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できるようにする。 被服の蚈画 ・ 管理に必芁な技胜に぀いおは被服の入手掗濯保管適切な着甚など 衣生掻を蚈画・管理する䞊で必芁な技胜を身に付けるこずができるようにする。環境ず人 䜓の双方の条件に適合した被服材料やサむズデザむン等の遞択ができるようにするずず もに保有する被服の有効な掻甚や補修生掻者ずしお自立する䞊で必芁な技胜を身に付 けるこずができるようにする。たた汚れが萜ちる仕組み湿匏掗濯ランドリヌず也 匏掗濯ドラむクリヌニングの特城を理解した䞊で組成衚瀺家庭甚品品質衚瀺取 扱い衚瀺などに基づいた適切な掗濯ができるようにする。 さらに資源の有効利甚の芳点から賌入掻甚手入れ保管再利甚廃棄たでを考 えた被服蚈画の必芁性に぀いおも理解できるようにする。 ã‚€  被服の機胜性や快適性に぀いお考察し安党で健康や環境に配慮した被服の管理や目 的に応じた着装を工倫するこず。 被服の機胜性や快適性安党で健康や環境に配慮した被服の管理目的に応じた着装に ぀いおの課題を解決するために健康・快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点か らよりよい衣生掻の創造に぀いお考え工倫するこずができるようにする。 ラむフステヌゞラむフスタむルに応じた安党で健康な被服の蚈画・管理を目指し䟋 えば被服による健康被害や子䟛服の安党性高霢者の着衣着火や衣服を原因ずする事故 等自己ず家族の衣生掻に぀いおの問題を芋いだし䞻䜓的に考え工倫するこずができ るようにする。たた環境の芖点から被服に関わる情報を適切に刀断し環境負荷䜎枛を 目指した衣生掻の実珟に向け工倫するこずができるようにする。 目的に応じた着装に぀いおは孊校生掻や行事地域瀟䌚での掻動など目的や堎所に 合わせた着装や瀟䌚的慣習に基づいお自己を衚珟する着装に぀いお考え着甚目的に応 じた健康で快適な被服の遞択ず着装の工倫ができるようにする。指導に圓たっおは高校 生の着装に察する関心ず衣生掻の実態に即した扱いに留意する。 叅 䜏生掻ず䜏環境 ア  ラむフステヌゞに応じた䜏生掻の特城防灜などの安党や環境に配慮した䜏居の 機胜に぀いお理解し適切な䜏居の蚈画・管理に必芁な技胜を身に付けるこず。 ã‚€  䜏居の機胜性や快適性䜏居ず地域瀟䌚ずの関わりに぀いお考察し防灜などの 安党や環境に配慮した䜏生掻や䜏環境を工倫するこず。 ここでは家族が安党で快適か぀健康な生掻を営む堎ずしおの䜏居に぀いお防火防 犯耐震などの安党性や日照採光換気遮 しゃ 音枩熱空気環境高霢者障害者など ぞの配慮など䜏生掻に関わる基瀎的・基本的な知識ず技胜を身に付け生涯を通しお防灜 などの安党や環境に配慮した䜏生掻や䜏環境を工倫するこずができるようにするこずをね らいずしおいる。 第2 ç«  家庭科の 各科目 36
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ア  ラむフステヌゞに応じた䜏生掻の特城防灜などの安党や環境に配慮した䜏居の機胜 に぀いお理解し適切な䜏居の蚈画・管理に必芁な技胜を身に付けるこず。 ラむフステヌゞに応じた䜏生掻の特城に぀いおは䟋えば生掻行為ず䜏居ラむフス タむルず䜏たいの関係などを取り䞊げ䞀人暮らしや家族ず䜏む䜏宅の間取り図等を理解 できるようにする。その際様々な䜏たい方や䜏宅政策などの具䜓䟋を取り䞊げ理解で きるようにする。たた高霢者や障害者などに配慮したバリアフリヌ䜏宅などにも觊れる ようにする。 防灜などの安党や環境に配慮した䜏居の機胜に぀いおは地震颚氎害積雪土砂厩 れなどの自然灜害に察する防灜察策を講じた䜏宅防火防犯家庭内での事故などに察 応した安党な䜏宅・䜏生掻を理解できるようにする。䟋えば構造安党性ず宀内の安党を 確保する䜏生掻䞊の察策や行政や地域が行う防灜察策などに぀いお觊れる。たた耐震 芁玠ずしおの壁や筋かい免震構造や耐震構造等の面から構造安党性に぀いお取り䞊げる こずや家具の転倒防止や避難等で防灜䞊重芁な項目に぀いお理解できるようにするこず が考えられる。たた家族が快適か぀健康な生掻を行う堎ずしおの䜏居の機胜ずしお日 照採光換気遮 しゃ 音枩熱宀内の化孊物質等による空気汚染などに぀いお理解し省 ゚ネルギヌを通じお環境に配慮した䜏生掻を営むこずができるようにする。 適切な䜏居の蚈画・管理に必芁な技胜に぀いおは維持管理衛生やカビ・ダニ・結露 察策䜏居費や修繕暮らしに関わるものの管理・収玍などを理解した䞊で䜏生掻の管 理や耐久性の高い䜏たいの実珟に必芁な技胜を身に付けるこずができるようにする。 ã‚€  䜏居の機胜性や快適性䜏居ず地域瀟䌚ずの関わりに぀いお考察し防灜などの安党 や環境に配慮した䜏生掻や䜏環境を工倫するこず。 䜏居の機胜性や快適性䜏居ず地域瀟䌚ずの関わりに぀いおの課題を解決するために 健康・快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点からよりよい䜏生掻の創造に぀い お考え工倫するこずができるようにする。䟋えば䜏居の機胜性に぀いおは家族のコ ミュニケヌションが円滑にずれるこずそれぞれの生掻行為がしやすく生涯を芋通しお利 甚できるこず家具ず収玍ずの関係に぀いおは動線の合理性や起居様匏ず間取りの関係 などを通じお考察するこずなどが考えられる。 たた地域斜蚭ずの関係や集たっお䜏むためのルヌルなど地域コミュニティず共生で きる䜏居の圚り方などに぀いお考察し工倫できるようにする。  家庭基瀎 37
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 持続可胜な消費生掻・環境   次の 1 から 3 たでの項目に぀いお持続可胜な瀟䌚を構築するために実践的・䜓 隓的な孊習掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 オ  内容のの指導に圓たっおは及びの内容ず盞互に関連を図るこずができる よう工倫するこず。 ここでは持続可胜な瀟䌚を芋通しお自立した生掻を営むために必芁な生掻における 経枈の蚈画や消費生掻及び環境ずの関わり等に関する理解を深めるために家族・家庭や 犏祉衣食䜏等の内容ず盞互に関連付けながら環境に配慮しお持続可胜な瀟䌚を目指し たラむフスタむルず生涯を芋通した生掻蚭蚈に぀いお考察するなどの指導を工倫する。 なお平成30 幎月の民法の改正により平成342022幎月日から成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ18 歳から䞀人で有効な契玄をするこずができるようになる䞀方保 護者の同意を埗ずに締結した契玄を取り消すこずができる幎霢が18 歳未満たでずなるこ ずから自䞻的か぀合理的に瀟䌚の䞀員ずしお行動する自立した消費者の育成のためた た若幎者の消費者被害の防止・救枈のためにもこうした消費生掻に関わる内容に぀い おより䞀局の指導の充実を図るこずが必芁である。 今回の改蚂においおは小・䞭・高等孊校の系統性や成幎幎霢の匕䞋げを螏たえ内容 「持続可胜な消費生掻・環境」ずしお新たに䜍眮付けた。さらに囜際連合が定めた持 続可胜な開発目暙SustainableDevelopmentGoals;など持続可胜な瀟䌚の構築 に向けお消費生掻ず環境を䞀局関連させお孊習できるようにし消費者教育の掚進に関 する法埋消費者教育掚進法の定矩に基づく消費者垂民瀟䌚の担い手ずしお自芚をも っお責任ある行動ができるようにするこずを意図しおいる。 ㆒ 生掻における経枈の蚈画 ア  家蚈の構造や生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わり家蚈管理に぀いお理解するこ ず。 ã‚€  生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画の重芁性に぀いおラむフステヌ ゞや瀟䌚保障制床などず関連付けお考察するこず。 内容の範囲や皋床 り  内容のの 1 のむに぀いおは将来にわたるリスクを想定しお䞍枬の事態に 備えた察応などに぀いおも觊れるこず。 ここでは生掻の基盀ずしおの家蚈管理の重芁性や家蚈ず経枈ずの関わりに぀いお理解 するずずもに収入ず支出のバランスの重芁性やリスク管理の必芁性を螏たえた䞊で将 第2 ç«  家庭科の 各科目 38
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来にわたる䞍枬の事態に備えた経枈蚈画に぀いおも考察できるようにするこずをねらいず しおいる。 ア 家蚈の構造や生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わり家蚈管理に぀いお理解するこず。 家蚈の構造や生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わりに぀いおは可凊分所埗や非消費支出 の分析など具䜓的な事䟋を通しお家蚈の構造を理解するずずもに家庭経枈ず囜民経枈 ずの関わりなど経枈埪環における家蚈の䜍眮付けずその圹割の重芁性に぀いお理解できる ようにする。 家蚈管理に぀いおは, 収支バランスの重芁性ずずもにリスク管理も螏たえた家蚈管理 の基本に぀いお理解できるようにする。その際生涯を芋通した経枈蚈画を立おるには 教育資金䜏宅取埗老埌の備えの他にも事故や病気倱業などリスクぞの察応が必芁 であるこずを取り䞊げ預貯金民間保険株匏債刞投資信蚗等の基本的な金融商品 の特城メリットデメリット 資産圢成の芖点にも觊れるようにする。 ã‚€  生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画の重芁性に぀いおラむフステヌゞや 瀟䌚保障制床などず関連付けお考察するこず。 生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画の重芁性に぀いおは各ラむフステヌゞ の特城ず課題家族構成や収入・支出の倉化生涯の賃金や働き方瀟䌚保障制床などず 関連付けながら考えるこずができるようにする。たた将来を芋通しお事故や病気倱 業灜害などの䞍可避的なリスクや幎金生掻ぞのリスクに備えた経枈的準備ずしおの資 金蚈画を具䜓的な事䟋を通しお考察できるようにする。 指導に圓たっおは䟋えば絊䞎明现を教材に可凊分所埗や非消費支出など家蚈の構 造や収支のバランスに぀いお扱った䞊で高校卒業埌の進路や職業も含めた生掻蚭蚈に基 づいお具䜓的にシミュレヌションするこずなどが考えられる。たた家蚈管理や生涯を 芋通した経枈蚈画を考察する際に䟋えばラむフステヌゞに応じた䜏生掻や適切な䜏居 の蚈画においお䜏宅ロヌンに関する費甚ず関連付けるなどの指導の工倫も考えられる。 ㆓ 消費行動ず意思決定 ア  消費者の暩利ず責任を自芚しお行動できるよう消費生掻の珟状ず課題消費行動 における意思決定や契玄の重芁性 消費者保護の仕組みに぀いお理解するずずもに 生掻情報を適切に収集・敎理できるこず。 ã‚€  自立した消費者ずしお生掻情報を掻甚し適切な意思決定に基づいお行動する こずや責任ある消費に぀いお考察し工倫するこず。 内容の範囲や皋床 り 内容のの䞭略 2 のアに぀いおは倚様な契玄やその矩務ず暩利に぀いお取 り䞊げるずずもに消費者信甚及びそれらをめぐる問題などを扱うこず。  家庭基瀎 39
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ここでは近幎の消費者問題や消費者の暩利ず責任に぀いお理解し自立した消費者ず しお適切な意思決定に基づいお行動できるようにするこずをねらいずしおいる。 ア  消費者の暩利ず責任を自芚しお行動できるよう消費生掻の珟状ず課題消費行動にお ける意思決定や契玄の重芁性消費者保護の仕組みに぀いお理解するずずもに生掻情 報を適切に収集・敎理できるこず。 消費者の暩利ず責任に぀いおは消費者基本法などを取り䞊げその抂芁や趣旚を理解 し消費行動を通しお生産者や事業者行政などに消費者ずしおの意芋を衚明するなど適 切な意思決定に基づいお行動するずずもに環境や瀟䌚ぞの圱響などを考えお行動する責 任があるこず消費者の暩利ず責任は衚裏䞀䜓であり暩利の行䜿には責任の遂行が䌎う こずなどに぀いお理解できるようにする。 その䞊で䞀人䞀人が暩利の䞻䜓ずしおの意識をもち自ら進んでその消費生掻に必芁 な情報を収集し適切な意思決定による消費行動によっお意芋を衚明するこずなどが消費 者の責任であり暩利を行䜿するこずに぀ながるこずを理解できるようにする。 消費生掻の珟状ず課題に぀いおはグロヌバル化情報化などの瀟䌚倉化やそれに䌎 う販売や流通の倚様化消費者ず事業者の情報量の栌差など消費者問題発生の瀟䌚的背 景に぀いお理解できるようにする。その際消費者被害の未然防止に぀ながるよう悪質 商法や倚重債務むンタヌネットを通じた消費者被害など近幎の消費者被害の状況にも觊 れるようにする。 消費行動における意思決定に぀いおは消費者が財・サヌビスを賌入する際の意思決定 を行う過皋ずしお䟋えば問題の自芚情報収集解決策の比范怜蚎決定評䟡など を取り䞊げ消費行動における意思決定の重芁性に぀いお具䜓的事䟋を通しお理解できる ようにする。 契玄の重芁性に぀いおは売買契玄の他に倚様な契玄があるこずや未成幎ず成幎の法 埋䞊の責任の違い未成幎者取消暩の有無に぀いお理解できるようにする。たた契玄 は申し蟌みず承諟ずいう互いの意思衚瀺の合臎により成立し方匏は原則自由であるこ ず契玄が発生するず互いに暩利ず矩務が発生しどちらか䞀方の郜合でやめるこずはで きないこず等䞭孊校における孊習を螏たえた䞊で実際には事業者ず消費者の間に情報 や亀枉力の栌差が存圚するためその栌差是正のための消費者支揎・消費者保護があるこ ずや消費者被害の未然防止の重芁性に぀いお理解できるようにする。その際蚪問販売 等の特定取匕におけるクヌリング・オフ制床の他意思無胜力者の契玄・錯誀・公序良俗 違反による契玄等䞀方的に契玄をやめるこずができる制床があるこずなど具䜓的な救 枈方法に぀いお理解できるようにする。 消費者保護の仕組みに぀いおは消費者被害の防止や救枈に぀いお具䜓的に理解できる ようにする。その際消費者ず事業者の間には情報量などに栌差があり消費者が自立 した消費行動をずるためには様々な支揎や仕組みが必芁であるこずを理解できるように する。たた囜民生掻センタヌや各自治䜓における消費生掻センタヌに぀いお取り䞊げ 第2 ç«  家庭科の 各科目 40
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その圹割や機胜に぀いおも理解できるようにする。さらに消費者契玄法など被害救枈のた めの基本的な法芏のほか衚瀺停装や補品事故などを取り䞊げ安党で豊かな消費生掻を 送るための制床に぀いおも理解できるようにする。 生掻情報を適切に収集・敎理できるこずに぀いおは財・サヌビスに関する正確な情報 を入手するために生掻情報ずしお行政からの情報䌁業からの広告商品やサヌビスの 衚瀺むンタヌネット情報などを取り䞊げ適切に収集・敎理ができるようにする。 ã‚€  自立した消費者ずしお生掻情報を掻甚し適切な意思決定に基づいお行動するこず や責任ある消費に぀いお考察し工倫するこず。 自立した消費者ずしおの適切な意思決定に基づく消費行動や消費生掻が環境や瀟䌚に 及がす圱響に぀いお考察し持続可胜な瀟䌚の構築に向けお身近な消費生掻をよりよく しようず工倫するこずができるようにする。 責任ある消費に぀いお考察し工倫するに぀いおは消費生掻が環境や瀟䌚に及がす圱 響に぀いお考えるこずができるようにするずずもに持続可胜な瀟䌚の構築に向けお身近 な消費生掻をよりよくするために安易に個人的利益や利䟿性だけを远い求めるだけでな く 環境や瀟䌚ぞの圱響を意識した責任ある消費に぀いお考察し 工倫できるようにする。 指導に圓たっおは䟋えば売買契玄の他にも雇甚契玄消費者貞借契玄賃貞契玄等 に぀いお扱いながら矩務ず暩利に぀いお考えるこずができるようにするこずやむンタ ヌネットを介した通信販売マルチ商法・デヌト商法などの具䜓的な事䟋を取り䞊げ倚 様な販売方法・商法に぀いお理解できるようにするずずもに消費者信甚による倚重債務 問題などの代衚的な消費者問題を取り䞊げその背景や問題点に぀いお扱う。たた契玄 や消費者信甚倚重債務問題など珟代瀟䌚における課題を䞭心に取り䞊げ生埒の生掻䜓 隓などを螏たえお問題を芋いだすこずができるよう工倫する。その際を掻甚した り広告や衚瀺マヌク パンフレットなどで関連する情報を集めたりする掻動やそ れらを倚面的・倚角的に比范怜蚎した意芋亀換などを通しお事業者偎からの情報を過信 するこずなく批刀的思考に裏付けられた意思決定ができるようにする。たた問題解決的 な孊習を通しお消費者問題が生じる背景や守られるべき消費者の暩利に぀いお理解できる ようにする。消費行動は家族・保育・犏祉や衣食䜏党おに関わるものであるこずを意識 しお題材を工倫するこずが望たしい。  家庭基瀎 41
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叅 持続可胜なラむフスタむルず環境 ア  生掻ず環境ずの関わりや持続可胜な消費に぀いお理解するずずもに持続可胜な 瀟䌚ぞ参画するこずの意矩に぀いお理解するこず。 ã‚€  持続可胜な瀟䌚を目指しお䞻䜓的に行動できるよう安党で安心な生掻ず消費に ぀いお考察しラむフスタむルを工倫するこず。 内容の範囲や皋床 り  内容のの䞭略 3 に぀いおは環境負荷の少ない衣食䜏の生掻の工倫に重点 を眮くこず。 ここでは日垞の生掻が地球環境問題やグロヌバル瀟䌚における諞問題ず密接に関わっ おいるこずを理解しその解決に向けお持続可胜な瀟䌚を目指した消費の圚り方ずしお の持続可胜な消費に぀いお理解し自らの消費生掻から参画できるようにするこずをねら いずしおいる。さらに自らの消費行動によっお環境負荷を䜎枛させ進んで地球環境保 党に貢献できるラむフスタむルを工倫できるようにするこずをねらいずしおいる。 ア  生掻ず環境ずの関わりや持続可胜な消費に぀いお理解するずずもに持続可胜な瀟䌚 ぞ参画するこずの意矩に぀いお理解するこず。 生掻ず環境ずの関わりに぀いおは経枈発展や䟿利で快適な生掻を優先しおきた結果 環境問題や資源・゚ネルギヌ問題が生じおいるこずを理解できるようにする。たた個人 や家庭だけではなく環境配慮型補品の開発やグリヌン賌入の掚進など地域や䌁業行 政囜際的な取組など瀟䌚党䜓が䞀䜓ずなった取組に぀いおも觊れ様々な取組が進めら れおいるこずを理解できるようにする。その際これたでに築き䞊げられおきた家庭や地 域においお ものを倧切にする生掻芳 䟋えば「もったいない」ずいう䌝統的な䟡倀芳や 「地球芏暡で考え地域で行動する」 Thinkglobally,Actlocallyの意味を認識させ環境 保党のためには消費者䞀人䞀人の生掻意識やラむフスタむルを芋぀め芋盎すこずも必 芁であるこずに気付くこずができるようにする。 持続可胜な消費に぀いおは囜際連合が定めた持続可胜な開発目暙Sustainable DevelopmentGoals;など持続可胜な瀟䌚を目指した囜際的な取組に぀いお取り 䞊げ倧量生産倧量消費倧量廃棄に至っおいる消費瀟䌚の珟状からその重芁性を理 解できるようにする。たた安党・安心を確保し環境負荷を䜎枛するために囜際暙準化 機構による品質管理や環境管理などに関するマネゞメントシステムに぀いおも 取り䞊げ持続可胜な瀟䌚の構築に向けた䌁業の取組などに぀いおも理解できるようにす る。 持続可胜な瀟䌚ぞ参画するこずの意矩に぀いおは持続可胜な瀟䌚の構築には䞀人䞀人 の参画が必芁であるこずを䌁業や法人特定非営利掻動法人等による取組など 具䜓的事䟋を通しお理解できるようにする。 第2 ç«  家庭科の 各科目 42
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ã‚€  持続可胜な瀟䌚を目指しお䞻䜓的に行動できるよう安党で安心な生掻ず消費に぀い お考察しラむフスタむルを工倫するこず。 安党で安心な生掻ず消費はどのような状態によっお実珟するのかに぀いお考察するず ずもに安易に利䟿性や経枈合理性のみを远求するだけでなく持続可胜な瀟䌚を目指し お䞻䜓的に行動できるようラむフスタむルの工倫ができるようにする。持続可胜な瀟䌚ず はどのような瀟䌚であるかたた安党で安心な生掻ず消費ずはどのようなものであるか に぀いお倚面的・倚角的に考察するずずもに生産ず消費の圚り方を含めおどのようなラ むフスタむルの工倫ができるか具䜓的に考察し実践に結び付けるこずができるようにす る。 指導に圓たっおは 䟋えば 省資源や省゚ネルギヌに結び付く行動などを取り䞊げたり 䌁業や法人特定非営利掻動法人等による様々な掻動を玹介したりするこずが考 えられる。たた衣食䜏の生掻においお環境負荷を少なくする工倫ずしお食生掻にお いおは環境に配慮した調理の実践, 食品ロスなど衣生掻においおはクヌルビズやりォヌ ムビズなど, 䜏生掻においおは省゚ネルギヌなどを取り䞊げお生埒が身近な事䟋ず関連付 けお考察し工倫するこずができるようにする。  家庭基瀎 43
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 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動  生掻䞊の課題を蚭定し解決に向けお生掻を科孊的に探究したり創造したりする こずができるよう次の事項を指導する。 ア  ホヌムプロゞェクト及び孊校家庭クラブ掻動の意矩ず実斜方法に぀いお理解する こず。 ã‚€  自己の家庭生掻や地域の生掻ず関連付けお生掻䞊の課題を蚭定し解決方法を考 え蚈画を立おお実践するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 カ  内容のの指導に圓たっおはからたでの孊習の発展ずしお実践的な掻動を 家庭や地域などで行うこず。 ここでは高等孊校家庭科の特色であるホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動の意 矩ず実斜方法に぀いお理解し実際に自己の家庭生掻や地域の生掻の䞭で実践できるよう にするこずをねらいずしおいる。 ホヌムプロゞェクトずは内容のからたでの孊習を進める䞭で自己の家庭生掻の 䞭から課題を芋いだし課題解決を目指しお䞻䜓的に蚈画を立おお実践する問題解決的な 孊習掻動である。ホヌムプロゞェクトを実践するこずによっお内容のからたでの孊 習で習埗した知識ず技胜を䞀局定着し総合化するこずができ問題解決胜力ず実践的態 床を育おるこずができる。 ホヌムプロゞェクトの指導に圓たっおは次の事項に留意する。 ①  家庭科の授業の䞀環ずしお幎間指導蚈画に䜍眮付けお実斜するこず。 ②  家庭科の授業の早い段階においおホヌムプロゞェクトの意矩ず実斜方法に぀いお 理解できるよう家庭科の知識や技胜を掻甚しおホヌムプロゞェクトを実斜するこず を説明し孊習の芋通しが立おられるように指導するこず。 ③  内容のからたでの指導に圓たっおは 䞭孊校の「生掻の課題ず実践」を螏たえ より発展的な取組になるように孊習内容を自己の家庭生掻ず結び付けお考え垞に 課題意識をもち題目を遞択できるようにするこず。 ④  課題の解決に圓たっおはたず目暙を明確にしお綿密な実斜蚈画を䜜成できるよ う指導するこず。次に生埒の䞻䜓的な掻動を重芖し教垫が適切な指導・助蚀を行う こず。 â‘€  孊習掻動は蚈画実行反省・評䟡の流れに基づいお行い実斜過皋を蚘録させ るこず。 ⑥  実斜埌は反省・評䟡をしお次の課題ぞず぀なげるずずもに成果の発衚䌚を行う こず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 44
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孊校家庭クラブ掻動ずはホヌムルヌム単䜍又は家庭科の講座単䜍さらに孊校ずしお たずたっお孊校や地域の生掻の䞭から課題を芋いだし課題解決を目指しおグルヌプ で䞻䜓的に蚈画を立おお実践する問題解決的な孊習掻動である。孊校家庭クラブ掻動を実 践するこずによっお内容のからたでの孊習で習埗した知識ず技胜を孊校生掻や地 域の生掻の堎に生かすこずができ問題解決胜力ず実践的態床の育成はもずよりボラン ティア掻動などの瀟䌚参画や勀劎ぞの意欲を高めるこずができる。 孊校家庭クラブ掻動の指導に圓たっおは次の事項に留意する。 ①  家庭科の授業の䞀環ずしお幎間指導蚈画に䜍眮付けるずずもに生埒が蚈画立 案参加できるよう工倫するこず。 ②  家庭科の授業の早い段階においお孊校家庭クラブ掻動の意矩ず実斜方法に぀いお 理解できるようこれから孊習する家庭科の知識や技胜を掻甚しお孊校家庭クラブ掻 動を実践するこずを説明し 孊習の芋通しが立おられるように指導するこず。その際 ホヌムプロゞェクトを発展させ孊校生掻や地域の生掻を充実向䞊させる意矩を十分 理解できるように指導するこず。 ③  ホヌムルヌム掻動生埒䌚掻動孊校行事総合的な探究の時間など孊校党䜓の教 育掻動ずの関連を図るようにするこず。 ④  ボランティア掻動に぀いおは地域の瀟䌚犏祉協議䌚などずの連携を図るように工 倫するこず。   特に 「家庭基瀎」においおは単䜍数が少ないので効果的な指導を図るように工倫 する。  家庭基瀎 45
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㆒ 科目の性栌 この科目は少子高霢化等の瀟䌚の倉化や持続可胜な瀟䌚の構築食育の掚進男女共 同参画瀟䌚の掚進成幎幎霢の匕䞋げ生掻文化の継承等を螏たえお生掻を䞻䜓的に営 むために必芁な科孊的な理解ず技胜を䜓隓的・総合的に身に付け科孊的な根拠に基づい お課題を解決する力を逊い生掻の充実向䞊を図ろうずする実践的な態床を逊うこずによ り家庭や地域の生掻を創造する資質・胜力を育成する科目である。 今回の改蚂においおは小・䞭・高等孊校の系統性を螏たえ内容構成を「 人の䞀 生ず家族 ・ 家庭及び犏祉」  「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」  「 持続可胜な消費生掻 ・ 環境」に「 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動」を加えた四぀に敎理した。 たた生涯の生掻蚭蚈の孊習を科目の導入ずしおも孊習するこずで珟圚を起点に将来 を芋通しラむフステヌゞに応じた衣食䜏の生掻に関わる理解や技胜の定着はもずより 生掻文化の継承・創造の芳点から内容を充実するずずもに埓前の「生掻デザむン」の趣 旚を継承し生掻の䟡倀や質を高め぀぀豊かな生掻を楜しむこずができる実践力を育成 するこずを重芖しお内容の改善を図った。 ㆓ 目暙 第 家庭総合  目 暙  生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお 様々な人々ず協働しよりよい瀟䌚の構築に向けお男女が協力しお䞻䜓的に家 庭や地域の生掻を創造する資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉衣食䜏消費生掻・環境などに぀いお生掻 を䞻䜓的に営むために必芁な科孊的な理解を図るずずもにそれらに係る技胜を 䜓隓的・総合的に身に付けるようにする。 2  家庭や地域及び瀟䌚における生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し解 決策を構想し実践を評䟡・改善し考察したこずを科孊的な根拠に基づいお論 理的に衚珟するなど生涯を芋通しお課題を解決する力を逊う。 3  様々な人々ず協働しよりよい瀟䌚の構築に向けお地域瀟䌚に参画しようず するずずもに生掻文化を継承し自分や家庭地域の生掻の充実向䞊を図ろう ずする実践的な態床を逊う。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項  内容の取扱い 1  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。  ア  内容のからたでに぀いおは 生掻の科孊的な理解を深めるための実践的 ・ 第2 節 家庭総合  科目の性栌ず目暙 第2 ç«  家庭科の 各科目 46
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䜓隓的な孊習掻動を充実するずずもに生掻の䞭から問題を芋いだしその課題 を解決する過皋を重芖するこず。たた珟圚を起点に将来を芋通したり自己 や家族を起点に地域や瀟䌚ぞ芖野を広げたりしお生掻を時間的・空間的な芖 点から捉えるこずができるように指導を工倫するこず。 「家庭総合」は内容を「 人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉」  「 衣食䜏の生掻の 科孊ず文化」  「 持続可胜な消費生掻・環境」  「 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭ク ラブ掻動」の四぀ずし家族や生掻の営みを人の䞀生ずの関わりの䞭で捉え生涯の生掻 蚭蚈人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉衣食䜏の生掻の科孊ず文化消費生掻・環境など に関する知識ず技胜を断片的に習埗するのではなく生涯を芋通しながら実際の生掻 の堎で生きお働く力ずなるよう総合的に習埗できるよう男女が協力しお家庭や地域の生 掻の充実向䞊を図る胜力ず実践的な態床を逊うこずをねらいずしおいる。特に生掻をす る䞊での様々な課題を䞻䜓的に解決する胜力の育成を目指しおホヌムプロゞェクトず孊 校家庭クラブ掻動の指導を充実するこずが重芁である。 今回の改蚂においおは家庭科の特質である実践的・䜓隓的な孊習掻動を充実させるこ ずを目暙の柱曞に䜍眮付け明確にしおいる。家庭科の孊習は生掻の䞭から生埒自身が 芋いだした問題に぀いおその解決を図る過皋を重芖しおおりその際䟋えば実隓・実 習の芋通しを持ったり結果を怜蚌したりするこずなどによっお生掻に぀いおの科孊的 な理解を深めおいくこずが倧切である。たた生涯の生掻蚭蚈を本科目の導入ずしお䜍眮 付けるずずもに各内容ず関連付けお扱うこずを螏たえ人の䞀生を時間軞ずしお捉えた り生掻の営みに必芁な金銭生掻時間人間関係などの生掻資源や衣食䜏保育消 費などの生掻掻動に関わる事柄を人の䞀生ずの関わりの䞭で空間軞においお捉えたりす るこずができるよう指導を工倫するこずずしおいる。 たた内容「 人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉」では生涯を芋通しお生掻を蚭蚈し 創造する力様々な人々ず぀ながり共に生きる力を 「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」 では生涯を通しお健康で文化的な生掻を぀くり営む力を 「 持続可胜な消費生掻・ 環境」では消費者の暩利ず責任を自芚しお䞻䜓的に行動する力を 「 ホヌムプロゞ ェクトず孊校家庭クラブ掻動」では生掻課題を芋付け自ら解決する力を身に付けるこず をねらいずしお構成しおいる。 生掻の営みに係る芋方・考え方を働かせずは家庭科を孊習する䞊での特質を意味しお いる。家庭科は人の誕生から乳幌児期青幎期壮幎期高霢期たでの生掻の営みを 芋通し生涯にわたっお生掻の䞻䜓ずしお自立しか぀人ず協働しお共に生きる力を身 に付けるこずを目指しおいる。しかし生掻を総合的に把握しよりよい生掻を創造する 実践力や応甚力は 孊習内容を順次 個別に習埗するだけでは身に付けるこずはできない。 なぜなら家庭科の孊習内容である家族・家庭衣食䜏消費・環境は盞互に耇雑に 関わり合う生掻の営みでありその関連性を把握するこずがよりよい生掻を぀くる䞊で 重芁ずなるからである。そこで今回の改蚂においおは生掻の営みを包括的に把握する ために家庭科が孊習察象ずしおいる家族・家庭衣食䜏消費・環境などに係る生掻事  家庭総合 47
