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46 第章 共通教科情 報科の各科 目 ア倚様なコミュニケヌションの圢態ずメディアの特性ずの関係に぀いお理解する こず。 む文字音声静止画動画などを組み合わせたコンテンツを制䜜する技胜を身 に付けるこず。 りコンテンツを様々な手段で適切か぀効果的に瀟䌚に発信する方法を理解するこ ず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア目的や状況に応じおコミュニケヌションの圢態を考え文字音声静止画 動画などを遞択し組合せを考えるこず。 む情報デザむンに配慮しおコンテンツを制䜜し評䟡し改善するこず。 りコンテンツを瀟䌚に発信したずきの効果や圱響を考え発信の手段やコンテン ツを評䟡し改善するこず。 内容の取扱い 2内容の 2 のアの ア 及びむの ア ではコンテンツに察する芁求を敎理する掻動 も取り入れるものずする。アの り 及びむの り では発信者受信者双方の芖点か らコンテンツを評䟡する掻動を取り入れるものずする。 ここではコミュニケヌションを適切に行うために目的や状況に応じおコンテンツを 制䜜し 発信する孊習掻動を通じお 情報の科孊的な芋方 ・ 考え方を働かせ 倚様なメディ アを組み合わせおコンテンツを制䜜する方法やコンテンツを発信する方法を理解し必芁 な技胜を身に付けるようにするずずもに情報デザむンに配慮しおコンテンツを制䜜し評 䟡し改善する力を逊うこずをねらいずしおいる。 たたこうした孊習掻動を通しお制䜜したコンテンツを適切か぀効果的に発信しよう ずする態床コンテンツを瀟䌚に発信した時の効果や圱響を考えようずする態床コンテ ンツを評䟡し改善しようずする態床を逊うこずが考えられる。 ここで孊ぶコミュニケヌションやコンテンツ及び情報デザむンに぀いおは共通教科情 報科の第2欟の第1「情報Ⅰ」の2の 2   「コミュニケヌションず情報デザむン」ず関連 付けお扱う。 ア ア  倚様なコミュニケヌションの圢態ずメディアの特性ずの関係に぀いお理解するこ ずでは適切にコミュニケヌションを行うためにコミュニケヌションには送り手ず受け 手の組合せによっお察 察倚数特定少数察䞍特定倚数などの倚様な圢態があるこ ず情報を衚珟するメディアには文字音声静止画動画などによる特性の違いがある こず情報を䌝えるメディアには電話テレビ・ラゞオなどのような同期型のものず手 玙 電子メヌル 新聞のような非同期型のものがあるこずを理解するようにする。その際 コミュニケヌションの圢態ずメディアの特性の組合せが重芁であるこずも理解するように
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47  情報Ⅱ する。 ã‚€ ア  目的や状況に応じおコミュニケヌションの圢態を考え文字音声静止画 動画などを遞択し組合せを考えるこずでは適切か぀効果的にコミュニケヌションを行 うために目的や状況に応じお必芁なコミュニケヌションの圢態を遞択する力コンテ ンツを制䜜するために耇数のメディアを組み合わせる力を逊う。その際適切か぀効果的 なコミュニケヌションの圢態ずメディアの特性ずの組合せに぀いお刀断する力を逊う。 䟋えば グルヌプで協働しおWeb サむトなどを制䜜する掻動を取り䞊げ 倚様なコミュ ニケヌションの圢態ず様々なメディアずの組合せを扱うこずが考えられる。たた既存の コンテンツなどを取り䞊げそこで䜿甚されおいるメディアの組合せ想定されるコミュ ニケヌションの圢態などに぀いお扱うこずが考えられる。 ア む  文字音声静止画動画などを組み合わせたコンテンツを制䜜する技胜を身に 付けるこずでは目的や状況に応じおコミュニケヌションを行うために文字音声静 止画動画などを適切に組み合わせおコンテンツを制䜜する方法レむアりトや時間軞に 沿った情報の配眮を行うこずの重芁性を理解しコンテンツを制䜜する技胜を身に付ける ようにする。 ã‚€ む  情報デザむンに配慮しおコンテンツを制䜜し評䟡し改善するこずでは目的や 状況に応じおコミュニケヌションを行うために情報デザむンに配慮しお文字音声静 止画動画などを適切に組み合わせおコンテンツを制䜜する力コンテンツを適切に評䟡 し改善する力を逊う。 䟋えばPDCA サむクルによりコンテンツを制䜜する掻動などを取り䞊げ評䟡ず 改善を繰り返しお情報デザむンに配慮したコンテンツの質の向䞊に぀いお扱うこずが考え られる。その際文字や静止画のみで構成されたコンテンツに必芁に応じお音声や動画を 組み合わせお察象をよりよく䌝えたり情報デザむンに配慮しおより分かりやすく䌝えた りするこずなどが考えられる。たた新しいコミュニケヌションの圢態に配慮しお仮想 珟実 拡匵珟実 耇合珟実などの技術をコンテンツの制䜜に取り入れるこずも考えられる。 ア り  コンテンツを様々な手段で適切か぀効果的に瀟䌚に発信する方法を理解するこず では 実際にコミュニケヌションを行うために 印刷物やデゞタルメディア 情報通信ネッ トワヌクなどを通じおコンテンツを発信する方法発信の手段やコンテンツを評䟡し改善 する方法に぀いお理解し必芁な技胜を身に付けるようにする。その際共通教科情報科 の第2欟の第1「情報Ⅰ」の2の 1   「情報瀟䌚の問題解決」での個人情報の取扱いや知 的財産の扱いも螏たえ暗号化などの情報を保護する方法デヌタを圧瞮する方法などに ぀いお理解するようにする。
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48 第章 共通教科情 報科の各科 目 ã‚€ り  コンテンツを瀟䌚に発信したずきの効果や圱響を考え発信の手段やコンテンツ を評䟡し改善するこずでは実際にコミュニケヌションを行うために瀟䌚にコンテンツ を発信する力コンテンツの発信が及がす効果や圱響に぀いお考える力発信の手段やコ ンテンツを評䟡し改善する力などを逊う。その際情報デザむンの考え方や方法を適切に 掻甚する力も逊う。 䟋えばコンテンツの発信が及がす効果や圱響に぀いお取り䞊げWeb 䞊のアンケヌ トシステムやアクセス履歎などから定量的な分析を行いコンテンツの改善に぀いお扱う こずなどが考えられる。たた グルヌプでコンテンツを制䜜する掻動を取り䞊げ むンタヌ ネット䞊のサヌビスを利甚した協働䜜業の長所ず短所に぀いお扱うこずが考えられる。 2 の党䜓にわたる孊習掻動ずしおは豊かなコミュニケヌションの力を育むために 目的や状況に応じお文字音声静止画動画などを組み合わせたコンテンツを制䜜しお 発信する際に情報デザむンに配慮しおグルヌプで協働しお取り組み評䟡や改善を通じ およりよいコンテンツの制䜜や発信に぀なげるこずが考えられる。 䟋えば目的や状況に応じたWeb サむトの制䜜などで蚭蚈制䜜発信評䟡改 善の流れを意識するこずが考えられる。蚭蚈段階ではブレヌンストヌミングなどの思考 を拡散する方向で目的や状況を広く考えた埌に実際に制䜜するものに぀いお情報を敎理 しお蚭蚈に぀なげるこずが考えられる。制䜜段階ではグルヌプなどで協働しお取り組む こずを前提ずしお圹割分担を行い䞊行しお䜜業を進めるこずが考えられる。その際情 報デザむンに配慮するずずもに地域や孊校の実態及び生埒の状況に応じおコンピュヌタ などを適切に利甚するずずもに静止画や動画などの玠材を加工する゜フトりェアなどを 掻甚するこずが考えられる。発信の段階では発信する情報の内容想定される効果ず圱 響に぀いお考えるようにし必芁に応じお発信の範囲を限定するなどの工倫を行うこずが 考えられる。評䟡改善の段階では䞀連の過皋を振り返っお自己評䟡や盞互評䟡ルヌ ブリックなどで定めた段階的な基準による評䟡を行いコンテンツや発信方法を改善する こずが考えられる。 3情報ずデヌタサむ゚ンス 倚様か぀倧量のデヌタを掻甚するこずの有甚性に着目しデヌタサむ゚ンスの手法 によりデヌタを分析しその結果を読み取り解釈する掻動を通しお次の事項を身に 付けるこずができるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア倚様か぀倧量のデヌタの存圚やデヌタ掻甚の有甚性デヌタサむ゚ンスが瀟䌚 に果たす圹割に぀いお理解し目的に応じた適切なデヌタの収集や敎理敎圢に ぀いお理解し技胜を身に付けるこず。 むデヌタに基づく珟象のモデル化やデヌタの凊理を行い解釈・衚珟する方法に぀
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49  情報Ⅱ いお理解し技胜を身に付けるこず。 りデヌタ凊理の結果を基にモデルを評䟡するこずの意矩ずその方法に぀いお理解 し技胜を身に付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア目的に応じお適切なデヌタを収集し敎理し敎圢するこず。 む将来の珟象を予枬したり耇数の珟象間の関連を明らかにしたりするために 適切なモデル化や凊理解釈・衚珟を行うこず。 りモデルやデヌタ凊理の結果を評䟡しモデル化や凊理解釈・衚珟の方法を改 善するこず。 内容の取扱い 3内容の 3 のアの ア に぀いおはデヌタサむ゚ンスによる人の生掻の倉化に぀い おも扱うものずする。むの む に぀いおは珟実のデヌタの掻甚に配慮するものずす る。アの り 及びむの り に぀いおは アの む 及びむの む で行ったモデル化や凊理 解釈・衚珟の結果を受けお行うようにするものずする。 ここでは情報の科孊的な芋方 ・ 考え方を働かせお問題を明確にし分析方針を立お 瀟䌚の様々なデヌタ情報システムや情報通信ネットワヌクに接続された情報機噚により 生成されおいるデヌタに぀いお敎理敎圢分析などを行う。たたその結果を考察す る孊習掻動を通しお瀟䌚や身近な生掻の䞭でデヌタサむ゚ンスに関する倚様な知識や技 術を甚いお人工知胜による画像認識翻蚳など機械孊習を掻甚した様々な補品やサヌ ビスが開発されたり新たな知芋が生み出されたりしおいるこずを理解するようにする。 曎に䞍確実な事象を予枬するなどの問題発芋・解決行うためにデヌタの収集敎理 敎圢モデル化可芖化分析評䟡実行効果怜蚌などの各過皋における方法を理解 し必芁な技胜を身に付けデヌタに基づいお科孊的に考えるこずにより問題解決に取り 組む力を逊うこずをねらいずしおいる。 たたこうした掻動を通しおデヌタを適切に扱うこずによっお情報瀟䌚に䞻䜓的に参 画しその発展に寄䞎しようずする態床を逊うこずが考えられる。 ここで扱うモデル化及びプログラミングに぀いおは 共通教科情報科の第2欟の第1 「情 報Ⅰ」の2の 3   「コンピュヌタずプログラミング」 デヌタの皮類や特性及び掻甚に぀い おは同 4   「情報通信ネットワヌクずデヌタの掻甚」で孊習する内容ず関連付けお扱う。 たたここで孊ぶ内容は数孊や統蚈孊などの理論を応甚したものであり䞭孊校数孊科 の領域である「D デヌタの掻甚」を螏たえお扱うずずもに高等孊校数孊科の第2欟の第 5「数孊B」の2の 2   「統蚈的な掚枬」ずの関連が深いため地域や孊校の実態及び生 埒の状況等に応じお教育課皋を工倫するなど盞互の内容の関連を図るこずも考えられる。 ア ア  倚様か぀倧量のデヌタの存圚やデヌタ掻甚の有甚性デヌタサむ゚ンスが瀟䌚に
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50 第章 共通教科情 報科の各科 目 果たす圹割に぀いお理解し目的に応じた適切なデヌタの収集や敎理敎圢に぀いお理解 し技胜を身に付けるこずでは瀟䌚における様々なデヌタ情報システムや情報機噚など によっお生成され蓄積されおいる倧量のデヌタを掻甚する必芁性機械孊習などから生み 出されるデヌタの新たな瀟䌚的な䟡倀デヌタを掻甚したサヌビス及び補品の仕組みや圹 割に぀いお理解するようにする。たたデヌタの皮類や単䜍デヌタの倀の意味デヌタ の収集や敎理敎圢する方法に぀いお理解し必芁な技胜を身に付けるようにする。 ここで扱うデヌタの敎理ずはデヌタを凊理しやすいように欠損倀や倖れ倀に関しお適 切な凊理を斜したり䞍芁なデヌタなどを削陀したり適圓な長さに分割調敎結合し たり倀や単䜍の倉換を行うこずでありデヌタの敎圢ずは必芁に応じお衚圢匏のデヌ タなどに倉換したり必芁な項目を远加削陀したりあらかじめ必芁な倀を蚈算するな どのデヌタ党䜓の加工を意味しおいる。 なおデヌタの収集敎理敎圢に関しおは関係デヌタベヌスの関係挔算を扱うずず もにデヌタベヌスの管理や操䜜を行うプログラミング蚀語に぀いおも觊れる。 ã‚€ ア  目的に応じお適切なデヌタを収集し敎理し敎圢するこずでは倚様か぀倧 量のデヌタを掻甚するこずの効果ず圱響を螏たえお瀟䌚においおデヌタを掻甚するこずが 有効である堎面枬定しようずするもの以倖で結果に圱響を䞎える亀絡因子信頌性の高 いデヌタを収集し適切に問題解決に掻甚するために必芁なデヌタの敎理や敎圢デヌタを 収集する際に存圚する様々なバむアスやデヌタの入手元の違いによる信頌性を含めたデヌ タの特性に぀いお刀断する力を逊う。たた機械孊習の技術を甚いた人工知胜の刀断の粟 床を䞊げるために目的に応じおどのようなデヌタを甚意すればよいかを考える力を逊う こずも考えられる。 ここでいうバむアスずはデヌタを収集する際に生じる偏りのこずであり察象ずなる デヌタを遞択する際に生じる偏りである遞択バむアスやデヌタを枬定する際に生じる情 報バむアスずいわれるものがある。これらはデヌタの収集が適切か実際の倀より䜎い 倀になる過少申告や 実際の倀より高い倀になる過剰反応などを誘導するものではないか などのデヌタの内容に぀いおの信頌性や信憑 ぎょう 性を考慮する際に必芁ずなる芁玠である。 䟋えばWeb ペヌゞなどに掲茉されおいる蚘事やデヌタグラフ等に぀いおその収 集の方法や察象に぀いお調べ目的にあった公正な収集がなされおいるかその分析や可 芖化に関しお適切な方法の遞択や解釈がなされおいるかに぀いお話し合う掻動などが考 えられる。たたWeb ペヌゞに掲茉されおいる蚘事やデヌタなどに぀いおテキストマむ ニングやデヌタ分析を行うためにどのように敎圢や加工をすれば゜フトりェアで凊理で きるかに぀いお考えながら実斜する孊習掻動が考えられる。 ア むデヌタに基づく珟象のモデル化やデヌタの凊理を行い解釈・衚珟する方法に぀い お理解し技胜を身に付けるこずでは確率や統蚈を甚いたモデルの基本に぀いお理解する ようにする。たたデヌタを適切な゜フトりェアやプログラミングなどを掻甚しお凊理
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51  情報Ⅱ し可芖化などを行うこずによっおデヌタの傟向や特性などを理解する方法ず技胜を身に 付けるようにする。 ここで行うデヌタの凊理に関しおは回垰分類クラスタリング及びそれらがどのよ うな堎面で掻甚されおいるかこれらを応甚しお人間が刀断や意思決定を行う代わりに デヌタを基にどのような仕組みでコンピュヌタが刀断を行っおいるかを理解するようにす る。回垰に関しおは重回垰分析などに぀いお扱いそのモデルを倉曎するこずによっお 結果がどのように倉化するか分類に関しおは条件付確率近傍法朚構造などを甚い た予枬に぀いお扱いこれらの手法や技術がどのような堎面に掻甚されおいるかそれぞ れ適切な゜フトりェアの掻甚を通しお理解するようにする。党䜓を共通の特城を持ったい く぀かの集団に分割するクラスタリングに関しおは䌌たものを集団にしおいく階局的方 法ず集団の数を決めおから芁玠を所属させおいく非階局的方法などに぀いお扱い適切 な゜フトりェアの掻甚を通しお理解するようにする。その際適切な掻甚堎面に぀いおも 考えるようにする。 ここでは数孊科における孊習内容ず関連する郚分も含むが数孊や統蚈孊の専門的な 内容に深入りするこずなく可芖化や゜フトりェアによる凊理の結果を基にその抂念を 理解するようにする。 ã‚€ む  将来の珟象を予枬したり耇数の珟象間の関連を明らかにしたりするために適 切なモデル化や凊理解釈・衚珟を行うこずでは回垰分類クラスタリングなどを通 しお デヌタを基にモデル化し 怜蚎を行い その結果を基に䞍確実な事象に぀いお予枬 刀断する力を逊う。単に可芖化や分析された結果をそのたた䜿うだけではなく埗られた モデルを甚いお新たな問題に぀いお怜蚎し予枬が適切であるかを刀断し曎に詳现な予 枬を行うにはどのようなデヌタが必芁であるかに぀いお考える力を逊う。 これらの機械孊習の基になる考え方や手法に関しおは具䜓的な問題に応じお分析や予 枬の手法を遞択刀断する力を逊うこずが考えられる。 䟋えば分類の䟋ずしおカラヌ画像のデヌタに぀いお特定の5色に枛色する堎合どの ような考え方で近い色を遞択すればよいかを衚珟し任意の色がどの色に近いかを刀断す るプログラムを䜜成し実際に色に枛色した画像を䜜成するなどの孊習掻動が考えられ る。たた日本の各郜道府県に関する平均気枩や降雚量又は特定の食物に関する嗜 し 奜な どに関しお近隣の郜道府県ずの比范分類を行いその結果をGISGeographic Information Systemなどの地理情報デヌタを基に可芖化するなどの孊習掻動も考えられ る。機械孊習を扱う際は手曞き文字の認識など実際に゜フトりェアなどを掻甚しお倚 量の手曞き文字などのデヌタを読み蟌み分類するなどの蚓緎を行い蚓緎前ず蚓緎埌で自 分の曞いた手曞き文字の認識率を調べる孊習掻動などが考えられる。 ア り  デヌタ凊理の結果を基にモデルを評䟡するこずの意矩ずその方法に぀いお理解し 技胜を身に付けるこずではデヌタ凊理やモデルの適切さを評䟡するために凊理された
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52 第章 共通教科情 報科の各科 目 結果ず実際のデヌタずの比范やモデルの適切さの評䟡指暙など様々な怜蚎を行う方法が あるこずに぀いお理解するようにする。重回垰分析に関しおはモデルを修正するこずに よっおどの皋床デヌタを説明できおいるのかを衚す評䟡指暙に぀いお理解するようにす る。 たた 機械孊習を扱う際は あらかじめ甚意した蚓緎デヌタで孊習させた結果に぀いお どの皋床の予枬や刀断ができおいるのかを蚓緎デヌタずは異なるテストデヌタによっお詊 しモデルのあおはめの床合いに぀いおの評䟡・刀断を行う方法に぀いお理解するように する。たたこの際蚓緎デヌタの倚様性の䞍足などにより単玔すぎるモデルを䜜っおし たうために認識率が萜ちる適合䞍足や蚓緎デヌタでの認識率は高いが実際の認識率が䞊 がらない過剰適合に぀いおも觊れる。 ここにおけるデヌタ凊理の目的は問題解決であり単にデヌタ凊理を行うこずで必ず しも目的が達成できるわけではないこずを理解するようにする。たた適合䞍足や過剰適 合に関しおは蚓緎デヌタに合うモデルを䜜成するだけではそれ以倖のデヌタに぀いお の予枬ができない堎合があるこずを理解するようにするこずも考えられる。 ã‚€ り  モデルやデヌタ凊理の結果を評䟡しモデル化や凊理解釈・衚珟の方法を改善 するこずではデヌタを凊理した結果ず人の刀断がどの皋床近いかどのようなモデルを 䜜ればあおはめの床合いが高たるのかに぀いお怜蚎刀断する力を逊う。その際未来の 事象を予枬するにはどのようなデヌタが必芁であるかどのような凊理が必芁であるかに ぀いお考えるようにする。 䟋えばデヌタの評䟡に関する孊習掻動ずしおは二倉量のデヌタに関する回垰盎線ず 倚項匏による近䌌曲線を比范しお予枬する際にどのような問題があるかに぀いお考えさ せる掻動が考えられる。たたそれらのモデルにデヌタを1぀加えたずきの倉動に぀いお もデヌタを容易に扱うこずができる統蚈゜フトりェアや数匏凊理゜フトりェアを掻甚しお 理解するようにする。曎に画像や音声デヌタを分類できる関数やラむブラリを持぀専甚 の゜フトりェアを掻甚し機械孊習によっお蚓緎デヌタを凊理するこずにより他の画像 や音声に関しおの予枬を行う実習などを䜓隓するこずも考えられる。 3 の党䜓にわたる孊習掻動ずしおはデヌタなどを甚いた予枬や問題解決を行う掻動 などが考えられる。生埒自身が収集したデヌタを基に行うこずもできるが倧量のデヌタ を集めるこずが難しい堎合にはオヌプンデヌタなどの掻甚も考えられる。 「質的デヌタ」  「量的デヌタ」など結果ずしお求めおいる圢匏に応じお適切な分析手法を遞択しデヌ タを分析するこずが必芁である。たたWeb ペヌゞに掲茉されおいるデヌタなどを取り 䞊げるこずによっおデヌタの凊理の䞀連の流れの䞭でデヌタの敎理や敎圢加工を扱う こずが考えられる。 䟋えばWeb ペヌゞに掲茉されおいるデヌタなどに関しおの敎圢を行いそのデヌタ を基に散垃図などを䜜成しおその傟向を読み取り統蚈゜フトりェア等をあえお甚いずに 重回垰分析等のモデルを䜜成しそのデヌタの予枬モデルに関する評䟡指暙を調べ゜フ
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53  情報Ⅱ トりェアで䜜成したモデルず比范しおそのモデルにどのような改善が必芁であるかを議 論する孊習掻動などが考えられる。たたこのようなデヌタによる予枬によりどのよう な問題に関しお機械による刀断が可胜であるかを考える掻動も考えられる。 たた3倉量以䞊のデヌタに関しお耇数の散垃図などを䜜成しデヌタの散らばりの 様子を基にデヌタ同士を比范したりグルヌプ分けする方法などに぀いお孊びデヌタを 説明する倉数を枛らしたり倉数を枛らすこずによっおどのような利点があるかに぀い お考察する掻動も考えられる。 曎に進んだ孊習ずしおある皋床の数の簡単な手曞き文字を収集し定圢の数字やアル ファベットなどの単玔な文字に぀いお画像やピクセルデヌタ等に倉換しそれらの文字を 認識する凊理に぀いお考え実際に実習や䜓隓を行うこずによっお人工知胜やロボット の反応や刀断に぀いおの理解を深める孊習掻動をするこずが考えられる。なお個人情報 が含たれる堎合などはその取扱いに十分に留意するこずが必芁である。 デヌタの凊理や分析を行うこずによっお人間の刀断は必芁なくなるのか情報技術が発 達しおも人間の刀断が必芁な郚分があるのか等に぀いお蚎論するこずを通しお今埌の デヌタ分析を甚いた問題解決の必芁性に぀いお理解を深めるこずが考えられる。 4情報システムずプログラミング 情報システムの圚り方や瀟䌚生掻に及がす圱響情報の流れや凊理の仕組みに着目 し情報システムを協働しお開発する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずがで きるよう指導する。 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。 ア情報システムにおける情報の流れや凊理の仕組み情報セキュリティを確保 する方法や技術に぀いお理解するこず。 む情報システムの蚭蚈を衚蚘する方法 蚭蚈 実装 テスト 運甚等の゜フトりェ ア開発のプロセスずプロゞェクト・マネゞメントに぀いお理解するこず。 り情報システムを構成するプログラムを制䜜する方法に぀いお理解し技胜を身に 付けるこず。 む 次のような思考力刀断力衚珟力等を身に付けるこず。 ア情報システム及びそれによっお提䟛されるサヌビスに぀いおその圚り方や瀟 䌚に果たす圹割ず及がす圱響に぀いお考察するこず。 む情報システムをいく぀かの機胜単䜍に分割しお制䜜し統合するなど開発の効 率や運甚の利䟿性などに配慮しお蚭蚈するこず。 り情報システムを構成するプログラムを制䜜し その過皋を評䟡し改善するこず。 内容の取扱い 4  内容の 4 のアの ア 及びむの ア に぀いおは瀟䌚の䞭で実際に皌働しおいる情
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54 第章 共通教科情 報科の各科 目 報システムを取り䞊げそれらの仕組みず関連させながら扱うものずする。 ここでは実際に皌働しおいる情報システムを調査する掻動や情報システムを蚭蚈し制 䜜する掻動を通しお情報の科孊的な芋方・考え方を働かせお情報システムの仕組み 情報セキュリティを確保する方法情報システムを蚭蚈しプログラミングする方法を理解 し必芁な技胜を身に付けるようにするずずもに情報システムの制䜜によっお課題を解 決したり新たな䟡倀を創造したりする力を逊うこずをねらいずしおいる。 たたこうした掻動を通しお情報システムの蚭蚈ずプログラミングに関わろうずする 態床自分なりの新しい考え方や捉え方によっお解決策を構想しようずする態床自らの 問題解決の過皋を振り返り改善・修正しようずする態床情報セキュリティなどに配慮 しお安党で適切な情報システムの制䜜を通しお情報瀟䌚に䞻䜓的に参画しその発展に寄䞎 しようずする態床を逊うこずが考えられる。 ここでは䞭孊校技術・家庭科技術分野の内容「D 情報の技術」に瀺す「蚈枬・制埡の プログラミング」や「ネットワヌクを利甚した双方向性のあるコンテンツのプログラミン グ」に぀いおの孊習を螏たえお情報システムずプログラミングを扱うずずもに高等孊校 共通教科情報科の第2欟の第1 「情報Ⅰ」 の2の 3   「コンピュヌタずプログラミング」 や 2の 4   「情報通信ネットワヌクずデヌタの掻甚」 同じく第2「情報Ⅱ」の2の 3   「情 報ずデヌタサむ゚ンス」などの各項目ず関連付けお扱うようにする。 ア ア  情報システムにおける情報の流れや凊理の仕組み情報セキュリティを確保す る方法や技術に぀いお理解するこずでは情報システムを掻甚するためにナヌザヌが提 䟛する情報情報システムが提䟛する利䟿性これらの情報の流れや凊理の仕組み情報 システムを構成する情報技術などに぀いお理解するようにする。その際暗号化ファむ アりォヌルの蚭眮個人認蚌アクセス制埡ネットワヌクのセグメント化などのシステ ムや組織ずしおの情報セキュリティを確保する方法に぀いおも理解するようにする。 なお ここでいう情報システムずは コンピュヌタやセンサ等を含むハヌドりェア ネッ トワヌクなどのデヌタ通信それらを制埡する゜フトりェアその運甚䜓制たでを含み それらがたずたっお機胜する仕組みのこずである。 ã‚€ ア  情報システム及びそれによっお提䟛されるサヌビスに぀いおその圚り方や瀟䌚 に果たす圹割ず及がす圱響に぀いお考察するこずでは情報システムが提䟛するサヌビス を掻甚するためにそのサヌビスが生掻に䞎える効果や圱響サヌビスが停止した時の圱 響個人情報が挏掩 えい した時の圱響に぀いお考える力サヌビスの停止や個人情報の挏掩 えい に 察応する力などを逊うずずもに人間が安党か぀快適に利甚できるこずを目指した情報シ ステムの圚り方や瀟䌚に果たす圹割ず圱響に぀いお考える力を逊う。 䟋えば亀通系IC カヌドを利甚したシステムを取り䞊げRFIDRadio Frequency IDentificationなどの技術や凊理の仕組み情報システム党䜓の情報の流れ情報シス
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55  情報Ⅱ テムに蓄積された情報の利甚方法などを扱うこずが考えられる。たた携垯情報端末の䜍 眮情報システムを取り䞊げGPSGlobal Positioning System衛星や携垯情報端末の基 地局無線LAN を䜿甚した機噚からの情報を甚いるこずで䜿甚者の䜍眮を正確に特定す るための仕組みナヌザヌの無線LAN で接続される機噚の䜍眮情報の利甚を無効にでき るオプトアりト方匏などの制床情報システムにおける個人情報の利甚の圚り方などを扱 う。その際情報システムは独立したシステムずしお機胜しおいるだけでなくGPS ず GIS などのように耇数の情報システムを組み合わせるこずによりより高床で䟿利な情報 システムずしお掻甚されおいるこずにも觊れる。 ア む  情報システムの蚭蚈を衚蚘する方法蚭蚈実装テスト運甚等の゜フトりェ ア開発のプロセスずプロゞェクト・マネゞメントに぀いお理解するこずではよりよい情 報システムを開発するために情報システムに求められる機胜や性胜を明確化する芁件定 矩ナヌザが利甚する画面やその遷移などを蚭蚈する倖郚蚭蚈プログラミングの芳点 からナヌザヌから芋えない郚分を蚭蚈する内郚蚭蚈蚭蚈に基づいおプログラムを䜜成す る実装仕様通りに正しく動䜜するかを確認するテスト完成したシステムを皌働させる 運甚などを経お開発されるこず耇数人が圹割を分担し協力しながら開発を進めおいく方 法に぀いお理解するようにする。 なお芁件定矩に぀いおはその前に日垞生掻の䞭にある課題をどのような情報技術 を䜿っお解決するかを構想し䌁画するこずが重芁であるこずも理解するようにする。 情報システムの蚭蚈を衚蚘する方法に぀いおは情報システムをモデル化しお図に衚す など様々な芖点で察象を衚珟するこずが倧切なこず流れ図のほか耇数の凊理の流れ を䞊行しお衚珟するのに適しおいる図察象の状態やその移り倉わりを衚珟するのに適し おいる図など目的に応じた適切で分かりやすい図を甚いるこずに぀いお理解するように する。 プロゞェクト・マネゞメントずは課題解決をするためにプロゞェクトの進捗を管理す るこずであり䌁画進捗管理費甚の芋積りグルヌプの成員ぞの䜜業の割り振りなど が必芁なこずを理解するようにする。 ã‚€ む  情報システムをいく぀かの機胜単䜍に分割しお制䜜し統合するなど開発の効率 や運甚の利䟿性などに配慮しお蚭蚈するこずでは耇数の人が協力しお品質の高いプログ ラムの開発を行うために情報システムを機胜単䜍であるモゞュヌルなどに分割したりモ ゞュヌルをその内郚に含たれるいく぀かの関数などの集たりずしお分割したり 関数の 「曞 匏」  「機胜」  「匕数」  「戻り倀」などを適切に定矩したりそれらを䜿っお情報システム を構成する゜フトりェアを蚭蚈する力を逊う。その際過去に自分が䜜成した関数他人 が䜜成した関数も含めおどのような関数を利甚すれば効率的な開発ができるか刀断する 力プログラムの誀りの発芋ず修正が容易になる方法を考える力を逊う。 䟋えば 情報システムの蚭蚈の䟋ずしお掲瀺板システムを取り䞊げ その開発プロセス
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56 第章 共通教科情 報科の各科 目 文字デヌタをサヌバに送るモゞュヌルサヌバ偎で受け取った文字デヌタをファむルに保 存するモゞュヌル保存したデヌタの内容をWeb ブラりザに衚瀺するモゞュヌルなどぞ の分割各モゞュヌルを構成する関数などの仕様の決定などを扱う。たた゜フトりェア の開発のプロセスを取り䞊げプロゞェクト・マネゞメントの手法分割されたモゞュヌ ルや関数の蚭蚈制䜜テスト統合などを扱う。 ア り  情報システムを構成するプログラムを制䜜する方法に぀いお理解し技胜を身に付 けるこずでは目的ずする情報システムを開発するためにプログラミング蚀語の構文 人が理解できる蚀語で曞かれたプログラムをコンピュヌタで実行させるために必芁な蚀語 プロセッサプログラムの誀りを芋぀けお手盎しをする方法などに぀いお理解し必芁な 技胜を身に付けるようにする。その際プログラムの誀りを発芋するために倉数の倀を衚 瀺しおチェックする簡䟿な方法やそれを実珟するための゜フトりェア等を䜿甚する方法 などに぀いお理解し必芁な技胜を身に付けるようにする。 ã‚€ り  情報システムを構成するプログラムを制䜜しその過皋を評䟡し改善するこずで は情報システムを構成するプログラムを制䜜するために適切なプログラミング蚀語を遞 択したり目的に応じたプログラムを制䜜したりプログラムを評䟡し改善したりする力 を逊う。その際適切に関数などを定矩しお利甚するこずでプログラムを構造化する力 適切なプロゞェクト・マネゞメントによりグルヌプで協働しお蚈画的に情報システムを 制䜜するずずもに制䜜の過皋を振り返っお評䟡し改善する力を逊う。 䟋えばグルヌプで掲瀺板システムを構成するプログラムを制䜜する孊習を取り䞊げ サヌバ偎のプログラムに぀いお適切なプログラミング蚀語の遞択蚭蚈段階で䜜成した蚭 蚈曞に基づくプログラムの制䜜を扱う。 その際 自分が制䜜したプログラムず他のメンバヌ が制䜜したプログラムの統合テストデバッグ制䜜の過皋を含めた評䟡ず改善に぀い お扱う。なおプログラムを制䜜しやすくするために組み蟌み関数やあらかじめ甚意した 関数などを瀺しこれらを利甚するようにするこずも考えられる。 4 の党䜓にわたる孊習掻動ずしおは瀟䌚の䞭で実際に皌働しおいる情報システムの 仕組みやセキュリティ察策などに぀いお調査する掻動や限られた教宀内の環境で実珟が 可胜な小芏暡の情報システムを制䜜する掻動などが考えられる。 䟋えば効率的な経営のために必芁なPOS システムに぀いお調べる掻動を通しおそ の䞭での情報の流れや仕組み金額に関する情報以倖に日付や時刻顧客情報などの POS 端末に衚瀺される情報の利甚のされ方などを扱うこずが考えられる。 たた情報システムを制䜜する掻動ずしお小芏暡の簡単な掲瀺板などのWeb システ ムやサヌバず連携しお動䜜する携垯情報端末甚のアプリケヌションの制䜜コンピュヌ タによる通信を利甚した蚈枬・制埡システムなどが考えられる。 䟋えば䞀人暮らしの高霢者の状況を芋守るために異垞があれば遠く離れた子䟛の圢態
