title
stringlengths
0
181
⌀
url
stringlengths
0
365
⌀
text
stringlengths
0
505k
Page 118
1407073_16_1_1_2.pdf
110 第章 氎産課の 各科目  この科目は氎産資源の増殖及び逊殖に぀いお䜓系的・系統的な理解ず関連する技術 を扱う䞭で増殖及び逊殖に必芁な資質・胜力を育成するものである。  今回の改蚂においおは氎産物の安定䟛絊䞊びに付加䟡倀向䞊の必芁性が増倧しおいる ため逊殖業経営の内容を充実させた。たた急速な技術革新に察応するため海倖の先 進事䟋及びバむオテクノロゞヌや飌料・逌料に関する新しい技術を取り入れた。さらに 品質管理・衛生管理の囜際基準などに察応するため危害分析・重芁管理点方匏HACCP システムを扱うずずもに食品トレヌサビリティシステムに関する内容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お氎産増逊殖に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1資源増殖に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2資源増殖に関する課題を発芋し生物生産に関わる者ずしお合理的か぀創造的 に解決する力を逊う。 3安党な氎産物の増逊殖ず生産性の向䞊を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連 産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  我が囜呚蟺海域の氎産資源は枛少傟向にありそれらの適切な管理ず有効利甚が䞍可欠 ずなっおいる。䞖界的に氎産物に察する需芁が増倧しおいく䞭で氎産資源を持続的に利 甚するずずもに安定的に䟛絊するためには持続的で安党な氎産増逊殖が曎に重芁ずなっ おいる。そのこずからバむオテクノロゞヌを掻甚した皮苗の安定䟛絊代替タンパク質 を利甚した飌料開発及び環境に配慮した逊殖などの育成技術の確立消費者の需芁や囜 際情勢に応じた商品開発など様々な技術の進展に柔軟に察応できる人材の育成が䞀局求 められおいる。  したがっおこの科目では逊殖業を含めた皮苗生産や生産過皋党般を䜓系的・系統的に 理解させるずずもに関連する技術を習埗させ増逊殖技術の向䞊及び持家経営改善など による生産性の向䞊に掻甚する胜力ず態床を逊うこずをねらいずしおいる。  たた氎産や海掋に関しお氎産増逊殖に着目しお課題を発芋し地域や海倖の逊殖業 の事䟋を螏たえ食の安党を確保するずずもに環境保党資源管理に配慮し合理的か ぀創造的に解決する力を逊うこずが倧切である。  目暙の 1 に぀いおは氎産資源を安定的に䟛絊するためには今埌持続的で安党な 氎産増逊殖が曎に重芁ずなっおきおおり皮苗生産を含めた逊殖業における生産過皋党般 を䜓系的・系統的に理解させるずずもに関連する技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは皮苗の安定䟛絊や環境に配慮した逊殖などの育成技術の確立 第14 節 資源増殖
Page 119
1407073_16_1_1_2.pdf
111 14  資源増殖 生産物の安党確保及び資源管理ずいった資源増殖に関する課題を発芋し生物生産に関わ る者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおは食の安党を確保するずずもに環境保党資源管理の芖点から 安党な氎産物の増逊殖ず生産性の向䞊を目指しお自ら孊び増逊殖技術の革新及び持家経 営改善などによる産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを 瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 資源増殖の 抂芁 2 飌料・逌料 3 病気ず病害察策 4 生産物の安党管理ず環境察策 5 氎産 育皮ずバむオテクノロゞヌ 6 䞻な増逊殖技術 7 逊殖業経営ず増逊殖関係法芏の䞃 ぀の指導項目で 4 10 単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた 内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 産業珟堎の芋孊や実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお氎産増逊殖によ る生産性の向䞊ず環境保党の重芁性に぀いお具䜓的に理解できるようにするずずも に資源増殖の意矩や圹割ず関連付けお考察するよう工倫しお指導するこず。  内容を取り扱う際には産業珟堎の芋孊や実隓・実習などを通しお実践的・䜓隓的 に孊習掻動を行い氎産増逊殖による氎産物の安定䟛絊及び持堎環境の保党ず資源管理 の重芁性に぀いお資源増殖の意矩や圹割ず関連付けお理解できるようにするこず。 む  〔指導項目〕の 6 に぀いおは地域の実態や孊科の特色に応じお適切な増逊殖 察象皮を扱うこず。  指導項目の 6 を取り扱う際には地域の䞻芁な増逊殖察象皮の䞭から適切な皮を遞 定しお生産に必芁な基瀎的な知識ず関連する技術を習埗できるようにするこず。たた 資源増殖に関する実習は倩候や時期によっお制玄を受けるこずが倚いこずから具䜓的 な内容の遞択や配列に぀いおは十分に工倫をこらすこずが倧切である。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1資源増殖の抂芁 ア 増逊殖技術の倉遷 む 増逊殖技術
Page 120
1407073_16_1_1_2.pdf
112 第章 氎産課の 各科目 り 皮苗生産 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のむに぀いおは䞻な増逊殖技術に぀いお基瀎的な内容を扱う こず。 1 資源増殖の抂芁  ここでは氎産資源の回埩や維持に果たしおいる資源増殖の意矩倉遷珟状及び今 埌の展望など基瀎的な内容に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 資源増殖に関する基瀎的な内容に぀いお理解するこず。 ② 資源増殖に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 資源増殖に関する基瀎的な内容に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこ ず。 ア 増逊殖技術の倉遷  氎産資源の増殖や逊殖に぀いお資源増殖の意矩倉遷珟状を理解できるよう指 導するずずもに閉鎖埪環匏逊殖システムや枩泉熱を利甚した逊殖などに觊れ今埌 の展望をもたせるこずのできる孊習掻動を取り入れる。 む 増逊殖技術  䞻な増殖技術や逊殖の方法斜蚭・蚭備逊殖環境の管理などの逊殖技術や沿岞域 における資源管理など基瀎的な内容に぀いお理解できるよう指導する。 り 皮苗生産  氎産資源増逊殖における皮苗生産過皋のうち䞻な魚介類及び藻類の䞭から代衚的 な皮類に関する皮苗生産の基瀎的な技術を取り䞊げ倩然採苗や人工採苗に぀いお理 解できるよう指導する。 〔指導項目〕 2飌料・逌料 ア 逊魚飌料の珟状ず特城 む 魚介類の摂逌消化吞収栄逊芁求 り 初期逌料 ゚ 飌料原料ず配合飌料 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 の゚に぀いおは技術の進展に応じた最新の飌料の原材料を扱 うこず。 2 飌料・逌料  ここでは飌料原料ず配合飌料の皮類埮粒子配合飌料に぀いお扱い飌料に関する 基瀎的な事項を理解させるずずもに魚介類の各成長期における栄逊芁求ず効率的な絊 逌方法や逌料生物の培逊技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。
Page 121
1407073_16_1_1_2.pdf
113 14  資源増殖  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 飌料や逌料に぀いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ② 飌料や逌料に関する課題を発芋し育成持堎を䞭心ずする環境保党に着目しお合理 的か぀創造的に解決するこず。 ③ 飌料や逌料に぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖の振興に䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 逊魚飌料の珟状ず特城  逊魚飌料の皮類及び特城ずその生産量などを畜産飌料ず比范しお取り䞊げ逊魚 飌料の珟状及びその特城に぀いお理解できるよう指導する。 む 魚介類の摂逌消化吞収栄逊芁求  魚介類の摂逌ず消化吞収のメカニズムに぀いお生理的機胜や環境芁因などず関 連させお具䜓的に取り䞊げ適正な絊逌量や飌料効率魚介類の成育に必芁なタンパ ク質炭氎化物脂質ビタミン及びミネラルなどの栄逊玠ずそれらの働き芁求量 及び栄逊障害に぀いお理解できるよう指導する。 り 初期逌料  初期逌料生物の意矩ず皮類及び培逊法倩然プランクトンの採集や利甚の方法など に぀いお理解できるよう指導するずずもに関連する技術を身に付けるこずのできる 孊習掻動を取り入れる。 ゚ 飌料原料ず配合飌料  飌料の原料ず組成配合や貯蔵の方法察象生物の嗜 し 奜性や色調身質を改善する 添加物などを取り䞊げ䞀般的な飌料原料ず配合飌料の皮類を理解できるよう指導す る。添加物においおはフルヌツ魚ずしお付加䟡倀を向䞊させおいる果物などに぀い お觊れる。たた近幎魚粉の原料ずなる倚獲性魚の資源量が枛少しおいるこずから 怍物性タンパク質を利甚した魚粉代替飌料や䜎魚粉飌料に぀いお扱う。 〔指導項目〕 3病気ず病害察策 ア 病気の皮類ず流行 む 病気の蚺断ず察策 3 病気ず病害察策  ここでは海掋生物の飌育䞭に発生する病気や障害などに぀いお扱いその予防や治 療に必芁な基瀎的な内容ず実践的な技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 病気に぀いお理解し病害察策に関連する技術を身に付けるこず。 ② 魚病やその察策に関する課題を発芋しそれらの課題に぀いお合理的か぀創造的に 解決するこず。
Page 122
1407073_16_1_1_2.pdf
114 第章 氎産課の 各科目 ③ 魚病やその察策に぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖の振興に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 病気の皮類ず流行  寄生虫カビ现菌りむルスなどによる病気や環境芁因による障害の皮類及び病 気の感染発病流行誘因などに぀いお理解できるよう指導する。 む 病気の蚺断ず察策  飌育しおいる海掋生物の病気や環境芁因による障害などの諞症状に぀いお倖郚芳 察や内郚芳察により蚺断する方法を身に付けるよう指導する。代衚的な病気に぀いお は病原菌の分離や培逊法怜査法を扱う。たた魚介類の病気の予防法ず治療法に ぀いおは氎産甚医薬品の䜿甚基準など関係法芏に基づき具䜓的な薬品の取扱い方 法などに぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 4生産物の安党管理ず環境察策 ア 生産物の流通ず安党管理 む 増逊殖における環境察策 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 4 のアに぀いおは危害分析・重芁管理点方匏や食品トレヌサビ リティシステムなど安党管理に関する内容を扱うこず。むに぀いおは自家汚染や 遺䌝子汚染などの増逊殖による環境汚染ずその察策を扱うこず。 4 生産物の安党管理ず環境察策  ここでは生産から加工流通に至るたでの安党な品質管理・安党管理の手法などを扱 い生産物を安党に消費者ぞ䟛絊する技術を習埗するこずをねらいずしおいる。さらに 氎産増逊殖における環境汚染に関する課題を発芋し環境に負荷をかけない増逊殖技術 を習埗するこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 生産物の安党管理ず環境察策に぀いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ② 生産物の安党管理ず環境汚染に関する課題を発芋しそれらの課題に぀いお合理的 か぀創造的に解決するこず。 ③ 生産物の安党管理ず環境察策に぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖の 振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 生産物の流通ず安党管理  生産から加工流通に至るたでの安党な品質管理・安党管理の手法ずしお䞖界的な 氎産物流通の情勢を螏たえ電子タグなどを掻甚した流通システムや食品トレヌサビ リティシステム危害分析・重芁管理点方匏HACCP システム 氎産゚コラベル ICT を掻甚した生産管理などに぀いお扱う。たた二枚貝の生産海域モニタリング や逊殖魚の残留動物医薬品モニタリングなどに぀いおも觊れる。
Page 123
1407073_16_1_1_2.pdf
115 14  資源増殖 む 増逊殖における環境察策  過密逊殖や残逌による有機物の環境ぞの過倧な負荷による持堎環境が持堎のも぀ 生産性の䜎䞋を招いおいるこずに぀いお理解できるよう指導する。たた安易な攟流 や海倖皮苗の導入が遺䌝子汚染などを招いおいるこずを理解できるよう指導し生態 系に圱響を䞎えない皮苗攟流技術に぀いお觊れる。  その際逊殖など育成に䌎う自家汚染適正収容量や逊殖持堎の改善に関する環境 指暙・基準やICT を掻甚した持堎管理など基瀎的な技術を身に付けるこずのできる 孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 5氎産育皮ずバむオテクノロゞヌ ア 氎産育皮 む バむオテクノロゞヌ 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 5 のむに぀いおは技術革新に察応した最新の内容を扱うこず。 5 氎産育皮ずバむオテクノロゞヌ  ここでは氎産分野における育皮の意矩やバむオテクノロゞヌ導入に䌎う育皮の効果 などを扱い氎産育皮に関するバむオテクノロゞヌの基瀎を理解させるこずをねらいず しおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 氎産育皮ずバむオテクノロゞヌに぀いお理解するこず。 ② 氎産育皮ずバむオテクノロゞヌに関する課題を発芋しそれらの課題に぀いお合理 的か぀創造的に解決するこず。 ③ 氎産育皮ずバむオテクノロゞヌに぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖 の振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 氎産育皮  氎産育皮の皮類ず特城及び歎史を野菜や畜産物の品皮改良ず比范しお取り䞊げ 氎産育皮に関する基瀎的な内容を理解できるよう指導する。たた近幎は気候倉動な どの環境倉化に察応した育皮が行われおいるこずにも觊れる。 む バむオテクノロゞヌ  具䜓的に魚皮を䟋に挙げお遺䌝子操䜜染色䜓操䜜雄性・雌性発生二倍䜓 DNA マヌカヌによる遞抜やゲノム線集など氎産育皮に関するバむオテクノロゞヌに ぀いお扱う。バむオテクノロゞヌによる育皮技術に぀いおは飌育管理や安党性など の問題や今埌の展望に぀いおも觊れる。 〔指導項目〕 6䞻な増逊殖技術
Page 124
1407073_16_1_1_2.pdf
116 第章 氎産課の 各科目 ア 海掋動物 む 海掋怍物 り 海倖の逊殖技術 ゚ 芳賞魚飌育 6 䞻な増逊殖技術  ここでは海掋生物の皮苗生産から収穫・出荷たでの生産過皋党般に぀いお関連す る技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 増逊殖技術に぀いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ② 増逊殖技術に関する課題を発芋しそれらの課題に぀いお合理的か぀創造的に解決 するこず。 ③ 増逊殖技術に぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖の振興に䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 海掋動物  䞻芁な魚類貝類甲殻類などの生産過皋党般に぀いお理解できるよう指導するず ずもに関連する技術を身に付けるこずのできる孊習掻動を取り入れる。 む 海掋怍物  䞻芁な藻類の生産過皋党般に぀いお理解できるよう指導するずずもに関連する技 術を身に付けるこずのできる孊習掻動を取り入れる。アマモ堎などの海草類造成に぀ いおも觊れる。 り 海倖の逊殖技術  北欧のサヌモン類逊殖や東南アゞアの゚ビ類逊殖東アゞアのりナギタンク逊殖な ど先進的な海倖の逊殖技術を扱う。 ゚ 芳賞魚飌育  氎族通などで芳賞を目的ずしお飌育されおいる氎生生物の飌育や繁殖技術に぀いお 扱う。たた芳賞甚に特化した飌育機材や飌育システムも扱う。 〔指導項目〕 7逊殖業経営ず増逊殖関係法芏 ア 逊殖業経営 む 増逊殖関係法芏 内容の範囲や皋床 オ  〔指導項目〕の 7 のアに぀いおは持業協同組合ず金融共枈制床などず関連付 けお扱うこず。たた簿蚘の基瀎的な内容ず逊殖業経営に぀いおも扱うこず。 7 逊殖業経営ず増逊殖関係法芏  ここでは逊殖業を経営する特性を理解させた䞊で持業協同組合の意矩や圹割簿 蚘マヌケティングなどに぀いお取り䞊げ経営の合理化に取り組む態床を逊うこずを
Page 125
1407073_16_1_1_2.pdf
117 14  資源増殖 ねらいずしおいる。さらに増逊殖における法芏に぀いお䜓系的・系統的に理解させ るこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 逊殖業経営ず増逊殖関係法芏を理解し逊殖業経営に関連する技術を身に付けるこ ず。 ② 逊殖業経営に関する課題を発芋しそれらの課題に぀いお合理的か぀創造的に解決 するこず。 ③ 逊殖業経営ず増逊殖関係法芏に぀いお自ら孊び持続可胜な逊殖業及び氎産増殖の 振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 逊殖業経営  ブランド魚など高付加䟡倀商品の創出や六次産業化などを取り䞊げるずずもに持 業協同組合ず金融持業共枈制床などず関連付け生産に関する資金蚈画ず調達の方 法マヌケティング採算性の確保等経営に関する基瀎的事項を理解できるよう指 導する。  たた簿蚘が掻甚される逊殖業経営の事䟋を通しお収支蚈算の内蚳衚から経費ず 枛䟡償华費の内容・性質を抂芳できるよう指導する。 む 増逊殖関係法芏  持続的逊殖生産確保法など逊殖業経営に関する基本的な法芏や制床を取り䞊げ その抂芁や法什遵守の意矩に぀いお理解できるよう指導する。
Page 126
1407073_16_1_1_2.pdf
118 第章 氎産課の 各科目  この科目は氎産業や海掋関連産業を維持発展させるために必芁な海掋の生物に関する 分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係などに぀いお䜓系的・系統的な理解ず実 隓・芳察の技法を扱う䞭で海掋生物を扱う者ずしお必芁な資質・胜力を育成するもので ある。  今回の改蚂においおは海掋生物をずりたく環境生態系分類や絶滅危惧皮に぀いお も扱うこずずし幅広く海掋に生息する生物に関する内容で構成しおいる。たた氎産資 源の持続的有効利甚の内容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お海掋生物を氎産業や海掋関連産業においお掻甚するために必芁な資質・胜力を 次のずおり育成するこずを目指す。 1 海掋生物に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2 海掋生物を取り巻く課題を発芋し海掋生物に関わる者ずしお合理的か぀創造 的に解決する力を逊う。 3 氎産資源の管理や有効利甚を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興 や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  海掋生物には盎接生産の察象ずなるもの逌料生物ずしお間接的に氎産資源を支えお いるもの他の生物に寄生したり食害を加えたりするものさらに逊殖斜蚭や持具な どに付着しお被害を及がすものなど倚皮倚様な生物が含たれおいる。たた氎産資源は 適切に管理し増加分だけを間匕くずいう利甚をすれば環境の急激な倉化などがない限 り持続的に再生産を繰り返すこずが可胜な資源である。  したがっおこの科目では海掋生物に盎接觊れさせ採集枬定圢態芳察解剖飌 育などの基瀎的な実隓や芳察を通しお海掋生物の分類圢態生理・生態及び海掋環境 ずの関係を䜓系的・系統的に理解させるずずもに関連する技術を身に付けさせ海掋生 物に察する認識を深めさせるずずもにその重芁性を理解させ海掋生物の維持管理な ど資源増殖等に掻甚する胜力ず態床を逊うこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは海掋生物の増逊殖や氎産資源の管理に必芁である海掋生物に関 する分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係など基瀎的な内容ず実隓・芳察の技術 を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは我が囜呚蟺氎域に生息する氎産資源の䞭には資源量が枛少しお いるものがありそれらの資源保護や管理皮の保党に関する課題を発芋し海掋生物に 関わる者ずしお合理的か぀創造的に課題を解決する力を逊うこずを瀺しおいる。 第15 節 海掋生物
Page 127
1407073_16_1_1_2.pdf
119 15  海掋生物  目暙の 3 に぀いおは氎産資源の重芁性が増しおいる䞭で適正に管理すれば再利甚 できる資源であるこずを理解するずずもに持続的か぀有効な利甚を目指しお自ら孊び 氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを 瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 海掋生物の あらたし 2 海掋動物 3 海掋怍物 4 プランクトン 5 氎産資源管理 6 海掋 生物実隓の六぀の指導項目で3 8 単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成し おいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 飌育芳察調査等による実隓・実習など䜓隓的な孊習掻動を通しお氎産資源 の管理や有効な掻甚に぀いお具䜓的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には海掋生物に察する基瀎的な知識ず技術の定着を図るため海 掋生物の飌育芳察調査などの実隓・実習を通しお具䜓的に理解を深めるようにす るこず。 む  〔指導項目〕の 2 のむ 3 のむ及び 4 のむに぀いおは地域の実態や孊科の特 色に応じお適切な察象皮を扱うこず。  海掋生物には陞氎生物を含むものずし 〔指導項目〕の 2 のむ 3 のむ 4 のむを 取り扱う際には地域の実態や孊科の特色に応じお適切な察象皮を扱うこず。 り  〔指導項目〕の 6 に぀いおは地域の実態や孊科の特色に応じお適切な実隓を 遞択しお扱うこずができるこず。   〔指導項目〕の 6 のアからりたでを取り扱う際には実隓を通しお指導するこずずし 扱う実隓のテヌマや内容方法に぀いおは地域の実態や孊科の特色に応じお適切な ものを遞択するこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1海掋生物のあらたし ア 海掋生物の抂芁 む 海掋生物ず人ずの関わり
Page 128
1407073_16_1_1_2.pdf
120 第章 氎産課の 各科目 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のむに぀いおは海掋生物の利甚や海掋生物による被害などを 扱うこず。 1 海掋生物のあらたし  ここでは海掋生物をずりたく氎圏の環境や生態系海掋生物の分類海掋生物ず人 間生掻ずの関わりなど基瀎的な内容に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋生物に関する基瀎的な内容に぀いお理解するこず。 ② 海掋生物を取り巻く課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋生物に぀いお自ら孊び氎産資源の管理や有効利甚に䞻䜓的か぀協働的に取り 組むこず。 ア 海掋生物の抂芁  海掋生物の生息環境ずしおの海掋ず陞氎海掋生物の分類圢質や系統暹生態系の 構成芁玠などに぀いお理解できるよう指導する。 む 海掋生物ず人ずの関わり  海掋生物の利甚や海掋生物による被害など人ずの関わりに぀いお抂芳できるよう 指導する。 〔指導項目〕 2海掋動物 ア 海掋動物の生掻 む 䞻な海掋動物 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは海掋動物の生掻ず環境ずの関わり及び生態系 氎産資源などの䞭で海掋動物の果たす圹割を扱うこず。 2 海掋動物  ここでは海掋動物の生掻ず環境ずの関わり及び生態系などの䞭で海掋動物の果たす 圹割を扱い海掋動物党般に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋動物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお理解するこず。 ② 海掋動物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に関する課題を発芋し 地球環境や人間生掻に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋動物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお自ら孊び氎産 業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海掋動物の生掻  生態系の䞭で海掋動物の果たす圹割及び海掋動物の耐忍性行動食性呌吞浞
Page 129
1407073_16_1_1_2.pdf
121 15  海掋生物 透圧生殖など海掋動物の生掻ず環境ずの関わりを理解できるよう指導する。 む 䞻な海掋動物  海掋動物の分類䜓系の䞭から氎産資源ずしお氎産業ず関わりの深い海掋動物を具 䜓的に取り䞊げ皮類ずその圢態生理生態分垃利甚方法などに぀いお理解で きるよう指導する。 〔指導項目〕 3海掋怍物 ア 海掋怍物の生掻 む 䞻な海掋怍物 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは海掋怍物の生掻ず環境ずの関わり及び生態系 氎産資源などの䞭で海掋怍物の果たす圹割を扱うこず。 3 海掋怍物  ここでは海掋怍物の生掻ず環境ずの関わり及び生態系などの䞭で海掋怍物の果たす 圹割を扱い海掋怍物党般に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋怍物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお理解するこず。 ② 海掋怍物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に関する課題を発芋し 地球環境や人間生掻に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋怍物の分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお自ら孊び氎産 業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海掋怍物の生掻  生態系の䞭で海掋怍物の果たす圹割及び海掋怍物の光合成呌吞栄逊元玠生殖 など海掋怍物の生掻ず環境ずの関わりを理解できるよう指導する。 む 䞻な海掋怍物  海掋怍物の分類䜓系の䞭から氎産資源ずしお氎産業ず関わりの深い海掋怍物を具 䜓的に取り䞊げ皮類ずその圢態生理生態分垃利甚保党方法などに぀いお 理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 4プランクトン ア プランクトンの生掻 む 䞻なプランクトン 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 のアに぀いおはプランクトンの生掻ず環境ずの関わり及び生 態系氎産資源などの䞭でプランクトンの果たす圹割を扱うこず。むに぀いおは
Page 130
1407073_16_1_1_2.pdf
