び察象ずなる人々の生掻を向䞊し自立した生掻が 送れるよう䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 瀟䌚保障制床の基本 日本囜憲法第25条を基ずする瀟䌚保障制床の倉遷目的及び制床を構成する瀟 䌚保険瀟䌚犏祉公的扶助保健医療公衆衛生の抂芁を扱う。 む 保健に関する制床 前述の䞭から保健に関する制床ずしお地域保健母子保健健康増進等に関わ る法芏を取り䞊げその目的及び抂芁を看護掻動ず関連付けお考察する孊習掻動を取 り入れる。 り 医療に関する制床 前述の䞭から医療に関する制床ずしお 「保健垫助産垫看護垫法」  「医垫法」  「医療法」  「看護垫等の人材確保の促進に関する法埋」等の医事法芏 「医薬品医療 機噚等の品質有効性及び安党性の確保等に関する法埋」  「薬剀垫法」等の薬事法芏 ず関連法芏に぀いお取り䞊げその目的及び抂芁を看護掻動ず関連付けお考察する孊 習掻動を取り入れる。 ゚ 犏祉に関する制床 前述の䞭から犏祉に関する制床ずしお 「医療保険」  「幎金保険」  「介護保険」  「劎働者灜害補償保険」  「雇甚保険」などの瀟䌚保険 「瀟䌚犏祉法」  「児童犏祉法」  「老人犏祉法」  「障害者総合支揎法」  「発達障害者支揎法」  「母子及び父子䞊びに寡 婊犏祉法」などの瀟䌚犏祉に関わる法芏 「生掻保護法」などの公的扶助ず関連する 法芏を取り䞊げその倉遷目的及び制床の抂芁関係機関等を看護掻動ず関連付け お考察する孊習掻動を取り入れる。
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41  成人看護 この科目は 「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお成人看護の実践に必芁な資質・胜力を 育成するものである。この科目における孊習は 「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」に関連付けおいくこずが重芁であり 「看護臚地実習」の孊習の 基盀ずなるものでもある。今回の改蚂では 「看護臚地実習」における孊習の充実を図る ために孊習内容を敎理し健康障害に䌎う急性期回埩期慢性期終末期などの各期に 応じた看護及びリハビリテヌション看護がん看護を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お成人看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1成人看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2成人看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3成人看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び成人の健康の保 持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では成人の身䜓的・粟神的・瀟䌚的特城を螏たえ個人によっお異なるラむ フスタむルや生掻習慣が健康に䞎える圱響を理解した䞊で健康づくりヘルスプロモヌ ションや機胜障害の看護に関わる基本的な知識ず技術を習埗するずずもに習埗した知 識ず技術を健康課題のある人に応じお適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおい る。 目暙の 1 は察象ずなる幎霢局が幅広く生掻圢態の倉化も倧きい成人期の疟病予防 や障害等に応じた看護に぀いお具䜓的な事䟋を通しお孊習するこずによっお生掻習慣 や家事仕事子䟛の育児芪の介護等が成人期の健康に䞎える圱響を理解し健康の回 埩や保持増進に関わる技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は成人期の健康課題に぀いお具䜓䟋を取り䞊げ看護の職業倫理を螏たえ 意思決定や行動倉容を支揎しお望たしい生掻習慣の獲埗セルフケアを促す芖点から揎 助を考察するずずもに実斜する揎助ずその根拠を明確にしお課題を解決する力を逊う こずを意味しおいる。 目暙の 3 は成人の健康課題の解決に圓たっおは仕事や家庭地域瀟䌚での圹割ず 健康づくりの䞡立を目指し䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊うこずを 意味しおいる。 第節 成人看護
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42 第章 看護科の 各科目 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 成人の健康 ず看護 2 健康レベルや障害の状況に応じた看護 3 機胜障害のある患者の看護の䞉 ぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。た た内容を扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を扱う際の配慮事項 ア  〔指導項目〕の 2 及び 3 に぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げ 「疟病の成り立 ちず回埩の促進」ず関連付けお挔習などを行い成人の個別性に応じた看護を考察 できるよう工倫するこず。 この科目は成人の身䜓的・粟神的・瀟䌚的特城に応じた看護実践力ずずもに健康 レベルや機胜障害に応じた基瀎的な看護実践力を逊うこずをねらいずしおいるため 各々の知識ず必芁な技術を関連付け倚様な人々に適切に掻甚するために考察できるよ うにするこずが重芁である。 む 内容の 3 に぀いおは孊科の特色に応じおその抂芁を扱う皋床ずするこずが できるこず。 内容の「 3 機胜障害のある患者の看護」に぀いおは専攻科ず合わせお看護垫逊成 を行う孊科の堎合は高等孊校ではその抂芁を扱う皋床ずするこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1成人の健康ず看護 ア 成人各期の特城 む 成人の保健ず犏祉 り 成人看護の特城 ゚ 成人看護の倫理的課題 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは健康課題及び倫理的課題の珟状を成人各期の特城 ず関連付けお扱うこず。 1成人の健康ず看護 ここでは瀟䌚の倉化に䌎う成人の生掻ず健康の珟状の孊習を通しお成人を取り巻 く倚様な状況に぀いお理解を深め成人の特城を螏たえた看護を実践するための基盀ず なる資質・胜力を育成するこずをねらいずしおいる。
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43  成人看護 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 成人の生掻・健康の特城を螏たえた看護に぀いお理解するこず。 ② 成人の生掻・健康の特城に応じた看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏た えお解決策を芋いだすこず。 ③ 成人の生掻・健康の特城に応じた看護に぀いお自ら孊び成人の健康の保持増進を 目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 成人各期の特城 成人期を青幎期壮幎期向老期に分け各々の身䜓的特城粟神的特城瀟䌚的 特城及び発達課題を取り䞊げ家族ずの関わりや瀟䌚における責任果たすべき圹割 が幎霢によっお倉化しおいくこず個人差や倚様化が拡倧しおいるこずを扱う。 む 成人の保健ず犏祉 成人期の生掻習慣は健康に倧きな圱響を䞎えるため就劎や家庭状況に応じた望た しい生掻習慣を獲埗できるよう囜の健康づくり察策である「健康日本21」などの 斜策を扱うずずもに身近な䟋を取り䞊げお協議する孊習掻動を取り入れる。あわせ お産業保健や職業性疟患などを取り䞊げ仕事によっお起こりやすい疟患に぀いお扱 うずずもに健康を維持しお仕事を続けるためのラむフスタむルに぀いお考察する孊 習掻動を取り入れる。たた就業䞭に疟病や障害が起こった堎合の制床に぀いおも扱 う。 雇甚保険劎灜保険など り 成人看護の特城 仕事や家庭に倧きな責任をも぀成人期は症状があっおも適時に察凊行動がずれず 怜査や治療が遅れる傟向があるためたずは健康蚺断や怜蚺特定健康蚺査・特定保 健指導がん怜蚺などの重芁性に぀いお統蚈資料や行動理論等を甚いお取り䞊げる。 たた発症した堎合は状況に応じお就劎や家事・育児・介護などず治療の䞡立や瀟䌚 埩垰に向けおの看護に぀いお具䜓䟋を取り䞊げお考察する孊習掻動を行う。 ゚ 成人看護の倫理的課題 成人期は孊業就職や結婚子育おや芪の介護仕事の悩みなど心身ぞの過床な負 担からいろいろな問題を抱えやすい。孊校家庭職堎医療・介護・犏祉斜蚭など で起こる倫理的な事䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2健康レベルや障害の状況に応じた看護 ア 急性期 む 慢性期 り 終末期 ゚ リハビリテヌション看護 オ がん看護
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44 第章 看護科の 各科目 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは健康レベルや障害の状況に応じた看護の知識ず技 術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 2健康レベルや障害の状況に応じた看護 ここでは様々な健康レベルの人や障害がある人の看護に぀いお実践的・䜓隓的な 孊習掻動を通じお知識ず技術を習埗するずずもに習埗した知識ず技術を人々に応じお 適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 健康や障害の皋床に応じた看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付 けるこず。 ② 健康や障害の皋床に応じた看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解 決策を芋いだすこず。 ③ 健康や障害の皋床に応じた看護に぀いお自ら孊び患者の安党・安楜を守り回埩 の促進たたは穏やかな最期を目指し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 急性期 救急医療の珟状急性期にある患者・家族の特城緊急性・重症床のアセスメント ずその支揎集䞭治療䞋での看護急倉時の察応心肺停止状態ぞの察応気管内挿 管時の揎助倖傷・熱傷・凍傷・骚折の応急凊眮熱䞭症・感染症・急性䞭毒ぞの察 凊危機的状態ぞの粟神的支揎代理意思決定支揎等を扱う。たた呚術期の看護ず しお手術療法の理解を促す揎助手術の意思決定ぞの揎助術埌合䜵症のリスクマ ネゞメント術前オリ゚ンテヌション手術方法による心身の圱響のアセスメントず 揎助術䞭の看護術埌の疌痛管理身䜓像倉容ぞの揎助術埌合䜵症の予防術埌 の生掻支揎などを扱う。 む 慢性期 慢性疟患の特城ず経過プロセス機胜障害の理解ずケアの工倫・応甚疟病認識ず 自己管理状況のアセスメントセルフケア支揎内発的動機づけ自己効力感スト レスコヌピング゚ンパワメント成人孊習理論自己モニタリング心理的葛藀ぞ の察応 患者䌚の掻甚ず支揎瀟䌚的支揎を獲埗するための揎助家族ずの関係性 のアセスメント家族の抱える問題の理解ず揎助退院調敎ずチヌム連携医療費助 成制床等を扱う。 り 終末期 死が避けられない人の揎助ずしお緩和ケア党人的苊痛のアセスメント苊痛軜 枛ぞの揎助死の受容過皋のアセスメントず揎助症状・疌痛のマネゞメント家族 のケア悲嘆代理意思決定支揎等を扱う。 ゚ リハビリテヌション看護 リハビリテヌション看護の特城囜際生掻機胜分類ICFの抂念機胜障害ず日 垞生掻動䜜ADL運動機胜・呌吞機胜・摂食嚥 えん 䞋機胜等の回埩の促進障害に
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45  成人看護 察する受容ず適応ぞの揎助生掻䞍掻発病の予防代償機胜の獲埗支揎居䜏環境の アセスメント瀟䌚資源の掻甚瀟䌚参加ぞの揎助等を扱う。 オ がん看護 がんの蚺断ず治療に䌎う看護ずしお患者・家族の䟡倀芳心情に寄り添い QOLを重芖した芖点から捉え怜査や疟患の説明を受ける患者・家族の支揎治療 を遞択する意思決定支揎がんの化孊療法・攟射線療法・手術療法時の看護がんの 慢性期の看護瀟䌚生掻支揎を含む がん性疌痛を緩和する看護に぀いお扱う。 〔指導項目〕 3機胜障害のある患者の看護 ア 呌吞機胜障害 む 埪環機胜障害 り 消化・吞収機胜障害 ゚ 栄逊代謝機胜障害 オ 内郚環境調節機胜障害 カ 内分泌機胜障害 キ 身䜓防埡機胜障害 ク 脳・神経機胜障害 ケ 感芚機胜障害 コ 運動機胜障害 サ 排尿機胜障害 シ 性・生殖・乳腺機胜障害 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは様々な機胜障害のある人の蚺療ず日垞生掻の揎助 に関する看護の知識ず技術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 3機胜障害のある患者の看護 ここでは各機胜に様々な障害が起こっおいる人々の看護に぀いお 2 健康レベル や障害の状況に応じた看護を螏たえ実践的・䜓隓的な孊習掻動を通じお知識ず技術を 習埗するずずもに習埗した知識ず技術を人々に応じお適切に掻甚し回埩の促進や生 掻の質の向䞊セルフケアの支揎等ができるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 機胜障害のある患者の看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付ける こず。 ② 機胜障害のある患者の看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策 を芋いだすこず。 ③ 機胜障害のある患者の看護に぀いお自ら孊び患者の安党・安楜を守り回埩の促 進を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。
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46 第章 看護科の 各科目 ア 呌吞機胜障害 呌吞噚の構造ず機胜の理解を基に肺炎肺がん慢性閉塞性肺疟患気管支喘息 等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因酞玠化障害換気障害呌吞運 動障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜査気管支鏡怜査胞腔怜査 肺生怜呌吞機胜怜査動脈血液ガス分析等時の看護及び治療肺切陀酞玠療 法非䟵襲的陜圧換気薬物療法等時の看護を扱う。 む 埪環機胜障害 埪環噚の構造ず機胜の理解を基に心䞍党虚血性心疟患䞍敎脈䞋肢動脈閉塞 症等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因ず症状アセスメントの理解に 加え必芁な怜査心臓カテヌテル怜査心血管造圱怜査心電図・心゚コヌ怜査 等時の看護及び治療経皮的冠動脈圢成術冠動脈バむパス術匁眮換術倧動 脈内バルヌンパンピングペヌスメヌカヌ装着等時の看護を扱う。 り 消化・吞収機胜障害 消化・吞収の構造ず機胜の理解を基に胃がん盎腞がん朰瘍性倧腞炎・クロヌ ン病胃・十二指腞朰瘍急性膵炎等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原 因摂食嚥 えん 䞋障害消化管機胜障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜 査䞊郚消化管内芖鏡怜査倧腞内芖鏡怜査消化管造圱盎腞蚺時の看護及び 治療咜頭・喉頭摘出術食道切陀術胃切陀術倧腞切陀術腹腔鏡芖䞋手術人 工肛門造蚭術等時の看護を扱う。 ゚ 栄逊代謝機胜障害 栄逊代謝の構造ず機胜の理解を基に肝炎・肝硬倉肝がん高尿酞血症高脂血 症脂質異垞症等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因肝機胜障害代 謝機胜障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜査肝生怜内芖鏡的逆 行性胆管膵管造圱法時の看護及び治療肝庇護療法むンタヌフェロン療法食 道静脈瘀 りゅう 硬化療法冠動脈塞栓術肝切陀術時の看護を扱う。 オ 内郚環境調節機胜障害 内郚環境調節の構造ず機胜の理解を基に䜓枩調節機胜障害症糖尿病腎䞍党等 䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因症状アセスメントの理解に加え 必芁な怜査糖負荷詊隓血糖自己枬定腎生怜静脈性尿路造圱時の看護及び 治療むンスリン補充療法糖尿病治療薬食事療法運動療法維持透析腹膜透 析腎移怍時の看護を扱う。 カ 内分泌機胜障害 内分泌の構造ず機胜の理解を基に甲状腺がんアゞ゜ン病䞋垂䜓機胜䜎䞋症等 䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因甲状腺機胜障害副腎機胜障害䞋 垂䜓機胜障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜査ホルモン負荷詊隓 ホルモン血䞭・尿䞭濃床枬定怜査時の看護及び治療甲状腺ホルモン療法甲状 腺切陀術等時の看護を扱う。
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47  成人看護 キ 身䜓防埡機胜障害 身䜓防埡の構造ず機胜の理解を基にヒト免疫䞍党りむルスHIV感染症アレル ギヌ疟患自己免疫疟患血液悪性疟患等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害 の原因皮膚粘膜障害免疫機胜障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な 怜査骚髄穿刺生怜スキンテスト時の看護及び治療抗HIV療法枛感䜜 療法免疫抑制ステロむド療法等時の看護を扱う。 ク 脳・神経機胜障害 脳・神経の構造ず機胜の理解を基に脳血管障害脳腫瘍髄膜炎頭郚倖傷脊 髄損傷重症筋無力症ギランバレヌ症候矀筋委瞮性偎玢硬化症等䞻な疟患をも ぀人を取り䞊げ機胜障害の原因生呜維持掻動調節機胜障害運動・感芚機胜障害 蚀語機胜障害高次脳機胜障害ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜査 髄液怜査脳血管造圱脳波怜査時の看護及び治療開頭術血管内治療脳 内ドレナヌゞ脳宀―腹腔VPシャント術䜎䜓枩療法等時の看護を扱う。 ケ 感芚機胜障害 感芚噚の構造ず機胜の理解を基に䞭途芖芚障害聎芚障害メニ゚ヌル病副錻 腔炎末梢神経障害等䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因ず症状アセ スメントの理解に加え必芁な怜査県底怜査オヌゞオメヌタヌ怜査錻腔内芖鏡 怜査時の看護及び治療県底光凝固療法網膜剝離治療人工県内レンズ挿入術 錓宀圢成術等時の看護を扱う。 コ 運動機胜障害 運動噚の構造ず機胜の理解を基に関節リりマチ怎間板ヘルニア四肢の切断等 䞻な疟患をも぀人を取り䞊げ機胜障害の原因姿勢機胜障害移動機胜障害䜜業 機胜障害関節可動域障害・筋力䜎䞋ず症状アセスメントの理解に加え必芁な 怜査筋生怜脊髄造圱怎間板造圱時の看護及び治療ギプス固定牜匕法 人工関節眮換術等時の看護を扱う。 サ 排尿機胜障害 排泄 せ぀ の構造ず機胜の理解を基に腎・尿路結石膀胱がん等䞻な疟患をも぀人を 取り䞊げ機胜障害の原因ず症状アセスメントの理解に加え必芁な怜査尿流動 態怜査膀胱鏡怜査時の看護及び治療膀胱切陀術前立腺切陀術ホルモン療 法等時の看護を扱う。 シ 性・生殖・乳腺機胜障害 性・生殖噚の構造ず機胜の理解を基に乳がん前立腺肥倧等䞻な疟患をも぀人 を取り䞊げ機胜障害の原因勃起障害性亀障害性感染症腫瘍ず症状アセ スメントの理解に加え必芁な怜査觊蚺现胞蚺超音波怜査マンモグラフィ ヌ時の看護及び治療生殖噚手術内分泌療法等時の看護を扱う。
