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第郚 芞 術 線
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今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。 こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた 情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは 倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞ ず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずも に自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。 このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。 このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。 こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお 答申 」 以 䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし 第1 節 改蚂の経緯及び基本方針  改蚂の経緯 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 総 説 第章 1
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おの圹割を果たすこずができるよう 次の点にわたっおその枠組みを改善するずずもに 各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善 ・ 充実の奜埪環を生み出す「カリキュラム ・ マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①   「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②   「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた 教育課皋の線成 ③   「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④   「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 â‘€   「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥   「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策 これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。 高等孊校に぀いおは平成30 幎月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎月日以降に高等孊校の第孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。 今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行 った。 ㆒ 今回の改蚂の基本的な考え方 ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③  道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 ㆓ 育成を目指す資質・胜力の明確化 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関 わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や  改蚂の基本方針 第章 総 説 2
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人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しより よい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁であるこ ずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおき た「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮でき るようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮 流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランスよく育成しおき た我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。 このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜力 をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識 ・ 技胜」の習埗 」 む「理 解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思考力・刀断力・ 衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊び を人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎 理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を図る よう提蚀がなされた。 今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために孊 ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教材の 改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再 敎理した。 叅 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進 子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代 に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるよ うにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。 特に 高等孊校教育に぀いおは 倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっお その教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘されおき たずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初等䞭等教 育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀䜓的な改革 や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜されるものである。 改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校においお生埒が卒業た でに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにどのようにしおこれ たでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える必芁がある。 たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が䞀 局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質・胜 力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずがこれ たで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的 ・ 察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善ア クティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実践に芋られ 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 3
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る普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。 今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指導 䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業 改善を進めるこずを瀺した。 その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ①  授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を 育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進 めるものであるこず。 ②  各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的 な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③  回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時 間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなど で察話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどの ように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④  深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等 の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考し おいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科 等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐもので あるこずから生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 â‘€  基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせ るために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら 確実な習埗を図るこずを重芖するこず。 ㆕ 各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進 各孊校においおは 教科等の目暙や内容を芋通し 特に孊習の基盀ずなる資質 ・ 胜力蚀 語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や珟代 的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習を充実す るこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時 間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党 䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人的 ・ 物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊さ せ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。 このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目 暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の 実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な 第章 総 説 4
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䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マ ネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 ⓹ 教育内容の䞻な改善事項 このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科目 等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においおそ の特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 5
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平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは孊習指導芁領改蚂の基本的な考え方 が瀺されるずずもに各教科等の成果ず課題や改蚂の具䜓的な方向性が瀺されおいる。 この䞭で小孊校䞭孊校及び高等孊校を通じた音楜科図画工䜜科矎術科芞術科 の成果ず課題に぀いお次のように瀺されおいる。 ㆒ 音楜芞術音楜 ○  音楜科芞術科音楜においおは音楜のよさや楜しさを感じるずずもに思い や意図を持っお衚珟したり味わっお聎いたりする力を育成するこず音楜ず生掻ずの 関わりに関心を持っお生涯にわたり音楜文化に芪しむ態床を育むこず等に重点を眮 いおその充実を図っおきたずころである。 ○  䞀方で感性を働かせ他者ず協働しながら音楜衚珟を生み出したり音楜を聎い おそのよさや䟡倀等を考えたりしおいくこず我が囜や郷土の䌝統音楜に芪しみよ さを䞀局味わえるようにしおいくこず生掻や瀟䌚における音や音楜の働き音楜文 化に぀いおの関心や理解を深めおいくこずに぀いおは曎なる充実が求められるずこ ろである。 ○  今回の孊習指導芁領の改蚂においおはこれたでの成果を螏たえこれらの課題に 適切に察応できるよう改善を図っおいくこずが必芁である。 これらの成果ず課題を受け音楜科芞術科音楜における改蚂の具䜓的な方向性に ぀いおは次のように瀺されおいる。 ・  感性を働かせお他者ず協働しながら音楜衚珟を生み出したり音楜を聎いおその よさや矎しさなどを芋いだしたりするこずができるよう内容の改善を図る。 ・  音や音楜ず自分ずの関わりを築いおいけるよう 生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜の働き 音楜文化に぀いおの理解を深める孊習の充実を図る。 ・  高等孊校芞術科音楜においお衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質・胜力 を〔共通事項〕ずしお瀺す。 ㆓ 図画工䜜矎術芞術矎術工芞 ○  図画工䜜科矎術科芞術科矎術工芞においおは創造するこずの楜しさを 感じるずずもに思考刀断し衚珟するなどの造圢的な創造掻動の基瀎的な胜力を育 おるこず生掻の䞭の造圢や矎術の働き矎術文化に関心を持っお生涯にわたり䞻 䜓的に関わっおいく態床を育むこず等に重点を眮いおその充実を図っおきたずころ である。 ○  䞀方で感性や想像力等を豊かに働かせお思考刀断し衚珟したり鑑賞したり するなどの資質・胜力を盞互に関連させながら育成するこずや生掻を矎しく豊かに 第2 節 芞術科改蚂の趣旚及び芁点  芞術科改蚂の趣旚 第章 総 説 6
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する造圢や矎術の働き矎術文化に぀いおの実感的な理解を深め生掻や瀟䌚ず豊か に関わる態床を育成するこず等に぀いおは曎なる充実が求められるずころである。 ○  今回の孊習指導芁領の改蚂においおはこれたでの成果を螏たえこれらの課題に 適切に察応できるよう改善を図っおいくこずが必芁である。 これらの成果ず課題を受け図画工䜜科矎術科芞術科矎術工芞における改蚂 の具䜓的な方向性に぀いおは次のように瀺されおいる。 ・  感性や想像力等を働かせお衚珟したり鑑賞したりする資質・胜力を盞互に関連さ せながら育成できるよう内容の改善を図る。 ・  生掻を矎しく豊かにする造圢や矎術の働き矎術文化に぀いおの理解を深める孊習 の充実を図る。 ・  高等孊校芞術科矎術 工芞においお衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質 ・ 胜力を〔共通事項〕ずしお瀺す。 叅 芞術曞道 ○  芞術科曞道においおは曞の文化の継承ず創造ぞの関心を䞀局高めるために 曞の文化に関する孊習の充実を図るずずもに豊かな情操を逊い感性や想像力を働 かせながら考えたり刀断したりするなどの資質・胜力の育成等に重点を眮いおその 充実を図っおきたずころである。 ○  䞀方で曞の䌝統ず文化を螏たえながら生埒が感性を働かせお衚珟ず鑑賞の盞 互関連を図りながら胜動的に孊習を深めおいくこずや曞ぞの氞続的な愛奜心を育む こず等に぀いおは曎なる充実が求められるずころである。 ○  今回の孊習指導芁領の改蚂においおはこれたでの成果を螏たえこれらの課題に 適切に察応できるよう改善を図っおいくこずが必芁である。 これらの成果ず課題を受け 芞術科曞道における改蚂の具䜓的な方向性に぀いおは 次のように瀺されおいる。 ・  感性を働かせお胜動的に衚珟を構想し工倫したり䜜品の意味や䟡倀を芋いだし たりする孊習ずなるよう内容の改善を図る。 ・  囜語科曞写ずの円滑な接続を図るずずもに生掻や瀟䌚の䞭での文字や曞の働き 曞の䌝統ず文化に぀いおの理解を深める孊習の充実を図る。 ・  衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質・胜力を〔共通事項〕ずしお瀺す。 高等孊校芞術科は以䞊のような改蚂の具䜓的な方向性に基づき改蚂を行った。芞術 科の䞻な改蚂の芁点は次のずおりである。 ㆒ 目暙の改善  芞術科改蚂の芁点 2 芞術科改蚂 の趣旚及び 芁点 7
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芞術科で育成を目指す資質・胜力を「生掻や瀟䌚の䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる 資質・胜力」ず芏定し目暙を 1 「知識及び技胜」  2 「思考力刀断力衚珟力等」  3 「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理しおこれらが実珟できるように瀺した。 たた各科目の資質・胜力の育成に圓たっおは生埒が芋方・考え方を働かせお孊習掻動 に取り組めるようにするこずを瀺した。 ㆓ 内容構成の改善 教科の目暙の改善に基づいお内容を敎理し指導内容を各科目の特質に応じお 「知 識」  「技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」に関する事項で瀺した。 叅 〔共通事項〕の新蚭 衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質・胜力を各科目の特質に応じお敎理し 〔共 通事項〕ずしお瀺した。 ㆕ 知的財産暩に関する配慮事項の充実 知的財産の保護ず掻甚に関する配慮事項の内容を充実し各科目においお自己や他者の 著䜜物や䜜品創造性を尊重する態床の圢成を図るずずもにこうした態床の圢成がそ れぞれの䌝統や文化の継承発展創造を支えおいるこずぞの理解に぀ながるよう配慮す るこずを明瀺した。 ㆒ 音楜 ア 目暙の改善  目暙は次のような芖点を重芖しお改善を図る。  各科目で育成を目指す資質・胜力を「音楜Ⅰ生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化 ず幅広く関わる資質・胜力」  「音楜Ⅱ生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず深く関 わる資質・胜力」  「音楜Ⅲ生掻や瀟䌚の䞭の倚様な音や音楜音楜文化ず深く関わる 資質 ・ 胜力」ず芏定し目暙を 1 「知識及び技胜」  2 「思考力刀断力衚珟力等」  3 「孊びに向かう力 人間性等」の䞉぀の柱で敎理しお これらが実珟できるように瀺した。 たた各科目の資質・胜力の育成に圓たっおは生埒が「音楜的な芋方・考え方」を働 かせお孊習掻動に取り組めるようにするこずを瀺した。 む 内容の改善  目暙の改善に基づき内容を敎理するずずもに 次のような芖点を重芖しお改善を図る。      内容構成の改善  「衚珟」  「鑑賞」 の二぀の領域及び 〔共通事項〕 で構成した。埓前 「衚珟」  「歌 唱」  「噚楜」  「創䜜」の䞉分野  「鑑賞」においお 「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」に係る内容を䞀䜓的に瀺しおいた各事項を 「衚珟」では「知識」   各科目の改蚂の芁点 第章 総 説 8
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「技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」に 「鑑賞」では「知識」  「思考力刀断力 衚珟力等」に分けお瀺した。たた 〔共通事項〕を新蚭し 「知識」  「思考力刀断力 衚珟力等」に分けお瀺した。これによっお指導すべき内容が䞀局明確になるように した。       「知識」及び「技胜」に関する指導内容の明確化  「知識」に関する指導内容に぀いお 「曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの 関わり」を理解するこずなどの具䜓的な内容を歌唱噚楜創䜜鑑賞の領域や分 野ごずに事項ずしお瀺した。  「衚珟」の「技胜」に関する指導内容に぀いお䟋えば歌唱分野における「創 意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な曲にふさわしい発声蚀葉の発音 身䜓の䜿い方などの技胜を身に付けるこず」などの具䜓的な内容を歌唱噚楜創 䜜の分野ごずに事項ずしお瀺した。 そのこずによっお 芞術科音楜における技胜は 「思 考力刀断力衚珟力等」の育成ず関わらせお習埗できるようにすべき内容であるこ ずを明確にした。    鑑賞の指導内容の充実  「鑑賞」においお 「自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀」  「音楜衚珟の共通 性や固有性」などに぀いお考えるこずを事項ずしお瀺し生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜 の働き音楜文化に぀いおの関心や理解を深めおいくこずができるようにした。       〔共通事項〕の新蚭  衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質・胜力ずしお次のように〔共通事項〕 を新蚭した。  「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力ずしお「ア 音楜を圢づくっお いる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受しながら知芚したこずず 感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず」を 「知識」に関する資質・胜力ずし お「む 音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜 における働きず関わらせお理解するこず」を瀺した。      蚀語掻動の充実  他者ず協働しながら音楜衚珟を生み出したり音楜を聎いおそのよさや䟡倀等を考 えたりしおいく孊習の充実を図る芳点から 「音や音楜及び蚀葉によるコミュニケヌ ションを図り芞術科音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けられるよう指導 を工倫する」こずを 「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっおの配慮事項ずしお 瀺し蚀語掻動の充実を図れるようにした。       「音楜Ⅲ」の内容の充実  埓前 「音楜Ⅲ」では「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」又は「鑑賞」 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるずしおいたが今回の改蚂における「音 楜Ⅲ」の内容の取扱いにおいおは 「生埒の特性孊校や地域の実態を考慮し内容 の『衚珟』に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 たた内容の『鑑賞』の 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のう 2 芞術科改蚂 の趣旚及び 芁点 9
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ち䞀぀以䞊をむに぀いおは ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこ ずができる」ず瀺し 「衚珟」ず「鑑賞」の䞡領域の内容を必ず扱うこずずした。 これによっお党おの科目で「知識」  「技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」の資質 ・ 胜力をバランスよく育成できるようにした。 ㆓ 矎術 ア 目暙の改善  目暙は次のような芖点を重芖しお改善を図る。  目暙では矎術は䜕を孊ぶ科目なのかずいうこずを明瀺し感性や矎意識想像力を 働かせ察象や事象を造圢的な芖点で捉え自分ずしおの意味や䟡倀を぀くりだすなど の造圢的な芋方・考え方を働かせ矎的䜓隓を重ね生掻や瀟䌚の䞭の矎術や矎術文化 ず深く関わる資質・胜力を育成するこずを䞀局重芖する。そのため芞術科矎術ずしお 育成を目指す資質・胜力を明確にし生埒の発達の段階や特性等を螏たえ぀぀  1  「知 識及び技胜」   2  「思考力刀断力衚珟力等」   3  「孊びに向かう力人間性等」の䞉 ぀の柱で敎理しこれらが実珟できるよう以䞋のように目暙を瀺した。  1  「知識及び技胜」に぀いおは造圢的な芖点を豊かにするために必芁な知識ず 衚珟における創造的に衚す技胜に関するもの。  2  「思考力刀断力衚珟力等」に぀いおは衚珟における発想や構想ず鑑賞に おける芋方や感じ方などに関するもの。  3  「孊びに向かう力人間性等」に぀いおは孊習に䞻䜓的に取り組む態床や生涯 にわたり矎術を愛奜する心情豊かな感性などに関するもの。  教科の目暙ではこれらの 1  2  3 を盞互に関連させながら育成できるように 敎理した。 む 内容の改善  目暙の改善に基づき内容を敎理するずずもに 次のような芖点を重芖しお改善を図る。      衚珟領域の改善  「衚珟」の内容を育成する資質 ・ 胜力を䞀局明確にする芳点から 「 1 絵画 ・ 圫刻」  「 2 デザむン」  「 3 映像メディア衚珟」の各分野における各事項を発想や構想に 関する資質・胜力ず技胜に関する資質・胜力の二぀の芳点から敎理する。      鑑賞領域の改善  「鑑賞」の内容をアの「矎術䜜品など」に関する事項ずむの「矎術の働きや 矎術文化」 に関する事項に分けお瀺した。アの 「矎術䜜品など」 に関する事項では 「 衚珟」の「 1 絵画 ・ 圫刻」  「 2 デザむン」  「 3 映像メディア衚珟」ずの関連を図り 特に発想や構想に関する資質・胜力ず鑑賞に関する資質・胜力ずを総合的に働かせお 「思考力刀断力衚珟力等」を育成するこずを重芖した。むの「矎術の働きや矎術 文化」に関する事項では生掻や瀟䌚ず文化は密接に関わっおいるこずや瀟䌚に開 かれた教育課皋を掚進する芳点などから埓前の矎術の働きに関する鑑賞ず矎術文 第章 総 説 10
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化に関する鑑賞を倧きく䞀぀にたずめた。       〔共通事項〕の新蚭  感性や造圢感芚などを高めおいくこずを䞀局重芖し衚珟や鑑賞の孊習に共通に必 芁ずなる資質・胜力を育成する芳点から生埒が倚様な芖点から造圢を豊かに捉える こずができるよう造圢的な芖点を豊かにするために必芁な知識を〔共通事項〕ずし お新蚭した。      蚀語掻動の充実  「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっお芞術科矎術の特質に応じお発想や 構想に関する資質・胜力や鑑賞に関する資質・胜力を育成する芳点から 〔共通事項〕 に瀺す事項を芖点にアむデアスケッチなどで構想を緎ったり蚀葉などで考えを敎 理したりするこずや䜜品に぀いお批評し合う掻動などを取り入れるようにするなど の蚀語掻動の充実を図れるようにした。       「矎術Ⅲ」の内容の充実  埓前配慮事項においお 「矎術Ⅲ」では「衚珟」の「 1 絵画・圫刻」  「 2 デ ザむン」  「 3 映像メディア衚珟」及び「鑑賞」のいずれか䞀぀以䞊を遞択しお扱 うこずができるずしおいたが内容の取扱いにおいお「生埒の特性孊校や地域の実 態を考慮し 内容の『衚珟』に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を 『鑑賞』 の 1 に぀いおはア又はむのうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。たた内 容の『衚珟』の 1 に぀いおは絵画ず圫刻のいずれかを遞択したり䞀䜓的に扱っ たりするこずができる。 」ず瀺し 「矎術Ⅲ」においおも「衚珟」ず「鑑賞」の䞡 領域の内容を必ず扱うこずずした。これによっお 「衚珟」及び「鑑賞」盞互の 関連を図り孊習が深められるようにした。 叅 工芞 ア 目暙の改善  目暙は次のような芖点を重芖しお改善を図る。  目暙では工芞は䜕を孊ぶ科目なのかずいうこずを明瀺し感性や矎意識想像力を 働かせ察象や事象を造圢的な芖点で捉え自分ずしおの意味や䟡倀を぀くりだすなど の造圢的な芋方・考え方を働かせ矎的䜓隓を重ね生掻や瀟䌚の䞭の工芞や工芞の䌝 統ず文化ず深く関わる資質・胜力を育成するこずを䞀局重芖する。そのため芞術科工 芞ずしお育成を目指す資質 ・ 胜力を明確にし生埒の発達の段階や特性等を螏たえ぀぀  1  「知識及び技胜」   2  「思考力 刀断力 衚珟力等」   3  「孊びに向かう力 人間性等」 の䞉぀の柱で敎理しこれらが実珟できるよう以䞋のように目暙を瀺した。  1  「知識及び技胜」に぀いおは造圢的な芖点を豊かにするために必芁な知識ず 衚珟における創造的に衚す技胜に関するもの。  2  「思考力刀断力衚珟力等」に぀いおは衚珟における発想や構想ず鑑賞に おける芋方や感じ方などに関するもの。  3  「孊びに向かう力人間性等」に぀いおは孊習に䞻䜓的に取り組む態床や生涯 2 芞術科改蚂 の趣旚及び 芁点 11
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にわたり工芞を愛奜する心情豊かな感性などに関するもの。  教科の目暙ではこれらの 1  2  3 を盞互に関連させながら育成できるように 敎理した。 む 内容の改善  目暙の改善に基づき内容を敎理するずずもに 次のような芖点を重芖しお改善を図る。      衚珟領域の改善  「衚珟」の内容を育成する資質・胜力を䞀局明確にする芳点から 「 1 身近な生 掻ず工芞」  「 2 瀟䌚ず工芞」の各分野における各事項を発想や構想に関する資質 ・ 胜力ず技胜に関する資質・胜力の二぀の芳点から敎理する。      鑑賞領域の改善  「鑑賞」の内容をアの「工芞䜜品など」に関する事項ずむの「工芞の働きや 工芞の䌝統ず文化」に関する事項に分けお瀺した。アの「工芞䜜品など」に関する事 項では 「衚珟」の「 1 身近な生掻ず工芞」  「 2 瀟䌚ず工芞」ずの関連を図り 特に発想や構想に関する資質・胜力ず鑑賞に関する資質・胜力ずを総合的に働かせお 「思考力刀断力衚珟力等」を育成するこずを重芖した。むの「工芞の働きや工芞 の䌝統ず文化」に関する事項では生掻や瀟䌚ず文化は密接に関わっおいるこずや 瀟䌚に開かれた教育課皋を掚進する芳点などから 埓前の工芞の働きに関する鑑賞ず 工芞の䌝統ず文化に関する鑑賞を倧きく䞀぀にたずめた。       〔共通事項〕の新蚭  感性や造圢感芚などを高めおいくこずを䞀局重芖し衚珟や鑑賞の孊習に共通に必 芁ずなる資質・胜力を育成する芳点から生埒が倚様な芖点から造圢を豊かに捉える こずができるよう造圢的な芖点を豊かにするために必芁な知識を〔共通事項〕ずし お新蚭した。      蚀語掻動の充実  「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっお芞術科工芞の特質に応じお発想や 構想に関する資質・胜力や鑑賞に関する資質・胜力を育成する芳点から 〔共通事項〕 に瀺す事項を芖点にアむデアスケッチなどで構想を緎ったり蚀葉などで考えを敎 理したりするこずや䜜品に぀いお批評し合う掻動などを取り入れるようにするなど の蚀語掻動の充実を図れるようにした。       「工芞Ⅲ」の内容の充実  埓前 配慮事項においお 「工芞Ⅲ」では「衚珟」の「 1 身近な生掻ず工芞」  「 2  瀟䌚ず工芞」及び「鑑賞」のいずれか䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるずしお いたが 内容の取扱いにおいお「生埒の特性 孊校や地域の実態を考慮し 内容の『 衚珟』に぀いおは 1 又は 2 のうち䞀぀以䞊を 『鑑賞』の 1 に぀いおはア又はむ のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 」ず瀺し 「工芞Ⅲ」においおも「衚 珟」ず「鑑賞」の䞡領域の内容を必ず扱うこずずした。これによっお 「衚珟」 及び「鑑賞」盞互の関連を図り孊習が深められるようにした。 第章 総 説 12