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象を協力・協働健康・快適・安党生掻文化の継承・創造持続可胜な瀟䌚の構築等 の芖点ずしお瀺した。これら四぀の芖点は 「家庭総合」の孊習内容である「 人の䞀 生ず家族 ・ 家庭及び犏祉」  「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」  「 持続可胜な消費生掻 ・ 環境」の党おを芋通す芖点でありいずれの内容ずも関連があるがその関連の深さは異 なる。各芖点ず内容ずの関連がずりわけ深いのは䟋えば協力・協働に぀いおは 「  人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉」 健康・快適・安党に぀いおは 「 衣食䜏の生掻の科 孊ず文化」 生掻文化の継承・創造に぀いおは「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」 持続可 胜な瀟䌚の構築に぀いおは「 持続可胜な消費生掻・環境」が考えられる。指導に圓た っおはこれらの芖点ぞの認識が深たり生埒の䟡倀や質を高め実践に぀ながるよう 取り䞊げる題材を工倫したり孊習内容の盞互の関連を図ったりするこずができるよう留 意する必芁がある。 実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しおずは孊習を通しお理解を深めたり実践力を身に付 けたりするには実隓実習を通しお獲埗する科孊的な理解や技胜を知識ず぀なげお生 掻の䞭で掻甚する力を育おるこずが必芁であるこずを意味しおいる。 様々な人々ず協働しずは 家庭科が扱う生掻は 家庭の䞭だけにずどたるものではなく 地域や瀟䌚の珟実ず぀ながっおおりさらに生涯を芋通しお乳幌児や高霢者など幎霢の 異なる人や障害のある人など様々な人々の生掻を理解し共に協力し合うこずを意味し おおり地域の乳幌児や保護者高霢者などず亀流する機䌚を孊習の䞭で蚭けるこずは 生埒の理解や認識を深める䞊で重芁である。たた生掻の各堎面で課題を芋いだしその 解決を図りながら家庭生掻や地域の生掻の充実向䞊を果たす孊習も䞍可欠であり家庭 科では知識及び技胜の習埗のみではなく意思決定や問題解決をも含めた胜力の育成を 目指しおいる。 よりよい瀟䌚の構築に向けお男女が協力しお䞻䜓的に家庭や地域の生掻を創造する資 質・胜力ずは家族・家庭衣食䜏消費や環境など生掻に必芁な知識ず技胜を習埗し それらに関わる思考力刀断力衚珟力等を育むこずを通しお男女が盞互に協力し共 に支え合う家族や瀟䌚の䞀員ずしお䞻䜓的に家庭や地域の生掻を創造する資質・胜力を 育成するこずを意味しおいる。 人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉衣食䜏消費生掻・環境などに぀いお生掻を䞻䜓的 に営むために必芁な科孊的な理解を図るずずもにそれらに係る技胜を䜓隓的・総合的に 身に付けるに぀いおはこの科目で目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を育成するため に必芁な内容を䟋瀺したものである。特にこの科目においおは科孊的な理解を図るた めの実隓・実習を充実させお孊習できるようにするこずが重芁である。人が健康か぀安党 で環境に配慮した生掻を営むためには科孊的な怜蚌に基づいた理解が必芁でありそれ らに基づいお刀断し行動できるこずが必芁であるこずを意味しおいる。この科目の䞭で は特に内容「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」においお衣食䜏の科孊的な知識を習埗 するずずもに実隓や実習を通しお䜓隓的怜蚌的に孊習するこずが倧切である。たた それらに係る技胜に぀いおは人ず関わる力すなわち子䟛や高霢者ずの䌚話や觊れ合 いなどにより盞手を理解し具䜓的な接し方を孊習するずずもに衣食䜏に関わる実隓 ・ 第2 ç«  家庭科の 各科目 48
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実習や消費生掻に関わる挔習などを通しお安心 ・ 安党で健康な生掻ず生掻文化を継承し 持続可胜な瀟䌚の構築を目指した生掻を創造するために必芁な技胜の習埗に重点を眮くこ ずを瀺しおいる。特に総合的に身に付けるずはそれぞれの項目に関する知識ず技胜を 個別に習埗させるだけではなく孊習したこずが生掻の堎で生かせるようにするこずを意 図したものである。 たた家庭科が孊習察象ずしおいる家庭や地域の生掻は倚面的総合的であるこずか ら家族員の状況や生掻に関わる䟡倀芳金銭時間など様々な芁玠ず関わらせた総合的 な理解が必芁である。指導に圓たっおは 「内容の取扱い」で瀺す「 1 内容の取扱い」 ず「 2 内容の範囲や皋床」に基づき指導すべき事項を明確に把握する必芁がある。 家庭や地域及び瀟䌚における生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し解決策を構 想し実践を評䟡・改善し考察したこずを科孊的な根拠に基づいお論理的に衚珟するな ど生涯を芋通しお課題を解決する力に぀いおは習埗した知識及び技胜を掻甚し思考 力刀断力衚珟力等を育成するこずにより課題を解決する力を逊うこずを明確にした ものである。家庭や地域及び瀟䌚における生掻の問題から解くべき課題を蚭定しその解 決に取り組むプロセスを通しお思考・刀断し結果を衚珟する力を育むこずを意味しお いる。特に「家庭総合」においおは実隓・実習等を充実させ科孊的な根拠に基づいた 課題解決を重芖しおいる。 様々な人々ず協働しよりよい瀟䌚の構築に向けお地域瀟䌚に参画しようずするずず もに生掻文化を継承し自分や家庭地域の生掻の充実向䞊を図ろうずする実践的な態 床を逊うに぀いおは幎霢や障害の有無に関わらず様々な人々ず協働し䞻䜓的に地域 瀟䌚ず関わりながら家庭や地域のよりよい生掻を工倫し創造するために家庭や地域の生 掻の䞭で生じる課題を生掻掻動や生掻資源ず関わらせながら䞻䜓的に解決する力が必芁 であるこずを瀺しおいる。たた家庭生掻は家族員の健康や生掻など様々な事情で倉化 したり䞍枬の事態に遭遇したりするものである。家庭科においおは原理・原則に関す る孊習を生かしお各自が生掻課題を解決できるように問題解決的な孊習を䞀局重芖しお いるこずを瀺しおいる。 生掻文化を継承しに぀いおは衣食䜏や子育お家族の営みには先人たちが長い幎月 を経お培っおきた生掻の文化や知恵がある。それらには各地域で独自に䌝えらえおいる ものや我が囜の各地を通しお共通のものがある。たた䞖界に目を向ければそれぞれの地 域に根差した衣食䜏の文化がある。この科目ではそれらの生掻文化に぀いおの理解を深 めるずずもにそれらの文化を今の時代に生かしたり次の時代に継承したりさらには それらを螏たえお新たな生掻文化を創り出す芖点や実践的な態床を逊うこずが倧切であ るこずを意味しおいる。 生掻の充実向䞊を図ろうずする実践的な態床に぀いおは知識ず技胜を生かしお各自 の家庭生掻や地域の生掻を芋぀め䞻䜓的に問題を芋いだしこれを改善・充実しようず する積極的な態床を育おるこずをねらいずしおいるこずを瀺しおいる。特に 「 ホヌ ムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動」に぀いおは内容のからたでの孊習の䞭で芋 いだした問題に぀いお課題を蚭定しその解決に向けお生埒が䞻䜓的に取り組むこず  家庭総合 49
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ができるよう問題解決的な孊習を充実するこずが重芁である。 第2 ç«  家庭科の 各科目 50
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この科目は 「 人の䞀生ず家族 ・ 家庭及び犏祉」  「 衣食䜏の生掻の科孊ず文化」  「 持続可胜な消費生掻・環境」  「 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動」の 四぀の内容で構成し暙準単䜍数は単䜍である。これらの内容に぀いおは実践的䜓 隓的な孊習掻動を䞭心ずしお科孊的か぀総合的に指導するずずもに問題解決的な孊習を 充実するよう配慮する。たた内容からたでに぀いお盞互に有機的な関連を図り展 開できるよう配慮する。  人の䞀生ず家族・家庭及び犏祉  次の 1 から 5 たでの項目に぀いお生涯を芋通し䞻䜓的に生掻するために家族 や地域瀟䌚の人々ず協力・協働し実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお次の事項を 身に付けるこずができるよう指導する。 ㆒ 生涯の生掻蚭蚈 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  人の䞀生に぀いお自己ず他者瀟䌚ずの関わりから様々な生き方があるこず を理解するずずもに自立した生掻を営むために生涯を芋通しお生掻課題に 察応し意思決定をしおいくこずの重芁性に぀いお理解を深めるこず。   む  生掻の営みに必芁な金銭生掻時間などの生掻資源に぀いお理解し情報の収 集・敎理が適切にできるこず。 ã‚€  生涯を芋通した自己の生掻に぀いお䞻䜓的に考えラむフスタむルず将来の家庭 生掻及び職業生掻に぀いお考察するずずもに生掻資源を掻甚しお生掻蚭蚈を工倫 するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 ã‚€  内容のの 1 に぀いおは人の䞀生を生涯発達の芖点で捉え各ラむフステヌ ゞの特城や課題ず関連を図るこずができるようこの科目の孊習の導入ずしお扱う こず。たたからたでの内容ず関連付けるずずもにこの科目のたずめずしおも 扱うこず。 ここでは家庭科の孊習を通しお人の䞀生に぀いお生涯発達の芖点で捉え様々な 生き方を理解するずずもに自らの生き方を芋぀め将来の生掻に向かっお目暙を立お 展望をもっお生掻するこずの重芁性を理解し自分の目指すラむフスタむルを実珟するた めに生涯を芋通した生掻を蚭蚈するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 ア    人の䞀生に぀いお自己ず他者瀟䌚ずの関わりから様々な生き方があるこずを理 解するずずもに自立した生掻を営むために生涯を芋通しお生掻課題に察応し意  内容ずその取扱い  家庭総合 51
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思決定をしおいくこずの重芁性に぀いお理解を深めるこず。 人の䞀生に぀いおは生涯発達の芖点に立っお乳児期から高霢期たでのラむフステヌ ゞの特城ず課題を芋通しその課題を他者ず関わりながら達成し぀぀生たれおから死ぬ たで発達し続けおいくずいう考え方を理解できるようにする。 自己ず他者瀟䌚ずの関わりから様々な生き方があるこずに぀いおはラむフむベント や人生の転機あるいは家族の倉化や瀟䌚倉動などによっお生じる課題を乗り越える際 に誰もが同じような方法や遞択で達成するのではなくその時の身近な他者や瀟䌚ずの 関わりを通しお䞀人䞀人が異なる過皋をたどり様々な生き方があるこずを理解できるよ うにする。たた他者の様々な生き方を通しお䞻䜓的に生涯の生掻を蚭蚈しおいくこず の意矩や将来の生掻に向かっお目暙を立お展望をもっお生掻するこずの重芁性を理解 できるようにする。さらに生掻には様々な瀟䌚的条件が倧きく圱響するこずに぀いおも 取り䞊げ生掻蚭蚈を通しお瀟䌚の動きを芋぀め䞍枬の事態にも柔軟に察応する必芁性 や広い芖野をもっお生掻を創造しおいくこずの重芁性に぀いお理解を深めるこずができる ようにする。 生涯を芋通しお生掻課題に察応し意思決定をしおいくこずに぀いおは自立した生掻 を営むために生涯を芋通しながら様々な生掻課題に察応しお適切に意思決定し責任 をもっお行動するこずが重芁であるこずぞの理解を深めるこずができるようにする。 ア    生掻の営みに必芁な金銭生掻時間などの生掻資源に぀いお理解し情報の収集・ 敎理が適切にできるこず。 生掻の営みに必芁な金銭生掻時間などの生掻資源に぀いおは家族友人健康金 銭もの空間技術時間情報など生掻する䞊で重芁な芁玠が生掻資源であるこず を理解できるようにするずずもに人の䞀生の各ラむフステヌゞにおいおそれらの生掻 資源を有効に掻甚するこずが重芁であり生掻の䞭の様々なリスクぞの察応や回避のため にも圹立぀こずを理解できるようにする。なお生掻を支える瀟䌚保障制床や瀟䌚犏祉に ぀いおは各ラむフステヌゞの課題ず関連付けお基本的な理念やその内容を理解できる ようにする。 情報の収集・敎理が適切にできるこずに぀いおは生掻蚭蚈を具䜓化するための情報の 収集の方法や有効に掻甚するために敎理するこずの重芁性を理解し情報を適切に取捚遞 択できるようにする。 ã‚€  生涯を芋通した自己の生掻に぀いお䞻䜓的に考えラむフスタむルず将来の家庭生掻 及び職業生掻に぀いお考察するずずもに 生掻資源を掻甚しお生掻蚭蚈を工倫するこず。 自分の目指すラむフスタむルを実珟するために各ラむフステヌゞの特城ず課題やラむ フむベントず関連付けたり職業遞択仕事ず生掻の調和ワヌク・ラむフ・バランス などの具䜓的な事䟋を取り䞊げたりしお考察し生掻蚭蚈を工倫するこずができるように する。 たた生掻蚭蚈の実珟には様々な瀟䌚的条件が倧きく圱響するこずにも觊れ生掻蚭 第2 ç«  家庭科の 各科目 52
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蚈を通しお瀟䌚の動きを芋぀め広い芖野をもっお生掻を創造しおいくこずや䞍枬の事態 にも柔軟に察応するこずの必芁性を認識できるようにする。 さらに自らのラむフスタむルを創造し人生の目暙を達成するためには生掻資源を どのように掻甚したらよいかを考えるこずができるようにする。䟋えば各ラむフステヌ ゞの目暙を挙げおその実珟に必芁な技術や資栌などの条件を考えたり具䜓的に短期・ 長期の蚈画を立おたりするこずなどが考えられる。 指導に圓たっおはたず 「家庭総合」の孊習の導入ずしお䜍眮付け各ラむフステヌ ゞにおいお内容のからのどのような孊習が関連しおいるかの芋通しをも぀ずずもに 人は生たれおから死ぬたでの䞀生を通しお各ラむフステヌゞの課題を達成し぀぀発達す るずいう生涯発達の芖点から捉え各ラむフステヌゞの特城などず関連付けお生掻蚭蚈を 立案するこずができるようにする。その際家族地域瀟䌚ずの関わりを通じおより豊 かな衣食䜏生掻を営むための知識ず技胜を身に付けるこずが生掻蚭蚈の基瀎ずなるこず を理解できるようにするこずが重芁である。たた人の䞀生における就職や結婚などの重 芁なラむフむベントを扱う際には目暙や課題を認識できるよう単なるラむフむベント の矅列に終わらないように留意する。 たたからたでの内容ず関連付けるずは䟋えば青幎期の自立ず䞀人暮らしの䜏 たいず関連付けたり高霢期の課題や特城ず食における自立支揎の工倫ず関連付けたりす るこずなどが考えられる。 たずめずしお扱う際には䟋えば生涯の生掻蚭蚈を立案するために生掻資源を掻甚 し各ラむフステヌゞの目暙を挙げおその実珟に必芁な条件を考えるこずができるよう にしたり導入時に立案した生掻蚭蚈を内容からの孊習を螏たえお芋盎したり具 䜓的に短期・長期の蚈画を立おたりするこずなどが考えられる。たた仕事ず生掻の調和 ワヌク・ラむフ・バランスを図るこずの重芁性に぀いお話し合わせたり将来就きた い仕事に぀いおの調査をしたりするなど生掻蚭蚈を具䜓化するための情報の集め方など に぀いおも考えるこずができるようにする。その際自分が目指すラむフスタむルに近い 人物の生き方を調べ自分の課題を探るこずなども考えられる。生掻資源に぀いおは生 掻する䞊で必芁な芁玠に぀いおクラスで蚎議し自分自身の生掻資源を再認識できるよう にするなどの工倫が考えられる。 ㆓ 青幎期の自立ず家族・家庭及び瀟䌚 ア  次のような知識を身に付けるこず。   ア   生涯発達の芖点から各ラむフステヌゞの特城ず課題に぀いお理解するずずも に青幎期の課題である自立や男女の平等ず協力意思決定の重芁性に぀いお理 解を深めるこず。   む  家族・家庭の機胜ず家族関係家族・家庭ず法埋家庭生掻ず犏祉などに぀い お理解するずずもに家族・家庭の意矩家族・家庭ず瀟䌚ずの関わり家族・ 家庭を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題に぀いお理解を深めるこず。  家庭総合 53
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ã‚€  家庭や地域のよりよい生掻を創造するために自己の意思決定に基づき責任を もっお行動するこずや男女が協力しお家族の䞀員ずしおの圹割を果たし家庭を 築くこずの重芁性に぀いお考察するこず。 ここでは人の䞀生を生涯発達の芖点に立っお青幎期の課題家族・家庭の機胜ず家 族関係家族 ・ 家庭ず法埋家庭生掻ず犏祉などの孊習を通しお青幎期の生き方を考え 家族・家庭の意矩家族・家庭ず瀟䌚ずの関わりに぀いお理解を深めるずずもに男女共 同参画瀟䌚を掚進し男女が盞互に協力しお家族の䞀員ずしおの圹割を果たし家庭を築 くこずの重芁性に぀いお考察できるようにするこずをねらいずしおいる。その際自立し た生掻を営むためには様々な生掻課題に察応しお適切に意思決定し責任をもっお行動 するこずが重芁であるこずを認識できるようにする。 ア    生涯発達の芖点から各ラむフステヌゞの特城ず課題に぀いお理解するずずもに青 幎期の課題である自立や男女の平等ず協力意思決定の重芁性に぀いお理解を深める こず。 生涯発達の芖点から各ラむフステヌゞの特城ず課題に぀いお理解するこずに぀いおは 人が生たれおから死ぬたでの䞀生の間身䜓的粟神的に倉化し続け各ラむフステヌゞ の課題を達成し぀぀発達するずいう考え方に立ち乳幌児期児童期青幎期壮幎期 高霢期などの各ラむフステヌゞの特城ず課題を理解できるようにするこずを瀺しおいる。 青幎期の課題である自立や男女の平等ず協力意思決定の重芁性に぀いおは青幎期の 課題である自己理解心身の自立や生掻者ずしおの自立人間関係の調敎職業遞択ぞの 芋通しやその準備男女の瀟䌚的圹割の理解などを取り䞊げる。たた固定的な性別圹割 分業意識を芋盎し倚様なラむフスタむルを認め男女の平等ず共生共に築く家庭ぞの 展望青幎期の課題に぀いお達成する芋通しをも぀こずができるようにする。たた自立 した生掻を営むためには適切な意思決定が必芁であるこずを理解し自己の意思決定に 察しお責任をも぀こずが重芁であるこずに぀いお認識できるようにする。 ア    家族・家庭の機胜ず家族関係家族・家庭ず法埋家庭生掻ず犏祉などに぀いお理 解するずずもに家族・家庭の意矩家族・家庭ず瀟䌚ずの関わり家族・家庭を取 り巻く瀟䌚環境の倉化や課題に぀いお理解を深めるこず。 家族・家庭の機胜ず家族関係に぀いおは盞互の尊重ず信頌関係のもずで倫婊関係を築 くこず家庭が家族個人の発達に果たしおいる機胜ず瀟䌚に察しお果たしおいる機胜に぀ いおそれぞれの歎史的倉化文化や瀟䌚による特城を理解できるようにする。たた家 族・家庭の機胜は家族員の協力により果たされおいるこずを認識できるようにする。 家族・家庭ず法埋に぀いおは婚姻倫婊芪子盞続等に関する法埋の基瀎的知識を 理解できるようにする。 家庭生掻ず犏祉に぀いおは家庭生掻を支える瀟䌚制床や瀟䌚犏祉の基本的な理念に぀ いお理解できるようにする。その担い手ずしおの䜏民盞互の助け合いやボランティア掻動 第2 ç«  家庭科の 各科目 54
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にも觊れ地域瀟䌚の䞀員ずしお地域犏祉の充実に関心をも぀こずができるようにする。 家族・家庭の意矩に぀いおは生呜を育み生掻胜力や生掻文化を䌝える環境ずしお情 緒面の充足ず安定をもたらし人栌の圢成を図る家族・家庭の意矩に぀いお認識できるよ うにする。 家族・家庭ず瀟䌚ずの関わり家族・家庭を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題に぀いおは 珟代の家族・家庭の特城や機胜は経枈や産業構造制床など瀟䌚の圱響を倧きく受けお いるこずに぀いお理解できるようにする。その際家事劎働ず職業劎働を取り䞊げそれ ぞれの意矩ず特城珟状ず課題などに぀いお理解できるようにする。 ã‚€  家庭や地域のよりよい生掻を創造するために自己の意思決定に基づき責任をもっ お行動するこずや男女が協力しお家族の䞀員ずしおの圹割を果たし家庭を築くこず の重芁性に぀いお考察するこず。 家庭や地域のよりよい生掻を創造するために様々な生掻課題に察応しお適切な自己の 意思決定に基づき責任をもっお行動するこずの重芁性を考察できるようにする。意思決 定の際の遞択肢の幅を広げ適切に刀断し評䟡する胜力を身に付けるために様々な䟡 倀芳やラむフスタむルに぀いお取り䞊げ将来を芋通した䞭で青幎期をどのように生きる かに぀いお具䜓的に考えるこずができるようにする。たた職業遞択仕事ず生掻の調和 ワヌク・ラむフ・バランスなどの具䜓的な事䟋を取り䞊げ意思決定に圱響を䞎える 芁因や家族に関する法埋家族が瀟䌚制床ずしお存圚するこずの意味などずも関連付けお 考察できるようにする。 たた男女が協力しお家族の䞀員ずしおの圹割を果たし家庭を築くこずの重芁性に぀ いお家族や瀟䌚の䞭で平等な関係を築き家族の䞀員ずしおの圹割ず責任を果たし家庭 を築くこずや生掻課題を䞻䜓的に解決しお家庭や地域の生掻を぀くるずずもに共に支え 合う瀟䌚の重芁性を具䜓的な事䟋を通しお考察できるようにする。たた家族の生掻ず個 人の生掻を調敎するこずの必芁性や各自が担う家庭での圹割に぀いお考えるこずができ るようにする。家族の人間関係に぀いおは芪子関係や倫婊関係などを取り䞊げ具䜓的 な事䟋や挔習を通しお家族関係の圚り方を考えるこずができるようにする。 指導に圓たっおは 「 1  生涯の生掻蚭蚈」の内容ずの関連を図るずずもに䟋えば 男女が協力しお家族の䞀員ずしおの圹割を果たし家庭を築くこずの重芁性に぀いおは仕 事ず生掻の調和ワヌク・ラむフ・バランスの実珟のための条件の敎備などの怜蚎を通 しお職業劎働の圚り方が家庭生掻に倧きな圱響を及がしおいるこずや解決の方向に぀い お考察するこずなどが考えられる。 叅 子䟛ずの関わりず保育・犏祉 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。            ア  乳幌児期の心身の発達ず生掻子䟛の遊びず文化芪の圹割ず保育子育お支 揎に぀いお理解を深め子䟛の発達に応じお適切に関わるための技胜を身に付け  家庭総合 55
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るこず。   む  子䟛を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題及び子䟛の犏祉に぀いお理解を深めるこ ず。 ã‚€  子䟛を生み育おるこずの意矩や保育の重芁性に぀いお考え子䟛の健やかな発 達を支えるために芪や家族及び地域や瀟䌚の果たす圹割の重芁性を考察するずずも に子䟛ずの適切な関わり方を工倫するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 り  内容のの 3 に぀いおは孊校や地域の実態等に応じお孊校家庭クラブ掻動 などずの関連を図り幌皚園保育所及び認定こども園などの乳幌児近隣の小孊 校の䜎孊幎の児童ずの觊れ合いや亀流の機䌚をも぀よう努めるこず。 内容の範囲や皋床 ア  内容のの 3 に぀いおは乳幌児期から小孊校の䜎孊幎たでの子䟛を䞭心に扱 い 子䟛の発達を支える芪の圹割や子育おを支揎する環境に重点を眮くこず。たた アの む に぀いおは子䟛の犏祉の基本的な理念に重点を眮くこず。 ここでは乳幌児期の心身の発達ずそれを支える生掻子䟛の遊びず文化子䟛が育぀ 環境ず犏祉子育お支揎子䟛ずの関わり方に぀いおの知識や技胜を身に付け子䟛を生 み育おるこずの意矩芪や家族及び地域や瀟䌚の圹割の重芁性に぀いお考察し, 子䟛ずの 適切な関わり方を工倫できるようにするこずをねらいずしおいる。 ア    乳幌児期の心身の発達ず生掻子䟛の遊びず文化芪の圹割ず保育子育お支揎に ぀いお理解を深め子䟛の発達に応じお適切に関わるための技胜を身に付けるこず。 乳幌児期の心身の発達に぀いおは身䜓の発育や運動機胜蚀語認知情緒瀟䌚性 などの発達の抂芁ずそれらの発達が密接に関連しおいるこずを理解できるようにする。 たた乳幌児期は人間の発達の段階においお最も発達が著しい重芁な時期であるこずや 子䟛の発達には個人差はあるが䞀定の方向性や順序性があるこずを理解できるようにす る。 乳幌児期の生掻に぀いおは基本的生掻習慣の圢成食事や衣服健康管理ず安党ぞの 配慮などに関する事項に぀いお理解できるようにする。たた家庭保育ず集団保育を取り 䞊げ子䟛の発達ず環境ずの関わりに぀いお理解できるようにする。 子䟛の遊びず文化に぀いおは 遊びが子䟛の生掻においお重芁であり 遊びを通しお様々 な心身の発達が促されるこずを具䜓的に理解できるようにする。たた遊びの意矩や重芁 性を理解し子䟛のための児童文化財などに぀いおも理解できるようにする。その際倧 人から䞀方的に䞎えられるものだけではなく子䟛が自発的に぀くりだす遊びの重芁性に぀ いおも気付くこずができるようにする。たた子䟛の健やかな発達を願い成長の節目に 行われおきた儀瀌や幎䞭行事の意味に぀いおも理解できるようにする。 第2 ç«  家庭科の 各科目 56
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芪の圹割ず保育に぀いおは乳幌児期はその発達の段階に応じた芪の働きかけが重芁 であるこずを芪の保育態床ず関連付けお理解できるようにする。たた子䟛は生掻の䞭で 人ずの関わりを通しお育぀こずから芪や家族の関わり方や家庭生掻が果たす圹割の重芁 性に぀いお理解できるようにする。特に乳児期の芪ずの関わりによる愛着の圢成は将 来の人間関係の基瀎ずなるこずを理解できるようにする。たた瀟䌚的自立のためには 子䟛の発達に応じお基本的生掻習慣や瀟䌚的な芏範を身に付けさせるこずが芪や家族の重 芁な圹割であるこずを理解できるようにする。保育の第䞀矩的な責任は芪にあるがそれ を支える瀟䌚の支揎が必芁であるこずを理解できるようにする。 子育お支揎に぀いおは育児䞍安や孀立感をも぀芪や家族を支揎する䜓制づくりが必芁 になっおきおおり子䟛や子育お家庭を支える瀟䌚の支揎が重芁であるこずを理解できる ようにする。その際子育おを支揎する制床や地域にある子育お支揎斜蚭ネットワヌク など具䜓的な事䟋を取り䞊げ瀟䌚党䜓で子育おを支揎しおいくこずの重芁性を理解でき るようにする。たた 特に 児童虐埅など子䟛に察する䞍適切な関わりに陥らないように 瀟䌚党䜓で子育お䞭の芪を支えおいくこずの重芁性に぀いお認識できるようにする。 子䟛の発達に応じお適切に関わるための技胜に぀いおは乳幌児や小孊校の䜎孊幎の児 童ずの觊れ合いや亀流芪や保育者が子䟛ず関わる姿の芳察など実践的・䜓隓的な孊習 掻動を通しお子䟛や保育ぞの関心をもち個々の子䟛の発達の段階に応じお適切に関わ るための技胜を身に付けるこずができるようにする。䟋えば 乳児の溢 い぀ 乳の察凊や抱き方 寝かせ方乳幌児の着替えの揎助や絵本の読み聞かせなど個々の子䟛の発達の段階や個 人差に応じた接し方を実践したり安党や衛生に気を配り宀内倖の環境を敎えたり子䟛 の目の高さで優しく分かりやすい蚀葉で話しかけたり話を聞いたりするこずなどが考 えられる。たた生掻習慣や遊びに関わる堎面などで子䟛が心地よく楜しく過ごせるよ うな配慮ずコミュニケヌションのための技胜を身に付けるこずができるようにする。 ア    子䟛を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題及び子䟛の犏祉に぀いお理解を深めるこず。 子䟛を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題に぀いおは䟋えば少子化や郜垂化栞家族化 などの瀟䌚環境の倉化による人間関係の垌薄化家庭や地域の教育力の䜎䞋自然ず觊れ 合う経隓の䞍足育児䞍安や孀立感子䟛の貧困や虐埅保育所䞍足ず埅機児童の問題な どを取り䞊げ珟代の子䟛や子育お家庭を取り巻く瀟䌚環境の課題に぀いお理解し瀟䌚 党䜓で子育おを支揎しおいくこずの重芁性を理解できるようにする。 子䟛の犏祉に぀いおは次䞖代を担う党おの子䟛が健やかに育぀こずを目的ずする児童 憲章や児童犏祉法児童の暩利に関する条玄などに瀺された児童犏祉の理念に぀いお子 䟛は保護され逊育される存圚ずしおの暩利をも぀ずずもに人間ずしお䞀人䞀人の人栌が 尊重される存圚でもあるこずを理解できるようにする。 たた集団保育の堎ずしお幌皚園保育所認定こども園などを取り䞊げそれぞれの 特城や圹割を理解できるようにする。 ã‚€  子䟛を生み育おるこずの意矩や保育の重芁性に぀いお考え子䟛の健やかな発達を  家庭総合 57
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支えるために芪や家族及び地域や瀟䌚の果たす圹割の重芁性を考察するずずもに子䟛 ずの適切な関わり方を工倫するこず。 先行する䞖代の者は次の䞖代を担う子䟛を健やかに育おる責任があり子䟛ずのコミ ュニケヌション胜力を高めるこずが重芁である。たた子育おは芪はもずより瀟䌚党 䜓で支えおいく必芁がある。こうしたこずを螏たえ子䟛ず関わるこずができるような機 䌚を蚭け芪自身も子育おや保育を通じお人間的に成長するこずや子䟛はこれからの瀟䌚 を築いおいくずいう芖点から子䟛を生み育おるこずの意矩や地域の䞀員ずしお子䟛の成 長に関わるこずの意味に぀いお考えるこずができるようにする。たた保育に察するニヌ ズが倚様化しおいるこずにも觊れ子䟛の育぀環境にどのような課題があるかを考え子 䟛の健やかな発達を支えるために芪や家族及び地域や瀟䌚の果たす圹割の重芁性に぀いお 考察できるようにする。 たた子䟛の発達の段階を螏たえ安党や衛生に配慮し様々な堎面で子䟛の発達や個 人差を考えた適切な関わり方を工倫できるようにする。 指導に圓たっおは孊校家庭クラブ掻動などずの関連を図り地域の実態に応じお䟋 えば幌皚園保育所認定こども園小孊校児童通等を蚪問しお子䟛ずの觊れ合いや 亀流を行ったり子育お䞭の芪ず子䟛を孊校に招いたりしお芪子の芳察やむンタビュヌ を行うなど実践的・䜓隓的な孊習掻動を取り入れる。たた䟋えば保健垫や地域の子 育お支揎関係者を招いお話を聞くなどの孊習掻動を取り入れお理解を深めるこずができ るよう留意する。その際子䟛の食事やおや぀衣服や玩具宀内環境などにも関心をも っお芪子の芳察やむンタビュヌを行うなど子䟛ず衣食䜏の生掻ずの関連を意識した取組 も考えられる。むンタビュヌの際にはそれぞれの家庭の事情やプラむバシヌにも配慮し た䞊で芪がどのように育児参加しおいるのか話を聞いたり子䟛が安党に遊べる玩具を 補䜜しお実際に子䟛ず遊び子䟛の立堎で身の回りの環境の安党や衛生に぀いお調べた りするなど他の内容ずの暪断的な孊習の工倫も考えられる。 ㆕ 高霢者ずの関わりず犏祉 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  高霢期の心身の特城高霢者の尊厳ず自立生掻の支揎や介護に぀いお理解を深 め高霢者の心身の状況に応じお適切に関わるための生掻支揎に関する技胜を身 に付けるこず。   む  高霢者を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題及び高霢者犏祉に぀いお理解を深める こず。 ã‚€  高霢者の自立生掻を支えるために家族や地域及び瀟䌚の果たす圹割の重芁性に ぀いお考察し高霢者の心身の状況に応じた適切な支揎の方法や関わり方を工倫す るこず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 58
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内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 り  内容のの䞭略 4 に぀いおは孊校家庭クラブ掻動などずの関連を図り犏 祉斜蚭などの芋孊やボランティア掻動ぞの参加をはじめ身近な高霢者ずの亀流の 機䌚をも぀よう努めるこず。 内容の範囲や皋床 ア  内容のの䞭略 4 のアの ア に぀いおは食事着脱衣移動など高霢者の 心身の状況に応じお工倫ができるよう実習を扱うこず。 む に぀いおは高霢者犏 祉の基本的な理念に重点を眮くずずもに䟋えば認知症などの事䟋を取り䞊げる など具䜓的な支揎方法に぀いおも扱うこず。 ここでは高霢者の心身の特城瀟䌚環境高霢者ず関わる際に重芁な尊厳や自立の芖 点関わり方などに぀いお理解し心身の状況に応じた技胜を身に付けるずずもに高霢 者の生掻を支えるための家族地域瀟䌚の圹割の重芁性に぀いお考察できるようにするこ ずをねらいずしおいる。 ア    高霢期の心身の特城高霢者の尊厳ず自立生掻の支揎や介護に぀いお理解を深め 高霢者の心身の状況に応じお適切に関わるための生掻支揎に関する技胜を身に付ける こず。 高霢期の心身の特城に぀いおは生涯を芋通しお高霢期を捉えるずずもに高霢者の身 䜓的特城ず心理的特城の抂芁に぀いお理解できるようにする。その際加霢に䌎っお党お の機胜が衰えるわけではなく成熟期ずしお捉えられる面もあるこずや個人差が倧きい こずを理解できるようにする。たた介護予防や生掻の工倫などに぀いおも理解できるよ うにする。その際高霢者疑䌌䜓隓や芖聎芚教材などを通しお䜓隓的に理解を深めるこず ができるよう指導するこずなどが考えられる。たた認知症などに぀いおは物忘れず認 知症の違いに぀いお觊れ具䜓的な事䟋を通しお認知症の察応方法を理解できるように する。 高霢者の尊厳ず自立生掻の支揎や介護に぀いおは自己の尊厳に぀いお觊れ自立した 生掻ができなくなっおも人間ずしお尊ばれるこずやそれを支えるために自立生掻の 支揎や介護が必芁であるこずが理解できるようにする。自己決定や䞻䜓的に自分らしく生 きる芖点が高霢期でも倧切であるずいう考え方を瀺しながら生掻を芳察・分析しその 人の有する力に着目しその人に合った衣食䜏生掻など環境を敎えるこずで生掻の質が向 䞊するこずを理解できるようにする。 高霢者の心身の状況に応じお適切に関わるための生掻支揎に関する技胜に぀いおは高 霢期の心身の特城ず生掻ぞの圱響を螏たえた䞊で安党に配慮するこずや高霢者の自己決 定や䞻䜓的参加の尊重など介護の芖点を土台ずしお䟋えば車怅子の操䜜や移動・移乗 の介助食事・着脱衣の介助などの技胜を実習を通しお身に付けるこずができるようにす  家庭総合 59
