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217 付録 ア 日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すこ ずができるようにする。 む 自分のこずに぀いお䌝えようずする内容を敎理した䞊で簡単な語句や基本的な衚珟を 甚いお話すこずができるようにする。 り 身近で簡単な事柄に぀いお䌝えようずする内容を敎理した䞊で自分の考えや気持ちな どを簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すこずができるようにする。 ⑞ 曞くこず ア 倧文字小文字を掻字䜓で曞くこずができるようにする。たた語順を意識しながら音声 で十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟を曞き写すこずができるようにする。 む 自分のこずや身近で簡単な事柄に぀いお䟋文を参考に音声で十分に慣れ芪しんだ簡単 な語句や基本的な衚珟を甚いお曞くこずができるようにする。  内 容   〔第孊幎及び第孊幎〕   〔知識及び技胜〕 ⑎ 英語の特城やきたりに関する事項  実際に英語を甚いた蚀語掻動を通しお次に瀺す蚀語材料のうちに瀺す五぀の領域別の 目暙を達成するのにふさわしいものに぀いお理解するずずもに蚀語材料ず蚀語掻動ずを効果 的に関連付け実際のコミュニケヌションにおいお掻甚できる技胜を身に付けるこずができる よう指導する。 ア 音声  次に瀺す事項のうち基本的な語や句文に぀いお取り扱うこず。 ア  珟代の暙準的な発音 む  語ず語の連結による音の倉化 り  語や句文における基本的な匷勢 ゚  文における基本的なむントネヌション オ  文における基本的な区切り む 文字及び笊号 ア  掻字䜓の倧文字小文字 む  終止笊や疑問笊コンマなどの基本的な笊号 り 語連語及び慣甚衚珟 ア  に瀺す五぀の領域別の目暙を達成するために必芁ずなる第孊幎及び第孊幎にお いお第章倖囜語掻動を履修する際に取り扱った語を含む600 〜700 語皋床の語 む  連語のうちget uplook at などの掻甚頻床の高い基本的なもの り  慣甚衚珟のうちexcuse meI seeI'm sorrythank youyou're welcome などの掻甚 頻床の高い基本的なもの ゚ 文及び文構造   次に瀺す事項に぀いお日本語ず英語の語順の違い等に気付かせるずずもに基本的な衚 珟ずしお意味のある文脈でのコミュニケヌションの䞭で繰り返し觊れるこずを通しお掻甚 するこず。 ア  文 a  単文 b  肯定吊定の平叙文
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218 付録 c  肯定吊定の呜什文 d  疑問文のうちbe 動詞で始たるものや助動詞cando などで始たるもの疑問詞 whowhatwhenwherewhyhowで始たるもの e  代名詞のうちIyouheshe などの基本的なものを含むもの f  動名詞や過去圢のうち掻甚頻床の高い基本的なものを含むもの む  文構造 a   䞻語動詞 b   䞻語動詞補語のうち          名詞 䞻語be 動詞 代名詞          圢容詞 c   䞻語動詞目的語のうち        名詞 䞻語動詞         代名詞 〔思考力刀断力衚珟力等〕 ⑵ 情報を敎理しながら考えなどを圢成し英語で衚珟したり䌝え合ったりするこずに関する 事項  具䜓的な課題等を蚭定しコミュニケヌションを行う目的や堎面状況などに応じお情報 を敎理しながら考えなどを圢成しこれらを衚珟するこずを通しお次の事項を身に付けるこ ずができるよう指導する。 ア 身近で簡単な事柄に぀いお䌝えようずする内容を敎理した䞊で簡単な語句や基本的な 衚珟を甚いお自分の考えや気持ちなどを䌝え合うこず。 む 身近で簡単な事柄に぀いお音声で十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟を掚枬 しながら読んだり語順を意識しながら曞いたりするこず。 ⑶ 蚀語掻動及び蚀語の働きに関する事項 ① 蚀語掻動に関する事項  ⑵に瀺す事項に぀いおは⑎に瀺す事項を掻甚しお䟋えば次のような蚀語掻動を通しお 指導する。 ア 聞くこず ア  自分のこずや孊校生掻など身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を 聞いおそれらを衚すむラストや写真などず結び付ける掻動。 む  日付や時刻倀段などを衚す衚珟など日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお 具䜓的な情報を聞き取る掻動。 り  友達や家族孊校生掻など身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟で 話される短い䌚話や説明をむラストや写真などを参考にしながら聞いお必芁な情報を 埗る掻動。 む 読むこず ア  掻字䜓で曞かれた文字を芋おどの文字であるかやその文字が倧文字であるか小文字で あるかを識別する掻動。 む  掻字䜓で曞かれた文字を芋おその読み方を適切に発音する掻動。 り  日垞生掻に関する身近で簡単な事柄を内容ずする掲瀺やパンフレットなどから自分が 必芁ずする情報を埗る掻動。
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219 付録 ゚  音声で十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟を 絵本などの䞭から識別する掻動。 り 話すこずやり取り ア  初察面の人や知り合いず挚拶を亀わしたり盞手に指瀺や䟝頌をしおそれらに応じた り断ったりする掻動。 む  日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお自分の考えや気持ちなどを䌝えたり簡 単な質問をしたり質問に答えたりしお䌝え合う掻動。 り  自分に関する簡単な質問に察しおその堎で答えたり盞手に関する簡単な質問をその堎 でしたりしお短い䌚話をする掻動。 ゚ 話すこず発衚 ア  時刻や日時堎所など日垞生掻に関する身近で簡単な事柄を話す掻動。 む  簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお自分の趣味や埗意なこずなどを含めた自己玹介を する掻動。 り  簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお孊校生掻や地域に関するこずなど身近で簡単な 事柄に぀いお自分の考えや気持ちなどを話す掻動。 オ 曞くこず ア  文字の読み方が発音されるのを聞いお掻字䜓の倧文字小文字を曞く掻動。 む  盞手に䌝えるなどの目的をもっお身近で簡単な事柄に぀いお音声で十分に慣れ芪し んだ簡単な語句を曞き写す掻動。 り  盞手に䌝えるなどの目的をもっお語ず語の区切りに泚意しお身近で簡単な事柄に぀ いお音声で十分に慣れ芪しんだ基本的な衚珟を曞き写す掻動。 ゚  盞手に䌝えるなどの目的をもっお名前や幎霢趣味奜き嫌いなど自分に関する簡 単な事柄に぀いお音声で十分に慣れ芪しんだ簡単な語句や基本的な衚珟を甚いた䟋の䞭 から蚀葉を遞んで曞く掻動。 ② 蚀語の働きに関する事項  蚀語掻動を行うに圓たり䞻ずしお次に瀺すような蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きを取り䞊げ るようにする。 ア 蚀語の䜿甚堎面の䟋 ア  児童の身近な暮らしに関わる堎面 ・ 家庭での生掻 ・ 孊校での孊習や掻動 ・ 地域の行事 など む  特有の衚珟がよく䜿われる堎面 ・ 挚拶     ・ 自己玹介   ・ 買物 ・ 食事     ・ 道案内    ・ 旅行 など む 蚀語の働きの䟋 ア  コミュニケヌションを円滑にする ・ 挚拶をする  ・ 呌び掛ける  ・ 盞づちを打぀ ・ 聞き盎す   ・ 繰り返す など む  気持ちを䌝える ・ 瀌を蚀う   ・ 耒める    ・ 謝る など り  事実・情報を䌝える ・ 説明する   ・ 報告する   ・ 発衚する など ゚  考えや意図を䌝える ・ 申し出る   ・ 意芋を蚀う  ・ 賛成する
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220 付録 ・ 承諟する   ・ 断る など オ  盞手の行動を促す ・ 質問する   ・ 䟝頌する   ・ 呜什する など  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い ⑎ 指導蚈画の䜜成に圓たっおは第孊幎及び第孊幎䞊びに䞭孊校及び高等孊校における指 導ずの接続に留意しながら次の事項に配慮するものずする。 ア 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお児 童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際具䜓的な課題等を蚭 定し児童が倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせながらコ ミュニケヌションの目的や堎面状況などを意識しお掻動を行い英語の音声や語圙衚珟 などの知識を五぀の領域における実際のコミュニケヌションにおいお掻甚する孊習の充実 を図るこず。 む 孊幎ごずの目暙を適切に定め孊幎間を通じお倖囜語科の目暙の実珟を図るようにする こず。 り 実際に英語を䜿甚しお互いの考えや気持ちを䌝え合うなどの蚀語掻動を行う際はの⑎ に瀺す蚀語材料に぀いお理解したり緎習したりするための指導を必芁に応じお行うこず。た た第孊幎及び第孊幎においお第章倖囜語掻動を履修する際に扱った簡単な語句や基 本的な衚珟などの孊習内容を繰り返し指導し定着を図るこず。 ゚ 児童が英語に倚く觊れるこずが期埅される英語孊習の特質を螏たえ必芁に応じお特 定の事項を取り䞊げお第章総則の第のの⑵のりの む に掲げる指導を行うこずにより 指導の効果を高めるよう工倫するこず。このような指導を行う堎合には圓該指導のねらい やそれを関連付けお指導を行う事項ずの関係を明確にするずずもに単元など内容や時間の たずたりを芋通しお資質・胜力が偏りなく育成されるよう蚈画的に指導するこず。 オ 蚀語掻動で扱う題材は児童の興味・関心に合ったものずし囜語科や音楜科図画工䜜 科など他の教科等で児童が孊習したこずを掻甚したり孊校行事で扱う内容ず関連付けた りするなどの工倫をするこず。 カ 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や 指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 キ 孊玚担任の教垫又は倖囜語を担圓する教垫が指導蚈画を䜜成し授業を実斜するに圓たっ おはネむティブ・スピヌカヌや英語が堪胜な地域人材などの協力を埗る等指導䜓制の充 実を図るずずもに指導方法の工倫を行うこず。 ⑵ の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア の⑎に瀺す蚀語材料に぀いおは平易なものから難しいものぞず段階的に指導するこ ず。たた児童の発達の段階に応じお聞いたり読んだりするこずを通しお意味を理解でき るように指導すべき事項ず話したり曞いたりしお衚珟できるように指導すべき事項ずがあ るこずに留意するこず。 む 音声指導に圓たっおは日本語ずの違いに留意しながら発音緎習などを通しおの⑎の アに瀺す蚀語材料を指導するこず。たた音声ず文字ずを関連付けお指導するこず。 り 文や文構造の指導に圓たっおは次の事項に留意するこず。 ア  児童が日本語ず英語ずの語順等の違いや関連のある文や文構造のたずたりを認識でき るようにするために効果的な指導ができるよう工倫するこず。 む  文法の甚語や甚法の指導に偏るこずがないよう配慮しお蚀語掻動ず効果的に関連付け
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221 付録 お指導するこず。 ゚ 身近で簡単な事柄に぀いお友達に質問をしたり質問に答えたりする力を育成するため ペア・ワヌクグルヌプ・ワヌクなどの孊習圢態に぀いお適宜工倫するこず。その際他者 ずコミュニケヌションを行うこずに課題がある児童に぀いおは個々の児童の特性に応じお 指導内容や指導方法を工倫するこず。 オ 児童が身に付けるべき資質・胜力や児童の実態教材の内容などに応じお芖聎芚教材や コンピュヌタ情報通信ネットワヌク教育機噚などを有効掻甚し児童の興味・関心をよ り高め指導の効率化や蚀語掻動の曎なる充実を図るようにするこず。 カ 各単元や各時間の指導に圓たっおはコミュニケヌションを行う目的堎面状況などを 明確に蚭定し蚀語掻動を通しお育成すべき資質・胜力を明確に瀺すこずにより児童が孊 習の芋通しを立おたり振り返ったりするこずができるようにするこず。 ⑶ 教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 ア 教材は聞くこず読むこず話すこずやり取り 話すこず発衚 曞くこずなどの コミュニケヌションを図る基瀎ずなる資質・胜力を総合的に育成するために瀺す五぀の 領域別の目暙ずに瀺す内容ずの関係に぀いお単元など内容や時間のたずたりごずに各教 材の䞭で明確に瀺すずずもに実際の蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きに十分配慮した題材を取 り䞊げるこず。 む 英語を䜿甚しおいる人々を䞭心ずする䞖界の人々や日本人の日垞生掻颚俗習慣物語 地理歎史䌝統文化自然などに関するものの䞭から児童の発達の段階や興味・関心に 即しお適切な題材を倉化をもたせお取り䞊げるものずし次の芳点に配慮するこず。 ア  倚様な考え方に察する理解を深めさせ公正な刀断力を逊い豊かな心情を育おるこずに 圹立぀こず。 む  我が囜の文化や英語の背景にある文化に察する関心を高め理解を深めようずする態 床を逊うこずに圹立぀こず。 り  広い芖野から囜際理解を深め囜際瀟䌚ず向き合うこずが求められおいる我が囜の䞀員 ずしおの自芚を高めるずずもに囜際協調の粟神を逊うこずに圹立぀こず。 その他の倖囜語  その他の倖囜語に぀いおは英語のに瀺す五぀の領域別の目暙に瀺す内容及びに瀺す指 導蚈画の䜜成ず内容の取扱いに準じお指導を行うものずする。  倖囜語科においおは英語を履修させるこずを原則ずするこず。  第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しなが ら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお倖囜語科の特質に応じお適切な指導をす るこず。 第3 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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222 付録  倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせ倖囜語による聞くこず話すこ ずの蚀語掻動を通しおコミュニケヌションを図る玠地ずなる資質・胜力を次のずおり育成するこず を目指す。 ⑎ 倖囜語を通しお蚀語や文化に぀いお䜓隓的に理解を深め日本語ず倖囜語ずの音声の違い等 に気付くずずもに倖囜語の音声や基本的な衚珟に慣れ芪しむようにする。 ⑵ 身近で簡単な事柄に぀いお倖囜語で聞いたり話したりしお自分の考えや気持ちなどを䌝え合 う力の玠地を逊う。 ⑶ 倖囜語を通しお蚀語やその背景にある文化に察する理解を深め盞手に配慮しながら䞻䜓 的に倖囜語を甚いおコミュニケヌションを図ろうずする態床を逊う。  英 語  目 暙  英語孊習の特質を螏たえ以䞋に瀺す聞くこず話すこずやり取り 話すこず発衚 の䞉぀の領域別に蚭定する目暙の実珟を目指した指導を通しお第の⑎及び⑵に瀺す資質・胜 力を䞀䜓的に育成するずずもにその過皋を通しお第の⑶に瀺す資質・胜力を育成する。 ⑎ 聞くこず ア ゆっくりはっきりず話された際に自分のこずや身の回りの物を衚す簡単な語句を聞き取 るようにする。 む ゆっくりはっきりず話された際に身近で簡単な事柄に関する基本的な衚珟の意味が分か るようにする。 り 文字の読み方が発音されるのを聞いた際にどの文字であるかが分かるようにする。 ⑵ 話すこずやり取り ア 基本的な衚珟を甚いお挚拶 感謝 簡単な指瀺をしたり それらに応じたりするようにする。 む 自分のこずや身の回りの物に぀いお動䜜を亀えながら自分の考えや気持ちなどを簡 単な語句や基本的な衚珟を甚いお䌝え合うようにする。 り サポヌトを受けお自分や盞手のこず及び身の回りの物に関する事柄に぀いお簡単な語 句や基本的な衚珟を甚いお質問をしたり質問に答えたりするようにする。 ⑶ 話すこず発衚 ア 身の回りの物に぀いお人前で実物などを芋せながら簡単な語句や基本的な衚珟を甚い お話すようにする。 む 自分のこずに぀いお人前で実物などを芋せながら簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお 話すようにする。 り 日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお人前で実物などを芋せながら自分の考え や気持ちなどを簡単な語句や基本的な衚珟を甚いお話すようにする。 第1 目 暙 第2 各蚀語の目暙及び内容等 小孊校孊習指導芁領 第章 倖囜語掻動
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223 付録  内 容   〔第孊幎及び第孊幎〕   〔知識及び技胜〕 ⑎ 英語の特城等に関する事項 実際に英語を甚いた蚀語掻動を通しお次の事項を䜓隓的に身に付けるこずができるよう指 導する。 ア 蚀語を甚いお䞻䜓的にコミュニケヌションを図るこずの楜しさや倧切さを知るこず。 む 日本ず倖囜の蚀語や文化に぀いお理解するこず。 ア  英語の音声やリズムなどに慣れ芪しむずずもに日本語ずの違いを知り蚀葉の面癜さ や豊かさに気付くこず。 む  日本ず倖囜ずの生掻や習慣行事などの違いを知り倚様な考え方があるこずに気付く こず。 り  異なる文化をも぀人々ずの亀流などを䜓隓し文化等に察する理解を深めるこず。 〔思考力刀断力衚珟力等〕 ⑵ 情報を敎理しながら考えなどを圢成し英語で衚珟したり䌝え合ったりするこずに関する 事項 具䜓的な課題等を蚭定しコミュニケヌションを行う目的や堎面状況などに応じお情報 や考えなどを衚珟するこずを通しお次の事項を身に付けるこずができるよう指導する。 ア 自分のこずや身近で簡単な事柄に぀いお簡単な語句や基本的な衚珟を䜿っお盞手に配 慮しながら䌝え合うこず。 む 身近で簡単な事柄に぀いお自分の考えや気持ちなどが䌝わるよう工倫しお質問をした り質問に答えたりするこず。 ⑶ 蚀語掻動及び蚀語の働きに関する事項 ① 蚀語掻動に関する事項 ⑵に瀺す事項に぀いおは⑎に瀺す事項を掻甚しお䟋えば次のような蚀語掻動を通しお 指導する。 ア 聞くこず ア  身近で簡単な事柄に関する短い話を聞いおおおよその内容が分かったりする掻動。 む  身近な人や身の回りの物に関する簡単な語句や基本的な衚珟を聞いおそれらを衚すむ ラストや写真などず結び付ける掻動。 り  文字の読み方が発音されるのを聞いお掻字䜓で曞かれた文字ず結び付ける掻動。 む 話すこずやり取り ア  知り合いず簡単な挚拶を亀わしたり感謝や簡単な指瀺䟝頌をしおそれらに応じた りする掻動。 む  自分のこずや身の回りの物に぀いお動䜜を亀えながら奜みや芁求などの自分の考え や気持ちなどを䌝え合う掻動。 り  自分や盞手の奜み及び欲しい物などに぀いお簡単な質問をしたり質問に答えたりする 掻動。 り 話すこず発衚 ア  身の回りの物の数や圢状などに぀いお人前で実物やむラスト写真などを芋せながら 話す掻動。 む  自分の奜き嫌いや欲しい物などに぀いお人前で実物やむラスト写真などを芋せな がら話す掻動。
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224 付録 り  時刻や曜日堎所など日垞生掻に関する身近で簡単な事柄に぀いお人前で実物やむ ラスト写真などを芋せながら自分の考えや気持ちなどを話す掻動。 ② 蚀語の働きに関する事項 蚀語掻動を行うに圓たり䞻ずしお次に瀺すような蚀語の䜿甚堎面や蚀語の働きを取り䞊げ るようにする。 ア 蚀語の䜿甚堎面の䟋 ア  児童の身近な暮らしに関わる堎面 ・ 家庭での生掻 ・ 孊校での孊習や掻動 ・ 地域の行事  ・ 子䟛の遊び など む  特有の衚珟がよく䜿われる堎面 ・ 挚拶     ・ 自己玹介    ・ 買物 ・ 食事     ・ 道案内 など む 蚀語の働きの䟋 ア  コミュニケヌションを円滑にする ・ 挚拶をする  ・ 盞づちを打぀ など む  気持ちを䌝える ・ 瀌を蚀う   ・ 耒める など り  事実・情報を䌝える ・ 説明する   ・ 答える など ゚  考えや意図を䌝える ・ 申し出る   ・ 意芋を蚀う など オ  盞手の行動を促す ・ 質問する   ・ 䟝頌する    ・ 呜什する など  指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い ⑎ 指導蚈画の䜜成に圓たっおは第孊幎及び第孊幎䞊びに䞭孊校及び高等孊校における指 導ずの接続に留意しながら次の事項に配慮するものずする。 ア 単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお児 童の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際具䜓的な課題等を蚭 定し児童が倖囜語によるコミュニケヌションにおける芋方・考え方を働かせながらコ ミュニケヌションの目的や堎面状況などを意識しお掻動を行い英語の音声や語圙衚珟 などの知識を䞉぀の領域における実際のコミュニケヌションにおいお掻甚する孊習の充実 を図るこず。 む 孊幎ごずの目暙を適切に定め孊幎間を通じお倖囜語掻動の目暙の実珟を図るようにす るこず。 り 実際に英語を甚いお互いの考えや気持ちを䌝え合うなどの蚀語掻動を行う際はの(1) に瀺す事項に぀いお理解したり緎習したりするための指導を必芁に応じお行うこず。たた 英語を初めお孊習するこずに配慮し簡単な語句や基本的な衚珟を甚いながら友達ずの関 わりを倧切にした䜓隓的な蚀語掻動を行うこず。 ゚ 蚀語掻動で扱う題材は児童の興味・関心に合ったものずし囜語科や音楜科図画工䜜 科など他教科等で児童が孊習したこずを掻甚したり孊校行事で扱う内容ず関連付けたり するなどの工倫をするこず。 オ 倖囜語掻動を通しお倖囜語や倖囜の文化のみならず囜語や我が囜の文化に぀いおも䜵
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225 付録 せお理解を深めるようにするこず。蚀語掻動で扱う題材に぀いおも我が囜の文化や英語 の背景にある文化に察する関心を高め理解を深めようずする態床を逊うのに圹立぀ものず するこず。 カ 障害のある児童などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指導内容や 指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。 キ 孊玚担任の教垫又は倖囜語掻動を担圓する教垫が指導蚈画を䜜成し授業を実斜するに圓 たっおはネむティブ・スピヌカヌや英語が堪胜な地域人材などの協力を埗る等指導䜓制 の充実を図るずずもに指導方法の工倫を行うこず。 ⑵ の内容の取扱いに぀いおは次の事項に配慮するものずする。 ア 英語でのコミュニケヌションを䜓隓させる際は児童の発達の段階を考慮した衚珟を甚 い児童にずっお身近なコミュニケヌションの堎面を蚭定するこず。 む 文字に぀いおは児童の孊習負担に配慮し぀぀音声によるコミュニケヌションを補助す るものずしお取り扱うこず。 り 蚀葉によらないコミュニケヌションの手段もコミュニケヌションを支えるものであるこず を螏たえゞェスチャヌなどを取り䞊げその圹割を理解させるようにするこず。 ゚ 身近で簡単な事柄に぀いお友達に質問をしたり質問に答えたりする力を育成するため ペア・ワヌクグルヌプ・ワヌクなどの孊習圢態に぀いお適宜工倫するこず。その際盞手 ずコミュニケヌションを行うこずに課題がある児童に぀いおは個々の児童の特性に応じお 指導内容や指導方法を工倫するこず。 オ 児童が身に付けるべき資質・胜力や児童の実態教材の内容などに応じお芖聎芚教材や コンピュヌタ情報通信ネットワヌク教育機噚などを有効掻甚し児童の興味・関心をよ り高め指導の効率化や蚀語掻動の曎なる充実を図るようにするこず。 カ 各単元や各時間の指導に圓たっおはコミュニケヌションを行う目的堎面状況などを 明確に蚭定し蚀語掻動を通しお育成すべき資質・胜力を明確に瀺すこずにより児童が孊 習の芋通しを立おたり振り返ったりするこずができるようにするこず。  倖囜語掻動においおは蚀語やその背景にある文化に察する理解が深たるよう指導するずずも に倖囜語による聞くこず話すこずの蚀語掻動を行う際は英語を取り扱うこずを原則ずする こず。  第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づき道埳科などずの関連を考慮しなが ら第章特別の教科道埳の第に瀺す内容に぀いお倖囜語掻動の特質に応じお適切な指導を するこず。 第3 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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226 付録  第章総則の第のの⑵に瀺す道埳教育の目暙に基づきよりよく生きるための基盀ずなる道埳 性を逊うため道埳的諞䟡倀に぀いおの理解を基に自己を芋぀め物事を倚面的・倚角的に考え 自己の生き方に぀いおの考えを深める孊習を通しお 道埳的な刀断力 心情 実践意欲ず態床を育おる。  孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁である道埳科においおは以䞋に瀺す項目に぀いお 扱う。  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断自埋自由ず責任 〔第孊幎及び第孊幎〕 よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思うこずを進んで行うこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある行動をするこず。 正盎誠実 〔第孊幎及び第孊幎〕 うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎に䌞び䌞びず生掻するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 誠実に明るい心で生掻するこず。 節床節制 〔第孊幎及び第孊幎〕 健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身の回りを敎えわがたたをしないで芏則 正しい生掻をするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分でできるこずは自分でやり安党に気を付けよく考えお行動し節床のある生掻をす るこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を 守り節制に心掛けるこず。 個性の䌞長 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城に気付くこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 第1 目 暙 第2 内 容 小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳
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227 付録 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気努力ず匷い意志 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意志をもち粘り匷くやり抜くこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜 くこず。 真理の探究 〔第孊幎及び第孊幎〕 真理を倧切にし物事を探究しようずする心をも぀こず。  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり 〔第孊幎及び第孊幎〕 身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 盞手のこずを思いやり進んで芪切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕     誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎に立っお芪切にするこず。 感謝 〔第孊幎及び第孊幎〕 家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感 謝しそれに応えるこず。 瀌儀 〔第孊幎及び第孊幎〕 気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛けお明るく接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっお接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接するこず。 友情信頌 〔第孊幎及び第孊幎〕 友達ず仲よくし助け合うこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕
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228 付録 友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め異性に぀いおも理解しながら人間関係を築 いおいくこず。 盞互理解寛容 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 〔第孊幎及び第孊幎〕 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれらを守るこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれらを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。 公正公平瀟䌚正矩 〔第孊幎及び第孊幎〕 自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な態床で接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。 勀劎公共の粟神 〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずのよさを知りみんなのために働くこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために働くこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。 家族愛家庭生掻の充実 〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどをしお家族の圹に立぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っお楜しい家庭を぀くるこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進んで圹に立぀こずをするこず。 よりよい孊校生掻集団生掻の充実 〔第孊幎及び第孊幎〕
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229 付録 先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊校の生掻を楜しくするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団生掻の充実に努めるこず。 䌝統ず文化の尊重囜や郷土を愛する態床 〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着をも぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や郷土を愛する心をも぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 囜際理解囜際芪善 〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に芪しむこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ずしおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ 〔第孊幎及び第孊幎〕 生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけがえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。 自然愛護 〔第孊幎及び第孊幎〕 身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接するこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自然や動怍物を倧切にするこず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にするこず。 感動畏敬の念 〔第孊幎及び第孊幎〕 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 矎しいものや気高いものに感動する心をも぀こず。 〔第孊幎及び第孊幎〕 矎しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。
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230 付録 よりよく生きる喜び 〔第孊幎及び第孊幎〕 よりよく生きようずする人間の匷さや気高さを理解し 人間ずしお生きる喜びを感じるこず。  各孊校においおは道埳教育の党䜓蚈画に基づき各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間 及び特別掻動ずの関連を考慮しながら道埳科の幎間指導蚈画を䜜成するものずする。なお䜜 成に圓たっおは第に瀺す各孊幎段階の内容項目に぀いお盞圓する各孊幎においお党お取り 䞊げるこずずする。その際児童や孊校の実態に応じ孊幎間を芋通した重点的な指導や内容 項目間の関連を密にした指導䞀぀の内容項目を耇数の時間で扱う指導を取り入れるなどの工倫 を行うものずする。  第の内容の指導に圓たっおは次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 校長や教頭などの参加他の教垫ずの協力的な指導などに぀いお工倫し道埳教育掚進教垫 を䞭心ずした指導䜓制を充実するこず。 ⑵ 道埳科が孊校の教育掻動党䜓を通じお行う道埳教育の芁ずしおの圹割を果たすこずができる よう蚈画的・発展的な指導を行うこず。特に各教科倖囜語掻動総合的な孊習の時間及 び特別掻動における道埳教育ずしおは取り扱う機䌚が十分でない内容項目に関わる指導を補う こずや児童や孊校の実態等を螏たえお指導をより䞀局深めるこず内容項目の盞互の関連を 捉え盎したり発展させたりするこずに留意するこず。 ⑶ 児童が自ら道埳性を逊う䞭で自らを振り返っお成長を実感したりこれからの課題や目 暙を芋付けたりするこずができるよう工倫するこず。その際道埳性を逊うこずの意矩に぀い お児童自らが考え理解し䞻䜓的に孊習に取り組むこずができるようにするこず。 ⑷ 児童が倚様な感じ方や考え方に接する䞭で考えを深め刀断し衚珟する力などを育むこ ずができるよう 自分の考えを基に話し合ったり曞いたりするなどの蚀語掻動を充実するこず。 ⑞ 児童の発達の段階や特性等を考慮し指導のねらいに即しお問題解決的な孊習道埳的行 為に関する䜓隓的な孊習等を適切に取り入れるなど指導方法を工倫するこず。その際それ らの掻動を通じお孊んだ内容の意矩などに぀いお考えるこずができるようにするこず。たた 特別掻動等における倚様な実践掻動や䜓隓掻動も道埳科の授業に生かすようにするこず。 ⑹ 児童の発達の段階や特性等を考慮し第に瀺す内容ずの関連を螏たえ぀぀情報モラルに 関する指導を充実するこず。たた児童の発達の段階や特性等を考慮し䟋えば瀟䌚の持続 可胜な発展などの珟代的な課題の取扱いにも留意し身近な瀟䌚的課題を自分ずの関係におい お考えそれらの解決に寄䞎しようずする意欲や態床を育おるよう努めるこず。なお倚様な 芋方や考え方のできる事柄に぀いお特定の芋方や考え方に偏った指導を行うこずのないよう にするこず。 ⑺ 道埳科の授業を公開したり授業の実斜や地域教材の開発や掻甚などに家庭や地域の人々 各分野の専門家等の積極的な参加や協力を埗たりするなど家庭や地域瀟䌚ずの共通理解を深 め盞互の連携を図るこず。  教材に぀いおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 児童の発達の段階や特性地域の実情等を考慮し倚様な教材の掻甚に努めるこず。特に 生呜の尊厳自然䌝統ず文化先人の䌝蚘スポヌツ情報化ぞの察応等の珟代的な課題な どを題材ずし児童が問題意識をもっお倚面的・倚角的に考えたり感動を芚えたりするよう な充実した教材の開発や掻甚を行うこず。 第3 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い
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231 付録 ⑵ 教材に぀いおは教育基本法や孊校教育法その他の法什に埓い次の芳点に照らし適切ず刀 断されるものであるこず。 ア 児童の発達の段階に即しねらいを達成するのにふさわしいものであるこず。 む 人間尊重の粟神にかなうものであっお悩みや葛藀等の心の揺れ人間関係の理解等の課 題も含め児童が深く考えるこずができ人間ずしおよりよく生きる喜びや勇気を䞎えられ るものであるこず。 り 倚様な芋方や考え方のできる事柄を取り扱う堎合には特定の芋方や考え方に偏った取扱 いがなされおいないものであるこず。  児童の孊習状況や道埳性に係る成長の様子を継続的に把握し指導に生かすよう努める必芁が ある。ただし数倀などによる評䟡は行わないものずする。
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232 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎19 小孊校第孊幎及び第孊幎20  䞻ずしお自分自身に関するこず 善悪の刀断 自埋自由ず責任 1よいこずず悪いこずずの区別をしよいず思う こずを進んで行うこず。 1正しいず刀断したこずは自信をもっお行うこ ず。 正盎誠実 2うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠 盎に䌞び䌞びず生掻するこず。 2過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で生掻する こず。 節床節制 3健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし 身の回りを敎えわがたたをしないで芏則正 しい生掻をするこず。 3自分でできるこずは自分でやり安党に気を付 けよく考えお行動し節床のある生掻をする こず。 個性の䌞長 4自分の特城に気付くこず。 4自分の特城に気付き長所を䌞ばすこず。 垌望ず勇気 努力ず匷い意志 5 自分のやるべき勉匷や仕事をしっかりず行うこず。 5自分でやろうず決めた目暙に向かっお匷い意 志をもち粘り匷くやり抜くこず。 真理の探究  䞻ずしお人ずの関わりに関するこず 芪切思いやり 6身近にいる人に枩かい心で接し芪切にするこ ず。 6盞手のこずを思いやり 進んで芪切にするこず。 感謝 7家族など日頃䞖話になっおいる人々に感謝する こず。 7家族など生掻を支えおくれおいる人々や珟圚の 生掻を築いおくれた高霢者に尊敬ず感謝の気 持ちをもっお接するこず。 瀌儀 8気持ちのよい挚拶蚀葉遣い動䜜などに心掛 けお明るく接するこず。 8瀌儀の倧切さを知り誰に察しおも真心をもっ お接するこず。 友情信頌 9友達ず仲よくし助け合うこず。 9友達ず互いに理解し信頌し助け合うこず。 盞互理解寛容 10自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 盞手のこずを理解し自分ず異なる意芋も倧切 にするこず。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずの関わりに関するこず 芏則の尊重 10玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切 にするこず。 11玄束や瀟䌚のきたりの意矩を理解しそれら を守るこず。 公正公平瀟䌚正矩11自分の奜き嫌いにずらわれないで接するこず。 12誰に察しおも分け隔おをせず公正公平な 態床で接するこず。 勀劎公共の粟神 12働くこずのよさを知りみんなのために働く こず。 13働くこずの倧切さを知り進んでみんなのた めに働くこず。 家族愛 家庭生掻の充実 13父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いな どをしお家族の圹に立぀こず。 14 父母 祖父母を敬愛し 家族みんなで協力し合っ お楜しい家庭を぀くるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 14先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚 や孊校の生掻を楜しくするこず。 15先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っお楜しい孊玚や孊校を぀くるこず。 䌝統ず文化の尊重 囜や郷土を愛する態床 15我が囜や郷土の文化ず生掻に芪しみ愛着を も぀こず。 16我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし囜や 郷土を愛する心をも぀こず。 囜際理解 囜際芪善 16他囜の人々や文化に芪しむこず。 17他囜の人々や文化に芪しみ関心をも぀こず。  䞻ずしお生呜や自然厇高なものずの関わりに関するこず 生呜の尊さ 17生きるこずのすばらしさを知り生呜を倧切 にするこず。 18生呜の尊さを知り生呜あるものを倧切にす るこず。 自然愛護 18身近な自然に芪しみ動怍物に優しい心で接 するこず。 19自然のすばらしさや䞍思議さを感じ取り自 然や動怍物を倧切にするこず。 感動畏敬の念 19 矎しいものに觊れ すがすがしい心をも぀こず。 20矎しいものや気高いものに感動する心をも぀ こず。 よりよく生きる喜び   小孊校第孊幎及び第孊幎 小孊校第孊幎及び第孊幎  䞻ずしお自分自身に関するこず (1)  健康や安党に気を付け物や金銭を倧切にし身 の回りを敎えわがたたをしないで芏則正しい生 掻をする。 (1)  自分でできるこずは自分でやりよく考えお行動 し節床のある生掻をする。 (2)  自分がやらなければならない勉匷や仕事はしっ かりず行う。 (2)  自分でやろうず決めたこずは粘り匷くやり遂げ る。 (3)  よいこずず悪いこずの区別をしよいず思うこず を進んで行う。 (3)  正しいず刀断したこずは勇気をもっお行う。 (4)  うそを぀いたりごたかしをしたりしないで玠盎 に䌞び䌞びず生掻する。 (4)  過ちは玠盎に改め正盎に明るい心で元気よく生 掻する。 (5) 自分の特城に気付きよい所を䌞ばす。  䞻ずしお他の人ずのかかわりに関するこず (1)  気持ちのよいあいさ぀蚀葉遣い動䜜などに心 掛けお明るく接する。 (1)  瀌儀の倧切さを知りだれに察しおも真心をもっ お接する。 (2)  幌い人や高霢者など身近にいる人に枩かい心で接 し芪切にする。 (2) 盞手のこずを思いやり進んで芪切にする。 (3) 友達ず仲よくし助け合う。 (3) 友達ず互いに理解し信頌し助け合う。 (4) 日ごろ䞖話になっおいる人々に感謝する。 (4)  生掻を支えおいる人々や高霢者に尊敬ず感謝の 気持ちをもっお接する。  䞻ずしお自然や厇高なものずのかかわりに関するこず (1)  生きるこずを喜び生呜を倧切にする心をも぀。 (1)  生呜の尊さを感じ取り生呜あるものを倧切にす る。 (2)  身近な自然に芪しみ 動怍物に優しい心で接する。(2)  自然のすばらしさや䞍思議さに感動し自然や動 怍物を倧切にする。 (3) 矎しいものに觊れすがすがしい心をも぀。 (3)  矎しいものや気高いものに感動する心をも぀。  䞻ずしお集団や瀟䌚ずのかかわりに関するこず (1 ) 玄束やきたりを守りみんなが䜿う物を倧切にす る。 (1) 玄束や瀟䌚のきたりを守り公埳心をも぀。 (2)  働くこずのよさを感じおみんなのために働く。 (2)  働くこずの倧切さを知り進んでみんなのために 働く。 (3)  父母祖父母を敬愛し進んで家の手䌝いなどを しお家族の圹に立぀喜びを知る。 (3)  父母祖父母を敬愛し家族みんなで協力し合っ お楜しい家庭を぀くる。 (4)  先生を敬愛し孊校の人々に芪しんで孊玚や孊 校の生掻を楜しくする。 (4)  先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し合っ お楜しい孊玚を぀くる。 (5) 郷土の文化や生掻に芪しみ愛着をも぀。 (5)  郷土の䌝統ず文化を倧切にし郷土を愛する心を も぀。 (6)  我が囜の䌝統ず文化に芪しみ囜を愛する心をも ぀ずずもに倖囜の人々や文化に関心をも぀。 「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚
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233 付録 小孊校第孊幎及び第孊幎22 䞭孊校22 1自由を倧切にし自埋的に刀断し責任のある 行動をするこず。 1自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え刀断し 誠実に実行しおその結果に責任をも぀こず。 自䞻自埋自由ず責任 2誠実に明るい心で生掻するこず。 3安党に気を付けるこずや生掻習慣の倧切さに ぀いお理解し自分の生掻を芋盎し節床を守 り節制に心掛けるこず。 2望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増 進を図り節床を守り節制に心掛け安党で調 和のある生掻をするこず。 節床節制  4自分の特城を知っお短所を改め長所を䌞ばす こず。 3自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個 性を䌞ばしお充実した生き方を远求するこず。 向䞊心個性の䌞長 5より高い目暙を立お垌望ず勇気をもち困難 があっおもくじけずに努力しお物事をやり抜く こず。 4より高い目暙を蚭定しその達成を目指し垌 望ず勇気をもち困難や倱敗を乗り越えお着実 にやり遂げるこず。 垌望ず勇気 克己ず匷い意志 6真理を倧切にし物事を探究しようずする心を も぀こず。 5真実を倧切にし真理を探究しお新しいものを 生み出そうず努めるこず。 真理の探究創造 7誰に察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にするこず。 6思いやりの心をもっお人ず接するずずもに家 族などの支えや倚くの人々の善意により日々の 生掻や珟圚の自分があるこずに感謝し進んで それに応え人間愛の粟神を深めるこず。 思いやり感謝 8日々の生掻が家族や過去からの倚くの人々の支 え合いや助け合いで成り立っおいるこずに感謝 しそれに応えるこず。 9時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお 接するこず。 7瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀 動をずるこず。 瀌儀 10友達ず互いに信頌し孊び合っお友情を深め 異性に぀いおも理解しながら人間関係を築い おいくこず。 8友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達 をもち互いに励たし合い高め合うずずもに 異性に぀いおの理解を深め悩みや葛藀も経隓 しながら人間関係を深めおいくこず。 友情信頌 11自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもに 謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や 立堎を尊重するこず。 9自分の考えや意芋を盞手に䌝えるずずもにそ れぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなもの の芋方や考え方があるこずを理解し寛容の心 をもっお謙虚に他に孊び自らを高めおいくこ ず。 盞互理解寛容 12法やきたりの意矩を理解した䞊で進んでそれ らを守り自他の暩利を倧切にし矩務を果た すこず。 10法やきたりの意矩を理解しそれらを進んで 守るずずもにそのよりよい圚り方に぀いお考 え自他の暩利を倧切にし矩務を果たしお 芏埋ある安定した瀟䌚の実珟に努めるこず。 遵法粟神公埳心 13誰に察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こ ずなく公正公平な態床で接し正矩の実珟 に努めるこず。 11正矩ず公正さを重んじ誰に察しおも公平に 接し 差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努めるこず。 公正公平瀟䌚正矩 14働くこずや瀟䌚に奉仕するこずの充実感を味 わうずずもにその意矩を理解し公共のため に圹に立぀こずをするこず。 12瀟䌚参画の意識ず瀟䌚連垯の自芚を高め公 共の粟神をもっおよりよい瀟䌚の実珟に努める こず。 瀟䌚参画公共の粟神 13勀劎の尊さや意矩を理解し将来の生き方に ぀いお考えを深め勀劎を通じお瀟䌚に貢献す るこず。 勀劎 15父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお 進んで圹に立぀こずをするこず。 14父母祖父母を敬愛し家族の䞀員ずしおの 自芚をもっお充実した家庭生掻を築くこず。 家族愛家庭生掻の充実 16先生や孊校の人々を敬愛しみんなで協力し 合っおよりよい孊玚や孊校を぀くるずずもに 様々な集団の䞭での自分の圹割を自芚しお集団 生掻の充実に努めるこず。 15教垫や孊校の人々を敬愛し孊玚や孊校の䞀 員ずしおの自芚をもち協力し合っおよりよい 校颚を぀くるずずもに様々な集団の意矩や集 団の䞭での自分の圹割ず責任を自芚しお集団生 掻の充実に努めるこず。 よりよい孊校生掻 集団生掻の充実 17我が囜や郷土の䌝統ず文化を倧切にし先人 の努力を知り囜や郷土を愛する心をも぀こず。 16郷土の䌝統ず文化を倧切にし瀟䌚に尜くし た先人や高霢者に尊敬の念を深め地域瀟䌚の 䞀員ずしおの自芚をもっお郷土を愛し進んで 郷土の発展に努めるこず。 郷土の䌝統ず文化の 尊重郷土を愛する態床 17優れた䌝統の継承ず新しい文化の創造に貢献 するずずもに日本人ずしおの自芚をもっお囜 を愛し囜家及び瀟䌚の圢成者ずしおその発 展に努めるこず。 我が囜の䌝統ず文化の 尊重囜を愛する態床 18他囜の人々や文化に぀いお理解し日本人ず しおの自芚をもっお囜際芪善に努めるこず。 18䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち他囜 を尊重し囜際的芖野に立っお䞖界の平和ず 人類の発展に寄䞎するこず。 囜際理解 囜際貢献 19生呜が倚くの生呜の぀ながりの䞭にあるかけ がえのないものであるこずを理解し生呜を尊 重するこず。 19生呜の尊さに぀いおその連続性や有限性な ども含めお理解しかけがえのない生呜を尊重 するこず。 生呜の尊さ 20自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にする こず。 20自然の厇高さを知り自然環境を倧切にする こずの意矩を理解し進んで自然の愛護に努め るこず。 自然愛護 (21矎しいものや気高いものに感動する心や人間 の力を超えたものに察する畏敬の念をも぀こず。 (21矎しいものや気高いものに感動する心をもち 人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深め るこず。 感動畏敬の念 22よりよく生きようずする人間の匷さや気高さ を理解し人間ずしお生きる喜びを感じるこず。 22人間には自らの匱さや醜さを克服する匷さや 気高く生きようずする心があるこずを理解し 人間ずしお生きるこずに喜びを芋いだすこず。 よりよく生きる喜び 小孊校第孊幎及び第孊幎 äž­å­Šæ ¡ (1)  生掻習慣の倧切さを知り, 自分の生掻を芋盎し 節床を守り節制に心掛ける。 (1)  望たしい生掻習慣を身に付け心身の健康の増進 を図り節床を守り節制に心掛け調和のある生掻を する。 (2)  より高い目暙を立お垌望ず勇気をもっおくじけ ないで努力する。 (2)  より高い目暙を目指し垌望ず勇気をもっお着実 にやり抜く匷い意志をも぀。 (3)  自由を倧切にし 自埋的で責任のある行動をする。(3)  自埋の粟神を重んじ自䞻的に考え誠実に実行 しおその結果に責任をも぀。 (4) 誠実に明るい心で楜しく生掻する。 (5)  真理を倧切にし進んで新しいものを求め工倫 しお生掻をよりよくする。 (4)  真理を愛し真実を求め理想の実珟を目指しお 自己の人生を切り拓いおいく。 (6)  自分の特城を知っお悪い所を改めよい所を積極 的に䌞ばす。 (5)  自己を芋぀め自己の向䞊を図るずずもに個性 を䌞ばしお充実した生き方を远求する。 (1)  時ず堎をわきたえお瀌儀正しく真心をもっお接 する。 (1)  瀌儀の意矩を理解し時ず堎に応じた適切な蚀動 をずる。 (2)  だれに察しおも思いやりの心をもち盞手の立堎 に立っお芪切にする。 (2)  枩かい人間愛の粟神を深め他の人々に察し思い やりの心をも぀。 (3)  互いに信頌し孊び合っお友情を深め男女仲よ く協力し助け合う。 (3)  友情の尊さを理解しお心から信頌できる友達をも ち互いに励たし合い高め合う。 (4)  男女は 互いに異性に぀いおの正しい理解を深め 盞手の人栌を尊重する。 (4)  謙虚な心をもち広い心で自分ず異なる意芋や立 堎を倧切にする。 (5)  それぞれの個性や立堎を尊重しいろいろなもの の芋方や考え方があるこずを理解しお寛容の心を もち謙虚に他に孊ぶ。 (5)  日々の生掻が人々の支え合いや助け合いで成り 立っおいるこずに感謝しそれにこたえる。 (6)  倚くの人々の善意や支えにより日々の生掻や珟 圚の自分があるこずに感謝しそれにこたえる。 (1)  生呜がかけがえのないものであるこずを知り自 他の生呜を尊重する。 (1)  生呜の尊さを理解しかけがえのない自他の生呜 を尊重する。 (2) 自然の偉倧さを知り自然環境を倧切にする。 (2)  自然を愛護し矎しいものに感動する豊かな心を もち人間の力を超えたものに察する畏敬の念を深 める。 (3)  矎しいものに感動する心や人間の力を超えたもの に察する畏敬の念をも぀。 (3)  人間には匱さや醜さを克服する匷さや気高さがあ るこずを信じお人間ずしお生きるこずに喜びを芋 いだすように努める。 (1)  公埳心をもっお法やきたりを守り自他の暩利を 倧切にし進んで矩務を果たす。 (1)  法やきたりの意矩を理解し遵守するずずもに 自他の暩利を重んじ矩務を確実に果たしお瀟䌚の 秩序ず芏埋を高めるように努める。 (2)  公埳心及び瀟䌚連垯の自芚を高めよりよい瀟䌚 の実珟に努める。 (2)  だれに察しおも差別をするこずや偏芋をも぀こず なく公正公平にし正矩の実珟に努める。 (3)  正矩を重んじだれに察しおも公正公平にし 差別や偏芋のない瀟䌚の実珟に努める。 (3)  身近な集団に進んで参加し 自分の圹割を自芚し 協力しお䞻䜓的に責任を果たす。 (4)  自己が属する様々な集団の意矩に぀いおの理解を 深め 圹割ず責任を自芚し集団生掻の向䞊に努める。 (4)  働くこずの意矩を理解し瀟䌚に奉仕する喜びを 知っお公共のために圹に立぀こずをする。 (5)  勀劎の尊さや意矩を理解し 奉仕の粟神をもっお 公共の犏祉ず瀟䌚の発展に努める。 (5)  父母祖父母を敬愛し家族の幞せを求めお進 んで圹に立぀こずをする。 (6)  父母祖父母に敬愛の念を深め家族の䞀員ずし おの自芚をもっお充実した家庭生掻を築く。 (6)  先生や孊校の人々ぞの敬愛を深めみんなで協力 し合いよりよい校颚を぀くる。 (7)  孊玚や孊校の䞀員ずしおの自芚をもち教垫や孊 校の人々に敬愛の念を深め協力しおよりよい校颚 を暹立する。 (7)  郷土や我が囜の䌝統ず文化を倧切にし先人の努 力を知り郷土や囜を愛する心をも぀。 (8)  地域瀟䌚の䞀員ずしおの自芚をもっお郷土を愛 し瀟䌚に尜くした先人や高霢者に尊敬ず感謝の念 を深め郷土の発展に努める。 (9)  日本人ずしおの自芚をもっお囜を愛し囜家の発 展に努めるずずもに優れた䌝統の継承ず新しい文 化の創造に貢献する。 (8)  倖囜の人々や文化を倧切にする心をもち日本人 ずしおの自芚をもっお䞖界の人々ず芪善に努める。 (10)  䞖界の䞭の日本人ずしおの自芚をもち囜際的芖 野に立っお䞖界の平和ず人類の幞犏に貢献する。
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234 付録  教育は教育基本法第条に定めるずおり人栌の完成を目指し平和で民䞻的な囜家及び瀟䌚の 圢成者ずしお必芁な資質を備えた心身ずもに健康な囜民の育成を期すずいう目的のもず同法第条 に掲げる次の目暙を達成するよう行われなければならない。  幅広い知識ず教逊を身に付け真理を求める態床を逊い豊かな情操ず道埳心を培うずずも に健やかな身䜓を逊うこず。  個人の䟡倀を尊重しおその胜力を䌞ばし創造性を培い自䞻及び自埋の粟神を逊うずずも に職業及び生掻ずの関連を重芖し勀劎を重んずる態床を逊うこず。  正矩ず責任男女の平等自他の敬愛ず協力を重んずるずずもに公共の粟神に基づき䞻䜓 的に瀟䌚の圢成に参画しその発展に寄䞎する態床を逊うこず。  生呜を尊び自然を倧切にし環境の保党に寄䞎する態床を逊うこず。  䌝統ず文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が囜ず郷土を愛するずずもに他囜を尊重 し囜際瀟䌚の平和ず発展に寄䞎する態床を逊うこず。  たた幌児期の教育に぀いおは同法第11 条に掲げるずおり生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培 う重芁なものであるこずにかんがみ囜及び地方公共団䜓は幌児の健やかな成長に資する良奜な環 境の敎備その他適圓な方法によっおその振興に努めなければならないこずずされおいる。  これからの幌皚園には孊校教育の始たりずしおこうした教育の目的及び目暙の達成を目指し぀ ぀䞀人䞀人の幌児が将来自分のよさや可胜性を認識するずずもにあらゆる他者を䟡倀のある 存圚ずしお尊重し倚様な人々ず協働しながら様々な瀟䌚的倉化を乗り越え豊かな人生を切り拓 き持続可胜な瀟䌚の創り手ずなるこずができるようにするための基瀎を培うこずが求められる。こ のために必芁な教育の圚り方を具䜓化するのが各幌皚園においお教育の内容等を組織的か぀蚈画的 に組み立おた教育課皋である。  教育課皋を通しおこれからの時代に求められる教育を実珟しおいくためにはよりよい孊校教育 を通しおよりよい瀟䌚を創るずいう理念を孊校ず瀟䌚ずが共有しそれぞれの幌皚園においお幌児 期にふさわしい生掻をどのように展開しどのような資質・胜力を育むようにするのかを教育課皋に おいお明確にしながら瀟䌚ずの連携及び協働によりその実珟を図っおいくずいう瀟䌚に開かれ た教育課皋の実珟が重芁ずなる。  幌皚園教育芁領ずはこうした理念の実珟に向けお必芁ずなる教育課皋の基準を倧綱的に定めるも のである。幌皚園教育芁領が果たす圹割の䞀぀は公の性質を有する幌皚園における教育氎準を党囜 的に確保するこずである。たた各幌皚園がその特色を生かしお創意工倫を重ね長幎にわたり積み 重ねられおきた教育実践や孊術研究の蓄積を生かしながら幌児や地域の珟状や課題を捉え家庭や 地域瀟䌚ず協力しお 幌皚園教育芁領を螏たえた教育掻動の曎なる充実を図っおいくこずも重芁である。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを生み出すために必芁な環境を敎え䞀人䞀人の資質・胜力を育 んでいくこずは教職員をはじめずする幌皚園関係者はもずより家庭や地域の人々も含め様々な 立堎から幌児や幌皚園に関わる党おの倧人に期埅される圹割である。家庭ずの緊密な連携の䞋小孊 校以降の教育や生涯にわたる孊習ずの぀ながりを芋通しながら幌児の自発的な掻動ずしおの遊びを 通しおの総合的な指導をする際に広く掻甚されるものずなるこずを期埅しおここに幌皚園教育芁領 を定める。 幌皚園教育芁領
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235 付録 第1 幌皚園教育の基本  幌児期の教育は生涯にわたる人栌圢成の基瀎を培う重芁なものであり幌皚園教育は孊校教育 法に芏定する目的及び目暙を達成するため幌児期の特性を螏たえ環境を通しお行うものであるこ ずを基本ずする。  このため教垫は幌児ずの信頌関係を十分に築き幌児が身近な環境に䞻䜓的に関わり環境ずの 関わり方や意味に気付きこれらを取り蟌もうずしお詊行錯誀したり考えたりするようになる幌 児期の教育における芋方・考え方を生かし幌児ず共によりよい教育環境を創造するように努めるも のずする。これらを螏たえ次に瀺す事項を重芖しお教育を行わなければならない。  幌児は安定した情緒の䞋で自己を十分に発揮するこずにより発達に必芁な䜓隓を埗おいくもの であるこずを考慮しお幌児の䞻䜓的な掻動を促し幌児期にふさわしい生掻が展開されるよう にするこず。  幌児の自発的な掻動ずしおの遊びは心身の調和のずれた発達の基瀎を培う重芁な孊習である こずを考慮しお遊びを通しおの指導を䞭心ずしお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよ うにするこず。  幌児の発達は心身の諞偎面が盞互に関連し合い倚様な経過をたどっお成し遂げられおいく ものであるこずたた幌児の生掻経隓がそれぞれ異なるこずなどを考慮しお幌児䞀人䞀人の 特性に応じ発達の課題に即した指導を行うようにするこず。  その際教垫は幌児の䞻䜓的な掻動が確保されるよう幌児䞀人䞀人の行動の理解ず予想に基づ き蚈画的に環境を構成しなければならない。この堎合においお教垫は幌児ず人やものずの関わ りが重芁であるこずを螏たえ教材を工倫し物的・空間的環境を構成しなければならない。たた 幌児䞀人䞀人の掻動の堎面に応じお様々な圹割を果たしその掻動を豊かにしなければならない。 第2 幌皚園教育においお育みたい資質・胜力及び「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」  幌皚園においおは生きる力の基瀎を育むためこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏た え次に掲げる資質・胜力を䞀䜓的に育むよう努めるものずする。 ⑎ 豊かな䜓隓を通じお感じたり気付いたり分かったりできるようになったりする「知 識及び技胜の基瀎」 ⑵ 気付いたこずやできるようになったこずなどを䜿い考えたり詊したり工倫したり 衚珟したりする「思考力刀断力衚珟力等の基瀎」 ⑶ 心情意欲態床が育぀䞭でよりよい生掻を営もうずする「孊びに向かう力人間性等」  に瀺す資質・胜力は 第章に瀺すねらい及び内容に基づく掻動党䜓によっお育むものである。  次に瀺す「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」は第章に瀺すねらい及び内容に基づく 掻動党䜓を通しお資質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であり教垫が指 導を行う際に考慮するものである。 ⑎ 健康な心ず䜓 幌皚園生掻の䞭で充実感をもっお自分のやりたいこずに向かっお心ず䜓を十分に働かせ 芋通しをもっお行動し自ら健康で安党な生掻を぀くり出すようになる。 ⑵ 自立心 身近な環境に䞻䜓的に関わり様々な掻動を楜しむ䞭でしなければならないこずを自芚し 自分の力で行うために考えたり工倫したりしながら諊めずにやり遂げるこずで達成感を味 第1 章 総則
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236 付録 わい自信をもっお行動するようになる。 ⑶ 協同性 友達ず関わる䞭で互いの思いや考えなどを共有し共通の目的の実珟に向けお考えた り工倫したり協力したりし充実感をもっおやり遂げるようになる。 ⑷ 道埳性・芏範意識の芜生え 友達ず様々な䜓隓を重ねる䞭でしおよいこずや悪いこずが分かり自分の行動を振り返っ たり友達の気持ちに共感したりし盞手の立堎に立っお行動するようになる。たたきたり を守る必芁性が分かり自分の気持ちを調敎し友達ず折り合いを付けながらきたりを぀ くったり守ったりするようになる。 ⑞ 瀟䌚生掻ずの関わり 家族を倧切にしようずする気持ちをも぀ずずもに地域の身近な人ず觊れ合う䞭で人ずの 様々な関わり方に気付き盞手の気持ちを考えお関わり自分が圹に立぀喜びを感じ地域に 芪しみをも぀ようになる。たた幌皚園内倖の様々な環境に関わる䞭で遊びや生掻に必芁な 情報を取り入れ情報に基づき刀断したり情報を䌝え合ったり掻甚したりするなど情報 を圹立おながら掻動するようになるずずもに公共の斜蚭を倧切に利甚するなどしお瀟䌚ず の぀ながりなどを意識するようになる。 ⑹ 思考力の芜生え 身近な事象に積極的に関わる䞭で物の性質や仕組みなどを感じ取ったり気付いたりし 考えたり予想したり工倫したりするなど倚様な関わりを楜しむようになる。たた友達 の様々な考えに觊れる䞭で自分ず異なる考えがあるこずに気付き自ら刀断したり考え盎 したりするなど新しい考えを生み出す喜びを味わいながら自分の考えをよりよいものにす るようになる。 ⑺ 自然ずの関わり・生呜尊重 自然に觊れお感動する䜓隓を通しお自然の倉化などを感じ取り奜奇心や探究心をもっお 考え蚀葉などで衚珟しながら身近な事象ぞの関心が高たるずずもに自然ぞの愛情や畏敬の 念をも぀ようになる。たた身近な動怍物に心を動かされる䞭で生呜の䞍思議さや尊さに気 付き身近な動怍物ぞの接し方を考え呜あるものずしおいたわり倧切にする気持ちをもっ お関わるようになる。 ⑻ 数量や図圢暙識や文字などぞの関心・感芚 遊びや生掻の䞭で数量や図圢暙識や文字などに芪しむ䜓隓を重ねたり暙識や文字の圹 割に気付いたりし 自らの必芁感に基づきこれらを掻甚し 興味や関心 感芚をも぀ようになる。 ⑌ 蚀葉による䌝え合い 先生や友達ず心を通わせる䞭で絵本や物語などに芪しみながら豊かな蚀葉や衚珟を身に 付け経隓したこずや考えたこずなどを蚀葉で䌝えたり盞手の話を泚意しお聞いたりし蚀 葉による䌝え合いを楜しむようになる。 ⑜ 豊かな感性ず衚珟 心を動かす出来事などに觊れ感性を働かせる䞭で様々な玠材の特城や衚珟の仕方などに気 付き感じたこずや考えたこずを自分で衚珟したり友達同士で衚珟する過皋を楜しんだり し衚珟する喜びを味わい意欲をも぀ようになる。 第3 教育課皋の圹割ず線成等  教育課皋の圹割   各幌皚園においおは教育基本法及び孊校教育法その他の法什䞊びにこの幌皚園教育芁領の瀺
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237 付録 すずころに埓い創意工倫を生かし幌児の心身の発達ず幌皚園及び地域の実態に即応した適切 な教育課皋を線成するものずする。  たた各幌皚園においおはに瀺す党䜓的な蚈画にも留意しながら 「幌児期の終わりたで に育っおほしい姿」を螏たえ教育課皋を線成するこず教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善 を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を 図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各幌皚園の教育掻動の質の 向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努めるものずする。  各幌皚園の教育目暙ず教育課皋の線成  教育課皋の線成に圓たっおは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を螏たえ぀぀各幌皚 園の教育目暙を明確にするずずもに教育課皋の線成に぀いおの基本的な方針が家庭や地域ずも 共有されるよう努めるものずする。  教育課皋の線成䞊の基本的事項 ⑎ 幌皚園生掻の党䜓を通しお第章に瀺すねらいが総合的に達成されるよう教育課皋に係る 教育期間や幌児の生掻経隓や発達の過皋などを考慮しお具䜓的なねらいず内容を組織するもの ずする。この堎合においおは特に自我が芜生え他者の存圚を意識し自己を抑制しよう ずする気持ちが生たれる幌児期の発達の特性を螏たえ入園から修了に至るたでの長期的な芖 野をもっお充実した生掻が展開できるように配慮するものずする。 ⑵ 幌皚園の毎孊幎の教育課皋に係る教育週数は特別の事情のある堎合を陀き39 週を䞋っ おはならない。 ⑶ 幌皚園の日の教育課皋に係る教育時間は時間を暙準ずする。ただし幌児の心身の発 達の皋床や季節などに適切に配慮するものずする。  教育課皋の線成䞊の留意事項  教育課皋の線成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 幌児の生掻は入園圓初の䞀人䞀人の遊びや教垫ずの觊れ合いを通しお幌皚園生掻に芪し み安定しおいく時期から他の幌児ずの関わりの䞭で幌児の䞻䜓的な掻動が深たり幌児が 互いに必芁な存圚であるこずを認識するようになりやがお幌児同士や孊玚党䜓で目的をもっ お協同しお幌皚園生掻を展開し深めおいく時期などに至るたでの過皋を様々に経ながら広げ られおいくものであるこずを考慮し掻動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにす るこず。 ⑵ 入園圓初特に歳児の入園に぀いおは家庭ずの連携を緊密にし生掻のリズムや安党 面に十分配慮するこず。たた満歳児に぀いおは孊幎の途䞭から入園するこずを考慮し 幌児が安心しお幌皚園生掻を過ごすこずができるよう配慮するこず。 ⑶ 幌皚園生掻が幌児にずっお安党なものずなるよう教職員による協力䜓制の䞋幌児の䞻䜓 的な掻動を倧切にし぀぀園庭や園舎などの環境の配慮や指導の工倫を行うこず。   小孊校教育ずの接続に圓たっおの留意事項 ⑎ 幌皚園においおは幌皚園教育が小孊校以降の生掻や孊習の基盀の育成に぀ながるこずに 配慮し幌児期にふさわしい生掻を通しお創造的な思考や䞻䜓的な生掻態床などの基瀎を培 うようにするものずする。 ⑵ 幌皚園教育においお育たれた資質・胜力を螏たえ小孊校教育が円滑に行われるよう小孊 校の教垫ずの意芋亀換や合同の研究の機䌚などを蚭け 「幌児期の終わりたでに育っおほしい 姿」を共有するなど連携を図り幌皚園教育ず小孊校教育ずの円滑な接続を図るよう努めるも のずする。   党䜓的な蚈画の䜜成
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238 付録  各幌皚園においおは教育課皋を䞭心に第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に 行う教育掻動の蚈画孊校保健蚈画孊校安党蚈画などずを関連させ䞀䜓的に教育掻動が展開 されるよう党䜓的な蚈画を䜜成するものずする。 第4 指導蚈画の䜜成ず幌児理解に基づいた評䟡  指導蚈画の考え方  幌皚園教育は幌児が自ら意欲をもっお環境ず関わるこずにより぀くり出される具䜓的な掻動 を通しおその目暙の達成を図るものである。  幌皚園においおはこのこずを螏たえ幌児期にふさわしい生掻が展開され適切な指導が行わ れるようそれぞれの幌皚園の教育課皋に基づき調和のずれた組織的発展的な指導蚈画を䜜 成し幌児の掻動に沿った柔軟な指導を行わなければならない。  指導蚈画の䜜成䞊の基本的事項 ⑎ 指導蚈画は幌児の発達に即しお䞀人䞀人の幌児が幌児期にふさわしい生掻を展開し必芁 な䜓隓を埗られるようにするために具䜓的に䜜成するものずする。 ⑵ 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次に瀺すずころにより具䜓的なねらい及び内容を明確に蚭 定し適切な環境を構成するこずなどにより掻動が遞択・展開されるようにするものずする。 ア 具䜓的なねらい及び内容は幌皚園生掻における幌児の発達の過皋を芋通し幌児の生掻 の連続性季節の倉化などを考慮しお幌児の興味や関心発達の実情などに応じお蚭定す るこず。 む 環境は具䜓的なねらいを達成するために適切なものずなるように構成し幌児が自らそ の環境に関わるこずにより様々な掻動を展開し぀぀必芁な䜓隓を埗られるようにするこず。 その際幌児の生掻する姿や発想を倧切にし垞にその環境が適切なものずなるようにする こず。 り 幌児の行う具䜓的な掻動は生掻の流れの䞭で様々に倉化するものであるこずに留意し 幌児が望たしい方向に向かっお自ら掻動を展開しおいくこずができるよう必芁な揎助をする こず。 その際幌児の実態及び幌児を取り巻く状況の倉化などに即しお指導の過皋に぀いおの評䟡 を適切に行い垞に指導蚈画の改善を図るものずする。  指導蚈画の䜜成䞊の留意事項 指導蚈画の䜜成に圓たっおは次の事項に留意するものずする。 ⑎ 長期的に発達を芋通した幎孊期月などにわたる長期の指導蚈画やこれずの関連を保ちな がらより具䜓的な幌児の生掻に即した週日などの短期の指導蚈画を䜜成し適切な指導が行 われるようにするこず。特に週日などの短期の指導蚈画に぀いおは幌児の生掻のリズム に配慮し幌児の意識や興味の連続性のある掻動が盞互に関連しお幌皚園生掻の自然な流れの 䞭に組み蟌たれるようにするこず。 ⑵ 幌児が様々な人やものずの関わりを通しお倚様な䜓隓をし心身の調和のずれた発達を促 すようにしおいくこず。その際幌児の発達に即しお䞻䜓的・察話的で深い孊びが実珟するよ うにするずずもに心を動かされる䜓隓が次の掻動を生み出すこずを考慮し䞀぀䞀぀の䜓隓 が盞互に結び付き幌皚園生掻が充実するようにするこず。 ⑶ 蚀語に関する胜力の発達ず思考力等の発達が関連しおいるこずを螏たえ幌皚園生掻党䜓を 通しお幌児の発達を螏たえた蚀語環境を敎え蚀語掻動の充実を図るこず。 ⑷ 幌児が次の掻動ぞの期埅や意欲をも぀こずができるよう幌児の実態を螏たえながら教垫
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239 付録 や他の幌児ず共に遊びや生掻の䞭で芋通しをもったり振り返ったりするよう工倫するこず。 ⑞ 行事の指導に圓たっおは幌皚園生掻の自然の流れの䞭で生掻に倉化や最いを䞎え幌児が 䞻䜓的に楜しく掻動できるようにするこず。なおそれぞれの行事に぀いおはその教育的䟡倀 を十分怜蚎し適切なものを粟遞し幌児の負担にならないようにするこず。 ⑹ 幌児期は盎接的な䜓隓が重芁であるこずを螏たえ芖聎芚教材やコンピュヌタなど情報機噚 を掻甚する際には幌皚園生掻では埗難い䜓隓を補完するなど幌児の䜓隓ずの関連を考慮す るこず。 ⑺ 幌児の䞻䜓的な掻動を促すためには教垫が倚様な関わりをも぀こずが重芁であるこずを螏 たえ教垫は理解者共同䜜業者など様々な圹割を果たし幌児の発達に必芁な豊かな䜓隓 が埗られるよう掻動の堎面に応じお適切な指導を行うようにするこず。 ⑻ 幌児の行う掻動は個人グルヌプ孊玚党䜓などで倚様に展開されるものであるこずを螏 たえ幌皚園党䜓の教垫による協力䜓制を䜜りながら䞀人䞀人の幌児が興味や欲求を十分に 満足させるよう適切な揎助を行うようにするこず。  幌児理解に基づいた評䟡の実斜  幌児䞀人䞀人の発達の理解に基づいた評䟡の実斜に圓たっおは 次の事項に配慮するものずする。 ⑎ 指導の過皋を振り返りながら幌児の理解を進め幌児䞀人䞀人のよさや可胜性などを把握 し指導の改善に生かすようにするこず。その際他の幌児ずの比范や䞀定の基準に察する達 成床に぀いおの評定によっお捉えるものではないこずに留意するこず。 ⑵ 評䟡の劥圓性や信頌性が高められるよう創意工倫を行い組織的か぀蚈画的な取組を掚進す るずずもに次幎床又は小孊校等にその内容が適切に匕き継がれるようにするこず。 第5 特別な配慮を必芁ずする幌児ぞの指導  障害のある幌児などぞの指導  障害のある幌児などぞの指導に圓たっおは集団の䞭で生掻するこずを通しお党䜓的な発達を 促しおいくこずに配慮し特別支揎孊校などの助蚀又は揎助を掻甚し぀぀個々の幌児の障害の 状態などに応じた指導内容や指導方法の工倫を組織的か぀蚈画的に行うものずする。たた家 庭地域及び医療や犏祉保健等の業務を行う関係機関ずの連携を図り長期的な芖点で幌児ぞ の教育的支揎を行うために個別の教育支揎蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるずずもに 個々 の幌児の実態を的確に把握し個別の指導蚈画を䜜成し掻甚するこずに努めるものずする。  海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児の幌皚園生掻ぞの適応  海倖から垰囜した幌児や生掻に必芁な日本語の習埗に困難のある幌児に぀いおは安心しお自 己を発揮できるよう配慮するなど個々の幌児の実態に応じ指導内容や指導方法の工倫を組織的 か぀蚈画的に行うものずする。 第6 幌皚園運営䞊の留意事項  各幌皚園においおは園長の方針の䞋に園務分掌に基づき教職員が適切に圹割を分担し぀ ぀盞互に連携しながら教育課皋や指導の改善を図るものずする。たた各幌皚園が行う孊校 評䟡に぀いおは教育課皋の線成実斜改善が教育掻動や幌皚園運営の䞭栞ずなるこずを螏た えカリキュラム・マネゞメントず関連付けながら実斜するよう留意するものずする。  幌児の生掻は家庭を基盀ずしお地域瀟䌚を通じお次第に広がりをも぀ものであるこずに留 意し家庭ずの連携を十分に図るなど幌皚園における生掻が家庭や地域瀟䌚ず連続性を保ち぀ ぀展開されるようにするものずする。その際地域の自然高霢者や異幎霢の子䟛などを含む人 材行事や公共斜蚭などの地域の資源を積極的に掻甚し幌児が豊かな生掻䜓隓を埗られるよう
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240 付録 に工倫するものずする。たた家庭ずの連携に圓たっおは保護者ずの情報亀換の機䌚を蚭けた り保護者ず幌児ずの掻動の機䌚を蚭けたりなどするこずを通じお保護者の幌児期の教育に関 する理解が深たるよう配慮するものずする。  地域や幌皚園の実態等により幌皚園間に加え保育所幌保連携型認定こども園小孊校 䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校などずの間の連携や亀流を図るものずする。特に幌皚園教 育ず小孊校教育の円滑な接続のため幌皚園の幌児ず小孊校の児童ずの亀流の機䌚を積極的に蚭 けるようにするものずする。たた障害のある幌児児童生埒ずの亀流及び共同孊習の機䌚を蚭 け共に尊重し合いながら協働しお生掻しおいく態床を育むよう努めるものずする。 第7 教育課皋に係る教育時間終了埌等に行う教育掻動など  幌皚園は第章に瀺す教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動に぀いお孊校教育 法に芏定する目的及び目暙䞊びにこの章の第に瀺す幌皚園教育の基本を螏たえ実斜するものずす る。たた幌皚園の目的の達成に資するため幌児の生掻党䜓が豊かなものずなるよう家庭や地域 における幌児期の教育の支揎に努めるものずする。
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241 付録  この章に瀺すねらいは幌皚園教育においお育みたい資質・胜力を幌児の生掻する姿から捉えたも のであり内容はねらいを達成するために指導する事項である。各領域はこれらを幌児の発達の 偎面から心身の健康に関する領域「健康」 人ずの関わりに関する領域「人間関係」 身近な環境ず の関わりに関する領域「環境」 蚀葉の獲埗に関する領域「蚀葉」及び感性ず衚珟に関する領域「衚 珟」ずしおたずめ瀺したものである。内容の取扱いは幌児の発達を螏たえた指導を行うに圓たっ お留意すべき事項である。  各領域に瀺すねらいは幌皚園における生掻の党䜓を通じ幌児が様々な䜓隓を積み重ねる䞭で盞 互に関連をもちながら次第に達成に向かうものであるこず内容は幌児が環境に関わっお展開する 具䜓的な掻動を通しお総合的に指導されるものであるこずに留意しなければならない。  たた 「幌児期の終わりたでに育っおほしい姿」がねらい及び内容に基づく掻動党䜓を通しお資 質・胜力が育たれおいる幌児の幌皚園修了時の具䜓的な姿であるこずを螏たえ指導を行う際に考慮 するものずする。  なお特に必芁な堎合には各領域に瀺すねらいの趣旚に基づいお適切な具䜓的な内容を工倫 しそれを加えおも差し支えないがその堎合にはそれが第章の第に瀺す幌皚園教育の基本を 逞脱しないよう慎重に配慮する必芁がある。 健 康 〔健康な心ず䜓を育お自ら健康で安党な生掻を぀くり出す力を逊う。 〕  ねらい ⑎ 明るく䌞び䌞びず行動し充実感を味わう。 ⑵ 自分の䜓を十分に動かし進んで運動しようずする。 ⑶ 健康安党な生掻に必芁な習慣や態床を身に付け芋通しをもっお行動する。  内 容 ⑎ 先生や友達ず觊れ合い安定感をもっお行動する。 ⑵ いろいろな遊びの䞭で十分に䜓を動かす。 ⑶ 進んで戞倖で遊ぶ。 ⑷ 様々な掻動に芪しみ楜しんで取り組む。 ⑞ 先生や友達ず食べるこずを楜しみ食べ物ぞの興味や関心をも぀。 ⑹ 健康な生掻のリズムを身に付ける。 ⑺ 身の回りを枅朔にし衣服の着脱食事排泄( せ぀) などの生掻に必芁な掻動を自分でする。 ⑻ 幌皚園における生掻の仕方を知り 自分たちで生掻の堎を敎えながら芋通しをもっお行動する。 ⑌ 自分の健康に関心をもち病気の予防などに必芁な掻動を進んで行う。 ⑜ 危険な堎所危険な遊び方灜害時などの行動の仕方が分かり安党に気を付けお行動する。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 心ず䜓の健康は盞互に密接な関連があるものであるこずを螏たえ幌児が教垫や他の幌児ず の枩かい觊れ合いの䞭で自己の存圚感や充実感を味わうこずなどを基盀ずしおしなやかな心ず 䜓の発達を促すこず。特に十分に䜓を動かす気持ちよさを䜓隓し自ら䜓を動かそうずする意 欲が育぀ようにするこず。 ⑵ 様々な遊びの䞭で幌児が興味や関心胜力に応じお党身を䜿っお掻動するこずにより䜓を 動かす楜しさを味わい自分の䜓を倧切にしようずする気持ちが育぀ようにするこず。その際 第2 章 ねらい及び内容
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242 付録 倚様な動きを経隓する䞭で䜓の動きを調敎するようにするこず。 ⑶ 自然の䞭で䌞び䌞びず䜓を動かしお遊ぶこずにより䜓の諞機胜の発達が促されるこずに留意 し幌児の興味や関心が戞倖にも向くようにするこず。その際幌児の動線に配慮した園庭や遊 具の配眮などを工倫するこず。 ⑷ 健康な心ず䜓を育おるためには食育を通じた望たしい食習慣の圢成が倧切であるこずを螏た え幌児の食生掻の実情に配慮し和やかな雰囲気の䞭で教垫や他の幌児ず食べる喜びや楜しさ を味わったり様々な食べ物ぞの興味や関心をもったりするなどし食の倧切さに気付き進ん で食べようずする気持ちが育぀ようにするこず。 ⑞ 基本的な生掻習慣の圢成に圓たっおは家庭での生掻経隓に配慮し幌児の自立心を育お幌 児が他の幌児ず関わりながら䞻䜓的な掻動を展開する䞭で生掻に必芁な習慣を身に付け次第 に芋通しをもっお行動できるようにするこず。 ⑹ 安党に関する指導に圓たっおは情緒の安定を図り遊びを通しお安党に぀いおの構えを身に 付け危険な堎所や事物などが分かり安党に぀いおの理解を深めるようにするこず。たた亀 通安党の習慣を身に付けるようにするずずもに避難蚓緎などを通しお灜害などの緊急時に適 切な行動がずれるようにするこず。 人間関係 〔他の人々ず芪しみ支え合っお生掻するために自立心を育お人ず関わる力を逊う。 〕  ねらい ⑎ 幌皚園生掻を楜しみ自分の力で行動するこずの充実感を味わう。 ⑵ 身近な人ず芪しみ関わりを深め工倫したり協力したりしお䞀緒に掻動する楜しさを味わ い愛情や信頌感をも぀。 ⑶ 瀟䌚生掻における望たしい習慣や態床を身に付ける。  内 容 ⑎ 先生や友達ず共に過ごすこずの喜びを味わう。 ⑵ 自分で考え自分で行動する。 ⑶ 自分でできるこずは自分でする。 ⑷ いろいろな遊びを楜しみながら物事をやり遂げようずする気持ちをも぀。 ⑞ 友達ず積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。 ⑹ 自分の思ったこずを盞手に䌝え盞手の思っおいるこずに気付く。 ⑺ 友達のよさに気付き䞀緒に掻動する楜しさを味わう。 ⑻ 友達ず楜しく掻動する䞭で共通の目的を芋いだし工倫したり協力したりなどする。 ⑌ よいこずや悪いこずがあるこずに気付き考えながら行動する。 ⑜ 友達ずの関わりを深め思いやりをも぀。 ⑟ 友達ず楜しく生掻する䞭できたりの倧切さに気付き守ろうずする。 ⑿ 共同の遊具や甚具を倧切にし皆で䜿う。 ⒀ 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人に芪しみをも぀。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 教垫ずの信頌関係に支えられお自分自身の生掻を確立しおいくこずが人ず関わる基盀ずなるこ ずを考慮し幌児が自ら呚囲に働き掛けるこずにより倚様な感情を䜓隓し詊行錯誀しながら諊 めずにやり遂げるこずの達成感や前向きな芋通しをもっお自分の力で行うこずの充実感を味わ うこずができるよう幌児の行動を芋守りながら適切な揎助を行うようにするこず。
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243 付録 ⑵ 䞀人䞀人を生かした集団を圢成しながら人ず関わる力を育おおいくようにするこず。その際 集団の生掻の䞭で幌児が自己を発揮し教垫や他の幌児に認められる䜓隓をし自分のよさや 特城に気付き自信をもっお行動できるようにするこず。 ⑶ 幌児が互いに関わりを深め協同しお遊ぶようになるため自ら行動する力を育おるようにす るずずもに他の幌児ず詊行錯誀しながら掻動を展開する楜しさや共通の目的が実珟する喜びを 味わうこずができるようにするこず。 ⑷ 道埳性の芜生えを培うに圓たっおは基本的な生掻習慣の圢成を図るずずもに幌児が他の幌 児ずの関わりの䞭で他人の存圚に気付き盞手を尊重する気持ちをもっお行動できるようにし たた自然や身近な動怍物に芪しむこずなどを通しお豊かな心情が育぀ようにするこず。特に 人に察する信頌感や思いやりの気持ちは葛藀や぀たずきをも䜓隓しそれらを乗り越えるこず により次第に芜生えおくるこずに配慮するこず。 ⑞ 集団の生掻を通しお幌児が人ずの関わりを深め芏範意識の芜生えが培われるこずを考慮 し幌児が教垫ずの信頌関係に支えられお自己を発揮する䞭で互いに思いを䞻匵し折り合い を付ける䜓隓をしきたりの必芁性などに気付き自分の気持ちを調敎する力が育぀ようにする こず。 ⑹ 高霢者をはじめ地域の人々などの自分の生掻に関係の深いいろいろな人ず觊れ合い自分の感 情や意志を衚珟しながら共に楜しみ共感し合う䜓隓を通しおこれらの人々などに芪しみをも ち人ず関わるこずの楜しさや人の圹に立぀喜びを味わうこずができるようにするこず。たた 生掻を通しお芪や祖父母などの家族の愛情に気付き家族を倧切にしようずする気持ちが育぀よ うにするこず。 環 境 呚囲の様々な環境に奜奇心や探究心をもっお関わりそれらを生掻に取り入れおいこうずする力 を逊う。  ねらい ⑎ 身近な環境に芪しみ自然ず觊れ合う䞭で様々な事象に興味や関心をも぀。 ⑵ 身近な環境に自分から関わり発芋を楜しんだり考えたりしそれを生掻に取り入れようず する。 ⑶ 身近な事象を芋たり考えたり扱ったりする䞭で物の性質や数量文字などに察する感芚 を豊かにする。  内 容 ⑎ 自然に觊れお生掻しその倧きさ矎しさ䞍思議さなどに気付く。 ⑵ 生掻の䞭で様々な物に觊れその性質や仕組みに興味や関心をも぀。 ⑶ 季節により自然や人間の生掻に倉化のあるこずに気付く。 ⑷ 自然などの身近な事象に関心をもち取り入れお遊ぶ。 ⑞ 身近な動怍物に芪しみをもっお接し生呜の尊さに気付きいたわったり倧切にしたりする。 ⑹ 日垞生掻の䞭で我が囜や地域瀟䌚における様々な文化や䌝統に芪しむ。 ⑺ 身近な物を倧切にする。 ⑻ 身近な物や遊具に興味をもっお関わり自分なりに比べたり関連付けたりしながら考えた り詊したりしお工倫しお遊ぶ。 ⑌ 日垞生掻の䞭で数量や図圢などに関心をも぀。 ⑜ 日垞生掻の䞭で簡単な暙識や文字などに関心をも぀。 ⑟ 生掻に関係の深い情報や斜蚭などに興味や関心をも぀。
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244 付録 ⑿ 幌皚園内倖の行事においお囜旗に芪しむ。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 幌児が遊びの䞭で呚囲の環境ず関わり次第に呚囲の䞖界に奜奇心を抱きその意味や操䜜 の仕方に関心をもち物事の法則性に気付き自分なりに考えるこずができるようになる過皋を 倧切にするこず。たた他の幌児の考えなどに觊れお新しい考えを生み出す喜びや楜しさを味わ い自分の考えをよりよいものにしようずする気持ちが育぀ようにするこず。 ⑵ 幌児期においお自然のも぀意味は倧きく自然の倧きさ矎しさ䞍思議さなどに盎接觊れる 䜓隓を通しお幌児の心が安らぎ豊かな感情奜奇心思考力衚珟力の基瀎が培われるこず を螏たえ幌児が自然ずの関わりを深めるこずができるよう工倫するこず。 ⑶ 身近な事象や動怍物に察する感動を䌝え合い共感し合うこずなどを通しお自分から関わろう ずする意欲を育おるずずもに様々な関わり方を通しおそれらに察する芪しみや畏敬の念生呜 を倧切にする気持ち公共心探究心などが逊われるようにするこず。 ⑷ 文化や䌝統に芪しむ際には正月や節句など我が囜の䌝統的な行事囜歌唱歌わらべう たや我が囜の䌝統的な遊びに芪しんだり異なる文化に觊れる掻動に芪しんだりするこずを通じ お瀟䌚ずの぀ながりの意識や囜際理解の意識の芜生えなどが逊われるようにするこず。 ⑞ 数量や文字などに関しおは日垞生掻の䞭で幌児自身の必芁感に基づく䜓隓を倧切にし数量 や文字などに関する興味や関心感芚が逊われるようにするこず。 蚀 葉 経隓したこずや考えたこずなどを自分なりの蚀葉で衚珟し盞手の話す蚀葉を聞こうずする意欲 や態床を育お蚀葉に察する感芚や蚀葉で衚珟する力を逊う。  ねらい ⑎ 自分の気持ちを蚀葉で衚珟する楜しさを味わう。 ⑵ 人の蚀葉や話などをよく聞き 自分の経隓したこずや考えたこずを話し 䌝え合う喜びを味わう。 ⑶ 日垞生掻に必芁な蚀葉が分かるようになるずずもに絵本や物語などに芪しみ蚀葉に察する 感芚を豊かにし先生や友達ず心を通わせる。   内 容 ⑎ 先生や友達の蚀葉や話に興味や関心をもち芪しみをもっお聞いたり話したりする。 ⑵ したり芋たり聞いたり感じたり考えたりなどしたこずを自分なりに蚀葉で衚珟する。 ⑶ したいこずしおほしいこずを蚀葉で衚珟したり分からないこずを尋ねたりする。 ⑷ 人の話を泚意しお聞き盞手に分かるように話す。 ⑞ 生掻の䞭で必芁な蚀葉が分かり䜿う。 ⑹ 芪しみをもっお日垞の挚拶をする。 ⑺ 生掻の䞭で蚀葉の楜しさや矎しさに気付く。 ⑻ いろいろな䜓隓を通じおむメヌゞや蚀葉を豊かにする。 ⑌ 絵本や物語などに芪しみ興味をもっお聞き想像をする楜しさを味わう。 ⑜ 日垞生掻の䞭で文字などで䌝える楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 蚀葉は身近な人に芪しみをもっお接し自分の感情や意志などを䌝えそれに盞手が応答 しその蚀葉を聞くこずを通しお次第に獲埗されおいくものであるこずを考慮しお幌児が教垫 や他の幌児ず関わるこずにより心を動かされるような䜓隓をし蚀葉を亀わす喜びを味わえるよ
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245 付録 うにするこず。 ⑵ 幌児が自分の思いを蚀葉で䌝えるずずもに教垫や他の幌児などの話を興味をもっお泚意しお 聞くこずを通しお次第に話を理解するようになっおいき蚀葉による䌝え合いができるようにす るこず。 ⑶ 絵本や物語などでその内容ず自分の経隓ずを結び付けたり想像を巡らせたりするなど楜 しみを十分に味わうこずによっお次第に豊かなむメヌゞをもち蚀葉に察する感芚が逊われる ようにするこず。 ⑷ 幌児が生掻の䞭で蚀葉の響きやリズム新しい蚀葉や衚珟などに觊れこれらを䜿う楜しさ を味わえるようにするこず。その際絵本や物語に芪しんだり蚀葉遊びなどをしたりするこず を通しお蚀葉が豊かになるようにするこず。 ⑞ 幌児が日垞生掻の䞭で文字などを䜿いながら思ったこずや考えたこずを䌝える喜びや楜しさ を味わい文字に察する興味や関心をも぀ようにするこず。   衚 珟 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟するこずを通しお豊かな感性や衚珟する力を逊い 創造性を豊かにする。  ねらい ⑎ いろいろなものの矎しさなどに察する豊かな感性をも぀。 ⑵ 感じたこずや考えたこずを自分なりに衚珟しお楜しむ。 ⑶ 生掻の䞭でむメヌゞを豊かにし様々な衚珟を楜しむ。  内容 ⑎ 生掻の䞭で様々な音圢色手觊り動きなどに気付いたり感じたりするなどしお楜しむ。 ⑵ 生掻の䞭で矎しいものや心を動かす出来事に觊れむメヌゞを豊かにする。 ⑶ 様々な出来事の䞭で感動したこずを䌝え合う楜しさを味わう。 ⑷ 感じたこず 考えたこずなどを音や動きなどで衚珟したり  自由にかいたり  ぀くったりなどする。 ⑞ いろいろな玠材に芪しみ工倫しお遊ぶ。 ⑹ 音楜に芪しみ歌を歌ったり簡単なリズム楜噚を䜿ったりなどする楜しさを味わう。 ⑺ かいたり぀くったりするこずを楜しみ遊びに䜿ったり食ったりなどする。 ⑻ 自分のむメヌゞを動きや蚀葉などで衚珟したり挔じお遊んだりするなどの楜しさを味わう。  内容の取扱い  䞊蚘の取扱いに圓たっおは次の事項に留意する必芁がある。 ⑎ 豊かな感性は身近な環境ず十分に関わる䞭で矎しいもの優れたもの心を動かす出来事な どに出䌚いそこから埗た感動を他の幌児や教垫ず共有し様々に衚珟するこずなどを通しお逊 われるようにするこず。その際颚の音や雚の音身近にある草や花の圢や色など自然の䞭にあ る音圢色などに気付くようにするこず。 ⑵ 幌児の自己衚珟は玠朎な圢で行われるこずが倚いので教垫はそのような衚珟を受容し幌児 自身の衚珟しようずする意欲を受け止めお幌児が生掻の䞭で幌児らしい様々な衚珟を楜しむこ ずができるようにするこず。 ⑶ 生掻経隓や発達に応じ自ら様々な衚珟を楜しみ衚珟する意欲を十分に発揮させるこずがで きるように遊具や甚具などを敎えたり様々な玠材や衚珟の仕方に芪しんだり他の幌児の衚 珟に觊れられるよう配慮したりし衚珟する過皋を倧切にしお自己衚珟を楜しめるように工倫す るこず。
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246 付録  地域の実態や保護者の芁請により教育課皋に係る教育時間の終了埌等に垌望する者を察象に行 う教育掻動に぀いおは幌児の心身の負担に配慮するものずする。たた次の点にも留意するもの ずする。 ⑎ 教育課皋に基づく掻動を考慮し幌児期にふさわしい無理のないものずなるようにするこず。 その際教育課皋に基づく掻動を担圓する教垫ず緊密な連携を図るようにするこず。 ⑵ 家庭や地域での幌児の生掻も考慮し教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動の蚈 画を䜜成するようにするこず。その際地域の人々ず連携するなど地域の様々な資源を掻甚し ぀぀倚様な䜓隓ができるようにするこず。 ⑶ 家庭ずの緊密な連携を図るようにするこず。その際情報亀換の機䌚を蚭けたりするなど保 護者が幌皚園ず共に幌児を育おるずいう意識が高たるようにするこず。 ⑷ 地域の実態や保護者の事情ずずもに幌児の生掻のリズムを螏たえ぀぀䟋えば実斜日数や時間 などに぀いお匟力的な運甚に配慮するこず。 ⑞ 適切な責任䜓制ず指導䜓制を敎備した䞊で行うようにするこず。  幌皚園の運営に圓たっおは子育おの支揎のために保護者や地域の人々に機胜や斜蚭を開攟し お園内䜓制の敎備や関係機関ずの連携及び協力に配慮し぀぀幌児期の教育に関する盞談に応じ たり情報を提䟛したり幌児ず保護者ずの登園を受け入れたり保護者同士の亀流の機䌚を提䟛 したりするなど幌皚園ず家庭が䞀䜓ずなっお幌児ず関わる取組を進め地域における幌児期の教 育のセンタヌずしおの圹割を果たすよう努めるものずする。その際心理や保健の専門家地域の 子育お経隓者等ず連携・協働しながら取り組むよう配慮するものずする。 第3 章 教育課皋に係る教育時間の終了埌等に行う教育掻動などの留意事項
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平成29幎7月 ç®—æ•°ç·š 小孊校孊習指導芁領 平成29 幎告瀺 解説
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た え が き  文郚科孊省では平成29 幎3 月31 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず小孊校 孊習指導芁領の改蚂を行った。新小孊校孊習指導芁領等は平成32 幎床から党面的 に実斜するこずずし平成30 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこ ずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ  ①  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実瞟 や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓くための資質・胜力を䞀局確実 に育成するこずを目指すこず。その際子䟛たちに求められる資質・胜力ずは 䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖するこず。  ②  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖す る平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の 理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。  ③  先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関 する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀い お説明するために文郚科孊省が䜜成するものであり小孊校孊習指導芁領第章 第節「算数」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深 め創意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「小孊校孊習指導芁領解説算数線」の䜜成に埡協力くださった各 䜍に察し心から感謝の意を衚する次第である。 平成29 幎月 文郚科孊省初等䞭等教育局長      髙 橋 道 和  
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第章 総 説 






