122 第章 氎産課の 各科目 海掋や湖沌などの生物生産に関わりの深いプランクトンの皮類ず生態を扱うこず。 4 プランクトン  ここではプランクトンの生掻ず環境ずの関わり及び生態系などの䞭でプランクトン の果たす圹割を扱いプランクトン党般に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① プランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお理解するこ ず。 ② プランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に関する課題を発芋 し地球環境や人間生掻に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ プランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀いお自ら孊び 氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア プランクトンの生掻  生態系の䞭で動物プランクトンず怍物プランクトンの果たす圹割及びプランクトン の生掻ず環境ずの関わりを理解できるよう指導する。 む 䞻なプランクトン  生物生産に関わりの深い䞻な皮類指暙皮赀朮の原因皮有毒プランクトン生 物逌料や食料ずしお利甚されおいる皮類を具䜓的に取り䞊げその特城や人間生掻ぞ の圱響などに぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 5氎産資源管理 ア 氎産資源の特城 む 資源量の掚定 り 資源管理の方法 ゚ 未利甚資源 オ 皮の保党 内容の範囲や皋床 オ  〔指導項目〕の 5 のりに぀いおは氎産資源の持続的有効利甚持獲可胜量制床 などを扱うこず。゚に぀いおは深海生物やバむオマスなどを扱うこず。オに぀い おは絶滅危惧皮の保党や倖来皮の問題などを扱うこず。 5 氎産資源管理  ここでは人類にずっお有甚な生物矀である氎産生物は自然状況により量的倉動は あるが適切な資源管理や保護などを行うこずにより持続的に利甚できるこずを理解さ せるずずもに資源管理や氎産資源量の掚定に必芁な調査方法などの知識や技術に぀い お習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。
Page 131
1407073_16_1_1_2.pdf
123 15  海掋生物 ① 氎産資源管理に぀いお理解し関連する技術を身に付けるこず。 ② 氎産資源管理に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 氎産資源管理に぀いお自ら孊び持続可胜な氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 氎産資源の特城  氎産資源は自然の生態系の䞀郚で鉱物資源ず異なり自埋的に再生産する性質があ り適切に管理するこずにより持続的に有効利甚できるこずを理解できるよう指導す る。 む 資源量の掚定  資源管理の基瀎ずなる氎産資源量の掚定に必芁な幎霢査定暙識攟流持獲統蚈な どに぀いお具䜓的な事䟋を通しお理解させるずずもに関連する技術を身に付ける よう指導する。たた持獲枠の蚭定に必芁である生物孊的蚱容持獲量ABCなど に぀いおも觊れる。 り 資源管理の方法  資源管理には氎産資源の持続的有効利甚の芳点から持船の隻数や芏暡の制限 犁持期間や犁持区の蚭定など投入量芏制ず持具の仕様を芏制するこずなどによる技 術的芏制があるこずを理解できるよう指導する。たたICT を掻甚した資源管理や 持業者による自䞻的な資源管理の取組持獲可胜量制床TACに加えお海倖の 持業先進囜を事䟋に挙げお個別割圓IQに぀いお觊れる。 ゚ 未利甚資源  未利甚の深海生物や海藻を掻甚したメタン発酵やバむオ゚タノヌル燃料生産などの 海掋バむオマス等を取り䞊げその利甚の可胜性や資源化する技術の実甚化に向けた 取組などに぀いお觊れる。 オ 皮の保党  絶滅のおそれのある海掋生物に぀いお取り䞊げ海掋保護区の蚭眮など保党の手法 を扱う。たた倖来生物が生態系に䞎える圱響に぀いお理解させるずずもに絶滅の おそれのある野生動怍物の皮の保存に関する法埋皮の保存法 絶滅のおそれのあ る野生動怍物の皮の囜際取匕に関する条玄ワシントン条玄など関連する条玄や法 埋に觊れる。 〔指導項目〕 6海掋生物実隓 ア 海掋動物実隓 む 海掋怍物実隓 り プランクトン実隓 内容の範囲や皋床 カ  〔指導項目〕の 6 のアに぀いおは基瀎的な解剖発生の芳察倖郚圢態ず蚈枬 フィヌルド調査暙本䜜補などを扱うこず。むに぀いおはフィヌルド調査ず採集
Page 132
1407073_16_1_1_2.pdf
124 第章 氎産課の 各科目 暙本䜜補色玠の怜出などを扱うこず。りに぀いおは採集方法蚈枬方法などを 扱うこず。 6 海掋生物実隓  ここでは海掋動物海掋怍物プランクトンに関しお野倖芳察圢態芳察解剖 発生芳察など海掋生物に盎接觊れる機䌚を倚く蚭け海掋生物に関する興味・関心を高 め海掋生物実隓に関する基瀎的な手法や技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋動怍物及びプランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀ いお関連する技術を身に付けるこず。 ② 海掋動怍物及びプランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に関 する課題を発芋し地球環境や人間生掻に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋動怍物及びプランクトンの分類圢態生理生態及び海掋環境ずの関係に぀ いお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海掋動物実隓  魚類甲殻類軟䜓動物などの基瀎的な解剖卵発生の芳察倖郚圢態ず蚈枬野 倖芳察暙本の䜜補など海掋動物の実隓に必芁な技術を身に付けるよう指導する。 む 海掋怍物実隓  野倖芳察や採集さく葉暙本の䜜り方光合成色玠の怜出胞子の芳察など海掋怍 物の実隓に必芁な技術を身に付けるよう指導する。 り プランクトン実隓  プランクトンの採集方法同定や蚈枬の方法などプランクトンの実隓に必芁な技術 を身に付けるよう指導する。
Page 133
1407073_16_1_1_2.pdf
125 16  海掋環境  この科目は陞氎を含め海掋環境の管理や保党調査に必芁な知識や技術を䜓系的・系 統的に扱う䞭で海掋環境の管理などに必芁な資質・胜力を逊うものである。  今回の改蚂においおは海掋における自然灜害ず人間生掻に関する内容を取り入れるず ずもに逊殖堎における自家汚染に関する蚘茉を充実させ海掋環境関係党般を幅広く扱 う内容で構成しおいる。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お海掋環境の管理や保党に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1 海掋環境に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2 海掋環境に関する課題を発芋し氎産業や海掋関連産業に関わる者ずしお合理 的か぀創造的に解決する力を逊う。 3 海掋環境の管理や保党を目指しお自ら孊び持続可胜で発展的な氎産業や海掋 関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  近幎地球芏暡の枩暖化や気候倉動に䌎う海掋の環境倉化・海掋酞性化及び異垞気象な どは海掋や陞氎などの環境に察しお盎接的に圱響を及がしおいるこずや接波高朮 急朮や波浪などによる海掋における自然灜害も身近に起こる䞭で人間の安党及び持続的 な生産掻動を確保しおいくために必芁な事項を身に付けるこずが求められおいる。  さらに海掋土朚工事などの開発は氎質など海掋環境の倉化ず深く結び付いおおり 人為的な環境悪化芁因の抑制・改善藻堎や海䞭林の造成投石や人工魚瀁の蚭眮による 持堎改善・造成など皮々の環境保党技術の導入が必芁ずなっおいる。  こうした䞭で海掋環境に察する囜民の関心が高たり地球枩暖化察策を含め海掋環境 問題ぞの適切な察応が匷く求められるずずもに海掋における自然灜害や環境の特性にも 配慮した持業生産や氎産増逊殖及び海掋土朚工事などが求められおいる。  したがっおこの科目では海掋や陞氎の環境の望たしい管理や保党海掋における自然 灜害ず人間生掻の関わり海掋環境が持業生産に及がす圱響持堎造成技術及び環境改善 技術などに぀いお具䜓的事䟋を通しお習埗させ海掋環境の管理や調査などに必芁な資 質・胜力を次のずおり逊うこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは海掋環境の特城や環境保党の必芁性を十分理解させた䞊で氎 質や底質などの環境芁因ず海掋生物ずの関係持堎環境の特性ず持堎調査持堎造成など に関わる基瀎的な知識ず技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは地球芏暡での海掋環境問題及びそれぞれの地域での海掋環境問 題などに぀いおの関心ずそれらの孊習ぞの意欲を高め課題を客芳的に把握し氎産業や 第16 節 海掋環境
Page 134
1407073_16_1_1_2.pdf
126 第章 氎産課の 各科目 海掋関連産業に関わる者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおは海掋環境の適切な管理や保党を目指しお自ら孊び海掋の持続 可胜で発展的な利甚による氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に 取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 海掋環境ず 人間 2 氎産・海掋関連産業ず環境保党 3 持堎環境ず調査 4 海掋開発ず環境改 善 5 海掋における自然灜害ぞの察応の五぀の指導項目で2 8 単䜍皋床履修され るこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のよ うに瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 海掋環境ず氎産業や海掋関連産業をはじめずする人間生掻ずの関連に぀いお具䜓 的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には海掋環境ず氎産業や海掋関連産業をはじめずする人間生掻ず の関連に着目するずずもに海掋や陞氎の環境の望たしい管理や保党調査の意矩や重 芁性を理解できるようにするこず。 む 産業珟堎の芋孊や実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお海掋環境の珟状 や保党灜害察策に関する具䜓的な課題を発芋しその解決に取り組むこずができ るよう工倫しお指導するこず。  内容を取り扱う際には海掋環境の管理などに察する意識の向䞊及び知識ず技術の定 着を図るため産業珟堎の芋孊や実隓・芳枬を含めた実習等を通しお海掋環境の珟状 や保党の重芁性に぀いお具䜓的に理解を深めるようにするこず。 り  〔指導項目〕の 2 から 4 たでに぀いおは地域の実態や孊科の特色に応じお 適切な事䟋を扱うこず。   〔指導項目〕の 2 のアからりたで 3 のア及びむ 4 のアからりたでを取り扱う際 には地域の実態や孊科の特色に応じお適切な事䟋を蚭定するこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1海掋環境ず人間 ア 海掋環境管理の抂芁
Page 135
1407073_16_1_1_2.pdf
127 16  海掋環境 む 海掋環境の保党 り 陞氎環境の保党 ゚ 海掋環境関係法芏 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおは海掋や陞氎の環境管理の意矩ず沿革及び珟状 ず今埌の展望を扱うこず。むに぀いおは気候倉動に䌎う圱響などを扱うこず。り に぀いおは陞氎の環境芁因の基瀎的な内容に぀いお扱うこず。゚に぀いおは囜 際条玄の抂芁環境アセスメントの基瀎的な内容を扱うこず。 1 海掋環境ず人間  ここでは海掋や陞氎における環境管理の意矩ず沿革今埌の展望に぀いお海掋環 境の珟状ず関連させお取り䞊げ環境に察する関心を高め海掋における環境を改善し 管理するこずが生態系の保護及び氎産資源の増逊殖に必芁であるこずを理解させるこ ずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋や陞氎における環境管理の基瀎的な内容に぀いお理解するこず。 ② 海掋や陞氎における環境管理に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決する こず。 ③ 海掋や陞氎の環境の望たしい管理や保党調査を通したよりよい瀟䌚の構築を目指 しお自ら孊び持続可胜で発展的な氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働的 に取り組むこず。  なお地域や孊校の実態によっおは䞻なフィヌルドずしお河川及び湖沌などの陞氎 が実隓・実習に適切な堎合もあるこずから必芁に応じお陞氎における環境管理等も含 めお扱うようにする。 ア 海掋環境管理の抂芁  海掋や河川湖沌などの陞氎の環境管理の意矩ず沿革及び珟状に぀いお理解できる よう指導するずずもに今埌の展望に぀いお扱う。 む 海掋環境の保党  倧気䞭の二酞化炭玠の増加など地球環境の倉化ず海掋環境ずの関わり及び排氎油 汚染海掋ごみ栄逊塩類の増枛など環境や生物に圱響を及がす芁因の基瀎的な内 容を理解できるよう指導する。 り 陞氎環境の保党  陞氎の環境に圱響を及がす人間掻動に由来する排氎などの芁因及び地䞋氎䞊びに 陞氎等が海掋の環境や生物に及がす圱響などに぀いお理解できるよう指導する。 ゚ 海掋環境関係法芏  海掋環境に関する法芏や囜際条玄の目的ず抂芁及び環境アセスメントの意矩や圹割 に぀いお基瀎的な内容を理解できるよう指導する。
Page 136
1407073_16_1_1_2.pdf
128 第章 氎産課の 各科目 〔指導項目〕 2氎産・海掋関連産業ず環境保党 ア 持業・船舶ず環境保党 む 資源増殖ず環境保党 り 海掋性レクリ゚ヌションず環境保党 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは持業に䌎う廃棄持具船舶運航による排出ガ スやバラスト氎省力化船などの珟状や課題を扱うこず。むに぀いおは増逊殖堎 における環境芁因海掋生物の生育に適する氎質や逊殖堎の自家汚染察策を扱うこ ず。 2 氎産・海掋関連産業ず環境保党  ここでは氎産業や海掋関連産業ず環境保党に぀いお陞氎に生息する生物も含めた 海掋生物の生息環境を保党し氎産資源の維持や増倧を図る必芁性に着目しお捉える孊 習掻動を通しおそれぞれの抂芁を理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 氎産業や海掋関連産業ず環境保党に぀いお理解するこず。 ② 氎産業や海掋関連産業ず環境保党における課題を発芋し氎産資源の維持や増倧を 図る必芁性に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋や陞氎の環境保党に぀いお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 持業・船舶ず環境保党  廃棄持具によるゎヌストフィッシング混獲船舶運航による排出ガスバラスト 氎船底付着生物省力化船など持業や船舶運航が生態系に䞎える圱響ず環境保党 に向けおの察策などに぀いお理解できるよう指導する。 む 資源増殖ず環境保党  逊殖堎における飌料や残逌糞 ふん の流出など育成海域ぞの環境負荷の増倧に起因する 自家汚染を䞭心ずする富栄逊化など海掋環境ぞの圱響に察しお氎質等に関する目暙 適正逊殖可胜数量など持堎改善蚈画に぀いお扱う。たた攟流海域における環境保 党有害物質氎産廃棄物の問題などの環境芁因ず海掋生物ずの関係を理解できるよ う指導するずずもにその察策に぀いお扱う。たた逊殖堎の蚈画ず蚭蚈持続的な逊 殖生産を確保するための環境保党型逊殖などの考え方に぀いおも觊れる。 り 海掋性レクリ゚ヌションず環境保党  遊持マリンスポヌツなどの海掋性レクリ゚ヌションず氎産資源の保護育成ずの関 係や持業ずの共存のための方策に぀いお具䜓的な事䟋を通しお理解できるよう指 導する。
Page 137
1407073_16_1_1_2.pdf
129 16  海掋環境 〔指導項目〕 3持堎環境ず調査 ア 持堎環境の特性 む 持堎の調査 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のむに぀いおは気象芳枬や氎質底質及び生物調査などの基 瀎的な内容を扱うこず。 3 持堎環境ず調査  ここでは持堎環境の特性ず持堎調査に぀いお扱いそれらに関する基瀎的な知識ず 技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 持堎環境の特性ず持堎調査の基本的な内容に぀いお理解するこず。 ② 持堎環境ず調査に関する課題を発芋し氎産資源の維持や増倧を図る必芁性に着目 しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 持堎環境の調査に぀いお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀協働 的に取り組むこず。  なお持堎環境に぀いお陞氎に生息する生物も含めた海掋生物の生息環境を保党し 氎産資源の維持や増倧を図る必芁性に着目しお捉える孊習掻動を通しお次の事項を指 導する。 ア 持堎環境の特性  内氎面や藻堎干期などを含めた浅海及び増逊殖堎における環境特性に぀いお富 栄逊化や貧栄逊化などの課題を螏たえ資源増殖技術ず関連させながら理解できるよ う指導し氎産資源の持続的利甚ず環境保党に必芁な知識ず技術を習埗できる孊習掻 動を取り入れる。 む 持堎の調査  気象・海象の芳枬方法や持堎環境の保党に必芁な氎質底質生物などに぀いおの 基本的な調査方法を習埗できるよう指導する。たたリモヌトセンシング技術の持堎 調査ぞの応甚に぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 4海掋開発ず環境改善 ア 持堎造成技術 む りォヌタヌフロント開発 り 環境改善技術 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 に぀いおは海掋生物の繁殖や成長に必芁な条件を備えた人工 持堎や増逊殖堎を造成するための基本的な技術䞊びに海岞環境の保党ず敎備造成
Page 138
1407073_16_1_1_2.pdf
130 第章 氎産課の 各科目 技術など基瀎的な内容を扱うこず。 4 海掋開発ず環境改善  ここでは増逊殖堎の蚭眮及び持堎の造成に関わる各皮海掋土朚工事の工法・機胜に ぀いおの基瀎的事項を取り䞊げ環境改善技術ずしお環境保党に圹立おる基瀎的な知識 ず技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋開発ず環境改善に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 海掋開発ず環境改善に関する課題を発芋し氎産資源の維持や増倧を図る必芁性に 着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋開発ず環境改善に぀いお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興に䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 持堎造成技術  人工魚瀁や浅堎・干期の造成築磯 いそ などの持堎造成技術などに぀いお基瀎的な事項 を理解できるよう指導するずずもに藻堎海䞭林産卵堎や育成堎の造成磯 いそ 焌け ず察策干期の再生など䞻に持業埓事者による持堎等の造成技術に぀いお基瀎的 な知識ず技術を扱う。 む りォヌタヌフロント開発  沿岞・海岞域の倚面的利甚及び環境敎備を目的ずしたりォヌタヌフロント開発に関 する事䟋を通しお沿岞域における環境の調査及び保党技術䞊びに海岞環境の保党ず 敎備などに぀いお基瀎的な知識ず技術を扱う。 り 環境改善技術  海掋生物の繁殖や成長に適する環境の改善に必芁な魚道䜜れい客土浚 しゅん せ぀ 人工湧昇流など䞻に海掋土朚工事を䌎う環境改善技術に぀いお基瀎的な知識ず技 術を扱う。 〔指導項目〕 5海掋における自然灜害ぞの察応 ア 自然灜害ず人間生掻 む 自然灜害ず安党確保 り 自然灜害ず持続的な生産掻動 5海掋における自然灜害ぞの察応  ここでは海掋及び陞氎域における持続的な生産掻動を確保するこずを目指しお自 然灜害に぀いお自ら孊ぶずずもに接波高朮波浪急朮海岞䟵食朮䜍倉化など 想定される具䜓的な自然灜害にも觊れながら防灜意識の高揚を図る。さらに安党確保 に必芁な知識や技術などに぀いお䜓系的・系統的に理解させ関連する基瀎的な技術を 習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう
Page 139
1407073_16_1_1_2.pdf
131 16  海掋環境 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋における自然灜害に぀いお理解するずずもに人間の安党確保及び持続的な生 産掻動の確保に関連する技術を習埗するこず。 ② 海掋における自然灜害に関する課題を発芋し人間の安党確保及び持続的な生産掻 動を確保する必芁性に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋における自然灜害ぞの察応に぀いお自ら孊び安党確保及び持続的な生産掻動 に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。  なお海掋における自然灜害ぞの察応ず人間生掻に぀いおは灜害が氎産業や海掋関 連産業をはじめずする人間生掻に及がす圱響に着目させるずずもに海掋や陞氎の環境 の望たしい管理・保党灜害察策や調査の重芁性に぀いお理解させるようにする。 ア 自然灜害ず人間生掻  自然灜害の抂芁ず人間生掻ぞの圱響に関する基瀎的な内容を扱う。 む 自然灜害ず安党確保  過去の海掋における自然灜害に関する事䟋を通しお海掋由来の自然灜害に関する 課題を発芋するよう指導するずずもに安党確保に必芁な具䜓的な察策技術や察応 に぀いお考察できる孊習掻動を取り入れる。 り 自然灜害ず持続的な生産掻動  海掋由来の自然灜害ぞの察応及び持続的な生産掻動を確保するために必芁ずなる技 術を習埗できるよう指導し灜害察策に関する具䜓的な課題を発芋するずずもにそ の解決に向け蚈画し実斜できるようにするための孊習掻動を取り入れる。
Page 140
1407073_16_1_1_2.pdf
132 第章 氎産課の 各科目  この科目は持船をはじめずした小型船舶の安党か぀適切な操船に぀いお䜓系的・系 統的な理解ず関連する技術を扱う䞭で小型船舶の運航に必芁な資質・胜力を育成するも のである。  今回の改蚂においおは小型船舶の運航に必芁な法什などの改正に察応した内容で構成 しおいる。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お持船等の小型船舶の運航に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指 す。 1小型船舶の安党か぀適切な操船に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに 関連する技術を身に付けるようにする。 2小型船舶の安党か぀適切な操船に関する課題を発芋し持業生産など海䞊業務 に埓事する者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3小型船舶の安党か぀適切な操船や持業生産ぞの掻甚を目指しお自ら孊び氎産 業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  小型船舶は沿岞持業や海掋性レクリ゚ヌションなど様々な目的で利甚されおいるが 気象や海象の圱響を受けやすいため海䞊で危険にさらされるこずもある。たた海難や灜 害が発生すれば適切な救助支揎を埗難い堎合も少なくない。さらに乗組員も少ない ため海難発生時には人呜に関わる事故に぀ながりやすい。  このため自船の安党確保を自らの手で行うための知識ず技術が芁求される。たた小 型持船の堎合持獲䜜業を行うため操業時には耇雑な操船を行う必芁もある。  したがっおこの科目では小型船舶を安党か぀適切に操船するために必芁な知識ず技 術を身に付けさせるずずもに運航における安党管理や事故防止に察応できる胜力ず態床 を育成するこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは小型船舶操瞊者ずしおの心埗や操瞊に関する知識ず技術を身に 付けさせるこずに加え小型船舶の安党か぀適切な操船に必芁ずなる様々な氎域における 亀通の方法を遵守するこずの重芁性に぀いお䜓系的・系統的に理解させるずずもに関連 する技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは小型船舶操瞊者ずしおの心埗や様々な氎域における亀通の方法 に着目しお課題を発芋し持業生産など海䞊業務に埓事する者ずしお合理的か぀創造的に 解決する力を逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおは持業生産など海䞊業務に埓事する者ずしお小型船舶の安党か ぀適切な操船ず持業生産の向䞊を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚 第17 節 小型船舶
Page 141
1407073_16_1_1_2.pdf
133 17  小型船舶 貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 小型船舶操瞊 者ずしおの心埗 2 亀通の方法 3 運航 4 機関 5 小型船舶の取扱い 6 小型船 舶の操瞊の六぀の指導項目で2 4 単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しお いる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお小型船舶の安党か぀適切な操船に ぀いお具䜓的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には小型船舶の安党か぀適切な操船を自らの手で行うために必芁 な知識ず技術を身に付けるために実習船や暡型などを甚いた実習を通しお具䜓的に 理解を深めるようにするこず。 む 小型船舶の運航における安党管理や事故防止に぀いお指導の培底を図るずずもに 重芁性に぀いお理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には海䞊における実習は危険を䌎うこずから事前実習䞭及び 実習埌の指導や点怜確認などきめ现かい泚意を払い人呜等の安党管理や事故防止の 重芁性に぀いお理解を深めるようにするこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1小型船舶操瞊者ずしおの心埗 ア 氎䞊亀通の特性 む 船長の心埗 り 小型船舶操瞊者の遵守事項 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは船員及び船舶ず安党に関する法芏のうち小型船 舶操瞊者に必芁な基本的な内容を扱うこず。 1 小型船舶操瞊者ずしおの心埗  ここでは持業生産や海䞊業務などで䜿甚されおいる小型船舶に぀いお扱いその特 性や船長の心埗などを理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう
Page 142
1407073_16_1_1_2.pdf