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㆕ 曞道 ア 目暙の改善  目暙は次のような芖点を重芖しお改善を図る。  各科目で育成を目指す資質・胜力を「曞道Ⅰ生掻や瀟䌚の䞭の文字や曞曞の䌝統 ず文化ず幅広く関わる資質・胜力」  「曞道Ⅱ生掻や瀟䌚の䞭の文字や曞曞の䌝統ず 文化ず深く関わる資質・胜力」  「曞道Ⅲ生掻や瀟䌚の䞭の倚様な文字や曞曞の䌝統 ず文化ず深く関わる資質・胜力」ず芏定し目暙を 1 「知識及び技胜」  2 「思考力 刀断力衚珟力等」  3 「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理しおこれら が実珟できるように瀺した。たた 各科目の資質 ・ 胜力の育成に圓たっおは 生埒が「曞 に関する芋方・考え方」を働かせお孊習掻動に取り組めるようにするこずを瀺した。 む 内容の改善  目暙の改善に基づき内容を敎理するずずもに 次のような芖点を重芖しお改善を図る。      内容構成の改善  「衚珟」  「鑑賞」 の二぀の領域及び 〔共通事項〕 で構成した。埓前 「衚珟」  「挢 字仮名亀じりの曞」  「挢字の曞」  「仮名の曞」の䞉分野  「鑑賞」においお 「知 識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」に係る内容を䞀䜓的に瀺しおいた各事項 を 「衚珟」では「知識」  「技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」に 「鑑賞」で は「知識」  「思考力刀断力衚珟力等」に分けお瀺した。たた 〔共通事項〕を新 蚭し 「知識」ずしお瀺した。これによっお指導すべき内容が䞀局明確になるよう にした。       「知識」及び「技胜」に関する指導内容の明確化  「知識」に関する指導内容に぀いお 「曞の衚珟の方法や圢匏倚様性」を理解する こずなどの具䜓的な内容を衚珟領域の䞉分野や鑑賞領域ごずに事項ずしお瀺した。  「衚珟」の「技胜」に関する指導内容に぀いお衚珟領域においおは䜜品を構 想し衚珟を工倫するために必芁な技胜ずしお䟋えば挢字仮名亀じりの曞においお は「目的や甚途に即した効果的な衚珟」の技胜 「挢字ず仮名の調和した線質による 衚珟」の技胜などの具䜓的な内容を事項ずしお瀺した。そのこずによっお芞術科曞 道における技胜は 「思考力刀断力衚珟力等」の育成ず関わらせお習埗できるよ うにすべき内容であるこずを明確にした。      鑑賞の指導内容の充実  「鑑賞」においお 「䜜品の䟡倀ずその根拠」  「生掻や瀟䌚における曞の効甚」  「曞 の珟代的意矩や普遍的䟡倀」などに぀いお考えるこずを事項ずしお瀺し曞のよさや 矎しさを味わっお捉えるこずができるようにした。       〔共通事項〕の新蚭  衚珟ず鑑賞の孊習に共通に必芁ずなる資質・胜力ずしお〔共通事項〕を新蚭し 「ア  甚筆・運筆から生み出される曞の衚珟性ずその衚珟効果ずの関わりに぀いお理解する こず。 」  「む 曞を構成する芁玠に぀いおそれら盞互の関連がもたらす働きず関わ 2 芞術科改蚂 の趣旚及び 芁点 13
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らせお理解するこず。 」を「知識」に関する資質・胜力ずしお䜍眮付けた。      蚀語掻動の充実  「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっおは思考力刀断力衚珟力等の育成 を図るため芞術科曞道の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けられるよう指導を 工倫するこずずしおいる。衚珟領域においおは題材ずしおの蚀葉を玡ぎ出したり遞 定したりする堎面䜜品を構想し衚珟を工倫する堎面たた鑑賞領域では䜜品に぀ いお根拠をもっお批評する堎面などで蚀語掻動の充実を図れるようにした。       「曞道Ⅲ」の内容の充実  埓前 「曞道Ⅲ」では「衚珟」の「 1 挢字仮名亀じりの曞」  「 2 挢字の曞」  「 3 仮名の曞」又は「鑑賞」のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるずしおいたが 今回の改蚂における「曞道Ⅲ」の内容の取扱いにおいおは 「生埒の特性孊校や地 域の実態を考慮し 内容の『衚珟』に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を 『 鑑賞』の 1 のむに぀いおは ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずがで きる」ず瀺し 「衚珟」ず「鑑賞」の䞡領域の内容を必ず扱うこずずした。これ によっお党おの科目で「知識」  「技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」の資質・胜 力をバランスよく育成できるようにした。 第章 総 説 14
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 芞術の幅広い掻動を通しお各科目における芋方・考え方を働かせ生掻や瀟䌚の 䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  芞術に関する各科目の特質に぀いお理解するずずもに意図に基づいお衚珟する ための技胜を身に付けるようにする。 2  創造的な衚珟を工倫したり芞術のよさや矎しさを深く味わったりするこずがで きるようにする。 3  生涯にわたり芞術を愛奜する心情を育むずずもに感性を高め心豊かな生掻や 瀟䌚を創造しおいく態床を逊い豊かな情操を培う。 この目暙は芞術科の性栌ずねらいを瀺すものでありたた芞術科の各科目すなわ ち 「音楜Ⅰ」  「音楜Ⅱ」  「音楜Ⅲ」  「矎術Ⅰ」  「矎術Ⅱ」  「矎術Ⅲ」  「工芞Ⅰ」  「工芞Ⅱ」  「工芞Ⅲ」  「曞道Ⅰ」  「曞道Ⅱ」及び「曞道Ⅲ」のそれぞれの目暙の基底ずなるものである。 芞術科の目暙は埓前同様生埒䞀人䞀人がそれぞれの興味や関心個性を生かしお 芞術ず幅広くか぀䞻䜓的に関わるこずを重芖し各科目における芋方・考え方を働かせ お生掻や瀟䌚の䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる資質・胜力を育成するこずを目指し おいる。その䞊で具䜓的に育成を目指す資質・胜力を 1 「知識及び技胜」  2 「思考力 刀断力衚珟力等」  3 「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎理した。教科の目 暙の実珟に向けおはこれらの 1  2  3 を盞互に関連させながら育成できるよう確 かな実践を䞀局掚進しおいくこずが求められる。 芞術の幅広い掻動ずは単に様々な掻動を数倚く䜓隓するずいうこずのみではなく生 埒䞀人䞀人が内発的な動機に基づいお倚様な芳点から芞術に察しお䞻䜓的に関わりをも っおいくこずを基本ずしたものである。芞術科は芞術ぞの氞続的な愛奜心を育んでいく こずさらには感性を高め豊かな情操を培うこずを通しお心の教育に深く関わっおい る教科である。 各科目における芋方・考え方ずは各科目の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方の こずである。具䜓的には音楜における「音楜的な芋方・考え方」 矎術及び工芞におけ る「造圢的な芋方・考え方」 曞道における「曞に関する芋方・考え方」である。各科目 における芋方・考え方は孊習の䞭だけで働くのではなく生埒䞀人䞀人の生掻や瀟䌚の 䞭で掻甚されるものになるこずが重芁である。 生掻や瀟䌚の䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる資質・胜力ずは芞術科が育成を目指 す資質・胜力であり具䜓的には教科の目暙 1  2 及び 3 のこずを瀺しおいる。芞術 科においおはこれたで生涯にわたり芞術を愛奜する心情を育おるずずもに感性を高 め芞術の諞胜力を䌞ばし芞術文化に぀いおの理解を深め豊かな情操を逊うこずを目 暙ずしお瀺しおきた。今回の改蚂では生掻や瀟䌚の䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる こずができる生埒の姿を念頭に眮いお育成を目指す資質・胜力を具䜓的に瀺すようにし た。日々の生掻やそれぞれの生掻が営たれおいる瀟䌚の䞭には様々な芞術や芞術文化が 第3 節 芞術科の目暙 3 芞術科の 目暙 15
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あり人々の営みに盎接的間接的に圱響を䞎えおいる。たた芞術文化ずは䞀定の材 料・技術・方法・様匏などによっお矎を远求・衚珟しようずする音楜矎術工芞及び曞 道等の掻動や所産など人間の粟神の働きによっお぀くりだされた有圢・無圢の成果の総 䜓ず蚀える。我が囜の芞術文化に察する理解を深め愛着をも぀ずずもに我が囜及び諞 倖囜の芞術文化を尊重する態床の育成を重芖するこずは本来芞術科の重芁なねらいで ある。今回の改蚂ではその趣旚を螏たえ芞術科においお育成を目指す資質・胜力を生 掻や瀟䌚の䞭の芞術や芞術文化ず豊かに関わる資質・胜力ずしお瀺し芞術科の各科目を 孊ぶ意矩を䞀局明確にした。 1  芞術に関する各科目の特質に぀いお理解するずずもに意図に基づいお衚珟する ための技胜を身に付けるようにする。 ここでは育成するこずを目指す「知識及び技胜」に぀いお瀺しおいる。前半郚分は 各科目の特質に぀いおの「知識」に関するもの埌半郚分は意図に基づいお衚珟するた めの「技胜」に関するものであり教科の目暙 1 はこの二぀から構成されおいる。 ここでの「知識」ずは単に新たな事柄ずしお知るこずや蚀葉を暗蚘するこずに終始す るものではなく生埒䞀人䞀人が衚珟及び鑑賞の掻動の孊習過皋を通しお個別の感じ方 や考え方等に応じながら掻甚し身に付けたり実感を䌎いながら理解を深めたりし新た な孊習過皋を経隓するこずを通しお再構築されおいくものである。たた 「技胜」に぀い おも䞀定の手順や段階を远っお身に付く個別の技胜のみならず意図に基づいお衚珟でき るよう「思考力刀断力衚珟力等」ず関連付けながら様々に倉化する状況や課題に応 じお䞻䜓的に掻甚できる技胜ずしお身に付けるこずができるようにするこずが倧切であ る。 2  創造的な衚珟を工倫したり芞術のよさや矎しさを深く味わったりするこずがで きるようにする。 ここでは育成するこずを目指す「思考力刀断力衚珟力等」に぀いお瀺しおいる。 前半郚分は創造的な衚珟を工倫するなどの衚珟領域に関するこず埌半郚分は芞術の よさや矎しさを深く味わうなどの鑑賞領域に関するものであり教科の目暙 2 はこの 二぀から構成されおいる。 芞術科における 「思考力刀断力衚珟力等」の育成に圓たっおは各科目の特質に 応じながら個々の生埒の芞術に察する捉え方や考え方を深化させたり生埒のもっおい る芞術的な䟡倀意識を䞀局拡倧したり新たな䟡倀を芋いだしたりできるようにするこず が倧切である。 3  生涯にわたり芞術を愛奜する心情を育むずずもに感性を高め心豊かな生掻や 瀟䌚を創造しおいく態床を逊い豊かな情操を培う。 第章 総 説 16
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ここでは育成するこずを目指す「孊びに向かう力人間性等」に぀いお瀺しおいる。 これは教科の目暙 1 及び 2 に関する資質・胜力をどのような方向性で働かせおいく かを決定付ける重芁な芁玠である。䞻䜓的に芞術の孊習に取り組む態床も含めた孊びに向 かう力や生涯にわたり芞術を愛奜する心情を育むずずもに感性を高め心豊かな生掻 や瀟䌚を創造しおいく態床を逊い豊かな情操を培うなど情意や態床等に関するものが 含たれる。このような芞術科における孊びに向かう力や人間性等を育んでいくためには 生埒䞀人䞀人が自己の生き方ずの関わりの䞭で衚珟及び鑑賞に関する資質・胜力を身 に付け孊んだこずの意矩を実感できるような孊習掻動を充実させおいくこずが重芁ずな る。 芞術科の各科目の孊習を通しお培う豊かな情操は 各科目共通の目暙である。情操ずは 矎しいものや優れたものに接しお感動する情感豊かな心をいい情緒などに比べお曎に耇 雑な感情を指すものずされおいる。芞術によっお培われる情操は盎接的には矎的情操が 最も深く関わっおいる。矎的情操ずは䟋えば音楜を聎いお矎しいず感じたり矎術䜜 品や工芞䜜品曞の矎しさに觊れたりしお矎しいものやよりよいものにあこがれそれ を求めおいこうずする豊かな心のこずである。このような豊かな心は矎だけに限らず より善なるものや厇高なるものに察する心であり他の䟡倀に察しおも通じるものであ る。教科の目暙 3 では埓前同様豊かな情操を培うこずを重芖するずずもに 「孊びに 向かう力人間性等」の涵 かん 逊を目指し教育の普遍的最終的な目的である望たしい人 栌の完成を目指しおいる。 3 芞術科の 目暙 17
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芞術科の科目の線成及び暙準単䜍数に぀いおは埓前ず異なるずころはない。科目の線 成及び暙準単䜍数は次のずおりである。 科目 暙準単䜍数 科目 暙準単䜍数 科目 暙準単䜍数 音楜Ⅰ  音楜Ⅱ  音楜Ⅲ  矎術Ⅰ  矎術Ⅱ  矎術Ⅲ  工芞Ⅰ  工芞Ⅱ  工芞Ⅲ  曞道Ⅰ  曞道Ⅱ  曞道Ⅲ  Ⅱを付した科目はそれぞれに察応するⅠを付した科目を履修した埌にⅢを付した科目 はそれぞれに察応するⅡを付した科目を履修した埌に履修させるこずを原則ずする。 たた, 孊習指導芁領第章総則第欟のの 1 の゚の芏定により 「孊校蚭定科目」を 蚭けるこずができる。孊校においお芞術科に関する孊校蚭定科目を蚭ける堎合の科目の名 称目暙内容単䜍数等に぀いおは芞術科の目暙に基づくこずが必芁ずなる。 ㆒ Ⅰを付した科目 Ⅰを付した科目には 「音楜Ⅰ」  「矎術Ⅰ」  「工芞Ⅰ」及び「曞道Ⅰ」の科目があり 党おの生埒がこれらのうちから科目を履修するこずずしおいる。Ⅰを付した科目は高 等孊校においお芞術を履修する最初の段階の科目であり䞭孊校の孊習を基瀎にしお衚 珟掻動ず鑑賞掻動に぀いおの幅広い孊習を通しお創造的な芞術に関する資質・胜力を䌞 ばすこずをねらいずしおいる。 ㆓ Ⅱを付した科目 Ⅱを付した科目はそれぞれに察応するⅠを付した科目を履修した生埒が興味・関心 等に応じお発展的な孊習ずしお履修するこずを原則ずしたものであり個性豊かな芞術に 関する資質・胜力を䌞ばすこずをねらいずしおいる。 叅 Ⅲを付した科目 Ⅲを付した科目はそれぞれに察応するⅡを付した科目を履修した生埒が興味・関心 等に応じおより䞀局発展的な孊習ずしお履修するこずを原則ずしたものであり生埒の個 性に応じお個別的な深化を図るなど個性豊かな芞術に関する資質・胜力を高めるこずを ねらいずしおいる。 以䞊はⅠⅡⅢを付したそれぞれの科目に共通した性栌に぀いお述べたものである がさらに個々の科目に぀いおは第章においお述べる。 第4 節 芞術科の科目線成  科目の線成  科目の性栌 第章 総 説 18
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㆒ 必履修科目ずしおのⅠを付した科目の履修 孊習指導芁領第章総則第欟のの 2 のアの ア においおは芞術のうち「音楜Ⅰ」  「矎術Ⅰ」  「工芞Ⅰ」及び「曞道Ⅰ」のうちから科目を党おの生埒に履修させるものずし その単䜍数は暙準単䜍数を䞋らないものずしおいる。 なお必履修教科・科目に぀いおは生埒の実態及び専門孊科の特色等を考慮し特に 必芁がある堎合にはその単䜍数の䞀郚を枛じるこずができるこずずしおいるが暙準単 䜍数が単䜍である必履修教科・科目を陀くずいう条件を付しおいるのでいずれの科目 を遞択した堎合も党おの生埒が必ず単䜍以䞊を履修しなければならない。なお専門 孊科においおは孊習指導芁領第章総則第欟のの 2 のむの む の芏定により専門 教科・科目の履修によっおこれらの必履修教科・科目の履修ず同様の成果が期埅できる 堎合においおはその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・科目の履修の䞀郚又 は党郚に替えるこずができるこずずしおいる。 ㆓ 教育課皋の線成 孊習指導芁領第章総則第欟のの 4 においおは 「教育課皋の線成に圓たっおは 生埒の特性進路等に応じた適切な各教科・科目の履修ができるようにしこのため倚 様な各教科・科目を蚭け生埒が自由に遞択履修するこずのできるよう配慮するものずす る」ずしおいる。このため教育課皋の線成に圓たっおはⅡやⅢを付した科目に぀いお も生埒が自己の興味・関心等に応じお遞択履修できるよう配慮するこずが必芁である。 たた䟋えば幎次に音楜に関する科目を履修した生埒が幎次に矎術に関する科目 を履修したりあるいは同䞀幎次に工芞に関する科目ず曞道に関する科目を䞊行履修し たりするなど生埒の垌望を最倧限に生かすこずができるよう工倫するこずも必芁であ る。 さらに生埒孊校及び地域の実態孊科の特色等に応じ芞術に関する孊校蚭定科目 を開蚭し孊校独自の特色ある教育を展開するこずも考えられる。 このように各孊校の工倫によっお倚様な科目を蚭定し生埒䞀人䞀人が個性に応じお それぞれの資質・胜力を䌞ばすこずができる教育課皋を線成するこずが倧切である。  科目の履修 4 芞術科の 科目線成 19
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「音楜Ⅰ」は高等孊校においお音楜を履修する生埒のために蚭けおいる最初の科目で ある。 「音楜Ⅰ」は䞭孊校音楜科における孊習を基瀎にしお 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」及び「鑑賞」に぀いおの幅広い掻動を展開し音楜的な芋方・考え 方を働かせ生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力を育成する こずを目指しおおり 「音楜Ⅱ」  「音楜Ⅲ」における発展的な孊習の基瀎を逊う科目ずい う性栌を有しおいる。 今回の改蚂では科目の目暙を「 1 知識及び技胜」  「 2 思考力刀断力衚珟力等」  「 3 孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱に䜍眮付けお瀺しおいる。たた内容に぀い おは 「衚珟」  「鑑賞」及び〔共通事項〕から構成した䞊でアずしお「思考力刀 断力衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力たたりず しお「技胜」に関する資質・胜力を瀺しおいるが 「技胜」に぀いおは創意工倫を生か した音楜衚珟をするために必芁な技胜ずしお敎理し 「衚珟」のみに䜍眮付けおいる。 なお 「孊びに向かう力人間性等」は 「衚珟」  「鑑賞」及び〔共通事項〕を指導す る䞭で䞀䜓的総合的に育おおいくものである。 「衚珟」は 「 1 歌唱」  「 2 噚楜」及び「 3 創䜜」の䞉぀の分野で構成しそれぞ れの分野の特質を螏たえた「知識」  「技胜」及び「思考力刀断力衚珟力等」に関する 資質・胜力を分野ごずに瀺しおいる。なお 「 3 創䜜」の「技胜」に぀いおは生埒の特 性等を考慮し ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずしお いる。 「鑑賞」は 「 1 鑑賞」で構成し 「知識」及び「思考力刀断力衚珟力等」に関す る資質・胜力を瀺しおいる。 今回の改蚂で新蚭した〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる 資質・胜力ずしお 「知識」及び「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力を瀺 しおいる。 以䞊を螏たえ 「音楜Ⅰ」では䞭孊校音楜科ずの関連を図り芞術科ずしおの音楜の 内容を幅広く党䜓的に扱うこずずしおいる。 「音楜Ⅰ」の目暙は芞術科の目暙を受けお次のように瀺しおいる。 第1 節 音 楜 Ⅰ  性 栌  目 暙 第2 ç«  各科目 各 科 目 第章 20
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 音楜の幅広い掻動を通しお音楜的な芋方・考え方を働かせ生掻や瀟䌚の䞭の音 や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀い お理解するずずもに創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を身に 付けるようにする。 2  自己のむメヌゞをもっお音楜衚珟を創意工倫するこずや音楜を評䟡しながらよ さや矎しさを自ら味わっお聎くこずができるようにする。 3  䞻䜓的・協働的に音楜の幅広い掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心 情を育むずずもに感性を高め音楜文化に芪しみ音楜によっお生掻や瀟䌚を明 るく豊かなものにしおいく態床を逊う。 「音楜Ⅰ」の目暙は埓前同様音楜の幅広い掻動を通しお孊習が行われるこずを前提 ずし音楜的な芋方・考え方を働かせた孊習掻動によっお生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜 音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力を育成するこずを目指すこずである。その䞊で育成 を目指す資質・胜力ずしお 1 に「知識及び技胜」の習埗に関するこず 2 に「思考力 刀断力衚珟力等」の育成に関するこず 3 に「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊に 関するこずを瀺すこずによっお構成されおいる。 音楜の幅広い掻動を通しおずは埓前同様 「音楜Ⅰ」の孊習においお歌唱噚楜 創䜜の各衚珟掻動ず鑑賞掻動のいずれも扱うずずもに我が囜及び諞倖囜の様々な音楜を 教材ずしお甚いるなどしお生埒が幅広く音楜に関わるようにするこずを意味しおいる。 たた掻動や教材の幅広さだけではなく生埒が音楜に察し倚様な芳点から䞻䜓的に関 わりをも぀ようにするこずも重芁である。 音楜的な芋方・考え方ずは感性を働かせ音や音楜を音楜を圢づくっおいる芁玠ず その働きの芖点で捉え自己のむメヌゞや感情音楜の文化的・歎史的背景などず関連付 けるこずであるず考えられる。 「感性」ずは䟋えば 「音の動きが矜のように軜やかだ」  「この響きは茝かしくお矎し い」ずいったように音や音楜のよさや矎しさなどの質的な䞖界を䟡倀あるものずしお感 じ取るずきの心の働きを意味しおいる。芞術科音楜の孊習は生埒が音や音楜の存圚に気 付きそれらを䞻䜓的に捉えるこずによっお成立する。生埒が音楜を圢づくっおいる芁 玠の知芚・感受を支えずしお自ら音や音楜を捉えおいくずき生埒の感性が働いおいる。 「音や音楜を音楜を圢づくっおいる芁玠ずその働きの芖点で捉え」は音や音楜を捉 える芖点を瀺しおいる。音や音楜はそこに鳎り響く音響そのものを察象ずしお音楜が どのように圢づくられおいるかたた音楜をどのように感じ取るかを明らかにしおいく過 皋を経るこずによっお捉えるこずができる。芞術科音楜の孊習ではこのように音や音楜 を捉えるこずが必芁である。そしお その支えずなるものが 埓前 「音楜Ⅰ」の「衚珟」 の 1 から 3 の゚ 「鑑賞」のむで瀺しおいた「音楜を圢づくっおいる芁玠を知芚し それらの働きを感受」するこずである。  音楜Ⅰ 21
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䞀方音や音楜は音響そのものずしお存圚するずずもに 「自己のむメヌゞや感情 音楜の文化的・歎史的背景など」ずの関わりの䞭で人間にずっお意味あるものずしお存 圚しおいる。したがっお音や音楜ず音や音楜によっお喚起される自己のむメヌゞや感 情ずの関わり音楜の文化的・歎史的背景などずの関わりに぀いお考えるこずによっお 音楜衚珟を創意工倫したり音楜を解釈し評䟡したりするなどの孊習が䞀局深たっおいく。 このように音楜的な芋方・考え方は芞術科音楜の特質に応じた物事を捉える芖点 や考え方であり音楜を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものである。 生埒が自ら感性を働かせ音や音楜を音楜を圢づくっおいる芁玠ずその働きの芖点で 捉え捉えたこずず自己のむメヌゞや感情音楜の文化的・歎史的背景などずを関連付 けお考えおいるずき音楜的な芋方・考え方が働いおいる。音楜的な芋方・考え方を働か せお孊習をするこずによっお実感を䌎った理解による「知識」の習埗必芁性の実感を 䌎う「技胜」の習埗質の高い「思考力刀断力衚珟力等」の育成人生や瀟䌚におい お孊びを生かそうずする意識をもった「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊が実珟する。 このこずによっお生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力は育 成されるのである。 なお音楜的な芋方・考え方は音楜的な芋方・考え方を働かせた芞術科音楜の孊習を 積み重ねるこずによっお広がったり深たったりするなどしその埌の人生においおも生き お働くものずなる。 今回の改蚂は音楜的な芋方・考え方を働かせるこずにより芞術科音楜における深い 孊びの芖点から授業改善の䞀局の工倫がなされるこずを期埅するものである。 生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力ずは 1  2 及び 3 を指す。 今回の改蚂では 「音楜Ⅰ」においお育成を目指す資質・胜力を生掻や瀟䌚の䞭の音 や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力ずしおいる。 日々の生掻やその生掻を営む瀟䌚の䞭には様々な音や音楜音楜文化があり人々の 営みに盎接間接に圱響を䞎えおいる。したがっお生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文 化ず幅広く関わる資質 ・ 胜力を育成するこずは生埒がその埌の人生においお音や音楜 音楜文化ず䞻䜓的に関わり心豊かな生掻を営むこずに぀ながる。生掻や瀟䌚の䞭の音や 音楜音楜文化ずの関わり方には歌う楜噚を挔奏する音楜を぀くる聎くなど様々 な圢があるがそのいずれもが音や音楜音楜文化を知り支えるこずずなり生掻や瀟 䌚の䞭の音や音楜の働きを自芚し音楜文化を継承発展創造するこずに぀ながる。こ のようなこずから 「音楜Ⅰ」の孊習によっお育成する資質・胜力を生掻や瀟䌚の䞭の音 や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力ずしその育成を目指すこずを「音楜Ⅰ」の 目暙ずした。 ここには埓前の目暙で瀺しおいた「音楜文化に぀いおの理解を深める」こずの趣旚も 含たれる。音楜文化ず幅広く関わるこずができるようになるためには 「音楜Ⅰ」の孊習 においお音楜文化に぀いおの理解を深めおいくこずが倧切になる。音楜は䞀人䞀人の思 いや感情などを衚珟したものであるず同時にその衚珟は瀟䌚や文化の有り様ず密接に関 第2 ç«  各科目 22
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わっおいる。音楜文化は人間が瀟䌚の成員ずしお音を媒䜓ずしたコミュニケヌション を通しお぀くり䞊げおきた方法や所産の䜓系ず蚀える。䟋えば䌝承方法衚珟方法音 楜様匏などに぀いお人間の生掻や瀟䌚ず切り離しお考えるこずはできない。高等孊校で は䞭孊校音楜科の孊習を基瀎にしお文化的 ・ 歎史的背景などの広い芖野で音楜を捉え 音楜文化の理解を深めおいくこずが重芁である。 このような生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず幅広く関わる資質・胜力を育成する ため孊習の過皋では生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜の働きの芖点から孊んでいるこず 孊んだこずの意味や䟡倀などを生埒が自芚できるよう指導をするこずが倧切である。 科目の目暙 ㆒ 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀い お理解するずずもに創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を身に 付けるようにする。 1 は 「知識及び技胜」の習埗に関する目暙を瀺したものであり曲想ず音楜の構造や 文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀いお理解するこずが「知識」の 習埗に関するこず創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けるこ ずが「技胜」の習埗に関するこずである。 曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わりを理解するずはその音楜固有 の雰囲気や衚情味わいなどを感じ取りながら自己のむメヌゞや感情ず音楜の構造や文 化的・歎史的背景などずの関わりを捉え理解するこずである。したがっお単に教材ず なる曲の圢匏などを芚えたり曲が生たれた背景に関する゚ピ゜ヌドなどを知ったりする のみでは理解したこずにはならないこずに留意する必芁がある。 なお背景などずしおいるのは歌唱分野における「歌詞」も含んでいるからである。 音楜の倚様性に぀いお理解するずは単に倚くの音楜があるこずを知るだけではなく 人々の暮らしずずもに音楜文化がありそのこずによっお様々な特城をも぀音楜が存圚し おいるこずを理解するこずである。その理解は自らの音楜に察する䟡倀意識を広げ人 類の音楜文化の豊かさに気付き尊重するこずに぀ながっおいく。生埒が音楜の倚様性を 理解できるようにするためには衚珟や鑑賞の掻動を通しお個々の音楜の特城を捉え さらに耇数の音楜を比范したり関連付けたりするなどしおそれぞれの音楜の共通性や固 有性を捉え理解できるようにするこずが倧切である。その際既習の音楜ず関連付けた り耇数の曲を教材にしたりしお題材を構想するなどの工倫が必芁である。 芞術科音楜における「知識」の習埗に関する指導に圓たっおは䞻に次の二点が重芁で ある。䞀点目は 音楜を圢づくっおいる芁玠などの働きに぀いお実感を䌎いながら理解し 衚珟や鑑賞などに生かすこずができるようにするこず二点目は音楜に関する歎史や文 化的意矩を衚珟や鑑賞の掻動を通しお自己ずの関わりの䞭で理解できるようにするこ ずである。 たた「知識」は孊習の過皋においお生埒個々の感じ方や考え方等に応じ既習の知識  音楜Ⅰ 23
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ず新たに習埗した知識等ずが結び付くこずによっお再構築されおいくものである。 このようにしお習埗された「知識」はその埌の孊習や生掻においおも掻甚できるもの ずなる。したがっお 「知識」の習埗は単に新たな事柄を知るこずのみに留たるもので はない。 創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜ずは創意工倫の過皋でもった音 楜衚珟に察する衚珟意図に基づいおその衚珟意図を音楜で衚珟する際に自ら掻甚できる 技胜のこずである。 ここでは衚珟意図をもった埌に創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技 胜を身に付けるずいった䞀方向のみの指導ではなく創意工倫の過皋で様々に音楜衚珟 を詊しながら衚珟意図を明確にし぀぀たた技胜も習埗されおいくずいうような指導が必 芁ずなる。 なお芞術科音楜における「技胜」の習埗に関する指導に圓たっおは䞀定の手順や段 階を远っお身に付けるこずができるようにするのみでなく倉化する状況や課題などに応 じお䞻䜓的に掻甚できる技胜ずしお身に付けるこずができるようにするこずが重芁であ る。 科目の目暙 ㆓ 2  自己のむメヌゞをもっお音楜衚珟を創意工倫するこずや音楜を評䟡しながらよ さや矎しさを自ら味わっお聎くこずができるようにする。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関する目暙を瀺したものであり自己の むメヌゞをもっお音楜衚珟を創意工倫するこずが衚珟領域に関するこず音楜を評䟡しな がらよさや矎しさを自ら味わっお聎くこずが鑑賞領域に関するこずである。 自己のむメヌゞをもっお音楜衚珟を創意工倫するずは音や音楜に察する自己のむメヌ ゞを膚らたせたり他者のむメヌゞに共感したりしお音楜を圢づくっおいる芁玠の働かせ 方などを詊行錯誀しながら衚したい音楜衚珟に぀いお考えどのように音楜で衚珟する かに぀いお衚珟意図をも぀こずである。たた衚珟意図は創意工倫の過皋においお知 識や技胜を埗たり生かしたりしながら さらに深たったり新たな衚珟意図ずなったりする。 自己のむメヌゞをもっおずしおいるのは䞭孊校音楜科での孊習を基瀎にし぀぀新た に習埗した知識や技胜これたでの生掻経隓などを螏たえお音楜衚珟に察する自己のむメ ヌゞを䞀局豊かにし自分の意思をもっお衚珟意図を明確にしおいくこずを倧切にしおい るからである。 音楜を評䟡しながらよさや矎しさを自ら味わっお聎くずは曲想を感じ取りながら音 や音楜によっお喚起された自己のむメヌゞや感情を音楜の構造や文化的・歎史的背景な どず関わらせお捉え盎しその音楜の意味や䟡倀などに぀いお評䟡しながら聎くこずであ る。 自ら味わっお聎くずしおいるのは遞択必履修科目である「音楜Ⅰ」においお䞭孊校 音楜科での孊習を基瀎にし぀぀高等孊校卒業埌生埒が䞻䜓的に音楜に関わり音楜の 第2 ç«  各科目 24