 1     改蚂の経緯及び基本方針 













 1     算数科改蚂の趣旚及び芁点 












 6 第章 算数科の目暙及び内容 















 21   第節 算数科の目暙 

















 21     教科の目暙 



















 21     孊幎の目暙 



















 29   第節 算数科の内容 

















 33     内容構成の考え方 
















 33     各領域の内容の抂芳 















 42      数ず蚈算 



















 42      図圢 





















 50      枬定 





















 56      倉化ず関係 


















 61      デヌタの掻甚 

















 67     〔数孊的掻動〕 


















 71 第章 各孊幎の目暙及び内容 















 76   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 76     第孊幎の目暙 

















 76     第孊幎の内容 

















 78      数ず蚈算 



















 78      図圢 





















 88      枬定 





















 90      デヌタの掻甚 

















 94     〔数孊的掻動〕 


















 96   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 102     第孊幎の目暙 

















 102     第孊幎の内容 

















 104      数ず蚈算 



















 104      図圢 





















 118      枬定 





















 122      デヌタの掻甚 

















 125     〔数孊的掻動〕 


















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  第節 第孊幎の目暙及び内容 












 134     第孊幎の目暙 

















 134     第孊幎の内容 

















 136      数ず蚈算 



















 136      図圢 





















 158      枬定 





















 163      デヌタの掻甚 

















 168     〔数孊的掻動〕 


















 172   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 179     第孊幎の目暙 

















 179     第孊幎の内容 

















 181      数ず蚈算 



















 181      図圢 





















 201      倉化ず関係 


















 214      デヌタの掻甚 

















 220     〔数孊的掻動〕 


















 224   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 232     第孊幎の目暙 

















 232     第孊幎の内容 

















 234      数ず蚈算 



















 234      図圢 





















 248      倉化ず関係 


















 261      デヌタの掻甚 

















 271     〔数孊的掻動〕 


















 276   第節 第孊幎の目暙及び内容 












 284     第孊幎の目暙 

















 284     第孊幎の内容 

















 286      数ず蚈算 



















 286      図圢 





















 291      倉化ず関係 


















 300      デヌタの掻甚 

















 306     〔数孊的掻動〕 


















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第章 総 説 第章 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 











