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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 582 ã‚€ 家族関係をよりよくする方法及び高霢者など地域の人々ず関わり協働する方法に぀いお考え 工倫するこず。 4家族・家庭生掻に぀いおの課題ず実践 ア 家族幌児の生掻又は地域の生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しその解決に向けおよ りよい生掻を考え蚈画を立おお実践できるこず。  衣食䜏の生掻  次の 1 から 7 たでの項目に぀いお課題をもっお健康・快適・安党で豊かな食生掻衣生掻䜏 生掻に向けお考え工倫する掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 1食事の圹割ず䞭孊生の栄逊の特城 ア 次のような知識を身に付けるこず。 生掻の䞭で食事が果たす圹割に぀いお理解するこず。  䞭孊生に必芁な栄逊の特城が分かり健康によい食習慣に぀いお理解するこず。 ã‚€ 健康によい食習慣に぀いお考え工倫するこず。 2䞭孊生に必芁な栄逊を満たす食事 ア 次のような知識を身に付けるこず。 栄逊玠の皮類ず働きが分かり食品の栄逊的な特質に぀いお理解するこず。  䞭孊生の日に必芁な食品の皮類ず抂量が分かり日分の献立䜜成の方法に぀いお理解する こず。 ã‚€ 䞭孊生の日分の献立に぀いお考え工倫するこず。 3日垞食の調理ず地域の食文化 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。  日垞生掻ず関連付け甚途に応じた食品の遞択に぀いお理解し適切にできるこず。  食品や調理甚具等の安党ず衛生に留意した管理に぀いお理解し適切にできるこず。  材料に適した加熱調理の仕方に぀いお理解し基瀎的な日垞食の調理が適切にできるこず。  地域の食文化に぀いお理解し地域の食材を甚いた和食の調理が適切にできるこず。 ã‚€ 日垞の食分の調理に぀いお食品の遞択や調理の仕方調理蚈画を考え工倫するこず。 4衣服の遞択ず手入れ ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。  衣服ず瀟䌚生掻ずの関わりが分かり目的に応じた着甚個性を生かす着甚及び衣服の適切な 遞択に぀いお理解するこず。  衣服の蚈画的な掻甚の必芁性衣服の材料や状態に応じた日垞着の手入れに぀いお理解し適 切にできるこず。 ã‚€ 衣服の遞択材料や状態に応じた日垞着の手入れの仕方を考え工倫するこず。 5生掻を豊かにするための垃を甚いた補䜜 ア 補䜜する物に適した材料や瞫い方に぀いお理解し甚具を安党に取り扱い補䜜が適切にできる こず。 ã‚€ 資源や環境に配慮し生掻を豊かにするために垃を甚いた物の補䜜蚈画を考え補䜜を工倫する こず。 6䜏居の機胜ず安党な䜏たい方 ア 次のような知識を身に付けるこず。  家族の生掻ず䜏空間ずの関わりが分かり䜏居の基本的な機胜に぀いお理解するこず。  家庭内の事故の防ぎ方など家族の安党を考えた䜏空間の敎え方に぀いお理解するこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 583 ã‚€ 家族の安党を考えた䜏空間の敎え方に぀いお考え工倫するこず。 7衣食䜏の生掻に぀いおの課題ず実践 ア 食生掻衣生掻䜏生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しその解決に向けおよりよい生 掻を考え蚈画を立おお実践できるこず。  消費生掻・環境  次の 1 から 3 たでの項目に぀いお課題をもっお持続可胜な瀟䌚の構築に向けお考え工倫する 掻動を通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 1金銭の管理ず賌入 ア 次のような知識及び技胜を身に付けるこず。  賌入方法や支払い方法の特城が分かり蚈画的な金銭管理の必芁性に぀いお理解するこず。  売買契玄の仕組み消費者被害の背景ずその察応に぀いお理解し物資・サヌビスの遞択に必 芁な情報の収集・敎理が適切にできるこず。 ã‚€ 物資・サヌビスの遞択に必芁な情報を掻甚しお賌入に぀いお考え工倫するこず。 2消費者の暩利ず責任 ア 消費者の基本的な暩利ず責任自分や家族の消費生掻が環境や瀟䌚に及がす圱響に぀いお理解す るこず。 ã‚€ 身近な消費生掻に぀いお自立した消費者ずしおの責任ある消費行動を考え工倫するこず。 3消費生掻・環境に぀いおの課題ず実践 ア 自分や家族の消費生掻の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定しその解決に向けお環境に配慮し た消費生掻を考え蚈画を立おお実践できるこず。   内容の取扱い 1 各内容に぀いおは生掻の科孊的な理解を深めるための実践的・䜓隓的な掻動を充実するこず。 2内容の「家族・家庭生掻」に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 1 のアに぀いおは家族・家庭の基本的な機胜がからたでの各内容に関わっおいるこずや 家族・家庭や地域における様々な問題に぀いお協力・協働健康・快適・安党生掻文化の継承 持続可胜な瀟䌚の構築等を芖点ずしお考え解決に向けお工倫するこずが倧切であるこずに気付か せるようにするこず。 ã‚€ 1  2 及び 3 に぀いおは盞互に関連を図り実習や芳察ロヌルプレむングなどの孊習掻動 を䞭心ずするよう留意するこず。 り 2 に぀いおは幌皚園保育所認定こども園などの幌児の芳察や幌児ずの觊れ合いができる よう留意するこず。 アの  に぀いおは幌児期における呚囲ずの基本的な信頌関係や生掻習慣の圢 成の重芁性に぀いおも扱うこず。 ゚ 3 のアの  に぀いおは高霢者の身䜓の特城に぀いおも觊れるこず。たた高霢者の介護の基 瀎に関する䜓隓的な掻動ができるよう留意するこず。むに぀いおは地域の掻動や行事などを取り 䞊げたり他教科等における孊習ずの関連を図ったりするよう配慮するこず。 3内容の「衣食䜏の生掻」に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 日本の䌝統的な生掻に぀いおも扱い生掻文化を継承する倧切さに気付くこずができるよう配慮 するこず。 ã‚€ 1 のアの  に぀いおは食事を共にする意矩や食文化を継承するこずに぀いおも扱うこず。 り 2 のアの  に぀いおは氎の働きや食物繊維に぀いおも觊れるこず。 ゚ 3 のアの  に぀いおは䞻ずしお調理実習で甚いる生鮮食品ず加工食品の衚瀺を扱うこず。 
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 584 に぀いおは煮る焌く蒞す等を扱うこず。たた魚肉野菜を䞭心ずしお扱い基瀎的な題 材を取り䞊げるこず。  に぀いおはだしを甚いた煮物又は汁物を取り䞊げるこず。 たた地域の 䌝統的な行事食や郷土料理を扱うこずもできるこず。 オ 食に関する指導に぀いおは技術・家庭科の特質に応じお食育の充実に資するよう配慮するこ ず。 カ 4 のアの  に぀いおは日本の䌝統的な衣服である和服に぀いお觊れるこず。たた和服の基 本的な着装を扱うこずもできるこず。さらに既補服の衚瀺ず遞択に圓たっおの留意事項を扱うこ ず。  に぀いおは日垞着の手入れは䞻ずしお掗濯ず補修を扱うこず。 キ 5 のアに぀いおは衣服等の再利甚の方法に぀いおも觊れるこず。 ク 6 のアに぀いおは簡単な図などによる䜏空間の構想を扱うこず。たたア及びむに぀いおは 内容の「家族・家庭生掻」の 2 及び 3 ずの関連を図るこず。さらにアの  及びむに぀いおは 自然灜害に備えた䜏空間の敎え方に぀いおも扱うこず。 4内容の「消費生掻・環境」に぀いおは次のずおり取り扱うものずする。 ア 1 及び 2 に぀いおは内容の「家族・家庭生掻」又は「衣食䜏の生掻」の孊習ずの関連を 図り実践的に孊習できるようにするこず。 ã‚€ 1 に぀いおは䞭孊生の身近な消費行動ず関連を図った物資・サヌビスや消費者被害を扱うこ ず。アの  に぀いおはクレゞットなどの䞉者間契玄に぀いおも扱うこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  題材など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒の䞻䜓 的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際生掻の営みに係る芋方・考え方や技術の 芋方・考え方を働かせ知識を盞互に関連付けおより深く理解するずずもに生掻や瀟䌚の䞭から問題 を芋いだしお解決策を構想し実践を評䟡・改善しお新たな課題の解決に向かう過皋を重芖した孊習 の充実を図るこず。 2  技術分野及び家庭分野の授業時数に぀いおは孊幎間を芋通した党䜓的な指導蚈画に基づきいず れかの分野に偏るこずなく配圓しお履修させるこず。その際各孊幎においお技術分野及び家庭分野 のいずれも履修させるこず。  家庭分野の内容の「家族・家庭生掻」の 4  「衣食䜏の生掻」の 7 及び「消費生掻・環境」の 3 に぀いおはこれら䞉項目のうち䞀以䞊を遞択し履修させるこず。 その際他の内容ず関連を図り 実践的な掻動を家庭や地域などで行うこずができるよう配慮するこず。 3  技術分野の内容の「材料ず加工の技術」から「情報の技術」たで及び家庭分野の内容の「家 族・家庭生掻」から「消費生掻・環境」たでの各項目に配圓する授業時数及び各項目の履修孊幎に぀ いおは生埒や孊校地域の実態等に応じお各孊校においお適切に定めるこず。その際家庭分野の 内容の 「家族・家庭生掻」 の 1 に぀いおは小孊校家庭科の孊習を螏たえ䞭孊校における孊習の芋 通しを立おさせるために第孊幎の最初に履修させるこず。 4  各項目及び各項目に瀺す事項に぀いおは盞互に有機的な関連を図り総合的に展開されるよう適切 な題材を蚭定しお蚈画を䜜成するこず。その際生埒や孊校地域の実態を的確に捉え指導の効果を 高めるようにするこず。たた小孊校における孊習を螏たえるずずもに高等孊校における孊習を芋据 え他教科等ずの関連を明確にしお系統的・発展的に指導ができるようにするこず。さらに持続可胜 な開発のための教育を掚進する芖点から他教科等ずの連携も図るこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 585 5 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の 工倫を蚈画的組織的に行うこず。 6 第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しながら 第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお技術・家庭科の特質に応じお適切な指導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 1 指導に圓たっおは衣食䜏やものづくりなどに関する実習等の結果を敎理し考察する孊習掻動や生 掻や瀟䌚における課題を解決するために蚀葉や図衚抂念などを甚いお考えたり説明したりするなど の孊習掻動の充実を図るこず。 2 指導に圓たっおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクを積極的に掻甚しお実習等における情報 の収集・敎理や実践結果の発衚などを行うこずができるように工倫するこず。 3 基瀎的・基本的な知識及び技胜を習埗し基本的な抂念などの理解を深めるずずもに仕事の楜しさ や完成の喜びを䜓埗させるよう実践的・䜓隓的な掻動を充実するこず。たた生埒のキャリア発達を 螏たえお孊習内容ず将来の職業の遞択や生き方ずの関わりに぀いおも扱うこず。 4 資質・胜力の育成を図り䞀人䞀人の個性を生かし䌞ばすよう生埒の興味・関心を螏たえた孊習課 題の蚭定技胜の習埗状況に応じた少人数指導や教材・教具の工倫など個に応じた指導の充実に努める こず。 5 生埒が孊習した知識及び技胜を生掻に掻甚したり生掻や瀟䌚の倉化に察応したりするこずができ るよう生掻や瀟䌚の䞭から問題を芋いだしお課題を蚭定し解決する孊習掻動を充実するずずもに家 庭や地域瀟䌚䌁業などずの連携を図るよう配慮するこず。  実習の指導に圓たっおは斜蚭・蚭備の安党管理に配慮し孊習環境を敎備するずずもに火気甚具 材料などの取扱いに泚意しお事故防止の指導を培底し安党ず衛生に十分留意するものずする。  その際技術分野においおは正しい機噚の操䜜や䜜業環境の敎備等に぀いお指導するずずもに適切 な服装や防護県鏡・防塵 じん マスクの着甚䜜業埌の手掗いの実斜等による安党の確保に努めるこずずする。  家庭分野においおは幌児や高霢者ず関わるなど校倖での孊習に぀いお事故の防止策及び事故発生時 の察応策等を綿密に蚈画するずずもに盞手に察する配慮にも十分留意するものずする。たた調理実習 に぀いおは食物アレルギヌにも配慮するものずする。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 586 第節 倖囜語 第 目 暙  倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせ倖囜語による聞くこず読むこず話 すこず曞くこずの蚀語掻動を通しお簡単な情報や考えなどを理解したり衚珟したり䌝え合ったりするコ ミュニケヌションを図る資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  倖囜語の音声や語圙衚珟文法蚀語の働きなどを理解するずずもにこれらの知識を聞くこず 読むこず話すこず曞くこずによる実際のコミュニケヌションにおいお掻甚できる技胜を身に付ける ようにする。 2  コミュニケヌションを行う目的や堎面状況などに応じお日垞的な話題や瀟䌚的な話題に぀いお 倖囜語で簡単な情報や考えなどを理解したりこれらを掻甚しお衚珟したり䌝え合ったりするこずがで きる力を逊う。 3  倖囜語の背景にある文化に察する理解を深め聞き手読み手話し手曞き手に配慮しながら䞻 䜓的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床を逊う。 第 各蚀語の目暙及び内容等  英 語   目 暙  英語孊習の特質を螏たえ以䞋に瀺す聞くこず読むこず話すこずやり取り 話すこず発 衚 曞くこずの五぀の領域別に蚭定する目暙の実珟を目指した指導を通しお第の 1 及び 2 に瀺 す資質・胜力を䞀䜓的に育成するずずもにその過皋を通しお第の 3 に瀺す資質・胜力を育成す る。 1聞くこず ア はっきりず話されれば日垞的な話題に぀いお必芁な情報を聞き取るこずができるようにする。 ã‚€ はっきりず話されれば日垞的な話題に぀いお話の抂芁を捉えるこずができるようにする。 り はっきりず話されれば瀟䌚的な話題に぀いお短い説明の芁点を捉えるこずができるようにす る。 2読むこず ア 日垞的な話題に぀いお簡単な語句や文で曞かれたものから必芁な情報を読み取るこずができる ようにする。 ã‚€ 日垞的な話題に぀いお簡単な語句や文で曞かれた短い文章の抂芁を捉えるこずができるように する。 り 瀟䌚的な話題に぀いお簡単な語句や文で曞かれた短い文章の芁点を捉えるこずができるように する。 3話すこずやり取り ア 関心のある事柄に぀いお簡単な語句や文を甚いお即興で䌝え合うこずができるようにする。 ã‚€ 日垞的な話題に぀いお事実や自分の考え気持ちなどを敎理し簡単な語句や文を甚いお䌝え たり盞手からの質問に答えたりするこずができるようにする。 り 瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずに぀いお考えたこずや感じたこずその理由
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 587 などを簡単な語句や文を甚いお述べ合うこずができるようにする。 4話すこず発衚 ア 関心のある事柄に぀いお簡単な語句や文を甚いお即興で話すこずができるようにする。 ã‚€ 日垞的な話題に぀いお事実や自分の考え気持ちなどを敎理し簡単な語句や文を甚いおたず たりのある内容を話すこずができるようにする。 り 瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずに぀いお考えたこずや感じたこずその理由 などを簡単な語句や文を甚いお話すこずができるようにする。 5曞くこず ア 関心のある事柄に぀いお簡単な語句や文を甚いお正確に曞くこずができるようにする。 ã‚€ 日垞的な話題に぀いお事実や自分の考え気持ちなどを敎理し簡単な語句や文を甚いおたず たりのある文章を曞くこずができるようにする。 り 瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずに぀いお考えたこずや感じたこずその理由 などを簡単な語句や文を甚いお曞くこずができるようにする。   内 容 〔知識及び技胜〕 1英語の特城やきたりに関する事項  実際に英語を甚いた蚀語掻動を通しお小孊校孊習指導芁領第章第10 節倖囜語第のの 1 及 び次に瀺す蚀語材料のうちに瀺す五぀の領域別の目暙を達成するのにふさわしいものに぀いお理 解するずずもに蚀語材料ず蚀語掻動ずを効果的に関連付け実際のコミュニケヌションにおいお掻 甚できる技胜を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 音声  次に瀺す事項に぀いお取り扱うこず。 珟代の暙準的な発音 語ず語の連結による音の倉化 語や句文における基本的な匷勢 文における基本的なむントネヌション 文における基本的な区切り ã‚€ 笊号  感嘆笊匕甚笊などの笊号 り 語連語及び慣甚衚珟  に瀺す五぀の領域別の目暙を達成するために必芁ずなる小孊校で孊習した語に1600〜 1800 語皋床の新語を加えた語 連語のうち掻甚頻床の高いもの 慣甚衚珟のうち掻甚頻床の高いもの ゚ 文文構造及び文法事項  小孊校孊習指導芁領第章第10 節倖囜語第のの 1 の゚及び次に瀺す事項に぀いお意味の ある文脈でのコミュニケヌションの䞭で繰り返し觊れるこずを通しお掻甚するこず。 文  重文耇文   疑問文のうち助動詞maywill などで始たるものやor を含むもの疑問詞which whoseで始たるもの
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 588  感嘆文のうち基本的なもの 文構造   䞻語動詞補語のうち 䞻語be 動詞以倖の動詞 名詞 圢容詞   䞻語動詞目的語のうち a䞻語動詞 動名詞 to 䞍定詞 howなどto 䞍定詞 b䞻語動詞 that で始たる節 what などで始たる節   䞻語動詞間接目的語盎接目的語のうち a䞻語動詞間接目的語 名詞 代名詞 b䞻語動詞間接目的語howなどto 䞍定詞 c䞻語動詞間接目的語 that で始たる節 what などで始たる節   䞻語動詞目的語補語のうち a䞻語動詞目的語 名詞 圢容詞 b䞻語動詞目的語原圢䞍定詞  その他 aTherebe 動詞〜 bItbe 動詞〜 for 〜 to 䞍定詞 c䞻語tellwant など目的語to 䞍定詞 d䞻語be 動詞圢容詞that で始たる節 文法事項  代名詞 a人称や指瀺疑問数量を衚すもの b関係代名詞のうち䞻栌のthatwhichwho目的栌のthatwhich の制限的甚法  接続詞  助動詞  前眮詞  動詞の時制及び盞など  珟圚圢や過去圢珟圚進行圢過去進行圢珟圚完了圢珟圚完了進行圢助動詞などを甚 いた未来衚珟  圢容詞や副詞を甚いた比范衚珟  to 䞍定詞  動名詞  珟圚分詞や過去分詞の圢容詞ずしおの甚法  受け身  仮定法のうち基本的なもの
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 589 〔思考力刀断力衚珟力等〕 2 情報を敎理しながら考えなどを圢成し英語で衚珟したり䌝え合ったりするこずに関する事項  具䜓的な課題等を蚭定しコミュニケヌションを行う目的や堎面状況などに応じお情報を敎理 しながら考えなどを圢成しこれらを論理的に衚珟するこずを通しお次の事項を身に付けるこずが できるよう指導する。 ア 日垞的な話題や瀟䌚的な話題に぀いお英語を聞いたり読んだりしお必芁な情報や考えなどを捉 えるこず。 ã‚€ 日垞的な話題や瀟䌚的な話題に぀いお英語を聞いたり読んだりしお埗られた情報や衚珟を遞 択したり抜出したりするなどしお掻甚し話したり曞いたりしお事実や自分の考え気持ちなどを 衚珟するこず。 り 日垞的な話題や瀟䌚的な話題に぀いお䌝える内容を敎理し英語で話したり曞いたりしお互い に事実や自分の考え気持ちなどを䌝え合うこず。 3蚀語掻動及び蚀語の働きに関する事項 ① 蚀語掻動に関する事項   2 に瀺す事項に぀いおは 1 に瀺す事項を掻甚しお䟋えば次のような蚀語掻動を通しお指導 する。 ア 小孊校孊習指導芁領第章第10 節倖囜語の第のの 3 に瀺す蚀語掻動のうち小孊校にお ける孊習内容の定着を図るために必芁なもの。 ã‚€ 聞くこず  日垞的な話題に぀いお自然な口調で話される英語を聞いお話し手の意向を正確に把握す る掻動。  店や公共亀通機関などで甚いられる簡単なアナりンスなどから自分が必芁ずする情報を聞 き取る掻動。  友達からの招埅など身近な事柄に関する簡単なメッセヌゞを聞いおその内容を把握し 適切に応答する掻動。  友達や家族孊校生掻などの日垞的な話題や瀟䌚的な話題に関する䌚話や説明などを聞いお 抂芁や芁点を把握する掻動。たたその内容を英語で説明する掻動。 り 読むこず  曞かれた内容や文章の構成を考えながら黙読したりその内容を衚珟するよう音読したりす る掻動。   日垞的な話題に぀いお簡単な衚珟が甚いられおいる広告やパンフレット予定衚手玙電 子メヌル短い文章などから自分が必芁ずする情報を読み取る掻動。  簡単な語句や文で曞かれた日垞的な話題に関する短い説明や゚ッセむ物語などを読んで抂 芁を把握する掻動。  簡単な語句や文で曞かれた瀟䌚的な話題に関する説明などを読んでむラストや写真図衚 なども参考にしながら芁点を把握する掻動。たたその内容に察する賛吊や自分の考えを述 べる掻動。 ゚ 話すこずやり取り  関心のある事柄に぀いお盞手からの質問に察しその堎で適切に応答したり関連する質 問をしたりしお互いに䌚話を継続する掻動。  日垞的な話題に぀いお䌝えようずする内容を敎理し自分で䜜成したメモなどを掻甚しな がら盞手ず口頭で䌝え合う掻動。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 590  瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずから把握した内容に基づき読み取ったこ ずや感じたこず考えたこずなどを䌝えた䞊で盞手からの質問に察しお適切に応答したり自 ら質問し返したりする掻動。 オ 話すこず発衚 関心のある事柄に぀いおその堎で考えを敎理しお口頭で説明する掻動。  日垞的な話題に぀いお事実や自分の考え気持ちなどをたずめ簡単なスピヌチをする掻 動。  瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずから把握した内容に基づき自分で䜜成し たメモなどを掻甚しながら口頭で芁玄したり自分の考えや気持ちなどを話したりする掻動。 カ 曞くこず 趣味や奜き嫌いなど自分に関する基本的な情報を語句や文で曞く掻動。 簡単な手玙や電子メヌルの圢で自分の近況などを䌝える掻動。  日垞的な話題に぀いお簡単な語句や文を甚いお出来事などを説明するたずたりのある文 章を曞く掻動。  瀟䌚的な話題に関しお聞いたり読んだりしたこずから把握した内容に基づき自分の考えや 気持ちその理由などを曞く掻動。 ② 蚀語の働きに関する事項  蚀語掻動を行うに圓たり䞻ずしお次に瀺すような蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きを取り䞊げるよ うにする。 ア 蚀語の䜿甚堎面の䟋 生埒の身近な暮らしに関わる堎面 ・ 家庭での生掻 ・ 孊校での孊習や掻動 ・ 地域の行事 など 特有の衚珟がよく䜿われる堎面 ・ 自己玹介   ・ 買物     ・ 食事 ・ 道案内    ・ 旅行     ・ 電話での察応 ・ 手玙や電子メヌルのやり取り など ã‚€ 蚀語の働きの䟋 コミュニケヌションを円滑にする ・ 話し掛ける  ・ 盞づちを打぀ ・ 聞き盎す ・ 繰り返す など 気持ちを䌝える ・ 瀌を蚀う   ・ 苊情を蚀う  ・ 耒める ・ 謝る     ・ 歓迎する など 事実・情報を䌝える ・ 説明する   ・ 報告する   ・ 発衚する ・ 描写する など 考えや意図を䌝える ・ 申し出る   ・ 玄束する   ・ 意芋を蚀う ・ 賛成する   ・ 反察する   ・ 承諟する ・ 断る     ・ 仮定する など 盞手の行動を促す
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 591 ・ 質問する   ・ 䟝頌する   ・ 招埅する ・ 呜什する など   指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 1 指導蚈画の䜜成に圓たっおは小孊校や高等孊校における指導ずの接続に留意しながら次の事項 に配慮するものずする。 ア 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒の䞻 䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際具䜓的な課題等を蚭定し生埒が 倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせながらコミュニケヌションの目 的や堎面状況などを意識しお掻動を行い英語の音声や語圙衚珟文法の知識を五぀の領域に おける実際のコミュニケヌションにおいお掻甚する孊習の充実を図るこず。 ã‚€ 孊幎ごずの目暙を適切に定め孊幎間を通じお倖囜語科の目暙の実珟を図るようにするこず。 り 実際に英語を䜿甚しお互いの考えや気持ちを䌝え合うなどの蚀語掻動を行う際はの 1 に瀺 す蚀語材料に぀いお理解したり緎習したりするための指導を必芁に応じお行うこず。たた小孊校 第孊幎から第孊幎たでに扱った簡単な語句や基本的な衚珟などの孊習内容を繰り返し指導し定 着を図るこず。 ゚ 生埒が英語に觊れる機䌚を充実するずずもに授業を実際のコミュニケヌションの堎面ずするた め授業は英語で行うこずを基本ずする。その際生埒の理解の皋床に応じた英語を甚いるように するこず。 オ 蚀語掻動で扱う題材は生埒の興味・関心に合ったものずし囜語科や理科音楜科など他の 教科等で孊習したこずを掻甚したり孊校行事で扱う内容ず関連付けたりするなどの工倫をするこ ず。 カ 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方 法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 キ 指導蚈画の䜜成や授業の実斜に圓たっおはネむティブ・スピヌカヌや英語が堪胜な地域人材な どの協力を埗る等指導䜓制の充実を図るずずもに指導方法の工倫を行うこず。 2の内容に瀺す事項に぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア の 1 に瀺す蚀語材料に぀いおは平易なものから難しいものぞず段階的に指導するこず。 たた 生埒の発達の段階に応じお聞いたり読んだりするこずを通しお意味を理解できるように指導すべ き事項ず話したり曞いたりしお衚珟できるように指導すべき事項ずがあるこずに留意するこず。 ã‚€ 音声指導に圓たっおは日本語ずの違いに留意しながら発音緎習などを通しおの 1 のアに 瀺す蚀語材料を継続しお指導するずずもに音声指導の補助ずしお必芁に応じお発音衚蚘を甚い お指導するこずもできるこずに留意するこず。たた発音ず綎 ぀づ りずを関連付けお指導するこず。 り 文字指導に圓たっおは生埒の孊習負担にも配慮しながら筆蚘䜓を指導するこずもできるこずに 留意するこず。 ゚ 文法事項の指導に圓たっおは次の事項に留意するこず。  英語の特質を理解させるために関連のある文法事項はたずめお敎理するなど効果的な指導 ができるよう工倫するこず。  文法はコミュニケヌションを支えるものであるこずを螏たえコミュニケヌションの目的を達 成する䞊での必芁性や有甚性を実感させた䞊でその知識を掻甚させたり繰り返し䜿甚するこず で圓該文法事項の芏則性や構造などに぀いお気付きを促したりするなど蚀語掻動ず効果的に関 連付けお指導するこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 592   甚語や甚法の区別などの指導が䞭心ずならないよう配慮し実際に掻甚できるようにするずず もに語順や修食関係などにおける日本語ずの違いに留意しお指導するこず。 オ 蟞曞の䜿い方に慣れ掻甚できるようにするこず。 カ 身近な事柄に぀いお友達に質問をしたり質問に答えたりする力を育成するためペア・ワヌク グルヌプ・ワヌクなどの孊習圢態に぀いお適宜工倫するこず。その際他者ずコミュニケヌション を行うこずに課題がある生埒に぀いおは個々の生埒の特性に応じお指導内容や指導方法を工倫す るこず。 キ 生埒が身に付けるべき資質・胜力や生埒の実態教材の内容などに応じお芖聎芚教材やコンピ ュヌタ情報通信ネットワヌク教育機噚などを有効掻甚し生埒の興味関心をより高め指導 の効率化や蚀語掻動の曎なる充実を図るようにするこず。 ク 各単元や各時間の指導に圓たっおはコミュニケヌションを行う目的堎面状況などを明確に 蚭定し蚀語掻動を通しお育成すべき資質・胜力を明確に瀺すこずにより生埒が孊習の芋通しを 立おたり振り返ったりするこずができるようにするこず。 3教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 ア 教材は聞くこず読むこず話すこずやり取り 話すこず発衚 曞くこずなどのコミュ ニケヌションを図る資質・胜力を総合的に育成するために瀺す五぀の領域別の目暙ずに瀺す 内容ずの関係に぀いお単元など内容や時間のたずたりごずに各教材の䞭で明確に瀺すずずもに 実際の蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きに十分配慮した題材を取り䞊げるこず。 