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48 第章 看護科の 各科目 この科目は「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」ず関連付けお孊習するこずによっお老幎看護の実践に必芁な 資質・胜力を育成するものであり 「看護臚地実習」における孊習の基盀ずなるものであ る。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し老幎看護の倫理的課 題を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お老幎看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1老幎看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2老幎看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3老幎看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び高霢者の健康の 保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では高霢者を生涯発達の芖点で捉え加霢に䌎う身䜓的・粟神的・瀟䌚的倉 化高霢者に倚い機胜障害や疟患耇数疟患ずの共生を含む健康の抂念個人差の拡倧に よる倚様な高霢者像を理解した䞊で高霢者の尊厳ず自立を重芖した看護を保健医療犏祉 チヌムの䞀員ずしお連携・協働しお取り組むこずができるようにするこずをねらいずしお いる。 目暙の 1 は高霢者の倚様性を統蚈資料等から理解するずずもに健康寿呜を延䌞し 地域で自立した生掻を支える制床や揎助及び健康状況に応じた看護に関する知識ず技術を 身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は加霢ずずもに健康課題が増加する高霢者の具䜓䟋を取り䞊げ看護の職 業倫理を螏たえ高霢者の安党・安楜や暩利擁護人間ずしおの尊厳自立の芖点から揎 助を考察するずずもに介護を行う家族を含めお実斜する揎助ずその根拠を明確にしお課 題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は高霢者の健康課題の解決に圓たっおは高霢者の健康寿呜の延䌞意思 決定の支揎暩利の擁護ずずもに疟患にかかわらず自立した生掻の維持を重芖し䞻䜓的 か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 老幎看護
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49  老幎看護 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 高霢者の特 城ず看護 2 高霢者の生掻を支える看護 3 蚺療を受ける高霢者の看護 4 高霢者 に倚い健康障害ず看護の四぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお 内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 具䜓的な事䟋を取り䞊げお挔習などを行い高霢者の個別性に応じた看護を考察 できるよう工倫するこず。 挔習等の孊習掻動を行う堎合は察象ずする高霢者の健康に関わる問題に応じお安 党・安楜や暩利擁護自立した生掻の維持に配慮した揎助に぀いお介護者を含む圓事 者達の思いや状況から考え集団での協議を経お蚈画・実斜・振り返りを行い倚様 か぀創造的な考えをも぀こずができるようにするこずが倧切である。 む  〔指導項目〕の 4 に぀いおは孊科の特色に応じおその抂芁を扱う皋床ずする こずができるこず。 内容の 4 に぀いおは専攻科ず合わせお看護垫逊成を行う孊科の堎合は専攻科で扱 い高等孊校ではその抂芁を扱う皋床ずするこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1高霢者の特城ず看護 ア 高霢者の生掻ず健康 む 高霢者の保健ず犏祉 り 老幎看護の特城 ゚ 老幎看護の倫理的課題 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは高霢者が人間ずしおの尊厳を保ち自立した生掻 が送れるよう支揎するこずの重芁性に぀いお扱うこず。 1高霢者の特城ず看護 ここでは高霢者の加霢による心身の倉化生掻の倉化起こりやすい倫理的課題の 孊習を通しお高霢者ず家族等の倚様性に぀いお理解を深め高霢者の自立を支え、尊 厳を守る老幎看護を実践するための基盀ずなる資質・胜力を育成するこずをねらいずし おいる。
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50 第章 看護科の 各科目 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 高霢者の特城ず看護に぀いお理解するこず。 ② 高霢者の特城に関わる倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだすこ ず。 ③ 高霢者の特城ず看護に぀いお自ら孊び高霢者の健康の保持増進を目指しお䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 高霢者の生掻ず健康 高霢者の生掻に぀いお高霢者理解の芖点から倚様な人生芳や䟡倀芳生掻歎生 掻状況の珟状などを扱う。たた高霢者の健康に぀いお加霢に䌎う倉化が生掻行動 買い物炊事掗濯掃陀入济通院等に䞎える圱響及び生掻行動ず健康の盞 互䜜甚ずずもに老幎期の健康の抂念耇数疟患ずの共生健康寿呜の延䌞の珟状な どを扱う。加えお老幎期の特城及び老幎期の発達課題ずしお瀟䌚的圹割の倉化配 偶者や友人ずの死別の適応自分の人生の振り返り老いの受容などに぀いお取り䞊 げる。 む 高霢者の保健ず犏祉 高霢者ができるだけ長く䜏み慣れた地域で自立した生掻を送るこずができるよう 心身の機胜䜎䞋の防止疟病の予防や重症化の予防等を図る生掻支揎・介護予防等の 事業を取り䞊げるずずもに高霢者の健康や生掻医療介護の珟状に぀いお関係す る瀟䌚保障制床ず統蚈資料を扱う。 り 老幎看護の特城 高霢者の生掻ず健康に関する理解を基に高霢者の看護の目的ず高霢者ず家族等ぞ の揎助に぀いお扱う。高霢者の看護の目的では高霢者の健康寿呜の延䌞高霢者の 尊厳ず自立の重芖耇合疟患の増悪防止合䜵症等の予防生掻機胜の維持回埩老 いの受容療逊方法の遞択などの意思決定の支揎に぀いお事䟋等含めお扱う。たた 高霢者ず家族等ぞの関わりや高霢者を介護する家族等の看護を扱う。 ゚ 老幎看護の倫理的課題 高霢者に起こりやすい倫理的課題ずしお高霢者差別高霢者虐埅安党管理ず身 䜓拘束高霢者の暩利擁護成幎埌芋等 意思決定支揎などの珟状に぀いお扱うず ずもに事䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2高霢者の生掻を支える看護 ア 高霢者のアセスメント む コミュニケヌション り 食事ず栄逊 ゚ 排泄 せ぀ オ 枅朔
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51  老幎看護 カ 歩行・移動 キ 睡眠 ク 掻動ず生きがい 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは高霢者の健康状態ず生掻行動の盞互䜜甚を理解し 生掻を支えるための看護の知識ず技術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 2高霢者の生掻を支える看護 ここでは高霢者の健康状態ず生掻行動に関するアセスメントずその生掻を支揎する 基本的な看護に぀いおの孊習を通しお倚様な高霢者が自立した生掻を送るために必芁 な看護を実践できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 高霢者の生掻を支える看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付ける こず。 ② 高霢者の生掻に関わる倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだすこ ず。 ③ 高霢者の生掻を支える看護に぀いお自ら孊びその生掻の質の改善に䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 ア 高霢者のアセスメント 高霢者を総合的に把握するため歩行や移動食事曎衣入济排泄 せ぀ 買い物 炊事掗濯掃陀ごみの分別やごみ出し服薬管理連絡方法などの日垞生掻の状 況や粟神的・瀟䌚的状態疟患ず治療の状態生掻環境など倚面的に扱う。 む コミュニケヌション コミュニケヌション胜力を蚀語聎芚芖芚認知機胜からアセスメントし各機 胜の状態に応じたコミュニケヌション方法を扱う。 り 食事ず栄逊 食生掻に぀いお食習慣食事環境栄逊状態摂食・嚥 えん 䞋機胜などをアセスメント し脱氎・䜎栄逊・誀嚥の予防も含めお状態に応じた食生掻の揎助を扱う。 ゚ 排泄 せ぀ 排尿・排䟿状態や動䜜排泄 せ぀ 習慣や行動をアセスメントし尿倱犁䟿秘・䞋痢の 予防を含めお状態に応じた揎助を扱う。 オ 枅朔 枅朔状態枅朔習慣や行動をアセスメントし皮膚障害の予防を含めお状態に応 じた揎助を扱う。 カ 歩行・移動 歩行・移動胜力をアセスメントし正しい姿勢移動方法及び生掻動線の適正化を 通しお転倒・転萜予防を扱う。
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52 第章 看護科の 各科目 キ 睡眠 睡眠状態をアセスメントし睡眠障害に応じた圱響芁因の陀去生掻リズムの改善 䜿甚薬物の適正化などを扱う。 ク 掻動ず生きがい 掻動や生きがいが心身に䞎える圱響に぀いおアセスメントし心身の健康の保持増 進のために家庭や地域瀟䌚での圹割察人亀流生きがいや楜しみの発芋・維持を 促す揎助を扱う。 〔指導項目〕 3蚺療を受ける高霢者の看護 ア 急性期 む 慢性期 り 終末期 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは蚺療を受ける高霢者の病期別の看護の知識ず技術 に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 3蚺療を受ける高霢者の看護 ここでは高霢者の各病期の特城を螏たえた看護の孊習を通しお病期ごずに起こり やすい倚様な課題に぀いお理解を深め高霢者の安党・安楜を守り圓事者の意思を尊 重し地域連携を含めた看護を実践できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 蚺療を受ける高霢者の看護に぀いお各病期の特城を理解するずずもに関連する 技術を身に付けるこず。 ② 蚺療を受ける高霢者の各病期の看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえ お解決策を芋いだすこず。 ③ 蚺療を受ける高霢者の各病期の看護に぀いお自ら孊び高霢者の健康の保持増進た たは看取りの支揎に぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 急性期 身䜓機胜や免疫力などが䜎䞋傟向にある高霢者は転倒による骚折や感染症を起こし やすい。たた発症しおも定型的な症状が珟れにくい高霢者の特城を螏たえ党身状 態の総合的なアセスメントを行い蚺察怜査入院や手術などが高霢者の心身に䞎 える負担の軜枛合䜵症や生掻䞍掻発病の予防ず回埩を促進する看護に぀いお扱う。 加えお急性期から退院を芋通した生掻支揎に぀いおも扱う。 む 慢性期 高霢者の慢性期においおは耇数の疟患に眹患したり倚剀を長期に䜵甚したりしお いるこずも倚い。たた同量の薬物でもその䜜甚の発珟には個人差が倧きい高霢者の 特城を螏たえ䜿甚薬物の䜜甚・副䜜甚に関する総合的なアセスメントを行い薬の
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53  老幎看護 飲み忘れや飲み間違いを防ぐ適切な服薬管理の揎助に぀いお扱う。リハビリテヌショ ンや生掻指導などに぀いおは地域連携も含めお扱う。 り 終末期 終末期にある高霢者が自分の意思で療逊堎所や治療方法を遞択し人間ずしお尊 厳を保ち穏やかに過ごせるよう家族を含めた総合的なアセスメントずその支揎を 扱う。 〔指導項目〕 4高霢者に倚い健康障害ず看護 ア 感染症 む 骚折 り パヌキン゜ン症候矀 ゚ 認知症 オ う぀ カ せん劄 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 に぀いおは高霢者に倚い健康障害ずその治療に関する看護の 知識ず技術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 4高霢者に倚い健康障害ず看護 ここでは高霢者に倚い健康障害ずその基本的な看護に぀いおの孊習を通しお高霢 者の生掻や健康の特城の理解を基に高霢者の健康障害ず生掻状況に応じた看護を実践 できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 高霢者に倚い健康障害ず看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付け るこず。 ② 高霢者に倚い健康障害ず看護に぀いお倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏た えお解決策を芋いだすこず。 ③ 高霢者に倚い健康障害ず看護に぀いお自ら孊び高霢者の健康の保持増進を目指し 䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 感染症 高霢者に倚い肺炎やむンフル゚ンザ肺結栞ノロりむルス疥 かい 癬 せん などに぀いお 高霢者の免疫機胜や生掻状況及びそれぞれの疟患の芁因や症状怜査治療に関する 理解を基にその予防や発症時再発防止における看護ず関連付けお扱う。 む 骚折 高霢者に倚い倧腿骚頞郚骚折や脊怎圧迫骚折橈骚遠䜍端骚折䞊腕骚近䜍端骚折 などに぀いおその芁因症状怜査治療に関する理解を基に手術を受ける高霢 者の看護生掻䞍掻発病等の合䜵症の予防やリハビリテヌション看護などを扱う。
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54 第章 看護科の 各科目 り パヌキン゜ン症候矀 高霢者に倚くみられるパヌキン゜ン症候矀の皮類や原因症状怜査治療に関す る理解を基に日垞生掻の障害の揎助リハビリテヌション適切な服薬管理などの 看護ず関連付けお扱う。 ゚ 認知症 高霢者の認知症の皮類や原因症状怜査生掻ぞの圱響に関する理解を基に家 族を含めた日垞生掻の揎助及び高霢者の暩利擁護虐埅防止レスパむトケアなどず 関連付けお扱う。 オ う぀ 高霢者のう぀病の芁因や症状生掻ぞの圱響治療に関する理解を基に家族を含 めた日垞生掻の過ごし方睡眠・䌑息の確保自殺予防服薬管理などの看護ず関連 付けお扱う。 カ せん劄 高霢者のせん劄の芁因や症状生掻ぞの圱響治療に関する理解を基に家族を含 めた環境敎備心身の安静・䌑息刺激の陀去事故防止などの看護ず関連付けお扱 う。
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55  小児看護 この科目は「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「老幎看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」ず関連付けお孊習するこずによっお小児看護の実践に必芁な 資質・胜力を育成するものであり 「看護臚地実習」における孊習の基盀ずなるものであ る。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し小児看護の倫理的課 題を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お小児看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1小児看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2小児看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3小児看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び小児の健康の保 持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では成長・発達の過皋にある小児の特質を理解した䞊で小児各期の健康課 題ず看護及び蚺療時の看護に関する知識ず技術を実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお習埗 するずずもに習埗した知識ず技術を適切に掻甚し保健医療犏祉チヌムの䞀員ずしお連 携・協働しお取り組むこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は小児の成長・発達の過皋を身䜓的・粟神的・瀟䌚的偎面から理解するず ずもに成長・発達に応じた育児及び健康状況に応じた看護に関する知識ず技術を身に付 けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は成長・発達の過皋にある小児の健康課題の具䜓䟋を取り䞊げ看護の職 業倫理を螏たえ小児の安党・安楜や暩利擁護成長・発達を促す芖点から揎助を考察す るずずもに家族を含めお実斜する揎助ずその根拠を明確にしお課題を解決する力を逊う こずを意味しおいる。 目暙の 3 は小児の健康課題の解決に圓たっおは疟病・障害等の回埩や健康管理ず ずもに小児の成長・発達の芖点を重芖し䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態 床を逊うこずを意味しおいる。 第節 小児看護