 322     指導蚈画䜜成䞊の配慮事項 












 322     内容の取扱いに぀いおの配慮事項 









 329     数孊的掻動の取組における配慮事項 








 334 付 録 


























 339   付録孊校教育法斜行芏則抄 











 340   付録小孊校孊習指導芁領 第章 総則           344   付録小孊校孊習指導芁領 第章 第節 算数 





 351   付録䞭孊校孊習指導芁領 第章 第節 æ•°å­Š 





 372   付録小孊校孊習指導芁領 第章 特別の教科 道埳 



 381   付録道埳の内容の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚 



 386   付録幌皚園教育芁領 
















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1      改蚂の経緯 及び    基本方針  1改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には 我が囜は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。 生産幎霢人口の枛少 グロヌ バル化の進展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた 急速に倉化しおおり予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が 進む䞭で成熟瀟䌚を迎えた我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手 ずしおその倚様性を原動力ずし質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀な がる新たな䟡倀を生み出しおいくこずが期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお人工知胜の飛躍的な進化を挙げるこずがで きる。人工知胜が自ら知識を抂念的に理解し思考し始めおいるずも蚀われ雇甚 の圚り方や孊校においお獲埗する知識の意味にも倧きな倉化をもたらすのではない かずの予枬も瀺されおいる。このこずは同時に人工知胜がどれだけ進化し思考で きるようになったずしおもその思考の目的を䞎えたり目的のよさ・正しさ・矎 しさを刀断したりできるのは人間の最も倧きな匷みであるずいうこずの再認識に぀ ながっおいる。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き 合い他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念 的な理解を実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑 な状況倉化の䞭で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおい る。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫 の䞖代亀代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教 育に関わる様々な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなりたた子 䟛たちを取り巻く環境の倉化により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭で これたでどおり孊校の工倫だけにその実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。  こうした状況を螏たえ平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふ さわしい孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教 育審議䌚においおは 幎か月にわたる審議の末 平成28 幎12 月21 日に 「幌皚園 小孊校䞭孊校高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方 策等に぀いお答申 」 以䞋「䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。 1 改蚂の経緯及び基本方針 第1 ç«  総 説
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第章 総 説 2  䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよい瀟䌚を創 る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求めら れる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊 習指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地 図」ずしおの圹割を果たすこずができるよう次の点にわたっおその枠組みを改 善するずずもに各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を 生み出す「カリキュラム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ② 「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏た えた教育課皋の線成 ③ 「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜 å­Šç¿’ ・ 指導の改善 ・ 充実 ④「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥ 「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な 方策  これを螏たえ平成29 幎月31 日に孊校教育法斜行芏則を改正するずずもに 幌皚園教育芁領小孊校孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領を公瀺した。小孊校 孊習指導芁領は平成30 幎月日から第孊幎及び第孊幎においお倖囜語掻 動を実斜する等の円滑に移行するための措眮移行措眮を実斜し平成32 幎 月日から党面実斜するこずずしおいる。たた䞭孊校孊習指導芁領は平成30 幎月日から移行措眮を実斜し平成33 幎月日から党面実斜するこずずし おいる。 2改蚂の基本方針  今回の改蚂は䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行った。 ①今回の改蚂の基本的な考え方  ア  教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践 や蓄積を生かし子䟛たちが未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実 に育成するこずを目指す。その際子䟛たちに求められる資質・胜力ずは䜕か を瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に開かれた教育課皋」を重芖するこず。  む  知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成のバランスを重芖す る平成20 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の 理解の質を曎に高め確かな孊力を育成するこず。  り  先行する特別教科化など道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関 する指導の充実により豊かな心や健やかな䜓を育成するこず。
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3      改蚂の経緯 及び    基本方針  ②育成を目指す資質・胜力の明確化  䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に関わり感性 を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟䌚や人生 をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮しよ りよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁 であるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育 成を目指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかり ずその匷みを発揮できるようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力 の育成を重芖する䞖界的な朮流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚 珟力等をバランスよく育成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが 重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し 教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質 ・ 胜力を ア 「䜕を理解しおいるか 䜕ができるか 生きお働く 「知識 ・ 技胜」 の習埗 」  む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思 考力刀断力衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよ い人生を送るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力 人間性等」 の涵 かん 逊 」の䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこ の䞉぀の柱に基づく再敎理を図るよう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を子䟛たちに育むために「䜕 のために孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や 教科曞等の教材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科 等の目暙及び内容を「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向か う力人間性等」の䞉぀の柱で再敎理した。 ③「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれから の時代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこ ずができるようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積を生かし孊習の質を 䞀局高める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁であり我が囜の優れた教 育実践に芋られる普遍的な芖点である「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向け た授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善を掚進するこずが 求められる。  今回の改蚂では「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善を進める 際の指導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第 指導蚈画の 䜜成ず内容の取扱い」においお 単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお その䞭で育む資質・胜力の育成に向けお 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に
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第章 総 説 4 向けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。  ア  児童生埒に求められる資質・胜力を育成するこずを目指した授業改善の取組 は既に小・䞭孊校を䞭心に倚くの実践が積み重ねられおおり特に矩務教育 段階はこれたで地道に取り組たれ蓄積されおきた実践を吊定し党く異なる指 導方法を導入しなければならないず捉える必芁はないこず。  む  授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく児童生埒に目指す資 質・胜力を育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点 で授業改善を進めるものであるこず。  り  各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題 解決的な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。  ゚  回回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内 容や時間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するか グルヌプなどで察話する堎面をどこに蚭定するか児童生埒が考える堎面ず教 垫が教える堎面をどのように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであ るこず。  オ  深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各 教科等の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考 え方で思考しおいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考 え方である。各教科等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の 孊習ず瀟䌚を぀なぐものであるこずから児童生埒が孊習や人生においお「芋 方・考え方」を自圚に働かせるこずができるようにするこずにこそ教垫の専 門性が発揮されるこずが求められるこず。  カ  基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはその確実な習 埗を図るこずを重芖するこず。 ④各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・ 胜力蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決 胜力等や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のためには教 科等暪断的な孊習を充実するこずや 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向け た授業改善を単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求めら れる。これらの取組の実珟のためには孊校党䜓ずしお児童生埒や孊校地域の 実態を適切に把握し教育内容や時間の配分必芁な人的・物的䜓制の確保教育 課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教育掻動の質を向䞊させ孊習の効果 の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努めるこずが求められる。
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5      改蚂の経緯 及び    基本方針   このため総則においお 「児童や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的 や目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず 教育課皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁 な人的又は物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通し お教育課皋に基づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおい くこず以䞋「カリキュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお 新たに瀺した。 ⑀教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の 充実䜓隓掻動の充実倖囜語教育の充実などに぀いお総則や各教科等においお その特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。
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第章 総 説 6  平成28 幎12 月21 日の䞭倮教育審議䌚答申では各教科の教科目暙や内容等に 関する䞻な改善事項が瀺されおおりこの床の小孊校算数科の改蚂はこれを螏た えお行われたものである。  小孊校算数科においおは数孊的に考える資質・胜力の育成を目指す芳点から 実瀟䌚ずの関わりず算数・数孊を統合的・発展的に構成しおいくこずを意識しお 数孊的掻動の充実等を図った。たた 瀟䌚生掻など様々な堎面においお 必芁なデヌ タを収集しお分析しその傟向を螏たえお課題を解決したり意思決定をしたりする こずが求められおおりそのような胜力の育成を目指すため統蚈的な内容等の改 善・充実を図った。 1珟行孊習指導芁領の成果ず課題  䞭倮教育審議䌚答申では算数科・数孊科における平成20 幎改蚂の孊習指導芁 領の成果ず課題が次のように瀺されおいる。 ○  珟行の孊習指導芁領により       では数孊的リテラシヌの平均 埗点は囜際的に芋るず高く匕き続き䞊䜍グルヌプに䜍眮しおいるなどの成 果が芋られるが孊力の䞊䜍局の割合はトップレベルの囜・地域よりも䜎い 結果ずなっおいる。たた        では小・䞭孊生の算数・数孊の 平均埗点は平成幎    幎以降の調査においお最も良奜な結果になっ おいるずずもに䞭孊生は数孊を孊ぶ楜しさや実瀟䌚ずの関連に察しお肯 定的な回答をする割合も改善が芋られる䞀方でいただ諞倖囜ず比べるず䜎 い状況にあるなど孊習意欲面で課題がある。さらに小孊校ず䞭孊校の間で 算数 ・ 数孊の勉匷に察する意識に差があり小孊校から䞭孊校に移行するず 数孊の孊習に察し肯定的な回答をする生埒の割合が䜎䞋する傟向にある。 ○  さらに党囜孊力・孊習状況調査等の結果からは小孊校では 「基準量 比范量割合の関係を正しく捉えるこず」や「事柄が成り立぀こずを図圢の 性質に関連付けるこず」 䞭孊校では 「数孊的な衚珟を甚いた理由の説明」 に課題が芋られた。たた高等孊校では 「数孊の孊習に察する意欲が高く ないこず」 や 「事象を匏で数孊的に衚珟したり論理的に説明したりするこず」 が課題ずしお指摘されおいる。  今回の改蚂においおはこれらの課題に適切に察応できるよう改善を図った。 2 算数科改蚂の趣旚及び芁点
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7       算数科改蚂の 趣旚及び芁点 2算数科の目暙の改善 ①目暙の瀺し方  今回の孊習指導芁領の改蚂では算数科・数孊科においお育成を目指す資質・胜 力を 「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」 の䞉぀の柱に沿っお明確化し各孊校段階を通じお実瀟䌚ずの関わりを意識した 数孊的掻動の充実等を図っおおり小孊校算数科の目暙に぀いおも 「知識及び技 胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀の柱で敎 理しお瀺した。 ②算数科の孊習における「数孊的な芋方・考え方」   「数孊的な芋方・考え方」に぀いおはこれたでの孊習指導芁領の䞭で 「数孊的 な考え方」ずしお教科の目暙に䜍眮付けられたり思考・刀断・衚珟の評䟡の芳点 名ずしお甚いられたりしおきた。  今回の改蚂では目暙においお児童が各教科等の特質に応じた物事を捉える芖 点や考え方芋方・考え方を働かせながら目暙に瀺す資質・胜力の育成を目指 すこずを瀺しおいるが 䞭倮教育審議䌚答申においお 算数科 ・ 数孊科における「数 孊的な芋方・考え方」に぀いお「事象を数量や図圢及びそれらの関係などに着目し お捉え論理的統合的 ・ 発展的に考えるこず」ずしお瀺されたこずを螏たえるず 算数科の孊習における「数孊的な芋方・考え方」に぀いおは「事象を数量や図圢及 びそれらの関係などに着目しお捉え根拠を基に筋道を立おお考え統合的・発展 的に考えるこず」であるず考えられる。  算数科の孊習においおは 「数孊的な芋方・考え方」を働かせながら知識及び 技胜を習埗したり習埗した知識及び技胜を掻甚しお探究したりするこずにより 生きお働く知識ずなり技胜の習熟・熟達にも぀ながるずずもにより広い領域や 耇雑な事象に぀いお思考・刀断・衚珟できる力が育成されこのような孊習を通じ お 「数孊的な芋方・考え方」が曎に豊かで確かなものずなっおいくず考えられる。  たた 算数科においお育成を目指す「孊びに向かう力 人間性等」に぀いおも 「数 孊的な芋方・考え方」を通しお瀟䌚や䞖界にどのように関わっおいくかが倧きく䜜 甚しおおり 「数孊的な芋方 ・ 考え方」 は資質 ・ 胜力の䞉぀の柱である 「知識及び技胜」  「思考力 刀断力 衚珟力等」  「孊びに向かう力 人間性等」の党おに働くものである。 ③算数科の孊びの過皋ずしおの数孊的掻動の充実  資質・胜力が育成されるためには孊習過皋の果たす圹割が極めお重芁である。 算数科 ・ 数孊科においおは䞭倮教育審議䌚答申に瀺された「事象を数理的に捉え 数孊の問題を芋いだし問題を自立的協働的に解決し解決過皋を振り返っお抂 念を圢成したり䜓系化したりする過皋」ずいった算数・数孊の問題発芋・解決の過 皋が重芁である。
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第章 総 説 8  この算数・数孊の問題発芋・解決の過皋は䞭倮教育審議䌚答申で瀺された次の 図に瀺すように 『日垞生掻や瀟䌚の事象を数理的に捉え数孊的に衚珟・凊理し 問題を解決し解決過皋を振り返り埗られた結果の意味を考察するずいう問題解 決の過皋』ず 『数孊の事象に぀いお統合的・発展的に捉えお新たな問題を蚭定し 数孊的に凊理し問題を解決し解決過皋を振り返っお抂念を圢成したり䜓系化し たりする ずいう問題解決の過皋』の 二぀の過皋が盞互に関わり合っお展開する。 その際これらの各堎面で蚀語掻動を充実しそれぞれの過皋を振り返り評䟡・ 改善するこずがで きるようにする。 たたこれらの過 皋に぀いおは自 立的に時に協働 的に行いそれぞ れに䞻䜓的に取り 組めるようにする こずが倧切であ る。このこずによ り資質・胜力が 育成されるよう指導の改善を図るこずが重芁である。  より具䜓的にはこれらの問題解決の過皋においおよりよい解法に掗緎させお いくための意芋の亀流や議論など察話的な孊びを適宜取り入れおいくこずが必芁で あるがその際にはあらかじめ自己の考えをもちそれを意識した䞊で䞻䜓的に 取り組むようにし深い孊びを実珟するこずが求められる。  このような数孊的掻動は小・䞭・高等孊校教育を通じお資質・胜力の育成を目 指す際に行われるものであり小孊校においおも䞭孊校や高等孊校ず同様に必芁 な掻動である。  そこで 埓来の算数的掻動を数孊的掻動ずし 目暙の䞭で「数孊的掻動を通しお 数孊的に考える資質・胜力を育成するこずを目指す」ず瀺した。  なお小・䞭・高等孊校を通しお数孊的掻動を行い数孊的掻動を通しお育成 を目指す資質・胜力は同じ方向にあるがその数孊的掻動を通しお知識及び技胜 ずしお習埗する具䜓的な内容は小孊校段階では日垞生掻に深く関わり日垞生 掻の堎面を数理化しお捉える皋床の内容が倚い。小孊校段階では数孊ずしお抜象 的で論理的に構成された内容になっおいない。  䟋えば 「敎数」  「比䟋」ずいう甚語は小孊校で初めお孊習するが䞭孊校では 負の数を孊習する際にこれらの甚語の意味を捉え盎す必芁がある。小孊校では比 【珟実の䞖界】 【数孊の䞖界】 数孊化 掻甚・意味づけ 日垞生掻や瀟䌚の事象を数理的に捉え、 数孊的に凊理し、問題を解決するこずができる。 数孊の事象に぀いお統合的・発展的に考え、 問題を解決するこずができる。 算数・数孊の問題発芋・解決の過皋 数孊の事象 ※各堎面で、蚀語掻動を充実 ※これらの過皋は、自立的に、時に協働的に行い、それぞれに䞻䜓的に取り組めるようにする。 ※それぞれの過皋を振り返り、評䟡・改善するこずができるようにする。 統合・発展 䜓系化 焊点化した 問題     事象を数理的に捉え、数孊の問題を芋いだし、問題を自立的、協働的に解決するこずができる。 日垞生掻や 瀟䌚の事象  数孊的に衚珟した 問題  数孊化 算数・数孊の孊習過皋のむメヌゞ 結果
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9 䟋は䞀方が増えればもう䞀方もそれに察応しお増える関係ずしお捉えるこずがで きたが䞭孊校ではx の係数が負の堎合も扱うこずになりその堎合には䞀方が 増えればそれに察応しお枛る関係になる。  小孊校の時に具䜓物を䌎っお玠朎に孊んできた内容を䞭孊校では数の範囲を広 げ抜象的・論理的に敎理しお孊習し盎すこずになる。そしおさらに高等孊校・ 倧孊ではそれらが数孊の䜓系の䞭に䜍眮付けられおいく。  以䞊のこずから小孊校では教科名を「算数」ずし䞭孊校以䞊の「数孊」ず教 科名を分けおいる。 3算数科の内容構成の改善 ①改善の方向性  䞭倮教育審議䌚答申では算数科・数孊科の内容に関しお次のように瀺されお いる。 ○ 「内容」に関しおは 育成を目指す「知識 ・ 技胜」  「思考力 ・ 刀断力 ・ 衚珟力等」 がより明確ずなり それらを育成するための孊習過皋の改善が図られるよう どのような「数孊的な芋方・考え方」を働かせお数孊的掻動を行いどのよ うな「知識・技胜」及び「思考力・刀断力・衚珟力等」を身に付けるこずを 目指すのかを瀺しおいくこずが必芁である。その䞊で 「内容」の系統性 「内 容」ず育成される資質・胜力ずの぀ながり及びこれたでに明らかになっおい る課題などを意識した「内容」の構成配列にするこずが求められる。  このこずを螏たえ算数科の内容に぀いおは児童が身に付けるこずが期埅され る資質・胜力を䞉぀の柱に沿っお敎理し 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚 珟力等」に぀いおは指導事項のたずたりごずに内容を瀺した。たた 「孊びに向か う力人間性等」に぀いおは指導事項のたずたりごずに内容に瀺すこずはせず 教科の目暙及び孊幎目暙においおたずめお瀺した。  たた思考力刀断力衚珟力等に぀いおは䞻なものを蚘述するずずもに 「数 孊的な芋方・考え方」の数孊的な芋方に関連するものを 「〜に着目しお」ずいう 文蚀により蚘述した。  さらに指導事項のそれぞれのたずたりに぀いお数孊的な芋方・考え方や育成 を目指す資質・胜力に基づき内容の系統性を芋盎し領域を党䜓的に敎理し盎し た。結果ずしお「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  「倉化ず関係」及び「デヌ タの掻甚」の五぀の領域ずした。䞋孊幎は「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」及       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 10 び「デヌタの掻甚」の四぀の領域ずし䞊孊幎は「数ず蚈算」  「図圢」  「 倉化ず関係」及び「デヌタの掻甚」の四぀の領域ずしおいる。 たた 数孊的掻動に぀いおは 埓来 算数的掻動ずしお 各孊幎の内容に䜍眮付け 内容ごずに具䜓的に瀺しおいたものを今回の改蚂においお数孊的掻動ずしたもの であるが問題発芋・解決の過皋ずしお数孊的掻動を䜍眮付けたこずに䌎い枠組 みのみを瀺すものずした。 ②指導内容の充実  䞭倮教育審議䌚答申では指導内容の充実に関し次のように瀺されおいる。 ○  算数・数孊を孊ぶこずは問題解決の喜びを感埗し人生をより豊かに生 きるこずに寄䞎するものず考えられる。たたこれからの瀟䌚を思慮深く生 きる人間を育成するこずにも倧きく貢献するず考えられる。このため数孊 ず人間ずの関わりや数孊の瀟䌚的有甚性に぀いおの認識が高たるよう十分 に配慮した内容ずしおいくこずが求められる。 ○  これからの時代を生き抜くため 米囜等では Science,Technology, Engineering and Mathematics教育の掚進が図られおおりその基盀に数孊 が䜍眮付けられおいる。数孊には諞事象に朜む数理を芋いだしそれを的 確に衚珟するこずぞの倧きな期埅が寄せられおいる。たた調査の 読解力の定矩が 読むテキストの圢匏ずしお物語 論説などの 「連続テキスト」 ず衚図ダむダグラムなどの「非連続テキスト」があり䞡者を含めお 読む察象ずするずしおより広い蚀語芳に立っお芏定されおいるなど蚀語 ずしおの数孊の特質が䞀局重芖されおきおおりこのこずに配慮する必芁が ある。 ○  たた瀟䌚生掻などの様々な堎面においお必芁なデヌタを収集しお分析 しその傟向を螏たえお課題を解決したり意思決定をしたりするこずが求め られおおりそのような胜力を育成するため高等孊校情報科等ずの関連も 図り぀぀小・䞭・高等孊校教育を通じお統蚈的な内容等の改善に぀いお怜 蚎しおいくこずが必芁である。 ○  さらにプログラミング教育に぀いおは他教科においおも孊習機䌚の充 実に向けた怜蚎がなされおいるずころであるが 小孊校の算数科においおも 時代を超えお普遍的に求められる力であるプログラミング的思考を身に付け るこずが重芁であるず考えられる。そのためプログラミング的思考ず算 数科で身に付ける論理的な思考ずを関連付けるなどの掻動を取り入れるこず も有効である。
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11  そこで匕き続き数や匏衚グラフずいった数孊的な衚珟を甚いお筋道を 立おお考え衚珟したりするこずを重芖した。  たた珟代の瀟䌚においおは倚くの人が様々なデヌタを手にするこずができ るようになっおきおおり連続デヌタを甚いた問題解決の堎面も倚くみられるよう になっおきおいる。そのため統蚈的な内容に぀いおは連続デヌタの取扱いを充 実させおおり小孊校算数科においおは第孊幎にドットプロットを入れ連続 デヌタでも数倀デヌタに目を向けお分垃をみるこずができるようにしそれに䌎っ お䞭孊校第孊幎にあった䞭倮倀や最頻倀ずいった代衚倀も取り扱うなどした。  プログラミング教育に぀いおも内容の取扱いで觊れるこずずした。  小孊校算数科の内容の構成に぀いおは知識及び技胜の孊幎別領域別の抂略を 図12 〜15 ペヌゞで瀺しおいる。䞭孊校数孊科の内容の構成に぀いおも図 16 〜17 ペヌゞで瀺しおいる。たた小孊校算数科・䞭孊校数孊科を通した 資質・胜力 「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」 に぀い おも図18 〜19 ペヌゞで瀺しおいる。 ③具䜓的な内容の移行に぀いお  基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗や思考力刀断力衚珟力等の育成を図る ために䞀郚の内容の指導時期を改めた。小・䞭孊校間で移行された内容及び小孊 校においお孊幎間で移行された内容は以䞋のずおりである。 小孊校算数科における内容の移行 第孊幎 ○メヌトル法の単䜍の仕組みキロ ミリなど接頭語 に぀いお←第孊幎から 第孊幎 ○メヌトル法の単䜍の仕組み長さず面積の単䜍の関係に぀いお ←第孊幎から 第孊幎 ●玠数→䞭孊校第孊幎ぞ ●分数× 敎数分数÷ 敎数→第孊幎ぞ ○メヌトル法の単䜍の仕組み長さず䜓積の単䜍の関係に぀いお ←第孊幎から ○速さ←第孊幎から 第孊幎 ○分数× 敎数分数÷ 敎数←第孊幎から ●メヌトル法の単䜍の仕組み→第孊幎第孊幎第孊幎ぞ ●速さ→第孊幎ぞ ○平均倀䞭倮倀最頻倀階玚←䞭孊校第孊幎から   泚○ 圓該孊幎に移行しお入っおきた内容    ● 圓該孊幎から移行しおなくなった内容       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 12 小孊校算数科の内容の構成 䞋線は䞻な新蚭の内容を瀺す 図  数ず蚈算  図圢 第  å­Š 幎 数の構成ず衚し方   個数を比べるこず個数や順番を数えるこず数の倧小順序ず数 盎線䜍数の衚し方簡単な堎合の䜍数の衚し方十を単䜍ず した数の芋方たずめお数えたり等分したりするこず 加法枛法   加法枛法が甚いられる堎合ずそれらの意味加法枛法の匏 䜍数の加法ずその逆の枛法の蚈算簡単な堎合の䜍数などの加法 枛法 図圢に぀いおの理 解の基瀎   圢ずその特城の捉え 方圢の構成ず分解 方向やものの䜍眮 第  å­Š 幎 数の構成ず衚し方   たずめお数えたり分類しお数えたりするこず十進䜍取り蚘数法 数の盞察的な倧きさ䞀぀の数をほかの数の積ずしおみるこず 数による分類敎理  など簡単な分数 加法枛法   䜍数の加法ずその逆の枛法簡単な堎合の䜍数などの加法枛 法加法や枛法に関しお成り立぀性質加法ず枛法ずの盞互関係 乗法   乗法が甚いられる堎合ずその意味乗法の匏乗法に関しお成り立 ぀簡単な性質乗法九九簡単な堎合の䜍数ず䜍数ずの乗法 䞉角圢や四角圢な どの図圢   䞉角圢四角圢正 方圢長方圢ず盎角 䞉角圢正方圢や長 方圢の面で構成され る箱の圢 第  å­Š 幎 数の衚し方   䞇の単䜍10 倍100 倍1000 倍1 10 の倧きさ数の盞察的な倧 きさ 加法枛法   䜍数や䜍数の加法枛法の蚈算の仕方加法枛法の蚈算の確 実な習埗 乗法   䜍数や䜍数に䜍数や䜍数をかける乗法の蚈算乗法の蚈算 が確実にでき甚いるこず乗法に関しお成り立぀性質 陀法   陀法が甚いられる堎合ずその意味陀法の匏陀法ず乗法枛法ず の関係陀数ず商が䜍数の堎合の陀法の蚈算簡単な堎合の陀数 が䜍数で商が䜍数の陀法 小数の意味ず衚し方   小数の意味ず衚し方小数の加法枛法 分数の意味ず衚し方   分数の意味ず衚し方単䜍分数の幟぀分簡単な堎合の分数の加法 枛法 数量の関係を衚す匏   □を甚いた匏 そろばん   そろばんによる数の衚し方そろばんによる蚈算の仕方 二等蟺䞉角圢正 䞉角圢などの図圢   二等蟺䞉角圢正䞉 角圢角円球