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る。その際介護者ず圓事者の双方に負担の少ない介護方法や個々の高霢者の心身の状態 の違いによっお介助の方法が異なるこずに぀いお理解できるようボディメカニクスの原 則や犏祉甚具の皮類や掻甚方法などに぀いおも取り䞊げる。 ア   高霢者を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題及び高霢者犏祉に぀いお理解を深めるこず。 高霢者を取り巻く瀟䌚環境の倉化や課題に぀いおは瀟䌚の珟状ず今埌の解決すべき課 題に぀いお理解できるようにする。その際日本の高霢化の特城や居䜏地域の高霢瀟䌚の 状況に぀いお理解できるようにするずずもにノヌマラむれヌションの芖点から高霢期に なっおも誰もが安心しお自立的な生掻を送るこずができる瀟䌚に぀いお理解できるよう にする。䟋えば高霢者の就劎問題高霢者の暮らし方などの生掻実態調査資料などを基 に高霢期の状況を把握したり祖父母や身近な高霢者から生きがい瀟䌚参加健康問 題ず介護生蚈の維持などに぀いお聞き取ったり地域の犏祉斜蚭等の関係機関から倖郚 講垫を招聘するなどしお老老介護高霢者虐埅などの珟代の高霢者介護に関する事䟋を 取り䞊げお理解を深めるこずができるようにするこずなどが考えられる。 高霢者犏祉に぀いおは高霢者犏祉の基本理念ずしお老人犏祉法介護保険法などを 取り䞊げ基本的な考え方ずしお高霢者がたずえ心身が衰えおももおる力を生かし お安心しお自立生掻を送るこずができるよう制床や環境を敎えるこずが倧切であるこず を理解できるようにする。たた高霢者を支える家族の圹割や介助の必芁な高霢者を支 える地域及び瀟䌚の犏祉サヌビス高霢者の䜏たいなどに぀いおも理解できるようにす る。さらに地域瀟䌚の䞭で互いに連携し合っお圹割を果たす地域包括ケアなどの理念や 仕組みに぀いお理解するずずもに地域瀟䌚の䞀員ずしお地域犏祉の充実に関心をもち その担い手ずしお䜏民盞互の助け合いやボランティア掻動に参加するこずの意矩に぀いお 理解できるようにする。その際自分の䜏む地域の犏祉サヌビスを調べたり高霢者犏祉 斜蚭等を蚪問したりするなどの䜓隓的な孊習を取り入れるこずも考えられる。たた認知 症に぀いおは認知症介護を経隓した家族や関係者の話を聞いたりしお理解を深めるこず も考えられる。 ã‚€  高霢者の自立生掻を支えるために家族や地域及び瀟䌚の果たす圹割の重芁性に぀い お考察し高霢者の心身の状況に応じた適切な支揎の方法や関わり方を工倫するこず。 家族や地域及び瀟䌚の果たす圹割の重芁性に぀いおは介護保険制床地域包括ケアな どを取り䞊げお高霢者を取り巻く瀟䌚の課題に぀いお考えるこずができるようにする。 特に高霢者が自立的な生掻を営むためには介護予防の芖点が重芁であり家族や地域及 び瀟䌚の果たす圹割を具䜓的に考えるこずができるようにする。その際自助共助及び 公助の考え方をはじめ互助に察する考え方にも觊れ家族・地域・瀟䌚ずそれぞれの圹 割に぀いお具䜓的な事䟋を通しお考察できるようにする。 たた介護が必芁になった堎合家族地域及び犏祉サヌビス等の連携により瀟䌚党䜓 で高霢者を支える仕組みや圚り方に぀いお考察し䟋えば家族が認知症になった時の家 族・地域・瀟䌚ずそれぞれの圹割に぀いお具䜓的な事䟋を通しお考察できるようにする。 第2 ç«  家庭科の 各科目 60
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高霢者の心身の状況に応じた適切な支揎の方法や関わり方に぀いおは習埗した知識や 技胜を掻甚し生掻堎面における課題に぀いお具䜓的な事䟋を通しお圓事者や家族の芁 望を尊重した揎助に぀いお考えるこずができるようにする。たた心身の状況に応じた介 助方法を考え介護者ず圓事者の双方に負担の少ない介護方法に぀いおも科孊的根拠に基 づき考察できるようにする。 具䜓的には高霢者を尊重した声かけや安党に配慮するこずわかりやすいコミュニ ケヌションなどを螏たえお考察できるようにするこずが考えられる。たた麻痺芖聎 芚障害などの介護の芁点に觊れ車怅子の自力操䜜や移動・移乗の介助食事の介助着 脱衣などの技胜を身に付けながら堎面に応じた察応ができるようにするこずなどが考え られる。 指導に圓たっおは䟋えばホヌムプロゞェクト孊校家庭クラブ掻動ずの関連を図り 地域の実態に応じお実際に地域の高霢者斜蚭を蚪問したり高霢者を孊校に招いたりす るこずが考えられる。その際犏祉斜蚭で働く人や地域の人が高霢者ず関わる時の姿を 芳察したり高霢者ず觊れ合ったり亀流したりするなどの実践的・䜓隓的な孊習掻動を工 倫するこずが考えられる。亀流に圓たっおはその目的を明確にするずずもに事前事 埌指導を培底するこずが倧切である。たた高霢者斜蚭や地域包括支揎センタヌなどの協 力も埗お介護に関する考え方やナニバヌサルデザむンや個々の状況にあわせた犏祉甚 具に぀いお孊習するなど題材を工倫し介護に関する興味・関心を高めるこずも考えられ る。 ⓹ 共生瀟䌚ず犏祉 ア  次のような知識を身に付けるこず。   ア  生涯を通しお家族・家庭の生掻を支える犏祉や瀟䌚的支揎に぀いお理解するこ ず。   む  家庭ず地域ずの関わりに぀いお理解するずずもに高霢者や障害のある人々な ど様々な人々が共に支え合っお生きるこずの意矩に぀いお理解を深めるこず。 ã‚€  家庭や地域及び瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお共に支え合っお生掻するこずの 重芁性に぀いお考察し様々な人々ずの関わり方を工倫するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 り  内容のの䞭略 5 に぀いおは自助共助及び公助の重芁性に぀いお理解を 深めるこずができるよう指導を工倫するこず。 ここでは乳幌児期から高霢期たでの人の䞀生を芋通しお家族・家庭の生掻課題を䞻 䜓的に解決しおいくために必芁な犏祉や瀟䌚的支揎に぀いお理解し幎霢や障害の有無に 関わらずそれぞれの有する力を生かしながら共に支え合う瀟䌚を実珟するために家庭 や地域がどう぀ながり支え合ったらよいかに぀いお実践的・䜓隓的な孊習掻動の充実を  家庭総合 61
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図り実感を䌎っお理解を深めるこずができるようにする。たた共に支え合う瀟䌚の䞀 員ずしお䞻䜓的に行動する意思決定胜力を身に付け家庭や地域及び瀟䌚の生掻を創造し おいくための課題に぀いお考えるこずができるようにする。その際倚様なニヌズをもっ た人々がそれぞれの個性を生かしながら共に支え合っお生きる瀟䌚を぀くるためにはど のように぀ながり支え合ったらよいかを具䜓的な事䟋を通しお考察するこずができるよう にする。 ア    生涯を通しお家族・家庭の生掻を支える犏祉や瀟䌚的支揎に぀いお理解するこず。 生涯を通しお家族・家庭の生掻を支える犏祉や瀟䌚的支揎に぀いおは瀟䌚的制床瀟 䌚犏祉の基本的な理念共に支え合っお生きる瀟䌚の考え方に぀いお理解できるようにす る。たたノヌマラむれヌションや犏祉の発展など歎史的な倉遷に觊れながら家族地 域のも぀珟状ず課題を理解できるようにする。個人ずしお幎霢障害等の有無に関わら ず䞻䜓的に自身の人生を最埌たで自分で぀くりながら自分らしく生きるずいうこずに぀ いおの自立的な生掻ず家族や孊校地域の人の支え合いなどの身近な環境たた囜や自 治䜓などの制床や行政サヌビスなどの制床ずしおの支揎䜓制ずいう支え合いの構造に぀い お理解できるようにする。加えお自助共助及び公助の抂念だけでなく互助も含めた぀ ながりに぀いおも理解できるようにする。䜵わせお異なる背景をも぀人々が共に支え合 いながら生きおいくこずの必芁性にも觊れ関連する珟代の瀟䌚の珟状に぀いおも理解で きるようにする。 ア    家庭ず地域ずの関わりに぀いお理解するずずもに高霢者や障害のある人々など 様々な人々が共に支え合っお生きるこずの意矩に぀いお理解を深めるこず。 家庭ず地域ずの関わりに぀いお理解するずずもに高霢者や障害のある人々など様々な 人々が共に支え合っお生きるこずの意矩に぀いおは自分たちの身近な家族や地域ずの関 わりや課題に぀いお考え家庭や地域の芖点から䞖代間亀流や異文化理解の考え方に぀ いお理解を深め幎霢や障害等の有無に関わらずそれぞれのもおる力を生かし共に高 め合ったり協力し合ったりしながら安心しお充実した生掻を創造できる瀟䌚を぀くるこ ずが重芁であるこずを理解できるようにする。たた共に支え合うこずが単なる助け合 い的な芖点だけでなく共に高め合い成長し合えるずいう共に生きるずいう芖点にも぀ ながるこずに觊れ生掻課題の解決だけでなく心の぀ながり人の成長など粟神面にも 倧きく圱響するこずを䜓隓的に理解するこずでより䞀局理解を深めるこずができるよう にする。 ã‚€  家庭や地域及び瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお共に支え合っお生掻するこずの重芁 性に぀いお考察し様々な人々ずの関わり方を工倫するこず。 家庭や地域及び瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお共に支え合っお生掻するこずの重芁性 に぀いおは生涯を通しお誰もが自分の力を生かし他からの揎助も埗ながら安心しお暮 らせる瀟䌚の構築のために協力・協働の芖点からどのような理念や瀟䌚的支揎及びシス 第2 ç«  家庭科の 各科目 62
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テムが必芁かなどに぀いお考え工倫するこずができるようにする。たた共に支え合う 瀟䌚を実珟するために個人や地域瀟䌚がどのような圹割を果たし぀ながっおいけばよ いかに぀いお考えるこずができるようにする。 指導に圓たっおはノヌマラむれヌションの理念を土台にしお共に支え合う瀟䌚を目指 しおいる地域のバリアフリヌやナニバヌサルデザむンなど具䜓的事䟋を通しお考察できる ようにする。その際瀟䌚の䞀員ずしお具䜓的に䜕ができるかに぀いお考えるこずができ るようにする。 たた生埒の居䜏する地域で実際に行われおいる取組や様々なボランティア掻動䜏民 が䞻䜓ずなったコミュニティ掻動法人特定非営利掻動法人の掻動などの具䜓 的な事䟋を調査したり実際に地域の掻動に参加したりするこずも考えられる。  家庭総合 63
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 衣食䜏の生掻の科孊ず文化  次の 1 から 3 たでの項目に぀いお健康・快適・安党な衣食䜏の生掻を䞻䜓的に 営むために実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 ゚  内容のに぀いおは実隓・実習を䞭心ずした指導を行うこず。なお 1 に぀ いおは栄逊食品調理及び食品衛生ずの関連を図っお指導するこず。たた調 理実習に぀いおは食物アレルギヌにも配慮するこず。 ここでは乳幌児期から高霢期に至るたでの生涯を芋通した各ラむフステヌゞの衣食䜏 の生掻に぀いお身に付けた知識や技胜を実生掻で掻甚できるようにするために目的を 明確にした実隓・実習を䞭心ずした指導を行い孊習内容の理解をより䞀局深め問題解 決の力を育成するこずができるよう指導を工倫するこずが倧切である。 食生掻に぀いおは食事ず健康の関わりを䞭心に生涯を通しお環境に配慮した健康で 安党な食生掻を営むために必芁な知識ず技胜を効果的に身に付けるこずができるよう調 理実習や実隓を䞭心ずした孊習掻動を取り入れる。 衣生掻に぀いおは健康で快適な衣生掻を目指し被服の機胜を理解したり被服管理 及び目的に応じた着装を工倫したりするために実隓・実習を䞭心ずした孊習掻動を取り入 れる。 䜏生掻に぀いおは防灜などの安党で環境に配慮した䜏居ず䜏生掻を目指し䜏居の機 胜を理解したり䜏居ず地域瀟䌚ずの関わりを考えたりする堎合に実隓・実習を䞭心ずし た孊習掻動を取り入れる。 内容の範囲や皋床 ã‚€  内容のの 1 のアの ア  2 のアの ア 及び 3 のアの ア に぀いおは和食和 服及び和宀などを取り䞊げ日本の䌝統的な衣食䜏に関わる生掻文化やその継承・ 創造を扱うこず。 1 のアの ア に぀いおは䟋えば和食に぀いお各地の気候や颚土で培われた地域の産 物に着目しそれをどのように食しおきたのかを調べるなど郷土食や行事食日垞食を 通しお地域の食文化の特城を理解できるようにするずずもに生掻の知恵が生かされおい るこずを考えるこずができるよう指導を工倫する。 2 のアの ア に぀いおは䟋えば和服ず掋服の構成や被服材料の違いを取り䞊げ平 面構成である和服ず立䜓構成である掋服の構成䞊の特城や被服材料和服の皮類や特城な どを扱うこずも考えられる。たた地域の気候や颚土で培われた䌝統的な衣服に関心をも ぀こずができるようにする。その際日本の䌝統的な染織衣装に぀いお䟋えば北海道 第2 ç«  家庭科の 各科目 64
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のアむヌのアットゥシや沖瞄の玅 びん 型等を取り䞊げるなどしお各地に䌝わる䌝統的な衣文 化を題材に指導するこずなども考えられる。 3 のアの ア に぀いおは䟋えば床の間や畳瞁偎土間等の日本建築・家屋の構法 や構造等を取り䞊げ気候や颚土に応じた各地域の家づくりず䜏たい方の特城や倉遷に぀ いお指導するこずなどが考えられる。 ㆒ 食生掻の科孊ず文化 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  食生掻を取り巻く課題食の安党ず衛生日本ず䞖界の食文化など食ず人ず の関わりに぀いお理解するこず。   む  ラむフステヌゞの特城や課題に着目し栄逊の特城食品の栄逊的特質健康 や環境に配慮した食生掻に぀いお理解するずずもに 自己ず家族の食生掻の蚈画 ・ 管理に必芁な技胜を身に付けるこず。   り  おいしさの構成芁玠や食品の調理䞊の性質食品衛生に぀いお科孊的に理解し 目的に応じた調理に必芁な技胜を身に付けるこず。 ã‚€  䞻䜓的に食生掻を営むこずができるよう健康及び環境に配慮した自己ず家族の食 事日本の食文化の継承・創造に぀いお考察し工倫するこず。 ここでは食生掻の科孊ず文化に぀いお食ず人ずの関わりを螏たえながら各ラむフ ステヌゞの食生掻の特城に぀いお理解し生涯を芋通した食生掻の管理ができるようにす る。たた栄逊食品調理及び食品衛生などに぀いお科孊的に理解できるようにするず ずもに日本の食文化の継承・創造に぀いお関心をもち調理実習を通しお食生掻の自立 に必芁な知識ず技胜を身に付けるこずができるようにする。 さらに食生掻に関わる情報を適切に刀断し生涯を通しお健康や環境に配慮した安党 な食生掻を䞻䜓的に営むこずができるようにするずずもに日本ず䞖界の食文化に関心を もち䌝統文化に蓄積された知恵や経隓を珟代の食生掻に生かすこずができるようにする こずをねらいずしおいる。 ア    食生掻を取り巻く課題食の安党ず衛生日本ず䞖界の食文化など食ず人ずの関 わりに぀いお理解するこず。 食生掻を取り巻く課題に぀いおは食品の生産や流通 ・ 販売の倚様化茞入食品の増倧 食料自絊率の䜎䞋倖食や䞭食ぞの䟝存などにより食生掻を取り巻く環境が倉化しおい る珟状を理解し資源や゚ネルギヌ非垞時に配慮した食品の賌入調理保存などの知 識ず技胜を身に付けるこずができるようにする。 食の安党ず衛生に぀いおは䟋えばフヌドマむレヌゞや地産地消などを取り䞊げ生 産から消費に至る過皋における食の安党ず衛生に぀いお理解できるようにする。たた食 品添加物や残留蟲薬攟射性物質などに぀いおは基準倀を蚭けおいるこずなどを取り䞊 げ瀟䌚における食品の安党確保の仕組みに぀いおも理解できるようにする。  家庭総合 65
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日本ず䞖界の食文化に぀いおは䞖界の食文化にも関心をもち珟代の我が囜の食生掻 に様々な䞖界の食文化が圱響を及がしおいるこずに気付くこずができるようにする。た た日垞の食事における料理の盛り付け方や配膳の仕方食噚の皮類や特城など和食に ぀いおも食文化の芖点から理解し調理実習を通しお食文化を継承するために必芁な知識 ず技胜を身に付けるこずができるようにする。 食ず人ずの関わりに぀いおは食事ず人の健康ずの関係をはじめ䞀人䞀人の食行動が 瀟䌚や経枈環境などに圱響を䞎えるこずに぀いお理解を深めるようにする。たた叀く から䌝わる幎䞭行事地域の気候や颚土等ず食事の関係等を考察し食文化の継承・創造 を担う䞀員ずしお自芚できるようにする。 ア    ラむフステヌゞの特城や課題に着目し栄逊の特城食品の栄逊的特質健康や環 境に配慮した食生掻に぀いお理解するずずもに自己ず家族の食生掻の蚈画・管理に 必芁な技胜を身に付けるこず。 ラむフステヌゞの特城や課題に぀いおは乳児期から高霢期たでのラむフステヌゞ別の 栄逊の特城ず食生掻の課題嗜 し 奜の倉化などに぀いお理解できるようにする。たた青幎 期の食事の重芁性を理解できるようにするずずもに自己ず家族の食事を管理するこずの 重芁性や食事を共にするこずの意矩に぀いおも理解できるようにする。 栄逊の特城に぀いおは栄逊玠の皮類ず機胜及び自己ず家族の食事の栄逊的な特城に぀ いお理解できるようにする。その際 食事摂取基準や食品矀別摂取量の目安などを甚いお 栄逊的にバランスのずれた自己ず家族の食事を蚈画できるようにする。 食品の栄逊的特質に぀いおは日垞甚いられおいる䞻な食品を取り䞊げ食品には様々 な成分が含たれおおりその栄逊的な特質により食品矀に分類されるこずを理解できるよ うにする。食品矀の取扱いに぀いおは 䞭孊校たでの孊習を螏たえ 家族の健康を保持し 経枈 胜率 家族の嗜奜などを考えた献立䜜成の芳点から捉えるこずができるようにする。 健康や環境に配慮した食生掻に぀いおは 自分の食生掻を振り返り 食品賌入から調理 食事においおラむフステヌゞの特城に応じた健康によい食生掻の圚り方及び環境の維持 や持続可胜な瀟䌚を構築するために必芁な食生掻の圚り方を理解できるようにする。 自己ず家族の食生掻の蚈画・管理に必芁な技胜に぀いおは自分ず家族が健康を保持増 進するために自分ず家族の食生掻を振り返るこずを通しお栄逊ず嗜 し 奜費甚調理の 効率環境安党などに配慮した食生掻の蚈画・管理ができるようにする。 ア    おいしさの構成芁玠や食品の調理䞊の性質食品衛生に぀いお科孊的に理解し目 的に応じた調理に必芁な技胜を身に付けるこず。 おいしさの構成芁玠に぀いおは味銙り硬さや粘りなどのテクスチャヌ色圢な どの倖芳音枩床などを五感を通しお感じるずずもに調理や加工によりおいしさが 倉化するこずを科孊的に理解できるようにする。 食品の調理䞊の性質に぀いおは日垞甚いられる食品の調理䞊の性質に぀いお理解し 非加熱調理操䜜ず加熱調理操䜜調理噚具の特城や取り扱い方などの調理法の芁点を螏た 第2 ç«  家庭科の 各科目 66
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え調理の実隓 ・ 実習を通しお関連する知識ず技胜を身に付けるこずができるようにする。 たた也燥や塩蔵発酵くん煙などの加工により食品の保存性を高めおいるこずを理解 できるようにする。 食品衛生に぀いおは食生掻を安党で衛生的に営むために食品の腐敗や倉敗食䞭毒 食品添加物などに぀いお食品の賌入調理保存ず関わらせお理解できるようにする。 特に食䞭毒に぀いおは身近な䟋を具䜓的に取り䞊げその原因や症状予防のための 調理䞊の性質に぀いお理解し調理実習の際に十分留意する。 目的に応じた調理に必芁な技胜に぀いおは食品の鑑別保存管理などが適切にでき 料理の様匏に適した調理法や食噚盛り付けなどを螏たえお食事を敎えるこずができるよ うにする。 これらの項目に぀いおは配膳や食事マナヌにも觊れながら調理実習を通しお理解でき るようにする。その際食物アレルギヌにも配慮する。 調理実習の題材に぀いおは高校生の食生掻の自立に぀なげるずずもに各ラむフステ ヌゞに応じた日垞食を䞭心に扱い 様匏や調理法 食品が重ならないようにするずずもに 生埒や孊校の実態に応じお調理の技胜の定着を図り日垞生掻における実践ぞの意欲を高 めるよう配慮しお蚭定する。 ã‚€  䞻䜓的に食生掻を営むこずができるよう健康及び環境に配慮した自己ず家族の食事 日本の食文化の継承・創造に぀いお考察し工倫するこず。 健康及び環境に配慮した自己ず家族の食事日本の食文化の継承・創造に぀いおの課題 を解決するために健康・快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点からよりよい 食生掻の創造に぀いお考え工倫するこずができるようにする。 食品の生産や流通・販売の倚様化茞入食品の増倧食料自絊率の䜎䞋や加工食品倖 食や䞭食ぞの䟝存などの食を取り巻く環境の倉化に䌎う自己ず家族の食生掻に぀いおの問 題を芋いだし䞻䜓的な課題解決に向けお考えるこずができるようにする。 たた健康安党及び環境などの芖点から食生掻に関わる情報を適切に刀断し䞻䜓的 に考察し工倫するこずができるようにする。 日本の食文化の継承・創造に぀いおは我が囜の食生掻の倉遷を通しお䟋えば地域 の食材を掻甚した献立を䜜成し調理実習を行なうなど和食や地域の食文化に根ざした 郷土料理の実習を取り入れるなどしお叀くからの食文化に蓄積された知恵や経隓に぀い お考察し工倫するこずができるようにする。  家庭総合 67
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㆓ 衣生掻の科孊ず文化 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  衣生掻を取り巻く課題日本ず䞖界の衣文化など被服ず人ずの関わりに぀い お理解を深めるこず。   む  ラむフステヌゞの特城や課題に着目し身䜓特性ず被服の機胜及び着装に぀い お理解するずずもに健康ず安党環境に配慮した自己ず家族の衣生掻の蚈画・ 管理に必芁な情報の収集・敎理ができるこず。   り  被服材料 被服構成 被服補䜜 被服衛生及び被服管理に぀いお科孊的に理解し 衣生掻の自立に必芁な技胜を身に付けるこず。 ã‚€  䞻䜓的に衣生掻を営むこずができるよう目的や個性に応じた健康で快適機胜的 な着装や日本の衣文化の継承・創造に぀いお考察し工倫するこず。 内容の範囲や皋床 ã‚€  内容のの䞭略 2 のアの り に぀いおは衣服を䞭心ずした瞫補技術が孊習 できる題材を扱うこず。 ここでは衣生掻の科孊ず文化に぀いお被服ず人ずの関わりを螏たえながら各ラむ フステヌゞの衣生掻の特城に぀いお理解し生涯を芋通した衣生掻の管理ができるように する。たた実隓・実習を通しお被服材料被服構成被服補䜜被服衛生及び被服管 理などに぀いお科孊的に理解できるようにするずずもに目的に応じた被服の機胜ず着装 に぀いお理解を深め健康で快適な衣生掻を䞻䜓的に営むこずができるようにする。 さらに日本ず䞖界の衣文化に関心をもち䌝統文化に蓄積された知恵や経隓を珟代の 衣生掻に生かすこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 ア    衣生掻を取り巻く課題日本ず䞖界の衣文化など被服ず人ずの関わりに぀いお理 解を深めるこず。 衣生掻を取り巻く課題に぀いおは科孊技術の発展により倉化する被服繊維産業のグ ロヌバル化衣生掻ず被服を取り巻く珟状を様々な角床から理解できるようにする。 日本ず䞖界の衣文化に぀いおは 気候や颚土に応じ たた 人々の生掻習慣や宗教 様々 な芏範に基づき歎史的に発展しおきた背景等を理解しお関心をも぀こずができるように する。 被服ず人ずの関わりに぀いおはなぜ人は服を着るのかその動機や衣文化の倉遷など から関心をもち既補服の生産ず流通に぀いお理解し埪環型瀟䌚の持続に配慮した衣生 掻健康・快適・安党な被服の圚り方に぀いお理解を深めるこずができるようにする。 たた 叀くから䌝わる幎䞭行事や地域の催し物等を通しお 和服の意矩ず圹割を理解し 我が囜の衣文化の継承・創造を担う䞀員ずしお自芚できるようにする。 第2 ç«  家庭科の 各科目 68
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ア    ラむフステヌゞの特城や課題に着目し身䜓特性ず被服の機胜及び着装に぀いお理 解するずずもに健康ず安党環境に配慮した自己ず家族の衣生掻の蚈画・管理に必 芁な情報の収集・敎理ができるこず。 ラむフステヌゞの特城や課題に぀いおは人の䜓型生理特性運動特性瀟䌚的立堎 被服の嗜 し 奜などが個人ラむフステヌゞによっお異なるこずを理解しそれぞれの衣生掻 の特城や課題ず関連付けお被服の機胜ず着装人間ず被服ずの関わりに぀いお理解で きるようにする。 身䜓特性ず被服の機胜及び着装に぀いおは着心地のよい被服が身䜓の生理特性運 動特性に配慮され環境条件に適しおいるこずを理解できるようにするずずもに保健衛 生䞊生掻掻動䞊瀟䌚生掻䞊の機胜を生かした適切な着装を理解できるようにする。そ の際䞭孊校たでの孊習内容を螏たえ高校生がこれから過ごす瀟䌚生掻を念頭におき 瀟䌚的慣習ぞの適応などの瀟䌚的機胜を理解できるようにする。 健康ず安党環境に配慮した自己ず家族の衣生掻の蚈画・管理に必芁な情報の収集・敎 理に぀いおは健康ず安党に配慮した被服の入手ず掻甚資源・゚ネルギヌ問題や環境保 党に配慮した再利甚や適正な廃棄の方法などに぀いお具䜓的に取り䞊げ衣生掻の管理が 適切にできるようにする。䟋えば被服による健康被害付加䟡倀の備わった被服の珟状 ず課題など消費者ずしお既補服を入手するために必芁な情報を収集・敎理できるように する。たた子䟛服の安党性高霢者の着衣着火や衣服を原因ずする事故等ラむフステ ヌゞ ラむフスタむルに応じ 自己ず家族の衣生掻に必芁な情報を収集できるようにする。 さらに資源ずしおの被服をクヌルビズ・りォヌムビズ䞭叀衣類や産業屑等の繊維補 品廃棄物ずリサむクル等の芳点から理解し賌入掻甚手入れ保管再利甚廃棄た でを考えた埪環型の被服蚈画の必芁性に぀いおも理解できるようにする。 ア    被服材料被服構成被服補䜜被服衛生及び被服管理に぀いお科孊的に理解し 衣生掻の自立に必芁な技胜を身に付けるこず。 被服材料に぀いおは繊維倩然繊維化孊繊維 糞垃の代衚的な皮類ずそれらの 特城性胜に぀いお実隓や実隓デヌタデゞタル教材等を掻甚するなどしお理解し適 切な被服材料の遞択ず取扱いができるようにする。 被服構成に぀いおは人䜓ず被服の関わり人䜓を芆い動䜜に適応した被服の圢状やゆ ずりなどに぀いお理解し平面構成である和服ず立䜓構成である掋服の構成䞊の特城既 補衣料品のサむズ衚瀺に぀いおも理解できるようにする。 被服補䜜に぀いおは生埒の実態に合わせお適切に蚭定する。基瀎的な題材を扱う堎合 には䞭孊校たでの孊習内容を螏たえ付属品食りなどで創意工倫したりファッション に関わる情報を取り䞊げ䜜品を工倫したりできるよう留意する。題材の遞定に圓たっお は䜿甚目的を明確にし補䜜する必然性のあるものを取り䞊げ補䜜意欲の持続ず完成 の達成感に぀なげるこずができるよう工倫する。その際身䜓を芆う「衣服」を䞭心ずし お扱うこずずする。たた生埒の技術や興味・関心に応じお衣服の補䜜に぀ながる瞫補技 術を身に付けるこずができるように配慮する。特にものづくりの発想を重芖し生掻の  家庭総合 69
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質を向䞊させる楜しさも味わえるように工倫する。 被服衛生に぀いおは技術の発展ず共に倉化する被服が身䜓に及がす圱響に぀いお実 隓や実隓デヌタの掻甚等を通しお着心地の科孊的な理解を図り快適な衣生掻を営むこ ずができるようにする。 被服管理に぀いおは掗剀の働きず汚れが萜ちる仕組み湿匏掗濯ランドリヌず也 匏掗濯ドラむクリヌニングの特城やそれぞれの方法の原理を科孊的に理解し組成衚 瀺家庭甚品品質衚瀺取扱い衚瀺などに基づき被服の材料や構成に適した掗濯ができ るようにする。 たた被服の入手掗濯保管適切な着甚など衣生掻を党䜓的に管理できるよう理 解しそれらに係る技胜を身に付けるこずができるようにする。環境ず人䜓の双方の条件 に適合した被服材料や䜓栌䜓型に応じたサむズ目的や堎所に配慮したデザむン等の 適切な遞択ができるようにするずずもに保有する被服の有効な掻甚や補修蚈画的な入 手ができるようにする。 ã‚€  䞻䜓的に衣生掻を営むこずができるよう目的や個性に応じた健康で快適機胜的な着 装や日本の衣文化の継承・創造に぀いお考察し工倫するこず。 目的や個性に応じた健康で快適機胜的な着装日本の衣文化の継承・創造に぀いおの 課題を解決するために健康・快適・安党持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点からより よい衣生掻の創造に぀いお考え工倫するこずができるようにする。 目的や個性に応じた健康で快適機胜的な着装に぀いおは孊校生掻や行事地域瀟䌚 での掻動など目的や堎所に合わせた着装や瀟䌚的慣習に基づいお自己を衚珟する着装 に぀いお考え着甚目的に応じた健康で快適機胜的な被服の遞択ず着装の工倫ができる ようにする。指導に圓たっおは高校生の着装に察する関心ず衣生掻の実態に即した扱い に留意する。 日本の衣文化の継承・創造に぀いおは我が囜の衣生掻の倉遷を通しお䌝統的な和服 の構成や材料着装の特城を理解した䞊で䟋えば济衣着装䜓隓等を通しお重ね着に よる気候察応や着方により身䜓に合わせるこずのできる適応性の高さ等叀くからの衣 文化に蓄積された知恵や経隓に぀いお考察するこずができるようにする。たた垃を䜿っ た䌝統的な生掻の工倫を取り䞊げ手仕事の楜しさを味うずずもに環境負荷の䜎い衣生 掻の圚り方を珟代に生かすこずができるようにする。 叅 䜏生掻の科孊ず文化 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  䜏生掻を取り巻く課題日本ず䞖界の䜏文化など䜏たいず人ずの関わりに぀ いお理解を深めるこず。   む  ラむフステヌゞの特城や課題に着目し䜏生掻の特城防灜などの安党や環境 に配慮した䜏居の機胜に぀いお科孊的に理解し䜏生掻の蚈画・管理に必芁な技 胜を身に付けるこず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 70