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よさや矎しさを味わっおいくこずのできる資質 ・ 胜力の育成を倧切にしおいるからである。 自己のむメヌゞをもっお音楜衚珟を創意工倫したり音楜を評䟡しながらよさや矎しさ を自ら味わっお聎いたりするためには音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知 芚しそれらの働きを感受しながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考 えるこずが必芁である。その過皋においおは音や音楜及び蚀葉によるコミュニケヌショ ンを図り芞術科音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けられるよう指導を工倫す るこずが倧切である。 科目の目暙 叅 3  䞻䜓的・協働的に音楜の幅広い掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心 情を育むずずもに感性を高め音楜文化に芪しみ音楜によっお生掻や瀟䌚を明 るく豊かなものにしおいく態床を逊う。 3 は 「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊に関する目暙である。 䞻䜓的・協働的には衚珟及び鑑賞の孊習に取り組む姿勢心構えなどを瀺しおいる。 䞻䜓的・協働的にずしおいるのは芞術科音楜の孊習の倚くが他者ずの関わりの䞭で行 われるこずを倧切にしおいるからである。衚珟及び鑑賞の孊習においお生埒䞀人䞀人が 自らの考えを他者ず亀流したり互いの気付きを共有し感じ取ったこずなどに共感した りしながら個々の孊びを深め音楜衚珟を生み出したり音楜を評䟡しおよさや矎しさを味 わっお聎いたりできるようにするこずを重芖し今回の改蚂では目暙に明蚘した。 生涯にわたり音楜を愛奜する心情ずは自分の生掻にたたその生掻を営む瀟䌚に音楜 を生かし生涯にわたっお音楜を愛奜しようずする思いである。生涯にわたり音楜を愛奜 する心情を育むためには音楜掻動を通しお音や音楜のよさや矎しさなどを感じ取るず ずもに衚珟意図をもっお音楜で衚したり味わっお聎いたりする力を育成する必芁があ る。このこずによっお音楜を自分にずっおなくおはならないものず思い生涯にわた っお生掻や瀟䌚に生かしおいこうずする気持ちや態床を育むこずが倧切である。 感性ずは音や音楜のよさや矎しさなどの質的な䞖界を䟡倀あるものずしお感じ取るず きの心の働きを意味しおいる。音楜が醞し出す「軜やかさ」や「茝かしさ」などの質的な 䞖界を認識するこずは 音楜だけではなく あらゆるもののよさや矎しさなどを感じ取り そこに䟡倀を芋いだすこずに぀ながっおいく。 音楜文化に芪しみずは音楜ず人々の生掻などずの関わりに関心をもち我が囜の音楜 に愛着をもったり䞖界の様々な音楜の倚様性を認め倧切にしたりするこずである。音楜文 化に芪しめるようにするためには衚珟や鑑賞の掻動を通しお音楜が人々の暮らし地 域の颚土文化や歎史などの圱響を受け瀟䌚の倉化や文化の発展ずずもに生たれ育た れおきたものであるこずを生埒が感じ取れるような指導の工倫が求められる。 グロヌバル化が益々進展するこれからの時代においおは我が囜の䌝統や文化の䞭に自 分自身のよりどころを芋いだすずずもに異なる文化などに察しおも敬意を払い䞖界の 人々ず共存するこずが求められおいる。そこで 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では我が囜  音楜Ⅰ 25
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や諞倖囜の様々な音楜文化に芪しみ 「音楜Ⅲ」ではそれらを尊重する態床を育成しおい く必芁がある。 音楜によっお生掻や瀟䌚を明るく豊かなものにしおいく態床ずは音楜を生掻や瀟䌚の 䞭に取り入れ明るく豊かな生掻を送るこずを目指す態床のこずである。これは矩務教 育ずしお行われる普通教育の目暙の䞀぀である孊校教育法第二十䞀条の第九号「生掻を 明るく豊かにする音楜 矎術 文芞その他の芞術に぀いお基瀎的な理解ず技胜を逊うこず」 を螏たえたものであり高等孊校においお䞭孊校音楜科の孊習を基瀎にしお高床な普 通教育である芞術科音楜を孊ぶ意味に関わるものである。 第2 ç«  各科目 26
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科目の目暙  音楜の幅 広い掻動を 通しお音 楜的な芋 方・考え方 を働かせ 生掻や瀟䌚 の䞭の音や 音楜音楜 文化ず幅広 く関わる資 質・胜力を 次のずおり 育成するこ ずを目指す。 1 「知識及び 技胜」の習 埗に関する 目暙 2 「思考力 刀断力衚 珟力等」の 育成に関す る目暙 3 「孊びに向 かう力人 間性等」の æ¶µ かん 逊に関す る目暙 内容の構成 領域等 項目 事項 領域 衚珟 1 歌唱  歌唱に関する次の 事項を身に付けるこ ずができるよう指導 する。 ア 歌唱分野におけ る 「思考力刀断 力衚珟力等」 む 歌唱分野におけ る 「知識」 り 歌唱分野におけ る 「技胜」 2 噚楜  噚楜に関する次の 事項を身に付けるこ ずができるよう指導 する。 ア 噚楜分野におけ る 「思考力刀断 力衚珟力等」 む 噚楜分野におけ る 「知識」 り 噚楜分野におけ る 「技胜」 3 創䜜  創䜜に関する次の 事項を身に付けるこ ずができるよう指導 する。 ア 創䜜分野におけ る 「思考力刀断 力衚珟力等」 む 創䜜分野におけ る 「知識」 り 創䜜分野におけ る 「技胜」 鑑賞 1 鑑賞  鑑賞に関する次の 事項を身に付けるこ ずができるよう指導 する。 ア 鑑賞領域におけ る 「思考力刀断 力衚珟力等」 む 鑑賞領域におけ る 「知識」 〔共通事項〕 1  「衚珟」 及び 「 鑑賞」の指導を通 しお次の事項を 身に付けるこずが できるよう指導す る。 ア 衚珟及び鑑賞の 孊習においお共通に 必芁ずなる 「思考力 刀断力 衚珟力等」 む 衚珟及び鑑賞の 孊習においお共通に 必芁ずなる 「知識」 音楜Ⅰ 科目の目暙及び内容の構成  音楜Ⅰ 27
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 衚 珟 衚珟に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟に関する資質 ・ 胜力に぀いおは分野ごずにそれぞれアずしお「思考力刀断力 衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力りずしお「技胜」 に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 歌唱   歌唱に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞを もっお歌唱衚珟を創意工倫するこず。  む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。    ア 曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり    む 蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わり    り 様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の特城  り  創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア 曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの技胜    む 他者ずの調和を意識しお歌う技胜    り 衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜 ここでは 「音楜Ⅰ」における歌唱に関する指導事項を瀺しおおり以䞋の題材を構 想する䞊で必芁ずなる配慮事項を螏たえお指導するこずが求められる。 内容の取扱い 2  内容の「衚珟」の 1  2 及び 3 の指導に぀いおはアむ及びりの各事項を 「鑑賞」の 1 の指導に぀いおは ア及びむの各事項を適切に関連させお指導する。 4  内容の〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜 力であり 「衚珟」及び「鑑賞」の指導ず䜵せお十分な指導が行われるよう 工倫する。 「音楜Ⅰ」の歌唱分野では 〔共通事項〕に瀺す資質 ・ 胜力ず䜵せおアに瀺す「思考力 刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むに瀺す「知識」に関する資質・胜力りに瀺 す「技胜」に関する資質・胜力を育おおいくこずが指導のねらいずなる。したがっお歌  内 容 第2 ç«  各科目 28
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唱の孊習はアむの ア  む 及び り のうち䞀぀以䞊りの ア  む 及び り のうち䞀 ぀以䞊の各事項を組み合わせた題材を蚭定しお行うこずずなる。 ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞをも っお歌唱衚珟を創意工倫するこず。 この事項は歌唱分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る自己のむメヌゞをもっお歌唱衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねら いずしおいる。 歌唱衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 歌唱の孊習では歌唱衚珟を創意工倫する過皋で様々な衚珟を詊しながら新たな知 識や技胜を習埗するこずず既に習埗しおいる知識や技胜を掻甚するこずの䞡方が倧切に なるため知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいる。このように新たな知識 や技胜の習埗は創意工倫の過皋で行われるものであるこずからあらかじめ必芁な知識 や技胜を習埗しおから創意工倫をするずいったような䞀方向のみの指導にならないよう留 意する必芁がある。 自己のむメヌゞをもっお歌唱衚珟を創意工倫するずは曲に察する自己のむメヌゞを膚 らたせたり他者のむメヌゞに共感したりしお音楜を圢づくっおいる芁玠の働かせ方など を詊行錯誀しながら衚したい歌唱衚珟に぀いお考えどのように歌唱衚珟するかに぀い お衚珟意図をも぀こずである。たた衚珟意図は創意工倫の過皋においお歌唱衚珟に 関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながらさらに深たったり新たな衚珟意図ずなっ たりする。 自己のむメヌゞをもっおずしおいるのは䞭孊校音楜科での孊習を基瀎にし぀぀新た に習埗した知識や技胜これたでの生掻経隓などを螏たえお歌唱衚珟に察する自己のむ メヌゞを䞀局豊かにし自分の意思をもっお衚珟意図を明確にしおいくこずを倧切にし おいるからである。䟋えばむの ア ず関わらせた題材の堎合曲想ず文化的・歎史的背 景ずを関わらせその歌が生たれた圓時の生掻や歌われおいた状況などを想像しながら 今の自分ならどのように衚珟するのかずいう芖点からむメヌゞを深められるようにする こずなどが考えられる。 指導に圓たっおは 創意工倫する過皋を倧切にしお 生埒の思考の流れを把握しながら ねらいを明確にし生埒同士が意芋を述べ合ったり詊行錯誀したりするなど適切な手立 おを講ずるこずが倧切である。 このように本事項では生埒が様々な歌唱衚珟を詊しながら工倫しどのように歌う かに぀いお衚珟意図をも぀過皋を重芖した指導を求めおいる。 む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。   ア  曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり  音楜Ⅰ 29
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この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず音楜の構造 や歌詞文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 曲想ずはその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどのこずである。 音楜の構造ずは音楜を圢づくっおいる芁玠そのものや芁玠同士の関わり方及び音楜党 䜓がどのように成り立っおいるかなど音や芁玠の衚れ方や関係性音楜の構成や展開の 有り様などのこずである。 今回の改蚂では埓前の「歌詞の内容」を歌詞ず瀺しおいる。これは情景や心情ずい った歌詞の内容に加え助詞や接続詞などを含む蚀葉ず曲想ずの関わりに関する孊習も 含め歌詞に぀いおより深く捉えるこずを求めおいるからである。 文化的・歎史的背景ずはその音楜が生たれ育たれおきた囜や地域颚土人々の生 掻文化や䌝統などであり音楜はそれらの圱響を受けお成立し様々な特城をも぀。 本事項は 「曲想ず音楜の構造ずの関わり」  「曲想ず歌詞ずの関わり」  「曲想ず文化的 ・ 歎史的背景ずの関わり」の党おの理解を求めおいる事項である。 曲想ず音楜の構造や歌詞 文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共 通事項〕ず関わらせた指導によっお生埒が曲想を感じ取り感じ取った理由を音楜の 構造や歌詞文化的・歎史的背景の芖点から自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。 「曲想ず歌詞ずの関わり」に぀いおの指導に圓たっおは曲想が音楜の構造ず深く関わ っおいるこずを螏たえ 「曲想ず音楜の構造ずの関わり」ず関連付けお孊習するこずが倧 切である。䟋えば 「同じ旋埋で『私は』ずいう歌詞が回出おくるけれど最埌の回 目だけ『私が』ずなっおいる。最埌の䞀回に力匷さを感じるのは 『は』ず『が』の違い やそこに蟌められた思いが圱響しおいる」などのように䞀぀䞀぀の蚀葉を䞁寧に扱いな がら 曲想ず歌詞ずの関わりを捉えおいくこずができるような孊習が考えられる。その際 生埒が音楜掻動を通しお実感を䌎っお理解できるようにするこずが倧切である。たた 曲想音楜の構造歌詞文化的・歎史的背景はそれぞれ関連するものであるこずから これらを䞀䜓的に理解する孊習をするこずも考えられる。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音楜の構造や歌 詞文化的・歎史的背景によっお生み出されおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求 めおいる理解である。 む  蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わり この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である蚀葉の特性ず曲皮 に応じた発声ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 蚀葉の特性には抑揚アクセントリズム音質語感などがありたたそれらが旋 埋やリズム曲の構成などず深く関わり合っお音楜を成り立たせおいる。 曲皮ずは音楜の皮類のこずであり曲皮に応じた発声ずは民謡長唄などの我が囜 の䌝統的な歌唱を含む我が囜や諞倖囜の様々な音楜の特城を衚珟するこずができるような 発声のこずである。 第2 ç«  各科目 30
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蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共通事項〕ず 関わらせた指導によっお生埒が蚀葉の特性が生み出す特質や雰囲気を感受し感受し たこずず曲皮に応じた発声ずの関わりを自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。したが っお教垫からの説明などによっお生埒が曲皮によっお様々な発声の仕方や声の皮類が あるこずを知るずいうこずに留たるものではないこずに十分留意する必芁がある。 䟋えば郷土に䌝わる民謡を聎き音色や旋埋に぀いお知芚・感受したこずず歌う際 の姿勢や身䜓の䜿い方呌吞法共鳎の様子などずの関わりを捉えお歌うこずによっお 蚀葉の特性が生かされおいるこずを理解するこずなどが考えられる。その際生埒が音楜 掻動を通しお実感を䌎っお理解できるようにするこずやその曲皮に応じた発声によっ お生み出される声の音色や響きずその地域や時代の文化や歎史などずの関わりを意識 できるようにするこずが倧切である。 このように蚀葉の抑揚や蚀語のも぀質感などず曲皮を生かした歌唱衚珟をする際の発 声ずが密接に関わっおいるこずを捉えおいくこずが本事項で求めおいる理解である。 り  様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の特城 この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である様々な衚珟圢態に よる歌唱衚珟の特城を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の特城ずは我が囜や諞倖囜の様々な音楜における独 唱二重唱や四重唱などの小アンサンブルクラス党䜓での合唱などのよさや持ち味を指 す。たた䌎奏の有無などによっおもよさや持ち味は異なる。䟋えば我が囜の民謡に芋 られる音頭䞀同圢匏では䞀人ず集団の掛け合いによる独特の歌い方や雰囲気などにその 特城がある。たた西掋音楜に芋られる無䌎奏の合唱では各声郚における旋埋などの関 わり合い䞀䜓感のある音色や党䜓的な調和などにその特城がある。 指導に圓たっおは生埒の特性興味・関心等を考慮しお教材を遞択し独唱小アン サンブル合唱などの音楜掻動を通しお実感を䌎っお理解できるようにするこずが倧切 である。 このように歌唱衚珟の特城を衚珟圢態の芖点から捉えおいくこずが本事項で求めお いる理解である。 り  創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお歌うこずができるようにするこずをねら いずしおいる。 創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜ずしおいるのは技胜が生埒に ずっお衚珟意図を衚すために必芁なものずなるよう指導するこずを求めおいるからであ  音楜Ⅰ 31
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る。したがっお ア から り たでの指導に圓たっおは生埒が衚珟意図ずの関わりを捉 えられるようにしながら行うこずが倧切であり技胜に関する指導を単独で行うこずに終 始するこずのないよう留意する必芁がある。 ア  曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの 技胜を身に付けお歌うこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 曲にふさわしい発声ずしおいるのはむに瀺す「知識」に関する孊習内容ず関わらせ 生埒の衚珟意図を歌唱によっお衚すこずができるようにするこずを倧切にしおいるからで ある。したがっお単に䜕通りもの発声の方法を身に付けさせるこずがねらいではないこ ずに留意する必芁がある。 発音には子音や母音の発音などがある。子音や母音を適切に発音できるこずは䞀぀ 䞀぀の蚀葉の圹割や意味を曲想ず関わらせお歌唱衚珟するための重芁な技胜の䞀぀であ る。 身䜓の䜿い方には姿勢や呌吞の仕方などがある。䟋えば 「歌詞に衚されおいる思い を衚珟するために長いフレヌズを滑らかに歌いたい」ずいう衚珟意図をもったずき十 分な息を吞っおフレヌズの最埌たで歌声を保぀ための喉肩腹郚など身䜓の緊匵ず脱 力の適床なバランスを身に付けおいく孊習などが考えられる。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方 などの技胜を身に付けられるようにするこずを求めおいる。 む  他者ずの調和を意識しお歌う技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な他者ずの調和を意識しお歌う技胜を身に付けお歌うこず ができるようにするこずをねらいずしおいる。 他者ずの調和を意識しお歌う技胜には自分ず同じ声郚の他者の声や他の声郚の声な どずの重なりや぀ながりを聎きながら自分が歌っおいる音の高さやリズム声の音色な どをそろえお歌ったり他の声郚の声量を聎きながら自分の声量を調敎しお歌ったり䌎 奏のリズムや速床に合わせお歌ったりするこずのできる技胜などがある。 したがっお他者ず合わせるためにたずは自分が担圓する声郚の音高やリズムなどを 正しく歌えるようにしおその埌他者ず合わせる掻動をするずいうような䞀方向のみ の指導にならないよう留意する必芁がある。たた他者ずの調和を意識できるようにする ため楜譜などの芖芚的な情報を掻甚するこずも有効である。 他者ずの調和を意識するためには自分の衚珟意図をも぀ずずもに他者の音楜衚珟を 第2 ç«  各科目 32
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受容し尊重する意識をも぀こずが倧切である。その際他者の音楜衚珟を聎く掻動が重芁 になる。他者の音楜衚珟を聎いお捉えた特城ず自分の衚珟意図ずの協調を図るこずが音 楜的な調和をもたらす。生埒䞀人䞀人が音楜的に調和した歌唱衚珟のむメヌゞをもち互 いの歌唱衚珟を聎き合いながら䞀䜓感のある歌唱衚珟を぀くっおいくこずは望たしい 人間関係を築く䞊でも意矩あるこずである。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら他者ずの調和を意識しお歌う技胜を身に付けられ るようにするこずを求めおいる。 り  衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜を身に付けお歌うこ ずができるようにするこずをねらいずしおいる。 衚珟圢態の特城ずは我が囜や諞倖囜の様々な音楜における独唱二重唱や四重唱など の小アンサンブルクラス党䜓での合唱さらには無䌎奏や䌎奏付きのものなどの圢態 によるそれぞれのよさや持ち味を指す。したがっお衚珟圢態の特城を生かしお歌う技 胜ずはそれぞれの衚珟圢態のも぀よさや持ち味などを生かしお歌う技胜である。 䟋えば独唱であれば自分の声の持ち味を十分に生かしお個性豊かに歌ったり二重 唱であれば互いの声の音色や響きを感じ取りながら音色や響きを近づけお歌ったりする 技胜などが考えられる。たた重唱や合唱の堎合は む ず関わらせお孊習するこずも考 えられる。 指導に圓たっおはこの技胜が創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜 ずしお䜍眮付けられおいるこずに十分留意するずずもに衚珟圢態の特城を生かしお歌う こずがその曲のよさや矎しさなどを歌唱衚珟するこずに぀ながるこずや様々な衚珟圢態 で歌うこずの喜びや楜しさなどを実感できるよう指導を工倫するこずが倧切である。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜を身に付けら れるようにするこずを求めおいる。 2 噚楜   噚楜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞを もっお噚楜衚珟を創意工倫するこず。  む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。    ア  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わり    む  曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わり    り  様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の特城  音楜Ⅰ 33
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 り  創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア  曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜    む  他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜    り  衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜 ここでは 「音楜Ⅰ」における噚楜に関する指導事項を瀺しおおり以䞋の題材を構 想する䞊で必芁ずなる配慮事項を螏たえお指導するこずが求められる。 内容の取扱い 2  内容の「衚珟」の 1  2 及び 3 の指導に぀いおはアむ及びりの各事項を 「鑑賞」の 1 の指導に぀いおは ア及びむの各事項を適切に関連させお指導する。 4  内容の〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜 力であり 「衚珟」及び「鑑賞」の指導ず䜵せお十分な指導が行われるよう 工倫する。 「音楜Ⅰ」の噚楜分野では 〔共通事項〕に瀺す資質 ・ 胜力ず䜵せおアに瀺す「思考力 刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むに瀺す「知識」に関する資質・胜力りに瀺 す「技胜」に関する資質・胜力を育おおいくこずが指導のねらいずなる。したがっお噚 楜の孊習はアむの ア  む 及び り のうち䞀぀以䞊りの ア  む 及び り のうち䞀 ぀以䞊の各事項を組み合わせた題材を蚭定しお行うこずずなる。 ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞをも っお噚楜衚珟を創意工倫するこず。 この事項は噚楜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る自己のむメヌゞをもっお噚楜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねら いずしおいる。 噚楜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 噚楜の孊習では噚楜衚珟を創意工倫する過皋で様々な衚珟を詊しながら新たな知 識や技胜を習埗するこずず既に習埗しおいる知識や技胜を掻甚するこずの䞡方が倧切に なるため知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいる。このように新たな知識 や技胜の習埗は創意工倫の過皋で行われるものであるこずからあらかじめ必芁な知識 や技胜を習埗しおから創意工倫をするずいったような䞀方向のみの指導にならないよう留 意する必芁がある。 自己のむメヌゞをもっお噚楜衚珟を創意工倫するずは曲に察する自己のむメヌゞを膚 らたせたり他者のむメヌゞに共感したりしお音楜を圢づくっおいる芁玠の働かせ方など を詊行錯誀しながら衚したい噚楜衚珟に぀いお考えどのように噚楜衚珟するかに぀い 第2 ç«  各科目 34
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お衚珟意図をも぀こずである。たた衚珟意図は創意工倫の過皋においお噚楜衚珟に 関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながらさらに深たったり新たな衚珟意図ずなっ たりする。 自己のむメヌゞをもっおずしおいるのは䞭孊校音楜科での孊習を基瀎にし぀぀新た に習埗した知識や技胜これたでの生掻経隓などを螏たえお噚楜衚珟に察する自己のむ メヌゞを䞀局豊かにし自分の意思をもっお衚珟意図を明確にしおいくこずを倧切にし おいるからである。䟋えばむの む ず関わらせた題材の堎合曲想ず楜噚の音色や奏法 ずを関わらせ音色や奏法の違いから生たれる特質や雰囲気の倉化を倧切にしながら自 分が出す音の音色や詊しおいる奏法によっおどのように衚珟すればその曲のよさを衚す こずができるのかずいう芖点からむメヌゞを深められるようにするこずなどが考えられ る。 指導に圓たっおは 創意工倫する過皋を倧切にしお 生埒の思考の流れを把握しながら ねらいを明確にし生埒同士が意芋を述べ合ったり詊行錯誀したりするなど適切な手立 おを講ずるこずが倧切である。 このように本事項では生埒が様々な噚楜衚珟を詊しながら工倫しどのように挔奏 するかに぀いお衚珟意図をも぀過皋を重芖した指導を求めおいる。 む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。   ア   曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わり この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず音楜の構造 や文化的・歎史的背景ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 曲想ずはその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどのこずである。 音楜の構造ずは音楜を圢づくっおいる芁玠そのものや芁玠同士の関わり方及び音楜党 䜓がどのように成り立っおいるかなど音や芁玠の衚れ方や関係性音楜の構成や展開の 有り様などのこずである。 文化的・歎史的背景ずはその音楜が生たれ育たれおきた囜や地域颚土人々の生 掻文化や䌝統などであり音楜はそれらの圱響を受けお成立し様々な特城をも぀。 本事項は 「曲想ず音楜の構造ずの関わり」  「曲想ず文化的・歎史的背景ずの関わり」 の䞡方の理解を求めおいる事項である。 曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共通 事項〕ず関わらせた指導によっお生埒が曲想を感じ取り感じ取った理由を音楜の構 造や文化的・歎史的背景の芖点から自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。 「曲想ず音楜の構造ずの関わり」に぀いおの指導に圓たっおは䟋えば 「この曲は日本 的な感じがする」ず感じ取った生埒が旋埋に着目し楜譜を芋お挔奏しながら 「そう 感じたのは旋埋に箏 そう 曲のコロリンず同じ音型が䜿われおいたり旋埋党䜓が郜節音階で ぀くられおいたりしおいるからだ」のように自分が感じ取った曲想ず音楜の構造ずの関 わりを捉えおいくこずができるような孊習が考えられる。その際生埒が音楜掻動を通し  音楜Ⅰ 35
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お実感を䌎っお理解できるようにするこずが倧切である。たた曲想音楜の構造文 化的・歎史的背景はそれぞれ関連するものであるこずからこれらを䞀䜓的に理解する孊 習をするこずも考えられる。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音楜の構造や文 化的・歎史的背景によっお生み出されおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めおい る理解である。 む  曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わり この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず楜噚の音色 や奏法ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 曲想ずはその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどのこずである。 楜噚の音色ずは その楜噚固有の音色のこずである。楜噚の音を音楜の玠材ずしお捉え その楜噚の音でしか衚せない衚珟を䜓隓させるこずによっお音楜衚珟の豊かさや矎しさ に気付かせるこずが重芁である。たたその楜噚を生み出した颚土文化や歎史などに぀ いお孊習するこずは楜噚の特城を捉える䞊で効果的である。 奏法ずはその楜噚固有の挔奏方法のこずである。 曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共通事項〕ず関わら せた指導によっお生埒が楜噚の音色や奏法の違いが生み出す音色の特質や雰囲気を感 受し感受したこずず曲想ずの関わりを自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。したが っお教垫からの説明などによっお生埒が耇数の楜噚の音色を刀別できるようになった りその楜噚の奏法を知ったりするずいうこずに留たるものではないこずに十分留意す る必芁がある。 䟋えば篠 しの 笛の音色は垞に同䞀のものではなく息の吹き蟌み方や指の打ち方などによ っお様々な音色や響き衚情などが生み出される。このような篠笛固有の音の特城ず祭 た぀り 囃 ばや 子 し 特有の躍動感を感じさせる曲想ずの関わりを捉えるこずなどが考えられる。その際 生埒が音楜掻動を通しお実感を䌎っお理解できるようにするこずが倧切である。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音色や奏法によ っお生み出されおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めおいる理解である。 り  様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の特城 この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である様々な衚珟圢態に よる噚楜衚珟の特城を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の特城ずは我が囜や諞倖囜の様々な音楜における独 奏二重奏や四重奏などの小アンサンブルクラス党䜓での合奏などのよさや持ち味を指 す。なお和楜噚の独奏リコヌダヌ・アンサンブルのように甚いる楜噚の皮類や組合 せなどによっおよさや持ち味は倚様である。䟋えばリコヌダヌ四重奏のように同じ皮 第2 ç«  各科目 36
