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168 第章 理科の 各科目 分溶融が起こるこずやマグマが䞊昇する過皋でマグマが地殻ずマントルの境界や地殻 内郚に停留し化孊組成が倉化するこずによっお玄歊岩質や安山岩質のマグマが぀くられ るこずを取り䞊げるこずが考えられる。たたマグマの熱が地殻を溶融しお流王岩質マグ マが生じたり性質の異なるマグマが混合しおデむサむト質や組成の異なる安山岩質マ グマが圢成したりするこずなどさたざたな働きによっお倚様なマグマが生み出されるこ ずを取り䞊げるこずも考えられる。その際䟋えば日本列島付近での火山の分垃に芏則 性があるこずに気付かせ䞖界の火山の分垃に関する資料に基づいお沈み蟌み垯におけ るマグマの発生ず火山前線ずの関係を芋いださせるこずが考えられる。たたこのような マグマの倚様性が火山灜害にも圱響を及がすこずに觊れる。その際島匧海溝系にお ける火成掻動の特城に気付かせるため島匧海溝系ずは異なる地域の火成掻動に぀いお 取り䞊げるこずも考えられる。 ㋓ 倉成䜜甚ず倉成岩に぀いお   「地孊基瀎」では 「 1 ア  ㋐ プレヌトの運動」で倉成岩ず倉成䜜甚ずの関係に぀ いお孊習しおいる。  ここでは倉成岩に関する芳察実隓などを行い倉成䜜甚ず倉成岩の特城及び造山垯 に぀いお理解させるこずがねらいである。  倉成䜜甚ず倉成岩の特城に぀いおは広域倉成䜜甚ず接觊倉成䜜甚及び広域倉成岩ず接 觊倉成岩の特城を扱う。広域倉成䜜甚では枩床や圧力の違いによっお䜎枩高圧型の倉 成岩である結晶片岩や高枩䜎圧型の倉成岩である片麻岩など特城の異なる倉成岩が圢成 されるこずを取り䞊げる。接觊倉成䜜甚ではマグマの熱による鉱物の再結晶によっおホ ルンフェルスや結晶質石灰岩などの倉成岩が圢成されるこずを取り䞊げる。その際倉成 岩の芳察を行い䟋えば偏光顕埮鏡で組織や構成鉱物を芳察したり結晶質石灰岩ず石 灰岩の組織を比范したりしお倉成岩の特城に気付かせるこずが考えられる。たた造山 垯に぀いおは䞖界の䞻な造山垯ず安定地塊の分垃に関する資料に基づいお造山垯がプ レヌトの衝突する収束境界やプレヌトが沈み蟌む収束境界ず関連しおいるこずに気付かせ 造山垯の特城を安定地塊ず比范させお理解させるこずが考えられる。  地球の歎史  ㋐ 地衚の倉化     颚化䟵食運搬及び堆積の諞䜜甚による地圢の圢成に぀いお身近な地圢ず 関連付けお理解するこず。  ㋑ 地局の芳察     地局に関する野倖芳察や実隓などを行い地局の圢成及び地質時代における地 球環境や地殻倉動に぀いお理解するこず。  ㋒ 地球環境の倉遷     倧気海掋倧陞及び叀生物などの倉遷に関する資料に基づいお地球環境の 移り倉わりを総合的に理解するこず。  ㋓ 日本列島の成り立ち
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169  地孊     日本列島の地圢や地質に関する資料に基づいお島匧ずしおの日本列島の地孊 的な特城ず圢成史をプレヌト運動などず関連付けお理解するこず。 内容の取扱い    の㋐に぀いおは段䞘陞䞊及び海底の堆積物も扱うこず。 「地圢の圢成」に぀ いおは土砂灜害にも觊れるこず。㋑の「地質時代における地球環境や地殻倉動」に ぀いおは地局や化石に基づいお過去の様子を探究する方法を扱うこず。たた地質 図の読み方の抂芁を扱うこず。㋒に぀いおは攟射幎代も扱うこず。㋓に぀いおは 付加䜓も扱うこず。  ここでは地球の歎史に぀いおの芳察実隓などを通しお地衚の倉化地局の芳察 地球環境の倉遷日本列島の成り立ちに぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜 を身に付けさせるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいであ る。 ㋐ 地衚の倉化に぀いお  ここでは颚化䟵食運搬及び堆積の諞䜜甚による地圢の圢成に぀いお身近な地圢 ず関連付けお理解させるこずがねらいである。  颚化䟵食運搬及び堆積の諞䜜甚による地圢の圢成に぀いおは颚化䜜甚によっお岩 石が砕屑物などに倉化するこずや河川や氷河などの働きによる䟵食䜜甚運搬䜜甚堆 積䜜甚によっお地圢が圢成される仕組みを扱う。地圢が圢成される䞀過皋ずしお䟋えば 斜面厩壊などの珟象ず土砂灜害ずの関連に぀いお觊れるこずも考えられる。地圢の圢成に 関連しお段䞘の圢成を扱う。陞䞊の堆積物に぀いおは火山灰局の圢成海底の堆積物に ぀いおは海溝や深海底の堆積物ず海底地圢ずの関係に぀いおも扱う。  颚化䟵食運搬及び堆積の諞䜜甚による地圢の圢成ず身近な地圢ず関連付けさせるに は䟋えば孊校呚蟺の河川や山地などの地圢を取り䞊げ野倖芳察や地圢図などの資料 に基づいお颚化䟵食運搬及び堆積の諞䜜甚ず身近な地圢ずの関連を芋いださせるこ ずが考えられる。たた孊校のボヌリング資料などを基に身近な地圢ず地質ずの関連を考 察させるこずも考えられる。 ㋑ 地局の芳察に぀いお  䞭孊校では第分野「 2 倧地の成り立ちず倉化」で地局の野倖芳察などを基に地 局のでき方を考察し重なり方や広がり方には芏則性があるこずや地局や化石から過去 の環境を掚定できるこずに぀いお孊習しおいる。 「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋑ 叀生物 の倉遷ず地球環境」で地質時代が叀生物の倉遷に基づいお区分されるこずや倧気の倉 化ず生呜掻動の盞互の関わりに぀いお孊習しおいる。  ここでは地局に関する野倖芳察や実隓などを行い地局の圢成及び地質時代における 地球環境や地殻倉動に぀いお理解させるこずがねらいである。  地局の圢成では地局の重なりが時間的経過を瀺しおいるこずを理解させる。たた地
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170 第章 理科の 各科目 質構造を調べるこずによっお過去の地殻倉動の歎史が掚定できるこずを扱う。地質時代 における地球環境や地殻倉動に぀いおは地局に関する野倖芳察や実隓などを行い地局 や化石の調べ方地局の察比や叀環境を掚定する方法を扱う。地局に関する野倖芳察や実 隓などに぀いおは䟋えば堆積岩の芳察を行い粒子の圢や倧きさ組織や化孊組成の 違いに気付かせそれらに基づいお砕屑岩火山砕屑岩生物岩化孊岩の分類ができる こずを芋いださせるこずが考えられる。地局の調べ方に぀いおは地局の走向ず傟斜を枬 定するこずで地局の空間的な広がりを芋いだし敎合䞍敎合耶曲断局などを調べさ せるこずが考えられる。地質図の読み方に぀いおは基本的な地局の重なり断局や耶曲 を扱いその䞊でその地域の地質の圢成順序も扱う。  なお地局の野倖芳察に぀いおは孊校付近に地圢や露頭の芳察に適した堎所がないよ うな地域では露頭が芋える堎所で校倖孊習を行ったり博物通などの斜蚭や建物の石材 を掻甚したりするなどの工倫が必芁である。たた地域の地質図を掻甚し断面図から地 質構造などの特城を理解させるこずも考えられる。野倖芳察の実斜に圓たっおは事前 事埌の指導も含めお幎間指導蚈画の䞭に䜍眮付け蚈画的に実斜する。安党にも十分配慮 するずずもに自然環境の保党に寄䞎する態床を逊うずいう芳点から岩石などの採取は 必芁最小限にするように指導する。 ㋒ 地球環境の倉遷に぀いお   「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋑ 叀生物の倉遷ず地球環境」で地質時代の区分ず叀生 物の倉遷ず地球環境の倉化に぀いおの抂芁を孊習しおいる。  ここでは倧気海掋倧陞及び叀生物などの倉遷に関する資料に基づいお地球環境 の移り倉わりを総合的に理解させるこずがねらいである。  倧気海掋の倉遷に぀いおは倧気海掋ず地殻間の物質埪環や生物の働きなどにより 倧気や海掋の環境が倉化しおきたこずを䞭心に扱う。倧陞の倉遷に぀いおはプレヌトの 運動ず関連付けお倧陞地殻が分裂ず合䜓を経おきたこずを扱う。叀生物の倉遷に぀いお は特城的な動物矀の出珟や倧芏暡な絶滅に぀いお扱う。その際䟋えば先カンブリア 時代末ずカンブリア玀初めの化石に関する資料を比范するこずで䜓の぀くりに぀いおの 違いなどに気付かせ䞡者の特城などを芋いだしお地球環境の倉遷を総合的に理解させる こずが考えられる。たた攟射幎代に぀いおは攟射性同䜍䜓を䜿っお岩石や地局化石 の幎代が枬定できるこずを扱う。その際䟋えば攟射線枬定機噚を甚い岩石から自然 攟射線が出おいるこずを実感させた䞊でサむコロなどを䜿ったモデル実隓やコンピュヌ タによるシミュレヌションを行い攟射性同䜍䜓の自然厩壊の芏則性を芋いだしお幎代枬 定に利甚されおいるこずを理解させるこずが考えられる。 ㋓ 日本列島の成り立ちに぀いお   「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋑ 日本の自然環境」で日本の自然環境の特城その恩 恵や灜害などに぀いお孊習しおいる。  ここでは日本列島の地圢や地質に関する資料に基づいお島匧ずしおの日本列島の地 孊的な特城ず圢成史をプレヌト運動などず関連付けお理解させるこずがねらいである。  島匧ずしおの日本列島の地孊的な特城に぀いおは日本列島の地質構造や日本列島の重
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171  地孊 力異垞地殻熱流量などを扱う。島匧ずしおの日本列島の圢成史に぀いおは付加䜓の圢 成火成岩や倉成岩の圢成日本海の圢成など島匧圢成の歎史をプレヌト運動などず関 連付けお扱う。その際珟圚の日本列島の地質構造に基づいお日本列島が次第に成長し おきたこずや過去のプレヌト運動が珟圚のものずは異なるこずに気付かせるこずなどが 考えられる。石灰岩石油石炭黒鉱などの地䞋資源の圢成ずの関連や私たちの生掻 に関わりの深い平野などの地圢や地質を取り䞊げるこずも考えられる。 3  地球の倧気ず海掋  地球の倧気ず海掋に぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付けるこず ができるよう指導する。 ア 地球の倧気ず海掋に぀いお次のこずを理解するずずもにそれらの芳察実隓 などに関する技胜を身に付けるこず。 む 地球の倧気ず海掋に぀いお芳察実隓などを通しお探究し地球の倧気ず海掋 の構造や運動の芏則性や関係性を芋いだしお衚珟するこず。  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ地球の倧気ず海掋に぀いおの芳察実隓など を通しお倧気の構造ず運動及び海掋ず海氎の運動に぀いお理解させるずずもにそれら の芳察実隓などに関する技胜を身に付けさせ思考力刀断力衚珟力等を育成するこ ずが䞻なねらいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは地球の倧気ず海掋に぀いお芳察 実隓などを通しお探究し地球の倧気ず海掋の構造や運動の芏則性や関係性を芋いだしお 衚珟させるこずが倧切である。その際話合いレポヌトの䜜成発衚を適宜行わせるこ ずも倧切である。  倧気の構造ず運動  ㋐ 倧気の構造     倧気の組成倪陜攟射ず地球攟射の性質を理解するずずもに倧気に関する芳 枬資料などに基づいお各圏の特城ず地球党䜓の熱収支など倧気の構造を理解す るこず。  ㋑ 倧気の運動ず気象     倧埪環ず察流による珟象及び日本や䞖界の気象の特城を理解するこず。 内容の取扱い  内容の 3 のアの  の㋐の 「倧気の組成」 に぀いおは 倧気䞭の氎分も扱うこず。 「地 球党䜓の熱収支」に぀いおは地衚や倧気圏などに分けお扱うこず。㋑の「倧埪環」 による珟象に぀いおは 偏西颚波動ず地䞊の高気圧や䜎気圧ずの関係も扱うこず。 「察
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172 第章 理科の 各科目 流」による珟象に぀いおは倧気の安定ず䞍安定にも觊れるこず。 「日本や䞖界の気 象の特城」に぀いおは人工衛星などから埗られる情報も掻甚し倧気の倧埪環ず関 連させお扱うこず。たた気象灜害にも觊れるこず。  ここでは倧気の構造ず運動に぀いおの芳察実隓などを通しお倧気の構造倧気の 運動ず気象に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに 思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 倧気の構造に぀いお   「地孊基瀎」では 「 1 ア  ㋐ 地球の熱収支」で倧気の構造の抂芁倪陜攟射の受 熱量ず地球攟射の攟熱量が぀り合っおいるこずに぀いお孊習しおいる。  ここでは倧気の組成倪陜攟射ず地球攟射の性質を理解させるずずもに倧気に関す る芳枬資料などに基づいお各圏の特城ず地球党䜓の熱収支など倧気の構造を理解させる こずがねらいである。  倧気の組成に぀いおは也燥倧気の組成ずずもに倧気䞭の氎分を扱う。䟋えば察流圏 成局圏䞭間圏においおは窒玠酞玠アルゎンの濃床がほが䞀定であるのに察し倧気 䞭の氎蒞気の濃床が高床や堎所時間によっお倧きく異なるこずや倧気䞭の二酞化炭玠 濃床が季節倉動しながら増加しおいるこずなどを取り䞊げるこずが考えられる。倪陜攟射 ず地球攟射の性質に぀いおは地球の攟射平衡枩床を基に地球攟射の最倧匷床の波長を求 めさせ倪陜攟射ず地球攟射の性質の違いに気付かせるこずが考えられる。各圏の特城に ぀いおは成局圏におけるオゟン局ず熱圏における電離局を䞭心に扱う。その際䟋え ば成局圏から䞭間圏にかけおの気枩の倉化ずオゟンの濃床の倉化に関する芳枬資料など に基づいおオゟン局の特城を考察させるこずが考えられる。地球党䜓の熱収支に぀いお は䟋えば倪陜攟射が倧気によっお反射散乱されたり地衚で反射されたりしお宇宙 空間に戻る量や倧気や地衚に吞収され赀倖線ずしお攟射される量に関する芳枬資料に 基づいお地球党䜓ずしお受熱量ず攟熱量が぀り合っおいるこずを理解させるこずが考え られる。その際赀倖線攟射枩床蚈を甚いお地衚面や雲底の枩床の枬定を行い地衚面や 雲底から赀倖線が攟射されおいるこずを芋いださせるこずが考えられる。 ㋑ 倧気の運動ず気象に぀いお   「地孊基瀎」では 「 1 ア  ㋑ 倧気ず海氎の運動」で倧気の運動の抂芁に぀いお たた 「 2 ア  ㋑ 日本の自然環境」で 日本に芋られる気象珟象に぀いお孊習しおいる。  ここでは倧埪環ず察流による珟象及び日本や䞖界の気象の特城を理解させるこずがね らいである。  倧埪環による珟象に぀いおは偏西颚を䞭心に扱う。その際地衡颚が気圧傟床力ずコ リオリの力が぀り合ったずきの颚であるこずや䞭緯床では南北の枩床傟床が基になっお 偏西颚が吹いおいるこずさらに偏西颚が蛇行しおいるこずや偏西颚波動が地䞊の高 気圧や䜎気圧ず関係しおいるこずを取り䞊げる。䟋えば高局倩気図を利甚しお偏西颚 の蛇行の様子を捉えさせたり気圧の谷の東偎で暖気の移流西偎で寒気の移流が起きお いるこずに気付かせ地䞊の高気圧や䜎気圧ずの関係を考察させたりするこずが考えられ
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173  地孊 る。察流による珟象に぀いおは断熱倉化ず降氎の仕組みを扱う。その際也燥断熱枛率 ず湿最断熱枛率を取り䞊げ倧気の気枩枛率ずの関係においお倧気が安定か䞍安定かが 決たるこずにも觊れる。降氎の仕組みに぀いおは暖かい雚ず冷たい雚を取り䞊げる。日 本や䞖界の気象の特城に぀いおは日本や䞖界各地に芋られる気象がそれぞれの地理的 䜍眮ず密接に関係しおおり倧気の倧埪環や偏西颚波動モンスヌンなどの倧芏暡な珟象 の圱響を匷く受けおいるこずを人工衛星地䞊倩気図や高局倩気図などから埗られる情 報を掻甚しお理解させる。気象灜害に぀いおは倧雚や倧雪暎颚突颚萜雷などによ る灜害を取り䞊げ䟋えば気象衛星画像やレヌダヌ画像などの芳枬資料に基づいお察 流雲の発達に着目しながら梅雚前線や台颚などに関連した倧雚が線状降氎垯のような組 織化した䞭芏暡の察流系によっおもたらされるこずを取り䞊げるこずが考えられる。  なお倧芏暡な倧気の運動や台颚の発生発達進路などに぀いおはこれらの珟象 がほが球圢の地球の衚局で起きおいるこずを捉えるためにバヌチャル地球儀゜フトやデ ゞタル立䜓地球儀などを掻甚するこずが考えられる。  海掋ず海氎の運動  ㋐ 海掋の構造     海氎の組成を理解するずずもに海掋に関する芳枬資料などに基づいお氎枩 ず塩分の分垃ずの関係など海掋の構造を理解するこず。  ㋑ 海氎の運動     海氎の運動ず埪環及び海掋ず倧気の盞互䜜甚に぀いお理解するこず。 内容の取扱い    の㋑の「海氎の運動ず埪環」に぀いおは波浪ず朮汐 せき も扱うこず。たた高朮 灜害にも觊れるこず。 「海掋ず倧気の盞互䜜甚」に぀いおは地球䞊の氎の分垃ず埪 環にも觊れるこず。  ここでは海掋ず海氎の運動に぀いおの芳察実隓などを通しお海掋の構造海氎の 運動に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考 力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 海掋の構造に぀いお   「地孊基瀎」では 「 1 ア  ㋑ 倧気ず海氎の運動」で海掋に局構造があるこずに぀ いお孊習しおいる。  ここでは海氎の組成を理解させるずずもに海掋に関する芳枬資料などに基づいお 氎枩ず塩分の分垃ずの関係など海掋の構造を理解させるこずがねらいである。  海氎の組成に぀いおは海氎の化孊組成を扱い海氎に含たれる䞻なむオンを理解させ る。海掋の構造に぀いおは海掋の鉛盎構造を扱う。その際海掋に関する芳枬資料など に基づいお氎枩の鉛盎分垃の特城により海掋の構造が混合局氎枩躍局深局に分け
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174 第章 理科の 各科目 られるこずに気付かせるこずが考えられる。たた氎枩分垃が季節により異なるこずを取 り䞊げるこずも考えられる。さらに塩分の氎平分垃を調べさせ海氎の塩分は海面か らの氎の蒞発や降氎河川からの氎の流入などず関係しおいるこずに気付かせるこずが考 えられる。その際海掋監芖システムや海掋芳枬船人工衛星などにより埗られた芳枬資 料を掻甚するこずが考えられる。 ㋑ 海氎の運動に぀いお   「地孊基瀎」では 「 1 ア  ㋑ 倧気ず海氎の運動」で熱茞送に関連した海氎の運動 に぀いお孊習しおいる。  ここでは海氎の運動ず埪環海掋ず倧気の盞互䜜甚に぀いお理解させるこずがねらい である。  海氎の運動ず埪環に぀いおは海流波浪朮汐 せき などの運動ず颚成埪環や熱塩埪環な どの埪環を扱う。海流に぀いおは地衡流を扱う。波浪に぀いおは颚浪ずうねりを扱う。 その際波浪によっお生じる離岞流を取り䞊げるこずが考えられる。朮汐 せき に぀いおは倧 朮ず小朮を扱い朮䜍倉化のグラフの䜜成などを通しお朮䜍倉化の呚期性に気付かせ 月ず倪陜の匕力によっお起朮力が働くこずを理解させるこずが考えられる。颚成埪環に぀ いおは卓越颚によっお海流が生じ環流を圢成するこずや環流によっお南北に熱が茞 送されおいるこずを取り䞊げる。熱塩埪環に぀いおは氎枩の䜎䞋や塩分の䞊昇によっお 海氎の密床が倧きくなり深局ぞの䞋降が生じるこずによっお海掋党䜓を巡る倧埪環が圢 成されおいるこずを取り䞊げる。高朮灜害に぀いおは高朮が台颚や発達した枩垯䜎気圧 の通過に䌎っお吞い䞊げ効果や吹き寄せ効果が生じるこず及びこれらの効果が倧朮の 満朮時に生じるず沿岞郚で倧芏暡な浞氎が発生する可胜性があるこずに觊れる。海掋ず倧 気の盞互䜜甚に぀いおは海掋ず倧気間における熱や運動゚ネルギヌ二酞化炭玠などの 出入りを扱う。その際䟋えば赀道倪平掋の海掋ず倧気に関する芳枬資料などに基づい お゚ルニヌニョ・南方振動が海氎枩の倉化ず気圧の倉化が密接に関係した珟象である こずを理解させるこずが考えられる。たた地球枩暖化に関連した海面䞊昇や海流ず気 候ずの関係などを取り䞊げるこずも考えられる。氎の分垃ず埪環に぀いおは陞氎を含め た地球䞊における氎の分垃氎の埪環ず氎収支に觊れる。その際䟋えば倧気におけ る氎収支に関する資料に基づいお倧気䞭の氎の平均滞留時間を求め氎の埪環ず氎収支 ずの関係を考察させるこずが考えられる。 4  宇宙の構造  宇宙に関する事物・珟象に぀いおの芳察実隓などを通しお次の事項を身に付け るこずができるよう指導する。 ア 宇宙に関する事物・珟象に぀いお次のこずを理解するずずもにそれらの芳察 実隓などに関する技胜を身に付けるこず。 む 宇宙に関する事物・珟象に぀いお芳察実隓などを通しお探究し倩䜓の運動 や宇宙の構造を芋いだしお衚珟するこず。
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175  地孊  ここでは理科の芋方・考え方を働かせ宇宙の構造に぀いおの芳察実隓などを通し お倪陜系恒星ず銀河系銀河ず宇宙に぀いお理解させるずずもにそれらの芳察実 隓などに関する技胜を身に付けさせ思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なね らいである。  思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは宇宙の構造に぀いお芳察実隓 などを通しお探究し倩䜓の運動や宇宙の構造を芋いだしお衚珟させるこずが倧切である。 その際話合いレポヌトの䜜成発衚を適宜行わせるこずも倧切である。  倪陜系  ㋐ 地球の自転ず公転     地球の自転ず公転に関する芳察実隓などを行い地球の自転ず公転の蚌拠ず なる珟象を理解するこず。  ㋑ 倪陜系倩䜓ずその運動     倪陜系倩䜓に関する芳枬資料などに基づいお倪陜系倩䜓の特城を理解するず ずもに惑星の運動の芏則性を芋いだし芖運動ず関連付けお理解するこず。  ㋒ 倪陜の掻動     倪陜に関する芳察実隓などを行い倪陜衚面の珟象を倪陜の掻動ず関連付け お理解するこず。 内容の取扱い  内容の 4 のアの  の㋐の「自転」に぀いおは フヌコヌの振り子を扱うこず。 「公 転」に぀いおは幎呚芖差ず幎呚光行差を扱うこず。たた時刻ず倪陜暊にも觊れる こず。㋑の「倪陜系倩䜓の特城」に぀いおは芳枬や探査機などによる研究成果を螏 たえお特城を扱うこず。 「惑星の運動」に぀いおは芖運動及びケプラヌの法則を扱 うこず。たたその発芋過皋にも觊れるこず。㋒の「倪陜衚面の珟象」に぀いおは スペクトルも扱うこず。 「倪陜の掻動」に぀いおは倪陜の掻動呚期ず地球ぞの圱響 も扱うこず。倪陜の内郚構造にも觊れるこず。  ここでは倪陜系に぀いおの芳察実隓などを通しお地球の自転ず公転倪陜系倩䜓 ずその運動倪陜の掻動に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさ せるずずもに思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 地球の自転ず公転に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で倩䜓の日呚運動ず地球の自転ずの関係 及び星座の幎呚運動や倪陜の南䞭高床の倉化ず地球の公転や地軞の傟きずの関係を孊習し おいる。 「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」で倪陜系の誕生 に぀いお孊習しおいる。  ここでは地球の自転ず公転に関する芳察実隓などを行い地球の自転ず公転の蚌拠
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176 第章 理科の 各科目 ずなる珟象を理解させるこずがねらいである。  地球の自転の蚌拠に぀いおはフヌコヌの振り子を扱う。その際䟋えば地球ず倩球 の盞察運動を取り䞊げ倩䜓の日呚運動だけでは地球の自転の蚌拠ずはならないこずに気 付かせフヌコヌの振り子の芳察やタヌンテヌブルを甚いた自転に関する実隓などを行い 自転の蚌拠ずなる珟象を理解させるこずが考えられる。地球の公転の蚌拠に぀いおは幎 呚芖差ず幎呚光行差を扱い芋る䜍眮の倉化によっお芖差が生じるこずや盞察運動によ っお芋かけの方向が倉化するこずなどを地球の公転ず関連付けお理解させるこずが考え られる。いずれの珟象も芳枬者が運動するこずによっお生じる芋かけの珟象であるこず に着目し珟象を空間的に捉えさせるこずが倧切である。時刻ず倪陜暊に觊れる際には 時刻に関連しお倪陜日を倪陜暊に関連しお倪陜幎を取り䞊げるこずが考えられる。 ㋑ 倪陜系倩䜓ずその運動に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で惑星の倧きさ倧気組成衚面枩床衛 星の存圚金星の運動ず満ち欠けや芋かけの倧きさに぀いお孊習しおいる。地孊基瀎では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」で倪陜系の誕生ず生呜を生み出す条件を備 えた地球の特城に぀いお孊習しおいる。  ここでは倪陜系倩䜓に関する芳枬資料などに基づいお倪陜系倩䜓の特城を理解させ るずずもに惑星の運動の芏則性を芋いだし芖運動ず関連付けお理解させるこずがねら いである。  倪陜系倩䜓の特城に぀いおは倧型望遠鏡などによる芳枬及び探査機によっお刀明した 惑星及び衛星の衚面の様子や小惑星圗星倪陜系倖瞁倩䜓などの特城を扱う。その際 情報通信ネットワヌクで入手できる倩䜓の画像などの研究成果を掻甚するこずも考えられ る。惑星の運動の芏則性に぀いおはケプラヌの法則を扱い惑星珟象䌚合呚期も取り 䞊げる。その際ケプラヌの法則の発芋がその埌のニュヌトンの䞇有匕力の法則に぀な がったこずを取り䞊げるこずも考えられる。  惑星の運動の芏則性を芋いだし芖運動ず関連付けさせるには䟋えば倪陜系の惑星 の公転軌道䞊の䜍眮ず惑星の芖運動を瀺す芳枬資料などに基づいお惑星の公転軌道䞊の 運動ず芖運動は同じ珟象を異なる芖点から芋おいるこずに着目させ䞡者の関係を考察 させるこずなどが考えられる。たたコンピュヌタシミュレヌションを甚いお芖芚的に捉 えさせるなどの工倫も考えられる。 ㋒ 倪陜の掻動に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で倪陜の圢倧きさ衚面の様子などを孊 習しおいる。 「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」で倪陜の誕 生ず倪陜の゚ネルギヌ源に぀いお孊習しおいる。  ここでは倪陜に関する芳察実隓などを行い倪陜衚面の珟象を倪陜の掻動ず関連付 けお理解させるこずがねらいである。  倪陜衚面の珟象に぀いおは䟋えばH α倪陜望遠鏡による倪陜衚面の芳察を行ったり 情報通信ネットワヌクで入手できる画像などを掻甚したりしお黒点やプロミネンスフ レアなどの珟象を扱う。スペクトルに぀いおは連続スペクトル茝線スペクトル吞収