ã‚€ 英語を䜿甚しおいる人々を䞭心ずする䞖界の人々や日本人の日垞生掻颚俗習慣物語地理 歎史䌝統文化自然科孊などに関するものの䞭から生埒の発達の段階や興味・関心に即しお適 切な題材を効果的に取り䞊げるものずし次の芳点に配慮するこず。   倚様な考え方に察する理解を深めさせ公正な刀断力を逊い豊かな心情を育おるのに圹立぀こ ず。   我が囜の文化や英語の背景にある文化に察する関心を高め理解を深めようずする態床を逊 うのに圹立぀こず。   広い芖野から囜際理解を深め囜際瀟䌚ず向き合うこずが求められおいる我が囜の䞀員ずしお の自芚を高めるずずもに囜際協調の粟神を逊うのに圹立぀こず。  その他の倖囜語  その他の倖囜語に぀いおは英語のに瀺す五぀の領域別の目暙に瀺す内容及びに瀺す指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱いに準じお指導を行うものずする。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  倖囜語科においおは英語を履修させるこずを原則ずするこず。  第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しながら第 章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお倖囜語科の特質に応じお適切な指導をするこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 593 第章 特別の教科 道埳 第 目 暙  第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道埳性を 逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を広い芖野から倚面的・倚角的に考え 人間ずしおの生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお道埳的な刀断力心情実践意欲ず態床を育お る。 第 内 容  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお扱う。  䞻ずしお自分自身に関するこず 自䞻自埋自由ず責任  自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し誠実に実行しおその結果に責任をも぀こず。 節床節制  望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進を図り節床を守り節制に心掛け安党で調和のあ る生掻をするこず。 向䞊心個性の䌞長  自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性を䌞ばしお充実した生き方を远求するこず。 垌望ず勇気克己ず匷い意志  より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌望ず勇気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実にやり 遂げるこず。 真理の探究創造  真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを生み出そうず努めるこず。  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 思いやり感謝  思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家族などの支えや倚くの人々の善意により日々の生掻や 珟圚の自分があるこずに感謝し進んでそれに応え人間愛の粟神を深めるこず。 瀌儀  瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動をずるこず。 友情信頌  友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をもち互いに励たし合い高め合うずずもに異性に ぀いおの理解を深め悩みや葛藀も経隓しながら人間関係を深めおいくこず。 盞互理解寛容  自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそれぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなものの芋方 や考え方があるこずを理解し寛容の心をもっお謙虚に他に孊び自らを高めおいくこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 遵法粟神公埳心  法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで守るずずもにそのよりよい圚り方に぀いお考え自他 の暩利を倧切にし矩務を果たしお芏埋ある安定した瀟䌚の実珟に努めるこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 594 公正公平瀟䌚正矩  正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に接し差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 瀟䌚参画公共の粟神  瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公共の粟神をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努めるこず。 勀劎  勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に぀いお考えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献するこず。 家族愛家庭生掻の充実  父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの自芚をもっお充実した家庭生掻を築くこず。 よりよい孊校生掻集団生掻の充実  教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀員ずしおの自芚をもち協力し合っおよりよい校颚を぀ くるずずもに様々な集団の意矩や集団の䞭での自分の圹割ず責任を自芚しお集団生掻の充実に努める こず。 郷土の䌝統ず文化の尊重郷土を愛する態床  郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くした先人や高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の䞀員ずし おの自芚をもっお郷土を愛し進んで郷土の発展に努めるこず。 我が囜の䌝統ず文化の尊重囜を愛する態床  優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献するずずもに日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し 囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおその発展に努めるこず。 囜際理解囜際貢献  䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜を尊重し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず人類の発 展に寄䞎するこず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ  生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性なども含めお理解しかけがえのない生呜を尊重するこず。 自然愛護  自然の厇高さを知り自然環境を倧切にするこずの意矩を理解し進んで自然の愛護に努めるこず。 感動畏敬の念  矎しいものや気高いものに感動する心をもち人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深めるこず。 よりよく生きる喜び  人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや気高く生きようずする心があるこずを理解し人間ずし お生きるこずに喜びを芋いだすこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科総合的な孊習の時間及び特別掻動ずの関連 を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜成に圓たっおは第に瀺す内 容項目に぀いお各孊幎においお党お取り䞊げるこずずする。その際生埒や孊校の実態に応じ孊幎 間を芋通した重点的な指導や内容項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導 を取り入れるなどの工倫を行うものずする。  第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  孊玚担任の教垫が行うこずを原則ずするが校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導など に぀いお工倫し道埳教育掚進教垫を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 595 2 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができるよう蚈 画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科総合的な孊習の時間及び特別掻動における道埳教育ず しおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補うこずや生埒や孊校の実態等を螏たえお 指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこ ず。 3 生埒が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目暙を芋付け たりするこずができるよう工倫するこず。その際道埳性を逊うこずの意矩に぀いお生埒自らが考え 理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。たた発達の段階を考慮し人間ずし おの匱さを認めながらそれを乗り越えおよりよく生きようずするこずのよさに぀いお教垫が生埒ず 共に考える姿勢を倧切にするこず。 4 生埒が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育むこずができ るよう自分の考えを基に蚎論したり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこず。その際様々な䟡 倀芳に぀いお倚面的・倚角的な芖点から振り返っお考える機䌚を蚭けるずずもに生埒が倚様な芋方や 考え方に接しながら曎に新しい芋方や考え方を生み出しおいくこずができるよう留意するこず。 5 生埒の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行為に関す る䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それらの掻動を通じお 孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた特別掻動等における倚様な 実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 6 生埒の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに関する指 導を充実するこず。たた䟋えば科孊技術の発展ず生呜倫理ずの関係や瀟䌚の持続可胜な発展などの 珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係においお考えその解決に向けお 取り組もうずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な芋方や考え方のできる事柄に぀い お特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないようにするこず。 7 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々各分野の 専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深め盞互の連携を 図るこず。  教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 1 生埒の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に生呜の尊 厳瀟䌚参画自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題などを題 材ずし生埒が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするような充実した教材 の開発や掻甚を行うこず。 2 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀断される ものであるこず。 ア 生埒の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 ã‚€ 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課題も含め 生埒が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられるものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱いがなさ れおいないものであるこず。  生埒の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁がある。た だし数倀などによる評䟡は行わないものずする。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 596 第章 総合的な孊習の時間 第 目 暙  探究的な芋方・考え方を働かせ暪断的・総合的な孊習を行うこずを通しおよりよく課題を解決し自 己の生き方を考えおいくための資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  探究的な孊習の過皋においお課題の解決に必芁な知識及び技胜を身に付け課題に関わる抂念を圢 成し探究的な孊習のよさを理解するようにする。 2  実瀟䌚や実生掻の䞭から問いを芋いだし自分で課題を立お情報を集め敎理・分析しおたず め・衚珟するこずができるようにする。 3  探究的な孊習に䞻䜓的・協働的に取り組むずずもに互いのよさを生かしながら積極的に瀟䌚に参 画しようずする態床を逊う。 第 各孊校においお定める目暙及び内容   目 暙  各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な孊習の時間の目暙を定める。   内 容  各孊校においおは第の目暙を螏たえ各孊校の総合的な孊習の時間の内容を定める。   各孊校においお定める目暙及び内容の取扱い  各孊校においお定める目暙及び内容の蚭定に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  各孊校においお定める目暙に぀いおは各孊校における教育目暙を螏たえ総合的な孊習の時間を 通しお育成を目指す資質・胜力を瀺すこず。 2  各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは他教科等の目暙及び内容ずの違いに留意し぀぀ 他教科等で育成を目指す資質・胜力ずの関連を重芖するこず。 3  各孊校においお定める目暙及び内容に぀いおは日垞生掻や瀟䌚ずの関わりを重芖するこず。 4  各孊校においお定める内容に぀いおは目暙を実珟するにふさわしい探究課題探究課題の解決を 通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力を瀺すこず。 5  目暙を実珟するにふさわしい探究課題に぀いおは孊校の実態に応じお䟋えば囜際理解情報 環境犏祉・健康などの珟代的な諞課題に察応する暪断的・総合的な課題地域や孊校の特色に応じ た課題生埒の興味・関心に基づく課題職業や自己の将来に関する課題などを螏たえお蚭定するこ ず。 6  探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜力に぀いおは次の事項に配慮するこず。 ア 知識及び技胜に぀いおは他教科等及び総合的な孊習の時間で習埗する知識及び技胜が盞互に関 連付けられ瀟䌚の䞭で生きお働くものずしお圢成されるようにするこず。 ã‚€ 思考力刀断力衚珟力等に぀いおは課題の蚭定情報の収集敎理・分析たずめ・衚珟な どの探究的な孊習の過皋においお発揮され未知の状況においお掻甚できるものずしお身に付けら れるようにするこず。 り 孊びに向かう力人間性等に぀いおは自分自身に関するこず及び他者や瀟䌚ずの関わりに関す るこずの䞡方の芖点を螏たえるこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 597 7  目暙を実珟するにふさわしい探究課題及び探究課題の解決を通しお育成を目指す具䜓的な資質・胜 力に぀いおは教科等を越えた党おの孊習の基盀ずなる資質・胜力が育たれ掻甚されるものずなる よう配慮するこず。 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  幎間や単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒 の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際生埒や孊校地域の実態等に応じ お生埒が探究的な芋方・考え方を働かせ教科等の枠を超えた暪断的・総合的な孊習や生埒の興味・ 関心等に基づく孊習を行うなど創意工倫を生かした教育掻動の充実を図るこず。 2  党䜓蚈画及び幎間指導蚈画の䜜成に圓たっおは孊校における党教育掻動ずの関連の䞋に目暙及び 内容孊習掻動指導方法や指導䜓制孊習の評䟡の蚈画などを瀺すこず。その際小孊校における総 合的な孊習の時間の取組を螏たえるこず。 3  他教科等及び総合的な孊習の時間で身に付けた資質・胜力を盞互に関連付け孊習や生掻においお生 かしそれらが総合的に働くようにするこず。その際蚀語胜力情報掻甚胜力など党おの孊習の基盀 ずなる資質・胜力を重芖するこず。 4  他教科等の目暙及び内容ずの違いに留意し぀぀第の目暙䞊びに第の各孊校においお定める目暙 及び内容を螏たえた適切な孊習掻動を行うこず。 5  各孊校における総合的な孊習の時間の名称に぀いおは各孊校においお適切に定めるこず。 6  障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の 工倫を蚈画的組織的に行うこず。 7  第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しながら 第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお総合的な孊習の時間の特質に応じお適切な指導をす るこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 1  第の各孊校においお定める目暙及び内容に基づき生埒の孊習状況に応じお教垫が適切な指導を行 うこず。 2  探究的な孊習の過皋においおは他者ず協働しお課題を解決しようずする孊習掻動や蚀語により分 析したずめたり衚珟したりするなどの孊習掻動が行われるようにするこず。その際䟋えば比范す る分類する関連付けるなどの考えるための技法が掻甚されるようにするこず。 3  探究的な孊習の過皋においおはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを適切か぀効果的に掻甚 しお情報を収集・敎理・発信するなどの孊習掻動が行われるよう工倫するこず。その際情報や情報 手段を䞻䜓的に遞択し掻甚できるよう配慮するこず。 4  自然䜓隓や職堎䜓隓掻動ボランティア掻動などの瀟䌚䜓隓ものづくり生産掻動などの䜓隓掻動 芳察・実隓芋孊や調査発衚や蚎論などの孊習掻動を積極的に取り入れるこず。 5  䜓隓掻動に぀いおは第の目暙䞊びに第の各孊校においお定める目暙及び内容を螏たえ探究的 な孊習の過皋に適切に䜍眮付けるこず。 6  グルヌプ孊習や異幎霢集団による孊習などの倚様な孊習圢態地域の人々の協力も埗぀぀党教垫が 䞀䜓ずなっお指導に圓たるなどの指導䜓制に぀いお工倫を行うこず。 7  孊校図曞通の掻甚他の孊校ずの連携公民通図曞通博物通等の瀟䌚教育斜蚭や瀟䌚教育関係団 䜓等の各皮団䜓ずの連携地域の教材や孊習環境の積極的な掻甚などの工倫を行うこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 598 8 職業や自己の将来に関する孊習を行う際には探究的な孊習に取り組むこずを通しお自己を理解し 将来の生き方を考えるなどの孊習掻動が行われるようにするこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 599 第章 特別掻動 第 目 暙  集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・考え方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組み互い のよさや可胜性を発揮しながら集団や自己の生掻䞊の課題を解決するこずを通しお次のずおり資質・胜力 を育成するこずを目指す。 1  倚様な他者ず協働する様々な集団掻動の意矩や掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し行動 の仕方を身に付けるようにする。 2  集団や自己の生掻人間関係の課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成を図ったり意 思決定したりするこずができるようにする。 3  自䞻的実践的な集団掻動を通しお身に付けたこずを生かしお集団や瀟䌚における生掻及び人間関 係をよりよく圢成するずずもに人間ずしおの生き方に぀いおの考えを深め自己実珟を図ろうずする 態床を逊う。 第 各掻動・孊校行事の目暙及び内容    〔孊玚掻動〕   目 暙  孊玚や孊校での生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合い合意圢成し 圹割を分担しお協力しお実践したり孊玚での話合いを生かしお自己の課題の解決及び将来の生き方を 描くために意思決定しお実践したりするこずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお第の目暙 に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。   内 容  の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお次の各掻動を通しおそれぞれの掻動の意矩 及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践できるよう指導する。 1孊玚や孊校における生掻づくりぞの参画 ア 孊玚や孊校における生掻䞊の諞問題の解決  孊玚や孊校における生掻をよりよくするための課題を芋いだし解決するために話し合い合意 圢成を図り実践するこず。 ã‚€ 孊玚内の組織づくりや圹割の自芚  孊玚生掻の充実や向䞊のため生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を自芚しながら仕事を分担し お協力し合い実践するこず。 り 孊校における倚様な集団の生掻の向䞊  生埒䌚など孊玚の枠を超えた倚様な集団における掻動や孊校行事を通しお孊校生掻の向䞊を図る ため孊玚ずしおの提案や取組を話し合っお決めるこず。 2日垞の生掻や孊習ぞの適応ず自己の成長及び健康安党 ア 自他の個性の理解ず尊重よりよい人間関係の圢成  自他の個性を理解しお尊重し互いのよさや可胜性を発揮しながらよりよい集団生掻を぀くるこ ず。 ã‚€ 男女盞互の理解ず協力
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 600  男女盞互に぀いお理解するずずもに共に協力し尊重し合い充実した生掻づくりに参画するこ ず。 り 思春期の䞍安や悩みの解決性的な発達ぞの察応  心や䜓に関する正しい理解を基に適切な行動をずり悩みや䞍安に向き合い乗り越えようずす るこず。 ゚ 心身ずもに健康で安党な生掻態床や習慣の圢成  節床ある生掻を送るなど珟圚及び生涯にわたっお心身の健康を保持増進するこずや事件や事故 灜害等から身を守り安党に行動するこず。 オ 食育の芳点を螏たえた孊校絊食ず望たしい食習慣の圢成  絊食の時間を䞭心ずしながら成長や健康管理を意識するなど望たしい食習慣の圢成を図るず ずもに食事を通しお人間関係をよりよくするこず。 3䞀人䞀人のキャリア圢成ず自己実珟 ア 瀟䌚生掻職業生掻ずの接続を螏たえた䞻䜓的な孊習態床の圢成ず孊校図曞通等の掻甚  珟圚及び将来の孊習ず自己実珟ずの぀ながりを考えたり自䞻的に孊習する堎ずしおの孊校図曞 通等を掻甚したりしながら孊ぶこずず働くこずの意矩を意識しお孊習の芋通しを立お振り返る こず。 ã‚€ 瀟䌚参画意識の醞成や勀劎芳・職業芳の圢成  瀟䌚の䞀員ずしおの自芚や責任を持ち瀟䌚生掻を営む䞊で必芁なマナヌやルヌル働くこずや 瀟䌚に貢献するこずに぀いお考えお行動するこず。 り 䞻䜓的な進路の遞択ず将来蚭蚈  目暙をもっお生き方や進路に関する適切な情報を収集・敎理し自己の個性や興味・関心ず照 らしお考えるこず。   内容の取扱い 1 の 1 の指導に圓たっおは集団ずしおの意芋をたずめる話合い掻動など小孊校からの積み重ね や経隓を生かしそれらを発展させるこずができるよう工倫するこず。 2 の 3 の指導に圓たっおは孊校家庭及び地域における孊習や生掻の芋通しを立お孊んだこ ずを振り返りながら新たな孊習や生掻ぞの意欲に぀なげたり将来の生き方を考えたりする掻動を 行うこず。その際生埒が掻動を蚘録し蓄積する教材等を掻甚するこず。    〔生埒䌚掻動〕   目 暙  異幎霢の生埒同士で協力し孊校生掻の充実ず向䞊を図るための諞問題の解決に向けお蚈画を立お 圹割を分担し協力しお運営するこずに自䞻的実践的に取り組むこずを通しお第の目暙に掲げる 資質・胜力を育成するこずを目指す。   内 容  の資質・胜力を育成するため孊校の党生埒をもっお組織する生埒䌚においお次の各掻動を通し おそれぞれの掻動の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践で きるよう指導する。 1生埒䌚の組織づくりず生埒䌚掻動の蚈画や運営  生埒が䞻䜓的に組織を぀くり圹割を分担し蚈画を立お孊校生掻の課題を芋いだし解決するた
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 601 めに話し合い合意圢成を図り実践するこず。 2孊校行事ぞの協力  孊校行事の特質に応じお生埒䌚の組織を掻甚しお蚈画の䞀郚を担圓したり運営に䞻䜓的に協 力したりするこず。 3ボランティア掻動などの瀟䌚参画  地域や瀟䌚の課題を芋いだし具䜓的な察策を考え実践し地域や瀟䌚に参画できるようにする こず。    〔孊校行事〕   目 暙  党校又は孊幎の生埒で協力しよりよい孊校生掻を築くための䜓隓的な掻動を通しお集団ぞの所属 感や連垯感を深め公共の粟神を逊いながら第の目暙に掲げる資質・胜力を育成するこずを目指す。   内 容  の資質・胜力を育成するため党おの孊幎においお党校又は孊幎を単䜍ずしお次の各行事にお いお孊校生掻に秩序ず倉化を䞎え孊校生掻の充実ず発展に資する䜓隓的な掻動を行うこずを通しお それぞれの孊校行事の意矩及び掻動を行う䞊で必芁ずなるこずに぀いお理解し䞻䜓的に考えお実践で きるよう指導する。 1儀匏的行事  孊校生掻に有意矩な倉化や折り目を付け厳粛で枅新な気分を味わい新しい生掻の展開ぞの動機 付けずなるようにするこず。 2文化的行事  平玠の孊習掻動の成果を発衚し自己の向䞊の意欲を䞀局高めたり文化や芞術に芪しんだりする ようにするこず。 3健康安党・䜓育的行事  心身の健党な発達や健康の保持増進事件や事故灜害等から身を守る安党な行動や芏埋ある集団 行動の䜓埗運動に芪しむ態床の育成責任感や連垯感の涵 かん 逊䜓力の向䞊などに資するようにする こず。 4旅行・集団宿泊的行事  平玠ず異なる生掻環境にあっお芋聞を広め自然や文化などに芪しむずずもによりよい人間関 係を築くなどの集団生掻の圚り方や公衆道埳などに぀いおの䜓隓を積むこずができるようにするこず。 5勀劎生産・奉仕的行事  勀劎の尊さや生産の喜びを䜓埗し職堎䜓隓掻動などの勀劎芳・職業芳に関わる啓発的な䜓隓が埗 られるようにするずずもに共に助け合っお生きるこずの喜びを䜓埗しボランティア掻動などの瀟 䌚奉仕の粟神を逊う䜓隓が埗られるようにするこず。   内容の取扱い 1 生埒や孊校地域の実態に応じおに瀺す行事の皮類ごずに行事及びその内容を重点化するず ずもに各行事の趣旚を生かした䞊で行事間の関連や統合を図るなど粟遞しお実斜するこず。たた 実斜に圓たっおは自然䜓隓や瀟䌚䜓隓などの䜓隓掻動を充実するずずもに䜓隓掻動を通しお気付 いたこずなどを振り返りたずめたり発衚し合ったりするなどの事埌の掻動を充実するこず。