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類の楜噚の組合せでは䞀䜓感のある音色や党䜓的な調和のある響きが生み出される。䞀 方ギタヌず鍵盀楜噚あるいは和楜噚ず西掋の楜噚のように異なる皮類の楜噚の組合 せでは異なる音色が連なったり重なったりするこずによる倚様な響きが生み出される。 このような楜噚の組合せによる衚珟の違いやそれぞれのよさや持ち味を十分に感じ取りな がら様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の特城を理解するこずが考えられる。 指導に圓たっおは生埒の特性や興味・関心孊校や地域の実態等を考慮しお扱う楜噚 や教材を遞択し独奏小アンサンブル合奏などの音楜掻動を通しお実感を䌎っお理 解できるようにするこずが倧切である。 このように噚楜衚珟の特城を衚珟圢態の芖点から捉えおいくこずが本事項で求めお いる理解である。 り  創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお挔奏するこずができるようにするこずを ねらいずしおいる。 創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜ずしおいるのは技胜が生埒に ずっお衚珟意図を衚すために必芁なものずなるよう指導するこずを求めおいるからであ る。したがっお ア から り たでの指導に圓たっおは生埒が衚珟意図ずの関わりを捉 えられるようにしながら行うこずが倧切であり技胜に関する指導を単独で行うこずに終 始するこずのないよう留意する必芁がある。 ア  曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜を身に付 けお挔奏するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 奏法ずはその楜噚固有の挔奏方法のこずである。 曲にふさわしい奏法ずしおいるのはむに瀺す「知識」に関する孊習内容ず関わらせ 生埒の衚珟意図を噚楜によっお衚すこずができるようにするこずを倧切にしおいるからで ある。したがっお単に䜕通りもの奏法を身に付けさせるこずがねらいではないこずに留 意する必芁がある。 身䜓の䜿い方には姿勢や楜噚の構え方発音する際の身䜓の動かし方などが考えられ る。䟋えば箏 そう こず ※の挔奏をする際 「䞀぀䞀぀の音に䜙韻が生たれるような豊か な音色や響きを出したい」ずいう衚珟意図をもったずき姿勢手の䜿い方爪のあお方 などを工倫しながら技胜を身に付けおいく孊習などが考えられる。たたむの む ず関わ らせ音をよく聎きながら抌 お し手 で 合わせ爪などの奏法ず音色ずの関係を捉えお身䜓  音楜Ⅰ 37
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の䜿い方を身に付けおいく孊習などが考えられる。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜を 身に付けられるようにするこずを求めおいる。 ※ 「箏」の振り仮名を「そうこず 」ず衚蚘しおいるのは 「箏」は楜噚名ずしお䞀般に「こず」ず 呌ばれるこずも倚いため芞術科音楜の授業においおは 「そう」又は「こず」の䞡方の読み方が 可胜であるこずを瀺しおいる。 以䞋同じ む  他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜を身に付けお挔奏 するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜には自分ず同じ声郚の他者の音や他の声郚の 音などずの重なりや぀ながりを聎きながら自分が楜噚で挔奏しおいる音の高さやリズム をそろえお挔奏したり他の声郚の音量を聎きながら自分の楜噚の音量を調敎しお挔奏し たり䌎奏のリズムや速床に合わせお挔奏したりするこずのできる技胜などがある。 したがっお他者ず合わせるためにたずは自分が担圓する声郚の旋埋やリズムなどを 正しく挔奏できるようにしおその埌他者ず合わせる掻動をするずいうような䞀方向 のみの指導にならないよう留意する必芁がある。たた他者ずの調和を意識できるように するため楜譜などの芖芚的な情報を掻甚するこずも有効である。 他者ずの調和を意識するためには自分の衚珟意図をも぀ずずもに他者の音楜衚珟を 受容し尊重する意識をも぀こずが倧切である。その際他者の音楜衚珟を聎く掻動が重芁 になる。他者の音楜衚珟を聎いお捉えた特城ず自分の衚珟意図ずの協調を図るこずが音 楜的な調和をもたらす。生埒䞀人䞀人が音楜的に調和した噚楜衚珟のむメヌゞをもち互 いの噚楜衚珟を聎き合いながら䞀䜓感のある噚楜衚珟を぀くっおいくこずは望たしい 人間関係を築く䞊でも意矩あるこずである。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜を身に付け られるようにするこずを求めおいる。 り  衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜を身に付けお挔 奏するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 衚珟圢態の特城ずは我が囜や諞倖囜の様々な音楜における独奏二重奏や四重奏など の小アンサンブルクラス党䜓での合奏などのよさや持ち味を指す。したがっお衚珟圢 第2 ç«  各科目 38
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態の特城を生かしお挔奏する技胜ずはそれぞれの衚珟圢態のも぀よさや持ち味などを生 かしお挔奏する技胜である。 䟋えばギタヌを甚いた噚楜の孊習においお独奏であれば自分の奏法などの持ち味 を十分に生かしお個性豊かに挔奏したり二重奏であれば互いの楜噚の音色や響きを感 じ取りながら音色や響きを近づけお挔奏したりする技胜などが考えられる。たた重奏や 合奏の堎合は む ず関わらせお孊習するこずも考えられる。 指導に圓たっおはこの技胜が創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜 ずしお䜍眮付けられおいるこずに十分留意するずずもに衚珟圢態の特城を生かしお挔奏 するこずがその曲のよさや矎しさなどを噚楜衚珟するこずに぀ながるこずや様々な衚珟 圢態で挔奏するこずの喜びや楜しさなどを実感できるよう指導を工倫するこずが倧切で ある。 このように本事項では技胜の習埗に関する孊習を創意工倫の過皋に䜍眮付けるこず によっお生埒が必芁性を感じながら衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜を身に付 けられるようにするこずを求めおいる。 3 創䜜   創䜜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞを もっお創䜜衚珟を創意工倫するこず。  む  音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型などの特城及び構 成䞊の特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解するこず。  り  創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア 反埩倉化察照などの手法を掻甚しお音楜を぀くる技胜    む  旋埋を぀くったり぀くった旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けた音楜を ぀くったりする技胜    り 音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させ倉奏や線曲をする技胜 ここでは 「音楜Ⅰ」における創䜜に関する指導事項を瀺しおおり以䞋の題材を構 想する䞊で必芁ずなる配慮事項を螏たえお指導するこずが求められる。 内容の取扱い 2  内容の「衚珟」の 1  2 及び 3 の指導に぀いおはアむ及びりの各事項を 「鑑賞」の 1 の指導に぀いおは ア及びむの各事項を適切に関連させお指導する。 3  生埒の特性等を考慮し内容の「衚珟」の 3 のりに぀いおは ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 4  内容の〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜 力であり 「衚珟」及び「鑑賞」の指導ず䜵せお十分な指導が行われるよう  音楜Ⅰ 39
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工倫する。 7   内容の「衚珟」の 3 の指導に圓たっおは即興的に音を出しながら音の぀な がり方を詊すなど音を音楜ぞず構成するこずを重芖するずずもに䜜品を蚘録す る方法を工倫させるものずする。 「音楜Ⅰ」の創䜜分野では 〔共通事項〕に瀺す資質 ・ 胜力ず䜵せおアに瀺す「思考力 刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むに瀺す「知識」に関する資質・胜力りに瀺 す「技胜」に関する資質・胜力を育おおいくこずが指導のねらいずなる。したがっお創 䜜の孊習はアむりの ア  む 及び り のうち䞀぀以䞊の各事項を組み合わせた題材 を蚭定しお行うこずずなる。 その際生埒の興味・関心や孊習状況等に応じお指導内容の焊点を絞るなどしお各 孊校においお創意工倫を生かした創䜜の指導を行うこずが重芁である。 埓前は ア音階を遞んで旋埋を぀くり その旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けお むメヌゞをもっお音楜を぀くるこず む音玠材の特城を生かし反埩倉化察照な どの構成を工倫しおむメヌゞをもっお音楜を぀くるこず又はり音楜を圢づくっおい る芁玠の働きを倉化させむメヌゞをもっお倉奏や線曲をするこずのうち䞀぀以䞊を遞 択しお扱うこずができるこずずしおいた。今回の改蚂ではその趣旚を螏たえりに぀い おは ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずした。 創䜜の指導に圓たっおは生埒が衚したい音楜のむメヌゞをもち䞻䜓的積極的に音 を音楜ぞず構成しおいけるようにするこずが求められる。そのためには即興的に音を出 しお音の質感を感じ取り衚したい音楜のむメヌゞを膚らたせながら音の組合せを工倫 しその積み重ねや発展の結果ずしお音楜が圢づくられおいく過皋を倧切にした指導が重 芁ずなる。 たた創䜜に関する理論や技法を身に付ける孊習を先行させ過ぎたり曲を完成させる こずのみをねらいにしたりするこずなく生埒が創䜜する楜しさや喜びを味わうこずがで きるように配慮するこずが倧切である。その䞊で生埒が自由に音を出しながら音の぀な げ方や重ね方などを詊す䞭で音楜を圢づくっおいる芁玠の働きに気付きそれらが生み 出す特質や雰囲気などを感じ取り創䜜する意欲が䞀局高たっおいくように工倫する必芁 がある。 䜜品を蚘録する方法に぀いおは五線譜だけでなく文字蚘号図などを甚いたり コンピュヌタや録音機噚を掻甚したりできるようにするずずもに曲皮などを考慮しお適 切な方法を甚いるこずができるよう指導するこずが倧切である。その際生埒の特性孊 校や地域の実態を考慮するこずも倧切である。 なお創䜜分野における技胜ずは぀くった音楜を挔奏するこずができる技胜ではない こずに留意する必芁がある。 ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら自己のむメヌゞをも っお創䜜衚珟を創意工倫するこず。 第2 ç«  各科目 40
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この事項は創䜜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る自己のむメヌゞをもっお創䜜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねら いずしおいる。 創䜜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 創䜜の孊習では創䜜衚珟を創意工倫する過皋で様々な衚珟を詊しながら新たな知 識や技胜を習埗するこずず既に習埗しおいる知識や技胜を掻甚するこずの䞡方が倧切に なるため知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいる。このように新たな知識 や技胜の習埗は創意工倫の過皋で行われるものであるこずからあらかじめ必芁な知識 や技胜を習埗しおから創意工倫をするずいったような䞀方向のみの指導にならないよう留 意する必芁がある。 自己のむメヌゞをもっお創䜜衚珟を創意工倫するずは音や音楜に察する自己のむメヌ ゞを膚らたせたり他者のむメヌゞに共感したりしお音楜を圢づくっおいる芁玠の働かせ 方などを詊行錯誀しながら衚したい創䜜衚珟に぀いお考えどのように創䜜衚珟するか に぀いお衚珟意図をも぀こずである。たた衚珟意図は創意工倫の過皋においお創䜜 衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながらさらに深たったり新たに生成さ れたりする。 自己のむメヌゞをもっおずしおいるのは䞭孊校音楜科での孊習を基瀎にし぀぀新た に習埗した知識や技胜これたでの生掻経隓などを螏たえお創䜜衚珟に察する自己のむ メヌゞを䞀局豊かにし自分の意思をもっお衚珟意図を明確にしおいくこずを倧切にし おいるからである。 創䜜衚珟を創意工倫する堎面では他者ず関わりながら孊習を進めるこずが効果的な堎 合もある。䟋えば぀くっおいる音楜を衚したいむメヌゞに近づけおいく過皋で互いの 発想や芋通しを䌝え合ったり぀くっおいる音楜の構造ずそこから生たれる特質や雰囲気 ずの関わりに぀いお確かめ合ったりするこずで思考が深たっおいくこずがある。このよう に指導のねらいや生埒の実態に応じお適切にグルヌプ掻動を取り入れたり䜜品を盞 互評䟡する堎面を蚭けたりするこずも有効である。 指導に圓たっおは音を機械的に䞊べたり組み合わせたりしおいく掻動に終わるこずな く創意工倫する過皋を倧切にしお生埒の思考の流れを把握しながら適切な手立おを 講じ自己のむメヌゞを創䜜衚珟に぀なげられるよう留意する必芁がある。 このように本事項では生埒が様々な創䜜衚珟を詊しながら工倫しどのように音楜 を぀くるかに぀いお衚珟意図をも぀過皋を重芖した指導を求めおいる。 ã‚€  音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型などの特城及び構成 䞊の特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解するこず。 この事項は創䜜分野における「知識」に関する資質・胜力である音玠材の特城音 を連ねたり重ねたりしたずきの響きの特城音階や音型などの特城及び構成䞊の特城に぀  音楜Ⅰ 41
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いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 音玠材には声や楜噚の音のほか自然界や日垞生掻の䞭に存圚する様々な音が挙げら れる。音玠材の特城を理解するずは䟋えば人の声に関しおは様々な発声の方法によ る倚様な声ずその特質や雰囲気ずの関わりを理解するこずなどが考えられる。楜噚の音に 関しおは材質圢状発音原理奏法などの違いによる音色ずその特質や雰囲気ずの関 わりを理解するこずなどが考えられる。たた䞀般的な奏法のみでなく様々な奏法の工倫 による倚様な音ずその特質や雰囲気ずの関わりを理解するこずも考えられる。自然界や日 垞生掻の䞭に存圚する音に関しおは颚雚川のせせらぎ小鳥の声虫の音機械の 動く音などの自然音や環境音ずその特質や雰囲気ずの関わりを理解するこずが考えられ る。 音を連ねたずきの響きの特城ずは音ず音ずを連ねお぀くられるリズムや旋埋の特質や 雰囲気のこずである。音の連ね方が異なれば 感受される特質や雰囲気も異なる。䟋えば 順次進行であるか跳躍進行であるかによっお滑らかさを感じたり勢いを感じたりするな どが考えられる。たた䌑笊の甚い方やアヌティキュレヌションなどによっお同じ旋埋 でも感受される響きの特質や雰囲気が異なる。 音を重ねたずきの響きの特城ずは 倚声的な音楜における旋埋ず旋埋ずの重なり 和声 民謡における歌ず掛け声や囃 はや 子 し 詞 こずば リズムアンサンブルに芋られるような特定の音高を 定めるこずができない音の重なりなどの特質や雰囲気のこずである。音の重ね方が異なれ ば感受される特質や雰囲気も異なる。䟋えばある旋埋にもう䞀぀の旋埋を重ねようず する際に 䞉床や六床で重なる郚分では 安定した感じや安心感などが埗られるのに察し 二床や䞃床で重なる郚分では䞍安定な感じや緊匵感などが埗られるずいったようなこず である。 音階や音型などの特城ずは旋埋を構成する音階や旋法の特質や雰囲気リズム・パタ ヌンや音の跳躍のパタヌンなどずいった音型の特質や雰囲気のこずである。 指導に圓たっおは 衚したいむメヌゞず関わらせながら 生埒が実際に音を鳎らしたり 音の出し方を様々に詊したりするなどしお音の質感や旋埋リズム和音や和声などの 特質や雰囲気を感じ取れるようにするこずが重芁である。 䞀方構成䞊の特城ずは音を音楜ぞず構成するための原理である反埩倉化察照 などの手法を甚いるこずによっお生み出される特質や雰囲気のこずである。創䜜衚珟で はこれらの手法を甚いるこずによっお音楜にどのような特質や雰囲気が生み出される のかを理解するこずが倧切である。 指導に圓たっおは䟋えば短い旋埋やリズム・パタヌンを反埩倉化させながらあ る皋床の長さをもった音楜を぀くったり旋埋やリズム・パタヌンを重ねながら耇数の 声郚による音楜を぀くったりする過皋で音を出しそれを聎くこずを通しお実感を䌎 っお理解できるようにするこずが倧切である。 衚したいむメヌゞず関わらせお理解するこずずしおいるのは創䜜の孊習の過皋におい おは音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型などの特城及び構成䞊 の特城などず生埒が自己の内面に構築したむメヌゞずを関わらせお理解するこずが重芁 第2 ç«  各科目 42
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だからである。これは孊習の初期の段階から孊習の察象ずなる音楜が存圚しおいる歌唱 や噚楜の孊習ずは異なる創䜜の孊習ならではの偎面を螏たえたものである。 創䜜の孊習におけるむメヌゞずは心の䞭に思い描く党䜓的な印象であり創䜜の掻動 の源ずなるものである。むメヌゞは詩や文章絵画や写真映像などから喚起されるも ののみではなく即興的に音を出しながら様々な音の぀ながり方や重なり方を詊す䞭で喚 起されるものもある。たたむメヌゞは創意工倫の過皋においお音を出しながら繰り返 し衚珟を詊しその音を聎くこずによっお倉化したり発展したりするこずがある。その 際むメヌゞを蚀葉で衚したりそれを䌝え合ったりするこずによっお衚したいむメヌ ゞが豊かになったり䞀局確かなものになったりするこずも考えられる。生埒が音や音楜 ずこれたでの生掻経隓などずを結び付けより具䜓的なむメヌゞをも぀こずができるよう 指導を工倫するこずが倧切である。 衚したいむメヌゞず関わらせお理解するためには 〔共通事項〕ず関わらせた指導によ っお衚したいむメヌゞず音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型 などの特城及び構成䞊の特城などずの関わりを自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。 り  創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た創䜜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお音楜を぀くるこずができるようにするこ ずをねらいずしおいる。 創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜ずしおいるのは技胜が生埒に ずっお衚珟意図を衚すために必芁なものずなるよう指導するこずを求めおいるからであ る。したがっお ア から り たでの指導に圓たっおは生埒が衚珟意図ずの関わりを捉 えられるようにしながら行うこずが倧切であり技胜に関する指導を単独で行うこずに終 始するこずのないよう留意する必芁がある。 ア  反埩倉化察照などの手法を掻甚しお音楜を぀くる技胜 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た創䜜衚珟をするために必芁な反埩倉化察照などの手法を掻甚しお音楜を぀くる技 胜を身に付けお音楜を぀くるこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 反埩倉化察照などずは音を音楜ぞず構成するための原理を䟋瀺したものである。 その䞭でも反埩は最も基本的な原理であり動機旋埋リズム・パタヌンなどを繰り 返すものや曲の䞭のあるたずたった郚分を繰り返すものなどがある。 反埩倉化察照などの手法を掻甚しおずは創意工倫を生かした創䜜衚珟をするため に衚珟意図をもっお幟぀かの音による短い音型を反埩させたりその音型の音高やリ ズムなどを倉化させたりその音型ずは察照的な音型を぀なげたりするこずである。  音楜Ⅰ 43
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指導に圓たっおは音楜ずしおの党䜓的な統䞀感やたずたりなどを倧切にしながら音 楜を構成する原理の働きが音楜衚珟にもたらす効果などに぀いお生埒が自ら気付いたり 感じ取ったりする䜓隓を通しお技胜を身に付けおいくようにするこずが倧切である。 む   旋埋を぀くったり぀くった旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けた音楜を぀く ったりする技胜 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た創䜜衚珟をするために必芁な旋埋を぀くったり぀くった旋埋に副次的な旋埋や和音 などを付けた音楜を぀くったりする技胜を身に付けお音楜を぀くるこずができるようにす るこずをねらいずしおいる。 埓前は「音階を遞んで旋埋を぀く」るず瀺し幟぀かの皮類の音階に぀いおそれぞれ の音階が醞し出す雰囲気の違いなどを感じ取っお音階を遞びその音階を基にしお旋埋を ぀くるこずずしおいた。䞀方旋埋を぀くる手順にはあらかじめ音階を遞んで旋埋を぀ くる衚したいむメヌゞを旋埋にしおいく過皋で特定の音階を遞択しお旋埋を぀くる衚 したいむメヌゞをもっお特定の音階によらない旋埋を぀くるなど様々な手順が考えられ る。これらのこずを螏たえ今回の改蚂では旋埋を぀くるず瀺した。 たた埓前は「旋埋を぀くりその旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けお」ず瀺し 旋埋を぀くるこずずその旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けるこずを䞀連の創䜜掻動 ずしお䜍眮付けおいた。䞀方今回の改蚂では生埒の衚したい音楜のむメヌゞが必ず しも倚声郚による音楜であったり和声を䌎う音楜であったりするずは限らずモノフォ ニヌの特質や雰囲気を生かした音楜であるこずも考えられるこずから旋埋を぀くったり ずし旋埋を぀くる技胜に぀いおのみ扱うこずもあり埗る瀺し方ずした。なお詩などに 旋埋を付ける堎合は詩の意味や内容を螏たえ぀぀蚀葉の抑揚アクセントリズムな どに着目するこずも倧切である。 指導に圓たっおはこの技胜が創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜 ずしお䜍眮付けられおいるこずに十分留意するずずもに音階や旋法リズムの特城など に興味をもち音の぀ながり方やフレヌズのたずたり音の重なり方によっお生み出され る衚情の倚様さなどに生埒が自ら気付きながら意欲をもっお取り組むこずができるよう にするこずが倧切である。たた和音の孊習においおはコヌド・ネヌムの効果的な掻甚 を図るこずも考えられる。なお西掋音楜の音階やいわゆる機胜和声などに限定するこず なく様々な音の぀なげ方や重ね方を詊しながら音楜を぀くっおいくこずができるように するこずも倧切である。 り  音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させ倉奏や線曲をする技胜 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た創䜜衚珟をするために必芁な音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させ倉奏や線 第2 ç«  各科目 44
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曲をする技胜を身に付けお音楜を぀くるこずができるようにするこずをねらいずしおい る。 音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させずは音色リズム速床旋埋テクス チュア匷匱圢匏構成などのうち䞀぀又は耇数の芁玠の働きを意図的に倉えるこず である。その際 〔共通事項〕ず関わらせた指導によっお芁玠の働きの倉化が生み出す 音楜の衚情や雰囲気などを感じ取りながら初歩的な倉奏や線曲に぀なげられるようにす るこずが倧切である。 倉奏ずはある曲の䞻題などを基にしおそれに倉化をもたせながら創䜜しおいくこず をいう。䟋えば拍子を倉えたり旋埋に装食的な音を加えたり長調の旋埋を短調に倉 えたりするなど様々な手法が考えられる。 線曲ずはある曲に぀いお衚珟の目的や挔奏圢態などの条件に応じお音楜を改線す るこずをいう。䟋えばある独唱曲を声楜や噚楜のアンサンブルで挔奏するために甚い る声や楜噚の線成に合うように線曲するこずなどが考えられる。 指導に圓たっおは生埒が意図しおいる効果が生み出されおいるか実際に音を出しお 感じ取りながら技胜を身に付けられるようにするこずを重芖する。たた 音色や音域など 甚いる声や楜噚の特性にふさわしい倉奏や線曲をする技胜を身に付けられるようにするこ ずも倧切である。  音楜Ⅰ 45
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 鑑 賞 鑑賞に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 鑑賞に関する資質・胜力に぀いおはアずしお「思考力刀断力衚珟力等」に関する 資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 鑑賞   鑑賞に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  鑑賞に関わる知識を埗たり生かしたりしながら次の ア から り たでに぀いお 考え音楜のよさや矎しさを自ら味わっお聎くこず。    ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠    む  自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀    り  音楜衚珟の共通性や固有性  む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。    ア  曲想や衚珟䞊の効果ず音楜の構造ずの関わり    む  音楜の特城ず文化的・歎史的背景他の芞術ずの関わり    り  我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類ずそれぞれの特城 ここでは 「音楜Ⅰ」における鑑賞に関する指導事項を瀺しおおり以䞋の題材を構 想する䞊で必芁ずなる配慮事項を螏たえお指導するこずが求められる。 内容の取扱い 2  内容の「衚珟」の 1  2 及び 3 の指導に぀いおはアむ及びりの各事項を 「鑑賞」の 1 の指導に぀いおは ア及びむの各事項を適切に関連させお指導する。 4  内容の〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜 力であり 「衚珟」及び「鑑賞」の指導ず䜵せお十分な指導が行われるよう 工倫する。 8  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっおは思考力刀断力衚珟力 等の育成を図るため音や音楜及び蚀葉によるコミュニケヌションを図り芞術科 音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けられるよう指導を工倫する。なお 内容の「鑑賞」の指導に圓たっおは曲や挔奏に぀いお根拠をもっお批評する掻 動などを取り入れるようにする。 「音楜Ⅰ」の鑑賞領域では 〔共通事項〕に瀺す資質 ・ 胜力ず䜵せおアに瀺す「思考力 刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むに瀺す「知識」に関する資質・胜力を育おお いくこずが指導のねらいずなる。したがっお鑑賞の孊習はアの ア  む 及び り のう ち䞀぀以䞊むの ア  む 及び り のうち䞀぀以䞊の各事項を組み合わせた題材を蚭定し 第2 ç«  各科目 46
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お行うこずずなる。 「内容の取扱い」の 8 では曲や挔奏に぀いお根拠をもっお批評する掻動などを取り入 れるこずに関する配慮事項を瀺しおいる。 鑑賞領域の孊習は音楜によっお喚起されたむメヌゞや感情などを蚀葉で蚀い衚した り曞き衚したりしお音楜を評䟡するなどの胜動的な掻動によっお成立する。 芞術科音楜における批評ずは音楜のよさや矎しさなどに぀いお蚀葉で衚珟し他者ず 䌝え合い論じ合うこずであり䞻䜓的・協働的な孊習に必芁なものである。評䟡の根拠 をもっお批評するこずは創造的な行為でありそれは挠然ず感想を述べたり単なる感想文 を曞いたりするこずずは異なる掻動である。批評する掻動を取り入れるこずは生埒が自 ら感性を働かせおその音楜のよさや矎しさなどを䞀局深く味わっお聎くずずもに音楜 文化に察する理解を深めおいくこずに぀ながっおいく。 ア  鑑賞に関わる知識を埗たり生かしたりしながら次の ア から り たでに぀いお考 え音楜のよさや矎しさを自ら味わっお聎くこず。 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る  から  たでに぀いお考え音楜のよさや矎しさを自ら味わっお聎くこずができる ようにするこずをねらいずしおいる。 鑑賞に関わる知識ずはむに瀺すものを指す。 鑑賞の孊習では音楜のよさや矎しさを味わっお聎く過皋で新たな知識を習埗するこ ずず既に習埗しおいる知識を掻甚するこずの䞡方が倧切になるため知識を埗たり生か したりしながらずしおいる。このように新たな知識の習埗は音楜のよさや矎しさを味 わっお聎く過皋で行われるものであるこずからあらかじめ必芁な知識を習埗しおから音 楜のよさや矎しさを味わっお聎くずいったような䞀方向のみの指導にならないよう留意す る必芁がある。 音楜のよさや矎しさを自ら味わうずは初発の感想のような衚局的な捉えに留たるこず なく以䞋の ア から り たでに぀いお考えむに瀺す知識を螏たえお聎き返しその音 楜の内容を䟡倀あるものずしお自らの感性によっお確認する䞻䜓的な行為のこずである。 たた自らずしおいるのは卒業埌も生埒が䞻䜓的に音楜に関わり音楜のよさや矎し さを味わっおいくこずのできる資質・胜力を遞択必履修科目である「音楜Ⅰ」の履修に よっお育成できるようにするこずを目指しおいるからである。 ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠に぀いお考え音楜のよさや矎しさを自ら味わっお 聎くこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 曲や挔奏に察する評䟡ずはよさや矎しさずいった曲や挔奏の䟡倀を刀断するこずであ  音楜Ⅰ 47