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56 第章 看護科の 各科目 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 小児の健康 ず看護 2 小児各期の健康課題ず看護 3 蚺療を受ける小児の看護の䞉぀の指導項目 で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り 扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア  〔指導項目〕の 2 及び 3 に぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げお挔習などを行 い小児の個別性に応じた看護を考察できるよう工倫するこず。 挔習等の孊習掻動を行う堎合は察象ずする小児の成長・発達に応じお安党・安楜及 び暩利擁護に配慮した揎助に぀いお小児ず家族の状況や思いを螏たえお考察・協議の 䞊蚈画・実斜・振り返りを行い倚様か぀創造的な考えをも぀こずができるようにす るこずが倧切である。 む  〔指導項目〕の 3 に぀いおは孊科の特色に応じお扱わないこずができるこず。 内容の「 3 蚺療を受ける小児の看護」に぀いおは専攻科ず合わせお看護垫逊成を 行う孊科の堎合には専攻科においお扱い高等孊校では扱わないこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1小児の健康ず看護 ア 小児の健康の特城 む 小児の保健ず犏祉 り 小児看護の特城 ゚ 小児看護の倫理的課題 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは小児保健及び倫理的課題の珟状を扱うこず。 1小児の健康ず看護 ここでは小児の健康の特城である成長ず発達の過皋の理解を基に成長ず発達の珟 状ず課題適切な逊育の重芁性小児の倫理的課題の孊習を通しお小児の暩利を擁護 しその健やかな成長ず発達を支える小児看護を実践するための基盀ずなる資質・胜力 を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。
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57  小児看護 ① 小児の健康ず看護に぀いお理解するこず。 ② 小児の健康ず看護に関わる倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 小児の健康ず看護に぀いお自ら孊び小児の健康の保持増進を目指しお䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 小児の健康の特城 小児の正垞な心身の成長・発達に぀いお新生児期乳児期幌児期孊童期思 春期に分けお各期の特城を扱うずずもに成長ず発達に圱響を䞎える因子には遺䌝 的因子ず環境的因子があり特に環境的因子に含たれる家庭環境や逊育者の圱響地 域や孊校の圱響に぀いお取り䞊げる。たた成長・発達の評䟡方法に぀いおも異垞の 早期発芋の芖点から取り䞊げる。 む 小児の保健ず犏祉 小児の保健ず犏祉の珟状を理解するため関係する䞻な統蚈資料を扱い改善され おきた課題や珟圚の課題に぀いお日本だけでなく囜際的な芖点からも考察する孊習 掻動を取り入れるこずが重芁である。たた予防接皮等を含む小児の保健ず犏祉に関 係する䞻な法芏や制床行政の取組を課題ず関連付けお扱いその成果ず継続しおい る取組に぀いおも取り䞊げる。 り 小児看護の特城 小児の特城の理解を基に小児の健康の保持増進のためには小児だけでなく小 児を取り巻く家族地域孊校等の状況の把握ず働きかけが重芁であり特に家族ず の関係や圱響には留意し小児ず家族を共に支揎する必芁があるこずを取り䞊げる。 たた孊童期に心身の健康の正しい理解ず望たしい生掻習慣を身に付けるこずは生 涯にわたる健康づくりの基盀ずなるので芪や逊育者だけでなく小児自身ぞの健康 教育の重芁性も扱う。加えお健康問題を抱える小児に぀いおは発達の段階に応じ た説明・支揎を行うずずもに子䟛の暩利を守り意思を確認し健康問題の解決ず 共に生掻の質の向䞊を目指すこずが重芁であるこずを取り䞊げる。 ゚ 小児看護の倫理的課題 小児に関わる倫理的課題ずしお子䟛自身の意思決定の支揎暩利擁護ずずもに 虐埅いじめなどによる心身の健康問題の事䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する 孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2小児各期の健康課題ず看護 ア 新生児期・乳児期 む 幌児期 り 孊童期 ゚ 思春期
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58 第章 看護科の 各科目 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは健康課題を小児各期の成長・発達の特城ず関連付 けお扱うこず。 2小児各期の健康課題ず看護 ここでは小児各期の特城及び成長・発達に䌎っお起こりやすい健康課題ずその看護 の孊習を通しお逊育者ずの関わりの重芁性を理解するずずもに小児の安党を守り その健やかな成長・発達を支揎する看護を実践できるようにするこずをねらいずしおい る。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小児各期の健康課題ず看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付ける こず。 ② 小児各期の健康課題ず看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策 を芋いだすこず。 ③ 小児各期の健康課題ず看護に぀いお自ら孊び健康の保持増進を目指し䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 新生児期・乳児期 子宮内から倖界に適応する期間における食事排泄 せ぀ 枅朔睡眠保枩等の日垞生 掻の揎助に぀いお扱う。たた生呜の維持だけでなく心身の機胜の発達のためには 遊びコミュニケヌション情緒など刺激ずその反応が適切に繰り返されるこずが 重芁であるこずを取り䞊げる。たた適切な逊育によっお確立される小児ず逊育者ず の愛着圢成は基本的な信頌の獲埗ずなるためその埌の人間関係に圱響を䞎えるこず を扱う。起こりやすい健康課題ずしお免疫機胜の未発達による感染症窒息誀飲 熱傷溺死転倒・転萜等の事故ずその察策に぀いお扱う。 む 幌児期 家庭や保育所・幌皚園等においお幌児が基本的な生掻習慣を身に付けおいく過皋 及び集団生掻の䞭でルヌルを守るなど瀟䌚性を身に付けおいく過皋の支揎に぀いお 幎霢ごずの特城を螏たえお扱う。起こりやすい健康課題ずしお集団生掻による感染 症及びアトピヌ性皮膚炎喘息等のアレルギヌ性疟患を取り䞊げる。 り 孊童期 基本的な生掻習慣孊習習慣や芏範意識の基瀎を身に付けるずずもに豊かな情操 を育おるこずの重芁性を扱う。起こりやすい健康課題ずしお生掻習慣等による近芖 う歯肥満アレルギヌ性疟患等を扱い望たしい生掻習慣を身に付けるための揎助 に぀いお考察する孊習掻動を行う。たた孊習掻動や人間関係で困難を感じおいる小 児やいじめ虐埅䞍登校等によっお心身に問題を抱えおいる小児の揎助に぀いおも 取り䞊げる。 ゚ 思春期 第二次性城の始たりから身䜓発育が完成・安定するたでの期間で小児から成人
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59  小児看護 ぞの移行期の心身の成長・発達の過皋を扱う。起こりやすい健康課題ずしお摂食障 害性感染症薬物喫煙等を取り䞊げ思春期に応じたヘルスプロモヌションの支 揎に぀いお考察する孊習掻動を行う。 〔指導項目〕 3蚺療を受ける小児の看護 ア 蚺療に䌎う看護 む 急性期 り 慢性期 ゚ 終末期 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは蚺療を受ける小児ずその家族に察する病期別の看 護の知識ず技術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 3蚺療を受ける小児の看護 ここでは小児の成長・発達の状態を螏たえた蚺療及び各病期に応じた看護の孊習を 通しお小児の安党を守り暩利を擁護するずずもに小児自身の䞻䜓的な健康管理の 支揎や療逊䞭も孊習や遊び生掻習慣の指導等を継続し小児の成長・発達を支揎する こずの重芁性に぀いお理解を深め看護を実践できるようにするこずをねらいずしおい る。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 蚺療を受ける小児の看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこ ず。 ② 蚺療を受ける小児の看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を 芋いだすこず。 ③ 蚺療を受ける小児の看護に぀いお自ら孊び小児の安党・安楜を守り回埩の促進 たたは穏やかな最期を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 蚺療に䌎う看護 小児の蚺療時の安党確保ずその重芁性正確な蚺療のための泚意事項小児ず家族 の䞍安や緊匵を緩和する察応の工倫に぀いお扱う。疟患や治療に぀いお説明する堎合 は家族ずずもに圓事者である小児が理解できるよう幎霢や発達状態に応じた工倫 プレパレヌション他を行い小児が䞻䜓的にセルフケアを目指す揎助に぀いお扱 う。入院や治療が長期化する堎合の心身の成長・発達を促す支揎に぀いおも扱う。た た虐埅が疑われる堎合の察応も取り䞊げる。 む 急性期 急性期にある小児ず家族の特城疌痛管理党身管理を扱う。小児ず家族の䞍安ず 緊匵の軜枛には速やかな凊眮ずずもに状況の説明が重芁であるこずを扱う。急性期症 状ずしおは発熱脱氎䞋痢・嘔吐呌吞困難けいれん等を取り䞊げる。救呜救
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60 第章 看護科の 各科目 急では誀飲熱傷溺氎等を取り䞊げ第䞀次救呜凊眮に぀いお小児の特城を䞭心 に扱う。呚術期の看護では小児期に起こりやすい手術適応疟患を取り䞊げ小児の 特城を螏たえた看護に぀いお具䜓䟋を取り䞊げお孊習する。 り 慢性期 慢性の経過をたどる小児ず家族の特城小児による䞻䜓的な健康管理の重芁性ずず もに医療的ケアを含む日垞生掻孊習や遊びの支揎に぀いお扱う。小児の䞻な疟患 の看護ずしお遅延性意識障害脳性麻痺及びその他の麻痺性症候矀 腎疟患ア レルギヌ性疟患内分泌疟患先倩性疟患悪性腫瘍を取り䞊げる。あわせお小児 期発症疟患の移行期医療支揎に぀いおも具䜓䟋を取り䞊げお孊習する。 ゚ 終末期 終末期にある小児ず家族の特城緩和ケアを扱う。先倩性の障害や䞍慮の事故突 然の発症や長い療逊の埌など終末期に至った経過や状況を螏たえ小児ず家族の垌 望を尊重するずずもに家族の看取りや悲嘆ぞの揎助グリヌフケアの重芁性に぀ いおも取り䞊げる。
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61  母性看護 この科目は「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」ず関連付けお孊習するこずによっお母性看護の実践に必芁な 資質・胜力を育成するものであり 「看護臚地実習」における孊習の基盀ずなるものであ る。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し母性看護の倫理的課 題を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お母性看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1母性看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2母性看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3母性看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び母性の健康の保 持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では母性看護の基本ずなる抂念を理解した䞊で女性のラむフサむクル各期 の看護及び呚産期における看護に関する知識ず技術を実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお 習埗するずずもに習埗した知識ず技術を適切に掻甚し保健医療犏祉チヌムの䞀員ずし お連携・協働しお取り組むこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は健党な母性芳・父性芳を育みこれを基に具䜓的な事䟋を通しお孊習す るこずによっお性ず生殖に関わる健康の保持増進生呜の尊重及び人暩の擁護を行うた めに必芁な知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は母性に関する健康課題に぀いお具䜓䟋を取り䞊げ看護の職業倫理を螏 たえ性ず生殖に関わる健康生呜の尊重及び人暩の擁護文化や習慣の配慮意思決定 の支揎やセルフケアを目指す芖点からの揎助を考察するずずもに実斜する揎助ずその根 拠を明確にしお課題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は母性の健康課題の解決に圓たっおは性ず生殖に関わる健康を目指すず ずもに生呜の尊重及び人暩の擁護を重芖し䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む 態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 母性看護
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62 第章 看護科の 各科目 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 母性の健康 ず看護 2 女性のラむフサむクル各期の健康課題ず看護 3 呚産期の看護の䞉぀の指 導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内 容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 具䜓的な事䟋を取り䞊げお挔習などを行い母性看護の察象ずなる人々の個別性 に応じた看護を考察できるよう工倫するこず。 挔習等の孊習掻動を行う際には女性のラむフサむクルにおける母性の珟状をむメヌ ゞできるよう適宜芖聎芚教材等を掻甚し母子の安党を最優先に考えるずずもに生呜 及び人暩に関わる倫理的配慮関連する法芏を螏たえる芖点をも぀こずが重芁である。 たた母性の各期の特城に応じお父性を含む圓事者の思いず意思決定を支揎し尊重 する揎助に぀いお考え集団での協議を経お蚈画・実斜・振り返りを行い倚様か぀ 創造的な考えをも぀こずができるようにするこずが倧切である。 む  〔指導項目〕の 3 のむに぀いおは孊科の特色に応じお扱わないこずができる こず。 〔指導項目〕の「 3 呚産期の看護」の「む呚産期の異垞ず看護」に぀いおは専攻科 ず合わせお看護垫逊成を行う孊科の堎合には専攻科においお扱い高等孊校では扱わな いこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1母性の健康ず看護 ア 母性の抂念 む 母子保健の動向 り リプロダクティブ・ヘルスラむツ ゚ 母性看護の特城 オ 母性看護の倫理的課題 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは母性ず母性看護の基本的な抂念母子保健の珟状 及び関連する制床生呜倫理を含む倫理的課題の珟状を扱うこず。
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63  母性看護 1母性の健康ず看護 ここでは母性看護の基本ずなる抂念の孊習を通しお母性の捉え方母性の健康に ぀いおの考え方母子保健の珟状母性看護に関わる倫理的課題の珟状に぀いお理解を 深め母性看護を実践するための基盀ずなる資質・胜力を育成するこずをねらいずしお いる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 母性の健康ず看護に぀いお理解するこず。 ② 母性の健康ず看護に関わる倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 母性の健康ず看護に぀いお自ら孊び母性の健康の保持増進を目指しお䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 母性の抂念 次䞖代を担う子䟛の健党な育成に぀いおは母性ず父性及び芪性の考え方の重芁性を 取り䞊げる。たた母性芳・父性芳は時代や瀟䌚文化やゞェンダヌの圱響を受けお 倉化するこず母性の健康の保持増進は党おのラむフステヌゞで取り組む課題である こずを扱う。 む 母子保健の動向 母子保健に関わる䞻芁な統蚈資料及び関連する法芏や制床を扱い囜内及び囜際的 な珟状に぀いお課題を芋出し母子の健康の保持増進のために必芁な支揎に぀いお考 察する孊習掻動を取り入れるこずが重芁である。 り リプロダクティブ・ヘルスラむツ リプロダクティブ・ヘルスラむツの抂念を扱い性ず生殖に関する健康や暩利に 関わる珟状を取り䞊げ生呜の尊重ず人暩の擁護の重芁性や意思決定の支揎に぀いお 考察する孊習掻動を行う。 ゚ 母性看護の特城 母性看護の抂念ずずもに母性の健康の保持増進においおはヘルスプロモヌション が重芁であり圓事者が䞻䜓的に健康の保持増進を行えるよう支揎する看護に぀いお 扱う。たた母性の健康には家族の発達も圱響を䞎えるので各段階における発達課 題ずその察応を扱う。 オ 母性看護の倫理的課題 母性看護に関わる倫理的課題ずしお生殖医療技術の進歩による生呜の誕生や性に 関わる課題及び育児に関する課題性に関わる心身の苊痛の事䟋などに぀いお取り䞊 げ他者ぞの共感や思いやり及び人暩の擁護の重芁性に぀いお倚様な芖点から考察す る孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2女性のラむフサむクル各期の健康課題ず看護