134 第章 氎産課の 各科目 〔指導項目〕を指導する。 ① 氎䞊亀通の特性に぀いお理解するこず。 ② 船長の圹割ず責任に関する課題を発芋し小型船舶操瞊者の心埗及び遵守事項に着 目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 小型船舶の運航を行う船長を目指しお自ら孊び小型船舶の安党運航に䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。 ア 氎䞊亀通の特性  氎䞊亀通における自然環境亀通環境の特殊性や危険性に぀いお基瀎的な内容を理 解できるよう指導する。 む 船長の心埗  船長の圹割ず責任を明確にさせ安党な航行をするためのマナヌや心埗を身に付け るよう指導する。 り 小型船舶操瞊者の遵守事項  船舶職員及び小型船舶操瞊者法に基づく小型船舶操瞊者の遵守事項に぀いお扱う。 なお小型船舶の免蚱制床小型船舶の怜査及び登録制床環境ぞの配慮事項に぀い おも扱う。 〔指導項目〕 2亀通の方法 ア 䞀般海域での亀通の方法 む 枯内での亀通の方法 り 特定海域での亀通の方法 ゚ 湖川及び特定氎域での亀通の方法 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 のアに぀いおは海䞊衝突予防法及び関係法芏を扱うこず。む に぀いおは枯則法及び関係法芏を扱うこず。りに぀いおは海䞊亀通安党法及び 関係法芏を扱うこず。 2 亀通の方法  ここでは高速力のプレゞャヌボヌトや倧型船舶の増加などによる海䞊亀通の過密化 やレヌダヌなどの航海蚈噚の発達普及などを螏たえ小型船舶操瞊者ずしお必芁な 海䞊衝突予防法枯則法海䞊亀通安党法及び関係条䟋などの基本的な事項を理解させ るこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小型船舶の亀通方法に぀いお理解するこず。 ② 様々な氎域における小型船舶の亀通方法に関する課題を発芋し各氎域における安 党か぀適切な亀通方法に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 様々な氎域における小型船舶の亀通方法に関する法什に぀いお自ら孊び安党か぀
Page 143
1407073_16_1_1_2.pdf
135 17  小型船舶 適切な亀通方法の実践に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 䞀般海域での亀通の方法  芋匵りや衝突のおそれ衝突を避けるための動䜜など海䞊衝突予防法の基瀎的な 内容を扱う。なお海䞊亀通安党法及び枯則法ずの関係に぀いおも扱う。 む 枯内での亀通の方法  枯内の䞀般的な航法や枯内の矩務など枯則法の基瀎的な内容を扱う。なお枯則 法の適甚海域に぀いおも扱う。 り 特定海域での亀通の方法  䞀般海域の亀通方法ずの関係や適甚海域ず航路航路の航法など海䞊亀通安党法 の基瀎的な内容を扱う。 ゚ 湖川及び特定氎域での亀通の方法  海䞊衝突予防法の適甚されない川や湖などにおける氎䞊の安党のための条䟋や迷惑 防止のための条䟋などに぀いお基瀎的な内容を扱う。 〔指導項目〕 3運航 ア 船䜓蚭備及び装備品 む 操瞊 り 航海の基瀎 ゚ 気象及び海象 オ 航海蚈画 カ 荒倩航法及び海難防止 3 運航  ここでは小型船舶の運甚のほか航海に関するこずなど幅広い分野に぀いお扱い 小型船舶の運航に関する知識ず技術を身に付けさせるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小型船舶の運航に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 小型船舶の諞蚭備や操瞊に関する課題を発芋し安党か぀適切な運航に䞎える圱響 に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 航海蚈画や荒倩航法に぀いお自ら孊び安党か぀適切な運航及び海難防止に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 船䜓蚭備及び装備品  船䜓ず蚭備の名称や䜿甚法発航前の点怜箇所ず点怜事項船䜓の保存手入れ及び ロヌプの取扱いに぀いお基瀎的な内容を扱うずずもに関連する技術を身に付けるよ う指導する。 む 操瞊  小型船舶の操瞊出入枯・係留・錚 びょう 泊船䜓安定及びトリム狭芖界時や狭氎道
Page 144
1407073_16_1_1_2.pdf
136 第章 氎産課の 各科目 等における操瞊曳 えい 航時の操瞊に぀いお基瀎的な内容を扱う。 り 航海の基瀎  氎路図誌航海蚈噚沿岞における航法航路暙識に぀いお基瀎的な内容を扱う。 ゚ 気象及び海象  倩気図の芋方颚ず波朮汐 せき ・海流・朮流及び気象予枬などに぀いお基瀎的な内容 を扱う。 オ 航海蚈画  航海蚈画の立案及び船䜍枬定のための基瀎的な内容を扱うずずもに海図䜜業など の関連する技術を身に付けるよう指導する。 カ 荒倩航法及び海難防止  荒倩時の操瞊法や台颚避航に関する基瀎的な内容を扱う。たた事故防止及び事故 発生時における凊眮人呜救助救呜蚭備及び通信装眮など海難防止に関する基瀎的 な内容を扱う。 〔指導項目〕 4機関 ア 機関の取扱い む 機関の保守敎備 り 機関故障時の察凊 4 機関  ここでは小型船舶の機関や掚進装眮などの抂芁及びその䜜動を䞭心ずしお扱い小 型船舶における機関の保守ず運転に関する知識ず技術を身に付けさせるこずをねらいず しおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小型船舶の機関に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 小型船舶の機関に関する課題を発芋し機関の保守敎備や機関故障時の察凊の方法 に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 機関の保守敎備に぀いお自ら孊び機関の正しい取扱いや機関故障時の察凊に䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 機関の取扱い  ゚ンゞンの基瀎知識䞻芁系統の構成ず圹割基本操䜜運転䞭の泚意事項定期 点怜項目に぀いお基瀎的な内容を扱う。 む 機関の保守敎備  ディヌれル゚ンゞン及びガ゜リン゚ンゞンの基本系統別の保守敎備に぀いお基瀎 的な内容を扱うずずもに関連する技術を身に付けるよう指導する。 り 機関故障時の察凊  機関に関する具䜓的な故障の兆候や事䟋を取り䞊げその原因調査ず察凊法を身に
Page 145
1407073_16_1_1_2.pdf
137 17  小型船舶 付けるよう指導する。 〔指導項目〕 5小型船舶の取扱い ア 発航前の準備及び点怜  む 解らん・係留 り 結玢 ゚ 方䜍枬定 5 小型船舶の取扱い  ここでは小型船舶の安党な運航を図るための準備及び点怜結玢コンパスを䜿っ た方䜍の枬定など小型船舶を扱うための基瀎的な知識ず技術を身に付けさせるこずを ねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小型船舶の取扱いに぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 小型船舶の取扱いに関する課題を発芋し発航前の準備及び点怜に着目しお合理的 か぀創造的に解決するこず。 ③ 小型船舶の取扱いに぀いお自ら孊び航海蚈画の立案から発航前点怜゚ンゞン の運転・状態確認たで䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 発航前の準備及び点怜  無理のない航海蚈画の立案から発航前点怜゚ンゞンの運転・状態確認たで䞀 連の動䜜に぀いおの基瀎的な内容を扱うずずもに関連する技術を身に付けるよう指 導する。 む 解らん・係留  通垞の方法だけでなく颚・朮流がある堎合の解らん・係留法に぀いお基瀎的な内 容を扱うずずもに関連する技術を身に付けるよう指導する。 り 結玢  もやい結びや巻き結びなど基本的な結玢に぀いおの内容を扱うずずもに関連す る技術を身に付けるよう指導する。 ゚ 方䜍枬定  コンパスの䜿甚方法や方䜍の枬定方法に぀いお必芁な内容を扱うずずもに関連す る技術を身に付けるよう指導する。 〔指導項目〕 6小型船舶の操瞊 ア 基本操瞊 む 応甚操瞊
Page 146
1407073_16_1_1_2.pdf
138 第章 氎産課の 各科目 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 6 のアに぀いおは安党確認や発進・盎進・停止埌進及び倉 針・旋回・蛇行を扱うこず。むに぀いおは人呜救助や避航操船及び離岞・着岞を 扱うこず。 6 小型船舶の操瞊  ここでは小型船舶の運航の安党を確保するための基本的な操船技術及び状況に応じ た操船技術を身に付けさせ実際の航海に掻甚できるようにするこずをねらいずしおい る。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 小型船舶の操瞊に぀いお理解するずずもに小型船舶の運航の安党を確保するため の基本的な操船技術及び状況に応じた操船技術を身に付けるこず。 ② 小型船舶の安党な運航の確保に関する課題を発芋し基本的な操船技術及び状況に 応じた操船技術に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 小型船舶の操瞊に぀いお自ら孊び実際の航海に掻甚できるように䞻䜓的か぀協働 的に取り組むこず。 ア 基本操瞊  安党確認や発進・盎進・停止埌進及び倉針・旋回・蛇行連続旋回などの基本 的な内容を扱うずずもに関連する技術を身に付けるよう指導する。 む 応甚操瞊  人呜救助や避航操船及び離岞・着岞などの基本的な内容を扱うずずもに関連する 技術を身に付けるよう指導する。
Page 147
1407073_16_1_1_2.pdf
139 18  食品補造  この科目は氎産食品を䞻ずした食品補造に぀いお䜓系的・系統的な理解ず関連する 技術を扱う䞭で食品補造に必芁な資質・胜力を育成するものである。  今回の改蚂においおは食品の安定䟛絊ず経枈的で持続可胜な瀟䌚の発展に貢献できる よう技術革新が進む冷凍食品や食品の安党・衛生管理経営に関する内容の充実を図 り食品補造党般における総合的な内容で構成しおいる。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お氎産食品を䞻ずした安党な食品の補造ず品質の向䞊に必芁な資質・胜力を次の ずおり育成するこずを目指す。 1食品補造に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2食品補造に関する課題を発芋し食品補造に関わる者ずしお合理的か぀創造的 に解決する力を逊う。 3安党な食品の補造ず品質の向䞊を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の 振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  近幎䞖界的な人口増加や開発途䞊囜の経枈発展などにより食品の需芁は増加傟向に あり我が囜においおも消費者の食の簡䟿化や倖郚化志向の高たりもあり産業ずしお の食品補造の重芁性はたすたす高たっおいる。その䞭でも氎産物においおは栄逊的䟡倀 や安党性に察する関心の高たりにより特に泚目が集たっおいる。  このような状況においお氎産食品の補造に関わる者は持獲が䞍安定で腐敗・倉質し やすい氎産物の保存性を高めるずずもに付加䟡倀の向䞊に寄䞎し限られた氎産資源を 安党か぀有効に掻甚するこずにより将来にわたっお氎産食品の安定䟛絊を図っおいくこ ずが求められおいる。  したがっおこの科目では氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を 行うこずなどを通しお氎産食品を䞻ずした食品補造に関わる者ずしお必芁な資質・胜力 を育成するこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは食品の貯蔵加工補造方法や食品補造機噚の取扱い食品補 造の際に生じる排氎や廃棄物の凊理食品補造業の経営や生産管理などに぀いお䜓系的・ 系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは食品の安党性や品質の向䞊など食品の補造に関する課題を発 芋し食品補造に関わる者ずしお合理的か぀創造的に課題を解決する力を逊うこずを瀺し おいる。  目暙の 3 に぀いおは囜民生掻を支えおいる食品補造に関わる者ずしお安党な食品 第18 節 食品補造
Page 148
1407073_16_1_1_2.pdf
140 第章 氎産課の 各科目 の補造ず品質の向䞊を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓 的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 食品補造の 抂芁 2 食品の貯蔵及び加工 3 氎産食品の補造 4 食品補造機噚 5 環境汚染の 防止 6 経営ず生産管理の六぀の指導項目で6 12 単䜍皋床履修されるこずを想定 しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されお いる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 産業珟堎の芋孊や就業䜓隓掻動実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお 安党な食品を安定的に䟛絊するこずの重芁性に぀いお具䜓的に理解できるよう指導 するこず。  内容を取り扱う際には食品補造における囜内倖の動向を螏たえ地域の産業珟堎の 芋孊や就業䜓隓掻動実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお安党で高品質な食 品を安定的・経枈的に補造するこずの重芁性を具䜓的に理解できるよう指導するこず。 む  〔指導項目〕の 3 及び 4 に぀いおは安党指導の培底を図るずずもに食品衛 生䞊の危害芁因を明確にしその危害発生を予防するこず。  内容を取り扱う際には実隓・実習などで䜿甚する食品補造機噚の取扱いなどに぀い お安党察策に十分配慮するずずもに食品衛生䞊の危害芁因を明確にし危害の発生を 予防するなど安党指導や衛生指導の培底を図るようにするこず。 り  〔指導項目〕の 4 に぀いおは生埒の実態や孊科の特色に応じお適切な機噚を 遞択しお扱うこずができるこず。   〔指導項目〕の 4 のアからりたでを取り扱う際には生埒の実態や孊科の特色に応じ お適切な機噚を遞択するこずができる。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1食品補造の抂芁 ア 食品補造の意矩ず食育 む 氎産食品の珟状ず将来 内容の範囲や皋床
Page 149
1407073_16_1_1_2.pdf
141 18  食品補造 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは囜民生掻に果たしおいる食品補造の意矩や圹割 食品補造に関わる者の䜿呜ず責任食育の意矩を扱うこず。 1 食品補造の抂芁  ここでは囜民生掻に果たしおいる食品補造の意矩や圹割食育に぀いおの理解を深 めさせ食品補造の課題や食品の将来に぀いお抂芳し食品補造ぞの興味・関心を高め させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品補造の意矩や圹割に぀いお理解するこず。 ② 食品補造に぀いお展望するずずもに関連する課題を発芋し合理的か぀創造的に解 決するこず。 ③ 安党な食品の補造ず品質の向䞊を目指しお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む こず。 ア 食品補造の意矩ず食育  安党で品質の良い食品の提䟛など囜民生掻に果たしおいる食品補造の意矩や圹割 に぀いお理解できるよう指導するずずもに食品衛生法など関係法芏の目的や抂芁に 觊れ食品補造に関わる者の䜿呜ず責任食育の意矩を螏たえた囜民の健康的で安党 な食生掻を実珟するこずの重芁性を喚起する孊習掻動を取り入れる。 む 氎産食品の珟状ず将来  䞖界ず日本の氎産物や氎産食品の需絊状況ず生産動向食品補造業の珟状や課題に ぀いお扱う。たた危害分析・重芁管理点方匏HACCP システムや食品トレヌ サビリティシステムなど食品の安党管理や安定䟛絊のためのシステムに぀いおも扱 い安党な食品を安定的に補造し䟛絊するこずの重芁性に぀いおも理解できるよう指 導する。 〔指導項目〕 2食品の貯蔵及び加工 ア 氎産物の性状 む 食品の貯蔵及び加工の原理 り 食品の貯蔵法 2 食品の貯蔵及び加工  ここでは加工原料ずしおの氎産物の性状を螏たえ食品の貯蔵ず加工の基本的な原 理及び方法に぀いお䞀般食品ず代衚的な氎産食品を比范しお扱い理解させるこずをね らいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品の貯蔵及び加工に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 食品の貯蔵及び加工における課題を発芋し食品の倉敗や品質倉化の原因に着目し
Page 150
1407073_16_1_1_2.pdf
142 第章 氎産課の 各科目 お合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 食品の貯蔵及び加工に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 氎産物の性状  食品を補造する際の䞻な原料ずなる氎産物の䞻芁成分や味におい色を瀺す成 分などに぀いお理解できるよう指導する。 む 食品の貯蔵及び加工の原理  食品の貯蔵ず加工における基本的な原理や食品の品質倉化及び劣化の原因ずその 防止方法などに぀いお理解できるよう指導するずずもに加工の基瀎ずなる調理方法 を身に付けるこずのできる孊習掻動を取り入れる。 り 食品の貯蔵法  食品を貯蔵する方法ずしお代衚的な冷凍・冷蔵冷凍品冷蔵品を含む 脱氎 密封加熱などの基本的な方法ず原理貯蔵䞭の品質の倉化などに぀いお理解できるよ う指導する。たた冷凍品の解凍氎分掻性ず保存性の関係に関する内容に぀いおも 理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 3氎産食品の補造 ア 也補品 む 塩蔵品 り 魚肉ねり補品 ゚ 猶詰レトルト食品 オ 冷凍食品 カ その他の氎産食品 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 3 のオに぀いおは最新の冷凍技術の実態を具䜓的に扱うこず。 3 氎産食品の補造  ここでは氎産資源を有効に利甚した各皮食品の皮類原料補造方法などを地域の 特産品ず関連付けお扱い䜓隓的な孊習を通しお氎産食品の補造に぀いお理解させるず ずもに関連する技術を身に付けさせるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 氎産食品の補造に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 氎産食品の補造における課題を発芋し安党な食品の補造のため合理的か぀創造的 に解決するこず。 ③ 氎産食品の補造に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。  指導に圓たっおは危害分析・重芁管理点方匏HACCP システムの考えを螏たえ 食品の補造工皋で発生するおそれのある埮生物汚染などの食品衛生䞊の危害芁因をあら かじめ明確にし危害の発生を予防するなど安党指導や衛生指導の培底を図るように
Page 151
1407073_16_1_1_2.pdf
143 18  食品補造 する。 ア 也補品  也補品の皮類原料䞀般的な補造方法貯蔵䞭の品質倉化などに぀いお扱う。 む 塩蔵品  塩蔵品の皮類原料䞀般的な補造方法貯蔵䞭の品質倉化などに぀いお扱う。 り 魚肉ねり補品  魚肉ねり補品の皮類原料副資材䞀般的な補造方法貯蔵䞭の品質倉化などに ぀いお扱う。 ゚ 猶詰レトルト食品  猶詰レトルト食品の䞀般的な補造方法や容噚の皮類貯蔵䞭の品質倉化芏栌や 怜査方法などに぀いお扱う。 オ 冷凍食品  冷凍食品の䞀般的な補造方法や芏栌保管・茞送方法貯蔵䞭の品質倉化などに぀ いお扱う。  たた技術の進展に䌎い解凍埌も生鮮食品ず同じ状態に戻すこずができる空気匏凍 結や液䜓匏凍結など最新の冷凍技術や解凍法それらの技術を甚いた冷凍食品の珟状 今埌の展望に぀いおも扱う。  カ その他の氎産食品  くん補品発酵食品調味加工品瓶詰海藻工業補品などに぀いおそれぞれの 原料䞀般的な補造方法貯蔵䞭の品質倉化などを扱う。 〔指導項目〕 4食品補造機噚 ア 食品補造機噚 む ボむラ り 冷凍・冷蔵装眮 4 食品補造機噚  ここでは食品を補造するために必芁な機噚の皮類構造操䜜安党察策などに぀ いお扱い理解させるずずもに䜓隓的な孊習を通しお食品補造機噚を安党か぀効率的 に取り扱う技術を身に付けさせるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品補造機噚に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 食品補造機噚を䜿甚した食品補造における課題を発芋し安党で効率的な食品の補 造のため合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 食品補造機噚に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 食品補造機噚  原料凊理機械猶詰・レトルト食品補造機械魚肉ねり補品補造機械包装機械
Page 152
1407073_16_1_1_2.pdf
144 第章 氎産課の 各科目 也燥装眮等の構造や操䜜方法などの基瀎的な内容に぀いお扱う。 む ボむラ  ボむラの抂芁皮類ず構造取扱い燃料ず燃焌装眮及び関係法芏などの基瀎的な 内容に぀いお扱う。 り 冷凍・冷蔵装眮  冷凍原理冷凍装眮や冷蔵装眮の皮類ず構造取扱い冷凍食品補造装眮などの基 瀎的な内容に぀いお扱う。     〔指導項目〕 5環境汚染の防止 ア 生掻環境の保党 む 環境問題ぞの取組 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 5 のむに぀いおは環境汚染の発生芁因ずその察策及び凊理方法 に぀いお基瀎的な内容を扱うこず。 5 環境汚染の防止  ここでは食品補造で生じる排氎廃棄物悪臭隒音の発生芁因及び察策方法や環 境負荷の䜎枛などに぀いお取り䞊げ環境汚染防止に取り組む態床を逊うこずをねらい ずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 環境汚染及びその防止に぀いお理解するこず。 ② 食品補造に起因する環境汚染における課題を発芋し合理的か぀創造的に解決する こず。 ③ 食品補造に起因する環境汚染に぀いお自ら孊び環境汚染の防止に぀いお䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 生掻環境の保党  生掻環境の保党や環境負荷の䜎枛のための囜内倖の取組などに぀いお理解できるよ う指導する。 む 環境問題ぞの取組  環境を汚染する排氎廃棄物などの皮類や特城発生芁因察策方法関係法芏な どに぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 6 経営ず生産管理 ア 経営 む 生産管理 内容の範囲や皋床
Page 153
1407073_16_1_1_2.pdf
145 18  食品補造 ゚  〔指導項目〕の 6 のアに぀いおは原䟡蚈算や簿蚘の基瀎的な内容を扱うずずも に経営や起業に察する支揎に぀いおも觊れるこず。むに぀いおは品質管理ず補 品怜査の抂芁を扱うこず。 6 経営ず生産管理  ここでは食品補造業の特性を螏たえた䞊で効率的な経営を行うために必芁な経営 管理基本的な原䟡蚈算や簿蚘生産管理や品質管理補品怜査などに぀いお取り䞊げ 法什を遵守する態床を逊うこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品補造業の経営ず生産管理に぀いお理解するこず。 ② 食品補造業の経営ず生産管理における課題を発芋し合理的か぀創造的に解決する こず。 ③ 食品補造業の経営ず生産管理に぀いお自ら孊び経枈的で発展的な食品補造業の振 興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 経営  食品補造業における経営の組織ず抂芁䌁業倫理などを螏たえ原䟡蚈算の抂念や 目的原材料などの受入れから補品の販売に至るたでの経営管理に関する基瀎的な内 容を理解できるよう指導する。たた簿蚘に぀いおは具䜓的な食品補造業の事䟋を 通しお収支蚈算の内蚳衚から経費ず原䟡償华費の内容・性質を抂芳できる孊習掻動 を行わせ食品補造業の適切な経営に掻甚する基瀎的な内容を理解できるよう指導す るずずもに囜や公的機関などによるセミナヌや助成金などの経営や起業を支揎する 制床に觊れる。 む 生産管理  合理的で品質の高い補品を補造するための生産管理PDCA サむクル生産工皋 のデヌタ収集ず掻甚品質管理や品質保蚌補品怜査など生産管理に関する基瀎的な 内容を理解できるよう指導する。
Page 154
1407073_16_1_1_2.pdf
146 第章 氎産課の 各科目  この科目は氎産物を䞻ずした食品の管理に぀いお䜓系的・系統的な理解ず関連する 技術を扱う䞭で生産から消費に至る党おの過皋においお食品を安党か぀適切に管理す るために必芁な資質・胜力を育成するものである。  今回の改蚂においおは危害分析・重芁管理点方匏HACCP システム 食品トレヌ サビリティシステムなどの安党管理システム食品衚瀺法などの食品関係法芏に関する内 容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お氎産物を䞻ずした食品を安党か぀適切に管理するために必芁な資質・胜力を次 のずおり育成するこずを目指す。 1食品管理に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2食品管理に関する課題を発芋し食品管理に関わる者ずしお合理的か぀創造的 に解決する力を逊う。 3安党か぀適切な食品の管理を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興 や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  近幎囜内はもずより䞖界䞭から䟛絊される倚様な食品により囜民は豊かな食生掻を 送るこずができるようになった。氎産物においおは健康志向から栄逊的䟡倀に察する関 心がたすたす高たり需芁は増加傟向にある。䞀方事業者が提䟛した補品による食䞭毒の 発生や残留蟲薬停装衚瀺など食品の安党性や信頌性を損なう事件や事故が埌を絶たず 食品の安党確保ぞの関心が䞀局高たっおいる。  このような状況においお食品の鮮床や栄逊的䟡倀ずずもに安党性を確保するためには 食品の生産から消費に至る党おの過皋においお科孊的根拠に基づいた食品管理を行うず ずもに芏範意識や法什遵守の粟神を身に付けた人材を育成する必芁がある。  したがっおこの科目では氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を 行うこずなどを通しお食品管理に関わる者ずしお必芁な資質・胜力を育成するこずをね らいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは食品の成分及びその倉化埮生物による圱響食品管理実隓の 方法など食品の品質管理や安党管理に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連 する技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは生産から消費に至る党おの過皋における食品の品質管理や安党 管理に関する課題を発芋し食品管理に関わる者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を 逊うこずを瀺しおいる。 第19 節 食品管理
Page 155
1407073_16_1_1_2.pdf
147 19  食品管理  目暙の 3 に぀いおは囜民の食生掻を支えおいる食品管理に関わる者ずしお安党か぀ 適切な食品の管理を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的 か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 食品管理の 抂芁 2 食品の成分及びその倉化 3 食品ず埮生物 4 食品管理実隓 5 食品の安 党管理 6 食品管理関係法芏の六぀の指導項目で6 12 単䜍皋床履修されるこずを 想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺さ れおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 食品管理における囜内及び囜際的な動向を螏たえ具䜓的な事䟋を基にした孊習 掻動を取り入れるこず。  内容を取り扱う際には食品を安党か぀適切に管理するための囜内及び囜際的な動向 を螏たえ具䜓的で身近な事䟋を基にした孊習掻動を通しお理解できるようにするずず もに食品管理の意矩や圹割ず関連付けお䞻䜓的か぀協働的に考えるこずができるよ うにするこず。 む 産業珟堎の芋孊や実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお食品の品質管理 や衛生管理の重芁性に぀いお具䜓的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には地域の産業珟堎の芋孊や実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動 を通しお生産から消費に至るたでの過皋における食品の品質管理や衛生管理の重芁性 を具䜓的に理解できるよう指導するこず。 り  〔指導項目〕の 4 に぀いおは安党指導の培底を図るこず。たた生埒の実態や 孊科の特色に応じお適切な実隓を遞択しお扱うこずができるこず。   〔指導項目〕の 4 を取り扱う際には実隓・実習などで䜿甚する機噚や薬品埮生物 などの取扱いに぀いお安党指導の培底を図るこず。たた生埒の実態や孊科の特色に応 じお適切な実隓を遞択しお扱うこずができるこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1食品管理の抂芁 ア 食品管理の意矩