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  り  家族の生掻やラむフスタむルに応じた持続可胜な䜏居の蚈画に぀いお理解し 快適で安党な䜏空間を蚈画するために必芁な情報を収集・敎理できるこず。 ã‚€  䞻䜓的に䜏生掻を営むこずができるようラむフステヌゞず䜏環境に応じた䜏居の 蚈画防灜などの安党や環境に配慮した䜏生掻ずたちづくり日本の䜏文化の継承 ・ 創造に぀いお考察し工倫するこず。 ここでは䜏生掻の科孊ず文化に぀いお䜏たいず人ずの関わりを螏たえながら各ラ むフステヌゞの䜏生掻の特城に぀いお理解し生涯を芋通した䜏生掻の蚈画・管理ができ るようにする。たた䜏生掻の特城防灜などの安党や環境に配慮した䜏居の機胜に぀い お科孊的に理解できるようにするずずもに日本の䜏文化の継承・創造に぀いお関心をも ち平面蚈画やむンテリア蚈画などの実習を通しお䜏生掻の自立に必芁な知識ず技胜を身 に付けるこずができるようにする。 さらに䜏生掻に関わる情報を適切に刀断し生涯を通しお安党や環境に配慮した䜏生 掻を䞻䜓的に営むこずができるようにするずずもに日本ず䞖界の䜏文化に関心をもち 䌝統文化に蓄積された知恵や経隓を珟代の䜏生掻に生かすこずができるようにするこずを ねらいずしおいる。 ア    䜏生掻を取り巻く課題日本ず䞖界の䜏文化など䜏たいず人ずの関わりに぀いお 理解を深めるこず。 䜏生掻を取り巻く課題に぀いおは日本の䜏宅事情や䜏宅政策等を取り䞊げ䜏生掻を 取り巻く珟状を様々な角床から理解できるようにする。 日本ず䞖界の䜏文化に぀いおは気候や颚土に応じた家づくりず䜏たい方が地域ごずに 行われ歎史的にも発展しおきたこずに぀いお理解できるようにする。その際日本の䌝 統的な生掻文化である和宀や日本建築・家屋等に぀いおも觊れる。 䜏たいず人ずの関わりに぀いおは 䜏空間ず人ずの関係䜏空間の成り立ちや 䜏様匏 起居様匏など 生掻行為ず䜏居ラむフスタむルず䜏たいの関係ラむフステヌゞに応 じた䜏たいの圚り方これからの䜏たい方に぀いお理解できるようにする。䟋えば様々 な䜏たい方䜏宅政策などを取り䞊げるこずも考えられる。バリアフリヌやナニバヌサル デザむンに぀いおも理解できるようにする。たた䜏宅取埗費ず䜏宅ロヌンなど関連する 項目も取り䞊げながら理解を深めるこずができるようにする。 ア    ラむフステヌゞの特城や課題に着目し䜏生掻の特城防灜などの安党や環境に配 慮した䜏居の機胜に぀いお科孊的に理解し䜏生掻の蚈画・管理に必芁な技胜を身に 付けるこず。 ラむフステヌゞの特城や課題に着目しずは 䟋えば 自分の䜏芁求を明確にするこずや 生涯を芋通しおよりよい䜏宅を評䟡・遞択できるようラむフステヌゞごずの䜏芁求の特 城や課題に぀いお理解を深めるこずができるようにする。図面を䜜成するための技胜あ るいは䜏宅の間取り図等を理解するための技胜を身に付けるこずができるようにする。  家庭総合 71
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䜏生掻の特城防灜などの安党や環境に配慮した䜏居の機胜に぀いお科孊的に理解し ずは防灜などの安党で環境に配慮した䜏居に必芁ずなる機胜に぀いお科孊的に理解でき るようにする。地震颚氎害積雪土砂厩れなどの自然灜害に察する防灜察策を講じお 防火防犯家庭内での事故などに察応した安党な䜏宅に぀いお䟋えば構造安党性ず 宀内の安党を確保する䜏生掻䞊の察策や行政や地域が行う防犯察策などに぀いお取り䞊 げ具䜓的にどのような点を考慮すべきかその抂芁を科孊的に理解できるようにする。 たた地震防灜に぀いおは䜏宅の耐震性向䞊ず宀内の安党察策の䞡面から地震被害を抑 える察策を理解できるようにする。䟋えば耐震芁玠ずしおの壁や筋かいなどの免震構造 や耐震構造等の面から構造安党性に぀いお取り䞊げるこずや家具の転倒防止や避難等で 防灜䞊重芁な項目に぀いお理解できるようにするこずなどが考えられる。さらに地震灜 害から迅速に埩興するための自助共助及び公助に぀いおの理解地域コミュニティでの 備えや実践などを取り䞊げながら理解しこれらの実珟のための技胜を身に付けるこずが できるようにする。 家族が快適か぀健康な生掻を行う堎ずしおの䜏居の機胜に぀いお日照採光換気 遮 しゃ 音枩熱宀内の化孊物質等による空気汚染などに぀いお理解し省゚ネルギヌや創゚ ネルギヌなどを通じお環境に配慮した䜏生掻を営むこずができるようにする。 䜏生掻の蚈画・管理に必芁な技胜に぀いおは維持管理衛生やカビ・ダニ・結露察策 䜏居費や修繕暮らしに関わるものの管理・収玍などを理解した䞊で適切に管理しおい くために必芁な技胜や耐久性の高い䜏たいの実珟に必芁な技胜を身に付けるこずができ るようにする。 ア    家族の生掻やラむフスタむルに応じた持続可胜な䜏居の蚈画に぀いお理解し快適 で安党な䜏空間を蚈画するために必芁な情報を収集・敎理できるこず。 家族の生掻やラむフスタむルに応じた持続可胜な䜏居の蚈画に぀いおは快適な環境を 保ちながら゚ネルギヌを極力䜿甚しない節玄しお゚ネルギヌを䞊手に䜿う゚ネルギヌ を぀くるずいう目暙をも぀䜏居などを取り䞊げ䜏居の蚈画・賌入等を通じた地球環境の 保党に぀いお理解できるようにする。 たたリフォヌムやリノベヌションなどを理解し䜏宅のストックを掻甚し䜏宅の耐 久性を高めるこずの重芁性を理解できるようにする。持続的な掻甚をするために 䟋えば 空き家の発生状況や危険な空き家の取り壊しがなぜ必芁かを理解し空き家の再生・利掻 甚を通じお適切に長期間維持するこずや䜏居費ず維持管理・修繕蚈画などに぀いお必芁 な情報を収集・敎理できるようにする。 快適で安党な䜏空間を蚈画するために必芁な情報を収集・敎理できるこずに぀いおは 日照換気枩熱宀内の化孊物質等による空気汚染などの環境性胜に関する情報を収集 ・ 敎理できるようにする。安党な䜏空間に぀いおは䟋えばハザヌドマップなどから地 域の防灜マップ䜜成に必芁な情報を収集・敎理できるようにするこずや自助・共助を目 指しお地域防灜蚈画や避難所・避難堎所等や公的な備蓄状況地域の防灜蚓緎・防灜たち づくりなどに関する情報を収集・敎理できるようにする。たた䜏宅の耐震性を確認する 第2 ç«  家庭科の 各科目 72
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ために䟋えば朚造䞀戞建お甚の耐震蚺断や免震・制震・耐震構造の説明資料などを甚 いお耐震性向䞊のために必芁な情報を収集・敎理できるようにする。 ã‚€  䞻䜓的に䜏生掻を営むこずができるようラむフステヌゞず䜏環境に応じた䜏居の蚈 画防灜などの安党や環境に配慮した䜏生掻ずたちづくり日本の䜏文化の継承・創造 に぀いお考察し工倫するこず。 ラむフステヌゞず䜏環境に応じた䜏居の蚈画防灜などの安党や環境に配慮した䜏生掻 ずたちづくり日本の䜏文化の継承・創造に぀いおの課題を解決するために健康・快適・ 安党持続可胜な瀟䌚の構築などの芖点からよりよい䜏生掻の創造に぀いお考え工倫 するこずができるようにする。䟋えば䜏居の機胜性に぀いおは家族のコミュニケヌシ ョンが円滑にずれるこずそれぞれの生掻行為がしやすく生涯を芋通しお利甚できるこ ず家具ず収玍ずの関係に぀いおは動線の合理性や起居様匏ず間取りの関係などを通じ お考察するこずなどが考えられる。たた䟋えば䌝統文化ず関わらせお生け花を扱った り食卓を食るフラワヌアレンゞメントを扱ったりするなどの工倫も考えられる。たた 防灜などの安党に配慮した䜏生掻に぀いおは地震灜害や台颚火灜䜏宅内事故等の䜏 居の安党を脅かす珟象ずその被害安党な䜏居を実珟するための情報を把握し考察でき るようにする。さらにたちづくりに぀いおも䟋えば駅の埅合宀に防寒察策ずしおク ッションカバヌやひざかけを補䜜しお蚭眮したり商店街に花を怍えたりするなど地域 の具䜓䟋を取り䞊げながら考察し工倫できるようにするこずなどが考えられる。  家庭総合 73
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 持続可胜な消費生掻・環境  次の 1 から 3 たでの項目に぀いお持続可胜な瀟䌚を構築するために実践的・䜓 隓的な孊習掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 オ  内容のの指導に圓たっおは及びの内容ず盞互に関連を図るこずができる よう工倫するこず。 ここでは持続可胜な瀟䌚を芋通しお自立した生掻を営むために必芁な生掻における 経枈の蚈画や消費生掻及び環境ずの関わり等に関する理解を深めるために家族・家庭や 犏祉衣食䜏等の内容ず盞互に関連付けながら環境に配慮しお持続可胜な瀟䌚を目指し たラむフスタむルず生涯を芋通した生掻蚭蚈に぀いお考察するなどの指導を工倫する。そ の際倖郚講垫や関連斜蚭ず連携を図ったりロヌルプレむングやケヌススタディなどの 挔習を工倫したりしお実際的な䜓隓掻動を積極的に取り入れるこずによっお理解を深め るこずができるよう努めるこずが望たしい。 なお平成30 幎月の民法の改正により平成342022幎月日から成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ18 歳から䞀人で有効な契玄をするこずができるようになる䞀方保 護者の同意を埗ずに締結した契玄を取り消すこずができる幎霢が18 歳未満たでずなるこ ずから自䞻的か぀合理的に瀟䌚の䞀員ずしお行動する自立した消費者の育成のためた た若幎者の消費者被害の防止・救枈のためにもこうした消費生掻に関わる内容に぀い おより䞀局の指導の充実を図るこずが必芁である。 今回の改蚂においおは小・䞭・高等孊校の系統性や成幎幎霢の匕䞋げを螏たえ内容 「持続可胜な消費生掻・環境」ずしお新たに䜍眮付けた。さらに囜際連合が定めた持 続可胜な開発目暙SustainableDevelopmentGoals;など持続可胜な瀟䌚の構築 に向けお消費生掻ず環境を䞀局関連させお孊習できるようにし消費者教育の掚進に関 する法埋消費者教育掚進法の定矩に基づく消費者垂民瀟䌚の担い手ずしお自芚をも っお責任ある行動ができるようにするこずを意図しおいる。 ㆒ 生掻における経枈の蚈画 ア  次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  家蚈の構造に぀いお理解するずずもに生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わりに぀ いお理解を深めるこず。   む  生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画リスク管理の考え方に぀いお 理解を深め情報の収集・敎理が適切にできるこず。 ã‚€  生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画の重芁性に぀いおラむフステヌ ゞごずの課題や瀟䌚保障制床などず関連付けお考察し工倫するこず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 74
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内容の範囲や皋床 り  内容のの 1 のアの ア に぀いおはキャッシュレス瀟䌚が家蚈に䞎える利䟿性 ず問題点を扱うこず。 む に぀いおは将来にわたるリスクを想定しお䞍枬の事 態に備えた察応などに぀いお具䜓的な事䟋にも觊れるこず。 ここでは生掻ず経枈の぀ながりに぀いお家蚈の構造や経枈党䜓の仕組みずの関わり を理解し䞻䜓的な資金管理の圚り方やリスク管理の考え方を導入した経枈蚈画の重芁性 に぀いお考察し工倫できるようにするこずをねらいずしおいる。 ア    家蚈の構造に぀いお理解するずずもに生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わりに぀いお 理解を深めるこず。 家蚈の構造に぀いおは可凊分所埗や非消費支出の分析など具䜓的な事䟋を通しお家 蚈の構造を理解した䞊で収入ず支出のバランスの重芁性ずずもにリスク管理も螏たえ た家蚈管理の基本に぀いおも理解できるようにする。家蚈が家族構成やラむフステヌゞ 生掻に関わる䟡倀芳などで倧きく異なるこずやキャッシュレス時代の家蚈の管理などに ぀いお具䜓的な事䟋を取り䞊げ理解できるようにする。たた珟代の家蚈はクレゞッ トカヌドや電子マネヌの普及などキャッシュレス化によっお倧きく倉化しおおり情報が æ°Ÿ はん æ¿« らん する䞭で慎重な意思決定が求められおいるこずを具䜓的な事䟋を通しお理解できるよ うにする。 生掻における経枈ず瀟䌚ずの関わりに぀いおは家庭経枈ず囜民経枈ずの関わりなど経 枈埪環における家蚈の䜍眮付けずその圹割の重芁性や家蚈の特城や教育医療瀟䌚保 障などの負担の拡倧などに぀いお統蚈資料等を掻甚しお珟状を理解できるようにする。 ア    生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画リスク管理の考え方に぀いお理解 を深め情報の収集・敎理が適切にできるこず。 生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画リスク管理の考え方に぀いおは人生 を通しお必芁ずなる費甚はラむフステヌゞごずに異なるこずに぀いお理解しお生涯収支に 関心をも぀ようにするずずもに将来の予枬が困難な時代におけるリスク管理の考え方に ぀いお理解できるようにする。たた生涯を芋通した経枈蚈画を立おるには教育資金 䜏宅取埗老埌の備えの他にも事故や病気倱業などのリスクぞの察応策も必芁である こずに぀いお理解し預貯金民間保険株匏債刞投資信蚗等の基本的な金融商品の 特城メリットデメリット 資産圢成の芖点にも觊れながら生涯を芋通した経枈蚈 画の重芁性に぀いお理解できるようにする。 情報の収集・敎理が適切にできるこずに぀いおは䞖の䞭に倧量にあふれる生掻情報の 䞭から短期的・長期的な経枈の管理や蚈画に関連した適切な情報を収集しや統 蚈資料等を掻甚しお敎理できるようにする。  家庭総合 75
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ã‚€  生涯を芋通した生掻における経枈の管理や蚈画の重芁性に぀いおラむフステヌゞご ずの課題や瀟䌚保障制床などず関連付けお考察し工倫するこず。 家蚈における収支バランスや蚈画性にずどたらず経枈瀟䌚の倧きな倉化の䞭で生涯 を芋通した生掻における経枈の管理の圚り方や䞻䜓的な資金管理の考え方を導入した経枈 蚈画の重芁性に぀いお考えるこずができるようにする。たた家蚈が家族構成やラむフ ステヌゞ生掻に関わる䟡倀芳などで倧きく異なるこずに぀いお具䜓的な事䟋を基に考 えるこずができるようにする。そしお人生を通しお必芁ずなる費甚はラむフステヌゞご ずに異なるこずに぀いお実際に想定しお蚈画を立おおみるこずで高校卒業埌の進路や 職業を含めた将来の生掻蚭蚈ず関連付けお考察する。その際リスク管理の考え方を取り 入れ瀟䌚保障制床などずも関連付けお工倫するこずができるようにする。生涯を芋通し た生掻の経枈の蚈画を立おる堎合には病気や事故倱業灜害などの䞍枬の事態や退職 埌の幎金生掻なども想定し生涯賃金や働き方なども含めリスクにどのように察応した らよいのかに぀いおも考えるこずができるようにする。リスクぞの察応は䟋えば病気 や事故倱業灜害などの䞍可避的なリスクに備えた経枈的準備ずしおの資金蚈画を具䜓 的な事䟋を通しお考えるこずができるようにする。 指導に圓たっおは䟋えばキャッシュレス決枈の利䟿性や家蚈管理の耇雑化などを取 り䞊げ具䜓的な事䟋電子マネヌ仮想通貚などを通しおキャッシュレス瀟䌚の利 䟿性ず問題点を理解し意思決定の重芁性の理解を深める指導を工倫するこずなどが考えら れる。たた絊䞎明现を教材に可凊分所埗や非消費支出など家蚈の構造や収支のバラン スに぀いお扱った䞊で高校卒業埌の進路や職業も含めた生掻蚭蚈に基づいお具䜓的に シミュレヌションするこずなどが考えられる。 たた題材の工倫ずしお家蚈管理や生涯を芋通した経枈の蚈画に぀いおは考察する 際にラむフステヌゞに応じた䜏生掻や適切な䜏居の蚈画においお䜏宅ロヌンに関する 費甚ず関連付けるなどの指導の工倫も考えられる。 ㆓ 消費行動ず意思決定 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。   ア  消費生掻の珟状ず課題消費行動における意思決定や責任ある消費の重芁性に ぀いお理解を深めるずずもに生掻情報の収集・敎理が適切にできるこず。   む  消費者の暩利ず責任を自芚しお行動できるよう消費者問題や消費者の自立ず 支揎などに぀いお理解するずずもに契玄の重芁性や消費者保護の仕組みに぀い お理解を深めるこず。 ã‚€  自立した消費者ずしお生掻情報を掻甚し適切な意思決定に基づいお行動でき るよう考察し責任ある消費に぀いお工倫するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 オ  内容のの指導に圓たっおは 䞭略 2 に぀いおは消費生掻に関する挔習を 第2 ç«  家庭科の 各科目 76
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取り入れるなど理解を深めるこずができるよう努めるこず。 内容の範囲や皋床 り  内容のの䞭略 2 のアの む に぀いおは倚様な契玄やその矩務ず暩利を取 り䞊げるずずもに消費者信甚及びそれらをめぐる問題などを扱うこず。 ここでは近幎の消費者問題や消費者の暩利ず責任に぀いお理解し自立した消費者ず しお適切な意思決定に基づいお行動できるようにするこずをねらいずしおいる。 ア    消費生掻の珟状ず課題消費行動における意思決定や責任ある消費の重芁性に぀い お理解を深めるずずもに生掻情報の収集・敎理が適切にできるこず。 消費生掻の珟状ず課題に぀いおはグロヌバル化情報化などの瀟䌚倉化やそれに䌎 う販売や流通の倚様化消費者ず事業者の情報量の栌差など消費者問題発生の瀟䌚的背 景に぀いお理解できるようにする。その際消費者被害の未然防止に぀ながるよう悪質 商法や倚重債務むンタヌネットを通じた消費者被害など近幎の消費者被害の状況にも 觊れる。 消費行動における意思決定に぀いおは消費者が財・サヌビスを賌入する際の意思決定 を行う過皋に぀いお具䜓的な事䟋を通しおその重芁性に぀いお理解できるようにする。 意思決定は問題の自芚情報収集解決策の比范怜蚎決定評䟡などの過皋があるこ ずを理解し金銭時間゚ネルギヌなどの資源の適切な掻甚ずずもに瀟䌚的圱響力を も意識したよりよい瀟䌚の構築を目指した意思決定の重芁性に぀いおも理解できるように する。たた䟋えば消費者保護基本法が平成16 幎に消費者基本法ぞず改正されそれ たでの消費者保護の芳点から消費者の自立支揎ぞず転換したこずや平成24 幎斜行の消 費者教育の掚進に関する法埋消費者教育掚進法にも觊れるなどしお消費者には暩 利だけでなく責任もあるこずを自芚しお環境や瀟䌚ぞ䞎える圱響をも考慮しお適切な意 思決定できる胜力を身に付けるこずができるようにする。 責任ある消費に぀いおは䟋えば環境に配慮した補品の賌入や省資源・省゚ネ行動 フェアトレヌドなどを取り䞊げ自立した消費者ずしお消費生掻が環境や瀟䌚に及がす 圱響に぀いお理解を深めるこずができるようにする。 生掻情報の収集・敎理が適切にできるこずに぀いおは財・サヌビスに関する正確な情 報を入手するために生掻情報ずしお行政からの情報䌁業からの広告商品やサヌビス の衚瀺むンタヌネット情報などを取り䞊げ適切に収集 ・ 敎理できるようにする。特に 財・サヌビスを賌入するに際に質䟡栌などずずもに安党性機胜性耐久性操䜜 性や環境瀟䌚的公平性などに関する項目などを比范怜蚎し批刀的思考に基づいお䞻䜓 的に意思決定できるようにする。 ア    消費者の暩利ず責任を自芚しお行動できるよう消費者問題や消費者の自立ず支揎 などに぀いお理解するずずもに契玄の重芁性や消費者保護の仕組みに぀いお理解を  家庭総合 77
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深めるこず。 消費者の暩利ず責任に぀いおは消費者基本法などを取り䞊げその抂芁や趣旚を理解 し消費行動を通しお生産者や事業者行政などに消費者ずしおの意芋を衚明するなど適 切な意思決定に基づいお行動するずずもに環境や瀟䌚ぞの圱響などを考えお行動する責 任があるこず消費者の暩利ず責任は衚裏䞀䜓であり暩利の行䜿には責任の遂行が䌎う こずなどに぀いお理解できるようにする。 その䞊で䞀人䞀人が暩利の䞻䜓ずしおの意識をもち自ら進んでその消費生掻に必芁 な情報を収集し適切な意思決定による消費行動によっお意芋を衚明するこずなどが消費 者の責任であり暩利を行䜿するこずに぀ながるこずを理解できるようにする。 消費者問題や消費者の自立ず支揎に぀いおはこれたでの代衚的な消費者問題を取り䞊 げその背景や問題点に぀いお扱い技術革新など経枈瀟䌚の倉化に䌎う消費生掻の倉化 を背景に消費者問題が発生しおいるこずを理解できるようにする。その際悪質商法 消費者信甚による倚重債務電子商取匕などの進展に䌎っお生じおいる問題若幎者が被 害者になりやすい消費者問題に぀いおも理解できるようにする。たた消費者の自立を支 揎するこずは囜ず地方公共団䜓ず事業者の責務であるこずを理解できるようにする。 契玄の重芁性に぀いおは売買契玄の他に倚様な契玄があるこずや未成幎ず成幎の法 埋䞊の責任の違い未成幎者取消暩の有無に぀いお理解できるようにする。たた契玄 は申し蟌みず承諟ずいう互いの意思衚瀺の合臎により成立し方匏は原則自由であるこ ず契玄が発生するず互いに暩利ず矩務が発生しどちらか䞀方の郜合でやめるこずはで きないこず等䞭孊校における孊習を螏たえた䞊で実際には事業者ず消費者の間に情報 や亀枉力の栌差が存圚するためその栌差是正のための消費者支揎・消費者保護があるこ ずや消費者被害の未然防止の重芁性に぀いお理解できるようにする。その際蚪問販売 等の特定取匕におけるクヌリング・オフ制床の他意思無胜力者の契玄・錯誀・公序良俗 違反による契玄等䞀方的に契玄をやめるこずができる制床があるこずなど具䜓的な救 枈方法に぀いお理解できるようにする。 消費者保護の仕組みに぀いおは消費者被害の防止や救枈に぀いお具䜓的に理解できる ようにする。その際消費者ず事業者の間には情報量などに栌差があり消費者が自立 した消費行動をずるためには様々な支揎や仕組みが必芁であるこずを理解できるように する。たた囜民生掻センタヌや各自治䜓における消費生掻センタヌに぀いお取り䞊げ その圹割や機胜に぀いおも理解できるようにする。さらに消費者契玄法など被害救枈のた めの基本的な法芏のほか衚瀺停装や補品事故などを取り䞊げ安党で豊かな消費生掻を 送るための制床に぀いおも理解できるようにする。 ã‚€  自立した消費者ずしお生掻情報を掻甚し適切な意思決定に基づいお行動できるよ う考察し責任ある消費に぀いお工倫するこず。 自立した消費者ずしおの適切な意思決定に基づく行動や責任ある消費行動ずはどのよう なこずかに぀いお考察した䞊で生掻情報を適切に掻甚しお実生掻においお工倫するこず ができるようにする。 第2 ç«  家庭科の 各科目 78
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責任ある消費に぀いお工倫するに぀いおは消費生掻が環境や瀟䌚に及がす圱響に぀い お考えるこずができるようにするずずもに持続可胜な瀟䌚の構築に向けお身近な消費生 掻をよりよくするために安易に個人的利益や利䟿性だけを远い求めるだけでなく環境 や瀟䌚ぞの圱響を意識した責任ある消費に぀いお考察し実際に自分の生掻の䞭で工倫で きるようにする。その際 身近な事䟋を取り䞊げながら 暩利ず責任がどのように関わり 暩利を行䜿しなかった堎合や責任を果たさなかった堎合にどのような圱響があるのかに぀ いおロヌルプレむやケヌススタディなどの挔習を通しお考察できるようにする。 指導に圓たっおは䟋えば売買契玄の他にも雇甚契玄消費者貞借契玄賃貞契玄等 に぀いお扱いながら矩務ず暩利に぀いお考えるこずができるようにするこずやむンタ ヌネットを介した通信販売マルチ商法・デヌト商法などの具䜓的な事䟋を取り䞊げ倚 様な販売方法・商法に぀いお理解できるようにするずずもに消費者信甚による倚重債務 問題などの代衚的な消費者問題を取り䞊げその背景や問題点に぀いお扱う。 個人又はグルヌプで適切な課題を蚭定し実際に生じおいる消費者被害などに぀いお 䟋えば消費者生産者販売者それぞれの立堎から具䜓的な挔習を行うなどしおより よい消費生掻に぀いお具䜓的な方策を怜蚎するこずができるようにする。たた契玄や消 費者信甚倚重債務問題など珟代瀟䌚における課題を䞭心に取り䞊げ生埒の生掻䜓隓な どを螏たえお問題を芋いだし課題を蚭定するようにする。その際を掻甚しお調 べたり広告や衚瀺マヌク パンフレットなどで関連する情報を集めたりする掻動や それらを倚面的・倚角的に比范怜蚎した意芋亀換などを通しお事業者偎からの情報を過 信するこずなく批刀的思考に裏付けられた意思決定ができるようにする。たた問題解決 的な孊習を通しお消費者問題が生じる背景や守られるべき消費者の暩利に぀いお理解でき るようにする。消費行動は家族・保育・犏祉や衣食䜏党おに関わるものであるこずを意 識しお題材を工倫するこずが望たしい。  家庭総合 79
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叅 持続可胜なラむフスタむルず環境 ア  生掻ず環境ずの関わりや持続可胜な消費に぀いお理解するずずもに持続可胜な 瀟䌚ぞ参画するこずの意矩に぀いお理解を深めるこず。 ã‚€  持続可胜な瀟䌚を目指しお䞻䜓的に行動できるよう安党で安心な生掻ず消費及 び生掻文化に぀いお考察しラむフスタむルを工倫するこず。 内容の範囲や皋床 り  内容のの䞭略 3 に぀いおは生掻ず環境ずの関わりを具䜓的に理解させる こずに重点を眮くこず。 ここでは日垞の生掻が地球環境問題やグロヌバル瀟䌚における諞問題ず密接に関わっ おいるこずを理解しその解決に向けお持続可胜な瀟䌚を目指した消費の圚り方ずしお の持続可胜な消費に぀いお理解した䞊で生掻文化ず関わらせお考察しながら持続可胜な 瀟䌚の構築に向けお自らの消費生掻から参画できるようにするこずをねらいずしおい る。 ア  生掻ず環境ずの関わりや持続可胜な消費に぀いお理解するずずもに持続可胜な瀟䌚 ぞ参画するこずの意矩に぀いお理解を深めるこず。 生掻ず環境ずの関わりに぀いおは経枈発展や䟿利で快適な生掻を優先しおきた結果 環境問題や資源・゚ネルギヌ問題が生じおいるこずを理解できるようにする。たた個人 や家庭だけではなく環境配慮型補品の開発やグリヌン賌入の掚進など地域や䌁業行 政囜際的な取組など瀟䌚党䜓が䞀䜓ずなった取組に぀いおも觊れ様々な取組が進めら れおいるこずを理解できるようにする。その際これたでに築き䞊げられおきた家庭や地 域においお ものを倧切にする生掻芳 䟋えば「もったいない」ずいう䌝統的な䟡倀芳や 「地球芏暡で考え地域で行動する」 Thinkglobally,Actlocallyの意味を認識し環境保 党のためには消費者䞀人䞀人の生掻意識やラむフスタむルを芋぀め芋盎すこずも必芁 であるこずに気付くこずができるようにする。   持続可胜な消費に぀いおは囜際連合が定めた持続可胜な開発目暙Sustainable DevelopmentGoals;など持続可胜な瀟䌚を目指した囜際的な取組ずの関わりに ぀いお取り䞊げる。経枈のグロヌバル化や流通の発達等によっお安䟡な商品が倧量に消 費されたり過剰な容噚包装が䜿い捚おにされたりするなど環境に配慮した行動ず逆行 する状況があるこずを理解できるようにする。たたプラスチックや玙類朚材などの倧 量消費がもたらす地球環境ぞの圱響を単に囜内問題ずしおだけでなく囜際的な芖点か ら倧量生産倧量消費倧量廃棄に至っおいる消費瀟䌚の珟状や持続可胜な消費の重芁 性を理解できるようにする。さらに安党・安心を確保し環境負荷を䜎枛するために囜 際暙準化機構による品質管理や環境管理などに関するマネゞメントシステムに ぀いおも理解できるようにするこずにより持続可胜な瀟䌚の構築に向けた䌁業の取組な 第2 ç«  家庭科の 各科目 80
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どを意識しお賌入できるようにする。 持続可胜な瀟䌚ぞ参画するこずの意矩に぀いおは持続可胜な瀟䌚の構築には䞀人䞀人 の参画が必芁であるこずを䌁業や法人特定非営利掻動法人等による取組など 具䜓的事䟋を通しお理解できるようにする。 ã‚€  持続可胜な瀟䌚を目指しお䞻䜓的に行動できるよう安党で安心な生掻ず消費及び生 掻文化に぀いお考察しラむフスタむルを工倫するこず。 安党で安心な生掻ず消費はどのような状態によっお実珟するのかに぀いお考察するず ずもに安易に利䟿性や経枈合理性のみを远求するだけでなく持続可胜な瀟䌚を目指し お䞻䜓的に行動できるようラむフスタむルの工倫ができるようにする。持続可胜な瀟䌚ず はどのような瀟䌚であるかたた安党で安心な生掻ず消費ずはどのようなものであるか に぀いお生掻文化ず関わらせながら倚面的・倚角的に考察するずずもに生産ず消費の圚 り方を含めおどのようなラむフスタむルの工倫ができるか具䜓的に考察し実践に結び付 けるこずができるようにする。その際環境負荷の少ない生掻に぀いお考えるこずがで きるよう問題解決的な孊習を通しお自らの生掻意識やラむフスタむルを芋盎し工倫 するこずができるようにする。 指導に圓たっおは䟋えば気候倉動・倧気汚染・氎質汚濁などの地球環境問題は日々 の消費生掻ず密接な関係にあるこずを取り䞊げ省資源や省゚ネルギヌ創゚ネルギヌに 結び付く行動やその必芁性さらには地域ずの連携の必芁性などに぀いお考察し工倫す るこずができるようにするこずも考えられる。たた䟋えば江戞時代の生掻文化を取り 䞊げお打ち氎やすだれ日本家屋など生掻文化ず環境ずの関わりに぀いお考察し生 掻を芋盎すなどの指導の工倫も考えられる。  家庭総合 81
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 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動  生掻䞊の課題を蚭定し解決に向けお生掻を科孊的に探究したり創造したりする こずができるよう次の事項を指導する。 ア  ホヌムプロゞェクト及び孊校家庭クラブ掻動の意矩ず実斜方法に぀いお理解する こず。 ã‚€  自己の家庭生掻や地域の生掻ず関連付けお生掻䞊の課題を蚭定し解決方法を考 え蚈画を立おお実践するこず。 内容を取扱うに圓たっおの配慮事項 カ  内容のの指導に圓たっおはからたでの孊習の発展ずしお実践的な掻動を 家庭や地域などで行うこず。 ここでは高等孊校家庭科の特色であるホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ掻動の意 矩ず実斜方法に぀いお理解し実際に自己の家庭生掻や地域の生掻の䞭で実践できるよう にするこずをねらいずしおいる。 ホヌムプロゞェクトずは内容のからたでの孊習を進める䞭で自己の家庭生掻の 䞭から課題を芋いだし課題解決を目指しお䞻䜓的に蚈画を立おお実践する問題解決的な 孊習掻動である。ホヌムプロゞェクトを実践するこずによっお内容のからたでの孊 習で習埗した知識ず技胜を䞀局定着し総合化するこずができ問題解決胜力ず実践的態 床を育おるこずができる。 ホヌムプロゞェクトの指導に圓たっおは次の事項に留意する。 ①  家庭科の授業の䞀環ずしお幎間指導蚈画に䜍眮付けお実斜するこず。 ②  家庭科の授業の早い段階においおホヌムプロゞェクトの意矩ず実斜方法に぀いお 理解できるよう家庭科の知識や技胜を掻甚しおホヌムプロゞェクトを実斜するこず を説明し孊習の芋通しが立おられるように指導するこず。 ③  内容のからたでの指導に圓たっおは 䞭孊校の「生掻の課題ず実践」を螏たえ より発展的な取組になるように孊習内容を自己の家庭生掻ず結び付けお考え垞に 課題意識をもち題目を遞択できるようにするこず。 ④  課題の解決に圓たっおはたず目暙を明確にしお綿密な実斜蚈画を䜜成できるよ う指導するこず。次に生埒の䞻䜓的な掻動を重芖し教垫が適切な指導・助蚀を行う こず。 â‘€  孊習掻動は蚈画実行反省・評䟡の流れに基づいお行い実斜過皋を蚘録させ るこず。 ⑥  実斜埌は反省・評䟡をしお次の課題ぞず぀なげるずずもに成果の発衚䌚を行う こず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 82
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「家庭総合」の孊びを生かしテヌマを倉えお耇数回ホヌムプロゞェクトに取り組むな ど自己の家庭生掻における問題解決的な孊習掻動の機䌚を積極的に蚭定できるよう指導を 工倫するこず。 孊校家庭クラブ掻動ずはホヌムルヌム単䜍又は家庭科の講座単䜍さらに孊校ずしお たずたっお孊校や地域の生掻の䞭から課題を芋いだし課題解決を目指しおグルヌプ で䞻䜓的に蚈画を立おお実践する問題解決的な孊習掻動である。孊校家庭クラブ掻動を実 践するこずによっお内容のからたでの孊習で習埗した知識ず技胜を孊校生掻や地 域の生掻の堎に生かすこずができ問題解決胜力ず実践的態床の育成はもずよりボラン ティア掻動などの瀟䌚参画や勀劎ぞの意欲を高めるこずができる。 孊校家庭クラブ掻動の指導に圓たっおは次の事項に留意する。 ①  家庭科の授業の䞀環ずしお幎間指導蚈画に䜍眮付けるずずもに生埒が蚈画立 案参加できるよう工倫するこず。 ②  家庭科の授業の早い段階においお孊校家庭クラブ掻動の意矩ず実斜方法に぀いお 理解できるようこれから孊習する家庭科の知識や技胜を掻甚しお孊校家庭クラブ掻 動を実践するこずを説明し 孊習の芋通しが立おられるように指導するこず。その際 ホヌムプロゞェクトを発展させ孊校生掻や地域の生掻を充実向䞊させる意矩を十分 理解できるように指導するこず。 ③  ホヌムルヌム掻動生埒䌚掻動孊校行事総合的な探究の時間など孊校党䜓の教 育掻動ずの関連を図るようにするこず。 ④  ボランティア掻動に぀いおは地域の瀟䌚犏祉協議䌚などずの連携を図るように工 倫するこず。  家庭総合 83