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13  枬定  デヌタの掻甚 〔数孊的掻動〕 第  å­Š 幎 量ず枬定に぀いお の理解の基瀎   量の倧きさの盎接比 范間接比范任意 単䜍を甚いた倧きさ の比べ方 時刻の読み方  時刻の読み方 絵や図を甚いた数 量の衚珟   絵や図を甚いた数量 の衚珟 ア  身の回りの事象を芳察したり具䜓物を 操䜜したりしお数量や圢を芋いだす掻動 ã‚€  日垞生掻の問題を具䜓物などを甚いお解 決したり結果を確かめたりする掻動 り  算数の問題を具䜓物などを甚いお解決し たり結果を確かめたりする掻動 ゚  問題解決の過皋や結果を具䜓物や図な どを甚いお衚珟する掻動 第  å­Š 幎 長さかさの単䜍 ず枬定   長さやかさの単䜍ず 枬定およその芋圓 ず適切な単䜍 時間の単䜍  時間の単䜍ず関係 簡単な衚やグラフ  簡単な衚やグラフ ア  身の回りの事象を芳察したり具䜓物を 操䜜したりしお数量や図圢に進んで関わ る掻動 ã‚€  日垞の事象から芋いだした算数の問題 を具䜓物図数匏などを甚いお解決 し結果を確かめる掻動 り  算数の孊習堎面から芋いだした算数の問 題を具䜓物図数匏などを甚いお解 決し結果を確かめる掻動 ゚  問題解決の過皋や結果を具䜓物図 数匏などを甚いお衚珟し䌝え合う掻動 第  å­Š 幎 長さ重さの単䜍 ず枬定   長さや重さの単䜍ず 枬定適切な単䜍ず 蚈噚の遞択メヌト ル法の単䜍の仕組み ←小  時刻ず時間   時間の単䜍秒 時刻や時間を求める こず 衚ず棒グラフ   デヌタの分類敎理ず 衚棒グラフの特城 ず甚い方内容の取 扱いに 最小目盛り がなどの棒グ ラフや耇数の棒グラ フを組み合わせたグ ラフを远加 ア  身の回りの事象を芳察したり具䜓物を 操䜜したりしお数量や図圢に進んで関わ る掻動 ã‚€  日垞の事象から芋いだした算数の問題 を具䜓物図数匏などを甚いお解決 し結果を確かめる掻動 り  算数の孊習堎面から芋いだした算数の問 題を具䜓物図数匏などを甚いお解 決し結果を確かめる掻動 ゚  問題解決の過皋や結果を具䜓物図 数匏などを甚いお衚珟し䌝え合う掻動       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 14  数ず蚈算  図圢 第  å­Š 幎 敎数の衚し方  億 兆の単䜍 抂数ず四捚五入   抂数が甚いられる堎合四捚五入四則蚈算の結果の 芋積り 敎数の陀法   陀数が䜍数や䜍数で被陀数が䜍数や䜍数の陀 法の蚈算の仕方陀法の蚈算を甚いるこず被陀数 陀数商及び䜙りの間の関係陀法に関しお成り立぀ 性質 小数の仕組みずその蚈算   小数を甚いた倍小数ず数の盞察的な倧きさ小数の 加法枛法乗数や陀数が敎数である堎合の小数の乗 法及び陀法 同分母の分数の加法枛法  倧きさの等しい分数分数の加法枛法 数量の関係を衚す匏   四則を混合した匏や を甚いた匏公匏□△ などを甚いた匏 四則に関しお成り立぀性質   四則に関しお成り立぀性質 そろばん  そろばんによる蚈算の仕方 平行四蟺圢ひし圢台圢など の平面図圢   盎線の平行や垂盎の関係平行四 蟺圢ひし圢台圢 立方䜓盎方䜓などの立䜓図圢   立方䜓盎方䜓盎線や平面の平 行や垂盎の関係芋取図展開図 ものの䜍眮の衚し方  ものの䜍眮の衚し方 平面図圢の面積   面積の単䜍㎠㎡㎢ず枬定 正方圢長方圢の面積メヌト ル法の単䜍の仕組み←小  角の倧きさ   回転の倧きさ角の倧きさの単䜍 ず枬定 第  å­Š 幎 敎数の性質  偶数奇数玄数倍数 敎数小数の蚘数法  10 倍100 倍1000 倍1 10 1 100などの倧きさ 小数の乗法陀法   小数の乗法陀法の意味小数の乗法陀法の蚈算 蚈算に関しお成り立぀性質の小数ぞの適甚 分数の意味ず衚し方   分数ず敎数小数の関係陀法の結果ず分数同じ倧 きさを衚す分数分数の盞等ず倧小 分数の加法枛法  異分母の分数の加法枛法 数量の関係を衚す匏  数量の関係を衚す匏 平面図圢の性質   図圢の圢や倧きさが決たる芁玠ず 図圢の合同倚角圢に぀いおの簡 単な性質正倚角圢円呚率 立䜓図圢の性質  角柱や円柱 平面図圢の面積   䞉角圢平行四蟺圢ひし圢及び 台圢の面積の蚈算による求め方 立䜓図圢の䜓積  䜓積の単䜍㎀㎥ず枬定   立方䜓及び盎方䜓の䜓積の蚈算に よる求め方メヌトル法の単䜍の 仕組み←小  第  å­Š 幎 分数の乗法陀法   分数の乗法及び陀法の意味分数の乗法及び陀法の蚈 算蚈算に関しお成り立぀性質の分数ぞの適甚分数 × 敎数分数÷ 敎数←小  文字を甚いた匏  文字を甚いた匏 瞮図や拡倧図察称な図圢  瞮図や拡倧図察称な図圢 抂圢ずおよその面積  抂圢ずおよその面積 円の面積  円の面積の求め方 角柱及び円柱の䜓積  角柱及び円柱の䜓積の求め方
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15  倉化ず関係  デヌタの掻甚 〔数孊的掻動〕 第  å­Š 幎 䌎っお倉わる二぀ の数量   倉化の様子ず衚や匏 折れ線グラフ 簡単な堎合に぀い おの割合   簡単な堎合に぀いお の割合 デヌタの分類敎理   二぀の芳点から分類す る方法折れ線グラフ の特城ず甚い方内容 の取扱いに耇数系列 のグラフや組み合わせ たグラフを远加 ア  日垞の事象から算数の問題を芋いだし お解決し結果を確かめたり日垞生掻 等に生かしたりする掻動 ã‚€  算数の孊習堎面から算数の問題を芋い だしお解決し結果を確かめたり発展 的に考察したりする掻動 り  問題解決の過皋や結果を図や匏など を甚いお数孊的に衚珟し䌝え合う掻動 第  å­Š 幎 䌎っお倉わる二぀ の数量の関係   簡単な堎合の比䟋の 関係 異皮の二぀の量の 割合   速さなど単䜍量圓た りの倧きさ 速さ ← 小  割合癟分率 割合癟分率 円グラフや垯グラフ   円グラフや垯グラフの 特城ず甚い方統蚈的 な問題解決の方法内 容の取扱いに耇数の 垯グラフを比べるこず を远加 枬定倀の平均  平均の意味 ア  日垞の事象から算数の問題を芋いだし お解決し結果を確かめたり日垞生掻 等に生かしたりする掻動 ã‚€  算数の孊習堎面から算数の問題を芋い だしお解決し結果を確かめたり発展 的に考察したりする掻動 り  問題解決の過皋や結果を図や匏など を甚いお数孊的に衚珟し䌝え合う掻動 第  å­Š 幎 比䟋   比䟋の関係の意味や 性質比䟋の関係を 甚いた問題解決の方 法反比䟋の関係 比  比 デヌタの考察   代衚倀の意味や求め方 ←䞭床数分垃 を衚す衚やグラフの特 城ず甚い方目的に応 じた統蚈的な問題解決 の方法 起こり埗る堎合  起こり埗る堎合 ア  日垞の事象を数理的に捉え問題を芋い だしお解決し解決過皋を振り返り結 果や方法を改善したり日垞生掻等に生 かしたりする掻動 ã‚€  算数の孊習堎面から算数の問題を芋い だしお解決し解決過皋を振り返り統合 的・発展的に考察する掻動 り  問題解決の過皋や結果を目的に応じ お図や匏などを甚いお数孊的に衚珟し䌝 え合う掻動       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 16 䞭孊校数孊科の内容の構成䞋線は新蚭の内容を瀺す。  図  数ず匏  図圢 第  å­Š 幎 正の数・負の数 ・正の数ず負の数の必芁性ず意味 ・正の数ず負の数の四則蚈算 ・正の数ず負の数を甚いお衚すこず 甚語に「玠数」を远加 ←小 内容の取扱いに自然数を玠数の積ずしお衚すこず を远加 ←䞭 文字を甚いた匏 ・文字を甚いるこずの必芁性ず意味 ・乗法ず陀法の衚し方 ・䞀次匏の加法ず枛法の蚈算 ・文字を甚いた匏に衚すこず 䞀元䞀次方皋匏比䟋匏 ・方皋匏の必芁性ず意味及びその解の意味 ・䞀元䞀次方皋匏を解くこず 平面図圢 ・基本的な䜜図の方法 ・図圢の移動 ・䜜図の方法を考察するこず 空間図圢 ・盎線や平面の䜍眮関係 ・基本的な図圢の蚈量 ・空間図圢の構成ず平面䞊の衚珟 第  å­Š 幎 文字を甚いた匏の四則蚈算 ・簡単な敎匏の加枛及び単項匏の乗陀の蚈算 ・文字を甚いた匏で衚したり読み取ったりするこず ・文字を甚いた匏で捉え説明するこず ・目的に応じた匏倉圢 連立二元䞀次方皋匏 ・二元䞀次方皋匏の必芁性ず意味及びその解の意味 ・連立方皋匏ずその解の意味 ・連立方皋匏を解くこず 基本的な平面図圢ず平行線の性質 ・平行線や角の性質 ・倚角圢の角に぀いおの性質 ・平面図圢の性質を確かめるこず 図圢の合同 ・平面図圢の合同ず䞉角圢の合同条件 ・蚌明の必芁性ず意味及びその方法 甚語に「反䟋」を远加 第  å­Š 幎 平方根 ・平方根の必芁性ず意味 ・平方根を含む匏の蚈算 ・平方根を甚いお衚すこず 内容の取扱いに誀差近䌌倀a×10 n の圢の衚珟 を远加←䞭 匏の展開ず因数分解 ・単項匏ず倚項匏の乗法ず陀法の蚈算 ・簡単な匏の展開や因数分解 内容の取扱いから自然数を玠因数に分解するこず を削陀 →䞭 二次方皋匏 ・二次方皋匏の必芁性ず意味及びその解の意味 ・因数分解や平方完成しお二次方皋匏を解くこず ・解の公匏を甚いお二次方皋匏を解くこず 図圢の盞䌌 ・ 平面図圢の盞䌌ず䞉角圢の盞䌌条件 ・ 盞䌌な図圢の盞䌌比ず面積比及び䜓 積比の関係 ・平行線ず線分の比 円呚角ず䞭心角 ・ 円呚角ず䞭心角の関係ずその蚌明 䞉平方の定理 ・䞉平方の定理ずその蚌明
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17  関数  デヌタの掻甚 ←珟行「資料の掻甚」の名称を倉曎 〔数孊的掻動〕 比䟋反比䟋 ・関数関係の意味 ・比䟋反比䟋 ・座暙の意味 ・ 比䟋 反比䟋の衚 匏 グラフ デヌタの分垃の傟向 ・ ヒストグラムや盞察床数の 必芁性ず意味 倚数の芳察や倚数回の詊行に よっお埗られる確率 ・ 倚数の芳察や倚数回の詊行 によっお埗られる確率の必 芁性ず意味←䞭 甚語に环積床数を远加 甚語から代衚倀 平均倀 䞭倮倀 最頻倀  階玚を削陀 →小 内容の取扱いから誀差 近䌌倀a×10 n の圢の衚珟 を削陀→䞭 各領域の孊習やそれらを盞互に関連付けた 孊習においお次のような数孊的掻動に取 り組むものずする。 ア  日垞の事象を数理的に捉え数孊的に 衚珟・凊理し問題を解決したり解決 の過皋や結果を振り返っお考察したりす る掻動 ã‚€  数孊の事象から問題を芋いだし解決し たり解決の過皋や結果を振り返っお統 合的・発展的に考察したりする掻動 り  数孊的な衚珟を甚いお筋道立おお説明 し䌝え合う掻動 䞀次関数 ・事象ず䞀次関数 ・ 二元䞀次方皋匏ず関 数 ・ 䞀次関数の衚匏 グラフ デヌタの分垃の比范 ・ 四分䜍範囲や箱ひげ図の必 芁性ず意味远加 ・ 箱ひげ図で衚すこず 远加 堎合の数を基にしお埗られる 確率 ・確率の必芁性ず意味 ・確率を求めるこず  「確率の必芁性ず意味」を䞀 郚移行→䞭  各領域の孊習やそれらを盞互に関連付けた 孊習においお次のような数孊的掻動に取 り組むものずする。 ア  日垞の事象や瀟䌚の事象を数理的に捉 え数孊的に衚珟・凊理し問題を解決 したり解決の過皋や結果を振り返っお 考察したりする掻動 ã‚€  数孊の事象から芋通しをもっお問題を 芋いだし解決したり解決の過皋や結果 を振り返っお統合的・発展的に考察した りする掻動 り  数孊的な衚珟を甚いお論理的に説明し 䌝え合う掻動 関数y ax2 ・事象ず関数y ax2 ・ いろいろな事象ず関 数 ・ 関数y ax2 の衚 匏 グラフ 暙本調査 ・暙本調査の必芁性ず意味 ・ 暙本を取り出し敎理するこ ず       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 18 資質・胜力 「思考力刀断力衚珟力等」 「孊びに向かう力人間性等」  図 小孊校  数ず蚈算  図 圢  枬 定 第孊幎 ものの数に着目し具䜓物や 図などを甚いお数の数え方や 蚈算の仕方を考える力 ものの圢に着目しお特城を捉 えたり具䜓的な操䜜を通し お圢の構成に぀いお考えたり する力 身の回りにあるものの 特城を量に着目しお捉 え量の倧きさの比べ 方を考える力 第孊幎 数ずその衚珟や数量の関係に 着目し必芁に応じお具䜓物 や図などを甚いお数の衚し方 や蚈算の仕方などを考察する 力 平面図圢の特城を図圢を構成 する芁玠に着目しお捉えたり 身の回りの事象を図圢の性質 から考察したりする力 身の回りにあるものの 特城を量に着目しお捉 え量の単䜍を甚いお 的確に衚珟する力 第孊幎 数ずその衚珟や数量の関係に 着目し必芁に応じお具䜓物 や図などを甚いお数の衚し方 や蚈算の仕方などを考察する 力 平面図圢の特城を図圢を構成 する芁玠に着目しお捉えたり 身の回りの事象を図圢の性質 から考察したりする力 身の回りにあるものの 特城を量に着目しお捉 え量の単䜍を甚いお 的確に衚珟する力  数ず蚈算  図 圢 第孊幎 数ずその衚珟や数量の関係に 着目し目的に合った衚珟方 法を甚いお蚈算の仕方などを 考察する力 図圢を構成する芁玠及びそれ らの䜍眮関係に着目し図圢 の性質や図圢の蚈量に぀いお 考察する力 第孊幎 数ずその衚珟や蚈算の意味に 着目し目的に合った衚珟方 法を甚いお数の性質や蚈算の 仕方などを考察する力 図圢を構成する芁玠や図圢間 の関係などに着目し図圢の 性質や図圢の蚈量に぀いお考 察する力 第孊幎 数ずその衚珟や蚈算の意味に 着目し発展的に考察しお問 題を芋いだすずずもに目的 に応じお倚様な衚珟方法を甚 いながら数の衚し方や蚈算の 仕方などを考察する力 図圢を構成する芁玠や図圢間 の関係などに着目し図圢の 性質や図圢の蚈量に぀いお考 察する力 äž­å­Šæ ¡  数ず匏  図 圢 第孊幎 数の範囲を拡匵し数の性質 や蚈算に぀いお考察したり 文字を甚いお数量の関係や法 則などを考察したりする力 図圢の構成芁玠や構成の仕方 に着目し図圢の性質や関係 を盎芳的に捉え論理的に考察 する力 第孊幎 文字を甚いお数量の関係や法 則などを考察する力 数孊的な掚論の過皋に着目し 図圢の性質や関係を論理的に 考察し衚珟する力 第孊幎 数の範囲に着目し数の性質 や蚈算に぀いお考察したり 文字を甚いお数量の関係や法 則などを考察したりする力 図圢の構成芁玠の関係に着目 し図圢の性質や蚈量に぀い お論理的に考察し衚珟する力
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19  デヌタの掻甚 孊びに向かう力人間性等 デヌタの個数に着目しお身の 回りの事象の特城を捉える力 数量や図圢に芪しみ算数で孊んだこずの よさや楜しさを感じながら孊ぶ態床 身の回りの事象をデヌタの特 城に着目しお捉え簡朔に衚 珟したり考察したりする力 数量や図圢に進んで関わり 数孊的に衚珟 ・ 凊理したこずを振り返り数理的な凊理の よさに気付き生掻や孊習に掻甚しようずす る態床 身の回りの事象をデヌタの特 城に着目しお捉え簡朔に衚 珟したり適切に刀断したりす る力 数量や図圢に進んで関わり 数孊的に衚珟 ・ 凊理したこずを振り返り数理的な凊理の よさに気付き生掻や孊習に掻甚しようずす る態床  倉化ず関係  デヌタの掻甚 孊びに向かう力人間性等 䌎っお倉わる二぀の数 量やそれらの関係に着 目し倉化や察応の特 城を芋いだしお二぀ の数量の関係を衚や匏 を甚いお考察する力 目的に応じおデヌタを収集し デヌタの特城や傟向に着目し お衚やグラフに的確に衚珟し それらを甚いお問題解決した り解決の過皋や結果を倚面 的に捉え考察したりする力 数孊的に衚珟・凊理したこずを振り返り 倚面的に捉え怜蚎しおよりよいものを求め お粘り匷く考える態床 数孊のよさに気付き孊習したこずを生掻や 孊習に掻甚しようずする態床 䌎っお倉わる二぀の数 量やそれらの関係に着 目し倉化や察応の特 城を芋いだしお二぀ の数量の関係を衚や匏 を甚いお考察する力 目的に応じおデヌタを収集し デヌタの特城や傟向に着目し お衚やグラフに的確に衚珟し それらを甚いお問題解決した り解決の過皋や結果を倚面 的に捉え考察したりする力 数孊的に衚珟・凊理したこずを振り返り 倚面的に捉え怜蚎しおよりよいものを求め お粘り匷く考える態床 数孊のよさに気付き孊習したこずを生掻や 孊習に掻甚しようずする態床 䌎っお倉わる二぀の数 量やそれらの関係に着 目し倉化や察応の特 城を芋いだしお二぀ の数量の関係を衚や匏 グラフを甚いお考察す る力 身の回りの事象から蚭定した 問題に぀いお目的に応じお デヌタを収集しデヌタの特 城や傟向に着目しお適切な手 法を遞択しお分析を行いそ れらを甚いお問題解決したり 解決の過皋や結果を批刀的に 考察したりする力 数孊的に衚珟・凊理したこずを振り返り 倚面的に捉え怜蚎しおよりよいものを求め お粘り匷く考える態床 数孊のよさに気付き孊習したこずを生掻や 孊習に掻甚しようずする態床  関 数  デヌタの掻甚 孊びに向かう力人間性等 数量の倉化や察応に着 目しお関数関係を芋い だしその特城を衚 匏グラフなどで考察 する力 デヌタの分垃に着目しその 傟向を読み取り批刀的に考察 しお刀断したり䞍確定な事 象の起こりやすさに぀いお考 察したりする力 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさに気付い お粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生か そうずする態床 問題解決の過皋を振り返っお怜蚎しようず する態床 倚面的に捉え考えようずする態床 関数関係に着目しそ の特城を衚匏グラ フを盞互に関連付けお 考察する力 耇数の集団のデヌタの分垃に 着目しその傟向を比范しお 読み取り批刀的に考察しお刀 断したり䞍確定な事象の起 こりやすさに぀いお考察した りする力 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさを実感し お粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生か そうずする態床 問題解決の過皋を振り返っお評䟡・改善し ようずする態床 倚様な考えを認めよりよく問題解決しよ うずする態床 関数関係に着目しそ の特城を衚匏グラ フを盞互に関連付けお 考察する力 暙本ず母集団の関係に着目し 母集団の傟向を掚定し刀断し たり調査の方法や結果を批 刀的に考察したりする力 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさを実感し お粘り匷く考え数孊を生掻や孊習に生か そうずする態床 問題解決の過皋を振り返っお評䟡・改善し ようずする態床 倚様な考えを認めよりよく問題解決しよ うずする態床       算数科改蚂の 趣旚及び芁点
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第章 総 説 20 4数孊的掻動の取組における配慮事項  数孊的掻動は基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に身に付けたり思考力 刀断力衚珟力等を高めたり算数を孊ぶこずの楜しさや意矩を実感したりするた めに重芁な圹割を果たすものであるこずから各孊幎の内容に瀺す事項に぀いお は児童が数孊的掻動を行う䞭で指導するようにするこずずした。数孊的掻動の䞀 局の充実に䌎い その指導の配慮事項ずしお 次のような機䌚を蚭けるものずした。 ・数孊的掻動を楜しめるようにする機䌚を蚭けるこず。 ・算数の問題を解決する方法を理解するずずもに自ら問題を芋いだし解決する ための構想を立お実践しその結果を評䟡・改善する機䌚を蚭けるこず。 ・具䜓物図数匏衚グラフ盞互の関連を図る機䌚を蚭けるこず。 ・友達ず考えを䌝え合うこずで孊び合ったり孊習の過皋ず成果を振り返りより よく問題解決できたこずを実感したりする機䌚を蚭けるこず。
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21       算数科の目暙  小孊校孊習指導芁領における「第節算数」は 第 目暙 第 各孊幎の目暙及び内容 第 指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い によっお構成されおいる。  以䞋では はじめに 算数科の教科の目暙ず孊幎ごずの目暙に぀いお解説をする。 次に 「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  「倉化ず関係」及び「デヌタの掻甚」 の五぀の領域ごずに領域のねらいや䞻な内容に぀いお解説をする。さらにこれた での「算数的掻動」から名称を倉曎した「数孊的掻動」のねらいや内容に぀いお解 説をする。 1目暙の蚭定に぀いおの考え方  小孊校算数科においおは数量や図圢などに぀いおの基瀎的・基本的な知識及び 技胜を確実に習埗しこれらを掻甚しお問題を解決するために必芁な数孊的な思考 力刀断力衚珟力等を育むずずもに数孊のよさに気付き算数ず日垞生掻ずの 関連に぀いおの理解を深め算数を䞻䜓的に生掻や孊習に生かそうずしたり問題 解決の過皋や結果を評䟡・改善しようずしたりするなど数孊的に考える資質・胜 力を育成するこずを目指すこずずした。 2目暙に぀いお  小孊校孊習指導芁領の算数科の目暙は次のずおりである。  数孊的な芋方 ・ 考え方を働かせ数孊的掻動を通しお数孊的に考える資質 ・ 胜力を次のずおり育成するこずを目指す。   1 数量や図圢などに぀いおの基瀎的・基本的な抂念や性質などを理解する ずずもに日垞の事象を数理的に凊理する技胜を身に付けるようにする。   2 日垞の事象を数理的に捉え芋通しをもち筋道を立おお考察する力基瀎 第1 節 算数科の目暙 1 教科の目暙 第2 ç«  算数科の目暙及び内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 22    的・基本的な数量や図圢の性質などを芋いだし統合的・発展的に考察する 力数孊的な衚珟を甚いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚したり目的に応じ お柔軟に衚したりする力を逊う。   3 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさに気付き孊習を振り返っおよりよく 問題解決しようずする態床算数で孊んだこずを生掻や孊習に掻甚しよう ずする態床を逊う。  今回の改蚂では小孊校算数科の目暙を 1 知識及び技胜 2 思考力刀断力 衚珟力等 3 孊びに向かう力人間性等の䞉぀の柱に基づいお瀺すずずもにそ れら数孊的に考える資質・胜力党䜓を「数孊的な芋方・考え方を働かせ数孊的掻 動を通しお」育成するこずを目指すこずを柱曞に瀺した。すなわち小孊校算数科 の目暙をなす資質・胜力の䞉぀の柱は数孊的な芋方・考え方ず数孊的掻動に盞互 に関連をもたせながら党䜓ずしお育成されるこずに配慮する必芁がある。䞭孊校 数孊でも同様な瀺し方ずしおいる。ここでは小孊校算数科の目暙を倧きく六぀ に分けお説明する。 ①「数孊的な芋方・考え方を働かせ」に぀いお  はじめに「数孊的な芋方・考え方を働かせ数孊的掻動を通しお」ずあるがこ れは 1 から 3 に瀺されおいる数孊的に考える資質・胜力の育成を目指すための算 数・数孊の孊習指導の基本的な考え方を述べたものである。  数孊的に考える資質・胜力の育成に圓たっおは算数科の特質に応じた芋方・考 え方が重芁な圹割を果たす。算数の孊習においお 「数孊的な芋方・考え方」を働 かせながら知識及び技胜を習埗したり習埗した知識及び技胜を掻甚しお課題を 探究したりするこずにより生きお働く知識の習埗が図られ技胜の習熟にも぀な がるずずもに日垞の事象の課題を解決するための思考力刀断力衚珟力等が育 成される。そしお 数孊的に考える資質 ・ 胜力が育成されるこずで 「数孊的な芋方 ・ 考え方」も曎に成長しおいくず考えられる。   「数孊的な芋方・考え方」に぀いおはこれたでの孊習指導芁領の䞭で教科目 暙に䜍眮付けられたり評䟡の芳点名ずしお甚いられたりしおきた。今回小孊校 算数科においお育成を目指す資質・胜力の䞉぀の柱を明確化したこずにより 「数 孊的な芋方・考え方」は算数の孊習においおどのような芖点で物事を捉えど のような考え方で思考をしおいくのかずいう物事の特城や本質を捉える芖点や 思考の進め方や方向性を意味するこずずなった。   「数孊的な芋方・考え方」のうち 「数孊的な芋方」に぀いおは 「事象を数量や 図圢及びそれらの関係に぀いおの抂念等に着目しおその特城や本質を捉えるこず」
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23       算数科の目暙 であるず考えられる。たた 「数孊的な考え方」に぀いおは 「目的に応じお数匏 図衚グラフ等を掻甚し぀぀根拠を基に筋道を立おお考え問題解決の過皋を 振り返るなどしお既習の知識及び技胜等を関連付けながら統合的・発展的に考え るこず」であるず考えられる。以䞊のこずから算数科における「数孊的な芋方・ 考え方」は 「事象を数量や図圢及びそれらの関係などに着目しお捉え根拠を基 に筋道を立おお考え統合的 ・ 発展的に考えるこず」ずしお敎理するこずができる。   「数孊的な芋方・考え方」は数孊的に考える資質・胜力を支え方向付けるも のであり算数の孊習が創造的に行われるために欠かせないものである。たた児 童䞀人䞀人が目的意識をもっお問題解決に取り組む際に積極的に働かせおいくもの である。その意味で「数孊的な芋方・考え方」は数孊的に考える資質・胜力の䞉 ぀の柱である「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」及び「孊びに向かう 力人間性等」の党おに察しお働かせるものずしおいる。そしお算数の孊習を通 じお 「数孊的な芋方 ・ 考え方」が曎に豊かで確かなものずなっおいくず考えられる。  たた 「数孊的な芋方・考え方」は算数の孊習の䞭で働かせるだけではなく 倧人になっお生掻しおいくに圓たっおも重芁な働きをするものずなる。算数の孊び の䞭で鍛えられた芋方・考え方を働かせながら䞖の䞭の様々な物事を理解し思考 しよりよい瀟䌚や自らの人生を創り出しおいくこずが期埅される。 ②「数孊的掻動を通しお」に぀いお  数孊的掻動ずは 事象を数理的に捉えお 算数の問題を芋いだし 問題を自立的 協働的に解決する過皋を遂行するこずである。数孊的掻動においおは単に問題を 解決するこずのみならず問題解決の過皋や結果を振り返っお埗られた結果を捉 え盎したり新たな問題を芋いだしたりしお統合的・発展的に考察を進めおいく こずが倧切である。この掻動の様々な局面で数孊的な芋方・考え方が働きその 過皋を通しお数孊的に考える資質・胜力の育成を図るこずができる。  これは 「児童が目的意識をもっお䞻䜓的に取り組む算数に関わりのある様々な 掻動」であるずする埓来の意味を問題発芋や問題解決の過皋に䜍眮付けおより明 確にしたものである。  今回の改蚂では 「数孊的な芋方・考え方」を働かせた孊習を展開するよう内容 を敎理するずずもに孊習指導の過皋においおは数孊的に問題発芋・解決する過 皋を重芖するものずした。算数科においおは 「日垞の事象を数理的に捉え数孊 的に衚珟・凊理し問題を解決したり解決の過皋や結果を振り返っお考えたりす る」こずず 「算数の孊習堎面から問題を芋いだし解決したり解決の過皋や結果 を振り返っお統合的・発展的に考えたりする」こずの二぀の問題発芋・解決の過皋 が盞互に関わり合っおいる。たたこれらの基盀ずしお各堎面で蚀語掻動を充実 させそれぞれの過皋や結果を振り返り評䟡・改善するこずができるようにする
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第章 算数科の目暙 及び内容 24 こずも倧切である。 ③「数孊的に考える資質・胜力を育成するこず」に぀いお   「数孊的に考える資質・胜力」ずは算数科の教科目暙に瀺された䞉぀の柱で敎 理された算数 ・ 数孊教育で育成を目指す力のこずである。これらの資質 ・ 胜力は 「数 孊的な芋方・考え方」を働かせた数孊的掻動によっお育成されるもので算数の孊 習はもずより 他教科等の孊習や日垞生掻等での問題解決に生きお働くものである。 たた育成された資質・胜力は「数孊的な芋方・考え方」の成長にも倧きな圱響を 䞎えるものである。  以䞋の④から⑥で算数科で育成を目指す資質・胜力の䞉぀の柱に぀いおそれぞ れ解説する。 ④ 「数量や図圢などに぀いおの基瀎的・基本的な抂念や性質などを理解するずずも に日垞の事象を数理的に凊理する技胜を身に付ける」に぀いお  この郚分は「知識及び技胜」に぀いおの目暙を瀺しおいる。算数の孊習で児童が 身に付ける基瀎的・基本的な抂念や性質は生掻や孊習の基盀ずなり欠くこずがで きないものである。それらは日垞の生掻においおも他教科等や総合的な孊習の時 間における孊習においおも様々な掻動の基になるものである。たたこれから先 の算数の孊習や䞭孊校以降の数孊の孊習においお発展させおいくための基になるも のでもある。  算数科においおは身に付けるべき基瀎的・基本的な内容の習埗を重芖するずず もにその背景にある抂念や性質に぀いおの理解を深めながら抂念や性質の理解 に裏付けられた確かな知識及び技胜を習埗する必芁がある。䟋えば分数の陀法の 蚈算の仕方を孊ぶ際には意味を螏たえないたた公匏などを暗蚘させたり蚈算を 圢匏的に速く凊理できるこずを技胜ずしお求めたりするなど圢匏的な孊習指導に 終わるのではなく蚈算の仕方の基に原理・原則があるこずや原理・原則をうた く䜿っお圢匏的な凊理の仕方が考え出されるこずを理解するこずなどが倧切である。  知識及び技胜は実際の問題を解決する際に的確か぀胜率的に甚いるこずがで きるようになっお初めおその真䟡が発揮される。抂念や性質に぀いおの理解に裏付 けられた確かな知識及び技胜が日垞生掻や瀟䌚における事象を数理的に捉え凊理 しお問題を解決するこずに圹立おられるようにするこずが倧切である。  必芁な知識及び技胜を身に付けるこずで終わるのではなくその身に付ける過皋 を通しお数孊的な芋方・考え方が曎に豊かで確かなものになっおいくこずも倧切に したい。  問題を解決する過皋においおは数孊的な抂念や性質及び数孊的な衚珟や凊理の 仕方を掻甚できるようにするこずが倧切である。それらの理解を深めたり仕方を習 埗したりする際には数孊的掻動を通しお孊習できるように配慮する。たた算数
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25       算数科の目暙 の知識及び技胜を問題解決においお掻甚するためにはそれらをどのように掻甚す るかその方法に぀いお理解する必芁がある。䟋えば 「比䟋の関係を甚いた問題 解決の方法を知るこず」のようにいわば「方法知」ずでも呌ばれる知識を身に付 けるこずが倧切である。  なお算数の知識及び技胜やそれを支える抂念や原理・法則などには甚語や蚘 号によっお衚珟されるものが倚い。甚語や蚘号の意味やよさが分かるようにするず ずもに適切に甚いるこずができるような配慮が必芁である。 â‘€ 「日垞の事象を数理的に捉え芋通しをもち筋道を立おお考察する力基瀎的・基 本的な数量や図圢の性質などを芋いだし統合的・発展的に考察する力数孊的な 衚珟を甚いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚したり目的に応じお柔軟に衚したりす る力」に぀いお 日垞の事象を数理的に捉え芋通しをもち筋道を立おお考察する力  この郚分は我が囜の算数・数孊教育のねらいずしお長幎にわたっお匷調されおき たこずである。  今回の改蚂では「日垞の事象を数理的に捉える」こずを明瀺しその重芁性を匷 調しおいるが 「日垞の事象」に぀いおはこれをあたり狭く限定しお考えるので はなく児童の発達の段階に応じお広く算数の察象ずなる様々な事象を含めお考 える必芁がある。 「数理的に捉える」ずは事象を算数の舞台にのせ数理的に凊理 できるようにするこずである。事象の䞭にそのたたでは解決できない問題状況が ある堎合既習の抂念や原理が適甚できるように問題の堎面で暡型モデルを構 成し数孊的に問題を解決するこずが倚い。その際事象を理想化したり単玔化 したり条件を捚象したりある条件を満たすものず芋なしたりするなど課題の定 匏化が行われる。このような過皋を遂行する資質・胜力の育成を目指すこずも算数 科の目暙ずしおいるこずである。   「芋通しをも぀」ず瀺しおいるのは物事に぀いお刀断したり掚論したりする 堎合に芋通しをもち筋道を立おお考えるこずの重芁性を述べたものである。問題 に盎面した際事象を既習事項を基にしながら芳察したり詊行錯誀したりしながら 結果や方法の芋通しをも぀こずになる。その際幟぀かの事䟋から䞀般的な法則を 垰玍したり既知の䌌た事柄から新しいこずを類掚したりする。たたある皋床芋 通しが立぀ずそのこずが正しいかどうかの刀断が必芁ずなりこのずきは既知の 事柄から挔繹的に考えたりする。   「筋道を立おお考える」こずは正しいこずを芋いだしたり芋いだしたこずの 正しさを確かめたりする䞊で欠くこずのできないものである。それはある事実の 正しさや自分の刀断の正しさを他者に説明する際にも必芁になる。そのような説明 の必芁性は孊幎の進行に䌎っお増しおいくがそれらの堎面で筋道を立おお説明す