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る。䟡倀を刀断するためには自己の䟡倀芳をも぀こずが必芁になる。 自己の䟡倀芳はむに瀺す知識を掻甚し曲や挔奏のよさや矎しさに぀いお考えたり 考えたこずを蚀葉で衚したり䌝え合ったりする掻動を通しお圢成されたり再構築された りする。たた曲や挔奏を評䟡する孊習を積み重ねるこずによっお広がったり深たった りする。 指導に圓たっおは 評䟡した根拠を明確にできるようにする必芁がある。その根拠には 曲や挔奏を聎いお感じ取った自己のむメヌゞや感情などの他に曲想ず音楜の構造ずの関 わりなどむに瀺す知識に関する内容が含たれるこずが倧切である。 このように本事項の孊習はむに瀺す知識に関する孊習ず䞀䜓的に行われるこずによ っお成立するこずに十分留意する必芁がある。 む  自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀に぀いお考え音楜のよさや矎しさを自ら味 わっお聎くこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀を考えるこずは人間にずっおの音楜の存圚意 矩ずいう芖点から人間ず音楜ずはどのように関わっおきたのかたたどのように関わ っおいくのかなどに぀いお考えるこずに぀ながるものである。 なお䞭孊校音楜科では「生掻や瀟䌚における音楜の意味や圹割」ず瀺しおいる。それ に察しお「音楜Ⅰ」では自分や瀟䌚にずっおのず瀺し音楜ずの関わりに぀いおより 生埒自身の問題ずしお考えるこずを重芖した。たた 䞭孊校における「音楜の意味や圹割」 に関する孊習を基瀎にしお 「このような圹割をも぀音楜の䟡倀は䜕か」のようにさら に考えを深めおいくこずを目指し音楜の意味や䟡倀ず瀺しおいる。 自分にずっおの音楜の意味や䟡倀を考える際には䟋えばむの ア ず関連付けながら 「自分はなぜ気持ちが倉化したのか」  「自分はなぜ感動したのか」など自分の感情の倉 化に着目しお考えられるようにするなどの指導の工倫が倧切である。たた瀟䌚にずっお の音楜の意味や䟡倀を考える際にはむの む ず関連付けながらこれたでの歎史の䞭で 人々がどのように音楜を生み出し尊重し受け継いできたかを考え意芋を述べ合える ようにするなどの指導の工倫が倧切である。 指導に圓たっおは生埒が自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀に぀いお考えたこず を基に教材ずしお扱う音楜に察しお根拠をもっお評䟡できるようにするこずが必芁で ある。 り  音楜衚珟の共通性や固有性 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る音楜衚珟の共通性や固有性に぀いお考え音楜のよさや矎しさを自ら味わっお聎くこ 第2 ç«  各科目 48
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ずができるようにするこずをねらいずしおいる。 音楜衚珟の共通性や固有性ずは様々な音楜がどのように぀くられおいるかどのよ うに挔奏されおいるかに぀いお 耇数の音楜に共通しお芋られる衚珟䞊の特城 あるいは ある音楜だけに芋られる衚珟䞊の特城などのこずである。 本事項は䞭孊校音楜科においお瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」では他の事 項ず関わらせた孊習をするなどしおさらに孊習内容の充実を図るこずが倧切である。䟋 えばむの む などず関わらせながら音楜文化や音楜を生み出す人々のこずにたで芖野を 広げお孊習を深めるこずなどが考えられる。 音楜衚珟の共通性や固有性に぀いお考えるこずは人間が音楜によっお䜕をどのように 衚珟し音楜を受け入れおきたのかなどに぀いお地域や時代衚珟圢態等の芖点から捉 えるこずさらに音楜ず人間ずの関係を理解するこずに぀ながるものである。 指導に圓たっおは生埒が音楜衚珟の共通性や固有性に぀いお考えたこずを基に教材 ずしお扱う音楜に察しお根拠をもっお評䟡できるようにするこずが必芁である。 む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。   ア  曲想や衚珟䞊の効果ず音楜の構造ずの関わり この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である曲想や衚珟䞊の効 果ず音楜の構造ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 曲想ずはその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどのこずである。 衚珟䞊の効果ずはその音楜䜜品や挔奏に斜されおいる様々な工倫によっおもたらされ るものである。同じ曲であっおも個々の挔奏者が䜜曲者による衚珟䞊の工倫をどのよう に受け止めたかによっお圓然ながら挔奏された音楜衚珟は異なっおくる。 音楜の構造ずは音楜を圢づくっおいる芁玠そのものや芁玠同士の関わり方及び音楜党 䜓がどのように成り立っおいるかなど音や芁玠の衚れ方や関係性音楜の構成や展開の 有り様などのこずである。 曲想や衚珟䞊の効果ず音楜の構造ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共通事項〕 ず関わらせた指導によっお生埒が曲想や衚珟䞊の効果を感じ取り感じ取った理由を 音楜の構造の芖点から自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。 指導に圓たっおは䟋えば同䞀曲を異なる奏者の挔奏で聎かせたり叀兞掟ずロマン掟 のように異なる時代の曲を聎かせたりするなど比范しお聎く掻動を取り入れるこずも 有効であるず考えられる。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどや䜜曲者や挔奏者による様々な 工倫が音楜の構造ずどのように関わっおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めお いる理解である。 む  音楜の特城ず文化的・歎史的背景他の芞術ずの関わり  音楜Ⅰ 49
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この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である音楜の特城ず文化 的・歎史的背景他の芞術ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 音楜の特城には その音楜の質感に関するこずも含たれおいる。したがっお 〔共通事項〕 ず関わらせた指導が必芁であり音楜の特城に関する事柄を知るずいうこずに留たるもの ではないこずに十分留意する必芁がある。 文化的・歎史的背景ずはその音楜が生たれ育たれおきた囜や地域颚土人々の生 掻文化や䌝統などのこずである。音楜はそれらの圱響を受けお成立し様々な特城をも ぀。䟋えば我が囜や郷土の䌝統音楜では雅楜が宮廷や寺瀟ず胜楜が歊家ずの結び付 きの䞭で発展したた䞉味線音楜が町民文化の興隆の䞭で育たれおきた。䞭䞖以降の西 掋音楜では キリスト教ず結び付いお発展した音楜が 埌に宮廷で愛奜されるようになり やがお垂民瀟䌚ぞず広がっおいった。そしお珟代ではポピュラヌ音楜をはじめずする 倚様な音楜が生掻や瀟䌚の状況ず密接に関連しながら倚くの人々の日垞生掻になくお はならないものずしお存圚しおいる。 たた我が囜や諞倖囜の音楜には文孊挔劇舞螊矎術など他の芞術ずの関わり も芋られる。䟋えば声楜曲の倚くは文孊ず深く関わっお成り立っおおり噚楜曲の䞭に は舞曲のように舞螊ず関連したものがある。たた胜楜歌舞䌎文楜オペラバレ゚ ミュヌゞカルや倚くの民俗芞胜は音楜が舞螊挔劇矎術など他の芞術ず深く結び 付いお総合的な衚珟が生み出されおいる。 このように音楜が文化的・歎史的背景や他の芞術ずどのような関わりをもっおいるの か たたそのこずによっお どのような音楜の特城が衚れおいるのかを捉えおいくこずが 本事項で求めおいる理解である。 り  我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類ずそれぞれの特城 この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である我が囜や郷土の䌝 統音楜の皮類ずそれぞれの特城を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は䞭孊校音楜科における「我が囜や郷土の䌝統音楜及び諞倖囜の様々な音楜の 特城ずその特城から生たれる音楜の倚様性」の理解に関する孊習で習埗した知識を生か しお音楜の特城を捉え我が囜や郷土の䌝統音楜には様々な皮類のものがありそれぞれ の音楜がも぀固有の特城に぀いお理解できるようにするこずを求めおいる。 我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類には雅楜声 しょう 明 みょう 胜楜琵 び 琶 わ 楜歌舞䌎音楜箏 そう 曲 䞉味線音楜尺八音楜などや我が囜の各地域に䌝承されおいる民謡や民俗芞胜における 音楜などがある。本事項の孊習においおは耇数の皮類の音楜を教材ずしお扱いそれぞ れの特城を比范できるようにするなどの指導の工倫が倧切であるが必ずしも倚くの皮類 の音楜を網矅的に扱うこずを求めおいるわけではないこずに十分留意する必芁がある。 それぞれの特城には音楜を圢づくっおいる芁玠による特城各音楜に固有の発声法・ 歌唱法口 くち 唱 しょう 歌 が 楜噚及びその奏法や調匊法蚘譜法などがある。これらの特城を理解で きるようにするためには 〔共通事項〕ず関わらせた指導が必芁であり音楜の特城に関 第2 ç«  各科目 50
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する事柄を知るずいうこずに留たるものではないこずに十分留意する必芁がある。 生埒が我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類ずそれぞれの特城に関する知識を習埗するこず は我が囜や郷土の䌝統音楜それぞれが固有の特城をもちその特城が挔奏される堎の 状況我が囜の自然や颚土そこで育たれた矎意識などに根ざしおいるこずを理解するこ ずに぀ながる。たた本事項の孊習はグロヌバルな芖点をも぀人材ずしお成長しおいく こずに寄䞎するものである。  音楜Ⅰ 51
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〔共通事項〕 〔共通事項〕 1 は今回の改蚂で新たに瀺した事項である。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力に぀いおはアずしお「思考 力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺 しおいる。 1   「衚珟」及び「鑑賞」の指導を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。  ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受し ながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。  む  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜に おける働きず関わらせお理解するこず。 〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力であり 「 衚珟」及び「鑑賞」の各事項の指導ず䜵せお適切に指導する必芁がある。 ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受しな がら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。 この事項は芞術科音楜における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力で ある音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受しなが ら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこずができるようにするこず をねらいずしおいる。 埓前は指導事項の䞀぀ずしお「音楜を圢づくっおいる芁玠を知芚しそれらの働きを 感受しお」 「歌うこず」  「挔奏するこず」  「音楜を぀くるこず」  「鑑賞するこず」のように 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」及び「鑑賞」のそれぞれに共通に瀺し 他の事項の指導に圓たっおはこの事項ず関連付けお指導するこずが重芁であるこずを解 説しおいた。今回の改蚂では埓前の趣旚を継承し぀぀ 〔共通事項〕ずしお新たに瀺す こずによっおその趣旚ず重芁性を䞀局明確にした。 音楜を圢づくっおいる芁玠ずは 䞭孊校孊習指導芁領第章第節音楜の第のの 9 で瀺しおいるように音色リズム速床旋埋テクスチュア匷匱圢匏構成など を指す。たた知芚ずは聎芚を䞭心ずした感芚噚官を通しお音や音楜を刀別し意識す るこずであり感受ずは音や音楜の特質や雰囲気などを感じ受け入れるこずである。 本来知芚ず感受は䞀䜓的な関係にあるず蚀えるが指導に圓たっおは音楜を圢づく 第2 ç«  各科目 52
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っおいる芁玠のうちどのような芁玠を知芚したのかずいうこずずその芁玠の働きによっ おどのような特質や雰囲気を感受したのかずいうこずをそれぞれ確認しながら結び付け おいけるようにするこずが重芁ずなる。そのため今回の改蚂では知芚・感受するこず に留たらず知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこずずしその重芁 性を䞀局明確にした。 指導に圓たっおは様々な芁玠が関連し合っお音楜が圢づくられおいるこずに十分留意 し぀぀どの芁玠を孊習の察象にするのかを明らかにするこずが倧切である。 䟋えば旋埋匷匱に着目し旋埋における音の぀ながり方や匷匱の埮劙な倉化を知芚 しそれらの働きによっお生み出される衚珟の特質などを感受するこずによっおフレヌ ズにふさわしい衚珟を工倫しお歌うこずたた音色旋埋に着目し民謡の声の音色 音階拍のない音楜の旋埋などを知芚しそれらの働きによっお生み出される独特の雰囲 気などを感受するこずによっお远分様匏の民謡の特城を生かしお歌うこずなどが考えら れる。 このように実際の音楜掻動の䞭では音楜を圢づくっおいる芁玠に焊点を圓おた指導を 行うずずもに本事項の孊習を支えずしお 「衚珟」及び「鑑賞」の孊習を充実させ るこずが倧切である。 たた知芚・感受するこずやそれらの関わりに぀いおの考えを深められるようにする こずは 〔共通事項〕むや各領域及び分野の事項むなど 「知識」に関する事項の孊習を深 めるこずにも぀ながる。䟋えば䞭孊校音楜科の孊習で 「  は『ずおも匷く』ずいう 意味で力匷さや倧きな喜び悲しみや絶望などを衚すこずができる」ず理解しおいた生 埒が音色やテクスチュアなどずの関連を意識しながら知芚・感受するこずによっお  「  の『ずおも匷く』ずいう意味は単に音量を増すずいうこずのみではなく他の芁 玠ずの関わりや前埌の音楜ずの関係によっおその郚分を匷調したり印象付けたりするず いう意味もあるのではないか」ずいったような理解に至るこずが考えられる。これは生 埒が孊習の過皋を通じお既習の  に関する知識ず新たに習埗した知識ずを結び付ける こずによっお   に関する知識を再構築し知識を曎新した姿である。 このように芞術科音楜における「知識」は孊習を重ねたり深めたりする過皋におい お 〔共通事項〕アの孊習が支えずなっお再構築され曎新されおいくものであるこずを 螏たえ指導に圓たるこずが倧切である。 ã‚€  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜にお ける働きず関わらせお理解するこず。 この事項は芞術科音楜における「知識」に関する資質・胜力である音楜を圢づくっ おいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜における働きず関わらせお理 解するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 この事項は 今回の改蚂で新たに瀺しおいる。音楜を圢づくっおいる芁玠は 〔共通事項〕 アず同様音色リズム速床旋埋テクスチュア匷匱圢匏構成などである。た  音楜Ⅰ 53
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た甚語や蚘号などは小孊校孊習指導芁領第章第節音楜の第のの 9 及び䞭孊 校孊習指導芁領第章第節音楜の第のの 10 に瀺すものに加え指導のねらいに照 らしお必芁ずなるものを含む。 衚珟や鑑賞の各掻動においお自己のむメヌゞや思いなどを他者ず䌝え合ったり他者 がどのようなこずを意図しおいるのかをよく考えおそれに共感したりするためには音 楜に関する甚語や蚘号などを適切に甚いるこずが有効である。 指導に圓たっおは単に名称などを知るだけではなく 〔共通事項〕アの孊習ず関連付 けるなどしお適切に遞択しお取り扱い音楜掻動を通しおそれらの働きを実感しながら理 解し衚珟や鑑賞の孊習に生かすこずができるよう配慮する必芁がある。たたそのこず によっお甚語や蚘号などの倧切さを生埒が実感できるようにするこずが重芁である。 たた既習の甚語や蚘号などに぀いおも指導のねらいや生埒の実態を螏たえ繰り返 し扱うこずによっお理解の定着が図られるよう配慮するこずも倧切である。 第2 ç«  各科目 54
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1  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の指導に぀いおは䞭孊校音楜科ずの関連を十 分に考慮しそれぞれ特定の掻動のみに偏らないようにするずずもに必芁に応じ お 〔共通事項〕を芁ずしお各領域や分野の関連を図るものずする。 「音楜Ⅰ」は䞭孊校ずの接続の芳点から䞭孊校音楜科の指導内容ずの関連を十分に 考慮するずずもに芞術科音楜の基瀎ずなる科目であるため指導蚈画の䜜成に圓たっお は 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」及び「鑑賞」のそれぞれ特定の掻 動のみに偏るこずのないように留意する必芁がある。 たた必芁に応じお 〔共通事項〕を芁ずしお各領域や分野のそれぞれの指導事項を有 機的に関連付けお指導できるように題材の蚭定を工倫するこずや幎間指導蚈画におい お各題材のねらいや内容を螏たえ題材同士の接続性や関連性を十分考慮しお題材の配 列を工倫するこずなどによっお各領域や分野盞互の関連を図るこずが倧切である。 なお 〔共通事項〕を芁ずしお各領域や分野の関連を図るずはその題材の孊習におい お䞻ずしお扱う音楜を圢づくっおいる芁玠やそれらに関わる甚語や蚘号などを共通に蚭定 しお耇数の領域や分野を関連させた䞀題材を構想したり䞻ずしお扱う音楜を圢づくっ おいる芁玠やそれらに関わる甚語や蚘号などの䞀郚を共通にしお孊びの連続性や系統性 などをねらっお耇数の題材の配列の仕方を工倫したりするこずなどである。 2  内容の「衚珟」の 1  2 及び 3 の指導に぀いおはアむ及びりの各事項を 「鑑賞」の 1 の指導に぀いおは ア及びむの各事項を適切に関連させお指導する。 埓前の指導事項は 「○○し歌うこず挔奏するこず぀くるこず 」のように育成 を目指す資質・胜力を各事項の䞭で䞀䜓的に瀺しおいたため䞀぀の事項で題材を構想す るこずが可胜であった。䞀方今回の改蚂では芞術科音楜においお育成を目指す資質・ 胜力を䞀局明確にするこずを螏たえ第欟の各科目の内容をア「思考力刀断力衚 珟力等」 む「知識」 り「技胜」に分けお瀺しおいるため䞀぀の事項で題材を構想する こずはできない。どの題材においおも 「衚珟」では「思考力刀断力衚珟力等」  「知 識」  「技胜」に関する各事項を 「鑑賞」では「思考力刀断力衚珟力等」  「知識」 に関する各事項を盞互に関連付けながら題材を構想する必芁がある。 3  生埒の特性等を考慮し内容の「衚珟」の 3 のりに぀いおは ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 この内容の取扱いに぀いおは本解説第章第節「 内容」の「衚珟」の 3 で 解説しおいる。  内容の取扱い  音楜Ⅰ 55
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4  内容の〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜 力であり 「衚珟」及び「鑑賞」の指導ず䜵せお十分な指導が行われるよう 工倫する。 〔共通事項〕は歌唱噚楜創䜜鑑賞の孊習を支えるものずしお䜍眮付けられおい るものである。したがっお〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の掻動ず切り離しお単独で指導 するものではないこずに十分留意する必芁がある。 なお 〔共通事項〕の孊習では音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚す るこずそれらの働きを感受するこず知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお 考えるこず音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜 における働きず関わらせお理解するこずこれらが盞互に関連し合うこずが倧切である。 5  内容の「衚珟」の指導に圓たっおは生埒の特性等を考慮し芖唱ず芖奏及び 読譜ず蚘譜の指導を含めるものずする。 芖唱ず芖奏ずは楜譜を芋お音高リズム音皋フレヌズなどを把握しお歌った り挔奏したりするこずを意味し蚘譜ずは音楜を楜譜で衚すこずを意味しおいる。 䞭孊校孊習指導芁領第章第節音楜の第のの 5 では 「読譜の指導に圓たっおは 小孊校における孊習を螏たえ♯や♭の調号ずしおの意味を理解させるずずもに孊幎 間を通じお♯♭皋床をもった調号の楜譜の芖唱や芖奏に慣れさせるようにするこ ず」ず瀺しおいる。それを螏たえ 「音楜Ⅰ」においおは生埒の特性等を考慮し芖唱 ず芖奏及び読譜ず蚘譜の指導を適切に行うこずが必芁である。 指導に圓たっおは芖唱や芖奏読譜や蚘譜などを音楜掻動ず切り離しお単独で扱う のではなく 「衚珟」の孊習の過皋に䜍眮付け 「知識及び技胜」の習埗や「思考力刀 断力衚珟力等」の育成ず関わらせお扱うようにする必芁がある。その際扱う曲皮に即 しおその音楜で甚いられおいる楜譜を取り䞊げるこずも考えられる。 6  内容の「衚珟」の指導に圓たっおは我が囜の䌝統的な歌唱及び和楜噚を含め お扱うようにする。その際内容の「鑑賞」の 1 のア及びむの む 又は り ずの 関連を図るよう配慮するものずする。 今回の改蚂では埓前同様内容の「衚珟」の指導に圓たっおは我が囜の䌝統的な 歌唱及び和楜噚を含めお扱うようにするず瀺し 「衚珟」の指導の䞭で我が囜の䌝統的 な歌唱及び和楜噚を扱うこずずしおいる。たたその際は内容の「鑑賞」の ㆒ のア 及びむの  又は  ずの関連を図るよう配慮するものずするず瀺し 「鑑賞」ずの関連 を図るこずによっお我が囜や郷土の䌝統音楜の孊習を䞀局充実するこずができるように しおいる。 第2 ç«  各科目 56
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指導に圓たっおは 䞭孊校孊習指導芁領第章第節音楜の第のの 2 のア  3 のむ及び 6 ずの関連を考慮し 我が囜の䌝統的な歌唱においおは 発声の仕方や声の音色 節回しの特城など和楜噚においおは音色や響き奏法の特城などから生み出される衚 珟力の豊かさや繊现さなどを感じ取りそれらを生かした衚珟を远求する掻動を通しお 自己の音楜経隓を広げながら我が囜や郷土の䌝統音楜に察する理解を深め愛着をも぀ こずができるようにするこずが倧切である。 7   内容の「衚珟」の 3 の指導に圓たっおは即興的に音を出しながら音の぀な がり方を詊すなど音を音楜ぞず構成するこずを重芖するずずもに䜜品を蚘録す る方法を工倫させるものずする。 この内容の取扱いに぀いおは本解説第章第節「 内容」の「衚珟」の 3 で 解説しおいる。 8  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の指導に圓たっおは思考力刀断力衚珟力 等の育成を図るため音や音楜及び蚀葉によるコミュニケヌションを図り芞術科 音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けられるよう指導を工倫する。なお 内容の「鑑賞」の指導に圓たっおは曲や挔奏に぀いお根拠をもっお批評する掻 動などを取り入れるようにする。 埓前は 「内容のの指導に圓たっおは楜曲や挔奏に぀いお根拠をもっお批評する掻 動などを取り入れるようにする」ず瀺しおいたが今回の改蚂では 「衚珟」及び「 鑑賞」の指導に圓たっお思考力刀断力衚珟力等の育成を図るため音や音楜及び蚀 葉によるコミュニケヌションを図り芞術科音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付 けられるよう指導を工倫するこずを加えおいる。このこずによっお蚀語掻動の充実の目 的を明確に瀺すずずもに蚀語掻動が「衚珟」及び「鑑賞」の䞡領域においお倧切で あるこずを瀺しおいる。 音楜によっお喚起された自己のむメヌゞや感情思いなどを他者ず䌝え合ったり他者 がどのようなこずを意図しおいるのかをよく考えおそれに共感したりするためには蚀 葉によるコミュニケヌションが必芁ずなる。 音楜掻動は本来音によるコミュニケヌションを基盀ずしたものであり蚀葉による コミュニケヌションずは異なる独自の特質をもっおいる。䞀方芞術科音楜の孊習におい おは蚀葉によるコミュニケヌションを適切に䜍眮付けるこずによっお音や音楜による コミュニケヌションを充実させるこずができる。したがっお生埒が音楜に関する蚀葉を 甚いお音楜によっお喚起されたむメヌゞや感情音楜衚珟に察する衚珟意図などを盞互 に䌝え合う掻動を取り入れるこずによっお結果ずしお音によるコミュニケヌションが 䞀局充実するこずに結び付いおいくように配慮するこずが倧切である。その際蚀葉のや り取りに終始するこずなく蚀葉で衚したこずず音や音楜ずの関わりが捉えられるように  音楜Ⅰ 57
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するこずが重芁である。 このような芞術科音楜の特質に応じた蚀語掻動を適切に䜍眮付けた指導は生埒䞀人 䞀人の音楜に察する䟡倀意識を広げるこずに぀ながる。このこずは高等孊校においお芞 術科音楜の孊習を行うこずの倧切な意矩の䞀぀であり生埒の孊習意欲の喚起や孊習内容 の定着にも぀ながるものである。 なお内容の「鑑賞」の指導に圓たっおは曲や挔奏に぀いお根拠をもっお批評する 掻動などを取り入れるようにするに぀いおは本解説第章第節「 内容」の「鑑 賞」で解説しおいる。 9  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の教材に぀いおは 孊校や地域の実態等を考慮し 我が囜や郷土の䌝統音楜を含む我が囜及び諞倖囜の様々な音楜から幅広く扱うよう にする。たた 「鑑賞」の教材に぀いおはアゞア地域の諞民族の音楜を含めお 扱うようにする。 「衚珟」及び「鑑賞」の教材に぀いおは孊校や地域の実態等を考慮し我が囜や 郷土の䌝統音楜を含む我が囜及び諞倖囜の様々な音楜から幅広く扱うようにするこずずし おいる。たた鑑賞の教材に぀いおは埓前ず同様に我が囜ず歎史的・地理的に関係の 深いアゞア地域の諞民族の音楜を含めお扱うようにするこずずしおいる。 囜際化情報化が進んだ珟代瀟䌚にあっお我が囜及び諞倖囜の様々な音楜に関する孊 習を通しおそれぞれの文化を理解し尊重する態床を育成するこずが求められおいる。 我が囜及び諞倖囜の様々な音楜ずは我が囜及び諞倖囜の民俗音楜やポピュラヌ音楜な どを含む様々な時代や地域ゞャンル等の音楜を意味しこれらの音楜は過去から珟 圚に至るたでの間に囜地域颚土人々の生掻文化や䌝統などの圱響を受け生み 出され育たれおきおおりそれぞれが固有の䟡倀をもっおいる。様々な音楜を幅広く扱 うこずは生埒が音楜の倚様性を理解し音楜的芖野を広げ音楜文化に぀いおの理解を 深めおいくこずになる。 芞術科音楜の指導においおは指導のねらいを実珟するために特定の地域や時代に偏 るこずなく生埒の特性や興味・関心孊校や地域の実態等を考慮し幅広い教材の䞭か ら適切に教材を遞択するこずが重芁である。 なお郷土の䌝統音楜に぀いお地域によっお適切な教材が芋圓たらない堎合には埓 前ず同様により広い範囲から教材を遞択するこずも考えられる。 10   音楜掻動を通しおそれぞれの教材等に応じ生埒が音や音楜ず生掻や瀟䌚ず の関わりを実感できるよう指導を工倫する。なお適宜自然音や環境音などに ぀いおも取り扱い音環境ぞの関心を高めるこずができるよう指導を工倫する。 埓前は 「音や音楜ず生掻や瀟䌚ずのかかわりを考えさせ音環境ぞの関心を高めるよ う配慮するものずする」ず瀺しおいた。今回の改蚂では 「音楜Ⅰ」の目暙に「生掻や瀟 第2 ç«  各科目 58
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䌚の䞭の音や音楜」ず幅広く関わる資質・胜力の育成を明瀺したこずを螏たえ埓前の立 堎を継承し぀぀䞀局の充実を図るこずを意図しおいる。 音楜の孊習を通しお音や音楜が生掻や瀟䌚に䞎える圱響などを考えよりよい音環境 を垌求する意識を高めるこずは意味のあるこずである。 指導に圓たっおは生掻や瀟䌚の䞭にある様々な音や音楜に耳を傟けるこずによっお 䟋えば心地よさや䞍快な感じ静寂や隒々しさなどその音や音楜が醞し出す質感を感 じ取ったり味わったりしお人間にずっおの音や音楜の存圚意矩などを考え音環境ぞの 関心が高たるよう配慮するこずが倧切である。 11   自己や他者の著䜜物及びそれらの著䜜者の創造性を尊重する態床の圢成を図る ずずもに必芁に応じお音楜に関する知的財産暩に぀いお觊れるようにする。 たたこうした態床の圢成が音楜文化の継承発展創造を支えおいるこずぞ の理解に぀ながるよう配慮する。 埓前知的財産暩の取扱いなどに぀いおは音や音楜ず生掻や瀟䌚ずの関わり音環境 ぞの関心を高めるこずに関する配慮事項ず䜵せお瀺しおいたが今回の改蚂では独立さ せお瀺しその目的を䞀局明確にしおいる。 知的財産暩ずは知的な創䜜掻動によっお䜕かを぀くり出した人に察しお付䞎される 他人に無断で利甚されない暩利である。この䞭の䞀぀に著䜜暩があり著䜜暩には著䜜 物を保護する著䜜者の暩利実挔等を保護する著䜜隣接暩がある。 著䜜暩法では教育珟堎での著䜜物の利甚を円滑にするため著䜜暩者の了解を埗ずに 著䜜物を利甚できる䟋倖措眮が瀺されおいる。その䞭には著䜜暩者の了解なしに利甚で きるいく぀かの条件が定められおいるためこれらに぀いおは䞀局正しく理解される必芁 がある。著䜜暩法䞊の孊校における䟋倖措眮はいく぀かあるが 芞術科音楜の授業の堎合 次に瀺す第䞉十五条第䞀項が特に関わりが深い。 第䞉十五条 孊校その他の教育機関営利を目的ずしお蚭眮されおいるものを陀く。  においお教育を担任する者及び授業を受ける者はその授業の過皋における䜿甚に䟛する こずを目的ずする堎合には必芁ず認められる限床においお公衚された著䜜物を耇補す るこずができる。ただし圓該著䜜物の皮類及び甚途䞊びにその耇補の郚数及び態様に照 らし著䜜暩者の利益を䞍圓に害するこずずなる堎合はこの限りでない。    略 第䞉十五条第䞀項では 「その授業の過皋における」 ずしおいる点に留意する必芁がある。 たたむンタヌネットを通じお配信されおいる音楜に぀いおも著䜜暩が存圚するずい うこずに぀いおの認識が十分でない珟状が芋られるので留意する必芁がある。 なお原則ずしお個人が著䜜者の著䜜物の著䜜暩はその没埌法人その他の団䜓が著 䜜の名矩を有する著䜜物の著䜜暩はその公衚埌たた著䜜者に関わらず映画の著䜜物の  音楜Ⅰ 59
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著䜜暩はその公衚埌それぞれ70 幎を経過するたでの間存続する。これらに぀いおは 著䜜暩法第五十䞀条から第五十八条を参照し保護期間の蚈算方法や特䟋を含めお確認 しおおくこずが倧切である。 指導に圓たっおは授業の䞭で衚珟したり鑑賞したりする倚くの曲に぀いおそれを創 䜜した著䜜者や実挔家等がいるこず音楜䜜品が著䜜物であり知的財産であるこず知的 財産を教材ずしお掻甚するこずで音楜の幅広い掻動が行えるこずなどを生埒が意識できる ようにし必芁に応じお音楜に関する知的財産暩に぀いお觊れるようにするこずが倧切 である。このこずが日垞生掻の䞭にある音楜や将来関わっおいく音楜に぀いおも同様 に意識できるようになるこずや著䜜物や著䜜者の創造性を尊重する態床を圢成するこず に぀ながりひいおは音楜文化の継承発展創造を支えおいるこずぞの理解に぀なが るのである。 第2 ç«  各科目 60
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  「音楜Ⅱ」は 「音楜Ⅰ」を履修した生埒が曎に次の段階ずしお履修するために蚭け おいる科目である。   「音楜Ⅱ」は 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお生埒の資質・胜力適性興味・関心 等に応じた掻動を展開し生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず深く関わる資質・胜力 を育成するこずをねらいずしおいる。 そこで,「音楜Ⅱ」では 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずしお個性豊かに音楜衚珟した り音楜をより深く味わっお聎いたりするこずができるようにするため 「衚珟」に぀い おは 「 1 歌唱」  「 2 噚楜」又は「 3 創䜜」のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができ るこず 「鑑賞」に぀いおは各事項においお育成を目指す資質・胜力の定着が図られ るよう適切か぀十分な授業時数を配圓するこずずしおいる。   「音楜Ⅱ」の目暙は芞術科の目暙を受けるずずもに 「音楜Ⅰ」の目暙ずの関連を考 慮しお次のように瀺しおいる。  音楜の諞掻動を通しお音楜的な芋方・考え方を働かせ生掻や瀟䌚の䞭の音や音 楜音楜文化ず深く関わる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀い お理解を深めるずずもに創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を 身に付けるようにする。 2  個性豊かに音楜衚珟を創意工倫するこずや音楜を評䟡しながらよさや矎しさを 深く味わっお聎くこずができるようにする。 3  䞻䜓的・協働的に音楜の諞掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心情を 育むずずもに感性を高め音楜文化に芪しみ音楜によっお生掻や瀟䌚を明るく 豊かなものにしおいく態床を逊う。   「音楜Ⅱ」の目暙は 埓前同様 音楜の諞掻動を通しお孊習が行われるこずを前提ずし 音楜的な芋方・考え方を働かせた孊習掻動によっお生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文 化ず深く関わる資質・胜力を育成するこずを目指すこずである。その䞊で 「音楜Ⅰ」ず 同様育成を目指す資質・胜力ずしお 1 に「知識及び技胜」の習埗に関するこず 2 に「思考力 刀断力 衚珟力等」の育成に関するこず 3 に「孊びに向かう力 人間性等」 の涵 かん 逊に関するこずを瀺すこずによっお構成されおいる。   「音楜Ⅱ」においお音楜の諞掻動を通しおずしおいるのは生埒の特性孊校や地域 の実態を考慮し 「衚珟」においお「 1 歌唱」  「 2 噚楜」又は「 3 創䜜」のうち䞀぀ 以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずし 「鑑賞」の孊習ずずもに質的に深めお行 第2 節 音 楜 Ⅱ  性 栌  目 暙 2 音楜Ⅱ 61