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177  地孊 線を扱う。䟋えば盎芖分光噚などを甚いお空癜熱電球蛍光灯スペクトル管など のスペクトルを芳察し吞収線の存圚や連続スペクトルず茝線スペクトルの違いなどに 気付かせる。その際吞収線や茝線の波長が原子やむオンなどによっお決たっおいるこず から倪陜のスペクトルの芳察によっお倪陜の構成元玠を掚定できるこずに気付かせる こずが考えられる。倪陜衚面の珟象を倪陜の掻動ず関連付けさせるには黒点の数やフレ アの発生数の資料などに基づいおグラフを䜜成させ倪陜の掻動呚期に気付かせるこず が考えられる。地球ぞの圱響に぀いおは倪陜から攟出された電磁波や荷電粒子による倧 気や地磁気ぞの圱響を扱う。倪陜の内郚構造に觊れる際には倪陜の局構造を取り䞊げる こずが考えられる。  なお倪陜のスペクトルを芳察する際には分光噚で倪陜を盎接芋ないように留意する。  恒星ず銀河系  ㋐ 恒星の性質ず進化     恒星に関する芳察実隓などを行い恒星の性質ず進化の特城を芋いだしお理 解するこず。  ㋑ 銀河系の構造     銀河系に関する芳枬資料などに基づいお銀河系の構成倩䜓ずその分垃に぀い お理解するこず。 内容の取扱い    の㋐の恒星の「性質」に぀いおは距離絶察等玚半埄衚面枩床スペク トル型及び質量を扱うこず。恒星の「進化」に぀いおはHR 図を扱い質量により 恒星の進化の速さ恒星の終末及び生成元玠が異なるこずも扱うこず。㋑の「銀河系 の構成倩䜓ずその分垃」に぀いおは恒星の進化ず関連付けお扱うこず。たた銀河 系の回転運動にも觊れるこず。  ここでは恒星ず銀河系に぀いおの芳察実隓などを通しお恒星の性質ず進化銀河 系の構造に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに 思考力刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 恒星の性質ず進化に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で倪陜の圢倧きさ衚面の様子などを孊 習しおいる。 「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」で倪陜の誕 生ず倪陜の゚ネルギヌ源に぀いお孊習しおいる。  ここでは恒星に関する芳察実隓などを行い恒星の性質ず進化の特城を芋いだしお 理解させるこずがねらいである。  恒星の性質に぀いおは距離絶察等玚半埄衚面枩床スペクトル型及び質量を扱 う。その際恒星の距離に぀いおは幎呚芖差や分光芖差などを取り䞊げる。恒星のスペ
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178 第章 理科の 各科目 クトル型に぀いおは䟋えば明るい恒星を分光噚で芳察したり異なる波長で撮像した 枚の画像を比范・枬定したりするこずによっお恒星が攟射する光に違いがあるこずに 気付かせるこずが考えられる。恒星の質量に぀いおはケプラヌの法則ず関連付けお取り 䞊げるこずが考えられる。恒星の進化に぀いおはHR 図を扱う。質量が倧きく明るい恒 星ほど寿呜が短いこずや質量によっお恒星の終末及び生成元玠が異なるこずも扱う。  恒星の性質ず進化の特城を芋いださせるには䟋えば倪陜系近傍の恒星の距離ず絶察 等玚の資料に基づいおHR 図を䜜成し恒星を䞻系列星赀色巚星癜色矮星の䞉぀の グルヌプに倧別できるこずに気付かせ衚面枩床ず絶察等玚などからそれぞれのグルヌ プの特城を考察させるこずが考えられる。たた様々な散開星団や球状星団のHR 図の比 范を通しお星団の幎霢の掚定や恒星の進化の道筋を取り䞊げるこずも考えられる。 ㋑ 銀河系の構造に぀いお  䞭孊校では第分野「 6 地球ず宇宙」で恒星の集団ずしおの銀河系の存圚に぀い お孊習しおいる。 「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」で倪陜 の誕生に぀いお孊習しおいる。  ここでは銀河系に関する芳枬資料などに基づいお銀河系の構成倩䜓ずその分垃に぀ いお理解させるこずがねらいである。  銀河系の構成倩䜓に぀いおは原子ガス分子ガスダストなどの星間物質及び散開 星団球状星団などを取り䞊げそれらの分垃を恒星の進化ず関連付けお扱う。恒星の進 化ず関連付けるには䟋えば新しい恒星を䜜る材料である原子ガス分子ガスダスト などの星間物質や幎霢の若い散開星団の分垃に関する芳枬資料に基づいおこれらの倩 䜓の倚くが銀河系のディスクに分垃するこずから銀河系のディスクが恒星圢成の堎であ るこずに気付かせるこずが考えられる。たた球状星団は星間物質が少なく老霢の恒星 で構成されおいるこずから珟圚では恒星の圢成が行われおいないこずに気付かせたり 球状星団の分垃から銀河系の広がりに気付かせたりするこずも考えられる。その際コン ピュヌタシミュレヌションを甚いお銀河系の構造を芖芚的に捉えさせるこずも有甚であ る。銀河系の構造に関連しおハヌシェルやシャプレヌの研究を取り䞊げるこずも考えら れる。たた銀河系の構成倩䜓ずその分垃に関連しお銀河系の回転運動が銀河系の質 量分垃ず関係しおいるこずにも觊れる。  銀河ず宇宙  ㋐ 様々な銀河     銀河に぀いおの芳枬資料などに基づいお様々な銀河の存圚ず銀河の分垃の特 城を理解するこず。  ㋑ 膚匵する宇宙     宇宙の誕生や進化に぀いお調べ珟代の宇宙像の抂芁を理解するこず。
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179  地孊 内容の取扱い    の㋐の「様々な銀河の存圚」に぀いおは銀河たでの距離の求め方も扱うこず。 「銀河の分垃」に぀いおは宇宙の倧芏暡構造を扱うこず。㋑の「珟代の宇宙像」に ぀いおはビッグバンの蚌拠を扱うこず。ハッブルの法則も扱うこず。  ここでは銀河ず宇宙に぀いおの芳察実隓などを通しお様々な銀河膚匵する宇宙 に぀いお理解させそれらの芳察実隓などの技胜を身に付けさせるずずもに思考力 刀断力衚珟力等を育成するこずが䞻なねらいである。 ㋐ 様々な銀河に぀いお  ここでは銀河に぀いおの芳枬資料などに基づいお様々な銀河の存圚ず銀河の分垃の 特城を理解させるこずがねらいである。  様々な銀河の存圚に぀いおは銀河の画像などの芳枬資料に基づいお圢状の芳点から ハッブル分類を性質の芳点から掻動銀河を扱う。銀河たでの距離の求め方に぀いおは 脈動倉光星や超新星などの暙準光源を利甚した枬定を扱い枊巻銀河の回転速床を利甚し た枬定などを取り䞊げるこずも考えられる。その際宇宙での距離の枬定は様々な手法 を組み合わせた距離梯 はし 子によっお成り立っおいるこずを取り䞊げるこずも考えられる。銀 河の分垃に぀いおは宇宙の次元地図などの芳枬資料に基づいお銀河矀銀河団宇 宙の倧芏暡構造を扱う。その際倧型望遠鏡や芳枬衛星などで埗られた画像やデヌタなど の研究成果を掻甚するこずも考えられる。 ㋑ 膚匵する宇宙に぀いお   「地孊基瀎」では 「 2 ア  ㋐ 宇宙倪陜系ず地球の誕生」でビッグバンに぀いお 孊習しおいる。  ここでは宇宙の誕生や進化に぀いお調べさせ珟代の宇宙像の抂芁を理解させるこず がねらいである。  珟代の宇宙像の抂芁に぀いおはビッグバンの蚌拠ずハッブルの法則を䞭心に扱う。ビ ッグバンの蚌拠に぀いおは宇宙マむクロ波背景攟射ず宇宙の氎玠ずヘリりムの存圚比を 取り䞊げる。ハッブルの法則に぀いおは銀河の赀方偏移を取り䞊げる。䟋えば芳枬資 料などから耇数の銀河の距離ず埌退速床を調べグラフを䜜成するこずにより銀河の距 離ず埌退速床ずの間に比䟋関係が成り立぀こずに気付かせハッブルの法則を宇宙の膚匵 ず関連付けお理解させるこずが考えられる。その際䜜成したグラフからハッブル定数を 求めさせるずずもにハッブル定数から宇宙の幎霢を考察させるこずも考えられる。たた 宇宙が䞀様に膚匵しおいるずいう仮定に基づくずどの銀河からみおもハッブルの法則が 成り立っおいるこずをモデルを甚いた実隓などから怜蚌するこずも考えられる。珟代の 宇宙像に関連しお近幎の宇宙に関する研究成果に぀いお調べさせダヌクマタヌやダヌ ク゚ネルギヌ宇宙の加速膚匵など宇宙に関する新たな知芋を取り䞊げるこずも考えら れる。 
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180 第章 理科の 各科目  内容の取扱い  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 から 4 たでに぀いおは 「地孊基瀎」ずの関係を考慮しながらそれ ぞれのアに瀺す知識及び技胜ずむに瀺す思考力刀断力衚珟力等ずを盞互に関連 させながらこの科目の孊習を通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力 の育成を目指すこず。 む この科目で育成を目指す資質・胜力を育むため 「地孊基瀎」のの 1 のむず同 様に取り扱うずずもにこの科目の孊習を通しお探究の党おの孊習過皋を経隓で きるようにするこず。  アに぀いおは 「地孊基瀎」ずの関係を考慮するずずもに知識及び技胜ず思考力 刀断力衚珟力等ずを盞互に関連させながらこの科目の孊習を通しお科孊的に探究す るために必芁な資質・胜力の育成を目指すこずを瀺したものである。たた孊びに向かう 力人間性等は「地孊」の目暙の 3 に沿っお育成するものずする。  むに぀いおは各項目の孊習掻動ず関連させながら芳察実隓などを行うずずもにそ れらを通しお自然の事物・珟象の䞭に課題を蚭定し情報を収集し埗られた情報を適 切に凊理しお芏則性を芋いだしたり認識を深めたりするなど自然を探究する過皋を螏 たせるこずが倧切であり探究の方法を実際に甚いる䞭で科孊的に探究する力の育成を 図るこずの重芁性を瀺したものである。たたこの科目の孊習を通しお探究の党おの孊 習過皋を経隓させるこずを瀺したものである。その際情報の収集仮説の蚭定実隓の 蚈画野倖芳察調査デヌタの分析・解釈掚論などの探究の方法を孊習内容の特質に 応じお適宜取り䞊げ具䜓的な課題の解決の堎面でこれらの方法を甚いるこずができるよ う扱う必芁がある。実斜に圓たっおは生埒が䞻䜓的に課題に取り組み課題を解決する こずができるようにするずずもに報告曞を䜜成させたり発衚を行う機䌚を蚭けたりしお 論理的な思考力や衚珟力の育成を図るこずが倧切である。  なお地球や地球を取り巻く環境に぀いおは生埒が芳察実隓をするこずが難しいも のも含たれるため地球や宇宙に関する調査芳枬などにより埗られた情報や資料を基に した実習も倧切である。
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181  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項  指導蚈画䜜成䞊の配慮事項  指導蚈画の䜜成に圓たっおは第章第節理科「第欟 目暙」及び「第欟 各科 目」に照らしお各科目の目暙や内容のねらいが十分達成できるように次の事項に配慮す る。 1  䞻䜓的 ・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 1 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際理 科の孊習過皋の特質を螏たえ理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどの科孊的に探究する孊習掻動の充実を図るこず。  この事項は理科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟 を目指した授業改善を進めるこずずし理科の特質に応じお効果的な孊習が展開できる ように配慮すべき内容を瀺したものである。  遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにす るためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。  理科の指導に圓たっおは 1 「知識及び技胜」が習埗されるこず 2 「思考力刀断 力衚珟力等」を育成するこず 3 「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏 りなく実珟されるよう単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芖点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり単元など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技胜」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり 特に「深い孊び」 の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。各教 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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182 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻甚・ 探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげるこ ずが重芁である。  理科においおは 「理科の芋方・考え方」を働かせ芋通しをもっお芳察実隓を行う こずなどの科孊的に探究する孊習掻動を通しお 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟を 図るようにするこずが重芁である。    「䞻䜓的な孊び」に぀いおは 䟋えば 自然の事物・珟象から課題や仮説の蚭定をしたり 芳察実隓などの蚈画を立案したりする孊習ずなっおいるか芳察実隓などの結果を分 析し解釈しお仮説の劥圓性を怜蚎したり党䜓を振り返っお改善策を考えたりしおいるか 埗られた知識及び技胜を基に次の課題を発芋したり新たな芖点で自然の事物・珟象を 把握したりしおいるかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられる。   「察話的な孊び」に぀いおは䟋えば課題の蚭定や怜蚌蚈画の立案芳察実隓の結 果の凊理考察などの堎面ではあらかじめ個人で考えその埌意芋亀換したり科孊 的な根拠に基づいお議論したりしお自分の考えをより劥圓なものにする孊習ずなっおい るかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられる。   「深い孊び」に぀いおは䟋えば 「理科の芋方・考え方」を働かせながら探究の過皋を 通しお孊ぶこずにより理科で育成を目指す資質・胜力を獲埗するようになっおいるか 様々な知識が぀ながっおより科孊的な抂念を圢成するこずに向かっおいるかさらに 新たに獲埗した資質・胜力に基づいた「理科の芋方・考え方」を次の孊習や日垞生掻な どにおける課題の発芋や解決の堎面で働かせおいるかなどの芖点から授業改善を図るこ ずが考えられる。  以䞊のような授業改善の芖点を螏たえ理科で育成を目指す資質・胜力及びその評䟡の 芳点ずの関係も十分に考慮し指導蚈画等を䜜成するこずが必芁である。 2  科目の履修順序ず履修幎次  各科目に぀いおは履修幎次の指定はない。履修の順序に぀いおは次のように瀺されお いる。 2 「物理」  「化孊」  「生物」及び「地孊」の各科目に぀いおは原則ずしおそれ ぞれに察応する基瀎を付した科目を履修した埌に履修させるこず。  ここでは 「物理」  「化孊」  「生物」及び「地孊」の履修に぀いおの配慮事項を述べお いる。すなわちこれらの各科目の履修に圓たっおは原則ずしおそれぞれに察応する 基瀎を付した科目を履修した埌に履修させるこずを瀺しおいる。これは 「物理」  「化孊」  「生物」及び「地孊」の内容は基瀎を付した科目の内容を曎に発展深化させた内容か ら構成されおいるからである。なおここで定めおいる各科目の履修の順序はこの教科 の系統性に基づき埌に履修する科目の内容が前に履修する科目の内容を前提ずしお定め られおいるこずによるものであり生埒にはこの順序に則っお履修させるこずが求められ
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183  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項 る。   「科孊ず人間生掻」に぀いおは特に履修の順序は瀺されおいないが芳察実隓など を䞭心に扱い自然や科孊技術に察する興味・関心を高めるようにするこずから 「科孊 ず人間生掻」を履修させ生埒の興味や関心を高めた埌基瀎を付した科目を遞択させた り基瀎を付した科目ずの関連を図りながら䞊行しお履修させたりするこずが考えられる。  いずれの堎合にあっおも各科目の性栌ず目暙を十分考慮しその趣旚が十分発揮でき るような履修蚈画指導蚈画を立おるこずが重芁である。 3  教科内の科目盞互 ・他教科等ずの関連 3 各科目を履修させるに圓たっおは圓該科目や理科に属する他の科目の履修内容 を螏たえ盞互の連携を䞀局充実させるずずもに他教科等の目暙や孊習の内容の 関連に留意し連携を図るこず。  理科の各科目の内容には圓該科目や他の科目の内容ず盞互に関連し密接な関わりをも っおいるものがある。たた理科の各科目の内容には他教科等の内容ず関連するずころ がある。  理科の各科目の指導に圓たっおは圓該科目や他の科目他教科等ず関連する内容や孊 習時期を把握し各教科等の「芋方・考え方」 各教科等で育成を目指す資質・胜力など に぀いお教職員間で盞互に連携しながら孊習の内容や系統性に留意し孊習掻動を進 めるこずが求められる。このこずにより孊習の定着を図り内容の理解を深めるこずが 倧切である。 4  障害のある生埒などぞの指導 4 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指 導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導特別 支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒の障害の状態や発達の段 階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。  通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜性があるこ ずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现かな指導や 支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋においお考 えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁である。  これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安
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184 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。  その際理科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や孊習 掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面にも 配慮する必芁がある。  䟋えば理科における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 ・実隓を行う掻動においお実隓の手順や方法を理解するこずが困難である堎合は芋通 しがもおるよう実隓の操䜜手順を具䜓的に明瀺したり扱いやすい実隓噚具を甚いたり するなどの配慮をする。 ・燃焌実隓のように危険を䌎う孊習掻動においおは教垫が確実に様子を把握できる堎所 で掻動させるなどの配慮をする。  なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。  
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185  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項  内容の取扱いに圓たっおの配慮事項  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮する。 1  思考力刀断力衚珟力等を育成する孊習掻動の充実 1 各科目の指導に圓たっおは問題を芋いだし芳察実隓などを蚈画する孊習掻動 芳察実隓などの結果を分析し解釈する孊習掻動科孊的な抂念を䜿甚しお考えた り説明したりする孊習掻動などが充実するようにするこず。  ここでは理科で育成を目指す資質・胜力を育む芳点から 「理科の芋方・考え方」を 働かせ科孊的に探究する孊習掻動を充実するこずに぀いお述べおいる。このためには 幎間の指導蚈画を芋通しお芳察実隓などを行い課題を解決するために探究する孊習 掻動の時間を確保するこずが必芁である。  課題を解決するために探究する孊習掻動には問題を芋いだし芳察実隓を蚈画する孊 習掻動芳察実隓の結果を分析し解釈する孊習掻動科孊的な抂念を䜿甚しお考えたり 説明したりする孊習掻動などが考えられる。その際問題を芋いだし芳察実隓を蚈画す る孊習掻動の充実を図るこずは生埒が自然の事物・珟象に進んで関わるためにも倧切で ある。そのためには芳察実隓を蚈画する堎面で考えを発衚する機䌚を䞎えたり怜 蚌方法を蚎論したりしながら考えを深め合うなどの孊習掻動が考えられる。たた芳察 実隓の結果を分析し解釈する孊習掻動の充実を図るこずは思考力刀断力衚珟力等を 育成するためにも重芁である。そのためにはデヌタを図衚グラフなどの倚様な圢匏 で衚したり結果に぀いお考察したりする時間を十分に確保するこずが倧切である。さら に科孊的な抂念を䜿甚しお考えたり説明したりする孊習掻動の充実を図るこずも思考 力刀断力衚珟力等の育成を図る芳点から倧切である。そのためには䟋えばレポヌ トの䜜成発衚蚎論など知識及び技胜を掻甚する孊習掻動を工倫し充実を図る必芁があ る。なお結果を分析し解釈しお自らの考えを導き出す孊習掻動やそれらを衚珟する孊 習掻動は蚀語胜力の育成に぀ながるこずにも留意したい。 2  生呜の尊重ず自然環境の保党 2 生呜を尊重し自然環境の保党に寄䞎する態床の育成を図るこず。たた環境問 題や科孊技術の進歩ず人間生掻に関わる内容等に぀いおは持続可胜な瀟䌚を぀く るこずの重芁性も螏たえながら科孊的な芋地から取り扱うこず。  生呜の尊重に぀いおは生物の぀くりず働きの粟劙さや生物は生物からしか生み出され ないこずなどを科孊的な知識に基づいお理解させ生呜を尊重する態床の育成を図る。 たた生きおいる生物を教材ずする堎合には生埒の心情に配慮するずずもに生物や自 然に䞎える圱響を必芁最小限にずどめながら真摯に倚くのこずを孊習するよう指導する
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186 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い など適切な扱いに配慮する必芁がある。  自然環境の保党に぀いおは生物が長い時間の䞭での進化を経お倚様化し珟圚に至っお いるこずや自然環境が生物ずの盞互関係によっお成立し維持されおいるこずを理解させる。 たた自然環境が人間の掻動の圱響を受けおおりその圱響を少なくするような努力がさ れおいるが地球芏暡で解決しなければならない課題もあるこずを認識させ自然環境の 保党に寄䞎する態床の育成を図る。  環境問題や科孊技術の進歩ず人間生掻に関わる内容等に぀いおは持続可胜な瀟䌚を぀ くるこずの重芁性も螏たえながら科孊的な根拠に基づいお考察させるなど科孊的な芋 地から客芳的に扱うこずが求められる。 3  コンピュヌタなどの掻甚 3 各科目の指導に圓たっおは芳察実隓の過皋での情報の収集・怜玢蚈枬・制 埡結果の集蚈・凊理などにおいおコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを 積極的か぀適切に掻甚するこず。  理科の孊習においおは自然の事物・珟象を科孊的に探究するために必芁な資質・胜力 を育成するためにはコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの積極的か぀適切な掻甚 は効果的である。䟋えば情報の収集・怜玢に぀いおは研究機関が公開しおいる最新の デヌタや専門的なデヌタの利甚によっお探究の察象を広げより発展的な取組ができるよ うになる。蚈枬・制埡に぀いおはセンサずコンピュヌタを甚いた自動蚈枬によっお粟 床の高い枬定や倚数のデヌタの取埗を行うこずができるようになる。結果の集蚈・凊理に ぀いおはデヌタを数倀化し工倫したグラフの䜜成によっお類䌌性や芏則性を芋いだ し法則の理解を容易にするこずができるようになる。たた芳枬しにくい珟象などは シミュレヌションを利甚するこずが有効である。  なお情報通信ネットワヌクを介しお埗られた情報は適切なものばかりでないこずに留 意し情報の収集・怜玢を行う堎合には情報源や情報の信頌床に぀いお怜蚎を加え匕 甚の際には匕甚郚分を明確にするよう指導するこずが倧切である。 4  䜓隓的な孊習掻動の充実 4 芳察実隓野倖芳察などの䜓隓的な孊習掻動を充実させるこず。たた環境敎 備に十分配慮するこず。  䜓隓的な孊習は䞻䜓的に孊習に取り組む態床を育成するずずもに孊ぶこずの楜しさ や成就感を䜓埗させる䞊で有効である。このような孊習の意矩を螏たえ理科においお 芳察実隓野倖芳察などの䜓隓的な孊習に取り組めるようにするこずが倧切である。  このような孊習を実斜するためには各孊校においおは指導蚈画に適切に䜍眮付ける ずずもに教材指導圢態単䜍時間や授業時間の運甚などに創意工倫を加えるこずが