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64 第章 看護科の 各科目 ア 思春期 む 成熟期 り 曎幎期 ゚ 老幎期 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおはラむフサむクル各期の特城ず健康課題を関連付け お扱うこず。 2女性のラむフサむクル各期の健康課題ず看護 ここではラむフサむクル各期における母性の発達の特城ず健康課題の孊習を通しお 母性の健やかな育成ず加霢による圱響に぀いお理解を深め女性の党人的な健康に必芁 な支揎に぀いお実践できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 女性のラむフサむクル各期の看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に 付けるこず。 ② 女性のラむフサむクル各期の看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお 解決策を芋いだすこず。 ③ 女性のラむフサむクル各期の看護に぀いお自ら孊び母性の健康の保持増進を目指 し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 思春期 思春期は初経の発来など身䜓的には第二次性城を迎え性機胜が発達するが身 䜓的な倉化は心理的な反応を匕き起こすずいう特城を螏たえ月経異垞性行動ず性 感染症ダむ゚ット子宮頞がん予防などの健康課題ずその看護を扱う。 む 成熟期 成熟期は身䜓的には生殖機胜が成熟し性呚期が確立する。粟神的にも自立し 自分の家庭を持぀こずや出産や育児に関心が高くなるなどの特城を螏たえ家族蚈画 䞍劊䞍育DVドメスティック・バむオレンス 生殖噚がんなどの健康課題ずそ の看護を扱う。 り 曎幎期 曎幎期は身䜓的には卵巣機胜が衰退し閉経を迎えるためホルモン環境の倉化 に䌎う症状が出珟するこずがある。粟神的には子䟛の独立芪の介護などによっお生 掻が倉化するこずにより䞍安定になりやすいなどの特城を螏たえ曎幎期障害う぀ などの健康課題ずその看護を扱う。 ゚ 老幎期 老幎期は身䜓的には加霢により免疫や筋力などの機胜が䜎䞋する傟向があるが 粟神的には完熟期を迎えるなどの特城を螏たえ女性生殖噚がん骚粗鬆 しょう 症性 噚脱膣炎倖陰炎などの健康課題ずその看護を扱う。
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65  母性看護 〔指導項目〕 3呚産期の看護 ア 呚産期の正垞経過ず看護 劊嚠期の生理ず劊婊の看護 分嚩 べん 期の生理ず産婊の看護 産耥 じょく 期の生理ず耥 じょく 婊の看護 新生児期の生理ず看護 む 呚産期の異垞ず看護 劊嚠期の異垞ず看護 分嚩 べん 期の異垞ず看護 産耥 じょく 期の異垞ず看護 新生児期の異垞ず看護 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは劊婊産婊耥 じょく 婊新生児に察する看護の知識 ず技術に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 3呚産期の看護 ここでは呚産期の正垞ず異垞に関する基本的な看護の知識ず技術を習埗し習埗し た知識ず技術を適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 呚産期の看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 呚産期の看護に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだすこ ず。 ③ 呚産期の看護に぀いお自ら孊び呚産期の健康の保持増進を目指しお䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 ア 呚産期の正垞経過ず看護 呚産期の母䜓の心身の生理的な倉化ず胎児の発育過皋及びそれに䌎っお生ずる日垞 生掻䞊の問題や家族の機胜に぀いお取り䞊げ劊婊・産婊・耥 じょく 婊の健康の維持ず日 垞生掻の安党・安楜を図り産痛の緩和や分嚩埌の回埩を促進する看護に぀いお扱う。 あわせお劊嚠䞭から行う出産・育児の準備教育を取り䞊げる。たた新生児の生理 的な適応珟象を扱うずずもに新生児の基本的な看護保枩枅朔哺乳排泄 せ぀ 感 染防止事故予防母芪ぞの育児技術指導などを取り䞊げる。あわせお愛着の圢 成過皋や育児䞍安に察する母芪父芪家族ぞの支揎を扱う。 む 呚産期の異垞ず看護 劊嚠期の異垞では出生前蚺断流産早産感染症䞊䜍胎盀早期剝離前眮胎 盀劊嚠高血圧症候矀劊嚠糖尿病胎児の発生や発育の異垞等を扱う。分嚩期の異 垞では産道陣痛砎氎胎䜍等に関する異垞や分嚩時異垞出血・母䜓損傷産科シ ョック垝王切開術胎児機胜䞍党胎児及び胎児附属物の異垞等を扱う。産耥 じょく 期
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66 第章 看護科の 各科目 の異垞ずしおは産耥 じょく 感染症や子宮埩叀䞍党産耥熱肺塞栓尿路感染症乳房の 異垞乳腺炎のみならず産耥 じょく 期のメンタルヘルスの問題ずしお産埌う぀や粟神 障害等を扱う。新生児の異垞ずしおは新生児仮死出産倖傷先倩異垞代謝障害 感染症新生児黄疞早産児・䜎出生䜓重児等を扱う。あわせおこれら呚産期の母 子の異垞に察する看護ずずもにハむリスクな状態の新生児や予期しない死産等の母芪 や家族に察する看護を取り䞊げる。
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67  粟神看護 この科目は 「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「圚宅看護」ず関連付けお孊習するこずによっお粟神看護の実践に必芁な 資質・胜力を育成するものであり 「看護臚地実習」における孊習の基盀ずなるものであ る。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し粟神保健を䜍眮付け るなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お粟神看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1粟神看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2粟神看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3粟神看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び人々の心身の健 康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では粟神の健康ず障害に぀いお粟神医療の歎史及び粟神保健医療犏祉の倉 遷も螏たえお理解した䞊で粟神症状や粟神に障害等がある人の暩利擁護に努めるずずも に日垞生掻の困難さの軜枛や自立した生掻を送るための支揎に関わる知識ず技術を習埗 し習埗した知識ず技術を日垞生掻の問題に応じお適切に掻甚できるようにするこずを ねらいずしおいる。 目暙の 1 は粟神に障害等がある人ず家族の苊悩に぀いお具䜓的な事䟋を通しお孊 習するこずによっお共感的に理解するずずもに粟神障害の予防や早期回埩セルフケ ア瀟䌚埩垰等に関する知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は粟神に障害等がある人の具䜓䟋を取り䞊げ看護の職業倫理を螏たえ 人暩の擁護や地域生掻支揎の制床の掻甚ず生掻の自立セルフケアを目指す芖点からの揎 助を考察するずずもに実斜する揎助ずその根拠を明確にしお課題を解決する力を逊うこ ずを意味しおいる。 目暙の 3 は粟神に障害等がある人の健康課題の解決に圓たっおは瀟䌚生掻ぞの参 加ず自立生掻の質の向䞊を目指し䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊 うこずを意味しおいる。 第節 粟神看護
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68 第章 看護科の 各科目 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 粟神の健康 ず看護 2 粟神保健医療犏祉の倉遷 3 粟神障害の状況に応じた看護 4 䞻な粟神 障害ず看護の四぀の指導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構 成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 粟神の健康の保持増進及び粟神障害のある人の看護を統合的に孊習できるよう工 倫するこず。 内容を取り扱う際には心身の健康の盞互䜜甚ず日垞生掻食事睡眠運動孊 校・職堎での人間関係ず掻動状況等ずの関連を螏たえお粟神障害の予防や回埩に関 する看護を扱うずずもに地域での自立を重芖し 「健康支揎ず瀟䌚保障制床」ず関連 付けお孊習するこずが重芁である。 む  〔指導項目〕の 3 及び 4 に぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げお挔習などを行 い粟神に障害のある人の個別性に応じた看護を考察できるよう工倫するこず。 挔習等の孊習掻動を行う堎合は察象の状況に応じお自他の安党の確保人暩擁護に 十分配慮した䞊で圓事者の様々な苊痛や困難に共感的に応じ寄り添うずずもにセ ルフケアに向けた支揎に぀いお家族及び圓事者の思いや状況を含めお考え集団での 協議を経お蚈画・実斜・振り返りを行い倚様か぀創造的な考えをも぀こずができる ようにするこずが倧切である。 り  〔指導項目〕の 3 及び 4 に぀いおは孊科の特色に応じお扱わないこずがで きるこず。 〔指導項目〕の「 3 粟神障害の状況に応じた看護 4 䞻な粟神障害ず看護」に぀い おは専攻科ず合わせお看護垫逊成を行う孊科の堎合には専攻科においお扱い高等孊 校では扱わないこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1粟神の健康ず看護 ア 粟神の健康 む 粟神機胜の構造ず発達 り ストレスず危機 ゚ 粟神保健の動向
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69  粟神看護 オ 粟神看護の特城 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは粟神の健康に関する基瀎的な内容を扱うこず。た た粟神看護の基本的な抂念や人間関係リ゚ゟン粟神看護倫理的課題の珟状も 扱うこず。 1粟神の健康ず看護 ここでは粟神看護の基本ずなる抂念の孊習を通しお粟神の健康ず粟神保健の考え 方粟神保健の珟状粟神看護に関わる倫理的課題の珟状に぀いお理解を深め粟神看 護を実践するための基盀ずなる資質・胜力を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 粟神の健康ず看護に぀いお理解するこず。 ② 粟神の健康ず看護に関わる倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋いだ すこず。 ③ 粟神の健康ず看護に぀いお自ら孊び人々の心身の健康保持増進を目指しお䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 粟神の健康 粟神の健康は身䜓的な健康ず盞関的な関係にあるこずから基本ずなる抂念の孊 習を基に心身の健康を日垞生掻食事睡眠運動人間関係孊習や仕事等の 芖点から捉え粟神の障害等を予防するための掻動に぀いお考察する。 む 粟神機胜の構造ず発達 粟神機胜を担う脳の基本的な構造の理解を基瀎ずしお人間の意識知芚認知 思考 孊習蚘憶 感情人栌自我意識欲求意思などの粟神機胜心の 働き及びその異垞を人間の生掻行動ず関連付けお扱う。あわせお粟神機胜の発達 に぀いお各段階の特城及び発達課題の達成状況の具䜓䟋を取り䞊げお扱う。たた 人間の基本的な欲求ず欲求が適切に満たされない堎合に起こる防衛機制を取り䞊げ 人が意識的たたは無意識に行っお粟神の安定を図る仕組みを粟神の健康の保持ず関連 付けお扱う。 り ストレスず危機 粟神の健康に深くかかわるストレスや危機の芁因及び抂念に関する孊習を基にス トレスや危機的状況が心身に䞎える圱響ストレス関連疟患等に぀いお扱う。あわせ お粟神障害を予防するために危機やストレスに適切に察凊する方法に぀いお具䜓 䟋を取り䞊げるずずもに危機的状況にある人ぞの介入に぀いお考察する孊習掻動を 行う。 ゚ 粟神保健の動向 粟神保健に関する䞻芁な統蚈資料及び関連する法芏や制床を取り䞊げ珟状を理解 する。たた地域や孊校職堎におけるメンタルヘルスの取組の珟状ず健康障害の予 防の抂芁等に぀いおも扱う。
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70 第章 看護科の 各科目 オ 粟神看護の特城 珟代瀟䌚は様々な芁因から粟神症状を珟す人が増加する傟向にあり倚様な堎面で 粟神看護が必芁ずされおいるこずから粟神看護の意矩ず圹割に぀いお基本ずなる 抂念及びリ゚ゟン看護の孊習を基ずし粟神機胜に䜕らかの問題がある人ずその家族 ずの信頌関係の構築心身の安党管理セルフケアの支揎さらに察象ずなる人々 のも぀生きる力ず匷さに着目したレゞリ゚ンスリカバリヌストレングス゚ンパ ワメントの支揎チヌム医療や包括的暎力防止プログラム等に぀いお扱う。たた粟 神看護は歎史的な経緯から倚くの倫理的課題を内包しおおり察象ずなる人々の暩利 擁護が重芁な課題であるこずに぀いお具䜓䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する孊習 掻動を行う。 〔指導項目〕 2粟神保健医療犏祉の倉遷 ア 粟神医療の歎史 む 粟神に障害のある人の暩利擁護 り 粟神保健犏祉制床の倉遷 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは粟神医療や粟神看護の歎史を通しお粟神に障害 のある人の人暩や暩利擁護粟神保健医療犏祉における看護の圹割を扱うこず。た た地域で生掻しおいくための支揎システムや必芁な揎助も扱うこず。 2粟神保健医療犏祉の倉遷 粟神に障害等がある人が差別偏芋隔離収容などによっお人暩を䟵害される状況 に眮かれた歎史を理解した䞊で圓事者の人暩の擁護地域で自立した生掻を続けるた めの支揎の重芁性を螏たえ生掻を支える制床に぀いお理解し適切に掻甚できるよう にするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 瀟䌚の倉化ずずもに倉わっおきた粟神医療や関連する制床の抂芁に぀いお理解する こず。 ② 粟神医療や関連する制床の実際に぀いお基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえお 解決策を芋いだすこず。 ③ 粟神に障害等がある人の暩利を擁護し地域で自立した生掻を目指す看護に぀いお 自ら孊び粟神保健医療犏祉の倚職皮ず連携しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 粟神医療の歎史 粟神医療の歎史の孊習を通しお粟神に障害等がある人の捉え方や看護が粟神障害 の蚺断治療の発達等によっお倉遷しおきたこずを理解するずずもに粟神障害のあ る人の瀟䌚生掻の倉遷に぀いお扱う。たた粟神保健犏祉掻動に぀いお具䜓䟋を取り 䞊げ考察する孊習掻動を行う。
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71  粟神看護 む 粟神に障害のある人の暩利擁護 粟神に障害等がある人の意思決定や代理意思決定の過皋が適切に行われるよう支揎 する重芁性ず関連する制床に぀いおも具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 り 粟神保健犏祉制床の倉遷 粟神に障害等がある人の日垞生掻の支揎や地域瀟䌚における支揎に぀いお関連す る制床ずその掻甚及び具䜓䟋を扱う。 〔指導項目〕 3粟神障害の状況に応じた看護 ア 怜査 む 治療 り 急性期 ゚ 慢性期 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは粟神障害の状況に応じた看護の知識ず技術に぀い お基瀎的な内容を扱うこず。 3粟神障害の状況に応じた看護 ここでは粟神に障害等がある堎合の怜査治療急性期慢性期における看護の孊 習を通しお粟神障害等による心身の苊痛や生掻の困難さに぀いお理解を深め回埩の 促進及び生掻の自立等に向けた看護の基本的な知識ず技術を習埗し習埗した知識ず技 術を人々に応じお適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 粟神障害の状況に応じた看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付け るこず。 ② 粟神障害の状況に応じた倚様な課題を発芋し圓事者の暩利を擁護した䞊で回埩 の促進䞊びに自立支揎を目指しお解決策を芋いだすこず。 ③ 粟神障害の状況に応じた看護に぀いお自ら孊び圓事者の倚様な䟡倀芳等を尊重し た䞊で医療チヌムの䞀員ずしお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 怜査 粟神医療における䞻な怜査ずしお心理怜査生理怜査脳波怜査髄液怜査磁 気怜査線怜査などの内容ず怜査時の看護を扱う。 む 治療 粟神医療における䞻な治療ずしお薬物療法心理・瀟䌚的療法電気けいれん療 法等の内容ず各治療時における看護に぀いお扱う。 り 急性期 急性期に出珟しやすい粟神症状を扱うずずもに圓事者及び関係者の安党に留意し ぀぀症状によっお圱響を受ける日垞生掻䞊の困難食事排泄 せ぀ 枅朔睡眠などの
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72 第章 看護科の 各科目 障害に察する揎助技術を扱う。たた急性期から早期の回埩を目指し生掻リズム を敎える支揎生掻行動の自立の支揎圓事者が䞻䜓的に生きおいけるよう本人の匷 みに着目し本人の回埩力を支揎する働きかけに぀いお扱う。 ゚ 慢性期 病状が安定しおいる慢性期においおは生掻行動の自立等による粟神機胜の回埩を 促進する支揎ずずもに地域で自立した生掻を送るための支揎を扱う。自宅もしくは グルヌプホヌム等ぞの倖出や倖泊の支揎必芁ずなる瀟䌚資源の把握ず掻甚今埌の 生掻に関する具䜓的なむメヌゞ化の支揎等に぀いお扱う。たた看護の継続性の重芁 性を螏たえ倚職皮連携・協働の実際に぀いお具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 〔指導項目〕 4䞻な粟神障害ず看護 ア 症状性を含む噚質性粟神障害 む 粟神䜜甚物質による粟神および行動の障害 り 統合倱調症 ゚ 気分障害 オ 神経症性障害ストレス関連障害 カ 生理的障害身䜓的芁因に関連した行動症候矀 キ 成人の人栌及び行動の障害 ク 小児・青幎期の粟神及び心身医孊的疟患 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 に぀いおは䞻な粟神障害に関する看護の知識ず技術に぀いお 基瀎的な内容を扱うこず。 4䞻な粟神障害ず看護 ここでは䞻な粟神障害の特城に応じた看護の知識ず技術に぀いお実践的・䜓隓的 な孊習掻動を通じお習埗するずずもに習埗した知識ず技術を人々に応じお適切に掻甚 できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 䞻な粟神疟患ず看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 䞻な粟神疟患に応じた倚様な課題を発芋し圓事者の暩利を擁護した䞊で安党・ 安楜を守り症状の緩和䞊びに生掻の質の改善に向けお解決策を芋いだすこず。 ③ 䞻な粟神疟患ず看護に぀いお自ら孊び圓事者の倚様な䟡倀芳を尊重した䞊で医 療チヌムの䞀員ずしお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 症状性を含む噚質性粟神障害 認知症及び身䜓疟患によっお二次的に起こる症状粟神病などの看護を扱う。 む 粟神䜜甚物質による粟神および行動の障害 アルコヌル関連障害薬物䟝存・䞭毒などの看護を扱う。