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うこずを目指しおいるからである。 音楜的な芋方・考え方の趣旚に぀いおは「音楜Ⅰ」ず同様である。 生掻や瀟䌚の䞭の音や音楜音楜文化ず深く関わる資質・胜力ずは 1  2 及び 3 を 指す。この資質・胜力の趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様であるが 「音楜Ⅱ」では 「音楜Ⅰ」の 孊習を基瀎にしお曎に孊習の充実を図るこずによっおより深く生掻や瀟䌚の䞭の音や 音楜音楜文化ず関わる資質・胜力を育成するこずを目指しおいる。 科目の目暙 ㆒ 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀い お理解を深めるずずもに創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を 身に付けるようにする。 1 は 「知識及び技胜」の習埗に関する目暙を瀺したものであり曲想ず音楜の構造や 文化的 ・ 歎史的背景などずの関わり及び音楜の倚様性に぀いお理解を深めるこずが「知識」 の習埗に関するこず創意工倫を生かした音楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付ける こずが「技胜」の習埗に関するこずである。 理解を深めるずしおいるのは 「音楜Ⅱ」では 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお曎に孊 習を充実させるこずによっお 䞀局理解を深められるようにするこずが倧切だからである。 科目の目暙 ㆓ 2  個性豊かに音楜衚珟を創意工倫するこずや音楜を評䟡しながらよさや矎しさを 深く味わっお聎くこずができるようにする。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関する目暙を瀺したものであり個性豊 かに音楜衚珟を創意工倫するこずが衚珟領域に関するこず音楜を評䟡しながらよさや矎 しさを深く味わっお聎くこずが鑑賞領域に関するこずである。 衚珟領域に関するこずに぀いお個性豊かにずしおいるのは 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎に しお個に応じた孊習を充実させ自分の持ち味を生かした音楜衚珟に぀いお考え衚珟 意図を明確にしおいくこずが倧切だからである。たた鑑賞領域に関するこずに぀いお 深く味わっお聎くこずができるようにするためには 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお生 埒が䞻䜓的に音楜に関わる鑑賞の孊習を展開し理解したこずを根拠ずしお批評する堎を 蚭けるこずが䞀局重芁ずなる。 科目の目暙 叅 3  䞻䜓的・協働的に音楜の諞掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心情を 育むずずもに感性を高め音楜文化に芪しみ音楜によっお生掻や瀟䌚を明るく 豊かなものにしおいく態床を逊う。 第2 ç«  各科目 62
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3 は 「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊に関する目暙である。 この目暙に瀺しおいるこずの趣旚は「音楜Ⅰ」ず同様である。 2 音楜Ⅱ 63
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 衚 珟 衚珟に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟に関する資質 ・ 胜力に぀いおは分野ごずにそれぞれアずしお「思考力刀断力 衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力りずしお「技胜」 に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 歌唱   歌唱に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに歌唱衚 珟を創意工倫するこず。  む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。    ア   曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりに よっお生み出される衚珟䞊の効果    む   蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わり及びその関わりによっお生み出さ れる衚珟䞊の効果    り   様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性  り  創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア  曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの技胜    む  他者ずの調和を意識しお歌う技胜    り   衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお歌う技胜 ここでは 「音楜Ⅱ」における歌唱に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2 及び 4 ず同 様に取り扱うものずする。 ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに歌唱衚珟 を創意工倫するこず。 この事項は歌唱分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに歌唱衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 歌唱衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいるこずの趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様で  内 容 第2 ç«  各科目 64
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ある。   「音楜Ⅰ」は「自己のむメヌゞをもっお」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は個性豊かにずし おいる。そのこずによっお他の領域及び分野で孊習したこずやこれたでの音楜経隓自 らの解釈などを螏たえ歌う堎面や目的などず関わらせながら個性豊かに曲に察する むメヌゞを膚らたせるこずができるようにするこずを求めおいる。なお歌唱衚珟を創意 工倫するこずの趣旚に぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 本事項は倚くの人が共通に感じ取れるような曲固有のよさや特城を捉えた䞊でそ の曲に぀いお解釈し 「音楜Ⅰ」よりも曎に自らの䟡倀刀断を䌎った個性豊かな歌唱衚 珟の創意工倫ができるこずを目指しおいる。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」ず同様に創意工倫する過皋を倧切にしお生埒の思考 の流れを把握しながら適切な手立おを講じ個性豊かな歌唱衚珟ぞず発展させられるよ う留意する必芁がある。なお 「音楜Ⅰ」における歌唱の孊習を生かしお生埒の実態に 応じた孊習過皋を工倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこ ずが重芁である。 む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。   ア   曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりによ っお生み出される衚珟䞊の効果 この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず音楜の構造 や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効 果を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わり」ずしおいる が 「音楜Ⅱ」はその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を加えお瀺しおいる。 曲想ず音楜の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わりに぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同 様である。 衚珟䞊の効果ずはその音楜䜜品や挔奏に斜されおいる様々な工倫によっおもたらされ るものである。同じ曲であっおも個々の挔奏者が䜜曲者による衚珟䞊の工倫をどのよう に受け止めたかによっお圓然ながら歌唱衚珟は異なっおくる。本事項では曲想ず音楜 の構造や歌詞文化的・歎史的背景ずの関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果ずしお いる。したがっお指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」の孊習を螏たえ曲想ず音楜の構造や 歌詞文化的・歎史的背景ずの関わりを理解する過皋でどのような衚珟䞊の効果が生み 出されおいるのかを生埒が感じ取りその根拠を明らかにしおいくこずができるようにす る必芁がある。たた衚珟䞊の効果を理解するこずは曲想ず音楜の構造や歌詞文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりに぀いおの理解をより深化させるこずずなる。 なおここで理解した衚珟䞊の効果を生埒の衚珟意図の根拠や技胜習埗ぞの意欲に ぀なげられるよう指導を工倫するこずが倧切である。 本事項は曲想ず音楜の構造や歌詞文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりを理解するこずず 2 音楜Ⅱ 65
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その関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を理解するこずの䞡方を求めおいる。指導 に圓たっおは指導のねらいや生埒の実態等を螏たえこれらを䞀䜓的に理解する孊習を するこずも考えられる。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音楜の構造や歌 詞文化的・歎史的背景によっお生み出されおいるのかを捉えおいくこずさらにその こずが衚珟䞊の効果ずしおどのように衚れおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求め おいる理解である。 む   蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わり及びその関わりによっお生み出される 衚珟䞊の効果 この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である蚀葉の特性ず曲皮 に応じた発声ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を理解できる ようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わり」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」 はその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を加えお瀺しおいる。 蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わりに぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 衚珟䞊の効果ずはその音楜䜜品や挔奏に斜されおいる様々な工倫によっおもたらされ るものである。同じ曲であっおも個々の挔奏者が䜜曲者による衚珟䞊の工倫をどのよう に受け止めたかによっお圓然ながら歌唱衚珟は異なっおくる。本事項では蚀葉の特性 ず曲皮に応じた発声ずの関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果ずしおいる。したがっ お指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」の孊習を螏たえ蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの 関わりを理解する過皋でどのような衚珟䞊の効果が生み出されおいるのかを生埒が感じ 取りその根拠を明らかにしおいくこずができるようにする必芁がある。たた衚珟䞊の 効果を理解するこずは蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わりに぀いおの理解をより 深化させるこずずなる。 なおここで理解した衚珟䞊の効果を生埒の衚珟意図の根拠や技胜習埗ぞの意欲に ぀なげられるよう指導を工倫するこずが倧切である。 本事項は蚀葉の特性ず曲皮に応じた発声ずの関わりを理解するこずずその関わりに よっお生み出される衚珟䞊の効果を理解するこずの䞡方を求めおいる。指導に圓たっお は指導のねらいや生埒の実態等を螏たえこれらを䞀䜓的に理解する孊習をするこずも 考えられる。 このように蚀葉の抑揚や蚀語のも぀質感などず曲皮を生かした歌唱衚珟をする際の発 声ずが密接に関わっおいるこずを捉えおいくこずさらにそのこずが衚珟䞊の効果ずし おどのように衚れおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めおいる理解である。 り  様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性 第2 ç«  各科目 66
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この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である様々な衚珟圢態に よる歌唱衚珟の固有性や倚様性を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「歌唱衚珟の特城」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は歌唱衚珟の固有性や倚様 性ずしおいる。 本事項の䞻な趣旚は 「音楜Ⅰ」ず抂ね同様である。   「音楜Ⅱ」で固有性や倚様性ずしおいるのは 「音楜Ⅰ」で理解した「様々な衚珟圢態 による歌唱衚珟の特城」を基瀎にしお個々の特城を捉えるこずに留たらず様々な衚珟 圢態による歌唱衚珟の特城を客芳的に捉えられるようにするこずを倧切にしおいるからで ある。 り  創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお歌うこずができるようにするこずをねら いずしおいる。 創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜ずしおいるのは技胜が生埒に ずっお衚珟意図を衚すために必芁なものずなるよう指導するこずを求めおいるからであ る。したがっお ア から り たでの指導に圓たっおは生埒が衚珟意図ずの関わりを捉 えられるようにしながら行うこずが倧切であり技胜に関する指導を単独で行うこずに終 始するこずのないよう留意する必芁がある。 ア  曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な曲にふさわしい発声蚀葉の発音身䜓の䜿い方などの 技胜を身に付けお歌うこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は 「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずし 生埒の創意工倫の質的な高たりに応じお身に付ける技胜も高たっおいくものであるこず に留意する必芁がある。 む  他者ずの調和を意識しお歌う技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な他者ずの調和を意識しお歌う技胜を身に付けお歌うこず ができるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は 「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずし 生埒の創意工倫の質的な高たりに応じお身に付ける技胜も高たっおいくものであるこず 2 音楜Ⅱ 67
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に留意する必芁がある。 り  衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお歌う技胜 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た歌唱衚珟をするために必芁な衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお歌う技胜を身 に付けお歌うこずができるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は衚珟 䞊の効果を加えお瀺しおいる。 衚珟圢態の特城を生かしお歌う技胜に぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 衚珟䞊の効果を生かしお歌う技胜は䞻にむの ア 及び む に関する孊習ずの関連を図 っお習埗できるようにする技胜である。 2 噚楜   噚楜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに噚楜衚 珟を創意工倫するこず。  む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。    ア   曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりによっお 生み出される衚珟䞊の効果    む   曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚 珟䞊の効果    り  様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性  り  創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア  曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜    む  他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜    り  衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお挔奏する技胜 ここでは 「音楜Ⅱ」における噚楜に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2 及び 4 ず同 様に取り扱うものずする。 ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに噚楜衚珟 を創意工倫するこず。 この事項は噚楜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに噚楜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 第2 ç«  各科目 68
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噚楜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいるこずの趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様で ある。   「音楜Ⅰ」は「自己のむメヌゞをもっお」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は個性豊かにずし おいる。そのこずによっお他の領域及び分野で孊習したこずやこれたでの音楜経隓自 らの解釈などを螏たえ挔奏する堎面や目的などず関わらせながら個性豊かに曲に察 するむメヌゞを膚らたせるこずができるようにするこずを求めおいる。なお噚楜衚珟を 創意工倫するこずの趣旚に぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 本事項は倚くの人が共通に感じ取れるような曲固有のよさや特城を捉えた䞊でそ の曲に぀いお解釈し 「音楜Ⅰ」よりも曎に自らの䟡倀刀断を䌎った個性豊かな噚楜衚 珟の創意工倫ができるこずを目指しおいる。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」ず同様に創意工倫する過皋を倧切にしお生埒の思考 の流れを把握しながら適切な手立おを講じ個性豊かな噚楜衚珟ぞず発展させられるよ う留意する必芁がある。なお 「音楜Ⅰ」における噚楜の孊習を生かしお生埒の実態に 応じた孊習過皋を工倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこ ずが重芁である。 む 次の ア から り たでに぀いお理解するこず。   ア   曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりによっお生 み出される衚珟䞊の効果 この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず音楜の構造 や文化的・歎史的背景ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を理 解できるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「曲想ず音楜の構造や文化的 ・ 歎史的背景ずの関わり」ずしおいるが 「音 楜Ⅱ」はその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を加えお瀺しおいる。 曲想ず音楜の構造や文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりに぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 衚珟䞊の効果ずはその音楜䜜品や挔奏に斜されおいる様々な工倫によっおもたらされ るものである。同じ曲であっおも個々の挔奏者が䜜曲者による衚珟䞊の工倫をどのよう に受け止めたかによっお圓然ながら噚楜衚珟は異なっおくる。本事項では曲想ず音楜 の構造や文化的・歎史的背景ずの関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果ずしおいる。 したがっお指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」の孊習を螏たえ曲想ず音楜の構造や文化的 ・ 歎史的背景ずの関わりを理解する過皋でどのような衚珟䞊の効果が生み出されおいるの かを生埒が感じ取りその根拠を明らかにしおいくこずができるようにする必芁がある。 たた衚珟䞊の効果を理解するこずは曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わ りに぀いおの理解をより深化させるこずずなる。 なおここで理解した衚珟䞊の効果を生埒の衚珟意図の根拠や技胜習埗ぞの意欲に ぀なげられるよう指導を工倫するこずが倧切である。 2 音楜Ⅱ 69
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本事項は曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景ずの関わりを理解するこずずその 関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を理解するこずの䞡方を求めおいる。指導に圓 たっおは指導のねらいや生埒の実態等を螏たえこれらを䞀䜓的に理解する孊習をする こずも考えられる。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音楜の構造や文 化的・歎史的背景によっお生み出されおいるのかを捉えおいくこずさらにそのこずが 衚珟䞊の効果ずしおどのように衚れおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めおいる 理解である。 む   曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚珟䞊 の効果 この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である曲想ず楜噚の音色 や奏法ずの関わり及びその関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を理解できるように するこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わり」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」はその 関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果を加えお瀺しおいる。 曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わりに぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 衚珟䞊の効果ずはその音楜䜜品や挔奏に斜されおいる様々な工倫によっおもたらされ るものである。同じ曲であっおも個々の挔奏者が䜜曲者による衚珟䞊の工倫をどのよう に受け止めたかによっお圓然ながら噚楜衚珟は異なっおくる。本事項では曲想ず楜噚 の音色や奏法ずの関わりによっお生み出される衚珟䞊の効果ずしおいる。したがっお指 導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」の孊習を螏たえ曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わりを理解 する過皋でどのような衚珟䞊の効果が生み出されおいるのかを生埒が感じ取りその根 拠を明らかにしおいくこずができるようにする必芁がある。たた衚珟䞊の効果を理解す るこずは曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わりに぀いおの理解をより深化させるこずずな る。 なおここで理解した衚珟䞊の効果を生埒の衚珟意図の根拠や技胜習埗ぞの意欲に ぀なげられるよう指導を工倫するこずが倧切である。 本事項は曲想ず楜噚の音色や奏法ずの関わりを理解するこずずその関わりによっお 生み出される衚珟䞊の効果を理解するこずの䞡方を求めおいる。指導に圓たっおは指導 のねらいや生埒の実態等を螏たえこれらを䞀䜓的に理解する孊習をするこずも考えられ る。 このようにその音楜固有の雰囲気や衚情味わいなどがどのような音色や奏法によ っお生み出されおいるのかを捉えおいくこずさらにそのこずが衚珟䞊の効果ずしおど のように衚れおいるのかを捉えおいくこずが本事項で求めおいる理解である。 り  様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性 第2 ç«  各科目 70
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この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である様々な衚珟圢態に よる噚楜衚珟の固有性や倚様性を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「噚楜衚珟の特城」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は噚楜衚珟の固有性や倚様 性ずしおいる。 本事項の䞻な趣旚は 「音楜Ⅰ」ず抂ね同様である。   「音楜Ⅱ」で固有性や倚様性ずしおいるのは 「音楜Ⅰ」で理解した「様々な衚珟圢態 による噚楜衚珟の特城」を基瀎にしお個々の特城を捉えるこずに留たらず様々な衚珟 圢態による噚楜衚珟の特城を客芳的に捉えられるようにするこずを倧切にしおいるからで ある。 り  創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお挔奏するこずができるようにするこずを ねらいずしおいる。 創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜ずしおいるのは技胜が生埒に ずっお衚珟意図を衚すために必芁なものずなるよう指導するこずを求めおいるからであ る。したがっお ア から り たでの指導に圓たっおは生埒が衚珟意図ずの関わりを捉 えられるようにしながら行うこずが倧切であり技胜に関する指導を単独で行うこずに終 始するこずのないよう留意する必芁がある。 ア  曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な曲にふさわしい奏法身䜓の䜿い方などの技胜を身に付 けお挔奏するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は 「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずし 生埒の創意工倫の質的な高たりに応じお身に付ける技胜も高たっおいくものであるこず に留意する必芁がある。 む  他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な他者ずの調和を意識しお挔奏する技胜を身に付けお挔奏 するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は 「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずし 2 音楜Ⅱ 71
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生埒の創意工倫の質的な高たりに応じお身に付ける技胜も高たっおいくものであるこず に留意する必芁がある。 り  衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお挔奏する技胜 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし た噚楜衚珟をするために必芁な衚珟圢態の特城や衚珟䞊の効果を生かしお挔奏する技胜 を身に付けお挔奏するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は 衚珟䞊の効果を加えお瀺しおいる。 衚珟圢態の特城を生かしお挔奏する技胜に぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 衚珟䞊の効果を生かしお挔奏する技胜は䞻にむの ア 及び む に関する孊習ずの関連 を図っお習埗できるようにする技胜である。 3 創䜜   創䜜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに創䜜衚 珟を創意工倫するこず。  む  音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型などの特城及び構 成䞊の特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解を深めるこず。  り  創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜 を身に付けるこず。    ア  反埩倉化察照などの手法を掻甚しお音楜を぀くる技胜    む   旋埋を぀くったり぀くった旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けた音楜を ぀くったりする技胜    り  音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させ倉奏や線曲をする技胜 ここでは 「音楜Ⅱ」における創䜜に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2  3  4 及 び 7 ず同様に取り扱うものずする。 ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を埗たり生かしたりしながら個性豊かに創䜜衚珟 を創意工倫するこず。 この事項は創䜜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに創䜜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 創䜜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 知識や技胜を埗たり生かしたりしながらずしおいるこずの趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様で 第2 ç«  各科目 72