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第章 算数科の目暙 及び内容 26 る胜力が身に぀くこずが期埅される。  このように算数科では問題を解決したり物事を刀断したり掚論を進めた りしおいく過皋においお芋通しをもち筋道を立おお考えおいろいろな性質や法 則などを発芋したり確かめたり筋道を立おお説明したりする資質・胜力の育成を 目指すこずを重芁なねらいずしおいる。このような資質 ・ 胜力の育成を目指す䞊で 単玔なものから耇雑なものぞ易から難ぞずいうように適切な堎を蚭定しやすいず いう点で算数科が担う圹割は倧きい。 基瀎的・基本的な数量や図圢の性質などを芋いだし統合的・発展的に考察する力   「統合的に考察する」こずは異なる耇数の事柄をある芳点から捉えそれらに 共通点を芋いだしお䞀぀のものずしお捉え盎すこずであり算数の孊習で倧切にす べきものである。䟋えば次のような芖点から発展的に考察を深める堎面では統 合的に考えるこずが重芁な圹割を果たしおいる。  ・    から共通の性質を芋いだしお「偶数」ずいう䞀぀のものにたずめる ずいうように集合から捉える。  ・ 敎数の乗法の意味や圢匏を小数分数の堎合にも考えられるように拡匵しお 捉える。  ・ 乗法九九を構成する際にの段を加えお九九衚が完党になるように補完し お捉える。  たた算数の孊習で「発展的に考察する」ずは物事を固定的なもの確定的な ものず考えず絶えず考察の範囲を広げおいくこずで新しい知識や理解を埗ようず するこずである。数量や図圢の性質を芋いだしお考察する際既習の事項を適甚す ればすむ堎合もあれば新しい算数を創るこずが必芁な堎合もある。特に埌者の 堎合は新しい抂念を構成したり新しい原理や法則を芋いだしたりたたそれ らを適甚しながら目的に合った解決が求められたりする。堎合によっおは新たな 知識及び技胜を生み出す堎合も考えられる。  このように算数の孊習においお数量や図圢の性質を芋いだし数理的な凊理をす るこずはそれらを統合的・発展的に考察しお新しい算数を創るこずを意味しおい るずもいえる。算数を統合的・発展的に考察しおいくこずで算数の内容の本質的 な性質や条件が明確になり 数理的な凊理における劎力の軜枛も図るこずができる。 たた物事を関係付けお考察したり他でも適甚したりしようずする態床や新し いものを発芋し物事を倚面的に捉えようずする態床を逊うこずも期埅できる。 数孊的な衚珟を甚いお事象を簡朔・明瞭・的確に衚したり目的に応じお柔軟に衚し たりする力  数孊的に衚珟するこずは事象を数理的に考察する過皋で芳察したり芋いだし たりした数量や図圢の性質などを的確に衚したり考察の結果や刀断などに぀いお
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27       算数科の目暙 根拠を明らかにしお筋道を立おお説明したり既習の算数を掻甚する手順を順序よ く的確に説明したりする堎面で必芁になる。数孊的な衚珟を甚いるこずで事象を より簡朔明瞭か぀的確に衚珟するこずが可胜になり論理的に考えを進めるこず ができるようになったり新たな事柄に気付いたりするこずができるようになる。  たた数孊的な衚珟を簡朔・明瞭・的確なものに高めおいくずその䞀方で衚珟 自䜓は抜象的になる。そこで算数の孊習では 「぀たり」ず具䜓的な事柄を䞀般 化しお衚珟したり 「䟋えば」ず抜象的な事柄を具䜓的に衚珟したりするこずも倧 切である。考えたこずを目的に応じお柔軟に衚珟するこずで考えをより豊かにす るこずができる。こうした経隓を通しお数孊的な衚珟の必芁性や働きよさに぀ いお実感を䌎っお理解できるようにするこずが倧切である。  数孊的な衚珟を柔軟に甚いるこずで互いに自分の思いや考えを共通の堎で䌝え 合うこずが可胜ずなりそれらを共有したり質的に高めたりするこずができる。衚 珟するこずは知的なコミュニケヌションを支えたた逆にその知的なコミュニケヌ ションによっお数孊的な衚珟の質が高められ盞互に圱響しながら算数の孊習が充 実する。 ⑥ 「数孊的掻動の楜しさや数孊のよさに気付き孊習を振り返っおよりよく問題解 決しようずする態床算数で孊んだこずを生掻や孊習に掻甚しようずする態床」 に぀いお 数孊的掻動の楜しさや数孊のよさに気付くこず  この郚分は䞻ずしお算数科における態床および情意面に関わる目暙を述べおい る。䟋えばIEA の囜際数孊・理科教育動向調査TIMSSではこれたで我が 囜では算数が楜しいずいう児童の割合は増加しおはいるものの囜際的に比范する ず䜎いずの結果が報告されおおりこの状況は珟圚でも改善されおいるずはいえな い。たた 算数が埗意であるずいう児童の割合も囜際平均より䜎い結果が出おおり 児童が算数は楜しい算数は面癜いず感じ算数が埗意になるような授業を぀くり だしおいくこずが倧切である。   「数孊的掻動の楜しさ」に気付くずいう郚分はそのような状況に応えるための ものである。䟋えば 算数を日垞の事象ず結び付ける掻動 具䜓物を扱った操䜜的 ・ 䜜業的な掻動実際の数や量の倧きさを実隓・実枬するなどの䜓隓的な掻動衚や 図グラフなどからきたりを発芋するなどの探究的な掻動解決した問題から新し い問題を぀くるなどの発展的な掻動等を含んだ数孊的掻動を通しお児童が掻動の 楜しさに気付くこずをねらいずしおいる。児童は問題解決に本来興味をもち積極 的に取り組む姿勢を有しおいる。教科の本質に関わっお掻動性に富むものや掻動が 教科ならではの興味深い内容で構成されおいるものに察しお進んで取り組む。そう した児童の本性に根ざす数孊的掻動を積極的に取り入れるこずによっお楜しい算
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第章 算数科の目暙 及び内容 28 数の授業を創造するこずが倧切である。  埌半では「数孊のよさに気付く」こずが挙げられおいる。数孊のよさに気付くず いうこずは数孊の䟡倀や算数を孊習する意矩に気付くこずであり孊習意欲の喚 起や孊習内容の深い理解に぀ながりたた算数に察しお奜意的な態床が育成され るこずになる。数孊は人間によっお生み出された䟡倀あるものであり数孊を甚い た問題解決においお働く数孊的な芋方・考え方が数孊のよさの根底にある。数孊的 な芋方・考え方は物事を凊理する際に有効な手段ずしお働くものである。児童が この数孊的な芋方・考え方を豊かで確かなものずしながら算数を孊習し数孊が人 間にずっお䟡倀あるものであるこずが分かり䞻䜓的に算数の孊習に関われるよう にするこずが重芁である。  よさに぀いおはこれを狭く考えずに数量や図圢の知識及び技胜に含たれるよさ もあるし数孊的な思考刀断衚珟等に含たれるよさもあり有甚性簡朔性 䞀般性正確性胜率性発展性矎しさなどの様々な芖点から算数の孊習を捉え るこずが倧切である。  䟋えば算数では「数」を扱いものの個数を調べたり倧きさの比范をしたり する。これは日垞生掻のいろいろな堎面で掻甚されるものである。それは「数」ず いう内容がも぀有甚性に関わるよさである。敎数は十進䜍取り蚘数法を甚いお衚 されるがこの蚘数法は䜍の䜍眮によっお倧きさを衚せるずいう優れた方法であ る。それによっお簡朔に分かりやすく数を衚したり数の倧小を比范したりできる のである。これは「衚珟の仕方」がも぀有甚性簡朔性䞀般性に関わるよさであ りこれらが児童が算数を創り出しおいく原動力になっおいく。  このようにしお各々の内容や方法などのも぀よさを明らかにしおいくような教 材研究を進めるこずが重芁である。よさを児童に知識ずしお芚えさせさえすればよ いずいうようなこずがないように留意し孊習の䞭で児童が自らそうしたよさに気 付いおいけるように指導を創意工倫するこずが重芁である。 孊習を振り返っおよりよく問題解決しようずする態床  算数は系統的な内容によっお構成されおおり児童が垞に創造的か぀発展的に算 数の内容に関わりをもち孊び進むこずが期埅されおいる。これを受けお ここでは 算数の孊習に粘り匷く取り組みよりよい問題解決に最埌たで取り組もうずする態 床の育成を目指すずいうねらいを述べおいる。 よりよく問題解決するずいうこずは 䞀぀の方法で解決したずしおも別な方法はないかず考えを進め本質的に違う方法 でも解決するこずであり二通りの方法を芋いだしたらほかの堎面にそれらの方 法を適甚しそれぞれの方法の可胜性を怜蚎するこずでもある。このように数孊 的に衚珟・凊理したこずや自らが刀断したこずを振り返り状況によっおはそれを 批刀的に怜蚎するなどしお考察を深めたり倚面的に分析したりするこずがより
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29       算数科の目暙 よい問題解決の実珟に぀ながる。数量の凊理をより正確的確か぀胜率的に行った り図圢の抂念や性質を生かした事象の正しい刀断をしたりするなど算数の孊習 には垞によりよい結果を远い求めおいくこずに䟡倀がありそれを日垞生掻や孊習 に生かすこずが倧切である。 算数で孊んだこずを生掻や孊習に掻甚しようずする態床  算数の授業の䞭で基瀎的・基本的な知識及び技胜を確実に身に付けるだけでな く身に付けた知識及び技胜を掻甚しおいくこずは極めお重芁である。実際算数 は生掻や孊習の様々な堎面で掻甚するこずができる。そしお算数の孊習で身に付 けた資質・胜力を生掻や孊習の様々な堎面で掻甚するこずによっお児童にずっお 孊習が意味あるものずなり数孊のよさを実感を䌎っお味わうこずができるように なる。  これらを実珟しおいくためには算数で孊んだこずは掻甚できるように孊習され なければならないし掻甚を重芖した創造的な孊習展開を甚意する必芁がある。数 孊を生み出しおいく過皋では児童自らが数孊的な芋方・考え方を働かせお筋道 を立おお考えたり統合的・発展的に考えたりする孊習が期埅される。  ここでいう 「生掻や孊習」 に぀いおは広く捉えるこずができる。 「生掻」 に぀いおは 児童の家庭や孊校での生掻地域瀟䌚での生掻はもずより将来の瀟䌚生掻も含め られる。たた「孊習」に぀いおは他教科等の孊習はもずよりこれから先の算数 や数孊の孊習にも含めお考えるこずが倧切である。 「掻甚」の䞭には既習の内容 を掻甚しお新しい算数の知識及び技胜などを生み出すこずも含たれる。 1孊幎の目暙の蚭定に぀いおの考え方  算数科の目暙は算数の孊習指導党䜓を通しお達成させようずするものであるこ ずから極めお䞀般的か぀包括的に瀺しおいる。たた小孊校修了時においお身に 付ける資質・胜力を瀺したものでもある。  この目暙を実際の指導で達成させるためには さらに具䜓的な目暙が必芁ずなる。 これを算数の内容の系統性ず児童の発達の段階に応じお孊幎ごずに明らかにした ものが各孊幎の目暙である。この各孊幎の目暙はそれぞれの孊幎で身に付けるべ き資質・胜力に぀いお瀺したものである。  したがっお 「算数科の目暙」を具䜓化したものが「孊幎の目暙」であり孊幎 の目暙を実珟するために「内容」があるずいえる。孊幎の目暙はそれぞれの孊幎 だけで捉えられがちであるが小孊校の幎間で挞次達成しおいく目暙ずしおその 系統性にも泚意を払い埌述する「内容構成の考え方」ずの関連を螏たえおおく必 2 孊幎の目暙
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第章 算数科の目暙 及び内容 30 2孊幎の目暙の䞀芧衚 第孊幎 第孊幎 第孊幎 1数の抂念ずその衚し方 及び蚈算の意味を理解し 量図圢及び数量の関係に ぀いおの理解の基瀎ずなる 経隓を重ね数量や図圢に ぀いおの感芚を豊かにする ずずもに 加法及び枛法の蚈算をした り圢を構成したり身の 回りにある量の倧きさを比 べたり簡単な絵や図など に衚したりするこずなどに ぀いおの技胜を身に付ける ようにする。 1数の抂念に぀いおの理 解を深め蚈算の意味ず性 質基本的な図圢の抂念 量の抂念簡単な衚ずグラ フなどに぀いお理解し数 量や図圢に぀いおの感芚を 豊かにするずずもに 加法枛法及び乗法の蚈算 をしたり図圢を構成した り長さやかさなどを枬定 したり衚やグラフに衚し たりするこずなどに぀いお の技胜を身に付けるように する。 1数の衚し方敎数の蚈 算の意味ず性質小数及び 分数の意味ず衚し方基本 的な図圢の抂念量の抂念 棒グラフなどに぀いお理解 し数量や図圢に぀いおの 感芚を豊かにするずずもに 敎数などの蚈算をしたり 図圢を構成したり長さや 重さなどを枬定したり衚 やグラフに衚したりするこ ずなどに぀いおの技胜を身 に付けるようにする。 2ものの数に着目し具 䜓物や図などを甚いお数の 数え方や蚈算の仕方を考え る力 ものの圢に着目しお特城を 捉えたり具䜓的な操䜜を 通しお圢の構成に぀いお考 えたりする力 身の回りにあるものの特城 を量に着目しお捉え量の 倧きさの比べ方を考える力 デヌタの個数に着目しお身 の回りの事象の特城を捉え る力などを逊う。 2数ずその衚珟や数量の 関係に着目し必芁に応じ お具䜓物や図などを甚いお 数の衚し方や蚈算の仕方な どを考察する力 平面図圢の特城を図圢を構 成する芁玠に着目しお捉え たり身の回りの事象を図 圢の性質から考察したりす る力 身の回りにあるものの特城 を量に着目しお捉え量の 単䜍を甚いお的確に衚珟す る力 身の回りの事象をデヌタの 特城に着目しお捉え簡朔 に衚珟したり考察したりす る力などを逊う。 2数ずその衚珟や数量の 関係に着目し必芁に応じ お具䜓物や図などを甚いお 数の衚し方や蚈算の仕方な どを考察する力 平面図圢の特城を図圢を構 成する芁玠に着目しお捉え たり身の回りの事象を図 圢の性質から考察したりす る力 身の回りにあるものの特城 を量に着目しお捉え量の 単䜍を甚いお的確に衚珟す る力 身の回りの事象をデヌタの 特城に着目しお捉え簡朔 に衚珟したり適切に刀断し たりする力などを逊う。 3数量や図圢に芪しみ 算数で孊んだこずのよさや 楜しさを感じながら孊ぶ態 床を逊う。 3数量や図圢に進んで関 わり数孊的に衚珟・凊理 したこずを振り返り数理 的な凊理のよさに気付き生 掻や孊習に掻甚しようずす る態床を逊う。 3数量や図圢に進んで関 わり数孊的に衚珟・凊理 したこずを振り返り数理 的な凊理のよさに気付き生 掻や孊習に掻甚しようずす る態床を逊う。
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31       算数科の目暙 第孊幎 第孊幎 第孊幎 1小数及び分数の意味ず 衚し方四則の関係平面 図圢ず立䜓図圢面積角 の倧きさ折れ線グラフな どに぀いお理解するずずも に 敎数小数及び分数の蚈算 をしたり図圢を構成した り図圢の面積や角の倧き さを求めたり衚やグラフ に衚したりするこずなどに ぀いおの技胜を身に付ける ようにする。 1敎数の性質分数の意 味小数ず分数の蚈算の意 味面積の公匏図圢の意 味ず性質図圢の䜓積速 さ割合垯グラフなどに ぀いお理解するずずもに 小数や分数の蚈算をしたり 図圢の性質を調べたり図 圢の面積や䜓積を求めたり 衚やグラフに衚したりする こずなどに぀いおの技胜を 身に付けるようにする。 1分数の蚈算の意味文 字を甚いた匏図圢の意味 図圢の䜓積比䟋床数分 垃を衚す衚などに぀いお理 解するずずもに 分数の蚈算をしたり図圢 を構成したり図圢の面積 や䜓積を求めたり衚やグ ラフに衚したりするこずな どに぀いおの技胜を身に付 けるようにする。 2数ずその衚珟や数量の 関係に着目し目的に合っ た衚珟方法を甚いお蚈算の 仕方などを考察する力 図圢を構成する芁玠及びそ れらの䜍眮関係に着目し 図圢の性質や図圢の蚈量に ぀いお考察する力 䌎っお倉わる二぀の数量や それらの関係に着目し倉 化や察応の特城を芋いだし お二぀の数量の関係を衚 や匏を甚いお考察する力 目的に応じおデヌタを収集 しデヌタの特城や傟向に 着目しお衚やグラフに的確 に衚珟しそれらを甚いお 問題解決したり解決の過 皋や結果を倚面的に捉え考 察したりする力などを逊う。 2数ずその衚珟や蚈算の 意味に着目し目的に合っ た衚珟方法を甚いお数の性 質や蚈算の仕方などを考察 する力 図圢を構成する芁玠や図圢 間の関係などに着目し図 圢の性質や図圢の蚈量に぀ いお考察する力 䌎っお倉わる二぀の数量や それらの関係に着目し倉 化や察応の特城を芋いだし お二぀の数量の関係を衚 や匏を甚いお考察する力 目的に応じおデヌタを収集 しデヌタの特城や傟向に 着目しお衚やグラフに的確 に衚珟しそれらを甚いお 問題解決したり解決の過 皋や結果を倚面的に捉え考 察したりする力などを逊う。 2数ずその衚珟や蚈算の 意味に着目し発展的に考 察しお問題を芋いだすずず もに目的に応じお倚様な 衚珟方法を甚いながら数の 衚し方や蚈算の仕方などを 考察する力 図圢を構成する芁玠や図圢 間の関係などに着目し図 圢の性質や図圢の蚈量に぀ いお考察する力 䌎っお倉わる二぀の数量や それらの関係に着目し倉 化や察応の特城を芋いだし お二぀の数量の関係を衚 や匏グラフを甚いお考察 する力 身の回りの事象から蚭定し た問題に぀いお目的に応 じおデヌタを収集しデヌ タの特城や傟向に着目しお 適切な手法を遞択しお分析 を行いそれらを甚いお問 題解決したり解決の過皋 や結果を批刀的に考察した りする力などを逊う。 3数孊的に衚珟・凊理し たこずを振り返り倚面的 に捉え怜蚎しおよりよいも のを求めお粘り匷く考える 態床数孊のよさに気付き 孊習したこずを生掻や孊習 に掻甚しようずする態床を 逊う。 3数孊的に衚珟・凊理し たこずを振り返り倚面的 に捉え怜蚎しおよりよいも のを求めお粘り匷く考える 態床数孊のよさに気付き 孊習したこずを生掻や孊習 に掻甚しようずする態床を 逊う。 3数孊的に衚珟・凊理し たこずを振り返り倚面的 に捉え怜蚎しおよりよいも のを求めお粘り匷く考える 態床数孊のよさに気付き 孊習したこずを生掻や孊習 に掻甚しようずする態床を 逊う。
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第章 算数科の目暙 及び内容 32 芁がある。  孊幎の目暙は算数科の目暙ず同様に各孊幎で育成を目指す資質・胜力の䞉぀の 柱である「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人 間性等」に沿っおそれぞれを 1  2  3 ず瀺した。たた 1  2 に぀いおは 各孊幎で指導すべき䞻な内容に察応させた。なお今回の改蚂では児童の発達の 段階に応じお第孊幎第孊幎ず第孊幎第孊幎ず第孊幎第孊幎の 四぀の段階を意識した蚘述ずした。 各孊幎で指導する内容は 「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」 䞋孊幎  「倉 化ず関係」 䞊孊幎及び「デヌタの掻甚」の五぀の領域及び〔数孊的掻動〕ず した。各領域におけるそれぞれの内容においお育成を目指す資質・胜力は各領域 やそれぞれの内容で閉じたものばかりではなく異なる領域間で盞互に関連し合っ おいるものもある。䟋えば 「数ず蚈算」の領域の第孊幎での小数の乗法・陀 法の孊習では敎数の堎合ず同様の乗法・陀法のきたりや性質が成り立぀こずを確 認するなど挔算の意味を統合・発展させるこずになる。たたこの小数の乗法・ 陀法の孊習で身に付ける内容は 「倉化ず関係」の領域の同じく第孊幎での二 ぀の数量の関係を取り扱う割合や単䜍量圓たりの倧きさの内容の理解を支えるもの であり盞互の孊習が圱響し合いながら挔算や蚈算結果の意味を統合的に捉える力 が挞次育成されおいくこずになる。  このような趣旚から垞に 「算数科の目暙」ず「孊幎の目暙」ずの関連そし お領域盞互の関連を考えお 「内容」の指導に圓たっおいくこずが必芁である。  なお 各孊幎の目暙には明蚘しおいないが 「算数科の目暙」 にある 「数孊的な芋方 ・ 考え方を働かせ数孊的掻動を通しお数孊的に考える資質・胜力の育成を目指す こず」はいずれの孊幎においおも重芁であり指導に際しおは垞に留意するこずが 倧切である。
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33       算数科の内容 1算数科の内容に぀いお  ここでは改蚂の趣旚を螏たえお算数科の孊習の意矩を確認するずずもに各 孊幎を通じた小孊校算数科の内容の基本的な骚栌を瀺す。  なお今回の改蚂では孊校段階間の぀ながりを螏たえた教育課皋の線成を行っ おいる。そこで小孊校算数科に぀いおは児童の発達の段階を螏たえ小孊校算 数科ず䞭孊校数孊科における教育課皋の接続ずいう芖点から第孊幎第孊幎 ず第孊幎第孊幎ず第孊幎第孊幎の四぀の段階を蚭定し圓該孊幎たで に育成を目指す資質・胜力ず働かせる数孊的な芋方・考え方を明瀺した内容構成ず した。 数孊的掻動ず算数科の孊習の意矩  算数科の内容に぀いおは第章でも觊れたずおり算数・数孊に固有の芋方や 考え方である「数孊的な芋方・考え方」を働かせ数孊的掻動を通しお展開する孊 習過皋で育成を目指す資質・胜力を敎理した䞊で瀺した。  たた孊習指導の過皋に぀いおは埓来の甚語「算数的掻動」を「数孊的掻動」 ず改め算数科の孊習を通しお育成を目指す資質・胜力ずそのために望たれる孊習 過皋の趣旚を䞀局培底した。  ここで数孊的掻動ずは第節でも述べたずおり事象を数理的に捉え算数 の問題を芋いだし問題を自立的協働的に解決する過皋を遂行するこずである。 算数科における数孊的掻動に぀いおは 具䜓的には 「日垞の事象」 及び 「数孊の事象」 を察象ずした問題解決の掻動ず数孊的な衚珟を生かしながら互いに䌝え合う掻動 を䞭栞ずした掻動で構成されこのうち前者の掻動は数孊的な問題発芋・解決 の掻動ずなる。たた䞋孊幎には具䜓的経隓を倧切にする操䜜等を通しお数量や図 圢を芋いだす掻動も数孊的掻動ずしお明確に䜍眮付けるこずで小孊校に特城的な数 孊的掻動を重芖するこずずした。 小孊校算数科の内容の骚子  今回の改蚂では算数科においお育成を目指す資質・胜力ずそのために必芁な指 導内容に぀いお数孊的掻動の䞭で働かせる数孊的な芋方・考え方を明瀺しお内 容を敎理した。この算数科の内容の骚子を簡略に述べるず次のようになる。  ① 数抂念の圢成ずその衚珟の理解蚈算の構成ず習埗  ② 図圢抂念の圢成ず基本的な図圢の性質の理解  ③ 量の把握ずその枬定の方法の理解 第2 節 算数科の内容 1 内容構成の考え方
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第章 算数科の目暙 及び内容 34  ④ 事象の倉化ず数量の関係の把握  ⑀ 䞍確定な事象の考察  ⑥ 筋道を立おお考えるこず  ⑊ 数孊的に衚珟するこず  ⑧ 数孊的に䌝え合うこず  このうち①〜⑀は䞻ずしお算数科の孊習においお考察察象ずなるものずその 考察の方法に関する項目である。たた⑥〜⑧は算数科の孊習党䜓を支える数孊 的な方法などに関する項目である。以䞋これらに぀いお説明する。 ①数抂念の圢成ずその衚珟の理解蚈算の構成ず習埗  算数科では自然数の抂念ず分数や小数で衚珟される数有理数の抂念に぀い お理解するずずもにその衚珟方法を孊習する。たたそれぞれの数に぀いお数 の集合に定矩される挔算の意味ずそれに基づく四則蚈算の方法を孊習する。第孊 幎たでに自然数の蚈算に぀いおの四則蚈算を第孊幎たでに正の有理数の範囲で の四則蚈算の孊習が完成するこずになる。  この基本的な枠組みの䞭で基数集合数及び序数ずしおの数抂念の圢成十 進䜍取り蚘数法に基づく数の衚蚘分数や小数の衚珟による有理数の抂念ず衚蚘に ぀いお孊習する。このような数の抂念ずその衚し方を理解できるようにし぀぀数 に぀いおの豊かな感芚が育成されるずずもに敎数小数及び分数の四則の意味ず その蚈算の仕方具䜓的な問題堎面での蚈算の利甚ができるようにする。  さらに日垞の事象を数理的に捉えお凊理したり日垞生掻や瀟䌚で盎面する問 題を算数の舞台に茉せお解決したりする過皋の䞭で数や蚈算を掻甚したり抂数 や抂算を甚いお凊理するなど数理的な凊理のよさが分かるようにする。 ②図圢抂念の圢成ず基本的な図圢の性質の理解  幟䜕の内容に぀いおは平面や空間における基本図圢や空間の抂念に぀いお理解 し図圢の抂念や基本図圢がも぀性質を理解したり図圢に぀いお豊かな感芚を身 に付けたりするずずもに図圢の性質を掻甚しお具䜓的な堎面で適切に刀断した り 的確に衚珟したり 凊理したりできるようにする。たた 図圢の孊習を通しお 前提ずなる条件を明らかにしお筋道を立おお考える等論理的な思考の進め方を知 りそれを甚いるこずができるようにするずずもにその過皋を通しお数孊的な芋 方・考え方の育成を図り数理的凊理のよさが分かるようにする。  そのために身の回りにあるものの圢に目を向けお次第に図圢を捉えその構 成芁玠に着目しながら基本図圢に぀いおの抂念を圢成するずずもに図圢を匁別し たり図圢を構成䜜図したり図圢の性質を明らかにしたりする。図圢の頂点 や蟺角等の構成芁玠を察象ずする考察から平行や垂盎のような構成芁玠間の関 係を理解しさらに合同や瞮図 ・ 拡倧図のような図圢間の関係に぀いおも孊習する。
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35 ③量の把握ずその枬定の方法の理解  身の回りにある二぀のものを比范する堎合 比范察象ずなるものの属性䟋えば 長さや重さなどに着目しその属性に぀いお数倀化しお衚すこずがある。算数科 で孊ぶ量の把握における枬定ずは幟぀かのものを比范する必芁からものの特城 を捉えおそれを枬り取り数倀化しお衚すこずである。この意味で量の把握にお ける枬定ずはものの属性に着目し単䜍を甚いお量を捉えその単䜍で枬り取っ た数倀に察応させるこずである。䟋えばものの重さは 「重さ」ずいう属性で単 䜍ずする倧きさを決めお枬定し数倀化できる。数孊的には量の枬定ずはものの 集合から実数の集合ぞの関数であるずみるこずができる。  このようなものの属性の数倀化においおはものの属性を盎接比范するこず倧 小関係の掚移埋に基づいお行われる間接比范そしお任意の単䜍を蚭定しお枬定し た結果の比范そしお普遍単䜍による枬定ずいう過皋を通しお枬定の意味に぀い おの孊習を行う。 ④事象の倉化ず数量の関係の把握  算数科の内容の重芁な事項に身の回りの事象の倉化における数量間の関係を把 握しおそれを問題解決に生かすずいうこずがある。これが関数の考えである。問題 解決においおある数量を調べるためにそれず関係のある他の数量を芋いだしそ れら二぀の数量の間に成り立぀関係を把握しおその問題を解決する際に甚いられる 方法である。それは次のような過皋を経る。   a 二぀の数量や事象の間の䟝存関係を考察しある数量が他のどんな数量ず関 係付けられるのかを明らかにするこず   b 䌎っお倉わる二぀の数量に぀いお察応や倉化の特城を明らかにするこず   c 二぀の数量の間の関係や倉化の特城を問題解決においお利甚するこず  この関数の考えのよさは二぀の数量の間の察応関係に気付きそれを甚いるこ ずによっお耇雑な問題堎面をより単玔な数量関係に眮き換えお考察しより効率 的か぀経枈的に䜜業を行えるずいう点にある。たた身の回りの事象を理想化・単 玔化しお数孊的に凊理したり問題堎面の構造をより簡朔・明瞭・的確に捉えお 問題を発展的に考察したりするこずを可胜にするずいうよさもある。  算数科では具䜓的な関数ずしおは比䟋を䞭心に扱い比䟋の理解を促すため に反比䟋に぀いおも孊習する。さらに様々な事象における二぀の数量の関係に぀ いおそれらの数量の間に成り立぀比䟋関係を前提ずしお乗法的な関係から把握さ れる「割合」に぀いお孊習する。割合は二぀の数量を比范するずきに甚いられる 関係でありたたその関係を衚珟する数でもある。 ⑀䞍確定な事象の考察  児童の身の回りには偶然に巊右され䞀぀䞀぀には䜕の法則もないようにみえ       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 36 る事象がある。このような身の回りの事象を芳察しそこにある関係や傟向法則 等を芋いだしたりそうした事象に぀いお正しく刀断したり掚枬したりできるよ うにする。たた起こり埗る堎合に぀いお考察したり問題解決のためにデヌタを 集めおそれを分析しその結果に基づいお刀断したりする統蚈的な問題解決の方法 の基瀎に぀いお孊習する。  倚くの情報が氟濫する高床情報化瀟䌚では目的に応じお情報を適切に捉え的 確な刀断を䞋すこずが求められる。小・䞭・高等孊校の各孊校段階を通じお統蚈 的な問題解決の方法を身に付けデヌタに基づいお的確に刀断し批刀的に考察する こずができるようにする必芁がある。算数科ではデヌタを様々に敎理したり衚珟 しおその特城を捉えたり代衚倀やデヌタの分垃の様子を知っお問題解決に生かす など統蚈的な問題解決の方法に぀いお知りそれを実生掻の問題の解決過皋で生 かすこずを孊習する。 ⑥筋道を立おお考えるこず  算数科の目暙の䞭栞には筋道を立おお考える力の育成を目指すこずがある。こ れは論理的な思考力の育成が 数孊の䞻芁な陶冶的䟡倀の䞀぀だからである。実際 算数科では幟぀かの事䟋を考察しおそれらに共通する性質を垰玍的に考察する堎 面やある事柄を前提ずしたずきにそこから挔繹的に導かれる事柄を考察する堎面 などが教科党䜓を通しおあり数量や図圢の性質などに぀いおの統合的・発展的な 考察もこのような筋道を立おお考える力によっお可胜になる。 ⑊数孊的に衚珟するこず  算数科の孊習では蚀葉による衚珟ずずもに図数匏衚グラフずいった 数孊的な衚珟の方法を甚いるこずに特質がある。このような倚様な衚珟を問題解決 に生かしたり思考の過皋や結果を衚珟しお説明したりするこずを孊ぶ。䞭でも匏 は「数孊の蚀葉である」ずも蚀われるように日垞の事象における数量やその関係 等を的確にたた簡朔か぀䞀般的に衚すこずができる優れた衚珟方法である。  匏の指導においおは具䜓的な堎面に察応させお事柄や関係を衚すこずができる ようにするずずもに匏を読んだり匏で凊理したり考えたり匏倉圢の過皋など を他人に説明したりするこずが倧切であり特に匏の衚す意味を読み取る指導に 重点をおく必芁がある。このような指導の過皋で匏の働きに着目させるこずによっ お匏のよさを感じずるこずができ匏を積極的に掻甚しようずする態床が育成さ れる。 ⑧数孊的に䌝え合うこず  数孊は日垞蚀語ず同様にそれ自䜓が思考およびコミュニケヌションの手段ず しお甚いられ自然や瀟䌚の考察に欠かせない蚀語ずしおの性栌をもっおいる。論 蚌が他者を説埗するための術であるず蚀われるこずがあるように算数科においお
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37 も 事柄の根拠や前提から導かれる結果を説明する等 他者を想定したコミュニケヌ ションの方法を孊ぶ。  䞊蚘のような倚様な衚珟を甚いおある問題に぀いおの他者の考えず自分の考え の異同を考察したり耇数の解決のアむディアに基づいおよりよい解決を求めお考 えを統合したりするこずを孊ぶ。これは算数科のどの領域においおも倧切な孊習 内容である。 2内容領域の構成五぀の領域に぀いお  算数科の内容は 「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」 䞋孊幎  「倉化ず関係」 䞊孊幎 及び「デヌタの掻甚」の五぀の領域で瀺しおいる。これは小孊校に おける䞻芁な孊習の察象すなわち数・量・図圢に関する内容ずそれらの考察の 方法を基本ずする領域 「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  さらに事象の倉化 や数量の関係の把握ず問題解決ぞの利甚を含む領域 「倉化ず関係」  䞍確実な 事象の考察ずそこで甚いられる考え方や手法などを含む領域 「デヌタの掻甚」  を それぞれ蚭定したものである。 これらの領域は 算数科においお育成を目指す 「知 識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」がより明確になりそれらを育成する ための孊習過皋の蚈画が図られるようにするために蚭定し内容の系統性や発展性 の党䜓を䞭孊校数孊科ずの接続をも芖野に入れお敎理したものである。  今回の改蚂では䞻ずしお数・量・図圢に関する内容ずそれらを考察する方法の 芳点から敎理されおきた埓来の内容領域の構成を螏襲し぀぀児童の発達の段階を 考慮に入れおそれぞれの内容の指導を通じお育成を目指す資質・胜力を明らかに し内容領域を蚭定した。特に以䞋に述べるような事項を䞭心ずしお内容領域 を再線成した。このこずにより児童が数孊的掻動を通しお考察を深める内容が それぞれの領域にたずめられるこずになり教垫にずっお算数科の孊習ずその指導 の趣旚が分かりやすいものになるようにするこずを意図しおいる。  たた 児童の発達の段階を螏たえ 算数科ず数孊科の接続の芖点から 第孊幎 第孊幎ず第孊幎第孊幎ず第孊幎第孊幎の四぀の段階で育成を目指す 資質 ・ 胜力ず働かせる数孊的な芋方 ・ 考え方を明らかにした。䟋えば埓来の「量 ず枬定」領域の内容を芋盎し䞋孊幎に「枬定」領域を蚭定したり埓来の「数量 関係」領域における関数の考えの育成に぀いお新芏に「倉化ず関係」領域を䞊孊幎 に蚭定したりしたのはこの考え方によるものである。 ①「数ず蚈算」の充実 「匏の衚珟や読み」の領域ぞの䜍眮付け   「数ず蚈算」領域は敎数小数分数などの数の抂念の圢成や数の衚し方 や蚈算の習埗などの内容によっお構成されおいる。数に関わる孊習では基瀎的な 蚈算の習埗を倧切にしながら数の抂念ずその衚蚘に着目し算数の孊習察象や日       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 38 - 38 - 小孊校算数科における領域構成の芋盎し 改蚂前 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 改蚂埌 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 第孊幎 äž­å­Šæ ¡  数ず蚈算  量ず枬定  図圢  数ず蚈算  図圢  枬定 資料 の 敎理 匏の 衚珟ず 読み 関数 の 考え 数ず匏 図圢 数の抂念 敎数小数分数 蚈算の意味 加法枛法 乗法陀法 抂数ず芋積り 量の抂念 長さ重さなど 量の倧きさの比范 量の単䜍 量の枬定 図圢の抂念 平面図圢 立䜓図圢 図圢の構成・分解 図圢の性質 数の抂念 敎数小数分数 蚈算の意味 加法枛法 乗法陀法 抂数ず芋積り 数量関係→ 匏の衚珟ず読み 四則に関しお 成り立぀性質 量の抂念 長さ,重さなど 量の倧きさの比范 量の単䜍 量の枬定 図圢の抂念 平面図圢 立䜓図圢 図圢の構成・分解 図圢の性質 量ず枬定→ 角 図圢の蚈量 面積・䜓積 量ず枬定→ 単䜍量圓たりの倧きさ 速さ 数量関係→ 割合比 比䟋反比䟋 量ず枬定→ 枬定倀の平均 数量関係→ 衚グラフ 小孊校算数科における領域構成の芋盎し 改蚂前 改蚂埌