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73  粟神看護 り 統合倱調症 粟神疟患の代衚䟋ずしお劄想や幻芚たずたりのない䌚話緊匵病性の行動意 欲欠劂などの倚様な症状をもち慢性化しやすい患者の看護に぀いお具䜓䟋を取り 䞊げお扱う。 ゚ 気分障害 気分や感情の倧きな倉化ずずもに倚圩な症状倚匁倚動芳念攟逞抑う぀気分 欲動の䜎䞋制止などを瀺す気分障害う぀病躁 そう う぀病などの患者の看護に぀ いお具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 オ 神経症性障害ストレス関連障害 䞍安障害匷迫性障害重床ストレスぞの反応及び適応障害解離性障害などの看 護を扱う。 カ 生理的障害身䜓的芁因に関連した行動症候矀 摂食障害睡眠障害性機胜䞍党などの看護を扱う。 キ 成人の人栌及び行動の障害 劄想性非瀟䌚性統合倱調症質性情緒䞍安定性境界性衝動型 挔技性 回避性などに起因する偏った行動によっお瀟䌚生掻に障害をきたしおいる状態に応じ た看護を扱う。 ク 小児・青幎期の粟神及び心身医孊的疟患 倚動性障害行為障害分離䞍安障害反応性愛着障害チック障害などの看護を 扱う。
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74 第章 看護科の 各科目 この科目は 「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」ず関連付けお孊習するこずによっお圚宅看護の実践に必芁な 資質・胜力を育成するものであり 「看護臚地実習」における孊習の基盀ずなるものであ る。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し圚宅看護の倫理的課 題を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お圚宅看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1圚宅看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2圚宅看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3圚宅看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び圚宅療逊者の健 康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では様々な疟病・障害の医療的凊眮等を継続しながら圚宅で生掻しおいる 人々を支揎するための知識ず技術を習埗し習埗した知識ず技術を圚宅療逊者ず家族等の 倚様な䟡倀芳や生掻スタむルに応じお適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしお いる。 目暙の 1 は圚宅看護の意矩圹割などの基本的な理解の基に圚宅療逊者ず家族等 の安党を守り治療や健康管理の方法ずずもに圚宅療逊における生掻の質の向䞊に関す る知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は倚様な生掻の堎における療逊の具䜓䟋を取り䞊げ看護の職業倫理を螏 たえ状況に応じた安党察策療逊者ず家族のセルフケア胜力の向䞊介護を行う家族の 健康障害の予防などの芖点から揎助を考察するずずもに実斜する揎助ずその根拠を明確 にしお圚宅看護特有の課題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は圚宅療逊者の健康課題の解決に圓たっおは療逊者の意思決定を支揎す るずずもに家族の負担に配慮した䞊で生掻の質の向䞊を目指し保健医療犏祉チヌムの 䞀員ずしお䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第10節 圚宅看護
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75 10 圚宅看護 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 圚宅看護の 特城 2 圚宅療逊を支える制床 3 圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎の䞉぀の指導項目で 単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱 う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 圚宅での療逊に近い状況を蚭定し看護科に属する各科目ず関連付けた挔習など を行い圚宅療逊者の個別性に応じた看護を考察できるよう工倫するこず。 挔習等の孊習掻動を行う堎合は倚様な療逊者ず家族等の状況ず関係生掻の堎にお ける療逊のリスクマネゞメント地域で掻甚できる瀟䌚資源を関連付けお考えるずずも に圚宅療逊者ず家族等の生掻の質の向䞊に向けた支揎に぀いお考察を深めるこずが重 芁である。 む  〔指導項目〕の 3 に぀いおは孊科の特色に応じお扱わないこずができるこず。 内容の「 3 圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎」に぀いおは准看護垫逊成を目的ずする 孊科においおは扱わないこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1圚宅看護の特城 ア 圚宅看護の意矩 む 圚宅看護の圹割ず機胜 り 圚宅看護の察象 ゚ 圚宅看護の倫理的課題 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは生掻の堎における療逊の安党察策瀟䌚資源の掻 甚地域における倚職皮ずの連携倫理的課題の珟状を扱うこず。 1圚宅看護の特城 ここでは療逊の堎の倚様化による圚宅看護の意矩を螏たえ䜏み慣れた地域で療逊 する人々を支える圚宅看護の圹割や機胜圚宅看護で察応が求められる倫理的課題に぀ いお総合的に理解を深め人々の生掻の質の向䞊に寄䞎できるようにするこずをねら いずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう
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76 第章 看護科の 各科目 〔指導項目〕を指導する。 ① 圚宅看護の特城に぀いお理解するこず。 ② 圚宅看護の特城に関わる倚様な課題を発芋し圚宅療逊者の暩利を擁護しその意 思決定に沿っお解決策を芋いだすこず。 ③ 圚宅看護の特城に぀いお自ら孊び圚宅療逊者の健康管理ず生掻の質の向䞊を目指 し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 圚宅看護の意矩 医療技術の進歩や瀟䌚構造の倉化により圚宅での療逊が可胜な疟病や障害等が増 えおいるこずから医療的凊眮を継続しながら生掻の質の向䞊を目指すずずもに 療逊者がその人らしく暮らせるよう支揎する圚宅看護の圹割に぀いお扱う。たた終 末期を過ごす堎ずしおも圚宅を遞択する人々が増えおいるこずから療逊者ず家族の 意思決定を支揎し尊重する事䟋等も扱う。 む 圚宅看護の圹割ず機胜 圚宅療逊では療逊者ず家族等が医療的凊眮等を安党に実斜できるよう支揎するず ずもに生掻の堎であるこずを螏たえお個々の状況に応じたリスクマネゞメントの 重芁性に぀いおも扱う。たた圚宅療逊者の生掻の質の向䞊には倚職皮ずの連携・ 協働も欠かせないこずから保健医療犏祉チヌムの䞀員ずしお地域の瀟䌚資源の把 握ず適切な掻甚に぀いお具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 り 圚宅看護の察象 圚宅看護では療逊者ずずもにその家族等を察象ずしお扱う。そのため察象の理解 では療逊者ず家族等の幎霢や疟病・障害の有無日垞生掻食事排泄移動睡眠 炊事掗濯買い物などず瀟䌚生掻仕事孊業地域掻動などの珟状ず垌望な どの把握ず支揎の必芁性に぀いお扱う。たた圚宅看護は孊業や仕事の継続の支揎を 含み療逊者ず家族等の生掻に長期にわたり寄り添うずずもに終末期も担うこずか ら療逊者ず家族等がも぀倚様な䟡倀芳に加えお文化的な背景やゞェンダヌ等の圱 響の理解も欠かせないこずを扱う。 ゚ 圚宅看護の倫理的課題 圚宅看護では療逊の堎ず生掻の堎が同じずいう特城から圚宅療逊者ず家族等ず の関係などが圱響し様々な倫理的課題が生じおいる珟状を螏たえ療逊者の暩利擁 護及び意思決定支揎の重芁性に぀いお法芏ず関連付けお扱う。たた家族等に過重 な介護負担が生じないよう蚪問介護やレスパむトケアなどの瀟䌚資源の掻甚に぀い おも具䜓䟋を取り䞊げ倚様な芖点から考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 2圚宅療逊を支える制床 ア 地域包括ケアシステム む 蚪問看護制床 り 医療保険制床
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77 10 圚宅看護 ゚ 介護保険制床 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは  制床を利甚しおいる圚宅療逊者の具䜓的な事䟋 を扱うこず。 2圚宅療逊を支える制床 ここでは圚宅療逊者が地域で自立した生掻を送りながら必芁な治療看護介護 を受けるための各皮制床に぀いお理解し適切に掻甚できるようにするこずをねらいず しおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 圚宅療逊を支える制床に぀いお理解するこず。 ② 圚宅療逊を支える制床の実際に぀いお基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえお合 理的か぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 圚宅療逊を支える制床に぀いお自ら孊び圚宅療逊者の生掻の質の向䞊を目指し 䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 地域包括ケアシステム 幎霢に関わらず疟病や障害等がある人々が䜏み慣れた地域で自分らしい生掻 を送れるよう支揎するには各自治䜓が地域の特性に応じお医療・介護・生掻支揎 を䞀䜓的に提䟛するシステムの掻甚が欠かせないこずから郜垂郚や離島など地域 に応じたシステムずその掻甚に぀いお具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 む 蚪問看護制床 圚宅療逊を安党で効果的に行うためには蚪問看護制床の掻甚が欠かせないこずか ら蚪問看護制床における医療保険制床ず介護保険制床での掻甚の違いを理解し療 逊者の状況に応じお適切に掻甚できるよう具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 り 医療保険制床 圚宅療逊者の疟病や障害などの状況により掻甚する医療保険制床は健康保険制床 高霢者医療制床公費負担等があるこずから各々の適応䟋内容絊付等に぀いお 具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 ゚ 介護保険制床 圚宅療逊者が芁支揎や芁介護の状況で掻甚する介護保険制床は被保険者によっお 掻甚が限られるこず芁支揎ず芁介護で受けられるサヌビスが異なるこずなどに぀い お具䜓䟋を取り䞊げお扱う。 〔指導項目〕 3圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎 ア 療逊生掻の揎助 む 治療に䌎う揎助 り 療逊者の状況に応じた揎助
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78 第章 看護科の 各科目 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは圚宅療逊者の日垞生掻の揎助ず治療及びその家族 等ぞの揎助の基瀎的な内容を扱うこず。りに぀いおは終末期の支揎も扱うこず。 3圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎 ここでは圚宅療逊者の生掻治療状況に応じた看護の実践的・䜓隓的な孊習を通 しお療逊者の幎霢疟病・障害治療の䟵襲性介護者の状況を螏たえ療逊者の安 党・安楜を守り療逊者ず家族等のセルフケア胜力を高める基本的な看護及び療逊者 ず家族等の意思決定を支揎し生掻の質の向䞊ず自己実珟を図る支揎に぀いお考察を深 めるこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付け るこず。 ② 圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理 的か぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 圚宅療逊者ず家族等ぞの支揎に぀いお自ら孊び圚宅療逊者の生掻の質の向䞊を目 指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 療逊生掻の揎助 圚宅における生掻揎助では安党管理に留意しセルフケアの皋床に応じお必芁ず なる瀟䌚資源を遞択するずずもに関係者が生掻揎助を行えるよう支揎する具䜓䟋を 取り䞊げお扱う。あわせお灜害時における圚宅療逊者ず家族の健康危機管理に぀い おも扱う。 む 治療に䌎う揎助 医療技術の進歩に䌎っお自宅で行える医療的凊眮圚宅酞玠療法経管栄逊耥瘡 管理等が増加しおいるため䞻治医の指瀺のもず関係者がその管理を安党で正確 に行えるよう支揎する具䜓䟋に぀いお扱う。あわせお灜害時における医療的凊眮に ぀いおも扱う。 り 療逊者の状況に応じた看護 圚宅療逊者の察象は乳幌児から高霢者たで予防的ケアを芁する人から終末期にあ る人たでたた難病患者・粟神障害者など察象疟患も倚様であるこずからその特 城に応じた看護の具䜓䟋を扱う。
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79 11 看護の統合 ず実践 この科目は「基瀎看護」及び「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」の孊習を基瀎ずしお 「成人看護」  「老幎看護」  「小児看護」  「母性看護」  「粟神看護」  「圚宅看護」ず関連付けお孊習し看護科に属する各科目で修 埗した資質・胜力を臚地で掻甚できるよう統合するものであり 「看護臚地実習」におけ る孊習の基盀ずなるものである。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を 敎理し看護におけるマネゞメント囜際看護を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お看護の統合ず実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1看護の統合ず実践に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術 を身に付けるようにする。 2看護の統合ず実践に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合 理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3看護の統合ず実践に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び人々の 健康の保持増進に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では看護科に属する各科目においお育成した資質・胜力を臚地における実践 に暡した蚭定で掻甚し看護の実践者ずしお耇合的な問題を解決しながら行動できるよう にするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は看護掻動を行う組織の䞀員ずしおチヌム医療のマネゞメントを含む看護 管理灜害看護の基本囜際看護の動向などに぀いお身近な問題ず関連付けお知識ず技 術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は看護を実践する堎合の倚様な課題に぀いお倫理原則科孊的根拠優 先順䜍瀟䌚資源の掻甚倚様な䟡倀芳の尊重等を螏たえお解決する力を逊うこずを意味 しおいる。 目暙の 3 は臚地の堎面で発生する倚様で耇合的な課題の解決に圓たっおは保健医 療犏祉掻動の䞭で看護職が果たすべき圹割を螏たえ人々の健康の保持増進を目指しお 倚職皮ず連携・協働し䞻䜓的に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 看護におけ るマネゞメント 2 灜害看護 3 囜際看護の䞉぀の指導項目で単䜍皋床履修 第11節 看護の統合ず実践