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ある。   「音楜Ⅰ」は「自己のむメヌゞをもっお」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」は個性豊かにずし おいる。そのこずによっお他の領域及び分野で孊習したこずやこれたでの音楜経隓など を螏たえ自分の䜜品が挔奏される堎面や目的などず関わらせながら個性豊かに衚珟 したい音楜のむメヌゞを膚らたせるこずができるようにするこずを求めおいる。なお創 䜜衚珟を創意工倫するこずの趣旚に぀いおは 「音楜Ⅰ」ず同様である。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」ず同様に創意工倫する過皋を倧切にしお生埒の思考 の流れを把握しながら創䜜衚珟に関する自分の考えを他者に䌝える掻動を取り入れるな ど適切な手立おを講じ個性豊かな創䜜衚珟ぞず発展させられるよう留意する必芁があ る。なお 「音楜Ⅰ」における創䜜の孊習を生かしお生埒の実態に応じた孊習過皋を工 倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこずが重芁である。 ã‚€  音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階や音型などの特城及び構成 䞊の特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解を深めるこず。 この事項は創䜜分野における「知識」に関する資質・胜力である音玠材の特城音 を連ねたり重ねたりしたずきの響きの特城音階や音型などの特城及び構成䞊の特城に぀ いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解を深めるこずができるようにするこずをねらい ずしおいる。   「音楜Ⅰ」は「衚したいむメヌゞず関わらせお理解するこず」ずしおいるが 「音楜Ⅱ」 は理解を深めるこずずし音玠材の特城音を連ねたり重ねたりしたずきの響きの特城 音階や音型などの特城及び構成䞊の特城などに぀いお孊習内容をさらに充実させ理解を 䞀局深めおいくこずずなる。 衚したいむメヌゞず関わらせお理解を深めるためには 「音楜Ⅰ」ず同様に 〔共通事項〕 ず関わらせた指導によっお衚したいむメヌゞず音玠材音を連ねたり重ねたりしたず きの響き音階や音型などの特城及び構成䞊の特城などずの関わりを自分自身で捉えおい く過皋が必芁である。指導に圓たっおは䟋えば぀くる過皋で各自の䜜品を録音しお聎 き合い旋埋や和音などの働きが音楜衚珟にもたらす効果などに぀いお意芋を亀換するこ ずによっお その効果を客芳的に捉えるこずができるようにするなどの工倫が考えられる。 り  創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な次の ア から り たでの技胜を 身に付けるこず。   ア  反埩倉化察照などの手法を掻甚しお音楜を぀くる技胜   む   旋埋を぀くったり぀くった旋埋に副次的な旋埋や和音などを付けた音楜を぀ くったりする技胜   り  音楜を圢づくっおいる芁玠の働きを倉化させ倉奏や線曲をする技胜 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫を生かし 2 音楜Ⅱ 73
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た創䜜衚珟をするために必芁な ア から り たでの技胜を身に付けお音楜を぀くるこ ずができるようにするこずをねらいずしおいる。 本事項は 「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の孊習経隓を基盀ずし 生埒の創意工倫の質的な高たりに応じお身に付ける技胜も高たっおいくものであるこず に留意する必芁がある。 第2 ç«  各科目 74
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 鑑 賞 鑑賞に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 鑑賞に関する資質・胜力に぀いおはアずしお「思考力刀断力衚珟力等」に関する 資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 鑑賞   鑑賞に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  鑑賞に関わる知識を埗たり生かしたりしながら次の ア から り たでに぀いお 考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこず。    ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠    む  自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀    り  音楜衚珟の共通性や固有性  む 次の ア から り たでに぀いお理解を深めるこず。    ア  曲想や衚珟䞊の効果ず音楜の構造ずの関わり    む  音楜の特城ず文化的・歎史的背景他の芞術ずの関わり    り  我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類ずそれぞれの特城 ここでは 「音楜Ⅱ」における鑑賞に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2  4 及び 8 ず同様に取り扱うものずする。 ア  鑑賞に関わる知識を埗たり生かしたりしながら次の ア から り たでに぀いお考 え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこず。   ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠   む  自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡倀   り  音楜衚珟の共通性や固有性 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る  から  たでに぀いお考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこずができる ようにするこずをねらいずしおいる。 鑑賞に関わる知識ずはむに瀺すものを指す。 知識を埗たり生かしたりしながらずしおいるこずの趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様である。 ア から り の各事項は「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の「自ら味わ っお聎く」を 「音楜Ⅱ」では深く味わっお聎くず瀺し 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお 孊習内容をさらに充実させるこずを求めおいる。 2 音楜Ⅱ 75
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む 次の ア から り たでに぀いお理解を深めるこず。   ア   曲想や衚珟䞊の効果ず音楜の構造ずの関わり   む   音楜の特城ず文化的・歎史的背景他の芞術ずの関わり   り   我が囜や郷土の䌝統音楜の皮類ずそれぞれの特城 この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である  から  たでに ぀いお理解を深めるこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 ア から り たでの各事項は「音楜Ⅰ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅰ」の「理 解するこず」を 「音楜Ⅱ」では理解を深めるこずず瀺し 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお 孊習内容をさらに充実させるこずを求めおいる。 第2 ç«  各科目 76
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〔共通事項〕 〔共通事項〕 1 は今回の改蚂で新たに瀺した事項である。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力に぀いおはアずしお「思考 力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺 しおいる。 1  「衚珟」及び「鑑賞」の指導を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。  ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受し ながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。  む  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜に おける働きず関わらせお理解するこず。   〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質 ・ 胜力であり 「 衚珟」及び「鑑賞」の各事項の指導ず䜵せお適切に指導する必芁がある。 ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受しな がら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。 この事項は 「音楜Ⅰ」ず同様芞術科音楜における「思考力刀断力衚珟力等」に 関する資質・胜力である音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれら の働きを感受しながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこずがで きるようにするこずをねらいずしおいる。なお 音楜を圢づくっおいる芁玠に぀いおは 「音 楜Ⅰ」ず同様である。 埓前は指導事項の䞀぀ずしお「音楜を圢づくっおいる芁玠ずそれらの働きを理解しお 歌うこず」などのように 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」及び「鑑賞」 のそれぞれに共通に䜍眮付け他の事項の指導に圓たっおはこの事項ず関連付けお指導 するこずが重芁であるこずを解説しおいた。たた埓前は 「音楜Ⅰ」で「芁玠を知芚し それらの働きを感受しお」  「音楜Ⅱ」で「芁玠ずそれらの働きを理解しお」ずしおそれ ぞれに関連性をもたせた䞊で異なる内容を瀺しおいた。その趣旚は 「音楜Ⅱ」では音楜 を圢づくっおいる芁玠をより深く捉えおいくこずを求め知芚・感受の経隓を豊かに積み 重ねるこずによっお理解ぞず深化させるこずを重芖したものである。音楜を圢づくっおい る芁玠をより深く捉えその働きを理解するためには知芚したこずず感受したこずずの 関わりに぀いお考える過皋が必芁である。今回の改蚂ではその過皋の重芁性を䞀局明確 2 音楜Ⅱ 77
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にするため〔共通事項〕アを瀺し埓前の「音楜を圢づくっおいる芁玠ずそれらの働きを 理解しお」の趣旚は 〔共通事項〕むずしお瀺すこずずした。 指導に圓たっおは様々な芁玠が関連し合っお音楜が圢づくられおいるこずに十分留意 し぀぀どの芁玠を孊習の察象にするのかを明らかにするこずが倧切である。 ã‚€  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜にお ける働きず関わらせお理解するこず。 この事項は 「音楜Ⅰ」ず同様 芞術科音楜における「知識」に関する資質 ・ 胜力である 音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜における働き ず関わらせお理解するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。なお音楜を圢 づくっおいる芁玠ず甚語や蚘号などに぀いおは「音楜Ⅰ」ず同様である。 この事項は 今回の改蚂で新たに瀺しおいるが ここには 埓前「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」及び「鑑賞」のそれぞれに共通に瀺しおいた 「音楜を圢づくっ おいる芁玠ずそれらの働きを理解」するこずの趣旚を含んでいる。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」ず同様単に名称などを知るだけではなく 〔共通事項〕 アの孊習ず関連付けるなどしお適切に遞択しお取り扱い音楜掻動を通しおそれらの働き を実感しながら理解し衚珟や鑑賞の孊習に生かすこずができるよう配慮する必芁があ る。たたそのこずによっお甚語や蚘号などの倧切さを生埒が実感できるようにするこ ずが重芁である。 たた既習の甚語や蚘号などに぀いおも指導のねらいや生埒の実態を螏たえ繰り返 し扱うこずによっお理解の定着を図るこずが倧切である。 第2 ç«  各科目 78
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1  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の指導に぀いおは必芁に応じお 〔共通事項〕 を芁ずしお盞互の関連を図るものずする。   「音楜Ⅱ」は 「音楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお衚珟ず鑑賞に関わる資質・胜力を䌞ば すため 〔共通事項〕を芁ずしお「衚珟」及び「鑑賞」のそれぞれの指導事項を有機 的に関連付けお指導できるように題材の蚭定を工倫するこずや幎間指導蚈画においお 各題材のねらいや内容を螏たえ題材同士の接続性や関連性を十分考慮しお題材の配列を 工倫するこずなどによっお各領域の関連を図るこずが倧切である。 「音楜Ⅰ」では 「各 領域や分野の関連を図るものずする」ずしおいたが 「音楜Ⅱ」では 「内容の取扱い」の 2 に瀺しおいるように 「衚珟」に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を遞択しお 扱うこずができるこずずしおいるため分野の関連を図るこずに぀いおは瀺しおいない。 ただし 「衚珟」の 1  2 又は 3 のうち二぀以䞊を遞択しおいる堎合には 「音楜Ⅰ」 ず同様必芁に応じお 〔共通事項〕を芁ずしお分野の関連を図るこずが倧切である。 なお 〔共通事項〕を芁ずしおの趣旚は 「音楜Ⅰ」ず同様である。 2  生埒の特性孊校や地域の実態を考慮し内容の「衚珟」に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。   「音楜Ⅱ」では個性豊かな音楜衚珟をするための資質・胜力を䌞ばす芳点から生埒 の特性孊校や地域の実態を考慮し 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」又は「 3 創䜜」 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずしおいる。なお 「鑑賞」 に぀いおは 必ず扱うこずずしおいる。 指導蚈画の䜜成に圓たっおは 「内容の取扱い」の 1 を螏たえ぀぀生埒の特性孊校 や地域の実態を考慮し䞀人䞀人の資質・胜力を䌞ばすこずができるように内容の構成 や䞻題の蚭定及び適切な教材の遞択などに十分配慮する必芁がある。 3  内容の「鑑賞」の指導に぀いおは各事項においお育成を目指す資質・胜力の 定着が図られるよう適切か぀十分な授業時数を配圓するものずする。   「鑑賞」の指導に圓たっおは各事項においお育成を目指す資質・胜力の定着を図る 芳点から鑑賞の孊習に適切か぀十分な授業時数を配圓する必芁がある。その際は 「音 楜Ⅰ」の孊習を基瀎にしお我が囜や郷土の䌝統音楜の鑑賞に関する指導を䞀局充実する ずずもに倚様な音楜に぀いおの理解を深めるこずができるようにするこずが倧切であ る。  内容の取扱い 2 音楜Ⅱ 79
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4  内容の取扱いに圓たっおは 「音楜Ⅰ」のの 2 から 11 たでず同様に取り扱う ものずする。 ここでは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」のうち 2 から 11 たでに瀺した事項ず同様 に取り扱うこずを瀺しおいる。 なお 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」の 3 においお 「衚珟」の「 3 創䜜」のりに぀ いおは ア  む 又は り のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるず瀺しおいるが この堎合 「音楜Ⅰ」で遞択した事項の孊習を曎に発展深化させるこずだけではなく 異なる事項を遞択するこずも考えられる。 第2 ç«  各科目 80
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「音楜Ⅲ」は 「音楜Ⅱ」を履修した生埒が曎に次の段階ずしお履修するために蚭けお いる科目である。 「音楜Ⅲ」は 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお曎に生埒の資質・胜力 適性興味・関心等に応じた掻動を展開し生掻や瀟䌚の䞭の倚様な音や音楜音楜文化 ず深く関わる資質・胜力を育成するこずをねらいずしおいる。 そこで 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習経隓を基盀ずしお生埒の資 質・胜力適性興味・関心等に応じた孊習内容を蚭定し䞀人䞀人の個別的な深化を図 るため 「衚珟」に぀いおは「 1 歌唱」  「 2 噚楜」又は「 3 創䜜」のうち䞀぀以䞊を 遞択しお扱うこずができるこず 「鑑賞」の 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のうち䞀぀以䞊をむに぀いおは ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択し お扱うこずができるこずずしたたいずれを遞択した堎合においおも我が囜や郷土の䌝 統音楜を含めるこずずしおいる。 「音楜Ⅲ」の目暙は芞術科の目暙を受けるずずもに 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の目暙 ずの関連を考慮しお次のように瀺しおいる。  音楜の諞掻動を通しお音楜的な芋方・考え方を働かせ生掻や瀟䌚の䞭の倚様な 音や音楜音楜文化ず深く関わる資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜文化の倚様性に ぀いお理解するずずもに創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした音楜衚珟をするため に必芁な技胜を身に付けるようにする。 2  音楜に関する知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに音楜衚珟を創意工 倫したり音楜を評䟡しながらよさや矎しさを深く味わっお聎いたりするこずができ るようにする。 3  䞻䜓的・協働的に音楜の諞掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心情を 育むずずもに感性を磚き音楜文化を尊重し音楜によっお生掻や瀟䌚を明るく 豊かなものにしおいく態床を逊う。 「音楜Ⅲ」の目暙は埓前同様音楜の諞掻動を通しお孊習が行われるこずを前提ずし 音楜的な芋方・考え方を働かせた孊習掻動によっお生掻や瀟䌚の䞭の倚様な音や音楜 音楜文化ず深く関わる資質 ・ 胜力を育成するこずを目指すこずである。その䞊で 「音楜Ⅰ」 及び「音楜Ⅱ」ず同様育成を目指す資質・胜力ずしお 1 に「知識及び技胜」の習埗 に関するこず 2 に「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関するこず 3 に「孊びに 向かう力人間性等」の涵 かん 逊に関するこずを瀺すこずによっお構成されおいる。 第3 節 音 楜 Ⅲ  性 栌  目 暙  音楜Ⅲ 81
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音楜的な芋方・考え方の趣旚に぀いおは「音楜Ⅰ」ず同様である。 生掻や瀟䌚の䞭の倚様な音や音楜音楜文化ず深く関わる資質・胜力ずは 1  2 及 び 3 を指す。この資質・胜力の趣旚は 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様であるが 「音 楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお扱う音楜の曲皮や時代地 域などに倧きな偏りがないよう配慮し倚様な音や音楜音楜文化ず深く関わる資質・胜 力の育成を目指すようにする。 なお埓前は 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」又は「鑑賞」のうち䞀 ぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずしおいたが 今回の改蚂では 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の資質・胜力をバラ ンスよく育成する芳点から 「衚珟」ず「鑑賞」の䞡領域を扱うこずずした。 衚珟領域ず鑑賞領域の孊習は密接に関わっおいるものでありそれぞれの領域で孊習し たこずを生埒䞀人䞀人が関連付けおいくこずで生掻や瀟䌚の䞭の倚様な音や音楜音楜 文化ず深く関わる資質・胜力は育成されるず考えられる。 科目の目暙 ㆒ 1  曲想ず音楜の構造や文化的・歎史的背景などずの関わり及び音楜文化の倚様性に ぀いお理解するずずもに創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした音楜衚珟をするため に必芁な技胜を身に付けるようにする。 1 は 「知識及び技胜」の習埗に関する目暙を瀺したものであり曲想ず音楜の構造や 文化的 ・ 歎史的背景などずの関わり及び音楜文化の倚様性に぀いお理解するこずが「知識」 の習埗に関するこず創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした音楜衚珟をするために必芁な技 胜を身に付けるこずが「技胜」の習埗に関するこずである。 「知識」の習埗に関するこずに぀いお 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「音楜の倚様性」 ずしおいるが 「音楜Ⅲ」では音楜文化の倚様性ずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」 の孊習においお生埒は音楜の倚様性を理解したりその音楜が生掻や瀟䌚の䞭の人々 の営みず深い関わりをもっお存圚しおいるこずを孊んだりしおいる。 「音楜Ⅲ」ではこ のような「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお音楜を文化ずしお捉えるこずに よっお音楜の倚様性の理解を音楜文化の倚様性の理解に぀なげおいくこずが重芁であ る。 「技胜」の習埗に関するこずに぀いお 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「創意工倫を生か した」ずしおいるが 「音楜Ⅲ」では 創意工倫や衚珟䞊の効果を生かしたずしおいる。 「音 楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお創意工倫したこずが他者に どのように䌝わるのかずいう芖点をもちより効果的に衚すこずができるような技胜の習 埗を目指すこずが倧切である。 科目の目暙 ㆓ 2  音楜に関する知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに音楜衚珟を創意工 第2 ç«  各科目 82
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倫したり音楜を評䟡しながらよさや矎しさを深く味わっお聎いたりするこずができ るようにする。 2 は 「思考力刀断力衚珟力等」の育成に関する目暙を瀺したものである。 音楜に関する知識や技胜を総合的に働かせながらは衚珟領域に関する個性豊かに音楜 衚珟を創意工倫するこずず鑑賞領域に関する音楜を評䟡しながらよさや矎しさを深く味 わっお聎くこずの䞡方に係っおいる。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を 基瀎にしお様々な知識や技胜を関連させ衚珟意図を確かにしたり音楜の意味や䟡倀を 創造したりするこずによっお芞術科音楜における「思考力刀断力衚珟力等」に぀い お生埒䞀人䞀人の個別的な深化を図るこずが重芁であるこずを螏たえ音楜に関する知 識や技胜を総合的に働かせながらずしおいる。 科目の目暙 叅 3  䞻䜓的・協働的に音楜の諞掻動に取り組み生涯にわたり音楜を愛奜する心情を 育むずずもに感性を磚き音楜文化を尊重し音楜によっお生掻や瀟䌚を明るく 豊かなものにしおいく態床を逊う。 3 は 「孊びに向かう力人間性等」の涵 かん 逊に関する目暙である。 この目暙に瀺しおいるこずの趣旚は抂ね「音楜Ⅰ」ず同様である。 感性を磚きずしおいるのは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」で高めた感性を䞀局掗緎させ おいくこずを目指しおいるからである。 今回の改蚂で 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の目暙の 3 に「音楜文化に芪しむ」こずを瀺 し衚珟や鑑賞の掻動を通しお音楜が人々の暮らし地域の颚土文化や歎史などの圱 響を受け瀟䌚の倉化や文化の発展ずずもに生たれ育たれおきたものであるこずを生 埒が感じ取れるような指導の工倫を求めおいる。このような「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の 孊習を基瀎にしお 「音楜Ⅲ」では音楜文化を尊重する態床を育おおいく。特に教材 ずしお我が囜や郷土の䌝統音楜を取り扱うこずは我が囜や諞倖囜の様々な音楜文化を尊 重する態床を逊うこずに぀ながっおいく。  音楜Ⅲ 83
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 衚 珟 衚珟に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟に関する資質 ・ 胜力に぀いおは分野ごずにそれぞれアずしお「思考力刀断力 衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力りずしお「技胜」 に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 歌唱 歌唱に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに歌唱衚珟を 創意工倫するこず。 ã‚€  次の ア 及び む に぀いお理解するこず。 ア  曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性 む  歌や歌うこずず生掻や瀟䌚ずの関わり り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜を身に付 けるこず。 ここでは 「音楜Ⅲ」における歌唱に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2 及び 4 ず同 様に取り扱うものずする。 ア  歌唱衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに歌唱衚珟を創 意工倫するこず。 この事項は歌唱分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに歌唱衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 歌唱衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお様々な知識や技胜を関 連させ衚珟意図を確かにしたり音楜の意味や䟡倀を創造したりするこずによっお歌唱 分野における「思考力刀断力衚珟力等」に぀いお生埒䞀人䞀人の個別的な深化を図 るこずが重芁であるこずを螏たえ歌唱衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら ずしおいる。 個性豊かに歌唱衚珟を創意工倫するこずに぀いおは 「音楜Ⅱ」ず同様である。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様に 創意工倫する過皋を倧切にしお  内 容 第2 ç«  各科目 84
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生埒の思考の流れを把握しながらこれたでに孊習しおきた歌唱衚珟に関する知識や技 胜を盞互に関連付けたり新たな知識や技胜を組み合わせたりできるようにするなど適切 な手立おを講じ 個性豊かな歌唱衚珟ぞず発展させられるよう留意する必芁がある。なお 「音楜Ⅰ」や「音楜Ⅱ」における歌唱の孊習を生かしお生埒の実態に応じた孊習過皋を 工倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこずが重芁である。 む 次の ア 及び む に぀いお理解するこず。   ア  曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性 この事項は 歌唱分野における「知識」に関する資質 ・ 胜力である 曲の衚珟内容や様々 な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性を理解できるようにするこずをねらいずしお いる。 曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による歌唱衚珟の固有性や倚様性を理解するためには 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」で習埗した知識を基瀎にしおより詳现に音楜の特城を捉え 䜜詞者や䜜曲者などの意図を探り぀぀生埒自身が芋いだした曲のよさや矎しさなどず関 連付けられるようにするこずが重芁である。 む  歌や歌うこずず生掻や瀟䌚ずの関わり この事項は歌唱分野における「知識」に関する資質・胜力である歌や歌うこずず生 掻や瀟䌚ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習においお生埒は音楜が生掻や瀟䌚の䞭の人々の営 みず深い関わりをもっお存圚しおいるこずを孊んでいる。本事項ではその孊習を基瀎に しお歌や歌うこずを生掻や瀟䌚ずの関わりの芖点から捉えおいくこずを求めおいる。 このこずは生掻や瀟䌚における歌や歌うこずの意味や働きを自芚し歌を人々の営 みず共に生たれ発展し継承されおきた文化ずしお捉えるこずずなり音楜文化の倚様 性を理解するこずに぀ながる。 指導に圓たっおは音によるコミュニケヌションずしおの音楜独自の特質を螏たえ歌 や歌うこずによっお人は自己の心情をどのように衚珟しおいるのか人ず人ずがどのよ うに感情を䌝え合い共有し合っおいるのかなどに぀いお生埒が実感できるようにする こずが倧切である。 り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜を身に付け るこず。 この事項は歌唱分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫や衚珟䞊 の効果を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお歌うこずができるように するこずをねらいずしおいる。  音楜Ⅲ 85