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äž­å­Šæ ¡å­Šç¿’ 指導芁領 602 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い  指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 1  特別掻動の各掻動及び孊校行事を芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお生埒の䞻䜓 的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際よりよい人間関係の圢成よりよい集団 生掻の構築や瀟䌚ぞの参画及び自己実珟に資するよう生埒が集団や瀟䌚の圢成者ずしおの芋方・考え 方を働かせ様々な集団掻動に自䞻的実践的に取り組む䞭で互いのよさや個性倚様な考えを認め 合い等しく合意圢成に関わり圹割を担うようにするこずを重芖するこず。 2  各孊校においおは特別掻動の党䜓蚈画や各掻動及び孊校行事の幎間指導蚈画を䜜成するこず。その際 孊校の創意工倫を生かし孊玚や孊校地域の実態生埒の発達の段階などを考慮するずずもに第 に瀺す内容盞互及び各教科道埳科総合的な孊習の時間などの指導ずの関連を図り生埒による自䞻 的実践的な掻動が助長されるようにするこず。たた家庭や地域の人々ずの連携瀟䌚教育斜蚭等の 掻甚などを工倫するこず。 3  孊玚掻動における生埒の自発的自治的な掻動を䞭心ずしお各掻動ず孊校行事を盞互に関連付けな がら個々の生埒に぀いおの理解を深め教垫ず生埒生埒盞互の信頌関係を育み孊玚経営の充実を 図るこず。その際特にいじめの未然防止等を含めた生埒指導ずの関連を図るようにするこず。 4  障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の 工倫を蚈画的組織的に行うこず。 5  第章総則の第のの 2 に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しながら 第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお特別掻動の特質に応じお適切な指導をするこず。  第の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 1  孊玚掻動及び生埒䌚掻動の指導に぀いおは指導内容の特質に応じお教垫の適切な指導の䞋に生 埒の自発的自治的な掻動が効果的に展開されるようにするこず。その際よりよい生掻を築くために 自分たちできたりを぀くっお守る掻動などを充実するよう工倫するこず。 2  生埒及び孊校の実態䞊びに第章総則の第のに瀺す道埳教育の重点などを螏たえ各孊幎におい お取り䞊げる指導内容の重点化を図るずずもに必芁に応じお内容間の関連や統合を図ったり他の 内容を加えたりするこずができるこず。 3  孊校生掻ぞの適応や人間関係の圢成進路の遞択などに぀いおは䞻に集団の堎面で必芁な指導や揎 助を行うガむダンスず個々の生埒の倚様な実態を螏たえ䞀人䞀人が抱える課題に個別に察応した指 導を行うカりンセリング 教育盞談を含む。  の双方の趣旚を螏たえお指導を行うこず。 特に入孊圓初に おいおは個々の生埒が孊校生掻に適応するずずもに垌望や目暙をもっお生掻をできるよう工倫する こず。あわせお生埒の家庭ずの連絡を密にするこず。 4  異幎霢集団による亀流を重芖するずずもに幌児高霢者障害のある人々などずの亀流や察話障 害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を通しお協働するこずや他者の圹に立ったり瀟 䌚に貢献したりするこずの喜びを埗られる掻動を充実するこず。  入孊匏や卒業匏などにおいおはその意矩を螏たえ囜旗を掲揚するずずもに囜歌を斉唱するよう指 導するものずする。
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理科線 理数線 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 平成30 幎月 什和幎月 䞀郚改蚂
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た え が き  文郚科孊省では平成30 幎3 月30 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず高等孊校孊習 指導芁領の改蚂を行った。新高等孊校孊習指導芁領等は平成34 幎床から幎次進行で実斜 するこずずし平成31 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ  ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。  ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。  ③  道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀いお説明 するために文郚科孊省が䜜成するものであり高等孊校孊習指導芁領第章第節「理 科」及び第章第節「理数」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深め創 意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「高等孊校孊習指導芁領解説理科線 理数線」の䜜成に埡協力くださっ た各䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。   平成30 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長        髙 橋 道 和  
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目 次 第郚 理科線 第章 総 説 1  ●第節 改蚂の経緯及び基本方針   1      改蚂の経緯   1      改蚂の基本方針   2  ●第節 理科改蚂の趣旚及び芁点 6      理科改蚂の趣旚 6      理科改蚂の芁点 11  ●第節 理科の目暙 21  ●第節 理科の科目線成 23      科目の線成の考え方 23      科目の線成 24      科目の履修 25  ●第節 内容の構成の考え方ず本解説における内容の瀺し方 26      内容の構成の考え方 26      本解説における内容の瀺し方 26 第章 理科の各科目 27  ●第節 科孊ず人間生掻 27      性栌 27      目暙 29      内容ずその範囲皋床 31      内容の取扱い 44  ●第節 物理基瀎 45      性栌 45      目暙 46      内容ずその範囲皋床 48      内容の取扱い 60  ●第節 物理 61      性栌 61      目暙 62      内容ずその範囲皋床 64      内容の取扱い 81  ●第節 化孊基瀎 82      性栌 82
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     目暙 83      内容ずその範囲皋床 85      内容の取扱い 95  ●第節 化孊 96      性栌 96      目暙 97      内容ずその範囲皋床 99      内容の取扱い 112  ●第節 生物基瀎 113      性栌 113      目暙 114      内容ずその範囲皋床 116      内容の取扱い 126  ●第節 生物 128      性栌 128      目暙 129      内容ずその範囲皋床 130      内容の取扱い 146  ●第節 地孊基瀎 148      性栌 148      目暙 149      内容ずその範囲皋床 151      内容の取扱い 159  ●第節 地孊 160      性栌 160      目暙 161      内容ずその範囲皋床 163      内容の取扱い 180 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 181      指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 181       (1) 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた         授業改善 181       (2) 科目の履修順序ず履修幎次 182       (3) 教科内の科目盞互・他教科等ずの関連 183       (4) 障害のある生埒などぞの指導 183
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     内容の取扱いに圓たっおの配慮事項 185       (1) 思考力刀断力衚珟力等を育成する         孊習掻動の充実 185       (2) 生呜の尊重ず自然環境の保党 185       (3) コンピュヌタなどの掻甚 186       (4) 䜓隓的な孊習掻動の充実 186       (5) 博物通や科孊孊習センタヌなどずの連携 187       (6) 科孊技術ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連 187       (7) 事故防止薬品などの管理及び廃棄物の凊理 188      総則に関する事項 190       (1) 道埳教育ずの関連総則第欟(2) 190       (2) 孊校蚭定科目総則第欟(1)゚ 190       (3) 孊習指導芁領で瀺されおいる内容を         適切に遞択しお指導する堎合の配慮         事項総則第欟(5)゚ 191       (4) 矩務教育段階での孊習内容の         確実な定着を図る工倫総則第欟(2) 191
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第郚 䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科「理数」線 第章 総 説 193  ●第節 改蚂の経緯及び基本方針 193      改蚂の経緯 193      改蚂の基本方針 194  ●第節 理数科改蚂の趣旚及び芁点 198      理数科改蚂の趣旚 198      理数科改蚂の芁点 203  ●第節 理数科の目暙 204  ●第節 理数科の科目線成 205      科目の線成 205      科目の履修 206 第章 理数科の各科目 211  ●第節 理数数孊Ⅰ 211      性栌 211      目暙 212      内容ずその取扱い 213  ●第節 理数数孊Ⅱ 216      性栌 216      目暙 217      内容ずその取扱い 218  ●第節 理数数孊特論 222      性栌 222      目暙 223      内容ずその取扱い 224  ●第節 理数物理 228      性栌 228      目暙 229      内容ずその取扱い 231  ●第節 理数化孊 233      性栌 233      目暙 234      内容ずその取扱い 236  ●第節 理数生物 238      性栌 238      目暙 239      内容ずその取扱い 241
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 ●第節 理数地孊 243      性栌 243      目暙 244      内容ずその取扱い 246 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 248      指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 248       (1) 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた         授業改善 248       (2) 数孊的分野における科目の原則履修 249       (3) 理科的分野における科目の原則履修 249       (4) 数孊的分野における科目の履修順序 250       (5) 教科内の科目盞互・他教科等ずの関連 250       (6) 障害のある生埒などぞの指導 250      内容の取扱いに圓たっおの配慮事項 252       (1) 数孊的分野における科目の配慮事項 252       (2) 理科的分野における科目の配慮事項 252       (3) 生呜の尊重ず自然環境の保党 253       (4) コンピュヌタなどの掻甚 253       (5) 䜓隓的な孊習掻動の充実 254       (6) 博物通や科孊孊習センタヌなどずの連携 254       (7) 科孊技術ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連 255       (8) 事故防止薬品などの管理及び廃棄物の凊理 255  
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付 録 259  ●付録孊校教育法斜行芏則抄 260  ●付録高等孊校孊習指導芁領 第章 総則 265  ●付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 理科 283  ●付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 数孊 317  ●付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 理数 332  ●付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第11節 理数 341  ●付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 理科 345  ●付録小・䞭孊校における「道埳の内容」の       孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 364
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理 科 線 第郚
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1  改蚂の経緯 及び基本方 針  改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞ ず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずも に自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。  こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 第節 改蚂の経緯及び基本方針 第章   総 説
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2 第章 総 説 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし おの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改善するずずもに 各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュラ ム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②  「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた教 育課皋の線成 ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策  これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。  高等孊校に぀いおは平成30 幎月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎月日以降に高等孊校の第孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。  改蚂の基本方針  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行 った。 1  今回の改蚂の基本的な考え方 ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積を 生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを目指 す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれ た教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平成 21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を曎に 高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな心 や健やかな䜓を育成するこず。
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3  改蚂の経緯 及び基本方 針 2  育成を目指す資質 ・胜力の明確化  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関 わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や 人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しより よい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁であるこ ずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおき た「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮でき るようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮 流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランスよく育成しおき た我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜力 を ア「䜕を理解しおいるか 䜕ができるか生きお働く「知識・技胜」の習埗 」  む「理 解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか 未知の状況にも察応できる 「思考力・刀断力・ 衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊び を人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎 理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を図る よう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために孊 ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教材の 改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再 敎理した。 3   「䞻䜓的 ・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代 に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるよ うにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。  特に高等孊校教育に぀いおは倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっお その教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘されおき たずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初等䞭等教 育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀䜓的な改革 や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜されるものである。 改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校においお生埒が卒業た でに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにどのようにしおこれ たでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える必芁がある。  たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が䞀 局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質・胜
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4 第章 総 説 力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずがこれ たで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」 の実珟に向けた授業改善 ア クティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実践に芋られ る普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。  今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指導 䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業 改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ① 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を育 むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進める ものであるこず。 ② 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的な 孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時間 のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなどで察 話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどのように 組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等の 「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考しおい くのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科等を孊 ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこず から生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるよう にするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせる ために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら確実 な習埗を図るこずを重芖するこず。 4  各孊校におけるカリキュラム ・マネゞメントの掚進  各孊校においおは 教科等の目暙や内容を芋通し 特に孊習の基盀ずなる資質・胜力蚀 語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や珟代 的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習を充実す るこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時 間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党 䜓ずしお 生埒や孊校 地域の実態を適切に把握し 教育内容や時間の配分 必芁な人的・ 物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊さ せ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。
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5  改蚂の経緯 及び基本方 針  このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目 暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の 実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な 䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マ ネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5  教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科目 等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においおそ の特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。  
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6 第章 総 説 第章 総 説  理科改蚂の趣旚  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においお教育課皋の改蚂の基本的な考え方今 回の改蚂で充実すべき重芁事項等が瀺されるずずもに各教科等の䞻な改善事項が瀺され た。高等孊校理科の改蚂はこれらを螏たえお行ったものである。 1  平成21幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた理科の目暙の圚り方  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申では䞻に以䞋の①から③が瀺されおいる。 答申芁旚 ① 平成21 幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題  PISA2015 では科孊的リテラシヌの平均埗点は囜際的に芋るず高くTIMSS2015 では1995 幎以降の調査においお最も良奜な結果になっおいるずいった成果が芋ら れる。たたTIMSS2015 では理科を孊ぶこずに察する関心・意欲や意矩・有甚性 に察する認識に぀いお改善が芋られる䞀方で諞倖囜ず比べるず肯定的な回答の割合 が䜎い状況にあるこずや 「芳察・実隓の結果などを敎理・分析した䞊で解釈・考 察し説明するこず」などの資質・胜力に課題が芋られる。 ② 課題を螏たえた理科の目暙の圚り方  課題に適切に察応できるよう小孊校䞭孊校高等孊校それぞれの孊校段階にお いお理科の孊習を通じお育成を目指す資質・胜力の党䜓像を明確化するずずもに 資質・胜力を育むために必芁な孊びの過皋に぀いおの考え方を瀺すこず等を通じお 理科教育の改善・充実を図っおいくこずが必芁である。そのため孊校段階ごずの理 科の教科目暙に぀いおは育成を目指す資質・胜力の「知識・技胜」  「思考力・刀断 力・衚珟力等」  「孊びに向かう力・人間性等」の䞉぀の柱に沿った敎理を螏たえお瀺 すこずが求められる。 ③ 理科における「芋方・考え方」   今回の改蚂では資質・胜力をより具䜓的なものずしお瀺し 「芋方・考え方」は 資質・胜力を育成する過皋で働く物事を捉える芖点や考え方ずしお党教科等を通し お敎理されたこずを螏たえ 䞭孊校の理科における 「芋方・考え方」 を 「自然の事物・ 珟象を質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范 したり関係付けたりするなどの科孊的に探究する方法を甚いお考えるこず」ず瀺し おいる。 高等孊校の「理科の芋方・考え方」に぀いおは䞭倮教育審議䌚教育課皋郚䌚の理科ワヌキンググ ルヌプにおける審議のずりたずめにおいお䞭孊校ず同じように 「自然の事物・珟象を質的・量的 第節 理科改蚂の趣旚及び芁点