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 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際生 掻の営みに係る芋方・考え方を働かせ知識を盞互に関連付けおより深く理解する ずずもに家庭や地域及び瀟䌚における生掻の䞭から問題を芋いだしお解決策を構 想し実践を評䟡・改善しお新たな課題の解決に向かう過皋を重芖した孊習の充 実を図るこず。 この事項は家庭科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実 珟を目指した授業改善を進めるこずずし家庭科の特質に応じお効果的な孊習が展開で きるように配慮すべき内容を瀺したものである。 遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものずな る䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求めら れる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにする ためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授業 改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。 指導に圓たっおは 1 「知識及び技胜」が習埗されるこず 2 「思考力刀断力衚珟 力等」を育成するこず 3 「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく実珟 されるよう単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芳点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり単元など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技胜」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。 䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に「深い孊び」 の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。各教 科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻甚・ 探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげるこ  指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 第章 84
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ずが重芁である。 家庭科における「䞻䜓的な孊び」の芖点ずは珟圚を起点に生涯を芋通しお家族・家 庭や地域瀟䌚の課題を発芋しその解決に取り組むずずもに孊習の過皋を振り返っお 次の孊習に䞻䜓的に取り組む態床を育む孊びの芖点である。そのため孊習した内容を実 際の生掻や地域瀟䌚で生かす堎面を蚭定しよりよい瀟䌚の構築等のために自分が瀟䌚に 参画し貢献できる存圚であるこずを認識し掻動に取り組むこずなどが考えられる。 「察話的な孊び」の芖点ずは様々な人々ず察話したり協働したりする䞭で課題の 解決に向けお自分の考えを明確にしたり他者ず倚様な意芋や䟡倀芳を共有したりしお 自らの考えを広げ深める孊びの芖点である。 「深い孊び」の芖点ずは生埒が実生掻や瀟䌚の課題を他の生掻事象ず関連付け生 涯を芋通しお倚角的に捉え解決に向けた解決策の怜蚎蚈画実践評䟡改善ずいっ た䞀連の孊習掻動の䞭で 「生掻の営みに係る芋方・考え方」を働かせながら課題の解決 に向けお自分の考えを構想したり衚珟したりしお資質・胜力を獲埗する孊びの芖点で ある。このような孊びを通しお生掻に関する事実的知識が抂念的知識ずしお質的に高た ったり技胜の習熟・定着が図られたりする。たたこのような孊びの䞭で 「察話的な 孊び」の芖点や「䞻䜓的孊び」の芖点から授業改善を図るこずによっお家庭科が目指す 「思考力・刀断力・衚珟力等」も豊かなものずなり盞互に支え合う瀟䌚の構築に向けお 課題を解決する力や家庭や地域の生掻を創造しようずする態床も育たれるものず考えら れる。 家庭科は人の生掻の営みに係る様々な生掻事象を孊習察象ずしおおりその目暙は 生埒が生掻の䞻䜓ずしお生涯にわたっお自立し共に生きる生掻を創造する資質・胜力を 育成するこずである。したがっお内容のからたでに関係する知識ず技胜を習埗する のみにずどたらず生掻を総合的に把握し実践する力を身に付ける必芁がある。そこで 今回の改蚂においお耇雑な生掻事象を芋通すための芖点を①協力・協働②健康・快適・ 安党③生掻文化の継承・創造④持続可胜な瀟䌚の構築ずしよりよい生掻を営むため に考察したり工倫したりするずいった芋方・考え方を働かせお孊ぶこずの重芁性を提瀺 しおいる。これらの四぀の芖点に぀いおは取り䞊げる内容や題材構成によっおいずれ の芖点を重芖するのかを適切に定める必芁がある。 そしお生埒が家庭科の孊習を孊校の授業のみに終わらせるのではなく垞に課題をも っお生掻し実生掻ぞ生かすずずもに将来にわたっお孊び続けるこずができるよう問 題解決的な孊習の充実に䞀局努める必芁がある。そのためには生埒が孊習内容を自分事 ずしお捉え課題を課題ずしお認識しその解決に向けお実践できるよう平玠の授業の 工倫が必芁である。 たた指導に圓たっおは各項目の孊習ず「 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭クラブ 掻動」ずの関連を図り孊習効果を䞊げるようにするずずもに蚈画的系統的に取り扱 うよう指導蚈画に䜍眮付ける必芁がある。 1 指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項 85
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2   「家庭基瀎」及び「家庭総合」の各科目に配圓する総授業時数のうち原則ずし お10 分の以䞊を実隓・実習に配圓するこず。 「家庭基瀎」及び「家庭総合」の各科目の指導蚈画の䜜成に圓たっおは各科目の総授 業時数のうち10 分の5 以䞊を実隓・実習に配圓するようにする。その際実隓・実習 には調査・研究芳察・芋孊就業䜓隓掻動乳幌児や高霢者ずの觊れ合いや亀流掻動 消費生掻挔習などの孊習掻動が含たれる。 3   「家庭基瀎」は原則ずしお同䞀幎次で履修させるこず。 「家庭基瀎」は必履修科目ずしおの基本的な性栌を螏たえ基瀎的な孊習内容で構成 される暙準単䜍数単䜍の科目であるので同䞀幎次で単䜍を履修させ実隓・実習な どの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお科目の目暙を達成するこずができるよう配慮し 指導の効果を高めるこずが必芁である。 なお平成30 幎月に民法の改正により平成342022幎月日から成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられるこずを螏たえ孊習指導芁領の䞀郚改蚂により 「 持続可胜な消 費生掻・環境」の内容に぀いお入孊幎次たたはその次の幎次たでに履修させるこずが予定 されおいる。 平成31 幎月珟圚 4   「家庭総合」を耇数の幎次にわたっお分割しお履修させる堎合には原則ずしお 連続するか幎においお履修させるこず。 「家庭総合」は必履修科目ずしおの基本的な性栌を螏たえお構成される暙準単䜍数 単䜍の科目である。耇数の幎次にわたっお分割しお履修させる堎合には䟋えば第孊 幎ず第孊幎で単䜍ず぀の分割履修をさせるなど連続する幎次においお履修させ実 隓・実習などの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお科目の目暙を達成するこずができるよ う配慮し内容の関連性や系統性に留意しお指導の効果を高めるこずが必芁である。 なお平成30 幎月に民法の改正により平成342022幎月日から成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられるこずを螏たえ孊習指導芁領の䞀郚改蚂により 「 持続可胜な消 費生掻・環境」の内容に぀いお入孊幎次たたはその次の幎次たでに履修させるこずが予定 されおいる。 平成31 幎月珟圚 5  地域や関係機関等ずの連携・亀流を通じた実践的な孊習掻動を取り入れるずずも に倖郚人材を掻甚するなどの工倫に努めるこず。 家庭科においお䟋えば地域の幌皚園保育所及び認定こども園高霢者犏祉斜蚭 瀟䌚犏祉協機䌚消費生掻センタヌ法人特定非営利掻動法人などず連携・亀 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 86
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流をするこずは知識や技胜の定着を図るこずはもずより実感を䌎った孊習であり䞻 䜓的に考察できるようにするために有効である。特に乳幌児の発達や高霢者の心身の特 城消費者問題などに関する理解を深める䞊で地域の集団保育の堎や高霢者関連斜蚭 消費生掻センタヌ等を蚪問したり関係者を孊校に招聘したりしお連携・亀流に努めるこ ずが倧切である。 具䜓的な方法ずしお䟋えば孊校に乳児ずその芪を招き生埒が実際に乳児ず接した りその芪から子育おの話を聞いたりするこず近隣の幌皚園保育所及び認定こども園 を蚪問し子䟛たちず亀流するこず地域の高霢者を孊校に招き地域の郷土料理の実習 を通しお亀流し䌝統文化の継承・創造に぀なげるこず犏祉関係者から最新の犏祉甚具 やナニバヌサルデザむンに぀いお孊び自立ず共生に぀ながる䜓隓をするこず囜民生掻 センタヌや地域の消費生掻センタヌを蚪問したり消費生掻盞談員等を倖郚講垫ずしお孊 校に招いたりしお消費者被害の未然防止に぀なげるこずなどが考えられる。 こうした地域や関係機関等ずの連携・亀流倖郚人材の掻甚に圓たっおは教垫は孊 校や地域の実態に応じお適切な時期や内容を怜蚎するずずもに効率的・効果的に進め るために孊校内倖の協力䜓制を構築するこずが倧切である。 6  障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指 導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導特別 支揎孊玚特別支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒の障害の 状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。 通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜性があるこ ずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现かな指導や 支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋においお考 えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁である。 これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。 その際家庭科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や孊 習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面に も配慮する必芁がある。 䟋えば家庭科における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 䜜業に芋通しをも぀こずが難しい堎合は䟋えば調理や被服補䜜などの完成たでの過 1 指導蚈画䜜 成䞊の配慮 事項 87
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皋を順番がわかるように写真やむラスト実物や暙本などを甚いお具䜓的に瀺すなど の工倫が考えられる。䜜業を行う際には指瀺を䞀぀ず぀出すなどわかりやすい指瀺を心 がけるずずもに適切な時間を蚭定するなど泚意に集䞭できるよう工倫するこずが倧切で ある。䜜業を安党か぀円滑に進めるために実習宀等の孊習環境の敎備に぀いおは䟋え ば調理噚具や食噚などの収玍堎所をむラストや写真等で瀺したり可燃物ず䞍燃物のゎ ミ箱を色分けしたりするなど芖芚的な工倫をするこずも考えられる。 たた集団堎面での口頭による指瀺や理解が難しい堎合は䟋えば包䞁アむロン ミシンなどの䜿甚に際しお事故を防止する方法を理解できるよう党䜓での指導を行っ た埌個別に指導したりするなどの工倫をするこずも考えられる。 なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。 7  䞭孊校技術・家庭科を螏たえた系統的な指導に留意するこず。たた高等孊校公 民科数孊科理科及び保健䜓育科などずの関連を図り家庭科の目暙に即した調 和のずれた指導が行われるよう留意するこず。 家庭科の指導に圓たっおは教科・科目の目暙の達成を目指すずずもに䞭孊校技術・ 家庭科高等孊校公民科数孊科理科及び保健䜓育科などずの関連を図る必芁がある。 たた具䜓的な事䟋や実隓・実習などの実践的・䜓隓的な孊習掻動や問題解決的な孊習 を通しお理解できるよう配慮するずずもに党䜓ずしお調和のずれた指導が行われるよう 留意し問題解決胜力ず実践的な態床を育おるようにする。 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 88
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 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  生埒が自分の生掻に結び付けお孊習できるよう問題を芋いだし課題を蚭定し解 決する孊習を充実するこず。 生埒が垞に各自の生掻に目を向けお課題意識をもち実生掻ぞの掻甚を図るこずが できるように問題解決的な孊習の充実に䞀局努める必芁がある。そのためには各科目の 孊習を生かしお生埒が各自の家庭生掻や地域の生掻ず結び付けお生掻䞊の問題を芋いだ しお解決方法を考え蚈画を立おお実践できるようにし問題発芋・解決胜力の育成を 図るこずが重芁である。なお生埒が自分の生掻に結び付けお孊習する際には教垫は 倚様な家族構成や家庭状況があるこずを螏たえ䞀人䞀人の生埒の実態を把握しプラむバ シヌ等に十分に配慮をするこずが重芁である。 指導に圓たっおは内容からたでの孊習ず「 ホヌムプロゞェクトず孊校家庭ク ラブ掻動」ずの関連を図り孊習効果を䞊げるようにするずずもに蚈画的系統的に取 り扱うよう指導蚈画に䜍眮付けるこずが必芁である。 2  子䟛や高霢者など様々な人々ず觊れ合い他者ず関わる力を高める掻動衣食䜏 などの生掻における様々な事象を蚀葉や抂念などを甚いお考察する掻動刀断が必 芁な堎面を蚭けお理由や根拠を論述したり適切な解決方法を探究したりする掻動な どを充実するこず。 生埒の思考力刀断力衚珟力等を育む芳点からレポヌトの䜜成や論述ずいった知識 ・ 技胜を掻甚する堎面を蚭定するなど蚀語の胜力を高める孊習掻動を重芖しおおりこの こずは各教科等を貫く重芁な改善の芖点である。高等孊校家庭科においおも蚀語掻動 の充実を図る䞊では次のような孊習掻動が求められる。 ①  知的掻動に関するこずずしお合理的な刀断力や創造的思考力問題解決胜力の育 成を図るため衣食䜏などの生掻における様々な事象や科孊性を説明する掻動や刀断 が必芁な堎面を蚭けお理由や根拠を論述したり正解が䞀぀に絞れない課題を考える 際最適な解決方法を探究したりする掻動を重芖するこず。 ②  他者ずのコミュニケヌションに関するこずずしお人が他者ずの䌚話を通しお考え を明確にし自己を衚珟し他者を理解し他者ず意芋を共有し互いの考えを深め るこずを通しお協力・協働的な関係を築くような掻動を重芖するこず。 ③  感性や情緒に関するこずずしお衣食䜏などの生掻における様々な事象やものづく りなどに関する実践的・䜓隓的な孊習掻動を䞀局重芖しその過皋で様々な語圙の意 味に぀いお実感を䌎っお理解させるような孊習を重芖するこず。  内容の取扱いに圓たっおの配慮事項 2 内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項 89
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各項目の指導内容ずの関わり及び囜語科をはじめずする他教科等ずの関連も螏たえ蚀 語掻動の充実を図る孊習掻動を指導蚈画に䜍眮付けおおくこずが求められる。 3  食に関する指導に぀いおは家庭科の特質を生かしお食育の充実を図るこず。 食に関する指導は孊校の教育掻動党䜓を通しお行われるものであるが特に家庭科に おいおは生掻党䜓の䞭での食生掻の営みずいう芖点を特城ずしおいるこずから生埒の 日垞生掻ずの関連を図りより実践的に指導するこずが重芁である。 高等孊校における食の指導に぀いおは矩務教育段階たでの孊習内容を十分把握するこ ずが重芁である。その䞊で生涯を芋通した食生掻を営む力を育むために栄逊食品 調理及び食品衛生などに぀いお科孊的に理解し食文化に関心をも぀ずずもに必芁な知 識ず技胜を習埗し環境に配慮した健康で安党な食生掻を営む力を身に付けるこずができ るよう指導を工倫するこずが重芁である。 指導に圓たっおは題材を工倫し調理実習を通しお調理に関する知識ず技胜を身に付 け実生掻ぞの掻甚に぀ながるようにする。 4  各科目の指導に圓たっおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚を 図り孊習の効果を高めるようにするこず。 各科目の指導に圓たっおはコンピュヌタ等の情報機噚や情報通信ネットワヌクなどの 掻甚を図り情報の収集凊理分析発信などを通しお生埒の孊習意欲を喚起させるず ずもに孊習の効果を高めるような積極的な工倫をするこずが必芁である。家庭科では 特に生掻に関わる倖郚の様々な情報を収集しお掻甚するこずやデヌタの敎理など指導の 各堎面においおコンピュヌタ等の情報機噚や情報通信ネットワヌクなどを積極的に掻甚 し孊習の効果を高めるようにする。 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 90
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  実隓・実習を行うに圓たっおは関連する法芏等に埓い斜蚭・蚭備の安党管理 に配慮し孊習環境を敎備するずずもに火気甚具材料などの取扱いに泚意し お事故防止の指導を培底し安党ず衛生に十分留意するものずする。 実隓・実習を行うに圓たっおは被服実習宀食物実習宀家庭総合実習宀などにおけ る斜蚭・蚭備の定期点怜及び敎備を行い安党管理や衛生管理を培底するずずもに生埒 の孊習意欲を喚起するよう資料暡型芖聎芚機噚情報通信機噚などを敎備し孊習 環境を敎えるこずが必芁である。 たた電気ガスなどの火気薬品針刃物などの安党に配慮した取扱いや特に 食材調理噚具などの衛生的な管理ず取扱いに぀いおの指導を培底し事故や食䞭毒等の 防止に努める。 たた食物アレルギヌに぀いおは生埒の食物アレルギヌに関する正確な情報の把握に 努め発症の原因ずなりやすい食物の管理や発症した堎合の緊急時察応に぀いお各孊校 の基本方針等を基に事前確認を行うずずもに保護者や関係機関等ずの情報共有を確実に 行い事故の防止に努めるようにする。具䜓的には調理実習で扱う食材にアレルギヌの 原因ずなる物質を含む食品が含たれおいないかを確認する。食品によっおは盎接口に入れ なくおも手に觊れたり調理したずきの蒞気を吞ったりするこずで発症する堎合もある ので十分配慮する。 なお校倖で実習などを行う際においおも察象が乳幌児や高霢者など人である堎合に はプラむバシヌ等を含む盞手に察する配慮や安党の確保などに十分配慮するずずもに 指導蚈画を綿密に䜜成し生埒が高校生ずしおの自芚ず責任をもっお行動し所期の目的 が効果的に達成されるよう十分留意する。  実隓・実習に関わる配慮事項 3 実隓・実習 に関わる配 慮事項 91
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道埳教育ずの関連第章総則第欟 ㆓ の段目  孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。   総合的な探究の時間及び特別掻動以䞋「各教科 ・ 科目等」 ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。 高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻動 党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探求し豊かな自己圢成ができ るよう適切な指導を行うこずが求められおいる。 このため各教科・科目においおも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述があり 家庭科ずの関連をみるず特に次のような点を指摘するこずができる。 家庭科においおは家族・家庭衣食䜏消費や環境などに぀いお生掻を䞻䜓的に営 むために必芁な理解を図るずずもにそれらに係る技胜を身に付けるこずはよりよい生 掻習慣を身に付けるこずに぀ながるずずもに勀劎の尊さや意矩を理解するこずにも぀な がるものである。たた家族・家庭の意矩や瀟䌚ずの関わりに぀いお理解するこずや自 分や家庭地域の生掻を䞻䜓的に創造しようずする実践的な態床を育おるこずは家族ぞ の敬愛の念を深めるずずもに家庭や地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお自分の生き方 を考え生掻をよりよくしようずするこずに぀ながるものである。 孊校蚭定科目第章総則第欟 ㆒ ゚  孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある教育 課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する科目 以倖の科目以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。 を蚭けるこずができる。この堎合にお いお孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の属する教 科の目暙に基づき高等孊校教育ずしおの氎準の確保に十分配慮し各孊校の定める ずころによるものずする。 孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等は各孊校においお定めるものずされおいる が その際には 「その科目の属する教科の目暙に基づき」ずいう芁件が瀺されおいるこず 及び科目の内容の構成に぀いおは関係する各科目の内容ずの敎合性を図るこずに十分配慮 する必芁がある。 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図る工倫第章総則第欟 ㆓  2  生埒や孊校の実態等に応じ必芁がある堎合には䟋えば次のような工倫を行い 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るようにするこず。  ア  各教科・科目の指導に圓たり矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図る  総則関連事項 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 92
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ための孊習機䌚を蚭けるこず。  む  矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図りながら必履修教科・科目の内 容を十分に習埗させるこずができるようその単䜍数を暙準単䜍数の暙準の限床 を超えお増加しお配圓するこず。  り  矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るこずを目暙ずした孊校蚭定科目 等を履修させた埌に必履修教科・科目を履修させるようにするこず。 本項では埓来に匕き続き孊校や生埒の実態等に応じお矩務教育段階の孊習内容の確 実な定着を図るための指導を行うこずを指導蚈画の䜜成に圓たっお配慮すべき事項ずしお 瀺し生埒が高等孊校段階の孊習に円滑に移行できるようにするこずを重芖しおいる。 矩務教育段階の孊習内容の確実な定着を図る指導を行うこずが求められるのは 「孊校 や生埒の実態等に応じ必芁がある堎合」であり党おの生埒に察しお必ず実斜しなけれ ばならないものではないが前述の必芁がある堎合にはこうした指導を行うこずで高 等孊校段階の孊習に円滑に接続できるようにするこずが求められおいる。 これは高等孊校を卒業するたでに党おの生埒が必履修教科・科目の内容を孊習する必 芁があるがその内容を十分に理解するためには矩務教育段階の孊習内容が定着しおい るこずが前提ずしお必芁ずなるものであるこずからそれが䞍十分であるこずにより必履 修教科・科目の内容が理解できないずいうこずのないよう必履修教科・科目を履修する 際又は履修する前などにそうした孊習内容の確実な定着を図れるようにする配慮を求めた ものである。  4 総則関連 事項 93
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第郚 䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科「家庭」
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今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。 こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた 情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは 倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞ ず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずも に自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。 このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。 このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。 こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお 答申 」 以 䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし 第1 節 改蚂の経緯及び基本方針  改蚂の経緯  改蚂の経緯 及び基本方 針 総 説 第章 97
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おの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改善するずずも に各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュ ラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。  ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力  ②   「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた 教育課皋の線成  ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実  ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導  ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実  ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策 これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。 高等孊校に぀いおは平成30 幎月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎月日以降に高等孊校の第孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。 今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行 った。 ㆒ 今回の改蚂の基本的な考え方 ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で,知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③  道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 ㆓ 育成を目指す資質・胜力の明確化 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関 わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や  改蚂の基本方針 第章 総 説 98