Page 156
1407073_16_1_1_2.pdf
148 第章 氎産課の 各科目 む 食品管理の沿革 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおは囜民生掻に果たしおいる食品管理の意矩や圹割 食品管理に関わる者の䜿呜ず責任を扱うこず。 1 食品管理の抂芁  ここでは食品衛生法や食品安党基本法などを取り䞊げ食品の生産から消費に至る 党おの過皋における食品管理の意矩珟状ず将来の展望倉遷などに぀いお理解を深め させるずずもに食品管理ぞの興味・関心を高めさせるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品管理の意矩や圹割に぀いお理解するこず。 ② 食品管理に぀いお展望するずずもに関連する課題を発芋し合理的か぀創造的に解 決するこず。 ③ 食品管理に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 食品管理の意矩  栄逊的䟡倀や安党性を確保し囜民の食生掻を支えおいる食品管理の意矩や圹割に ぀いお理解できるよう指導するずずもに食品衛生法など関係法芏の目的を螏たえ 食品管理に関わる者の䜿呜ず責任などを喚起する孊習掻動を取り入れる。 む 食品管理の沿革  食品管理の珟状ず課題将来の展望などに぀いお扱う。 〔指導項目〕 2食品の成分及びその倉化 ア 食品の成分ず栄逊 む 食品の機胜性 り 食品の品質倉化 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 2 のりに぀いおは氎産物の貯蔵加工及び流通の過皋における 倉化に぀いお蟲産物ず比范しお扱うこず。 2 食品の成分及びその倉化  ここでは身近な氎産物の成分や化孊的性質栄逊機胜性品質倉化などに぀いお 蟲産物ず比范しお取り䞊げ囜民の生呜や健康の維持豊かな食生掻に䞎える圱響に぀ いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品の成分や栄逊機胜性品質倉化に぀いお理解するこず。 ② 食品の成分及びその倉化に関する課題を発芋し食品の品質管理や安党管理に着目 しお合理的か぀創造的に解決するこず。
Page 157
1407073_16_1_1_2.pdf
149 19  食品管理 ③ 食品の成分及びその倉化に぀いお自ら孊び食品の品質管理や安党管理に䞻䜓的か ぀協働的に取り組むこず。 ア 食品の成分ず栄逊  氎産物ず蟲産物の成分や化孊的性質及び栄逊を比范し氎産物の倚様性や栄逊的䟡 倀に぀いお理解できるよう指導する。 む 食品の機胜性  機胜性食品の定矩氎産物に倚く含たれるDHA やEPA などの倚䟡䞍飜和脂肪酞 タりリンアスタキサンチンアルギン酞フコむダンバレニンなどの有効成分を 利甚した機胜性食品の皮類ずその䜜甚機胜性食品の展望に぀いお理解できるよう指 導する。 り 食品の品質倉化  食品の貯蔵加工及び流通の過皋で進行する鮮床䜎䞋や酞敗などの物理的・化孊的 倉化ずその原因に぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 3食品ず埮生物 ア 食品ず埮生物 む 食品による危害 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 のアに぀いおは食品の生産から消費に至る過皋においお関係 する埮生物の性質や働きを扱うこず。むに぀いおは食品に起因する危害芁因やそ の予防・防陀を扱うこず。 3 食品ず埮生物  ここでは食品補造に甚いられる埮生物や人䜓の健康障害を匕き起こす埮生物に぀ いお扱いその特城や性質食䞭毒の発生原因やその察策埮生物が人䜓に䞎える圱響 に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品に関係する䞻な埮生物や発酵腐敗食䞭毒に぀いお理解するこず。 ② 食品に関係する䞻な埮生物に関する課題を発芋し食品の品質管理や安党管理に着 目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 食品に関係する䞻な埮生物に぀いお自ら孊び食品の品質管理や安党管理に䞻䜓的 か぀協働的に取り組むこず。 ア 食品ず埮生物  食品の生産から消費に至る党おの過皋においお関係する䞻な埮生物に぀いお取り䞊 げ食品補造に利甚される埮生物や腐敗・食䞭毒の原因ずなる埮生物の性質や働き に぀いお理解できるよう指導する。
Page 158
1407073_16_1_1_2.pdf
150 第章 氎産課の 各科目 む 食品による危害  食䞭毒の分類や発生原因発生状況予防法や慢性健康障害食物アレルギヌに ぀いお理解できるよう指導する。  たた加熱調理食品や総菜類などによる二次汚染の防止に぀いおの内容も扱う。 〔指導項目〕 4食品管理実隓 ア 実隓の基瀎 む 化孊実隓 り 埮生物実隓 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 のむに぀いおは定性分析法定量分析法及び栄逊成分の分析 法を扱うこず。りに぀いおは埮生物の培逊詊隓法の基本的な内容及び食品の芏栌 基準に定められた詊隓法を扱うこず。 4 食品管理実隓  ここでは化孊実隓や埮生物実隓に぀いお扱い食品の品質管理や安党管理に必芁な 実隓に぀いお理解させるずずもに関連する基瀎的な技術を身に付けさせるこずをねら いずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品管理実隓に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 食品管理実隓に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 食品管理実隓に぀いお自ら孊び食品の品質管理や安党管理に䞻䜓的か぀協働的に 取り組むこず。 ア 実隓の基瀎  化孊実隓ず埮生物実隓における実隓の心埗ず安党察策噚具の取扱いに぀いおの基 瀎的な内容に぀いお理解できるよう指導するずずもに関連する技術を身に付けるこ ずのできる孊習掻動を取り入れる。 む 化孊実隓  定性分析法や定量分析法氎分やタンパク質脂質などの食品成分の分析法倀 などの鮮床刀定法に぀いお理解でき基本的な実隓ができるよう指導する。 り 埮生物実隓  埮生物の分離ず培逊同定生菌数の枬定方法などに぀いお理解でき基本的な実 隓ができるよう指導するずずもに法什により定められた食品の芏栌基準による詊隓 法を理解できる孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 5 食品の安党管理
Page 159
1407073_16_1_1_2.pdf
151 19  食品管理 ア 食品工堎における衛生管理 む 安党管理システム り 食品添加物 内容の範囲や皋床 オ  〔指導項目〕の 5 に぀いおは危害分析・重芁管理点方匏などの囜際的な安党管 理の方法や食品トレヌサビリティシステムの我が囜における状況を扱うこず。 5 食品の安党管理  ここでは食品工堎における衛生管理の方法や食品の安党管理システム我が囜の 食品安党管理䜓制や囜際的な暙準化の動向食品添加物に぀いお扱い食品の安党管理 に぀いお具䜓的に理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品の安党管理に぀いお理解するこず。 ② 食品の安党管理に関する課題を発芋し衛生管理の方法や安党管理システム食品 添加物に着目しお合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 食品の安党管理に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 食品工堎における衛生管理  食品工堎における衛生管理の意矩や食品の安党管理に必芁な䞀般的衛生管理の方 法に぀いおの基瀎的な内容を身に付けるよう指導し孊校の実習蚭備などにおいお衛 生管理ができる孊習掻動を取り入れる。 む 安党管理システム  我が囜や囜際的な衛生管理の基準の倉化に察応するため食品の生産における原材 料の入荷から消費に至る党工皋における安党管理に぀いおこれたでの衛生管理を基 本ずし぀぀科孊的根拠に基づいお食品の安党性を確保する危害分析・重芁管理点方 匏HACCP システムを実習など䜓隓的な孊習掻動を通しお扱うずずもに消費者 に安党な食品を提䟛するための食品安党マネゞメントシステム食品事故などの問題 が起こった際原因の究明や商品の回収安党な流通ルヌトの確保を円滑に行える食 品トレヌサビリティシステムなどに぀いお理解できるよう指導する。 り 食品添加物  食品添加物の䜿甚目的や安党性ず甚途䜿甚基準や衚瀺基準人䜓に及がす圱響に ぀いお理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 6食品管理関係法芏 ア 食品の安党に関する法芏 む 食品の芏栌に関する法芏 り 食品の衚瀺に関する法芏
Page 160
1407073_16_1_1_2.pdf
152 第章 氎産課の 各科目 6 食品管理関係法芏  ここでは食品を安党に管理するための法芏や制床などに぀いお取り䞊げその抂芁 や法什遵守に぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 食品管理に関係する法芏に぀いお理解するこず。 ② 食品管理に関係する法芏に基づき食品管理に関する課題を発芋し合理的か぀創 造的に解決するこず。 ③ 食品管理に関係する法芏に぀いお自ら孊び法什を遵守した食品管理に぀いお䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア 食品の安党に関する法芏  食品衛生法食品安党基本法補造物責任法PL 法などに぀いおの目的や意矩 抂芁に぀いお理解できるよう指導する。 む 食品の芏栌に関する法芏  食品衛生法蟲林物資の芏栌化等に関する法埋JAS 法などに぀いおの目的や 意矩抂芁に぀いお理解できるよう指導する。 り 食品の衚瀺に関する法芏  食品衚瀺法などに぀いおの目的や意矩抂芁に぀いお理解できるよう指導する。
Page 161
1407073_16_1_1_2.pdf
153 20  氎産流通  この科目は鮮魚や掻魚加工品など氎産物の流通に぀いお䜓系的・系統的な理解ず 関連する技術を扱う䞭で氎産流通に必芁な資質・胜力を育成するものである。  今回の改蚂においおはむノベヌションによる新技術や急速に進むグロヌバル化に察応 するずずもに技術流出察策やブランドマネゞメントが掚進できるよう特蚱暩や商暙暩な ど知的財産暩に関する内容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お安党か぀合理的な氎産物の流通に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこず を目指す。 1氎産流通に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付 けるようにする。 2氎産流通に関する課題を発芋し氎産流通に関わる者ずしお合理的か぀創造的 に解決する力を逊う。 3安党か぀合理的な氎産物の流通を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の 振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  囜民の食生掻においお重芁な圹割を果たしおいる氎産物は生鮮魚介類はもちろん冷凍 氎産物や氎産加工品においおも皮類が極めお倚くその取扱いや流通システムも耇雑であ る。たた䞖界的な人口増加や生掻氎準の向䞊健康志向の高たりなどにより食甚魚介類 の消費量は増加し冷凍・冷蔵技術の発達により氎産物の流通は䞀局グロヌバル化しおい る。  このような状況においお氎産流通に関わる者は各皮氎産物の取扱いはもちろんのこず 茞送技術の発達やICT の導入包装材料の進歩衛生管理システムの確立など氎産物 の流通システムに぀いおの理解や技術ぞの察応が求められおいる。  したがっおこの科目では氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を 行うこずなどを通しお氎産流通に必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずをねらい ずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは鮮魚掻魚加工品など氎産物の流通経路や機構ず業務流通 段階における衛生管理や情報技術の利甚氎産物の販売促進など氎産流通に぀いお䜓系 的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは流通経路や流通技術流通機構氎産物の販売促進など氎産流 通に関する諞課題を発芋し氎産流通に関わる者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を 逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおは氎産流通に関する広い知識ず技術を掻甚し地域氎産物のブラ 第20 節 氎産流通
Page 162
1407073_16_1_1_2.pdf
154 第章 氎産課の 各科目 ンド化や六次産業化の取組など地域ず連携した掻動を行う䞭で安党か぀合理的な氎産物 の流通を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的 に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 氎産物流通 の抂芁 2 氎産物の流通 3 氎産物流通の技術ず管理 4 氎産物の流通機構 5 æ°Ž 産物のマヌケティング 6 流通関係法芏ず知的財産の六぀の指導項目で2 6 単䜍 皋床履修されるこずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事 項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 産業珟堎の芋孊や調査実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお氎産流通 の仕組みず圹割に぀いお具䜓的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には地域魚垂堎の芋孊や調査掻動氎産加工品の商品開発や販売 促進掻動実隓・実習などの䜓隓的な掻動に䞻䜓的に取り組むこずで流通経路や機構 ず業務流通段階における衛生管理やICT の利掻甚など氎産流通の仕組みや圹割に぀ いお具䜓的に理解できるようにするこず。 む  〔指導項目〕の 5 に぀いおは安党指導や衛生指導の培底を図るずずもに 6 ず関連付け法什遵守の重芁性に぀いお理解できるよう指導するこず。   〔指導項目〕の 5 を取り扱う際には掻動䞭の事故や食品に関する危害の発生を未然 に防止するため安党指導や衛生指導の培底を図り氎産物を䞭心ずした食品の安党で安 定的な流通や法什遵守の重芁性に぀いお 〔指導項目〕の 6 ず関連付けお理解するこず で氎産流通業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこずができるようにす るこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1氎産物流通の抂芁 ア 流通の仕組み む 氎産物流通の展望 1 氎産物流通の抂芁  ここでは氎産物流通の抂芁に぀いお我が囜の食生掻の倉化や茞入食品の増加に䌎
Page 163
1407073_16_1_1_2.pdf
155 20  氎産流通 う氎産物の需絊状況䞖界的な持業生産の掚移氎産物需芁の増加など䞖界的な氎産物 の動向などに぀いお地域氎産業ず関連付けながら理解を深めさせ氎産物流通の意矩ず 沿革及び展望を抂芳するこずで氎産物流通ぞの興味・関心を高めさせるこずをねらい ずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 䞖界的な氎産物の動向に぀いお理解するこず。 ② 氎産物流通に぀いお展望するずずもに関連する課題を発芋し合理的か぀創造的 に解決するこず。 ③ 氎産物流通の課題解決に向けお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 流通の仕組み  流通の成り立ちや瀟䌚的圹割ず機胜など流通の仕組みを扱うずずもに氎産物の生 産や消費動向氎産食品の特性に぀いおの抂芁を扱う。 む 氎産物流通の展望  囜内氎産物の流通経路や特城䞖界的な氎産物流通の動向に぀いお抂芁を扱うずず もに氎産物流通の意矩や沿革及び展望に぀いお扱い氎産物流通ぞの興味・関心を 高めるよう指導する。 〔指導項目〕 2氎産物の流通 ア 鮮魚の流通 む 掻魚の流通 り 氎産加工品の流通 ゚ 茞出入氎産物の流通 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 2 に぀いおは各皮氎産物の特性を螏たえた流通経路や䟡栌圢成 の仕組みを扱うこず。 2 氎産物の流通  ここでは鮮魚掻魚氎産加工品茞出入氎産物の流通経路や䟡栌圢成の仕組みに ぀いお各皮氎産物の安党性の確保や安定䟛絊などず関連付けながら理解を深めさせ 氎産物の流通に぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 各皮氎産物の流通経路や䟡栌圢成の仕組みに぀いお理解するこず。 ② 各皮氎産物の流通における諞課題を発芋し各皮氎産物の安党性や安定䟛絊などず 関連付けながら考察するこず。 ③ よりよい氎産物流通の構築を目指しお自ら孊び氎産物の流通に぀いお䞻䜓的か぀ 協働的に取り組むこず。
Page 164
1407073_16_1_1_2.pdf
156 第章 氎産課の 各科目 ア 鮮魚の流通  生産から消費に至る鮮魚の流通経路ず各段階における機胜に぀いお生産が䞍安定 で鮮床䜎䞋しやすいなどの特性を螏たえお扱う。たた需絊のバランスや鮮床による 䟡栌圢成の仕組み量販店の増加による䟡栌圢成の倉化や垂堎倖流通に぀いおも扱う。 む 掻魚の流通  生産から消費に至る掻魚の流通経路ず各段階における機胜に぀いお掻魚の定矩や 特性などを螏たえお扱う。たた付加䟡倀の高い掻魚の䟡栌圢成や貝類などに぀いお も扱う。 り 氎産加工品の流通  生産から消費に至る氎産加工品の流通経路ず各段階における機胜䟡栌圢成の仕組 みに぀いお鮮魚掻魚ず関連付けお扱う。 ゚ 茞出入氎産物の流通  囜際的な氎産物の流通状況や䟡栌決定の仕組み䞖界的な氎産物貿易の珟状に぀い お扱う。 〔指導項目〕 3氎産物流通の技術ず管理 ア 茞送管理技術ず品質管理 む 包装技術 り 情報技術の利甚 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 3 のりに぀いおは基本的な物流情報システムを扱うこず。 3 氎産物流通の技術ず管理  ここでは氎産物流通の技術ず管理に぀いお氎産物の品質特性や合理的に氎産物を 流通させるために必芁な技術囜際的な衛生基準氎産食品の品質管理に関する基瀎的 な知識技術ず関連付けながら理解を深めさせ氎産物流通の技術ず管理に぀いお䞻䜓 的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 安党か぀効率的に氎産物を流通する技術ず管理手法に぀いお理解するこず。 ② 氎産物流通の技術ず管理に関する課題を発芋し各皮氎産物の安党性や安定䟛絊な どず関連付けながら考察するこず。 ③ よりよい氎産物流通の構築を目指しお自ら孊び氎産物流通の技術ず管理に぀いお 䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 茞送管理技術ず品質管理  氎産物の品質䜎䞋を防ぎ衛生的で安党・安心な氎産物を消費者に流通させる手段 ずしお冷凍・冷蔵など枩床管理技術や茞送・保管技術及び氎産物の取扱い解凍時 の品質䜎䞋を最小限に抑える冷凍技術など最新の保管技術や茞送技術に぀いお扱う。
Page 165
1407073_16_1_1_2.pdf
157 20  氎産流通 たた加工堎はもちろん逊殖堎や魚垂堎でも導入が進んでいる危害分析・重芁管理 点方匏HACCP システム等囜際的な衛生管理に関する基準などを扱う。 む 包装技術  安党か぀効率的に氎産物を流通するための包装技術に぀いお包装材料の皮類及び 新しい包装技術などに関する基瀎的な内容を扱う。 り 情報技術の利甚  食品トレヌサビリティなど流通システムに利甚されおいる電子タグや二次元コヌド 販売時点情報管理POSシステム電子発泚システム電子商取匕などに぀いお扱 う。  たた氎産物の産地垂堎や加工流通販売等における人工知胜AIやICT の導 入など氎産業のIoT 化に぀いおも扱う。 〔指導項目〕 4氎産物の流通機構 ア 卞売業 む 小売業 り 茞出入業 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 4 に぀いおは各流通段階の圹割ず機胜を扱うこず。りに぀いお は貿易実務の基瀎的な内容を扱うこず。 4 氎産物の流通機構  ここでは生産者ず消費者を぀なぐ流通機構に぀いおそれぞれの業者など各流通段 階の圹割や機胜皮類に関する基瀎的な知識技術ず関連付けながら理解を深めさせ 氎産物の流通機構に぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしお いる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 生産者ず消費者を結ぶ流通機構に぀いおその圹割ず機胜を理解するこず。 ② 氎産物の流通機構に関する課題を発芋し各皮氎産物の安党性や安定䟛絊などず関 連付けながら考察するこず。 ③ よりよい氎産物流通の構築を目指しお自ら孊び氎産物の流通機構の圚り方に぀い お䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 卞売業  卞売業の機胜や氎産物特有の卞売業の皮類ず圹割及び氎産卞売垂堎の皮類や仕組み に぀いお珟堎芋孊などを通しお䜓隓的に扱う。 む 小売業  小売業の機胜や皮類ず圹割たた小売業の組織化や販売圢態の倉化に䌎う流通経 路の倉化に぀いお就業䜓隓掻動などを通しお基瀎的な内容を扱う。
Page 166
1407073_16_1_1_2.pdf
158 第章 氎産課の 各科目 り 茞出入業  氎産物茞出入業の機胜や茞出入業者の皮類ず圹割貿易手続の流れや関皎各皮運 賃や保険代金決枈必芁曞類などの貿易実務の基瀎的な内容を扱う。たた海䞊茞 送や航空茞送の珟状に぀いおの基瀎的な内容も扱う。 〔指導項目〕 5氎産物のマヌケティング ア 垂堎調査ず商品開発 む 氎産物の販売促進 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 5 に぀いおは地域ず連携した氎産物のマヌケティングを具䜓的 に扱うこず。 5 氎産物のマヌケティング  ここでは氎産物のマヌケティングに぀いおその意味や方法調査分析から販売 促進に至る基瀎的な知識技術ず関連付けながら理解を深めさせ氎産物のマヌケティ ングに぀いお䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 垂堎調査から販売促進に至る䞀連の掻動に぀いお理解するずずもにその技術を身 に付けるこず。 ② 氎産物のマヌケティングに関する課題を発芋し各皮氎産物の安党性や安定䟛絊な どず関連付けながら合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ よりよい氎産物流通の構築を目指しお自ら孊び氎産物のマヌケティングに぀いお 䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。  指導に圓たっおは産業珟堎の芋孊や就業䜓隓掻動調査掻動地域氎産物のブラン ド化や六次産業化の取組など䜓隓掻動を通しお具䜓的に理解を深めさせるようにする。 ア 垂堎調査ず商品開発  消費者のニヌズや行動を知るために行う垂堎調査マヌケティング・リサヌチに ぀いお調査方法や察象分析法などを扱うずずもに売れる商品開発に必芁な品質 デザむンブランド化など補品戊略に぀いお扱う。 む 氎産物の販売促進  氎産物の特性を螏たえ䟡栌ず賌買心理の関係流通戊略の基本広告人的販売 や通信販売など氎産物の販売促進掻動に぀いお就業䜓隓掻動や暡擬店舗の経営など を扱い䜓隓的な孊習掻動を行う。 〔指導項目〕 6流通関係法芏ず知的財産 ア 䞻な流通関係法芏
Page 167
1407073_16_1_1_2.pdf
159 20  氎産流通 む 知的財産 6 流通関係法芏ず知的財産  ここでは䞻な流通関係法芏の目的ず基瀎的な内容知的財産暩を扱うずずもに法 什の遵守や知的財産暩の保護に぀いお理解を深めさせ䞻䜓的か぀協働的に取り組む態 床を逊うこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 氎産物流通に関係する法芏や知的財産暩に぀いお理解するこず。 ② 関係法芏や知的財産暩に察しお氎産物流通の抱える課題を発芋し合理的か぀創造 的に解決するこず。 ③ よりよい氎産物流通の構築を目指しお自ら孊び法什を遵守した氎産物流通に぀い お䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。  指導に圓たっおは自ら特蚱暩や商暙暩など知的財産暩の取埗を目指す䜓隓掻動を通 しお知的財産暩の保護や知的財産制床の重芁性に぀いお理解を深めさせるようにする。 ア 䞻な流通関係法芏  䞀定の事業分野での流通掻動に関する法芏ずしお卞売垂堎法や倖囜為替及び倖囜 貿易法怜疫法など消費者保護に関する法芏ずしお消費者基本法食品安党基本 法食品衚瀺法などに぀いお扱う。 む 知的財産  特蚱実甚新案意匠商暙著䜜など知的財産の創造保護及び掻甚に぀いお 商品開発や実習補品のデザむン䜜成など䜓隓的な孊習ず関連付けお理解を深めるよう 指導する。
Page 168
1407073_16_1_1_2.pdf
160 第章 氎産課の 各科目  この科目は海掋開発資源増殖海掋性レクリ゚ヌションにおけるダむビングに぀い お䜓系的・系統的な理解ず関連する技術を扱う䞭でダむビングを行うために必芁な資 質・胜力を育成するものである。  今回の改蚂においおは安党なダむビングの実斜に必芁な機噚類及び高気圧䜜業安党衛 生芏則改正に䌎う内容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し おダむビングに必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1ダむビングに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に 付けるようにする。 2ダむビングに関する課題を発芋し氎産や海掋での諞掻動を安党か぀適切に行 う者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3氎産や海掋におけるダむビングの掻甚を目指しお自ら孊び氎産業や海掋関連 産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  我が囜では叀くから氎産物の採取持堎や魚瀁の調査増逊殖斜蚭や船底の点怜・保 守氎䞭土朚工事沈船の匕䞊げなど職業ずしおのダむビングが行われおきおいる。近幎 ダむビング機噚の発達ダむビング技術の改良などによりダむビング䜜業がより安党に 効率的に行えるようになりダむビングの䜜業範囲が沿岞から沖合ぞず広たり有甚性が 高たっおきおいる。たた䜙暇の増倧や自然志向に䌎う海掋性レクリ゚ヌション需芁の拡 倧等からダむビングが広く普及しおきおおりダむビング事故や持業ずの関わりなど新た な問題も発生し安党で正しいダむビングの知識や環境ぞの配慮が必芁ずなっおきおいる。  したがっおこの科目では安党にダむビングを行うために必芁な基瀎的な知識ず技術を 習埗させ氎産や海掋の各分野に掻甚する胜力ず態床を育おるこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおはダむビングにおける基瀎的な知識技術に぀いお䜓系的・系統 的に理解するずずもに海掋環境や持業ずの様々な関わりの䞭で掻甚できる知識ず技術を 身に付けるこずを瀺しおいる。  目暙の 2 に぀いおは実隓・実習などの䜓隓的な孊習を通しお安党なダむビングや 海掋環境持業ずの関わりなどダむビングに埓事する者ずしお氎産や海掋での諞掻動に察 応できるよう課題に向き合い合理的か぀創造的に解決する胜力を逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおはダむビングに関する幅広い知識ず技術を掻甚しダむビング掻 動に埓事する者ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊び 実隓・実習などの䜓隓的な孊習を通しお氎産業や海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的 か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第21 節 ダむビング
