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wav/OKA_1855.wav|クリスティーナよ、ルカ子の全身を下から上へとねめ回すようにして見つめるのはよせ
wav/OKA_1856.wav|ククク……
wav/OKA_1857.wav|ルカ子よ、お前の望みを聞こう
wav/OKA_1858.wav|聞けルカ子! 思考は具象化する。そしてこの日本は&rs言霊&rtことだま&reの国。いったん舌に乗せた言葉には力が宿る!
wav/OKA_1859.wav|お前も晴れてオタク世界の住人となった今、はっきり望みを言葉に出しておくべきだ
wav/OKA_1860.wav|そうすれば、この地の混沌が&rs運命石の扉&rtシュタインズゲート&reの選択に影響を及ぼし、お前を後押しするッ
wav/OKA_1861.wav|恥ずべきことはなにもない。堂々と宣誓するのだ!
wav/OKA_1862.wav|そこの助手! 人の望みを笑うとは品性が知れるぞ!
wav/OKA_1863.wav|まゆりには聞いていない
wav/OKA_1864.wav|ククク、我が助手よ、いやクリスティーナよ!
wav/OKA_1865.wav|お前は決定的な間違いを犯している!
wav/OKA_1866.wav|分からないかクリスティーナ? 分からないだろうな。それはお前の目が邪念で曇っているからに他ならない!
wav/OKA_1867.wav|ならば教えよう。お前はここにいるルカ子のことを“いたいけで気弱そうな女の子”と言ったが
wav/OKA_1868.wav|こいつは女の子ではない。男だ……!
wav/OKA_1869.wav|冗談もなにも、&cTIPSC;アカシックレコード&cMESC;にも明記してある揺らぐことなき真実だ! フゥーハハハ!
wav/OKA_1870.wav|え?
wav/OKA_1871.wav|ルカ子よ。ありのままのお前でいればいいのだ。俺は、俺たちは、男だろうが女だろうが、お前を否定しない
wav/OKA_1872.wav|同時に、お前の望みもまた、俺は、俺たちは、否定しないッ
wav/OKA_1873.wav|あたふたしているな、クリスティーナ。自分よりずっと女の子らしい男がいたことが、それほどショックか
wav/OKA_1874.wav|己の欠点を省みることができる人間は、いずれ強くなる。クリスティーナよ、お前もいずれ立派な女性になれるだろう。今はまだ若いだけだ
wav/OKA_1875.wav|前言撤回だ! 己の欠点すら省みようとしないとは器の小さいヤツめ!
wav/OKA_1876.wav|しかしルカ子よ、その望み、どこまで本気なのだ?
wav/OKA_1877.wav|それなら狩猟で暮らしていた原始人たちはどうなるのだ? 彼らはおのずと男ばかり産むことになり、男女比のバランスが偏ってしまうではないか
wav/OKA_1878.wav|そうなれば人類がここまで繁栄できていたかも怪しい
wav/OKA_1879.wav|俺は噛みついてなどいない。クリスティーナよ、その説、検証してみる気はないか?
wav/OKA_1880.wav|思い出せ。俺たちの手には電話レンジ(仮)があるではないかッ
wav/OKA_1881.wav|いかにも。『野菜をもっとたくさん食べろ』という内容でな!
wav/OKA_1882.wav|やってみる価値はあると思わないか?
wav/OKA_1883.wav|今さら偽善で取り繕おうとするなよクリスティーナ。俺は知っているぞ、お前がマッドサイエンティストの素質を持つ、実験大好きっ&rs娘&rtこ&reだということを!
wav/OKA_1884.wav|違うのか?
wav/OKA_1885.wav|どうする、とは?
wav/OKA_1886.wav|それがルカ子の望みだろう?
wav/OKA_1887.wav|それは……
wav/OKA_1888.wav|まゆり、お前の意見は?
wav/OKA_1889.wav|決まりだな。ならばルカ子よ、お前をラボメンナンバー006に命じる
wav/OKA_1890.wav|電話レンジ(仮)は我がラボの最重要機密事項だ。それを使う以上、お前はラボメンとならなければならない
wav/OKA_1891.wav|では、ルカ子は今このときよりラボメンとなる。異論のある者はいないな?
wav/OKA_1892.wav|却下だ。他には?
wav/OKA_1893.wav|では、ルカ子はラボメンナンバー006となる。以後、ラボに忠誠を誓い、ラボの発展のために全力を尽くせ
wav/OKA_1894.wav|さて、ということで早速実験を──
wav/OKA_1895.wav|しまった……! ルカ子は今、16歳だったな?
wav/OKA_1896.wav|つまり1993年生まれ……
wav/OKA_1897.wav|ケータイが日本で普及し始めたのはいつだ!?
wav/OKA_1898.wav|つまりルカ子の生まれた年の時点では、ケータイは一般化されてないということ
wav/OKA_1899.wav|ルカ子の母親も持っていない可能性がある。もしそうなら、メールを受け取ってもらう手段が存在しないではないか!
