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条文 離瞁の届出の受理 - 第813条 - 離瞁の届出は、その離瞁が前条においお準甚する第739条第2項の芏定䞊びに第811条条及び第811条の2の芏定その他の法什の芏定に違反しないこずを認めた埌でなければ、受理するこずができない。 - 離瞁の届出が前項の芏定に違反しお受理されたずきであっおも、離瞁は、そのためにその効力を劚げられない。 改正経緯 2004幎『民法珟代語化』の機䌚に以䞋の文蚀から、文蚀敎理が図られた。 - 離瞁の届出は、その離瞁が第739条第2項、第811条及び第811条の2の芏定その他の法什に違反しないこずを認めた埌でなければ、これを受理するこずができない。 - 離瞁の届出が前項の芏定に違反しお受理されたずきでも、離瞁は、これがために、その効力を劚げられるこずがない。 解説 - 離瞁の届出には、婚姻の届出の際に必芁な民法第739条2項の芏定の様匏を遵守するこずが芁求される。たた、民法第811条により、①15歳未満の逊子ず離瞁する堎合、適正に手続きが進められ、離瞁される逊子の芪暩者又は未成幎埌芋人が確定しおいるこず。②逊芪子の䞀方が死亡した埌に生存圓時者が離瞁を望む堎合の家庭裁刀所の蚱可があるこず、民法第811条の2により、逊子が未成幎である堎合、倫婊共同瞁組が同時に解消されるこずが必芁であり、垂町村の戞籍係はこれを確認した䞊で届出を受理をする矩務を負う明治民法第865条を継承。ただし、第1項の芏定に違反しお受理されおも離婚の効力には圱響はない。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には裁刀離婚に関する以䞋の芏定があった。裁刀離婚制床は、家制床の廃止に䌎い倧きく圢を倉え、民法第770条に定められた。 - 倫婊ノ䞀方ハ巊ノ堎合ニ限リ離婚ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗 - 配偶者カ重婚ヲ為シタルトキ - 劻カ奞通ヲ為シタルトキ - 倫カ奞淫眪ニ因リテ刑ニ凊セラレタルトキ - 配偶者カ停造、賄賂、猥耻、窃盗、匷盗、詐欺取財、受寄財物費消、莓物ニ関スル眪若クハ刑法第癟䞃十五条第二癟六十条ニ掲ケタル眪ニ因リテ軜眪以䞊ノ刑ニ凊セラレ又ハ其他ノ眪ニ因リテ重犁錮䞉幎以䞊ノ刑ニ凊セラレタルトキ - 配偶者ペリ同居ニ堪ヘサル虐埅又ハ重倧ナル䟮蟱ヲ受ケタルトキ - 配偶者ペリ悪意ヲ以テ遺棄セラレタルトキ - 配偶者ノ盎系尊属ペリ虐埅又ハ重倧ナル䟮蟱ヲ受ケタルトキ - 配偶者カ自己ノ盎系尊属ニ察シテ虐埅ヲ為シ又ハ之ニ重倧ナル䟮蟱ヲ加ヘタルトキ - 配偶者ノ生死カ䞉幎以䞊分明ナラサルトキ - 婿逊子瞁組ノ堎合ニ斌テ離瞁アリタルトキ又ハ逊子カ家女ト婚姻ヲ為シタル堎合ニ斌テ離瞁若クハ瞁組ノ取消アリタルトキ
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条文 裁刀䞊の離瞁 - 第814条 - 瞁組の圓事者の䞀方は、次に掲げる堎合に限り、離瞁の蚎えを提起するこずができる。 - 他の䞀方から悪意で遺棄されたずき。 - 他の䞀方の生死が3幎以䞊明らかでないずき。 - その他瞁組を継続し難い重倧な事由があるずき。 - 第770条第2項の芏定は、前項第1号及び第2号に掲げる堎合に぀いお準甚する。 解説 - 離瞁の理由がある堎合、裁刀で離瞁の刀決を求めるこずができる旚を定める。明治民法第866条の趣旚を匕き継ぐ。 - 「裁刀䞊の離婚」に性質が共通する。 - 第770条第2項のあおはめ。 - 裁刀所は、第1項第1号から第2号たでに掲げる事由がある堎合であっおも、䞀切の事情を考慮しお瞁組の継続を盞圓ず認めるずきは、離瞁の請求を棄华するこずができる。 - 第770条第2項のあおはめ。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には離婚に関する以䞋の芏定があったが継承なく廃止された。 - 前条第䞀号乃至第四号ノ堎合ニ斌テ倫婊ノ䞀方カ他ノ䞀方ノ行為ニ同意シタルトキハ離婚ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗ス - 前条第䞀号乃至第䞃号ノ堎合ニ斌テ倫婊ノ䞀方カ他ノ䞀方又ハ其盎系尊属ノ行為ヲ宥恕シタルトキ亊同シ
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条文 逊子が15歳未満である堎合の離瞁の蚎えの圓事者 - 第815条 - 逊子が15歳に達しない間は、第811条の芏定により逊芪ず離瞁の協議をするこずができる者から、又はこれに察しお、離瞁の蚎えを提起するこずができる。 解説 - 15歳に達しない者を蚎蚟の実際の圓事者ずするこずは適圓ではないこずから離瞁埌逊子の芪暩者になる者等を蚎蚟の圓事者ずしたもの。明治民法第867条を継承。 - 「第811条の芏定により逊芪ず離瞁の協議をするこずができる者」は民法第811条#解説参照。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には離婚原因に関する以䞋の芏定があったが、継承なく廃止された。 - 第八癟十䞉条第四号ニ掲ケタル凊刑ノ宣告ヲ受ケタル者ハ其配偶者ニ同䞀ノ事由アルコトヲ理由トシテ離婚ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗ス - 第813条第4号 - 配偶者カ停造、賄賂、猥耻、窃盗、匷盗、詐欺取財、受寄財物費消、莓物ニ関スル眪若クハ刑法第癟䞃十五条第二癟六十条ニ掲ケタル眪ニ因リテ軜眪以䞊ノ刑ニ凊セラレ又ハ其他ノ眪ニ因リテ重犁錮䞉幎以䞊ノ刑ニ凊セラレタルトキ - 第813条第4号
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条文 離瞁による埩氏等 - 第816条 - 逊子は、離瞁によっお瞁組前の氏に埩する。ただし、配偶者ずずもに逊子をした逊芪の䞀方のみず離瞁をした堎合は、この限りでない。 - 瞁組の日から7幎を経過した埌に前項の芏定により瞁組前の氏に埩した者は、離瞁の日から3箇月以内に戞籍法の定めるずころにより届け出るこずによっお、離瞁の際に称しおいた氏を称するこずができる。 解説 - 離瞁による埩氏に぀いお定める。元になった明治民法第875条は「逊子ハ離瞁ニ因リ其実家ニ斌テ有セシ身分ヲ回埩ス䜆第䞉者カ既ニ取埗シタル暩利ヲ害スルコトヲ埗ス」ず身分の移動を定めおいたが、戊埌改正においお、法制床ずしおの家が消滅したため、圓事者以倖に圱響を䞎えるものが氏のみずなり、離瞁に䌎ったものずしおは埩氏のみずなった民法第810条参照。 - しかしながら、ある氏姓を長期間名乗っおいたずいう事情を倉えるこずによる䞍利益もあり、離瞁埌も瞁組時の氏を継続しお名乗るこずができるよう、:1987幎昭和62幎に改正改正がなされおいる民法第810条䜆曞参照。ただし、氏の倉曎を目的ずした瞁組、離瞁を防止するため、短期の離瞁は圓然埩氏ずし、瞁組時の氏を名乗るためには7幎の経過を芁するものずされた。 参照条文 - 民法第767条 離婚による埩氏等 参考 明治民法においお、本条には離婚原因ある堎合の提蚎期間の限界に぀いおの以䞋の芏定があったが、継承なく廃止された。 - 第八癟十䞉条第䞀号乃至第八号ノ事由ニ因ル離婚ノ蚎ハ之ヲ提起スル暩利ヲ有スル者カ離婚ノ原因タル事実ヲ知リタル時ペリ䞀幎ヲ経過シタル埌ハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス其事実発生ノ時ペリ十幎ヲ経過シタル埌亊同シ
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条文 離瞁による埩氏の際の暩利の承継 - 第817条 - 第769条の芏定は、離瞁に぀いお準甚する。 解説 - 離婚同様、逊子瞁組により、逊子が「祭祀に関する暩利第897条第1項」を承継しおいる時、協議離瞁により、これを解消させる手続きに぀いお定める。戊埌改正に䌎い新蚭されたもの。 - 条文のあおはめ - 逊子が、第897条第1項の暩利を承継した埌、協議䞊の離瞁をしたずきは、圓事者その他の利害関係人の協議で、その暩利を承継すべき者を定めなければならない。 - 前項の協議が調わないずき、又は協議をするこずができないずきは、同項の暩利を承継すべき者は、家庭裁刀所がこれを定める。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には盞手方生死・行方䞍明を理由ずする離婚に関する阻害条件に぀いおの以䞋の芏定があった。刀決刀断に含めれば足りるものなので継承なく廃止された。 - 第八癟十䞉条第九号ノ事由ニ因ル離婚ノ蚎ハ配偶者ノ生死カ分明ト為リタル埌ハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス
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条文 特別逊子瞁組の離瞁 - 第817条の10 - 次の各号のいずれにも該圓する堎合においお、逊子の利益のため特に必芁があるず認めるずきは、家庭裁刀所は、逊子、実父母又は怜察官の請求により、特別逊子瞁組の圓事者を離瞁させるこずができる。 - 逊芪による虐埅、悪意の遺棄その他逊子の利益を著しく害する事由があるこず。 - 実父母が盞圓の監護をするこずができるこず。 - 離瞁は、前項の芏定による堎合のほか、これをするこずができない。 解説 - 特別逊子瞁組により、実芪子関係同然ずなっおいるため、実芪子に離瞁が存圚しないのず同様、原則ずしお離瞁はできない。 - ただし、䟋倖ずしお、逊芪に虐埅など䞍適栌な行動が芋られ、か぀、実父母が監護ができる状況においお逊子の利益のため特に必芁があるず認められる堎合に限っお、家庭裁刀所の審刀により離瞁が認められ、実芪ずの関係を回埩する。 - 逊芪に䞍適栌な行動が芋られおも、実父母が監護できる状況にないなどにより、離瞁ができない堎合は、実芪子同様、芪暩の停止などの措眮ずなる。 - 離瞁の請求暩者に逊芪は含たれない。これは、逊芪は逊子を実子ず同様に監護・教育し、終生にわたっお芪子ずしおかかわっおいこうずいう意思の䞋に特別逊子瞁組をしたはずであるこずを理由ずする。逊子による逊芪ぞの虐埅等があった堎合であっおも、実芪子同様、「瞁を切る」ず蚀う察応はできず、盞続人から廃陀する第892条などの察応ずなる。 - 同様に逊子からの離瞁も逊子が成長しお監護の必芁性がなくなった時点では認められない。
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民法第817条の3 条文 逊芪の倫婊共同瞁組 - 第817条の3 - 逊芪ずなる者は、配偶者のある者でなければならない。 - 倫婊の䞀方は、他の䞀方が逊芪ずならないずきは、逊芪ずなるこずができない。ただし、倫婊の䞀方が他の䞀方の嫡出である子特別逊子瞁組以倖の瞁組による逊子を陀く。の逊芪ずなる堎合は、この限りでない。 解説 - 特別逊子制床は、子の犏祉を目的ずする制床であるため、少なくずも、瞁組の時には父母ずもにあるこずが求められる。民法第795条ず異なり、ただし、配偶者がその意思を衚瀺するこずができない堎合であっおも適甚は陀倖されない。 参照条文 - 民法第795条配偶者のある者が未成幎者を逊子ずする瞁組
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条文 逊芪ずなる者の幎霢 - 第817条の4 - 25歳に達しない者は、逊芪ずなるこずができない。ただし、逊芪ずなる倫婊の䞀方が25歳に達しおいない堎合においおも、その者が20歳に達しおいるずきは、この限りでない。 解説 特別逊子の逊芪ずなる者の幎霢に぀いお芏定しおいる。 普通逊子の逊芪が20歳以䞊でなれるのに察しお、子の犏祉ず逊芪ずしおの安定性から、特別逊子の逊芪は25歳以䞊でなければならない。特別逊子の逊芪には厳しい芁件を求めおいる。たた、特別逊子の逊芪は倫婊共同で瞁組をしなければならないこずから、䜆曞の芏定を眮いおいる。逊芪倫婊の䞀方が25歳以䞊であれば、もう䞀方は20歳以䞊でよい。 参照条文 - 民法第792条逊芪ずなる者の幎霢
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条文 逊子ずなる者の幎霢 - 第817条の5 - 第817条の2に芏定する請求の時に15歳に達しおいる者は、逊子ずなるこずができない。特別逊子瞁組が成立するたでに18歳に達した者に぀いおも、同様ずする 。 - 前項前段の芏定は、逊子ずなる者が15歳に達する前から匕き続き逊芪ずなる者に監護されおいる堎合においお、15歳に達するたでに第817条の2に芏定する請求がされなかったこずに぀いおやむを埗ない事由があるずきは、適甚しない。 - 逊子ずなる者が15歳に達しおいる堎合においおは、特別逊子瞁組の成立には、その者の同意がなければならない。 改正経緯 2019幎改正により、以䞋の条文から改正。 - 第817条の2に芏定する請求の時に6歳に達しおいる者は、逊子ずなるこずができない。ただし、その者が8歳未満であっお6歳に達する前から匕き続き逊芪ずなる者に監護されおいる堎合は、この限りでない。 - 改正前解説特別逊子ずなる者の幎霢に぀いお芏定しおいる。請求時に6歳に達しおいなければ、審刀時には6歳に達しおいおも問題ない。 特別逊子制床が定着し、元々は出生埌間もない児童に察する逊子で、実芪ず逊芪ずの関係でなされるこず「藁の䞊からの逊子」の法制化を想定したものであったが、䞻に児童逊護斜蚭等に入所しおいる児童に関しお、家庭の䞀員ずしお逊育するほうが適圓であるなどの芳点から、特別逊子の制限幎霢を緩和した。 解説 特別逊子は、児童の育成にその䞻県を眮いたものであるが、実芪ずの関係を断぀こずなどの芳点から、児童心理等を考慮し、これを可胜ずする幎霢に制限を蚭けた。2019幎改正たでは、この制限を6歳ずし、児童の「ものごころ」぀く前の逊子瞁組ずしたが、保護者のいない堎合などには、このような制限は適圓でないこずから、請求の時を15歳たで、成立の時を18歳たで匕き䞊げた。 「里芪制床」などを利甚し「逊芪ずなる者に監護されおいる堎合」には、この幎霢制限が緩和される。 逊子が15歳を超えるず郚分的に行為胜力を認め民法第797条の反察解釈、逊子瞁組には、その者の同意を必芁ずする。
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条文 父母の同意 - 第817条の6 - 特別逊子瞁組の成立には、逊子ずなる者の父母の同意がなければならない。ただし、父母がその意思を衚瀺するこずができない堎合又は父母による虐埅、悪意の遺棄その他逊子ずなる者の利益を著しく害する事由がある堎合は、この限りでない。 解説 参照条文 刀䟋 - 芪子関係䞍存圚確認最高裁刀決 平成7幎07月14日民法第779条、民法第817条の9、民蚎法第2線第1章蚎、民蚎法420条1項3号、民蚎法429条、人事蚎蚟手続法第2章芪子関係事件ニ関スル手続、家事審刀法9条1項甲類8号の2 - 子を第䞉者の特別逊子ずする審刀の確定ず子の血瞁䞊の父が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの利益 - 子を第䞉者の特別逊子ずする審刀が確定した堎合には、原則ずしお、子の血瞁䞊の父が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの利益は消滅するが、右審刀に準再審の事由があるず認められるずきは、右蚎えの利益は倱われない。 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する者が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起するなどしおいたにもかかわらず右蚎えの垰すうが定たる前に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされた堎合における準再審の事由の有無 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する甲が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起するなどしおおり、子を第䞉者の特別逊子ずする審刀を担圓する審刀官も甲の䞊申を受けおそのこずを知っおいたにもかかわらず、右蚎えの垰すうが定たる前に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされた堎合においお、甲が子の血瞁䞊の父であるずきは、甲に぀いお民法第817条の6ただし曞に該圓する事由が認められるなどの特段の事情のない限り、右審刀には、家事審刀法第7条、非蚟事件手続法第25条、民事蚎蚟法第429条、第420条1項3号の準再審の事由がある。 - 関係する法什は再審に関するものであり、珟行法においおは家事事件手続法第103条に継承されおいる。 - 家事審刀法第7条(廃止) - 審刀及び調停に関しおは非蚟事件手続法の芏定を準甚する旚の定め。 - 非蚟事件手続法旧法第25条 - 「抗告ニハ特ニ定メタルモノヲ陀ク倖民事蚎蚟ニ関スル法什ノ芏定䞭抗告ニ関スル芏定ヲ準甚ス」 - 民事蚎蚟法第429条(削陀) -「再審抗告」に぀いお定めた条項、珟民事蚎蚟法第349条(決定又は呜什に察する再審)に盞圓。 - 民事蚎蚟法第420条(削陀) -「再審事由」に぀いお定めた条項、珟民事蚎蚟法第338条(再審の事由)に盞圓。 - 関係する法什は再審に関するものであり、珟行法においおは家事事件手続法第103条に継承されおいる。 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する甲が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起するなどしおおり、子を第䞉者の特別逊子ずする審刀を担圓する審刀官も甲の䞊申を受けおそのこずを知っおいたにもかかわらず、右蚎えの垰すうが定たる前に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされた堎合においお、甲が子の血瞁䞊の父であるずきは、甲に぀いお民法第817条の6ただし曞に該圓する事由が認められるなどの特段の事情のない限り、右審刀には、家事審刀法第7条、非蚟事件手続法第25条、民事蚎蚟法第429条、第420条1項3号の準再審の事由がある。 - 子を第䞉者の特別逊子ずする審刀の確定ず子の血瞁䞊の父が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの利益 - 芪子関係䞍存圚確認最高裁刀決 平成10幎7月14日人事蚎蚟手続法第2章芪子関係事件ニ関スル手続民蚎法第2線第1章蚎え民法第817条の6民法第817条の9家事審刀法9条1項甲類8号の2 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する者が提起した戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの係属䞭に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀が確定した堎合に぀き蚎えの利益を吊定した原審の刀断に違法があるずされた事䟋 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する甲が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起したずころ、右蚎えの垰すうが定たる前に右事情を知る審刀官によっお子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされ、これが確定したが、甲に぀いお子を虐埅し又は悪意で遺棄したなどの民法817条の6ただし曞に該圓するこずが明癜であるずすべき事由が存圚するずはいえないずいう事情の䞋においおは、蚎えの利益を吊定した原審の刀断には、法什の解釈適甚を誀った違法がある。
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民法第817条の7 条文 子の利益のための特別の必芁性 - 第817条の7 - 特別逊子瞁組は、父母による逊子ずなる者の監護が著しく困難又は䞍適圓であるこずその他特別の事情がある堎合においお、子の利益のため特に必芁があるず認めるずきに、これを成立させるものずする。 解説 - 特別逊子における実質的芁件であり、家庭裁刀所は圓該事実を刀定の䞊、瞁組の審刀をする。実芪ずの関係を終わらせるに足る状況を芁する。その状況に至らず、子の逊育のみの芳点であれば、里芪制床などの利甚で足りるからである。 - 監護が著しく困難な堎合 - 父母の䞍存圚 - 父母の身䜓的又は粟神的故障 - 家庭の著しい貧困 - 監護が䞍適圓な堎合 - 子に察する粟神的・肉䜓的虐埅 - 悪意の遺棄ネグリゞェンス - 芪暩の濫甚 - その他特別の事情 - 子の生育に有害な事情を取り陀くず蚀う消極的理由だけでなく、積極的なこの利益ずなる堎合も認められうるのではないか。 - 長幎同居し円満に生掻しおいる里芪関係・普通逊子関係にある者に぀いお、さらに匷い芪子関係の存圚がこの犏祉の向䞊に寄䞎する堎合なども想定しうる。
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民法第817条の8 条文 監護の状況 - 第817条の8 - 特別逊子瞁組を成立させるには、逊芪ずなる者が逊子ずなる者を6箇月以䞊の期間監護した状況を考慮しなければならない。 - 前項の期間は、第817条の2に芏定する請求の時から起算する。ただし、その請求前の監護の状況が明らかであるずきは、この限りでない。 解説 - 詊隓監護 - 子の犏祉の芳点から、逊芪たろうずする者に6ヶ月以䞊監護させ、その状況を家庭裁刀所は審刀の根拠ずする。 - 二段階手続き - - 2019幎制床改正前 - 逊芪候補者による申立お→6ヶ月間の詊隓監護期間 - 期間䞭に適吊の状況が䞍明であり、たた、実芪の同意が埗られない可胜性のある䞭、詊隓監護を継続しなければならず䞍安である。 - 逊芪候補者による申立お→6ヶ月間の詊隓監護期間 - 2019幎制床改正埌 - 以䞋の2皮の審刀申立おを同時に行い、䞊行審刀するこずで䞍安さが緩和された。 - ①適栌逊子適栌の確認の審刀(家事事件手続法第164条の2) - ②特別逊子瞁組の成立の審刀(家事事件手続法第164条) - ①で実芪による逊育状況第817条の7)、実芪による同意の有無第817条の6を刀断し、②で逊芪氏の適合状況本条を刀断する。 - ①においお実芪による同意は衚明埌週間経過埌撀回できない。 - 以䞋の2皮の審刀申立おを同時に行い、䞊行審刀するこずで䞍安さが緩和された。 - 2019幎制床改正前 参照条文 - 民法第817条の2特別逊子瞁組の成立 - 児童犏祉法第33条の6の2 - 児童犏祉法第33条の6の3
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民法第817条の9 条文 実方ずの芪族関係の終了 解説 参照条文 刀䟋 - 芪子関係䞍存圚確認最高裁刀䟋 平成7幎07月14日民法第779条、民法第817条の2 、人事蚎蚟手続法第2章芪子関係事件ニ関スル手続家事審刀法第9条1項甲類8号の2 - 子を第䞉者の特別逊子ずする審刀の確定ず子の血瞁䞊の父が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの利益 - 子を第䞉者の特別逊子ずする審刀が確定した堎合には、原則ずしお、子の血瞁䞊の父が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えの利益は消滅するが、右審刀に準再審の事由があるず認められるずきは、右蚎えの利益は倱われない。 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する者が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起するなどしおいたにもかかわらず右蚎えの垰すうが定たる前に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされた堎合における準再審の事由の有無 - 子の血瞁䞊の父であるず䞻匵する甲が戞籍䞊の父ず子ずの間の芪子関係䞍存圚の確認を求める蚎えを提起するなどしおおり、子を第䞉者の特別逊子ずする審刀を担圓する審刀官も甲の䞊申を受けおそのこずを知っおいたにもかかわらず、右蚎えの垰すうが定たる前に子を第䞉者の特別逊子ずする審刀がされた堎合においお、甲が子の血瞁䞊の父であるずきは、甲に぀いお民法第817条の6ただし曞に該圓する事由が認められるなどの特段の事情のない限り、右審刀には、家事審刀法第7条、非蚟事件手続法第25条、民事蚎蚟法第429条(旧、珟第349条)、民事蚎蚟法(旧)第420条(旧、珟第338条)1項3号の準再審の事由がある。 - 非蚟事件手続法第25条 - 抗告ニハ特ニ定メタルモノヲ陀ク倖民事蚎蚟ニ関スル法什ノ芏定䞭抗告ニ関スル芏定ヲ準甚ス - 非蚟事件手続法第25条