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80 第章 看護科の 各科目 されるこずを想定しお構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように 瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 臚床実践に近い状況を想定し看護科に属する各科目ず関連付けた挔習などを行 うこず。 挔習などの孊習掻動を行う堎合は実際の臚地で起こりやすい基本的な耇合課題の堎 面を蚭定しチヌムの䞀員ずしおの看護掻動を考え協議した䞊で実斜振り返りを 行いチヌムで課題を解決する力を高めるようにするこずが倧切である。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1看護におけるマネゞメント ア 看護掻動の質の保蚌ず向䞊 む 医療安党のマネゞメント り 倚重課題のマネゞメント ゚ 倚職皮連携 オ 看護に関わる政策ず行政 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは看護掻動の質を高めるため看護業務の珟状の分 析看護職の継続教育医療安党管理䜓制チヌム医療のマネゞメント及び看護政 策などを扱うこず。 1看護におけるマネゞメント ここでは瀟䌚の倉化に察応しおよりよい看護を提䟛するためスタッフずしおの 看護掻動組織ずしおの看護掻動地域における看護掻動看護掻動ず制床ずの関係に ぀いお珟状を分析しお課題を発芋するずずもにそれぞれの看護掻動を関連付け統 合しお考えるこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 看護におけるマネゞメントに぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付ける こず。 ② 看護におけるマネゞメントに぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的 か぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 看護におけるマネゞメントに぀いお自ら孊び倚様な察象の健康の保持増進をチヌ ムで目指し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。
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81 11 看護の統合 ず実践 ア 看護掻動の質の保蚌ず向䞊 組織ずしお行う看護掻動は医療や瀟䌚の倉化に応じた効率化や質の向䞊が求めら れるため掻動状況を瀺す客芳的な指暙である看護必芁床等から珟状を把握しお問題 を分析し察応策を考えるなどの孊習掻動を取り入れる。あわせお質の向䞊のために は看護職䞀人ひずりの資質・胜力の向䞊が欠かせないこずから継続教育に぀いお理 解を深めるずずもに将来のキャリアを考える孊習掻動も取り入れる。 む 医療安党のマネゞメント 医療事故の珟状把握ず問題の分析を扱うずずもに組織ずしお行う察策に぀いお具 䜓䟋を取り䞊げ考察する孊習掻動を通しお医療安党を管理するシステム䜜りも看 護職ずしおの責任であるこずを扱う。 り 倚重課題のマネゞメント 通垞の臚床実践における耇数受け持ちのスタッフ業務を蚭定し察象の安党・安楜 ずずもに優先順䜍の刀断やチヌムでの看護掻動における分担倚職皮ずの連携に぀い お考察する孊習掻動を取り入れる。 ゚ 倚職皮連携 看護の察象ずなる人々は健康状況に応じお医療斜蚭や保健斜蚭等に移動した た自宅に戻るなど継続的に保健医療犏祉の支揎を必芁ずするため保健医療犏祉関 係者がチヌムずしお連携・協働しお行う支揎の具䜓䟋を取り䞊げるずずもにチヌム の䞭で看護が果たすべき圹割を扱う。 オ 看護に関わる政策ず行政 看護に関わる政策ず瀟䌚の倉化を関連付けお考えるずずもに政策が䜜られる過皋 ず行政の圹割を扱う。 〔指導項目〕 2灜害看護 ア 灜害の皮類ず医療 む 灜害看護の特城 り 灜害各期の看護 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは囜内倖の灜害における看護掻動を扱うこず。たた 心的倖傷埌ストレス障害などの心のケアや灜害匱者ぞの基本的な支揎に぀いおも扱 うこず。 2灜害看護 ここでは灜害における人的被害を最小にするため灜害の皮類ずその特城の理解を 螏たえた灜害各期の基本的な看護の知識ず技術に぀いお実践的・䜓隓的な孊習掻動を 通しお習埗するずずもに習埗した知識ず技術を適切に掻甚できるようにするこずをね らいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう
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82 第章 看護科の 各科目 〔指導項目〕を指導する。 ① 灜害看護に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 灜害看護に぀いお課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的か぀創造的に解決策を芋 いだすこず。 ③ 灜害看護に぀いお自ら孊び倚様な人々の適切な救揎及び枛灜を目指しお䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 灜害の皮類ず医療 自然灜害人為的灜害特殊灜害耇合灜害の特城ず灜害に応じた医療䜓制を扱う。 たた灜害に関わる法制床や支揎䜓制に぀いおも過去の灜害ず関連付けお扱う。 む 灜害看護の特城 被灜者の呜を守り健康被害を最小限にずどめるために求められる察応に぀いお 過去の灜害䟋を取り䞊げお考察する孊習掻動を行う。灜害時に発生する健康問題に察 応するずずもに灜害埌の生掻による二次的な健康問題の予防の重芁性灜害匱者の 把握ず支揎地域に応じた枛灜や防灜の取組を扱う。たた灜害看護の察象ずしお被 灜者だけでなく被灜者の関係者や支揎するボランティアも含む必芁性など灜害看 護の党䜓像を捉えられるよう扱うずずもに身近な地域の灜害看護に぀いお考察する 孊習掻動も取り入れる。 り 灜害各期の看護 灜害時の看護は超急性期急性期慢性期静穏期ごずに特城がありこの特城を 螏たえた基本的な看護に぀いお倚職皮ずの連携を含めお扱う。必芁に応じお具䜓䟋 を取り䞊げお考察する孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 3囜際看護 ア 囜際保健 む 察象のグロヌバル化 り 囜際看護掻動 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは囜際的な健康課題の珟状や取組看護掻動を取り 䞊げ倚様な文化や䟡倀芳の理解ず尊重の重芁性に぀いお扱うこず 3囜際看護 ここでは囜際的な健康課題や保健の珟状倚様な文化背景をも぀看護の察象囜際 瀟䌚における看護掻動の実際に぀いお理解しグロヌバル化が進む囜内倖においお看 護掻動を適切に行えるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 囜際看護に぀いお理解するこず。 ② 囜際看護に぀いお課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的か぀創造的に解決策を芋
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83 11 看護の統合 ず実践 いだすこず。 ③ 囜際看護に぀いお自ら孊び倚様な囜ず地域における健康課題や灜害時などのより よい支揎を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 囜際保健 囜際瀟䌚が䞖界共通の健康目暙を掲げ改善に取り組んでいる珟状から重芁課題 を抱える囜や地域の圱響芁因を知るずずもに看護の圹割に぀いお扱う。 む 察象のグロヌバル化 グロヌバル化の進展に䌎い囜内倖の看護掻動においおも様々な察象を理解する必 芁があるこずから各囜や地域における宗教文化的背景瀟䌚的背景保健状況 生掻習慣などを扱うずずもに倚様な人々の䟡倀芳や意思の理解ず尊重の重芁性に぀ いお具䜓䟋を取り䞊げお考察する孊習掻動を取り入れる。 り 囜際看護掻動 囜際瀟䌚における健康課題感染症母子保健高霢化など及び緊急時における 囜連機関や政府機関囜際NGOなどの協力䜓制や支揎の珟状を扱うずずもに掻動 の具䜓䟋を取り䞊げ身近な看護掻動ず関連付けお考察する孊習掻動を取り入れる。
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84 第章 看護科の 各科目 この科目は看護科に属する各科目で育成した資質・胜力を臚地で掻甚するこずにより 基本的な看護実践力を身に付けるずずもに看護科に属する党おの科目を関連付け統合 化を図るものである。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内容を敎理し保 健医療犏祉斜蚭での実習を䜍眮付けるなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ臚地においお実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指 す。 1臚地における看護に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術 を身に付けるようにする。 2臚地における看護に関する倚様な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお解 決策を探究し合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3臚地における看護に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び人々の 安党ず安楜を守り健康の保持増進ず生掻の質の向䞊に䞻䜓的か぀協働的に取り 組む態床を逊う。 この科目では看護科に属する各科目においお育成した資質・胜力を統合しお掻甚する こずにより看護の理論ず実践を結び付け臚地における看護実践力を身に付けるこずを ねらいずしおいる。 目暙の 1 は臚地における実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお臚地の斜蚭・蚭備や 瀟䌚資源を理解し看護に属する各科目で習埗した知識ず技術の統合を図るずずもに看 護を実践する際のリスクマネゞメントを螏たえた知識ず技術も身に付けられるようにする こずを意味しおいる。 目暙の 2 は臚地における看護の察象がも぀様々な健康課題に぀いお察象の理解を 基盀ずした䞊で必芁な揎助を探究し倫理原則科孊的根拠優先順䜍瀟䌚資源の掻甚 察象の倚様な䟡倀芳の尊重ず意思決定の支揎などを螏たえお解決する力を逊うこずを意味 しおいる。 目暙の 3 は倚様な健康課題の解決に圓たっおは臚地における実践的・䜓隓的な孊 習掻動を通しお看護の職業倫理生呜倫理人暩擁護などに基づく望たしい看護芳を醞 成し看護職の果たすべき圹割を螏たえ保健医療犏祉に関わる倚職皮ず連携・協働し䞻 䜓的に看護の実践に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第12節 看護臚地実習
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85 12 看護臚地実 習 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 基瀎看護臚 地実習 2 領域別看護臚地実習 3 統合実践看護臚地実習の䞉぀の指導項目で10 21単䜍皋床履修されるこずを想定しお構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配 慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 生埒が䞻䜓的に看護に関する課題を蚭定し問題解決を図る孊習を行うこず。 臚地実習においおは看護科に属する各科目の孊習進床に留意し各々のねらいに応 じた課題を生埒が䞻䜓的に蚭定できるよう実習環境の調敎や実習指導者ずの共通理解 に努めるずずもに課題の解決策を探究する䞀連の過皋に぀いおも生埒の䞻䜓的な孊習 を支揎し課題解決力を高めるようにするこずが倧切である。たた課題の解決に圓た っおは目暙 2 にある芖点に沿っお生埒が収集した情報を関連付け分析し必芁 な揎助を考察しお具䜓的に蚈画・実斜し実斜埌の振り返りから揎助の改善に結び぀ ける孊習を行えるよう支揎するこずが重芁である。 む 看護科に属する各科目ず関連付けるずずもに事前及び事埌の指導を適切に行う こず。たた感染や医療事故などの防止及び守秘矩務や個人情報保護に関する指導 を培底し安党ず衛生に十分留意するこず。 臚地実習においおは校内での授業ずの継続性に留意し孊習の難易床が急激に倉化 するこずがないよう指導蚈画を䜜成しお実斜するずずもに実習前・䞭・埌の指導にお いおも孊習効果を高める指導の工倫を行うこずが重芁である。たた保健医療犏祉斜蚭 の特城を螏たえ生埒ず察象の安党感染防止情報保護に぀いお実習斜蚭ず共通理解 の䞋看護科に属する各科目の孊習ず関連付けるずずもに具䜓的な察策を立お蚈画的 な指導を培底する必芁がある。 り  〔指導項目〕の 1 のオ 2 のアからオたで 3 のア及びむに぀いおは孊科の 特色に応じお扱わないこずができるこず。 専攻科ず合わせお看護垫逊成を行う孊科の堎合には 〔指導項目〕の「 2 領域別看護 臚地実習」及び「 3 統合実践看護臚地実習」を専攻科においお扱い高等孊校では扱 わないこずができる。たた准看護垫逊成を目的ずする孊科の堎合には 「 3 統合実践 看護臚地実習」を扱わないこずができる。なお資栌取埗を目的ずしない孊科の堎合に は 「 1 基瀎看護臚地実習」の「オ 看護の展開」も扱わないこずができる。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。
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86 第章 看護科の 各科目 〔指導項目〕 1基瀎看護臚地実習 ア 保健医療犏祉斜蚭の機胜ず看護の圹割 む 察象の理解 り 看護におけるコミュニケヌション ゚ 日垞生掻の揎助 オ 看護の展開 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは看護を行う倚様な斜蚭の機胜ず看護の圹割患 者・入所者などの総合的な把握及び看護におけるコミュニケヌションの重芁性察 象者の状態に応じた日垞生掻の揎助を扱うこず。 1基瀎看護臚地実習 ここでは看護掻動に共通する基瀎的な知識ず技術ずずもに看護の芋方・考え方を 実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお身に付け適切に掻甚できるようにするこず及び看 護芳や倫理芳を醞成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 臚地における看護実践の基瀎に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付け るこず。 ② 臚地における看護実践の基瀎に関する課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的か぀ 創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 臚地における看護実践の基瀎に぀いお自ら孊びよりよい看護を目指しお䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 保健医療犏祉斜蚭の機胜ず看護の圹割 地域瀟䌚における倚様な保健医療犏祉斜蚭を取り䞊げその特城機胜斜蚭・蚭 備及び患者・入所者などの生掻環境や生掻状況倚様な専門職ずの連携・協働ず看護 が果たしおいる圹割などに぀いお実践的・䜓隓的孊習を通しお理解を深めるずずも にこれらの斜蚭ず専門職の掻動が地域の人々の健康を支えおいる珟状に぀いおも取 り䞊げる。 む 察象の理解 察象の理解に぀いおは疟病・障害や治療方法だけではなくそれらによる身䜓 的・粟神的・瀟䌚的な圱響を捉え統合的に把握するこずずその重芁性に぀いお扱う。 たた察象を党人的に理解するためには䞻芳的な蚎えや思いの傟聎客芳的な党身 状態の芳察蚺療録や看護蚘録家族や他の専門職からの情報など倚角的な情報を 収集し分析・評䟡する必芁があるこずを実践的・䜓隓的な孊習を通しお扱う。 り 看護におけるコミュニケヌション 看護におけるコミュニケヌションはその察象ずなる人ず信頌関係を構築するこず が基盀ずなるこず蚀語に限らず倚様なコミュニケヌション手段を最倧限に掻甚し
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87 12 看護臚地実 習 円滑にコミュニケヌションをずるこずが重芁であるこずから臚地においお看護者の 関わりを芋孊するずずもに実際にコミュニケヌションを図る実践的・䜓隓的孊習掻 動を取り入れる。 ゚ 日垞生掻の揎助 「む 察象の理解」に関する孊習を基瀎ずし疟病や治療などによる飲食や行動の 制限などを把握した䞊で察象の基本的欲求の充足状況や日垞生掻行動の自立の皋床 を螏たえ倚様な䟡倀芳やラむフスタむルに応じた揎助の遞択ず実斜に぀いお実践 的・䜓隓的な孊習掻動を取り入れる。あわせお日垞生掻や揎助時の安党・安楜に関 する具䜓的な泚意事項察象の自立や生掻の質の向䞊を目指す揎助の具䜓的な工倫に ぀いおも実践的・䜓隓的孊習を取り入れる。 オ 看護の展開 察象に応じた看護の実際に぀いお看護䞊の問題を把握するため 「む 察象の理 解」及び「゚ 日垞生掻の揎助」の孊習掻動ず䜵せお察象を科孊的な芖点で芳察し 収集した情報を総合的に分析しお看護の必芁性を刀断し解決すべき看護䞊の問題点 を明確化し察策を怜蚎しお揎助蚈画を立案し実斜しその結果を評䟡するずいう 䞀連の過皋に぀いお実践的・䜓隓的孊習を取り入れる。たた療逊の堎が移行する堎 合の看護の継続ずその方法に぀いおも扱う。実際の患者情報を扱うため守秘矩務を 培底する実習蚘録の扱いや保存方法に぀いおも取り入れる。 〔指導項目〕 2領域別看護臚地実習 ア 成人看護臚地実習 む 老幎看護臚地実習 り 小児看護臚地実習 ゚ 母性看護臚地実習 オ 粟神看護臚地実習 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは各領域の看護の䜓隓を通しお看護の理論ず実践ず を結び付け各領域の看護の特質ず察象の個別性に぀いお扱うこず。 2領域別看護臚地実習 ここでは看護の各科目で孊習した領域別の看護に぀いお領域の特質に応じた知識 ず技術の統合を図るずずもに看護の芋方・考え方を実践的・䜓隓的な孊習掻動を通し お身に付け適切に掻甚できるようにするこず及び看護芳や倫理芳を醞成するこずをね らいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 各領域における看護実践ず理論を結び付けお理解するずずもに関連する技術を身 に付けるこず。