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7 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点 な関係や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范したり関係付けたりするなどの科 孊的に探究する方法を甚いお考えるこず」ず瀺された。  ここでは平成21 幎改蚂の孊習指導芁領の成果ず課題を明らかにするずずもに課題 に察応できるよう小孊校䞭孊校高等孊校それぞれの孊校段階における理科で育成を 目指す資質・胜力の党䜓像ず理科の孊習を通じお働かせる「理科の芋方・考え方」が瀺 されおいる。 2  理科の具䜓的な改善事項  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申では䞻に以䞋の①から③が瀺されおいる。 答申芁旚 ① 教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方  理科においおは課題の把握発芋 課題の探究远究 課題の解決ずいう探究 の過皋を通じた孊習掻動を行いそれぞれの過皋においお資質・胜力が育成される よう指導の改善を図るこずが必芁である。そしおこのような探究の過皋党䜓を生埒 が䞻䜓的に遂行できるようにするこずを目指すずずもに生埒が垞に知的奜奇心を持 っお身の回りの自然の事物・珟象に関わるようになるこずやその䞭で埗た気付きか ら疑問を圢成し課題ずしお蚭定するこずができるようになるこずを重芖すべきであ る。  その際孊習過皋に぀いおは必ずしも䞀方向の流れではなく必芁に応じお戻っ たり繰り返したりする堎合があるこず授業においおは党おの孊習過皋を実斜する のではなくその䞀郚を取り扱う堎合があるこず意芋亀換や議論など察話的な孊び を適宜取り入れおいく際あらかじめ自己の考えを圢成した䞊で行うようにするこず が求められる。なお資質・胜力を育成する孊びの過皋の䟋ずしお基瀎科目の䟋を 図110 ペヌゞに瀺すが他の科目においおも基本的には同様の流れで孊習過皋 を捉えるこずが必芁である。 ⅱ指導内容の瀺し方の改善  各内容に぀いおどのような孊習過皋においおどのような「芋方・考え方」を働 かせるこずによりどのような「知識・技胜」及び「思考力・刀断力・衚珟力等」を 身に付けるこずを目指すのかを瀺しおいくこずが必芁である。その䞊で内容の系統 性ずずもに育成を目指す資質・胜力の぀ながりを意識した構成配列ずなるように する必芁がある。   「孊びに向かう力・人間性等」に぀いおは内容ごずに倧きく異なるものではない こずから各孊幎や各分野の「目暙」においお敎理されたものを党おの内容におい お共通的に扱うこずずするのが適圓である。 ② 教育内容の改善・充実
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8 第章 総 説 第章 総 説 ⅰ科目構成の芋盎し  高等孊校理科の科目構成に関しおは 新たに共通教科ずしお 「理数」 を䜍眮付け 「理 数探究」及び「理数探究基瀎」を科目ずしお蚭けるこずずしおおり 「理数探究」な どが珟行の理科の「理科課題研究」 数孊科の「数孊掻甚」及び専門教科「理数」 の「課題研究」の内容を螏たえ発展的に新蚭されるものであるこずから 「理科課 題研究」に぀いおは廃止する。  高等孊校理科における他の科目に぀いおは各高等孊校における開蚭状況や履修状 況が望たしい方向に向かっおいるこずから珟行どおりずするこずが適圓である。 ⅱ教育内容の芋盎し  囜際調査においお日本の生埒の理科が「圹に立぀」  「楜しい」ずの回答が囜際 平均より䜎く理科の奜きな子䟛が少ない状況を改善する必芁がある。このため生 埒自身が芳察実隓を䞭心ずした探究の過皋を通じお課題を解決したり新たな課題 を発芋したりする経隓を可胜な限り増加させおいくこずが重芁でありこのこずが理 科の面癜さを感じたり理科の有甚性を認識したりするこずに぀ながっおいくず考え られる。  たた珟代瀟䌚が抱える様々な課題を解決するためにむノベヌションが期埅されお おり䞖界的にも理数教育の充実や創造性の涵 かん 逊が重芁芖されおおり米囜等におけ るSTEM 教育の掚進はその䞀䟋である。STEM 教育においおは問題解決型の孊習 やプロゞェクト型の孊習が重芖されおおり我が囜における探究的な孊習の重芖ず方 向性を同じくするものである。探究的な孊習は教育課皋党䜓を通じお充実を図るべき ものであるが芳察・実隓等を重芖しお孊習を行う教科である理科がその䞭栞ずなっ お探究的な孊習の充実を図っおいくこずが重芁である。 ③ 孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等 ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟   「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の䞉぀の芖点から孊習過皋を曎に 質的に改善しおいくこずが必芁である。なおこれら䞉぀の芖点はそれぞれが独立し おいるものではなく盞互に関連し合うものであるこずに留意が必芁である。その際 自然の事物・珟象に぀いお 「理科の芋方・考え方」を働かせ探究の過皋を通しお 孊ぶこずにより資質・胜力を獲埗するずずもに 「芋方・考え方」も豊かで確かな ものずなるず考えられる。さらに次の孊習や日垞生掻などにおける科孊的に探究す る堎面においお獲埗した資質・胜力に支えられた「芋方・考え方」を働かせるこず によっお「深い孊び」に぀ながっおいくものず考えられる。 ⅱ教材や教育環境の充実  理科の教科曞を含む教材に぀いおは孊習の質を高められるよう配慮されたもので あるこずが必芁である。いたずらに现かなあるいは高床な知識を身に付けさせそれ を評䟡するものずならないようにするずずもに生埒が問題の発芋・解決に向けお䞻 䜓的・協働的に孊習を進めるこずができるものずするこずが適圓である。さらに生 埒の興味・関心等に応じお意欲的に孊習を進め考えを広めたり深めたりしおいくこ
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9 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点 ずもできるよう配慮されたものであるこずが望たれる。  たた探究の過皋の䞭で芳察・実隓を通じお仮説を怜蚌するために効果的な教材 の開発が重芁であり各教員の創意工倫を共有化するような取組も重芁である。  理科においお育成を目指す資質・胜力の実珟を図り生埒の興味・関心を高めおい くためには指導䜓制の匷化や教員研修実隓噚具等の敎備の充実ICT 環境の敎 備などの条件敎備が求められる。  ここでは資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方を明らかにしお指導内容 の瀺し方の改善を図るずずもに教育内容や孊習・指導の改善や充実を図るための「䞻䜓 的・察話的で深い孊び」の実珟や教育環境の充実などに぀いお瀺されおいる。  以䞊が平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申に述べられおいる改善の方針の趣旚であ り孊習指導芁領の理科の目暙内容の決定に圓たっおはこれらの方針に基づき具䜓的 な䜜業が進められた。
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10 第章 総 説 第章 総 説 資質・胜力を育むために重芖すべき孊習過皋のむメヌゞ高等孊校基瀎科目の䟋7 図 資質・胜力を育むために重芖する探究の過皋のむメヌゞ 䞭倮教育審議䌚答申を䞀郚修正 ●䞻䜓的に自然事象6 ず関わりそれらを科孊的に探究しようずする態床以埌党おの過皋に共通 ●自然事象を芳察し必芁な情報を抜出・敎理する力 ●抜出・敎理した情報に぀いおそれらの関係性共通点や盞違点などや傟向を芋いだす力  探究の過皋は必ずしも䞀方向の流れではない。たた授業ではその過皋の䞀郚を扱っおもよい。  「芋通し」ず「振り返り」は孊習過皋党䜓を通しおのみならず必芁に応じおそれぞれの孊習過皋で行うこずも重芁である。  党おの孊習過皋においお今たでに身に付けた資質・胜力既習の知識及び技胜などを掻甚する力が求められる。  意芋亀換や議論の際にはあらかじめ個人で考えるこずが重芁である。たた他者ずのかかわりの䞭で自分の考えをより劥圓なものにする力が求められる。  単元内容や題材の関係で芳察・実隓が扱えない堎合も調査しお論理的に怜蚎を行うなど探究の過皋を経るこずが重芁である。  自然事象には日垞生掻に芋られる事象も含たれる。  小孊校及び䞭孊校においおも基本的には高等孊校の䟋ず同様の流れで孊習過皋を捉えるこずが必芁である。 課 題 の 探 ç©¶  远 ç©¶  課 題 の è§£ 決 課 題 の 把 握  発 芋  理科における資質・胜力の䟋 自然事象に察する気付き 孊習過皋䟋探究の過皋  課題の蚭定 仮説の蚭定 怜蚌蚈画の立案 芳察・実隓の実斜 結果の凊理 考察・掚論 衚珟・䌝達 意芋亀換・議論 芋通しず振り返りの䟋 芋通し 振り返り ●芋いだした関係性や傟向から課題を蚭定する力 ●芋通しを持ち怜蚌できる仮説を蚭定する力 ●仮説を確かめるための芳察・実隓の蚈画を立案する力 ●芳察・実隓の蚈画を評䟡・遞択・決定する力 ●芳察・実隓を実行する力 ●芳察・実隓の結果を凊理する力 ●芳察・実隓の結果を分析・解釈する力 ●情報収集しお仮説の劥圓性を怜蚎したり考察したりする力 ●党䜓を振り返っお掚論したり改善策を考えたりする力 ●新たな知識やモデル等を創造したり次の課題を発芋したりする力 ●事象や抂念等に察する新たな知識を再構築したり獲埗したりする力 ●孊んだこずを次の課題や日垞生掻や瀟䌚に掻甚しようずする態床 ●考察・掚論したこずや結論を発衚したりレポヌトにたずめたりする力 次の探究の過皋 察話的な孊びの䟋4 研究発衚 盞互評䟡 意芋亀換・議論 意芋亀換・議論 意芋亀換・議論 意芋亀換・議論 意芋亀換・議論 調査
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11 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の芁点  先に瀺した平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申の内容を螏たえながら孊習指導芁領 の改蚂を行った。今回の改蚂の芁点は次のようなものである。 1  改蚂に圓たっおの基本的な考え方  理科で育成を目指す資質・胜力を育成する芳点から理科の芋方・考え方を働かせ芋 通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象に぀いお科孊的に探 究する孊習を充実した。たた理科を孊ぶこずの意矩や有甚性の実感及び理科ぞの関心を 高める芳点から日垞生掻や瀟䌚ずの関連を重芖した。  それらを螏たえ以䞋の①から③に぀いお改善を行った。 ① 目暙及び内容の瀺し方の改善   目暙に぀いおは育成を目指す資質・胜力を䞉぀の柱「知識及び技胜」  「思考力刀 断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」に沿っお敎理し改善を図っおいる。  内容に぀いおは育成を目指す資質・胜力のうち「知識及び技胜」をアずしお 「思 考力刀断力衚珟力等」をむずしお瀺し䞡者を盞互に関連させながら育成できるよ う改善を図っおいる。なお 「孊びに向かう力人間性等」に぀いおは 「目暙」の 3 に瀺しおいる。   たた埓来理科においおは「科孊的な芋方や考え方」の育成を目暙ずしお䜍眮付け 資質・胜力を包括するものずしお瀺しおきた。今回の改蚂では 「芋方・考え方」は資 質・胜力を育成する過皋で働く物事を捉える芖点や考え方ずしお党教科等を通しお敎 理されたこずを螏たえお瀺すようにする。 ② 孊習内容の改善   自然の事物・珟象に察する抂念や原理・法則の理解科孊的に探究するために必芁な 芳察実隓などに関する技胜などを無理なく身に付けおいくためには孊習内容の系統 性を考慮するずずもに資質・胜力の育成を図る孊習掻動が効果的に行われるようにす るこずが倧切である。この芳点から孊習内容を芋盎し改善を図っおいる。 ③ 指導の重点等の提瀺   生埒の「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を図り高等孊校理科 で育成を目指す資質・胜力の育成を図るためアにはどのように知識及び技胜を身に付 けるかを含めお瀺しむには重芖する孊習の過皋も含めお瀺しおいる。 2  目暙の改善の芁点  目暙の瀺し方に぀いおは高等孊校理科党䜓のねらいを述べた教科の目暙ずこれを受 けお各科目の目暙を育成を目指す資質・胜力である「知識及び技胜」  「思考力刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」に分けお具䜓的に蚘述しおいる。教科の目暙は 平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申や小孊校から高等孊校たでの理科の目暙の䞀貫性を 考慮しお瀺しおいる。高等孊校では 「自然の事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方
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12 第章 総 説 第章 総 説 を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象を科孊 的に探究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 」ずあるよう に生埒が自然の事物・珟象に進んで関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをも っお芳察実隓を行うなど自ら孊ぶ意欲を重芖した衚珟ずしおいる。たた埓前の「探 究する胜力」を「科孊的に探究するために必芁な資質・胜力」ずし科孊的に探究する掻 動をより䞀局重芖し䞭孊校理科ずの円滑な接続にも配慮しおいる。各科目の目暙はい ずれも 1 から 3 たでの䞉぀の柱から成り立っおいる。   1 に぀いおは自然の事物・珟象に぀いおの芳察実隓などを行いそれらに関する 知識や科孊的に探究するために必芁な芳察実隓の技胜を身に付けるこずを述べおいる。 図1617 ペヌゞ図1819 ペヌゞ   2 に぀いおは自然の事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しを もっお芳察実隓などを行いその結果を分析しお解釈し衚珟するなど科孊的に探究す る掻動を通しお 科孊的な思考力 刀断力 衚珟力等を育成するこずを述べおいる。 図 20 ペヌゞ   3 に぀いおは自然の事物・珟象に進んで関わり科孊的に探究しようずする態床や 生呜の尊重自然環境の保党に寄䞎する態床を育お曎には自然を総合的に芋るこずがで きるようにするこずの重芁性を述べおいる。 図20 ペヌゞ 3   「理科の芋方 ・考え方」  理科における「芋方様々な事象等を捉える各教科等ならではの芖点 」に぀いおは 理科を構成する領域ごずの特城を芋いだすこずが可胜であり 「゚ネルギヌ」を柱ずする 領域では自然の事物・珟象を䞻ずしお量的・関係的な芖点で捉えるこずが 「粒子」を 柱ずする領域では 自然の事物・珟象を䞻ずしお質的・実䜓的な芖点で捉えるこずが 「生 呜」を柱ずする領域では生呜に関する自然の事物・珟象を䞻ずしお共通性・倚様性の芖 点で捉えるこずが 「地球」を柱ずする領域では地球や宇宙に関する自然の事物・珟象 を䞻ずしお時間的・空間的な芖点で捉えるこずがそれぞれの領域における特城的な芖点 ずしお敎理するこずができる。  ただしこれらの特城的な芖点はそれぞれの領域固有のものではなくその匷匱はある ものの他の領域においお甚いられる芖点でもありたたこれら以倖の芖点もあるこずに ぀いお留意するこずが必芁である。たた探究の過皋においおこれらの芖点を必芁に応 じお組み合わせお甚いるこずも倧切である。  理科における「考え方」に぀いおは図10 ペヌゞで瀺した探究の過皋を通した 孊習掻動の䞭で䟋えば比范したり関係付けたりするなどの科孊的に探究する方法を 甚いお考えるこずずしお敎理するこずができる。なおこの「考え方」は物事をどのよ うに考えおいくのかずいうこずであり資質・胜力ずしおの思考力や態床ずは異なるこず に留意が必芁である。  以䞊を螏たえ高等孊校における「理科の芋方・考え方」に぀いおは 「自然の事物・ 珟象を質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范した
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13 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点 り関係付けたりするなどの科孊的に探究する方法を甚いお考えるこず」ず敎理するこず ができる。  䟋えば探究の過皋においお比范するこずで問題を芋いだしたり埗られた結果ず既 習の内容などずを関係付けお課題の解決に぀なげたりするこずなどが考えられる。そしお このような探究の過皋党䜓を生埒が䞻䜓的に遂行できるようにするこずを目指す䞭で生 埒が垞に知的奜奇心をもっお身の回りの自然の事物・珟象に関わるようになるこずやそ の䞭で埗た気付きから課題を蚭定するこずができるようになるこずが倧切である。  理科の孊習においおは 「理科の芋方・考え方」を働かせながら知識及び技胜を習埗 したり思考刀断衚珟したりしおいくものであるず同時に孊習を通しお 「理科の 芋方・考え方」 が豊かで確かなものずなっおいくず考えられる。なお 「芋方・考え方」 は たず「芋方」があっお次に「考え方」があるずいった順序性のあるものではない。 4  内容の改善の芁点 ① 孊習内容の改善に぀いお  今回の改蚂においおも埓前ず同様に「゚ネルギヌ」  「粒子」  「生呜」  「地球」など の科孊の基本的な抂念等を柱ずしお構成し科孊に関する基本的抂念の䞀局の定着を図 るこずができるようにしおいる。その際小孊校䞭孊校高等孊校の䞀貫性に十分配 慮するずずもに育成を目指す資質・胜力内容の系統性の確保囜際的な教育の動向 などにも配慮しお内容の改善及び充実を図った。なお小孊校䞭孊校及び基瀎を付し た科目に぀いお 「゚ネルギヌ」  「粒子」  「生呜」  「地球」を柱ずした内容の構成を 図1617 ペヌゞ図1819 ペヌゞに瀺す。  今回の改蚂で内容の系統性の確保ずずもに育成を目指す資質・胜力ずの぀ながり を意識した構成配列ずなるように改善・充実した䞻な内容は以䞋のずおりである。 ○ 改善・充実した䞻な内容 「科孊ず人間生掻」 ・人間生掻ずの関連を重芖し 「 2 ア  生呜の科孊」に「㋐ ヒトの生呜珟象」を æ–°èš­ 「化孊基瀎」 ・日垞生掻や瀟䌚ずの関連を重芖し 「 3 ア  化孊が拓 ひら く䞖界」を新蚭 「生物」 ・ 「(1) 生物の進化」を内容の冒頭に蚭定し以埌の孊習で進化の芖点を重芖 ・日垞生掻や瀟䌚ずの関連を重芖し 「 5 ア  生態系」に「㋑ 生態系ず人間生掻」 ã‚’æ–°èš­ ② 孊習指導の改善に぀いお  今回の改蚂では科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する芳点から芳 察実隓を行うこずなどを通しお探究する孊習掻動をより䞀局充実させるために䟋え
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14 第章 総 説 第章 総 説 ば情報の収集仮説の蚭定実隓による怜蚌実隓デヌタの分析・解釈などの探究の 過皋を明確化した。 図10 ペヌゞ  たた理科を孊ぶこずの意矩や有甚性の実感及び理科ぞの関心を高める芳点から科 孊技術が日垞生掻や瀟䌚を豊かにしおいるこず安党性の向䞊に圹立っおいるこず理 科で孊習するこずが様々な職業ず関連しおいるこずに觊れるこずずした。 ③ その他   「生物基瀎」及び「生物」においおは䞻芁な抂念を理解させるための指導においお 重芁ずなる甚語を䞭心にその甚語に関わる抂念を生埒が思考力や刀断力などを発揮 しながら理解できるように指導するこずずしおいる。  ・ 「生物基瀎」 200 語皋床から250 語皋床たでの重芁甚語  ・ 「生物」 500 語皋床から600 語皋床たでの重芁甚語      
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16 第章 総 説 第章 総 説 æ ¡ çš® 小   å­Š   æ ¡ äž­   å­Š   æ ¡ 高   等   å­Š   æ ¡ å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 ゚ネルギヌ 物 理 基 瀎 ゚ネルギヌの捉え方 ゚ネルギヌの倉換ず保存 ゚ネルギヌ資源の有効利甚 颚ずゎムの力の 働き ・颚の力の働き ・ゎムの力の働き 光ず音の性質 ・光の反射集光 ・光の圓お方ず明る さや暖かさ ・音の䌝わり方ず倧小 磁石の性質 ・磁石に匕き付けら れる物 ・異極ず同極 電流の働き ・也電池の数ず぀なぎ方 電流が぀くる磁力 ・鉄心の磁化極の倉化 ・電磁石の匷さ 振り子の運動 ・振り子の運動 電気の利甚 ・発電光電池小から移行を含む蓄電 ・電気の倉換 ・電気の利甚 おこの芏則性 ・おこの぀り合いの芏則性 ・おこの利甚 力の働き ・力の働き 力の぀り合い 䞭から移行 を含む 電流 ・回路ず電流電圧 ・電流電圧ず抵抗 ・電気ずその゚ネルギヌ電気による発熱小から移行を含む ・静電気ず電流電子攟射線を含む 電流ず磁界 ・電流が぀くる磁界 ・磁界䞭の電流が受ける力 ・電磁誘導ず発電 力の぀り合いず合成・分解 ・氎䞭の物䜓に働く力氎圧浮力 䞭から移行を含む ・力の合成分解 運動の芏則性 ・運動の速さず向き ・力ず運動 力孊的゚ネルギヌ ・仕事ず゚ネルギヌ ・力孊的゚ネルギヌの保存 運動の衚し方 ・物理量の枬定ず扱い方 ・運動の衚し方 ・盎線運動の加速床 様々な力ずその働き ・様々な力 ・力の぀り合い ・運動の法則 ・物䜓の萜䞋運動 力孊的゚ネルギヌ ・運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌ ・力孊的゚ネルギヌの保存 æ³¢ ・波の性質 ・音ず振動 熱 ・熱ず枩床 ・熱の利甚 電気 ・物質ず電気抵抗 ・電気の利甚 ゚ネルギヌずその利甚 ・゚ネルギヌずその利甚 物理孊が拓く䞖界 ・物理孊が拓く䞖界 ゚ネルギヌず物質 ・゚ネルギヌず゚ネルギヌ資源攟射線を含む ・様々な物質ずその利甚プラスチック䞭から移行を含む ・科孊技術の発展 自然環境の保党ず科孊技術の利甚 ・自然環境の保党ず科孊技術の利甚 〈第分野ず共通〉 光ず音 ・光の反射屈折 光の色を含む ・凞レンズの働き ・音の性質 電気の通り道 ・電気を通す぀なぎ 方 ・電気を通す物 ひら 図 小孊校・䞭孊校理科ず「物理基瀎」 「化孊基瀎」の「゚ネルギヌ」 「粒子」を柱ずした内容の構成
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17 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点 粒   子 化 孊 基 瀎 粒子の存圚 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のも぀゚ネルギヌ 燃焌の仕組み ・燃焌の仕組み 物質のすがた ・身の回りの物質ずその性質 ・気䜓の発生ず性質 物質の成り立ち ・物質の分解 ・原子分子 氎溶液ずむオン ・原子の成り立ちずむオン ・酞・アルカリ ・䞭和ず塩 化孊倉化ず電池 ・金属むオン ・化孊倉化ず電池 化孊倉化 ・化孊倉化 ・化孊倉化における酞化ず還元 ・化孊倉化ず熱 化孊倉化ず物質の質量 ・化孊倉化ず質量の保存 ・質量倉化の芏則性 氎溶液 ・氎溶液 状態倉化 ・状態倉化ず熱 ・物質の融点ず沞点 氎溶液の性質 ・酞性アルカリ性䞭性 ・気䜓が溶けおいる氎溶液 ・金属を倉化させる氎溶液 化孊ず物質 ・化孊の特城    ・物質の分離・粟補 ・単䜓ず化合物   ・熱運動ず物質の䞉態 物質の構成粒子 ・原子の構造 ・電子配眮ず呚期衚 物質ず化孊結合 ・むオンずむオン結合 ・分子ず共有結合 ・金属ず金属結合 物質量ず化孊反応匏 ・物質量 ・化孊反応匏 化孊反応 ・酞・塩基ず䞭和 ・酞化ず還元 化孊が拓く䞖界 ・化孊が拓く䞖界 物ず重さ ・圢ず重さ ・䜓積ず重さ 物の溶け方溶けおいる物の 均䞀性䞭から移行を含む ・重さの保存 ・物が氎に溶ける量の限床 ・物が氎に溶ける量の倉化 空気ず氎の性質 ・空気の圧瞮 ・氎の圧瞮 金属氎空気ず枩床 ・枩床ず䜓積の倉化 ・枩たり方の違い ・氎の䞉態倉化 ひら 実線は新芏項目。砎線は移行項目。
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18 第章 総 説 第章 総 説 æ ¡ çš® 小   å­Š   æ ¡ äž­   å­Š   æ ¡ 高   等   å­Š   æ ¡ å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 生   呜 生 物 基 瀎 生物の構造ず機胜 生呜の連続性 生物ず環境の関わり 身の回りの生物 ・身の回りの生物ず環境ずの関わり ・昆虫の成長ず䜓の぀くり ・怍物の成長ず䜓の぀くり 人の䜓の぀くりず運動 ・骚ず筋肉 ・骚ず筋肉の働き 人の䜓の぀くりず 働き ・呌吞 ・消化吞収 ・血液埪環 ・䞻な臓噚の存圚 生物の芳察ず分類の仕方 ・生物の芳察 ・生物の特城ず分類の仕方 生物ず现胞 ・生物ず现胞 生物の特城 ・生物の共通性ず倚様性 ・生物ず゚ネルギヌ 神経系ず内分泌系による調節 ・情報の䌝達 ・䜓内環境の維持の仕組み 遺䌝子ずその働き ・遺䌝情報ずDNA ・遺䌝情報ずタンパク質の合成 怍生ず遷移 ・怍生ず遷移 生態系ずその保党 ・生態系ず生物の倚様性生物から移 行 ・生態系のバランスず保党 免疫 ・免疫の働き 生物の成長ず殖え方 ・现胞分裂ず生物の成長 ・生物の殖え方 生物ず環境 ・自然界の぀り合い ・自然環境の調査ず環境保党 ・地域の自然灜害 自然環境の保党ず科孊技術の利甚 ・自然環境の保党ず科孊技術の利甚 〈第分野ず共通〉 遺䌝の芏則性ず遺䌝子 ・遺䌝の芏則性ず遺䌝子 生物の皮類の倚様性ず進化 ・生物の皮類の倚様性ず進化䞭か ら移行 怍物の䜓の぀くりず働き ・葉茎根の぀くりず働き䞭から移行 動物の䜓の぀くりず働き ・生呜を維持する働き ・刺激ず反応 生物の䜓の共通点ず盞違点 ・怍物の䜓の共通点ず盞違点 ・動物の䜓の共通点ず盞違点䞭から移行 怍物の逊分ず氎の 通り道 ・でんぷんのでき方 ・氎の通り道 生物ず環境 ・生物ず氎空気ずの関わり ・食べ物による生物の関係氎䞭の小 さな生物小から移行を含む ・人ず環境 怍物の発芜成長結実 ・皮子の䞭の逊分 ・発芜の条件 ・成長の条件 ・怍物の受粉結実 動物の誕生 ・卵の䞭の 成長 ・母䜓内の 成長 季節ず生物 ・動物の掻動ず季節 ・怍物の成長ず季節 図 小孊校・䞭孊校理科ず「生物基瀎」 「地孊基瀎」の「生呜」 「地球」を柱ずした内容の構成
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19 2 理科改蚂の 趣旚及び芁 点  理科改蚂の 趣旚及び芁 点 地   球 地 孊 基 瀎 実線は新芏項目。砎線は移行項目。 地球の内郚ず地衚面の倉動 地球の倧気ず氎の埪環 地球ず倩䜓の運動 倪陜ず地面の様子 ・日陰の䜍眮ず倪陜の䜍眮の倉化 ・地面の暖かさや湿り気の違い 雚氎の行方ず地面の様子 ・地面の傟きによる氎の流れ ・土の粒の倧きさず氎のしみ蟌み方 流れる氎の働きず土地の倉化 ・流れる氎の働き ・川の䞊流䞋流ず川原の石 ・雚の降り方ず増氎 土地の぀くりず倉化 ・土地の構成物ず地局の広がり (化石を含む ・地局のでき方 ・火山の噎火や地震による土地の倉化 自然の恵みず気象灜害 ・自然の恵みず気象灜害䞭から移行 身近な地圢や地震岩石の芳察 ・身近な地圢や地局岩石の芳察 地局の重なりず過去の様子 ・地局の重なりず過去の様子 火山ず地震 ・火山掻動ず火成岩 ・地震の䌝わり方ず地球内郚の働き 自然の恵みず火山灜害・地震灜害 ・自然の恵みず火山灜害・地震灜害䞭から移行 月ず倪陜 ・月の䜍眮や圢ず倪陜の䜍眮 倩䜓の動きず地球の自転・公転 ・日呚運動ず自転 ・幎呚運動ず公転 倪陜系ず恒星 ・倪陜の様子 ・惑星ず恒星 ・月や金星の運動ず芋え方 倩気の倉化 ・雲ず倩気の倉化 ・倩気の倉化の予想 倩気の様子 ・倩気による日の気枩の倉化 ・氎の自然蒞発ず結露 月ず星 ・月の圢ず䜍眮の倉化 ・星の明るさ色 ・星の䜍眮の倉化 惑星ずしおの地球 ・地球の圢ず倧きさ   ・地球内郚の局構造 掻動する地球 ・プレヌトの運動    ・火山掻動ず地震 倧気ず海掋 ・地球の熱収支    ・倧気ず海氎の運動 地球の倉遷 ・宇宙倪陜系ず地球の誕生       ・叀生物の倉遷ず地球環境 地球の環境 ・地球環境の科孊   ・日本の自然環境 気象芳枬 ・気象芁玠圧力䞭の第分野から移行を含む ・気象芳枬 日本の気象 ・日本の倩気の特城 ・倧気の動きず海掋の圱響 倩気の倉化 ・霧や雲の発生   ・前線の通過ず倩気の倉化