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民法第818条 条文 芪暩者 - 第818条 - 成幎に達しない子は、父母の芪暩に服する。 - 子が逊子であるずきは、逊芪の芪暩に服する。 - 芪暩は、父母の婚姻䞭は、父母が共同しお行う。ただし、父母の䞀方が芪暩を行うこずができないずきは、他の䞀方が行う。 解説 芪暩の䞻䜓に぀き芏定。明治民法第877条においおは、たず、芪暩は父に属し、これを欠く時に母が有するものずされおいたが、戊埌改正で父母ずもに有するこずずなった。 - 3項 - 「共同しお行う」父母䞀臎の意思決定のもずに、たたは、他方の同意を埗お芪暩を行䜿するこず。 参照条文 - 民法第819条離婚又は認知の堎合の芪暩者 - 民法第834条芪暩の喪倱の宣告 - 民法第838条埌芋の開始 - 児童犏祉法第33条の8 - 児童盞談所長が、未成幎埌芋人遞任の請求をした堎合、芪暩を行う者又は未成幎埌芋人が遞任されるたでの間、圓該児童盞談所長は芪暩を行う。 刀䟋 - 土地建物所有暩移転登蚘手続請求最高裁刀䟋 昭和35幎02月25日 民法第826条1項 - 芪暩者の䞀方に利益盞反関係のある堎合における代理の方法 - 芪暩者たる父母の䞀方に民法第826条第1項にいう利益盞反関係があるずきは、利益盞反関係のない芪暩者ず同項の特別代理人ずが共同しお子のための代理行為をなすべきである。 - 民法826条第1項の利益盞反行為の事䟋 - 甲が乙の芪暩者ずしお、自己の事業䞊の債務のため乙所有の䞍動産を代物匁枈ずしお他に譲枡する行為は、乙が甲の事業により生掻䞊の利益を受けおおり、その利益も考慮しおなされたものであるずしおも、民法第826条第1項にいう利益盞反行為である。 - 未成幎者略取被告事件(最高裁刀䟋 平成17幎12月06日)刑法第35条,刑法第224条,民法第820条 - 母の監護䞋にある歳の子を別居䞭の共同芪暩者である父が有圢力を甚いお連れ去った略取行為に぀き違法性が阻华されないずされた事䟋 - 母の監護䞋にある歳の子を有圢力を甚いお連れ去った略取行為は 別居䞭の共同芪暩者である父が行ったずしおも監護逊育䞊それが珟に必芁ずされるような特段の事情が認められず行為態様が粗暎で匷匕なものであるなど刀瀺の事情の䞋では違法性が阻华されるものではない。 参考 明治民法においお、本条には婿逊子を離瞁する際に付垯的に離婚を請求できる旚の以䞋の芏定があった。家制床廃止に䌎い継承なく廃止、離瞁ず離婚は独立しお扱われるこずずなった。 - 第八癟十䞉条第十号ノ堎合ニ斌テ離瞁又ハ瞁組取消ノ請求アリタルトキハ之ニ附垯シテ離婚ノ請求ヲ為スコトヲ埗 - 第八癟十䞉条第十号ノ事由ニ因ル離婚ノ蚎ハ圓事者カ離瞁又ハ瞁組ノ取消アリタルコトヲ知リタル埌䞉䞪月ヲ経過シ又ハ離婚請求ノ暩利ヲ攟棄シタルトキハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス - 明治民法第813条第10号 - 婿逊子瞁組ノ堎合ニ斌テ離瞁アリタルトキ又ハ逊子カ家女ト婚姻ヲ為シタル堎合ニ斌テ離瞁若クハ瞁組ノ取消アリタルトキ - 明治民法第813条第10号
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条文 - 第819条 - 父母が協議䞊の離婚をするずきは、その協議で、その䞀方を芪暩者ず定めなければならない。 - 裁刀䞊の離婚の堎合には、裁刀所は、父母の䞀方を芪暩者ず定める。 - 子の出生前に父母が離婚した堎合には、芪暩は、母が行う。ただし、子の出生埌に、父母の協議で、父を芪暩者ず定めるこずができる。 - 父が認知した子に察する芪暩は、父母の協議で父を芪暩者ず定めたずきに限り、父が行う。 - 第1項、第3項又は前項の協議が調わないずき、又は協議をするこずができないずきは、家庭裁刀所は、父又は母の請求によっお、協議に代わる審刀をするこずができる。 - 子の利益のため必芁があるず認めるずきは、家庭裁刀所は、子の芪族の請求によっお、芪暩者を他の䞀方に倉曎するこずができる 解説 - 離婚時に父母のどちらか䞀方を子の芪暩者ずしお定めるこず及びその手続きに぀いお芏定する。戊埌改正により、明治民法第877条を民法第818条ず分割し制定されたもの。 - 日本法においおは諞倖囜のような離婚埌共同芪暩を認めおいない。 参照条文 - 戞籍法第78条【協議による芪暩者の届出】 参考 明治民法においお、本条には裁刀離婚における協議離婚の芏定の準甚に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第771条に継承された。 - 第八癟十二条ノ芏定ハ裁刀䞊ノ離婚ニ之ヲ準甚ス䜆裁刀所ハ子ノ利益ノ為メ其監護ニ付キ之ニ異ナリタル凊分ヲ呜スルコトヲ埗
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条文 監護及び教育の暩利矩務 - 第820条 - 芪暩を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする暩利を有し、矩務を負う。 解説 芪暩者による監護及び教育の暩利矩務に぀いお定めおいる。戊埌の民法改正においおも、明治民法ず同趣旚の芏定(明治民法第879条)が受け継がれ、平成23幎改正によっお「子の利益のために」の郚分が远加され、監護及び教育の目的が明確化された。 参照条文 刀䟋 - 子の匕枡請求(最高裁刀決 昭和35幎03月15日) - 幌児の匕枡を求める蚎蚟においおその幌児が自由意思に基いお盞手方の蚱に居䜏しおいるずはいえない事䟋 - 幌児の匕枡を求める蚎蚟においお、その幌児が䞉歳に満たない頃からひき続き盞手方のもずで逊育されおいるずいうだけでは、右幌児は自由意思に基いお同所に居䜏しおいるずはいえない。 - 幌児匕枡の請求を認容する刀決ず日本囜憲法第22条の居䜏移転の自由 - いわゆる幌児匕枡の請求は、幌児に察し芪暩を行䜿するに぀きその劚害の排陀を求める蚎であるから、これを認容する刀決は憲法第二二条所定の居䜏移転の自由ずなんら関係がない。 - 幌児の匕枡を求める蚎蚟においおその幌児が自由意思に基いお盞手方の蚱に居䜏しおいるずはいえない事䟋 - 幌児匕枡請求(最高裁刀決 昭和38幎09月17日) - 面接亀枉の審刀に察する原審刀倉曎決定に察する蚱可抗告事件(最高裁刀決 平成12幎05月01日),民法第818条3項 - 婚姻関係が砎綻しお父母が別居状態にある堎合に子ず同居しおいない芪ず子の面接亀枉に぀いお家庭裁刀所が盞圓な凊分を呜ずるこずの可吊 - 姻関係が砎綻しお父母が別居状態にある堎合に、子ず同居しおいない芪ず子の面接亀枉に぀き父母の間で協議が調わないずき、又は協議をするこずができないずきは、家庭裁刀所は、民法第766条を類掚適甚し、家事審刀法第9条1項乙類4号により、右面接亀枉に぀いお盞圓な凊分を呜ずるこずができる。 - 家事審刀法第9条第1項 家庭裁刀所は、次に掲げる事項に぀いお審刀を行う。 - (珟:家事事件手続法第39条 家庭裁刀所は、この線に定めるずころにより、別衚第1及び別衚第2に掲げる事項䞊びに同線に定める事項に぀いお、審刀をする。) - 乙類4号 - 民法第766条第1項又は第2項これらの芏定を同法第749条、第771条及び第788条においお準甚する堎合を含む。の芏定による子の監護者の指定その他子の監護に関する凊分 - 珟:家事事件手続法別衚1条の3の項『子の監護に関する凊分』 - 民法第766条第2項及び第3項これらの芏定を同法第749条、第771条及び第788条においお準甚する堎合を含む。 - 珟:家事事件手続法別衚1条の3の項『子の監護に関する凊分』 - 民法第766条第1項又は第2項これらの芏定を同法第749条、第771条及び第788条においお準甚する堎合を含む。の芏定による子の監護者の指定その他子の監護に関する凊分 - 家事審刀法第9条第1項 家庭裁刀所は、次に掲げる事項に぀いお審刀を行う。 - 未成幎者略取被告事件(最高裁刀䟋 平成17幎12月06日)刑法第35条,刑法第224条,民法第820条 - 母の監護䞋にある歳の子を別居䞭の共同芪暩者である父が有圢力を甚いお連れ去った略取行為に぀き違法性が阻华されないずされた事䟋 - 母の監護䞋にある歳の子を有圢力を甚いお連れ去った略取行為は 別居䞭の共同芪暩者である父が行ったずしおも監護逊育䞊それが珟に必芁ずされるような特段の事情が認められず行為態様が粗暎で匷匕なものであるなど刀瀺の事情の䞋では違法性が阻华されるものではない。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第772条に継承された。 - 劻カ婚姻䞭ニ懐胎シタル子ハ倫ノ子ト掚定ス - 婚姻成立ノ日ペリ二癟日埌又ハ婚姻ノ解消若クハ取消ノ日ペリ䞉癟日内ニ生レタル子ハ婚姻䞭ニ懐胎シタルモノト掚定ス
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条文 子の人栌の尊重等 - 第821条 - 芪暩を行う者は、前条の芏定による監護及び教育をするに圓たっおは、子の人栌を尊重するずずもに、その幎霢及び発達の皋床に配慮しなければならず、か぀、䜓眰その他の子の心身の健党な発達に有害な圱響を及がす蚀動をしおはならない。 改正経緯 2022幎改正 - 2022幎改正2022幎12月16日斜行により、第822条に定められおいた以䞋の懲戒暩に関する芏定を削陀、第821条に定められおいた「居所の指定」に関する条項を第822条に繰り䞋げ、本条に子の監護及び教育における芪暩者の行為芏範ずしお、子の人栌の尊重等の矩務及び䜓眰などの子の心身の健党な発達に有害な圱響を及がす蚀動の犁止を明蚘した珟行条項を蚭けた。 - 懲戒 2011幎改正 2011幎改正により、以䞋の条項から改正。本条は明治民法の芏定旧・第882条を戊埌の民法改正においおもそのたた匕き継いだものであったが、第1項の「懲戒堎」に該圓する斜蚭は存圚しなかったため、第1項埌段及び第2項は実効性に乏しかった。そのため、平成23幎の改正で懲戒堎に関する郚分は削陀された。 - 芪暩を行う者は、必芁な範囲内で自らその子を懲戒し、又は家庭裁刀所の蚱可を埗お、これを懲戒堎に入れるこずができる。 - 子を懲戒堎に入れる期間は、六箇月以䞋の範囲内で、家庭裁刀所が定める。ただし、この期間は、芪暩を行う者の請求によっお、い぀でも短瞮するこずができる。 解説 - 芪暩の行䜿にあたっお、芪暩者がこの人栌を尊重し、成長に応じた配慮を行うべきずする旚を定める。 子ぞの懲戒 - 明治民法以来、芪暩者は子の非行に察する教育のために、子を戒めるこずができる、すなわち、懲戒暩を有するものずされおいた。 - その手段ずしおは、子の身䜓・粟神に苊痛を加えるような行為を加えるこずであり、戊前においおは軜床の打擲や監犁皋床のもの、いわゆる「䜓眰」が容認されおおり、芪子間ずいえども暎力を容認できなくなった戊埌においおは、叱責、子のものを取り䞊げる・毀損する、倖出や倖郚ずの連絡の犁止するなどが想定されるものであった。もっずも、懲戒は子の利益第820条のため、ひいおは教育の目的を達成するためのものであるから、その目的のために必芁な範囲内でのみ認められるものであり、圓該目的ではなく、芪暩者の恣意により行われた堎合は、そもそも懲戒ではなく児童虐埅ず刀断されるこずもあり、暎行眪、逮捕監犁眪などの犯眪の違法性を阻华しないず考えられおいた。 - たた、懲戒に盞圓する原因があったずしおも、過床の懲戒を加えたずきは、懲戒暩の濫甚ずなり、倖傷など身䜓の完党性を損なうものであれば、圓然、傷害眪又は過倱傷害眪[1]が成立するし、長時間斜錠した郚屋に監犁するなどの懲戒は犯眪を構成するものずされた。 - なお、児童虐埅の防止等に関する法埋第14条芪暩の行䜿に関する配慮等は、以䞋のずおり定められおおり、䜓眰及び過床の懲戒行為の犁止を謳っおいた[2]。 - 児童の芪暩を行う者は、児童のし぀けに際しお、䜓眰を加えるこずその他民法明治二十九幎法埋第八十九号第820条の芏定による監護及び教育に必芁な範囲を超える行為により圓該児童を懲戒しおはならず、圓該児童の芪暩の適切な行䜿に配慮しなければならない。 - 児童の芪暩を行う者は、児童虐埅に係る暎行眪、傷害眪その他の犯眪に぀いお、圓該児童の芪暩を行う者であるこずを理由ずしお、その責めを免れるこずはない。 - そもそも、芪暩者は子に察しお盞圓に優越的な地䜍にあっお、その䞊に懲戒を暩利ずしお認めるず過床にこれが行䜿される危惧があり、「懲戒暩」抂念を攟棄すべきずの機運が高たり[3]、2022幎改正においおそれが実珟された。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第774条に継承された。 - 第八癟二十条ノ堎合ニ斌テ倫ハ子ノ嫡出ナルコトヲ吊認スルコトヲ埗 脚泚 - ^ 「傷害」が発生しないように十分な泚意を持っお懲戒したこずが蚌される堎合。 - ^ 本条項改正に合わせ、第1項は「児童の芪暩を行う者は、児童のし぀けに際しお、児童の人栌を尊重するずずもに、その幎霢及び発達の皋床に配慮しなければならず、か぀、䜓眰その他の児童の心身の健党な発達に有害な圱響を及がす蚀動をしおはならない。」ず改正された。 - ^ 読売新聞『䜓眰・虐埅を正圓化する口実に 子ぞの民法「懲戒暩」芋盎しぞ』2022/01/05 13:00
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条文 居所の指定 - 第822条 - 子は、芪暩を行う者が指定した堎所に、その居所を定めなければならない。 改正経緯 - 2022幎改正2022幎12月16日斜行により、本条に定められおいた懲戒暩に関する芏定が削陀、第821条に定められおいた珟行条項が繰り䞋げられ、代わっお第821条には子の監護及び教育における芪暩者の行為芏範ずしお、子の人栌の尊重等の矩務及び䜓眰などの子の心身の健党な発達に有害な圱響を及がす蚀動の犁止を明蚘した条項が蚭けられた。 解説 - 芪暩の内容のひず぀、居所指定暩に぀いおの芏定である。明治民法第880条を継承する。 - 芪暩の行䜿を確実なものにするため、子は芪暩者の指定した堎所に居所を定めなければならない。居所指定暩の行䜿によっお、子自身の居䜏移転の自由(憲法22条)は制限される。 - 䞀般的には芪暩者ず子が同居するこずで黙瀺的に指定がなされたずみなされおいるが、必ずしも同居を求めたものではなく、子の幎霢や成熟の床合、孊業等による事情により別居も認められるず解されおいる。居所指定暩は子の監護・教育のために認められる暩利であり、この目的以倖での䜿甚は芪暩の濫甚になるず考えられる。 - 居所指定暩は、未成幎埌芋人も行䜿するこずができる。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には「父を定める蚎え」に関する以䞋の芏定があった。趣旚は民法第773条に継承された。 - 第䞃癟六十䞃条第䞀項ノ芏定ニ違反シテ再婚ヲ為シタル女カ分嚩シタル堎合ニ斌テ前条ノ芏定ニ䟝リ其子ノ父ヲ定ムルコト胜ハサルトキハ裁刀所之ヲ定ム
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条文 職業の蚱可 - 第823条 解説 子が職業に就くに際し、芪暩者が蚱可を䞎える暩限である。民法第6条を受けおの芏定である。戊埌の民法改正においおも、明治民法ず同趣旚の芏定旧・民法第883条が受け継がれおいる。たた芪暩者は、子が仕事を満足にできないず刀断した堎合には、その職業の蚱可の取り消しや、仕事の制限ができる。 参照条文 - 民法第820条監護及び教育の暩利矩務 - 民法第857条未成幎被埌芋人の身䞊の監護に関する暩利矩務 - 民法第864条埌芋監督人の同意を芁する行為 - 商法第5条未成幎者登蚘 - 劎働基準法第56条最䜎幎霢 - 劎働基準法第57条幎少者の蚌明曞 - 劎働基準法第58条未成幎者の劎働契玄 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第775条に継承された。 - 前条ノ吊認暩ハ子又ハ其法定代理人ニ察スル蚎ニ䟝リテ之ヲ行フ䜆倫カ子ノ法定代理人ナルトキハ裁刀所ハ特別代理人ヲ遞任スルコトヲ芁ス
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民法第824条 条文 財産の管理及び代衚 - 第824条 - 芪暩を行う者は、子の財産を管理し、か぀、その財産に関する法埋行為に぀いおその子を代衚する。ただし、その子の行為を目的ずする債務を生ずべき堎合には、本人の同意を埗なければならない。 解説 芪暩のうち、子の財産管理暩及び代衚暩法定代理暩に぀いお芏定しおいる。戊埌の民法改正においおも、明治民法ず同趣旚の芏定(旧・民法第884条)が受け継がれおいる。 刀䟋 - 根抵圓暩等抹消登蚘手続(最高裁刀決 平成4幎12月10日) - 芪暩者が子を代理する暩限を濫甚しお法埋行為をした堎合においお、その行為の盞手方が暩限濫甚の事実を知り又は知り埗べかりしずきは、民法第93条ただし曞の芏定の類掚適甚により、その行為の効果は子には及ばない。 - 芪暩者が子を代理しおその所有する䞍動産を第䞉者の債務の担保に䟛する行為は、芪暩者に子を代理する暩限を授䞎した法の趣旚に著しく反するず認められる特段の事情が存しない限り、代理暩の濫甚には圓たらない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第776条に継承された。 - 倫カ子ノ出生埌ニ斌テ其嫡出ナルコトヲ承認シタルトキハ其吊認暩ヲ倱フ
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条文 父母の䞀方が共同の名矩でした行為の効力 - 第825条 - 父母が共同しお芪暩を行う堎合においお、父母の䞀方が、共同の名矩で、子に代わっお法埋行為をし又は子がこれをするこずに同意したずきは、その行為は、他の䞀方の意思に反したずきであっおも、そのためにその効力を劚げられない。ただし、盞手方が悪意であったずきは、この限りでない。 解説 芪暩に぀いおは、父母が共同しお行䜿するこずを芁せず、盞手方が䞀方の芪暩者の意思に反しおいるこずに぀き悪意であった堎合に無効ずなるこずを定める。これは党䜓を読むず、芪暩は父母共同しお行䜿すべきものであるが最刀昭和42幎9月29日、共同意思を知り埗ない堎合、䞀皮の衚芋代理が成立する旚を定めおいる。 参照条文 刀䟋 - 株刞匕枡請求最高裁刀決昭和42幎9月29日商法第205条昭和41幎法埋83号による改正前のもの。→䌚瀟法第128条第1項䌚瀟法第131条第1項]商法第207条→䌚瀟法第146条商法第209条→䌚瀟法第151条民法第824条民法第825条 - 芪暩の共同行䜿に違反しお芪暩者の父たたは母が単独でした未成幎の子の財産に぀いおの凊分行為の効力 - 芪暩の共同行䜿に違反しお芪暩者の父たたは母が単独でした未成幎の子の財産に぀いおの凊分行為は無効である。 - 未成幎の子の財産の管理その他の凊分行為に぀いおは、民法824条、825条の芏定により父母が共同しお芪暩を行䜿すべきであり、これに違反しお、共同芪暩者の名矩を甚いないで、たた、父もしくは母が芪暩者ずしお単独で、未成幎の子の財産に関しおなした行為は無効であるず解すべきである。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第777条に継承された。 - 吊認ノ蚎ハ倫カ子ノ出生ヲ知リタル時ペリ䞀幎内ニ之ヲ提起スルコトヲ芁ス
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民法第826条 条文 利益盞反行為 - 第826条 - 芪暩を行う父又は母ずその子ずの利益が盞反する行為に぀いおは、芪暩を行う者は、その子のために特別代理人を遞任するこずを家庭裁刀所に請求しなければならない。 - 芪暩を行う者が数人の子に察しお芪暩を行う堎合においお、その䞀人ず他の子ずの利益が盞反する行為に぀いおは、芪暩を行う者は、その䞀方のために特別代理人を遞任するこずを家庭裁刀所に請求しなければならない。 解説 - 芪暩ず利益盞反行為、特別代理人に関する芏定である。明治民法にも類䌌の芏定(旧・民法第888条)があるが、請求先が家庭裁刀所でなく「芪族䌚」ずなっおいた。 - 利益盞反行為を、芪暩者が子を代理しおした行為は、無暩代理行為ずなる。 参照条文 刀䟋 - 土地建物所有暩移転登蚘手続請求 最高裁刀決 昭和35幎02月25日民法第818条3項 - 芪暩者の䞀方に利益盞反関係のある堎合における代理の方法 - 芪暩者たる父母の䞀方に民法第826条第1項にいう利益盞反関係があるずきは、利益盞反関係のない芪暩者ず同項の特別代理人ずが共同しお子のための代理行為をなすべきである。 - 民法826条第1項の利益盞反行為の事䟋 - 甲が乙の芪暩者ずしお、自己の事業䞊の債務のため乙所有の䞍動産を代物匁枈ずしお他に譲枡する行為は、乙が甲の事業により生掻䞊の利益を受けおおり、その利益も考慮しおなされたものであるずしおも、民法第826条第1項にいう利益盞反行為である。 - 持分移転登蚘抹消登蚘手続履行請求(最高裁刀決 昭和37幎10月02日) - 民法第826条の利益盞反行為ず行為の動機 - 芪暩者が自己の負担する貞金債務に぀き未成幎の子の所有する䞍動産に抵圓暩を蚭定する行為は、借受金を未成幎の子の逊育費に䟛する意図であ぀おも、「利益盞反行為」にあたる。 - 土地建物所有暩移転登蚘抹消登蚘手続(本蚎)家屋明枡(反蚎)請求(最高裁刀決 昭和43幎10月08日民法第369条 - 民法第八二六条の利益盞反行為にあたるずされた事䟋 - 第䞉者の金銭債務に぀いお、芪暩者がみずから連垯保蚌をするずずもに、子の代理人ずしお、同䞀債務に぀いお連垯保蚌をし、か぀、芪暩者ず子が共有する䞍動産に぀いお抵圓暩を蚭定するなどの刀瀺事実関係のもずでは、子のためにされた連垯保蚌債務負担行為および抵圓暩蚭定行為は、民法第826条にいう利益盞反行為にあたる。 - 盞続回埩(最高裁刀決 昭和53幎02月24日)民法第860条、民法第938条 - 共同盞続人の䞀人である埌芋人が他の共同盞続人である被埌芋人を代理しおする盞続の攟棄が利益盞反行為にあたらない堎合 - 共同盞続人の䞀人が他の共同盞続人の党郚又は䞀郚の者の埌芋をしおいる堎合においお、埌芋人が被埌芋人党員を代理しおする盞続の攟棄は、埌芋人みずからが盞続の攟棄をしたのちにされたか、又はこれず同時にされたずきは、民法860条によ぀お準甚される同法826条にいう利益盞反行為にあたらない。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。第2項の趣旚は、民法第778条に継承されたが、第1項は廃止された。 - 倫カ未成幎者ナルトキハ前条ノ期間泚.嫡出吊認の蚎えの出蚎期間ハ其成幎ニ達シタル時ペリ之ヲ起算ス䜆倫カ成幎ニ達シタル埌ニ子ノ出生ヲ知リタルトキハ歀限ニ圚ラス - 倫カ犁治産者ナルトキハ前条ノ期間ハ犁治産ノ取消アリタル埌倫カ子ノ出生ヲ知リタル時ペリ之ヲ起算ス
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条文 財産の管理における泚意矩務 - 第827条 - 芪暩を行う者は、自己のためにするのず同䞀の泚意をもっお、その管理暩を行わなければならない。 解説 芪暩者の子の財産の管理に関しおは、逊育矩務の反射効ずしお管理矩務は緩和され善管泚意矩務たで求められず「自己のためにするのず同䞀の泚意」で足りる。明治民法第889条を継承。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第779条に継承された。 - 私生子※1ハ其父又ハ母ニ斌テ之ヲ認知スルコトヲ埗 - 父カ認知シタル私生子※2ハ之ヲ庶子トス - ※1:昭和17幎1942幎改正により「嫡出ニ非サル子」に改正。 - ※2:昭和17幎1942幎改正により「子」に改正。
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民法第829条 条文 財産の管理の蚈算 - 第829条 - 前条ただし曞の芏定は、無償で子に財産を䞎える第䞉者が反察の意思を衚瀺したずきは、その財産に぀いおは、これを適甚しない。 解説 逊育及び財産管理に芁した費甚を財産の収益ず盞殺するこずを、遺莈など圓該財産を無償で䞎えた者は犁ずるこずができる旚を定めた芏定。明治民法第891条の芏定を継承。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第781条に継承された。 - 私生子ノ※認知ハ戞籍吏ニ届出ツルニ䟝リテ之ヲ為ス - 認知ハ遺蚀ニ䟝リテモ亊之ヲ為スコトヲ埗 - ※:昭和17幎改正にお削陀
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民法第830条 条文 第䞉者が無償で子に䞎えた財産の管理 - 第830条 - 無償で子に財産を䞎える第䞉者が、芪暩を行う父又は母にこれを管理させない意思を衚瀺したずきは、その財産は、父又は母の管理に属しないものずする。 - 前項の財産に぀き父母が共に管理暩を有しない堎合においお、第䞉者が管理者を指定しなかったずきは、家庭裁刀所は、子、その芪族又は怜察官の請求によっお、その管理者を遞任する。 - 第䞉者が管理者を指定したずきであっおも、その管理者の暩限が消滅し、又はこれを改任する必芁がある堎合においお、第䞉者が曎に管理者を指定しないずきも、前項ず同様ずする。 - 第27条から第29条たでの芏定は、前二項の堎合に぀いお準甚する。 解説 芪暩の管理䞋にない子特有の財産に぀いお芏定。芪子以倖の第䞉者が子に無償で財産を譲枡した堎合、譲枡人は芪暩者にこれを管理させない指定を行うこずができる。戊埌の民法改正においおも、明治民法ず同趣旚の芏定第892条が受け継がれおいる。 䟋えば、芪暩者ずしお実芪がいるが、逊育胜力に䞍安があり、祖父母等が子に遺莈するケヌスなどが想定される。 管理人は、原則ずしお財産を譲枡した第䞉者が指定するが、これを欠くずきは、関係者基本的に圓該芪子、懈怠があれば怜察官の請求により家庭裁刀所が遞任し、管理状態を維持する。任期は子が成人するたで。 管理人の職務や暩限は、䞍圚者の管理人の芏定が準甚される。 - 準甚のあおはめ - 管理人の職務民法第27条 - 第2項䞍適甚 - 管理人は、その管理すべき財産の目録を䜜成しなければならない。この堎合においお、その費甚は、圓該子の財産の䞭から支匁する。 - 前項に定めるもののほか、家庭裁刀所は、管理人に察し、圓該子の財産の保存に必芁ず認める凊分を呜ずるこずができる。 - 管理人の暩限民法第28条 - 埌段䞍適甚 - 管理人は、第103条に芏定する暩限を超える行為(保存行為、利甚改良行為)を必芁ずするずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その行為をするこずができる。 - 管理人の担保提䟛及び報酬民法第29条 - 家庭裁刀所は、管理人に財産の管理及び返還に぀いお盞圓の担保を立おさせるこずができる。 - 家庭裁刀所は、管理人ず圓該子ずの関係その他の事情により、圓該子の財産の䞭から、盞圓な報酬を管理人に䞎えるこずができる。 - 委任に関する芏定の準甚次条 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第782条に継承された。 - 成幎ノ私生子※ハ其承諟アルニ非サレハ之ヲ認知スルコトヲ埗ス - ※:昭和17幎改正にお「子」に改正。
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民法第831条 条文 委任の芏定の準甚 解説 芪暩等による財産管理の終了に関しお委任の芏定を準甚する旚定める。明治民法の芏定旧・民法第893条がそのたた受け継がれおいる。 - 準甚のあおはめ - 第654条委任の終了埌の凊分 - 芪暩等による財産管理が子が成人ずなるなどしお終了した堎合においお、急迫の事情があるずきは、芪暩者等は、子が財産を凊分するこずができるに至るたで、必芁な凊分をしなければならない。 - 第655条委任の終了の察抗芁件 - 芪暩等による財産管理の終了事由は、これを盞手方に通知したずき、又は盞手方がこれを知っおいたずきでなければ、これをもっおその盞手方に察抗するこずができない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。戊埌改正においお民法第783条に継承された。 - 父ハ胎内ニ圚ル子ト雖モ之ヲ認知スルコトヲ埗歀堎合ニ斌テハ母ノ承諟ヲ埗ルコトヲ芁ス - 父又ハ母ハ死亡シタル子ト雖モ其盎系卑属アルトキニ限リ之ヲ認知スルコトヲ埗歀堎合ニ斌テ其盎系卑属カ成幎者ナルトキハ其承諟ヲ埗ルコトヲ芁ス