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57  情報Ⅱ 情報端末にメッセヌゞを届けるシステムをグルヌプで制䜜するこずを通しお状況を芋守 るためのセンサ郚分異垞かどうかを刀断する郚分携垯情報端末にメッセヌゞを届ける 郚分などのモゞュヌルに分割するこずそれぞれのモゞュヌルのプログラムを制䜜するこ ずこれを統合しおシステムずしお皌働させるこずなどが考えられる。曎にこれらの情 報システムの蚭蚈及び制䜜の䞀連の過皋を通しお䜜品の自己評䟡や盞互評䟡を行いそ れに基づいお改善するこずが考えられる。 なお地域や孊校の実態及び生埒の状況に応じお掲瀺板などのWeb システムを取り 扱う堎合には サヌバサむドプログラムやデヌタベヌスなどを コンピュヌタによる蚈枬 ・ 制埡システムを取り扱う堎合には䞭孊校技術・家庭科技術分野の内容「D 情報の技術」 における「蚈枬 ・ 制埡のプログラミング」によっお問題を解決する掻動の経隓を螏たえお センサなどの関連芁玠の知識や取扱い方法をそれぞれ深入りしない範囲で扱うように配 慮する。 5情報ず情報技術を掻甚した問題発芋・解決の探究 「情報Ⅰ」及び「情報Ⅱ」で身に付けた資質・胜力を総合的に掻甚し情報ず情報 技術を掻甚しお問題を発芋・解決する掻動を通しお新たな䟡倀の創造を目指し情 報ず情報技術を適切か぀効果的に掻甚する資質・胜力を高めるこずができるよう指導 する。 内容の取扱い 5  内容の 5 に぀いおはこの科目のたずめずしお䜍眮付け生埒の興味・関心や 孊校の実態に応じお コンピュヌタや情報システムの基本的な仕組みず掻甚 コミュ ニケヌションのための情報技術の掻甚デヌタを掻甚するための情報技術の掻甚 情報瀟䌚ず情報技術の䞭から䞀぀又は耇数の項目に関わる課題を蚭定しお問題の発 芋・解決に取り組たせるものずする。なお孊習䞊の必芁がありか぀効果的ず認 められる堎合は指導の時期を分割するこずもできるものずする。 ここでは教科の目暙に沿っお地域や孊校の実態及び生埒の状況に応じお情報ず情報 技術を掻甚しお問題発芋・解決の探究を通しお情報の科孊的な芋方・考え方を働かせお 情報ず情報技術を適切か぀効果的に掻甚するための知識及び技胜の深化 ・ 総合化思考力 刀断力衚珟力等の向䞊を図るこずをねらいずしおいる。 たたこのような掻動を通しお情報瀟䌚における問題の発芋・解決に情報ず情報技術を 適切か぀効果的に掻甚しようずする態床新たな䟡倀を創造しようずする態床情報瀟䌚 に参画しその発展に寄䞎しようずする態床を逊うこずが考えられる。 内容の 5 に぀いおはこの科目のたずめずしお䜍眮付けるが問題発芋・解決の探究 に圓たっおは共通教科情報科の第2欟の第1「情報Ⅰ」で身に付けた資質・胜力も掻甚
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58 第章 共通教科情 報科の各科 目 するずずもに数孊科など他教科ずも積極的に連携を図るものずする。たた生埒が取り 組む探究のテヌマずしおは コンピュヌタや情報システムの基本的な仕組みず掻甚 コミュ ニケヌションのための情報技術の掻甚デヌタを掻甚するための情報技術の掻甚情報瀟 䌚ず情報技術などが想定されるが生埒の興味・関心などに応じお耇数の項目を含むテヌ マを蚭定するこずも考えられる。 なお倧孊等ずの連携倖郚の孊習機䌚の掻甚を図る堎合など孊習䞊の必芁があり か぀効果的ず認められる堎合は指導の時期を分割するこずも考えられる。 「コンピュヌタや情報システムの基本的な仕組みず掻甚」に぀いおはコンピュヌタの 仕組みを掻甚した問題の発芋ず解決情報システムを掻甚した問題の発芋ず解決などが考 えられる。䟋えば物理珟象や数孊的事象のシミュレヌションを行ったりグルヌプで䜜 業を進めるためのメッセヌゞやファむルの亀換や共有䜜業の進捗状況の管理などを行う ための情報システムを䜜成したりするこずが考えられる。たた画像認識音声認識カ メラやセンサなどの倖郚機噚やその管理に必芁なプログラムを䜿甚するこずにより䜜 成するプログラムに機胜を远加したりナヌザビリティやアクセシビリティを向䞊したり するこずも考えられる。曎に 機械孊習などの倖郚プログラムを䜿甚するこずにより ナヌ ザヌの操䜜に応じお適切な情報を遞択しお衚瀺したり察話的な操䜜でコンピュヌタに指 瀺を䞎えたり自動運転などのように倖郚からの刺激に察しお自埋的な動䜜を行うプログ ラムを䜜成したりするこずも考えられる。 「コミュニケヌションのための情報技術の掻甚」に぀いおは䌝えたいこずに応じお文 字音・音声静止画動画などを線集しお甚いるこずが基本であり必芁に応じお仮想 珟実拡匵珟実耇合珟実などの技術も含めおコンテンツを制䜜したり制䜜したコンテ ンツを組み合わせお甚いたりするこずが考えられる。䟋えばむンタヌネット䞊で公開さ れた動画などず連携したリヌフレットの䜜成 仮想珟実を甚いた没入感のある䜜品の制䜜 拡匵珟実を甚いた状況に応じた情報の提䟛耇合珟実を甚いた靎や掋服などの䞉次元の物 䜓のデヌタを珟実䞖界に重ね合わせた情報の提䟛などが考えられる。たた映像などをプ ロゞェクタで物䜓に投圱するプロゞェクションマッピング 仮想䞖界を探怜する䞭で 様々 な情報を提䟛する䜜品の制䜜なども考えられる。 「デヌタを掻甚するための情報技術の掻甚」に぀いおは目的に応じおむンタヌネット 䞊で公開されたデヌタを組み合わせるこずにより問題の発芋や解決を行うこずが考えら れる。たた蓄積されたデヌタを解析するこずにより今埌の方向性を予枬するこずなど が考えられる。䟋えば 倖囜人芳光客の出身囜や滞圚期間 蚪問する地域や斜蚭などの様々 なデヌタを解析するこずで芳光案内をどの蚀語で曞けば良いか滞圚に必芁な斜蚭の特 性, 求められるむベントの皮類などの具䜓的な察応に぀なげるこずが考えられる。たた 自然珟象や灜害に関しお蓄積されたデヌタを解析するこずにより灜害の起こる堎所や頻 床次の灜害が起きるたでの期間珟圚の地図ず重ね合わせるこずにより被害などを予枬
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59  情報Ⅱ するこずが考えられる。 たた蚘述匏のアンケヌトなどのテキストデヌタなどをデヌタマむニングなどの手法で 分析するこずにより新たな知芋を匕き出したりスポヌツの蚘録を分析するこずで勝぀た めの方策を芋いだしたりコンビニ゚ンスストアの来店蚘録を分析するこずで季節別 時間垯別の来店者や賌入商品の傟向から新たな販売戊略を立おるなど情報システムや ネットワヌクに蓄積された倚様で倧量のデヌタを分析するこずにより䟡倀を生み出すこ ずが考えられる。 「情報瀟䌚ず情報技術」に぀いおは珟圚䜿われおいる情報技術あるいは将来予枬さ れる情報技術により情報瀟䌚が受ける効果や圱響に぀いおたずめ必芁な察策を考えるな どの孊習掻動が考えられる。䟋えば人工知胜の発達による瀟䌚や生掻の倉化に぀いお倚 角的に怜蚎しその効果や圱響に぀いおたずめ人間に求められる胜力の倉化や瀟䌚で 必芁ずされる新たな職業に぀いお提案するなどの掻動が考えられる。たた高床に発達し た情報システムにより個人情報が収集されるこずによる利䟿性ず危険性に぀いお調べ個 人情報の保護ず掻甚に぀いおの孊習教材や啓発リヌフレットを䜜成するなどの掻動が考え られる。 耇数の項目に関わる課題に぀いおは情報技術を組み合わせたりするこずによっお提䟛 するサヌビスの質を改善したり機胜を远加したりする孊習掻動が考えられる。䟋えば 拡匵珟実を甚いた芳光案内などの玠材を倚数䜜成しこれを別に䜜成した芳光案内アプリ ケヌションからGPS 機胜などを甚いお堎所を特定し今いる堎所に関係した芳光案内を むンタヌネットから呌び出しお衚瀺するなどの情報システムの䜜成が考えられる。たた 図曞怜玢システムなどにナヌザヌが曞籍の評䟡や感想なども入力できるようにしおおき 曞籍を怜玢するず該圓の本に察するナヌザヌの評䟡や感想なども衚瀺されたりするなど が考えられる。このような掻動を通じお情報や情報技術を甚いお問題を発芋・解決する 過皋を通しお新たな䟡倀を創り出そうずする態床の育成に぀なげるこずが考えられる。
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60 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 共通教科情報科における指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項に぀いおは高等孊校孊 習指導芁領第2章第10 節情報第3欟の1に次のように瀺されおいる。 1  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 1単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際情 報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ情報ず情報技術を掻甚しお問題を発芋 し䞻䜓的協働的に制䜜や蚎論等を行うこずを通しお解決策を考えるなどの探究的 な孊習掻動の充実を図るこず。 この事項は共通教科情報科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い 孊びの実珟を目指した授業改善を進めるこずずし共通教科情報科の特質に応じお効果 的な孊習が展開できるように配慮すべき内容を瀺したものである。 遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるようにするためには これたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授業改善の取組 を掚進しおいくこずが求められおいる。 指導に圓たっおは 1   「知識及び技胜」が習埗されるこず 2   「思考力刀断力衚 珟力」等を育成するこず 3   「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく 実珟されるよう単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しながら䞻䜓的・察話的 で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。 䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも1単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元や題材など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組 めるよう孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自 芚できる堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする 堎面をどこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が 教える堎面をどのように組み立おるかずいった芳点で授業改善を進めるこずが求められ る。たた生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおい くこずが重芁であり 単元や題材のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知 識及び技胜」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻䜓性 を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。 䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に「深い孊び」 の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。各教  指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 第3 ç«  各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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61 科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻甚・ 探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげるこ ずが重芁である。 共通教科情報科においおは 「䞻䜓的な孊び」ずは芋通しをもっお詊行錯誀するこず を通しお自らの情報掻甚を振り返り評䟡・改善しお次の問題解決に取り組むこずや 生埒に達成感を味わわせ孊習に取り組む意欲を高めたり個々の興味・関心や胜力・適正 に応じおより進んだ課題に取り組んだりするこずなどであるず考えられる。 「察話的な孊び」ずは生埒が協働しお問題の発芋・解決に取り組んだり互いに評䟡 し合ったりしお情報技術のより効果的な掻甚を志向し探究したり産業の珟堎など実瀟 䌚の人々ず関わるなどしお珟実の問題解決に情報技術を掻甚するこずの有効性を実感を もっお理解したりするこずなどであるず考えられる。 「深い孊び」ずは具䜓的な問題の発芋・解決に取り組むこずを通しお日垞生掻にお いおそうした問題の発芋・解決を行っおいるこずを認識しその過皋や方法を意識しお考 えるずずもに その過皋における情報技術の適切か぀効果的な掻甚を探究しおいく䞭で 「芋 方・考え方」を豊かで確かなものずするこずそれずずもに情報技術を掻甚し詊行錯 誀しお目的を達成するこずにより情報や情報技術等に関する抂念化された知識問題の 発芋・解決に情報技術を掻甚する力や情報瀟䌚ずの適切な関わりに぀いお考え䞻䜓的に参 画しようずする態床などずいった資質・胜力を獲埗しおいくこずであるず考えられる。 以䞊のような授業改善の芖点を螏たえ共通教科情報科で育成を目指す資質・胜力及び その評䟡の芳点ずの関係も十分に考慮し指導蚈画等を䜜成するこずが必芁である。 2  情報掻甚胜力を曎に高めるずずもに他の各教科・科目等ずの連携を図 るこず 2孊習の基盀ずなる情報掻甚胜力が䞭孊校たでの各教科等においお教科等暪断 的な芖点から育成されおきたこずを螏たえ情報科の孊習を通しお生埒の情報掻甚 胜力を曎に高めるようにするこず。たた他の各教科・科目等の孊習においお情報 掻甚胜力を生かし高めるこずができるよう他の各教科・科目等ずの連携を図るこ ず。 共通教科情報科は小・䞭・高等孊校の各教科等の指導を通じお行われる情報教育の䞭 栞ずしお小・䞭孊校段階からの問題発芋・解決や情報掻甚の経隓の䞊に情報ず情報技 術を問題の発芋ず解決に掻甚するための科孊的な理解や思考力等を育み情報掻甚胜力を 曎に高める教科ずしお䜍眮付けるこずができる。たた生涯にわたっお情報技術を掻甚し 珟実の問題を発芋し解決しおいくこずができる力を育むこずは共通教科情報科の孊習だ けで達成されるのではなく各教科・科目等の党おの教育掻動を通じお達成されるもので ある。各教科・科目等においおはそれぞれの芋方・考え方やねらいに即しお情報掻甚胜 力を育成する教育が行われる。共通教科情報科においおは情報教育の目暙の芳点に基づ
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62 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い き各教科・科目等ず密接な連携を図りながらカリキュラム・マネゞメントを含めた蚈 画的な指導によっお情報掻甚胜力を生かし高めるよう指導蚈画の䜜成に圓たっお次のよう な工倫が必芁である。 ・履修幎次を考慮する ・指導内容の実斜時期に぀いお盞互に関連付けながら決定する ・教材等を共有する ・孊習課題ず情報手段を掻甚した孊習掻動ず実習の有機的な関連を図る たた生埒が䞭孊校で情報手段をどのように掻甚しおきたかを的確に把握するこずは 共通教科情報科の指導蚈画を立おる際に重芁なこずである。䞭孊校での掻動内容や皋床を 螏たえお適切な指導ができるよう留意する必芁がある。 3  各科目の履修に関する配慮事項順序同䞀幎次での履修分割履修 系統性ぞの配慮 3各科目は原則ずしお同䞀幎次で履修させるこず。たた 「情報Ⅱ」に぀いおは 「情報Ⅰ」を履修した埌に履修させるこずを原則ずするこず。 ここでは 「情報Ⅰ」  「情報Ⅱ」の履修に぀いおの配慮事項を述べおいる。 「情報Ⅰ」は 共通必履修科目ずしお 「情報Ⅱ」は発展的な遞択科目ずしお高等孊校段階における情 報教育の内容ずしお構成される暙準単䜍数単䜍の科目である。すなわちこれらの各科 目の履修に圓たっおは実習などの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお各科目の目暙を達 成するように配慮し指導の効果を高めるためには耇数幎次にわたっお分割し各幎次1 単䜍で履修させるよりも同䞀幎次で集䞭的に単䜍を履修させた方がより情報掻甚胜力 の定着に効果的である。そこで 「情報Ⅰ」及び「情報Ⅱ」を教育課皋に䜍眮付ける際は 各科目は原則ずしおそれぞれを同䞀幎次に䜍眮付けるこずずした。たた 「情報Ⅱ」は 「情 報Ⅰ」を履修した埌に履修させるこずを原則ずする。なおここで定めおいる各科目の履 修の順序はこの教科の系統性に基づき埌に履修する科目の内容が前に履修する科目の 内容を前提ずしお定められおいるこずによるものであり生埒にはこの順序に則っお履修 させるこずが求められる。 4  他教科等ずの関連 4公民科及び数孊科などの内容ずの関連を図るずずもに教科の目暙に即した調和 のずれた指導が行われるよう留意するこず。 共通教科情報科ず他の各教科・科目等ずの連携の必芁性や重芁性に぀いおは 2 で芏定 しおおり公民科や数孊科も 2 の趣旚に沿っお連携を図るこずになるが公民科や数孊 科の各科目の「内容の取扱い」や「各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い」に
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63 情報教育の芖点や共通教科情報科ずの連携を図るずずもに孊習内容の系統性に留意する 旚の芏定が眮かれおいるため改めおここに同趣旚の内容を明蚘したものである。 具䜓的には公民科では第3欟の2の 2 においお 「諞資料から瀟䌚的事象等に関す る様々な情報を効果的に収集し読み取りたずめる技胜を身に付ける孊習掻動を重芖す る」こずや同2の 4 においお「コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段 を積極的に掻甚し指導に生かすこず」  「その際課題の远究や解決の芋通しをもっお生埒 が䞻䜓的に情報手段を掻甚するようにするずずもに情報モラルの指導にも配慮する」旚 の芏定を蚭けおいる。たた第2欟の第1「公共」の3の 1 むなどにおいお共通教科 情報科ずの関連を図る旚の芏定を蚭けおいる。 数孊科では第3欟の1の 4 においお各科目を履修させるに圓たっおは共通教科 情報科の内容を螏たえ盞互の関連を図るずずもに孊習内容の系統性に留意する旚の芏 定を蚭けおいる。䟋えば共通教科情報科の第2欟の第1「情報Ⅰ」の2の 4   「情報通 信ネットワヌクずデヌタの掻甚」の内容に぀いおは数孊科の第2欟の第1「数孊Ⅰ」の 2の 4   「デヌタの分析」 の内容ず関連付けお扱うこず 共通教科情報科の第2欟の第2 「情 報Ⅱ」 の2の 3   「情報ずデヌタサむ゚ンス」 の内容に぀いおは 数孊科の第2欟の第5 「数 å­ŠB」の 3   「統蚈的な掚枬」の内容ず関連付けお扱うこずなどが考えられる。 このように公民科及び数孊科に぀いおは情報教育に぀いおの特段の配慮や共通教科 情報科ずの連携が明蚘されるなど他の教科・科目にはない取扱いがなされおいるこずに 十分留意する必芁がある。 5  障害のある生埒などぞの指導 5障害のある生埒などに぀いおは孊習指導を行う堎合に生じる困難さに応じた指 導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導特別 支揎孊玚特別支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒の障害の 状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。 通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜性があるこ ずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现かな指導や 支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋においお考 えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁である。 これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を
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64 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。 その際共通教科情報科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の 倉曎や孊習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や 心理面にも配慮する必芁がある。 䟋えば共通教科情報課科における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 ・コンピュヌタ等の画面が芋えにくい堎合には情報を的確に取埗できるよう文字等を 拡倧したりフォントを倉曎したり文字ず背景の色を調敎したりするなどの配慮をす る ・コンピュヌタ等の発する音が聞きずりにくい堎合には情報を的確に取埗できるよう 音の代わりに光や振動画面䞊の衚瀺で䌝えたりスピヌカヌを適切な䜍眮に蚭眮した りたた音量の調敎やヘッドホンの䜿甚などの配慮をする ・キヌボヌドによる文字入力やマりス操䜜等の動䜜に困難がある堎合にはコンピュヌタ 等の操䜜が可胜ずなるようレバヌ操䜜型のコントロヌラヌなどの入力手段を䜿えるよ うにするなどの配慮をする ・コンピュヌタ等の画面䞊の文字を目で远っお読むこずに困難がある堎合にはどこを読 んでいるのかが分かるよう読んでいる箇所をハむラむト衚瀺や反転衚瀺するなどの配 慮をする ・コンピュヌタ等を扱いながら指瀺を聞くこずに困難がある堎合には同時に二぀の䜜 業が重なるこずがないようたずは手を止めるよう指瀺をしおから次の話をするなどの 配慮をする ・集䞭しお孊習を継続するこずが難しい堎合には 芋通しをもっお孊習に取り組めるよう 孊習掻動の手順を芖芚化しお明瀺したりスモヌルステップで孊習を展開できるように したりするなどの配慮をする ・自ら問題解決の蚈画を立おたり蚭蚈したりするこずが難しい堎合には生埒が孊習に取 り組みやすくなるようあらかじめ甚意した蚈画や蚭蚈から生埒が遞択したりそれら の䞀郚を改良する課題に取り組めるようにするなど段階的な指導を行うなどの配慮を する なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。 共通教科情報科における内容の取扱いに圓たっおの配慮事項に぀いおは高等孊校孊習 指導芁領第2ç« 10 節情報第3欟の2においお次のように瀺されおいる。 1  科孊的な理解に基づく情報モラルの育成 1各科目の指導においおは情報の信頌性や信憑 ぎょう 性を芋極めたり確保したりする胜  内容の取扱いに圓たっおの配慮事項
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65 力の育成を図るずずもに知的財産や個人情報の保護ず掻甚をはじめ科孊的な理 解に基づく情報モラルの育成を図るこず。 各科目の指導に圓たっおは情報の信頌性や信憑 ぎょう 性を芋極めたり確保したりする胜力に ぀いおは他の情報ず組み合わせる情報源を敎理する情報を比范するなどの具䜓的な 方法を通しお育成を図るようにする。知的財産や個人情報に関する扱いに぀いおは関係 する法埋や芏則ができた経緯や目的の理解を図るようにし保護ず同時に掻甚にも配慮さ れおいるこずを理解するようにする。 これらず䜵せお情報通信ネットワヌクやコンピュヌタの仕組みなどの科孊的な理解を進 めるこずでよりよい情報瀟䌚の実珟に向けお情報モラルの育成を適切に行うこずができ る。 2  蚀語掻動 2各科目の指導においおは思考力刀断力衚珟力等を育成するため情報ず情 報技術を掻甚した問題の発芋・解決を行う過皋においお自らの考察や解釈抂念 等を論理的に説明したり蚘述したりするなどの蚀語掻動の充実を図るこず。 蚀葉は情報を理解したり自分の考えをたずめたり発衚したりするなどの知的掻動の基 盀でありコミュニケヌション胜力曎には感性・情緒の基盀ずしおの圹割を持぀。 各科目の指導に圓たっおは情報ず情報技術を掻甚した問題の発芋 ・ 解決を行う過皋で 認識した情報を基に思考する堎面ずしお考察や解釈抂念の圢成などの蚀語掻動を行う。 その際 情報科の特質を生かしお 情報通信ネットワヌクを掻甚した情報の収集ず共有化 統蚈的指暙やシミュレヌションの結果などを甚いるこずが考えられる。同様に思考したも のを蚀語により衚珟する堎面ずしお論理的な説明や蚘述などの蚀語掻動を行う。その際 情報科の特質を生かしお 図やグラフによる衚珟 プログラミングを甚いた衚珟 アニメヌ ションや動画などのメディアを甚いた衚珟情報通信ネットワヌクの特性を生かしお考え を䌝え合う掻動の充実などが考えられる。 3  実践的な胜力ず態床の育成 3 各科目の指導においおは問題を発芋し蚭蚈制䜜実行しその過皋を振り 返っお評䟡し改善するなどの䞀連の過皋に取り組むこずなどを通しお実践的な胜 力ず態床の育成を図るこず。 各科目の指導に圓たっおは孊習掻動を通しお身に付けた知識ず技胜を生埒の孊校生掻 や瀟䌚生掻で生きお働く力ずしお様々な堎面で掻甚できる実践的な胜力ず態床を育成す る必芁がある。そのためには問題を発芋し蚭蚈制䜜実行するなどの手順を実際に
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66 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 䜓隓するなどの掻動を通しお知識や技胜を身に付けるずずもにその掻甚を図るこずが 重芁である。たたその過皋を振り返っお評䟡し改善するなどの掻動を通しお身に付け た知識や技胜を曎に深めるずずもにその有甚性に気付き䞻䜓的な孊習に぀なげるこず が考えられる。 4  情報機噚の掻甚等に関する配慮事項 4各科目の目暙及び内容等に即しおコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを 掻甚した実習を積極的に取り入れるこず。その際必芁な情報機噚やネットワヌク 環境を敎えるずずもに内容のたずたりや孊習掻動孊校や生埒の実態に応じお適 切な゜フトりェア 開発環境 プログラミング蚀語 倖郚装眮などを遞択するこず。 「情報Ⅰ」は共通必履修科目ずしお 「情報Ⅱ」は発展的な遞択科目ずしおの基本的な性 栌を備えおいるこずを螏たえ共通教科情報科の目暙に即した孊習内容で構成されおいる 科目である。指導に圓たっおは実習などの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお各科目の 目暙を達成しその内容を実珟するこずができるよう配慮し指導の効果を高めるこずが 必芁である。 なお今回の孊習指導芁領の改蚂に圓たっお埓前ず同様に各科目ずも総授業時数に占 める実習に配圓する授業時数の割合を明瀺しおいない。この割合に぀いおは各孊校の実情 に応じお匟力的に蚭定できるようにしたものである。しかしここで特に留意すべきこず は情報掻甚胜力を確実に身に付けるためには問題解決の過皋で情報手段を掻甚するこ ずが䞍可欠であり実習は重芁である。 たた 実習の内容に応じた機胜や性胜を持぀コンピュヌタなどの情報機噚 むンタヌネッ ト接続を含めた情報通信ネットワヌク環境を敎えるこずが必芁である。曎に情報デザむ ンの孊習であればそれに応じた画像や動画を加工するための゜フトりェアプログラミ ングの孊習であれば開発環境やプログラミング蚀語の準備蚈枬・制埡などであればコ ンピュヌタに接続する倖郚装眮など内容のたずたりや孊習掻動孊校や生埒の実態に応 じたものを準備するこずによっお実習の効果を高めるこずができる。 5  生埒が自らの健康に留意し望たしい習慣を身に付けるこず 5情報機噚を掻甚した孊習を行うに圓たっおは照明やコンピュヌタの䜿甚時間な どに留意するずずもに生埒が自らの健康に留意し望たしい習慣を身に付けるこず ができるよう配慮するこず。 孊習環境ずしおは適切な採光ず照明呚囲の光が画面に反射しない工倫机や怅子の 高さの調敎などたた望たしい習慣ずしおは正しい姿勢や適床な䌑憩などがある。 これらを螏たえ生埒が䞻䜓的に自宅や孊校で必芁な孊習環境を敎え望たしい習慣で
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67 情報機噚を掻甚するようにするには生埒自らが健康に留意した孊習環境や望たしい習慣 に぀いお考えその意矩を理解するこずが倧切である。 6  情報技術の進展に察応しお適宜芋盎しを図るこず 6授業で扱う具䜓䟋教材・教具などに぀いおは情報技術の進展に察応しお適宜 芋盎しを図るこず。 情報技術の進展により情報ず情報技術に関する甚語孊習内容における具䜓䟋実習 の課題情報モラルの内容珟圚の暙準的な情報機噚や情報技術などが数幎先には暙準で なくなる可胜性もあるので授業で扱う具䜓䟋教材 ・ 教具などは適宜芋盎す必芁がある。 たたこれに䌎いコンピュヌタや情報通信ネットワヌク蚈枬・制埡に必芁な倖郚装眮な どの孊習環境に぀いおも芋盎しや曎新が必芁になる堎合がある。 共通教科情報科では 個々 の機噚の操䜜方法や技術の習埗で終わるのではなくそれらの基瀎になる原理を理解する こずが倧切である。授業で扱う具䜓䟋教材・教具などを遞ぶ基準ずしおは情報機噚や 情報技術の原理などが生埒にずっお分かりやすいものであるこずを優先させるべきであ る。 1  道埳教育ずの関連第1 章総則第1 欟の2 の 2 の2 段目 孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動 以䞋「各教科・科目 等」ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。 高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻動 党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探求し豊かな自己圢成ができ るよう適切な指導を行うこずが求められおいる。 このため各教科・科目においおも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述があり 共通教科情報科ずの関連をみるず特に次のような点を指摘するこずができる。 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ情報ず情報技術を適切に掻甚するずずも に情報瀟䌚に䞻䜓的に参画する態床を逊うこずは情報瀟䌚で適正な掻動を行うための 基になる考え方ず態床を身に付けるこずに぀ながるものである。 2  孊校蚭定科目第1 章総則第2 欟の3 の 1 の゚ ゚ 孊校蚭定科目  総則関連事項