wav/OKA_1900.wav|しかもこの天才少女め、今、自ら相対性理論を否定したぞ
wav/OKA_1901.wav|まったく、どいつもこいつも使えないな!
wav/OKA_1902.wav|ふむ……。頭の片隅で、ひらめきつつあるぞ
wav/OKA_1903.wav|思い付いた
wav/OKA_1904.wav|ケータイがなければ&cTIPSC;ポケベル&cMESC;に送ればいいじゃない
wav/OKA_1905.wav|自分の夢を叶えたいなら、自分自身で道を切り拓くがいい。俺たちがしてやれるのは、その露払い程度のことだけだ
wav/OKA_1906.wav|そんなメッセージでは、いたずら扱いされるだけだ
wav/OKA_1907.wav|一応聞いてやるが、どういう意味だ?
wav/OKA_1908.wav|肉好きにさせてどうする!?
wav/OKA_1909.wav|冒頭の『かあさん』は不要だろう。余計な疑念を抱かせるだけだ
wav/OKA_1910.wav|ならば少し改変だ。『やさいくうとげんきなこをうめる』でどうだ?
wav/OKA_1911.wav|ならば代案を出してもらおうか
wav/OKA_1912.wav|よし、準備万端OKだ
wav/OKA_1913.wav|いいか? 起動するぞ?
wav/OKA_1914.wav|ん……
wav/OKA_1915.wav|…………
wav/OKA_1916.wav|これは……失敗か……
wav/OKA_1917.wav|なにって、お前たち揃いも揃ってボケているのか? たった今、この電話レンジ(仮)で──
wav/OKA_1918.wav|ゴホン。いや、なんでもない
wav/OKA_1919.wav|クリスティーナよ。1つ聞きたいのだが……ルカ子は……
wav/OKA_1920.wav|むぅ……
wav/OKA_1921.wav|ダルよ。Dメールについてどう思う?
wav/OKA_1922.wav|すごくないと思った理由は?
wav/OKA_1923.wav|何度かの実験で分かったが、Dメールの精度はまだ信頼できるレベルには達していない
wav/OKA_1924.wav|運の要素が絡んでくるのは、装置としては欠陥だ。もっと送り手側がコントロールできるようにならなければ、実用性が低いままのガラクタに終わる
wav/OKA_1925.wav|保留中だ
wav/OKA_1926.wav|この鳳凰院凶真ともあろう男が、こんなところでつまずいていられるものか。俺は諦めたりはしない。なぜなら俺は、俺が、マッドサイエンティストだからだ……!
wav/OKA_1927.wav|あの電話レンジ(仮)で、ゆくゆくは人間を、それも過去ばかりでなく未来にも向けて送り出すことができるように改良する。改良してみせる。いや、改良しなくてはならないのだ!
wav/OKA_1928.wav|それが&rs運命石の扉&rtシュタインズゲート&reの選択なのだからな! フゥーハハハハ!
wav/OKA_1929.wav|っ!?
wav/OKA_1930.wav|くっ、おのれフェイリス、盗み聞きとは卑劣な……!
wav/OKA_1931.wav|断る
wav/OKA_1932.wav|なんだ、なにか用事か?
wav/OKA_1933.wav|極秘事項だ。部外者には明かせん!
wav/OKA_1934.wav|…………
wav/OKA_1935.wav|ダル、安請け合いするな
wav/OKA_1936.wav|なに……?
wav/OKA_1937.wav|“現在”は、川の上に浮かぶ葉っぱだ。それは過去から未来へと、流れに沿って動いていく
wav/OKA_1938.wav|そういうことだろう。その葉っぱのある地点より川の上流は過去、下流が未来と定義できる
wav/OKA_1939.wav|と言うと……?
wav/OKA_1940.wav|お、おう……?
wav/OKA_1941.wav|つまり“現在”は、観測者の主観に委ねられる、と言いたいのか?
wav/OKA_1942.wav|&cTIPSC;ジャネの法則&cMESC;だな……
wav/OKA_1943.wav|ク、ククク、フゥーハハハ!
wav/OKA_1944.wav|案ずるな。俺たちが開発するタイムマシンは、そういう哲学的であったり物理学的考察など関係なく、時空跳躍を可能にしてしまうのだ! な、そうだよなダル!
wav/OKA_1945.wav|ダル、勝手なことをほざくな!
wav/OKA_1946.wav|お、おう!?
wav/OKA_1947.wav|いや、どう見ても泣いてただろ
wav/OKA_1948.wav|目が赤い
wav/OKA_1949.wav|……論理性の欠片もないな、クリスティーナ
wav/OKA_1950.wav|…………
wav/OKA_1951.wav|クリスティーナ
wav/OKA_1952.wav|いいか、話さなくていいから黙って聞け
wav/OKA_1953.wav|お前が困っているならば、俺は全力で解決に協力する
wav/OKA_1954.wav|俺だけじゃなく、まゆりもダルもおそらくそう言うだろう