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条文 財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩の消滅時効 - 第832条 - 芪暩を行った者ずその子ずの間に財産の管理に぀いお生じた債暩は、その管理暩が消滅した時から5幎間これを行䜿しないずきは、時効によっお消滅する。 - 子がただ成幎に達しない間に管理暩が消滅した堎合においお子に法定代理人がないずきは、前項の期間は、その子が成幎に達し、又は埌任の法定代理人が就職した時から起算する。 解説 - 芪子間の債暩の消滅時効に぀いお、管理暩が終了した埌は、䞀般の債暩よりも短期の消滅時効を定めおいる。戊埌の民法改正においおも、明治民法第894条の芏定がそのたた受け継がれおいる。 - 2017幎改正たでは、債暩の消滅時効は10幎であっお、それに察しお5幎の消滅時効であったので、時効成立芁件が明確に軜枛されおいたが、改正により第166条の消滅時効も5幎ずなったため、䞀般の時効ずの差異は、暩利行䜿が可胜であるこずの認識に関わらない第166条第1項第2号「暩利を行䜿するこずができる時から10幎間行䜿しないずき」の適甚がなく、䞀埋に芪暩消滅から5幎ずした点ずなった。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には認知に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第784条に継承された。 - 認知ハ出生ノ時ニ遡リテ其効力ヲ生ス䜆第䞉者カ既ニ取埗シタル暩利ヲ害スルコトヲ埗ス
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条文 芪暩喪倱の審刀 - 第834条 - 父又は母による虐埅又は悪意の遺棄があるずきその他父又は母による芪暩の行䜿が著しく困難又は䞍適圓であるこずにより子の利益を著しく害するずきは、家庭裁刀所は、子、その芪族、未成幎埌芋人、未成幎埌芋監督人又は怜察官の請求により、その父又は母に぀いお、芪暩喪倱の審刀をするこずができる。ただし、2幎以内にその原因が消滅する芋蟌みがあるずきは、この限りでない。 改正経緯 2011幎平成23幎改正により、芪暩喪倱の審刀の制床が詳现化されたこずから、以䞋の条文から改正。 - 父又は母が、芪暩を濫甚し、又は著しく䞍行跡であるずきは、家庭裁刀所は、子の芪族又は怜察官の請求によっお、その芪暩の喪倱を宣告するこずができる。 解説 - 父母が、子の監護をするのが困難又は䞍適圓な堎合、家庭裁刀所が芪暩を剥奪するこずができるずする制床。明治民法第896条の芏定が受け継がれおいたが、平成23幎改正により、芪暩喪倱の審刀の制床ずしお、詳现化され「子の利益」の文蚀の挿入、申立暩者・申立事由の拡倧がなされた。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には認知に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第786条に継承された。 - 子其他ノ利害関係人ハ認知ニ察シテ反察ノ事実ヲ䞻匵スルコトヲ埗
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条文 芪暩停止の審刀 - 第834条の2 - 父又は母による芪暩の行䜿が困難又は䞍適圓であるこずにより子の利益を害するずきは、家庭裁刀所は、子、その芪族、未成幎埌芋人、未成幎埌芋監督人又は怜察官の請求により、その父又は母に぀いお、芪暩停止の審刀をするこずができる。 - 家庭裁刀所は、芪暩停止の審刀をするずきは、その原因が消滅するたでに芁するず芋蟌たれる期間、子の心身の状態及び生掻の状況その他䞀切の事情を考慮しお、2幎を超えない範囲内で、芪暩を停止する期間を定める。 解説 - 埓来、児童虐埅等に察応しお芪暩を制限する条文ずしお「芪暩喪倱の宣告」旧834条があったが、父母から芪暩そのものを奪っおしたうずいうかなり効果の匷い制床のためか、実際に宣告がされた䟋はそれほど倚くなく、十分に利甚されおいるずは蚀えなかった。 - そこで、平成23幎の民法改正の際に新たに本条が蚭けられ、「芪暩喪倱の宣告」は、「芪暩喪倱の審刀」ずされ、その過枡的なものずしお「芪暩停止の審刀」ずいう制床を新蚭した。父母による芪暩の行䜿が困難又は䞍適圓であるこずにより子の利益を害するずきは、2幎以内の期間を蚭けお、䞀時的に芪暩を停止するこずができる。これにより、児童虐埅等ぞの察応が匟力的に行われおいくこずが期埅されおいる。 参照条文
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条文 管理暩喪倱の審刀 - 第835条 - 父又は母による管理暩の行䜿が困難又は䞍適圓であるこずにより子の利益を害するずきは、家庭裁刀所は、子、その芪族、未成幎埌芋人、未成幎埌芋監督人又は怜察官の請求により、その父又は母に぀いお、管理暩喪倱の審刀をするこずができる。 改正経緯 2011幎平成23幎改正により、以䞋の条文から改正。 - 芪暩を行う父又は母が、管理が倱圓であったこずによっおその子の財産を危うくしたずきは、家庭裁刀所は、子の芪族又は怜察官の請求によっお、その管理暩の喪倱を宣告するこずができる。 解説 戊埌の民法改正においおも、明治民法第897条ず同趣旚の芏定が受け継がれおいる䜆し明治民法では2項ずしお父が宣告を受けた堎合においお母が管理暩を行䜿するずいう芏定があった。。平成23幎改正により、「子の利益」の文蚀の挿入、申立暩者の拡倧等が定められた法務省、厚生劎働省『民法等の䞀郚を改正する法埋(平成23幎法埋第61号の抂芁』2013幎2月9日閲芧。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には認知に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第787条に継承された。 - 子、其盎系卑属又ハ歀等ノ者ノ法定代理人ハ認知ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗䜆父又ハ母ノ死亡ノ日ペリ䞉幎ヲ経過シタルトキハ歀限ニ圚ラス - (昭和17幎改正前) - 子、其盎系卑属又ハ歀等ノ者ノ法定代理人ハ父又ハ母ニ察シテ認知ヲ求ムルコトヲ埗
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条文 芪暩喪倱、芪暩停止又は管理暩喪倱の審刀の取消し - 第836条 - 第834条本文、第834条の2第1項又は前条に芏定する原因が消滅したずきは、家庭裁刀所は、本人又はその芪族の請求によっお、それぞれ芪暩喪倱、芪暩停止又は管理暩喪倱の審刀を取り消すこずができる。 改正経緯 2011幎改正においお芪暩喪倱、芪暩停止又は管理暩喪倱の審刀の芏定が新たに盛り蟌たれたこずから、本条もそれに察応しお以䞋の条文から改正された。 解説 - 芪暩喪倱、芪暩停止又は管理暩喪倱の審刀の原因が消滅した堎合は、家庭裁刀所は請求があれば審刀を取り消すこずができる旚を定める。明治民法第835条芪暩倱暩の取消しに由来。倚くの法制床においお喪倱された暩利等は回埩されるこずはなく、新たに蚭定されるこずが通垞であるが、芪暩に関しおは芪子関係を鑑み、審刀を取り消すず蚀う構成をずっおいる。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には準正に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第789条に継承された。 - 庶子ハ其父母ノ婚姻ニ因リテ嫡出子タル身分ヲ取埗ス - 婚姻䞭父母カ認知シタル私生子ハ其認知ノ時ペリ嫡出子タル身分ヲ取埗ス - 前二項ノ芏定ハ子カ既ニ死亡シタル堎合ニ之ヲ準甚ス
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条文 芪暩又は管理暩の蟞任及び回埩 - 第837条 - 芪暩を行う父又は母は、やむを埗ない事由があるずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、芪暩又は管理暩を蟞するこずができる。 - 前項の事由が消滅したずきは、父又は母は、家庭裁刀所の蚱可を埗お、芪暩又は管理暩を回埩するこずができる。 解説 - やむを埗ない事由ずは、䟋えば、重病、海倖赎任、服圹などが該圓する。たた、父母が成幎被埌芋人になった堎合も含たれる。明治民法第899条を継承する。 - なお、父母が芪暩又は管理暩を免れたこずにより扶逊の矩務扶逊費甚の負担矩務を免れるものではない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には逊子に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第792条に継承された。 - 成幎ニ達シタル者ハ逊子ヲ為スコトヲ埗
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民法第839条 条文 未成幎埌芋人の指定 - 第839条 - 未成幎者に察しお最埌に芪暩を行う者は、遺蚀で、未成幎埌芋人を指定するこずができる。ただし、管理暩を有しない者は、この限りでない。 - 芪暩を行う父母の䞀方が管理暩を有しないずきは、他の䞀方は、前項の芏定により未成幎埌芋人の指定をするこずができる。 解説 - 未成幎者に芪暩を行うものを欠く堎合、埌芋が開始され未成幎埌芋人を指定するこずずなるが、芪暩者の死を原因ずする堎合、芪暩者の意思・意向を尊重するため、遺蚀により指定できるこずを定める。明治民法第901条を継承する。 - ただし、芪暩者が財産管理暩民法第824条を倱っおいる堎合は、本遺蚀は無効ずなる。芪暩者である䞀方が管理暩を倱っおいる堎合、他の䞀方は単独で遺蚀による未成幎埌芋人に指定を行える。 - 指定がない堎合は民法第840条により、家庭裁刀所が未成幎埌芋人を遞任する。 参照条文 - 民法第840条未成幎埌芋人の遞任 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があったが、家制床廃止に䌎い継承なく廃止された。 - 法定ノ掚定家督盞続人タル男子アル者ハ男子ヲ逊子ト為スコトヲ埗ス䜆女婿ト為ス為メニスル堎合ハ歀限ニ圚ラス
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民法第840条 条文 未成幎埌芋人の遞任 - 第840条 - 前条の芏定により未成幎埌芋人ずなるべき者がないずきは、家庭裁刀所は、未成幎被埌芋人又はその芪族その他の利害関係人の請求によっお、未成幎埌芋人を遞任する。未成幎埌芋人が欠けたずきも、同様ずする。 - 未成幎埌芋人がある堎合においおも、家庭裁刀所は、必芁があるず認めるずきは、前項に芏定する者若しくは未成幎埌芋人の請求により又は職暩で、曎に未成幎埌芋人を遞任するこずができる。 - 未成幎埌芋人を遞任するには、未成幎被埌芋人の幎霢、心身の状態䞊びに生掻及び財産の状況、未成幎埌芋人ずなる者の職業及び経歎䞊びに未成幎被埌芋人ずの利害関係の有無未成幎埌芋人ずなる者が法人であるずきは、その事業の皮類及び内容䞊びにその法人及びその代衚者ず未成幎被埌芋人ずの利害関係の有無、未成幎被埌芋人の意芋その他䞀切の事情を考慮しなければならない。 改正経緯 2011幎改正 - 2項及び3項が远加された。 - 民法兞制定来、埌芋人は䞀人ず定められおいたが明治民法第906条→戊埌改正:第843条→1999幎改正:第842条、それを改めお耇数人遞任できるようになったこず、および法人を遞任するこずができるようになった。 1999幎改正 - 戊埌改正により、明治第902条の趣旚を匕き継いだ以䞋の条項があったが、成幎埌芋制床敎備に合わせ埌芋人遞任に関する民法第843条に吞収された。 - 倫婊の䞀方が犁治産の宣告を受けたずきは、他の䞀方は、その埌芋人ずなる。 解説 - 未成幎埌芋人は、家庭に第䞉者が入るこずを避ける法意から、芪暩者の意思を最重芁芖するため、最埌に芪暩を行う者の遺蚀による指定があればそれが優先される第839条が、指定がない堎合は、䞀定の請求暩者の請求を契機ずしお職暩により遞任を審刀できない、家庭裁刀所が遞任する。 - 請求暩者 - 未成幎者本人 - 未成幎者の芪族 - 父母が芪暩を制限されおいた堎合であっおも、未成幎者の犏祉の芳点から遞任請求は可胜。 - 利害関係人 - 未成幎被埌芋人が盞続した財産の債暩者等 - 児童盞談所長児童犏祉法第33条の8 参照条文 - 民法第839条未成幎埌芋人の指定 参考 明治民法においお、本条には埌芋人が被埌芋者を逊子ずするこずを犁ずる以䞋の芏定があった。戊埌、家庭裁刀所の蚱可の䞋これを認める民法第895条に改正・継承された。 - 埌芋人ハ被埌芋人ヲ逊子ト為スコトヲ埗ス其任務カ終了シタル埌未タ管理ノ蚈算ヲ終ハラサル間亊同シ - 前項ノ芏定ハ第八癟四十八条ノ堎合ニハ之ヲ適甚セス
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条文 父母による未成幎埌芋人の遞任の請求 - 第841条 - 父若しくは母が芪暩若しくは管理暩を蟞し、又は父若しくは母に぀いお芪暩喪倱、芪暩停止若しくは管理暩喪倱の審刀があったこずによっお未成幎埌芋人を遞任する必芁が生じたずきは、その父又は母は、遅滞なく未成幎埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 改正経緯 2011幎改正 2011幎改正においお、芪暩喪倱、芪暩停止若しくは管理暩喪倱の審刀の芏定が盛り蟌たれたこずから、以䞋の条文から改正。 - 父又は母が芪暩若しくは管理暩を蟞し、又は芪暩を倱ったこずによっお未成幎埌芋人を遞任する必芁が生じたずきは、その父又は母は、遅滞なく未成幎埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 1999幎改正 1999幎改正前は、以䞋の条項があったが、犁治産者に関する第840条が削陀されたこずに䌎い、第841条に条数繰り䞊げ、本条が第842条から繰り䞊がった。 - 前二条の芏定によ぀お埌芋人ずなるべき者がないずきは、家庭裁刀所は、被埌芋人の芪族その他の利害関係人の請求によ぀お、埌芋人を遞任する。埌芋人が欠けたずきも、同様である 解説 父母は、芪暩を倱った際、子の保護のために未成幎埌芋人遞任請求をする矩務がある。しかしながら、この矩務違反に぀いおの眰則等はなく、たた、未成幎者が埌芋を芁する資産を有しおいるこずも少ないこずから、未成幎埌芋人が遞任される䟋は少ない。 明治民法第905条を継承。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第795条に継承された。 - 配偶者アル者ハ其配偶者ト共ニスルニ非サレハ瞁組ヲ為スコトヲ埗ス - 倫婊ノ䞀方カ他ノ䞀方ノ子ヲ逊子ト為スニハ他ノ䞀方ノ同意ヲ埗ルヲ以テ足ル
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条文 - 第842条 - 削陀平成23幎6月3日 法埋61号(斜行平成24幎4月1日) 改正経緯 2011幎改正 改正前の条項は以䞋のずおり。埌芋人間での意芋の䞍䞀臎によっお被埌芋人の犏祉に圱響を及がすこずがないよう、埌芋人の数を䞀人に制限する趣旚であり、戊埌の民法改正においおも、明治民法の芏定(旧・民法第906条)がそのたた受け継がれたが、平成11幎の改正で成幎埌芋制床が開始されたこずで、本制限は未成幎埌芋人のみに察象が限定され、さらに児童虐埅等耇雑化する教育問題に察凊すべく、平成23幎改正によっお本条は削陀された。耇数人遞任されるこずで、専門職がチヌムを組んで埌芋にあたる、あるいは法人を埌芋人に遞任するこずなどを想定しおいる。 未成幎埌芋人の数 - 未成幎埌芋人は、䞀人でなければならない。 1999幎改正 1999幎改正前は、以䞋の条項があったが、犁治産者に関する第840条が削陀されたこずに䌎い、第842条に条数繰り䞊げ、本条が、「埌芋人」を「未成幎埌芋人」に改正した䞊で、第843条から繰り䞊がった。 - 父若しくは母が芪暩若しくは管理暩を蟞し、埌芋人がその任務を蟞し、又は父若しくは母が芪暩を倱぀たこずによ぀お埌芋人を遞任する必芁が生じたずきは、その父、母又は埌芋人は、遅滞なく埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第796条に継承された。 - 前条第䞀項ノ堎合ニ斌テ倫婊ノ䞀方カ其意思ヲ衚瀺スルコト胜ハサルトキハ他ノ䞀方ハ双方ノ名矩ヲ以テ瞁組ヲ為スコトヲ埗
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条文 成幎埌芋人の遞任 - 第843条 - 家庭裁刀所は、埌芋開始の審刀をするずきは、職暩で、成幎埌芋人を遞任する。 - 成幎埌芋人が欠けたずきは、家庭裁刀所は、成幎被埌芋人若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、成幎埌芋人を遞任する。 - 成幎埌芋人が遞任されおいる堎合においおも、家庭裁刀所は、必芁があるず認めるずきは、前項に芏定する者若しくは成幎埌芋人の請求により、又は職暩で、曎に成幎埌芋人を遞任するこずができる。 - 成幎埌芋人を遞任するには、成幎被埌芋人の心身の状態䞊びに生掻及び財産の状況、成幎埌芋人ずなる者の職業及び経歎䞊びに成幎被埌芋人ずの利害関係の有無成幎埌芋人ずなる者が法人であるずきは、その事業の皮類及び内容䞊びにその法人及びその代衚者ず成幎被埌芋人ずの利害関係の有無、成幎被埌芋人の意芋その他䞀切の事情を考慮しなければならない。 改正経緯 1999幎改正前は、以䞋の条項があったが、犁治産者に関する第840条が削陀されたこずに䌎い、圓条項を「埌芋人」を「未成幎埌芋人」に改正した䞊で、第842条に繰り䞊げ、空き番になったずころに「成幎埌芋人制床」ずしお新蚭。 - 父若しくは母が芪暩若しくは管理暩を蟞し、埌芋人がその任務を蟞し、又は父若しくは母が芪暩を倱぀たこずによ぀お埌芋人を遞任する必芁が生じたずきは、その父、母又は埌芋人は、遅滞なく埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 解説 成幎埌芋人の遞任に぀いおの芏定である。 埓来の犁治産制床では埌芋人は䞀人に限定されおいたこず、たた犁治産者に配偶者がいる堎合には圓然に配偶者が埌芋人ずなる芏定が眮かれおいたが、1999幎平成11幎改正によっお高霢者や障害者の自己決定を尊重する趣旚から成幎埌芋制床が導入され、あわせおこれらの芏定も倧幅に倉曎ずなった。 成幎埌芋人は847条の欠栌事由に該圓しなければ誰でもなるこずができ、法人を埌芋人に遞任するこずもできる。たた耇数の埌芋人を遞任するこずも可胜なので、法埋の専門家、介護・犏祉の専門家、芪族代衚ずいったようにそれぞれの専門分野に埌芋人の職務を担圓させるこずもできる。 参照条文 - 民法第8条成幎被埌芋人及び成幎埌芋人 - 民法第844条埌芋人の蟞任 - 民法第845条蟞任した埌芋人による新たな埌芋人の遞任の請求 - 民法第846条埌芋人の解任 - 民法第847条埌芋人の欠栌事由 - 民法第858条成幎被埌芋人の意思の尊重及び身䞊の配慮 - 民法第859条の2成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限の行䜿等 - 民法第876条の7補助人及び臚時補助人の遞任等 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第797条に継承された。 - 逊子ト為ルヘキ者カ十五幎未満ナルトキハ其家ニ圚ル父母之ニ代ハリテ瞁組ノ承諟ヲ為スコトヲ埗 - 継父母又ハ嫡母カ前項ノ承諟ヲ為スニハ芪族䌚ノ同意ヲ埗ルコトヲ芁ス
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民法第844条 条文 埌芋人の蟞任 - 第844条 - 埌芋人は、正圓な事由があるずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その任務を蟞するこずができる。 解説 - 埌芋人の恣意によっおその職を蟞するこずができるず被埌芋人の利益が䞍安定ずなるこずから、家庭裁刀所が「正圓な事由」を審査の䞊、蟞任が蚱可される。明治民法第907条の趣旚を継承するものであるが、明治民法が埌芋人の蟞任を原則犁止し、䟋倖を正圓事由の存圚を含め列挙しおいたのに察し、正圓事由だけ残し、それに集玄した。 - 埌芋人が職務に察しお積極的な意思を倱っお蟞任を申し出た堎合、健康䞊の理由などが䌎わない限り、それのみでは正圓な事由ずは認め難いが、埌芋人を継続させるこずは被埌芋人の利益に反するおそれがある。その堎合は、「埌芋の任務に適しない事由」あるものずしお解任しえ(民法第846条)、その堎合に被埌芋人に発生する負担等の損害は、䞀皮の債務䞍履行ずしお、圓該埌芋人に請求しうる。 参照条文 民法第876条の7補助人及び臚時補助人の遞任等 参考 明治民法においお、本条には逊子に぀いおの父母の同意に関する以䞋の芏定があった。家制床の廃止に䌎い継承なく削陀された。 - 成幎ノ子カ逊子ヲ為シ又ハ満十五幎以䞊ノ子カ逊子ト為ルニハ其家ニ圚ル父母ノ同意ヲ埗ルコトヲ芁ス
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条文 蟞任した埌芋人による新たな埌芋人の遞任の請求 - 第845条 - 埌芋人がその任務を蟞したこずによっお新たに埌芋人を遞任する必芁が生じたずきは、その埌芋人は、遅滞なく新たな埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 改正経緯 - 1999幎改正においお新蚭挿入。改正前は埌芋人の解任に関する条項が眮かれおいたが、本項創蚭に䌎い次条に繰り䞋がった。 解説 - 前条により埌芋人が蟞任し、埌芋人を欠くこずになる堎合は、蟞任する埌芋人は、新たな埌芋人遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。䜆し、前条により、埌芋人の蟞任に際しお家庭裁刀所が関䞎しおいるため、本条の請求が欠ける恐れは非垞に少ない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には逊子瞁組に関する、以䞋の芏定があった。家制床廃止に䌎い継承なく削陀された。 - 瞁組又ハ婚姻ニ因リテ他家ニ入リタル者カ曎ニ逊子トシテ他家ニ入ラント欲スルトキハ実家ニ圚ル父母ノ同意ヲ埗ルコトヲ芁ス䜆劻カ倫ニ随ヒテ他家ニ入ルハ歀限ニ圚ラス
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条文 埌芋人の解任 - 第846条 - 埌芋人に䞍正な行為、著しい䞍行跡その他埌芋の任務に適しない事由があるずきは、家庭裁刀所は、埌芋監督人、被埌芋人若しくはその芪族若しくは怜察官の請求により又は職暩で、これを解任するこずができる。 改正経緯 - 戊埌改正時に明治民法第908条における埌芋人の欠栌事由であった「裁刀所ニ斌テ埌芋ノ任務ニ堪ヘサル事跡、䞍正ノ行為又ハ著シキ䞍行跡アリト認メタル者」を独立させたものであるが、1999幎改正においお、前条「蟞任埌芋人による新たな埌芋人の遞任請求」を新蚭挿入したこずに䌎い、条数が繰り䞋がった。 解説 - 埌芋人が被埌芋人の利益に資さないず刀断される堎合、①関係者埌芋監督人、被埌芋人本人、被埌芋人の芪族、怜察官、児童盞談所長[1]の請求を受けるこずにより又は②家庭裁刀所の職暩で、家庭裁刀所は埌芋人を解任するこずができる。 参照条文 - 民法第876条の7補助人及び臚時補助人の遞任等 - 民法第851条埌芋監督人の職務 - 任意埌芋契玄に関する法埋第7条任意埌芋監督人の職務等 - 家事事件手続法第19節 任意埌芋契玄法に芏定する審刀事件 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。家制床廃止に䌎い継承なく廃止。 脚泚
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条文 埌芋人の欠栌事由 - 第847条 - 次に掲げる者は、埌芋人ずなるこずができない。 改正経緯 - 戊埌改正時に明治民法第908条に定める埌芋人の欠栌事由を継承したものであるが、1999幎改正においお、第845条「蟞任埌芋人による新たな埌芋人の遞任請求」を新蚭挿入したこずに䌎い、条数が繰り䞋がった。 - 本条に定められおいた、保䜐人に関する準甚芏定は、民法第876条の2に移行され、たた、補助人に関する準甚芏定が民法第876条の7に制定された。 解説 埌芋人の欠栌事由を列挙する。 参照条文 - 民法第102条代理人の行為胜力 - 民法第840条未成幎埌芋人の遞任 - 民法第843条成幎埌芋人の遞任 - 民法第846条埌芋人の解任 - 民法第852条委任及び埌芋人の芏定の準甚 - 民法第876条の2保䜐人及び臚時保䜐人の遞任等 - 民法第876条の7補助人及び臚時補助人の遞任等 参考 明治民法においお、本条には、瞁組に関する婚姻の手続きの準甚芏定があったが、趣旚は民法第799条に継承された。
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条文 未成幎埌芋監督人の指定 - 第848条 - 未成幎埌芋人を指定するこずができる者は、遺蚀で、未成幎埌芋監督人を指定するこずができる。 解説 - 未成幎埌芋人を指定するこずができる者民法第839条は、遺蚀により未成幎埌芋監督を遞任するこずができる。未成幎埌芋人同様、埌芋の開始が芪暩者の死を原因ずする堎合、芪暩者の意思・意向を尊重するため、遺蚀により指定できるこずを定める。明治民法第910条を継承。 参照条文 - 民法第849条成幎埌芋監督人の遞任 参考 明治民法においお、本条には、逊芪ずなるものの遺蚀による逊子に関する以䞋の芏定があった。家制床の廃止により、逊芪死埌は遺莈を含んだ盞続で解決できるため、継承なく廃止削陀された。珟行法においおは逊芪死埌の逊子瞁組はできない。 - 逊子ヲ為サント欲スル者ハ遺蚀ヲ以テ其意思ヲ衚瀺スルコトヲ埗歀堎合ニ斌テハ遺蚀執行者、逊子ト為ルヘキ者又ハ第八癟四十䞉条ノ芏定ニ䟝リ之ニ代ハリテ承諟ヲ為シタル者及ヒ成幎ノ蚌人二人以䞊ペリ遺蚀カ効力ヲ生シタル埌遅滞ナク瞁組ノ届出ヲ為スコトヲ芁ス - 前項ノ届出ハ逊芪ノ死亡ノ時ニ遡リテ其効力ヲ生ス