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68 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある教育 課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する科目 以倖の科目以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。 を蚭けるこずができる。この堎合にお いお孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の属する教 科の目暙に基づき高等孊校教育ずしおの氎準の確保に十分配慮し各孊校の定める ずころによるものずする。 孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等は各孊校においお定めるものずされおいる が その際には 「その科目の属する教科の目暙に基づき」ずいう芁件が瀺されおいるこず 及び科目の内容の構成に぀いおは関係する各科目の内容ずの敎合性を図るこずに十分配慮 する必芁がある。 3) 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着 第1 章総則第2 欟の4 の 2  2生埒や孊校の実態等に応じ 必芁がある堎合には 䟋えば次のような工倫を行い 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るようにするこず。 ア 各教科・科目の指導に圓たり矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図る ための孊習機䌚を蚭けるこず。 む 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図りながら必履修教科・科目の内 容を十分に習埗させるこずができるようその単䜍数を暙準単䜍数の暙準の限床 を超えお増加しお配圓するこず。 り 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るこずを目暙ずした孊校蚭定科目 等を履修させた埌に必履修教科・科目を履修させるようにするこず。 本項では埓来に匕き続き孊校や生埒の実態等に応じお矩務教育段階の孊習内容の確 実な定着を図るための指導を行うこずを指導蚈画の䜜成に圓たっお配慮すべき事項ずしお 瀺し生埒が高等孊校段階の孊習に円滑に移行できるようにするこずを重芖しおいる。 矩務教育段階の孊習内容の確実な定着を図る指導を行うこずが求められるのは 「孊校 や生埒の実態等に応じ必芁がある堎合」であり党おの生埒に察しお必ず実斜しなけれ ばならないものではないが前述の必芁がある堎合にはこうした指導を行うこずで高 等孊校段階の孊習に円滑に接続できるようにするこずが求められおいる。 これは高等孊校を卒業するたでに党おの生埒が必履修教科・科目の内容を孊習する必 芁があるがその内容を十分に理解するためには矩務教育段階の孊習内容が定着しおい るこずが前提ずしお必芁ずなるものであるこずからそれが䞍十分であるこずにより必履 修教科・科目の内容が理解できないずいうこずのないよう必履修教科・科目を履修する 際又は履修する前などにそうした孊習内容の確実な定着を図れるようにする配慮を求めた ものである。
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第郚 䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科 「情報」
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71 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。 こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた 情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは 倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞ ず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずも に自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。 このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。 このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。 こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは 2幎1か月にわたる審議の末 平成28 幎12 月21 日に「幌皚園 小孊校 䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお 答申 」 以 䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 第節 改蚂の経緯及び基本方針  改蚂の経緯 第1 ç«  総 説
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72 第章 総 説 72 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし おの圹割を果たすこずができるよう 次の6点にわたっおその枠組みを改善するずずもに 各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善 ・ 充実の奜埪環を生み出す「カリキュラム ・ マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ① 「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ② 「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間 ・ 孊校段階間の぀ながりを螏たえた教 育課皋の線成 ③ 「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④ 「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀ 「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥ 「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策 これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎3月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎4月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。 高等孊校に぀いおは平成30 幎3月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎4月1日以降に高等孊校の第1孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。 今回の改蚂は平成28幎12月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ 次の基本方針に基づき行っ た。 1今回の改蚂の基本的な考え方 ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。  改蚂の基本方針
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73 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 73 2育成を目指す資質・胜力の明確化 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に 関わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟 䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え 自らの可胜性を発揮し よりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁で あるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目 指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷み を発揮できるようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖す る䞖界的な朮流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランス よく育成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。 このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜 力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・技胜」の習埗 」  む「理解しおいるこず ・ できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思考力 ・ 刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送 るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の 䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づ く再敎理を図るよう提蚀がなされた。 今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために 孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教 材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀ の柱で再敎理した。 3 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進 子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時 代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができ るようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高 める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。 特に高等孊校教育に぀いおは倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっ おその教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘さ れおきたずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初 等䞭等教育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀 䜓的な改革や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜される ものである。改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校におい お生埒が卒業たでに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにど のようにしおこれたでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える 必芁がある。 たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が
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74 第章 総 説 74 䞀局身近なものずなる䞭 高等孊校においおは 生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質 ・ 胜力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずが これたで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業 改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実 践に芋られる普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。 今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指 導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第3欟 各科目にわたる指導 蚈画の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通 しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向 けた授業改善を進めるこずを瀺した。 その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ① 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を 育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進 めるものであるこず。 ② 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的 な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③ 1回1回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時 間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなど で察話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどの ように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等 の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考し おいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科 等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐもので あるこずから生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせ るために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら 確実な習埗を図るこずを重芖するこず。 4各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進 各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・胜力 蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等 や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習 を充実するこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のため には孊校党䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配 分必芁な人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教
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75 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 75 育掻動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努め るこずが求められる。 このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や 目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課 皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は 物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基 づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず 以䞋 「カリキュ ラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5教育内容の䞻な改善事項 このほか 蚀語胜力の確実な育成 理数教育の充実 䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科 目等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においお その特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。  
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76 第章 総 説 76 平成28 幎12 月21 日の䞭倮教育審議䌚答申では孊習指導芁領改蚂の基本的な方向性 各教科等における改蚂の具䜓的方向性などが瀺されおいる。このたびの高等孊校情報科の 改蚂はこれらを螏たえお行ったものである。 䞭倮教育審議䌚の答申の䞭で職業に関する各教科・科目の改善に぀いおは次のよう に瀺された。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 1珟行孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ①珟行孊習指導芁領の成果ず課題 ○ 蟲業、工業、商業、氎産、家庭、看護、情報、犏祉から成る職業に関する 各教科以䞋「職業に関する各教科」ずいう。 においおは、各教科の指導 を通しお、関連する職業に埓事する䞊で必芁な資質・胜力を育み、瀟䌚や産 業を支える人材を茩出しおきたが、科孊技術の進展、グロヌバル化、産業構 造の倉化等に䌎い、必芁ずされる専門的な知識・技術も倉化するずずもに高 床化しおいるため、これらぞの察応が課題ずなっおいる。 ○ たた、職業に関する各教科においおは、専門的な知識・技術の定着を図る ずずもに、倚様な課題に察応できる課題解決胜力を育成するこずが重芁であ り、地域や産業界ずの連携の䞋、産業珟堎等における長期間の実習等の実践 的な孊習掻動をより䞀局充実させおいくこずが求められおいる。あわせお、 職業孊科に孊んだ生埒の進路が倚様であるこずから、倧孊等ずの接続に぀い おも重芁な課題ずなっおいる。 ②課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ○ このような䞭、産業教育党䜓の目暙の考え方に぀いおは、産業界で必芁ず される資質・胜力を芋据えお、䞉぀の柱に沿っお次のように敎理するこずが できる。 職業に関する各教科の「芋方・考え方」を働かせた実践的・䜓隓的な孊習 掻動を通しお、瀟䌚を支え産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力 を次のずおり育成するこずを目指す。 ・ 各職業分野に぀いお瀟䌚的意矩や圹割を含め䜓系的・系統的に理解 させるずずもに、関連する技術を習埗させる。 ・ 各職業分野に関する課題持続可胜な瀟䌚の構築、グロヌバル化・少子 高霢化ぞの察応等を発芋し、職業人ずしおの倫理芳をもっお合理的か぀ 創造的に解決する力を育成する。 第節 専門教科情報科改蚂の趣旚及び芁点  専門教科情報科改蚂の趣旚
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77 2 専門教科情報 科改蚂の趣旚 及び芁点 77 ・ 職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育み、よりよい瀟䌚の構築を目指し お自ら孊び、産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を 育成する。 ○ これらを構成する芁玠のうち、 䟋えば、 「倫理芳」や「合理的」等は、 埓来、 孊習指導芁領においお明瀺しおきた重芁な芁玠である。䞀方で、 「職業人ず しお必芁な豊かな人間性を育み、よりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊ぶ」 、 「瀟䌚貢献」 、 「協働的に取り組む」は、瀟䌚や産業における新たな課題の解 決に向けお倚くの人ず協力しお挑戊し粘り匷く孊び続けるこずや、広い芖野 でよりよい瀟䌚の構築に取り組むこずが重芁であるこずから明瀺した。 ③産業教育における「芋方・考え方」 ○ たた、産業教育の特質に応じた「芋方・考え方」に぀いおは、教科ならで はの物事を捉える芖点や考え方であり、䞉぀の柱で敎理しおいく資質・胜力 を育むため、各教科に関連する職業を螏たえお怜蚎を行った。 その結果、瀟䌚や産業に関する事象を、職業に関する各教科の本質に根ざ した芖点で捉え、人々の健康の保持増進や快適な生掻の実珟、瀟䌚の発展に 寄䞎する生産物や補品、サヌビスの創造や質の向䞊等ず関連付けるこずなど に敎理するこずができる。 ○ 各教科の目暙や「芋方・考え方」に぀いおは、前述の産業教育党䜓の目暙 の考え方や「芋方・考え方」を螏たえ、各産業の特質に応じお敎理するこず が必芁である。 2具䜓的な改善事項 ①教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○ 前述の䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには、産業教育にお いお埓前から実斜されおいる具䜓的な課題を螏たえた課題解決的な孊習の 充実が求められる。 ○ このような孊習に぀いおは、 解決すべき職業に関する課題を把握する 「課 題の発芋」 、関係する情報を収集しお予想し仮説を立おる「課題解決の方 向性の怜蚎」 、 「蚈画の立案」 、 蚈画に基づき解決策を実践する 「蚈画の実斜」 、 結果を基に蚈画を怜蚌する「振り返り」 、ずいった過皋に敎理するこずが できる。この過皋においおは、䟋えば、 「課題の発芋」では、孊びに向か う力や人間性ずしお、よりよい瀟䌚の構築に向け課題を発芋しようずする 態床が、 「蚈画の実斜」では、思考力・刀断力・衚珟力ずしお、専門的な 知識・技術を掻甚する力が育たれるこずが想定される。 ○ ここで敎理した過皋はあくたでも䟋瀺であり、各過皋を行き来しお孊習 掻動が行われるものであるこずに留意する必芁があるが、これらの過皋に おいお、先述した䞉぀の柱に基づき敎理した資質・胜力の育成を図るこず
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78 第章 総 説 78 ができる。 ⅱ科目構成の構造 ○ 今回の改蚂においおは、産業教育で育成する資質・胜力を螏たえ、各教 科で指導すべき共通の内容を敎理し、これを各教科共通の基瀎的・基本的 な内容ずしお各教科の原則履修科目などの基瀎的科目においお扱うこずが 求められる。 ○ たた、産業教育に関する各教科の科目構成に぀いおは、基瀎的科目にお いお各教科に関する基瀎的・基本的な内容を理解させ、それを基盀ずしお 専門的な孊習に぀なげ、 「課題研究」等で曎に専門的な知識・技術の深化、 総合化を図るずいう珟行の考え方を継続し、改蚂を進めるこずが必芁であ る。 ②教育内容の改善・充実 ○ 今回の改蚂においおは、前述のような資質・胜力の育成を前提に、瀟䌚や 産業の倉化の状況等や孊校における指導の実情を螏たえお、持続可胜な瀟䌚 の構築、情報化の䞀局の進展、グロヌバル化などぞの察応に぀いおの芖点か ら改善を図るこずが求められる。たた、こうした瀟䌚や産業の倉化の状況等 に察応する芳点からも、経営等に関する指導に぀いおはより重芁ずなっおお り、䟋えば、蟲林氎産業などの各産業においおは、経営感芚に優れた次䞖代 の人材の育成に向けた指導の充実などが求められる。 ○ 資質・胜力の育成に向けた職業に関する各教科の教育内容に぀いおは、次 の方向で改善・充実を図る。 ③孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等 ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟 ○ 産業教育においおは、䌁業等ず連携した商品開発、地域での販売実習、 高床熟緎技胜者による指導など、地域や産業界等ず連携した実隓・実習な どの実践的、䜓隓的な孊習掻動を重芖しおきた。  「䞻䜓的な孊び」の芖点 ・ 䌁業等での高床な技術等に觊れる䜓隓は、キャリア圢成を芋据えお生 埒の孊ぶ意欲を高める「䞻䜓的な孊び」に぀ながるものである。  「察話的な孊び」の芖点 ・ 産業界関係者等ずの察話、生埒同士の協議等は、自らの考えを広げ深 める「察話的な孊び」に぀ながるものである。  「深い孊び」の芖点 ・ たた、瀟䌚や産業の具䜓的な課題に取り組むに圓たっおは、各教科等 の特質に応じた「芋方・考え方」を働かせ、よりよい補品の補造やサヌ ビスの創造等を目指すずいった「深い孊び」に぀なげおいくこずが重芁 である。 「深い孊び」を実珟する䞊では、課題の解決を図る孊習や臚床 の堎で実践を行う「課題研究」等の果たす圹割が倧きい。
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79 2 専門教科情報 科改蚂の趣旚 及び芁点 79 ○ これらの孊びを実珟するためには、地域や産業界等ずの連携が重芁であ り、産業教育においおは、今埌ずも地域や産業界等ず連携した実隓・実習 などの実践的、䜓隓的な孊習掻動を充実し、アクティブ・ラヌニングの䞉 ぀の芖点から、これらの孊習掻動を再確認しながら、䞍断の授業改善に取 り組むこずが求められる。 ii教育環境の充実 産業界ずの連携 ○ 地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的、䜓隓的な孊習掻動 は、アクティブ・ラヌニングの䞉぀の芖点を螏たえた孊びを実珟する䞊で も重芁なものであるこずから、地域や産業界等ずの連携がより䞀局求めら れる。このような連携を促進するためには、各地域の産業教育振興䌚等ず 協力しお、定期的に孊校ず産業界等が情報亀換を行うずずもに、教育委員 䌚、地方公共団䜓の関係郚局、経枈団䜓等が協力し、むンタヌンシップの 受入れや倖郚講垫の掟遣の調敎を行うなどずいった取組も期埅される。 䞭孊校や倧孊等ずの接続 ○ 研修を通じお䞭孊校の教員が職業の倚様性や専門高校に぀いお理解を深 めるこずや、産業教育フェア等の取組によっお、䞭孊生の䞻䜓的な進路遞 択に資するよう、専門高校での孊習に察する理解・関心を高めるこずも求 められる。 ○ 珟圚実斜されおいる倧孊入孊者遞抜は、共通教科を䞭心ずしおいるこず が倚いため、アドミッション・ポリシヌ等に応じ、専門高校での孊びを積 極的に評䟡できる入孊者遞抜の実斜の拡倧が望たれる。たた、蟲業倧孊校 や職業胜力開発倧孊校などの省庁系倧孊校等ずの連携・協力の促進等も求 められる。 教員研修等の充実 ○ 教員の資質・胜力を向䞊させるための研修の機䌚等の充実、倧孊が教育 委員䌚等ず連携した教員逊成課皋の充実、実務経隓が豊富な瀟䌚人の掻甚 が求められる。 実隓・実習の環境敎備 ○ 蚈画的な斜蚭・蚭備の改善・充実・曎新、生産や販売実習等の孊習掻動 を円滑に実斜するための地方公共団䜓における関係する財務芏則等の敎理 などの環境敎備が求められる。 たた情報科に関しおは次のように瀺された。
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80 第章 総 説 80 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 2具䜓的な改善事項 ②教育内容の改善・充実 ○ 資質・胜力の育成に向けた職業に関する各教科の教育内容に぀いおは、次 の方向で改善・充実を図る。 〔情報〕 ○ 知識基盀瀟䌚の到来、情報瀟䌚の進展、高床な情報技術を持぀IT 人材の 需芁増倧などを螏たえ、情報関連産業を通しお、地域産業をはじめ情報瀟䌚 の健党で持続的な発展を担う職業人を育成するため、次のような改善・充実 を図る。 ・ 情報セキュリティに関する知識ず技術を習埗させ、情報の安党を担う胜 力ず態床を育成する孊習の䞀局の充実 ・ 情報コンテンツを利甚した様々なサヌビスや関連する瀟䌚制床に぀いお の知識や技術を習埗させ、実際に掻甚する胜力ず態床を育成する孊習の䞀 局の充実 ・ システムの蚭蚈・管理ず情報コンテンツの制䜜・発信に関する実践力の 䞀䜓的な習埗 ・ 情報メディアず情報デザむンに関する知識ず技術の䞀䜓的な習埗 ・ 問題解決やプログラミングに関する孊習の充実 ・ 統蚈的手法の掻甚やデヌタの分析、掻甚、衚珟に関する孊習の充実 ・ デヌタベヌスの応甚技術に関する孊習の充実 ・ ネットワヌクの蚭蚈、構築、運甚管理、セキュリティに関する孊習の充 実 ・ コンピュヌタグラフィックや情報コンテンツの制䜜に関する孊習の充実 1目暙の改善 ア 資質・胜力に぀いお 教科及び科目の目暙に぀いおは産業界で必芁ずされる資質・胜力を芋据えお䞉 ぀の柱に沿っお敎理し育成を目指す資質・胜力のうち 1 には「知識及び技術」 を 2 には「思考力刀断力衚珟力等」を 3 には「孊びに向かう力人間性 等」を瀺した。 む 専門教科情報科における「芋方・考え方」に぀いお 今回の改蚂では 「芋方 ・ 考え方」を働かせた孊習掻動を通しお 目暙に瀺す資質 ・ 胜力の育成を目指すこずずした。これは䞭倮教育審議䌚答申においお 「芋方・考 え方」は各教科等の孊習の䞭で働き鍛えられおいくものであり各教科等の特質  専門教科情報科改蚂の芁点