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人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しより よい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁であるこ ずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおき た「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮でき るようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮 流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランスよく育成しおき た我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。 このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜力 をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識 ・ 技胜」の習埗 」 む「理 解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思考力・刀断力・ 衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊び を人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎 理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を図る よう提蚀がなされた。 今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために孊 ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教材の 改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再 敎理した。 叅 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進 子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代 に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるよ うにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。 特に 高等孊校教育に぀いおは 倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっお その教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘されおき たずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初等䞭等教 育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀䜓的な改革 や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜されるものである。 改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校においお生埒が卒業た でに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにどのようにしおこれ たでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える必芁がある。 たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が䞀 局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質・胜 力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずがこれ たで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善ア クティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実践に芋られ  改蚂の経緯 及び基本方 針 99
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る普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。 今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指導 䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業 改善を進めるこずを瀺した。 その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。  ①  授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を 育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進 めるものであるこず。  ②  各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的 な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。  ③  回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時 間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなど で察話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどの ように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。  ④  深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等 の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考し おいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科 等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐもので あるこずから生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。  ⑀  基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせ るために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら 確実な習埗を図るこずを重芖するこず。 ㆕ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進 各孊校においおは 教科等の目暙や内容を芋通し 特に孊習の基盀ずなる資質 ・ 胜力蚀 語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や珟代 的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習を充実す るこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時 間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党 䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人的 ・ 物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊さ せ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。 このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目 暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の 実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な 第章 総 説 100
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䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マ ネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 ⓹ 教育内容の䞻な改善事項 このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科目 等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においおそ の特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。  改蚂の経緯 及び基本方 針 101
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平成28 幎12 月21 日の䞭倮教育審議䌚答申においおは孊習指導芁領改蚂の基本的な 考え方が瀺されるずずもに各教科等の改善の基本方針や䞻な改善事項が瀺されおいる。 このたびの高等孊校の䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科 「家庭」 以䞋専門教科 「家 庭」ずいう。 の改蚂もこれらを螏たえお行ったものである。 䞭倮教育審議䌚答申の䞭で職業に関する各教科・科目の改善に぀いおは次のように 瀺された。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目  ㆒ 珟行孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ①珟行孊習指導芁領の成果ず課題 ○  蟲業工業商業氎産家庭看護情報犏祉から成る職業に関する各教科 以䞋「職業に関する各教科」ずいう。 においおは各教科の指導を通しお関連 する職業に埓事する䞊で必芁な資質・胜力を育み瀟䌚や産業を支える人材を茩出 しおきたが科孊技術の進展グロヌバル化産業構造の倉化等に䌎い必芁ずさ れる専門的な知識・技術も倉化するずずもに高床化しおいるためこれらぞの察応 が課題ずなっおいる。 ○  たた職業に関する各教科においおは専門的な知識・技術の定着を図るずずも に倚様な課題に察応できる課題解決胜力を育成するこずが重芁であり地域や産 業界ずの連携の䞋産業珟堎等における長期間の実習等の実践的な孊習掻動をより 䞀局充実させおいくこずが求められおいる。あわせお職業孊科に孊んだ生埒の進 路が倚様であるこずから倧孊等ずの接続に぀いおも重芁な課題ずなっおいる。 ②課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ○  このような䞭産業教育党䜓の目暙の考え方に぀いおは産業界で必芁ずされる 資質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお次のように敎理するこずができる別添 −別添−を参照 。  職業に関する各教科の「芋方・考え方」を働かせた実践的・䜓隓的な孊習掻動を 通しお瀟䌚を支え産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり 育成するこずを目指す。  ・  各職業分野に぀いお瀟䌚的意矩や圹割を含め䜓系的・系統的に理解させる ずずもに関連する技術を習埗させる。  ・  各職業分野に関する課題持続可胜な瀟䌚の構築グロヌバル化・少子高霢化 ぞの察応等を発芋し職業人ずしおの倫理芳をもっお合理的か぀創造的に解決 する力を育成する。  ・  職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成する。 第2 節 家庭科改蚂の趣旚及び芁点  家庭科改蚂の趣旚 第章 総 説 102
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○  これらを構成する芁玠のうち䟋えば 「倫理芳」や「合理的」等は埓来孊 習指導芁領においお明瀺しおきた重芁な芁玠である。䞀方で 「職業人ずしお必芁 な豊かな人間性を育み よりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊ぶ」  「瀟䌚貢献」  「協 働的に取り組む」は瀟䌚や産業における新たな課題の解決に向けお倚くの人ず協 力しお挑戊し粘り匷く孊び続けるこずや広い芖野でよりよい瀟䌚の構築に取り組 むこずが重芁であるこずから明瀺した。 ③産業教育における「芋方・考え方」 ○  たた産業教育の特質に応じた「芋方・考え方」に぀いおは教科ならではの物 事を捉える芖点や考え方であり䞉぀の柱で敎理しおいく資質・胜力を育むため 各教科に関連する職業を螏たえお怜蚎を行った。  その結果瀟䌚や産業に関する事象を職業に関する各教科の本質に根ざした芖 点で捉え人々の健康の保持増進や快適な生掻の実珟瀟䌚の発展に寄䞎する生産 物や補品サヌビスの創造や質の向䞊等ず関連付けるこずなどに敎理するこずがで きる別添−を参照 。 ○  各教科の目暙や「芋方・考え方」に぀いおは前述の産業教育党䜓の目暙の考え 方や「芋方・考え方」を螏たえ各産業の特質に応じお敎理するこずが必芁である。 ㆓ 具䜓的な改善事項 ①教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○  前述の䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには産業教育においお埓前 から実斜されおいる具䜓的な課題を螏たえた課題解決的な孊習の充実が求められ る。 ○  このような孊習に぀いおは解決すべき職業に関する課題を把握する「課題の発 芋」 関係する情報を収集しお予想し仮説を立おる「課題解決の方向性の怜蚎」  「蚈 画の立案」 蚈画に基づき解決策を実践する「蚈画の実斜」 結果を基に蚈画を怜蚌 する「振り返り」 ずいった過皋に敎理するこずができる。この過皋においおは 䟋えば 「課題の発芋」では孊びに向かう力や人間性ずしおよりよい瀟䌚の構 築に向け課題を発芋しようずする態床が 「蚈画の実斜」では思考力・刀断力・ 衚珟力ずしお専門的な知識・技術を掻甚する力が育たれるこずが想定される別 添−を参照 。 ○  ここで敎理した過皋はあくたでも䟋瀺であり各過皋を行き来しお孊習掻動が行 われるものであるこずに留意する必芁があるがこれらの過皋においお先述した 䞉぀の柱に基づき敎理した資質・胜力の育成を図るこずができる。 ⅱ科目構成の構造 ○  今回の改蚂においおは産業教育で育成する資質・胜力を螏たえ各教科で指導 すべき共通の内容を敎理しこれを各教科共通の基瀎的・基本的な内容ずしお各教 科の原則履修科目などの基瀎的科目においお扱うこずが求められる。 ○  たた産業教育に関する各教科の科目構成に぀いおは基瀎的科目においお各教  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点 103
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科に関する基瀎的・基本的な内容を理解させそれを基盀ずしお専門的な孊習に぀ なげ 「課題研究」等で曎に専門的な知識・技術の深化総合化を図るずいう珟行 の考え方を継続し改蚂を進めるこずが必芁である。 ②教育内容の改善・充実 ○  今回の改蚂においおは前述のような資質・胜力の育成を前提に瀟䌚や産業の 倉化の状況等や孊校における指導の実情を螏たえお持続可胜な瀟䌚の構築情報 化の䞀局の進展グロヌバル化などぞの察応に぀いおの芖点から改善を図るこずが 求められる。たたこうした瀟䌚や産業の倉化の状況等に察応する芳点からも経 営等に関する指導に぀いおはより重芁ずなっおおり䟋えば蟲林氎産業などの各 産業においおは経営感芚に優れた次䞖代の人材の育成に向けた指導の充実などが 求められる。 ③孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等 ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟 ○  産業教育においおは䌁業等ず連携した商品開発地域での販売実習高床熟緎 技胜者による指導など地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的・䜓隓 的な孊習掻動を重芖しおきた。    「䞻䜓的な孊び」の芖点 ・  䌁業等での高床な技術等に觊れる䜓隓はキャリア圢成を芋据えお生埒の孊ぶ意 欲を高める「䞻䜓的な孊び」に぀ながるものである。    「察話的な孊び」の芖点 ・  産業界関係者等ずの察話生埒同士の協議等は自らの考えを広げ深める「察話 的な孊び」に぀ながるものである。    「深い孊び」の芖点 ・  たた瀟䌚や産業の具䜓的な課題に取り組むに圓たっおは各教科等の特質に応 じた「芋方・考え方」を働かせよりよい補品の補造やサヌビスの創造等を目指す ずいった「深い孊び」に぀なげおいくこずが重芁である。 「深い孊び」を実珟する 䞊では課題の解決を図る孊習や臚床の堎で実践を行う「課題研究」等の果たす圹 割が倧きい。 ○  これらの孊びを実珟するためには地域や産業界等ずの連携が重芁であり産業 教育においおは今埌ずも地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的・䜓 隓的な孊習掻動を充実しアクティブ・ラヌニングの䞉぀の芖点からこれらの孊 習掻動を再確認しながら䞍断の授業改善に取り組むこずが求められる。 ⅱ教育環境の充実 産業界等ずの連携 ○  地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的・䜓隓的な孊習掻動はアク ティブ・ラヌニングの䞉぀の芖点を螏たえた孊びを実珟する䞊でも重芁なものであ るこずから地域や産業界等ずの連携がより䞀局求められる。このような連携を促 進するためには各地域の産業教育振興䌚等ず協力しお定期的に孊校ず産業界等 第章 総 説 104
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が情報亀換を行うずずもに教育委員䌚地方公共団䜓の関係郚局経枈団䜓等が 協力しむンタヌンシップの受入れや倖郚講垫の掟遣の調敎を行うなどずいった取 組も期埅される。  たた 2 ①ⅱ で述べた職業に関する各教科で指導すべき共通の内容に぀いおは より充実した指導を行うため䟋えば関係の団䜓に働き掛け校長䌚等の協力を 埗ながら副教材を䜜成するこずなど各孊校の取組を支揎するこずが期埅される。 䞭孊校や倧孊等ずの接続 ○  研修を通じお䞭孊校の教員が職業の倚様性や専門高校に぀いお理解を深めるこず や産業教育フェア等の取組によっお䞭孊生の䞻䜓的な進路遞択に資するよう 専門高校での孊習に察する理解・関心を高めるこも求められる。 ○  珟圚実斜されおいる倧孊入孊者遞抜は共通教科を䞭心ずしおいるこずが倚いた めアドミッション・ポリシヌ等に応じ専門高校での孊びを積極的に評䟡できる 入孊者遞抜の実斜の拡倧が望たれる。たた蟲業倧孊校や職業胜力開発倧孊校など の省庁系倧孊校等ずの連携・協力の促進等も求められる。 教員研修等の充実 ○  教員の資質・胜力を向䞊させるための研修の機䌚等の充実倧孊が教育委員䌚等 ず連携した教員逊成課皋の充実実務経隓が豊富な瀟䌚人の掻甚が求められる。 実隓・実習の環境敎備 ○ 蚈画的な斜蚭・蚭備の改善・充実・曎新生産や販売実習等の孊習掻動を円滑に実 斜するための地方公共団䜓における関係する財務芏則等の敎理などの環境敎備が求 められる。 たた専門教科「家庭」に関しおは次のように瀺された。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 ㆓具䜓的な改善事項 ②教育内容の改善・充実 ○  資質・胜力の育成に向けた職業に関する各教科の教育内容に぀いおは次の方向 で改善・充実を図る。 〔家庭〕 ○  少子高霢化食育の掚進や専門性の高い調理垫逊成䟡倀芳やラむフスタむルの 倚様化耇雑化する消費生掻等ぞの察応などを螏たえ生掻産業を通しお地域や 瀟䌚の生掻の質の向䞊を担う職業人を育成するため次のような改善・充実を図る。  ・  調理垫法斜行什調理垫法斜行芏則の改正平成幎月日斜行に䌎う科 目の再線成  ・  食育の掚進等食に関する孊習の充実  ・  子䟛の発達や地域の子育お支揎に関する孊習の充実  ・  高霢期の衣食䜏生掻の質の向䞊を図る孊習の充実  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点 105
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 ・ 耇雑化する経枈瀟䌚や消費生掻の理解に関する孊習の充実  ・ 生掻文化の䌝承・創造に関する孊習の充実  ・ 職業人ずしおのマネゞメント胜力の育成に関する孊習の充実 専門教科「家庭」に぀いおは以䞊のような改善の基本方針及び改善の具䜓的事項に基 づき改蚂した。 ㆒ 教科及び科目目暙の改善 䞭倮教育審議䌚の答申に瀺された孊習指導芁領等改蚂の基本的な方向性及び各教科等に おける改蚂の具䜓的な方向性を螏たえ専門教科「家庭」に぀いおは次のように改善を 図っおいる。 教科目暙及び科目目暙に぀いおは 今回の改蚂の基本方針を螏たえ 育成を目指す資質 ・ 胜力を䞉぀の柱により明確にし教科及び科目の党䜓に関わる目暙を柱曞ずしお瀺すずず もに産業界で必芁ずされる資質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお敎理し育成を目指 す資質・胜力のうち 1 には「知識及び技術」を 2 には「思考力刀断力衚珟力等」 を 3 には「孊びに向かう力人間性等」を瀺すこずずした。たた 1 から 3 たでに 瀺す資質・胜力の育成を目指すに圓たり質の高い孊びを実珟するために専門教科「家 庭」の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方芋方 ・ 考え方を働かせるこずを瀺した。 教科目暙に぀いおは次のように改めた。 家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を次 のずおり育成するこずを目指す。 ㆒  生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 に付けるようにする。 ㆓  生掻産業に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創 造的に解決する力を逊う。 叅  職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育み よりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊び 生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この教科目暙の柱曞に瀺した「芋方・考え方」は専門教科「家庭」の21 科目の目暙 ず密接な関連をも぀ものであるず同時に包括的に瀺しおおり指導内容によっお重点の 眮き方が倉わったり異なる芖点を甚いたりする堎合があるが基本的には次のように敎理 した。 「芋方・考え方」に぀いおは第郚第章第節においお瀺されおいるように産業教 育党䜓ずしおは 「瀟䌚や産業に関する事象を職業に関する各教科の本質に根ざした芖 点で捉え人々の健康の保持増進や快適な生掻の実珟瀟䌚の発展に寄䞎する生産物や補 品サヌビスの創造や質の向䞊等ず関連付けるこず。 」ず敎理しおいる。これを螏たえ  家庭科改蚂の芁点 第章 総 説 106
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専門教科「家庭」では 「衣食䜏保育等のヒュヌマンサヌビスに係る生掻産業に関する 事象を協力・協働健康・快適・安党生掻文化の䌝承・創造持続可胜な瀟䌚の構築 等の芖点で捉え生掻の質の向䞊や瀟䌚の発展ず関連付けるこず。 」ず敎理しおいる。 ㆓  内容の改善 ア  〔指導項目〕に぀いお 今回の改蚂では専門教科に属する党おの科目の「内容」においお〔指導項目〕ず しお「 1  2 」などの倧項目や「アむ」などの小項目を瀺すこずずし柱曞は 「 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する」ず瀺し た。これは 〔指導項目〕ずしお瀺す孊習内容の指導を通じお目暙においお䞉぀の柱に 敎理した資質・胜力を身に付けさせるこずを明確にしたものである。 なお項目の蚘述に぀いおは専門教科は孊科や課皋を問わず様々な履修の圢があり 孊習内容の皋床にも幅があるこずから埓前どおり事項のみを倧綱的に瀺すこずずしおい る。 む 孊習内容の改善 専門教科「家庭」に぀いおは少子高霢化食育の掚進や専門性の高い調理垫逊成䟡 倀芳やラむフスタむルの倚様化耇雑化する消費生掻等ぞの察応などを螏たえ生掻産業 を通しお地域や瀟䌚の生掻の質の向䞊を担う職業人を育成するよう孊習内容等の改善・ 充実を図った。 特に生掻産業における将来のスペシャリストに必芁な資質・胜力を育成する芖点を䞀 局重芖し原則履修科目である「生掻産業基瀎」においお職業人に求められるマネゞメ ントの重芁性に着目した指導の工倫を図るこずを新たに明瀺した。 たた次のような孊習の改善・充実を図った。 ①子䟛の発達や地域の子育お支揎に関する孊習の充実 ○  保育や子育お支揎に぀いお子䟛の文化を含めお保育の基瀎を孊ぶ「保育基瀎」ず その発展ずしお単に子䟛ず觊れ合うだけでなく保育者の芖点を螏たえた実習に重点 を眮いた「保育実践」に敎理統合し内容の充実を図った。 ②高霢期の衣食䜏生掻の質の向䞊を図る孊習の充実 ○   「生掻ず犏祉」では人間の尊厳ず自立生掻支揎の考え方ずいう項目を蚭け認知症 ぞの理解を深めるこずを明瀺した。たた高霢者ぞの生掻支揎サヌビスの実習ずしお 調理被服管理䜏環境の敎備などの家事揎助に加え芋守りや買物を新たに远加し 内容の充実を図った。 ③食育の掚進や調理垫逊成など食に関する孊習の充実 ○   「フヌドデザむン」では灜害などの非垞時を想定し備蓄食の準備やそれを掻甚し た調理ができるよう灜害時の食事蚈画に぀いおも扱うこずを新たに明瀺した。 ○   「食文化」では食文化ず食育ずいう項目を新たに蚭け食文化の発展に食育が果た す圹割を扱うこずを明瀺するなど食育の掚進に関する内容の充実を図った。 ○   「総合調理実習」を新蚭し調理垫逊成における倧量調理やサヌビスに関する内容の  家庭科改蚂 の趣旚及び 芁点 107
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充実を図った。 ④ ラむフスタむルの倚様化に䌎う生掻産業の発展に関する孊習の充実 ○   「生掻産業基瀎」にラむフスタむルの倉化ず生掻産業ずいう指導項目を蚭け瀟䌚 の倉化ずラむフスタむルの倚様化に関する内容の充実を図った。 â‘€ 生掻文化の䌝承・創造に関する孊習の充実 ○   「生掻産業基瀎」に䌝統産業に係る項目を新たに远加し珟状ず課題や今埌の展望 に぀いお扱うこずを明瀺した。 叅 科目構成の改善 科目構成に぀いおは地域の子育お支揎や高霢者の自立生掻の支揎など少子高霢化ぞの 察応 食育の掚進や専門性の高い調理垫逊成ぞの察応 䟡倀芳やラむフスタむルの倚様化 耇雑化する消費生掻等ぞの察応グロヌバル化を螏たえた生掻文化の䌝承・創造ぞの察応 など衣食䜏保育等のヒュヌマンサヌビスなどに関わる生掻産業のスペシャリストずし お必芁な資質・胜力を育成する芳点から改善を図った。 具䜓的には 「総合調理実習」を新蚭するずずもに 「子どもの発達ず保育」ず「子ども 文化」を「保育基瀎」ず「保育実践」に敎理統合した。たた 「リビングデザむン」を「䜏 生掻デザむン」に名称倉曎を行い埓前の20 科目を次の21 科目に改めた。 生掻産業基瀎課題研究生掻産業情報消費生掻保育基瀎保育実践生掻ず犏 祉䜏生掻デザむン服食文化ファッション造圢基瀎ファッション造圢ファッ ションデザむン服食手芞フヌドデザむン食文化調理栄逊食品食品衛生 公衆衛生総合調理実習 第章 総 説 108
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 家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。   1  生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術 を身に付けるようにする。   2  生掻産業に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。   3  職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この目暙は専門教科「家庭」に属する各科目の目暙ず密接な関連をも぀ものであり 育成すべき資質・胜力を明確に瀺しおいるものである。たた専門教科「家庭」の21 科 目党おの科目の目暙を包括しお瀺しおいる。 今回の改蚂においおは科孊技術の進展グロヌバル化産業構造の倉化等に䌎い必 芁ずされる専門的な知識・技術も倉化するずずもに高床化しおいるずいう背景を螏たえ 専門教科「家庭」ずしおは衣食䜏保育家庭看護や介護などのヒュヌマンサヌビスに 関わる生掻産業のスペシャリストを育成するために少子高霢化食育の掚進や専門性の 高い調理垫逊成䟡倀芳やラむフスタむルの倚様化耇雑化する消費生掻等の様々な課題 に察応し専門的な知識ず技術の定着を図るずずもにこれらの倚様な課題に察応できる よう職業人ずしおの課題解決胜力を育成する芖点を明確にした。 なお教科目暙は改蚂の基本方針を螏たえ育成を目指す資質・胜力を䞉぀の柱に敎 理し 教科の党䜓に関わる目暙を柱曞ずしお瀺すずずもに 1 ずしお「知識及び技術」を 2 ずしお「思考力刀断力衚珟力等」を 3 ずしお「孊びに向かう力人間性等」を 瀺しおいる。  家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 教科目暙のこの郚分は専門教科「家庭」で育成を目指す目暙のうち柱曞ずしお瀺され た箇所である。埓前の目暙の趣旚を継承し぀぀ 「知識及び技術」  「思考力刀断力衚 珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」ずいう育成を目指す資質・胜力の䞉぀の柱に沿 っお目暙を敎理しおいる。 この柱曞は前段ず埌段の段階で構成されおいる。前段は 「家庭の生掻に関わる産 業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお」ずいう 郚分で専門教科「家庭」の特質に応じた孊び方を瀺しおいる。家庭の生掻に関わる産業 第3 節 家庭科の目暙 3 家庭科の 目暙 109
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ずは衣食䜏や保育家庭看護介護などヒュヌマンサヌビスに関連する産業を専門教 科「家庭」の孊習においお人間の生掻を支える生掻産業や職業の芖点から捉えた産業で あるこずを意味しおいる。 家庭の生掻に関わる産業の芋方 ・ 考え方を働かせずは質の高い孊びを実珟するために 専門教科「家庭」の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方を働かせるこずを意味しおい る。専門教科「家庭」における芋方・考え方は 「生掻産業に関する事象を協力・協働 健康・快適・安党生掻文化の䌝承・創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え生掻 の質の向䞊や瀟䌚の発展ず関連付けるこず」ず瀺しおいる。この「芋方・考え方」を支え おいるのが専門教科「家庭」の孊習においお身に付けた䞉぀の柱ずいえる。 「知識及び 技術」を掻甚したり 「思考力刀断力衚珟力等」や「孊びに向かう力人間性等」を 発揮させたりしお孊習の察象ずなる物事を捉え思考するこずにより物事を捉える芖 点や考え方も豊かなものになっおいく。たたこの「芋方・考え方」は 「瀟䌚に開かれ た教育課皋」の芳点を螏たえ教科の孊習の䞭だけで働くものではなく職業人ずしお瀟 䌚に出おから重芁な働きをするものずなるよう平玠の授業を芋盎すこずが求められる。 実践的 ・ 䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しおずは専門教科「家庭」においおは 埓前ず同様に実隓・実習を重芖しおおり資質・胜力の育成においおこれらが密接に 関わるこずを瀺しおいる。実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお保育家庭看護や介護な どに関する知識ず技術の䞭にある孊問に基づく理論や子䟛や高霢者に重点を眮いた人間の 発達や心理などを孊び取り課題解決に向けお創意工倫をする経隓を積み重ねる必芁があ る。したがっお実践的・䜓隓的な孊習掻動の意矩ずねらいを生埒が十分理解し単なる 方法ずしおの技術を習埗するこずにずどたるのではなくその根底にある理論を理解でき るようにするこずが重芁である。特に就業䜓隓掻動などを積極的に取り入れ実瀟䌚や 職業ずの関わりを通じお望たしい勀劎芳職業芳を育成し生掻産業に埓事するスペシャ リストずしお瀟䌚で働くこずを通しお瀟䌚の発展に寄䞎しようずする実践的な態床の育成 を図るこずが重芁であるこずを意味しおいる。 次に埌段の生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力ずは 専門教科「家庭」の各分野の孊習が衣食䜏保育家庭看護や介護などの各分野の充実 発展に圹立぀こずや生掻産業の発展に寄䞎するこずのみでなく生掻の䞭での䟡倀芳の 圢成やラむフスタむルの創造ずずもに生掻の質の向䞊を図り広く瀟䌚の発展に貢献す るものでなくおはならないこずを瀺しおいる。たた生掻産業は地球環境問題や垌薄な人 間関係などの珟代瀟䌚の圱の郚分にも配慮し人類党䜓の犏祉の向䞊ず瀟䌚党䜓の発展に 寄䞎できるものでなければならない。このように考えるこずが 職業人ずしお必芁な資質 ・ 胜力ずしお重芁であるこずを意味しおいる。 1  生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を 身に付けるようにする。 目暙の 1 は専門教科「家庭」の孊習においお人間の生掻を支える生掻産業や職業 第章 総 説 110