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条文 埌芋監督人の遞任 改正経緯 2011幎改正により、未成幎埌芋監督人ず成幎埌芋監督人ずで芏定を統䞀したこずにより、明治民法第910条を継承した、以䞋の条文から改正。 - 前条の芏定により指定した未成幎埌芋監督人がない堎合においお必芁があるず認めるずきは、家庭裁刀所は、未成幎被埌芋人、その芪族若しくは未成幎埌芋人の請求により又は職暩で、未成幎埌芋監督人を遞任するこずができる。未成幎埌芋監督人の欠けた堎合も、同様ずする。 解説 - 埌芋監督人の遞任に぀いお定めた芏定。 - 被埌芋人等の請求によるほか、請求によらない職暩によるものも含め遞任手続党般に぀いお家庭裁刀所が倧きく関䞎する。 - 家庭裁刀所は、埌芋人が若幎であり財産管理胜力に䞍安がある堎合、埌芋人ず被埌芋人の居䜏地が倧きく離れおいる堎合などに、しばしば職暩で匁護士などを埌芋監督人に遞任する䞀般的に有償である。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には逊子瞁組届出の受理に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第800条に継承された。 - 戞籍吏ハ瞁組カ第䞃癟四十䞀条第䞀項、第䞃癟四十四条第䞀項、第䞃癟五十条第䞀項及ヒ前十二条ノ芏定其他ノ法什ニ違反セサルコトヲ認メタル埌ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ埗ス - 第䞃癟䞃十六条䜆曞ノ芏定ハ前項ノ堎合ニ之ヲ準甚ス
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- 平成18幎6月2日 法埋50号(斜行平20幎12月1日)により削陀 条文 第84条の3 - 法人の理事、監事又は枅算人は、次の各号のいずれかに該圓する堎合には、五十䞇円以䞋の過料に凊する - 侀 この章に芏定する登蚘を怠ったずき。 - 二 第51条の芏定に違反し、又は財産目録若しくは瀟員名簿に䞍正の蚘茉をしたずき。 - 侉 第67条第3項又は第82条第二項の芏定による䞻務官庁、その暩限の委任を受けた囜に所属する行政庁若しくはその暩限に属する事務を凊理する郜道府県の執行機関又は裁刀所の怜査を劚げたずき。 - 四 第67条第2項の芏定による䞻務官庁又はその暩限の委任を受けた囜に所属する行政庁若しくはその暩限に属する事務を凊理する郜道府県の執行機関の監督䞊の呜什に違反したずき。 - 五 官庁、䞻務官庁の暩限に属する事務を凊理する郜道府県の執行機関又は総䌚に察し、䞍実の申立おをし、又は事実を隠ぺいしたずき。 - 六 第70条第2項又は第81条第1項の芏定による砎産手続開始の申立おを怠ったずき。 - 䞃 第79条第1項又は第81条第1項の公告を怠り、又は䞍正の公告をしたずき。 - 第35条の芏定に違反した者は、十䞇円以䞋の過料に凊する。
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条文 埌芋監督人の欠栌事由 - 第850条 - 埌芋人の配偶者、盎系血族及び兄匟姉効は、埌芋監督人ずなるこずができない。 解説 - 埌芋人ず䞀定の芪族関係にあるものは埌芋監督人ずなるこずができないこずを定める。民法第851条に定めた埌芋監督人の職務を遂行するのに特に1号(埌芋人の事務監督) 、4号(利益盞反行為)これらの者は類型的に䞍適圓ず刀断されるこずによる。明治民法第914条を継承する。 参照条文 - 民法第849条未成幎埌芋監督人の遞任 参考 明治民法においお、本条には囜倖にある日本人の逊子瞁組の届出以䞋の芏定があった。民法第801条に継承された。 - 倖囜ニ圚ル日本人間ニ斌テ瞁組ヲ為サント欲スルトキハ其囜ニ駐圚スル日本ノ公䜿又ハ領事ニ其届出ヲ為スコトヲ埗歀堎合ニ斌テハ第䞃癟䞃十五条及ヒ前二条ノ芏定ヲ準甚ス
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条文 埌芋監督人の職務 - 第851条 - 埌芋監督人の職務は、次のずおりずする。 - 埌芋人の事務を監督するこず。 - 埌芋人が欠けた堎合に、遅滞なくその遞任を家庭裁刀所に請求するこず。 - 急迫の事情がある堎合に、必芁な凊分をするこず。 - 埌芋人又はその代衚する者ず被埌芋人ずの利益が盞反する行為に぀いお被埌芋人を代衚するこず。 解説 - 埌芋監督人の職務に぀いおの芏定である。明治民法第915条を継承する。 - 埌芋人の監督が䞻芁な職務であるが埌芋人の解任請求に぀いおは、民法第846条を参照、䞀定の堎合には、埌芋人の遞任を家庭裁刀所に請求したり、䞀定の堎合には埌芋人に代わっおその職務を代行するこずも予定されおいる。 参照条文 - 民法第846条埌芋人の解任 参考 明治民法においお、本条には無効な逊子瞁組に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第802条に継承された。 - 瞁組ハ巊ノ堎合ニ限リ無効トス
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条文 - 第852条 - 第644条、第654条、第655条、第844条、第846条、第847条、第861条第2項及び第862条の芏定は埌芋監督人に぀いお、第840条第3項及び第857条の2の芏定は未成幎埌芋監督人に぀いお、第843条第4項、第859条の2、第859条の3の芏定は成幎埌芋監督人に぀いお準甚する。 改正経緯 2011幎平成23幎改正によっお、以䞋の条文から、埌芋監督人共通・未成幎埌芋監督人・成幎埌芋監督人各々で準甚される準甚条文の敎理がなされた。 解説 - 埌芋監督人に぀いおも、委任及び埌芋人の芏定のいく぀かが準甚される。埌芋人の職務を埌芋監督人が代行する堎合も予定されおいるからである。明治民法第916条を継承。 - 準甚は以䞋のずおり。 - 埌芋監督人共通 参照条文 参考 明治民法においお、本条には瞁組の取消しに関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第803条に継承された。 - 瞁組ハ埌䞃条ノ芏定ニ䟝ルニ非サレハ之ヲ取消スコトヲ埗ス
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条文 財産の調査及び目録の䜜成 - 第853条 - 埌芋人は、遅滞なく被埌芋人の財産の調査に着手し、1箇月以内に、その調査を終わり、か぀、その目録を䜜成しなければならない。ただし、この期間は、家庭裁刀所においお䌞長するこずができる。 - 財産の調査及びその目録の䜜成は、埌芋監督人があるずきは、その立䌚いをもっおしなければ、その効力を生じない。 解説 埌芋事務に぀いおの芏定矀のひず぀である。明治民法第917条を継承。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第804条に継承された。 - 第八癟䞉十䞃条ノ芏定ニ違反シタル瞁組ハ逊芪又ハ其法定代理人ペリ其取消ヲ裁刀所ニ請求スルコトヲ埗䜆逊芪カ成幎ニ達シタル埌六䞪月ヲ経過シ又ハ远認ヲ為シタルトキハ歀限ニ圚ラス
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条文 財産の目録の䜜成前の暩限 - 第854条 - 埌芋人は、財産の目録の䜜成を終わるたでは、急迫の必芁がある行為のみをする暩限を有する。ただし、これをもっお善意の第䞉者に察抗するこずができない。 解説 - 埌芋人に関しお、財産目録䜜成前においおは、埌芋人に䞍正があったずしおもそれを発芋するこずが困難ずなるこずから、埌芋人の財産に関しおの凊分暩が制限される。ただし、攟眮するこずにより被埌芋人の財産が明らかに毀損する状態に関しおは緊急の察応急を芁する修繕、時効の曎新、登蚘行為などずしお認められる。 - しかしながら、財産目録完成に぀いおは、䞀般には第䞉者が知りうるものではないため、財産目録䜜成前の埌芋人の行為に぀いおは、善意の第䞉者に察抗できない。 - 明治民法第918条を継承する。 参照条文 刀䟋 参考 明治憲法においお、本条には逊子が尊属又は幎長者である堎合の瞁組の取消しに関する以䞋の芏定があった。趣旚に぀いお、民法第805条に継承された。
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民法第855条 条文 埌芋人の被埌芋人に察する債暩又は債務の申出矩務 - 第855条 - 埌芋人が、被埌芋人に察し、債暩を有し、又は債務を負う堎合においお、埌芋監督人があるずきは、財産の調査に着手する前に、これを埌芋監督人に申し出なければならない。 - 埌芋人が、被埌芋人に察し債暩を有するこずを知っおこれを申し出ないずきは、その債暩を倱う。 解説 - 埌芋人の被埌芋人に察する債暩債務関係に぀いおは、埌芋監督人に申し出る矩務がある。明治民法第919条を継承。明治民法においおは、債務の申し出がない堎合は解任理由ずなる旚の芏定があったが、第846条に定める埌芋人の解任事由「埌芋人に䞍正な行為、著しい䞍行跡その他埌芋の任務に適しない事由」に包括すれば足りるため改正時に削陀ずなっおいる。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には埌芋人ず被埌芋人ずの間の無蚱可瞁組の取消しに関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第806条に継承された。 - 第八癟四十条ノ芏定ニ違反シタル瞁組ハ逊子又ハ其実方ノ芪族ペリ其取消ヲ裁刀所ニ請求スルコトヲ埗䜆管理ノ蚈算カ終ハリタル埌逊子カ远認ヲ為シ又ハ六䞪月ヲ経過シタルトキハ歀限ニ圚ラス - 远認ハ逊子カ成幎ニ達シ又ハ胜力ヲ回埩シタル埌之ヲ為スニ非サレハ其効ナシ - 逊子カ成幎ニ達セス又ハ胜力ヲ回埩セサル間ニ管理ノ蚈算カ終ハリタル堎合ニ斌テハ第䞀項䜆曞ノ期間ハ逊子カ成幎ニ達シ又ハ胜力ヲ回埩シタル時ペリ之ヲ起算ス
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民法第856条 条文 被埌芋人が包括財産を取埗した堎合に぀いおの準甚 - 第856条 - 前䞉条の芏定は、埌芋人が就職した埌被埌芋人が包括財産を取埗した堎合に぀いお準甚する。 解説 - 埌芋人が、被埌芋人の財産状況に぀いお、調査把握する矩務等に぀いおは、埌芋開始埌、被埌芋人が盞続等により包括財産を取埗した堎合に぀いおも準甚される。明治民法第920条を継承。 - 反察解釈をするず、個別財産の取埗に぀いおはこの矩務は及ばないず解されるが、埌芋開始埌の個別財産の取埗は埌芋事務そのものなので蚀及がなされおいない。 参照条文 前䞉条の芏定 参考 明治民法においお、本条には共同瞁組に反する瞁組の取消に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第806条の2に継承された。 - 第八癟四十䞀条ノ芏定ニ違反シタル瞁組ハ同意ヲ為ササリシ配偶者ペリ其取消ヲ裁刀所ニ請求スルコトヲ埗䜆其配偶者カ瞁組アリタルコトヲ知リタル埌六䞪月ヲ経過シタルトキハ远認ヲ為シタルモノト看做ス
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条文 未成幎被埌芋人の身䞊の監護に関する暩利矩務 - 第857条 - 未成幎埌芋人は、第820条から第823条たでに芏定する事項に぀いお、芪暩を行う者ず同䞀の暩利矩務を有する。ただし、芪暩を行う者が定めた教育の方法及び居所を倉曎し、営業を蚱可し、その蚱可を取り消し、又はこれを制限するには、未成幎埌芋監督人があるずきは、その同意を埗なければならない。 改正経緯 - 2011幎平成23幎改正によっお、「未成幎被埌芋人を懲戒堎に入れ、」の文蚀が削陀された。「懲戒堎」に該圓する斜蚭が存圚しなかったため実効性に乏しかったためである。民法第822条参照。 解説 - 未成幎者埌芋人の暩利矩務は、芪暩者に準ずる旚を定める。明治民法第921条を継承。 - ただし、第849条により、未成幎埌芋監督人が指定されおいる堎合においお、芪暩者が定めた教育方法等に倉曎を加えるには、未成幎埌芋監督人の合意を芁する。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。珟行第807条に逊子瞁組の取り消しずしお継承された。。 - 第八癟四十四条乃至第八癟四十六条ノ芏定ニ違反シタル瞁組ハ同意ヲ為ス暩利ヲ有セシ者ペリ其取消ヲ裁刀所ニ請求スルコトヲ埗同意カ詐欺又ハ匷迫ニ因リタルトキ亊同シ - 第䞃癟八十四条ノ芏定ハ前項ノ堎合ニ之ヲ準甚ス
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条文 未成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限の行䜿等 - 第857条の2 - 未成幎埌芋人が数人あるずきは、共同しおその暩限を行䜿する。 - 未成幎埌芋人が数人あるずきは、家庭裁刀所は、職暩で、その䞀郚の者に぀いお、財産に関する暩限のみを行䜿すべきこずを定めるこずができる。 - 未成幎埌芋人が数人あるずきは、家庭裁刀所は、職暩で、財産に関する暩限に぀いお、各未成幎埌芋人が単独で又は数人の未成幎埌芋人が事務を分掌しお、その暩限を行䜿すべきこずを定めるこずができる。 - 家庭裁刀所は、職暩で、前二項の芏定による定めを取り消すこずができる。 - 未成幎埌芋人が数人あるずきは、第䞉者の意思衚瀺は、その䞀人に察しおすれば足りる。 解説 平成23幎改正によっお、未成幎埌芋人を耇数人遞任できるようになったこずから、本条が新蚭された。未成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限行䜿方法や、それに察しお䜕らかの法埋関係にある第䞉者の意思衚瀺の方法に぀いお芏定する。
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条文 成幎被埌芋人の意思の尊重及び身䞊の配慮 - 第858条 - 成幎埌芋人は、成幎被埌芋人の生掻、療逊看護及び財産の管理に関する事務を行うに圓たっおは、成幎被埌芋人の意思を尊重し、か぀、その心身の状態及び生掻の状況に配慮しなければならない。 解説 - 成幎埌芋人の埌芋事務を行うにあたっお、埌芋人が配慮すべき事項に぀いおの䞀般的な芏定である。 - 明治民法第922条に由来するものであるが、制定圓時は、以䞋のずおり、看護・療逊ず資力の関係を蚘したものであった。 - 犁治産者ノ埌芋人ハ犁治産者ノ資力ニ応シテ其療逊看護ヲ力ムルコトヲ芁ス - 犁治産者ヲ瘋癲病院ニ入レ又ハ私宅ニ監眮スルト吊トハ芪族䌚ノ同意ヲ埗テ埌芋人之ヲ定ム 参照条文 参考 明治民法においお、本条には婿逊子の婚姻無効・取り消しに䌎う取消に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、継承なく廃止・削陀された。 - 婿逊子瞁組ノ堎合ニ斌テハ各圓事者ハ婚姻ノ無効又ハ取消ヲ理由トシテ瞁組ノ取消ヲ裁刀所ニ請求スルコトヲ埗䜆婚姻ノ無効又ハ取消ノ請求ニ附垯シテ瞁組ノ取消ヲ請求スルコトヲ劚ケス - 前項ノ取消暩ハ圓事者カ婚姻ノ無効ナルコト又ハ其取消アリタルコトヲ知リタル埌六䞪月ヲ経過シ又ハ其取消暩ヲ攟棄シタルトキハ消滅ス
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条文 定矩 - 第85条 - この法埋においお「物」ずは、有䜓物をいう。 解説 参照条文 刀䟋 - 物件匕枡最高裁刀決 昭和54幎02月15日民法第369条 - 構成郚分の倉動する集合動産ず譲枡担保の目的 - 構成郚分の倉動する集合動産であ぀おも、その皮類所圚堎所及び量的範囲を指定するなどの方法により目的物の範囲が特定される堎合には、䞀個の集合物ずしお譲枡担保の目的ずなりうる。 - 構成郚分の倉動する集合動産の譲枡担保に぀き目的物の範囲が特定されおいるずはいえないずされた事䟋 - 甲が、継続的倉庫寄蚗契玄に基づき䞙に寄蚗䞭の食甚也燥ネギフレヌク44トン䜙りのうち28トンを乙に察する債務の譲枡担保ずするこず、乙はこれを売华凊分するこずができるこずを玄し、圚庫蚌明の趣旚で䞙が䜜成した預り蚌を乙に亀付したが、乙も圚庫を確認したにずどたり、その埌凊分のため乙に匕き枡された右也燥ネギフレヌクの倧郚分は甲の工堎から乙に盎送され、残郚は甲が䞙から受け出しお乙に送付したものであるなど刀瀺の事実関係のもずでは、甲が乙に寄蚗䞭の右也燥ネギフレヌクのうち28トンを特定しお譲枡担保に䟛したものずはいえない。 - 構成郚分の倉動する集合動産ず譲枡担保の目的 - 土地滅倱登蚘凊分取消最高裁刀決 昭和61幎12月16日),民法第86条1項,䞍動産登蚘法第1条 - 海ず民法86条1項にいう土地 - 海は、民法斜行圓時特定の者が排他的総括支配暩を取埗しおいたずきを陀いおは、同法86条1項にいう土地に圓たらない。 - 第䞉者異議最高裁刀決 昭和62幎11月10日民法第178条、民法第181条、民法第183条、民法第333条、民法第369条 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩の察抗芁件ず構成郚分の倉動した埌の集合物に察する効力 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩の蚭定者がその構成郚分である動産の占有を取埗したずきは譲枡担保暩者が占有改定の方法によ぀お占有暩を取埗する旚の合意があり、譲枡担保暩蚭定者がその構成郚分ずしお珟に存圚する動産の占有を取埗した堎合には、譲枡担保暩者は右譲枡担保暩に぀き察抗芁件を具備するに至り、右察抗芁件具備の効力は、新たにその構成郚分ずな぀た動産を包含する集合物に及ぶ。 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩ず動産売買先取特暩に基づいおされた動産競売の䞍蚱を求める第䞉者異議の蚎え - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩者は、特段の事情のない限り、第䞉者異議の蚎えによ぀お、動産売買先取特暩者が右集合物の構成郚分ずな぀た動産に぀いおした競売の䞍蚱を求めるこずができる。 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩蚭定契玄においお目的物の範囲が特定されおいるずされた事䟋 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩蚭定契玄においお、目的動産の皮類及び量的範囲が普通棒鋌、異圢棒鋌等䞀切の圚庫商品ず、その所圚堎所が譲枡担保暩蚭定者の倉庫内及び同敷地・ダヌド内ず指定されおいるずきは、目的物の範囲が特定されおいるものずいうべきである。 - 構成郚分の倉動する集合動産を目的ずする集合物譲枡担保暩の察抗芁件ず構成郚分の倉動した埌の集合物に察する効力
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条文 利益盞反行為 解説 - 戊埌改正にお新蚭。 - 以䞋、民法第826条利益盞反行為のあおはめ、ただし、埌芋監督人がある堎合、特別代理人の職務を果たすため新たに遞任する必芁はない。 参照条文 刀䟋 - 盞続回埩(最高裁刀䟋 昭和53幎02月24日)民法第826条、民法第938条 - 共同盞続人の䞀人である埌芋人が他の共同盞続人である被埌芋人を代理しおする盞続の攟棄が利益盞反行為にあたらない堎合 - 共同盞続人の䞀人が他の共同盞続人の党郚又は䞀郚の者の埌芋をしおいる堎合においお、埌芋人が被埌芋人党員を代理しおする盞続の攟棄は、埌芋人みずからが盞続の攟棄をしたのちにされたか、又はこれず同時にされたずきは、民法860条によ぀お準甚される同法826条にいう利益盞反行為にあたらない。
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条文 成幎埌芋人による郵䟿物等の管理 - 第860条の2 - 家庭裁刀所は、成幎埌芋人がその事務を行うに圓たっお必芁があるず認めるずきは、成幎埌芋人の請求により、信曞の送達の事業を行う者に察し、期間を定めお、成幎被埌芋人に宛おた郵䟿物又は民間事業者による信曞の送達に関する法埋平成14幎法埋第99号第2条第3項に芏定する信曞䟿物次条においお「郵䟿物等」ずいう。を成幎埌芋人に配達すべき旚を嘱蚗するこずができる。 - 前項に芏定する嘱蚗の期間は、6箇月を超えるこずができない。 - 家庭裁刀所は、第1項の芏定による審刀があった埌事情に倉曎を生じたずきは、成幎被埌芋人、成幎埌芋人若しくは成幎埌芋監督人の請求により又は職暩で、同項に芏定する嘱蚗を取り消し、又は倉曎するこずができる。ただし、その倉曎の審刀においおは、同項の芏定による審刀においお定められた期間を䌞長するこずができない。 - 成幎埌芋人の任務が終了したずきは、家庭裁刀所は、第1項に芏定する嘱蚗を取り消さなければならない。 解説 「成幎埌芋の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の䞀郚を改正する法埋」平成28幎法埋第27号により新蚭。平成28幎10月13日から斜行。
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条文 成幎埌芋人による郵䟿物等の管理 - 第860条の3 - 成幎埌芋人は、成幎被埌芋人に宛おた郵䟿物等を受け取ったずきは、これを開いお芋るこずができる。 - 成幎埌芋人は、その受け取った前項の郵䟿物等で成幎埌芋人の事務に関しないものは、速やかに成幎被埌芋人に亀付しなければならない。 - 成幎被埌芋人は、成幎埌芋人に察し、成幎埌芋人が受け取った第1項の郵䟿物等前項の芏定により成幎被埌芋人に亀付されたものを陀く。の閲芧を求めるこずができる。 解説 「成幎埌芋の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の䞀郚を改正する法埋」平成28幎法埋第27号により新蚭。平成28幎10月13日から斜行。
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条文 支出金額の予定及び埌芋の事務の費甚 - 第861条 - 埌芋人は、その就職の初めにおいお、被埌芋人の生掻、教育又は療逊看護及び財産の管理のために毎幎支出すべき金額を予定しなければならない。 - 埌芋人が埌芋の事務を行うために必芁な費甚は、被埌芋人の財産の䞭から支匁する。 解説 - 埌芋の事務にかかる費甚等に぀いおの芏定。明治民法第924条を継承する。なお、明治民法においおは「芪族䌚」が圓然の監督機関ずしお想定されおいたが、珟行民法においおは第863条埌芋の事務の監督の䞀環ずしお、家庭裁刀所等の監督に服する。 - 埌芋人の予算策定矩務。 - 埌芋に係る費甚は、被埌芋人の財産から支匁される。埌芋人の凊分暩の範囲内の事項。 参照条文 参考 明治憲法においお、本条には以䞋の芏定があったが、氏の取り扱いに限定し民法第810条に継承された。 - 逊子ハ瞁組ニ因リテ逊芪ノ家ニ入ル
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条文 埌芋人の報酬 - 第862条 - 家庭裁刀所は、埌芋人及び被埌芋人の資力その他の事情によっお、被埌芋人の財産の䞭から、盞圓な報酬を埌芋人に䞎えるこずができる。 解説 - 埌芋人の報酬に぀いおの芏定。明治民法第925条を継承、ただし、報酬の決定は芪族䌚が行い、報酬を受け取る埌芋人に制限があった。 - 埌芋においお、必芁な費甚に぀いおは埌芋人が予算を蚈画し、被埌芋人の財産からこれを支出するこずができるが前条、その他、埌芋人の通垞の生業などに぀いお埌芋人に倚倧な負担が生じおいるず刀断される堎合、被埌芋人の財産がそれを賄うに足りるこずなどに配慮し、家庭裁刀所が、被埌芋人の財産から報酬を支払うこずを呜じるこずができる。 - なお、以䞋の条項においお、本条項は準甚される。 - 民法第852条未成幎埌芋監督人 - 民法第867条第2項未成幎埌芋人 - 民法第876条の3第2項保䜐監督人 - 民法第876条の5第2項保䜐人 - 民法第876条の8第2項補助監督人 - 民法第876条の10第1項補助人 - 任意埌芋契玄に関する法第7条第2項 参照条文 - 家事事件手続法第39条【審刀事項】旧・家事審刀法第9条 - 任意埌芋契玄に関する法第7条任意埌芋監督人の職務等 - 任意埌芋契玄に関する法第12条家事審刀法の適甚 参考 明治民法においお、本条には協議離瞁に関する以䞋の芏定があった。戊埌改正においお、民法第765条に継承された。 - 瞁組ノ圓事者ハ其協議ヲ以テ離瞁ヲ為スコトヲ埗 - 逊子カ十五幎未満ナルトキハ其離瞁ハ逊芪ト逊子ニ代ハリテ瞁組ノ承諟ヲ為ス暩利ヲ有スル者トノ協議ヲ以テ之ヲ為ス - 逊芪カ死亡シタル埌逊子カ離瞁ヲ為サント欲スルトキハ戞䞻ノ同意ヲ埗テ之ヲ為スコトヲ埗
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条文 埌芋の事務の監督 - 第863条 - 埌芋監督人又は家庭裁刀所は、い぀でも、埌芋人に察し埌芋の事務の報告若しくは財産の目録の提出を求め、又は埌芋の事務若しくは被埌芋人の財産の状況を調査するこずができる。 - 家庭裁刀所は、埌芋監督人、被埌芋人若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、被埌芋人の財産の管理その他埌芋の事務に぀いお必芁な凊分を呜ずるこずができる 解説 - 埌芋監督の方法に぀いお定める。戊埌改正にお新蚭。 参照条文 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には25歳未満の者の離瞁に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、継承なく削陀された。 - 満二十五幎ニ達セサル者カ協議䞊ノ離瞁ヲ為スニハ第八癟四十四条ノ芏定ニ䟝リ其瞁組ニ付キ同意ヲ為ス暩利ヲ有スル者ノ同意ヲ埗ルコトヲ芁ス - 第䞃癟䞃十二条第二項、第䞉項及ヒ第䞃癟䞃十䞉条ノ芏定ハ前項ノ堎合ニ之ヲ準甚ス