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88 第章 看護科の 各科目 ② 各領域における看護実践に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的か ぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 各領域における看護実践に぀いお自ら孊び人々の健康を保持増進するために䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 成人看護臚地実習 成人期の身䜓的・粟神的・瀟䌚的特城及び健康障害に䌎う急性期慢性期終末期 などの病期別看護ずリハビリテヌション看護がん看護の目的や特質を扱う。察象の 個別性に応じた蚺療に䌎う揎助ず日垞生掻の揎助の実践的・䜓隓的な孊習掻動を通し お察象の倚様な生掻習慣ず機胜障害ずの関連疟病の治療ず瀟䌚生掻の䞡立粟神 的な支揎の重芁性などに぀いお取り䞊げる。 む 老幎看護臚地実習 加霢に䌎う身䜓的・粟神的・瀟䌚的特城及び高霢者の個別性に応じた日垞生掻の揎 助ず蚺療に䌎う揎助の実践的・䜓隓的孊習掻動を通しお高霢者の生掻行動ず健康ず の関連粟神機胜や身䜓機胜に応じた生掻の支揎人暩擁護の重芁性などに぀いお取 り䞊げる。なお高霢者に察する倚職皮連携及び看護の圹割に぀いおの理解を深める ため病院の他老人犏祉斜蚭や老人保健斜蚭などの倚様な斜蚭での実習を取り入れ る。 り 小児看護臚地実習 小児の成長・発達の特城及び各発達段階における健康課題を扱うずずもに自立に 向けた日垞生掻の揎助健康障害に䌎う蚺療の揎助の実践的・䜓隓的孊習掻動を通し お小児の発達段階に応じた分かりやすい説明の工倫小児の䞻䜓的な治療参加の支 揎疟病・治療の圱響を最小限に抑えお成長・発達を促す揎助などに぀いおも取り入 れる。なお小児の成長・発達の過皋に぀いおの理解を深めるため病院やクリニッ クの他保育所・幌皚園特別支揎孊校などの倚様な斜蚭での実習を取り入れる。 ゚ 母性看護臚地実習 母性の健康ず発達の特城及び呚産期の看護を扱う。劊嚠期分嚩期産耥期の生理 的な倉化が呚産期にある人ず家族の粟神的偎面瀟䌚的偎面に及がす圱響に぀いおも 取り䞊げる。たた新生児の授乳おむ぀亀換沐济感染予防などの実践的・䜓隓 的孊習掻動を通しお生呜の尊さ育児支揎母性・父性の発達など母性の個別性 に応じた呚産期の看護に぀いお理解を深める。なお母性の健康や発達の特城に぀い おの理解を深めるため病院や助産所の他母子保健センタヌ子育お支揎センタヌ などの倚様な斜蚭での実習を取り入れる。 オ 粟神看護臚地実習 粟神症状を珟しおいる人の蚺療に䌎う揎助日垞生掻及び瀟䌚生掻の自立に向けた 揎助及び家族の支揎に぀いお実践的・䜓隓的孊習掻動を通しお粟神症状の特城人 暩擁護治療的な察人関係などに぀いお扱う。なお粟神保健粟神医療瀟䌚犏祉 の連携に぀いおの理解を深めるため病院の他粟神保健関連斜蚭粟神障害者瀟䌚 埩垰斜蚭粟神障害者犏祉関連斜蚭などの倚様な斜蚭での実習を取り入れる。
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89 12 看護臚地実 習 〔指導項目〕 3統合実践看護臚地実習 ア 圚宅看護臚地実習 む 看護の統合ず実践 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは看護科に属する各科目の知識ず技術の統合化を図 れるよう臚床での実務に即した実習を行うこず。アに぀いおは倚職皮ず連携・ 協働し地域や生掻の堎で行う看護掻動を扱うこず。むに぀いおはスタッフ業務 や管理業務倜間業務の䞀郚を含むなどの総合的な実習を行うこず。 3統合実践看護臚地実習 ここでは領域別に孊習した看護実践における党おの知識ず技術の統合を図るずずも に看護の芋方・考え方に぀いおも実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお専門性を深め 適切に掻甚できるようにするこず及び看護芳や倫理芳の深化もそのねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 臚地における統合的な看護実践に぀いお䜓隓を通しお䜓系的・系統的に理解するず ずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 臚地における統合的な看護実践に぀いお倚様な課題を発芋し倫理芳を螏たえお合 理的か぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 臚地における統合的な看護実践に぀いお自ら孊び人々の健康を保持増進するため に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 圚宅看護臚地実習 基瀎看護臚地実習や領域別看護臚地実習での実践を螏たえ圚宅で医療的凊眮等を 続けながら生掻しおいる人々ずその家族等の看護を扱う。圚宅療逊の特城を螏たえた リスクマネゞメント意思決定の支揎セルフケアの支揎療逊者の人暩擁護療逊 者及び家族等の健康管理関連する制床の掻甚生掻の質の向䞊などに぀いお倚職 皮ずの連携・協働を含む実践的・䜓隓的孊習掻動を取り入れる。なお地域における 包括的な保健医療犏祉掻動に぀いおの理解を深めるため蚪問看護ステヌションや地 域保健センタヌなどの倚様な斜蚭での実習を取り入れる。 む 看護の統合ず実践 基瀎看護臚地実習や領域別看護臚地実習での実践を螏たえさらに臚地における実 務に即した看護掻動を扱う。通垞のスタッフ業務や管理業務倜間業務の䞀郚などの 実践的・䜓隓的孊習掻動を通しお耇数の受け持ち患者の看護や倚重課題における優 先順䜍の刀断や察応倚職皮ずの連携・協働ず看護の圹割看護管理医療安党など を扱う。
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90 第章 看護科の 各科目 この科目は看護実践に必芁な情報ず情報技術を理解しお適切に掻甚し看護における 課題の解決を効果的に行う資質・胜力を育成するものであり看護科に属する各科目ず関 連付けお孊習するこずが重芁である。今回の改蚂では瀟䌚の倉化ぞの察応ずしお孊習内 容を敎理し看護における情報の掻甚ず管理看護における課題解決を䜍眮付けるずずも に科目の名称を倉曎するなどの改善を図った。 第 目暙  目 暙 看護の芋方・考え方を働かせ看護情報に関する実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお看護の実践に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを 目指す。 1看護情報に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2看護情報に関する基本的な課題を発芋し看護の職業倫理を螏たえお合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。 3看護情報に぀いおよりよい看護の実践を目指しお自ら孊び人々の健康に関 する課題解決に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目では情報瀟䌚の進展に応じた情報ず情報技術に関する知識ず技術を習埗し 看護の実践に適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 は看護の実践に必芁な保健医療犏祉に関わる情報ず個人情報及びそれら を実際の看護で掻甚するための知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 は看護の実践に必芁な倚職皮で共有する情報ず情報掻甚に関する課題に぀ いお関連する法・制床情報セキュリティ職業倫理を螏たえお解決する力を逊うこず を意味しおいる。 目暙の 3 は人々の健康に関する課題の解決に圓たっおは情報ず情報技術の適切な 掻甚を目指し情報の管理や取扱いに責任をもち䞻䜓的か぀協働的に看護の実践に取り 組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報瀟䌚の 倫理ず責任 2 看護における情報の掻甚ず管理 3 看護における課題解決の䞉぀の指 導項目で単䜍皋床履修されるこずを想定しお構成しおいる。たた内容を取り 扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 第13節 看護情報
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91 13 看護情報 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 倚様な題材やデヌタを取り䞊げ情報技術の進展に応じた挔習などを通しお生 埒が情報及び情報ネットワヌクを適切に掻甚できるよう情報の信頌性を刀断する 胜力及び情報モラルを育成するこず。 この科目の指導に圓たっおは情報瀟䌚における倫理ず個人の責任に基づき保健医 療犏祉分野の情報を適切に取り扱う情報収集・分析・管理などずずもに看護科に 属する各科目の孊習ず関連付けお課題解決を図る孊習を通しお看護臚地実習においお も実際の情報を責任をもっお取り扱えるよう指導するこずが倧切である。  内容  内 容 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1情報瀟䌚の倫理ず責任 ア 情報瀟䌚の特城 む 情報瀟䌚の倫理 り 情報を扱う個人の責任 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは個人のプラむバシヌや著䜜暩を含む知的財産の保 護個人における情報の管理や発信に関する責任に぀いお法什ず関連付けお扱う こず。 1情報瀟䌚の倫理ず責任 ここでは情報瀟䌚の進展に応じた情報ず情報技術の理解を基に個人情報や著䜜暩 などの取扱いに぀いお関係法芏を遵守するずずもに望たしい倫理芳を身に付け日垞生 掻においお情報ず情報技術を適切に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報瀟䌚の特城ず個人の責任に぀いお理解するこず。 ② 情報瀟䌚の特城ず個人の責任に関する課題を発芋し倫理芳を螏たえお解決策を芋 いだすこず。 ③ 情報瀟䌚の倫理ず個人の責任に぀いお自ら孊び適切な情報の取扱いに䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 情報瀟䌚の特城 倉化を続ける情報瀟䌚の珟状ず課題に぀いお扱う。日垞生掻における情報通信ネッ トワヌク等の掻甚方法ずずもに個人情報の挏えいや著䜜暩の䟵害などの事䟋を取り 䞊げ考察する孊習掻動を取り入れる。
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92 第章 看護科の 各科目 む 情報瀟䌚の倫理 情報瀟䌚で求められる倫理芳や関連する法・制床を扱う。情報通信ネットワヌクに よる倚様なコミュニケヌション手段の特城を螏たえお適切に掻甚するこずや個人ず 䞖界が盎接぀ながる情報瀟䌚における倫理芳の醞成の重芁性に぀いお身近な事䟋を 取り䞊げ考察する孊習を取り入れる。 り 情報を扱う個人の責任 個人による䞍適切な情報発信や情報管理の圱響が拡倧し情報を扱う個人に倧きな 責任が生じおいる珟状を扱う。情報の発信や挏えいなどによっお他の人を傷぀けた り経枈的な損倱を䞎えたりした堎合は刑事眰や民事眰及び賠償の察象ずもなるこ ずを関係法芏ずずもに扱う。 〔指導項目〕 2看護における情報の掻甚ず管理 ア 保健医療犏祉分野の情報 む 情報システムの特城 り 情報の掻甚 ゚ 情報の管理 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは保健医療犏祉関係者で共有する情報通信ネットワ ヌクの特城ず掻甚に぀いお地域の実䟋などを取り䞊げお扱うこず。たた業務に おける情報セキュリティの重芁性に぀いお法什ず関連付けお扱うこず。 2看護における情報の掻甚ず管理 ここでは保健医療犏祉分野で扱う個人情報の特城ずその情報を倚職皮で共有するた めのシステムにおける情報の掻甚ず管理に぀いお関係法芏を遵守し倫理芳を螏たえ お適切に行えるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 看護における情報の掻甚ず管理に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付 けるこず。 ② 看護における情報の掻甚ず管理に関する課題を発芋し倫理芳を螏たえお合理的か ぀創造的に解決策を芋いだすこず。 ③ 看護における情報の掻甚ず管理に぀いお自ら孊び看護における課題解決に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 保健医療犏祉分野の情報 保健医療犏祉分野における情報の特城ずしお看護の察象の様々な個人情報を連 携・協働する倚職皮ず共有する珟状に぀いお扱うずずもに看護の質の向䞊に資する 統蚈資料や研究デヌタ論文などを扱う。
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93 13 看護情報 む 情報システムの特城 保健医療犏祉分野における情報システムずしお個人情報をはじめ様々な情報を 倚職皮ず共有し健康支揎に適切か぀効果的に掻甚しおいる珟状に぀いお臚地実習 などの事䟋を取り䞊げお扱う。たた療逊の堎の倚様性に応じたシステムの特城業 務における情報セキュリティず関係法芏に぀いおも取り䞊げる。 り 情報の掻甚 看護における健康問題の発芋から解決の過皋においお倚職皮が発信する情報を互 いに適切か぀効果的に掻甚するこずによっお問題解決の円滑化に぀ながるこずを取 り䞊げる。たた看護の察象ずなる人々ぞの情報提䟛の珟状に぀いおも取り䞊げる。 ゚ 情報の管理 看護業務ずしお個人情報を扱う堎合は保健垫助産垫看護垫法第42条のに基づ く守秘矩務及び個人情報保護法を遵守しなければならないこず及び䜿甚する情報シ ステムは珟状に応じたセキュリティ察策を講じなければならないこずを取り䞊げる。 〔指導項目〕 3看護における課題解決 ア 課題に応じた情報収集 む 情報分析ず解決方法 り 情報の発信方法 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは生埒が䞻䜓的に課題を蚭定しお情報を集め分析 し課題の解決に向けおモデル化シミュレヌションプログラミングなどを行い 情報デザむンなどを螏たえた発信方法を考え協議する挔習などを行うこず。 3看護における課題解決 ここでは看護に関わる課題の発芋から解決の過皋においお進展する情報及び情報 技術を適切か぀効果的に掻甚できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 看護における課題の発芋から解決の過皋に぀いお理解するずずもに関連する技術 を身に付けるこず。 ② 看護における基本的な課題を発芋し倫理芳を螏たえ情報及び情報技術を適切か぀ 効果的に掻甚しお解決策を芋いだすこず。 ③ 看護における課題の発芋から解決の過皋に぀いお自ら孊び情報及び情報技術の適 切か぀効果的な掻甚に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 課題に応じた情報収集 看護における課題に応じた情報収集の芖点信頌性暙準性公平性囜際性な どず収集の方法文献怜玢統蚈資料などを扱う。
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94 第章 看護科の 各科目 む 情報分析ず解決方法 看護における課題に応じた情報の分析ず解決方法ずしお統蚈凊理の手法やモデル 化シミュレヌションプログラミングなどを取り䞊げる。たた必芁に応じお思考 過皋をアルゎリズムで敎理する孊習掻動を行う。 り 情報の発信方法 看護における課題に応じた情報の発信方法ずしお察象や内容に応じた情報デザむ ンやプレれンテヌションを考察し互いに発衚するなどの孊習掻動を取り入れる。
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95  指導蚈画の 䜜成に圓た っおの配慮 事項 1 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 1単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際看 護の芋方・考え方を働かせ健康に関する事象を圓事者の考えや状況疟患や障 害ずその治療などが生掻に䞎える圱響に着目しお捉え圓事者による自己管理を目 指しお適切にか぀効果的な看護ず関連付ける実践的・䜓隓的な孊習掻動の充実を 図るこず。 この事項は看護科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実 珟を目指した授業改善を進めるこずずし看護科の特質に応じお効果的な孊習が展開で きるように配慮すべき内容を瀺したものである。 遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにす るためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。 指導に圓たっおは 1 「知識及び技術」が習埗されるこず 2 「思考力刀断力衚珟 力等」を育成するこず 3 「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく実珟 されるよう単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芳点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり単元など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技術」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に「深い孊 び」の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 第節 指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項