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39 垞の事象を数孊的に衚珟しお 数孊的な芋方 ・ 考え方を働かせるこずが倧切である。  蚈算する際に甚いられる加法及び枛法乗法及び陀法などの匏は日垞生掻の堎 面を算数の舞台に茉せる圹割を果たしおいる。文章題は匏に衚すこずができれば あずは蚈算で答えを求めるこずができる。蚈算の孊習は算数の孊習ずしお閉じる のではなく日垞堎面で生きお働くこずが必芁である。そのためには日垞の堎面 を匏に衚したり匏を読んだりする内容が欠かせない。  そこで埓来は「数量関係」においお第孊幎から第孊幎たで䜍眮付けられ おいた匏の衚珟ず読みに関する内容を 「数ず蚈算」の考察に必芁な匏ずしお捉え 盎し 「数ず蚈算」領域に䜍眮付け盎すこずにした。これにより事象を考察す る際の匏の圹割が䞀局理解しやすくなり日垞生掻の堎面や算数の孊習の堎面で 匏に衚珟したり読んだりしお問題解決するこずができるようになる。このこずに よっお数孊的掻動の充実が䞀局図られるこずずなる。 ②量を枬定するプロセスの充実䞋孊幎ず図圢の蚈量的考察の充実䞊孊幎  埓来の「量ず枬定」領域は身の回りにあるいろいろな量の単䜍ず枬定などの 内容によっお構成されおいる。たた 「図圢」の領域は, 基本的な平面図圢や立 䜓図圢の抂念ずその性質図圢の構成などの内容によっお構成されおいる。  この「量ず枬定」領域では第䞀に盎接比范から間接比范任意単䜍による枬 定普遍単䜍による枬定ずいう䞀連のプロセスを倧切にしそこで働かせる数孊的 な芋方・考え方が育成される内容ず面積や䜓積のように図圢を構成する芁玠に 着目し図圢の性質を基に量を蚈算によっお求める内容や二぀の数量の関係に 着目し数量の間の比䟋関係を基に量を蚈算で求める単䜍量圓たりの倧きさや速 さの内容があった。  䞋孊幎においお量を捉えるために単䜍を蚭定しお枬定するこず面積や䜓積を公 匏によっお求めるこず単䜍量圓たりの倧きさや速さを公匏によっお求めるこずに ぀いお実際に児童が考察する仕方はそれぞれ異なるものである。そこで育成 を目指す資質・胜力を明確にし児童が孊習する際の考察する仕方が異なる内容を それぞれに合う領域に移行させるこずで領域ごずに指導内容の配眮の趣旚がより 分かりやすくなるようにした。  たず埓前の「量ず枬定」の内容を枬定のプロセスを充実する䞋孊幎での 「枬定䞋孊幎 」領域ず 蚈量的考察を含む図圢領域ずしおの䞊孊幎の「図圢」 に再線成した。再線成に圓たっおは第䞀に新芏に「枬定䞋孊幎 」領域を 蚭定するこずずした。これはものの属性に着目し単䜍を蚭定しお量を数倀化し お捉える過皋を重芖しそれぞれの量に぀いおそこでの枬定のプロセスに焊点を 圓おお孊ぶこずにしおいるからである。たた第二に基本的な平面図圢の面積や 立䜓図圢の䜓積などの孊習を図圢の特城を蚈量的に捉えお考察するずいう芖点か       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 40 ら䜍眮付け盎し䞊孊幎における「図圢」領域の内容に移行した。䟋えば䞉角圢 の面積は平行四蟺圢を察角線で二぀に分けるこずで説明できその際に底蟺や 高さを基に蚈算によっお求めるこずができる。぀たり蚈量をする際は図圢の性 質や図圢を構成する芁玠などに着目しおいる。そこで図圢を構成する芁玠に着目 しお図圢の性質を考察する領域ずしおの「図圢」領域の䜍眮付けを明確にした。 新しい「図圢」の領域を「図圢を構成する芁玠などに着目しお図圢の性質を考察 したりそれを掻甚したりする資質・胜力を育む」領域ずしお領域の趣旚を分か りやすいものずした。  次に単䜍量圓たりの倧きさや速さに぀いおは二぀の数量の関係を考察するこ ずを重芖する芳点から 「倉化ず関係」領域で扱うこずずした。このこずにより 育成を目指す資質・胜力に察応する内容をたずめお瀺すこずにした。  たた第孊幎の「枬定倀の平均」は 「デヌタの掻甚」領域に移動した。 「デヌ タの掻甚」領域では埓来から第孊幎で「資料の平均」を孊習しおいる。枬定倀 の平均は䞀぀のものを繰り返し枬定しそれらの倀を平均するこずで真の倀に近 づくこずが前提の平均である。この前提には枬定したデヌタの分垃は正芏分垃に なるずいうこずがある。䞀方 「資料の平均」はデヌタの数倀を平均するのみで 前提ずしお分垃が正芏分垃であるかどうかを仮定せず統蚈的な問題解決に甚いら れる。これらの違いの理解を深めるために同䞀の領域で瀺すこずにした。 ③倉化や関係を把握する力の育成の重点化ず統蚈教育の充実数量関係領域の充  実  埓前の「数量関係」は䞻ずしお関数の考え匏の衚珟ず読み及び資料の敎 理ず読みの䞉぀の䞋䜍領域からなるものであったが 今回の改蚂により 埓前の「数 量関係」の内容を新たに蚭けた「倉化ず関係」ず「デヌタの掻甚」に移行した。こ れにより数量の倉化や関係に着目した考察を重芖するずずもに統蚈教育の基瀎を 充実するこずにした。   「倉化ず関係」の領域の新蚭に぀いおは算数科で育成を目指す資質・胜力の重 芁な事項に事象の倉化や関係を捉えお問題解決に生かそうずするこずがありこ れが埓前から「関数の考え」ずしお重芖されおきたこずを螏たえおいる。今回の改 蚂では事象の倉化や関係を捉える力の育成を䞀局重芖し二぀の数量の関係を考 察したり 倉化ず察応から事象を考察したりする数孊的掻動を䞀局充実するために 埓来の「数量関係」領域の考え方を生かすものずしお䞊孊幎に蚭けた。この領域 の内容は䞭孊校数孊の「関数」領域に぀ながるものであり小孊校ず䞭孊校の孊 習の円滑な接続をも意図しおいる。  なお 「倉化ず関係」領域を䞊孊幎に䜍眮付けたのは埓来の「数量関係」の領 域における 「関数の考え」 が育成される内容が 䌎っお倉わる二぀の数量の関係 第
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41 孊幎 簡単な比䟋第孊幎 比䟋ず反比䟋第孊幎など䞊孊幎に䜍眮 付けられおいたこずを螏たえたものである。しかしながら䞋孊幎においおも数 や図圢の等の考察においお数の関係を考察したり倉化の芏則に泚目したりする 堎面が倚いこずに泚意が必芁でありそのような堎面は「関数の考え」の玠地指導 をする重芁な機䌚である。  さらに第章で述べた統蚈的な内容の充実を螏たえ身の回りの事象をデヌタ から捉え問題解決に生かす力デヌタを倚面的に把握し事象を批刀的に考察す る力の育成を目指すずずもに 小孊校ず䞭孊校間ずの統蚈教育の円滑な接続のため 埓前の 「数量関係」 領域の資料の敎理ず読みの内容を䞭心に 統蚈に関わる領域 「デヌ タの掻甚」を新たに蚭けた。 「デヌタの掻甚」ずいう名称を甚いたこずに぀いおは 平成21 幎の月改蚂の高等孊校孊習指導芁領数孊Ⅰにおいお生掻の䞭で掻甚す るこずや統蚈孊ずの぀ながりを重芖し䞀般的に䜿われおいる「デヌタ」ずいう甚 語を甚いたこずや小・䞭・高等孊校の孊習の぀ながりを考慮したものである。  指導に圓たっおは䞊述の各領域の特城を螏たえ教科内容の系統を芋通した䞊 で育成を目指す資質・胜力の発達の系統を意識するずずもに各領域に含たれる 内容盞互の関連にも十分配慮しお取り扱う必芁がある。 3数孊的掻動に぀いお  数孊的掻動は 「数ず蚈算」  「図圢」  「枬定」  「倉化ず関係」及び「 デヌタの掻甚」の五぀の領域に䞊列に瀺しおいるが五぀の領域ずは瞊軞ず暪軞の 関係にあり小孊校算数科の教育課皋党䜓に構造的に䜍眮付けられる。぀たり数 孊的掻動を五぀の領域の指導内容からいったん切り離した䞊で事象を数理的に捉 え算数の問題を芋いだし問題を自立的協働的に解決する過皋を遂行するずい う芳点から䞉぀もしくは四぀の掻動に集玄しお五぀の領域を包括し算数科の内 容に䜍眮付けおいる。これらの数孊的掻動は五぀の領域の内容やそれらを盞互に 関連付けた内容の孊習を通しお実珟されるものであり数孊的掻動を五぀の領域の 内容ず別に指導す るこずを意味する ものではない。       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 42  数ず蚈算 1 「数ず蚈算」の領域のねらい  この領域のねらいは次の䞉぀に敎理するこずができる。  ・ 敎数小数及び分数の抂念を圢成しその性質に぀いお理解するずずもに 数に぀いおの感芚を豊かにしそれらの数の蚈算の意味に぀いお理解し蚈 算に習熟するこず  ・ 数の衚し方の仕組みや数量の関係に着目し蚈算の仕方を既習の内容を基に 考えたり統合的 ・ 発展的に考えたりするこずや数量の関係を蚀葉数匏 図などを甚いお簡朔に明瞭に又は䞀般的に衚珟したりそれらの衚珟 を関連付けお意味を捉えたり匏の意味を読み取ったりするこず  ・ 数や匏を甚いた数理的な凊理のよさに気付き数や蚈算を生掻や孊習に掻甚 しようずする態床を身に付けるこず 2 「数ず蚈算」の内容の抂芳  この領域で働かせる数孊的な芋方・考え方に着目しお内容を敎理するず次の四 ぀にたずめるこずができる。  ① 数の抂念に぀いお理解しその衚し方や数の性質に぀いお考察するこず  ② 蚈算の意味ず方法に぀いお考察するこず  ③ 匏に衚したり匏に衚されおいる関係を考察したりするこず  ④ 数ずその蚈算を日垞生掻に生かすこず  以䞋の衚はこれらの芳点から各孊幎の内容を敎理したものである。 2 各領域の内容の抂芳 数孊的な 芋方・考 え方 ・数の衚し方の仕組み数量の関係や問題堎面の数量の関係などに着目しお捉え  根拠を基に筋道を立おお考えたり統合的・発展的に考えたりするこず 数の抂念に぀いお理解 しその衚し方や数の 性質に぀いお考察する こず 蚈算の意味ず方法に぀いお 考察するこず 匏に衚したり匏 に衚されおいる 関係を考察した りするこず 数ずその蚈算を 日垞生掻に生か すこず 第孊幎 ・ 䜍数簡単な䜍 数の比べ方や数え方 ・ 加法及び枛法の意味 ・ 䜍数や簡単な䜍数の 加法及び枛法 ・ 加法及び枛法 の堎面の匏衚 珟・匏読み ・ 数の掻甚 ・ 加法枛法の 掻甚 第孊幎 ・ 䜍数䞇の比べ 方や数え方 ・ 数の盞察的な倧きさ ・ 簡単な分数 ・ 乗法の意味 ・ 䜍数や簡単な䜍数の 加法及び枛法 ・ 乗法九九簡単な䜍数 の乗法 ・ 加法の亀換法則結合法 則 ・ 乗法の亀換法則など ・ 加法及び枛法の結果の芋 積り ・ 蚈算の工倫や確かめ ・ 乗法の堎面の 匏衚珟・匏読 み ・ 加法ず枛法の 盞互関係 ・  や□を 甚いた匏 ・ 倧きな数の掻 甹 ・ 乗法の掻甚
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43 3 「数ず蚈算」の領域で育成を目指す資質・胜力 ①数の抂念に぀いお理解しその衚し方や数の性質に぀いお考察するこず 敎数  敎数はものの個数を衚したりものの順番を衚したりするずきに甚いられる。 敎数は 十進䜍取り蚘数法によっお衚される。第孊幎では敎数のこずを数かず 第孊幎 ・ 䜍数䞇の比べ 方や数え方 ・ 数の盞察的な倧きさ ・ 簡単な分数 ・ 乗法の意味 ・ 䜍数や簡単な䜍数の 加法及び枛法 ・ 乗法九九簡単な䜍数 の乗法 ・ 加法の亀換法則結合法 則 ・ 乗法の亀換法則など ・ 加法及び枛法の結果の芋 積り ・ 蚈算の工倫や確かめ ・ 乗法の堎面の 匏衚珟・匏読 み ・ 加法ず枛法の 盞互関係 ・  や□を 甚いた匏 ・ 倧きな数の掻 甹 ・ 乗法の掻甚 第孊幎 ・ 䞇の単䜍億など の比べ方や衚し方 ・ 倧きな数の盞察的な 倧きさ ・ 小数1 10 の䜍や 簡単な分数の倧きさ の比范可胜性・蚈算 可胜性 ・ 陀法の意味 ・ 䜍数や䜍数の加法及 び枛法 ・ 䜍数や䜍数の乗法 ・ 䜍数などの陀法 ・ 陀法ず乗法や枛法ずの関 係 ・ 小数1 10 の䜍の加法 及び枛法 ・ 簡単な分数の加法及び枛 法 ・ 亀換法則結合法則分 配法則 ・ 加法枛法及び乗法の結 果の芋積り ・ 蚈算の工倫や確かめ ・ そろばんによる蚈算 ・ 陀法の堎面の 匏衚珟・匏読 み ・ 図及び匏によ る衚珟・関連 付け ・ □を甚いた匏 ・ 倧きな数小 数分数の掻 甹 ・ 陀法の掻甚 第孊幎・ 億 兆の単䜍などの 比べ方や衚し方統 合的 ・ 目的に合った数の凊 理 ・ 小数の盞察的な倧き さ ・ 分数 真分数 仮分数 垯分数ずその倧き さの盞等 ・ 小数を甚いた倍の意味 ・ 䜍数などによる陀法 ・ 小数1 100 の䜍などの 加法及び枛法 ・ 小数の乗法及び陀法小 数× 敎数 小数÷ 敎数 ・ 同分母分数の加法及び枛 法 ・ 亀換法則結合法則分 配法則 ・ 陀法に関しお成り立぀性 質 ・ 四則蚈算の結果の芋積り ・ 蚈算の工倫や確かめ ・ そろばんによる蚈算 ・ 四則混合の匏 や を甚 いた匏衚珟・ 匏読み ・ 公匏に぀いお の考え ・ □△などを 甚いた匏衚珟 など簡朔・ 䞀般的 ・ 倧きな数の掻 甹 ・ 目的に合った 数の凊理の仕 方の掻甚 ・ 小数や分数の 蚈算の掻甚 第孊幎 ・ 芳点を決めるこずに よる敎数の類別や数 の構成 ・ 数の盞察的な倧きさ の考察 ・ 分数の盞等及び倧小 関係 ・ 分数ず敎数小数の 関係 ・ 陀法の結果の分数に よる衚珟 ・ 乗法及び陀法の意味の拡 匵小数 ・ 小数の乗法及び陀法小 数× 小数 小数÷ 小数 ・ 異分母分数の加法及び枛 法 ・ 数量の関係を 衚す匏 簡朔 ・ 䞀般的 ・ 敎数の類別な どの掻甚 ・ 小数の蚈算の 掻甚 第孊幎 ・ 乗法及び陀法の適甚範囲 の拡匵分数 ・ 分数の乗法及び陀法倚 面的 ・ 分数・小数の混合蚈算 統合的 ・ 文字ax など を甚いた匏衚 珟・匏読みな ど簡朔・䞀 般的       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 44 ず呌んで指導し第孊幎からは小数や分数ず区別するために敎数ずいう甚語を 甚いるようにする。  第孊幎では数のたずたりに着目しものずものずを察応させるこずによっお 個数を比べるこず個数や順番を正しく数えたり衚したりするこず数を倧小の順 に䞊べるこず䞀぀の数をほかの数の和や差ずしおみるこずなどを指導しお敎数 の意味に぀いお理解できるようにする。  第孊幎から第孊幎では数のたずたりに着目し十進䜍取り蚘数法により数 を衚すこず数を十癟千䞇などを単䜍ずしおみるこず䞀぀の数をほかの数 の積ずしおみるこずを指導し十進䜍取り蚘数法の理解を深め数の比べ方や衚し 方を統合的に捉えるこずができるようにする。  第孊幎では乗法及び陀法に着目し芳点を決めお敎数を類別する仕方を考え たり数の構成に぀いお考察したりするこずを指導する。具䜓的には偶数奇数 たた玄数 倍数に぀いお指導しお 敎数の性質に぀いおの理解を深めるようにする。  たた数の衚し方の仕組みに着目し数の盞察的な倧きさを考察するこずを指導 する。 小数ず分数  小数および分数は端数郚分の倧きさを衚すのに甚いるこずで導入される。第 孊幎では小数が の幟぀分かで衚せるこずや分数が単䜍分数の幟぀分かで衚 せるこずを指導する。䟋えば0.6 は0.1 の六぀分を意味し は ずいう単䜍 分数の䞉぀分を意味するこずを指導する。なお第孊幎では分数や割合の指導 の玠地ずしお や などの簡単な分数を指導する。ここではある倧きさのも のを等分等分したものをもずの倧きさの  ず衚すこずや  の倧きさをそれぞれ二぀䞉぀集めるずもずの倧きさに戻るこずを指導する。  たた第孊幎では数のたずたりに着目し小数や分数でも数を比べたり蚈算 したりできるかどうかを考えるこずを指導する。ここでは小数や分数がそれぞれ 0.1 や などの単䜍で構成されおいるこずの理解を深めるために の䜍たでの 小数の加法及び枛法簡単な堎合に぀いおの分数の加法及び枛法に぀いおも指導す る。  小数に぀いおは第孊幎から第孊幎で の䜍 の䜍などに぀いお 指導し 小数が十進䜍取り蚘数法によっお衚されるこずの理解を深めるようにする。 敎数の堎合ず同様に数の盞察的な倧きさに぀いお指導し小数も敎数ず同様に十進 䜍取り蚘数法に基づく数の衚し方であるこずを統合的に理解できるようにする。  分数に぀いおは 第孊幎で 数を構成する単䜍に着目し 簡単な堎合に぀いお 倧きさの等しい分数があるこずを指導する。たたより小さい分数を真分数ずい うこずに等しいかより倧きい分数を仮分数ずいうこずならびに仮分数を 1 10                   1 10 1 100 1 1000
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45 敎数ず真分数の和の圢で衚したものを垯分数ずいうこずを指導する。 第孊幎では 分数の衚珟に着目し陀法の結果の衚し方を振り返り分数の意味をたずめるこず に぀いお指導する。䟋えば÷  などのように敎数の陀法の結果を分数 で衚すこずを指導する。たた分数を小数で衚すこずや異分母の分数の倧小の比 べ方などに぀いお指導し分数に぀いおの理解を深めるようにする。 ②蚈算の意味ず方法に぀いお考察するこず 蚈算の意味  第孊幎では数量の関係に着目し加法及び枛法の意味を指導する。加法は二 ぀の集合を合わせお新しい集合を䜜ったずきの芁玠を求めるものでありたた加 法が甚いられる堎面には合䜵増加順序数を含む加法などがある。さらに第 孊幎ではどの堎面でも同じ結果が埗られるこずを具䜓的な操䜜や結果を通しお 理解できるようにする。枛法は加法の逆挔算であり求残ず求差の堎面などを取り 扱う。このずき 求差の問題を解決するための「察に察応させ 察応が぀かなっ たものの数を数える操䜜」ず「倧きい方の数から小さい方の数を取り去ったずきの 残りの数を求める操䜜」ずを察応付け同じ結果が埗られるこずを理解できるよう にする。  数量の関係に着目し第孊幎では乗法の意味を第孊幎では陀法の意味を指 導する。  第孊幎では乗法は䞀぀分の倧きさがa のもののb 個分の倧きさあるいは b 倍に圓たる倧きさを求める蚈算ずしお意味付けられるこずや玠朎にはa をb 個 だけ加えるこず同数环加によっおその倧きさを求めるこずができるこずを指 導する。  第孊幎では陀法は乗法の逆挔算であるこずを指導する。陀法の堎面には等 分陀䞀぀分の倧きさを求める堎合ず包含陀幟぀分になるかを求める堎合が ある。これらは蚈算の仕方ずしおは同䞀のものずみるこずができるので陀法ず しおは䞀぀のものずしお捉えるこずができるようにする。なお包含陀の孊習ず第 孊幎の倍の孊習を関連付け陀法によっおある数量が別の数量の䜕倍かを求める こずができるこずも指導する。  第孊幎では敎数を敎数で割ったずきに商が小数になる堎合を扱うこずずの関 わりから小数を甚いた倍に぀いお指導する。 䟋えば 「12cm はcm の䜕倍か調べる」 ずいう堎面で12÷8 1.5 であるこずから 「12cm はcm の1.5 倍」ずいうこずを 指導する。  第孊幎では数量の関係に着目し乗法では乗数が小数の堎合に陀法では陀 数が小数の堎合に それらの蚈算の意味を拡匵する。乗法に぀いおは × を 「 を基準にする倧きさ1ずみたずきに割合に圓たる倧きさを求める蚈算」ず 2        算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 46 意味を捉え盎すこずができ䟋えば 「が40 円のリボンを2.3 買ったずきの 代金」を求める匏は40×2.3 ず衚すこずができるこずを指導する。  䞊述の割合に圓たる倧きさをずするず× ず衚すこずができこの 関係から陀法が小数の堎合に陀法を拡匵するこずができる。このずき䞊の乗法 の逆ずしお割合を求める堎合 ① ず基準にする倧きさを求める堎合 ② ずが ある。  ① ÷   ② ÷   ①はがの䜕倍かを求める考えであ り陀法の意味ずしおはが敎数の堎合 には包含陀の考えに圓たる。②は基準に する倧きさを求める考えであり陀法の意 味ずしおはが敎数の堎合には等分陀 の考えに圓たる。  第孊幎では乗数が分数の乗法や陀数が分数の陀法を孊習するがこれは乗法 や陀法の意味の拡匵ずいうよりは適甚される数の範囲の拡匵である。第孊幎で の乗法陀法の意味を基にしお分数の乗法や陀法の意味を理解できるようにする 必芁がある。 蚈算の仕方  第孊幎では数量の関係に着目し䜍数どうしの加法及びその逆の枛法に぀ いお蚈算の意味や蚈算の仕方を考えるこずを指導する。ここでは数の合成・分解 や10 のたずたりに着目させるこずが倧切である。  第孊幎から第孊幎では数量の関係に着目し敎数の加法枛法乗法陀 法の蚈算の仕方を考えたり蚈算に関しお成り立぀性質を芋いだしそれらを掻甚し たりするこずを指導する。  敎数の加法や枛法に぀いおは十進䜍取り蚘数法に着目しそれぞれの䜍毎に蚈 算するこずで倚数桁の蚈算が第孊幎で孊習した加法や枛法の蚈算に垰着できる こずを理解させる。たた亀換法則や結合法則を孊習するこずで繰り䞊がり繰 り䞋がりが少なくなるなどの蚈算の工倫に぀いお考えさせる。  敎数の乗法に぀いおは第孊幎で乗法九九を指導する。乗法九九の孊習では 䟋えば× の堎合その結果が12 であるこずを乗法の意味から考えるこずず その結果を「さんしじゅうに」ず唱え習熟させるこずが必芁である。このこずを基 瀎ずしお第孊幎から第孊幎では倚数桁の乗法を指導する。ここでは蚈算の 意味を拡匵する必芁はないが蚈算を同数环加で行うこずは効率的ではない。十進 䜍取り蚘数法の仕組みに着目し分配法則を掻甚するこずで蚈算の仕方を考え
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47 筆算圢匏ず関連付けおいく。たた亀換法則や結合法則に぀いお理解しこれらを 掻甚した蚈算の工倫に぀いお考えさせる。  敎数の陀法に぀いおは第孊幎においお乗法や枛法ずの関係に着目し蚈算 の仕方を考えさせる。たた䜙りのある蚈算に぀いお理解させその蚈算に習熟さ せるこずが倧切である。第孊幎では第孊幎たでの孊習を基に倚数桁の陀法 の蚈算の仕方を考えさせる。このずき十進䜍取り蚘数法の仕組みに着目するずず もに乗法枛法商の芋積りなどを掻甚するこずが倧切である。たた 「陀数及 び被陀数に同じ数をかけおも同じ数で割っお蚈算しおも商は倉わらない」ずいう 陀法に関しお成り立぀性質を調べさせるずずもにそれを掻甚した蚈算の工倫を考 えさせる。  小数の蚈算に぀いおは数の衚し方の仕組みや数を構成する単䜍に着目し蚈算 の仕方を考えさせる。小数の蚈算では0.1 や0.01 の幟぀分ずいう芋方によっお 敎数の蚈算に垰着できるこずに気付かせるこずが倧切である。たた第孊幎での 乗数が小数の乗法や陀数が小数の陀法では具䜓的な堎面の比䟋の関係を根拠にし お蚈算の仕方を考えさせるずずもに蚈算に関しお成り立぀性質を掻甚した蚈算の 仕方を考えさせるこずも倧切である。  分数の蚈算に぀いおも数の衚し方の仕組みや数を構成する単䜍に着目し蚈算 の仕方を考えさせる。小数が十進䜍取り蚘数法で衚されおいるのに察しお分数は 二぀の数の関係で䞀぀の数が衚されおおり構成する単䜍が分数によっお異なるこ ずに着目する必芁がある。同分母の分数の加法及び枛法に぀いおは を の幟 ぀分ずみるこずで敎数の加法及び枛法に垰着するこずができる。異分母の分数の 加法及び枛法に぀いおは分母を通分するこずで同分母の加法及び枛法に垰着する こずができる。  第孊幎では分数の乗法及び陀法を指導する。分数の意味ず衚珟及び蚈算に぀ いお成り立぀性質に着目し分数の乗法及び陀法の蚈算の仕方を倚面的に考えるこ ずを指導する。䞊で述べたずおり小数ず分数では数の衚し方の仕組みは異なるけ れども小数で孊習した比䟋の関係を根拠にした蚈算の仕方や蚈算に関しお成り 立぀性質を掻甚した蚈算の仕方から類掚的に蚈算の仕方を考えるこずができる。た たa ÷ b  ずいう関係を掻甚するなど分数に固有な蚈算の性質を掻甚しお 蚈算の仕方を倚面的に考えさせるこずが倧切である。  なお陀数が分数の陀法は逆数を甚いるこずによっお乗法に盎すこずができるこ ず敎数小数分数の乗法は分数に揃えるこずでい぀でも蚈算できるこずな どを指導し䞭孊校での数孊の孊習ぞの円滑な接続を図る。 ③匏に衚したり匏に衚されおいる関係を考察したりするこず  日垞の事象の䞭に芋られる数量やその関係などを衚珟する方法ずしお 蚀葉 図 n m  m a b       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 48 数 匏 衚 グラフがある。その䞭でも匏は 事柄や関係を簡朔 明瞭 的確に たた 䞀般的に衚すこずができる優れた衚珟方法である。  匏の指導においおは具䜓的な堎面に察応させながら事柄や関係を匏に衚すこ ずができるようにする。さらに匏を通しお堎面などの意味を読み取り蚀葉や図を 甚いお衚したり匏ず図などによる衚珟を関連付けお考えたり衚珟したりするこ ずが倧切である。さらに匏を蚀葉図衚グラフなどず関連付けお甚いお自 分の考えを説明したり分かりやすく䌝え合ったりできるようにするこずが倧切で ある。  匏には□× x −などのような匏ず□× 12, a × b b × a などのような等号を含む匏がある。たた 単䟡×個数代 金のような「蚀葉の匏」もある。最初の䟋に぀いおは 䟋えばずいう匏が ある堎面での数量に぀いおの事柄を衚しおいるずいう芋方ができるこずが倧切であ る。たた等号を含む匏に぀いおは䟋えば□△x ずいう匏が ある堎面での数量の関係を衚しおいるずいう芋方ができるこずが倧切である。  匏ではこのほかに  などを甚いお衚したり 耇数の事柄を−぀の匏総合匏 で衚したりするこずもある。  匏には次のような働きがある。 ア 事柄や関係を簡朔明瞭的確にたた䞀般的に衚すこずができる。 む 匏の衚す具䜓的な意味を離れお圢匏的に凊理するこずができる。 り  匏から具䜓的な事柄や関係を読み取ったりより正確に考察したりするこず ができる。 ゚  自分の思考過皋を衚珟するこずができそれを互いに的確に䌝え合うこずが できる。  次に匏の読み方ずしお次のような堎合がある。 ア 匏からそれに察応する具䜓的な堎面を読む。 む 匏の衚す事柄や関係を䞀般化しお読む。 り  匏に圓おはたる数の範囲を䟋えば敎数から小数ぞず拡匵しお発展的に 読む。 ゚ 匏から問題解決などにおける思考過皋を読む。 オ 数盎線などのモデルず察応させお匏を読む。  このような匏に぀いお第孊幎では数量の関係に着目し加法及び枛法が甚 いられる堎面を匏に衚したり匏を読み取ったりするこずを指導する。䟋えば 「 人で遊んでいるずころに人来たので党郚で人になりたした。 」ずいう堎面を ずいう匏に衚したりずいう匏をみお 「人で遊んでいるずこ ろに人来たした。 」ずいうような具䜓的な堎面を考えるこずなどを指導する。
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49  第孊幎では数量の関係に着目し乗法が甚いられる堎面を匏に衚したり匏を 読み取ったりするこずや加法ず枛法の盞互関係に぀いお指導する。たた  や □を甚いお匏に衚すこずもできる。  第孊幎では数量の関係に着目し陀法が甚いられる堎面を匏に衚したり匏を 読み取ったりするこずや数量の関係を図や匏を甚いお簡朔に衚したり匏ず図を 関連付けお匏を読んだりするこずを指導する。なおここでは文字ずしおの圹割を も぀ものずしおの□を甚いた匏を指導する。䟋えば12÷3 の答えを3×□12 の □に圓おはたる数ずしお捉える堎合に□を甚いる。  第孊幎では四則の混合した匏や公匏に぀いお指導するずずもに問題堎面の 数量の関係に着目し数量の関係を文字ずしおの圹割をも぀□△などを甚いお簡 朔にたた䞀般的に衚珟したり匏の意味を読み取ったりするこずを指導する。こ こでは文字の皮類が増えるだけでなくこの□や△などは倉量を衚す蚘号ずしお 甚いられるものである。第孊幎では第孊幎たでの理解の䞊に二぀の数量の 察応や倉わり方に着目し数量の関係を衚す匏に぀いおの理解を深める。  第孊幎では問題堎面の数量の関係に着目し数量の関係を文字ax などを 甚いお簡朔か぀䞀般的に衚珟したり匏の意味を読み取ったりするこずを指導し 䞭孊校での数孊の孊習ぞの円滑な接続を図る。 ④数ずその蚈算を日垞生掻に生かすこず  数は日垞生掻のいろいろな堎面で掻甚されるものである。䟋えば物の個数を衚 したり順序を衚したりするのに数が䜿われるし物の倀段にも数が掻甚されおい る。たた長さ広さかさ重さ速さなどの量も本質的には数によっおその倧 きさが衚されおいる。数抂念は人が生涯にわたっお掻甚しおいくものであり小孊 校段階で確実に定着させおおく必芁がある。  蚈算に぀いおも物を買うずきに加法や枛法などを甚いるし同じ数のものが幟 ぀かあるずきは乗法を甚いおその総数を胜率的に求めるこずができる。利益や消 費皎に関する蚈算をするずきには割合の抂念を基に小数や分数の乗法及び陀法 が確実にできるこずが倧切である。  第孊幎では抂数や四則蚈算の結果の芋積りに぀いお指導する。日垞の事象に おける堎面に着目し目的に応じた四捚五入切り䞊げなどの数の凊理の仕方を考 えさせその考え方を日垞生掻に生かせるように指導する。  なお数やその蚈算の孊習の内容は第孊幎の䜍数などの数の孊習や䜍数 や簡単な䜍数の加法及び枛法の孊習から始たり その範囲や挔算の皮類が孊幎毎 に広がっおいく。 特に 倧きな数や小数 分数などに぀いおは圢匏的な扱いにずどた らず 数に぀いおの感芚を豊かにし぀぀ 掻甚できる数の範囲が広がるこずを実感さ せながら 数や蚈算を生掻や孊習に掻甚しようずする態床を育むこずが倧切である。       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 50  図圢 1 「図圢」の領域のねらい  この領域のねらいは次の䞉぀に敎理するこずができる。  ・ 基本的な図圢や空間の抂念に぀いお理解し図圢に぀いおの豊かな感芚の育成 を図るずずもに図圢を構成したり図圢の面積や䜓積を求めたりするこず  ・ 図圢を構成する芁玠ずその関係図圢間の関係に着目しお図圢の性質図圢 の構成の仕方図圢の蚈量に぀いお考察するこず。図圢の孊習を通しお筋道 立おた考察の仕方を知り筋道を立おお説明するこず  ・ 図圢の機胜的な特城のよさや図圢の矎しさに気付き図圢の性質を生掻や孊習 に掻甚しようずする態床を身に付けるこず 2 「図圢」の内容の抂芳  この領域で働かせる数孊的な芋方・考え方に着目しお内容を敎理するず次の四 ぀にたずめるこずができる。  ① 図圢の抂念に぀いお理解しその性質に぀いお考察するこず  ② 図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず  ③ 図圢の蚈量の仕方に぀いお考察するこず  ④ 図圢の性質を日垞生掻に生かすこず  以䞋の衚はこれらの芳点から各孊幎の内容を敎理したものである。 数孊的な 芋方・考 え方 ・図圢を構成する芁玠それらの䜍眮関係や図圢間の関係などに着目しお捉え  根拠を基に筋道を立おお考えたり統合的・発展的に考えたりするこず 図圢の抂念に぀いお理 解しその性質に぀い お考察するこず 図圢の構成の仕方に぀いお 考察するこず 図圢の蚈量の仕 方に぀いお考察 するこず 図圢の性質を日 垞生掻に生かす こず 第孊幎 ・ 圢の特城 ・ 圢䜜り・分解 ・ 圢 ・ ものの䜍眮 第孊幎 ・ 䞉角圢四角圢正 方圢長方圢盎角 䞉角圢 ・ 箱の圢 ・ 䞉角圢 四角圢 正方圢 長方圢盎角䞉角圢 ・ 箱の圢 ・ 正方圢長方 圢盎角䞉角 圢 第孊幎 ・ 二等蟺䞉角圢正䞉 角圢 ・ 円球 ・ 二等蟺䞉角圢正䞉角圢 ・ 円 ・ 二等蟺䞉角 圢正䞉角圢 ・ 円球 第孊幎 ・ 平行四蟺圢 ひし圢 台圢 ・ 立方䜓盎方䜓 ・ 平行四蟺圢ひし圢台 圢 ・ 盎方䜓の芋取図展開図 ・ 角の倧きさ ・ 正方圢長方 圢の求積 ・ 平行四蟺圢 ひし圢台圢 ・ 立方䜓盎方 䜓 ・ ものの䜍眮の 衚し方
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51 3 「図圢」で育成を目指す資質・胜力 ①図圢の抂念に぀いお理解しその性質に぀いお考察するこず  図圢の性質の考察においおは芳察や構成などの掻動を通しお図圢の意味を理 解したり図圢の性質を芋付けたり図圢の性質を確かめたりするこずができるよ うにする。次の䞉぀に分けお述べおいく。  ・ ものの圢に着目しお考察するこず  ・ 図圢を構成する芁玠に着目しお図圢の性質に぀いお考察するこず  ・ 図圢を構成する芁玠及びそれらの䜍眮関係に着目しお図圢の性質を考察する こず ものの圢に着目しお考察するこず  第孊幎では 仲間分けしたり 圢遊びをしたり 箱を積んだり 箱でものを䜜っ たり面を写し取ったりするこずを通しおものの圢を認め圢の特城に぀いお捉 え図圢に぀いおの理解の基瀎ずなる経隓を豊かにする。ものの圢に぀いお児童 が䟋えば 「さんかく」 「しかく」 「たる」 「箱の圢」 「ボヌルの圢」などず呌んだり その特城を調べたりできるようにする。たた児童は身近にある箱等を圢に限 定せず倚様な芖点から捉えおいくこずが予想される。䟋えば箱には䜕が入っおい たのか箱は䜕色か箱は倧きいか小さいかなど目的に応じお色倧きさ䜍 眮材質機胜圢等の倚様な属性に着目するわけである。ものを匁別する際には 倚様な芳点がありその䞭の䞀぀に圢があるのだずいう意識がもおるように指導す るこずが倧切である。 図圢を構成する芁玠に着目しお図圢の性質に぀いお考察するこず  次に 図圢を構成する芁玠などに着目しお図圢の性質を考察するこずを指導する。 蟺の数面の数角の数などに着目させる。たた図圢を蟺の長さや角の倧きさ が等しいかどうかに着目しお分類できるようにする。  第孊幎では蟺の数盎角に着目しお䞉角圢四角圢盎角䞉角圢を指導する。 たた正方圢長方圢盎角䞉角圢も指導する。䟋えば四぀の蟺の長さが等しく 四぀の角が盎角であるような四角圢を正方圢ず捉えられるようにする。第孊幎で 第孊幎 ・ 倚角圢正倚角圢 ・ 䞉角圢の䞉぀の角 四角圢の四぀の角の 倧きさの和 ・ 盎埄ず円呚ずの関係 ・ 角柱円柱 ・ 正倚角圢 ・ 合同な図圢 ・ 柱䜓の芋取図展開図 ・ 䞉角圢平行 四蟺圢ひし 圢台圢の求 積 ・ 立方䜓盎方 䜓の求積 ・ 正倚角圢 ・ 角柱円柱 第孊幎 ・ 察称な図圢 ・ 察称な図圢 ・ 瞮図や拡倧図 ・ 円の求積 ・ 角柱円柱の 求積 ・ 察称な図圢 ・ 瞮図や拡倧図 による枬量 ・ 抂圢ずおよそ の面積       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 52 は二等蟺䞉角圢正䞉角圢を指導する。二等蟺䞉角圢は二぀の蟺の長さが等し い䞉角圢である。䟋えば二等蟺䞉角圢を二぀に折るなどの掻動を通しお二぀の 角の倧きさが等しいずいう図圢の性質を芋いだせるようにする。たた 䞭心 半埄 盎埄に着目しお円に぀いお指導するずずもに球の盎埄等に぀いお平面図圢の円 ず比べながら指導する。第孊幎では正方圢長方圢の数に着目しお立方䜓盎 方䜓を指導する。第孊幎では 蟺の数や長さなどに着目しお倚角圢や正倚角圢を たた底面偎面に着目しお角柱円柱を指導する。各々の図圢指導ではそれ を構成したり匁別したりする掻動を取り入れその性質が発芋できるように指導す るずずもに図圢の性質を筋道を立おお説明できるようにする。 図圢を構成する芁玠やそれらの䜍眮関係に着目しお図圢の性質に぀いお考察するこず  次に図圢を構成する芁玠だけでなく図圢を構成する芁玠の間の関係に着目す る。蟺ず蟺蟺ず面面ず面の間にある垂盎平行ずいった䜍眮関係蟺の長さや 角の倧きさの間にある数量的な関係を取り䞊げる。  第孊幎ではたず盎線の䜍眮関係に着目する。蟺の長さ角の倧きさずいった 量ではなく平行垂盎ずいった盎線どうしの䜍眮関係から図圢を特城付け平行 四蟺圢ひし圢台圢を指導する。平行四蟺圢に぀いおは 「察蟺の長さや察角の 倧きさがそれぞれ等しい」ずいう性質ひし圢に぀いお 「察蟺がそれぞれ平行で ある察角の倧きさがそれぞれ等しい察角線が垂盎に亀わり互いに他を二等分す る」ずいう性質を指導する。たた盎方䜓に関連しお盎線や平面の平行や垂盎の 関係に぀いお理解できるようにする。  さらに察称軞を芋いだしそれに察する䞡偎の点蟺の䜍眮関係等を考えるこ ずにより 図圢を察称ずいった芋方から捉えるこずができる。第孊幎においおは 線察称 点察称な図圢を指導する。線察称な図圢ずは ある盎線を折り目ずしお折っ たずきぎったり重なる図圢をさす。たた点察称な図圢ずは䞀぀の点を䞭心に しお180 床回転したずきにぎったり重なる図圢をさす。  そしお新たな芋方が獲埗されるず既習の図圢をその芋方で統合的に捉え盎す こずが肝芁である。第孊幎ではこれたで孊習した正方圢長方圢等を平行垂 盎ずいった芋方から捉え盎し第孊幎では角柱における底面偎面ずいった芋 方から既習の立方䜓盎方䜓を捉え盎し第孊幎では線察称点察称ずいった 芋方から正方圢長方圢平行四蟺圢台圢ひし圢等を捉え盎すこずになる。 ここで二等蟺䞉角圢正䞉角圢正方圢長方圢ひし圢は線察称な図圢であり 正方圢長方圢ひし圢平行四蟺圢は点察称な図圢である。  さらに図圢を構成する芁玠の数量的な関係に぀いお考察しおいく。䟋えば䞉 角圢を取り䞊げるず図圢を構成する芁玠である䞉぀の蟺䞉぀の角の間に䜕か 䞀般的な性質がないかを考えるこずを指導する。第孊幎では䞉角圢の䞉぀の角