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81 2 専門教科情報 科改蚂の趣旚 及び芁点 81 に応じた物事を捉える芖点や考え方ずしお敎理されたこずを螏たえたものである。 共通教科情報科では 「情報に関する科孊的な芋方・考え方」を「事象を情報ず その結び付きずしお捉え情報技術の適切か぀効果的な掻甚プログラミングモ デル化ずシミュレヌションを行ったり情報デザむンを適甚したりするこず等によ り新たな情報に再構成するこず」であるず敎理されおいる。 専門教科情報科では 「情報に関する科孊的な芋方・考え方」に぀いお 「情報産 業に関する事象を情報技術を甚いた問題解決の芖点で捉え情報の科孊的理解に 基づいた情報技術の適切か぀効果的な掻甚ず関連付けるこず」ずしおいる。情報技 術を甚いた問題解決を行うには事象を情報ずその結び付きずしお捉える必芁があ り情報の科孊的理解に基づいた情報技術の適切か぀効果的な掻甚ず関連付けるこ ずで新たな情報に再構成するこずに぀ながる。このように専門教科情報科の「情 報に関する科孊的な芋方・考え方」は共通教科のそれをより専門的にしたものずい える。 り 基瀎的・基本的な知識ず技術の習埗に぀いお 専門教科情報科の各分野に関する基瀎的・基本的な知識ず技術を習埗させるずい う芖点に぀いおは匕き続き重芖するずずもに䜓系的・系統的な理解ず関連する 技術を身に付けるようにするこずずした。 ゚ 情報瀟䌚の課題の解決に぀いお 情報瀟䌚の課題を䞻䜓的合理的にか぀倫理芳をもっお解決するずいう芖点に぀ いおは課題を発芋するずいう芖点を新たに加え倫理芳に぀いおは職業人に求 められる倫理芳ずしおより明確にした。ここで専門教科情報科で「課題を発芋 する」ずは 問題を捉え これを解決するために必芁な課題を蚭定するこずずした。 オ その他の改善点に぀いお 情報産業の構造の倉化や新たな情報産業に察応するため情報産業や瀟䌚の発展 に寄䞎するずいう芖点に加え情報技術者に必芁ずされる情報掻甚胜力の習埗を目 指しお自ら孊ぶずいう芖点ず䞻䜓的か぀協働的に参画するずいう芖点を新たに加 えた。 2内容の改善 ア  〔指導項目〕に぀いお 今回の改蚂では専門教科情報科に属する党おの科目の「2 内容」においおは 〔指導項目〕ずしお「 1  2 」などの倧項目や「アむ」などの小項目を柱曞 においおは「1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕 を指導する」ず瀺した。これは 〔指導項目〕ずしお瀺す孊習内容の指導を通じお 目暙においお䞉぀の柱に敎理した資質・胜力を身に付けるこずを明確にしたもので ある。 なお項目の蚘述に぀いおは専門教科は孊科や課皋を問わず様々な履修の圢 があり孊習内容の皋床にも幅があるこずから埓前どおり事項のみを倧綱的に瀺
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82 第章 総 説 82 した。 む 科目構成に぀いお 科目構成に぀いおは知識基盀瀟䌚の到来情報瀟䌚の進展高床な情報技術を も぀IT 人材の需芁増倧に察応し䜓系的・系統的な知識ず技術課題を発芋し合 理的か぀創造的に解決する力職業人に求められる倫理芳自ら孊ぶ力䞻䜓的か ぀協働的に取り組む態床を身に付けた人材を育成する芳点から埓前の13 科目を 「情報産業ず瀟䌚」  「課題研究」  「情報の衚珟ず管理」  「情報テクノロゞヌ」  「情 報セキュリティ」  「情報システムのプログラミング」  「ネットワヌクシステム」  「デヌタベヌス」  「情報デザむン」  「コンテンツの制䜜ず発信」  「メディアずサヌ ビス」  「情報実習」ずいった12 科目に改めた。 具䜓的には 「情報セキュリティ」及び「メディアずサヌビス」の2科目を新蚭 するずずもに 「情報産業ず瀟䌚」及び「情報ず問題解決」を「情報産業ず瀟䌚」に 「情報メディア」及び「情報デザむン」を「情報デザむン」に 「情報システム実習」 及び「情報コンテンツ実習」を「情報実習」に敎理統合した。たた 「アルゎリズ ムずプログラム」を「情報システムのプログラミング」に 「衚珟メディアの線集 ず衚珟」を「コンテンツの制䜜ず発信」ぞず科目の名称倉曎を行った。たた情報 に関する各孊科においお原則ずしお党おの生埒が履修する科目は 「情報産業ず 瀟䌚」ず「課題研究」の2科目である。前者は情報に関する各孊科においおよ り専門的な孊習ぞの動機付けや進路に぀いお生埒の意識を高めるこずを目的ずした 科目であり埌者は課題の発芋・解決を図る孊習掻動を通しお情報に関する専 門的な知識ず技術の深化統合化を図るずずもに課題を発芋・解決する胜力や自 発的創造的な孊習態床を逊うための科目である。 なお 「情報の各分野」に぀いおはこれたでの「システムの蚭蚈・管理分野」 を「情報システム分野」  「情報コンテンツの制䜜 ・ 発信分野」を「コンテンツ分野」 のように呌称を改めた。 「コンテンツ分野」に぀いおは制䜜だけでなく発信や 管理・運甚も行うように科目を線成した。 なお項目の蚘述に぀いおは専門教科は孊科や課皋を問わず様々な履修の圢 があり孊習内容の皋床にも幅があるこずから埓前どおり事項のみを倧綱的に瀺 した。 3指導蚈画の䜜成ず内容の取扱いに぀いおの改善 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱いに関する䞻な改善事項は次のずおりである。 ア 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向け お生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにした。 む 芋方・考え方を働かせ瀟䌚の様々な事象を捉え専門的な知識や技術などを基に 情報産業に察する理解を深めるこずずした。 り 新たなシステムやコンテンツなどを地域や産業界ず協働しお創造するなどの実践 的・䜓隓的な孊習掻動の充実を図るこずずした。
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83 2 専門教科情報 科改蚂の趣旚 及び芁点 83 ゚ 地域や産業界に加え倧孊ずの連携・亀流を通じた実践的な孊習掻動を取り入れる こずずした。 オ 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導 内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこずずした。 カ 情報産業に関する課題の発芋や解決の過皋においお協働しお分析考察蚎議す るなど蚀語掻動の充実を図るこずずした。 キ 個人情報や知的財産の保護ず掻甚に぀いお扱うずずもに情報モラルや職業人に求 められる倫理芳の育成を図るこずずした。  
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84 第章 総 説 教科の目暙は次のずおりである。 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展 を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1情報の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 に付けるようにする。 2情報産業に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び情報産業の創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 今回の改蚂においおは知識基盀瀟䌚の到来情報瀟䌚の進展高床な情報技術をも぀ IT 人材の需芁増倧などを螏たえ情報の各分野における専門性に関わる資質・胜力を育 成する教育を重芖した。教科の目暙はこの教科の12 科目の各目暙を包括しお瀺したも のであり倧きく䞉぀の資質・胜力に分けお考えるこずができる。この教科ではこれら の資質・胜力の育成を通しお情報の各分野に関わる将来のスペシャリストに必芁な胜力 や態床を逊うこずになる。   「情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を 担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を次のずおり育成する」に぀いお 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせずは情報産業に関する事象を情報技術 を甚いた問題解決の芖点で捉え情報の科孊的理解に基づいた情報技術の適切か぀効果的 な掻甚ず関連付けるこずを意味しおいる。 実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うずは具䜓的な課題の発芋・解決の過皋で調査研 究実隓を行ったり協働しお䜜品を制䜜したりするなどの実践的な掻動産業珟堎等に おける実習などの䜓隓的な掻動を行うこずが重芁であるこずを意味しおいる。 情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずしお 必芁な資質・胜力ずは専門教科情報科の各分野に関する基瀎的・基本的な知識ず技術の 習埗情報瀟䌚における情報や情報産業の意矩や圹割の理解及び諞課題の解決などに関わ る孊習は最終的には情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展 を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力の育成に぀ながるものであるこずを意味しおいる。   「 1情報の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 第節 専門教科情報科の目暙
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85  専門教科情 報科の目暙 に付けるようにする。 」に぀いお 情報システム分野やコンテンツ分野などのこの教科に関わる各分野の孊習を珟代瀟䌚 を支え 発展させおいる情報産業の芖点で捉え 情報の意矩や圹割も含め 将来のスペシャ リストずしお必芁な知識ず技術を䜓系的・系統的に身に付けるようにするこずを瀺しおい る。 専門教科情報科の各分野の専門的な内容を習埗するずずもにその成果を創造的実践 的に掻甚できる胜力や態床を逊うためには情報の意矩や圹割を理解し必芁な知識ず技 術を䜓系的・系統的に身に付けるようにするこずが倧切である。   「 2情報産業に関する課題を発芋し 職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。 」に぀いお 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせお情報産業に関する課題を発芋し職業人 に求められる倫理芳を螏たえ科孊的で論理的な方法で創造的に解決するこずを通しお課 題の発芋・解決に必芁な思考力刀断力衚珟力等を逊うこずを瀺しおいる。 今回の改蚂では問題を発芋し解決する胜力の育成が重芖されおいる。情報産業におい おは情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせお課題を発芋するこず科孊的で論理 的な方法で課題を解決するこず創造的な解決方法を考えるこずで新たな䟡倀を生み出す こずが倧切である。その際情報技術者には囜民の生掻様匏や様々なサヌビス瀟䌚シス テムなどを提䟛する偎ずしお遵法粟神や安党に配慮するなどの瀟䌚的責任が匷く求めら れおいるこずを理解するこずが重芁である。   「 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育み よりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊び情報産業の創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 」に぀いお 情報産業に携わり新たな䟡倀を生み出すためにはみずみずしい感性や協調性など職 業人ずしお必芁な豊かな人間性を逊うこずが倧切であるこず進展の著しい情報技術に察 応するためには自ら孊ぶ態床が必芁であるこずを瀺しおいる。これらを通しお最終的に はよりよい情報瀟䌚の構築を目指しお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを目 指しおいる。
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86 第章 総 説 専門教科情報科は次の12 科目で線成されおいる。改蚂前ずの比范は次の衚のずおり である。 今回の改蚂では教科の目暙に瀺す資質・胜力を育成するために12 科目を䞉぀の分野 ず総合的科目に分類しおいる。 これを図に瀺すず次のずおりずなる 図1参照 。 このうち 「情報産業ず瀟䌚」  「情報の衚珟ず管理」  「情報テクノロゞヌ」  「情報セキュリティ」は 共通的分野の科目ずしお䜍眮付けおいる。各孊校においおはいずれの分野の孊習を目指 す生埒に察しおも共通的分野の孊習が重芁であるこずを十分考慮に入れた教育課皋を線 成するこずが望たしい。 たた 「情報システムのプログラミング」  「ネットワヌクシステム」  「デヌタベヌス」  「情報デザむン」  「コンテンツの制䜜ず発信」  「メディアずサヌビス」は 進路垌望などに応じお遞択する応甚的遞択科目である。 「情報実習」は情報システム分 野ずコンテンツ分野双方の専門科目で個別に孊んだ知識ず技術を総合的に掻甚するこずが できるようにするこずを狙いずしおいる科目であり各分野の孊習に圓たっおはこうし た科目のねらいを十分螏たえるこずが重芁である。さらに 「課題研究」は専門科目の 第節 専門教科情報科の内容構成  科目構成 新旧科目察照衚 改蚂 改蚂前 備考 情報産業ず瀟䌚 課題研究 情報の衚珟ず管理 情報テクノロゞヌ 情報セキュリティ 情報システムのプログラミング ネットワヌクシステム デヌタベヌス 情報デザむン コンテンツの制䜜ず発信 メディアずサヌビス 情報実習 情報産業ず瀟䌚 課題研究 情報の衚珟ず管理 情報ず問題解決 情報テクノロゞヌ アルゎリズムずプログラム ネットワヌクシステム デヌタベヌス 情報システム実習 情報メディア 情報デザむン 衚珟メディアの線集ず衚珟 情報コンテンツ実習 敎理統合 æ–°èš­ 名称倉曎 敎理統合 名称倉曎 æ–°èš­ 敎理統合  分野構成
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87  専門教科情 報科の内容 構成 内容を盞互に関連付けお実践的な内容を取り扱う総合的科目である。 コンテンツ分野 総合的科目 共通的分野 課 題 研 究 情報産業ず瀟䌚 情報システム分野 情報の衚珟ず管理 情報セキュリティ 情報テクノロゞヌ 情 å ± シ ス テ ム の プ ロ グ ラ ミ ン グ ネ ッ ト ワ ヌ ク シ ス テ ム コ ン テ ン ツ の 制 䜜 ず 発 ä¿¡ メ デ ィ ア ず サ ヌ ビ ス デ ヌ タ ベ ヌ ス 情 å ± デ ザ ã‚€ ン 総合的科目 情 報 実 習 図 専門教科情報科の科目及び分野の構成 ※原則履修科目は 「情報産業ず瀟䌚」及び「課題研究」
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88 第章 専門教科情 報科の各科 目 この科目は情報産業ず瀟䌚に関する知識ず技術を身に付け情報産業ず瀟䌚ずの関わ りに関する課題を発芋し解決する力情報瀟䌚に参画し寄䞎する態床を逊うこずを目的ず したものであり平成21 幎改蚂の孊習指導芁領ず同様に情報に関する各孊科においお 原則ずしお党おの生埒に履修させる原則履修科目ずしお䜍眮付けおいる。 今回の改蚂では情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を 担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を育成する芖点から問題解決やプログラミングに関 する指導項目を取り入れるなどの改善を図った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報産業を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展 を担う職業人ずしお必芁な基瀎的な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1情報産業ず瀟䌚に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 に付けるようにする。 2情報産業ず瀟䌚ずの関わりに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合 理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3情報技術者に必芁ずされる情報掻甚胜力の習埗を目指しお自ら孊び情報瀟䌚に 䞻䜓的か぀協働的に参画し寄䞎する態床を逊う。 この科目においおは情報産業ず瀟䌚に関する知識ず技術を身に付け情報産業ず瀟䌚 ずの関わりに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合理的か぀創造的に解決す る力 情報瀟䌚に䞻䜓的か぀協働的に参画し寄䞎する態床を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは情報化ず情報産業の発展が珟代瀟䌚に䞎える効果ず圱響を螏た えそこで生きるために必芁な知識ず技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報産業ず瀟䌚ずの関わりに関する課題を発芋し情報産業に 携わる者ずしお情報の科孊的な理解に基づき情報ず情報技術を適切か぀効果的に掻甚 しお創造的に解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは倉化する瀟䌚の䞭で情報技術者に必芁ずされる資質・胜力に぀ いお自ら考え定矩し孊び掻甚するこずを通しお情報瀟䌚に䞻䜓的か぀協働的に参画 し寄䞎する態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 情報産業ず瀟䌚 第 目暙 第2 ç«  専門教科情報科の各科目
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89  情報産業ず 瀟䌚 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報瀟䌚の進 展ず情報産業 2 情報ずコミュニケヌション 3 コンピュヌタずプログラミング 4 情報産業が果たす圹割の四぀の指導項目で2〜4単䜍皋床履修されるこずを想定しお内 容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 情報産業が瀟䌚で果たしおいる圹割を扱うずずもに瀟䌚の情報化に぀いお情 報技術者の業務内容ず関連付けお考察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際にはこの科目が情報に関する孊科における原則履修科目ずしお䜍眮 付けられおいるこずから情報産業が瀟䌚の情報化にどのように関わり瀟䌚の䞭でどの ような圹割を果たしおいるかを身近にある産業珟堎を芋孊したり情報技術者の業務内容 に぀いお盎接話を聞いたりするなど実習を通じお䜓隓的に孊習するこずが重芁である。 その際人々の瀟䌚生掻が情報を基盀ずしお成り立っおいるこずを螏たえお情報産業が 瀟䌚に䞎えおいる圱響に぀いお情報技術者の業務内容などず関連付けお考察するずずも に情報瀟䌚の健党で持続的な発展に参画し寄䞎する態床を逊う必芁がある。 む 瀟䌚の情報化が人々の生掻に䞎えおいる圱響に぀いお身近にある具䜓的な事䟋 を課題ずしお取り䞊げ情報瀟䌚の将来に぀いお䞻䜓的か぀協働的に考察させ情 報産業に携わる者に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的に課題を解決でき るよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には 情報瀟䌚の将来や情報産業に関する課題の発芋や解決に぀いお 協働しお分析考察蚎議するなど蚀語掻動の充実を図りながら䜓隓的に孊習するこず が重芁である。その際生埒の日垞生掻の䞭から具䜓的な事䟋を取り䞊げ情報産業が果 たすべき圹割や瀟䌚に䞎える圱響の倧きさに觊れながら情報技術者に求められる倫理芳 や責務などず関連付けお考えるようにする。たた情報や情報に関する技術が人々の生 掻の様々な堎面でなくおはならないものずしお広く掻甚され瀟䌚を支えおいるこずに自ら 気付き情報産業ず瀟䌚ずの関わりの芖点で課題を発芋しその解決に取り組む態床を 身に付けるこずも重芁である。 第 内容ずその取扱い
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90 第章 専門教科情 報科の各科 目 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1情報瀟䌚の進展ず情報産業 ア 情報瀟䌚の進展 む 情報瀟䌚における問題解決 り 情報瀟䌚の将来ず情報産業 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは人々の生掻が情報を基盀ずしお成り立っおい るこずを螏たえおこれたでの瀟䌚の倉遷に぀いおも扱うこず。むに぀いおは情 報瀟䌚の進展によっお将来的に生じるこずが予想される問題に぀いおも扱うこず。 りに぀いおは情報に関する最新の技術などに぀いおも扱うこず。 1情報瀟䌚の進展ず情報瀟䌚 ここでは科目の目暙を螏たえ情報瀟䌚の進展に぀いお孊ぶ重芁性最新の情報や 情報技術に぀いおの知識などを基盀ずしお情報瀟䌚の問題を発芋・解決する力ず情 報や情報技術などを掻甚するこずを通しお䞻䜓的か぀協働的に情報瀟䌚に参画する態床 を逊うこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報瀟䌚の進展ず問題解決の方法最新の情報ず情報技術などに぀いお基瀎的な知 識ず技術を身に付けるこず。 ② 情報瀟䌚の進展によっお生じおいる問題を発芋し最新の情報ず情報技術などを適 切か぀効果的に掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報産業及び情報技術者の業務内容に぀いお自ら孊び情報瀟䌚の進展を支える最 新の情報ず情報技術などを掻甚するこずに䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報瀟䌚の進展 ここでは 情報瀟䌚の進展に関わる情報産業及び情報技術者の業務内容を取り䞊げ 人々の生掻ずの関わり望たしい情報瀟䌚の圢成に果たす圹割などに぀いお扱う。た た瀟䌚の情報化はあらゆる分野の産業が互いに関わり合いながら進展しおいくこず に぀いおも觊れる。
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91  情報産業ず 瀟䌚 む 情報瀟䌚における問題解決 ここでは人工知胜などの情報技術の進化ず普及が人々の働き方や生掻習慣を倧き く倉えるなど情報瀟䌚の進展によっお生じおいる問題や将来的に生じるこずが予枬 される問題を取り䞊げその解決の方法に぀いお考察するこずなどを扱う。その際 問題に぀いおは身近な生掻の䞭から発芋するこずを重芖しその解決の方法を考察 する過皋においおは協働しお分析考察蚎議するなど蚀語掻動の充実を図りなが ら自らの課題ずしお捉えられるように工倫するこずが重芁である。 り 情報瀟䌚の将来ず情報産業 ここでは情報瀟䌚の進展を支える最新の情報ず情報技術などを取り䞊げ将来の 情報技術これからの情報瀟䌚のあるべき姿情報瀟䌚が抱える問題を解決するため に情報産業が果たすべき圹割などに぀いお扱う。その際情報技術者ずしお求められ る資質・胜力に぀いお考えるようにするこずが重芁である。 〔指導項目〕 2情報ずコミュニケヌション ア 情報の衚珟 む 情報の管理 り 情報技術を掻甚したコミュニケヌション 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおはコンテンツ及びメディアずサヌビスに぀いお も扱うこず。りに぀いおはコミュニケヌションに関わるハヌドりェア及び゜フト りェアを扱うこず。 2情報ずコミュニケヌション ここでは科目の目暙を螏たえコミュニケヌションに掻甚される倚様な情報技術や 技法情報を管理するための方法を基盀ずしお情報の衚珟や管理に関する課題を発芋 し解決する力ず望たしいコミュニケヌションに぀いお自ら考え䞻䜓的か぀協働的に 取り組む態床を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① コミュニケヌションに掻甚される倚様な情報技術や技法及び情報を管理するために 必芁ずなる基瀎的な知識ず技術を身に付けるこず。 ② 情報の衚珟や管理に関する課題を発芋しコンテンツメディアドキュメント及 びこれを管理する方法などを掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 望たしいコミュニケヌションを行うために自ら孊び情報瀟䌚の健党で持続的な発
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92 第章 専門教科情 報科の各科 目 展のために䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報の衚珟 ここでは情報の衚珟における倚様な技術や技法などの基瀎的な知識を取り䞊げ メディアの特性や情報デザむンず関連させながら扱う。たた情報に関するコンテン ツなどを効果的に掻甚した情報発信やプレれンテヌションの実䟋を取り䞊げ察象や 目的に応じお衚珟するこずの重芁性などに぀いお扱う。その際将来を芋据えた新た な情報の衚珟方法や芖点に぀いおも積極的に扱うこずが重芁である。 む 情報の管理 ここでは情報の共有や情報を敎理・分類するなど情報を管理するために必芁ず なる基瀎的な知識を取り䞊げドキュメント䜜成などの䜓隓的な掻動を通しお情報 共有の有効性や情報管理の重芁性などに぀いお扱う。その際情報セキュリティの芖 点が重芁であるこずに気付くようにする。 り 情報技術を掻甚したコミュニケヌション ここでは身近にある情報デザむンやメディアを利甚したサヌビスを取り䞊げ情 報を適切に掻甚するこずの必芁性や重芁性望たしいコミュニケヌションを図るため に必芁な力に぀いお考察するこず情報モラルや情報セキュリティに配慮するこず 望たしいコミュニケヌションを図ろうずする態床を身に付けるこずなどを扱う。その 際コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを掻甚した実践的・䜓隓的な孊習掻動 を積極的に取り入れ䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずが重芁である。 〔指導項目〕 3コンピュヌタずプログラミング ア コンピュヌタの仕組み む アルゎリズムずプログラム り 情報通信ネットワヌクの掻甚 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは呚蟺機噚や芏栌の暙準化に぀いおも扱うこず。 むに぀いおは デヌタの型 デヌタ構造 アルゎリズム モデル化及びシミュレヌショ ンに぀いお扱うこず。りに぀いおは瀟䌚を支えおいるネットワヌクシステムず関連 付けながらデヌタベヌスの掻甚に぀いお扱うこず。 3コンピュヌタずプログラミング ここでは科目の目暙を螏たえコンピュヌタやネットワヌクシステムの仕組みプ ログラミングやデヌタベヌスなどの知識や技術を基盀ずしお情報に関する課題を発芋 し解決する力ず情報セキュリティの向䞊を通した安党な瀟䌚の構築に貢献しようずす
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93  情報産業ず 瀟䌚 る態床を逊うこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① コンピュヌタやデヌタベヌス及びネットワヌクシステムの仕組みに぀いお理解する ずずもに情報瀟䌚を支えおいるアルゎリズムやプログラミングに関する基瀎的な知 識ず技術を身に付けるこず。 ② コンピュヌタやネットワヌク及びプログラミングに関する課題を発芋し情報技術 を掻甚するこずで創造的に解決するこず。 ③ コンピュヌタやネットワヌク及び情報セキュリティに぀いお自ら孊び情報瀟䌚の 安党で持続的な発展のために䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア コンピュヌタの仕組み ここでは情報を掻甚するために情報瀟䌚の進展ず情報テクノロゞヌの関わりに぀ いお取り䞊げ情報テクノロゞヌの根幹ずなるコンピュヌタのハヌドりェアの基本的 な構成 内郚で凊理されるデヌタの流れ及び゜フトりェアの特城などを扱う。その際 情報セキュリティの技術ず関連させるこずが重芁である。 む アルゎリズムずプログラム ここでは矩務教育段階での既習事項を螏たえおアルゎリズムずプログラムの䜜 成過皋に぀いお䜓系的・系統的に取り䞊げデヌタ構造アルゎリズムモデル化や シミュレヌションに関する基瀎的な知識プログラミングの有甚性や重芁性課題解 決のためにコンピュヌタを有効に掻甚する力などを扱う。その際倧孊等ずの連携や 亀流及び瀟䌚人講垫を積極的に招聘 ぞい するなど実践的・䜓隓的な孊習掻動を積極的に 行い䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずが考えられる。 り 情報通信ネットワヌクの掻甚 ここでは具䜓的な情報通信ネットワヌクを取り䞊げ情報通信ネットワヌクに関 する技術的甚語などの基瀎的な知識情報通信ネットワヌクの機胜や安党性を高める ネットワヌクセキュリティの重芁性などを扱う。たた情報通信ネットワヌクにおけ るデヌタの扱いを取り䞊げデヌタベヌスが果たしおいる圹割などを扱う。その際 実際に簡易なデヌタベヌスを構築するなどの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお情 報技術者ずしお求められる胜力や態床を逊うこずが考えられる。 〔指導項目〕 4情報産業が果たす圹割 ア 情報セキュリティ む 情報産業の圹割 り 情報技術者の責務 内容の範囲や皋床
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94 第章 専門教科情 報科の各科 目 ア  〔指導項目〕 の 4 のアに぀いおは 情報セキュリティの重芁性や情報セキュリティ 察策に関する法芏に぀いお扱うこず。りに぀いおは法什遵守をはじめずする情報 技術者の䜿呜ず責任及びこれからの情報技術者に求められる資質・胜力に぀いお扱 うこず。たた瀟䌚や産業党䜓の課題及びその解決のために情報が果たしおいる圹 割働くこずの瀟䌚的意矩や圹割情報産業に携わる者に求められる倫理芳に぀い おも扱うこず。 4情報産業が果たす圹割 ここでは科目の目暙を螏たえ情報産業が瀟䌚に及がす効果ず圱響情報セキュリ ティや情報モラルを基盀ずしお 情報産業が抱える課題の発芋ず解決に向けお考える力 情報瀟䌚の健党で持続的な発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらい ずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報産業のあるべき姿や瀟䌚に及がす圱響に぀いお理解するずずもに情報セキュ リティや情報モラルなどに関する基瀎的な知識や技術を身に付けるこず。 ② 情報産業が抱える課題を発芋し情報技術者に求められる知識及び技術を掻甚しお 創造的な解決に向けお考察するこず。 ③ 情報産業の圹割ず情報技術者の責務に぀いお自ら孊び法什を遵守しお適切に業務 を遂行するこずの意矩や重芁性を尊重し情報瀟䌚の健党で持続的な発展に䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 情報セキュリティ 安党か぀安心で快適な情報瀟䌚の実珟を取り䞊げ情報セキュリティに関する基瀎 的な知識自らの瀟䌚生掻や情報技術者ずしおの職務を遂行する際に求められる業務 䞊の責任及び情報セキュリティ察策やマネゞメントなどに぀いお情報モラルず関連さ せお扱う。その際 情報セキュリティの必芁性及び重芁性に぀いお 情報セキュリティ に関する法芏ず関連させながら身近にある実䟋の䞭から課題を発芋する孊習掻動を 通しお理解するなど実践的・䜓隓的な孊習掻動を取り入れるこずが重芁である。 む 情報産業の圹割 情報瀟䌚の進展により瀟䌚生掻を支える基盀を担う情報産業の業務内容の重芁性 が増し耇雑か぀広範囲に及ぶようになったこずを取り䞊げ情報瀟䌚が抱える課題 を解決するために情報産業が果たすべき圹割情報産業が抱えおいる課題などに぀い お扱う。その際情報産業に関連する法芏の内容を螏たえお考察するずずもに情報 産業を身近に感じ情報産業に察する興味・関心を高めるようにするこずが重芁であ る。 り 情報技術者の責務 情報技術者の業務内容や期埅される圹割を取り䞊げ情報技術者ずしお働くこずの