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96 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻 甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげ るこずが重芁である。 看護科においおは看護の本質に根ざしお「看護の芋方・考え方」を働かせ情報収 集・分析問題の明確化揎助方法の立案実斜結果の評䟡に぀いお科孊的根拠をもず に探究する孊習掻動を通しお党䜓を振り返り「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟をは かるようにするこずが重芁である。 「䞻䜓的な孊び」は健康に関する事象に぀いお圓事者の考えや状況疟病や障害ず その治療等が生掻に䞎える圱響に着目しお問題を芋いだし圓事者による自己管理を目指 した課題を蚭定するずずもに個別性に応じた揎助蚈画を立案する孊習になっおいるか 揎助の結果を分析・評䟡しお揎助蚈画の劥圓性を怜蚎したり党䜓を振り返っお改善策を 考えたりしおいるかこれらの過皋で習埗した思考力刀断力衚珟力等を次の課題の発 芋や解決に掻かしおいるかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられる。 「察話的な孊び」に぀いおは䟋えば課題の蚭定や揎助方法の立案実斜評䟡を考察 する堎面などではあらかじめ個人で考えその埌科孊的な根拠や優先順䜍倫理原則 倚様な䟡倀芳を䌎う圓事者の意思決定支揎などに぀いお協議を行い互いの意芋から気づ きを埗お蚈画をより適切なものに修正する孊習ずなっおいるかなどの芖点から授業改 善を図るこずが考えらえる。 「深い孊び」に぀いおは䟋えば 「看護の芋方・考え方」を働かせながら探究の過皋を 通しお孊ぶこずにより看護で育成を目指す資質・胜力を獲埗するようになっおいるか 各科目の知識ず技術を関連付け看護芳や看護実践力を圢成するこずに向かっおいるか さらに獲埗した資質・胜力に基づいた「看護の芋方・考え方」を次の孊習における課 題の発芋や解決の堎面で働かせおいるかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられ る。 以䞊のような授業改善の芖点を螏たえ看護科で育成を目指す資質・胜力及びその評䟡 の芳点ずの関係も十分に考慮し指導蚈画等を䜜成するこずが必芁である。 2 原則履修科目 2看護に関する各孊科においおは 「基瀎看護」及び「看護臚地実習」を原則ずし おすべおの生埒に履修させるこず。 高等孊校における看護教育のねらいに倉曎はないため埓前ず同様「基瀎看護」  「看護 臚地実習」の科目を看護に関する孊科における原則履修科目に䜍眮付けおいる。 「基瀎看護」は看護の本質を理解し看護の基盀ずなる資質・胜力を育成する科目で あるため䜎孊幎から履修させお生埒の看護芳職業芳を育み専門教科の䞻䜓的な孊習 の動機づけにもなるものである。たた 「看護臚地実習」は看護の各科目で修埗した資 質・胜力を臚地で掻甚するこずにより基瀎的な看護実践力を身に付けるずずもに看護 科に属する党おの科目を関連付け統合化を図るものであるため䞻ずしおは高孊幎で履
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97  指導蚈画の 䜜成に圓た っおの配慮 事項 修させる科目である。 なお 「看護臚地実習」に぀いおは職業資栌取埗ずの関連から10 21単䜍履修さ れるこずを想定しお内容を構成しおいるが原則履修科目の趣旚に照らし 〔指導項目〕 の「 1 基瀎看護臚地実習」の「オ 看護の展開」  「 2 領域別看護臚地実習」  「 3 統合 実践看護臚地実習」に぀いおは孊科の特色や生埒の進路垌望等に応じお扱わないこず ができる。 3 実隓・実習に配圓する授業時数の確保 3看護に関する各孊科においおは原則ずしお看護科に属する科目に配圓する総授 業時数の10分の以䞊を実隓・実習に配圓するこず。 高等孊校における職業教育においおは実隓・実習等の孊習を重芖しおおり高等孊校 孊習指導芁領総則においお職業教育を䞻ずする専門孊科の教育課皋の線成における配慮 すべき事項の䞀぀しお職業に関する各教科・科目に぀いおは実隓・実習に配圓する授 業時数を十分確保するこずずしおいる。 看護の孊習指導においおは療逊の堎の倚様化倚職皮連携地域や瀟䌚のグロヌバル 化等に察応した専門性の高い看護実践胜力をも぀人材の育成を目指しお課題探究胜力や 問題解決胜力の育成を重芖した実隓・実習を充実するこずが必芁である。そのため看護 に関する孊科においおは埓前に続き看護に関する科目の配圓時間の合蚈の10分の以 䞊を実隓・実習に充おるこずずしおいるが時数の確保ずずもに内容の䞀局の充実に努め るこずが倧切である。 4 地域や産業界等ずの連携・亀流 4地域や保健医療犏祉機関産業界等ずの連携・亀流を通じた実践的な孊習掻動や 就業䜓隓掻動を積極的に取り入れるずずもに瀟䌚人講垫を積極的に掻甚するなど の工倫に努めるこず。 看護に関する孊科においおは埓前より 「看護臚地実習」においお看護科に属する 各科目においお修埗した資質・胜力を掻甚するこずにより看護の理論ず実践を結び付け 臚地における看護実践力を育成しおきた。今回の改蚂では療逊の堎の倚様化に応じお 基瀎看護臚地実習から倚様な斜蚭及び倚様な察象での孊習掻動の充実を図るこずずした。 たた入院期間の短瞮圚宅医療の拡倧に応じたリスクマネゞメント及び倚職皮連携を含 む専門性の高い看護実践胜力地域や瀟䌚のグロヌバル化に察応する知識ず技術に぀いお 各専門職の瀟䌚人講垫を掻甚した授業などにより指導の充実を図るこずが必芁であり 地域や保健・医療・犏祉機関産業界等の連携・亀流を䞀局充実させるこずが倧切である。
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98 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 5 障害のある生埒などぞの指導 5障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う際に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 児童生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導 小・䞭孊校における特別支揎孊玚特別支揎孊校においお児童生埒の十分な孊びを確保 し䞀人䞀人の児童生埒の障害の状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実させお いく必芁がある。 高等孊校の通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜 性があるこずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现 かな指導や支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋 においお考えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁で ある。 これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。 その際看護科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や孊 習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面に も配慮する必芁がある。 䟋えば看護科における配慮ずしお次のようなものが考えらえる。実習や挔習を行う 掻動においお状況蚭定や実斜方法を理解するこずが困難である堎合は芋通しがもおる よう実習や挔習の手順等を具䜓的に明瀺したり扱いやすい噚具を甚いたりするなどの 配慮をする。たた枩湯を甚いる枅拭や泚射の準備などの危険を䌎う孊習掻動においおは 教垫が確実に様子を把握できるよう配慮する。 なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。
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99  内容の取扱 いに圓たっ おの配慮事 項 1 蚀語掻動の充実 1看護に関する課題に぀いお疟患治療生掻状況などを把握するずずもに圓事 者の思いを傟聎するなど倚面的な情報を集めお分析し解決策の考察や協議を経 お圓事者ぞの支揎を行いその結果を螏たえた振り返りを重芖する孊習掻動を行う こず。たたこれらの掻動を通しお蚀語掻動の充実を図るこず。 前回の改蚂に続き今回の改蚂においおも蚀語は生埒の孊習掻動を支える重芁な圹割を 果たすものであり蚀語胜力は党おの教科等における資質・胜力の育成や孊習の基盀ずな るものず䜍眮付けられおいる。看護の孊習指導においおも看護の各科目における蚀語掻 動ずの関わりの䞭で効果的に指導を図っおいくこずが必芁である。 2 コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚 2コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚を図り孊習の効果を高めるよ うにするこず。 看護の孊習指導においおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクを掻甚し知識や技 術の定着を図るずずもに各皮のデヌタの分析を通しお課題探究胜力や問題解決胜力の 育成を図るこずが重芁である。たた 「看護情報」をはじめ看護の各科目の指導においお は情報化の進展に応じお孊習方法を工倫・改善しおいくこずが重芁である。 第節 内容の取扱いに圓たっおの配慮事項
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100 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い  実隓・実習を行うに圓たっおは関連する法芏等に埓い斜蚭・蚭備や薬品等の 安党管理に配慮し孊習環境を敎えるずずもに事故防止などの指導を培底し安 党ず衛生に十分留意するものずする。 看護に関する孊科においお実隓・実習を行うに圓たっおは関連する法芏等に埓い斜 蚭・蚭備や薬品等の安党管理孊習環境の敎備事故防止の指導ずその培底及び安党ず衛 生に぀いおそれぞれ具䜓的に怜蚎し察策を講じおおく必芁がある。たた日垞的に事 故防止に察する生埒の意識を高め安党ず衛生に留意する態床が身に぀くよう指導するこ ずが重芁である。さらに臚地実習においおは保健医療犏祉珟堎で䜓隓孊習掻動を行う こずから臚地実習における事故や感染灜害等に぀いお具䜓的な指導基準や安党管理 危機管理䜓制等に぀いお怜蚎し察策を講じおおく必芁がある。 たた臚地実習においおは患者等の察象に察する医療過誀や生埒が感染するなどの医 療事故を防止するため次の芳点から実習の指導基準や安党管理の具䜓的蚈画を怜蚎する ずずもに䞇䞀の事故や灜害の際の危機管理䜓制に぀いおも敎備しおおくこずが必芁であ る。 ・ 臚地実習における患者ず生埒の安党に関するこず。 ・ 现菌やりむルスの感染予防及び攟射線被曝防止に関するこず。 ・ 薬品火気機噚・噚具などの安党な取扱いに関するこず。 第節 実隓・実習の実斜に圓たっおの配慮事項
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101  総則に関す る事項 第節 総則に関する事項 1 道埳教育ずの関連総則第欟 2 の段目 孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動以䞋「各教科・科目 等」ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。 高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻動 党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探究し豊かな自己圢成ができ るよう適切な指導を行うこずが求められおいる。 このため各教科・科目においおも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述がある。 看護科においおは埓前より生呜の尊重人暩の擁護を基盀ずする望たしい看護芳及 び倫理芳の育成を重芖しおおり今回の改蚂においおは看護科の目暙に「看護に関する 課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的に解決する力を逊 う。 」を掲げおいる。看護における解決策の探究には垞に人間ずしおの圚り方生き方に 関わる考察が含たれるため道埳教育ずの関連を螏たえた指導を行うこずが求められる。 各孊校においおは道埳教育の充実が今回の改蚂においおも重芖されおいるこずを螏た え校長の方針の䞋に道埳教育掚進教垫を䞭心に党教垫の連携協力のもず幎間指導 蚈画に基づき教育掻動党䜓を通じお人間ずしおの圚り方生き方に関する教育が䞀局具䜓 的に展開されるよう努める必芁がある。 2 専門教科・科目の暙準単䜍数総則第欟 1 り 各孊校においおは教育課皋の線成に圓たっお次の衚に掲げる䞻ずしお専門孊科 専門教育を䞻ずする孊科をいう。以䞋同じ。 においお開蚭される各教科・科目及び 蚭眮者の定めるそれぞれの暙準単䜍数を螏たえ生埒に履修させる各教科・科目及び その単䜍数に぀いお適切に定めるものずする。 専門教科・科目に぀いおは埓前から地域の実態や孊科の特色等に応じるためその 暙準単䜍数の決定を蚭眮者に委ねおおり今回の改蚂においおも同様の扱いずしおいる。 したがっおこれらの各教科・科目に぀いお蚭眮者がその暙準単䜍数を定めその暙準 単䜍数を暙準ずしお各孊校が具䜓的な単䜍数を定めるこずになる。各蚭眮者においおは 圓該地域の実態や管内の孊校の実態等に留意し適切な暙準単䜍数を定めるこずが必芁で ある。 看護科に属する科目に぀いお蚭眮者は地域の実態や蚭眮する孊科の特色等に応じお 本解説第章を参考にしお暙準単䜍数を定めるこずになる。各孊校においおは蚭眮者の 定める暙準単䜍数を螏たえ孊科の特色や生埒の実態などに応じお適切に科目を遞定し
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102 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 履修単䜍数を定めるこずが必芁である。 3 孊校蚭定科目総則第欟 1 ゚ 孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある教育 課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する科目 以倖の科目以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。 を蚭けるこずができる。この堎合にお いお孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の属する教 科の目暙に基づき高等孊校教育ずしおの氎準の確保に十分配慮し各孊校の定める ずころによるものずする。 孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等は各孊校においお定めるものずされおいる がその際には 「その科目の属する教科の目暙に基づき」ずいう芁件が瀺されおいるこ ず及び科目の内容の構成に぀いおは関係する各科目の内容ずの敎合性を図るこずに十分 配慮する必芁がある。 看護科に属する科目に぀いおは通垞履修される教育内容などを想定しお13科目が 瀺されおいる。しかしながら看護の新しい分野の教育を積極的に展開する必芁がある堎 合など 「孊校蚭定科目」を蚭けるこずにより特色ある教育課皋を線成するこずができ る。 4 専門孊科における各教科・科目の履修総則第欟 2 む 1専門教科・科目の最䜎必修単䜍数 専門孊科においおは専門教科・科目 1 のりの衚に掲げる各教科・科目同 衚に掲げる教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関する孊校蚭定教科に関する 科目をいう。以䞋同じ。 に぀いお党おの生埒に履修させる単䜍数は25単䜍を 䞋らないこず。ただし商業に関する孊科においおは䞊蚘の単䜍数の䞭に倖囜語 に属する科目の単䜍を単䜍たで含めるこずができるこず。たた商業に関する孊 科以倖の専門孊科においおは各孊科の目暙を達成する䞊で専門教科・科目以倖 の各教科・科目の履修により専門教科・科目の履修ず同様の成果が期埅できる堎 合においおはその専門教科・科目以倖の各教科・科目の単䜍を単䜍たで䞊蚘の 単䜍数の䞭に含めるこずができるこず。 専門孊科における専門教科・科目の最䜎必修単䜍数は埓前ず同様に25単䜍以䞊ず し生埒の倚様な実態に応じた匟力的な教育課皋の線成を可胜にしおいる。なお25 単䜍を䞋らないこずずしおいるので専門教育の深化のためあるいは職業資栌の取埗 芁件等を考慮しお教育課皋を線成する堎合は圓然最䜎必修単䜍数の25単䜍を超え お履修するこずができるよう配慮する必芁がある。 孊習指導芁領では埓前ず同様に専門教科・科目に぀いお第章総則第欟 1 りの衚に掲げる各教科・科目同衚の教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関
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103  総則に関す る事項 する孊校蚭定教科に関する科目であるこずを明確にしおいる。すなわち孊習指導芁領 に瀺されおいる専門教科・科目及びその教科に属する孊校蚭定科目はもずより専門教 育の䞀環ずしお蚭けられる孊校蚭定教科及び圓該教科に関する科目に぀いおも専門教 科・科目に含たれるこずずなる。 専門教科・科目以倖の教科・科目の履修を専門教科・科目の履修ずみなす措眮に぀い おは埓前ず同様専門教科・科目の履修単䜍数を確保する芳点から特䟋ずしお芏定し おいる。 看護に関する孊科においおは各孊科の目暙を達成する䞊で専門教科・科目以倖の各 教科・科目の履修により専門教科・科目の履修ず同様の成果が期埅できるものに぀いお はその専門教科・科目以倖の各教科・科目の単䜍を単䜍たで䞊蚘の単䜍数の䞭に含 めるこずができる。 2専門教科・科目による必履修教科・科目の代替 専門教科・科目の履修によっおアの必履修教科・科目の履修ず同様の成果が期 埅できる堎合においおはその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・科目 の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。 専門教科・科目を履修するこずによっお必履修教科・科目の履修ず同様の成果が期 埅できる堎合はその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・科目の履修の䞀郚又 は党郚に替えるこずができる。 これは各教科・科目間の指導内容の重耇を避け教育内容の粟遞を図ろうずするも のであり必履修教科・科目の単䜍数の䞀郚を枛じその分の単䜍数に぀いお専門教 科・科目の履修で代替させる堎合ず必履修教科・科目の単䜍数の党郚に぀いお専門教 科・科目の履修で代替させる堎合ずがある。 実斜に圓たっおは専門教科・科目ず必履修教科・科目盞互の目暙や内容に぀いお あるいは代替の範囲などに぀いお十分な怜蚎を行うこずが必芁である。この調敎が適切 に行われるこずによりより効果的で匟力的な教育課皋の線成に取り組むこずができる。 看護に関する孊科では䟋えば 「基瀎看護」  「人䜓の構造ず機胜」  「疟病の成り立 ちず回埩の促進」  「健康支揎ず瀟䌚保障制床」  「小児看護」  「母性看護」の履修により 「保健」や「家庭総合」等の履修ず同様の成果が期埅できる堎合は代替するこずができ る。たた同様に「看護情報」の履修により「情報Ⅰ」の履修に代替するこずなども可 胜である。なお党郚代替する堎合 「看護情報」の履修単䜍数は単䜍以䞊必芁で ある。 なおこれらの䟋瀺に぀いおも機械的に代替が認められるものではない。代替する 堎合には各孊校には説明責任が求められる。 3職業孊科における総合的な探究の時間の特䟋 職業教育を䞻ずする専門孊科においおは総合的な探究の時間の履修により蟲 業工業商業氎産家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」 看護の「看護