Page 169
1407073_16_1_1_2.pdf
161 21  ダむビング 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう 1 ダむビング の抂芁 2 ダむビングの環境 3 ダむビングの生理 4 ダむビング機噚 5 ダむビ ング技術 6 ダむビング関係法芏の六぀の指導項目で2 4 単䜍皋床履修されるこ ずを想定しお内容を構成しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺 されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 安党指導や安党管理氎䞭や沿岞等の環境保党などに十分配慮するずずもに実 隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しおダむビングの安党な実斜に぀いお具䜓 的に理解できるよう指導するこず。  内容を取り扱う際には安党なダむビングに関する基本的な知識・技術や氎䞭䜜業な どを扱うこずからダむビングの環境生理浮力人䜓に及がす圱響やダむビング機 噚ダむビング技術などに぀いお実隓・実習を通しお具䜓的に理解を深めるようにす るこず。  たた朜氎プヌルや海掋における実習は危険が䌎うこずから安党指導や安党管理 氎䞭や海岞などの環境保党生埒の健康状態や噚具の点怜などに十分配慮する必芁があ る。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。 〔指導項目〕 1ダむビングの抂芁 ア ダむビングの歎史 む ダむバヌの適性 り ダむビングの皮類 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 に぀いおはダむビングの意矩及び業ずしおのダむビングの珟 状ず今埌の展望を扱うこず。 1 ダむビングの抂芁  ここでは氎産業や海掋関連産業などにおけるダむビングの意矩ず沿革及び業ずしお のダむビングの珟状ず今埌の展望に぀いお扱いダむビングの抂芁及びダむビングによ る魚介類の採取などの氎䞭䜜業レクリ゚ヌションダむビングの普及や安党性持業ず の関わり自然環境ぞの配慮などダむビングを取り巻く課題に぀いお理解させるこずを
Page 170
1407073_16_1_1_2.pdf
162 第章 氎産課の 各科目 ねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ダむビングに関する基本的な内容に぀いお理解するこず。 ② ダむビングにおける課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ダむビングを通しおダむビングの意矩や珟状を自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り 組むこず。 ア ダむビングの歎史  玠朜り朜氎ベル朜氎甚圧力ポンプの開発ヘルメット朜氎スクヌバ朜氎の歎 史に぀いお扱う。 む ダむバヌの適性  氎圧が人間に䞎える圱響や健康状態に぀いお理解できるよう指導する。 り ダむビングの皮類  持業朜氎朜氎土朚調査朜氎サルベヌゞ朜氎捜査・救難朜氎レゞャヌダむ ビングなどダむビングの皮類及び目的に぀いお扱う。たたダむビングに関する資栌 に぀いおも扱う。 〔指導項目〕 2ダむビングの環境 ア 圧力・枩床 む 浮力 り 気䜓の性質 ゚ 氎䞭での芖芚・聎芚 オ 海の流れ カ 海掋生物 2 ダむビングの環境  ここでは人䜓に圱響を及がす圧力枩床浮力光音ず呌吞する気䜓など基本 的な物理的芁因や海流・朮流及び危険な海掋生物等ダむビングに関する環境に぀いお基 瀎的な内容を理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ダむビングの環境に぀いお理解するこず。 ② ダむビングの環境に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ダむビングの環境に぀いお自ら孊び人䜓に及がす圱響や物理的な芁因や環境を通 し䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 圧力・枩床  圧力や枩床がダむビングに圱響する物理的法則ずしおボむルの法則ヘンリヌの 法則ダルトンの法則パスカルの原理シャルルの法則などに぀いお基瀎的な内容
Page 171
1407073_16_1_1_2.pdf
163 21  ダむビング を理解できるよう指導する。 む 浮力  吹き䞊げ朜氎墜萜の原因になる浮力や浮力調節に぀いお理解できるよう指導する。 り 気䜓の性質  空気酞玠窒玠ヘリりム二酞化炭玠䞀酞化炭玠などのそれぞれの特性や呌 吞甚ガスによるダむビングの分類に぀いお理解できるよう指導する。 ゚ 氎䞭での芖芚・聎芚  氎䞭での光の屈折色音速など氎䞭の光ず音の䌝わり方などに぀いお理解できる よう指導する。 オ 海の流れ  海流や朮流及び波浪やうねりなどがダむバヌに䞎える圱響に぀いお理解できるよ う指導する。 カ 海掋生物  危険な海掋生物の皮類ずこれらの生物に察する防埡ず察凊及び措眮の方法に぀いお 理解できるよう指導する。 〔指導項目〕 3ダむビングの生理 ア ダむビングの人䜓に及がす圱響 む ダむビングによる障害ず察策 り 救急凊眮 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 3 に぀いおは 2 ず関連付けお扱うこず。むに぀いおは枛圧 症の察策など基瀎的な内容を扱うこず。 3 ダむビングの生理  ここではダむビングの人䜓に及がす氎圧や圧瞮空気の圱響を扱いダむビングによ る障害を未然に防ぐ安党ダむビングや心肺蘇 そ 生法CPRなどの基本的な救急凊眮の知 識や技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ダむビングの生理に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② ダむビングの生理に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ダむビングの生理に぀いお自ら孊び人䜓に及がす圱響やダむビングによる障害や 察策たたは救急凊眮に䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア ダむビングの人䜓に及がす圱響  ダむビングの圱響を盎接受ける人䜓の呌吞噚系埪環噚系神経系などに぀いお その構造ず機胜を理解できるよう指導するずずもに健康を損なうこずなく安党にダ むビングを行うために必芁な基瀎的な内容を理解できる孊習掻動を取り入れる。
Page 172
1407073_16_1_1_2.pdf
164 第章 氎産課の 各科目 む ダむビングによる障害ず察策  ダむビングによる障害の皮類や圱響に぀いお理解できるよう指導するずずもにこ れらを未然に防ぐ察策や日垞の健康管理の必芁性に぀いお理解できる孊習掻動を取り 入れる。 り 救急凊眮  心肺蘇 そ 生法CPRず自動察倖匏陀现動噚AEDの䜿甚など救急凊眮の手順を 理解できるよう指導するずずもに蚓緎甚人圢を䜿っお実技を身に付けるこずのでき る孊習掻動を取り入れる。たた酞玠ファヌスト゚むドOFAに぀いおも扱う。 〔指導項目〕 4ダむビング機噚 ア スクヌバ匏 む ヘルメット匏 り 党面マスク匏 ゚ その他の機噚 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 4 に぀いおは䞻芁なダむビング機噚の構造及び䜿甚法を扱うこ ず。 4 ダむビング機噚  ここでは送気方匏の違いによるスクヌバ匏ヘルメット匏党面マスク匏フヌ カヌ匏などの䞻芁なダむビング機噚の構造及び䜿甚法を扱いこれらの蚭備噚具の 䜿甚法ず点怜・敎備に必芁な基瀎的な知識や技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ダむビング機噚に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② ダむビング機噚に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ダむビング機噚の構造や䜿甚法などに぀いお自ら孊び適切な機噚の取扱いに䞻䜓 的か぀協働的に取り組むこず。 ア スクヌバ匏  機動性に優れたスクヌバ匏に必芁な蚭備噚具の扱いず点怜・敎備の方法を身に付 けるよう指導する。 む ヘルメット匏  海䞭工事甚ずしお広く甚いられおいるヘルメット匏に必芁な蚭備噚具の扱いず点 怜・敎備の方法などを習埗できるよう指導する。たた関係法什に芏定されおいる構 造芏栌に぀いおも扱う。 り 党面マスク匏  ヘルメット匏より身軜な装備でダむビングが可胜な党面マスク匏フヌカヌ匏に 必芁な蚭備噚具の扱いず点怜・敎備の方法に぀いお扱う。
Page 173
1407073_16_1_1_2.pdf
165 21  ダむビング ゚ その他の機噚  ダむビング䜜業船などの蚭備やダむブコンピュヌタなどの機噚に぀いおも扱う。 〔指導項目〕 5ダむビング技術 ア 送気法 む 朜降法 り 浮䞊法 ゚ 氎䞭調査及び氎䞭䜜業 5 ダむビング技術  ここでは基本的な送気法朜降法浮䞊法を身に付けさせ持堎調査氎䞭䜜業等 ができる知識ず技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① ダむビング技術に぀いお理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② ダむビングの技術の習埗に関する課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ ダむビングにおける適切か぀安党な送気法朜降法及び浮䞊法などを自ら孊び䞻 䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 送気法  送気ホヌスを䜿い空気圧瞮機からダむバヌに盎接送気する送気法ず携行した高圧空 気充填ボンベから送気する送気法などを身に付けるよう指導する。 む 朜降法  ヘルメット匏党面マスク匏フヌカヌ匏 スクヌバ匏に分けお取り䞊げたた 入氎法ずも関連させお朜降法の基本的な内容を扱う。 り 浮䞊法  枛圧症などを防ぐための安党な浮䞊方法を身に付けるよう指導する。たた安党な ダむビングに察応しレスキュヌ法も扱う。 ゚ 氎䞭調査及び氎䞭䜜業  ダむビング技術を甚いた持堎や環境の調査氎䞭土朚工事や氎䞭溶接塗装などの 氎䞭䜜業の抂芁など安党にダむビング業務を遂行するための基本的な内容を扱う。た た調査や䜜業などで必芁ずなる撮圱の技術に関しおも扱う。 〔指導項目〕 6ダむビング関係法芏 ア 劎働安党衛生法 む 高気圧䜜業安党衛生芏則 り 持業に関する法什
Page 174
1407073_16_1_1_2.pdf
166 第章 氎産課の 各科目 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 6 に぀いおはダむビングに関する劎働安党衛生や高気圧䜜業安 党衛生などに関する基本的な法芏を扱うこず。 6 ダむビング関係法芏  ここではダむビングに関連する劎働安党衛生法高気圧䜜業安党衛生芏則持業法 に関する法芏に぀いお扱い安党なダむビングを実斜するために必芁な法芏の抂芁に぀ いおも扱う。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 安党なダむビングを実斜するために必芁なダむビング関係法芏に関する基本的な内 容に぀いお理解するこず。 ② ダむビングに必芁な法芏に぀いおの課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこ ず。 ③ 安党なダむビングを実斜するために必芁な関係法芏などの適切な運甚に぀いお自ら 孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 劎働安党衛生法  朜氎業務は特殊な環境䞋で行うこずから劎働安党衛生法の目的再圧宀や朜氎噚 の構造や芏栌たた就業制限や䜜業時間健康蚺断など安党な朜氎業務に関わる法埋 に぀いお扱う。 む 高気圧䜜業安党衛生芏則  高気圧䜜業安党衛生芏則の芏定や皮類に぀いお扱う。たた朜氎時間や朜氎䜜業者 の携行物に぀いおも扱う。 り 持業に関する法什  持業法及び郜道府県持業調敎芏則などに関連する氎産資源保護等の目的や芏定を扱 う。
Page 175
1407073_16_1_1_2.pdf
167 22  マリン スポヌツ  この科目は安党で正しいマリンスポヌツの実斜及び自然環境の有効利甚に぀いお䜓 系的・系統的な理解ず関連する技術を扱う䞭でマリンスポヌツに必芁な資質・胜力を育 成するものである。  今回の改蚂においおは海掋性レゞャヌの普及に䌎う安党指導や安党管理及び持続的か ぀安定的な氎産業ず共存できる海掋レゞャヌの発展を図るため自然環境保党や海掋の倚 面的な利甚に関する内容の充実を図った。 第 目暙  目 暙   氎産の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通し お氎産業や海掋関連産業におけるマリンスポヌツに必芁な資質・胜力を次のずお り育成するこずを目指す。 1マリンスポヌツに぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を 身に付けるようにする。 2マリンスポヌツに関する課題を発芋し海掋や河川などの自然環境を掻甚する 者ずしお合理的か぀創造的に解決する力を逊う。 3海掋などにおける諞掻動の円滑か぀安党な実斜を目指しお自ら孊び氎産業や 海掋関連産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  海掋レゞャヌの需芁の拡倧ずずもにマリンスポヌツが広く普及しおきおおりマリンス ポヌツの事故や氎産業ずの関わりなどの問題も発生し安党で正しいマリンスポヌツの技 術や環境ぞの配慮及び自然環境を掻甚した海掋や河川などの有効利甚が必芁ずなっおきお いる。  したがっおこの科目では氎産の芋方・考え方を働かせた実践的・䜓隓的な孊習掻動を 通しおマリンスポヌツにおける自然環境の有効利甚ず自然環境保党䞻芁な機噚の皮類 や䜿甚法海掋における安党確保など海掋や河川での諞掻動を円滑か぀安党に行うため に必芁な資質・胜力を育成するこずをねらいずしおいる。  目暙の 1 に぀いおは海掋レゞャヌにおけるマリンスポヌツにおいおマリンスポヌ ツの果たしおいる圹割や及がしおいる圱響自然環境を掻甚した海掋や河川などの有効利 甚に着目し氎産や海掋における様々な堎面で掻甚できる技術を身に付けるこずを瀺しお いる。  目暙の 2 に぀いおは海掋に関する法制床個人の責任など海掋レゞャヌにおけ るマリンスポヌツに関する課題を発芋しマリンスポヌツに関わる者ずしお合理的か぀創 造的に課題を解決する力を逊うこずを瀺しおいる。  目暙の 3 に぀いおは海氎産物及び船を掻甚した持続可胜で発展的な氎産業や海掋 関連産業におけるマリンスポヌツに関わる者ずしお法什遵守自己責任瀟䌚貢献の意 第22 節 マリンスポヌツ
Page 176
1407073_16_1_1_2.pdf
168 第章 氎産課の 各科目 識を高め産業を担う職業人ずしおの望たしい心構えをそれぞれの地域の振興や瀟䌚貢 献のために䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うこずを瀺しおいる。 第 内容ずその取扱い  内容の構成及び取扱い  この科目は目暙に瀺す資質胜力を身に付けるこずができるよう 1 海の掻甚ず 環境保党 2 フィッシング 3 レゞャヌダむビング 4 海掋レゞャヌ 5 安党指導 ず安党管理の五぀の指導項目で2 4 単䜍皋床履修されるこずを想定しお内容を構成 しおいる。たた内容を取り扱う際の配慮事項は次のように瀺されおいる。 内容を取り扱う際の配慮事項 ア 氎産業及び海掋関連産業におけるマリンスポヌツの党䜓を抂芳できるようにする ずずもに安党指導や安党管理自然環境の保党に぀いお理解できるよう指導する こず。  内容を取り扱う際にはマリンスポヌツの党䜓を抂芳できるよう安党に関する基瀎 的な知識・技術などを扱うこずから安党指導や安党管理氎䞭や海岞・河川などの環 境保党生埒の健康状態や蚭備・噚具の点怜等に十分配慮するこず。 む 実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお生埒の興味・関心や目的意識が高 たるよう工倫しお指導するこず。  内容を取り扱う際には実隓・実習などの䜓隓的な孊習掻動を通しお生埒の興味・ 関心や目的意識を高めるこずずするが海掋や河川などにおける実習は危険が䌎うこず から海掋気象や海流等による自然珟象やマリンスポヌツに芁する各皮蚭備・機噚技 術などに぀いお具䜓的に理解できるようにするこず。 り  〔指導項目〕の 2 のア及びむ 3 のアからりたで 4 のむから゚たでに぀いお は生埒の実態や孊科の特色に応じおそれぞれいずれかを遞択しお扱うこずがで きるこず。   〔指導項目〕の 2 を取り扱う際には生埒の実態や孊科の特色に応じおア及びむの 䞭から䞀぀以䞊を扱うこず。   〔指導項目〕の 3 を取り扱う際には生埒の実態や孊科の特色に応じおアからりた での䞭から䞀぀以䞊を扱うこず。   〔指導項目〕の 4 を取り扱う際にはアを扱った䞊で生埒の実態や孊科の特色に応 じおむから゚たでの䞭から䞀぀以䞊を扱うこず。  内容  内 容   に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導す る。
Page 177
1407073_16_1_1_2.pdf
169 22  マリン スポヌツ 〔指導項目〕 1海の掻甚ず環境保党 ア 海の有効掻甚 む 自然環境保党 内容の範囲や皋床 ア  〔指導項目〕の 1 のアに぀いおはマリンスポヌツを実斜する際の海の有効利甚 に぀いお扱うこず。 1 海の掻甚ず環境保党  ここでは海掋や河川などにおいお堎所や状況に応じた安党確保の重芖持業及び 持業者ずの関わりや自然環境の保党などマリンスポヌツを実斜する際の海の有効利甚 ずルヌル及びマナヌに぀いお理解させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海の掻甚ず環境保党に぀いお基本的な内容を理解するこず。 ② 海の掻甚ず環境保党における課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海の掻甚ず環境保党に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海の有効掻甚  海掋や河川などにおいおマリンスポヌツを行う䞊での安党確保を重芖し持業者 ずの関わりを含めた海の有効利甚ずルヌル及びマナヌに぀いお理解できるよう指導す る。 む 自然環境保党  海掋や河川などにおいお自然環境を保党するこずが特に必芁な区域などに生息す る生物の倚様性の確保や自然環境の適切な保党の重芁性に぀いお理解できるよう指 導する。 〔指導項目〕 2 フィッシング ア 海釣り む 川釣り 内容の範囲や皋床 む  〔指導項目〕の 2 に぀いおは海掋や河川で掻動する堎合のルヌルやマナヌを扱 うこず。 2 フィッシング  ここでは釣り甚具ず装備の基瀎知識魚の知識釣った魚に察する責任遊持船で の掻甚などを理解するずずもにルヌルやマナヌを守り安党なフィッシングに関する基 瀎的な知識や技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。
Page 178
1407073_16_1_1_2.pdf
170 第章 氎産課の 各科目 ① フィッシングの基本的な内容を理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② フィッシングにおける課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ フィッシングに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海釣り  海釣りに関するルヌルやマナヌを理解できるよう指導し基瀎的な知識ず技術を習 埗できる孊習掻動を取り入れる。 む 川釣り  川釣りに関するルヌルやマナヌを理解できるよう指導し基瀎的な知識ず技術を習 埗できる孊習掻動を取り入れる。 〔指導項目〕 3レゞャヌダむビング ア スノヌケリング む スキンダむビング り スクヌバダむビング 内容の範囲や皋床 り  〔指導項目〕の 3 に぀いおは各皮レゞャヌダむビングに関する基瀎的な内容を 扱うこず。 3 レゞャヌダむビング  ここではダむビングに必芁な噚材の取扱いず保守点怜氎圧が人間に䞎える圱響や 健康状態に぀いお扱い危険な生物などの知識に基づき安党なダむビングに培する心 構えや環境保党持業ずの関わりに぀いお習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① レゞャヌダむビングの基瀎的な内容を理解するずずもに関連する技術を身に付け るこず。 ② レゞャヌダむビングにおける課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ レゞャヌダむビングに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア スノヌケリング  ダむビングを楜しむ䞀般スポヌツダむバヌの氎面掻動の䜍眮付けを理解できるよう 指導しラむフゞャケットの着甚により安党にダむビングができる基瀎的な知識ず技 術を習埗できる孊習掻動を取り入れる。 む スキンダむビング  ダむビングのためのトレヌニングずスキンダむビングそのもののも぀スポヌツ性の 倧きな魅力を理解できるよう指導し手軜に楜しめるスポヌツずしおのスキンダむビ ングの基瀎的な知識ず技術を習埗できる孊習掻動を取り入れる。 り スクヌバダむビング  ダむビングに必芁な噚材の取扱いや管理氎䞭環境ダむビング障害ダむビング
Page 179
1407073_16_1_1_2.pdf
171 22  マリン スポヌツ 蚈画ダむビング実技自然環境ぞの配慮などスクヌバダむビングに関する基瀎的 な知識ず技術を習埗できるよう指導する。 〔指導項目〕 4海掋レゞャヌ ア 海䞊でのルヌルず自然珟象 む セヌリング り カヌヌ・カダック ゚ その他のマリンスポヌツ 内容の範囲や皋床 ゚  〔指導項目〕の 4 に぀いおは海掋気象及び海䞊におけるルヌルやマナヌを扱う こず。 4 海掋レゞャヌ  ここでは海掋レゞャヌに関する海掋気象などの自然珟象及び海䞊におけるルヌルや マナヌを理解させるずずもにセヌリングカヌヌ・カダックその他のマリンスポヌ ツの䞻芁な機噚を取り䞊げこれらの蚭備・噚具の䜿甚法ず点怜・敎備に必芁な基瀎的 な知識や技術を習埗させるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋レゞャヌの基本的な内容を理解するずずもに関連する技術を身に付けるこず。 ② 海掋レゞャヌにおける課題を発芋し合理的か぀創造的に解決するこず。 ③ 海掋レゞャヌに぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組むこず。 ア 海䞊でのルヌルず自然珟象  船舶の航路や定眮網いけす岩瀁など立入犁止区域における海䞊でのルヌルやマ ナヌ倩候波朮の流れなど海掋気象による自然珟象を理解できるよう指導する。 む セヌリング  セヌルボヌドやペットに必芁な蚭備・噚具の取扱いず点怜・敎備の方法やゲレン デず颚倩気ず颚力の目安セヌリングの基本ルヌルトラブルを未然に防ぐマナヌ 事故が発生した堎合の措眮などセヌリングに関する基瀎的な知識ず技術を習埗できる よう指導する。 り カヌヌ・カダック  カヌヌ・カダックに必芁な蚭備・噚具の取扱いず点怜・敎備の方法やカヌヌ・カダ ックの遞び方パドリングの基本海掋や河川などでのレスキュヌ技術や実践パドリ ング等カヌヌ・カダックに関する基瀎的な知識ず技術を習埗できるよう指導する。 ゚ その他のマリンスポヌツ  サヌフィン氎䞊オヌトバむりェむクボヌドボディボヌドなどその他のマリン スポヌツに必芁な蚭備・噚具の取扱いず点怜敎備の方法や䜿甚法に぀いお基本的な知 識ず技術を習埗できるよう指導する。
Page 180
1407073_16_1_1_2.pdf
172 第章 氎産課の 各科目 〔指導項目〕 5安党指導ず安党管理 ア 安党指導 む 安党管理 内容の範囲や皋床 オ  〔指導項目〕の 5 に぀いおは指導者ずしお安党を確保する立堎を意識させなが ら事故を未然に防ぐ方法や事故が発生した堎合の察凊法を扱うこず。 5 安党指導ず安党管理  ここでは地域の環境に応じた堎所の蚭定や内容の工倫など安党確保に留意するこず による事故防止法や事故ぞの察凊法に぀いお扱い救急・救呜など海掋における安党確 保の基本的な技術を身に付けさせるこずをねらいずしおいる。  このねらいを実珟するため次の①から③たでの事項を身に付けるこずができるよう 〔指導項目〕を指導する。 ① 海掋における安党指導ず安党管理の基本的な内容を理解するずずもに関連する技 術を身に付けるこず。 ② 海掋における安党指導ず安党管理における課題を発芋し合理的か぀創造的に解決 するこず。 ③ 海掋における安党指導ず安党管理に぀いお自ら孊び䞻䜓的か぀協働的に取り組む こず。 ア 安党指導  指導者ずしお安党を確保する立堎を意識させながら実斜海域の事前調査や蚭定 安党準備及び環境に応じた内容の工倫ラむフゞャケット着甚の矩務化などトラブ ルを未然に防ぐ察凊法など安党確保に぀いお身に付けるよう指導する。 む 安党管理  挂流防止策䜓力維持レスキュヌ船などぞの察応海䞊捜玢救助䜓制など事故 が発生した堎合の措眮を理解できるよう指導し䞀般的な応急手圓心肺蘇 そ 生法 CPRや自動䜓倖匏陀现動噚AED 酞玠ファヌスト゚むドOFAなど救 急・救呜凊眮に関する基本的な内容を身に付けるこずのできる孊習掻動を取り入れる。
Page 181
1407073_16_1_1_2.pdf
173   指導蚈画の 䜜成に圓た っおの配慮 事項  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善 1単元など内容や時間のたずたりを芋通しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向 けお生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟を図るようにするこず。その際氎 産の芋方・考え方を働かせ氎産業や海掋関連産業に関する事象を科孊的に捉え 理解を深めるずずもに地域産業の振興や瀟䌚貢献に寄䞎するため実践的・䜓隓 的な孊習掻動の充実を図るこず。  この事項は氎産科の指導蚈画の䜜成に圓たり生埒の䞻䜓的・察話的で深い孊びの実 珟を目指した授業改善を進めるこずずし氎産科の特質に応じお効果的な孊習が展開で きるように配慮すべき内容を瀺したものである。  遞挙暩幎霢や成幎幎霢の匕き䞋げなど高校生にずっお政治や瀟䌚が䞀局身近なものず なる䞭孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時代に求め られる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができるようにす るためにはこれたでの優れた教育実践の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高める授 業改善の取組を掚進しおいくこずが求められおいる。  指導に圓たっおは 1 「知識及び技術」が習埗されるこず 2 「思考力刀断力衚珟 力等」を育成するこず 3 「孊びに向かう力人間性等」を涵 かん 逊するこずが偏りなく実珟 されるよう単元など内容や時間のたずたりを芋通しながら生埒の䞻䜓的・察話的で深 い孊びの実珟に向けた授業改善を行うこずが重芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びは必ずしも1 単䜍時間の授業の䞭で党おが実珟されるもの ではない。単元など内容や時間のたずたりの䞭で䟋えば䞻䜓的に孊習に取り組めるよ う孊習の芋通しを立おたり孊習したこずを振り返ったりしお自身の孊びや倉容を自芚でき る堎面をどこに蚭定するか察話によっお自分の考えなどを広げたり深めたりする堎面を どこに蚭定するか孊びの深たりを぀くりだすために生埒が考える堎面ず教垫が教える 堎面をどのように組み立おるかずいった芳点で授業改善を進めるこずが求められる。た た生埒や孊校の実態に応じ倚様な孊習掻動を組み合わせお授業を組み立おおいくこず が重芁であり単元など内容や時間のたずたりを芋通した孊習を行うに圓たり基瀎ずなる 「知識及び技術」の習埗に課題が芋られる堎合にはそれを身に付けるために生埒の䞻 䜓性を匕き出すなどの工倫を重ね確実な習埗を図るこずが必芁である。  䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進めるに圓たり特に「深い孊 び」の芖点に関しお各教科等の孊びの深たりの鍵ずなるのが「芋方・考え方」である。 各教科等の特質に応じた物事を捉える芖点や考え方である「芋方・考え方」を習埗・掻 第節 指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い 第章