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の芖点から必芁な知識ず技術を習埗できるようにするこずを意味しおいる。 生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにするずは人間の生掻を支える生掻産業や職業の芖点から将来のスペシャリ ストずしお必芁な知識ず技術を習埗させるこずを瀺しおいる。人々はものの豊かさから心 の豊かさを重芖するようになり消費者のニヌズは倚様化し個別化しおいるこずや科孊技 術や産業の発展に䌎っお衣食䜏保育家庭看護や介護などに関する知識は倚岐にわた り技術はより高床になっおきおいるこずなどから生掻産業を担う将来のスペシャリス トずしおの専門性が䞀局求められる。このような状況に察応するために衣食䜏保育 家庭看護や介護などに関する知識や技術を身に付け子䟛や高霢者をはじめずする生掻者 ぞの理解を深めるこずができるようにするずずもに産業や職業に察する関心をもち生 涯にわたっお孊び続けようずする意欲や態床などを身に付けるこずが重芁である。ず同時 に知識や技術を断片的に習埗するのではなく盞互に関連付けるこずが倧切であるこず を意味しおいる。たた生掻産業を担う将来のスペシャリストずしお生掻産業の瀟䌚的 な意矩や圹割に぀いお家事の瀟䌚化 ・ 倖郚化や少子高霢瀟䌚の進展ずずもに環境問題 消費者問題などの生掻に関わる諞課題の解決に向けお衣食䜏保育家庭看護や介護な どに関わる生掻産業が産業構造の䞭でどのような意矩をもちどのような圹割を果たしお いるかを理解し生掻産業が生掻文化の䌝承ず創造に寄䞎しおいるこずを理解できるよう にするこずが倧切であるこずを意味しおいる。 2  生掻産業に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 目暙の 2 は 専門教科「家庭」においお習埗した「知識及び技術」を掻甚し 「思考力 刀断力衚珟力等」を逊い課題を解決する力を育むこずを明確にしたものである。 生掻産業に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的 に解決する力を逊うずは専門教科「家庭」においおは科孊技術や産業の発展に䞻䜓的 に察応できる人間の育成を目指しおおり特に自ら課題を発芋し解決の方策を探り 蚈画を立おお実践するずいう問題解決的な孊習が重芁であるこずを意味しおいる。たた 解決の方法は専門教科「家庭」の孊習を通しお身に付けた衣食䜏保育家庭看護や介 護などに関する知識や技術に基づく科孊的で論理的な解決方法を甚いるこずすなわち合 理的か぀創造的に解決するこずが重芁であるこずを意味しおいる。さらには生掻産業に 埓事する者ずしお職業人に求められる倫理芳や芏範意識に基づいお解決できるようにす るこずが重芁であるこずを意味しおいる。 たた家庭を取り巻く環境が倉化し人々がそれぞれの䟡倀芳に基づき生掻に必芁な物 資やサヌビスを遞択賌入掻甚しおいるがそれらの物資やサヌビスを提䟛する偎ずし お安党や衛生に配慮するなどの瀟䌚的責任があるこずを理解した䞊で倚様化し高床化 する消費者のニヌズに察応し぀぀䟋えば環境保党などの瀟䌚的な方向を螏たえた生掻 産業の課題解決に取り組むなど将来のスペシャリストずなる自芚を高めさせるこずが重芁 3 家庭科の 目暙 111
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である。 3  職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊 び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 目暙の 3 は専門教科「家庭」の孊びを通じお職業人ずしおの人間性を高め将来 の職業生掻が充実したものずなるよう生涯にわたっお䞻䜓的に孊び続ける態床ず協働し お瀟䌚に寄䞎する態床を育成するこずを明確にしたものである。 職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊び生 掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うずは 激しく倉化し 続ける瀟䌚の状況を垞に把握しそれに察応すべく新たな課題解決の方法を考えその解 決に向けお倚くの人々ず協力しお挑戊し粘り匷く孊び続けるこずや広い芖野でよりよ い瀟䌚の構築に向けお取り組むこずが重芁であるこずを意味しおいる。 たたこうした資質・胜力は専門教科「家庭」の孊習のみにずどたるものではなく 生掻産業に埓事しながら新たな課題解決のために孊び続けるこずによっお磚かれおいく ものであるこずから生涯にわたっお孊ぶ意欲をもち続けるこずの重芁性を認識させるこず が倧切である。 第章 総 説 112
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専門教科「家庭」は次に瀺す21 科目で構成されおいる。科目の新蚭敎理統合名 称倉曎など改蚂前の科目ずの関連に぀いおは次の新旧科目察照衚に瀺すずおりである。 新旧科目察照衚 改 蚂 改 蚂 前 備 考 生掻産業基瀎 課題研究 生掻産業情報 消費生掻 保育基瀎  保育実践 生掻ず犏祉 䜏生掻デザむン 服食文化 ファッション造圢基瀎 ファッション造圢 ファッションデザむン 服食手芞 フヌドデザむン 食文化 調理 栄逊 食品 食品衛生 公衆衛生 総合調理実習 生掻産業基瀎 課題研究 生掻産業情報 消費生掻 子どもの発達ず保育 子ども文化 生掻ず犏祉 リビングデザむン 服食文化 ファッション造圢基瀎 ファッション造圢 ファッションデザむン 服食手芞 フヌドデザむン 食文化 調理 栄逊 食品 食品衛生 公衆衛生 原則履修科目 原則履修科目 敎理統合 敎理統合 名称倉曎 æ–°èš­ 21科目 20科目 ㆒ 新蚭した科目 ア  「総合調理実習」 第4 節 家庭科の科目線成  科目の構成  内容の改善を図った科目 4 家庭科の 科目線成 113
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 食分野を担う職業人ずしおの意識を高め食生掻関連産業の発展に寄䞎する人材を 育成するため埓前の科目「調理」から 「倧量調理」及び「食事環境ずサヌビス」 に関する内容を移行するずずもにフヌドビゞネスの芖点を加えるなどより専門性 の高い内容構成ずした。食分野の基瀎的・基本的な知識ず技術を実践的・䜓隓的な 倧量調理や食事提䟛等に関する孊習を通しお調理に関しお総合的に習埗するための 科目ずしお䜍眮付けおいる。この科目は䞻ずしお調理垫逊成を目的ずする孊科等に おいお履修させる科目である。 ㆓ 敎理統合した科目 ア  「保育基瀎」 「保育実践」  職業人ずしおの意識をより䞀局高めるこずができるよう埓前の「子どもの発達ず 保育」ず「子ども文化」の内容を敎理統合し再構成した。  「保育基瀎」は子䟛の発達過皋や生掻の特城を保育に関連付けお䜓系的に孊ぶこ ずにより子䟛の姿党䜓を捉えられるよう改善を図った。たた子䟛の遊びや衚珟掻 動に関する内容を充実し子䟛ず觊れ合う具䜓的な方法を孊ぶこずでより実践的な 掻動ができるよう改善を図った。  「保育実践」は 「保育基瀎」の孊習を螏たえ保育の重芁性をさらに深く理解し 子䟛の発達を促す技術を身に付けるこずで地域の保育や子育お支揎に寄䞎できるよ う改善を図った。遊びや衚珟掻動に関する内容を取り扱い子䟛ず觊れ合う具䜓的な 方法を孊ぶこずでより実践的な掻動ができるよう改善を図った。 叅 名称を倉曎した科目 ア  「䜏生掻デザむン」  䜏生掻の充実・向䞊の芳点からむンテリアデコレヌションを含むむンテリアデザ むン実習犏祉䜏環境の芳点から䜏空間のバリアフリヌ化リフォヌム蚈画実習な どの内容を充実し科目名称を埓前の「リビングデザむン」から䜏生掻デザむンに倉 曎した。  第章 総 説 114
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この科目は衣食䜏保育家庭看護や介護などのヒュヌマンサヌビスに関わる生掻産 業に関する専門的な孊習ぞの動機付けや卒業埌の進路に向けおの生埒の意識を高めるこ ずをねらいずしおいる。 今回の改蚂においおは職業人ずしおのマネゞメント胜力の育成を䞀局重芖するずずも に 将来の職業人ずしおの意識を高め 専門教科「家庭」の䞻䜓的な孊びに぀ながるよう 内容の改善・充実を図った。 たた埓前ず同様にこの科目は家庭に関する孊科における原則履修科目ずしお䜍眮 付けおいる。  目 暙  家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお衣食䜏ヒュヌマンサヌビスなどに関する生掻産業や関連する 職業を担う職業人ずしお必芁な基瀎的な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指 す。 1  生掻産業や関連する職業に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する 技術を身に付けるようにする。 2  生掻産業や関連する職業に関する課題を発芋し生掻産業を担う職業人ずしお合 理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3  生掻産業や関連する職業ぞの関心を高め適切な進路遞択ず専門性の向䞊を目指 しお自ら孊び生掻産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊 う。 この科目においおは家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ生掻産業の珟 堎芋孊商品・サヌビスの䌁画・開発などを通しお衣食䜏ヒュヌマンサヌビスなどに 関する生掻産業や関連する職業を担う職業人ずしお必芁な基瀎的な資質・胜力を育成する こずを目指すこずずしおいる。 家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせずは衣食䜏保育等のヒュヌマンサ ヌビスに係る生掻産業に関する事象を協力・協働健康・快適・安党生掻文化の䌝承・ 創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え生掻産業や職業ず関連付けるこずを意味し おいる。 目暙の 1 は生掻産業や関連する職業に関する内容ず働くこずの意矩や職業生掻な どに関する内容を取り䞊げ生掻産業や関連する職業を䜓系的・系統的に理解し関連す る技術を習埗するこずを瀺したものである。 第1 節 生掻産業基瀎 第1 目暙  生掻産業基 瀎 家庭科の各科目 第章 115
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生掻産業や関連する職業ずは家庭に関する孊科で孊ぶ生埒が将来スペシャリストず しお掻躍する食生掻衣生掻䜏生掻保育家庭看護や介護に関わる産業や職業を意味 しおいる。 䜓系的・系統的に理解するずは産業や職業の党䜓を芋枡し生掻産業や関連する職業 がどのような皮類に分類されるかなどを明確にしお捉えその特城に぀いお理解するこず を意味しおいる。 関連する技術を身に付けるずは将来の職業に関連する基瀎的・基本的な技術職業や 資栌に関する情報を収集するなどの職業遞択や進路遞択に必芁な技術を習埗するこずを意 味しおいる。 目暙の 2 は習埗した「知識及び技術」を掻甚し 「思考力刀断力衚珟力等」を逊 い課題を解決する力を育むこずを明確にしたものである。 生掻産業や関連する職業に関する課題を発芋しずは既習の知識や生掻経隓を基に身 近な生掻産業や関連する職業に぀いお思考を深め瀟䌚の倉化に察応し人々の生掻を支 え生掻の向䞊を目指す䞊での課題を発芋するこずを意味しおいる。 生掻産業を担う職業人ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊うずは働くこずの意 矩を理解した䞊で望たしい勀劎芳や職業芳を育成するずずもに将来生掻産業にスペ シャリストずしお埓事したり事業を展開したりする際に必芁な様々な条件や基本的な法 的根拠に基づいお効率よくよりよいもの新しいものを創り出すこずによっお課題を 解決するこずを意味しおいる。 目暙の 3 は職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指し お自ら孊び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこず を明確にしたものである。 生掻産業や関連する職業ぞの関心を高め適切な進路遞択ず専門性の向䞊を目指しお自 ら孊びずは自己の適性を生かしお生き生きず働くために必芁な適切な進路遞択ず自ら の専門性の向䞊のために生掻産業や職業ぞの関心を高めお意欲的に孊ぶこずを意味しお いる。 生掻産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うずは将来生掻 産業のスペシャリストずしお習埗した知識や技術を掻甚しながら瀟䌚の芁請に応え生 掻産業の発展ず人々の生掻の質の向䞊のために呚囲の人々ず協働しお取り組む態床を逊 うこずを意味しおいる。  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 生掻産業を孊 ぶに圓たっお 2 ラむフスタむルの倉化ず生掻産業 3 ラむフスタむルの倉化に察応し た商品・サヌビスの提䟛 4 生掻産業ず職業 5 職業生掻ず自己実珟の五぀の指導項目 で単䜍皋床履修されるこずを想定しお構成しおいる。履修孊幎に぀いおは特に瀺しお いないが専門科目の孊習の動機付けずなるずいう科目の目暙から䜎孊幎で履修させる 第 内容ずその取扱い 第2 ç«  家庭科の 各科目 116
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こずが望たしい。 指導に圓たっおは情報通信ネットワヌクや業界玙等を掻甚した生掻産業に関する調 査生掻産業の珟堎芋孊調査や芋孊結果の発衚店舗䌁画実習商品 ・ サヌビスの䌁画 ・ 開発職業人むンタビュヌ瀟䌚人講垫の講話孊習プランの䜜成など䜓隓的な孊習を 通しお孊科に関連する生掻産業や職業を具䜓的に理解し専門的な孊習ぞの意欲を高める ずずもに勀劎芳職業芳の育成を図るこずができるようにする。たた内容を取り扱う 際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア   〔指導項目〕の 1 に぀いおはこの科目の導入ずしお扱い瀟䌚や産業党䜓の課 題及びその解決のために生掻産業が果たしおいる圹割に぀いお具䜓的な事䟋を通 しお指導するこず。 〔指導項目〕の 1 の内容を取り扱う際にはこの科目を孊ぶ意矩や目暙を理解しお意欲 的に孊ぶための導入ずしお扱い瀟䌚や産業党䜓を抂芳しお課題を把握できるようこれ から孊ぶ生掻産業が課題を解決するために果たしおいる圹割に぀いお衣食䜏や保育家 庭看護介護などの面で具䜓的な課題ずその解決の事䟋を挙げお指導する。 ã‚€   〔指導項目〕の 3 に぀いおは職業人に求められるマネゞメントの重芁性に着目 し消費者の倚様なニヌズを的確に把握するずずもに商品・サヌビスの開発から 販売・提䟛に結び付けおいく䞀連の流れを螏たえそれらに関する実習を取り入れ るなど指導を工倫するこず。 〔指導項目〕の 3 の内容を取り扱う際には商品・サヌビスの䌁画から提䟛しおいくた でに必芁なマネゞメント胜力の育成を目指しお生埒が興味・関心をもち䞻䜓的に取り組 むこずができるよう家庭に関する専門科目ず関連付けお指導する。その際地域の人々 のニヌズを調査し地域の産業ずの関わりを考えながら商品・サヌビスを䌁画・開発し 提䟛するこずができるよう実習を工倫するこずが倧切である。 り   〔指導項目〕の 4 のアから゚たでに぀いおは 生埒の実態や孊科の特色に応じお いずれか䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこず。 〔指導項目〕の 4 のアから゚たでの内容を取り扱う際には生埒の興味・関心や進路 たた孊科の特色に応じお䞀぀又は耇数の項目を遞択しお扱うこずができる。䟋えば 食物科においおは 「ア食生掻関連分野」に重点を眮いお取り䞊げるなど各孊科に関連 の深い産業や職業に぀いお具䜓的な事䟋を通しお理解を深めるこずができるよう工倫す るこずが倧切である。  生掻産業基 瀎 117
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 内容  内 容    に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 生掻産業を孊ぶに圓たっお  ア 働くこずの瀟䌚的な意矩や圹割  む 職業人に求められる倫理芳  り 産業構造の倉化ず課題  ゚ 生掻産業の意矩ず圹割 内容の範囲や皋床 ア 指導項目の 1 のりに぀いおはサヌビス産業の発展などを扱うこず。 ㆒ 生掻産業を孊ぶに圓たっお ここでは職業人ずしお人々の生掻の質の向䞊や瀟䌚の発展に寄䞎するこずの倧切さ を理解したり生掻産業が人々の生掻を支え心の豊かさをもたらしおいるこずを考察し たりしお生掻産業ぞの関心を高め䞻䜓的に孊ぶこずができるようにするこずをねらい ずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  職業人ずしお働くこずの瀟䌚的な意矩や圹割に぀いお理解するこず。 ②  産業構造の倉化に぀いお課題を発芋し生掻産業を担う職業人ずしおその解決に向け お考察するこず。 ③  生掻産業ぞの関心を高め適切な進路遞択ず専門性の向䞊を目指しお自ら孊び生掻 産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 働くこずの瀟䌚的な意矩や圹割 働くこずの瀟䌚的な意矩に぀いおは䟋えば働くこずによっおものやサヌビスを 生産・提䟛し人々の生掻を支えおいるこずや瀟䌚に果たす圹割など身近な事䟋ず関連 付けお扱う。 む 職業人に求められる倫理芳 職業倫理に぀いおは 産業や職業に関わる法什などを遵守するこずの重芁性に぀いお 䟋えば虚停の衚瀺や情報提䟛無資栌での䜜業個人情報の䞍適切な取り扱いなど身 近な事䟋ず関連付けお扱う。 り 産業構造の倉化ず課題 近幎の瀟䌚の倉化ず産業構造の倉化を抂芳し経枈の発展や技術革新情報化の進展 などに䌎っお生産や消費の䞭心が「もの」から情報やサヌビスに移行しおいく状況や 第2 ç«  家庭科の 各科目 118
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生産から加工・流通・販売たで手掛ける六次産業化通信ネットワヌクを掻甚した販売 経路の倚様化など 産業構造が倉化しおいるこずに぀いお身近な事䟋ず関連付けお扱う。 ゚ 生掻産業の意矩ず圹割   生掻産業が消費者の倚様なニヌズに察応した商品やサヌビスの提䟛を行うこずによっ お人々の生掻を支え豊かにしおいるこずに぀いお䟋えば瀟䌚の倉化に䌎っお䞭食の 普及が進み加工食品や調理枈み食品が倚様化したこず少子高霢瀟䌚ず小家族化に察 応するため幌児・児童あるいは高霢者向けの商品やサヌビスが充実したこずなど身近 な事䟋ず関連付けお扱う。 〔指導項目〕 2 ラむフスタむルの倉化ず生掻産業  ア  瀟䌚の倉化ずラむフスタむルの倚様化  む  生掻産業の発展ず䌝統産業 内容の範囲や皋床 ã‚€   〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは経枈の発展に䌎い就劎圢態や䟡倀芳ラむ フスタむルが倚様化しおいる状況を扱うこず。たた瀟䌚の倉化の䞀぀ずしお人口 枛少瀟䌚に぀いおも取り䞊げるこず。むに぀いおは瀟䌚の倉化に䌎う生掻に関す る䟡倀芳の倚様化や消費者の倚様なニヌズに応えるために生掻産業が発展しおいる 状況及び䌝統産業の珟状ず課題や今埌の展望を扱うこず。 ㆓ ラむフスタむルの倉化ず生掻産業 ここでは経枈の発展ず瀟䌚の倉化に䌎い勀劎圢態や䟡倀芳ラむフスタむルが倚様 化しおいる状況や人々のニヌズに応えお生掻産業が発展しおいるこずやたた近幎のグ ロヌバル化の進展ず日本の䌝統産業の珟状を芋぀め課題を芋付けるずずもに今埌の展望 に぀いお考察できるようにするこずをねらいずしおいる。 なおここで扱う䌝統産業ずは叀くから受け継がれおきた技術や補法を甚いた日本の 䌝統的な文化・生掻に根ざしおいる産業を意味しおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  瀟䌚の倉化に䌎いラむフスタむルが倚様化し人々のニヌズに察応しお生掻産業が発 展しおいるこずに぀いお理解するこず。 ②  生掻産業ず日本の䌝統産業における課題を発芋しその解決に向けお考察するこず。 ③  ラむフスタむルの倉化ず生掻産業に぀いお自ら孊び生掻産業の振興や瀟䌚貢献に䞻 䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 瀟䌚の倉化ずラむフスタむルの倚様化  高床情報化グロヌバル化の進展人工知胜やIoT の掻甚ず技術革新環境問題ぞの 関心の高たり囜際連合が定めた持続可胜な開発目暙SustainableDevelopmentGoals;  生掻産業基 瀎 119
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SDGsなどに向けた取組の掚進少子高霢化ず人口枛少瀟䌚の到来男女共同参画瀟 䌚の進展就業圢態の倚様化などの瀟䌚の倉化に䌎っお人々の生掻に察する䟡倀芳が 倚様になり働き方やラむフスタむルが倚様化しおいる珟状を身近な事䟋ず関連付けお 扱う。 ã‚€ 生掻産業の発展ず䌝統産業  働き方やラむフスタむルが倚様化しおいるこずに䌎っお生掻を支える生掻産業ぞの ニヌズが倉化しおいるこずこれらの状況に察応しお人々のニヌズを的確に捉えた商 品・サヌビスが提䟛されおいるこずたた環境に配慮し぀぀生掻を豊かにする付加 䟡倀の高い商品・サヌビスや䌝統的な生掻文化に重点を眮いた商品・サヌビスなどの提 案を通しお生掻産業の発展が人々に心の豊かさをもたらしたり生掻文化を䌝承した りするなど生掻の質の向䞊に぀ながっおいくこずを身近な事䟋ず関連付けお扱う。さ らに䌝統産業が生掻の䞭でどのように関わり今埌どのように䌝承されおいくのかを 身近な事䟋ず関連付けお扱う。 〔指導項目〕 3 ラむフスタむルの倉化に察応した商品・サヌビスの提䟛  ア 消費者ニヌズの把握  む 商品・サヌビスの開発及び販売・提䟛  り 関係法芏 内容の範囲や皋床 り   〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは消費者の倚様なニヌズを捉える調査方法や結 果を商品開発等に掻甚する方法などを扱うこず。むに぀いおは身近で具䜓的な事 䟋を取り䞊げ商品・サヌビスの䌁画開発から生産販売・提䟛に結び付けおい く仕組みを扱うこず。りに぀いおは商品やサヌビスの販売・提䟛に関する法芏を 扱うこず。 叅 ラむフスタむルの倉化に察応した商品・サヌビスの提䟛 ここでは 生掻を支揎し 消費者が必芁ずする商品やサヌビスを提䟛するためには 様々 なラむフスタむルにおける消費者のニヌズを的確に捉えるこずが必芁であるこずを理解す るずずもにその䞊で生掻産業に関わる身近な商品やサヌビスを䟋に取り䞊げお垂堎 調査ず分析の方法新商品やサヌビスの開発プロセス商品やサヌビスを円滑に流通させ 販売を促進する方法などに぀いお考察し 工倫できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  消費者のニヌズを的確に捉えるこずの必芁性ず商品を䌁画し提䟛しおいく䞊で必 芁なマネゞメントの手法関係法芏の抂芁や趣旚を理解し関連する技術を身に付ける こず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 120
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②  消費者のニヌズに察応した商品・サヌビスを開発し提䟛するたでの過皋における課題 を発芋しその解決に向けお考察し工倫するこず。 ③  ラむフスタむルの倉化に察応した商品・サヌビスの提䟛に぀いお自ら孊び生掻産業 の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 消費者ニヌズの把握  生掻産業の各分野においお消費者の倚様なニヌズを捉えお必芁ずされる商品やサヌ ビスを提䟛したり生掻の質の向䞊に぀ながる商品やサヌビスを提案したりするために は継続的な垂堎調査を通しお消費者のニヌズに関する最新の情報を収集し分析し ながら商品やサヌビスの開発を行っお消費者ぞ提䟛や提案をしおいくずいうマヌケテ ィング管理の考え方が必芁であるこずを理解できるよう身近な事䟋ず関連付けお指導 する。  垂堎調査の基本的な方法に぀いおは 䟋えば身近な商品の奜みに぀いお調査を実斜し 分析するなど具䜓的な事䟋を通しお理解できるよう指導する。 む 商品・サヌビスの開発及び販売・提䟛  新しい商品やサヌビスは垂堎調査の結果などを基に補品開発の方針を決め様々な 䌁画を怜蚎しお詊䜜を繰り返しながら補品化されおいくこずを 䟋えば メニュヌ開発 幌児向けの玩具や高霢者向けの商品・サヌビスなど身近な事䟋ず関連付けお理解でき るよう指導する。  消費者に信頌される商品やサヌビスを提䟛するためには安党 ・ 安心で衛生的な商品 質のよいサヌビス適正な䟡栌安定した品質商品やサヌビスの安定した䟛絊が必芁 でありそのためには適正な生産管理圚庫管理流通管理人材管理が必芁であるこ ずを垂販調理枈み食品や保育や介護に関する人材掟遣等のサヌビスなど身近な䟋を 通しお理解できるようにするずずもに 拡倧する宅配サヌビスに぀いおも觊れる。たた 販売ず生産を盎結させるシステムであるロゞスティックスPOS システム販売時点 情報管理システム EOS自動補充発泚システムに぀いおも觊れる。  さらに消費者の賌買意欲を高めるような店舗蚭蚈ディスプレむ広告などの販売 促進に぀いお理解を深めるこずができるよう具䜓的な事䟋を通しお指導する。 り 関係法芏  生掻産業にスペシャリストずしお埓事したり生掻産業に関わる事業を展開したりす るために必芁な資栌の根拠ずなる法芏蚱認可の必芁な業皮商取匕に関する基瀎的な 法的知識に぀いお理解できるよう指導する。  資栌の根拠ずなる法芏に぀いおは内容の 4 ず関わらせお調理垫法栄逊士法建 築士法瀟䌚犏祉士及び介護犏祉士法粟神保健犏祉法児童犏祉法斜行什などがある こずにも觊れる。  蚱認可に぀いおは飲食店喫茶店食品補造業などはあらかじめ蚱可・届出が必 芁であるこずを理解できるよう指導する。  たた商取匕に関する基瀎的な法的知識ずしお契玄消費皎決枈の仕組み等に぀ いお基本的な内容にも觊れる。  生掻産業基 瀎 121
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〔指導項目〕 4 生掻産業ず職業  ア 食生掻関連分野  む 衣生掻関連分野  り 䜏生掻関連分野  ゚ ヒュヌマンサヌビス関連分野 内容の範囲や皋床 ゚   〔指導項目〕の 4 に぀いおは具䜓的な事䟋を通しお生掻産業の皮類や特城及び 関連する職業や必芁な資栌を扱うこず。 ㆕ 生掻産業ず職業 ここでは生掻産業ぞの関心を高めるために家庭に関する孊科に関連した産業の皮類 や特城関連する職業に぀いお瀟䌚人講垫の講話や産業珟堎等の芋孊就業䜓隓掻動 調査などを取り入れお理解するずずもにその成果を考察したり発衚したりするこずが できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  家庭に関する孊科に関連した産業の皮類や特城関連する職業に぀いお理解し関 連する情報を収集・敎理するこず。 ②  生掻産業に関連する職業に就くための課題を発芋しその解決に向けお考察し工 倫するこず。 ③  生掻産業ず職業に぀いお自ら孊び生掻産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的 に取り組むこず。 ア 食生掻関連分野 食生掻に関わる産業に぀いおは孊校病院及び䌁業などの絊食レストランなどの 倖食産業コンビニ゚ンスストアスヌパヌマヌケット及び癟貚店などで販売される匁 圓や総菜などの䞭食産業食品流通業などを取り䞊げ意矩ず圹割を理解できるよう指 導する。 囜民健康・栄逊調査や関連産業等ぞの調査などを基に人々の食に察する意識や䟡倀 芳が倚様化しおいるこずや倚様なラむフスタむルに察応した倖食や䞭食の利甚など 食生掻が倉化しおいる実態に぀いおも理解できるよう指導する。たた倖食産業䞭食 産業における消費者のニヌズや消費行動に察応した商品開発メニュヌ開発調理など の方匏販売やサヌビスの方法などを取り䞊げるなど具䜓的な事䟋を通しお指導する。 管理栄逊士栄逊士調理垫補菓衛生垫補パン技術者フヌドプランナヌフヌ ドコヌディネヌタヌフヌドスペシャリストなど様々な資栌や職業に぀いお職堎䜓 隓掻動や芋孊職業人むンタビュヌなどを通しお興味・関心をも぀こずができるよう指 第2 ç«  家庭科の 各科目 122
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導する。 む 衣生掻関連分野  衣生掻に関わる産業に぀いおはアパレル産業やファッション小売り産業などを取り 䞊げ意矩ず圹割を理解できるよう指導する。  人々の感性や意識の倚様化によっおファッションが個性化し倚品皮少量生産にな っおいるこずファッションがラむフスタむル党般を提案するようになっおきおいる状 況を既補服の販売状況や専門店の販売圢態の状況などから具䜓的な事䟋を通しお理解 できるよう指導する。  デザむナヌパタヌンナヌファッションアドバむザヌスタむリストカラヌコヌ ディネヌタヌなど様々な資栌や職業に぀いおファッション専門誌や職堎䜓隓掻動 芋孊職業人むンタビュヌなどを通しお興味・関心をも぀こずができるよう指導する。 り 䜏生掻関連分野  䜏生掻に関わる産業に぀いおは泚文䜏宅建売䜏宅や䌁画䜏宅の建築蚭蚈や販売に 関わる産業䜏宅販売むンテリアやリフォヌムに関わる産業などを取り䞊げ意矩ず 圹割を理解できるよう指導する。  人々がラむフスタむル䟡倀芳感性に合った䜏居を求めおいる状況を工務店やハ りスメヌカヌの䌁画䜏宅の提案トむレバスキッチンにおける䜏宅蚭備及び壁玙 照明などのむンテリアなどに぀いお具䜓的な事䟋を通しお理解できるよう指導する。た た䜏宅展瀺堎等を事䟋にラむフスタむルを具䜓的に提案できるような工倫がされお いるこずマンション等の集合䜏宅においおも賌入者の垌望に合わせお内装を行うよ うになっおきおいるこずラむフステヌゞに合わせた䜏居のリフォヌムが増加しおいる こずなどの状況に぀いお指導するこずも考えられる。  建築士むンテリアプランナヌむンテリアコヌディネヌタヌマンションリフォヌ ムマネヌゞャヌキッチンスペシャリスト犏祉䜏環境コヌディネヌタヌなど様々な 資栌や職業に぀いお職堎䜓隓掻動や芋孊職業人むンタビュヌなどを通しお興味・関 心をも぀こずができるよう指導する。 ゚ ヒュヌマンサヌビス関連分野  少子高霢化ラむフスタむルや䟡倀芳の倚様化に䌎っお高霢者犏祉サヌビス児童 犏祉サヌビス家事代行サヌビスなどヒュヌマンサヌビス関連分野に察する需芁が高 たっおいる状況その意矩ず圹割に぀いお理解できるよう指導する。   介護犏祉士瀟䌚犏祉士粟神保健犏祉士幌皚園教諭保育士ベビヌシッタヌな ど様々な資栌や職業に぀いお職堎䜓隓掻動や芋孊職業人むンタビュヌなどを通し お興味・関心をも぀こずができるよう指導する。 〔指導項目〕 5 職業生掻ず自己実珟  ア 職業遞択ず自己実珟  む 瀟䌚の倉化ず職業生掻  生掻産業基 瀎 123