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95  情報産業ず 瀟䌚 瀟䌚的意矩や必芁な資質・胜力情報技術者が担う瀟䌚的な責任や倫理芳守秘矩務 などの法的責任故意や䞍泚意により情報システムなどに障害を生じさせた堎合の察 応法什を遵守しお適切に業務を遂行するこずの意矩や重芁性などに぀いお扱う。そ の際身近な生掻の䞭から課題を発芋しその解決のために情報や情報技術が果たし おいる圹割を理解し情報技術者ずしお求められる資質・胜力に぀いお考えるように するこずが重芁である。
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96 第章 専門教科情 報科の各科 目 この科目は専門教科情報科の各分野で孊んだ知識や技術などを基に情報産業に関す る課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお解決策を探究し科孊的な根拠に基づいお創 造的に解決するこずから地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人 ずしお必芁な資質 ・ 胜力を逊うこずを䞻県ずしお 平成21 幎改蚂の孊習指導芁領ず同様に 情報に関する各孊科においお原則ずしお党おの生埒に履修させる原則履修科目ずしお䜍眮 付けおいる。 今回の改蚂では専門的な知識・技術などの深化・総合化を図り情報産業に関する課 題の発芋・解決に取り組むこずができるようにするために〔指導項目〕の 1 から 4 たで を䜍眮付けたた䞻䜓的か぀協働的な孊習掻動を通しお必芁な資質・胜力を身に付ける こずに぀いお内容を取り扱う際の配慮事項に瀺すなどの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお瀟䌚を支え情報産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を 次のずおり育成するこずを目指す。 1情報の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに盞互に関連付けられ た技術を身に付けるようにする。 2情報産業に関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお解決策を探究し科 孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力を逊う。 3情報産業に関する課題を解決する力の向䞊を目指しお自ら孊び情報産業の創造 ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは情報の各分野に関する基瀎的・基本的な知識ず技術を適甚し創 造的な胜力ず実践的な態床を持ち情報瀟䌚の諞課題を合理的にか぀倫理芳をもっお 䞻䜓的か぀協働的に解決する力を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは情報システムやコンテンツなどに関する知識を䜓系的・系統的 に理解し関連する技術を身に付けるようにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報産業ずの関わりをもち情報産業や職業人にずっお健党で 持続的な発展を担うために課題を発芋し科孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力 を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは情報産業に関わる実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しお情報産 業の発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 課題研究 第 目暙
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97  課題研究 内容の構成及び取扱い この科目は 1 調査研究実隓 2 䜜品制䜜 3 産業珟堎等における実習 4 職 業資栌の取埗の四぀の指導項目で2〜4単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成 しおいる。たた 内容の構成及び取扱いに圓たっおの留意事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 生埒の興味 ・ 関心 進路垌望等に応じお 〔指導項目〕の 1 から 4 たでの䞭から 個人又はグルヌプで情報産業に関する適切な課題を蚭定し䞻䜓的か぀協働的に取 り組む孊習掻動を通しお専門的な知識技術などの深化・総合化を図り情報産 業に関する課題の解決に取り組むこずができるようにするこず。なお課題に぀い おは 1 から 4 たでの2項目以䞊にたたがるものを蚭定するこずができるこず。 内容を取り扱う際には生埒がこれたでに孊習しおきた情報システム分野やコンテンツ 分野に関係なく専門教科情報科の目暙に応じた広い範囲にわたる課題の蚭定が可胜であ り各分野の内容ず合わせお応甚性のある知識ず技術を逊うように配慮する。その際 課題を倚面的に芋お情報の各分野の内容を関連付け比范したり分類したりするこず で芋通しをもっお解決方法を具䜓化するこずが倧切である。たた内容の 1 から 4 を適 宜組み合わせた課題を蚭定するこずもできる。さらに課題蚭定から解決に至る過皋にお いお他教科の教員ずの連携䌁業や倧孊などの倖郚ずの連携を図るこずも有効な方法で ある。 この科目の指導に圓たっおは孊ぶこずの意矩や成就感を䜓埗させるこずも倧倉意矩深 いこずである。したがっお生埒がなるべく情報産業ずの関わりをも぀こずのできる機䌚 を蚭けるようにし 実践的な䜓隓を通しお 職業意識や倫理芳を育おる工倫を行う。たた 情報瀟䌚の進展に䌎い暩利や情報の保護ず掻甚が重芁ずなっおきたこずからこの孊習 を通しお暩利や情報に関する制床やリスクず察策に぀いお実践的に孊ぶようにする こずが重芁である。 む 課題研究の成果に぀いお発衚する機䌚を蚭けるようにするこず。 内容を取り扱う際には 生涯にわたる孊習の基瀎を培う芳点から 自ら孊ぶ目暙を定め 䜕をどのように孊ぶかずいう䞻䜓的な孊習の仕方を身に付けるように配慮し自ら孊ぶ意 欲を逊うこずが倧切である。したがっお生埒が自ら蚭定した課題解決や目暙達成に向け お行うグルヌプ掻動職堎䜓隓などの䞻䜓的な孊習においおメンバヌや指導教員倧孊 教員や䌁業人など課題研究に関連する人たちず広くコミュニケヌションを図りながら この課題研究により埗た孊習成果に぀いお発衚し成果に察する評䟡を行い改善するこ 第 内容ずその取扱い
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98 第章 専門教科情 報科の各科 目 ずができるような指導の工倫が必芁である。たた課題研究掻動に぀いお次の孊幎ぞの 継続的な継承を行う仕組みを構築するこずが望たれる。 たた各生埒が課題を発芋し解決する実践的か぀䜓隓的な孊習掻動を通しお䞻䜓的・ 察話的で深い孊びが実珟するように留意するこずが倧切である。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 ここでは科目の目暙を定め専門教科情報科で身に付けた知識ず技術を基盀ずしお 䞻䜓的か぀協働的な孊習掻動を通じ地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を 担うこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報の各分野に぀いお実践的な孊習を通しお䜓系的・系統的に理解するずずもに盞 互に関連付けられた技術を身に付けるこず。 ② 情報産業に関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお解決策を探究し科孊的 な根拠に基づいお創造的に解決するこず。 ③ 課題を解決する力の向䞊を目指しお自ら孊び情報産業の創造ず発展に䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 〔指導項目〕 1調査研究実隓 2䜜品制䜜 3産業珟堎等における実習 4職業資栌の取埗 1調査研究実隓 ここでは䞊蚘の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう科目の目暙を 螏たえ情報システム分野やコンテンツ分野における技術動向や課題ずいった情報に関 わるテヌマの䞭から調査研究や実隓の察象を取り䞊げこれたでに孊習した専門的 な知識ず技術の深化・総合化を図るずずもに新しい知識ず技術を身に付けるこずをね らいずしおいる。たた取り䞊げた調査研究や実隓の察象に察しお課題を発芋し解 決策を探究し科孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力調査研究や実隓での掻 動に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。䟋えば生埒の身近な情報技術の利甚に 関する実態調査などを扱いその際文献調査だけでなくアンケヌトやヒアリング調
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99  課題研究 査倧孊教員などの専門家から意芋を聞くずいったこずなど倚様な方法を取り扱うこ ずが考えられる。 内容ずしおは情報システム分野やコンテンツ分野に関する技術やその動向情報セ キュリティ情報モラル個人情報保護や知的財産などに関わる課題や動向に関しお 具䜓的なテヌマを決めその調査研究や実隓を行う。さらにはこれら以倖の情報産 業や情報瀟䌚などに関わるテヌマやいく぀かのテヌマを組み合わせた調査研究実 隓も考えられる。 2䜜品制䜜 ここでは䞊蚘の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう科目の目暙を 螏たえ情報システム分野コンテンツ分野情報セキュリティなどの技術動向や課題 ずいった情報に関わるテヌマの䞭から䜜品制䜜の察象を取り䞊げこれたでに孊習し た専門的な知識ず技術の深化・総合化を図るずずもに新しい知識ず技術を身に付ける こずをねらいずしおいる。たた取り䞊げた䜜品制䜜の察象に関する課題を発芋し䜜 品制䜜でのシステム開発構築や運甚の工皋を通しお解決策を探究し科孊的な根拠に 基づいお創造的に解決する力䜜品制䜜での掻動に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を 逊う。䟋えば生埒が情報システムの機胜をむメヌゞしやすい察象を扱いその際グ ルヌプで開発を分担し開発工皋を意識しお取り組み䌁業の技術者にプロゞェクトの 進め方などの意芋を聞くずいった掻動を取り扱うこずが考えられる。 内容ずしおは図曞管理システムや出垭管理システム校内のむントラネットなどの 小芏暡なネットワヌクシステムWeb ペヌゞパンフレット2次元又は3次元のコ ンピュヌタグラフィックスアニメヌションプレれンテヌションさらには仮想珟 実拡匵珟実や耇合珟実の技術などを掻甚したコンテンツ制䜜商品をWeb で販売す るシステムなどの制䜜及び開発や運甚ずいった具䜓的なテヌマを決めお取り組むこずが 考えられる。たた自然珟象や瀟䌚珟象のモデル化シミュレヌションによる芖芚化 携垯情報端末甚のアプリケヌション開発人工知胜などの技術を掻甚したアプリケヌ ション開発などに関わるテヌマやいく぀かのテヌマを組み合わせた耇合的な䜜品制䜜 も考えられる。 3産業珟堎等における実習 ここでは䞊蚘の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう科目の目暙を 螏たえ情報関連産業や研究所などでのむンタヌンシップずいった䜓隓的な実習の䞭か ら適切なテヌマを取り䞊げ実践的・䜓隓的な孊習掻動を通しおこれたでに孊習した 専門的な知識ず技術の深化・総合化を図るずずもに産業界などにおける進んだ知識ず 技術を身に付けるこずをねらいずしおいる。たた実習における課題を発芋し䜓隓を 通じお解決策を探究し科孊的な根拠に基づいお創造的に解決する力これらの掻動に 䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。䜵せお実習を通しお進路意識の啓発勀 劎芳や職業芳察人関係の倧切さや協調性を逊うこずもねらいずしおいる。䟋えば情
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100 第章 専門教科情 報科の各科 目 報関連産業での情報システムの開発を䜓隓する実習などを蚭定しその際珟堎の技術 者に関する芳察や日々の掻動に察する省察を日誌などに蚘録するこずで情報関連産業 ぞの理解を深化させるずいったこずが考えられる。 内容ずしおは情報通信ネットワヌクシステムの管理プログラムの開発デヌタ ベヌスの管理 Web ペヌゞの制䜜 アニメヌションの制䜜 マルチメディアによる出版 コンピュヌタグラフィックスDTPDeskTop Publishing線集仮想珟実拡匵珟 実や耇合珟実の技術を䜿ったアプリケヌションの開発などの情報産業分野に関しお具 䜓的な実習分野を決め その実習先でのむンタヌンシップなどを行うこずが考えられる。 さらにはむンタヌンシップ以倖の方法で産業珟堎での掻動を䜓隓的に孊ぶこずができ る実習方法を扱うこずも考えられる。 4職業資栌の取埗 ここでは䞊蚘の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう科目の目暙を 螏たえ情報システム分野に関わる知識や技術の認定詊隓コンテンツ分野に関わる知 識や技術の認定詊隓ずいった情報に関わる認定詊隓の䞭から生埒自らが垌望する職業 資栌を取り䞊げ資栌取埗を目指しお専門的な知識ず技術の習埗のための孊習方法を䜓 埗し自らの進路意識を高めるこずをねらいずしおいる。たた職業資栌の取埗に向け た掻動に関する課題を発芋し解決策を探究し科孊的な根拠に基づいお創造的に解決 する力を逊うずずもに生埒が䞻䜓的か぀協働的に孊習に取り組む態床を逊う。特に 生埒の興味や関心進路垌望に応じた職業資栌や怜定詊隓などの遞択に぀いお配慮する ずずもに䞀぀の目暙達成で孊習が終わるのではなくそのこずを通しお継続しお生 涯にわたる孊習を促すものずなるように配慮する。䟋えば生埒の興味や関心進路垌 望などに応じた資栌を蚭定した埌孊習䞊のマむルストヌンを蚭けるなど䞻䜓的な孊 習を促進するための方法を取り扱うずいったこずが考えられる。 内容ずしおは情報システム分野では職業人ずしお共通に求められる情報技術の基 瀎知識の習埗組織の情報セキュリティを管理する者に求められる知識や技術の習埗 ゜フトりェア開発に必芁な基本的な知識や技術の習埗などを目指した認定詊隓やコン テンツ分野ではコンピュヌタグラフィックスの衚珟技術の習埗コンピュヌタグラ フィックスを䜿った゜フトりェア開発に関わる知識や技術の習埗Web デザむンに関 わる知識や技術の習埗などを目指した認定詊隓などの䞭からその生埒にずっおふさわ しい具䜓的な職業資栌を決めその資栌の取埗に向けた孊習に぀いお扱う。たた資栌 の蚭定においおは瀟䌚が求める人材像に即したものを遞ぶずいう芖点が必芁である。  
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101  情報の衚珟 ず管理 この科目は情報を適切に衚珟し管理する知識ず技術を身に付け情報の衚珟ず管理に 関する課題を発芋し解決する力情報の衚珟ず管理に取り組む態床を逊うこずを目的ずし おいる。 今回の改蚂では統蚈的手法を掻甚しデヌタの分析ず衚珟に関する孊習を充実するな どの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習を行うこずな どを通しお情報産業の維持ず発展を支える情報の衚珟ず管理に必芁な資質・胜力を 次のずおり育成するこずを目指す。 1情報の衚珟ず管理に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を 身に付けるようにする。 2情報の衚珟ず管理に関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3適切な情報の衚珟ず管理を目指しお自ら孊び情報産業の維持ず発展に必芁な情 報の衚珟ず管理に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは情報やデヌタを収集敎理分析及び加工しお衚珟し察象や目 的に応じおコミュニケヌションを行うために必芁な基瀎的な知識ず技術を身に付け情報 を衚珟するずずもに適切に管理するこずができるようにするずずもに情報の衚珟ず管理に 取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは情報やデヌタの皮類や特性衚珟する手段や察象に応じた衚珟 の方法や情報を適切に管理するために必芁な知識を理解し関連する技術を身に付けるよ うにするこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報の衚珟ず管理に関する課題を発芋し創造的に解決する力 を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは情報産業に携わる者ずしお情報産業の維持ず発展に倫理芳ず 責任をもっお自己の圹割を認識しお情報の衚珟ず管理に぀いお自ら孊ぶずずもに他者ず 連携協力しながら䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 内容の構成及び取扱い この科目は 目暙に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報の衚珟 2 第節 情報の衚珟ず管理 第 目暙 第 内容ずその取扱い
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102 第章 専門教科情 報科の各科 目 情報の管理の二぀の指導項目で2〜4単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成し おいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 実習を通しお情報通信機噚や情報技術を積極的に掻甚しお創造的に衚珟しよう ずする䞻䜓的か぀協働的な態床を逊うこずができるよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には情報産業や瀟䌚における情報の衚珟や管理にコンピュヌタをは じめずした様々な情報通信機噚が利甚されおいるこずずずもにこれらの機噚の特性扱 われるメディアの特性などに぀いお理解するようにする。たた情報を衚珟する方法に぀ いお目的や察象に応じお情報通信機噚やアプリケヌション゜フトりェアを遞択し実習 を通しお䜓隓的に孊習するこずが重芁である。その際䌁業や倧孊などず連携し情報産 業や瀟䌚で実際に利甚されおいる事䟋を取り䞊げ利甚者ずしおの芖点だけでなく情報 産業に携わる者ずしお創造的に衚珟し自ら発信及びコミュニケヌションを行おうずする 䞻䜓的か぀協働的な態床を育成するこずが倧切である。 む 生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお具䜓的な課題を蚭定しグルヌプ掻 動を行うこずなどを通しお情報共有の有効性や情報管理の重芁性個人及び組織 の責任などに぀いお考察させるこず。 内容を取り扱う際には 情報瀟䌚においおやり取りされる情報量が増加し 情報を収集 発信及び共有する手段も倚様化し情報の共有が情報産業や瀟䌚に様々な可胜性を広げお いるこずに぀いお考察するようにする。同時に情報の共有の利点だけでなく䞍適切な 情報の発信や流出が起こる危険も増しおいるこずに留意する。その際䌁業や倧孊などず 連携し具䜓的な事䟋や実習を通しお情報管理の重芁性に぀いお考察するようにする。 たた瀟䌚を構成する䞀員ずしお個人や組織の責任に぀いお考察し情報産業に携わる者 ずしお正しく情報を取り扱おうずする態床を身に付ける必芁がある。  内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1情報の衚珟 ア 情報瀟䌚ず情報の衚珟
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103  情報の衚珟 ず管理 む メディアの特性ずその衚珟  り デヌタサむ゚ンスずデヌタの衚珟 ゚ 情報の発信ずコミュニケヌション 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げ情報の衚珟におけ る倚様な技術や技法に぀いお扱うこず。むに぀いおは文字音・音楜静止画 動画などのメディアの特性ず圹割 効果的な衚珟に぀いお扱うこず。りに぀いおは デヌタから有益な情報を芋いだし評䟡怜蚌及び可芖化しお衚珟するなどのデヌ タサむ゚ンスの手法に぀いお扱うこず。 ゚に぀いおは コンピュヌタや情報通信ネッ トワヌクを掻甚した情報の発信及び効果的なプレれンテヌションの方法に぀いお扱 うこず。 1情報の衚珟 ここでは科目の目暙を螏たえ情報の衚珟を孊ぶ重芁性ず情報の衚珟に関する知 識ず技術を基盀ずしお 自らの考えをもっお情報を衚珟 発信し 他者ずよりよいコミュ ニケヌションを行おうずする意識ず意欲を高めるようにするこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 様々なメディアの特性やデヌタ分析の方法に぀いお理解するずずもに察象や目的 に応じお情報を適切に加工したり衚珟したりする技術を身に付けるこず。  ② メディアやデヌタを凊理したり分析したりするこずから情報の䟡倀を発芋し情報 を的確に衚珟しお他者ずコミュニケヌションする意矩を芋いだすこず。 ③ 情報の衚珟に぀いお自ら孊び情報やデヌタの衚珟に぀いお創造的か぀協働的に取 り組むこず。 ア 情報瀟䌚ず情報の衚珟 ここでは情報瀟䌚における情報を衚珟するこずの重芁性を取り䞊げ衚珟の倚様 性や瀟䌚ぞの圱響どのような情報がどのようなメディアによっおどのように衚 珟されやりずりされおいるかに぀いお自己の経隓ず関連付けお扱う。たた各皮の 携垯情報端末が普及しコミュニケヌション手段や衚珟手段が倚様化しおいるこず 携垯情報端末の特城ずしお小型化個別化及び移動性の高さなどがあるこず携垯情 報端末のカメラや各皮センサなどの機胜を生かした情報の衚珟方法などに぀いおも扱 う。たたデゞタル情報が珟実䞖界や物䜓ず深く結び付いた情報の衚珟を取り䞊げ 仮想珟実拡匵珟実及び耇合珟実や人や物の動きに応じお倉化するコンテンツ 3D プリンタを掻甚したものづくりなどに觊れる。さらに芖芚や聎芚による情報の衚 珟だけでなく嗅芚や觊芚など人間の五感をデゞタルデヌタから再珟する技術も進ん でいるこずなどにも觊れる。このように珟圚䜿われおいる技術にずどたらず新し
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104 第章 専門教科情 報科の各科 目 い技術や情報の衚珟方法に぀いお関心をもちその可胜性や問題点など将来の情報衚 珟に぀いお考察したり蚎議したりする孊習掻動なども考えられる。 む メディアの特性ずその衚珟 ここでは様々な条件目的によっお甚いられる文字音・音楜静止画動画な どのメディアの特性や圹割を取り䞊げ情報の構造や順序を敎理するこず図解しお 衚珟するこずコンピュヌタや゜フトりェアを掻甚した音や静止画及び動画のデゞタ ル化ず線集 目的に応じた曞䜓の遞択などの情報を衚珟するための知識ず技術を扱う。 その際実習などを通しお創造的䜓隓的に身に付けるようにする。 たた文字のデゞタルデヌタは利甚者の特性や機噚に応じお文字サむズやレむア りトを可倉的に衚珟できるこず図圢においおは蚀語や文章を䜿わずに情報を衚珟 䌝達するピクトグラムを扱うこずも考えられる。生埒や地域の実態及び孊科の特色等 に応じ静止画動画では写真や映像䜜品の制䜜をはじめ色圩の特性コンピュヌ タグラフィックスやアニメヌション3D モデルの䜜成音 ・ 音楜では効果音の特性 合成音声などを含むコンピュヌタを甚いた音楜などを扱うこずも考えられる。 その際各メディアのも぀特性や察象を考慮した衚珟に぀いお蚎議し生埒個々の 䜜品制䜜やグルヌプによる協働制䜜など実践的協働的創造的な衚珟掻動を通し た孊習掻動を行うこずが倧切である。 り デヌタサむ゚ンスずデヌタの衚珟 ここではデヌタから有益な情報を芋いだしたり䞻匵の根拠を瀺したり可芖化 しお分かりやすく衚珟するなどのデヌタ掻甚の有甚性を取り䞊げデヌタの収集敎 理敎圢分析解釈衚珟などの基瀎的な知識ず技術可芖化集蚈芁玄モデ ル化予枬などのデヌタサむ゚ンスの手法を扱う。その際数孊的な内容に終始しな いように留意し デヌタを分析する際には 衚蚈算゜フトりェアや統蚈分析゜フトりェ アプログラミングなどを掻甚し適切に衚珟できるようにする。 たた情報産業や瀟䌚においお倚様か぀倧量のデヌタから異なる事象の関連性を 芋いだしたり将来を予枬したりするなどデヌタ掻甚の重芁性が増しおいるこずに ぀いお觊れる。 さらに倧孊や䌁業などず連携し実際の業務や研究にデヌタがどのように掻甚さ れおいるかに觊れたり自治䜓や各皮団䜓から公開されおいる統蚈デヌタなどを掻甚 したりするなど実践的䜓隓的な孊習掻動を行うこずも考えられる。 ゚ 情報の発信ずコミュニケヌション ここではブレヌンストヌミングなどの発想法や情報を敎理する方法に぀いお取り 䞊げ個人やグルヌプの考えをたずめる方法目的や察象を意識しお情報を発信した りコミュニケヌションしたりするための基瀎的な知識ず技術を扱う。その方法の䞀 ぀ずしおプレれンテヌションを取り䞊げ資料の䜜成や提瀺発衚や質疑応答の技法 に぀いお扱う。その際発衚内容を構成する際に挔繹 えき 法や垰玍法に觊れるなど論理的 に考えたりプレれンテヌション埌に自己評䟡や盞互評䟡を行い感想や評䟡を集 め分析したりするなど準備振り返り及び改善に向けた孊習掻動も重芁である。
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105  情報の衚珟 ず管理 たた受信者の倚様な条件に配慮した情報発信に぀いお取り䞊げ蚀語及び非蚀語 コミュニケヌション1察1ず1察倚同期ず非同期など倚様なコミュニケヌション の圢態 ネットワヌク䞊でのコミュニケヌションの留意点など 望たしいコミュニケヌ ションを行うための知識や技術に぀いお扱う。 さらに受信者の利甚する機噚通信環境蚀語幎霢身䜓に関する条件などに より情報の䌝え方䌝わり方が異なるこずに぀いおも觊れる。䟋えば広告䜜成や電子 機噚のマニュアル䜜成などの実習を通しお高霢者や子䟛向けなど察象によっお倉え るべき衚珟に぀いお考えたり異なる囜や文化及び蚀語間でのコミュニケヌション アクセシビリティやナヌザビリティ情報モラルなどの芳点から考察したり蚎議し たりする孊習掻動などが考えられる。 〔指導項目〕 2情報の管理 ア 情報の管理ずドキュメンテヌション む コンピュヌタによる情報の管理ず掻甚 り 情報の保護ずセキュリティ 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは情報を有効に共有し掻甚するために必芁な情 報の敎理や分類の重芁性及び様々なドキュメントの䜜成方法に぀いお扱うこず。む に぀いおはコンピュヌタを甚いお情報の階局化や構造化による敎理や分類及び 情報を掻甚するために必芁な抜出や共有などを扱うこず。りに぀いおは情報の適 切な保護ず管理安党か぀有効な共有ず掻甚に぀いお扱うこず。 2情報の管理 ここでは科目の目暙を螏たえ情報の管理を孊ぶ重芁性ず情報の管理に関する知 識ず技術を基盀ずしお情報を適切に管理掻甚する意矩に぀いお理解し倫理芳ず責 任をもっお情報を管理する意識ず意欲を高めるこずができるようにするこずをねらいず しおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 様々な情報を適切に管理し共有したり掻甚したりする方法に぀いお理解し関連す る技術を身に付けるずずもに 情報の管理に関連する法芏などに぀いお理解するこず。 ② 情報の管理に関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳をもっお情報技術を 掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報の管理に぀いお自ら孊び望たしい情報産業や瀟䌚の発展に向け情報やデヌ
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106 第章 専門教科情 報科の各科 目 タの管理に぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報の管理ずドキュメンテヌション ここでは適切に情報を敎理し管理するドキュメンテヌションに぀いお扱う。情報 産業で䜜成管理される様々なドキュメントずしお通知文䌁画曞報告曞及び仕 様曞などに぀いお取り䞊げそれぞれのドキュメントの䜜成方法に぀いお扱う。その 際芏皋などがある堎合にはそれに則っお必芁な情報を敎理し分かりやすく䜜成す るこずに留意する。 たた文曞を䜜成保存及び廃棄するなどの䞀連の流れを瀺すファむリングシステ ムの考え方や図曞分類法などを取り䞊げ分類手法を甚いお䜜成されたドキュメント を適切に管理する基瀎的な知識ず技術を扱う。その際䌁業などず連携し実際の情 報管理やドキュメンテヌションに぀いお䜓隓するなどの孊習掻動も考えられる。 む コンピュヌタによる情報の管理ず掻甚 ここではコンピュヌタを䜿っおドキュメントを有効か぀適正に管理し掻甚する ための手法を取り䞊げ情報の構造を考慮したフォルダ構成や階局化ファむルの呜 名芏則や分類芏則バヌゞョン管理ネットワヌク䞊の情報共有などに぀いお扱う。 その際コンピュヌタを甚いた適切な情報の管理が情報を掻甚するために有効である こずを䜓隓的に理解するようにする。 たたある情報に察しお付加情報メタデヌタを䞎えるこずで参照共有しや すくなるこずを取り䞊げ䞊び替えや抜出怜玢するなど情報掻甚しやすくなるこ ずを実習や䜓隓的な掻動を通しお扱う。䟋えば生埒同士で話し合ったり調べたりする 掻動から曞誌情報や音楜などがタむトルや䜜者ゞャンルなど異なる属性の芳点か ら怜玢できるこずなどに気付くようにしどのような付加情報が䞎えられおいるかを 考えたり衚蚈算゜フトやデヌタベヌス゜フトを䜿っお実際に付加情報を加え怜 玢抜出したりするなどの孊習掻動も考えられる。 り 情報の保護ずセキュリティ ここでは䞍適切な情報発信情報流出の問題に぀いお取り䞊げ組織的䜓系的 な情報管理の重芁性に぀いお扱う。情報セキュリティマネゞメント情報の管理に関 連する法芏情報のバックアップや暗号化の基瀎的知識などから情報を安党か぀適 正に管理 共有 掻甚する方法に぀いお扱う。個人における情報管理の重芁性に加え 産業においおは䞍適切な情報の管理は金銭や信甚などを倱い組織ずしおの責任を問 われるこずにも觊れる。 たたコンピュヌタ及び携垯情報端末や無線通信高速デヌタ通信技術などの普 及によっお情報通信量は膚倧ずなりその利甚者機䌚堎所目的も倚様化しお いるこずを取り䞊げ目的に応じた適切な情報の䌝達手法公開範囲共有範囲及び 保護の方法に぀いお扱う。その際セキュリティを意識した情報の管理ず共有に぀い お䜓隓的に理解できるようにする。䟋えば グルヌプ内で情報を共有 管理しながら 課題を発芋・解決する実習を行うなど実践的協働的な孊習掻動を行うこずなどが 考えられる。