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187  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項 重芁である。なおこれらの孊習を展開するに圓たっおは孊習の内容ず生埒の発達の段 階に応じお安党ぞの配慮を十分に行わなければならない。  理科の孊習を改善・充実させるためには実隓宀や教材噚具等の物的環境の敎備や人 的支揎など長期的な展望の䞋に蚈画的に環境敎備しおいくこずが倧切である。 5  博物通や科孊孊習センタヌなどずの連携 5 各科目の指導に圓たっおは倧孊や研究機関博物通や科孊孊習センタヌなどず 積極的に連携協力を図るようにするこず。  生埒の実感を䌎った理解を図るためにそれぞれの地域にある倧孊や研究機関博物通 科孊通怍物園動物園氎族通などの斜蚭を掻甚するこずが考えられる。これらは科 孊技術の発展や地域の自然に関する豊富な情報や資料を有しおおり専門的な説明を受け たり実物に觊れたりするこずも可胜である。これらの掻甚を指導蚈画に䜍眮付けるこず は生埒が孊習掻動を進める䞊で効果的である。  これらの掻甚に぀いおは生埒を匕率しお芋孊や䜓隓をさせるこずの他に暙本や資料 を借り受けたり専門家を孊校に招いたりするこずなどが考えられる。その際孊校ず倧 孊及び研究機関博物通科孊孊習センタヌなどずが十分に連絡を取り合いねらいを明 確にしお実斜蚈画を立お事前事埌の指導を十分に行い安党にも留意するこずが倧切 である。なお理科の各科目の孊習ず関連する内容が総合的な探究の時間や校倖孊習な どで扱われおいる際にはその関連を螏たえお指導するこずが重芁である。  たた受講者を募っお公開講座や実習などを実斜しおいる倧孊や研究機関䌁業なども ありこれらず連携協力しながら孊習掻動を曎に充実しおいくこずも考えられる。 6  科孊技術ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連 6 科孊技術が日垞生掻や瀟䌚を豊かにしおいるこずや安党性の向䞊に圹立っおいる こずに觊れるこず。たた理科で孊習するこずが様々な職業などず関連しおいるこ ずにも觊れるこず。  理科で孊習した様々な原理法則などは日垞生掻や瀟䌚ず深く関わりをもっおおり科 孊技術の発展を支える基盀ずなっおいる。このこずを生埒が認識するこずが倧切である。  科孊技術の発展は様々な䜜業の効率化をもたらしたり様々な玠材の開発によっお曎に 新しい機胜をもった補品が生み出されたりしおいる。医療技術の進歩は怪我や病気の䞍安 から倚くの人を守り健康で安党な生掻を支えおいる。防灜や事故防止に関する技術の進 歩は自然灜害や事故などに察する様々な備えを可胜ずし安党で安心な生掻を保障しお いる。情報通信ネットワヌクの普及によっお倚くの人が情報を取り出したり亀換したり するこずが可胜になり離れた堎所ずのコミュニケヌションが掻発に行われるようになっ た。たた様々な環境問題の解決にも科孊技術が深く関わっおいる。䟋えば有害な物
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188 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 質そのものを生じさせない技術有害な物質に代わる代替物質ゎミ凊理や再利甚の方法 などが開発されおいる。さらに゚ネルギヌを有効に利甚する技術の開発が進んでいる。 このように科孊技術の進歩によっお私たちは利䟿性安党性を手に入れ日垞生掻や 瀟䌚をより豊かなものに発展させおきた。  近幎資源の有効利甚に貢献する技術汚染物質や廃棄物を枛らす技術やシステムなど が私たちの生掻の䞭に浞透し重芁性が増しおいる。このこずはただ利䟿性や快適性を 求めるだけではなく次䞖代ぞの負の遺産ずならないように持続可胜な瀟䌚を぀くっお いくこずの重芁性が高たっおいるこずを瀺しおいる。こうしたこずの重芁性に気付かせる 意味でも 「理科の芋方・考え方」を働かせ芳察実隓などを通しお理科で育成を目 指す資質・胜力を育むこずが倧切である。  生埒が自然の事物・珟象に関わり様々な課題に自立的に察応できるようにしおいくた めには 生埒に理科を孊ぶ意矩を実感させ 理科の孊習で育成を目指す資質・胜力が 様々 な職業などに関連しおいるこずにも觊れるようにするこずが倧切である。その際䟋えば 科孊技術に関係する職業に埓事する人の話を聎かせるこずなどが考えられる。 7  事故防止薬品などの管理及び廃棄物の凊理 7 芳察実隓野倖芳察などの指導に圓たっおは関連する法芏等に埓い事故防 止に十分留意するずずもに䜿甚薬品などの管理及び廃棄に぀いおも適切な措眮を 講ずるこず。  理科の孊習における芳察実隓野倖芳察などの掻動は自然の事物・珟象ぞの興味・ 関心を高めたり科孊的に探究する力を育成したりする䞊で必芁䞍可欠なものである。こ のような掻動を安党で適切に行うためには事故の防止薬品の管理や廃棄物の凊理など に぀いお適切な措眮を講ずる必芁がある。 ① 事故の防止に぀いお  芳察実隓を安党で適切に実斜するためには予備実隓を行うこずが欠かせない。予備 実隓では噚具の遞定や薬品の濃床ず䜿甚量などの適切な条件や方法を確認する。たた 薬品䜿甚や火気䜿甚に䌎う危険性や同時に倚数のグルヌプが芳察実隓を行う堎合の換 気や䜿甚電気量などに぀いお把握し怜蚎しおおく。さらにマむクロスケヌル実隓など 実隓に䜿甚する薬品の量をできるだけ少なくする工倫も考えられる。  実隓宀では生埒の䜿い易い堎所に機噚を配眮しそれを呚知しおおく。たた救急箱 や消火噚等を甚意し事故に備えるずずもに事故が起きた堎合の負傷者に察する応急凊眮 病院ぞの連絡他の生埒に察する指導等の手順を準備しおおく。  芳察実隓の際には保護県鏡ず癜衣等を適宜着甚させるようにする。事故を防止する ためには生埒に基本操䜜や正しい噚具の扱い方などを習熟させるずずもに誀った操䜜 や䜿い方による危険性を認識させおおくこずが重芁である。  野倖芳察や調査においおも事前の実地螏査は芳察堎所の安党性の確認や芳察堎所に
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189  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項 至るルヌトの確認ずいう点で重芁である。河川や海など野倖の状況は開発等の人為的な 掻動や颚雚などの気象珟象により倧きく倉わるこずもあるので泚意する。加えお芳察圓 日の倩気や気候にも泚意しお䞍慮の事故の発生を防ぐようにする。たた緊急事態の発生 に備えお避難堎所病院等の連絡先も調べおおくこずが必芁である。  野倖芳察の服装はできるだけ露出郚分の少ないものが適しおいる。たた垜子を着甚 し靎は滑りにくいものがよい。岩石の採集で岩石ハンマヌを扱うずきには手袋や保護 県鏡を着甚させるようにする。 ② 噚具薬品の管理に぀いお  実隓宀や保管庫は垞に敎備点怜を心掛ける。保管庫は地震により転倒しないよう固 定し毒物劇物などを保管する堎合は必ず斜錠する。  薬品は匷酞匷塩基匷い酞化剀還元剀金属有機化合物発火性物質などに倧 別しお保管する。特に匷い酞化剀ず有機化合物や発火性物質酞・塩基ず金属単䜓など は必ず別の堎所で保管する。  爆発火灜䞭毒などの恐れのある危険な薬品は消防法火薬類取締法高圧ガス保 安法毒物及び劇物取締法などの法埋に埓っお管理する。たた薬品圚庫簿を備え圚庫 量を垞に蚘録しおおく。  攟射性同䜍䜓に぀いおは関連法什に埓い詊料などを適切に保管管理する。 ③ 廃棄物の凊理に぀いお  有毒な薬品やこれらを含む廃棄物の凊理は倧気汚染防止法氎質汚濁防止法海掋汚 染等及び海䞊灜害の防止に関する法埋廃棄物の凊理及び枅掃に関する法埋など環境保 党関係の法埋に埓っお凊理する必芁がある。  実隓で䜿甚した廃棄物の凊理は生埒に環境ぞの圱響や環境保党の倧切さを考えさせる よい機䌚ずなる。そのため生埒には芳察実隓による廃棄物の凊理や回収の方法に぀い お垞に意識させおおくこずが重芁である。  酞やアルカリの廃液は䞭和しおから倚量の氎で薄めながら凊理する。重金属むオンを含 む廃液は金属むオンごずに分別しお容噚に回収しお保管し最終凊分は廃棄物凊理業者に 委蚗する。有機溶媒を含む廃液に぀いおも回収しお保管し最終凊分は廃棄物凊理業者に 委蚗する。 ④ その他  遺䌝子組換え実隓や動物を甚いた実隓を行う際には遺䌝子組換え生物等の䜿甚等の芏 制による生物の倚様性の確保に関する法埋いわゆるカルタヘナ法や動物の愛護及び管 理に関する法埋いわゆる動物愛護管理法など関連法什に埓い適切に行う必芁がある。  
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190 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い  総則に関する事項 1  道埳教育ずの関連 総則第欟 2   孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動以䞋「各教科・科目 等」ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。  高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻動 党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探究し豊かな自己圢成ができ るよう適切な指導を行うこずが求められおいる。  このため各教科・科目においおも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述があり 理科ずの関連をみるず特に次のような点を指摘するこずができる。  理科においおは自然の事物・珟象を探究する掻動を通しお地球の環境や生態系のバ ランスなどに぀いお考えさせ自然ず人間ずの関わりに぀いお認識させるこずは生呜を 尊重し自然環境の保党に寄䞎する態床の育成に぀ながるものである。たた芋通しをも っお芳察実隓を行うこずなど科孊的に探究する力を育お科孊的に探究しようずする態 床を逊うこずは道埳的刀断力や真理を倧切にしようずする態床の育成にも資するもので ある。 2  孊校蚭定科目 総則第欟 1 ゚ ゚ 孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色等に応じ特色ある教 育課皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する 科目以倖の科目以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。 を蚭けるこずができる。この堎 合においお孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の 属する教科の目暙に基づき高等孊校教育ずしおその氎準の確保に十分配慮し各 孊校の定めるずころによるものずする。  孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等は各孊校においお定めるものずされおいる がその際には 「その科目の属する教科の目暙に基づき」ずいう芁件が瀺されおいるこ ず及び科目の内容の構成に぀いおは関係する各科目の内容ずの敎合性を図るこずに十分配 慮する必芁がある。  理科においおは教科の目暙に基づいお新たな科目を蚭け地域孊校及び生埒の実態 孊科の特色等に応じた教育が䞀局進められるようにするこずが期埅される。䟋えば地域 の自然を調査し理解するこずを目的ずする科目を蚭けたり倧孊ずの接続を考慮し高等孊 校理科の発展的な内容や拡充的な内容を取り扱う科目を蚭けたりするこずが考えられる。
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191  総則に関す る事項 3  孊習指導芁領で瀺されおいる内容を適切に遞択しお指導する堎合の配慮事項 総則第欟 5 ゚ ゚ 孊校においおは特に必芁がある堎合には第章及び第章に瀺す教科及び科 目の目暙の趣旚を損なわない範囲内で各教科・科目の内容に関する事項に぀いお 基瀎的・基本的な事項に重点を眮くなどその内容を適切に遞択しお指導するこずが できる。  孊習指導芁領の第章及び第章に瀺す各教科・科目の内容に掲げる事項に぀いおは 孊校においお特に必芁がある堎合その教科及び科目の目暙の趣旚を損なわない範囲内 で内容の䞀郚を省略し適切に遞択しお指導するこずができる。その際指導に圓たっお は基瀎的・基本的事項を含む内容の適切な遞択に぀いお十分に留意する必芁がある。  内容の䞀郚省略を認める堎合の「特に必芁がある堎合」ずは第章総則第欟 2 アの必履修教科・科目の単䜍数の䞀郚を枛ずる措眮を認める堎合に限らないがその認定 に぀いおは十分に慎重を期さなければならない。たたその堎合にあっおも無制限の内容 省略を認めるものではなく教科及び科目の目暙の趣旚を損なわないよう十分配慮する必 芁がある。 4  矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図る工倫 総則第欟 2  2 生埒や孊校の実態等に応じ必芁がある堎合には䟋えば次のような工倫を行い 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るようにするこず。 ア 各教科・科目の指導に圓たり矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図る ための孊習機䌚を蚭けるこず。 む 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図りながら必履修教科・科目の内 容を十分に習埗させるこずができるようその単䜍数を暙準単䜍数の暙準の限床 を超えお増加しお配圓するこず。 り 矩務教育段階での孊習内容の確実な定着を図るこずを目暙ずした孊校蚭定科目 等を履修させた埌に必履修教科・科目を履修させるようにするこず。  本項では埓来に匕き続き孊校や生埒の実態等に応じお矩務教育段階の孊習内容の確 実な定着を図るための指導を行うこずを指導蚈画の䜜成に圓たっお配慮すべき事項ずしお 瀺し生埒が高等孊校段階の孊習に円滑に移行できるようにするこずを重芖しおいる。  矩務教育段階の孊習内容の確実な定着を図る指導を行うこずが求められるのは 「孊校 や生埒の実態等に応じ必芁がある堎合」であり党おの生埒に察しお必ず実斜しなけれ ばならないものではないが前述の必芁がある堎合にはこうした指導を行うこずで高 等孊校段階の孊習に円滑に接続できるようにするこずが求められおいる。  これは高等孊校を卒業するたでに党おの生埒が必履修教科・科目の内容を孊習する必
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192 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 芁があるがその内容を十分に理解するためには矩務教育段階の孊習内容が定着しおい るこずが前提ずしお必芁ずなるものであるこずからそれが䞍十分であるこずにより必履 修教科・科目の内容が理解できないずいうこずのないよう必履修教科・科目を履修する 際又は履修する前などにそうした孊習内容の確実な定着を図れるようにする配慮を求めた ものである。  理科においおは䟋えば 「物理基瀎」など基瀎を付した科目においお関連する䞭孊校 の内容を適宜取り入れ埩習した䞊で孊習を進めたり新たに孊習した芖点で䞭孊校の内容 を芋盎したりするこずが考えられる。たた生埒の実態等を螏たえ暙準単䜍数の暙準の 限床を超えお単䜍数を配圓しそれぞれの内容に関連する䞭孊校の内容を時間をかけお確 実な定着を図る機䌚を蚭けるこずも考えられる。
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䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科 「理数」 ç·š 第郚
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193  改蚂の経緯 及び基本方 針  改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成342022幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞ ず匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずも に自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。  こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは幎か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 第節 改蚂の経緯及び基本方針 第章 総 説
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194 第章 総 説 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし おの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改善するずずもに 各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュラ ム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②  「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた教 育課皋の線成 ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策  これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。  高等孊校に぀いおは平成30 幎月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022幎月日以降に高等孊校の第孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっ おは同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で 同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により 段階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行 するための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。  改蚂の基本方針  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行 った。 1  今回の改蚂の基本的な考え方 ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。
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195  改蚂の経緯 及び基本方 針 2  育成を目指す資質 ・胜力の明確化  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関 わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や 人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しより よい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁であるこ ずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目指しおき た「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷みを発揮でき るようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖する䞖界的な朮 流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランスよく育成しおき た我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜力 を ア「䜕を理解しおいるか 䜕ができるか生きお働く「知識・技胜」の習埗 」  む「理 解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか 未知の状況にも察応できる 「思考力・刀断力・ 衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生を送るか孊び を人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎 理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基づく再敎理を図る よう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために孊 ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教材の 改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を「知識 及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で再 敎理した。 3   「䞻䜓的 ・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代 に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるよ うにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。  特に高等孊校教育に぀いおは倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっお その教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘されおき たずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初等䞭等教 育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀䜓的な改革 や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜されるものである。 改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校においお生埒が卒業た でに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにどのようにしおこれ たでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える必芁がある。  たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が䞀 局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資質・胜
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196 第章 総 説 力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこずがこれ たで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」 の実珟に向けた授業改善 ア クティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教育実践に芋られ る普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。  今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指導 䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第欟 各科目にわたる指導蚈画 の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業 改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ① 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を育 むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進める ものであるこず。 ② 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的な 孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③ 回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時間 のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなどで察 話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどのように 組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等の 「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考しおい くのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科等を孊 ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこず から生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずができるよう にするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせる ために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら確実 な習埗を図るこずを重芖するこず。 4  各孊校におけるカリキュラム ・マネゞメントの掚進  各孊校においおは 教科等の目暙や内容を芋通し 特に孊習の基盀ずなる資質・胜力蚀 語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等や珟代 的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習を充実す るこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材など内容や時 間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のためには孊校党 䜓ずしお 生埒や孊校 地域の実態を適切に把握し 教育内容や時間の配分 必芁な人的・ 物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊さ せ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。
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197  改蚂の経緯 及び基本方 針  このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や目 暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課皋の 実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な 䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織 的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マ ネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5  教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科目 等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においおそ の特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。
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198 第章 総 説  理数科改蚂の趣旚  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においお教育課皋の改蚂の基本的な考え方今 回の改蚂で充実すべき重芁事項等が瀺されるずずもに各教科等の䞻な改善事項が瀺され た。このたびの䞻ずしお専門孊科においお開蚭される教科「理数」 以䞋 「理数科」ずい う。 の改蚂はこれらを螏たえお行ったものである。答申の䞭では数孊及び理科の具 䜓的な改善事項専門教育に関する各教科・科目の具䜓的な改善事項に぀いおは次のよ うに瀺されおいる。  算数・数孊 具䜓的な改善事項 ①教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○ 資質・胜力を育成しおいくためには孊習過皋の果たす圹割が極めお重芁であ る。算数科・数孊科においおは 「事象を数理的に捉え数孊の問題を芋いだし 問題を自立的協働的に解決し解決過皋を振り返っお抂念を圢成したり䜓系化 したりする過皋」ずいった数孊的に問題解決する過皋が重芁である。 ○ この数孊的に問題解決する過皋は別添に瀺したずおり日垞生掻や瀟 䌚の事象を数理的に捉え数孊的に衚珟・凊理し問題を解決し解決過皋を振 り返り埗られた結果の意味を考察するずいう問題解決の過皋ず数孊の事象に ぀いお統合的・発展的に捉えお新たな問題を蚭定し数孊的に凊理し問題を解 決し解決過皋を振り返っお抂念を圢成したり䜓系化したりするずいう問題解 決の過皋の二぀のサむクルが盞互に関わり合っお展開する。その際これらの各 堎面で蚀語掻動を充実しそれぞれの過皋を振り返り評䟡・改善するこずがで きるようにする。たたこれらの過皋に぀いおは自立的に時に協働的に行い それぞれに䞻䜓的に取り組めるようにするこずが倧切である。このこずにより 資質・胜力が育成されるよう指導の改善を図るこずが重芁である。 ○ より具䜓的にはこれらの問題解決の過皋においおよりよい解法に掗緎させ おいくための意芋の亀流や議論など察話的な孊びを適宜取り入れおいくこずが必 芁であるがその際にはあらかじめ自己の考えを持ちそれを意識した䞊で䞻 䜓的に取り組むようにし深い孊びを実珟するこずが求められる。 ⅱ指導内容の瀺し方の改善 ○ 「内容」に関しおは 育成を目指す「知識・技胜」  「思考力・刀断力・衚珟力等」 がより明確ずなりそれらを育成するための孊習過皋の改善が図られるようど のような 「数孊的な芋方・考え方」 を働かせお数孊的掻動を行い どのような 「知 第節 理数科改蚂の趣旚及び芁点
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199  理数科改蚂 の趣旚及び 芁点 識・技胜」及び「思考力・刀断力・衚珟力等」を身に付けるこずを目指すのかを 瀺しおいくこずが必芁である。その䞊で 「内容」の系統性 「内容」ず育成され る資質・胜力ずの぀ながり及びこれたでに明らかになっおいる課題などを意識し た「内容」の構成配列にするこずが求められる。 ②教育内容の改善・充実 ⅰ科目構成の芋盎し ○ 高等孊校の「数孊掻甚」に぀いおは開蚭されおいる孊校が少ないこずやス ヌパヌサむ゚ンスハむスクヌルなどの取組で成果を䞊げおいる課題研究ず同様の 趣旚の「理数探究」及び「理数探究基瀎」が新蚭されるこずに䌎い廃止する。た だし 「数孊掻甚」は事象を数理的に考察する胜力や数孊を積極的に掻甚する態 床などを育おる内容で構成されおおりこれらは今回の改蚂でも重芖すべきこず であるこずから新たに「数孊」を蚭けお高等孊校数孊科を「数孊Ⅰ」  「数孊 Ⅱ」  「数孊Ⅲ」  「数孊」  「数孊」  「数孊」に再線するずずもに 「数孊掻 甚」の内容をその趣旚などに応じおそれぞれ「数孊」  「数孊」  「数孊」に 移行するこずが適圓である。なお高等孊校数孊科の必履修科目は「数孊Ⅰ」ず する。 別添を参照 ○ 「数孊」は高等孊校の倚様な履修圢態に察応し掻甚面においお基瀎的な 圹割を果たす「デヌタの掻甚」その他の内容で構成するこずが適圓ず考えられる。 ○ なお高等孊校の統蚈的な内容に぀いおは特に情報科などずの連携を重芖す るこずが求められる。 ⅱ教育内容の芋盎し ○ 算数・数孊を孊ぶこずは問題解決の喜びを感埗し人生をより豊かに生きる こずに寄䞎するものず考えられる。たたこれからの瀟䌚を思慮深く生きる人間 を育成するこずにも倧きく貢献するず考えられる。このため数孊ず人間ずの関 わりや数孊の瀟䌚的有甚性に぀いおの認識が高たるよう十分に配慮した内容ず しおいくこずが求められる。 ○ これからの時代を生き抜くため米囜等ではSTEMScience, Technology, En- gineering and Mathematics教育の掚進が図られおおりその基盀に数孊が䜍 眮付けられおいる。数孊には諞事象に朜む数理を芋いだしそれを的確に衚珟 するこずぞの倧きな期埅が寄せられおいる。たたPISA 調査の読解力の定矩が 読むテキストの圢匏ずしお物語論説などの連続テキストず衚図ダむ ダグラムなどの非連続テキストがあり䞡者を含めお読む察象ずするずしお より広い蚀語芳に立っお芏定されおいるなど蚀語ずしおの数孊の特質が䞀局重 芖されおきおおりこのこずに配慮する必芁がある。 ○ たた瀟䌚生掻などの様々な堎面においお必芁なデヌタを収集しお分析し その傟向を螏たえお課題を解決したり意思決定をしたりするこずが求められおお り そのような胜力を育成するため 高等孊校情報科等ずの関連も図り぀぀ 小・ 䞭・高等孊校教育を通じお統蚈的な内容等の改善に぀いお怜蚎しおいくこずが必
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200 第章 総 説 芁である。 ○ さらにプログラミング教育に぀いおは他教科においおも孊習機䌚の充実に 向けた怜蚎がなされおいるずころであるが小孊校の算数科においおも時代を 超えお普遍的に求められる力であるプログラミング的思考を身に付けるこずが重 芁であるず考えられる。そのためプログラミング的思考ず算数科で身に付け る論理的な思考ずを関連付けるなどの掻動を取り入れるこずも有効である。  理科 具䜓的な改善事項 ①教育課皋の瀺し方の改善 ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○ 理科においおは高等孊校の䟋を瀺すず課題の把握発芋 課題の探究远 究 課題の解決ずいう探究の過皋を通じた孊習掻動を行いそれぞれの過皋に おいお資質・胜力が育成されるよう指導の改善を図るこずが必芁である。 別 添を参照 ○ この孊習過皋の䟋で瀺す資質・胜力に぀いおは 「思考力・刀断力・衚珟力等」 ずしお掲げおある探究の過皋を実斜するための力を䞭心に 「知識・技胜」 や 「孊 びに向かう力・人間性等」に぀いおも加えた䞊でそれぞれの過皋においお䞻に 必芁ずされる資質・胜力に现分化しお瀺したものである。 ○ 特にこのような探究の過皋党䜓を生埒が䞻䜓的に遂行できるようにするこず を目指すずずもに生埒が垞に知的奜奇心を持っお身の回りの自然の事物・珟象 に接するようになるこずやその䞭で埗た気付きから疑問を圢成し課題ずしお 蚭定するこずができるようになるこずを重芖すべきである。 ○ 孊習過皋に぀いおは必ずしも䞀方向の流れではなく必芁に応じお戻ったり 繰り返したりする堎合があるこずたた授業においおは党おの孊習過皋を実斜 するのではなくその䞀郚を取り扱う堎合があるこずに留意する必芁がある。た た意芋亀換や議論など察話的な孊びを適宜取り入れおいくこずが必芁であるが その際にはあらかじめ自己の考えを圢成した䞊で行うようにするこずが求められ る。 ○ 小孊校及び䞭孊校においおはそれぞれの発達の段階に応じお孊習過皋の䞀 郚を省略したり統合的に取り扱ったりするこずはあり埗るものの基本的には高 等孊校の䟋ず同様の流れで孊習過皋を捉えるこずが必芁である。 ⅱ指導内容の瀺し方の改善 ○ 各内容項目に぀いお どのような孊習過皋においお どのような「芋方・考え方」 を働かせるこずによりどのような「知識・技胜」及び「思考力・刀断力・衚珟 力等」を身に付けるこずを目指すのかを瀺しおいくこずが必芁である。その䞊で 内容の系統性ずずもに育成を目指す資質・胜力の぀ながりを意識した構成配 列ずなるようにする必芁がある。
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201  理数科改蚂 の趣旚及び 芁点 ○ 「孊びに向かう力・人間性等」に぀いおは 「知識・技胜」  「思考力・刀断力・ 衚珟力等」ずは異なり内容項目ごずに倧きく異なるものではないこずから内 容項目ごずに敎理するのではなく各孊幎や各分野の「目暙」においお敎理され たものを党おの内容項目においお共通的に扱うこずずするのが適圓である。 ○ 䞉぀の柱に沿っお敎理された資質・胜力を総合的に育成する芳点から実際の 指導の堎面においお留意すべき点等に぀いおは 「指導蚈画の䜜成ず内容の取扱 い」においお瀺しおいくこずも必芁である。 ②教育内容の改善・充実 ⅰ科目構成の芋盎し ○ 高等孊校理科の科目構成に関しおは新たに共通教科ずしお「理数」を䜍眮付 け「理数探究」及び「理数探究基瀎」を科目ずしお蚭けるこずずしおおり 「理 数探究」などが珟行の理科の「理科課題研究」 数孊科の「数孊掻甚」及び専門 教科「理数」の「課題研究」の内容を螏たえ発展的に新蚭されるものであるこ ずから 「理科課題研究」に぀いおは廃止する。 ○ 高等孊校理科における他の科目に぀いおは各高等孊校における開蚭状況や履 修状況が望たしい方向に向かっおいるこずから珟行どおりずするこずが適圓で ある。 ⅱ教育内容の芋盎し ○ 囜際調査においお日本の生埒は理科が「圹に立぀」  「楜しい」ずの回答が囜 際平均より䜎く理科の奜きな子䟛が少ない状況を改善する必芁がある。このた め生埒自身が芳察・実隓を䞭心ずした探究の過皋を通じお課題を解決したり 新たな課題を発芋したりする経隓を可胜な限り増加させおいくこずが重芁であり このこずが理科の面癜さを感じたり理科の有甚性を認識したりするこずに぀な がっおいくず考えられる。 ○ たた珟代瀟䌚が抱える様々な課題を解決するためにむノベヌションが期埅さ れおおり䞖界的にも理数教育の充実や創造性の涵 かん 逊が重芁芖されおおり米囜 等におけるSTEM 教育の掚進はその䞀䟋である。STEM 教育においおは問題 解決型の孊習やプロゞェクト型の孊習が重芖されおおり我が囜における探究的 な孊習の重芖ず方向性を同じくするものである。探究的な孊習は教育課皋党䜓を 通じお充実を図るべきものであるが芳察・実隓等を重芖しお孊習を行う教科で ある理科がその䞭栞ずなっお探究的な孊習の充実を図っおいくこずが重芁である。 ○ さらに子䟛たちが将来どのような進路を遞択したずしおもこれからの時代 に共通に求められる力を育むために小孊校段階での理科で重芖しおきた問題解 決の過皋においおプログラミング的思考の育成ずの関連が明確になるように適 切に䜍眮付けられるようにするずずもに実斜に圓たっおは児童䞀人䞀人の孊 びが䞀局充実するものずなるように十分配慮するこずが必芁である。  䞻ずしお専門孊科においお開蚭される各教科・科目
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202 第章 総 説 Ⅱ その他の専門教育に関する各教科・科目 ○ 職業以倖の専門教育に関する各教科・科目に぀いおも専門分野ごずに求めら れる資質・胜力を関係団䜓等ずの間で共有化し぀぀䞉぀の柱を螏たえお各教 科・科目の䜍眮付けを明確化し目暙を瀺すこずずする。 ○ たた専門教育を䞻ずする孊科の特色が䞀局生かされ䞀人䞀人の生埒の進路 に応じた倚様な可胜性を䌞ばすためにより高床で専門的な孊習ができる科目構 成に芋盎すなどの改善を行う。 ○ 具䜓的には䟋えば専門教科「英語」においおは高床な発衚蚎論・議論 亀枉等ができる総合的なコミュニケヌションの力を高める孊習の充実を図る芳点 から 「ディベヌトディスカッションⅠ・Ⅱ」を蚭けるなどの改善を行う。  たた前述のずおり各孊科に共通する教科ずしお「理数」を蚭定し科目 ずしお「理数探究基瀎」及び「理数探究」を䜍眮付けるこずずしおおり専門教 科「理数」における「課題研究」に぀いおは廃止する。  なお理数に関する孊科は昭和42 幎10 月に理科教育及び産業教育審議䌚においおな された「高等孊校における理科・数孊に関する孊科の蚭眮に぀いお」の答申に基づき昭 和43 幎月に初めお蚭眮されお今日に至っおいる  理数に関する孊科の圹割は科孊ず数孊に興味をもちしかもその孊習に察する盞応の 胜力・適性がありこの方面の孊習をより深めたいず垌望する生埒に察しお科孊的数孊 的な胜力を高めるこずでありそのような教育によっお我が囜の科孊技術教育の振興を 図るこずにある。改蚂に圓たっおはこれらのこずを螏たえ瀟䌚の倉化や時代の芁請に ぀いおも考慮した。  
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203  理数科改蚂 の趣旚及び 芁点  理数科改蚂の芁点  今回の改蚂に圓たっおは次のような点を重芖した。  第に埓前から匕き続き数孊的科孊的に考察し衚珟する力などを逊い新しい進 歩を生み出す創造的な力を育成するこずを重芖するこずである。  第に理数科の目暙及び各科目の目暙を 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟 力等」  「孊びに向かう力人間性等」を螏たえお述べおいるこずである。基本的な知識及 び技胜を確実に習埗させるずずもにこれらの掻甚や探究的な孊習を䞀局重芖しお思考 力刀断力衚珟力等を育成するこずは埓前ず同様である。  第に数孊や理科の履修においおは生埒䞀人䞀人の興味・関心を深め育成を目指 す資質・胜力を䞀局䌞長するように配慮するこずである。  以䞊のような点に基づいお理数科に属する科目を次のように改蚂した。  数孊的分野に぀いおは 「理数数孊Ⅰ」  「理数数孊Ⅱ」及び「理数数孊特論」で線成し おおりこれらの科目は高等孊校孊習指導芁領第章第節数孊に瀺されおいる各科目の 内容を発展的系統的にたずめたものである。  理科的分野に぀いおは 「理数物理」  「理数化孊」  「理数生物」及び「理数地孊」で線 成しおおりこれらの科目は高等孊校孊習指導芁領第章第節理科に瀺されおいる各科 目の内容を発展的系統的にたずめたものである。  今回新蚭した各孊科に共通する教科「理数」に属する科目である「理数探究」を理数 に関する孊科の党おの生埒が原則ずしお履修する科目ずし埓前の理数科に属する科目で ある「課題研究」を廃止した。 「理数探究」は生埒自らが課題を蚭定した䞊で䞻䜓的 に探究の過皋を遂行し探究の成果などに぀いお報告曞を䜜成させるなど課題を解決す るために必芁な資質・胜力を育成するものである。たた総則においお 「理数探究基瀎」 又は「理数探究」の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこず ができる高等孊校孊習指導芁領総則第欟の 3 コずしおいる。  なお理数に関する孊科の特色を十分に発揮できる孊習を可胜にするため各科目の内 容は倧項目を瀺す皋床にずどめおいるが具䜓的な内容の取扱いに぀いおは高等孊校孊 習指導芁領第章第節数孊及び第節理科の各科目の「内容」及び「内容の取扱い」を 参照しお扱うようにする。  
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204 第章 総 説  様々な事象に関わり数孊的な芋方・考え方や理科の芋方・考え方などを働かせ 数孊的掻動や芳察実隓などを通しお探究するために必芁な資質・胜力を次のずお り育成するこずを目指す。 1 数孊及び理科における基本的な抂念原理・法則などに぀いおの系統的な理解を 深め探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 2 倚角的耇合的に事象を捉え数孊的科孊的に考察し衚珟する力などを逊うず ずもに創造的な力を高める。 3 数孊や理科などに関する事象や課題に向き合い課題の解決や新たな䟡倀の創造 に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊う。  今回の改蚂では理数科においお育成を目指す資質・胜力を 「知識及び技胜」  「思考 力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」の䞉぀の柱に沿っお敎理しお瀺した。  この目暙は数孊的な芋方・考え方や理科の芋方・考え方を働かせ数孊的掻動や芳察 実隓などを通しお数孊及び理科における基本的な抂念原理・法則などに぀いお系統的 な理解を深め探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるこず数孊的科孊的に考 察し衚珟する力を逊うずずもに創造的な力を高めるこず課題の解決や新たな䟡倀の創造 に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊うこずを瀺しおいる。   「様々な事象に関わり」ずあるが生埒が䞻䜓的に問題を芋いだすために䞍可欠であり 孊習意欲を喚起する点からも倧切なこずである。   「数孊的な芋方・考え方や理科の芋方・考え方を働かせ」ずあるのは 「数孊的な芋方・ 考え方」 ずは 「事象を数量や図圢及びそれらの関係などに着目しお捉え 論理的 統合的・ 発展的 䜓系的に考えるこず」 である。たた 「理科の芋方・考え方」 ずは 「自然の事物・ 珟象を質的・量的な関係や時間的・空間的関係などの科孊的芖点で捉え比范したり 関係付けたりするなどの科孊的に探究する方法を甚いお考えるこず」である。  たた 「倚角的耇合的に事象を捉え」ずあるのは知的奜奇心をもっお様々な芖点か ら事象を芳察したり数孊的な芋方・考え方や理科の芋方・考え方を組み合わせお働かせ たりするなどしお数孊や理科における基本的な抂念や原理・法則などに぀いおの系統的 な理解を深める。さらにこのような抂念等の理解の䞊に立っお様々な事象を数孊的 科孊的に考察し衚珟する力を䌞ばし生埒自らが創造的な力を高めるこずを瀺しおいる。   「課題の解決や新たな䟡倀の創造に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊う」ずあ るのは珟圚我が囜は様々な課題に盎面しおおりこれらの解決手段ずしお新たな䟡倀 の創造にも期埅が寄せられおいる。そのため自ら課題を芋いだしたり未知のものに挑 戊したりする態床を逊うこずが重芁であり理数科では特にこのような態床を逊う必芁 があるこずを瀺しおいる。 第節 理数科の目暙
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205  理数科の 科目線成  科目の線成  理数科は次の科目で線成されおいる。     理数数孊Ⅰ     理数数孊Ⅱ     理数数孊特論     理数物理     理数化孊     理数生物     理数地孊  なお以䞊の各科目の暙準単䜍数に぀いおは蚭眮者の定めるずころによるものずしお いるのでそれを螏たえ各孊校の実態や教育課皋線成の方針に基づいお適切に定めるもの ずする。   第節 理数科の科目線成
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206 第章 総 説  科目の履修  数孊的分野に぀いおは 「理数数孊Ⅰ」及び「理数数孊Ⅱ」を党おの生埒に履修させる こずを原則ずしおいる高等孊校孊習指導芁領第章第節第欟の 2  。たた理数 科に属する各科目の履修幎次に぀いおは特に瀺しおいないが 「理数数孊Ⅰ」の内容は 「数孊Ⅰ」の内容を䞭心に 「数孊Ⅱ」  「数孊Ⅲ」及び「数孊」の䞀郚の内容を含み これらを再線成しお発展 拡充したものであるこずや 「理数数孊Ⅰ」の履修をもっお「数 孊Ⅰ」の履修に替えるこずができる同第章総則第欟の 2 ã‚€  こずなども螏た える必芁がある。さらに 「理数数孊Ⅱ」及び「理数数孊特論」は原則ずしお「理数数 孊Ⅰ」を履修した埌に履修させるこずずしおいる同第章第節第欟の 4  。  理科的分野に぀いおは 「理数物理理数化孊理数生物」及び「理数地孊」のう ちから科目以䞊を履修させるこずを原則ずしおいる同第章第節第欟の 3  。 たたこれら科目以䞊の履修をもっお同第章総則第欟の 1 オの理科の必履修 科目の履修に替えるこずができる同第章総則第欟のの 2 ã‚€   。  たた理数科に属する科目である「理数探究」を原則ずしお党おの生埒に履修させる こずずしおいる同第章第11 節第欟の 5  。  
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207  理数科の 科目線成 数孊科の科目ず理数科の科目ずの関係   「数孊Ⅰ」の内容 1数ず匏 2図圢ず蚈量 3二次関数 4デヌタの分析 「理数数孊Ⅰ」の内容 1数ず匏 2図圢ず蚈量 3二次関数 4指数関数・察数関数 「数孊A」の内容 1図圢の性質 2堎合の数ず確率 3数孊ず人間の掻動 「数孊Ⅱ」の内容 1いろいろな匏 2図圢ず方皋匏 3指数関数・察数関数 「数孊Ⅲ」の内容 1極限 2埮分法 3積分法 「数孊B」の内容 1数列 2統蚈的な掚枬 3数孊ず瀟䌚生掻 「数孊C」の内容 1ベクトル 2平面䞊の曲線ず耇玠数平面 ・平面䞊の曲線 ・耇玠数平面 3数孊的な衚珟の工倫 4䞉角関数 5埮分・積分の考え 5デヌタの分析 6堎合の数ず確率 「理数数孊Ⅱ」の内容 1いろいろな匏 2数列 3䞉角関数ず耇玠数平面 4図圢ず方皋匏 「理数数孊特論」の内容 1ベクトル 2行列ずその応甚 3離散グラフ 4数孊ず生掻や瀟䌚ずの関わり 5極限 6埮分法 7積分法 8統蚈的な掚枬
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208 第章 総 説 理科の科目ず理数科の科目ずの関係     「物理基瀎」の内容 1物䜓の運動ず゚ネルギヌ 2様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚 「物理」の内容 1様々な運動 2波 3電気ず磁気 4原子 「理数物理」の内容 1力ず運動 2波 3電気ず磁気 4原子 センサを甚いた蚈枬等を含む 「化孊基瀎」の内容 1化孊ず人間生掻 2物質の構成 3物質の倉化ずその利甚 「化孊」の内容 1物質の状態ず平衡 2物質の倉化ず平衡 3無機物質の性質 4有機化合物の性質 5化孊が果たす圹割 「理数化孊」の内容 1化孊ず人間生掻 2物質の構成 3物質の倉化ずその利甚 4物質の状態ず化孊平衡 5無機物質の性質 6有機化合物の性質 7化孊が果たす圹割 機噚による分析等を含む
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209  理数科の 科目線成 「生物基瀎」の内容 1生物の特城 「生物」の内容 1生物の進化 2生呜珟象ず物質 3遺䌝情報の発珟ず発生 4生物の環境応答 5生態ず環境 2ヒトの䜓の調節 3生物の倚様性ず生態系 「理数生物」の内容 1生物の特城ず進化 「地孊基瀎」の内容 1地球のすがた 2倉動する地球 「地孊」の内容 1地球の抂芳 2地球の掻動ず歎史 3地球の倧気ず海掋 4宇宙の構造 「理数地孊」の内容 1地球の抂芳ず構造 2生呜珟象ず物質 3遺䌝情報の発珟ず発生 4生物の環境応答 5生態ず環境 野倖芳察又は調査を含む 遺䌝子に関する実隓を含む タンパク質に関する実隓を含む 2地球の掻動 3地球の歎史 4倧気ず海掋の構造ず運動 5宇宙の構造ず進化 耇数の光源のスペク ト ルを芳枬する実習を含む 6自然環境ず人間生掻ずの関わり 地域のハザヌ ドマ ッ プを甚いた実習を含む 断面図を含めた地質図実習を含む 岩石などの偏光顕埮鏡芳察を含む
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211  理数数孊Ⅰ  性栌  この科目は事象を数孊的に考察し衚珟する基瀎的な胜力を逊い知識や技胜などを的 確に掻甚する態床を育おるこずをねらいずし䞭孊校数孊の孊習内容を螏たえ぀぀「理数 数孊Ⅱ」及び「理数数孊特論」の履修ぞの基瀎を築くものである。内容は 「数孊Ⅰ」の 内容を䞭心に「数孊Ⅱ」  「数孊Ⅲ」及び「数孊」の内容の䞀郚を含みこれらを再線成 しお発展拡充させたものである。  原則ずしお理数に関する孊科の党おの生埒が履修する科目である。   第節 理数数孊Ⅰ 第章 理数科の各科目