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 り 将来蚭蚈ず進路蚈画 内容の範囲や皋床 オ   〔指導項目〕の 5 に぀いおは生掻産業に関わる職業人に求められる資質・胜力 ず圹割や責任職業資栌進路蚭蚈などを専門科目の孊習ず関連付けお扱うこず。 ⓹ 職業生掻ず自己実珟 ここでは職業や職業生掻を通しお自己実珟を図るために適切な職業遞択ができるこ ずが倧切であり生掻産業に関わる職業人に求められる資質・胜力を理解した䞊で将来 の生掻産業のスペシャリストを目指しお将来蚭蚈ず進路蚈画を立おるこずができるよう にするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  生掻産業に関わる職業人に求められる資質・胜力圹割や責任職業資栌などに぀い お理解し関連する情報を収集・敎理するこず。 ②  適切な進路遞択ず専門性の向䞊を目指す䞊での課題を発芋しその解決に向けお考察 し工倫するこず。 ③  職業生掻ず自己実珟に぀いお自ら孊び生掻産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働 的に取り組むこず。 ア 職業遞択ず自己実珟  生掻産業の職業人に求められる資質や胜力ずしお人や生掻に察する理解衣食䜏 ヒュヌマンサヌビスに関わる専門的な知識や技術コミュニケヌション胜力などがある こずを理解できるよう指導する。たた法什を遵守するこずはもずより補品の提䟛 保育家庭看護や介護に関わるサヌビスの提䟛などにはより重い責任が䌎うこずに぀ いおも理解できるよう具䜓的な事䟋を通しお扱う。  さらに瀟䌚人講垫の講話や生掻産業に関わる珟堎の芋孊や実習などを通しお自分 の個性や特技を生かす職業に就き職業生掻を充実させるこずが職業を通した自己実珟 であるこずを扱う。 む 瀟䌚の倉化ず職業生掻  グロヌバル化や情報化等の進展により䌁業の雇甚が倉化し勀務圢態が倚様化する 䞭で男女共同参画瀟䌚を掚進するために仕事ず生掻の調和ワヌク・ラむフ・バラ ンスを考えた働き方が倧切であるこずに぀いお扱う。 り 将来蚭蚈ず進路蚈画  生掻産業を担う職業人に必芁な知識や技術などの資質・胜力は専門科目の孊習を通 しお身に付けおいくこずができるこずを資栌の取埗や将来のスペシャリストを目指し た孊習プランの䜜成などを通しお理解し孊習に向けお意欲を高めるこずができるよう 指導を工倫するこず。たた将来の生き方に目を向けた進路蚈画に぀いおも䜜成できる よう指導を工倫するこず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 124
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この科目は衣食䜏やヒュヌマンサヌビスなど生掻産業の各分野で消費者ニヌズや瀟 䌚の芁請に察応し぀぀生掻の質を高める商品やサヌビスを提䟛できる資質・胜力を育成 するために応甚性のある知識ず技術を確実に身に付けるずずもに問題解決胜力や創造 性を逊うこずをねらいずしおいる。 今回の改蚂においおは専門的な知識・技術などの深化・総合化を図り生掻産業に関 する課題の発芋・解決に取り組むこずができるよう 〔指導項目〕ずしお 1 から 5 たで を䜍眮付けるずずもに䞻䜓的か぀協働的な孊習掻動を通しお必芁な資質・胜力を身に付 けるこずを内容を取り扱う際の配慮事項に瀺すなどの改善を図った。 たた埓前ず同様この科目は家庭に関する孊科における原則履修科目ずしお䜍眮付 けおいる。  目 暙  家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお生掻の質の向䞊や瀟䌚を支え生掻産業の発展を担う職業人ず しお必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに盞互に関連付け られた技術を身に付けるようにする。 2  生掻産業に関する課題を発芋し生掻産業を担う職業人ずしお解決策を探究し 科孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力を逊う。 3  課題を解決する力の向䞊を目指しお自ら孊び生掻産業の発展や瀟䌚貢献に䞻䜓 的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ調査・研究・ 実隓䜜品補䜜などを通しお生掻の質の向䞊や瀟䌚を支える生掻産業の発展を担う職 業人ずしお必芁な資質・胜力を育成するこずを目指すこずずしおいる。 家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせずは衣食䜏や保育等のヒュヌマンサ ヌビスに係る生掻産業に関する事象を協力・協働健康・快適・安党生掻文化の䌝承・ 創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え生掻の質の向䞊や瀟䌚を支える生掻産業の 発展ず関連付けるこずを意味しおいる。 目暙の 1 は専門教科「家庭」に関する基瀎的・基本的な知識や技術を論理的に関連 付けたり敎理したりするこずでそれぞれの分野に぀いおより理解を深め実践できる 確かな技術を習埗するこずを瀺したものである。 生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに盞互に関連付けられた 技術を身に付けるようにするずは家庭に関する孊科が孊習察象ずしおいる衣食䜏や保育 等のヒュヌマンサヌビスなどの各科目の孊習で埗られた知識ず技術を実際の堎面に応甚 第2 節 課題研究 第 目暙  課題研究 125
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発展できる転移性のある確かな知識ず技術ずしお深化・総合化を図るこずが重芁であるこ ずを意味しおいる。䟋えば高霢者の食事づくりの課題であれば食に関する知識ず技術 のみでなく高霢者の心身の特城や食事介助に関する知識ず技術が必芁であるように課 題を解決するためには各科目で孊んだ知識ず技術をさらに深化させたり総合化させた りしながら取り組むこずが重芁であるこずを意味しおいる。 目暙の 2 は習埗した「知識及び技術」を掻甚し 「思考力刀断力衚珟力等」を逊 い課題を解決する力を育むこずを明確にしたものである。 生掻産業に関する課題を発芋しずは 生埒が 家庭に関する孊科の各科目の孊習の䞭で 衣食䜏や保育等のヒュヌマンサヌビスなど生掻産業に察する消費者ニヌズの把握や産業界 の進展などに興味・関心をもちさらに調査研究したり課題を発芋したり高床な技術 が必芁な䜜品補䜜や創意工倫した䜜品補䜜に取り組んだり䌁画を提案したりするなどの 課題を蚭定できるようにするこずを意味しおいる。その際教垫偎の働きかけずしお「課 題研究」の課題を蚭定できるようにするには各科目の孊習における生埒の興味・関心の 喚起に十分留意するずずもに生掻産業の各分野に぀いおの消費者ニヌズや産業界の動向 などの諞課題を把握しお生埒の発想を豊かにする適切な情報提䟛が必芁である。 生掻産業を担う職業人ずしお解決策を探究しずは生埒が蚭定した課題に぀いお課題解 決の方策を怜蚎し孊習蚈画を立おお䞻䜓的に解決するための探究の過皋を重芖し実践 するこずが倧切であるこずを意味しおいる。探究の過皋を重芖するずは䟋えば比范す る分類する関連付けるなどの考えるための技法が自圚に掻甚されるこずが倧切である こずを意味しおいる。 科孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力を逊うずは単なるスキルの習埗にずどた るのではなくある事象に察しおその根底にある理論を理解した䞊でそれらを掻甚し 課題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指し お自ら孊び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこず を明確にしたものである。 課題を解決する力の向䞊を目指しお自ら孊び生掻産業の発展や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀ 協働的に取り組む態床を逊うずは将来生掻産業のスペシャリストずしお習埗した知 識や技術を掻甚しお生掻産業の発展や人々の生掻の質の向䞊のために䞻䜓的か぀呚囲 の人々ず協働しお取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。その際生埒自身の孊習蚈画 に基づいた孊習ず教垫の指導や助蚀ずが䞊行しお進められるこずが必芁であり垞に教 垫の適切な指導や助蚀があっおこそ効果的に進められるものである。たた課題によっ おは教垫のみでなく地域の産業界ずの連携や瀟䌚人講垫の導入などを含めた指導䜓制 の敎備を図るこずが重芁である。そしおグルヌプによる研究の堎合は生埒同士で自ら の考えを衚珟したり議論したりしお協働的に課題の解決に向けお取り組むこずも重芁 である。 第2 ç«  家庭科の 各科目 126
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 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 調査研究 実隓 2 䜜品補䜜 3 産業珟堎等における実習 4 職業資栌の取埗 5 孊校家庭クラ ブ掻動の五぀の指導項目で〜単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおい る。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア  生埒の興味 ・ 関心進路垌望等に応じお 〔指導項目〕の 1 から 5 たでの䞭から 個人又はグルヌプで生掻産業に関する適切な課題を蚭定し䞻䜓的か぀協働的に取 り組む孊習掻動を通しお専門的な知識技術などの深化・総合化を図り生掻産 業に関する課題の解決に取り組むこずができるようにするこず。なお課題に぀い おは 1 から 5 たでの項目以䞊にたたがるものを蚭定するこずができるこず。 内容を取り扱う際は生埒の興味・関心進路垌望等に応じお 〔指導項目〕の 1 から 5 たでの䞭から個人又はグルヌプで適切な課題を生埒自身が䞻䜓的に蚭定できるよ うにする。たた課題蚭定に圓たっおは 〔指導項目〕の 1 から 5 たでの個別の課題の みでなく䟋えば 「 2 䜜品補䜜」に取り組む前に甚いる材料に぀いおの「 1 調査 研究実隓」を行うなど項目以䞊にたたがる課題を蚭定するこずにより孊習の成果を 効果的にするこずができる。 たた課題に取り組む過皋においおは家庭科に属する科目をはじめずしお他の教科 ・ 科目等で身に付けた知識技術などを掻甚するずずもに課題ず関連する具䜓的な事䟋に ぀いお倚面的・倚角的に分析する理論ず関連付ける科孊的な根拠に基づいお課題の 解決策を考察するなどの孊習掻動などを積極的に取り入れ生掻産業に関わる職業人ずし お創造的に解決するこずができるようにするこずが倧切である。 む 課題研究の成果に぀いお発衚する機䌚を蚭けるようにするこず。 内容を取り扱う際は情報を的確に理解し効果的に衚珟するずいう蚀語胜力の確実な育 成を図る芳点から課題研究の成果に぀いお発衚する機䌚を蚭けるようにするこずが倧切 である。なお成果の発衚に際しおは課題研究成果発衚䌚や䜜品展瀺䌚の開催各皮䜜 品コンクヌル等ぞの応募など発衚の機䌚を蚭けるずずもに校内だけでなく保護者や䞭孊 生をはじめ地域や産業界の関係者などを招いお亀流を深め教育掻動に察する理解が深 たるよう配慮するこずが倧切である。 指導に圓たっおは生埒の䞻䜓的な孊習掻動のための蚈画立案の支揎情報通信ネット ワヌクや教材・教具など孊習環境の敎備に十分留意する。たた孊習内容が広範囲にわた るこずもあるこずから教員盞互の協力や連携が必芁であり孊科の枠を超えた指導も考 第 内容ずその取扱い  課題研究 127
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えられる。さらに瀟䌚人講垫を掻甚したり就業䜓隓掻動を取り入れたりしお指導の効 果を高めるよう工倫する。  内容  内 容  に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 ここでは科目の目暙を螏たえ衣食䜏や保育等のヒュヌマンサヌビスなど生掻産業の 各分野で生掻の質の向䞊や瀟䌚を支える生掻産業の発展を担うこずができるようにす るこずをねらいずしおいる。 ①  生掻産業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに盞互に関連付けられ た技術を身に付けるこず。 ②  生掻産業に関する課題を発芋し生掻産業を担う職業人ずしお解決策を探究し科孊 的な根拠に基づいお創造的に解決するこず。 ③  課題を解決する力の向䞊を目指しお自ら孊び生掻産業の発展や瀟䌚貢献に䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 〔指導項目〕 1 調査研究実隓 2 䜜品補䜜 3 産業珟堎等における実習 4 職業資栌の取埗 5 孊校家庭クラブ掻動 ㆒ 調査研究実隓 ここでは①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう専門教科「家庭」に属 する科目で孊習した知識ず技術を生かしお生埒が䞻䜓的に課題を蚭定し課題を解決す る調査研究実隓などを扱う。たた調査研究実隓のみでなく䜜品補䜜や産業珟 堎等における実習を組み合わせたりするなどの孊習掻動も考えられる。 䟋えば食生掻に関する分野では食文化ず郷土料理食品の倚様化ず衚瀺食事調査 ず栄逊の改善各皮食品のルヌツ地域の食育掻動䞖界の料理ず食文化介護食などの 内容衣生掻に関する分野では被服材料の開発ず特城服食の倉遷掗剀の比范実隓 流行ずブランドなどの内容䜏生掻に関する分野では高霢者の䜏居ずバリアフリヌ䜏 居ず健康・安党地域のたちづくりなどの内容その他少子瀟䌚ず子育お育児䞍安ず 子育お支揎高霢者の犏祉ず介護持続可胜な瀟䌚ず生掻などの内容が考えられる。 ㆓ 䜜品補䜜 ここでは①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう専門教科「家庭」に属 第2 ç«  家庭科の 各科目 128
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する科目で孊習した知識ず技術を掻甚するずずもにさらに発展させお高床な技術に挑戊 したり䜿う人の状況に応じた工倫をしたりしお個人又はグルヌプで創意工倫した䜜品 を補䜜するこずができるようにする。生埒自身の課題に぀いおは蚈画・実践・評䟡・改 善の各プロセスにおける指導助蚀を十分に行い芋通しをもっお䜜品補䜜に取り組むこず ができるようにするこずが重芁である。たた 補䜜した䜜品を販売するこずも芖野に入れ 䌁画曞䜜りから原䟡蚈算消費者のマヌケットリサヌチなどを行うこずも考えられる。 䟋えば被服補䜜や手芞などの䜜品補䜜ずファッションショヌテヌマに基づいた料理 づくりパンやケヌキづくりず販売食のトヌタルコヌディネヌト絵本や遊具づくりな どが考えられる。たたデザむンをもずにドレスを補䜜する堎合にも衚珟したい圢をど のような技法で行えばよいかなどの詊行錯誀や玠材そのものの工倫などが重芁である。䜜 品補䜜に圓たっおはあらかじめ 1 調査・研究・実隓を行ったり 3 産業珟堎等におけ る実習の䞭で䜜品補䜜を行ったり技術怜定等のように䜜品補䜜を通しお 4 職業資栌 の取埗を目指したり補䜜した䜜品を 5 孊校家庭クラブ掻動に掻甚したりするなど 項目以䞊にたたがる課題を蚭定し効果的な孊習ずするこずも考えられる。 叅 産業珟堎等における実習 ここでは①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう生埒の進路垌望等に応 じお䌁業及び関係機関等においお実際的・䜓隓的な孊習を行い家庭に関する専門分野 のより深い知識ず技術を習埗するずずもに明確な目的意識をも぀こずができるよう指導 する。 䟋えば服食産業の事業所レストランや食堂癟貚店高霢者犏祉斜蚭や保育所など での実習が考えられる。実習に圓たっおは各事業所等の担圓者ず教垫が事前の打合せを 十分に行い生埒の興味・関心に基づく蚭定課題ずのマッチングを工倫したり必芁に応 じお課題の再蚭定をさせたりするこずも必芁である。たた教垫は実習先の担圓者に指 導を任せきりにするのではなく孊校偎の指導者ずしお垞に生埒の状況を芳察し揎助す るこずが重芁である。 これらの実習を通しお産業珟堎の実態を䜓隓するずずもに勀劎芳職業芳責任感 成就感などを䜓埗できるようにする。なお珟堎実習に圓たっおは綿密な指導蚈画を䜜 成し事前指導や事埌指導を十分に行うこずが必芁である。 ㆕ 職業資栌の取埗 ここでは①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう生埒が自らの進路垌望 や興味・関心等に応じお家庭に関する専門分野の資栌取埗や技術怜定のための孊習に取り 組むこずにより専門的な知識ず技術の深化総合化を図るようにする。 䟋えば党囜高等孊校家庭科被服補䜜技術怜定・食物調理技術怜定及び保育技術怜定 補菓衛生垫ふぐ取扱い資栌色圩怜定カラヌコヌディネヌタヌ怜定着物着付け線 物技胜怜定ビゞネス文曞や情報凊理に関する怜定秘曞怜定蚪問介護員など技術怜 定の合栌や職業に関連する資栌取埗を目指すこずが考えられる。目的は職業資栌の取埗  課題研究 129
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ではあるが 「課題研究」の目暙に照らしお生埒が自ら孊習蚈画を立案しその蚈画に 基づいお知識ず技術の深化総合化や進路意識の明確化を図るこずができるように指導す る。 ⓹ 孊校家庭クラブ掻動 ここでは①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう共通教科「家庭」の各 科目「家庭基瀎」及び「家庭総合」のいずれかの科目で実践した孊校家庭クラブ掻動を発 展させるこずをねらいずしおいる。 専門教科「家庭」の各科目で孊習した知識ず技術を生かしお孊校生掻や地域の生掻の 充実向䞊を目指しお生埒が蚭定した課題の解決に取り組む掻動が考えられる。䟋えば乳 幌児や高霢者などずの継続的な亀流掻動を行うなどのボランティア掻動地域の子䟛や高 霢者などを察象ずした食育を掚進させる掻動などが考えられる。 第2 ç«  家庭科の 各科目 130
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この科目は生掻産業における情報化の進展に適切に察応できるようにするずずもに 生掻産業の各分野で情報及び情報技術を適切に掻甚するなどの資質・胜力を育成するこず をねらいずしおいる。 今回の改蚂においおは情報技術の飛躍的な進化等に䌎う生掻産業の情報化の進展に察 応し情報モラルやセキュリティ管理に関する内容を充実するずずもに新たにプログラ ミングを加えるなどの内容の改善を図った。 たた埓前ず同様この科目は家庭に関する各孊科における情報に関する基瀎科目ず しお䜍眮付けおいる。  目 暙  家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行 うこずなどを通しお情報及び情報技術を適切か぀効果的に掻甚し生掻産業の発展 を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  生掻産業の各分野における情報の意矩や圹割情報及び情報技術を掻甚する方法 に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付けるようにす る。 2  生掻産業に関する課題を情報及び情報技術を掻甚しお発芋し生掻産業を担う職 業人ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3  生掻産業における情報及び情報技術の掻甚や専門性の向䞊を目指しお自ら孊び 生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせ情報機噚や情 報通信ネットワヌクなどの実習を通しお情報及び情報技術を適切か぀効果的に掻甚し 生掻産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を育成するこずを目指すこずずしお いる。 家庭の生掻に関わる産業の芋方・考え方を働かせずは衣食䜏保育等のヒュヌマンサ ヌビスに係る生掻産業に関する事象を協力・協働健康・快適・安党生掻文化の䌝承・ 創造持続可胜な瀟䌚の構築等の芖点で捉え生掻産業の発展ず関連付けるこずを意味し おいる。 目暙の 1 は 生掻産業の各分野における情報の意矩や圹割 情報モラル セキュリティ プログラミングや情報通信ネットワヌクを理解し関連する技術を身に付けるこずを瀺し たものである。 生掻産業の各分野における情報の意矩や圹割ずは生掻産業の倉化の䞭で情報及び情 報技術が果たしおいる圹割や及がしおいる圱響を具䜓的な事䟋を通しお理解するこずを意 味しおいる。 第3 節 生掻産業情報 第1 目暙  生掻産業情 å ± 131
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情報及び情報技術を掻甚する方法に぀いお䜓系的 ・ 系統的に理解するずは 䞖の䞭の様々 な事象を情報ずその結び付きずしお捉えお把握し情報モラルを含め情報技術を適切に掻 甚できるようメディアの特性やコミュニケヌションの方法プログラミングやモデル化の 方法などを基瀎から順序立おお情報及び情報技術に぀いお幅広く科孊的に理解するこず を意味しおいる。 関連する技術を身に付けるずは情報モラルやセキュリティ管理に留意し情報機噚や 情報通信ネットワヌクを掻甚し目的や察象に応じた情報コンテンツの䜜成適切なコミ ュニケヌションの方法を遞択できる技術を習埗するこずを意味しおいる。 目暙の 2 は習埗した「知識及び技術」を掻甚し 「思考力刀断力衚珟力等」を逊 い課題を解決する力を育むこずを明確にしたものである。 生掻産業に関する課題を情報及び情報技術を掻甚しお発芋しずは衣食䜏保育家庭 看護及び介護などのヒュヌマンサヌビスに関わる情報を情報機噚や情報通信ネットワヌク を掻甚し収集凊理分析するなどしお課題を発芋するこずを意味しおいる。 生掻産業を担う職業人ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊うずは人々の生掻の 質の向䞊や瀟䌚の発展を目指す職業人であるこずを意識しお職業人に求められる倫理芳 をもっお耇数の情報ず結び付けお新たな意味を芋いだすなどより効率的なものを新し い発想で創り出すこずによっお課題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 は職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指し お自ら孊び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこず を明確にしたものである。 生掻産業における情報及び情報技術の掻甚や専門性の向䞊を目指しお自ら孊びずは生 掻産業の各分野における情報及び情報技術を積極的に掻甚し情報瀟䌚に参画するこず は生掻産業に関連する自らの専門性の向䞊に有益であり積極的に情報機噚や情報通信 ネットワヌクを掻甚するこずや自らの専門性の向䞊を図るためには䞻䜓的に孊ぶこず が重芁であるこずを意味しおいる。 生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うずは職業人ず しお生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展のために自ら考え行動するずずもに呚囲の人々ず協 働しお取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。  内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報化の進展 ず生掻産業 2 情報モラルずセキュリティ 3 コンピュヌタずプログラミング 4 生 掻産業におけるコミュニケヌションず情報デザむンの四぀の指導項目で〜単䜍皋床 履修されるこずを想定しお構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のよう に瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 第 内容ずその取扱い 第2 ç«  家庭科の 各科目 132
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ア   〔指導項目〕の 2 から 4 たでに぀いおは情報機噚や情報通信ネットワヌクを 掻甚できるよう実習を䞭心ずした指導を行うこず。 〔指導項目〕の 2 から 4 たでの内容を取り扱う際には実習を䞭心ずしお扱い情報 機噚や情報通信ネットワヌクなど情報技術を適切に掻甚できるようにする。たた専門教 科「家庭」の各科目ずの関連を図っお扱うようにする。  内容  内 容  に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 情報化の進展ず生掻産業  ア 情報化の進展ず瀟䌚  む 生掻産業における情報化の進展 内容の範囲や皋床 ア   〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは情報化の進展に䌎う産業や生掻の倉化を扱う こず。むに぀いおは生掻産業における情報機噚及び情報通信ネットワヌクの圹割 や利甚状況を扱うこず。 ㆒ 情報化の進展ず生掻産業 ここでは情報化の進展に䌎う産業や生掻の倉化生掻産業におけるコンピュヌタ等の 情報機噚や情報通信ネットワヌクの圹割や利甚状況に぀いお理解し情報化が及がす圱響 に぀いお考察できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  情報化の進展が瀟䌚や人々の生掻に果たす圹割や及がす圱響生掻産業におけるコ ンピュヌタ等の情報機噚や情報通信ネットワヌクの圹割や利甚状況に぀いお理解するこ ず。 ②  情報化の進展が瀟䌚や人々の生掻や生掻産業に及がす圱響に぀いお課題を発芋し その解決に向けお考察するこず。 ③  情報化の進展ず生掻産業に぀いお自ら孊び生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 情報化の進展ず瀟䌚    情報化の進展に぀いお䟋えば身の回りのものに情報技術が掻甚されおおり身近 な人ずの情報のやりずり生掻䞊必芁な手続きなど日垞生掻における営みも情報技術  生掻産業情 å ± 133
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を通じお行うこずが圓たり前の瀟䌚ずなったこずや生掻産業においおも生産流通 販売顧客のデヌタ管理広報掻動などあらゆる面で情報化の急速な進展により産業 の圢態や構造も働き方も倉化しおいるこず それに䌎い生じおいる問題等に぀いお扱う。 む 生掻産業における情報化の進展  衣食䜏保育家庭看護及び介護などヒュヌマンサヌビス関連分野など生掻産業の各 分野におけるコンピュヌタ等情報機噚及び情報通信ネットワヌクの圹割や利甚状況に぀ いお具䜓的な䟋を取り䞊げ生掻産業における情報機噚や情報通信ネットワヌクの重芁 性を認識できるように指導する。  具䜓的な䟋ずしおはファッション産業におけるCAD/CAM システムシミュレヌ ションシステム ARオヌグメンテッドリアリティ VRバヌチャルリアリティ  FAファクトリヌオヌトメヌション 商品管理や顧客管理のためのデヌタベヌスシス テム 電子商取匕 生産管理システム 販売業のPOS システムなどの掻甚が考えられる。    たた様々な堎面でナビキタスコンピュヌティング ビッグデヌタ AIクラりドコ ンピュヌティングGPS などの掻甚により産業や人々の生掻が倧きく倉化しおいる こずに぀いおも觊れる。 〔指導項目〕 2 情報モラルずセキュリティ  ア 情報モラル  む 情報通信ネットワヌクの仕組みずセキュリティ管理 内容の範囲や皋床 ã‚€   〔指導項目〕の 2 に぀いおは 個人のプラむバシヌや著䜜暩など知的財産の保護 収集した情報の管理発信する情報に察する責任などの情報モラル及び情報通信ネ ットワヌクにおけるセキュリティ管理の重芁性を扱い関連する法芏等にも觊れる こず。 ㆓ 情報モラルずセキュリティ ここでは個人のプラむバシヌや著䜜暩など知的財産の保護収集した情報の管理発 信する情報に察する責任など情報モラルず法什遵守の必芁性情報通信ネットワヌクの仕 組みずセキュリティ管理に぀いお関連する知識及び技術を習埗し情報モラルやセキュ リティ管理に関する課題の解決に向けお考察し工倫するこずができるようにするこずを ねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  情報に関連する法芏等の抂芁情報モラル情報通信ネットワヌクの仕組み及びセキ ュリティ管理の方法や重芁性に぀いお理解するずずもに情報通信ネットワヌクに関連す る技術を身に付けるこず。 第2 ç«  家庭科の 各科目 134
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②  情報モラルやセキュリティ管理に関する課題を発芋しその解決に向けお考察し工 倫するこず。 ③  情報モラルずセキュリティに぀いお自ら孊び 生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報モラル  情報モラルに぀いお䟋えば個人のプラむバシヌの䟵害著䜜暩などの知的財産の䟵 害収集した情報の管理情報の発信者ずしおの責任など具䜓的な事䟋を取り䞊げる。 たた 情報瀟䌚の進展に䌎う新しい問題に察凊するための関連法芏の抂芁等にも觊れる。 む 情報通信ネットワヌクの仕組みずセキュリティ管理  情報通信ネットワヌクの仕組みずセキュリティ管理に぀いお䟋えば生掻産業にお ける情報通信ネットワヌクを利甚した情報の䞍正取埗や改ざんなどのコンピュヌタ犯眪 ずその察策ずしおのセキュリティ管理を取り䞊げ情報通信ネットワヌクに関連する技 術を扱う。 〔指導項目〕 3 コンピュヌタずプログラミング  ア モデル化ずシミュレヌション  む アルゎリズムずプログラミング 内容の範囲や皋床 り   〔指導項目〕の 3 のむに぀いおは生埒の実態や孊科の特色に応じお適切なプ ログラミング蚀語を扱うこず。 叅 コンピュヌタずプログラミング ここでは凊理手順の自動化モデル化ずシミュレヌションプログラミングに関する 基瀎的・基本的な知識及び技術を習埗しモデル化やシミュレヌションを適切に行うなど 工倫できるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ①  モデル化ずシミュレヌションの方法アルゎリズムの衚珟方法やプログラミングに぀ いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ②  生掻産業に関する課題を発芋しその解決に向けお目的に応じたアルゎリズムを衚珟 しモデル化やシミュレヌションを適切に行うなど工倫するこず。 ③  コンピュヌタずプログラミングに぀いお自ら孊び 生掻の質の向䞊ず瀟䌚の発展に䞻 䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア モデル化ずシミュレヌション  モデル化ずシミュレヌションに぀いお䟋えば䜏宅ロヌンを返枈するずいう課題にお いお必芁な芁玠を分析し元金利率借入期間月々の返枈額返枈総額をシミュ  生掻産業情 å ± 135