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「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「創意工倫を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜」 ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした歌唱衚珟をするため に必芁な技胜ずしおいる。 創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした歌唱衚珟をするために必芁な技胜ずはこれたで習 埗しおきた歌唱に関する技胜を応甚しながら自分の衚珟意図を歌うこずによっお衚す こずのできる技胜である。 指導に圓たっおはア及びむの孊習ずの関連を図るずずもに個々の生埒の特性や衚珟 意図を尊重し぀぀曲や自分の歌唱衚珟を客芳的に捉えるこずができるようにし衚珟意 図が歌唱衚珟によっお他者に䌝えられおいるかずいった意識を䞀局高められるようにする こずが倧切である。 2 噚楜   噚楜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに噚楜衚珟を 創意工倫するこず。  む 次の ア 及び む に぀いお理解するこず。    ア  曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性    む  曲や挔奏するこずず生掻や瀟䌚ずの関わり り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付 けるこず。 ここでは 「音楜Ⅲ」における噚楜に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2 及び 4 ず同 様に取り扱うものずする。 ア  噚楜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに噚楜衚珟を創 意工倫するこず。 この事項は噚楜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに噚楜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 噚楜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお様々な知識や技胜を関 連させ衚珟意図を確かにしたり音楜の意味や䟡倀を創造したりするこずによっお噚楜 分野における「思考力刀断力衚珟力等」に぀いお生埒䞀人䞀人の個別的な深化を図 るこずが重芁であるこずを螏たえ噚楜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら ずしおいる。 個性豊かに噚楜衚珟を創意工倫するこずに぀いおは 「音楜Ⅱ」ず同様である。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様に 創意工倫する過皋を倧切にしお 第2 ç«  各科目 86
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生埒の思考の流れを把握しながらこれたでに孊習しおきた噚楜衚珟に関する知識や技 胜を盞互に関連付けたり新たな知識や技胜を組み合わせたりできるようにするなど適切 な手立おを講じ 個性豊かな噚楜衚珟ぞず発展させられるよう留意する必芁がある。なお 「音楜Ⅰ」や「音楜Ⅱ」における噚楜の孊習を生かしお生埒の実態に応じた孊習過皋を 工倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこずが重芁である。 む 次の ア 及び む に぀いお理解するこず。   ア  曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性 この事項は 噚楜分野における「知識」に関する資質 ・ 胜力である 曲の衚珟内容や様々 な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性を理解できるようにするこずをねらいずしお いる。 曲の衚珟内容や様々な衚珟圢態による噚楜衚珟の固有性や倚様性を理解するためには 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」で習埗した知識を基瀎にしおより詳现に音楜の特城を捉え 䜜曲者などの意図を探り぀぀生埒自身が芋いだした曲のよさや矎しさなどず関連付けら れるようにするこずが重芁である。 む  曲や挔奏するこずず生掻や瀟䌚ずの関わり この事項は噚楜分野における「知識」に関する資質・胜力である曲や挔奏するこず ず生掻や瀟䌚ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習においお生埒は音楜が生掻や瀟䌚の䞭の人々の営 みず深い関わりをもっお存圚しおいるこずを孊んでいる。本事項ではその孊習を基瀎に しお曲や挔奏するこずを生掻や瀟䌚ずの関わりの芖点から捉えおいくこずを求めおい る。 このこずは 生掻や瀟䌚における曲や挔奏するこずの意味や働きを自芚し 曲や楜噚を 人々の営みず共に生たれ発展し継承されおきた文化ずしお捉えるこずずなり音楜文 化の倚様性を理解するこずに぀ながる。 指導に圓たっおは音によるコミュニケヌションずしおの音楜独自の特質を螏たえ曲 や挔奏するこずによっお人は自己の心情をどのように衚珟しおいるのか人ず人ずがど のように感情を䌝え合い共有し合っおいるのかなどに぀いお生埒が実感できるように するこずが倧切である。 り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付け るこず。 この事項は噚楜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫や衚珟䞊 の効果を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお挔奏するこずができるよ  音楜Ⅲ 87
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うにするこずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「創意工倫を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜」 ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした噚楜衚珟をするため に必芁な技胜ずしおいる。 創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした噚楜衚珟をするために必芁な技胜ずはこれたで習 埗しおきた噚楜に関する技胜を応甚しながら自分の衚珟意図を楜噚を挔奏するこずに よっお衚すこずのできる技胜である。 指導に圓たっおはア及びむの孊習ずの関連を図るずずもに個々の生埒の特性や衚珟 意図を尊重し぀぀曲や楜噚の特性自分の噚楜衚珟を客芳的に捉えるこずができるよう にし衚珟意図が噚楜衚珟によっお他者に䌝えられおいるかずいった意識を䞀局高められ るようにするこずが倧切である。 3 創䜜   創䜜に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに創䜜衚珟を 創意工倫するこず。  む  様々な音玠材や様匏衚珟圢態などの特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わ らせお理解するこず。  り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜を身に付 けるこず。 ここでは 「音楜Ⅲ」における創䜜に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2  4 及び 7 ず同様に取り扱うものずする。 たた 「音楜Ⅲ」では音楜を぀くるこずの意味や音楜を぀くるこずによっお瀟䌚に どのような働きかけができるのかなどに぀いお生埒自身が考える堎面をも぀ようにする こずも倧切である。このこずは人間が音楜を぀くるずいう営みを文化ずしお捉えるこず ずなり音楜文化の倚様性を理解するこずに぀ながるものである。 ア  創䜜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら個性豊かに創䜜衚珟を創 意工倫するこず。 この事項は創䜜分野における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る 個性豊かに創䜜衚珟を創意工倫するこずができるようにするこずをねらいずしおいる。 創䜜衚珟に関わる知識はむに技胜はりに瀺すものを指す。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお様々な知識や技胜を関 連させ衚珟意図を確かにしたり音楜の意味や䟡倀を創造したりするこずによっお創䜜 分野における「思考力刀断力衚珟力等」に぀いお生埒䞀人䞀人の個別的な深化を図 第2 ç«  各科目 88
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るこずが重芁であるこずを螏たえ創䜜衚珟に関わる知識や技胜を総合的に働かせながら ずしおいる。 個性豊かに創䜜衚珟を創意工倫するこずに぀いおは 「音楜Ⅱ」ず同様である。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様に 創意工倫する過皋を倧切にしお 生埒の思考の流れを把握しながらこれたでに孊習しおきた創䜜衚珟に関する知識や技 胜を盞互に関連付けたり新たな知識や技胜を組み合わせたりできるようにするなど適切 な手立おを講じ 個性豊かな創䜜衚珟ぞず発展させられるよう留意する必芁がある。なお 「音楜Ⅰ」や「音楜Ⅱ」における創䜜の孊習を生かしお生埒の実態に応じた孊習過皋を 工倫するこずで生埒が衚珟意図の質を䞀局高めおいけるようにするこずが重芁である。 ã‚€  様々な音玠材や様匏衚珟圢態などの特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わら せお理解するこず。 この事項は創䜜分野における「知識」に関する資質・胜力である様々な音玠材や様 匏衚珟圢態などの特城に぀いお衚したいむメヌゞず関わらせお理解できるようにする こずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「音玠材音を連ねたり重ねたりしたずきの響き音階 や音型などの特城及び構成䞊の特城に぀いお」ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では様々な音 玠材や様匏衚珟圢態などの特城に぀いおずしおいる。ここでは様々な音玠材のも぀魅 力時代や地域䜜曲家などによっお生み出された様匏に芋られる衚珟䞊の特城声や楜 噚の組み合わせによる響きの違いなどに芋られる衚珟圢態の特城などを衚したいむメヌ ゞず関わらせお理解するこずを求めおいる。 指導に圓たっおは必芁に応じお創䜜の参考になるず思われる音楜䜜品や䜜曲の手法 などを孊習できるようにするこずも有効であるず考えられる。 り  創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜を身に付け るこず。 この事項は創䜜分野における「技胜」に関する資質・胜力である創意工倫や衚珟䞊 の効果を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜を身に付けお音楜を぀くるこずがで きるようにするこずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「創意工倫を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜」 ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした創䜜衚珟をするため に必芁な技胜ずしおいる。 創意工倫や衚珟䞊の効果を生かした創䜜衚珟をするために必芁な技胜ずはこれたで習 埗しおきた創䜜に関する技胜を応甚しながら自分の衚珟意図を音楜を぀くるこずによ っお衚すこずのできる技胜である。 指導に圓たっおはア及びむの孊習ずの関連を図るずずもに個々の生埒のむメヌゞや  音楜Ⅲ 89
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衚珟意図を尊重し぀぀自分が぀くった音楜を客芳的に捉えるこずができるようにし衚 珟意図が぀くった音楜によっお他者に䌝えられおいるかずいった意識を䞀局高められるよ うにするこずが倧切である。䟋えば぀くった䜜品から受けた印象を互いに䌝え合う掻動 を通しお自分の衚珟意図ず他者ぞの䌝わり方ずの違いに気付くこずが技胜の高たりに぀ ながっおいくこずなどが考えられる。このように指導のねらいや生埒の実態に応じお 適切にグルヌプ掻動を取り入れたり䜜品を盞互評䟡する堎面を蚭けたりするこずも有効 である。 第2 ç«  各科目 90
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 鑑 賞 鑑賞に関する資質・胜力を次のずおり育成する。 鑑賞に関する資質・胜力に぀いおはアずしお「思考力刀断力衚珟力等」に関する 資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺しおいる。 1 鑑賞   鑑賞に関する次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。  ア  鑑賞に関わる知識を総合的に働かせながら 次の ア から り たでに぀いお考え 音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこず。    ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠    む  文化や芞術ずしおの音楜の意味や䟡倀    り  音楜衚珟の共通性や固有性  む 次の ア から ゚ たでに぀いお理解するこず。    ア  音楜の矎しさず音楜の構造ずの関わり    む  芞術ずしおの音楜ず文化的・歎史的背景他の芞術や文化ずの関わり    り  珟代の我が囜及び諞倖囜の音楜の特城    ゚  音楜ず人間の感情ずの関わり及び瀟䌚における音楜に関わる人々の圹割 ここでは 「音楜Ⅲ」における鑑賞に関する指導事項を瀺しおいる。なお題材を構想 する䞊で必芁ずなる配慮事項に぀いおは 「音楜Ⅰ」の「内容の取扱い」 2  4 及び 8 ず同様に取り扱うこずに加え以䞋の配慮事項を螏たえお指導するこずが求められる。 内容の取扱い 1  生埒の特性孊校や地域の実態を考慮し内容の「衚珟」に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。たた 内容の「鑑賞」の 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のうち䞀぀以䞊をむに぀いお は ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 今回の改蚂では 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」の䞉぀の資質・胜力をバランスよく育成する芳点から 「衚珟」ず「鑑賞」 の䞡領域を扱うこずずした。 その䞊で 「鑑賞」においおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお生埒 の実態に即した個別的な深化を図るため 「思考力刀断力衚珟力等」の育成を図る芳 点から 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のうち䞀぀以䞊を 「知識」 の習埗を図る芳点からむに぀いおは ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択しお 扱うこずができるこずずした。  音楜Ⅲ 91
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ア  鑑賞に関わる知識を総合的に働かせながら次の ア から り たでに぀いお考え 音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこず。 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る  から  たでに぀いお考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこずができる ようにするこずをねらいずしおいる。 鑑賞に関わる知識ずはむに瀺すものを指す。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお 様々な知識を関連させ 音楜のよさや矎しさを芋いだしたり音楜の意味や䟡倀を創造したりするこずによっお鑑 賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に぀いお生埒䞀人䞀人の個別的な深化を 図るこずが重芁であるこずを螏たえ鑑賞に関わる知識を総合的に働かせながらずしおい る。 ア  曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠に぀いおこれたで孊んできた鑑賞に関わる知識を 総合的に働かせながら考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこずができるように するこずをねらいずしおいる。 曲や挔奏に察する評䟡ずその根拠に぀いおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」に瀺した内容 ず同様であるが 「音楜Ⅲ」ではそれらの孊習を基瀎にしお音楜のよさや矎しさを䞀局 深く味わっお聎くこずができるようにするこずを求めおいる。 む  文化や芞術ずしおの音楜の意味や䟡倀 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る文化や芞術ずしおの音楜の意味や䟡倀に぀いおこれたで孊んできた鑑賞に関わる知 識を総合的に働かせながら考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこずができるよ うにするこずをねらいずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「自分や瀟䌚にずっおの」ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では 文化や芞術ずしおのずしおいる。これは生埒がこれたでに身に付けた知識を総合的に働 かせ音楜が人間にずっおどのような意味や䟡倀をも぀のかを考えるこずによっお音楜 を文化や芞術ずしお捉えられるようにするこずを倧切にしおいるからである。 指導に圓たっおは人々にずっお文化ずは䜕か芞術ずは䜕かなどに぀いお考えられる ようにするなどしお文化や芞術が人々の営みずずもに生たれ人々の心を豊かにしおい るずずもに心豊かな瀟䌚の圢成に倧きく関わっおいるこずを認識できるようにするこず も倧切である。 第2 ç«  各科目 92
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り  音楜衚珟の共通性や固有性 この事項は鑑賞領域における「思考力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力であ る音楜衚珟の共通性や固有性に぀いおこれたで孊んできた鑑賞に関わる知識を総合的 に働かせながら考え音楜のよさや矎しさを深く味わっお聎くこずができるようにするこ ずをねらいずしおいる。 音楜衚珟の共通性や固有性ずは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」に瀺した内容ず同様であるが 「音楜Ⅲ」ではそれらの孊習を基瀎にしお音楜のよさや矎しさを䞀局深く味わっお聎く こずができるようにするこずを求めおいる。 む 次の ア から ゚ たでに぀いお理解するこず。   ア  音楜の矎しさず音楜の構造ずの関わり この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である音楜の矎しさず音 楜の構造ずの関わりを理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 音楜の矎しさには倚くの人が共通に感じ取り共感できるような矎しさがある䞀方で 聎く人によっお異なった感じ方や味わい方があるこずも理解できるようにするこずが倧切 である。 音楜の矎しさず音楜の構造ずの関わりに぀いお理解するためには 〔共通事項〕ず関わ らせた指導によっお生埒が音楜の矎しさを感じ取り感じ取った理由を音楜の構造の 芖点から自分自身で捉えおいく過皋が必芁である。 他者ずずもに音楜を聎き各自がその音楜に぀いお同じ「矎しい」ずいう蚀葉で衚珟 しおもその矎しさの皮類や質などが同じであるずは限らない。したがっお指導に圓た っおは捉えた矎しさを比喩によっお蚀い衚す掻動などを取り入れる工倫が必芁である。 比喩は 「矎しさ」のような抜象的なものを自分自身が捉えたり他者ず䌝え合ったりす る際に有効である。䟋えば感じ取った音楜的な察照の矎しさを 「真っ青な空に浮かぶ 真っ癜な雲のようだ」のように色圩の察照に眮き換えお衚珟するこずが考えられる。そ のこずによっお個々に感じ取った矎しさやその根拠を明確にできるずずもに他者ず共 感共有するこずが可胜ずなる。このこずは本事項の孊習を充実させるこずに぀ながる ずずもに音楜のみならず芞術の矎しさを深く味わうこずの基盀ずなる。 む  芞術ずしおの音楜ず文化的・歎史的背景他の芞術や文化ずの関わり この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である芞術ずしおの音楜 ず文化的・歎史的背景他の芞術や文化ずの関わりを理解できるようにするこずをねらい ずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」では「音楜の特城ず文化的 ・ 歎史的背景 他の芞術ずの関わり」  音楜Ⅲ 93
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ずしおいたが 「音楜Ⅲ」では芞術ずしおの音楜ず文化的・歎史的背景他の芞術や文 化ずの関わりずしおいる。 芞術ずしおの音楜ずしおいるのは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお音 楜が芞術ずしお存圚しおいるものであるずいう芖点をもっお文化的・歎史的背景他の 芞術や文化ずの関わりを理解できるようにするこずを求めおいるからである。このような 理解は芞術が人々の営みの䞭から生たれ人々にずっお䟡倀のあるものずしお育たれお きたものであるこずを理解するこずに぀ながるず考えられる。 り  珟代の我が囜及び諞倖囜の音楜の特城 この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である珟代の我が囜及び 諞倖囜の音楜の特城を理解できるようにするこずをねらいずしおいる。 ここでは珟代の我が囜及び諞倖囜の音楜を抂芳し様々な音楜のも぀䟡倀などを捉え るこずが重芁である。 珟代は様々な機噚やむンタヌネット等の飛躍的な進展によっお様々な音楜に接する こずのできる環境が敎っおきおいる。このような状況䞋においお時代感芚ず密接な関わ りをも぀ポピュラヌ音楜䌝統の䞊に様々な音楜的芁玠や感芚を取り入れ垞に新しい音 楜語法の远求を続ける珟代音楜地域の生掻や䌝統ず密接に結び付き育たれおきた郷土の 䌝統音楜そしお䞖界の様々な民族の間で䌝えられ発展しおきた民族固有の音楜など 様々な音楜によっお珟代の音楜文化は築かれおいる。 生埒がそれたでにもっおいた音楜に察する䟡倀意識などにずらわれるこずなく珟代 の様々な音楜に幅広く接しそれぞれの音楜の特城を理解するこずは生埒の音楜に関す る知識を曎新し音楜の意味や䟡倀などを芋いだす芖野をさらに広げたり深めたりするこ ずずなる。 珟代の我が囜及び諞倖囜の音楜は 生埒ず同時代を生きおいる音楜である。したがっお 珟代の様々な音楜を取り䞊げるこずは音楜を人間の感情生掻や瀟䌚などずの関わり の䞭で存圚する文化ずしお捉えるこずに぀ながる。たた珟代の音楜が倚くの人々の心を 動かし受け入れられおいく過皋を改めお認識できるようにするこずは芞術や文化が 自分を含めた人々ずの関わりの䞭で今も生たれ続けおいるこずを実感を䌎っお理解する こずに぀ながる。 指導に圓たっおは生埒が日垞的に聎き芪しんでいる音楜を取り䞊げその音楜になぜ 自分は共感するのかたた幅広い幎霢局に芪したれる音楜を取り䞊げその音楜が人々 の生掻や人生にどのような圹割を果たしおいるのかなどの芖点をもっお音楜の特城を捉え おいけるようにするなどの工倫が考えられる。その際珟代の我が囜及び諞倖囜の音楜の 特城を理解する過皋で生掻や瀟䌚における望たしい音環境に぀いお考えるなど音楜の 圚り方に぀いお広く目を向けるこずができるようにするこずも倧切である。 第2 ç«  各科目 94
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゚  音楜ず人間の感情ずの関わり及び瀟䌚における音楜に関わる人々の圹割 この事項は鑑賞領域における「知識」に関する資質・胜力である音楜ず人間の感情 ずの関わり及び瀟䌚における音楜に関わる人々の圹割を理解できるようにするこずをねら いずしおいる。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」のアの む においおは自分や瀟䌚にずっおの音楜の意味や䟡 倀に぀いお考えるこずを瀺しおいる。たたむの ア においおは曲想や衚珟䞊の効果ず 音楜の構造ずの関わりに぀いお理解するこずを瀺しおいる。音楜ず人間の感情ずの関わり を理解するためにはこのような「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお音楜が 人間の感情にどのような圱響を䞎えおいるのかたた人間の感情が音楜衚珟にどのような 圱響を䞎えおいるのかなどを捉えおいく過皋が倧切である。たた音楜ず人間の感情ずの 関わりを理解するこずは音楜ず人間ずの関わりずいう芖点から音楜の存圚そのものの 意矩を芋぀めるこずに぀ながるず考えられる。 珟代では音楜を私たちが耳にするたでに倚くの人々が関わっおいる。䟋えば今日の ポピュラヌ音楜においおは䞀぀の曲が広く聎かれるようになるたでに䜜曲家線曲家 䜜詞家挔奏家などの぀くり手のほか録音攟送制䜜販売などに携わる倚くの人々 が存圚する。たた楜噚を぀くる人音楜教育に携わる人音楜を含む䌝統芞胜等の継承 ・ 発展に携わっおいる人など音楜に関わる人々やその関わり方は倚皮倚様である。さらに は音楜を愛奜し趣味ずしお挔奏や鑑賞などを楜しんでいる人に぀いおも広い意味で は音楜に関わる人であり 倚くの人々のこれらの行為が 音楜文化を担っおいるず蚀える。 このように瀟䌚における音楜に関わる人々の圹割を理解するこずは倚くの人が盎 接間接に音楜文化の継承や創造的発展などの圹割を担っおいるこずに぀いおの理解に぀ ながるものである。  音楜Ⅲ 95
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〔共通事項〕 〔共通事項〕 1 は今回の改蚂で新たに瀺した事項である。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力を次のずおり育成する。 衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力に぀いおはアずしお「思考 力刀断力衚珟力等」に関する資質・胜力むずしお「知識」に関する資質・胜力を瀺 しおいる。 1    「衚珟」及び「鑑賞」の指導を通しお次の事項を身に付けるこずができる よう指導する。  ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受し ながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。  む  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜に おける働きず関わらせお理解するこず。 〔共通事項〕は衚珟及び鑑賞の孊習においお共通に必芁ずなる資質・胜力であり 「 衚珟」及び「鑑賞」の各事項の指導ず䜵せお適切に指導する必芁がある。 ア  音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知芚しそれらの働きを感受しな がら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考えるこず。 この事項は 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様芞術科音楜における「思考力刀断力 衚珟力等」に関する資質・胜力である音楜を圢づくっおいる芁玠や芁玠同士の関連を知 芚しそれらの働きを感受しながら知芚したこずず感受したこずずの関わりに぀いお考 えるこずができるようにするこずをねらいずしおいる。なお音楜を圢づくっおいる芁玠 に぀いおは「音楜Ⅰ」ず同様である。 「音楜Ⅲ」では 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」の孊習を基瀎にしお個別の芁玠の知芚・感 受に基づき芁玠同士の関連に぀いお䞀局考えを深められるようにするこずが倧切であ る。 指導に圓たっおは様々な芁玠が関連し合っお音楜が圢づくられおいるこずに十分留意 し぀぀どの芁玠を孊習の察象にするのかを明らかにするこずが倧切である。 ã‚€  音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお音楜にお ける働きず関わらせお理解するこず。 この事項は 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様芞術科音楜における「知識」に関する 第2 ç«  各科目 96
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資質 ・ 胜力である音楜を圢づくっおいる芁玠及び音楜に関する甚語や蚘号などに぀いお 音楜における働きず関わらせお理解するこずができるようにするこずをねらいずしおい る。なお音楜を圢づくっおいる芁玠ず甚語や蚘号などに぀いおは「音楜Ⅰ」ず同様であ る。 指導に圓たっおは 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」ず同様 単に名称などを知るだけではなく 〔共通事項〕アの孊習ず関連付けるなどしお適切に遞択しお取り扱い音楜掻動を通しお それらの働きを実感しながら理解し衚珟や鑑賞の孊習に生かすこずができるよう配慮す る必芁がある。たたそのこずによっお甚語や蚘号などの倧切さを生埒が実感できるよ うにするこずが重芁である。 たた既習の甚語や蚘号などに぀いおも指導のねらいや生埒の実態を螏たえ繰り返 し扱うこずによっお理解の定着を図るこずが倧切である。  音楜Ⅲ 97
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1  生埒の特性孊校や地域の実態を考慮し内容の「衚珟」に぀いおは 1  2 又は 3 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。たた 内容の「鑑賞」の 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のうち䞀぀以䞊をむに぀いお は ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができる。 埓前は䞀人䞀人の個性豊かな音楜に関する資質・胜力を高めるため生埒の特性孊 校や地域の実態を考慮し 「衚珟」の「 1 歌唱」  「 2 噚楜」  「 3 創䜜」又は「鑑賞」 のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずしおいた。今回の改蚂ではこの趣旚 を継承し぀぀䞀人䞀人の資質・胜力をバランスよく育成するこずを螏たえ 「衚珟」 ず「鑑賞」の䞡領域の内容を必ず扱うこずずした䞊で 「衚珟」に぀いおは「 1 歌唱」  「 2 噚楜」又は「 3 創䜜」のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこず 「鑑賞」 の 1 のアに぀いおは ア を扱うずずもに む 又は り のうち䞀぀以䞊をむに぀いおは ア  む  り 又は ゚ のうち䞀぀以䞊を遞択しお扱うこずができるこずずしおいる。 「音楜Ⅲ」は 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」を継続しお孊習しおきた生埒が履修するために 蚭けおいる科目である。したがっお 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」での孊習状況を螏たえ 生埒の資質・胜力適性興味・関心等を十分考慮した䞊で個別的な深化を目指すずい う芖点が重芁である。 指導蚈画の䜜成に圓たっおは個々の生埒が遞択した掻動を基本ずしながらも必芁に 応じお同じような興味・関心等をも぀生埒同士でグルヌプを線成しお孊習するなど他 者ず協調しながら掻動するこずによっお䞀局資質・胜力を高めるこずができるよう工 倫する必芁がある。 2  内容の「衚珟」及び「鑑賞」の教材に぀いおは 孊校や地域の実態等を考慮し 我が囜や郷土の䌝統音楜を含めお扱うようにする。 「音楜Ⅰ」及び「音楜Ⅱ」における我が囜や郷土の䌝統音楜に関する孊習を螏たえ 「 衚珟」及び「鑑賞」の教材に぀いおは孊校や地域の実態等を考慮し我が囜や郷土の 䌝統音楜を含めお扱うこずを瀺しおいる。 指導に圓たっおは個々の生埒の掻動やグルヌプでの掻動などを通しお 「音楜Ⅰ」及 び「音楜Ⅱ」で孊習した内容を曎に発展深化させお我が囜や郷土の䌝統音楜に察する理 解を深め音楜に察する䟡倀意識を高めるようにし我が囜や諞倖囜の音楜文化を尊重す る態床を育おるこずが重芁である。  内容の取扱い 第2 ç«  各科目 98