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20 第章 総 説 第章 総 説 æ ¡ çš® å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 小 å­Š æ ¡ äž­ å­Š æ ¡ 思 考 力  刀 断 力  衚 珟 力 等 思 考 力  刀 断 力  衚 珟 力 等 å­Š び に 向 か う 力  人 間 性 等 å­Š び に 向 か う 力  人 間 性 等 比范しながら調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基に問題を芋いだし衚珟するこず。 比范しながら調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で差異点や共通点を基に問題を芋いだし衚珟するこず。 条件を制埡しながら調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で予想や仮説を基に解決の方法を発想し衚珟するこず。 倚面的に調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭でより劥圓な考えを぀くりだし衚珟するこず。 䞻䜓的に問題解決しようずする態床を逊う。 生物を愛護する生呜を尊重する態床を逊う。 ※各孊幎で育成を目指す思考力刀断力衚珟力等に぀いおは該圓孊幎においお育成するこずを目指す力 のうち䞻なものを瀺したものであり他の孊幎で掲げおいる力の育成に぀いおも十分に配慮するこず。 ※内容の1から7たでに぀いおはそれぞれのアに瀺す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等ず を盞互に関連させながら幎間を通じお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力の育成を目指すものずする。 関係付けお調べる掻動を通しお 自然の事物・珟象に぀いお远究する䞭で既習の内容や生掻経隓を基に根拠のある予想や仮説を発想し衚 珟するこず。 資質・ 胜力 ゚ネルギヌ 粒子 生呜 地球 æ ¡ çš® å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 第  å­Š 幎 資質・ 胜力 ゚ネルギヌ 粒子 生呜 地球 問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い 【芏則性関係性共通点や盞違点分類するための芳点 や基準】を芋いだしお衚珟するこず。 芋通しをもっお解決する方法を立案しお芳察実隓などを行いその結果を分析しお解釈し 【芏則性や関係性】 を芋いだしお衚珟するこず。 芋通しをもっお芳察実隓などを行いその結果や資料を分析しお解釈し 【特城芏則性関係性】を芋い だしお衚珟するこず。たた探究の過皋を振り返るこず。 芋通しをもっお芳察実隓などを行いその結果を分 析しお解釈するずずもに自然環境の保党ず科孊技術 の利甚の圚り方に぀いお科孊的に考察しお刀断する こず。 芳察実隓などを行い自然環境の保党ず科孊技術の 利甚の圚り方に぀いお科孊的に考察しお刀断するこ ず。 【第分野】 物質や゚ネルギヌに関する事物・珟象に進んで関わり 科孊的に探究しようずする態床を逊う。 【第分野】 生呜や地球に関する事物・珟象に進んで関わり科孊 的に探究しようずする態床生呜を尊重し自然環境 の保党に寄䞎する態床を逊う。 生呜を尊重し自然環境 の保党に寄䞎する態床 自然環境の保党に寄䞎す る態床 高 等 å­Š æ ¡ 思 考 力  刀 断 力  衚 珟 力 等 å­Š び に 向 か う 力  人 間 性 等 ※䞭孊校理科ずの関連を考慮し、それぞれのアに瀺す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等ずを盞互 に関連させながらこの科目を通じお、科孊的に探究するために必芁な資質・胜力の育成を目指すものずする。 æ ¡ çš® 資質・胜力 物理基瀎 化孊基瀎 生物基瀎 地孊基瀎 芳察実隓などを通しお探究し 【芏則性関係性特城など】を芋いだしお衚珟するこず。 䞻䜓的に関わり科孊的に探究しようずする態床 図 思考力刀断力衚珟力等及び孊びに向かう力人間性等に関する孊習指導芁領の䞻な蚘茉
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21   理科の目暙  自然の事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資 質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 自然の事物・珟象に぀いおの理解を深め科孊的に探究するために必芁な芳察 実隓などに関する技胜を身に付けるようにする。 2 芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 自然の事物・珟象に䞻䜓的に関わり科孊的に探究しようずする態床を逊う。  この目暙は小孊校及び䞭孊校理科の目暙ずの関連を図りながら高等孊校理科におい おどのような資質・胜力の育成を目指しおいるのかを簡朔に瀺したものである。初めに どのような孊習の過皋を通しおねらいを達成するかを瀺し 1 では育成を目指す資質・ 胜力のうち「知識及び技胜」を 2 では「思考力刀断力衚珟力等」を 3 では「孊 びに向かう力人間性等」をそれぞれ瀺し䞉぀の柱に沿っお明確化した。  なお自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力に぀いおは盞互 に関連し合うものであり目暙 1 から 3 は育成する順を瀺したものではないこずに留意 するこずが必芁である。  理科は自然の事物・珟象を孊習の察象ずする教科である。 「自然の事物・珟象に関わ り」は生埒が䞻䜓的に問題を芋いだすために䞍可欠であり孊習意欲を喚起する点から も倧切なこずである。   「理科の芋方・考え方を働かせ」のうち 「芋方・考え方」は孊びの本質的な意矩の䞭栞 をなすものであり理科の孊習においおはこの「芋方・考え方」を働かせながら知識 及び技胜を習埗したり思考刀断衚珟したりしおいくものであるず同時に孊習を通 じお 「理科の芋方・考え方」が豊かで確かなものずなっおいくず考えられる。 「理科の芋 方・考え方を働かせ」ずあるのは 「自然の事物・珟象を質的・量的な関係や時間的・ 空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范したり関係付けたりするなどの科孊的に 探究する方法を甚いお考える」ずいう「理科の芋方・考え方」を働かせるこずを瀺しおい る。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象を科孊的に探 究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは探究の 過皋を通しお自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する 必芁があるこずを瀺しおいる。このうち 「芋通しをもっお芳察実隓を行うこず」ずは 芳察実隓を行う際䜕のために行うかどのような結果になるかを考えさせるなど予 想したり仮説を立おたりしおそれを怜蚌するための芳察実隓を行わせるこずを意味する。 さらに広く理科の孊習党般においおも生埒が芋通しをもっお孊習を進め孊習の結果 第節 理科の目暙
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22 第章 総 説 䜕が獲埗され䜕が分かるようになったかをはっきりさせ䞀連の孊習を自分のものにな るようにするこずが重芁である。このようなこずから 「芋通しをもっお」ずいうこずを 匷調しおいる。埓前の「目的意識をもっお」に比べ幅広く様々な堎面で掻甚するこずを より明確にした衚珟ずなっおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは自然の事物・珟象に぀いおの芳察実隓などを行うこ ずを通しお自然の事物・珟象に察する抂念や原理・法則の理解を図るずずもに科孊的 に探究するために必芁な芳察実隓などに関する技胜を身に付けるこずが重芁である。そ の際日垞生掻や瀟䌚ずの関わりの䞭で科孊を孊ぶ楜しさや有甚性を実感しながら生 埒が自らの力で知識を獲埗し理解を深めお䜓系化しおいくようにするこずが倧切である。 たた芳察実隓などに関する技胜に぀いおは探究の過皋を通しお身に付けるようにす るこずが倧切である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは自然の事物・珟象の䞭に問 題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い埗られた結果を分析しお解釈する などの掻動を行うこずが重芁である。特に探究の過皋を通しお探究の方法を習埗させ 科孊的に探究する力の育成を図るようにするこずが倧切である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは生埒の孊習意欲を喚起し 生埒が自然の事物・珟象に進んで関わり䞻䜓的に探究しようずする態床を育おるこずが 重芁である。これらの態床を逊うこずは倉化の激しい瀟䌚の䞭で生涯にわたっお䞻䜓的 創造的に生きおいくために倧切であり 「生きる力」の育成に぀ながるものである。  たた自然環境の保党や科孊技術の利甚に関する問題などでは人間が自然ず調和しな がら持続可胜な瀟䌚を぀くっおいくため身の回りの事象から地球芏暡の環境たでを芖野 に入れお科孊的な根拠に基づいお倚面的に捉え総合的に刀断しようずする態床を逊う こずが倧切である。  
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23   理科の科目 線成  科目の線成の考え方  今回改蚂における高等孊校理科の各科目に぀いおは平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚 答申においお 「高等孊校理科における他の科目に぀いおは各高等孊校における開蚭状 況や履修状況が望たしい方向に向かっおいるこずから珟行どおりずするこずが適圓であ る。 」ずされたこずから科目の線成に぀いおは倧きな倉曎を行っおいない。ただし新 たに共通教科ずしお「理数」を䜍眮付け 「理数探究基瀎」及び「理数探究」の科目を蚭 けたこずから 「理科課題研究」に぀いおは廃止するこずずした。  なお平成21 幎改蚂における高等孊校理科の各科目に぀いおは平成20 幎の䞭倮教育 審議䌚の答申の内容を螏たえながら次のような考え方で線成された。 1 科孊的な抂念の理解など基瀎的・基本的な知識・技胜の確実な定着を図る芳点から 小・䞭・高等孊校を通じた理科の内容の構造化を図るずずもに科孊的な思考力・衚珟 力の育成を図る芳点から探究的な孊習掻動をより䞀局充実する。䞭孊校ずの接続に配慮 し高等孊校理科の各科目の構成及び内容の改善・充実を図るずずもに科孊的に探究 する力ず態床の䌞長を図るこずができるよう改善する。 2 物理化孊生物地孊のうち領域以䞊を孊び基瀎的な科孊的玠逊を幅広く逊い 科孊に察する関心をもち続ける態床を育おる。䜵せお生埒の胜力・適性興味・関心 進路垌望等に応じお孊べるよう履修の柔軟性を向䞊させる。基瀎的な科孊的玠逊を幅広 く逊うこずは 今日の「知識基盀瀟䌚」においお重芁である。たた 生埒の倚様な興味・ 関心や進路等に応じるこずも倧切である。 3 今日の科孊や科孊技術の発展はめざたしくその成果が瀟䌚の隅々にたで掻甚される ようになっおいる。このように急速な進展に䌎っお倉化した内容に぀いおはその倉化 に察応できるよう孊習内容を芋盎す。たた科孊や科孊技術の成果ず日垞生掻や瀟䌚ず の関連にも留意し改善を図る。   第節 理科の科目線成
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24 第章 総 説  科目の線成  理科の各科目の名称ず暙準単䜍数は次のずおりである。  科目名               暙準単䜍数 「科孊ず人間生掻」             2 「物理基瀎」                2 「物理」                  4 「化孊基瀎」                2 「化孊」                  4 「生物基瀎」                2 「生物」                  4 「地孊基瀎」                2 「地孊」                  4  
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25   理科の科目 線成  科目の履修  科目の履修に぀いおは次のずおりである。 1 党おの生埒が履修すべき科目数に぀いおは 「科孊ず人間生掻」  「物理基瀎」  「化孊 基瀎」  「生物基瀎」  「地孊基瀎」のうち「科孊ず人間生掻」を含む科目又は 「物 理基瀎」  「化孊基瀎」  「生物基瀎」  「地孊基瀎」のうちから科目ずする。 2 「物理」  「化孊」  「生物」  「地孊」に぀いおは原則ずしおそれぞれに察応する基 瀎を付した科目を履修した埌に履修させるものずする。  なお生埒の特性進路等に察応した孊習が行われるよう各孊校においお開蚭する科目 及び順序単䜍数を適切に定めお教育課皋を線成するこずが倧切である。  
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26 第章 総 説  内容の構成の考え方  内容の構成は単元のたずたりずしお 「(1) 2  」  「    」  「㋐㋑ 」ず䞉぀の 階局に分けお瀺しおいる。䟋えば 「科孊ず人間生掻」 の 「 2 人間生掻の䞭の科孊」  「  光や熱の科孊」  「㋐ 光の性質ずその利甚」などず瀺しおいる。  今回の改蚂ではアずしお知識及び技胜むずしお思考力刀断力衚珟力等に぀いお は次のように瀺しおいる。 ① アに瀺す知識及び技胜に぀いおは それ自䜓に階局性があるこずから 䟋えば 「科 孊ず人間生掻」の「 2人間生掻の䞭の科孊」ではその単元党䜓に係るものずしお 抂芁を瀺し 「  光や熱の科孊」の「㋐ 光の性質ずその利甚」で具䜓的な内容を 瀺しおいる。 ② むに瀺す思考力刀断力衚珟力等に぀いおは知識及び技胜のような明確な階局 性が芋られないので䟋えば 「科孊ず人間生掻」の「 2人間生掻の䞭の科孊」で 単元党䜓を通しお育成を目指すものずしおたずめお瀺しおいる。  理科の目暙を達成するためには科孊的に探究するために必芁な芳察実隓などを行い アに瀺す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等を盞互に関連させながら身に 付けるように指導するこずが倧切である。  本解説における内容の瀺し方  本解説における内容の瀺し方に぀いおは䟋えば 「科孊ず人間生掻」の「(2) 人間生 掻の䞭の科孊」の冒頭でアずしお知識及び技胜むずしお思考力刀断力衚珟力等を 䜵せお瀺し目暙ず指導の党䜓像を捉えられるように解説しおいる。詳现に぀いおは次 のように瀺しおいる。 ① 䟋えば 「科孊ず人間生掻」の「(2) 人間生掻の䞭の科孊」の解説に぀いおは関 連する䞭孊校たでの孊習内容を瀺すずずもに単元党䜓における䞻なねらいや指導の 重点を瀺しおいる。   たた理科で育成を目指す資質・胜力の「孊びに向かう力人間性等」に぀いおは 各科目の目暙 3 を適甚するこずずしおいる。 ② 䟋えば 「  光や熱の科孊」の「㋐ 光の性質ずその利甚」の解説に぀いおは 埓前ず同様に内容の取扱いず䜵せお瀺しおいる。ここではたず 「  光や熱の 科孊」における䞻なねらいを瀺し次に 「㋐ 光の性質ずその利甚」における既習 の孊習内容を瀺すずずもにねらいや指導の重点を瀺しおいる。特に着県点などを 瀺し重芖する孊習の過皋を䟋瀺しおいる。   たた必芁に応じお留意事項に぀いおも瀺しおいる。   第節 内容の構成の考え方ず本解説における内容の瀺し方
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27  科孊ず 人間生掻  性栌   「科孊ず人間生掻」は䞭孊校たでに孊習した内容を基瀎ずしお自然に察する理解や 科孊技術の発展がこれたで私たちの日垞生掻や瀟䌚にいかに圱響を䞎えどのような圹割 を果たしおきたかに぀いお理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を 行うこずなどを通しお科孊に察する興味・関心を高め科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を育成するずいう点に特色をも぀科目である。  珟圚環境問題や゚ネルギヌ問題ずいった地球芏暡での課題が増す䞭人間が自然ず調 和しながら持続可胜な瀟䌚を構築するこずが匷く求められおいる。そのためには身の回 りの事物・珟象から地球芏暡の環境たでを芖野に入れお科孊的な根拠に基づいお倚面的 に捉え総合的に刀断できる力を身に付ける必芁がある。たた今日科孊技術の成果は 瀟䌚の隅々にたで掻甚されるようになっおおり囜民䞀人䞀人の科孊に察する興味・関心 を高め基瀎的な玠逊を逊うこずは極めお重芁である。このため 「科孊ず人間生掻」に おいおは科孊の原理や法則が科孊技術ずしお日垞生掻や瀟䌚の䞭でどのように利甚され 結び付いおいるかを具䜓的に瀺しながら科孊を孊ぶ意矩や有甚性を実感させ生涯にわ たっお科孊に興味・関心をもち続け自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を育成するずいうねらいがある。   「科孊ず人間生掻」ず理科の他の科目ずの間に履修の順序性はない。しかし 「科孊ず人 間生掻」はその孊習を通しお科孊に察する生埒の興味・関心を高めるこずがねらいの 䞀぀であるのでその趣旚を螏たえお教育課皋線成䞊の配慮がなされるこずが望たしい。   「科孊ず人間生掻」の内容の構成に圓たっおは次のような特城をも぀ように配慮した。 1 自然や科孊技術に関する身近な具䜓䟋に぀いお生埒自らが芳察実隓などを䞭心に しお孊ぶこずにより科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成し科孊に察す る興味・関心を高めるようにしおいる。 2 「科孊技術の発展」  「人間生掻の䞭の科孊」  「これからの科孊ず人間生掻」の䞉぀の 倧項目から構成し日垞生掻や瀟䌚に圱響を䞎えおきた自然や科孊技術に察する理解を 深め理科の孊習が倧切であるこずを実感し生涯にわたっお興味・関心をもち続ける こずができるよう日垞生掻や瀟䌚に関連の深い内容を科孊的な芖点から取り䞊げおい る。 3 「科孊技術の発展」では自然の事物・珟象の䞭から新しい発芋や理論が導き出され それらが新しい発明や技術を生み出し人間生掻の䞭に受け入れられおきた過皋を取り 䞊げ時代ずずもに科孊技術が進歩しお人間生掻を豊かで䟿利にしおきたこずや科孊 技術が䞍可欠であるこずを孊ぶようになっおいる。 4 「人間生掻の䞭の科孊」では日垞生掻や瀟䌚ず関わりの深い自然の事物・珟象や科 第節 科孊ず人間生掻 第章 理科の各科目
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28 第章 理科の 各科目 孊技術に぀いお できるだけ幅広い分野の孊習を可胜にするため 「光や熱の科孊」  「物 質の科孊」  「生呜の科孊」  「宇宙や地球の科孊」の四぀の䞭項目を蚭けおいる。たた 各項目ではそれぞれ㋐ず㋑の小項目からいずれかを遞択しお孊ぶこずになっおいる。 5 「これからの科孊ず人間生掻」では将来においお日垞生掻や瀟䌚に圱響を及がすで あろう自然や科孊技術に関連した問題等に぀いお 「人間生掻の䞭の科孊」で孊習した 内容を螏たえながら適切な課題を蚭定しお孊習を行わせるようになっおいる。これに よっお自然の事物・珟象を科孊的に探究する力を育成し科孊に察する興味・関心を 䞀局高め科孊の有甚性を認識させ生涯にわたっお興味・関心をもち続けるこずがで きるように配慮しおいる。
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29  科孊ず 人間生掻  目暙  自然の事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資 質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1  自然ず人間生掻ずの関わり及び科孊技術ず人間生掻ずの関わりに぀いおの理解を 深め科孊的に探究するために必芁な芳察実隓などに関する技胜を身に付けるよ うにする。 2  芳察実隓などを行い人間生掻ず関連付けお科孊的に探究する力を逊う。 3  自然の事物・珟象に進んで関わり科孊的に探究しようずする態床を逊うずずも に科孊に察する興味・関心を高める。   「科孊ず人間生掻」の目暙は高等孊校理科の目暙を受けお瀺しおいるものであり自 然に察する理解や科孊技術の発展が日垞生掻や瀟䌚に䞎えた圱響ずそれらが果たしおき た圹割を孊ぶ䞭で科孊に察する興味・関心を高め自然の事物・珟象を科孊的に探究す るために必芁な資質・胜力を育成するこずにある。このためこれたで人間が自然をどの ように理解し利甚しおきたかずいうこずや日垞生掻や瀟䌚に深く関係しおいる科孊技術 に぀いお具䜓的な事䟋を取り䞊げ理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお科孊の成果や果たしおきた圹割に぀いお理解させ科孊に 察する興味・関心を高めるずずもに自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を育成するこずずしおいる。   「自然の事物・珟象に関わり」ずあるのは䞭孊校たでに孊んだ内容を発展充実させ 人間生掻に深く関わっおいる自然や科孊技術を察象ずしお自ら課題を蚭定しようずする 動機付けずするこずを瀺しおいる。   「理科の芋方・考え方を働かせ」ずあるのは 「自然の事物・珟象を質的・量的な関係 や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范したり関係付けたりするなど の科孊的に探究する方法を甚いお考える」ずいう「理科の芋方・考え方」を働かせるこず を瀺しおいる。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお自然の事物・珟象を科孊的に探 究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは探究の 過皋を通しお自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する 必芁があるこずを瀺しおいる。このうち 「芋通しをもっお芳察実隓を行うこず」ずは 芳察実隓などを行う際䜕のために行うかどのような結果になるかを考えさせるなど 予想したり仮説を立おたりしおそれを怜蚌するための芳察実隓を行わせるこずを意味す る。さらに広く理科の孊習党般においおも生埒が芋通しをもっお孊習を進め孊習の 結果䜕が獲埗され䜕が分かるようになったかをはっきりさせ䞀連の孊習を自分のも のになるようにするこずが重芁である。このようなこずから 「芋通しをもっお」ずいう
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30 第章 理科の 各科目 こずを匷調しおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは自然の事物・珟象に぀いおの芳察実隓などを行うこ ずを通しお自然ず人間生掻ずの関わり及び科孊技術ず人間生掻ずの関わりに぀いおの理 解を図るずずもに科孊的に探究するために必芁な芳察実隓などに関する技胜を身に付 けさせるこずが重芁である。 「自然ず人間生掻ずの関わり」ずあるのは人間は自然の恩 恵を受けながら生掻しおきたこず自然に察する理解を深め自然の仕組みを解明し利甚し おきたこず科孊が発展した珟圚でも人間の力が及ばない自然の事物・珟象が存圚するこ ずなどを瀺しおいる。 「科孊技術ず人間生掻ずの関わり」ずあるのは科孊技術の発展に 䌎い日垞生掻や瀟䌚が倉化しおきたこず科孊が人間生掻の向䞊や瀟䌚の発展に倧きく寄 䞎しおきたこず今埌も人間生掻にずっお科孊技術の発展が䞍可欠であるこずなどを瀺し おいる。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは人間生掻ず関連のある自然 の事物・珟象の䞭に問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い埗られた結 果を分析しお解釈するなどの掻動を通しお科孊的に探究する力を育おるこずが重芁であ る。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは生埒の孊習意欲を喚起し 生埒が自然の事物・珟象に進んで関わり䞻䜓的に探究しようずする態床を育おるこずが 重芁である。 「科孊的に探究しようずする態床を逊うずずもに科孊に察する興味・関心 を高める」ずあるのは自然の原理・法則や科孊技術の発展ず人間生掻ずの関わりに぀い お芳察 実隓などを通しお孊ぶ䞭で 瀟䌚が発展するための基盀ずなる科孊に察する興味・ 関心を高めるこずを瀺しおいる。このため 「科孊ず人間生掻」では 具䜓的な事䟋や芳察 実隓などを通しお科孊の有甚性を認識させたり理科を孊習する楜しさを実感させたり するこずにより生涯にわたっお自然や科孊技術に察する興味・関心をもち続けるこずが できるようにするこずが倧切である。たた自然環境の保党環境問題や科孊技術の利甚 に関する問題などでは人間が自然ず調和しながら持続可胜な瀟䌚を぀くっおいくため 身の回りの事物・珟象から地球芏暡の環境たでを芖野に入れお科孊的な根拠に基づいお 倚面的に捉え総合的に刀断しようずする態床を逊うこずが倧切である。
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31  科孊ず 人間生掻  内容ずその範囲皋床   「科孊ず人間生掻」の内容は 「 1 科孊技術の発展」  「 2 人間生掻の䞭の科孊」  「 3 これからの科孊ず人間生掻」の䞉぀の倧項目で構成されおいる。これらの倧項目は 孊習内容のたずたりを瀺したものであり日垞生掻や瀟䌚に関わる自然や科孊技術に぀い お理解を深め興味・関心を高めるずいう芳点から生埒にずっお身近な内容で構成しお いる。   「 1 科孊技術の発展」においおは身近な科孊技術に関する事䟋を取り䞊げながら 時代ずずもに科孊技術が発展し人間の生掻を豊かで䟿利にしおきたこずを理解させる。   「 2 人間生掻の䞭の科孊」においおは自然や科孊技術に関するできるだけ幅広い分 野の孊習を可胜にするため 「  光や熱の科孊」  「  物質の科孊」  「  生呜の科孊」  「  宇宙や地球の科孊」の四぀の䞭項目を蚭けおいる。それぞれの䞭項目では日垞生 掻や瀟䌚に圱響を及がしおきた事項から二぀の小項目㋐ず㋑を蚭定しおある。たたそれ ぞれの䞭項目では㋐ず㋑の小項目からいずれかを遞択し芳察実隓などを䞭心ずした 孊習を通しお科孊ず人間生掻ずの関わりに぀いお認識を深めさせる。   「 3 これからの科孊ず人間生掻」においおは 「 2 人間生掻の䞭の科孊」で孊習した 内容を螏たえ科孊技術の発展により将来においお私たちの日垞生掻や瀟䌚に圱響を及 がすであろう自然や科孊技術に関連した課題を蚭定し探究するこずを通しおこれからの 科孊ず人間生掻ずの関わり方に぀いお考察させる。  以䞋に瀺す内容はアずしお知識及び技胜むずしお思考力刀断力衚珟力等を身に 付けるよう指導するこずを瀺しおいる。なお 孊びに向かう力 人間性等に぀いおは 「科 孊ず人間生掻」の目暙の 3 を適甚する。 1  科孊技術の発展  科孊技術の発展に぀いお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア  科孊技術の発展が今日の人間生掻に察しおどのように貢献しおきたかに぀いお理 解するこず。 ã‚€  科孊技術の発展ず人間生掻ずの関わりに぀いお科孊的に考察し衚珟するこず。 内容の取扱い  内容の 1 に぀いおは身近な科孊技術の䟋を取り䞊げその倉遷ず人間生掻の倉 化ずの関わりを扱うこず。  䞭孊校では第1 分野「 7 ア  ㋒ 科孊技術の発展」で科孊技術の発展の過皋を知 るずずもに科孊技術が人間の生掻を豊かで䟿利にしおいるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ科孊技術の発展が今日の人間生掻に察しおど
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32 第章 理科の 各科目 のように貢献しおきたかに぀いお理解させるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成 するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは科孊技術の発展ず人間生掻ずの関 わりに぀いお科孊的に考察し衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポヌトの 䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。たた科孊に察する興味・関心を高めるこ ずも重芁である。  ここで扱う事䟋ずしおは情報䌝達亀通防灜医療゚ネルギヌや資源の有効利甚 衣食䜏環境などが考えられる。その際自然の事物・珟象の䞭から新しい発芋や理論が導 き出されそれらが発明や新しい技術を生み出し人間生掻の䞭に受け入れられおきた過 皋を孊ぶこずを通しお科孊技術が時代ずずもに進歩しお人間生掻を豊かで䟿利にしおき たこずや人間生掻に䞍可欠であるこずを理解させる。  䟋えば 情報䌝達を扱う堎合 通信手段が発達しおいなかった時代のこずや 今日の様々 な通信手段などを取り䞊げるこずが考えられる。たた情報䌝達の発達に関連した科孊技 術が防灜や医療などの分野にも圹立っおいるこずを理解させる。このようにある分野 の科孊技術の発展が他の分野に圹立っおいるこずも理解させる。  たた新しい技術の開発や発明のためにはそれらを担っおきた様々な分野の科孊者や 技術者の創意工倫や努力があったこずを取り䞊げるこずが考えられる。    なお孊習指導芁領の「 内容の取扱い 1 り」には 「 1 科孊技術の発展」に関し お䞋蚘の取扱いが瀺されおおりこれに配慮するものずする。 内容の取扱い  内容の 1 に぀いおはこの科目の導入ずしお䜍眮付け身近な事䟋を基に科孊技 術に察する興味・関心を高めるよう展開するこず。  内容の「 1 科孊技術の発展」をこの科目の導入ずしお䜍眮付けおいるこずを螏たえ 科孊技術ぞの興味・関心を高める芖点で扱うこずを瀺しおいる。その際身近な䟋を取り 䞊げお科孊技術の発展ずその成果を扱い内容の 2  3 の孊習に生埒が意欲的に取り 組めるように孊習の展開を工倫するこずが重芁である。 2  人間生掻の䞭の科孊  身近な自然の事物・珟象及び日垞生掻や瀟䌚の䞭で利甚されおいる科孊技術を取り 䞊げそれらに぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。 ア  光や熱の科孊物質の科孊生呜の科孊宇宙や地球の科孊ず人間生掻ずの関わ りに぀いお認識を深めるずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付 けるこず。
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33  科孊ず 人間生掻 む 光や熱の科孊物質の科孊生呜の科孊宇宙や地球の科孊に぀いお問題を芋 いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い人間生掻ず関連付けお科孊的に考 察し衚珟するこず。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ人間生掻の䞭の科孊に぀いおの芳察実隓な どを通しお光や熱の科孊物質の科孊生呜の科孊宇宙や地球の科孊ずの関わりに぀ いお認識を深めさせるずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付けさせ 思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは人間生掻の䞭の科孊に぀いお問 題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い人間生掻ず関連付けお科孊的に考 察し衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポヌトの䜜成発衚を適宜行わせ るこずも倧切である。  光や熱の科孊  ㋐ 光の性質ずその利甚     光に関する芳察実隓などを行い光を䞭心ずした電磁波の性質ずその利甚に ぀いお日垞生掻ず関連付けお理解するこず。  ㋑ 熱の性質ずその利甚     熱に関する芳察実隓などを行い熱の性質゚ネルギヌの倉換ず保存及び有 効利甚に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解するこず。 内容の取扱い  内容の 2 のアの  の㋐に぀いおは光の波ずしおの分類や性質を扱うこず。 「電 磁波の利甚」に぀いおは電波や線にも觊れるこず。㋑に぀いおは熱量の保存 仕事や電流による熱の発生゚ネルギヌの倉換を扱うこず。 「゚ネルギヌの倉換ず保 存」に぀いおは熱機関に関する歎史的な事項や熱が仕事に倉わる際の䞍可逆性にも 觊れるこず。  ここでは光や熱の科孊に぀いお問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行 い光の性質ずその利甚又は熱の性質ずその利甚に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解さ せるずずもに科孊的に考察し衚珟できるようにするこずが䞻なねらいである。 ㋐ 光の性質ずその利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 1 身近な物理珟象」で光が氎やガラスなどの物質の境界面 で反射屈折するずきの芏則性に぀いお孊習しおいる。  ここでは光に぀いおの芳察実隓などを行い光を䞭心ずした電磁波の性質ずその利 甚に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させるこずがねらいである。   光の波ずしおの分類に぀いおは倪陜光や癜熱電球蛍光灯発光ダむオヌドLED 
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34 第章 理科の 各科目 攟電管などの光源から出る光を取り䞊げ可芖光線のスペクトル波長による色の違いな どを扱う。䟋えば分光噚を甚いお様々な光源から出る光を芳察しスペクトルの様子に 違いがあるこずを芋いださせるこずなどが考えられる。なお色の芋え方には個人差があ るこずに留意する。  光の波ずしおの性質に぀いおは光の反射屈折回折分散などを扱う。たた偏光 板を透過させたり物䜓の衚面で反射させたりするずきの偏光に぀いおも扱う。関連する 芳察実隓ずしおは䟋えば反射や屈折率の枬定凞レンズによっおできる像を調べる 実隓レヌザヌ光ず回折栌子を䜿甚した実隓偏光を甚いお物䜓内郚のひずみを芋る実隓 などが考えられる。その際それらの結果を分析しお解釈し身近な珟象や光孊機噚の仕 組みに぀いお説明させるこずなどが考えられる。さらに簡易分光噚カメラ望遠鏡な どのものづくりを通しお理解を深めさせるこずも考えられる。  たた赀倖線や玫倖線を取り䞊げそれらの性質や䜜甚を扱う。関連する芳察実隓ず しおは䟋えば赀倖線リモコンからの赀倖線を倪陜電池光電池で怜知する実隓デ ゞタルカメラ等を甚いた赀倖線の芳察蛍光を甚いた玫倖線の芳察などが考えられる。  日垞生掻における電磁波の利甚に぀いおは携垯電話人工衛星からの信号を甚いお䜍 眮を決定する衛星枬䜍システムレントゲン写真などを取り䞊げ電波や線に぀いおも 觊れる。  これらの指導に圓たっおは可芖光線赀倖線玫倖線電波などに共通した性質に着 目させながら孊習を展開し電磁波に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させ科孊的に説 明できるようにするずずもに興味・関心を高めるこずが倧切である。 ㋑ 熱の性質ずその利甚に぀いお  䞭孊校では 第分野 「 3 電流ずその利甚」 で 電流によっお発生する熱に぀いお 「 5 運動ず゚ネルギヌ」で仕事ず゚ネルギヌの関係や力孊的゚ネルギヌに぀いお 「 7 科 孊技術ず人間」で様々な゚ネルギヌずその倉換に぀いお孊習しおいる。  ここでは熱量の保存仕事や電流による熱の発生゚ネルギヌの倉換に぀いおの芳察 実隓などを行い熱の性質ずその利甚に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させるこずが ねらいである。  熱の性質に぀いおは熱ず枩床物質の熱容量ず比熱容量比熱 熱の䌝わり方熱 量の保存仕事や電流による熱の発生に぀いお扱い歎史的なゞュヌルの実隓にも觊れる。 関連する芳察実隓ずしおは䟋えば氎を利甚した熱量保存の実隓金属や液䜓の比熱 容量の枬定摩擊熱の発生や断熱圧瞮による熱の発生の実隓などが考えられる。その際 異なる質量の氎を加熱したり同じ質量の異なる物質を加熱したりしながら枩床を枬定す る実隓を行い結果を分析しお解釈し枩床倉化ず質量や物質の皮類ずの関係を芋いださ せるこずなどが考えられる。  ゚ネルギヌの倉換ず保存及び有効利甚に぀いおは光゚ネルギヌや化孊゚ネルギヌず熱 ゚ネルギヌなどずの盞互倉換熱機関の仕組み゚ネルギヌを有効に利甚するための科孊 技術などを扱う。その際熱機関に関する歎史的な事項熱が仕事に倉わる際の䞍可逆性 にも觊れる。関連する芳察実隓ずしおは䟋えば発熱反応や吞熱反応の実隓倪陜電
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35  科孊ず 人間生掻 池や熱電玠子を䜿った゚ネルギヌの倉換実隓蒞気タヌビンのモデルを補䜜し芳察するこ ずなどが考えられる。たた゚ネルギヌの有効利甚に぀いおは䟋えばヒヌトポンプを 利甚しお熱を移動させる工倫高圧送電などの゚ネルギヌを熱ずしお逃がさない工倫倪 陜光゚ネルギヌの効率的な利甚ハむブリッド自動車などの耇数の゚ネルギヌを䜿った効 率の良い゚ネルギヌ利甚などを取り䞊げ日垞生掻ずの関わりに぀いお理解させるこずが 考えられる。  これらの指導に圓たっおは゚ネルギヌの倉換ず保存その利甚などに着目させながら 孊習を展開し熱や゚ネルギヌに぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させ科孊的に説明で きるようにするずずもに興味・関心を高めるこずが倧切である。  物質の科孊  ㋐ 材料ずその再利甚     身近な材料に関する芳察実隓などを行い金属やプラスチックの皮類性質 及び甚途ず資源の再利甚に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解するこず。  ㋑ 衣料ず食品     衣料ず食品に関する芳察実隓などを行い身近な衣料材料の性質や甚途食 品䞭の䞻な成分の性質に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは代衚的な金属やプラスチックを扱うこず。 「金属」に぀いおは 補錬や腐食ずその防止にも觊れるこず。 「プラスチック」に぀いおは その成分の違い 化孊構造及び燃焌に関わる安党性にも觊れるこず。 「資源の再利甚」に぀いおはガ ラスにも觊れるこず。㋑に぀いおは衣料材料ずしお甚いられる代衚的な倩然繊維及 び合成繊維 食品䞭の䞻な成分である炭氎化物 タンパク質及び脂質を扱うこず。 「身 近な衣料材料の性質」や「食品䞭の䞻な成分の性質」に぀いおは化孊構造ずの関連 にも觊れるこず。  ここでは物質の科孊に぀いお問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い 材料ずその再利甚又は衣料ず食品に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させるずずもに 科孊的に考察し衚珟できるようにするこずが䞻なねらいである。 ㋐ 材料ずその再利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 2 身の回りの物質」で金属ず非金属の違いに぀いお 「 4 化孊倉化ず原子・分子」 で 化孊倉化における酞化ず還元に぀いお 「 7 科孊技術ず人間」 でプラスチックの性質に぀いお孊習しおいる。  ここでは身近な材料に関する芳察 実隓などを行い 金属やプラスチックの皮類性質 及び甚途ず資源の再利甚に぀いお 日垞生掻ず関連付けお理解させるこずがねらいである。  金属に぀いおは日垞生掻に関わりの深い銅鉄アルミニりムなどを取り䞊げその 性質ず甚途を関連付けお理解させる。たた鉱石から金属を取り出す補錬金属の腐食ず
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36 第章 理科の 各科目 その防止にも觊れる。その際金属によっおむオンぞのなりやすさが異なるこずず関連付 けお理解させるこずが倧切である。関連する芳察実隓ずしおは䟋えば酞や塩基の氎 溶液に察する金属の反応性を調べる実隓金属を加熱したずきの倉化を調べる実隓酞化 銅などの酞化物から金属を取り出す実隓などが考えられる。  プラスチックに぀いおは身の回りで甚いられおいるポリ゚チレンポリスチレンポ リ塩化ビニルポリ゚チレンテレフタラヌト尿玠暹脂などを取り䞊げその性質ず甚途 を関連付けお理解させる。たたプラスチックに含たれる成分の違い化孊構造プラス チックの燃焌時に発生する気䜓などの安党性にも觊れる。化孊構造に぀いおはポリ゚チ レンを取り䞊げ燃焌により生じる二酞化炭玠ず氎から構成元玠に぀いお類掚させるこず が考えられる。その際単量䜓ず重合䜓に觊れるこずも考えられる。関連する芳察実隓 ずしおは䟋えばプラスチックの熱に察する性質や燃え方を調べる実隓尿玠暹脂を合 成する実隓などが考えられる。その際未知のプラスチック片の密床や燃焌の様子から皮 類を決定する課題に぀いお蚈画を立お実隓を行いその結果を分析しお解釈し考察し たこずを発衚させるこずなどが考えられる。  資源の再利甚に぀いおは回収されたペットボトルスチヌル猶アルミニりム猶など が新しい補品に぀くりかえられるこずを取り䞊げる。プラスチックに぀いお觊れる際には プラスチック資源の有効掻甚䜿い捚おプラスチックの削枛バむオプラスチックに぀い お取り䞊げるこずも考えられる。たたガラスに぀いお觊れる際にはガラス瓶の再利甚 を取り䞊げるこずが考えられる。これらの孊習を通しお限りある資源を枯枇させないよ うにするこずの倧切さに気付かせる。  これらの指導に圓たっおは物質を矅列的に扱うのではなく快適で安党な生掻をしお いくために必芁な物質の幟぀かを取り䞊げおそれらの性質や甚途再利甚に぀いお日垞 生掻ず関連付けお理解させ科孊的に説明できるようにするずずもに興味・関心を高め るこずが倧切である。  たた芳察実隓に圓たっおは保護県鏡の着甚などによる安党性の確保及び詊薬や廃 棄物の適切な取扱いに十分留意する。 ㋑ 衣料ず食品に぀いお  䞭孊校では第分野「 3 生物の䜓の぀くりず働き」で食物の消化に぀いおたた 第1 分野「 7 科孊技術ず人間」で倩然の物質や人工的に぀くられた物質を調べるこず に぀いお孊習しおいる。  ここでは衣料ず食品に関する芳察実隓などを行い衣料材料ずしお甚いられる代衚 的な物質の性質や甚途及び食品䞭の䞻な成分の性質に぀いお日垞生掻ず関連付けお理解 させるこずがねらいである。  衣料材料に぀いおは綿絹矊毛などの倩然繊維ずポリ゚ステル繊維ナむロン繊維 アクリル繊維などの合成繊維を取り䞊げそれらの性質ず甚途を関連付けお理解させる。 関連する芳察実隓ずしおは䟋えば繊維の燃え方を調べる実隓繊維の酞や塩基に察 する溶解性を調べる実隓ポリ゚チレンテレフタラヌトの暹脂片を加熱しお繊維状に䌞ば す実隓ナむロン66 を合成する実隓などが考えられる。
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37  科孊ず 人間生掻  食品䞭の䞻な成分に぀いおは炭氎化物タンパク質及び脂質を扱いそれらの性質を 理解させる。脂質に぀いおは代衚的な油脂を取り䞊げる。たた食品に関連しお食品添 加物を取り䞊げそれらの䜿甚目的や安党性に觊れるこずも考えられる。関連する芳察 実隓ずしおは䟋えばデンプンの呈色反応や加氎分解を調べる実隓牛乳に酞を加えお 固たらせたり枩泉卵を぀くったりする実隓食品から油脂を取り出す実隓などが考えられ る。食品から油脂を取り出す実隓を行う際ピヌナッツから油脂を取り出し含有量を調べ その結果を分析しお解釈し性質ず関連させお科孊的に説明させるこずなどが考えられる。  なお衣料材料や食品䞭の䞻な成分に぀いおは扱う物質の性質ず基本的な化孊構造ず の関連にも觊れる。  これらの指導に圓たっおは物質を矅列的に扱うのではなく日垞生掻に必芁な物質の 幟぀かを取り䞊げそれらの性質や甚途の違いに぀いお日垞生掻ず関連付けお理解させ 科孊的に説明するこずができるようにするずずもに興味・関心を高めるこずが倧切であ る。  たた芳察実隓に圓たっおは保護県鏡の着甚などによる安党性の確保及び詊薬や廃 棄物の適切な取扱いに十分留意する。  生呜の科孊  ㋐ ヒトの生呜珟象     ヒトの生呜珟象に関する芳察実隓などを行いヒトの生呜珟象を人間生掻ず 関連付けお理解するこず。  ㋑ 埮生物ずその利甚     埮生物に関する芳察実隓などを行い埮生物の働きを人間生掻ず関連付けお 理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは遺䌝子の働き芖芚血糖濃床の調節免疫に぀いおの基本 的な仕組みを扱うこず。その際遺䌝子の働きに぀いおはDNA ずタンパク質ずの 関係に觊れるこず。芖芚に぀いおは䜓内時蚈ずの関連に぀いおも觊れるこず。血糖 濃床の調節に぀いおは糖尿病にも觊れるこず。免疫に぀いおはアレルギヌにも觊 れるこず。㋑に぀いおは生態系での物質埪環における埮生物の働き発酵食品や医 薬品ぞの埮生物の利甚を扱うこず。その際様々な埮生物の存圚や埮生物の発芋の経 緯にも觊れるこず。  ここでは生呜の科孊に぀いお問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓などを行い ヒトの生呜珟象又は埮生物ずその利甚に぀いお人間生掻ず関連付けお理解させるずずも に科孊的に考察し衚珟できるようにするこずが䞻なねらいである。 ㋐ ヒトの生呜珟象に぀いお
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38 第章 理科の 各科目  䞭孊校では第分野「 3 生物の䜓の぀くりず働き」で動物の现胞の特城血液成 分や癜血球の働き目の぀くりに぀いおたた 「 5 生呜の連続性」で遺䌝子の本䜓 がDNA であるこず遺䌝子に倉化が起きお圢質が倉化するこずがあるこずを孊習しおい る。  ここでは遺䌝子の働き芖芚血糖濃床の調節免疫に぀いおの芳察実隓などを行 いヒトの生呜珟象を人間生掻ず関連付けお理解させるこずがねらいである。  遺䌝子の働きに぀いおは遺䌝子の情報を基にタンパク質が぀くられるこずタンパク 質がヒトの生呜珟象に関䞎しおいるこずを理解させる。䟋えばヒトの筋肉の収瞮や赀血 球による酞玠運搬などがタンパク質の働きによっお行われるこずを瀺し遺䌝子を基に぀ くられるタンパク質がヒトの生呜珟象を支えおいるこずを理解させるこずが考えられる。 その際DNA の塩基配列によっお぀くられるタンパク質のアミノ酞配列が決たるこず に觊れる。  芖芚に぀いおは県 め の基本的な構造及び県 め で受容した光の情報が脳に䌝えられお芖芚が 生じるこずを理解させる。䟋えば盲斑や近点を怜出する実隓を行い県 め の構造ず関連付 けお理解させるこずなどが考えられる。たた錯芖の実隓などを通しお県 め で受容した光 の情報が脳で凊理されるこずによっお芖芚が生じるこずを芋いださせるこずなどが考えら れる。その際䜓内時蚈が光の刺激によっお調節され睡眠などのヒトの行動に関係する こずに぀いおも觊れる。  血糖濃床の調節に぀いおは膵 すい 臓から分泌されるホルモンの䜜甚により血糖濃床が調節 される仕組みを理解させる。䟋えば食事埌の経過時間ごずの血糖濃床むンスリン量 グルカゎン量の倉化を瀺した衚やグラフなどの資料を分析しお解釈し血糖濃床がホルモ ンによっおどのように調節されおいるかを説明させるこずなどが考えられる。その際む ンスリンの分泌䞍足などにより糖尿病が発症するこずに぀いおも觊れる。  免疫に぀いおは抗䜓による生䜓防埡の抂芁を理解させる。䟋えばワクチンによる免 疫の仕組みに぀いお文献や情報通信ネットワヌクなどを掻甚しお科孊的に考察・発衚 させるこずなどが考えられる。なおアレルギヌに぀いおは花粉症などを取り䞊げるこ ずが考えられる。  これらの指導に圓たっおはヒトの生呜珟象を矅列的に扱うのではなく人間生掻ず関 連付けお理解させヒトの生呜珟象に぀いおの興味・関心を高めるこずが倧切である。た たヒトの生呜珟象に぀いおの芳察実隓などに圓たっおは倫理的な問題に぀いお配慮 しながら適切な蚈画を立おるように留意する。 ㋑ 埮生物ずその利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 7 自然ず人間」で埮生物の働きを調べ怍物動物及び埮 生物を栄逊の面から盞互に関連付けお捉えるずずもに自然界ではこれらの生物が぀り 合いを保っお生掻しおいるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは生態系での物質埪環における埮生物の働き発酵食品や医薬品ぞの埮生物の 利甚に぀いおの芳察実隓などを行い埮生物の働きを人間生掻ず関連付けお理解させる こずがねらいである。  
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39  科孊ず 人間生掻  生態系での物質埪環における埮生物の働きに぀いおは炭玠や窒玠の埪環の抂芁ずそれ に関わる埮生物の圹割を取り䞊げる。その際様々な埮生物の存圚に぀いおも觊れるこず が考えられる。物質埪環における埮生物の働きに関連しお䟋えばシアノバクテリアな どの现菌や菌類を芳察し现胞の圢や倧きさなどの特城を芋いださせるこずなどが考えら れる。たたマメ科怍物の根粒を芳察し怍物ず根粒菌の働きずの関係を理解させるずず もに埮生物が窒玠などの物質埪環に関わっおいるこずを理解させるこずが考えられる。 さらに土壌䞭や氎䞭の埮生物が有機物を分解する実隓を通しお埮生物が氎の浄化など に利甚され人間生掻の圹に立っおいるこずを理解させるこずも考えられる。  発酵食品や医薬品ぞの埮生物の利甚に぀いおは酵母が食品の補造に利甚されおいるこ ずやカビが医薬品の補造に利甚されおいるこずを取り䞊げるこずなどが考えられる。そ の際埮生物の発芋に関する歎史的な研究にも觊れるこずが考えられる。発酵食品ぞの埮 生物の利甚に関連しお䟋えばアルコヌル発酵の実隓を行い発酵させる枩床を倉化さ せその結果を分析しお解釈し発酵ず枩床ずの関係を説明させるこずなどが考えられる。 たた発酵食品の䟋を挙げ䜿われる埮生物原材料生成物などを比范し共通点ず盞 違点を芋いだしお衚珟させるこずなどが考えられる。さらに腞内现菌ず健康ずの関係 や埮生物が医薬品の補造に䜿われる䟋に぀いお文献や情報通信ネットワヌクなどを掻 甚しお科孊的に考察させ発衚させるこずなどが考えられる。  これらの指導に圓たっおは埮生物が人間生掻に圹立っおいるこずを理解させ埮生物 に぀いおの興味・関心を高めるこずが倧切である。たた埮生物に぀いおの芳察実隓に 圓たっおは結果が出るたでに時間がかかるものもあるので適切な孊習蚈画を立おるよ うに留意するこずが必芁である。  宇宙や地球の科孊  ㋐ 倪陜ず地球     倩䜓に関する芳察実隓などを行い倪陜などの身近に芋られる倩䜓の運動や 倪陜の攟射゚ネルギヌに぀いお人間生掻ず関連付けお理解するこず。  ㋑ 自然景芳ず自然灜害     自然景芳ず自然灜害に関する芳察実隓などを行い身近な自然景芳の成り立 ちず自然灜害に぀いお人間生掻ず関連付けお理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは倪陜や月が地球の倧気や海掋人間生掻に及がす圱響を扱う こず。 「倩䜓の運動」に぀いおは倪陜ず地球月の運動を朮汐 せき ず定性的に関連付け お扱うこず。 「倪陜の攟射゚ネルギヌ」に぀いおは倪陜攟射の受熱量の違いを倧気 の運動ず関連付けお扱うこず。たたその利甚に぀いおも觊れるこず。㋑に぀いおは 地域の自然景芳ずその倉化自然灜害を地域の地質や地圢気候などの特性や地球内 郚の゚ネルギヌによる倉動ず関連付けお扱うこず。 「身近な自然景芳の成り立ち」に
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40 第章 理科の 各科目 ぀いおは身近な地域の自然景芳が長い時間の䞭で倉化しおできたこずを扱うこず。 「自然灜害」に぀いおは流氎の䜜甚や土石流などの䜜甚地震や火山掻動によっお 発生する灜害を扱うこず。たた防灜にも觊れるこず。  ここでは宇宙や地球の科孊に぀いお問題を芋いだし芋通しをもっお芳察実隓など を行い倪陜ず地球又は自然景芳ず自然灜害に぀いお人間生掻ず関連付けお理解させる ずずもに科孊的に考察し衚珟できるようにするこずが䞻なねらいである。 ㋐ 倪陜ず地球に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で身近な倩䜓の芳察を通しお地球の運動 倪陜や惑星恒星の特城及び月や金星の運動ず芋え方倪陜系や恒星など宇宙に぀いお孊 習しおいる。  ここでは倪陜や月が地球の倧気や海掋に及がす圱響に぀いおの芳察実隓などを行い 身近な倩䜓に぀いお人間生掻ず関連付けお理解させるこずがねらいである。  倩䜓の運動に぀いおは倪陜月地球の䜍眮関係の倉化や地球の自転が朮汐 せき に関わっ おいるこずを理解させる。その際海面の昇降倧朮ず小朮を取り䞊げる。たた倩䜓の 運動を朮汐 せき ず関連付ける際には起朮力を定性的に取り䞊げる。䟋えば海面の埮速床撮 圱などで埗られた映像や画像から干朮や満朮を芋いださせたり朮汐 せき に関する芳枬資料な どを基にしお干満のおおよその呚期を芋いださせたりするこずが考えられる。  倪陜の攟射゚ネルギヌに぀いおはその特城及び倪陜攟射の地球衚面における受熱量の 緯床による違いが倧気の運動に圱響を䞎えるこずなどを理解させる。その際地球芏暡の 倧気の流れず高気圧・䜎気圧や台颚ずの関係気象灜害に぀いお取り䞊げる。䟋えば倩 䜓望遠鏡や倪陜芳枬衛星で埗られる画像資料などを甚いお倪陜の掻動に぀いお調べさせ るこずが考えられる。たた倧気の運動に関する資料を情報通信ネットワヌクなどで入手 しお北半球の高局の颚の様子や海面気圧分垃の季節倉化台颚の発生地点分垃に぀いお の特城を芋いださせるこずが考えられる。倪陜攟射の利甚䟋ずしおは倪陜光発電などが 考えられる。  これらの指導に圓たっおは倩䜓の運動や倪陜の攟射゚ネルギヌが人間生掻ず深く関わ っおいるこずを理解させ倩䜓に぀いおの興味・関心を高めるこずが倧切である。たた 倩䜓に぀いおは生埒が芳察や調査をするこずが難しいものも含たれるため芳枬資料な どを基にした実習も倧切である。 ㋑ 自然景芳ず自然灜害に぀いお  䞭孊校では第分野「 2 倧地の成り立ちず倉化」で倧地の倉化火山や地震など の掻動ずそれらがもたらす灜害に぀いお 「 4 気象ずその倉化」で日本の気象の特城 ずそれがもたらす灜害に぀いお 「 7 自然ず人間」で地域の自然灜害に぀いお孊習し おいる。  ここでは自然景芳ず自然灜害に関する芳察実隓などを行い身近な地域の自然景芳 を぀くりだした諞䜜甚ずそこに朜圚する自然灜害の危険性に぀いお人間生掻ず関連付け お理解させるこずがねらいである。
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41  科孊ず 人間生掻  身近な自然景芳の成り立ちに぀いおは地殻倉動などの倧地の起䌏を倧きくする䜜甚ず 颚化土石流流氎などの倧地を平坊にする䜜甚が関わっおいるこずを理解させる。その 際自然景芳が長倧な時間の䞭で圢成されおいるこずを扱う。自然景芳の成り立ちに関わ った䜜甚の皮類やその順序は地域によっお倧きく異なるので地域ごずの地質や地圢気 候などの特性や火山や地震などの地球内郚の゚ネルギヌによる倉動に着目しおそれらの 歎史ずしお身近な自然景芳の成り立ちを理解させる。䟋えば身近な地域の代衚的な地圢 や地質に関する自然景芳の野倖芳察衛星写真や空䞭写真の立䜓衚瀺による地圢の芳察 地質の分垃図を掻甚した地域の調査断局や耶 しゅう 曲のモデル実隓降氎による地圢倉化のモ デル実隓火山噎火のモデル実隓などが考えられる。たた身近な自然景芳が人間生掻に もたらした恵みに぀いお取り䞊げるこずも考えられる。  自然灜害に぀いおは流氎の䜜甚土石流や斜面厩壊などの䜜甚地震や接波火山掻 動によっお発生する灜害を取り䞊げ地質や地圢気候などの特性の芖点も加えお身近 な地域に朜圚する自然灜害の危険性を理解させそれに察する防灜に぀いおも觊れる。そ の際平野郚では地理情報システムGISを掻甚した浞氎域の掚定や液状化珟象のモデ ル実隓山間・山麓郚では土石流のモデル実隓火山地垯では資料などを基にした身近な 火山の掻動史の調査郜垂郚では高局ビルの長呚期地震動のモデル実隓などが考えられる。 なお研究機関等が公開する情報や映像などを掻甚するこずも考えられる。  これらの指導に圓たっおは身近な自然景芳の成り立ちずそこから掚定される地域に朜 む自然灜害の危険性に぀いお理解させ自然景芳に぀いおの興味・関心を高めるずずもに 自然灜害に぀いおの認識を深めるこずが倧切である。たた野倖芳察や調査を行う際には 安党に十分配慮し蚈画的に実斜する。なお孊習で扱った地域の自然灜害の危険性に぀ いおは居䜏者ぞの配慮に留意する。  なお孊習指導芁領の「 内容の取扱い 1 ゚」には 「 2 人間生掻の䞭の科孊」に 関しお䞋蚘の取扱いが瀺されおおりこれに配慮するものずする。 内容の取扱い  内容の 2 のアの  から  たでに぀いおは生埒の実態等を考慮しそれぞれ㋐ 又は㋑のいずれかを遞択しお扱うこず。  内容の「 2 人間生掻の䞭の科孊」の䞭項目  から  たでを扱い生埒の興味・関心 や地域の特性などを考慮しそれぞれの小項目㋐又は㋑のいずれかを遞択しお扱うこずを 瀺しおいる。 3  これからの科孊ず人間生掻  自然ず人間生掻ずの関わり及び科孊技術ず人間生掻ずの関わりに぀いおの孊習を螏 たえお課題を蚭定し探究するこずで次の事項を身に付けるこずができるよう指導
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42 第章 理科の 各科目 する。 ア これからの科孊ず人間生掻ずの関わり方に぀いお認識を深めるこず。 む これからの科孊ず人間生掻ずの関わり方に぀いお科孊的に考察し衚珟するこず。 内容の取扱い  内容の 3 に぀いおは 2 で孊習した内容を螏たえ生埒の興味・関心等に応じお 自然や科孊技術に関連した課題を蚭定し考察させるこず。  䞭孊校では第分野「 7 科孊技術ず人間」で様々な物質ずその利甚科孊技術の発 展自然環境の保党ず科孊技術の利甚に぀いおたた第分野「 7 自然ず人間」で自 然界の぀り合い自然環境の保党ず科孊技術の利甚に぀いお孊習しおいる。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ自然ず人間生掻ずの関わり及び科孊技術ず人 間生掻ずの関わりに぀いおの孊習を螏たえお課題を蚭定し探究するこずでこれからの 科孊ず人間生掻ずの関わり方に぀いお認識を深めさせるずずもに思考力刀断力衚珟 力等を育成するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおはこれからの科孊ず人間生掻ずの関 わり方に぀いお科孊的に考察し衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポヌト の䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。  このようなねらいを達成するため 「 2 人間生掻の䞭の科孊」で孊習した内容を螏た え生埒の興味・関心孊校や地域の実態等に応じお自然や科孊技術ず人間生掻ずの関 わりに぀いお生埒が課題を蚭定し自ら調べ考察しそれらに぀いお報告曞にたずめ たり発衚を行ったりさせる。その際数名のグルヌプで協働的に取り組むこずも考えられ る。このような掻動を通しお自然環境の保党を図りながら持続可胜な瀟䌚を築いおいく こずのできる科孊技術の圚り方を考えさせ科孊に察しお生涯にわたっお興味・関心をも ち続けるこずができるようにするこずが倧切である。その際科孊技術の発展が人間生掻 に貢献しおきただけでなく自然環境に察しお様々な圱響を䞎えおいるこずに぀いおも觊 れるこずが考えられる。   「 2 人間生掻の䞭の科孊」で孊習した個々の内容に関する課題や耇数の領域を暪断 した課題も考えられる。課題の䟋ずしおは次のようなものが考えられる。 ・光通信の特城ずその利甚 ・熱機関の特城ずその利甚 ・特定の機胜をもった繊維材料の利甚 ・ごみ凊理技術の開発ずごみの再資源化 ・食品の皮類ず血糖濃床ずの関係 ・生掻リズムず䜓内時蚈ずの関係 ・環境浄化のための埮生物の効果的な利甚 ・地域の自然環境を生かした再生可胜゚ネルギヌの利甚 ・地域の自然灜害ず防灜
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43  科孊ず 人間生掻 ・地域の自然景芳ずその利甚 ・人工衛星による地球衚面の探査ずその情報の利甚 ・新゚ネルギヌの開発や゚ネルギヌの有効利甚に関する技術開発 ・食品保存のための化孊物質の利甚や発酵の利甚 ・地䞋資源の利甚 ・倪陜攟射の利甚  なお孊習指導芁領の「 内容の取扱い 1 オ」には 「 3 これからの科孊ず人間生 掻」に関しお䞋蚘の取扱いが瀺されおおりこれに配慮するものずする。 内容の取扱い  内容の 3 に぀いおは 2 の孊習を螏たえ課題を蚭定し考察させ報告曞を䜜成 させたり発衚を行う機䌚を蚭けたりするこず。  内容の「 3 これからの科孊ず人間生掻」を指導する際 「 2 人間生掻の䞭の科孊」 の孊習を螏たえた䞊で孊習した内容に関連する課題を蚭定しお人間生掻ずの関わりに぀ いお考察させ結果を報告曞にたずめさせたり発衚させたりするこずを瀺しおいる。その 際情報の収集・怜玢結果の集蚈・凊理発衚などにコンピュヌタや情報通信ネットワ ヌクなどを積極的か぀適切に掻甚するこずが倧切である。なお情報の収集・怜玢を行う 堎合には情報源や情報の信頌床に぀いお怜蚎を加え匕甚の際には匕甚郚分ず出兞を明 確にするよう指導する。  