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民法第864条 条文 埌芋監督人の同意を芁する行為 - 第864条 - 埌芋人が、被埌芋人に代わっお営業若しくは第13条第1項各号に掲げる行為をし、又は未成幎被埌芋人がこれをするこずに同意するには、埌芋監督人があるずきは、その同意を埗なければならない。ただし、同項第1号に掲げる元本の領収に぀いおは、この限りでない。 解説 - 埌芋監督人をおく堎合における、埌芋人の以䞋の行為又は未成幎被埌芋人に察する合意に関する芁件に぀いお定める。被埌芋人の財産に関しお倧きな圱響を䞎える埌芋人の行為に関しお牜制を加える手段ずしお「埌芋監督人」をおくもの。明治民法第929条においおは、「芪族䌚」により牜制をしおいたが、家制床廃止に䌎い、任意の監督機関による牜制ずなった。 - 埌芋監督人の合意を欠く行為は取り消しうる次条。 - 営業行為 - 民法第13条保䜐人の同意を芁する行為等第1項各号に掲げる行為 - 元本を 領収し、又は利甚するこず。 - 借財又は保蚌をするこず。 - 䞍動産その他重芁な財産に関する暩利の埗喪を目的ずする行為をするこず。 - 蚎蚟行為をするこず。 - 莈䞎、和解又は仲裁合意仲裁法平成15幎法埋第138号第2条第1項に芏定する仲裁合意をいう。をするこず。 - 盞続の承認若しくは攟棄又は遺産の分割をするこず。 - 莈䞎の申蟌みを拒絶し、遺莈を攟棄し、負担付莈䞎の申蟌みを承諟し、又は負担付遺莈を承認するこず。 - 新築、改築、増築又は倧修繕をするこず。 - 第602条に定める期間を超える賃貞借をするこず。 - 前各号に掲げる行為を制限行為胜力者(未成幎者、成幎被埌芋人、被保䜐人及び第17条第1項の審刀を受けた被補助人をいう。以䞋同じ。)の法定代理人ずしおするこず。 - 元本を 参照条文 参考 明治憲法においお、本条には協議離婚に関する以䞋の芏定があった。戊埌民法では、民法第766条に継承された。
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条文 埌芋監督人の同意を芁する行為 - 第865条 - 埌芋人が、前条の芏定に違反しおし又は同意を䞎えた行為は、被埌芋人又は埌芋人が取り消すこずができる。この堎合においおは、第20条の芏定を準甚する。 - 前項の芏定は、第121条から第126条たでの芏定の適甚を劚げない。 解説 - 埌芋監督人の合意を欠く行為は取り消しうる旚を定める。戊埌民法改正により「埌芋監督人」制床が導入されたこずに䌎う効果を芏定。 - 被埌芋人は勿論、埌芋人も取消暩者ずなる。埌芋人自身の取消しは「犁反蚀の法理」に反するように芋えるが、被埌芋人の保護ずいう趣旚に照らすず䞍圓ではない。䜆し、埌芋人自身に察する責任は問われる可胜性はある。 参照条文 - 民法第20条制限行為胜力者の盞手方の催告暩 - 民法第121条取消しの効果 - 民法第121条の2原状回埩の矩務 - 民法第122条取り消すこずができる行為の远認 - 民法第123条取消し及び远認の方法 - 民法第124条远認の芁件 - 民法第125条法定远認 - 民法第126条取消暩の期間の制限) 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には離瞁の届出受理に関する以䞋の芏定があったが、民法第813条に継承された。 - 戞籍吏ハ離瞁カ第䞃癟䞃十五条第二項、第八癟六十二条及ヒ第八癟六十䞉条ノ芏定其他ノ法什ニ違反セサルコトヲ認メタル埌ニ非サレハ其届出ヲ受理スルコトヲ埗ス - 戞籍吏カ前項ノ芏定ニ違反シテ届出ヲ受理シタルトキト雖モ離瞁ハ之カ為メニ其効力ヲ劚ケラルルコトナシ
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条文 被埌芋人の財産等の譲受けの取消し - 第866条 - 埌芋人が被埌芋人の財産又は被埌芋人に察する第䞉者の暩利を譲り受けたずきは、被埌芋人は、これを取り消すこずができる。この堎合においおは、第20条の芏定を準甚する。 - 前項の芏定は、第121条から第126条たでの芏定の適甚を劚げない。 解説 - 埌芋人が被埌芋人の財産や債暩を譲り受けたずきの取り扱いに぀いお定める。明治民法第930条を継承。 - 䞊蚘のずきは、行為無胜力者の行為の原則に立ち返っおこれを取消し埗る。䞀方、譲り受けた埌芋人は、被埌芋人に察しお远認の催告ができるが、有効な意思衚瀺は期埅できないため、他の埌芋人耇数の埌芋人がいる堎合は、たたは、埌芋監督人、いずれもいない堎合は家庭裁刀所が遞任する特別代理人第860条のいずれかが催告の盞手方ずなる。 参照条文 - 民法第20条制限行為胜力者の盞手方の催告暩 - 民法第121条取消しの効果 - 民法第122条取り消すこずができる行為の远認 - 民法第123条取消し及び远認の方法 - 民法第124条远認の芁件 - 民法第125条法定远認 - 民法第126条取消暩の期間の制限) 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第814条に継承された。 - 瞁組ノ圓事者ノ䞀方ハ巊ノ堎合ニ限リ離瞁ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗 - 他ノ䞀方ペリ虐埅又ハ重倧ナル䟮蟱ヲ受ケタルトキ - 他ノ䞀方ペリ悪意ヲ以テ遺棄セラレタルトキ - 逊芪ノ盎系尊属ペリ虐埅又ハ重倧ナル䟮蟱ヲ受ケタルトキ - 他ノ䞀方カ重犁錮䞀幎以䞊ノ刑ニ凊セラレタルトキ - 逊子ニ家名ヲ涜シ又ハ家産ヲ傟クヘキ重倧ナル過倱アリタルトキ - 逊子カ逃亡シテ䞉幎以䞊埩垰セサルトキ - 逊子ノ生死カ䞉幎以䞊分明ナラサルトキ - 他ノ䞀方カ自己ノ盎系尊属ニ察シテ虐埅ヲ為シ又ハ之ニ重倧ナル䟮蟱ヲ加ヘタルトキ - 婿逊子瞁組ノ堎合ニ斌テ離婚アリタルトキ又ハ逊子カ家女ト婚姻ヲ為シタル堎合ニ斌テ離婚若クハ婚姻ノ取消アリタルトキ
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条文 未成幎被埌芋人に代わる芪暩の行䜿 - 第867条 解説 - 未成幎埌芋人が、未成幎被埌芋人に代わっお芪暩を行う旚を定める。元になった明治民法第934条には、芪暩の他、戞䞻暩の代行に぀いおも定められおいたが、戞䞻暩代行に぀いおは戊埌改正における家制床の廃止に䌎い削陀された。なお、圓時から、芪暩の代行は被埌芋人が未成幎の堎合に限られおいた。これは、芪暩を行うべき芪が成幎埌芋を芁する堎合は、芪暩者の代行によるのではなく、盎接、未成幎者に察しお埌芋をなすべきであるずの理由による。 参照条文 - 第853条財産の目録の䜜成前の暩限 - 第854条財産の目録の䜜成前の暩限 - 第855条埌芋人の被埌芋人に察する債暩又は債務の申出矩務 - 第856条被埌芋人が包括財産を取埗した堎合に぀いおの準甚 - 第857条未成幎被埌芋人の身䞊の監護に関する暩利矩務 - 第861条支出金額の予定及び埌芋の事務の費甚 - 第862条埌芋人の報酬 - 第863条埌芋の事務の監督 - 第864条埌芋監督人の同意を芁する行為 - 第865条 - 第866条被埌芋人の財産等の譲受けの取消し 刀䟋 参考 明治民法においお、本条には逊子が十五歳未満である堎合の離瞁の蚎えの圓事者に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第815条に継承された。 - 逊子カ満十五幎ニ達セサル間ハ其瞁組ニ付キ承諟暩ヲ有スル者ペリ離瞁ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗 - 第八癟四十䞉条第二項ノ芏定ハ前項ノ堎合ニ之ヲ準甚ス
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条文 解説 埌芋事務に関する泚意矩務及び第䞉者による無償譲枡財産に関し第䞉者が埌芋人の管理を排陀するこずができる旚を定める。明治民法第936条を継承。 芏準のあおはめ - 第644条第䞉者が無償で子に䞎えた財産の管理準甚 - 埌芋人は、埌芋の本旚に埓い、善良な管理者の泚意をもっお、埌芋事務を凊理する矩務を負う。 - 第830条受任者の泚意矩務準甚 参照条文 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。離瞁の理由に぀いおのものであり刀断材料の䞀぀に過ぎないため継承なく削陀された。 - 第八癟六十六条第四号ノ堎合ニ斌テ圓事者ノ䞀方カ他ノ䞀方ノ行為ニ同意シタルトキハ離瞁ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗ス - 第八癟六十六条第四号ニ掲ケタル刑ニ凊セラレタル者ハ他ノ䞀方ニ同䞀ノ事由アルコトヲ理由トシテ離瞁ノ蚎ヲ提起スルコトヲ埗ス
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条文 - 第86条 - 土地及びその定着物は、䞍動産ずする。 - 䞍動産以倖の物は、すべお動産ずする。 改正経緯 2017幎改正で第3項「無蚘名債暩は動産ずみなす。」が削陀された。 「無蚘名債暩」ずは、蚌刞に債暩者の氏名の蚘茉がなく、正圓な所持人䞀般に平穏な所持をもっお『正圓』ず掚定されるをもっお債暩者ずする蚌刞的債暩であり、鉄道の乗車刞や催し物の入堎刞、各皮商品刞などがこれにあたる。動産ずみなされるこずにより、蚌刞の移動を持っお「即時取埗」などが認められおいた。 改正埌は、「有䟡蚌刞」ずいう節が蚭けられ民法第520条の2第520条の20、その䞭で、「無蚘名蚌刞」ずしお取り扱われるこずずなった。 解説 䞍動産ず動産の定矩を定めた芏定である。 民法䞊、䞊蚘の区別が重芁な䞀䟋ずしおは、察抗芁件の違いがある。 「定着物」かどうかは、物理的な芖点の他、取匕の性質を考慮しお機胜的な芖点も加味しお決定される。 参照条文 刀䟋 - 土地滅倱登蚘凊分取消(昭和61幎12月16日 最高裁刀決)民法第85条,䞍動産登蚘法第1条 - 海ず民法86条1項にいう土地 - 海は、民法斜行圓時特定の者が排他的総括支配暩を取埗しおいたずきを陀いおは、同法86条1項にいう土地に圓たらない。 - 損害賠償請求事件(最高裁刀決 昭和63幎01月18日)民法第242条,民法第294条 - 共有の性質を有しない入䌚地䞊の倩然の暹朚の所有暩が土地の所有者に属するずされた事䟋 - 付近䜏民の採草攟牧や薪炭材採取等に利甚されおいた入䌚地が、入䌚䜏民党員の同意のもずに、入䌚暩を存続させ入䌚䜏民の保育した倩然の暹朚を売华する際にはその保育に察する報償ずしお売华代金の䞀郚を入䌚䜏民に亀付するこずを条件ずしお村に莈䞎され、右条件の趣旚に沿぀お村が制定した条䟋に埓぀お、入䌚䜏民が造林組合を結成しお組合名矩で村に察し入䌚地の倩然の暹朚の䌐採申請をし、これを受けた村が右暹朚を売华しおその代金の䞀郚を組合に亀付しおきたなど刀瀺の事実関係のもずにおいおは、右入䌚地䞊に生育する倩然の暹朚は、共有の性質を有しない右入䌚地の所有者である村の所有に属する。 - 土地所有暩確認請求事件(最高裁刀決 平成17幎12月16日) 公有氎面埋立法昭和48幎法埋第84号による改正前のもの2条公有氎面埋立法昭和48幎法埋第84号による改正前のもの22条公有氎面埋立法昭和48幎法埋第84号による改正前のもの35条1項民法第162条囜有財産法第3条 - 公有氎面埋立法に基づく埋立免蚱を受けお埋立工事が完成した埌竣功認可がされおいない埋立地が土地ずしお私法䞊所有暩の客䜓になる堎合 - 公有氎面埋立法に基づく埋立免蚱を受けお埋立工事が完成した埌竣功認可がされおいない埋立地であっおも長幎にわたり圓該埋立地が事実䞊公の目的に䜿甚されるこずもなく攟眮され公共甚財産ずしおの圢態機胜を完党に喪倱しその䞊に他人の平穏か぀公然の占有が継続したがそのため実際䞊公の目的が害されるようなこずもなくこれを公共甚財産ずしお維持すべき理由がなくなり同法に基づく原状回埩矩務の察象ずならなくなった堎合には土地ずしお私法䞊所有暩の客䜓になる。 参考文献 我劻栄『新蚂民法総則』岩波曞店、1965幎210頁
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民法第870条 条文 埌芋の蚈算 - 第870条 - 埌芋人の任務が終了したずきは、埌芋人又はその盞続人は、2箇月以内にその管理の蚈算以䞋「埌芋の蚈算」ずいう。をしなければならない。ただし、この期間は、家庭裁刀所においお䌞長するこずができる。 解説 - 埌芋が終了した時は、埌芋期間の収支に぀いお蚈算するこずを芁する。明治民法第937条を継承。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。離瞁の理由に぀いおのものであり刀断材料の䞀぀に過ぎないため継承なく削陀された。 - 第八癟六十六条第䞀号乃至第五号及ヒ第八号ノ事由ニ因ル離瞁ノ蚎ハ之ヲ提起スル暩利ヲ有スル者カ離瞁ノ原因タル事実ヲ知リタル時ペリ䞀幎ヲ経過シタル埌ハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス其事実発生ノ時ペリ十幎ヲ経過シタル埌亊同シ
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民法第872条 条文 未成幎被埌芋人ず未成幎埌芋人等ずの間の契玄等の取消し - 第872条 - 未成幎被埌芋人が成幎に達した埌埌芋の蚈算の終了前に、その者ず未成幎埌芋人又はその盞続人ずの間でした契玄は、その者が取り消すこずができる。その者が未成幎埌芋人又はその盞続人に察しおした単独行為も、同様ずする。 - 第20条及び第121条から第126条たでの芏定は、前項の堎合に぀いお準甚する。 解説 - 未成幎被埌芋人ず未成幎埌芋人等ずの間で埌芋期間䞭及び埌芋終了埌蚈算が終了するたでに締結された契玄等に぀いお、被埌芋人であった者により取消すこずができる。明治民法第939条を継承。 - 取り消しうる契玄等であるので取消に関する芏準が準甚される。 参照条文 - 第20条制限行為胜力者の盞手方の催告暩 - 第121条取消しの効果 - 第121条の2原状回埩の矩務 - 第122条取り消すこずができる行為の远認 - 第123条取消し及び远認の方法 - 第124条远認の芁件 - 第125条法定远認 - 第126条取消暩の期間の制限) 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。離瞁の理由に぀いおのものであり刀断材料の䞀぀に過ぎないため継承なく削陀された。 - 第八癟六十六条第䞃号ノ事由ニ因ル離瞁ノ蚎ハ逊子ノ生死カ分明ト為リタル埌ハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス
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民法第873条 条文 返還金に察する利息の支払等 - 第873条 - 埌芋人が被埌芋人に返還すべき金額及び被埌芋人が埌芋人に返還すべき金額には、埌芋の蚈算が終了した時から、利息を付さなければならない。 - 埌芋人は、自己のために被埌芋人の金銭を消費したずきは、その消費の時から、これに利息を付さなければならない。この堎合においお、なお損害があるずきは、その賠償の責任を負う。 解説 - 埌芋人が被埌芋人に返還する際には利息を付す原則ずしお法定利率による旚を定める。明治民法第940条に由来し、圓該金銭の返還は蚈算終了を埅たざるをえないが、蚈算終了時には盞圓の期間が経過しおおり、速やかな返還の矩務を怠るこずに察しおは利息を付すこずが圓然ず思料されるためである梅謙次郎『民法芁矩』。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。離瞁の理由に぀いおのものであり刀断材料の䞀぀に過ぎないため継承なく削陀された。 - 第八癟六十六条第九号ノ堎合ニ斌テ離婚又ハ婚姻取消ノ請求アリタルトキハ之ニ附垯シテ離瞁ノ請求ヲ為スコトヲ埗 - 第八癟六十六条第九号ノ事由ニ因ル離瞁ノ蚎ハ圓事者カ離婚又ハ婚姻ノ取消アリタルコトヲ知リタル埌六䞪月ヲ経過シ又ハ離瞁請求ノ暩利ヲ攟棄シタルトキハ之ヲ提起スルコトヲ埗ス
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民法第873条の2 条文 成幎被埌芋人の死亡埌の成幎埌芋人の暩限 - 第873条の2 - 成幎埌芋人は、成幎被埌芋人が死亡した堎合においお、必芁があるずきは、成幎被埌芋人の盞続人の意思に反するこずが明らかなずきを陀き、盞続人が盞続財産を管理するこずができるに至るたで、次に掲げる行為をするこずができる。ただし、第䞉号に掲げる行為をするには、家庭裁刀所の蚱可を埗なければならない。 - 盞続財産に属する特定の財産の保存に必芁な行為 - 盞続財産に属する債務匁枈期が到来しおいるものに限る。の匁枈 - その死䜓の火葬又は埋葬に関する契玄の締結その他盞続財産の保存に必芁な行為前二号に掲げる行為を陀く。
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民法第874条 条文 委任の芏定の準甚 解説 埌芋終了においお埌芋人が負う矩務に関しお、委任の基準を準甚する。明治民法第941条を継承。 芏準のあおはめ - 第654条「埌芋」の終了埌の凊分 - 「埌芋」が終了した堎合においお、急迫の事情があるずきは、「埌芋人」又はその盞続人若しくは法定代理人は、「被埌芋人」又はその盞続人若しくは法定代理人が「埌芋」事務を凊理するこずができるに至るたで、必芁な凊分をしなければならない。 - 第655条「埌芋」の終了の察抗芁件 - 「埌芋」の終了事由は、これを盞手方に通知したずき、又は盞手方がこれを知っおいたずきでなければ、これをもっおその盞手方に察抗するこずができない。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には離瞁に関する以䞋の芏定があった。家制床が廃止されたこずにより継承なく削陀された。 - 逊子カ戞䞻ト為リタル埌ハ離瞁ヲ為スコトヲ埗ス䜆隠居ヲ為シタル埌ハ歀限ニ圚ラス
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民法第875条 条文 埌芋に関しお生じた債暩の消滅時効 - 第875条 - 第832条の芏定は、埌芋人又は埌芋監督人ず被埌芋人ずの間においお埌芋に関しお生じた債暩の消滅時効に぀いお準甚する。 - 前項の消滅時効は、第872条の芏定により法埋行為を取り消した堎合には、その取消しの時から起算する。 解説 - 埌芋に関しお、埌芋人・埌芋監督人ず被埌芋人の間に生じた債暩に぀いおは、第832条に定める財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩同様、第166条の消滅時効より軜埮な条件による。明治民法第942条を継承。 - 準甚のあおはめ - 埌芋人又は埌芋監督人ず被埌芋人ずの間に財産の管理に぀いお生じた債暩は、その管理暩が消滅した時から5幎間これを行䜿しないずきは、時効によっお消滅する。 - 未成幎被埌芋人がただ成幎に達しない間に管理暩が消滅した堎合においお被埌芋人に法定代理人がないずきは、前項の期間は、その被埌芋人が成幎に達し、又は埌任の法定代理人が就職した時から起算する。 参照条文 - 民法第872条未成幎被埌芋人ず未成幎埌芋人等ずの間の契玄等の取消し 参考 明治民法においお、本条には離瞁に䌎う身分の回埩に関する以䞋の芏定があった。戊埌改正においお、埩氏の趣旚のみが民法第816条に継承された。 - 逊子ハ離瞁ニ因リ其実家ニ斌テ有セシ身分ヲ回埩ス䜆第䞉者カ既ニ取埗シタル暩利ヲ害スルコトヲ埗ス
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条文 保䜐の開始 - 第876条 - 保䜐は、保䜐開始の審刀によっお開始する。 改正経緯 1999幎制限胜力者に関する保䜐の䜍眮付けに぀いおは、明治民法第943条に芏定する準犁治産者に察する保䜐に関する時効の芏準を継承した以䞋の条文があったが、成幎埌芋制床の敎理に䌎い、保䜐の制床ずしお拡充された。 - 前条第1項の芏定は、保䜐人ず準犁治産者ずの間にこれを準甚する。 解説 - 第11条に定める保䜐の開始に関しお定める。 参照条文 - 第876条の2保䜐人及び臚時保䜐人の遞任等 - 第876条の3保䜐監督人 - 第876条の4保䜐人に代理暩を付䞎する旚の審刀 - 第876条の5保䜐の事務及び保䜐人の任務の終了等 - 家事事件手続法第2節_保䜐に関する審刀事件 参考 明治民法においお、本条には裁刀䞊の離瞁に関する以䞋の芏定があった。離瞁等の理由に぀いおのものであり刀断材料の䞀぀に過ぎないため継承なく削陀された。 - 倫婊カ逊子ト為リ又ハ逊子カ逊芪ノ他ノ逊子ト婚姻ヲ為シタル堎合ニ斌テ劻カ離瞁ニ因リテ逊家ヲ去ルヘキトキハ倫ハ其遞択ニ埓ヒ離瞁又ハ離婚ヲ為スコトヲ芁ス
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条文 補助の事務及び補助人の任務の終了等 - 第876条の10 - 第644条、第859条の2、第859条の3、第861条第2項、第862条、第863条及び第876条の5第1項の芏定は補助の事務に぀いお、第824条ただし曞の芏定は補助人が前条第1項の代理暩を付䞎する旚の審刀に基づき被補助人を代衚する堎合に぀いお準甚する。 - 第654条、第655条、第870条、第871条及び第873条の芏定は補助人の任務が終了した堎合に぀いお、第832条の芏定は補助人又は補助監督人ず被補助人ずの間においお補助に関しお生じた債暩に぀いお準甚する。 解説 - 補助の事務に぀いお準甚される芏準。 - 第644条受任者の泚意矩務 - 「補助人」は、「補助」の本旚に埓い、善良な管理者の泚意をもっお、「補助」事務を凊理する矩務を負う。 - 第859条の2成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限の行䜿等 - 「補助人」が数人あるずきは、家庭裁刀所は、職暩で、数人の「補助人」が、共同しお又は事務を分掌しお、その暩限を行䜿すべきこずを定めるこずができる。 - 家庭裁刀所は、職暩で、前項の芏定による定めを取り消すこずができる。 - 「補助人」が数人あるずきは、第䞉者の意思衚瀺は、その䞀人に察しおすれば足りる。 - 第859条の3成幎被埌芋人の居䜏甚䞍動産の凊分に぀いおの蚱可 - 「補助人」は、「被補助人」に代わっお、その居䜏の甚に䟛する建物又はその敷地に぀いお、売华、賃貞、賃貞借の解陀又は抵圓暩の蚭定その他これらに準ずる凊分をするには、家庭裁刀所の蚱可を埗なければならない。 - 第861条支出金額の予定及び埌芋の事務の費甚第2項 - 「補助人」が「補助」の事務を行うために必芁な費甚は、「被補助人」の財産の䞭から支匁する。 - 第862条埌芋人の報酬 - 家庭裁刀所は、「補助人」及び「被補助人」の資力その他の事情によっお、「被補助人」の財産の䞭から、盞圓な報酬を「補助人」に䞎えるこずができる。 - 第863条埌芋の事務の監督 - 「補助監督人」又は家庭裁刀所は、い぀でも、「補助人」に察し「補助」の事務の報告若しくは財産の目録の提出を求め、又は「補助」の事務若しくは「被補助人」の財産の状況を調査するこずができる。 - 家庭裁刀所は、「補助監督人」、「被補助人」若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、「被補助人」の財産の管理その他「補助」の事務に぀いお必芁な凊分を呜ずるこずができる - 第876条の5第1項保䜐の事務及び保䜐人の任務の終了等 - 補助人は、補助の事務を行うに圓たっおは、被補助人の意思を尊重し、か぀、その心身の状態及び生掻の状況に配慮しなければならない。 - 第644条受任者の泚意矩務 - 補助人が被補䜐人を代衚する堎合の芏準。 - 第824条「芪暩者による」財産の管理及び代衚䜆曞 - ただし、「被補助人」の行為を目的ずする債務を生ずべき堎合には、本人の同意を埗なければならない。 - 第824条「芪暩者による」財産の管理及び代衚䜆曞 - 補助人の任務が終了した堎合の芏準。 - 第654条委任の終了埌の凊分 - 「補助」が終了した堎合においお、急迫の事情があるずきは、「補助人」又はその盞続人若しくは法定代理人は、「被補助人」又はその盞続人若しくは法定代理人が「補助」事務を凊理するこずができるに至るたで、必芁な凊分をしなければならない。 - 第655条委任の終了の察抗芁件 - 「補助」の終了事由は、これを盞手方に通知したずき、又は盞手方がこれを知っおいたずきでなければ、これをもっおその盞手方に察抗するこずができない。 - 第870条埌芋の蚈算 - 「補助人」の任務が終了したずきは、「補助人」又はその盞続人は、2箇月以内にその管理の蚈算以䞋「『補助』の蚈算」ずいう。をしなければならない。ただし、この期間は、家庭裁刀所においお䌞長するこずができる。 - 第871条埌芋の蚈算 - 「補助」の蚈算は、「補助監督人」があるずきは、その立䌚いをもっおしなければならない。 - 第873条返還金に察する利息の支払等 - 「補助人」が「被補助人」に返還すべき金額及び「被補助人」が「補助人」に返還すべき金額には、「補助」の蚈算が終了した時から、利息を付さなければならない。 - 「補助人」は、自己のために「被補助人」の金銭を消費したずきは、その消費の時から、これに利息を付さなければならない。この堎合においお、なお損害があるずきは、その賠償の責任を負う。 - 第654条委任の終了埌の凊分 - 補助人又は補助監督人ず被補助人ずの間においお補助に関しお生じた債暩に関する芏準。 - 第832条財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩の消滅時効 - 「補助人・補助監督人」ず「被補助人」ずの間に財産の管理に぀いお生じた債暩は、その管理暩が消滅した時から5幎間これを行䜿しないずきは、時効によっお消滅する。 - 「被補助人」がただ成幎に達しない間に管理暩が消滅した堎合においお「被補助人」に法定代理人がないずきは、前項の期間は、その「被補助人」が成幎に達し、又は埌任の法定代理人が就職した時から起算する。 - 第832条財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩の消滅時効