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53 の倧きさの和が180 床であるこず四角圢の四぀の角の倧きさの和が360 床である こず等を取り扱う。既に分かっおいるこずを基に筋道を立おお論理的に説明でき るように指導する。 ②図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず  図圢の構成ずは身の回りの物や色板などを䜿っお図圢を䜜ったり図圢を分解 したりするこず玙を折ったり切ったりしお図圢を䜜るこずコンパス定芏分 床噚などを䜿っお䜜図するこず等を意味する。次の二぀に分けお述べる。  ・図圢を構成する芁玠に着目しお図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず  ・図圢間の関係に着目しお図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず 図圢を構成する芁玠に着目しお図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず  ここでは図圢を構成する芁玠に着目しお図圢を䜜ったり分解したりする方法 を考えるこずを指導する。第孊幎では身の回りのものや色板などを䜿っお身 の回りにある具䜓物の圢を䜜ったり䜜った圢から逆に具䜓物を想像したりする。 第孊幎では 蟺 頂点 面 盎角に着目しお 図圢の構成の仕方を考える。䟋えば 䞉角圢を構成するためには本の盎線を甚いる必芁があるこずそしおそれら のうち本で頂点を決定する必芁があるこず等を考える。たた頂点蟺面の個 数に着目し六぀の正方圢や長方圢を組み合わせたり12 本のひごを組み合わせ たりするこずで箱の圢を構成する方法を考える。第孊幎では蟺の長さに着目 しお二等蟺䞉角圢正䞉角圢等を䜜図する方法を考える。たた䞭心からの距離 が等しいこずに着目しお円を䜜図する。第孊幎では平行垂盎ずいった盎 線の䜍眮関係に着目しお平行四蟺圢台圢ひし圢の䜜図の仕方を考える。第 孊幎では円ず関連させお図圢を構成する芁玠である蟺の長さ角の倧きさに着 目しお正倚角圢を䜜図する方法を考える。第孊幎では察称な図圢の性質に着 目しお察称な図圢の構成の仕方を考える。 図圢間の関係に着目しお図圢の構成の仕方に぀いお考察するこず  ここでは二぀の図圢の関係に着目しお合同な図圢あるいは拡倧瞮小し た図圢の構成の仕方などを考察しおいく。  二぀の圢が同じかどうかを刀断する際その眮き方によらず動かしおぎったり 重なれば同じ圢だず刀断できる。 「眮き方によらない」こずに着目するこずで 合同の基瀎ずなる考えに焊点があおられる。  しかし 「ぎったり重ねる」ずいう行為は具䜓的な操䜜が蚱されない堎合䜜 図等の構成掻動を通しお合同な図圢を写し取るこずになる。その際具䜓的な操䜜 における「ぎったり重ねる」ずいう行為は図圢を構成する芁玠に着目しお「察応 する蟺や角が党お等しくなるように䜜図する」行為に眮き換えられるこずになる。 これが第孊幎における合同な図圢の孊習である。第孊幎では合同の考えを基       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 54 に瞮小もしくは拡倧しおぎったり重なるかどうかが論点になりここでは瞮図 や拡倧図を指導する。角の倧きさの盞等に加えお察応する蟺の長さが同じ割合に なっおいるこずに着目しお考えおいくずずもに䜜図等の掻動を振り返り筋道を 立おお論理的に説明できるように指導する。  さらに立䜓図圢が考察の察象になるず芋取図や展開図ず立䜓図圢の関係に぀ いおの考察が始たる。図圢を構成する芁玠である面ず面蟺ず蟺等の䜍眮関係に着 目しながら立䜓図圢を芋取図や展開図で衚したり逆に芋取図や展開図から立 䜓図圢を構成したりするこずになる。第孊幎では盎方䜓の芋取図展開図を指 導し第孊幎では柱䜓の芋取図や展開図を指導する。 ③図圢の蚈量の仕方に぀いお考察するこず  ここでは 芋いだされた図圢の性質を基に 図圢を構成する芁玠に着目しながら 求積ぞ掻甚するこずを考えるこずを指導する。  䞋蚘の二぀に分けお述べおいく。  ・図圢を構成する芁玠に着目しおその倧きさを数倀化するこず  ・ 図圢を構成する芁玠に着目しお面積䜓積の蚈算による求め方を考察するこ ず 図圢を構成する芁玠に着目しおその倧きさを数倀化するこず  図圢の考察では図圢を構成する芁玠に着目するこずが繰り返しなされる。平面 図圢では点蟺角面が立䜓図圢では点蟺角面䜓がそれに圓たり これらの図圢を構成する芁玠の倧きさを数倀化するこずを考えおいく。ここで蟺 に぀いおはその長さが既に数倀化されおおり図圢の考察においお掻甚されおい るが角面䜓に぀いおは数倀化されおいないため角の倧きさ平面図圢に おける面の倧きさ立䜓図圢における䜓の倧きさが長さず同じように数倀化でき ないかが問題ずなる。そこで 長さの数倀化の仕方を振り返りながら 角の倧きさ 面の倧きさ䜓の倧きさも単䜍を定めるこずでその幟぀分かで衚せるこずを指導 する。第孊幎では角の倧きさ面の倧きさを数倀化するこずを指導する。角の 倧きさに぀いおは回転の倧きさずしお捉え床°ずいう単䜍を指導する。面 積に぀いおは広がりをも぀面の倧きさずしお平方センチメヌトルcm 2 平方 メヌトルm 2 平方キロメヌトルkm 2を指導する。第孊幎では䜓の倧き さの数倀化を指導する。䜓積に぀いおは身の回りにある箱などの入れ物の倧きさ などずしお捉えられるこずや立方センチメヌトルcm 3 立方メヌトルm 3ず いう単䜍を指導する。 図圢を構成する芁玠に着目しお面積䜓積の蚈算による求め方を考察するこず  面積䜓積の抂念が孊習されるず次に図圢を構成する芁玠などに着目しお その面積䜓積の求め方を指導する。
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55  第孊幎では䞉角圢平行四蟺圢ひし圢及び台圢の面積の求め方を考えるこ ずを指導する。䟋えば平行四蟺圢では具䜓的な操䜜等を通しお長方圢に倉圢す るこずで面積が求められる。そしお 長方圢に倉圢できるこずに぀いおは 操䜜的 ・ 感芚的な確かめに加えお平行四蟺圢の性質平行四蟺圢の向かい合う蟺の長さは 等しい等を甚いた説明も少しず぀できるようにする。  第孊幎では身の回りにある図圢の抂圢ずおよその面積などずずもに円の面積 を指導する。面積などを枬定しようずする身の回りにある図圢に぀いおはその抂 圢を捉え 芋通しをもちその面積などを考察するこずが倧切である。平面図圢では 䞉角圢や四角圢のように枬定しやすい圢ずみたりそれらに分けたりする。立䜓図 圢では盎方䜓や立方䜓ずみたりそれらに分ける工倫をしたりする。円の面積で ははじめに面積の倧きさの芋通しをも぀ずずもに既習の求積が可胜な図圢に倉 圢しお考えおいくこずが倧切である。  さらに第孊幎においお角柱及び円柱の䜓積の求め方に぀いお指導する。こ こでは 基本的な空間図圢の䜓積の求め方を 図圢を構成する芁玠などに着目しお 既習の求積が可胜な図圢の䜓積の求め方を基に考えたり図圢の面積の孊習ず関連 付けたりする。 ④図圢の性質を日垞生掻に生かすこず  図圢を構成する芁玠に着目しお芋いだした性質を基にそれが日垞生掻に掻甚で きないかを考えるこずを指導する。その際䞋蚘の四぀の芳点から掻甚しおいく。  䞀぀目は 図圢の性質を生かしお デザむンするこず暡様づくりなどである。 蟺の長さの盞等角の倧きさの関係等に着目するこずで敷き詰め暡様を぀くるこ ずができる。第孊幎では正方圢長方圢盎角䞉角圢の敷き詰め暡様第孊 幎では二等蟺䞉角圢正䞉角圢の敷き詰め暡様第孊幎では平行四蟺圢ひ し圢台圢の敷き詰め暡様を぀くり図圢のも぀矎しさが感埗できるように指導す る。たた第孊幎では円の性質を利甚しおこた等を぀くる指導をする。図圢の 性質がどのように日垞生掻に利甚されおいるのかを理解させ算数の有甚性を感埗 できるような指導をする。  二぀目は 図圢がも぀機胜的な偎面である。円柱 球は転がるずいうよさがある 角柱は積み重ねるこずができるずいった具合に図圢の機胜的な偎面は䜎孊幎か ら取り扱われる。  䞉぀目は図圢の性質を利甚した枬量である。第孊幎ではサッカヌボヌル等 の球の盎埄を求める。第孊幎では朚の高さや校舎の高さなどを瞮図や拡倧図 の考えを掻甚しお求める。たた湖の面積等を求める際にその圢の抂圢を捉え 面積を求める指導を行う。目的に応じお理想化しお考えおいるこずに留意する必芁 がある。       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 56  四぀目は䜍眮を決める方法である。平面や空間における䜍眮を特定し衚珟する ためには 䜕に着目しお衚珟すればよいかを考えるこずを指導する。第孊幎では 方向や䜍眮に぀いお 前埌 巊右 䞊䞋などの蚀葉を甚いお蚀い衚せるようにする。 そしお第孊幎では平面䞊空間䞊の䜍眮を特定し衚珟するために平面であ れば二぀の芁玠で空間であれば䞉぀の芁玠で基準点を蚭定しそこからの距離の 組み合わせで衚珟できるこずを指導する。  枬定 1 「枬定」の領域のねらい  この領域のねらいは次の䞉぀に敎理するこずができる。  ・ 身の回りの量に぀いおその抂念及び枬定の原理ず方法を理解するずずもに 量に぀いおの感芚を豊かにし量を実際に枬定するこず  ・ 身の回りの事象の特城を量に着目しお捉え量の単䜍を甚いお的確に衚珟する こず  ・ 枬定の方法や結果を振り返っお数理的な凊理のよさに気付き量ずその枬定を 生掻や孊習に掻甚しようずする態床を身に付けるこず 2 「枬定」の内容の抂芳  この領域で働かせる数孊的な芋方・考え方に着目しお内容を敎理するず次の四 ぀にたずめるこずができる。  ① 量の抂念を理解しその倧きさの比べ方を芋いだすこず  ② 目的に応じた単䜍で量の倧きさを的確に衚珟したり比べたりするこず  ③ 単䜍の関係を統合的に考察するこず  ④ 量ずその枬定の方法を日垞生掻に生かすこず  以䞋の衚はこれらの芳点から各孊幎の内容を敎理したものである。 数孊的な 芋方・考 え方 ・身の回りにあるものの特城などに着目しお捉え  根拠を基に筋道を立おお考えたり統合的・発展的に考えたりするこず 量の抂念を理解しそ の倧きさの比べ方を芋 いだすこず 目的に応じた単䜍で量の倧 きさを的確に衚珟したり比 べたりするこず 単䜍の関係を統 合的に考察する こず 量ずその枬定の 方法を日垞生掻 に生かすこず ・ 盎接比范 ・ 間接比范 ・ 任意単䜍を甚いた枬 定 ・ 普遍単䜍を甚いた枬定 ・ 倧きさの芋圓付け ・ 単䜍や蚈噚の遞択 ・ 求め方の考察 第孊幎 ・ 長さの比范 ・ 広さの比范 ・ かさの比范 ・ 日垞生掻の䞭での時刻の 読み ・ 量の比べ方 ・ 時刻
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57 3 「枬定」の領域で育成を目指す資質・胜力 ①量の抂念を理解しその倧きさの比べ方を芋いだすこず 量の抂念ず基本的な性質  量ずはものの倧きさを衚すものである。  ものの個数は数えるこずなどを通しお敎数で衚すこずができる。䞀方ひもの 長さや氎の重さなどのような量の倧きさはいくらでも现分するこずができるもの であり必ずしも敎数で衚せるずは限らない。  量には基本的な量ずしお長さ重さ時間のほかに広さかさ角の倧き さ速さなどがある。  これらの量の抂念の育成に圓たっおは具䜓物などの量の倧きさを比べる掻動を 行うこずが倧切である。児童の身の回りにあるものには長さ広さかさ重さ ずいった量ずずもに色や材質圢状ずいった特城がある。ものを実際に比范する 掻動を通しおどのようなものの量を比べようずしおいるのかその量がどのよう な倧きさであるのかが捉えやすくなり量の抂念が次第に圢成されおいく。  ものの倧小を比范するずきは量の倧小を衚す蚀葉を甚いるようにするず意味 が捉えやすくなる。䟋えば長さに぀いおは「長い短い」ずいう。たた広さで は「広い狭い」 かさでは「倧きい小さい倚い少ない 」 重さでは「重い 軜い」 角の倧きさでは「倧きい小さい」 速さでは「速い遅い」などずいっお 量の倧きさの倧小を衚すこずができる。  長さ広さかさ重さ角の倧きさなどの量に぀いおは次のような基本的な 性質がある。䟋えばかさはある容噚に入っおいる液量を別の圢をした容噚に移 したり幟぀かの容噚に分けたりしおも総量は倉わらない。このようにものの 圢を倉圢したり幟぀かに分割したり䜍眮を動かしたりしおもそのものの量の 倧きさは倉わらない性質を量の保存性ずいう。たた量の保存性を基にするず 䟋えば300g のものず500g のものを合わせるず物の重さの合蚈は800g になるず いった量の加法性が確かめられる。 第孊幎 ・ 長さ かさの単䜍 ㎜ ㎝ m 及びmLdLL ・ 枬定の意味の理解 ・ 適切な単䜍の遞択 ・ 倧きさの芋圓付け ・ 時間の単䜍日 時 分 ・ 時間の単䜍間 の関係の理解 ・ 目的に応じた 量の単䜍ず枬 定の方法の遞 択ずそれら数 衚珟 ・ 時刻や時間 第孊幎 ・ 重さの比范 ・ 長さ重さの単䜍㎞及 びgkg ・ 枬定の意味の理解 ・ 適切な単䜍や蚈噚の遞択 ずその衚珟 ・ 時間の単䜍秒 ・ 時刻ず時間 ・ 長さ重さ かさの単䜍間 の関係の統合 的な考察 ・ 目的に応じた 適切な量の単 䜍や蚈噚を遞 択ず数衚珟 ・ 時刻ず時間       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 58 たた第孊幎の 「図圢」 の領域では 平行四蟺圢の䞀郚を切り取っお二぀にしお それらを組み合わせお長方圢を䜜ったずきはじめの平行四蟺圢の面積ずあずの 長方圢の面積は同じであるず説明できる。ここでも量の保存性や量の加法性が 䜿われおいる。   「枬定」の領域では これらの量の䞭から 長さ 広さ かさ 時間に぀いお扱う。 基本的な性質をも぀量の倧きさの比べ方  基本的な性質をも぀量の倧きさを比べる際に盎接比范や間接比范任意単䜍を 甚いた枬定による比范に぀いお指導する。  盎接比范では二぀の倧きさを盎接に比范する。䟋えば本の鉛筆ずの長 さを比范するずき䞀方の端を揃えお他方の端の䜍眮によっお倧小刀断をする。  間接比范ではずの倧きさをそれず等しい別のものに眮き換えお間接的に 比范する。䟋えば机の瞊ず暪の長さを玙テヌプの長さに眮き換え玙テヌプに写 した長さを比范しお倧小刀断をする。盎接比范や間接比范をするこずで具䜓的な ものの属性のうち比べようずしおいる量は䜕なのかが明確になる。  任意単䜍による枬定ではずの倧きさをそれず同皮の量の幟぀分ずいう数 倀に眮き換えお比范する。䟋えば机の瞊ず暪の長さを鉛筆の長さの幟぀分かに眮 き換え瞊が四぀分暪が六぀分であれば暪は瞊より鉛筆二぀分だけ長いなどず 倧小刀断をする。このように数倀化するこずにより倧きさの違いを明確に衚しお 比べるこずができるようになる。  量の枬定ずは量を基準にずるずき他の量がその䜕倍に等しいかを調べ この䜕倍に圓たる数によっお量の倧きさを衚珟するこずである。  量の倧きさを比べる指導においおは堎面や目的及び身の回りのものの特城に応 じお量の倧きさの比べ方を芋いだすこずができるようにするこずが倧切である。こ のこずは目的に応じお量の倧きさの比べ方を柔軟に遞択し孊習した方法を掻甚 する資質・胜力の育成を目指す䞊で特に重芁である。 ②目的に応じた単䜍で量の倧きさを的確に衚珟したり比べたりするこず  単䜍ずは倧きさを衚すのに甚いる基になる倧きさである。  ものの倧きさは単䜍の幟぀分䜕倍ずいう圢で衚すこずができる。䟋えば 長さのはの䞉぀分の倧きさであるしかさの はの 倍の倧き さである。   「枬定」 の領域においおは 長さ かさ 重さの量の単䜍に぀いお指導する。たた それぞれの単䜍間の関係に぀いおも指導する。その際単䜍の意味や単䜍間の関係 を圢匏的に指導するだけでなく単䜍の意味や単䜍間の関係に基づいお身の回り のものの倧きさを適切な蚈噚を甚いお枬定し単䜍を甚いお的確に衚珟しようずす る態床が育成されるこずが倧切である。    
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59  䟋えば教宀の長さを倧たかに衚珟しようずする際には㎜や㎝では数倀が倧き くなりすぎ枬定した数倀を実感をもっお捉えるこずが難しい。しかしを単䜍 ずしお衚珟すれば量の倧きさを実感をもっお捉えるこずができる。その際量を 枬定させる前にだいたいどのくらいの倧きさになるのか芋積もるこずや枬定す る蚈噚や方法に぀いお芋通しをも぀こずで 目的に応じお蚈噚や単䜍を遞択したり 量の倧きさを的確に枬定したりする資質・胜力を高めるこずができる。  このように目的に応じた単䜍で量の倧きさを的確に衚珟したり比べたりするこ ずは算数を実感を䌎っお理解する䞊で特に重芁である。  なお単䜍に぀いおは日本では蚈量法ずいう法埋によっお定められおいる。囜 際的には「囜際単䜍系」ずいうルヌルによっお定められおいる。  以䞋では 「枬定」領域で指導する量ずその単䜍に぀いお述べる。 長さ広さかさ重さの抂念ず単䜍  長さは児童にずっおこれたでにも倧きさを比范した経隓が倚い量である。第 孊幎ではこれたでの経隓を基にたず長さの盎接比范を指導する。次に長 さを盎接比范するこずができない曲線の長さなどの間接比范を指導し身の回りの 具䜓物から長さを取り出し長さの比范ができるようにする。さらには身の回り の具䜓物の長さを共通単䜍任意単䜍ずしお蚭定し身の回りの具䜓物の長さを 数で捉え倧きさを比范するこずを指導する。第孊幎では長さの普遍単䜍の意味 を理解できるようにし 長さの単䜍( ミリメヌトル(mm) センチメヌトル(cm) メヌ トル(m)) ずそれらを甚いた枬定に぀いお指導する。その際枬定する察象の倧 きさに応じた単䜍を遞択し枬定できるようにするこずが倧切である。第孊幎で はキロメヌトル(km) の単䜍に぀いお指導する。たた長さに぀いお枬定する 察象の倧きさや圢状に応じた単䜍や蚈噚を適切に遞んで枬定できるようにするこず が倧切である。  広さは広がりをも぀面の倧きさであり長さず同様に児童が倧きさを比范した 経隓がある量ず考えられる。第孊幎ではたず具䜓物を盎接重ねるなどの掻動 を通しお広さも長さず同様に盎接比范するこずができる量であるこずを指導す る。次に身の回りの具䜓物の広さを玙などに写し取っお盎接比范をするこずが 難しい広さを間接比范するこずを指導する。さらには身の回りの具䜓物の広さを 共通単䜍任意単䜍ずしお蚭定し身の回りの具䜓物の広さを数で捉え倧きさを 比范するこずを指導する。その際 広さは 二次元の広がりをも぀ものの量なので 長さだけでは倧きさの刀断が぀かないこずを理解できるようにするこずが倧切であ る。このような広さを比范する掻動が第孊幎以降の「図圢」の領域における 面積の孊習の理解の基瀎ずなる経隓ずなる。  かさは䞉次元の広がりをも぀ものの量であり児童にずっおは身の回りの入れ       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 60 物の倧きさなどずしお捉えるこずができる量である。第孊幎では具䜓物を重ね るなどの掻動を通しおかさの盎接比范などを指導する。第孊幎ではかさの 単䜍に぀いお理解できるようにしかさの単䜍ミリリットル mL デシリット ル dL リットル L ずそれらの単䜍を甚いた枬定に぀いお指導する。その際 かさは長さや広さだけでは倧きさの刀断が぀かないこずを理解できるようにする こずが倧切である。このように かさの倧きさを比べる掻動が 第孊幎以降の「 図圢」の領域における図圢の䜓積の孊習の理解の基瀎ずなる経隓ずなる。  重さはものの芋かけだけでは捉えられない倧きさであり具䜓物を手に持った り䜓に身に付けたりしお重さを実感しながら枬定するこずで重さの抂念を理解で きるようにするこずが倧切である。第孊幎では重さの単䜍グラム g キロ グラム kg ずそれらの単䜍を甚いた枬定に぀いお指導する。 時間の単䜍  時間に぀いおは 日垞生掻ずの関連を倧切にしながら指導するこずが倧切である。 第孊幎では 日垞生掻の䞭で時刻を読むこずができるようにする。第孊幎では 時間の単䜍日時分ずそれらの関係に぀いお理解できるようにする。第孊 幎では時間の単䜍秒ず時刻や時間の蚈算に぀いお指導する。その際長針 や短針の動きを芳察するなどの掻動を蚭定し時間の抂念を実感をもっお理解でき るようにするこずが倧切である。 ③単䜍の関係を統合的に考察するこず  今回の改蚂に䌎っおこれたで第孊幎の「メヌトル法の単䜍ず仕組み」の内 容においお指導しおきた単䜍間の関係を考察するこずをそれぞれの量の単䜍及び 枬定の指導においお取り扱うこずずした。これはそれぞれの量の単䜍の指導にお いお単䜍の関係を取り扱うこずで同じような仕組みに基づいお単䜍が構成されお いるこずに埐々に気付き 単䜍間の関係を統合しお捉えるこずができるからである。  メヌトル法の特城ずしおは十進数の仕組みによっお単䜍が定められおいるこず や基本単䜍を基にしお組み立お単䜍が䜜られる仕組みをもっおいるこずが挙げら れる。メヌトル法では基にしおいる単䜍に次の衚で瀺すような接頭語を付けお 単䜍を䜜っおいる。 ミリ(m) センチ(c) デゞ(d) デカ(da) ヘクト(h) キロ(k) 1 1000 1 100 1 10 1 10 倍 100 倍 1000 倍  䟋えば長さの指導においおは㎜㎝㎞ずいった単䜍を取り扱うがこ のずきm ミリ は を衚すこずや k キロ は1000 倍を衚すこずを理解するず かさのmL やkL の単䜍の意味やその単䜍の倧きさが捉えやすくなる。その際長 さの単䜍の仕組みに着目しおかさや重さの単䜍ずの共通点に぀いお捉えるこずか 1 1000
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61 ら単䜍間の理解を深めるこずが倧切である。さらには単䜍間の関係を理解する こずで身の回りにある様々な単䜍に぀いお関心をもち身の回りの事象を量の単 䜍に基づいお捉えようずする態床が育成されるこずも倧切である。 ④量ずその枬定の方法を日垞生掻に生かすこず  この領域は 身の回りの量の倧きさに぀いお関わるこずを孊習の基盀ずしおいる。 そのため算数科の䞭でも特に日垞生掻ずの関連が深く日垞生掻の倚くの堎面で 生かすこずができる。䟋えば時刻や時間や長さに぀いお次のようなこずが挙げ られる。  ・ 時刻ず時間の読みを基に日垞生掻における時間の䜿い方に぀いおの蚈画を立 おたり生掻時間の目安を぀くったりするこず  ・ 長さの芋圓付けを基に本棚の列に本をだいだい䜕冊皋床収玍するこずがで きるか芋積もるこず  ・ 身近な具䜓物の長さを基に身の回りのものの倧きさを抂枬するこず  たたこれ以倖にも商品の衚瀺等で瀺されおいる単䜍等に関心をもったりそ の単䜍の仕組みを長さやかさの単䜍ず関連付けお捉えたりするこずも算数の孊習 ず日垞生掻ずの関連を深めたり生かしたりするこずになる。このようにこの領 域の孊習を日垞生掻に積極的に掻甚するこずで算数ぞの関心を高め算数を䞻䜓 的に孊ぶ態床の育成ぞず぀なげるこずが倧切である。  その際様々な具䜓物に぀いお倧きさを調べたり確かめたりする掻動を積極的 に取り入れお量の倧きさに぀いおの感芚を豊かにするよう配慮するこずや日垞 生掻の様々な堎面ず関連付けお量の倧きさを比べたり枬定したりする掻動を行うこ ずも倧切である。  この領域で育成される資質・胜力はほかの孊幎や領域の内容ず密接に関わっお いる。枬定ずいう操䜜によっお量が数に眮き換えられ具䜓的な量の問題が数の 蚈算などによっお凊理できる。぀たり量の倧きさを衚すずきは敎数小数分数 を甚いるので数ず蚈算ず関わりがある。たた広さ面積やかさ䜓積を求 める察象ずしお平面図圢や立䜓図圢があるので図圢領域ずも関わる。  倉化ず関係 1 「倉化ず関係」の領域のねらい  この領域のねらいは次の䞉぀に敎理するこずができる。  ・ 䌎っお倉わる二぀の数量の関係に぀いお理解し倉化や察応の様子を衚や匏 グラフに衚したり読んだりするずずもに二぀の数量の関係を比べる堎合に぀ いお割合や比の意味や衚し方を理解しこれらを求めたりするこず       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 62  ・ 䌎っお倉わる二぀の数量の関係に着目し衚や匏を甚いお倉化や察応の特城を 考察するずずもに二぀の数量の関係に着目し図や匏などを甚いおある二぀ の数量の関係ず別の二぀の数量の関係の比べ方を考察し日垞生掻に生かすこ ず  ・ 考察の方法や結果を振り返っおよりよい解決に向けお工倫・改善をするずず もに数理的な凊理のよさに気付き数量の関係の特城を生掻や孊習に掻甚し ようずする態床を身に付けるこず (2)「倉化ず関係」の内容の抂芳 この領域で働かせる数孊的な芋方・考え方に着目しお内容を敎理するず次の䞉 ぀にたずめるこずができる。  ① 䌎っお倉わる二぀の数量の倉化や察応の特城を考察するこず  ② ある二぀の数量の関係ず別の二぀の数量の関係を比べるこず  ③ 二぀の数量の関係の考察を日垞生掻に生かすこず  以䞋の衚はこれらの芳点から各孊幎の内容を敎理したものである。 数孊的な芋 方・考え方 ・二぀の数量の関係などに着目しお捉え  根拠を基に筋道を立おお考えたり統合的・発展的に考えたりするこず 䌎っお倉わる二぀の数量の 倉化や察応の特城を考察す るこず ある二぀の数量の関係ず別 の二぀の数量の関係を比べ るこず 二぀の数量の関係の考察を 日垞生掻に生かすこず 第孊幎 ・ 衚や匏折れ線グラフ ・ 簡単な割合 ・ 衚や匏折れ線グラフ ・ 簡単な割合 第孊幎 ・ 簡単な堎合に぀いおの比 䟋の関係 ・ 単䜍量圓たりの倧きさ ・ 割合癟分率 ・ 簡単な堎合に぀いおの比 䟋の関係 ・ 単䜍量圓たりの倧きさ ・ 割合癟分率 第孊幎 ・ 比䟋の関係 ・ 比䟋の関係を甚いた問題 解決の方法 ・ 反比䟋の関係 ・ 比 ・ 比䟋の関係 ・ 比䟋の関係を甚いた問題 解決の方法 ・ 比 (3) 「倉化ず関係」の領域で育成を目指す資質・胜力 ①䌎っお倉わる二぀の数量の倉化や察応の特城を考察するこず 関数の考え  事象の倉化を捉えお問題解決に生かす資質・胜力の䞭栞ずなるのは関数の考え である。関数の考えずは数量や図圢に぀いお取り扱う際にそれらの倉化や察応 の芏則性に着目しお事象をよりよく理解したり問題を解決したりするこずであ る。この考えの特城はある数量を調べようずするずきにそれず関係のある数量 を芋いだしそれらの数量ずの間にある関係を把握しお問題解決に利甚するずこ
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63 ろにある。  関数の考えによっお䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだしそれらの関係に着目 し倉化や察応の特城や傟向を考察できるようにする。たた関数の考えはこの 領域にずどたるこずなく党おの領域の内容を理解したり掻甚したりする際に甚 いられる汎甚性を有しおいる。埓っお関数の考えによっお数量や図圢に぀いお の内容や方法をよりよく理解したりそれらを掻甚したりできるようにするこずも 倧切である。  関数の考えを生かしおいくために 次のようなこずに配慮するこずが倧切である。  第䞀にある堎面での数量や図圢に぀いおの事柄がほかのどんな事柄ず関係す るかに着目するこずである。䟋えばある数量が倉化すればほかの数量が倉化す るのかどうか。ある数量が決たればほかの数量が決たるのかどうか。ある図圢の 芁玠などが決たればほかの芁玠や事柄が決たるのかどうか。そうした関係に着目 するこずで 二぀の事柄の間の䟝存関係を調べるこずができるようになる。これが 関数の考えの第䞀歩である。その際考察の察象ずなる事柄の範囲を明確にするこ ずも倧切である。  第二に二぀の事柄の倉化や察応の特城を調べおいくこずである。䌎っお倉わる 二぀の数量の間には倉化や察応の芏則性などの関係を芋付けられるこずがある。 その際数量やその関係を蚀葉図数衚匏グラフを甚いお衚すこずでそ のように衚珟されたものからさらに詳しく倉化の様子や察応の芏則性を読み取る こずもできるようになる。  第䞉に䞊述のようにしお芋いだした倉化や察応の特城を様々な問題の解決に 掻甚するずずもに その思考過皋や結果を衚珟したり 説明したりするこずである。 ここでは甚いた方法や結果を芋盎し必芁に応じお目的により適したものに改 善するこずもある。  関数の考えはこれら䞀連の過皋を通しお問題解決に生かされるものである。 䌎っお倉わる二぀の数量の関係に着目するこず  これはある数量の倧きさを知りたいずきその数量を盎接考察するこずが難し い堎合などに他の関係する数量に眮き換えお考察できないかず考えある数量が 他のどんな数量ず関係が付けられるかを明らかにしおいくこずである。  第孊幎では加法枛法乗法陀法のいずれか䞀぀の挔算が甚いられる具䜓 的な堎面においお 䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだし それらの関係に着目する。 求めたい数量の倧きさに察しおその数量を盎接調べにくい時などにそれず関係 のある他の数量を䜿っお調べられないかず考えお可胜性のある数量を芋いだしお いく。第孊幎では簡単な堎合に぀いおの比䟋の関係や加法ず乗法など二぀の挔 算が必芁な堎面においお䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだしそれらの関係に着       算数科の内容
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第章 算数科の目暙 及び内容 64 目する。第孊幎では日垞の事象における䌎っお倉わる二぀の数量の関係に考察 の察象を広げ比䟋の関係にあるものを䞭心に䌎っお倉わる二぀の数量を芋いだ しそれらの関係に着目する。日垞生掻である数量を盎接調べるこずが難しい堎 面においお調べやすくか぀その数量ず比䟋の関係にあるずみるこずのできる 別の数量を芋いだす。厳密に考えれば誀差があり比䟋の関係ではないこずも考え られるが比䟋の関係にあるずみるこずで問題を解決する芋通しをも぀こずがで きる。 倉化や察応の特城を考察するこず  これは二぀の数量の関係を衚や匏グラフを甚いお衚珟したた読み取る こずを通しお二぀の数量の倉化や察応の特城を芋いだしおいくこずである。  第孊幎では倉化の様子を衚や匏折れ線グラフを甚いお衚したり倉化の特 城を読み取ったりする基瀎的な技胜を指導する。そしお衚や匏を甚いお䞀方が ず぀増えたずきに他方がず぀枛るず぀増えるなどの倉化の特城や和が 䞀定差が䞀定䞀方を定数倍するず他方になるなどの察応の特城を芋いだす。第 孊幎では簡単な堎合に぀いお比䟋の関係を指導する。そしお簡単な堎合に぀ いおの比䟋の関係や加法ず乗法など二぀の挔算が必芁な堎面に関わっお䞀方が 倍倍 になるず他方も倍倍 になるなどの倉化の特城や□ ×△□× △などの匏で衚される察応の特城を芋いだす。第孊幎では 比䟋の関係の意味や性質たた比䟋の理解を促すために反比䟋を指導する。そし お比䟋の関係を甚いお問題を解決する堎面においお目的に応じお衚や匏グラ フを甚いお䌎っお倉わる二぀の数量の関係を衚珟しお比䟋の関係に぀いおの倉 化や察応の特城を芋いだす。 ②ある二぀の数量の関係ず別の二぀の数量の関係を比べるこず 二぀の数量の関係ず別の二぀の数量の関係ずを割合を甚いお比べるこず  二぀の数量の関係ず別の二぀の数量の関係を比べるずはずいう二぀の数 量の関係ずずいう二぀の数量の関係どうしを比べるこずである。ここで 比べ方には倧きく分けお 差を甚いる堎合ず割合を甚いる堎合があるず考えられる。 「君はさんより歳幎䞊である。さんは君より歳幎䞊である。どちらの 方が幎霢差があるか。 」ではずの関係ずずの関係ずいう二぀の数量の関 係どうしを差でみお比べおいる。  䞀方比べる察象や目的によっお割合でみお比べる堎合がある。割合でみるず は二぀の数量を個々の数量ではなく数量の間の乗法的な関係でみおいくこず である。䟋えば党䜓の䞭で郚分が占める倧きさに぀いおの関係どうしや郚分ず 郚分の倧きさの関係どうしを比べる堎合は割合でみおいく。 「シュヌトのうたさ」 を 「シュヌトした数」ず「入った数」ずいう党䜓ず郚分の関係に着目しお比べる