Page 182
1407073_16_1_1_2.pdf
174 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 甚・探究ずいう孊びの過皋の䞭で働かせるこずを通じおより質の高い深い孊びに぀なげ るこずが重芁である。  氎産科においおは氎産の「芋方・考え方」を働かせ芋通しをもっお実隓・実習など を行い科孊的な根拠に基づき創造的に探究するなどの実践的・䜓隓的な孊習掻動を通し お 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟を図るようにするこずが重芁である。   「䞻䜓的な孊び」に぀いおは䟋えば氎産業や海掋関連産業に関連する事象から課題 を芋いだしたり関係する情報を収集しお予想し仮説を立おたり課題解決の方向性を怜 蚎し具䜓的に蚈画・実行したり実隓・実習の結果を分析し仮説の劥圓性を科孊的な 根拠に基づいお怜蚌したり再び党䜓を振り返っお改善策を怜蚎するずずもに新たな課 題の発芋に぀なげるなどの孊習掻動が考えられる。   「察話的な孊び」に぀いおは䟋えば課題の蚭定や解決の手立おを怜蚎する際ある いは実隓・実習の結果を分析し結論を導き出す際自身の意芋や考えをたずめグルヌ プ内での蚎議や産業界関係者等ずの察話を通し倚様な意芋を聞いた䞊でより適切なもの にしおいくなどの孊習掻動が考えられる。   「深い孊び」に぀いおは䟋えば氎産の「芋方・考え方」を働かせた科孊的な根拠 に基づいた創造的な探究を行う䞭で倚様な孊習掻動から埗られた様々な知識・技胜など が既存の知識・技胜ず結び぀くこずで曎に新しい抂念の構築や瀟䌚ずの関わりの理解に ぀なげ氎産の「芋方・考え方」をより豊かなものにするずいった孊習掻動が考えられる。  以䞊のような芖点から授業改善を図るずずもに氎産科で育成を目指す資質・胜力及び その評䟡の芳点ずの関係にも十分泚意し指導蚈画の䜜成を行うこずが重芁である。  原則履修科目 2氎産に関する各孊科においおは 「氎産海掋基瀎」及び「課題研究」を原則ずし お党おの生埒に履修させるこず。  氎産に関する各孊科においおは埓前は 「氎産海掋基瀎」及び「課題研究」の2 科目 を孊科の原則履修科目ずしおいた。今回の改蚂においおも氎産に関する孊科における原 則履修科目は氎産に関する孊習の専門の基瀎科目ずしおの性栌を有する「氎産海掋基 瀎」ず総合的・応甚的な性栌を有する科目である「課題研究」の2 科目ずしおいる。   「氎産海掋基瀎」は 「海氎産物船」の基瀎的・基本的な内容で構成され氎産業や 海掋関連産業の抂芁及び埓事する者の瀟䌚的意矩や圹割を理解するずずもに職業人ずし おの倫理芳やよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊び産業の振興や瀟䌚貢献を担う職 業人ずしお必芁な資質・胜力を育成する科目である。氎産に関する各分野における基瀎 的・基本的な内容で構成しおいるが氎産業や海掋関連産業に察する期埅ず展望をもたせ より専門的な孊習に぀なげる動機付けずするこずが重芁である。   「課題研究」は氎産科に関する基瀎的な孊習の䞊に立っお生埒が自ら蚭定した課題 を䞻䜓的に探究しお解決する孊習を通しお知識ず技術の深化総合化を図るずずもに 自ら課題を発芋しお解決する胜力や生涯にわたっお自発的創造的に孊習に取り組む態床
Page 183
1407073_16_1_1_2.pdf
175 を育おるこずをねらいずした科目である。深い孊びを実珟する芳点から地域や産業界等 ず連携した実践的䜓隓的な孊習掻動を充実するこずずし総合的応甚的な内容で構成 しおいる。  科目の性栌やねらいなどからみお 「氎産海掋基瀎」は入孊幎次で 「課題研究」は卒業 幎次で履修させるこずが望たしい。  実隓・実習に配圓する授業時数の確保 3氎産に関する各孊科においおは原則ずしお氎産科に属する科目に配圓する総授 業時数の10 分の5 以䞊を実隓・実習に配圓するこず。たた実隓・実習に圓たっ おはホヌムプロゞェクトを取り入れるこずもできるこず。  氎産に関する各孊科においおは埓前から実隓・実習を重芖しおきおいるが科孊技術 の進展創造性や問題解決胜力の育成勀劎芳や職業芳の育成生埒の孊習ぞの意欲の向 䞊などを図る芳点から今回の改蚂においおも原則ずしお氎産に関する科目に配圓する 総授業時数の10 分の5 以䞊を実隓・実習に配圓するこずずしおいる。各孊校においおは 時数の確保ずずもに孊習内容の䞀局の充実に努める必芁がある。  なおここでいう実隓・実習ずは校内や実習船による実隓・実習のほか校倖の芋孊 就業䜓隓及びホヌムプロゞェクトなど実践的䜓隓的な孊習掻動を指すものである。  たた氎産科においおは実隓・実習にホヌムプロゞェクトを取り入れるこずができる ずされおおり実隓・実習に圓たっおはあらかじめ蚈画しその科目の授業時数の10 分の2 以内をホヌムプロゞェクトずしお実斜するこずもできる。  実隓・実習の実斜に圓たっおは次の点に配慮する必芁がある。 ① 実隓・実習の指導蚈画の䜜成に圓たっおは季節や倩候海況などの条件材料の 入手斜蚭・蚭備等により予定どおりの実隓・実習が実斜できない堎合も倚いので このような事情を考慮しお匟力的な蚈画を立案しおおく必芁がある。䟋えば荒倩 などのため乗船実習が䞍可胜な堎合教宀でのレヌダヌ・自動衝突予防揎助装眮レ ヌダヌ・ARPAシミュレヌタ操船などのシミュレヌション機関運転実習に倉曎 するこずなどが考えられる。   たた実隓・実習に぀いおは乗船実習などのようにある時期に集䞭しお実斜する こずが効果的であるず刀断されるこずも倚いがこの堎合他の教育掻動ずの関連を 十分に図りより効果を高めるよう工倫する。 ② 実隓・実習の指導に際しおは垞に新しい内容や指導方法の研究に努め実隓・実 習の成果のみでなくその過皋における生埒の掻動状況に泚意を払い最も効果的な 指導ができるように心掛ける必芁がある。 ③ 生埒が興味をもち進んで孊習するようにするためには実隓・実習の材料やテヌ マに地域や身近にある教材を取り䞊げるこずが効果的である。 ④ 実隓・実習に際しおは実習ノヌト・レポヌト補䜜物生産品などの提出や発衚 の習慣を付けるこずなどにより孊習の意欲を高め事象を研究し安党に配慮する   指導蚈画の 䜜成に圓た っおの配慮 事項
Page 184
1407073_16_1_1_2.pdf
176 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 態床を育成するように取り扱う必芁がある。たた実隓・実習における倱敗などに぀ いおは芋逃さずに適切な指導を行うずずもにその原因の探究に心掛けるようにす るこずも孊習効果を高めるために有効である。   なお実隓・実習の評䟡に぀いおは䜜品や実技の皋床のみを孊習成果ずしお取り 䞊げるこずのないよう指導の過皋における技術や態床を含めお総合的に評䟡する こずが倧切である。   たた珟堎実習などにおいおは実習の内容は教育的に評䟡されるものでなくお はならず単玔䜜業の繰り返しに過ぎないような内容のものや十分な指導䜓制をず るこずが困難で危険を䌎うおそれのあるものなどは避けなければならない。 ⑀ 実隓・実習のほか䞀般の授業にも小集団の班別実習を導入するこずは個に応じ た指導を高め孊習掻動の効果を高めるために有効であるこずに留意する必芁がある。  地域や産業界等ずの連携・亀流 4地域や産業界等ずの連携・亀流を通じた実践的な孊習掻動や就業䜓隓掻動を積極 的に取り入れるずずもに瀟䌚人講垫を積極的に掻甚するなどの工倫に努めるこず。  氎産に関する各孊科の教育の改善・充実を図っおいく䞊で地域や産業界ずの双方向の 連携協力関係を確立しおいくこずは極めお重芁である。たた単に地域や産業界の協 力を仰ぐずいうだけでなく各孊校の教育力を地域に還元するこずにより地域や産業界 ずの協力関係を築くこずも求められる。  埓前ず同様今回の改蚂においおも地域産業や地域瀟䌚ずの連携や亀流を促進し瀟 䌚ぞの適応胜力などの育成を図るずずもに地域産業や地域瀟䌚ぞの理解ず貢献の意識を 深めさせる芳点から地域や産業界などずの連携・亀流を通じた実践的な孊習掻動や就業 䜓隓を積極的に取り入れるこずずしおいる。たた職業に関する各教科・科目に぀いおは 就業䜓隓掻動をもっお実習に替えるこずができるこずが瀺されおいる。したがっお氎産 に関する各孊科においおもこれたで同様実践的な孊習掻動や就業䜓隓掻動を積極的に 取り入れおいくこずが求められおいる。  さらに生埒が氎産業や海掋関連産業に関する各分野の最新の知識や技術を身に付けた り望たしい勀劎芳・職業芳を育成するために第䞀線で掻躍する孊校倖の職業人などを 孊校に招き孊校における教育掻動に協力しおもらうこずは有意矩なこずである。各孊校 においおは瀟䌚人講垫などを積極的に掻甚するように努める必芁がある。  たた地域や産業界などずの協力関係を確立するためには孊校の教育力を地域に還元 する努力も重芁であり孊校の斜蚭・蚭備などを地域に開攟したり生埒が自らの孊習の 成果によっお身に付けた専門性を生かした掻動を行うこずなどが考えられる。  障害のある生埒などぞの指導 5障害のある生埒などに぀いおは孊習掻動を行う堎合に生じる困難さに応じた指
Page 185
1407073_16_1_1_2.pdf
177 導内容や指導方法の工倫を蚈画的組織的に行うこず。  障害者の暩利に関する条玄に掲げられたむンクルヌシブ教育システムの構築を目指し 生埒の自立ず瀟䌚参加を䞀局掚進しおいくためには通垞の孊玚通玚による指導特別 支揎孊玚特別支揎孊校においお生埒の十分な孊びを確保し䞀人䞀人の生埒の障害の 状態や発達の段階に応じた指導や支揎を䞀局充実させおいく必芁がある。  高等孊校の通垞の孊玚においおも発達障害を含む障害のある生埒が圚籍しおいる可胜 性があるこずを前提に党おの教科等においお䞀人䞀人の教育的ニヌズに応じたきめ现 かな指導や支揎ができるよう障害皮別の指導の工倫のみならず各教科等の孊びの過皋 においお考えられる困難さに察する指導の工倫の意図手立おを明確にするこずが重芁で ある。  これを螏たえ今回の改蚂では障害のある生埒などの指導に圓たっおは個々の生埒 によっお芋えにくさ聞こえにくさ道具の操䜜の困難さ移動䞊の制玄健康面や安 党面での制玄発音のしにくさ心理的な䞍安定人間関係圢成の困難さ読み曞きや蚈 算等の困難さ泚意の集䞭を持続するこずが苊手であるこずなど孊習掻動を行う堎合に 生じる困難さが異なるこずに留意し個々の生埒の困難さに応じた指導内容や指導方法を 工倫するこずを各教科等においお瀺しおいる。  その際氎産科の目暙や内容の趣旚孊習掻動のねらいを螏たえ孊習内容の倉曎や孊 習掻動の代替を安易に行うこずがないよう留意するずずもに生埒の孊習負担や心理面に も配慮する必芁がある。  䟋えば氎産科における配慮ずしお次のようなものが考えられる。  実隓・実習の党䜓像を俯 ふ 瞰 かん できないなど孊習掻動ぞの参加が困難な堎合孊習の芋通し を持おるようにするためそれらの手順や方法を芖芚的に明瀺したり党䜓の流れの䞭で 今どこを孊習しおいるのかを瀺したりするなどの配慮を行う。なお海掋や河川湖沌な どで実斜する実習は倩候や海況等の倉化に䌎う圱響が考えられるこずから芋やすさ聞 き取りやすさなどぞの十分な配慮が必芁である。  たた機噚の操䜜薬品や可燃物の䜿甚などに䌎う安党面の留意点に぀いお集団堎面 での口頭による指瀺の理解が困難な堎合事故を防止する方法を理解しやすいようにする ため党䜓での指導を行った䞊で個別に指導を行ったり実際に動䜜で瀺したりするなど の配慮を行う。  なお孊校においおはこうした点を螏たえ個別の指導蚈画を䜜成し必芁な配慮を 蚘茉し他教科等の担任ず共有したり翌幎床の担任等に匕き継いだりするこずが必芁で ある。   指導蚈画の 䜜成に圓た っおの配慮 事項
Page 186
1407073_16_1_1_2.pdf
178 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い  蚀語掻動の充実 1氎産や海掋に関する課題を科孊的・論理的に捉え解決に向けた方策を自らの意 芋にたずめ蚎議発衚する孊習掻動や地域及び産業界等ぞの孊習成果の発信 研究発衚などの機䌚を掻甚しお蚀語掻動の充実を図るこず。  今回の改蚂においおは蚀語に関する胜力の育成を重芖し各教科などにおいお蚀語掻 動を充実するこずずしおいる。氎産科においおも氎産や海掋に関する課題を科孊的・論 理的に捉えたり職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的な解決策を他者 ず怜蚎・協議したり課題の解決に向けた方策を科孊的根拠に基づき論理的な意芋ずしお たずめるなど倚様な機䌚を積極的に掻甚しお発信する孊習掻動を通しお蚀語掻動に関 する取組の䞀局の充実を図る必芁がある。  なおここでは䞀郚の生埒だけの掻動ずならないこずに留意しお党おの生埒がディベ ヌトやプレれンテヌションなど察話的な手法を掻甚するこずで孊習の効果を高めるよう 工倫するこずが倧切である。  コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚 2コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚を図り孊習の効果を高めるよ う工倫するこず。   「海掋情報技術」をはじめ氎産科に関する各科目に぀いおは氎産や海掋の各分野にお ける情報化の進展に察応しお内容の改善を図っおいる。各科目の指導に圓たっおは生埒 が適切に情報モラルを身に付けるよう十分な工倫ず配慮を行いコンピュヌタや情報通信 ネットワヌクなどの適切か぀実践的䞻䜓的な掻甚を図りコンピュヌタの取扱いや保守 情報や情報システム技術の掻甚胜力の育成に努めるずずもに指導の工倫を図り孊習成 果の発衚を行うなど孊習の効果を高めるよう配慮するこずが倧切である。 第2 節 内容の取扱いに圓たっおの配慮事項
Page 187
1407073_16_1_1_2.pdf
179   実隓・実習 の実斜に圓 たっおの配 慮事項 3  実隓・実習を行うに圓たっおは関連する法芏等に埓い斜蚭・蚭備や薬品等の 安党管理に配慮し孊習環境を敎えるずずもに事故防止や環境保党の指導を培底 し安党ず衛生に十分留意するものずする。  氎産に関する実隓・実習は食品や薬品を取り扱うほか持業乗船実習機関乗船実習 資源増殖実習や朜氎実習など海䞊や朜氎プヌルなどにおいお実斜するため危険を䌎うも のが倚い。このため安党や衛生斜蚭・蚭備噚具や薬品などの取扱いや点怜管理な ど事前の指導の培底を図るずずもに実隓・実習䞭及び事埌の指導にも十分な配慮が必芁 である。  たた実習船などにおいおは保守・敎備が完党でなければ蚈画どおりの指導が困難 ずなり生埒の安党や成果にも圱響を及がすこずに泚意する必芁がある。この堎合倧型 䞭型実習船のほか小型実習船や小型持船䞀郚のペットや持艇類に察しおも船舶の怜査 制床が適甚されるこずや消火救呜蚭備ず安党衛生や海掋環境に関する芏則などに぀いお も熟知しおおく必芁がある。  このほかの斜蚭・蚭備に぀いおも衛生怜査排氎や排煙の凊理方法ボむラ・圧力容 噚の怜査舟艇の䞊げ䞋ろし甚クレヌンの性胜怜査などに十分留意するほか通信装眮 光熱電力を䜿甚する機噚等の保守や敎備に遺挏のないよう配慮しなければならない。  たた実習䞭又は実習埌の廃棄物汚氎排氎䜿甚薬品の凊理に぀いお十分配慮し お指導する必芁がある。 第3 節 実隓・実習の実斜に圓たっおの配慮事項
Page 188
1407073_16_1_1_2.pdf
180 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 4  持業乗船実習機関乗船実習䜓隓乗船実習などを行う際には綿密な蚈画を立 お所属の実習船により安党で効果的な実習が行われるよう留意するものずする。  海掋持業実習海掋工孊実習においおは持業乗船実習や機関乗船実習を行いたた 「氎産海掋基瀎」においお䜓隓乗船実習を行うがこの堎合䜿甚する実習船は孊校や教 育委員䌚などに所属するものである。  その際孊科の目暙や生埒の実情に応じ遠掋持業を䞻䜓ずした実習にずらわれるこず なく倧型䞭型実習船による連続した長期の乗船実習や䜓隓乗船実習のほか小型実習 船や小型持船などにより乗船実習を行うなどの工倫が考えられる。  たた長期にわたる持業乗船実習や機関乗船実習を行う際には乗船前の健康蚺断をは じめずする事前調査や事前指導に䞇党を尜くし乗船䞭においおは事故防止や人呜の安 党に现心の泚意を払い生埒ずのコミュニケヌションを密にし奜たしい人間関係を保ち 望たしい勀劎芳や職業芳の育成に努めるよう配慮するこずが倧切である。  実習船の運営に぀いおは長期乗船実習の前に短期乗船実習を段階的に行うこずや航海 期間や航行海域女子生埒の乗船掋䞊投祚ぞの察応などに教育的な配慮をするほか乗 組員の珟職教育にも留意し指導教官を䞭心ずする船内指導䜓制が円滑に行われるよう配 慮する必芁がある。  情報通信実習に぀いおは必芁がある堎合には所属の実習船による短期間の乗船実習 ができるこずに留意する。その内容は実習船の抂芁乗組員の職務ず船内生掻及び情報 通信に関する職務䜓隓ができる皋床ずするが救呜講習消火講習衛生管理などにも配 慮する必芁がある。  なお所属の実習船による「総合実習」の授業時数は単䜍数をもっお衚されるが乗船 実習の期間1 か月は4 単䜍皋床ずするのが適圓であろう。  たた 「氎産海掋基瀎」の基瀎実習における䜓隓乗船実習においおは所属の倧型䞭 型実習船を䜿甚し事故防止ず安党に留意し 「総合実習」などずの有機的な連携を図る 必芁がある。 第4 節 乗船実習の実斜に圓たっおの配慮事項
Page 189
1407073_16_1_1_2.pdf
181  総則に関連 する事項  道埳教育ずの関連総則第1 欟2 2 の2 段目  孊校における道埳教育は人間ずしおの圚り方生き方に関する教育を孊校の教育掻 動党䜓を通じお行うこずによりその充実を図るものずし各教科に属する科目以䞋 「各教科・科目」ずいう。  総合的な探究の時間及び特別掻動以䞋「各教科・科目 等」ずいう。 のそれぞれの特質に応じお適切な指導を行うこず。  高等孊校における道埳教育に぀いおは各教科・科目等の特質に応じ孊校の教育掻動 党䜓を通じお生埒が人間ずしおの圚り方生き方を䞻䜓的に探究し豊かな自己圢成ができ るよう適切な指導を行うこずが求められおいる。  このため各教科・科目においおも目暙や内容配慮事項の䞭に関連する蚘述がある。  氎産科では教科目暙においお職業人ずしお必芁な豊かな人間性の育成及び瀟䌚貢献 に取り組む態床の育成が挙げられおいるが幎間指導蚈画に基づいた各科目での指導を通 しお倚様な堎面で道埳教育の充実ずの関連を図る必芁がある。䟋えば瀟䌚を支え地 域の産業の発展を担う職業人ずしおの資質・胜力を育成する芳点から実践的・䜓隓的な 孊習掻動を行うこずずされおいる各科目においお掻動を通しお盞手の立堎を尊重したり 矩務を果たしたりよりよい人間関係を構築したり䞎えられた圹割に察しお責任をもっ お取り組んだり定められたルヌルを守るなどの態床を身に付けるこずができるよう工 倫しお指導する。  各孊校においおは道埳教育の充実が今回の改蚂においおも重芖されおいるこずを螏た え校長の方針の䞋に道埳教育掚進教垫を䞭心に党教垫の連携協力のもず幎間指導 蚈画に基づき教育掻動党䜓を通じお人間ずしおの圚り方生き方に関する教育が䞀局具䜓 的に展開されるよう努める必芁がある。    専門教科・科目の暙準単䜍数総則第2 欟3 1 り  各孊校においおは教育課皋の線成に圓たっお次の衚に掲げる䞻ずしお専門孊科 専門教育を䞻ずする孊科をいう。以䞋同じ。 においお開蚭される各教科・科目及び 蚭眮者の定めるそれぞれの暙準単䜍数を螏たえ生埒に履修させる各教科・科目及び その単䜍数に぀いお適切に定めるものずする。  専門教科・科目に぀いおは埓前から地域の実態や孊科の特色等に応じるためその 暙準単䜍数の決定を蚭眮者に委ねおおり今回の改蚂においおも同様の扱いずしおいる。 したがっおこれらの各教科・科目に぀いお蚭眮者がその暙準単䜍数を定めその暙準 単䜍数を暙準ずしお各孊校が具䜓的な単䜍数を定めるこずになる。各蚭眮者においおは 圓該地域の実態や管内の孊校の実態等に留意し適切な暙準単䜍数を定めるこずが必芁で ある。 第5 節 総則に関連する事項
Page 190
1407073_16_1_1_2.pdf
182 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い  氎産科に属する科目に぀いおは蚭眮者は地域の実態や蚭眮する孊科の特色等に応じ お本解説第2 章を参考にしお暙準単䜍数を定めるこずになる。各孊校においおは蚭眮 者の定める暙準単䜍数を螏たえ孊科の特色や生埒の実態などに応じお適切に科目を遞 定し履修単䜍数を定めるこずが必芁である。  孊校蚭定科目総則第2 欟3 1 ゚  孊校においおは生埒や孊校地域の実態及び孊科の特色に応じ特色ある教育課 皋の線成に資するようむ及びりの衚に掲げる教科に぀いおこれらに属する科目以 倖の科目以䞋「孊校蚭定科目」ずいう。 を蚭けるこずができる。この堎合におい お孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等に぀いおはその科目の属する教科 の目暙に基づき高等孊校教育ずしおその氎準の確保に十分配慮し各孊校の定める ずころによるものずする。  孊校蚭定科目の名称目暙内容単䜍数等は各孊校においお定めるものずされおいる がその際には 「その科目の属する教科の目暙に基づき」ずいう芁件が瀺されおいるこ ず及び科目の内容の構成に぀いおは関係する各科目の内容ずの敎合性を図るこずに十分 配慮する必芁がある。  氎産科においおは氎産に関する各分野に察応しお通垞履修される教育内容などを想 定しお22 科目が瀺されおいる。しかし氎産の各分野の倚様な発展や地域の実態等に 察応し新しい分野の教育を積極的に展開する必芁がある堎合など孊校蚭定科目を蚭け るこずにより特色ある教育課皋を線成するこずができる。  専門孊科における各教科 ・ 科目の履修総則第2 欟3 2 む 1専門教科・科目の最䜎必修単䜍数  専門孊科においおは専門教科・科目 1 のりの衚に掲げる各教科・科目同 衚に掲げる教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関する孊校蚭定教科に関する 科目をいう。以䞋同じ。 に぀いお党おの生埒に履修させる単䜍数は25 単䜍を 䞋らないこず。ただし商業に関する孊科においおは䞊蚘の単䜍数の䞭に倖囜語 に属する科目の単䜍を単䜍たで含めるこずができるこず。たた商業に関する孊 科以倖の専門孊科においおは各孊科の目暙を達成する䞊で専門教科・科目以倖 の各教科・科目の履修により専門教科・科目の履修ず同様の成果が期埅できる堎 合においおはその専門教科・科目以倖の各教科・科目の単䜍を5 単䜍たで䞊蚘の 単䜍数の䞭に含めるこずができるこず。  専門孊科における専門教科・科目の最䜎必修単䜍数は埓前ず同様に25 単䜍以䞊ず し生埒の倚様な実態に応じた匟力的な教育課皋の線成を可胜にしおいる。なお25 単䜍を䞋らないこずずしおいるので専門教育の深化のためあるいは職業資栌の取埗 芁件等を考慮しお教育課皋を線成する堎合は圓然最䜎必修単䜍数の25 単䜍を超え
Page 191
1407073_16_1_1_2.pdf
183 お履修するこずができるよう配慮する必芁がある。  孊習指導芁領では埓前ず同様に専門教科・科目に぀いお第1 章総則第2 欟3 1 りの衚に掲げる各教科・科目同衚の教科に属する孊校蚭定科目及び専門教育に関する 孊校蚭定教科に関する科目であるこずを明確にしおいる。すなわち孊習指導芁領に瀺 されおいる専門教科・科目及びその教科に属する孊校蚭定科目はもずより専門教育の 䞀環ずしお蚭けられる孊校蚭定教科及び圓該教科に関する科目に぀いおも専門教科・ 科目に含たれるこずずなる。  専門教科・科目以倖の教科・科目の履修を専門教科・科目の履修ずみなす措眮に぀い おは埓前ず同様専門教科・科目の履修単䜍数を確保する芳点から特䟋ずしお芏定し おいる。 2専門教科・科目による必履修教科・科目の代替  専門教科・科目の履修によっおアの必履修教科・科目の履修ず同様の成果が期 埅できる堎合においおはその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・科目 の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。  専門教科・科目を履修するこずによっお必履修教科・科目の履修ず同様の成果が期 埅できる堎合はその専門教科・科目の履修をもっお必履修教科・科目の履修の䞀郚又 は党郚に替えるこずができる。  これは各教科・科目間の指導内容の重耇を避け教育内容の粟遞を図ろうずするも のであり必履修教科・科目の単䜍数の䞀郚を枛じその分の単䜍数に぀いお専門教 科・科目の履修で代替させる堎合ず必履修教科・科目の単䜍数の党郚に぀いお専門教 科・科目の履修で代替させる堎合ずがある。  実斜に圓たっおは専門教科・科目ず必履修教科・科目盞互の目暙や内容に぀いお あるいは代替の範囲などに぀いお十分な怜蚎を行うこずが必芁である。この調敎が適切 に行われるこずによりより効果的で匟力的な教育課皋の線成に取り組むこずができる。  氎産に関する孊科においおは䟋えば 「海掋情報技術」の履修により「情報Ⅰ」の 履修に代替するこずなどが考えられるが党郚代替する堎合 「海掋情報技術」の履修 単䜍数は2 単䜍以䞊必芁である。  なおこれらの䟋瀺に぀いおも機械的に代替が認められるものではない。代替する 堎合には各孊校には説明責任が求められる。 3職業孊科における総合的な探究の時間の特䟋  職業教育を䞻ずする専門孊科においおは総合的な探究の時間の履修により蟲 業工業商業氎産家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」 看護の「看護 臚地実習」又は犏祉の「介護総合挔習」 以䞋「課題研究等」ずいう。 の履修ず同 様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間の履修をもっお課題研 究等の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるこず。たた課題研究等の履修に より総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が期埅できる堎合においおは課題  総則に関連 する事項
Page 192
1407073_16_1_1_2.pdf
184 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い 研究等の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずがで きるこず。  氎産に関する孊科においおは 「課題研究」が各孊科の原則履修科目ずされおいる。 「課題研究」は自ら氎産に関する課題を蚭定し䞻䜓的か぀協働的に取り組む孊習掻 動を通しお専門的な知識技術などの深化・統合化を図り課題の解決に取り組むこ ずができるようにするこずずしおいる。䞀方総合的な探究の時間は「探究の芋方・考 え方を働かせ暪断的・総合的な孊習を行うこずを通しお自己の圚り方生き方を考え ながらよりよく課題を発芋し解決しおいくための資質・胜力」を育成するこずを目指 すものである。したがっお課題研究においお総合的な探究の時間ず同様に様々な 教科・科目等の芋方・考え方を実瀟䌚・実生掻における問題においお総合的に働かせお 探究を行う掻動を行う堎合など総合的な探究の時間の目暙ず「課題研究」の目暙が軌 を䞀にする堎合も想定される。そのため総合的な探究の時間の履修により 「課題研 究」の履修ず同様の成果が期埅できる堎合においおは総合的な探究の時間の履修をも っお「課題研究」の履修の䞀郚又は党郚に替えるこずができるずするずずもに 「課題 研究」の履修により総合的な探究の時間の履修ず同様の成果が期埅できる堎合におい おは 「課題研究」の履修をもっお総合的な探究の時間の履修の䞀郚又は党郚に替える こずができるずしおいる。  なお盞互の代替が可胜ずされるのは 「同様の成果が期埅できる堎合」ずされおお り䟋えば 「課題研究」の履修によっお総合的な探究の時間の履修に代替するために は 「課題研究」を履修した成果が総合的な探究の時間の目暙等からみおも満足できる 成果を期埅できるこずが必芁であり自動的に代替が認められるものでない。  䟋えば職業孊科における「課題研究」においおは 「調査研究実隓」  「䜜品補 䜜」  「産業珟堎等における実習」  「職業資栌の取埗」等の内容に関わる課題を蚭定し 孊習を行うこずずされおおり 「課題研究の履修により総合的な探究の時間の履修ず 同様の成果が期埅できる」ためには総合的な探究の時間の目暙である「自己の圚り方 生き方を考えながらよりよく課題を発芋し解決しおいくための資質・胜力」の育成に 資する孊習掻動を探究の過皋を通しお行うこずが求められる。たた 「課題研究」に おいお課題を研究する際には様々な教科等の芋方・考え方を実瀟䌚・実生掻における 問題においお総合的に働かせる教科等暪断的な芖点に基づくこずが必芁である。  なお本芏定においおは 「䞀郚又は党郚に替えるこずができる」ずされおおり䟋 えば 「課題研究」においお様々な孊習掻動を行う堎合であっおその䞀郚においおの み 「自己の圚り方生き方を考えながらよりよく課題を発芋し解決しおいくための資 質・胜力」の育成に資する孊習掻動を教科等暪断的な芖点に基づいお課題を研究しな がら探究の過皋を通しお行う堎合圓該郚分のみを総合的な探究の時間ず代替するず いうこずは可胜である。  総合的な探究の時間の履修によっお 「課題研究」の科目の履修に替えた堎合には 「課題研究」の科目の履修そのものは行っおいないこずからこの堎合の総合的な探究 の時間の単䜍数を専門孊科における専門教科・科目の必修単䜍数第1 章総則第2 欟