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条文 保䜐人及び臚時保䜐人の遞任等 - 第876条の2 - 家庭裁刀所は、保䜐開始の審刀をするずきは、職暩で、保䜐人を遞任する。 - 第843条第2項から第4項たで及び第844条から第847条たでの芏定は、保䜐人に぀いお準甚する。 - 保䜐人又はその代衚する者ず被保䜐人ずの利益が盞反する行為に぀いおは、保䜐人は、臚時保䜐人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。ただし、保䜐監督人がある堎合は、この限りでない。 解説 以䞋芏準のあおはめ。 - 第843条成幎埌芋人の遞任 - 「保䜐人」が欠けたずきは、家庭裁刀所は、「被保䜐人」若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、「保䜐人」を遞任する。 - 「保䜐人」が遞任されおいる堎合においおも、家庭裁刀所は、必芁があるず認めるずきは、前項に芏定する者若しくは「保䜐人」の請求により、又は職暩で、曎に「保䜐人」を遞任するこずができる。 - 「保䜐人」を遞任するには、「被保䜐人」の心身の状態䞊びに生掻及び財産の状況、「保䜐人」ずなる者の職業及び経歎䞊びに「被保䜐人」ずの利害関係の有無「保䜐人」ずなる者が法人であるずきは、その事業の皮類及び内容䞊びにその法人及びその代衚者ず「被保䜐人」ずの利害関係の有無、「被保䜐人」の意芋その他䞀切の事情を考慮しなければならない。 - 第844条埌芋人の蟞任 - 「保䜐人」は、正圓な事由があるずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その任務を蟞するこずができる。 - 第845条蟞任した埌芋人による新たな埌芋人の遞任の請求 - 「保䜐人」がその任務を蟞したこずによっお新たに「保䜐人」を遞任する必芁が生じたずきは、その「保䜐人」は、遅滞なく新たな「保䜐人」の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 - 第846条埌芋人の解任 - 「保䜐人」に䞍正な行為、著しい䞍行跡その他「保䜐」の任務に適しない事由があるずきは、家庭裁刀所は、「保䜐監督人」、「被保䜐人」若しくはその芪族若しくは怜察官の請求により又は職暩で、これを解任するこずができる。 - 第847条埌芋人の欠栌事由 - 次に掲げる者は、「保䜐人」ずなるこずができない。 - 未成幎者 - 家庭裁刀所で免ぜられた法定代理人、 保䜐人「埌芋人」又は補助人 - 砎産者 - 「被保䜐人」に察しお蚎蚟をし、又はした者䞊びにその配偶者及び盎系血族 - 行方の知れない者 - 次に掲げる者は、「保䜐人」ずなるこずができない。 参照条文 - 民法第876条の7補助人及び臚時補助人の遞任等
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条文 保䜐監督人 - 第876条の3 - 家庭裁刀所は、必芁があるず認めるずきは、被保䜐人、その芪族若しくは保䜐人の請求により又は職暩で、保䜐監督人を遞任するこずができる。 - 第644条 、第654条 、第655条 、第843条第4項、第844条、第846条、第847条、第850条、第851条、第859条の2、第859条の3、第861条第2項及び第862条の芏定は、保䜐監督人に぀いお準甚する。この堎合においお、第851条第四号䞭「被埌芋人を代衚する」ずあるのは、「被保䜐人を代衚し、又は被保䜐人がこれをするこずに同意する」ず読み替えるものずする。 解説 保䜐の公正性を担保するため、埌芋に察する埌芋監督人同様、家庭裁刀所は保䜐監督人を遞任できる。 以䞋芏準のあおはめ。 - 第644条受任者の泚意矩務 - 「保䜐監督人」は、「保䜐監督」の本旚に埓い、善良な管理者の泚意をもっお、「保䜐監督」事務を凊理する矩務を負う。 - 第654条委任の終了埌の凊分 - 「保䜐監督」が終了した堎合においお、急迫の事情があるずきは、「保䜐監督人」又はその盞続人若しくは法定代理人は、「被保䜐人」又はその盞続人若しくは法定代理人が「保䜐監督」事務を凊理するこずができるに至るたで、必芁な凊分をしなければならない。 - 第655条委任の終了の察抗芁件 - 「保䜐監督」の終了事由は、これを盞手方に通知したずき、又は盞手方がこれを知っおいたずきでなければ、これをもっおその盞手方に察抗するこずができない。 - 第843条成幎埌芋人の遞任第4項 - 「保䜐監督人」を遞任するには、「被保䜐人」の心身の状態䞊びに生掻及び財産の状況、「保䜐監督人」ずなる者の職業及び経歎䞊びに「被保䜐人」ずの利害関係の有無「保䜐監督人」ずなる者が法人であるずきは、その事業の皮類及び内容䞊びにその法人及びその代衚者ず「被保䜐人」ずの利害関係の有無、「被保䜐人」の意芋その他䞀切の事情を考慮しなければならない。 - 第844条埌芋人の蟞任 - 「保䜐監督人」は、正圓な事由があるずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その任務を蟞するこずができる。 - 第846条埌芋人の解任 - 「保䜐監督人」に䞍正な行為、著しい䞍行跡その他「保䜐監督」の任務に適しない事由があるずきは、家庭裁刀所は、「保䜐人」、「被保䜐人」若しくはその芪族若しくは怜察官の請求により又は職暩で、これを解任するこずができる。 - 第847条埌芋人の欠栌事由 - 次に掲げる者は、「保䜐監督人」ずなるこずができない。 - 未成幎者 - 家庭裁刀所で免ぜられた法定代理人、「埌芋人」、保䜐人又は補助人 - 砎産者 - 「被保䜐人」に察しお蚎蚟をし、又はした者䞊びにその配偶者及び盎系血族 - 行方の知れない者 - 次に掲げる者は、「保䜐監督人」ずなるこずができない。 - 第850条埌芋監督人の欠栌事由 - 「保䜐人」の配偶者、盎系血族及び兄匟姉効は、「保䜐監督人」ずなるこずができない。 - 第851条埌芋監督人の職務 - 「保䜐監督人」の職務は、次のずおりずする。 - 「保䜐人」の事務を監督するこず。 - 「保䜐人」が欠けた堎合に、遅滞なくその遞任を家庭裁刀所に請求するこず。 - 急迫の事情がある堎合に、必芁な凊分をするこず。 - 「保䜐人」又はその代衚する者ず「被保䜐人」ずの利益が盞反する行為に぀いお「被保䜐人」を代衚するこず。 - 「保䜐監督人」の職務は、次のずおりずする。 - 第859条の2成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限の行䜿等 - 「保䜐監督人」が数人あるずきは、家庭裁刀所は、職暩で、数人の「保䜐監督人」が、共同しお又は事務を分掌しお、その暩限を行䜿すべきこずを定めるこずができる。 - 家庭裁刀所は、職暩で、前項の芏定による定めを取り消すこずができる。 - 「保䜐監督人」が数人あるずきは、第䞉者の意思衚瀺は、その䞀人に察しおすれば足りる。 - 第859条の3成幎被埌芋人の居䜏甚䞍動産の凊分に぀いおの蚱可 - 「保䜐監督人」は、「被保䜐人」に代わっお、その居䜏の甚に䟛する建物又はその敷地に぀いお、売华、賃貞、賃貞借の解陀又は抵圓暩の蚭定その他これらに準ずる凊分をするには、家庭裁刀所の蚱可を埗なければならない。 - 第861条支出金額の予定及び埌芋の事務の費甚第2項 - 「保䜐監督人」が「保䜐監督」の事務を行うために必芁な費甚は、「被保䜐人」の財産の䞭から支匁する。 - 第862条埌芋人の報酬 - 家庭裁刀所は、「保䜐監督人」及び「被保䜐人」の資力その他の事情によっお、「被保䜐人」の財産の䞭から、盞圓な報酬を埌芋人に䞎えるこずができる。 参照条文 準甚されない事項 - 第845条蟞任した埌芋人による新たな埌芋人の遞任の請求
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条文 - 第876条の4 - 家庭裁刀所は、第11条本文に芏定する者又は保䜐人若しくは保䜐監督人の請求によっお、被保䜐人のために特定の法埋行為に぀いお保䜐人に代理暩を付䞎する旚の審刀をするこずができる。 - 本人以倖の者の請求によっお前項の審刀をするには、本人の同意がなければならない。 - 家庭裁刀所は、第1項に芏定する者の請求によっお、同項の審刀の党郚又は䞀郚を取り消すこずができる。 解説 保䜐開始の審刀(11条)に぀いおは、家庭裁刀所が本人以倖の者の請求により審刀をする堎合に぀いおも、本人の同意は䞍芁だが、保䜐人に代理暩を付䞎する旚の審刀に぀いおは、被保䜐人に重倧な利害があるこずから本人の同意が必芁ずされおいる。
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条文 保䜐の事務及び保䜐人の任務の終了等 - 第876条の5 - 保䜐人は、保䜐の事務を行うに圓たっおは、被保䜐人の意思を尊重し、か぀、その心身の状態及び生掻の状況に配慮しなければならない。 - 第644条、第859条の2、第859条の3、第861条第2項、第862条及び第863条の芏定は保䜐の事務に぀いお、第824条ただし曞の芏定は保䜐人が前条第1項の代理暩を付䞎する旚の審刀に基づき被保䜐人を代衚する堎合に぀いお準甚する。 - 第654条、第655条、第870条、第871条及び第873条の芏定は保䜐人の任務が終了した堎合に぀いお、第832条の芏定は保䜐人又は保䜐監督人ず被保䜐人ずの間においお保䜐に関しお生じた債暩に぀いお準甚する。 解説 - 保䜐の事務に぀いお準甚される芏準。 - 第644条受任者の泚意矩務 - 「保䜐人」は、「保䜐」の本旚に埓い、善良な管理者の泚意をもっお、「保䜐」事務を凊理する矩務を負う。 - 第859条の2成幎埌芋人が数人ある堎合の暩限の行䜿等 - 「保䜐人」が数人あるずきは、家庭裁刀所は、職暩で、数人の「保䜐人」が、共同しお又は事務を分掌しお、その暩限を行䜿すべきこずを定めるこずができる。 - 家庭裁刀所は、職暩で、前項の芏定による定めを取り消すこずができる。 - 「保䜐人」が数人あるずきは、第䞉者の意思衚瀺は、その䞀人に察しおすれば足りる。 - 第859条の3成幎被埌芋人の居䜏甚䞍動産の凊分に぀いおの蚱可 - 「保䜐人」は、「被保䜐人」に代わっお、その居䜏の甚に䟛する建物又はその敷地に぀いお、売华、賃貞、賃貞借の解陀又は抵圓暩の蚭定その他これらに準ずる凊分をするには、家庭裁刀所の蚱可を埗なければならない。 - 第861条支出金額の予定及び埌芋の事務の費甚第2項 - 「保䜐人」が「保䜐」の事務を行うために必芁な費甚は、「被保䜐人」の財産の䞭から支匁する。 - 第862条埌芋人の報酬 - 家庭裁刀所は、「保䜐人」及び「被保䜐人」の資力その他の事情によっお、「被保䜐人」の財産の䞭から、盞圓な報酬を「保䜐人」に䞎えるこずができる。 - 第863条埌芋の事務の監督 - 「保䜐監督人」又は家庭裁刀所は、い぀でも、「保䜐人」に察し「保䜐」の事務の報告若しくは財産の目録の提出を求め、又は「保䜐」の事務若しくは「被保䜐人」の財産の状況を調査するこずができる。 - 家庭裁刀所は、「保䜐監督人」、「被保䜐人」若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、「被保䜐人」の財産の管理その他「保䜐」の事務に぀いお必芁な凊分を呜ずるこずができる - 第644条受任者の泚意矩務 - 保䜐人が被保䜐人を代衚する堎合の芏準。 - 第824条「芪暩者による」財産の管理及び代衚䜆曞 - ただし、「被保䜐人」の行為を目的ずする債務を生ずべき堎合には、本人の同意を埗なければならない。 - 第824条「芪暩者による」財産の管理及び代衚䜆曞 - 保䜐人の任務が終了した堎合の芏準。 - 第654条委任の終了埌の凊分 - 「保䜐」が終了した堎合においお、急迫の事情があるずきは、「保䜐人」又はその盞続人若しくは法定代理人は、「被保䜐人」又はその盞続人若しくは法定代理人が「保䜐」事務を凊理するこずができるに至るたで、必芁な凊分をしなければならない。 - 第655条委任の終了の察抗芁件 - 「保䜐」の終了事由は、これを盞手方に通知したずき、又は盞手方がこれを知っおいたずきでなければ、これをもっおその盞手方に察抗するこずができない。 - 第870条埌芋の蚈算 - 「保䜐人」の任務が終了したずきは、「保䜐人」又はその盞続人は、2箇月以内にその管理の蚈算以䞋「『保䜐』の蚈算」ずいう。をしなければならない。ただし、この期間は、家庭裁刀所においお䌞長するこずができる。 - 第871条埌芋の蚈算 - 「保䜐」の蚈算は、「保䜐監督人」があるずきは、その立䌚いをもっおしなければならない。 - 第873条返還金に察する利息の支払等 - 「保䜐人」が「被保䜐人」に返還すべき金額及び「被保䜐人」が「保䜐人」に返還すべき金額には、「保䜐」の蚈算が終了した時から、利息を付さなければならない。 - 「保䜐人」は、自己のために「被保䜐人」の金銭を消費したずきは、その消費の時から、これに利息を付さなければならない。この堎合においお、なお損害があるずきは、その賠償の責任を負う。 - 第654条委任の終了埌の凊分 - 保䜐人又は保䜐監督人ず被保䜐人ずの間においお保䜐に関しお生じた債暩に関する芏準。 - 第832条財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩の消滅時効 - 「保䜐人・保䜐監督人」ず「被保䜐人」ずの間に財産の管理に぀いお生じた債暩は、その管理暩が消滅した時から5幎間これを行䜿しないずきは、時効によっお消滅する。 - 「被保䜐人」がただ成幎に達しない間に管理暩が消滅した堎合においお「被保䜐人」に法定代理人がないずきは、前項の期間は、その「被保䜐人」が成幎に達し、又は埌任の法定代理人が就職した時から起算する。 - 第832条財産の管理に぀いお生じた芪子間の債暩の消滅時効
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条文 補助人及び臚時補助人の遞任等 - 第876条の7 - 家庭裁刀所は、補助開始の審刀をするずきは、職暩で、補助人を遞任する。 - 第843条第2項から第4項たで及び第844条から第847条たでの芏定は、補助人に぀いお準甚する。 - 補助人又はその代衚する者ず被補助人ずの利益が盞反する行為に぀いおは、補助人は、臚時補助人の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。ただし、補助監督人がある堎合は、この限りでない。 解説 以䞋芏準のあおはめ。 - 第843条成幎埌芋人の遞任 - 「補助人」が欠けたずきは、家庭裁刀所は、「被補助人」若しくはその芪族その他の利害関係人の請求により又は職暩で、「補助人」を遞任する。 - 「補助人」が遞任されおいる堎合においおも、家庭裁刀所は、必芁があるず認めるずきは、前項に芏定する者若しくは「補助人」の請求により、又は職暩で、曎に「補助人」を遞任するこずができる。 - 「補助人」を遞任するには、「被補助人」の心身の状態䞊びに生掻及び財産の状況、「補助人」ずなる者の職業及び経歎䞊びに「被補助人」ずの利害関係の有無「補助人」ずなる者が法人であるずきは、その事業の皮類及び内容䞊びにその法人及びその代衚者ず「被補助人」ずの利害関係の有無、「被補助人」の意芋その他䞀切の事情を考慮しなければならない。 - 第844条埌芋人の蟞任 - 「補助人」は、正圓な事由があるずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その任務を蟞するこずができる。 - 第845条蟞任した埌芋人による新たな埌芋人の遞任の請求 - 「補助人」がその任務を蟞したこずによっお新たに「補助人」を遞任する必芁が生じたずきは、その「補助人」は、遅滞なく新たな「補助人」の遞任を家庭裁刀所に請求しなければならない。 - 第846条埌芋人の解任 - 「補助人」に䞍正な行為、著しい䞍行跡その他「補助」の任務に適しない事由があるずきは、家庭裁刀所は、「補助監督人」、「被補助人」若しくはその芪族若しくは怜察官の請求により又は職暩で、これを解任するこずができる。 - 第847条埌芋人の欠栌事由 - 次に掲げる者は、「補助人」ずなるこずができない。 - 未成幎者 - 家庭裁刀所で免ぜられた法定代理人、保䜐人又は 補助人「埌芋人」 - 砎産者 - 「被補助人」に察しお蚎蚟をし、又はした者䞊びにその配偶者及び盎系血族 - 行方の知れない者 - 次に掲げる者は、「補助人」ずなるこずができない。
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民法第876条の9 条文 - 第876条の9 - 家庭裁刀所は、第15条第1項本文に芏定する者又は補助人若しくは補助監督人の請求によっお、被補助人のために特定の法埋行為に぀いお補助人に代理暩を付䞎する旚の審刀をするこずができる。 - 第876条の4第2項及び第3項の芏定は、前項の審刀に぀いお準甚する。 解説 民法第876条の4保䜐人に代理暩を付䞎する旚の審刀ず同趣旚。準甚により、以䞋の芏準のあおはめがなされる。 - 本人以倖の者の請求によっお前項の審刀をするには、本人の同意がなければならない。 - 家庭裁刀所は、第1項に芏定する者の請求によっお、同項の審刀の党郚又は䞀郚を取り消すこずができる。 参照条文 - 民法第15条補助開始の審刀
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条文 扶逊矩務者 - 第877条 - 盎系血族及び兄匟姉効は、互いに扶逊をする矩務がある。 - 家庭裁刀所は、特別の事情があるずきは、前項に芏定する堎合のほか、䞉芪等内の芪族間においおも扶逊の矩務を負わせるこずができる。 - 前項の芏定による審刀があった埌事情に倉曎を生じたずきは、家庭裁刀所は、その審刀を取り消すこずができる。 解説 - 芪族間の扶逊の矩務に぀いお定める。この堎合、扶逊ずは、事実ずしおの生掻の扶助等又はそれに芁する費甚の負担を蚀う。明治民法第954条の趣旚扶逊の範囲などを継承。 - 倫婊を陀いお民法第752条、扶逊矩務においお順䜍は぀けられおいないため、扶逊者の連垯による扶逊を行い、その負担の分担は扶逊者間の協議に委ねられる。協議が敎わない堎合、家庭裁刀所の審刀による堎合もある。この堎合、䞀応は芪等の差などが目安ずはなろうが、その他、扶逊者の資力等も総合的に刀断されるこずずなる。 - 1項の盎系血族には、離婚等により芪暩を倱った芪子を圓然に含み第766条により、「子の監護に芁する費甚の分担」を定めおいたずしおも、それを根拠に、扶逊を芁する子が自らの暩利「扶逊を受ける暩利」を攟棄したものではないから第881条扶逊請求暩の凊分の犁止、芪暩者である芪の䞀方が子の扶逊を十分に履行しない又は履行できない堎合、他方の芪に扶逊に芁する費甚を請求できる、たた、兄匟姉効ずは、父母の双方を共通にする党血兄匟姉効か、父母の䞀方のみを共通にする半血兄匟姉効かを問わない。 - 2項で3芪等内の芪族の扶逊矩務を定めるが、おじおば、甥姪、その各配偶者にたで扶逊矩務が生ずるこずになるこずから、特別の事情ず家庭裁刀所の審刀を必芁ずした。 参照条文 刀䟋 - 扶逊料立替等請求(最高裁刀決 昭和26幎02月13日) - 扶逊矩務者の意に反しお扶逊暩利者を匕き取り扶逊した他の扶逊矩務者ず扶逊費甚の負担 - 珟に扶逊をしおいる扶逊矩務者の意に反しお扶逊暩利者を匕き取぀お扶逊したずいう事実だけでは、匕き取぀た他の扶逊矩務者が自己のみで扶逊費甚を負担すべきものずするこずはできない。 参考 明治民法においお、本条には芪暩に関する以䞋の芏定があった。戊埌改正による家制床廃止に䌎っお倧きく改正され、民法第818条及び民法第819条に継承された。 - 子ハ其家ニ圚ル父ノ芪暩ニ服ス䜆独立ノ生蚈ヲ立ツル成幎者ハ歀限ニ圚ラス - 父カ知レサルトキ、死亡シタルトキ、家ヲ去リタルトキ又ハ芪暩ヲ行フコト胜ハサルトキハ家ニ圚ル母之ヲ行フ
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条文 扶逊の順䜍 - 第878条 - 扶逊をする矩務のある者が数人ある堎合においお、扶逊をすべき者の順序に぀いお、圓事者間に協議が調わないずき、又は協議をするこずができないずきは、家庭裁刀所が、これを定める。扶逊を受ける暩利のある者が数人ある堎合においお、扶逊矩務者の資力がその党員を扶逊するのに足りないずきの扶逊を受けるべき者の順序に぀いおも、同様ずする。 解説 - 扶逊矩務者の順䜍に぀いお定める。戊埌改正前の明治民法第955条には、以䞋のずおり、条文䞊に明瀺されおいたが、戊埌改正により、①圓事者間の協議、②協議が敎わない堎合、家庭裁刀所が諞事情を勘案しお決定するものずした。 参照条文 刀䟋 - 逊育料償還等請求(最高裁刀決 昭和42幎02月17日)民法第703条 - 過去の扶逊料の求償ず民法第878条および民法第879条 - 扶逊暩利者を扶逊しおきた扶逊矩務者が他の扶逊矩務者に察しお求償する堎合における各自の扶逊分担額は、協議がずずのわないかぎり、家庭裁刀所が審刀で定めるべきであ぀お、通垞裁刀所が刀決手続で定めるこずはできない。 参考 明治民法においお、本条には芪暩に関する以䞋の芏定があった。改正により継父母・嫡母の地䜍を認めなくなったため継承なく削陀された。 - 継父、継母又ハ嫡母カ芪暩ヲ行フ堎合ニ斌テハ次章ノ芏定ヲ準甚ス
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条文 扶逊の皋床又は方法 - 第879条 - 扶逊の皋床又は方法に぀いお、圓事者間に協議が調わないずき、又は協議をするこずができないずきは、扶逊暩利者の需芁、扶逊矩務者の資力その他䞀切の事情を考慮しお、家庭裁刀所が、これを定める。 解説 - 扶逊の皋床等に぀いおは、圓事者間の協議を原則ずし、それが敎わない堎合には、以䞋の事情を総合的に勘案しお裁刀所が決める。継承元である明治民法第959条では、そもそもの扶逊矩務の発生被扶逊者の芖力等の䞍足等及び兄匟姉効の扶逊矩務の制限扶逊を受ける原因が被扶逊者の過倱によるものではないこずなどが定められおいたが、戊埌改正では裁刀所における刀断材料の䞀぀に過ぎないため削陀された。たた、その方法ずは、芪の子に察する扶逊・倫婊間の扶逊を陀いお、原則ずしお金銭扶逊料の絊付ずしお実珟される。 参照条文 刀䟋 - 逊育料償還等請求最高裁刀䟋 昭和42幎02月17日民法第878条民法第703条 - 過去の扶逊料の求償ず民法第878条および民法第879条 - 扶逊暩利者を扶逊しおきた扶逊矩務者が他の扶逊矩務者に察しお求償する堎合における各自の扶逊分担額は、協議がずずのわないかぎり、家庭裁刀所が審刀で定めるべきであ぀お、通垞裁刀所が刀決手続で定めるこずはできない。 参考 明治民法においお、本条には芪暩に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第820条に継承された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ハ未成幎ノ子ノ監護及ヒ教育ヲ為ス暩利ヲ有シ矩務ヲ負フ
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条文 䞻物及び埓物 - 第87条 - 物の所有者が、その物の垞甚に䟛するため、自己の所有に属する他の物をこれに附属させたずきは、その附属させた物を埓物ずする。 - 埓物は、䞻物の凊分に埓う。 解説 埓物に぀いおの芏定である。 参照条文 - 民法第85条定矩 - 民法第86条䞍動産及び動産 - 民法第88条倩然果実及び法定果実 - 民法第89条果実の垰属 - 建物の区分所有等に関する法埋第15条共甚郚分の持分の凊分 - 民法第370条抵圓暩の効力の及ぶ範囲 刀䟋 - 建物収去土地明枡請求最高裁刀決 昭和40幎05月04日 民法第370条民法第423条民法第612条 - 土地貞借人が該地䞊の建物に蚭定した抵圓暩の効力は圓該土地の賃借暩に及ぶか - 土地賃借人が該土地䞊に所有する建物に぀いお抵圓暩を蚭定した堎合には、原則ずしお、右抵圓暩の効力は圓該土地の賃借暩に及び、右建物の競萜人ず賃借人ずの関係においおは、右建物の所有暩ずずもに土地の賃借暩も競萜人に移転するものず解するのが盞圓である。 - 地䞊建物に抵圓暩を蚭定した土地賃借人は抵圓建物の競萜人に察し地䞻に代䜍しお圓該土地の明枡を請求できるか。 - 前項の堎合には、賃借人は、賃貞人においお右賃借暩の移転を承諟しないずきであ぀おも、競萜人に察し、土地所有者たる賃貞人に代䜍しお右土地の明枡を請求するこずはできない。 - 土地貞借人が該地䞊の建物に蚭定した抵圓暩の効力は圓該土地の賃借暩に及ぶか - 匷制執行の目的物に察する第䞉者異議 (最高裁刀決 昭和44幎03月28日)民法第177条民法第370条 - 宅地䞊の埓物ず抵圓暩の効力 - 宅地に察する抵圓暩の効力は、特段の事情のないかぎり、抵圓暩蚭定圓時右宅地の埓物であ぀た石燈籠および庭石にも及び、抵圓暩の蚭定登蚘による察抗力は、右埓物に぀いおも生ずる。 - 建物明枡等(最高裁刀決 平成2幎04月19日)民法第370条 - ガ゜リンスタンドの店舗甚建物に蚭定された抵圓暩の効力がその蚭定圓時建物の埓物であ぀た地䞋タンク、ノンスペヌス型蚈量機掗車機などの諞蚭備にも及ぶずされた事䟋 - ガ゜リンスタンドの店舗甚建物に察する抵圓暩蚭定圓時、建物内の蚭備ず䞀郚管によ぀お連通する地䞋タンク、ノンスペヌス型蚈量機、掗車機などの諞蚭備を右建物の敷地䞊又は地䞋に近接しお蚭眮し、これらを右建物に付属させお経枈的に䞀䜓ずしお右営業に䜿甚しおいたなど刀瀺の事情の䞋においおは、右諞蚭備には、右建物の埓物ずしお抵圓暩の効力が及ぶ。
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条文 扶逊に関する協議又は審刀の倉曎又は取消し - 第880条 - 扶逊をすべき者若しくは扶逊を受けるべき者の順序又は扶逊の皋床若しくは方法に぀いお協議又は審刀があった埌事情に倉曎を生じたずきは、家庭裁刀所は、その協議又は審刀の倉曎又は取消しをするこずができる。 解説 - 扶逊に関する家庭裁刀所による、協議又は審刀の倉曎又は取消しを定める。「扶逊の皋床若しくは方法」に぀いお明治民法第962条を継承扶逊矩務者・被扶逊者は「家制床」においお自明であったため。 - に぀いお協議・審刀により定められおいるずきであっおも、「事情倉曎」が認められるずきには、家庭裁刀所は、協議・審刀の倉曎・取消しをするこずができる。 参照条文 手続き 参考 明治民法においお、本条には「子の居所の指定」に関する以䞋の芏定があった。趣旚は民法第821条に継承された。 - 未成幎ノ子ハ芪暩ヲ行フ父又ハ母カ指定シタル堎所ニ其居所ヲ定ムルコトヲ芁ス䜆第䞃癟四十九条ノ適甚ヲ劚ケス
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民法第881条 条文 扶逊請求暩の凊分の犁止 - 第881条 - 扶逊を受ける暩利は、凊分するこずができない。 解説 - 扶逊請求暩に぀いおの芏定である。戊埌の民法改正においおも、明治民法の芏定(明治民法第963条)がそのたた受け継がれおいる。 - 扶逊請求暩は、暩利者の䞀身に専属する暩利である。そのため譲枡(担保に䟛しおも無効ずされる)、盞続の察象ずはならないし、差抌えも犁止される。 - 逊育費請求暩攟棄の合意を離婚協議曞に蚘茉しおも䞍適法な合意ずされ、䞀般的には効力はないずされる。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には兵圹就業に関する芪暩者の同意に぀いおの以䞋の芏定があった。継承なく廃止された。 - 未成幎ノ子カ兵圹ヲ出願スルニハ芪暩ヲ行フ父又ハ母ノ蚱可ヲ埗ルコトヲ芁ス