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107  情報の衚珟 ず管理 情報産業に携わる者ずしおたた瀟䌚を構成する䞀員ずしおの責任を自芚し個人 の倫理及び職業倫理を身に付けこれからの望たしい情報産業や瀟䌚に぀いおグルヌ プで考察したり蚎議したりするなど䞻䜓的か぀協働的に考えるようにするこずが 重芁である。  
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108 第章 専門教科情 報科の各科 目 この科目は情報テクノロゞヌに関する知識ず技術を身に付け情報テクノロゞヌに関 する課題を発芋し解決する力適切に情報テクノロゞヌを掻甚する態床を逊うこずを目的 ずしおいる。 今回の改蚂では情報セキュリティ察策に぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育 成するなどの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報瀟䌚を支える情報テクノロゞヌの掻甚に必芁な資質・胜力を次 のずおり育成するこずを目指す。 1情報テクノロゞヌに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を 身に付けるようにする。 2情報テクノロゞヌの利甚開発及び管理などに関する課題を発芋し情報産業に 携わる者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3情報テクノロゞヌの安党か぀効率的な利甚開発及び管理を目指しお自ら孊び 情報システムの構築 運甚及び保守などに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは地域産業をはじめ情報瀟䌚の健党で持続的な発展を担う情報産業 に携わる者に必芁な知識ず技術を身に付け情報テクノロゞヌに関する課題を発芋し合 理的か぀創造的に解決する力自ら孊び情報システムの構築運甚及び保守などに䞻䜓的 か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの情報手段やオペレヌ ティングシステムアプリケヌション゜フトりェア及び情報セキュリティなどに関わる知 識を䜓系的・系統的に理解し関連する技術を身に付けるこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報テクノロゞヌに関する課題を発芋し情報産業に携わる者 ずしお察象を分析し情報ず情報技術を適切か぀効果的に掻甚しお課題を解決する力を逊 うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは情報瀟䌚ず情報テクノロゞヌの関わりに配慮し情報テクノロ ゞヌの扱いに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組み適切に掻甚する態床を逊う こずを意味しおいる。 第節 情報テクノロゞヌ 第 目暙
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109  情報テクノ ロゞヌ 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報瀟䌚の進 展ず情報テクノロゞヌずの関わり 2 ハヌドりェアの仕組みず掻甚 3 ゜フトりェアの 仕組みず掻甚の䞉぀の指導項目で2〜4単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成 しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 瀟䌚で利甚されおいる具䜓的な情報システムや情報テクノロゞヌに着目させそ れぞれの適性や限界に぀いお理解できるよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には情報テクノロゞヌは個別に独立しお成り立぀ものではなく盞 互に関連し合っお発展するずいうこずに぀いお䜓系的・系統的に理解し関連する技術を 身に付けるために指導項目ごずに実際に䜕かを䜜成し皌働させる実習を通じお䜓隓的に 孊習するようにするこずが重芁である。その際できるだけ具䜓的な情報システムや情報 テクノロゞヌを想定しその技術が生み出された瀟䌚的背景や発展の経過などず関連付け お考えるようにするずずもに蚭蚈者や管理者の芖点で技術の適性や限界を螏たえお技術 習埗に取り組む態床を身に付ける必芁がある。 む 生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお適切な情報技術を遞択し実習を通 しお理解できるよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には情報システムの構築運甚及び保守などに぀いお理論に偏る こずなく実際に呚蟺機噚を接続したり情報通信ネットワヌクに接続しおサヌバ゜フト りェアからのサヌビスを受けたりするなど具䜓的な情報テクノロゞヌを掻甚した実習を 通しお䜓隓的に孊習するこずが重芁である。その際情報機噚に可胜な限り觊れ具䜓的 な環境蚭定や他者が利甚しやすい蚭定などを行うようにするずずもに珟状甚いられおい るものを勘案し぀぀生埒や地域の実態及び孊科の特色等に応じお適切な情報機噚を遞択 するこず。さらに他の䌁業や他の囜に察しお技術的競争力を保぀ために囜際暙準や業 界暙準などを芋据えられる考え方を身に付ける必芁がある。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 第 内容ずその取扱い
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110 第章 専門教科情 報科の各科 目 〔指導項目〕 1情報瀟䌚の進展ず情報テクノロゞヌずの関わり ア 情報瀟䌚を支える情報テクノロゞヌず情報システム む これからの情報瀟䌚ず情報テクノロゞヌ 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは情報テクノロゞヌが情報産業以倖の他の産業ず も深く結び付いおいるこずを扱うこず。むに぀いおは情報化による効率の向䞊が情 報瀟䌚の様々な面に芋られるこずを扱うこず。 1情報瀟䌚の進展ず情報テクノロゞヌずの関わり ここでは科目の目暙を螏たえ情報テクノロゞヌず瀟䌚ずの関わり情報瀟䌚を支 える技術を基盀ずしお技術やシステムに関する課題を発芋し解決する力情報テクノ ロゞヌに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしお いる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報テクノロゞヌや情報システムの目的ず機胜及び瀟䌚ずの関わりに぀いお理解す るずずもに情報瀟䌚を支える情報技術を身に付けるこず。 ② 情報瀟䌚の䞭で䜿われおいる各皮の技術やシステムに関する課題を発芋し情報テ クノロゞヌの掻甚を通じお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 情報テクノロゞヌに぀いお自ら孊び技術の利甚開発及び管理などに䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 情報瀟䌚を支える情報テクノロゞヌず情報システム ここでは情報瀟䌚を支える情報システムを取り䞊げこれを構成する物理的な機 噚やそれを動かす論理的な構築技術それを情報テクノロゞヌが人に具䜓的なサヌビ スを提䟛するずいう圢で結び付けおいるこず情報産業以倖の他の産業ずも深く結び 付きながら人にサヌビスを提䟛しおいるこずなどを扱う。たた歎史的に機械化・工 業化の時代から情報化の時代に移り倉わり効率性や利䟿性を立堎に関わりなく入手 し共有するこずが可胜になった技術の発展過皋に぀いおも扱う。 情報システムは身近なものを䞭心に取り䞊げ仕組みの党䜓像圢態や構成の利点 や欠点䜿われる技術の適性や利甚可胜な範囲に぀いお扱う。たた情報瀟䌚の進展 に関わる情報産業及び情報技術者の業務内容を取り䞊げそれらが人々の生掻に深く 関わり望たしい情報瀟䌚の圢成に重芁な圹割を果たしおいるこずに぀いお扱う。さ らに瀟䌚の情報化はあらゆる分野の産業が互いに関わり合いながら進展しおいくこ ずに぀いおも觊れる。
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111  情報テクノ ロゞヌ む これからの情報瀟䌚ず情報テクノロゞヌ ここでは人や瀟䌚が望む物を提䟛しおいる情報システムを取り䞊げこれらが機 噚や環境及びサヌビスずしお皌働しおいるこずその効率の向䞊が瀟䌚の様々な面に 寄䞎しおいるこずこれらを瀟䌚の仕組みず技術ずを結び付けおサヌビスの提䟛者の 立堎で考えられるようにするこずを扱う。その際珟圚䜿われおいる技術の䞭で普 遍的に残る可胜性のある技術ず革新が埅たれる技術に぀いお考察するようにする。 たた過去の玙資料などデゞタルデヌタ化されおいないものをどのようにしたら 既存の情報システムに組み蟌めるかを考える孊習掻動をするこずも考えられる。 〔指導項目〕 2ハヌドりェアの仕組みず掻甚 ア コンピュヌタの構造ず内郚凊理 む 呚蟺機噚ずむンタフェヌス り ハヌドりェアによる情報セキュリティ技術 ゚ 情報システムを構成するハヌドりェア 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは情報の流れに着目させ組蟌み型コンピュヌタ が情報システムの䞀郚ずしお䟡倀を生み出しおいるこずを扱うこず。 2ハヌドりェアの仕組みず掻甚 ここでは科目の目暙を螏たえハヌドりェアの仕組みずこれを扱う技術を基盀ずし お ハヌドりェアに関する課題の発芋ず解決を行う力 ハヌドりェアに぀いお自ら孊び 適切か぀効果的な掻甚に向けお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねら いずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ハヌドりェアの働き課題解決に必芁なハヌドりェアの組み合わせず情報システム の関係を理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② ハヌドりェアの操䜜 運甚及び保守や情報セキュリティに関する課題を発芋し ハヌ ドりェアの機胜の掻甚を通じお創造的に解決するこず。 ③ ハヌドりェアに぀いお自ら孊び課題解決に必芁なハヌドりェアの組み合わせのシス テム的な提案や保守及び情報セキュリティ察策に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア コンピュヌタの構造ず内郚凊理 ここではコンピュヌタの皮類や特性及びそれを構成する装眮などを取り䞊げ GPUGraphics Processing Unitの圹割も含めコンピュヌタの内郚で凊理される
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112 第章 専門教科情 報科の各科 目 デヌタの流れや衚珟方法などを盞互に関連させお扱う。その際実際の機噚遞択にお いお甚途に応じた適切な提案ができるようにするために実物のコンピュヌタなどを 分解し内郚構造を把握したり組み立おたりする孊習掻動も考えられる。 コンピュヌタの皮類ずしおは超小型の組蟌み型コンピュヌタからスヌパヌコン ピュヌタたで幅広く取り䞊げそれぞれの圹割異なる発展の仕方をしおいるこず 盞互に接続され情報が流れおいくこず組蟌み型コンピュヌタが収集し発信するデヌ タが情報システムの䞀郚ずしお䟡倀を生み出しおいるこずなどに぀いお扱う。さら に携垯情報端末や音楜再生甚の機噚などにも觊れる。 たた 目的ずする凊理に必芁な凊理装眮の容量やスピヌドなどを実際に求めるなど 身に付けた知識を実際に掻甚できるようにする。その際情報の衚珟における倚様な 技術や技法の基瀎的な知識に぀いおメディアの特性や統蚈的手法ず関連させながら 扱う。さらに情報に関するコンテンツなどを効果的に掻甚した情報発信やプレれン テヌションの実䟋を取り䞊げ察象や目的に応じお衚珟するこずの重芁性に぀いお扱 う。その際将来を芋据えた新たな情報の衚珟方法や芖点に぀いおも積極的に扱うこ ずが重芁である。 む 呚蟺機噚ずむンタフェヌス ここではコンピュヌタの内郚や倖郚で接続される呚蟺機噚やむンタフェヌスを取 り䞊げその皮類や特性及び圹割適切な組み合わせや掻甚に぀いお扱う。その際 呚蟺機噚に぀いおはデヌタの流れが理解できるように盞互に関連付けお扱いネッ トワヌクやむンタヌネットに関連する技術ずも密接な関係があるこずに觊れる。 たた芏栌を暙準化するこずの必芁性や重芁性を取り䞊げISOInternational Organization for StandardizationやJISJapanese Industrial Standardsなどの 暙準化団䜓や垂堎競争の結果残った事実䞊の暙準芏栌に぀いお珟実の機噚ず関連 付けお扱う。 り ハヌドりェアによる情報セキュリティ技術 ここでは䞍正利甚や䞍正アクセスの防止を取り䞊げハヌドりェアに斜された情 報セキュリティ技術に぀いお扱う。䟋えば情報セキュリティの有効性ず限界を孊ぶ 孊習掻動ずしお指王認蚌や顔認蚌の粟床を盞互に確認させるための実習も考えられ る。たた䞍正利甚を防止するために䜿う小型認蚌機噚や情報セキュリティチップ に぀いおも技術の発展の動向ず関連付けお觊れる。 さらに 端末認蚌技術は情報セキュ リティに甚いるだけでなくラむセンス管理にも甚いられるこずに぀いおも考察する ようにする。 ゚ 情報システムを構成するハヌドりェア ここではここたで孊んできたハヌドりェアに関連した情報テクノロゞヌを情報 システムず結び付けお取り䞊げ機噚を組み合わせおはじめお発生する運甚性や継承 性信頌性などを扱う。 たた実際に皌働しおいる情報システムずハヌドりェアずの関係を取り䞊げ分散 凊理システムあるいはデヌタセンタヌ的運甚をするむンタヌネット䞊のファむル保管
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113  情報テクノ ロゞヌ サヌビスを実珟するために必芁なハヌドりェア構成などを扱う。ある皋床の芏暡の実 際に皌働しおいるシステムを芋るために䌁業や倧孊などの倖郚ずの連携を図るこず も考えられる。 〔指導項目〕 3゜フトりェアの仕組みず掻甚 ア オペレヌティングシステムの仕組み む 応甚゜フトりェアの仕組み り ゜フトりェアによる情報セキュリティ技術 ゚ 情報システムを構成する゜フトりェア 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 3 のアに぀いおはオペレヌティングシステムの圹割ファむル システムの皮類や機胜 ゜フトりェアの䞍具合の修正や機胜拡匵 開発環境及びナヌ ザむンタフェヌスを取り䞊げそれぞれの特城に぀いお扱うこず。りに぀いおは 携垯情報端末のセキュリティに぀いおも扱うこず。 3゜フトりェアの仕組みず掻甚 ここでは科目の目暙を螏たえ゜フトりェアに぀いおの知識ず技術を基盀ずしお ゜フトりェアを効率的に掻甚する力適切か぀安党に扱おうずする態床を育成するこず をねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ゜フトりェアの操䜜や蚭定の抂念情報システムず各皮゜フトりェアの関係を理解 するずずもにこれらを最倧限掻甚できる環境の構築ず蚭定を行う技術を身に付ける こず。 ② ゜フトりェアの操䜜や蚭定に関する課題を発芋し゜フトりェアの掻甚を通じお情 報セキュリティを確保した䞊で創造的に解決するこず。 ③ ゜フトりェアの操䜜や蚭定に぀いお自ら孊び゜フトりェアの遞択や掻甚ずそのた めの環境蚭定及び情報セキュリティ察策に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア オペレヌティングシステムの仕組み ここでは耇数のオペレヌティングシステムずミドルりェアを取り䞊げそれぞれ の特性や圹割 操䜜技術などを扱う。その際 オペレヌティングシステムに぀いおは ハヌドりェアのアヌキテクチャや圢態によっお皮類や機胜圹割が異なるこずミド ルりェアに぀いおはWeb サヌバアプリケヌションサヌバデヌタベヌスサヌバ などがあるこずに぀いお扱う。たた組蟌み型コンピュヌタやリアルタむムオペレヌ
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114 第章 専門教科情 報科の各科 目 ティングシステムに぀いおは瀟䌚における圱響や果たす圹割ず関連付けお仮想化 技術に぀いおは䞍具合修正や機胜拡匵ずいった 保守 アップデヌトず関連付けお扱う。 その際ナヌザむンタフェヌスに぀いおはマりスだけでなくタッチ操䜜のような 入力に察応したものを耇数扱いその効果ず限界を理解し適切か぀効果的に䜿い分 けられるようにする。 む 応甚゜フトりェアの仕組み ここでは応甚゜フトりェアずしおアプリケヌション゜フトりェア情報システ ムや他の゜フトりェアの機胜を補うナヌティリティ゜フトりェア開発環境などを取 り䞊げそれぞれの皮類特性や圹割に぀いお扱う。その際実際の運甚堎面を想定 するようにする。 アプリケヌション゜フトりェアに぀いおは効率的な運甚を行うための初期蚭定 管理者ずしお必芁に応じた蚭定倉曎や远加機胜に぀いおの蚭定に぀いお扱う。 その際 利甚者を意識した操䜜環境や画面蚭蚈に配慮するこずが倧切である。 ナヌティリティ゜フトりェアに぀いおはファむルの圧瞮や圢匏倉換などを扱い 䟋えばコンテンツを䞀元管理するシステムなどをむンストヌルしアクセス暩の制埡 やアクセスの分析手法を実習するこずが考えられる。たたWeb ペヌゞから利甚す る゜フトりェアも積極的に扱う。 人工知胜関連の技術はむンタヌネットに垞時接続された機噚が生み出す倚様か぀ 倧量のデヌタを統蚈的に凊理するこずで新たな䟡倀や利甚法を生み出しおいるこず などず関連付けお扱いプログラミングの自動化にも觊れる。その際最新の情報技 術や情報システムの運甚に぀いおは䌁業の研究所や倧孊などの研究機関ず連携しお 行うこずが有効である。 り ゜フトりェアによる情報セキュリティ技術 ここでは情報機噚に䞍正な働きをもたらすマルりェアを取り䞊げその察策゜フ トの動䜜原理や泚意点実際の蚭定や管理プログラムのミスを修正するためのデヌ タを利甚者ぞ提䟛するこずの重芁性情報セキュリティを保぀ための具䜓的な䜜業の 必芁性ず問題点携垯情報端末の情報セキュリティなどに぀いお扱う。その際䟵入 監芖ツヌルフィルタリング情報挏掩防止ツヌルなどの実際の振る舞いを確認する 実習をするこずが考えられる。 たた゜フトりェア産業ずしお倧切なラむセンスを認蚌するための凊理に぀いお も扱う。 ゚ 情報システムを構成する゜フトりェア ここではこれたで孊んできた゜フトりェアに関連した情報テクノロゞヌを情報 システムず結び付けお取り䞊げ異なる目的で䜜られた゜フトりェアの盞互運甚や デヌタ等の継承に぀いお利甚者偎の芖点で扱う。 その際 情報システムによる課題解決は技術者芖点による最適解を導くのではなく 利甚者に察しお補品やサヌビスを通しお実珟できる最適な䜓隓を提䟛するこずが目的 であるこずを理解するようにする。
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115  情報セキュ リティ この科目は情報セキュリティ関連の人材逊成の必芁性に察応するために情報セキュ リティに関する知識ず技術を身に付け情報セキュリティに関する課題を発芋し解決する 力情報の安党を担う態床を逊う孊習を䞀局充実するために今回の改蚂で新蚭した。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお健党な情報瀟䌚の構築ず発展を支える情報セキュリティの確保に必 芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1情報セキュリティに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を 身に付けるようにする。 2情報セキュリティに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合理的か぀ 創造的に解決する力を逊う。 3情報セキュリティが保たれた情報瀟䌚の構築を目指しお自ら孊び情報システム の運甚ず管理に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは情報セキュリティを確保する必芁性ずそのための仕組みや関連す る法芏・制床の意矩に぀いお基瀎的な知識ず技術を身に付け情報セキュリティ䞊のリ スクに察応できる胜力ず情報セキュリティの確保に取り組む態床を逊うこずをねらいずし おいる。 目暙の 1 に぀いおは情報セキュリティに぀いおの実践的・䜓隓的な孊習を通しお 情報セキュリティに぀いおの知識を䜓系的・系統的に理解し関連する技術を身に付けるこ ずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報セキュリティに関する課題を発芋し情報産業に携わる者 ずしお情報の科孊的な理解に基づき情報ず情報技術を適切か぀効果的に掻甚しお創造 的に解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは安心か぀安党な情報瀟䌚の実珟を目指しお情報セキュリティに ぀いお自ら孊び情報システムの運甚ず管理に生かそうずする態床を逊うこずを意味しお いる。 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報瀟䌚ず情 報セキュリティ 2 情報セキュリティず法芏 3 情報セキュリティ察策 4 情報セキュ 第節 情報セキュリティ 第 目暙 第 内容ずその取扱い
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116 第章 専門教科情 報科の各科 目 リティマネゞメントの四぀の指導項目で2〜6単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容 を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお適切な情報セキュリティ技術を遞択 し実習を効果的に取り入れるずずもに情報セキュリティ技術の必芁性に぀いお 考察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には情報セキュリティ技術に぀いおその仕組みを理解し掻甚でき るこずが必芁である。そのために生埒や地域の実態及び孊科の特色等に応じた情報セキュ リティ技術を遞択し実習を効果的に取り入れお扱うこずが倧切である。その際遞択し た情報セキュリティ技術がなかった堎合の圱響などを通しお情報セキュリティ技術の必芁 性に぀いお考察するようにする。 む 情報セキュリティに関する諞問題に぀いお䞻䜓的に考察する孊習掻動を取り入 れ情報技術者が情報セキュリティにおいお果たすべき圹割及び責務に぀いお理解 できるよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には情報セキュリティに関する諞問題に察し具䜓的な事䟋を通し お䞻䜓的に考えるようにする。たたこのような孊習掻動を通しお情報技術者の瀟䌚に おける責任ず果たすべき圹割を理解し新たな問題に察しお継続的に取り組む重芁性を理 解できるようにする。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1情報瀟䌚ず情報セキュリティ ア 情報セキュリティの珟状 む 情報セキュリティの必芁性 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは情報セキュリティの䞉芁玠である機密性完党
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117  情報セキュ リティ 性可甚性に加えお責任远跡性真正性信頌性に぀いおも扱うこず。むに぀いお は情報技術者の圹割に぀いおも扱うこず。 1情報瀟䌚ず情報セキュリティ ここでは科目の目暙を螏たえ情報セキュリティに関する技術を基盀ずしお情報 セキュリティに関する課題を発芋し解決する力情報セキュリティを保った情報システ ムの運甚 ・ 管理に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報セキュリティの珟状ず必芁性に぀いお理解するずずもに情報セキュリティに 関する技術を身に付けるこず。 ② 情報瀟䌚における情報セキュリティ及び情報技術者ずしおの情報モラルに関する課 題を発芋し情報技術者ずしおの圹割を捉える孊習掻動を通じお情報セキュリティに 関する技術や法芏及びガむドラむンなどを掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報セキュリティに぀いお自ら孊び情報産業に埓事するものずしお情報システム の運甚・管理に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報セキュリティの珟状 ここでは 情報瀟䌚における情報セキュリティの珟状を取り䞊げ 情報セキュリティ 察策を行うために必芁な情報資産の特質機密性完党性可甚性さらに吊認防止 を含む責任远跡性真正性信頌性などに぀いお扱う。 む 情報セキュリティの必芁性 ここでは情報瀟䌚における情報セキュリティの必芁性を取り䞊げ情報セキュリ ティに関する情報技術者の圹割に぀いお扱う。 〔指導項目〕 2情報セキュリティず法芏 ア 情報セキュリティ関連法芏 む 情報セキュリティ関連ガむドラむン 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げ情報セキュリティに 関連する法芏や個人情報保護に関連する法芏知的財産暩に関連する法芏などに぀い お扱うこず。むに぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げ情報セキュリティに関連する ガむドラむンに぀いお扱うこず。
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118 第章 専門教科情 報科の各科 目 2情報セキュリティず法芏 ここでは科目の目暙を螏たえ情報セキュリティに関連する法芏やガむドラむンを 基盀ずしお情報セキュリティに関連する課題を発芋し解決する力法芏やガむドラむ ンを継続的に孊ぶずずもに掻甚し遵守する態床を逊うこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報セキュリティ関連法芏やガむドラむンに぀いお理解するずずもに情報瀟䌚に おける様々な事䟋ずの関連を理解するこず。 ② 情報瀟䌚における様々な事䟋から情報セキュリティに関する課題を発芋し情報 セキュリティ関連法芏やガむドラむンず照らし合わせ創造的に解決するこず。 ③ 情報セキュリティ関連法芏やガむドラむンなどに぀いお自ら継続的に孊び情報産 業に埓事するものずしおその掻甚及び遵守に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報セキュリティ関連法芏 ここでは情報セキュリティに関連する法芏個人情報保護に関連する法芏知的 財産に関連する法芏などを取り䞊げ情報瀟䌚で実際に起こった具䜓的な事䟋法芏 に沿った取扱い情報技術者に求められる法什遵守の姿勢などに぀いお扱う。 む 情報セキュリティ関連ガむドラむン ここでは情報セキュリティに関連するガむドラむンを取り䞊げ情報瀟䌚で実際 に起こった具䜓的な事䟋情報技術者に求められる適切な察応に぀いお扱う。たた 情報セキュリティ察策の機胜ずしお抑止予防怜知回埩に぀いお扱う。 〔指導項目〕 3情報セキュリティ察策 ア 人的セキュリティ察策 む 技術的セキュリティ察策 り 物理的セキュリティ察策 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは情報セキュリティの啓発などを扱うこず。むに ぀いおは䞍正アクセス䞍正プログラムなどを扱うこず。りに぀いおは情報を扱 う堎所の入退宀管理などを扱うこず。 3情報セキュリティ察策 ここでは科目の目暙を螏たえ情報セキュリティ察策に関する技術を基盀ずしお 情報セキュリティに関する課題を発芋し解決する力新たな脅嚁や脆匱性に取り組もう ずする態床を逊うこずをねらいずしおいる。
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119  情報セキュ リティ このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報セキュリティに関する様々な問題に぀いお理解するずずもに情報セキュリ ティ察策に関する技術を身に付けるこず。 ② 情報セキュリティに関する課題を発芋し情報技術の掻甚などを通じお創造的に解 決するこず。 ③ 情報セキュリティに関する問題ず察策に぀いお自ら孊び新たな脅嚁や脆匱性に察 し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 人的セキュリティ察策 ここでは パスワヌド管理 アクセス管理 通信蚘録の管理や監芖などを取り䞊げ それぞれの問題ず察策に関連した知識ず技術を扱う。その際人による誀り盗難 䞍正行為のリスクなどが情報瀟䌚においお倧きな脅嚁ずなっおいるこず情報セキュ リティの啓発の重芁性などに぀いお扱う。 む 技術的セキュリティ察策 ここでは矩務教育段階での既習事項を螏たえおアルゎリズムずプログラムの䜜 成過皋ナヌザ認蚌ずアクセス管理暗号化りィルススキャンなどを取り䞊げそ れぞれの問題ず察策に関連した知識ず技術を扱う。その際それぞれの情報セキュリ ティ察策に぀いおは仕組みを取り䞊げそれに基づいた内容に぀いお扱う。 り 物理的セキュリティ察策 ここでは情報を扱う堎所の入退宀管理盗難や窃 せっ 芖 し 等の防止機噚や装眮及び情 報媒䜓などの盗難や玛倱防止も含めた物理的な保護及び措眮を取り䞊げそれぞれの 問題ず察策に関連した知識ず技術を扱う。 〔指導項目〕 4情報セキュリティマネゞメント ア 情報セキュリティポリシヌ む リスク管理 り 事業継続 内容の範囲や皋床 〔指導項目〕の 4 のアに぀いおは情報セキュリティを確保するための䜓制運甚 芏定基本方針察策基準などに぀いお扱うこず。むに぀いおは情報資産に察する 脅嚁に぀いお実効性のある察策ずその運甚に぀いお扱うこず。りに぀いおは事業継 続蚈画監査及び第䞉者認蚌に぀いお扱うこず。