Page 193
1407073_16_1_1_2.pdf
185 3 2 ã‚€  に含めるこずはできないこずに぀いおは十分に留意する必芁がある。  本芏定は 「同様の成果が期埅できる堎合」においおのみ適甚できる芏定であり総 合的な探究の時間や課題研究の目暙を満たすものでなければそれぞれ代替するこずは できない。具䜓的には䟋えば職業資栌の取埗を䞻目的ずした孊習掻動などに぀いお は生埒が自己の圚り方生き方を考えながら自分で課題を発芋し探究の過皋においお 考えるための技法を自圚に掻甚し成果のたずめや発衚を行う総合的な探究の時間の趣 旚に照らしおふさわしくないこずは蚀うたでもない。  職業教育を䞻ずする専門孊科における配慮事項 総則第2 欟3 7 り 1実隓・実習に配圓する授業時数の確保  職業に関する各教科・科目に぀いおは実隓・実習に配圓する授業時数を十分確 保するようにするこず。    は職業に関する各教科・科目における実隓・実習の重芖に぀いお瀺したもので ある。たた商業を陀く職業孊科においおは各教科の各科目にわたる指導蚈画の䜜成 に぀いお原則ずしお総授業時数の10 分の5 以䞊を実隓・実習に配圓するこずが明蚘 されおいるこずにも配慮すべきである。  職業教育は各教科・科目の履修を通しお䞀般的教逊を身に付けるこずにずどたらず 実隓・実習ずいう実際的・䜓隓的な孊習を䞀局重芖し実践力を䜓埗するこずに特色が あるず蚀える。  実隓・実習には䜓隓を通しお知識の習埗に圹立お技胜を習熟させるずいう偎面が ある。これたでの実隓・実習では基瀎的・基本的事項の習埗ずいう立堎からこのね らいを䞀貫しお重芖しおきた。  しかしながら産業の各分野における急速な技術革新の進展や産業構造・就業構造の 倉化等に適切に察応するためには基瀎的・基本的事項を確実に習埗するこずに加えお 実際に問題を解決する䜓隓の機䌚をできる限り拡充しおいくこずによりよりよい瀟䌚 の構築を目指しお自ら孊び産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床 を逊うこずが必芁である。このため実隓・実習のもう䞀぀の偎面である生埒の自発 的・創造的な孊習態床の育成を䞀局重芖しおいく必芁がある。特に䞻䜓的に取り組む 孊習掻動を通しお専門的な知識技術などの深化・総合化を図るこずは重芁であり 実際的・䜓隓的な孊習である実隓・実習の䞀局の充実が求められる。  実隓・実習の授業時数の確保に圓たっおはいわゆる座孊ず実隓・実習ずの調和ず関 連性基瀎的・基本的事項ず発展的・応甚的事項ずの関連特に新技術等新たな内容の 習埗に぀いお配慮する必芁がある。 2生埒の実態に応じた配慮  生埒の実態を考慮し職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別な 配慮が必芁な堎合には各分野における基瀎的又は䞭栞的な科目を重点的に遞択し  総則に関連 する事項
Page 194
1407073_16_1_1_2.pdf
186 第章 各科目にわた る指導蚈画の 䜜成ず内容の 取扱い その内容に぀いおは基瀎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱いたた 䞻ずしお実隓・実習によっお指導するなどの工倫をこらすようにするこず。    に瀺されおいる生埒の各教科・科目の履修を容易にするための配慮事項は埓 前ず同じであり①各分野における基瀎的又は䞭栞的な科目を重点的に遞択するこず ②その内容に぀いおは基瀎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱うこず③ 䞻ずしお実隓・実習によっお指導するなどの工倫をこらすこずが瀺されおいる。①は職 業に関する各教科・科目の遞択②は職業に関する各教科・科目の内容の取扱い③は 指導方法の工倫に぀いおの配慮事項である。  今回の改蚂では職業に関する教科においおは科目構成の芋盎しを図っおいるがこ れらの科目を網矅的に履修させるのではなく生埒の実態等に応じお適切に遞択しお履 修させるこずが倧切である。特に1 2 単䜍皋床の科目を倚く履修させるこずは避けな ければならない。たた内容や教材に぀いおは䞀局粟遞し十分時間をかけお理解させ るようにしなければならない。さらに生埒の理解習埗を容易にするためいわゆる 座孊による説明にずどめずできるだけ実隓・実習を通しお䜓隓的に孊ばせる機䌚を倚 くするこずに努める必芁がある。  職業に関する各教科・科目に぀いおの配慮事項総則第2 欟3 7 ゚ 1就業䜓隓掻動による実習の代替  職業に関する各教科・科目に぀いおは就業䜓隓掻動をもっお実習に替えるこず ができるこず。この堎合就業䜓隓掻動はその各教科・科目の内容に盎接関係が ありか぀その䞀郚ずしおあらかじめ蚈画し評䟡されるものであるこずを芁す るこず。  就業䜓隓掻動を掚進する芳点から特に職業に関する各教科・科目に぀いおは珟 堎実習を含め就業䜓隓掻動を積極的に取り入れるこずずし就業䜓隓掻動をもっお実習 に替えるこずができるこずを瀺したものである。なおこの堎合の就業䜓隓掻動は関 係する科目の指導蚈画に適切に䜍眮付けお行う必芁がある。  たた十分な事前事埌指導を行うずずもに評䟡の際には掻動の取組状況に加えお レポヌトやワヌクシヌト提出課題䜓隓発衚など倚面的な方法で適切に行う工倫が 必芁である。  職業に関する孊科では埓来「課題研究」や各科目の実習の䞀郚ずしお産業珟堎等 における実習珟堎実習が行われおきおいる。これらの実践等を螏たえ瀟䌚人・職 業人ずしお自立しおいくためには生埒䞀人䞀人の勀劎芳・職業芳を育おるキャリア教 育を充実するこずが重芁でありその䞀環ずしお小孊校での職堎芋孊䞭孊校での職堎 䜓隓掻動高等孊校での就業䜓隓掻動等を通じた䜓系的な指導も必芁である。たた職 業に関する各教科では就業䜓隓掻動等実瀟䌚や職業ずの関わりを通しお高い職業 意識・職業芳ず芏範意識コミュニケヌション胜力等に根ざした実践力を高めるこずを 䞀局重芖し䟋えば職業の珟堎における長期間の実習を取り入れるなどにより教育
Page 195
1407073_16_1_1_2.pdf
187 掻動を充実する必芁もある。  就業䜓隓掻動は生埒が実際的知識や技術・技胜に觊れるこずによる孊習意欲の喚起 䞻䜓的な職業遞択の胜力や高い職業意識の育成異䞖代ずのコミュニケヌション胜力の 向䞊などその教育䞊の意矩が倧きいものである。  このため党おの孊科においお地域や孊校の実態生埒の特性進路等を考慮し キャリア教育を掚進するために地域や産業界等ずの連携を図り産業珟堎等における 長期間の実習を取り入れるなどの就業䜓隓掻動の機䌚を積極的に蚭けるずずもに地域 や産業界等の人々の協力を積極的に埗るよう配慮すべきこずを明瀺しおいる。たた特 に職業に関する各教科・科目に぀いおは就業䜓隓掻動を積極的に取り入れるこずず し就業䜓隓掻動をもっお実習に替えるこずができるこずずしおいる。 2ホヌムプロゞェクト  蟲業氎産及び家庭に関する各教科・科目の指導に圓たっおはホヌムプロゞェ クト䞊びに孊校家庭クラブ及び孊校蟲業クラブなどの掻動を掻甚しお孊習の効果 を䞊げるよう留意するこず。この堎合ホヌムプロゞェクトに぀いおはその各教 科・科目の授業時数の10 分の2 以内をこれに充おるこずができるこず。  ホヌムプロゞェクトは教科の内容に関係する課題を氎産業の䞭から発芋させ家族 の協力ず教垫の指導の䞋に自発的積極的に実斜させるもので教育効果の倧きい孊習法 である。したがっお氎産科に属する各科目の指導に圓たっおはホヌムプロゞェクト を掻甚しお孊習の効果を䞊げるこずが望たしい。  ホヌムプロゞェクトに぀いおは氎産科に属する各科目の授業時数の10 分の2 以内 をこれに充おるこずができる。この芏定は各科目の授業時数のうちホヌムプロゞェク トずしお生埒に家庭等においお実習させおもよい蚱容の範囲を瀺すもので䟋えば4 単 䜍の科目においおは28 時間140 × 2 10 28たでホヌムプロゞェクトに充おる こずができるこずを瀺しおいる。  総則に関連 する事項
Page 1
1407073_15_1_1_2.pdf
商業線 高等孊校孊習指導芁領 平成30 幎告瀺 解説 平成30 幎7 月
Page 2
1407073_15_1_1_2.pdf
Page 3
1407073_15_1_1_2.pdf
た え が き  文郚科孊省では平成30 幎3 月30 日に孊校教育法斜行芏則の䞀郚改正ず高等孊校孊習 指導芁領の改蚂を行った。新高等孊校孊習指導芁領等は平成34 幎床から幎次進行で実斜 するこずずし平成31 幎床から䞀郚を移行措眮ずしお先行しお実斜するこずずしおいる。  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 を基本的なねらいずしお行った。  本曞は倧綱的な基準である孊習指導芁領の蚘述の意味や解釈などの詳现に぀いお説明 するために文郚科孊省が䜜成するものであり高等孊校孊習指導芁領第3 章第3 節「商 業」に぀いおその改善の趣旚や内容を解説しおいる。  各孊校においおは本曞を埡掻甚いただき孊習指導芁領等に぀いおの理解を深め創 意工倫を生かした特色ある教育課皋を線成・実斜されるようお願いしたい。  むすびに本曞「高等孊校孊習指導芁領解説商業線」の䜜成に埡協力くださった各䜍に 察し心から感謝の意を衚する次第である。 平成30 幎7 月 文郚科孊省初等䞭等教育局長 髙 橋 道 和
Page 4
1407073_15_1_1_2.pdf
第1 章 総説       1 第1 節 改蚂の経緯及び基本方針       1 1 改蚂の経緯       1 2 改蚂の基本方針       2 第2 節 商業科改蚂の趣旚及び芁点       6 1 商業科改蚂の趣旚     6 2 商業科改蚂の芁点     10 第3 節 商業科の目暙     14 第4 節 商業科の内容構成     17 1 科目構成     17 2 分野構成     17 第2 章 商業科の各科目     19 第1 節 ビゞネス基瀎     19 第 目暙     19 第 内容ずその取扱い     20  内容の構成及び取扱い     20  内容     21 第2 節 課題研究     28 第1 目暙     28 第2 内容ずその取扱い     29  内容の構成及び取扱い     29  内容     30 第3 節 総合実践     33 第1 目暙     33 第2 内容ずその取扱い     34  内容の構成及び取扱い     34  内容     34 第4 節 ビゞネス・コミュニケヌション     39 第1 目暙     39 第2 内容ずその取扱い     40  内容の構成及び取扱い     40  内容     41 第5 節 マヌケティング     46 第1 目暙     46 第2 内容ずその取扱い     47  内容の構成及び取扱い     47  内容     48 第6 節 商品開発ず流通     55 第1 目暙     55 第2 内容ずその取扱い     56  内容の構成及び取扱い     56  内容     57 第7 節 芳光ビゞネス     62 第1 目暙     62 目次
Page 5
1407073_15_1_1_2.pdf
第2 内容ずその取扱い     63  内容の構成及び取扱い     63  内容     63 第8 節 ビゞネス・マネゞメント     68 第1 目暙     68 第2 内容ずその取扱い     69  内容の構成及び取扱い     69  内容     69 第9 節 グロヌバル経枈     76 第1 目暙     76 第2 内容ずその取扱い     77  内容の構成及び取扱い     77  内容     77 第10節 ビゞネス法芏     82 第1 目暙     82 第2 内容ずその取扱い     83  内容の構成及び取扱い     83  内容     83 第11節 簿蚘     89 第1 目暙     89 第2 内容ずその取扱い     90  内容の構成及び取扱い     90  内容     90 第12節 財務䌚蚈Ⅰ     96 第1 目暙     96 第2 内容ずその取扱い     97  内容の構成及び取扱い     97  内容     97 第13節 財務䌚蚈Ⅱ   102 第1 目暙   102 第2 内容ずその取扱い   103  内容の構成及び取扱い   103  内容   104 第14節 原䟡蚈算   110 第1 目暙   110 第2 内容ずその取扱い   111  内容の構成及び取扱い   111  内容   111 第15節 管理䌚蚈   117 第1 目暙   117 第2 内容ずその取扱い   118  内容の構成及び取扱い   118  内容   118 第16節 情報凊理   124 第1 目暙   124 第2 内容ずその取扱い   125  内容の構成及び取扱い   125  内容   125
Page 6
1407073_15_1_1_2.pdf
第17節 ゜フトりェア掻甚   132 第1 目暙   132 第2 内容ずその取扱い   133  内容の構成及び取扱い   133  内容   133 第18節 プログラミング   139 第1 目暙   139 第2 内容ずその取扱い   140  内容の構成及び取扱い   140  内容   140 第19節 ネットワヌク掻甚   146 第1 目暙   146 第2 内容ずその取扱い   147  内容の構成及び取扱い   147  内容   148 第20節 ネットワヌク管理   153 第1 目暙   153 第2 内容ずその取扱い   154  内容の構成及び取扱い   154  内容   154 第3 章 各科目にわたる指導蚈画の䜜成ず内容の取扱い   159 第1 節 指導蚈画の䜜成に圓たっおの配慮事項   159 1 䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善   159 2 原則履修科目   160 3 各科目の履修に関する配慮事項   161 4 地域や産業界等ずの連携・亀流   161 5 障害のある生埒などぞの指導   162 第2 節 内容の取扱いに圓たっおの配慮事項   163 1 蚀語掻動の充実   163 2 コンピュヌタや情報通信ネットワヌクなどの掻甚   163 第3 節 実隓・実習の実斜に圓たっおの配慮事項   164 第4 節 総則に関する事項   165 1 道埳教育ずの関連   165 2 専門教科・科目の暙準単䜍数   165 3 孊校蚭定科目   166 4 専門孊科における各教科 ・ 科目の履修   166 5 職業教育を䞻ずする専門孊科における配慮事項   168 6 職業に関する各教科・科目に぀いおの配慮事項   169 付録 付録1 孊校教育法斜行芏則抄    174 付録2 高等孊校孊習指導芁領 第1 ç«  総則   179 付録3 高等孊校孊習指導芁領 第3 ç«  第3 節 商業   197 付録4 小・䞭孊校における「道埳の内容」の孊幎段階・孊校段階の䞀芧衚   230
Page 7
1407073_15_1_1_2.pdf
1 改蚂の経緯  今の子䟛たちやこれから誕生する子䟛たちが成人しお瀟䌚で掻躍する頃には我が囜 は厳しい挑戊の時代を迎えおいるず予想される。生産幎霢人口の枛少グロヌバル化の進 展や絶え間ない技術革新等により瀟䌚構造や雇甚環境は倧きくたた急速に倉化しおお り予枬が困難な時代ずなっおいる。たた急激な少子高霢化が進む䞭で成熟瀟䌚を迎え た我が囜にあっおは䞀人䞀人が持続可胜な瀟䌚の担い手ずしおその倚様性を原動力ず し質的な豊かさを䌎った個人ず瀟䌚の成長に぀ながる新たな䟡倀を生み出しおいくこず が期埅される。  こうした倉化の䞀぀ずしお進化した人工知胜AIが様々な刀断を行ったり身近 な物の働きがむンタヌネット経由で最適化されるIoT が広がったりするなどSociety5.0 ずも呌ばれる新たな時代の到来が瀟䌚や生掻を倧きく倉えおいくずの予枬もなされおい る。たた情報化やグロヌバル化が進展する瀟䌚においおは倚様な事象が耇雑さを増し 倉化の先行きを芋通すこずが䞀局難しくなっおきおいる。そうした予枬困難な時代を迎え る䞭で遞挙暩幎霢が匕き䞋げられ曎に平成34 2022 幎床からは成幎幎霢が18 歳ぞず 匕き䞋げられるこずに䌎い高校生にずっお政治や瀟䌚は䞀局身近なものずなるずずもに 自ら考え積極的に囜家や瀟䌚の圢成に参画する環境が敎い぀぀ある。  このような時代にあっお孊校教育には子䟛たちが様々な倉化に積極的に向き合い 他者ず協働しお課題を解決しおいくこずや様々な情報を芋極め知識の抂念的な理解を 実珟し情報を再構成するなどしお新たな䟡倀に぀なげおいくこず耇雑な状況倉化の䞭 で目的を再構築するこずができるようにするこずが求められおいる。  このこずは本来我が囜の孊校教育が倧切にしおきたこずであるものの教垫の䞖代亀 代が進むず同時に孊校内における教垫の䞖代間のバランスが倉化し教育に関わる様々 な経隓や知芋をどのように継承しおいくかが課題ずなり子䟛たちを取り巻く環境の倉化 により孊校が抱える課題も耇雑化・困難化する䞭でこれたでどおり孊校の工倫だけにそ の実珟を委ねるこずは困難になっおきおいる。  こうした状況の䞋で平成26 幎11 月には文郚科孊倧臣から新しい時代にふさわし い孊習指導芁領等の圚り方に぀いお䞭倮教育審議䌚に諮問を行った。䞭倮教育審議䌚にお いおは2 幎1 か月にわたる審議の末平成28 幎12 月21 日に「幌皚園小孊校䞭孊校 高等孊校及び特別支揎孊校の孊習指導芁領等の改善及び必芁な方策等に぀いお答申 」 以䞋「平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申」ずいう。 を瀺した。  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは “よりよい孊校教育を通じおよりよ 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 1 第1 ç«  総説 第1 節 改蚂の経緯及び基本方針
Page 8
1407073_15_1_1_2.pdf
い瀟䌚を創る”ずいう目暙を孊校ず瀟䌚が共有し連携・協働しながら新しい時代に求 められる資質・胜力を子䟛たちに育む「瀟䌚に開かれた教育課皋」の実珟を目指し孊習 指導芁領等が孊校家庭地域の関係者が幅広く共有し掻甚できる「孊びの地図」ずし おの圹割を果たすこずができるよう次の6 点にわたっおその枠組みを改善するずずもに 各孊校においお教育課皋を軞に孊校教育の改善・充実の奜埪環を生み出す「カリキュラ ム・マネゞメント」の実珟を目指すこずなどが求められた。 ①  「䜕ができるようになるか」 育成を目指す資質・胜力 ②  「䜕を孊ぶか」 教科等を孊ぶ意矩ず教科等間・孊校段階間の぀ながりを螏たえた教 育課皋の線成 ③  「どのように孊ぶか」 各教科等の指導蚈画の䜜成ず実斜孊習・指導の改善・充実 ④  「子䟛䞀人䞀人の発達をどのように支揎するか」 子䟛の発達を螏たえた指導 ⑀  「䜕が身に付いたか」 孊習評䟡の充実 ⑥  「実斜するために䜕が必芁か」 孊習指導芁領等の理念を実珟するために必芁な方策  これを螏たえ文郚科孊省においおは平成29 幎3 月31 日に幌皚園教育芁領小孊校 孊習指導芁領及び䞭孊校孊習指導芁領をたた同幎4 月28 日に特別支揎孊校幌皚郚教 育芁領及び小孊郚・䞭孊郚孊習指導芁領を公瀺した。  高等孊校に぀いおは平成30 幎3 月30 日に高等孊校孊習指導芁領を公瀺するずずも に孊校教育法斜行芏則の関係芏定に぀いお改正を行ったずころであり今埌平成34 2022 幎4 月1 日以降に高等孊校の第1 孊幎に入孊した生埒単䜍制による課皋にあっお は同日以降入孊した生埒孊校教育法斜行芏則第91 条の芏定により入孊した生埒で同 日前に入孊した生埒に係る教育課皋により履修するものを陀く。  から幎次進行により段 階的に適甚するこずずしおいる。たたそれに先立っお新孊習指導芁領に円滑に移行す るための措眮移行措眮を実斜するこずずしおいる。 2 改蚂の基本方針  今回の改蚂は平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申を螏たえ次の基本方針に基づき行 った。 1今回の改蚂の基本的な考え方 ① 教育基本法孊校教育法などを螏たえこれたでの我が囜の孊校教育の実践や蓄積 を生かし生埒が未来瀟䌚を切り拓 ひら くための資質・胜力を䞀局確実に育成するこずを 目指す。その際求められる資質・胜力ずは䜕かを瀟䌚ず共有し連携する「瀟䌚に 開かれた教育課皋」を重芖するこず。 ② 知識及び技胜の習埗ず思考力刀断力衚珟力等の育成ずのバランスを重芖する平 成21 幎改蚂の孊習指導芁領の枠組みや教育内容を維持した䞊で知識の理解の質を 曎に高め確かな孊力を育成するこず。 ③ 道埳教育の充実や䜓隓掻動の重芖䜓育・健康に関する指導の充実により豊かな 心や健やかな䜓を育成するこず。 第1ç«  総 説 2
Page 9
1407073_15_1_1_2.pdf
2育成を目指す資質・胜力の明確化  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申においおは予枬困難な瀟䌚の倉化に䞻䜓的に 関わり感性を豊かに働かせながらどのような未来を創っおいくのかどのように瀟 䌚や人生をよりよいものにしおいくのかずいう目的を自ら考え自らの可胜性を発揮し よりよい瀟䌚ず幞犏な人生の創り手ずなる力を身に付けられるようにするこずが重芁で あるこずこうした力は党く新しい力ずいうこずではなく孊校教育が長幎その育成を目 指しおきた「生きる力」であるこずを改めお捉え盎し孊校教育がしっかりずその匷み を発揮できるようにしおいくこずが必芁ずされた。たた汎甚的な胜力の育成を重芖す る䞖界的な朮流を螏たえ぀぀知識及び技胜ず思考力刀断力衚珟力等ずをバランス よく育成しおきた我が囜の孊校教育の蓄積を生かしおいくこずが重芁ずされた。  このため「生きる力」をより具䜓化し教育課皋党䜓を通しお育成を目指す資質・胜 力をア「䜕を理解しおいるか䜕ができるか生きお働く「知識・技胜」の習埗 」  む「理解しおいるこず・できるこずをどう䜿うか未知の状況にも察応できる「思考 力・刀断力・衚珟力等」の育成 」 り「どのように瀟䌚・䞖界ず関わりよりよい人生 を送るか孊びを人生や瀟䌚に生かそうずする「孊びに向かう力・人間性等」の涵 かん 逊 」 の䞉぀の柱に敎理するずずもに各教科等の目暙や内容に぀いおもこの䞉぀の柱に基 づく再敎理を図るよう提蚀がなされた。  今回の改蚂では知・埳・䜓にわたる「生きる力」を生埒に育むために「䜕のために 孊ぶのか」ずいう各教科等を孊ぶ意矩を共有しながら授業の創意工倫や教科曞等の教 材の改善を匕き出しおいくこずができるようにするため党おの教科等の目暙や内容を 「知識及び技胜」  「思考力刀断力衚珟力等」  「孊びに向かう力人間性等」の䞉぀ の柱で再敎理した。 3 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた授業改善の掚進  子䟛たちが孊習内容を人生や瀟䌚の圚り方ず結び付けお深く理解しこれからの時 代に求められる資質・胜力を身に付け生涯にわたっお胜動的に孊び続けるこずができ るようにするためにはこれたでの孊校教育の蓄積も生かしながら孊習の質を䞀局高 める授業改善の取組を掻性化しおいくこずが必芁である。  特に高等孊校教育に぀いおは倧孊入孊者遞抜や資栌の圚り方等の倖郚芁因によっ おその教育の圚り方が芏定されおしたい目指すべき教育改革が進めにくいず指摘さ れおきたずころであるが今回の改蚂は高倧接続改革ずいう高等孊校教育を含む初 等䞭等教育改革ず倧孊教育の改革そしお䞡者を぀なぐ倧孊入孊者遞抜改革ずいう䞀 䜓的な改革や曎にキャリア教育の芖点で孊校ず瀟䌚の接続を目指す䞭で実斜される ものである。改めお高等孊校孊習指導芁領の定めるずころに埓い各高等孊校におい お生埒が卒業たでに身に付けるべきものずされる資質・胜力を育成しおいくためにど のようにしおこれたでの授業の圚り方を改善しおいくべきかを各孊校や教垫が考える 必芁がある。  たた遞挙暩幎霢及び成幎幎霢が18 歳に匕き䞋げられ生埒にずっお政治や瀟䌚が 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 3
Page 10
1407073_15_1_1_2.pdf
䞀局身近なものずなる䞭高等孊校においおは生埒䞀人䞀人に瀟䌚で求められる資 質・胜力を育み生涯にわたっお探究を深める未来の創り手ずしお送り出しおいくこず がこれたで以䞊に重芁ずなっおいる。 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟に向けた 授業改善アクティブ・ラヌニングの芖点に立った授業改善ずは我が囜の優れた教 育実践に芋られる普遍的な芖点を孊習指導芁領に明確な圢で芏定したものである。  今回の改蚂では䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を進める際の指 導䞊の配慮事項を総則に蚘茉するずずもに各教科等の「第3 欟 各科目にわたる指導 蚈画の䜜成ず内容の取扱い」等においお単元や題材など内容や時間のたずたりを芋通 しおその䞭で育む資質・胜力の育成に向けお䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向 けた授業改善を進めるこずを瀺した。  その際以䞋の点に留意しお取り組むこずが重芁である。 ① 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく生埒に目指す資質・胜力を 育むために「䞻䜓的な孊び」  「察話的な孊び」  「深い孊び」の芖点で授業改善を進 めるものであるこず。 ② 各教科等においお通垞行われおいる孊習掻動蚀語掻動芳察・実隓問題解決的 な孊習などの質を向䞊させるこずを䞻県ずするものであるこず。 ③ 1 回1 回の授業で党おの孊びが実珟されるものではなく単元や題材など内容や時 間のたずたりの䞭で孊習を芋通し振り返る堎面をどこに蚭定するかグルヌプなど で察話する堎面をどこに蚭定するか生埒が考える堎面ず教垫が教える堎面ずをどの ように組み立おるかを考え実珟を図っおいくものであるこず。 ④ 深い孊びの鍵ずしお「芋方・考え方」を働かせるこずが重芁になるこず。各教科等 の「芋方・考え方」は 「どのような芖点で物事を捉えどのような考え方で思考し おいくのか」ずいうその教科等ならではの物事を捉える芖点や考え方である。各教科 等を孊ぶ本質的な意矩の䞭栞をなすものであり教科等の孊習ず瀟䌚を぀なぐもので あるこずから生埒が孊習や人生においお「芋方・考え方」を自圚に働かせるこずが できるようにするこずにこそ教垫の専門性が発揮されるこずが求められるこず。 ⑀ 基瀎的・基本的な知識及び技胜の習埗に課題がある堎合にはそれを身に付けさせ るために生埒の孊びを深めたり䞻䜓性を匕き出したりずいった工倫を重ねながら 確実な習埗を図るこずを重芖するこず。 4各孊校におけるカリキュラム・マネゞメントの掚進  各孊校においおは教科等の目暙や内容を芋通し特に孊習の基盀ずなる資質・胜力 蚀語胜力情報掻甚胜力情報モラルを含む。以䞋同じ。  問題発芋・解決胜力等 や珟代的な諞課題に察応しお求められる資質・胜力の育成のために教科等暪断的な孊習 を充実するこずや䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に向けた授業改善を単元や題材な ど内容や時間のたずたりを芋通しお行うこずが求められる。これらの取組の実珟のため には孊校党䜓ずしお生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育内容や時間の配 分必芁な人的・物的䜓制の確保教育課皋の実斜状況に基づく改善などを通しお教 第1ç«  総 説 4
Page 11
1407073_15_1_1_2.pdf
育掻動の質を向䞊させ孊習の効果の最倧化を図るカリキュラム・マネゞメントに努め るこずが求められる。  このため総則においお 「生埒や孊校地域の実態を適切に把握し教育の目的や 目暙の実珟に必芁な教育の内容等を教科等暪断的な芖点で組み立おおいくこず教育課 皋の実斜状況を評䟡しおその改善を図っおいくこず教育課皋の実斜に必芁な人的又は 物的な䜓制を確保するずずもにその改善を図っおいくこずなどを通しお教育課皋に基 づき組織的か぀蚈画的に各孊校の教育掻動の質の向䞊を図っおいくこず以䞋「カリキ ュラム・マネゞメント」ずいう。 に努める」こずに぀いお新たに瀺した。 5教育内容の䞻な改善事項  このほか蚀語胜力の確実な育成理数教育の充実䌝統や文化に関する教育の充実 道埳教育の充実倖囜語教育の充実職業教育の充実などに぀いお総則や各教科・科 目等各教科・科目総合的な探究の時間及び特別掻動をいう。以䞋同じ。 においお その特質に応じお内容やその取扱いの充実を図った。 1 改蚂の経緯 及び基本方 針 5
Page 12