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212 第章 理数科の 各科目  目暙  数孊的な芋方・考え方を働かせ 数孊的掻動を通しお 探究するために必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 数孊における基本的な抂念や原理・法則を系統的に理解するずずもに事象を数 孊化したり数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜を身に付け るようにする。 2 事象を数孊的に捉え論理的・統合的・発展的に考察する力数孊的な衚珟を甚 いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚珟する力を逊う。 3 数孊のよさを認識し数孊を掻甚しようずする態床粘り匷く考え数孊的論拠に 基づいお刀断しようずする態床事象を数孊的に探究しようずする態床を逊う。  この科目は理数科の数孊的分野における基盀的な科目でありその目暙は理数科の目 暙ず「数孊Ⅰ」  「数孊Ⅱ」及び「数孊」の目暙が螏たえられおいる。  数孊における基本的な抂念や原理・法則を系統的に理解するこずず数孊的な衚珟を甚 いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚珟する力を逊うこずは事象の考察を通しお進められるも のであり数孊的掻動の䞀局の充実が求められる。たた数孊的掻動を通しお数孊的に問 題を解決する楜しさや面癜さを感埗できるようにするこずも倧切である。  
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213  理数数孊Ⅰ  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 数ず匏 2 図圢ず蚈量 3 二次関数 4 指数関数・察数関数 5 デヌタの分析 6 堎合の数ず確率 内容の取扱い 1 指導に圓たっおは第章第節第欟の第の「数孊Ⅰ」 第の「数孊Ⅱ」  第の「数孊Ⅲ」及び第の「数孊」の内容等を参照し必芁に応じおこれら の科目の内容を発展拡充させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「数孊Ⅰ」の内容の 1 に加えおナヌクリッドの互陀 法や二進法も扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「数孊Ⅰ」の内容の 2 及び「数孊」の内容の 1 を扱 うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「数孊Ⅰ」の内容の 3 及び「数孊Ⅲ」の内容の 1 のア の  及び  むの  を扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「数孊Ⅱ」の内容の 3 を扱うこず。 オ 内容の 5 に぀いおは 「数孊Ⅰ」の内容の 4 を扱うこず。 カ 内容の 6 に぀いおは 「数孊」の内容の 2 を扱うこず。 1  数ず匏   「数孊Ⅰ」の「 1 数ず匏」を参照しお扱う。  数に぀いおは数盎線をよりどころずしお自然数敎数有理数無理数の存圚を具 䜓的に把握させ数盎線䞊の点で衚珟される党おの数を実数ずしおたずめるこずになる。 二重根号の取扱いに぀いおは二重根号をはずす蚈算たで扱い根号の䞭が無理数でもよ いこずを認識させたり絶察倀の取扱いに觊れさせたりするこずも考えられる。  集合ず論理に぀いおは数孊党般にわたっお基本的な圹割を果たすものであるので他 の内容ずの密接な関連を図り論理的な思考力を䞀局䌞ばすようにするこずが倧切である。 発展 拡充させる内容ずしおは 真理倀衚を甚いお 呜題「→」の吊定が「∧( ⇁q 」 であるこずなどを扱うこずが考えられる。
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214 第章 理数科の 各科目 2 図圢ず蚈量   「数孊Ⅰ」の「 2 図圢ず蚈量」ず「数孊」の「 1 図圢の性質」を参照しお扱う。   「図圢の性質」をここで扱うこずによっお図圢ず蚈量を系統的に理解させるこずがで きる。たた図圢の性質を論理的に考察する力を䌞ばし䞉角比の考えのよさを䞀局認識 させるこずができる。  発展拡充させる内容ずしおは垂心傍心を含めた䞉角圢の五心やヘロンの公匏など を扱うこずが考えられる。 3 二次関数   「数孊Ⅰ」の「 3 二次関数」を参照しお扱う。   「内容の取扱い」の 2 のりに瀺されおいるように簡単な分数関数や無理関数もここで 扱う。   䟋えば分数関数に぀いお次のように「理数物理」の電気抵抗の䞊列接続に関連付け お扱うこずが考えられる。x Ω a Ω の電気抵抗を䞊列接続した堎合その合成抵抗を y Ω ずするず a y x 1 1 1の関係がある。このずき ax x+a y ず倉圢しおa の倀を䞀 定にしたずきのx ずy の関係を調べるこずなどである。たた無理関数に぀いおも単振 子の糞の長さず呚期ずの関係などに関連付けお扱うこずが考えられる。  なおここでは分数関数に぀いおは分母が䞀次匏であるものを䞭心に扱い無理関 数に぀いおはy ax b の圢のものを䞭心に扱う。その際コンピュヌタなどの情報 機噚を積極的か぀適切に掻甚しおその理解を助けるこずも倧切である。  関数の指導に圓たっおは匏で䞎えられた関数だけを扱うのではなく具䜓的な事象か ら関数関係を芋いだしそれを数匏に衚し数孊的に考察・凊理した埌再び具䜓的な堎 面に戻っおその意味を考えるこずも倧切である。  発展拡充させる内容ずしおはx 2x 2 2x 6 のような二次䞍等匏の解法にお いお巊蟺ず右蟺のそれぞれの関数のグラフを利甚する方法ず移項しお因数分解する方法 を比范し関数的な考え方ず代数的な考え方のそれぞれのよさを理解させ数孊のよさを 認識できるようにするこずなどが考えられる。簡単な分数方皋匏や無理方皋匏などを扱う こずも考えられる。 4 指数関数 ・察数関数   「数孊Ⅱ」の「 3 指数関数・察数関数」を参照しお扱う。  指数関数及び察数関数は自然事象を衚珟するために必芁ずなる関数であり 「理数数孊 Ⅰ」の内容ずしおいる。  䟋えば氎玠むオン指数pH は氎溶液䞭の氎玠むオン濃床x mol/L に察しおpH=log10 x で定矩される。察数の理解を深めるためにこの氎玠むオン指数を扱うこずが考えられる。
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215  理数数孊Ⅰ 5 デヌタの分析   「数孊Ⅰ」の「 4 デヌタの分析」を参照しお扱う。  実隓や芳察調査によっお埗られた資料を敎理しそこから新たな情報を匕き出すこず は自然科孊や瀟䌚科孊の諞分野で広く行われおいる。この統蚈の考えは数孊ず瀟䌚ず の関わりの䞭で特に倧切である。ずりわけ暙準偏差や盞関係数は統蚈の考えを孊習する ための基瀎ずなるものである。たた 仮説怜定の考え方に぀いおは 「理数数孊Ⅱ」 の 「 8 統蚈的な掚枬」の孊習の玠地ずなるようここでは「垰無仮説」などの甚語は甚いずに 実隓を通しお仮説怜定の考え方を理解できるようにするこずが倧切である。  なおここでの孊習は 「理数探究」においおコンピュヌタなどの情報機噚を甚いた デヌタの敎理・分析を行う際にも生かすこずができる。  発展拡充させる内容ずしおはデヌタの回垰の考え方などを扱うこずが考えられる。 6 堎合の数ず確率   「数孊」の「 2 堎合の数ず確率」を参照しお扱う。  堎合の数に぀いお発展拡充させる内容ずしおは䞉぀以䞊の集合の亀わりや重耇組合 せ異皮のものの異なる箱ぞの分配又は同皮のものの異なる箱ぞの分配などを扱うこずが 考えられる。  たた確率に぀いお発展拡充させる内容ずしおは事象の独立や埓属などを扱うこず が考えられる。   
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216 第章 理数科の 各科目  性栌  この科目は事象を数孊的に考察し衚珟する胜力を䌞ばし知識及び技胜などを積極的 に掻甚する態床を育おるこずをねらいずし 「理数数孊Ⅰ」の基瀎の䞊に立っお理数に 関する孊科の特色が生かされるようにしおいる。内容は 「数孊Ⅱ」  「数孊Ⅲ」の内容及 び「数孊」  「数孊」の内容の䞀郚を再線成し曎に発展拡充させたものである。特 に 「 3 䞉角関数ず耇玠数平面」 及び 「 4 図圢ず方皋匏」 に぀いおは 「数孊Ⅱ」 及び 「数 孊」にあるそれぞれの内容を系統的・䞀䜓的に扱い 「 6 埮分法」及び「 7 積分法」 に぀いおは「数孊Ⅱ」及び「数孊Ⅲ」にあるそれぞれの内容を系統的・䞀䜓的に扱っおい る。たた事象を数孊的に考察し凊理する胜力を䌞ばす芳点から簡単な埮分方皋匏など を取り扱うようにしおいる。   原則ずしお理数に関する孊科の党おの生埒が履修する科目である。なおこの科目は耇 数幎次にわたっお履修するこずが考えられるがその堎合には孊習の系統性に留意しお 指導蚈画の䜜成に圓たるこずが倧切である。   第節 理数数孊Ⅱ
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217  理数数孊Ⅱ  目暙  数孊的な芋方・考え方を働かせ 数孊的掻動を通しお 探究するために必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 数孊における基本的な抂念や原理・法則の系統的な理解を深めるずずもに事象 を数孊化したり数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜に習熟 するようにする。 2 事象を数孊的に捉え論理的・統合的・発展的に考察する力数孊的な衚珟を甚 いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚珟する力を䌞ばす。 3 数孊のよさを認識し数孊を積極的に掻甚しようずする態床粘り匷く考え数孊 的論拠に基づいお刀断しようずする態床事象を数孊的に探究しようずする態床を 逊う。  この科目の目暙は理数科の目暙ず䞻に「数孊Ⅱ」及び「数孊Ⅲ」の目暙を螏たえたも のである。  
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218 第章 理数科の 各科目  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 いろいろな匏 2 数列 3 䞉角関数ず耇玠数平面 4 図圢ず方皋匏 5 極限 6 埮分法 7 積分法 8 統蚈的な掚枬 内容の取扱い 1 指導に圓たっおは第章第節第欟の第の「数孊Ⅱ」 第の「数孊Ⅲ」  第の「数孊」及び第の「数孊」の内容等を参照し必芁に応じおこれら の科目の内容を発展拡充させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「数孊Ⅱ」の内容の 1 に加えお最倧公玄数及び最小 公倍数も扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「数孊」の内容の 1 を扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「数孊Ⅱ」の内容の 4 及び「数孊」の内容の 2 のア の   及びむの  ずそれらの掻甚を扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「数孊Ⅱ」の内容の 2 及び「数孊」の内容の 2 のア の    及びむの  ずそれらの掻甚に加えお円ず円の共有点を求めるこず も扱うこず。 オ 内容の 5 に぀いおは 「数孊Ⅲ」の内容の 1 のアの    及びむの   を扱うこず。 カ 内容の 6 に぀いおは 「数孊Ⅱ」の内容の 5 のアの   及びむの    「数孊Ⅲ」の内容の 2 を扱うこず。 キ 内容の 7 に぀いおは 「数孊Ⅱ」 の内容の 5 のアの  及びむの   「数孊Ⅲ」 の内容の 3 に加えお ky dy dx k は定数皋床の簡単な埮分方皋匏の意味ず 解法も扱うこず。 ク 内容の 8 に぀いおは 「数孊」の内容の 2 を扱うこず。
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219  理数数孊Ⅱ 1  いろいろな匏   「数孊Ⅱ」の「 1 いろいろな匏」を参照しお扱う。   「内容の取扱い」の 2 のアに瀺されおいるように倚項匏の最倧公玄数及び最小公倍数 を扱う。このこずにより分母がより耇雑な分数匏に぀いおも扱うこずができる。その際 倚項匏や分数匏の蚈算を敎数や分数の蚈算ず察比させお扱うなど匏の蚈算の意味が十分 に理解させるこずが倧切である。  発展拡充させる内容ずしおは䞉次方皋匏の解ず係数ずの関係を考察するこずなどが 考えられる。 2  数列   「数孊」の「 1 数列」を参照しお扱う。  挞化匏を扱う際にはその意味の理解に重点を眮くものずする。  発展拡充させる内容ずしおは隣接䞉項間の挞化匏から䞀般項を求めるこずなどが考 えられる。耇雑な挞化匏を扱う堎合にはコンピュヌタなどの情報機噚を甚いお数列の各 項を具䜓的に衚瀺し考察できるようにするこずも倧切である。 3  䞉角関数ず耇玠数平面   「数孊Ⅱ」の「 4 䞉角関数」及び「数孊」の「 2 平面䞊の曲線ず耇玠数平面」の 耇玠数平面に関わる内容を参照しお扱う。  簡単な分数関数に぀いおは 「理数数孊Ⅰ」の「 3 二次関数」で扱っおいるので正 接関数のグラフの挞近線に぀いおも理解を深めるこずができる。発展拡充させる内容ず しおは䞉角関数の和を積に盎すなどの公匏を導いたりコンピュヌタなどの情報機噚を 甚いお䞉角関数を含む耇雑な関数のグラフの特城を調べたりするこずが考えられる。䟋え ば音の合成ず関連付けお扱い䞉角関数の和のグラフに関する理解を深めるこずが考え られる。  耇玠数平面に぀いおは䞉角関数ず関連付けここで扱う。耇玠数の極圢匏の乗法・陀 法では䞉角関数の加法定理が前提になっおいる。耇玠数を極圢匏で衚し加法定理を甚いる こずにより耇玠数の乗法・陀法は原点を䞭心ずする回転ず盞䌌倉換になるこずが理解で きる。これにより耇玠数の図圢的衚象が定着し耇玠数も実数ず同様仮想の数でないこ ずが分かる。発展拡充させる内容ずしおは次のような耇玠数に぀いおの簡単な関数を 扱うこずが考えられる。 4  図圢ず方皋匏   「数孊Ⅱ」の「 2 図圢ず方皋匏」及び「数孊」の「 2 平面䞊の曲線ず耇玠数平面」 の平面䞊の曲線に関わる内容を参照しお扱う。   「内容の取扱い」の 2 の゚に瀺されおいるように二぀の円の䜍眮関係を調べその共 z w w αz β α
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220 第章 理数科の 各科目 有点を求めるこずも扱う。  発展拡充させる内容ずしおは二぀の円の共有点を通る盎線や円に぀いお扱うこずが 考えられる。たた点(xy をx rcosΞy rsinΞで衚したずきこの点を原点を 䞭心にα だけ回転した点 '(x'y' はx' rcos( Ξ α y' rsin(Ξ α ずなるこずから 回転に関する公匏を導き䟋えば曲線xy k をπ/4 だけ回転した堎合の抂圢などに぀ いお扱うこずも考えられる。  媒介倉数衚瀺では攟物線楕円双曲線サむクロむド及びアステロむドを極座暙で は二次曲線以倖にアルキメデスの枊巻き線及びカヌゞオむドなどを扱うこずによりそれ らの理解を䞀局深めさせるこずも考えられる。たた䟋えば車が䞀定の速床を保ったた た運転者がハンドルを䞀定の角速床で回しお走行した堎合の車の軌跡ず関連付けおク ロ゜むド曲線を扱うこずも考えられる。その際コンピュヌタなどの情報機噚を効果的に 掻甚するこずが倧切である。 5  極限   「数孊Ⅲ」の「 1 極限」を参照しお扱う。  発展拡充させる内容ずしおは無限玚数で定矩される簡単な関数䟋えば n 1 x 2+1 n=1 f (x) などを扱うこずが考えられる。 6  埮分法   「数孊Ⅱ」 の 「 5 埮分・積分の考え」 の埮分の考えに関わる内容及び 「数孊Ⅲ」 の 「 3 埮分法」を参照し系統的・䞀䜓的に扱う。  発展拡充させる内容ずしおは埮小倉化量の蚈算に埮分法が有効に応甚されおいる䟋 ずしお関数の近䌌匏を扱うこずが考えられる。その際近䌌の様子をコンピュヌタなどの 情報機噚を甚いお芖芚的に捉えさせるこずが考えられる。 7  積分法   「数孊Ⅱ」 の 「 5 埮分・積分の考え」 の積分の考えに関わる内容及び 「数孊Ⅲ」 の 「 4 積分法」を参照し系統的・䞀䜓的に扱う。指導に圓たっおは抂念の発生的な立堎から 区分求積の考えを基に玚数の和の極限ずしお定積分を導入した埌䞍定積分を扱うこずも 考えられる。  積分の応甚ずしお 「内容の取扱い」の 2 のキに瀺されおいるように ky dy dx k は 定数皋床の簡単な埮分方皋匏の意味ず解法を扱う。埮分方皋匏を甚いるこずによりい ろいろな珟象を数孊的に考察するこずができる。ここでは䟋えば空気䞭の物質の冷华 攟射性同䜍䜓による幎代枬定及び人口増加などに関連した埮分方皋匏などを扱うこずが考 えられる。  発展拡充させる内容ずしお具䜓的な関数のグラフずx 軞及びx 軞に垂盎な぀の盎
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221  理数数孊Ⅱ 線によっお囲たれる郚分の面積を台圢公匏やシンプ゜ンの公匏を甚いお求めるこずなどが 考えられる。 8  統蚈的な掚枬   「数孊」の「 2 統蚈的な掚枬」を参照しお扱う。  確率分垃に぀いお発展拡充させる内容ずしおは二぀の確率倉数の独立確率倉数の 和確率倉数の和の期埅倀互いに独立であるずきの分散の性質チェビシェフの䞍等匏 及び倧数の法則等を扱うこずが考えられる。  たた統蚈的な掚枬に぀いお発展拡充させる内容ずしおは確率倉数X の確率密床 関数が               (x ≊          f(x)   (x ≊               (x で䞎えられる䞀様分垃や               (x ≊          f(x)   |x| (x ≊               (x で䞎えられる簡単な連続型分垃などを甚いお確率密床関数平均分散暙準偏差を扱 うこずが考えられる。  たたt 怜定やカむ二乗怜定を取り扱い統蚈的仮説怜定の有甚性を䞀局感埗させるこ ずも考えられる。 
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222 第章 理数科の 各科目  性栌  この科目はより広い数孊の分野にわたっお事象を数孊的に考察し衚珟する胜力を䌞ば し知識や技胜などを積極的に掻甚する態床を育おるこずをねらいずしおいる。 「理数数 孊Ⅰ」の基瀎の䞊に立っお 「数孊」の「 1 ベクトル」に「行列ずその応甚」ず「離 散グラフ」を加えるずずもに 「数孊」の「数孊ず人間の掻動」ず「数孊」の「数孊 ず瀟䌚生掻」を「数孊ず生掻や瀟䌚ずの関わり」ずしお䞀䜓的にしお加え曎に発展拡 充させたものである。  生埒の特性や孊校の実態単䜍数等に応じお内容を適宜遞択しお履修させる科目である。   第節 理数数孊特論
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223  理数数孊 特論  目暙  数孊的な芋方・考え方を働かせ 数孊的掻動を通しお 探究するために必芁な資質・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 数孊における基本的な抂念や原理・法則の系統的な理解を広げるずずもに事象 を数孊化したり数孊的に解釈したり数孊的に衚珟・凊理したりする技胜に習熟 するようにする。 2 事象を数孊的に捉え論理的・統合的・発展的に考察する力数孊的な衚珟を甚 いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚珟する力を䌞ばす。 3 数孊のよさを認識し数孊を積極的に掻甚しようずする態床粘り匷く考え数孊 的論拠に基づいお刀断しようずする態床事象を数孊的に探究しようずする態床を 逊う。  この科目の目暙は理数科の目暙ず「数孊」  「数孊」及び「数孊」の目暙を螏た えたものである。  
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224 第章 理数科の 各科目  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 ベクトル 2 行列ずその応甚 3 離散グラフ 4 数孊ず生掻や瀟䌚ずの関わり 内容の取扱い 1 内容の 1 から 4 たでに぀いおは適宜遞択させるものずする。指導に圓たっお は 第章第節第欟の第の「数孊」  第の「数孊」及び第の「数孊」 の内容等を参照し必芁に応じおこれらの科目の内容を発展拡充させお取り扱 うものずする。 2 内容の 1 から 4 たでの取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「数孊」の内容の 1 に加えお空間における盎線や 平面の方皋匏も扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは行列の衚し方や挔算行列の積ず逆行列行列を甚い た連立䞀次方皋匏の解法及び点の移動を扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは離散グラフの基本的な考え方いろいろな離散グラフ 及び離散グラフの掻甚を扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「数孊」の内容の 3 及び「数孊」の内容の 3 を扱 うこず。 1  ベクトル   「数孊」の「 1 ベクトル」を参照しお扱う。  空間におけるベクトルに぀いおは平面䞊の座暙やベクトルの抂念を空間たで拡匵し この抂念が次元を越えお同じ圢匏で扱えるこずの理解を図りそれらを掻甚するこずがで きるようにする。   「内容の取扱い」の 2 のアに瀺されおいるように空間におけるベクトル方皋匏を利甚 しお空間における盎線や平面の方皋匏を導く。  発展拡充させる内容ずしおは盎線や平面の方皋匏を甚いおそれらの䜍眮関係を考 察したり亀点の座暙や亀線の方皋匏を求めたりするこずが考えられる。 2  行列ずその応甚   「 2 行列ずその応甚」は行列に぀いおの加法や乗法などの挔算を定矩し成り立぀
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225  理数数孊 特論 法則に぀いお調べ行列の抂念ずその基本的な性質に぀いお理解させるずずもに事象を 数孊的に考察し衚珟する胜力を䌞ばすようにする。さらに倚元的なものを䞀぀にたずめ お考察したり連立䞀次方皋匏を解いたり点の移動を考察したりするこずに行列を掻甚 できるようにする。 ア 行列  ここでは行列の盞等や挔算を通しお行列の挔算の基本的な性質を理解させる。    行列ずその挔算    行列の意味盞等及び挔算ずしおの加法枛法及び実数倍を扱う。行列の導入に圓た っおは具䜓的な䟋を甚いお倚元的なものを考察の察象ずするこずの意矩や䞀぀にた ずめお衚すこずの有甚性を理解させる。たた加法に぀いおの亀換法則や結合法則が成 り立぀かどうかを調べ数の堎合ずの類䌌に気付かせる。たた 「 2 ベクトル」を履 修しおいる堎合には行列の挔算ずしおの加法枛法及び実数倍はベクトルにおける それらの挔算ず本質的な差異がないこずに觊れるこずも考えられる。    行列の積ず逆行列    単に行列の積の定矩を瀺すのではなく具䜓䟋を通しおその劥圓性が玍埗できるよう にする。   行列の積に関しおは次の事柄に泚意させる。    ①ずは必ずしも等しくない。    ②≠≠であっおもずなるこずがある。    たた×行列の逆行列に぀いおはその意味を十分理解させ実際に求めるこず ができるようにする。   なお行列   a b (   )    c d が逆行列 をも぀ための必芁十分条件に぀いおも觊れる。 む 行列の応甚    連立䞀次方皋匏   䞭孊校第孊幎で連立二元䞀次方皋匏の解法ずしお加枛法などを扱っおいる。    ここでは連立䞀次方皋匏が行列を甚いお簡朔に衚珟できるこずを瀺し行列を甚い た解法を扱う。䟋えば連立二元䞀次方皋匏  ax by u {      cx dy v に぀いお行列 をそれぞれ         a b (   )    c d    x ( )    y    u ( )    v     ず眮くず連立二元䞀次方皋匏は            ①   ず衚珟するこずができる。の逆行列 が存圚するずき①の䞡蟺の巊から をか ければ   ずなる。    連立方皋匏の解法ず関連しお解が無数に存圚する堎合や解をもたない堎合などの条
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226 第章 理数科の 各科目 件を扱うこずも考えられる。    点の移動    座暙平面䞊の点 xyを点 x'y' に移す移動のうちx'y' がそれぞれxy の同次 䞀次匏によっお衚すこずのできる移動を扱う。   䟋えば平面䞊の点 xyを点 x'y' に移す移動が         x' ax by {      y' cx dy  で衚されるずき          a b (   )    c d    x ( )    y     x' ' ( )     y'  ず眮くず       '   ず簡朔に衚すこずができる。    ここではx 軞に関する点の察称移動などの具䜓的な䟋を通しお移動の意味を理解さ せるこずさらにこのような移動ずそれを衚す行列が察に察応しおいるこずや点 の移動を代数的に取り扱えるこずを理解させる。その際原点を䞭心ずした点の回転移 動を扱うこずも考えられる。    さらにこれらの行列の積がそれぞれの移動の合成に察応しおいるこずなどを通し お行列の積の意味に぀いおの理解を䞀局深める。 3  離散グラフ ア 離散グラフの基本的な考え方  グラフずいう甚語は 「二次関数のグラフ」や「䞉角関数のグラフ」などのように甚い られるこずが倚いがここでいう「離散グラフ」ずは頂点ず頂点ず頂点を結ぶ蟺で構 成される図である。近幎情報科孊の進展などずずもに離散グラフの応甚範囲は広がっお いる。  ここでは具䜓的な問題を通しお離散グラフの基本的な考え方を理解させるずずもに その考え方のよさを感じ取らせるようにする。  䟋えばケヌニヒスベルクの橋の問題を䞀筆曞きの問題に発展させ䞀筆曞きが可胜で あるための必芁十分条件を扱うこずが考えられる。たた関連しおハミルトングラフを扱 うこずも考えられる。ただし䞎えられた離散グラフがハミルトングラフであるか吊かを 刀定する単玔な刀定法はないこずに留意する。  指導に圓たっおは具䜓的な問題の解決を通しお離散グラフの基本的な考え方を理解さ せるようにし必芁な堎面で適宜甚語などを取り䞊げるよう配慮する。たた離散グラフ は数理構造を芖芚化し情報を図で衚珟し思考するこずのよさを感埗できる教材である こずを螏たえ 「蚀葉で考える」  「自分の理解を根拠に蚀葉で怜蚌する」などの掻動を重 芖するこずが倧切である。 む いろいろな離散グラフ
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227  理数数孊 特論  ここではいく぀かの基本的な離散グラフに぀いお扱う。䟋えば完党グラフや二郚グ ラフ朚などである。なお朚ずは暹圢図のような閉路を持たない぀ながった有限の離 散グラフのこずである。 り 離散グラフの掻甚  課題を離散グラフで捉えるこずにより有効に解決できる題材や離散グラフを甚いお アルゎリズム亀通問題ネットワヌクゲヌムなどの課題の解決に぀ながるものを扱う。  䟋えば地図の塗り分けの問題やラムれヌの定理などを生埒に分かりやすい圢にしお扱 うこずが考えられる。たた 「 2 行列ずその応甚」を孊習しおいれば離散グラフず行 列ずの関係を扱うこずも考えられる。  指導に圓たっおは離散グラフのよさの感埗や数孊的掻動における思考そのものを楜 しむこずを倧切にする。 4  数孊ず生掻や瀟䌚ずの関わり   「数孊」の「 3 数孊ず人間の掻動」及び「数孊」の「 3 数孊ず瀟䌚生掻」を参 照しお扱う。  数孊が文化や生掻瀟䌚ず密接に関わりながら発展しおきたこずを螏たえ事象を数理 的に考察するこずの有甚性や数孊のよさを認識できるようにするずずもに事象を数理的 に考察する胜力数孊を積極的に掻甚する態床などを逊う。  䟋えばある建物の建築に䌎う日照時間の倉化に぀いお季節ごずに考察するこずや人 の音に察する感芚ず隒音の基準に぀いおデヌタを収集し考察するこず攟射性物質の半枛 期や萜䞋物の終端速床に関する数孊的モデルを぀くり考察するこずなどが考えられる。  このような考察は日垞の事象や瀟䌚の事象などを数孊化し数孊的な手法によっお凊 理しその結果を珟実に照らしお解釈するずいう䞀連のサむクルを通しお行うようにする こずが倧切である。 「事象の数孊化」ずは事象を数量図圢などの数孊的な偎面に 着目しその特城や関係を的確に捉えお理想化したり単玔化したりしお数孊の察象に 倉えるこずである。数孊化したこずによっお埗られる結果は適甚範囲の制玄や限界に留 意しお解釈する必芁があるこずを理解させるこずも倧切である。  
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228 第章 理数科の 各科目  性栌   「理数物理」は原則ずしお理数に関する孊科においお物理を履修する生埒に察しお蚭 けられた科目である。したがっお「理数物理」は䞭孊校理科での孊習内容を基瀎ずしお 曎に進んだ方法や考え方で物理的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ 芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお 科孊的に探究するために必芁な資質・ 胜力を育成する科目である。     物理孊の特城の䞀぀はできるだけ単玔化した条件䞋で自然の事物・珟象に぀いお芳 察実隓などを行い芳枬・枬定された量の間の関係からより普遍的な法則を芋いだし 曎にその法則から新しい事物・珟象を予枬したり説明したりするこずができるこずにあ る。   「理数物理」では物理孊のこのような特城を螏たえ゚ネルギヌの保存など物理孊 に共通する重芁な抂念や保存量粒子性波動性及び堎など物理孊における基本抂念の 理解を深めさせるこずが倧切である。その際芳察実隓などを行い自然の事物・珟象 を定量的に捉え数孊的な操䜜によっお実隓デヌタを分析し考察するこずを通しお探 究しようずする態床を身に付けさせるこずが重芁である。なお分析を行う際には数匏 のも぀物理孊的な意味に぀いお十分に意識させるこずが倧切である。   第節 理数物理
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229  理数物理  目暙  物理的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を次のずお り育成するこずを目指す。 1 物理孊における基本的な抂念原理・法則などに぀いおの系統的な理解を深め 科孊的に探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 2 物理的な事物・珟象に関しお芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 自然に察する関心を高め事物・珟象を科孊的に探究しようずする態床を逊う。   「理数物理」の目暙は物理的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ 芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお 科孊的に探究するために必芁な資質・ 胜力を育成するこずである。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは情報の収集仮説の蚭定 実隓の蚈画実隓による怜蚌実隓デヌタの分析・解釈法則性の導出報告曞の䜜成 発衚などの探究の過皋党䜓を通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成す る必芁があるこず瀺しおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは物理的な事物・珟象に関する基瀎的な知識及び基本的 な抂念や原理・法則に぀いお芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお系統的 な理解を深めるずずもに探究するための技胜を身に付けるこずが重芁である。  物理孊の基本ずなる抂念や原理・法則は抜象化された圢で䞎えられおいるが重芁なこ ずはそれらを掻甚するこずである。そのためには幟぀かの事象が同䞀の抂念によっお説 明できるこずを芋いだしたり抂念や原理・法則を新しい事象の解釈に応甚したりする掻 動を行うこずが重芁である。特に芳察実隓などを通しお探究し基本的な原理・法則 の理解を深め知識の定着を促し掻動に応じた技胜を身に付けさせるこずが重芁である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは物理的な事物・珟象の䞭か ら問題を芋いだし芳察実隓などを通しお埗られた結果や既習の様々な分野の知識を 関連させ課題を解決しおいくずいう探究の過皋をたどらせるこずが重芁である。その際 物理孊の発展や科孊技術に果たす圹割を考慮し物理孊の応甚の有甚性やその限界などに ぀いお科孊的に刀断する力を逊うなど自然の事物・珟象を分析的総合的に考察する力 を育おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは積極的に芳察実隓などを 行うこずによっお生埒自身の自然に察する知的奜奇心や探究心を䞀局高めるこずが重芁
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230 第章 理数科の 各科目 である。たた芳察実隓などを通しお物理的な事物・珟象ぞの興味・関心を喚起し 物理ず身近な瀟䌚や生掻ずの関連を理解しお自然の事物・珟象に察しお科孊的に探究し ようずする態床を逊うずずもに課題の解決に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊 うこずが重芁である。  
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231  理数物理  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 力ず運動 2 æ³¢ 3 電気ず磁気 4 原子 内容の取扱い 1 内容の指導に圓たっおは物理孊の基本的な抂念の圢成ず科孊の方法の習埗が無 理なく行われるようにする。たた第章第節第欟の第の「物理基瀎」及び 第の「物理」の内容等を参照し必芁に応じおこれらの科目の内容を発展拡 充させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「物理基瀎」 の内容の 1 及び 2 のアの  䞊びに 「物理」 の内容の 1 を扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「物理基瀎」の内容の 2 のアの  及び「物理」の内容 の 2 を扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「物理基瀎」の内容の 2 のアの  及び「物理」の内容 の 3 を扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「物理基瀎」の内容の 2 のアの   及び「物理」の 内容の 4 を扱うこず。 オ 内容の 1 から 4 たでの䞭で身近な物理珟象に぀いおセンサを甚いた蚈枬ず コンピュヌタを甚いた分析の手法も扱うこず。 1  力ず運動   「物理基瀎」の「 1 物䜓の運動ず゚ネルギヌ」  「 2 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの 利甚」及び「物理」の「 1 様々な運動」を参照しお扱う。  力ず運動に぀いおは力の぀り合い運動の法則゚ネルギヌの倉換ず保存運動量 円運動ず単振動䞇有匕力熱ず枩床気䜓分子の運動などを扱い必芁に応じおこれら の内容を発展拡充させる。䟋えば固定軞のたわりの剛䜓の回転運動などが考えられる。 2  波   「物理基瀎」の「 2 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚」及び「物理」の「 2 波」 を参照しお扱う。
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232 第章 理数科の 各科目  波に぀いおは波の性質波の衚し方音光などを扱い必芁に応じおこれらの内容 を発展拡充させる。䟋えばフレネルレンズの構造ず機胜などが考えられる。 3  電気ず磁気   「物理基瀎」の「 2 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚」及び「物理」の「 3 電気 ず磁気」を参照しお扱う。  電気ず磁気に぀いおは電荷ず電界電気回路電流ず磁界電磁誘導ず電磁波などを 扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば亀流のより進んだ扱いな どが考えられる。 4  原子   「物理基瀎」の「 2 様々な物理珟象ず゚ネルギヌの利甚」及び「物理」の「 4 原子」 を参照しお扱う。  原子に぀いおは粒子性ず波動性原子ず原子栞物理孊が築く未来などを扱い必芁 に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば宇宙ず物質の起源などが考えられる。  なおこれらの内容を扱う䞭で身近な物理珟象に぀いおセンサを甚いた蚈枬ずコンピ ュヌタを甚いた分析の手法も扱う。䟋えば物䜓の運動に぀いおセンサを甚いお蚈枬し そのデヌタをコンピュヌタを甚いお凊理し分析するこずなどが考えられる。
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233  理数化孊  性栌   「理数化孊」は原則ずしお理数に関する孊科においお化孊を履修する生埒に察しお蚭 けられた科目である。したがっお「理数化孊」は䞭孊校理科での孊習内容を基瀎ずしお 曎に進んだ方法や考え方で化孊的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ 芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお 科孊的に探究するために必芁な資質・ 胜力を育成する科目である。  化孊の特城の䞀぀は自然党䜓を物質ずいう芖点で捉えるずころにあり芳察実隓な どによっお物質の構造や性質反応性を調べるこずにより物質に関わる原理・法則を芋い だし新しい物質を発芋したり合成したりするこずができるこずにある。   「理数化孊」では化孊のこのような特城を螏たえ物質の構造や反応に関する基本抂 念や無機物質や有機化合物の性質に぀いおの理解を深めさせるこずが倧切である。その 際芳察実隓などを行い自然の事物・珟象を定性的又は定量的に捉え分析し考察 するこずを通しお探究しようずする態床を身に付けさせるこずが重芁である。なお日 垞生掻や瀟䌚で甚いられおいる物質の有甚性を知るずずもにその䜿甚による匊害や限界 を知りその光ず陰の䞡面から考察できるようにするなど物質の利甚に぀いお総合的に 刀断する力を育成するこずが倧切である。   第節 理数化孊
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234 第章 理数科の 各科目  目暙  化孊的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を次のずお り育成するこずを目指す。 1 化孊における基本的な抂念原理・法則などに぀いおの系統的な理解を深め科 孊的に探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 2 化孊的な事物・珟象に関しお芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 自然に察する関心を高め事物・珟象を科孊的に探究しようずする態床を逊う。   「理数化孊」の目暙は化孊的な事物・珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ 芋通しをもっお芳察 実隓を行うこずなどを通しお 科孊的に探究するために必芁な資質・ 胜力を育成するこずである。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは情報の収集仮説の蚭定 実隓の蚈画実隓による怜蚌実隓デヌタの分析・解釈報告曞の䜜成発衚などの探究 の過皋党䜓を通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する必芁があるこ ず瀺しおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは化孊的な事物・珟象に関する基瀎的な知識及び基本的 な抂念や原理・法則に぀いお芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお系統的 な理解を深めるずずもに探究するための技胜を身に付けるこずが重芁である。  化孊の基本ずなる抂念や原理・法則は単に蚘憶するだけではなくそれらを掻甚するこ ずが重芁である。そのためには幟぀かの事象が同䞀の抂念によっお説明できるこずを芋 いだしたりたた抂念や原理・法則を新しい事象の解釈に応甚したり物質の倉化の結 果を予枬したりする掻動を行うこずが重芁である。特に芳察実隓などを通しお探究し 基本的な原理・法則の理解を深め知識の定着を促し掻動に応じた技胜を身に付けさせ るこずが重芁である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは化孊的な事物・珟象の䞭か ら問題を芋いだし芳察実隓などを通しお埗られた結果や既習の様々な分野の知識を 関連させ課題を解決しおいくずいう探究の過皋をたどらせるこずが重芁である。その際 事物・珟象を自然環境ずの぀ながりや人間生掻ずの関連を考慮し環境や生掻における化 孊の圹割や化孊の応甚の有甚性やその限界などに぀いお科孊的に刀断する力を逊うなど 自然の事物・珟象を分析的総合的に考察する力を育おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは積極的に芳察実隓などを
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235  理数化孊 行うこずによっお生埒自身の自然に察する知的奜奇心や探究心を䞀局高めるこずが重芁 である。たた芳察実隓などを通しお化孊的な事物・珟象ぞの興味・関心を喚起し 化孊ず身近な瀟䌚や生掻ずの関連を理解しお自然の事物・珟象に察しお科孊的に探究し ようずする態床を逊うずずもに課題の解決に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊 うこずが重芁である。  
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236 第章 理数科の 各科目  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 化孊ず人間生掻 2 物質の構成 3 物質の倉化ずその利甚 4 物質の状態ず化孊平衡 5 無機物質の性質 6 有機化合物の性質 7 化孊が果たす圹割 内容の取扱い 1 内容の指導に圓たっおは化孊の基本的な抂念の圢成ず科孊の方法の習埗が無理 なく行われるようにする。たた第章第節第欟の第の「化孊基瀎」及び第 の「化孊」の内容等を参照し必芁に応じおこれらの科目の内容を発展拡充 させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「化孊基瀎」の内容の 1 を扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「化孊基瀎」の内容の 2 を扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「化孊基瀎」の内容の 3 及び「化孊」の内容の 2 のア の  を扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「化孊」の内容の 1 及び 2 のアの  を扱うこず。 オ 内容の 5 に぀いおは 「化孊」の内容の 3 を扱うこず。 カ 内容の 6 に぀いおは 「化孊」の内容の 4 を扱うこず。 キ 内容の 7 に぀いおは 「化孊」の内容の 5 を扱うこず。 ク 内容の 1 から 7 たでの䞭で機噚による分析又はその原理理論を孊ぶこず ができる芳察実隓などを扱うこず。 1  化孊ず人間生掻   「化孊基瀎」の「 1 化孊ず人間生掻」を参照しお扱う。  化孊ず人間生掻に぀いおは化孊ず物質などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展 拡充させる。䟋えばグリヌンサスティナブルケミストリヌなどが考えられる。 2  物質の構成   「化孊基瀎」の「 2 物質の構成」を参照しお扱う。  物質の構成に぀いおは物質の構成粒子物質ず化孊結合などを扱い必芁に応じおこ
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237  理数化孊 れらの内容を発展拡充させる。䟋えば電子の軌道ず分子の圢などが考えられる。 3  物質の倉化ずその利甚   「化孊基瀎」の「 3 物質の倉化ずその利甚」及び「化孊」の「 2 ア  化孊反応ず゚ ネルギヌ」を参照しお扱う。  物質の倉化ずその利甚に぀いおは物質量ず化孊反応匏化孊反応化孊が拓 ひら く䞖界 化孊反応ず゚ネルギヌなどを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋え ば混合溶液の䞭和滎定などが考えられる。 4  物質の状態ず化孊平衡   「化孊」の「 1 物質の状態ず平衡」及び「 2 ア  化孊反応ず化孊平衡」を参照しお 扱う。  物質の状態ず化孊平衡に぀いおは物質の状態ずその倉化溶液ず平衡化孊反応ず化 孊平衡などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば反応が進む 向きに぀いおの゚ンタルピヌ゚ントロピヌギブズ゚ネルギヌを考慮した考察などが考 えられる。 5  無機物質の性質   「化孊」の「 3 無機物質の性質」を参照しお扱う。  無機物質の性質に぀いおは兞型元玠や遷移元玠からなる無機物質の性質や反応などを 扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば遷移金属むオンの電子配 眮ず色などが考えられる。 6  有機化合物の性質   「化孊」の「 4 有機物質の性質」を参照しお扱う。  有機化合物の性質に぀いおは炭化氎玠官胜基をも぀化合物及び芳銙族化合物の性質 や反応合成高分子化合物ず倩然高分子化合物の性質や反応などを扱い必芁に応じおこ れらの内容を発展拡充させる。䟋えば電子の授受に泚目した眮換反応や付加反応の考 察などが考えられる。 7  化孊が果たす圹割   「化孊」の「 5 化孊が果たす圹割」を参照しお扱う。  化孊が果たす圹割に぀いおは人間生掻の䞭の化孊などを扱い必芁に応じおこれらの 内容を発展拡充させる。䟋えば新玠材に関する調査などが考えられる。  なおこれらの内容を扱う䞭で機噚による分析又はその原理理論を孊ぶこずができ る芳察実隓などを扱う。䟋えば薄局クロマトグラフィヌによる混合物の実隓や高速 液䜓クロマトグラフィヌの簡単な原理を孊ぶこずなどが考えられる。  
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238 第章 理数科の 各科目  性栌   「理数生物」は原則ずしお理数に関する孊科においお生物を履修する生埒に察しお蚭 けられた科目である。したがっお「理数生物」は䞭孊校理科での孊習内容を基瀎ずしお 曎に進んだ方法や考え方で生物や生物珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋 通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・ 胜力を育成する科目である。  生物孊の特城の䞀぀は共通性や倚様性の芖点及び進化の芖点などを通しお生物の性 質や生物ず環境ずの぀ながりを捉えるずころにあり芳察実隓などによっお生物の぀ くり様々な生物珟象環境ず生物ずの関わりなどを明らかにするずころにある。   「理数生物」では生物孊のこのような特城を螏たえ生物や生物珟象に関する基本的 な抂念や原理・法則の理解を深めさせるこずが倧切である。その際芳察実隓などを行 い自然の事物・珟象を共通性ず倚様性の芖点で捉え分析し考察するこずを通しお 探究しようずする態床を身に付けさせるこずが重芁である。なお生物本来の掻動を理解 するには野倖での芳察や調査が重芁であり生物を個別に捉えるだけでなく環境ずの関 わりで捉える芖点をもたせるこずが倧切である。   第節 理数生物
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239  理数生物  目暙  生物や生物珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっお芳察実 隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を次のずおり 育成するこずを目指す。 1 生物孊における基本的な抂念原理・法則などに぀いおの系統的な理解を深め 科孊的に探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 2 生物や生物珟象に関しお芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 自然に察する関心を高め事物・珟象を科孊的に探究しようずする態床を逊う。   「理数生物」の目暙は生物や生物珟象に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通 しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜 力を育成するこずである。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは問題を芋いだすための芳察 情報の収集仮説の蚭定実隓の蚈画実隓による怜蚌調査デヌタの分析・解釈掚 論報告曞の䜜成発衚などの探究の過皋党䜓を通しお科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を育成する必芁があるこずを瀺しおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは生物や生物珟象に関する基本的な抂念や原理・法則な どに぀いお芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお系統的な理解を深めるず ずもに探究するための技胜を身に付けるこずが重芁である。  生物や生物珟象が倚様性に富んでいる反面どの生物にも共通する基本的な機胜や特性 があるためその孊習に圓たっおは個々の事象を取り扱うだけではなくそれらに関す る基本的な抂念や原理・法則などに぀いおの系統的な理解を深めさせる必芁があるこずを 瀺したものである。特に芳察実隓などを通しお探究し基本的な原理・法則の理解を 深め知識の定着を促し掻動に応じた技胜を身に付けさせるこずが重芁である。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは生物や生物珟象の䞭から問 題を芋いだし芳察実隓などを通しお埗られた結果や既習の様々な分野の知識を関連 させ課題を解決しおいくずいう探究の過皋をたどらせるこずが重芁である。その際調 査や野倖芳察などを含めお 生物や生物珟象を探究するこずを通しお 生物の぀くり 様々 な生物珟象環境ず生物ずの関わりなどに぀いお考察する力や人間生掻の圚り方に぀い お科孊的に刀断する力を逊うなど自然の事物・珟象を分析的総合的に考察する力を育 おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは積極的に芳察実隓などを
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240 第章 理数科の 各科目 行うこずによっお生埒自身の自然に察する知的奜奇心や探究心を䞀局高めるこずが重芁 である。たた芳察実隓などを通しお生物や生物珟象に察する興味・関心を喚起し 生物孊ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連を理解しお自然の事物・珟象に察しお科孊的に探究し ようずする態床を逊うずずもに生呜を尊重し自然環境の保党に寄䞎する態床や課題 の解決に向けお積極的に挑戊しようずする態床を逊うこずが重芁である。  
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241  理数生物  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 生物の特城ず進化 2 生呜珟象ず物質 3 遺䌝情報の発珟ず発生 4 生物の環境応答 5 生態ず環境 内容の取扱い 1 内容の指導に圓たっおは生物孊の基本的な抂念の圢成ず科孊の方法の習埗が無 理なく行われるようにする。たた第章第節第欟の第の「生物基瀎」及び 第の「生物」の内容等を参照し必芁に応じおこれらの科目の内容を発展拡 充させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「生物基瀎」の内容の 1 及び「生物」の内容の 1 を扱 うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「生物」の内容の 2 に加えおタンパク質に関する実 隓も扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「生物」の内容の 3 に加えお遺䌝子に関する実隓も 扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「生物基瀎」の内容の 2 及び「生物」の内容の 4 を扱 うこず。 オ 内容の 5 に぀いおは 「生物基瀎」の内容の 3 及び「生物」の内容の 5 に加 えお野倖芳察又は調査も扱うこず。 3 内容の 1 に぀いおはこの科目の導入ずしお䜍眮付け以埌の孊習においおも 進化の芖点を意識させるよう展開するこず。 1  生物の特城ず進化   「生物基瀎」の「 1 生物の特城」及び「生物」の「 1 生物の進化」を参照しお扱う。  生物の進化に぀いおは生呜の起源现胞の進化ず遺䌝子の倉化進化の仕組み生物 の系統ず進化などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば DNA やタンパク質の生物間の比范による系統分類などが考えられる。  なお 「 内容の取扱い」 の 3 で瀺されたように 内容の 「 1 生物の特城ず進化」 が この科目の導入ずしお䜍眮付けられおいるのは生物の進化がこの科目を孊習する䞊で
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242 第章 理数科の 各科目 重芁な芖点でありこの芖点を生かしお以埌の孊習を展開しおいくこずを瀺しおいる。 2  生呜珟象ず物質   「生物」の「 2 生呜珟象ず物質」を参照しお扱う。  生呜珟象ず物質に぀いおは现胞ず分子代謝などを扱うずずもにタンパク質に関す る実隓を行い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば発酵や窒玠同化 などが考えられる。タンパク質に関する実隓ずしおは酵玠の働きや性質を探究的に調べ る実隓などが考えられる。 3  遺䌝情報の発珟ず発生   「生物」の「 3 遺䌝情報の発珟ず発生」を参照しお扱う。  遺䌝情報の発珟ず発生に぀いおは遺䌝情報ずその発珟発生ず遺䌝子発珟遺䌝子を 扱う技術などを扱うずずもに遺䌝子に関する実隓を行い必芁に応じおこれらの内容を 発展拡充させる。䟋えば遺䌝子組換え技術などが考えられる。遺䌝子に関する実隓に ぀いおは電気泳動を甚いたDNA の分析実隓などが考えられる。 4  生物の環境応答   「生物基瀎」の「 2 ヒトの䜓の調節」及び「生物」の「 4 生物の環境応答」を参照 しお扱う。  生物の環境応答に぀いおは動物の䜓内環境の維持動物の反応ず行動怍物の環境応 答などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば免疫䞍党症や花 芜圢成などが考えられる。 5  生態ず環境   「生物基瀎」の「 3 生物の倚様性ず生態系」及び「生物」の「 5 生態ず環境」を参 照しお扱う。  生態ず環境に぀いおは怍生ず遷移個䜓矀ず生物矀集生態系ずその保党などを扱う ずずもに野倖芳察又は調査を行い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋え ば地球芏暡の生態系の倉動ず保党に぀いおの珟状把握ず具䜓策の怜蚎などが考えられる。 野倖芳察又は調査に぀いおは身近な河川の氎生昆虫の芳察や土壌䞭の生物矀集の調査 などが考えられる。  
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243  理数地孊  性栌   「理数地孊」は原則ずしお理数に関する孊科においお地孊を履修する生埒に察しお蚭 けられた科目である。したがっお「理数地孊」は䞭孊校理科での孊習内容を基瀎ずしお 曎に進んだ方法や考え方で地球や地球を取り巻く環境に関わり理科の芋方・考え方を 働かせ芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必 芁な資質・胜力を育成する科目である。  地孊の特城の䞀぀はその察象である地球ず宇宙に関する事物・珟象が日垞的に䜓隓 できる時間的・空間的スケヌルを超えお極めお広い幅の䞭で起こっおいるこずであり それぞれの事象が耇雑に関連し合っおいるこずである。   「理数地孊」では地孊のこのような特城を螏たえ地球ず宇宙の構造やそれらの時間 的な倉化に぀いおの理解を深めさせるこずが倧切である。その際芳察実隓などを行い 自然の事物・珟象を様々な時間的・空間的スケヌルや事象盞互の耇雑な関連に配慮しなが ら分析し考察するこずを通しお探究しようずする態床を身に付けさせるこずが重芁で ある。なお地球環境の倉化日本の自然環境ずその恩恵や灜害など日垞生掻や瀟䌚ず の関連を意識させるこずも倧切である。   第節 理数地孊
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244 第章 理数科の 各科目  目暙  地球や地球を取り巻く環境に関わり理科の芋方・考え方を働かせ芋通しをもっ お芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を 次のずおり育成するこずを目指す。 1 地孊における基本的な抂念原理・法則などに぀いおの系統的な理解を深め科 孊的に探究するために必芁な知識や技胜を身に付けるようにする。 2 地孊的な事物・珟象に関しお芳察実隓などを行い科孊的に探究する力を逊う。 3 自然に察する関心を高め事物・珟象を科孊的に探究しようずする態床を逊う。   「理数地孊」の目暙は地球や地球を取り巻く環境に関わり理科の芋方・考え方を働 かせ芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁 な資質・胜力を育成するこずである。   「芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお科孊的に探究するために必芁な 資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す」ずあるのは情報の収集仮蚭の蚭定 実隓の蚈画野倖芳察調査デヌタの分析・解釈掚論報告曞の䜜成発衚などの探 究の過皋党䜓を通しお科孊的に探究するために必芁な資質・胜力を育成する必芁がある こずを瀺しおいる。  目暙 1 は育成を目指す資質・胜力のうち知識及び技胜を瀺したものである。知識 及び技胜を育成するに圓たっおは地球や地球を取り巻く環境に関する基本的な抂念や原 理・法則に぀いお芋通しをもっお芳察実隓を行うこずなどを通しお系統的な理解を深 めるずずもに探究するための技胜を身に付けるこずが重芁である。  地孊の基本ずなる抂念や原理・法則はその察象が倚岐にわたっおいるが個々の事象 を取り扱うだけでなくそれらの関係性に぀いお系統的な理解を深めさせる必芁があるこ ずを瀺したものである。たた察象ずなる地球や宇宙に぀いおは分析の技術や粟床の向 䞊資料の蓄積などに䌎い知芋が曎新されおいるこずも螏たえる必芁がある。特に芳 察実隓などを通しお探究し基本的な原理・法則の理解を深め知識の定着を促し掻 動に応じた技胜を身に付けさせるこずが重芁である。地孊の孊習においおは野倖から盎 接埗られる情報に加えお継続的な芳察ず蚘録資料の蓄積などに基づいた孊習も重芁で ある。  目暙 2 は育成を目指す資質・胜力のうち思考力刀断力衚珟力等を瀺したもの である。思考力刀断力衚珟力等を育成するに圓たっおは地孊的な事物・珟象の䞭か ら問題を芋いだし芳察実隓などを通しお埗られた結果や既習の様々な分野の知識を 関連させ課題を解決しおいくずいう探究の過皋をたどらせるこずが重芁である。その際 野倖芳察によっお察象の時間的・空間的スケヌルを䜓埗し぀぀それを螏たえモデル実隓 の結果を実際の珟象に適甚させられる範囲を考える力や自然珟象ず人間生掻の盞互䜜甚 に぀いお科孊的に刀断する力を逊うなど自然の事物・珟象を分析的総合的に考察する
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245  理数地孊 力を育おるこずが重芁である。  目暙 3 は育成を目指す資質・胜力のうち孊びに向かう力人間性等を瀺したもの である。孊びに向かう力人間性等を育成するに圓たっおは積極的に芳察実隓などを 行うこずによっお生埒自身の自然に察する知的奜奇心や探究心を䞀局高めるこずが重芁 である。たた芳察実隓などを通しお地球や地球を取り巻く環境ぞの興味・関心を喚 起し地孊ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連を理解しお自然の事物・珟象に察しお科孊的に探 究しようずする態床を逊うずずもに自然環境の保党に寄䞎する態床や課題の解決に向 けお積極的に挑戊しようずする態床を逊うこずが重芁である。  
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246 第章 理数科の 各科目  内容ずその取扱い  に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する。 〔指導項目〕 1 地球の抂芳ず構造 2 地球の掻動 3 地球の歎史 4 倧気ず海掋の構造ず運動 5 宇宙の構造ず進化 6 自然環境ず人間生掻ずの関わり 内容の取扱い 1 内容の指導に圓たっおは地孊の基本的な抂念の圢成ず科孊の方法の習埗が無理 なく行われるようにする。たた第章第節第欟の第の「地孊基瀎」及び第 の「地孊」の内容等を参照し必芁に応じおこれらの科目の内容を発展拡充 させお取り扱うものずする。 2 内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ア 内容の 1 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 1 のアの  及び「地孊」の内容 の 1 を扱うこず。 む 内容の 2 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 1 のアの  及び「地孊」の内容 の 2 のアの  に加えお岩石などの偏光顕埮鏡芳察も扱うこず。 り 内容の 3 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 2 のアの  の㋑及び「地孊」の 内容の 2 のアの  に加えお断面図を含めた地質図の実習も扱うこず。 ゚ 内容の 4 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 1 のアの  及び「地孊」の内容 の 3 を扱うこず。 オ 内容の 5 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 2 のアの  の㋐及び「地孊」の 内容の 4 に加えお耇数の光源のスペクトルを芳枬する実習も扱うこず。 カ 内容の 6 に぀いおは 「地孊基瀎」の内容の 2 のアの  に加えお地域のハ ザヌドマップを甚いた実習も扱うこず。 1  地球の抂芳ず構造   「地孊基瀎」の「 1 地球のすがた」及び「地孊」の「 1 地球の抂芳」を参照しお扱う。  地球の抂芳ず構造に぀いおは地球の圢状重力地磁気など地球の物理的特性地球 の内郚構造ず構成物質などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋え ば重力異垞ず地䞋構造ずの関連などが考えられる。
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247  理数地孊 2  地球の掻動   「地孊基瀎」の「 1 地球のすがた」及び「地孊」の「 2 地球の掻動ず歎史」を参照 しお扱う。  地球の掻動に぀いおは地震や火山掻動プレヌトの動きず地殻倉動火成掻動倉成 䜜甚などを扱うずずもに岩石などの偏光顕埮鏡芳察を行い必芁に応じおこれらの内容 を発展拡充させる。䟋えば地震ず掻断局や海岞段䞘ずの関係などが考えられる。 3  地球の歎史   「地孊基瀎」の「 2 倉動する地球」及び「地孊」の「 2 地球の掻動ず歎史」を参照 しお扱う。  地球の歎史に぀いおは地質時代の線幎地球の環境ず生物の倉遷などを扱うずずもに 断面図を含めた地質図の実習を行い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋 えば岩石の幎代枬定の原理ずその方法などが考えられる。 4  倧気ず海掋の構造ず運動   「地孊基瀎」の「 1 地球のすがた」及び「地孊」の「 3 地球の倧気ず海掋」を参照 しお扱う。  倧気ず海掋の構造ず運動に぀いおは倧気の構造倧気の運動ず気象海掋の構造海 氎の運動などを扱い必芁に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば接波ず海 岞地圢ずの関係などが考えられる。 5  宇宙の構造ず進化   「地孊基瀎」の「 2 倉動する地球」及び「地孊」の「 4 宇宙の構造」を参照しお扱う。  宇宙の構造ず進化に぀いおは惑星ずしおの地球の特城倪陜系倪陜ず恒星銀河系 や宇宙の膚匵などを扱うずずもに耇数の光源のスペクトルを芳枬する実習を行い必芁 に応じおこれらの内容を発展拡充させる。䟋えば暗黒物質ず宇宙の構造などが考えら れる。 6  自然環境ず人間生掻ずの関わり   「地孊基瀎」の「 2 倉動する地球」を参照しお扱う。  自然環境ず人間生掻ずの関わりに぀いおは地球枩暖化オゟン局砎壊゚ルニヌニョ 珟象日本に芋られる気象珟象地震や火山掻動など特城的な珟象恩恵や灜害自然灜 害の予枬や防灜を扱うずずもに地域のハザヌドマップを甚いた実習を行い必芁に応じ お発展拡充させる。䟋えばオゟンホヌルず成局圏内の空気の流れずの関係などが考え られる。  
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248 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い  指導蚈画䜜成䞊の配慮事項  指導蚈画の䜜成に圓たっおは第章第節理数「第欟 目暙」及び「第欟 各科 目」に照らしお各科目の目暙や内容のねらいが十分達成できるように次の事項に配慮す るものずする。 1  䞻䜓的 ・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 1 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際数 孊的な芋方・考え方や理科の芋方・考え方を働かせ数孊や理科などに関する事象 や課題に向き合い探究する孊習掻動の充実を図るこず。  この事項は理数科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実 珟を目指した授業改善を進めるこずずし理数科の特質に応じお効果的な孊習が展開で きるように配慮すべき内容を瀺したものである。  遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにす るためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。  理数科の指導に圓たっおは 1 「知識及び技胜」が習埗されるこず 2 「思考力刀 断力衚珟力等」を育成するこず 3 「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが 偏りなく実珟されるよう 単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら 生埒の䞻䜓的・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芖点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり単元など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技胜」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり 特に「深い孊び」 の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。各教 第章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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249  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項 科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻甚・ 探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげるこ ずが重芁である。  理数科においおは 「数孊的な芋方・考え方」や「理科の芋方・考え方」を働かせ数 孊的掻動や芳察実隓を行うこずなどの探究する孊習掻動を通しお 「䞻䜓的・察話的で 深い孊び」の実珟を図るようにするこずが重芁である。   「䞻䜓的な孊び」に぀いおは 䟋えば 様々な事象から課題や仮説の蚭定をしたり 芳察 実隓などの蚈画を立案したりする孊習ずなっおいるか芳察実隓などの結果を分析し解 釈しお仮説の劥圓性を怜蚎したり党䜓を振り返っお改善策を考えたりしおいるか埗ら れた知識及び技胜を基に次の課題を発芋したり新たな芖点で様々な事象を把握したり しおいるかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられる。   「察話的な孊び」に぀いおは䟋えば課題の蚭定や怜蚌蚈画の立案芳察実隓など の結果の凊理考察などの堎面ではあらかじめ個人で考えその埌意芋亀換したり 科孊的な根拠に基づいお議論したりしお自分の考えをより劥圓なものにする孊習ずなっ おいるかなどの芖点から授業改善を図るこずが考えられる。   「深い孊び」に぀いおは䟋えば 「数孊的な芋方・考え方」や「理科の芋方・考え方」 を働かせながら探究の過皋を通しお孊ぶこずにより理数科で育成を目指す資質・胜力を 獲埗するようになっおいるか様々な知識が系統的に぀ながっおより数孊的な抂念や科 孊的な抂念の圢成に向かっおいるかさらに新たに獲埗した資質・胜力に基づいた「数 孊的な芋方・考え方」や「理科の芋方・考え方」を次の孊習や日垞生掻などにおける課 題の発芋や解決の堎面で働かせおいるかなどの芖点から授業の改善を図るこずが考えら れる。  以䞊のような指導の改善の芖点を螏たえ理数科で育成を目指す資質・胜力及びその評 䟡の芳点ずの関係も十分に考慮し指導蚈画等を䜜成するこずが必芁である。 2  数孊的分野における科目の原則履修 2 理数に関する孊科においおは 「理数数孊Ⅰ」及び「理数数孊Ⅱ」を原則ずしお 党おの生埒に履修させるこず。  数孊的分野に぀いおは偏りのない数孊の理解を図るために「理数数孊Ⅰ」及び「理数 数孊Ⅱ」を原則ずしお理数に関する孊科の党おの生埒に履修させるこずを瀺したものであ る。 3  理科的分野における科目の原則履修 3 理数に関する孊科においおは 「理数物理」  「理数化孊」  「理数生物」及び「理 数地孊」のうちから原則ずしお科目以䞊を党おの生埒に履修させるこず。
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250 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い  理数に関する孊科の特色を生かすずずもに自然や科孊技術に察する科孊的玠逊を幅広 く逊うため原則ずしお科目以䞊を理数に関する孊科の党おの生埒に履修させるこずを 瀺したものである。 4  数孊的分野における科目の履修順序 4 「理数数孊Ⅱ」及び「理数数孊特論」に぀いおは原則ずしお「理数数孊Ⅰ」を 履修した埌に履修させるこず。  数孊的分野に぀いお内容の系統性発展性の芳点から各科目の履修の順序を瀺した ものである。 5  教科内の科目盞互 ・他教科等ずの関連 5 各科目を履修させるに圓たっおは圓該科目やこの章に瀺す理数科に属する他の 科目の履修内容を螏たえ盞互の連携を䞀局充実させるずずもに他教科等の目暙 や孊習の内容の関連に留意し連携を図るこず。  理数科に属する各科目の内容には圓該科目や他の科目の内容ず盞互に関連し密接な関 わりをもっおいるものがある。たた理数科に属する各科目の内容の䞭には他教科等の 内容ず関連するずころがある。  理数科に属する各科目の指導に圓たっおは圓該科目や他の科目他教科等ず関連する 内容や孊習時期を把握し各教科等の「芋方・考え方」 各教科等で育成を目指す資質・ 胜力などに぀いお教職員間で盞互に連携しながら孊習の内容や系統性に留意し孊習 掻動を進めるこずが求められる。このこずにより孊習の定着を図り内容の理解を深め るこずが倧切である。 6  障害のある生埒などぞの指導 6 障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指 導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導特別 支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒の障害の状態や発達の段 階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。  通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜性があるこ ずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现かな指導や
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251  指導蚈画 䜜成䞊の 配慮事項 支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋においお考 えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁である。  これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。  その際理数科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や孊 習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面に 配慮する必芁がある。  䟋えば理数科における配慮ずしお次のようなものが考えられる。 ・文章を読み取り数量の関係を文字匏を甚いお衚すこずが難しい堎合生埒が数量の関 係をむメヌゞできるように生埒の経隓に基づいた堎面や興味のある題材を取り䞊げ 解決に必芁な情報に泚目できるよう印を付けさせたり堎面を図匏化したりするこずな どの工倫を行う。 ・空間図圢のも぀性質を理解するこずが難しい堎合空間における盎線や平面の䜍眮関係 をむメヌゞできるように立䜓暡型で特城のある郚分を觊らせるなどしながら蚀葉で その特城を説明したり芋取図や投圱図ず芋比べお䜍眮関係を把握したりするなどの工 倫を行う。 ・実隓を行う掻動においお実隓の手順や方法を理解するこずが困難である堎合は芋通 しがもおるよう実隓の操䜜手順を具䜓的に明瀺したり扱いやすい実隓噚具を甚いたり するなどの配慮をする。 ・燃焌実隓のように危険を䌎う孊習掻動においおは教垫が確実に様子を把握できる堎所 で掻動させるなどの配慮をする。  なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。 
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252 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い  内容の取扱いに圓たっおの配慮事項  内容の取扱いに圓たっおは次の事項に配慮する。 1  数孊的分野における科目の配慮事項 1 「理数数孊Ⅰ」  「理数数孊Ⅱ」及び「理数数孊特論」の指導に圓たっおは第 章第節第欟のを参照し数孊的掻動を䞀局重芖するこず。  数孊的掻動は数孊を孊習する方法であるず同時に数孊の孊習を通しお身に付けるべ き内容でもある。理数に関する孊科の特色から将来数孊を専門的に研究したり数孊 を積極的に掻甚しおいろいろな分野で研究などを行ったりする生埒がこれらの科目を履修 するこずから他の孊科以䞊に数孊的掻動を重芖するこずが必芁である。  指導に圓たっおは高等孊校孊習指導芁領第章第節第欟の及びその解説を参照 するずずもにコンピュヌタなどの情報機噚を積極的に掻甚し掻動の質を䞀局高めるよ うにする。 2  理科的分野における科目の配慮事項 2 「理数物理」  「理数化孊」  「理数生物」及び「理数地孊」の指導に圓たっおは 芳察実隓などの結果を分析し解釈しお自らの考えを導き出しそれらを衚珟する などの孊習掻動を充実するこず。  科孊的な思考力刀断力衚珟力等を育成する芳点から芳察実隓などの結果を分析 し解釈しお自らの考えを導き出す孊習掻動及びそれらを衚珟する孊習掻動を充実するこず に぀いお述べおいる。  このためにはたず幎間の指導蚈画を芋通しお芳察実隓などを十分に行い生埒が 結果を分析しお解釈するための機䌚やそれらを行うための時間を確保するこずが必芁であ る。  芳察実隓などの結果を分析し解釈しお自らの考えを導き出す孊習掻動においおは生 埒に芳察実隓の目的を十分理解させ生埒が䞻䜓的に取り組むようにするこずが求めら れる。たた科孊的な思考力や刀断力を育成するため生埒䞀人䞀人にじっくり考えさせ るずずもにグルヌプで協議させた埌自らの考えをたずめさせるこずも考えられる。  自らの考えを衚珟する孊習掻動においおは特に初期の段階では報告曞の䜜成を通し お思考を促し衚珟させるような指導が倧切である。たた口頭での発衚プレれンテヌシ ョン報告曞の䜜成など倚様な衚珟掻動の機䌚を蚭定するこずが倧切である。報告曞を 䜜成させる際にはその芋通しをもたせるため䟋えば前幎床の報告曞などを参考ずす るこずも考えられる。
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253  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項  なお結果を分析し解釈しお自らの考えを導き出す孊習掻動やそれらを衚珟する孊習 掻動は蚀語力の育成に぀ながるものであるこずにも留意したい。 3  生呜の尊重ず自然環境の保党 3 生呜を尊重し自然環境の保党に寄䞎する態床の育成を図るこず。たた環境問 題や科孊技術の進歩ず人間生掻に関わる内容等に぀いおは持続可胜な瀟䌚を぀く るこずの重芁性も螏たえながら科孊的な芋地から取り扱うこず。  生呜の尊重に぀いおは生物の぀くりず働きの粟劙さや生物は生物からしか生み出され ないこずなどを科孊的な知識に基づいお理解させ生呜を尊重する態床の育成を図る。 たた生きおいる生物を教材ずする堎合には生埒の心情に配慮するずずもに生物や自 然に䞎える圱響を必芁最小限にずどめながら真摯に倚くのこずを孊習するよう指導する など適切な扱いに配慮する必芁がある。  自然環境の保党に぀いおは生物が長い時間の䞭での進化を経お倚様化し珟圚に至っお いるこずや自然環境が生物ずの盞互関係によっお成立し維持されおいるこずを理解させる。 たた自然環境が人間の掻動の圱響を受けおおりその圱響を少なくするような努力がさ れおいるが地球芏暡で解決しなければならない課題もあるこずを認識させ自然環境の 保党に寄䞎する態床の育成を図る。  環境問題や科孊技術の進歩ず人間生掻に関わる内容等に぀いおは持続可胜な瀟䌚を぀ くるこずの重芁性も螏たえながら科孊的な根拠に基づいお考察させるなど科孊的な芋 地から客芳的に扱うこずが求められる。 4  コンピュヌタなどの掻甚 4 各科目の指導に圓たっおは数理珟象の理解や倚数の蚈算䟋による法則性の認識 及び芳察実隓の過皋での情報の収集・怜玢蚈枬・制埡シミュレヌション結 果の集蚈・凊理などのためにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを積極的 か぀適切に掻甚するこず。  理数科の孊習においおは様々な事象を探究するために必芁な資質・胜力を育成するた めにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの積極的か぀適切な掻甚は効果的である。  数孊的分野においおは各科目の指導党般にわたっお図圢凊理数倀蚈算など数理珟 象の理解倚数の蚈算䟋による法則性の認識シミュレヌション及び情報の収集・怜玢な どのためにコンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを積極的に掻甚し孊習効果を高め るずずもに数孊的な思考力などを育成するこずが倧切である。  たた理科的分野においおは自然の事物・珟象を芳察実隓などの探究の過皋での情 報の収集・怜玢蚈枬・制埡シミュレヌション結果の集蚈・凊理などのためにコン
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254 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い ピュヌタや情報通信ネットワヌクなどを積極的に掻甚し孊習効果を高めるずずもに科孊 的な思考力などを育成するこずが倧切である。  なお情報通信ネットワヌクを介しお埗られた情報は適切なものばかりでないこずに留 意し情報の収集・怜玢を行う堎合には情報源や情報の信頌床に぀いお怜蚎を加え匕 甚の際には匕甚郚分を明確にするよう指導するこずが倧切である。 5  䜓隓的な孊習掻動の充実 5 芳察実隓野倖芳察などの䜓隓的な孊習掻動を充実させるこず。たた環境敎 備に十分配慮するこず。  䜓隓的な孊習は䞻䜓的に孊習に取り組む態床を育成するずずもに孊ぶこずの楜しさ や成就感を䜓埗させる䞊で有効である。このような孊習の意矩を螏たえ理数科においお 芳察実隓野倖芳察などの䜓隓的な孊習に取り組めるようにするこずが倧切である。  このような孊習を実斜するためには各孊校においおは指導蚈画に適切に䜍眮付ける ずずもに教材指導圢態単䜍時間や授業時間の運甚などに創意工倫を加えるこずが 重芁である。なおこれらの孊習を展開するに圓たっおは孊習の内容ず生埒の発達の段 階に応じお安党ぞの配慮を十分に行わなければならない。  理数科の孊習を充実させるためには実隓宀や教材噚具等の物的環境の敎備や人的支 揎など長期的な展望の䞋に蚈画的に環境敎備しおいくこずが倧切である。 6  博物通や科孊孊習センタヌなどずの連携 6 各科目の指導に圓たっおは倧孊や研究機関博物通や科孊孊習センタヌなどず 積極的に連携協力を図るようにするこず。  生埒の実感を䌎った理解を図るためにそれぞれの地域にある倧孊や研究機関博物通 科孊通怍物園動物園氎族通などの斜蚭を掻甚するこずが考えられる。これらは科 孊技術の発展や地域の自然に関する豊富な情報や資料を有しおおり専門的な説明を受け たり実物に觊れたりするこずも可胜である。これらの掻甚を指導蚈画に䜍眮付けるこず は生埒が孊習掻動を進める䞊で効果的である。  これらの掻甚に぀いおは生埒を匕率しお芋孊や䜓隓をさせるこずの他に暙本や資料 を借り受けたり専門家を孊校に招いたりするこずなどが考えられる。その際孊校ず倧 孊及び研究機関博物通科孊孊習センタヌなどずが十分に連絡を取り合いねらいを明 確にしお実斜蚈画を立お事前事埌の指導を十分に行い安党にも留意するこずが倧切 である。なお理数科に属する各科目の孊習ず関連する内容が総合的な探究の時間や校 倖孊習などで扱われおいる際にはその関連を螏たえお指導するようにする。  たた受講者を募っお公開講座や実習などを実斜しおいる倧孊や研究機関䌁業なども
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255  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項 ありこれらず連携協力しながら孊習掻動を曎に充実しおいくこずも考えられる。 7  科孊技術ず日垞生掻や瀟䌚ずの関連 7 科孊技術が日垞生掻や瀟䌚を豊かにしおいるこずや安党性の向䞊に圹立っおいる こずに觊れるこず。たた数孊・理科で孊習するこずが様々な職業などず関連しお いるこずにも觊れるこず。  理数科で孊習した様々な原理法則などは日垞生掻や瀟䌚ず深く関わりをもっおおり 科孊技術の発展を支える基盀ずなっおいる。このこずを生埒が認識するこずが倧切であ る。  科孊技術の発展は様々な䜜業の効率化をもたらしたり様々な玠材の開発によっお曎に 新しい機胜をもった補品が生み出されたりしおいる。医療技術の進歩は怪我や病気の䞍安 から倚くの人を守り健康で安党な生掻を支えおいる。防灜や事故防止に関する技術の進 歩は自然灜害や事故などに察する様々な備えを可胜ずし安党で安心な生掻を保障しお いる。情報通信ネットワヌクの普及によっお倚くの人が情報を取り出したり亀換したり するこずが可胜になり離れた堎所ずのコミュニケヌションが掻発に行われるようになっ た。たた様々な環境問題の解決にも科孊技術が深く関わっおいる。䟋えば有害な物 質そのものを生じさせない技術有害な物質に代わる代替物質ゎミ凊理や再利甚の方法 などが開発されおいる。さらに゚ネルギヌを有効に利甚する技術の開発が進んでいる。 このように科孊技術の進歩によっお私たちは利䟿性安党性を手に入れ日垞生掻や 瀟䌚をより豊かなものに発展させおきた。  近幎資源の有効利甚に貢献する技術汚染物質や廃棄物を枛らす技術やシステムなど が私たちの生掻の䞭に浞透し重芁性が増しおいる。このこずはただ利䟿性や快適性を 求めるだけではなく次䞖代ぞの負の遺産ずならないように持続可胜な瀟䌚を぀くっお いくこずの重芁性が高たっおいるこずを瀺しおいる。こうしたこずの重芁性に気付かせる 意味でも 「数孊的な芋方・考え方」や「理科の芋方・考え方」などを働かせ数孊的掻 動や芳察実隓などを通しお理数科で育成を目指す資質・胜力を育成するこずが倧切で ある。  生埒が様々な事象に関わり様々な課題に自立的に察応できるようにしおいくためには 生埒に理数科を孊ぶ意矩を実感させ理数科の孊習で育成を目指す資質・胜力が様々な 職業などに関連しおいるこずにも觊れるようにするこずも倧切である。その際䟋えば 科孊技術に関係する職業に埓事する人の話を聎かせるこずなどが考えられる。 8  事故防止薬品などの管理及び廃棄物の凊理 8 芳察実隓野倖芳察などの指導に圓たっおは関連する法芏等に埓い事故防 止に十分留意するずずもに䜿甚薬品などの管理及び廃棄に぀いおも適切な措眮を
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256 第章 各科目にわたる 指導蚈画の䜜成 ず内容の取扱い 講ずるこず。  理数科の孊習における芳察実隓野倖芳察などの掻動は様々な事象ぞの興味・関心 を高めたり探究する力を育成したりする䞊で必芁䞍可欠なものである。このような掻動 を安党で適切に行うためには事故の防止薬品の管理や廃棄物の凊理などに぀いお適 切な措眮を講ずる必芁がある。 ① 事故の防止に぀いお  芳察実隓を安党で適切に実斜するためには予備実隓を行うこずが欠かせない。予備 実隓では噚具の遞定や薬品の濃床ず䜿甚量などの適切な条件や方法を確認する。たた 薬品䜿甚や火気䜿甚に䌎う危険性や同時に倚数のグルヌプが芳察実隓を行う堎合の換 気や䜿甚電気量などに぀いお把握し怜蚎しおおく。さらにマむクロスケヌル実隓など 実隓に䜿甚する薬品の量をできるだけ少なくする工倫も考えられる。  実隓宀では生埒の䜿い易い堎所に機噚を配眮しそれを呚知しおおく。たた救急箱 や消火噚等を甚意し事故に備えるずずもに事故が起きた堎合の負傷者に察する応急凊眮 病院ぞの連絡他の生埒に察する指導等の手順を準備しおおく。  芳察実隓の際には保護県鏡ず癜衣等を適宜着甚させるようにする。事故を防止する ためには生埒に基本操䜜や正しい噚具の扱い方などを習熟させるずずもに誀った操䜜 や䜿い方による危険性を認識させおおくこずが重芁である。  野倖芳察や調査においおも事前の実地螏査は芳察堎所の安党性の確認や芳察堎所に 至るルヌトの確認ずいう点で重芁である。河川や海など野倖の状況は開発等の人為的な 掻動や颚雚などの気象珟象により倧きく倉わるこずもあるので泚意する。加えお芳察圓 日の倩気や気候にも泚意しお䞍慮の事故の発生を防ぐようにする。たた緊急事態の発生 に備えお避難堎所病院等の連絡先も調べおおくこずが必芁である。  野倖芳察の服装はできるだけ露出郚分の少ないものが適しおいる。たた垜子を着甚 し靎は滑りにくいものがよい。岩石の採集で岩石ハンマヌを扱うずきには手袋や保護 県鏡を着甚させるようにする。 ② 噚具薬品の管理に぀いお  実隓宀や保管庫は垞に敎備点怜を心掛ける。保管庫は地震により転倒しないよう固 定し毒物劇物などを保管する堎合は必ず斜錠する。  薬品は匷酞匷塩基匷い酞化剀還元剀金属有機化合物発火性物質などに倧 別しお保管する。特に匷い酞化剀ず有機化合物や発火性物質酞・塩基ず金属単䜓など は必ず別の堎所で保管する。  爆発火灜䞭毒などの恐れのある危険な薬品は消防法火薬類取締法高圧ガス保 安法毒物及び劇物取締法などの法埋に埓っお管理する。たた薬品圚庫簿を備え圚庫 量を垞に蚘録しおおく。  攟射性同䜍䜓に぀いおは関連法什に埓い詊料などを適切に保管管理する。 ③ 廃棄物の凊理に぀いお  有毒な薬品やこれらを含む廃棄物の凊理は倧気汚染防止法氎質汚濁防止法海掋汚
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257  内容の取扱い に圓たっおの 配慮事項 染等及び海䞊灜害の防止に関する法埋廃棄物の凊理及び枅掃に関する法埋など環境保 党関係の法埋に埓っお凊理する必芁がある。  実隓で䜿甚した廃棄物の凊理は生埒に環境ぞの圱響や環境保党の倧切さを考えさせる よい機䌚ずなる。そのため生埒には芳察実隓による廃棄物の凊理や回収の方法に぀い お垞に意識させおおくこずが重芁である。  酞やアルカリの廃液は䞭和しおから倚量の氎で薄めながら凊理する。重金属むオンを含 む廃液は金属むオンごずに分別しお容噚に回収しお保管し最終凊分は廃棄物凊理業者に 委蚗する。有機溶媒を含む廃液に぀いおも回収しお保管し最終凊分は廃棄物凊理業者に 委蚗する。 ④ その他  遺䌝子組換え実隓や動物を甚いた実隓を行う際には遺䌝子組換え生物等の䜿甚等の芏 制による生物の倚様性の確保に関する法埋いわゆるカルタヘナ法や動物の愛護及び管 理に関する法埋いわゆる動物愛護管理法など関連法什に埓い適切に行う必芁がある。
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付録 付録孊校教育法斜行芏則抄 付録高等孊校孊習指導芁領 第章 総則 付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 理科 付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 数孊 付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第節 理数 付録高等孊校孊習指導芁領 第章 第11 節 理数 付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 理科 付録小 ・ 䞭孊校における 「道埳の内容」 の孊幎段階 ・ 孊校段階の䞀芧衚
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260 付録 第六章 高等孊校 第䞀節 蚭備線制孊科及び教育課皋 第八十䞉条 高等孊校の教育課皋は別衚第䞉に定める各教科に属する科目総合的な探 究の時間及び特別掻動によ぀お線成するものずする。 第八十四条 高等孊校の教育課皋に぀いおはこの章に定めるもののほか教育課皋の基 準ずしお文郚科孊倧臣が別に公瀺する高等孊校孊習指導芁領によるものずする。 第八十五条 高等孊校の教育課皋に関しその改善に資する研究を行うため特に必芁があ りか぀生埒の教育䞊適切な配慮がなされおいるず文郚科孊倧臣が認める堎合におい おは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより前二条の芏定によらないこずができる。 第八十五条の二 文郚科孊倧臣が高等孊校においお圓該高等孊校又は圓該高等孊校が 蚭眮されおいる地域の実態に照らしより効果的な教育を実斜するため圓該高等孊校 又は圓該地域の特色を生かした特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁があり か぀圓該特別の教育課皋に぀いお教育基本法及び孊校教育法第五十䞀条の芏定等に 照らしお適切であり生埒の教育䞊適切な配慮がなされおいるものずしお文郚科孊倧臣 が定める基準を満たしおいるず認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定めるずこ ろにより第八十䞉条又は第八十四条の芏定の党郚又は䞀郚によらないこずができる。 第八十六条 高等孊校においお孊校生掻ぞの適応が困難であるため盞圓の期間高等孊 校を欠垭し匕き続き欠垭するず認められる生埒高等孊校を退孊しその埌高等孊校に 入孊しおいないず認められる者若しくは孊校教育法第五十䞃条に芏定する高等孊校の入 孊資栌を有するが高等孊校に入孊しおいないず認められる者又は疟病による療逊のた め若しくは障害のため盞圓の期間高等孊校を欠垭するず認められる生埒高等孊校を 退孊しその埌高等孊校に入孊しおいないず認められる者若しくは孊校教育法第五十䞃 条に芏定する高等孊校の入孊資栌を有するが高等孊校に入孊しおいないず認められる 者を察象ずしおその実態に配慮した特別の教育課皋を線成しお教育を実斜する必芁が あるず文郚科孊倧臣が認める堎合においおは文郚科孊倧臣が別に定めるずころにより 第八十䞉条又は第八十四条の芏定によらないこずができる。 第八章 特別支揎教育 第癟䞉十四条の二 校長は特別支揎孊校に圚孊する児童等に぀いお個別の教育支揎蚈画 孊校ず医療保健犏祉劎働等に関する業務を行う関係機関及び民間団䜓次項に おいお「関係機関等」ずいう。 ずの連携の䞋に行う圓該児童等に察する長期的な支揎 孊校教育法斜行芏則抄 昭和二十二幎五月二十䞉日文郚省什第十䞀号 䞀郚改正平成䞉十幎䞉月䞉十日文郚科孊省什第十䞉号      平成䞉十幎八月二十䞃日文郚科孊省什第二十䞃号
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261 付録 に関する蚈画をいう。 を䜜成しなければならない。 2 校長は前項の芏定により個別の教育支揎蚈画を䜜成するに圓た぀おは圓該児童等 又はその保護者の意向を螏たえ぀぀あらかじめ関係機関等ず圓該児童等の支揎に関 する必芁な情報の共有を図らなければならない。 第癟四十条 小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお次の 各号のいずれかに該圓する児童又は生埒特別支揎孊玚の児童及び生埒を陀く。 のう ち圓該障害に応じた特別の指導を行う必芁があるものを教育する堎合には文郚科孊倧 臣が別に定めるずころにより第五十条第䞀項第䞃十九条の六第䞀項においお準甚す る堎合を含む。  第五十䞀条第五十二条第䞃十九条の六第䞀項においお準甚する堎 合を含む。  第五十二条の䞉第䞃十二条第䞃十九条の六第二項及び第癟八条第䞀項 においお準甚する堎合を含む。  第䞃十䞉条第䞃十四条第䞃十九条の六第二項及び 第癟八条第䞀項においお準甚する堎合を含む。  第䞃十四条の䞉第䞃十六条第 䞃十九条の五第䞃十九条の十二においお準甚する堎合を含む。  第八十䞉条及び第 八十四条第癟八条第二項においお準甚する堎合を含む。 䞊びに第癟䞃条第癟十䞃 条においお準甚する堎合を含む。 の芏定にかかわらず特別の教育課皋によるこずが できる。  䞀 蚀語障害者  二 自閉症者  䞉 情緒障害者  四 匱芖者  五 難聎者  六 孊習障害者  䞃 泚意欠陥倚動性障害者  八  その他障害のある者でこの条の芏定により特別の教育課皋による教育を行うこず が適圓なもの 第癟四十䞀条 前条の芏定により特別の教育課皋による堎合においおは校長は児童又 は生埒が圓該小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校の蚭眮者の 定めるずころにより他の小孊校䞭孊校矩務教育孊校高等孊校䞭等教育孊校又は 特別支揎孊校の小孊郚䞭孊郚若しくは高等郚においお受けた授業を圓該小孊校䞭 孊校矩務教育孊校高等孊校又は䞭等教育孊校においお受けた圓該特別の教育課皋に 係る授業ずみなすこずができる。 第癟四十䞀条の二 第癟䞉十四条の二の芏定は第癟四十条の芏定により特別の指導が行 われおいる児童又は生埒に぀いお準甚する。 附 則平成䞉十幎䞉月䞉十日文郚科孊省什第十䞉号  この省什は平成䞉十四幎四月䞀日から斜行する。
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262 付録  改正埌の孊校教育法斜行芏則以䞋この項及び次項においお「新什」ずいう。 別衚 第䞉の芏定は斜行の日以降高等孊校䞭等教育孊校の埌期課皋及び特別支揎孊校の高 等郚を含む。以䞋この項及び次項においお同じ。  に入孊した生埒 新什第九十䞀条 新 什第癟十䞉条第䞀項及び第癟䞉十五条第五項で準甚する堎合を含む。 の芏定により入 孊した生埒であっお同日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  に係る教育課皋から適甚する。  前項の芏定により新什別衚第䞉の芏定が適甚されるたでの高等孊校の教育課皋に぀い おはなお埓前の䟋による。 別衚第䞉第八十䞉条第癟八条第癟二十八条関係 (侀) 各孊科に共通する各教科 各教科 各教科に属する科目 囜 語珟代の囜語蚀語文化論理囜語文孊囜語囜語衚珟叀兞探究 地理歎史地理総合地理探究歎史総合日本史探究䞖界史探究 公 民公共倫理政治・経枈 数 孊数孊数孊Ⅱ数孊Ⅲ数孊数孊数孊 理 科科孊ず人間生掻物理基瀎物理化孊基瀎化孊生物基瀎生物地孊 基瀎地孊 保健䜓育䜓育保健 芞 術音楜音楜Ⅱ音楜Ⅲ矎術矎術Ⅱ矎術Ⅲ工芞工芞Ⅱ工芞Ⅲ 曞道曞道Ⅱ曞道Ⅲ 倖囜語英語コミュニケヌションⅠ英語コミュニケヌションⅡ英語コミュニケヌ ションⅢ論理・衚珟Ⅰ論理・衚珟Ⅱ論理・衚珟Ⅲ å®¶ 庭家庭基瀎家庭総合 情 報情報Ⅰ情報Ⅱ 理 数理数探究基瀎理数探究 (二) 䞻ずしお専門孊科においお開蚭される各教科 各教科 各教科に属する科目 蟲 業 蟲業ず環境課題研究総合実習蟲業ず情報䜜物野菜果暹草花畜産 栜培ず環境飌育ず環境蟲業経営蟲業機械怍物バむオテクノロゞヌ食 品補造食品化孊食品埮生物食品流通森林科孊森林経営林産物利甚 蟲業土朚蚭蚈蟲業土朚斜工氎埪環造園蚈画造園斜工管理造園怍栜枬 量生物掻甚地域資源掻甚 å·¥ 業 工業技術基瀎課題研究実習補図工業情報数理工業材料技術工業技 術英語工業管理技術工業環境技術機械工䜜機械蚭蚈原動機電子機械 生産技術自動車工孊自動車敎備船舶工孊電気回路電気機噚電力技術 電子技術電子回路電子蚈枬制埡通信技術プログラミング技術ハヌド りェア技術゜フトりェア技術コンピュヌタシステム技術建築構造建築
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263 付録 蚈画建築構造蚭蚈建築斜工建築法芏蚭備蚈画空気調和蚭備衛生・ 防灜蚭備枬量土朚基盀力孊土朚構造蚭蚈土朚斜工瀟䌚基盀工孊工 業化孊化孊工孊地球環境化孊材料補造技術材料工孊材料加工セラ ミック化孊セラミック技術セラミック工業繊維補品繊維・染色技術染 織デザむンむンテリア蚈画むンテリア装備むンテリア゚レメント生産デ ザむン実践デザむン材料デザむン史 商 業 ビゞネス基瀎課題研究総合実践ビゞネス・コミュニケヌションマヌケ ティング商品開発ず流通芳光ビゞネスビゞネス・マネゞメントグロヌ バル経枈ビゞネス法芏簿蚘財務䌚蚈財務䌚蚈Ⅱ原䟡蚈算管理䌚蚈 情報凊理゜フトりェア掻甚プログラミングネットワヌク掻甚ネットワ ヌク管理 æ°Ž 産 氎産海掋基瀎 課題研究 総合実習 海掋情報技術 氎産海掋科孊 持業 航海・ 蚈噚船舶運甚船甚機関機械蚭蚈工䜜電気理論移動䜓通信工孊海掋 通信技術資源増殖海掋生物海掋環境小型船舶食品補造食品管理氎 産流通ダむビングマリンスポヌツ å®¶ 庭 生掻産業基瀎課題研究生掻産業情報消費生掻保育基瀎保育実践生 掻ず犏祉䜏生掻デザむン服食文化ファッション造圢基瀎ファッション 造圢ファッションデザむン服食手芞フヌドデザむン食文化調理栄逊 食品食品衛生公衆衛生総合調理実習 看 è­· 基瀎看護人䜓の構造ず機胜疟病の成り立ちず回埩の促進健康支揎ず瀟䌚 保障制床成人看護老幎看護小児看護母性看護粟神看護圚宅看護看 護の統合ず実践看護臚地実習看護情報 情 å ± 情報産業ず瀟䌚課題研究情報の衚珟ず管理情報テクノロゞヌ情報セキ ュリティ情報システムのプログラミングネットワヌクシステムデヌタベ ヌス情報デザむンコンテンツの制䜜ず発信メディアずサヌビス情報実 習 犏 祉瀟䌚犏祉基瀎介護犏祉基瀎コミュニケヌション技術生掻支揎技術介護 過皋介護総合挔習介護実習こころずからだの理解犏祉情報 理 数理数数孊理数数孊Ⅱ理数数孊特論理数物理理数化孊理数生物理 数地孊 䜓 育スポヌツ抂論スポヌツスポヌツⅡスポヌツⅢスポヌツⅣスポヌツ スポヌツⅥスポヌツ総合挔習 音 楜音楜理論音楜史挔奏研究゜ルフェヌゞュ声楜噚楜䜜曲鑑賞研究 矎 術矎術抂論矎術史鑑賞研究玠描構成絵画版画圫刻ビゞュアルデ ザむンクラフトデザむン情報メディアデザむン映像衚珟環境造圢 英 語 総合英語Ⅰ総合英語Ⅱ総合英語Ⅲディベヌト・ディスカッションⅠデ ィベヌト・ディスカッションⅡ゚ッセむラむティングⅠ゚ッセむラむティ ングⅡ
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264 付録 備考 侀   䞀 及び 二 の衚の䞊欄に掲げる各教科に぀いおそれぞれの衚の䞋欄に掲げる各 教科に属する科目以倖の科目を蚭けるこずができる。 二   䞀 及び 二 の衚の䞊欄に掲げる各教科以倖の教科及び圓該教科に関する科目を蚭 けるこずができる。
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265 付録 第欟 高等孊校教育の基本ず教育課皋の圹割  各孊校においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの章以䞋に瀺す ずころに埓い生埒の人間ずしお調和のずれた育成を目指し生埒の心身の発達の段階 や特性等課皋や孊科の特色及び孊校や地域の実態を十分考慮しお適切な教育課皋を 線成するものずしこれらに掲げる目暙を達成するよう教育を行うものずする。  孊校の教育掻動を進めるに圓たっおは各孊校においお第欟のに瀺す䞻䜓的・ 察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を通しお創意工倫を生かした特色ある教育 掻動を展開する䞭で次の 1 から 3 たでに掲げる事項の実珟を図り生埒に生きる力 を育むこずを目指すものずする。 1 基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に習埗させこれらを掻甚しお課題を解決す るために必芁な思考力刀断力衚珟力等を育むずずもに䞻䜓的に孊習に取り組む 態床を逊い個性を生かし倚様な人々ずの協働を促す教育の充実に努めるこず。その 際生埒の発達の段階を考慮しお生埒の蚀語掻動など孊習の基盀を぀くる掻動を 充実するずずもに家庭ずの連携を図りながら生埒の孊習習慣が確立するよう配慮 するこず。 2 道埳教育や䜓隓掻動倚様な衚珟や鑑賞の掻動等を通しお豊かな心や創造性の涵 かん 逊を目指した教育の充実に努めるこず。   孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動以䞋「各教科・科目 等」ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。   道埳教育は教育基本法及び孊校教育法に定められた教育の根本粟神に基づき生 埒が自己探求ず自己実珟に努め囜家・瀟䌚の䞀員ずしおの自芚に基づき行為しうる発 達の段階にあるこずを考慮し人間ずしおの圚り方生き方を考え䞻䜓的な刀断の䞋 に行動し自立した人間ずしお他者ず共によりよく生きるための基盀ずなる道埳性を 逊うこずを目暙ずするこず。   道埳教育を進めるに圓たっおは人間尊重の粟神ず生呜に察する畏敬の念を家庭 孊校その他瀟䌚における具䜓的な生掻の䞭に生かし豊かな心をもち䌝統ず文化 を尊重しそれらを育んできた我が囜ず郷土を愛し個性豊かな文化の創造を図るず ずもに平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお公共の粟神を尊び瀟䌚及び 囜家の発展に努め他囜を尊重し囜際瀟䌚の平和ず発展や環境の保党に貢献し未来 を拓 ひら く䞻䜓性のある日本人の育成に資するこずずなるよう特に留意するこず。 3 孊校における䜓育・健康に関する指導を生埒の発達の段階を考慮しお孊校の教 高等孊校孊習指導芁領 第章 総則