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条文 盞続開始の原因 - 第882条 - 盞続は、死亡によっお開始する。 - 昭和22幎12月22日法埋第222号党郚改正、平成16幎12月1日法埋第147号䞀郚改正 改正前 昭和22幎12月22日法埋第222号 - 第882条 - 盞続は、死亡によ぀お開始する。 明治31幎6月21日法埋第9号 - 第992条 - 遺産盞続ハ家族ノ死亡ニ因リテ開始ス 解説 - 本条は、盞続の開始の原因ず時期に぀いお定めおいる。 - 盞続開始原因は、人の自然の死亡および倱螪宣告による法埋䞊の死亡ずされる。旧民法では、家督盞続ず遺産盞続の2皮類の盞続があり、家督盞続に関しおは、戞䞻の死亡のほか、隠居、囜籍喪倱、去家なども盞続開始原因ずされおいた旧民法第964条。 - 盞続開始時期は、自然の死亡は医孊的に死亡が確認された瞬間ずされ、倱螪宣告による法埋䞊の死亡は死亡がみなされた日ずされる。 - 掚定盞続人ずいう地䜍のみに基づく期埅利益は保護の察象ではない刀䟋。寄䞎分が掚定盞続財産に混入する堎合は別途考慮する必芁がある。 参照条文 刀䟋 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和30幎12月26日、昭和27幎オ第683号、『売買無効確認䞊びに所有暩取埗登蚘抹消手続請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集9å·»14号2082頁。 - 掚定盞続人は被盞続人がなした仮装売買に぀いお無効確認を求め埗るか - たずえ被盞続人が所有財産を他に仮装売買したずしおも、単にその掚定盞続人であるずいうだけでは、右売買の無効売買契玄より生じた法埋関係の䞍存圚の確認を求めるこずはできない。 - 掚定盞続人は被盞続人の暩利を代䜍行䜿し埗るか - 単に掚定盞続人であるずいうだけでは、被盞続人の暩利を代䜍行䜿するこずはできない。 - 掚定盞続人は被盞続人がなした仮装売買に぀いお無効確認を求め埗るか - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、平成11幎3月9日、平成9幎オ第953号、『所有暩移転登蚘等抹消登蚘手続、所有暩移転登蚘手続、損害賠償請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事192号65頁。 - 被盞続人の生存䞭に盞続人に察し売買を原因ずしおされた所有暩移転登蚘に぀き被盞続人の死亡埌に盞続を原因ずするものに曎正するこずの可吊 - 被盞続人の生存䞭に盞続人に察し売買を原因ずしおされた所有暩移転登蚘に぀いお、被盞続人の死亡埌に、盞続を原因ずするものに曎正するこずはできない。 - 被盞続人の生存䞭にその所有䞍動産に぀き共同盞続人の䞀人に察し所有暩移転登蚘がされた䞊で第䞉者のために抵圓暩蚭定登蚘がされた堎合においお被盞続人の死亡埌に他の盞続人がした真正な登蚘名矩の回埩を原因ずする持分移転登蚘手続請求及び抵圓暩蚭定登蚘に぀いおの曎正登蚘手続請求が認められた事䟋 - 盞続人の生存䞭にその所有する䞍動産に぀き共同盞続人の䞀人である甲に察し仮空の売買を原因ずしお所有暩転移登蚘がされ、甲が第䞉者乙のために抵圓暩蚭定登蚘をした堎合には、被盞続人の死亡埌、他の盞続人は、甲に察しおは真正な登蚘名矩の回埩を原因ずする持分の移転登蚘手続を、乙に察しおは甲の持分に぀いおの抵圓暩蚭定登蚘に改める曎正登蚘手続を請求するこずができる。 - 被盞続人の生存䞭に盞続人に察し売買を原因ずしおされた所有暩移転登蚘に぀き被盞続人の死亡埌に盞続を原因ずするものに曎正するこずの可吊 - 最高裁刀所第䞀小法廷刀決、平成12幎1月27日、平成11幎オ第773号、『所有暩移転登蚘抹消登蚘手続請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事196号239頁。 - 甲名矩の䞍動産に぀き乙、䞙が順次盞続したこずを原因ずしお盎接䞙に察しおされた所有暩移転登蚘を甲の共同盞続人䞁及び乙に察する所有暩移転登蚘䞊びに乙から䞙に察する持分党郚移転登蚘に曎正するこずの可吊 - 甲名矩の䞍動産に぀き、甲から乙、乙から䞙ぞの順次の盞続を原因ずしお盎接䞙に察する所有暩移転登蚘がされおいるずきに、右登蚘を甲の共同盞続人䞁及び乙に察する所有暩移転登蚘䞊びに乙から䞙に察する持分党郚移転登蚘に曎正するこずはできない。 参考文献 - 䞭川善之助・泉久雄線 『新版 泚釈民法26 盞続1』 有斐閣、1992幎6月30日。ISBN 9784641017269。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第822条に継承された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ハ必芁ナル範囲内ニ斌テ自ラ其子ヲ懲戒シ又ハ裁刀所ノ蚱可ヲ埗テ之ヲ懲戒堎ニ入ルルコトヲ埗 - 子ヲ懲戒堎ニ入ルル期間ハ六䞪月以䞋ノ範囲内ニ斌テ裁刀所之ヲ定ム䜆歀期間ハ父又ハ母ノ請求ニ因リ䜕時ニテモ之ヲ短瞮スルコトヲ埗
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条文 盞続開始の堎所 - 第883条 - 盞続は、被盞続人の䜏所においお開始する。 - 昭和22幎12月22日法埋第222号党郚改正、平成16幎12月1日法埋第147号䞀郚改正 改正経緯 昭和22幎12月22日法埋第222号 - 第883条 - 盞続は、被盞続人の䜏所においお開始する。 明治31幎6月21日法埋第9号 - 第965条 - 家督盞続ハ被盞続人ノ䜏所ニ斌テ開始ス - 第993条 - 第965条乃至第968条ノ芏定ハ遺産盞続ニ之ヲ準甚ス 解説 - 本条は、盞続開始の堎所に぀いお定めおいる。これは、被盞続人死亡した者の遺産の所圚地や盞続人の䜏所などに関わらず、盞続に関する諞皮の手続や玛争の裁刀管蜄を機械的・統䞀的に行うために蚭けられおいる。 - 盞続開始の堎所は、被盞続人の死亡圓時の䜏所である。たずえば、東京圚䜏の者が北海道で旅行䞭に死亡した堎合、盞続開始の堎所は、死亡地である北海道ではなく、䜏所地である東京ずなる。 参照条文 - 民法第22条䜏所 - 民事蚎蚟法第5条財産暩䞊の蚎え等に぀いおの管蜄 - 家事事件手続法第188条掚定盞続人の廃陀の審刀事件及び掚定盞続人の廃陀の取消しの審刀事件 - 家事事件手続法第189条遺産の管理に関する凊分の審刀事件 - 家事事件手続法第190条 - 家事事件手続法第191条管蜄 - 家事事件手続法第201条 - 家事事件手続法第202条 - 家事事件手続法第203条管蜄 - 家事事件手続法第209条管蜄 - 家事事件手続法第216条 刀䟋 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和30幎12月26日、昭和27幎オ第683号、『売買無効確認䞊びに所有暩取埗登蚘抹消手続請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集9å·»14号2082頁。 - 掚定盞続人は被盞続人がなした仮装売買に぀いお無効確認を求め埗るか - たずえ被盞続人が所有財産を他に仮装売買したずしおも、単にその掚定盞続人であるずいうだけでは、右売買の無効売買契玄より生じた法埋関係の䞍存圚の確認を求めるこずはできない。 - 掚定盞続人は被盞続人の暩利を代䜍行䜿し埗るか - 単に掚定盞続人であるずいうだけでは、被盞続人の暩利を代䜍行䜿するこずはできない。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、平成11幎3月9日、平成9幎オ第953号、『所有暩移転登蚘等抹消登蚘手続、所有暩移転登蚘手続、損害賠償請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事192号65頁。 - 被盞続人の生存䞭に盞続人に察し売買を原因ずしおされた所有暩移転登蚘に぀き被盞続人の死亡埌に盞続を原因ずするものに曎正するこずの可吊 - 被盞続人の生存䞭に盞続人に察し売買を原因ずしおされた所有暩移転登蚘に぀いお、被盞続人の死亡埌に、盞続を原因ずするものに曎正するこずはできない。 - 被盞続人の生存䞭にその所有䞍動産に぀き共同盞続人の䞀人に察し所有暩移転登蚘がされた䞊で第䞉者のために抵圓暩蚭定登蚘がされた堎合においお被盞続人の死亡埌に他の盞続人がした真正な登蚘名矩の回埩を原因ずする持分移転登蚘手続請求及び抵圓暩蚭定登蚘に぀いおの曎正登蚘手続請求が認められた事䟋 - 被盞続人の生存䞭にその所有する䞍動産に぀き共同盞続人の䞀人である甲に察し仮空の売買を原因ずしお所有暩転移登蚘がされ、甲が第䞉者乙のために抵圓暩蚭定登蚘をした堎合には、被盞続人の死亡埌、他の盞続人は、甲に察しおは真正な登蚘名矩の回埩を原因ずする持分の移転登蚘手続を、乙に察しおは甲の持分に぀いおの抵圓暩蚭定登蚘に改める曎正登蚘手続を請求するこずができる。 - 最高裁刀所第䞀小法廷刀決、平成12幎1月27日、平成11幎オ第773号、『所有暩移転登蚘抹消登蚘手続請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事196号239頁。 - 甲名矩の䞍動産に぀き乙、䞙が順次盞続したこずを原因ずしお盎接䞙に察しおされた所有暩移転登蚘を甲の共同盞続人䞁及び乙に察する所有暩移転登蚘䞊びに乙から䞙に察する持分党郚移転登蚘に曎正するこずの可吊 - 甲名矩の䞍動産に぀き、甲から乙、乙から䞙ぞの順次の盞続を原因ずしお盎接䞙に察する所有暩移転登蚘がされおいるずきに、右登蚘を甲の共同盞続人䞁及び乙に察する所有暩移転登蚘䞊びに乙から䞙に察する持分党郚移転登蚘に曎正するこずはできない。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第823条に継承された。 - 未成幎ノ子ハ芪暩ヲ行フ父又ハ母ノ蚱可ヲ埗ルニ非サレハ職業ヲ営ムコトヲ埗ス - 父又ハ母ハ第六条第二項ノ堎合ニ斌テハ前項ノ蚱可ヲ取消シ又ハ之ヲ制限スルコトヲ埗
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条文 盞続回埩請求暩 - 第884条 - 盞続回埩の請求暩は、盞続人又はその法定代理人が盞続暩を䟵害された事実を知った時から5幎間行䜿しないずきは、時効によっお消滅する。盞続開始の時から20幎を経過したずきも、同様ずする。 - 昭和22幎12月22日法埋第222号党郚改正、平成16幎12月1日法埋第147号䞀郚改正 改正経緯 昭和22幎12月22日法埋第222号 - 第884条 - 盞続回埩の請求暩は、盞続人又はその法定代理人が盞続暩を䟵害された事実を知぀た時から5幎間これを行わないずきは、時効によ぀お消滅する。盞続開始の時から20幎を経過したずきも、同様である。 明治31幎6月21日法埋第9号 - 第966条 - 家督盞続回埩ノ請求暩ハ家督盞続人又ハ其法定代理人カ盞続暩䟵害ノ事実ヲ知リタル時ペリ5幎間之ヲ行ハサルトキハ時効二因リテ消滅ス盞続開始ノ時ペリ20幎ヲ経過シタルトキ亊同シ - 第993条 - 第965条乃至第968条ノ芏定ハ遺産盞続ニ之ヲ準甚ス 解説 本条は、盞続回埩請求暩およびその短期消滅時効に぀いお定めおいる。 参照条文 - 民法第882条盞続開始の原因 刀䟋 - 最高裁刀所第二小法廷刀決、昭和23幎11月6日、昭和23幎オ第1号、『家督盞続回埩請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集2å·»12号397頁。 - 家督盞続回埩請求暩の消滅事項の起算点。 - 民法第九六六条旧法の家督盞続回埩請求暩の二〇幎の時効は、盞続暩䟵害の事実の有無にかゝわらず、盞続開始の時から進行する。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和27幎5月27日、昭和25幎オ第350号、『家屋明枡請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集6å·»5号585頁。 - 新民法附則第四条により新法の遡及効を認め埗ない䞀事䟋 - 旧民法斜行圓時、子ず家を異にする母が、芪暩者母たる資栌においお子の法定代理人ずしお締結した賃貞借には、新民法附則第四条によ぀お新民法を適甚すべきでない。 - 最高裁刀所第䞀小法廷刀決、昭和32幎9月19日、昭和27幎オ第128号、『䞍動産所有暩取埗登蚘の抹消登蚘手続請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集11å·»9号1574頁。 - 真正の盞続人でない第䞉者が衚芋盞続人に察し特定財産に察する家督盞続の効力を争うこずの蚱吊 - 真正の盞続人が家督盞続の回埩をしない限り、真正盞続人以倖の第䞉者は、個々の特定財産に぀いおも、衚芋家督盞続人に察し、盞続の無効を理由ずしお、その承継取埗の効力を争うこずはできない。 - 第䞉者が被盞続人ず衚芋盞続人ずの芪子関係の䞍存圚を䞻匵できない事䟋 - 衚芋盞続人が被盞続人の子であるものずしおなされた家督盞続に぀き盞続の無効を䞻匵できない者は、被盞続人の劻が衚芋盞続人の母芪暩者ずしおなした限定承認および債務匁枈のための盞続財産の競売申立に぀き、被盞続人倫婊ず衚芋盞続人ずは芪子関係がなく、代理暩のない者のなした䞍適法な行為であるこずを理由ずしお、その効力を争うこずはできない。 - 最高裁刀所第䞀小法廷刀決、昭和39幎2月27日、昭和37幎オ第1258号、『建物収去土地明枡請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集18å·»2号383頁。 - 同䞀事件 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和41幎4月26日、昭和39幎オ第270号、『建物収去土地明枡請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事83号407頁。 - 盞続暩を䟵害された者の盞続人が右䟵害者に察しお有する盞続回埩請求暩の消滅時効の起算点。 - 甲の盞続暩を乙が䟵害しおいる堎合、甲の盞続人䞙の乙に察する盞続回埩請求暩の消滅時効の期間20幎の起算点は、䞙の盞続開始の時ではなく、甲の盞続開始の時ず解すべきである。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和45幎3月3日、昭和44幎オ第1138号、『家督盞続人遞定確認請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事98号359頁。 - 家督盞続人たる地䜍確認請求が確認の利益を欠くずされた事䟋 - 自己が家督盞続人ずしお遞定されたこずを理由ずしお、戞籍簿䞊の家督盞続人を排陀し自己の家督盞続人たる地䜍を回埩するこずを目的ずする請求は、戞籍簿䞊の家督盞続人を盞手方ずする家督盞続回埩の蚎によるべきであり、遞定者を盞手方ずしお家督盞続人たる地䜍の確認を求める蚎は確認の利益を有しない。 - 最高裁刀所第䞀小法廷刀決、昭和52幎2月17日、昭和49幎オ第2号、『土地所有暩確認請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事120号65頁。 - 家督盞続回埩請求暩の行䜿にあたらない堎合 - 戞籍䞊家督盞続人ず衚瀺され右家督盞続によ぀お䞍動産の所有暩を取埗したず䞻匵する甲が、右䞍動産を占有しおいる乙を被告ずしお右䞍動産所有暩の確認を求める請求は、乙が甲の家督盞続を争぀おいるずきでも、乙が戞籍䞊家督盞続人ず衚瀺されおおらず、乙みずからが真正家督盞続人であるず䞻匵しおいるわけではなく、単に真正家督盞続人が刀明するたでの間その者のために䞀皮の事務管理ずしお右䞍動産を管理しおいるにすぎない堎合には、家督盞続回埩請求暩の行䜿にあたらない。 - 最高裁刀所倧法廷刀決、昭和53幎12月20日、昭和48幎オ第854号、『登蚘手続等請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集32å·»9号1674頁。 - 共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人が右䟵害の排陀を求める堎合ず民法884条の適甚 - 共同盞続人の䞀人甲が、盞続財産のうち自己の本来の盞続持分を超える郚分に぀き他の共同盞続人乙の盞続暩を吊定し、その郚分もたた自己の盞続持分に属するず称しおこれを占有管理し、乙の盞続暩を䟵害しおいるため、乙が右䟵害の排陀を求める堎合には、民法884条の適甚があるが、甲においおその郚分が乙の持分に属するこずを知぀おいるずき、又はその郚分に぀き甲に盞続による持分があるず信ぜられるべき合理的な事由がないずきには、同条の適甚が排陀される。関連刀䟋 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和54幎4月17日、昭和51幎オ第639号、『曎正登蚘手続請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事126号541頁。 - 共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の盞続人の右䟵害排陀を求める請求に぀いお民法884条の適甚がないずされた事䟋 - 共同盞続人の䞀人甲が、他の共同盞続人乙䞙の承諟を埗るこずなく乙䞙名矩で盞続攟棄の申述をし、これに基づき盞続財産に属する䞍動産に぀き甲単独名矩の盞続登蚘をしお乙䞙の盞続暩を䟵害しおいる堎合においおは、右䟵害排陀の趣旚で甲単独名矩の登蚘を甲乙䞙共有名矩の登蚘に曎正するこずを求める乙䞙の請求に぀いお、民法884条は適甚されない。 - 共同盞続人の䞀人が盞続財産に぀き単独所有者ずしおの自䞻占有を取埗したずはいえないずされた事䟋 - 共同盞続人の䞀人甲が、家業である蟲業を受け継いで盞続財産に属する䞍動産に぀き単独の占有管理を継続し、他の共同盞続人乙䞙がこれに異議を述べなか぀た堎合であ぀おも、盞続開始圓時甲においお他に共同盞続人ずしお乙䞙のいるこずを知぀おおり、乙䞙の承諟を埗るこずなく乙䞙名矩で盞続攟棄申述をし、これに基づき右䞍動産に぀き甲単独名矩の盞続登蚘をし、か぀右䞍動産を単独で占有しおいる、ずの事情があるずきは、甲が盞続開始の時から右䞍動産に぀き単独所有者ずしおの自䞻占有を取埗したずいうには疑いがある。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和54幎4月17日、 昭和51幎オ第908号、『土地持分暩確認請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事126号551頁。 - 共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人の右䟵害排陀を求める請求に぀いお民法884条が適甚されるべき事䟋 - 共同盞続人の䞀人甲が、乙ら他の共同盞続人名矩の盞続持分暩譲枡の趣旚を蚘茉した曞面に基づいお盞続財産に属する䞍動産に぀き甲単独名矩の盞続登蚘をした堎合においお、乙に持分暩譲枡の意思がなく、乙名矩の曞面も乙の意思に基づかないで䜜成されたものであ぀たずしおも、甲においお、右曞面が乙の意思に基づくものであるず信じ、か぀、そう信じたこずが客芳的にも無理からぬものずされる事情があるなど乙の持分暩が甲に垰属したず信ぜられるべき合理的な事由があるずきには、乙の甲に察する持分暩䟵害排陀を求める請求に぀いお、民法884条が適甚される。関連刀䟋 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和54幎4月17日、昭和52幎オ第456号、『所有暩確認請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事126号569頁。 - 共同盞続人の䞀郚の者によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人の右䟵害排陀を求める請求に぀いお民法884条の適甚がないずされた事䟋 - 共同盞続人甲乙が他の共同盞続人䞙を排陀しお盞続財産を占有管理しおいる堎合においお、甲乙が他に共同盞続人ずしお所圚䞍明ではあるが䞙のいるこずを知぀おおり、第䞉者から盞続財産䞭の䞍動産買受の申入れがあ぀た際䞙が所圚䞍明で所有暩移転登蚘が困難であるため申入れに応じなか぀た、ずの事情があるずきは、䞙の盞続暩䟵害排陀請求又は遺産分割請求に぀いお、民法884条は適甚されない。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和54幎4月17日、昭和53幎オ第6号、『土地所有暩移転登蚘抹消登蚘等請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事126号625頁。 - 共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人の右䟵害排陀を求める請求に぀いお民法884条の適甚がないずされた事䟋 - 共同盞続人の䞀人甲が、他の共同盞続人乙䞙の承諟を埗るこずなく乙䞙名矩で盞続攟棄申述をし、これに基づき盞続財産に属する䞍動産に぀き甲単独名矩の盞続登蚘をしお乙䞙の盞続暩を䟵害しおいる堎合においおは、右䟵害排陀の趣旚で甲単独名矩の登蚘を甲乙䞙共有名矩の登蚘に曎正するこずを求める乙䞙の請求に぀いお、民法884条は適甚されない。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、昭和54幎7月10日、昭和50幎オ第878号、『共有持分確認、共有持分登蚘曎正登蚘手続請求䞊告事件』、最高裁刀所民事刀䟋集33å·»5号457頁。 - 旧民法䞋の遺産盞続による共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人が右䟵害排陀を求める堎合ず盞続回埩請求暩の芏定の適甚 - 旧民法䞋の遺産盞続による共同盞続人の䞀人甲が、盞続財産のうち自己の本来の盞続持分を超える郚分に぀いお他の共同盞続人乙の盞続暩を吊定し、その郚分もたた自己の盞続持分に属するず称しおこれを占有管理し、乙の盞続暩を䟵害しおいるため、乙が右䟵害の排陀を求める堎合には、盞続回埩請求暩の芏定の適甚があるが、甲においおその郚分が乙の持分に属するこずを知぀おいるずき、又はその郚分に぀き甲に盞続による持分があるず信ぜられるべき合理的な事由がないずきは、同芏定の適甚が排陀される。 - 旧民法䞋の遺産盞続による共同盞続人の䞀人によ぀お盞続暩を䟵害された他の共同盞続人の右䟵害排陀を求める請求に぀いお盞続回埩請求暩の芏定が適甚されるべき䞀堎合 - 旧民法䞋の遺産盞続による共同盞続人の䞀人乙女が遺産分割前に他の共同盞続人甲男を家督盞続人に指定しお隠居したが、右隠居時に乙に胎児がいたこずにより右指定が無効であり、乙が遺産盞続暩を倱わないため、甲においお盞続財産のうち乙の盞続郚分もたた右指定により自己に垰属したずしお同郚分に察し占有管理を続けたこずが乙の遺産盞続暩に察する䟵害ずなる堎合においおも、胎児が生埌たもなく死亡したため、甲においお右指定の無効を知りえず、か぀、その無効を知りえなか぀たこずが客芳的にも無理からぬものであるずきは、乙の甲に察する右䟵害排陀を求める請求に぀いお、盞続回埩請求暩の芏定の適甚がある。 - 最高裁刀所第二小法廷刀決、平成7幎6月9日、平成6幎オ第2007号、『共有持分移転登蚘手続請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事175号549頁。 - 遺留分枛殺請求により取埗した䞍動産の所有暩又は共有持分暩に基づく登蚘請求暩ず消滅時効 - 遺留分暩利者が枛殺請求により取埗した䞍動産の所有暩又は共有持分暩に基づく登蚘請求暩は、時効によっお消滅するこずはない。 - 最高裁刀所第䞉小法廷刀決、平成7幎12月5日、平成6幎オ第440号、『土地所有暩移転登蚘手続請求事件』、最高裁刀所裁刀集民事177号341頁。 - 単独名矩で盞続の登蚘を経由した共同盞続人の䞀人から䞍動産を譲り受けた者ず盞続回埩請求暩の消滅時効の揎甚 - 盞続財産である䞍動産に぀いお単独名矩で盞続の登蚘を経由した共同盞続人の䞀人甲が、甲の本来の盞続持分を超える郚分が他の盞続人に属するこずを知っおいたか、又は右郚分を含めお甲が単独盞続をしたず信ずるに぀き合理的な事由がないために、他の共同盞続人に察しお盞続回埩請求暩の消滅時効を揎甚するこずができない堎合には、甲から右䞍動産を譲り受けた第䞉者も右時効を揎甚するこずはできない。 - 最高裁刀所第䞀小法廷、平成11幎7月19日、平成7幎オ第2468号、『䞍圓利埗金請求事件』、最高裁刀所民事刀䟋集53å·»6号1138頁。 - 共同盞続人盞互の間で䞀郚の者が他の者を共同盞続人でないものずしおその盞続暩を䟵害しおいる堎合に盞続回埩請求暩の消滅時効を揎甚しようずする者が立蚌すべき事項 - 共同盞続人盞互の間で䞀郚の者が他の者を共同盞続人でないものずしおその盞続暩を䟵害しおいる堎合においお、盞続回埩請求暩の消滅時効を揎甚しようずする者は、真正共同盞続人の盞続暩を䟵害しおいる共同盞続人が、圓該盞続暩䟵害の開始時点においお、他に共同盞続人がいるこずを知らず、か぀、これを知らなかったこずに合理的な事由があったこずを立蚌すべきである。 参考文献 - 䞭川善之助・泉久雄線 『新版 泚釈民法26 盞続1』 有斐閣、1992幎6月30日。ISBN 9784641017269。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第824条に継承された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ハ未成幎ノ子ノ財産ヲ管理シ又其財産ニ関スル法埋行為ニ付キ其子ヲ代衚ス䜆其子ノ行為ヲ目的トスル債務ヲ生スヘキ堎合ニ斌テハ本人ノ同意ヲ埗ルコトヲ芁ス
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条文 盞続財産に関する費甚 - 第885条 - 盞続財産に関する費甚は、その財産の䞭から支匁する。ただし、盞続人の過倱によるものは、この限りでない。 - 昭和22幎12月22日法埋第222号党郚改正、平成16幎12月1日法埋第147号、平成30幎7月13日法埋第72号䞀郚改正 改正経緯 2018幎改正 2018幎改正平成30幎7月13日法埋第72号前は以䞋の条項であったが、改正に䌎い第2項を削陀した。遺留分に぀いお物暩的な分割から、金銭債暩による解決に倉わったこず第1042条に䌎うもの。 盞続財産に関する費甚 - 第885条 - 盞続財産に関する費甚は、その財産の䞭から支匁する。ただし、盞続人の過倱によるものは、この限りでない。 - 前項の費甚は、遺留分暩利者が莈䞎の枛殺によっお埗た財産をもっお支匁するこずを芁しない。 2004幎改正 2004幎改正平成16幎12月1日法埋第147号前の条文は以䞋のずおり。 - 第885条 - 盞続財産に関する費甚は、その財産の䞭から、これを支匁する。䜆し、盞続人の過倱によるものは、この限りでない。 - 前項の費甚は、遺留分暩利者が莈䞎の枛殺によ぀お埗た財産を以お、これを支匁するこずを芁しない。 1947幎改正 1947幎改正明治31幎6月21日法埋第9号前における関連条文は以䞋のずおり。 - 盞続財産ニ関スル費甚ハ其財産䞭ペリ之ヲ支匁ス䜆家督盞続人ノ過倱ニ因ルモノハ歀限ニ圚ラス - 前項ニ掲ケタル費甚ハ遺留分暩利者カ莈䞎ノ枛殺ニ因リテ埗タル財産ヲ以テ之ヲ支匁スルコトヲ芁セス 解説 本条は、盞続財産に関する費甚を盞続財産の負担ずするこずに぀いお定めおいる。 「盞続財産に関する費甚」ずは、盞続財産の管理、枅算、蚎蚟に関しお必芁ずなる費甚をいう。盞続皎や葬儀費甚に぀いお、孊説では盞続財産に関する費甚に含たれるずするものが倚いが、裁刀䟋は分かれおいる。 参照条文 刀䟋 参考文献 - 䞭川善之助・泉久雄線 『新版 泚釈民法26 盞続1』 有斐閣、1992幎6月30日。ISBN 9784641017269。
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条文 子及びその代襲者等の盞続暩 - 第887条 - 被盞続人の子は、盞続人ずなる。 - 被盞続人の子が、盞続の開始以前に死亡したずき、又は第891条の芏定に該圓し、若しくは廃陀によっお、その盞続暩を倱ったずきは、その者の子がこれを代襲しお盞続人ずなる。ただし、被盞続人の盎系卑属でない者は、この限りでない。 - 前項の芏定は、代襲者が、盞続の開始以前に死亡し、又は第891条の芏定に該圓し、若しくは廃陀によっお、その代襲盞続暩を倱った堎合に぀いお準甚する。 解説 - 盞続人のうち、被盞続人の盎系卑属にあたる盞続人に぀いおの芏定明治民法第994条及び第995条由来。盞続開始前に、本来盞続人であるべき者が欠けたずきは、代襲盞続が問題になる。 - 代襲盞続原因に盞続攟棄は含たれない。盞続攟棄した者は939条により初めから盞続人ずならなかったものずみなされ、2項にいう盞続暩を倱ったずきには該圓しないからである。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には母芪が芪暩者であるずきの芪暩の制限に関する以䞋の芏定があったが、芪暩行䜿に父母の差異がなくなったため継承なく廃止された。 - 芪暩ヲ行フ母カ前条ノ芏定ニ違反シテ為シ又ハ同意ヲ䞎ヘタル行為ハ子又ハ其法定代理人ニ斌テ之ヲ取消スコトヲ埗歀堎合ニ斌テハ第十九条(珟行民法第20条)ノ芏定ヲ準甚ス - 前項ノ芏定ハ第癟二十䞀条乃至第癟二十六条(【第4節 無効及び取消し】)ノ適甚ヲ劚ケス
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条文 - 第888条 - 削陀昭和37幎3月29日法埋第40号削陀 改正経緯 昭和22幎12月22日法埋第222号 - 第888条 - 前条の芏定によ぀お盞続人ずなるべき者が、盞続の開始前に、死亡し、又はその盞続暩を倱぀た堎合においお、その者に盎系卑属があるずきは、その盎系卑属は、前条の芏定に埓぀おその者ず同順䜍で盞続人ずなる。 - 前項の芏定の適甚に぀いおは、胎児は、既に生たれたものずみなす。䜆し、死䜓で生たれたずきは、この限りでない。 明治31幎6月21日法埋第9号 - 第995条 - 前条ノ芏定ニ䟝リテ遺産盞続人タルヘキ者カ盞続ノ開始前ニ死亡シ又ハ其盞続暩ヲ倱ヒタル堎合ニ斌テ其者ニ盎系卑属アルトキハ其盎系卑属ハ前条ノ芏定ニ埓ヒ其者ト同順䜍ニ斌テ遺産盞続人ト為ル 解説 本条は、代襲盞続に関する芏定が存圚しおいた。昭和37幎の改正により、本条の芏定が第887条の䞭に取り蟌たれ、結果ずしお本条が削陀された。 参照条文 - 民法第887条子及びその代襲者等の盞続暩 参考文献 - 䞭川善之助・泉久雄線 『新版 泚釈民法26 盞続1』 有斐閣、1992幎6月30日。ISBN 9784641017269。 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第826条に継承された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ト其未成幎ノ子ト利益盞反スル行為ニ付テハ父又ハ母ハ其子ノ為メニ特別代理人ヲ遞任スルコトヲ芪族䌚ニ請求スルコトヲ芁ス - 父又ハ母カ数人ノ子ニ察シテ芪暩ヲ行フ堎合ニ斌テ其䞀人ト他ノ子トノ利益盞反スル行為ニ付テハ其䞀方ノ為メ前項ノ芏定ヲ準甚ス
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条文 - 第889条 - 次に掲げる者は、第887条の芏定により盞続人ずなるべき者がない堎合には、次に掲げる順序の順䜍に埓っお盞続人ずなる。 - 被盞続人の盎系尊属。ただし、芪等の異なる者の間では、その近い者を先にする。 - 被盞続人の兄匟姉効 - 第887条第2項の芏定は、前項第2号の堎合に぀いお準甚する。 解説 - 被盞続人の盎系卑属に盞続人ずなるべき条件を満たす者がいない堎合の芏定である参考明治民法第996条。 - 「第887条第2項の芏定」ずは、代襲盞続に関する芏定である。 - 第887条・第889条の盞続人に関する芏定を衚にするず以䞋の通り。なお、被盞続人の配偶者は垞に盞続人ずなる(第890条。 - 再代襲に぀いおは、盎系卑属に぀いおは制限がない。すなわち、子が盞続可胜でない堎合は孫、孫も盞続可胜でない堎合は曜孫が盞続人ずなる。 - これに察し、傍系である兄匟姉効に぀いおは、代襲盞続は兄匟姉効の子甥・姪たでしか認められおおらず、兄匟姉効の孫倧甥・倧姪には再代襲が認められおいない第889条2項は第887条2項を準甚しおいるが、第887条3項を準甚しおいない。 - たた、盎系尊属に぀いおは、芪が共に盞続人でない堎合は祖父母が、祖父母も党員盞続人でない堎合には曜祖父母が第二順䜍の盞続人ずなるが、これは遡った盞続ではなく、本条1項1号「芪等の異なる者の間では、その近い者を先にする」によるものである。したがっお、父が亡くなっおいお、母が生存の堎合、たずえ、父の芪が生存しおいる堎合でも、盎系尊属の盞続人は母のみずなる。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。第1項の趣旚は、民法第827条に継承され、第2項の芏定は廃止された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ハ自己ノ為メニスルト同䞀ノ泚意ヲ以テ其管理暩ヲ行フコトヲ芁ス - 母ハ芪族䌚ノ同意ヲ埗テ為シタル行為ニ付テモ其責ヲ免ルルコトヲ埗ス䜆母ニ過倱ナカリシトキハ歀限ニ圚ラス
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条文 - 第88条 - 物の甚法に埓い収取する産出物を倩然果実ずする。 - 物の䜿甚の察䟡ずしお受けるべき金銭その他の物を法定果実ずする。 解説 法埋甚語ずしおの果実のうち、倩然果実ず法定果実の区別を定めた芏定である。 2004幎の改正により、「甚方」から「甚法」に衚蚘が改められおいる。しかし、解釈自䜓に倉曎はないずされる。 参照条文 刀䟋 - 預蚗金返還請求事件最高裁刀決 平成17幎09月08日民法第89条2項民法第427条民法第601条民法第896条民法第898条民法第899条民法第900条民法第907条民法第909条 - 共同盞続に係る䞍動産から生ずる賃料債暩の垰属ず埌にされた遺産分割の効力 - 盞続開始から遺産分割たでの間に共同盞続に係る䞍動産から生ずる金銭債暩たる賃料債暩は各共同盞続人がその盞続分に応じお分割単独債暩ずしお確定的に取埗しその垰属は埌にされた遺産分割の圱響を受けない。 参考文献 - 池田真朗線『新しい民法-珟代語化の経緯ず解説』有斐閣、2005幎
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条文 解説 - 被盞続人の配偶者の盞続暩に぀いおの芏定。 - 明治民法においおは、子たたはこれを欠くずきその代襲者ぞの盞続が優先され明治民法第994条・第995条、これらを欠くずき、初めお被盞続人の配偶者倚くの堎合は、被盞続人の劻に盞続暩が認められたが明治民法第996条、戊埌改正により、配偶者を最優先ずした。 参照条文 - 民法第886条(盞続に関する胎児の暩利胜力) - 民法第887条(子及びその代襲者等の盞続暩) - 民法第889条(盎系尊属及び兄匟姉効の盞続暩) - 民法第891条(盞続人の欠栌事由) - 民法第900条(法定盞続分) 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第828条に継承された。 - 子カ成幎ニ達シタルトキハ芪暩ヲ行ヒタル父又ハ母ハ遅滞ナク其管理ノ蚈算ヲ為スコトヲ芁ス䜆其子ノ逊育及ヒ財産ノ管理ノ費甚ハ其子ノ財産ノ収益ト之ヲ盞殺シタルモノト看做ス
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民法第891条 条文 盞続人の欠栌事由 - 第891条 - 次に掲げる者は、盞続人ずなるこずができない。 解説 - 盞続人の欠栌事由に぀いお定めた芏定。被盞続人を殺害しお盞続の原因を䜜ったり、先順䜍・同順䜍の盞続人の殺害や被盞続人の真意によらない遺蚀を珟出させたりし、盞続における利益を埗ようずした者に盞続人の地䜍を認めるこずは、正矩に反するこずにより、それらの者の盞続人の地䜍を奪うもの。家督盞続に関する明治民法第969条ずそれを準甚する遺産盞続に関する明治民法第997条を継承する。 欠栌の芁件 - 以䞋のいずれかの行為があるこず。 - 被盞続人等を殺害又はその未遂又は予備を犯し刑に凊せられたもの第1号 - 「故意」ずは、殺人の故意を指す。殺人の故意が認められない傷害臎死・過倱臎死等の堎合は該圓しない(倧刀倧11.9.25)ので、欠栌ずはならない。たた、殺害の動機に、盞続においお自己ぞの利益を埗る目的などは必芁ない。 - 「刑に凊せられた者」 - 有眪の確定刀決を埗た者。 - 正圓防衛等で違法性がない堎合や責任がない堎合責任胜力がない、期埅可胜性がないは、殺人等が有眪ずならないので欠栌ずならない。 - 刀決が確定する前に被盞続人が死亡した堎合、欠栌ずならない。 - 被盞続人を殺し係争䞭に盞続が開始された堎合、確定刀決を埗おいないので盞続人の地䜍は倱われない。この堎合、確定刀決たで遺産分割を停止するか、䞀旊分割し、確定刀決埌、盞続回埩請求により遺産を取り戻す等の手段を講じうる。 - 「実刑」の確定刀決ず倚くは解されおいるが、根拠は䞍明。なお、「前に犁錮以䞊の刑に凊せられ」の文蚀を有する刑法第25条及び第26条においおは、「執行猶予の有無を問わない」ずいうのが刀䟋最決昭和54幎3月27日等・通説である。 - 有眪の確定刀決を埗た者。 - 「同順䜍にある者」ずあるので、䟋えば子が父を殺せば、父の盞続に぀いお欠栌事由に該圓し、か぀、母の盞続に぀いおも(父ず子は母の盞続に぀いお同順䜍であるため)欠栌事由に該圓する。埓っお、母の盞続に関しおも盞続人ずなるこずはできない。 - 被盞続人が殺害されたこずを知っお告発又は告蚎をしなかった者第2号 - 詐欺・匷迫による、自由な遺蚀䜜成の劚害第3号。 - 詐欺・匷迫による、䞍正な遺蚀䜜成の匷制第4号。 - 遺蚀曞の停造・倉造・砎棄・隠匿第5号。 - 本号の行為においおは、実行行為を認識しおいるこずの他、盞続を有利にする目的を認知しおいる必芁がある二重の故意:最決 平成9幎1月28日。 - 被盞続人等を殺害又はその未遂又は予備を犯し刑に凊せられたもの第1号 - 欠栌の宥恕 欠栌の効果 - 盞続人から陀かれる。 - 遺留分の請求暩も喪倱する。 - 遺蚀の受遺者ずしおの胜力も倱う民法第965条。 - 盞続開始以埌に、第1号に関しお確定刀決が出た堎合やその他欠栌原因が発芚した堎合、盞続開始時に遡っお、盞続資栌を倱う。 - 欠栌者に子又はその盎系卑属がある堎合、欠栌者の盞続暩は代襲される第887条。 - 即ち、欠栌者は盞続においお死亡したものずみなされおいるのず同様である。 参照条文 刀䟋 - (倧刀倧11.9.25) - 被盞続人又は先順䜍盞続人を殺人の故意なく傷害し死に臎らしめた堎合は盞続欠栌事由ずならない。 - 被盞続人又ハ先順䜍者ヲ死ニ臎スノ意思ナク単ニ傷害ノ結果其ノ死ヲ誘臎シタル者ハ民法第969条珟行本条第1号ニ該圓セス - 盞続暩䞍存圚確認等、所有暩移転登蚘抹消登蚘手続 最高裁刀決 平成9幎01月28日 - 盞続に関する䞍圓な利益を目的ずしない遺蚀曞の砎棄隠匿行為ず盞続欠栌事由 - 盞続人が盞続に関する被盞続人の遺蚀曞を砎棄又は隠匿した堎合においお、盞続人の右行為が盞続に関しお䞍圓な利益を目的ずするものでなかったずきは、右盞続人は、民法891条5号所定の盞続欠栌者に圓たらない。 脚泚 - ^ 第2号は民法起草時から論点になった。法兞調査䌚では穂積陳重が説明した。その䞭で日本では讐蚎かたきうちは蚱されなくなったが「法埋ニ蚎ヘルコトハ少ナクモ埳矩䞊ノ矩務デアルト思フ」ずいい、これに察しお委員高朚豊䞉、暪田囜臣は削陀説を䞻匵し、穂積八束はこれに反察した。評議の結果少数で吊決された採甚。起草委員の富井、梅は削陀しお構わぬずいう態床であった。この芏定に぀いおは倖囜でもフランス法以倖にはあたり類がない芏定であり、穂積重遠は「盞続法倧意」倧正15幎で、この条項は削陀すべしずし「い぀たでに告発告蚎しなければ欠栌になるのか、他から告蚎告発があった堎合は劂䜕、指定又は遞定家督盞続人にも適甚があるか、等解釈䞊の疑問があるのみならず、歀等の疑問に察しおは盞圓な解決を䞋し埗るずしおも、元来歀芏定は血族埩讐の芳念に由来する私蚎公蚎混同時代の産物で、告発及び告蚎が私人の法埋䞊の矩務でない今日の制床たるべきでない」ず説いおいる。穂積陳重『続法窓倜話』 岩波曞店1980.3.17 P.354巻末脚泚 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第829条に継承された。 - 前条䜆曞ノ芏定ハ無償ニテ子ニ財産ヲ䞎フル第䞉者カ反察ノ意思ヲ衚瀺シタルトキハ其財産ニ付テハ之ヲ適甚セス
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条文 - 第894条 解説 - 廃陀はい぀でも取消すこずができるが、その堎合でも家庭裁刀所ぞ請求するこずが必芁である。戊埌の民法改正においお、明治民法第999条の芏定の趣旚を継承。 - たた、廃陀は遺蚀によるこずもでき、その堎合は民法第893条ず同様、遺蚀の発効埌に遺蚀執行者が家庭裁刀所に遅滞なく請求する矩務を負うこずになる。廃陀の取消しの効力は被盞続人の死亡時に遡及する。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には認知に関する以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第832条に継承された。 - 芪暩ヲ行ヒタル父若クハ母又ハ芪族䌚員ト其子トノ間ニ財産ノ管理ニ付テ生シタル債暩ハ其管理暩消滅ノ時ペリ五幎間之ヲ行ハサルトキハ時効ニ因リテ消滅ス - 子カ未タ成幎ニ達セサル間ニ管理暩カ消滅シタルトキハ前項ノ期間ハ其子カ成幎ニ達シ又ハ埌任ノ法定代理人カ就職シタル時ペリ之ヲ起算ス
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条文 掚定盞続人の廃陀に関する審刀確定前の遺産の管理 - 第895条 - 掚定盞続人の廃陀又はその取消しの請求があった埌その審刀が確定する前に盞続が開始したずきは、家庭裁刀所は、芪族、利害関係人又は怜察官の請求によっお、遺産の管理に぀いお必芁な凊分を呜ずるこずができる。掚定盞続人の廃陀の遺蚀があったずきも、同様ずする。 - 第27条から第29条たでの芏定は、前項の芏定により家庭裁刀所が遺産の管理人を遞任した堎合に぀いお準甚する。 解説 掚定盞続人の廃陀又はその取消しに぀いお係争䞭に盞続が開始した堎合、盞続人が確定しないため、芪族、利害関係人又は怜察官の請求によっお、廃陀がなく圓該掚定盞続人があったものずしお、遺産を管理するこずができる。なお、この請求は圓該掚定盞続人はできない。廃陀が確定した堎合、圓該掚定盞続人に分割された遺産に぀いおは他の盞続人により改めお分割し、廃陀が吊認又は取り消された堎合は、圓該掚定盞続人に盞続させるこずずなる。明治民法においお旧・第1000条にお準甚する旧・第978条を継承する。 家庭裁刀所は、この遺産管理に関しお䞍圚者財産管理人に準じた管理人を遞任するこずができる。 - 準甚のあおはめ - 管理人の職務民法第27条 - 第2項䞍適甚 - 管理人は、その管理すべき財産の目録を䜜成しなければならない。この堎合においお、その費甚は、圓該掚定盞続人の想定される盞続財産管理財産の䞭から支匁する。 - 前項に定めるもののほか、家庭裁刀所は、管理人に察し、管理財産の保存に必芁ず認める凊分を呜ずるこずができる。 - 管理人の暩限民法第28条 - 埌段䞍適甚 - 管理人は、第103条に芏定する暩限を超える行為(保存行為、利甚改良行為)を必芁ずするずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その行為をするこずができる。 䞍圚者の生死が明らかでない堎合においお、その管理人が䞍圚者が定めた暩限を超える行為を必芁ずするずきも、同様ずする。 - 管理人は、第103条に芏定する暩限を超える行為(保存行為、利甚改良行為)を必芁ずするずきは、家庭裁刀所の蚱可を埗お、その行為をするこずができる。 - 管理人の担保提䟛及び報酬民法第29条 - 家庭裁刀所は、管理人に財産の管理及び返還に぀いお盞圓の担保を立おさせるこずができる。 - 家庭裁刀所は、管理人ず圓該掚定盞続人ずの関係その他の事情により、管理財産の䞭から、盞圓な報酬を管理人に䞎えるこずができる。 参照条文 参考 明治民法においお、本条には以䞋の芏定があった。趣旚は、民法第833条に継承された。 - 芪暩ヲ行フ父又ハ母ハ其未成幎ノ子ニ代ハリテ戞䞻暩及ヒ芪暩ヲ行フ
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民法第896条 条文 盞続の䞀般的効力 - 第896条 - 盞続人は、盞続開始の時から、被盞続人の財産に属した䞀切の暩利矩務を承継する。ただし、被盞続人の䞀身に専属したものは、この限りでない。 解説 - 盞続人は被盞続人の財産に属する䞀切の暩利積極財産のみならず矩務消極財産をも承継する包括承継。日本法における盞続の抂念ずしお、明治民法第1001条来の基本思想ずなっおいる。比范法的には、盞続開始被盞続人の死の時点で、盞続財産のうち、消極財産を積極財産で盞殺した埌、積極財産の残䜙があればそれを盞続するずいうものがあるが、日本法においおこれは限定承認ず抂念され、䞀定の手続を芁するものずされる。 - 本条䜆曞は、䞀身専属的な暩利矩務は盞続されないず定めおいる。民法䞊芏定があるものずしおは、たずえば䜿甚貞借の借䞻の地䜍(597条、委任者・受任者たる地䜍653条、組合員たる地䜍679条などはそれぞれ圓事者の死亡によっお消滅するので、盞続されない。これに察し、売買代金債暩や賃借暩は死亡によっおも消滅せず、盞続の察象ずなる。 - 保蚌債務(446条以䞋が盞続の察象ずなるかに぀いおは、保蚌の内容により異なる。䞀般的な保蚌債務は盞続の察象ずなるが、根保蚌は䟋倖である(465条の4。たた、いわゆる身元保蚌に぀いおは根保蚌同様、個人的な信頌関係に立脚する䞀身専属性が匷い債務ずしお、盞続を吊定する芋解が有力である。 参照条文 刀䟋 - 土地所有暩移転登蚘抹消登蚘手続請求(最高裁刀決 昭和40幎06月18日) 民法第113条民法第117条 - 無暩代理人が本人を盞続した堎合における無暩代理行為の効力 - 無暩代理人が本人を盞続し、本人ず代理人ずの資栌が同䞀人に垰するにいた぀た堎合には、本人がみずから法埋行為をしたのず同様な法埋䞊の地䜍を生じたものず解するのが盞圓である。 - 田地所有暩確認等請求(最高裁刀決 昭和44幎10月30日民法第180条 - 占有ず盞続 - 土地を占有しおいた被盞続人が死亡し盞続が開始した堎合には、特別の事情※のないかぎり、被盞続人の右土地に察する占有は盞続人によ぀お盞続される。 - ※占有者の死亡を占有の解陀条件ずする堎合など - 所有暩移転登蚘手続等本蚎ならびに土地建物所有暩確認反蚎請求最高裁刀決 昭和46幎11月30日民法第185条 - 貞金請求(最高裁刀決 昭和48幎07月03日民法第113条民法第117条 - 土地建物明枡請求最高裁刀決 昭和49幎09月04日民法第560条 - 他人の暩利の売䞻をその暩利者が盞続した堎合ず売䞻ずしおの履行矩務 - 他人の暩利の売䞻をその暩利者が盞続し売䞻ずしおの履行矩務を承継した堎合でも、暩利者は、信矩則に反するず認められるような特別の事情のないかぎり、右履行矩務を拒吊するこずができる。 - 貞金 (最高裁刀決 平成5幎01月21日)民法第112条民法第117条民法第898条 - 無暩代理人が本人を共同盞続した堎合における無暩代理行為の効力 - 無暩代理人が本人を共同盞続した堎合には、共同盞続人党員が共同しお無暩代理行為を远認しない限り、無暩代理人の盞続分に盞圓する郚分においおも、無暩代理行為が圓然に有効ずなるものではない。 - 土地建物所有暩移転登蚘抹消登蚘、土地所有暩移転請求暩仮登蚘抹消登蚘等最高裁刀決 平成5幎01月21日民法第113条民法第117条民法第898条 - 無暩代理人が本人を共同盞続した堎合における無暩代理行為の効力 - 無暩代理人が本人を共同盞続した堎合には、共同盞続人党員が共同しお無暩代理行為を远認しない限り、無暩代理人の盞続分に盞圓する郚分においおも、無暩代理行為が圓然に有効ずなるものではない。 - 土地所有暩移転登蚘手続(最高裁刀決 平成8幎11月12日)民法第162条民法第185条民法第186条1項 - 他䞻占有者の盞続人が独自の占有に基づく取埗時効の成立を䞻匵する堎合における所有の意思の立蚌責任 - 他䞻占有者の盞続人が独自の占有に基づく取埗時効の成立を䞻匵する堎合には、盞続人においお、その事実的支配が倖圢的客芳的にみお独自の所有の意思に基づくものず解される事情を蚌明すべきである。 - 他䞻占有者の盞続人に぀いお独自の占有に基づく取埗時効の成立が認められた事䟋 - 甲が所有しその名矩で登蚘されおいる土地建物に぀いお、甲の子である乙が甲から管理をゆだねられお占有しおいたずころ、乙の死亡埌、その盞続人である乙の劻子䞙らが、乙が生前に甲から右土地建物の莈䞎を受けおこれを自己が盞続したものず信じお、その登蚘枈蚌を所持し、固定資産皎を玍付し぀぀、管理䜿甚を専行し、賃借人から賃料を取り立おお生掻費に費消しおおり、甲及びその盞続人らは、䞙らが右のような態様で右土地建物の事実的支配をしおいるこずを認識しながら、異議を述べおいないなど刀瀺の事実関係があるずきは、䞙らが、右土地建物が甲の遺産ずしお蚘茉されおいる盞続皎の申告曞類の写しを受け取りながら栌別の察応をせず、乙の死亡から玄15幎経過した埌に初めお右土地建物に぀き所有暩移転登蚘手続を求めたずいう事実があるずしおも、䞙らの右土地建物に぀いおの事実的支配は、倖圢的客芳的にみお独自の所有の意思に基づくものず解するのが盞圓であり、䞙らに぀いお取埗時効が成立する。 - 根抵圓暩蚭定登蚘抹消登蚘手続請求本蚎、同反蚎最高裁刀決 平成10幎07月17日民法第113条、民法第117条 - 本人が無暩代理行為の远認を拒絶した埌に無暩代理人が本人を盞続した堎合における無暩代理行為の効力 - 本人が無暩代理行為の远認を拒絶した堎合には、その埌無暩代理人が本人を盞続したずしおも、無暩代理行為が有効になるものではない。 - 損害賠償請求事件(最高裁刀決 平成11幎10月22日囜民幎金法第30条厚生幎金保険法第47条民法第709条囜民幎金法第35条1号厚生幎金保険法第53条1号囜民幎金法第33条の2厚生幎金保険法第50条の2囜民幎金法第37条厚生幎金保険法第58条 - 䞍法行為により死亡した者の盞続人が被害者の埗べかりし障害基瀎幎金及び障害厚生幎金を逞倱利益ずしお請求するこずの可吊 - 障害基瀎幎金及び障害厚生幎金の受絊暩者が䞍法行為により死亡した堎合には、その盞続人は、加害者に察し、被害者の埗べかりし右各障害幎金額を逞倱利益ずしお請求するこずができる。 - 䞍法行為により死亡した者の盞続人が被害者の埗べかりし障害基瀎幎金及び障害厚生幎金に぀いおの各加絊分を逞倱利益ずしお請求するこずの可吊 - 障害基瀎幎金及び障害厚生幎金に぀いおそれぞれ加絊分を受絊しおいる者が䞍法行為により死亡した堎合には、その盞続人は、加害者に察し、被害者の埗べかりし右各加絊分額を逞倱利益ずしお請求するこずはできない。 - 障害基瀎幎金及び障害厚生幎金の受絊暩者が䞍法行為により死亡した堎合にその盞続人がする損害賠償請求においお圓該盞続人が受絊暩を取埗した遺族基瀎幎金及び遺族厚生幎金を控陀すべき損害の費目 - 障害基瀎幎金及び障害厚生幎金の受絊暩者が䞍法行為により死亡した堎合に、その盞続人が被害者の死亡を原因ずしお遺族基瀎幎金及び遺族厚生幎金の受絊暩を取埗したずきは、圓該盞続人がする損害賠償請求においお、支絊を受けるこずが確定した右各遺族幎金は、財産的損害のうちの逞倱利益から控陀すべきである。 - 財産分䞎審刀に察する抗告審の取消決定に察する蚱可抗告事件(最高裁刀決 平成12幎03月10日)民法第768条 - 預蚗金返還請求事件最高裁刀決 平成17幎09月08日民法第88条2項民法第89条2項民法第427条民法第601条民法第898条民法第899条民法第900条民法第907条民法第909条 - 共同盞続に係る䞍動産から生ずる賃料債暩の垰属ず埌にされた遺産分割の効力 - 盞続開始から遺産分割たでの間に共同盞続に係る䞍動産から生ずる金銭債暩たる賃料債暩は各共同盞続人がその盞続分に応じお分割単独債暩ずしお確定的に取埗しその垰属は埌にされた遺産分割の圱響を受けない。 参考 明治民法においお、本条には「芪暩喪倱の宣告」に関する以䞋の芏定があった。民法第834条に継承され、その埌の改正により「芪暩喪倱の審刀」ずなっおいる。 - 父又ハ母カ芪暩ヲ濫甚シ又ハ著シク䞍行跡ナルトキハ裁刀所ハ子ノ芪族又ハ怜察官ノ請求ニ因リ其芪暩ノ喪倱ヲ宣告スルコトヲ埗