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120 第章 専門教科情 報科の各科 目 4情報セキュリティマネゞメント ここでは 科目の目暙を螏たえ 情報セキュリティの確保に関する技術を基盀ずしお 情報セキュリティマネゞメントに関する課題を発芋し解決する力情報セキュリティの 確保に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報セキュリティマネゞメントに぀いお理解するずずもに情報セキュリティの確 保に関する技術を身に付けるこず。 ② 情報セキュリティマネゞメントに関する課題を発芋し情報瀟䌚における様々な事 䟋を掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報セキュリティマネゞメントに぀いお自ら孊び情報セキュリティの確保に䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報セキュリティポリシヌ ここでは 䌁業や組織における情報セキュリティ察策の方針や行動指針を取り䞊げ 情報セキュリティを確保するための䜓制運甚芏定基本方針察策基準などの策定 に必芁な知識ず技術に぀いお扱う。たた情報システムの評䟡指暙ずしお信頌性 可甚性保守性保党性安党性などに぀いお扱う。 む リスク管理 ここでは守るべき察象である情報資産で発生する可胜性のある脅嚁を取り䞊げ 脅嚁の発生確率や発生した堎合の圱響床などを評䟡するリスクアセスメント実効性 のある察策ずその運甚に぀いお必芁な知識ず技術などを扱う。 り 事業継続 ここではむンシデント発生時の察策を取り䞊げ情報セキュリティポリシヌに基 づいお適切か぀迅速な凊理を行い被害や損倱を最小限に抑えるために必芁な知識 ず技術に぀いお扱う。その際事業継続蚈画の重芁性監査及び第䞉者認蚌に぀いお も扱う。 ここでいうむンシデントずは事業運営に圱響を䞎えたり情報セキュリティを脅 かしたりする事件や事故などを指す。  
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121  情報システ ムのプログ ラミング この科目は情報システムのプログラミングに関する知識ず技術を身に付け情報シス テムのプログラミングに関する課題を発芋し解決する力情報システムのプログラミング に取り組む態床を逊うこずを目的ずしおいる。 今回の改蚂では情報システムの蚭蚈や開発工皋の管理及び運甚・保守情報セキュリ ティに関する孊習を充実させるなどの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報システムのプログラミングに必芁な資質・胜力を次のずおり育 成するこずを目指す。 1情報システムのプログラミングに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関 連する技術を身に付けるようにする。 2情報システムのプログラミングに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずし お合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3情報システムの開発ず運甚・保守を目指しお自ら孊び情報瀟䌚の発展に向けた 情報システムのプログラミングに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは情報システムのプログラミングに぀いお必芁な知識ず技術を身に 付け情報システムのプログラミングに関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決す る力を逊い情報システムの開発ず運甚・保守を目指しお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に 取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは開発及び運甚・保守に関わる䞀連の工皋を理解するずずもに 関連する技術を身に付けるこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報システムのプログラミングに関する課題を発芋し情報技 術を適切か぀効果的に掻甚しお創造的に解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは情報化の進展に応じお情報システムの開発ず運甚・保守に぀い お自ら孊び情報システムのプログラミングに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこ ずを意味しおいる。 内容の構成及び取扱い この科目は 1 情報システムの蚭蚈 2 デヌタ構造ずアルゎリズム 3 プログラミ ング 4 情報システムの開発管理ず運甚・保守の四぀の指導項目で2〜6単䜍皋床履 第節 情報システムのプログラミング 第 目暙 第 内容ずその取扱い
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122 第章 専門教科情 報科の各科 目 修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次 のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 瀟䌚で掻甚されおいる情報システムを取り䞊げ情報システムの機胜や構造を考 察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には瀟䌚で掻甚されおいる具䜓的な情報システムを取り䞊げ情報 システムに関する曞籍やWeb ペヌゞなどで調べ生埒同士で話し合うなどの掻動を通し お情報システムの機胜や構造を敎理し考察するようにする。その際適切な方法で情報 システムをモデル化しお衚珟し入力出力凊理通信などの機胜芁玠に぀いお確認す るずずもに必芁な情報セキュリティの確保情報システムの運甚ず保守に぀いお考える ようにする。 む 情報システムのプログラミングに関する具䜓的な課題を蚭定し解決する方法に ぀いお考察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には身近な問題を発芋し情報システムのプログラミングに関する 具䜓的な課題を蚭定し芁求定矩蚭蚈プログラミングなどの孊習掻動を取り入れる。 その際デヌタの型やデヌタ構造を遞択しアルゎリズムを考え適切な方法で衚珟する ようにする。たた課題の解決に適したプログラミング蚀語の遞択開発工皋の管理必 芁な情報セキュリティの確保にも留意する。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1情報システムの蚭蚈 ア 情報システムの芁求分析ず定矩 む 情報システムのモデル化 り 情報システムの分割 内容の範囲や皋床
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123  情報システ ムのプログ ラミング ア  〔指導項目〕の 1 のむに぀いおはモデルを衚蚘する適切な方法に぀いお扱うこ ず。りの分割は機胜芁玠の単䜍で行うこず。 1情報システムの蚭蚈 ここでは科目の目暙を螏たえ情報システムの蚭蚈に぀いおの知識や技術などを基 盀ずしお情報システムの蚭蚈における課題を発芋・解決する力ず利甚者の芁求の実 珟を図るために自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらいず しおいる。このねらいを実珟するために次の①から③たでの事項を身に付けるこずが できるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報システムの蚭蚈に関わる方法に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に 付けるこず。 ② 情報システムの蚭蚈における課題を発芋し開発の効率化や運甚の簡玠化を図り぀ ぀合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 情報システムの蚭蚈に぀いお自ら孊び利甚者の芁求の実珟を図るために䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報システムの芁求分析ず定矩 ここでは情報システムの芁求分析ず定矩を取り䞊げ利甚者が情報システムに求 めおいるこずを明らかにするために必芁な知識ず技術に぀いお扱う。その際図曞通 の図曞管理システム賌買での泚文・粟算システムなど身近な課題を解決するため の情報システムに぀いお芁求を出す偎ずそれを分析しお定矩する偎に分かれお情報 システムの芁求分析ず定矩を行い利甚者が明文化できない芁求も明文化し分析者 ず利甚者の間で曖昧性のない共通理解を構築する方法に぀いお考えるようにする。 む 情報システムのモデル化 ここでは 瀟䌚で具䜓的に運甚されおいるPOSPoint of Salesシステムやチケッ ト予玄システムなどを取り䞊げ入出力やデヌタの流れ情報システムの機胜や構造 を扱う。その際デヌタフロヌ図実態関連図及び状態遷移図などを甚い必芁に応 じお䜿い分けられるようにする。 たた芁求定矩された情報システムをモデル化し抜象床をコントロヌルするこず によっお 情報システムの抂芁や機胜を分かりやすく䌝えるこずができるようにする。 り 情報システムの分割 ここでは情報システムの分割を取り䞊げモデル化された情報システムに぀いお 入力出力通信などの機胜芁玠間でやり取りされるデヌタを蚘述するこずで情報シ ステムを分割するこずができるこず 情報システムを分割しお制䜜するこずで 蚭蚈 制䜜運甚及び管理に関わる劎力が少なくなるこずなどに぀いお扱う。
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124 第章 専門教科情 報科の各科 目 〔指導項目〕 2デヌタ構造ずアルゎリズム ア デヌタの型 む デヌタ構造 り アルゎリズム 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは数倀型文字型論理型などを扱うこず。む に぀いおは配列リストレコヌドなどを扱うこず。りに぀いおは具䜓的な事 䟋を取り䞊げデヌタ構造の遞択ず効率的なアルゎリズム及びその衚蚘方法に぀い お扱うこず。 2デヌタ構造ずアルゎリズム ここでは科目の目暙を螏たえデヌタの型やデヌタ構造及びアルゎリズムに関する 知識ず技術を基盀ずしお デヌタ構造ずアルゎリズムに関する課題を発芋し解決する力 効率的なアルゎリズムの䜜成を目指しお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を 育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するために次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよ う 〔指導項目〕を指導する。 ① デヌタの型やデヌタ構造に぀いお理解するずずもにアルゎリズムを衚珟する方法 に぀いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ② デヌタの型やデヌタ構造及びアルゎリズムに関する課題を発芋し適切なデヌタの 型やデヌタ構造を遞択し効率的なアルゎリズムを考えるこずを通じお創造的に解 決するこず。 ③ デヌタの型やデヌタ構造アルゎリズムに぀いお自ら孊び効率的で汎甚性の高い アルゎリズムの䜜成に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア デヌタの型 ここではデヌタの型ずしお数倀型文字型及び論理型を取り䞊げデヌタの型の 違いデヌタの型を定める必芁性気枩や商品販売数などの数倀デヌタの凊理文字 列の凊理真及び停などで衚珟されるデヌタの凊理デヌタの型の違いによる数倀の 粟床やメモリぞの圱響保存時のデヌタ容量や蚈算速床の違いなどに぀いお扱う。そ の際 具䜓的な事䟋を通しお 扱うデヌタに適したデヌタの型を遞択できるようにする。 む デヌタ構造 ここでは図曞通の曞籍管理における日本十進分類法や䌚員蚌を䜜成する際に登 録する項目など具䜓的な䟋を取り䞊げデヌタ構造を適切に掻甚するこずで倧量の デヌタを効率よく凊理するこずができるこずを扱う。たた効率よくデヌタを扱うた
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125  情報システ ムのプログ ラミング めにスタックキュヌリスト朚構造レコヌド配列等のデヌタ構造に぀いお 具䜓的な䟋ず関連付けお扱う。 り アルゎリズム ここでは図曞通で曞籍を登録しおから予玄し貞出しお返华するたでの手順や䌚 員蚌を読み取るなどのデヌタを蚈枬・制埡したりする手順仕事の手順などの具䜓的 な䟋を取り䞊げフロヌチャヌトや構造化チャヌトなどでアルゎリズムを衚珟するこ ず耇数のアルゎリズムが同時䞊行的に動䜜したりデヌタの状態が倉化したりする 堎合に適したアルゎリズムの衚珟方法敎列や探玢などの基本的アルゎリズムアル ゎリズムの効率化に぀いお䜓隓的に理解するこずなどに぀いお扱う。 〔指導項目〕 3プログラミング ア プログラム蚀語の皮類ず特性 む プログラムの䜜成 り プログラムの統合 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは目的に応じた適切なプログラミング蚀語の遞 択に぀いお扱うこず。むに぀いおは関数の定矩ず䜿甚によるプログラムの構造化 に぀いおも扱うこず。りに぀いおは統合の前埌でプログラムの動䜜を確認する実 習を取り入れるこず。 3プログラミング ここでは 科目の目暙を螏たえ プログラミングに぀いおの方法ず技術を基盀ずしお プログラミングに぀いおの課題を発芋し解決する力情報システムのプログラミングに ぀いお自ら孊び 䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するために次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよ う 〔指導項目〕を指導する。 ① プログラム蚀語の皮類ず特性に぀いお理解しプログラムを䜜成する技術ず耇数 のプログラムを統合する技術を身に付けるこず。 ② プログラミングに぀いおの課題を発芋しプログラミングに぀いおの知識や技術を 掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ プログラムの䜜成や統合に぀いお自ら孊び情報システムのプログラミングに䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア プログラム蚀語の皮類ず特性 ここでは耇数のプログラム蚀語を取り䞊げ簡単なプログラムを䜜成しお実行す
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126 第章 専門教科情 報科の各科 目 るなどの䜓隓それぞれのプログラム蚀語の特性甚途に応じお最適なプログラム蚀 語を怜蚎し遞択するこずなどを扱う。 む プログラムの䜜成 ここでは分割した機胜芁玠を取り䞊げ適切なデヌタ構造を遞択するこずアル ゎリズムを考えるこず適切なプログラム蚀語を遞択するこずプログラムを䜜成す るこずプログラムが正垞な動䜜をするかどうかに぀いお単䜓詊隓を行うこずなどを 扱う。 たたプログラムの䜜成に圓たっおはプログラム間でお互いにやりずりを行うた めのAPIApplication Programming Interfaceやラむブラリの掻甚関数の定矩 ず䜿甚によるプログラムの構造化などを行う。 さらにカメラスキャナ気枩センサ衛星を甚いた䜍眮情報システムなどの情 報を読み取りコンピュヌタ内郚で凊理を行った䞊でモヌタヌやLED などの出力装 眮ネットワヌク䞊の機噚に出力するこずも考えられる。 り プログラムの統合 ここではプログラムの統合を取り䞊げ耇数の単䜓プログラムを情報システムず しお動䜜するように統合するこず統合した埌に正垞な動䜜をするかどうかに぀いお 統合詊隓を行うこず予期しないデヌタ入力に察する皌働性を確保するこずセキュ リティ性を向䞊するこずなどを扱う。 問題が生じた堎合はモゞュヌル間の接続や倉数の型など統合においお生じた 可胜性のある原因に぀いお調べ適切に課題を蚭定しお修正するようにする。 〔指導項目〕 4情報システムの開発管理ず運甚・保守 ア 情報システムの開発工皋の管理 む 情報システムの運甚ず保守 り 情報システムのセキュリティ 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 のアに぀いおはプロゞェクトマネゞメントなどを扱うこず。 むに぀いおは情報システムの運甚・保守に必芁なドキュメントに぀いおも觊れる こず。りに぀いおは情報システムのセキュリティを高める具䜓的な方法に぀いお 扱うずずもに情報産業に携わる者に求められる倫理芳にも觊れるこず。 4情報システムの開発管理ず運甚・保守 ここでは科目の目暙を螏たえ情報システムの開発管理ず運甚・保守及びセキュリ ティの確保に関する知識ず技術を基盀ずしお情報システムの開発管理ず運甚・保守に
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127  情報システ ムのプログ ラミング 関する課題の発芋ず解決を行う力情報システムの開発管理ず運甚・保守及びセキュリ ティに぀いお自ら孊ぶずずもに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをね らいずしおいる。 このねらいを実珟するために次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよ う 〔指導項目〕を指導する。 ① 情報システムの運甚・保守に関する方法ず情報システムのセキュリティを確保する 方法を理解するずずもに情報システムの開発工皋の管理に関するプロゞェクトマネ ゞメントの手法を身に付けるこず。 ② 情報システムの開発管理ず運甚・保守に関する課題を発芋しプロゞェクトマネゞ メントの手法や情報システムの開発管理ず運甚・保守及び情報システムのセキュリ ティに関する知識ず技術を掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報システムの運甚・保守及びセキュリティに぀いお自ら孊びプロゞェクトマネ ゞメントの手法を甚いお情報システムの開発工皋の管理ず運甚・保守及びセキュリ ティの確保に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 情報システムの開発工皋の管理 ここでは情報システムの開発工皋に぀いお取り䞊げプロゞェクトマネゞメント の手法を甚いお工皋を管理する方法りォヌタヌフォヌルプロトタむプアゞャむ ルスパむラルなどの開発モデルに぀いお扱う。その際これたでに自らがプログラ ムを䜜成した工皋を振り返っおプロゞェクトマネゞメントの手法を適甚した際の開発 工皋に぀いお怜蚎するずずもに新たに開発する情報システムに぀いおは最初から 適切なプロゞェクトマネゞメントの手法を甚いる事ができるようにする。その際耇 数の開発者が分担しおシステム開発を行う堎合なども扱う。 む 情報システムの運甚ず保守 ここでは情報システムの運甚ず保守の方法に぀いお取り䞊げ目的ずする情報シ ステムに぀いお適切な運甚ず保守の方法を遞択するこず既存の情報システムに぀い お運甚ず保守の方法を改善するこず蚭蚈段階から運甚ず保守を考えた情報システム を䜜成するこず蚭蚈段階から運甚ず保守を考えるこずの優䜍性などに぀いお扱う。 り 情報システムのセキュリティ ここでは情報システムのセキュリティを確保する方法を取り䞊げ目的ずする情 報システムに぀いお人がコンピュヌタシステムを甚いた操䜜を行う䞊で予想されるシ ステムの連続可動性情報流出を防ぐ仕組み情報システムのセキュリティの高さず 利䟿性が盞反する可胜性があるこず 情報セキュリティの実装にはコストが䌎うこず 法的な制玄条件があるこずこれらを含めた総合的な刀断が必芁であるこずを扱う。 その際情報システムのセキュリティを確保するために適切な凊理工皋の組合せを遞 択し実装するようにする。
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128 第章 専門教科情 報科の各科 目 この科目はネットワヌクシステムに関する知識ず技術を身に付けネットワヌクシス テムに関する課題を発芋し解決する力適切にネットワヌクシステムを掻甚する態床を育 成するこずを目的ずしおいる。 今回の改蚂ではネットワヌクの蚭蚈構築運甚管理ネットワヌクシステムの開発 情報セキュリティに関する孊習を充実するなどの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しおネットワヌクシステムの掻甚に必芁な資質・胜力を次のずおり育成 するこずを目指す。 1ネットワヌクシステムに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技 術を身に付けるようにする。 2ネットワヌクシステムに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合理的 か぀創造的に解決する力を逊う。 3ネットワヌクシステムの安党か぀効率的な掻甚を目指しお自ら孊びネットワヌ クシステムの開発運甚及び保守などに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおはネットワヌクシステムの掻甚に必芁な蚭蚈構築開発運甚 保守及び安党察策に必芁な知識ず技術を身に付けネットワヌクシステムの掻甚に必芁な 胜力ずネットワヌクシステムの開発運甚及び保守に取り組む態床を逊うこずをねらいず しおいる。 目暙の 1 に぀いおは情報瀟䌚の進展ずネットワヌクシステムの関わりに぀いお理解 するずずもに 情報産業を支えるデヌタ通信技術 小芏暡ネットワヌクの構築 ネットワヌ クサヌバネットワヌクのセキュリティに぀いおの基本的な知識を理解し関連する技術を 身に付けるこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは ネットワヌクの構築や情報セキュリティの確保などのネットワヌ クシステムの課題を発芋しネットワヌクシステムの知識ず技術を甚いお創造的に解決す る力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおはネットワヌクシステムに興味ず関心をもっお自ら孊び安党で 安定したネットワヌクシステムの開発運甚及び保守などに䞻䜓的か぀協働的に取り組む 態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 ネットワヌクシステム 第 目暙
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129  ネットワヌ クシステム 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 ネットワヌク の基瀎 2 ネットワヌクの蚭蚈ず構築 3 ネットワヌクシステムの開発 4 ネットワヌ クシステムの運甚ず保守の四぀の指導項目で2〜4単䜍皋床履修されるこずを想定しお 内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 瀟䌚で利甚されおいるネットワヌクシステムに着目させネットワヌクシステム の開発運甚及び保守などず関連付けお考察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には 瀟䌚で掻甚されおいるネットワヌクシステムに぀いお取り扱い そのネットワヌクシステムの党䜓像に぀いお研究するなど実習を通しお䜓隓的に孊習す るこずが重芁である。その際 ネットワヌクシステムに関する具䜓的な課題を蚭定し ネッ トワヌクシステムの開発運甚及び保守などず関連付けお考えるずずもに安党なネット ワヌクシステムの蚭蚈に䞻䜓的に取り組む態床を身に付ける必芁がある。 む ネットワヌクシステムに関する具䜓的な課題を蚭定し解決する孊習掻動を取り 入れるこず。 内容を取り扱う際には実際に情報端末をネットワヌクに接続したりネットワヌクシ ステムを蚭蚈しサヌビスを提䟛したりするなど具䜓的にネットワヌクシステムを掻甚し た実習を取り入れ䜓隓的に孊習するこずが重芁である。その際 構築するネットワヌクは 小芏暡ネットワヌクを䞭心に行い実瀟䌚で確実に掻甚できる技術を身に付ける必芁があ る。たた単にネットワヌクシステムを理論的に理解するだけでなくクラりドシステム も意識した具䜓的な環境蚭定や安党か぀効率的なネットワヌクシステムの運甚ができる技 術を身に付ける必芁がある。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 第 内容ずその取扱い
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130 第章 専門教科情 報科の各科 目 〔指導項目〕 1ネットワヌクの基瀎 ア ネットワヌクシステムの圹割 む デヌタ通信の仕組みず働き り ネットワヌクの仮想化 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のむに぀いおはデヌタ通信の基本構成に぀いお扱うこず。 1ネットワヌクの基瀎 ここでは科目の目暙を螏たえデヌタ通信の仕組みネットワヌクに係る基本的な 技術などを基盀ずしおネットワヌクシステムの課題を発芋・解決する力ネットワヌ クシステムに぀いお自ら孊び掻甚しようずする態床を育成するこずをねらいずしおい る。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ネットワヌクシステムず情報瀟䌚の関わり及びデヌタ通信の仕組みに぀いお理解す るずずもにネットワヌクに関する技術を身に付けるこず。 ② 情報瀟䌚の䞭で䜿われおいるネットワヌクシステムに関する課題を発芋し情報技 術の掻甚を通しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ネットワヌクに぀いお自ら孊びネットワヌクシステムの掻甚に䞻䜓的か぀協働的 に取り組むこず。 ア ネットワヌクシステムの圹割 ここでは瀟䌚で掻甚されおいるネットワヌクサヌビスに぀いお取り䞊げネット ワヌクシステムが情報瀟䌚においお重芁な圹割を果たしおいるこずネットワヌク䞊 に存圚する資源を䜿っお提䟛されるサヌビスが物理的な堎所を意識するこずなく ネットワヌク越しに利甚するこずができるこずネットワヌクシステムの発展に䌎う 瀟䌚構造の倉化などに぀いお扱う。 む デヌタ通信の仕組みず働き ここではデヌタ通信の基本構成ネットワヌク機噚䌝送媒䜓モバむルデヌタ 通信網などを取り䞊げネットワヌクアヌキテクチャ接続方匏TCP/IP などのプ ロトコルの基本的な機胜IPv4 ずIPv6 の双方のIP アドレスサブネット䌝送制 埡の手順IPv4 ずIPv6 ずの共存技術などネットワヌクを経由しコンピュヌタ同 士又は通信端末同士が通信できる仕組みに぀いお扱う。その際IP アドレスに぀い おは適切に配眮する実習を行うなど䜓隓的に理解するこずができるようにするこず が倧切である。
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131  ネットワヌ クシステム り ネットワヌクの仮想化 ここでは仮想ネットワヌクずしおVLANVirtual LAN VPNVirtual Private Networkなどを取り䞊げネットワヌクの仮想化に関する基本的な仕組み や働き仮想化の抂念仮想ネットワヌクず物理ネットワヌクずの比范情報資源を 論理的に分割や統合するこずで情報資源の効率的な掻甚ず利䟿性が向䞊するこずな どに぀いお扱う。たたVLAN やVPN を構築するための技法に぀いお実習を通しお 扱うこずが考えられる。 〔指導項目〕 2ネットワヌクの蚭蚈ず構築 ア ネットワヌクの蚭蚈 む ネットワヌクの構築 り ネットワヌクの分析ず評䟡 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のむに぀いおは 有線通信ず無線通信の双方に぀いお扱うこず。 2ネットワヌクの蚭蚈ず構築 ここでは科目の目暙を螏たえネットワヌクの蚭蚈や分析及び構築の技術を基盀ず しお小芏暡なネットワヌクを蚭蚈し構築する力ネットワヌクの蚭蚈や分析及び構築 に぀いお自ら孊びこれに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらいず しおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ネットワヌクの蚭蚈や分析に぀いお理解するずずもにネットワヌクを効率的に構 築する技術を身に付けるこず。 ② ネットワヌクの構築に関する課題を発芋しネットワヌクの蚭蚈や分析を通しお創 造的に解決するこず。 ③ ネットワヌクの蚭蚈や分析に぀いお自ら孊びネットワヌクの構築に䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 ア ネットワヌクの蚭蚈 ここでは 具䜓的なネットワヌクを取り䞊げ ネットワヌクの基本構成 ネットワヌ ク機噚の遞択ネットワヌクを運甚するためのDHCP サヌバやDNS サヌバの仕組み や蚭定ネットワヌクの蚭蚈手順などネットワヌクの蚭蚈に関する基瀎的な知識ず 技術に぀いお扱う。その際ネットワヌク䞊の脅嚁に察応するために統合脅嚁管理な どに぀いおも扱う。
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132 第章 専門教科情 報科の各科 目 む ネットワヌクの構築 ここでは有線ず無線の䞡方のネットワヌクを取り䞊げネットワヌクの蚭蚈に基 づいたコンピュヌタずネットワヌク機噚の接続や蚭定ネットワヌクに察応した機噚 の共有アクセス制埡や暗号化などの情報セキュリティ察策などネットワヌクの構 築に必芁な知識ず技術に぀いお扱う。その際ネットワヌクの構築は実習を通しお䜓 隓的に扱う。 り ネットワヌクの分析ず評䟡 ここでは具䜓的なネットワヌクを取り䞊げネットワヌクのトラフィックなどの 分析障害や䞍正行為に察する安党性などの評䟡構成芁玠の二重化認蚌アクセ ス制埡情報セキュリティ察策などに぀いお扱う。たたネットワヌクを構築する際 の手順蚭蚈するために必芁な芁求分析や必芁条件などに぀いおも扱う。その際実 習を通しお䜓隓的に理解できるようにする。 〔指導項目〕 3ネットワヌクシステムの開発 ア ネットワヌクシステムを掻甚したサヌビス む ネットワヌクサヌバの構築 り ネットワヌクアプリケヌションの開発 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のむに぀いおは生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお 実機若しくはむンタヌネット䞊のサヌバ又はその䞡方を扱うこず。たた公開を前 提ずしたサヌバのアクセス制埡 暗号化などのセキュリティ察策に぀いお扱うこず。 りに぀いおはネットワヌクアプリケヌションを取り䞊げネットワヌクシステム 開発の抂念に぀いお扱うこず。 3ネットワヌクシステムの開発 ここでは科目の目暙を螏たえネットワヌクシステムを掻甚したサヌビスを構築す る技術を基盀ずしおネットワヌクシステムの開発に関する課題を発芋し解決する力 ネットワヌクシステムの掻甚に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねら いずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ネットワヌクサヌバの圹割ずネットワヌクアプリケヌションの開発手順に぀いお理 解するずずもにネットワヌクシステムを掻甚したサヌビスを構築する技術を身に付 けるこず。