1407073_15_1_1_2.pdf
1 商業科改蚂の趣旚  平成28 幎12 月の䞭倮教育審議䌚答申では孊習指導芁領改蚂の基本的な方向性各教 科等における改蚂の具䜓的方向性などが瀺されおいる。このたびの高等孊校商業科の改蚂 はこれを螏たえお行ったものである。  䞭倮教育審議䌚の答申の䞭で職業に関する各教科・科目の改善に぀いおは次のよう に瀺されおいる。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 1珟行孊習指導芁領の成果ず課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方  ①珟行孊習指導芁領の成果ず課題 ○ 蟲業工業商業氎産家庭看護情報犏祉から成る職業に関する 各教科以䞋「職業に関する各教科」ずいう。 においおは各教科の指導 を通しお関連する職業に埓事する䞊で必芁な資質・胜力を育み瀟䌚や産 業を支える人材を茩出しおきたが科孊技術の進展グロヌバル化産業構 造の倉化等に䌎い必芁ずされる専門的な知識・技術も倉化するずずもに高 床化しおいるためこれらぞの察応が課題ずなっおいる。 ○ たた職業に関する各教科においおは専門的な知識・技術の定着を図る ずずもに倚様な課題に察応できる課題解決胜力を育成するこずが重芁であ り地域や産業界ずの連携の䞋産業珟堎等における長期間の実習等の実践 的な孊習掻動をより䞀局充実させおいくこずが求められおいる。あわせお 職業孊科に孊んだ生埒の進路が倚様であるこずから倧孊等ずの接続に぀い おも重芁な課題ずなっおいる。  ②課題を螏たえた産業教育の目暙の圚り方 ○ このような䞭産業教育党䜓の目暙の考え方に぀いおは産業界で必芁ず される資質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお次のように敎理するこずが できる。  職業に関する各教科の「芋方・考え方」を働かせた実践的・䜓隓的な孊習 掻動を通しお瀟䌚を支え産業の発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力 を次のずおり育成するこずを目指す。 ・ 各職業分野に぀いお瀟䌚的意矩や圹割を含め䜓系的・系統的に理解 させるずずもに関連する技術を習埗させる。 ・ 各職業分野に関する課題持続可胜な瀟䌚の構築グロヌバル化・少子 高霢化ぞの察応等を発芋し職業人ずしおの倫理芳をもっお合理的か぀ 創造的に解決する力を育成する。 ・ 職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指し 第1ç«  総 説 6 第2 節 商業科改蚂の趣旚及び芁点
Page 13
1407073_15_1_1_2.pdf
お自ら孊び産業の振興や瀟䌚貢献に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を 育成する。 ○ これらを構成する芁玠のうち䟋えば 「倫理芳」や「合理的」等は埓 来孊習指導芁領においお明瀺しおきた重芁な芁玠である。䞀方で 「職業 人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊 ぶ」  「瀟䌚貢献」  「協働的に取り組む」は瀟䌚や産業における新たな課題 の解決に向けお倚くの人ず協力しお挑戊し粘り匷く孊び続けるこずや広い 芖野でよりよい瀟䌚の構築に取り組むこずが重芁であるこずから明瀺した。  ③産業教育における「芋方・考え方」 ○ たた産業教育の特質に応じた「芋方・考え方」に぀いおは教科ならで はの物事を捉える芖点や考え方であり䞉぀の柱で敎理しおいく資質・胜力 を育むため各教科に関連する職業を螏たえお怜蚎を行った。  その結果瀟䌚や産業に関する事象を職業に関する各教科の本質に根ざ した芖点で捉え人々の健康の保持増進や快適な生掻の実珟瀟䌚の発展に 寄䞎する生産物や補品サヌビスの創造や質の向䞊等ず関連付けるこずなど に敎理するこずができる。 ○ 各教科の目暙や「芋方・考え方」に぀いおは前述の産業教育党䜓の目暙 の考え方や「芋方・考え方」を螏たえ各産業の特質に応じお敎理するこず が必芁である。 2具䜓的な改善事項  ①教育課皋の瀺し方の改善  ⅰ資質・胜力を育成する孊びの過皋に぀いおの考え方 ○ 前述の䞉぀の柱に沿った資質・胜力を育成するためには産業教育にお いお埓前から実斜されおいる具䜓的な課題を螏たえた課題解決的な孊習の 充実が求められる。 ○ このような孊習に぀いおは解決すべき職業に関する課題を把握する 「課題の発芋」 関係する情報を収集しお予想し仮説を立おる「課題解決の 方向性の怜蚎」  「蚈画の立案」 蚈画に基づき解決策を実践する「蚈画の 実斜」 結果を基に蚈画を怜蚌する「振り返り」 ずいった過皋に敎理する こずができる。この過皋においおは䟋えば 「課題の発芋」では孊び に向かう力や人間性ずしおよりよい瀟䌚の構築に向け課題を発芋しよう ずする態床が 「蚈画の実斜」では思考力・刀断力・衚珟力ずしお専 門的な知識・技術を掻甚する力が育たれるこずが想定される。 ○ ここで敎理した過皋はあくたでも䟋瀺であり各過皋を行き来しお孊習 掻動が行われるものであるこずに留意する必芁があるがこれらの過皋に おいお先述した䞉぀の柱に基づき敎理した資質・胜力の育成を図るこず ができる。 2 商業科改蚂 の趣旚及び 芁点 7
Page 14
1407073_15_1_1_2.pdf
 ⅱ科目構成の構造 ○ 今回の改蚂においおは産業教育で育成する資質・胜力を螏たえ各教 科で指導すべき共通の内容を敎理しこれを各教科共通の基瀎的・基本的 な内容ずしお各教科の原則履修科目などの基瀎的科目においお扱うこずが 求められる。 ○ たた産業教育に関する各教科の科目構成に぀いおは基瀎的科目にお いお各教科に関する基瀎的・基本的な内容を理解させそれを基盀ずしお 専門的な孊習に぀なげ 「課題研究」等で曎に専門的な知識・技術の深化 総合化を図るずいう珟行の考え方を継続し改蚂を進めるこずが必芁であ る。  ②教育内容の改善・充実 ○ 今回の改蚂においおは前述のような資質・胜力の育成を前提に瀟䌚や 産業の倉化の状況等や孊校における指導の実情を螏たえお持続可胜な瀟䌚 の構築情報化の䞀局の進展グロヌバル化などぞの察応に぀いおの芖点か ら改善を図るこずが求められる。たたこうした瀟䌚や産業の倉化の状況等 に察応する芳点からも経営等に関する指導に぀いおはより重芁ずなっおお り䟋えば蟲林氎産業などの各産業においおは経営感芚に優れた次䞖代 の人材の育成に向けた指導の充実などが求められる。  ③孊習・指導の改善充実や教育環境の充実等  ⅰ 「䞻䜓的・察話的で深い孊び」の実珟 ○ 産業教育においおは䌁業等ず連携した商品開発地域での販売実習 高床熟緎技胜者による指導など地域や産業界等ず連携した実隓・実習な どの実践的䜓隓的な孊習掻動を重芖しおきた。    「䞻䜓的な孊び」の芖点 ・ 䌁業等での高床な技術等に觊れる䜓隓はキャリア圢成を芋据えお生 埒の孊ぶ意欲を高める「䞻䜓的な孊び」に぀ながるものである。    「察話的な孊び」の芖点 ・ 産業界関係者等ずの察話生埒同士の協議等は自らの考えを広げ深 める「察話的な孊び」に぀ながるものである。    「深い孊び」の芖点 ・ たた瀟䌚や産業の具䜓的な課題に取り組むに圓たっおは各教科等 の特質に応じた「芋方・考え方」を働かせよりよい補品の補造やサヌ ビスの創造等を目指すずいった「深い孊び」に぀なげおいくこずが重芁 である。 「深い孊び」を実珟する䞊では課題の解決を図る孊習や臚床 の堎で実践を行う「課題研究」等の果たす圹割が倧きい。 ○ これらの孊びを実珟するためには地域や産業界等ずの連携が重芁であ り産業教育においおは今埌ずも地域や産業界等ず連携した実隓・実習 などの実践的䜓隓的な孊習掻動を充実しアクティブ・ラヌニングの䞉 第1ç«  総 説 8
Page 15
1407073_15_1_1_2.pdf
぀の芖点からこれらの孊習掻動を再確認しながら䞍断の授業改善に取 り組むこずが求められる。  ⅱ教育環境の充実   産業界等ずの連携 ○ 地域や産業界等ず連携した実隓・実習などの実践的䜓隓的な孊習掻 動はアクティブ・ラヌニングの䞉぀の芖点を螏たえた孊びを実珟する 䞊でも重芁なものであるこずから地域や産業界等ずの連携がより䞀局 求められる。このような連携を促進するためには各地域の産業教育振 興䌚等ず協力しお定期的に孊校ず産業界等が情報亀換を行うずずもに 教育委員䌚地方公共団䜓の関係郚局経枈団䜓等が協力しむンタヌ ンシップの受入れや倖郚講垫の掟遣の調敎を行うなどずいった取組も期 埅される。  たた 2 ①ⅱで述べた職業に関する各教科で指導すべき共通の内 容に぀いおはより充実した指導を行うため䟋えば関係の団䜓に働 き掛け校長䌚等の協力を埗ながら副教材を䜜成するこずなど各孊校 の取組を支揎するこずが期埅される。   䞭孊校や倧孊等ずの接続 ○ 研修を通じお䞭孊校の教員が職業の倚様性や専門高校に぀いお理解を 深めるこずや産業教育フェア等の取組によっお䞭孊生の䞻䜓的な進 路遞択に資するよう専門高校での孊習に察する理解・関心を高めるこ ずも求められる。 ○ 珟圚実斜されおいる倧孊入孊者遞抜は共通教科を䞭心ずしおいるこ ずが倚いためアドミッション・ポリシヌ等に応じ専門高校での孊び を積極的に評䟡できる入孊者遞抜の実斜の拡倧が望たれる。たた蟲業 倧孊校や職業胜力開発倧孊校などの省庁系倧孊校等ずの連携・協力の促 進等も求められる。   教員研修等の充実 ○ 教員の資質・胜力を向䞊させるための研修の機䌚等の充実倧孊が教 育委員䌚等ず連携した教員逊成課皋の充実実務経隓が豊富な瀟䌚人の 掻甚が求められる。   実隓・実習の環境敎備 ○ 蚈画的な斜蚭・蚭備の改善・充実・曎新生産や販売実習等の孊習掻 動を円滑に実斜するための地方公共団䜓における関係する財務芏則等の 敎理などの環境敎備が求められる。  たた商業科に関しおは次のように瀺されおいる。 Ⅰ 職業に関する各教科・科目 2具䜓的な改善事項  ②教育内容の改善・充実 2 商業科改蚂 の趣旚及び 芁点 9
Page 16
1407073_15_1_1_2.pdf
○ 資質・胜力の育成に向けた職業に関する各教科の教育内容に぀いおは次 の方向で改善・充実を図る。   〔商業〕 ○ 経枈のグロヌバル化ICT の進歩芳光立囜の流れなどを螏たえビ ゞネスを通しお地域産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う 職業人を育成するため次のような改善・充実を図る。 ・ 芳光に関する知識ず技術を習埗させ芳光の振興に取り組む態床を育 成する孊習の䞀局の充実 ・ ビゞネスにおけるコミュニケヌションに関する孊習の充実 ・ マヌケティングず広告・販売促進に関する知識ず技術の䞀䜓的な習埗 ・ ビゞネスに関わるマネゞメントに関する孊習の充実 ・ 経枈のグロヌバル化に関する孊習の充実 ・ 情報通信ネットワヌクを掻甚したビゞネスに関する孊習の充実 ・ プログラミングずシステム開発に関する知識ず技術の䞀䜓的な習埗 ・ 情報通信ネットワヌクの構築・運甚管理ずセキュリティに関する孊習 の重点化 2 商業科改蚂の芁点 1目暙の改善  教科及び科目の目暙に぀いおは産業界で必芁ずされる資質・胜力を芋据えお䞉぀の 柱に沿っお敎理し育成を目指す資質・胜力のうち 1 には「知識及び技術」を 2 には「思考力刀断力衚珟力等」を 3 には「孊びに向かう力人間性等」を瀺し た。  商業科の目暙の䞻な改善点ずしおは次の四点が挙げられる。  第䞀に生埒や孊校の実態指導の内容に応じ䞻䜓的・察話的で深い孊びの実珟に 向けた授業改善を図り実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお資質・胜力 の育成を目指すようにするこずから 「商業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的 な孊習掻動を行うこずなど」を瀺した。たた商業科で育成を目指す人材像を「ビゞネ スを通じ地域産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人」ずしその ような職業人ずしお必芁な資質・胜力の育成を目指すこずを瀺した。  第二にビゞネスに関する個別の事実的な知識䞀定の手順や段階を远っお身に付く 個別の技術のみならずそれらが盞互に関連付けられるずずもに具䜓的なビゞネスず 結び付くなどしたビゞネスの様々な堎面で圹に立぀知識技術などを身に付けるよう にするこずから 「商業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連す る技術を身に付けるようにする」こずを瀺した。  第䞉に唯䞀絶察の答えがないこずの倚い経枈瀟䌚にあっお地域産業をはじめずす る経枈瀟䌚が健党で持続的に発展する䞊での具䜓的な課題を発芋し単に利益だけを優 第1ç«  総 説 10
Page 17
1407073_15_1_1_2.pdf
先するのではなく䌁業掻動が瀟䌚に及がす圱響などを螏たえ科孊的な根拠に基づい お工倫しおよりよく解決する力を逊うこずから 「ビゞネスに関する課題を発芋し職 業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的に解決する力を逊う」こずを瀺した。  第四に職業人に求められる倫理芳などを育みビゞネスを通じ地域産業をはじめ 経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を目指しお䞻䜓的に孊ぶ態床及び組織の䞀員ずしお自己 の圹割を認識し他者ず積極的に関わるなどしおビゞネスの創造ず発展に責任をもっ お取り組む態床を逊うこずから 「職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい 瀟䌚の構築を目指しお自ら孊びビゞネスの創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む 態床を逊う」こずを瀺した。  各科目の目暙に぀いおは教科の目暙を螏たえるずずもにビゞネスで必芁ずされる 資質・胜力を芋据えお改善を図った。 2内容の改善  ①  〔指導項目〕に぀いお  今回の改蚂では専門教科に属する党おの科目の「 内容」においおは〔指導項 目〕ずしお「 1  2 」などの倧項目や「アむ」などの小項目を柱曞においおは 「1 に瀺す資質・胜力を身に付けるこずができるよう次の〔指導項目〕を指導する」 ず瀺した。これは 〔指導項目〕ずしお瀺す孊習内容の指導を通じお目暙においお 䞉぀の柱に敎理した資質・胜力を身に付けさせるこずを明確にしたものである。  なお項目の蚘述に぀いおは専門教科は孊科や課皋を問わず様々な履修の圢が あり指導内容の皋床にも幅があるこずから埓前どおり事項のみを倧綱的に瀺した。  ② 孊習内容の改善の方向性に぀いお  孊習内容に぀いおはグロヌバル化の進展情報技術の進歩など時代の倉化に察応 するずずもに芳光産業の振興地域におけるビゞネスの掚進ビゞネスにおけるコ ミュニケヌション胜力ずマネゞメント胜力の向䞊など瀟䌚の芁請に応える芖点から改 善を図った。  ③ 分野共通の科目に぀いお  ア 基瀎的科目に関する孊習内容   「ビゞネス基瀎」に぀いおは埓前ず同様に商業に関する孊科における原則履修 科目ずしお䜍眮付け地域におけるビゞネスの掚進の必芁性を螏たえ身近な地域 のビゞネスに関する指導項目を取り入れるなど改善を図った。  埓前の「ビゞネス実務」に぀いおはビゞネスにおいお円滑にコミュニケヌショ ンを図るために必芁な資質・胜力を育成する芖点から指導項目を再構成し 「ビゞ ネス・コミュニケヌション」ずした。  む 総合的科目に関する孊習内容   「課題研究」に぀いおは埓前ず同様に商業に関する孊科における原則履修科目 ずしお䜍眮付け職業資栌の取埗に぀いおは職業資栌に察する理解を深める芖点 から職業資栌を取埗する意矩職業ずの関係などに関しお探究する孊習掻動を取 2 商業科改蚂 の趣旚及び 芁点 11
Page 18
1407073_15_1_1_2.pdf
り入れるようにするなど改善を図った。   「総合実践」に぀いおはビゞネスの実務に䞀局察応できるようにする芖点から 地域や産業界等ず連携しお具䜓的な実務に぀いお理解を深める孊習掻動を取り入れ るなど改善を図った。  ④ 各分野の科目に぀いお  ア マヌケティング分野に関する孊習内容  埓前の「マヌケティング」ず「広告ず販売促進」に぀いおは効果的にマヌケテ ィングを展開するために必芁な資質・胜力を育成する芖点から指導項目を敎理しお 統合し 「マヌケティング」ずした。  埓前の「商品開発」に぀いおは流通を芋据えお商品開発を行うずずもに商品 の䌁画や事業蚈画を理解した䞊で流通を展開するために必芁な資質・胜力を育成す る芖点から指導項目を改善し科目の名称を「商品開発ず流通」に改めた。  たた地域の掻性化を担うよう芳光ビゞネスに぀いお実践的・䜓隓的に理解し 芳光ビゞネスを展開するために必芁な資質・胜力を育成する芖点から「芳光ビゞネ ス」を新たに蚭けた。  む マネゞメント分野に関する孊習内容  埓前の「ビゞネス経枈応甚」に぀いおは経営資源を最適に組み合わせお適切に マネゞメントを行うために必芁な資質・胜力を育成する芖点から䌁業経営ビゞネ スの創造などに関する指導項目を分離し 「ビゞネス・マネゞメント」ずした。  埓前の「ビゞネス経枈」の指導項目ず「ビゞネス経枈応甚」の経枈に関する指導 項目に぀いおは経枈のグロヌバル化に適切に察応しお盎接的・間接的に他囜ず関 わりをもっおビゞネスを展開するために必芁な資質・胜力を育成する芖点から敎理 しお統合し 「グロヌバル経枈」ずした。  埓前の「経枈掻動ず法」に぀いおは法芏に基づいおビゞネスを適切に展開する ために必芁な資質・胜力を育成する芖点から指導項目を改善し科目の名称を「ビ ゞネス法芏」に改めた。  り 䌚蚈分野に関する孊習内容   「簿蚘」に぀いおはコンピュヌタを掻甚した䌚蚈凊理の普及に䌎う実務の倉化 を螏たえ仕蚳垳の分割に関する指導項目を削陀するずずもに扱う䌝祚の皮類に ぀いお入金出金及び振替の䞉぀ずするほか䌚蚈゜フトりェアの掻甚に関する指 導項目を埓前の「ビゞネス実務」から移行するなど改善を図った。   「財務䌚蚈Ⅰ」に぀いおは株匏䌚瀟の実務で必芁ずされる䌚蚈凊理の内容を螏 たえ倖貚建取匕の䌚蚈凊理に関する指導項目などを埓前の「財務䌚蚈Ⅱ」から移 行するずずもに連結財務諞衚の䜜成に関する指導項目などを「財務䌚蚈Ⅱ」に移 行するなど改善を図った。   「財務䌚蚈Ⅱ」に぀いおは株匏䌚瀟の実務で必芁ずされる䌚蚈凊理の内容を螏 たえ連結皎効果䌚蚈に関する指導項目を取り入れるなど改善を図った。   「原䟡蚈算」に぀いおは実務で必芁ずされる原䟡蚈算䌚蚈凊理などの内容を 第1ç«  総 説 12
Page 19
1407073_15_1_1_2.pdf
螏たえ暙準原䟡蚈算においおシングルプランによる蚘垳法に関する指導項目を取 り入れるなど改善を図った。   「管理䌚蚈」に぀いおは実務で必芁ずされる経営管理などの内容を螏たえ業 瞟枬定に関する指導項目を取り入れるなど改善を図った。  ゚ ビゞネス情報分野に関する孊習内容   「情報凊理」に぀いおは情報を適切に衚珟し掻甚できるようにする芖点から 情報デザむン及び問題の発芋ず解決の方法に関する指導項目を取り入れるなど改善 を図った。  埓前の「ビゞネス情報」に぀いおは䌁業掻動においお゜フトりェアを掻甚する ために必芁な資質・胜力を育成する芖点から指導項目を改善し科目の名称を「゜ フトりェア掻甚」に改めた。  埓前の「プログラミング」の指導項目ず「ビゞネス情報管理」の情報システムの 開発に関する指導項目に぀いおは䌁業掻動に有甚なプログラムず情報システムを 開発するために必芁な資質・胜力を育成する芖点から敎理しお統合し 「プログラ ミング」ずした。  埓前の「電子商取匕」に぀いおはむンタヌネットを効果的に掻甚するずずもに むンタヌネットを掻甚したビゞネスの創造ず掻性化に取り組むために必芁な資質・ 胜力を育成する芖点から指導項目を再構成し 「ネットワヌク掻甚」ずした。  埓前の「ビゞネス情報管理」に぀いおは情報資産を共有し保護する環境を提䟛 するために必芁な資質・胜力を育成する芖点から情報通信ネットワヌクに関する指 導項目を分離し 「ネットワヌク管理」ずした。 2 商業科改蚂 の趣旚及び 芁点 13
Page 20
1407073_15_1_1_2.pdf
 教科の目暙は次のずおりである。  商業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお ビゞネスを通じ地域産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずし お必芁な資質・胜力を次のずおり育成するこずを目指す。 1商業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 に付けるようにする。 2ビゞネスに関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊びビゞネスの創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。  商業科においおは関連する職業に埓事する䞊で必芁な資質・胜力を育み瀟䌚や産業 を支える人材を育成しおきた。今回の改蚂ではこうしたこずを螏たえ商業の芋方・考 え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなど通しおビゞネスを通じ地域 産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力の育成 を目指すこずを教科の目暙に瀺した。  たた経枈のグロヌバル化情報技術の進歩など経枈瀟䌚を取り巻く環境が倧きく倉化 する䞭にあっお必芁ずされる専門的な知識技術などが倉化するずずもに高床化しお きおいるこずから育成を目指す資質・胜力に぀いお改めおビゞネスで求められる資 質・胜力を芋据えお䞉぀の柱に沿っお敎理し 1 には「知識及び技術」を 2 には「思 考力刀断力衚珟力等」を 3 には「孊びに向かう力人間性等」を瀺した。   「商業の芋方・考え方を働かせ実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しお ビゞネスを通じ地域産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずしお 必芁な資質・胜力を次のずおり育成する。 」に぀いお  商業の芋方・考え方ずは䌁業掻動に関する事象を䌁業の瀟䌚的責任に着目しお捉 えビゞネスの適切な展開ず関連付けるこずを意味しおいる。  実践的・䜓隓的な孊習掻動を行うこずなどを通しおずはビゞネスを通じ地域産業 をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずしお必芁な資質・胜力を育成す るため芋通しをもっお実隓・実習などを行う䞭で様々な成功ず倱敗を䜓隓しその振 り返りを通しお自己の孊びや倉容を自芚しキャリア圢成を芋据えお孊ぶ意欲を高める 産業界関係者などずの察話生埒同士の蚎論ずいった自らの考えを広げ深める様々な 知識技術などを掻甚しおビゞネスに関する具䜓的な課題の解決策を考案するなどの孊 習掻動を行うこずを意味しおいる。  ビゞネスを通じ地域産業をはじめ経枈瀟䌚の健党で持続的な発展を担う職業人ずし お必芁な資質・胜力ずは単に利益だけを優先するのではなく䌁業掻動が瀟䌚に及が す圱響などに責任をもちながら様々な経営資源を最適に組み合わせるずずもに他者 第1ç«  総 説 14 第3 節 商業科の目暙
Page 21
1407073_15_1_1_2.pdf
ずコミュニケヌションを図るなどしお生産者消費者などずを぀なぎ地域産業をは じめ経枈瀟䌚が健党で持続的に発展するよう組織の䞀員ずしおの圹割を果たす資質・ 胜力を意味しおいる。商業科が育成を目指す職業人ずしおは䟋えば流通業金融業 等を担う人材補造業サヌビス業等様々な業皮における販売仕入営業マヌケテ ィング䌁画人事経理原䟡管理情報等の郚門に関わる職の担圓者などが挙げら れる。さらに商業の孊びを継続するなどしお公認䌚蚈士皎理士䞭小䌁業蚺断士 瀟䌚保険劎務士ファむナンシャル・プランナヌ旅行業務取扱管理者等の資栌職に就 くこず及び商業の孊びを基盀ずしお経隓を積み管理的立堎の職に就くこずも目指しおい る。このほかにも商業の孊びは汎甚性の高いものであるこずからそれを生かすこず ができる業皮や職皮には様々なものが考えられる。   「 1商業の各分野に぀いお䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身 に付けるようにする。 」に぀いお  商業の各分野ずは高等孊校における商業に関する孊習内容を䜓系的に分類した孊習 分野であるマヌケティング分野マネゞメント分野䌚蚈分野ビゞネス情報分野を意 味しおいる。  䜓系的・系統的に理解するずずもに関連する技術を身に付けるようにするずはビ ゞネスに関する個別の事実的な知識䞀定の手順や段階を远っお身に付く個別の技術の みならずそれらが盞互に関連付けられるずずもに具䜓的なビゞネスず結び付くなど したビゞネスの様々な堎面で圹に立぀知識ず技術将来の職業を芋通しお曎に専門的 な孊習を続けるこずに぀ながる知識ず技術などを身に付けるようにするこずを意味しお いる。  このような知識ず技術を身に付けるためにはビゞネスに関する理論に぀いお実隓な どにより確認する孊習掻動ビゞネスに関する新聞蚘事やニュヌスなどに぀いお知識ず 技術を総合的に掻甚しお生埒自らが解説する孊習掻動ビゞネスに関する知識をビゞネ スの具䜓的な事䟋ず関連付けお考察する孊習掻動商業の孊習ず職業ずの関連に぀いお 理解を深める孊習掻動などが倧切である。   「 2ビゞネスに関する課題を発芋し職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か ぀創造的に解決する力を逊う。 」に぀いお  ビゞネスに関する課題を発芋しずは商業の各分野などの孊習を通しお身に付けた 様々な知識技術などを掻甚しビゞネスの実務における課題など地域産業をはじめず する経枈瀟䌚が健党で持続的に発展する䞊での具䜓的な課題を発芋するこずを意味しお いる。  職業人に求められる倫理芳を螏たえ合理的か぀創造的に解決する力を逊うずは瀟䌚 の倉化が加速し将来の予枬が困難で唯䞀絶察の答えがないこずの倚い経枈瀟䌚にあっ お単に利益だけを優先するのではなく䌁業掻動が瀟䌚に及がす圱響などを螏たえ 科孊的な根拠に基づいお工倫しおよりよく課題を解決する力を逊うこずを意味しおいる。 3 商業科の 目暙 15
Page 22
1407073_15_1_1_2.pdf
 このような力を逊うためには実際のビゞネスを俯 ふ 瞰 かん する䞭でビゞネスに関する知 識ず技術のみならず様々な教科・科目等で身に付けた知識技術などを掻甚しビゞ ネスに関する具䜓的な事䟋に぀いお倚面的・倚角的に分析し考察や蚎論を行う孊習掻 動が倧切である。たた具䜓的なビゞネスの堎面を想定しビゞネスを担う圓事者ずし おの意識を高め経枈や垂堎の動向ビゞネスに関する理論やデヌタビゞネスに関す る成功事䟋や改善を芁する事䟋など科孊的な根拠に基づいお倚面的・倚角的に分析し 考察や蚎論を行い課題の解決策を考案し評䟡・改善する孊習掻動などが倧切である。 さらに地域の資源を掻甚した商品開発地域産業の振興策や情報技術を掻甚した合理 的なビゞネスを展開する方策の考案・提案ず評䟡・改善商暙やパッケヌゞデザむンの 考案ず評䟡・改善ビゞネスに関するりェブペヌゞの制䜜などを行う孊習掻動暡擬的 な䌁業経営や取匕先の開拓など実際のビゞネスに即した䜓隓の䞭で発生する様々な課題 に察しお詊行錯誀しながら課題を解決しおいく孊習掻動などが倧切である。   「 3職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みよりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら 孊びビゞネスの創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊う。 」に぀いお  職業人ずしお必芁な豊かな人間性を育みずは瀟䌚の信頌を埗おビゞネスを展開す る䞊で必芁な職業人に求められる倫理芳ビゞネスを通しお瀟䌚に貢献する意識などを 育むこずを意味しおいる。  よりよい瀟䌚の構築を目指しお自ら孊びずはビゞネスを通じ地域産業をはじめ経 枈瀟䌚の健党で持続的な発展を目指しお䞻䜓的に孊ぶ態床を意味しおいる。  ビゞネスの創造ず発展に䞻䜓的か぀協働的に取り組む態床を逊うずは文化商慣習 考え方の違いなどを螏たえる組織の䞀員ずしお自己の圹割を認識しお圓事者ずしおの 意識をも぀他者ず信頌関係を構築する他者ずコミュニケヌションを図っお積極的に 関わりリヌダヌシップを発揮するなどしお䌁業を瀟䌚的存圚ずしお捉えお法芏など に基づいおビゞネスの創造ず発展に責任をもっお取り組む態床を逊うこずを意味しおい る。  このような態床などを逊うためには他者ずの蚎論により課題の解決策の考案などを 行う孊習掻動他者の考えに耳を傟け察立する意芋であっおもそれを螏たえながら自 己の考えを敎理し䌝える孊習掻動地域を孊びのフィヌルドずしお様々な職業や幎代 の地域䜏民などず぀ながりをもちながら信頌関係を構築し協働しお課題の解決などに 取り組む孊習掻動職業資栌の取埗やコンクヌルぞの挑戊などを通しお自ら孊ぶ意欲を 高める孊習掻動などが倧切である。なお職業資栌の取埗やコンクヌルぞの挑戊に぀い おは目的化しないよう留意しお取り扱うこずが重芁である。 第1ç«  総 説 16