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44 第章 理科の 各科目  内容の取扱い  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 䞭孊校理科ずの関連を十分考慮するずずもに科孊ず人間生掻ずの関わりに぀い お理解させ芳察実隓などを䞭心に扱い自然や科孊技術に察する興味・関心を 高めるようにするこず。 む この科目で育成を目指す資質・胜力を育むため芳察実隓などを行い探究の 過皋を螏たえた孊習掻動を行うようにするこず。その際孊習内容の特質に応じお 課題の把握課題の远究課題の解決における探究の方法を習埗させるようにする こず。 り 内容の 1 に぀いおはこの科目の導入ずしお䜍眮付け身近な事䟋を基に科孊 技術に察する興味・関心を高めるよう展開するこず。 ゚ 内容の 2 のアの  から  たでに぀いおは生埒の実態等を考慮しそれぞれ ㋐又は㋑のいずれかを遞択しお扱うこず。 オ 内容の 3 に぀いおは 2 の孊習を螏たえ課題を蚭定し考察させ報告曞を䜜 成させたり発衚を行う機䌚を蚭けたりするこず。  アに぀いおは䞭孊校理科ずの内容の継続性を考慮するずずもに内容の「 1 科孊技 術の発展」から「 3 これからの科孊ず人間生掻」たでの事項に぀いお具䜓的な䟋を取り 䞊げお芳察実隓などを䞭心に扱いながら自然や科孊技術に関する興味・関心を高め させるこずを瀺しおいる。  むに぀いおは探究の過皋を螏たえた孊習掻動ずしお自然の事物・珟象ぞの気付きか ら課題を蚭定する「課題の把握」 仮説を蚭定し怜蚌蚈画を立案し芳察実隓などを実 斜し結果を凊理する「課題の远究」 考察したり掚論したりしたこずを衚珟する「課題の 解決」が考えられる。その際情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画デヌタの分析・解 釈などの探究の方法を孊習内容の特質に応じお適宜習埗させるこずを瀺しおいる。  りからオに぀いおは内容の 1 から 3 たでの内容の取扱いや孊習の䜍眮付けを瀺しお おり各内容の解説の末尟に瀺しおいる。  
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45  物理基瀎  性栌   「物理基瀎」は䞭孊校たでに孊習した内容を基瀎ずしお日垞生掻や瀟䌚ずの関連を 図りながら物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通 しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜 力を育成する科目である。   「物理基瀎」の特城は物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに関わる基瀎的な内容を扱い 日垞生掻や瀟䌚ずの関連を図りながら物理孊が科孊技術に果たす圹割などに぀いおの認 識を深めさせ科孊的に探究する力ず態床を育成するこずである。   「物理基瀎」はこのような特城をもった科目であるので生埒に身の回りの事物・珟 象に関心をもたせ䞻䜓的に関わらせる䞭で科孊的に探究するために必芁な資質・胜力 を育成するこずが倧切である。たた日垞生掻や瀟䌚で掻甚されおいる具䜓的な事䟋を取 り䞊げお 物理孊の果たす圹割を理解させ 物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに察する興味・ 関心を高めさせるように配慮するこずが必芁である。   「物理基瀎」の内容は䞭孊校理科ずの関連を考慮し物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌ に぀いおの理解を深め日垞生掻や瀟䌚ずの関連を図るこずができるように 「 1 物䜓 の運動ず゚ネルギヌ」及び「 2 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚」の倧項目から構成 されおいる。今回の改蚂では芳察実隓の䞀局の充実を図るために幟぀かの小項目に ぀いお実隓などを行うこずを明瀺した。なお今回の改蚂でも 1 の䞭に物理量の枬 定ず衚し方や分析の手法などを扱う項目ずしお「 1 ア  ㋐ 物理量の枬定ず扱い方」を 2 の䞭に物理孊が掻甚されおいる具䜓的な事䟋を扱う項目ずしお「 2 ア  物理孊が 拓 ひら く䞖界」を匕き続き蚭けおいる。  この「物理基瀎」の履修によっお身近な物理珟象ず様々な゚ネルギヌに関する基本的 な抂念や原理・法則を理解させ科孊的に探究する力を育成するずずもに物理孊ず日垞 生掻や瀟䌚ずの関わりを考えるこずができるようにするこずが倧切である。 第節 物理基瀎
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46 第章 理科の 各科目  目暙  物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しを もっお芳察実隓を行うこずなどを通しお物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌを科孊的 に探究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 日垞生掻や瀟䌚ずの関連を図りながら物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに぀いお 理解するずずもに科孊的に探究するために必芁な芳察実隓などに関する基本的 な技胜を身に付けるようにする。 2 芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに䞻䜓的に関わり科孊的に探究しようずする態 床を逊う。   「物理基瀎」の目暙は高等孊校理科の目暙を受けお瀺しおいるものであり日垞生掻 や瀟䌚ずの関連を図りながら物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに関わり理科の芋方・考 え方を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するた めに必芁な資質・胜力を育成するこずである。   「物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌに関わり」ずあるのは物䜓の運動ず様々な゚ネルギ ヌぞの関心を高め自ら課題を蚭定しようずする動機付けずするこずを瀺しおいる。   「理科の芋方・考え方を働かせ」ずあるのは 「自然の事物・珟象を質的・量的な関係 や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范したり関係付けたりするなど の科孊的に探究する方法を甚いお考える」ずいう「理科の芋方・考え方」を働かせるこず を瀺しおいる。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌ を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずある のは探究の過皋を通しお物䜓の運動ず様々な゚ネルギヌを科孊的に探究するために必 芁な資質・胜力を育成する必芁があるこずを瀺しおいる。このうち 「芋通しをもっお芳 察実隓を行うこず」ずは芳察実隓などを行う際䜕のために行うかどのような結 果になるかを考えさせるなど予想したり仮説を立おたりしおそれを怜蚌するための芳察 実隓を行わせるこずを意味する。さらに広く理科の孊習党般においおも生埒が芋通し をもっお孊習を進め孊習の結果䜕が獲埗され䜕が分かるようになったかをはっきり させ䞀連の孊習を自分のものになるようにするこずが重芁である。このようなこずから 「芋通しをもっお」ずいうこずを匷調しおいる。埓前の「目的意識をもっお」に比べ幅 広く様々な堎面で掻甚するこずをより明確にした衚珟ずなっおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは日垞生掻や瀟䌚ずの関連を図りながら物䜓の運動ず 様々な゚ネルギヌに぀いおの芳察実隓などを行うこずを通しお物䜓の運動ず様々な゚ ネルギヌに関する基本的な抂念や原理・法則の理解を図るずずもに科孊的に探究するた
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47  物理基瀎 めに必芁な芳察実隓などに関する基本的な技胜を身に付けさせるこずが重芁である。物 理孊の基本ずなる抂念や原理・法則は抜象化された圢で䞎えられおいるが重芁なこずは それらを単に蚘憶するこずではなくそれらを理解し掻甚する力を身に付けるこずである。 そのためには幟぀かの事象が同䞀の抂念によっお説明したり抂念や原理・法則を新し い事象の解釈に応甚したりする掻動を行うこずが重芁である。 「物理基瀎」は日垞生掻 や瀟䌚を支える科孊技術ず結び付いおおり科孊が倧きく発達した珟代瀟䌚においお環 境保党に配慮し぀぀安党か぀快適に生掻するために欠かせないものであるこずを実感を もっお理解させるこずが倧切である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは物䜓の運動ず様々な゚ネル ギヌを察象に探究の過皋を通しお情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画実隓による 怜蚌実隓デヌタの分析・解釈法則性の導出などの探究の方法を習埗させるずずもに 報告曞を䜜成させたり発衚させたりしお科孊的に探究する力を育おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは物䜓の運動ず様々な゚ネル ギヌに察しお䞻䜓的に関わりそれらに察する気付きから課題を蚭定し解決しようずする 態床など科孊的に探究しようずする態床を逊うこずが重芁である。  
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48 第章 理科の 各科目  内容ずその範囲皋床  以䞋に瀺す内容はアずしお知識及び技胜むずしお思考力刀断力衚珟力等を身に 付けるよう指導するこずを瀺しおいる。なお 孊びに向かう力 人間性等に぀いおは 「物 理基瀎」の目暙の 3 を適甚する。 1  物䜓の運動ず゚ネルギヌ  日垞に起こる物䜓の運動に぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ア 物䜓の運動ず゚ネルギヌを日垞生掻や瀟䌚ず関連付けながら次のこずを理解す るずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付けるこず。 む 物䜓の運動ず゚ネルギヌに぀いお芳察実隓などを通しお探究し運動の衚し 方様々な力ずその働き力孊的゚ネルギヌにおける芏則性や関係性を芋いだしお 衚珟するこず。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ日垞に起こる物䜓の運動に぀いおの芳察実 隓などを通しお物䜓の運動ず゚ネルギヌを日垞生掻や瀟䌚ず関連付けながら理解させる ずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付けさせ思考力刀断力衚珟 力等を育成するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは物䜓の運動ず゚ネルギヌに぀いお 芳察実隓など通しお探究し運動の衚し方様々な力ずその働き力孊的゚ネルギヌに おける芏則性や関係性を芋いだしお衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポ ヌトの䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。  運動の衚し方  ㋐ 物理量の枬定ず扱い方    身近な物理珟象に぀いお物理量の枬定ず衚し方分析の手法を理解するこず。  ㋑ 運動の衚し方    物䜓の運動の衚し方に぀いお盎線運動を䞭心に理解するこず。  ㋒ 盎線運動の加速床     速床が倉化する物䜓の盎線運動に関する実隓などを行い速床ず時間ずの関係 を芋いだしお理解するずずもに 物䜓が盎線運動する堎合の加速床を理解するこず。 内容の取扱い  内容の 1 のアの  の㋐に぀いおはこの科目の孊習党䜓に通じる手法などを扱う こず。
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49  物理基瀎  ここでは運動の衚し方に぀いおの芳察実隓などを通しお物理量の枬定ず扱い方 運動の衚し方盎線運動の加速床に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身 に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 物理量の枬定ず扱い方に぀いお  ここでは物理量の枬定ず衚し方分析の手法を身近な物理珟象の解析を通しお理解 させるこずがねらいである。  䟋えば人の歩行運動や斜面に沿っお䞋降する物䜓の運動などに぀いお時間や䜍眮を枬 定したり身の回りの物䜓の䜓積や質量を枬定しお密床を求めたりするこずなどを通しお 枬定誀差や実隓の粟床有効数字などを考慮した基本的なデヌタの扱いや近䌌の考え方 衚やグラフによるデヌタ敎理の方法を理解させるこずが考えられる。衚やグラフの䜜成に 圓たっおは物理量の関係に着目させるこずが倧切である。  なおここでの孊習内容は 「物理基瀎」の孊習党䜓に通じる手法であり各項目の䞭 でそれぞれの内容に合わせお取り扱うこずも考えられる。その際孊習の進展に応じお 物理量の枬定ず衚し方や分析の手法に぀いおの理解を深めさせおいくこずに留意する。 ㋑ 運動の衚し方に぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で物䜓の運動の速さず向きに぀いお 孊習しおいる。  ここでは倉䜍や速床などの物䜓の運動の基本的な衚し方に぀いお盎線運動を䞭心に 理解させるこずがねらいである。  䟋えば物䜓の運動に関する物理量を枬定しその運動を䜍眮時間のグラフや速床 時間のグラフで衚す方法などを扱う。たた同䞀盎線䞊で等速盎線運動をしおいる物䜓に ぀いおの合成速床や盞察速床も扱う。  自転車や電車などの身近な乗り物の運動に぀いお䜍眮時間のグラフ速床時間の グラフなどを䜜成し盎線運動の特性を理解させるこずが考えられる。グラフの䜜成に圓 たっおは人工衛星からの信号を甚いお䜍眮を決定する衛星枬䜍システムの䜍眮情報やビ デオカメラなどの撮圱装眮の映像や画像などを掻甚するこずも考えられる。 ㋒ 盎線運動の加速床に぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で力が働く運動では運動の向きや時 間の経過に䌎っお物䜓の速さが倉わるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは物䜓が盎線運動する堎合の加速床を理解させるこずがねらいである。  䟋えば斜面に沿っお䞋降する台車など速床が倉化する物䜓の運動に぀いお調べる実 隓を行い埗られたデヌタからグラフを䜜成し速床ず時間ずの関係を芋いだしお理解し 加速床を理解させるこずが考えられる。  たた運動の蚘録に圓たっおは蚘録タむマヌを甚いるほかにセンサやビデオカメラ などを掻甚するこずが考えられる。  さらに䟋えば電車や゚レベヌタヌなど身近な乗り物や斜面に沿っお䞊昇しお䞋降 する台車などの盎線的な加速床運動の様子を調べ速床や加速床に぀いおの理解を深めさ せるこずが考えられる。その際個人で速床時間のグラフなどを予想した䞊でグルヌ
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50 第章 理科の 各科目 プで話し合わせるこずも考えられる。  様々な力ずその働き  ㋐ 様々な力    物䜓に様々な力が働くこずを理解するこず。  ㋑ 力の぀り合い    物䜓に働く力の぀り合いを理解するこず。  ㋒ 運動の法則     物䜓に䞀定の力を加え続けたずきの運動に関する実隓などを行い物䜓の質量 物䜓に働く力物䜓に生じる加速床の関係を芋いだしお理解するずずもに運動 の䞉法則を理解するこず。  ㋓ 物䜓の萜䞋運動     物䜓が萜䞋する際の運動の特城及び物䜓に働く力ず運動ずの関係に぀いお理解 するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは摩擊力匟性力圧力及び浮力を扱うこず。たた空間を隔 おお働く力にも定性的に觊れるこず。㋑に぀いおは平面内で働く力の぀り合いを䞭 心に扱うこず。㋒に぀いおは盎線運動を䞭心に扱うこず。㋓に぀いおは自由萜䞋 鉛盎投射を扱い氎平投射及び空気抵抗の存圚にも定性的に觊れるこず。  ここでは様々な力ずその働きに぀いおの芳察実隓などを通しお様々な力力の぀ り合い運動の法則物䜓の萜䞋運動に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜 を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいであ る。 ㋐ 様々な力に぀いお  䞭孊校では第分野「(1) 身近な物理珟象」で力の倧きさず向きばねに加える力 の倧きさずばねの䌞び重さず質量の違いなどたた 「 3 電流ずその利甚」で垯電 した物䜓間では空間を隔おお力が働くこず 「 5 運動ず゚ネルギヌ」で氎圧ず浮力に ぀いお第分野「(4) 気象ずその倉化」で圧力や倧気圧に぀いお孊習しおいる。  ここでは䞭孊校での孊習を発展させ物䜓に様々な力が働くこずを理解させるこずが ねらいである。  物䜓に接しお働く力ずしお垂盎抗力静止摩擊力動摩擊力匟性力浮力関連しお 圧力を扱う。その際䟋えばばねばかり滑車ばねなどを甚いお芳察実隓を行う こずが考えられる。  たた空間を隔おお働く力ずしお重力静電気力磁力に぀いお定性的に觊れる。 ㋑ 力の぀り合いに぀いお  䞭孊校では第分野「(1) 身近な物理珟象」で力の぀り合いの条件を 「(5) 運動
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51  物理基瀎 ず゚ネルギヌ」で力の぀り合い力の合成や分解などを孊習しおいる。  ここでは䞭孊校での孊習を発展させ物䜓に働く力の぀り合いに぀いお理解させるこ ずがねらいである。  平面内の力の぀り合いに関連しお力の合成・分解をベクトルで扱う。䟋えば小さな リングに耇数のばねばかりを取り付けいろいろな方向に同時に匕いおリングを静止させ ぀り合いの条件を理解させるこずなどが考えられる。 ㋒ 運動の法則に぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で物䜓に力が働くずきの運動及び力 が働かないずきの運動等速盎線運動に぀いお孊習しおいる。  ここでは䞭孊校での孊習を発展させ盎線運動を䞭心に物䜓に䞀定の力を加え続け たずきの運動に関する実隓などを行い物䜓の質量物䜓に働く力物䜓に生じる加速床 の関係を芋いだしお理解させるずずもに慣性の法則運動の第二法則䜜甚反䜜甚の法 則を理解させるこずがねらいである。  慣性の法則に぀いおは物䜓に働く合力の倧きさがのずきには静止しおいる物䜓は 静止し続け運動をしおいる物䜓は等速盎線運動を続けるこずを理解させる。その際䟋 えば力孊滑走台を甚いた実隓を行うこずが考えられる。  運動の第二法則に぀いおは䟋えば滑らかな氎平面䞊で力孊台車などに䞀定の倧きさ の力を氎平に加え続けたずきの運動に぀いお加える力の倧きさを様々に倉えお加速床を 調べる実隓を行いその結果を分析しお解釈し芏則性を芋いだしお理解させる。たた 䟋えば加える力の倧きさを倉えずに力孊台車におもりを茉せるなどしお質量を様々に倉 えたずきの物䜓の質量ず加速床ずの関係を予想させお実隓を行いその結果を分析しお 解釈し質量の逆数ず加速床が比䟋関係にあるこずを芋いだしお理解させる。その際加 速床の枬定に぀いおは蚘録タむマヌを甚いるほかにセンサやビデオカメラなどを掻甚 するこずが考えられる。  䜜甚反䜜甚の法則に関する実隓ずしお䟋えば台の台車を甚いた抌し合いの実隓を 行うこずが考えられる。  なお運動の法則の指導に圓たっおは生埒が経隓的にもっおいる誀った抂念ずしお 運動をする物䜓には運動の向きに垞に力が働いおいるずいう考えや質量の異なる二぀の 物䜓が互いに力を及がし合うずき質量の小さい物䜓が他の物䜓に及がす力よりも質量 の倧きい物䜓が他の物䜓に及がす力の方が倧きいずいう考えなどがあるこずに留意する。 ㋓ 物䜓の萜䞋運動に぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で斜面に沿った萜䞋運動などに぀い お孊習しおいる。  ここでは物䜓が空䞭を萜䞋する際の運動の特城及び物䜓に働く力ず運動の関係に぀い お理解させるこずがねらいである。  自由萜䞋鉛盎投射などの萜䞋運動を運動の法則の身近な適甚䟋ずしお扱う。䟋えば 蚘録タむマヌやセンサビデオカメラなどを甚いた実隓によっお萜䞋運動は物䜓に重力 が働いおいる結果ずしお鉛盎方向に等加速床運動をしおいるこずを理解させるこずが考
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52 第章 理科の 各科目 えられる。氎平投射に぀いおは氎平方向の運動ず鉛盎方向の運動に分けお考えるこずが できるこずに觊れる。たた空気抵抗の存圚にも定性的に觊れる。その際䟋えば広げ た玙片ず䞞めた玙片の萜䞋の様子を比范するなど身近なものを甚いた簡単な実隓を行う こずが考えられる。  たた空気䞭や氎䞭で抵抗力を受けながら萜䞋する物䜓の速床ず抵抗力ずの関係を調べ させるこずも考えられる。  力孊的゚ネルギヌ  ㋐ 運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌ    運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌに぀いお仕事ず関連付けお理解するこず。  ㋑ 力孊的゚ネルギヌの保存     力孊的゚ネルギヌに関する実隓などを行い力孊的゚ネルギヌ保存の法則を仕 事ず関連付けお理解するこず。 内容の取扱い    の㋐の「䜍眮゚ネルギヌ」に぀いおは重力による䜍眮゚ネルギヌ匟性力に よる䜍眮゚ネルギヌを扱うこず。㋑に぀いおは摩擊や空気抵抗がない堎合は力孊的 ゚ネルギヌが保存されるこずを䞭心に扱うこず。  ここでは力孊的゚ネルギヌに぀いおの芳察実隓などを通しお運動゚ネルギヌず䜍 眮゚ネルギヌ力孊的゚ネルギヌの保存に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技 胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいで ある。 ㋐ 運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌに぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で仕事ず仕事率物䜓のも぀゚ネル ギヌの量は他の物䜓になしうる仕事で枬るこずができるこずなどを孊習しおいる。  ここでは䞭孊校での孊習を発展させ運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌに぀いお仕 事ず関連付けお理解させるこずがねらいである。  運動する物䜓が別の物䜓にする仕事ず関連付けお運動゚ネルギヌの衚し方を扱う。た た重力や匟性力がする仕事ず関連付けお重力による䜍眮゚ネルギヌ匟性力による䜍 眮゚ネルギヌの衚し方を扱う。その際䟋えば等速盎線運動をしおいる物䜓が衝突しお 別の物䜓を移動させる実隓ばねを抌し瞮めたり匕き䌞ばしたりする実隓を行うこずが考 えられる。 ㋑ 力孊的゚ネルギヌの保存に぀いお  䞭孊校では第分野「(5) 運動ず゚ネルギヌ」で力孊的゚ネルギヌの総量が保存さ れるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは䞭孊校での孊習を発展させ力孊的゚ネルギヌに関する実隓などを行い力 孊的゚ネルギヌ保存の法則を仕事ず関連付けお理解させるこずがねらいである。
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53  物理基瀎  物䜓の運動゚ネルギヌず䜍眮゚ネルギヌが盞互に倉換し力孊的゚ネルギヌが保存され るこずを䞭心に扱う。  力孊的゚ネルギヌに関する実隓ずしお䟋えば鉛盎に立おた透明なパむプの䞭を萜䞋 する物䜓に぀いお簡易速床蚈などで速さを枬定する実隓を行い力孊的゚ネルギヌ保存 の法則を重力がする仕事ず関連付けお理解させる。たた単振り子に぀いお最高点ず最 䞋点の高さの差から最䞋点を通過する速さを予想させた䞊で簡易速床蚈などで枬定する 実隓を行うこずも考えられる。  さらに摩擊がある斜面に沿っお䞋降する物䜓の運動を調べお摩擊力がする仕事ず力 孊的゚ネルギヌの倉化ずの関係に぀いお考察させるこずやレヌルなどによっおゞェット コヌスタヌの軌道の暡型を䜜りその軌道䞊における金属球の運動の様子を調べ゚ネル ギヌの移り倉わりに぀いお考察させるこずなどが考えられる。 2  様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚  様々な物理珟象に぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付けるこずが できるよう指導する。 ア 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚を日垞生掻や瀟䌚ず関連付けながら次のこ ずを理解するずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付けるこず。 む 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚に぀いお 芳察 実隓などを通しお探究し 波 熱電気゚ネルギヌずその利甚における芏則性や関係性を芋いだしお衚珟するこ ず。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ様々な物理珟象に぀いおの芳察実隓などを 通しお様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚に぀いお日垞生掻や瀟䌚ず関連付けながら理 解させるずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身に付けさせ思考力刀断 力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利 甚に぀いお芳察実隓などを通しお探究し波熱電気゚ネルギヌずその利甚にお ける芏則性や関係性を芋いだしお衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポヌ トの䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。  なお様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚の指導に圓たっおは物理の原理や法則が 日垞生掻や瀟䌚で利甚されおいる科孊技術の基瀎ずしお掻甚されおいるこずに぀いお実 感をもっお理解させるように留意する。  æ³¢  ㋐ 波の性質    波の性質に぀いお盎線状に䌝わる堎合を䞭心に理解するこず。  ㋑ 音ず振動
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54 第章 理科の 各科目     気柱の共鳎に関する実隓などを行い気柱の共鳎ず音源の振動数を関連付けお 理解するこず。たた匊の振動音波の性質を理解するこず。 内容の取扱い  内容の 2 のアの  の㋐に぀いおは䜜図を甚いる方法を䞭心に扱うこず。たた 定圚波も扱い瞊波や暪波にも觊れるこず。㋑に぀いおは波の反射共振うなり などを扱うこず。  ここでは波に぀いおの芳察実隓などを通しお波の性質音ず振動に぀いお理解さ せそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力 等を育成するこずが䞻なねらいである。その際音に限らず身の回りには倚くの波動珟象 が存圚するこずに気付かせる。 ㋐ 波の性質に぀いお  䞭孊校では第分野「 1 身近な物理珟象」で音の高さや倧きさず発音䜓の振動ず の関係及び音の䌝わる速さなどを孊習し第分野「 2 倧地の成り立ちず倉化」で地 震波の䌝わり方に぀いお孊習しおいる。  ここでは波の基本的な性質に぀いお盎線状に䌝わる堎合を䞭心に理解させるこずが ねらいである。  盎線状に䌝わる波の波長振動数波の䌝わる速さなど基本的な量を扱う。その際䟋 えば波動実隓噚ばねなどを甚いお波が䌝わる様子を芳察するこずが考えられる。たた 波の重ね合わせや独立性固定端ず自由端での反射定圚波定垞波に぀いお波圢の䜜 図を甚いる方法を䞭心に扱う。その際波動実隓噚などを甚いお芳察するこずが考えられ る。さらに瞊波ず暪波の違いにも觊れる。  なお波の䌝わり方を波面の移動ずしお考察するこずは「物理 2 ア  波の䌝わり方」 で扱う。 ㋑ 音ず振動に぀いお  䞭孊校では第分野「 1 身近な物理珟象」で音に぀いお発音䜓の振動振動数 振幅及び音を䌝える物質の存圚などを孊習しおいる。  ここでは気柱の共鳎に関する実隓などを行い気柱の共鳎ず音源の振動数ずを関連付 けお理解させるずずもに匊の振動及び音波の性質を理解させるこずがねらいである。  匊の振動に぀いおは匊の端で反射する波の重ね合わせにより匊には定圚波定垞波 が珟れるこず及び匊の固有振動を扱う。その際䟋えばストロボ装眮などを甚いお匊 の振動を芳察するこずが考えられる。  気柱の共鳎に関する実隓ずしおは䟋えば気柱共鳎管の管口付近に振動数が既知の音 源を近づけたずきに共鳎が起こる気柱の長さを音波の波長ず反射する波を基に予想させ お実隓を行いその結果を分析し芏則性を考察しお衚珟させるこずが考えられる。たた 氎を入れた詊隓管の瞁を吹いたずきの音の振動数をセンサなどで枬定しその振動数ず気
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55  物理基瀎 柱の長さずの関係に぀いお調べる実隓なども考えられる。  音波の性質に぀いおは共振共鳎うなりを扱う。その際䟋えばおんさや䜎呚波 発振噚などを甚いるこずが考えられる。うなりの孊習においおは䟋えば合成波の振動 の圢をコンピュヌタやオシロスコヌプで調べたり波の重ね合わせを䜜図したりするこず などが考えられる。  波がも぀゚ネルギヌに觊れるこずも考えられる。  たた匊を甚いお振動数波の䌝わる速さなどの基本的な量を調べ匊の質量や匵力 ずの関係を調べさせるこずなどが考えられる。  熱  ㋐ 熱ず枩床    熱ず枩床に぀いお原子や分子の熱運動の芳点から理解するこず。  ㋑ 熱の利甚     熱に関する実隓などを行い熱の移動及び熱ず仕事の倉換に぀いお理解するこ ず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは熱珟象を埮芖的に捉え原子や分子の熱運動ず枩床ずの関係 を定性的に扱うこず。たた内郚゚ネルギヌや物質の䞉態にも觊れるこず。㋑に぀い おは熱珟象における䞍可逆性にも觊れるこず。  ここでは熱に぀いおの芳察実隓などを通しお熱ず枩床熱の利甚に぀いお理解さ せそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力 等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 熱ず枩床に぀いお  䞭孊校では第分野「 2 身の回りの物質」で物質の状態倉化を粒子のモデルず関 連付けお孊習しおいる。  ここでは熱ず枩床に぀いお原子や分子の熱運動の芳点から定性的に理解させるこず がねらいである。  熱ず枩床に぀いおは原子や分子の熱運動ず枩床ずの関係を定性的に扱い内郚゚ネル ギヌ物質の䞉態及び関連しお絶察枩床熱力孊枩床に觊れる。その際䟋えばブラ りン運動を芳察するこずやコンピュヌタシミュレヌションを掻甚するこずが考えられる。 ㋑ 熱の利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 2 身の回りの物質」で物質の融解や蒞発 「 7 科孊技術 ず人間」で様々な゚ネルギヌずその倉換熱の䌝わり方などに぀いお孊習しおいる。  ここでは熱に関する実隓などを行い熱の移動及び熱ず仕事の倉換に぀いお理解させ るこずがねらいである。
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56 第章 理科の 各科目  熱の移動に぀いおは高枩の物䜓が倱った熱量ず䜎枩の物䜓が受け取った熱量ずの関係 熱量の保存 熱容量比熱容量比熱及び朜熱を扱う。たた熱膚匵に觊れるこず も考えられる。熱ず仕事の倉換に぀いおは䟋えばゞュヌルの歎史的な実隓などを取り 䞊げるこずが考えられる。たた熱珟象における䞍可逆性にも觊れる。  熱に関する実隓ずしおは䟋えば氎熱量蚈を甚いお金属塊の比熱容量を求める実隓を 行い熱の移動に぀いお考察させるこずが考えられる。さらに異なる金属塊に぀いお 比熱容量の倧小関係を予想させた䞊で同様の実隓を行うこずも考えられる。  たた熱ず仕事の倉換に぀いおは䟋えばある高さから床に䜕床も萜䞋させた物䜓の 枩床䞊昇を調べる実隓や急激な圧瞮による枩床䞊昇の芳察を行うこずが考えられる。そ の際個人でこれらの珟象に぀いお定性的に考察させた䞊でグルヌプでの話合いを通し お考えをたずめお衚珟させるこずも考えられる。  なおボむルの法則やシャルルの法則を含めた理想気䜓の状態方皋匏熱力孊第䞀法則 の理想気䜓ぞの適甚に぀いおは 「物理 1 ア  気䜓分子の運動」で扱う。  電気  ㋐ 物質ず電気抵抗     電気抵抗に関する実隓などを行い同じ物質からなる導䜓でも長さや断面積に よっお電気抵抗が異なるこずを芋いだしお理解するこず。たた物質によっお抵 抗率が異なるこずを理解するこず。  ㋑ 電気の利甚    発電送電及び電気の利甚に぀いお基本的な仕組みを理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは金属䞭の電流が自由電子の流れによるこずも扱うこず。たた 半導䜓や絶瞁䜓があるこずにも觊れるこず。㋑に぀いおは亀流の盎流ぞの倉換や電 磁波の利甚にも觊れるこず。  ここでは電気に぀いおの芳察実隓などを通しお物質ず電気抵抗電気の利甚に぀ いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断 力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 物質ず電気抵抗に぀いお  䞭孊校では第分野「 3 電流ずその利甚」で物質の皮類によっお抵抗の倀が異な るこず電流が電子の流れであるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは電気抵抗に関する実隓などを行い同じ物質からなる導䜓でも長さや断面積 によっお電気抵抗が異なるこずを芋いだしお理解させるずずもに物質の皮類によっお抵 抗率が異なるこずを理解させるこずがねらいである。  金属線の抵抗抵抗率を扱い金属䞭の電流が自由電子の流れによるこずも扱う。たた
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57  物理基瀎 物質は電気的性質によっお導䜓半導䜓絶瞁䜓ず倧きく区分できるこずにも觊れる。  電気抵抗に関する実隓ずしおは䟋えばニクロム線などの導䜓の電気抵抗ず導䜓の長 さ及び断面積ずの関係に぀いお仮説を蚭定した䞊でそれを怜蚌する実隓を蚈画しお実行 しその結果から芏則性を芋いだしお理解させるこずが考えられる。  抵抗率に぀いおは䟋えば長さ断面積が等しく材質の異なる金属線の抵抗を調べる 実隓を通しお抵抗率を比范させるこずが考えられる。その際実際に䜿われおいる送電 ケヌブルの材質や構造に぀いお調べさせるこずも考えられる。電気抵抗の枬定に圓たっお はマルチメヌタヌテスタヌなどを甚いお簡易に行わせるこずも考えられる。  なお物質の抵抗率の枩床倉化半導䜓のpn 接合それを含んだ回路及びキルヒホッ フの法則に぀いおは 「物理 3 ア  ㋓ 電気回路」で孊習する。 ㋑ 電気の利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 3 電流ずその利甚」でコむルや磁石を動かすこずにより電 流が埗られるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは発電ず送電及び日垞生掻での電気の利甚に぀いお基本的な仕組みを理解さ せるこずがねらいである。  発電ず送電に぀いおは発電所の倚くは発電に亀流発電機を甚いおいるこず発電機で 発生させた亀流を倉圧しお送電しおいるこずを理解させ送電線での発熱にも觊れる。そ の際䟋えば倉圧噚を甚いおコむルの巻数ず電圧の倧きさずの関係を調べ芏則性を考 察しお衚珟させるこずなどが考えられる。たた䟋えば電気抵抗の倀が等しい耇数の抵 抗を手回し発電機に盎列に぀ないだ堎合ず䞊列に぀ないだ堎合に぀いお回したずきの手 ごたえが異なる理由を考察しお衚珟させるこずも考えられる。倪陜光発電では盎流を発生 させおいるこずや家庭で甚いられる電気噚具には亀流を倉圧したり盎流に倉換したりし お甚いおいるものが倚いこずに觊れる。関連しお蓄電池の利甚に觊れるこずも考えられる。 たた電磁波が珟代の瀟䌚生掻に利甚されおいるこずに觊れる。  ゚ネルギヌずその利甚  ㋐ ゚ネルギヌずその利甚     人類が利甚可胜な氎力化石燃料原子力倪陜光などを源ずする゚ネルギヌ の特性や利甚などに぀いお物理孊的な芳点から理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは電気゚ネルギヌぞの倉換を䞭心に扱うこず。 「原子力」に぀い おは栞分裂によっお゚ネルギヌが発生しおいるこずに觊れるこず。関連しお攟射線 の皮類ず性質攟射性物質の基本的な性質及び原子力の利甚ずその課題にも觊れるこ ず。  ここでは゚ネルギヌずその利甚に぀いお物理孊的な偎面から理解させるずずもに思 考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。
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58 第章 理科の 各科目 ㋐ ゚ネルギヌずその利甚に぀いお  䞭孊校では第分野「 7 科孊技術ず人間」で様々な゚ネルギヌ資源の利甚ず開発 及び環境保党に぀いおたた「(3) 電流ずその利甚」で攟射線ずその利甚に぀いお孊習 しおいる。  ここでは人類が利甚可胜な氎力化石燃料原子力倪陜光颚力などを源ずする゚ ネルギヌの特性や利甚などに぀いお物理孊的な偎面から理解させるこずがねらいである。  ゚ネルギヌの利甚に぀いおは電気゚ネルギヌぞの倉換を䞭心に扱う。䟋えば様々な゚ ネルギヌ資源に぀いおは゚ネルギヌ倉換の仕組みや発電量を調べさせるこずなどが考え られる。原子力に぀いおは栞分裂によっお゚ネルギヌが発生しおいるこずに定性的に觊 れる。たた栞融合の゚ネルギヌ倪陜などの恒星の゚ネルギヌ源に觊れるこずも考えら れる。  α線β線γ線䞭性子線などの攟射線の性質攟射性物質に関する半枛期などの基 本的な性質攟射線に関する単䜍に觊れる。その際䟋えば霧箱や攟射線枬定噚を甚い た攟射線の芳察枬定などを行うこずが考えられる。攟射線及び原子力の利甚ずその課題 にも觊れる。その際攟射線がその性質に応じお医療工業蟲業などで利甚されおい るこずに觊れ原子力の安党性の確保攟射性廃棄物の凊理廃炉等に関する課題にも觊 れる。たた原子力発電所などの事故を䟋に環境䞭に拡散した攟射性物質の動態に觊れ るこずも考えられる。  なお東日本倧震灜以降瀟䌚においお攟射線に察する䞍安が生じたり関心が高た ったりする䞭攟射線に぀いお科孊的に理解するこずが重芁であり攟射線に関する孊習 を通しお生埒が自ら思考し刀断する力を逊うこずが倧切である。その際䟋えば理 科の他の科目や他教科等ずの関連を図り孊習を展開しおいくこずも考えられる。  物理孊が拓 ひら く䞖界  ㋐ 物理孊が拓 ひら く䞖界     この科目で孊んだ事柄が日垞生掻や瀟䌚を支えおいる科孊技術ず結び付いお いるこずを理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは日垞生掻や瀟䌚で利甚されおいる科孊技術の具䜓的事䟋を取 り䞊げるこず。  ここでは 「物理基瀎」で孊んだ事柄が日垞生掻やそれを支えおいる科孊技術ず結び 付いおいるこずを理解させるこずが䞻なねらいである。 ㋐ 物理孊が拓 ひら く䞖界に぀いお  䞭孊校では第分野「 7 科孊技術ず人間」で科孊技術の発展などに぀いお孊習し おいる。
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59  物理基瀎  ここでは亀通医療情報通信ネットワヌク建築防灜など日垞生掻や身近な環 境ぞの物理孊の成果や応甚に着目しお䟋えば次のような具䜓的な事䟋を取り䞊げこ れたでに孊んだこずずの関連を考察させ物理孊が拓 ひら く䞖界に぀いお認識を深めさせる。 ・自動車や鉄道船舶などの運茞機関に生かされおいる技術 ・枯湟斜蚭の倧型クレヌンなどに掻甚される重量物移動の技術 ・医療における攟射線MRIレヌザヌ超音波の利甚 ・情報通信技術及び人工衛星の利甚 ・人工知胜AIやロボットの開発ず利甚 ・橋の開発の歎史ず蚭蚈を可胜ずする技術 ・倧芏暡構造物や建築物の免震・耐震構造 ・ヒヌトポンプを利甚した空調システム ・゚ネルギヌ資源の開発や有効利甚に掻甚される技術 ・怍物工堎蟲業機械の自動運転など食料生産に関する技術 ・日垞生掻ぞの物理孊の応甚調理スポヌツ介護等  たた科孊技術の具䜓的事䟋に぀いお物理孊の原理や法則などがどのように応甚され おいるかを調査させるこずなども考えられる。  なお取り䞊げる科孊技術の事䟋を理解するために「物理」の内容に発展的に觊れる堎 合取扱いの皋床に留意する。  
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60 第章 理科の 各科目  内容の取扱い  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 及び 2 に぀いおは䞭孊校理科ずの関連を考慮しそれぞれのアに瀺 す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等ずを盞互に関連させながら この科目の孊習を通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力の育成を目指 すこず。 む この科目で育成を目指す資質・胜力を育むため芳察実隓などを行い探究の 過皋を螏たえた孊習掻動を行うようにするこず。その際孊習内容の特質に応じお 情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画実隓による怜蚌実隓デヌタの分析・解釈 法則性の導出などの探究の方法を習埗させるようにするずずもに報告曞などを䜜 成させたり発衚を行う機䌚を蚭けたりするこず。  アに぀いおは䞭孊校理科ずの継続性を考慮するずずもに知識及び技胜ず思考力 刀断力衚珟力等ずを盞互に関連させながらこの科目の孊習を通しお科孊的に探究す るために必芁な資質・胜力の育成を目指すこずを瀺したものである。たた孊びに向かう 力人間性等は「物理基瀎」の目暙の 3 に沿っお育成するものずする。  むに぀いおは各項目の孊習掻動ず関連させながら芳察実隓などを行うずずもにそ れらを通しお自然の事物・珟象の䞭に課題を蚭定し情報を収集し埗られた情報を適 切に凊理しお芏則性を芋いだしたり認識を深めたりするなど自然を探究する過皋を螏 たせるこずが倧切であり 探究の方法を実際に甚いる䞭で この科目で育成を目指す資質・ 胜力を育むこずを瀺したものである。その際情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画実 隓による怜蚌実隓デヌタの分析・解釈法則性の導出などの探究の方法を孊習内容の特 質に応じお適宜取り䞊げ具䜓的な課題の解決の堎面でこれらの方法を甚いるこずができ るよう扱う必芁がある。実斜に圓たっおは生埒が䞻䜓的に課題に取り組み課題を解決 するこずができるようにするずずもに報告曞を䜜成させたり発衚を行う機䌚を蚭けたり しお論理的な思考力や衚珟力の育成を図るこずが倧切である。   なお物理珟象を扱う際には生埒が経隓的にもっおいる玠朎な抂念に留意しお指導す るこずが倧切である。そのためには孊習課題に関する生埒の考えを匕き出し物理孊の 基本ずなる原理・法則ずの敎合性を議論させ他の生埒や教垫ずの関わりを通しお自ら の考えの正しかった郚分誀っおいた郚分等に぀いお振り返らせるこずが重芁である。
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61  物理  性栌   「物理」は䞭孊校理科及び「物理基瀎」ずの関連を図りながら物理的な事物・珟象 を曎に深く取り扱い理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を行うこ ずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する科目である。  物理孊の特城はできるだけ単玔化した条件䞋で自然の事物・珟象に぀いお芳察実 隓を行い芳枬及び枬定された量の間の関係からより普遍的な法則を芋いだしさらに その法則から新しい事物・珟象を予枬したり説明したりするこずができるこずである。   「物理」はこのような物理孊の特城を螏たえお物理的な事物・珟象に぀いおの内容 を扱い芳察実隓を行うこずなどを通しお物理孊の基本的な抂念や原理・法則の理解 を深めさせ科孊的に探究する力や態床を育成するようにしおいる。   「物理」はこのような科目であるので芳察実隓に基づく探究の過皋を重芖した指 導を行い生埒に䞻䜓性をもたせながら自然の事物・珟象に関わらせる䞭で物理孊の 基本的な抂念や原理及び法則を系統的に理解させるずずもに思考力刀断力衚珟力等 を育成するこずが倧切である。たた生埒は幟぀かの事物・珟象が同䞀の抂念によっお説 明できるこずを実感し習埗した抂念や原理・法則を基に新たな課題に関する事物・珟 象の結果を予枬したり解釈したりできるようになるこずが重芁である。   「物理」の内容は 「物理基瀎」ずの関連を図りながら基本的な抂念や原理・法則を䜓 系的に孊習できるよう 「 1 様々な運動」  「 2 波」  「 3 電気ず磁気」  「 4 原子」 の四぀の倧項目から構成されおいる。それぞれの項目では基瀎的な事項を取り䞊げ芳察 実隓などを通しお物理的な事物・珟象を理解できるようにしおいる。今回の改蚂では芳 察実隓の䞀局の充実を図るためいく぀かの小項目に぀いお実隓などを行うこずを明瀺 した。物理孊の抂念や原理・法則は単独で存圚するものではなく盞互に関連し合っおい る。したがっお基本的な抂念や原理・法則の個々の理解に留たらずこれらを関連させ 系統的な理解にたで高め䞀貫性のあるたずたりずしお党䜓を捉えられるようになるこず が重芁である。  この「物理」の履修によっお物理孊の基本的な抂念や原理・法則の理解を深めさせる ずずもに科孊的に探究する力や科孊的に探究しようずする態床を逊うこずが倧切である。   第節 物理
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62 第章 理科の 各科目  目暙  物理的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお物理的な事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 物理孊の基本的な抂念や原理・法則の理解を深め科孊的に探究するために必芁 な芳察実隓などに関する技胜を身に付けるようにする。 2 芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 物理的な事物・珟象に䞻䜓的に関わり科孊的に探究しようずする態床を逊う。   「物理」の目暙は高等孊校理科の目暙を受け 「物理基瀎」たでの孊習を螏たえお物 理的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を 行うこずなどを通しお物理的な事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力 を育成するこずである。   「物理的な事物・珟象に関わり」ずあるのは物理的な事物・珟象ぞの関心を高め自 ら課題を蚭定しようずする動機付けずするこずを瀺しおいる。   「理科の芋方・考え方を働かせ」ずあるのは 「自然の事物・珟象を質的・量的な関係 や時間的・空間的な関係などの科孊的な芖点で捉え比范したり関係付けたりするなど の科孊的に探究する方法を甚いお考える」ずいう「理科の芋方・考え方」を働かせるこず を瀺しおいる。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお物理的な事物・珟象を科孊的に 探究するために必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは 「物 理基瀎」ず同様に探究の過皋を通しお物理的な事物・珟象を科孊的に探究するために 必芁な資質・胜力を育成する必芁があるこずを瀺しおいる。この資質・胜力を育成するた めには芳察実隓は倧きな圹割を果たしおいる。物理孊が察象ずする事物・珟象は䞀 般的に実隓宀で取り扱えるこずが倚く実際に芳察実隓を行い探究の過皋を螏たえた 孊習掻動を行うようにするこずが倧切である。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは物理的な事物・珟象に぀いおの芳察実隓などを行う こずを通しお物理孊の基本的な抂念や原理・法則の理解を図るずずもに科孊的に探究 するために必芁な芳察実隓などに関する技胜を身に付けさせるこずが重芁である。その ためには幟぀かの事象が同䞀の抂念によっお説明したり抂念や原理・法則を新しい事 象の解釈に応甚したりする掻動を行うこずが重芁である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは 物理的な事物・珟象を察象 に探究の過皋を通しお情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画実隓による怜蚌実隓 デヌタの分析・解釈法則性の導出などの探究の方法を習埗させるずずもに報告曞を䜜
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63  物理 成させたり発衚させたりしお科孊的に探究する力を育おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは物理的な事物・珟象に察し お䞻䜓的に関わりそれらに察する気付きから課題を蚭定し解決しようずする態床など 科孊的に探究しようずする態床を逊うこずが重芁である。そのためには日垞生掻や瀟䌚 における科孊の有甚性を実感できるような堎面を蚭定するこずが倧切である。  
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64 第章 理科の 各科目  内容ずその範囲皋床  以䞋に瀺す内容はアずしお知識及び技胜むずしお思考力刀断力衚珟力等を身に 付けるよう指導するこずを瀺しおいる。なお 孊びに向かう力 人間性等に぀いおは 「物 理」の目暙の 3 を適甚する。 1  様々な運動  物䜓の運動に぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付けるこずができ るよう指導する。 ア 様々な運動に぀いお次のこずを理解するずずもにそれらの芳察実隓などに 関する技胜を身に付けるこず。 む 様々な物䜓の運動に぀いお芳察実隓などを通しお探究し平面内の運動ず剛 䜓の぀り合い運動量円運動ず単振動䞇有匕力気䜓分子の運動における芏則 性や関係性を芋いだしお衚珟するこず。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ物䜓の運動に぀いおの芳察実隓などを通し お様々な運動に぀いお理解させるずずもにそれらの芳察実隓などに関する技胜を身 に付けさせ思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは様々な物䜓の運動に぀いお芳察 実隓などを通しお探究し平面内の運動ず剛䜓の぀り合い運動量円運動ず単振動䞇 有匕力気䜓分子の運動における芏則性や関係性を芋いだしお衚珟させるこずが倧切であ る。その際話合いやレポヌトの䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。  平面内の運動ず剛䜓の぀り合い  ㋐ 曲線運動の速床ず加速床    平面内を運動する物䜓の運動に぀いお理解するこず。  ㋑ 攟物運動    氎平投射及び斜方投射された物䜓の運動を盎線運動ず関連付けお理解するこず。  ㋒ 剛䜓の぀り合い     倧きさのある物䜓の぀り合いに関する実隓などを行い剛䜓の぀り合う条件を 芋いだしお理解するこず。 内容の取扱い  内容の 1 のアの  の㋐に぀いおは物䜓の平面内の運動を衚す倉䜍速床及び加 速床はベクトルで衚されるこずを扱うこず。㋑に぀いおは物䜓の氎平投射や斜方投 射における速床加速床重力の働きなどを扱うこず。たた空気の抵抗がある堎合
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65  物理 の萜䞋運動にも觊れるこず。㋒に぀いおは力のモヌメントの぀り合いを扱うこず。 たた物䜓の重心にも觊れるこず。  ここでは平面内の運動ず剛䜓の぀り合いに぀いおの芳察実隓などを通しお曲線運 動の速床ず加速床攟物運動剛䜓の぀り合いに぀いお理解させそれらの芳察実隓な どの技胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なね らいである。 ㋐ 曲線運動の速床ず加速床に぀いお   「物理基瀎」では 「 1 物䜓の運動ず゚ネルギヌ」で盎線䞊の運動に぀いお孊習しお いる。  ここでは平面内を運動する物䜓の運動に぀いお理解させるこずがねらいである。  平面内の運動を衚す倉䜍速床加速床がベクトルで衚されるこずを扱う。たた関連 しお平面内の運動の合成速床盞察速床も扱う。 ㋑ 攟物運動に぀いお   「物理基瀎」では 「 1 物䜓の運動ず゚ネルギヌ」で物䜓の鉛盎方向の萜䞋運動を䞭 心に孊習しおいる。  ここでは氎平投射及び斜方投射された物䜓の運動を盎線運動ず関連付けお理解させる こずがねらいである。  氎平投射や斜方投射における速床加速床重力の働きなどを扱う。空気の抵抗に぀い おは䟋えば速さに比䟋する抵抗力を受けるずした堎合の運動に觊れる。  たた簡単な投射装眮を甚いた実隓などにより氎平投射や斜方投射された物䜓の運動 は鉛盎方向ず氎平方向の運動に分解しお解析できるこずを理解させるこずが考えられる。 ㋒ 剛䜓の぀り合いに぀いお  ここでは倧きさのある物䜓の぀り合いに関する実隓などを行い剛䜓の぀り合う条件 を芋いだしお理解させるこずがねらいである。  倧きさのある物䜓の぀り合いに぀いおは力のモヌメントの぀り合いを扱い物䜓の重 心にも觊れる。関連しお日垞生掻ずの関わりの䞭で防灜などの芳点から物䜓が転倒 しない条件に぀いおも觊れる。  倧きさのある物䜓の぀り合いに関する実隓ずしお䟋えばばねばかりで぀るした棒に いく぀かのおもりを぀り䞋げる実隓を行いおもりの䜍眮や重さを倉えお棒が぀り合う条 件を芋いだしお理解させる。  たた斜面の傟きや物䜓の眮き方を倉えるこずにより身の回りにある物䜓が斜面䞊で 転倒する条件に぀いお調べさせるこずなどが考えられる。  運動量  ㋐ 運動量ず力積    運動量ず力積ずの関係に぀いお理解するこず。  ㋑ 運動量の保存
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66 第章 理科の 各科目    物䜓の衝突や分裂に関する実隓などを行い運動量保存の法則を理解するこず。  ㋒ 衝突ず力孊的゚ネルギヌ    衝突における力孊的゚ネルギヌの倉化に぀いお理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは運動量ず力積がベクトルで衚されるこず運動量の倉化が力 積に等しいこずを扱うこず。㋒に぀いおははね返り係数も扱うこず。  ここでは運動量に぀いおの芳察実隓などを通しお運動量ず力積運動量の保存 衝突ず力孊的゚ネルギヌに぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさ せるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 運動量ず力積に぀いお  ここでは運動量ず力積ずの関係に぀いお理解させるこずがねらいである。  運動量ず力積がベクトルで衚される量であるこずを扱う。その際䟋えばバットやラ ケットでボヌルを打ち返すずきの様子を写真や映像で瀺すこずが考えられる。たた物䜓 の運動量の倉化が物䜓に働く力積に等しいこずを扱う。その際䟋えばセンサを甚いお 衝突における力ず速床の時間倉化を枬定するこずが考えられる。 ㋑ 運動量の保存に぀いお  ここでは物䜓の衝突や分裂に関する実隓などを行い運動量保存の法則を理解させる こずがねらいである。  物䜓の衝突や分裂に関する実隓ずしお䟋えば台の台車を甚いお衝突や分裂の際 の速床をセンサなどで蚈枬する実隓を行い衝突や分裂における運動量保存の法則を理解 させる。 ㋒ 衝突ず力孊的゚ネルギヌに぀いお  ここでは衝突における力孊的゚ネルギヌの倉化に぀いお理解させるこずがねらいであ る。  衝突における力孊的゚ネルギヌの倉化に぀いおは匟性衝突ず非匟性衝突を取り䞊げ 関連しおはね返り係数を扱う。  その際䟋えば二぀の物䜓が衝突する前埌の力孊的゚ネルギヌの倉化に぀いお二぀ の物䜓の質量の比や衝突する速床を倉えお比范する実隓を行うこずが考えられる。たた 床に球を萜ずしおはね返らせる実隓で球を萜ずす高さずはね返る高さを枬定し球の力 孊的゚ネルギヌの枛少を調べるずずもにはね返り係数を求めさせるこずも考えられる。  円運動ず単振動  ㋐ 円運動     円運動をする物䜓の様子を衚す方法やその物䜓に働く力などに぀いお理解する こず。
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67  物理  ㋑ 単振動     振り子に関する実隓などを行い単振動の芏則性を芋いだしお理解するずずも に単振動をする物䜓の様子を衚す方法やその物䜓に働く力などに぀いお理解す るこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは等速円運動の速床呚期角速床向心加速床及び向心力を 扱うこず。たた遠心力にも觊れるこず。㋑に぀いおは単振動をする物䜓の倉䜍 速床加速床及び埩元力を扱うこず。 「単振動」に぀いおはばね振り子ず単振り子 を扱うこず。  ここでは円運動ず単振動に぀いおの芳察実隓などを通しお円運動単振動に぀い お理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考力刀断力 衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 円運動に぀いお  ここでは円運動をする物䜓の様子を衚す方法やその物䜓に働く力などに぀いお理解さ せるこずがねらいである。  円運動に぀いおは等速円運動の速床呚期角速床向心加速床及び向心力を扱う。 たた芳枬者が加速床運動をするずきの慣性力に觊れ遠心力にも觊れる。  䟋えば糞に付けたおもりを回転させる実隓や回転円盀装眮を甚いた実隓を行うこずが 考えられる。 ㋑ 単振動に぀いお  ここでは振り子に関する実隓などを行い単振動の芏則性を芋いだしお理解させるず ずもに単振動をする物䜓の様子を衚す方法やその物䜓に働く力などに぀いお理解させる こずがねらいである。  単振動をする物䜓の倉䜍速床加速床の衚し方を扱う。たた単振動をする物䜓には 倉䜍に比䟋する倧きさの埩元力が働くこずを扱う。その際䟋えば投圱装眮などによる 芳察実隓䜜図などによっお単振動を等速円運動ず関連付けお扱うこずが考えられる。 たた単振動の具䜓䟋ずしおばね振り子ず単振り子を扱う。  振り子に関する実隓ずしお䟋えば単振り子の長さず呚期ずの関係を調べる実隓を行 い単振動の芏則性を芋いだしお理解させる。  たたビデオカメラなどで動画を撮圱したりセンサで枬定したりするこずにより身の 回りの物䜓の振動珟象に぀いお調べさせるこずなどが考えられる。  䞇有匕力  ㋐ 惑星の運動    惑星の芳枬資料に基づいお惑星の運動に関する法則を理解するこず。