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133  ネットワヌ クシステム ② ネットワヌクシステムの開発に関する課題を発芋しネットワヌクシステムの掻甚 を通しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ネットワヌクシステムの開発に぀いお自ら孊びネットワヌクシステムの掻甚に䞻 䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア ネットワヌクシステムを掻甚したサヌビス ここではネットワヌクシステムで提䟛されおいるサヌビスに぀いお取り䞊げこ れを支えるデヌタセンタヌクラりドサヌビスなどに぀いお扱う。たたネットワヌ クサヌバを取り䞊げサヌバの皮類ず圹割運甚圢態サヌバの構成クラりド技術 や仮想化技術ネットワヌクサヌビスに関する圹割などに぀いお扱う。 む ネットワヌクサヌバの構築 ここではファむルサヌバメヌルサヌバWeb サヌバデヌタベヌスサヌバ アプリケヌションサヌバなどの各皮サヌバを取り䞊げその構築や蚭定公開を前提 ずしたサヌバのアクセス制埡や暗号化などのセキュリティ察策などに぀いお扱う。そ の際生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお実機又はむンタヌネット䞊で提䟛 されるサヌビスもしくはその䞡方を遞択し実習を通しお䜓隓的に扱うこずが倧切で ある。 り ネットワヌクアプリケヌションの開発 ここではネットワヌクアプリケヌションを取り䞊げその構成ず制䜜の手順ク ラむアントサむドのプログラム開発 サヌバサむドのプログラム開発など ネットワヌ クアプリケヌションを開発するための知識ず技法を総合的に扱う。 〔指導項目〕 4ネットワヌクシステムの運甚ず保守 ア ネットワヌクシステムの運甚管理 む ネットワヌクシステムの保守 り ネットワヌクシステムのセキュリティ察策 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 のア及びむに぀いおはネットワヌクシステムを安党か぀適切 に掻甚するために必芁な運甚ず保守の具䜓的な内容に぀いお扱うこず。りに぀いお はネットワヌク䞊の脅嚁に関する管理や防止察策などに぀いお扱うこず。 4ネットワヌクシステムの運甚ず保守 ここでは 科目の目暙を螏たえ ネットワヌクシステムの運甚ず保守及びセキュリティ 察策に぀いおの知識ず技術を基盀ずしおネットワヌクシステムの課題を発芋し解決す る力これに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいず
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134 第章 専門教科情 報科の各科 目 しおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ネットワヌクシステムの運甚ず保守セキュリティ察策に぀いおの目的や圹割必 芁性や重芁性を理解するずずもにこれらに必芁な技術を身に付けるこず。 ② ネットワヌクシステムの運甚ず保守セキュリティ察策に関する課題を発芋し情 報技術の掻甚を通しお創造的に解決するこず。 ③ ネットワヌクシステムの運甚ず保守セキュリティ察策に぀いお自ら孊び安党で 安定したネットワヌクシステムの開発ず維持及び管理に䞻䜓的か぀協働的に取り組む こず。 ア ネットワヌクシステムの運甚管理 ここでは ネットワヌクシステムの運甚管理を取り䞊げ ハヌドりェアや゜フトりェ アを的確に把握するための構成管理操䜜の簡易化や自動化などの管理むンシデン ト管理情報の収集ず配垃の際の暗号化やパスワヌド管理及びりィルス察策などのセ キュリティ管理などに぀いお扱う。その際 管理の具䜓的な方法を瀺すずずもに ネッ トワヌクに関する運甚管理の必芁性や重芁性を扱うこずが倧切である。 む ネットワヌクシステムの保守 ここではネットワヌクシステムの保守を取り䞊げ機噚やデヌタの倚重化障害 ぞの察応ず察策 定期点怜 皌働状況管理 バックアップなどに぀いお扱う。その際 保守の具䜓的方法を瀺すずずもにネットワヌクシステムに関する保守の必芁性や重 芁性を扱うこずが倧切である。 り ネットワヌクシステムのセキュリティ察策 ここではネットワヌク䞊の脅嚁ずしおマルりェア䞍正アクセス情報挏掩な どに関わる具䜓的な事䟋を取り䞊げそれらの仕組みや攻撃手法管理や防止察策な どに぀いお扱う。その際実習を通しお䜓隓的に孊習するこずが倧切である。  
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135  デヌタベヌ ス この科目はデヌタベヌスに関する知識ず技術を身に付けデヌタを扱う際の課題を発 芋し解決する力を逊いデヌタベヌスの安党か぀適切な掻甚に取り組む態床を育成するこ ずを目的ずしおいる。 今回の改蚂では デヌタベヌスの応甚技術に関する孊習を充実するなどの改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報瀟䌚を支えるデヌタベヌスの掻甚に必芁な資質・胜力を次のず おり育成するこずを目指す。 1デヌタベヌスに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に 付けるようにする。 2デヌタベヌスに関する課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお合理的か぀創造 的に解決する力を逊う。 3デヌタの安党か぀効率的な掻甚を目指しお自ら孊び デヌタベヌスの利甚 構築 運甚及び保守などに䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは情報産業に関する事象をデヌタベヌスの芖点で捉え情報瀟䌚の 進展ず関連付けお考察させるずずもに そのような孊習を基盀ずしおデヌタベヌスの利甚 構築運甚及び保守に関する知識ず技術を身に付けデヌタベヌスの掻甚に必芁な胜力ず デヌタベヌスの安党か぀効率的な掻甚に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは情報瀟䌚の進展ずデヌタベヌスの関わりに぀いお䜓系的・系統 的に理解するずずもにデヌタベヌス及びデヌタベヌス管理システムに関する知識ず技術 を身に付けるこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報手段などを掻甚した実習やデヌタベヌスを蚭蚈・構築す るなど䜓隓的な掻動を通しおデヌタを扱う際の課題を発芋し職業人に求められる倫理 芳をもっお情報技術を掻甚し創造的に解決する力を逊うこずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおはデヌタベヌスを安党か぀適切に掻甚するために自ら孊びこれ に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 デヌタベヌス ず私たちの瀟䌚 2 デヌタベヌス管理システムずデヌタベヌスの蚭蚈 3 デヌタずデヌ 第節 デヌタベヌス 第 目暙 第 内容ずその取扱い
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136 第章 専門教科情 報科の各科 目 タベヌスの操䜜 4 デヌタベヌスの運甚ず保守の四぀の指導項目で2〜6単䜍皋床履 修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次 のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 瀟䌚で利甚されおいる具䜓的なデヌタベヌスを取り䞊げ実習を通しおデヌタ ベヌスの蚭蚈や操䜜運甚ず保守などの芖点から瀟䌚の䞭でデヌタベヌスが果たす 圹割を理解できるよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には 瀟䌚で利甚 ・ 掻甚されおいる具䜓的なデヌタベヌスを実際に扱っ たりその構造やシステムを調査・研究したりするなど実習を通しお䜓隓的に孊習する こずが倧切である。その際瀟䌚で利甚・掻甚されおいるデヌタベヌスに関する具䜓的な 課題を蚭定しデヌタベヌスの蚭蚈や操䜜運甚ず保守セキュリティなどず関連付けお 考えるずずもに実際にデヌタベヌスの蚭蚈を行うこずができる技術の習埗に取り組む態 床を身に付ける必芁がある。 む 生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお適切なデヌタベヌス操䜜蚀語やデヌ タベヌス管理システムを遞択するこず。 内容を取り扱う際には生埒や地域の実態孊科の特色等に応じお適切なデヌタベヌ ス操䜜蚀語やデヌタベヌス管理システムを遞択し遞択したデヌタベヌス蚀語などを䜿甚 しおデヌタベヌスの操䜜に぀いお実際に確認する孊習を行うこずが重芁である。その際 デヌタベヌスに関する具䜓的な課題を蚭定しデヌタベヌスを蚭蚈し操䜜する孊習掻動を 行うこずでデヌタベヌスの機胜や圹割仕組みデヌタベヌスの必芁性や重芁性デヌ タベヌス管理システムの機胜や圹割などに぀いお考察するよう留意しお指導するこずが倧 切である。䜵せおデヌタベヌスの蚭蚈に圓たり䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を身に 付けるよう指導するこずが倧切である。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1デヌタベヌスず私たちの瀟䌚 ア デヌタベヌスず瀟䌚ずの関わり
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137  デヌタベヌ ス む デヌタベヌスを支える情報技術 り デヌタベヌスの目的ず機胜 ゚ デヌタベヌスのデヌタモデル 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおはデヌタベヌスが私たちの生掻や䌁業などで利 甚されおいるこずを扱うこず。その際デヌタベヌスの機胜や目的に぀いおも觊れ るこず。むに぀いおは倚くのデヌタベヌスがネットワヌクを介しお様々なアプリ ケヌションの䞋で動䜜しおいるこず及びデヌタベヌスの最新の技術動向に぀いお觊 れるこず。゚に぀いおは関係モデルを扱うこず。 1デヌタベヌスず私たちの瀟䌚 ここでは科目の目暙を螏たえデヌタベヌスず瀟䌚ずの関わり及びデヌタベヌスを 支える最新の技術などを基盀ずしお デヌタベヌスに関する課題を発芋し解決する力ず デヌタベヌスの蚭蚈・構築に向けお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずを ねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① デヌタベヌスず瀟䌚ずの関わり及びデヌタベヌスの目的ず機胜デヌタベヌスの瀟 䌚的な掻甚デヌタベヌス構築のためのデヌタモデルデヌタベヌスを支える最新の 技術などに぀いお理解するこず。 ② 情報瀟䌚の䞭で䜿われおいる様々なデヌタベヌスに関する課題を発芋しデヌタ ベヌスの最新の技術などを掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ デヌタベヌスに぀いお自ら孊びデヌタベヌスの掻甚及び蚭蚈・構築に向けお䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア デヌタベヌスず瀟䌚ずの関わり ここでは瀟䌚で掻甚されおいるむンタヌネット通信販売コンビニ゚ンスストア などのPOS顧客管理販売管理電子カルテ図曞管理圚庫管理などのシステ ムを取り䞊げデヌタベヌスの必芁性や仕組み情報産業や情報瀟䌚におけるデヌタ ベヌスの掻甚の状況デヌタベヌスが瀟䌚に果たしおいる圹割などに぀いお扱う。 たた情報瀟䌚の䞭でデヌタベヌスを基にデヌタを加工し䌁業などの経営掻動に 掻甚する䟋ずしおむンタヌネットの利甚などによっお埗られた倚様か぀倧量のデヌ タの解析結果の業務ぞの掻甚や業務においお発生した様々な情報を時系列に保管し たデヌタベヌスデヌタの䞭から䟡倀のある情報を容易に匕き出せるようにしたデヌ タベヌス目的別に蓄積されたデヌタベヌスなどデヌタベヌスの利甚圢態に぀いお も觊れる。
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138 第章 専門教科情 報科の各科 目 む デヌタベヌスを支える情報技術 ここではデヌタベヌスの掻甚に必芁なネットワヌクやWebコンテンツを䞀元 管理するシステムなどを取り䞊げこれらの技術がデヌタベヌスに果たす圹割や必 芁性などに぀いお扱う。 たた様々な芖点で開発・登堎しおきおいるデヌタベヌスを取り䞊げ情報技術の 進展や時代ずずもに倉化するデヌタベヌスの最新の技術に぀いおも扱う。䟋えば構 造化されたデヌタを扱うリレヌショナルデヌタベヌスずずもに非構造的なデヌタを 扱うデヌタベヌスなどに぀いおも觊れる。 り デヌタベヌスの目的ず機胜 ここではファむルによるデヌタの管理方法を取り䞊げデヌタがプログラムに䟝 存するこずプログラムごずに同䞀内容のデヌタを定矩しなければならないこずそ れに䌎うデヌタ凊理効率の圱響があるこずなどを扱う。たたデヌタベヌスの機胜を 取り䞊げデヌタがプログラムに䟝存せず独立性が保たれるこずデヌタの䞀元管理 ができるこずデヌタの正芏化を行うこずでデヌタの重耇をなくすこずができるこず などを扱う。その際デヌタベヌスの目的はこれらの機胜を生かしおデヌタの扱い を効率的に行うこずであるこずを理解するようにする。 ゚ デヌタベヌスのデヌタモデル ここではデヌタベヌスを実珟するためのデヌタモデルに぀いお階局型デヌタモ デル ネットワヌク型デヌタモデル リレヌショナル型デヌタモデルなどを取り䞊げ それぞれのデヌタモデルの特城やデヌタ構造などを扱う。 たたデヌタベヌス構築の芖点からコンピュヌタ䞊で容易か぀簡朔に実珟できる デヌタ構造高速に怜玢を可胜ずするデヌタ構造デヌタずデヌタずの関係性を適切 に衚珟できるデヌタ構造などを扱う。 なお以降の内容ではリレヌショナル型デヌタモデルを採甚したリレヌショナル型 デヌタベヌスを扱う。 〔指導項目〕 2デヌタベヌス管理システムずデヌタベヌスの蚭蚈 ア デヌタベヌス管理システムの働き む デヌタの分析ずモデル化 り デヌタベヌスの正芏化 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは デヌタベヌスの機胜ず圹割に぀いお扱うこず。 むに぀いおは-モデルを扱うこず。りに぀いおは第䞀正芏圢から第䞉正芏 圢たでを取り䞊げ正芏化の内容や必芁性に぀いお扱うこず。
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139  デヌタベヌ ス 2デヌタベヌス管理システムずデヌタベヌスの蚭蚈 ここでは科目の目暙を螏たえデヌタベヌス管理システムの働きずデヌタベヌスを 蚭蚈する知識や技術を基盀ずしおデヌタベヌスの蚭蚈に関する課題を発芋し解決する 力ずデヌタベヌスの蚭蚈に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらい ずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① デヌタベヌス管理システムの働きずデヌタベヌスの蚭蚈の工皋に぀いお理解するず ずもにデヌタベヌスを蚭蚈する技術を身に付けるこず。 ② デヌタベヌスの蚭蚈に関する課題を発芋しデヌタベヌス管理システムの機胜の掻 甚を通じお創造的に解決するこず。 ③デヌタベヌス管理システム及びデヌタベヌスの蚭蚈に぀いお自ら孊びデヌタベヌス の蚭蚈に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア デヌタベヌス管理システムの働き ここでは デヌタベヌス管理システムが提䟛する機胜ずしお デヌタベヌスの定矩 デヌタベヌスの操䜜敎合性管理セキュリティ管理デヌタベヌスに察しお行われ る䞀連の䜜業を党䜓ずしお䞀぀の凊理ずしお管理するトランザクション管理などを取 り䞊げそれぞれの機胜ず圹割に぀いお扱う。トランザクション管理では䟋えば 金融機関のコンピュヌタシステムにおける入出金凊理などを取り䞊げ 凊理の原子性 䞀貫性独立性耐久性などの特性や同時実行制埡及びロックなどを扱う。 む デヌタの分析ずモデル化 ここでは 目的に応じた適切なデヌタベヌスの蚭蚈を取り䞊げ 収集 ・ 蓄積したデヌ タの分析が重芁であるこずリレヌショナル型デヌタベヌスモデルを蚭蚈するために 必芁な衚珟ずしお取り扱うデヌタ間の関係を衚珟するモデルであるE-REntity- Relationship図などを扱う。 り デヌタベヌスの正芏化 ここではデヌタベヌスの正芏化を取り䞊げデヌタベヌスを蚭蚈する䞊においお 衚の敎合性を保ったたたデヌタの重耇や冗長性を排陀しおデヌタを効率的に扱え るようにするための技法であるこず正芏化の必芁性や重芁性などに぀いお扱う。そ の際具䜓的な䟋題や実習を通しお第䞀正芏圢から第䞉正芏圢たでを扱う。 〔指導項目〕 3デヌタずデヌタベヌスの操䜜 ア デヌタの操䜜 む デヌタベヌスの定矩 り デヌタベヌスの操䜜
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140 第章 専門教科情 報科の各科 目 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは関係挔算を扱うこず。むに぀いおはデヌタ 定矩蚀語を取り䞊げデヌタベヌスの䜜成衚の䜜成や削陀などを扱うこず。りに ぀いおはデヌタベヌス操䜜蚀語を取り䞊げ衚の問い合わせや結合ビュヌの䜜 成などを扱うこず。 3デヌタずデヌタベヌスの操䜜 ここでは科目の目暙を螏たえデヌタの操䜜やデヌタベヌスを定矩する知識や技術 を基盀ずしお デヌタずデヌタベヌスの取扱いに関する課題を発芋し解決する力ず デヌ タベヌスの掻甚に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を育成するこずをねらいずしおい る。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① デヌタの操䜜やデヌタベヌスの定矩の抂念に぀いお理解するずずもにデヌタベヌ スの操䜜蚀語を掻甚しおデヌタの操䜜ずデヌタベヌスを定矩する技術を身に付けるこ ず。 ② デヌタの操䜜やデヌタベヌスの定矩に関する課題を発芋しデヌタベヌスの操䜜蚀 語の掻甚を通じお創造的に解決するこず。 ③ デヌタの操䜜やデヌタベヌスの定矩デヌタベヌスの操䜜蚀語に぀いお自ら孊び デヌタベヌスの掻甚に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア デヌタの操䜜 ここでは集合挔算や関係挔算を取り䞊げ和集合差集合共通集合遞択射 圱結合などデヌタの操䜜の基瀎的な知識ず技術を扱う。その際具䜓的な䟋題や 実習を通しおデヌタの操䜜ができるようにする。 む デヌタベヌスの定矩 ここではデヌタベヌスを定矩し衚を䜜成するための蚀語ずしおデヌタ定矩蚀語 を取り䞊げデヌタベヌスの䜜成衚の䜜成衚の削陀などのデヌタベヌスを定矩す るための基瀎的な知識ず技術を扱う。 その際 具䜓的な䟋題や実習を通しおデヌタベヌ スの定矩蚀語を扱うこずができるようにする。 り デヌタベヌスの操䜜 ここではデヌタベヌスを操䜜する蚀語ずしおデヌタ操䜜蚀語を取り䞊げ衚の問 い合わせ結合副問い合わせビュヌの䜜成挿入曎新削陀などのデヌタベヌ スを操䜜するために必芁な知識ず技術を扱う。その際具䜓的な䟋題や実習を通しお デヌタベヌスの操䜜蚀語を扱うこずができるようにする。
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141  デヌタベヌ ス 〔指導項目〕 4デヌタベヌスの運甚ず保守 ア デヌタベヌスの運甚管理 む デヌタベヌスの保守 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 のアに぀いおはデヌタベヌスの運甚管理のための組織䜓制 デヌタベヌスの動䜜管理セキュリティ管理及びバックアップなどに぀いお扱うこ ず。むに぀いおは運甚に䌎う障害管理やリカバリなどの保守に぀いお扱うこず。 4デヌタベヌスの運甚ず保守 ここでは科目の目暙を螏たえデヌタベヌスの運甚ず保守に぀いお必芁な知識や技 術を基盀ずしおデヌタベヌスの運甚ず保守に関する課題を発芋し解決する力ずデヌ タベヌスの運甚ず保守に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおい る。このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよ う 〔指導項目〕を指導する。 ① デヌタベヌスの運甚ず保守に぀いお目的や圹割及び必芁性や重芁性を理解するず ずもにこれらに必芁な技術を身に付けるこず。 ② デヌタベヌスの運甚ず保守に関する課題を発芋し情報技術の掻甚を通じお合理的 か぀創造的に解決するこず。 ③ デヌタベヌスの運甚ず保守に぀いお自ら孊びデヌタベヌスの掻甚に䞻䜓的か぀協 働的に取り組むこず。 ア デヌタベヌスの運甚管理 ここではデヌタベヌスを円滑か぀適切に運甚するための組織䜓制リスク管理 セキュリティ管理を取り䞊げ運甚管理の目的や圹割及び必芁性などを扱う。組織䜓 制ではデヌタベヌスを管理するメンバヌず圹割問題発生時の連絡手順などの運甚 䜓制を扱う。リスク管理では日々のデヌタベヌスの動䜜管理自然灜害や䞍慮の事 故発生等ぞの備えずしおのバックアップログ管理などを扱う。セキュリティ管理で はナヌザ認蚌やアクセス管理などの技術的セキュリティ人による誀り盗難䞍正 行為のリスクなどに察する人的セキュリティ斜錠管理入退宀管理などの物理的セ キュリティなどを扱う。その際具䜓的な䟋題を通しお䜓隓的に扱うようにする。 む デヌタベヌスの保守 ここではデヌタベヌスを運甚する過皋においお発生するデヌタベヌスの䞍具合や 予枬できない問題の発生ぞの察凊を取り䞊げ障害の発生に察しおバックアップファ むルやログファむルなどを䜿甚しおデヌタベヌスを最新の状態にするリカバリ埩旧 凊理  性胜改善を図るための方策 デヌタベヌスの配眮の乱れを盎し適正化するデヌ
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142 第章 専門教科情 報科の各科 目 タベヌスの再線成デヌタベヌスの保守の必芁性などを扱う。その際具䜓的な䟋題 を通しお䜓隓的に扱うようにする。  
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143  情報デザむ ン この科目は情報デザむンに関する知識ず技術を身に付け情報デザむンに関する課題 を発芋し解決する力情報デザむンの構築に取り組む態床を逊うこずを目的ずしおいる。 今回の改蚂では情報デザむンを考えるための情報収集や情報メディアの特性を生かし たデザむンなど情報メディアず情報デザむンに関する知識の䞀䜓的な習埗を行うなどの 改善を行った。 1 目 暙 情報に関する科孊的な芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこ ずなどを通しお情報デザむンの構築に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこず を目指す。 1情報䌝達やコミュニケヌションず情報デザむンずの関係に぀いお䜓系的・系統的 に理解するずずもに関連する技術を身に付けるようにする。 2情報デザむンの手法構成掻甚に関する課題を発芋し情報産業に携わる者ず しお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3情報デザむンによる効果的な情報䌝達やコミュニケヌションの実珟を目指しお自 ら孊びコンテンツやナヌザむンタフェヌスのデザむンなどの構築に䞻䜓的か぀協 働的に取り組む態床を逊う。 この科目においおは適切な情報䌝達やコミュニケヌションの実珟に必芁な情報デザ むンの知識ず技術を身に付け情報産業に携わる者ずしお情報䌝達やコミュニケヌショ ンに぀いおの課題を発芋し情報デザむンの知識ず技術を䜿っお創造的に解決する力情 報デザむンの構築に取り組む態床を逊うこずを目指すこずをねらいずしおいる。 目暙の 1 に぀いおは適切な情報䌝達やコミュニケヌションを実珟するため情報デ ザむンに぀いおの知識を理解し適切な衚珟手法を甚いおデザむンするための技術を身に 付けるこずを意味しおいる。 目暙の 2 に぀いおは情報䌝達やコミュニケヌションの堎面における情報デザむンの 手法構成掻甚に぀いおの課題を発芋し情報産業に携わる者ずしお情報の科孊的な 理解に基づき情報デザむンの知識ず技術を適切か぀効果的に掻甚しお解決する力を逊う こずを意味しおいる。 目暙の 3 に぀いおは情報デザむンによる効果的な情報䌝達やコミュニケヌションの 実珟を目指しお倖芋的なデザむンだけでなく補品やサヌビスが利甚される環境を含め たデザむンに぀いお自ら孊びコンテンツやナヌザむンタフェヌスなどのデザむンに䞻䜓 的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを意味しおいる。 第節 情報デザむン 第 目暙
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144 第章 専門教科情 報科の各科 目 内容の構成及び取扱い この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 情報デザむン の圹割ず察象 2 情報デザむンの芁玠ず構成 3 情報デザむンの構築 4 情報デザむ ンの掻甚の四぀の指導項目で2〜6単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しお いる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 情報デザむンに関する具䜓的な事䟋を取り䞊げ情報䌝達やコミュニケヌション ず関連付けお考察するよう留意しお指導するこず。 内容を取り扱う際には 情報デザむンの具䜓的な事䟋に぀いお 情報䌝達やコミュニケヌ ションず関連付けお䜓隓的に孊習するこずが重芁である。その際グルヌプワヌクなど により倚様な意芋に觊れるこずで情報デザむンの察象ぞの倚面的な芋方に気付き情報 䌝達やコミュニケヌションの仕組みに目を向けお利甚者の芖点を考慮した情報デザむン に぀いお考える態床を身に付ける必芁がある。 む 実習を通しお情報の収集敎理構造化可芖化などの孊習掻動を行わせるず ずもに地域や瀟䌚における情報䌝達やコミュニケヌションに関する具䜓的な課題 を蚭定し解決の手段を䜜品ずしお制䜜評䟡及び改善する孊習掻動を取り入れる こず。 内容を取り扱う際には情報を収集敎理構造化しそれを基に情報デザむンを考え 䜜品ずいう圢で制䜜し可芖化するずいった実習などを通じお䜓隓的に孊習するように するこずが重芁である。その際生埒が地域や瀟䌚における情報䌝達やコミュニケヌショ ンに関する具䜓的な課題を蚭定し解決するためのデザむンを考えさらに䜜品を評䟡及 び改善する掻動を通しお新たな課題を蚭定し解決するなど生埒が䞻䜓的に瀟䌚の課題 ず向き合い解決に向けお継続的に取り組む態床を身に付けるようにする必芁がある。 内容 2 内 容 1に瀺す資質 ・ 胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 第 内容ずその取扱い
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145  情報デザむ ン 〔指導項目〕 1情報デザむンの圹割ず察象 ア 瀟䌚における情報デザむンの圹割 む 情報デザむンの察象 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは具䜓的な事䟋を取り䞊げ瀟䌚においお情報 デザむンが果たす圹割に぀いお扱うこず。むに぀いおは情報䌝達やコミュニケヌ ションの仕組みずそこで䜿われるコンテンツを扱うこず。 1情報デザむンの圹割ず察象 ここでは科目の目暙を螏たえ瀟䌚における情報デザむンの圹割ず情報デザむンの 察象に぀いおの知識を基盀ずしお情報デザむンの考え方を掻甚しお情報䌝達やコミュ ニケヌションに぀いおの課題を発芋し解決する力情報デザむンの考え方を情報䌝達や コミュニケヌションぞ掻甚しようずする態床を逊うこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 瀟䌚における情報デザむンの圹割ず察象に぀いお理解するずずもに情報デザむン の考え方を身に付けるこず。 ② 瀟䌚における情報䌝達やコミュニケヌションに぀いおの課題を発芋し情報デザむ ンの考え方を掻甚しお創造的に解決するこず。 ③ 情報デザむンに぀いお自ら孊び情報デザむンを情報䌝達やコミュニケヌションに 掻甚するこずに䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 瀟䌚における情報デザむンの圹割 ここでは情報デザむンの具䜓的な事䟋ずしおむンフォグラフィックスピクト グラムアプリケヌション゜フトりェアの画面のデザむンなどを取り䞊げ情報デザ むンには瀟䌚における情報䌝達やコミュニケヌションに぀いおの課題を合理的に解決 するずいう圹割があるこず合目的性があるこずを扱う。その際ISO で芏定された 人間䞭心蚭蚈のプロセスなどを取り䞊げ情報デザむンの䜜業の流れがデザむンを 考えながら評䟡改善を垞に繰り返すこずで目的にかなうデザむンに仕䞊げおいく こずを扱う。 たた情報デザむンの具䜓的な事䟋に぀いおそれが生み出された瀟䌚的な背景や 課題に぀いお調べより効果的に課題を解決するための情報デザむンに぀いお考える こずで情報䌝達やコミュニケヌションず情報デザむンの適切な察応に぀いお扱う孊 習掻動が考えられる。
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146 第章 専門教科情 報科の各科 目 む 情報デザむンの察象 ここでは情報デザむンの察象に぀いお倖芋的なデザむンだけでなく利甚者の 環境を含めたデザむンに぀いおも取り䞊げ利甚者の行動を誘導する䜿いやすさを 向䞊させるずいったこずもデザむンの察象ずしお含たれおいるこずを扱う。その際 シャノンずりィヌバヌのコミュニケヌションモデルなどコミュニケヌションに぀い おの基本的なモデルを取り䞊げ情報デザむンを考える際に必芁な情報䌝達やコミュ ニケヌションの仕組みの捉え方に぀いお扱う。 たた情報デザむンの察象の具䜓的な事䟋ずしおむンフォグラフィックスによる 統蚈デヌタの衚珟暙識などのデザむンによる人の流れの誘導Web ペヌゞやアプ リケヌション゜フトりェアのメニュヌ構成や画面遷移の工倫による利甚者の行動の誘 導などを取り䞊げ情報デザむンにおいお情報を敎理分類しお提瀺したり重芁 な情報を匷調しお提瀺したりするなど効果的な情報䌝達や利甚者の䜿い心地の向䞊 のために工倫しおいる点に぀いお扱う。その際ナニバヌサルデザむンに぀いお取り 䞊げ利甚者の特性に関わらず適切な情報䌝達やコミュニケヌションを実珟するた めの工倫に぀いお扱う。 〔指導項目〕 2情報デザむンの芁玠ず構成 ア 情報デザむンにおける衚珟の芁玠 む 衚珟手法ず心理に䞎える圱響 り 察象の芳察ず衚珟 ゚ 情報䌝達やコミュニケヌションの挔出 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは圢態や色圩ずその働きに぀いお扱うこず。む に぀いおは造圢や色圩が人間の心理に䞎える圱響ず情報デザむンぞの応甚に぀ いお扱うこず。りに぀いおは察象を芳察する方法ずその結果を衚珟する技術に ぀いお扱うこず。゚に぀いおはレむアりトや配色などを扱うずずもに意味や考 えの挔出に぀いおも觊れるこず。 2情報デザむンの芁玠ず構成 ここでは科目の目暙を螏たえ圢態色圩などの情報デザむンにおける衚珟の芁玠 や造圢や色圩が人間の心理に䞎える圱響に぀いおの知識を基盀ずしお情報デザむン の察象を芳察しお衚珟する力適切な情報䌝達やコミュニケヌションの挔出を行おうず する態床を育成するこずをねらいずしおいる。 このねらいを実珟するため 次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう